一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2021年6月~)

2021年6月30日
 ∞に夏の扉潜り抜け  ※∞は、無限大
 明けやすし明日は登ろうあのあたり
 ウーウーとサイレンの鳴る夏至の夜
 空と海いく光年の星月夜
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から

        ☆        ☆
 水曜日。30日。きょうで6月ともお別れである。
 土曜の26日には愛知県江南市内の臨済宗妙心寺派の高屋山永正寺(水谷大定住職)で月に一度の有志による尾張芸術文化懇話会に出席、わが街を愛する懇話会メンバーお一人ひとりの熱い提言と討論に耳を傾けた。皆すばらしい人ばかりだ。

 尾張芸術文化懇話会では前向きな意見がポンポンと出された=永正寺で
 

 そして28日。月曜日は朝から相棒の舞の付き添いで江南市内の江南厚生病院に出向いた。子宮がんと共存し日々を過ごす彼女のその後の検査と受診日でもあり採血、採尿に始まり、1年前に骨折し手術した左足(大腿部)をかばいつつ歩く毎日が続いているためか、このところ痛みがひどい右足のレントゲン撮影と右膝の水抜き、さらには脳のMRI……と皮膚科、整形外科、婦人科、さらに再び整形外科、婦人科の検査受診と目まぐるしい1日となった。
 これも、満身創痍ではあるものの精神的にはいつだって負けはしない舞がきっと少しずつ良くなってくれる、と。そう信じればこそ、である。それにしても、だ。この日、全てを終え夕方帰宅した時には、さすがにふたりとも疲労困憊。わが家の愛猫、シロちゃんが例によって心配顔で玄関先まで出迎えてくれたのが嬉しかった。足の痛みがなかなか引かないので、婦人科の方で日を改めてしっかり診察していただくことで、この日は帰宅。翌29日はかかりつけ医の池田医院に2人で出向き、前日の江南厚生病院での血液検査のデータ(特に異常は認められなかった)をお見せし、この日は血圧測定(正常だった)などをしてもらい、無くなった薬(痛み止め、血圧の薬など)を出してもらい、こんどは彼女自身がボランティアで営むリサイクルショップ「ミヌエット」へと出向いたのである。

 むろん、この間、大いなる付き人さんである醜き私は、ずっと補佐役として彼女に同伴。実際、お店に出るまでの間、私はずっと〝黒子〟としてかわいい(いや、もはや可愛くはないか)彼女の用心棒に徹し、やっとこせ、帰宅して執筆はじめ新聞のチェック、読書その他に、こうして連日のように深夜未明まで時間を割いているのである。
 やれやれ、といおうか。なかなか出来ない体験をしている。いやいや、一線の新聞記者時代に朝、昼、夜となく捜査の端緒となる獲物を求めて歩き続けたサンズイ(汚職)取材や、中部日本海地震や三宅島噴火、長崎大水害、赤いフェアレディ―Zの女の正体を追い続けた富山長野連続女性誘拐殺人事件など等で家族を度外視した日々に比べたらそうでもないか(あのころ、舞は幼い3人の子を抱え、どこまでも黙ってついてきてくれた。嫌な顔ひとつせず、私についてきてくれたのである。そんな彼女の物言わぬ苦労と比べたら、舞は、もしかしたら、今の方が幸せなのかもしれない)。

 さて。これら激流のごとき日々の中でも、このうち、尾張芸術文化懇話会の席では永正寺副住職中村建岳さん(同懇話会の主催者)自らが開設する地元情報サイト「江南しえなん」で私の電子書籍の紹介をしてくださっていると知り、心から嬉しく思った。スマホやパソコンのネットで【江南しえなん パリよ ビンラディン、あなたは今どこに】と検索してくだされば、本の内容についての丁寧な紹介記事も見られ、正直ありがたいことだナと思い、懇話会の席では「パリよ…」を執筆するに至った理由につき簡単に説明させていただいた。

 こんなわけで、このところは妻、舞のこともあってナンダカンダと慌ただしく、ちょっぴり辛く厳しくはあるけれど、こどもたちや、かけがえなき友人たちの心底からの理解と応援もあって、なんとか貴重な毎日を櫓でも漕ぐようにして過ごしているのである。きょうは、きょうで赤く腫れて痛むという舞の足が、またまた心配になり、急きょ、自宅近くの皮膚科専門病院へ。ここで、これまでのいきさつを説明したうえ、塗り薬をもらい、舞はその足でミヌエットに向かったのである。
 舞をお店まで送り届けたあとの私はその後、午後になり、車で岩倉まで出向き、高校時代の同級生に久しぶりに再会、クラス会用にフェイスブックに開設した独自の学園広場のこんごの運用方法についてのアドバイスを得る、などした。てんてこ舞い、とはこのことを言うのだろうか。それでも、きのうは久しぶりにピースボートの船友とも電話で話を出来、私たちは今、多くの友人知人に支えられてコロナ禍という未曽有の苦しい時代をこうして生きている。感謝せねば、と思う。
        ☆        ☆

        ×        ×
 米大リーグの大谷が29日、ニューヨークでのヤンキース戦に「2番・指名打者」でフル出場し三、五回に2打席連続となる27、28号を放った。今季3度目の3試合連続本塁打で、この時点でメジャー単独トップに立った。チームは5―11で敗れた。
 名古屋市議会事務局が30日、民主市議団の奥村文吾市議(35)が新型コロナウイルスに感染した、と発表。市議会は6月定例会の会期中で、議員67人のうち濃厚接触の疑いがある同団の議員と同じ委員会に参加した他会派の議員、本会議場で近隣の席に座る計約30人が自宅待機となった。
 29日、沖縄本島で雷を伴う局地的豪雨に。積乱雲が連続発生して同じエリアに激しい雨を降らせる線状降水帯が確認され、気象庁は同日午前2時49分、17日から運用が始まった「顕著な大雨に関する気象情報」を初めて発表して速報、災害発生に対する警戒を呼び掛けた。

