【生きてゆく人間花たち/2014年5月の唄】

平成二十六年五月三十一日
 ラテン、スタンダード、サルサ、チャチャチャ、ルンバ、ブルース、ワン・オン、オン・ツー、ベイシック、クロスボディー、ニューヨーク、ハンド・トゥ・ハンド、チェックバック、シャッセ、ナチュラルターン、リバースタウン、ステップ、リズム、ホールド…
 きょう学んだ社交ダンスのレッスン中に使われた言葉の数々。これらを思い出すまま書き連らねてみると、こんな按配だ。ほかに、本日のレッスンでは聞かなかったヘジテーション、ウィスク、スピンターン、チェンジなど。まだまだ、ある。歩みはのろい。でも、我ながら、これら社交ダンスの言葉が練習三年目にして、やっとナントナク少しずつわかってきた。
 夕方、実家に顔を出す。
 母があす六月一日で晴れて満九十四歳を迎えるためで〈6月1日 たんじょうびおめでとう〉とお祝いの言葉入りデコレーションケーキを手に訪れた。少し話しているところへ、兄夫妻も顔を出し「お母さん、お赤飯を炊いて持ってきたの」(妙子姉)とのこと。みんなそろってケーキを食べた。私は母の笑みにホッとしたのである。
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 写真は櫻井健多さんがデザインを施した、粋な〝日本手ぬぐい〟
 

 きょうは名古屋市在住の櫻井健多さんからも〈一匹文士 伊神権太様〉あての【日本てぬぐい】入り封書が届き感銘した。封書には「ご無沙汰いたしております。〝伊神権太の平和へのメッセージ〟シリーズは大変楽しく閲覧させていただきました。最近、テレビや新聞などでは、タイやベトナム、中国の戦々恐々としたニュースが連日のように報道されております。欲を申せば、〝伊神権太の平和へのメッセージ〟のアジア編を楽しみにしております。ぜひともご一考くださいませ」(1部を原文通り、抜粋)とあった。いい点を突かれたのである。
 さらに「私事ではございますがこの度日本舞踊の記念品の日本手ぬぐいを製作いたしましたので同封させていただきます。どうぞご笑納くだされば幸いです。」とあった。
 この日本手ぬぐい、【しんしんと降る雪のなか、美しい娘の化身・鷺娘がたたずみながらも、今にも大空に飛び立たんとする姿】が描かれており、それは見事な出来栄えだった。それこそ、何かに圧倒されそうな幻想的なシーンで、私は自室壁にさっそく飾らせていただいた。若き櫻井健多さんのこんごますますの飛躍に期待したい。

【きょうの一文・言葉】
「暑いです。焼けちゃうかもしれない。」=全国315地点で30度を超す真夏日になった、とのテレビニュース。ちなみに最高気温は群馬県館林市の34.7度で5月では過去、最高を記録=のなかで。男児がインタビューに答えて

【新聞テレビから】
☆『ワールドカップ反対デモ続く』『スマッシュ王子が決めた!バドミントン世界一』『札幌行きトワイライトエクスプレス 来春老朽化で引退へ』(31日夜、CBC〈ニュースキャスター〉)
☆『黄砂と暑さ東海すっぽり』、『よど号事件手配の若林容疑者』『拉致調査「調査に応じる」』『中国念頭に「法重視を」』『アジア安保会議 防衛相が講演』、『「06年に死なせた」父逮捕』『神奈川の白骨死体 遺棄致死容疑』『警察へ相談遅れ 児相「甘かった」』『居所不明児童700人以上 愛知43人、岐阜7人』、『思い出の国立 お別れラン』、『海底で熟成酔いお味?』『岐阜の蔵元など 伊豆奥に半年、日本酒販売へ』(31日付、中日夕刊)
☆『全国初50円馬券 南関東4競馬場あすから』、『遠隔操作でデータ流出』『W杯ウイルス出没』『FIFA公認ゲームの偽サイトも』『HP閲覧だけでウイルスに感染 2社・既に復旧=ブログサービス「JUGEM」と大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」(HIS)のホームページが一時、閲覧しただけでウイルスに感染する状態になっていた』、『南シナ海「中国の行動一方的」米国防長官が批判』『南シナ海「平和解決を」日・シンガポール首脳が一致』(31日付、毎日夕刊)
☆『堤防被害で死者6000人増』『愛知県、南海トラフ想定』『海抜ゼロ浸水に警鐘』、『政府、平壌に拠点検討』『拉致調査常設化も視野』『だまされないように 拉致再調査 政府説明に家族』、『エンジン部品付け忘れ飛行 日航が整備ミス16件』、『男の子?白骨死体』『神奈川 アパート室内、遺棄』(31日付、中日朝刊)
☆『真夏日最多266地点で』『5月記録更新 熱中症搬送相次ぐ』『東海今年初の黄砂』、『真央人気金メダル 日本イチ10連覇を阻止=2005年以来9年連続1位だった米大リーグ、ヤンキースのイチローは2位に後退』、『野球は「巨人」W杯は「8強」』、『安倍首相 中国の威圧「非難の対象」』『アジア安保会議 南シナ海巡り』『露NATO対話を再開 来月2日』『「北朝鮮 核問題が最優先」』『ケネディ米大使 拉致偏重にクギ』(31日付、毎日朝刊)

五月三十日
 私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」同人の加藤行さんから詩二編が手元に届き、昨夜からきょうにかけ作品を繰り返し読ませて頂いたうえで〈What’s New〉でも告知し、ウエブ作品集での公開が始まった。二編とも、なんともユーモラスで楽しく、動物たちもいっぱい登場、この人ならではの作風がこの先さらに読者ファン層を拡大しそうだ。どちらかと言うと、お子さま向きの詩だけに、お母さんやお父さん、きょうだいみんなで読んで頂けたら、ありがたい。
 妻の舞が「森昌子のうたっている歌、パンチ力があっていいよ」と思い出したように、しみじみと言うのでユーチューブで聴いてみた。♪心は主(ぬし)さん1人のものと 誓った瞬間(とき)からここも極楽……、で始まるこの新曲「花魁(おいらん)」。確かに迫力があって聴かせる。たまたま夕刊を開いたら、放送芸能面にこの歌の紹介記事が掲載されており、納得した次第である。
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 日本と北朝鮮が拉致問題の再調査で合意した話題。政府は、この日、あらためて拉致被害者の家族に対して再調査に至る経緯説明に当たった。これとは別に安倍首相は「実効性ある調査が行われるよう北朝鮮側に強く促していきたい」と語り、菅官房長官も「だらだらとやるのでなく、せいぜい一年以内には結果を示してほしい。幸い、向こうもそのつもりでいてくれる」の弁。
 夕刊を読んでいたら、一九九〇年代以降、世界的に体重増加の傾向が強まり、現在は三人に一人が肥満か体重超過の〝太り過ぎ〟だとか。その数21億人に及ぶという。日本を含む国際研究チームが29日付の英医学誌ランセット電子版に発表し明らかにされた。中には肥満が半数を占める国まであるそうだ。あすは世界禁煙デー。明日と言えば、国立競技場の空に航空自衛隊のブルーインパルスが舞うそうだ。

【きょうの一文・ことば】
「歌いジリの部分を小唄調にして。最後のせりふ『裏切りっこ無しでありんす』という部分は思い切り、見えを切って、強く言い切るようにしました」=30日付中日夕刊『ロック調 新しい森昌子』『「花魁」の情愛歌う』『阿木・宇崎コンビに新曲依頼』の記事中。森昌子さん

【新聞テレビから】
☆『レンタルフレンド 友達を借りる人々=「みんな寂しいんだよ」と舞』(30日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『ドーム球場初ナゴヤ太陽光発電 屋根にパネル1152枚』、『第67回中日文化賞贈呈式 「未来つくる力になる」』、『川内原発差し止め請求 原告団「判決前 再稼働の恐れ」』、『障害者アート進む商品化』『芸術×福祉 無限の希望』『企業と契約 活躍の場広がる』(30日付、中日夕刊)
☆『色鮮やか和傘 岐阜』、『1年以内に結論 拉致再調査 官房長官見通し』『韓米日の連携必要性を強調 韓国報道官』『日本の努力支持 米国務省』『北朝鮮側大使「だいぶ前進」』、『消費者物価3.2%上昇 23年ぶり大幅 4月、増税影響』『脱デフレ基調続く 景気先行きには不安も』、『ツチクジラ今年も解禁 函館港』、『長崎中3自殺 一部同級生「みんな共犯者」』『学校調査 当日朝教室で騒ぎに』、『〈開かれた法廷 裁判員5年〉増えた「求刑超え」判決』『「裁判官だけ」の10倍』『市民感覚を反映/「公平性欠く」指摘』(30日付、毎日夕刊)
☆『もう来た真夏日 名古屋で30.3度』、『甘い香りに誘われ 岐阜・可児=花フェスタ記念公園で国内最多、約七千品種のバラが開花のピークを迎えた』、『北朝鮮が拉致再調査 政府認定の拉致被害者(12件17人)』『被害者いれば帰国 日朝合意制裁一部解除へ』『〈解説〉調査の信頼性に疑問』『北朝鮮も発表』、『石原氏、新党結成を表明 維新分党 平沼氏ら10人同調か』(30日付、中日朝刊)
☆『「特定失踪者国内に」 昨年伝達 北朝鮮「帰国を検討」』『北朝鮮が拉致再調査「これが最後の機会」関係者 期待と不安』、『札幌遺体は不明女性』『指紋が一致、捜査本部設置』『来月結婚を予定』、『三重県警 誤認検挙認める』、『W杯ザックJ出発』(30日付、毎日朝刊)

五月二十九日
 夜。テレビ画面にビッグニュースが飛び込んできた。
 それによれば、午後六時半ごろ安倍晋三首相が首相官邸で記者団を前に、記者発表。先日スウェーデンであった日朝間の局長級政府間協議で、北朝鮮側が拉致被害者や拉致の疑いが排除できない特定失踪者(行方不明者)ら全ての日本人に対する包括的全面調査をすることを日本側に約束した、とのこと。これはホットな話題である。
 引き続き菅官房長官が各社記者からの質問に答える形で会見。そのやり取りを聴く限り北朝鮮側は今後、拉致被害者も含めた行方の分からなくなっている全ての日本人に対する包括的調査を全面的に行う、と約束。そのための全機関を対象とした、特別調査委員会を三カ月以内に設置し、調査の状況についても日本側に逐次報告する、としており「北朝鮮の調査状況をしっかり確認する仕組みもつくった」とまで言い切った。ただ特別調査委員会の委員に日本人メンバーは入らないのか―との質問に対しては入らない、とのことだ。
 いずれにせよ、安倍政権にとっても最大の懸案である拉致問題解決に向かって大きな一歩を踏み出した。とはいえ、北朝鮮は2008年にも再調査を約束しながら、その後はナシノツブテで履行されずホゴとなったいきさつもあるだけに、こんごの推移を注意深く見守る必要がある。北朝鮮という国情を考えた場合、まだまだ安心は出来ないのだ。
 私個人としては、これを機会にこれまで入港を禁止していた北朝鮮船舶の日本への入港解禁など各種経済制裁をとっぱらい、日朝間の民間レベルの幅広い相互交流が始まり、より平和な両国関係構築に向かって進んでくれたら、そのこと自体が平和につながる、と願っている。金正恩(キン・ジョンウン)第一書記が、これを機に北朝鮮の核ミサイル実験と核開発の中止を世界に向かって宣言。平和な国づくりの先頭に立つなら、それこそ若きニューリーダーとして歓迎され、これまでの北朝鮮のイメージが払拭されるに違いない。いや、世界そのもの、地球全体が平和な星に向かって動き出す、またとないチャンスでもある。
 金第一書記はまだ若い。国際感覚もあるはずだ。だから、この際北朝鮮の生き方を軍事優先から平和な国創造に各国のお手本として舵を切ってほしい。私は本気で金正恩第一書記自らの指導力と変革に期待している。北朝鮮そのものが替わる、またとない機会だと思うのだが。甘い考えだろうか。「平和」を願わない国民は、どこを見回したっていないはずである。

【きょうの一文・言葉】
「命が軽視されている」「地獄絵図の中を通っているような心地でした」「虫けらのように次々と人が死にました」「原発の安全神話は、政府や電力会社がつくり上げた幻だと分かった。それでも政府は、原発の再稼働を推進しようとしている」「放射能は目に見えない。それでも多くの人の命や体を傷付ける」「人命より国家のプライドを優先している」「原爆も原発も大地を汚し、暮らしを奪った。そんなものがなくても平和な社会は築けるはず」。=29日付中日夕刊『広島・長崎で原爆目撃 関の男性』『原発推進「命の軽視」』の記事中、終戦から69年を前に重い口を開いた岐阜県関市の石井和典さん(86)
「今度こそ本当に拉致被害者全員が帰国できるよう願っています。いままでにないほど総理大臣の〝本気〟を感じました」=拉致被害者全面調査のニュースに接し。拉致被害者・曽我ひとみさんのことば

【新聞テレビから】
☆『〈日本生命セ・パ交流戦2014〉西を止めたぞ~昇竜戦だ5連勝 借金1』『7回2死から 森野二塁打!ルナV打‼』(29日付、中日スポーツ)
☆『三河に初 大学病院』『藤田学園 岡崎に20年開設』、『シシ氏、圧勝確実に』『エジプト大統領選 得票率90%以上か』、『ポロシェンコ氏 仏が式典に招待』『プーチン氏と同席か』、『船長不明1人重体3人重傷』『播磨灘タンカー爆発』『黄色い炎船を包む』(29日付、中日夕刊)
☆『楢葉町来春帰還 町長表明 全町避難自治体で初』、『〈開かれた法廷 裁判員5年〉高校国語教科書に採用 評議へ磨く言葉の力』『編者「市民が成長し制度定着」』、『「クワガタ遅配で全滅』『昆虫採集家 賠償求め日本郵便を提訴』、『「偽シャネル」販売で逮捕 商標法違反容疑 人気洋服店の部長 愛知県警』、『首相「事例」批判に反論 集団的自衛権 参院集中審議』、『橋下氏 結いと合流へ』『維新分党 野党再編が加速』(29日付、毎日夕刊)
☆『東海真夏日続々 きょうも暑く』、『名張毒ぶどう酒再審請求棄却 弁護団異議申し立てへ』、『「残業代ゼロ」導入へ』『首相指示 一般勤労者は除外』、『維新分党で合意 橋下、石原両氏 結い合流で対立』(29日付、中日朝刊)
☆『光注ぐ屋根 新国立競技場基本設計案』、『STAP論文1本撤回 小保方氏ら著者11人同意』、『集団的自衛権集中審議』『首相、答弁で事例増殖 拡大解釈に懸念』『解釈変更許さない』『法制局長官OBら12人結集』(29日付、毎日朝刊)

五月二十八日
 やはり、きのうトンボ返りで出向いた彦根城一帯を歩き回ったせいか、それに帰宅後は亡き人の通夜の会場である隣町、布袋の平安会館までへの妻の送り迎え、きょうは大須での横笛練習…と、ここのところはまさに動きどおしだったことが影響してか、名古屋から帰宅すると、それこそバタンキューと二階寝室で寝入ってしまった。名古屋へ出かけるに当たっては愛栄通りで喪服の妻に付き添って江南駅経由布袋行きバスに乗り、布袋駅まで一緒に出てそこで別れた。 これが普通の夫婦というものか。
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 落ち着いた風情の彦根城お堀端と埋木舎(うもれぎのや)の一部=井伊直弼はここで多くを学んだ=、案内の石柱、彦根名物のお菓子・赤備え(あかぞなえ)
 
 
 
