一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年10月~)
2025年10月12日
日曜日。きょうも右足首がまだまだ痛くて、痛くって。社交ダンスのせいにしてもいけないが。きょうの外出はわが愛息、プリンスくんのアドバイスに従って昨日に続いて自粛することとあいなった。それでも、少しは、よくなってきているので痛みがひくまではあまり無理はしないように-と思っている。それにしても右足くるぶしのナント痛いことか。やはり、もう齢。無理をしてはいけない、という現実を、身をもって感じている。いつまでも「若い」と思っていてはいけない、もはや青春時代は少しずつ去ろうとしているのかも知れない。事実は小説より奇なり、で自分の年齢は、そろそる骨の髄まで感じて生きていかなきゃあ、と。そのように、わたくしは思っている。
大学時代の友人からメールが入った。次のような内容である。
―おはようございます。実は人生初の手術をして入院しています。7年前に脳に小さな腫瘍が見つかり、毎年経過観察してきましたが、少しづつ大きくなり、ここらが限度とのことで、約10時間に及ぶ手術を8日にして、事前に先生から説明を受けたとおりに手術が推移し、ほっとしています。ただ術後のリハビリがしんどくて、泣きそうです。1日横になっているのはえらいです
というものであった。学生時代の彼は当時、南山のフェンシング部のキャプテン、「南山のアランドロン」として知られるほどのかっこいい南山ボーイで知られ、私はといえば、だ。柔道部に属し、当時、同大としては珍しく19歳で講道館柔道3段を取得するなどわが人生では最強かつ、かっこいいころで「南山のブルース・リー」として、名実とも少しは知られていた。そんな彼とは、なぜか気が合っことは今なお忘れない。その彼から脳腫瘍の手術をした-との思いがけないメールを頂いたのである。私は、すぐに次のような返信をしたのは、言うまでもない。
――それは大変。だいじにしてください。私の亡き妻ですが。江南厚生病院で同じくらい、長時間に及ぶ大手術をしましたが、無事成功。その後、リサイクルショップ「ミヌエット」を再開させ、月イチのミニコンサートを数年間、実現させるなど復活しました。貴兄も、きっと立ち直るはず。それまでおからだ、くれぐれも大切に。神さまに祈っています。
(私の妻の場合は)東日本大震災が起きた数日後に、執刀して頂き家族全員で病床で手術が成功するように祈った、あの日をわすれられません。川口は、きっとよくなる。そう信じています。きっと、よくなる。きっと。きっと。きっと。きっと。きっとよくなります。おからだ大切に。
人生。だれだって。病魔との闘いである。それを運命というのか。ああ~。でも、どこまでも前に向かって歩いていこうよ、ナ。
新聞の方は【公明 野党間協議参加へ献金規制など協力示唆 玉木氏「立民と組めない」】【公明小選挙区の一部撤退検討】【米「中国に100%追加関税」来月1日レアアース規制対抗】【ガザ北部に数万人帰還】(中日12日付朝刊)。
2025年10月11日
土曜日。けさの朝刊は、政界とガザに関する大々的な紙面である。
政界の方は、【公明が連立離脱 政治とカネ自民と決裂 四半世紀で幕 高市氏に打撃 <解説>支持母体の忍耐厳戒】、ガザは【ガザ停戦発効 イスラエル軍 合意ラインに撤退】(中日)【公明 連立離脱 26年の自公協力に幕 政治とカネ 平行線 首相指名 高市氏への投票否定】【各党は国民本位の連携を 政治部長高山祐】、ガザは【ガザ停戦合意が発効 イスラエル軍 支配地から後退開始】(毎日)といった内容である。
そして。ついでながらノルウェーのノーベル賞委員会がことし2025年のノーベル平和賞には、ベネズエラの野党指導者で元国会議員の女性、マリア・コリナ・マチャド氏(58)に授与する旨を発表。【ノーベル平和賞マチャド氏 ベネズエラ野党指導者 「民主的権利を促進」評価】(中日)【平和賞にマチャド氏 ベネズエラ野党指導者 ノーベル賞】(毎日)の見出しが躍ったのである。ベネズエラには、私自身かつてピースボートによる世界の旅で行ったことかあり、国情を少しは知るだけに「反米左派のマドゥロ大統領が独裁色を強めるなか、自由で公正な選挙などを求めて活動を続ける不屈な姿勢が評価された点」には納得といったところか。
ノーベル賞委員会のヨルゲン・バトネ・フリードネス委員長のことば「独裁から民主主義への公正で平和的な移行を実現しようと闘ってきたマチャド氏の姿勢評価」には異論のないところである。世界は、いろいろである。
