一匹文士伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年2月~)
2025年2月16日
日曜日。きょうも寒い1日である。
16日付中日新聞によれば、アジア人で初めて米国野球殿堂入りしたイチローさん(51)=本名鈴木一朗=がニューヨーク州クーパーズタウンの殿堂博物館に個人コレクションをいずれ全て寄贈する意向だと14日、スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。優れた現代詩集に贈られる第30回「中原中也賞」の選考会が15日、山口市で開かれ、京都府の自営業高村而葉(じよう)さん(47)の「生きているものはいつも赤い」に決まった。この詩集は2005~2023年に書いた22編を集めた自身初の詩集で、高村さんは「世に出るまで、ただただ穴を掘り続けているような状態だった。知らせを受け、地上に間違って頭を出したモグラの気分だ」とするコメントを出したという。
贈呈式は、誕生日の4月29日に山口市で開かれる。
夜。NHK総合でNHKスペシャル【大型シリーズ 臨界世界 生死かけた難民逃避行 弱者を食らう闇の業者 禁断ロシア国境ルート】を見る。いろいろ、考えさせられた。
(2月15日)
5年に1度のわが家のシロアリ点検で、いつもの業者さん(株式会社アイジーコンサルティング)のスタッフがわが家へ。業者は台所の床をはがして潜入、なかをくまなく点検。「シロアリの食害に遭っているところは、幸いありませんでした」とのことでホッと安心。19日にいつものようにさっそくシロアリ防止剤の散布と床下全域への炭引きをしていただくことにした。多少お金はかかるが、亡き舞の強い意志で建てられた、彼女の愛着が染みたマイホームだけに、白アリくんたちに急襲されてしまうことだけは、こんごも避けねばならない。というわけで、白アリ被害の防止のためにも「くれぐれもよろしく」と担当スタッフにお願いした次第である。
川崎に住む長男夫妻から思いがけず、能登弁でいえば、だ。チョッコシ高価で味わいと風味が抜群である、そして能登色が満喫したチョコレートが宅急便で送られてきた。【能登の大地の恵み 金賞受賞作品】なるもので、三男坊と食べたが、これがまた、それこそホッペが落ちるほどにおいしかった。ありがとう。長男は七尾高校卒で能登半島で中学、高校と育った(ボートで石川国体にも出場、新聞にその勇姿が載ったこともある)だけに、ふるさとにも似た能登への思いが深い証拠だなと思った次第だ。と同時に、ナンダカ目頭に熱いものが走ったのも事実である。ありがとう。
というわけで、おかあさんとシロちゃんの遺影、そしておまえの弟にも食べてもらった、本当に、これまで食べた多くのチョコのなかでも最高においしかった。さすがは、日本のイノベーション学会賞に輝いた息子だけのことはある。思いがけないチョコレートには、元々チョコ好きだったおかあさん(伊神舞子、たつ江)も、たいそう喜んだに違いない、と同時に息子夫妻には、これからも世のため人のため、そして何よりも自分自身のためにも健康で前に向かって歩いて行ってほしいと思った次第である。
親しき中にも礼儀あり、で。思いもしていなかったバレンタインチョコをありがとう。サンキューべりマッチ、と私。
写真は長男夫妻から突然、送られてきた能登のチョコ・ボンボンショコラと能登出身のオーナーシェフ辻口博啓さんによる「能登の大地の恵み」の説明文。辻口さんは「私は18歳まで、この能登で生まれ育ちました。」と語っている。
(2月14日)
