【生きてゆく人間花たち/2015年5月の唄】

平成二十七年五月三十一日
 琵琶湖の湖畔、滋賀県東近江市の「ふれあい運動公園」。ここで開かれていた東近江大凧まつりで重さ700㌔もある〝百畳敷き〟と呼ばれる名物の大だこが見物エリアに落下、下敷きになるなど見物客4人が重軽傷を負った。うち73歳の男性が意識不明の重体、他の3人も胸の骨を折るなどしたという。
 事故は昼過ぎ、午後零時半過ぎに発生。北西から吹く風に乗って大だこがふわりと宙に浮かび、見物人の間で「ええ風や」の声か出てまもなく、上空を漂っていた大だこがみるみる高度を下げ、グラウンド脇の見物エリアに落ちてきたという。なんたること、せっかくの自慢の大会が、これでは台無しである。

 きょうは、長女猫こすも・ここが傍らで見守るなか、早朝から夜遅くまでただ書く、書く、書き続ける1日だった。外にも一歩として出ず、ただひたすらに、である。いつも思うことだが、書くには相当の体力と持続力がいる。健康でなければ、かなわない。
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 気象庁が先に起きた小笠原沖地震のマグニチュード(M)を8・5から8・1に、震源の深さも590㌔から682㌔に。発生時刻も午後8時24分ごろを同23分ごろ、にそれぞれ修正。地震エネルギーも当初発表の4分の1だったという。なぜ、これだけの間違いが起きたのか。素人の私としては、そこを知りたい。
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【きょうの一文】
「彼らは天国に行けると信じており、選ばれた者だという意識もある」=31日夜東海テレビ『〈Mr.サンデー〉イスラム国拡大 衝撃の内部映像を入手 死をも恐れない戦闘員』から。ジハードすると本当に天国に行けると思っているのか、との質問に対して。ある識者

【新聞テレビから】
☆『〈情熱大陸〉日野晃博! 妖怪ウォッチ成功法則』(31日夜、CBCテレビ)
☆『全島避難「最大で年単位」口永良部 マグマ大半地下に』『避難住民「移住も…」口永良部島噴火 長期化指摘に不安』『小笠原沖M8・5 震源深さ590㌔ 広範囲で揺れ』『住民「家倒れるかと」 小笠原沖地震 母島など震度5強』『深発地震で最大級「浅い場所の大地震誘発は考えづらい』、『田中日本最速で王者 プロ5戦目WBOミニマム級』『周囲への感謝拳に込め』、『地震のネパール支援へ慈善茶会 名古屋』、『長野のホテル ゲレンデ開放 ドローンがらーんとした自然で』(31日付、中日朝刊)
☆『週末の夜列島グラリ M8・5 エレベーター停止』『深さと規模「例がない」』『口永良部 マグマ水蒸気噴火 予知連「3年程度 警戒必要」』『火砕流の痕跡 集落目前に』、『15歳の旋律「光のこうしん」に 小児がん闘病 4歳から480曲 27作品をCD化』、『暑さでレールゆがむ 高山署』、『自転車も違反講習あすから「3年で2回以上摘発」の14歳以上』、『笑顔の両陛下古式馬術観賞 傘寿記念で開催』(31日付、毎日朝刊)

五月三十日
 戦争。汚職。国のエゴ、殺し社会…。醜い人間たちに自然界が怒っている。いや、もはやどうしようもない。自然が人間社会を呪い始めたのかもしれない。つい先ほど、東京・六本木ヒルズの52階でエレベーターが止まり、500人が一時、下りられなくなったという。ほかに東京タワーでも地上250㍍で停止してしまうなど関東一円の約6000カ所でエレベーターのストップが続出、新幹線も運転を見合わせるなど夜のトウキョウ都心が1時はパニック寸前に陥った。

 午後8時24分ごろ。きのうの鹿児島県屋久島町、口永良部島・新岳の爆発的噴火に続き、こんどは東京・小笠原地方で震度5強の地震が発生。気象庁によれば、震源は小笠原諸島の西方沖深さ590㌔地点でマグニチュードは8・5と推定されている。政府は、地震発生まもなく首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置し、対応にあたっているが、このまま治まってくれるのを願うのみである。幸い、東京電力管内の原発に異常は見られないという。
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 きょうも執筆はじめ、他の用事などであれこれ追い立てられる1日に。分刻みとはいかないものの何かにつけ、時間に追いたてられているところに地震発生のニュース。本気で自然界が一斉蜂起したなら、人間社会なぞひとたまりもないだろう。

 自然界といえば、夕方、しばらく執筆の手を止め、妻にせきたてられて和田二夕子の野菜畑へ。「きょうしか、やる時がないじゃないの」のお達しに従い、先に一緒に植えたピーマンと茄子に支柱をたて、タマネギのむらさきを収穫。畝には肥料を与え一帯の草引きをし、葱の苗も植えておいた(もっとも大半は妻がやってしまったが。私は、もっぱら草取りに専念した)。なんだか、せねばならないことが多過ぎる。これも健康だからこそ、か。

 しろうとながらナントカ支柱もたてられた、わが家の野菜畑=江南市和田二夕子て゛
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 世界ボクシング機構(WBO)のミニマム級王座決定戦が愛知県小牧市のスポーツ公園総合体育館で行われ、19歳の田中恒成=畑中、岐阜県多治見市出身=がフリアン・イエドラス=メキシコ、27歳=に3―0で判定勝ち。日本選手では最速、プロ5戦目で世界王者を奪取した。「〝コウセイ〟の声援は、俺たちも一緒に戦っているぞ、と聞こえた」とは、日本一応援されるボクサーを目指す新王者。
 大相撲の東前頭11枚目の千代丸(24歳、九重部屋。鹿児島県志布志市出身)が「寝顔がかわいい」「大砂嵐からいじめられ、かわいそう」などと、相撲ファンの女性いわゆる【スージョ】たちの間で〝千代丸タン〟として、このところ、その心をわしづかみとし人気沸騰中だという。これはこれで、なんだかフンワリとし良い話題である。がんばれ、千代丸タン!
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【きょうの一文・ことば】
「人生ってのはネ。誰だって究極は孤独、孤独なんですよ。夫婦も無理、親子も無理、友だちも無理。その1部を互いに共有している。ただ、それだけのこと。孤独なんてことは最初から誰だって分かりきってる。1人で生まれ、1人で死んでくのだから、人は真理に向かうのが、怖いだけ。やがて本当の無を迎える。それが【死】なんですよ。人生は非現実です。ただ私が描く作品だけが現実として存在していくのじゃないかしら」=30日夜NHKEテレ・ETV特集『墨に導かれ、惑わされ 美術家篠田桃紅102歳』のなかで。桃紅さんのことば

 それでも、田尻さん(田尻浩さん。55歳。船大工)には体に染み付いたマキのにおいと技を、誰かにつないでほしい。千三百年続く鵜飼いは、田尻さんによっても支えられているのですから。=30日付中日夕刊『〈五感の旅 嗅〉長良川⑤ 鵜舟 ただ一人の技で 文・小川慎一 写真・榎戸直紀』の記事から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『復興のレールつながる 4年2カ月ぶり 仙石線、全線再開』『あの日の切符今も』、『口永良部島・新岳連続噴火停止か 訓練生きた迅速避難 経路見直し、ヘルメット常備』『母に「洗濯物と命とどっち大事?」噴火避難13歳カメラに』『「いつ帰れるのか」口永良部島出た住民 長期化へ不安』、『ブラッター会長が5選 FIFA 汚職事件受け苦戦』、『「ネバーランド」124億円で売りに 故マイケルさんの豪邸』(30日付、中日夕刊)
☆『日米「埋め立て懸念」 南シナ防衛相、中国へ圧力強化』、『「特別」少年院名称変更 来月1日から 「箔付け」「差別」解消へ』、『〇eye見つめ続ける 大震災 遺族の訴え届かず 活動終わらせない 語り継ぐ命 七十七銀訴訟控訴審』(30日付、毎日夕刊)
☆『マグマ噴火の可能性 口永良部、全島避難完了』『地震・噴火多発 地下の動き活発化か』『迫る闇 降る灰「逃げるぞ」「生きた心地せず」 鹿児島・口永良部島噴火』『島民らフェリーで避難先の屋久島へ』『緑豊かな秘湯の島 火山前線に位置 プレート境界マグマ形成』『高温火砕流 木に焼け跡 マグマ噴火 断続的に続く恐れ』、『酒酔い自転車は免停 愛知県警 来月から 人身事故など』、『年金減額違憲と提訴 受給者1500人超「国は生活破壊」』『「年2万2000円減 影響が大きい」名地裁では212人』(30日付、中日朝刊)
☆『口永良部噴火 全島137人 島外へ 避難長期化の恐れ』、『羽生名人が防衛 通算9期 行方に4勝1敗』『〈第73期名人戦〉防衛9期目 進化続ける羽生将棋 大山、中原を着々と追う』、『認知症コスト14・5兆円 無償ケア6・2兆円分 厚労省試算』、『強殺未遂被告に無罪 大阪地裁判決「検察立証できず」』(30日付、毎日朝刊)

五月二十九日
 この世は、いつ何時、何が起きるか知れたものでない。

 マグマ噴火直後の新岳=NHKのニュース画面から
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 きょう午前9時59分ごろ、鹿児島県屋久島町の口永良部島(くちのえらぶじま)の新岳(しんだけ)=標高626㍍、=で爆発的マグマ噴火が発生、噴煙は火口から9000㍍以上にまで達し火口周辺には噴石が飛散、火砕流は海岸にまで到達したという。気象庁は午前10時7分、口永良部島に噴火警報を発令、噴火警戒レベルを3(入山規制)から最も高い5(避難)に引き上げた。地元の鹿児島県屋久島町は、全島に避難指示を出し午後5時半、一時滞在者も含め全島民約140人が海上保安庁の船や漁船により近くの屋久島への避難を終えた。

 噴火が続く新岳。当初真っ黒だった噴煙が白くかわっている=NHK画面から
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 政府も午前10時7分、首相官邸内の危機管理センターに官邸対策室を設置。安倍首相も▽被害状況の早急な把握▽住民らの安全確保▽火山の観測強化と住民らへの適時的確な情報の提供、を指示。口永良部島は屋久島の西12㌔地点にある火山島。周囲の長さ50㌔で気象庁が24時間監視している47の常時観測火山のひとつ。気象庁によると、島内の新岳は1933~34年に数回噴火し死者8人、負傷者26人が出たことがある。昨年8月には34年ぶりに噴火し800㍍以上の噴煙があがった。
 新聞各紙をはじめとした各メディアの報道を見る限り、事前から予測されていたこともあってか、屋久島への全島避難は無事、終わったようだ。なかにはダイビング中に目の前での噴火に遭遇した人もおり「爆弾が落とされたあとのような、すごい光景で真っ黒な黒煙が立ち上がり、火砕流が噴きだし怖かった」とは、そのなかの1人。「俺たち、これまでも火山に負けずに生きてきたから。そんなに心配はしていない。負けない、負けないよ」と話す漁民の声がたのもしく聞こえた。
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 女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」としてテレビや舞台で活躍したふたりのうちの一人、今いくよ(いま・いくよ、本名里谷正子)さんがきのうの午後5時58分、胃がんのため死去・67歳だった。「いくよ、まっすぐ天国いってや、まっすぐ。また向こうでお笑い提供してや」とは、相棒の今くるよさん。ほんに心をなごますいい芸人さんやった。合掌―
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【きょうの一文・ことば】
「日米両政府の決定を覆せるか分からないが、役に立てるよう全力を尽くす」=29日付中日夕刊『辺野古阻止へ「全力」』『米議員、沖縄知事に明言』の記事のなかで。ホノルルでブライアン・シャーツ米上院議員が、名護市辺野古移設阻止への協力を沖縄県の翁長知事から求められての発言

【新聞テレビから】
☆『口永良部島(くちのえらぶじま、の新岳で)爆発的噴火 鹿児島 海岸まで火砕流 住民ら140人 全島避難指示』『島に爆音、巨大噴煙 口永良部 住民「いつかくると」』『音と振動12㌔先の屋久島にも』、『FIFA会長が自身の責任否定 きょう会長選、5選公算』、『家計支出増税直後下回る 4月1・3%減 消費の低迷長期化』、『今いくよさん死去 67歳 女性漫才コンビで活躍』、『〈あの人に迫る〉河瀬直美映画監督 生と死の普遍性 世界中に伝わる』、『〈東海の文学風土記・最終回〉三田村博史117 名古屋市中区㊦ 栄で育った乱歩』(29日付、中日夕刊)
☆『口永良部島爆発的噴火 全島に避難指示 鹿児島 初の警戒レベル5』、『〈ボクシング〉最速王者へ田中挑む 4戦4勝「どんな形でも勝つ」 ミニマム級・あす世界戦』(29日付、毎日夕刊)
☆『透けて涼 水うちわ 岐阜』、『「寒冷地で凍死者」「死者出なくても」機雷掃海前提あいまい』、『FIFA会長辞任拒否 幹部汚職事件 欧州連盟が要求』、『冨田選手に有罪判決(罰金100万ウォン、約11万円) カメラ窃盗で韓国の地裁』『冨田選手「絶対やってない」』、『認定狭き門のママ 難民申請4年で10倍 名古屋入管 就労目的も増加』『豊川在住ネパール人 「日本もっと助けて」』(29日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮再調査合意から1年 拉致問題年齢との闘い 横田さん夫妻長旅「もう無理」』『「切り捨てられないか心配」行方不明者』『「経済的に困窮 支援が必要」日本人配偶者・残留日本人』『「政府間交渉見守るしかない」 遺骨問題』、『志布志事件原告勝訴確定へ 鹿児島県と国 控訴断念』『県警本部長が謝罪』、『安保法案審議 自衛隊派遣に3基準』『首相「慎重に政策判断」』、『捕獲したクマ県外に放つ 三重 6㌔離れた滋賀で女性襲われ重傷』(29日付、毎日朝刊)

五月二十八日
 午前の社交ダンスレッスン場。仲間の〝ヒデさん〟の車に預けたままだった【ラテン ルンバチャチャチャ】の三級合格証を受け取り「ヒデさん、ありがとう」と私。
「〝ごんたさん〟、さっそく奥さんに見せてお礼を言ってあげてよ。ボクは、今は亡き妻の仏前に、手をあわせて『ありがとう。おかげで、こうして元気で生きているよ』って。報告しといたよ。〝ごんたさん〟に言われたとおり、遺影の目をしっかり見つめると、目の前にいろんなことが浮かんできて。泣けて、泣けて」と〝ヒデさん〟らしい。
 帰宅し合格証を見せ、このことを話すと妻の舞が例によって「あのねえ」と口を開いた。目と耳を傾けると「ダンスのとき、相手の目をしっかり見なさいって。先生がよくそう、そうおっしゃるでしょ。アレッ、て。目は相手を見ているのだけど、感覚は自分自身を見ているのよネ」と続けた。そう言われれば私もステップを踏みながら、相手の目を見るときは自分自身を見ているのだ、とふと思うことがある。
 ヒデさんには失礼ながら、今はもういない奥さまの瞳をみるつもりで踊ったら恥ずかしくないのでは、と生意気にも言ったことがある。ということもあり、社交ダンスなるもの、これを極めていけば、なんだか微妙な文学表現を用いるときに自然発生的に出る好い文体、私が何よりめざす、リズミカルかつ余韻のある文章表現術にも通じる気がしてならない。これは横笛の、あの笛がかもしだす人間一人ひとりの声のような、そんな音とも共通している気がするのである。

 国際ダンス技術検定委員会の採点の方は▽ポイズが9・5、9・5、9・0、9・0、▽フットワークが9・0、9・0、9・5、9・5、▽リズムが9・0、9・0、9・5、9・5で欄外に「good! 素敵でした。」と書かれていた。
 
 レッスンから戻ってからは途中、携帯に入った数件の電話をかけ直した以外は、締切に追われてずっと書き通しの1日。相変わらず暑い1日で、愛猫ふたりもぐったりしたまま。両方とも老いた歳なので出来るだけ食事だけでなく水を多くのませるようにしている。ナンダカ私は〈猫番〉みたいである。
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 特攻隊を描く舞台で活躍した俳優の今井雅之(いまい・まさゆき)さんがけさの未明、大腸がんのため東京都内の病院で死去した。54歳だった。つい、先日の記者会見の席上、「役者が舞台をおりるというのは、本当に悔しいです」と語っていた今井さんの〈死〉に、無情のようなものを感じる。あとは、おやすらかに以外、ことばのしようもない。
 2010年の南アフリカWカップ招致をめぐる贈収賄事件でサッカー界にメスを入れたのが米捜査当局。そのトップでもある女性司法長官、ロレッタ・リンチさん曰く「(逮捕されたFIFA役員の)彼らはサッカービジネスを腐敗させ、私服を肥やしてきた」と。これには2018年W杯が予定されるロシアでも戦々恐々。「大会をつぶすつもりか」とは、プーチン首相である。
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【きょうの一文・ことば】
「生き物がいると癒やしになり、特に子どもたちが喜んでくれる。(馬車は)商店街の目玉となり、PRにつながると思う」(飯田町商店街協同組合の床坊紘理事長)「思った以上に喜んでもらえてうれしい。これからも、たくさんの人に乗ってほしい」「商店街のシンボルになる、と言ってくれた人もいました。子どもからお年寄りまで評判が良く、最高の滑り出しです」(馬車を運行する浜岡由香さんと竹中健也さん)=28日付中日夕刊『〈中部発〉馬車 街を引っ張れ 石川・珠洲で特別運行(近江士郎記者)』の記事のなかから。

【新聞テレビから】
☆『【移籍後初対戦で完投勝利許す】中田にやられた… 谷繁デー惨敗(ソフトバンク8―1中日)』(28日付、中日スポーツ)
☆『東京円124円台12年半ぶり 東証続伸 時価総額600兆円超』、『死者なくとも「存立危機」 集団的自衛権 防衛相、掃海念頭に』、『「南ア、元副会長に12億円」 FIFA汚職 W杯招致米報道』『「捜査歓迎」会長声明 在任17年 自らの責任触れず』『会長と親しかった大物 FIFA汚職 元副会長ら疑惑常に』『早朝の逮捕劇に高級ホテル緊迫 FIFA役員宿泊』、『滋賀県改め近江県?琵琶湖県? 「認知度低い」と県名変更議論 話題づくりの面も』、『米国防長官、中国けん制 南沙諸島 埋め立て「監視続ける」』、『名古屋友禅描く作家の夢 半田の双子姉妹「若者ひきつけたい」』『支出額落ち込み■後継者も不足 進む着物離れ』、『ごみ袋在庫129万枚 伊賀市職員を処分』(28日付、中日夕刊)
☆『作りたての涼 味わって 大垣』、『後方支援「総合的に判断」 安保法案審議 首相が答弁』、『五輪禁煙賛成7割 20年東京 罰則付きは過半数 がんセンター調査』、『カード情報撮影し悪用 詐欺容疑 元コンビニ店員逮捕 警視庁』『「盗み取り」被害 年60億円』、『ドーベルマンに襲われ4人軽傷 名古屋の路上』(28日付、中日夕刊)
☆『琵琶湖でおんぶ ほのぼの子育て カンムリカイツブリ』、『里見が女流王位奪還』、『江南の「生駒家」読み解く 信長ゆかり 勉強会発足碑文など解説』『「居住福祉賞」を受賞 一宮・のわみ相談所 困窮者支援 大会で報告』『ネパール支援へ10万8100円を寄託 一宮・木曽川中』、『武力行使の余地拡大 首相答弁 米艦防護にも含み』『安保法案実質審議入り』、『FIFA副会長ら逮捕 7人収賄疑い 招致不正も捜査』、『名駅暴走懲役12年判決 発達障害と犯行 直接結びつけず』『「支援あれば再犯の恐れ減る」 識者、理解求める』『判決「動機形成へ影響小さくない』、『仮釈放中の男逃走 津の病院でタクシー奪う』(28日付、中日朝刊)
☆『安保法案審議 首相「専守防衛は不変」 集団的自衛権の行使』『海外派遣自衛官54人自殺 防衛省「要因の特定困難」 インド洋とイラク』、『フリースクールを容認 不登校児の義務教育 法案提出へ』、『YS11 東京の空に』、『「年金機構 職務怠慢」 岐阜・不正受給容疑者起訴 縦割り行政情報届かず』(28日付、毎日朝刊)

五月二十七日
 日本列島はきのうに続き、大分県日田市で34・6度に達するなど全国的に気温が上昇、各地で30度を超える真夏日となった(全国928観測地点のうち252地点で最高気温が30度以上を記録)。名古屋も33度まであがったが、この先、5月に34度を超えれば、1958年いらい57年ぶりとなる。インドの熱波では首都ニューデリーで45度を超すなど各地で気温が50度近くまで上昇、南部と東部での日射病や熱中症による死者が1000人を超したという。世界じゅうが異常高温に苦しんでいる。
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 夜7時過ぎ。原稿に集中しているさなかに帰宅してまもない妻の舞が突然、「これから行こうよ」と言い出した。「こんな時間なのに。どこへ」と聞くと「野菜畑に決まってるじゃないの」ときた。彼女ならでは、独特の命令調に体は自然に立ち上がり「なんだか知らないけど。ヨシッ、わかった」と助手席に乗せ、車で15分ほどの畑へ。
 舞は畑のなかに入り座り込むと、最近植えたばかりのピーマンと茄子を一つひとつさするようにして見たあと「大丈夫。帰ろうよ」の弁。どうやら、このところの暑さ続きにピーマンと茄子が夏枯れしてしまったのでは、と心配したためらしい。それにしても彼女はいっぱしの農学博士である。ダメな農夫としては、言うとおりにしておれば、心配なさそうだ。やれやれ、とんだハプニングに振り回された。
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 米司法省が、国際サッカー連盟(FIFA、本部はスイス・チューリヒ)の副会長2人を含む幹部ら7人を収賄などの疑いで逮捕。試合の放映権などをめぐる贈収賄容疑などで7人を含む14人を起訴した、と発表。過去24年間で1億5000万ドル(約185億円)を超える賄賂が渡った、とされている。
 2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、閣僚枠を一増して専任の五輪担当相を置き、同時に安倍首相を本部長とする五輪推進本部を設ける特別措置法がこの日の参院本会議で可決、成立。ソウルでは日、米、韓の3カ国が北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の首席代表会合が開かれた。
 和歌山県太地町のイルカ追い込み漁の漁師でつくる太地いさな組合の松本修一組合長ら4人が、町漁協で記者会見。「納得がいかない」として、こんごも伝統の漁業活動を守っていく方針を明らかにした。伊豆諸島鳥島沖領海でサンゴ漁をし外国人漁業規制法違反の罪に問われた中国人船長に対して横浜地裁が懲役1年、罰金1000万円の判決。
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【きょうの一文・ことば】
「今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」=27日付中日夕刊『大関照ノ富士誕生』の記事のなかで。昇進の伝達に対して照ノ富士が述べた口上
「政府は一刻も早くポカラは安全だとPRしてほしい」「車もほとんど通らない。売り上げが全くない日もあり、五月の収入は地震前の二十分の一に落ち込んだ」「被害がないのに客が来ないのは、本当にもどかしい」「地震後、予約していた95%がキャンセルした。ホテルは客が来ないため、一カ月単位で従業員を順番に休ませるという話を聞いた」「九月の登山シーズンまでには、お客さんに戻ってきてほしい。そうでないと、みんな出稼ぎへ行き、街を離れてしまう」=27日付中日夕刊『被害なくても観光打撃 ネパール地震、第2の都市(ポカラ)で』の記事のなかで。洋品店主、旅行業者の悲痛な声