公明党の自民離脱。少し気になるので私はきょうスマートホンで「櫻井よしこのニュース解説」を聞いてみた。やはり彼女は、なかなかそれなりのことを言っており、まさに現在の良識ある言論の代表者と言ってもよい。そう思ったのである。彼女は「公明党は、ひどい政党である。高市さん、向こうから出てってくれて、すごくよかったのでは。ラッキーですね。公明党が自民党と離れるということは非常によいこと。高市さんは恐れる心配はない。むしろ新しい地平を開く、というチャンスだ。これを機会に前向きに高市カラーを出していけば。それでよいのですよ。必ず道が開きます」と。なるほど。そうした見方もあるのか、とも思う。
ちまたでは、あれやこれやと囁かれ始めている。自民との連立離脱を言い切ったあの公明党の斉藤鉄夫代表自身が裏金議員だった-など、アレヤコレヤと取りざたされている。ニンゲンたるもの、誰しも愚かな存在か。
はっきり言わせてもらおう。公明党は嘘を言う政党だから。大嫌いである。ささいなことかもしれないが。舞が生前にリサイクルショップ「ミヌエット」をしばしば訪れる党員のひとり(おばちゃん)に「少しの間だけ貸してよ」と言われて気前よく貸した私たちにとってはY日々の思い出が詰まった宝物といってもよいギターを一体全体、いつになったら返してくれるのだ。この方の関係者にかけあわなければ-と真剣に思っている。このままでは。舞の善意が浮かばれない。踏みにじられたも同然である。これは道義的に問われる重大な問題である。いずれにせよ、反省して謝ってほしい、🎵禁じられた遊び、など思い出がいっぱい詰まった大切な私たちのギターを返してくれれば、それ以上は言わない。一事が万事。公明党は、そういった党なのである。
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石破茂首相が10日、戦後80年に合わせた先の大戦に関する「内閣総理大臣所感」を発表。開戦に至った理由を、政府が軍部に対する統制を失ったためだと指摘し、政治が軍事に優越する「文民統制」の重要性を強調。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境にある現在、歴史の教訓を深く胸に刻まなければならないと訴えた。国民一人一人が先の大戦や平和のありようを能動的に考えることで平和国家の礎が一層強化されると主張した。(中日新聞1面 首相戦後80年「所管」 文民統制の重要性強調から)
これはこれで良いか、と思う。
日経新聞夕刊に【ノーベル平和賞のマチャド氏 「トランプ氏にささげる」 米、ベネズエラ反体制派支援】の記事。分からぬこともないが。ここは、マチャド氏が受けておくべきだーと思うのだが。
(10月10日)
中日新聞は本日付の記事でノーベル文学賞につき【文学賞クラスナホルカイさん ノーベル賞 ハンガリー人作家】の見出し付きで次のように報じた。
――【ストックホルム=共同】スウェーデン・アカデミーは9日、2025年のノーベル文学賞を、ハンガリーを代表する作家クラスナホルカイ・ラースローさん(71)に授与すると発表した。クラスナホルカイさんは日本に滞在した経験があり、京都を舞台にした作品でも知られる。ハンガリー人の受賞は2002年のケルテース‣イムレさん以来となる。授賞理由について「終末論的な恐怖の中、説得力に満ちた先見的な作品群により、芸術の力を再確認させた」とした。
午後。社交ダンスのレッスンで一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。
クイックレッスンに始まり、タンゴ、ワルツ、ルンバの順でレッスンを進めたが、帰宅後、右足が痛くて痛くて。歩くことすら不能に。というわけで、私は激痛をこらえながらの睡眠とあいなった。幸い息子が買ってきてくれた湿布を足1面に張っての睡眠とあいなったが。いつものことである。きっとよくなる-と自らに言い聞かせ、床へ。こうしたとき舞が生きていたら「本当に、弱っちい人なんだから。この世の中でイッチバーン弱い人なんだから。もう、イヤっ!」と言いながらもアレヤコレヤと気遣ってくれるのだが。今はそんなわけにもいかない、
このところは先日、大阪の友から送られてきた赤と白のかれんなヒガンバナ2輪の写真をじっと手を見るように感謝の気持ちを込め、いつも見ている。このふたつの花を見ていると、なぜか心が安らぐのである。と同時に、わが妻が生きていたころに詠んだ俳句【曼殊沙華人恋ふごとに朱深く】の句まで思い出し、勇気づけられるから不思議である。