金曜日。世の中は、バレンタインデーなるものに浮かれているのだが。私はこの日が訪れると、現役記者で空港記者だったころのチェリッシュさんの【青春の街小牧(牧すすむさん作詞・作曲)】と、能登半島時代に毎年、バレンタインデーになると決まってわが家のポストに置かれていた謎の女性からの岡村孝子さんのカセット【夢をあきらめないで】のことを思い出さざるを得ない。ある年には、私が演奏を得意とするハモニカが置かれていたこともある。今になって思うと、あのときの犯人は、もしかしたら-亡き妻、伊神舞子だったような気がしてならない。
午後。社交ダンスのレッスンで一宮のスポーツ文化会館(スポ文)へ。タンゴとワルツ、クイックステップに黙々と挑む。レッスンの間は結構、大変ではあったが終わったあとは、やはり全身がスキッ、とし、やはり舞のことばどおり大切に続けていて良かったナ、との思いを新たにした。
政府がコメ価格の高騰に対処するため備蓄米を最大21万㌧放出する、と発表。3月半ばから放出を開始し、同月下旬から4月上旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ、という。
(2月13日)
きょうは確定申告の日で午前中、ニコホール(市民会館)に行くと「午前中は既にいっぱいなので、午後来てください」と言われ、【2時45分 61番】と書かれたシールを渡され、帰宅。午後、あらためて出かけ、午後2時45分のはずが大幅に遅れ、3時半過ぎに「61番さん」と呼ばれ、申告会場に。女性スタッフのテキパキした応対で申告は進んだが、それでも結構な時間がかかってしまい、午後5時過ぎ最後の一人としての事務手続きが終わり、やれやれである。還付金は約6万円ナリで、やれやれであった。
この日にそなえ、あれやこれやと書類をそろえるのに結構な手間暇をかけただけに、これで年に一度の申告が終わったと思うと、なんだか背中に担いでいた重いものがやっと取り除かれた感じで、ホッとしたことも事実である。と同時に亡き妻と一緒に毎年申告会場を訪れていたあのころが懐かしく思い出されもしたのである。
「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の要請で毎月一度、身を削る思いで執筆している私、伊神権太の連載45回目【混沌からの旅立ち 何はともあれ〝楽しい日本〟に】がやっと、公開された。
(2月12日)
中日新聞の本日付夕刊の【ワシントン=共同】電によれば、米国のAP通信が11日、米ホワイトハウスがAP記者の大統領執務室での取材を許可しなかった-と明らかにしたという。トランプ大統領がメキシコ湾をアメリカ湾に改称した後も、記事でメキシコ湾との表記を維持したためだが、ペース編集局長は「国民の独立ニュースへのアクセスを著しく妨げ、憲法が保障する言論の自由に違反する」と非難したというが、これはペース編集局長の方が明らかに正しい。大統領の負けだ、と言っていい。トランプさん、何をおかしなことを言ってるのだよーと言う国際世論も多いに違いない。これに対してAPはすばらしい新聞である。アメリカ市民の良識といっていいだろう。
トランプ氏は2期目に就任した直後の1月20日、メキシコ湾の名称変更の大統領令に署名。メキシコ政府は当然ながら反発している。トランプさん。(大統領選に)勝って兜の緒を締めなくっちゃあ。そんな駄々を込めていたのでは、国際社会から笑われますぞ。あなたと同学年の私、伊神権太が言っているのだから。嘘はない。もっと、しっかりせんといかん。一度会って話しでもしようか。熱心なことは私とて承知している。
スマホの調子が、このところどうもおかしい。データがいっぱいなので消去せよ、と半ば命令調なばかりか【クリーンアップしないと携帯電話は使えなくなります スパムメッセージが963件あります。片付けますか】などと言った具合に半ば脅迫にも似たアナウンスが、がなり声をたてる。そんな大変なけんまくで、だ。