 将棋の藤井聡太王位(18)=棋聖、愛知県瀬戸市=に豊島将之竜王(31)=叡王、同県一宮市出身=が挑む「お~いお茶杯第六十二期王位戦」(中日新聞社主催・伊藤園特別協賛)七番勝負の第一局が29日午前9時、名古屋市の名古屋能楽堂で始まった。第一局は30日、挑戦者の豊島二冠が藤井二冠を破り、初戦を白星で飾った。

 米南部フロリダ州サーフサイドのマンション崩落で地元マイアミデード群トップのダニエラ・カバ氏が28日、記者会見。死者は計11人になった、と発表。このマンション崩落では居住者とみられる人のうち150人の消息が依然、分かってはいない。
 千葉県八街市の市道で28日午後3時半ごろ、歩いて下校中の八街市立朝陽小の児童男女の列にトラックが突っ込み、児童5人(うち2人が死亡、1人が意識不明の重体)が死傷した事故で、千葉県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いでトラック運転手梅沢洋容疑者(60)を現行犯逮捕。調べに対し梅沢容疑者は「帰る途中に飲んだ」などと話しているという。

2021年6月24日
 あじさいや恒久平和たくしたる
 ワクチンの接種会場夏の陣
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から

 ☆わが家の6月23日(沖縄慰霊の日)の日めくりカレンダーより
 六月の沖縄の土熱からむ
 =森野稔(あれから七十幾年かが過ぎましたが、人々を苦しめた土には永劫に冷めない熱
  さが籠っています。子孫への遺言のような句です)

        ☆        ☆
 「40年超原発で初 美浜再稼働」などを告げた23日付の新聞各紙
 

 【沖縄戦76年 平和誓う緊急宣言下「慰霊の日」】。23日は、太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲となった20万人超を悼む「沖縄戦慰霊の日」である。そして。76年後のこの日、関西電力は営業運転開始から40年を超えた美浜原発3号機(福井県美浜町)の原子炉を起動し再稼働させ、新聞各紙は朝、夕刊で1974年(昭和47年)に田中金脈を突いて、当時の田中角栄内閣を総辞職に追い込んだ知の巨人・立花隆さん(本名は橘隆志さん)死去の報を伝えた。立花さんは調査報道の先駆者としても知られ、宇宙や脳死、サル学から歴史まで戦後ジャーナリズムに大きな足跡を残し、評論家はじめジャーナリスト、作家としても知られた。立花さんは4月30日に急性冠症候群のため死去。長崎市出身。80歳だった。葬儀は家族で、樹木葬で行ったという。

 このうち美浜原発の再稼働は2011年3月の東京電力福島第一原発事後に設けられた原発の運転期間のルール「原則40年、一回限り最大20年の延長」の下、国内初の延長運転に入った。運転再開は、2011年5月の定期検査で停止していらい10年1カ月ぶりだという。この先、福島第一原発事故のような悲惨な事故が起きなければよいのだがというのが、私の偽らぬ心境である。

 さてことしも巡ってきた沖縄全戦没者追悼式の方だが。ことしは沖縄県宮古島市立西辺中2年、上原美春さん(13)が平和の詩「みるく世の謳(うた)」を朗読し、人々の感動と関心を誘った。「私たちは忘れないこと あの日の出来事を伝え続けること 繰り返さないこと 命の限り生きること 決意の歌を 歌いたい」と全世界に向かって平和の尊さを訴えたのである。

 平和の詩を朗読する上原美春さん(NHK総合から)と23日付中日新聞夕刊に掲載された上原さんが朗読した平和の詩全文
 
 

        ☆        ☆

        ×        ×
 国は22日、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)が改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」を遺族に開示した。財務省理財局は、佐川宣寿局長(当時)の直接指示を伝えるメールを財務局に送信。赤木さんは理財局側に直接メールして「改ざんには疑問が残る」と抗議していた。遺族への開示により、財務省が組織ぐるみの改ざんに手を下していたことがはっきりした。
 中国への厳しい論調で知られた日刊紙「リンゴ日報」が24日、最後の新聞発行を終え、多くの民主派市民に惜しまれるなか、26年の歴史に幕を下ろした。中国当局は7月に中国共産党創立100年の重要行事を控え、このところ言論統制を強めており、今回の報道萎縮が他メディアに広がる懸念が出てきている。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会が23日、大会会場でのアルコール飲料の販売をやめ、飲酒を禁止すると発表。記者会見した組織委の橋本聖子会長は「少しでも国民に不安があれば断念しなければならない」と述べ、スポンサー契約を結ぶアルコール飲料会社「アサヒビール」の同意も得たことを明らかにした。
 東京都の小池百合子知事がこのところのコロナ対策や東京オリンピックへの対応など過労続きで週内の公務を取りやめ、22日に都内の病院に入院した。25日に告示される東京都議選(7月4日投開票)を前に、小池氏が20年近く飼ってきたメスの愛犬、「そう」ちゃん(ヨークシャテリア)が今月死亡する、などあれやこれや心労が重なったのでは、とも見られている。
 最高裁大法廷は23日、夫婦別姓を認めない民放と戸籍法の規定が憲法に反するかどうかが争われた家事審判の決定で合憲との判断を下した。「合憲」判断は、2015年12月の判決に続いて2度目。裁判官15人のうち11人が賛成し、4人は「違憲」とした。

2021年6月20日
 六月や雨音聴けるしかなく
 梅雨時や憂さ捨て所無いものか
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から

        ☆        ☆
 20日。日曜日。きょうは国連の「世界難民の日」である。
 きのう19日の土曜は雨の一日に。慎重を期して舞はお店をお休みに。雨のなかを「近くのドラッグストアまで行ってくる。大丈夫よ」と傘をさして出かけたので、そのままに。それでも、すぐ近くではあるものの、やはり気になって車で迎えに行くなどした。「来なくてもよいのに」という彼女に「おまえ、こんな雨のなかを。やっぱり危ないじゃないか。また転んだらどうするんだ」と叱り、いつものケンカにあいなったのである。何はともあれ、無事でよかった。