友よ。いつも。いつも。ほんとうに、ありがとうー
友から送られてきたニッポンイチかわいく、かつ美しい曼殊沙華の花2輪
(10月9日)
木曜日なのでゴミの日である。というわけで、家庭ごみを自宅近くゴミ集積場に運ぶ。この後、いつものように朝刊を隅から隅までしっかり読み、ホッとしたところでお風呂を沸かし、こんどは国勢調査の用紙に記入して自宅近くの郵便ポストへ。相も変わらず、バタバタする、結構忙しい日になった。この日は、ビッグボーイで昼食がてらお隣りにあるピアゴで買い物(といったところで、夕飯を買うだけ、のことではあるのだが)をして帰る。
けさのニュースは、むろん何と言っても各紙ともトップで報じたノーベル化学賞に日本人が選ばれたことである。中日新聞(東京新聞)の1面トップ記事の総合リードは、次のようなものであった。
――スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2025年のノーベル化学賞を、微小な穴を無数に持つ新たな多孔性材料「金属有期構造体(MOF)」を開発し、応用に道を開いたなどして、北川進・京都大特別教授(74)ら3人に授与すると発表した。MOFはガスの吸着・分離や分子の構造解析など幅広い分野で実用化の動きが広がる。日本からの受賞は6日に生理学・医学賞が決まった坂口志文・大阪大特任教授(74)に続き今年2人目となった。
というわけで見出しは【北川氏ノーベル賞 多孔性材料「MOF」開発 化学賞 気体を自在に吸着 結晶の穴 待ち時間に発見】と分かりやすい。
北川氏のノーベル賞を報じた中日(東京)新聞
それから。中日9日付の夕刊は【ガザ和平「第1段階」合意 ハマス、全人質解放へ トランプ氏発表 イスラエル撤収】【八丈町に大雨特別警報 台風22号 東名、一時通行止め】【屋台 豪華 きらびやか 秋の高山祭開幕】といったところか。夜遅く。ノーベル文学賞の発表があった。
(10月8日)
水曜日。寒露。亡き妻、舞の配慮で彼女が病死する3、4年ほど前から毎月、月一度の健診に出向いている金山のペインクリニックへ。血圧も正常で「何よりも、これまでどおり、社交ダンスなどできるだけ運動を多く、しっかりされるとよいですよ」との担当医師からの助言を頂き、帰宅した。幸い、血圧も正常で、「あとは一週間に一度は休肝日を設けてくださいね」との言葉を胸に帰宅したが、週に一度の「休肝」も守ろうと思っている。
2025年10月7日
坂口志文さんのノーベル生理学・医学賞を報じた中日新聞
けさのニュースは、むろん長浜出身の坂口志文さんのノーベル賞である。本日付の中日(東京)新聞によれば、次のとおりである。
――スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2025年のノーベル生理学・医学賞を坂口志文・大阪大特任教授(74)=滋賀県長浜市生まれ、15年中日文化賞受賞=と米国の2人に授与すると発表した。授賞理由は「抹消性免疫寛容に関する発見」。自己免疫疾患などを起こさないように免疫をコントロールする制御性丁細胞を発見し、その性質を明らかにしたことが評価された。発見は自己免疫疾患の治療や、がん免疫療法の研究にも発展している。
坂口さんは、滋賀県長浜市出身というだけに、なんだかその分よけいに嬉しくなったことも、また事実である。長浜は、かつて新聞社の大津主管支局長在任時によく出向いたが、中日の読者が圧倒的に多い土地柄であるばかりか、琵琶湖のほとりで住む人々の心が、とても穏やかなで、やさしさにあふれる風土だったことを思い出した。それだけに、新聞やテレビなど各報道で見る坂口さんも、まさにそのとおり。内に闘志を秘めた穏健な人柄に好感を抱いたのである。
(10月6日)
【東証初の4万7000円台 取引中 高市氏 積極財政期待 上げ幅2000円超 円急落一時149円台】【ノーベル賞 今夜から発表 トランプ氏の平和賞 専門家は「ノー」】【回送列車一部はみ出し衝突 田園都市線見合わせ】といったところか。世の中、いろいろだ。
それはそうと、きょうは中秋の名月。
中日新聞の夕刊【星の物語 朝倉哲夫】は次のように書いている。
――中秋の名月、お月見の日です。旧暦では7月から9月までが秋で、その真ん中の8月15日の月が一年を通して最も美しい月「中秋の名月」とされ、それを見て楽しむ習慣ができました。旧暦は月の満ち欠けの周期で日にちが決まるので、15日は必ず満月近くになるのです。月は午後5時前に東から昇ってきます。今夜はどんな名月が見られるでしょうか?
