一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2021年5月~)

2021年5月30日
 みどり立つ五月の風よ吾と統べよ
 コロナ禍や扶く肉厚白十字
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

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 28日付毎日新聞朝刊に「闇夜に踊る愛の光 名古屋・ヒメボタル」の見出し。名古屋市天白区の相生山緑地でヒメボタルが乱舞している、という。ゲンジボタルより一回り小さいヒメボタルが求愛のため黄金色の光を点滅させながら乱舞している、とのこと。光の乱舞は6月上旬まで続くそうである。そして30日付同紙では北海道標茶町の西別川で体長5㌢あまりのシロザケの稚魚が大海原をめざして泳ぐ姿。自然と生きものたちの鼓動にはどこか、ホッとさせられるのである。

 共同通信の調査によれば、高齢者の介護施設で新型コロナウイルスに感染した入所者が累計で9490人おり、486人が亡くなっていたという。昨年5月の同じ調査では感染入所者が474人、死者が79人だったので感染者は1年で約20倍になった。非公表の自治体もあるので実際の数はもっと多いに違いない。こうしたなか、トヨタ自動車などの民間企業が会場設営などに協力する新たな枠組みでの集団接種が30日から愛知県豊田市で始まったという。自治体や医療従事者の負担を大幅に軽減し1日に最大3000人への接種が可能な独自の〝豊田市モデル〟として接種を促進するのが狙いで、こんご注目されそうだ。

 歌舞伎俳優で人間国宝の片岡秀太郎(かたおか・ひでたろう、本名彦人=よしひと)さんが23日、慢性閉そく性肺疾患のため死去。79歳だった。大阪府吹田市出身。葬儀・告別式は近親者で行ったという。訃報に歌舞伎俳優の中村鴈治郎さん(62)は「愛のある人でした。この大きな穴をどう埋めればよいのか」と声を震わせた。秀太郎さんは、江戸歌舞伎とは異なる伝統を残そうと、若手の育成に尽力。97年に開塾した「松竹・上方歌舞伎塾」では、関西在住の若者を熱心に指導。東京・歌舞伎座での「こども歌舞伎スクール 寺子屋」では女形の演技指導の統括講師を務めた。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が26日、青森市の三内丸山遺跡など17の遺跡で構成する「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田)を世界遺産に登録するよう勧告。農耕に移行せず、狩猟などを基盤としたまま定住した縄文時代の人類の生活実態を示す貴重な物証が世界的に認められた。7月16~31日にオンラインで開催されるユネスコ世界遺産委員会で正式決定の見通しで、国内の世界文化遺産として先史時代としては初となる。
 また、これらとは別に自然遺産候補の「奄美大島、徳之島、沖縄県北部および西表島」(鹿児島、沖縄)にも今月10日に登録勧告が出されている。これにより二件がともに登録されることになり、実現すれば、日本の世界遺産は文化二十、自然五の計二十五件となる。

 縄文遺跡群、世界遺産へ、と地図入りで報道した中日新聞

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 政府は28日夕、官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で新型コロナウイルス対応の改正特別措置法に基づいて東京、名古屋、大阪など9都道府県に発令中の緊急事態宣言の期限を当初の今月31日から、沖縄県の期限とも合わせた6月20日まで延長する、と決定。宣言に準じるまん延防止等重点措置も31日が期限の埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重の5県を同じ6月20日まで延長することを決めた。菅義偉首相は、その後の記者会見で東京五輪・パラリンピックに国内の観客を入れる方向で検討する」と表明したが、さてどうなるのか。私個人的には、バッハ会長らが何といおうと、ここは無理しないで思い切って【再延期か中止】を宣言すべきだと思うのだが。難しいところである。
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 サラリーマン川柳、1位は「会社へは 来るなと上司 行けと妻」。しみるなあ。――とは28日付毎日新聞夕刊の近事片々氏。
 厚生労働省の専門部会は28日、現在16歳以上となっている米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの対象年齢について12~15歳にも広げることを了承。31日に別の専門分科会で12~15歳を予防接種法に基づき無料で打てる対象に追加する。
 東京高裁は28日、生後1カ月の長女を揺さぶり死なせたとして傷害致死罪に問われた父親、中馬隼人被告(44)の控訴審判決で無罪とした一審東京地裁立川支部の裁判員裁判判決を支持し、検察側の控訴を棄却。
 東京高裁が27日、戸籍上は男性だが性同一性障害で女性として働く経済産業省の50代職員が職場の女性用トイレの使用などを求めた控訴審判決で、使用制限を違法とした一審の東京地裁判決を変更し職員の逆転敗訴とした。職員側は最高裁に上告する、としている。
 愛知県東栄町の町営診療所での人工透析中止を発端に住民が進めてきた村上孝治町長のリコール(解職請求)活動で集まった署名を審査していた町選管が26日、有効署名が956人分だった、と発表。解職の是非を問う住民投票に必要な908人を上回り、今夏にも住民投票が実施される。
 東大宇宙線研究所が岐阜県飛騨市神岡町に建設する次世代ニュートリノ観測装置「ハイパーカミオカンデ(HK)」の着工記念式典が28日、建設予定地であった。
 天皇、皇后両陛下が30日、島根県大田市で開かれた第71回全国植樹祭の式典にオンラインで参加された。テニスの4大大会第2戦、全仏オープンの主催者が30日、女子シングルスの1回戦後に記者会見に応じなかった大坂なおみ選手(日清食品)に15000㌦(約160万円)の罰金を科すことを発表。こんごも会見拒否を続ける場合、全仏で失格処分、他の4大大会で出場停止処分となる可能性も通告した。

 新型コロナウイルスワクチンの大規模集団接種会場への派遣に向け、歯科医師を対象にした接種の実技研修会が30日、名古屋市中区の愛知県歯科医師会館で始まった。約500人が参加し、注射の手順などを確認した。
 中日ドラゴンズは30日夜、北海道の札幌ドームで日本ハムに4-1で勝ち、2カード連続の勝ち越し。今季20勝目を挙げ、交流戦の単独首位に立った。
 エリザベート王妃国際音楽コンクール(ピアノ部門)の決勝がこのほどブリュッセルで行われ、パリ在住の務川慧悟(かいご)さん=愛知県東海市出身。28歳=が3位、ドイツ・ハノーバー在住の阪田知樹さん=名古屋市出身。27歳=が4位となった。ふたりは東京芸術大学で同期。務川さんはフランスのパリ国立高等音楽院に、阪田さんはハノーバー音楽演劇大大学院にそれぞれ留学中。優勝はフランスのジョナタン・フルネルさん(27歳)だった。

2021年5月26日
 姫帰る皆既月食の紅い月
 みどり立つ夏野探しにポップコーン
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

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 水曜日。今宵は月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食。コロナ禍のなか、どんなスーパームーンが夜空に浮かび上がることだろう。と期待してはいたが。ここ尾張名古屋のわが家上空はあいにくの曇り空で、幻想的な天空ドラマはついぞ、見られなかった。そんな夢のスーパームーンとは別に、新聞、テレビは相も変わらず、新型コロナウイルスのコロナ禍、すなわち、まん延拡大とパンデミック(感染爆発)に伴う医療崩壊とその対策、さらには各地で始まったワクチン接種に関するものばかりである。

 満月が1年で最も大きく見えるスーパームーンの皆既月食を報じた27日付毎日新聞の朝刊
 
 

