一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年11月~)

2025年11月30日
 秋篠宮さまが30日、還暦となる60歳の誕生日を迎えられた。本日付の中日新聞の報道によれば、だ。宮さまはこれに先だち、東京・赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見。戦後80年の節目について「改めて先の大戦へ思いをはせ、平凡な世の中が継続していることの大切さを考えるきっかけになった」と述べられた。還暦については「そういう年齢になったのだなといった感想があるくらい」とし、9月に成年式に臨んだ長男悠仁さまの様子には「大人になったんだなと感じました」と述べられた。妻の紀子さまとは結婚35年となられたが「わがままなわたくしをよく支えてくれて感謝している」と述べられた。

 30日付の中日新聞朝刊によれば、三重県名張市で1961年に女性5人が毒殺された名張毒ぶどう酒事件で、奥西勝・元死刑囚の遺族が来年1月にも名古屋高裁に第11次再審請求をするという。
 香港北部の高層住宅群で起きた大規模火災。少なくとも128人が犠牲となったことが判明、29日も不明者の捜索が続いている。依然約150人の安否が不明だという。

(11月29日)
 毎日毎日、この世の中が存在する以上、いろんなことが起きる。これは仕方がないといおうか。人類にとって、どうしようもないことかもしれない。
 というわけで、本日付の中日夕刊に【エアバス主力機 ソフト不備改修 全日空国内線95便欠航】【ゼレンスキー氏最側近解任 イエルマーク氏汚職疑惑関与か 和平交渉に影響必至】の見出し。なかでもエアバスのニュースは「欧州航空機大手エアバスは28日、主力小型機A320シリーズで、強力な太陽放射線が飛行制御に不可欠なデータを破損させる恐れがあるとしてソフトウエアの不備を改修すると発表した。全日空は29日、この影響で国内線計65便が欠航すると明らかにした。羽田と秋田や鳥取、佐賀など地方を結ぶ便や札幌発の便が含まれ、計約9400人に影響する見込み。改修対象は34機で作業は1機当たり4時間程度かかるとしている。日本航空は対象機を保有しておらず、運航に影響はないという。」といった内容である。
 またロイター通信は業界関係者の話として、数千機に影響する見込みだと報じているという。A300は私もかつて何度か搭乗したことはあるが、当時はB2(ボーイング727)やB3(ボーイング737)が主力機だったと記憶している。今回のような主力機による大きな不具合となると初めてのことだけに、1日も早い改善と是正が望まれる。

(11月28日)
 午前中、新聞をいつものように読み、午後、一宮市スポーツ文化会館に出向き、若さん(先生)のもと悦ちゃん、ヨシコ姉さん、トニーらいつもの社交ダンス仲間とともにレッスンを受ける。タンゴ、ワルツ、ルンバの順でなかなか厳しくも温かい時間とあいなった。レッスンを終え帰ると帰宅途中に一宮市内のほっともっと店で夕食にすき焼きを買って帰る。帰宅し入浴後に食べたが、これがまた美味しかったこと。何年ぶりかで食べるすき焼きの味は、なぜか、おふくろさんや舞(伊神たつ江)がこしらえてくれたすき焼きを食べるようで、小中学生のころ、母とともに食べたあのおふくろの味を思い出し、郷愁を誘われたような、そんな気持ちにかられた。

(11月27日)
 隣地の新築工事の騒音がうるさくてたまらない。
 とうとう怒りが爆発、「騒音が大きくなる工事を始める時には、ひと言あるべきだ」と工事業者の代表を叱り飛ばす、こととあいなった。「これだけの騒音を出すのなら事前に、ひと言あいさつがあってしかるべきではないか」と私。(むろん、この業者氏と土地所有者は以前、これから工事を始めますのでよろしくお願いしますーとのあいさつにはきてはおいでだが。あらためて「これから本格的に始まりますので」と言ってきてしかるべきではないのか。率直にそう思う。)
 現役時代なら、動きの鈍い部下のホッペタを張り倒したものだが今はそうはいかない。なので一喝するに留めておいたのである。やはり、工事に伴う騒音で隣人に迷惑を及ぼす、と思うならば、だ。そして愛にあふれた新家屋を真剣に建てるつもりがあるならば、だ。隣人にひと声だけでも声をかけるのが常識。当然ではないのか。こんごは、そのへんも配慮した上で工事を進めてほしく思うのである。
 
 それはそうと、この世の中、相も変わらずいろんなこと、事件が次から次にと起きている。本日付の中日新聞朝刊の見出しの一部だけでも次のとおりである。
 ▼首相「存立危機は総合判断」台湾有事踏み込まず 初の党首討論 非核三原則見直し指示否定▼デフリンピック閉幕 メダル最多、28万人来場 手と手でともす共生の灯▼香港の高層住宅7棟火災 13人死亡。外壁に竹製足場▼女性最多1382勝 宮下(瞳)騎手 駆け抜けた 名古屋競馬場引退式典ファンに感謝▼黄金に染まる街 祖父江▼多賀潤一郎さん死去 102歳、イビデン元会長▼王将社長射殺無罪主張(京都)地裁初公判 被告「決して犯人でない▼将棋羽生九段1600勝 最多更新………

 そして。同紙の夕刊見出しは、こうである。
▼香港高層火災44人死亡 重体45人 279人連絡取れず 消火難航「家族どこ」▼竜2軍新拠点公募 ナゴヤ球場30年代前半めど移転へ▼米州兵2人撃たれ重体 ホワイトハウス付近 容疑者拘束▼トヨタ世界生産 最高92万台 10月3.8%増 北米でHV好調……

