【生きてゆく人間花たち/2016年12月の唄】

平成二十八年十二月三十一日
 2016年ともいよいよ別れの時がきた。
 来る年がどなたにとっても、幸せで良い年になるよう願っている。

 ここ数日というものは先に〈脱原発社会をめざす文学者の会〉発行の【OFF 第1号 言葉と想像力によって】で発表した脱原発小説「海に向かいて、―瞬(まばた)き」の続編ともいえる「トシコさん 風に立つ」を書き上げるのに集中的に一挙専念、結構の体力を費やしたが、つい先ほど出稿することが出来、肩の荷が下りた感じだ。引き続き、来年は私でしか書けない、読者の心をえぐり出すような、そんな作品執筆を心がけたく思う。
        ☆        ☆

 居間に置かれたテレビからは大みそか恒例のNHKの紅白歌合戦が流れ、舞は相変わらず紅白には目もくれず、他の自分用テレビでどこのテレビ局なのか、アンデルセンの童話を聞いている。とはいっても宇多田ヒカルの〈花束を君に〉だけは見たい、と言うのでこの部分だけを私が他に〈イイナ〉と思った桐谷健太の〈海の声~みんなの海の声バージョン~〉とともにスマホに録音、深夜遅くテレビから〈ゆく年くる年〉が流れるころに舞に見せてやった。
 彼女は少女のような笑みを浮かべ、とても嬉しそうに聞いてくれた。そういえば、結婚当初の志摩への駆け落ち逃亡記者当時の舞は、ほんとに藤圭子に似ていた。
 あれから多くの風雪の年月がたち、今私たちはここにいる。来年も良い年でありますように―との願いを込め、最後にことしの紅白の名場面を写真グラフとしてここに残しておきたい(映像はすべてNHK総合画面から)

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【きょうの一文・ことば】
「私たちは時間をかけ協議を重ねた末、この度、離婚が成立致しましたのでご報告させていただきます。私事でお騒がせしましたことおわび申し上げます。これからも女優として、一人の女性として、前をみて進んでいきたいと思っております。また新たな気持ちで自分らしくいろいろなことに挑戦していけるよう、日々精進してまいります。今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願い申し上げます。    米倉涼子」
=31日付中日スポーツ『米倉涼子離婚 度重なる結婚生活危機報道丸2年で幕 代理人が東京都内区役所に離婚届提出 ファクスで発表』『(テレビ朝日系主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の)決めぜりふ「私失敗しないので」とはいかず…』の記事のなかで。米倉涼子さんが発表したコメント
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 ことしもわが家の重大ニュースをここに記しておきたい。
①愛猫こすも・ここが長寿を全うし、私の誕生日の翌日、3月7日に天国に旅立った。家族全員で涙する。
②舞が自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」で昨年まで続けてきた〈ちいさな音楽会〉に代わって、今度は【俳句ライブ】を行い好評を博した。〈ちいさな音楽界〉は、またその気になれば再開するという。
③新潟県魚沼市の第22回宮冬二記念館全国俳句大会で舞の作品が秀逸に選ばれる、などことしも舞の数々の俳句、短歌が入賞した。宮冬二俳句大会での秀逸作品は次のとおり。
♪どこまでも水平線 男とはなべてめんどうな生き者よ
④昨年、中日新聞1面〈平和の俳句〉で紹介された舞の♪れもんかみつつ思う事平和、がことし新聞社から出版された本にも掲載された。心からおめでとう
⑤過去5年余にわたって東日本大震災の津波や原発事故による被災地を訪ね歩いて書きあげた小説〈海に向かいて、――瞬き〉が脱原発社会をめざす文学者の会発行の小冊子【OFF 第1号 言葉と想像力によって】に収録され、他作品とともに反響を呼んだ。
⑥日本文藝家協会理事2氏から推薦入会の誘いがあったので28年度からは、これまでの日本ペンクラブ会員(n、小説)に加え、日本文藝家協会会員に。文芸年鑑でも作家として紹介される。
⑦長女猫こすも・ここ亡きあとを受け、シロちゃんがわが家のシンボルとして、本当によくがんばった。

【新聞テレビから】
☆『金華山に「信長館」 岐阜市 入城450年居館再現へ』、『(江戸時代後期の浮世絵師葛飾)北斎の「竹鶏図」40代半ばの肉筆画か』、『チンパンジーiPS研究 がん、アルツハイマーなぜ患わない 京大霊長研が本格化』、『年末株価5年連続上昇 東証大納会 時価総額は減少』、『夫「育児悩む妻救えず」緑区母子死亡 友人「声掛ければ…」』『世田谷一家殺害16年 遺族無念さにじませ』、『ファミマ過労死和解 残業210時間超 店員遺族に4300万円』、『糸魚川大火被災者 最大400万円支給 国・新潟県、風害と判断』、『〈通風筒〉◇…新年の豊作を願う大鏡餅が三十日、名古屋市熱田区の熱田神宮に奉納された』、『渡辺和子さん死去「置かれた場所で―」著者=ノートルダム清心学園の理事長渡辺和子さんが30日、死去。89歳だった』、『★レコ大賞に西野さん=第58回日本レコード大賞が30日、西野カナさん(27)の「あなたの好きなところ」に決まった』、『銃規制の象徴米教会に設置 「平和の石」寄贈どなた? 服部さん両親「感謝伝えたい」』、『帰省ラッシュ続く』(31日付、中日朝刊)
☆『ずしり450㌔鏡餅(名古屋市の熱田神宮に奉納された)』、『露外交官35人退去処分 サイバー攻撃 米が制裁措置』、『東証20年ぶり 高値 年末終値 5年連続上昇』、『〈東京2020への伝言①〉「自由奪った五輪」円谷と縁談の女性初証言』『振り返らず走りきった 幸吉「銅」4年後の死』『過度の期待いけない』、『虐待被害児の負担軽減 状況聴取 各機関連携 原則1回』、『90人以上 医業停止へ 精神指定医不正で処分1~2カ月』、『がん患者前向きに生きて 闘病の男性が相談機関設立 生活も就労も一括対応 =自らもがん患者の愛知県東郷町、織田英嗣さん(53)が一般社団法人「めぐみガンサポート教会」を設立した』、『車掌乗務中にゲーム動画 JR西特急タブレット端末で』、『国際手配チリ人筑波大に留学歴 仏・女子学生不明』(31日付、毎日朝刊)

十二月三十日
 織田信長が桶狭間の戦い(永禄3年。1560年)で今川義元を破った後の1567年(永禄10年)、それまでの小牧城から岐阜城に入城し来年で450年を迎えるのに合わせ、岐阜市が金華山山麓で信長がかつて住んだ居館と庭園の再現に乗り出す、とのニュース。とかく暗くなりがちな年の瀬にあって珍しくホットな話題である。
 1567年と言えば、それまで信長がこよなく愛し信忠、信雄、徳姫を授かった側室吉乃が病死してまもないころだけに信長の入城にかける信念と決意には尋常でないものがあったに違いない。金華山山麓にどんな居館と庭園が実現するのか。今から楽しみだ。ちなみに、信長は1567年から76年(天正4年)までを岐阜の居館で過ごしていたという。
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 こすも・ここが眠る墓にはふたりで花を供えた
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 昼間、舞と一緒にわが家の裏庭で眠る長女猫こすも・ここちゃんの墓へ。カーネーションとかすみ草などを墓前に供え、引き続き強い風がふきすさぶ中、私の父、舞の父の墓の順に回り花を手向けた。墓参以外には、朝から晩まで小説の執筆に専念。(翌31日の)午前2時半過ぎになり、やっと床に入ったが、やはり無理がたたってか。体調が思わしくなく風邪をひいたようだ。
「だから、言ったじゃないの。もう年なんだから。いつまでも昔の調子でやっていたのでは、体をしまってしまうわよ」と舞の叱り声。とは言っても書くと決めたものは書かねばーと、あすも書き続けることになるだろう。

【きょうの一文・ことば】
 2020年東京五輪・パラリンピックで日本のお家芸が様変わりするかもしれない。国際柔道連盟(IJF)が「面白く、分かりやすい柔道」を趣旨に新ルール案を発表したためだ。有効をなくして技ありに統一するなど攻めを促すことを重視した改正は、一本勝ちを目指す日本の柔道に合うと歓迎する向きもあるが「有利になるほど甘くはない」との厳しい受け止めもあり、新たな対応も迫られそうだ。【松本晃】
=30日付毎日朝刊『迫力求め柔道新世界 有効廃止/男子の試合4分』のなかで。総合リード(前文)部分

「いかなる歴史観に立とうとも、祖国のために命をささげた方々に感謝と敬意と追悼の意を表することはどの国でも理解される。忘恩の徒にはなりたくない」
=30日付毎日朝刊『稲葉防衛相靖国参拝 真珠湾訪問の翌日』の記事のなかで。稲田朋美防衛相が自らの気持ちをこう述べた

【新聞テレビから】
☆『年越し おいしい顔見たくて(名古屋市中村区の柳橋中央市場)』、『無理心中? 母子3人死亡 緑区 発達障害疑い相談 障害誤認ありえる』『「学習能力 認識に差」学校側』、『未執行の死刑囚 年末時点で129人 昨年比2人増』、『15㌔の断層動く 茨城の震度6弱』『熊本地震関連死 3人増え123人に』、『電通に5回是正勧告 労基署 高橋さん自殺前の10年』、『米軍のオスプレイ訓練 空中空輸 来月再開へ』、『根津甚八さん死去 69歳「黄金の日日」「影武者」』、『(米女優)デビー・レイノルズさん 死去 84歳 レイア姫役の娘 追うように』、『高木氏擁立を発表 岐阜県知事選 共産など』、『愛知県 ベルギーと連携 トヨタなど進出企業を後押し』『キッザニア=職業体験型テーマパーク=名古屋に 21年ごろ、港区に計画 子ども向け職業体験施設』、『自動運転で共同開発 トヨタ系3社、海外勢に対抗』(30日付、中日朝刊)
☆『年の瀬 威勢良く』、『ファミマ過労認め和解 FC従業員死亡 本社が解決金』『8カ月休日4日 他店掛け持ち強要「お仕事がんばる」孫に手紙』『待遇改善の契機に 競争激化 働き手に過重』、『迫力求め柔道新世界 有効廃止/男子の試合4分 東京五輪へ ルール改正案 選手から戸惑いも』、『〈2016世界子ども救援キャンペーン~ヨルダンのシリア難民~熱砂のかなたに〉 未来つかみ取れ アスリートに』『13歳の大黒柱 学ぶ古里のためジャーナリストに 働く家族のためテーラーに』『18歳未満 半数の34万人 8万人以上学校通えず』、『思い出の品 捜します 糸魚川 ボランティア奮闘 見舞金給付開始』、『チリ人の男国際手配 仏留学生不明 すでに帰国か 仏紙報道』、『宿泊所死亡 年150人 無料低額 滞在長期化 東京・千葉 退所促す取り組みを』、『A1(人工知能)導入34人削減へ 富国生命 保険査定を代替』、『稲田防衛相 靖国参拝 真珠湾訪問の翌日』、『糖尿病患者の寿命改善 愛知医大など報告 治療法進歩 男71・4歳、女75・1歳』、『(ソフトバンクが)米で8000人の雇用創出』(30日付、毎日朝刊)

十二月二十九日
 現役の記者時代に年の瀬になると決まって悲惨極まる事件にしばしば遭遇し、駆けずり回った記憶は今も忘れない。

 名古屋市緑区の会社員(41)宅で妻(39)と長男の小3男児、小2次男の計3人が自宅2階洋室で死亡しているのを帰宅した会社員の夫が発見、妻は扉にかけたヒモ状のもので首をつった状態で、ふたりの子も布団の上であおむけに倒れ、首を締められ死亡していた。洋室の床から2人の学習能力に悩み、発達障害を疑った妻の遺書が見つかったことから、希望を失った家族の年の瀬無理心中とみられる。あぁ~、との言葉しか出てこない。
 合掌――

 稲田朋美防衛相がきょうの午後、東京・九段北の靖国神社をことし8月の防衛相就任後、初めて参拝。安倍晋三首相が米ハワイの真珠湾をオバマ大統領と慰霊のために訪れた歴史的なハワイ・真珠湾訪問の直後だけに、米政府当局者の間では「非常に残念だ」と失望の声が広がったという。米メディアも批判的なトーンで報道、1部には「せっかくの真珠湾訪問を台無しにする可能性がある」と論評するメディアも。稲田防衛相なりの純粋な考えがあっての参拝とみたいが、なんともタイミングが悪かったのは事実だ。
        ★        ★
       
 ことしも残すは本日を入れ、3日だけとなった。
 舞は「八開きだから」と縁起をかついで28日に早々と玄関先にちいさなしめ縄を飾った。このしめ縄飾り、実は各務原の社交ダンス仲間が手作りでこしらえた力作。それを聞いた妻の舞がきのう夕方、げんをかついで玄関扉横に飾ったというわけだ。同じように次女猫シロちゃんと3人の従者(ピリケンさんとカエルにカッパさん)の居場所にはスーパーで買ったという正月飾りが置かれた。
 
 玄関先に飾られたしめ縄飾り。シロちゃん宅にも正月飾りが供えられた(シロは半分うたた寝)
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 いよいよ、お正月である。賀状のあてな書きと執筆に追われ、なんだかアレヤコレヤと気が急く1日が過ぎていった。

【きょうの一文・ことば】
 さらに、真珠湾攻撃は日米戦争の戦端ではあるが、三一年の満州事変に始まる「十五年戦争」の一部にすぎない。/日米開戦時点ですでに中国大陸への侵攻は続いており、真珠湾攻撃と同日にはアジア・太平洋各地域への攻撃を始めている。/日本が真に和解すべきは、安全保障や経済ですでに深い関係がある米国ではなく、中国をはじめとするアジア諸国だろう。/首相は、米国との和解に注いだ政治力と政治的資源を、アジア諸国にも同様に注ぐべきである。
=29日付中日朝刊『〈社説〉和解の力、アジアにこそ 首相、真珠湾で慰霊』から。1部ポイントを抜粋
 
【新聞テレビから】
☆『〈社説〉和解の力、アジアにこそ 首相、真珠湾で慰霊』『首相、同盟の意義強調 真珠湾慰霊 米新政権の出方注視』『反省記憶する機会に 政治部長 金井辰樹』、『電通社長来月辞任 過労自殺「深く責任感じる」』『激務の伝統 社員疲弊』『「働き方 全て見直す」電通社長 企業風土を反省』『社内改革「必ず実行を」高橋さんの母コメント』『「ありがとう」特典も絆も ひと声1㌽ためて商品ゲット 美濃の町工場社員高め合い(長田弘己)』、『〈ニュース前線 ’16回顧〉5高浜訴訟と原発 差し止めと延長 混沌』、『関の夫婦殺害 無期懲役確定 地検が控訴断念』、『高齢者の免許返納最多』『生活の足 事故の不安…複雑 「認知症の検査」3月から厳格化』(29日付、中日朝刊)
☆『真珠湾和解の地に 安倍首相、オバマ氏と慰霊 不戦の誓い堅持』『終わりではない 政治部長 末次省三』『日米首脳真珠湾で慰霊 未来へ「寛容」訴え 日系人 世界平和 形ではなく 行動を 和解を確認/わだかまり消えず 「沖縄」矛盾指摘も 「誇りに思う」参列の元米兵』『「報復の地から転換」 トルーマン元大統領の孫、評価』、『電通社長が来月辞任 書類送検 過労自殺で引責』『悲しい事態招いた 「経営側 策足りず」過重労働増認める 電通社長辞意』『経営陣に不信感も 執行役員処分へ』、『関夫婦殺害被告きょう無期確定 地検控訴断念』、『仕事納め粛々と 市長不在の美濃加茂市』『鳥羽市副市長31日に辞職へ ごみ処理トラブルで』、『2歳児死亡 医師を提訴 両親賠償求め「鎮静剤説明せず」 東京女子医大』、『茨城で震度6弱 新幹線 一時運転見合わせ』(29日付、毎日朝刊)

十二月二十八日
 26、27の両日、東京へ。帰った足で取材と賀状の宛名書きに専念していたこともあり、本欄をきょうから再開する。東京では【脱原発社会をめざす文学者の会】の仲間たちとの忘年会で楽しく有意義な時を過ごしたあと、高円寺の小料理屋「ちんとんしゃん」へ。ここで美人女将を前に三味の音に合わせ〈縁かいな〉を唄ったあとは、中野へ。
 
 高円寺の「ちんとんしゃん」へは毎夜、端唄や小唄、都々逸などを愛する多くの風流びとが足を運ぶ
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 中野では、かつて、あの青島幸男東京都知事(故人)が過ごしたこともある〈ブロードウエー〉へ。ここで岡田里史さんの献身的な介添えで寝たきりの詩人生活を過ごす最匠展子さんを訪ねた。視力が衰えはしたものの彼女は、まだまだ元気。帰りに「舞さんに」と、赤いりんご二個までいただいたのである。

        ×        ×
 駅、空港、高速道で……と年末年始の帰省ラッシュが始まった。
 夜。午後9時38分ごろ、茨城県北部で震度6弱の地震があり日本列島をヒヤリとさせた。幸い、津波はなく気象庁は5年余前に起きたあの東日本大震災の余震と見ている。

 電通の新入社員、高橋まつりさん=当時24歳=が、過労自殺した問題。厚生労働省東京労働局が上司だった幹部1人と法人としての電通を労基法違反の疑いで書類送検。電通の石井直社長(66)も夜、緊急記者会見し「深く責任を感じている」と述べ、来年1月の取締役会での引責辞任を表明―― 
 米国ハワイを訪問中の安倍晋三首相が、この日(現地時間27日)旧日本軍の真珠湾奇襲攻撃で撃沈された戦艦の上に立つ追悼施設アリゾナ記念館で、オバマ大統領とともに先の大戦の犠牲者を慰霊。この後の演説でかつて敵国同士だった日米両国が〈和解の力〉で強固な同盟関係を築いたと強調、これに対してオバマ大統領も「安倍首相の訪問は日米両国の和解の力を示す歴史的な行動だ。われわれは〈お互いのために〉努力しなければならない」などと誓った。

「寛容の心と和解の力」を訴える安倍首相と「お互いのための努力」の大切さを強調するオバマ大統領、感慨を語る米軍元兵士=NHK総合テレビから
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【きょうの一文・ことば】
 戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。寛容の心、和解の力を、世界はいま、いまこそ必要としています。憎悪を消し去り、共通の価値のもと、友情と信頼を育てた日米は、いま、いまこそ、寛容の大切さと和解の力を世界に向かって訴え続けていく任務を帯びています。
=真珠湾首相演説全文の中から。抜粋

 戦争は終わらせることができる。(日米は、)最も激しく戦った敵国から緊密な同盟国に変わった。われわれは異質な者を悪者扱いすることに抵抗しなければならない。真珠湾での犠牲や戦争の苦悶は、神聖なるものを追求することを思い起こさせてくれる。われわれは日本の友人が言う「お互いのために」努力しなければならない。
=オバマ氏演説要旨の中から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『初詣の楽しみ詰め込み出発 ラッシュ始まる』、『真珠湾「和解の象徴」 日米首脳開戦の地で慰霊 首相演説「謝罪」言及せず』『「リメンバー・パールハーバー 和解の新たな合言葉に』『〈解説〉未来志向へ同盟強調(ホノルル・生島章弘)』『慰霊未来への一歩 真珠湾訪問 首相、元米兵と抱擁 米大統領オタガイノタメニ』『東海の平和団体関係者ら わだかまり越えられる/アジアにも慰霊を』、『電通過労自殺で書類送検 労基法違反容疑 当時の上司1人も』、『独りぼっちラストXマス ジョージ・マイケルさん友人明かす』、『ゴーンゴーンゴーン 騒音かね?! 除夜の鐘 住宅街ゆく年くる苦情 伝統への反対行き過ぎ/住民参加考えて』(28日付、中日夕刊)
☆『安倍首相真珠湾慰霊 日米に「和解の力」オバマ大統領と演説』『強固な同盟確認 首脳会談』『元米兵ら前向き評価「和解 違和感ない」「10年早ければ」の声も』『首相元米兵と抱擁』『戦死者忘れないで 米軍が石碑真珠湾で犠牲・飯田中佐 安倍首相、演説で言及』『元日本兵感慨と懐疑 安倍首相真珠湾慰霊「絆 期待」「心に響かず」』『花火交流お役に立てた 被爆者からは不満』『欧米メディア速報で伝える』、『過労自殺電通書類送検 労基法違反容疑 上司1人も』(28日付、毎日夕刊)
☆『三浦(弘行)九段「元に戻して」将棋連盟幹部は謝罪、減給』『「30分の離席」なかった 将棋連盟「不正」崩れた証拠』『離席ないなら疑惑は不成立 三浦九段会見』、『リニア改良超電導磁石 次世代素材で開発へ 省電力化、乗り心地向上』、『日米同盟 強化確認へ 両首脳きょう真珠湾慰霊』『戦艦乗員「戦争犠牲者家族守るため」 真珠湾攻撃鎮魂の日誌 豊橋の長男「日米 わだかまり解ければ」』、『辺野古工事を再開 政府、知事の協議要請拒否』、『名古屋市長選 岩城前副市長 出馬表明』『岩城氏「思い付き市政刷新を 河村氏実績強調も進退不透明』、『カネボウ 白斑調停成立 賠償額非公表 大津地裁、全国3例目』、『ゴッホとゴーギャン来月開幕前に内覧会 愛知県美術館』(28日付、中日朝刊)
☆『東芝、金融支援要請へ 米原発事業 数千億円損失 3月期』『東京地裁 原発調書提出求めず 東電株主側申し立て却下』『甲状腺がん新たに10人 福島県民健康調査』、『三浦九段、連盟を批判 将棋不正疑惑 役員減給に』、『国が辺野古工事再開 知事、権限で阻止の構え』『「基地当たり前じゃない」辺野古工事再開 怒る市民』、『首相 きょう真珠湾慰霊』、『ノロ10年ぶり大流行』、『コメダに酷似ダメ 東京地裁仮処分決定 和歌山のマサキ珈琲 店舗使用禁止』、『10年連続複数組織関与か 侵入盗愛知また最多 忍者姿グループ繰り返す』(28日付、毎日朝刊)