 
 それはそうと、昨日、JR新幹線と在来線を乗り継いで訪れた彦根は久しぶりに見た落ち着いた街並みやお堀端、夢京橋キャッスルロード界隈の風情にかつて滋賀県在任時にこの町を歩いた往時の姿がだぶり、とても有意義なひとときとなった。
 特に文化十二年(1815年)に11代藩主・井伊直中の十四男として誕生、五歳で母、十七歳で父を失った井伊直弼が藩の掟に従い三百俵の捨扶持で十七歳から三十二歳までを暮らした彦根城佐和口御門前の落ち着いた佇まいには感動すら覚えた。直弼自ら、この住まいを♪世の中をよそに見つつも埋れ木の埋もれておらむ心なき身は―と詠んだことから、この家は「埋木舎(うもれぎのや)」として親しまれている。
 この「埋木舎」における文武両道や茶道への修練など、偉大な人格形成があればこそ、後に13代藩主となり幕府の大老職として命をかけ日米通商条約調印に続き英、仏、露、蘭との4カ国との開港契約を結ぶなど国難を救う器量が発揮されたことは知る人ぞ知る。
 歩きながら足を止めたお堀端の菓子屋さん。ここで彦根羊羹として有名な〝赤備え(あかぞなえ)〟や、直弼公に愛された多賀の村山たか女にちなんだ〈名物べっぴんどら焼〉を購入、夢京橋周辺をぶらつき、うち一軒の店に入って食事をした。次いで入った喫茶店でりんごアイスを所望したところ品切れ、とのこと。結局は、レモン入りダージリンでのどを潤した。一線の現役記者時代の〝飛んで帰る〟取材では、とても考えられない、贅沢ないっときに心から感謝したのである。
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 スウェーデンのストックホルムで開かれていた日朝間局長レベルの公式政府協議は「協議継続」で一致し終えたという。今後の進展に期待したい。青森県三沢基地に、このところ世界の軍事産業の間で関心が高まっている無人偵察機が配備された。国内では、札幌の不明女性の遺体が自宅近くで発見。一体全体何があったのか。
 ドラゴンズを愛してやまない、北海道・帯広ドラキチ会の会川桂市さんからメールを頂き、うれしく思った。「おはようございます。安江さん=先日、黄泉の国に旅立たれた安江都々子さん=って私の父と同じ83歳だったんですね? 5月20日札幌ドームの交流戦初戦の日に亡くなられたんですね。携帯で伊神さんの日記を見て知りました」とあった。会川さん! ありがとう。これからも安江さんの分までドラゴンズのこと、応援してくださいね。

【きょうの一文・言葉】
 星野監督、やりました。これからチームは、もっともっと頑張ります。早く戻ってきてください。星野監督にはあまり、ほめられたりしないのでチョットでもほめられるように、と思って投げました=巨人戦に先発し4―0で完封した楽天・則本昴大投手
 「埋木舎」近くに建立されていた井伊直弼の歌碑と説明版
 
 
♪あふみの海 磯うつ浪の いく度の 御世にこころを くだきぬるかな=井伊直弼

【新聞テレビから】
☆『小保方さん論文1本を撤回』、『賃金は「時間」でなく「成果」で? 〝残業代ゼロ制度〟導入へ』、『石原氏橋下氏が合意』『日本維新の会「分裂」へ』(28日夜、CBC〈NEWS23〉)
☆『奥西死刑囚再審認めず』『名張毒ぶどう酒8次請求』『名高裁「7次請求と主張同一」』『わずか半年門前払い』『奥西死刑囚側 新証拠提出の目前』、『木田さんブノワ賞 バレエの権威、日本人初』、『ひばり御殿へようこそ 自宅記念館オープン』、『介護業者役員ヤミ金容疑 清須の45歳男を逮捕』(28日付、中日夕刊)
☆『6月1日を「鮎の日」に』、『東日本大震災関連死3089人に』、『熱中症搬送291人 19日から1週間』、『病院火災21人死亡 韓国・長城 認知症の高齢者ら』(28日付、毎日夕刊)
☆『藤田保健衛生大病院 医師研修 中国から年40人』、『3都県工事ナゴヤドームの9杯分…再利用は未定』『リニア残土終着駅は?』、『元同級生 上海で拘束』『准看護師死亡 中国と身柄協議へ』(28日付、中日朝刊)
☆『〈婚約内定〉出会いから7年かけ 典子さま、千家さんと会見』『バードウオッチング通じ育んだ愛』『「故殿下もお喜び」バレエ恩師』、『集団的自衛権 今国会与党合意困難』『15事例議論 足並み乱れ』、『ザックJ 国内最終戦白星』(28日付、毎日朝刊)

五月二十七日
 ♪……ありのままの姿見せるのよ/ありのままの自分になるの/何も怖くない風よ吹け……、の歌で知られるミュージカルアニメ映画「アナと雪の女王」が世界五十カ国で公開され、三月十五日の公開以来、観客動員は1574万人を記録、売り上げも国内で上映された映画としては12年ぶりに二百億円を突破したという。アンデルセンの童話を原作に描かれた、このアニメ映画。「曲の力強さばかりか、メッセージ性もあり、人々の心をものすごくつかんでいる」とは、音楽評論家たちの言である。
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 妻、舞が江南の俳句教室で大変お世話になり、先に脳こうそくで倒れて以降、病床に伏されていた野村修三さま(俳号は奇詠)=江南俳句作家会会長=が昨日、行年八十五歳で他界された。心からご冥福を祈りたい。合掌―
 そこで霊前に献句する金枠の短冊を、というので朝早く市内の文房具屋さんへ。帰ったその足で先日訪れた滋賀県の琵琶湖湖畔の長浜、小谷城址一帯に続き、今度は彦根へ。秋に控えた中部ペンクラブの文学散歩「近江文学と戦国の三姉妹を訪ねる」の行き先を下見しておくためで、とって返して通夜の会場へ。
 というわけで少々疲れはした。
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 楽天の星野仙一監督の腰の痛みが悪化、下半身の痺れに襲われ歩行困難に陥る難病と診断され、長期戦線離脱が濃厚だ、とテレビニュースが報じている。星野さんといえば、元ドラゴンズ監督でもあり、ドラファンからは〝センちゃん〟で知られる。早くよくなって復帰してほしい。

【きょうの一文・ことば】
 代表句 雪の日は 雪の子を抱く 慈母観音 
 父は最近でも書籍やネットで常に情報を収集し、多くの人と手紙のやりとりをしていました。さらに、俳句をブログで発信する新しさを兼ね備えていました。=お礼の言葉「去りゆく背中に心から感謝を寄せて」文中から。喪主琢也さん

【新聞テレビから】
☆『高円宮典子さま婚約内定 出雲大社禰宜 千家国麿さんと』『多彩な趣味 家族ぐるみの交流』、『昭和60年 日常は温かかった』『甚目寺舞台の家族漫画』、『袴田さんが故郷浜松へ 48年ぶり』、『保釈の取り消しで保証金600万円没収 遠隔操作 片山被告』、『バス運転手 始発すっぽかす』『名古屋、ダイヤ忘れ85分遅れ』(27日付、中日夕刊)
☆『日朝局長級協議 テーマ「幅広く」 初日終了』、『ウクライナ 東部ドネック戦闘拡大 40人死亡か 露、作戦中止を要請』、『後光差す穂先 長野・槍ヶ岳』、『ブラジル「W杯なんていらない」 デモ隊、代表バス囲み罵声』(27日付、毎日夕刊)
☆『愛新覚羅顕琦(あいしんかくら・けんき)さん死去=九十五歳だった= 清朝最後の王女』、『彫びっくり!ウマすぎバナナ』『彦根の〝職人〟ネットで作品人気』(27日付、中日朝刊)
☆『タイ国王、軍政承認』『司令官「治安維持を優先」』、『〈クローズアップ2014〉エジプト大統領選開始』『シシ氏、見えぬ経済政策』『強権支配復活の恐れ』『関係改善へ米に秋波』、『AKB襲撃「人を殺そうと思った」 容疑の男 不特定多数狙う?』『「もう大丈夫です」川栄さんと入山さん退院』『名古屋と千葉握手会を延期』(27日付、毎日朝刊)

五月二十六日
 何もないように見えても実は日々、人の心も世の中も川の流れの如く少しずつ動いている。そうしたなかで、いかに行動を起こすかだ。自分にとっての世界は、それ次第で動きもすればピタリと止まりもする。かといって無理をし過ぎたら、なにより大切な体を壊しかねない。ここが難しい。
 きょうは、友の気持ちが遠方より来たるで、一人は電話で、今ひとりはメールで温かい心遣いで私に連絡をくださった。懐かしくもあり、とても嬉しかった。
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 世界が注視するウクライナの大統領選はポロシェンコ氏が勝利。夜遅く、テレビ画面に突然、【速報「大統領選」直後に空爆 空港になぜ…緊迫ウクライナ情勢】の字幕が現れた。世界は緊迫したままだ。アジアを初制覇した〝なでしこジャパン〟の選手らが羽田空港に凱旋。スウェーデンでは日朝政府の局長級会談が始まり、拉致問題解決への一縷の解決に期待が寄せられている。

【きょうの一文・ことば】
 僕は(安岡家の嘉助が打ち首になった事実など、先人がどうしても日記にすら)書けなかった、その部分を書こう、と思って書き始めた。……明治維新は天皇を中心とした一種のクーデターだった。だけど幕臣体制から変わる。これは革命としてとらえるべきだ。階級闘争という色彩が強く、そのまま自由民権運動に発展していった……=NHKラジオ第二〈カルチャーラジオ・ラジオアーカイブ〉第三の新人・安岡章太郎自作「流離譚」を語る、から。

【新聞テレビから】
☆『ポロシェンコ氏勝利宣言 大統領選 ウクライナ親欧州推進』『米大統領が祝福』、『元同級生、失踪前に再会』『准看護師遺棄 中国人女と出国』(26日付、中日夕刊)
☆『ローマ法王中東歴訪 東西教会共同宣言』、『和解50年「東方」総主教と会談』、『日朝の局長級 午後から協議 スウェーデン』、『エベレスト登頂 13歳少女が成功 女性最年少』、『アフガンに4時間 米大統領電撃訪問』『兵士3000人を激励』(26日付、毎日夕刊)
☆『なでしこ歓喜 アジア初制覇』、『AKB2人切られ骨折 岩手 握手会で24歳男逮捕』、『W杯 僕らがエスコート 11人決まる』『コーチの思いもピッチに』『刈谷の二宮君、恩師は「ドーハ」経験者』、『「エリカ」の志で疾走 蒲郡・ヨットレース』(26日付、中日朝刊)
☆『ウクライナ ポロシェンコ氏優勢』『大統領選の正当性焦点』『東部 妨害で大半投票できず』『〈クローズアップ2014〉亀裂修復へ一歩 ロシアと対話急ぐ』『米、本音は「幕引き」 EU内に温度差』『日本、対立激化を懸念』(26日付、毎日朝刊)

五月二十五日
 江南市のクリーン運動ということで早朝、ゴミ袋を手に花霞町内を一巡した。雑草の除去やゴミ拾いなど、熱心に地域美化に励む姿には胸打たれた。恥ずかしながら、きょうが江南のクリーンデーだ、と知ったのは昨日のこと。三役会の席で花霞の平井毅司総代に教えられ、「あすは巡回し清掃美化を」と教えられ、初めて知った。そういえば、〝5・30〟にちなんだゴミゼロ運動の取材を赴任した先々で何度もした。
 新聞記者ほど社会倫理感というか、社会常識に欠けるお粗末な存在はないな、とあらためて反省した次第である。(もっとも、社会倫理に欠ける記者なぞ、私だけで他の記者たちは取材の有無に関係なく自発的に美化奉仕活動をしているかもしれないが)。
 実際、1時間ほど歩いて回ってみたが、地域社会の絆とはこういうものなのだ、とナントナク分かってきた。不思議だ。この町に住まわせて頂く以上、みなさまとは歩調をあわせなければ、とあらためて思う。午後、実家に寄り「朝から大変だったよ」とこぼすと、満93歳の母に「そういうことは、しっかりやらなければ。大変など、と言うこと自体が失礼だ。地域のみんなのおかげで生活させて頂いている。しっかり、やらないかんよ」と窘められた。
 母は母、いつまでたっても私を叱る。
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 岩手県滝沢市でAKB48のメンバー2人と男性スタッフ1人が何者かにノコギリみたいな凶器で切りつけられ、ケガをしたという。事件は、岩手産業文化センターアピオでの握手会の席で起きた。プロ野球交流戦、ドラゴンズは19歳の浜田達郎投手がナゴヤドームでソフトバンクを相手に好投、2―1で勝ち4連勝。ここにきて調子が上向いてきた。

【きょうの一文・ことば】
 政策が、経済の均衡を突き崩す役割を果たすようになっては、世も末だ。多くの人々が、労働市場から締め出された状態での人手不足には、何とも、違和感がある。日本経済の新たな均衡点はどこにあるのか。求められるのは、それを探り当てるための真摯な塾考だ。=25日付中日朝刊『〈視座〉にわか人手不足の怪』から。浜矩子■同志社大教授
 まだ私は24、25歳だと思っている。来年はもう30歳、年をとったナ、と感じるので24、25歳です。=25日夜、NHKサンデースポーツに生出演した大相撲夏場所優勝(29度目)の横綱白鵬
「頼む。とにかく生きてこちらに戻ってくれ。死ぬなんて言っちゃ、ダメだ」「よかったじゃないか。もう嘘つかなくていいのだから」「彼が仮面を脱ぐことになった。それはそれでよかった」=25夜、東海テレビ〈Mr.サンデー〉〝私は悪魔の代理人〟から。片山被告の主任弁護人・佐藤博史弁護士のことば

【新聞テレビから】
☆『殺し殺されるのが実態 元自衛隊員が語る「集団的自衛権」』『平和憲法は国を守る 元防衛庁防衛研究所長、新潟・加茂市長 小池清彦さん』『戦争を繰り返してはいけない 解釈改憲に反対 元民主党衆院議員 岩國哲人さん』(しんぶん赤旗日曜版 5月25日号)
☆『ひな守る家族愛 琵琶湖・カンムリカイツブリ』、『中国軍機2度異常接近 東シナ海 空自機後方30㍍』、『JFK夫人「神を恨む」苦悩つづる手紙30通発見』、『最高齢ラクダ大往生 横浜のツガルさん38歳』(25日付、中日朝刊)
☆『認知症不明者システム連携できず』『8都道府県警 独自に検索適用』、『パキスタン首相訪印へ』『モディ首相就任式 独立後初の出席』、『「新政権とも仕事」ウクライナ 露大統領が表明』、『「東北くじけぬ」六魂祭が開幕 山形・きょうまで』、『大須の外でも笑いの輪 「海演隊」結成4年』(25日付、毎日朝刊)

五月二十四日
 朝。私にとっては、江南市内での週に1回のレッスンとは別にもうひとつ、今月から毎週土曜日貴重な社交ダンスレッスン場となった各務原へ。先生は、二年前に102日間地球一周ピースボートの船上で教えて頂いた、あの〝教えの魔術師〟、後藤京子さん(岐阜市在住)である。
 きょうのレッスンでは「ダンスはリズム」「リズムを正確に感じられるのが、まず第一」「ステップより、リズムです」という先生の言葉に忠実に、何度も四分の四拍子のリズム感をからだで覚えたあと、フロアをみんなで歩いてみて実際にからだで基本を学んだ。歩いてみてラテンは爪先から、スタンダード(モダン)は踵から矛先に、のわけがよく分かった。
 あとはベイシックを手始めに、クロスボディー、チェック、シャッセ、リバースターン、ニューヨーク、ハンド・トゥ・ハンド、ほかにチャチャチャのステップ…などの繰り返しで何より、リズムをからだに沁み込ませながら基本のステップに終始。やはり先生ならでは、の大変分かりやすい説明で社交ダンスそのものがこれまで以上に、より身近で楽しいものに感じられてきた。むろん、江南の方もすばらしい先生でその分、恵まれている。焦らないで少しずつ自分のものにしていこうと思っている。
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 正午に社交ダンスのレッスンが終わるや、木曽川河畔の街、江南に飛んで帰って、今度は妻(舞)のリサイクルショップ「ミヌエット」でのちいさな催し〈ダンス&体操〉をカメラとビデオに収録。休む間もなく、引き続き近くの喫茶店に場を移しての花霞町内会三役会に臨んだ。毎度思うが、総代さんはじめ、会計さん、組長に班長さんら各役員の日頃のご努力と地域社会を守ろうという熱心さには頭が下がってしまう。でも、ゴミを不法投棄してゆく輩から、町費をなかなか納めてくれないケースなど。なんだか、聴けば聴くほどアレヤコレヤで頭がこんがらがってくる。
 山本さん(左から2人目)を講師に楽しく催された〈ダンス&体操〉、にわかファッションモデル? も登場=24日午後、ミヌエット店内で
 
 
 
 ところで、ミヌエットでのちいさな催しは、いつもの〝ちいさな音楽会〟とは趣向を替え、舞のフォークダンス仲間でもある名古屋市西区在住の山本洋子さんをボランティアの講師に迎え、少しだけ粋(イキ)でハイセンスな試みに。テーマが〈ダンス&体操〉とはいえ、この催しは何よりもまったくの初心者に楽しく気軽にひとときを過ごし英気を養ってもらえれば、それでよし(舞)、とか。
 というわけで、山本さんからフォークダンスの基本をヒントにひごろの日常生活のなかでの正しい姿勢の確保や歩き方、全身呼吸…を皆さん、そろって繰り返し反復練習。「会話をする時は、いつも姿勢を正しく」とは、山本さん。なかにはファッションモデルさながらに背筋を伸ばし、乙女ごころにかえって魅惑的な歩行をしてみせる女性まで現れた。
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 台湾の地下鉄で無差別殺傷が起きたと思えば、中国湖北省でも刃物男が小学校に乱入、日本でも知人女性を鉄パイプで袋叩きにしてしまう女たち…と、人の心はなぜ、ある日突然の如く、これほどまでに荒れ狂うのか。