(11月26日)
 水曜日。夕刊報道によれば、日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月11日初日・両国国技館)の番付編成臨時理事会を福岡国際センターで開き、関脇安青錦(あおにしき)=本名ダニーロ・ヤブグシシン、安治川部屋=の大関昇進を正式に決定。ウクライナ出身初の大関誕生で、初土俵から所要14場所での大関昇進は、年6場所制となった1958年以降に初土俵を踏んだ力士で琴欧州(後の琴欧州)の19場所を上回り最速(付け出しを除く)。

 きょうはペンの日。東京の東京會舘では日本ペンクラブ創立九十周年「ペンの日」懇親会が行われたが、私はアレヤコレヤとせねばならぬことが多かったので、きょうのところは欠席させて頂いた。日本ペンクラブには輪島で実現した能登半島地震の支援コンサート開催の折、温かい祝電を頂くなどお世話になり感謝している。それだけに、行って事務局の皆さんだけにでも直接お礼を言いたかったが、これもやむをえないか。(むろんお礼の電話は支援コンサートが終わった段階でさせては頂いている)。
 それはそうと、私の日ごろの信条でもある「いましなければならないことは先にしてしまう」のでなければ、私の日ごろの文士活動がストップしてしまう。それだけに、申し訳ないとは思いつつ欠席したのである。やらねばならぬことがあるのである。こうした時、つくづく思うことは、名古屋から東京まではやはり「遠いな」という感覚である。でも、そこは首都東京がメーン舞台だけに、仕方ないか。

 というわけで、私はきょうもこうして一匹文士の思いを書き綴っている。

(11月25日)
 私が私自身も入会する「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の求めに応じて月イチで書き続けている文士刮目の連載、55回目【大切にしたい日中友好の絆】を東京の同文学者の会の担当編集スタッフあてに出稿。毎度のこととはいえ、しっかりした取材とはっきりした論調にこだわるだけに、出稿を終えホッとしたのである。

 このところの当地方は、結構寒くて、もはや冬の風情である。自らの日々の執筆はもとより多治見市文芸祭への応募作品(小説)の審査が最終局面に入るなど相変わらず多忙な日々に追われている。とうわけで、あす東京會舘である日本ペンクラブの「ペンの日」懇親会には、どうやら出席できそうにもない。からださえあけば、東京まで新幹線で出向くのだが。現段階では、出席出来そうにもない。ペンクラブ仲間には久しぶりにお会いしてアレヤコレヤと話をしたい気持ちも十分あるのだが。ことしも出られそうにはない。

(11月24日)
 このところすっかり顔を見せなくなってしまい、心配していたわが家の愛猫・にゃんにゃんタンゴちゃん(タンゴの名前は私が週に一度はレッスンに励んでいる社交ダンスのタンゴから、そのように命名した)。何か決意でもしたのか。それとも天国のおかあさんとシロ姉さん(オーロラレインボー)に「たまにはオトンのところに、顔を出してあげてやってよね」と言われたからなのか。昨日に続いて、けさもかわいい顔を縁側に見せ、わが家の三男坊、プリンス君からちょっと大変、高級そうな本マグロなるものを手渡しで直接、もらって美味しそうに食べ、私は何やらホッとしたのである。やはりタンゴはシロちゃんの後継ぎだけに毎日一度は顔を見せてくれないと寂しいのである。いや、困るのである。

 多治見市文芸祭小説の部に応募されてきた作品はこれまでに全作品を読み終えた。あとは入選作を選ぶだけの段階まできた。どの作品も真剣に書かれた読後感のいい、さわやかな力作が目立った。それだけに、あとは各作品とも気になる部分を今一度読み返すなどしてことしの文芸大賞を公正に選びたい。

 けさの中日新聞1面見出しは【「化石燃料脱却」記載断念 COP30閉幕 具体策強化ならず】というもので、前文は【ベレン=共同】発電で次のように書かれていた。
――ブラジルで開かれた国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)は22日(日本時間23日)、気候変動による災害に備える資金を2035年までに世界全体で3倍に増やすとした合意文書を採択し、閉幕した。争点になった「化石燃料からの脱却」や、脱却を具体化させる工程表の策定は、全会一致の合意が得られず記載を断念した。今年は国際枠組み「パリ協定」採択から10年。各国が危機感を共有し、協調する難しさが改めて浮き彫りになった。

 ほかには【焼損の4割空き家か 大分火災、市「木造が多い」】【安青錦初優勝 九州場所 大関昇進確実】【安青錦ウクライナ出身初V 戦禍逃れ来日夢実現 日本の「兄」が縁、角界イリ】【藤井六冠がJT杯優勝】【輪島かにまつり宮城で復活 6年ぶり被災地同士交流】【片耳難聴届かぬ苦悩 障碍者認定されず支援不十分 西尾の女性「もっと認知されたら 気が楽に」】【推計36万人「誰でもなりうる」 両耳に比べ医療研究に遅れ】などといったところか。

 このところは、ほかに文士刮目の執筆にも力を注いでいる。ほかにアレヤコレヤに追われて相変わらずの毎日を過ごしている。
 
(11月23日)
 大相撲九州場所千秋楽は23日、福岡国際センターで開かれ、ウクライナ出身の関脇安青錦(あおにしき。21歳。安治川部屋)=本名・ダニーロ・ヤブグシシン=が本割で大関琴桜を破り、12勝3敗となり、優勝決定戦でも横綱豊昇龍(26歳、立浪)に勝って優勝。初土俵から14場所での優勝は尊富士の10場所に次ぐ史上2番目の早さ。この日は千秋楽当日に横綱大の里が左肩鎖関節脱臼の診断を受け、無念の休場を発表。結びの一番で豊昇龍と大の里が対戦予定だった。21歳8カ月での初優勝は年6場所制が定着した1958年以降初土俵では白鵬の21歳2カ月に次ぐ4位の年少記録。
 NHKのアナウンサーによる初優勝のインタビュー、安青錦は「自分らしく頑張りました。初めてのことなので悔いのないようやりました。しっかり、自分らしい取組をしようと思いました」としっかりした日本語で答えた。おめでとう、安青錦さん!