さて。今宵のおまえ(伊神舞子)とシロ(オーロラレインボー)は、あの空の一体全体どこら辺りにいるのか。おまえが元気なころは、共に手を取り合い、息をのんで「中秋の名月」を見たものだよね。元気なころは2階のベランダに立ったまま夜の空を共にいつまでも眺めたものだよな。でも、あの姿は、もはや、ここには、ないのである。
新聞で報道された中秋の名月
(10月5日)
朝刊トップは、むろん各紙とも自民党がきのう4日に行われた石破茂首相(党総裁)の後任を決める総裁選で高市早苗前経済安全保障担当相(64)を選出、女性の総裁就任は1955年の結党以来初めてだーと報じたことである。【自民総裁 高市氏 女性初 首相指名へ 決選投票小泉氏破る】【ガラスの天井打破ようやく日本でも】(5日付中日1面見出し)といった具合である。そして今ひとつは【ハマス「全人質解放」和平案回答 イスラエル作戦縮小】(同)というものである。
という私だが、このところは風邪に急襲され、しばらく辛かったが、息子の買ってきてくれた薬コンタックを飲んだら、ナントぐんぐん良くなり、咳もあまりでなくなった。デ、入浴も控えたところ、体長が少しづつ元に戻りつつ、なんとか回復見通しがたち、ホッとしている。このところは、【能登よ のと ―おかあさん】(随時連載)はじめ、アレヤコレヤの執筆に追い立てられ徹夜に近い日が続いたことも体力低下からくる風邪ひきさんの原因になった。そんな気がしてならないのである。こんなとき傍らに舞が居てくれたなら「もうそろそろ寝なきゃあ。1日(することは)ひとつよ。寝るの。もう寝なきゃあ。もともと弱っちい人なんだから。それでよく、若いころ柔道やってられたわね。講道館柔道3段だなんて。とても信じられない」と気遣ってくれただけに体調維持も図られたのに、と思うと今さらながらつくづく彼女(伊神たつ江、伊神舞子)の存在の大きさを感じるのである。
というわけで、きょうの執筆作業もあまり無理することなく、ここらでやめておこう。高市早苗さんの初の女性による自民党総裁誕生を心から祝って。私たち、日本国民もこころをあわせ、希望と夢を胸に、前に向かって歩いていかなければーとふと、思った次第である。
夜。NHKEテレで日曜美術館【青は全ての感情を表す色▽戦後女性画家の道を開拓した佐野ぬい▽青森の空、旅、ジャズ 自由と喜び満ちた傑作】、NHKスペシャル【命がけのアメリカ亡命 中国〝走線者〟に密着 中南米ジャングル突破 自由か送還か決死裁判】の順に見て、いろいろ考えさせられた。
(10月4日)
土曜日。このところは本欄一匹文士(いっぴきぶんし)コーナーの執筆はむろん、随時連載中だった実録の私小説【能登よ のと ―おかあさん】の執筆、さらには相も変わらず各紙を読んでの、この世の中の動きの毎日の詳しいチェックはじめ、自民党総裁選決着(4日)までの流れのそのつど把握などにも追われ、体力的にも少し大変な日々が続いた。
というわけで石破茂首相(自民党総裁)の後任を決める党総裁選が本日午後、国会議員会館で行われた。開票の結果、予想どおり小泉進次郎農相と高市早苗前経済安全保障相の争いになり、その後の議員投票で3時過ぎに高市早苗前経済安全保障相の総裁選出が決まったのである。私は投開票の模様をテレビで見ていたが、やはり予想していたとおり、高市さんが女性では初の自民党総裁に選ばれたのである。「よくやった」の一言である。これまでの努力の積み重ねが花開いたのである。おめでとう。奈良の女。高市早苗さん。このことば以外には何もないのである。