【きょうの一文・ことば】
 ……
 うちの憲法第九条はその優れた試みだ。原発よりはるかに貴重な財産だ。それを論理でねじ曲げ、参戦の道具にしようとする政権は、非科学的な殺し屋集団にほかならない。
=24日付中日夕刊『〈紙つぶて〉殺すな!』から。作家中山千夏さん

【新聞テレビから】
☆『宇多田ヒカル(イタリアで)結婚 花嫁姿を激写』、『最新消火技術 消える魔球とは』、『アナと雪の女王好調続く=人呼んで〝アナ雪旋風〟= 歌って踊れる映画が大人気』(24日夜、CBC〈ニュースキャスター〉)
☆『原発避難17歳つかんだ連載「なかよし」に科学ミステリー漫画』、『(皇居の)宮殿内部初公開始まる』『見学倍率は573倍』、『だいち2号打ち上げ H2A災害観測能力高める』(24日付、中日夕刊)
☆『知人の女 上海へ出国』『准看護師不明 羽田から今月3日』、『米軍無人偵察機 三沢基地に配備』『来月から運用』(24日付、毎日夕刊)
☆『「大飯に続け」官邸前、判決後初デモ』、『過労死防止法成立へ 衆院委可決 遺族に応え「国の責務」』、『陽子線治療 民間に拡大』『豊橋の病院17年導入』『装置小型化で治療に選択肢』、『御園座の緞帳新居決まる 日体大などに寄贈』、『近鉄特急放射性物質騒ぎ 防護服で出動異常なし』、『困った税務署員 調査先から借金 贈与税未申告 組合費着服も』『名古屋国税局停職6カ月』(24日付、中日朝刊)
☆『北日本冷夏の可能性』『7月、雨多めか 東海地方』、『4年ぶりの緑 仙台・荒浜で田植え』、『安全の翼と2万5000時間 地域航空FDA63歳・秋田機長』、『タイ前首相ら拘束』『軍、155人に出頭命令』(24日付、毎日朝刊)

五月二十三日
 きょうは、ある協力者の助けもあってチョットしたことが実現した。
 というのは、私が先にオーシャンドリーム号に乗船しての〈102日間ピースボート地球一周の船旅〉を体験した際、行く先々の船上から世界に発信したユーチューブ〈伊神権太が行く世界紀行 平和へのメッセージ/私は今その町で〉の映像にコマーシャルがつくようになった、ということである。その一つひとつが変幻自在といおうか。今の社会を生き写しにしており、なかなか楽しく見応えがある。
 この世界紀行は中国厦門(アモイ)編を最初にシンガポール・プーケット編、コロンボ/スリランカ編、エジプト編、ヨーロッパ前編、ヨーロッパ後編、中南米・総括編の全7部構成。世界の町角で私自らが「あなたにとっての平和とは何ですか」の問いかけをし、船上からその映像とナレーションをユーチューブ化。帰国後は請われて、有志による帰朝報告会やライオンズクラブ例会、私が受け持った大学の授業などでも講演させて頂いたり、授業の教材としても有効活用、貴重な記録映像にもなった。それだけに、これを機会に世界の一人でも多くの方々に見て頂けたら、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
「蟹江を流れる川でも鵜飼いができることを知ってもらい、川を一層きれいに保つ意識を町民に持ってほしい」=23日付中日夕刊『「東海の潮来」水郷の町PR』『蟹江で今秋初の鵜飼い』『地元住民「戦後に餌飼見た」』の記事から抜粋
♪さくら咲く宙(そら)の女神のさじかげん 伊神舞子=23日付尾北ホームニュース〈江南俳句同好会〉の俳句から。舞子は私の妻

【新聞テレビから】
☆『〈一般社団法人「生駒屋敷歴史文庫」〉生駒家の歴史遺産を継承』『次期当主、生駒英夫さんが設立』『歴史発掘し、研究者のお手伝いを』、『扶桑町 チャレンジデーに初挑戦』『男鹿市(秋田)と対戦5/28㊌』『「15分以上の運動」参加率を競う』(23日付、尾北ホームニュース)
☆『〈ドキュメント72時間〉真夜中の大衆食堂で! ネオン街に人情求めて』(23日夜、NHK総合)
☆『陸軍司令官に首相権限 タイ 前首相に出頭命じる』『「軍決定に失望」タイ支援見直し 米国務長官声明』、『8月11日を祝日「山の日」に』、『ウルムチ爆発で5容疑者自爆死 中国メディア報道』(23日付、中日夕刊)
☆『タイクーデター 軍、前首相らに出頭命令 タクシン派抑え込み』(23日付、毎日夕刊)
☆『「9条に平和賞」陳情文書を提出 超党派国会議員有志』、『ユニリーバ・パスタソース事業 ミツカン2150億円で買収』、『松尾芭蕉の像つえ壊された 上野市駅前、被害届』、『春日井建さん没後10年 歌はなお生き続ける』、『29歳女性不明自宅に血痕』『大阪府警捜査 都内に遺体、関連か』、『名鉄←IC定期→近鉄』『9月から名駅乗り換え楽に』(23日付、中日朝刊)
☆『タイ軍がクーデター 両派幹部を拘束』『日本企業対応に追われ 夜勤中止や安否確認』(23日付、毎日夕刊)

五月二十二日
 きのうきょうと、その前日も、ナンダカンダやることが多い。社交ダンスのレッスンにしろ、ユーチューブのしくみの把握、その他のアレコレにせよ。どれもこれも元はと言えば、自分でまいた種だ。
 おかげで〈一匹文士〉本来の書いたり、読んだりする時間がどうしても少なくなる。というわけで、レッスンから帰宅後、新聞を読んだあとパソコンとにらめっこしているうち、気がついたらすっかり寝入っていた。そこへきて。急きょ、周りからいろいろな用件が舞い込み、これも避けて通るわけにはゆかない。これら全てが自分にとっても大切なのだ。嫌がらないように、と自身に言いきかせる。
 それでも、現役の記者時代に比べたら、ピリピリした神経が少しは消えたようだ。
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 世は、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを命じた二十一日の福井地裁判決に対する歓迎と称賛、その後の控訴に対する反発で揺れている。一方では横浜地裁による厚木基地自衛隊機に対する夜間飛行差し止め命令。なぜ、米軍機が除外され、自衛隊機だけが差し止めなのか。判決内容に国民は戸惑う。
 新疆ウィグル自治区ウルムチ市内の市場では、またもテロが発生。今度は買い物客でにぎわう朝市での車両爆発事件で国営新華社通信によれば、31人が死亡。けが人は94人に及ぶという。そこにはウィグル族と漢族の根深い相克がある。
 夜に入り、政権派と反政権派の対立が治まらず戒厳令が敷かれているタイでプラユット陸軍司令官が「国の安全と平和のために」を御旗に「全権を掌握した」とクーデターを宣言、全土に午後十時から午前五時までの外出禁止令を出した。かと思えば、旅客船沈没への対応の悪さなど弱り目に祟り目の朴槿恵政権に対する揺さぶり、陽動なのか。北朝鮮の朝鮮人民軍が韓国の延坪(ヨンピョン)島近く黄海上の韓国軍艦艇150㍍地点に砲弾二発を撃ち込み、韓国側も五発を北朝鮮艦艇近くに撃ち返すなど一触即発の事態が演じられた。
 やはり、この世のなか。一般市民の幸せと安寧なぞは度外視されている。根深い民族間対立と憎悪、政権争い、各国のエゴ…なぞ、ある種【限りなき悪の連鎖】は愚かなニンゲン世界には永遠に突き破ることの出来ない「壁」なのかもしれない。
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【きょうの一文・ことば】
「今まで多くの人をだまし、裏切りました。全ての人に本当に申し訳ありませんでした」
=22日付中日夕刊、『片山被告「すべて事実」遠隔操作公判 無罪主張を撤回』の記事中。東京地裁で開かれた公判での片山被告の謝罪

【新聞テレビから】
☆『青空戻り バラ満開鶴舞公園』、『名古屋市待機児童ゼロ 全国最悪から3年で』、『81歳単身異国で博士号=豊橋技術科学大名誉教授の大呂義雄さん(田原市)がアイルランドの国立大「ダブリン大トリニティ・カレッジ」で社会高齢学の博士号を取得』、『大飯差し止め関電が控訴』『原告「運転認めない」』、『拉致解決目標示せ 子どもの来日10年 蓮池さん兄訴え』、『北陸新幹線談合認める 設備工事 初公判で元機構部長』(22日付、中日夕刊)
☆『ラフマニノフ自筆楽譜2億円 交響曲第2番ロンドンで落札』、『STAP論文 不正疑惑新たに報告』『理研CDB 画像やグラフ』『本部「調査予定ない」』、『新疆ウルムチで爆発 公演近くで複数の死傷者』、『米、女子生徒捜索へ ナイジェリア隣国に派兵 ボコ・ハラム拉致』、『スカイツリー2年』、『東電、10月から全国販売 電力自由化他社参入に対抗』(22日付、毎日夕刊)
☆『大飯原発再稼働認めず』『耐震想定甘さ指摘』『福井地裁「福島」後初の判断』『〈解説〉安全重視へ変わる司法』、『夜間飛行差し止め命令 横浜地裁 厚木基地自衛隊機に』『なぜ自衛隊機だけ 厚木訴訟 米軍機除外、実効疑問』(22日付、中日朝刊)
☆『〈STAP問題〉小保方氏採用も特例 通常審査の一部省略』『理研CDB(再生科学総合研究センター)秘密保持に重点 自己点検委が報告へ』『「私は最後の2カ月強論文に参加した」のはずが… 笹井氏枠超え「囲い込み」』、『羽生が名人奪還 通算8期目 4連勝で森内破る』、『両陛下が渡良瀬遊水地を訪問 足尾鉱毒事件』(22日付、毎日朝刊)

五月二十一日
 きょうは小満(しょうまん)。
 毎日新聞朝刊によれば、「〈万物が次第に成長し、天地に満ち始めるという意味。まもなく麦の穂が実る麦秋を迎える。(二十四節気)〉」とある。
 夕方、故安江都々子さん=生前は中日ドラゴンズ公式ファンクラブ会員で通信員を兼ねた=の【家族葬】によるあすの出棺を前に親交の厚かったファンクラブ仲間の一人に加えて頂き、お別れに霊前を訪れた。薄化粧をされ、静かに横たわった安江さん。閉じた両目に鼻、口、頬からは全てをやりきった達成感が浮かび、切れ長の目と口元の紅がいっそう美しく、私には花嫁の新たな旅立ちそのもののようにも見えた。
 安江さんの弟、今井日支男(いまいにしお)さん夫妻、妹さんらご家族も皆さん素朴な方々で弟さんは姉に良く似たお方で、血は争えないナというのが実感でもあった。大の酒好きだという〝ニシさん〟とは、未練は酒で断ち切ろうよ―ということになり落ち着いたところで一献しましょう、と約束した。
 この日はファンクラブ仲間有志で霊前に花を供えさせて頂き、私もかつての仲間とともに一枚加わらせて頂いた。この日、行きと帰りの風の強さは尋常でなく、何年前だったか。沖縄の村はずれのバス停留所で安江さんを待ったあの日。温暖の地にしては、信じられないほどに凍えるような風が吹き荒んでいた日のことを思い出した。安江さんにとって、この世の全ての野球人生が、黄泉の国へと持ち越された。
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 マーくん、ことヤンキースの田中将大投手がシカゴでの対カブスとの交流戦に先発。6回を投げ、メジャー移籍後、事故ワーストの4失点(自責点3)で初黒星。8安打を浴び、7三振1四球で日米合わせての連勝は「34」でストップ、チームも1―6で負けた。ナイジェリアの州都ジョスで二台の車に仕掛けられた爆弾が相次いで爆発、118人が死亡。サッカーW杯開幕戦を控えたブラジル・サンパウロでバス運転手が大規模ストライキを実施、ほとんどのバスの運行がストップし25万人の足に影響が出たという。

【きょうの一文・ことば】
「私はいつだって、今が一番幸せだと思って生きています。そう思うと、その方の何でもいいところだけを見ておつきあい出来、みんなと友だちとなれる。誰にだって絶対にいいところはあるのだから」=ドラゴンズファンクラブ仲間の岐阜県可児市、深谷史代(ふみか)さん
「アジアの安全保障をめぐる新しい秩序を中国主導でつくろう。アジアの安全は、アジアの人々で守ろう」=上海でのアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会談の席で。中国の習近平国家主席

【新聞テレビから】
☆『福島第一地下水を放出 基準値以下560㌧、海洋へ』『漁師ら「消費者反応心配」苦渋の受け入れ』、『ウィンドウズ8中国が締め出し 政府調達から』、『GMリコール世界で258万台』『米で予約開始10分マツダ記念車完売』、『74歳自治会長殺される 大阪の府営住宅 鈍器で殴られた痕』(21日付、中日夕刊)
☆『中元商戦スタート 名古屋の百貨店』、『「幽霊・妖怪画大全集」名古屋市博物館で開幕』(21日付、毎日夕刊)
☆『天空染める花畑 茶臼山・シバザクラ』、『片山被告「ウイルス作成」「真犯人メール」計画的』『「強い自己顕示欲 墓穴」』、『地村さんの子みな社会人に 帰国10年で報告』、『国公立大出身、×98%→14% 広告違反の塾に措置命令』、『ノリタケ本社工場 基準27倍の鉛検出』、『涙のライブ券 ポールさん全公演中止』(21日付、中日朝刊)
☆『中露「制裁は一方的」 ウクライナ情勢 首脳共同声明』、『「憲法壊すな」 官邸前で抗議集会』、『PC遠隔操作「意外と簡単 引き返せず」片山被告説明 ウイルスも自作 東京拘置所に再収容』『誤認逮捕苦渋を胸に 4警察本部尾行2カ月半』、『道警駐在所破壊ボンベ くぎ1000本散乱、けが人なし』(21日付、毎日朝刊)

五月二十日
〝安江さん〟が江南厚生病院できょうの午前二時二十六分、静かな雨音とともに亡くなった。もはや、語るべきことばは何もない。享年八十三歳。お疲れさま。おやすらかに。ただ、ご冥福を祈るばかりだ。合掌―
〝安江さん〟とは、中日ドラゴンズ公式ファンクラブの母的存在で【ファンクラブ通信員】でもあった安江都々子さん、その人である。これまでそれこそ、彼女の生活の手足となって支え続けてこられた同じ公式ファンクラブ会員で日進在住の今井正巳さんから午前六時十分に入ったメールで、その死を知らされた。
 元気なころはナゴヤ球場の二軍戦を欠かさず見守り、これからの若い選手たちに〝母〟にも似た声援と励ましを送り続けた。ファンクラブ会員はむろん、ドラゴンズのどの選手からも慕われたことは知る人ぞ知る。沖縄キャンプでは、毎年選手たちへのバレンタインチョコまで携え、沖縄在住のドラファンとの交流の輪拡大にも力を注いだ。
 星野仙一元監督(現楽天監督)とは〝センちゃん〟〝安江さん〟と呼び合う親しい間柄。最近ではドラゴンズと共に東日本大震災の被災地・仙台を本拠とした楽天への思いも深かった。一方で落合博満監督時代には、そのファンサービスの姿勢に大変厳しかったが、縁の下の力持ち的存在の信子夫人には手編みの手袋をつくって贈るなど優しい目を注いでいた。
 その安江さんも、このところは肝臓がんとの闘いで、病院を転々とされ、ことしに入って余命二カ月を宣告されるや、今度は名古屋の国立病院から、江南厚生病院のケア病棟へ。ファンクラブの仲間たちの願いもむなしく、けさ、とうとう帰らぬ人となった。
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 きょうの午後。マイカーを運転しながら車窓に映る木曽の流れを眼下に、穏やかな川面の中に笑顔を見、そして車窓から流れ入る〈かぜ〉のなかにも既に安江さんの精霊が宿って私の頬を打ちつけてくるような、そんな感覚にとらわれた。
 運転中、ふと気づくと右首筋にちいさなテントウムシが1羽張りついており、いくら払いのけようとしても離れない。デ、人差し指と親指でつまんで窓を全開とし空高く投げてやった。帰宅した私はひとり、生前の彼女を悼み横笛で〈惜別の歌〉と〈さくら〉を。引き続きハモニカで〈ゴンドラの歌〉と〈ふるさと〉を演奏した。
 この世は非情である。
 夜に入り、雨の降りがことのほか強くなってきた。
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【きょうの一文・ことば】
 代表句に〈艦といふ大きな棺(ひつぎ)沖縄忌〉=20日付中日朝刊訃報。〈最年長99歳で蛇笏賞〉の文挟夫佐恵(ふばさみ・ふさえ)より。文挟さんは俳人、俳誌「秋」名誉主宰。19日老衰のため死去、100歳。東京都出身。
 今までより、はるかに霧は晴れてきた=20日夜のNHK総合ニュース〈TPP閣僚会合閉幕〉の中で。甘利経済再生相の談話

