一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年5月~)

2025年5月5日
【空見上げ ぼくらは進む 2年ぶり能登各地で祭り】(5日付中日1面)とは、分かりやすくてよい見出しだ。きのうに続き、きょうも好天である。
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 大型連休後半2日目の4日、全国各地は好天に恵まれ、行楽地は大勢の家族連れらでにぎわった。ー-とは、5日付毎日新聞朝刊1面記事。
 そして。きょうは、こどもの日。こどもの数が減っている。新聞はどこも、この点に触れており【子ども44年連続減 1366万人 人口の11%】(中日)【子どもの数 最少1366万人 44年連続減 人口比11.1%】(毎日)との見出しを打っている。

 そんな中、七尾のニッポンイチ大きい青柏祭デカ山が2年ぶりに行われた-との報道は世の中全体に活気と元気そして勇気を与えるものと言っていい。一方でこのところ続出している血なまぐさい凶悪犯には胸が痛む。何ということなのか。

 七尾の青柏祭デカ山を報じた中日新聞の紙面
 

 このほか、京都では15日に行われる京都三大祭りの一つ「葵(あおい)祭」を前に、祭りのヒロイン「斎王代(さいおうだい)」が心身を清める「御禊(みそぎ)の儀」が上賀茂神社(北区)であり、多くの参拝者が見守る中、十二ひとえを着た斎王代が儀式に臨んだという。

(5月4日)
 みどりの日。祝日。日曜日である。連休中で息子たちが、きのうから毎日わが家に来てくれている。わたくしは、といえば、だ。やらねばならぬことが多くて少しバタバタしている。
 新聞(中日)は1面トップに【再び緑の大地 ウクライナに プロドローン開発機 地雷除去計画 愛知から飛び立つ】と<みどりの日>にふさわしい話題。ほかに、【米車部品関税25%発動 2年は軽減措置 日本企業など打撃】【「護憲か」「改憲か」憲法78年で集会 首相「自衛隊明記最優先」】【GW浜辺に熱気 亀崎潮干祭】【元交際相手の男逮捕 川崎女性遺体 遺棄疑い認める 当初ストーカー認識なし 県警、被害相談の経緯説明】……といったところか。

 午後。家族そろって永正寺永代供養集合墓内にあるおかあさん=伊神たつ江(伊神舞子)、静汐院美舞立詠大姉=のお墓まいり。墓石の前で線香を焚き、花を供え、みんなでそろって手を合わせた。五月のさわやかな風が通りすぎるなか、私たちは能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を携帯スマホのユーチューブで演奏、深々と頭を垂れ口ずさみ、手をあわせたのである。

 おかあさん(伊神舞子・たつ江)の墓前に花を供える子どもたち
 
 
 おかあさん(伊神舞子・たつ江)、元気でいますか。こちらはこうして、皆元気でいるから。安心してください、と。この後はいつものようにわが家の土地管理の現状を子どもたちに説明しながら確認して回り、帰りにはピアゴへ。ここで靴二足を長男夫妻にプレゼントで買ってもらい、帰宅した。自分で買うからよい、というのに「僕たちが買うからと長男夫妻が言うので甘えたが、いい子どもたちに恵まれ、本当に幸せでありがたいことだ」と。つくづくそう思ったのである。

 夜。ニュースでかつて家族五人で七年過ごした七尾の青柏祭デカ山が映し出されているのを見て画面にくぎ付けとなった。今ではとても懐かしい魚、府中、鍛冶町の3町から出されたニッポンイチ大きいデカ山三台が府中波止場(能登食祭市場・七尾フィッシャーマンズワーフ)を経て大地主(おおとこぬし)神社境内に集結した模様を見、とても懐かしく、かつ嬉しく思ったのである。
 なかでも仙対橋での豪快そのものと言っていい〝辻回し〟など健在で、そこにはみな元気いっぱいのにこやかな顔、顔、顔があり、昨年元日に起きた能登半島地震発生に伴う悲しみと苦労など微塵も見せない、感じさせない、たくましい姿があったのである。わたくしは皆元気いっぱいの顔と顔を目の前に安堵で胸をなでおろす自身を感じていた。

