一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2023年5月~)
2023年5月31日
水曜日。早朝に日本中を揺るがせたJアラート(全国瞬時警報システム)も、とどのつまりは夕刊1面トップ見出しの【北朝鮮「軍事衛星」失敗 黄海落下 早期の2回目予告】【過去5回実施 日本上空通過/空中爆発も】(中日)という結果にあいなった。この日の夕刊1面はほかに【原発60年超運転法成立 事故後の政策、転換点に】の見出しも。
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さて、わが家の方だが。
こどもたちの意見も聞いて、一足早く天国に旅立った舞(たつ江)の三回忌を命日(2021年10月15日)を前倒しして、ことし10月7日(土曜日)に臨済宗妙心寺派の永正寺(愛知県江南市高屋)で行うことに決め、私の兄妹夫妻、舞のお兄さんにも連絡。幸い、名古屋のお姉さんも、江南の妹も、舞のお兄さんも「OK」とのことでホッとする。それにしても早いものだ。もう三回忌だなんて。流れる星の如き涙は今もって、日々、倍々に増えている。なのに、である。
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇霧馬山(27、本名ビャンブチュルン・ハグワスレン=陸奥)の大関昇進を正式決定。相撲協会からの使者が霧馬山と師匠の陸奥親方(元大関霧島)に大関昇進を伝えると、霧馬山は「謹んでお受けいたします。大関の名を汚さぬよう今まで以上に稽古に励み頑張ります」と口上を述べた。師匠の陸奥親方は、その後の会見で自身の現役時代のしこ名「霧島」を継がせることを発表。霧馬山は素晴らしい名前の継承を伝えられ「嬉しかった」と述べた。
大関霧島の誕生を報じた新聞
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【北朝鮮、「軍事偵察衛星は発射後に黄海に墜落」打ち上げ失敗か】とは、朝日新聞のデジタルニュース。北朝鮮の朝鮮中央通信によれば、この日午前6時27分に北西部・平安北道(ピョンアンブクト)の「西海衛星発射場」から軍事偵察衛星をロケットに搭載して発射したが、1段目を分離した後にエンジンの異常によって推進力を喪失、黄海に墜落したと報じた。これにより、北朝鮮が予告していた衛星の打ち上げは失敗したとみられる。北朝鮮の国家宇宙開発局の報道官は「ロケットに導入した新型エンジンの信頼性と安定性が落ち、使用燃料の特性が不安定だったことに事故の原因がある」などと主張。こんごさらに原因究明を行ったうえで「出来るだけ早く2回目の打ち上げを行う」との方針も明らかにしたという。
これより先、北朝鮮は5月31日午前零時から6月11日午前零時までの間に人工衛星を黄海、東シナ海、フィリピン、北部ルソン島の東方に打ち上げると日本側に通告。30日には軍事偵察衛星の目的について、米国などの軍事行動をリアルタイムで追跡、監視、判別し軍事的準備態勢を強化するために不可欠だ」と強調していたとも聞く。
たまごの卸売価格が鳥インフルエンザなどの影響で4カ月連続で上昇。
2023年5月30日
ゴミゼロの日。
この日がくると、かつてゴミゼロ運動が始まったころにとても熱心だった元小牧市社会福祉協議会会長で同市善意銀行理事長、稀有な積極的な社会活動家でもあった今は亡き勝野義久さんの、あの熱心さをなぜか思い出す。あのころは、ちょうど全国的に分別ゴミ収集への取り組みが始まったころだ、と記憶している。
きょうも朝刊見出しには【首相、長男秘書官更迭】【北「衛星」発射を通告 防衛相、破壊措置命令 31日~来月11日】【マイナ保険証「無効」1429件 データの更新不備など原因 医師団体調査】【河村名古屋市長コロナで療養】【衆院候補者調整 東京で公明と対立 愛知自民漂う不安感 16区に火種 接戦多く協力が命綱】(中日)などの活字が躍り、この社会いろいろだ。
が、何と言っても嬉しかったのは、けさの中日社会面の【通風筒】で報道された福島県いわき市の小名浜漁港に29日、カツオ約100㌧が今シーズン初めて水揚げされた-との話題だ。小名浜港といえば、東日本大震災と大津波が起きてまもなく、あの全てがガレキの山と化した塩屋埼灯台直下の破壊し尽くされた漁港、堤防に乗り上げたままの漁船などをそれこそ、風に吹かれて。放心状態でほとんどさまようが如く歩き、痛烈なる衝撃を受けた、まさにあの小名浜漁港のその後の明るい話題だけに、私は記事を読んでとても嬉しく思ったのである。
(5月29日)
能登半島七尾市の老舗料理旅館「さたみや旅館」さんから「今月いっぱいで営業を終了することにしました」との突然のはがきがわが家に届き、思わず立ち尽くした。「さたみや旅館」さんには、今から三十数年前、私が新聞社の七尾支局長在任時からことのほかお世話になってきた。それだけに寂しい気がする。
思えば七尾支局在任中、私は<海を感じる心>を七尾から国内外に発信しよう-と七尾JC(青年会議所)に働きかけ、新聞社と共催の【海の詩(うた)大賞】の公募事業を実現させたこと、そして富山県八尾市に伝わる越中おわら風の盆の町流しを、そっくりそのまま七尾市内で実現させもした、あの試みも当時七尾JCメンバー(さたみさんは確か文教委員長だった)の一員でもあった、さたみや旅館の若旦那・佐田味良章さん、そして文子さん夫妻らの心からの応援があればこそ、実現した。
転任の際にも一家そろって大変、お世話になるなど私たち家族にとっても忘れられない〝さたみやさん〟だけに、なんだか残念で惜しい気がしてしかたがないのである。能登はやさしや、土までも-とよく言われるが、佐田味さん夫妻は、おかあさまも含め、それこそ、このことばがピッタリあてはまる、そんな能登を代表するお方でもある。
佐田味さんから届いた「さたみや旅館」閉館の手紙。
夜。「熱砂」の同人仲間で詩人、琴伝流大正琴弦洲会の会主(倉知弦洲さん)、そして〝ふるさと音楽家〟でもある小牧の牧すすむさん夫妻から「中部の文芸 見ましたよ。改めて舞さんの優れた才能に触れられて幸せです。舞さんもきっとこの記事を見て喜んでおられる事と思いますよ。もっともっと書いてほしかったのに本当に残念です。……」の温かなメールが届く。あわてて中日新聞の夕刊を開いてみると、そこには紛れもなく舞の遺稿集『泣かんとこ』のことが書かれていた。筆者の加藤かな文さん、そして新聞社には心から礼を述べたく思う。
牧さんが知らせてれた中日夕刊「中部の文芸」欄。<泣かんとこ>にも触れられていた
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気象庁が29日、九州北部と中四国、近畿、東海が梅雨入りしたとみられる、と発表。東海の梅雨入りは、平年と比べ8日早く、昨年と比べると16日早い。5月に梅雨入りするのは、10年ぶりだという。28日投開票のトルコ大統領選の決選投票で地元選挙管理委員会は同日深夜、エルドアン大統領(69)が過半数を獲得して再選された、と発表。
バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が27日、連邦政府の借金限度額「債務上限」の引き上げで原則合意。共和党が上限引き上げの条件として求めていた歳出削減をバイデン氏側が妥協することで双方が歩み寄った。米国主導で日本など14カ国が参加する新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の閣僚会合が27日、米デトロイトであり、緊急時に物資が途絶えた際のサプライチェーン(供給網)強化に向け、相互協力する協定を結ぶことで実質合意。供給網強化に関する具体的な手法を定める多国間協定は世界初だという。
将棋の藤井聡太六冠(20)=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖、愛知県瀬戸市=に菅井竜也八段(31)が挑む第八期叡王戦五番勝負の第四局が28日、岩手県宮古市であり、千日手で2度にわたり指し直した激戦を藤井六冠が制し、シリーズ成績を三勝一敗としてタイトルを防衛した。叡王戦は三連覇。藤井六冠のタイトル獲得は、これにより初出場から十四期連続となった。
2023年5月28日
世界3大映画祭のひとつで知られるフランスのカンヌ映画祭で俳優の役所広司さんがドイツのヴィム・ヴェンダース監督の作品「PERFECT DAYS」(原題)の演技で最優秀男優賞を受賞。日本人の俳優が最優秀男優賞を受賞するのは19年ぶり2人目。また坂元裕二さんも是枝裕和監督の最新作「怪物」で脚本賞を受賞した。めでたいことである。特に役所広司さんは<シャルウィダンス>での演技など私が好きな役者だけに、とてもうれしく思う。
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日曜日。きのうのバンテリンドームナゴヤ。
中日はDeNAに、3-2。今季初のサヨナラ勝ちで2度目の3連勝。けさの【熱投 激走 3連勝 竜今季初のサヨナラ】の見出しになんだか、ホッとした。見出しといえば、だ。大相撲夏場所14日目(両国国技館)の【照ノ富士 復活V 6場所ぶり8度目】【さじき席 1分超熱戦 綱の証明】【(11勝3敗の)霧馬山大関決定的】【連敗止めた朝乃山11勝】と、どれも小気味いい。