【新聞テレビから】
☆『片山被告「私が犯人」 PC遠隔操作保釈取り消し』『簡単に操作「引き返せず」 動機、弁護士に語る』、『タイ全土に戒厳令 陸軍、クーデターを否定』、『北名古屋 町工場の技凝縮9月に大会 こまの夢 街に勢いを』『世代超え活用広がる』(20日付、中日夕刊)
☆『米、「スパイ」と5人訴追 中国「捏造」と抗議』、『「新島」東京ドーム20個分に』『出現から半年 陸地面積西之島の3・5倍超』、『中露、蜜月アピール』『領土問題対応で米にらみ 首脳会談』、『■マッカートニーさん全公演中止』(20日付、毎日夕刊)
☆『豚肉関税一部撤廃を検討 日米TPP首相、大統領に譲歩』、『米、中国軍5人訴追 原発企業などサイバー攻撃』、『裁判員裁判5年5万人参加 公判前手続き長期化』、『袴田さん53年ぶり勇姿 後楽園のリングで名誉ベルト』(20日付、中日朝刊)
☆『学童保育30万人拡充 政府方針 女性就労後押し 5年後目標』、『浅田来季休養へ フィギュア女子』、『「真犯人メール」自作疑い スマホ埋め送信予約か 片山被告』(20日付、毎日朝刊)

五月十九日
 朝から滋賀県へ。夜遅く、先ほど帰った。
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 きょうのトップニュースは、なんといっても真央ちゃん=フィギュアスケート女子の浅田真央選手(23)、中京大=の1年間休息宣言だろう。〝真央ちゃんファン〟の私にとっては、少なくとも一番大きいニュースである。休養を決めたわけは「今季が終わり、やりきった気持ちはあります。でも、まだ引退という決断には至っていません」との弁。そして「〝時の流れ〟に身を任せればいいのかな、というのが今の心境で、次のシーズンについてはまだ〈ハーフハーフ〉です」とも続けた。
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【きょうの一文・ことば】
「戦争下でも子どもを笑顔にしたい」「厄介な物である廃材から芸術作品をつくり、子どもや市民を喜ばせたい」=19日付中日夕刊『内戦下でも子どもに笑顔を』『シリア 廃材で大壁画 ギネスに』の記事中。戦禍で割れたガラスや色とりどりのタイル片、食器類などをセメントで固定し、「環境保護のカラフルなリズム」と題した抽象画の大壁画を制作した大学美術講師モアファク・マフールさん(57歳)のことば。カラフルな廃材を活用して面積七百二十平方㍍の壁画に描かれたこの作品はギネス・ワールド・レコーズの〈リサイクル材料による最大の壁画〉に認定されたという

【新聞テレビから】
☆『PC遠隔操作「真犯人」メール 片山被告が送信か』、『「判断遅れ まさに人災」』『大川小訴訟 初弁論で児童遺族』、『韓国海洋警察を解体 朴大統領 沈没事故再び謝罪』、『ふたりのアイリス今年も』『長野・豊丘 思い出の園 妻「守り続ける」(飯田支局・石川才子)』(19日付、中日夕刊)
☆『ひんやり 水まんじゅう=水の都・岐阜県大垣市でことしも夏の名物、「水まんじゅう」の販売が始まった』、『戻った? 東京湾のトビハゼ』『水質改善、護岸も配慮 今夏一斉生息調査』、『MDMA(合成麻薬)か白い粉末 ASKA容疑者の自宅に』(19日付、毎日夕刊)
☆『解釈改憲反対が過半数』『世論調査 集団的自衛権 賛成39%』、『米、TPP(環太平洋連携協定)でトヨタ批判 系列販売店網 解体求める』、『1万人河畔快走 高橋尚子杯ぎふ清流ハーフ』(19日付、中日朝刊)
☆『放駒前理事長死去 元大関・魁傑 八百長問題対処 66歳』『土俵再生に全力 本場所中止決断』、『なでしこW杯へ 7大会連続』、『東京五輪便乗詐欺多発 架空投資 被害1億3000万円超』(19日付、毎日朝刊)

五月十八日
 近くの実家へ。
 以前、完読した吉川英治の新書太閤記全八編のうちの二冊を持ち帰った。今一度読み直しておきたい個所があったからで、亡き父の書籍に入り膨大な本のなかから見つけ出したときには、何やらホッとした。私が小学生のころ、寝る前に三人の子を並べて父が読んでくれたのが、この新書太閤記である。
 その後、すっかり、この本のことは忘れていた。でも、父が亡くなったのを機に読破を決意してその後に八巻全部を完読、木下藤吉郎や信長ら歴史上の人物一人ひとりに対するそのリアルな表現に感銘した記憶がある。その太閤記で気になる部分を今一度読みたくなって、うち第三巻と第八巻をわが家に持ちかえってきた。
 夕方、合間を縫って江南厚生病院8階のケア病床へ。寝入ったままの安江都々子さんの傍らに1人座り、「いがみで~す」と時折、声をかけ愛用のハモニカで〈赤トンボ〉や〈ゴンドラの歌〉を演奏し続けた。帰り際、病室を訪れた看護師さんが「音楽聴けてよかったね」とやさしく語りかけられている姿に接し救われた気持ちに。このうえは、安江さんが再びドラゴンズについて話せるようになる。ただ、そのことを祈るだけだ。
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 夜。東海テレビの『〈ワンダフルライフ〉日本一の〝冒険バカ〟三浦雄一郎81歳』『最高齢80歳でエベレスト登頂』『人の数だけ生き方がある』『不可能に挑戦する冒険人生』を見て彼の人生を改めて見直した。
 「オリンピックに出ることだけがスキーではない。目標を持てば、生命力がかわる。だから、今まで誰もやってないような事をやろう」と心に決意し〝富士山からの直滑降〟をなし遂げたのをきっかけに、数々の冒険を達成してきたことがご本人の生出演で、分かりやすく紹介されていた。
 なかでも「老いは怖くない。夢を失うことが一番寂しい。出来ることを一歩でも、二歩でもこれをドンドン、ドンドンと集中してやっていこう」「もしかしたら、世界の誰もがやったことのないことが出来るのではないかしら」といった三浦さんの体験に基づいた発言は、逆に私自身に対する貴重なアドバイスにもなった。
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【きょうの一文・ことば】
「家や家族を失った人が、自分の歌を聴くために集まってくれる。こういう時に歌うために僕は有名になったんだと思うようになった」=18日付中日朝刊『被災大島で励ましの調べ 本紙コラムきっかけ さだまさしさんが熱唱』の記事中、さだまさしさんの言葉

【新聞・テレビから】
☆『夏の死者捕まえた 岡崎・やな開き』、『公明、解釈改憲認めず』『創価学会「本来は憲法改正』『石破氏 多国籍軍参加に含み』『解釈改憲止まらぬ恐れ』、『甲状腺がん50人に 福島の子検査1巡目終了』、『ランの館9月再出発 三越出店 入園無料、バラなども展示』、『40㍍、100㌧の恐竜 南米(アルゼンチンのパタゴニア地方で)世界最大の化石発見』、『〈陸上■関東学生対校〉桐生(男子100㍍決勝で)自信の10秒05 光る集中力「やっと出せた」』(18日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉自分の最期 自ら決定―「いのち」と向き合う人々』『「よき死」とは何か 人生の「しまい方」を考える』『「一人称」で見直す』『個人の人格、思いを尊重』、『ローマ法王 他宗教指導者と中東へ』『ユダヤ・イスラム対話試み』
 『44歳女性公務員世界王者=プロボクシング女子WBO(世界ボクシング機構)のアトム級(上限46・2㌔の女子最軽量)王座決定戦で岡山市職員池山直さんがフィリピン選手に判定勝ち=に ボクシング国内最年長「続けて良かった」』、『ナイジェリア 社会改革テロに変質 過激派ボコ・ハラム 貧困拡大背景に』『拉致1カ月女子生徒依然不明』『残虐行為 各地で』、『第一次大戦の発端 (オーストリア皇太子夫妻が暗殺され大戦の原因となった)サラエボ事件目撃した』『書簡ウイーンで競売』(18日付、毎日朝刊)

五月十七日
 午前中はマイカーで木曽川を隔てた各務原へ。いったん戻って、こんどは名鉄と地下鉄で名古屋へ。妻が言う「(外出する際には)一日に一つにしておかなくちゃ」の言葉は十分わかっているが、自ら行動しないことには何事も始まらない。
 私が動いたのにはわけがある。実りがあれば、やがて花開くだろう。でも、今のところはまだ明かさないでおきたい。もちろん、この動きには相手が伴う。
 あさ。そんな出がけに中高校時代の親友、石田祥二(前古知野北農協組合長など)から、携帯に「オイッ、イガミ」と電話が入った。「ナンダ」と答えると例によって「今、何やっとるだ。俺ハよう、同窓会の会長やるように、と言われてまって」と話し出した。「いいことだがや。大歓迎だ。また、こっちから電話するでナ」とだけ言って外に出た。
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 人口がなんと12億5千万人、有権者だけでも8億人を超えるインドで最大野党であるインド人民党が圧勝。代表のナレンドラ・モディ氏は「グジャラード州にアジア最大級の太陽光発電所を建設した」ことで知られる。近く首相に就任予定だ。国民の期待を一身に浴びたモディ氏は「何よりも先に経済再生をはかり、生活改善の向上に努めたい」と力強い勝利宣言をした。サッカーワールドカップ開催に多くの国民が反対するブラジルでは、あす全土でデモが行われる予定でフェイスブックでも参加が呼びかけられ、緊迫した状況が続く。
 フェイスブックといえば、ネパールのカトマンズで愛する夫、ニルマニさんとの国境を超えたラブバードそのままの生活を過ごす【Yuko Hasegawaさん】から送られてくる〝ユウコのカトマンズ日記〟ともいえる便りがブータンやパキスタンなど各国の人々との交流を文と写真で分かりやすく紹介しており楽しみである。異彩を放つラブストーリーとも言え、読みごたえがある。裕子さん、頑張って! と、日本の地から応援している。
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【きょうの一文・ことば】
 最高齢百十歳の方が四年前に作ったのは「十年ぶり会ひたる友と抱き合ひ名前うかばずかれもせずに」。「くるくるとまわる地球にしがみつき振り飛ばされじと今日も必死に」は百一歳。
 恋? の歌も。「夢枕に会いに来にけり昔の彼氏あんまり多くて誰とわからず」(九十八歳)。ひゅー。「セクハラと誤解なさるな介護士の胸の名札をただ見てるだけ」(八十六歳)。あらっ。
=17日付中日夕刊文化面『〈コンパス〉ありのままの100歳(野村由美子)』から
…「由来も大切ですが、地域の人が集まることがなによりです」。……
 若者が真っ赤な顔をしてみこしを担ぐ。参加してもいい、見物してもいい。祭りにかかわることが第一ということを教えられた。
=17日付中日夕刊【〈目耳録〉祭り(中村千春)】から

【新聞テレビから】
☆『還暦ゴジラ 新作』『米で公開、社会映し30本目』、『よど号メンバー 北の拠点』『「日本人村」の写真公開』、『ASKA容疑者逮捕 覚せい剤所持、否認』『90年代にヒット曲連発』(17日付、中日夕刊)
☆『春のバラ 優美な香り 名古屋・鶴舞公園で見ごろ』、『2万人を生涯調査 被ばく量など 原発事故 緊急作業員』(17日付、毎日夕刊)
☆『沈没事故1カ月 韓国の「おくりびと」』『棺は涙の海だった』『傷ついた指先「船の壁登ろうとしたのか…』『死者、不明者の8割超が高2』、『原発汚染水外洋に流出』『福島沖30㌔ 濃度低下進まず』、『真犯人名乗るメール PC遠隔操作「片山氏かわいそう」』、『万博おばあちゃん 上海再訪、市民と交流 熱烈歓迎』(17日付、中日朝刊)
☆『デンソーグループフラガール結成2周年 初のチャリティーイベント』『いわき「ハワイアンズ」3人も友情出演』、『授業参観より「のど自慢」 50代の中学(女性)教諭 「自覚欠如」か「休暇は権利」か』(17日付、毎日朝刊)

五月十六日
 本来なら、さわやかな「五月の風」のはずだが。それにしては、むしろ吹き荒れるといった方がよいほどに、〈かぜ〉の強い一日だった。その強さに、ベランダに干された洗濯物がどこかに飛んでいってしまうのではと心配したが、そこはドッコイ。洗濯物は意外や物干しバーに忠実に干され、しがみついていた。
 来月十二日のサッカーワールドカップ開幕を控えたブラジル。この国で巨額の費用をかけての開催に市民の間でW杯より福祉・教育とインフラの充実をはかるべきだ、との声が急激に高まり、各地でデモや略奪が相次ぎ、北東部では十人以上が殺害され無法地帯と化している。「ワールドカップなどいらない」との市民の声が沸騰している。このままだと、W杯期間中の治安が大変、危ぶまれるという。
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 東京・町田市在住の一人芝居で知られる旧知の仲、俳優座女優有馬理恵さんから封書が届いた。
 何事かと開けると、中から「先生のオリザニン(作=堀江安夫、演出=眞鍋卓嗣)」なるパンフレットと私あての1枚の書面が出てきた。目を通すと「俳優座70周年記念講演・平和を愛するメッセージを込めた・舞台『先生のオリザニン』に出演します。私・有馬理恵は、皆様を物語の世界に案内する案内役として、主人公・鈴木梅太郎を支えた妻・須磨子役を14歳~58歳まで演じます。」というものだった。
 ちなみに鈴木梅太郎は加藤剛さんが演じ、公演場所は東京・中央区、日本橋三越本店本館6階の三越劇場。期間は6月12日~27日。詳しくは、俳優座=電話03(3405)4743の有馬理恵扱い=へ、となっていた。一人でも多くの方々に見てほしく思う。
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 夜。安江都々子さんのその後の容体が気になって江南厚生病院へ。今井さんらドラゴンズ公式ファンクラブの会員仲間七、八人とも久しぶりに再会。私がハモニカで〈ふるさと〉をふくと、安江さんの目が突然に開いたため、皆ビックリ。「ヤスエさん、みんなでドームに行くのだから」「広島や仙台まで一緒に遠征しようよ」「ドラゴンズ、このところ少しずつよくなってきたよ」など。一人ひとりが順番に声をかけていったが、安江さんはご自身がじれったいように天井をみつめたまま、時折、うなづくようにして手を強く握りしめてくれた。
 私たちは、かえって病人を疲れさせることがあってはいけないので「また来るから」とだけ声かけをして退散した。それにしても、安江さんのファンは多い。半端じゃないことをあらためて思い知ったのである。彼女は花も嵐も乗り越えてきた【強い人】だ。簡単には人生を諦めることなんかはしない。

【きょうの一文・ことば】
 戦中派歌人、岡野弘彦さんの歌に〈親ゆづり 祖父(おほぢ)ゆづりの 政治家(まつりごとびと) 世に傲(おご)り 国をほろぼす、民を亡(ほろ)ぼす〉がある。戦争を知らず、歴史への洞察を欠く二世、三世議員たちに国をゆだねる危うさ。そのために憲法の制約もある。隣国との関係に心を砕くべきだ。=16日付中日1面『国民は戦争を望まない 東京本社論説主幹山田哲夫』から

【新聞テレビから】
☆『集団的自衛権20日与党協議』『公明代表「議論尽くす」』、『大卒就職率94・4%』『3年連続上昇 高卒バブル期並み』、『トルコ炭鉱爆発死者283人に』『「助かるはず、助かるはず」 発生3日目 生還待つ家族』、『韓国船沈没1カ月死者284人』『不明なお20人捜索続く』、『LCCバニラも運航中止 来月154便 機長確保できず』、『捨て猫保護断り「逃がせ」 遺棄容疑 知多支所長、書類送検』(16日付、中日夕刊)
☆『集団的自衛権 野党審議徹底を要求 与党協議 公明、政府けん制』『小松法制局長官 退任 後任に横畠次長決定』、『ウクライナ 大統領選監視に1000人 OSCE(全欧安保協力機構)事務総長 東部派遣は困難』、『沖縄で平和行進 本土復帰を記念』、『医学部2年120人追試全員不合格 広島大』、『飼い猫男児の危機救う 米国 襲った犬に体当たりし撃退』(16日付、毎日夕刊)
☆『竜に勢い4連勝』『浜田応えて2勝』『〈救心〉森野任せろ3ラン 2戦連発5戦連続打点』、『「撤退せねば総攻撃」親ロ勢力 ウクライナ軍に通告』『親ロ派不招致ロシアが批判 キエフの円卓会議』(16日付、中日朝刊)
☆『危険な任務現実に 集団的自衛権容認指示』『自衛隊員ら懸念 「自分たちが標的」実感』、『スマホ盗2容疑者逮捕 東海4県2000台被害関連調査 愛知県警』、『ネット不正送金被害急増 5カ月で昨年上回る 地銀、標的に』(16日付、毎日朝刊)