 執筆がひと段落ついたところで午後、一宮のスポーツ文化センターへ。例によってマスクに手袋といった重装備による社交ダンスのレッスンとあいなったが、ブロンズ級のルンバ、ワルツ、サンバと進み、最後は同じブロンズ級タンゴのステップを何度も何度も繰り返したが、これがVの字(PV=プロムナード・ポジション)づくりなど、結構に難しく、我ながら珍しくも息が弾んだのである。でも、こうしたコロナの時代だからこそ、自らの体力にも気遣いをしなければというのが少しオーバーともいえる私の信念なのである。

        ※        ※
 「寺内タケシとブルージーンズ」のリーダーでエレキの神様で親しまれたギタリスト、寺内タケシ(本名武さん)が18日、肺炎のため死去。82歳だった。寺内タケシさんといえば、学生時代にいつも授業そっちのけで、大学のキャンパス内でテケ、テケ,テケ…とエレキギターを気が狂ったように弾いていた仲間たちのことを思い出す。あのころは、皆それぞれに若さと馬力、情熱があった。

 19日付中日新聞朝刊1面の左面一角に【8月に特集 作品募集します 平和の俳句】の告知記事。平和をどこまでも追い求める、新聞社のその姿勢が良い。

 19日付の中日新聞1面
 

 菅義偉首相は17日夕、新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を首相官邸で開き、10都道府県に発令中の緊急事態宣言について沖縄を除く9都道府県は20日の期限をもって解除すると表明。このうち東京、大阪、愛知など7都道府県は宣言からまん延防止等重点措置に移行、期間は宣言を延長する沖縄も含め、7月11日までとし、重点措置地域での酒類提供は条件付きで午後7時まで認めつつ、各知事の判断で提供禁止などの措置も可能とする旨を明らかにした。
 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長ら専門家有志が18日、東京五輪・パラリンピックについて「無観客が最もリスクが低く、望ましい」とする提言を発表。尾身氏は記者会見で「最近までの大阪のような感染拡大が東京などで生じれば、五輪を続けるのが難しくなる」との認識を示し専門家の一人は観客の上限について「一万人を想定するのは東京の状況を考えると厳しい」とも述べた。
 尾身氏は「当初、東京五輪開催の有無を含め検討してほしいという文言があった」ことも明かし菅首相が先進七カ国首脳会議(G7サミット)で開催を表明したため削除した、とも。さらに「感染拡大のリスクをどのように軽減し、どのような状況になれば強い措置を講じるのか。政府や主催者は考え方を早急にお知らせ願いたい」とも述べた。この日の提言について東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は「状況が変わっていくときには無観客も覚悟しておかねばならない」と語った。
 東京都の小池百合子知事が19日、都内で東京オリンピック・パラリンピックの競技の中継をする都主催のライブサイトやパブリックビューイング(PV)を全て中止する、と発表。会場は新型コロナウイルスのワクチン接種会場などに転用する、とも語った。都は大会期間中に【人流】、すなわち人の流れを減らして感染を抑え込むためには中止が必要と判断したようだ。

▼一九六四年十月の東京五輪閉幕の翌日、当時首相だった池田勇人は退陣を表明している。喉のがんが進行し、政権運営はもはや困難と判断した▼がん発見は九月。入院することになったが、側近たちはウソをつくことにした。池田の症状について「前がん状態」と発表した。がんではないのだと。自分のがんを知らなかった池田の耳に入れたくなかったのと、国政への影響を考えての一計だったという。東京五輪に影を落としたくなかったという面もあったかもしれない……
▼専門家の意見に耳を貸さず、「観客あり」に踏み切って、感染が拡大した場合、責任をどう取るおつもりか。五輪後、「派閥の祖」の政権と同じ結末が待つだろう。無理は禁物である。(20日付の中日春秋から抜粋)
        ※        ※

 バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領が16日、ジュネーブで首脳会議を行い、米ロ間で新たな核軍縮の対話を始めることで合意。新対話では、両国が2月に5年間延長した新戦略兵器削減条約(新START)の再延長、あるいは後継の枠組みなどについて協議したという。
 世界保健機関(WHO)のスワミナサン首席科学者は18日の記者会見で、インドで最初に確認された新型コロナウイルスの変異株の一つ、デルタ株について「感染力が高く、世界的に主流になりつつある」と述べ、警戒を呼びかけたという。WHOの15日付報告によると、デルタ株は80以上の国・地域で報告されている。感染者1人から平均何人にうつすかを表す「実効再生産数」について、デルタ株は従来株の約1・8倍に上ると推計されているという。
 イスラエルの国会が13日、右派国家主義者のナフタリ・ベネット氏(49)率いる新たな連立政権を承認。これにより、12年間首相の座にあったベンヤミン・ネタニャフ氏は退陣した。この日の議会では賛成60、反対59の1票差で新政権を承認。主義主張が多様な政党で構成された類のない政権の誕生となった。ベネット氏は「全国民のために仕事をする。教育、医療、官僚主義の打破を優先させたい」と表明。

 ミャンマー国軍に抗議する人々が掲げる三本指(「感謝」「称賛」「愛する人への別れ」を示す、とされる)が改めて注目されている。というのは、W杯アジア2次予選に参加するため、日本に滞在していたミャンマー代表、ビエ・リヤン・アウン選手が16日、クーデターで権力を握った国軍が支配するミャンマーへの帰国を〝三本指〟を掲げて拒否。日本政府に保護を求めている。アウン選手は近く難民認定を申請する見通しだというが、日本政府の決断が注目される。
 ミャンマーで国軍に拘束されているアウン・サン・スーチーさんの76歳の誕生日である19日、在日ミャンマー人らでつくる支援組織「MNSO-JP(ミャンマー国民支援協会)」が愛知県東海市の公園で集会を開いた。