 そして私はといえば、だ。
 左大腿部骨折に続く、新たな病い、がん克服との闘いに日々、自然体で臨み、自ら営むリサイクルショップを再開させている妻のお店「ミヌエット」への送り迎えをはじめ、病院への付き添い、さらには本欄【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き】執筆はむろんのこと、先に開始済みである随時連載中の【シロは何でも知っている】に続き、新しく始めた連載【ラヴ・メール パンデミック】の執筆、私自身も所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」から頼まれた文学者の会ホームページ用の連載原稿の執筆、さらには母校である滝高クラスメートから届いた近況を開設まもないフェイスブック(正しくは【滝高校昭和39年普通科卒「二石会」】という名の学園広場)に公開編集する作業など。相も変わらずそれこそ、休む間もない日々に追い立てられている。
 こんな私たちを愛猫シロちゃん(俳号「白」を持つ俳句猫、本名はオーロラレインボー)は、いつも静かに黙って応援してくれており、感謝、感謝の毎日でもある。

 いつも温かくやさしく私たちを見守ってくれているシロ
 

 日本ペンクラブが25日、東京都内で開いた理事会で吉岡忍会長(72)の後任に作家の桐野夏生さん(69)を選出。日本ペンクラブの女性会長は、桐野さんが初。桐野さんは「大役を担えるか不安でしたが、引き受けないと何年も女性が会長に選ばれないかもしれない、との危惧を持った。小説とは別の形で表現や言論の自由に寄与したい」と抱負を述べたという。
 本日(26日)付の中日新聞夕刊に【「50年脱炭素」推進法が成立 促進区域を創設】【中部空港沖埋め立て承認 愛知県第2滑走路構想前進】【中村哲さんの志写した60枚 元同僚の男性 写真集出版へ「アフガン思う きっかけに」】【東京五輪 男女で宣誓案 88年ソウル大会以来2度目】の見出し。コロナ禍は別として、人びとはきょうも誰もが、真剣に、もがき苦しみながらも、それぞれがそれぞれの立場でそれなりに前に向かって進んでいこうとしている。

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 24日から始まった新型コロナウイルスのワクチン集団接種が東京、愛知など全国各地で進んでいる(防衛省によると、初日は東京、大阪の2会場で計7500人の予約を受け付け、大きなトラブルはなかった。こんご1日当たり最大で計1万5000人への接種をめざし、徐々に接種のペースをあげていくという)。
 東京五輪の開催が7月に迫るなか、米政府が日本での新型コロナウイルスの感染状況=具体的には、米疾病対策センターが定める感染レベルで「28日間で人口10万人当たり100人以上の新規感染者」などの基準を超えたとして24日、最悪の【レベル4】と認定。接種を終えていても変異株に感染し、広める可能性がある、としている=を理由に24日、日本への渡航警戒レベルを最も厳しい「渡航中止・退避勧告」(レベル4)に引き上げた。
 一方で米オリンピック・パラリンピック委員会は同日、「選手やスタッフに対する感染予防策を講じるほか、日本への渡航前と到着後、五輪期間中にも検査を受けるので米国選手の安全な参加に自信を持っている」とする、との声明も発表。こうしたなか、日本政府は25日、東京五輪・パラリンピックで米製薬大手ファイザー社から新型コロナウイルスワクチン約2万人分が、日本選手団以外の通訳や審判員ら大会関係者にも無償提供される、と発表。丸川珠代五輪相は閣議後の記者会見で「審判やその他、各国選手に頻繁に接触するスタッフについても接種を行えるよう調整する」と述べた。

 愛知県が実施する高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの大規模集団接種が24日午前、豊明市の藤田医科大病院で始まった。初日は名古屋市在住者が対象で1日最大1000人に行ったという。各市町村が実施している米ファイザー製ワクチンでの集団接種とは異なり、米モデルナ製を使用。接種を受けた高齢者は、ホッとした表情。
 またこれとは別に大規模集団接種の会場となる県営名古屋空港(豊山町)には23日、米モデルナ社製ワクチン二万回分が到着。ここでも24日から名古屋市と春日井市、小牧市、豊山町の65歳以上で予約済み住民を対象とした接種が始まった。24日は自衛隊が東京と大阪で運営する高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターも開設され、いずれも厚生労働省が21日に承認した米モデルナ聖ワクチンが使われ、8月まで3カ月間、土日祝日も含め午前8時から午後8時までの接種がいよいよ本格化した。

 そういえば、土曜日22日に私の新型コロナウイルスワクチン接種券が地元江南市の市健康づくり課(保健センター)から、わが家に届いたので24日の午前中にさっそくパソコンで予約。一回目を6月22日午後2時00分~2時15分に予約しておいた。
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 欧州連合(EU)は24日の首脳会議でベラルーシ当局による旅客機の強制着陸問題=ベラルーシのルカシェンコ大統領が23日に旅客機を強制着陸させ独立系メディア「Nexta」の創設者プロタセビッチ氏(26)を拘束=への対応を協議。制裁措置として同国機の加盟国領空の飛行と加盟国内の空港の使用を禁止するとともに加盟国の航空会社に同国領空の飛行を避けるよう要請することを決めた。

 ミャンマー国営放送は24日夜、先に国軍に拘束され、輸出入法違反などに問われているアウン・サン・スー・チー氏(75)が首都ネピドーの臨時法廷にマスクを着用して出廷している様子を撮影した写真を放映。2月のクーデター後に本人の様子が分かる写真が公表されたのは初めて。ミャンマーの雑誌・オンラインメディア「フロンティア・ミャンマー」が24日、同社の米国人編集者ダニー・フェンスター氏(37)が国軍当局に拘束されたことを明らかにした。拘束理由は不明。

 大相撲夏場所千秋楽が23日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、西大関照ノ富士(29)=本名ガントルガ・ガンエルデネ。モンゴル出身。伊勢ケ浜部屋=が12勝3敗で並んだ大関貴景勝との優勝決定戦をはたき込みで制し、2場所連続4度目の優勝を果たした。照ノ富士は今場所、21場所ぶりに大関に返り咲いたが、復帰場所を制したのは1969年名古屋場所以降で初。大関での優勝も自身初で名古屋場所(7月4日初日・ドルフィンズアリーナ=中日新聞社共催)で綱とり、横綱昇進に挑む。この日、単独トップで千秋楽を迎えた照ノ富士は本割で貴景勝に敗れたが逆転は許さなかった。

 照ノ富士の連続優勝を報じた中日新聞
 

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 ヤクルトの青木宣親外野手(39)が26日、神宮球場で行われた日本ハム戦の一回、加藤から右前打を放ち、日米通算2500安打を達成。日米通算2500安打達成は、イチロー(オリックス、マリナーズなど)松井秀喜(巨人、ヤンキースなど)松井稼頭央(西武、メッツなど)に続いて日本選手4人目。米大リーグ・エンゼルスの大谷がアナハイムでのレンジャーズ戦に「2番・指名打者」でフル出場し四回に18日いらいの15号3ランを放った。ドラゴンズは26日、バンテリンドームナゴヤでのソフトバンク戦で4―3で勝ち、今季初の3連勝で4位に浮上。
 将棋の藤井聡太王位(18)=棋聖と合わせ二冠。愛知県瀬戸市=の王位初防衛戦となる「お~いお茶杯第62期王位戦」(中日新聞社主催・伊藤園特別協賛)の挑戦者決定戦が24日、大阪市の関西将棋会館であり、豊島将之二冠(31)=愛知県一宮市出身=が羽生義治九段(50)に勝ち、6月末に始まる藤井王位との7番勝負への進出が決まった。中部地域出身者同士のタイトル戦は初めてになる。