十二月二十六日
 午後に上京。脱原発社会をめざす文学者の会の忘年会に出席するためで、きょうの本欄【生きてゆく人間花たち】の執筆は、これにて。帰宅後、再開したく思っている。

【新聞テレビから】
☆『故郷シリア今年も帰れず アレッポ激戦実家は被弾、友は犠牲 名古屋の留学生「いつか教壇に」』、『真珠湾 戦禍の影』、『中国空母が西太平洋航行 沖縄本島―宮古島間 艦隊6隻通過』、『(三菱自動車とスズキの燃費不正問題を受けた再発防止策として)燃費不正の罰金 2億円に厳罰化 改正案 経営者に懲役刑も』(26日付、中日朝刊)
☆『男子倉敷初V 女子大阪薫英2回目 全国高校駅伝』、『真珠湾慰霊 首相「未来」強調へ きょう出発 所感 謝罪盛らず』、『〈現場報告 トランプと世界〉忘れられた米白人層 マシな悪に1票 民主地盤「チェンジを」』(26日付、毎日朝刊)

平成二十八年十二月二十五日
 来春ヘルシンキで行われる世界選手権代表選考会を兼ねたフィギュア女子の全日本選手権最終日が25日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで行われショートプログラム(SP)首位の宮原知子(関大)がフリーも1位となり3年連続の日本一に輝き、代表と決まった。女子3連覇は2006年から09年まで4連覇した浅田真央(中京大)いらい、その浅田はSP8位でフリーに挑んだがトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で2回転半扱いとなって転倒するなど振るわず、自己最低の12位に沈んだ。

 中国初の空母「遼寧」が25日午前10時ごろから午後にかけ、沖縄本島―宮古島間をフリゲート艦を従え、通過し西太平洋に進出したのを初めて確認した―と日本の防衛省が発表。防衛省は「2012年に就役した遼寧の遠洋航海能力を誇示し、米のトランプ次期政権をけん制する狙いがある」とみて注視しているという。
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 昼。新春の年賀状を書き始める。ことしの年賀状に愛猫シロちゃんと一緒に、仲良く登場した、わが家の長女猫こすも・ここがことし3月、惜しくも22歳の長寿を全うし亡くなってしまったこともあり、来年のそれは【こすも・ここからの年賀状】とした。故人、いや故猫からの賀状だなんて、とおっしゃる方もあるかもしれない。でも、ここはシロちゃん同様まぎれもなく、わが家にとっては、かけがえなき家族だったから、天国の〈ここの意向〉も確かめたうえ、世にも不思議な賀状としたのである。
 夜。名古屋の今池ダンスホール(グランドダンスプラザ)であった社交ダンスの忘年会&クリスマス会に参加。カラオケあり、ダンスあり、ディスコタイムまであって、楽しいひとときを過ごした。私たちは若原先生に学ぶ一団として参加したが、一宮からの新太郎さんや宮地さんらとも久しぶりにお会い出来、初対面の中川区からの時松さんには多くを教えられもした。
 そして。何といっても嬉しかったのは、このところずっと「一度、ぜひ一緒に踊りたい」と思っていたハマダさん(ダンス教師)と踊れたことか。映画のワンシーンでもないが、いきなり「踊っていただけますか」と願い出ると超ベテランの彼女は「ええ、いいですわよ」と応じてくれ、数曲を踊ったのである。

 ダンスにツイストに、と楽しいひとときを過ごす社交ダンスの仲間たち=今池のグランドダンスプラザで
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 帰り。江南駅からは、静かな町を一歩ずつ踏みしめる如くあるいてかえった。途中、イルミネーションに彩られた商店に平和の貴さを感じた。

 イルミネーションに輝く江南駅前と愛栄通商店街の一角
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【きょうの一文・ことば】
 人は、自分や家族の幸せのために、働いているのだと思います。仕事のために不幸になったり、命を落とすことはあってはなりません。
=25日付中日朝刊『電通自殺 母の手記全文 仕事で不幸にならないで』の中から。1年前に過労で自殺した電通の新入社員、高橋まつりさん=当時24歳=の母、幸美さん(53歳)が公表した手記全文の1部

【新聞テレビから】
☆『娘待ち続けた5年9カ月 大震災津波 大熊町、遺骨を確認』、『「働く人の意識変わって」 電通過労自殺 一周忌に母が手記』『電通自殺母の手記全文 仕事で不幸にならないで』、『焼け跡悲しみのイブ 大火の糸魚川 避難勧告解除 「全て燃えた」「営業めどない」』、『スマホ自転車事故提訴 寝たきり賠償7200万円 尾張の80代男性と家族』『億単位の判決も』、『「ブレーキに足」アクセルだった 高齢者事故「まさか自分が」 20年近く無事故の73歳男性』『踏み間違えなど多く 65歳以上』、『〈ニュース前線 ’16回顧〉①廃棄カツ事件 食品業界の闇 教訓に』、『〈サンデー版大図解〉睡眠』(25日付、中日朝刊)
☆『イブの街 彩る音色 金城学院生徒がコンサート』、『〈東海百景〉伊勢運ぶ舞 拠点に奉納=国の重要無形民俗文化財「伊勢大神楽」が24日、三重県桑名市の増田神社で奉納された』、『6年…「お帰り汐凪(ゆうな)」 津波不明 捜し続けた父の元へ』、『電通数十人から聴取 過労自殺1年「働く人全て意識変わって」母が手記 自責の念も』『電通改革 社内に不満 過労自殺 批判の社員処分も』、『中国空母 西太平洋へ 海域越え初 トランプ氏けん制か』、『〈Sストーリー〉先駆者の思い 次代に』、『生きたご近所の絆 糸魚川大火 人的被害最小限に』『焼失の家に息のむ』、『仏の留学生不明「無事で帰って」』(25日付、毎日朝刊)

十二月二十四日
 メリークリスマス。イブのこの日、各地で人間ドラマが繰り広げられた。夜に入り、ここ江南のあちこちでは日ごろ静かな街にも信じられないほどのイルミニーションが花と開いた。そんな光の洪水に「私は空の、星の光りの方がやっぱり好きだよ」と舞。そういえば、あの信長は。吉乃、秀吉、蜂須賀小六たちはイルミネーションなぞは見なかったに違いない。見たのは星の流れ、月のひかりだったに違いない。
 これとて、世のながれか
        ×        ×

 福島第1原発事故で今も全域が避難区域である福島県大熊町。今月7日にガレキの中から見つかった遺骨をDNA鑑定した結果、東日本大震災の津波で行方不明となっていた木村汐凪さん(当時7つ)の遺体だとわかった。避難先の長野県白馬村から自主捜索に通い続けていた父紀夫さんは「娘からの思わぬクリスマスプレゼントです。震災当日に履いていた靴も2012年6月に近くで見つかっており、『ここにいるよ』とずっと手を振ってくれていたのだと思うと申し訳ない気持ちになります」。
 大火の糸魚川市。市は午後になり、それまで市内の一部地域に出していた避難勧告を全面解除、被災住民らは無残にも焼失したわが家を前に言葉もなく立ち尽くし、無情な時が流れていった。

 史上最年少でプロ入りした将棋の藤井聡太四段(14)が東京・渋谷の将棋会館であったデビュー戦で現役最年長の加藤一二三・九段(76)を破った。年齢差は62歳6カ月、対局後「加藤先生に教えていただいて光栄でした。もっともっと強くなりたい」と藤井四段。これに応えて加藤九段も「攻めが強いし寄せも速い。すばらしい才能の持ち主だ」と前途を称えた。
        ☆        ☆

 「熱砂」の仲間、若手の女性が長男長女を連れて江南へ。
 せっかくなのでアピタ店内の回転寿司で共に食事し、引き続き喫茶店に場所を移し、互いの近況や彼女の仕事のこと、日頃の作品への取り組みなどについて話し合った。しばらく見ない間にふたりのお子さんは見違えるほど大きく育ち、人間の成長力というか、そんな摩訶不思議な未知の魅力に感じ入った次第。
 帰りには、ケーキを買ってプレゼント。深夜未明になって彼女から入ったメールは、といえば。「我が家にはジイジばあばがいないので子どもたちにはいつもかわいそうな思いをさせています。本物のサンタさんが現れました。ありがとうございました」には、なんだかほんわかした気分に包まれる一方で私自身がジイジになってしまったような錯覚を覚えた。みんな元気で楽しく明るくいこう!

【きょうの一文・ことば】
「吉良の女子は取り乱してはならぬ」
=24日夜NHK総合の『忠臣蔵の恋「今宵の雪に隠された真実と別れと喝采!』の番組の中で。吉良上野介の妻のことば

 空の上の生活は、どうだね? なれたかね。とも。とものり。ともピー。あの日から5年がたつ。からだを大切にね。ともと同じような車のエンジン音がすると、ともが帰ってきた―と思うんだよね。近くにいるなら顔を見せてよ。なんでここにともがいないのだろう。ともがいないのは、うそみたい。何年たっても分からない。
=24日夜NHKEテレ『〈ETV特集〉空にいるあなたへ▽亡き人への手紙が届く漂流ポスト(宮城県陸前高田市)』の中から。そのひとこま
 
【新聞テレビから】
☆『待ちに待ったクリスマスイブ 魚たちにもサンタさん名港水族館 今夜は家族でケーキを 洋菓子店盛況』、『「大切な物も思い出も無くなった」糸魚川大火住民現場へ わが家、心 傷深く』、『核禁止条約交渉3月開始 国連総会 決議採択、日本は反対』、『長寿研 高齢者27万人調査へ 最期はどこで/延命治療は/医療費重い? 地域ケア悩む自治体サポート』、『デンソーとNEC 自動運転で協業へ』、『14歳・藤井四段デビュー 最年少棋士 76歳・加藤九段と対局』、『「聖地」つま恋いつかまた フォークの歴史彩り、あす営業終了』、『秋田犬 日ロの懸け〝箸〟置き 大統領持ち帰り 注文増 名古屋の会社製造』、『46歳三男の遺体を車で運搬の女逮捕 大垣署、遺棄容疑否認』、『楽しければ札を取るがいい シェークスピアで百人一首 中川の元教諭』(24日付、中日夕刊)
☆『●eye 見つめ続ける大震災 「復興」消えた風景』『南海トラフ地震 避難時要支援74万人 本紙調査 事前登録4割のみ』、『入植停止安保理決議 米、棄権に転じる』『イスラエル反発』、『糸魚川大火「思い出なくなった」 規制一時解除 嘆く住民ら』、『札幌大雪交通混乱 新千歳空港内6000人一夜過ごす』、『二つの祖国共存願い 真珠湾後の差別経験日系人』、『14歳最年少棋士 62歳6カ月差対戦記録 最年長 加藤九段』、『家事は有償? 無償? ドラマ「逃げ恥」大ヒット 識者「女性のモヤモヤを言語化」』、『「薬物は悪魔二度と手を出さないとは言えない」清原(和博)氏 心境語る』(24日付、毎日夕刊)
☆『天皇陛下83歳 大火避難者に気遣い 一般参賀 平成最多3万8000人』、『PKO陸自日報廃棄 南スーダン 大規模衝突を記録 防衛省「目的終えた」』『〈解説〉黒塗りよりも深刻』『南スーダン制裁案否決 安保理 武器禁輸、日本は棄権』、『独テロ容疑者射殺 伊ミラノ郊外 警察と銃撃戦』、『努力は「人と比べずに」 豊山イチロー杯野球』、『発生約30時間で鎮火 糸魚川大火 延焼150棟、けが11人に』『木造住宅密集 強風で飛び火 消防手薄 応援要請遅れ』、『ブラック企業大賞に電通』、『「卒業式にいられないけど、気持ちとしてはいる」小5、5日前にメモ 一宮父子遺体 死因は窒息』『平和の俳句2年を語る』(24日付、中日朝刊)
☆『〈考皇室 憲法と歩む①〉宮内庁長官 おことば案 昨秋官邸に 昨年末公表見送り』、『30時間ぶり鎮火 新潟県糸魚川市の大火が23日午前11時過ぎ、やっと鎮火した』『街並み古く延焼拡大 新潟・糸魚川大火 観光優先し防災後手 「鍋をかけ近くの自宅に」 消防応援に時間 「年だし商売終わり」』、『真珠湾「赦し合い」交流 戦後に伝動の道 日米元兵士 互いの祖国で和解説く』、『トランプ氏 「核戦力強化」 ツイッターにロシアに対抗』、『独テロ容疑者射殺 イタリアで警官が発見』、『一般参賀に3万8588人 平成最多 天皇陛下83歳』、『イチロー選手 球児を激励 故郷で 学童軟式野球大会』(24日付、毎日朝刊)

十二月二十三日
 天皇陛下が83歳の誕生日。陛下は「来年が明るく、穏やかな年となることを念じ、皆さんの健康と幸せを祈ります」と語られた。
 
 ドイツの首都ベルリンでクリスマス市にトラックが突入し12人が死亡したテロ事件で指名手配されていたチュニジア人のアニス・アムリ容疑者(24)が23日午前3時(日本時間同11時)ごろ、イタリア北部ミラノ郊外で警察と銃撃戦になり、射殺された。
        ☆        ☆

 和田の実家で満96歳の母を囲んで、毎年恒例の兄妹会があり、妻の舞と出た。ことしの幹事は同じ江南市内に住む妹夫妻で、ふたりが準備してくれた仕出し料理を前に母が若い頃、お蚕さんの雌雄鑑別師をしていたことに始まり、弁護士の兄の最高裁法廷での殺人犯弁護の話など、多分野にわたってあんなことやこんなことに話が弾み、母はとても嬉しそう。楽しいひとときが矢となって走りすぎた。

 なかでも、母が若かりしころの自分を20年ほど前からノートに書き綴ったという【思い出の記 千代子】が妹の手で小冊子化され、お披露目された快挙には驚くやら感心するやらで、兄夫妻はむろん私たち夫婦にとっても宝も同然、貴重な財産がまたひとつ、増えたのである。
 さすがは妹だ。きょうの日のために税理士で大忙しの合間をぬって、この日のためサプライズの準備するとは、よくぞと思った次第。これも限りなく優しく、良き、すぐれた伴侶の助け舟があってこそに違いないが、その妹夫婦からはダイコン2本までもらいナンダカ申し訳ない気がしないでもない。
 そして。この日は、もうひとつ。母からクリスマスのでっかいサプライズが妹はじめ、常日ごろ兄とともに母を一番支えてくださっている兄の妻(お姉さん)、そして私の妻の3人の女性に「これは私からよ。あんたら、ホントにようやってちょうだゃあ~す。わたし、これでも毎月貯金してるのでその中から。受け取ってちょうだい。来年も生きとったら、あげるから」と、思ってもいなかったプレゼント金までが手渡された。
 母はこのほかにも、自分で編んだ草履のほか、これも自作のステキな指輪などをみんなに分け与えてくれ、「これじゃあイカンわ。いつまでたってもやってもらうばっかだがや」といたく感謝した次第である(舞からは、かわいいベストが贈られ母は嬉しそうだった)。
 ちなみにサプライズ金はどっきりするほどの額で「さすが、尾張名古屋の女は違う」と感心した。

 さて、母がメモっていたという【思い出の記】であるが、母が昭和16年4月9日に〈大連の花嫁〉になって大陸に渡り、そのご新京、奉天での生活を経て、終戦後になって営口から大石橋へと、一方的に満州に侵攻してきたソ連兵から逃げ回った=私はこの時、母のおなかの中にいた=体験や、葫蘆島経由で舞鶴港を経て母の実家・和田に引き揚げてくるまでの様子がリアルに再現されており、読むほどに私の両の目からは涙があふれてならなかった。
 と同時に、母のストレートな文体を読み進むにつれ、あらためて母の文が簡潔かつ鮮明で、人々の心を打つ内容であることを思い知ったのである。うまい、と思った。

 母の書いた平成8年11月6日起筆の「思い出の記 千代子」のワンシーンから。このとき母は兄を抱き、お腹にいる私と3人でどこまでもぬかるんだ泥の河を1人で渡った、という。「わが子と一緒なら死んでもよい」。そう心に決していたという
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【きょうの一文・ことば】
 みんな。人の悪口だけは、ぜったゃあ言わんように。いったらイカンよ。誰だって、どんな人も一生懸命生きとりゃあすんだから。よしひろ、たかのぶ、かずよ。分かったか! わかっとるな=母を囲む恒例の兄妹会の席で。母は私たちにこう、力説した

【新聞テレビから】
☆『親身に考えてくれて感謝 天皇陛下83歳に 退位議論に言及』、『郵便はがき62円に値上げ 来年6月 増税以外で23年ぶり』、『生存者に不戦の誓い 真珠湾 慰霊訪問で首相』、『糸魚川140棟焼く 新潟 市街地強風で延焼』『火柱 歳末の街のむ 糸魚川大火 避難の公民館にも煙 密集地に強風被害が甚大に』、『税収頭打ち縮む社会保障 17年度予算案 過去最大97兆円』、『沖縄猛抗議の中 部分返還式「県民欺く式典」 知事はオスプレイ反対集会 菅氏「基地負担軽く」』『沖縄振興予算 200億円の減額』『米に撤去要求 県議会も決議』、『宮地佑紀生氏に罰金30万円命令 ラジオ番組中 暴行』、『スマホ不注意 禁錮9月 地裁支部判決 土岐の死亡事故』(23日付、中日朝刊)
☆『退位「親身に考えてくれ、深く感謝」 天皇陛下83歳』『天皇陛下83歳「退位」言及力込め 公務前年と同規模』、『予算案展望なき膨張 97兆4547億円決定 財源不足重く』、『市街地140棟延焼 新潟・糸魚川363世帯に避難勧告』『新潟・糸魚川 100㍍先に飛び火 延焼急速に広がり「火元」消火 消防士証言』『大規模火災 過去にも』『住民、避難に必死』、『オスプレイ 知事参加し抗議集会 北部訓練場返還式は欠席』『辺野古承認の取り消し撤回 翁長知事意向』、『スマホ脇見 禁錮9月 はねられた20歳女性死亡 岐阜地裁支部判決「悲しみ一生消えぬ」遺族』(23日付、毎日朝刊)

十二月二十二日
 赤々と燃え続ける新潟県糸魚川市の大火。人々はおののき、自衛隊も出動した(22日夜。メーテレ〈報道ステーション〉から)
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 午前10時半ごろ、日本海に面した新潟県糸魚川市中心部の中国料理店から出火。強風にあおられ商店や住宅などに次々燃え移り約140棟が延焼、市は約360世帯、740人に避難勧告を出し、出火10時間半後にほぼ消し止めた。新潟地方気象台によれば、この日、糸魚川市には朝から南寄りの強い風がふいており、正午過ぎには最大瞬間風速24・2㍍を観測、そのうえ山間部から暖かい風が吹き込み乾燥するフェーン現象も重なり、火は一気に燃え広がったと見られる。
 延焼する様子と消火作業に当たる消防署員、避難する住民、現場に出動した自衛隊員などを延々と報じるテレビカメラに向かって「この年の瀬というのに。悪魔がきたみたいです」と恐怖におののく住民の声が耳について離れない。やはりこの世は地獄、悪魔なのか。一体全体、不幸というものは、いつどこから火の粉となって飛んでくるか。知れたものでない。それでも人間たちは前を向き、涙をはねのけ生きていくしかない。
 見えざる運命共同体のなかを泳いでいる。
        ★        ★

 なごやの町を歩いていて。
 年の瀬のあわただしさが音となって少しずつ伝わってくる。ダンスを踊り、笛を吹き、読書と執筆に明け暮れる日が過ぎていく。
 夜はどしゃぶり。この雨をそっくり新潟の空へと思う一方で、桶狭間の戦いで風雨のなかを今川の首ひとつを求めて田楽狭間にかけていった、その若き日の信長を思う。時代は代わっても。人の心は昔も今も同じに違いない。

       ×        ×
 沖縄。米軍の北部訓練場、半分返還。往時ベトナムへ送られた若者たち。美しい森と暗がりに恐怖を重ね見て。
=22日付毎日夕刊〈近事片々〉より。抜粋
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
 〈千年ロマンへと想いをはせ、海の幸、山の幸、自然豊かな宇佐のチカラの恵みを未来へと紡ぎ広める条例〉 
=22日付毎日朝刊『日本一長い条例 (大分県)宇佐市議会可決』の記事の中から。宇佐市議会が21日開いた本会議で名前が日本1長いとみられる47字から成る条例案を全会一致で可決、その長い条例の名前
※ちなみに毎日新聞記事によれば、これまで全国で最も名前が長かった条例は、青森県板柳町の「りんごの生産における安全性の確保と生産者情報の管理によるりんごの普及促進を図る条例」(通称・りんごまるかじり条例、41字)だそうだ