五月十五日
 安倍晋三首相が首相官邸で集団的自衛権について記者会見。集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更を検討する考えについて表明した。このなかで首相は「集団的自衛権の行使は、あくまで限定的なもの」であり「いわゆるグレーゾーン(武力攻撃には至らない事態)への対処を強化し」「武力行使を目的とした戦争参加は決してしない」と述べた。いずれにせよ、〝限定容認〟の狙いについて語ったのは事実だ。
 ひと口で言えば、戦争を何ひとつ知らない世代の〈首相〉が日本国の責任において武力行使も辞さないーというもので、同じ世代の石破自民党幹事長自らも「武力紛争に巻き込まれた場合、ほかの国の兵士は命をかけるが、なぜ日本だけがしないのか。これでは逆に戦争に巻き込まれてしまう」と話している。
 だが、ここでよく考えてほしい。集団的自衛権とやらで、いったん戦争に足を踏み入れたら歯止めがきかなくなってしまい、どんどん悲劇の泥沼に落ち込んでゆくのではないか。私は、この点を懸念する。日本はこれまでも憲法九条を御旗に不戦平和主義できたのだから、堂々とあらゆる事態においても武力行使はしません、と言い切るべきである。
 なんだか実りのない、ひねくり回した憲法論議に振り回されている、そんな気がしないでもない。日本は唯一の被爆国であり、かつまた戦後一貫して平和主義を貫いてきた。だから「戦争はしません」とこれからも胸を張って言い続けたらよい。ただ、それだけのことだ。
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 合間を見計らって午後、江南厚生病院に入院中である安江都々子さんの元へ。ずっと寝ておいでだったので、そのままソッとして引き返した。
 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手がこのところ4連敗と苦しむチームの苦境を救う快投で同じニューヨークを本拠とするメッツを4安打、無四球に抑えて4―0で初完投、かつ大リーグ8試合目にして初完封、負けなしの今シーズン6勝目を飾った。「チームの嫌な空気を払拭する完封劇で、楽天時代から続くレギュラーシーズンの連勝も34に伸ばした。」(本日付中日夕刊)。
 ベトナム南部のハティン省などで南シナ海での中国の石油掘削活動にからんだ領有権争いをきっかけとした中国に反発する抗議活動が激化し一部が暴徒化、中国の企業や工場に乱入、危害を与える暴力行為が続出。二人が死亡、約百五十人が負傷、一部の日系企業までが襲われる事態となっている。韓国船「セウォル号」沈没事故で、韓国の海洋警察、検察などによる合同捜査本部はイ・ジュンソク船長(68)ら四人を殺人罪で、当時操船を任されていた女性三等航海士(25)や操舵手ら十一人を遺棄致死などで、光州地裁に起訴。
 トルコ西部のマニサ県ソマで起きた炭鉱爆発事故の死者は、その後も増え続け少なくとも二百八十二人に上り、まだ百五十人前後が閉じ込められており(三百六十三人を救出)、トルコ史上最悪の炭鉱事故に。エルドアン首相ら政府への怒りと不満が高まっている。大干ばつのカリフォルニアでは五百年に一度の山火事が発生、一万世帯が避難する事態に。この世は地獄か。世界は相も変わらず、どこもかしこも混沌としたなかを彷徨っている。

【きょうの一文・ことば】
 「わかんなぁ~い、内容が難しくて」「パッと見で。戦争しちゃうのかな、って思った。戦うことはしてほしくない」=15日夜、CBCのNEWS23で。若い女性の声

【新聞テレビから】
☆『田中将初完封 6勝目 多彩な攻め 納得の114球』、『しとやか平安絵巻 京都で葵祭』、『夏へと続く乗スカ回廊 冬季閉鎖終え開通』、『変わらぬ基地の重し 沖縄本土復帰から42年』、『GDP(国内総生産)年率5.9%増 1~3学期 駆け込み消費で』、『「ごんぼ積み」観光目玉に 石垣景観保存へ各務原市が本腰』(15日付、中日夕刊)
☆『白砂に淡い紫 ハマヒルガオ 常滑で見ごろ』、『10時間超の違法労働疑い 福島第1原発 収束作業下請け 是正勧告』、『船長ら殺人罪で起訴へ 韓国船沈没 救助活動せず』、『コロンブスの船? 米調査団発見 ハイチ沖の沈没船』、『強制起訴初の有罪確定 松本柔道事故、控訴せず』(15日付、毎日夕刊)
☆『左右反転させ生体肺移植 京大名市大3Dプリンター技術活用』、『モノづくりの心発信 全広連名古屋大会』、『名鉄ホール休館へ 来春 舞台装置の改修検討』、『反中デモ日系企業に被害 ベトナム南部、工場閉鎖も』『デモ参加者に警察発砲』『中国、企業被害でベトナムに抗議』、『〈核心〉(ラス)ベガスの黒船日本狙う カジノ解禁照準「ハゲタカ」の声も』(15日付、中日朝刊)
☆『〈どう動く 集団的自衛権〉安倍首相きょう方向性表明』『グレーゾーン(武力攻撃には至らない事態)から協議 公明党慎重論根強く』、『群馬・館林市 生活費7年分請求も 1000万円超 認知症女性家族に』、『19年ラグビーW杯 豊田市が立候補へ』(15日付、毎日朝刊)

五月十四日
 日本人初の国際宇宙ステーション船長を務めた若田光一さん(50歳)が乗ったソユーズ宇宙船がこの日午前10時58分、半年ぶりにカザフスタンの草原に着陸した。宇宙船から出た若田さんは日本語とロシア語で「ありがとう」「地球は掛け替えのない古里だと思う」と述べた。
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 久しぶりの横笛レッスンで名古屋の大須へ。
 レッスンとはいえ、どちらかと言えば世間一般のお話が結構多く人生修養にもなる。師匠の何げないスピーチも、自らを磨くためには案外、大切なのである。きょうも彼女が知人から聞いた話として「その通りだよね」と、しみじみ語ってくださったフレーズがひときわ頭に残った。
 それは「腐ったリンゴがひとつあると、必ず隣りにうつる、すなわち伝染するから排除しなきゃいけません」というもので、私はこの話をお聴きしながら「なるほど。おっしゃられるとおりだ」と思った次第。横笛の方は〈惜別の歌〉を情感こめ2度、3度と演奏させて頂いたが「ウン、うん。いいじゃないの。イガミさん」と少しだけ褒めて頂け、なんだか嬉しい気持ちがしたのである。
 名古屋から帰り、することをしたあと夕方、近くの母のもとへ。居ないので心配していたところへ自転車に乗り帰ってきた。やっぱり、である。「あまり無理しないでよ」と言うと反発してきた。
「何いっとるの。お母ちゃんは、やりたいからやっとるだけ。ヒトなんか、これっぽっちもあてになんかしてないのだから。それより、ことしはスイカも南瓜もナスも見事に育っている。み~んな、私が育てたのだから。タカちゃん。エンドウがすごくなってるから、帰りに畑に寄って好きなだけ持っていくといい」
 とても満93歳とは見えない。私は内心、母の元気な間にそろそろ野菜の作り方を教えて貰わねば、と真剣に思った次第である。こんな母だから、いつだって輝き、誰よりも美しい。マザコンだとか言われようが事実なのだから仕方がない。
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 五月としては各地で記録的に暑い日となり、富山や仙台、熊谷などで30度以上に。全国382地点で夏日に。テレビでは「熱中症にならないよう水分を」と呼びかけている。東京の古美術商殺しで警視庁は陶芸家夫妻を逮捕。トルコでは炭鉱が爆発、炭鉱内には787人が働いており、360人以上が助け出されたが、200人以上が取り残されているという。1707年の宝永の噴火いらい三百年以上にわたって鳴りを潜めている富士山が気になる。
 夜遅く。ドラゴンズ公式ファンクラブの〝母〟、安江都々子さんのことでファンクラブ仲間の今井さんから心配して電話が入った。毎日毎日、私の心のなかがいろいろな色に染められながら流れゆく―

【きょうの一文・ことば】
 「若田さんは、日本人で初めて船長を務めたのがすごい。責任も重いだろうけど、ぼくもああいう大人になりたい」=14日付毎日夕刊『「若田さんおかえり」 故郷(のさいたま市)でPV(パブリックビューイング) 友人ら帰還見守る』の記事の中で。茨城県坂東市から訪れた小学5年生、岩井李人君

【新聞テレビから】
☆『緊急!池上彰と考える〝巨大噴火〟日本人へ古代ローマからの警告◇富士山は確実に噴火する』(14日付、CBC〈テレビ未来遺産〉)
☆『地球はかけがえのない古里』『若田さん半年ぶり帰還 笑顔で「ありがとう」』、『炭鉱爆発死者201人に』『トルコ 坑内に依然200人超か』、『癒やされた琵琶の音色 平泉で』『平家物語 友情の響きあり』、『警官の拳銃奪い発砲 知立、男を現行犯逮捕』『血まみれの警官』(14日付、中日夕刊)
☆『角川・ドワンゴ統合へ 豊富な作品、国外に配信』、『古美術商殺害 群馬の夫婦逮捕』『強盗殺人容疑「借金うまくいかず」』(14日付、毎日夕刊)
☆『汗ばむ新緑並木道 滋賀・高島=鮮やかな黄緑色に色づいたメタセコイア並木、中村千春撮影』、『信長は勝幡城生まれ 生誕480年 愛西市新定説PR』、『三越伊勢丹 イオンに出店』『各務原に今秋 女性向け小型店』、『俳人夢二執念の遺筆 死に隣る眠薬や蛙なく=群馬県渋川市、竹久夢二伊香保記念館』(14日付、中日朝刊)
☆『集団的自衛権 政府方針「方向性」に 公明・世論に配慮』『反対訴え人間の鎖』、『ミサイル開発「イランの技術、北朝鮮に」 イスラエル首相、本紙と会見』(14日付、毎日夕刊)

平成二十六年五月十三日
 甲府で31度の真夏日に。各地で6月中旬から7月中旬の〝暑さ〟となった。また暑い日々がやってくると思うだけで気がめいる。
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 午前中、江南厚生病院へ。
 四年前の大手術後、月一回続く妻の術後定期診断のためだ。この1カ月というもの、あれやこれやと互いにしなければならない重要案件が結構多く、判断の目安となる血圧測定がどうしてもお座なりになりがちだったことも確かだった。これ、全て私の責任である。デ、案の定、妻のところどころ記入漏れのある血圧管理手帳には「もう少し、しっかり測って頂かないと」と担当医からクギをさされた。

〝ジュンキ(伊藤準規投手)〟らの額入り写真を手に「ドラゴンズ選手たちのことはいつだって、思っています」とほほ笑む安江さん=江南厚生病院にて
 
 受診を終え、妻が会計と薬局に行っている間、少し時間があったので、同じ病院内に入院中である中日ドラゴンズ公式ファンクラブの〝お母さん〟的存在である、安江都々子さんの元へ。元気そうにしておいでだったのでホッと安心し、嬉しく思った。「イガミさん。ファンクラブ会員仲間の〝今井クン〟が、ネッ! ジュンキや浅尾投手、山本マサさんの写真を持って励ましにきてくれた。〝今井クン〟には、いつも助けられ通しです。嬉しくって。ホラッ」と額入りの写真の数々を見せてくださった。
 ところで、きょうの〝バッティングパレス相石ひらつか〟でのドラゴンズ。山井投手が打って投げて、7―2でDeNAをねじ伏せ快勝。4勝目をあげた。安江さんも病室でさぞかし、喜んでおいでになるに違いない。
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 病院からの帰りは、妻とふたりでヘルスバンクとショッピングセンターへ。
 久しぶりに喫茶店に入りサンドウィッチでデート気分を味わって帰宅。その後は、いつものように新聞と、届いたメールをチェックしたり、電話をしたり…。横笛演奏の稽古など、他にしなければならないことを一つひとつこなすうち、時はまたたくまに経過。まもなく午前零時である。東京・町田のマグネシウム工場火災は、八人が重軽傷(うち一人は重体)を負う事態に。マグネシウムは水と化学反応を起こすと炎上する恐れがあるため、いまだに放水することができないままで、消火作業に手間取っている。
 
【きょうの一文・ことば】
「…ミスしてはいけない、と負けない気持ちで投げました。…」=75年ぶりに球団タイ記録の開幕7連勝を成し遂げた西勇輝オリックス投手(23歳)。ヒーローインタビュ―に応えて

【新聞テレビから】
☆『集団的自衛権 15日に報告書 自公に〝すきま風〟?』(13日夜、CBC〈NEWS23特集〉)
☆『〈祈りよ力に〉彼はイスラムの英雄だ パキスタンビンラディン殺害の地 近隣住民複雑な思い抱える』、『〈ニッポン火山紀行Ⅱ 小笠原諸島・西之島(東京都)〉止まらぬ陸地の拡大』、『長野・伊那谷放浪の俳人再評価 井月=放浪俳人の井上井月(いのうえせいげつ)=の生きざま重ね今思う』、『元気にやっ撮るよ 名古屋〝米寿と傘寿〟姉妹が写真展』、『中川死刑囚指示後悔 菊地被告公判 薬品の使途伝えず』(13日付、中日夕刊)
☆『南シナ海 「中国は攻撃的」米国務長官が批判』、『若田船長が退任 「信じられない経験」』、『警察犬、不明6時間後に発見 認知症女性捜索でお手柄 知立愛知県警が署長賞』、『■高梨選手、日体大進学を決定』『■金妍児さんは大学院進学』(13日付、毎日夕刊)
☆『父子つかんだ夢舞台 名張出身 W杯代表の山口選手』『名古屋ゆかり 本田 川島 吉田 選手にエール』『優勝目指せ/けがに注意/全力プレーを』、『人手不足に企業悲鳴』『中部 建設はじめ福祉でも』『東海の求人倍率 全国平均上回る』、『東部2州「独立」宣言』『ウクライナ 住民投票 不正指摘も』、『福島知事 美味しんぼ批判』『「すべて事実。〝無根〟とは被災者に失礼」 作品に登場 岐阜の医師』、『第62回全日本広告連盟名古屋大会開催記念特集〈金の遺伝子 愛知・名古屋〉 世界に誇る力』(13日付、中日朝刊)
☆『ブラジルW杯代表23人 FW8人』『8強へ攻撃サッカー』『滑り込みで大久保』、『■16年大河は三谷さん脚本の真田幸村』(13日付、毎日朝刊)

五月十二日
 男子テニスの12日付世界ランキングが発表され、マドリード・オープンで準優勝の錦織圭(日清食品)が、これまでの日本男子最高順位を塗り替え、初のトップ10入りの9位に浮上した。
 FIFAワールドカップの日本代表23人がザッケローニ監督によって発表された。代表には川崎フロンターレの大久保嘉人さん(31)も含まれ、「うれしいです。まだ信用できません。(亡き)お父さんが本当に見守っていてくれた」と声をつまらせ語る母親。残念なのは、名古屋グランパスから一人も選ばれなかった、その現実である。
 ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州で親ロシア派が実施した事実上の独立是非を問う「住民投票」でドネツク州の集計責任者は十二日未明、89・07%が独立に賛成したーと発表。これに対してウクライナ暫定政権と欧米諸国は「住民投票」は1人で何人分もの投票をする不正かつ、ズサン極まるものであるばかりか、投票そのものの実施を違法として認めていない、としている。
 中国四川省の宜賓市で今夕、路線バスが突如、爆発。1人が死亡、19人が負傷した。ウィグル族によるテロ行為で中国国内は、ここのところ治安が安定せず、こうしたテロが続発している。一方、日本では昨夜、宮崎交通の宮崎駅発西都城駅行きの特急路線バスが45歳の男にバスジャックされたが、翌午前1時ごろ、同県えびの市の駐車場に停車したバス車内に立てこもったところで監禁の現行犯で宮崎県警に逮捕された。
―ことほどさように、好いことも悪いことも日々起きている。といって、やはり不幸なことの方が断然多い。地震やハリケーン、風水害などの災害を除けば、どれもこれも人間たちが自分が自分で首を絞める、止めようとすればとめられるケースばかりなのだが。
 あ~ぁ、愚かなニンゲンたちよ。ため息が出るのは、わたしだけでもあるまい。
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 カトマンズ在住のネパールの国民的詩人、ビシュマ・ウプレティさんから「Gonta San(ゴンタさん)」と私あてにメールが届いた。私が先に本欄でも発表した小説〈カトマンズの恋〉を早くカトマンズの新聞など「何かの媒体で英語で読みたい」、秋にキルギスタンである国際ペン大会には費用面などで前に立ちはだかるいろいろな障害を克服し、出来たら参加すべく現在、準備を進めています―などといったものだった。私は、さっそく「互いにうまくいくと良いですね。近い将来、世界のどこかで必ず会いましょう」とメールを返送させて頂いた。
 この日はたまたまカトマンズ在住の裕子さんと夫・ニルマニさまからもメールが入った。私はつい最近、ふたりをイメージした詩〈カトマンズ恋歌〉をつくった=今現在は未公表、曲が出来たところで公表予定=。雲が流れる如く私たちの心も大空を流れてゆく。
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【きょうの一文・ことば】
 …お寮は「世に遠く、逃れ果てぬる宿りにも、春だにくれば梅の花、人待ち顔に咲く故に…」と謡い、わら屋を出て迎える。女たちは和歌を詠み、短冊に記し、お寮は梅の枝に結ぶ。……=12日付中日夕刊、〈この道〉老人物「庵の梅」のなかで。狂言師野村万作の筆

