詩「絵」

描きかけの絵
白いワンピースの君が
カンバスの中から 僕に微笑んでいる

描きかけの絵
もう何日も進まない絵筆
時を繋ぐのは
ただ 真新しいテレビン油の匂だけ

描きかけの絵
カンバスは僕の心
そして 描ききれない一筆は
無邪気に僕を惑わす
君の心