【新聞テレビから】
☆『〈匠地技 ビロード 滋賀・長浜②〉92歳 織りなす苦楽=青、紫、薄桃色。上品な作業場の座卓が指定席。武田幸子さん(92歳)がゆっくりと、黙々と手を動かす。滋賀県長浜市の「タケツネ」は創業97年。高級和装コート用のビロード生地を織る』、『196カ国着物でつむぐ 東京五輪へ 寄付募り制作 アフリカ・マリ 名古屋拠点に活動 あすから展示会』、『〈大波小波〉トキワ荘神話の陰に』、『歳出5年連続で最大 17年度予算案決定 97兆4547億円 防衛費、2年連続5兆円超』『〈解説〉税収増加に陰り 暮らしにしわ寄せ(東京経済部・桐山純平)』、『愛知県教委6人懲戒 教諭や講師 わいせつ・盗撮・万引きで』、『市職員自殺は公務災害 岐阜地裁判決 妻の訴え認める』『感染性胃腸炎が猛威 ノロウイルス 東海、前年の数倍規模』『手洗いうがい 冬休みの約束 各地で終業式』、『市長が平日日中 賭けマージャン 福岡・飯塚、副市長も同席』(22日付、中日夕刊)
☆『来年度予算案97兆4547億円 最大更新 閣議決定 新規国債 34兆3698億円』、『平時の米艦防護可能 安保法 政府了承、運用開始』、『首相、米生存者と交流へ 真珠湾式典 首脳会談後』、『独テロ男を 公開捜査 チュニジア出身 11年、難民船で渡欧』、『人権侵害負の遺構 東京のハンセン病療養所で、患者の逃亡を防ぐため1909年の開設当時に造られた堀の遺構が見つかった』『患者閉じ込め 堀の跡 ハンセン病「多磨全生園」前身 1世紀経て発掘』、『妊婦難民「奨励せず」 JICA(国際協力機構)留学生募集要項 指摘受け削除』『出生数 100万人割れ 統計開始後初 少子化鮮明に 16年推計』、『「頑張ったね」愛知・三重で終業式』、『台風被災で不通 石勝・根室線復旧 JR北海道』、『NHKが不当労働行為 団交拒否 中労委が認定』(22日付、毎日夕刊)
☆『問.信長の楽市楽座初は 答.岐阜 市が要望 中学教科書に明記へ』、『米軍訓練場4000ヘクタール返還 日米発表 沖縄なお基地70%集中』、『もんじゅ廃炉 政府決定 後継の実証炉開発〈解説〉サイクル延命議論なく(中崎裕)』『ついえた夢 地元複雑 もんじゅ廃炉決定「説明ない」憤り■動燃職員遺族安ど 福井県、今後の交渉にらむ』、『「A1(人工知能)操縦士」官民で開発 将来の人員不足に対応へ』、『岩城氏、27日にも出馬表明 名古屋市長選 小学給食無償化公約に』、『「名古屋と合併検討を」清須市と豊山町に北名古屋市長打診』、『海自航海中に2人自殺 行き過ぎ指導 可能性検査』、『さゆから高濃度塩素 東京・保育園 園児が口に、被害届』、『中学校長 パワハラか 豊田 執拗に叱責、若手休職』(22日付、中日朝刊)
☆『〈東海百景〉 休みの日 宇宙散歩 =光で、天の川や惑星など宇宙空間が表現されている。「クリスタルユニバース」が名古屋市中区の市科学館で開かれている』、『もんじゅ廃炉決定 稼働250日1兆円 実証炉、18年に工程表』、『五輪経費1.6~1.8兆円 組織委提示 年明け負担協議再開』『地元負担なし要請へ 五輪費用 会場自治体側が方針』、『英語 小5から教科 次期指導要領 高校「歴史総合」創設』、『東山動物園 隔離法など明確化 鳥インフル マニュアル改定へ』『狭い獣舎 募るストレス』、『福島原発汚染水工事 偽装請負契約書が裏付け「社内規則遵守」明記』『福島原発事故 一連の賠償19年まで 農林業者 東電案受け入れ』『ふげん(廃炉作業中の新型転換炉)記録改ざん 放射線量計測項目増やす』、『千年ロマンへと想いをはせ、海の幸、山の幸、自然豊かな宇佐のチカラの恵みを未来へと紡ぎ広める条例 日本一長い条例宇佐市議会可決【大瀧実知朗】』、『宮城のカキからノロ 生食用、25日まで出荷停止』、『大垣署漏えい岐阜県を提訴 風力発電反対住民』、『毎日小学生新聞創刊80年』(22日付、毎日朝刊)

十二月二十一日
 冬至。きょうは、1年で太陽が最も低く、夜がもっとも長い。わが家では食卓に〈冬至かぼちゃ〉が出され、湯舟にはゆずが浮かび、なんとなくほんわかとした時が音もなく流れていった。感心するのは、いつも季節の歩みに、とても敏感な舞の気遣いである。あすからは夜が少しずつ短くなっていく。そう思うと、どこからか光りがさしこんでくる。そんな気がする。自然とはよくできたものだ。
 朝一番でふたりで満21歳の愛猫シロちゃんを動物病院へ。心配していた目の状態はまずまずで、体重は2・83㌔に増えており、ホッと安心。ついでに私も念のため近くの目医者さんへ。左右とも眼圧は1・8で「大丈夫です」とのことだった。

 この日、三重県南牟婁郡御浜町と熊野市紀和町の境にある風伝峠では朝霧が山の斜面を滝のように流れ落ちる幻想的な光景〈風伝おろし〉が見られた。雲海が北西の風に乗って風伝峠を超えてふもとの集落に滝のように流れ落ちる現象だというが、ここ尾張地方ではその影響か、青空にいっとき、幾筋もの白い雲がまるで忍者のように立ち上がる神秘的な空が演じられていた。
 忍者のように尾張の空に立ち上がった、白い雲
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 政府がこの日午後に開いた閣僚会議で、これまで日本の核燃料サイクルの要とされてきた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について廃炉にする方針を正式決定。福井県の西川一誠知事は廃炉の決定を容認しない考えを改めて示したが、方針の見直しまでは求めず決定を黙認、〈夢の原子炉〉は1兆円以上をつぎ込みながら未完成のまま姿を消すこととなった。
 それはそうと、宮城県産のカキの1部がノロウイルスに汚染されている、とのニュース。東日本大震災から立ち直った特産カキが復興の足音とともにやっと、ここまで順調に育ってきているだけに心配である。これ以上被害が広がらなければよいが。

【きょうの一文・ことば】
「おふくろは弟の出るテレビ番組の全てに線を引いて見ていましたが、たけしの出演してる番組で笑ったことは1度もありませんでした」(北野武さんの兄)
「死んで何年もたつのに、やっぱり母ちゃんと言っちゃうんだよね。こんなことやってて、おふくろにおこられるんじゃないかな、とか。少し傲慢になってるんじゃないかな、とか。おふくろが大事にしまっていた〈タケちゃんマン〉、母なりに息子を応援してくれていたんですよね。やっぱり、兄姉も含めてだけど。この母あってというか。感謝しかない。(北野武)
=21日夜NHK総合『〈ファミリーヒストリー〉北野武・73分拡大SP 東大で祖母の記録発見/父の名前が戦国の城に/母・さきの人生にあ然/隠し続けた幼少期とは/TV初登場の姉が告白/母の遺品に思わず涙!』から。希世のエンタテイナー・北野武さんの兄と、武さん本人の亡き母さきさんを思う感慨
 
【新聞テレビから】
☆『冬至限定くぐる朝日 伊勢神宮内宮』、『目に見えない挑戦状 アレクシエーヴィチ来日に寄せて 沼野恭子 福島の声に耳傾け』、『もんじゅ廃炉決定 福井県知事は黙認 投入1兆円、未完のまま』、『独テロ ISが犯行声明 拘束男性 証拠不十分で釈放』、『花火市場爆発29人死亡 メキシコ』、『米軍機、けん引装置と衝突 嘉手納基地 最重大「A級」事故』、『農業と太陽光発電「両立できる」 菰野の男性 脱原発へ実践』『一宮ポケGO事故 地元町内会 見過ごせない「信号設置を」 署名1万人超』、『「活断層否定できない」名古屋の3断層 市部会見解』、『サミットもリオも一年振り返る写真 名駅で中部報道展開幕』、『大阪・桜宮高自殺4年 「体罰だめ」声広がる 両親、社会変化に手応え』、『〈訃報〉ミシェル・モルガンさん(フランスの女優) フランスのメディアによると、20日、パリ郊外ムードンで死去、96歳。詳しい死因は不明』(21日付、中日夕刊)
☆『時代は回るよ 聖地終幕 25日まで「ポプコン」つま恋 惜しむ声 吉田拓郎さん 中島みゆきさん』、『〈ファーストなひと〉次世代へ熱い思い ノーベル賞受賞者 大隅良典さん(71)』、『もんじゅ午後廃炉決定 福井知事「容認せず」』、『博多暴走ブレーキ踏まず 解析で判明 アクセル操作記録 福岡県警』、『独突入IS関与主張 拘束の男性 証拠なく釈放』『メルケル首相に捜査支援を約束 オバマ氏 電話協議』、『景気判断 上方修正 12月の月例報告 1年9カ月ぶり』、『しるこサンド愛されて50年 愛知=小牧の松永製菓=から「全国制覇」狙う』、『ヘイトデモ禁止仮処分 大阪地裁決定 全国2例目、男性に』(21日付、毎日夕刊)
☆『落合GM 中日退団へ』『落合GM退団中部の声 「一つの時代終わった」「結果出ず仕方がない」』、『辺野古 沖縄県の敗訴確定 上告棄却「承認取り消し違法」』『「移設阻止諦めない」 辺野古敗訴 沖縄、収束望む声も』『「警視庁機動隊の沖縄派遣は違法」 都民が警視総監提訴』、『中電と火力統合促す 東電委 既存発電所で提言』、『トラック突入 犯人逃走か 独首相「テロと見なす」』、『捜査7年核心迫れず 島根女子大生殺害書類送検 遺体発見日に休暇申請 死亡の容疑者 当初からリストに』『「学生の命守れず申し訳ない 平岡さん通った大学長』、『接待20回超「断れず」 フジ元記者 組関係者に名義貸し』(21日付、中日朝刊)
☆『辺野古工事年内にも再開 最高裁沖縄県敗訴確定 翁長知事判断「違法」』『辺野古工事再開「民意無視するのか」憤る沖縄 移設阻止続く 〈解説〉判決、現知事の裁量否定【島田信幸】』『本土の視点で裁かないで 沖縄の大学院生訴え』、『独首相、テロと判断 トラック突入12人死亡』、『非正規にも賞与・昇給同一労働同一賃金 政府が指針案』、『141勝の「鉄仮面」加藤初さん死去 66歳』、『鑑真の生涯壮大に歌い 中国オペラ公演』、『■西宮市長「喫煙」発言撤回求め決議』、『36歳 中村(憲剛)MVP Jリーグ表彰式 川崎の攻撃リード』、『中日 立て直し果たせず 落合GM来月退団』(21日付、毎日朝刊)

十二月二十日
 いろんな事件が次から次に、あぶくの如く、かつ人間たちの身ぐるみ剥がすように、これでもか―と起きる。これが利害の異なるなかを生きてゆく生身の人の世というものか

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に伴う新基地建設を巡り沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事を国が訴えた上告審。最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は20日、承認取り消しは違法だとして知事側の上告を退けた。
 2009年11月に広島県山中で島根県立大1年平岡都さん(当時19歳)の切断遺体が見つかった殺人事件。島根・広島両県合同捜査本部は遺体発見二日後に交通事故死していた島根県益田市の会社員矢野富栄容疑者(当時33歳)を容疑者死亡のまま殺人と死体損壊・遺棄容疑で書類送検。7年前の事件が白日の下にさらされた。
 プロ野球中日ドラゴンズはこの日、中日新聞社で取締役会を開いたが、この席で西山和夫球団代表から落合博満ゼネラルマネジャー(GM)との契約を延長しない旨が報告された。これにより、落合GMの来年1月末限りの退団が決まった。

 観光客でにぎわうドイツの首都ベルリンのクリスマス市場に19日午後8時(日本時間20日午前3時)ごろ、トラックが突っ込み、12人が死亡、48人が負傷。トラックに乗っていた男2人のうち助手席の1人が死亡。トルコでは首都アンカラで写真展の開幕式に出席していたロシアのカルロフ駐トルコ大使が銃撃され間もなく死亡。男はその場で射殺されたが、「アレッポを忘れるな」「復讐」などと叫んでおり、シリア内戦でアサド政権の後ろ盾になっているロシアへの報復だった可能性が強い。男は、アンカラで勤務していた22歳、非番の警察官だったという。
        ★        ★

 昼間。30数年ほど前、小牧に在任していた空港記者当時から何かとお世話になっている劇団「小牧はらから」(当時の名前で今はない)主宰だった小畠さんが私の年賀状の件で来訪。さきに提稿済みである、ことし3月7日に亡くなった愛猫こすも・ここからの年賀状や私の名刺の件につき、あれやこれやと話し合う。午後は、江南市立図書館へ。帰って読書と執筆。無理をしないで今日のところは横笛をふくことはやめた。

【きょうの一文・ことば】
「言葉では表現できない怒り、悲しみ、憎しみ、苦しみをぶつける先がありません」
=20日付中日夕刊『事故死の男書類送検 島根 女子大生殺害疑い 発生7年捜査終結』の記事のなかで。被害者の遺族が捜査本部を通じて出したコメント

【新聞テレビから】
☆『独トラック突入 12人死亡 ベルリン、テロの疑い ニースの事件と酷似』『Xマス前 華やぐ街惨劇 独トラック突入 買い物客逃げ惑う』、『ロシア大使 銃撃で死亡 トルコ シリア内戦報復か』『男絶叫「アレッポ忘れるな」 ロ大使射殺 現場に衝撃』、『中日・落合GM退団へ』、『一般会計97兆4500億円 17年度予算案与党が了承』、『事故死の男書類送検 島根女子大生殺害疑い 発生7年捜査終結』『遺族コメントの要旨「憎しみぶつける先ない」』『反省の言葉聴けず』、『〈論説委員のワールド観望〉 北朝鮮の銅像ビジネス ■個人崇拝の産物 ■顧客はアフリカ ■制裁に抜け穴も(山本勇二)』、『土壁に刻む平和の思い 日本国連加盟60年』(20日付、中日夕刊)
☆『駐トルコ露大使射殺 22歳警官 アレッポ制圧 報復か』、『独ベルリン クリスマス市にトラック テロか12人死亡』、『少年法適用 18歳未満に 引き下げ 来年中諮問
 法務省検討』『18~19歳の更生焦点に 少年法対象変更』、『中日・落合GMが退任』『36歳 完全復活へ奮闘 右肩手術からの復活を目指すプロ野球・ソフトバンクの松阪大輔投手(36)かウインターリーグで奮闘中』、『避難所3割津波浸水域 南海トラフ地震 三重では362カ所』『マップから避難所削除も ■徳島・牟岐町 ■静岡・掛川市』『除染に国費閣議決定 福島復興指針 来年度300億円』、『給付型奨学金歓迎の声 苦学生「もっと拡充を」』、『無理心中か3人が死亡 埼玉・男性けが』(20日付、毎日夕刊)
☆『オスプレイ飛行再開 政府米を追認、沖縄猛反発 住宅地上空に複数機』、『もんじゅ廃炉決定持ち越し 福井知事拒否、再協議へ』、『遺産分割預貯金も 最高裁 判例変更、審理差し戻し』、『17年間審理停止の豊田2人刺殺 最高裁が裁判打ち切り 初判断 被告の精神疾患悪化 打ち切りは例外措置に=加藤克佳・名城大教授(刑事訴訟法)=』『「司法の怠慢、責任逃れ」憤る』、『一宮生協職員着服疑い 出資返還金など200万円超』、『落札価格庁舎で教える 中部地整汚職 元課長補佐、贈賄側に』、『ASKAさん不起訴、釈放 覚せい剤使用容疑 嫌疑不十分』『ブログ更新「無罪です」』(20日付、中日朝刊)
☆『オスプレイ6日で再開 沖縄知事「容認できず」』、『もんじゅ廃炉3750億円 政府提示 年内決定目指す』、『預貯金も遺産分割対象 法定割合縛られず 最高裁判例変更』、『豊田2人刺殺 裁判打ち切り初判断 最高裁「訴訟能力見込めず」』『「遺族感情を軽く見ている」幼子と父を殺され』、『営業中の難工事着工 リニア名古屋駅 地盤軟弱「陥没事故は起きない」 JR東海』、『〈信を問う〉 世間の不安払拭 有罪判決 美濃加茂市長が辞職』、『■「真田丸」全50回平均は17・5%』、『フジ記者利益供与か 暴力団関係者に車を提供 言い訳通らぬ』(20日付、毎日朝刊)

十二月十九日
 在沖縄米軍が先に沖縄の海に不時着し大破した普天間飛行場所属の新型輸送機オスプレイの飛行を再開し複数機が飛行場から離陸した。これに対して「一方的に強行する姿勢は日米の信頼関係を大きく損ねるもので容認できない」と翁長雄志沖縄知事。
 政府はこの日、高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉方針を福井県側に示したが、西川一誠知事は「議論が尽くされないままの方針決定は拙速だ」と受け入れを拒否。改めて知事と協議することになったが菅義偉官房長官は「政府の方針を高速炉開発の方針と合わせ、あくまで年末までに関係閣僚会議で決定したい」としている。

 東京地検は、執行猶予中に覚醒剤を使用したとして逮捕されたASKA(宮崎重明)さんを嫌疑不十分で不起訴に。フジテレビの30代の男性社員が記者当時に知人暴力団関係者が乗用車を購入する際、名義貸しなどの利益供与をした疑いのあることが発覚。フジテレビは男性社員が取材対象者に自身の名義で乗用車を購入していた事実を公表する一方で「取材対象者が反社会的勢力に属する人物かは確認できていない」としている。

 プール水浄化施設の導入を巡り事前収賄などの罪に問われ、名高裁で逆転有罪判決を受けた藤井浩人岐阜県美濃加茂市長(32)=上告中=が、この日辞職。来年1月の出直し市長選に出馬、改めて市民の審判を仰ぐ。
        ☆        ☆

 雲ひとつない〈青〉が一面の空に広がった。
 近くのスーパー駐車場に車を止めたところ、なんと高校時代のクラスメートが歩いてくるではないか。あわてて車からでて「アキタさん」と呼びかけると「あら。イガミくんじゃない。ナニヤットルノ」と答えがとんできた。「ちょっと、うちのヤツがやっとる店まで」と言うと「ワタシもツイテクワ」という。デ、「ホンナラ」と、すぐ近くにあるリサイクルショップ〈ミヌエット〉へ。
「お~い、タキ(滝高)の時の友だちに会ったで連れてきた。これ、うちのやつ」と照れながら言うと「ほれでも奥さん、ジリツ(自立)しとりゃあすでえりゃあよ。がんばってなも」と励ましてくれた。私たちは一宮市の萩原出身歌手、舟木一夫さんの〈高校三年生〉が大ヒットした、そのときにちょうど高校三年生だった。だから、アキタさんは、まさにあのころの〈君たちがいて そして僕がいた〉や〈仲間たち〉の【君】であり【仲間たち】だといってよい。

 帰り。駐車場まで歩きながら「イガミくん。元気で生きてな、アカンよ。この1年で(クラスメートの)3人も死んでまったがね。げんきで生きような」と言うので「俺も若いころ、動きすぎ、働き過ぎだったで、そのうちコロッと死ぬかも、な」と私。「何言っとりゃあすの。あんたは大丈夫。顔色がいいから」と。ナンダカ太閤秀吉の妻ねねさんみたいな物言いに、ふと思い出すように「ほんなら。あの、江南が産んだ吉乃という女性知っとる」と聞いてみた。
 即座に返ってきた言葉はこんなだった。
「イガミさん。何いまごろ言っとるの。しっとるに決まっとるよ。あのひとも随分と苦労しゃあ~たもんだ。私たちにとっては、あこがれの女性なんよ。」
 
 不思議で面白い1日が通り過ぎていった。

【きょうの一文・ことば】
 戦争の反省から日本学術会議は二度も「軍事研究には協力しない」という決議をした。だが今、防衛省の豊富な予算を前に、方針が揺らいでいる。
 ………
「科学者は科学者として学問を愛するより以前に、まず人間として人類を愛さなければならない」
=19日付中日社説【科学者は人類を愛せ 大学と軍事研究】から。「科学者は」の下りは、物理学者の坂田昌一・元名古屋大学教授の書

【新聞テレビから】
☆『もんじゅ廃炉福井県に伝達 政府核燃サイクルは延命 費用30年で3750億円』『西川知事「受け入れられぬ」』『福井脱原発派の住民 もんじゅ廃炉「遅すぎ」実証炉は「机上の空論」 敦賀市長 「思い伝える」』『実証炉開発は継続 もんじゅ廃炉へ 米仏と共同研究』、『大破6日原因判明しないまま オスプレイ 午後全面再開 3日前伝達、政府了承』『翁長知事「言語道断」』『「米軍の言いなり」オスプレイ再開へ 沖縄、反発相次ぐ』『自民からも「時期尚早」』、『名古屋競馬場の弥富移転が決定』、『配偶者と死別後提出増 義父母との関係終了届 介護に抵抗感/同じ墓は嫌…』、『「明日から市長不在協力を」美濃加茂市長議会あいさつ』、『岩倉市長また暴言 クレーマー市民に踊らされている」』、『★陛下風邪で昼食会中止』、『★「真田丸」視聴率17・5%』、『〈訃報〉東洋の魔女アタッカー 丸山サタさん(64年東京五輪バレーボール女子日本代表、金メダリスト、旧姓磯辺)18日死去、72歳。千葉県出身。自宅は大阪市住吉区)』(19日付、中日夕刊)
☆『米軍オスプレイ飛行再開 空中給油見合わせ 政府容認』、『もんじゅ廃炉方針表明 政府 福井知事は反発』『〈解説〉欠かせぬ総括と検証【岡田英】』『オスプレイ飛行再開 沖縄「やり方傲慢だ」事故から1週間未満 県民怒り』『「事故原因究明を」横田反対派 徹底した検証を 木更津市』、『ヨルダン観光地銃撃戦 カナダ人ら10人死亡』、『高校発フラキャラ商標登録 福島・平商業 食品ラベル採用復興後押し』、『アンネ逮捕に新説 隠れ家偶然発見か』(19日付。毎日夕刊)
☆『鹿島惜敗準優勝 クラブW杯 レアルと延長の末』、『「がん治療中の雇用困難」中小経営者ら200人中6割』、『酉 来年顔なのに…展示・催し中止相次ぐ インフル対策悩む動物園 全国施設の7割見直し』、『カジノ解禁反対69% 全国世論調査 自民支持層でも60%』、『九電関係企業3割受注 玄海原発 国費でシェルター整備 地元町長の親族会社も 再稼働の判断町長「影響ない」 九電「落札は公正」』、『「力強い女性だった」田部井さん お別れの会』、『「東海にタイトル持ち帰る」 最年少プロ棋士 藤井四段祝う会』、『〈新貧乏物語 第8部がんサバイバー①生きたい〉命よりも娘の未来を』(19日付、中日朝刊)
☆『除染 国費300億円投入 帰還困難区域 来年度予算に計上』、『最低賃金未満5%超 今年度 東京、大阪の中小』『2年未満退職に「罰」 最低賃金下回る都内企業 研修費契約違反と請求』、『〈ともに 2020バリアーゼロ社会へ〉亡き友の鉄道愛落語に 大阪のホーム転落死男性悼み 全盲の桂福点さん 安全啓発へ創作』、『空から分かる桜島火口内温度 水素ガス採取し分析 名大などグループ』、『北方領土 経済活動賛成6割 本社世論調査 カジノ反対59%』、『鹿島、レアルに惜敗 延長戦 クラブW杯決勝』、『大阪府警、遺族に謝罪 警官の女性殺害 初めて実家弔問』(19日付、毎日朝刊)