 【正恩氏「米と対話も対決も準備」 非核化交渉 長期化か バイデン政権発足後初言及】【米の奴隷解放記念日6・19祝日に】【香港紙50万部 抗議の大増刷「皆さん、持ちこたえよう」】とは、19日付の中日新聞国際面の見出し。
        ☆        ☆

        ×        ×
 【大谷翔平、2戦連発は自己最多タイ22号2ラン 驚異5戦5発、両リーグ最多に再び1本差】とはスマホに飛び込んできたラインニュース。エンゼルスの大谷投手は19日(日本時間20日)、本拠地アナハイムでのタイガース戦に「2番・指名打者」で先発出場。3回の第2打席で自己最多タイとなる22号2ランを放った。2試合連発で両リーグトップに再び一本差に迫ったという。
 埼玉県警は18日午後10時40分ごろ、さいたま市大宮区のJR大宮駅前のビルにあるインターネットカフェに客の男が20代の女性店員を人質に立てこもった〝立てこもり事件〟で発生から32時間後になり、男の身柄を確保。女性店員を無事、保護した。女性に目立ったけがはなかった。捜査員が説得を続けた結果、事態は急展開した。
 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る買収事件で公選法違反の罪に問われた元法相の前衆院議員河合克行被告(58)の判決公判が18日、東京地裁であり高橋康明裁判長は元法相が地元議員ら100人を買収したと認め、「選挙の公正を著しく害する極めて悪質な犯行。実刑が相当だ」として懲役3年、追徴金130万円(求刑懲役4年、追徴金150万円)の実刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴。
 イラン国営メディアによると、任期満了によるイラン大統領選は19日、反米保守強硬派のエブラハム・ライシ司法府代表(60)が初当選を果たした。
 名古屋市港区の名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)で収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時33歳=が亡くなった問題で名古屋市立大の平田雅巳准教授(52)が18日、氏名不詳の入管職員に対する保護責任者遺棄致傷容疑の告発状を名古屋地検に提出し、受理された。

2021年6月16日
 伐採の木下闇より風あるる
 梅雨時やパリ製ジャンプ傘
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>>から

        ☆        ☆
 きょうは、水曜日。このところは、昨日(火曜日)丸1日がかりで実施した伸び放題になっていた庭の再生と一新を願っての植木職人三氏による庭木の手入れ、剪定と雑木除去はじめ、私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」編集委員黒宮涼さんの助けを得ての電子書籍としては初の私の小説【パリよ ビンラディン、あなたは今どこに】の出版、さらには地元中日総合サービスさんの生活情報誌(尾張各地域の〝ハピなびホームニュース〟)でのコラム執筆、そして何はさておき、日々の舞の治療に伴う私たち二人三脚による生活など。毎日が結構ハードで慌ただしい日々となった。このうち、電子書籍の出版は、そうした中での黒宮さんの不屈の努力と情熱、ひとつのことを成し遂げようとする強い意志が開花した、と言ってよく、私は本紙のこの場を借りて彼女に心からの敬意と謝意を表しておきたい。

 かつてベストセラーとなった私の処女作<泣かんとこ 風記者ごん!(能登印刷)>、その後の<記者小説集「懺悔の滴」(人間社)>などに続き、初の電子書籍小説として世に出た【パリよ ビンラディン、あなたは今どこに】。この物語は、ナゴヤドームでのドラゴンズの日本一決定シーンから始まる。なんと、観客席にウサマ・ビンラディンの姿が。
 

 庭師さんと事前の打ち合わせをする舞と手入れのあと、現場をチェックして回る愛猫シロちゃん(「白」の俳号を持つ俳句猫。本名はオーロラレインボー)
 
 
 

        ※        ※
 さて。ちまたに目を移せば、である。テレビドラマ「寺内貫太郎一家」の主演はじめ、都はるみさんの演歌「北の宿から」、さらにはコマーシャルソングの類まで数々の作曲でも知られた国民的人気者だった、あの小林亜星(こばやし・あせい)さんが5月30日に心不全のため東京都内の病院で死去した。88歳だった。亜星さんといえば、1997年には中日ドラゴンズの球団公式応援歌「嵐の英雄(ヒーロー)」の作曲でも知られる。

 亜星さん死去を報じた15日付中日スポーツ
 

        ☆        ☆

        ×        ×
 エンゼルスの大谷翔平(26)が14日、オールスター戦(7月13日・デンバー)の先発出場野手を決めるファン投票の第一回中間発表でア・リーグの指名打者部門で1位の52万6608票を獲得。2位のマルティネス(レッドソックス)に約23万票の大差をつけた。
 米ゴールドマン環境財団が15日、環境保護活動家に贈るゴールドマン環境賞の2021年の受賞者に石炭火力発電所の建設中止を求める活動をする市民団体「気候ネットワーク」の平田仁子=きみこ=理事(50)を選んだ、と発表。同賞は「環境分野のノーベル賞」と呼ばれ、過去の受賞者にはノーベル平和賞を受賞したケニアの故ワンガリ・マータイさんがいる。
 衆院は15日に開いた本会議で立憲民主党など野党四党が共同提出した菅内閣への不信任決議案を自民、公明両党などの反対多数で否決。菅義偉首相は新型コロナウイルス対策の柱とするワクチン接種を優先させるため今国会での衆院解散を見送った。感染を抑え東京五輪・パラリンピックを成功させたいとの判断からで、衆院解散は五輪後の九月前半になりそうだという。
 みずほ銀行が2~3月に起こしたシステム障害で親会社のみずほフィナンシャルグループは15日、坂井辰史社長らグループ計11人の役員報酬を50~10%削減する社内処分を発表した。
 中国広東省の台山原発1号機で放射能漏れが指摘された問題で建設に関わったフランス電力が14日記者会見し、放射性希ガスを放出したことを明らかにした。放射線量は中国当局の規制値の範囲内といい、「周辺環境に問題はない」と強調している。

2021年6月12日
 皐月闇みんなスマホと睨めっこ
 時の日や針おもたかろ花時計
 ウィスキーオンザロッド鮎の宿
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から

