【生きてゆく人間花たち/2016年9月の唄】
平成二十八年九月三十日
秋。空をスイスイと泳ぐ赤トンボの乱舞を見たいのに。今はもう、あきなのに。ちっとも、それらしい空が広がらない。なんだか胸までが塞がれてしまったような、そんなアキである。いったい何時になったら、秋空が広がってくれるのか。
☆ ☆
いつ、だれが。どうして―東京・豊洲市場で土壌対策の盛り土がされなかった問題。小池百合子都知事は地下空間の設置を決めた責任者は特定できなかった、とする内部調査報告書を公表した。行政に携わるお役人の無責任さは今に始まったことではない。
きょうは、外出以外には1日デスクの前に座り続ける日となった。それというのも、私が所属する〈脱原発社会をめざす文学者の会〉の会報原稿の締め切りがきょう、今月末だったからである。締め切りに追われて書くことにはなれてはいるのだが…。それでも夜には書き上げ、東京の文学者の会事務局へ送信し終え、ホッとひと息。この間には、社交ダンス仲間に連絡メモとして送ったショートメールが誤って別人に流れてしまう、など相変わらずの珍道中が繰り返された。
ただ、このところの痛さで見るも無残な姿でやっとこせ歩いていた足はなぜか病院にも行かないのに回復。気がついたら、ほぼ普通に歩けるほどにまでなった。先日来、悩まされ続けていたひどい下痢症状も早朝、舞から「これ飲んでみなさい」とポンと手渡された【おなかにやさしい自然の生薬〈御嶽百草和漢胃腸薬〉】なる少し苦い薬を、毎食後わが家に常備されていた飛騨天然水で飲むとアラ、不思議や、それこそ、ピタリと治ったのである。
これでもう大丈夫、と原稿を送り終えたあとは「むちゃはダメよ」の声をよそに、さっそく完治祝いを決め込み、久しぶりの〈ひとり酒〉とあいなったのである。よくよく考えれば、酒とて重要な薬なのである。
それにしてもこのところのシンドさは尋常ではなかった。そんなところへ新聞社時代の大先輩であの〈よい子とお母さんの会〉生みの親で知られ現在、96歳の長老ミヤケおじさん(三宅邦夫元中日こども会主事)から2度、3度とわが家に留守電が入っていたではないか。声を聞くと「どっか悪いそうだが、どうしゃあ~した。イガミさん。健康第一。ケンコウダイイチですぞ。あんたみたいな記者さんは、もう永遠に現れないんだから。大事にしてちょうよ」といった、あの少し掠れた愛にまみれただみ声が耳に飛び込んできたのである。
いずれにせよ、あすの日本ペンクラブの京都例会は差し控えよう、と判断。東京に「ナゴヤの伊神権太ですけれど。あすは申し訳ありません。欠席させていただきます」と連絡だけはさせていただいた。いやはや。やれやれ、である。こんなわけで、きょうも脱兎の如き1日が走り去っていった。
【きょうの一文・ことば】
色も香も昔の濃さに匂へども植えけむ人の影ぞ恋しき
「それはどなたのお歌でしたでしょうか」
りくが首をかしげて問うた。
=30日付中日朝刊連載小説『〈影ぞ恋しき98〉葉室 麟作 西 のぼる画』の中から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『多催な江南市民まつり 10月1、2日、すいとぴあ江南 ヘリコプター遊覧飛行(10月1、2日)江南ロータリークラブ』『水の安心・安全なまち目指し 江南の水環境協力隊「水の委員会」 市民まつりで〈水の知恵袋〉配布』、『秋のガーデンパーティ 11月3日まで フラワーパーク江南』(30日付、尾北ホームニュース)
☆『〈写真グラフ〉闇が包む楽しい世界へ ケイビング 岐阜・関で洞窟探検 写真・文 布藤哲矢』、『愛知生まれ、福井で栽培 酒米「九頭竜」表示 復活へ 18年春から』、『赤ちゃんパンダごろん 中国、今年誕生 23匹お披露目』、『でか!? 1㍍超 恐竜の足跡発見 モンゴル ゴビ砂漠』、『上空「電離圏」震災前に異常 京大分析 20~60分前、地震予測に光』、『8月消費支出4・6%減 アベノミクス加速不透明』、『速度超過 駅に激突 NY郊外事故 ホームの女性死亡』、『米「9・11法」にサウジが不満』『対ロ協議「停止寸前」米国務長官シリア軍作戦展開で』、『「覚醒剤 知人宅で入手」岡崎、容疑の中3供述』、『廃棄の注射器多数押収 横浜連続中毒死、警察鑑定へ』、『パルミラの光彩後世へ 破壊前の世界遺産写真集に シルクロード学者が出版』(30日付、中日夕刊)
☆『千客万来 御園座まねき上げ』、『鎮魂の岩泉 豪雨被害1カ月』『台風10号・岩泉工房泥まみれ 家具作り再開必ず 復旧情報発信励みに』、『財産管理委託元気なうちに 任意後見 年1万件 昨年初めて大台 高齢化で高い関心』、『「規制委血も涙もない」もんじゅ廃炉 前文科相が批判』、『ブログで透析患者中傷 テレビ大阪キャスター降板』、『歌が大好きな人だった 患者連続殺人犠牲の八巻さん 老人会で コーラス部に所属』、『元准教授 嘱託殺人適用 福井地裁判決「教え子に自殺願望」』(30日付、毎日夕刊)
☆『〈創作 つくる中部の夢・未来〉中日新聞130年記念特集』、『覚醒剤 中3女子逮捕 岡崎 使用・所持の疑い』、『豊洲基準超の有害物質 地下水ベンゼンとヒ素』、『米通勤列車駅に突っ込む NY郊外 1人死亡、100人超負傷』、『「タフな選手育てる」中日・森新監督が抱負』『低迷の竜』 森新監督にファンから注文「スター選手を育てて」「スリリングな野球を」』、『学力テスト地域差縮小 実施10年 活用問題なお低迷』『愛知・小学 国語改善 苦手の漢字書き取り克服』、『ふるさと納税 強い助太刀 関市 返礼品に日本刀』(30日付、中日朝刊)
☆『東京五輪費用「3兆円超」3施設見直し提言 都調査チーム』『五輪検証報告「座席規模が過大」「既存施設の検討を」 高額施設に「NO」』『「思いつきで壊すな」 スポーツ界猛反発』、『MRJに歓迎の拍手 米に無事到着』、『学テ成績差 縮小 下位県の底上げ続く』、『患者連続殺人 6~7時間後容体悪化 点滴混入量調節か』、『名勝くさび初の立件 岐阜・鬼岩 男性を書類送検 保護法違反容疑』『全国で以前から横行』、『中国の民家6軒19人の遺体発見 20代容疑者 拘束』、『食べやすいういろう、高保湿のリップバーム 古知野高生が新商品 江南 学校祭で販売し人気』(30日付、毎日朝刊)
九月二十九日
中日夕刊文化欄〈大波小波〉の(ユダの子)によると、九月二十九日は遠藤周作の命日。記事には「二十年前、東京・麹町の聖イグナチオ教会の旧会堂横から霊柩車が出発する際、若い男が駆けよって「遠藤さん、ありがとう」と叫んだ光景が目に焼きついて離れない。」とあるが、若い男は誰で今は何をしておいでか、と。そんなことを考えたりする。
プロ野球中日ドラゴンズの森繁和新監督(61)が名古屋市中区のクラブ東海で監督就任の記者会見。新監督は「このきつい時に、もう一度、一からやり直していい形で次の人たちに渡していきたい」と述べた。
☆ ☆
びっこを引きながら、全身傷だらけ(少し大げさかも。自笑)のからだに鞭打って、社交ダンスのレッスン場へ。ヨタヨタ、よれよれ、ふらふら…と歩きながら、五体満足のありがたさを痛いほど身に感じた。実は、けさ1番で市内の整形外科病院に出向いたが、あいにくの休みだった。デ。自分の力で治してみせる、と内心固く心を決め、いったん帰宅。ひと休みしたあと、レッスン場に出向いたのである。
レッスンの内容は、ルンバの1級。それこそ、痛い足に歯を食いしばり、倒れそうになって教えていただいた。おかげで、かえって先生に迷惑をかけてしまったが、足の動きだけは、時折襲いくる痛さに顔をしかめつつも、どうにか体得。ほかに、やはり現場を踏めば思いもしない良いことはあるもので先日、名古屋市の港区役所であった第50回メダルテストで私が踊っている姿を映してくださった方がおいでで、ナントその映像(DVD)を手にする機会に思いがけず、恵まれたのである。
実は、同じダンス仲間である悦っちゃんのご主人が一宮・江南グループで資格試験を受けた全員のダンスを映像に撮っていてくださり、それどころか、その名作の数々を1本のDVDとして編集までしてくださり、材料代だけの安価で分けてくださったのだ。私自身のダンスはなんだか、サングラスをかけた素浪人が踊っているみたいで、ドスの効いた姿には「俺はこんな恐ろしい風貌なのか」とキモを冷やしたばかりか、恥ずかしさで声もでなかった。
でも悦ちゃんの旦那さまって。なんて素敵な人なのだろう、と思った次第。よくよく考えれば、過去4年にわたって社交ダンスをしてきたが自分で踊る姿を映像で見たのは、これが初めてだ。きょうは、ほかにもダンス仲間から「みんな。この年になると、雑草除去で無理して足を痛めなさる。草引きは、なめたらイカン。怖いのだから。タカをくくって歩けんようになってしまった人を何人も知っている。イガミさん、絶対ムチャしないでね」との忠告もたまわった。全て自分の不徳のいたすところ。有り難いな、と思う。
それにしても、あれほど自信のあった体力がと思うと信じられない。あすからは、からだをいためてでも普通の生活をするようにしよう。でないと次作がなかなか誕生しない。ここは、全精神を集中させ、体内に巣食う魔物たちを追い払わなければ、と思っている。大事件が発生したとして、だ。現場に急行して徹底した取材を進め、勧進帳よろしく誰よりも早く原稿を書き切る、そんな自信だけは、まだまだあるのだが。
きょうは、このところ私あてに届いていた、かなりな量のメールやFace Bookによる〈便り〉などのチェックに、追われた。タテヤマさん、ユウコさん、ポカレルアケミさん、モリカワさん、ルナさん、オバタさん、シンモンさん、ゴトウさん……と皆大切な方々ばかりである。
【きょうの一文・ことば】
「夢かな、と信じられなかった。皆で協力して問題を作るのが楽しかった」(酒井優希さん)「最後まで諦めなかった努力のたまもの」(福地敏温教諭)
=29日付中日愛知総合版『数学甲子園 滝高が初優勝 解答 トイレでひらめいた』の記事の中から。出場チーム「去年は予選落ち」(5人編成)のリーダーで滝高2年酒井優希さん(16)と監督を務めた福地敏温教諭(44)の喜びの声
【新聞テレビから】
☆『7月以降4階で48人死亡 横浜連続中毒死 患者の血液検査開始』、『「小説幻冬」来月創刊 3誌を統合』、『中部―カナダ 直行便が (2017年6月にも)復活 バンクーバー、11年半ぶり』『東京五輪3兆円超 都調査報告 計画見直し提言』『会場変更 森組織委会長が反発』『〈解説〉検討段階から情報公開を「五輪3兆円」膨張のツケ都民に(東京社会部・中沢誠)』、『小池塾来月末始めます 5万円、所属政党問わず』、『韓国ロッテ会長の逮捕状請求を棄却 ソウル地裁』、『極東会トップ、使用者責任 東京地裁初適用 組員集金、賠償命令』、『MRJ米拠点到着 飛行試験本格化へ』、『交通モラル漫画で啓発 愛知 事故被害者らが発刊』『マンガ防犯全国で 羽島では詐欺抑止の物語』(29日付、中日夕刊)