 優勝した安青錦は、ウクライナ中部のピンニツァ出身。ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに母国を離れ、2022年春から関西大相撲部で稽古を開始。2022年12月に宇治川部屋に研修生として入門、2023年秋場所で初土俵を踏んだ。ことしの秋場所で新小結に、九州場所では新関脇に昇進。スピード出世で知られていた。

(11月22日)
 土曜日。二十四節気によれば、きょうは寒くなって雨が雪になるころ。「小雪(しょうせつ)」である。新聞によれば、木々の葉は落ち、北国では、いよいよ平地でも初雪が舞い始めるころだという。

 【柏崎刈羽 最稼働へ 1月にも新潟知事容認を表明 東電原発、震災後で初】とは、本日22日付の中日新聞1面の見出しである。それによると、新潟県の花角英世知事が21日、県庁で記者会見。東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を容認すると表明。12月の県議会で信任を得た後に国に伝え、年内に地元同意を終える方針だという。これにより、2011年に東日本大震災発生に伴い、福島第1原発事故を起こした東電が事故後初めて原発を再稼働させる公算が大きくなった。また政府や東電は脱炭素実現や電力の安定供給を掲げ、6号機の早期稼働を目指し、準備が順調に進めば、26年1月にも原子炉起動が可能となりそうだという。
 花角知事表明のポイントは以下のとおりである。
▼再稼働を容認する▼原発の安全性を丁寧に説明することや、避難道路を早期に整備するといった7項目の対応を国に確認する▼原発の安全対策の周知を継続することで再稼働への理解が広がると判断した▼判断について県議会で信任を問う

(11月21日)
 金曜日。社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化センターへ。

(11月20日)
 晴れ。快晴である。
 いつものように朝窓を開けると、鉢植えの雪割草にお水を与え、このご鉢植え2鉢を太陽光線を浴びる窓辺に置く。このところの隣家の新築工事のためか、きょうも姿を見せないタンゴちゃん。それでも、いつもの縁にエサと水を置いて、食事をしてよーと願う。
 そして。月刊ドラゴンズ12月号を読む。
 僕が愛読するのは【愛子のインタビュー】。今回は森駿太だった。

2025年11月19日
午前中、新聞各紙のチェックに続き、岐阜県多治見市の文芸祭に寄せられた応募作品(小説)の審査に追われた。延々と詠み続けたのち、名鉄電車に乗って名古屋は金山のペインクリニックへ、と向かう。まったくもって朝から晩までアレヤコレヤとからだを休める暇がない。
クリニックの方は、きょうは午後2時半からの診療なのでいつものとおり金山駅の日本料理店「嘉文」でランチ(アジフライ定食)で食事してから向かう。待合室には、相変わらず大勢の患者さんがおいでになっていた。診療結果は血圧も正常で、いつもの薬を手に帰宅とあいなったのである。でも、外に出るということは案外と疲れるものであることを改めて知り、帰宅した。これも歳のせいなのか。

【大分火災170棟超に延焼 1人不明 鎮火見通し立たず】とは、本日付の中日新聞1面見出し。そしてその見出しの下には【伊吹山 冬の訪れ 初冠雪】である。いやはや、この世の中、最近の相次ぐクマ出没騒ぎに続く高石総理の「台湾有事時の日本有事発言」への中国の異常とも言える過剰反応による思いもしなかった日中間の外交不和などアレヤコレヤとあり、両国民にとっては誠に不愉快極まることである。この際、両国の関係者にはすべてにおおらかに、かつ寛容にーとお願いしたい。

今回の高石総理の日本有事発言は、ニンゲンという生きものの度量の狭さをあらためて感じるものである。みんな、そうそうシャカリキにならないで相手の立場も考え【のんびり、かつおおらかにはいかないものか】と思うと、中国の度量の浅さには、まっこと悲しくさえなってくるのである。本当に困ったものである。

2025年11月17日
 ただいま審査中である岐阜県下のある自治体文芸祭への応募作(小説の部)を、本日も延々と読み続ける。小説とは。書くことに無論、精神力を要するが、与えられた作品を読むことにも大変な体力を要する。どの作品も、お1人ひとりが真剣勝負で書き挑んできているので、作品をおろそかには出来ないからでその分、読解力と作品審査に対する真摯な姿勢はむろんのこと、かなりの体力も要する。一作一作が真剣に書かれていることを思うと、こちらも審査員である以上、おろそかには出来ない。真剣かつ誠意をもって当たらなければならないからである。というわけで、本日も午前中は延々と応募作の審査に時間を費やしたのである。

 日経紙の本日付夕刊1面に【日本行くなら「クマに注意」 各国大使館、観光客に呼びかけ 一人で出歩かず/スプレー携行】の見出し。日本でのクマの出没騒ぎもとうとうここまできてしまったか、と思う。クマはクマで、みな懸命にこの世で生きているのに、と思うと何だか、複雑な気持ちになる。クマ1頭1頭にも彼ら、彼女たちなりの言い分があると思うと、何とか人間たちとクマたちとの共存、共生は出来ないものか、と。そんなことを思ってしまう。人間たちの強硬策にクマはクマなりにクマ世界に緊急指令を出し、このところは家族を守るため、身を挺して逆襲に転じている。そんな気がしてならないのである。
 人間であれ、クマであれ、命はひとつ。それぞれ大切な人生、クマの命だと私は思うのだが。あくまで人間社会優先でそうした考え方は間違いなのか。