十二月十八日
 堺雅人さん演じる真田幸村と徳川家康演じる内野聖陽さん。〈真田丸〉最終回=18日夜。NHK総合テレビから
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 堺雅人さんが真田幸村を演じたことしのNHKの大河ドラマ〈真田丸〉が今夜で終わった。最終局面での史実の真偽とは別に、幸村が内野聖陽さん演じる家康ただ1人に狙いを絞って駒を進めていく姿が、これより先、歴史の事実のなかで起きた桶狭間の戦いで今川義元の首ひとつ狙い、雨のなかを先頭に立ち田樂狭間を脱兎のごとくに駆け進んだ若き日の信長(当時26歳)と重なり、大河ドラマならではの演出となっていた。

 サッカーのクラブワールドカップ(W杯)の最終日決勝が、横浜市の日産スタジアムで行われ、J1覇者の鹿島が欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に善戦健闘したものの延長の末に2―4で負けアジア勢初の世界1には届かなかった。マドリードは2大会ぶり2度目の制覇で賞金5000万㌦(5億9000万円)を獲得。最優秀選手には3ゴールをとったロナルドが選ばれた。
        ☆        ☆

 日曜日。午後、久しぶりに私たちの畑〈エデンの里〉へ。不思議なもので夏の間、あれほどまでに雑草が生え放題だった畑地が寒々と、ひそとしていた。柿の木も一個は残しておいたはずの木守柿が皆、鳥に食べられ、3本とも身ぐるみ大地に落ちた枯れ葉同然に。あ~あ、冬枯れとはこういうことなのか。
 それでも舞は残っていたネギを全て引き抜き、私はごま塩のようにポツンポツンと生えていたちひさき草々を引き抜いていった。夏期に畑へ足を運ぶたびに除去しても除去しても猛烈な勢いで生えていた雑草たち。あの傍若無人な勢いは一体、どこへ消え失せてしまったのか。ただ、先に舞の手で植えられたタマネギだけが異色の風情で、冬の畑で物言わず立ち、冬の大地にしっかと根付く姿はかえって頼もしくもあった。

【きょうの一文・ことば】
「武士と生まれたからには、あのように生き、死にたいものだ。」
=18日夜のNHK総合〈真田丸〉最終回の1場面。越後の名将・上杉景勝はしみじみとこう語った

「きょうは、永禄三年、五月十九日にてあるぞよ。信長はじめ、そち達の命日と覺ゆるなれ。平常微祿を與え、これとてよき日も見せぬまに、今日の武運にめぐり合うも、信長に随身なしたる宿命とこそ思い候え。こゝより一歩先へ従い来る者は、信長に生命をも與えくれたる者と見ん。さはいえ猶、今生に未練ある者は、憚り亡くなく立ち退くがよし――如何にゃ、各々」
 高らかに云うと、
「なんとて!」
 異口同音に、將兵は應じた。
「わが君をのみ、死なすべき。ご無用なお訊ね事」
「然らば、迂愚なる信長に、全軍みな、生命をもくるるか」
「仰せ迄もない儀」
「――ならば! 者共ツ」
 大きく、馬腹へ一鞭くれて、
「來いツ。つゞけッ。今川勢は早やすぐそこぞ」
 先驅する信長の姿は、全部の驅ける埃につゝまれて行った。その埃も、朧な馬上の影も、何か、一瞬神々しくさえ見えた。
=吉川英治の新書太閤記第二巻から。〈出陣〉の最終場面から

【新聞テレビから】
☆『全5巻予定『家康 自立編』神君でもタヌキおやじでもない 生身の家康像に迫る 「日本礼賛」の肥大化 過ち繰り返す道 作家安部龍太郎さん』、『フードコーディネーター市瀬悦子さん 伝統をアレンジ カジュアルおせち』(18日号、しんぶん赤旗日曜版)
☆『〈サンデー版大図解〉お雑煮味巡り』、『〈虚像のサイクル もんじゅ廃炉へ□上□〉安全よりコスト優先』『原発事故ロボット派遣 福井の拠点開所』『関電OB「経験生かし避難支援」組織発足』、『家族奪われ 死刑反対と言えるか 闇サイト殺人磯谷さん母訴え』、『男「大変なことした」 島根・女子大生殺害 友人に漏らす』『「おとなしい」 容疑者の知人』、『東海道新幹線が きょう一時運休 豊橋―浜松、不発弾で』、『人気者に思わぬ影響 東山鳥インフル休園1週間 餌の確保■狭い仮獣舎ストレス』、『営業ノルマを十六銀廃止へ』、『入場券・後援収入5000億円 東京五輪経費 残り1兆円超 公費』、『岐阜の集団感染 経路給食以外か ノロウイルス未検出』、『兵庫の警官 覚醒剤所持 大阪府警、容疑で逮捕』、『★「君の名は。」中国熱狂』、『★大仏次郎賞に浅田次郎氏(の小説「帰郷」(集英社))』、『〈ドロボウ注意!!〉侵入盗職業的組織暗躍 愛知10年連続ワースト確実 メンバー補充■広域化■手口拡散』(18日付、中日朝刊)
☆『〈日露どこへ㊤〉首相読み違え 「2島返還」観測11月会談で霧消』、『〈Sストーリー〉埋もれた「死の灰」被害――高知の元教諭真相を追う』『ビキニ被ばくの闇 第五福竜丸以外に延べ992隻被災 元船員、次々倒れる』『国が放置「これは棄民だ」』、『中国、次期米政権けん制 潜水機奪取 米要求受け返還へ』、『名古屋市不服審査に遅れ 情報公開制度 200件以上判断示さず』『「公表済み」でも黒塗り 専門家、意識の低さ指摘』、『お茶から睡眠導入剤 東海の介護施設(「大田デイサービスセンタールピナ) 従業員11人不調 傷害容疑捜査』、『パプアニューギニア沖 M7.9』、『日大東北高 相撲部顧問が暴力行為 ハンマーでたたく』『減らぬ 行き過ぎ指導』(18日付、毎日朝刊)

十二月十七日
 日本原電(日本原子力発電)が全国17の原子力施設で事故が発生した際、ロボットや人員を派遣する「美浜原子力緊急事態支援センター」(福井県美浜町)の本格運用を17日から開始、こんごは全国の電力会社など10社と連携して現地との対応に当たっていく。
 この日は福井県内の原発事故発生時に住民避難を支援するボランティア組織「地域住民のための原子力緊急時援助隊」(福井県小浜市)も発足、美浜町内で運営するNPO法人「ワネッツ」の設立総会も開かれた。「ワネッツ」では、原発での勤務経験のある関電OBらが隊員となって活動するという。
        ☆        ☆

 土曜日。岐阜のソハラ社交ダンスサークルの忘年会があった。
 この日は、風邪などで休んだ数人をのぞく仲間の大半が参加。昼間、各務原市蘇原コミュニティセンターでのチャチャチャにルンバ、タンゴ、ワルツなどのレッスンにつづき、市内の和食料理店へ。この1年お世話になった京子先生を囲んでの楽しいひとときで食事のあとは、全員でカラオケ店へと繰り出した。
 仲間たちは皆、かつては少年少女だったが、いまではそれぞれが艱難辛苦を乗り超えた人生の熟達者ばかり。食事会は日ごろのレッスンの大切さに始まり、身の回りで起きたあんな話やこんな話に興じ、和気あいあいのなか進行。献立も適度な量とおいしさ、手頃な値段でデザートつき。まずは満点といったところか。
 引き続き、移動してのカラオケがまた充実し、皆さん、得意のノドでカラオケに興じつつ先生から直接、踊り方の実地の指南を受ける展開とあいなった。

 ♪スロー、スロー、クィック、クィック。歩いて、あるいて……
〈天城越え〉〈小指の思い出〉はチャチャチャ、〈恋のしずく〉〈珍島物語〉はルンバ、〈長良川艶歌〉〈ふたりの大阪〉はブルース、〈津軽平野〉〈星影のワルツ〉はワルツ、〈無錫旅情〉は横浜ジルバで、といった具合。
 社交ダンスがいかに幅広く、楽しいものかを痛感した次第。というわけで、帰宅したときは予定していた執筆もままならず、新聞やテレビ、ネットなど各メディアをチェックしたあと、こうして日々、自らに課した本欄【生きてゆく人間花たち】の筆を走らせている。少し、疲れた。

 写真はカラオケ店では実地のレッスンも。楽しく進んだ社交ダンス仲間の忘年会のひとコマ
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【きょうの一文・ことば】
 ゴンタさんの場合、どうしても前のめりになりがち。姿勢をもっと、よくする。胸をもっと張る。むしろ、お腹を前に出す気持ちで。いつも体幹と背筋を伸ばしておどるように。
=社交ダンスのレッスンで。京子先生の厳しい指摘

【新聞テレビから】
☆『〈でらサタ〉ギネス奪還 三菱エレベーター 稲沢生まれ世界最速 ▲中国最高層632㍍ 上海中心大廈に ▼時速73㌔実現へ最新技術を結集』『稲沢の試験塔 「倒れない十円玉」動画で』、『8時2分「あずさ」旅立ちます 運行50年国鉄色の特別列車』、『紫雲荘から漫画家誕生 赤塚不二夫さん仕事場地元が夢応援 天白出身25歳 梶川さん』、『死生学 進む研究 名市大であすシンポ タブー視に危機感』、『五輪予算 最大1兆8000億円 組織委新試算 公費負担は1兆円超』、『男の周囲に女子大生画像 島根切断遺体 不明後の姿写す?』、『お茶に睡眠導入剤成分 東海の施設従業員体調不良』、『★和食シェフに勲章 =ベルギー政府が16日、ブリュッセルの和食レストラン「のんべえ大学」店主でシェフの東京都出身、末次庸介さん(68)にレオポルド二世勲章シュバリエ(騎士)章を授与』(17日付、中日夕刊)
☆『〈ファーストなひと2016〉 時間が足りない! プロ野球・日本ハム 大谷翔平さん(22)』、『〈東海百景〉ワオー太陽あったかい 日本モンキーセンター キツネザル日光浴』、『中国、米探査機奪う 南シナ海 返還要求にも応じず』、『「交流拡大 期待」「北海道・サハリン州知事が会談』、『ガソリン卸 価格操作 元売り5社 給油所で差 経産省調査』、『ひとり親世帯困窮 2割 「必要な食料買えず」』、『豪 たばこ1箱 20年に3500円へ 密輸横行の副作用も』、『「暴騰は約束されたようなもの」金融庁 運営3社処分 虚偽の投資情報サイト』(17日付、毎日夕刊)
☆『〈社説〉互恵が歴史を動かす 安倍・プーチン会談』『望郷70年 島なお遠く 北方領土 中部の元住民 諦めと期待』『「15年早ければ」「自由往来に望み」』『「断定的な答え 欲しかった」引き揚げ者多い富山』『日ロ「共同経済活動」北方四島帰属声明なし 両首脳「平和条約へ一歩」』『〈解説〉経済前面 領土見通せず(政治部・古田哲也)』『ガス田開発など合意 官民経済協力3000億円規模』、『宇宙研究で連携協定 東大×飛騨市』、『廃カツダイコー会長有罪 名地裁判決 懲役3年、猶予4年』、『海幕長ヘリ選定で処分 特定機種例示、公正さ欠く』、『相続税9人に1人対象 昨年東海4県 制度改正で急増』『都市部に土地 注意を』、『給食調理員からもノロウイルス検出 岐阜の小学校』、『自宅に放火容疑 江南の70歳逮捕 隣接3軒焼く』(17日付、中日朝刊)
☆『日露首脳会談 「領土」進展せず落胆 元島民「好機と思ったが」』『共同経済活動交渉開始 日露首脳合意 「領土」進展なし 「平和条約への一歩」 協力プラン80件合意』、『バレー有明に決定 小池知事「3会場427億円削減」 東京五輪』、『北海道で鳥インフル 高病原性』、『影響額120億円超す 年金情報流出 検査院が試算』、『神社に女児遺体 殺人で捜査 窒息死、リュックの中で 岐阜』、『「殺されるかも」署に訴え 女子大学生刺傷 被害者が証言 警視庁が謝罪』『手記公表「怒り通り越して悲しい」』、『島木譲二さん死去 吉本新喜劇パチパチパンチ 72歳』(17日付、毎日朝刊)

十二月十六日
 名古屋と岐阜で朝、初雪が観測された。
 ゆき、と聞くだけで体がしゃんと締まり雪だるまや綿帽子をかぶった雪国のかわいいこどもたちを思い出すのは、なぜか。白い雪には、そういった神秘性があるから不思議だ。名古屋の雪は平年より4日、昨シーズンよりは33日早かったという。
        ☆        ☆

 安倍首相とロシアのプーチン大統領の会談は前日、安倍首相のふるさと山口県長門市であった会談に続き、この日は東京の首相官邸に移し真摯かつ互いに率直な意見をぶつけあって行われた。引き続きふたりは共同記者会見に臨んだが、結論から言えば今後、日ロ両国は互いの立場を尊重しつつ共同経済活動を進め、このことが平和条約締結への第一歩、道筋になる―という点で合意、北方四島帰属に関する声明はない内容となった。

 共同会見ではシリア問題に関する質問も出た(NHK総合、CBC・NEWS23から。点描)
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【きょうの一文・ことば】
「島に自由に行き来できるようになってほしい」「ずいぶん寂しい所になっちゃった。『漁師町でいっぱい魚が取れた』と孫に話したけど、信じられなかったみたい」「戦争が始まっても、食べ物に困らなかった」「日本に返還され、住めるようになるのが一番だが、せめて、気楽に里帰りくらいはしたい」
=16日付中日朝刊『古里 自由に歩きたい 四日市 択捉島出身女性の郷愁』の記事のなかで。ことし6月、55歳の長女や高校生の孫と一緒に査証(ビザ)を必要としない事業で古里・択捉島を訪れた三重県四日市市の上野(旧姓・松山)妙子さん(80歳)はこう話した。上野さんは終戦後、旧ソ連軍が島に入ったあと68年前、強制送還で古里を離れた
※1945(昭和20)年8月に玉音放送を聞いてから何日か後にソ連軍が島に入ってきた。銃を担いだ兵士が自宅に土足で押し入り、腕時計や鍋を持ち去った。漁業がロシア人に管理され、食卓から海の幸が消え、配給のパンや干し肉に変わった。」(本紙から)という。

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉沖縄ウチナーンチュ(沖縄人)大会 移民たちの』(16日夜、NHK総合テレビ)
☆『真冬の寒気 初雪ちらり 名古屋、岐阜で観測』、『★天皇陛下が発熱、休養』、『大統領選サイバー攻撃疑惑 米高官「プーチン氏が指示」』、『対ロ経済協力 3000億円規模 首脳、官邸で再会談』、『ロシア大統領機トラブルで遅れ 予備機で出発』、『アレッポ掌握 事実上の宣言 シリア大統領』、『ヒトラー生家 取り壊さず 社会福祉施設に改装』、『乳がん女性に優しい温泉街 湯河原おかみの会 入浴着や貸し切りサービス』『着衣入浴拒む旅館多く』、『松江漁船転覆6人捜索続く 荒天で潜水見合わせ』、『「麻原氏、宗教家以前に犯罪者」 中川死刑囚、手記で非難 サリン製造も詳述』『執筆勧めたトゥー氏 繰り返し面会 オウムを研究』、『神戸の女児殺害控訴審初公判 弁護側 死刑回避を主張』『遺族「控訴憤り」』、『放火か4軒全半焼 江南 住人「火を付けた」』、『スマホ駆けるマリオ iPhoneから配信開始』、『忘年会帰り消防士 教室でスヤスヤ 家鍵なく「寒くて」侵入容疑で逮捕』(16日付、中日夕刊)
☆『名古屋で初雪 平年より4日早く』『洪水マップ、6割未改定 東日本大震災被災地 危機意識乏しく』、『共同経済活動声明へ 日露首脳、午後再会談』『民間協力 60件合意へ 日露企業 投融資3000億円規模』『北方領土活性起爆剤に 日露会談 地元市民ら願い込め』『「開かれた海に」地元漁師が期待』『地産地消でおもてなし 「プチャーチン来航図」贈呈 首相、プーチン大統領へ』、『〈ファーストなひと2016〉YOUR NAME 映画監督 新海誠さん(43)』、『「偽ニュース」に警告 フェイスブック 第三者組織へ調査依頼』、『長期金利上昇0.1% 円安進み118円台前半』、『米海軍評価 オスプレイ「A級事故」 HPで公開 人的・金銭的被害』、『■「ジョジョ」が1億冊突破=集英社が16日、荒木飛呂彦さんの人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの単行本の累計発行部数が19日発売の「ジョジョリオン」第14巻で1億冊を突破する、と発表』、『18年にキャンペーン終了 はたちの献血若返れ 新たな10代啓発方法探る』(16日付、毎日夕刊)
☆『古里自由に歩きたい 四日市 択捉島出身女性の郷愁』『溫泉談議で和やかに』『北方領土に「特別な制度」 日ロ首脳 経済活動を協議』『ペース引き込む戦術か 遅刻常習 プーチン氏』、『高松塚に類似女子群像 鳥取で出土 大陸の葬送 地方波及か』、『オスプレイは「欠陥機」 沖縄知事、防衛相に抗議 胴体着陸機 直前まで 事故監視』『空中給油のまま』、『いじめ 30世帯中8世帯 弁護団調査 原発避難の小中高生』、『佐村河内氏に5600万円賠償命令 公演中止で』、『吉田正光さん死去 112歳、男性国内最高齢=東京・大田区の吉田正光さんが10月29日に亡くなっていたことが分かった』『勤務中30分パチンコ 岩倉の消防司令 減給処分』(16日付、中日朝刊)
☆『遠い島影募る望郷 日露首脳会談 亡き母に伝えたい 元島民ら進展に期待「本丸は領土問題」千島連盟』『共同経済活動 日露交渉入り合意 首相 特別な制度主張 ビザなし交流拡大』『〈クローズアップ2016〉日露「共存」道険し 北方領土共同経済活動 法適用食い違い』『露対日関係を利用 多極化社会 存在感発揮へ』、『〈質問なるほドリ〉プーチン氏は日本好き? 柔道黒帯 領土「引き分け」発言』、『依存症対策法案検討 カジノ実施法案の前に 来年通常国会』『通常国会来月下旬召集』、『一宮の遺体 小5と父 室内に遺書 児相8回保護』、『教員からノロ陽性反応 岐阜 児童吐き気 集団感染か』(16日付、毎日朝刊)

十二月十五日
 わが家では愛猫シロちゃんへの点眼が始まった。
 私か息子のどちらかが彼女を抱き、上向きにさせたところへ舞が慎重に目薬をさす、といった方法だ。最初の1、2回は抵抗し暴れ、うまくいかなかったが、その後は観念したようでスムーズにできるようになった。
        ☆        ☆

 日本列島はプーチン、プーチン、遅刻魔プーチンさん一色に包まれた。
 巌流島(旧小倉藩の向島)の小次郎と武蔵みたい―とは、いい視点だ。きょう予定の時間よりも2時間半も遅れ会場である山口県長門市の温泉旅館「大谷山荘」に到着したロシアのプーチン大統領が武蔵なら、時間通りに会場入りして待った日本の安倍首相が小次郎だ、との解釈。
 「安倍さんはねえ~。伊勢志摩サミットを開いたり、トランプ次期大統領に直接会いにいくなどパフォーマンスはうまい。の、だけど」とは、辛口の誰かさん。その声に耳をそばだてて【ニャン、ニャン、にゃ・にゃん】と相槌を打ったのが、この時ばかりは紛れなき神猫に変身した、堂々と21歳を誇る世界の猫・シロちゃんである。

 さて。それはそうと日米首脳の会談の中身の方は、と言えば。今宵は通訳だけをまじえ2人がさしで、会談を前に「ロシアに領土問題は存在しない」との発言とともに急浮上してきた日露の共同経済活動はじめ、懸案である平和条約交渉などにつき95分間話し合ったとのこと。
 あすも会場を東京に移し、引き続き会談予定とのことだが、どんな結果となるのか。いずれにせよ、現代版武蔵と小次郎にはロシア、日本両国ともに過去の憤怒と恩讐を乗り超え、この際水に流し、より親密かつ友好的に。そして少なくとも元島民らが北方四島(歯舞、色丹、国後、択捉島)に自由に行き来ができる自由訪問の実現など実りある成果に期待したい。
 ここは前を向いた会談を、と願う。 

 ちなみに、ロシアのプーチン大統領は米経済誌フォーブスが14日に発表した2016年の「世界で最も影響力のある人物」ランキングで4年連続1位。前年72位だった次期米大統領ドナルド・トランプ氏は大統領選の勝利を受け2位に急浮上、3位はドイツのメルケル首相、安倍首相は前年の41位を37位に上げ前年3位だったオバマ米大統領は48位に後退した。
 そのプーチンさんだが、今月2日に岸田文雄外相が訪ロ。表敬した際にも岸田外相を1時間50分も待たせ、過去にバチカンでローマ法王と初会談したときも50分遅れたのをはじめ、エリザベス女王との会談でも女王を14分待たせたという。3年前に離婚したリュドミラ夫人は「私は遅れたことはないのに。1時間や1時間半遅刻するのは普通だった。30分くらいならまだいいけど、1時間も現れないなんて」とこぼすほどの遅刻常習犯で知られる。
 どうやら、相手を待たせることで格上だとの印象を与え、自分のペースに引き込むしたたかな戦術か、と見られている。この日の日露会談の遅刻について大統領報道官は「シリア危機に関する対応で忙しかった」と説明している。本当だったかもしれない、と弁護しておこう。