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織ハマス間の停戦強化に向け、米国のプリンケン国務長官が25日、イスラエルを初訪問。ネタニヤフ首相とガザ復興につき協議。米ホワイトハウスは25日、バイデン大統領とロシアのプーチン大統領が6月16日にジュネーブで会談する、と発表した。イラン核合意の再建に向け、米国との間接協議を続ける。合意当事国の英仏独中ロとイラン、欧州連合(EU)は25日、オーストリアのウィーンで協議を再開。
 皇后さまは25日、皇居にある養蚕施設「紅葉山(もみじやま)御養蚕所」で、お蚕さんに餌の桑の葉を与える「給桑(きゅうそう)」の作業に取り組まれた。マスク姿の皇后さまは「いつ繭をつくるの」などと担当者に尋ねられながら、約1時間、葉を与えられたという。
 名古屋市中区の大須演芸場が24日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、7~9月の定席寄席を休演する、と発表。コロナ禍による休演は昨年3~9月いらい、2度目。新型コロナウイルスへの懸念で中止論が高まっている東京五輪を巡り、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が「(五輪開催を実現するために)われわれは犠牲を払わなければならない」と語り、国民感情に配慮を欠く発言だとして波紋が広がっている。
 26日朝、北海道紋別市の紋別港の北東沖オホーツク海で紋別漁協所属の毛ガニ漁船、第8北幸丸(9・7㌧、吉岡照由船長、5人乗り)と海産物を運搬するロシア船アムール(662㌧、23人乗り)が衝突。第8北幸丸が転覆、北幸丸の乗組員のうち3人の死亡が確認された。

2021年5月21日
 空き缶にピチャ何もかも五月雨るる 
 信号を渡りゆく度に閑古鳥
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 政府は21日夕、新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を官邸で開き、感染拡大が続く沖縄県を改正特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象に追加する、と表明。期間は23日から6月20日まで。東京、大阪、愛知など従来からの9都道府県に今月31日まで発令されている宣言に関しては高い水準で感染状況が続いていることから延長は避けられないとの見方が強まる中、延長可否については「月末に判断する」としている。

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 見知らぬ人。見知らぬ町。全国至るところ、各地で公演を実現させ、歩き続けてきた劇団「希望舞台」。その劇団代表の由井數さんともども、今ひとり、舞台の遂行には欠かせない担い手であり、推進力でもある玉井徳子さん(78)が、きのう19日付中日新聞朝刊のくらし面で紹介されており、懐かしく、かつ、とても嬉しく思った。記事によれば、コロナ禍で公演がなくなったために出来た時間を使い公演を通じて出会った人たちへの思いを「気がつけば光の中を―旅回り劇団・希望舞台の『劇場人生』」(同時代社)にまとめたという。やはり、信念に貫かれたすばらしい方だな、と心から思った次第である。
 個人的には、「希望舞台」の前身「統一劇場」のころから着任した先々で、あれやこれやとお世話になってきた間柄だけに、【地域の公演先探して半世紀】の見出しには、まさにそのとおりだ、と納得。記事によれば、【今はコロナ禍でもできる公演の形を模索中だ。「もっともっと地域の中に、生活の中に入り、その地域に生きる人の物語を上演するのも面白いなと思っています」】とあったが、こうした時代であればこそ、希望舞台の存在は、これからますます大切なものになる、と。私は、そう信じるのである。私自身、由井さん、玉井さんら劇団の方々には小牧をはじめ、能登七尾、滋賀県と勤務した先々で共に【文化の香り】を新聞紙面で発信させて頂いた日々、あの日あの頃のことがつい、きのうのように思い出されて忘れられないのである。

中日新聞に紹介されていた玉井徳子さんの劇場人生(5月19日付中日新聞から)
 

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 愛知県警が19日、愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で地方自治法違反(署名偽造)の疑いで元愛知県議でリコール活動団体事務局長だった田中孝博容疑者(59)=愛知県稲沢市平和町=ら男女4人を逮捕。県警は田中容疑者が主導して事務局の一部が組織的に大量の署名を偽造したとみて全容解明に乗り出した。それにしても、この署名偽造事件。「何をお粗末極まる、とろいことをやっとるのだ。なごやの大恥だ」と言いたくなってくる。情けない、とはこのことだ。

 最高裁が建設アスベスト(石綿)訴訟で国の賠償責任を認める初の統一判断を示したことを受け、田村憲久厚生労働相と原告団・弁護団は18日、和解に関する基本合意書に調印。国は健康被害の病態に応じ一人当たり550万~1300万円の和解金を支払うほか、長期間の訴訟対応の負担を考慮するとして総額30億円の解決金を支払うことになった。菅義偉首相はこの日、原告団・弁護団と官邸で面会し「首相として責任を痛感し真摯に反省し、政府を代表して心よりおわび申し上げます」と謝罪した。

 【建設石綿 国の責任認定】【リコール事務局長逮捕】の見出しが大きく躍った18日付と20日付朝刊紙面
 

 愛知県が県営名古屋空港ターミナルビル(豊山町)と藤田医科大学(豊明市)で実施する高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの大規模接種の予約受け付けが17日、名古屋市と春日井市で始まった。このうち名古屋市では申し込みが殺到したが、両市とも医療機関での個別接種が近く本格化するため7月末までには希望する高齢者が接種を受けられるとして「冷静な対応」を呼びかけている。
 愛知県の大村秀章知事は19日の記者会見で新型コロナウイルスの感染急拡大を抑えるため、県内の百貨店やショッピングモールなどの大型商業施設に対し、今月末までの緊急事態宣言の期間中、土日の休業を要請する方針を明らかにした。対象は床面積が1000平方㍍を超える施設で生活必需品売り場は除くという。

 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの戦闘が続くなか、各国による停戦交渉が活発化。バイデン米大統領は17日、イスラエルのネタニヤフ首相に空爆をやめるよう促し、ガザ地区に隣接するエジプトも同日、ハマスにロケット弾を発射しないように、と働きかけた。応酬は徐々に減ってきているとの情報もあるが、ここは、戦闘停止に向けた外交交渉が1日も早く実現するよう、望みたい。
(イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム主義組織ハマスはその後、20日夜、停戦に合意。21日午前2時=日本時間同8時=に発効した。10日以降続いた攻撃の応酬による死者はガザで232人、イスラエル側で12人。ヨルダン川西岸でも治安部隊との衝突で20人以上が死亡した。)

 広島は広島市のマツダスタジアムで21日から予定していた阪神3連戦を新型コロナウイルス感染拡大防止の観点などから中止にした。20日に1、2軍の監督とコーチ、選手にスタッフを含めた計146人がPCR検査を受け計7人が新たに陽性と判定され21日も1軍関係者76人に検査を実施し、バッテリーコーチの陽性が判明するなどチームの陽性者は計11人になったという。
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 東電福島第一原発事故で全町民の避難が続く福島県双葉町。傷ついたこの地で19日、事故後初の米の試験栽培が始まった。農家から約10人が集まり、同町下羽鳥の除染された水田10㌃に県産ブランド「天のつぶ」の苗が植えられた。収穫後は放射性セシウムの濃度が国の基準値(一㌔当たり100ベクレル)を下回るか、などを確認し、全量を廃棄。2025年の営農開始をめざすという。