【新聞テレビから】
☆『本当に5月の暑さ? 名古屋で32・8度』、『心技体を充実、さらに精進 大関照ノ富士誕生』、『武力行使 機雷掃海のみ』『衆院特別委 首相、海外派兵で』、『高血圧1回で効果半年 阪大ワクチン開発』、『豚の生肉、生レバー禁止 来月中旬から 提供に刑事罰も』『レバ刺しファン多いのに 居酒屋「従うが残念」』、『イルカ追い込み漁守る 太地町の漁協会見 方針転換に不信感』(27日付、中日夕刊)
☆『インド熱波、死者1100人超に』、『川内原発審査完了 九電 7月下旬再稼働目指す』、『国保都道府県運営に 医療保険改革法が成立』、『東京円も123円台=東京円で1ドル123円台をつけるのは約7年10カ月ぶり』、『御嶽山復興歌で応援 王滝村の休暇村OB企画 来月、高石ともやさんコンサート』、『新銀行東京、都が撤退 石原都政の象徴消える』、『41年ぶり母と奇跡の再会 チリで誘拐され米で養子に』(27日付、毎日夕刊)
☆『「存立危機」政府が判断 安保法案 首相、基準示さず』『「自衛隊リスク残る」軌道修正』『実態かけ離れた想定 反骨記者・桐生悠々ひ孫危惧』、『NY円123円台 7年10カ月ぶり円安水準』、『家族3人殺害、放火か 豊田の火事 世帯主 車に手紙』『町内会長努め責任感ある姿 松井容疑者』、『稲沢市議判決また延期 期限8月29日、慎重審理続く』、『名古屋拘置所で男性被告が自殺』(27日付、中日朝刊)
☆『多治見32・8度 各地で真夏日』、『中国「軍事衝突に備える」 国防白書 南シナ海念頭』『日本は警戒感』、『安保法案審議入り 集団的自衛権「外国で可能」 首相 新3要件枠内で』、『新銀行東京、都が撤退 地銀グループ傘下へ』、『よく似てる? 丹後弁と名古屋弁 京都でも「うみゃあ」 離れていても…』(27日付、毎日朝刊)

五月二十六日
 大分で33度を超えるなど各地で5月とは思われない真夏並みの暑さとなった。インドでは50度近い気温で800人もが熱中症となり亡くなった、という。一方、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴなどで雪が降り、世界じゅうがどうかしている。なのに。ニンゲンたちは、世界のどこかできょうも、やれ自爆テロだ、報復だと殺しあいを続け、戦争のドミノ化が進む。愚かなるニンゲンたちよ!
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 午前中、執筆に夢中になっているさなかに、何かを忘れている気がしてならない。デ、瞼を閉じてみる。「アッ、そうだっけ」。きょうは火曜日、大須での横笛の個人レッスン日だった。あわてて、席を立ちジャケットをはおるや横笛と楽譜をバッグに詰め「さあ~、出発」とあいなった。レッスンでは、もっぱら横笛吹きの稽古よりも、師匠の口から出るもろもろのお話と考えを黙って、ただヒタスラにきく。
 端唄の歌詞の正しい書き方などについて話が弾んだ。師匠ならでは、の教えをこうむるうち、こんどは言葉遣いの話になり「最近、あるお弟子さんが会話中に〝アラッ、そう〟をしばしば連発するので、注意させて頂いた。〝アラッ、そう〟表現は、どうしても上から目線になってしまうので使用はやめるべきだ」と師匠。言われてみれば、その通りで言葉のニュアンスからいっても〝アラッ、そう〟はやめた方がいいナ、と内心思う。確かに学校の授業で生徒が先生に向かって「アラッ、そう」なぞとは言わない。
 帰宅して、この話をすると、「〝アラッ、そう〟って。前の天皇陛下がよく使ってた、よね」と妻。そう言われればナントナク私が好きだった、あの昭和天皇が国民とお話しをされる際に【アラッ、そう】というか「アッ、そう」「アッ、そう」と口をもぐもぐさせ、何度もうなづいていた。あの場合はとても親しみを感じたものだ。ことほどさように誰が誰にどんな気持ちで話すか、によってことばのニュアンスも微妙にかわってくる。そう思った次第である。
 要は、誰しも身分相応に。決して背伸びをすることなく無理せず自然体で、ということか。胸に手を当ててみると、昔、殺しの現場の聞き込み取材などで深夜未明に帰ってきた若い記者たちの報告を聞く際などに「アッ、そう」「そうか」とは、よく言った気がする。デモ、あのときの【アッ、そう】は「ヨシッ、わかった。連日連夜大変だが、がんばれよ」といった、励ましの気持ちを込めていたはずだが。
 ことばは、その時のほんのチョットしたニュアンスで、ころりと代わってしまう。だから難しい。自分で良いつもりでも相手には不快感を与えることだってあるのだ。十分に心して気をつけて話さなければいけないナとおもった。
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 全国にいま、空き家が820万戸もあるそうだ。その空き家の所有者に対して市町村が撤去や修繕などを命令できる「空き家対策特別措置法」がきょうから全面施行された。こんご人口減少が進めば、さらに増加する空き家。マイホームの夢実現は、いっときの仇花か。他人ごとではない。高齢化時代にだれもが抱える深刻な問題である。現に私の家の周りでもこうした家が二軒、三軒と増えつつある。
 今夜のNHK総合〈クローズアップ現代〉は「下水資源は宝の山だ」として、各自治体の民間活力を生かしながらの、このところ可能性が広がる一方の〝下水発電ブーム〟に焦点をあてていた。天候に左右される風力、太陽光発電に比べ、より安定供給が可能な再生エネルギーといっていいが、こんご老朽化した下水管のカイゼンなど費用面での難題をどう解消してゆくか、にかかっている。別に原発ばかりに頼らなくとも、足元にある下水が人間生活を守ってくれると思うと、なんだか心強い。
 プロ野球はセパ交流戦が始まった。
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【きょうの一文・ことば】
「これまで頼れる人がいなかったのか、話を聞いてもらうだけでどこか安心できるようだ」「社会で弱者と強者の差が明確になりつつある今、あらゆる社会問題が困窮者と関連しうる。少しでも理解を深めたくて」「少しでも、困っている人たちが希望を持って生きていく支えになれたら」
=26日付中日朝刊愛知県内版共通『〈ひと彩々〉困窮者の健康相談ボランティア 心身の病 親身に傾聴 医師高勝義さん(72)』の記事のなかで。高さんの発言 ※高さんは院長も務めた一宮市の山下病院を昨春退職。現在は同市の生活困窮者の支援団体「のわみ相談所」で健康相談のボランティアを務めている

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉足元に眠るエネルギー 下水資源は宝の山』(26日夜、NHK総合)
☆『〈ネパール大地震1カ月〉継続支援が復興のカギ(バンコク支局、伊東誠)』『災難続き でも友達がいる ネパール孤児院で被災の13歳=プラティー・ブラマー君』『ネパール大地震救援「山間部継続支援を」名古屋で医師報告』、『「他国で戦わず」矛盾追及 野党 安保法案審議入り』、『医療被ばく低減へ目安 関連12団体 CTなど画像検査で』『施設間で線量差10倍 病気見逃す恐れ低すぎても問題』、『〝早口〟放送あす1万回 76年開始「徹子の部屋」』、『PPK(ピンピンコロリ)世界にカツ! 飯田の男性「健康寿命」先駆 普及目指す』(26日付、中日夕刊)
☆『鎮魂のろうそく ネパール』、『ベルリン・フィル不協和音 次期首席指揮者の選出「モダンか古典か」楽団員対立』、『〈チェック〉海外モデル風髪脱色、太眉 ネットで憧れ英語も勉強』『派手+堅実 ネオギャル 繁華街に集わずSNS上で交流』、『民家全焼し3遺体 銃刀法違反容疑 世帯主男を逮捕 豊田』『のどかな集落騒然』、『壁紙価格カルテルか 公取委 サンゲツなど立ち入り』、『教員英検、目標届かず 準1級以上 高校55%、中学28% 文科省調査』、『炭素繊維不正輸出か 外為法違反 貿易会社会長ら逮捕』(26日付、毎日夕刊)
☆『平和主義を守ろう 論説主幹深田実』、『早乙女姿の田植えまつり 白川郷』、『学校再建手つかず ネパール地震「テント教室不安」 発生1カ月迫る雨期』、『安保法案きょう審議入り 衆院本会議あすから特別委』、『運転士が熱中症? 緊急停止 東海道線4300人に影響』、『兵庫7人刺殺死刑確定へ 最高裁、上告棄却 責任能力認める』、『認知症の母殺害54歳被告認める 名地裁初公判』、『高額、クーリングオフ伝えず 「さお竹」販売容疑者逮捕 名古屋や三重巡回』『高齢者狙う悪質手口 「398」実は「3万9800円」請求も』(26日付、中日朝刊)
☆『海外派兵・リスク焦点 安保法案きょう審議入り』『民・維が共闘確認』『「かりゆし」は受け取ったけれど』、『対策特措法全面施行 危険な空き家許さぬ 所有者への指導容易に』『不明物件どう対応』(26日付、毎日朝刊)

五月二十五日
 午後2時28分、茨城県土浦市で震度5弱の地震が発生。震源地は埼玉県北部で震源の深さは56㌔。地震の規模はマグニチュード5・5と推定されるという。強い揺れに、新幹線が運転を見合わせるなど首都圏は一時、騒然となったが内陸部のため津波もなくこれといった被害もなさそうで安堵に包まれた。
        ☆        ☆
 地震といえば、ネパール大地震から丸1カ月。中日新聞の夕刊を読んでいて「イイナッ、やっと【クマリ】が出てきたか。良い記事だ。」と思った。それというのもカトマンズ盆地に住むネワール系ネパール人にとっては、最高の崇拝者と言っていい、あのダルバール広場の「クマリの館」で過ごす、少女の生き神さま〝クマリ〟に関する報道がされていたからである。

【生き神少女・クマリ】の無事を伝える25日付中日新聞夕刊と震災1カ月を報じる同日付朝刊
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 記事によれば、大地震が発生したとき、世界遺産の古刹が次々と音を立てて崩れていったなか「生き神の住む建物は、ほぼ無傷。街が揺れる中、救いを求めて集まった人々を少女はやさしく見守った。」というのだ。現在のクマリは9歳だが、幸運の力を持つとされる言葉どおり「私たちが生き残れたのはクマリのおかげ。やはり本物の生き神さまだった」の声がカトマンズで日に日に大きくなっているという。
 実際、私の知るネパール人と日本人夫妻、ニルマニ・ラル・シュレスタさん、長谷川裕子さん夫妻も、地震発生直後からヒンズー教の女神の化身として崇拝している少女の身とクマリの館の安全を心配していたが「幸い、館も無事。生き神さまも無傷で助かったことに、勇気と希望を与えられました。がんばって、みんなで励まし合い、力を寄せ合って先頭に立って復興の道を歩みたい」と話されていただけに、〝生き神〟少女がこの先、多くのネパール人にとって〝心の支え〟になることは間違いない。
(この「生き神少女」については本欄「熱砂」の伊神権太作品集のなかの【続・カトマンズの恋(6、7、8、9~)】の8に詳しいので、ぜひ読んで頂けたら、と思う)
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 明治から大正、昭和の初めにかけ長野県の製紙工場に出稼ぎに行った岐阜県飛騨地方の工女たちをしのぶ「野麦峠まつり」がきのう、長野県松本市奈川と岐阜県高山市高根町境の野麦峠で行われた。白い手ぬぐいとかすりの着物姿で峠の道を歩く長野、岐阜両県からの小中学生は計41人(うち長野側から、が21人)。生きた歴史教育ともいえる女工哀史の再現が過ぎし日を思い出させ、人びとの心を揺さぶった。
 第一生命が、28回目となる恒例の『サラリーマン川柳コンクール』のベスト10を発表。大賞には11万人の投票のうち5501票を集めた【皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞】(イソノ家)が選ばれた。ことしは、昨年流行した『壁ドン』や『妖怪ウォッチ』関連の句もベスト10入りを果たしたという。
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【きょうの一文・ことば】
「日本は今、憲法の精神をめぐる議論や集団的自衛権、原発事故処理の問題など、さまざまな課題を抱えている。皆さまのご活躍は時代を切り開き、未来を作り出す大きな力となるでしょう」=25日付中日夕刊『中日文化賞 天野さんらに贈呈』『未来つくる青い力』の記事のなかで。白井文吾中日新聞社会長のあいさつから

【新聞テレビから】
☆『【ネパール地震1カ月】 クマリが守ってくれた 〝生き神〟少女心の支えに』『希望の光すくすく1カ月 ネパール地震当日 生まれた女児』、『トヨタ史外国人人気 産業技術記念館口コミ東海1位、対応カイゼン』、『薩摩で咲け 慰霊のフジ』『宝暦治水から260年 羽島市贈る』、『衆院議員資産平均3463万円 自民・鳩山氏が押し上げ』『東海3県の議員はベテランが上位に』『鳩山元総務相30億円超 資産総額自民、トップ10独占』、『ヤマダの閉鎖中部は7店舗 New東海店など』、『タワーズ13階煙騒ぎ 昼食事の飲食店、客ら避難』、『密輸?カメ400匹押収 中部空港 男女が出国試みる』(25日付、中日夕刊)
☆『〈遠い復興 ネパール大地震1カ月〉迫る無情の雨期 食糧不足 3割の村落孤立も』、『「まだ信じられない」Vの照ノ富士』、『「資産ゼロ」35人形骸化 普通預金など対象外 衆院議員公開』『3割157人が株保有』、『デング熱、過去最多ペース 海外感染で発症 すでに80人』、『死体遺棄容疑男2人を逮捕 長崎』(25日付、毎日夕刊)
☆『〈ネパール地震1カ月〉届かぬ支援漂う疲労感 続く強い余震 がれき散乱酒で現実逃避も』『死者8700人超 3割が子供』、『パルミラ住民400人殺害か シリア「イスラム国」』『要衝ラマディ奪還作戦開始 イラク治安部隊』、『順風満開の白帆 蒲郡で「エリカカップ』、『性別の悩み学校手探り「性同一性障害配慮を」文科省通知 個別対応現場に任せる 各県教委』、『「東電・政府津波対策怠る」IAEA(国際原子力機関)報告書 福島事故を総括』、『「辺野古反対」波打つ 青い人間の鎖 国会囲む』、『「官民人事交流」の国家公務員 復帰直後に天下り例 人材育成の趣旨逸脱』、『照ノ富士初優勝 大相撲夏場所 大関昇進確実に』『弟弟子の道照らし続け 照ノ富士初V 指導の2人感無量』、『(「岸辺の旅」の)黒沢清さん監督賞 カンヌ「ある視点」部門』、『新城市の住民投票告示 31日投開票 新庁舎規模を問う』(25日付、中日朝刊)
☆『平和の願い 国会に届けたい』『安保法案に反対名古屋1000人デモ』『辺野古移設抗議 人間の鎖1・5万人』、『原発30㌔孤立2318集落 複合災害時 対策進まず』『「道崩れたら終わり」福井・高浜原発4㌔の集落 県道終点海からせり上がった斜面 避難対策手つかず』、『被災の弟いまどこに ネパール地震1カ月 不明者捜索難航』『テント生活疲労の限界』、『安保法案「反対」53% 今国会成立「反対」54% 本社世論調査』、『ヤマダ46店閉鎖 月内一斉 都市部重視に転換』(25日付、毎日朝刊)

五月二十四日
 帰宅するや、かつては〝蝮の馬力記者〟でならした私らしくもなく「疲れた」の言葉が出た。同時にはるか昔、柔道の稽古と講義を受ける以外は新聞記者になりたい一心で大学図書館にこもりきりで新聞を片っ端から読みつづけた学生時代の日々を、なぜか思い出す。入社試験を突破した時のあの感激と嬉しさは今も忘れない。当時の社報にも超難関(60~70倍)をパスした練習生として紹介され、誇り高く思った(あのころ日本を代表する新聞社の公募筆記試験は皆同じ、7月2日だった)。
 ウン十年後。難関といえるか。嬉しさではきょうも負けない。実はこのところ執筆の一方で社交ダンスの実技試験を前に人知れず、この齢にしてはいじらしいほどのレッスンに励んできたからだ。まだまだヒョッコ、先輩たちの足元にも及ばぬが、ともかくもラテンの3級を突破。丸3年をかけ妻に追いついた。

 私とヒデさんが仲良く取得したラテン(ルンバ・チャチャ)の三級合格証=愛知県インタナショナルダンス教師協会=
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 試験といえば、新聞社の公募はじめ講道館柔道の実力3段の実技と型、日本商工会議所の珠算1級、大学入試などを覚えている。が、入社試験と3段突破の時のうれしさは努力と稽古を積んでの勝利だっただけに格別だった。むろん珠算大会での読上暗算など度重なる個人総合優勝やオールミッション柔道での優秀選手賞、新聞社在任時の数々の特ダネ賞、可児の花フェスタオープンに合わせての〝オランダ花ものがたり〟の紙面展開による花フェスタ実行委員会からの感謝状授与も忘れられない。きょうの1枚は私の文学活動とも合わせ、新たな旅立ちへの始まりとしたい。

 というわけで、朝早くからダンス仲間〝ヒデさん〟自慢のマツダの高級車、RX8ロータリ―に同乗して名古屋市内の受験会場である北区役所へ。試験終了後は、しばらく余韻の残る会場でのダンスパーティーにも参加し仲間たちと踊ったが、途中で席を立ち黒川から地下鉄に乗って栄の名古屋市教育館へ。ここでの【第30回市民と言論シンポジウム「報道の自由と使命」~戦争をさせないために~】に顔を出し、家に帰ったときには立ちどおし、歩きどおしだったこともあり「つかれた」の言葉が出てしまったのである。
 シンポジウムでは、久しぶりに、あのツヨシさん=現中日・東京新聞相談役(元編集担当、元ドラゴンズ社長)=にもお会い出来、顔をだしてよかった。その内容に耳を傾けながら、2015年の報道の自由度ランキングが対象180カ国中、61位にある日本のメディアの現状を痛いほど思い知らされた。特にシリアなど紛争国の取材に関しては、大手メディアの大半の現地取材がフリーのジャーナリストや現地人に〝丸投げ状態〟になっているお粗末な実態が暴露される一方で「ジャーナリストの仕事は自分の危険度合を高めることではない。ギリギリ生きて帰って報道してこそ本物だ」の指摘が出される場面も。理屈はどうあれ、記者たるもの現場100回精神を忘れたら墓場も同じだ、との思いをあらためて強くした。
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 本日付中日新聞の〈通風筒〉によれば、大阪のシンボル・通天閣を運営する通天閣観光(大阪市浪速区)が初代通天閣のエントランスにあった天井画の再現工事を終了。初代天井画は1943年の映画館延焼で焼失しているだけに、72年ぶりの復活となる。
 大相撲夏場所千秋楽が両国国技館で行われ、関脇照ノ富士(23)=モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が12勝3敗で初優勝。平成生まれの優勝は初、場所後の大関昇進も確実にした。横綱白鵬は照ノ富士の兄弟子横綱日馬富士に寄り倒され、史上初の2度目の7連覇を逃した。人気力士遠藤は後半持ち直して6勝9敗。
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【きょうの一文・ことば】
 新聞の「首相の一日」を読んでいると、マスメディアの社長並びに経営陣との会食が目立つ。これではマスメディアの圧力おろしだ。社長が取材するわけがないのに。こうしたことは経営陣から現場の記者におりていくので、絶対に会食はやめてほしい。福島の放射線被ばくが今後こどもたちにどう影響を及ぼしていくか。重要なことなので、各メディアには放射線被ばくを中心に徹底した取材と報道をしてほしい(弁護士・セイブイラクチルドレン名古屋代表 小野万里子)
 今の日本の言論界は確かに非常事態だが、マスメディアばかりに責任を期待するのは無理。社会に支えられなければ、メディアの権限を発揮することさえできなくなる。この点からも〝日ごろの気付き〟を大切にしていこう(元NHKプロデューサー津田正夫)
 皆さん危機感を持って発言されているのは、よく分かる。メディアで働く者もその実感を認めなければ。戦争という苛烈な状況とメディアの過去の状況というドロドロの関係を思うと、なかなか大きいことは言えない。今非常に大事な時期であることを真摯に受け、多少でもお応えしていきたい(元東京新聞編集局長、メディア夜塾代表佐藤毅)。
=24日午後の第30回市民と言論シンポジウム「報道の自由と使命」~戦争をさせないために~のなかでの1部発言内容