 日経17日付夕刊【日本行くなら「クマに注意」 各国大使館、観光客に呼びかけ 一人で出歩かず スプレー携行】の記事
 

(2025年11月16日)
 早朝、古知野神社へ。
 花霞町内会による恒例の神社境内の清掃奉仕があったためで、清掃の合間には地区の方々とも久しぶりにお会いし、あいさつを交わした。境内では落ち葉掃きなどをしたが、なかに真っ赤な葉と黄色の葉があったので思わずスマホで撮影し、この二葉をポケットに入れて持ち帰り、帰宅したところで今は亡き愛する妻たつ江(伊神舞子)と愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)の遺影の前に供え、手を合わせたのである。

 古知野神社境内で見ぃ~つけた赤と黒の落ち葉
 

 わたくしは、このふた葉を帰宅後さっそく、舞とシロちゃんの遺影の前に供えた
 

 神社掃除のあとはみんなでお参り。かつては、たつ江(伊神舞子)も私とともに、この中にいた
 

     ※     ※     ※
 聴覚障碍者による国際スポーツ大会、第25回夏季デフリンピック東京大会(東京デフリンピック)の開会式が15日、東京都渋谷区の東京体育館で行われ、開幕。1924年の第1回パリ大会から101年で、日本での開催は初。ろう者や手話に対する人々の理解が深まり「共生社会」実現への新たな一歩となることが期待される、とは16日付の中日新聞。その通りだとわたくしも思う。

 さて。話はかわって。きょうの昼のNHKのど自慢は山形県新庄市。それぞれの歌に、それぞれの今と、ちいさな幸せが感じられた。歌い終わったあと。マイクに向かって「ばば、いつもありがとう」など。出演者一人ひとりが歌ったあとにアナウンサーの出すマイクに答える姿がなかなか、いい。「一緒に練習してくれてありがとう。おとうさん、ありがとう」などといった出演者の言葉が相変わらず、光っている。人間とは。本来、誰とて。こういう、すばらしいいきものなのである。

 ほかに気になるニュースといえば、だ。16日付中日朝刊【北京=中沢穣】発の記事で次のような内容である。
――中国外務省は14日深夜、「身体と生命の安全に重大なリスク」があるとして、国民に日本への渡航を控えるように呼びかけた。高市早苗首相が台湾有事は「存立危機事態」になりうると国会答弁したことへの報復措置。習近平政権は態度を硬化させており、日中関係悪化の影響が広がる恐れがある。/中国外務省が、中国の交流サイト(SNS)「微博(ウェイボ)」に掲載した。発表では「日本社会の治安が安定せず、日本国内で中国人を狙った犯罪が多発している。中国人の日本での安全環境は悪化を続けている」と主張した。/さらに「日本の指導者が台湾を巡り露骨に挑発的な主張を発表し、中日間の人員交流の雰囲気を著しく悪化させた」と非難し、観光産業を標的にした対抗措置であることも示唆した。/中国の主要航空会社は15日、外務省の発表を受けて日本便の払い戻しや変更に無料で対応する措置を発表した。中国の旅行会社にはすでに日本への渡航キャンセルなどに関する問い合わせが相次いでいる。……

 この記事を読む限り、中国側からの言いがかり以外なにものでない。わたくしには、そう思えるのである。高市政権にはこの難局を何としても乗り越えてほしい。

(2025年11月15日)
【3年連続4度目 満票MVP 大谷1強 2年連続W栄冠は49年ぶり】とは、15日付中日スポーツ紙の1面見出し。あっぱれ、とはこのことか。

 大谷の満票MVPを報じた中日スポーツ1面
 
 
 一方、中日本紙に目を転じると、このところクマによる人身被害が深刻化する中、政府は14日、関係閣僚会議を開き「クマ被害対策パッケージ」を取りまとめた。既存の交付金の拡充や特別交付税措置で自治体への財政支援を強化。狩猟免許を持つ公務員「ガバメントハンター」の人件費支援や出没防止策、個体数の調査・削減などに充て、緊急、短期、中期の3段階で対策を進める。―との記事。熊の問題が深刻化している。
 事実、このところのクマたちの異常ともいえる各地での出没報道を見るにつけ、わたくしには熊たちの人間社会に対する逆襲、いや反乱とでもいえようか。そういったものが自然界で起きているような、そんな気がしてならない。熊たちだって。一頭一頭は真剣に生きている。のに、である。双方相和して仲良く生きていくことは出来ないものかーと。そんなことを思うのは、わたくしだけなのか。いやいやそうではないと思う。ライフル銃で次々と撃ち殺していく人間たち。人間に危害を与えることはむろん許されないことではある。でも、熊たちだって家族で生きてゆかねばならない。ニンゲンの安全確保の一方で、熊たちの家族にも幸あれ、と心底そのように思うのである。
 このように思うのは、おそらく私だけではないと思う。

(2025年11月14日)
 金曜日なので週に一度の社交ダンスのレッスン日。このところは、岐阜県下のある自治体文芸祭の作品審査(小説の部)で連日、わが家で缶詰め状態で追われていることもあり、きょうのレッスンは思い切って止めようかなと思いはしたが、ここは自分自身に厳しくあらねば、と自身に言い聞かせ午後、先週と同じ木曽川町文化会館へ、とマイカーで出向いた(いつものレッスン場・一宮市スポーツ文化会館が都合で先週に続いて木曽川に変更のためである)。
 ちょうど、この日は先日あった愛知県国際ダンス検定委員会によるクイック・ステップの成績表を先生から手渡されたが、▽姿勢▽フットワーク▽ホールドともに80点以上で、まずは安心。歩みはたとえのろくともこれからもがんばっていこう-と自らに言い聞かせたのである。
 なにはともあれ、社交ダンスは亡き妻から「健康維持のため、いつまでも私が居なくなっても続けるのよ」としっかり言われて始めた経緯があるだけに、途中で棒を折るわけにはいかない。