 東大関朝乃山(27)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=が夏場所12日目の20日、休場した。日本相撲協会の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反する不要不急な外出を認めたため師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)の判断で決めた。協会はこんご、コンプライアンス委員会の調査を経て理事会で処分を決める見通しだという。
 角界全体で感染対策を徹底しているなかでの自覚を欠いた行動で発角理事長(元横綱北勝海)は「自覚が足りない。お客さんに申し訳ない」と述べ、芝田山広報部長(元横綱大乃国)も「非常に遺憾。協会の看板を背負っている本人が大事な本場所に穴を開けたということは重大な不祥事だ」と強く批判した。
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 非正規滞在となった外国人の帰国を徹底させる入管法改正案について政府・与党が今国会での成立を断念した。/各種世論調査で菅内閣の支持率が下がる中、採択を強行するのは困難だと判断した。廃案となる見通しだ。/当然の対応である。改正案には人権上の問題が多く、国内外から批判の声が上がっていた。=5月19日付毎日新聞社説【入管法の改正見送り 人権重視の制度が必要だ】から
 名古屋証券取引所に上場する中部地方の主要企業の2021年3月期決算は、企業が1年間で最終的にどれだけ稼いだかを示す「純損益」が赤字の企業が前期より十社増え、全体の15・3%の二十三社に上った。年間を通して新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた初の決算。リーマン・ショック後の一〇年三月期いらい、十一年ぶりの高水準となった。
 日本地図学会の専門部会が18日、江戸後期に伊能忠敬(1745~1818年)と測量隊が作製した手書きの「大日本沿海輿地全図」のうち、列島を三枚に収めた「小図」の副本(控え)が新たに見つかった、と発表。
 俳優の田村正和(たむら・まさかず)さんが4月3日午後4時20分、心不全のため東京港区の病院で死去したことが18日分かった。77歳だった。京都市出身。葬儀・告別式は親族で行ったという。映画スター、坂東妻三郎の三男。兄の高広さん(故人)弟の亮さんも俳優という芸能一家に育った。テレビドラマ「眠狂四郎」など正統派の二枚目からコミカルな役まで幅広い演技で親しまれた。

 この春に大学を卒業し、就職を希望した人の4月1日時点の就職率は96・0%で過去最高だった前年同期より2・0%減少したことが18日、厚生労働省と文部科学省の調査で分かった。

2021年5月17日
 しんしんとしんと遠田の蛙かな
 コロナ禍や瑞穂の国の青田風
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 気象庁が16日、東海、近畿地方が梅雨入りしたと見られる、と発表。このうち東海地方では平年より21日早く1951年の統計開始以降で2番目の早さ(最も早かったのは、1963年で5月4日だった)。近畿は最も早かった。名古屋地方気象台によれば、太平洋高気圧が日本の南側で強まり、例年より早く梅雨前線が北へ押し上げられたからだという。

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 政府は16日、新型コロナウイスを巡る緊急事態宣言の対象を北海道、岡山、広島の3道県にも拡大、発令済みである地域と合わせ計9都府県とした。また、まん延防止等重点措置の対象は群馬、石川、熊本3県を加え10県とした。厚生労働省の最新の感染状況を示す指標では全国のほぼ半数の22都道府県で直近1週間の新規感染者数がステージ4(爆発的感染拡大)となり、第4波は衰えない状況だという。また15日は全国で6426人の感染者と94人の死者が報告された。新規感染者が6千人を超えたのは5日連続で広島は最多だった。重症者は22人増えて過去最多の1231人になった。宣言の期間は31日まで。重点措置は新たな3県は6月13日まで適用する。先行して対象となった7県は5月31日まで。直近1週間の10万人当たりの新規感染者数の指標で見ると、大阪がステージ4の基準(25人)を大きく上回る69・9人で最も厳しく、福岡(67・3人)北海道(61・5人)岡山(58・0人)が続いている。また前の1週間と比べ、北海道、岐阜、静岡、鳥取、島根、広島、山口、香川、熊本の9道県は2倍超に増加したという。一方で宮城のように減少傾向が続いて重点措置が解除された例もあり、感染状況には地域差が出ている。

 報道によれば、日本の新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れが際立っている。英オックスフォード大などによると、16日現在までの調査で、少なくとも一回投与された人の割合は約3%にとどまり、世界平均の約9%に及ばない。接種体制の整備の遅れから、発展途上国レベルの世界110位前後に低迷。接種が進み、ふだんの生活を取り戻しつつある欧米とは対照的だという。
 一方で15日付中日新聞国際面は「米疾病対策センター(CDC)は13日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人は、屋内を含めて原則マスクを不要とする指針」を発表。接種が進み新規感染者も減少しているためで、対人距離の確保も必要ない、としバイデン大統領も「私たちは経済を再建し生活を取り戻し、通常の生活に戻る」と主張したという。

 「原則マスクは、もう不要」と演説するバイデン大統領(15日付中日新聞)
 

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 楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が14日放送の米CNNテレビのインタビューにこたえ「新型コロナウイルスの流行下の東京五輪開催は〝自殺行為だ〟と批判。日本政府の新型コロナ対応は「10点満点で2点。失敗である」との認識を示したという。東京五輪を巡ってはソフトバンクグループの孫正義社長も13日の米CNBCテレビのインタビューにこたえ「非常に恐れている」と発言している。
 こうしたなか、東京五輪・パラリンピックの新型コロナウイルス感染症対策を巡り、選手や大会関係者が感染した場合に医療機関での専用病床など優先的な対応をすることに否定的な発言が首都圏の知事らから相次いでいる。愛知県医療介護福祉労働組合連合会も4月28日からインターネット上でのツイッターデモを進め、今月14日現在でツイートは50万件を超えたという。
 やはり率直に言って、選手にとっては辛いことだろうが。ここは五輪はやめた方がよいのではないか。率直に、そう思うのである。

 1991年5月14日午前、信楽高原鉄道の列車とJR西日本の臨時列車が滋賀県甲賀市信楽町の信楽鉄道の単線上で正面衝突、42人が死亡、600人以上が重軽傷を負った信楽事故から30年。「鉄道事故の調査機関が発足する転機となったが、その後も大事故は絶えない。犠牲者の遺族らは組織罰の創設を求めている、とは15日付の中日新聞朝刊の社説【信楽事故30年 教訓生かす組織罰議論】である。
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 【内閣不支持急増47% コロナ対応「評価しない」71% 全国世論調査】【若年層87%「ワクチンおそい」】とは、17日付中日新聞朝刊の見出しから。
 厚生労働省が14日、65歳以上の高齢者が4月から支払う介護保険料の月額が全国平均で6014円となり、初めて6000円を突破したと発表。制度が始まった2000年度は2911円で、約20年間で3000円以上増え倍になった。

 15日付中日新聞愛知総合県内版に【子どもたちに遊びの大切さ伝え続け70年 「三宅おじさん」100歳の出版 弟子の山崎さん(山崎治美さん)協力 戦争体験や創作童話まとめる】の記事。私も知る<新入学児を祝うよい子とおかあさんの会>の立役者でもある、〝三宅おじさん〟が健在で、何よりである。

 100歳翁・三宅おじさんの出版を報じた中日新聞紙面
 

 沖縄は15日、本土復帰から49年目を迎えた。復帰に際し求めた「基地のない平和な島」のはずが、今なお在日米軍専用施設の7割が沖縄県内に集中。この日、基地の存在に反対する住民らは在沖縄米海兵隊基地司令部が入る北中城村の米軍キャンプのゲート前で集会を開き、過剰な米軍基地負担などに抗議した。
 名古屋市港区の名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)で収容中に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(33)の葬儀が16日、名古屋市守山区の斎場で営まれた。スリランカから来日中の妹2人や支援者ら約80人が参列、冥福を祈った。「姉が大好きだった日本でこの若さで亡くなってしまったことが耐えられない。誰が責任を取るのかも分からず、2カ月以上たってもなぜ亡くなったのか、の答えがない」とは妹で喪主のワヨミさん。
 中国国営新華社通信が15日、中国初の火星探査機「天問1号」がこの日朝、火星に着陸したと報道。火星への軟着陸は旧ソ連(ロシア)と米国に次いで3カ国目。
 クーデターが起きたミャンマーで逮捕され、26日ぶりに解放され、14日に帰国したフリージャーナリスト北角裕樹さん(45)が共同通信のオンラインインタビューに応じ「日本でミャンマーの民主主義を取り戻す活動を続けていきたい」と語った。
 日本モンキーセンター(愛知県犬山市)の元所長で霊長類研究の世界的なパイオニアで知られた河合雅雄(かわい・まさを)さんが14日、老衰のため兵庫県丹波篠山市の自宅で死去。97歳だった。