【きょうの一文・ことば】
「いよいよこの日がきた」(根室市の納沙布岬。岬にある北方領土啓発施設「北方館」前で職員が「島を返せ」と書かれた旗を掲げ)
「今日と明日、ニュースに注目していてください」「私たちの仕事にも大きく関わります」「希望のろうそくの火がこの二日間で何とか大きくなってほしい」(根室市中心部のドラッグストア・ヤマモトファーマシー本店の朝礼などで。77歳の山本哲弘会長)
「返還への具体的な道筋を示してほしい。この日だからって特別な思いがこみ上げてくるわけじゃない。これまで、ずっと古里を思い続けてきたんだから」(歯舞群島多楽島出身者で根室市民の河田隆志さん。80歳)
=15日付中日夕刊『「古里 四島返還進展は』『日ロ首脳会談 根室の元島民注視』の記事のなかから。北方領土に隣接する北海道根室市民の声
※根室は戦前、北方四島と人や物が行き来する拠点としてにぎわった。再び自由に交流できるようになれば、衰退が続く街は活気づく―。

【新聞テレビから】
☆『◯飛騨の迎春準備花盛り●』、『若冲 「鸚鵡牡丹図」 京都で初公開』、『プーチン氏 山口へ 出発2時間遅れ 午後に首脳会談』『「古里 四島返還進展は」日ロ首脳会談 根室の元島民注視』『日ロ兵士の墓碑慰霊 首相夫人』、『米ヤフー10億人情報流出 13年不正アクセス「日本は影響なし」』、『米1年ぶり利上げ 0・25%引き締め加速も 〈解説〉トランプ氏今後を左右(ワシントン・石川智規)』、『オスプレイ無残 沖縄の写真家、海中撮影』、『カジノ実現検討本格化 実施法整備 依存症対策など課題』、『児相が長男8回保護 一宮・父子遺体 親権トラブルか』、『愛知産どぶろくいかが 日進のカフェ コメ作りから醸造、販売』、『水中45㍍地点で(ズワイガニ漁の底引き網漁船「大福丸」76㌧)転覆漁船を発見 松江沖、捜索続く』、『ノロウイルスか 児童98人が欠席 岐阜の(茜部)小学校閉鎖へ』(15日付、中日夕刊)
☆『〈ファーストなひと2016〉アッポー変? シンガー・ソングライター ピコ太郎さん(自称53歳)』、『米1年ぶり利上げ 0.25%FRB「来年3回 ペース加速示唆』、『円安 117円台後半』、『カジノ法 未明成立』、『首相「元島民の思い胸に 日露首脳が午後会議』『日露交渉見守る色丹島出身85歳 北方四島共生探って 古里喪失もう二度と』『柔道愛し、動物好き/元スパイ プーチン氏世界の影響力4年連続首位 米フォーブス誌ランキング』、『オスプレイ海中に残骸 不時着直後撮影』『別の5社員にも 違法残業させる 朝日新聞』、『直虎、男だったのかも 京都で発見の史料「おい」記述』、『ダビンチの素描画発見 仏、競売会社鑑定』(15日付毎日夕刊)
☆『【社説〈イチエフ廃炉の現場から③〉40年の値段はいくら】』、『オスプレイ事故給油中 名護沖大破 別機体も胴体着陸』『県民に被害なく感謝されるべきだ 沖縄米軍トップ 抗議に激高』『首相「重大な事故」』、『カジノ、年金抑制法成立 自民、野党の反対押し切る』、『ナゴヤドーム設備完成 太陽光発電開幕OK』、『東山動物園また1羽死ぬ 鳥インフル簡易検査陽性』『三重 野鳥のオオタカ陽性』『岐阜市は鵜匠へ感染予防求める』、『女城主直虎 男だった!? 京都で新史料 今川家家臣の息子か NHK 「大河ドラマ影響ない」』、『関の夫婦刺殺無期判決 岐阜地裁 精神障害考慮 死刑回避』『遺族「両親浮かばれぬ」』、『小里貞利さん死去 阪神大震災担当相 =86歳。肝不全のため14日夜、鹿児島市内の病院で死去』(15日付、中日朝刊)
☆『日露きょう首脳会談 北方領土 進展焦点』、『カジノ法案未明成立へ 野党、不信任案提出 年金改革法成立』、『オスプレイ 沖縄知事「配備撤回を」 不時着 普天間では胴体着陸』『集落に落ちていたら オスプレイ おののく住民「海洋汚染も心配」』『事故率は突出せず』『飛来自治体「検証を」』『住民に被害なく「感謝スべきだ 」在沖米軍トップ』、『■川崎の中学でも原発避難者いじめ』、『コンビニおでん指でつつく動画 常滑署 威力業務妨害容疑視野に調べ』(15日付、毎日朝刊)

十二月十四日
 赤穂浪士が吉良邸に討ち入った日である。

 朝一番で、このところ盛んに目をこする愛猫シロちゃんのことが心配になり相棒と近くの愛北動物病院へ。
 医師から「このこは、もう21歳。ねッ、シロちゃん」と声をかけられ、彼女はニャ~アンと応え、まんざらでもなさそう。検眼鏡で両の目を診察後「角膜は心配ないです。目薬を二種類出しておきますので10分以上の間隔をおいて1日に2、3回さしてあげてください。それと昨年9月に比べ、歳のせいもあってでしょう。体重がかなり減り、今は2・1㌔です。大切にしてあげてください」と言われて帰った。

 中日夕刊の連載漫画〈ウチのげんき予報 新田朋子〉のひとコマ「じいちゃん 今夜は一緒にふたご座流星群を見る約束だよね」と、舞の「今夜は見られるかも。よ」の進言に夜、ベランダに出てしばらく満月の夜空を見た。
 でも、なぜか流星群は姿を見せない。これには「満月が眩しすぎるから。この空は私のものなのと言ってるんだよ」と彼女。それでも、一瞬空を切り裂く光りのようなものが。幾筋か走って消えた。気のせいか。
        ☆        ☆

 カジノ中心の「統合型リゾート施設(IR)整備推進法」(カジノ解禁法)が15日未明の衆院本会議で自民党や維新の会の賛成多数で可決。年金支給額の抑制を柱とした年金制度改革法も参院本会議で成立。民進、共産、自由、社民の野党4党提出の内閣不信任決議案は衆院に提出されたものの否決された。
 カジノ解禁など経済効果に期待する自民党が押し切った形となった。特筆すべきは自民党の江崎鉄磨衆院議員が衆院本会議でのカジノ法案採決を前に「反対だ。将来に禍根を残す」と退席したことだ。テツマさん、もしかして私も知るあのシャキシャキ奥さまに「カジノなんて。あなた、やめるべきだ」と進言されたのかもしれない。それとも、先代の大政治家、故江崎真澄さんの血のなせるわざか。

 米軍新型輸送機オスプレイの沖縄北部沿岸での事故は空中空輸訓練中にオスプレイのプロペラが給油機の給油ホースに当たり損壊、これが事故原因となった可能性がある、とは在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン沖縄地域調整官。

【きょうの一文・ことば】
 信長は、淡麗だつた。/彼が血をうけた遠い祖先に、よほど美しい女性がいたか、容貌の秀でた人がいたろうと思われる。/彼のみならず、十二男七女子という、多くの兄妹が、みな気品の香を持つているとか、目鼻だちがよいとか、どこか文化人らしい垢ぬけした質を持つていた。
 わけて信長は、色白く、眉目秀麗で、何かにふと、きつと振り向く時など、ひとみの底から、きかない氣の光りが人を射ることがあつた。……
=吉川英治の新書太閤記〈狂兒像〉から。書き出しの1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈NHKスペシャル〉「ドラマ東京裁判」 人は戦争を裁けるのか 世界11カ国の俳優が挑む壮大な人間ドラマ』(14日夜、NHK総合)
☆『こうのとり接続も完了 JAXA(宇宙航空研究開発機構)「ほっとした」』、『ノロウイルス急増 三重など10都県 流行警報レベル』、『オスプレイ浅瀬で大破 訓練中不時着 米軍、運用停止に 首相「大変遺憾」』『沖縄知事「墜落と認識」』『「原因究明努める」米国防総省』『無残な機体、住民不安の朝「いつか犠牲者が」オスプレイ不時着』『拠点計画の佐賀、千葉動揺』、『(松葉ガニ漁の)漁船転覆8人不明 松江沖えい航中、1人死亡』、『内閣不信任案提出へ 4野党 カジノ法案巡り攻防』、『1年半ぶり景況感改善 日銀短観』、『MRJ3機目 米へ』、『覚醒剤105億円密輸疑い 警視庁152㌔押収 台湾籍の男再逮捕』、『バスで2歳に肘打ち弁護士の89歳男逮捕 世田谷区、容疑否認』(14日付、中日夕刊)
☆『〈東海百景〉純白のじゅうたん 切り干し大根作り 刈谷』、『6億円金塊盗難 博多駅近く 運搬中 警察官の職質装い』『簡宿に2000万円残し自殺 大阪・あいりん地区 身元わからぬ男性』、『オスプレイ名護沖不時着 米、飛行一時停止へ 2人負傷 翁長知事抗議へ 「原因徹底究明」米国防総省』『大破の「不時着」オスプレイ 防衛相「墜落」否定 不安拡大に警戒感 「起こるべくして…」地元市議』、『「他国の退位」議題 論点整理へ有識者会議』、『「領土交渉期限設けず」 露高官言及 プーチン氏あす来日』、『反体制派アレッポ撤退へ シリア露国連大使「政権側、支配確立」』『政権側、民間人82人殺害か 国連発表 避難住民拘束の見方も』、『■投獄中のジャーナリスト 最多の259人』、『部活指導に国家資格 自民検討 外部人材登用狙う』、『雇用障害者47万人超 民間企業など 13年連続で過去最多』(14日付、毎日、夕刊)
☆『キャッチ ふるさと地球便 =鹿児島県・種子島から9日に打ち上げられた無人補給機「こうのとり」6号機が13日、高度約400㌔の国際宇宙ステーションに到着しロボットアームに無事、キャッチされた』、『鳥インフル確定7羽に 東山動物園 絶滅危惧のガンも カモ2羽殺処分』、『オスプレイ沖縄沖不時着 米軍所属 国内初の重大事故』、『(46階建て複合ビル)JRゲートタワー 4月17日全面開業』、『日ロ協調 100年前の姿 第1次大戦 日赤救護班の写真発見 名大院准教授「首脳会談 交流進展を」』(14日付、中日朝刊)
☆『〈ともに2020 バリアーゼロ社会へ〉10万人以上利用客本紙調査 ホームドア設置進まず 3割のみ9社はゼロ』『国務長官ティラーソン氏 米次期政権 エクソンCED(最高経営責任者)』、『新たに4羽感染 東山・鳥インフル 2羽殺処分』『鳥インフル 園内2池で感染か 東山動物園 拡大防止へ「万全」』『過去最多64件 野鳥など』、『高齢運転者保険料上げ 来春 70歳以上、事故多発で 東京海上日動』、『避難生徒に「おごり」強要 東京の中学 同学年3人が度々』、『アレルギーの娘に牛乳 殺人未遂容疑 母逮捕、5歳入院 千葉』、『〈訃報〉三味線の人間国宝 鶴澤友路さん(つるざわ・ともじ〈本名・宮崎君子〉103歳。義太夫節三味線の人間国宝) 13日兵庫県南あわじ市の自宅で心不全のため死去』、『新小説「おもかげ」 浅田次郎さんの小説「おもかげ」は連載の第2回』(14日付、毎日朝刊)

十二月十三日
 時間が凍りついたままの帰還困難区域を抜けて、タンクの森に分け入った。イチエフ。福島第一原発だ。放射能汚染水を保管する約九百基の貯水タンクが、いやでも目に留まる。
――こんな書き出しで中日新聞社説で『〈イチエフ〉廃炉の現場から』の連載が始まった。1回目は〈日常は帰ってくるか〉。こんごの紙面展開が気になるところだ。読者の皆さまには、ぜひ、読んでほしい社説である。
 
 今夜午後9時半ごろ、沖縄県うるま市沖で米軍普天間飛行場所属の新型輸送機オスプレイ1機が海上に不時着。搭乗員5人は米軍が救助したという。日本国内でのこうしたオスプレイの重大事故は初めてで、やはり心配されていた事故が起きてしまった。
        ☆        ☆

 日本文藝家協会の会議室(東京・文藝春秋ビル内5階)であった「脱原発社会をめざす文学者の会」拡大幹事会に幹事の1人として出席。文学者の会の会則はじめ、先に第1号を発行した文学者の会発行の集稿冊子「OFF」のことや、次回文芸サロンをどうするのか。さらには明年度の活動をどうするか、などについて話し合った。
 この日は、幹事会に先だち世界を舞台に活躍するフォトジャーナリスト豊田直巳さんが原発事故の放射能汚染に苦しむ飯舘村や被災者の避難先に入るなどして現場の生の声を集め、証言する方法で撮影、作製したドキュメンタリー映画「奪われた村」とスライドの上映もあり、有意義なひとときに。会議のあとは、近くの居酒屋に場所を移しての談論風発で盛り上がった。

 私はたまたま利き酒として出された〈あさ開き〉〈八海山〉〈鵜沼宿〉の3名酒を味わいながら、昨年のノーベル文学賞作家で〈チェルノブイリの祈り〉の作者スベトラーナ・アレクシエービッチさん=ベラルーシ=とも親交がある豊田さんはじめ川村湊さん、志賀泉さんらともアレヤコレヤと歓談。やはり被災地の現状を被災者らの証言も合わせ、ありのままに記録文学として残すことの必要性をあらためて痛感した。

 というわけで、気がつけば名古屋行き新幹線最終時間が近づいており、私は麹町から地下鉄メトロで有楽町まで出、あとは東京駅まで1直線に歩き、タッチの差で帰りの名古屋行き新幹線に飛び乗ることができた。道すがら、地下道の一角に飾られたジャンボクリスマスツリーが目に染み、やはり「来てよかった」と思った次第である。
 
 なぜか心が温められたジャンボツリー
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【きょうの一文・ことば】
 もっとファンタジーに。悪魔的に。愚かな我々人間社会をあざ笑っているような、奥深く、びっくりさせる。そんな文学もあっていい。もっと広く。世界レベルで〈悪〉と〈死〉を書くことも大切なんじゃないかな。若い人には、がんばってほしい!
=「脱原発社会をめざす文学者の会」拡大幹事会の場での加賀乙彦代表の話

【きょうの新聞テレビから】
☆『11人死亡猿投ダンプ事故50年 耳に残る幼子の声 続く犠牲痛む心』『運転手の過労対策改善半ば』、『日中韓首脳会談 岸田外相「来年に」』、『東山、新たに2羽死ぬ 1羽は簡易検査陽性 鳥インフル』、『年金法案委員会採決へ 民進、カジノは徹底抗戦』、『線路突き落とし男逮捕 殺人未遂容疑否認 責任能力調査へ』『母「目を離し申し訳ない」』、『クール独学日本人形 趣味で40年 東京の主婦海外で称賛』(13日付、中日夕刊)
☆『政府軍アレッポ制圧へ シリア 反体制派劣勢』『多数の市民への残虐行為に驚愕 国連事務総長』、『赤十字、北朝鮮に1000万円 水害救援日本政府は静観』、『「対話」半面「圧力」も』、『自賠責収支改善 7%前後 保険料値下げへ 来年4月』、『1万9100円挟み東証もみ合い』、『「震災を忘れない」 歌よ響け 石巻の少女の詩 淡路の女性が曲』、『「認可園確保は市の責務」 保育園落ちた。一人闘う 非常勤講師の母 弁護士頼らず裁判 少ない待機児童訴訟』、『隊員1800人に通話履歴要求 空自小松基地 小銃部品紛失報じられ』(13日付、毎日夕刊)
☆『〈社説〉イチエフ(福島第1原発)廃炉の現場から① 日常は帰ってくるか』、『東山動物園年内休園 鳥インフル 3羽の陽性確定 揺れる園 殺処分慎重に検討』『指針なく難しい休園判断 東山 簡易確認後6日目』『愛知県 家禽へ拡大警戒』、『辺野古 沖縄県敗訴確定へ 20日判決 最高裁、弁論開かず』、『組み立て順調 レゴランド 港区 開園まで110日』、『井山天元が2連覇』、『内田修さん死去 戦後ジャズ立役者』、『線路突き落としか 男確保 愛知で無銭飲食 防犯カメラと一致「電車迫り死を覚悟」』(13日付、中日朝刊)
☆『今年の漢字 3度目の金』、『辺野古沖縄県 敗訴確定へ 弁論開かず 最高裁20日判決』『政府と県の対立は継続』『反対派「司法は死んだ」辺野古 沖縄敗訴へ 容認派は淡々 国と地方紛争今後の基準に』、『医療的ケア12市区拒否 保育所入所「安全確保困難」本紙74自治体調査』『社会の中で育てたい 保育所で「医療的ケア」急務 国主導で支援進めよ』、『東山動植物園 鳥インフル確定』『動物園休園長期化へ 東山・鳥インフル 殺処分は見送り』、『名古屋城天守閣「入場制限せず」 河村市長、一転』、『産婦人科死亡3件に 愛媛の診療所 医師「過失ない」 医会が立ち入り』、『佐川社員ら50人立件へ 東京営業所 駐車違反身代わり横行』(13日付、毎日朝刊)

十二月十二日
 東海地方は、この冬一番の冷え込みに。高山の荘川村では氷点下13・4度を記録、民家軒先には長いつららが出来たという。ここ尾張の地も、ほんとにほんとに寒い日になった。

 2016年の世相を表すことしの一字に〈金〉が選ばれ、京都・清水寺で森清範貫主が越前和紙に特大筆で〈金〉と揮毫。〈金〉が1位になったのは、五輪開催の2000年、2012年に続き3度目だ。
 東山動植物園のコハクチョウ3羽の検体検査でH5N6型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出され、とうとう年内休園が決まってしまった。残念なことではあるが、鳥インフル確定による防疫対策とあっては致し方ない。
 大阪市浪速区のJR新今宮駅ホームで女性ふたりが背中を押され、うち1人が線路に突き落とされた事件で大阪府警は滋賀県に住む20代の男の身柄を、無銭飲食の疑いで愛知県内で確保。いずれにせよ、常軌を逸する犯行である。

        ×        ×
 夜。江南市内の小料理屋「天錦」へ。
 現在、執筆中である『私はお類、吉乃と申します(仮題)』の取材を兼ね郷土の歴史に詳しい、その若き女性と一献交えた。「私が調べた限りでは信長に愛された吉乃さんは戦乱の世にあって、だれからも好かれていたそうよ」のことばが何よりのヒントであり耳に残った。「車で送ります」と言われ、とても嬉しかったが「ここは吉乃と別れる信長の心境で」とあえて輝く星空の下を歩いて帰った。この星たちは信長も、吉乃もかつて胸をふくらませて見たに違いない。
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【きょうの一文・ことば】
 私にノーベル賞受賞の可能性がわずかながらあると言われたとしても、月面に立つのと同じくらいの確立と考えなければならなかったでしょう。事実、私が生まれた年とその後の数年間は、世界でこの賞にふさわしいと見なされた人はいませんでした(注・1940~43年は文学賞受賞者がいなかった)。だから控えめに言っても、私は自分が非常にまれな集団の中にいることを認識しています。
 これまで「自分の歌は『文学』なのだろうか」と自問した時は一度もありませんでした。そのような問い掛けを考えることに時間をかけ、最終的に素晴らしい答えを出していただいたスウェーデン・アカデミーに感謝します。皆さまのご多幸をお祈りします。
=ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランさんのスピーチ全文(代読)から。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『東山3羽陽性確定 高病原性鳥インフル』『東山「陽性」に衝撃 鳥インフル 休園長期化の恐れ』、『トルコでテロ38人死亡 イスタンブール クルド系が犯行声明』『カイロでは25人犠牲 IS関与か コプト教会で爆弾テロ』、『駆け付け警護運用開始 南スーダンPKO(国連平和維持活動) 新任務部隊に交代』、『研究者支える基金を 晩さん会で大隅さんノーベル賞 賞金元手に構想』『「酵母からの贈り物」ノーベル賞晩さん会 大隅さん感謝』、『歌は文学「素晴らしい答え」 ディランさん代読で「光栄」』、『羽生4連覇 GPファイナル』、『竜新人新ユニで決意 入団発表 柳「ドラ1の自覚持つ」』、『線路に女性突き落とし 大阪 寸前停止、若い男逃走』、『豊橋沖 男性2人死亡 シーカヤックで島へ渡航』、『内田修氏 死去 87歳 岡崎のドクタージャズ』、『従業員狭まれ死亡 山頂で1000人足止め 函館山ロープウェイ』、『岩倉市長の問責案可決 「モンスター化」発言で市議会』(12日付、中日夕刊)
☆『ノーベル賞 大隅さん受賞晴れやか 「酵母からの贈り物感謝」』『若手支援の基金設立へ』『ディラン氏「歌は文学」に謝意 米大使がスピーチ代読』、『犯罪多発緊張状態の市民 不穏な南スーダン 駆け付け警護可能に』『「万全の態勢」無事誓う 駆け付け警護 現地で交代式』『青森市民団体 撤退求め集会』、『巨大壁画披露 名古屋総合市場 学生がデザイン』『医会 産科医に改善指導 愛媛 3年間で2人死亡』『産科重大事故 リピーター医師根絶困難 チェック制度不十分』、『テロ続発163人死亡 中東・アフリカ トルコでは38人』、『〈特集ワイド〉危うい「トランポノミクス」「期待」振りまく経済政策 国内経済界「歓迎」でいいか 「バブル崩壊」 「格差拡大」への懸念』、『線路に女性突き落とす 大阪 1㍍前急停止 男逃走 殺人未遂容疑』(12日付、毎日夕刊)