そこで、だ。システムエンジニアの息子に見せると、「おとうさん。絶対に相手にならないように。そういう雑音が鳴ったら、相手をしないでスキップを押すか、シロちゃんの画面を出すように。絶対に相手にはならないように。押したらアカン」とのことなので、私は相手にしないように、と自分自身に言い聞かせはするのだが。それにしても、ぎゃあつくぎゃあつくと。うるさすぎる。
この思いついたように発狂してくる〝がなり音〟は、どうやら、なかなか消えそうにない。困ったものだ。それか。データが満杯になると、こうした嫌がらせにも似た雑音をわざと出すことにより、新しいスマホに替えさせよう-とのドコモの魂胆か。もしも、そうした魂胆が事実としたなら、私はドコモの横着な商法を許すわけには、いかない。抗議せざるを得ない。事実、データがいっぱいなのでスマホを今すぐにでも替えろとでも言いたげな、そんな発狂音である。これは、だれだって許すことが出来ない。
いずれにせよ、しばらく親愛なる末っ子とともに今しばらく様子をみてみよう。
(2月11日)
建国記念日。祝日である。
私はこのところ、近づいた確定申告を前に各種必要書類をそろえるのに少しばかり大変である。今は亡き舞が元気なころは、あれやこれやと申告に必要な書類の準備を率先してやってくれ大変助かったのだが、彼女亡き今は毎年、四苦八苦しながら、孤軍奮闘の必要書類集めで毎度のことながら、能登弁でいうなら、ばだ。チョッコシ大変である。それでも大体は準備も終わり、やれやれで、あとは申告日を待つだけ。それにしても、彼女がこの世にいたころは黙っていてもアレヤコレヤと必要書類をそろえてくれ、嬉しく思ったものである。
記録的な高騰が続くキャベツが愛知県田原市の畑で大量に盗まれ、新聞には【キャベツ800玉盗難 田原記録的高騰、売却目的か】の見出し。ほかには【岸田氏襲撃で懲役15年求刑 検察側「総理狙うテロ行為】(いずれも11日付中日朝刊)の見出し。
(2月10日)
愛知県稲沢市の尾張大国霊神社、すなわち国府宮でこの日、伝統の【国府宮のはだか祭り】が行われ、神男の加藤稜大さん(26)に触れ、厄を落とそうとする下帯姿の裸男たちが激しくもみあった。厄よけの儺追笹(なおいざさ)奉納には昨年に続いて女性が参加。昨年の2・5倍以上となる約350人がササを担いで練り歩いた。神男は裸男たちの渦をかきわけて楼門をくぐり、終着点の儺追殿へ。登場してから1時間後に引き上げられると、万歳の歓声が上がった。いつもながらのはだか祭りではあるが、儺追笹を奉納するため参道を練り歩く女性たちの勇姿が光って見え、彩りを添えた。主催者側の発表によれば、ササ奉納ともみ合いの参加者は7980人、参拝者数は約8万人だったという。
この日は愛知県豊橋市の安久美神戸(あくみかんべ)神明社でも国の重要無形民俗文化財の【豊橋鬼祭】が2日間の日程で始まり、地元の豊城中2年浪崎瑛太さん(14)扮する青鬼が氏子町内を走り、厄よけのあめを配って回った。
2025年2月9日
日曜日。お昼前、朝刊を読み終わって台所の窓から裏庭をのぞくと、なんとあの2代目こすも・ここちゃん(愛称はタンゴ)がシロちゃんのお墓に来て神妙な顔で両手をそろえて仏の先輩猫たちに頭を下げているではないか。タンゴは、その後に私がけさ早く供えておいたシロが大好きだったごはん(コンボ)を食べ始め、やがてこれを空(から)にしたあと、いずこかへ、と去って消えたのである。
何より、タンゴがこうして毎日、お姉さんであるシロ(オーロラレインボー)の墓を訪れてくれている証拠でもあり、私は素直にとても嬉しくなり「タンゴよ タンゴ。シロのことをいつも思ってくれていて、ありがとう」と心の底から手を合わせたのである。
きょうも吹く風は冷たい。
でも、少しは弱くなったかもしれない。私はいつものように午前中、新聞を読み、このあとシロと舞の遺影を前に、【エーデルワイス】を最初に【みかんの花が咲く丘】【能登の明かり】の順にスマホのユーチューブで聞き、「きょうもみんな元気で過ごせますように」と祈るのである。