【新聞テレビから】
☆『暮れて妖艶シバザクラ 茶臼山高原』、『レールバス→ → →豪華列車に 名鉄車両ミャンマーで変身 鉄道ファンには「天国」 懐かしの186両が余生』『指令(センター)と運転士(双方の)誤解重なる 九州・特急あわや正面衝突』、『神戸連続児童殺傷18年「原因 彼なりの考えが手紙に」 土師守さん手記要旨』、『東大 連敗94で脱出 東京六大学』、『奇跡のゆりかご 一本松でカラス子育て 陸前高田』、『NPT(核拡散防止条約)最終文書採択失敗 遠のく「核なき世界」 日本、橋渡し役果たせず』、『習氏「歴史歪曲許さず」 訪中団に関係改善の言葉も』、『65歳で四つ子出産=ベルリンのアンネグレット・ラウニックさんが帝王切開で出産= 独の語学教師子ども17人に』(24日付、中日朝刊)
☆『「核の恐ろしさわからないのか NPT会議決裂 被爆者「裏切られた」』『廃絶運動続ける 長崎被災者協・谷口さん』『核ごみ最終処分 政府が初シンポ 東京』、『習主席、二階氏と面会 安倍首相の親書受け取る』、『鈴鹿に往年の名車75台』(24日付、毎日朝刊)

五月二十三日
 午前の社交ダンスレッスンにつづき、午後はサンポーニャ教室と車で西に東に、と飛び回り相も変わらずドタバタ劇の一日に――
 というわけで、帰宅しやっと、さあデスクに―と思ったところへ〝ピンポーン〟とチャイムの音。ハアーイ、と言って玄関に出ると兄がたっており「ちょっと、おふくろ連れてきたからな」の弁。名古屋に帰る途中に寄ってくれたもので、母からは「ハイッ、これ。1冊はおまえたち。もう1冊はマサツラちゃんに渡して読んでもらってね」と【思ひ出】なる手記2冊を手渡された。何はともあれ、元気そうだったので、まずは安心。いつもながら笑顔で母を伴い、弁護士という激務をこなしつつ長男の責任を果たす兄には、ただ頭が下がるのである。

 深夜遅く。まもなく午前零時だが、何げなく見たテレビ画面(NHK総合)から、思いがけず、あの『卒業写真』の今井美樹さんの声が流れてきた。二十数年前、私は隠れた大ファンで、いつもデスクカーペットに彼女の写真をしのばせていた日々が思い起こされる。あのころと少しも変わらない歌声。いまはイギリスで活躍中とのことだったが、ある種、郷愁のようなものを感じたのである。
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 北朝鮮の金正恩第1書記の実兄、金正哲さん(キム・ジョンチョル、34歳)が英国ロンドン市内のホテルに宿泊。正哲さんは20日午後、ロンドンのロイヤルアルバートホールで開かれたエリック・クラプトンの公演を観たあと、チェルシー地区のホテルに滞在、22日にはモスクワに向けて発ったという。 ちなみに金正哲さんが泊まったこのホテルは、宿泊費が1泊247ポンド(約42万ウォン)から2184ポンド(約370万ウォン)だそうだ。
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【きょうの一文・ことば】
 和裁を習うかたわら 事務所でお蚕の微粒子病を見る国家試験に受かり、蚕の雌雄を見分ける鑑別師の資格も得ました。夏場は田舎で旅館に泊まり込み蚕を飼っている農家に行って 蚕の鑑別をするのです。友人たちと一緒に泊まり込んでおしゃべりしたりしてとても楽しいものでした。そして、二十歳になったころのこと。……/いよいよ引き揚げの時がきました。屋根のない貨物列車に乗り幾日も幾日もかかって港に着き、そしてまた 幾日もかかってこじきのようにしてでしたが 無事に家族そろって日本にたどり着くことができました。やっとのことで私の実家に着きました。/思い出に残っているのはNHKのど自慢に出たことです。そのときは前の晩 眠れないほど興奮しました。小柳ルミ子さんがゲストで私は「瀬戸の花嫁」を歌いました。緊張しすぎてうまく歌えませんでしたけれど、いい思い出になっています。
=23日、兄と一緒にわが家を訪れた母(6月1日で満95歳になる)から渡された母の手記『思ひ出 伊神千代子』から。※この手記は市川真弓さんが昨年11月26日~ことし1月25日に傾聴。ほかにも花嫁として海を渡った話や、満州での離別と奇跡的な再会、日本兵に強盗に入られた話から、90歳まで現役ドライバーとして無事故無違反を貫いたこと、さらには野菜づくり名人でスイカを作らせたなら天下一品等など。波乱万丈の母の生涯が記載されているが、詳しくはまた別の機会に改めたい

【新聞テレビから】
☆『98歳の現役工員=蒲郡市豊岡町、近藤つ子さん= 蒲郡「仕事が生きがい」』、『イチロー安打ルース超え 2875本に』、『TPA(大統領貿易促進権限)法案米上院可決 下院審議難航か』、『日韓財務対話を再開 2年半ぶり 金融協力へ議論』、『NPT(核拡散防止条約)会議決裂 中東非核化 米英が反対』、『中国念頭に「威嚇」批判 首相演説 島サミットが閉幕』、『リオへ意欲「いっそう」 女子マラソン野口みずき』(23日付、中日夕刊)
☆『〈遠い復興 ネパール大地震1カ月〉恐怖引きずる子供たち 心のケア急務/人身売買の危険増す』、『島サミット 550億円支援表明 首相、太平洋諸国に』、『交際相手父切られ死亡 3人が 殺人未遂容疑 男逮捕 品川』、『がん患者復職6割 大企業調査 給食1年以内で』、『民家の庭 重機で掘削』『石崎容疑者 近隣住民、出入り目撃 栃木女性遺体』、『日中韓で走るゴビ砂漠 視覚障碍者ら250㌔マラソン』、『スナバにスタバ誕生 鳥取・前日から1000人行列』(23日付、毎日夕刊)
☆『浅間山で火山性地震増加 4年ぶりに一日50回以上』『大涌谷15㌢隆起 2週間で』『西之島沖変色注意呼び掛け=陸地面積が2カ月前の観測から12㌶拡大し258㌶に。東京ドームの55倍に当たるという』、『心ふわりクラゲ店 福井で元水族館同僚 仕入れ先は近くの海』、『トヨタ 風力で水素製造 本年度中横浜で実証事業 豊田通商は北海道で』、『特急あわや正面衝突 JR長崎線 93㍍手前で緊急停止』、『「ドローン15歳に25万円」 警視庁聴取 20代男性が支援か』、『不明女性の金詐取容疑 宇都宮 遺体「埋めた」男女』『名駅南女性刺される 殺人未遂容疑で男逮捕』(23日付、中日朝刊)
☆『アジア投資銀 資本金倍増12兆円 3割出資の中国に拒否権』、『名大、組み換え植物漏出 実験の土捨てた後繁殖』、『〈追跡2015〉名古屋市内のホームレス 高齢化と長期化と 人数は激減ピーク時の7分の1 寄り添う支援団体』『多くに精神疾患知的障害の疑い 社会復帰の障壁に』、『■皇后さまが蚕の繭作り促す作業』(23日付、毎日朝刊)

五月二十二日
 金曜日。きょうは社交ダンスとか、横笛レッスンなど比較的、リキ(力)というか。パワーのいる予定がないだけに、開放された気持ちで朝を迎えた。とはいえ「こうした時にこそ、執筆中の小説を少しでも先に進めなければ」と時間に追われる1日となった。
 でも、本欄【生きてゆく人間花たち】は読者が多いので「熱砂」の顔の一つとしておろそかには出来ない。私が自らに課したノルマでもあるだけに、そこは臨機応変、書ける範囲内で大切にと思う。要は書き続けることこそ、自らの文章道を向上させる、との信念を実践しているだけのことだ。だから日によって書き込むこともあれば、サラリと流すこともある。

 かつて新聞記者の現役時代は「海女 その世界」(伊勢志摩)「追う追われる ―黒い主役を追って」(岐阜)「空港昨今」(社会部小牧)「能登の方言」「支局長日記」(能登)「てんびん棒担いで」(大津)「カラスの子」(一宮)などいやはや、よくぞ自ら手がけた連載記事を日々書き続けたものだと思う。なかでも七尾支局長時代には「支局長日記」を確か3年ほど連日、1日も休まず書き続けた。「能登の方言」もしかり、である。
 書き続けるという、この姿勢は新聞社を退職し〝一匹文士〟として新たな道を歩き始めた今とて、いささかも揺るぎはしない。私は好きな文を書くためにこの世に生まれてきた。だから、ライバルはただひとり、自身のなかにある。なんだか脇道へ外れてしまった。こんなわけで今日も1日、用事で外出したり、読む以外は1日じゅう書いている。
 【深夜から未明にかけ】こんなこともあって、「熱砂」同人から届いた詩【風よ】は、つい先ほどまでかけ、やっと見つけた時間のなかで編集作業を進め、たった今、公開。ぜひ読んでください。
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 午後10時28分、鹿児島県奄美地方で震度5弱の地震。マグニチュード5・1と推定され、幸い津波はなかった。
 プロ野球セ・リーグのDeNAが横浜スタジアムで阪神に6―5で勝ち本拠地で11連勝と球団新記録。「野球はスゴイね! ナイスディー」とは中畑監督。
 この日昼過ぎ、佐賀県のJR長崎線備前竜王駅で下り特急かもめ19号(博多発長崎行き)が本線から待避線に進入、停車していた上り特急かもめ20号(長崎発博多行き)の93㍍手前で急ブレーキで間一髪止まり、正面衝突を避けるというアクシデントが発生。双方の乗客合わせて230人にケガはなかった。
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【きょうの一文・ことば】
 「世界のどこで生まれるかなんて。運でしかないよ」「六本木で一番いいのは、夜ではなく朝。人がまじりあうのです」「差別のない自由な国、ニッポン、大好きです」=22日夜NHK総合『ドキュメント72時間六本木・外国人たちの交差点! 脂滴る肉料理小さな店は世界の縮図』から。外国人たちの声

【新聞テレビから】
☆『〈郷土の偉人を供養〉松江開府の祖堀尾吉晴 武将堀尾金助とその母』『松江城国宝へ』(22日付、尾北ホームニュース1面)
☆『【岐路に立つ〈在日〉文学】あらたな蘇りを期待 磯貝治良』、『原発の「核のごみ」 最終処分地「国提示」に 方針転換を閣議決定』、『バルミラで17人殺害 「イスラム国」政府側兵士や市民』、『御嶽山入山規制一部来月解除へ 下呂市が現地調査』、『ナッツ事件で猶予判決 韓国高裁 一審破棄「心から反省」』、『〈中部発〉ニンジャ 世界が注目 伊賀と名張誘客に力』(22日付、中日夕刊)
☆『2500万匹の船出 シロザケ放流 北海道・標茶』『夕張メロン 1箱150万円 札幌で初売り』、『賢治の精神国境超えて ネパールの姉妹校=カトマンズの私立小学校「ケンジインターナショナルスクール」=へ 岩手の小学校募金活動』、『危険運転致死罪を適用 東大阪2人死亡事故 大阪地検が起訴 てんかん認識』『絶えぬ事故 進む厳罰化』(22日付、毎日夕刊)
☆『バラの祭典3万株競演 可児・花フェスタ公園』、『邦人人質事件検証報告 首相慎重発言求める意見 対応「問題なし」』、『「被爆地訪問」復活せず NPТ核軍縮の最終文書案』、『一部の避難解除目標明記 自民復興本部「17年3月まで」』、『電子たばこ発がん性物質 厚労省研究班検出 国内流通の4銘柄』(22日付、中日朝刊)
☆『精神的賠償18年3月まで 自民復興提言 避難指示区域 困難区域除き』『〈自民復興提言〉「除染進むのか」 福島避難者帰還不安の声』、『大統領来日へ尽力 首相 露下院議長と会談』、『川崎中1殺害3少年起訴 裁判員裁判で審理へ』『子どものサイン読めず 生徒指導教諭』、『〈訃報〉2007年、すぎもとまさとさんの「吾亦紅(われもこう)」で日本レコード大賞作詞賞のちあき哲也さん 66歳=10日。胆管がんのため死去。ほかに庄野真代さんの「飛んでイスタンブール」なども手掛けた』(22日付、毎日朝刊)

五月二十一日
 五月ならでは。吹く〈かぜ〉が気持ちいい。
 かといって、すこし強い。もう少しやわらかならもっとよいのに、とも思う。中日新聞朝刊連載漫画〈おーい栗之助 森栗丸〉によれば、きょうは【小満(しょうまん)】。〈万物の成長する気が天地に満ち始める頃/鳥のさえずり/風にそよぐ若葉/光受けて輝く/こもれびゆれてたわむれる犬/いのちきらめく〉そんな時節だ。栗之助は、なかなか感覚がいい。

 あさ。不燃物のゴミ収集日なので妻と空き缶やら雑紙(段ボール箱の切れ端など)ペットボトル、スプレー缶、不用になったカーペットなどを指定場所に運ぶ。午前中は社交ダンスのレッスン。ルンバ、チャチャチャ、ワルツ…。ラテンであれモダンにせよ、文士や新聞記者の世界と同じだ。【目と耳、足がいかに大切か】を思い知る。大津の知人女性から電話が入り話し合う。「出来るだけ早い時期に、滋賀の文学仲間たちにも声をかけて会いましょう」ということに。
 午後は、長女猫を傍らにずっと書き続ける。
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「これほどまでに完成されたノンフィクションがあるだろうか。藤井がふるさとで2年連続のアーチを描き、試合を決めた。昨年は8月にサヨナラ弾だったが、今年は自らの34歳の誕生日に逆転弾。主役となった背番号4は、何度も何度も拳を握り締めながらダイヤモンドを1周する。これ以上ないドラマの主役を演じきった。」とは、昨夜の広島戦を報じた本日付中日スポーツ。
 小型無人機ドローンの予告少年(15歳、横浜在住、無職)が東京・浅草の三社祭の運営を妨げたとして警視庁に逮捕されたが、この少年、9日に長野市の善光寺境内に落下したドローンも飛ばしていた。ほかにも京都の東本願寺や姫路城でも飛ばし、東京・国会議事堂近くでも飛ばそうとするなどしていた。それにしても、この執念と才能、たたものではない。早く更生し社会に役立ってほしい。
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【きょうの一文・ことば】
「本土で覚悟を決めて米軍を受け入れ、立派な日米同盟をつくってほしい」「日本国民全体で日本の安全保障を守る気概もないのに、(沖縄にだけ負担を)押しつけて積極的平和主義だといっても他国は日本の覚悟を感じない」「地上戦で十万人も亡くなり、あんなに本土に尽くしてきた沖縄に(新たな負担も)あんたらで考えなさいという姿勢なのか。何で沖縄だけ上から目線で言われるのか」=21日付中日朝刊『「本土で米軍受け入れを」沖縄知事』の記事のなかから。20日、東京都内であった日本記者クラブと日本外国特派員協会での記者会見の席上、翁長さんの重い発言
 東京湾に〝辺野古〟に代わる基地をもってきたらいいのよ。沖縄ばかりを苦しめてる。翁長さんの言うとおりだよ=辺野古移設問題を報じるテレビを前に相棒

【新聞テレビから】
☆『34歳バースデー祝う!! 藤井逆転打 7回3ラン(豊橋球場で11対6でドラゴンズが広島に勝つ)絶叫お立ち台「豊橋大好き」』(21日付中日スポーツ1面)
☆『初夏の色満ちる 白鳥庭園(名古屋市熱田区)ホタルブクロ』、『荒れる? 楽しみ名古屋場所 前売りチケット発売』、『日本のイルカ対応歓迎 世界協会 資格回復近く決定』、『ドローン予告少年逮捕 三社祭妨害容疑 善光寺と同一人物』、『武生と福井信金合併へ 預金量7740億円』、『桜島噴煙4300㍍ 過去6番目の高さ』『7月以降に御嶽再捜索 先遣隊、火山ガスなど調査』、『「イスラム国」パルミラ掌握 シリア中部 世界遺産破壊の恐れ』、『ビンラディン書簡米攻撃固執の記述 (米国家情報長官室が)文書103点を公開』、『竜安寺の石庭生みの親? 禅僧の肖像画いずこへ 美濃国出身鉄船宗煕』(21日付、中日夕刊)
☆『尾瀬にも春 山開き』、『原発議論深まらず 青森知事選 容認、反対派が出馬』、『司法試験合格目標1500人 政府案、3000人から半減』、『日露フォーラム開幕 下院議長「協力関係強化」』『露大統領訪日に米「反対しない」』、『ファン感涙のお宝車両展示 来春オープン 京都鉄博』(21日付、毎日夕刊)
☆『名古屋で30.1度 ことし初の真夏日』、『「本土で米軍受け入れを」沖縄知事』『首相「戦闘目的の派遣ない」 安保法制めぐり党首討論』『岡田氏「リスク議論を」』『〈核心〉党首討論安保などで激突 断定調かわす首相』『「ポツダム宣言よく読んでいない」首相、志位氏の質問に答弁』、『伊方「適合」課題は山積』『〈解説〉再稼働ドミノ現実味』『事故発生時 陸の孤島 避難困難』『福島2号機ベント失敗濃厚 格納容器大破あり得た』、『お巡りさん いざ出陣 田原のけんか凧「市民と絆 強めたい」』、『パラグライダー墜落死 志摩市沖 79歳男性、空撮熱心に』(21日付、中日朝刊)
☆『追い込み漁イルカ入手断念 日本の協会 国際組織残留へ』、『時価総額一時591兆円 東証1部 バブル期超え』、『「生活費に使った」 年金不正受給 容疑認める供述 恵那』(21日付、毎日朝刊)

五月二十日
 東京・日本文藝家協会会議室での【脱原発をめざす文学者の会】の拡大幹事会、顔を出したかったが。きょうのところは、執筆その他に追われていることもあり、遠慮した。新幹線で行けば、東京なぞアッというまに着いてしまうのだが。やはり、名古屋と東京には目に見えない距離感がある。

 鹿児島県奄美地方に続いて沖縄も梅雨入り。つゆの前ぶれか、ここ尾張地方でも深夜遅く風まじりの雨のなか、次女猫シロちゃんが大嫌いな雷の閃光、ゴロゴロ音が室内にまで鳴り響いた。いつもだと、逃げてどこかに隠れてしまうシロちゃんも、今夜のところは、それほどでもなかった。

 きのう名古屋市熱田区の想念寺本堂であった高校生によるネパール大地震の支援奉仕と義援金活動が中日新聞の名古屋市民版で報道された。ここにその記事を掲載して紹介させていただく。この支援活動は現在、日本に滞在中であるニルマニ・ラル・シュレスタさんと裕子さん夫妻の協力があればこそ実現する。このことを関係者には肝に銘じてほしい。

 支援奉仕活動が報道された20日付中日新聞名古屋市民版
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        ☆        ☆
 きょうの党首討論。安保法制案審議に関して維新の会の松野新代表は「国会をまたぐ覚悟で国会審議に重きを置いてほしい。さまざまな問題点が国民に伝わり、国民が覚悟できる時間を作っていただきたい」と求めたが、とてもいい発言だった。松野新代表の出現で、もしかしたら、国民の幸せを最優先とした、この国の舵取りがこの先うまくいくかも知れない。あの、独断先行に終始した橋下なる人物とは雲泥の差だ。野党党首としては良識ある政治家の出現といっていい。
 安倍首相が戦後の歴代首相のなかでは祖父岸信介元首相を越え、通算在任期間が1242日と6番目に。これに対して「重要なのは在任期間ではなく、何を成し遂げたかだ」と安倍さん。こうしたなか、沖縄の翁長雄志知事は都内で開かれた外国特派員協会の講演会の席で「近く訪米するが、辺野古には絶対、基地を造らせないことを米側に伝えてきたい。沖縄は今日まで自ら基地を提供したことは一度もない。平和の緩衝地帯として貢献したい」とその決意を語った。
        ×        ×
 自民党総務会長の二階俊博衆院議員=和歌山3区=が、今月下旬に3000人を超える交流団と中国を訪れることについて「日中の友好関係を真に願う。交流団は何よりもメッセージになる」と日中関係修復に向けての意気込みを語った。日中観光文化交流と銘打ったツアーは、22日から主に5日間の日程で北京や大連などを訪れる。交流団には、東京芸術大学の絹谷幸二名誉教授や日本経済団体連合会の御手洗冨士夫名誉会長、ほかに全国から知事や副知事計10人が、和歌山県からは300人近くが参加予定という。
 秋篠宮ご夫妻の次女佳子さま(20)に危害を加えることをほのめかす書き込みが、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」にあったことがきょう、発覚。警視庁が脅迫や威力業務妨害などに当たるとして、書き込みを行った人物の特定などを進めている。
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【きょうの一文・ことば】
「あなたの寫眞を出して見ました。じっと見てゐると涙が出てくる」。
=20日付中日朝刊『〈戦後70年〉 戦地にて 君の寫眞に涙した』『恋しい妻へ60通 津の長女が1冊に』の記事のなかから。第2次大戦中に陸軍軍医として従軍した豊田長政さんが、妻のエミ子さんに宛てた手紙
 生きることと苦しむことと書くことが三位一体であった彼は、小説を生きたのであって、たんに私小説を書いたのではない。=20日付中日夕刊『〈大波小波〉「私小説作家(車谷長吉)」の死』から。

【新聞テレビから】
☆『感謝の心伝える季節 中元商戦スタート 名古屋三越出陣式』、『「沖縄を平和の緩衝地に」 翁長知事 辺野古工事中止を要求』、『タカタ全米リコール同意 欠陥認める 3400万台最大規模』、『伊方原発新基準適合 規制委了承 川内、高浜に続き』『ベント=放射線物質を含んだ蒸気を放出する作業=失敗強まる 福島第一 2号機、東電調査で』、『あめ細工夢の風味 36歳女性 伝統芸に熱中 長野・南箕輪』、『JSТ(科学技術振興機構)センター長 野依氏の就任発表』(20日付、中日夕刊)
☆『GDP(国内総生産)年2・4%増 設備投資プラス 1~3月』、『産業界はドローンに期待 買い物、測量、警備に活用 幕張で展示会』『「事件」で規制加速』、『復興願う東海のネパール人「古里 見捨てない」 監督映画でチャリティー 同朋大留学生』『従業員と義援金募り送金 在住ネパール人協会』、『ドイツ鉄道大規模スト 労働法改正に抵抗か 主要路線運休 利用客の不満頂点』(20日付、毎日夕刊)
☆『友好の原点思い出して 「ピンポン外交」碑除幕 愛知県体育館』『ネパール支援へ義援金 高校生らのグループ贈る(名古屋市民版)』、『天井吹き付け材崩落 大治 小学校体育館、けが人なし』、『「キタムラ」窃盗容疑逮捕 三重連続事件で愛知の男』、『〈通風筒〉◇…千三百年以上の歴史がある長良川鵜飼を楽しみながら永遠の愛を誓う「鵜飼いウエディング゛」が十九日、岐阜市の長良川であり、鵜匠にも祝福された新郎新婦が新たな一歩を踏み出した』(20日付、中日朝刊)
☆『淡路島で銅鐸7個 「入れ子」状3組鳴り物に使用か』、『存在感増す訪日客 好決算続出 腕時計60万円台人気/臨時賞与総額3億円』、『維新代表に松野氏 柿沢氏を幹事長起用』、『川崎・簡易宿泊所火災現場の周辺』『吹き抜け構造他施設も 建築基準法違反か』(20日付、毎日朝刊)

