【生きてゆく人間花たち/2015年8月の唄】
平成二十七年八月三十一日
月曜日。相棒である妻のちいさな店「ミヌエット」は、お休み。
午前中パソコンへの受診メールのチェックを始めたところへ、「チョットきてよ」と彼女。ハイハイ、とついていくと庭のモミジの木を前に「へんなムシにやられたようだから、切ってよ」とムシを手で払いのけながら、いきなりノコギリを手渡された。何がなんだか分からないまま枝切りを始めると「ついでに、ほかの木の枝も、お隣さんに出っ張った部分を切ってちょうだい」ときた。家のことは彼女の言うとおりに、と決めているので従ったものの、ちょっぴり臍を曲げたくなったが思いとどまった。
思わぬ枝きり作業から解き放たれ、やれやれと再び自室へ。今一度パソコンを開いてチェックを再開、調子が出てきたところで、こんどは「きょうは午後1時に出発するわよ」ときた。というわけで、時間通りに「イ・ク・ヨ」と部屋に来たので従う。これでは召使いだ。でも、まあ、イイか。現役記者時代には夜、昼、朝となく、さんざん苦労をかけてきただけに、この恩返しはこの先、生涯担いでいかなければと自らに言い聞かせ、いざ出陣とあいなった。
畑に出向いてからは私が草引き、彼女は備中で土を耕し、ふたりそろっていっぱしの畑仕事とあいなった。幸い、きょうは時折小雨がパラつき、これまでのようなカンカン照りの下とは違うので作業はスムーズに進行。それにしても、舞の備中さばきは、いつのまに覚えたのか。堂に入り、みごとに尽きる。やはり、昔、コケコッコーと鳴くNHKラジオの早起き鶏で農事放送をしていた、というお父さんのDNAをどこかで受け継いでいるのかも知れぬ。
もっとも、そのお父さんは小学校に入学する前に亡くなられたそうだから、父との思い出なぞ、ほとんどないそうだ。何はともあれ、これは彼女の得意技といってもいいが、少々荒らっぽいが的確に判断し物事をいち速く処理することだけは感心する。きょうも私が、やっとの思いで草取りを終えたと思う合間に、畑地の一角に石灰肥料をまき土で耕し終えていた。この農作業で妻のからだが回復し少しずつでも元気になっていってくれたらいいが、と勝手なことを思う。
× ×
愛知県岡崎市内のコンビニ「セブン―イレブン岡崎上和田店」に酒に酔って刃渡り17㌢の包丁を手に押し入り、店員を人質に立てこもり5時間後に監禁容疑で現行犯逮捕された無職の男(32歳)。犯行動機は「あすの誕生日を前に、人生を悲観し何か大きなことをやってやろうと思ってやった」と。両親と兄、妹の家族5人暮らしで「気がちいさいけどすごくいい子。優しいところもあります」とは、祖母。正気に戻った男は「被害者には申し訳ないことをした」と話している。男に何があったのか。
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【きょうの一文・ことば】
「戦争をやりたい人なんて一人もいませんよ」「メディアは反対ばかり報道する。賛成もこんなにいると伝えたくて参加した。反対の人は『平和がいい』と言うだけで、平和にするにはどうすればいいか考えていない」「『戦争ができない国』は抑止力がなくて危険だ。集団的自衛権を使えるようにして『戦争をしない国』にしたい」「法案に反対する人は、『できない』と『しない』をごっちゃにしている」「戦争をさせないために法案に賛成していることを周知したい」=31日付毎日朝刊『「賛成派」も意思表示』の記事のなかで。安保関連法案に賛成する市民たち
「…戦争になれば女性に一番大切な美しさを守ることが踏みにじられます。もんぺという醜い衣服を着て、パーマをした女性は髪をそがれ、振り袖を着た女性は袖を着られた。竹やりでわら人形を刺し貫く訓練をさせられた。それを見て私は戦争を絶対にやってはいけないと思った。女性が壊されることは、子どもがうまれなくなり、人生が破壊され、地球が滅びるということです。安倍政権は、再び戦争可能な国家にしようとしているが、絶対にいけない。私たちの責任であり、使命であり、義務でもある。今日の雨を共有した女性たちは忘れないようにお願いしたい。」=31日付中日朝刊『「反対」著名人が連携 戦争、女性を破壊する』の記事のなかで。作家森村誠一さん
「若い世代も楽しめる。コーチンをイメージして、みんなで踊ってほしい」=31日付中日夕刊『〈中部発〉我らがコーチン踊ろう 小牧・盆踊りを制作』のなかで。日本民踊研究会師範出渕豊菜さん(79歳)=小牧市北外山
【新聞テレビから】
☆『安保法案反対デモ菅長官「誤解解く」』、『辺野古で潜水調査開始 沖縄県 サンゴ損傷有無確認』『(米国の映画監督オリバー)ストーン監督ら「反対」 辺野古移設で109人共同声明』、『写真甲子園2015 優勝 浦添工業(沖縄)「日常」』、『思い出いっぱい宿題いっぱい 鶴舞図書館に行列』、『FX(外国為替証拠金取引)集金2億円所得隠し 脱税の疑い 春日井の男ら逮捕へ=名古屋市のインターネット関連会社「シンフォニー」を経営する男らから事情聴取』、『岡崎コンビニで立てこもり 店員軽傷 警官突入、容疑者逮捕』、『ラウンドアバウト(環状交差点)災害活用 豊山で仮設式訓練』、『★嘉田前知事、事故で軽傷』(31日付、中日夕刊)
☆『安保デモ海外が注視 BBC「若者は目覚めた」 独TV「市民の反対増加」 著名人次々国会へ』、『川内原発フル出力 来月10日にも営業運転』、『〈チェック〉のど自慢70年目の快走 中学生に門戸「地域の人間ドキュメント」 音楽番組首位争う』、『〈戦後70年〉遺骨返還追悼の旅 北海道で死没朝鮮人115柱 日韓の団体 当時の往路たどり』、『知人以外の犯行か 中野女性殺害 遺体からDNA』、『オランウータンの森危機 ボルネオ島 2080年に80%消失』(31日付、毎日夕刊)
☆『安保法案反対 国会前で全国で 平和守れ世代超え集結』『安倍政権 来月中旬成立の方針』『「平和の党に立ち返って」(創価)学会員の男性署名活動』、『VW(ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン)との提携スズキ解消へ 仲裁裁認定』『「事態が明確」VW、歓迎声明』、『伊藤(舞=大塚製薬)7位 リオ決定 女子マラソンけが越え地道に力蓄え』、『都内JR不審火「火投げ込む男」通報の男性目撃』(31日付、中日朝刊)
☆『安保法案反対の波 全国300カ所で集会・デモ』『声世代を超え 安保法案反対100万人集会 熱気や本気実感』『元首相5人が安倍首相に提言 「立憲主義軽視」批判』『賛成派も意思表示』、『原発事故を想定2000人参加し訓練 福島・南相馬』(31日付、毎日朝刊)
八月三十日
戦争なんて、まっぴら。憂いに満ちた目で訴える愛猫こすも・ここ。30日、自宅にて
「オトンは、どうして国会正門前まで出かけていって【アンポハンタ~イ】を訴えてこないのだろう。その気になれば行けるのに。優柔不断というか。いつだって〝日和見主義〟で卑怯なのだから。おかあさん、怒っているよ。〝現場100回〟のあの記者魂はどこへ行っちゃったの! だってよ」
国を思うこすも・ここの声が聞こえてきそうだ。
でも、私は私だ。こすも・ここたちの気持ちは痛いほど分かるが、何よりもこの世で起きている事実を冷静に見て判断しなければ、と思う。
夜は。あめのなかの満月。日中も、時折思い起こしたかの如く止んだりはしたが、ほぼ1日雨、雨、雨。こうしたなか、安全保障関連法案に反対する人々が全国各地で一斉に抗議の声をあげた。本物の、ひとつの潮流とでも言えようか。うねりになりつつある。
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安保関連法案の廃案を訴える人たちで埋まった国会前。中日新聞の31日付朝刊から
戦争させない。9条守れ。安倍政治を許さない。だめ! 戦争法案。
きょうは東京・永田町の国会前広場をはじめ、名古屋・栄や名駅、広島、長崎、旭川、金沢、大津、大阪、那覇…。そしてここ木曽川河畔の街・江南市でも。全国各地で安保関連法案の廃案と安倍政権の退陣を訴える〝市民〟による抗議活動が繰り広げられた。
このうち国会正門前では道路を埋め尽くした人々が歩道ばかりか車道にまで溢れ、ノボリやプラカードを手に周辺には計12万人=主催者側の市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」調べ=が押し寄せた。なかには「日常を犠牲にしてでも訴えたい」と国会近くで無期限のハンガーストライキに入った学生4人まで出てきた。
国会周辺での大規模集会の会場。ここでは演説に立った音楽家坂本龍一さんが「政治が崖っぷちになって、日本人に憲法の精神が根付いていることを示していただいた。いまの状況はフランス革命に近いことが起こっている、と強く思っています」と話したというが、この論は、ある程度当たっている気がする。こんご参院で安保法が可決でもされようものなら、「何か」がその時に音を立てて弾ける気がしてならない。
ここで最大野党の民主党代表岡田克也さんの国会前での今夜の演説にも触れておきたい。彼は国会前に集まった何万人もの人々を前に、こう語ったという。
「こんな憲法違反の法案を通すわけにはいかない。普通の国民が怒っていることを安倍政権にわからせないといけない」
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私自身の動きを見るかぎり、今のところ、こすも・ここと舞の期待にこそ応えてはいない。今こそ日本国民の心意気を示すときだ。この点では私、いがみのごんた(伊神権太)とて同じ気持ちでいる。安倍さんには本欄を通じあらためて訴えたい。安倍政府そのものが状況を的確に判断、この際、安保関連法案は思い切って廃案にすべきだ、と(このことは、これまでにも何度となく説いている)。
そして。イチから出直し〝国民総参加〟の憲法9条を抱きしめた、世界に冠たる新安保の作成に期待したい。米国一辺倒、米国追随外交ではない、世界各国に対しても公平なる独立独歩の新安保を、である。日本人なら、出来ないはずはない。日本がリーダーとなってお手本を示し世界平和の母になることだ。
今宵感じたこと。日曜日もあってか、安保関連法案廃絶と安倍政府退陣を求めての全国的デモの扱いが、各テレビ局ともかなり小さかった。各局とも最後の最後には権力には弱いナ、という気がしないでもない。これほど重要なことなのだ。ニュース性からいっても、それこそ現場に徹した張り付き取材で1日じゅう「これでもか」と報道してもおかしくはない。やはり、放送局は1部をのぞけば総じてヘナチョコ。頼りにする方がおかしいかもしれない。むしろ、新聞をはじめとした作家も含めた活字媒体の力に期待しよう。
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名古屋であった第17回にっぽんど真ん中祭り(どまつり)が期間中、180万人の観客を集め3日間の日程を終えた。出場207チームの頂点を決めるファイナルコンテストで愛知県犬山市の「笑(じょう)」が最高賞の「どまつり大賞」に輝いた。「笑」は城下町で梃子(てこ)衆が車山(やま)を曳き回す様子を迫力の演舞で表現、5度目の大賞となった。
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【きょうの一文・ことば】
「反民主主義的な安倍政権のおかげで、自分たちの頭で考えて立ち上がる新しい民主主義の質を高める運動が広がっている」=30日付中日朝刊『安保関連法案成立させるな 名大有志、弁護士ら抗議』の中で。基調講演した本秀紀名古屋大教授(憲法)の指摘
【新聞テレビから】
☆『本気で止める、戦争法案 全国各地声あげる若者たち』『作家室井佑月さん 自分の言葉で語る姿に共感』(2015年8月30日付、しんぶん赤旗日曜版)
☆『日曜洋画劇場 話題作!テレビ初放送「STAND BY ME ドラえもん(2014年藤子プロほか)』(30日夜、メ~テレ)
☆『全国300カ所で安保反対集会 きょう』『「安保反対 立ち上がろう」金山で若者訴え』『寂聴さん「デモ面白いわよ」』、『「原発ゼロ」で欠かせぬ電源に 太陽光、川内の12基分 今夏ピーク時 供給力6%に急伸』、『柔道■世界選手権 日本男女とも「金」3』『羽賀「金」執念の内股 男子100㌔級 日本重量級 復活のろし』、『世界遺産つなぐ光 白川郷・美濃和紙アート』、『救われた命 10年ぶり再会』『万博会場で心停止 東郷の男性 元医大生AEDを使い蘇生』、『「専務理事1億円着服」長野・大北森林組合 第三者委が発表』(30日付、中日朝刊)
☆『【反対】名大教員・学生が声明 安保法案巡り気勢 【賛成】「イエス」と叫びデモ』、『〈Sストーリー〉「献水」志継ぐ若者 ――広島原爆犠牲者思い』『手つなぎ慰霊行脚 あの日、あげられなかった水を 祖母と孫のように』『名水守る活動に発展』、『口永良部島噴火 全島避難3カ月 父の形見ようやく手に 一時帰島暮らし再開めどなく』、『JR火災 不審火4件 都内 施設付近に火の気なく』、『容疑者昨年10月出所 大阪遺棄 同種事件で10年服役』、『インフルワクチン 乳児・中学生に予防効果なし 慶応大など4727人調査』、『外国人の男逮捕 バンコクテロ 他の2人に逮捕状』、『橋下新党11月までに 維新から20人弱合流』『都構想住民投票「再挑戦したい」橋下氏が表明』(30日付、毎日朝刊)
八月二十九日
きょうは、思いがけない話を1席。
というのは、つい先日、いつものようにこの地方を代表する文芸誌「北斗」(平成二十七年九月號。第620号)がわが家に送られてきたが、ナントその本の表紙に、私がかつて新聞に書いたコラムのコピーがセロテープで貼り付けられているではないか。コピーには
「残暑お見舞い申し上げます
お変わりありませんか 一宮市萩原
の友だちから短歌の本を借りた
ら一宮支局にいらしたときの伊神さんの
記事の切り抜きがはさんであったので
びっくりしました ちょっとうれしい
できごとでした たなはし」
の書簡付きで、さっそくコピーの文面に目を通す。
と、「『浜坂』に学ぶ文学の里」の見出しに筆者である私の名前の活字が目に飛び込んできた(当時、私は中日新聞の一宮主管支局長=現一宮総局長=)。おまけに紙面が掲載された日までが〈H、10 6、4〉とメモで記述されていた。いやはや、もう17年も前の私の記事が白日の下にさらされたのである。
デ。その記事の出だしはこんな具合である。
「道さだめ君は行きしかわれはまだ百万本のコスモスの中」(広島県東広島市・平木由美)
音の聞こえる町。そんな町が兵庫にある。明治に東の啄木と並び才能が高く評価された歌人前田純孝(すみたか)の生まれた浜坂町だ。………
というわけで、いつまでも残る活字の恐ろしさを思い知った次第である。
❤ ❤
土曜日。95歳にして、なお矍鑠たる母がこちらにきている、との兄の知らせで社交ダンスのレッスン帰りに実家へ立ち寄る。ついでに私たちが四苦八苦して野菜作りに挑んでいる現場に母を案内し現況を説明すると、そこは野菜づくりに関しては大家でもある母のこと。ウンウン、ウンと何度もうなづきながら「たかちゃん。おまえたち、たつえさん(舞のこと)もまあ、よおやっててくれるのでええわ。お母ちゃん、安心した」の弁。いつまでたっても母は母である。
× ×
北京で行われている世界陸上。男子400㍍リレーでジャマイカのアンカー、ウサイン・ボルトが大歓声のなか196㌢、86㌔の大きなからだで一気にゴールを駆け抜け、ジャマイカは37秒37で史上初、ぶっちぎりの4連覇を果たした。ボルトは200㍍の優勝後に場内を一周した際、カメラマンと接触して転倒。このときに脚に軽いケガをしていたがその影響を見せることなく、見事な走りだった。バトンでミスった米国が失格となったため、開催国の中国が初の2位という快挙をあげた。
維新の党を離党した橋下徹大阪市長が同党の「大阪系」議員らによる新党を年内に結成する意向を表明、国政選挙の候補者を新たに擁立する考えを示したという。橋下氏といえば、政界引退を表明したはず。やはり、この人物には節操がない。「圧倒的な菌の力に人間のなすすべがない。」とは、CBCテレビ『〈ニュースキャスター〉▽筋肉を食いつぶす…急増人食いバクテリア』のなかでの医師の言葉、昨年は100人がかかり、73人が亡くなったという。
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【きょうの一文・ことば】
「津軽家は石田三成と因縁浅からぬ家でな。三成の遺児のうち、男子もかくまっているという噂がある。そなたは心して行かねばならぬ。食われる前に食わねば、いのちを永らえることはできぬ」
=29日付毎日夕刊連載小説『津軽双花6 葉室麟 中川学 画』のなかで。家康が満天姫を見据えて
【新聞テレビから】
☆『宙明サウンド卒寿も健在「マジンガーZ」など作曲 あす記念コンサート 孫に新曲プレゼント』『迫力の踊り一体感〈どまつり本祭開幕〉』『三河万歳万々歳〈ミラノ万博で披露〉』、『谷井競歩50㌔銅 世界陸上、日本初』、『〈9月1日は防災の日〉販売店防災グッズ充実 「ダンゴムシ」で身守る』『家具固定、非常食…あとは当事者意識 浸水区域・常滑の住宅』、『〈戦後70年〉仁術に生きて戦犯と呼ばれ 「捕虜治療に奔走」の軍医絞首刑』『「潔白」ならず家族暗転』、『橋下氏、新党構想を表明 維新、大阪系が離党の意向』(29日付、中日夕刊)
☆『〇eye見つめ続ける大震災 明かりともしたい 福島・楢葉町』『福島第1 汚染雨水対策後手に 相次ぐ流出 年度内の阻止困難』、『真珠湾に沈んだ戦艦オクラホマ「無名兵士」の遺骨家族へ 74年経てDNA鑑定』、『〈欧州に悲しみ広がる〉欧州流入難民30万人 今年・地中海経由昨年は21万人』『国連「優先課題」来月に特別会合』、『医師8割「不快に感じず」 セカンドオピニオン調査 信頼の構築重要』、『菅長官沖縄入り 知事と夕方協議 辺野古移設』(29日付、毎日夕刊)
☆『世界柔道 梅木=梅木真美。20歳。環太平洋大。初出場=V 女子78キロ級』『新国立工費圧縮したけど 1550億円財源あてなし』『サッカーW杯招致へ客席像 五輪後陸上トラック使えず』、『太陽光+薪 知恵もフル活用 電気代9カ月ゼロ 豊田・中山間地の一家』『「自給」原発事故後に増』、『トヨタ田原で風力発電 20年ごろ 最大10基、工場用に』『「覚せい剤運搬」中国で起訴 稲沢市議の判決再延期』、『飛騨市議の職歴書き加え 税理士資格で便宜 市職員3人処分』(29日付、中日朝刊)
☆『指定廃棄物処分場調査入れず 環境省打開糸口なく 宮城』『廃炉自治体支援へ 経産省 概算要求に45億円』『福島モミの木に異変 幹の先端芽が出ず 線量高い場所ほど多発』『■伊方3号機審査愛媛県委が「妥当」』『■地下水放出 福島知事が要望書』、『あす「全国100万人行動」安保法案反対 国会前などで』『安保法案野党と修正協議 自公、強行色薄める狙い』、『山口組分裂 組長11人が新組織 5人絶縁 8人破門』、『東京五輪エンブレム 五輪組織委が独自性強調』、『■ヤフーメール一時障害、260万人影響』(29日付、毎日朝刊)
八月二十八日
夜。シトシト雨が一転、夏を洗い流してしまいそうな、かなり激しい雨に変身。軒や窓ガラスをたたく雨音が秋の扉をたたいているみたいな、そんな気がするのは私だけか。
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コカナ村ではネパール大地震で亡くなった人々の顔写真が掲げられ、ガレキもまだ取り除かれてはいなかった。長谷川裕子さん撮影
レレ村では被災地の逆境をはねのけ、たくましく生きる子らに出会い、キルティプールのシェルターは孤立無援の女性らに喜ばれていた。長谷川裕子さん撮影
「キルティプールの女性の終の住処、本当によかったですね。そこへ助っ人の登場と裕子・ニルマニ夫妻を軸に、善意の人の輪がどんどん広がり、ネパール支援に役立っている。そんな気がします。がんばってください」
「いつも、応援ありがとうございます。ほんとに支援の輪が広がっていく感じで、この全てのご縁に感謝いたしております。建築専門家の方からも、現実的なお話を聞くことができて、大変勉強になりましたよ。これから(支援の輪が)益々広がりそうで、大変嬉しく思っています」
上記は日本人女性、長谷川裕子さんとネパール人男性、ニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻によるカトマンズを拠点にしてのネパール大地震の被災地と被災者に対する支援活動に関しての私と裕子さんによるフェイスブック上のやり取り、いわば遠く離れて過ごす友人同士の往復書簡とでもいえようか。
実際、このところは連日のように支援の現実につき裕子さん、すなわちカトマンズ在住の【Yuko Hasegawa】さんからフェイスブックで近況が届いているが、その内容を読み解くうち、夫妻は本当に被災地と被災者のためによく頑張っておいでだ、と感心してしまう。まさに粉骨砕身、情熱的ともいえる〝愛の手〟を思うとき、私自身飛んでゆきたい気持ちにしばしば、かられる。
以下、裕子さん夫妻から送られてきたフェイスブックの1部を記録に留めさせて頂く。
~ネパール大地震 支援活動 レレ村視察~
私たちが支援している6つの村の1つ、レレ村はカトマンズから車で約1時間半。農業中心で緑の棚田がとても美しいです。地震で家が倒壊したので、私たちの支援で建てたトタンの家を訪ねたら、家畜と一緒に暮らしていました。家の中を鶏の親子が走り回っていました。とりあえず私たちの支援が少し役立っているのを見て、嬉しくなりました。村長さんに、今一番困っている事は何か? と聞きましたら、仕事が無い事だそうです。……
支援というのはシェルターを作ってあげることだけではないのだ、ということに今さらながら気づかされました。
視察の途中で雨が降ってきました。ふと見ると鶏も雨宿り。そして子どもたち。鼻水垂らしながらも元気いっぱいで本当にかわいいです。撮影のために白いドレスに着替えてポーズを取る女の子。微笑ましいです。
~支援活動 コカナ村視察~
支援している村の中の1つ、コカナ村を視察しました。カトマンズから車で約1時間のこの村は、昔ながらの生活習慣が残っているということで、外国人の写真家が撮影に訪れていました。この村にはシェルターを16個提供。村には地震で亡くなった人たちの顔写真が掲げられていました。地震から4カ月経つのに、道路のガレキもまだ取り除かれていません。
~支援活動 終の住処~
キルティプールの孤立無援の年老いた女性のために作った、シェルターを見に行きました。屋根にトタンを設置したりして、とりあえず住める状態になっていました。彼女たちにとっては、終の住処となるので、少しお金をかけて全てこちらで作ると約束しました。
視察を終えて。こんご日本の建築技術と学生たちのアイデアをうまく取り入れて、ネパールの環境にあった支援をしていこう、と(日本から訪れた)石山先生=建築専門家=たちと話し合いました。石山先生、伊藤さん、水谷君、ありがとうございました。これからの御支援もどうぞよろしくお願いします。……
――といった具合でした。 がんばって! 裕子さん、ニルマニさん。
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環境省はきょう、宮城県加美町にある東電福島第1原発事故の放射性物質を含む指定廃棄物処分場候補地で現地調査をしようとしたが、住民の反対運動が強く調査を取りやめた。加美町ではこの日、猪股洋文町長はじめ町職員らも含めた多数の住民が調査反対のため集まり、候補地入り口を封鎖。環境省は現地調査を見合わせた。この席で猪股町長は「専門家も交えた意見交換をすべきだ」と提案したが環境省側は「副環境相に伝える」と述べるにとどまったという。
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【きょうの一文・ことば】
日記を音譜で書くのだ。いずれ、ベルリンフィルを指揮して俺の作品を発表するよ。
=28日夜NHK総合の番組『〈ナビゲーション〉いまよみがえる幻の旋律・特攻隊員魂の楽譜』のなかで。歌曲「雨」を遺した特攻隊員鬼頭恭一が生前、周りに語っていたことば。「雨」は、この8月11日に名古屋市中区の宗次ホールで成田七香さんの歌声で70年の時を経て初披露された。歌詞は♪…わたつみの 潮の香こめて ますらをの かたみ届きぬ……といった内容
【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉中国・日系スーパー▽異国(大連)に渡った日本人客それぞれの理由とは?』(28日夜、NHK総合)