このところ連日、「今季、今冬最強の寒波が訪れています」と、どちらかといえば絶叫調で視聴者に語り掛けていたラジオ。ともすれば刺々しく聞こえていた各社テレビアナの声のトーンもどこか、柔らかく静かな落ち着いたトーンになり、心配していた最強寒波もとうとう、きょう現在では遠のいたようでもある。
そして。私はわたしで、きょうも新聞を読み終え、落ち着いたところでスーパー「平和堂」へ。ここで久しぶりにカキフライ定食を食べたが、これがまたおいしく、志摩半島の的矢蠣や能登七尾の中島蠣を思い出したのである。こんなわけで、車のハンドルを手に、きょうも晴れ上がった大空に視線を向け私は舞とシロに見苦しくも「元気でいるか。げんきでいろよ。そのうち、きっと良いことがあるからな。待ってろよ。俺もきっとやったるでな」と名古屋弁で語りかけるのである。
雲の向こうからは【ほんながかいね(ホントカシラ)】と、半分能登の女だった、あの懐かしい舞の声が聴こえてきたのである。
2025年2月8日
午前中、いつものように。けさの新聞を読む。
相変わらず▼石川、新潟「顕著な大雪」 広い範囲で警戒必要▼中部大雪予防的通行止め 名神や北陸道きょうも警報級▼「ようやく被害回復へ一歩 長野のひき逃げ逆転有罪受け両親 最高裁救護義務違反を認定▼水原被告禁錮4年9月 米地裁命令 大谷選手へ25億円賠償▼備蓄米早期に放出 高騰対策 国が14日にも概要 流通から消えた「32億杯分」 重い腰上げ投機に対抗▼兵庫知事買収疑惑で捜索 県警、地検 PR会社側の関係先など、この世は、いろいろである。そして。これらニュースのひとつひとつに、人それぞれのドラマが隠されている、これまた事実だ。それが人間社会というものだろう。
けさ。友から「雪は大丈夫でしたか」と心やさしいメールが入る。ありがたいことだと思う。
朝。見渡す限り雪の原だった外界も午後には太陽の光りに照らされ、昼過ぎにはいつもどおりの顔に。私たちは、やはり、自然の恩恵を受けて生きているのだな、とつくづく思う。新聞を読み終わり落ち着いたところで近くの古知野食堂経由でピアゴへと向かう。途中、ハンドルを手に、大空にむかって「舞。シロ。ふたりとも元気でいるか。俺はみんなに助けられ、何とか生きているよ」と報告すると。「あら、あらっ。また。おおげさな。あたしもシロちゃんも元気でいるから。心配などしないで。そっちは、そっちでしなければならないことがあるのでしょ。しなくっちゃあ」の声がはね返ってきた。
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8日付の夕刊(中日新聞)は、石破茂首相とトランプ米大統領の初の日米首脳会談に関するもので【米、貿易赤字解消を要求 首相表明 投資Ⅰ兆㌦に増 日米首脳会談】【USスチール「買収ではなく巨額投資」 トランプ氏日鉄と協議へ】との見出しが躍った。一方で、トランプ米大統領が国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)職員らに制裁を科す大統領令に署名したことを受け、ICCの赤根智子所長が7日「裁判所の独立性と公平性を損ない、罪のない犠牲者から正義と希望を奪うことを求めるものだ。断固拒否する」と出した非難声明に触れ【赤根所長「断固拒否」 米、ICC職員に制裁 80カ国も非難声明】というものだった。
(2月7日)
中日新聞の本日付朝刊1面のトップ記事は【森友訴訟国が上告断念 文書の存在認める 開示是非 判断へ 「黒塗りにしないで」赤木さん妻】というものだった。「夫が苦しんだ原因が分かるものを開示してほしい」とは赤木さんの妻雅子さんの叫びだが、当然のことである。