        ☆        ☆
 先進7カ国首脳会議(G7サミット)が11日午後(日本時間同日夜)、英南西部コーンウォールで3日間の日程で開幕。新型コロナウイルスなど世界的課題に対する対応策はじめ、トランプ前米大統領政権時に機能不全に陥ったG7自体の再生などを課題に各首脳間の対面による議論が始まった。
 席上、新型コロナウイルスワクチン計10億回分以上を世界に提供することで各国首脳が合意、議長国の英国政府がこの旨を発表した。来年末までに新型コロナウイルスのパンデミック(感染爆発・世界的大流行)を収束するため、寄付や資金提供を通じて接種が遅れている途上国などに供給することをめざすという。
 また菅義偉首相は首脳会議の席上、東京五輪・パラリンピック開催に向けた決意を「新型コロナウイルスに直面する今こそ、人類の努力と英知で難局を乗り越えられることを日本から発信したい」と強調。「強力な選手団を派遣してほしい」と要請したという。

 緊急宣言の20日大半解除と菅首相のG7での五輪開催表明などを報じた中日新聞の12日付朝夕刊
 

 全国知事会が10日、年に一度の全体会合をオンラインで開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止とコロナ後の地域再生に向けた宣言案を示し、互いに了承した。早急の課題としてワクチン接種の加速に総力をあげ、地域の保健・医療体制を再構築することを強調。社会経済の正常化に向け、打撃を受けた飲食・観光業を支援し、雇用を維持して地域の経済と生活を守る、としている。この日、知事会長の飯泉嘉門徳島県知事は「国民の大きな期待はワクチン接種だ」と述べ、接種加速が最優先だとの考えを示したが、そのとおりだと思う。

 政府は10日午後、新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置の対象地域に5月16日から追加され現在、適用中の群馬、石川、熊本の三県について6月13日の期限での解除を決めた。まん延防止措置は、このほか、埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重の五県に6月20日までの期限で適用されている。緊急事態宣言も北海道、東京都や大阪府など十都道府県で同20日までを期限に発令中だ。

 神奈川県が9日、東京オリンピックの聖火リレーで県内を走ることが決まっていた歌手加山雄三さん(84歳)がランナーを辞退した、と発表。県内の聖火リレーは28~30日の予定で、加山さんは28日に藤沢市内を走る予定だった。加山さんは茅ヶ崎市で育ち、ヨットが趣味で藤沢市がセーリングの会場であることなどから県の推薦で聖火ランナーとして走る予定だったという。県によると、8日夜、「改めて世界の状況を見た時、手放しに開催を喜ぶことが出来ません。勇気をもって辞退いたします」と辞退を伝えるメールが所属事務所から届いたという。神奈川県のランナーの辞退は、元宝塚歌劇団トップスターの望海風斗さんに続き4人目。

 菅義偉首相と野党4党首による党首討論がさる9日、国会で開かれた。党首討論は2019年6月いらい2年ぶり、菅政権では初。首相は新型コロナウイルスの感染リスクが高まるのに東京五輪・パラリンピックを開催する理由を問われたが、直接答えなかった。ただ、新型コロナウイルスのワクチン接種については「10月から11月にかけて、必要な国民、希望する方すべてを終えたい」と表明。首相が、このように国民全員への接種完了のめどを明らかにするのは初めてだという。
 この日はバイデン米大統領が就任後初の外国訪問に出発。先進7カ国首脳会議(G7サミット)の開催地、英国に到着。大統領はG7開幕に合わせ、新型コロナウイルスワクチン5億回分を世界に供与すると表明予定で、サミット前日の10日にはジョンソン英首相と首脳会談を行い、民主主義擁護など世界的な課題に共同で対処することを約束する「新大西洋憲章」で合意したという。
 
        ※        ※
 日本相撲協会は11日、東京都内で臨時理事会を開き、協会が定めた新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反した大関朝乃山(27)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=に6場所出場停止と6カ月の報酬減額50%の懲戒処分を科す、と決めた。朝乃山本人は「処分を真摯に受け止め、自分の過ちを猛省し、一から出直してまいります」と話しているという。朝乃山は私が大好きなお相撲さんだけに、残念極まりない。
        ☆        ☆

        ×        ×
 中日新聞の10日付朝刊【通風筒】によれば、「◇…岩手、秋田両県にまたがる八幡平(一、六一三㍍)山頂付近の鏡沼で、雪解け時期名物の「八幡平ドラゴンアイ(竜の目)が今年も姿を現した。雪解け水の中心に残った雪が、竜の青い目のように見えることから命名され、さらに残雪が解けて穴が開くと「開眼」と呼ばれる。」そうである。
 名古屋市教委が9日の市議会の委員会で明らかにしたところによると、小中学生に配布済みタブレット端末約7万台について、使用を一時中止する方向で検討していることが判明。端末へのアクセス履歴などを記録する「操作ログ」を市教委が保護者らに利用目的を告げないまま収集していたことか分かったためで、個人情報保護条例違反の恐れがある、とのこと。市教委ではタブレット端末の利用を一時停止し、保護者らに利用目的を通知したうえで再開する方針だという。
 異なる有機化合物同士を結合させて新しい物質を作り出す「クロスカップリング」の研究で2010年にノーベル化学賞を受賞した米パデュー大特別教授の根岸英一(ねぎし・えいいち)さんが6日、死去。85歳だった。香港の警察署を取り囲む反政府デモを扇動した罪などで昨年12月に禁錮10月の実刑判決を受け、服役していた民主活動家の周庭氏(24)が12日朝、刑期を短縮され、出所。

2021年6月8日
 老いばかりテレビ会議や黒揚羽
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

        ☆        ☆
 8日。きょうは〝世界海の日〟だそうだ。きのう7日は岐阜県揖斐川町で33・9度を記録し、この日全国最高に。各地で最高気温が30度以上となる真夏日を記録、大半でことしの最高気温を更新したという。