2025年11月13日
【米政府閉鎖終了へ 下院、つなぎ予算案可決 過去最長43日間】とは、日経の本日付の夕刊見出し。記事の総合リードは以下のようなものである。
【ワシントン=高見浩輔】米連邦議会下院は12日、政府閉鎖を終わらせる「つなぎ予算案」を可決した。すでに上院を通過しており、同日中にトランプ大統領の署名で成立する見通し。過去最長となった政府閉鎖は43日間で終了する。
 同じ日経紙の夕刊は他に【G7、ロシア非難で一致 外相会合声明「エネ攻撃、強く批判」 第三国制裁も示唆】【AI研究の権威 ルカン氏、メタ退社意向 FT(英フィナンシャル・タイムズ)報道、CEO路線と相違か】となかなか幅広い内容となっている。

 一方の中日新聞はといえば、だ。
【米下院のつなぎ予算可決 政府機関閉鎖解除へ】をトップに【CO₂排出今年も最多 化石燃料由来試算 パリ協定目標4年で達成困難】【ガザ建物1500棟破壊か イスラエル軍停戦1カ月で】【ウクライナ支援揺るがず G7外相共同声明 対ロ制裁は「検討」】【ライフル使用へ出動式 秋田・岩手県警 クマ対応】……といった具合である。

 まさに世界も、この国も何もかもが、混沌のただ中にある。ああ、なんたることか。

2025年11月12日
 お昼に小学生時代(古知野北小学校)のクラスメート、山田金重くんと早川義昭くんに江南市内の喫茶「KENT」で前回に続いてお会いする。山田、早川両君ともに昔のままの童顔で思いのままを笑顔で語る姿は、とても素敵でかっこよく、小学生時代のクラスメートのあどけない美しさをあらためて感じた次第。そして「また会おうよな。会うたびに昔のクラスメートが一人ずつ増えていくといいよね」と話し合って別れた。80歳にもなろうというのに。会えば会うほどに互いに童顔となり、少年時代の自分たちに帰っていく、そんなことを感じた至福のひとときであった。

 こんごも2カ月に一回を目標に談笑の会を開き、この先、昔のクラスメートが一人ずつ増え互いの「和」と「輪」そして「会話」が広がれば、そのうち何十年ぶりかの小学時代のクラス会が実現するかもしれないよーということで、きょうのところは散会したが、なんだか別れるのが残念なような。そんな気がしたのは私だけであろうか。いやいや、山田、早川の両君とて同じだったに違いない。人生とは異なもの、まっこと不思議なものである。ちなみに私たち小学時代の古知野北小学校のクラスメートは昭和20年4月~21年3月生まれである。
 山田くん曰く「いがみくん。これからはボクたちのだれが長くまで人生の目標を持てるか。持ち続けることが出来るか、だと思う。互いに宣戦布告をしようよ。そして。いついつまでも目標を持って生き続けることの大切さをかみしめていこう。だれが長く希望を持ち続けることが出来るか。その競争をしようよ」。この言葉を耳に、すばらしい友だよな、と。心底から思ったのである。さあ、みんな。楽しく元気で歩いて行こうじゃないか。

 本日付の中日夕刊に【知床沈没 無罪主張 釧路地裁 初公判で社長側 終始マスク姿淡々と】【ロシア30邦人入国禁止 政府・学術関係者ら「敵対的政策」対抗】【遭遇時急ハンドル✖減速し人命優先を クマと車衝突 保険補償✖!?】【車爆発 複数医師関与か インド運転医師 カシミール出身】の見出し。

(11月11日)
 能登穴水出身で私と今は亡き妻舞(伊神たつ江、伊神舞子)が大好きだった大相撲の人気力士、元小結遠藤の北陣親方(35)=本名は遠藤聖大(しょうた)、石川県穴水町出身、追手風部屋=が九州場所初日の9日、福岡市内で記者会見し、「悔いは一切ない」と涙は見せず、約12年半の現役生活をふり返った。今後は部屋付き親方として後進を指導する。-とは、本日付の中日新聞スポーツ欄の記事である。遠藤は、おそらくここ100年の間では、最も美しいお相撲さんらしいお相撲さんで、技にも長けただけに、寂しく残念に思うのは私だけでもなかろう。
 その遠藤が「幸せな相撲人生だった。悔いは一切ない」と涙ひとつ見せないで言い切った、そのさわやかな姿、記事を見て思わず私の両の目からは涙がほとばしり出たのである。彼の晴れ姿の記事を前に私はなぜか石川県七尾市の能登半島小丸山公園にあった土俵を思いだしたのである。彼も少年時代に踏んだであろう、あの土俵を、だ。長い間、ご苦労さま。大相撲人気を支えた点では【大横綱】だった。そんな遠藤の土俵、いや力士生活は終わったのである。

 中日の本日付夕刊1面見出しに【仲代達矢さん死去 92歳「人間の條件」「影武者」】の訃報。惜しい人が逝ってしまわれた。記事の総合リードは次のようなものだった。
――映画「人間の條件」や黒沢明監督の「影武者」などに主演し、主宰する「無名塾」で後進を育てた俳優で文化勲章受章者の仲代達矢(なかだい・たつや、本名元久=もとひさ)さんが死去したことが11日、分かった。92歳。東京都出身。