(5月3日)
 きょうは憲法記念日。デ、中日新聞の1面は【平和とは託される今 憲法施行きょう78年 安易な解釈改憲警鐘□国民的議論が前提 「産婆役」金森徳次郎】の見出しで中身の濃い内容の紙面展開が目立つ。ほかに【第78回中日文化賞決まる ◇免疫ゲノム解析によるがんの免疫制御機構の研究 名古屋大学大学院医学系研究科教授 西川博嘉◇脊椎動物が季節の変化に適応する仕組みの研究 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所拠点長吉村崇◇時代に応じた女性像を演じ、芸能文化に貢献 俳優竹下景子◇クラシック音楽の女性演奏家として世界的な活躍 バイオリニスト竹澤恭子】も当然ながら関心の深い記事といえよう。
 ほかには【対日関税、米は例外難色 2回目閣僚交渉 来月合意目指す】【陥没3カ月遺体搬出 埼玉・八潮不明運転手か 家族「信じられない」】【風力発電羽根落下 秋田 近くで男性死亡、接触か】【川崎の住宅で白骨死体 ストーカー被害の不明女性か】【殺人容疑で再逮捕へ 一宮遺棄「首を両手で絞めた」】など。この世の中、いろいろある。なかでも【式年遷宮始まりのかがり火 伊勢神宮「木本祭」】はいよいよ、社殿を20年に一度新しくしてご神体を移す伊勢神宮の式年遷宮の始まりか、と思うと感慨あらたな気持ちにさせられるのである。同神宮で1300年余り前から続く式年遷宮は新しい社殿にご神体を移す2033年の「遷御」まで、この先約30の祭典や行事が続くのである。
 私自身、かつて昭和40年代の後半に新聞社の志摩通信部兼伊勢支局記者として玉砂利の上に日本を代表する人物をお供えする「供奉員担当記者」として遷宮取材に立ち会った経験がある。それだけに、伊勢神宮の式年遷宮は、お伊勢さまの別宮・伊雑の宮のご遷座祭とあわせ、忘れようにも忘れようがない。無事、ご遷座祭が終わるのを、願うほかないのである。

 「脱原発社会をめざす文学者の会」ホームページで私が月イチで執筆している文士刮目の48回目【方言に見る能登有情】が公開になった。1人でも多くの皆さまに読んで頂ければ、と思っている。

 午後、長男夫妻が、わが家へ。そういえば、五月三日は長男夫妻の結婚記念日。「来年、二十五年になる。銀婚式だよ」の言葉には月日の速さをあらためて感じさせられた。それと、きょうは次男坊の誕生日でもある。思えば、岐阜高島屋が出来てまもないころ、その高島屋のイベント広場で「ちびっこのど自慢」が開かれ、その取材のさなかにポケベルが鳴り出し、北方町内の病院に駆け付けたあの日のことは今も忘れない。その岐阜高島屋も今はないのである。月日の流れと共に人々の人生は、これまた変わっていくのである。 

(5月2日)
 朝から雨。外ではシトシトと雨の水滴が静かにこの大地に降り注いでいる。
 きのうは晴れだった。のに。なんで今日は雨なのか。なんだか、わが心までが寂しくなってくる。
 でも、🎵雨が小粒の真珠なら 恋はピンクのバラの花という橋幸夫の歌があるじゃないか、と。もう一人の私が自分自身にささやきかける。🎵別れたくないふたりなら 濡れていこうよ どこまでも どこまでも どこまでも、か。

 けさの新聞(中日)1面トップは、【米ウクライナ資源協定 両政府署名、復興へ基金 安全保障の確約なし】。だが、それよりも中日スポーツの1面トップの【三浦プロ初先発 初勝利 ソフトバンクを出て環境変える覚悟「先発するのが目標」新しい世界見た】が、スカッとしてよかった。

(5月1日)
 5月がやってきた。5月の風はさわやかで、独特のあじわい深いものだが。きょうの風は、ことさら強い。気持ちがいいというよりも、「風」そのものの中に何か強い意志が感じられる、そんなふうに思われる。なぜだろう。時に頬にあたる風がいつもの「気持ちいい」を通り越し、強ささえ感じられるのはなぜか。なぜだろう。

 月が変わって中日新聞の朝刊(1日付)は【米、車関税の軽減表明 部品分還付、重複回避も】【朝令暮改「本丸」も 世界翻弄 トランプ氏「柔軟性だ」】の見出し。そして記事の前文は以下のようなものだったが、その通りである。
――二転三転が続くトランプ米政権の関税政策。今度は「米国第一」の本丸といえる自動車分野で、部品への関税の緩和策を打ち出した。29日に就任100日の節目を迎えたトランプ大統領は「柔軟性だ」というが、世論の反発に押された変節との見方も強い。一貫性に欠けるポピュリズム(大衆迎合主義)の関税砲に、世界は翻弄され続けている。(ワシントン・鈴木龍司、山口哲人)とある。
 トランプよ! 何をしているのだーと言いたくなってくる。

 ほかに目立った朝刊見出しは【東海道新幹線停電一時運転見合わせ 架線にヘビが接触(JR東海によると、岐阜県大垣市内で、架線にヘビが接触しショートしたのが原因という)】【<救心>竜今季初サヨナラ勝ち 代打カリステ決勝犠飛 六回は代打周平が同点打】【<大リーグ>大谷パパ初アーチ 「いい一本」先頭打者弾】…とドラがなかなか、いい。 
 そして。夕刊は【自慢の新茶 摘みよんせ 西尾・八十八夜】に【米ウクライナ鉱物協定 署名 米、軍事費回収譲歩 復興へ基金、安保確約はなし】【日銀 政策金利を維持】といったところか。