十二月十一日
 夜、ニュースを聞いていたら、トルコ・イスタンブールのサッカー場近く路上などで2度にわたる車と自爆による爆破テロが起き38人が死亡、150人以上がケガをしたという。またかと思ったら、今度はエジプトの教会でも礼拝中に爆破テロがあり22人が死亡、30人以上がケガをした、との報道。このうちトルコのテロは、トルコ政府が南部で進めているクルド人撲滅作戦に対する報復と見られている。それにしても。なぜ、こうもテロが続発するのか。
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 スウェーデンの首都・ストックホルムのコンサートホールでは10日夕(日本時間11日未明)、ノーベル賞5賞の授賞式が行われ、細胞のオートファジー(自食作用)の仕組みを発見した大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)に、スウェーデンのカール16世グスタフ国王からメダルと賞状が授与された。賞金は800万スウェーデンクローナ(約1億円)。授賞式から一夜明け、大隅さんは1億円の賞金を若い研究者を支援するための基金設立に使う考えを明らかにしたという。なんだか、ホッとした。

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 日曜日。相も変わらず、書籍と各種資料に囲まれたなか、先日いただいたキンカンを時折かじり、佐賀と愛媛から届いた絶品みかんを食べながらの1日。夜は、これも知人から届いた心温まる松阪肉で家族そろってすき焼き鍋。あっという間に平らげる息子の姿に「これもまた、ちいさな幸せか」と。ほかに〈至撰御海苔 有明の海〉、各種ビールにお酒、能登のかぶらずし、志摩のヒオウギ貝、北海道のハム、お茶……と、これまた日ごろのお付き合いのあかしか。
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【きょうの一文・ことば】
「母の死について、あらためて考える機会になった。賞をいただき本当にうれしい。死者は、ただいなくなるのではなく、さまざまな痕跡を残す。私も精いっぱい生きて、痕跡を残そうと思った」
=11日付中日朝刊『新聞記事感想コン 森さんらを表彰』の記事のなかで。「第七回 いっしょに読もう!新聞コンクール」高校の部で最優秀賞に輝いた椙山女学園高2年森亜理朱さんが表彰式での南山大・佐藤啓介准教授、中日新聞・金井俊夫編集委員との対談の席で、こう述べた。
※森さんは「死者をどう記憶するか」の題で佐藤准教授が3回にわたって中日新聞で連載した記事を父親と読み、亡くしてまもない母のことを思い興味を抱いて書き、感想と意見をまとめ応募した。

〈笹や笹笹 笹や笹 笹はいらぬか 煤竹を〉。江戸の昔でいえば、師走十三日の煤払いの日も近い。端唄の「笹や節」。二上がりの三味線の音がわびしい。うたわれているのは雪の夜、煤払いに用いる笹竹を売り歩いている赤穂義士、大高源吾である。歌舞伎「松浦の太鼓」でもおなじみだろう▼……
=11日付中日朝刊〈中日春秋〉の出だしから。

【新聞テレビから】
☆『「南スーダン派兵は憲法違反」 自衛官の母 提訴の思い』『「駆け付け警護」は武力行使 平和に生きる権利守る 原告 平和子さん』(12月11日号、しんぶん赤旗日曜版)
☆『被災鉄路9割GO 宮城―福島沿岸5年9カ月ぶり再開』、『東山動物園休園 鳥インフルできょうから』『防疫強化苦渋の休園 東山動物園 (生きている他の鳥への)殺処分も示唆』、『長野の山岳博物館 1羽捕獲、1羽不明 逃げた!ライチョウ』、『大隅さん晴れやか ノーベル賞授賞式』『チーム大隅育成力無限 技官にも機会 論文世界的評価 ノーベル賞受賞』『ディランさんは授賞式欠席 パティ・スミスさん反戦の代表曲(「はげしい雨が降る」)披露』『〈核心〉成果偏重に危機感 研究費 大隅さん繰り返し警鐘 野依さん「お金や人材 産業界も』『「戦争ついに終わった」 平和賞授賞式 コロンビア(のサントス)大統領』、『新聞記事感想コン 森さんらを表彰』、『MRJ初号機納入見送り 不具合検証へ試験機に転用』『部品業者への影響懸念 MRJ「延期のたびショック」』、『〈家族のこと話そう〉フリーアナウンサー室照美さん 亡父思いながら語る』、『〈サンデー版大図解〉STOPイッキ飲み 急性アルコール中毒』(11日付、中日朝刊)
☆『〈東海百景〉寒さに負けず (岐阜市池ノ上町の葛懸神社で)池ノ上みそぎ祭 =こどもたちが下帯姿で川に入り、歓声をあげた』『低気圧発達し 北海道で大雪 交通機関に影響 =札幌市で午後3時に積雪65㌢を』観測。札幌管区気象台によれば、12月上旬としては1987年12月3日の68㌢いらい29年ぶりの積雪となった。』、『〈Sストーリー〉被爆者の思い継ぐ――米国巡り語るシンガー』『加害と被害立場超え 映画「アオギリにたくして」米で上映 原爆の痛み向き合う 米国人の反応に変化』、『共同経済活動 日露が交渉枠組み 水産・観光最終調整 〈解説〉法的立場の維持課題【前田洋平】』、『公文書管理甘い点検 国交・文科省 不備報告せず 「文書不作成」防止困難』『大学での武器研究 どう思う? (「大学の武器研究全国投票の会」が)名古屋でアンケ 賛成39人/反対80人/わからない40人』、『〈忘れない 未解決を歩く〉真相生きているうちに 渋谷書店長強殺9年 母、初めてビラ配り』、『身を削り指導 王さん「感謝」 荒川博さん通夜』、『80歳運転、住宅突入 四日市 車と台所焼ける』、『■「世界に一つだけの花」300万枚越す』、『■大垣養老高校にエコワンGP』(11日付、毎日朝刊)

十二月十日
 日本一寒い町、北海道陸別町では、午前7時にマイナス22度を記録。北陸地方も石川県を中心に能登半島などで冬の落雷が頻発、鰤起こし到来を告げている。七尾在任時によく足を運んだ氷見沖のブリ漁が懐かしい。
        ☆        ☆

 東日本大震災で被災したJR常磐線相馬(福島県相馬市)―浜吉田(宮城県亘理町)23・2㌔の運行が10日再開、福島沿岸北部と宮城を結ぶ鉄路が5年9カ月ぶりにつながった。福島では、まだ常磐線の竜田(楢葉町)―小高(南相馬市)の36・6㌔が不通となっている。相馬―浜吉田、竜田―小高間はかつて被災地を何度も訪れ、そのたびごとにバスで移動しただけに、地元の方々の気持ちを思い「本当に良かった」。
 夜になり、名古屋市が東山動植物園の動物園を11日から当面の間、休園すると発表。死んだコハクチョウ1羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出たあと、別の場所で飼育していた絶滅危惧種シジュウカラガン1羽が10日夕、死んでいるのが見つかり感染拡大の疑いが否定できなくなったからだ、という。来年3月の開園80周年を前にこうした防疫措置で休園になるのは開園いらい初の異常事態だ。

 世の中全体が何かに首をしめられている。そんな気がしないでもない。
        ★        ★

 きょうは、とても嬉しいことがあった。
 舞が営むリサイクルショップ〈ミヌエット〉がそれこそ花も嵐も乗り超えて、15周年を迎え、15周年記念祭が愛栄通り一角にある、その店で行われた。店名をなぜ〈ミヌエット〉にしたのか。はじめに当初の候補曲だった3曲が流され、舞自身によるそのわけの説明に始まって彼女が日ごろたしなむ俳句をみんなで詠む俳句ライブ、そしてビンゴゲームの順で進んだ。

 この催しは司会をトシコさん、俳句のお話と作句指導を江南俳句同好会代表栗本寬さんに舞からお願いして実現。この日ばかりは、彼女もこの地方を代表する着付け師の女性ふたりの心温まる手助けもあって和服姿に変身。熊の縫いぐるみの店長さんまで一角に陣取っての楽しいひとときとなった。

 ♪菜の花や月は東に日は西に 谷口蕪村―
 俳句の方は、栗本さんが用意した春、夏、秋、冬の例句を示しながら▽五七五の韻を踏んだ十七音であること▽季語を入れる(川柳は必要ない)など作句にあたっての約束事を述べ「自分の感動、すなわち広い意味での喜怒哀楽を詠いこむのが俳句です」と分かりやすい説明があり、思い思いの作句に移った。

 ♪キムチ鍋笑顔絶えないわが家かな ♪はなやかな顔をそろえるミヌエット ♪着物着てりんごのようなほっぺかな―など。この日の作句は和気あいあいのなか、どちらかといえば無手勝流的作法で楽しく進行し、栗本さんも思わず、にっこり。
 それでも85歳の栗本さんが、♪天の川さやかに灯火管制下―と自作を披露しつつ「終戦の年、私は中学2年生でした。戦争はもうあってはならない。私どもの俳句同好会でも次回は〈平和〉をテーマとした俳句を詠むことにしています。私たちもおかげで金婚式を迎えましたが、これ全て妻と周りの方々のおかげです」と話すと拍手がわき、シーンとなる場面も。
 最後はミヌエット歌でもある〈みかんの花咲く丘〉を全員でうたって終えた。なぜ、〈みかんの花咲く丘〉なのか。それは、作詞者・加藤省吾さんには、かつて地元の七尾青年会議所と共に「海を感じる心を」と能登から国内外に向け発信した【海の詩(うた)大賞公募】の際、審査委員長として大変お世話になった、その方だからだ。〈怪傑ハリマオ〉や〈かわいい魚屋さん〉など数々の作詞で知られた、あの省吾さん。彼はもういない。
 まさか、こうした形で今だに助けられるだなんて。舞も歌いながら感慨無量だったに違いない。

 楽しく進んだミヌエット15周年記念祭の写真スケッチ
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【きょうの一文・ことば】
〈チロルのレントラー〉〈羊飼いのマズルカ〉〈ミヌエット〉の3つの候補曲のなかから、〈ミヌエット〉はレディーとして社交界にデビューする時のメロディーだったので店名にさせていただきました。
=「ミヌエット」15周年記念祭で。店名のいきさつにつき伊神舞子は、こう語った

【新聞テレビから】
☆『5年9カ月ぶり』『福島―宮城沿岸 鉄路再開 日常を希望を、運ぶ列車に歓声』、『★札幌、大雪で交通大混乱』、『仮設の子に【わがまま言える】Xマスを 熊本支援団体プレゼント資金募る』、『難民、被災者寄り添う光 バチカンでツリー点灯』、『バレンタイン氏(プロ野球千葉ロッテマリーンズ元監督のボビー・バレンタイン氏、66歳)駐日大使に浮上 米ラジオ局報道「憶測だが光栄」』、『世田谷一家殺害 解決を願い集会 30日で発生16年』、『「不正関与者を永久追放」 ロシア薬物問題IOC会長非難声明』、『東京メトロ上野駅 ネットで話題』『恐い? 変? パンダ姿のペッパー』、『女王蜂が巣の争奪戦 クロスズメバチVSシダクロスズメバチ 岐阜の高校教諭ら発見』『勝敗未定進化の途上 労力かけず子孫残す』(10日付、中日夕刊)
☆『福島・宮城間運行再開 常磐線5年9カ月ぶり』、『韓国憲法裁 長期化も 朴氏弾劾 早期決定求める声』、『●eyeシリア難民キャンプ 演じて取り戻す笑顔 写真・久保玲、文・津久井達』、『半世紀ちょうど あずさ快走 JR東日本最古の特急「狩人」も感慨』、『少女2人が自爆 ナイジェリア56人死亡 ボコ・ハラムか』、『ロシア全選手再検査 ロンドン五輪でも』、『解決願い遺族が献花 世田谷一家殺害事件』、『那覇軍港の移設 翁長知事が容認 浦添市へ』、『米人事「支持」40% トランプ氏過去3代下回る 世論調査 分断浮き彫り』、『NY株最高値5日連続更新』(10日付、毎日夕刊)
☆『弟のようだった 守ってあげられずごめん 鈴鹿・中2暴行死2カ月』、『朴大統領弾劾可決 職務停止与党半数賛成 韓国国会 憲法裁が罷免判断 日中韓首脳会談越年へ 日米韓安保に影響も』『TPP(環太平洋連携協定)承認 米は「脱退」発効見込みなく』『「生産者守る政策を」TPP承認 中部の農家ら懸念』、『高齢者地域ケア 愛知14法人連携 藤田学園など 4月新法人』、『岐阜の農協 横領1000万円 13年以降 職員2件公表せず』、『リクルートも4サイト中止 著作権侵害の恐れ』(10日付、中日朝刊)
☆『福島原発 賠償2.4兆円料金上乗せ 新電力も20年以降』『〈創作の原点〉土田ヒロミさん写真家 ヒロシマから福島巡礼』『「美浜延長取り消しを」 福井の住民 名地裁に提訴 3号機』、『「こうのとり」 打ち上げ成功 ISS(国際宇宙ステーション)に補給へ』、『朴大統領弾劾案可決 韓国国会大差で 憲法裁罷免判断へ 職務停止首相が代行』、『TPP国会承認 米に批准改めて要請へ』、『「文庫X」題名を公表 題名を隠して販売されていた「文庫X」はジャーナリスト、清水潔さんの「殺人犯はそこにいる」と公表。』、『従業員11人体調不良 東海の介護施設 眠気やふらつき』、『■(俳優の)成宮寛貴さんが芸能界引退表明』(10日付、毎日朝刊)

十二月九日
 経済産業省が東京電力福島第1原発事故の処理(廃炉、被災者への損害賠償、汚染された土壌などを取り除く「除染」)に必要な費用を21兆5000億円とする試算をまとめた。
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 国際宇宙ステーションに物資を運ぶJAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業による無人補給機「こうのとり」6号機が今夜午後10時26分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられた。「こうのとり」は15分後、無事、予定の軌道に投入され打ち上げは成功した。
 韓国国会が9日の本会議で崔順実被告による国政介入疑惑を巡って朴槿恵大統領に対する弾劾訴追案を可決、大統領権限は停止され黄教安(ファンギョアン)首相が職務を代行する。こんご180日以内に憲法裁判所が罷免の可否を判断することになる。韓国の国政介入疑惑は国家元首弾劾という事態に発展、世界がその成り行きを注視している。

 電通が「取り組んだら放すな、殺されても放すな」など誤った仕事の心構えとして記述した【鬼十則】の社員手帳からの削除を正式発表。朝日新聞東京本社が社員に規定を超える長時間労働をさせていた、として中央労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが分かった。他人事でない社も多いに違いない。

        ×        ×
 珍しい佐賀のおみかんありがとうございました。こんなに美味しいみかんは初めてです。私共のは、なんでもない余り物ですので今後、このようなお心遣いいただきませんように……ご迷惑かもわかりませんが、これからも、余り物処分におつき合い下さいませ
―とは、わが家ポストに投函されていたメモ書き。キンカンへのお礼に対する謎の人物からの返答である。残り物には福がある、とはまさにこのことか。相手の名前を明かしてしまうと、かえって失礼にあたるかもしれない。デ、ここは謎の人物さん。ありがとうございました、ということで。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
 吾輩は「頭の黒いネズミ」である。名前はまだ出せない。東京・伏魔殿劇場最大の呼び物になるはずなのだが。
        ◇
 「ソ連」崩壊、25年前のクリスマス。さて、世界はすっきりしたか、ややこしくなったか。往時の覇権、いまだに夢見る人もいて。
=9日付毎日夕刊〈近事片々〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉ガソリンスタンドで =みんな生きるのに必死だ』(9日夜、NHK総合)
☆『★雅子さま、皇居・御所へ』、『福島処理21兆5000億円 東電委試算 他電力と共同体促す』『〈解説〉国民負担上限見えず(吉田通夫) =与野党議員や学識者の中には「無理な理屈で国民に負担を求める前に、東電を破綻処理して財産を吐き出させるべきだ」との意見もある』、『「北朝鮮が核搭載能力」 米軍分析弾頭小型化に成功』、『木製カローラ 豊田の団体が「初代」模型』、『髪切り被害 ラッシュ時集中 愛知の事件 3年間で30件』『容疑者、ネット販売供述 価格数千~3万円台』、『ジョン・グレンさん死去 95歳、元宇宙飛行士 向井さんと搭乗』、『73歳ジャガーさん =英ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のボーカル、ミック・ジャガーさん=8人目の子』、『長崎・対馬で父娘死亡火災 頭に傷、放火殺人か』、『「生きた証し」伝えるね やまゆり園 元職員、被害家族ら聞き取り』、『卵アレルギー ちょっとずつ食べて予防 乳児半年後、発症8割減 家庭での実施控えて』、『2新人届け出 名古屋市議名東区補選』、『東山の鳥インフル 別の全10羽は陰性』、『南太平洋でM7・8 ソロモン諸島沖』(9日付、中日夕刊)
☆『〈東海百景〉先人の知恵赤々と 岐阜県高山市の漬物製造販売「飛騨山味屋」で、飛騨地方特産の赤カブの漬け込み作業が最盛期を迎えている』、『東電の事業 再編明記 福島第1 処理費倍増 有識者会議提言』、『キューバCTBT(核実験全面禁止条約)検討 米と国交回復、批准に前進』、『羽生SP106・53点 今季世界最高 フィギュアGPファイナル 宇野は4位』、『今こそ和平定着を 暗殺のコロンビア元法相の妻「ノーベル賞授与を機に」』、『実現するか たばこのない五輪 20年向け厚労省が全面禁煙案 過去開催地では罰則/密閉の喫煙室は容認』、『虚偽調書「一人でやった」逮捕の麻薬取締官供述』、『吾輩はアンドロイド =9日で没後100年の夏目漱石(1867~1916年)のアンドロイドが完成し、二松学舎大(東京都千代田区)で報道陣にお披露目された』(9日付、毎日夕刊)
☆『雅子さま53歳に 陛下退位意向、厳粛な思い』、『自衛隊機差し止め認めず 厚木騒音訴訟 最高裁、二審破棄 将来分の賠償も否定』、『配偶者控除 家計に明暗 税制大綱決定 300億円減税見込む』『〈税制改正大綱街の声〉のど 潤い期待 家計』『ビール「2本目いける」 パート「もう少し働く」』、『(歌舞伎俳優の松本幸四郎さん=74=が)親子3代同時襲名へ 金太郎→染五郎→幸四郎→白鸚』、『スマホで不注意「厳罰を」 土岐死亡事故 禁錮1年求刑に遺族』、『元同僚強殺疑い 男再逮捕 浜名湖遺体 連続殺人強まる』、『漱石 ご無沙汰ですね。 孫の声で人工音声 没後100年 アンドロイド』、『インフル対策防鳥ネット 東山動植物園が作業』『新潟などのウイルス 人に直接感染「低い」 農研機構調査』、『★「PPAP」動画再生2位』(9日付、中日朝刊)
☆『大隅さん「受賞を実感」 ノーベル恒例椅子サイン』、『〈ソ連崩壊25年〉露、欧州で先鋭化 大国への夢 再び』『改革 次世代に継承を ベロベージ合意「黒幕」 プーチン氏「最大の悲劇」』『露、東欧へ影響強める EU(欧州連合)とNATO(北大西洋条約機構)を警戒』、『トランプ氏、オバマ氏に相談 要職人事で「非常によい対話」』、『税制大綱決定 所得税改革 18年度以降 家計、収入で明暗』、『相模原殺傷 自治体が支援主体 厚労省最終報告 退院後計画策定』、『自衛隊飛行禁止認めず 厚木騒音訴訟 住民逆転敗訴 最高裁判決』『40年「また振り出し」最高裁判決 原告住民怒りと落胆』(9日付、毎日朝刊)

十二月八日
 旧日本軍が米ハワイ真珠湾を奇襲攻撃してから75年の7日朝(日本時間8日未明)。晴れ上がった真珠湾の米海軍施設では式典が開かれ、攻撃が開始された午前7時55分(日本時間8日午前2時55分)、生き延びた90歳代の米退役軍人ら約4000人が参列し、日米の恩讐を乗り越え、黙とうを捧げた。
 もしも、日本軍による一方的な真珠湾奇襲がなかったなら。広島、長崎原爆という悲劇はなかったかもしれない そう思うと、この日は日米両国にとって永遠に忘れてはならない日でもある。

 最高裁第一小法廷(小池裕裁判長)がこの日、米海軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)の周辺住民らが騒音被害の解消を求めて国を訴えた第4次上告審で「自衛隊機の運航には高度の公共性がある」として、2審で東京高裁が出した自衛隊機の深夜・早朝の飛行差し止めや将来分の損害賠償を認める判決を破棄。住民側の逆転敗訴を言い渡した。
        ☆        ☆

 外出先から帰ると、ポストに珍しいキンカン20個ほどが袋に入れ、置かれていた。名前も何もない。謎のキンカンである。それにしても、心当たりはあるのだが。舞と相談し、あすの朝、犯人と思われるお宅のポストに「ありがとう」とだけ書いたメモつきで、わが家に送られてきた佐賀のみかんを入れ、お礼させていただくこととした。

 夜。友からいただいた道後温泉の純米酒、清酒仁喜多津「伊予の薄墨桜」をじっくり味わいながら、信長の側室吉乃のことを、ふと思う。吉乃は、お酒を飲んだのだろうか、とそんなことを考えたりした。
 ラベルには「道後の酒が、伊予に伝わる西法寺の名桜のようにほんのり春めくやさしい味わいになりました」とあり、春にはまだまだ遠いがほんとにおいしく、まろやかで、ほのかに桜香を感じさえする。
 そういえば、お酒をくださった、そのおかたも桜の花びらのように、とてもほんのりとやさしく、美しいひとである。