2021年5月13日
 コロナ禍や瑞穂の国の青田風
 つちふるや青空消えた何処いった
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

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 11日は九州南部(宮崎、鹿児島両県の本土と種子島・屋久島地方)が梅雨入り。気象庁によれば、平年より19日早く1951年に記録を取り始めてから九州南部としては2番目に早いという。

 新型コロナウイルスによる感染拡大は第4波に入り依然、衰えてはいない。それどころか、日本国内の9割以上(京阪神ではほぼ100%)が重症化しやすいとされる【N501Y変異】を持つ英国由来の変異株に置き換わり、増加傾向にある。大阪では、この変異株に伴う感染急拡大が進む一方で自宅待機中の患者が相次ぎ亡くなるという深刻な事態に陥っている。こうしたなか、政府は当初、11日までの予定だった東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に12日からは愛知、福岡両県も加え計6都府県に緊急事態宣言を発令。これによって、計6都府県に拡大された緊急事態宣言は引き続き31日まで続く。

 きのう12日は全国で新たに7056人の新型コロナウイルス感染者が確認され、4日ぶりに7000人を超え、1日当たりの感染者数は7道県で過去最多を更新、全国の感染者は66万0823人に。死者も大阪府の50人など全国で106人増え計1万1214人、重症者は前日より13人増え1189人となっている。
 新規感染者増は愛知県も同じで、12日は679人で11日の578人を大きく上回り、2日連続で過去最多を更新。緊急非常事態宣言初日に1日当たりの新規感染者が初めて600人を超え、大村秀章知事は「大変厳しい状況にある。不要不急の外出の自粛など徹底してほしい」と県民に呼びかけた。このほか、北海道でも札幌、小樽、石狩地方を中心に増え続け、12日の新規感染者は前日より529人多い28040人(うち死者は913人)に。愛知県同様、非常事態のただなかにあるのである。

「災害」名古屋にも迫る、と報じた12日付中日新聞1面など
 
 
 世界に目を移すと、このところ感染爆発による医療崩壊に陥っているインドでは12日だけで34万8421人が感染、4205人が死亡。こうしたなか、日本政府は、この日、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインド、ネパール、パキスタンの3カ国からの入国について、14日から日本人の帰国者以外の入国を、たとえ在留資格を取っていても原則、一時停止する方針を固めた。
 以下はネパールの男性と結婚し、現在は一時帰国し、ふるさとの日本(愛知県稲沢市出身)で滞在中の長谷川裕子さんから、いつもやり取りしているラインで私に届いた彼女の偽らぬ心境である。
――今の気分 悲しい
 ネパールの昨日のコロナ感染者数9483人。死者225人。人口2680万人の小さな国としては、恐ろしい数字です。私の知り合いや友人たち、親類もたくさん感染しています。亡くなった友人もいます。早くこの悪夢から覚めたいです。

 一体全体、何ということなのだ。人間たちは神に呪われているのか。わたしは裕子さんに次のように返信したのである。「ニルマニさん(裕子さんの夫)と離れ離れで、辛く、かなしく、寂しい日々に違いありません。大変ですけれど、負けないでください。きっと光りが見えてくるはずです」と。

 5月12日現在の世界と日本の新型コロナウイルス感染者(いずれも13日付の中日新聞朝刊から。このうち、世界の感染者は米ジョンズ・ホプキンス大集計による)
 

 

        ※        ※
 今は誰しも、ワクチン接種は「まだか、まだか」と待ち望んでいるところでは、あるのだが。そのワクチン接種がらみで、愛知県西尾市でひと騒動が持ち上がった。
 スギ薬局を展開するスギホールディングス(愛知県大府市)の創業者(70)と妻(67)が優先的に新型コロナウイルスのワクチン接種を出来るよう夫妻の居住地である西尾市が便宜を図った問題でスギHDの秘書が市政への貢献を理由に執拗に優遇措置を求めていたことが分かった。西尾市が中日新聞の最初の報道を受けての11日の記者会見で明らかにした。市はスギ薬局の創業地。スギ側は健康増進施設「西尾市民げんきプラザ」を市内に建設し、土地と建物を市に無償貸与。こうした市への〝貸し〟を背景にしたスギ側の再三にわたる要求を中村健市長は「通常の働きかけよりも強いものであり、現場は圧力、プレッシャーと認識していた」と説明。接種の公平性を欠いたことを「市民の信頼を著しく損なう事態となり、おわび申し上げる」と陳謝。現場で対応した近藤芳英副市長も「浅はかだった。貴重なワクチンの取り扱いに関して公平性を欠き市民におわびしたい」と頭を下げた。いやはや、これは明らかにスギ側が悪い。こんなことでは、これから先、スギのドラッグストアなんかには行きたくもなくなってくる。
 
 そして。もうひとつ気になるのが、12日付中日新聞夕刊報道だ。それによれば、米紙ニューヨーク・タイムズが11日、東京五輪・パラリンピックは新型コロナウイルスの感染が大規模に拡大する「大災害となる恐れ」がある、とし「今こそ科学に耳を傾け、危険なまやかしをやめるときだ。東京五輪は中止しないといけない」とする寄稿を電子版に掲載。元米五輪代表サッカー選手で米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授(政治学)が寄稿した。

 「五輪は中止しないといけない。大災害となる恐れがある」 ボイコフ教授の寄稿を報じた中日新聞の記事。説得力ある記事である。
 
 

 ガザを拠点とするイスラム主義組織ハマスと武装組織「イスラム聖戦」が10日夜以降、600発以上のロケット弾をイスラエルの商都テルアビブに向け発射しイスラエル軍もガザへ空爆を繰り返し死者は子ども10人を含む少なくとも28人となったという。イスラエル占領下の東エルサレムでは今月上旬からパレスチナ人とイスラエル警官隊の衝突が続いている。いやはや世界中が病んでいる。
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 茨城県の大井川和彦知事が12日の記者会見で東京五輪・パラリンピック組織委員会から、選手や関係者が新型コロナウイルスに感染した際に受け入れる専用病床の確保を求められたが、「県民より選手を優先できない」として断った旨、明らかにした。
 米ワシントン・ポスト紙が11日、米AP通信上級副社長で編集主幹のサリー・バズビー氏(55)が6月1日付で編集主幹に就くと発表。140年以上に及ぶ同紙の歴史で女性の編集トップは、初。

 政府は11日、現在は16歳以上が接種対象の米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンについて、12~15歳にも拡大するよう手続きが進んでいることを明らかにした。愛知県半田市は11日、市内6カ所に専用会場を設置し、職員が接種対象者に代わってその場で予約を完了させる「出張予約受付」を16日から実施する。岐阜県各務原市の「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」に勤務する一般職員11人のうち7人の4月の時間外労働時間が過労死ラインとされる月80時間を上回っていた(うち4人は100時間を超えていた)ことが市の調査で判明。事態を重視した市は急きょ、今月14日付で16人を増員して対応するという。神戸市が新型コロナウイルスのワクチンを誤って常温で管理し合わせて960回分が使えなくなった、と発表。