五月十九日
 ネパールに愛の手を。支援物資をネパールに送る名古屋インターアクトクラブの高校生ボランティアら。右端の二人がニルマニ・ラル・シュレスタさんと裕子さん夫妻=名古屋市熱田区の想念寺本堂で
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 鹿児島県の奄美地方が全国初の梅雨入り。昨年より2週間遅い。維新の党は、きょう開いた両院議員総会で幹事長だった松野頼久氏(54歳)を全会一致で新しい代表に選んだ。「なんでも反対の野党をつくるつもりはない。必ず国民から強い野党が必要だと言う声があがってくる時期があるはずなので、しっかり結集できるようそなえたい」とは松野新代表の第一声。
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 助けよう、ネパールの友だちを――と高校生らでつくるボランティアグループ「名古屋インターアクトクラブ」の有志メンバーが、ネパール大地震の被災地に支援物質と義捐金を贈る支援奉仕活動を名古屋市熱田区の想念寺本堂で行った。
 物資や衣類、義援金を、実際に現地に住む人の手を介して直接、被災地の人々に届け、1日も早い復興に役立て、より実のある支援に生かしてもらうのが目的。この日はボランティアを代表し会長の村瀬美有さん(高3)副会長鈴木望さん(同)、感じの足立芙未香さん、渡辺玄さん(高1)の4人が奉仕に一役、本堂の祭壇前で全員で黙とうした後、村瀬さんから贈呈目録が読み上げられ、約20人の会員仲間が事前に声かけあって集めた品々がカトマンズ在住で私の友人でもあるネパール人男性=ニルマニ・ラル・シュレスタさん(47歳)=と日本人女性=稲沢市出身の長谷川裕子さん=夫妻に託された。

 義捐金をニルマニさんに手渡す村瀬さんと集まった支援物資の数々
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 集まった支援物資はTシャツや上下のジャージー、運動靴、ポカリセット(粉末)、タオルなど、被災地ですぐに役立つものばかり。この日はほかに義捐金21万円も一緒に手渡されたが、「帰国したら、さっそくカトマンズでテントを購入して組み立てたり、食料を買って届けるなど家を失った人々に役立てたい」とニルマニ夫妻。立ち会ったインターアクトクラブ担当教諭の鈴木一弘さんと常日ごろから、インターアクト活動を支援する渡辺観永住職(名古屋大須ロータリークラブ会員)らは「高校生のこうした自発的活動がニルマニさん夫妻のお力添えで生きた救援物資として目に見える形で使われることになった。本当に助かります」と話していた。
 この日は贈呈式のあとニルマニさんから、大震災発生後、数日間にわたって自ら救出活動に携わった時の模様や現在のネパールの状況などがビデオを流しながら説明され皆、真剣な表情で聴き入る姿が目立った。
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「フロントはネクタイのイメージ。でも、それを取ったら監督」とは米大リーグのダイヤモンドバックス戦を前に、ゼネラルマネジャーから新監督に就任したダン・ジェニングズ氏に、自宅から持参したチームのロゴ入りネクタイをかけたイチロー選手。爆笑をかったがイチローならでは、の心遣いが感動を呼んだ。この日のイチローは2安打、大リーグ15年目で通算2873安打として野球の神様ベーブ・ルースに並んだ。
 戦後70年を過去の植民地支配や侵略の過ちを清算する機会に、と欧米の日本研究者187人が求めた安倍政権への声明。賛同者はさらに増え、そのご世界で457人が署名したという。欧米各地で安倍政権の歴史認識に対する批判と不安が高まっているなか、首相が8月に表明する戦後70年談話を念頭においた欧米から日本への進言では、との声も。
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【きょうの一文・ことば】
「信頼関係を深め、いろんな場面で野党第1党、第2党として協力していきたい」=維新の党の松野新代表誕生を受け。岡田克也民主党代表のコメント

【新聞テレビから】
☆『イチロー、ルースに並ぶ 大リーグ通算2873安打=ホームラン打者として活躍したベーブ・ルースが持つ歴代42位に並んだ』、『大卒就職率96・7% 今春 リーマン前に次ぐ水準』、『熱中症で2人死亡 11~17日救急搬送 全国で480人』、『名駅暴走懲役15年求刑 検察側「強固な殺意あった』、『1枚目は母の遺影 福井のカメラマン 転職押したひと言』、『根伸ばす 女児ヒントに生育向上 東山動物園 ユーカリ栽培目からウロコ』(19日付、中日夕刊)
☆『「歴史的建造物75%破損」 ネパール元首相特別顧問』、『春のしま模様 北海道・美瑛町』、『被災者ずっと支える 道警辞め福島県警へ 「ウルトラ警察隊」に参加』、『東電設備談合の疑い NEC、富士通など 公取委5社立ち入り』、『オスプレイ 飛行停止「予定ない」 米国防総省事故原因「不明」』『午後松野代表選出へ 維新 混乱早期収拾図る』、『「母と祖母殺害」高1逮捕 横浜・殺人容疑 自宅台所の包丁使う』(19日付、毎日夕刊)
☆『浅田真央競技復帰へ 「やっぱりスケート欠かせない」 険しい道それでも挑む』、『7割増益見込む 中部企業の16年3月期』、『オスプレイ米で着陸失敗』『事故率低くみせかけ』『米軍「原因は調査中」』、『【銀幕に郷土愛】自作映画ネパールを救え 出身の留学生監督 中村区でチャリティー上映会』『園子温監督が東三河でロケ「期待しりん」』(19日付、中日朝刊)
☆『開閉式屋根→五輪後 客席→一部仮設 競技場建設費高騰で 新国立計画見直し〈解説〉ずさん見積もり露呈』、『高1男子 母と祖母殺害容疑「生活態度注意され」横浜で逮捕』『「真面目」「かっとしやすい」』、『合わせる顔ない被告質問に返答 名駅暴走公判』、『三島、終戦の心境一気に 山梨「岬にての物語」草稿初公開』『車谷長吉さん死去 私小説作家 直木賞や三島賞 69歳』、『慰安婦テーマの映画製作、公開へ 中国・陽泉市』、『大阪都構想否決 維新東海議員に動揺 「橋下氏引退」損失大きく』(19日付、毎日朝刊)

五月十八日
「新基地はつくらせない。屈しないぞ~!」の声が沖縄の空高くに響き渡った。
 米軍普天間基地の名護市辺野古への移設に反対する大規模な県民集会が那覇市内の野球場で開かれた。翁長雄志知事を支える県議会与党会派や市民団体の呼びかけにこの日は実に3万5千人の県民が出席。【屈しないぞ】のプラカードを手に移設断念を求める決議をした。
 この席で翁長さんは「沖縄県の民意を伝えたにかかわらず、安倍総理は日米首脳会談の共同会見で『普天間基地の危険性を辺野古への移設で1日も早く除去する』と発言し、強い憤りを感じている」と、政府の姿勢を厳しく批判。そのうえで「新辺野古基地の建設を阻止することが、普天間基地問題を解決する唯一の政策だ」と決意表明。これを聴きながら私は「〝沖縄の心〟を大切にすることの重要さ」を思った。集会にはアメリカの著名な映画監督、オリバー・ストーン氏から激励のメッセージも寄せられた、という。
        ★        ★
 フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが現役復帰宣言をし、橋下徹大阪市長が政治家引退を表明した。世の流れだが、真央ちゃんの復帰話の方が格段に身近だ。真央ちゃん、よくぞ。伊藤みどりさんの後押しもあったといわれるが、名古屋の女性はやはり強い。大阪の誰かみたいに言いっぱなし、やりっぱなし。あとは自己満足だけを枯れ野に残す無責任極まる男とは雲泥の差である。
「この先のことは自分にも分からないし、誰にもわからない。こうして私の気持ちを記者会見とラジオで伝えることができ、これも時の流れかと思います」という真央ちゃん。〈時の流れに身をまかせ〉という歌ごころを実践しようとする真央ちゃん。隠れたファンの一人として、心よりエールを送りたい。これから当然、喜びも悲しみもあるだろうが、前を向いてあるき続けてほしい。
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「革命がやりたければ、今の日本は材料がてんこ盛りである。福島、沖縄、歴史修正主義及び改憲の動きと、闘いはいくらでもある。レミゼで泣くだけならお先は真っ暗だ。(ジャン)」とは、本日付中日夕刊〈大波小波〉の『「レミゼ」の中の革命』である。全くもって同感だ。
 米海兵隊の垂直離着陸輸送機のオスプレイ(MV22)がハワイ州オアフ島の空軍基地で訓練中に着陸に失敗して炎上、搭乗していた隊員1人が死亡、21人が病院に運ばれた。MV22は、沖縄に配備されているオスプレイと同型機だけに、沖縄での不安と動揺が高まっている。
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【きょうの一文・ことば】
「1年間休養してきましたが、しぜんと試合が恋しくなり試合でよい演技ができたときの達成感が忘れられません。やはり自分にスケートは欠かせません。100%復帰するつもりでやっています」=18日東京都内であったフィギュアスケートメダリスト浅田真央さんの復帰記者会見で。真央ちゃんの決意表明
「個人の人気を頼りに、権力強化に利用される危険性をはらんでいる」「大阪市廃止は全国的な関心は必ずしも高くないが、国民投票の格好の実験となった。安倍、橋下両氏ともに悲願である改憲に向け、住民にこうした投票に慣れさせるという意味もあったのではないか」=18日付中日朝刊『〈核心〉人気投票危うい側面 大阪都構想PR合戦、改憲の「実験 ■異例の運動■「予行演習」■ナポレオン』の記事のなかから。今回の住民投票について。関西大法学部の高作正博教授(憲法学)のことば

【新聞テレビから】
☆『真央ちゃん競技復帰へ HPで表明「試合の喜び恋しい」』『〈HPコメント抜粋〉「できるとこまで挑戦」』、『オスプレイ着陸失敗炎上 ハワイ訓練中1人死亡21人搬送 沖縄と同型MV22』、『待機児童2年連続ゼロ 名古屋市 保育所増設が奏功』、『イラク要衝を制圧 「イスラム国」声明』、『G・ハリスンのギター、エルビスのバス「お宝」続々競売』、『透明感ある歌声で魅了 「めいとうジャズ」に栗田麻利子』(18日付、中日夕刊)
☆『100人が立ち入り 箱根山・大涌谷』、『橋下市長が引退表明 大阪都構想否決 維新・江田氏代表辞意』、『IS、ラマディ全域制圧 イラク政府 シーア派に援軍要請』、『ツバメの飛来早まる 山階鳥類研究所「温暖化の影響」』、『〈米大リーグ〉藤川が戦力外 レンジャーズ』『マーリンズ監督を解任=イチローが所属するマーリンズが、成績不振のためマイク・レドモンド監督(44歳)を解任。球団公式サイトが伝えた』(18日付、毎日夕刊)
☆『1万1446人疾走 ぎふ清流マラソン』『「Qちゃんにお礼言えた」 次女が脳性まひ 6年前激励のサイン』、『オムライス日本一だがね 名古屋の「ことこと屋」』、『名大生、高校時に放火か「焼死体に興味あった」』、『母、昨年から介護の仕事 一宮の5人死亡 長男もCO中毒』、『大阪都構想否決 橋下氏引退を表明 住民投票、1万票の僅差 維新江田氏が代表辞意』『〈解説〉政治手法の限界を露呈(大阪報道部・相坂穣)』『「中京都」は進まず 大村氏と河村氏 具体像食い違い』(18日付、中日朝刊)
☆『辺野古反対を決議 沖縄県民大会に3・5万人』『「空と海県民のもの」 移設反対大海 沖縄怒りの声相次ぐ』、『当たり馬券2070万円 G1史上最高』『薫風切って疾走 いなべ草競馬』、『簡易宿泊所全焼5人死亡 川崎・2棟 19人重軽傷』、『名大生再逮捕
 風邪薬自ら大量服用 高校時代「効き目試した」』(18日付、毎日朝刊)

五月十七日
 大阪都構想の敗北を速報で告げるアナウンサーと、勝利会見にのぞむ自民党大阪府連、政界からの引退を表明する橋下大阪市長=17日夜。NHKの画面から
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 午後10時半すぎ。NHKのアナウンサーが叫ぶようにリポートしている。
「ただいま入った情報によりますと、大阪都構想の賛否を問う住民投票は『反対』が『賛成』を上回り多数となることが確実になりました。これによって今の大阪市がそのまま存続することになりました」と。予想通りとはいえ、どちらが勝っても不思議でない激戦だっただけに、決着にはなぜか安堵した。投票率は66・83%だった。
 デ、11時過ぎの敗北記者会見で都構想を仕掛けた橋下徹市長曰く「私は約束どおり、12月の任期を終えたあと、政治家をやめます。たたきつぶそうとしてたたきつぶされたのですから、負けは負けです。多くの税金を使い、なおこれだけ注目され納税者の皆さまには悪いですが〝政治家冥利〟に尽きます」とも。私は画面を見ながら、今度の投票につかわれた巨額のお金がそっくり東日本大震災と原発事故の被災者に役立てられていたなら。どんなに多くが助けられたことか、と思うと同時にむなしさを感じたのである。
 名古屋の河村さん(市長)だったら、こんなトロイ(愚かな)こと、「尾張の国を二分するだなんて。やるはずがにゃあ、よ」と言うにきまっとる(名古屋にもナンダカ訳の分からん〝中京都構想〟とかいうのがあるにはあったが、どこかに吹き飛んでしまい、今は消えとりゃあすが)。いやいや「大阪だからこそ出来たんだよ。こんな保守的なとこでは出来っこない。それより名古屋城を木造で再建するかどうか、の住民投票を早くしなきゃあ」とは大阪ファンの妻の箴言。カワムラさんは、政治家の〝だゃあセンパイ〟としていっぺん橋下とかなんとか言うジンに、教えたらなアカンだった。そんな気がするのも確か、だ。

 橋下大阪市長、この人物がしかけた大阪市を廃止して5つの特別区を新設して二重行政の無駄を省いて改善を図ろうとする【大阪都構想】も分からぬではない。でも、それ以前に大阪府と大阪市の意思疎通を図ることに全力投球すべきではなかったのか。大阪市のある女子職員が「この状態では市民と職員の心が離れていくばかりだ」と嘆いていたが、その通りだ。最後は橋下市長の独裁にも似た個人プレーが自ら墓穴を掘る形になった。これはこれで自業自得というものだ。
 というわけで、11時15分過ぎからの記者会見。ここでは「負けたのに、命とられないだなんて、日本は本当にすばらしいと思う。絶対に民主主義は守ってほしい」などと頓珍漢なことを話していたが、私に言わせれば「政治家たるもの、何より先に人々の生活を守ることを第一に考えなければいけない」のに。ここ五年ほどの間のメディアを武器にしての都構想がらみの独裁といってもいい独断先行は決してほめられはしない、常日頃からもっと地に足をつけた政治をできないものか、と危惧していただけに、最終章は「やっぱり」ということで幕を閉じ、ほっとした。「でも、いろんな面で一石投じたことだけは確かよね」とは大阪派の妻の弁だ。なかなか冷静な発言ではある。
        ☆        ☆
 日曜日。午前中、執筆の合間に私あてに届いた受診メールへの返信やら、フェイスブックでの近況お知らせの確認、新聞各紙のチェックなどに追われ、午後は妻の指示に従って、名鉄江南駅近くの種苗店に寄ったあと和田の野菜畑へ。ピーマンと茄子の苗を植え崩れた畝の補修や草引きをしたがナンダカ二人とも、もはや立派な農夫と農婦、「種を蒔く人」でゴッホの世界の一員に加わった気がした。

 整然と植えられたピーマンの苗(左列手前、向こう側はジャガイモ)と茄子の苗(右列手前、その向こうに大半収穫済みのタマネギ)
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 土をいじりながら「こんなことなら、高校は農業科、大学は農学部に入り、しっかり勉強しておけばよかった」とつくづく思った次第。理屈なしに農業が人間生活にとって、いかに大切なものであるか、を今ごろになって思い知らされている。妻は病身ながら、私だけでは不安と思ってか。いつも、知らない間にアレコレと、やってくれるので大いに感謝し、かつ甘えている。

 ここにきょうの百姓日記を記録に留めたい。以下の通りである。
【〝ごんた〟と〝マイ〟の農業奮戦記】
 幸い、天気がいいので舞と和田二夕子の畑へ。ピーマンの苗5本と茄子2本を畝に植え、水と肥料を与える(もっぱら、植える方は彼女がアレヨアレヨという間に1人でやってしまい、私は専ら草引きと形が崩れた畝の改修などに当たった、だけだ。妻曰く「こんなに暑いさなか、それも真っ昼間から畑仕事をやっている人なんて私たちだけじゃないかしら。他人が見たら笑ってしまうわヨ」と)。
 ついでに先に植えたジャガイモの苗木がだいぶ育ってきていたので、種苗店に教えられた通り3本を1本に間引きしておいた。その方が、ジャガイモは大きく育つらしい。ピーマンは病気にかかりにくい肉厚な強い種類の方がいい、との助言でそちらを購入し植えた。すぐ育ってしまうので始終畑に行かねばならない、と舞が敬遠しようとした茄子の方は、これまたお聞きし「長ナスならば、たまに見て回ればいい」とのことだったのでこちらの苗を買って植えた。(2015年5月17日記)
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 京は嵐山で平安時代の船遊びを再現した「三船祭」が2年ぶりに復活。新緑を背景に七隻の船が渡月橋上流をゆるやかに進み、船上では平安の装束をまとった男女が舞楽を奉納した。川崎市で生活保護を受ける中高年が泊まる簡易宿泊所から出火、隣接する宿泊所にも延焼し木造二階建てを全焼。焼け跡から4人の遺体が見つかったほか、宿泊していた男性や近所の女性ら19人が重軽傷を負った。
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【きょうの一文・ことば】
 日常愛とは、生活様式への愛着です。/戦争や災害の後、人は失われた日常に気づきます。/平和とは、日常を取り戻すことです。=17日付毎日朝刊『長田弘さん死の前日、最後の言葉』の記事のなかから。胆管がんで亡くなる前日の今月2日、最後のインタビューに応じ長田さんはこう、述べたという。享年75歳

【新聞テレビテレビから】
☆『〈見開きニュース〉原発コスト大解剖「点検 電力政策」』『原発新基準で2兆3700億円 追加安全対策 13年から4割増』、『「イスラム国」幹部=アブ・サヤフ容疑者=殺害 米部隊 シリアで初地上作戦』、『エジプト モルシ元大統領の「死刑妥当」を決定』、『〈大相撲夏場所〉遠藤初白星 勝因「気持ち」 動き日々向上』、『清流マラソンきょう号砲』『★花フェスタぎふ開幕』、『★(両陛下)特別支援校の生徒と交流』、『トヨタ流で医療事故防げ 名大連携し専門医育成へ 品質管理の知見応用』、『七夕展示へ書道励む 一宮・母子5人死亡 前日も教室へ』(17日付、中日朝刊)
☆『三社祭威勢よく 浅草』、『福島の母 我慢疲れ』『放射線回避はあきらめ 国の対応には依然不満』『川内再稼働反対 福岡市までデモ 鹿児島・27日到着』、『M8・6級 過去7000年で6回 三重の池津波堆積物調査 名古屋大と高知大』、『岩礁埋め立て 米中外相 主張は平行線 ケリー氏「緊張緩和へ行動を」』、『Sストーリ 仕事の道筋迷いなく―宮城谷文学25年』、『本土復帰の日正解1割 沖縄の高校生2340人調査』、『富士山クリーンツアーに40人参加』(17日付、毎日夕刊)

五月十六日
 各務原での社交ダンスレッスンを思い切ってやめ、執筆にただ専念した。書きながらいろんなことを思う。私たちは無限の広がりの宇宙の、それもケシ粒にも満たない【瞬き】のなかで誰もが一生懸命に生きているのだ、と。それなのに、なぜ人間同士は、いがみあい、憎しみ合い戦争なぞという殺し合いをするのだろうか。これは人間の宿命、神の掟なのか、と。そんなことまでふと、思ってしまう。
 デスクの傍らでは長女猫のこすも・ここが、私の方に向かって座ったまま。時折不安そうに私の方を見上げるが、その目力の強さには圧倒される。「アタイたちは、恋やけんかはするが戦争なんてしないよ。なぜ戦争なんてことをするの。ニンゲンは愚かだね」と言っているようだ。このところは夜明けが早く、朝、ここと次女猫シロちゃんが私たちを起こしに寝室に入ってくるころにはスッカリ明るくなっている。

 一宮の母と子の家族5人死は、やはり練炭をつかった一酸化炭素中毒による一家心中だった。何があったのか。死ななくてもよいものを。相談相手さえいなかったのか。高1長女、小6次女、小5三女、小4長男のあどけなき死が悼まれる。合掌――こうした事故が起きるたびに思い出すのは能登在任時にロープでからだを結び合って関の鼻の〝ヤセの断崖絶壁〟から飛び降りて家族もろとも亡くなった一家6人心中である。あのときは確か、交通事故を苦にしての悲劇だった。