☆『元気に長生き 健康寿命日本1位』、『名古屋 いきなり土砂降り』、『女性活躍推進法が成立 大企業・国 数値目標義務付け』、『新国立1550億円上限決定 政府、来月から事業者公募』、『〈戦後70年〉憩う兵士本音ノート 三重の歯科待合室 戦局悪化、変わる言葉』『空から見抜かれた日本 米軍、戦時に名古屋など撮影』、『原発3メーカー側 初弁論で争う姿勢 福島事故賠償訴訟』、『世界一へ人馬一体 名古屋競馬場木之前葵騎手 11月、アブダビで決勝』、『準強制わいせつ容疑の住職逮捕 信長ゆかり円徳寺』、『★「火花」初映像化、配信へ』、『伊勢志摩サミット名前入らず 鳥羽とばし…危機感 「海女」前面に観光誘客』(28日付、中日夕刊)
☆『王者ヒヤリ=陸上の世界選手権男子200㍍を制したウサイン・ボルトはレース後、カメラマンの電動二輪車に巻き込まれ、転倒。今後のレースは予定通り出場する見込みだという』☆『〈千の証言〉「真珠湾」最初の爆弾投下 軍神敗戦を予期 戦後一変苦難の遺族』、『処分場調査開始できず 指定廃棄物 宮城・加美町民ら抗議』、『受粉なしで新種トマト 筑波大が遺伝子発見』、『シャープ、液晶売却検討 Jディスプレイと交渉』(28日付、毎日夕刊)
☆『プリプリ=女性5人の人気ロックバンド「プリンセスプリンセス」=復興支援3億円 仙台ライブハウス新設費用に』、『山手線のケーブル 火災で5万人影響』、『学校つらい子図書館おいで 鎌倉 司書つぶやき〝共感〟6万回』、『奥西死刑囚が一時危篤状態 断続的に高熱』、『橋下・松井氏維新離党 路線対立 大阪系分裂は回避』、『200もボルト 貫禄4連覇』、『(将棋の)羽生王位5連覇』、『各界から「平和の俳句」特集』、『塀の中ドクター敬遠 矯正医官、使命感で奮闘』、『80代女性を強姦未遂 刈谷の38歳容疑者逮捕』(28日付、中日朝刊)
☆『新大学入試パソコンで 出題・解答24年度目標 文科省案』『大学入試改革 広がる多面的評価 東大・京大 今秋から実施』『名進研「反社会的勢力と断絶」 理事会が決議 元代表の影響も排除』、『山口組が分裂へ 山健組など脱退 新組織結成か』、『「かが」と命名「空母型」護衛艦』、『100歳「銀杯」メッキに 厚労省 高齢者増で「節約」』(28日付毎日朝刊)
八月二十七日
九月八日告示、二十日投開票の日程で調整が進む自民党の安倍晋三総裁(首相)の任期満了に伴う総裁選。党内7派閥のうち対応を決めていなかった岸田、石原両派が首相の再選支持を表明、党内すべての派閥が首相支持でまとまり再選が確実になったという。
総裁選へは野田聖子前総務会長の出馬が取りざたされているほかに動きはない。その野田氏も推薦人20人の確保が困難とみられているが、ここは推薦人を確保してナントカ政界に風穴を開けてほしい。
それにしても、「戦争が出来るようになる」安保法案の評判がこれだけ国民の間で悪いのに安倍総裁の再選を支持する政界とは一体、どんなところなのか。その乖離が理解できない。政界とは。皆、御身ばかりが大切なところなのかも知れない。今こそ、国民のための政治を、と打って出る若武者はいないのか。
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月日がポンポン。前につんのめったり、後ろにのけぞったりして歩いてゆく。まるで妖怪みたいだ。当然の如く毎日毎日、新しい事件が起きたり消えたりしてゆく。楽しいこともあれば、かなしいことだってある。それは止めようのない自然界の摂理、見えない神の掟かも知れない。
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きょうも事件が起きた。
愛猫のこすも・ここが私の前に立ちはだかり、ウォーウォーと異様な声をあげ、何かを盛んに訴える。「どうしたんだ。一体何が」と近寄ると、傍らにどす黒い吐瀉物がはかれていた。高齢のここは、このところ、よく吐く。毎度、吐くことが出来れば、危機を突破したことになるのだが。きょうは吐くのに、かなりの時間と体力を消耗したようだ。
少し涼しくなったとは、おもっていたのだが。油断大敵。きょうの暑さは、晩夏にしては尋常でない。大声をだし、なき止むと、ここは頽れる様に横たわってダウン。私の目を恨めしそうに見る。そんなわけで、私はしばらくの間、老いたここの体力が回復し、どうにか落ち着くまで内輪でからだをあぶってやる。
エライのは、人間だって同じだ。きょうは社交ダンス仲間の浅田真央ちゃんそっくりの御年〇〇歳の〝Aさん〟がレッスンが終わり、所持品の後片付けをしているさなかに、僕たちの目の前でへなへなと崩折れ、倒れてしまい、顔面蒼白に。救急車を呼んで近くの病院に搬送するなど、テンヤワンヤの騒ぎとなった。
幸い、若さん(ダンス教師)の機敏かつ的確な判断もあって、彼女はその後元気を取り戻し快方に向かっている、とのこと。みんなでご無事を祈っている。レッスンがハード過ぎたかと言うと「そうでもない」と思うのだが。デモ、2級と3級のタンゴとワルツ、2級のチャチャチャとルンバ、ジルバと、ひと通りこなすには、かなりの体力が必要なことも事実だ。
どうやら暑さのなかでのレッスンが熱中症を招いたようだが、ニンゲンのからだが如何に微妙で弱いものかを知った。ダンスのあとは、いつも私が運転手役を買って出てAさんを自宅近くまで送らせて頂いているだけに、車の中でなくてホントによかったと思う。不幸中の幸い、とはこのことかも知れない。
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全国1100傘下組織、23000人もの構成員を擁する国内最大の指定暴力団、山口組(総本部・神戸市灘区)が分裂の危機にあるという。現在の6代目組長は名古屋市に本部を置く弘道会出身の篠田建市(司忍)組長(73歳)でナンバー2の若頭も弘道会出身者。新組織結成を画策するのは、山口組前組長の出身母体で構成員2000人を抱える山健組(神戸市中央区)。きょう山口組総本部で緊急執行部会が開かれ、弘道会は不測の事態に備え傘下組織に〝待機〟などの指示を出したという。
分裂といえば、今ひとつ。維新の党の橋下徹最高顧問(大阪市長)と松井一郎顧問(大阪府知事)が離党届を松野頼久代表に提出し受理された。維新の会では橋下氏に近い大阪系議員と松野代表と柿沢未途幹事長ら非大阪系による路線対立のなか、党としての対応が決まっていない9月の山形市長選で民主、共産両党などが支援する立候補予定者を柿沢氏が応援したことが引き金になり、対立が一気に表面化。党内対立が深まり、橋下、松井両氏の離党につながったという。
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【きょうの一文・ことば】
「私たちが望むのは、戦争と貧困と暴力と格差のない世界」「国際協力NGOは丸腰で国境を越える。その手は、土を耕し、種を播き、握手を求める。国際協力NGOは全世界の人々とともに平和を創造することをめざす」「この国が暴走しようとするとき、それを止めるのは私たちの権利であり、責任である」……
=27日付毎日朝刊『9月上旬首相に提出へ 「安保法案 貧困と暴力を拡大する」 国際協力NGO反対声明』の記事のなかで。名古屋NGOセンターがまとめた声明の1部
【新聞テレビから】
☆『懸命に生きた先輩 名市大生が映画撮影 終戦直後舞台 OBの声再現』、『橋下・松井氏維新離党へ 分裂含み 柿沢幹事長は続投へ』、『東証続伸、一時400円超高』『NY株急反発前日比619㌦高』『上海株も反発』、『「深海から宇宙へ全力疾走」金井さん初飛行へ抱負』、『東大阪、19歳5人死亡 奈良、橋の欄干に衝突』(27日付、中日夕刊)
☆『米・生中継中の2人射殺 元同僚の容疑者自殺 放送局に恨み』、『「流用だ」レコード協会契約打ち切り 音楽配信めぐり法廷闘争 地域FM側「難聴取解消が目的」と提訴』、『地中海密航船で難民ら55人死亡 リビア沖』、『南スーダン停戦合意』、『市幹部ら11人強制捜査 天津爆発 職務怠慢の疑い』、『口で卵守るイクメン魚 クロホシイシモチ』(27日付、毎日夕刊)
☆『自民総裁選で野田氏 無投票あってはならない』『首相の態度「目に余る」 民主が抗議』、『御嶽噴火予測図を更新 火砕流到達域、高山側へ拡大』、『松本、大野W金=柔道世界選手権で女子57㌔級で松本薫、男子73㌔級で大野祥平がそれぞれ優勝』、『武藤氏「法的問題ない」 金銭トラブル議員辞職を否定』『週刊誌報道と食い違い「議員枠、認識ない」』『「意識低すぎる」「国会で追及を」識者批判』、『スタンガン逮捕前処分か 中1遺棄容疑者 捜索で見つからず』、『天下り先3人持ち回り 愛知県の元副知事ら』『中部6県 愛知だけ無制限』(27日付、中日朝刊)
☆『イスラエル・ハマス停戦 ガザ遠い復興 封鎖、新税 市民困窮』、『境内照らす歴史絵巻 西尾・大提灯まつり』、『自主避難者 家賃補助2年だけ 福島県無償提供打ち切り後』『就労不能賠償の帰還条件を緩和 18年3月まで』『〈復興を探して〉請われ再開また閉店 購買人口増加大手進出で客離れ 陸前高田小規模スーパー』、『着陸地変更迅速に 大地震に備え新システム』、『手錠、スタンガン所持 大阪遺棄容疑者 都内で職務質問 事件2日前』、『「110」でスマホ速くなる? ネットでデマ拡散 全国で間違い通報』(27日付、毎日朝刊)
八月二十六日
夜の風呂上がり。2階ベランダで1人、初秋のかぜに当たっていると、周りには水田なぞないのに、盛んにカエルの大合唱が聞こえてくる。カエルたちは一体どこにいるのだろう。どうやら、自宅庭周辺の木々とか草地にだって潜んでいるらしい。
少年時代に実家の裏1面に広がる真っ暗な水田の至る所から光りとなって飛んできた速射砲のようなゲロ、ゲロ、ゲロの大合唱。あのド迫力に比べると、どちらかと言えば遠慮がちな鳴き声にも聞こえる。かといって、どこから聞こえてこようが、カエルたちの声はなんとも叙情的、かつ哀愁を帯びてもいる。
思わず
♪かえるのうたがきこえてくるよ
クワクワクワクワ
ケケケケ ケケケケ クワクワクワ
……
といった、あの弾むようなリズムが脳裏に浮かび、口遊んでみる。
同時に、この世のなかは、みんなカエルさんと一緒。ケケケケ、ケケケケとなきながら生きているのだ、とも思う。
ここ二カ月ほど前から、時折わたしの顔面を左から右に斜めに走る痛みを伴った電撃亀裂の如き謎の〝一本の線〟。脳外科の専門医や内科医に診ていただいても「どこも悪くはない。心配ない」と言われながらも気になっていた。最近、その〝犯人〟はもしかして歯からきているのではと、そんな気がして3カ月に一度は定期検診のお勧めが届きながら2度にわたってスッポカシタままだった歯医者さんを先日訪れたところ、「虫歯ができています」とのこと。
デ、きょうも歯医者へ。無事治療は終わった。「おそらく、時折走る痛みは虫歯があったからですよ。犯人は虫歯ですよ」の弁に、犯人無事逮捕の気分に。ホッとして帰ったのである。
ニンゲンのからだとは微妙なものだ、と思った次第。でも、誤認逮捕だってあるから、と私。どこまでも疑い深い自身にあきれ返りもする1日だった。
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毎日夕刊こらむの〈熱血! 与良政談 与良正男〉で【野田さんの出番では】の見出し。「女性初の首相を目指す一人、野田聖子氏に注目したい。かつての小泉氏の挑戦を思い起こせば、今回は負けても絶好のステップとなる。安倍首相とは主張も価値観もかなり異なるようだから論戦も成り立つはずだ。ところが立候補に必要な20人の推薦人を集めるのに苦労しているそうだ。党内は「安倍再選」後の内閣改造や党人事に「我も我も」と関心が向かっているのだ。」とあった。ここは、ひと踏ん張り。政界の聖子ちゃんの奮起に期待したい。
26日の東京株式市場は中国人民銀行の追加金融緩和策を反映し日経平均株価が7営業日ぶりに反発。570円超とことし最大の上げ幅となり、18000円台を回復。終値は日経平均が前日比570円13銭高の1万8376円83銭となった。米南部バージニア州モネータで26日朝(日本時間同夜)、テレビ局の女性記者とカメラマンが生放送番組の取材中に男から銃を乱射されて死亡、取材を受けていた女性もケガをした。犯人は同じテレビ局の元同僚で逃走途中に自殺。
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【きょうの一文・ことば】
「最終目的地は豊かで仕事もあるドイツだ」=26日付毎日朝刊『欧州へ止まらぬ難民の波』の記事のなかで。根負けしてマケドニアへの道を開けた警官に対して。動き出した人々が口をそろえ、こう言った
「互いを知ることこそ人類の力であると歴史は教えており、相手を知らない者は滅びる」
=26日付中日夕刊『顔の見える日中交流を 雑誌知日(月刊誌)の主筆講演「継続が大事」 政冷経冷の時期に創刊』の記事のなかで。上海の日本総領事館で講演した「知日」の主筆毛丹青・神戸国際大学教授(53歳)
【新聞テレビから】
☆『猛暑くっきり 一宮・巨大グラフ』、『東証反発、一時500円超高』『NY株204㌦安 6営業日続落』『上海株は乱高下』、『オバマ氏盗聴問題陳謝 日米首脳電話会談 70年談話「歓迎」』『ケネディ米大使も公務で私用メアド』、『五輪エンブレム「原案は似ず」 審査委員代表「佐野氏案を修正」』、『賢島駅サミットで封鎖へ 近鉄、最大1カ月前から』、『日生、三井生命を買収へ 業界首位奪還狙う 3000~4000億円、来月にも合意』『〈解説〉市場縮小で再編拍車も』、『武藤議員辞職否定 金銭問題「事実と異なる」』(26日付、中日夕刊)
☆『「規律と経済成長支えた」日本の教育「輸出」へ 文科省事業「成長戦略に」狙い』、『「平和維持尊さ考えて」 国連軍縮会議で広島市長』、『東証・上海株荒い相場 NY株終値204㌦安』、『台風15号余波台船5隻座礁 愛知・美浜』、『■少年転倒、1億8000万円の絵に穴が=台北で開かれている美術展で12歳の少年が絵(17世紀のイタリアの画家パオロ・ポルポラの油絵「花」)の前の台につまずいてよろけ、体を支えようと絵に手を突いた際に、こぶし大の穴が開いた。美術館は少年の家族に補償は求めない、という』(26日付、毎日夕刊)
☆『手のひら認証でローン 災害時200万円まで 印鑑なくても 大垣共立銀』、『捜査員ら証人喚問へ 美濃加茂事件 控訴審の初公判』『市長「望むところ」』、『学力底上げ傾向続く 全国テスト 過去問対策広がる』『愛知の小学国語低迷 学力テスト「読み書きで改善策』、『バイトの闇学生に光 中部大が相談窓口設置』『「不当な扱い」67% 市民団体が実態調査』、『豊田の「ごみ屋敷」全焼 蚊取り線香か、3軒に延焼』『近隣の対策実らず「恐れていた事態」』、『自販協会元幹部自販機荒らし 窃盗などで起訴』(26日付、中日朝刊)
☆『欧米株が急反発 中国、追加金融緩和 東証1000円超の乱高下』『市場、利下げを好感』、『新国立「20年1月までに」IОC副会長要請 放映権料へ影響懸念』、『東海3県、小6国語A苦戦 学力テスト いずれも40位以下』『静岡知事「結果公表せぬ」実地要領変更で方針転換』、『愛知県ゆかりの著名16人 安保法案に反対声明』(26日付、毎日朝刊)
八月二十五日
♪眠れねば晩夏夜あけの冷たさなど 草田男
夏の終わりが近づき、暑中見舞いや残暑見舞いの葉書をいただいたまま気になっていた方々に残暑見舞いを1枚ずつ書き、駅のポストに入れて名古屋へ向かう。
♪笛の音に波もより來る須磨の秋 蕪村
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カザフスタン・アスタナでの柔道の世界選手権。女子52㌔級で日本の中村美里(三井住友海上)が3度目の優勝を果たした。この日の東京株式市場は中国を〝震源〟とした世界同時株安に対する投資家の不安が世界規模で高まるなか、日経平均株価が6日連続で大幅値下がり、終値は前日比733円98銭安の17806円70銭と2月10日いらい6カ月半ぶりの安値に。夜に入って中国人民銀行が世界同時株安の連鎖を阻止しよう、と0・25%の緊急の追加利下げを発表した。
台風15号がけさ6時過ぎに熊本県荒尾市付近に上陸、そのまま九州北部を縦断、九州と山口県のほぼ全域を暴風域に各地で猛烈な雨、風が吹き荒れる1日となった。この日、福岡、熊本、山口の3県で合わせて24万世帯、56万人に避難指示と勧告が出され、九州新幹線の全線と山陽新幹線の1部区間が始発から運休。空の便も欠航が相次ぎ、各地で停電が相次いだ。
深夜遅くにテレビ画面に大雨洪水警報のテロップ。字幕に目を凝らす。と、一宮、江南、岩倉、そして北名古屋市…とこの地方一円にも洪水警報が出された、と分かった。何度も繰り返す。ニンゲンたちは逆立ちをしようが何をしようが、だ。自然に勝つことなんてドダイ無理なのだ。自然にされるがまま生かされているのである。
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突き進む一方の世界同時株安。いったい、どこまで下がり続けるのか。一般投資家の不安が市場の激しい乱高下となって如実にあらわれるなか、「中国経済崩壊のプロセスは既に始まっている。習近平の〝年成長率7%を保つ〟も限界にきている」とは、ある専門家。このままだと、アベノミクスの二枚看板だった【円安】【株高】が、真逆の【円高】【株安】となって、日本経済を直撃するかも。ここしばらくは、市場の動向に目が離せない
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【きょうの一文・ことば】
「出る釘は打たれる。でも、出過ぎた釘は打たれないのだから」=25日午後、大須の師匠宅で。横笛レッスンのさなか、ふとした雑談のなかで。師匠の実感をお聞きする
※この日は師匠が笛を習い始めた10日後にカセットに収録された〈さくら〉の笛の音を聞かせていただき、感動したのである。
(中国)政府にだまされた。540万円も投資したのに。今は4万円しか残っていない=25日上海市場で。ある女性投資家の嘆きのこえ
【新聞テレビから】
☆『南北軍事衝突を回避 高官会談合意 地雷 北が「遺憾」』『米報道官「歓迎」』、『東京株 乱高下 1万8000円割れのち反発』、『県税事務所が手形紛失 名古屋東部1億8000万円分』、『おはよう「こうのとり」 全ドッキング作業完了』、『郵便局員500人申告漏れ 東海4県 保険営業手当で17億円』、『業者供述再び争点に 控訴審初公判 美濃加茂市長が出廷』(25日付、中日夕刊)
☆『〈世界陸上〉おしゃれも速さも負けないわ 女子2連覇フレーザープライス=2012年ロンドン五輪の覇者で28歳、身長152㌢とひときわ小柄なジャマイカのシェリーアン・フレーザープライスが100㍍を10秒76で走り、大会2連覇を達成』、『南北緊張緩和で合意 北朝鮮「準戦時」を解除 韓国は宣伝放送中断 高官会議』『安倍首相「歓迎」』、『こうのとり無事起動』、『対ボコ・ハラム国連が支援表明 ナイジェリアに』『参院安保委 事前承認で応酬 首相、慎重姿勢崩さず』、『新国立「2000億円切れそう」五輪相建設費抑制で見通し』、『高校生ユニオン発足へ 全国初 増える違法労働に対処』、『米「原因調査公開努める」 相模原・倉庫爆発』(25日付、毎日夕刊)
☆『円急騰一時116円台 NY株1000㌦超安 東証895円下げ』『世界株安、円高進行 好調日本企業に暗雲』『宇宙・油井さん 好連携 地上・若田さん』『「こうのとり」をキャッチし接続』、『福島第一で作業員死亡 8月3人目』、『不起訴無念の父 大垣 枝直撃小1死亡 「裁判で事故明らかにしたかった」』(25日付、中日朝刊)
☆『大阪中1遺棄 容疑者の車に血液反応 血痕拭き証拠隠滅か』『事件当日に2回知人女性に連絡』、『〈訃報〉最高齢女子アナ 森シノさん111歳=23日、老衰のため死去。天草テレビアナウンサー。天草市のインターネット放送局「天草テレビ」で2006年、102歳で抜てきされ、笑顔と天草弁で人気を集めた。「世界最高齢女子アナ」として国内外のメディアでも話題になった=』、『(将棋の)里見女流名人21連勝 記録更新』、『辰巳琢郎氏に自民出馬要請 大阪府知事、市長選』、『■谷崎賞に江國香織さん』(25日付、毎日朝刊)
八月二十四日
台風15号が沖縄本島を経て北東に進み、九州に近づいている。
韓国と北朝鮮が南北軍事境界線のある板門店で続けていた南北高官会議。どうやら「北朝鮮が地雷爆発と砲撃について遺憾の意を表明し、韓国は宣伝放送を中止することで合意に達した」らしい。
株価の下落が止まず、世界同時株安が続く。24日の東京株式市場の日経平均株価の終値は1万9000円を下回り、前週末比895円安の1万8540円68銭と2013年5月以来の下落幅を記録。中国経済の減速が世界経済を直撃するなか、リスク回避の動きも加速化、円相場は一時1㌦=116円台に急騰。
無人補給機「こうのとり」5号が今夜7時半ごろ、高度400㌔の国際宇宙ステーションに到着。油井亀美也さん(45歳)がNASA管制室の若田光一さん(52歳)の地上からの支援でロボットアームを操作してキャッチ、ステーションへの取り付けを終えた。「1等星並みに輝けたかな」と油井さん。まずは、めでたしだ。
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日本人女性、長谷川裕子さんとネパール人男性、ニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻によるカトマンズを拠点にしてのネパール大地震被災者に対する支援活動が果てなく続いている。このところは連日、支援の実際につき裕子さん、すなわち【Yuko Hasegawaさん】からフェイスブックでその内容が私あてに届いている。読みながら二人とも、本当によく頑張っているなっ、とほとほと感心してしまう。まさに粉骨砕身の〝愛の手〟を思うとき、私自身飛んでゆきたい気持ちにしばしば、かられるのである。
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◇…寝台特急ブルートレイン「北斗星」の最終列車が二十三日午前、終点のJR上野駅に到着した。現役ブルトレ最後の運行で、かつて列島各地を結んで活躍したブルトレの歴史にピリオドが打たれた。(24日付中日朝刊〈通風筒〉)
◇東日本大震災の犠牲者の鎮魂と、福島第1原発事故で住民避難が続く古里の再生を祈る「ふくしま未来神楽」が23日、福島市の福島稲荷神社で披露された。幻想的な舞に拍手が湧いた。(24日付毎日朝刊〈雑記帳〉)
どちらも記事こそ、〝さあ~らり、サラリ〟とちっちゃいが、感動を呼び起こす。
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【きょうの一文・ことば】
……安倍首相には、平安時代に四百年、江戸時代に二百五十年続いた世界でも稀なうるわしい平和国家の伝統を再認識してほしい。戦後七十年の平和では短すぎる。せめて百年、二百年と平和が続くのが日本の伝統なのである。=24日付中日夕刊『〈思うままに 梅原猛 同類殺害者・人間〉平和国家の伝統続け』のなかで。哲学者梅原猛さんの切なる願い
【新聞テレビから】
☆『〈大波小波〉戦後70年の原爆句(一片)=〈こときれし子をそばに、木も家もなく明けてくる〉〈なにもかもなくした手に四まいの爆死証明〉』、『首相、来月訪中見送り 抗日行事欠席 欧米首脳に同調』、『東証一時800円超下落 1万9000円割れ 世界株安止まらず』『〈解説〉「震源」中国に対策促す』、『名古屋城木造化へ調査費 天守閣復元 市、初の予算案提出へ』、『作家冲方丁容疑者 妻の顔を殴り逮捕』、『米軍施設爆発、全焼 相模原 倉庫、周辺に住宅街』、『川崎の日鉄住金鋼管火災 解体作業中 隣の工場にも延焼』(24日付、中日夕刊)
☆『サンマ初水揚げ 気仙沼』、『600万人に緊急支援を 飢えるイエメン 内戦物資届かず』、『神奈川・車突っ込み3人死傷 20歳会社員を逮捕 ひき逃げ容疑』、『殺人未遂容疑3人逮捕 岐阜・瑞穂 1月の会社役員襲撃』、『大阪中1殺害 容疑者、駅前に駐輪か』『少年の自転車 カメラ映像解析』『2人悼み黙とう 中学で始業式』『早すぎる死 涙の親族ら 星野さん葬儀』(24日付、毎日夕刊)
☆『〈俳句甲子園 初V〉名古屋高 気持ちを詠んで日本一』、『恵那愛した一生しのぶ バロー創業、伊藤(喜美)さんに別れ』、『食事与えず連れ回しか 大阪・遺棄の女子 胃に内容物なし』『名古屋・声掛け活動ルポ 繁華街さまよう無防備 少女ら「大阪遺棄、運悪いだけ」』『深夜徘徊 社会でなくせ』『「夜回り先生」水谷修さん』、『美濃加茂市長あす二審初公判業者聴取メモ焦点』、『相模原・米軍施設で爆発』、『無理心中か70代夫婦死亡 中区の高齢者施設』(24日付、中日朝刊)
