寓話(1)「死んでたまるか、修羅の歌」

修羅、修羅、修羅、修羅、俺は修羅、闇夜にはびこる拝金主義者
銭の亡者も、セックス狩人も、博打打ちも、皆んなやって来い
一発やろうじゃないか
しゅらしゅらしゅらしゅら、今日はお前の尻の穴
明日はあんたの愛液ぺろり
相場地獄のアナリスト、商品、株券、為替に債権
なんでもかんでも呑み込む胃袋、戦車にミサイル持って来い
修羅修羅修羅、俺はエントロピーのアミーバー
インターネットにデリバティブ、くそったれのコンコンチキ
げてもの食いに満漢会席、食中りの糖尿病
しゅらしゅらしゅら、パチンコとヘアヌードで満足してる
やまとんちゅーから銭をかつあげ、ぶちこむぞ、俺の大砲を
中国だってロシアだって構やしない、アメリカなんて末期症状
ほってけ出臍、マハティールなら一晩寝てもいいぞ、
マドンナなら尚更だ、縛られたっていい、舐めてくれたら
修羅修羅修羅、銭が降る降る銭が降る、お嫁に行きたし傘はなし
ほんなら核弾頭や、わいのピンピンや、待ってて、あちゃこはん
冥土の飛脚にラブレター渡すさかい、浮気したらあかへんで
わい、人形浄瑠璃が好きやねん、ジュサブローもいいよ
闇夜に生きてるによって、生娘の生き血が吸いたいねん
こりゃあかんわ、ドラキュラって修羅の仲間じゃないんや
今は民主主義の時代や、しょうない仲間に入れたろかい
修羅修羅修羅シューポッポ、岡蒸気に乗り換えや
俺、ナショナリストやねん、生粋の
吉田松陰の幽囚録を枕に寝てたんや、ほんならな
誰かがアダルトビデオつけるさかい堕落したねん
巨乳から白い液だらり、だらりの帯なら色気もあるが
ホルスタインの乳搾りなら幻滅だ
舞妓はんのチラリズムがいいねん、古くて御免、しゅらしゅら

           1998年作