 きょうの舞の俳句。【黒揚羽】とは、少し気になる。それにテレビ会議ときたので。なんだか、このところの私のことを突かれたような、そんな気がせぬでもない。事実、つい先日の6日には関東に住む長男夫妻とオンラインで愛猫シロちゃん(俳号「白」。本名は、オーロラレインボー)も加わって、話し合った。そして、昨日は脱原発社会をめざす文学者の会の東京、札幌など全国各地を結んでのオンラインズームを使っての幹事会にも出席。オンラインの日が続いたためかも知れない。
 何はともあれ、オンラインによるズーム会議がもはや、日本はむろん世界中で定着してしまった、そんな気がする。それでも家族同士の話し合いでは互いにコロナ禍での無事安泰を確かめることが出来た。そればかりか、病と仲良く付き合いながら回復をめざし、日々前向きに過ごしている〝お母さん(舞)〟の日常生活についてもみんなで話し合い、わが子からエールを送られ良かったナ、と思った次第である。また、脱原文学者の会の方も互いに思うままに前向きに話し合うことが出来、それなりの意義はあった、と。そんな気がしている。

 前向きな意見がポンポン出された脱原発社会をめざす文学者の会幹事会のひとコマ
 

        ※        ※
 デ、冒頭の舞と白が詠んだ句にある黒揚羽だが。私にはなぜかしら、舞ならでは、の単刀直入な意思が秘められているような、そんな気がしないでもない。デ、吉岡治さん作詞の【黒あげは】をユーチューブで聴いてみたのである。ドスの効いた歌声と詩の内容に「舞ならでは、の俳句だな」とつくづく感じ入ったことも確かだ。

 それはそうと、新聞記者の大先輩でもあった、あの加藤延之さん(元東京中日総局長、名古屋タイムズ社長など)の訃報をけさの中日新聞で知り、悲しさがこみあげた。延之さんには事あるごとに声をかけて頂き、ずいぶんよくしていただいた。温かい方だった。お安らかに。合掌。

        ※        ※
 女子ゴルフの笹生(さそう)優花が6日、米サンフランシスコのオリンピック・クラブで行われたメジャー大会の全米女子オープン選手権で畑岡奈紗とのプレーオフを制して優勝した。米国ゴルフ協会によると、19歳11カ月17日での制覇は2008年大会の朴仁妃(パクインピ、韓国)と並ぶ史上最年少記録。日本人の父とフィリピン人の母を持つ女性が76回の伝統ある大会の歴史に日本勢初の優勝者として名を刻んだ。笹生は賞金100万㌦(1億1000万円)と5年の米ツアー出場資格を得た。
 また陸上男子の山縣亮太(28)=セイコー=も6日、鳥取市のヤマタスポーツパーク陸上競技場で行われた布勢スプリント100㍍で、9秒95の新記録を樹立。記録が公認される上限の追い風2・0㍍の好条件の下、2019年にサニブラウン・ハキーム(22)=タンブルウィードTC=がマークした9秒97を0秒02短縮した。今季では世界8位タイになるという。

 愛知県小牧市は7日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種の対象に中学生と高校生を市独自で追加し、夏休み中に生徒たちの接種を終える方針を発表。市内では7日現在、65歳以上の高齢者約3万9000人の約8割が接種の予約を済ませ、7月末までに2回接種を完了する見込み。「中高校生は1年以上、思い出づくりもままならない状況が続いている。修学旅行や文化祭など今しかできない経験を積ませてあげたい」とは、山下史守朗市長。
 名古屋市の河村たかし市長が公務を終えた7日夕、北区のかかりつけ医で一回目のワクチンを打った。7日午後、河村氏の妻がかかりつけ医に電話したところ、たまたま予約のキャンセルが出たという。
        ☆        ☆

        ×        ×
 米食品医薬品局(FDA)が7日、日本の製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ」を承認。報道によれば、症状を一時的に軽くする薬はあるが、病気が進む仕組みに直接作用し、認知機能の悪化を抑える薬は初という。アルツハイマー病の新薬承認は20年ぶり。米国だけでなく、世界の認知症対策に影響を与えそうだ。
 愛知県半田市長選が6日、投開票され、元市議の久世孝宏氏(47)が堀崎純一氏(66)ら二人を破って初当選した。同市の市長としては最年少で40代の市長誕生は初代市長いらい84年ぶり。
 第二次大戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)で死刑判決を受けた東条英機元首相らA級戦犯7人の遺骨について米軍将校が「太平洋の上空から私がまいた」と記した公文書が、6日までに見つかった。米軍による具体的なA級戦犯の遺骨処理の方法が公文書で判明するのは初。遺骨は遺族に返還されず、太平洋や東京湾にまかれたとの憶測はあったが、その行方となると、これまで昭和史の謎とされていた。
 トヨタ自動車の男性社員(当時28歳)が2017年に自殺し、上司のパワーハラスメントが自殺原因と労災認定された問題でトヨタは7日、遺族との和解が成立したことを明らかにした。和解は4月7日付で豊田章男社長が遺族に二回にわたって面会し直接謝罪。安全配慮義務違反を認め、損害賠償を含めて遺族に解決金を支払った。
 2001年6月8日、37歳の男が包丁を手に大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校に侵入し1、2年生8人を殺害し、教員や児童15人にも重軽傷を負わせた事件から20年。現在の同小教職員ではただ一人、惨劇を経験した真田巧校長(53)は、「児童には事件を風化させることなく、命の大切さを学んでほしい」と子どもが安心して通える学校づくりに日々力を注いでいる。同小では、この日「祈りと誓いの集い」が開かれ、参列者らが8人を追悼、事件を風化させない、と誓いを新たにした。また、8日は東京・秋葉原の繁華街で2008年に7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件からも13年を迎え、現場の交差点には献花台が設けられ、朝から被害者の友人らが花を手向けた。