☆『患者連続殺人 混入ヂアミトールか 消毒液 空容器3本 押収』、『水産加工「看板守る」 津波全壊台風10号で水没「宮古の幸 全国へ」 父子=岩手県宮古市にある水産加工会社の小笠原謙逸社長(67)と長男の理一さん(33)=決意』、『OPEC(石油輸出国機構)減産合意 8年ぶり 日量制限3300バレル 原油急伸47㌦台』、『原発燃料事業を統合 日立、東芝、三菱重が検討』、『五輪仮設整備 都が全負担 最大1500億円 組織委から変更 中間報告』『「コストカット 総合的に判断」小池知事』『分担抜本見直し迫る 都中間報告 五輪準備、大きく転換』『王さん組織委理事 就任へ 野球・ソフト運営担う』、『MRJ 米拠点到着 試験飛行本格化へ』、『組トップに使用者責任 恐喝賠償命令 暴対法規定初適用 東京地裁』、『米大陸はしか撲滅 WHO(世界保健機関)宣言 世界6地域初』(29日付、毎日夕刊)
☆『日ハム パ・リーグV 4年ぶり』、『改憲各党に見解要請 首相、3分の2超で意欲』『女性が顔 参院・都議会で』、『中日ビル建て替えへ 19年閉館、20年代半ば完成 中日劇場は18年3月 営業終了』『栄地区 再開発に弾み 中日ビル 建て替え「大きな劇場が…」 歴史に幕、惜しむ声』『「文化の拠点を」 「名所に」 地元の政財界から期待』、『〈訃報〉脇田晴子さん死去 82歳 日本中世史、文化勲章』、『ウナギ稚魚販売所得隠し 名古屋国税局 1億6000万円指摘 浜名湖畔仕入れ水増し』『「白いダイヤ」高騰 1㌔数十万~200万円台』(29日付、中日朝刊)
☆『7月以降48人死亡 患者連続殺人 病棟4階で 4階患者の血液検査』、『ハム4年ぶり パ制覇』『大谷 花開いた二刀流』『悩んで入団→「充実した毎日」』、『麻薬撲滅戦激化 フィリピンあふれる刑務所』、『中日劇場18年3月に幕 ビル閉館建て替えで』『びっくりし、さびしい 名古屋3大劇場の一つ』、『〈クローズアップ2016〉密売人市民が殺害 フィリピン麻薬戦争「治安優先」法を度外視』『ドゥテルテ大統領どんな人? 検事出身の庶民派 支持率91%』『人権重視の米と亀裂 フィリピンをめぐる綱引き』、『大阪万博誘致へ 政府、五輪後の景気浮揚策 2025年』、『豊洲問題 「信頼失った」 小池知事 徹底調査の意向 所信表明』、『トヨタ社員ら逮捕 窃盗など容疑 ATM不正事件』、『新たに1087万円使途不明 政党交付金 民進富山、計1462万円』、『定年後清掃で雇用「違法」 名高裁 トヨタに賠償命令』、『■秋元康さん ネットで脅迫、容疑者逮捕』(29日付、毎日朝刊)
九月二十八日
プロ野球の日本ハムが埼玉県所沢市の西武プリンスドームで行われた西武戦で1―0で勝ち4年ぶり7度目(前身の東映時代も含める)のパ・リーグ優勝。ソフトバンクに最大11・5ゲーム差をつけられながら、これを巻き返しての快挙である。この日は大谷翔平投手(22)が15奪三振の完封で3年連続となる10勝目。二刀流の大谷はプロ野球史上初めて同一シーズンに10勝、20本塁打も達成した。
ニュースで知ったが、1966年(昭和41年)に完成した名古屋の顔であり続けた地下4階、地上12階高さ53㍍の複合ビル・中日ビルが開館から50年たち老朽化が進んでいるため、2019年3月末に閉館し20年代半ばの完成をめざして建て替えられるという。
中日ビルといえば、忘れもしない。完成した翌年の昭和42年7月2日にあの広いビル内の一室で中日新聞社の入社試験を受け、受験生の人、人、人の多さに圧倒され「これは、とても受かりっこない。ダメだ」と半分覚悟し、与えられた作文〈日本の進むべき道〉や受験問題に取り組んだ記憶がある。
確か倍率も70~80倍でとても合格するなどとは、思ってもいなかった。でも、奇跡が生じてか、私はその難関を突破。以降、新聞記者ひと筋の長い道のりを歩むきっかけとなった。私にとっては、その忘れられないステージのきっかけを産んでくれたビルなのである。そのビルが消えるという。なんだか寂しくもあるが、時の流れとはこういうものかもしれない。
☆ ☆
このところは、先日の無理な雑草除去作業と、それまでの過労がたたっての左足首の痛みが一向におさまらない。むしろ日に日に痛みはますばかりだ。そこにきて先日来の下痢がなかなかおさまらない。歯は痛む。若さに関してはだれよりもあった自信がナントナク、薄れつつある。というわけで、日々、深夜から未明にかけてが常識だった執筆も体調が戻るまでは手控えざるをえない。
でも一匹文士の私としては、どんなに体調が悪くとも本欄だけは書き続けなければと日々、気力を奮い立たせての苦闘が続いているが。さて、どうなることやら。そのうち治るだろう、とは思っているのだが。おそらく大丈夫だろう。とはいえ、これまでわが身を酷使してきているのでガクンときてもおかしくはない。
【きょうの一文・ことば】
感動しました。ファイターズの選手たちは北海道の誇りです。
=パ・リーグ優勝を果たした日本ハム・栗山英樹監督(55)の喜びの声
【新聞テレビから】
☆『ペレス前大統領死去 イスラエル 中東和平でノーベル賞=パレスチナの暫定自治を認める1993年の「オスロ合意」に尽くした、として翌年ノーベル平和賞を受賞した。93歳だった』、『アニメの聖地岐阜県大入り「君の名は。」「聲の形」舞台ファン巡礼』『3人の遺伝子持つ子誕生 〈3人の遺伝子を持つ子を誕生させた方法 新しくできた卵子を精子と受精させる〉 NYの病院世界初』、『米スペースX100人乗り宇宙船構想 2022年 火星の旅』、『蓮舫氏「経済政策転換を」 参院代表質問 首相と初の論戦』、『カローラ愛 初代と共に半世紀 石川の男性ら乗り続ける』、『参宮縁の下の力もち 老舗4社開発(熱田神宮の)「あつた朔日市」で好評』、『★両陛下4泊5日岩手訪問』(28日付、中日夕刊)
☆『ペレス前大統領死去 イスラエル ノーベル平和賞93歳』、『都民ファースト強調 小池知事が所信』、『女性トップ論戦デビュー アベノミクス転換求め 蓮舫代表、首相追及』、『韓国ロッテ会長出頭 逮捕状発布の可否審査』、『患者連続殺人 医療に詳しい人物関与か ゴム栓に注射 痕跡目立たず』、『タイヤ外れトラック直撃 恵那・中央道 運転手意識不明』、『「ゲーム世界一」会見一転、うそ 群馬・太田市臨時職員「記事は小さめに」注文も』、『政活費不正辞職富山市議10人目』、『幼稚園行きたかったね 熊本地震関連死 心臓病4歳 病院損壊、転院の末』『熊本地震 被害3・7兆円』(28日付、毎日夕刊)
☆『御嶽追悼式思い交錯 噴火2年「少し前へ」』『「でも山は憎い」不明の息子毎日夢に』、『〈2016年米大統領選〉「クリントン氏優勢」米メディア、初の討論会、対立鮮明』、『(将棋の)羽生(善治)王位6連覇』、『17~18日異物注入か 横浜2患者殺人 24時間の動向捜査』『先月から死亡増 院長「院内感染疑った」』、『「幻覚成分で洗脳図る」埼玉少女誘拐初公判 検察側が指摘』、『汚染土東京湾の処分場に 豊洲市場 6割は検査後戻す』(28日付、中日朝刊)
☆『〈オピニオン〉【記者の目 関谷俊介 東京社会部】[福島・帰還困難区域の除染費]国費投入はおかしい 費用負担の責任特措法では東電 安易な救済策は安全損なう懸念』、『パリコレ華やかに 2017年春夏の新作を発表するパリコレクションが開幕。10月5日まで、90ブランド以上が各所でショーを展開する』『モードに新風 春夏パリコレ開幕』、『おことば感慨深かった 風岡(典之)前宮内庁長官(70)が会見「期待応える皇室に」』『パリ協定年内発効 温暖化対策 EU(欧州連合)批准合意へ』『日本出遅れ鮮明』、『改憲草案「撤回せず」 代表質問 首相、野党の要求拒否』、『在特会に賠償命令 対在日朝鮮人「ヘイト」認定 大阪地裁』『「価値ある一歩」勝訴の女性』、『患者連続殺人 18日午前までに混入か 点滴に異物17日4階搬入後』、『テニスコート使いたい 117人分のID乗っ取る 不正アクセス容疑 愛知の会社員逮捕』(28日付、毎日朝刊)
九月二十七日
死者58人、行方不明者5人を出した長野、岐阜県境の御嶽山(3067㍍)の噴火発生から丸2年のこの日。麓の長野県木曽町三岳小学校では追悼式があり、噴火時間の午前11時52分、遺族らが黙とうを捧げた。
★ ★
11月8日の米大統領選挙の投開票を前に、26日夜(日本時間27日午前)、ニューヨーク市郊外ヘンプステッドのホフストラ大で民主党ヒラリー・クリントン候補(68)と共和党ドナルド・トランプ候補(70)による第1回テレビ討論会が開かれた。「繁栄」と「進路」「安全保障」の3つをテーマに計90分間の論戦を繰り広げたが、米国民の心は、いずれに傾いたのか。米CNNテレビの世論調査によれば、クリントン氏が勝利したとの回答が6割を超えた、というが。さて、どうか。
米国民の熱い視線のなか、始まったヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプ両候補のテレビ討論会=NHK総合テレビから
両候補によるテレビ討論会は引き続き、10月9日にミズーリ―州で、同19日にはネバダ州で予定されている。
× ×
表情一つに至るまで「採点競技」。米大統領選史上最も「不人気」対決ともいわれる候補者ディベートにゴング。 ◇ 「未来」18回、「世界一」8回。「独演」首相所信表明は「長期」への意欲ちりばめか、自民総立ち拍手場面も。
=いずれも27日付毎日夕刊〈近事片々〉から
どちらも、大変気になるのは、ことばの正しい使い方である。どの発言も、人間本来の高潔なる文化というか。奥ゆかしさと気品、恥じらいにも似た謙虚さに甚だ欠けている。特に「未来」「世界一」なぞというものは、言えば言うほど色あせて空虚なものに感じられてくる。1度つかえば、それで足りるはずだ。〈未来〉とか〈世界一〉といった大切な言葉を安易に考えている証明でもある。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「倉田さん、年をとっていくのは悲しいものですわね。ねえ、そうでしょう。あなたも私もこのあいだまで女学生で、夢みがちな少女だったはずですわ。自分が八十のお婆さんになるなんて考えもしなかった。でもあっという間にそうなってしまった。でも悲しがって思い出の中にばかりひたってはいられません。だって私たち、今、確実に生きているんですもの。生きるっていうことは、新しい何かを毎日つかむことですわよね」
=27日付毎日朝刊連載小説『〈我らがパラダイス255 林 真理子 横尾 智子 画〉十二 アクシデント(16)』から。抽出
【新聞テレビから】
☆『初の討論会 経済、安保激論 クリントン氏「中間層の家庭を助ける」トランプ氏「奪われた雇用取り戻す」』『広く政策説明― ―発言遮り批判』、『改憲草案撤回を民進・野田氏要求 衆院代表質問』、『青空のあなたへ 御嶽山噴火2年』、『未使用点滴シールに穴 横浜・患者殺人 4階保管の複数』、『噴水? 高さ200㌔ 木星衛星でNASA観測』、『不法就労助長疑い逮捕 津の警備会社元役員4人』、『ダル投手の弟野球賭博有罪 大阪地裁判決(大阪市羽曳野市の自営業ダルビッシュ翔被告、27歳に懲役2年4月、執行猶予5年が言い渡された)』、『アンダーパス緊急点検 清須の水没死亡事故現場』、『〈伝える訴える〉米中に翻弄され流浪 故郷離れ四半世紀 新疆ウイグル自治区拘束7年半 シロ判定でも 遠い祖国(敬称略、文・三井潔、写真・村山幸親=いずれも共同)』(27日付、中日夕刊)