【新聞テレビ】
☆『女子生徒の最新映像公開 「イスラム教に改宗した』(12日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『〈大波小波〉「現実の福島」の風景』、『鼻血描写 福島県が「遺憾」 美味しんぼ 大阪市なども抗議文』『因果関係断定せず 編集部コメント』、『カープ女子コイに恋して』『〝適地〟にも人気波及/観戦ツアーに応募殺到』、『スノーデン氏取材の元記者が新刊 「日本国連代表部も傍受』、『「男子部」元部員が奮闘回顧 宝塚100年 男も彩った』『夢追う1期生 ハウステンボスの「歌劇学院」入学式』、『逮捕の45歳男「死にたい」宮崎のバスジャック 親族と面会要求』(12日付、中日夕刊)
☆『錦織 無念の途中棄権 ナダルに善戦 準優勝』『快進撃今後の自信に』『世界9位発表』、『「バチカンと戦略対話」 イスラエル大使 法王のエルサレム訪問を機に』、『元CIA職員の暴露 本に 英元記者執筆、日本でも発売=日本語版を発売する新潮社のウエブサイトによると「暴露 スノーデンが私に託したファイル」とのタイトルで、日本では14日に発売の予定』、『ウクライナ 独立「9割が賛成」 東部ドネック住民投票』『ウクライナ東部住民投票 選管ずさんぶり露呈 締め切り1時間半後に「結果」』『EU「結果承認せず」 対露追加制裁合意へ』(12日付、毎日夕刊)
☆『〈この人〉浄土真宗本願寺派の25代門主に就任する大谷光淳さん(36)』、『川面の妙技開演 長良川鵜飼』、『ASEAN 中国けん制』『南シナ海問題で首脳宣言』、『ハンセン病原告団協議会長 谺雄二氏死去 82歳』(12日付、中日朝刊)
☆『亡き長男へカーネーション 「本当は逆なんだけど」と母 女川・震災月命日』、『■ジョリーさん、女優引退か=米人気映画女優、アンジェリーナ・ジョリーさん(38)は9日、「あと1、2本仕事をしたら、監督業に専念するために演技は諦める」と述べ、近い将来に女優を引退する考えを表明した』(12日付、毎日朝刊)

五月十一日
 東京・国立代々木競技場で行われた体操の全日本選手権。男子・個人総合で内村航平(コナミ)が合計181・200点をマークし、史上初の7連覇を達成した。女子は笹田夏実(日体大)が2年連続2度目の優勝。

 きょうは午後、名古屋市内のつちやホテルであった中部ペンクラブ理事会へ。
 6月15日に名古屋市千種区のホテル「ルブラ王山」で開かれる中ペン総会・公開文学講演会・中ペン文学賞表彰式・受賞と出版を祝う会はじめ、9月28日の愛知芸術文化センターアートスペースでの公開シンポ「『中部ペン』を読み文学を語る」、11月11日に滋賀県を舞台に催される文学散歩「近江文学と戦国の三姉妹を訪ねる」などにつき、各理事とも熱心に討議。理事一人ひとりの真剣なその姿が、いつもながら私の頭に印象深く刻み込まれた。

【きょうの一文・ことば】
 「祖父の業績を調べて、世に出していただいた」=11日付中日朝刊〈バイオリン王目覚めの音色 愛知県立芸術大〉の記事中。音楽教育法「スズキ・メソード」を世界に広めている才能教育研究会会長の鈴木裕子さん(73)

【新聞テレビから】
☆『全国初 熊本で真夏日』、『桜島噴煙4500㍍』、『まばたき感知無料アプリ 愛工大准教授 重度障害者意思伝達に』(11日付、中日朝刊)
☆『「母に優しい」日本は32位 トップはフィンランド』、『吉宗命じた日本地図 1725年ごろ完成の測量原図』、『社外取締役に神田前愛知知事 大垣共立銀』、『野球部員後輩に金品要求 宇治山田商2年、暴行も』(11日付、毎日朝刊)

五月十日
 私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」メンバーで超多忙な売れっこ、牧すすむさん=琴伝流大正琴大師範、弦洲会会主・倉知弦洲さん=から、テーマエッセイ(テーマは「あの人」)が早朝、ファックスで送られてきた。
 月曜以降には公開見通しだけに、読者の皆さま、楽しみにしていてほしい。同人の話題といえば、つい先年、成人式を迎えたばかりと思っていた「熱砂」で一番若いホープ、黒宮涼さんが、きょう晴れて結婚にゴールイン。こんごますますの健筆と幸せを祈っている。
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 デビュー曲〈能登の海鳴り〉を歌う竹村こずえさん=ユーチューブから
 

 きょうは、母の日にふさわしい話を―
「これ見て」。妻から手渡された【しんぶん赤旗日曜版】の5月11日号。この日曜版の芸能・テレビ蘭に掲載されていたのが「子どもが後押しデビュー 元トラック運転手でシングルマザー 新人演歌歌手 竹村こずえさん」という見出しだった。
 記事のリード部分には『元10㌧トラックの運転手で、3児の母親の竹村こずえさん(35)が演歌歌手デビューしました。デビュー曲は〈能登の海鳴り〉(日本クラウン)。力強い歌声で歌謡界に旋風を巻き起こしています。』とあった。ちなみに作詞は、「南部蝉しぐれ」の作詞家でもある久仁京介さん、作曲は西つよしさん。
 記事によれば、竹村さんは滋賀県栗東市で高校2年、中学3年の娘さん、そして中学1年の息子さんと暮らすシングルマザーだ。高校卒業後、トラック運転手になり22歳でエステティシャンに転身。大型自動車のほか、小型船舶、美容師の免許も取得、それこそ〝イバラの道〟を歩み続けた努力の女性でもある。
「デビューを迷ったとき、背中を押してくれたのは子どもたちでした。「『ママ、行っておいで』と、上の子が言ってくれたんです」「子どもたちが小さいときは、朝からずっと〝戦争〟でした。きつかったとき、先輩方の歌を聞いて、涙したり笑ったりしてました。歌がすべてです」と話している。能登の海辺をゆく切ない女心。坂本冬美の「夜桜お七」をほうふつさせる情愛と詩情あふれる、たくましい歌声だけに、これからが期待される。
 何はともあれ、皆さん。♪秋が終われば半年や冬よ 惚れたあんたを遠ざける…、で始まる〈能登の海鳴り〉をぜひ、お薦めします。聞いてみてください。

【きょうの一文・ことば】
 三重県熊野市紀和町の丸山千枚田で、水をたたえた棚田が鏡のように空の色を映し出している。日光を浴びると白っぽく輝き、夕暮れ時にはオレンジ色に。山に日が沈むと、青っぽい色に変化する。日差しの加減で色が変わる様子は、近くの熊野古道から一望できる。=10日付中日朝刊1面〈色彩刻々棚田の妙 三重・熊野〉から
 2回目だったので逆に、あと1人で(ノーヒットノーランが)出来上がったら、(3度目の正直で)記録を達成する〝伝説〟になれるので、なりたい=10日夜、ニュースキャスター〈あと1人でノーヒットノーラン逃す〉から。ガルビッシュ投手

【新聞テレビから】
☆『157年前の沈没船「セントラルアメリカ号」から金の延べ棒、1・3億円』『沈没船三百万隻の金銀財宝は推定百兆円以上』、『日本発!新しい産業革命 最先端ロボットに迫る』、『〝アナと雪の女王〟笑い止まらぬレリゴー現象 25カ国バージョンにも。アクセス750万超える』(10日夜、CBC・ニュースキャスター)
☆『母の日何を贈りますか 日傘やハンカチ実用品人気』『百貨店 消費増税影響なく』『感謝の気持ちは一緒』、『錦織、トップ10入り 世界ランク テニス日本男子で初』、『震災犠牲者の慰霊碑が完成』『宮城の「希望の丘」』『30歳道を見つけた』『被災し名古屋へ 震災描く漫画家目指す』『好きな長良川へ 心の病越え鵜飼船頭に』(10日付、中日夕刊)
☆『3万株カキツバタ 知立』、『ウクライナ東部衝突激化 親露派と治安部隊 住民投票前に』『露大統領訪問、米が強く批判 クリミア半島』、『南スーダン停戦合意』『大統領と前副大統領が会談』、『夜通し作業賃金不払い 被災地細る下請け 宮城 相談7割増』『深刻な建設業』(10日付、毎日夕刊)
☆『アユぴちぴち 豊田・矢作川』、『ダンス風営法対象外に 規制改革会議が提案へ』、『覚せい剤所持容疑 小学校の校長逮捕 高知県警』、『サーカス一座 脱原発の旅』『走れリヤカー劇場 ◆養成学校休校◆カンパ資金に』(10日付、中日朝刊)
☆『伊勢湾に巨大熱気球?』、『ボルト選手 世界新のスパイク盗まれる サイン入り 344万円相当』、『ハンセン病の全療協会長 神美知宏さん死去 80歳』(10日付、毎日朝刊)

五月九日
 南米ペルーの世界遺産で知られるナスカの地上絵で新しく〝リャマの地上絵〟17点が発見されたという。ナスカといえば、古代ナスカ人が作ったとされる全長135㍍のコンドルはじめ、全長46㍍のサル、40㍍のクモ、32㍍のフクロウ人間など1000点以上の地上絵で知られる。ロシアのプーチン大統領がクリミアに入り「2014年は、この地の皆さんがロシアと共に生きることを決めた記念すべき年です」と演説。
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 ここ尾張地方を代表する地域社会に根ざしたコミュニティーペーパーと言ってもよい尾北ホームニュース。その本日付号を読んでいて「江南市稚内市 平常時交流・災害時共助 藤まつり会場で稚内物産展開催」なる見出しが目に入った。それによれば、『「災害に強いまちづくり」を目指し、江南市は4月25日に北海道稚内市と「広域的地域間共助協定締結に向けた覚書」を交わしました。……その第1歩として4月26日から29日まで、曼荼羅寺公園の藤まつりで「遠くのおとなりさん」稚内物産展を開催』とある。
 でも、なぜそんなにも離れた稚内市と覚書を交わすことになったのか。「なぜ」稚内市なのか。何かきっかけがあったはずで、記事の中にそもそもの〝なれそめ〟の説明がないのが惜しい。私自身、物産展に顔を出していたなら、疑問が解けたかもしれないのだが。いずれにせよ、稚内といえば、私個人としても思い入れが強い北の町だけに懐かしい。
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 大韓航空機撃墜にも触れられた=388頁~393頁〈稚内で大韓機撃墜〉〈撃墜された007便〉〈国境の「北の海」へ〉〈「稚内レーダーサイトが叫んでいる!〉=私の自著「泣かんとこ 風記者ごん!」(能登印刷、伊神ごん=当時のペンネーム。1989年1月発行)
 
 「稚内」といえば、大事件を思い出す。
 すなわち269人が乗った大韓航空機007便がカムチャッカからサハリンに至る間に領空侵犯の疑いでソ連戦闘機のミサイルにより撃墜され、全ての乗員乗客の貴重な命が海の藻屑と消えてしまった、あの忘れられない悲劇だ。忘れもしない昭和58年9月1日のことだった。当時、空飛ぶ記者だった私は事件発生まもなく新聞社の双発ジェットで名古屋空港から空路、丘珠空港経由で日本人記者としては最初に現場海域であるオホーツクの海上に踏み込んだ。
 そして乗客、乗員が一瞬にして冷たい海に消えた最果てのオホーツクから、宗谷岬前方に広がる宗谷海峡、サハリン(旧樺太)西方、モネロン島(海馬島)周辺の海…と一帯を、同僚のカメラマン、航空部整備士らと共に目をさらに探したことがある。結局のところ、『「国籍不明機(ソ連機)が近づいています。中日サン、危険だから引き返してください。引き返してください。引き返せ! このままだと危ない、あぶないです、撃ち落とされる」と稚内レーダーサイトが叫んでいますので』との機長判断で空からの取材を断念したことを覚えている。
 あのとき私は【オホーツクも、宗谷海峡も、そしてモネロン島周辺の日本海も、北の海は物こそ言わないが、みな泣いている。遺族、いや海にのまれた家族の悲しみは、この最果ての海の深さより、さらに深いに違いない。遺族の気持ちは、一体どうなるのだろう。無防備の民間機を撃ち落とすなど、人道的にも許されない。海はやはり泣いていた…】などと空からのルポを送ったばかりか、しばらくは「稚内」を基地にそのまま現地に留まって取材を続けた。
 それだけに、ここ「江南市」がなぜ「稚内市」と共助協定なのか。気になるところだ。これも何かの縁かと思ってしまう。私個人としても、大韓航空機撃墜取材で滞在期間中、稚内の多くの方々のお世話になり、その後しばらく交流が続いた方もいる。

【きょうの一文・ことば】
…名古屋には何も残ってない。秋田にもある近代文学館さえない大都市だからねえ。=9日付中日夕刊『〈東海の文学風土記 三田村博史 66回〉名古屋市千種区㊤ 名古屋時代の矢田津世子』から。三田村博史
 弱いところは認めた方がいい。だって、出来ないのは出来ない。強みをのばす方が絶対いい。だから比べない。自分の弱いところを把握することこそ大切です=9日夜、メ~テレの報道ステーション〈代表歴20年澤穂希 長年トップで輝ける理由〉から。澤穂希

【新聞テレビから】
☆『「喜劇・娘が嫁ぐ日~名古屋発! 父と娘の愛と感動の生放送ドラマ 何が起こるかわからない73分』(9日夜、NHK総合〈金とくスペシャル〉)
☆『潮風に揺れるハマヒルガオ 常滑の海岸』、『国民投票法改正案を可決 衆院本会議 今国会で成立確実』、『「重要海域」330カ所選定 ウミガメ保護の遠州灘など』『愛知の環境団体歓迎』、『婚活親がアタック うちの子は口下手で… 恋愛に奥手で…』、『〈旅〉塩屋埼灯台 福島県いわき市 白と青が織りなす美』、『メルケル首相10㌔減量』、『北朝鮮 米大統領を「黒いサル」』(9日付、中日夕刊)
☆『安倍首相の外遊頻度歴代1位 1月当たり1.16回 ねじれ解消で外交も安定 回数1位は小泉氏』、『ネット不正送金 法人被害も補償検討 全銀協 手口の巧妙化で』『不正ウイルス急増』、『サイバー攻撃時 自衛隊原発も防護』『政府検討 民間に対象拡大』(9日付、毎日夕刊)
☆『アカヤシオ 幻想山景色 御在所岳』、『自治体5割若い女性半減 2040年推計 地域崩壊の恐れ』、『小保方氏ら処分へ 理研会見「捏造は明らか」』、『新城・黄柳野高で慰霊碑除幕 ひーくん安らかに』(9日付、中日朝刊)
☆『トヨタ営業益2.3兆円 3月期 6年ぶり過去最高』、『W杯? 頑張れ子羊Japan 那須』、『オウム菊地被告無罪主張 爆薬原料認識巡り対決 初公判』『今更謝られても20年は返らない。事件で指を失った元都庁職員』(9日付、毎日朝刊) 

五月八日
 発表会の後の楽しいひととき=2012年6月14日、オーシャンドリーム号船内にて撮影
 
 送られてきた「熱海の集い」のスナップ(左から社交ダンスの後藤先生、津江さん、私、堀川さん)
 
 〈ピースボート第76回「熱海の集い」参加の皆さま〉あての丁重なる文面付きで、先日、ピースボート社交ダンス愛好会メンバーの一員として熱海を訪れた際の記念写真やスナップなど計八枚が、「熱海の集い」世話人一同名で送られてきた。津江慎弥さまご夫妻はじめ、八重姉さん(小泉八重子さん)ら世話人の皆さまには心から感謝したい。
 そう言えば、二年前のきょうは、私たちがピースボートによる第76回102日間地球一周の船旅でジャパングレイスのオーシャンドリーム号=35265㌧、全長205㍍=に乗船し横浜港を世界に向けて旅立った、まさにその日である。それだけに、写真を送ってくださるに当たってのご配慮が心に染みた。もう一度、ありがとう! 102日間の間にはそれこそいろいろあった。でも、あの時オーシャンドリーム号に乗ったからこそ、こうした貴重な船友仲間が出来、今なお親しく交流が出来るのです。
         ×        ×
 このところ、わが家では長女猫のこすも・ここが私と一緒に、エルビス・プレスリーの〈ラブ・ミー・テンダー〉と、サイモン&ガーファンクルの〈明日に架ける橋〉をスマホやパソコンのユーチューブで聴くケースが増えている。執筆や読書の合間を見計らって大好きなこの2曲を私が日に一、二度はきいているためで、こすも・ここも一緒に黙って満足そうにきいていてくれる。