 東京地検特捜部は8日、自民党を離党した菅原一秀前経済産業相(59)=衆院議員を辞職=が選挙区内で有権者に計約80万円を寄付した、として公選法違反(寄付の禁止)の罪で略式起訴。特捜部は当初の捜査で不起訴(起訴猶予)としたが、検察審査会が「起訴相当」と議決したことを受けて再捜査、判断を転換させた。プロ野球中日の元二軍投手コーチで行方不明となっていた門倉健氏(47)の妻が7日、ブログで門倉氏が6日夜帰宅した、と発表。加藤宏幸球団代表も球団に連絡があったことを明かした。

2021年6月5日
 水無月や雨は宇宙から海に山に
 カラカラとシュワ飲み干す昭和かな
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

        ☆        ☆
 「脱原発社会をめざす文学者の会」。その文学者の会ホームページで私の連載【文士刮目】が今月から月に一回、連載されることになり、その第一回目の掲載が始まった。ぜひ、ひとりでも多くの皆さんに読んで頂けたら、と思う。文学者の会ホームページのアドレスは次のとおりである。

 脱原発社会をめざす文学者の会 https://dgp-bungaku.main.jp/ 
 メニューをクリックして連載を開いてください。最初は、国連が掲げる持続可能な開発目標、SDGs(エス・ディー・ジーズ)について書きました。この連載が脱原発社会をめざして、より幸せで住みよい社会の実現に少しでも役立つなら、嬉しいかぎりです。古くは有吉佐和子さんの複合汚染も頭に、広い視野で書き進めていこうか、と思っています。

        ※        ※
 土曜日。きょうの尾張名古屋は昨日の雨天がうそのように晴れ上がった。
 朝。相棒である舞のかかりつけ医での受診に同伴したあとは、いつものように彼女をリサイクルショップ「ミヌエット」まで歩いて送り、そして帰った。きのうは、社交ダンスのレッスンで一宮へ。このところ練習を重ねてきたルンバにワルツ、サンバに加え、久しぶりにタンゴにも挑んだが、これがブロンズ級への初挑戦とあって、なかなかうまくいかない。しばらく手間取ったが、それでも何度も繰り返すうち、タンゴの感覚が戻り、少しはマスター出来た、といえようか。二重マスクに手袋という姿で、先生の教えに従って見よう見まねのステップを重ねるうち、ナントカできそうな自信も生まれ、やれやれの1日となった。
             
 【五輪間際 専門家提言へ】【「リスク」の声 反映は 「パンデミック下やるなら強い覚悟で」 尾身会長 連日の警鐘】とは、4日付中日新聞朝刊<核心>の見出し。記事は『政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が3日の参院厚生労働委員会で東京五輪・パラリンピックについて「こういうパンデミック(世界的大流行)でやるのが普通ではない。やるなら強い覚悟でやってもらう必要がある」と話し、徹底した感染対策を求めた。近く専門家の考えを示すことも明らかにする、など開催ありきの政府や五輪関係者にくぎを刺す発言がこのところ相次いでいる』と報じている。
 尾身氏はさらに「五輪開催時は①全国から会場への観客の移動②パブリックビューイングなどでの応援③お盆の帰省と同時期―といった要因から新たな人の流れが生まれる、とも分析。「スタジアムの中だけのことを考えても感染対策が出来ない」などと指摘したという。

 こうしたなか、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は4日、東京オリンピックの一部スポンサーが水面下で大会を9~10月に延期することを提案した、と報じた。また同紙によれば、ある企業幹部は「主催者が7月開幕と決めているようなので、この提案が大きく影響するとは思わない」とはしつつも、「それでもワクチン接種が進み気候が涼しくなり、国民の反対も減ってから開催する方が得策だ」と語ったという。
        ☆        ☆

        ×        ×
 プラスチックごみのリサイクル強化と排出削減に向けた新法「プラスチック資源循環促進法」が4日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。家庭から出る食品トレーやおもちゃなどを市区町村が一括回収するよう要請。使い捨てスプーンやストローを多く提供する事業者には、有料化を含めた削減策を義務付ける。2022年4月の施行をめざす。【原発の「最大限活用」削除 成長戦略案 小泉環境相ら反対で 昨日の夕刊から】とは4日付の中日新聞朝刊。

 東京五輪の開幕まで50日になった3日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長はスポーツ外交をテーマにした国際会議で「206カ国・地域と難民選手団のアスリートが一堂に会す時、東京から世界に向けて平和、団結、立ち直る力という力強いメッセージを発信することになる」と開催意義を訴えたという。
 長崎県の雲仙・普賢岳で消防団員ら43人が犠牲となった1991年6月3日の大火砕流から30年の3日、島原市では発生時刻の午後4時8分にサイレンが響き、黙とうした。

 中国共産党の創設100年を7月に控え、天安門事件から32年の4日、北京の天安門広場や周辺では厳重な警戒が敷かれた。犠牲者の遺族団体「天安門の母」は4日を前に声明を公表。党創設100年にも言及し「事件解決には、共産党と中国政府が避けることの出来ない責任がある」として、真相解明や賠償を改めて求めた。

2021年6月2日
 治療は他人ごとのよにかたつむり
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

        ☆        ☆
 6月1日。母の満101歳の誕生日である。デ、たとえ私たちからの母への伝言だけでも、と思い、母が現在お世話になっている日進市内の老人健康保健施設「愛泉館」に電話してみた。「〝いがみちよこ〟の息子ですが」と電話をすると、スタッフの女性が「ご本人に変わりますので」と言ってくださり、しばらく待つと私を満州は奉天の大地で生んでくれた母が受話器に出てきた。