☆『悲しみの青空 御岳噴火2年 追悼式』、『米大統領選初の直接対決 クリントン氏中間層支援訴え トランプ氏減税で雇用創出 テレビ討論会』『〈米国の選択 16年大統領選〉直接対決 批判の応酬 経験VS既存政治打破』、『米、中国企業に制裁 北朝鮮核開発に関与』、『孫の世代も核兵器の時代を過ごすだろう 米国防長官が核抑止力強調』、『患者連続殺人 2人目異物も消毒薬 点滴袋、同時期に用意』、『埼玉少女誘拐 被告「監禁の意識ない」 地裁初公判 起訴内容一部否認』『防犯対策の教訓に』、『「少女を養殖」って……特産ウナギPR 動画炎上 鹿児島・志布志』、『三蔵法師 漢訳 最古の般若心経 北京の寺保管』、『人口92%、大気汚染下 WHO デリーや北京深刻』(27日付、毎日夕刊)
☆『シャボン玉愛する人へ 御嶽噴火 きょう2年 遺族ら慰霊式』『〈御嶽山噴火から2年 癒えぬ心㊤〉諦めない(野村亮太さん、当時19歳。愛大1年) 連れて帰るまで』『妻に「ありがとう」/息子姿見せているかも』、『改憲案提示「議員の責任」首相所信表明 議論深化呼び掛け』、『同室男性も界面剤中毒死 横浜の病院 連続殺人で捜査 未使用点滴栓に穴』『病棟 防犯カメラなし 横浜・患者殺人 4階当直 2人だけ』『悔やまれてならない 西川さん妻「苦しむ夫思い出す」』、『捜す旅昔は自分今ポケモン 観光立国川柳 大賞は車いすの作』、『政党交付金も不正か 富山旧民主県連 印刷代架空請求疑い』『報酬引き上げを富山市議会撤回 自民会派が条例案』、『築95年の民家倒壊 大垣 住民は外出中で無事』、『「君の名は。」関連本200万部突破』、『守山と瀬戸で郵便局荒らし 計677万円被害』(27日付、中日朝刊)
☆『のぞみ車内にヘビ 臨時停車、浜松で捕獲』、『点滴異物混入 別の患者も中毒死 界面剤検出 連続殺人か』『誰が何のために 入院患者2人殺害 医療現場に衝撃』、『御嶽山噴火2年法要 遺族「近づきたかった」』『「安心できる山小屋に」当時の支配人奮起 建て替え』、『首相「改憲案 議員の責任」 所信表明 野党に参加促す 臨時国会開会』、『都議会知事ペースか あす開会 各会派距離感探る』、『沖縄に古代ローマ銅貨 世界遺産・勝連城 国内で初めて海外と交流の跡』、『■武田医学賞に豊島・東大教授ら2人』、『ノーベル文学賞予想 村上氏トップ=英国の大手ブックメーカー(賭け屋)ラドブロークスの受賞予想のトップを走っているという』(27日付、毎日朝刊)
九月二十六日
日本ではトッサ(田口利夫さん)に続き、今度はヨシカズさん(田口義嘉壽さん)と西濃運輸の両輪がこの世を去られてしまい、米国ペンシルバニア洲ピッツバーグの病院ではメジャー7勝どころか世界のプロゴルフ人気を飛躍的に高めたあのプロゴルファー、アーノルド・パーマーさんが心臓疾患による合併症で亡くなった。ヨシカズさんは78歳、パーマーさんは87歳の旅立ちだった。
なかでも、トッサとヨシカズさんには、20数年前、新聞社の大垣支局長在任時に新聞社主催の西濃駅伝やら正月マラソン、揖斐川マラソン、トライアスロン、ネイチャーランなどを進めるに当たってことのほか、お世話になった。おふたりが父・田口利八氏(故人)から学び、受け継いだ♪踏まれても踏まれても、野に咲く福寿草魂―には、それこそ、多くを教えられもしたのである。
心から合掌。おやすらかに
★ ★
月曜日。きのう一心不乱になって挑んだ雑草除去作業の後遺症なのか。朝起床後はずっと左足首が痛くて、痛くて。立ち上がるのもままならず、歩くことさえできない。やはり、右足を地面につけ、あとは大地と這いつくばった形で左足だけを動かしながら草を一網打尽に引く強引な方法に無理があったらしい。それとも齢のせいなのか。
昔は体力とパワー、それにバイタリティーとエネルギー、粘り腰が持ち味で先輩や同僚記者たちからは〈ハッスルボウイのがみちゃん〉で知られたものだが。今も気持ちだけは若いが、やはり、がんばったあとの〈はねっ返り〉が強く、きょうはとうとう痛み止めを飲んで1日ダウン、床に伏せる結果となった。
この点、舞は本当にいつだって、心身ともに強靭である。脳内出血やら静脈乖離、脳の大手術と、それこそ何度も救急車で病院に運ばれ、そのつど死の淵から生還してきただけあって、私よりははるかにたくましく、物事をわきまえている。とはいえ、私の場合は彼女にどんなに「あなたはホントに弱っちい、のだから。あなたほど弱い人はこの世にいないよ」と言われても内心では、いつだって回復する自信はあるのだが。
でも。やはり、もしかしたら。齢のせいで無理が少しずつ効かなくなってきているのかも知れない。昔のガムシャラ時代では想像すらできないことだが。情けないことではある。が、もはや、このうえはふたりとも健康第1でいかなければ、と思っている。
× ×
戦後、犠牲者が千人を超えた台風被害は五件。うち一九五四年洞爺丸台風、五八年狩野川台風、五九年伊勢湾台風の襲来が、いずれも九月二十六日だった。なるほど台風の特異日と呼びたくなる。――とは、本日付中日夕刊〈夕歩道〉。
伊勢湾台風に襲われたあの日。少年だった私は家族全員で雨戸を抑え続けたが、間もなく雨戸は木っ端微塵に吹き飛ばされてしまい、命からがら本家の土蔵に駆け込み、家族で恐怖に怯えつつひと夜を過ごしたことを覚えている。
1夜明けたその朝は何軒もの家々が倒れ、不思議なことに目にも鮮やかな虹がたっていた。その虹を目の前にしたとき、なんて美しいのだろう。この光景を表現するにはペンしかない。そう思い、私は心ひそかに、まず新聞記者になり、そしてその先には作家になることをひそかに決意したのであった。
だから私には「書く」という自分自身への責任があるのである。
台風が去ったあと――。あのとき、目の前に広がった信じられないほどに美しい光景は、いまも私のなかで生き続けている。それは踏まれても、踏まれても。それでも逆境から立ち上がる精神力の如きものだといっていい。足が痛いなぞとは、言ってはおられないのだ。そこには、少年時代に夢見たあこがれが、いまもパチパチと火音をたてている。
× ×
【きょうの一文・ことば】
肺炎のため22日に亡くなった元セイノーホールディングス代表取締役会長CEOの田口義嘉壽さんは、西濃運輸を大手物流企業に発展させ、西濃運輸創業者の父の故利八氏の座右の銘「踏まれても 踏まれても 強く野に咲く福寿草」を胸に、都市対抗野球や文化活動に尽力してきた。日本野球東海地区連盟会長として社会人野球の発展にも尽力した。
田口氏は管理職に「バースデー休日」を導入したり、単身赴任の解消を打ち出したりするなどユニークな職場環境の改革にも乗り出し、1990年には会社のシンボルマーク「サンスター・カンガルーマーク」を現在のマークに一新。本社新社屋も建設した。
また、田口福寿会の会長として岐阜県美術館に200点を超える美術品を寄贈するなど岐阜県の文化行政にも貢献してきた。好きな言葉は「一生努力」。13年12月には7人目となる岐阜県名誉県民に選ばれた。
=26日付毎日夕刊『西濃野球部を再生 田口さん死去 14年都市対抗初制覇』の記事の中から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『山に問う「なぜ彼が」 不明男性の上司 消えぬ悔い 御嶽山噴火あす2年』『最期の景色みるために 登山道に遺族の姿』、『三英傑・三姫決まる 名古屋まつり』、『〈訃報〉田口義嘉壽氏(22日午前1時、肺炎のため)死去 78歳 西濃運輸会長、HD前会長』『スポーツ、福祉にも注力 田口義嘉壽さん死去』、『首相、改憲案に意欲 所信表明 安保法言及せず』『〈解説〉段階踏んだ議論を(政治部・古田哲也)』、『リニア資金融資 政府が改正法案 全線開業8年前倒しへ』、『消毒薬に同種界面剤 横浜・入院患者殺人 4階保管、混入か』、『〈訃報〉A・パーマー氏死去 87歳 ゴルフ米ツアー62勝』、『「賜杯重みあった」一夜明け初優勝の豪栄道喜び 大相撲』(26日付、中日夕刊)
☆『師匠=境川親方(元小結・両国)=に会い涙こらえた 豪栄道優勝』、『絶対に捨てずに飼って 2度見放された柴犬 脚切断から回復し本に』、『首相、改憲論議呼び掛け 所信表明へ「働き方改革」意欲』『〈解説〉長期政権にじませ(古本陽荘)』、『田口義嘉壽さん死去 78歳セイノーHD元会長』、『入院患者殺害 異物消毒薬と同種 病院で使用 点滴混入か』、『MRJ(国産初の小型ジェット旅客機・三菱リージョナルジェット)今度こそ 試験飛行 米に向け再出発へ』、『ロッテ会長の逮捕状請求 韓国警察 155億円 横領・背任容疑』、『米マーリンズ悲嘆 フェルナンデス投手事故死』(26日付、毎日夕刊)
☆『富士山「初雪化粧」麓が認定』、『帰らぬわが子と生きる 御岳噴火あすで2年 最期の足取りたどる 中川区・浅井佑介さんの母』『春に納骨食卓に遺影 豊田・長山照利さん一家』、『アジア大会「愛知・名古屋」26年開催地に決定』、『防衛省研究助成 上限数十億円に 軍学共同拡大も』、『膵臓がん4割 転移後発見 拠点病院集計 治療難しさ浮き彫り』、『界面剤3連休に混入か 横浜・病院殺人 4階搬入後は無施錠』『被害男性「職人、優しい祖父」』、『合併賛否4000人に問う 北名古屋市 アンケート送付へ』(26日付、中日朝刊)
☆『富士山うっすら雪化粧』、『円描き車田の稲刈り 高山』、『東電配管のちり分析へ 福島第1 事故の仕組み解明狙い』『アジア大会 愛知・名古屋で 26年9~10月 共催が決定』、『世界最大の電波望遠鏡 中国で運用開始』、『安保法決裁「5月0日」 内閣法制局ずさん記載 事前審査』『異例の閣議当日審査』、『サービス付き高齢者住宅 情報公開介護施設並みに 国が仕組みづくり 比較材料提供へ』、『米乱射5人死亡 20歳容疑者逮捕 トルコからの移民』、『■佳子さまが手話甲子園に参加』(26日付、毎日朝刊)
九月二十五日
ベトナム中部ダナンでアジア・オリンピック評議会(OCA)の総会―2026年の夏季アジア競技大会が「愛知・名古屋」で開かれることが決まった。国内での開催は、1958年の東京、94年の広島いらい32年ぶり、3回目となる。
大関豪栄道が大関琴奨菊に寄り切りで勝ち15戦全勝優勝。日本人力士では1996年秋場所の横綱貴乃花いらい20年ぶりの全勝優勝に両国国技館は沸いた。能登・穴水出身の東前頭14枚目遠藤は13勝2敗の好成績で終え、初の技能賞に。長野県上松町出身の西前頭5枚目御嶽海(出羽海部屋)も宝富士を破って10勝目を挙げ、来場所の新三役を濃厚とした。
賜杯を手にした豪栄道と千秋楽の星取表=NHK総合テレビから
☆ ☆
私の現役時代からの生き方「今。きょうは何をすべきか」は、薄情だと言われようが今もっていささかとて変わることはない。というわけで、きょうは全ての他の世界を遮断。ここしばらく足が遠のいていた〈エデンの東〉へ、と舞と出向いた。半田の小栗風葉の会、名古屋の大正琴の会と共に大変、大切な会であることは重々承知しつつ、茫々になっているであろう雑草退治の方を、やはり優先せざるを得ないからだ。それこそ、草刈り鎌を手に〈草刈り王子〉よろしく、ふたりとも地べたにはいつくばっての格闘が続いたのである。
おかげで、終わってみればふたりとも汗まみれとなり、手足はガクガク。全身が宇宙遊泳でもしているような、不思議な感覚に襲われた。おまけに元々、病身の舞は「目が痛い。耳もいたくて、ナンダカおかしいよ」と言い出して。私も左足首に痛みを感じる結果に。それでも、春ジャガの生き残りを雑草のなかの土中に見つけた時には、なぜかホッとする朝の生気の如きものを感じその部分の周囲に盛り土しておいた。