【きょうの一文・ことば】
「このままだと(日本は)人工急減社会、〝極点社会〟になってしまう。523の市町村が消滅の危機に瀕している」=8日夜、CBCのNEWS23〈自治体〝消滅〟も衝撃の提言〉のなかで。日本創成会議座長増田寛也さん

【新聞テレビから】
☆『霊峰の裾野やっと春 白山スーパー林道 除雪』、『3Dプリンター銃製造 所持容疑 大学職員を逮捕』『武器の製造も簡単に』、『韓国フェリー沈没で海運会社社長を拘束』、『小保方氏の「不正」確定 STAP論文 理研、再調査せず』『慎重に検討重ねた 野依理事長コメント』(8日付、中日夕刊)
☆『オウム事件 菊地被告が無罪主張 初公判「爆弾原料と知らず」』『〈オウム裁判〉菊地被告「申し訳ない」 東京地裁初公判 爆破被害者に』、『居酒屋元経営者脱税で有罪判決
 名地裁』(8日付、毎日夕刊)
☆『小泉・細川氏新団体が発足 脱原発勢力結集へ』『東電を元作業員提訴 事故直後被ばく「汚染水存在隠した』、『ピンポン外交初心忘れず 上海のチーム、名古屋訪問』、『STAP論文「再調査せず」 理研委、理事会に報告』『「事実とすれば非常に悲しい」小保方氏』『「実験架空じゃない」 小保方氏、ノート一部公開』、『タイ首相が失職 人事介入 職権乱用で違憲判決』(8日付、中日朝刊)
☆『集団的自衛権 法整備 政府が原案』『18件改正を明記』、『南シナ海 ベトナム船中国船と衝突』『油田開発現場 計100隻超集結』、『異空間モード 銀座』、『鳥インフル終息宣言へ 熊本県、移動制限を解除』『「迅速な防疫実現」農水省が評価』、『ボクシングIBF(国際ボクシング連盟)ダブル世界戦 井岡 3階級制覇ならず』『15戦目 判定で初黒星』(8日付、毎日朝刊)

五月七日
 当番が朝早くから立ち、地域社会一丸となって整然と進む資源ゴミの分別収集
 
 深夜の間にドカンと放置されていた不法投棄物の山=いずれも愛知県江南市花霞の資源ゴミ収集置き場で
 
 
 
 新聞休刊日。朝刊はない。
 けさは他の当番の方たちと資源ゴミの分別収集に立ち会う〝大役〟で朝早くから近くの資源ゴミ収集置き場へ。出向いたはいいが、まだ作業が始まる前、ゴミの種類別表示が掲げられる前から、ゴミの塊が五、六カ所にドカン、ドカンと乱雑に置き去りにされているではないか。何より、そのマナーの悪さには朝っぱらから驚くというより頭に血がのぼった。
 結局は〝不法投棄〟で放置されたままの大量ゴミを当番のみんなで手分けして種類別に分け指定場所に置いたが、せめて私たちが朝一番で整えるペットボトルや発泡スチロール、トレイ、缶、ガラス…などといった種類別ネットや各種投棄箱が置かれたのちに運んでくれたらよいものを、とつくづくその自分勝手なやり方には腹が立ったのである。引っ越しなど家庭の事情があったかもしれない。でも、それはそれ。やはり道義上許されない悪行だと思う。
 収集場所に隣接する居酒屋店主さんによれば、なんでも昨夜の午後八時ごろ、外でザワザワ物音がするので店周辺を見回ったところ、資源ゴミどころか、不要になったお人形さんなど家財道具も含めた不用ゴミ一式を置いて逃げるようにして走り去った車を発見。ナンバーも控えてくださっていたので、花霞町総代らがあす現場写真も添えて市環境課に出向き「心ない〝犯人〟には厳しく行政指導をするよう」要望することにあいなった。
 それにしても、夜間にこそこそと、それも住居地とは違う他町への不法投棄が事実とすれば、これは当然、市としても厳しく対処すべきかと思う。
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 七尾銘菓の〝ながまし〟と、田鶴浜の味噌饅頭
 
 いやはや、この世は身辺も、ちまたも毎日毎日、次から次へといろんなことが起きる。そんな中、わが家にとってチョットいい話といえば、だ。昨夜、第二のふるさとともいえる能登への小旅行から帰った息子がニッポンイチ大きい山車で知られる青柏祭でか山祭りには欠かせない七尾銘菓の〝長(なが)まし〟と、田鶴浜の〝味噌饅頭〟を土産に買ってきてくれたことぐらい、か。でも、〝ながまし〟は魔除けになるといわれるだけに縁起がよく悪い気はしない。
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 韓国船沈没その後は死亡269人、行方不明35人。大切なわが子を失った親の無念さは計り知れない。ソフトバンクが純益で過去最高の5270億円、ドコモを抜く。タイの憲法裁判所がインラック首相は憲法違反の判決。インラック首相は失職した。ドラゴンズの19歳、濱田投手が阪神戦でプロ野球初先発、7―0で初完封。巨人・井端選手は対DeNA戦で今シーズン初のヒーローインタビュー。お立ち台で「使って頂けるだけで有り難い。これからも一生懸命に頑張ります」の弁。

【きょうの一文・ことば】
 哲学者ウィトゲンシュタインは、師であるB・ラッセルに才能を認められたとき、「自殺の想いに憑かれた九年間が終わった」と言いました。僕の心境も概ね、そんな感じです。ただ、この受賞作は、こう言うと語弊がありますが、けっこう力を脱いたんですよね。全力で書いた過去の作品は悉く退けられてきたので、これでは自分に才能があるのかないのか、わからない。精進します。イヤァォ。=文學界六月号〈第118回文學界新人賞発表 受賞作「熊の結婚」●受賞の言葉〉から。諸隅元(もろくまげん)さん
 選挙には関わらない。原発ゼロに絞って〝脱原発〟の国民運動にしたい。=7日夜のCBC〈NEWS23〉細川氏、小泉氏再び共闘「原発ゼロ」団体立ち上げのなかで。小泉元首相

【新聞テレビから】
☆『瀬戸内認知症の高齢者と若者 ふたり歩む散歩道』(7日夜、NHK総合〈にっぽん紀行〉)
☆『嘉田(滋賀県)知事3選不出馬へ 滋賀 国政進出も視野か』、『日中友好ラリーは続く 東京で民間「ピンポン外交」』、『論文 先越される焦り』『小保方氏、背景を書面提出』、『奥穂高で遭難2人死亡 長野側、8人救助』『悪天候予報の中… リーダー「判断ミス」』『1人軽傷 積雪多く過酷な状況』『群馬の山で女性滑落死』『登山の3人不明 山梨』『新城の男性を救助 浜松・黒法師岳』(7日付、中日夕刊)
☆『〈熱血! 与良政談 与良正男〉 かまぼこ屋さんの脱原発』、『花園かける人気者 北海道のエゾリス』、『中国軍拡 名指し批判 首相「国際社会懸念」NATO演説』『集団的自衛権 解釈変更訴え』、『野生のトキに初のひな 「自然の姿に近づいた」』、『捜索作業中のダイバー死亡 韓国客船沈没』、『殺害時刻の店前 車につぼ運ぶ男 国立・古美術商殺害』(7日付、毎日夕刊)

五月六日
 人生ははかない。というのは、きょう大津在住作家で「熱砂」同人でもある眞鍋京子さんから電話を頂き折り返すと、あの畑裕子さん=滋賀県蒲生郡竜王町=が亡くなられた、とのこと。畑さんといえば、1993年に小説「面(おもて)・変幻」で朝日新人文学賞を受賞。最近では「近江戦国の女たち」(サンライズ出版)など戦国を生きた女性たちの著作でも知られた。かつてお会いしたこともあるだけに、残念でたまらない。
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 【能登の夢】を歌う〝七尾ふるさと大使〟の加藤登紀子さんとCD、一般市民による合唱コンサートも珍しくなく、このところ【能登の夢】は確実に広がりつつある=ユーチューブから
 
 
 
 

 悲しい話の一方で、昨夜、能登に旅した息子のことを思い、たまたま久しぶりに目にした能登に関するユーチューブで〝加藤登紀子【能登の夢】コンサート〟が目に入った。えっ、ホント? 思わず叫んでしまった私。画面いっぱいに、あの今井富夫さん(元七尾青年会議所理事長、海の詩市民の会代表)と歌手加藤登紀子さんの顔が映し出されているではないか。
 【能登の夢】は私が七尾支局長在任時に七尾青年会議所の若者たちとともに〈海を感じる心〉を発信しよう、と国内外に公募した海の詩(うた)大賞事業の一環として、七尾JCと新聞社がひとつ心になって当時、日本を代表する俳優で海の男でもあった森繁久弥さんに来て頂き七尾湾の船上で直接つくっていただいた、その詩にほかならない。
 あのとき船に同乗取材した支局の若い記者が押すカメラのシャッター音がよほど気になったのか。「気が散る」と顔をしかめた森繁さんだったが、出来上がった詩はやはり能登の人びとの心を見事にとらえていた。まもなく岩代浩一さんにより曲がつけられ【能登の夢】と名付けられたこの海の詩(うた)は地元・鵬学園高校合唱団により発表されたいきさつがある。発表当日、透き通るような曲に私の目から涙があふれでた、あの日のことは生涯、忘れないだろう。
 新しく制作されたCD=2012年12月25日に販売開始=のCDリリースには、〈『能登の夢』は、世界農業遺産「能登の里山里海」のイメージソングです。どうぞ、一緒に、歌って下さい。〉とある。でも、まさか、あの日から20数年後に、こうした形で加藤登紀子さんの声で【能登の夢】が開花していたとは。たとえ一時期であれ、詩の誕生に携わった一人として万感胸に迫るものを感じたのである。
 この際、本欄「生きてゆく人間花たち」を、読んでくださっている権太ファンの皆さまに、ぜひお願いしたい。CDでも、ユーチューブでも何でもよい。この【能登の夢】をぜひ一度聴いて、一人でも多くの人に歌われるよう世の中に広めて頂きたい。
 以下に歌詞を記しておきたい。
♪能登はやさしや土までも
 このやさしさにつつまれて
 七尾の浦に育ちしは
 血潮のたぎる誇りぞと
      タブの葉ずれに光る海
      何故か涙のこみあげる
      ああ雲は流れ雲はゆく
      ああ波はうたい波は呼ぶ
♪和倉の浜に二人して
 砂に字を書き君とまた
 よしなきことを語りしは
 遠いあの日の思い出か
      貝に心を寄せながら
      耳にあつれば波の音
      慕ひし人のありやなし
      遥か岬のうすづけり

      汐風よ海原よふるさとよ
      友よ大空よ能登の夢
        ×        ×
 世は空、鉄道、高速道ともにUターンラッシュ。そんな中、日本の山岳地帯では長野、岐阜両県側の北ア奥穂高岳を中心に全国各地で相変わらず連休登山の遭難ラッシュ。千葉では不動産会社玄関先に置かれた段ボール箱からヒトの頭蓋骨が発見され、北海道では、容疑者は捕えられたはずなのに、またしても大型書店でカセットボンベが爆発した。
 またウクライナの紛争では親ロ派三十人が死亡、アフリカのナイジェリアでは少女二百人以上がイスラム過激派ボコ・ハラムに誘拐され売り飛ばされるーなど、どこまでも愚かしい人間たちが、この世を限りなく冒している。

【きょうの一文・ことば】
 「作家として生き残っていくためには、自らの欲望と好奇心をギラつかせなければいけない。品よく落ち着いたら消えますよ。金がほしい、有名になりたい、女にもてたい、家を建てたい……」「これ、結構大変なんですよ」「どの世界もスターはギラついている。だからスターなんだね」=6日付毎日朝刊〈恋愛通し「人間」に迫る 渡辺淳一さん死去 小説に人生ささげ〉から。渡辺さんの生前のことば

【新聞テレビから】
☆『「絶対また来るもん」Uターン始まる』、『屋久島「生徒確保に」☆希望家庭「自然や自立 魅力」 留学シマせんか』『離島留学 沖縄が発端』『実質負担月4万円』『里親「わが子同様」』、『世界遺産 王宮の夢心地 ウィーン、1泊10万円~』、『東京 震度5弱』『飛騨地方地震続く』、『11月に首脳会談打診 友好議連訪中団 党序列3位・張氏に』、『和食の魅力紹介 パリで首相』、『偽手紙JTB元社員逮捕 バス手配忘れ 東濃高を妨害容疑』(6日付、中日朝刊)
☆『600匹空高く 宮城・東松島』、『皇居で小学生対象の自然観察会』、『ボンベ爆発 直接的証拠なく 札幌 容疑者逮捕あす1週間』、『北アで防大生滑落死 奥飛騨 山岳部顧問も』『南アルプスでは愛知の45歳不明』、『イスラム教徒34人殺害 インド 少数民族、総選挙にからみ』、『〈訃報〉元水俣病原告団長 橋口三郎さん88歳』(6日付、中日朝刊)

五月五日
 「いつも留守番役なの」と話す、こすも・ここ(手前)とシロちゃん
 

 立夏。こどもの日と言われたところで、子どもがいないのでピンとこない。
 代わって。わが家の子といえば、いつだって家を守ってくれている長女猫こすも・ここ、そして次女猫シロちゃんだ。〝子〟といっても、こすもは20歳、シロちゃんも19歳になる。でも人間猫のふたりはいつだつて若々しく初々しく聡明である。
 猫といえば、けさの中日新聞の4コマ漫画〈おーい栗之助 森栗丸〉がとても面白く、ありがちなことだなと思った。「屋根にこいのぼりひっかかっちゃった」が、その犯人が実は猫だった。漫画はこういうのがいい。
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 外は雨、で沖縄では平年より4日、昨年より5日早い梅雨入り。夕食のさなか、妻が「(直木賞作家の)渡辺淳一さんが亡くなったね。」とポツリ。初耳で、人は誰もが消えゆく運命にあるかと、ふと寂しさを覚える。
 渡辺さんといえば、「ひとひらの雪」が良かった。日本経済新聞に連載された「失楽園」はじめ「愛の流刑地」など男女の性愛、不倫を含めた恋愛小説で独自の世界を築いたばかりか、初期には医療を題材とした作品でも知られ、惜しまれる。人間的にも好きな作家だった。
 なかでも大津支局長だったころ、ある女性が「よく誘われて」と顔を赤らめ、私に話してくれた日々が懐かしくもある。4月30日午後11時42分、前立腺がんのため都内の自宅で逝去されたという。80歳。ご冥福を祈りたい。
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 東京都心を中心に関東一円で午前五時十八分、震度5弱の地震が起きた。一時、緊迫したが、けが人が多少(17人)出たものの、交通機関は陸、空の便とも平常運行で、幸い大事に至ることはなかった。ただ、ガスが使えなくなったケースが4600件に及び、この点が気がかりではある。
 気象庁などによれば、震源は伊豆大島近海の深さ162㌔地点で、マグニチュードは6・0だった。今後発生が推定される首都直下型地震とは場所、プレート、震源(首都直下型の場合、震源の深さは30~50㌔と比較的浅い)とも違うので心配ない、とのことだ。
 北アルプスの涸沢岳で男性二人が滑落死。連休登山での事故発生は、残念ながら昔も今も変わらない。東京・国立代々木競技場での日本女子卓球。世界選手権団体で中国女子に3―0で負け、41年ぶりの金メダルはならなかったが31年ぶりの銀に。

【きょうの一文・ことば】
 「ピッチャーといえど九人目の野手。顔が動かない。キャッチャーを見ることでコントロールもよくなる」「(キャッチャーは)ボールをこねてから、ピッチャーに渡すとよい」=5日夜メ~テレ『〈報道ステーション〉〝こどもの日のプロ野球〟解説』で。工藤公康