きょうは社交ダンスの女性教師〝若さん〟の個人的事情もあって、レッスンはいつもの午後ではなく、午前10時過ぎから開始。ということで、会場である一宮スポーツ文化会館へは朝早くからマイカーで出かけるなど午前中はちょっぴり、バタバタした。というのは、私の場合、毎朝、新聞その他を読むのにかなりの時間を費やすこともあって、その分いつもより早く起きて出がけにあれやこれやとすべきことをせねばならず、忙しい1日となったからである。
それでもいつものように朝刊各紙を読み終えたあとは、かつては毎朝、愛猫シロ(故猫)ちゃんと共にユーチューブで聞いていた【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】、そしてもう一曲、能登半島地震の復興応援歌である【能登の明かり(歌は岡ゆう子さん)】をしっかり聞くことから1日は始まったのである。
そして。話は変わるが私が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会からの要望で月に一度書いている連載コラム【文士刮目】も今回で45回目を数え、きょうはその公開日(タイトルは【混沌からの旅立ち 何はともあれ〝楽しい日本〟に】)でもあったのだが。(どうして、ああなってしまったのか)担当編集者の見出しの取り違えなどもあって原稿の全差し(全部差し替え)を要請する-などアレヤコレヤと何かと慌ただしい1日となった。自分ではまだまだ、若い気持ちではいるのだが、少しばかり疲れたことは事実だ。やれやれ、とはこのことを言うのか。
それから。きょうは、だ。社交ダンスのレッスンから帰ったところで、とても嬉しい話がひとつ。それは、このところピタリと姿を見せなかった、亡き愛猫シロちゃんにかわいがられ、いつも行動を共にしていた2代目こすも・ここ、すなわち半のら、タンゴちゃん(愛称)がひょっこり、庭先に顔を出してくれたのである。これには感激、ごはんをやったことは言うまでもない。
それにしても。タンゴは、なぜ。どうしてここしばらくの間、私たちの前に姿を現さなかったのか。単に寒い。寒かったからだけでもなさそうだ。理由はともあれ、「めでたしめでたし」で、それこそ🎵エオエ、エオエ~と両手をこすり合わせて能登の〝七尾まだら〟でも歌いたい心境である。お空にいる亡きシロちゃんとオカン(舞)に「そろそろ、オトンの前に顔を出してやってよ」と言われて。それでやってきたに違いない。
夜に入り、その石川県七尾市と新潟県新潟市に気象庁が【顕著な大雪に関する情報】を出した。ちなみに、この冬は日本列島の各地が大雪に悩まされており、山形県新庄市など積雪が3㍍以上のところも珍しくない。大変な冬となっている。
2025年2月6日
けさも風が冷たく、とても寒い朝である。新聞には【日産、ホンダと統合見送り 合意撤回方針 子会社化案で溝】【トヨタ売上高47兆円 通期予想 生産回復で上方修正】【米イスラエル会談 「ガザ 米が長期保有」 トランプ氏、住民移住案】【最高の眺望 ザ・ランドマーク名古屋栄】といった活字が顔をならべている。この世界が毎日毎日、顔を変えている何よりの証しでもある。
というわけで、今この瞬間にも世の中は刻々と変わっており、と同時に何が起きるかもわからない。起きても不思議でない。それが、この世の中なのだ。どんなにあがこうが。この世の中、起きることは起き、何ごともなかったかの如く未知の世界を突き進んでいくのだろうか。
(2月5日)
この冬一番の強い寒気団が流れ込んでいる、とは気象庁。気象庁によれば、北日本から東日本の上空約5000㍍は氷点下42度以下のこの冬一番の強い寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達するところもある。東日本から西日本では、日本海側のほか、ふだん雪の少ない太平洋側でも内陸を中心に大雪となる見込みだという。