さて、こやつら〈ちいさき命たち〉は、この先どうなるのか。
帰宅して食卓を見ると。そこには、モミジ葉と白の曼珠沙華、そしてコスモスの、これまたさいちき命たちがコップに活けられ置かれていた。舞のしわざに違いなく、モミジと曼珠沙華はわが家の庭先で、コスモスは〈エデンの東〉の雑草を除去していたときに草々の群れのなかにまじって咲いていたのだという。
雑草除去のあとに残された春ジャガの生き残りと、雑草除去をなんとか終えた〈エデンの東〉中央部分。両端に見える畑は、知人に野菜栽培と管理をお願いしてある土地のごく1部
舞の手でコップに活けられた〈ちいさき命〉たち。コスモスはみるみる、花を咲かせた
残りの時間は、先に脱原発社会をめざす文学者の会・編によって誕生した〈OFF 第1号 言葉と想像力によって〉に収録された仲間たちの力作の数々を、深夜遅くから未明にかけて読むことに集中したのである。
【きょうの一文・ことば】
「いろんな人たちに励ましてもらえたので、その人たちのおかげです。」「来場所に向けて精一杯努力していきます。」「毎日その日の1番に集中してやりました。右差しにこだわったのがよかった」「皆さん15日間、熱い声援、本当にありがとうございました」(豪栄道)
「三つの賞のなかで1番取ってみたかった賞です。それだけに、自分の技能が評価され、とてもうれしいです。」(遠藤)
=いずれも大相撲秋場所千秋楽を終えたあと。全勝優勝した大関豪栄道と技能賞に輝いた東前頭14枚目の遠藤のことば
【新聞テレビから】
☆『豪栄道初優勝 秋場所 新入幕から54場所』『息子の力信じた母「胸のつかえおりた気持ち」 豪栄道初V ゆかり扶桑町民 「涙出た」』、『御嶽噴火2年 9合目まで規制解除 遺族ら「頂上目指したい」』、『キトラ壁画鮮やかに復活 一般公開始まる』、『「不健全ナル文字ノ羅列多シ」 戦中、検閲前に「内閲」 中京大教授調査 小説の掲載許されず』、『「点滴に漂白剤」メール 横浜院内殺人 患者死亡後、市に』『高濃度界面活性剤「死に至ることも」』『エプロン切り裂き ■看護師飲料に異物 病院4階春から異変 院長「院内犯否定できず」』、『26年アジア大会 愛知・名古屋きょう決定』、『組幹部ら賭博持ち掛けか 元巨人選手勧誘の胴元に』(25日付、中日朝刊)
☆『ダム底高濃度セシウム 福島第1周辺10カ所8000ベクレル超』『貯水線量飲料基準下回る 全体像の把握を』、『豪栄道が初優勝』、『点滴に界面活性剤 横浜中毒死 死亡患者の袋内に泡』『患者中毒死 今年トラブル3件「職員間嫌がらせ」通報せず』『「点滴に混入物」横浜市にメール』『「職人かたぎ」死亡の八巻(信雄)さん=88歳=』(25日付、毎日朝刊)
九月二十四日
稲田朋美防衛相が沖縄を訪れ翁長雄志知事と県庁で会談。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、翁長氏側と協議したい考えを強調した。難しい問題ではあるが、稲田防衛相にはナントカ突破口を開いてほしく願う。彼女には日ごろから期待しているからである。
大相撲秋場所14日目が東京の両国国技館で行われ、かど番大関・豪栄道(30)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=が平幕の玉鷲に寄り切りで勝ち14戦全勝として初優勝を決めた。かど番大関の優勝は、2008年夏場所の琴欧州いらい。大阪出身力士の幕内優勝は1930年夏場所の山錦いらい86年ぶりの快挙。新入幕から54場所での初優勝は史上4番目のスロー記録。日本人力士の優勝はことし初場所の大関琴奨菊いらいである。
今場所は、モンゴル出身の常勝横綱白鵬(31)=宮城野部屋=がケガで休場したなか、大相撲ファンの間でこのところ日本人横綱の待望論が久しく、誰よりも横綱誕生が望まれていた万年候補、大関稀勢の里(30)=田子の浦部屋=が初日からつまづいて破れ前半に負けがこむなどパッとしなかったが、代わりに彗星の如く現れ勝ち進んだ豪栄道が相撲界の話題を一身にさらう形となった。また、ケガに泣かされ続けていた能登・穴水出身の遠藤(25)=追手風部屋=が14日目現在で幕内自己最高の12勝目を挙げる、などわが家にとってはナントナク嬉しい日々が続いている。あすも勝って有終の美を飾り、能登半島の人々の夢でもある、黄金の左腕横綱・輪島いらいの横綱誕生への夢を膨らませてほしい。
横浜市神奈川区の大口病院で入院患者が殺された点滴異物混入事件。病院では、春先からエプロンの切り裂きや飲料への異物混入などトラブルが続発、事件は患者が殺害された4階に集中していたという。いったい何があったのか。ほかに浜名湖殺人、マツダ社員強殺……と凶悪事件が相次いでいる。人間、殺し合うためにこの世に生まれてきたのか。そんなはずでは決してないはずなのだが。思わず、勝新太郎が生前うたっていた、あの〈およしなさいよ〉の旋律、メロディーが、ぐちとなって口をついて出てしまう。
【きょうの一文・ことば】
チームの助けになりたい。ストレートを主体にしていくのは変わらない。野球人生の集大成となるようなフォームをつくり、上(1軍出場)を目指したい。とにかく投げたい。気持ちよく腕をふりたい。やることをやったら、あとはそれこそ神頼みです。広島の黒田さんに声をかけていただけ、ほんとに嬉しかった。感謝しています。
=24日夜のテレビ愛知、三重テレビ「独占」番組『〈スポーツW 密着半年生き残りへ…〉逆転優勝への切り札/松坂大輔復活へ/挑戦と葛藤の200日に密着』のなかで。松坂大輔の悲痛なことばと叫び
【新聞テレビから】
☆『キトラ壁画色鮮やか 奈良・明日香修復12年公開始まる』、『ア大会の誘致へ ベトナムに到着 大村知事、河村市長』、『野球賭博組員ら3人逮捕 開帳図利容疑元巨人選手が関与』、『遺体から界面活性剤成分 横浜患者殺害 点滴袋からも検出』『スタッフ飲み物にも異物 エプロン裂かれる事件も』、『マツダ社員強殺男逮捕 広島同じ寮の20歳、容疑認める』、『台風で中止小中学校給食 「もったいない」食材即売 春日井市の給食会 52校分の野菜1・4㌧ 廃棄なし』『「気付き」もらった 柵木(ませぎ)嘉和・日本栄養士会理事の話』、『国内初の四駆再起動 くろがね四起 あす静岡で公開走行』(24日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉キミ求め聖地巡礼 新海ワールド若者の心つかむリアル アニメ映画「君の名は」』、『●eye アルプス貫くトンネル(ゴッタルドベーストンネル) スイス世界最長57㌔ 写真・文 猪飼健史(すべてスイスで8月に撮影)』、『点滴袋に破れなし 患者中毒死 注射針使用か』『インスリン点滴 過剰投与で死亡 長崎・入院患者』、『豊洲アセス修正へ 市場移転長期化 都、盛り土前提』、『胴元組幹部ら逮捕 巨人選手事件 野球賭博容疑』、『御嶽噴火2年 弟夫婦亡くした男性 愛する人 捜索手伝う 山頂をドローン撮影』、『早矢仕ライスで町おこし 岐阜・山県市「考案者パワー」あやかり』、『6㌔先に情報を瞬間転送 高速ネット応用も=カナダと中国の研究チームが「光の粒が持つ情報を6㌔以上離れた場所に瞬時に転送させることに成功した」と科学誌・ネイチャーフォトニクス電子版に同時発表した』(24日付、毎日夕刊)
☆『悲恋 甘美に舞う 名古屋能楽堂「平家物語の世界」』、『核実験 自制を決議 安保理 中ロ難色で制裁削除』、『紀伊半島沖の観測強化 南海トラフ地震で政府』、『外国人向けの類似事業 3省(厚生労働省、国土交通省、経済産業省)が予算要求 五輪便乗? 経費増に懸念』、『点滴に異物88歳死亡 横浜の病院 殺人事件で捜査』(24日付、中日朝刊)
☆『傷痕今も イタリア地震1カ月』、『核実験自粛 安保理決議 CTBT(核実験全面禁止条約)早期発効要請』、『政務活動費執行率86% 地方議会 富山市全額使い切り 15年度調査』、『88歳入院患者 中毒死 点滴に異物 殺人容疑で捜査 横浜』、『文書配布 雇い止め不当 河合塾元講師の再就労命令愛知県労委』、『刀とあずきバー カタイ絆 関市がカフェ井村屋も協力 名古屋』、『「ドカ雪」内陸部で倍増 気象研究所予測 地球温暖化が要因』、『稲村雲洞さん死去 91歳 毎日書道会最高顧問』、『■スリランカ人30人を強制送還=法務省は23日、不法滞在などで退去強制令書が出ているにもかかわらず、送還を拒んでいたスリランカ人30人を民間チャーター機で強制送還した―と発表』(24日付、毎日朝刊)
九月二十三日
安倍晋三首相が22日午後(日本時間23日午前)キューバを訪問。首都ハバナでラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、最大12億7000万円規模の医療機材供与や技術協力をすることで合意した。
この日は、キューバ革命の指導者でラウル氏の兄でもあるフィデル・カストロ前国家評議会議長(90歳)も自宅に訪れ70分に及んで会談、この席で安倍首相は2003年の同氏の被爆地・広島訪問に対する謝意を表明。キューバが北朝鮮と友好国であることも踏まえ、日本人拉致問題解決への協力を要請、同時に深刻化の一途をたどる核開発問題などに対しても言及したという。
政府が「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」のメンバーに経団連の今井敬名誉会長(86)ら6人を起用する、と発表。1882(明治15)年11月1日に東京・銀座に、2本の炭素棒の間で放電して発光する方法で誕生したという日本初の電気街灯で知られるアーク灯。この懐かしの〈銀座の灯・アーク灯〉が復元されるという。
× ×
政務活動費の不正で議員辞職のドミノ倒しに陥った富山市議会が員数不足となり、来年四月の任期満了を待てずに崩壊のお粗末。時ならぬ補選に一億円の費用が必要になるという。誰が払うのか。――とは、本日23日付中日夕刊〈夕歩道〉。
まったくもってその通りだ。以前にも本欄で書いたが、こんなことでは、それこそ、♯越中泥棒(加賀乞食能登はやさしや土までも、とつづく北陸地方に伝わる言葉)のことばが真実味を増す。働き者の富山の薬売りさんは一体、どこに行ってしまったのか。全国を股にかけてたくましく生きる越中の薬屋さんは皆、嘆いているに違いない。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「日本がさまざまな分野で努力を重ね、世界に貢献していることに感銘を受けている」「キューバでも広島・長崎の悲劇は広く語られている。両国は核なき世界を作ることで一致している」
=23日付毎日夕刊『キューバに13億円医療支援 首相初訪問、首脳会談』『前議長とも会談』の記事の中から。キューバ革命指導者フィデル・カストロ前国家評議会議長(90歳)の発言
「一にお天道様、二にお月様、三に銀座のアーク灯」とうたわれた日本初の電気街灯「アーク灯」を復元した記念灯が東京・銀座に4年ぶりに再建され、26日午後5時に点灯される。銀座通連合会の国平与四雄事務局長は「文明開化の象徴。残したいと思っていた」と喜んでいる。
=23日付毎日夕刊『銀座の灯復元 アーク灯、26日点灯へ』の記事から。書き出し部分
【新聞テレビから】
