詩「初夏」

日除け代わりにと窓際に植えたゴーヤの苗
初夏の日を溢れるほどに浴びて
日々成長していく姿に目を見張る
それぞれに少しずつの違いはあるけれど
苗達はみんな元気いっぱいに育っている

風に戯れる若葉の揺らぎを見ていたら
ふと孫達の顔が重なって思わず口元がゆるんだ
苗達と同じように 少しずつの違いはあるけれど
みんな素直に そして元気に育っていてくれる

ゴーヤの根元にしゃがんで
外れたつるをそっとネットに戻してやる
かわいい孫達の小さな手を取るような そんな仕草で

いつの日か 大きな 大きな
はじけるほどに大きな夢の実を結べと
心にそう願いながら