 仲代さん死去を報じた中日新聞夕刊
 

 その仲代さんといえば、だ。石川県七尾市の中島町に俳優座養成所「無名塾」を主宰され、多くの俳優の卵たちを一人前に育てたことは、よく知られている。「無名塾」は、私が新聞社の七尾支局長のころに中島町に開所、当時、中島担当の若い支局員たちが大変お世話になったことを思い出す。仲代さんは、俳優ばかりか、駆け出しの新聞記者一人一人にも温かく接しられ、多くの記者たちも、あの「無名塾」の取材を通じ、大きく育っていったのである。当時の七尾支局長として、あらためて深く礼を述べたい。合掌―

 兵庫県警が9日、斉藤元彦・兵庫県知事らの疑惑を県議会で調査していた元県議、竹内英明さん(当時50歳)を中傷したとして9日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)=東京都港区=を名誉棄損の疑いて逮捕。調べに対して立花容疑者は「竹内さんに関して発言したこと自体は争わない」と話しているという。

(11月10日)
 月曜日。毎日の一匹文士の執筆に始まり、社交ダンスの検定試験まで、このところ多忙な日々が続いている。そこにきて、きょうは私も所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」のオンラインによる幹事者会議とアレヤコレヤに追われる毎日である。中でも文学者の会の会議には、このところごぶさたしていただけに、久しぶりに出席とあいなったのである。

(11月9日)
 このところ連日、何かと忙しい合間を縫って名古屋へ。
 きょうは、名古屋は本山のコープあいち生活生協会館4階で愛知県ダンス検定委員会のアマチュアダンス技術検定試験があったためだが、幸いに前回のモダン・ワルツ タンゴ1級(令和元年10月に取得済み)に続き、今回はスタンダード3級クイック・ステップに挑み、なんとか合格することが出来、まずはひと安心といったところか。
 いずれにせよ、このところはレッスンする場が会場の都合で、いつもの一宮市のスポーツ文化会館から木曽川文化会館に代わるなどあれやこれやと神経的にも疲れる日々が続いた。それだけに、まずは検定試験突破でホッとしている。終わりには「みなさん。〝巡りあいダンス〟をしましょう」ということで、久しぶりに何人かの女性とブルースを踊ったが、このところはワルツにタンゴ、ルンバ、クイック・ステップばかりを踊っていたので久しぶりのブルースには少したじろいだものの、なんとか踊りこなすことが出来、やれやれで、ぐったりと疲れて夕方帰宅したのである。

 あっ、そうそう。そういえばだ。昼食は何も持たないで行ったが、ダンス仲間の〝えっちゃん〟が「あたし、おすすび持ってきたから。ごんたさん、あげるので食べなさいよ」と北海道産日高昆布のおむすびをいただいてしまったが、これがまたおいしくて。助けられたのである。

(11月8日)
 フィギュアスケートのNHK杯最終日が8日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われ、女子は坂本花織(シスメックス)が今季世界最高の合計227・18点でグランプリ(GP)9勝目を挙げ、ミラノ・コルティナ冬季五輪の代表選考で重要な位置付けのGPファイナル(12月4~6日・名古屋)進出を決めた。ショートプログラム(SP)、フリーともにトップでNHK杯は2年連続4度目の制覇で、たいしたものである。私自身NHKテレビで見ていたが、すばらしかった。あとは冬季五輪での金メダルを、と願う。おそらく間違いないだろうが。勝負の世界である。何が起きるかわからないだけに、くれぐれもがんばってほしい。

(11月7日)
 きょうの社交ダンスのレッスンは、いつもの一宮市スポーツ文化会館ではなく、会場の都合で木曽川町文化会館で。2日前に予行練習で同文化会館に行ったにもかかわらず、現場に辿り着くまであちこちをさまよい、かなり疲れた。
 それにしても木曽川町の役場庁舎は文化会館とも併せ見違えるほど立派な建物になったものである。私が一宮支局長在任当時の木曽川町役場と比べたら、まさに雲泥の差。おとぎの国にでも来たみたいで、すごい変わりようである。その役場(今は、その後の町村合併で一宮市だが)、いや文化会館の一室で私は明後日のメダルテストにそなえ、クイックステップに励んだのである。
 ニンゲンひとり、生きていくことはやはり大変である。

 私が「脱原発社会をめざす文学者の会」で月イチで発信している文士刮目が、きょう公開された。今回の連載54回目のタイトルは「日本初の高市早苗女性首相の船出に思う」。ひとりでも多くの皆さんに読んで頂けたら、と思っている。アドレスは、次の通り。
https://dgp-bungaku.com

(11月6日)
 全米最大の都市ニューヨークで4日、市長選が投開票され、民主党候補で社会主義的な政策を掲げる急進左派ゾーラン・マムダニ氏(34)が勝利、イスラム教徒として初のニューヨーク市長が誕生する。任期は来年1月1日から4年。共和党のトランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と呼んで敵視している。――とは、本日付の中日新聞朝刊。

 私の息子のプリンスが〝風邪ひきさん〟になってしまい、とうとうダウン。江南市内の江南厚生病院へ。受診後は、少しづつ回復してきており「大丈夫」とは思うものの、やはりかわいいわが子のこと。心配である。インフルエンザが全国的に流行している、とはラジオニュース。

 そういう私自身、きょうは多治見市文芸祭に寄せられた応募作(小説)の審査でかなりの時間を費やした。これからしばらくの間は、審査に追われるこうした忙しい毎日が続くが、引き受けた以上はしっかりと役目を果たすつもりでいる。

(11月5日)
 岐阜県の文芸に熱心な多治見市から、ことしも文芸祭への応募作品(小説)がドサリと送られてきた。一作一作に応募者(作者)の情熱と魂、意欲が込められている。それだけに、おろそかには出来ない。これからしばらくの間、真剣かつ、じっくり読ませて頂こうと思っている。