 中日新聞の12日付朝刊報道によれば、関西電力が運転開始から40年を超えた福井県美浜町の美浜原発3号機を6月下旬にも再稼働させる方向で最終調整していることが分かったという。東京電力福島第一原発事故後に【原則40年、最長で延長20年】のルールが出来て以降、初となる。近く決定し工程を公表するという。
 デジタル改革関連六法が12日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立。
 就活情報サイト「リクナビ」を運営するリクルート(東京)が11日、2022年に卒業予定の大学生の就職内定率は5月1日時点で前年同期比5・6㌽増の51・3%だった、と発表。新型コロナウイルスの影響がなく、学生優位の「売り手市場」とされた2020年卒の同時期(51・4%)とほぼ同じ水準だった。

2021年5月8日
 麦畑海の広さを教えたる
 卯の花や雨には雨の匂いなり
 茶柱やくみかわしたる新茶なり
 コロナ禍の大地やされど松の芯
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

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 5月5日はこどもの日。そして春分と夏至の中間点の立夏であったが、雨、雨、雨で全くもっていやになってしまった。それでも6日以降は打って変わって、5月の風が心地よいさわやかな日となった。
 とはいっても、このところは新聞もテレビも、どこもかしこも新型コロナウイルスの変異株による感染急拡大や医療現場の病床不足による逼迫、死者の増加を報じる重苦しいニュースばかりで「コロナ、コロナ、またコロナ禍」の大合唱である。一体全体、この危機的状況はいつまで続くのだろう。現に大阪などでは医療崩壊と隣り合わせの危機にある。
 実際、きょう8日の感染者は7249人と全国で7000人を超え、7000人を超えたのは、ことし1月16日いらい。各地で過去最多となる発表が相次いだ。また大阪府で41人、兵庫県と東京都で各6人、岡山、石川県で各4人、北海道で3人……と全国で合わせて85人の死亡の発表があったという。

 こうしたなか、政府は7日、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部会合を開き、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に発令中の緊急事態宣言について11日までの期限を5月31日まで延長すると決めた。また愛知、福岡両県を12日から追加し、緊急事態宣言の対象を6都府県に拡大。百貨店など大型商業施設への休業要請緩和こそ打ち出したが、大阪府などが継続を決めるなど対応は割れた。こうしたなか、菅義偉首相は東京五輪に関し「国民の命と健康を守り、安心、安全の大会を実現することは可能だ」と述べた。

【愛知にも緊急宣言決定】を報じた8日付朝刊
 

 愛知県では、ほかに11日が期限の新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置に関し、期間の延長を政府に要請。対象区域には現行の名古屋市に一宮をはじめ、瀬戸、春日井、小牧、津島、犬山、江南市など尾張地域の25市町村も加える予定だという。県は大型連休中に人の往来を減少させて感染拡大を抑え込む狙いだったが、コロナの入院患者数が増加するなど医療提供体制は悪化しているという。

 ところで5日付中日新聞には【インド感染2000万人超 世界最悪の拡大ペース続く】の見出し。それによると、「インド政府は4日、新型コロナウイルスの累計感染者が2028万2833人となったと発表した。1日当たりの感染確認は約35万7000人、4月22日以降、30万人を超える世界最悪の拡大ペースが続き、今月1日には40万人を超えた。医療用酸素の不足による入院患者の死亡が相次いで伝えられ、医療体制は崩壊状態にある」とあった。さらに「インドではひとつのウイルスに2つの変異が起きる〝二重変異株〟や〝三重変異株〟の出現も指摘され、免疫が働きにくくなったり、感染力が強まったりする可能性がある。インド外務省によると、世界四十カ国以上から酸素濃縮器や医薬品などの支援の申し出があった」とも報道している。

        ※        ※
 森友学園への国有地売却に関する決裁文書の改ざんを強いられた財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん(当時54歳)。その赤木さんが2018年に自殺に追い込まれたとして妻雅子さん(50)が国に損害賠償を求めた訴訟で国側は6日、赤木さんが改ざんの過程をまとめた文書「赤木ファイル」が存在している―と初めて認める意見書を雅子さん側に出した。6月23日の大阪地裁での第4回口頭弁論で提出予定だというが、雅子さんは2020年3月に提訴した際、ファイルの証拠提出を求めており、存在の有無に1年以上も要した国の姿勢が問われることは当然のことである。雅子さんは「ファイルがあるとわかっただけでもよかった。一歩進みました」と語っている。

 日本は五輪中止を IOC(国際オリンピック委員会)会長は〝ぼったくり男爵〟とは、米ワシントンポスト紙(電子版)の5日付コラム。「日本政府は五輪中止を決断し、負担の損切りをすべきだ」と主張した。コラムは具体的に「トーマス・バッハは地方行脚で小麦を食べ尽くし、王族のように開催国を食い物にする悪い癖がある」とし、多額の大会経費を開催国に押しつけている、と批判。新型コロナウイルスによるさらなる経費増大を踏まえて「パンデミック(世界的大流行)のなかで国際的メガイベントを開催するのは甚だ非合理的だ」と指摘している。
 そんななか、5月中旬に予定されていたバッハ会長の来日が見送りとなりそうだという。大会組織委員会の橋本聖子会長が7日の記者会見で来日困難との見方を示したことを受け、ある組織委関係者は「バッハ氏が来日できるかどうかは開催可否のひとつの目印で、来日後中止となれば印象が悪くなる」と話している。実際、バッハ氏の来日は被爆地・広島での聖火リレーを視察することで世界平和に果たす五輪の意義を強調し、東京で菅首相らと会談して五輪開催の一枚岩をアピールはずだったという。
 しかし、緊急事態宣言の延長が決まったいま、ワシントンポスト紙のように海外メディアからの中止論が相次いでいることも事実だ。ここは菅さん、思い切った決断をしてもよいのではないのか。やはり、選手の五輪にかける熱い思いももちろん大切ではあるが。ここは、国民の命の保障の方が優先されるべきではないのか。
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 3月に右膝を手術した大相撲の東横綱白鵬(36)=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が7日、日本相撲協会に夏場所(9日初日・両国国技館)の休場を届け出た。6場所連続休場となる。年6場所制となった1958年以降で横綱としては3番目の長さ。ワーストは稀勢の里の8場所連続。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(26)が6日、本拠地エンゼルスタジアムで行われたレイズ戦に「2番・指名打者」で出場し1―0の三回に10号2ランを放ち、2季ぶりに2桁本塁打とした。1918年のベーブルースいらいとなる同一シーズンでの「2桁勝利、2桁本塁打」の快挙に、一歩前進。

 ロンドンで開かれた先進7カ国(G7)外相会合が台湾問題のほか、新疆ウイグル自治区の人権、香港の選挙制度の見直しなどを共同声明に盛り込んだことに対して中国外務省は6日の記者会見で「中国の主権への粗暴な干渉であり、強く非難する」と猛反発。
 米会員制交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(FB)の投稿管理を審査する独立機関、監督委員会が5日、同社が1月にトランプ前大統領のアカウントを停止した判断を支持すると発表。ただ無期限停止については規約にはないとして6カ月以内に規約にそう措置をとるよう求めたという。

 ミャンマー国軍に対抗する民主派の「挙国一致政府(NUG)」は5日、弾圧から市民を守る「国民防衛隊」の発足を宣言。市民の間には少数民族武装勢力と共闘した「連邦軍」創設を求める声があり、「防衛隊」はその前段階にあたる、としている。ロシアで政府に批判的な立場を取る独立系メディアが弾圧されているとして、世界63カ国のジャーナリストの有志約250人が3日、プーチン政権に対して報道の自由を求める共同声明を発表した。