なかでも霧馬山を寄りきりで破り、13勝1敗での優勝を決めた照ノ富士の両ひざの病魔と闘いながらの執念と努力の復活劇は、ただただ「お見事でした」のひと言に尽きる。
3場所連続の全休から復帰した場所での優勝は、昭和以降では1968年秋場所の大鵬、1989年初場所の北勝海に続き3人目。千秋楽を待たない優勝決定は自身が遂げた2021年九州場所いらいとなった。たいしたものである。
照ノ富士復活の優勝が報じられた本日付けの朝刊
真剣勝負の野球と大相撲に比べたら、こやつら一体何を考えているのだ、と思ったニュースが岸田文雄首相の長男で首相秘書官の岸田翔太郎氏が昨年暮れ、公邸で親族らと忘年会を開いていたと週刊文春が報じた一件だ。これは、地に落ちる以外の何者でもない。慶応ボーイがこんなことでは-と同窓生らは皆、嘆かわしく思ったに違いない。語るに落ちるとは、このことを言うのだろう。
トヨタ自動車が27日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開かれているスーパー耐久シリーズ(S耐)に液体水素を燃料に走るエンジン車両を投入。液体水素エンジン車のレース参戦は世界でも初めて。豊臣秀吉が、戦国時代の武将・藤堂高虎にほうびとして授けたとされる「黄金の茶道具」一式が27日、東京都内で開かれた競売会に出品され、三億円で落札されたという。
(5月27日)
午前10時過ぎ。シロは、私といつものように、かつては舞すなわちお母さんといつも一緒に聞くのが常だった♪エーデルワイスと♪みかんの花咲く丘、に(ユーチューブで)耳を傾けたあと、おそとへ。先ず、先代猫のてまり、こすも・ここ、神猫シロが眠る猫塚に足を運んだあと、いずこかへと姿をくらまし正午のNHKのラジオニュースが始まるのに合わせるように、きょうも帰ってきた。舞が「シロちゃんはネ、ニュースが始まる時間でも何でもホントによく知っているのだから」のおかあさんの言葉通り、彼女は本当によく知っているのである。
先代の<てまり>たちが眠る猫塚を確かめて回るシロちゃん
けさの朝刊。25日午後、長野県中野市江部(えべ)で起きた男による女性2人と警官2人の射殺立てこもり関連の記事は【猟銃で警官射殺男逮捕 自宅から投降 死者4人に 容疑認める「悪口言われた」長野・中野】【飼い犬なで手を頭に乗せ】【中日春秋】(中日1面)【厳格銃規制 凶弾防げず 長野立てこもり 性格など調査 悪意想定に限界も】(同3面<核心>)といったものだった。
なかでも【「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川…」でよく知られた唱歌『故郷』は、明治時代に今の長野県中野市に生まれた国文学者、辰野辰之が詞を作った▼上京後、三十代で郷里を思い、書いたという。「かの山」は里を潤す千曲川の支流、班川のことだと伝えられている。自然豊かな信州の里が、日本人の琴線に触れる曲を生んだのだろう▼のどかな中野市には、何とも似つかわしくない殺人事件が起きた。……】(中日春秋)にはそれこそ、胸が痛くなった。
この『故郷(ふるさと)』は、私が今もしばしば愛用のハモニカで吹く曲だけに、愛着もひとしおの歌なのである。そればかりか、10年ほど前にピースボートによる地球一周の船旅を終え横浜港に入港したときに、乗客全員で歌った際に、みんなに頼まれ、私が伴奏としてハモニカ演奏をした思い出の曲だけに、なんでそんな土地で、と残念な気持ちにかられたのも事実である。というわけで、<ふるさと>は私が大好きな曲で、いまも愛猫シロを前に一人静かに歌ったり、ハモニカ演奏をしたりする。わたしにとっては、宝同然の曲なのである。その『故郷』が生まれた自然の中で、これほどの凶行が起きただなんて。残念な気がした。
ほかに発言~みんなの声~欄の【<風来語(かぜきたりてかたる)> サミットの風景 主筆小出宣昭】。切り口が小出さんならでは、といおうか。サミットのこれまでの歴史がわかって、よかった。
夜。NHK総合で【ブラタモリ 屋久島日本初の世界遺産の謎▽屋久杉の森を探検へ▽島全体が一つの岩? 】を見る。とても良かった。たつ江(伊神舞子)が生きていて共に見たら、どんなに目を輝かせて見たことか。そう思うと、彼女が傍らに居ないことが、やはり残念でもあった。舞が生きていたら、屋久杉を見て、どんな俳句を作っただろうか。
連敗続きだったドラゴンズがDeNAに、きのう、きょうと勝ってくれ、やれやれである。
(5月26日)
金曜日。
この世の中、いろいろと起きる。けさの新聞は、昨日午後、長野県中野市江部で起きた猟銃と刃物を手にした男の立てこもり事件を報じたもので【3人死亡男立てこもり 女性刺し2警官に発砲 長野 中野市議長の息子 1人負傷2人脱出】(中日)【立てこもり3人死亡 2人は警官 猟銃、刃物所持 長野】(毎日)といった活字が躍った。
ニンゲンとは、何という浅はかな生きものなのだろう。この事件を見た限り、たとえ衝動的な殺人といえど、だ。命の尊厳なぞといったものは、ないに等しい。他の生きものでは、同じ生きもの同士の闘いなぞは、縄張り争い以外にはあまり見られないというのに、だ。ニンゲンとは愚かこのうえない生きものなのである。いったい、なぜ。なぜ、それほどまでに簡単に人殺しをしてしまうのか。そこが信じられないのである。戦争またしかりである。
むごたらしい殺し、といえば。26年前、1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件など重大少年事件の記録が永久保存に当たる<特別保存>されず、廃棄されていた問題で最高裁が25日、調査報告書を公表。各裁判所に廃棄を促すような不適切な対応をしたことが原因だとし、最高裁の責任を認めた。小野寺真也総務局長が記者会見で「後世に引き継ぐべき記録を多数失わせてしまった。国民の皆さまにおわびする」と謝罪し、保存への意識を高める必要性を強調した。
忘れもしない。あの神戸の児童殺傷事件が起きたとき、私は新聞社の大津主管支局長だったが、現場取材に支局員を投入する必要性もあって事件発生と同時に、まず私自身が現場へ足を踏み入れ、あれやこれやと取材した思い出がある。それだけに、記録書類の廃棄など信じられない。とんでもないことだ。書類の数々は、当然、重要で後の世に残しておくべき血なまぐさい少年の少年による【事件】なのである。裁判所は、一体全体何を考え、歴史上あれほど貴重な書類の数々を廃棄してしまったのか。その意図がわからない。
おふろを沸かしたあとは、車の給油をし、近くの古知野食堂で食事をしたあと社交ダンスのレッスンで一宮へ。家を出たり入ったりしているが、家に居てこうしてデスクに座って執筆に打ち込んでいる間はずっと、シロちゃんが私の足元にいる。
東京在住の文学に詳しい片上晴彦さんから電話が入り、「奥さんの遺稿集を読み、感銘しました。ほんとうに一句一句がすばらしいです。宇宙がテーマのようですが。心の中の宇宙と本当の宇宙が見事に響きあっています。これは、すごい遺稿集です。全国の本屋さんに一冊ずつ置かれたらよいかと思います」のことば。仏の舞にさっそく、その旨を伝えた。片上さんは、かつてトルコを共に訪れた時いらいの友人でまごころからのお言葉。すなおに嬉しかった。
2023年5月25日
木曜日。けさの新聞で気になるのは【米債務問題 交渉難航 資金枯渇 早ければ来月1日】【バフムト戦闘報告途絶 ロシア側市内に深く侵攻か】【北朝鮮かつらで外貨獲得 対中輸出の67%】(いずれも中日)か。世界はあちこちで、頭痛の種などアレヤコレヤといったニュースが飛び交っている。
私は、きょうも中日生活面の【くらしの作文(我が家のひかり)】、毎日生活面の【女の気持ち(キャベツの花)】を皮切りに中日春秋、余録、各紙の朝刊小説、地方版の順に読み進めていく。やはり中日の【くらしの作文】と毎日の小説<青嵐の旅人>が一番、読みごたえがある。なかでも<青嵐の旅人>は時代背景をしっかり抑えたうえでの執筆で何よりも取材がしっかりしている。なるほどと、この私をして唸らせるのである。
これに対して相も変わらず何を言わんとしているのか。さっぱり訳が分からないどころか、主語と述語、目的語の書き方さえ不確かで書き手だけが分かった気になっている読むに堪えない某紙夕刊小説との落差が、あまりに激しすぎるのである。確かに小説は何でもあり、ではあるのだが。何よりもわかりやすく、読者の胸に迫りくる温かみのある創作であらねば、とつくづく思う。作者は、基本から出直す必要がある。たまたま射止めた〇〇賞とかの威光にいつまでも甘えていてはいけないのである。私が、その小説の担当デスクであったなら、だ。かつての鬼デスク時代のように全て書き直させるに違いない(とはいえ、このところは、少しは【改善】が施され、成長、拡大、発展の道を曲がりなりにも進んできたような気がしないでもないのだが。こんごに期待はしている)。
