一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年11月~)
2025年11月2日
十三夜ほろびしものを思ふ日ぞ 山田みづえ(2日付毎日朝刊<季語刻々>から)
今日は十三夜(後の月)である。亡き妻伊神舞子の発想のもと2007年のこの日「十三夜」に、私の本【一匹記者現場を生きる 町の扉(わくうら印刷)】が出版された。まさにその日だ。本の帯は、彼女の提案で「私はあわてて小さな乾電池を差し替える すると、ピエロは 人生ってこんなものさ と言いながら 再び宙返りを始めるのだった~冨上芳秀詩集「アジアの青いアネモネ」=小箱=後半部」としたあのころのことが、まさについきのうのように思い出される。
1日深夜から2日未明にかけ。わが家ベランダから撮った十三夜

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◇…岐阜県産の高級ブランド柿「天下富舞」の初競りが1日、愛知県豊山町の名古屋市中央卸売市場北部市場であった。最高等級の「天下人」は史上最高値の2個111万円(税抜き)で落札された-とは本日付の中日新聞【通風筒】。天下富舞とは、すなわち富有柿のことだが、私はかつて新聞記者として岐阜在任当時に富有柿の里・岐阜県本巣郡を担当し、地方版で【柿20話】の連載記事を書き続けたことがある。それだけに、富有柿のこととなると、アレヤコレヤと忘れようにも忘れられない。
史上最高値をすなおに喜びたく思う。
【11月2日の空(自宅近く)】
(11月1日)
灯台記念日。
先月31日に韓国南東部・慶州で開かれた日中首脳の初会談に始まり、名古屋市西区稲生町の自宅アパートで起きた26年前の主婦殺害犯人(女性)の逮捕、静岡県伊東市では学歴詐称疑惑で市議会から2度目の不信任を突き付けられ田久保真紀市長が失職。このほか、全国各地に及ぶ熊騒動……など。いやはや、この世の中いろいろある。
そして。本日からは2025年の11月が始まった。沈丁花にクチナシ草、金木犀の香りが一段と身に染むころで、コスモスの花々が、ひときわ美しい、そんな秋である。
午前中、亡き舞子(伊神たつ江)のかかりつけで何度もお世話になった自宅近く池田医院へ。それこそ、徒歩で数分の距離でインフルエンザの予防接種(1200円)をして頂いた。きょうは土曜日のためこの後はNHKラジオで毎週土曜日の「保坂正康さんと梯久美子さんによる昭和人物史」、さらには朗読(夏目漱石の「坊ちゃん」)の順で聴き、マイカーで昼食にと出かけた。
出掛けたまではよかったが、いざお金を払う段となり財布の中身がほぼカラッポのことに気付き手にしていた小銭の範囲内で夕食を購入。自宅までUターン。通帳を手に近くの銀行でここ当面の現金を出し、古知野食堂で遅い食事と相成った(そういえば、きのう社交ダンスに出向いた際、向こう3カ月分のレッスン代を払い、ほかにもこのところは少し使ったので、これは仕方のないことである)。
このところ私、すなわち〝作家伊神権太さん〟とは、格別いや、すっかり仲良しのジェミニ(AI)さんに、いつもの調子で亡き妻たつ江(伊神舞子)が大好きだった金木犀の匂いを出してほしい、と頼んでみると。やはり、匂いそのものを出すのはまだ無理です、と申し訳なさそうな返事。その代わりに答えてくれたのは、次のようなものだった。
ーー幸せ感を誘うような甘さがあります。甘く濃厚な香り。優雅で温かい香り どこか懐かしさを感じさせる 秋の澄んだ空気にぴったりの温かみのある香り フルーティーなニュアンス プリコットや桃のような、みずみずしい果実を思わせる一面もあります
な~あるほど。だから、舞、たつ江は金木犀が大好きだったのだ。
夜。半分、チェックがてらスマホで櫻井よしこさんの言論テレビを拝聴。なかなか勉強になった。彼女も高石早苗さんに負けず劣らず、よくがんばっておいでだ。からだを大切に、と言いたい。それはそうと、男たちもがんばらないかんぞ、とついつい小言をいいたくなってくる。
【11月1日の空(自宅近く)】