☆『台風15号 きょう沖縄本島接近 気象庁 暴風、高波に警戒』、『要介護多い地方優遇強化 交付金増、移住促す厚労省検討』、『大阪中1遺棄 少年の遺体数分確認か 容疑者、逮捕前 何も持たずに』、『17歳 アマ本因坊 神奈川・芝野龍之介君=東大付属中等教育学校6年= 史上最年少10代対決制す』、『〈訃報〉大衆演劇けん引 美里英二さん74歳』『北見マキさん74歳。奇術師』(24日付、毎日朝刊)
八月二十三日
北京で開かれている世界陸上。男子100㍍決勝が行われ、世界記録保持者のジャマイカ、ウサイン・ボルトが向かい風0・5㍍の条件下で並みいる世界の強豪を破り、9秒79で2大会連続3度目、大会単独最多となる通算9つ目の金メダルを獲得した。
レース後お得意の弓を引くポーズを披露したボルトは「すべては北京から始まった。自分自身を磨けばもっと速く走れる」と限界説をはねのけた。合計メダル数も11個となり、あのカール・ルイスを超えた。
ジャスティン・ガトリン(米国)を破ってゴールするウサイン・ボルトと男子100㍍の結果一覧=23日夜、CBCテレビから
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日曜日。きょうは二十四節気に言う「処暑」。朝夕は〈かぜ〉の流れに日ごと涼しさが感じられ、台風の日本接近が多い季節でもある。その台風だが、15号の直撃を受けた石垣島では午後9時16分、最大瞬間風速が観測史上初の71㍍を記録した。
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お昼のNHKのど自慢。かつての私の任地である空港のある町・小牧で行われている、とラジオで知り、テレビをつけ画面を見守った。あいにく知人が出演するハプニングこそなかったが、会場が取材で通いなれたあの小牧市民会館で、とても懐かしく感じた。
♪私が愛するこの街は/私を愛してくれる街/小牧小牧 青春の街/小牧小牧 ふるさとの街……といった、郷土愛に満ちたこの歌【青春の街・小牧】は何を隠そう、「熱砂」同人でもある若き日の牧すすむさんの作詞、作曲であることは知る人ぞ知る。歌はチェリッシュで確か、小牧市民まつりのテーマソングでもあったはずである(ユーチューブで【青春の街・小牧】で検索すれば、聞けます)。
小牧は、私たち夫婦にとっても小牧山麓の市民病院でわが子を授かった掛け替えなき町で、あのころ【青春の街・小牧】は新聞報道したこともあり、結構流行った。思わず、その1小節が口から出てしまったが、せっかくののど自慢なのに。この歌をうたう出演者はとうとう出てはこず、もったいない気がした。
午後、名鉄江南駅近くの種苗店へ。
ジャガイモの種芋を購入し強力なる助っ人、舞を助手席に和田の野菜畑へと出向いた。ちょうど野菜栽培をして私の所有地の手入れをしてくださっているIさんがおいでだったので野菜栽培のイロハにつき、教えを賜わった。
きょうのところは、これまでタマネギを植えていた畝に、ジャガイモの種芋を等間隔に12個ほど植え茄子の剪定の仕方も教えられ、まずは有意義なひとときとなった。特に茄子は「もう処分しなければ」と思っていただけに「剪定さえしっかりすれば、まだまだ実がつく」と知り嬉しい気がした。
私たちの汗の結晶でもある野菜畑。右側向こうの畝にジャガイモが植えられた
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安保法案に反対する大学生のグループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」が呼びかけた全国若者一斉行動が東京の表参道周辺はじめ、名古屋の白川公園、沖縄県北谷町、東北の仙台・福島両市、三重県津市、長野県松本市、京都など全国60カ所以上に拡大。若者たちは【PEACE】と書かれた紅色の旗などを手に行進、楽器のリズムに合わせ「戦争反対」や「憲法守れ」「集団的自衛権はいらない」と繰り返し訴えた。
「戦争ができる国にはなってほしくないから」とは、三重県伊賀市から白川公園を訪れた高校2年の女子。安倍さん、それでも安保関連法案を通そうというのですか。戦争ができる国になりたくない人は、もはや国民の大半です。ここは思い切って廃案にしてしまうべきでは。何と言っても【国民の、国民のための、国民による政治】が最優先されるべきです。身を捨ててこそ、浮かぶ瀬も有れ、というじゃないですか。
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【きょうの一文・ことば】
私にできることは、目をつぶることだけだ。=23日夜NHK総合『情熱のシーラ マドリードの涙▽シーラは幼友達を救おうと奔走するが…』のなかで。シーラに向かってイグナシオが、こう言った
【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版 世界と日本大図解シリーズ №1213〉日本の活火山』、『台風15号北上 沖縄、奄美へ 瞬間風速60㍍も』、『南北高官 板門店で会談』『〈核心〉米韓軍事演習中に挑発 北、米との対話狙いか』、『岐阜の男性大連から帰還 日中友好願う能 抑留下の交流胸に舞う』『★両陛下と引き揚げ者懇談』、『男子生徒も13日死亡か 大阪 顔に何重もテープ』『防犯カメラ捜査に威力 法規制なく国内に300万台超』、『中国減速世界に波及 NY株、原油急落 米利上げに影響か』(23日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉「サダコ」に導かれトルーマンの孫と被爆者』『核の恐怖伝え続け血を受け継いだ者の責務』『「米側の歴史」に疑問「祖父を愛し被爆者敬う」』、『大阪中1遺棄13日夜に2人死亡か 竹林の遺体少年と確認』、『北方領土の軍備強化 露首相が択捉島で表明』『岸田外相訪露先送り』、『「小便小僧」栄にお目見え ベルギー政府から寄贈=ベルギーの首都ブリュッセルの有名繁華街ルイーズ通りと名古屋市中区の栄町商店街が姉妹提携を結んだのを記念して贈った』、『JR中央線また火災 ケーブルカバー 2万5000人影響 東京』、『90大学 安保法案「NO」 有志が声明賛同者次々 中年も黙っていない』(23日付、毎日朝刊)
八月二十二日
茶の間でのワンシーン。
「あ~ぁ。ナニやっとるんだ、中日は」のひと言に「いいんだよ! コテンパンに負けてくれた方が」とは、6連勝の直後に神宮球場でヤクルトに13―2の屈辱的な大敗を知らされた誰かさんの声である(ちなみにヤクルトの23歳、山田哲人内野手は、この日の4打席までに1四球を挟んで3本塁打をマーク、21日の最終打席からプロ野球記録に並ぶ4打席連続本塁打を達成した)。
「そうか。また明日から連勝してくれたらいいか」と自らにいい聞かせる私。
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朝鮮半島の軍事境界線一帯で起きた南北双方からの砲撃は、この日、予想通り10カ月ぶりの南北高官会議という新局面を迎えた。北朝鮮の金正恩政権が圧力と対話の両面から韓国を揺さぶろうというもので、識者や新聞各紙の論調は17日から韓国で始まった米韓合同軍事演習に合わせ非武装地帯での脅威を高めることで米国の目を引くことに狙いがあるという。
ロシアのメドベージェフ首相が北方領土の択捉島を訪問、ロシア政府が紗那(ロシア名はクリリスク)近郊で開催している愛国イベント「全ロシア青年教育フォーラム」に参加。これに対して日本側は岸田外相が駐日ロシア大使を外務省に呼び「択捉島は日本固有の領土であり、訪問は日本国民の感情を傷つけるものだ」と抗議した。
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今夜のNHK総合で見たNEXTスペシャル〈中国揺るがす子供誘拐〝行方不明児20万人〟息子探す1万キロの旅〉。中国政府の一人っ子政策の一方で背後にうごめく人身売買組織などが描かれていたが、思ったことは、親子の愛情は世界共通だな、ということだった。男の子だったら1人100万~120万円、女の子は60万~80万円で売り飛ばされる、という信じられない現実にも驚かされた。子どもの人身売買は、さきに大地震に襲われたネパールでも深刻化、中東諸国も含め世界共通の問題となっている。
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【きょうの一文・ことば】
……言い換えるなら、政治権力者と側近エリートたちが、歴史の経験について自分に都合のいいように見立てて、偏った思考の枠組みで政策決定をすると、そこには重大な失敗が生じる恐れがあるということだ。
安倍政権を支える閣僚やエリートたちの、まっとうな憲法学者たちの意見を形式主義扱いして無視するおごりを見ていると、強い不安を抱かざるをえないのだ。
=22日付毎日朝刊『〈柳田邦男の深呼吸〉「政策エリートの言葉」失言こそ本音の危機』の記事のなかで。柳田邦男さんの実感
【新聞テレビから】
☆『北朝鮮通告期限今夕に迫り厳戒 韓国「再度挑発なら対価』、『桜島の避難勧告解除』、『対馬丸犠牲71年=太平洋戦争中に学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦に撃沈され多数の学童らが死亡=学童ら1400人悼む 那覇・慰霊祭』、『容疑者単独行動か 中1女子遺棄 映像同乗者なし』『防犯カメラ 点から線―――尾行19時間 遺棄前後 現場近くに車 「テープ購入」で確信』『「ライン」なりすます? 中1遺棄容疑者 不自然な交信』『除染従事、お盆帰省か』、『パリ行き特急発砲テロか ベルギー2人重軽傷、男を拘束』、『逸品品定め 常滑焼まつり開幕』、『岡崎でトヨタ2000GT複製 半世紀 思いよ走れ』(22日付、中日夕刊)
☆『大須演芸場再開に期待 こけら落とし寄席前売り発売に行列』、『露首相択捉を訪問』、『原油一時(1バレル=)40㌦割れ 6年半ぶり NY株530㌦安』『円高121円台』、『「容疑者許せぬ」平田さんの葬儀』『平田さんしのびメッセージも』『まさか住民とは 容疑者マンション居住者』(22日付、毎日夕刊)
☆『中部の18、19歳100人に聞く 安保法案8割「反対」』『〈考える広場 若者とデモクラシー 佐藤直子 論説委員が聞く〉かっこよく民意示す 学生団体「SEALDs」メンバー 奥田愛基さん』『〈編集局デスク〉70年後の自由 編集局長臼田信行』、『シャープ希望退職3234人 国内社員の13% 三重では500人』、『愛知方式里親の喜び 名古屋 赤ちゃん縁組の講習会』(22日付、中日朝刊)
☆『自民総裁選安倍氏再選へ 石破氏不出馬固める』、『152の国・地域 少年少女が「世界スカウトジャンボリー」平和の尊さ胸に 広島で不戦の誓い』『原爆投下時刻 現地で黙とう』『4年に1度の交流 2回目の日本開催』、『東証急落 597円安 終値1万9435円 中国減速懸念』、『「海女アイドル」に現役2人 鳥羽市公認CDデビューへ』、『大規模噴火可能性低下 予知連 桜島レベル4は維持』、『熊本高3殺害 受刑者が自殺』(22日付、毎日朝刊)
八月二十一日
ニンゲンは、どうして醜い戦争なぞをするのか。なぜ人を殺してしまうのか。
台風15号と16号が日本に近づいている。
★ ★
韓国と北朝鮮が南北軍事境界線一帯で互いに砲撃した問題が深刻化。
北朝鮮は金正恩第一書記の命令の下、前線地帯を「準戦時状態」と宣言し前線部隊が完全武装の戦時状態の体制に入り、弾道ミサイル発射の兆候が見られるという。北朝鮮が準戦時状態を宣言したのは、核拡散防止条約脱退を宣言した1993年いらい、22年ぶり。北朝鮮外務省は本日「我々は全面戦争も辞さない。世界は我々の自衛的措置が勝利に向け、どう結束するかを見ることになる」との声明を出したという。
大阪府寝屋川市の市立中木田中1年平田奈津美さん(13)の遺体が、隣接する高槻市の駐車場で発見され、同じ中学の1年生星野凌斗くん(12)も行方不明のままだった中1女子殺害事件が、今夜大きく展開。大阪府警高槻署捜査本部は、寝屋川市内に住む職業不詳山田浩二容疑者(45)を死体遺棄容疑で逮捕。事件前に平田さんと行動を共にしていた星野くんの遺体を平田さんの遺体発見現場から約30㌔南に離れた大阪府柏原市内の山中で発見した。
調べに対して山田容疑者は「平田さんに声をかけ車に連れ込んだのは私だが、同乗者が後部座席で女の子を殴っていた。同乗者の名前は言いたくない」などと話し、複数での犯行をほのめかしているという。それにしても平田さんと星野くんのふたりの身にある日突然に一体、何が起きたというのか。動機も含め真実は謎に包まれたままだ。
ただひとつ言えることは、深夜から未明にかけ商店街をふらつく少年少女に、大人たちはなぜ誰ひとりとして声をかけ、たしなめることができなかったのか。犯人とは別に「見て見ぬふりをして」通り過ぎた人たちがいたに違いない。その点が悔やまれる。
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名古屋市守山区に住む1903年(明治36年)生まれで、ことし3月に112歳となった小出保太郎さんが世界最高齢の男性としてギネス世界記録に認定された。小出さんは5年前に長女夫妻が暮らす名古屋市に移り、現在は3人暮らし。食パンや煮物など家族と同じ食事で今でも入れ歯ではない。21日、守山区内の福祉施設でギネス認定証を受けた小出さんは長生きの秘訣を聞かれ「無理をしないこと」の返事。花束を手に駆けつけた河村たかし市長からも「どえりゃあことだがね」と祝福された。
どえりゃあこと、と言えばもう一つ。
夏の甲子園で準優勝し試合後に「野球はこれで最後です」と言いきった仙台育英(宮城)の主将佐々木柊野選手。仙台に戻った佐々木選手は記者団を前に「ボクは母子家庭で育ちました。母は、それでも私学に通学させてくれ感謝しています。(野球のあとは)消防士になります」ときっぱり、この姿勢には日本じゅうで感動の輪が広がっている。
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【きょうの一文・ことば】
「医師から脳への転移を告げられた時は、余命は数週間だと思ったが、自分でも不思議なことに落ち込まなかった」「私は素晴らしい人生を送ってきた。満ち足りた存在だから」「神の手に委ねられた身だ。何が起きても覚悟はできているし、新しい冒険を楽しみにしている」
=21日付中日夕刊『カーター元米大統領 脳へのがん転移公表』『90歳「新しい冒険楽しみ」』の記事のなかで。カーター元米大統領が述べた覚悟
「戦争によって普通の人の日常がどこまで壊されてしまうのかを、一人の少女の目を通して描いた」=21日付毎日夕刊『〈戦後70年〉名古屋出身の漫画家連載完結へ 戦時の母描ききった 綿密取材支えに』の記事のなかで。隔週の女性漫画誌「BE・LOVE」(講談社)に「あとかたの街」を連載してきた、おざわゆきさん(50歳)
【新聞テレビから】
☆『北朝鮮、今夕から「準戦時状態」宣言』、『川内原発フル運転延期 再稼動の1号機 冷却用配管に穴』、『東証急落、2万円割れ 世界経済懸念一時500円超安』『NY株も続落1万7000㌦割れ 10カ月ぶり』、『息子と私絆の映画 桑名の女性 DV、離婚乗り越え制作【あいち国際女性音楽祭 短編部門で上映へ】』『小澤征爾さん長野県民栄誉賞第1号』、『佐野氏にまた「似てる」太田市ロゴにデザイナー』、『森さんの遺志継ぎたい 「放浪記」仲間が抱負 でんぐり返し未定』(21日付、中日夕刊)
☆『ギリシャ首相辞任 来月総選挙 政権基盤強化狙う』、『〈千の証言〉終戦7日後最後の空襲 殺到する避難民狙われ サハリン南部・豊原(現ユジノサハリンスク)』、『「最後のブルトレ」が人気 青森―札幌 急行「はまなす」 来春廃止取りざた』(21日付、毎日夕刊)
☆『サイバー攻撃に備えず 年金情報流出 機構が調査報告書』『サーバー管理者権限も奪われる 年金機構遮断まで1週間』『新年金番号24日から通知 流出95万人対象 手帳や証書送付』、『2度の惨事 葛藤の1年 広島土砂災害 夫失った被爆女性』、『生活保護世帯の奨学金 塾代なら収入認定せず 厚労省、ルール改定 保護費減額…高2女子の声届く』、『復元の「夢」本丸御殿に 名古屋城 提唱の故夢童さんたたえ顕彰板』(21日付、中日朝刊)
☆『情報流出「組織に原因」 年金機構 改革「ゼロから」 内部調査報告』、『JR常磐線で試験除染 福島』、『東海大相模が優勝 仙台育英「東北初」逃す 甲子園』、『模試結果で合格確約 首都圏の私立5高 塾、事前に一部解かせる』『学テ入試活用容認 文科相「混乱回避、来春限り 大阪』、『東名トンネル 新たに照明8個撤去 落下事故後点検 取り付け具腐食』、『教員ら「トールズ」結成 「シールズ」に続け 東京安保法案に反対』、『社長きょうにも再逮捕 ビットコイン 3億円着服容疑』、『■松平健さん、3度目の結婚』、『■副操縦士、飛行中の写真を女性に送信』(21日付、毎日朝刊)
わたし自身、会員として所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局の山本源一さん=東京都三鷹市=から会報第4号(発行日は2015年8月10日)が送られてきた。
さっそく目を通させていただいたが、私が書いた【復興、未だ成らず】の記事が2枚の写真付きで1ページで扱われており、恐縮。読み進めるに従って1人ひとりのペンが、脱原発社会を願う愛あふれる文面(詩も)で心に迫る内容と分かった。それだけに、多くの方々が、この会報を読み〝脱原発〟をめざす社会の創造に役立てば、と思った次第である。
ちなみに、読者のみなさまには、これを機会にパソコンインターネットかスマホで同文学者の会ブログを見て頂けたら、と思う。
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きょうは、昨夜の間に書いておいた本欄「熱砂」の伊神権太作品集【生きてゆく人間花たち/2015年8月の唄】の八月十九日分を、いつものように翌日(20日)の早朝投稿、公開の段になってシステムに不具合が生じ、朝から管理業者の助けでパソコンの前に張り付く事態に。投稿画面が崩れ一時、半ば破綻も同然となったなか、字下げや行空け、別行化、印しの適正化など文面の体裁を整えつつ画面を修復するのに、丸半日を要してしまった。この間、本欄画面が一時、見苦しくなったことをここにお詫びさせて頂く。
おかげで、ワルツ、ルンバ、タンゴ……など。内心で少し楽しみにしていた本日の社交ダンスのレッスンへの参加は断念、パスせざるを得なかった。不思議なもので1日行かなければ、だいぶステップ技能が後退してしまうのではといった、大げさながらも、そんな恐怖の念にもかられたのである。
× ×
夏の全国高校野球選手権大会の決勝戦がきょう甲子園球場で行われ東海大相模(神奈川)が息づまる熱戦の末、10-6で仙台育英(宮城)に勝ち、45年ぶり2度目の全国制覇を果たした。個人的には、東日本大震災の被災地・南三陸の地から勝ち上がり、はい上がってきた仙台育英に勝ってほしかったのだが。
結果は巨人・原監督の母校が栄冠を勝ち取った。「勝つことは自分にとっても、東北の人にとっても同じ思いでしたが。でも、ここまでこれたのは、みんなのおかげ。みんなに感謝したい」と言う仙台育英の佐藤世那投手。最終回に自ら逆転のホームランを放った東海大相模の小笠原慎之介投手は「(甲子園は)自分を成長させてくれるところでした。センバツにも出られず、日本1を取るため苦しい練習をしてきただけに、嬉しいです」。
球児たち1人ひとりの夏が終わった。
× ×
【きょうの一文・ことば】
復興からこぼれ落ちていく人を見捨てていくのなら、何のための復興かと政治家に問いたい。復興とは人間一人一人の復興なのだ。国家や地方自治体のための復興ではない。まして「原発事故をなかったものにする」のが復興なら、そんな復興を僕は望まない。
=「脱原発社会をめざす文学者の会」会報第4号のなかで。【南相馬市にて 志賀泉】から抜粋
【新聞テレビから】
☆『〈広島土砂災害から1年〉 亡き妻へ「仲間から力」自宅跡で再起を報告』、『小熊英二教授が初監督 脱原発映画=映画名は「首相官邸の前で」=で後世に デモの力伝える』『笹島にプリンスホテル 名古屋初、再開発ビルに』、『遺棄現場不審者1台か 大阪・中1 単独犯の可能性も』、『母国ミャンマーで水害、支援を 鈴鹿の女性、名駅で22日募金活動』、『「FC2」を開設 40代男に逮捕状 わいせつ動画公開容疑』(20日付、中日夕刊)
☆『広島慰霊の朝 土砂災害1年』、『IT・大規模化広がる夢 都会の学生「就農」 説明会に有名大生次々 非農家出身8割』、『ユニクロ週休3日制10月導入 人材確保狙い』、『NY原油40㌦台 6年半ぶり安値』、『「隕石衝突でDNAの起源」実験成功 生命のもと生成 東北大助教らのチーム』(20日付、毎日夕刊)
☆『70年談話 日韓評価割れる 世論調査 首脳会談には期待 〈解説〉歩み寄る好機逃すな』、『ココストア買収100億円強で調整 ファミマ、来月にも合意』、『劇団四季 名古屋に新劇場 来年10月オープン 大規模演目に対応』、『武藤議員が自民離党 金銭トラブル報道受け』、『STAP検証のNスペ=NHKスペシャル=審理入り BPO(放送倫理・番組向上機構)放送人権委』(20日付、中日朝刊)
☆『日中韓首脳会談10月打診 韓国、岸田外相訪韓も提案』、『仙台育英VS東海大相模 東北勢初か45年ぶりか』、『入試前に大半「合格」 大阪・関大一高 中学側と調整』『不透明選抜全国で』『高得点の不合格続出 受験生実態知らず』、『アンクルトリスをデザイン 柳原良平さん死去 84歳』(20日付、毎日朝刊)
八月十九日
国際宇宙ステーション(ISS)に実験装置や食料などの物資を運ぶ無人補給機「こうのとり」5号機を乗せたH2Bロケットが午後8時50分、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ15分後に無事、軌道に投入され成功した。順調なら、宇宙ステーションには24日午後8時ごろ到着予定。滞在中の油井亀美也さんが日本人飛行士では初めてロボットアームでつかんで取り付けるという。
大阪高槻市で遺体が発見された中1女子殺害と男子友だち(中1)の行方不明事件は13日午後3時ごろ、男子中学生が京阪寝屋川市駅前に自転車を止める様子が防犯カメラに写っていたのを最後に以降のふたりの足取りはプツリと途絶え、謎がナゾを呼び、いまだ解決の糸口すら見えない。このためその後、中1女子が殺害される=死亡推定時刻は13日午後7時ごろ=までの空白の時間に何者かに車で連れ去られた可能性が高くなってきた。
★ ★
水曜日。このところ、暑さはだいぶ安らぎしのぎやすくなってはきた。地球の鼓動というか、呼吸、自然の営みは激しさのあとは安らぎをもたらし、見事というほかない。かといって、南の海には台風15、16号が発生し、日本を伺っている。
きょうは、ここ1カ月ほど時折、感じる頭の違和感がやはり気になるので近くの病院へ。(相も変わらず、私が神経質すぎる、いや感受性が豊かすぎるせいか。)左額から顔面に時折、亀裂のような線が〝地震波〟の如く走り、キヤッとする痛みを感じるので心配になってきました――と言うと「過敏になり過ぎなのでは。神経は無数に走っているので痛みを感じることは、誰とて、ままあります。あえて言えば、神経の過敏症で心配ありません」との診断。「心配ない。大丈夫」の言は1カ月ほど前、舞の受診時に一緒に診てもらった厚生病院脳外科の医師と同じ見立てだったので少し安心した。
というわけで、薬ひとつもらうことなく帰宅。元々、私は薬というものが大嫌いで、この齢になるまで、よほどの時以外には薬なぞ飲んだことがないので、それはそれで良いのだが。よくよく考えれば、(自分では、いつまでも若いつもりでいても)私も、70歳に近い。この齢まで生きてきたのだから。たまには、どこかしこと痛くなって何ら不思議でなかろう。当然なのかも。いずれにせよ、当地の名医たちが「心配ない」と言うのだから、信じるほかない。
× ×