☆『キューバへの投資拡大へ 首脳会談 安倍首相が初訪問』『「核のない世界をつくる点で一致」 フィデル前議長と首相』、『「生前退位」有識者今井氏ら6人起用 来月初会合』、『米ヤフー5億人情報流出 最大規模、ハッカー攻撃』『日本ヤフー「被害ない」』『ロシア関与の攻撃と類似性』、『〈写真グラフ〉あなたも救える 小さな命 名古屋市動物愛護センター「猫ルーム」 ボランティアが協力 一時保護で 飼い主募る 写真・文 榎戸直紀』、『「君の名は。」100億円突破 興行収入、邦画で3年ぶり』、『バングラテロで犠牲 田中さんに勲章 鉄道技術を顕彰、同期しのぶ』、『「坊っちゃん」「赤シャツ」は私? 金沢 漱石元同僚の書入本発見』、『「股のぞきの世界」イグ・ノーベル 日本人10年連続 立命大教授ら知覚賞』、『アリクイ主食 そんなのアリ!?』『魚捕り得意だけど スナドリネコ 餌は鶏肉』(23日付、中日夕刊)
☆『レイテ「戦後」に幕 捕虜が発刊 収容所新聞が廃刊』、『津波でいとこ犠牲 千葉県警巡査 感動 検視の道へ 最期の姿丁寧に整え』、『生前退位 有識者会議6人起用 座長に経団連・今井氏=起用されたのは、今井敬経団連名誉会長・新日鉄住金名誉会長(86)御厨貴東京大名誉教授・政治学者(65)宮崎緑千葉商科大教授(国際政治学)・元NHKキャスター(58)山内昌之東京大名誉教授(歴史学)・国家安全保障局顧問(69)清家篤慶應義塾長(労働経済学)・内閣府経済社会総合研究所名誉所長(62)小幡純子上智大法科大学院教授(行政法)・元消費者委員会委員(58)』、『キューバに13億円医療支援 首相初訪問、首脳会談』『前議長とも会談』、『5億人 情報流出 米ヤフー 過去最大規模』『日本「影響ない」』、『未承認チャイルドシート流通 強度不足 安全性に問題』、『盗んだ自転車通勤に使用 窃盗容疑 NHK静岡 副局長逮捕』、『「貴重だからこそ、多くの人に」重文仏像とツーショット 名張・弥勒寺 全国からファン 名所に』(23日付、毎日夕刊)
☆『ひこにゃん 出陣 アニメ、絵本にも 彦根市とデザイナー合意』、『公営住宅増える孤独死 遺品放置部屋貸せず 相続判断悩む自治体』『名古屋市営住宅 独居高齢者が3割』、『「住職いない寺」2割 檀家減り、後継者も不足 1万2000ヵ所 東海も深刻』『活火山の噴火警戒レベル 登山者半数「知らず」』、『目指せ「一つ」の頂き バスケ・Bリーグ開幕』、『浜名湖遺体 知人の男逮捕 殺人容疑 別男性死亡も関連か』、『東広島で住宅全焼 子ども2人の遺体』(23日付、中日朝刊)
☆『都道府県議会 海外視察報告不要3割 政活費 閲覧も制約多く』『あきれる現状だ 岩井奉信・日本大教授(政治学)』、『国連安保理核実験自粛 きょう採択 CTBT(核実験全面禁止条約)早期発効求める』、『秋彩る3000の灯 安城(のテーマパーク「デンパーク」で竹筒で作った灯籠3000個にろうそくをともす「仲秋のあかり祭」が始まった)』、『沖縄沖で米軍機墜落 嘉手納を離陸 知事、飛行中止を要請』、『日本バスケ 歴史的一歩 Bリーグ開幕』、『旧ソ連で抑留死の元軍人 孫が探し当てた北極圏に果てた祖父よ 69年前の真実を入手 記録なき死者1万4353人』(23日付、毎日朝刊)
九月二十二日
夜。テレビからは〈シリア停戦崩壊 戦火のなか市民は〉の映像が流れアレッポに住む若者が「殺人を。流血をやめろ」と叫んでいる。沖縄本島沖の海上では米攻撃機ハリアー1機が墜落。パイロットは、米空軍救難飛行隊に救助された。静岡県警細江署捜査本部が浜名湖で見つかった男性2人のバラバラ遺体事件で知人の男(33)を殺人と死体損壊、死体遺棄の疑いで逮捕。
なんとも暗い世の中である。
★ ★
秋分の日。昼の長さと夜の長さが同じだという。きょうも雨が降ったり止んだりの曇天でなかなか晴れ渡った秋の空とはいかない。天高く馬肥ゆるはずの秋到来のはずなのに。東京でも雨、雨、雨が続いている。早くカラリと晴れた空をみたいものだ。
つい先日、煤竹に漆塗りという、そんじょそこらにはない高価な〈天下の名笛〉を手にする機会に恵まれ、この横笛での稽古を始めている。名は、京の五条で笛を吹くイメージが〈私のなか〉で強いことから【牛若丸】にしての新たな旅立ち。まだまだ笛をふく技が今一歩ではあるが。最初に私がふいたのは、愛猫こすも・ここの遺影を前に〈惜別の歌〉、次いで〈およしなさいよ〉〈平城山〉〈さくら〉であった。
中でも〈惜別の歌〉は島崎藤村・作詞、藤江英輔・作曲、小林旭・歌の私が大好きな曲で、愛猫こすも・こことの懐かしく、かつ楽しかった日々が思い出され、ふきながら♪きみがさやけき瞳(め)のいろも きみくれないの唇も 君が緑の黒髪も……の歌詞が浮かび上がり、胸がかぎりなく熱くなった。そして、この笛の音がかもしだす音域は少し難しくはあるけれど、勝新太郎が生前歌っていた、あの〈およしなさいよ〉にもよく合っているナ、とふと思ったりもした。
新しくわが身となった、竹齢100年ほどの歴史を刻んだ私にとっては世界でただ1本の名笛【牛若丸】
ただ名笛と同時に、これまで私が長い間使い続けてきた福井は越前・九頭竜湖畔の笛の里資料館を訪れ見よう見まねでこしらえた〈竹光の笛〉はじめ、そこで購入するなどした他の多くの笛も、この先大切にしたく思っている。私にとっては、どれもが大切な分身だからである。これを機会に笛の腕も一段上の高みをめざそうと思う。
【きょうの一文・ことば】
………
日本は現在、四十八㌧、長崎型爆弾六千発分とも言われるプルトニウムを国内外に保有する。
核不拡散を主導する米国も、再来年に迫った協定の期限を前に、日本の「核の潜在力」に対する警戒感を強めている。
プルトニウムは増殖どころか、そもそも減らすべきものなのだ。
日本はおととし、フランスが、核廃棄物の減量や無害化をめざして開発を進める高速炉「ASTRID(アストリッド)」への技術協力に合意した。核燃料サイクルのシステム自体、減量に軸足を移すべきである。
3・11を経験した日本で、もはや原発の新増設などあり得まい。これ以上ごみを増やさないように脱原発依存を進めるべきである。しかし、最終処分場の選定が容易ではない以上、保有するプルトニウムや、一時保管されている、すでに出た使用済み核燃料を減らす技術は必要だ。
(略)
廃炉にしたもんじゅの設備を核廃棄物減量の研究拠点に転用できれば、地元の雇用や経済は維持できる。もんじゅと共生してきた自治体も納得できるに違いない。
いずれにしても、もんじゅがなければ、核燃料サイクルは根本的に行き詰まり、日本の原発政策の大前提が崩れ去る。
それは、核のごみを増やせない時代への転換点になる。
=22日付中日朝刊社説『大転換の時代に移る もんじゅ、廃炉へ』の記事のなかから。抜粋
【新聞テレビから】
☆『〈社説〉大転換の時代に移る もんじゅ、廃炉へ』、『ノーベル賞予想日本人3氏 医学生理学賞の候補に本庶佑・京都大名誉教授(74)が、化学賞の候補には前田浩・崇城大特任教授(77)と松村保広・国立がん研究センター分野長(61)がそれぞれ選ばれた=米情報会社のトムソン・ロイターが独自に予想したノーベル賞の有力候補者24人を発表。日本人では3人が選ばれた』、『もんじゅ廃炉へ 政府、年内に結論 核燃サイクルは維持〈解説〉原子力政策 見直すとき(福井支社報道部・中崎裕)』『ミス増殖 夢は廃れた もんじゅOB「現場 閉塞感」』『福井県知事「一種の裏切り」訪問文科相を非難 地元思い複雑 「強い怒り」「対応遅い」「仕方ない」』『〈核心〉核燃サイクル風前 もんじゅ廃炉へ 宙に浮くプルトニウム』、『同一工場の7人発がん 過去に使用 化学物質原因か』、『今や 見られる〈見れる』、『長期金利目標 0%に誘導 日銀、量から金利に転換』(22日付、中日朝刊)
☆『オランダ文書館 書簡確認 外国人が見た大阪の陣 秀頼が寝返る大名突き落とす』『日銀、長期金利に目標 緩和枠組み 転換 マイナス金利は維持』、『高速炉開発新会議 もんじゅ廃炉へ 官民が連携 関係閣僚会議』、『首相、北朝鮮非難へ 国連演説「安保環境を一変』、『国語世論調査 「ら抜き言葉」初の多数派「見れる」「出れる」浸透』『「確信犯」誤解69% 慣用句』『絵文字使っています SNS普及影響5割超す』、『元市場長「高床式と認識」 豊洲計画変更説明なし』『もう84歳取材は受けない 石原氏 「無用な混乱招く」』、『今秋にも初の治験 脳損傷改善薬 東大病院で』、『「レアキャラ出た」お台場に数百人 ポケGOで騒動 警官出動』(22日付、毎日朝刊)
九月二十一日
しばらくの間、台風16号という風と雨、嵐のなかを彷徨いつつ歩いてきた。今回は、それ以上は書かない。何もわが身をさらけ出す必要もあるまい。もし人間に秘密といったものがあるなら、文を書き進めるに当たって、それほど強力かつインパクトがあり、何にも増すアクセントになるものはないからだ。
かといって、今回ちいさな旅を通じて強く思ったことは、人は日々誰もが未知との遭遇のなかを生き、歩き、何かを探し求めて生きていくのだ、ということ。そして。いったん雨、風、地震といった自然の猛威が行く手、すなわち目の前に立ちはだかったら、そのときどうしたらよいのか。この点も頭におく必要がある。ある日には相合傘を手に、街なかをずぶ濡れになりながら2~3時間の長きにわたって歩き回るドジを踏むことにもなった。
これでは人間失格である。
この得難い体験は、何かの作品のなかで生かしたく思う。ひとつだけ言えば、相棒のとっさの好判断もあって、思いもかけず水谷八重子、喜多村緑郎、市川猿弥らによる新派特別公演を鑑賞したことか。何はともあれ、私自身納得がいく、人びとの心に残る作品を、こんごも書き続けたく思っている。新しい文士の道を切り開くための、ある種の「逃亡」と「肥やし」でもあった。
☆ ☆
あすの秋分の日を前に、舞と一緒にお彼岸の墓参りに。はやいものでボスちゃん(長女猫のこすも・ここ)が、ことし3月7日に22歳の高齢で亡くなってから半年以上がたつ。デ、わが家裏庭のボスの墓を皮切りに、義父の墓、私の父が眠る和田霊園(明治38年3月創建)の順に回り、花を供えて手を合わせた。
こすも・ここよ、永遠なれ。ボスの墓前には舞の手で花が手向けられた
【きょうの一文・ことば】
豚が加工場に入って、出て来た時はハムになっていたように、僕はグラフィックデザイナーとして美術館に入ったけれど、出た時は画家になっていた。画家に転向しようと決めたその瞬間は運命という名の魔が差したとでもいうしかないと思った。
=21日付中日夕刊『〈この道 横尾忠則66回〉ピカソ展』の記事のなかから。横尾さんのことば
【新聞テレビから】
☆『愛 満開=卓球女子団体のメダリスト福原愛選手(27、ANA)が21日、都内で記者会見を開き、「9月1日に入籍させていただきました」と卓球のリオ五輪台湾代表、江宏傑選手と結婚したことを報告』、『障害越え 「夢」を奏でる 全盲のキルギス人「日本で歌いたい」 あす名古屋で コンサート』、『福島第一地下水 地表高さ超える 台風影響で一時的に』、『難民支援52カ国が4600億円 国連会合 オバマ氏「人類の試練」日本は100億円協力方針』、『北朝鮮に「重要措置」G7外相会合で連携確認』、『日銀、長期金利0%に誘導 決定会合マイナス金利維持 〈解説〉政策長期化高まるリスク(東京経済部・渥美龍太)』『長期金利一時プラス 東証反発一時200円超高』、『元船頭主任が無罪主張 初公判天龍川転覆5人死亡』『事故5年「責任の所在明らかに」緑区の遺族女性』、『バイクにはねられ 後藤元関市長=後藤昭夫さん(88歳)=死亡』(21日付、中日夕刊)