【新聞テレビから】
☆『平成のピンポン外交を 上海のチーム7日名古屋に』、『被災時の行動 物語で考える』『第92回想定シリーズ①緊急地震速報【備江さん一家の「その時」】』、『波にさらわれ5人死亡 新潟の海岸 子と救助の父ら』、『人馬一体駆け上がれ 多度・上げ馬神事』(5日付、中日朝刊)
☆『「時給1375円」も求人難 すき家深夜営業中止/ワタミ60店舗閉鎖』『景気回復で人材奪い合い』、『理研、論文自主点検 理事長、研究者3000人に指示』、『■ペルーに世界最高齢の女性? =南米ペルー政府が山間部に暮らす女性の年齢を116歳4カ月と認定。ギネス・ワールド・レコード社が認定する世界最高齢の大川ミサヲさん(大阪市、116歳1カ月余り)より2カ月半早く生まれたことになる』、『集団的自衛権「閣議決定には時間も」 首相 今国会中こだわらず』、『日本女子決勝進出 世界卓球 31年ぶり』(5日付、毎日朝刊)

五月四日
 宝塚トップスターを卒業する蘭寿とむさん=NHKスペシャルの一コマから
 
 今夜のNHKスペシャル「宝塚トップ伝説」。番組欄にある通り、独占密着し主役の素顔と熱狂の舞台、裏の葛藤など数々の知られざるドラマに迫り、なかなか見応えがあった。なかでも「夢のために命をかけられるこの場所で男役・蘭寿とむ、を磨き上げ幸せでした」との卒業の言葉、そして「トップという生き方。それこそが宝塚100年の原動力だった」のナレーションには感銘した。
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 ゴールデンウイーク後半、四連休初日のきのう三日。岐阜県飛騨地方を中心に岐阜、長野両県の山岳観光地を計三十回以上もの地震が襲った。度重なる地震に岐阜県高山市の親穂高ロープウェイは安全を優先して運休にしたという。それにしても北アルプスの飛騨、上高地側ともに大変な一日となった。各社山岳記者にとっても、気の休まらない日々が続く。このうえは地震発生に伴う落石や滑落事故、さらには活火山である焼岳が噴火しないよう、ただ祈るばかりだ。なぜか、新聞社の松本支局員だったころ、連休登山や冬山の警戒で上高地臨時支局や北ア・木村小屋に常駐した日々が思い起こされる。
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 今宵は三日月がとても美しい夜である。
 息子がきのう能登に旅立ったと思ったら、きょう朝になり妻の舞が突然、「チョット行ってくる」と言うので名鉄江南駅まで送った。なんでも、御嵩線に乗りたかったとのことで、どこまで行ってきたのやら。夕方には満足な顔で帰った。やれやれ、と思ったのも束の間、こんどは「あの地下のお店へ行って見たい。今夜、何かやっているみたいよ」ときた。「あの地下だって?」。首を傾げていると「一年ほど前に一緒に行ったアソコよ」と続けた。
 こんなわけで、私たちは自宅近くの地下にあるそのお店へ。地下一室へ一体何をしに行こうというのか。でも、彼女に従っていれば、きっと良いことがある。そう、自身に言い聞かせて出かけてみると早すぎて客はまだ誰もきていなかった。結局のところ、イベントは夜遅くあるらしい。残念だが、舞は昼間の疲れもあるので退散することにした。
 ちまたは、今季初の5連敗だったドラゴンズが谷繁のタイムリーで、やっとこせ巨人に勝った(3―1)。ヒーローインタビューに立った谷繁選手は「照れくさいですが、選手としていい試合が出来ました。ヒーローインタビューまで〝監督〟はやめてください」とニッコリ。広島は5―2でDeNAに勝ち、首位を独走。赤ヘル軍団が甦ってきた観さえする。

【きょうの一文・ことば】
 「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」「学びて時にこれを習う、亦た説ばしからずや」「過ちて改めざる、是れを過ちと謂う」「勇にして礼なければ則ち乱る」…=中日4日付サンデー版『世界と日本 大図解シリーズ №1145〈後世に伝えたい 孔子の教え〉』から。孔子の言葉

【新聞テレビから】
☆『岐阜、長野で地震多発 登山自粛呼び掛け 奥飛騨上高地 GW後半初日…地鳴り、落石、運休』、『〈われらの憲法〉施行67年 各地で集会 平和の象徴賛否熱く 「9条世界遺産に」「護憲派現実的か」』『朝日支局襲撃から27年「小尻さん見守って」』、『空も鉄道も混雑ピーク』、『南部で衝突 46人死亡』『ウクライナ、混乱拡大』、『脱原発口ずさむのが使命 南山大出身のデュオ、軽快な曲制作』(4日付、中日朝刊)
☆『奥飛騨で群発地震 火山活動と無関係?』、『慶良間ダイバー規制へ きょうはみどりの日』、『熊野古道高まる関心』『伊勢路初の30万人超 世界遺産登録10周年』『シルクロード世界遺産に』、『勇壮に海へ 愛知・亀崎潮干祭』、『東京六大学野球ワースト更新 71連敗東大「必死でやる」』、『韓国地下鉄追突 現場手前の信号誤作動 急ブレーキ間に合わず』

五月三日
 憲法記念日だ。まだ若かった岐阜在任時のこの日、次男が生まれた。
 その日は出先の岐阜高島屋屋上で〝ちびっこのど自慢〟の取材さなかに、突然ポケベルが鳴り出した。勤めていた新聞社の岐阜総局(現岐阜支社)に電話を入れると先輩記者の市政担当・西村さんが「奥さんから電話だよ。北方町内の産婦人科医院へ入院するんだって。すぐ行ってやれよ」の弁。私なりに少しぐらいは大丈夫、と判断。そのまま取材を続け原稿と写真を提稿後、病院に駆け付けると、既に彼は生まれていた。
 これより前、志摩半島で長男が生まれた時は1カ月ほど入院し、なかなか生まれなくて大変な難産だったのに。こんどは〝桃太郎さん〟みたいに入院するとほぼ同時にスカッと生まれ出、初産の時とは大変な違いようで母子とも、すこぶる元気だった、と記憶している。
 憲法記念日といえば、もう一つ。いまから27年前に朝日新聞阪神支局が何者かに襲われ、若い記者1人の命が奪われたのもこの日だった。私は当時、能登の七尾支局長だったが、事件発生後、所轄のお巡りさんが何度も支局を見回りに来てくださった。ピリピリしていた、あの日々のことがつい昨日のようでもある。
 その能登が、よほど好いらしい。私たちと一緒に暮らす三男坊は朝早くからニッポンイチ大きい山車で知られる〝青柏祭デカ山〟ど真ん中の石川県七尾市へ、と出かけた。
        ×        ×
 往年の美男歌手神戸一郎さんが75歳、劇作家寺山修司の妻だった九條今日子さんも78歳でいずれも病で亡くなった。かと思うと、愛知県岡崎市内の県営住宅一室では86歳と84歳の夫婦が寝室ベッドと浴室で死亡しているのが見つかった。浴室で見つかった妻は首つり自殺、夫の死因は不明だという。いずれにせよ、他人ごとではなく高齢化社会に入り、こうした不幸はこんご年々増えてきそうだ。
        ×        ×
 わけあってマイカーで各務原市の教育文化施設・中央ライフデザインセンターなるところを訪れたが、例によってあっちへふらり、こっちへふらりと彷徨いあげいたあげくに目的地に着いた。市の施設ということで市役所に行けば、その辺にあるだろう、と。そう思い込んで出かけたのがいけなかった。結局のところ、市役所よりもずっと江南寄りにあった。
 でも、腹ペコとなって帰る途中、木曽川手前の前渡東町で【中華そば やまと】なる葦簀張りの風雅な店を発見。思い切って入ってみたところ、ここのラーメンの味がまたホッペがおちる程においしかった。そればかりか、なかで働いていたスタッフがかつてお世話になった女性そっくりで、なんだか運命的なものをさえ感じた。やはり、現場百回の精神は大切だ。何事も決意し出向いたその先で、思いがけないものをみつけたのである。
 
【きょうの一文・ことば】
「いったい全体、戦争が何になるのだろう。なぜ人間は、おたがい仲良く暮らせないのだろう」=3日付中日朝刊企画『〈9条を憶うわれらの憲法〉㊦アンネの日記 5月3日に書いたこと』から。1944年5月3日の「アンネの日記」の1節。9条で戦争放棄を掲げた日本国憲法が施行される3年前の同じ日に隠れ家にいたアンネはこう書いた

【新聞テレビから】
☆『平和憲法崖っぷち きょう施行67年 解釈変更議論加速へ』『戦争賛美記事 屈した自責』『津島の記者 奪われた言論 遺訓いまも』、『ベア実施急増52% 中部主要企業 今春、製造業中心に』、『地滑り2500人死亡か アフガン、不明は数百人の情報も』、『ソウルで地下鉄追突 240人負傷 ATS作動せず』『韓国大統領支持率急落 50%割る フェリー事故対応「不適切」』、『ウクライナ軍 東部奪回へ交戦 親ロ派がヘリ撃墜死者も』『ロシア報道官「暴力自制の合意崩壊」』『安保理が緊急会合』『対ロ圧力強化へ協議 ウクライナ情勢で米独首脳』(3日付、中日朝刊)
☆『9条改正反対51% 前年比14㌽増 きょう憲法記念日』『「憲法9条」平和賞候補に 母の願い賛同の輪 「戦争しない日本かっこいい」』『1000人委あいち発足「戦争させない」東京と連携』『集団的自衛権 限定容認論』『他国に自衛隊派遣せず 裁量拡大 懸念残す』、『■皇后さま、蚕の卵つけ』、『■山本美香記念賞に伊藤さん=ドキュメンタリー映画「ファルージャ」を監督した伊藤めぐみさん(29)=』(3日付、毎日朝刊)

五月二日
 立春から88日目の、夏も近づく八十八夜だ。
 きょうは東京都心で25.6度と、ことし初の夏日に。全国で25度以上を記録したのは、ほかに名古屋など計222地点だったという。ここ尾張地方も日中、27度近くにまで気温が上昇。少し暑くはあった。でも新緑の季節ならでは、か。五月のさわやかな〈かぜ〉が時折、フワリフワリとふきわたり、なんとなく気持ちのいい日だった。
 午後のいっとき、ふらりと実家へ。「いつ電話してもいないので心配していたよ」と言うと「私だって、あちこち行くところがあるのだから」と93歳の母。「それより、たかのぶ。せっかくきたのだから。チョット、肩と背中もんでよ」と母のペースにはまってしまった。

 わが家の茶の間に新しく備えられた薄型テレビ画面。そこではたまたま、【世界で一番美しい瞬間】の名場面の数々が映し出されていた=2日午後、NHK総合テレビから
 
 
 
 

 正直、私はいつでもよい、と思っていたのだが。妻の知らぬ間の町の電気屋さんへの手配で午前中、わが家に電気屋さんが訪れ、先に故障で撤去して頂いたテレビに代わって新品(薄型)が備えられた。やはり、やることがはやい。「中途半端はイヤ」とばかり、まさに電光石火の如き新しいテレビの導入となった。大切にしなければ。
        ×        ×
 ハッカーによる攻撃、パソコンウイルスに感染する恐れのある閲覧ソフトの「インターネット・エクスプローラ(IE)」。米マイクロソフト社は欠陥が見つかった閲覧ソフトについてウイルスなどへの安全性を高める修正プログラムの無償配布を始めた、と発表。修正プログラムは四月初めにサポートを終えた基本ソフト(OS)「ウインドウズXP」の利用者にも特例として配布したという。
 旅客船の沈没事故で国中が傷ついている=本日現在、226人が死亡、76人が行方不明=韓国で、今度は地下鉄事故が発生。ソウルの地下鉄サンワンシム二駅で後続の列車が追突、乗客238人がケガをしたという(うち骨折など重傷者は3人)。なんたることか、と思ってしまう。相次ぐ事故に一般市民の間では「これから先、不安でどこにも出かけられない」との声まで出ている。
 私の好きな西武の岸孝之投手(29)が二日、千葉市のQVCマリンフィールドで行われたロッテ6回戦で史上78人目(通算89度目)のノーヒットノーランを達成した。「まさか、まさかです。7回あたりから意識し始めました。きょうは、ものすごく意識しました。こんなチャンスは、もうないので」と岸投手。

【きょうの一文・ことば】
「俺は決して生きるために歌っているんじゃない。歌うために生きてる。たった一度の人生。その人と巡り会えただけで、愛しただけで、あなたの人生は満足です。…俺は見返りを求めず、ありのままの人生を何の見返りも求めず、ただ生きていたい」=2日夜CBC、『〈Aスタジオ〉松山千春8年ぶりTV生歌披露』で。フォークシンガーの松山千春

【新聞テレビから】
☆『邦楽キッズ大集合!▽邦楽界の未来を担う小学生から高校生による筝曲の演奏』(2日夜、NHK総合〈にっぽんの芸能〉)
☆『欠陥閲覧ソフト修正 マイクロソフト XPも特例対応』、『求人6年ぶり高水準 3月1・07倍 愛知最高1・55倍』、『これが遠藤のまげ姿』、『「NHKが資料無断持ち出し」 保管団体が抗議』、『盗難ツタンカーメン像戻る デモで被害 エジプト考古学博物館』(2日付、中日夕刊)
☆『夏も近付く 一番茶摘み 西尾』、『名古屋・栗本さんら 道化師世界大会優勝 演技で皆を笑顔に 本場の舞台で観客魅了』、『「重要な一線越えた」 米通商代表 TPP進展に自信』、『路上で刺され女性死亡 大阪 警察にストーカー相談 男身柄確保』(2日付、毎日夕刊)
☆『乗員ら過積載を沈没直前に隠蔽 韓国船事故』、『「採用増」3年ぶり増加 来春 中部主要141社の36%』、『君の心もつかみたい 木曽川、コアジサシ=愛知県稲沢市と岐阜県羽島市の境を流れる木曽川で、コアジサシの雄が稚アユを次々と捕まえて雌に口移しで贈る「求愛給餌」が盛んになっている。』(2日付、中日朝刊)
☆『日英 安保連携を強化 2プラス2創設も合意 首脳会談』、『カーネーション 出荷へフル回転』(2日付、毎日朝刊)

五月一日
 ライトアップに映えるフジの花と赤、白、黄色のボタン。アルパを演奏する奥村陽子さん
 
 
 
 夕方、自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」から帰宅するや、「藤まつりが行われている曼荼羅寺で今夜、ちょっと見てみたいモノがあるの」と妻。【見てみたいモノ】とは【行きたい】ということ。デ、「分かったよ」と執筆の手を休め、車で十分ほどの現場へ。
 そこでは、なんと江南出身のアルパ奏者奥村陽子さんの演奏が始まるところだった。アルパとはいっても、日本のハープと変わらない南米パラグァイの楽器である。アルパ演奏は、江南の藤まつりに併せ境内特設ステージでの催しだった。おかげで、私たちの大好きな♪コンドルは飛んでゆく、をはじめ♪魔女の宅急便「海の見える街」♪カスタード♪コーヒールンバなど南米音楽の数々を楽しんだが、「コーヒールンバがアルパのために作られた曲(大塚さん)」です、とは初耳だった。
 というわけで、今宵は演奏の合間にライトアップされた色鮮やかなフジの花々を堪能できたばかりか、そろそろ終わりが近づいたものの大きな花を咲かせた赤、白、黄色のボタンまで見物することができた。やはり、彼女についてゆけば間違いない、とあらためて実感した次第である。

【きょうの一文・ことば】
 ……振り返ればあっという間の三十年だったような気がしてなりません。だからこそ私達は〝今を大切にしよう!〟〝精一杯生きよう!〟それを合言葉にして、未来へ繋ぐ大きな夢を持ち続けています。… 琴伝流大正琴弦洲会の会主・倉知弦洲、次席・倉知崇=4月29日に小牧市内であった「弦洲会春の宴第三十回記念大会」での御礼のことば

【新聞テレビから】
☆『横綱「抱っこ権」付き升席■遠藤写真パネル 相撲集客へ企画続々』、『新疆爆破テロ3人死亡 79人負傷 習氏「断固たる措置」』、『別の3人も術後死亡 千葉の病院 計6人、関連調査へ』、『忍者珈琲最後の術 伊賀の喫茶店60年 閉店へ』(1日付、中日夕刊)
☆『「クールビズ」各地で始まる』、『「大幅賃上げを」 愛労連メーデー』『全国で17万人』『東京メトロの非正規労働者「賃金格差は違法」東京地裁提訴』、『容疑者自宅からボンベ 札幌爆発 道警、購入目的捜査』、『米、緩和縮小を継続 FRB=米連邦準備制度理事会= 景気回復加速判断で』(1日付、毎日夕刊)
☆『柔道元指導者に有罪 松本・強制起訴 嫌疑不十分で初』、『ボンベ爆発 女逮捕』『札幌の51歳、容疑を否認』『防犯カメラに姿■延べ40時間聴取』(1日付、中日朝刊)
☆『「荘川桜」幻想的に=夜桜、見ごろに』『松阪署が誤認検挙か 余罪計上 大津北署でDNA鑑定』、『元部下を起訴 豊川夫妻殺傷事件』、『露との対話を重視 ウクライナ情勢 日独首脳が一致』(1日付、毎日朝刊)