少しジャンルこそ違いはするが、その点では、中日尾張版のけさのこらむ【モーニング 85の手習い(小中寿美)】は文全体にやさしさと温かみがあふれ、とてもよく、85の手習いは同世代のじいちゃん、ばあちゃんたちに勇気と希望を与えてくれる、そんな名作である。わたくし自身も希望のようなものを与えられたから不思議だ。
毎日新聞朝刊の余録も読みごたえがある。25日付朝刊の「余録」
一歩外に出れば、人々はまだまだマスクをして歩いている。以前の「平常」は、いったい何時になったら戻ってくるのか。「異常」な世の中は、いまも「異常」な状態で続いている。
(5月24日)
朝。愛猫シロちゃんが外に出たのに合わせ、裏庭一角の猫塚の水を替え、シロと一緒に先代の愛猫てまり、ひすも・ここ、神猫シロの3匹が眠るお墓に赤とシロの花を一本づつ付け足した。そして。長くなった中庭の木を切り取った。伸びた枝が目などにあたりケガをしかねないばかりか、見た目もよくないからだ。その間、シロがずっとその作業の様子を見守っていてくれ、うれしく思ったのである。
けさ。すなわち24日未明のNHKラジオの深夜便。午前3時からのニッポンの歌(歌謡曲)を聴きながら、気に入ったのは<人生一路>に<矢切の渡し>そして<長良川艶歌>だ。なかでも、美空ひばりさんの<人生一路>は、特に気に入った。人は皆、それぞれの道を信じて生きていくのである。
あさ。目覚めたら、大学時代の友人から届いていたラインの写真に感動した。彼はフェンシング部のキャプテンだったが、女性の副キャプテン(久保さん)など当時の部員仲間でそろって伊香保温泉への旅を楽しんだとのこと。それぞれに個性と面影が残る良い写真であった。
あのころ、わたしたちは仮設のプレハブに畳を敷き詰めた柔道場で稽古に励む毎日だったが、隣がフェンシング部の床練習場だったことから、フェンシング部のみんなとは特に仲が良かった記憶がある。あのころ青雲の志に燃えた私たちは、いまや皆、高齢者なのである。信じられないが、それが現実である。
【マイナに他人口座誤登録 7自治体12件確認、総点検へ コンビニ交付停止】【重ねるミス 高まる不信 使途拡大法案に影響も】(24日付中日)【別人口座をマイナ登録 7自治体12件 全5432万件を点検へ トラブル相次ぐ 保険証もチェック要請】(24日付毎日)のニュースは、それこそあってはならないことである。マイナンバーカードを巡り、個人情報流出につながるトラブルがこれだけ相次いだのでは、デジタル庁は一体全体何をやっているのだと糾弾されても仕方あるまい。
そして。きょう24日付の夕刊は。【女川原発差し止め認めず 仙台地裁判決 再稼働 来年2月予定】(中日)【「F16戦闘機の訓練開始」 ウクライナ軍に、複数国で EU外相表明】【東部最前線訪問 ゼレンスキー氏】(日経)といったところである。
東京電力福島第一原発の処理水海洋放出計画を巡り、韓国の専門家らでつくる視察団が23日、第一原発を視察。視察は本日24日までの予定で放射性物質で汚染された水を浄化する多核種除去設備(ALPS)や、処理水に含まれるトリチウムの濃度測定設備、放出設備などを確認するという。
新聞報道によれば、愛知県と名古屋市が23日、ことし9月に中国・杭州で開かれるアジア大会をPRするため杭州大会組織委員会の関係者らが名古屋市内で開く26日の記者会見と市民が名城公園(名古屋市北区)を走る27日のイベントの中止を発表。杭州大会組織委などから22日、理由の説明もなく中止の要請があったからだという。新聞は【サミットへの中国反発影響か アジア大会PR行事中止 愛知・名古屋 OCA視察延期】【杭州組織委 理由語らず 26年愛知大会に冷や水】(24日付中日)といった内容だった。
(5月23日)
火曜日。
けさ23日付の中日新聞。【G7広島サミット 平和活動の若者、被爆者ら 核廃絶の期待実らず 「広島でこの結果なら、今後何を訴えれば」】を読む。社説は【首相とサミット 核廃絶の覚悟が見えぬ】の見出しで書かれていた。その社説の一部をここに記しておこう。次のとおりである。
-「ただG7が自らの核保有や核抑止力維持を前提とし、条件付きで核廃絶・核軍縮を訴えては、熱意が疑われて当然だ。それが広島からの発信ならなおさらである。/被爆者らは広島ビジョンなど一連の成果文書が「核廃絶を求めていない」と批判する。首相や政府は反論するのではなく、批判に誠実に耳を傾け、核廃絶に向けた自らの行動を省みるべきである。/日本は今年いっぱいG7議長国で、来年末までは国連安保理非常任理事国を務める。「核兵器のない世界」を目指す好機だ。首相が自らの言葉に違(たが)わず、核廃絶に政治生命を懸ける覚悟があるのか、厳しく問われるべき局面である」
といった内容で、私自身はこの通りだーと思ったが、一般の人の気持ちも、おそらく似通ったものだと思うのだが、どうか。
将棋の渡辺明名人(39)に藤井聡太六冠(20)=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=が挑戦する第八十一期名人戦七番勝負の第四局が22日、福岡県飯塚市で指し継がれ、先手番の藤井六冠が、六十九手で快勝。シリーズ成績を三勝一敗とし、史上最年少での名人獲得と七冠達成まで、あと一勝に迫った。
午前中、新聞をざぁ~っと読み終え、愛猫シロに留守番をたのんで昼食兼買い物に布袋に出向いた。帰って久しぶりに横笛とハモニカをふき、【縁かいな】に代表される小唄・端唄をうたってみた。たつ江(伊神舞子)がいたころは、観客は舞とシロのふたりだったが、きょうはシロちゃんだけ。それでもシロちゃんは一体何ごとかと思ったらしく、両手をそろえ真剣な表情で居間の片隅に座り、私が奏でるハモニカ演奏と横笛に全身を注いで聞いてくれたのである。ありがとう。シロちゃん。
(5月22日)
月曜日。♪負けた。負けた。こらえきれずに、また負けた。あのこは、ドラが好きなのに。なんで負けるの。きょうもまた……
月曜日。中日スポーツなぞ、読む気にはなれないが。それでも見てしまう。あ~あ。
そこには【痛恨サイン出し間違え 竜7連敗 昨季の最大借金14に 40試合で並ぶ】といった不名誉極まる活字ばかりがドンドン並ぶ。一体全体、何をやっとるのだ。あいた口がふさがらん、とはこのことを言う。
どうやら負け癖がついてしまったようだ。恥ずかしげもなく。それで。よお、グラウンドに立っとれるな。たつなみの顔をみてやりたゃ~よ。あ~あ。情けないったら。ありゃへんわ。でも。野球は人生そのもの。勝ったり、負けたりだ。だから面白い。
――本日付の中日スポーツ1面記事をみて、おそらく上に似た言葉を吐いた輩は、ものすごお居たに違いない。ほんとに。何やっとるのだ、と。天に向かって大声で叫びたくなるのは、俺だけでもなかろう。人生いろいろ、というが。これでは、いろいろどころか。負け負けだ。
それでも、だ。ドラファンは、どこまでもドラゴンズを愛し続ける。
悲惨な負け、負けを涙を呑んで報じた中日スポーツ1面
2023年5月21日
本日付の朝刊は、どこもかしこもゼレンスキー氏の来日とG7サミットについてだった。
【「核兵器廃絶へ共に」「行動することが使命」 G7首脳平和の誓い 原爆資料館芳名録 被爆者 期待と注文】【G7 中国念頭に声明 核保有データ公表要求 広島ビジョン 「核軍縮程遠い」ICANが非難】【予備部隊で警備強化 警察庁ゼレンスキー氏対応】【広島の市民ら「平和議論して」ゼレンスキー氏来日】(毎日)【ゼレンスキー氏来日 広島サミット きょう午後演説へ 対ロシア各国首脳と会談】【「核なき世界」実現へ関与 新興・途上国と連携強化 G7首脳声明】【開催地緊迫 市民も関心高く 政府、声明発表前倒し ゼレンスキー氏来日影響か】(中日)というものだった。
またゼレンスキー大統領自身も日本に到着後、自らのツイッターに【日本。G7。ウクライナのパートナーや友人との重要な会合となる。勝利に向けた安全保障と協力強化。今日、平和がより近づく】と投降した。本当に平和がより近づくのなら、よいのだが。
ここでG7首脳声明の記事と原爆資料館を訪れた各国首脳が芳名録に残したメッセージを記録として残しておこう。(G7首脳声明の記事は21日付中日、各国首脳が残したメッセージは21日付毎日から)
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夜。NHKスペシャル【「国家主席・習近平」権力集中・欧米と対立その行動原理の源泉は▽40年分の発言を分析 ソ連崩壊・得た教訓は】を見る。時がときだけに、大変参考になったことは事実である。習近平とて、懸命に人生を歩んできたひとりの人間だ。世界の平和を望まぬはずはなかろう。プーチン(ロシア大統領)とて同じだと思う。皆、地球というちいさな星、運命共同体の中で、コロナ禍におびえながら日々を一生懸命に生きている。いや、生かされているのである。
敵は本能寺にあり。ではないのだ。敵は、もっともっと。もっと大きな全ての生物たちが生きていかねばならない地球環境にアリーなのである。だから。この星に住むニンゲンたちは今こそ、互いの手と手を携え、ひとつになる時が来ている。亡きたつ江、伊神舞子とて私と同じ考えに違いなかろう。彼女なら、今の世界をどう俳句に、歌に詠むのか。詩だって、読んでみたい。
2023年5月20日