☆『第8子も大きく育って 和歌山の動物園パンダ出産』、『富山市議会欠員10人に 6人辞職許可 補選実施へ』、『〈米国の選択 16年大統領選〉ブッシュ父 クリントン氏に投票? 民主の元州副知事フェイスブックに投票』、『城崎(勉)被告無罪を主張 ジャカルタ事件初公判「でっちあげ」 東京地裁』『(金融機関を襲撃した)「M作戦」で服役 赤軍派参加』、『北朝鮮核 G7懸念共有 外相会合 制裁強化で一致』『日米首脳が連携確認』、『NY爆発容疑者訴追 過激派聖戦思想に共鳴』、『日銀、追加緩和議論 決定会合 総括的検証公表へ』『日銀会合見極め東証、小幅続落』、『問題化嫌い非公表? 豊洲盛り土計画変更』『技術系職員 「空洞」は常識 担当部署分散も影響か』、『水没車内女性搬送先で死亡 愛知・清須の県道』『兵庫不明男児も』(21日付、毎日夕刊)
☆『台風(16号)東海に襲来』『車水没、清須で女性重体 台風16号 鉄道高架下の道冠水』、『三浦(大輔投手)横浜一筋25年 最年長42歳、172勝で(DeNAを)引退』『決断は潔く 「勝てなかったから」』、『全原発の廃炉国民負担 料金乗せ、新電力も』、『商業地下げ止まり 基準地価 全国平均、9年ぶり』『名駅西 上昇率トップ』『地価上昇率1位 再開発急進 住民戸惑い』『駅西押し寄せるホテル』、『「瀬戸のグランドキャニオン」 リニア残土 受け入れ』、『集団強制わいせつ 東大生2人に有罪 東京地裁判決』(21日付、中日朝刊)
☆『もんじゅ廃炉へ 年末に正式決定 閣僚会議きょう了承 核燃サイクルは維持』、『古代星図よみがえる キトラ古墳壁画公開』『星空ロマン 時を超え キトラ天文図 いつ誰が見た』、『基準地価 0・6%下落 商業地は9年ぶり上昇』『名駅周辺 上昇 リニア開業控え』、『アジア大会共催復帰 名古屋市・県 経費負担で合意』、『(女子レスリングの)吉田東京も現役 コーチ兼任で「国民に感動を」』(21日付、毎日朝刊)
九月十七日
きょうは満月。でも、こよいは空一面に雲がたちこめているせいか。なんども夜の空を仰いでみたが、とうとう月を見ることは出来なかった。そして、この日は東京・下町の派出所に実に40年の長きにわたって勤めたハチャメチャ警察官・両津勘吉(人呼んで両さん)その人とのお別れの日でもある。とっても青い月は、きっと両さんが両手で包み込んで消す意地悪をしたからに違いない。お空では代わりに、あの見慣れた勝ち誇った顔が浮かんでいた。
別れの日。両さん一色に染まった夕刊各紙
〈両さん、忘れない〉〈両さん さよなら〉
きょうの夕刊紙面の見出しだ。個人的に言わせてもらえば、私は〈さよなら〉よりも〈忘れない〉の表現の方が好きである。
1976年に始まった、秋本治さん(63)の人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の最終回を載せた「週刊少年ジャンプ」とコミックス第二百巻(いずれも集英社)は、それほどまでに私たち日本国民に親しまれてきたのである。新聞には「四十年にわたって休みなく続いた連載の完結。書店やコンビニに足を運んだファンらは別れを惜しんだ。」(中日夕刊)とあり、作品の舞台となった東京都葛飾区亀有で最大級の書店「ブックスキデイランド亀有店」入り口の〈こち亀特設コーナー〉の様子などが報じられていた。
午後。外出先から帰ると、わが家ポストに週刊少年ジャンプとこち亀200巻特装版が入っており、「こち亀200巻特装版をお持ちしましたが、コミック本だけでよろしければお手数ですがご連絡下さい。交換致します」のメモ付きとなっていた。いつもお世話になっている町の本屋さんからで、どうやら〈両さん〉を愛読し続けてきた舞が頼んでおいたらしい。
その場で店にいて、まだ帰っていない舞に電話を入れると「リョウさんの本、リョウ方ともほしいのでそのままにしておいて」の弁。デ、本屋さんに電話することはやめた。どちらにせよ、リョウさん、長い間、いつの世も時代の閉塞感を高笑いし時には危なっかしいほどに、この社会にはびこる悪者たちをやっつけてくれて本当にありがとう。おそらく、舞だって。この純粋培養を称える気持ちは同じに違いない。もいちど。両さん、アリガトウ!
※作者から読者の皆さまへ 18日午後から、しばらく江南を離れます。本欄【生きてゆく人間花たち/9月の唄】は帰宅後、再開させていただきます。どうか、よろしくお願いいたします。
× ×
きょう愛知から岐阜へマイカーで愛岐大橋を行き来した際、先日報じられていたカゲロウまん延騒ぎの証明とも言える掲示警告板を行きと帰りのどちらとも橋の入り口と中央部分で見かけた。いずれも〈カゲロウ発生中 走行注意!〉という内容だったが、内心カゲロウとの出会いに少し期待はしていたのだが。影も形もみなかった。おかしなもので、こうなると先日、路上に堆積したカゲロウの大軍を踏んで車の多重スリップ事故の超犯人となった、そのカゲロウ軍団をどうしても見たくなってくる。ニンゲンの心理とは、不思議なものだ。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「両さんが四十年間休まず勤務したので、有給休暇を与え、休ませてあげようと思います」 「こち亀」作者の秋本治さんは、最終回が載った週刊少年ジャンプにメッセージを寄せた。描き続けた主人公の両さんを「悪友のような存在」と表現。連載終了については「あまりにも長期の作品なので、終了してもその物語は自分の中の時間軸ではまだ動き続けているみたい」との心中を吐露した。
メッセージは同時発表のコミックスにも。「二十三歳から連載を始めて、最終回には六十三歳。まさに『亀』に乗って竜宮城へ行った浦島太郎のよう」とつづり「楽しいことしか思いだせません」と振り返っている。
=中日17日付夕刊『両さんに有給休暇を 秋本さんメッセージ』の記事から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『台風16号先島接近暴風高波など警戒』、『両さんさよなら 秋本さんありがとう 「こち亀」連載40年で幕 書店に朝からファン』『ねぎらう地元亀有』『作品に登場 各務原の男性』、『時間かけて安全性確認 豊洲専門家会議の座長会見』、『「シーボルトの金魚」確認 江戸後期標本、オランダ博物館に』、『戦前日本の音声学資料 ロンドンで発見、帰還へ』、『ふわり熱気球空彩る 鈴鹿バルーンフェス開幕』、『男性不明後に送金 浜名湖人骨 起訴の男、自分あて』、『1500億円超す申告漏れ 「キーエンス」創業者の長男』、『和歌山で不審火10件 器物損壊容疑愛知の男逮捕』、『猛勉強81歳 夢かなった 英国の庭興味 英会話学びホームステイ』 昭和区の浅井(未子)さん(17日付、中日夕刊)
☆『英離脱通告1~2月にも 首脳会議EU大統領明かす』、『「イスラエル核200発保有」パウエル氏(元米国務長官)流出メールに』、『レーダー衛星初輸出 ベトナムと大筋合意 数百億円規模』、『豊洲市場 都、建物下空洞「常識」技術会議に説明せず』『基準値以下のヒ素など検出』、『ありがとう「こち亀」最終回発売』『両さん、忘れない 連載完結「楽しませてもらった」』『名古屋の書店ファンが続々 店員も「さみしい」』、『〈リオ・パラリンピック〉木村4位 競泳200個メドレー』『悔しい四つのメダル エースの重責金遠く 男子競泳・木村』『観客の配慮進み満足 女子走幅跳・高田』、『浜名湖殺人 預金引き出しの男起訴 7月の別遺体男性の知人』、『液状化地図作製容易に 国土地理院開発 危険度判別新手法』、『「国夢」商標権公売に ロックバンド国税庁換金へ=公売は公官庁が差し押さえた税金滞納者の財産(動産・不動産)をオークションで換金し、未納金を回収する手続き』、『運転士線路に放尿 停車中、ホームと反対側に 千葉・佐倉駅「我慢できなかった」』(17日付、毎日夕刊)
☆『写真界のアカデミー賞102歳笹本さんが受賞=日本初の女性報道写真家として活躍する笹本恒子さん(神奈川県鎌倉市)が写真界の世界的な賞である米国の「ルーシー賞」を受賞することになった。授賞式は10月23日、米ニューヨークで行われる。日独伊三国同盟の婦人祝賀会など、開戦前夜の日本を受賞することに記録。戦後は、60年安保闘争などを取材した』、『辺野古埋め立て国勝訴 知事の取り消し「違法」 高裁那覇支部判決 移設の主張追認』『県民「司法も声聞かず」 辺野古移転訴訟 知事「徹底抗戦」』、『空自、英軍と来月初訓練 三沢基地周辺 法的根拠不明確』、『豊洲たまり水に微量ヒ素 共産調査「地下水由来」と見解 検出自体が問題だ』『3棟水浸し、深さ十数㌢ 豊洲地下公開 漂う異臭、砂利露出』『1970前後 ガスタンク→巨大市場へ 戦後復興エネ供給地』、『ア大会負担600億円上限 愛知県、名古屋市共催合意』、『〈リオパラリンピック〉義足で「希望」のダンス 下呂出身 大前さん閉会式へ』、『JR東海 ノーネクタイ認めます 運転士、車掌に来夏から』(17日付、中日朝刊)
☆『102歳 笹本さん(笹本恒子さん)に米ルーシー賞 日本の女性報道写真家草分け』、『辺野古移設国が勝訴 「知事の処分違法」高裁那覇支部判決 知事側から上告へ』、『豊洲盛り土09~10年撤回 専門家の提言後』、『35歳9カ月王座獲得=ボクシング・スーパーバンタム級で長谷川穂積が世界王座奪還を果たした。35歳9カ月は国内男子最年長記録』、『新閣僚 平均8512万円 資産公開 1億円以上は3人』、『アジア大会 開催費に上限 名古屋市、県と大筋合意 共催復帰へ』(17日付、毎日朝刊)
九月十六日
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐり、埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事が是正指示に従わないとして、国が起こした違法確認訴訟の判決が16日、福岡高裁那覇支部で出され、多見谷寿郎裁判長は「普天間飛行場の被害を除去するには埋め立てを行うしかなく、県全体としては基地負担が軽減される」と国の訴えを認め、翁長知事の承認取り消し処分は違法だとした。
これに対して翁長知事は「国の主張を追認した司法判断で、県民の気持ちを踏みにじった」として上告方針を即日表明。「長い闘いになろうかと思う。私自身は辺野古に基地を造らせない信念で頑張る決意だ」と述べたが、第三者の目で言わせてもらえば、国と沖縄はナントカ話し合いによる円満解決とはいかないものか。難しい問題である。
× ×
体調が悪い私にSさんから、思いもしないフルーツの贈り物。いやはや、ショッピングセンター店頭に何げなく置かれた、ミニくだものセットが、こんなにおいしいものだったとは。ありがたく頂戴した。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「政治人生の落とし前をつけるつもりで火中の栗をあえて拾う決断をしました。蓮の花を下で支える蓮根(レンコン)になった気持ちで、徹底して下支えをしていきたい」
=16日、民進党の両院議員総会で。新幹事長に選ばれ、あいさつに立った野田佳彦前首相は、こう幹事長就任の抱負を語った。