というわけで、ここ尾張地方も、寒くて寒くって。たまらない。新聞も【岐阜の山間地で大雪 白川村230㌢、飛騨168㌢】【北陸、運休相次ぐ】(中日5日付夕刊)などと報じている。
【米、対中追加関税10%発動 中国報復WTO(世界貿易機関)に提訴 対カナダは1カ月延期】【ホンダ、日産子会社化打診 再建遅れ懸念調整難航か】【北海道で記録的降雪 岐阜と愛知も警戒必要 北陸道通行止め長浜―丸岡IC】【園児400人超が給食で食中毒 一宮、ノロウィルス】【吉田義男さん死去 91歳 監督で阪神初の日本一】【陸自演習場外に着弾か 滋賀りゅう弾砲 射撃訓練】とは本日付中日の朝刊見出しだ。
そして【トランプ氏「米国がガザを所有」イスラエル首相と会談 住民の域外移住主張】とは日本経済新聞の5日付夕刊の見出し。いやはや、毎日毎日いろいろある。これが世の中、いや混沌世界ということか。
(2月4日)
この冬最大の寒気団到来、との事前の度重なるニュースに朝、緊張して二階ベランダの窓を開けたが、当地(尾張名古屋)に関するかぎり、白い雪たちの姿は、そこにはなかった。内心では、寒いながらも半分「白い雪たち」を期待していただけに、人間とは勝手なもので、雪がなければないで、ちょっぴり寂しく残念な気がしたのも事実である。でも、「これでよい。これでいいのだよ」と言い聞かせる私がそこにはいたのである。それでも、外を走る風たちのさんざめきだけは、なぜか聴こえてくる。不思議なものだ。
けさの新聞。【能登地震後 人口減加速 前年比2倍 6市町で7000人超】【地域守るため集いの場再び 珠洲の区長が土地提供 今夏新設へ】の見出しが気になる。ほかには【対メキシコ関税1カ月延期 麻薬流入阻止で米と合意 カナダとも協議】の記事か。亡き愛猫シロちゃんと行動を共にしていたあの2代目こすも・ここちゃん、すなわちタンゴ(愛称)がこのところピタリと姿を見せないが、元気でいてほしい。
どこをうろついているのか。元気でいてさえくれれば、それでよいのだが。やはり心配だ。いつも今は亡きシロちゃんを見習ってかウーン、ウーンと甘えた声で近づいてきていたのに。寒いからか。それでも、わが家に取り付けられた監視鏡(カメラ)で見る限り、時折、深夜未明に姿を見せエサを食べており、こうしたタンゴを見て実はホッとしている。
それはそうと、なぜ私の前に姿を現さないのか。日中に私の前に姿を見せてくれないのか。大変、心配している。タンゴのことは亡き妻、たつ江(舞)も十分知っている。それだけに、以前のように姿を何回でも見せてほしい。
本日4日付の夕刊は【カナダ、メキシコ関税延期 一カ月 米、発動前日に転換 中国と「24時間内」協議】。これが米大統領、トランプ流のやり方なのかもしれない。ほかには【岸田氏襲撃殺意を否認 地裁初公判 弁護側は傷害罪主張】か。【能登の星空が希望になれば 能登町の学芸員SNS発信(板津亮兵)】は、とてもよい記事である。身も心も洗われる、とはこのことか。
埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故。1月28日の事故発生から1週間がたち、地元消防などが4日も運転手の救助活動を急いだ。現場では重機を穴の中に入れるための2本目のスロープ作成整備などを進めたが、穴に破損した下水道管から水が流入して救助を妨げるなど難航している。このため県は4日午後2~5時まで水の使用を控えるよう求めた。県は陥没事故以降、圏内12市町の計約120万人に下水道の利用自粛を呼びかけてはいるが、穴への水流入は収まっておらず、救出は難航、めどはたっていないという。
(2月3日)