夕刊は、やはり【米大統領F16供与容認 ウクライナ軍 戦闘機訓練開始へ】【ゼレンスキー氏今夕来日 岸田首相とも個別会談へ】(20日付、中日)【ゼレンスキー氏、広島へ 午後到着あすサミット出席】【「グローバルサウス」関与を強化 G7、エネや食料で貢献】(20日付、日経)といったところか。
きのう19日の社交ダンス。一宮のレッスン会場に顔を出すと「ごんたさん。奥さんの遺稿集読ませて頂きありがとうございました。ホントによかった。感激してしまい、2度読み返してしまいました。ありがとう。これ、うちの女房からです」と思いがけず、ダンス仲間で三重県桑名市在住の水谷さんから高級なお菓子をもらってしまった。
「ありがとうございます」と私。まさか。舞の遺稿集のことで高価なお菓子をもらうなぞ。思ってもいなかったし、信じられない。帰ってお菓子を仏前に供え「舞よマイ。ありがたいことじゃないか」と話しかけたことは当然のことである。
それどころか。きのうは、社交ダンスのレッスンの終わりに「ごんたさん。きょうは、とっても上手でしたよ。見違えちゃった」とダンス教師の若さんから、今度はお褒めの言葉までを頂いたのである。おべっかであることは間違いないが。単純なので、なんだか、うれしい気がした。たとえ、お世辞でも、ほめられれば悪い気はしない。よしっ。頑張ろう。
♪イチトジマエ ニホヨコ ニホヨコスグ へジテイション イチ、ニイ、サン、ニホヨコ、ニホヨコスグ オープンインピタス ホバー へジテイション……
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午後3時54分。スマホがピコピコと鳴る。開くと、Yahoo!ニュースで【ウクライナ・ゼレンスキー大統領が広島に到着】という内容だった。
きょうは土曜日。朝刊は【核軍縮へ「広島ビジョン」 G7首脳 原爆資料館訪問 広島サミット開幕】【被爆地で開く意義示せ 社会部安田功】【ゼレンスキー氏きょう来日 あすサミットに参加】(20日付中日)【核廃絶ヒロシマから歩もう G7首脳原爆資料館訪問 サミット開幕】【ゼレンスキー氏訪日へ 露の侵攻後初 あす対面出席 反転攻勢へ支援訴え】(20日付毎日)といった具合。先進七カ国首脳会議(G7広島サミット)の記事が中心である。
先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)一色となった20日付朝刊各紙と19日付夕刊
広島といえば、今は亡きたつ江(伊神舞子)と数年前の8月6日、広島原爆記念日に訪れたことがある。あの時、彼女は自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」のお客さんたちにも声をかけ折って頂いた千羽の千羽鶴を携えてのヒロシマ行だった。ふたりで広島平和記念公園にある『原爆の子の像』(モデルは佐々木禎子さん。原爆投下の被爆者の1人で12歳の若さで白血病で亡くなった)のもとで「もう、人間は原爆などという愚かなものを落とすことがないように」と祈った日のことがついきのうのようだ。
今にして思えば、平和な社会を願う舞にとっては千羽鶴を携えての私との広島行こそが、それまで心に秘めていた彼女にとってのちいさな、ちいさな夢の実現であったのである。当日は、原爆記念式典の間、降っていた雨もやがて止み、慰霊碑にふたりで花束をささげたあと、原爆資料館を共に訪れた。あの日、あのときのことを思い出すと、私の目頭には大粒の涙が落ち、舞(たつ江)のあの声「平和な世の中を守らなきゃあ、ネ」といった声が今も耳に大きく迫ってくるのである。
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私はふと思うことがある。ニンゲンという罪深い生きものを一体全体、誰がつくったのか、と。この世は、毎日毎日、次から次へと、嬉しいこと悲しいことが洪水の如く起こってくる。こうしている間にも、だ。そして。私という生きものが波のまにまに攫われたとしても、だ。おまえが傍らにいてくれさえすれば良いのだが。今はおまえが「あのね、シロ、シロちゃん。彼女はね。何だって知っているよ」と教えてくれたシロ。そのシロちゃんだけが私の傍らで、おかあさんの代わりとなって、ただ黙って両手をそろえて座っていてくれるのである。何を思っているのか。シロよ シロ、シロ。オーロラレインボーちゃん。
(5月19日)
金曜日。ここ尾張地方は雨、雨、雨の日である。シロちゃんは、台所の椅子の上に乗っかったままで丸くなり寝ている。英フィナンシャルタイムズ電子版が「ウクライナのゼレンスキー大統領がG7サミットにオンラインではなく、直接日本に出向いて出席する」と報道。その一方でラジオから聴こえてくる「わたし宮崎県にきんむちゅう防災士の資格を取りました。なめかわかずおです」とのNHKアナにその切実さを感じて感心する。
朝刊は【G7 対中国で結束 台湾海峡「懸念伝達 重要」 首脳声明調整 きょう開幕】【核の傘 安全保障に不可欠 日米首脳 拡大抑止議論促進へ】(19日付中日朝刊)【対露制裁 履行強化協議へ G7サミットきょう開幕 ゼレンスキー氏オンライン参加】【日米首脳連携確認 同盟の抑止力強化へ】【米半導体大手5000億円投資 マイクロン 首相との面会で表明】(19日付毎日朝刊)とG7サミットで埋め尽くされた観がある。
そんな中で【寒暖差疲労にご用心 全国282地点で真夏日 気温差7度以上自律神経負担 首回り温めて】【平均気温上昇「5年以内に1・5度超」 世界気象機関】【中西太さん死去 プロ野球 西鉄支えた「怪童」 90歳】【入管女性死「ハンストかも」 維新・梅村氏 参院法務委員から更迭】(19日付毎日)といった記事が目立つ。
文士刮目の前出し原稿【第25回 夜明けの時代に問われる<なぜ> AI超す人間力で】(6月2日公開予定)を熟考に熟考を重ね、深夜遅く「脱原発社会をめざす文学者の会」編集担当者あてに出稿する。
(5月18日)
木曜日。国際博物館の日だそうだ。
プロ野球の西鉄(現西武)黄金期に強打の内野手で知られ、西鉄、阪神などで監督やコーチも務めたことがある、あの中西太さんが死去したことが18日に分かった。90歳だった。これとは別に本日付の夕刊によれば、歌舞伎俳優市川猿之助さんと両親が東京都目黒区の自宅で倒れているのをマネジャーが見つけ、119番。調べによると、母親と父親は病院に搬送されたが、既に死亡しており、自室で意識朦朧としていた猿之助さんは無事だったという。市川さんは、両親との3人暮らし。自宅からは猿之助さんの遺書が見つかったという。東京・明治座によれば、このため市川猿之助さんが主演するこの日昼の歌舞伎公演は中止に。こんごの公演は未定だ、としている。
【G7 年内に生成AI見解 首脳声明明記へ調整】【野依さん「サミットで議論を」 生成A1は歴史的転換点 最強の技術 最悪の結果も】【<願い G7広島サミット> 核の脅威今も私の街に ㊥ウクライナ避難者】とは、中日新聞の本日付の<G7広島サミット あす開幕>特集記事の1面と軟派(社会面)トップの見出しである。
このほか、他紙報道などによれば、宮城県栗原市の東北自動車道下り線で16日夜、バスと大型トラックが衝突。バスの運転手、佐藤恵美さん(56)とバスの乗客とみられる男性2人が死亡。大阪地裁は17日、海外から帰国後、新型コロナウイルス感染防止のため在宅勤務をしたのに欠勤扱いとされたのは違法だとして大阪市立の中学校元教諭松田幹雄さん(67)が市に計114万円の損害賠償などを求めた訴訟で学校側の判断を違法だと認定、市に約9万4000円の支払いをするよう命じた。
そのコロナの新飲み薬だが塩野義製薬が17日、現在販売する新型コロナウイルス感染症の飲み薬ゾコーバとは別に、新たに開発する飲み薬の臨床試験(治験)を国内で始めたと発表。
(5月17日)
岐阜県揖斐川町できょうの午後、35・1度を観測。ことし初の猛暑日となった。
中日新聞の17日付夕刊によれば、内閣府が17日に発表した2023年1~3月期の国内総生産(GDP)の速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・4%増、年率換算は1・6%増だった。三・四半期ぶりのプラス成長。海外経済の減速により輸出が落ち込んだが、新型コロナウイルスの感染が落ち着き、旅行など個人消費、ほかに設備投資も増加した-と報道している。
それはそれとして。本日付夕刊で私の心を揺さぶったのは、【米で異例太宰ブーム アニメ『文豪ストレイドッグス』契機 10代中心「社会から疎外感に共感」】の記事、そしてAIに関する<特報面>で【声優 スタントマン アナウンサー 俳優 漫画家 生成AIが仕事奪う? イラストレーター 舞踊家 演奏家 マネジャー… 表現者の権利守って 芸能関係者ら危機感表明 著作権制度整備など訴え 新技術「ほぼ全職種に影響」 米国で懸念…日本は前のめり】というものだった。さてさて。大河ドラマの徳川家康でもないけれど。人間たちよ! どうする。AIの普及そのものが人間自らが人間の首を絞めることにならねばよいのだが。どうするニンゲンたちよ、ともう一度、問いかけたいのである。私個人としてはAIなどで、人間そのもののような、こまやかな人情までを表現することは不可能だと思っている。