 夜。スターキャット・ケーブルネットワーク株式会社の男性スタッフが定期点検でわが家に。あれやこれやと妻が対応、一部正常に作動しなくなっていたリモコンを新しく送っていただくことになった。
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 ドラえもんアニメ映画の声優である大山のぶ代さんが2年ほど前から認知症だ、と夫が勇気ある発表。「俺はいつでもおまえのそばにいるよ、ってことをもっと認識させたい」と彼。のぶ代さんの頭からはドラえもんの記憶も薄れているかも知れないという。元宝塚星組トップスター柚希礼音さんのサヨナラ公演が東京宝塚劇場で無事終了。感動を与え喝采をあびた。
 ハンマー投げの室伏広治さん(40歳)が12歳年下の一般女性と結婚。「明るくて穏やか、とても思いやりのある女性」だそうだ。あの真央ちゃん、フィギュアスケートの日本の顔でもある浅田真央さんが現役続行の意思をほのめかした、と日刊スポーツ。真央ちゃんの笑顔を見ているだけで楽しくなってくる。
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【きょうの一文・ことば】
「手探りで調べ始めると、高い教養があって文芸や学問を究めた女たちがまあ次々に出てくること! かつては学者も男ばかりだから、注目も発見もされなかったのかしらね」「一万二千人なんて、ほんの氷山の一角。もっと多くの人に調べてほしい。今回出した事典で、自分の郷土にはこんな江戸の女性がいたのかと、興味を持つきっかけにしてもらえたら」=16日付中日夕刊『〈土曜訪問〉歩いて発掘異色の事典 柴桂子さん(近世史研究家) 江戸の女に自分重ね』の記事の中から。柴さんのことば
「基地問題には、日本政府が取ってきた沖縄への差別的扱いが投影されている。沖縄県民の静かな叫びを聞いてほしい」=16日付中日夕刊『米国人が聞く沖縄の叫び ドキュメンタリー映画公開へ』の記事のなかで。映画「沖縄 うりずんの雨」の米人監督ジャン・ユンカーマンさん(62歳)のことば。ユンカーマンさんは米・ミルウォーキー生まれ。2005年には日本国憲法をテーマに製作した映画も公開している

【新聞テレビから】
☆『〈ユネスコ登録おしょうばん〉美濃焼世界でグイッと 「和食と共に」売り込み』、『ボストンテロで死刑 チェチェン系被告に米陪審』、『名大生毒物事件被害の少女「親友と思っていた」』、『〈沖縄で〉連日の平和行進 静かな島にして』、『復活トワイライト日の目』、『熱い走り亡き恩師へ 大垣のソフトチーム元選手ら 清流ハーフマラソンで追悼』『★宝くじ売上額438億円減』(16日付、中日夕刊)
☆『甘いバラの香りに包まれて 鶴舞公園』、『新緑の水面に阿弥陀堂 いわき=福島県いわき市の願成寺の国宝「白水阿弥陀堂」でライトアップが行われている』、『〈テニス・イタリア国際〉錦織4強逃す ジョコビッチが第3セット圧倒』、『「大阪都構想」区に手厚い権限 揺れる「本家」東京』『区の役割は変遷』、『住宅から歩道にあふれ 空き缶ごみか資源か 名古屋市、警察の指導・警告空振り』(16日付、毎日夕刊)
☆『毒ぶどう酒9次再審請求 奥西弁護団 8次は取り下げ〈解説〉新証拠で仕切り直し』『闘い抜き元気に 関係者の思い 54年司法の弱さ』、『松江城天守国宝に 文化財答申 5城目、63年ぶり』『尾張生まれの堀尾吉晴築城』、『B・B・キングさん死去 89歳 ブルースの王様』『名大生、2人に毒物投与 殺人未遂容疑で再逮捕』『失明しかけ今も後遺症 高校時 被害の同級生』『宮城県警の捜査遅れる 被害届は2年前』、『心中か一宮で5遺体 母と小学生ら子ども4人「元気で仲いい姉妹」』(16日付、中日朝刊)
☆『外国人女性150人ISへ シリアの女性証言 英少女らを手引き』、『東芝社長が謝罪 不適切会計 役員報酬返上』、『安保関連法案撤回を 憲法学者ら声明「明らかに9条違反』(16日付、毎日朝刊)

平成二十七年五月十五日
 午前零時近く。「きょうの午後、一宮の今伊勢で一家5人が死んでいたのだってよ」と妻。ラジオのニュースで聴いたという。「〝一宮〟も大変だね」とも。一体、何があったのか。
        ★        ★
 沖縄の本土復帰から、丸43年。1932年(昭和7年)には、この日武装した海軍の青年将校らにより、犬養毅首相が銃殺された5・15事件が起きた、その日だ。日本を思う気持ちがどこかで羽目を外す、と思ってもいない事件が起きかねない。一人ひとりが正しい、と思うことが違うので、ややこやしい。
        ★        ★
 歴代政権が憲法で禁じられていると解釈してきた集団的自衛権の行使を可能にする法案の閣議決定により、「専守防衛」の安保政策が戦後70年のいま、転換点を迎えている。
 〈自衛隊「もはや軍隊」 隊員や家族、実戦へ恐怖感〉〈「戦争するな」各地抗議デモ〉〈「対米従属の結果」「永続敗戦論」白井聡さんに聞く 誰の利益守るのか〉〈現場「なぜ行くのか」 安保法案閣議決定 「国民の支持必要」自衛官、政治に懸念〉〈本当に撃てるのか〉〈市民「9条を壊すな」〉〈列島各地で集会〉等など。
 きょうの各新聞の社会面軟派見出しは、どこもこぞって集団的自衛権行使への反対姿勢が目立つ。マスコミの論調が正常に働き、世論も戦争反対姿勢で少し安心はしている。かといって、現実に集団的自衛権の坩堝にはまったら、それこそ泥沼化の一途を突き進むことは誰が判断してもわかる。
 今からでも決して遅くはない。アベなる人物、同じニンゲンとして、ここはいろんな考えを聴き、迷うなら全てなかったことにすればいい。「よくよく考えましたら、若気の至り。やはり現体制が日本の生き残る唯一の道だ、とやっと分かりました。国民のみなさまには大変なご心配をおかけして本当に申し訳ありません。閣議決定までした一連の安保法制案は、全てなかったことにしたい。国民の幸せと平和を守るには、今のままが一番良いということにやっと気が付きました」とでも言ってみたら、と思う。
 それこそ、アベさんには拍手喝采。英雄となるに違いない。この際には、国民からアベなる人物に国民栄誉賞、いや世界栄誉賞でも与えようか。政治家では初めてオバマ米大統領とは違う【本物のノーベル平和賞】が与えられるに違いない。だから、安倍晋三よ、いまこそ勇気ある撤退を。そしたら、あなたは日本国どころか、世界の英雄になり世界各国で多発する殺し合いを減らすことに寄与すること間違いなし、だ。
 吹けばとぶよな将棋の駒。そんな私、伊神権太が本気であなたに忠告しているのだ。あなたの政治に対する熱意を日ごろ高く評価しているからこそ、である。あなたを間違った道に行かせたくないからである。でも、何が正しいかとなると私にも分からない。

 ここに、本日付中日新聞(東京新聞)の社説【専守防衛の原点に返れ 安保法制閣議決定】の1部を掲載しておくので、安倍さんはじめ、国民こぞって、ぜひ読み返してほしい。戦争をしない国を守るためにも。
――戦後七十年の節目を生きる私たちは日本が今、重大な岐路に立っているとの自覚を持ち、平和憲法を守り、専守防衛を貫いてきた先人たちの思いを胸に刻みたい。
 二度と侵略戦争はしない、自国防衛以外には武力の行使や威嚇はしないという戦後日本の原点に返れば、安倍政権が目指すものとは違う、日本の進むべき道がおのずから見えてくるはずだ。
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 東京地検は、先に首相官邸屋上で小型無人飛行機(ドローン)が見つかった事件で、福井県小浜市の無職山本泰雄容疑者(40)を威力業務妨害罪で起訴。「ドローンを使えば注目されると思った。デモ以上テロ未満の方法を選んだ」とは山本容疑者。なんでもござれ、のテロが横行する現代社会にひとつの問題提起をしたことは確かだ。セ・リーグDeNAはマツダスタジアムでの広島戦で逆転につぐ逆転で、6―5で勝ち、優勝した98年以来となる貯金10に到達。
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【きょうの一文・ことば】
「地球の長い営みからみれば、異常気象だの温暖化だの火山噴火なんていうのは、ほんの瞬きにしか過ぎないのに、私たち人間は翻弄されて大変です。それでも一生懸命に生き抜くしかない、愛おしい人々を小説に書いてください。楽しみにしています」
=ピースボート仲間から届いたメールから。
 このメールを読んでいて私は、なぜか、きのう本欄で〈ことば〉を紹介させて頂いた作家瀬戸内寂聴さんのことを思い出した。寂聴さんといえば、20年も前の話だが新聞社の大津支局長在任時に比叡山であった集まりで「アラッ、私をこわがって誰も座らないの。あなた。支局長さん、ここへいらっしゃいよ」と言われ楽しく歓談した、あの日々が懐かしい。覚えておいででしょうか。メールの主は寂聴さんの若い日にどこかしら似た、男っぽくて美しい若き船友である。

【新聞テレビから】
☆『「桜守の詩」を披露 扶桑の歌手、江南さん=「さくら道国際ネイチャーラン」の表彰式が4月20日、岐阜県白鳥ふれあい創造館で行われ、扶桑町の歌手で2年前に「桜守の詩」を発売した江南千寿希さんが出演』(15日付、尾北ホームニュースから)
☆『沖縄復帰43年の日 戦後70年高まる不信 安保法案国会提出 野党早期審議入りに難色』『「新基地建設止める」 辺野古、平和行進に1200人』『「本土と沖縄の絆大切」翁長知事』、『春の回廊お待たせ 乗鞍スカイライン開通』、『都大路に王朝絵巻 葵祭』、『飛散防止剤の散布開始 福島第一原発 建屋カバー解体へ』『福島で震度4』、『「消えた年金」審査委廃止 来月末 総務省「申し立て減少」』『4割2051万件 未解明 業務は厚労省へ』、『❤ヨン様結婚へ』、『新・熱田の森育ちました 工場跡に植樹9年あす初公開』『防潮林の苗木育成 宮城に贈る』(15日付、中日夕刊)
☆『県議選買収無罪 捜査の違法性認定』『鹿児島地裁 国・県に賠償命令』、『志布志事件訴訟「私たちの怒り語り継ぐ」 高齢の元被告ら 感極まる』、『是枝監督作品=「海街diary」= カンヌで上映』、『アーティスト10組あす名駅西で 「反差別」訴え音楽祭』、『ホワイトハウス近くまた無人機 男を拘束』『大水槽にハガツオ 葛西臨海水族館』、『岐阜県警元課長手当不適切受給 訓戒処分』(15日付、毎日夕刊)
☆『戦後70年専守防衛転換 安保法案閣議決定 きょう国会提出、論戦へ』『集団的自衛権 首相「極めて限定的」』、『押収タリウム使用形跡 高校時投与か 名大生きょう再逮捕』、『「零戦」「YS11」「MRJ」 2017年度名空港に施設』、『〈通風筒〉◇…愛鳥週間(十~十六日)の十四日、長野県大町市と富山県立山町を結ぶ立山黒部アルペンルート最高地点の立山町室堂平(二四五〇㍍)に国特別天然記念物のニホンライチョウが姿を見せた』(15日付、中日朝刊)
☆『美ら海奪わないで きょう本土復帰43年 沖縄戦で父失った女性「基地問題 共有を」』、『シャープ最終赤字2223億円 再建策 希望退職3500人募集』、『08年幹部射殺で工藤会幹部起訴 福岡地検』、『前事務局長、回数券詐取か 関西ホッケー協会 数千万円未返済』、『NHK会長が謝罪 文書受け取り保留問題』『受信料収入が14年度は最高=前年度比148億円増の6493億円』(15日付、毎日朝刊)

五月十四日
 日本が戦争できる国になろうとしている。

「もう、おしまい。おしまいよ」と台所の方から声がする。一体何ごとかと耳を澄ますと、反戦歌手ジョーン・バエズの心酔者で自らも昔、べ平連(ベトナム民主平和連合)闘士だった、わが妻、舞で「何がおしまいなんだ」と問いただすと、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認関連法案が閣議決定したニュースに1人、つぶやいた、そのこえだと知った。彼女はこうも続ける。「あのね。この間、アメリカに行ってきたでしょう。あのときに密約してきたんだ」と。
「おしまいよ」と決めつけてしまうと、アキラメにつながってしまう。安倍首相は今夜の記者会見で「〝戦争法案だ〟などといった無責任なレッテル張りは全くの誤りだ。集団的自衛権は、極めて限定的なものだ」としたうえで「時代の変化から目を背け立ち止まるのは、もうやめ、自信をもって前に進みましょう。日本人の平和な暮らしを守るため、あらゆる事態にそなえるのが今回の法案です」と言っている。確かにその気持ちはまったくのデタラメだ、とは言えなくもない。

 それより戦後生まれの超楽観派の私としては、こう言いたい。「ニンゲン、捨てたものじゃなく平和を希求し、貴重な世界遺産だといっていい憲法9条を守ろうとする多くの声がある限り、たとえ今の安倍政権でも安易でうかつな行動には出れないはずだ」と。いずれにせよ、妻が真剣に国の行く末を憂いていることがよく分かり「こうした気持ちこそが戦争へのブレーキ効果になる」とも。甘いと言われるかも知れない。ただ9条を守り明記すれば、憲法そのものは時代にふさわしいものにかわっていっても悪くはない気がする。

 安倍政権によるきょうの閣議決定の独断先行劇は、わが家の長女猫こすも・ここにもよく伝わったとみえ、彼女は私と妻の両方の顔を交互に真剣に見つめて、盛んにニャアニャア、ウンニャア-、ニャアツと3度、4度とそれこそ、挑戦的とでもいってよいほどにほえ立ててきたのには驚かされ、互いに顔を見合わせるほどに事の重大さを思い知りもした。
 おそらく舞の嘆きに、こすも・ここは「閣議決定したところで、国会で廃案にしてしまうか、政権政党をみんなで変えたらいいじゃないか」と言っている。今に至って、〝ここ〟なりの論理でそう、叫んでいるようにも聞こえたのである。まったくもって、このところの与党調整と合意は、狐とタヌキの騙しあいそのもの。国民に納得いく戦争の仕方を論議しあっているようにも感じた。リベラリストの元べ平連反戦闘士の憤りと嘆きは、よく分かる。
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 14日夕の臨時閣議。政府はこの場で、集団的自衛権行使の法制化を含め、自衛隊活動の拡大を図る新たな安全保障関連法案を決定した。戦後安保政策の歴史的転換といえば聞こえはいい。でも、なんだかとても危なっかしい。
 東京・両国国技館で開かれている大相撲夏場所5日目。西前頭14枚目の旭天鵬(友綱、モンゴル)は4連勝中だった阿夢露を立ち合いから一気に攻め寄り切りで快勝、幕内出場回数を1445回に伸ばし、魁皇(現浅香山親方)を抜いて単独1位に。横綱白鵬も安美錦を突き落としで破って横綱在位中の勝利数を625勝とし、史上2位の千代の富士に並んだ。
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【きょうの一文・ことば】
「青春は恋と革命です。男の子も女の子も、若いときは恋を夢中になってしなさい。それと、革命とは自分でしたいことを見つけたら、周りにどんな反対があろうと、トコトン突進していくことです。世界のなかの自分はどんなか、も絶えず考えてほしい。」
=14日夜NHK総合『〈クローズアップ現代〉瀬戸内寂聴93歳の青春 老いても色っぽく』の番組のなかで。今の若者たちへのメッセージとして。瀬戸内さん
※瀬戸内さんは、5月15日で満93歳に

【新聞テレビから】
☆『岐阜提灯世界ともす 本美濃紙×美濃焼 欧米に販路』、『事故防止 42の命に誓う 信楽鉄道衝突24年』、『「戦争法いらない」 安保法案 午後に閣議決定 あす国会に提出 官邸前で反対集会』、『被爆地訪問記述復活訴え NPT素案で日本 中国、反対崩さず』、『米TPA(大統領貿易促進権限)審議入り 上院、一転再採決へ』、『170㌔でカーブ進入 米列車事故、死者7人に 制限の倍以上』(14日付、中日夕刊)
☆『復旧見守る花 いわき=福島県いわき市の久之浜海岸。堤防の復旧工事が進むこの海岸を薄紫色のハマエンドウが彩っている』『福島移住復興担う 元日進職員、川俣町転職 「戻りたい町に」除染進める』『福島原発事故 浪江住民100人集団提訴へ 帰還困難区域で初』、『容疑者画像公開4割検挙 警視庁ツィッター、You Tube活用 削除困難など課題』『1年捜査…アップ翌日に出頭』『法律で許容範囲決めて』、『温泉供給業者ら規制区立ち入り 箱根・大涌谷』(14日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉空襲黒煙が覆う空 炎上名古屋城に絶望 5月14日 大量の焼夷弾本丸に=愛知県一宮市の橋本勇さん(90歳)』、『浜岡維持に年1000億円』『発電ゼロでも消費者に転嫁 きょう停止4年』『志賀原発活断層の疑い 規制委調査団1、2号機運転困難に』、『一宮の善意ネパールへ カレー店主ガウタムさん 母国に送金家族も地震被災』『稲沢のネパール人も動揺 電話しにくく不安募る』『日赤一宮市地区4カ所に募金箱』=尾張版=、『国内リコール500万台超に タカタ欠陥 04年製以降車種も』、『FM同時放送免許 東海、CBCに交付』、『エレベーター18人閉じ込め 岐阜のビル、20分間』、『「福山雅治」名乗る 万引容疑の男逮捕 岐阜・北方署』(14日付、中日朝刊)
☆『福島の避難指示解除へ 自民提言案「16年度末までに」 困難区域除き』『〈浜岡原発 停止4年〉再稼働へ事前同意不要 7市町 安全協定最終調整』『経営安定に必要/審査足踏み状態』、『雪に消えたキャンプ ネパール地震 発生前後を撮影』『暴風のお陰で助かった ヒマラヤ雪崩 生還の日本人』、『架空FX(外国為替証拠金取引)投資で詐欺 容疑者逮捕 被害4億円超か 愛知県警』(14日付、毎日朝刊)

五月十三日
 ネパールを襲った2度目の大地震と救援を求める被災者=13日夜。〈メ~テレ〉報道ステーションから 
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 大地震に半月余の間に2度も襲われたネパール。この国では国土の半分にも及ぶ被災地で家族を、わが家を、職場を、友人たちを失った多くの人びとが再起と再生に向け立ち上がり、懸命に生きている。
        ★        ★
 朝早く。午前6時12分ごろ。宮城県沖、深さ約46㌔を震源に岩手県遠野市や一関市、宮城県石巻市、毛仙沼市などで震度5弱、マグニチュード(M)6・8の地震があった。東日本大震災の余震とみられる。幸い津波の発生はなく宮城県女川原発や福島県の福島第一、第二両原発なども無事だった。

 台風一過、きょうの日本列島はどこも真夏の日差しがふり注ぎ、各地で25度を超す夏日に。静岡県清水や埼玉県熊谷など数カ所では30度を超える真夏日となった。ささやかではある。先日、わが家の野菜畑で初めて収穫した紫のタマネギ、こやつを夕餉で食した。食事のさなかに相棒が「わかる」というので「何が」と首を傾げてよく見ると、サラダとジャガイモの煮つけのなかに微塵切りにされたタマネギがあるではないか。思い入れもあってか、とてもおいしかった。ちいさな幸せとは、こんなことを言うのか。
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 米東部ペンシルベニア州のフィラデルフィアで首都ワシントンからニューヨークへ向かう途中だった全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車が脱線し多くの死傷者が出たかと思えば、北朝鮮の国防相にあたる玄永哲人(ヒョンヨンチョル)人民武力部長が反逆罪を理由に公開処刑された、との報道が韓国の情報機関・国家情報院から伝えられる、など。いやはや、この世のなか、いろいろふって湧く。
 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国のスポーツ政策を総合的に推進するスポーツ庁設置法がきょう開かれた参議院本会議で全会一致で可決、成立。財務省が発表した国際収支速報によれば、2014年度の経常収支の黒字額は原油安もあって、7兆8100億円に。前年度を上回って4年ぶりに拡大した、という。
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【きょうの一文・ことば】
 今は2人で一緒にテントで生活しています。同じテントに約20人もおり、知らない家族も同居しています。何もかもなくなり、これからどうなるのか不安です。でも、仕事が始まれば、少しずつ状況は良くなると信じています。=13日付毎日朝刊『「大切なもの」を支えに ネパール地震 懸命に生きる被災者』『仲のいい弟』の記事のなかで。カトマンズの美容師ジュヌ・スンダースさん(20歳)のことば
「政府は持てるすべての手段と資源を使い、捜索や救援活動を実施する」=13日付中日夕刊『ネパール、遅れる復興 12日の地震。犠牲者83人に』の記事のなかから。緊急声明で国民に平静を呼びかけながら。ネパールのコイララ首相

【新聞テレビから】
☆『被爆地訪問の要請削除 NPТ(核拡散防止条約)素案、中国反発で』、『北朝鮮国防相を粛清 玄永哲氏 反逆罪で公開処刑か』、『ネパール、遅れる復興 12日の地震、犠牲者83人に』、『民族差別ノー奏でる 名駅西で音楽祭「間近に感じて』、『列車脱線5人死亡 米東部、50人以上搬送』(13日付、中日夕刊)
☆『東北で早朝強い揺れ 岩手震度5強 新幹線一時ストップ』、『TPA(大統領貿易促進権限)上院が審議否決 TPP月内合意困難に 民主反対多数』、『嵐のあと まばゆい日差し』、『夢を求め朝から列 ドリームジャンボ』、『■オノ・ヨーコさん作品展示会』、『経営黒字4年ぶり増加 旅行収支55年ぶり黒字 昨年度7.8兆円』(13日付、毎日夕刊)
☆『再び大地震66人死亡 ネパールM7.3、負傷1100人』『波打つ階段崩れる建物 ネパール 逃げ回る住民「怖い」』『焼岳100年前に火砕流 無残な木々の写真「証拠」』、『がんリスク❤少量の血液で❤診断 愛知医大 遺伝子検査の専門外来』『三重出身・山田さんらナイチンゲール記章 日本赤十字社』、『麻原死刑囚の再審 3度目請求も棄却 最高裁』、『横田にオスプレイ困惑 配備発表 首長ら「突然で遺憾」』、『「専守防衛」解釈を変更 防衛相 集団的自衛権含む形に』、『体罰で男性教諭解雇 高山西高校、剣道部の顧問』、『〈通風筒〉◇…国際宇宙ステーション(ISS)で実験に参加し、地球に帰還したロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)』の特別公開が十二日、名古屋市中区の市科学館で始まった。十七日まで。』(13日付、中日朝刊)
☆『改正案3回目の審議入り 派遣規制骨抜き 雇用期限事実上撤廃』、『米露外相が会談 ウクライナ情勢協議』、『箱根山3月から膨張 地震多発1カ月前 地元研究者観測』、『米粒より小さいモーター 豊橋技術大が開発』、『「戦力外」堂上 巨人で輝く 育成契約からはい上がり』、『イエメン空爆90人死亡 (サウジアラビア主導の)連合軍、フーシ軍事拠点攻撃』、『仏大統領、キューバ訪問 20社幹部随行』、『ヒトラー生家扱い困った オーストリア政府 大家との交渉難航』、『「露介入」報告書公開 暗殺の指導者が証言収集』(13日付、毎日朝刊)