 本日付中日新聞朝刊尾張版で私の文学仲間でもある長谷川園子さん(86歳)=江南市赤童子町=の戦争体験本「炎の川」のことが【「遊び場の川 無残に変貌」】の見出し付きトップ扱いで報じられた。真珠湾攻撃の日だけに、この記事を読んでノーモア戦争をあらためて誓った読者も多かったに違いない。
 活字化や製本に当たっては障害のある人が働く江南市内の「くるみの里」の仲間たちの力添えもあり、その分ニュース性も高い記事として紹介されていた。午後、そのこさんに電話を入れると「おかげで、朝から電話がなり通し。アッという間に70冊の予約があり…、記事の内容もほんとに良くてありがたいことです」と彼女。
 新聞、特に中日新聞のこの地方でのすさまじい威力、影響力をあらためて思い知らされた。いずれにしても、これまでの努力が報われ良かったと思う。

 そのこさんの著書が尾張版肩面のトップを張った
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【きょうの一文・ことば】
♪草も枯れみたま寒かろ満蒙の秋 伏見恵子さん(84)
♪復員し先ずはお棺を担ぎけり  谷口直之さん(90)
=8日付中日朝刊『〈平和の俳句〉首相「真珠湾訪問」投句者の思い』『遺族の思い日米共有 伏見恵子さん』『憎しみ合わず慰霊を 谷口直之さん』の記事の中で。ふたりが本紙(中日新聞)に寄せた平和の俳句

【新聞テレビから】
☆『伊吹山初冠雪 平年より22日遅く』、『真珠湾75年刻む和解 退役軍人ら黙とう 節目の年 出席3倍増 「日本の首相訪問楽しみ」』、『卓球■世界ジュニア 世界に「ハリモト」の名 張本最年少V男子単 冷静さと度胸 熱戦制す =18歳以下で争う世界ジュニア選手権最終日が7日、南アフリカのケープタウンで行われ、男子シングルス決勝で13歳の中学1年、張本智和(エリートアカデミー)が趙勝敏(韓国)を4―3で破り、団体との2冠に輝いた』、『今年最高値を東証一時突破』、『キリン絶滅危惧種に レッドリスト30年で4割減』『東山 ホッキョクグマ老衰死 オーロラ天国の輝きに』、『カジノ法案週内成立断念 自民 12日 参考人質疑で合意』、『ネット犯罪 許さニャイ 愛知県警漫画キャラで啓発』、『関西大 軍事研究応募を禁止 防衛省助成制度「平和に反する」』、『バレー会場横浜見送りへ 東京五輪有明、コスト減検討』、『旅客機墜落、47人絶望か パキスタン当局発表』(8日付、中日夕刊)
☆『〈東海百景〉しめ縄生産最盛期 伊勢志摩大根じめ』、『真珠湾攻撃75年4000人黙とう 日米恩讐乗り越え オバマ大統領「和解の力」』『戦争はブラックホール 真珠湾攻撃75年 元本社社員「今暁開戦」に体震えた』『安倍氏謝罪「必要ない」 退役軍人協会長』『開戦直前の業務日誌発見 刈谷・依佐美送信所 潜水艦に向け 連日稼働 慎重な精査必要』、『仏アレバへ出資 三菱重工・原燃 数百億円』、『国を分断「今年の人」に 米タイム誌 トランプ氏選ぶ』、『GDP(国内総生産)下方修正 年1.3%増 設備投資悪化 7~9月改定値』『名目で24兆円増』、『ブラック企業求人お断り! 職業紹介 拒否可能に 厚労省が制度改正へ』(8日付、毎日夕刊)
☆『東山動植物園簡易検査陽性 鳥インフル影響広がる 園内消毒 他施設も行事自粛』『ペンギン、フラミンゴ、絶滅危惧種… 感染確定の場合 園の鳥どうなる』、『夢中で顕微鏡の前座った 大隅さん記念講演』、『美濃加茂市長「民意問う」19日辞職 出直し選出馬表明』、『多摩川に18歳少年遺体 川崎着衣なし、母が不明届』、『名地裁公判 廃カツ不正で求刑 ダイコー会長懲役3年6月 みのりフーズ元実質経営者懲役2年10月』、『蜷川レガシー熱演の渦 シニア1600人 埼玉で群集劇』、『江南 長谷川(園子)さん、戦争体験を本に 「遊びの川 無残に変貌」(尾張版)』(8日付、中日朝刊)
☆『五輪バレー会場「有明」 都、移転全て断念 最終調整 横浜市「開催困難」』、『高額療養費増圧縮へ 外来上限 公明反発で厚労省』、『東電、送電で提携検討 需給調整を効率化』、『ヒーローは普通の人 「伊達直人」素顔公表 =群馬県在住の会社員、河村正剛さん(43)=群馬の43歳「施設出た子にも支援を」』、『〈学生音コン全国大会声楽〉高校1位竹内さん=岩手県立不来方高3年・竹内菜緒さん。まろやかなソプラノを生かしてモーツァルトのアリアなどを情感豊かに歌った=  大学1位小川さん=東京芸大大学院・小川栞奈さん。鈴を転がすようなソプラノでベッリーニ「夢遊病の女」の世界を劇的に描き出した=』、『■検索大賞はディーン・フジオカさん』(8日付、毎日朝刊)

十二月七日
 今日は大雪(たいせつ) 大切な人と あたたかく
――とは、中日新聞朝刊のマンガ【お―い栗之助 森要丸】の書き出しである。
 いつも思うのだが、本欄のマンガは他紙のそれに比べ季節感があってよい。葉室麟作、西のぼる画の連載小説〈影ぞ恋しき〉と並んで他紙に比べ、まさに一日の長といってよく毎朝が楽しみでもある。

 平地でも雪がふる、とされる大雪を迎えたこの日、ここ尾張を含む東海地方は冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んだこともあって、各地でこの冬一番の冷え込みに。名古屋地方気象台は初氷と初霜の観測を発表した。朝の最低気温は名古屋2・6度、岐阜1・9度、津4・3度。いずれも12月下旬並みで初氷は昨年より11日、初霜は2日早かったという。泣いても笑っても真冬の到来である。
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 名古屋の東山動植物園。ここで飼育中のコハクチョウ1羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出、園ではこの日、消毒剤の散布や消毒マットの設置などに追われた。愛知県は周辺の家禽農家での立ち入り検査も実施、野鳥の飛来対策や消毒体制についても確認したが、これ以上の広がりがなければ良いのだが。
 事前収賄の罪などに問われ名高裁で逆転有罪判決(懲役1年6月、執行猶予3年)を受けた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(32)が7日午前、森弓子議長に辞職願を提出、このあと開かれた市議会本会議で出直し市長選に出馬する意向を表明。ソフトバンクグループの孫正義社長が6日、米ニューヨークでドナルド・トランプ次期大統領と会談し「米国内で500億㌦(5兆7000億円)の投資をし、5万人規模の雇用を創出する」旨の約束をした。

【きょうの一文・ことば】
 謎が解かれた時、新たな謎が生まれるのが科学。若い人たちには分からないことがこんなにも沢山あるのだ、ということを知ってほしい。科学的な考えをすることが人類にとっては大変、大切なことです。(細胞の自食作用、オートファジーの研究を振り返り)まだまだ多くの疑問が残されており、研究は続きます。
=ノーベル医学生理学賞に輝いた大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)が7日、ストックホルムのカロリンスカ研究所で授賞を前に「細胞内のリサイクルシステム」と題して記念講演。その講演から1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『冷え込み今季一番 初氷と初霜を観測 名古屋地方気象台』、『酉年の幸運 射止めて 熱田神宮・破魔矢作り』、『激戦地悲痛なつぶやき シリア・アレッポ 7歳の少女発信』、『スマトラM6.5 26人死亡 インドネシア』、『東山動植物園消毒追われる 鳥インフル陽性 愛知県、立ち入り』、『美濃加茂市長19日辞職 出直し選へ「市民の審判仰ぐ」』『出直し選 市民ら賛否「自分のため。税金ムダ」「信問えばスッキリする」美濃加茂市長19日辞職』、『孫氏、トランプ氏と会談 米雇用創出 5兆7000億円投資へ』『新大統領機4600億円「高すぎキャンセル!」 トランプ氏がツイート』、『不登校児童を国が支援 教育機会確保報 大幅修正し成立』、『ダイコーの会長に懲役3年6月求刑 廃カツ不正』(7日付、中日夕刊)
☆『東山動植物園厳戒開園 鳥インフル 消毒や接触禁止=雄のコハクチョウ1羽からA型鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で』『全国で展示見合わせも』『「人に感染せず」県、冷静な行動呼びかけ』、『認知症列車事故も補償 損保2社 個人賠償保険改定』、『美濃加茂市長辞職 出直し選「潔白訴える」』、『「米に5.7兆円投資」 孫氏、トランプ氏と会談』、『20%相互出資検討 出光・昭和シェル 合併に先立ち』、『真珠湾追悼式前 犠牲者たたえる オバマ米大統領』(7日付、毎日夕刊)
☆『東山動植物園鳥インフル 簡易検査コハクチョウ1羽陽性 確定なら休園を検討』、『犯行時 静岡の会社勤務 豊橋強殺現場周辺に土地勘?』『直後福岡へ転職 「仕事ぶり真面目」』、『美濃加茂市長辞職へ 収賄で有罪 出直し選出馬意向』、『中日懇話会 500回「東ロボくん」新井さん講演』、『カジノ法案衆院通過 自公賛否割れ 審議6時間弱』『自民議員「時間余っている」 合意なき採決6回 質疑に般若心経も』、『NHK新会長に経営委員上田氏』、『大隅さん授賞式へ ストックホルム到着』、『天守閣木造着地見えず 名古屋市議会3度目継続審査』、『関夫婦刺殺 死刑求刑し結審 弁護側は「障害で不安」主張』『遺族陳述「極刑強く望む」』(7日付、中日朝刊)
☆『国際学力テスト 日本 読解力が低下 理系は改善 語彙不足指摘も』、『朴大統領4月退陣受諾 弾劾「覚悟」即辞任は否定』、『美濃加茂市長出直し選へ 収賄有罪判決 辞職し出馬意向』、『カジノ法案成立へ 今国会 開業は五輪後』、『NHK会長 上田氏選出』、『もう放さないよ 暦ちゃん 大分の不明女児21時間ぶり発見』、『〈学生音コン全国大会チェロ〉高校1位柴田さん=名古屋市立菊里高2年・柴田花音さん。ドボルザークの協奏曲にスケール豊かな表現力を示した= 大学1位佐山さん=桐朋学園大2年・佐山裕樹さん。プロコフィエフの協奏曲第2番で理知と情感の溶け合った演奏をきかせた=』、『中部地整汚職「世話になったから」 収賄容疑の前副所長供述』(7日付、毎日朝刊)

十二月六日
 風がとても強くて寒い。執筆の合間に「少しでもためになれば」と吉川英治の新書太閤記、加賀乙彦の宣告、織田作之助の夫婦善哉を手に、外に出るにも交互に読み返しながら。1日は過ぎ去った。
 21歳と長寿の愛猫シロちゃん、彼女もわが家で一所懸命に。けなげに、たくましく生きている。
        ☆        ☆

 大分県佐伯市の畑で行方不明になっていた同市城南町、徳永暦ちゃん(2つ)がきょうの午前9時50分ごろ、約2㌔南に離れた山の斜面でうずくまっていたところを21時間ぶりに捜索中の男性に無事、発見、保護された。「みなさまのおかげです」と両親。よかったね。こよみちゃん

 プール水の浄化設備導入を巡り事前収賄などの罪に問われ、二審で逆転有罪判決を受けた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(32)が辞職したうえで出直し市長選に出馬する意向を固めたという。市長の仕事をしながら法廷闘争を続けることに有権者の信を問いたいとしている。

 NHK経営委員会がこの日、来年1月に任期満了を迎える籾井勝人会長(73)の後任に、経営委員で元三菱商事副社長の上田良一氏(67)を選んだ。

【きょうの一文・ことば】
「旧ソ連は痛みの歴史ばかり。男性たちは戦争文化の人質だったが、女性たちはそこから自由で、戦いで踏みにじられた大地や鳥、動物たちの苦しみを語ることに気づいた。これこそ私が書くべき本だ」「私は恐怖体験で読者を怖がらせようと思ったことはなく、人間の魂や理想を集めている」「(1986年の)チェルノブイリ原発事故の収束作業でがんになったヘリコプターパイロットが、死期が迫った時に私を呼んでこう言った。『私は目で見たことを理解できなかった。あなたも同じだろう。でも記録があれば後の時代の人が理解するかもしれない』」=詩や小説とは違う記録文学の力を説明
「ドイツなら音楽、イタリアなら絵画や彫刻、ロシアの文化では文学がメインだった。だから全体主義体制が言葉中心主義を巧みに利用してプロパガンダを打ち出した。一方で(思想表現の自由がない)閉ざされた社会の中で、私たちは文学とだけは1対1の秘めた関係を持てさまざまな感情を味わえた」「(世界的に)保守主義が台頭する今、民主主義が壊れやすい。プーチンが政権を取って『偉大なロシアを建設しよう』と訴えるのも危険な流れだ。知識人の役割が重要だ。人はもはや消費によって満足を得られず、新しい哲学が必要だが旧ソ連にはそれがない。古い哲学では原発は存続するだろう。でも絶望する必要はなく、想像力を失わないことが重要だ」
=6日付毎日夕刊『■Topics アレクシエービッチさん 来日 脱原発への哲学的想像 ノーベル文学賞受賞者対話集会』から。アレクシエービッチさんが東京大での対話イベントに登壇した際、女性の「声」の意味や、原子力発電所が存続する世界への危機と希望について述べた内容を鶴谷真記者が詳述。その抜粋

【新聞テレビから】
☆『星空に光のカーテン しらせから観測』『首相真珠湾慰霊 「原爆の子の像」モデルの兄 分かり合う一歩』『憎しみ越え「よかった」 米の退役軍人』『真珠湾「謝罪目的でない」 官房長官 首相、現地で所感』『米政府、訪問を歓迎』、『仏原発10基が稼働可能 強度不足問題 2基は検査継続』、『私の名前「結浜(ゆいひん)」だよ 和歌山・白浜 赤ちゃんパンダ』、『名古屋のNPO(セイブ・イラクチルドレン・名古屋)寄付金活用 イラク人名医 再起の手術室』、『千畝の縁で訪日客呼び込め 岐阜県・JTB 協定締結へ』、『名古屋やまぬ「人身売買」 偽装結婚させた疑い パブ経営者ら逮捕』『借金させホステス強要 フィリピン女性 組織が送り込み』、『カジノ法案衆院通過 公明自主投票 幹事長ら反対』、『ストーカー規制 SNSも対象に 罰則も強化、改正法成立』(6日付、中日夕刊)
☆『「原爆 永遠に伝えて」あす世界遺産登録20年 戦中戦後ドームと共に生き 旅館おかみ 小田さん =ドーム東隣にある老舗旅館「広島の宿 相生」のおかみ、小田富貴子さん(72)=』『「米国民 温かく受け止め 首相訪問 真珠湾歓迎と警戒 中韓「政治的」』『「謝罪ではない」 菅官房長官』、『強制連行 鹿島を提訴 北京 中国人被害者賠償求め』、『詐欺容疑元社員逮捕 警視庁 NHK子会社不正問題』、『戸籍ミスで死亡扱い 西東京の男性、市を提訴』、『飲み会十数人参加か 集団強姦 逮捕の千葉大生ら』、『■高山で震度3』(6日付、毎日夕刊)
☆『首相、真珠湾慰霊へ 現職初オバマ氏と 26、27日訪問「日米和解発信」謝罪回避の意向 国内に賛否』『「なぜ今」 「不戦の誓いを」 首相真珠湾慰霊 元兵士や被爆者ら複雑』、『11年豊橋強殺 逮捕の知人 吸い殻持ち去り隠滅か』『「あの子も浮かばれる」被害者姉 声絞り出し』、『岩倉市長「議会モンスター化」 政治資金の追及に』、『ロードバイク 「危険認識甘かった」 時速40㌔信号見落とし 歩行者死なせた瀬戸の調理師』『趣味、健康、増える台数 事故防止途上』(6日付、中日朝刊)
☆『首相、真珠湾慰霊へ 現職初26日から 米大統領と会談』『B29墜落目撃の医師 日米ともに慰霊40年「首相も真珠湾へ」かなう』『戦争ない世界を 広島の被爆者も期待』、『大隅良典さんに米財団が科学省 グーグルなど出資 =米グーグルやフェイスブックの創業者らが出資する財団が5日、優れた科学研究に贈る「ブレークスルー賞」の生命科学分野に、ノーベル医学生理学賞を受賞する大隅良典・東京工業大栄誉教授を選んだ、と発表。賞金は300万㌦(約3億4000万円)で、ノーベル賞の賞金の3倍超。大隅さんは細胞のオートファジー(自食作用)を解明した研究が評価された』『スウェーデンの日本人音楽家 作曲 オートファジー神秘的に 大隅さんに会い着想』、『改憲案大差で否決 国民投票 イタリア首相辞意』、『大谷メジャー挑戦 来オフにも 日本ハム容認』『大谷の夢くっきり 米挑戦を球団容認「意思尊重ありがたい」 来季年俸2億7000万円』『来オフ移籍ならばポスティング 22億円譲渡金に上限』、『学生音コン全国大会バイオリン 高校1位 近藤さん=東京の東邦音大付属東邦2年・近藤さくらさん。パガニーニの協奏曲第1番に骨太で躍動感あふれる演奏をきかせた』、『■ディランさん(ノーベル賞の受賞スピーチ、代読に)』(6日付、毎日朝刊)

十二月五日
 安倍晋三首相が今月8日で旧日本軍による真珠湾攻撃が75年になることを踏まえ、26、27の両日、米国ハワイを訪れ、日米開戦の舞台となった真珠湾をオバマ大統領と共に訪問、大戦の犠牲者を慰霊する意向を明らかにした。「日米和解の価値を発信する機会にもしたい」としており、大変良いことだと思う。
 フジテレビ朝のワイドショー「小川宏ショー」の司会で知られた小川宏さんが先月29日に多臓器不全のため亡くなっていた。90歳だった。プロ野球の王選手に日本刀を使って1本足打法を指導したことで知られる鬼の元読売巨人軍打撃コーチ・荒川博さんが4日午後、心不全のため都内の病院で死去。86歳だった。
        ☆        ☆

 朝。木曽川河畔に広がるここ尾張の地は、幻想的な霧で明けた。
 相棒の「霧よ。霧だわ。キリが、かかっている。もっと早く気がつけば良かった」との残念そうな声に窓をあけると、そこはうっすらとではあるが、幻想的な世界に一変。霧隠才蔵でも出てきそうな景色が目の前に広がった。さっそくカメラに撮った外界の景色、そしてまもなく広がった冬の空の写真が以下の通りである。

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【きょうの一文・ことば】
 二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。その未来に向けた決意を示したいと思う。同時に、まさに日米の和解、この和解の価値を発信する機会にもしたいと考えている。
=「日米開戦の地」である米ハワイ・真珠湾への訪問を決めた安倍首相の発言全文から。その1部

【新聞テレビから】
☆『最優秀アニメ賞 「君の名は。」獲得 ロス映画批評家協会賞』『「君の名は。」屋台村 聖地 飛騨古川に来月誕生 忍者キャラ「クロマル」 おみくじ「きみの縄」』、『PHV(プラグインハイブリッド車)充電でポイント トヨタと中電など提携』、『伊首相が辞意表明 改憲の国民投票否決へ』、『オーストリア大統領選 難民保護派が勝利』、『ユニー愛知でも閉店へ 瀬戸の菱野と緑区の鹿山』、『商品券 着工直前受け取る 中部地整・深谷容疑者 賄賂と認識か』、『清須市長4選不出馬 合併初代「一定の成果上げた」』(5日付、中日夕刊)
☆『〈東海百景〉正月に彩りを 高山・花もち作り』、『「ブランド魚」復活かけ調査 福島沖市民団体が活動 原発2㌔線量基準下回る大ヒラメ』、『真珠湾の犠牲忘れない 米退役軍人らハワイへ出発 75年式典』、『ひきこもり長期化 40歳以上初の調査 家族会支援模索』、『イタリア首相辞意 国民投票敗北 既成政治に批判』『オーストリアは左派勝利 大統領選 難民排斥の極右退け』『ユーロ売り先行 東証一時140円安』、『豊橋強殺容疑者逮捕 福岡県在住 知人の52歳運転手』、『異例のヒット「文庫X」 盛岡の書店が手作りカバー タイトル、著者公表へ』、『来季の出場権獲得 米女子ゴルフツアーの最終予選会で、畑岡奈紗(17)=共同=が14位に入り、来季の出場権を獲得した。』(5日付、毎日夕刊)
☆『双葉の避難解除 来春困難 準備区域 政府目標 達成できず』、『今年の漢字 〈変〉〈輝〉〈沼〉!? 中部20人に聞く』、『増毛駅95年の歴史に幕 北海道・留萌線 故高倉さん映画舞台』、『荒川博さん死去 86歳 王さんに一本足打法指導』、『火口の温度遠隔測定成功 名大が手法確立、噴火予知に期待』、『野口さんのように市民ら7700人駆ける お伊勢さんマラソン』、『鳥インフル殺処分 新潟、青森とも終了 鶏、アヒル計57万羽』、『病院周辺ブレーキ痕なし 博多3人死亡 200㍍前でも暴走目撃』『小2の娘と温かい家庭 車いす男性見舞い 犠牲の夫婦』(5日付、中日朝刊)
☆『北方領土に特区案 合弁設立も昨秋から協議 日露経済活動 司法権で隔たり』、『保育士段階的に昇給 離職対策 中堅向け役職新設 厚労省検討』、『60㍍手前から加速か 福岡タクシー暴走 クランク直進』『夫婦死亡 小2娘残され』、『受注工事5件60億円 中部地整09~11年度発注分 奥村組』、『初の賞金王 男子ゴルフの今季ツアー最終戦、日本シリーズJTカップで池田勇太(30)が2位に入り、初の賞金王を獲得した』、『〈学生音コン・全国大会バイオリン〉小学1位 青山さん=岡山市立吉備小6年・青山暖さん。シベリウスの協奏曲に劇的な構成力を示した= 中学1位 外村さん=東京都吉祥女子中3年・外村理紗さん。チャイコフスキーの協奏曲でほぼ完全な表現をきかせた=』、『M―1グランプリ、銀シャリ優勝 =若手漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2016」の決勝が東京のテレビ朝日で行われ、「銀シャリが優勝した』、『職質男性、飛び降り死亡 豊川 ストーカー捜査中』(5日付、毎日朝刊)