鹿児島市の桜島で午前2時過ぎ、小規模な噴火が起きた。また噴火と同時に噴煙が赤く映し出される〝火映現象〟も現出。桜島二俣港では海面に気泡が沸き上がる〝たぎり現象〟が起きており、「海底に火山の通り道が出来、噴火が近いのでは」といった不安が広がっている。火口のなかに赤いマグマが見られるのとは違う、火口の底が逆に塞がれた状態だけにふたの下で穴を開けようとする力が働けば、大噴火もありうる、とは地震学者に一致した声。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「若い世代に浸透している又吉さんを招くことが実現できた。碧雲荘の存在に広く関心を持ってもらえたら」「太宰が作家としての修業時代ともいえる時期を過ごした貴重な文化遺産。失われることは区民だけでなく、研究者やファンにも取り返しのつかない損失」=19日付中日朝刊『〈〝聖地〟復活に期待〉太宰のアパート 碧雲荘 残して』『来月14日 又吉さん招き「サミット」』の記事のなかで。「荻窪の歴史文化を育てる会」会長の岩下武彦中央大教授(国文学)らの声
【新聞テレビから】
☆『防衛相「私の指示の範囲」 自衛隊資料 文民統制の問題否定』、『沖縄県議会が抗議決議可決 米軍基地縮小を要求』、『新国立当初試算3462億円 13年7月 第三者委で判明』、『名鉄、二見シーパラ撤退 譲渡先会社が営業継続』、『殺害4時間前に駐輪 大阪の不明男子 少女も同時刻か』(19日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉廃炉現場の助っ人 動物型ロボ続々投入 最大の敵は放射線 サソリ型ゲンゴロウ型ヘビ型犬型』、『安保法案 成立前提の資料釈明 防衛相「予断ではない」』、『離れた3分後爆発 バンコクテロ カメラの不審男』、『大阪中1殺害 13日夕までライン 友人と直後に連絡とれず』『平田さんら京都訪れた形跡なし』、『起訴内容大半否認へ 尼崎連続不審死=角田美代子元被告は2012年に自殺。当時64歳= 暴力実行役の男 地裁初公判』(19日付、毎日夕刊)
☆『海上輝くアーチ 熊野大花火』、『〈語られなかった戦争 南十字星の島▶▶下〉地獄の日々 生き延びた』『防衛省安保成立前提で資料 南シナ海警戒など検討』、『粘着テープ、切り傷残忍』『大阪・中1遺体「計画性薄い」指摘も』『駅前で夜通し過ごす 奈津美さん、友人らと度々』、『中国・吉祥航空が初就航 中部空港 来月、上海便を開設』、『野々村元県議を詐欺罪在宅起訴 政活費流用 悪質性高く』、『用心棒代年2000万円超? 錦三など 逮捕の社長経営風俗店』、『武藤議員金銭問題か 週刊文春 未公開株めぐり報道』、『両親の死隠し年金半世紀受給 恵那市元職員 有罪判決』、『「檸檬」の舞台再び 丸善21日に開店(10年ぶりに京都市中心部の商業ビル「京都BAL」内に再オープン)』(19日付、中日朝刊)
☆『子供自殺「9月1日」突出 18歳以下 休み明け動揺か 専門家「嫌なら学校休んで」=NPO法人「全国不登校新聞社」(東京都)が記者会見を開き、2学期を前に死にたいと思い詰めている子どもたちに「学校に行くのがつらければ、まずは休んで」と呼びかけた』、『東芝15年3月期赤字へ 09年3月期以降 利益2130億円減額』、『「安全なタイ」どこに 連続テロ事件 住民らおびえ』、『池袋暴走 「薬、毎日飲むよう指導」てんかん医師の主治医』(19日付、毎日朝刊)
八月十八日
午前中、妻を江南厚生病院へ。月に1度、彼女の診療に立ち会うためだが、受診するまでの間、脳外科診療室前、待合室のスクリーンに映し出される画面が何かと示唆に富む内容だった。そのひとつ。色に関する記述をみると、黄が希望の象徴、緑が安らぎと癒し、オレンジが社交的イメージなら、ピンクは愛情と幸福感の象徴といった具合だ。
画面では、ほかに〝日本名所巡り〟も。駆け出し記者時代によく取材で訪れた国宝松本城の映像が眼前に大きく迫ったり、花ことばが紹介されていたりで「さすがは大病院だ」と、その内容には感心した次第。人生の教訓・きょうの名言に至っては【上を見るな】【身のほどを知れ】と、なんだか私自身へのことばにも感じられたのである。
帰ったその足で、こんどはこの地方の同人誌「北斗」同人、駒瀬銑吾さんがつい最近発行されたばかりの小冊子「小学生の詩」(村井一朗さん出版)を手に、大須へ。師匠宅で横笛の個人教授を受けたが、レッスンの合間にはいつものように世間のあんなことやこんなことに話が弾み、時の過ぎゆくのも忘れるほどに。「やっぱり、一流は一流を呼ぶのよ。いや、呼び合うのだ」と、互いに意気投合した。
横笛の方は【平城山(ならやま)】をふいてみたが、約束していたはずの暗譜には、ほど遠く「いましばらく時間がほしい」ということで。言うは易く、で、まだまだ身につくまでには、しばらくかかりそうだ。「ヨシッ、あすから本気になって暗譜に挑戦してみよう」と、あらためて〝わが心〟に誓った。敵は本能寺、私自身にアリ、と言い聞かせつつ家路を急ぐ。
× ×
大阪府高槻市の駐車場で13日深夜、寝屋川市立中1年の女子生徒(13)が顔に粘着テープを巻かれ遺体で見つかり、同じ中1の男子生徒(12)も行方不明になっている事件。その後、寝屋川市内の商店街防犯カメラに同日未明に商店街を歩いている2人とみられる男女が写っていたことがわかった。このご遺体が発見されるまでに一体何があったのだろう。空白のときが、謎を呼ぶ。
タイの首都、バンコクの観光名所「エラワン廟(エラワンのほこら)」で起きた爆弾テロ。その後の調べで、黄色のTシャツに膝丈の短パンの眼鏡をかけた男がリュックのようなものを担いで歩いたり座ったりし、エラワンを出てきた際にはリュックがなかったなど不審な動きを監視カメラがとらえていた。このためリュックのなかに爆発物があった、と見られる。きょうの午後には現場から5㌔南西のチャオプラヤ川沿い船着き場付近でも水中爆発があり、警察は前夜(17日夜)との関連を調べているという。
昨年5月のクーデター(プラユット暫定政権が全権掌握)いらい政情不安が続くタイでは、タクシン元首相=汚職で有罪。海外逃亡中=を中心とする反勢力のほか、イスラム過激派、軍内部の不満分子と現政権に反発する芽はどこにもある、といっていい。日系企業が4000社近く在留邦人も6万人に及ぶだけに他人ごとではすまされない。このテロ、どんな方向をたどるのか。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「水漬く屍(かばね)とこの身を捨てて今ぞ乗り出す太平洋」(昭和17年5月19日。隊が横須賀港を出港した日)「内地に帰りたいが、任務を果たすまでは死んでも帰れない」(同7月1日)=18日付中日朝刊『〈戦後70年 語られなかった戦争 南十字星の島??上〉聞こえる父の声が』の記事のなかで。27歳のとき、ガダルカナル島に飛行場を建設した海軍設営隊に軍属として所属していた中村日吉さん(故人)が手帳に記した文面の1部。この手帳は戦時中に米兵が拾い、今月14日に中日新聞を介し米モンタナ州ポーズマンから三重県四日市の長男、中村日出男さん(66歳)の元に届いた
【新聞テレビから】
☆『南山大の伝統劇欧州に挑む ドイツ語「ウイリアム・テル」猛練習』、『「王女」金城ふ頭に 巨大客船=ダイヤモンド・プリンセス(115906㌧)。全長290㍍。定員約2700人=橋くぐれず』、『大阪遺体は中1女子 同学年男子も不明』、『バンコク邦人男性重体 爆弾テロ 死亡20人、負傷123人に』『現地の東京海上にJR東から出向中 重体の安藤さん』『米軍無人機飛行1.5倍に 19年までに1日90回』、『医師てんかん治療中 池袋暴走 危険運転容疑で送検』、『「似てる」東山動植物園も 佐野氏デザインのシンボルマーク(が中米コスタリカの国立博物館のロゴマークに似ている、との指摘)』(18日付、中日夕刊)
☆『〈戦後70年の夏〉奇跡のクスノキ 被爆の軌跡=長崎市坂本にある山王神社の境内入り口。参道を挟むように2本のクスノキがそびえ立っている』『〈語り継ぐ戦後70年の夏に〉悲しみの歌曲=「雨」=初演 奪われた才能 発掘し世に』、『バンコクテロ厳戒 20人死亡 日本人男性重体 当局「政治的対立」』、『嘆きのサメ騒動 海水浴シーズン直撃「海の家 客減った」』、『被害少女「野宿する」 遺体発見当日友人にLINE 大阪・高槻』、『大府の男性死因出血性ショック』(18日付、毎日夕刊)
☆『4年契約の3年目 谷繁監督来季も続投 白井オーナー成長感じ取った 現在最下位首位と12ゲーム差 信頼揺るがず』『10日に自ら抹消「少し変わった」考えて苦しんではい上がれ』(18日付、中日スポーツ1面トップ)
☆『〈語られなかった戦争 南十字星の島〉激戦地帰ってきた手帳』、『三菱UFJ銀名駅3支店 大名古屋ビルに集約』、『東名今夜以降も点検 トンネル照明落下受け』、『国重文の楼門に傷 伊賀・観菩提寺 いたずらか』、『「他にも数件やった」強姦未遂疑い 逮捕の北署警官』、『大府の男性死亡 上司の女を逮捕 傷害疑い「車内で蹴った」』(18日付、中日朝刊)
☆『年金情報流出「機構本部に大きな責任」 内部調査報告書 対策の遅れ指摘』、『首相、来月3日訪中 最終調整 習主席と会談へ』、『自衛隊リスク増大 ジブチ テロで一時外出制限 危険性ゼロ困難』、『〈日米安保の現場 語られぬリスク〉① 南スーダンPKO派遣の自衛隊 迫る「駆けつけ警護」 笑顔消え「任務全うする」』、『天津の爆発 死者114人に』、『女性の遺体放置容疑 同居の男逮捕「殴ったら死んだ」 函館』(18日付、毎日朝刊)
八月十七日
噴火警戒レベル4(避難準備)の鹿児島市・桜島。山体の膨張を示す地殻変動が続いており、いつ、巨大噴火を起こすか分からない。そんななか、神奈川県藤沢市や横浜市などでは突風や竜巻が吹き荒れ、民家の屋根瓦が吹っ飛び、大木が根こそぎ倒木。千葉県船橋市や静岡県沼津市、三重県桑名市、広島、越中おわら八尾などでも局地的大雨に襲われるなど日本のあちこちが自然に傷め付けられる1日となった。
先日までの猛暑と熱帯夜続きが信じられない雨、風、大気たち。自然界の荒行に、ニンゲンたちは、ただ立ち竦むしかない、容赦ない見えない神の手に私たちは、ひれ伏すしかないのか。
わが家とて、例外にあらず。チョットした事件が。
昨夜遅く。2階寝室で床につく際、窓を開ける。と、このところ、ずっと続いた寝苦しい夜には珍しく気持ち良い涼やかな風が流れ込んできた。デ、誰かさんが窓を部分的に開け放って寝てしまったのが失敗のもとだった。深夜未明になり、ザアーザアー、ザアーッと窓をたたく異様な雨、風の音に我に返って起き、寝室窓側と隣の書庫兼用の個室、ベランダに面した廊下などを見回ると、いずれも床面が、かなりの広さにわたってビショ濡れになっているではないか。
さあ~、それからが大変。久しぶりに心地良い〈かぜたち〉をゆりかご代わりにスヤスヤと寝入る家人たち(猫ふたりも含む)を起こすほどの〝1大事〟でもなく、ただ1人びしょ濡れの床や窓枠部分を拭き取るのに、かなりの時間を要した。一家の主(あるじ)とは、かようなほどにまで大変な存在なのだ。朝は早くから不燃物の収集日。このころには、雨はこぶりになっており車で指定の収集場に向かう途中、「やっぱあ、閉めて寝なアカンな」と私。妻は「気持ちのいい〈かぜ〉だったね」と言いたげだった。
× ×
今夜9時(現地は7時)ごろ、タイの首都・バンコク中心部の観光名所、ヒンズー教のほこら「エラワン廟」付近でバンコク伊勢丹など日系デパートなどがある繁華街一角で爆発があり、20人前後が死亡、120人前後がケガをした模様。爆発したのは強い破壊力を持つTNT火薬とみられ現場に残されていた爆発していない爆弾2発が撤去されたという。テロと見られるが、犯行声明はまだ出されてはいない。
ベルギーの劇場ロゴのデザイナー側が著作権を侵害された、と2020年東京五輪の公式エンブレムの使用差し止めを求め提訴した問題で大会組織委は「書面による我々の説明に耳を傾けることなく提訴した」とデザイナー側を逆に非難。一方で五輪エンブレムをデザインした佐野研二郎氏はサントリービールのキャンペーン賞品に他の作品を模倣したことがあったことを認めて謝罪、波紋が広がっている。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「(4192安打は)日米通算の記録なのでアメリカ人としては気にくわないこともあるだろうし、いろんな声があることも想像できる。でもこんなふうに(祝福)してくれるとやっぱりジーンときますね」
=17日付中日夕刊『日米安打 タイ・カッブ超え』『イチロー 拍手に「ジーンとくる」』の記事のなかで。米セントルイスでのカージナルス戦の1回、タイ・カッブを超える日米通算安打を放ち、祝福に応えてマーリンズのイチロー
「死を覚悟していたことは間違いないでしょう。ここぞというときに、国民の立場に立って日本のためにやるという心構えを貫いた。祖父でなかったとしても、立派だったと思います」=17日付中日夕刊『【1首のものがたり】命をかけた玉音放送 かしこきかも/マイクの前に立たせたまふ/大御姿(おほみすがた)をまのあたりにして 下村海南』の記事のなかで。下村海南の孫宏彰(70)が祖父について語った
【新聞テレビから】
☆『桜島厳戒態勢続く 住民の一時帰宅実施』、『東名トンネル照明落下 新城・浜松間 ケーブルで車破損』、『東海地方各地で大雨 桑名など 一時、土砂災害警戒情報』『GDP(国民総生産)年1・6%減 4~6月期 3期ぶりマイナス』、『ロッテHD経営今後も次男主導 株主総会で確認』、『インドネシア機墜落 54人乗り』、『日中の絆若者に託す 熱烈議論寝食共に研究発表 続く交流活動「競争と協力で相手知って」』、『「見せる警備」で全国初導入へ 警視庁、羽田にセグウェイ』『体傾け進む「次世代の乗り物」 公道での実験拡大』、『歩道に車 5人死傷 池袋・容疑で逮捕 医師運転「居眠り」』『「何が悪い」警官ともみあい』(17日付、中日夕刊)
☆『陛下終戦お言葉首相と「「対照的」 米メディア』『日本人遺族が北朝鮮墓参 私たちの幸せを父に報告できた』、『シリア アサド政権、市場空爆 救助中再び狙う 82人死亡』、『楽天・斎藤投手 今季で引退』、『日本人4人に最優秀女優賞 ロカルノ映画祭』、『超軽量飛行機が墜落 ゴルフ場に 50代男性2人死亡 茨城』、『現場付近不審者2台 高槻女性遺棄 遺体発見1時間前』(17日付、毎日夕刊)
八月十六日
朝。水原弘の〈黄昏のビギン〉とフランク永井の〈公園の手品師〉をパソコンのユーチューブで聴く。この歌が好き、だからだ。カトマンズの国民的詩人、ビシュマ・ウプレティさんから届いた国際メールに「ご無事だったと知り、とても嬉しかったです」と返信。きょうは息子の誕生日。なのでか。ショッピングに出たついでに妻が上等なケーキを買い求めた。
❤ ❤
日曜日。夕方、相棒と畑へ。もはや、すっかり〝農家の風情〟である。いや、そう言うと失礼になるので【足軽農民】とでも言っておこうか。先日の草引きでほぼ退散させた、とばかり思っていた〝草たち〟が知らぬ間にあちこちで勢力を復活させつつあるのには、驚いた。ここまできたら、私の意地だ。大地に這いつくばるようにして1時間ほど格闘、きょうのところは再び駆逐したつもりではいるのだが。……
しばらくの間に室内いっぱいに溢れてしまった身の回りの書籍その他雑多な書類を一つひとつ種類別に整理しにかかる。が、これがなかなかどうして。アレヤコレヤと整理すればするほど、かえって室内が充満していく。エイ、ヤアーと、思い切って全て捨ててしまえばスッキリするのだが。とはいえ、こんごの執筆活動を考えると資料として残しておいた方が無難だ、という気持ちにかられ、逆にこうした配慮が新しいごみの山を築いている気がせぬでもない。
「もう、そんなもの残しておいたところで役に立たないよ。潔く、みんな捨てちまいナ」と、もう一人のボク。いっそ、ひと思いに、とおもいつつ過去の郷愁にふけって時ばかりが流れゆく。そんな1日だった。
私の隣には、長女猫こすも・ここもいるのだが。さて、どうしてよいものやら。思案投げ首の顔をしている。彼女は「もう、困ったものだね」といった表情で、この暑さのなか、時折、ニャオ、ニャオッと声を張り上げ部屋を出たり入ったりしている。
× ×
夏の甲子園。中京大中京(愛知)は関東第一(東東京)に1―0で敗退、ベスト8入りを逃した。この試合、今大会人気沸騰中のオコエ瑠偉外野手(関東第一、3年)が1回2死満塁からセンターへの大飛球を背走して好捕。満場をわかせるなど大活躍した。一方、このオコエ人気で甲子園近くにある関東第一の宿舎「夕立荘」の周りにはファンが殺到。オコエ外野手には急きょ外出禁止令が出され、宿舎駐車場で行っていた素振りを宿舎屋上で行うという異常な事態に。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「自分はいかになろうとも、万民の生命を助けたい。この上、戦争を続けては結局、我が国が全く焦土となり、万民にこれ以上苦悩をなめさせることは私としてはじつに忍び難い」
=16日付中日サンデー版『〈世界と日本 大図解シリーズ〉戦後70年太平洋戦争 戦地と戦没者』の「確たる戦略・戦術がなかった戦争」の記事のなかで。ノンフィクション作家平塚柾緒(ひらつかまさお、「太平洋戦争研究会」代表)が、ポツダム宣言受諾を決定した最後の御前会議できっぱりと断言した天皇の言葉を紹介
【新聞テレビから】
☆『思い出胸に日常へ Uターンラッシュ本格化』、『〈戦後70年〉大戦の惨禍「深い反省」天皇陛下追悼式で初の言及』『帰れぬ遺骨祈り継ぐ 昭和区の寺 105柱法要「後世まで」』『全国の実態把握困難 引き取り手のない戦没者』『いざとなっても戦わない 山田洋次監督に聞く』、『大規模噴火の恐れ 桜島警戒レベル4 3地区に避難勧告』、『本紙にJCJ(日本ジャーナリスト会議)賞授与』、『安保今国会「反対」62% 世論調査 70年談話評価分かれる』、『3閣僚が靖国参拝 首相、私費で玉串料』、『長崎文化放送社員 記者証を借り入場 甲子園、禁止行為』(16日付、中日朝刊)
☆『戦後70年終戦の日 天皇陛下「深い反省」 追悼式初めて言及』『「世界は一つ」「戦場は地獄」被爆地や沖縄』『真珠湾に鎮魂の長岡花火 ハワイで終戦式典』、『火口3㌔に避難勧告 桜島噴火警戒 噴石の恐れ』、『「安保法案の廃案を」豊橋・名古屋 市民団体がデモ』『戦死者の思い胡弓の音に 激戦地(ガダルカナル島)のヤシで楽器 (胡弓奏者の石田音人、57歳が)名古屋で平和演奏会』、『東海3県で5人水死 遊泳、潮干狩り 事故相次ぐ』(16日付、毎日朝刊)
八月十五日
終戦の日。70年が過ぎた。
戦後の翌年に生まれた私は、戦争こそ知らない。でも、生後13日目に満州の奉天(現瀋陽)を母に抱かれてたち、川や大地、海を徒歩と鉄路、船で超え長い逃避行の末、数カ月後に引き揚げ船で舞鶴に降り立った、という現実がそうさせるのか。それより前、満州の大地や川を、何者か(露人)に追われ逃げ回ったことは母のお腹の中で経験した〝戦争胎感覚〟として微かに残り、どこかで覚えている。そんな気がする。
(このことは母に何度も聴かされている。特に洋上では子どもたちが次々と死んで海に水葬されるなか、「生まれたばかりなのに。おまえだけは全身ハエに覆い尽くされたままスヤスヤと眠っていてくれ、本当に助けられた。船の中ではお兄ちゃんが肺炎に罹って死にそうだったので、助けるために大変だった。ホントにおまえは丈夫な子だった」と)
❤ ❤
この日、全国戦没者追悼式に臨まれた天皇陛下は初めて、お言葉の中に「さきの大戦に対する深い反省」との文言を盛り込まれた。2001年以降はずっと同じ表現を使って述べられてきた追悼の思いに、ことしは特に戦後の歩みについても具体的に言及され、戦後70年という〝節目〟に対する陛下の思いが表れた。
夜。「カラーでよみがえる太平洋戦争」、「戦後70年・日本の肖像」の順でNHKスペシャルを見る。政府軍と神の抵抗軍による不幸の連鎖を重ねる内戦の国ウガンダの少年兵を訪ねた女優石原さとみさんが「国に対してはできないけれど。あなたのために何かしてあげたい、と思ったら何でもできる」といった言葉。そして、ことし初めにイスラム人による新聞社襲撃テロが起きたフランス・パリを歩きながら「私たちは、いろんな社会を知らなければならないんだ」と実感する女優寺沢しのぶさんの思いが頭に残った。
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長崎で初盆を迎えた故人の御霊を船に乗せ西方浄土に送る伝統の精霊流しが3300隻が出て行われたが、うち一隻に仕掛け花火の火が燃え移って全焼。船の持ち主の男性が腕にやけどをした。死者の魂を送る行事でのとんだ事故となった。
鳩山由紀夫元首相が韓国ソウルの西大門刑務所跡地で12日、独立活動家らを偲ぶモニュメントの献花台に花を捧げ、さらに靴を脱ぎひざまずいて両手をついて深々と頭を下げ、韓国メディアが「日本の元首相が追悼碑にひざまずく」と報道。「独立運動家らをここに収容し拷問というひどい刑を与え命を奪ったことを聞き、申し訳なく思う」と鳩山氏。これには「韓国側に政治利用された」の声も。
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【きょうの一文・ことば】
千枚の青田に千の平和あり 浅田正文(74)金沢市
A thousand rows
Of growing plants of rice
A thousand testimonies of peace
ドナルド・キーン(93歳、日本文学研究者)訳
=15日付中日朝刊1面【平和の俳句 戦後70年】の掲載作
【新聞テレビから】
☆『天皇陛下「深い反省」 戦後70年終戦の日 首相は「不戦の誓い」使わず〈解説〉平和の継承 強い願い』『〈平和の俳句 戦後70年〉敗戦日熱き玉砂利座し祈る 玉音放送後、皇居で謝罪 東京都の中藤博さん』、『70年談話一定の評価 韓国大統領、光復節演説で』、『桜島噴火警戒レベル4 住民の避難始まる』、『〈コンパス〉子どもの柔らかさ(出田阿生)』『〈大波小波〉胸の中の日本国憲法(大根役者)』、『テニス■ロジャーズ杯 錦織ナダル破り4強』、『顔や頭 打撲痕複数 大阪少女?遺体 生前激しく暴行か』、『車と壁に挟まれ75歳女性が死亡 一宮、運転の男逮捕』、『死者85人に 天津爆発事故』(15日付、中日夕刊)
☆『戦火の記憶向き合い 終戦の日「平和70年ありがたい 遺族代表・南方で父戦死 野間征子さん(73)』『「歴史の話」今は身近に 青少年献花・「武蔵」に曾祖父 御厩帆香さん(17)』『世代超え思いつなぐ 最高齢遺族・ビルマで夫戦死 松岡せいさん(100歳)「一人娘立派に育てた」』『大きいおじい会いに来た 最年少遺族・沖縄で曾祖父戦死 宮城天音さん(3つ)』』『2閣僚が靖国参拝 首相は私費で玉串料奉納』、『70年談話 韓国大統領が不満「残念な点少なくない』、『「献水祭」に遺族ら参列 愛知・護国神社』(15日付、毎日夕刊)
☆『70年談話「おわび」継承 安倍首相が発表 謝罪続ける宿命 背負わせない』『これで平和が渡せるか 論説主幹喜聞広典』、『「手のひらから」寂聴さん平和論』特集、『〈戦後70年談話〉わたしは人を殺した―中国戦線初めて語る痛み』『銃剣で捕虜刺す/赤痢菌培養し散布』『「心の傷消えんよ」/「平和語り掛けた」遺族会 思いさまざま 若い世代「未来に前向き」/「おわび必要ない」』『生きる二つの国で 在日韓国人 愛着と揺らぎ―徴用で九州 苦しんだ父/談話より対話を』『日中韓の詩人が連詩 谷川俊太郎さんら36編』『毒ガス被害者の支援基金を設立 日中の弁護士ら』(15日付、中日朝刊)
☆『「おわび」歴代表現引用 「侵略」「植民地支配」言及 戦後70年 安倍首相が談話』『70年真意見えず 安倍首相談話広がる戸惑い 村山元首相「さっぱりわからない」』、『きょう終戦の日 自戒を胸に報じる 主筆 伊藤芳明』『あの日終結誓い「抗戦」抑え実現した玉音放送 「うまく終戦を」元記者発案』『「殺気だつ将校忘れぬ」宮城事件 皇居警備94歳証言』(15日付、毎日朝刊)
八月十四日
70年談話を自ら発表する安倍首相=14日夜、首相官邸で。NHK画像から
ひと言ひと言、ことばの発する重みを感じた1日。
「21世紀構想懇談会の有識者の皆さんが熱のこもった議論を積み重ねた結果、一定の認識を共有できた。私はこの提言を〝歴史の声〟として受けとめたい」で始まった、臨時閣議決定後の〈戦後70年安倍首相談話〉について考えてみたい。
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深夜遅く「アベさん、あれもこれも詰め込み過ぎだよ。それに長すぎる。その点(村山談話を出した)村山さんは、要点だけをピシリと押さえすごかった。あらためて偉大さを感じた」とは、私と愛猫を前にして相棒。彼女は「【侵略、植民地支配、痛切な反省、お詫び】もいいけれど、もっと簡潔に。分かりやすく」ともつけ加えた。戦後70年安倍談話に関しての、率直な感想である。