生成AIが仕事奪う? 表現者の権利守って-と報じた17日付中日新聞夕刊の<特報>
(5月16日)
旅の日。芭蕉が奥の細道行に旅立った日なので〝旅の日〟と名付けられたそうだ。
京都三大祭りの一つ、葵祭の行列が16日、京都市内で催され、十二単のヒロイン「斎王代」ら平安装束に身を包んだ約500人が新緑の都大路を歩いた。行列は、新型コロナウイルスの影響で中止が続き、2019年いらい4年ぶりの開催。当初、15日の予定が天候悪化から1日延期しての実現となったという。
開幕30周年を迎えたJリーグが15日、東京都内で記念イベントを開催。初代チェアマンを務めた川渕三郎さん(86)が30年前の開会宣言を再現する形でスタート。川渕さんは「Jリーグが、ここまで成長するとは正直、思っていなかった。サポーターが応援してくれたおかげです」と語ったという。また、この日はファン投票を基に歴代選手を表彰する「J30ベストアウォーズ」の最優秀選手(MVP)として遠藤保仁さん(磐田)が選ばれた。このほか、ベストナインは次のとおり。
▽GK 川口能活▽DF 井原正巳、内田篤人、田中マルクス闘莉王、中沢佑二、松田直樹▽MF 遠藤、小野伸二(札幌)、中村憲剛、中村俊輔▽FW 三浦知良(オリベイレンセ)
大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で13日から繰り広げられた第81期名人戦七番勝負の第三局は14日午後8時20分、渡辺明名人(39)が挑戦者の藤井聡太王将(20)を87手でたおし、対戦成績を1勝2敗とした。持ち時間各9時間のうち残り時間は渡辺名人31分、藤井王将2分。第4局は21、22の両日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で開かれる。
(5月15日)
弁護士である私の兄(名古屋市在住)から「先日のご仏前を、おまえからもらいすぎたのでトルコシリアの地震の義援金として3万円を寄託しておいた」旨の手紙を受け取る。前もって地震被害の義援金として出しておく-との電話は既にもらい了解済みではあったのだが。さすがは尊敬する兄貴だけのことはある。
こういう人間を真にえらい人だというのだろう。兄は昔から頭はとびっきり好く、私と違って小、中、高校と終始学年(中高は有名私学)の1番を貫き通した。少年時代には「俺はニッポンイチの総理大臣になるのだ」と言ってストレートで東大に入って成績もよかったのに。総理大臣には、なんでならないで司法試験を受け、弁護士になってしまったのだと。ふと、昔からの疑問が私の頭をよぎった。だけど、彼はいつだって弱い者の味方、正義を貫き通して、社会的にも大きな功績を残して、ここまできた。その点では兄の生き方を私は心から尊敬しているのである。というわけで、寄託の話は、こどもたちにもその旨メールで伝えておいた。
そういえば、あすは6月1日の満102歳を直前に亡くなった母、伊神千代子の祥月命日でもある。どこまでもやさしくて、頼りがいのあるおふくろさんであったが、これより先の2021年10月15日に一足早く天国に旅立った、わが妻たつ江(伊神舞子)とともに今ごろは「おかあさん」「たつえさん」とああだこうだ、と仲良くやっているに違いない。
沖縄県がこの日、1972年の日本復帰から51年を迎えた。
【広大な米軍基地に加え、近年は中国の海洋進出を念頭に自衛隊基地も強化され、復帰当時に県民が望んだ「基地のない平和の島」の実現は遠い。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する市民らは、埋め立て現場に隣接するキャンプ・シュワブのゲート前の集会で「基地建設を止めるぞ」などと声をあげた。】とは、本日付けの中日新聞夕刊である。
午後5時過ぎ。空が何やら、よほどに悲しいことでもあったのか。ごろごろごろ、ゴロゴロゴロリと泣いていたが。この音も、まもなく消えた。だれかが「もう泣くなよ」と言って音を消したのかもしれない。母と舞のしわざに違いない。
滋賀県甲賀市信楽町で1991年、信楽高原鉄道とJR西日本の列車が正面衝突、42人が死亡した事故から32年がたった14日、現場近く慰霊碑前で犠牲者を追悼する法要が営まれた。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)から性加害があったとする元ジャニーズ男性からの告発を巡り、同事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、謝罪する動画と文書を発表。
2023年5月14日
5月14日。母の日である。
おふくろが手にして片時も離さなかった歌手小林幸子さんの袋。この中には、いつも私の文庫本【ピース・イズ・ラブ 君がいるから】が入れられていた=15日撮影
そして。今ひとり。私の妻たつ江(伊神舞子)の遺影傍らにも14日、息子の手によりカーネーションが捧げられた
日曜日。朝食をしながら、NHKラジオの日曜討論「核なき世界実現へ いま何が必要か 広島サミットの発信は」に耳を傾ける。引き続き、中日新聞の【ニュースを問う G7サミット被爆者の願い 広島を平和への分岐点に 木谷孝洋(東海本社報道部)】に目を通す。<記者は母の故郷・広島で生まれ、父の故郷・長崎で育った。両祖母は被爆者で、私は被爆三世に当たる。>というだけあって、説得力ある文章には感銘したのである。
母の日である。きょうは、こ寒い1日となった。しょぼしょぼ降る小雨に、なぜだか眠けを誘われ、肘掛け椅子に座ったまましばらく寝入ってしまう。シロちゃんも、傍らのソファで眠ったままでいる。夢のなかで久しぶりに大好きなおかあさんと会っているかもしれない。
世界文化遺産で知られる岐阜県白川村の白川郷合掌造り集落で村民が助け合う伝統的な「結(ゆい)」の形式でかやぶき屋根のふき替えがあった。コロナ禍の影響などで5年ぶりの実施で、小中学生を含む135人が手分けしながら新しいかやを、取り付けた。吹き替えが行われたのは、1800年代はじめに建てられた明善寺の庫裏。大泉信吾住職(61)の一家が暮らしているものの、前回1987年のふき替えから、36年たち雨漏りなどの劣化が進んでいたという。
それにしても、書きながらまだまだ眠い。
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1964年の東京オリンピック体操女子団体総合で銅メダルに輝いた池田敬子(いけだ・けいこ、旧制田中=)さんが13日、脳腫瘍のため川崎市宮前区の施設で死去した。89歳だった。広島県出身。広島・三原高で競技を始め、日本体育大学へ。1954年の世界選手権ローマ大会の種目別平均台で日本女子初の世界一に。当時、〝ローマの恋人〟と呼ばれた。二児を育てながら東京五輪に30歳で挑んだが、当時チームメートだった小野清子さん=2021年に死去=も母親選手だった。全日本選手権女子個人総合10度の優勝は、最多記録だった。
午後。買い物にでたついでに亡き妻たつ江(伊神舞子)とおふくろさんにカーネーションを一束づつ黄とピンクのリボン付きで買って帰った。カーネーションは、既に末っ子に先を超されはしていたものの、しばらく水につけておけばよかろう。舞も母もふたりとも喜んでくれている気がする。
2023年5月13日
軽井沢朗読館の青木裕子さんから次のようなメールが届いた。
「軽井沢朗読館の森にも遅い春がおとずれ、新緑のなか、いままさに花盛りです。冬の間、ひまわりの種に群がっていた小鳥たちもおいしいものが沢山湧き出てくるこの季節、カワキエサにはふり向かなくなりました。/朗読館もこの夏から再びもとのペースで活動できることを願って、今年はいろいろな企画を考えていこうと思っています。いままで同様、応援していただければ幸いです。/定期的にではありませんが、かなりのスペースで森の様子など近況も含めて御案内できたらと思います。差し当たって、長野県立美術館での朗読会のお知らせです。美術館の展示ホールの壁に「目屋の桜」のなかに描かれている戦没画学生の絵を大写しにご覧いただきながら朗読と津軽三味線のかなでる哀切な名演奏に浸ってください。6月11日(日)午後1時半開演です。お申し込みは添付ファイルをごらんください。
……
では、またきっとお目にかかれるときを楽しみにしております。
軽井沢朗読館 青木裕子」
このメールを読ませて頂き、私は何はさておき青木裕子さんが軽井沢で元気でご活躍だと知り、とてもうれしく思ったのである。
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中日新聞尾張版に【威風堂々 新本堂楽しみ 江南・永正寺今秋に完成予定 吹き抜け支える巨大丸太】の記事。永正寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で1504年(永正元年)に開創。旧本堂は濃尾地震の2年後の1893年(明治26年)に再建された。その後130年近くを経過。耐震性の問題もあって新築することを決め、一昨年秋に旧本堂を解体、昨年1月に着工。旧本堂も、これまで地域社会の演奏会や一人芝居の公演など地方文化の向上を担っての数々のイベントに活用され、多くの人々に喜ばれてきたいきさつがある。