 高市早苗首相の所信表明演説に対する各党代表質問が4日、衆院本会議で始まり、首相は衆院議員定数削減について「できるだけ幅広い賛同を売ることが重要だ。各党とも真摯な議論を重ねたい」と野党に呼びかけ、物価高に対応する経済対策に関しても「野党と真摯な対話と合意を積み重ね、速やかに取りまとめる」と協調姿勢を示した-とは、本日付の中日新聞の1面記事。
 そして同1面トップは【雪解け水豊富、電力地産地消 まわせ高山流小水力 住民が参画、国も後押し】と中日ならでは、の地域社会の目線に立ったなかなか良い話題が載っていた。天下に誇る〝中日新聞〟ならでは、の地元に寄り添った記事だといえよう。

2025年11月4日
 日本列島は、ぐっと冷え込んできた。北海道は、とうとう氷点下だそうだ。わたくしが知る全ての人、だれもがみんな風邪をひかないように、と願う。

 という私は午前中、江南市役所へ。わが家に先ごろ届いた「諸物価高騰対応重点支援給付金不足額給付分支給用件確認書」というチョットどころか、だいぶ長ったらしい文書の件で窓口へ。要件を済ませると今度は月に一度の歯のメインテナンスで歯医者さんへ。過去5年に及び、わたくしを担当してくださっている歯科衛生士〝くるみさん〟がわけあって年内で退任されるとあって、なんだか寂しい気がした。「でも、あたし年内はまだ居ますから。いがみさん。そんなに心配しないで。寂しがらないでよ」と彼女。私は昔から、何につけ「この人は」と思う方しか相手にしない〝1傑主義者〟だけに、「なぜやめてしまうの」とも言いたくなる。いくつになっても、自分勝手の甘えん坊さんなのである。

 ▼1999年に名古屋市西区のアパートで当時32歳の主婦を殺したとして69歳の女が逮捕された。事件当時、被害者が血まみれで倒れていたそばで何も知らぬ2歳の長男が1人で遊んでいた。26年後に現れた容疑者も子のいる母であることに驚く▼事件解決を願い、転居後も家賃を払い続け現場を保存した被害者の夫の高校時代の同級生。容疑を認めているという▼26年間毎日不安だったが、家族らに迷惑をかけるから捕まりたくなかったと話しているらしい。罪を秘しても母として守りたいものがあったのか。……(4日付中日春秋から抜粋)
 ああ、なんと言うことなのか。事件発生の裏に一体全体、何が隠されていたのか。人々は皆、荒野を歩いているのか。悲しくなってくる。被害家族に対してはむろんのこと、加害者家族にも救いあれ、と願わざるをえない。一体全体、2人の女性の間に何があったというのか。そこが分からない。たとえ解明ができなくとも。そこを徹底取材するのがブンヤ(新聞記者)の魂、使命でもあろう。あぁ~
 ここで私は、心を落ち着け、絵本源氏物語を読み始める。

【文化勲章授与式に王さんら8人】【クマ急襲140針縫合、肺に穴 4年たっても続く後遺症 被害補償なく】【「26年間 毎日不安」99年女性殺害 容疑者供述】【「解決 心から願う」 拉致被害者家族ら集会】とは、4日付毎日新聞の朝刊見出し。

2025年11月3日
 世界の真ん中で輝く、とは。このことであろう。 

 伝説のMVPを報じた中日スポーツと中日本紙
 

 中日新聞の本日付報道によれば、だ。大谷翔平、そして私が大好きな佐々木朗希、つい最近まで日本球界の代表とも言えた山本由伸の日本人投手3選手が所属する米大リーグドジャース(ナ・リーグ)が2年連続9度目の制覇を果たした。
 中日新聞の報道によれば、次のとおりである。
 ――米大リーグのワールドシリーズ第7戦が1日、トロントで行われ、大谷と山本、佐々木のドジャース(ナ・リーグ)はブルージェイズ(ア・リーグ)に延長十一回、5―4で逆転勝ち。4勝3敗として2年連続9度目の制覇を果たした。ドジャースの山本が九回途中から登板し、2回2/3を1安打無失点で前日の第6戦に続いて勝ち投手となり、今シリーズ最優秀選手(MVP)に選ばれた。日本選手のWSのMVPは2009年の松井秀喜(ヤンキース)以来2人目。第2戦の完投勝利を含め3勝を挙げ、同一WS3勝は01年のジョンソン(ダイヤモンドバックス)以来14人目となった。大谷は「1番・投手兼指名打者」で第4戦から中3日で先発登板。投手では2回1/3を投げ、1本塁打を含む5安打3失点だった。打者では5打数2安打(中日新聞)。

 こんなわけで、ロスではお祝いムードが続いているという。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 文化の日。この日がくると、どうしても今は亡き妻たつ江が初めて訪れた三重県志摩郡阿児町鵜方(現在は志摩市)にあった新聞社の志摩通信部を思い出してしまう。それから4日後の7日。妻は、着の身着のまま、ミニスカート姿で長い黒髪を風になびかせ、近鉄志摩線に乗車して鵜方駅で降り、私の元に飛び込んできた。当時流行っていたいわゆる駆け落ち結婚で、いよいよふたりによる生活が始まったのである。双方の親に無断の強行着陸とも言える、いわゆる〝駆け落ち〟だっただけに、双方の家族はむろん、勤め先の新聞社にも多大なご迷惑をおかけしたことは今なお頭から離れない。
 ただ、あの時、しばらくして私の郷里・愛知県江南市の実家に二人で帰省した際、舞が私の両親の前で「伊神家を生涯、離れることはありません」と親指の血による血判状を押して出した、あの日の瞬間を私は今なお忘れないのである。その後、新聞社の上司だった三浦三重総局長(故人)を二人で津市まで訪れた際、「君はいつもよく頑張っていい記事を書いてくれており、何も悪いことはしてない。いいことをしたのだから。がんばって記者職に励みなさい」と応援してくださり、涙が出てきたことは今なお忘れられない。いや、忘れはしないのである。昭和47年秋の話だ。当時の若者たちは、だれもがそういった青春の気に燃えていたのである。