五月十二日
 雨、雨、雨のなか、朝早くから妻を伴って病院へ。一時、高過ぎて気になっていた彼女の血圧もこのところは比較的落ち着いてきていることもあり、「まだまだ〝波〟はありますが、低くなってきており大丈夫。引き続き朝と夜のお薬を出しておきます。おだいじに」との脳外担当医師の診断で、どこか救われた気持ちに。かといって油断は禁物だ、と自身にいいきかせ、帰宅したその足で今度は名古屋に向かう。
        ☆        ☆
 日本時間の午後4時5分ごろ=現地時間午後零時50分ごろ=、先に大地震があったネパールで再びマグニチュード(M)7・3の地震が地上を揺るがした。なんということだ。せっかく先月25日のネパール大震災から立ち直り、人びとに笑顔が戻り、元の日常生活が少しずつ始まろうとしていたのに。自然は容赦ない。それとも、ニンゲン、いや生きとし生きるものに対する怨念があるのか。あまりに戦争ばかりが繰り返される、この世に対する見えない神の裁きなのか。
 それにしても、よりにもよって思いやりと愛、やさしさに満ちた〈ラブバード・カトマンズ〉の国での、この仕打ちはあんまりだ。人々は家族を、恋人を、友を失い、みな苦渋の日々を過ごしている、というのに、だ。報道によれば、先に起きたM7・8のネパール大地震いらい最大級の揺れで、余震の可能性があるという。首都カトマンズの東方ドラカ地区や北東部シンドバルチョーク地区で家屋の倒壊などで48人が死亡、1100人以上がケガをしたという(12日深夜現在。ネパール警察調べ)。

 新たな大地震発生を報じるテレビニュース=12日夜の〈メ~テレ〉報道ステーションから
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「今日(12日)の地震(M7・4)、約35分揺れ続けていたようです。震源地はナムチェバザールの西70㌔くらいのコダリというチベットとの国境の町から18㌔のところ。カトマンズも建物が倒壊して、私の家の近くでもバスの上に建物が崩れ、約50名亡くなっているようです。バクタプルなども被害がさらにひどくなっています。もうこれ以上被害が広がりませんように。」(Yuko Hasegawaさん)
「タパタリのビルの5階にいましたが、結構ゆれました。でも、慌てずに、揺れがおさまってからら、移動しました、下へ。大丈夫です。」「余震ではなくて、また別の地震ですね。大きいのは来ないと、みんな構えていたので、ちょっとショックを受けている人がふえてるような気がします。精神ケアが、大切です。」(ポカレル本田明美さん)
 上記はユウコさんと明美さんから、相次いで送られてきた再び起きた大震災に関するフェイスブックによる近況である。このうえは被害が最小限にすみ復興への確かな足取りがこのまま進むように、と祈るほかない。幸い各ニュースを見る限り、カトマンズはじめネパールの方々の表情は大地震発生の割りには比較的表情も安定し混乱も起きていない。なんとか、このまま復興への道を助け合って歩みつづけてほしく思う。
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 台風6号は午後6時、温帯低気圧に。とはいえ、このあとも低気圧として、やや発達しながら関東から東北地方に向かって北上していくとのことで、気象庁は引き続き暴風や高波、落雷、突風への警戒を呼びかけている。ネパールにせよ、日本にせよ、人類はいかに自然と共存していくか、だ。これに尽きる。
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【きょうの一文・ことば】
 人生は、60分ドラマみたいなものよ。私たち58分のところまできて、あとはどうやってお酒を飲むことを楽しむか、だよね。ごくごくたまに思ってもいなかった〈運命の玉手箱〉がひらき、人生の拡大版が訪れるかも知れないけれど。そんな奇跡はめったに起きない。みな凡人なのだから。=12日午後。横笛のレッスンさなかに。名古屋市内で。美人師匠
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【新聞テレビから】
☆『台風6号 暴風・高波警戒』『ワイドビュー南紀最終2本運休発表 JR東海』『過去最も早く台風7号発生』、『総連議長の次男逮捕 北朝鮮産マツタケ 不正輸入の疑い』『逮捕に許議長 「謀略」と批判』『「法に基づき捜査」 菅官房長官』、『復興に一部地元負担 16~20年度 道路、観光資源など』(12日付、中日夕刊)
☆『しなやかに夏招く=江戸時代から伊勢参りの土産物として人気を集めた「日永うちわ」の生産が三重県四日市市のギフトショップ「稲藤」で最盛期を迎えている』、『立ち入り禁止解除 箱根・大涌谷 条件付きで』、『競売で史上最高額 ピカソ作品=「アルジェの女たち」=215億円落札』『ギリシャ支援再開見送り 財政再建へ一層の譲歩求める ユーロ圏財務相』、『オスプレイ 横田配備を正式発表 本土初 21年までに10機』、『名駅暴走起訴内容認める 大野木被告 検察「計画的殺意強い」 名地裁初公判』、『NFL花形不正で処分 ボール空気抜くチーム罰金1.2億円』(12日付、毎日夕刊)
☆『長良川を照らす重文のかがり火 鵜飼い開幕』、『戦闘参加明確基準なく 安保法制全条文与党合意』『名ばかりの平和強調 国会で十分な議論を 安全保障の岐路 市民懸念』『「ノー言えず埋没」 公明に識者指摘』、『琵琶湖起源 さざ波』『「東海の巨大湖」新説浮上』、『〈訃報〉松尾稔元名大学長死去=9日午後1時28分、急性肺炎のため名古屋市昭和区の病院で死去。享年78歳』(12日付、中日朝刊)
☆『「家族に会える今は当たり前じゃない」 宮城 祖母亡くした16歳「語り部」に』、『安保法案自公が合意 自衛隊活動大幅に拡大 平時から戦時まで』『戦争への加担懸念 ベトナム戦争時 沖縄で米軍車両修理の男性』、『裁量労働で過労死認定 東京の労基署 遺族側が立証』『労基法改正案 営業職へ拡大』、『〈訃報〉松下圭一さん死去 政治学者 地域民主主義提唱 85歳』(12日付、毎日朝刊)

五月十一日
「昨夜の土砂降りとうってかわって、いい天気です。少しずつ、いつもの渋滞も始まり、カトマンズの街中は、地震があった街並みとは、思えないほど。ガンタガルの近くの道は、地震に関係なく、ジャガランタの花が咲き誇っています。」「タメルの路地 あの地震にも耐えた古い建物。昔の建築の強さも垣間見た気がしました。……」
――上記はカトマンズ在住の〝おしん言語研究所〟代表、ポカレル本田明美さんから今夜二度にわたってフェイスブックで届いた近況である。そこにはカトマンズの落ち着いた街並みと信号のある交差点、行き交う人びと、路地に面した再開したお店、そして雲の合間から顔を見せる青い空の写真も添えられており、安堵の胸をなでおろす。負けないで! と心で叫ぶ。ネパールは家族愛で知られるラブバード・カトマンズそのものの国である。逆境にある今こそ皆さん、互いに助け合ってたくましく立ち直ってほしい。
        ★        ★
 強い台風6号が沖縄と日本列島に近づいている。5月の台風接近は平成23年いらい、4年ぶり。きのうフィリピンのルソン島に上陸した台風6号は、あす朝には沖縄本島と鹿児島県奄美大島を通過して日本に接近。温帯低気圧になりそうだという。石垣島では船の固定作業を進める人たちが相次ぎ、鹿児島ではフェリーの欠航など交通への影響も出始めた。
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 観客の声援のなか、一生懸命に走る競走馬たち=岐阜県・笠松競馬場で
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 3度目の正直とは、よく言ったものだ。きょう笠松競馬場で3度目の訪問にして、この世で生まれて初めて目の前を走る馬を見ることができた、と大満足なのは妻、舞である。これまでの人生の大半を自分勝手のし放題だった懺悔の気持ちと罪滅ぼしもあって、きょうは彼女に言われるままでかけ、妻最優先の1日となった。でも、やはり寝不足で眠い。
 愛知と岐阜をまたぐ木曽川の愛岐大橋。この橋を岐阜方面に車を走らせ、傍らの相棒に「俺は結局おまえのために生まれてきたようなものだ。おまえのひと言で全ての俺の予定がストップしてしまう」と冗談を言うと「ナニよ。あなた、今だって好き勝手のし放題。あたしのおかげよ」と意味深に笑う彼女。つい2、3日前に「こんどの月曜日空いてるの」と聞かれ「まあな」と、ウロ返事で答えたのがオーバーに言うなら致命傷となった。
 結局のところは彼女の思惑通り、帰りには和田の畑にも寄らされ、紫のタマネギを何本か引き抜き、ついでに草引きもして途中、ショッピングにもつきあわせられ帰宅と相成った。それでも、帰宅後はこのところ、していなかった横笛とサンポーニャふきの自主レッスンをし、続いて本屋さんから先日届いたばかりの文學界六月号に目を通し、こうして深夜から未明にかけて日々、自らの文学活動の最低限のノルマと課している【生きてゆく人間花たち】を書き進めている。
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 けさの中日新聞朝刊〈通風筒〉によれば、「◇…東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で母の日の十日、地元のカーネーション農家が直売所を開いた◇…全国有数の生産地。生産者四人が赤やピンクなど五十種類、三百十の花束を用意した。オープン時には行列もでき、二時間余で売り切れる盛況ぶり。」だった、という。名取市閖上地区は私自身、悲惨極まる現地小学校など一帯の被災地をじっくり見て回ったことがあるだけに、なんだか感慨ひとしおである。
 NHKの世論調査によれば、安倍政府の支持率は「支持する」が全体の51%で前回調査と同じ。「支持しない」は、2ポイント減の32%だった。翁長雄志沖縄県知事が27日から来月4日まで訪米し政府高官を行脚して回り「辺野古に基地は造らせない。県民が許すはずもなく、できないことを訴えてくる」という。顔と顔を合わせれば、解決の糸口が見つかるかもしれない。もしかしたら、米国の方が日本政府より〝沖縄の心〟を理解する能力に長け、誰もが予期せぬどんでん返しの結果になるのでは。       
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【きょうの一文・ことば】
「この移植はうまくいったら皆さんのおかげ、失敗したら全て私の責任です。」=11日夜三重テレビの『カンブリア宮殿 奇跡のテーマパーク〈世界一の絶景を生んだ〝大藤〟の移植秘話?〉』の記事のなかで。フラワーパーク再生請負人の〝はままつフラワーパーク理事長塚本こなみさん ※塚本さんは、私たちが住む江南市曼荼羅寺の藤の花再生にも力を尽くした

【新聞・テレビから】
☆『デンソー、7月に朝型勤務導入 午後8時以降の残業停止』、『松本の女性 原発避難の子ども支援 母と同じ道歩む使命』、『豊漁願うアユ初競り 岐阜 遡上数昨年の10倍』、『TEA豚「甘く軟らかい」 静岡の牧場 お茶で育てる』、『明治期洞窟学に風穴 秋吉台 英国人探検の資料発見』(11日付、中日夕刊)
☆『〈研究炉停止1年〉原発実習に大学苦慮 新安全規制対応に遅れ』、『上原100勝100セーブ 日米通算で2人目=米大リーグ・レッドソックスの上原浩治投手(40)が10日、トロントでのブルージェイズ戦で今季6セーブ目を挙げた=』、『日舞普及へ実力派結束 国立劇場で23日 5人公演』、『「紫雲丸」事故60年追悼 連絡船沈没 子供ら168人犠牲 高松』(11日付、毎日夕刊)
☆『〈長良川鵜飼きょう開幕〉「助っ人船頭」は野球部員 岐大生ら6人がデビュー』、『「命のビザ」オペラ=題名は「オペラ杉原千畝物語『人道の桜』」=上演 発給の地・リトアニアで12日』『うま味を守る茶畑モザイク 四日市・かぶせ茶』、『飛行機ベビー誕生 成田に緊急着陸』、『タイマイ930㌔の旅 名港水族館生まれ3年前放流 黒島→屋久島 初の生存確認』、『安保10法案を一本化 きょう与党合意 国会審議短縮狙う』、『無資格で入れ墨除去 医師指示、妻が施術疑い 愛知県警、2人を逮捕』『美容クリニック トラブル増』、『長田弘さん死去 75歳 詩集「深呼吸の必要」』(11日付、中日朝刊)
☆『原発事故 賠償手引き6社未整備 再稼働申請が先行 【原子力損害賠償マニュアルの整備状況一覧表】つき』、『難民認定のネパール人夫妻 「普通の生活うれしい」 地震で被災 母呼び寄せたい』、『ボート転覆1人死亡 3人乗り 船長が行方不明 新潟』、『5日ぶり有感地震 箱根山』『外国人向け情報強化 中国語、韓国語でも表記』、『歳出削減9.4兆円目標 財政健全化 具体策協議へ 政府・自民』、『大阪都 反対47% 本社世論調査 賛成は39%』、『安倍政権閣議平均13分 発言事前提出で形骸化 議事録公開1年』(11日付、毎日朝刊)

五月十日
 玄関先に飾られた色彩感豊かな花々
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 母の日。名古屋からの帰り道。名鉄江南駅で降りた私は徒歩で帰宅途中、花屋さんに寄って赤と黄のカーネーション、アルストロメリアなど数本を見繕ってもらいリボン付きで気恥ずかしさを覚えながらも歩いて、わが家へ。
 帰宅するや、「ハイ。これ」とだけ言って、妻の舞に手渡した。カーネーションとアルストロメリアには、かつて私が【オランダ花物語】の取材で訪れた世界一の花市場アールスメルの思い出がいっぱい詰まっているからだ。彼女には、なぜこの2種類なのか、が分かっている。花はさっそく玄関に飾られた。
 大相撲夏場所が東京・両国国技館で始まり、常勝横綱の白鵬が小結逸ノ城に突き落とされる波乱のスタートに。白鵬が初日に敗れたのは3年ぶり。横綱在位47場所での黒星発進は5度目だという。

 午後、名古屋市内であった中部ペンクラブ理事会に出席。この日は6月14日にルブラ王山(名古屋市千種区)で開かれる中部ペンクラブ創立30周年記念公開鼎談と文学講演会その他について熱心に話し合われた。いつも思う。会議の場に出される資料が多過ぎる。確かに正直で丁寧で実直さの表れではある。でも、あれもこれもではなく、もっと整理してせめて数枚以内に絞りきれないものか。質問されたら、その時に答えられるようには当然しておくべきだが。
 新聞社に編集局デスク長(兼サンデー版、特報面など)として在職当時、取材会議は絶え間なくあったが、あんなに洪水みたいな資料ではなくA5かB5用紙1枚に要点をまとめたものを互いに出し合いそれを元にトコトン論じあった。それだけに会議の内容に落差があり過ぎ、いやはや参った。あえて指摘は控えたが全てに無駄が多過ぎる(もし、この原稿をお読みの方で異論があれば、遠慮なく申し出てほしい。私なりに、より効率的な方法を説明させていただく)。
 刷り物も、文章道と同じであれもこれも出すのではいけない。これでは〝だぼはぜ〟になってしまい頭に残らず余韻も何もあったものでない。資料作成者の自己満足の世界なら別だが。提出資料はやはり最低限必要なごく1部に留めた方がいい。熱心さと情熱は分かるが、これだけ明け透けに資料をはき出されたのでは。個人情報の問題もからんでくる。それよりも、何にせよ理事会の席では、もっと核心部分の説明がほしい。これ以上はやめておこう。私自身も含め今後への反省になれば、と思っている。
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 新聞報道によれば、ネパール大地震の被災地、首都カトマンズ中心部の避難所では、ボランティアの若者たちと一緒にゲームに興じたり、仮設テントの周りを走り回るなど子どもたちに元気な声や笑顔が少しずつ戻ってきたという。「地震で世界遺産まで壊れたけれど、ネパールは山も森もあっていい国なんだよ」「小さくても丈夫な家を造ったらいい。ネパールが好きだから。また大地震が来たって、この国にいたいんだ」と少年たち。なんだか、ホッとする。
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【きょうの一文・ことば】
「water under the bridge」
 ケーディスがひとり言のように呟く。これはケーディスの大好きな言葉で、口癖になっている。自分の過去も、鶴代の過去も、時の流れが全て押し流してしまう。そういう意味ではないかと鶴代は思った。
 自分たちの恋もそうなのか。ふいに怖くなる。どれほど愛し合っていても、いずれは時に押し流されてしまうというのだろうか。
=〈焦土の恋 〝GHQ〟と呼ばれた子爵夫人〉(祥伝社文庫最新刊、橘かがり)から抜粋

【新聞テレビから】
☆『箱根山活発な活動続く 蒸気噴出、火山性地震』、『エボラ出血熱 リベリア終息 流行3カ国初』、『北欧の希少語(エルフダール語)歌で継ぐ スウェーデンなど3人組 あす豊橋の寺で演奏会』、『15歳少年「飛ばした」 善光寺落下のドローン名乗り出る』、『辺野古移設また平行線 沖縄知事、防衛相と初会談』、『オスプレイ横田に10機 本土初、12日にも伝達〈解説〉訓練は沖縄 負担軽減にならず』、『〈訃報〉「事件記者」で人気 滝田裕介氏(たきた・ゆうすけ=俳優、本名進=すすむ)3日がんのため死去、84歳。東京都出身』(10日付、中日朝刊)
☆『〈ネパール地震2週間〉未来への笑顔もう一度 死者8000人超える』『避難所 夢はこれから』『学校再開 心待ち「丈夫な家造る」』、『被爆体験「伝承者」デビュー 証言者に3年学び ヒロシマ語る次世代50人』、『露、日米欧をけん制 対独戦勝70年記念式典』、『メバチマグロ乱獲深刻 中西部太平洋で減少傾向』、『長良川河口堰運用20年 利用水量2割に満たず 期待外れ 工業用ゼロ』『アユやシジミ 漁獲減少』、『スーツケースに8歳男児 スペイン領・密入国図る』(10日付、毎日朝刊)

五月九日
 ネパール大地震発生から2週間。周辺国も含めた死者が8000人を超えるなか、カトマンズでは再開する商店も出てきている。しかし家を破壊され(被害推定51万棟)屋外で避難生活をする人たちは数十万人に及んでおり、国連でも緊急にテントを届ける必要がある、と国際社会に呼びかけている。来月には雨期に入るだけに、早急の支援が待たれている。
 こんななか、サッカーのレアル・マドリードに所属するポルトガル代表、Wクリスティアーノ・ロナウドが被災者支援に、と700万ユーロ(9億4100万円)をNGOに寄付していた。英紙デイリー・メールが報じたが、被災地ではきょうも苦難の闘いが続く。
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 こんな言葉が、この世に通用するのかどうか。それこそ【キリキリ舞い舞い】、少し〝てんてこ舞い〟の1日に。なんで、そうなったかとなると、事の次第は秘密にしておこう。たいした話でない。取るに足らないことだ。おかげで、このところやっと筆が乗ってきていた執筆も関係者への裏打ちも全て中断、社交ダンスのレッスンは急きょ、取りやめた。横笛ひとつふく余裕がなくドタバタと「時」は流れていった。
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 午後、舞のリサイクルショップ「ミヌエット」でいつものボランティアによる〈ちいさな音楽会〉があるというので「どんなにせわしくとも」と遅ればせながら出向いた。と、店内には大勢がおいでで女子会さながらの雰囲気、そのなごやかさには驚かされた。

 写真は、熱き心で歌う出演者と参加者、一角には母の日のミニバラも飾られた=9日午後、「ミヌエット」店内で
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 というわけで、出演者=ギターと歌・マツナミレイさん、鍵盤ハーモニカ・林まみこさん=がステキだからか。皆さん、ギターや鍵盤演奏、歌声を目の前に、とても満足そうで、しばし〝昼下がりのミニコンサート〟を楽しんでおいでだった。この日は【笑顔でうたおう♪】をテーマに、〈この道〉や「ミヌエット」のテーマ曲でもある〈みかんの花咲く丘〉など唱歌や童謡を中心に数曲が披露され、参加者がそろって歌う場面も。途中、〈涙そうそう〉や〈東京ブギウギ〉ザ・ビートルズの〈イエスタディ―〉も披露され私自身、しばし音の世界に浸ってしまったのである。

 作家橘かがりさんから「長編を投函してから夫婦で軽井沢に来ております。こちらは枝垂れ桜の見頃で花の散る下でサイクリングに興じております.………」の絵葉書とどく。
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 米軍普天間飛行場の辺野古移設問題で沖縄県の翁長雄志知事と中谷元防衛相が沖縄県庁で初会談。「辺野古移設が唯一の解決策だ」と強調する中谷防衛相に対して翁長知事は移設に断固反対の意志を伝え、同時に普天間飛行場の5年以内の運用停止を要求した。双方、平行線だったが、同じ日本人同士がこうした話し合いを重ねていくことこそが大切だ。
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【きょうの一文・ことば】
 七〇年に三島が自決する直前だった。私はその題名(「豊饒の海」)が気になり、手紙で意味を尋ねたことがある。返信には「月のカラカラな嘘の海を暗示した」とあり「日本の文壇に絶望」とも書かれていた。豊かな才能に恵まれながら「何もない。カラカラだ」と虚無感にさいなまれた天才、三島。既に自決を決めていたのだろう。私は、その文面に背筋が凍りついた。
=9日付中日朝刊『〈ドナルド・キーンの東京下町日記〉天才、三島の虚無感 自決直前の返信』の記事のなかで。日本文学研究者ドナルド・キーンさん