 米IT大手マイクロソフト創業者で、大富豪として知られるビル・ゲイツ氏(65)が3日、妻メリンダさん(56)との離婚を表明。「27年の結婚生活を終える。人生の次の段階で夫婦として共に成長できるとは思えなかった」と語った。

2021年5月3日
 憲法記念日。晴れ。連休のど真ん中である。とはいえ、コロナ禍による感染拡大はいまも進んでおり、新幹線は空席が多く、観光地も閑古鳥が鳴く状態だ。いったい全体、こんな世の中に誰がしてしまったのか。いや、私たちが住む星、地球はこの先どうなってしまうのか。神のみぞ知る、である。

 それでも私たち人間は、気をとりなおして。それぞれの夢と希望に向かってきょうも生きていく。昨日は川崎に住む長男夫妻がオンライン帰省をする、というので事前の約束どおり昼間、オンラインで画面越しに互いの近況についてテーブルを囲んで語り合った。室内一角にはふたりから事前に届いた真っ赤なアジサイが置かれ、この日のオンラインによる会話には、わが家の三男坊と愛猫シロちゃん(俳句猫の「白」、本名はオーロラレインボー)も加わったが結構楽しく、互いに久しぶりに元気な顔を見ることも出来、ホッとしたのである。
 長男夫妻はいずれも科学者で現代社会の最先端にいるだけに、「おまえたちにひとつお願いしたいことがある。それは何かというと、新型コロナウイルスをやっつけてくれる最新の英知を、世界中の科学者たち、みんなの力で生み出してほしい」というものだった。これには、ふたりとも【ウーン】とうなりながらも「なんとかしなければネ」と言うに留まったが、表情は真剣そのものでその瞬間、目の前の見えない敵である、ウイルスというウイルスが消え去っていくような、そんな錯覚すら覚えた。
 ほかに、あれやこれやと互いの近況を語り合ったが、途中、愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)も話の輪に加わり、楽しいひとときはあっという間に過ぎ、オンライン帰省が終わった時にはなんだか、これまで傍らにいた長男夫妻が、帰省を終え、わが家を出てこれから東京行き新幹線に乗って帰っていくような、そんな幻想にさえとらわれたのである。いずれにせよ、日本中の大半の家族がこうした厳しい〝帰省〟を余儀なくされていることだけは、確かだ。まったくもって奇妙奇天烈なる世の中になってしまったな、というのが私たちの実感なのである。

 パソコンを前に束の間のオンライン帰省をした長男夫妻と語り合う舞
 
 帰省に伴う家族の団らんにはシロちゃんも加わった
 

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 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、新型コロナウイルスの累計の感染者が4月30日、1億5000万人を突破。欧米ではワクチンの接種が進み感染拡大が鈍化するなか、インドでは感染者が急増。インド政府は5月1日、直近24時間の新規感染者が40万1993人になったと発表した。4月下旬以降ほぼ連日、世界最悪を更新してきたが初めて40万人を超えたという。また1日当たりの死者数も3月中旬から増加、5月1日時点での累計死者数は318万人を超えた。
 インドでの急拡大の原因として指摘されているのが、感染力が強いとされている「二重変異株」による影響である。世界最悪のペースで感染が急拡大するなか、医療用酸素や病床の不足で死亡する患者が続出するなか、医療体制は危機的状況に陥っているという。こうしたなか、各国がインドへの医療機器の提供など支援に乗り出す一方、日本のようにインドからの入国規制の強化に乗り出す国も出てきている。
 時あたかも2日夜のNHKスペシャルは【新型コロナ〝第4波〟 変異型ウイルスの脅威 高い感染力と重症化率 〝医療崩壊〟大阪は今 首都は耐えられるのか】というもので、まさに医療崩壊寸前の大阪の実態が描き出されていた。大阪での看護師や医師の苦闘を見る限り、大阪は既に医療崩壊の只中に入っている。この苦境をどう乗り切っていくのか。少しでも変異株による感染拡大が治まってほしい、と祈る思いで画面にくぎ付けとなったのである。

 きのうは、ほかに毎日新聞が朝刊で、国際テロ組織アルカイダを率いたウサマ・ビンラディン容疑者がパキスタン北部アボタバードの潜伏先で米海軍特殊部隊の急襲を受け、死亡した日から10年になることもあってか、1面トップ扱いで【「アルカイダと協力 今も」 タリバン部隊長証言 ビンラディン容疑者殺害10年】の見出しを打ち、「2001年から駐留する米軍が撤収を始めるなか、アフガンの今後の治安悪化が懸念される」といった記事を掲載。「タリバンは資金も豊富で戦闘の経験もあり、もうアルカイダを頼る必要はない。戦闘員同士の個人的なつながりを絶つのは難しいが、ビンラディン容疑者が殺害され組織のつながりは弱くなった」とも指摘していたが、私自身記事を読みながら、そのとおりだと思ったのである。

 国際テロ組織「アルカイダ」を率いたウサマ・ビンラディンの殺害10年の日に、アルカイダとタリバンの現況について報じた2日付の毎日新聞朝刊
 

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 東電福島第一原発事故による帰還困難地域に指定され、全町避難が唯一続く福島県双葉町で1日、成人式が開かれた。原発事故後、町内での成人式は初めてで、昨年秋に開所した町産業交流センターで開かれ、式には県内に住む新成人62人のうち19人が出席。「震災から10年。ふるさとへの思いは強くなるばかりです。少しでも早く社会の一員になれるよう努力したい」とは、式の実行委員長で立教大3年の石井美有さん。
 日本国内の新型コロナウイルス感染者が2日、累計60万人を超え、605527人に。累計が2月上旬の40万人から4月上旬の50万人に達するまでは2カ月かかったが、その後1カ月で60万人に到達、増加のペースは加速している。重症者も2日、前日から30人増え1050人(厚生労働省の発表)に。過去最多を更新し、流行の【第4波】の深刻さを反映している。

 宇宙航空研究開発機構の野口聡一飛行士(56)が1日(日本時間2日)、約半年滞在した国際宇宙ステーションを米宇宙船クルードラゴン1号機で出発し2日午前3時ごろ(同午後4時ごろ)、米南部フロリダ沖のメキシコ湾に着水、地球に帰還した。野口さんら4人は全員無事で、約1時間後に宇宙船から下船した。
 公害の原点とされる水俣病が1956年の公式確認から1日で65年を迎え、患者や家族でつくる「水俣病互助会」の慰霊祭が1日、熊本県水俣市で営まれ、患者や遺族らが犠牲者を追悼、その霊を弔った。
 ミャンマーで国軍がクーデターを起こし全権掌握をしてから1日で3カ月。アウンサンスーチー氏(75)の拘束は今なお続いている。民主派が樹立を宣言した国家統一政府はスーチーさんを含む政治犯の無条件解放を訴えている。一方、国連安全保障理事会は4月30日、クーデターによる混乱が続くミャンマー情勢を巡り非公式会合を非公開で開催。会合後、東南アジア諸国連合(ASEAN)が混乱収拾に向け、関与を強めていることを歓迎する報道陣向け談話を発表した。

 元京都大原子炉実験所(現・複合原子力科学研究所)助教の小出裕章さん(71)が18日、東京港区の明治学院大を訪れ「原発の終わらせ方」をテーマに講演。この国では現在、2つの緊急事態宣言が発令されている。新型コロナウイルスの感染拡大で4月25日から4都府県に発令された3度目になる緊急事態宣言。もう一つが、東日本大震災での東電福島第1原発事故に伴い発令され、いまだ解除されない原子力緊急事態宣言だが、小出さんはこうした状況を踏まえ「原発は安全だと言って認可してきましたが、そのエビデンスはなかった。願望だけで原発事故は防げない。事実を正確に知ることはいかなる対策を考える時でも一番大切ですが、新型コロナの場合も感染実態を把握するための検査態勢がいまだに十分ではない」と指摘したという。