4日付の中日朝刊1面見出しに【軽に6人 横転5人死亡 名張16~23歳 定員超過】と悲惨な事故。そして、今一つは【森友問題の国有地 地中ごみ推計1/4に減少 「5004㌧」大阪航空局公表 値引き根拠揺らぐ】。これは2016年、国が学校法人「森友学園」に対して払い下げた大阪府豊中市の国有地を巡り、国土交通省大阪航空局が3日、国有地に埋まるごみの推計量が5004㌔だったとする報告書を公表した-というニュース、いや、見過ごせない新事実である。
(10月3日)
午後。金曜日なので自らを鞭打って社交ダンスのレッスンで一宮スポ文へ。
咳が時折、相変わらず出るのできょうはマスクをしてのレッスンとなった。それでも、クイックを皮切りにタンゴ、ワルツ、ブロンズ級のルンバ……の順で踊りこなす。
レッスンを終えた時には、なぜか、さわやかな風が身体を吹き抜けていったような、そんなさわやかな気持ちになった。いや、させられたのである。
この日の先生は、秋風にあった装いで、オレンジ色のブラウスにすみれ色のネッカチーフといった、チョット若々しく華やいだいでたち。秋風さんが踊っているような、そんなステキなファッションでもあった。それに比べ私はマスク姿。でも、仕方ないか。風邪を移すわけにはいかない。
帰宅後も執筆、新聞その他のチェックに追われ、体力的に少し弱ったのでは、と。そんな思いにかられる。
(10月2日)
新聞チェックに始まり、朝、昼、晩と1日書き続ける。おかげで、かなりの体力を消耗したような、そんな感覚になる。咳が時折、出る。というわけで、入浴は控える。
実際、昨夜から未明、早朝にかけ書き続け、これまで随時連載を続けてきた【能登よ のと ―おかあさん】をとうとう完成させた。この小説に書かれている内容は、全て事実である。疲れはしたけれど、私にとっての史実はどうしても書き残しておきたかったので書き進めてきたが、とうとう書き終え、ホッとしたことも事実である。
(10月1日)
巨人の田中将大投手(36)が30日、東京ドームで行われた中日戦で今季3勝目を挙げ、野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ有に続き史上4人目の日米通算200勝を達成。プロ野球だけの200勝到達者と合せると28人目。快挙まで1勝としてから4度目。今季最後の登板で節目の白星をつかんだ。―とは、10月1日付中日新聞のスポーツ面である。記事には、ほかに「かつて田中将はその潜在能力強運から名将野村克也監督に「神の子」と称された。最近は、全盛期には想像できないような挫折を経験。それでも根底にあるのはもっとうまくなりたい。相手打者を抑えたいという気持ち」と向上心を持ち続け、200勝をつかんだ」と記述されていたが、まさに「おめでとう! マーくん」である。
記事はさらに次のように続いていた。
田中将はほっとしたような笑顔で200勝までの道のりを振り返った。
――率直な気持ちは。
「感無量です。まだ今は少しふわふわしている感じ」
――少年時代から知る坂本から花束をもらった。
「不思議な縁だと思う。彼から花束をもらえるということは、これまでの野球人生で想像してなかった」
――苦しみながら手にした200勝について。
「時間がかかったが、乗り越えることができてこの数字にたどり着けたことは、自分にとっても非常に大きな1勝」
――200勝全てを先発で挙げた。
「ゲームを左右するウエートが大きい、そこが醍醐味(だいごみ)」
――次の目標は。
「一つでも多く勝ちたい。チームに貢献したい。そこだけ」
やはり、マーくんは努力の人。わが妻、舞が生前、マーくんの大ファンだったことだけはある。わたくしもマーくんのことは、昔から大好きである。まだ現役なのだから。がんばれ! マーくん。