【新聞テレビから】
☆『大津事件県外に〝解禁〟 茨城で今秋 サーベルなど資料展示』、『浮世絵複製最先端彩る 東京芸大 米美術館の秘蔵品展示』、『善光寺ドローン落下 御開帳儀式中「カシャン」見物客騒然』、『辺野古移設「中止決断を」 沖縄知事、防衛省と初会談』、『トヨタ・マツダ提携拡大 環境技術車 共同開発も』、『観光地の火山やきもき ガスマスク配置◆風評被害を懸念』『観測体制強化とあらゆる備えを』(9日付、中日夕刊)
☆『○eyeネパール 家族を助けたい=写真グラフ形式』『正しい情報伝える責務 ネパール地震 最古の英字紙 被災当日も発行続ける』、『「広島、長崎と協力 原爆施設公園化 米国から返書』、『芭蕉も詠んだカキツバタ 知立・無量寿寺』『北朝鮮が潜水艦ミサイル 「発射成功」開発初期か』、『シャープ99%減資 資本金1億円に 累損を一掃』、『世界遺産登録でツアー人気 熊野川の魅力舟で伝え 唯一の職人 船頭も務め』(9日付、毎日夕刊)
☆『毒物投与 名大生再逮捕へ』『殺人未遂容疑視野 高校時、同級生に』『「責任能力問題ない」 名地検 刑事処分相当 意見へ』、『トヨタ純利益2兆円超 15年3月期 日本企業で初めて』『アップルは2倍の利益』、『科学好きメーカーが育てる』『知立 小学生に英語で実験熟』、『英保守党が単独過半数 総選挙 キャメロン首相続投』、『食道発声法 つんく♂さん声帯摘出で注目 声再び先輩患者が手本』、『肝移植4人死亡の病院長関与 インドネシアで3人死亡』(9日付、中日朝刊)
☆『ネパール地震2週間 妻とおなかの子失った男性 2人の分も生きる』『「4~5時間歩いてきた人も 現地で診療 長崎大医師』、『原発事故被害者が連携 2万人超初の全国組織 飯舘村・長谷川さん「団結必要だ」 研究会開催し情報共有』、『東芝、決算発表延期 不適切会計 配当見送り』、『鎖で小2監禁 父に有罪』『大津地裁判決「人格無視、悪質な虐待』、『枕だ~い好き 神戸カンガルーの「豆蔵」』(9日付、毎日朝刊)

五月八日
 朝はやく。母の日を前に長男夫妻からミニバラのプレゼントが宅急便で届いた。舞はうれしそうで、このところ無理し過ぎで高かった血圧が下がり安心した。血圧の上下は精神的なものかもしれない。彼女の場合、激しすぎる気性が影響しているので息子夫妻のおかげで落ち着きを取り戻しホッとしたのである。
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 ネパール大地震の被災地では近隣国も含めた死者が7900人を超え、負傷者が約1万6千人、全半壊家屋が56万戸に及んでいる(うちネパール国内では7802人が死亡。7日現在。ネパール内務省調べ)。国内では被災者の捜索が続くが、日がたつにつれ外国からの救助隊が帰り始め、カトマンズ中心部など3カ所で救助に当たっていた日本からの国際緊急援助隊救助チームも7日で活動を終えたという。
 それでも、首都カトマンズ近郊では雪崩で外国人を含む300人が行方不明のままだ。遺体の収容は60人余に留まっている。こうしたなか、中部の古都パタンでは大地震の発生で中断していた伝統行事「マチェンドラナート祭」の再開準備が進み、シャッターを開ける店が増え始め、以前の町の風情を取り戻しつつある。雨期を前に数百年前から続く伝統行事で、巨大な山車「ラト」の前で花を供えたり、手を合わせる人々が目立ってきた。

 「熱砂」同人の真伏善人さん(北名古屋市在住)から意欲的な長編詩「再会」が送られてきた。何度も読ませて頂いたうえで、夜遅くに編集し、公開に踏み切った。真伏さんならでは、の観察眼とやさしさが光る、自然への讃美歌だと言ってもいい、いっぷう変わった詩だけに皆さんにはぜひ読んでほしい。
 
 7日投票の英下院(定数650、任期5年)総選挙。即日開票の結果、保守党が当初の予想を大幅に上回る331議席を得て単独過半数を獲得し引き続き第1党に。キャメロン首相が続投し2期目の政権を担うことになった。英国からの独立を主張するスコットランド民族党も59議席あるスコットランドの56議席を確保して存在感を見せつけた。スコットランド独立の機運が再び高まってきそうである。
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 世界のトヨタが2015年3月期の最終決算で前期比19・2%増の純利益2兆1千733億円となり、日本企業として初めて2兆円の大台を超えた。円安下で輸出収益が拡大、コスト削減効果も幸いした。
 大分市の高崎山自然動物園が子ザルに英国王女にちなんで「シャーロット」と名付け、批判を受けている問題で市は名前を変更しない方針を明らかにした。「シャーロット、よかったね」。「問題にする方がおかしい」とは、身近な女性。

【きょうの一文・ことば】
「日本船舶を護衛する目的で派遣した自衛隊が、多国籍部隊への参加、司令官就任と関与の度合いを徐々に強めているように見える。安保法制が整備され自衛隊の海外派遣のハードルが下がることが予想される中での指揮官派遣は、イスラム過激派対策などにこれまで以上の貢献を米国などから求められることにつながる」=8日付毎日夕刊『〈チェック〉海賊対策の多国籍部隊 自衛官初の司令 海外活動拡大の布石?』の記事のなかで。軍事ジャーナリスト前田哲男さん

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉屋久島・(樹齢7000年の)巨木を求めて 何も語らない木の前でたたずむ人々の物語』(8日夜、NHK総合)
☆『英保守党第1党維持へ 総選挙 首相続投を視野』『スコットランド民族党躍進』『SNP(スコットランド国民党)躍進 スタージョン党首 「独立」へ固い信念』、『保守党 最終盤で伸びる』、『サル「シャーロット」のまま 大分市、名前変更せず』、『『辺野古基金』共同代表 宮崎駿監督就任へ』、『★皇居で大綬章の親授式』、『TPP極秘案の開示撤回 内閣府副大臣「米と同一対応困難」』、『アルゼンチンアリ侵入中 愛知、岐阜など「駆除は早めに」』、『「箱根、冷静対応を」 防災相 風評被害の拡大懸念』、『臓器移植後妊娠へ指針 学会、秋にも 経過の登録制度開始』(8日付、中日夕刊)
☆『稚アユ 元気にジャンプ=愛知県豊田市の矢作川でアユの遡上がピークを迎えている』、『ネパール地震 日本から安心の贈り物 小学校舎無傷避難所に活用』『暗闇の中 冥福祈る』、『東洋ゴム社長陳謝 衆院委 免震不正 進退に言及』(8日付、毎日夕刊)
☆『死者7900人超に ネパール地震』、『50年近く年金不正受給か 両親生存偽り 86歳容疑者逮捕 恵那5100万円、大部分時効成立』『受給14万人情報不備 現況届に頼る現状』、『〈緊急事態条項〉〈環境権〉〈財政規律〉自民、改憲項目絞り込み 衆院憲法審、他党賛同にらむ』、『箱根山警戒続く 観光業、風評対策に着手』、『建設業魅力はアイドル級 人材確保へ 業界、DVDにデラ起用』(8日付、中日朝刊)
☆『中断の祭り再開へ祈り ネパール地震』『「勉強を」父の言葉胸に ネパール地震 孤児になった13歳』、『連立の枠組み焦点 過半数なし確実 英総選挙投票』、『緊急事態「先行議論を」 衆院憲法審 自民が提案』『「9条回避」に批判も』、『鶴竜、2場所連続休場』、『最年長73歳引退表明 ボートレース56年間現役=加藤峻二選手(埼玉)』(8日付、毎日朝刊)

五月七日
 涙。悲しみ。辛さ……
 ネパール大地震での悲報が相次ぐなか、学校の授業再開や孤立した村に入ってのテント張りなどのボランティア、さらには新しい命の誕生、家族の再会、旅先にそのまま残っての外人観光客たちによる現地での救援、義援金活動など。明るい話題も新聞各紙や私の周辺で飛び交う、友だち同士のフェイスブックなどで少しずつ伝えられている。
 そんななか、本日付の毎日新聞夕刊によれば、首都カトマンズ中心部のトゥンディケル避難所の一角にある、家を失った5世帯約20人の親族が集まるテントで太陽光パネルを使って明かりを取る被災者用テントが出現した、といった話題が紹介されていた。
 記事に「暗がりのテント群で、ひときわまばゆい光が、肩を寄せ合う大家族を照らした」。発光ダイオードの下でディラサ・トゥラダルちゃん(6)が1歳下のいとことはしゃいでいた。「暗い時は怖かったの。テントが明るくなってうれしい」、とあった。

〈ラブバード・カトマンズ〉のお国がらで知られ、貧しさのなか恋人同士はむろん、両親やきょうだい祖父母に対する家族愛、さらには友人知人を思う心となれば、その深さではおそらく〝世界で数えるほど〟と言っていいネパール。不幸な中にも明るい話題がふえつつあり、この国の何かが確実に変わろうとしている。
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 夜のわが家。〝ポーズとり〟なら、誰にも引けを取らない御年20歳の長老、長女猫こすも・ここちゃんがテレビ画面を前にさかんに首をかしげたり、飛びかかろうとしたり。真剣な表情でいる。よく見ると、映し出されていたのは雪国津軽の国の猫たちだった。NHKBSプレミアムの【岩合ネコ歩きSP】なる番組を妻と一緒に見ているうち夢中になったらしい。
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 大分市の高崎山自然動物園で6日誕生した赤ちゃんザル。公募で最多だった「シャーロット」と名付けたところ、シャーロット王女と同じ名前だったことから「英国王室に失礼だ」といった抗議が殺到したとか。赤ちゃんザルに罪はない。思い上がるな! と言いたい。さて結末は。ニンゲンたちが試されようとしている。その英国。保守党と労働党の2大政党に殴り込みをかけるか。女性党首のスコットランド民族党の得票に関心が集まる。結果は。
 新聞各紙(夕刊)の報道によれば、私が大好きな〝ハマの三浦〟ことDeNAの三浦大輔投手(41歳)が横浜スタジアムで先発で今季初登板、ヤクルト戦で勝って工藤公康(現ソフトバンク監督)山本昌(中日)両投手に並ぶ23年連続勝利記録を達成、この日で通算167勝目となった。たいしたものだ。噴火警戒レベルが引き上げられた神奈川県箱根町では、町と箱根温泉旅館協同組合が情報交換、風評被害防止にこれ努めている。

【きょうの一文・ことば】
 文化全体の地盤沈下が危惧されるなか、商品価値を創るのではなく、底を支える意味は大きい。文学学校の地道な活動は一条の光だ。=7日付中日夕刊『〈大波小波〉文化の底を支える学校』のなかで。(大阪で生まれた男)の発言の1部

【新聞テレビから】
☆『〈WBAスーパーフェザー級〉2回TKO 35歳5カ月最年長防衛 内山(高志=ワタナベ)V10 ボクシングダブル世界戦』『〈WBAライトフライ級〉田口(良一=ワタナベ)TKOで初防衛 ダウン5度奪う』、『戦闘で80人死亡 イエメン南部、半数住民』、『箱根山小噴火の恐れ 警戒レベル2に 大涌谷避難指示』、『CO2濃度「危険水準」 温暖化問題で米当局 世界の月平均400ppm突破』『トヨタ工場CO2半減へ 塗装ロボや空調効率化 中国・メキシコ新工場から』、『コーヒー、茶 百薬の長』『東大など公表 病死の危険性減少』、『おもてなし日本1位 観光総合力総合9位』『名古屋市地下鉄 車両落書き被害 鶴舞線上小田井駅』(7日付、中日夕刊)
☆『太陽光で夜も明るく ネパール地震』、『箱根山・噴火警戒引き上げ 「風評被害が心配」 観光業界 町と対応協議』、『日本にオスプレイ売却へ 米政府17機3600億円』、『「米株価は割高」FRB議長警戒』『NY株86㌦安』『一時250円下げ 東証』、『赤ちゃんザルに「シャーロット」 大分・高崎山動物園が命名 抗議殺到困惑』(7日付、毎日夕刊)

五月六日
 夏の気配が感じられる立夏。暦のうえでは、きょうから立秋の前日までが夏になる。

 見事にその姿をあらわした日の出〝だるま太陽〟と夕日〝だるま太陽〟=6日夜のメ~テレ〈報道ステーション〉から
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 きょうは私が日ごろ敬愛する方から少し嬉しい電話が入った。そのせいか、夜のメ~テレ〈報道ステーション〉で人びとに幸せを運ぶという富山湾の日の出〝だるま太陽〟のことを流していたので、思わず画面に向かってシャッターを切った。冒頭の写真は、その〝だるま太陽〟と、併せて紹介された高知県宿毛市で以前、撮影された夕日〝だるま太陽〟の2シーンである。

 振り替え休日。皆さん、大型連休の最終日はいかがでしたか。お子さんを連れ、実家へ戻ったり、ひさしぶりの連休を生かして旅に出るなど、それなりに家族の絆を深めたり自らをリフレッシュさせよかったのでは、と思います。人生って。そんなことの繰り返し。そうしたことこそが、幸せではないでしょうか。
 私たちの場合、墓参りやタマネギの収穫を兼ねて畑の見廻りに妻(舞)と行ったほかは、大体いつもどおり。舞もリサイクルショップ「ミヌエット」へほぼ毎日出かける精勤ぶりで私も、どちらかといえば読書と執筆以外には寝不足解消にこれ努める、そんな日々でした。書きながら、やはり家でもいいが出来うる限り現場に出て、車内とか旅先で書いた方がよい気がしました。
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 気象庁が神奈川県の箱根山の火山活動に関連、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げ、これに伴い箱根町は午前6時半から大涌谷に通じる県道など、火口周辺エリアの半径300メートルの立ち入りを禁止した。このところ火山性微動が続く箱根山では水蒸気噴火の恐れさえあるという。昨年起きた木曽の御嶽山噴火。その教訓もあり地元では早めの対策を打ち出している。
 ことしのゴールデンウイーク中の観光客はJTBの調べで過去最高、2386万人に達したという。それにしても愛知県下の刈谷ハイウエイオアシスに800万人以上が訪れるとは。驚きでもある。車のガソリン代が1㍑当たり128円(昨年は162円だった)と安くなり、その分近場観光が増えたのも事実である。
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【きょうの一文・ことば】
 「妻のような強い女性に」。……籐(とう)のかごで眠る三女(先月25日のネパール大地震、その3日前に生まれた)の名前は決めた。「サパナ」。ネパール語で「夢」を意味する。「どうか妻の死は夢であってほしい」との思いを込めたという。
 政府の支援はビニールシート1枚だけ。わずかな食料やお金の蓄えも底を突いた。それでも娘たちの元気な姿に、気持ちを奮い立たせる。「妻がいなくてもしっかり勉強させ、(3人の娘を)大きく育てたい」=6日付毎日朝刊『娘守り母逝く ネパール地震 がれきの下、体覆い』の記事のなかで。妻ラクシミさん(26)を失ったラトナ・バニアさん(26)と母の声など

【新聞テレビから】
☆『携帯充電ライト贈りたい 大津の山岳ガイド ネパール支援募る』『地震死者7700人超』『最大1.2㍍以上隆起 断層4㍍ずれる? 国土地理院が解析』、『景気「緩やかに回復」83% 301社本紙調査 新卒採用は慎重』、『プリウスPHV個性発揮 電気走行50㌔以上に トヨタ、来秋改良 HVと差別化』、『TPP国会議員開示へ 草案で政府 口外禁止が条件』、『お出かけこまったクマ君 東山動植物園 5㍍壁登り脱走未遂』(6日付、中日朝刊)
☆『ネパール地震震源地・バルパク 標高2000㍍「ツナミのよう」 道なき道 物資背負い』『死者7660人に』『1万2470教室全壊 土曜で生徒不在 耐震化に課題』、『がん細胞、光で破壊治験へ 夏にも米で開始』、『アジア開銀増資検討 中国主導の投資銀に対抗 総会閉幕』、『袴田さんへ届かなかった1万通 釈放後に返還 支援者の手紙公開』、『武蔵砲撃の瞬間 砲術長遺族が写真保管』(6日付、毎日朝刊)

五月五日
 火曜日だが〝こどもの日〟。〝みどりの日〟のきのうに続き、夕刊はない。ちまたでは大型連休のUターンラッシュが始まった、として高速道や新幹線の大変な混雑ぶりを報じている。海外からも帰国ラッシュが続く。

 ネパール大地震の死者は7700人を超えた。続報は新聞テレビ、ラジオニュースともグンと減ったように感じられる。それでも私の周辺ではカトマンズ在住の日本人を中心に多くの方々から、さまざまな情報が届く。カトマンズでは、現地ロータリアンが地震発生まもなく、いち早く孤立した村に入り、人命救出に当たったり食料の配給などをする一方、テント張りをしてきたといった話で、なかには「日本政府が破損した世界遺産を修復してくれるといったニュースが伝わり、皆すごく喜んでいる。本当なのか」といった声まで。私はそのことはまだ耳にしていないので「もしそうなら、それは評価していい。とてもよいことです」と答えるにとどめた。

 そんななか、きょうはポカレル本田明美さんからのフェイスブックで【お釈迦さまの誕生日】につき次のようなメッセージを受け感銘を受けた。内容は次の通りだ。
「今こそ、壁を取り払い、手を取り合いましょう。……昨日は、ブッダジャンティ。お釈迦様が、このネパールで誕生されたこと。そして、全世界へ広がったお釈迦様の教え。私達ネパールの誇りです。」「お釈迦様を尊敬していますし、そんな生き方が出来たらと思っているだけです。ちなみに、2012年の徳之島ネパール国際交流の際、NPO法人虹の会のメンバーから、案内してもらった所にお釈迦様の弟子が足を踏み入れたというお伽話のような場所があったんですよ。それで、ますますお釈迦様への想いが近くなりましたね。……」
        ×        ×
 北ア奥穂高岳で54歳の男女登山者ふたりが滑落死。連休登山の悲劇は、私が新聞社の松本支局員として駆け出した当時と何ら変わらない。合掌。火山性微動や噴煙が度重なるなか、きのう立ち入りが禁止された大桶谷で知られる神奈川県箱根山で、からだに感じるM(マグニチュード)2の地震。ほかにも、からだに感じる揺れが相次いだ。そんななか、パプアニューギニアではM7・5の地震が発生。熊本の阿蘇山でも20年ぶりの揺れを感じる、などどこもかしこも地震の恐怖に脅えている。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
「十四人との約束が、ずっと私の一筋の光だった。残された時間を『介護を育てる』ことに費やしたい」「介護とはミスマッチでしょ。でも大会を通じて、一人でも『この会社がやっている介護って何』と気に留めてもらえれば。介護の世界をもっとオープンにしたいんです」=5日付中日朝刊『闘病仲間15人 私だけ残った』『約束 生き続ける 名古屋の男性介護の道に』の記事のなかで。名古屋市名東区の介護関連会社「H&Nホールディングス」社長高野政則さん(42歳)
 (日本銀行が発行する紙幣の紙材となる落葉低木である)ミツマタの産地は標高二千㍍級の高地が多く、百集落、一万人以上が栽培や皮の加工に従事。地震の被害が大きかったドルカ郡の生産が七割を占める。今年、収穫した皮六十㌧のうち四十㌧は被災地の民家や倉庫に残されたまま。社員は「砂ぼこりや雨水にさらされれば使い物にならなくなる」と心配する。
=5日付中日朝刊『紙幣の原料産地被災 ネパール地震輸入に影響も』の記事のなかから。※紙幣の原料産地はネパール東部ドルカ郡の町ジリで、首都カトマンズから東に約100㌔。車で7時間。

【新聞テレビから】
☆『明治の産業革命世界遺産に 軍艦島など8県23施設 ユネスコ機関登録勧告』、『「外国産」紙幣リスク顕在化 ネパール原料産地が被災 国内の減産補う 安定調達が課題』、『10歳の目に映る未来は…平和の俳句=未来はねいろいろあるよけわしいね 児玉羽琉(10)名古屋市中川区正色小5年=』、『ウマくいかなかった 多度の上げ馬神事 92年以来の成功ゼロ』(5日付、中日朝刊)
☆『軍艦島など世界遺産に』『「明治産業革命」23施設 ユネスコへ登録勧告 国内19件目』、『職員2割児童から暴力 養護施設 けが、心身不調』、『ネパール地震「観光客ぐっと減る」 在留日本人に打撃』、『成田空港用地 反対派9年ぶり売却へ B滑走路隣接 地主「運動終わった」』(5日付、毎日朝刊)