十二月四日
 故高倉健さんの主演映画「駅 STATION」の舞台終点で知られ、1921年(大正10年)に開業した北海道のJR留萌線留萌―増毛(16・7㌔)が4日、最終列車の運行を終え、95年の歴史に幕を下ろし、お別れセレモニーが開かれ沿線住民らが別れを告げた。「鉄道ファンの私が最後の日に立ち会わなければならないとは。とてもつらくて寂しい」と堀雅志増毛町長。

 現職市長の死去に伴う愛知県稲沢市長選挙が4日投開票され、無所属新人の元市議長加藤錠司郎さん(61)=自民、公明推薦=が、いずれも無所属新人の3氏を破り初当選。加藤さんは苦しかった戦いを振り返り「子育て支援の充実や保育・幼児教育の段階的無償化など急逝した大野紀明市長の残された仕事をしっかり引き継ぎ、稲沢市を一歩前に進めたい」と抱負を語った。
        ☆        ☆

 読書と執筆に専念する一方、合間に〈LLAQUI RUNA(悲しい人)〉〈FLOR DE SANTA CRUZ(サンタクルスの花)〉〈celeste(青い空)〉など現在レッスンを受けているサンポーニャのリズム感把握に追い立てられる1日。
 つくづくサンポーニャがハモニカのように楽にふけると良いのに、と思う。
 舞は午後、美容院に出かけ、帰宅。なんだかパリから1人、昭和の若い女性が帰ってきたような、そんな錯覚にかられた。昔は誰よりも、かわいく高貴で美しかったのだが。いやいや、今でも、と言いたいところではある。

【きょうの一文・ことば】
「福島の状況を見ると、自分の手に負えないものをどんどん進めることへの恐怖を感じます。失敗のツケがまわっていくのは次の世代。立ち止まることも進化のひとつだと私は思います。そもそも原発は何のために必要かなど、いまは原点に立ち戻って考えるべき時ではないでしょうか。日本には『足るを知る』という素晴らしい考え方があります。しかし立ち止まるどころか、世の中ではもう福島は忘れられつつあるように見えます。震災の後も各地で地震は続いているのに、『絶対安全』などと言うのは人間のおごりだと思います」
=しんぶん赤旗日曜版2016年12月4日号『震災後の福島〝宝〟訪ね歩いた 写真と俳句とエッセー『ふくしま讃歌』俳人黛まどかさん』の記事のなかで。『原発の再稼働は』の記者の問いに対して。黛まどかさん

【新聞テレビから】
☆『〈ダーウィンが来た! 生物新伝説〉 密着/奇跡の白いライオン 家族を襲う試練 スノーとリリーが立派に成長』(4日夜、NHK総合)
☆『震災後の福島〝宝〟訪ね歩いた 写真と俳句とエッセー『ふくしま讃歌』俳人黛まどかさん 効率のよさが豊かさではない 暮らしを奪った原発は必要か』(2016年12月4日号 しんぶん赤旗日曜版)
☆『原発廃炉ロボット 高専生が技術競う 福島・楢葉町で』『「もんじゅを廃炉に」敦賀で全国集会 菅元首相も講演』、『ドナルド・キーンの東京下町日記 「玉砕」 体験者の訃報 旧知の元日本兵捕虜』、『鹿島8度目年間V J1』、『「日ロ共同経済活動を議論」 外相会談、ロシア側言及 平和条約の協議継続』、『過去最大32万人デモ ソウル 朴氏弾劾案攻防激化』、『〈核心〉家電の主役「白物」復権 高額でも機能、デザイン重視 出荷額増 デジタル不振の穴埋める』、『収入自民11位まで独占 15年政治資金 企業・団体献金も87%』、『中部地整職員 また逮捕 入札便宜 加重収賄の疑い』『再発防止進める中』『名古屋市保健所再編へ 市役所に集約 各区施設は支所化』、『未返済時の規定なし 一宮市社協補助金で穴埋め』、『〈サンデー版大図解〉2017年は酉年 ニワトリ』『〈ジュニア中日〉世界の高校生防災誓う 「世界津波の日」サミット 高知県で総会「黒潮宣言」を採択』(4日付、中日朝刊)
☆『〈東海百景〉「潮の香り」品定め 乾ノリ初市 =伊勢湾と三河湾で採れた愛知県産乾ノリの初市が3日、半田市の県漁連海苔流通センターであった』、『〈Sストーリー〉科学するドレス――デザイナー松居エリ(64)さん』『女性を輝かす定理 サイエンスマインドな服作り』『美の根拠 追い求め 花嫁の体に寄り添って』、『鹿島逆転 7年ぶり頂点 金崎ヘッド、決定PK弾「ゴールへ」思い一つに』『浦和ホームで屈辱 徐々に主導権握られ』、『学生音コン・全国大会ピアノ 小学1位小原さん=北海道江別市立大麻東小6年・小原慎太郎さん。ベルコビッチの「パガニーニ変奏曲」= 中学1位岸本さん=北海道北嶺中2年・岸本隆之介さん。シューマンに才気あふれる自在な表現を見せた=』、『「光」を見つける旅 新作映画「光」の撮影を終えた河瀬直美さん。俳優とスタッフがともに過ごした約1カ月を振り返る。』、『法務省「コレワーク」開設 再犯防止へ就労支援 受刑者職歴など企業に紹介 再入所の7割が無職』、『■秩父夜祭、遺産登録で盛況』(4日付、毎日朝刊)

十二月三日
 あすから10日までは1948年(昭和23年)に国際連合が世界人権宣言を採択したことに伴う人権週間である(10日が人権デー)。

 サッカーJ1の年間優勝に3日、鹿島が輝いた。
 鹿島の年間優勝は2009年いらいリーグ最多となる8度目。この日埼玉スタジアムでホームアンドアウェー方式による決勝第2戦があり、年間勝ち点3位で第1ステージ優勝の鹿島が同1位、第2ステージ優勝の浦和を破り7年ぶりの優勝を果たした。

 トランプ次期米大統領が2日、台湾の蔡英文総統からの電話を受けて電話会談、米国と台湾の緊密な関係を確認、両国のこうした会談は1979年の米中国交正常化に伴い米台が断交していらい初めてで、台湾を国家として認めない中国の反発が予想される。これを機会に3国の関係正常化が図られればよいのに、と思うのだが。そうは、たやすくはいくまい。
        ☆        ☆

 土曜日。雲ひとつない冬空のもと、人々が町を行き交う。木曽の流れがさやさやと波打ち、まるで怜悧な刃物になって迫る。舞は俳句教室のあと、早々と自らが属する俳句同好会仲間との忘年会で一宮へ。いよいよ忘年会シーズンの始まりである。

【きょうの一文・ことば】
 たった六時間しか議論していないのに数の力で押し切るとは、国民に対する裏切りだ。ギャンブルが成長戦略とは何と情けないことか。東京や横浜、大阪では米国のラスベガスのような大規模な施設は造れず、国の税収を押し上げるものになるとは思えない。同じ成長戦略でも、次世代エネルギーの開発などを推進していれば、日本はこの分野で世界のトップランナーとなれたはずだ。一般市民にも恩恵はなく、ギャンブル依存症に陥る人を増やすなど社会への副作用が山のようにある。
=3日付中日朝刊『カジノばら色じゃない 「依存症対策目を向けて」 名古屋の経験者ら訴え「依存症」536万人』の記事のなかで。経済ジャーナリスト・荻原博子さんの談話〈議論6時間 裏切りだ〉の全文

【新聞テレビから】
☆『〈ETV特集〉漱石が見つめた近代▽姜尚中がロンドン・中国・韓国へ』(3日夜、NHKEテレ)
☆『歌舞伎と文楽で「忠臣蔵」 12月国立劇場 役に集中/身引き締まる 役の個性伝わる歌舞伎 人形の動き楽しむ文楽』、『独強制収容所の扉(がノルウェー西部ベルゲンで)発見 ノルウェー、14年に盗難』、『もんじゅ廃炉 容認1割 職員アンケート 5割は現状維持』、『朴氏弾劾案提出』、『愛知県人権ポスターネットで好評 「ふつう」みんな違うじゃん! 人権週間 あすから10日まで』、『トランプ氏、台湾総統 断交後初の電話会談』、『NHK新会長 上田氏が有力 三菱商事出身』、『3階に車も…3.11忘れない 気仙沼の校舎公開』『女川沖で戦死 カナダ大尉碑建立が縁 友好の旗 津波に負けず』、『不良債権処理30年放置 生活資金貸付 一宮市社協、1130万円』、『「エビカニクス(二人組の音楽ユニット、ケロポンズが歌って踊る楽曲)」皆踊っちゃう 楽曲人気じわり動画再生1700万回』(3日付、中日夕刊)
☆『●eye見つめ続ける 大震災 宮城・南三陸仮設商店街終了へ ここで築いた復興の礎 「南三陸さんさん商店街』、『〈東海百景〉景気も跳ねて 鳥羽・イセエビ』、『〈チェック〉おもてなし格別 6日から「ノーベルウイーク」 政府職員お付き 五つ星ホテル宮殿食事会 大隅さんメダル図柄「医学の天才」』、『台湾総統と電話協議 トランプ氏 中国反発も』『韓国野党朴氏弾劾を発議 今夕も大規模デモ』、『NY原油高値 1年5カ月ぶり』、『志摩住民実感なく サミット効果否定6割』、『大学生き残りへ躍起 18歳減り囲い込み 予備校講師招き過去問解説講座』『熟年博士育てます 東経大52歳以上限定入試』、『カモノハシ謎の一端 電流で餌探し歯退化 三重大講師ら発表』(3日付、毎日夕刊)
☆『東レ「革新的な素材 今後も」 中日産業技術賞の贈呈式』、『輝くあめ色すだれ 美濃加茂・堂上蜂屋柿』、『忠臣蔵松の廊下事件 上野介の傷「軽かった」 本願寺研究所が新史料』『カジノ法案採決強行 衆院委 審議6時間で可決』『拙速自民 公明も反発』『もっと名所大切に ■一度で十分 旅行中の外国人否定的』『カジノ ばら色じゃない「依存性対策 目を向けて」』、『スマホ運転厳罰に国前向き 遺族「大きな一歩」』、『岐阜 パトカーで死亡事故 容疑の警官書類送検』(3日付、中日朝刊)
☆『熊本城の大将健在 =熊本城の別名、銀杏(ぎんなん)城の由来となった、高さ21㍍の大イチョウが見ごろを迎え2日、報道関係者に公開された』、『明治村初のきらきら 色鮮やか きょう一般公開』、『名誉回復一歩遅く 「喜ぶ顔見たかった」 ニカラグア殺人無罪遺族』、『カジノ法案審議6時間 衆院委可決 拙速感否めず』、『軍出身者また重用 米次期政権 国防長官(に狂犬の異名を持つ)マティス氏』、『あす1806日 戦後4位に 首相在任、中曽根氏に並ぶ 改憲見据え長期うかがう』、『娘失いごみ屋敷に 80代女性孤独感で気力萎え』(3日付、毎日朝刊)

十二月二日
 カジノを含む「統合型リゾート施設(IR)」整備推進法案(カジノ解禁法案)が2日午後の衆院内閣委員会で採決され、自民党、日本維新の会などの賛成多数で可決された。

 中米のニカラグアで1997年に起きた日本人の男性死亡事件(遺体の損傷の様子から崖から落ちた事故死と見られている)。
 この事件で保険金目的の殺人の疑いで逮捕され禁錮18年が確定し現地で11年服役した東京都江東区の元会社社長、服部重次さん(ことしの11月5日に膵臓がんで死亡)にニカラグアの服部さんの弁護士から第2次再審の無罪判決文が11月22日付で日本の関係者に届いていたことが判明。服部さんが生前、無罪を訴え続けていただけに、これほど酷い冤罪はないと言え、せめて服部さんが生きている間に判決文が届いていたらと悔やまれる。
 ニカラグアは、かつて私自身ピースボートの地球一周の船旅で訪れたことがあるだけに、身近に感じられ、亡き人の心情を察するにつれ、とても残念に思う。合掌―
        ★        ★

 30日付朝日新聞朝刊の〈東海の文芸〉欄(文芸評論家 清水良典)。ここに私の作品「海に向かいて、―瞬き」(「OFF」1号)が紹介されていたよ、と文学仲間から知らされ最寄りの朝日さんの販売店へ。事前に電話を入れて店を訪れると、店主と見られる男性と若い女性店員が出て「お金はよいですので」と事前に用意された私の作品の記事抜きコピーと本紙朝夕刊各1部まで一緒に手渡され、恐縮してしまった。
 昔、能登で新聞記者をしていたころ、中日の笹谷販売店が関係する記事を赤字で目立つように囲み、読者の有無にかかわらず毎朝、新聞を届け拡張につないでいたその努力に頭が下がった日々を思い出した。その当時の女傑店主テルさん(笹谷輝子さん、当時は北陸販売店主会の会長。販売の神様として全国に知られた中日の総帥・加藤巳一郎さん=故人=が信頼する名友だった)は、既に亡き人。思わず読者最優先に徹しられていたテルさんの姿が思い出され、涙が浮かんだ。
 ありがとう、店主さん。がんばってください!

 朝日の店主さんから手渡された文芸評論家・清水良典さんの「東海の文芸」切り抜きコピー記事と、私の作品に関する部分
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【きょうの一文・ことば】
「宇宙人は、人類が地球に現れる前に地球にきていたとしても不思議でありません。」「音の波。光りの波。ラステマイルによる放電。将来、音楽が人類と宇宙人の交信をすることになるかも知れません。」「私たちの体内には太古の遺伝子があるのです。もしかしたら、宇宙人もDNAを持っているかも知れません。」「人類と宇宙人の結びつきが宇宙ではなく、DNAの中に見つかるかも知れません。」………
=2日NHKEテレ『〈モーガン・フリーマン 時空を超えて〉宇宙人との遭遇 共通点はDNA! コミュニケーションの方法は 痕跡は私たちの中に?』の番組の中で。宇宙は奇怪、まっこと不思議な、い・き・も・のである

【新聞テレビから】
☆『「科学の心を育てたい」 ニュートンのりんごの木植樹 市と江南RCがすいとぴあ江南に』、『まるでお正月の鏡もち! 【中日〈夢〉サークル】 おもち猫づくりに挑戦』、『犬山で川柳の祭典 全国から約1万6000人が投句』、『〈おでかけガイド〉イベント★ミヌエット15周年記念祭(10日後1リサイクルショップ「ミヌエット」、俳句ライブやビンゴ大会など)……』(2日付、尾北ホームニュース)
☆『〈ドキュメント72時間〉ハロウィーンの六本木 人々がさまよう交差点 仮面の下の素顔とは』(2日夜、NHK総合)
☆『高級米山あいの実り=滋賀県長浜市木之本町杉野集落= すべて手作業5㌔1万4040円』『本居宣長旧宅元の地へ 松阪、30年めど 江戸の街並み再現』、『高速道路の安全尽力を 笹子トンネル崩落4年 追悼』、『避難の小4に担任が「菌」 新潟いじめ相談受けた後』、『スマホ運転厳罰化前向き 国家公安委員長 事故で犠牲一宮の男児父 要請』、『カジノ法案 衆院委可決 共産反対 公明は自主投票』『〈解説〉審議 わずか6時間』『カジノ「拙速」「説明を」 依存症対策求める声』、『ロボット 国際大会 愛知で20年初開催 経産省決定』、『自動靴ひも発売 近未来へ駆ける 米ナイキ スニーカー8万円』、『資生堂カード情報流出 子会社サイトから5万6000件』、『ASKA容疑者の映像を提供、謝罪 タクシー会社』、『資生堂カード情報流出 子会社サイトから5万6000件』(2日付、中日夕刊)
☆『ニカラグア殺人再審無罪 先月死去の服部さん19年の訴え実る 現地最高裁「証拠分析誤った」』『命かけ汚名すすぐ ニカラグア殺人無罪 遺族 喜びと悔しさ』、『愛していると伝えたい 笹子トンネル事故4年』『橋2万基 補修必要 国交省 点検済みの11%』、『オバマ氏「被爆の苦しみ二度と」 原爆資料館に礼状』、『100歳好きなこと「テレビ」1位 100人にアンケート』、『オランド氏出馬断念 オランド仏大統領が1日、大統領選への出馬断念を表明。左派勢力を結集できないのが理由』、『籾井NHK会長退任へ 経営委 再任賛同足りず』、『元町議 拳銃所持認める 津地裁初公判「間違いない」』、『鳥インフル殺処分終了 新潟・関川 H5N6型と確認』、『ロシアの宇宙船墜落(国際宇宙ステーションへ物資を運ぶためカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた無人宇宙貨物船のプログレス) 食糧など搭載』(2日付、毎日夕刊)
☆『文化 後世に曳き継ぐ』『「山・鉾・屋台」無形遺産 連携や展示場計画』『盛んな中部 担い手が課題 尾張徳川家がルーツ』、『2023年宇宙の旅へ HIS(エイチ・アイ・エス)とANA 名古屋のベンチャーに出資』、『流行語大賞 神ってる』、『DeNA9サイト非公開に 記事の盗用や誤り判明』、『勾留期限後 延長を通知 元稲沢市議に最高人民法院』、『事故防止に「償い」の歌 警視庁講習「人間の痛み 感じて」 年内終了予定「今後も検討』、『連れ去り対策低学年から 愛知県警 全小学校に体験学習』(2日付、中日朝刊)
☆『〈東海百景〉べっ甲色の輝き きんこ天日干し 志摩(阿児)で最盛期』、『無形文化遺産 観光客誘致へ交流会 中部の祭り 留学生に紹介』、『1400万円で宇宙旅行 HISとANA出資 名古屋のベンチャー 23年実現へ』、『もんじゅ廃炉後に研究炉 政府検討 地元対策で新設』、『新任務担い 現地着 南スーダン陸自部隊』『防衛費最大5.1兆円 来年度予算案 5年連続で増額』『自衛隊サイトに架空発言 群馬 中学生職場体験を紹介』、『16年度税収前年割れ 7年ぶり 赤字国債追加へ』、『小池知事、復活予算を廃止 所信表明 都議会自民、反発』『都の仕組み 愛知「考えにくい」』、『■本紙「特集ワイド」に平和基金大賞』(2日付、毎日朝刊)

十二月一日
 あっという間に師走に入った。
 ネコはこたつで丸くなる、とはその通り。わが家の愛猫シロちゃんは丸テーブルの下のふかふか布団の上で微動だにしない。満21歳と年も年で大丈夫か、と心配になるが夜、私が風呂から出ると決まって目をらんらんと光らせてスックと立ち上がり、彼女の大好物であるチーズをくれ―とおねだりをしてくる。
 パクパク食べる姿にやっとのことで、ホッと安心する私たち。

 従者たちに囲まれ、テーブル下のふかふか布団の上で何やら、物思いにふける長寿猫のシロちゃん(左端)
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        ☆        ☆

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化財に1日、全国の「山・鉾・屋台行事」33件の登録が決まった。33件のなかには、かつて何度も取材したことがあるデカ山で知られる石川県七尾市の青柏祭はじめ、滋賀の長浜曳山まつり、ここ尾張地方に伝わる尾張津島天王祭や犬山祭、岐阜の高山祭、古川祭、大垣祭、三重の上野天神祭、桑名石取祭なども含まれ、まさに祭り王国ニッポンを浮き立たせる内容が目立つ。
 地域社会に根付いた祭り文化を後世に引き継ぐためにも、大変よいことだと思う。

【きょうの一文・ことば】
「神(かみ)ってる」=広島カープの緒方孝市監督(47)
=1日発表された、ことし話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」で選ばれた流行語大賞

【新聞テレビから】
☆『「山・鉾・屋台」無形遺産 高山祭など 18府県33件決定 ユネスコ委員会』『誇る祭り誓う伝承 無形遺産に33件 東海3県で11件』『愛知県庁に横断幕』『キューバ「ルンバ」 ベルギービールも』、『「ビジネスから完全に退く」 トランプ氏国政集中宣言 利益誘導批判交わす?』、『淡々、明瞭 私の声で20年 最大手三菱電機エレベーター 浜松の女性1人担当』、『鶏23万羽を殺処分開始 上越、鳥インフル』、『IoT機器130万台感染 防犯カメラなど誤作動も』、『コロンビア墜落 燃料切れの疑い 最大航続距離も不足』(12月1日付、中日夕刊)
☆『原油15年ぶり協調減産 OPEC(石油輸出国機構)・露など日量180万バレル』、『円急落一時114円台』、『コロンビア和平発効 上下両院が承認』、『山・鉾・屋台 無形遺産決定 ユネスコ 桑名石取祭など33件』『世界に届け祭り魂 地域活性化に期待 無形文化遺産登録 「保存、継承に取り組む」』、『「阪神Vで単位」はウソ 阪大生に30万円支払い命令 教授「ツイッターで拡散 苦痛』、『〈特集ワイド〉23年ぶり「週刊現代」連載「青春の門」完結へ 作家五木寛之さんに聞く 老人は荒野をめざす 人生最後「玄冬の門」くぐる84歳の境地』、『操縦士「故障、燃料ない」 コロンビア墜落 着陸許可後、交信絶つ』、『■■Topics 戦国時代展 常識に挑む新たな視点 武将の肖像画、武具など見目映える展示 =東京・両国の江戸東京博物館で開催中』(1日付、毎日夕刊)
☆『原発冷却水10人浴びる 敦賀2号機 点検中噴出、被ばくなし』、『金言の花 5輪』『金メダリストの「女子会」トーク (中日)本紙130周年 記念 吉田沙保里さんら』、『天皇退位 容認9慎重7 識者聴取終了 年明け論点公表』、『医療費高齢者の負担増 厚労省案 高額療養上限引き上げ』、『自動車総連3000円以上軸 ベア要求案、今年と同水準』、『来庁女性の情報悪用 桑名市職員免職 私的に連絡、交際も』(1日付、中日朝刊)
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