立春。とはいえ、きょうは本当に身も心も凍りついてしまいそうな寒い日だ。ついこの間までなら、いつも私の足元にいてくれた愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)は、もはやいない。昨年秋、車に轢かれ突然、おかあさん(たつ江、伊神舞子)のあとを追うように逝ってしまったからだ。だから、私は、こうして寂しく、辛く、悲しい毎日をそれでも「生きなければ」と生きていくのである(幸い、能登で育った末っ子が居てくれるので、このへんは何かにつけありがたいことだな、と感謝している)
―というわけで、私は今は亡き俳人で詩人、歌人でもあった妻の分まで佳い作品を残さなければーとこうして日々文を読んだり書いたりして毎日を過ごしているのである。
夕刊(中日)に【「メキシコ、カナダと協議」トランプ氏、関税発動前日】と【東証一時1100円超安 警戒拡大、ほぼ全面安】【「半導体で協力」確認 首相、7日、日米首脳会談で 衆院予算委】の見出し。ほかに文化・芸能面では【ガザに真の平和を 停戦後待ち構える課題 遠藤乾(東京大教授)】【昭和百歳 山口瞳が見つめた時代 山口正介 ➌美空ひばり ギリギリのところで】の記事も。それぞれ味があっていい。
2025年2月2日
節分。2025年は『庚(かのえ)』。西南西のやや西の方角が恵方だそうである。
球春 胸躍る 井上竜キャンプイン】(中日朝刊)【米、関税「1日発動」 メキシコ・カナダ25% 中国10% 報道官】【高木W杯日本勢最多35勝(スピードスケート女子の高木美帆がワールドカップで通算35勝を挙げる)】(毎日2日付朝刊)など。けさも新聞紙面は、あれやこれやと活字が躍っている。楽しい話題があれば、かなしい見出しもある。これとは別に、一部報道によれば、あのロサンゼルスの大火もようやく治まったようだが、ドジャースの大谷選手一家も愛犬と共に一時避難したとのこと。そこには、まさに地球温暖化と人類との闘い、葛藤までが見られるのである。
2代目こすも・ここ、亡きシロにかわいがられいつも行動を共にしていた〝半のら〟タンゴちゃんが最近なぜか、わが家に姿を見せないので心配している。デ、タンゴのことをよく知り、舞が生前、とてもよくして頂いた荒木さん(女性)ちに、電話してみると-。「元気でいるから。伊神さん。心配しないでいいから。それより、いい小説、書いている? がんばって。私たち、みんなで期待しているよ」との返事だった。ホッとして受話器を置く。
2025年2月1日
プロ野球中日の春季キャンプが1日、沖縄県で始まった。25日まで滞在し、1軍は北谷町、2軍は読谷村を拠点にシーズン開幕に向けてチームを強化する。――とは本日の中日新聞夕刊の1面記事【井上竜常勝チームへ キャンプイン】の記事である。この日はドラゴンズをはじめとした12球団が一斉にキャンプインした。
朝。舟木一夫さんの熱烈ファンである玉田美代子さんから「今日 新聞大きく掲載されました」のラインが入ったので、さっそく中日新聞の尾張版を開くと【「舟旅」一緒に一年でも長く 歌手舟木一夫さん(80) 80歳に「今が一番良い状態」■地元一宮は「自分のペース」】の活字が飛び込んできた。インタビューに対する舟木さんの返答がとても前向きでよいこともあって正直、なかなか良い記事だな、と思う。
中に「人生最後に歌うなら、どの曲を選びますか。」との記者の質問があり、これに答え彼は【「高原のお嬢さん」と「学園広場」かな。】と答えているところが特に印象深かった。私自身、松本に続く志摩半島での駆け出し記者時代に、それこそ〝駆け落ち記者〟時代、一緒になってまもない妻を傍らに、よく歌って聞かせたものである。ほかにも🎵コンコンコンコン、君はいま なぜ泣いてるの~などといった純愛青春歌謡も、である。
懐かしい、とはこういうことを言うのか―としみじみ思う私である。
舟木さんの話題で埋まった中日新聞の1日付尾張版