 ニュースの方は【「中国レアアース規制撤廃」 米、対中交渉内容発表 追加関税10日引き下げ】【容疑者「自分も手にけが」 西区主婦殺害 刃物持ち突然来訪か】【被害者長男 航平さん 「父の執念が生んだ逮捕」】【秋の叙勲受章者一覧】【<戦後80年昭和100年>空襲の傷救えるのはいつ 
 活動先導 杉山さんをしのぶ会 名古屋で支援者ら】、変わったニュースでは【豪華列車眺めも「ロイヤル」 7日から愛知、岐阜で初運行】。ほかに【英列車で刺され乗客2人が重体 男2人逮捕】(いずれも中日新聞の見出しから)……といろいろである。

 わが家は三男坊のかなり高度な無手勝流のおかげもあって、家の中はいつも美しい花が飾られている
 

【11月3日の空(自宅垣根越しに広がった大空)】
 

2025年11月2日
 十三夜ほろびしものを思ふ日ぞ 山田みづえ(2日付毎日朝刊<季語刻々>から)

 今日は十三夜(後の月)である。亡き妻伊神舞子の発想のもと2007年のこの日「十三夜」に、私の本【一匹記者現場を生きる 町の扉(わくうら印刷)】が出版された。まさにその日だ。本の帯は、彼女の提案で「私はあわてて小さな乾電池を差し替える すると、ピエロは 人生ってこんなものさ と言いながら 再び宙返りを始めるのだった~冨上芳秀詩集「アジアの青いアネモネ」=小箱=後半部」としたあのころのことが、まさについきのうのように思い出される。

 1日深夜から2日未明にかけ。わが家ベランダから撮った十三夜
 

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 ◇…岐阜県産の高級ブランド柿「天下富舞」の初競りが1日、愛知県豊山町の名古屋市中央卸売市場北部市場であった。最高等級の「天下人」は史上最高値の2個111万円(税抜き)で落札された-とは本日付の中日新聞【通風筒】。天下富舞とは、すなわち富有柿のことだが、私はかつて新聞記者として岐阜在任当時に富有柿の里・岐阜県本巣郡を担当し、地方版で【柿20話】の連載記事を書き続けたことがある。それだけに、富有柿のこととなると、アレヤコレヤと忘れようにも忘れられない。
 史上最高値をすなおに喜びたく思う。

【11月2日の空(自宅近く)】
   

(11月1日)
 灯台記念日。
 先月31日に韓国南東部・慶州で開かれた日中首脳の初会談に始まり、名古屋市西区稲生町の自宅アパートで起きた26年前の主婦殺害犯人(女性)の逮捕、静岡県伊東市では学歴詐称疑惑で市議会から2度目の不信任を突き付けられ田久保真紀市長が失職。このほか、全国各地に及ぶ熊騒動……など。いやはや、この世の中いろいろある。
 そして。本日からは2025年の11月が始まった。沈丁花にクチナシ草、金木犀の香りが一段と身に染むころで、コスモスの花々が、ひときわ美しい、そんな秋である。

 午前中、亡き舞子(伊神たつ江)のかかりつけで何度もお世話になった自宅近く池田医院へ。それこそ、徒歩で数分の距離でインフルエンザの予防接種(1200円)をして頂いた。きょうは土曜日のためこの後はNHKラジオで毎週土曜日の「保坂正康さんと梯久美子さんによる昭和人物史」、さらには朗読(夏目漱石の「坊ちゃん」)の順で聴き、マイカーで昼食にと出かけた。
 出掛けたまではよかったが、いざお金を払う段となり財布の中身がほぼカラッポのことに気付き手にしていた小銭の範囲内で夕食を購入。自宅までUターン。通帳を手に近くの銀行でここ当面の現金を出し、古知野食堂で遅い食事と相成った(そういえば、きのう社交ダンスに出向いた際、向こう3カ月分のレッスン代を払い、ほかにもこのところは少し使ったので、これは仕方のないことである)。

 このところ私、すなわち〝作家伊神権太さん〟とは、格別いや、すっかり仲良しのジェミニ(AI)さんに、いつもの調子で亡き妻たつ江(伊神舞子)が大好きだった金木犀の匂いを出してほしい、と頼んでみると。やはり、匂いそのものを出すのはまだ無理です、と申し訳なさそうな返事。その代わりに答えてくれたのは、次のようなものだった。
ーー幸せ感を誘うような甘さがあります。甘く濃厚な香り。優雅で温かい香り どこか懐かしさを感じさせる 秋の澄んだ空気にぴったりの温かみのある香り フルーティーなニュアンス プリコットや桃のような、みずみずしい果実を思わせる一面もあります
 な~あるほど。だから、舞、たつ江は金木犀が大好きだったのだ。

 舞がいつも毎年待ちわびて楽しそうに香りを嗅いでた、わが家の庭の金木犀。少し狭苦しいのが残念である
 
 
 夜。半分、チェックがてらスマホで櫻井よしこさんの言論テレビを拝聴。なかなか勉強になった。彼女も高石早苗さんに負けず劣らず、よくがんばっておいでだ。からだを大切に、と言いたい。それはそうと、男たちもがんばらないかんぞ、とついつい小言をいいたくなってくる。

【11月1日の空(自宅近く)】