2021年5月1日
 垂直にすいと水平燕や
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 土曜日。きょうの午前10時27分ごろ、宮崎県沖で最大震度5強、マグニチュード6・8と推定される強い地震があった。幸い、地震発生時に一番恐れた津波の襲来はなく、東北新幹線が一時、全線で運転を見合わせるなどしたが、幸い被害は少なくすんだ。とはいえ、災害はいつ人間社会を襲ってくるかもしれない。そんな思いをヒヤリ、あらためて感じた日でもある。気象庁は緊急記者会見を開き、こんご1週間程度は最大震度5強の地震に注意が必要ですと呼びかけた。

 あの2001年9月11日の【9・11ニューヨーク同時多発テロ】の主犯とされていたウサマ・ビンラディンが米軍に殺害され、今月で10年になる。というわけでか、毎日新聞は、きのうの4月30日付夕刊特集ワイドで【ビンラディンファイル➊急襲作戦 米大統領 暗闇の15分】なるものを掲載した(次回は5月7日付で掲載するという)。30日付の記事冒頭は以下のとおりである。
――国際テロ組織「アルカイダ」を率いたウサマ・ビンラディン容疑者が米軍に殺害されて5月で10年になる。オバマ大統領や閣僚、関係者の著作や報告書などをもとに、9月で米同時多発テロから20年の節目となる一連の事件を振り返る。
▼ヘリは飛び立った
 2011年5月2日未明。パキスタン北部のアボタバードにある隠れ家。黄色い花のカーテンのかかる母屋3階の外を何かが横切ったように感じた。嵐のような音もする。ビンラディン(54)の脇で寝ていた5番目の妻アマル(29)は、部屋の明かりをつけようとした。「ダメだ」。ビンラディンはこれを静止し、階下に住む息子ハリド(23)に「上に来い」と命じた。
 「米軍がきた」。白いTシャツとパジャマ姿のままハリドは銃を持ち父の寝室がある3階に駆け上がる。別室で寝る子供たちの様子を見てアマルが部屋に戻ると、10人ほどの家族が集まり祈りをささげ始めていた。
 ………

        ※        ※
 さて。
 新型コロナウイルス感染拡大のその後は、といえば。米ジョンズ・ホプキンズ大の4月30日夕現在の集計によれば、世界全体の感染者が1億5000万人を超え、1億5056万6232人(うち死者は316万7837人)になった。国別2位の人口を抱えるインドでの急増を受け、1000万人増に要した日数はわずか13日間とこれまでで最も短く、過去最悪ペースでの増加が続いているという。
 国別では米国が感染者3228万9257人(うち死者57万5194人)で世界最多。次いでインドが1876万2976人人(20万8330人)、ブラジルが1459万678人(40万1186人)と続き、これら3カ国で世界全体の4割強を占めている。ほかにフランスが565万3533人(10万4385人)トルコ478万8700人(3万9737人)…といった具合。
 また先日、感染者が1万人を突破した日本でも感染者は増え続けており、30日現在の感染者は前日より4684人増え59万3644人(うち死者は前日比39人増の1万256人)となっている。

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 きょうは立春から数えて88日目の「八十八夜」。夕刊によれば、全国有数の抹茶の産地で知られる愛知県西尾市の稲荷山茶園公園で新茶の摘み取りが行われた。新型コロナウイルス感染防止のため、あかねだすきにかすりの着物姿で茶娘に扮した女性たちは皆マスクを着けての作業。5~10㌢に伸びた黄緑色の新芽を摘んでいったという。

 早朝。涼やかな菖蒲が小雨に濡れ、かれんな黄色の花二輪を咲かせているよ、と舞に教えられ、スマホで撮影。咲いていた場所はかつての愛猫が眠る裏庭の一角、〝猫塚〟の隣で彼女によれば、「二輪は初代こすも・ここと初代シロちゃんで咲かせてくれたに違いない」とのこと。二代目シロちゃん(オーロラレインボー)は、窓越しに、ことのほか真剣な表情で私がシャッターを押すところを見ていたのである。

 かれんな花を咲かせた菖蒲
 

 私の高校時代の同窓会「二石会」のクラスメートからの便り(近況)が昨日あたりから少しずつ、届き始めた。読みながらつくづく思うのは「みんな、純粋でいい友ばかりだ」という実感である。そんなわけで、役員仲間の栗本幸彦さんとも相談のうえ、これから随時、「二石会」【愛のバトンリレー】とでも命名し、近況はむろんのこと、各自それぞれの若き日の思い出などを最近立ち上げたばかりの<二石会のフェイスブック(学園広場)>で、これから随時公開していこう―と思っている。

 近況などをお送りください-と往復はがきつき二石会会員あてに出したはがきの文面。このはがきに対する返信が、いよいよ届き始めた

 

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 東電福島第一原発で出た汚染水を処理した水の海洋放出を巡り、福島県の農林水産業者や消費者ら22団体でつくる「地産地消運動促進ふくしま協同組合協議会」は30日、「不安や風評被害で県内の全産業の復興が阻害されず着実に進展できると確信できるまで海洋放出に反対する」との共同声明を発表した。
 天皇以下が1日、即位から2年を迎えられた。新型コロナウイルス禍で外出を控えざるを得ず、国民との交流を保つためオンラインを導入するなど新しい取り組みを実践され「明るい将来」を信じて、前向きなメッセージを発信。「いま自分が出来ることは何か」。陛下は2月、誕生日に際した記者会見でもコロナ禍での自らへの問いかけを明かされている。

 バイデン米大統領は4月30日、インドで新型コロナウイルス感染者が急増していることを受けインドから米国への入国制限を5月4日から強化する、と発表。直近14日以内にインドに滞在した外国人の入国を原則禁止する。米疾病対策センターの助言に基づく措置。米政府は新型コロナ対策として英国、アイルランド、欧州26カ国、ブラジル、中国などに直近14日以内滞在した外国人の入国を禁じている。今回の措置は、これにインドを追加するものだが、米国永住権(グリーンカード)を持つ人や米国人の家族などは除外される。
 米ホワイトハウスのサキ報道官は4月30日、バイデン政権が新たな対北朝鮮政策の検討を終えたと記者団に明らかにした。「朝鮮半島の完全な非核化という目標は変わらない。より現実的なアプローチを呼びかけ、米国や同盟国の安全を高めるため北朝鮮との外交交渉を模索していく」とは、サキ報道官。
 米ウォルト・ディズニーは4月30日、新型コロナウイルスの影響で昨年3月から休業していた米西部カリフォルニア州の「ディズニーランド・パーク」と「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」を再開した。営業規制の緩和により、約1年1カ月ぶりに再開にこぎつけた。

 横浜港を出発したクルーズ船「飛鳥Ⅱ」の乗客で東京都内在住の60代男性が新型コロナウイルスに感染したことが30日、明らかに。船内に感染は広がっていないとみられるが、クルーズは中止となった。
 三重県を地盤とする三重銀行(四日市市)と第三銀行(松阪市)が1日、合併し三十三銀行が発足した。名古屋市の河村たかし市長が、5月末に任期満了を迎える副市長の堀場和夫(65)、伊藤恵美子氏(63)の後任として総務局長の中田英雄氏(59)と子ども青少年局長の杉野みどり氏(59)を起用する方針を固め、市議会主要会派の幹部らに伝えたという。5月18日に開会する市議会5月臨時会に提案する予定。