【新聞テレビから】
☆『招福 先ドリを 瀬戸で出荷ピーク』、『〈リオパラリンピック〉競泳100自で銅 木村、4個目メダル』『カヌー8位 瀬立選手「雪辱 東京で」』、『民進幹事長 野田前首相で調整』、『アップル子会社120億円追徴 iTunes使用料源泉徴収漏れ』、『業者聴取後工費400億円増 豊洲移転 再入札の落札率99%』『虚偽申請で車生産停止 三菱自など不正 処分を厳格化』、『浜名湖に人骨 男捜査へ 切断遺体男性も知人』、『辞職・辞意8人に 富山市議不正』、『豊橋交響楽団ポスター作製50年 伊奈さん 描く音新章へ託す』(16日付、中日夕刊)
☆『■台風16号 あすにかけ先島諸島接近』、『被災地放っとけない 56歳元福井市議 阪神→東日本→岩泉 全国各地で支援』、『アップル子会社追徴 音楽配信巡り120億円納付 国税指摘 利益アイルランド子会社に ノーコメント』、『幹事長に野田前首相 民進 党運営安定化図る』、『日米「南シナ海」連携 防衛相一致 沿岸国を支援』、『〈リオ・パラリンピック〉国枝・斎田組 銅車いすテニス 取り戻した誇り』、『死刑制度存廃弁護士ら議論 サリン遺族ら参加』、『電子マネー機能搭載 iPhone7発売 名古屋60人行列』、『ポケモンGOプラスが発売』(16日付、毎日夕刊)
☆『民進代表に蓮舫氏 女性初、党勢回復へ決意』『〈核心〉新代表抱えた不安 民進代表選蓮舫氏が圧勝 「国籍」対応党内に厳しい目』『英メイ首相韓国の朴大統領…女性リーダー続々』、『ベトナムっ子「こんにちは」 日本語が第1外国語に 東南アジア初』、『小説すばる新人賞「星に願いを、そして手を」 最年少 岩倉の高2=糟谷悠さん(16)=』、『御岳生還のガイド教訓出版 噴火から生き延びて』、『阿久比新PA22年開業 知多半島道路 リゾート施設も』、『赤福来月値上げ 消費増税以外で12年ぶり』、『〈リオパラリンピック〉陸上・佐藤友 2個目の銀』、『骨髄移植細い命綱 名古屋市議闘病 適合者いる。なのに… 仕事や入院 提供にハードル』、『おの男 生徒25人は逃げた 北名古屋襲撃、近所が団結力』(16日付、中日朝刊)
☆『民進代表に蓮舫氏 初の女性「提案力で戦う」』『〈解説〉新たな船出前途多難』、『生前退位 有識者会議設置へ 首相、臨時国会で表明』、『望む子の数2・32人 出生動向調査 過去最低』、『〈リオ・パラリンピック〉佐藤友 2個目銀 車いす男子1500』『地元運河で腕磨く カヌー女子200・瀬立』、『駆け付け警護 訓練本格化=岡部俊哉陸上幕僚長が15日の記者会見で宿営地の共同防護の訓練が本格化し「反復訓練などいろいろ繰り返しやっている」と述べた』、『カナダに留学中日本人女性不明 青森出身』(16日付、毎日朝刊)
九月十五日
空のかなたから私に呼びかけてくれた中秋(旧暦8月15日)の名月。月2体を遠近で撮影
十五夜お月さま。なんどもベランダから空を仰ぎみて、各地でがんばるわが子や母の幸せを願う。そして。あのひとは今、どうしておいでだろう。このかたも元気でいてほしい、と。そこには、そう夜空に願いを託す私がいた。このところ少しばかり体調不良が続いたので、どこかセンチメンタルになってしまっている。月は17日に満月になる、という。
民進党はこの日開いた臨時党大会で党所属国会議員らによる投票を経て、新しい代表に蓮舫代表代行(48)を選んだ。任期は2019年9月末までの3年。民主党時代を通じて女性の代表は初めてとなる。
代表選には蓮舫氏と前原誠司元外相(54)、玉木雄一郎国対副委員長(47)が立候補。国会議員と国政選挙の公認内定者、地方議員、党員・サポーターが投票してポイント換算した結果、蓮舫氏が全849㌽のうち6割近い503㌽を得て圧勝した。前原氏は230㌽、玉木氏は116㌽に終わった。
この日蓮舫氏は台湾籍が残っていると分かったことについて投票前の演説で触れ「私自身は台湾籍を放棄したと認識しており、合わせて今、放棄する手続きに入っている。違法ではないと考えている」と述べた。また就任後の記者会見で【改憲】については、国会の憲法審査会には参加するとしたうえで「性急過ぎる論点整理には慎重に対応したい」とし、野党共闘については「これまでの公党間の合意はリセットできない」と基本的な枠組みは維持する考えを示しながらも、次期衆院選については「綱領や政策の一致しない党とは連立政権を目指すのは難しい」とも言い切った。
× ×
夜遅く。CBCの〈NEWS23〉なる報道番組を見ていたら、18~34歳の未婚男女を対象にしたアンケート調査で男69・8%、女59・1%に「恋人がいないのだ」という。ホントかしら。信じられない。そんな、はずはない。現在、恋人がいないのなら、分かるが。私の昔をふり返ってみても、そんなことはありえないと思うのだが。それとも、恋人よりもポケモン遊びの方が楽しいのかも。いずれにせよ、恋人ひとりいない世の中が充満しているだなんて。それでは、人々のためになる良い仕事なぞできっこない。
私なぞ、いまだに妻を愛し、あこがれのひとを心に秘め続けている。
× ×
【きょうの一文・ことば】
日本料理は世界一やさしい和食。守るために攻め続けたい。
=15日深夜NHK総合再放送『〈プロの流儀 世界遺産を守るプロSP〉無形文化遺産「和食」 神髄を極める』の番組のなかで。パリの真ん中に日本料理店をオープンした日本の料理人のことば
【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉民進党初の代表選 新代表選出=このなかで担当の増田剛解説委員は、歯切れの良さと鋭い切り込みの蓮舫代表の誕生に触れ、内外とも女性リーダーが相次いでいる国際情勢を〈追い風〉だとしつつ「重い責任を背負う厳しい船出となる」ことを、あらためて強調した』(15日夜、NHK総合)
☆『台風16号17日に沖縄接近の恐れ』、『〈私の出発点〉佐伯一麦さん『ショート・サーキット』無死への到達目指して【鶴谷真、写真も】』、『〈リオパラリンピック〉日本 銀3、銅2 男子100バタ 木村無念の銀』『「先生に」夢の続き走る 陸上400 ハンドから転向辻(沙絵)選手銅』『自転車2種目 藤田選手 悔し涙 銀思い三色 鹿沼選手喜び 田中選手笑み』、『ニシキゴイ輸出滝登り 東海から5年で20倍 最高数千万円 富裕層に人気』、『人情うどん店心を打ち続け 瑞穂区 闇市で誕生17日に幕』、『全過程可視化を試行へ 警察庁指針10月の取り調べから』、『虐待通告最多初の2万人超 1~6月』、『富山市議政活費不正 辞職・辞意計7人に』、『課税証明書不正取得か ウィッツ元監査役 委任状偽造疑い』『セガサミー会長30億円申告漏れ 金融商品売却巡り』、『王将前社長射殺で取引先を家宅捜索 京都府警』(15日付、中日夕刊)
☆『世界に誇る遺産美しい融合 本美濃紙と合掌家屋コラボ 障子張り替えでPR』、『豊洲市場 石原氏空洞案に言及 都知事当時、定例会見で』、『民泊法案年180日上限 条例で削減可能 政府方針』、『ローソンを子会社化 三菱商事 上位2社に対抗』、『児童虐待通告42%増 上半期 最多更新2万4511人』、『〈リオ・パラリンピック〉日本銀3銅2 転向1年半で快挙 陸上(400㍍)銅の辻』、『ホームにカーブ/点字ブロック上に柱 日盲連都内アンケート「危険駅」55カ所 視覚障害者ホーム転落1カ月』、『児童ポルノ摘発1023件 今年上半期過去最多に』(15日付、毎日夕刊)
☆『御嶽山噴火 被災山小屋 解体を開始』、『石原氏「地下コンクリ箱案」 豊洲盛り土問題 08年、担当局長に(中沢誠、中山高志)』、『高野山側が告訴状 興正寺前住職 横領容疑など』、『「リポート、考査は不要」ウィッツ 逮捕の元監査役勧誘』、『原爆症 名地裁が2人認定 要治療度で線引き』、『措置入院解除後ケア不足 厚労省 相模原殺傷で検証』、『古田知事4選出馬へ 岐阜県議会で来月表明』、『〈リオパラリンピック〉カヌー瀬立が決勝へ』、『平和の俳句ライブ選句会 11月7日ウィルあいち』(15日付、中日朝刊)
☆『サミット経済効果1070億円 三重県発表 今後5年で県内1489億円』、『豊洲市場 11年基本設計時に空洞 盛り土提言考慮せず 都提示5工法に床下駐車場案も』、『相模原殺傷厚労省中間報告 退院後支援計画なし 病院・市、連携とれず』、『5年以上高値偽装 輸入米調整金 兼松、認める』、『通信制高の新設提案 ウィッツ青山 元監査役、勧誘を強化 校長 「何も答えられない」』『だまし取った認識ない』、『「弟と口論し殺害」千葉・切断遺棄 姉が供述』(15日付、毎日朝刊)
九月十四日
ナゴヤドームでの巨人戦。ドラゴンズは延長11回裏、大島が右越えに意地の1発とも言えるサヨナラ打を浴びせて巨人に5―4で勝利。2010年いらいの巨人戦勝ち越しを決めた。あとは最下位だけはナントカ脱出してほしい。ただ、それだけである。
☆ ☆
このところ続いた少しばかりの強行スケジュールに精神面の疲れも加わってか。自慢の体力が萎えてきているのが、自分でも、ナントナク分かる。昨夜は、少しはよくなったとは思ったのだが。もう大丈夫、と油断し酒をしこたま飲むなど不摂生したあげくの夜ふかしが、結局は体力の消耗に輪をかけて、わがからだに響いたようだ。
あげくに、これまでこんなことはなかったのだが。どうしたことなのだろう。下痢がなかなか、おさまらない。体調が戻らない。デ、きょうは舞に言われたとおり、嫌々、近くの内科医院へ。薬を手に帰ったが、とうとう粥での生活とあいなった。医師曰く「強い下痢剤を出しときます。冷たいものは飲まないで常温のものにしてください。刺激物は避けるように。ビールは絶対にだめですぞ」とダメ、ダメ、ダメです―とダメ押しまでされてしまった。
とほほ、とは、まさにこのことか。唯一、体力だけは自信があったのだが。それさえも喪失してしまったのでは、もはや羽のない鳥も同然だ。なんたることか。その町の名医さんによれば、本当かどうか「お腹の細胞は普通、3日をサイクルに入れ替わっています。だから、3日間は静かにおとなしくしていてください」とのこと。ミッカが、すごお~く長く感じられる。それも致し方あるまい。
ニンゲンたちは誰もがしらぬ間に老い、気がついたときにはこの世から消えていく。が、所詮この世は無情。いや、〈無〉そのものではないのか。皆、「見えない何か」の手によって動かされながら、私たちはそれぞれの意識と共に生かされているに違いない。
かといって、私、伊神権太にも読まねばならぬものがある。書かなくてはならないストーリーにも、少しでも早く着手せねば。ほかに、名古屋のバアちゃん合唱団の皆さまに頼まれているラブソング〈愛のラブバード〉のネパール語への翻訳化の話もそのごの進展状況はどうなっているのか。確かめなければ。しばらく足を運んでいない畑〈エデンの東〉では雑草たちが、これみよがしにだいぶ伸びてきたに違いない。
× ×
蜃気楼ならず。富山市議会「政活費」化けて大騒動。列島注目、じっとり冷や汗かいている議会他になきや。 ◇ 見上げればそこにいる亡き母と心通じ。国民栄誉賞・伊調馨選手。「母はきっと、死んだ人間より生きている人間に感謝を、と言いそう」