確かに政治家、安倍晋三さんの首相としての真剣さは伝わってきた。
真の平和とは何か。国民みんなで胸に手をあてて考えてみる、いい機会にもなった。しかし、戦後50年に出された簡潔明瞭な〝村山談話〟に比べたら、あれもこれもと気遣い過ぎで勢い、引用を多用し自らの言葉として反省とお詫びを言うのではない、まわりくどい表現が目立つこととなった。
この点は、村山富市元総理ご自身が感想として述べていたが「侵略、植民地支配、痛切な反省、おわびを薄めようとしたため焦点がぼやけ、一体何を言いたいかが分からない談話になってしまった」。事実、国民の多くの声を吸い上げようとするあまり、ぎりぎりの工夫をしたあげくが、反省とお詫びを直接伝えることを回避した内容になってしまった。
メ~テレの〈報道ステーション〉でノンフィクション作家保阪正康さんが「(安倍談話は)言動と行動が一致していない。もっと焦点を絞って言うべきで論理の積み上げが解り辛く、長さの割りには訴えるものが伝わってこなかった」と話していたが、その通りだ。批判を覚悟のうえで思い切って自らの信じるところをドシドシ述べた方が良かったかもしれない。せっかく期待していたのに。残念な気がせぬでもない。
よくよく考えてみると、この70年談話。21世紀懇の提言に振り回されたきらいがしないでもない。提言は提言として置き、ズバリ首相自身の平和維持と非核三原則、有事に対する毅然とした対応を自らの声で示してほしかった。あえて言えば、先の大戦について「わが国は痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」としたうえで「歴代内閣の立場は、今後も揺るぎない」とした点、さらには「政治は歴史に謙虚でなければならない」「あの戦争には何ら関わりのない子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を負わせるわけにはいかない(この点については異論も)」「戦争の陰には深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはならない」など伝わってくるものもあるにはあった。
そして。せめてもの救いは「いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない」との決意表明があったことか。ともあれ、70年談話が歴代内閣と変わらない姿勢を打ち出した点では、どこかホッとするものを感じた。
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岡山で備前焼の風鈴が路面電車内につり下げられた、風鈴電車の運行が始まった。岡山電気軌道が毎年、この時期に毎日10往復(岡山駅前―東山、岡山駅前―清輝橋間)を運航。チリン、チリンの鈴の音には「涼しく感じます」「子どものころの懐かしい郷愁を感じます」と乗客たち。なかには、あの和歌山電鉄の駅長さんだった亡き〝たまちゃん〟が描かれた風鈴まで登場、涼風を誘っている。31日まで。
中国天津の港湾地区で起きた大爆発。被害はその後も増える一方で、死者56人、ケガ人も721人(今夜現在)に及んでいる。行方不明の多くは消防士で消防士120人のうち生存が確認されたのは4人だけで死者は200人以上になりそうだという。神奈川県茅ヶ崎海岸沖で30匹以上に及ぶシュモクザメの群れが発見され、藤沢や鎌倉の海岸では遊泳禁止措置も。なぜ、これほど多くのサメが、については分からない。
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【きょうの一文・ことば】
「過去があって、現在があるから、未来につながっていく」「戦争は天災ではなく人災。人が起こすのは止められます」「戦争という悲劇を繰り返してはならない。そして世界の平和実現のため、私たちはさまざまな行動を続けて行きます」
=14日夜CBCテレビ『〈NEWS23〉若者が挑む70年談話』の中で。若者たちから出た発言の1部
東京は雨で空気が入れかわりました。涼しいくらいです。
=14日夜メ~テレ〈報道ステーション〉のなかで。女性のお天気キャスター
【新聞テレビから】
☆『築100年 原爆ドーム耐震補強へ 反戦の象徴支える』『終戦時加入者144万人 戦中の年金浮いたまま 07年以降、申請は2万件』、『遺構保存「行政が支援を」東海地方 消滅例も多数』、『武豊・石炭火力にも難色 温室ガス懸念 中電計画に環境省』『川内1号機送電開始』、『ウイルス作成ソフト初立件 警視庁 保管容疑、少年書類送検』『ファイル施錠し金銭要求』、『美濃焼ナカヤマ復活 宮内庁御用達の輝き、不安継承』(14日付、中日夕刊)
☆『〈戦後70年夏〉平和を感じ 平和を叫ぶ』、『川内原発発送電開始 大飯以来1年11カ月ぶり』『安全確保最優先 九電社長』、『戦後70年 愚劣さ伝える資料 九大生体解剖事件 当時の医学生収集』、『天津爆発 有害物質発生続く 2次災害懸念、6000人避難』、『河川敷に車転落 同乗の2人死亡 大垣』、『真夏の夜空にオーロラ描く 横須賀』(14日付、毎日夕刊)
☆『〈子どもたちよ!2015 私の戦争体験 100〉空襲も終戦も聞こえなかった 川原孝枝さん 78歳 岐阜県高山市』『番外編 100人の証言』『〈戦後70年〉駆逐艦沈まぬ記憶 大和救助、重油の海 語り継ぐ「雪風」元兵士』、『人民元3日連続切り下げ 中国、元安に転換』、『天津爆発死者50人に 701人負傷 日系企業施設も被害』、
『体力続く限り 踊れ踊れ踊れ 郡上、徹夜おどり開幕』(14日付、中日朝刊)
☆『終戦の混乱期 北朝鮮で避難生活強要 衰弱し17歳で逝った姉 戦後70年遺族訪朝墓参へ 2万1000人以上の遺骨今も 埋蔵場所調査や収集進まず』、『製造業、熱量3%ロス 原発7基相当 配管保温材劣化』、『佐野氏作の景品撤回 サントリー「絵柄酷似」指摘相次ぎ』、『■南相馬、31日から準備宿泊開始』(14日付、毎日朝刊)
八月十三日
あの小柳津さんが亡くなった。朝刊で知った。
オヤイヅさんといえば、かつては中日新聞1面下のコラム「中日春秋」の書き手。名文家で知られた。私が、能登半島七尾支局長でいたころの北陸本社編集局長、代表の小柳津健さん、その人である。当時、七尾青年会議所の若者たちに呼びかけ♪海を感じる心を国内外に発信しよう―と新聞社とJCが共に手を取り始めた全国初の【海の詩(うた)大賞公募】の理解者で〈みかんの花咲く丘〉の作詞で知られる加藤省吾さんらと大賞の最終選考にも当たってくださった。そのケンさんが肺炎で世を去られた。83歳だった。
七尾支局長から大垣支局長に転任する際には七尾まで出向いてくださり、地元の女傑販売店主の今は亡き〝テルさん(笹谷輝子さん)〟と共に送り出してくださった。私はじめ支局員に対する日ごろの厳しくも優しかった、あの目を忘れるわけにはいかない。
それより前、昭和40年代の後半に志摩半島にいたころ、地元郷土史家の岡賢さんから「ヒトは海から生まれ、海に去ってゆく。海に消えていくのじゃよ」という補陀落浄土の輪廻といったようなものを教えて頂いたことがある。オヤイヅさんも、きっと海のかなたに去っていったに違いない。お安らかに、と今は手を合わせるほかない。合掌―
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けさは朝から雨。4時起きをして眠い目をこすりながら一気に書き上げた原稿をいざ本欄に投稿、アップしようとしたところ、投稿が出来ずパソコン画面に「データベース接続確率エラー」なる表示が繰り返し出るという不具合の状態が続いた。朝になり、管理業者に電話してもお盆休みとあってか、出ない。で、「せっかくの休みなのに…申し訳ありません」と思いつつ「熱砂への投稿、アップが出来ません。〝データベース接続確立エラー〟なるものが表示されるばかりでなんともなりません。至急の対応、お願いします」と緊急のSOSメールを送信させていただき、ここはいったん撤退。雨のなかを眠い目をこすりながら、社交ダンスのレッスン会場へと車を走らせた。
レッスンを終え、帰宅途中のところに電話が入り受話器を取ると「遅くなってすみません。回復しました」と管理者。こんなわけで12日付の【生きてゆく人間花たち】は大幅にずれ込んで午後のアップとなった。たとえ一時的だったにせよ、ここで読者の皆さまに深くお詫びをさせて頂く。と同時に、お盆のさなかにもかかわらず機敏に対応してくださった業者にも感謝しておきたい。
ダンスの方は、ジルバ、ルンバ、チャチャチャ、タンゴ、ワルツ…と踊ったが、からだが半分眠ったままもあり、調子が戻るのに少し時間がかかった。きょうは、タンゴを踊り始める際の身のこなし方を伝授されたが、ちょうど柔道で大内刈りに入る寸前によく似た動きであることを悟り「これならイケル」と大変参考になり、かつ自信も出てきたのである。先生からも「その調子よ」と先ずは合格点を頂いた。
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中国天津市の天津港国際物流センターで危険物を扱う倉庫が大爆発、50人が亡くなり500人以上がケガをしたという。天津にはトヨタ自動車の中国合弁会社の工場など日系企業の工場もたくさんあり、建物の窓ガラスが破損するなどの被害が出ている。
12日深夜からの雨で気温が下がり、名古屋は20日ぶり、津は21日ぶりに13日の最低気温が25度以上の熱帯夜にならなかった(最低気温は名古屋23・1度、岐阜22・3度、津23・3度)。夕刊見出しは、『きょうも涼しく寝たいや 名古屋20日ぶり熱帯夜から解放』(中日)といった具合。
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【きょうの一文】
すごくうれしいという気持ちしかない。僕ができるなんて思ってもいなかったので、させてもらったチームやファン、家族の支えに感謝したい。四球も出していて点差も点差だったので一つ一つアウトを取ってという気持ちでやっていた。九回になって意識した。
=13日付中日夕刊『岩隈ノーヒットノーラン 野茂以来メジャー日本人2人目』の記事のなかで。シアトルの本拠地セーフコ・フィールドのオリオールズ戦で無安打無得点試合を達成した米大リーグ、マリナーズの岩隈久志投手(34歳)※試合は3―0だった
「自分のあの時間は何だったのだろう。本当に無益な。なんにもなかった。いまは本当に人の命を大事にするのに。本当にもう軽いものでした」「日本に帰り、汽車のなかで偶然ある方にお会いしたとき、〝ラングーンでお世話になりました〟と言われましたが。私は恥ずかしくて、そうした看護をしていなかったから。ハイ、とはよう言えんかった。だって、十分に介護してないもん」
「一番先にデング熱にかかりまして。そしたら全部がかかった。40度ぐらいの熱が出て、だんだんと治まっていきました。兵士の間では蚊の媒介によるマラリアがまん延して」「国のために行ったのだけど国のためなんかじゃない。生きて帰ってきたかった」「誰か10人でも20人でも。絶対、戦争はダメと止めてくれる人がいたなら、こんな戦争は起きなかった」
「本当に気が動転しました。動けない患者を処理するから手伝ってくれ、と言われた時は」「悲しいとか。そういう気はない。人が死んでも涙も出ない」「みんな、いざという時に備え(自決のための)軍刀を手にもって死んでも捕虜にはならないつもりでいました」「傷ついた兵士が最期に弱々しい声で〝捕虜になってはいけません。天皇陛下ばんざい〟と言って死んでいきました」
=13日夜NHKスペシャル『女たちの太平洋戦争▽従軍看護婦・激戦地の記録…』のなかで。西内清子さん(96歳)頼藤ツルさん(92歳)らの生の声
【新聞テレビから】
☆『海女キャラ「女性蔑視」 志摩市に市民「公認撤回を」』『天津で爆発17人死亡 42遺体?危険物倉庫、400人負傷 トヨタ工場など被害』『人民元3日連続切り下げ』、『岩隈ノーヒットノーラン 野茂以来メジャー日本人2人目』、『制圧訓練中船に接触か 米軍ヘリ 陸自負傷者は特殊部隊』、『最初の配達地で待ち伏せ? 武豊襲撃 男性の行動把握か』、『松阪市長が辞職届提出 議会解散のリコール成立せず』、『父の形見バックホーム 西村幸生サインボール家族に』(13日付、中日夕刊)
☆『新月前夜 流星くっきり』、『東京の夫婦 被災地・大船渡に別宅 不明の娘に導かれ 住民と交流いずれは移住』、『〈語り継ぐ 戦後70年の夏に①〉資料館支える若い力 平和学習「次」につなげる』、『北朝鮮、ウラン増産か 米研究者公表 精錬施設を更新』(13日付、毎日夕刊)
☆『校歌の「平和」歌い継ぐ 中区の平和小 終戦翌年歌詞で強調』『走り継いだ平和の灯
高校生ら感涙 名古屋ゴール』、『沖縄沖米軍ヘリ墜落 着艦失敗 陸自隊員ら6人けが 辺野古協議直前』『「基地あるから事故起きる」翁長氏 県外移転を要求』、『御巣鷹30年忘れない 日航機墜落慰霊式』『帰らぬあなたと30年 御巣鷹に遺族 悲しみよみがえる あと1回でいい、会いたい』『見ぬ父の背 追い越して』、『除染に無許可派遣容疑 愛知県警 暴力団員ら3人逮捕』、『〈訃報〉小柳津健氏(おやいづ・けん=中日新聞社参与、元石川テレビ放送社長)5日、肺炎のため死去。83歳。愛知県豊橋市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻昌子(まさこ)さん。』(13日付、中日朝刊)
☆『墜落現場に520の灯 御巣鷹30年の祈り』『祖父が植えた庭のさくらんぼ 日航機墜落30年 大きな木に育ったよ 9歳孫ら一家御巣鷹へ』、『イラク派遣「戦死」想定 陸自連絡体制など準備』、『エレベーター故意停止 シンドラー社員「会社困らそうと」』、『■川内原発 発送電開始 あす午後6時』(13日付、毎日朝刊)
♯月見草別れてのちの山霧は 臼田亜浪
夜の食卓。ふと視線を上げると、あの太宰治が「冨嶽百景」のなかで♪冨士には月見草がよく似合ふ、と描いた黄金色の花の大待宵草が目に飛び込んだ。例によって妻、舞のしわざである。聞けば、ごみ集積場傍らの雑草地で、かれんな花を咲かせていたので「かわいそうだ」と摘み取り、水を注いだコップに入れ観賞用に置いたものだと分かった。
舞が見せてくれた手元の「大歳時記」(集英社)によれば、夏の夕、茎の上部に黄色の四弁花を開き、翌朝日の光を浴びてしぼむ。その風情を愛されて詩歌の素材となっている。以前は河原や浜などに群生が見られたが、近年では減少しつつある。……と、あった。
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きょうは、私たち兄妹三人が育った和田の実家に兄、妹夫妻と私たちの計6人で満95歳の母を囲み、亡き父と祖父の遺影を前にひとときを過ごした。義姉(ソプラノ歌手)が北海道の夕張音楽祭出演を控えているため、お盆の集まりを早めて実現。母はことのほか嬉しそうで、満州から引き揚げてくるときや子育ての思い出、1人ひとりの子にまつわるエピソードや秘話などに話が弾んだ。兄は弁護士、妹は税理士だが、皆それぞれの事情と宿命、決意のなかで生きているのだ、とつくづく思った。
いったん帰宅後、ふたりで畑へ。税理士業務の前に午前5時から畑に出向いて草引きなどに励んでいる、との妹の話しに刺激されたこともあっての〝出陣〟とあいなったが、やはり疲れる。それでも生長した茄子3個を〝収穫〟でき、生え放題だった雑草をほぼ刈り取ることができ、全身に安堵感が広がった。でも、これもホンのいっときのことだろう。気が付くと、また草たちに襲撃されていると思うと頭が痛い。
というわけで、これからは逞しい妹を見習って、早朝の草刈り種蒔きを実行してみようか。夜。舞は高齢(25歳)もあってかあちこちで固まってしまっている愛猫こすも・ここの体毛を櫛で1つひとつといて梳いてやり、毛づくろいをするのに延々、格闘。こすも・ここはそのつど鳴き声をあげ、私たちをハラハラさせた。
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30年前の午後6時56分、群馬県御巣鷹山中の尾根に羽田発大阪行き日航ジャンボ123便が墜落した。当時、空港担当記者でもあった私は、いつものように名古屋空港内の運輸省名空港事務所や空港警備派出所、全日空名空港支店運航課など各所を〝流し取材〟し、顔を出して回っているさなかに「日航で何か起きたらしい」と、この大事故をキャッチ。それからは本社デスクとの連絡や関係各社への取材などで大騒ぎになり、現場の特定にも手間取り、一睡もしないまま翌早朝には名空港を取材機で飛び立った。
出産間近の妻のこともあり、テンヤワンヤのまま時が脱兎の如くながれていったことをよく覚えている。この点については、書き出したら延々と続くのでこれ以上は控えたい。
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九州の長崎などで大雨。御巣鷹の尾根には、それぞれの思いを胸に106家族、406人が慰霊登山。サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の顔として長年活躍してきた澤穂希(ほまれ)さん(36歳)が結婚した、と所属するINAC神戸が発表、「よかったね」と舞。おめでとう、澤さん。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「彼女の1番の魅力は笑顔」「(澤さんとは、ことし1月、自主トレのランニングに付き合い自転車で並走したとき)違ったサポートの形の感情が生まれた」「(子どもについては)彼女もほしい、と願っているので近い将来、何人になるかは分かりませんけれど公園などで親子でボールを蹴られたら嬉しい」
=12日J1仙台―松本戦のあと。澤さんの結婚相手で元Jリーガー、現ベガルタ仙台のフロントスタッフ=強化育成部=辻上裕章さん(38)が語った※辻上さんは澤さんを「ホー」と。澤さんは辻上さんを「ひろちゃん」と呼んでいるとか
【新聞テレビから】
☆『〈日航機墜落事故〉30年空の安全願い 戦争と一緒。語り継がねば 川上慶子さん救出の元消防団員』『日航機事故で夫犠牲滋賀の女性 天に贈る魂の歌 もう少し生きてみろよという夫の甘さ厳しさ愛の尊さ』、『〈戦後70年〉21歳特攻兵親への手紙 豊田市保管 一日でも多く家に居りたきもの』、『新聞配達男性襲われ重傷 武豊・殺人未遂「ボーガン撃たれ」』『未明争う声/半田も先月』、『人民元2日連続 大幅な切り下げ』『6年5カ月ぶりNY原油が安値 終値43・08㌦』(12日付、中日夕刊)
☆『帰省ラッシュ本格化』、『〈日航機墜落〉安全願い30年 命ある限り慰霊登山』『明日に伝える 「教え子よ 一生懸命に生きよう」教諭、亡き師の言葉胸に』『誕生したばかりの娘へ 遺族らの活動を動画に』『大好きな赤い服大人のサイズに 君を思う時間 11歳息子犠牲 滝下夫妻』『今も「機長の妻」背負い 高浜淑子さん「風化させない」』、『東証一時290円下落 人民元、2日連続切り下げ』、『小説「狐道」は終了します』(12日付、毎日夕刊)
☆『原発依存再び 川内再稼動新基準で初「核ごみ」など課題山積 「福島忘れるな」各地で抗議』『重なる70年前の過ち 社会部長寺本政司』、『〈中日ボイス7608人回答〉75%再稼働に反対「被爆国、なぜ原子力頼る」』、『〈通風筒〉◇…福井市内で十一日正午ごろ、太陽の周囲に二重の虹ができる珍しい現象が観測された。来春の完成に向けて工事が進むJR福井駅西口再開発ビル(ハピリン)の上にも指輪のように現れた』、『商品券不正瑞穂区の店も 500冊超 常連客らに優先販売』(12日付、中日朝刊)
☆『再稼動見切り発車 川内1号機 火山対応後回し 政府原発利用加速方針』『福島の現実を見て 事故から4年5カ月今も11万人避難』『古里消滅に危機感 栃木に住む浪江の79歳』『「立地地域には一歩前進」高浜 伊方』、『乗員だった姉を忘れない 悲劇の32分無念さ思い 日航機墜落30年』、『殺人容疑で22歳逮捕 鈴鹿のホテルで女性殴る』(12日付、毎日朝刊)
八月十一日
「川内1号機再稼動 原発ゼロ2年で幕 新基準で初 14日発送電」(毎日夕刊見出し)。名古屋の名鉄名古屋駅前では中日新聞の号外が張り出され、鹿児島県薩摩川内市では地元紙の号外が飛び交った。
この1年11カ月余の間、原発ゼロだった日本。その、わが国でとうとう原発再稼働の〝見切り発車〟が始まってしまった。ところは薩摩川内市の川内原発。地元の人々の心は誰しもゲンパツ事故の不安におびえ、大きく揺らぐ。事故が発生した場合の政府、原子力規制委、そして九州電力の責任は限りなく大きい。
特に「安全性は絶対とはいえない」と言ってのける田中俊一規制委員長には「絶対とはいえないなら、再稼働させるべきではない」と苛立ちさえ覚える。国の庇護の下、ぬくぬく体質できた規制委の体質が透けても見える。万一、事故が起きたなら、その責任をどう取るのか。当然ながら、事故発生現場には最初に駆けつけるべき人物にして、この発言だ。そんな気持ちにさせる委員長発言は人権蹂躙以外のなにものでもない。権力世界にどっぷりつかっている醜さは、とても見れたものではない。
ここに本日付中日新聞夕刊1面を、そのまま掲載させて頂く。「熱砂」読者の皆さまには何度も繰り返し、読んでほしい。
―九州電力は十一日午前十時三十分、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し再稼動させた。十四日に発電と送電を開始する。二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故後、新規制基準に基づく審査に適合した原発の再稼働は全国で初めて。国内の全ての原発が停止する「原発ゼロ」状態が終わったが、再稼動反対の世論は根強く、原発から出る「核のごみ」問題など重要課題も山積している。
簡潔明瞭に書かれたこの記事は「福島忘れたのか」の見出しと『責任所在あいまい』の解説付き。解説記事は次のような内容である。
―事故対策が多少強化されたとはいえ、住民避難はうまくいくのか検証されず、再び重大事故が起きれば責任はだれが負うのかもあいまいなまま、九州電力川内原発が再稼働した。
政府は「世界で最も厳しい規制基準」で審査されたと強調するが、現実には国際原子力機関(IAEA)の基準に達しているかどうか疑わしい。
原子力規制委員会は「新規制基準を満たせば事故は一定のレベル内に収まる」と福島のような事態は二度と起きないかのような説明を繰り返す。しかし、その根拠は明確にされていない。懸念される火山の巨大噴火にしても、専門家の意見を聴かないまま「今後数十年の間にはないだろう」と判断。核燃料の緊急搬出策も決めずに「よし」とした。
(中略)
原発は発電コストが「安い」と宣伝されてきたが、新規制基準への対応、除染を含めた事故対策、使用済み核燃料の処分、核燃料サイクル―これら原発に関連する費用を考慮すれば決して安くはない。
直近の世論調査では、六割近くの人が、審査を経た原発であっても、再稼働に「反対」と答えている。無理を重ねてまで原発を維持する必要が本当にあるのか。その疑問には何も答えないままの再稼動となった。(東京社会部・山川剛史)
新聞記者の世界でもよく危ない取材と紙面化の典型として指摘される、「たぶん事故は起きないだろうから。これでいこう」といった〝だろう運転〟が始まってしまった。今さらどうにもならない、かもしれない。ニンゲンはやはり愚かである。だって〝だろう運転〟という暴挙を誰も止めることが出来ない、のだ。
★ ★
北海道の北見、帯広、根室などが局地的大雨に襲われ、十勝岳では沢の増水で一時、何十人にも及ぶ登山者が閉じ込められた(幸い全員が助け出され無事だった)。国会では安保法案の成立を前提とした自衛隊による運用計画が共産党の議員により指摘され、問題化。日航ジャンボ墜落からあすで30年。墜落現場「御巣鷹の尾根」の麓を流れる神流(かんな)川では夜、犠牲者の霊よ安かれ、空の安全を見守ってと遺族による灯籠流しが行われた。
× ×
本日付中日スポーツ1面は「再浮上へ采配専念 谷繁決断オレ抹消 きょうから京セラドームで虎と3連戦 代わりに松井佑昇格へ 故障CS絡み以外では13年ぶり 捕手2人制 有事に福田起用」の見出し。それでも初戦は3―1で敗退、弱すぎる中日ドラゴンズ。このままでは「谷繁をかえなアカンな。ナニやっとるだ」の声が出てきそうだ。がんばれドラゴンズ! そのドラ。球界最年長の山本昌投手が50歳の誕生日を迎えた。ヤクルト戦で左人さし指を痛めナゴヤ球場で調整中だが、この日はキャッチボールを再開、30球ほど投げたという。こちらは早くよくなってちょうよ。マサさん!