威風堂々、と尾張版に掲載された地域社会を明るくするホットな記事
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こども家庭庁が12日、全国の自治体と施設を対象にした初の実態調査の結果を公表、昨年4月~12月の間に市区町村が通報などを受け確認した保育所での不適切保育は914件で、うちたたくなどの虐待と確認されたのは90件に上ったという。
75歳以上の公的医療保険料を2024年度から段階的に上げる健康保険法などの改正法が12日、参院本会議で賛成多数で可決、成立。約4割が引き上げ対象者になる。高齢化に伴う医療費増に対応するのが狙い。子どもを産んだ人に給付する「出産育児一時金」の財源にも充当するそうだ。
(5月12日)
午後1時過ぎ。近くの古知野食堂まで食事に行って帰る途中。いつもお世話になっている近くの歯科クリニックの歯科衛生士後藤さんに呼びかけられ、歩みを止める。と、お昼休みで縄跳びのひもを手にした彼女が「いがみさん」とこちらに近づいてくるではないか。
一体、何ごとかと思いつつ前へ。私は歩を進めながら「なんですか」と言うと、「イガミさんちの白猫ちゃん、大丈夫かと思って。心配で心配で」と声をかけてくださった。「元気ですよ」と答えると「うちの近くに車にはねられた白猫ちゃんがいたので。とっても心配になっちゃって。それに最近、(窓からかわいい顔を出している)シロちゃん、シロの姿を見てないものだから。心配になって」の弁。
私は「ありがとう。シロは元気でいますよ。お心遣い、ありがとう。シロちゃんに言っときます」と心から礼を述べたが、彼女たち歯科衛生士さんたちは、いつも昼休みになると、天気の良い日には体力づくりでわが家に隣接する広場(駐車場)で縄跳びをしておいでで、その際に「イガミさん」と声をかけてくださったものらしい。
シロちゃんのことを、そんなにも心配してくれていて本当に嬉しく思い、私はあらためて「シロにも事故にはくれぐれも気をつけるよう話しておきますね」と答えたのである。ああ~。なんと、やさしさに満ち溢れた隣人が居ることよ。そう思うと、私は思わず泣けてきてしまった。帰宅後、シロちゃんにこの一件を報告したのは当然のことである。シロは、感謝のしょうもないよネーという顔をして私の両の目をじっと見つめてきた。
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過去1300年以上の伝統を誇り、戦国武将の織田信長もしばしば楽しんだ岐阜市の長良川鵜飼が11日夜、開幕した。鵜舟6隻のかがり火が川面を照らすなか、風折れ烏帽子にみの姿の鵜匠6人が鵜をたくみに操って鮎を捕らえる伝統漁法には、見る者誰もが感嘆の声をあげたに違いない。話は変わって。新聞によれば、名古屋のミニシアター文化をけん引してきた名古屋シネマテーク(名古屋市千種区)が経営難から7月28日で閉館するという。名古屋市内のミニシアターでは東区の名演小劇場がことし3月23日で休館したばかり。惜しい気がする。
東京都江戸川区の住宅でことし2月、契約社員山岸正文さん(63)が何者かに殺害された事件で警視庁小松川署捜査本部に殺人容疑で逮捕された区立中教諭尾本幸祐容疑者(36)は、その後の調べで外国為替証拠金取引(FX)やギャンブルで数百万円の借金を抱えていたことが分かった。捜査本部では尾本容疑者が金品の窃取目的で山岸さん宅に侵入。職場から帰宅した山岸さんと鉢合わせし襲ったと見ている。尾本容疑者は当初、「事件には関わっていません」と容疑を否認していたが、その後黙秘。逮捕前の任意の事情聴取に対しては「荷物を運ぶのを手伝ってほしい、と山岸さんに言われて山岸さん宅に入ったことがある」といった説明をしていたことが判明。警視庁は11日、尾本容疑者を送検、勤務先の区立中の机やロッカーなども家宅捜索した。山岸さんは自宅の玄関付近で刃体がなくなったナイフの柄の部分を手に倒れていた。顔や首、腕などに十カ所を越す傷があり、リビングでも血痕が見つかっている。
警視庁は11日、秋田市の雑木林で9日に発見した遺体の身元を2021年6月から行方不明になったままの愛知県一宮市の接客業加藤しのぶさん=失踪当時48歳=と特定。関係者の証言などから2021年9月ごろ土中に埋められた疑いがあり、死体遺棄事件として捜査。網走刑務所(北海道)に服役中の男ら複数人が事情を知るとみて引き続き調べを進めているという。
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【大器の新添 初優勝 女子70㌔級 攻め続け昨年の雪辱】とは、12日付中日新聞朝刊の見出し。柔道といえば、だ。これより先に開かれたドーハでの世界選手権第2日(8日)で男女2階級が行われ、東京オリンピックの金メダルで女子52㌔級の阿部詩(パーク24)が2年連続4度目の優勝を達成。男子66㌔級も阿部一二三(パーク24)が2年連続4度目の制覇。阿部詩との兄妹優勝を遂げた。というわけで新聞の見出しは【安倍兄妹4度目制覇】(10日付毎日)となっていた。
2023年5月11日
月日は何事もないかのごとく先へ、先へと歩いてゆく。無言で、と思いきや、けさの午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする地震が発生。東京、川崎を含む関東1円が揺れた。このうち、千葉県木更津市では震度5強を観測。幸い、津波はなかった。
朝刊によれば、「私が殺した少女」で知られた直木賞作家原寮(はら・りょう。本名孝=たかし)さんが4日午後、福岡県の病院で死去。76歳だった。亡くなられたといえば、NHKの教育番組「できるかな」の〝のっぽさん〟で知られた俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ。本名は嘉明=よしあき)さんも、2022年9月10日に心不全で東京都内の病院で死去していたことがわかったという。
(5月10日)
コットンの日。新聞を読むとなんだか毎日が、〇〇の日なのですよね。
昨夜。岐阜市の長良川球場で中日の公式戦としては6年ぶりの中日ドラゴンズ対広島カープ戦が行われ、ドラゴンズは残念ながら、0-1で敗れた。東京・銀座の高級腕時計店で8日夜、仮面姿の男たちにより多数の腕時計が奪われた強盗事件。警視庁のその後の調べで、逮捕された男4人がいずれも横浜市に住む16~19歳の高校三年生とアルバイトだったことが判明したという。10日付中日朝刊は【高3ら16~19歳関与疑い 銀座強盗 4人互いに面識なし】と報じた。それにしても、このところは物騒な事件が多すぎる。コロナ禍の世にあって、人びとの心が廃れ、壊れてしまった。私には、そのように思われてならない。
そのコロナ禍だが。8日の対策緩和を機に【水際時間稼ぎに失敗 新型コロナ流行の実像 初期対応の差 データは語る ➊流入➋拡大➌影響➍まん延➎監視】(10日付朝刊、中日)【面会制限5類で緩和拡大 コロナ・病院 一般患者「禁止」1割 本紙調査】(10日付朝刊、毎日)といった具合に、回顧をしながらの問題点洗い直しの記事が目立つ。
ロシアの首都モスクワの赤の広場で9日、第二次世界大戦時の対ドイツ勝利を記念するいつもの式典があり、プーチン大統領が演説。ウクライナで続ける特別軍事作戦について「ロシアは国際的なテロを撃墜してきた。我々の安全保障を確かなものにしていく」などと述べ、軍事作戦の継続と勝利を誓い合ったという。ロイター通信など各種報道によれば、ロシアの侵攻を受けるウクライナ各地では7日から9日にかけ、ロシア軍による無人機(ドローン)やミサイルによる攻撃が相次いだという。
米東部ニューヨークの連邦地裁の陪審は9日、およそ27年前にトランプ前大統領(76)から性的暴行を受けたとして米作家ジーン・キャロルさん(79)がトランプ氏に損害賠償を求めた訴訟で9日、トランプ氏に約500万㌦(約6億7600万円)の支払いを命じた。これに対してトランプ氏は自らのソーシャルメディア上で「訴訟はでっちあげ」「彼女のことをまったく知らないし、私のタイプではない」と批判。訴えはキャロルさんの売名行為や政治目的だとし、裁判には出廷しなかった。判決を受けトランプ氏は「ひどく不公平な裁判だ。史上最大の魔女狩りが続いている」などとコメントしている。
(5月9日)
語呂合わせからなのか。呼吸(深呼吸)の日。アイスクリームの日だそうだ。これからは暑くなるに従い、アイスクリームがおいしくなる。かといって、アイスクリームを食べるとなると。なかなか機会に恵まれない。明日からは愛鳥週間。ニンゲンというもの。いろいろと考えるものである。
作ると言えば、だ。今話題のチャットGPTなるもの。本日付の中日夕刊【大波小波 チャットGPTが変える文学】を読んだが、AIがいかに「小説」を量産しようと読者はこれまでとは違ったものを求めていくに違いない。それが何かを問うことは、人間とは何かと問うことでもある。-とあったが、その通りである。
チャットGPTによる小説なぞ、まっぴら御免である。