「こんな(コロナ禍で大変な)時だが。きょうは、おかあちゃんの誕生日だ、で。思い切って電話したのだよ。おふくろ、満101歳おめでとう。」と言うと、「たかのぶ、げんきでいるか。げんきでいた? おまえたちのことが気になっていたのだよ。ありがとう。たつえさん(妻の名前)のことが気になって。気になって。おかあちゃんは、ここでみなさんからお花をいただいたり、何やかやと祝ってもらっている。ありがたいことだ」と母。
 私は、「みんな元気だから」と答え、病との闘いで前を向いて自然体で毎日を過ごしている妻はじめ、子どもたちのことにも触れ「みんな頑張ってるよ。元気でいるから。心配しないで」と言うと、「あっ、ほんと。よかった。よかった。会いたいけど。おかあちゃん、元気でいるから。ね。たかのぶ。わたしは大丈夫だから。それより、たつえさん大切に。元気でいてもらわなければ。これまで、おまえのために、どれだけ苦労してきたことか。たつえさん、ホントにがんばってきてくれたのだから」とのことだった。
 私はこの後、先月28日と今月1日に舞と江南厚生病院に行きCT検査の結果や、これに伴う今後の治療方法などにつき担当医師らから、ふたりでアドバイスを頂いたことなどを簡単に説明。「むろん、この先心配ではあるが、彼女はおふくろと同じで強い女性だから心配せんでもいい。またね。それじゃあ」とだけ話して電話を切った。愛泉館のスタッフには一度電話を切ったあと、あらためて電話して再度お礼を述べさせていただいた。

 母の存在は何といっても大きい。コロナ禍の前には、盆踊りに出演することも珍しくなかった。
 

 そして。きょうは2日。水曜日。舞は自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」を休みにし、たまたま新聞に入っていたチラシで知った庭専門業者にわが家に来ていただいた。庭の雑木など樹木をいろいろ見ていただいたうえで、今月の15、16、17日のいずれか天気の良い日に庭をさっぱりときれいにしてもらうことにした。庭の手入れなど本来は私がせねばならないところを、なかなか忙しくて思うに任せず、とうとう専門の業者にお世話をしてもらうことに相成ったのである。

        ※        ※
 東京地裁は1日、福島第一原発事故を巡る東京電力の株主代表訴訟で裁判長らが原発敷地内を視察すると決定。事故の責任が争われた刑事、民事の裁判ではこれまで原発周辺を視察したことはあるのだが、裁判官が敷地内に入るのは初めて。視察は10月を予定しているという。1日に非公開で開かれた進行協議で朝倉佳秀裁判長は「東電取締役の過失について判断するため現場を見たい」と、その理由を説明したという。

「ネパールは今、厳しいロックダウン中です。外出は午前9時まで。買い物は野菜、水、ミルク、薬のみ許されています。違反したものは、警察に棒で叩かれるか(笑)200円~1000円の罰金! 昨日のコロナ感染者は3702人。死者数109人。ずいぶん減少しました。頑張れ! ネパール! 国際線の運航も一部再開されました!」とは、カトマンズから帰省し現在、ふるさとの日本に滞在中である私の友、ゆうこさん(愛知県稲沢市出身)から私のスマホに入ったメールだ。
 ゆうこさんは、現在、カトマンズにいる夫ニルマニさんとは離れ離れでいるだけに、苦悩の表情は手に取るようでも。そんな彼女に私は「国際線の一部再開、心からおめでとう。ネパールがんばれ。ニルマニさん、裕子さん。かんばれ。無事安泰と幸せと希望に満ちた新時代到来を心から願っています。あとひといきです。」と返信したのである。今の世は、コロナ禍で皆、苦しんでいる。それだけに、ここはみんな気を確かにもって乗り越えなければ、と思うのである。

 ちなみに日本国内での感染者は1日午後8時現在で75万32人(前日比プラス2643人)うち死者は1万3174人(同101人)。世界は、1日現在で感染者が1億7073万1897人(うち死者は355万383人)=米ジョンズ・ホプキンズ大集計による
 米国の新型コロナウイルスの新規感染者が5月30日に1万人を下回る6725人となったことがジョンズ・ホプキンズ大の集計で分かった。1万人を下回るのは昨年3月22日いらい。約430日ぶりで、ワクチン接種が進んだ効果とみられる。

 政府は1日、新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、職場や大学での「職域接種」を21日から始める、と発表。市区町村による個別接種と集団接種、自衛隊や都道府県などの大規模接種に続くルートで、地域によっては若者が高齢者より先に打つ可能性もあるが、菅首相が掲げる1日100万回接種に向け、いよいよスピードが加速化される。これはこれで良いことだと思う。

【うつ告白 会見拒否は「自分を守るため」 大坂全仏棄権】「アスリートも抱える心の悩み」】とは2日付の中日新聞3面<核心>の見出し。女子テニスの大坂なおみ選手(23)=日清食品=が5月31日、四大大会第二戦の全仏オープン(パリ)のシングルス二回戦を棄権すると自身のツイッターで表明。「二〇一八年の全米オープン以降、長い間うつに悩まされてきた」との告白が波紋となって広がっている。

 全仏オープンの棄権を表明した大坂選手のツイッターを全文報じた中日新聞の2日付紙面
 

        ☆        ☆

        ×        ×
 愛知県犬山市で1日、1300年の伝統を誇る「木曽川鵜飼」が開幕。新型コロナウイルスの感染防止のため、6月末までは観覧船の乗客を半分に制限。飲食を提供せずに実施するという。10月15日まで。
 五輪開幕まで3日で50日に迫るなか、東京五輪・パラリンピックに出場する海外選手の事前合宿が中止になったのは中部6県で少なくとも18自治体あることが中日新聞の取材で分かったという。
 東南アジアの各国で新型コロナウイルスの感染再拡大が相次ぐなか、1日、マレーシアが全土で昨春以来のロックダウン(都市封鎖)に入った。封じ込めの優等生とされてきたベトナムやタイでも抑制に手間取っているが、ワクチン接種の遅れが響いている、との指摘も。
 自民党の菅原一秀前経済産業相(59)=衆院東京9区=が1日、選挙区内の行事の際、祝儀や会費名目で現金を配布したとの疑惑を受け、大島理森衆院議長あてに衆議院議員辞職願を提出。自民党にも離党届を出した。3日の衆院本会議で許可される見通しだ。