× ×
【きょうの一文・ことば】
〝十人一殺〟いうて。敵を10人殺したら死んでもいい、と言われた。持ってるだけの弾60発を撃って逃げた。これも命令だからね。こわくなんて思わない。頭も何も考えられないやり方やった。国からひと言もらいたい。ありがとう、と。
=16日夜、NHK総合『〈NHKスペシャル アニメ・ドキュメント〉僕らは戦場で―少年兵の告白―』のなかで。沖縄の護郷隊(ゲリラ部隊)員として当時16歳で米兵と戦った玉那覇有義さんらの証言
【新聞テレビから】
☆『川内 再稼動「原発ゼロ」終わる 新規制基準で初』『川内机上の避難計画 新基準初原発再稼働 訓練実施せず■線量測定器設置も不十分』『全国15原発25基規制委が審査中』『「福島忘れたのか」』『逃げた先また原発 川内再稼働福島からの避難者複雑』『レバー操作原子炉再び』『官邸周辺でも抗議活動』『反省なく容認できぬ 脱原発首長会議』『脱原発テント襲う 15容疑者書類送検 右翼団体幹部ら』、『ベニヤ船無謀な特攻 戦争末期の「震洋」若者2500人が犠牲』、『72歳女性殺害と出頭 松阪、容疑の義兄を逮捕』、『宇宙レタス「最高」の味 史上初の〝収穫〟油井さんら感嘆』、『〈大波小波〉漫画は予言する』(11日付、中日夕刊)
☆『「地元理解へ丁寧に説明」官房長官』『〈解説〉避難計画は置き去り【鳥井真平】』、『ミズーリ射殺1年 米追悼デモで銃撃戦 黒人重体、非常事態宣言』、『資金不足でヘリ飛ばせぬ ネパール地震 国連 孤立集落へ物資輸送中断も』、『息子に語る父の人生 自転車事故で東京五輪出場 日航機事故 あす慰霊登山』、『たま駅長後任にニタマ 和歌山電鉄 発令式』、『熱中症搬送1万人超え 2週連続』(11日付、毎日夕刊)
☆『四日市公害 漫画で描く 地元女性、少女の遺族に取材』、『70年談話「侵略」記述へ 日本の行為に限定せず』、『「原発ゼロ」きょう終了 川内1号機、午前再稼働』、『「先に行く」最後の手紙 元特攻隊員 亡き戦友に誓う平和』『特攻潜水艇「海龍」か 下田沖海底で発見』、『トンネル内壁 傷10カ所 山陽新幹線事故 カバー衝突?』(11日付、中日朝刊)
☆『息子思い山暮らし 日航機墜落あす30年』『「息子のため笑顔で」移住の母今年も墓標へ 交通の安全祈る場に 御巣鷹の尾根』、『在外被爆者に医療費確定へ 最高裁 弁論経ず来月判決』『格差の早期解消望む声』、『停止原発交付金減額へ 自治体に再稼働圧力』、『浜で流され3人死亡 12歳男児、47歳父、72歳祖父 沖縄・伊良部島』、『東北新幹線窓にひび 福島-郡山走行中』(11日付、毎日朝刊)
八月十日
久しぶりにゆったりした時が流れ読書もできた。
NHKの世論調査によれば、安倍内閣の支持率は前回調査時より4㌽下がって37%に。「支持しない」は3㌽上がって46%となった。2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場建設をめぐっての不透明極まる白紙撤回騒ぎに始まり、磯崎首相補佐官の法的安定性不必要発言、ヒロシマ平和記念式典での非核三原則漏れあいさつなど。このところの安倍政権は弱り目に祟り目といっていい。
★ ★
きょうの参院予算委の論戦。
建設計画が白紙撤回された新国立競技場建設を巡っての不明朗な実態を聴くに及んで、安倍首相は当然ながら下村博文文部科学相を即座に引責辞任させるべきだ。なのに安倍首相は白紙撤回に伴う約62億円の損失について「結果的に貴重な公的資金を使ったことは国民に申し訳ない」と陳謝するにとどまった。
蓮舫参議院議員の理詰め、かつ果敢な質問が新国立競技場建設にからむ見苦しいほどの醜態を白日の下にさらしたのは、事実である。それはそれで良かったのだが。JSC(日本スポーツ振興センター)が3フロア分を使う予定だという地上16階、地下2階建て日本青年館の新ビル建設問題など「こんな焼け太りを認めちゃいけないですよ」(蓮舫議員)の言葉通り、まだまだ国民にとって、しっくりしない点が多い。
今夜の報道ステーション。30年前の8月12日にC1輸送機で伊豆半島上空を飛行中、墜落前の日航ジャンボ123便=群馬県上野村の御巣鷹山山中に墜落。乗員乗客合わせて524人のうち、520人が死亡した=とすれ違い「翼の反対側エンジンが見えるほど傾いて飛んでいった」のを目撃していた元航空自衛隊パイロット池田企洋志さん(60)のことばも重い。池田さんが言う通り目撃した段階で管制に「ジャンボが傾いたまま飛行している」と連絡していたら、墜落は防げなかったにせよ墜落現場の特定が早まり、犠牲者の数も減ったかもしれない、と思うからだ。
当時、私自身、中日(東京)新聞の記者として日航ジャンボが墜落した翌13日早朝、どの社よりも早くおそらく一番乗りで当時の取材機「はやたか2世」(双発ジェット)で群馬県御巣鷹山の墜落現場へ。上空からの現場ルポを夕刊に送ったが、その日は朝から墜落場所がどこなのか、を特定するのに二転三転した苦い思い出がある。確か、下から現場に向かった重無線車「どらごん号」も現場に着くまで情報が錯そうし、かなりの時間がかかった、と記憶している。
そればかりか、後発の自社取材ヘリが一時行方不明となる一幕まであった。ほかに、息子が生まれる直前とも重なり全てを投げうつ気持ちで現場に向かう、など日々取材に明け暮れ飛び回っていた。だから、あの事件は他人ごとではすまされないのである。
× ×
男子テニスの錦織圭(25)=日清食品=がワシントンで行われたシティ・オープンシングルスでジョン・イスナ―(米)との決勝を4―6、6―4、6―4で逆転勝ち、ツアー10勝目をあげた。また世界ランキングも10日付で自己最高に並ぶ4位に浮上。「すごく調子よく優勝出来、うれしいです。これから全米選手権に向けてがんばりたい」と錦織。
× ×
【きょうの一文・ことば】
忘れてはならない。あの日、あの大きな事故(日航ジャンボ123便の墜落)を私自身が直接見ていて何もできなかった。(圧力隔壁で吹き飛ばされ、おそらく傷んでいただろう)垂直尾翼までは確認できなかったものの、大きく傾きながら、右に旋回しながら飛んでゆくあの姿を目の前にしながら私は何もできなかった。せめて管制に連絡していたなら、現場の発見が早まり犠牲者も減っていたかもしれないのに。迷走する123便を目撃しながら何も出来なかった自分の行動を思うとき、この上ない悔しさ、無念さがあります。
=10日夜、メ~テレ『〈報道ステーション〉「日本航空123便の〝異常飛行〟を見た」自衛隊機パイロットが初証言』のなかで。池田企洋志さん(60歳)
【新聞テレビから】
☆『川内原発あす午前再稼働 九電発表 1号機、新基準で初』、『辺野古埋め立て中断 政府と沖縄県 集中協議入り』、『〈テニス■シティ・オープン〉錦織 復帰戦V』、『新村父子絆の上申書 治安維持法逮捕 猛の酌量出が求め 名古屋・自宅で発見』『92歳 命かみしめる夏 娘失った日航機墜落30年 自らのシベリア抑留70年』、『〈戦後70年の世界〉仏「虐殺の村」雪解け道 ナチス襲撃生存者の記憶』『「家族も村も全て消され」 前村長 粘り強く和解へ尽力「対話なくては理解し合えず』、『重体の女性死亡 鈴鹿 中国籍38歳、殺人で捜査』(10日付、中日夕刊)
☆『大槌旧役場保存白紙に 町長選 解体意向の新人当選』、『〈千の証言〉終戦直前同級生ら12人死亡の空襲 「伝承は自分の責任」 81歳元教諭 戦時下の小田原を記録』、『元機長「空の安全」追究 日航機事故直前の便操縦 再発防止、遺族と活動』、『刃物持った男 交番侵入 前橋 警官が威嚇発砲』、『血管、一時的に収縮 皇后さま心臓の精密検査』、『経常収支2年ぶり黒字 原油安で貿易赤字縮小 1~6月』(10日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉長崎平和宣言骨子 長崎安保法案に抗議 70年原爆の日 市長慎重審議求める 被爆者代表「許せない」』『非核三原則首相「堅持」』『「若者 国変える力に」 平和宣言起草に参加 最年少20歳医学生』『核廃絶14万羽の祈り 亡き友へ…86歳、折り鶴の10年』『吉永小百合さんと山田洋次さん参列』、『カバー脱落作業ミスか 山陽新幹線事故 ボルトなくなる』(10日付、中日朝刊)
☆『〈クローズアップ2015〉行き場ない指定廃棄物 処分場計画東電敷地でも反発「各県1カ所」手詰まり』、『戦後70年思う? 歴史検証し未来を開け 中曽根康弘さん(97)元首相』、『戦争再びさせまい 安保法案を痛烈批判「平和への誓い」谷口稜曄(すみてる)さん(86) 高校生ら「人間の鎖」「祖父の体験伝えていく」 「平和のバトンつなぐ」被爆3世、シールズの学生』『記憶風化させまい長崎原爆の日〈両目の視力ほとんど失う 中村明さん(84)〉古里心に焼き付け』『〈城山国民学校で被爆〉金谷弘子さん(87) 死んだ同僚の分生きる』『〈被爆した夫を昨年亡くす 新城美枝さん(79)〉「戦争は絶対いけない」』(10日付、毎日朝刊)
八月九日
長崎原爆の日。ノーモアナガサキを願い、各地で黙とうが行われた。黙とうする愛猫こすも・ここ=中央の写真=、終えて〝平和な社会〟を訴えた(出しゃばりでしたら許してネ)
長崎市は、原爆が投下されてから70回目の日を迎えた。田上富久市長は爆心地近く平和公園で開かれた原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の平和宣言の中で「悲惨な戦争の記録を語り継いでいくことが重要だ」とし、そのうえで「憲法の平和の理念が揺らいでいるのではないかという不安と懸念が広がっている」と被爆地としての心配を訴え、政府と国会に安全法制の慎重な審議を行うよう求めた。「戦争の記憶が急速に失われつつある」とも述べ、日本各地での空襲惨禍、アジアでの加害者としての記憶も語り継ぐよう訴え、オバマ大統領をはじめとした各国首脳にも最後の戦争被爆地であるナガサキとヒロシマを訪れるよう呼びかけた。
この日は長崎西高校など市内各所でも平和祈念式典が行われ、平和への誓いを新たにした。長崎での原爆犠牲者は、この1年で3373人増え16万8767人となった。
× ×
日曜日。とはいえ、〝ナガサキの日〟のため、ヒロシマのときと同じように原爆投下時間の午前11時2分に愛猫こすも・ここと家族を代表して共に自宅で黙とう。午後は舞とお母さん宅へ顔を出し、声をかけさせて頂いたがお兄さんらまわりの献身的な介護もあって、だいぶ回復されたようで少し安心した。その足でホームセンター経由でスーパーへ。ホームセンターでは、縁台1つと草刈りカマ3丁を購入。スーパーではペットボトルのお茶など日常品類を買い出した。
この後、先日来、再三出向いている和田の畑へ。
ふたりとも黙々と草引きに励み完全とはとても言えないが、あらかた除去。もう一度これば、この夏の雑草は駆逐できそうなところまで辿り着いた。これも司令官、舞の強烈な指示があればこそか。
ただ、舞はこれまで3度も、4度も倒れ、そのつど救急車などで病院に運ばれ、大手術や集中治療室での点滴治療などで危機から何度も脱出するという九死に一生を得た身だけに、油断は禁物。この暑さのなか、あまり無理しないで早々に引きあげた。
草を引きながらニンゲン誰しもこうして生きていくのだ、と自身に言いきかせる。原発事故の被災地福島では、放射能汚染でこうした草引きひとつ出来ないところがあるのだ、と。そんなことも思う。この世のなか、だれとて、ひとつ間違えば不幸のどん底に突き落とされる〝ダモクレスの剣〟の下を歩いている。だから、それなりに現状を受け入れ生きていかなければ。
× ×
プロ野球中日のマサさん、こと山本昌投手=本名・山本昌広=が今夜、ナゴヤドームでのヤクルト戦に先発。49歳363日で今季初登板、米大リーグの最年長勝利記録(49歳180日)超えが期待されたが、左手人差し指を突き指するアクシデントで1回1失点で降板。記録達成はお預けに。ロシア・カザニであった水泳の世界選手権最終日。競泳男子400㍍メドレーで日本の瀬戸大也(21)=JSS毛呂山=が4分8秒50で優勝、来年のリオディジャネイロ五輪の代表権を獲得した。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「世界で唯一の戦争被爆国として非核三原則を堅持しつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たにした」=長崎市であった平和祈念式典でのあいさつで。安倍首相が非核三原則堅持を約束
「政府が進めようとしている戦争につながる安保法案は、被爆者をはじめ平和を願う多くの人々が積み上げてきた核兵器廃絶の運動や思いを根底から覆そうとするもので、許すことはできません」=同式典で。16歳で被爆し代表で「平和の誓い」を読み上げた長崎原爆被災者協議会会長、谷口稜曄(すみてる)さん
【新聞テレビから】
☆『〈シリーズ戦後70年を考える〉8・15侵略戦争の真実 あの時日本は何をしたのか』(しんぶん赤旗日曜版 8月9日合併号8月16日)
☆『〈きょう長崎原爆の日〉やっと照子に会えた 消息不明のいとこ慰霊碑に名前』『平和祈る5500の灯』『〈ドナルド・キーンの東京下町日記〉国民奪われた理性 戦争に突き進んだ日本』、『〈日航機墜落30年 九ちゃんの歌 上を向いて〉柏木由紀子さん娘と歌い継ぐ』『「起きたこと聴きたい」日航機 圧力隔壁写真に遺族』『見上げてごらん夜の星を 12~14日、ペルセウス座流星群』、『故郷、行楽地、熱いラッシュ』、『敦賀気比 校歌アカペラ 甲子園 演奏突然中断、観衆ら手拍子』(9日付、中日朝刊)
☆『平和を世界へ 長崎 きょう原爆の日』『〈千の証言〉戦時引き戻される感覚 八千草薫さん(84) 自由考えられず 空襲 火の海逃げた』『憧れの人原爆が奪った 当時14歳の女性 若い命の悲劇描く』『疎開中の「陸軍中野学校」 富岡拠点に潜入訓練 元学生ら「秘密」証言』『まだ戦争終わってない 名古屋で民間犠牲者慰霊祭 なぜ補償ないのか=全国戦災障害者連絡会の名古屋市千種区在住、杉山千佐子会長(99)ら』『「今を戦前にしない」日弁連がシンポジウム』、『ユリ360万輪見ごろ 郡上・ダイナランド』(9日付、毎日朝刊)
八月八日
立秋。
暦のうえでは、もう秋だというのに。蝉たちが一斉に何かをニンゲン社会に訴えるかの如くけたたましく、かつ、熱く鳴いている。目の前の気という気が赤く染まっていく。そんな錯覚すら覚えてしまう。「熱砂」同人の真伏善人さんから夏らしい詩「夢の夏」が届いたので深夜遅く公開、これだけ暑くても〝夏は大好き〟との実感が伝わってくる意欲詩である。
夜。たまたまスイッチをつけたらテレビ画面から、思い出のメロディーとして、あの〈みかんの花咲く丘〉が流れてきた。おもわず釘付けに。同時に作詞者で今は亡き加藤省吾さんの笑顔が目の前に浮かび上がった。省吾さんには能登半島にいたころ、〈海の詩(うた)大賞〉の選考委員長をして頂き、和倉で〈みかんの花咲く丘〉の誕生秘話をお聞きしたことがある。あの日々を思いだし、涙が頬を伝わった。
❤ ❤
長崎原爆をあすに控え、きょうは何と言ってもNHK総合のETV特集「立花隆が次世代に託す被爆70年のメッセージ」に感銘した。長崎生まれの立花がカナダの反核リーダーでもある友人やシベリア抑留の体験を持つ恩師(画家)らとの友情や交流、学びを通じて得たもの、それは「本当の意味での〝核の抑止力〟は、(軍備増強や基地の移転増設なぞではなく)原爆を投下された体験を持つヒロシマ、ナガサキの存在そのものである、との結論に至った」と、そう言いのける解りやすい内容だった。
私に言わせれば、番組を通じて立花さんが主張したかったのは「要は被爆地ヒロシマ、ナガサキを平和への教訓に今のまま、被爆国の気持ちをいつまでも忘れない〈丸裸の平和主義〉に徹せよ」ということだ。立花さんは講義に立った長崎大学で学生を前に「やがて、最後の被爆者が死ぬ(消える)日が必ずくる」現実を強調。カナダの反核市民運動が国家の政策そのものを〝核廃絶〟に変えさせた歴史の事実についても強調。被爆体験のない若者世代にこんご出来ることは何か。についても分かりやすく言及し立花さんならでは、の生きた教えを実感した。
さらに立花さんは、旧満州の線路脇で野ざらしにされていた〈赤い屍体〉とヒロシマ、ナガサキでの焼けただれた〈焦げた黒い屍体〉を対比しながら日本人が被害者意識を増長させるばかりでなく、加害者としての側の罪の意識にも立ち、反省することの大切さについても強調。 このことを舞に話すと彼女はすかさず「その通りよ。日本人はオキナワ、ヒロシマ、ナガサキ以前に太平洋戦争を始めた日(12月8日)のことを、もっと厳粛に反省しなければ。満州だって、あの〈赤い屍体〉を忘れることがあっては決してならないと思う」ときた。実感と言っていい。
× ×
東京・板橋区で90歳と86歳、82歳の3人暮らしをしていた3姉妹が熱中症で死亡。死後3、4日たっており、いずれも夫と死に別れたのち十年ほど前から一緒に暮らしていたという。クーラーはあったが使われておらず、このところの猛暑で熱中症とみられる。福井県坂井市上新庄のJR北陸線では線路内でしゃがんでいた小1の孫を助けようとした祖父が孫もろとも特急にはねられ、死亡した。
× ×
【きょうの一文・ことば】
原子爆弾は毎年語られる/風船爆弾は伝えられない/見えなかったあの風景を/今日一日さんざん見ている(引用はコールサック社刊「木箱の底から―今も『ふ』号風船爆弾が飛び続ける」より)
……
私の意識下の深い層から/かつての「ふ」号和紙風船爆弾があらわれ/遠いビルから上がるアドバルーンと重なる
………
今、風船を手にした子供を見るたび、平和の大切さをかみしめている。「アメリカが原子爆弾を研究しているときに、日本は風船爆弾を作っていた。こんな無謀なことをしてしまう戦争は繰り返してはいけない」と力を込める。
=8日付毎日朝刊『岡山在住の元女子挺身隊員〈戦後70年〉知らず作った風船爆弾 「戦争へ怒り」詩集で訴え』の記事のなかで。女子挺身隊員として動員され、作業に携わった川内久栄(84)さん=岡山県和気町=の詩とことばから。川内さんは「風船まで戦争の道具にしてしまう時代は、二度とあってはならない」と願う
【新聞テレビから】
☆『思い出のメロディー 戦後70年懐かしの名曲』(8日夜、NHK総合)
☆『立秋ホオズキの準備です』、『福島の未来 長崎に重ね』『原爆焼け野原と津波跡/中学生「放射能被害伝える」』、『日航機事故30年 慰霊の園を改修』、『広島土砂災害1年元避難所に慰霊碑 300人参加し除幕式』、『昨年病死北名古屋の中学生 絵本に込めた命の尊さ』(8日付、中日夕刊)
☆『〇eye 骨はなんにもなしになった 詩人・竹内浩三 出兵前の心つづる 【ぼくもいくさに征くのだけれど】』、『シリア内戦 化学兵器使用者特定へ 国連・禁止機関合同で』、『NY株7日続落 利上げ観測影響』、『京浜東北線停電 停止禁止警報 未設置』『07年方針 全車両配備徹底せず』、『〈戦後70年夏〉守り続けた石の鐘「平和の音」鳴らし』『あす長崎原爆の日 母の無念胸に 洋裁の夢 娘が継ぐ 最期の涙「何を思ったのだろうか」』、『ペルセウス座流星群 13日夜ピーク』、『さあバカンス! 中部空港』(8日付、毎日夕刊)
☆『〈水泳〉■世界選手権 渡部「金」=200㍍平泳ぎで渡部香生子(JSS立石)が2分21秒15で優勝=リオへ弾む』『ラスト50で底力「想像通り 満足」』、『新国立900億円安く報告 JSC(日本スポーツ振興センター)、国に 業者試算は3000億円』、『豊川海軍工廠爆撃追悼 2500人の無念忘れぬ 小中高生が再現劇』、『〈戦後70年 甦る経済秘史〉正義の味方TVで躍動「月光仮面」』、『移民拒否勇気学べ 信念の村長長野で脚光』(8日付、中日朝刊)
☆『母ときょうだい13人 家族に贈る勝利 高校野球 九州国際大付・富山投手』、『70年談話14日閣議決定 歴史認識「引き継ぐ」 首相表明』、『楢葉町避難指示 来月5日に解除 政府が正式決定』、『イセエビ初の試験放流へ 三重県水産研究所 1~2年後に捕獲』、『竹飾り1000本豪華に 安城七夕まつり』、『川内原発ポンプ異常値示し停止 再稼働影響なし』、『粒子線先進医療除外も 一部がん 学会、優位性示せず』、『海没潜水艦の船影発見 長崎五島沖 旧日本海軍の24隻か』(8日付、毎日朝刊)
八月七日
「玄関先で蝉が腹を見せ、逆さまのままジッとしていたので手でつかんで元通りにしてやろうとしたら、急に動いて飛んでいった。蝉にもまだ力があったんだ」
突然、室内に入ってきた妻の舞に珍しいことでもあったように知らされた。そういえば、私自身もつい先日、駅のプラットホームで腹を見せ動かないでいた蝉を拾い上げようとしたら、手でつかむや、いずこかへ飛んでいった、あのときの蝉の感触を思い出した。
その夏蝉たちの鳴き声がきょうも暑さを象徴するかの如く「世界は自分たちのもの」といった調子で大合唱を奏でている。ミンミンミン、ミーンミン。ミンミンミンとかまびすしい。が、よく聴くとジンジンジン、ジンジンジンと大気全体を熱く〝赤いいろ〟に染め上げている。そんな気がする。「鳴いてるのは、男ばかりなんだよ」と女の声が追いかけてきた。