中日新聞夕刊の【写記 名古屋城 金シャチ伝2 威光 盗っ人から狙われ】の方が下手な新聞小説に比べたら、ずっとずっと良い。筆がさえ、読者を引きづり込む筆力がある。有象無象(うぞうむぞう)の作家諸氏には、もっともっと読者をひきつける、何よりもわかりやすい文の書き方を学んでほしい。それには努力も大切だ。【は、が、の、を、に】と【ぞ、なむ、や、か、こそ】。これら基本ともいえる助詞を頭にたたきこんでほしいのである。あまり難しいことを言うのもよくないので、ここはこれだけにしておこう。要は、誰の頭にもスイスイと入ってくる文を書け! ということをわたくし伊神権太は言いたいのである。作家の言葉が一部で乱れている。
▼WHOが3年余続いたコロナの緊急事態宣言を解除し、感染法上の位置付けも5類に移行した。油断はできないが、社会生活の変化は避けられない。心配されるのが大型連休明けに増える「五月病」への影響である
――とは毎日新聞朝刊の本日付【余録】の1節である。
飲食店での席の仕切りを片付けるなどいよいよ、コロナ禍で非日常化してしまっていた日常を、【以前の日常】に取り戻す毎日が始まった。私には、この先第9波の襲来も十分ありうると思われるので、しばらくの間はこのままで良いのではーとは思うのだが。そこはけじめをつけるためにも(これまでの仕切り版など)撤去は撤去ということか。
そういえば、私自身、今なおマスクに手袋をして週一回のレッスンに挑んでいる社交ダンスの方は、この先どうなるのか。コロナの渦中には、フェイスシールに手袋、マスクという重装備でレッスンに挑んでいたが、個人的にはこの際、すべて撤去してしまう方がすっきりして良い気がするのだが。こんご指導に当たる先生は、どういう指示をされるのか。個人的には関心の的でもある。
実際、コロナ禍の当初、フェイスシールなどをしてやっていた時は、まるで自身が宇宙人にでもなったような気がしていた。それだけに、1日も早く、マスク、手袋の撤回を望みたいところである。これは偽らない気持ちだ、と言っていい。
けさの紙面で目立ったのは、【「心痛む」おおむね容認 首相発言に与野党 徴用工「蒸し返し」、保守系警戒】【韓国内「期待に及ばず」】【官邸、会見の人数制限継続 感染拡大前の半数未満】【銀座の腕時計店に強盗 関与4人か別容疑で逮捕 にぎわう街で堂々強奪「恐怖感じた」】(9日付の中日朝刊見出し)といったところか。
(5月8日)
夕刊の見出しはやはり次のようなものだった。
【コロナ共生 本格化 5類移行 脱マスク様子見も】【顔の見える接客徐々に 名古屋高島屋 検温器など撤去】(中日)【コロナ5類移行初日 戻る日常 続く警戒 アクリル板撤去 出社、マスク姿で】(日経)。
いずれにせよ、私の認識は記事の見出しにあるように、コロナ5類移行初日を迎え、人間社会はこれから、いよいよ新しい時代に突入するというものだ。これはコロナ禍の中にあって、ナンダカンダと言いながらもここまで歩いてきた人々すべてに共通している-と言えるのではないか。
月曜日。きょうは、これに先立つ朝刊も【コロナ5類】移行に関するニュースが目立った。各紙の見出しは【生かそう3年の教訓 国内3380万人感染 今後は対策個人判断 コロナ5類移行】【首相、徴用工問題「心痛む」 日韓首脳会談 おわび「引き継ぐ」 福島処理水 韓国から視察団】(いずれも中日朝刊)などといった内容。
なかでも新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが本日8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移行。これまでのように政府が一律に感染対策を求めるのではなく、個人や事業者の判断に委ねられることになった。これにより、過去3年以上にわたった新型コロナ対策は「有事」から「平時」の対応へと、大きく変換したのである。いわば、きょうからは▼新しい時代の到来とあいなった、のだ。私はコロナ禍からの脱出の時代にあって社会は別にコロナ禍だけではなく、文学の世界も合わせて新しい潮流の時代が幕開けした-と。そのように思っている。
きょうは、5月の風がひときわ強い日である。ちまたは、長い連休が終わり、きょうからまた普通の毎日が始まった。呼吸をしている限りは、誰とて終わりのない人生を生きてゆかねばならぬ。私は、正直言って連休なぞというものは、個人の時間が拘束されがちなこともあり、嫌いだ。それよりは、ごくごく普通の日の方が好きである。なぜか。それは自分のペースでモノを読めるばかりか、自らの原稿執筆にも挑むことが出来るからである。
ことしは6日に私たち兄妹がこよなく愛し続けてきた母の一周忌法要が江南市内の永正寺であり、それこそ母に育てられた子どもから孫までわんさと高屋の永正寺さんに押し寄せ、引き続き食事会も市内の「魚仙」で行われ、一族郎党が久しぶりに顔を合わせ、随分とにぎやかな1日とあいなった。そして。昨日は中部ペンクラブの理事会が名古屋国際センター会議室であり、どうしようか迷いはしたものの、7月29日には大阪で第5回全国同人雑誌会議があることもあり、その辺のことも気になり顔を出した。
(5月7日)
早朝。雨のなかを愛猫シロちゃんが居間のドアを手で開けて外へ。しばらくしたら戻ってきたが、こんな土砂降りのなかを一体全体、どこへ。それでも、そこは賢い名犬ラッシーのような名猫シロである。1時間後には走って帰ってきた。やれやれ、である。
昨年秋に即位したチャールズ英国王(チャールズ三世)の戴冠式が6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた。11世紀から続く伝統の儀式は、故エリザベス女王いらい70年ぶり。74歳という英国史上最高齢の戴冠式となった。式には秋篠宮ご夫妻やジル・バイデン米大統領夫人、マクロンフランス大統領らが参列。新たな治世の始まりを国内外にアピールした。5日震度6強の地震に襲われた石川県珠洲市は6日夕、大雨による土砂災害の危険が高まったとして市内約740世帯の1630人に避難指示を出した。雨は降り続いており、金沢地方気象台は6日夜、能登地方に大雨警報を発表。市は避難所も開設し、ブルーシート1000枚を準備。住民らに重大な警戒を呼び掛けている。震度6強の地震は、その後も続発、6日午後4時までの震度1以上は計52回に及んでいる。
大型連休最終日の7日。3万4000人の観客が詰めかけた名古屋のバンテリンドームナゴヤ。ドラゴンズは巨人に2-1で3試合連続で八回に勝ち越し、今季初の同一カード3連勝で、やっと調子が出てきた。
(5月6日)
土曜日。きょうは、夏の気配が感じられるころ。春分と夏至の中間の<立夏>である。昼夜の長短で区分すれば、立夏から立秋の前日までが夏となる。
昨年満102歳でこの世を去った、わたくしが愛するおふくろさん(伊神千代子)の一周忌が愛知県江南市高屋の臨済宗妙心寺派永正寺で行われ、水谷大定住職による法要に続き、一族みんながそろって和田の墓地へ。ここであらためて水谷住職の読経のなか、出席した親族の全員が順番に一本づつ手にした線香を立てお参りをした。引き続き、江南市内の料亭「魚仙」に場所を移し、母の思い出話を1人ひとりがオムニバス方式で語り合いながらの楽しく微笑ましい食事会に移ったが、今は亡き母を語る全員が母を心から愛し、慕っていたことを今さらながら強く感じたのである。母は、子や孫などみんなから慕われ、親しまれ、とてもしあわせな人生を過ごしたな、とあらためて思い、嬉しく感じた。
1周年忌でおばあちゃんの墓にお参りする孫たち
100歳~101歳のころの母。花も嵐も乗り越えて
江南市和田の自宅にて
お世話になった施設(日進町・愛泉館)ではスタッフに助けられピアノの演奏も楽しんだ
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6日付朝刊は、中日が【石川・珠洲 震度6強 M6・5 1人死亡 東北から中四国で揺れ 町が家が変わり果て】【WHO緊急事態宣言終了 新型コロナ 3年3カ月で節目】、毎日が【石川・能登 震度6強 1人死亡 建物、複数倒壊】【謎多いクレムリン攻撃】【気候革命 太陽光 未稼働10年 長崎・宇久島 地元理解得られず】【立憲と維新 共闘凍結続く】といったものだった。
わが家の愛猫シロちゃんは、このところ留守番に徹してくれており、つくづくありがたく思う。帰宅すれば、そのつど玄関先まで出てきてくれるオーロラレインボーちゃん。彼女の献身ぶりには感謝のしようもないのである。良きおかあさん。たつ江、舞に育てられただけのことはある。
シロはきょうもわが家を守る
(5月5日)
午後2時42分ごろ、石川県の能登地方を震源とするマグニチュード6・3、深さ約10㌔と推定されるかなり大きな地震が発生。能登半島突端の珠洲市では最大震度6強を観測。珠洲地方では2021年の春ごろから地震活動が活発化。長時間にわたって継続しているが、最近での最大は2022年6月19日に発生したマグニチュード5・4、最大震度6弱だったが、今回はこれを上回る規模だという。それにしても、能登半島突端部分の珠洲市を中心にこのところは能登での地震の多発が目立つ。能登半島では度々、大きな地震が起きていることも事実だ。