五月四日
 赤ちゃん誕生で家族に光りがさしこんだ=NHK総合、CBC〈NEWS23〉のニュース画面から
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 大地震に遭遇したネパールの人たち。少しずつ、いつもの生活が戻りつつはあるが、まだまだ元通りに復興するまでには長い年月がかかりそうだ。世界遺産で知られるカトマンズとその周辺。ここでは観光客のキャンセルが続出するなか、人々は悲しさに耐え苦渋の日々を過ごす。そんななか、赤ちゃんを授かって新たな希望を見出す人も。人びとは家族という光りを頼りに、きょうも必死で立ち上がろうとしている。
        ★        ★
 5月4日。能登半島の石川県七尾市では高さ12㍍、重さ20㌧もあるニッポンイチ大きい青柏祭〝でか山〟三体が町中心部の山王神社(大地主神社)境内と七尾湾に面した府中波止場に勢ぞろいする日である。ことしも大勢の観光客を前に、民家の軒先すれすれに♪エオエー、エオエーの掛け声とともに曳き回され、途中辻回しの妙技を見せつつ華やかに繰り広げられたに違いない。
 そして。きょうは満月、みどりの日だ。ここ尾張の国は雨の1日だったが夜には晴れた。妻の舞は夕食にきのう収穫したばかりのタマネギをつかって牛丼をこしらえたが、とてもおいしかった。
 わが家で初収穫した〝ふぞろいのタマネギくん〟たち
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 国連の教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)が長崎市の軍艦島や三菱重工業長崎造船所、北九州市の官営八幡製鉄所など「明治日本の産業革命遺産」の全23施設を新たに世界文化遺産に登録するように、と勧告。7月にドイツ・ボンで予定されている世界遺産委員会で正式に決まれば富士山(山梨、静岡県)富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬)に続き3年連続の世界遺産決定で、日本の世界文化遺産としては15件目となる。嬉しいことであり地元の喜びが手に取るようだ。
        ×        ×
 英王室のウィリアム王子とキャサリン妃の間に生まれた王女の名は、シャロット・エリザベス・ダイアナに決定。ドラゴンズの監督兼選手の谷繁元信捕手が、甲子園での阪神戦で27年連続本塁打(左越え3ラン)と同連続安打のプロ野球記録を更新、当然ながら試合の方も9―2で快勝とあいなった。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
「土俵に上がれば自分しかない。型を持って型にこだわらない」「人生は敵と戦うより難しい」「土俵とは。自分との戦いでありながら成長するところ」=4日夜のNHK総合『〈プロフェッショナル〉仕事の流儀』の番組のなかで。横綱白鵬のことば
「憲法はわが国の平和と安定に大きな役割を果たした」「戦後七十年の節目の年に県民一人一人が平和と人権を尊重し、平和の創造に貢献していただきたい」=4日付中日朝刊『「平和の尊さ肌で感じる」 沖縄知事が談話』の記事のなかから。沖縄の本土復帰(1972年)に伴い憲法が適用されたことに関連し、翁長雄志沖縄県知事の発言 

【新聞テレビから】
☆『ネパール地震 水、食料調達が切実 衛生対策に立ち遅れ』『情報不足まず義援金集め 教育支援20年超、志摩のNPO代表』『「7日ぶり救出」誤り 地区当局者が訂正』、『岐路の9条考える 憲法記念日各地で集会』『平和どうなるのか 中部各地憲法めぐり議論』『横浜3万人集会 大江さん、落合さんら護憲訴え』『9条改憲に51人反対 名駅周辺100人アンケート』、『火山性地震が箱根山で増加 遊歩道を規制へ』、『波打ち際山車彩る 半田・亀崎潮干祭』、『白血病ママ逝く 一宮で移植支援の比女性、再発』(4日付、中日朝刊)
☆『ネパール地震 雨期目前家欲しい 2次災害や衛生悪化も』『死者7350人に』、『言論の自由守る 朝日新聞襲撃28年 各地で追悼』、『王女に歓声 キャサリン妃退院』、『■日本大正村村長に竹下景子さん就任』、『毛虫大発生し列車運休 JR四国・高徳線 車輪に体液坂上れず』(4日付、毎日朝刊)

五月三日
 ネパール警察当局の発表によれば、カトマンズの北西80㌔地点のヌワコットで2日、崩れた自宅のガレキに埋まっていた101歳の男性が救出された。ヘリで病院に運ばれたが、左足首と手にけがをしただけで元気だという。
 ネパール大地震の死者は、その後も増え続け7300人に。首都カトマンズでの全半壊家屋は60万戸に達し、なお40万張りのテントが必要とされる。また欧州連合によれば、欧州からの観光客ら1000人の行方がまだ知れない状態だという。現地入りした日本の地震学者らのその後の調べによると、高層建築物の破損が〝長振動による横揺れ〟もあって意外に目立つ点なども指摘されている。
 現地では悲しみのなか、今も苦闘が続く。

 江南名物ふじまつりには連日、大勢の人々が繰り出している=3日午後撮影
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 次男坊の誕生日で憲法記念日。日本国憲法の施行から68年となるこの日、護憲か改憲か、憲法記念日にちなんだ集会が各地で開かれた。28年前のこの日、兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が〝赤報隊〟を名乗る何者かに襲撃され、当時29歳だった記者一人が散弾銃で殺され他の記者1人(42歳)も重傷を負った。事件発生が伝えられるや、当時在任していた新聞社の七尾支局に石川県警七尾署員数人が飛んできて警戒してくれた。あの日々を忘れるわけにはいかない。

 午後。妻(舞)の父と私の父の墓を訪れ、花を供え線香をたいてお参り。ついで先にタマネギ、ジャガイモの順で苗と種芋の植え込みをしておいた=タマネギは昨年11月3日に50個、ジャガイモはことし3月31日にホッカイコガネ20個を植え込んだ=和田の畑へ。タマネギは白と紫を植えておいたが、白の方は肥料の与えすぎで失敗した経緯もあって見る影もなく大半が全滅に。それでも1部成育していたタマネギ6~7個を舞がさっそく根こそぎ引き抜き、私たち素人百姓としては不ぞろいながらも初の収穫となった。
 紫の方は、見たかぎりでは順調な生育ぶりで、この分なら、かなり立派な玉を収穫できそうで少し嬉しい気がする。ジャガイモの方は葉が出そろってきたところで今少し様子をみなければ、なんとも分からない。

 畑のあとは、例によって妻の〝付き人運転手〟よろしく、1週間分の生活用品の買い出しで市内ショッピングセンターへ。これで今日の任務が終わりか、と思いきや。今度は「バローのホームセンターに行ってよ」というので「ハイ、はいッ」とホームセンターへ。ここで、やっと江南ではこの時季、藤の花々が美しく唯一の観光名所といっていい〝ふじまつり〟が行われている前飛保の曼荼羅寺公園へと向かった。
 ここ江南に住んでいると、やはり年に1度は紫の色彩があでやかな藤の花を見なければ、落ち着かない。なんだか義務感みたいなものが生まれてくるから不思議だ。藤の花は、紫だけでなく、薄いピンクの藤もゆらゆらと天井から下に房を揺らしており、それは見事でなかには黄色い異種まで見られた。見物の合間には露天でみそ田楽とネギマを食べいっときを過ごしたが、舞が満足そうにしていたのが何よりである。

 ネパール大地震の方は、冒頭でもふれたように被災地の全容が見え始めてきている。かといって、山岳地帯に続く道が地震発生に伴う土砂崩れなどで寸断され、現地に入りたくとも入れない状態がいまだ続く。6月からのモンスーンによる雨期を前にした気温上昇と衛生面の立ち遅れも深刻な問題で飲料水や食料支援はむろんのこと、ほかに救急医療面や医薬品確保などあらゆる面での国際援助が求められている。待ったなし、の緊急事態が続く。
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「20世紀最高のバレリーナ」とされ、ロシアのボリショイバレエで長年プリマを務め、その〝顔〟とも言えるマイヤ・プリセツカヤさんが2日、心臓発作のため滞在先のドイツ・ミュンヘンで死去、89歳だった。世紀の対決と世界の目が集まった世界ウエルター級王座統一戦12回戦がラスベガスで開催され、フロイド・メイウェザー(米国)がマニー・パッキャオ(フィリピン)に3―0で判定勝ちした。メイウェザーは、これで48戦全勝(26KO)、パッキャオは65戦57勝(38KO)6敗2分け。
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【きょうの一文・ことば】
 「洋服にさわった時に【ときめき】を感じるかどうかを基準に選んでいく。NOのものを捨てる時は、モノには魂が宿っているので『ありがとう』と感謝の気持ちをこめて。大事なのは自分を幸せにしてくれるものを選ぶことです」=3日夜の東海テレビ『〈Mr・サンデー〉▽世界の100人に選出 片付け達人に全米熱狂』のなかで。100人に選ばれた近藤麻理恵さんの話

【新聞テレビから】
☆『憲法記念日「どこまで行く安倍流安保』『きょう憲法記念日〈平和つなぐ1美輪明宏さん79歳〉戦争の正体歌い伝える 9条危機 国民に責任』、『〈ネパール地震〉男性7日ぶり救出 死者7000人超す』『輝く笑顔もう一度 両親失った少女 支える周囲』、『子ども歌舞伎堂々 垂井曳やままつり始まる』、『教員わいせつ深刻化 愛知県教委15人懲戒5人は非公表』、『日キューバ外相会談 ODA(政府開発援助)拡充を伝える』『ベア非製造3割どまり 中部130社 製造7割 円安で明暗』(3日付、中日朝刊)
☆『キャサリン妃女児出産 英王位継承4位 市民歓声』、『〈日本国憲法制定過程をたどる1〉「軍ない国考えられぬ」「平和国家一本やりで」 敗戦2カ月政府で激論』『憲法解釈変更触れず 防衛大生講義の担当教授「9条」27年質問ゼロ』『「戦争できる国おかしい」 小林節・慶大名誉教授「存在する法律守れ」』、『死者6600人超える ネパール地震 発生1週間 自衛隊が活動』『チベット巡礼地 冥福を祈る人々』、『5連休初日「貝取れた」 蒲郡・竹島海岸』(3日付、毎日朝刊)

五月二日
 夏も近づく八十八夜。茶どころで知られる愛知県西尾市では新茶摘みがあった。一番茶の摘み取りは連休明けから本格化する。
 英王室ウイリアム王子(32)の妻キャサリン妃(33)がロンドン市内の病院で第2子となる女児を出産。体重は3700㌘、母子とも元気。王位継承順位は2013年7月に生まれた長男ジョージ王子(1つ)に次ぐ第4位。
        ☆        ☆
 ネパール大地震の死者が7000人を越え、ケガ人も1万4000人に及んでいる。何人もの死者が出、一番被害が大きいとされる北東部シンドルパルチョークでは、いまなお3000人が行方知れずのまま。そのシンドルパルチョークで、きょう午前、がれきの下敷きになっていた58歳の男性が、7日ぶりに救出された。奇跡の生還で、命に別条はないという。

 辛さ、悲しさを乗り越え「今を助け合って生きる」ネパールの人びと。日々、苦難が目の前に立ちはだかっている(CBCなど。ニュース画面から)
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「おはようございます。ネパールは、震災から一週間たちました。くしくも、今日は、次男坊の誕生日。【今回のこの経験を忘れること無く、人のことを思いやってやれる人として、生きて欲しいと願っています。】私の近所では、空き地いっぱいに、たっていたテントもわずかとなりました。一昨日から、自宅が大丈夫な人は、自宅に戻って生活を始め、数日前までの風景とは変わり、家々に人々の姿が見られるように、なりました。」
――上記の便りは、ラジオ放送【ニッポンチョウタリ】のコメンテーターで〝カトマンズのおしんさん(おしん言語研究所)〟でも知られるポカレル本田明美さんから、けさフェイスブックで届いたご一家の現況である。

 そして。フェイスブックには知人からの「明美さ~ん。ご無事で何より、こちらスワヤンプもがんばってますよ―ネパール人、チベット人達の助け合いの輪の中でたくさんの良い心をもらいました」(Momo Tenzin Bananekoさん)「明美さん、大変な状況お察しいたします、今東京に着きましたが、これから東京在住10年以上のネパール人と会う予定です、彼はネパール大使館と協力して救援物資の確保に東奔西走して頑張っています」(西田裕光さん)の声も。
 ほかに「物資が空港でとまっており、それをオペレーションする人もないみたいですね。水や食べ物は村ではなんとかなりそうな気がしますが、現地にあるもので簡易シェルターみたいなものが作れたらいいですね」(Yuki Chumaさん)「『カトマンズで調達できないもの』これをリストにしてくださるとありがたいです」(有志浩仁さん)といった多くの心遣いも。
 これに対して明美さんからは「Momoさんたちも無事でよかったです。うちは、みんなバラバラでしたが、子どもたちが、落ち着いていて、逆に安心しています。いつもFacebookで近況みせてもらってますよ。私もこのネパールで沢山の事を教えてもらったので、恩返しです。出来ることから、始めようと思ってます。」の決意表明も。

 そして。私、伊神権太からの「次男さんの誕生日。心からおめでとうございます。大変ななかでのご家族の結束ぶりが目に浮かぶようです。空き地いっぱいだったテントが減り、ご自宅での生活再建と、少しずつ元に戻りつつあり何よりです。遠くから毎日、ご家族の無事を祈っています」には「伊神さん 励ましのメッセージありがとうございます。【今こそ、ラブバード、カトマンドゥの思いで、みんなが頑張れるといいですね。新生ネパールを心から願います】」の返信まで届いた。

 明美さん! ラブバード、カトマンドゥ魂でがんばって。応援してます、とラブバード。「ボクは助かりました」と少年
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 きょうは、ほかにも「日本からカトマンズをよく訪ねてくださるヨガの皆さまはじめネパールと関わりのある多くの人たちから、〝援助の手〟をとの声が上がってきています。どうしてよいものか」といった相談もカトマンズ在住日本人女性で現在、帰省中のある女性から持ちかけられるなどし、深刻さを増す現地の状況が手に取るような1日でもあった。
 ひと口に物資の支援といっても、どういう方法が一番良いのか。ハタ、と考えさせられもしたのである。第一、各国から寄せられた支援物資は「カトマンズの空港で止まったまま」だというではないか。
 きょう、カトマンズ市内中心部で開かれた市民による追悼集会とは別に政府が行おうとした追悼式典は「それ以前に、すべきことがあるのではないか」との猛反発が出て急きょ中止となるなど、カトマンズの苦悩は深まっている。どうしてよいものか。
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 世紀の対決として世界の目が集まる世界ウエルター級王座統一戦を前に1日(米国時間)、試合会場のある米国ネバダ州で前日計量があり、対戦するフロイド・メイウェザー(米国)=世界ボクシング協会、世界ボクシング評議会王者=とマニー・パッキャオ(フィリピン)=世界ボクシング機構王者=が、ともに上限の66・6㌔を下回って1回でパス。
 試合の結果もさることながら、ファイトマネーが史上最高330億円には驚いた。一体、どこに、そんなお金があるのか。ファイトマネーは、そのままそっくりネパール大地震の被災地に役立てれないものか。それと、これとは話が違う? ウーン。でもね、この世の中、矛盾だらけだよね。ボクサーに罪はない、大いに世界を沸かせてほしいけれど。
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【きょうの一文・ことば】
「水も食料も物資も、支援は何も来ない。そこに首相がいるのに、なぜなんだ」「政治家は選挙の時は都合の良いことを言うが、いざとなると何もしてくれないと分かった」(2畳ほどのテントに妻や子どもら6人で暮らす観光業ミラン・タマンさん、38歳。ミランさん一家は自宅アパートにひびが入り、料理や食事で家に戻る以外はテントで横になって過ごす日々。隣のテントで暮らす7カ月のめいアイサちゃんは被災後ずっと下痢が止まらないという)
「もう7日。私たちの支援物資はどこ? 世界中から集まった支援物資がここで止まっている」「我々は物資の配布を手伝いたいだけだ」(カトマンズでは普段から停電や断水が頻発し、市民は不便な生活にはなれっこだ。それでも被災者支援の遅れには多くの人が業を煮やす。各国の支援物資が到着する国内唯一の国際空港「トリブバン」空港で1日、約40人が模造紙を掲げて抗議。その抗議の輪のなかにいた雑誌編集者ソン・シンさん。44歳)
「各国の支援団体は物資をネパール政府に渡さず被災者に直接届けてほしい」(最大規模の被害が出た中部シンドゥパルチョーク地区で住民の1人。ここでは必要なテント400張りに対して配られたのは30張りだけだった、という。)
=いずれも2日付毎日朝刊『ネパール地震1週間 水も食料も物資も何も来ない 死者6300人超に』の記事のなかから。抜粋

【新聞テレビから】
☆『九条の会絶やすな 活動11年 改憲に危機感』、『被災者癒やす新たな命 地震乗り越え無事出産』『死者6700人に』『支援の手もっと地方に ネパール地震1週間 行き渡らず けんかも』、『万来 リニア・鉄道館300万人』、『住宅火災死者7人に 秋田 不明の3世代家族か』、『日活ロマンポルノ復活へ』、『愛知など14県の空襲映像などを公開 米撮影、市民団体入手』(2日付、中日夕刊)
☆『夏近し かすり涼しく 新茶摘み 愛知・西尾』、『核禁条約交渉今こそ 広島、長崎市長 NPТ(核拡散防止条約)会議演説』『ネパール地震 各国援助活動本格化 日本のチーム拠点を開設』、『大型連休 古里へ海外へ 出国ラッシュ、高速道に車の列』『自由席混雑180% 東海道新幹線』、『慢性疲労症候群3割重症 厚労省初調査 家事で悪化も』(2日付、毎日夕刊)
☆【救援金受け付けます 中日新聞社、中日新聞社会事業団は、甚大な被害を受けた被災者のため「ネパール地震救援金」を受け付け、日本赤十字社などを通じて救援活動に役立てます。】『ネパール地震死者6300人超す』『「救いたい」国を越え 日本隊手術にも対応へ』『「届けたい」母国のため 岡崎在住男性 現地で物資支援』、『川沿いに(赤、白、ピンクのハナモモが見ごろを迎え)桃源郷 長野・月川温泉』、『新卒採用「増やす」43・8% 中部主要130社 過去5年で最高』、『米軍の日本防衛限定的 新指針 中国意識、記述弱める』、『住宅火災で4遺体 秋田 一家7人連絡取れず』(2日付、中日朝刊)
☆『ネパール地震1週間 水も食料も物資も何も来ない 死者6300人超に』、『ネパール地震「丈夫な家を」父の教え 81年前M8.1経験の90歳』『グランパスがホームで募金』『楽天も募金活動』、『澤ら23人選出 W杯なでしこジャパン』、『1年ぶり「少し泣きそう」 澤(穂希)選手サッカーW杯6度目代表』(2日付、毎日朝刊)

五月一日
 ネパールの人びとの心の支えともいえるラブバード=つい最近、恋歌〈ラブバード・カトマンズ〉に続いて〈愛のラブバード〉という歌も誕生した
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【ネパールの皆さまへ(伊神権太)】
 ネパールに住む人々はみなさん、不死鳥です。だって、チトワン国立公園に生息する【ラブバード】に代表されるように、この国では今人間社会で一番失われがちな人が人を思う思いやりの心があるから、です。チョットやソットでへこたれるなんてことなぞ、ありません。ヒマラヤ連山に囲まれたこの国では、この大惨事をバネに、悲しみを乗り越え、もっともっと家族愛を発火点とした絆の輪が、どこまでもひろがってゆく。そんな気がするのです。そこには共に幸せを求めて生きる【ラブバード魂】が息づいているからです。
 がんばれ! カトマンズ。そしてネパール。
        ☆        ☆
 金曜日。ネパールの大地震は深刻化の一途だが、何日も経て奇跡的に助け出された少年や女性の存在がかえって、この国の人々の限りなきパワーの如きものを感じさせ〝希望の光り〟をともしているような、そんな気がしてならない。ここは、日本も含む国際社会の緊急援助隊による救出や医療、食料や水、物資の支援など全力投球を願うばかりである。

 ネパール大地震のその後を新聞報道とNHKはじめ各局のニュース映像から見てみよう。
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 今夜のメ~テレの〈報道ステーション〉。新聞の番組欄の「〝1200年〟悠久の時の流れを感じながら今宵は考えてみよう…かな。〝本当に大切なもの〟」につい引きずられ見てみる。と、高野山の金堂を舞台に古館キャスターと朝日の女性編集委員が『人間の根源をみつづけた仏陀も「今ここを生きよ」と言っている』との由。そう。人は誰もが【いま】という大切なときを生きているのだ。この言やよし! である。
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【きょうの一文・ことば】
 ネパールで生まれました。自分の国だからこそ、自分で助けたい=東京でのネパール人留学生らの義援金呼びかけで街頭に立ったネパールの少女
 ◇食料を、医薬品を。ネパール大地震被災地からの悲痛な訴え相次ぐ。◇……毎年ヒマラヤ山脈が列島にもたらす恵みの梅雨。恩返しを。改めて思いを致す。=5月1日付毎日夕刊『近事片々』より

【新聞テレビから】
☆『クールビズ11年目始動 省エネに今年も挑戦』、『御在所の春本番 アカヤシオ(ツツジの仲間)満開』、『〈ネパール地震〉出稼ぎ夫と話したい 被災の子ら無事伝えられず』『死者6300人 3000人不明報道』『防災計画実施が不十分 ネパール政府 日本協力で更新直前』、『3月消費支出10.6%減 過去最大 駆け込み需要反動』、『シャープ多気の工場閉鎖 三重第一 液晶製造、老朽化で』(1日付、中日夕刊)
☆『この命が希望 ネパール地震 20時間かけ救出』『家屋全壊13万棟 震源近くは「壊滅状態』『ネパール「また地震」デマ横行 住民混乱、警察「落ち着いて」』、『母の祈り次世代に 水俣病公式確認から59年 息子「悲劇繰り返さぬ」訴え』、『安倍首相「日本の200社進出支援」シリコンバレー5年で』、『認知症などで「自己放任」 高齢者の介護拒否に苦慮 自治体介入法的根拠なく 渋谷区虐待の対応転用』、『日歯連寄付 違法性否定の内部文書 会員の疑問に強制捜査前』、『残業代ゼロ法案 メーデーで批判 愛労評が集会』、『山口組組長宅を兵庫県警が捜索 犯罪収益収受容疑』(1日付、毎日夕刊)
☆『春のじゅうたんシバザクラ見頃 郡上・明宝』、『抑留死者1万723人公表 厚労省06年入手 北朝鮮分など初』、『〈ネパール地震〉120時間過ぎ2人救出 布の水分とバター15歳救う』『母国を助けて 名駅前で募金』、『谷繁(プロ野球2人目の)3000試合出場』、『高浜2基20年延長申請 関電、美浜も特別点検へ』、『江守GHD経営破綻 負債711億円 興和など再建支援』(1日付、中日朝刊)
☆『ネパール地震 医療支援ようやく』、『遮水壁試験凍結始まる 福島第1 1551本中58本で実施』『東京女子医大・群馬大 「特定機能病院」取り消し 厚労省要件見直しへ』、『高橋被告に無期懲役 地下鉄サリンなど5事件 東京地裁判決』、『物価上昇2%「16年度前半」 日銀見通し後ずれ』『■皇后さま、御養蚕始の儀』(1日付、毎日朝刊)