蝉たちの声も、きょうは心なしか少し弱く聴こえてくる。猛暑とはいえ、あすは立秋。秋たつ日である。人生にも、そんな節目が訪れるのだろう。
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きょうも暑い日だった。東京は37・7度と8日連続の猛暑日。岐阜県揖斐川町では38・9度を記録。ここ尾張名古屋も38・0度に。夕方、突然の雷鳴とともに稲妻がいっときピカピカ、ピカリと光り、大気全体が少しだけ冷やされ引き締まった感じだ。病に伏してずっと寝たきりの舞のお母さん。彼女のためのお兄さん(義兄)とのエアマット付自動ベッドの新調手助けに始まり、点滴介護、さらにはお店のシャッター修理(結局のところ、ここしばらくは手動で上げ下げすることとなった)などから帰った舞を伴い、こんどは両家の父が眠るそれぞれの墓地へ。少し早いが、花を手向け、ついでに畑に少しだけ寄って帰った。
とにかく、ふたりそろってせねばならないことが多過ぎる。互いに出来ることから、というわけだ。
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安倍晋三首相が沖縄県の翁長雄志知事と首相官邸で会談。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡る互いの集中協議について「これまで角突きあわせてきたが、話し合いのなかで議論を深めたい」の弁。翁長知事も「普天間移設の背景の話をするなかで理解が進めばありがたい」と。せっかくの集中協議だ。安倍さんご自身が自らの考えを、安保法制撤廃、辺野古断念に大きく舵を切ってみたら、いい。辺野古断念こそ、全ての解決につながる。
東日本大震災の被災地、陸前高田では5回目の夏を迎え、大人も子ども、年寄りも。女も男も、住民一丸となっての〝動く七夕〟が勇壮に繰り広げられた。尾張名古屋を代表する歌人三宅千代さん(97歳、名古屋市在住)に関する文化面の記事〈東海のうたびと〉に触れ、なぜか亡き文芸評論家大河内昭爾さん、そして現役女優の宮本信子さんのことを思い出した。千代さんと大河内さんが長年の親しい友であった、ことを私が知っているから、かも知れない。生前の大河内さんは宮本信子さんの大ファンでもあった。
文學界9月号が書店から届く。
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【きょうの一文・ことば】
風吹けば未だ匂いたつ髪はあり にんげんひとりまた歩きだす 『鴉のくる家』
=7日付中日夕刊『〈東海のうたびと 加藤治郎〉⑩三宅千代 「人繋ぐ文芸」次代へ』の記事のなかで。三宅千代さんが詠んだ冒頭掲出歌。第七歌集『鴉のくる家』より
太平洋戦争末期の沖縄戦の激戦地、沖縄県糸満市の摩文仁。戦没者約24万人の名が刻まれた「平和の礎」で沖縄市の比嘉節子さん(92)は涙をぬぐった。
(中略)
戦後の記憶は、3年前から患う認知症で薄れつつある。しかし、あの日の悲しみだけは消えない。「ちむさびさん(もの寂しく、悲しい)」気持ちがあふれる。頭上を飛ぶオスプレイのごう音に、戦争の足音を聞き、つぶやく。「戦はならんど―」
=7日付毎日夕刊『〈戦後70年夏〉消える記憶 消えぬ記憶』の記事のなかから。比嘉節子さんの声を中心に抜粋
【新聞テレビから】
☆『〈生駒と織田 歴史ものがたり11〉生駒家長……妹の吉乃、小牧山城御殿にお移り 江南郷土史研究会 須賀弘之』(7日付、尾北ホームニュース)
☆『非核三原則長崎では言及 首相が意向「当然の前提」』『〈戦後70年〉集団的自衛権揺れる遺族会 滋賀県会長「反対」貫く 自民支持でも譲れぬ一線』『豊川の惨劇2500人再現 海軍工廠爆撃 小中高生が劇』『〈戦後70年〉岐阜商で甲子園優勝 特攻で散った野球道』、『日航機事故遺族30年の苦難を絵本に パパの柿 千の実になって』『可視化・司法取引参院本会議で可決 刑訴法改正案』、『キティ、マイメロが叫ぶ反戦 サンリオ発行の新聞』(7日付、中日夕刊)
☆『文科相から聞き取り 新国立工費変遷を追及 検証委方針』、『羽生「平昌が五輪ラスト」』、『シベリア・ノリリスク 父眠る町に慰霊碑 東京の女性 10年かけ完成』、『(北陸)新幹線高架下に人骨 長野 6年前不明19歳か』、『45年前の遭難遺骨発見 スイス(南部アルプスのバレー州警察が)日本人2人と確認』『秋篠宮ご夫妻ら「昭和館」を見学』(7日付、毎日夕刊)
☆『70年核廃絶の祈り 広島原発式典 首相、非核三原則触れず 平和誓い安らかに』『〈ヒロシマ被爆の実態〉軍部放射能ひた隠し 原子爆弾に間違いありません―仁科芳雄氏の調査報告 被害ノ発表ハ絶対ニ避ケルコト―新妻中佐の報告書草案』『「相当の被害」「新型爆弾を使用」1945年8月8日付中部日本新聞朝刊』『通常爆弾1・5万㌧/爆心地地表3000~4000度/年内に推計14万人死亡』、『侵略と植民地支配明記 おわびなし 70年談話懇が報告書』、『星「金」リオ五輪決定 世界水泳200バタ』、『御嶽山捜索終了 不明5人』、『五輪エンブレム提訴へ ロゴデザイナー、IОCを』、『米、トルコから初空爆 空軍基地利用 対IS、無人機作戦』、『〈地域フォーラム・東アジアサミット〉ASEANと中国緊迫 中滑走路2カ所目建設か』(7日付、中日朝刊)
☆『非核へ 永久の祈り 広島原爆の日』『被爆の記憶絶やさぬ 広島原爆の日 23歳 私も伝承者に』『カープ背番号全員「86」 記憶を次世代に』、『有識者懇「満州事変以後 侵略拡大」70年談話へ 報告書提出』、『新国立工事費「3000億円」設計会社提示無視 JSC(日本スポーツ振興センター)過少見積もり1625億円』、『吉本新喜劇元座長 花紀京さん78歳=5日、肺炎のため死去。花菱アチャコとのコンビで昭和漫才の全盛期を築いた横山エンタツの次男。関西大学中退後に芸能界入り。吉本新喜劇で座長を務めるなど、絶妙なボケ役で関西のお笑い界をけん引した』、『物干しざお一式90万円!? 高額押し売り苦情急増』(7日付、毎日朝刊)
八月六日
「平和がいい。へいわが」と訴える満21歳になった愛猫こすも・ここ
8月6日午前8時15分。あの日から。70年たつ。一瞬の閃光で14万人もの命を奪った人類初の原爆。その犠牲者もこの1年の間に亡くなった原爆死没者5359人を加え、29万7684人になった。(原爆死没者名簿から)
この日。妻の舞はこの暑さのなか、仕事の傍ら寝たきりのお母さんへの点滴手配と付き添い、家事などで休む暇がない。夕方お店のシャッターが突如、開閉できなくなるハプニングまで飛び出し、業者にきてもらうなどテンヤワンヤの1日に(まだ修理には至っていない)。
一方で、愛猫こすも・ここが中京テレビの腕利きスタッフから届いたメールで「かわいいです」とまで言われる嬉しい大事件も。この日は原爆が投下された時間に、こすも・ここ、そしてひとつ年下の次女猫シロちゃんも一緒になってこの不幸が二度と起きないよう平和を願い、黙とうをした。けたたましき1日が過ぎていった。
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きょうは、新聞もテレビも広島、ヒロシマ、ひろしま一色。ほかに、ことし創設100年目を迎えた全国高校野球選手権大会が甲子園球場で開幕、第1回大会に出場した三重四中(現宇治山田)はじめ10校の現役部員が復刻ユニホームを着て「高校野球100年」の横断幕を持って入場行進、1957年春の選抜で投手として早実(東京)を初優勝に導いた王貞治さん(75歳、プロ野球ソフトバンク球団会長)が始球式で衰えぬ投球を披露した。
広島に関する報道は新聞紙面も含め、概略ざあっと次の通りである。
広島は六日、史上初めて原爆が投下されてから七十年の「原爆の日」を迎えた。爆心地近くの広島市中区の平和記念公園では、午前八時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、松井一実市長は平和宣言で「絶対悪」である核兵器廃絶や禁止条約の交渉開始に向けて全力で取り組み、世界の指導者らに「人類愛」と「寛容」を呼び掛けた。(中日6日付夕刊1面)
広島は、鎮魂と祈りの朝を迎えた。人類史に刻まれた「1945年8月6日午前8時15分」。米軍が投下した1発の原子爆弾は全てを焼き払い、生き残った被爆者の心身に深い傷を残す。70年の歳月を経て体験の風化は進むが、その記憶を忘却のかなたに押しやってはいけない。節目の日、広島に集った人たちは決意の一歩を踏み出した。(毎日6日付夕刊社会面)
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この日の平和記念式典。松井市長による平和宣言、広島市立白島小6年桑原悠露くんと矢野南小6年細川友花さんによる
♪広島に育つ私たちは、
事実を
被爆者の思いや願いを
過去 現在 未来へと
私たちの平和への思いとともに
つないでいく一人となることを誓います
といった〝こども代表〟からの「平和への誓い」宣言に続いて安倍晋三首相があいさつに立った。
このあいさつのなかで安倍首相は歴代首相が触れてきた核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」とする非核三原則には言及こそしなかったが、この後の被爆者団体代表との面会では「唯一の戦争被爆国として非核三原則を堅持しつつ、世界恒久平和の実現に向けた努力をリードすることを誓う」と約束。あいさつでも「核兵器のない世界を実現する重要な使命があります」と言いきりもした。この発言を信じたい。
また、この日午前の記者会見で菅義偉官房長官も「非核三原則は当然のことで考えにまったく揺るぎはない」と説明、マスメディアが、こぞって安倍首相があいさつの中で非核三原則に触れなかった点をとらえ短絡的に問題視していたが、これはどうか。
そして。安倍さん! この際、与党の反発を恐れず、70年首相談話との合わせ技で戦争法案と評判の悪い安保法制案をそっくり撤回してしまったらどうか。今こそ絶好の機会だ。この場を借りて、一匹文士伊神権太から前向きに提案させていただく。真の平和法案は、そこから国民みんなの声を集約してつくったらいいではないか。誰がみても出直す必要がある。
毎日朝刊1面で『小説「狐道」は12日で終了します 内田康夫さん病気療養のため』の社告。作者の内田さんが7月26日に軽い脳梗塞を起こし入院治療中のため、とのこと。この夕刊小説は楽しみにこれまで欠かさず読んできている作品だけに、少し残念な気がする。内田さんの病気回復と復帰に期待している。
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【きょうの一文・ことば】
あの日。黒焦げになり死んでいる赤ん坊を抱え何度も必死で揺り動かしながら〝動いて、動いて!〟〝うごいてよ〟と泣き叫んでいた女性の姿が私の脳裏から離れません。私が証言しなければ誰もする人がいなくなってしまう。(地元の県立福山工業高校生徒が原爆投下直後に御幸橋にいた人たちが撮影された写真をもとに、記録資料としてCG化、よりリアルに再現したことに触れ)よく、あそこまでされた。その気持ちが嬉しい。もっと進めてほしい。
=原爆が投下され3時間後に当時、13歳で爆心地から2㌔離れた御幸橋たもとにセーラー服を着て友だちといた、原爆生き証人の河内光子さん(83歳)
満員の乗客を乗せ、路面電車が走っているさなかに原爆が落ちた。私は満員で男の脇の下に入っとって。乗客のなかに埋もれていたので爆風にもさらされなかった。バツーンという大音響がし、顔をね。細いヒモかなんかで殴られたみたいな気がした。あとの車内は、もうワンワン泣く人ばかり。泣いているうち、ぽとりと声がしなくなったと思ったら亡くなる人が相次いだ。それからというものは、来る日も来る日も生き地獄やった。
=広島電鉄に乗っていて原爆に遭った85歳の女性
原爆が落とされた、その日の朝は本当にきれいな空でした。やっと御幸橋まで辿り着いて座りこんでいると軍用車がきて「乗せて」と泣き叫ぶ少女をふりきって(戦争に役立ちそうな男ばかりを乗せ)走り去りました。少女は、そのまま橋の向こうに走っていったが、民家が燃え盛っている火の海のなかだけには行くことのないように、と。ただそれだけを祈っていました。
=坪井直(90歳)。当時、傷つき御幸橋にいた
6日付毎日夕刊『〈広島原爆の日〉70年語り始める 原爆詩「生ましめんかな」モデル小嶋和子さん 奇跡の産声決意新た』の記事のなかで。反戦を訴え続けた被爆者で詩人栗原貞子さん=2005年3月。92歳で死去=の原爆詩「生ましめんかな」
この100年、日本は激動と困難を乗り越えて今日の平和を成し遂げました。聖地甲子園で野球ができることを誇りに思い、支えていただいた全ての方々に感謝し全力でプレーをします。=6日付中日夕刊〈第97回全国高校野球甲子園球場6日・第1日〉『平和を願い選手宣誓』の記事のなかで。鳥羽(京都)の梅谷成悟主将
【新聞テレビから】
☆『〈NHKスペシャル〉きのこ雲の下で何が? 原爆直後の広島の写真 最新技術で徹底解析▽浮かび上がった新事実 猛烈な熱傷の被害とは▽70年前のヒロシマを生存者の証言から再現』(6日夜、NHK総合)『70年目の広島原爆の日記念式典など』(6日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)『特別企画ヒロシマ70年30分拡大・綾瀬はるかあの日の真実と継承…』(6日夜、CBC〈NEWS23〉)
☆『原爆70年広島の叫び 平和宣言「核廃絶へ全力」 非核三原則首相式典で触れず』『被爆者「安保法案撤回を」 首相に7団体』『「普通」を求めた戦後 広島女学生の絵 英で展示』、『夏の甲子園100年 高校野球開幕』『王さん見事な投球 甲子園100年始球式』、『ニセ電話被害236億円 上半期、12%減 愛知全国で2番目』(6日付、中日夕刊)
☆『世界が鎮魂広島原爆の日 70年前の敵と祈る平和 米・サンディエゴ 被爆2世と退役軍人』『過去最多100カ国参列 平和式典』『バトン継ぐ誓い 非核訴え続けた父 金子千秋さん(64歳)』『つらさ・理不尽さ感じ こども代表 桑原君・細川さん』(6日付、毎日夕刊)
☆『安保法案「核兵器も輸送可能」 実現否定も歯止めなし』『「名大人の会」発足 安保法案に反対 300人参加』、『被爆70年川面に「非核」広島』『〈戦後70年 広島被爆資料は語る〉娘はどれほど熱かったろう 黒焦げの弁当箱』『日章旗寄せ書きの友を思う ともに被爆また会いたい 愛知・原水爆被災者の会 堀副理事長』『広島の被爆と向き合い 阿川弘之さん死去 人々の苦しみ描く』、『高校必修科目に近現代史 指導要領案 小学英語は教科化』(6日付、中日朝刊)
☆『70年首相談話 14日発表調整 閣議決定を検討』、『被爆70年平和問う きょう広島原爆の日 潘国連総長が寄稿 核廃絶未来への責任』『5兄弟不条理と生きる きょう広島原爆の日 失った母の面影心に』、『扶桑・誠信高2死亡から1年「落雷事故 息子最後に」学校、感知システム導入』、『スマホで認知症チェック 東京のNPO 七つの質問で可能性判定』、『■金星探査機「あかつき」軌道修正成功』、『名古屋と岐阜で6連続の猛暑日』(6日付、毎日朝刊)
八月五日
「雲の墓標」や「春の城」「山本五十六」など。主に太平洋戦争を舞台とした人間ドラマを描き続けた作家で文化勲章受章者、広島県名誉県民の阿川弘之さんが3日夜、都内の病院で亡くなった。94歳だった。
人類に初めて原発が落とされ、多くの命を奪ったヒロシマ原爆の日を前に、ひとつの命がパチンと爆ぜる形で、この世を去った。合掌。
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午後6時過ぎ。
「伊神さん(フェイスブックでの)誕生日のお祝いのお言葉ありがとうございます。今は日本にいます。」のショートメールが携帯に入る。平山奈津美さん。〝ナッちゃん〟からで、どこか安心した。カンボジアから、また海を越えどこか他の国に出向き、もしかして世界の国のどこかで苦しんでいるのでは、と心配していたから。いくら、百獣の王ライオンを心理面で自在に操ることができても、内戦状態やテロが横行する〝戦場〟にでも巻き込まれていたとしたなら。これは、もはや逃げようにも逃げられないからだ。
あすは広島原爆投下から。丸70年の日だ。
昨年は折り鶴を手に、妻の舞とふたりで広島を訪れ土砂降りの雨のなかを平和公園内、原爆の子の少女像を訪ね千羽の折り鶴を捧げてきたのだが。「ことしは70年の節目の年。長崎でもどこでも行くよ」との私の誘いにも「ことしは行かないの」と舞は頑なに言い張ってきた。なぜか。
どうやら、彼女ならでは、のある信念があるらしく「70周年に平和を考えることは、それはそれで、もちろん大切。でも、普通のなんでもない時にこそ〈ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ〉を訴え、平和な世の中を希求すべきなんじゃないかな」ときた。いつの年にも、自然体で平和な社会を願い続けたい。だから、ふつうの年である昨年、私を誘って広島に出掛けた、というのだ。
「私が昨年、皆さんとともに折り続けた鶴千羽を胸にかかえ広島まで行ったのは、いつの年だって原爆許すまじ、の気持ちを忘れず、平和な世の中を願い続けたい。ただそれだけのこと」という彼女。ひとりの人間として、いつだって恒久平和を願って生きていくことの大切さを訴え続ける。そういうことだったのだ。「だから、ことしはあえて行かない」というその気持ちがよく分かった。
ともあれ、周年であろうがなかろうが、だ。私たちは絶えず世界平和を求め続けていかねばならない。この面では中日新聞朝刊で連日掲載されている名もなき多くの読者からの〈平和の俳句〉の連載は、たとえ戦後70年企画ではあっても、とてもすばらしい試みだといえよう。
それでは広島原爆から70周年になる前に2句。私から
♪原爆の子 平和を願う いつまでも
♪テロと核 ゲンパツ戦争 消えてよね
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午前の安全保障関連法案に関する参院特別委。戦闘中の他国軍に対する支援で解禁する弾薬輸送につき「核兵器の運搬も法文上は排除していない」と中谷元防衛相。同防衛相は、そのうえで〈核を持たず、つくらず、持ち込ませず〉の非核三原則に触れ、「核兵器の輸送は全く想定していない。ありえない」と強調した。
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【きょうの一文・ことば】
美濃路の宿場町として栄えた岐阜県大垣市の墨俣地区。自然や文化を生かした地域活性化が進む中、歩いて楽しめる街の魅力創出に向けた共通モチーフとして「あんどん」の設置が広がっている。
西に夕日が沈みゆくころ、旧美濃路沿いにある民家の軒先や玄関先に設置された八十基以上のあんどんが一斉に点灯。街並みに染み込んだ歴史が、ほのかな光とともに浮かび上がるようだ。
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=5日付中日夕刊『〈中部発〉宿場町に再び光を 大垣・墨俣のあんどん 7月19日付西濃版』から。冒頭書き出し部分
【新聞テレビから】
☆『〈戦後70年〉核なき世界 若い力で 名古屋でも19日活動 高校生集めた署名35万人』『米国の子どもに「ゲン」新装版を 米の出版社、寄付つのる』『米の若年層「原爆誤り」 世論調査44歳以下「正しい」を上回る』、『核兵器運搬 法律上は可能』『安保法案 防衛相、実現は否定』『米艦防護 首相と異なる答弁』、『佐野氏「事実無根」 五輪エンブレム盗用否定』、『★朝日新聞が紙面で謝罪=特別編集委員がツィッターにナチスの旗や旭日旗を掲げたデモの写真を載せ、英語とフランス語で国家主義者が
安倍首相を支持しているとする書き込みをした問題で』(5日付、中日夕刊)
☆『■皇后さまがナイチンゲール記章授与』、『パイプオルガン製作者・横田宗隆さん 33年ぶり帰国相模原に工房 彫刻や金工の地元作家と連携』、『32業者2億円所得隠し 伊勢神宮周辺 遷宮特需ホテルなど 名国税指摘』
☆『〈戦後70年〉あす広島被爆70年 夢枕の少年「僕を描いて」 語り部、無念の声を絵本に』『小さな声こそ平和への希望 京大の歴史学者 安保法案反対声明 共感広がる』『米艦単独で行動せず 安保法案首相、参院委で答弁 防護必要性に疑問』『辺野古工事政府1カ月中断 安保審議意識 対立避ける』『戦争直視せぬまま政府の調査会頓挫 東大・加藤教授指摘』『政治参加初めの一歩 高校生、与野党幹部と討論』(5日付、中日朝刊)
☆『辺野古工事中断 政権、支持率低下恐れ 柔軟姿勢を演出「安保との二正面回避」』、『リオ五輪あと1年』、『〈戦後70年〉トルーマン元大統領 被爆者に投下正当化 1964年会議 映像残る』『米軍 残留放射能を極秘調査 広島・長崎で1950年危険性否定後も』『最多100カ国参列へ 広島平和式典』、『青々と「得度式」 京都・東本願寺=真宗大谷派の本山』、『学生批判ツイート「撤回しない」 自民・武藤議員』(5日付、毎日朝刊)
八月四日