その証拠に今から30数年前、私が新聞社の七尾支局長をしていた時にも大きな地震があり、雪道をマイカーを走らせ七尾から半日かけ珠洲まで応援取材に駆け付けたことがある。あのときは、現地に取材基地を設け、北陸本社にもカメラと記者の派遣を要請、1週間ほど常時記者5、6人体制で現地取材の采配をふるった。今ではあの日々が忘れられないのである。
【こどもの日 きょうは子どもの話題が満載です】とは、本日付けの中日新聞朝刊1面である。具体的には【こどもの日関連】として。男女の分担と出生率 核心・声届く環境を 銃撃、貧困…世界の現状 社説・発言「次世代の声」 「ごんぎつね」の魅力 一人一人の権利どうする 「ヤングケアラー」支援は 祖父母世代の関わり方 中日・福 聾学校生から力 家族と過ごすホスピスを 小3、市長への手紙】といった具合だ。
なかでも軟波社会面トップの【プール こわさないで 児童3人本巣市長に手紙 みんなにある「意見表す権利」】【声生かそう探る自治体】の記事は本文の漢字全てがルビ入りで、こどもにも親切な紙面化に配慮しており、<うわぁ、すごいや>と思ったのである。前向きで、こどもたちにやさしい紙面化への努力は、ほめられてよい紙面構成となっていた。【中日・福 聾学校から力】も<難病の治療で昨秋に戦列を離れた中日の福敬登投手(30)が4日、1軍に合流した。「こんなに早く戻ってこられるとは思わなかった。チームの雰囲気を変えられるのは自分」。2020年の最優秀中継ぎに輝いた左腕は活躍を誓う。>といった内容で、こどもたちはおろか全ての人に限りない勇気と希望を与える内容であった。
日本相撲協会が4日、元関脇で西前頭13枚目の逸ノ城=本名三浦駿、モンゴル出身。湊部屋=の現役引退を発表。逸ノ城は昨年7月の名古屋場所で初優勝したが、最近は腰痛が深刻化。両国国技館で記者会見した逸ノ城は腰の状態につき「歩くのも横になるのもかなりつらい」と話した。
(5月4日)
きょうは、「みどりの日」である。
毎日新聞の1面題字は、毎年恒例の緑の地に白抜きで【毎日新聞】と【いい未来「GREEN」でつくる。】をシロ抜きにしたおしゃれな紙面展開。軟派第2社会面には、36年前の5月3日に兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で小尻知博記者(当時29歳)ら支局員2人が殺傷された事件を【「言論の自由守る」朝日阪神支局襲撃から36年】と報じた記事が見られた。
そういえば、私は36年前のあの日、デカ山名物でも知られる能登七尾の仙対橋のふもとにあった新聞社の七尾支局に支局長として務めており、あの日はむろん、しばらくの間、地元七尾警察署のお巡りさんが夜となく、昼となく、朝となく交代による警戒監視で支局周辺を警備してくれていた日のことがついきのうのように思い出される。私も不審なもの(こと)に気付いたら、ただちに所轄の七尾署に届けるよう、しばらくの間は支局員に口を酸っぱくしていたことを思い出した。まだまだ、とても若き日の思い出である。
ロシア大統領府が3日、ドローン(無人機)2機が同日未明にプーチン大統領が執務する大統領府への攻撃をしたが、2機とも迎撃したと発表。ロシアはウクライナ側によるものだと主張、9日に第二次世界大戦時の対独戦戦勝記念日の式典を控えているためだ、としている。大統領府はプーチン氏の殺害を狙った計画的なテロ行為だと批判。「必要なあらゆる対抗措置を取る権利を留保する」と表明、報復を示唆。これに対してウクライナのゼレンスキー大統領は3日、フィンランドでの北欧5カ国との共同記者会見で「プーチン大統領を攻撃していない」と述べ、関与を否定。プリンケン米国務長官は米メディアのインタビューに「事実関係を確認できていない」と述べたという。
愛知県半田市の亀崎地区で国重要無形民俗文化財の「亀崎潮干祭」が始まった。
5月4日といえば能登半島の七尾でも高さ12㍍、重さ20㌧、車輪の直径2㍍とニッポンイチ大きいデカ山で知られる山王神社(大地主神社=おおとこぬしじんじゃ)の春祭り、青柏祭(国の重要無形民俗文化財とユネスコの無形文化遺産に登録)のど真ん中で3両がきょう、七尾の山王神社=大地主(おおとこぬし)神社=に勢ぞろいしたあと、次々と府中波止場に向かったはずである。厳しかったコロナ禍を乗りこえての日本一大きいデカ山だけに、その勇姿を今一度見てみたい気がする。
祭りが大好きだった今は亡きたつ江、舞とて同じ気持ちに違いあるまい。
(5月3日)
憲法記念日。日本国憲法はこの日、1947年の施行から76年を迎えた。三男の誕生日である。
午前中、新聞購読と執筆。とはいっても、背もたれ椅子に背を預け朝刊を購読するうち気が付いたら、グウスカグウスカと、全てを忘れ眠っていた。新聞は【九条の会つなぎたい 発足20年目高齢化で団体減 憲法施行76年】【86歳「戦争だけはいらない」 名古屋空襲の経験語り続ける】(中日3日付朝刊)【きょう憲法記念日 改憲「反対」47%「賛成」を逆転 本社世論調査】(毎日3日付朝刊)といった具合である。
朝。私の恋人シロちゃんが消えた。どうやら、風を室内に入れるため少し開けたおいた一階リビングの窓を手で開け出ていったようだ。でも、2時間ほどしたら自ら帰ってきたのでホッとした。5月の空のもと、どうやら大好きなおかあさん、伊神たつ江(伊神舞子)の元へ、わが家の近況報告のため出向いたらしい。そのせいでだろうか。帰った時は満足そうな顔をしていた。
午後。買い物に行き帰ってきたところで。どうにもならない眠さに襲われ、パタンキューと布団の中で大の字になって寝入ってしまった。目が覚めると、午後6時を過ぎていた。さあ~。どうしよう。どうしたらよいか。それでも気を取り直して、お風呂に入る私がそこにはいた。たつ江(伊神舞子)がいたら良いのに。そうだよ、と独り言をいうわたくし。
それでも、きょう生きていて、とても良かったことがある。それはNHK総合テレビで見た午後10時からの【名品の来歴 ピカソ軽業師百年の謎▽巨匠のたくらみ▽名演奏家の苦悩▽日本で大発見】か。たつ江、舞が生きていれば、間違いなしに見ていたに違いない番組だ。悪いな。俺ばかりが見ただなんて。申し訳ない、と私は独り言を言いながら見たのである。ピカソが描いたサルタンバンク。ピアノの軽業師ホロビッツ。その時代にふたりで行ってみたい。そんな気がした。シロは今、私の後ろのソファで寝入っている。おやすみ。シロちゃん。きょうも暮れゆく。
(5月2日)
五月。かぜの強い日である。でも、日中、陽射しがベランダに当たっていたころは、陽を含んだ気持ちの良いかぜたちがベランダを通り過ぎていった。五月の風である。
中日朝刊に【飯館村一部避難解除 復興拠点の全6町村完了】のニュース。記事には、東京電力福島第一原発事故で福島県内七市町村に残る帰還困難区域のうち、飯舘村の特定復興再生拠点区域(復興拠点)約百八十六㌶は一日、避難指示が解除された。六町村に設けられた復興拠点で住民帰還を伴う解除はこれで完了した。また拠点外で初めてとなる避難解除も公園用地約〇・六四㌶で実施された。/六町村ではかつての中心市街地などを復興拠点として、国が除染やインフラ整備を担い、昨年六月から避難解除を進めてきたものの戻る住民は少ない。今後、住宅が点在する拠点外では帰還意向を調査した上で除染範囲を「特定帰還移住区域」に指定する新たな仕組みで解除を進めるが、復興へのハードルはさらに高そうだ。第一原発の北西約三十~五十㌔に位置する飯舘村は、全損避難を強いられた。二〇一七年三月に面積の95%が避難解除されたが、南部の長泥地区は帰還困難区域のまま残った。……」などと続いている。
(5月1日)
名鉄の定期バスと犬山線で名古屋金山駅近くペインクリニックへ。
ここは何事にも、ちょっと神経質な私の瞼と額部分を、70歳を超えたころ、いっとき何かの折に閃光が顔まぶたを右から左に斜めにグサリと刺す如く走り、強い痛みとともにキラリふらふらふわり、と私の顔面を痛めていた時に「当時、妻・舞のお店ミヌエットに来てた常連客(私はその女性を姿勢がよく話し方も、いつもきりりとしていたので〝シャキットさん〟〝シャキットさん〟と勝手に呼んでいた)も同じような症状だってよ。ペインクリニックに行ったら治ったのだってよ」と教えてくれると同時に、私を名古屋まで一緒に連れて行ってくれた思い出のクリニックだ。
というわけで、あのころ、私の頭を〝閃光〟が走るが如く痛めた、不思議な病は、その後数回ほど通ったら、嘘のように完治したのである。デ、今回はあのころのことを思い出し、半年ほど前に受診に訪れ、以降は1カ月に1度の間隔でおとずれている。
というわけで、私はここ半年ほど前から、この金山ペインクリニックに通っているが〝閃光痛み〟は既に改善されている。ただ、血圧が少し高いということで安全を期して1カ月に1度のペースで通っているが、きょうのクリニックでの医師による測定によれば、血圧は137~87ということで「少し高い程度ですね」ということである。でも、ね。きょうの場合は予約時間に間に合わすため、名鉄金山駅がクリニックまで走ったので。それが影響しているはずで、問題は全くないーとワタクシは思っている。私は70歳になるころまでは薬ひとつ飲まないからだが自慢でもあったのだが。寄る年波には勝てないということか。