夜に入り。京浜東北線の横浜~桜木町間で大船方面行き線路の架線が切れ、同区間や付近を走行していた電車が上下線とも急停止。京浜東北線はじめ横浜線、東海道線が運転を見合わせる事態に。岐阜県土岐市では核融合科学研究所実験棟から出火、内部実験装置の1部を焼いて鎮火。この火事で装置の修繕をしていた溶接業の男性(61歳)1人が亡くなり人材派遣会社の男性(32歳)が首に軽いやけどを負った。放射性物質の漏えいはない、とのことである。
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きょうも暑い、暑い。本当に暑い日となった。東京は35・1度。これで5日連続の猛暑日で〝5日連続〟は過去141年の観測の歴史のなかで、初めての記録だという。暑さは日中に限らず、夜になっても25度を下回らない熱帯夜が各地で続いている。
Face Bookに「今日はNatsumi Hirayamaさんの誕生日(1988年8月4日誕生。刈谷市出身)です」のお知らせ。〝ナツミ ヒラヤマ〟とは、1昨年の秋、ネパールのカトマンズで運命的な出会いとなった、あのナッちゃん、すなわち安城市在住の平山奈津美さん、そのヒトである。カトマンズに滞在中、日本食が食べたくなり、ふと足が向いた日本食堂で偶然出会ったのが女ひとりで世界を旅行中で当時、ヒマラヤトレッキングをしていた彼女だった。異国で日本人に会った懐かしさも手伝って思うところを、いろいろ話し合ったが彼女が実は獣医師資格を持ち、百獣の王ライオンとは大の仲良しであることなどを知った。
そんな縁もあってか。ナッちゃんとは彼女が〝世界流浪の旅〟からいったん帰国したことしに入り、久しぶりに名古屋で再会。JR名駅セントラルタワー13階の「加賀屋」で食事後、名駅近くのカラオケ店で歌うなどしたが、あの時彼女は「カンボジアで現地の人々と学校建設に携わったことがあり、みんなが私を待っている。だから、しばらく働いて資金ができたところで、またカンボジアを訪れたい。帰ったら、今度はカナダのバンクーバーに行って動物病院で働きたい、と思っている。でも、どうなるか。まだ分かりません」などと目をキラキラさせ語っていた。
といういきさつもあり、私は以下のようなお祝いメッセージを打電させていただいた。わたしには珍しく私と舞の写真までつけて、である。
―Happy Birthday To You,世界をステージに、ますますのご活躍に期待しています。(写真は、なつみさんが生まれたころの私たちです。当時は能登半島で記者生活をしていました。「平山さん、おからだ大切にこの世を切り拓いていってくださいね」。妻の伊神舞子からも、おめでとう―の伝言です)
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総務庁消防庁の発表によれば、7月27日から今月2日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は全国で11672人で、1週間の搬送者数としては集計を始めた2008年以降、最多となったという。また、搬送時に亡くなったのは愛知の3人など今夏最多の25人に及んだという。まさに、炎熱地獄である。
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【きょうの一文・ことば】
「私の行為をお許しください。愛にはあらがえない」「生きるより死ぬ方が幸せ」
=4日付中日夕刊『「うたかたの恋」遺書発見 19世紀末オーストリア皇太子心中』の記事のなかで。皇太子ルドルフと心中した愛人の男爵令嬢マリー・ベツェラが母親ときょうだいに宛てた遺書から
(沖縄)県民の勝利です。非常に嬉しい。でも、その一方で、この話の裏に何があるのか、が心配です。
=米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で10日から9月9日まで1カ月間全作業を中断し県側と集中協議する、との政府の表明を受けて。ある沖縄県民
【新聞テレビから】
☆『いのちのうた「平和を願う歌の力」戦後70年に 広島長崎東京 3元生中継』(4日夜、NHK総合)
☆『辺野古工事一カ月中断 官房長官「沖縄県と集中協議」 翁長知事 全ての手続き凍結』『〈解説〉対立打開へ窮余の策(共同・倉本義孝)』、『亡き父思い鎮魂花 日航機事故30年 遺族南相馬で作品展』『〈戦後70年〉生家跡で戦死告知書発見 巨人キラー70年目の登板 伊勢出身・西村幸生』、『殺人容疑19歳少年逮捕 北海道「人を殺してみたかった」』、『高校生100人国会議員と論戦 18歳選挙権、憲法、原発…』、『「6月に見直し進言」 文科相 新国立問題で首相に』『米の盗聴疑惑 事実なら遺憾 首相「確認求める」』、『広島、長崎平和式典ケネディ氏が出席へ』(4日付、中日夕刊)
☆『米、火力発電の規制強化 30年までにCO2 32%削減 COP21主導権狙う』、『辺野古工事1カ月中断 政府、県と集中協議』『知事が判断先送り 埋め立て承認取り消し』、『18歳渡部「銀」 女子200㍍個人メドレー 世界水泳』、『被爆電車で平和を訴え 小中学生ら体験聴く会』、『福島原発3号機核燃料4体変形 撤去の交換機落下で』(4日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉初めて語るあの惨劇 豊川海軍工廠空襲 体験者らの会会長 節目の年に決断』『「戦争行きたくない」は利己的 自民議員ツイート波紋=武藤貴也衆院議員(滋賀4区、当選2回、36歳)が、安全保障関連法案への抗議行動をする学生グループ「SEALDs(シールズ)の主張について〝極端な利己的考えだ〟とつぶやいた』、『〈戦後70年甦る経済秘史〉「リンゴの唄」舞台裏の涙』、『遺体は航海士と確認 フェリー火災』(4日付、中日朝刊)
☆『〈広島・長崎市長からの手紙’15夏〉広島・松井一実市長 核禁止共に行動を 非人道性理解進む 長崎・田上富久市長』『平和願うラップの輪 自作詩を歌う映像が話題』、『三菱マテリアル 強制連行に1人200万円 中国側、大筋で受け入れ』、『夜空に揺れる黄金色の稲穂 秋田竿燈まつり(国の重要無形民俗文化財)』、『女性殺害容疑19歳逮捕 北海道 放火? アパートは火災』(4日付、毎日朝刊)
八月三日
多治見38・0度、名古屋36・4度、松本35・7度と、暑い1日。蝉しぐれが耳に喧しく最高潮に達するなか、きょうも熱中症で多くの人たちが病院に運ばれた。
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♪芳醇な香りを放ち白桃のわたしはとてもデリケートなの (江南市)伊神 舞子
【総評】芳醇な―白桃に成り代わった一首。口語が艶っぽい。〈小島ゆかり 選〉
きのうは少し失敗した。というのは、わが相棒、舞の短歌が中日歌壇で入選作【小島ゆかり選】の一首として掲載されていたのに、うっかり見落としていた。朝のうちからナントナクよそよそしい舞が、「昨日(8月2日付)の中日新聞取っておいてよネ」と出がけに言ったので「一体、何が掲載されているのか」とあらためて2日付朝刊を読み返してみる。と。ナント、冒頭の作品が掲載されていたではないか。
こりゃ、身内とはいえすばらしい。かといって。今さら「おまえの短歌が新聞に載っていた。よかったネ」なぞと言ったところで彼女は「全然気がついてないのだから。いまごろ言ったって、もう遅いよ」と私を攻めたててくるのが、目に見えている。
デ、だんまりを決め込む一方で、きょうの本欄トップニュースとして入選作と評を掲載した、というわけである。伊神舞子はてっきり俳句の道にこだわる俳人だ、とばかり思っていたが、やはり歌人への心得もある。さすが、である。かつて能登半島に住んでいたころ、地元七尾の短歌大会で出品作が最優秀の長谷川等伯賞に輝いただけのことはある。あらためて中日歌壇への入選おめでとう、とその努力に対し敬意を表すると同時に栄誉をたたえたい(チト大げさ、か)。
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米カリフォルニア州の21カ所で大規模な山火事が発生、州兵も動員しての消火活動が進むなか、周辺の1万2千人に避難命令が出る騒ぎになっている。ここ数年、度重なる山火事。その背景には、深刻化する一途の干ばつがある。一方で雨季に入っているインドでは各地で川が氾濫するなどの洪水で何百人もの人々の命が奪われた、という。この地球上、どこもかしこも自然の猛威に痛めつけられている。
他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認について「法的安定性は関係ない」と発言した磯崎陽輔首相補佐官(安全保障担当)。この日あった安全保障関連法案に関する参院特別委に参考人として出席し自身の発言を撤回、陳謝したが野党から出された辞任要求については拒否した。
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【きょうの一文・ことば】
本年を前進元年にしたい、との言葉がありました。日韓関係をよくしたい、という大統領の思いが伝わってきました。
=3日、韓国ソウルの大統領府で朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談した岡田克也民主党代表の発言。会談後にこう語った
※朴大統領は、この日岡田代表に「韓日関係が発展したのは村山談話、河野談話などで植民地支配と侵略を反省し、未来に進もうとした日本の歴代内閣の歴史認識が基盤になった。歴代談話の歴史認識を確実に再確認することが両国関係が未来に向かう大きな土台になる」とも語った
【新聞テレビから】
☆『磯崎氏が発言撤回 参院委「法的安定性」辞任は拒否』、『東海外国人多様化 タガログ語児童が増加 学校支援に追われる 家族呼びフィリピン人集中』、『〈日本百名山 主な山の体力別グレード〉百名山体力別に分類』、『拾い集めた遺物礎に 一乗谷朝倉氏遺跡 福井の金物店鬼瓦など展示』(3日付、中日夕刊)
☆『〈戦後70年〉広島の第一生命 原爆10日で保険金 死亡証明、契約書不要 10カ月で3200件』、『〈チェック〉サハリン統治時代の遺産 姿消す日本の建築 日露保存の動き』、『エボラ熱対応 レベル4施設稼働合意 国と武蔵村山市』、『ビットコイン 同一口座で管理 顧客預かり金と事業資金』、『NY摩天楼に「セシル」画像 殺害のライオン』『別の米国医師も禁止区域で殺害 ジンバブエが発表』(3日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉「志あれば道」「手尽くす」日米間伝達 開戦回避へ通訳官奔走 南区出身 加藤冬作さん遺品』、『平和のリボン広島で結ぶ』、『障害年金更新 判定に地域差 最大11倍』、『「とりま、安保廃案!」高校生らが渋谷でデモ』、『〈がんばろう木曽〉「再捜索無事に」祈る少女 昨年隊員に手作りメッセージ』『天候悪化の恐れ 捜索午前で終了』(3日付、中日朝刊)
☆『勇壮ねぶた乱舞=国の重要無形民俗文化財「青森ねぶた祭」が2日夜、青森市で開幕』、『人種差別禁止審議へ 野党が法案 参院あすから』、『〈千の証言〉戦時下飢える被災地放置 昭和新山噴火 地元警察「流言禁止」繰り返す』『昭和新山情報統制 軍「溶岩光消せ」役場に命令 避難、救済は二の次 観測続けた元郵便局長苦闘』、『■わたぼうし大賞に丸井さんと黒木さん』(3日付、毎日朝刊)
八月二日
暑さにやかんでしまった大気。熱い海のなかをニンゲンたちが、どの人もこの人も1日1日、必死で泳いでいく。そんな夏の日が過ぎてゆく。
どうして、こんなにあついのか。名古屋は昨日に続き35度を越し37・0度の猛暑日に。きのうも、この夏日本最高の温度39・9度を記録するなど、ここ数年暑さで有名になった岐阜県多治見市ではきょうも全国1暑い39・2度まで上がったという。
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ミニテーブルを占拠、「アタシの場所よ」と居座り続ける長女猫のこすも・ここ
愛猫の長女こすも・ここと次女シロちゃんは、それぞれに強い陽を遮るところを見つけて、じっとしている。ふたりとも猫としては20、19歳の高齢なので場所を替える際には、からだを動かすのにシンドそうだ。気がつくと、こすもの方はとうとう、居間のミニテーブルの上を占拠している。全身を横たえると、冷たい木の感触で少しはからだを冷やすことができるためのようだ。シロちゃんも隣室の冷房に近いソファの上でいる。こちらの方は定位置である。やはり臨機応変に自分の居場所を決め、なかなか賢い。
夕方。「さあ、イクヨ」と妻。舞からの恐れていた野菜畑への〝召集令状〟が下り、私は運転手を兼ね和田二タ子の畑へ。先日から始め、まだ半分以上残ったままの草引きにふたりで励んだが、これが厄介者で思うようにはかどらない。うだる暑さの下、悪戦苦闘の難作業とあいなった。しばらくして撤退ス。
帰宅後は少し落ち着いたところで先日来、横笛の暗譜演奏に取り組み始めた〈平城山(ならやま)〉の誕生秘話をインターネットで調べ、何度も何度も歌ってみた。
ここに、その歌詞を記憶に留めたい。
♪人恋ふは 悲しきものと 平城山に もとほり来つつ たえ難しかりき/古も つまに恋ひつつ 越へしとふ 平城山の路に 涙おとしぬ(作詞北見志保子 作曲平井康三郎)
× ×
昨夜に続き、CBCで〈女たちの赤紙~第二夜〉を見る。私自身も戦後、満州の奉天で生まれ生後13日目から、ぎゅう詰めの無蓋車に乗せられ海をわたり、帰国途中には多くの子が死に海上に葬られた話などを母から繰り返し聞かされてきただけに、他人ごととは思えない展開に思わず、目頭に熱いモノが走った。松嶋菜々子さんらの熱演にもひきつけられた。
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【きょうの一文・ことば】
「どんなにあがいても、震災の前には戻らない。だけんど、請戸漁港から船を出して、また海で普通に魚を捕る。それができると信じていくしかねぇっぺ」
=2日付中日朝刊『ふくしま故郷の海と生きる 五年目の被災地から⑤ 普通の生活 またきっと』の記事のなかで。南相馬市の漁師、佐藤兼一さん(45歳)
【新聞テレビから】
☆『巨人に逆転サヨナラ負け ぶち壊し福谷2軍落ちも 竜21年ぶり屈辱8連敗(東京ドーム 中日4―5巨人)』(2日付、中日スポーツ)
☆『過ち、繰り返すな「戦争法案は廃案に」首相に直接訴える 原爆投下から70年被爆者の決意〈広島被爆者団体連絡会議事務局長 吉岡幸雄さん(86歳)〉』(2日付、しんぶん赤旗日曜版)
☆『戦後70年空襲被害 民間人(の犠牲者は)41万人超』(2日付、中日サンデー版 〈〇世界と日本 大図解シリーズ№1210〉)
☆『〈がんばろう木曽〉「御嶽」慰霊節回し 木曽踊り開幕「不明者早く家族の元に」』『不明者新たに発見できず』、『日航機発見直後の映像 御巣鷹墜落 陸自が撮影』、『宿泊予約3社連合運営 JTB中部など 伊勢志摩サミット』、『海外武器企業買収を解禁 政府関連法解釈変更へ』、『猛暑熱中症で3人死亡 中部では224人搬送うち重症者9人に』『遮光ネット、扇風機… 遊園地やプール 熱中症対策強化』、『加藤武さん死去 86歳 文学座代表、名脇役』、『★(将棋の)里見(香奈)2冠 女流新の20連勝』(2日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉語られた戦時の看護 ――日赤救護班「熊本第六六八」』『染めた看護服 太平洋戦争下、国内医療の現実』『届いた赤紙「よし!」「治療じゃない。何もできない」』、『TPP米の強引裏目 合意見送り 準備不足露呈 閣僚会合 月末にも再開』『サービスや投資は進展』『生産者不安と戸惑い TPP合意見送り「先見通せない」』、『真夏の就活 短期決戦 面接スタート』、『暴れ回る竜 下呂で火まつり』、『■テレ朝支局長、LINEに下半身画像』(2日付、毎日朝刊)
八月一日
岐阜県多治見市で39・9度と全国でこの夏最高を記録。驚異的な気温上昇は、ここ尾張名古屋も同じで名古屋で38・4度となった。最高気温が35度以上の猛暑日の観測地点も全国928観測地点のうち220カ所以上に達した。まさに炎熱地獄である。
午前中、愛車を運転して清流、木曽川をまたぐ愛岐大橋を越えて岐阜県側の各務原市の蘇原コミュニティセンター(ふれあいセンター「そらーら」)へ。毎週土曜日の社交ダンスのレッスンのためで、さすがに眠けに襲われながらの1日の始まりとなった。きょうからは、これまでピンチヒッターを務めてくださった水野先生に代わって、ダンス教師を兼ねてのピースボートの船旅から帰国されたばかりの〝京子先生〟が復帰される日。それだけに、時間に間に合わなければと思いつつ30分ほど遅れて到着した。
それでも、久しぶりの〝京子先生〟ならでは、の教えに従ってルンバとワルツのステップを踏むうち、やがて眠けも次第に取れ、本来の調子が戻ってきた。途中、水分補給がてらの休憩時にはインドのホールペンやベルギーのチョコレートのお土産までを全員に公平にいただけ、皆「ラッキー」と童心に返って、ますますヤル気に。
この日。相棒の妻、伊神舞子はといえば江南市内の福祉センターでの句会の集まりのあと俳句仲間たちとの夏の食事会が一宮市内の料理屋さんであるということで早朝、暑さのなかを外出。私もひと足遅れで、ダンスシューズを手に「負けじ」と自宅を飛び出した。それにしても暑い。蝉の鳴き声がオーケストラのように空中を割いてジンジン、ジンジンと迫ってくる。町をいく人も、蝉たちだって。この世のなか、命あるもの皆全てが一生懸命に生きているのだ。
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この暑さのなか名古屋市内では1冊1万円で1万2千円分の買い物ができるプレミアム商品券が市内269カ所で一斉に売り出されたが、区役所やスーパー、商店など各販売場所では早朝から長い列ができ、熱中症などで11人が救急搬送される事態に。このプレミアム商品券、国の緊急経済対策に伴い名古屋市が額面総額80億円規模を販売したものだが、その方法を巡って購入できなかった市民から抗議が相次ぐ騒ぎとなった。
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【きょうの一文・ことば】
わが社の社是は、〈Pleasure with you〉でして。喜びをあなたと共に、です。あなたの喜びが私の喜び、と言ってしまうと、母親の愛情は別にしてそれは違う。ウソになる。
=8月1日午後。岐阜県各務原市内で。社交ダンスのレッスン後の昼食会の場で。ダンス仲間のひとり、株式会社リアルホーム代表取締役曽我部茂さんが述べたことば※ソガさん(曽我部さん)のステップと身のこなしは、見ていても惚れ惚れする。人柄から醸し出る天性の優美さがあり、私も一歩近づこうとはしているが。とても真似なぞ、できるはずもない
【新聞テレビから】
☆『TBSテレビ60年企画レッドソックス 女たちの赤紙~第一夜「かつて赤紙を受け取り、激動の時代を生き抜いた女性達がいた!!志を抱き絆で結ばれた家族の愛と命の物語』(8月1日夜、CBCテレビ)
☆『遺体は山梨の男性=山梨県甲斐市の無職猪岡哲也さん、当時(45歳)= 御嶽噴火死者、58人に「お帰りと言いたい」妻も犠牲、遺族心境』、『★芸舞妓が盛夏のあいさつ』『プレミアム商品券混乱 名古屋猛暑に行列 搬送も』、『ビットコイン消失社長逮捕 警視庁、データ改ざん容疑』、『TPP大筋合意見送り 知的財産など溝埋まらず』(8月1日、中日夕刊)
☆『〇eye戦後70年 刻まれた「戦争」90代の傷痍軍人』、『やかましさ一番「石取祭」始まる』、『航海士の捜索開始 フェリー火災=北海道苫小牧市の苫小牧沖で7月31日夕、カーフェリー「さんふらわあ だいせつ(1万1401㌧)で発生した火災=鎮火せず』、『〈千の証言〉オペラ「白狐」村野さんのめいルソン島訪問 なぜ自決足跡たどる「尊厳や夢 つぶすのが戦争」』(1日付、毎日夕刊)
☆『東電元会長ら強制起訴へ 検審「福島事故防げた」』、『御嶽1遺体発見 再捜索3日目 岩陰、灰に埋まり』『リュックの金属片探知 御嶽捜索隊 限られた時間、使命感』、『北京で22年冬季五輪 IOC総会 史上初の夏冬開催』、『〈戦後70年〉玉音放送原盤を公開』『ラジオの前 涙と安堵 玉音放送思いは』『「戦後」あの瞬間から 父すぐ帰ってくると 若い人が聴いたなら』、『名古屋市も「でら得!商品券」 1万円で1万2000円分』(1日付、中日朝刊)
☆『打ち水でひんや~り 名古屋駅 多治見で国内最高38・4度』、『WHO(世界保健機関)が臨床試験 エボラワクチン「ほぼ100%予防」』、『採用選考「きょう解禁」でも… 学生半数内定済み』、『「類似作 全く知らない」 五輪エンブレム制作者』『(ロゴのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が)使用停止を要求』(1日付、毎日朝刊)