上記は14日付毎日夕刊〈近事片々〉からの抜粋。なかでも富山市議会の政活費問題は、あまりにも情けなく、いただけない。思わず、♯越中泥棒 加賀乞食 能登はやさしや土までも―の言葉が頭に浮かんだ。皆がみな、そうではない。富山の人々は薬売りに代表されるように皆さん、とても働き者である。でも、目先が効きすぎて時に悪いとは知りつつ、走ってしまうたとえがこの〈越中泥棒〉なのである。手段を選ばないで良いはずがない。
× ×
【きょうの一文・ことば】
霞女史の雄弁を神妙に聞くふりをしながら他家雄はなぜかふと伝道の書の一節を思い出した。〈空(くう)の空、空の空なるかな、すべて空なり〉
=『加賀乙彦 宣告』(新潮社)から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『福笹飴健やかな成長願う 熱田神宮で巫女ら準備』、『原爆症男性2人認定 名地裁判決 女性2人は棄却 全員「被ばく原因」、要治療で差』、『北の核実験「暴挙」 衆参委、抗議決議採択へ』、『ウィッツ元監査役逮捕 就学支援金詐取の疑い 東京地検』『戸惑う伊賀/元生徒驚き 学校存廃問題「重い判断材料」伊賀市長』、『名駅構内に救急隊 名古屋市配備検討 駅の利用者増加へ対応』、『政活費1180万円不正 民進系幹部辞職へ 富山市議会』、『〈リオパラリンピック〉競泳 木村100平山田50自 銅』『連日メダルも「きつかった」(男子100平泳ぎで銅メダルを獲得した木村敬一)』、『「遺体は弟」殺害供述 千葉・損壊容疑 25歳女「もめた」』、『2人強殺二審も死刑 大阪高裁 元象印副社長ら被害』、『日本・チュニジア国交60年 テロ、失業 遠のく「春」「アラブ民主主義試金石」』、『中国の荒野に木を植えた男 NPO高見さんを表彰 黄土の地で25年植林面積6000㌶ 「草の根」から友好育てる』(14日付、中日夕刊)
☆『ミャンマー「核実験禁止」 CTBT(核実験全面禁止条約)批准166カ国に』『〈解説〉保有国批准なし 発効は見通せず(ワシントン会川晴之)』『北朝鮮核「直接的脅威」衆参、午後に非難決議』『国連制裁決議に中国同意と発表 韓国・外相協議』、『〈リオ・パラリンピック〉国枝3連覇逃す 車いすテニス 完敗 雪辱は東京で』『4年後見据えた銅 競泳自50銅山田』『陸上400銀佐藤 メダルに「感謝」の口づけ』『露ハッカーWADA(世界反ドーピング機関)に不正アクセス 米メダリスト情報、ネットに流出』、『ウィッツ青山元監査役逮捕 就学支援金詐取容疑「悪いことしたと思わない」、『イヌ13歳、ネコ12歳 ペット平均寿命過去最高 感染症対策、餌改善で』、『119番 直ちに出動! 来年度にも名駅構内に救急隊 外国人急増に対応 英語堪能な隊員も』、『■民進系富山市議2人が辞職願提出』(14日付、毎日夕刊)
☆『がん疑い伝えず患者死亡 名大病院、ミスを謝罪 画像報告書見落としか』『病院側「他に複数事案調査中」』、『五輪レスリング4連覇で国民栄誉賞 伊調選手「感謝でいっぱい」』『かおり立つ孤高の強さ「競技の価値 上げたい」』『優しい人間性力に 愛知の関係者祝福』、『ア大会候補地 愛知・名古屋決定 夢にあふれた大会に=「二〇二六年アジア競技大会」の誘致で、日本オリンピック委員会(JOC)は13日、東京都内で開いた理事会で名古屋市の共催復帰を条件に「愛知・名古屋」を国内候補地に決定した』、『〈リオパラリンピック〉 陸上・佐藤友 銀 車いすテニス 国枝、単は敗退』(14日付、中日朝刊)
☆『「皇室典範特例」検討 政府 生前退位巡る特別立法』、『〈クローズアップ2016〉シリア停戦疑心 合意継続見通せず 反体制派「政権に有利」』『米危機深まり妥協/露 影響力誇示狙う』、『蓮舫氏、説明が変遷 台湾籍確認 党内外から対応批判』、『高校生求人1・75倍 7月時点 バブル以降最高水準』、『富山市政活費不正相次ぐ 辞職、自民・民進5議員に 主に白紙領収書を偽造』、『情報公開国の都合? 外務省不開示、でも防衛省は開示 日米地位協定巡る文書』、『5人殺害2審も死刑 山口・角南「報復で犯行、身勝手」広島高裁判決』、『大学生「怖くて辞められず」 初のブラックバイト訴訟 きょう第1回口頭弁論』、『輸入米 高値に見せかけ「調整金」還流 国は放置 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)説明と矛盾』、『働き方改革 外国人受け入れ拡充 政府検討 人出不足にらみ』、『ネットで要望多く 影響 名駅うなぎパイ 販売再開』(14日付、毎日朝刊)
九月十三日
厚生労働省によると、全国の100歳以上のお年寄りの数は昨年より4124人増え、過去最多の6万5692人(今月15日現在)になるという。うち女性が5万7525人で87・6%を占める。
☆ ☆
東電が福島第1原発1号機で原子炉建屋を覆うカバーの壁パネルの撤去を開始、こんご3カ月程度かけ18枚のパネルを取り外したあと防風シートなどを設置し建屋上部の大型がれきの撤去作業に入るという。パネルをつなぎあわせたカバーは、水素爆発で大破した1号機建屋から放射性物質を含んだほこりが飛散するのを抑える目的で2011年10月に設置されたものだが、パネルが外された部分からは水素爆発で崩壊した屋根や、がれきが見えるようになったという。「使用済み核燃料の取り出しに向け1歩が踏み出せた」とは、作業に立ち会った経済産業省資源エネルギー庁の担当者。こんご作業が無事進めばよいが。
政府は13日開いた閣議でリオデジャネイロ五輪のレスリング女子58㌔級金メダリストで五輪史上初の4連覇を達成した伊調馨選手(32)=ALSOK=に国民栄誉賞を授与することを正式に決めた。日本ハムの大谷翔平投手(22)が札幌ドームで行われたオリックス戦で先発登板、自身が持つプロ野球最速を更新する164㌔を出した。名大病院で2年前の画像検査で肺がんの疑いが判明したにもかかわらず、男性患者への治療や説明を怠り、男性は手遅れになってことし7月に死亡するという医療ミスが起き、病院側が謝罪。
× ×
なかなか体調が戻らない。あらためて、このところの少しばかりハードだった日々を振り返る。昔は、大事件や大災害の現場に取材ヘリなどで放り込まれ、そのまま何日も取材を続けてもドウチュウこともなかったのに。頭脳はともかく、体力と取材力、馬力だけは負けない自負があったが、やはり積み重ねた歳には勝てない、とはこのことか――
新聞チェック、執筆の合間に〈出航曲Freedom〉はじめ〈コンドルは飛んでいく〉、〈ある愛の詩〉〈襟裳岬〉〈君は心の妻だから〉〈君こそわが命〉〈美しき青きドナウ〉〈こいさんのラブ・コール〉〈大阪ろまん〉……などユーチューブで思い出の名曲の数々に聴き入った。聞きながらお世話になったあの顔やこの顔、忘れえぬ人たちの顔が目の前に浮かぶのはなぜか。
みんな元気でいてくれたら、それでいい、と。そんなことを、ふと思ったりして。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「お祝いを言ったよ。君のところは素晴らしいと。われわれも勉強しなくちゃいかん。(広島は)本当にようやっとる。チームがまとまっとる」。
=13日付中日スポーツ1面『竜19年ぶり屈辱ご免 白井オーナー指令 最下位脱出!!「希望しないと言えばウソになる」 オーナー会議』の記事のなかで。中日総帥でもある白井文吾ドラゴンズオーナーは、こう語った
【新聞テレビから】
☆『伊調選手に国民栄誉賞 レスリング五輪4連覇』『「ひた向きな努力の結果」伊調さん国民栄誉賞 恩師ら祝福の声』『〈リオパラリンピック〉ボッチャ日本銀 初メダル「重み感じる」』『エース木村 好発進の銀 競泳50自』、『民進・蓮舫氏台湾籍認める 陳謝、代表選は継続』、『スズキ3億円所得隠し 名古屋国税指摘 未使用部品経費に』『租税回避地使い所得隠し 国税指摘 岐阜の会社、1億2000万円』、『江南市有志募金 熊本・江南中から手紙 感謝と教訓愛知へ 地震あす5カ月』(13日付、中日夕刊)
☆『秋の味覚ほっこり 中津川で栗きんとん作り』、『巨大地震大潮の日に多い M8級 高確率 東大調査 月の引力一因』、『JR制服納入談合疑い 双日、丸紅子会社など 公取立ち入り』、『〈リオ・パラリンピック〉共同参加社会の夢へ 日本ボッチャ初の銀』『4年後へつなぐ走り 男子400リレー「最高の銅メダル」』、『100歳以上最多6万5692人 医療進歩 女性87・6%』『〈解説〉健康寿命延伸を(堀井恵里子)』、『蓮舫氏台湾籍を確認 説明食い違い 代表選継続』、『富山市議会で政活費不正 広がる疑惑 すでに3人辞職』、『千葉の切断遺体25歳の女を逮捕 死体損壊容疑』(13日付、毎日夕刊)
☆『もんじゅ廃炉で最終調整 政府核燃枠組み見直し 高速炉研究は継続』、『悔し涙71年分救って 緑区の女性 原爆症訴訟あす判決』、『桜咲き誇る新名所に 桜通開通80周年植樹事業』、『平針試験場来秋建て替え 愛知県、20年4月供用開始』『周辺渋滞深刻化の恐れ』、『加藤九さくさん死去=シルクロード研究などに尽力。国立民族学博物館名誉教授。94歳だった=、人類学者、(パキスタン南部のテルメズで)遺跡調査中』『〈訃報〉阿部勝征氏(あべ・かつゆき=元地震調査委員会委員長、東京大名誉教授)9日死去、72歳。東京都出身。津波から地震の規模を推定する「津波マグニチュード」を考案するなど地震や災害に関する研究に取り組んだ』、『愛知県警本部長名で5500万円分注文「不採用恨み」容疑者逮捕』『羽虫で連夜の通行止め 愛岐大橋』(13日付、中日朝刊)
☆『名古屋出身の阪田さん1位 リストピアノコンクール=ハンガリーで開かれていた「フランツ・リスト国際ピアノコンクール」で阪田知樹さん(22歳)が1位に輝いた』、『復興住宅の空室貸与 障害者ホーム用に 岩手県方針』、『「北朝鮮追加核実験も」 韓国国防相 米、爆撃機派遣へ』、『同意書偽造し支援金受領 ウィッツ不正 元監査役を立件へ 東京地検』(13日付、毎日朝刊)
九月十二日
新聞休刊日のため、朝刊は届かない。
40年前のきょう、といえば当時、私は新聞社(中日、東京)の岐阜総局の一線記者として長良川の安八豪雨決壊取材などで大騒ぎしていた日々が思い出される。世は、この日が来るつど〈安八決壊〉〈長良川がアンパチで決壊した日だ〉と騒ぐが、実はあのとき、昭和51年の秋は決壊前も、その後も岐阜県史上始まっていらいの災害と大疑獄・岐阜県庁汚職事件に揺れた年だった。
事実、安八町で長良川が決壊する前の一週間ほどは来る日も来る日も雨、雨、雨の連続で、長良川で鵜飼舟が転覆し船頭が流されたかと思うと、こんどは岐阜市郊外で民家数軒が土砂に押しつぶされ、同僚と現場に向かう途中、目の前で伊自良川が決壊し、みるみる水深がふかまり首まで水に浸かってカメラと無線機を両手で頭上に上げ行軍。高台民家にたどり着いて、なんとか原稿を社に送った。まもなくすると、今度は穂積町(現瑞穂市)の牛牧団地が水没してしまい連日、舟に乗って団地をルポ取材。この間、雨は一向にやむ気配もなく、ズブ濡れのままの取材が何日も続いたのだった。
そして運命の日。9・12が訪れた。雨が降り始めて何日目かにやっと晴れ、長かった水害取材からこれで解放される、と思ったその日に安八で長良川が決壊。私たち記者は、誰もがそれまで続いた水害取材でもはや心身ともヨレヨレ、自分の家の床下浸水など深刻な状況を顧みることもなく精も魂も尽き果てたなか、再び気を取り直して安八取材に、と駆けまわったのである。あの日、「おうー。がみちゃんよ。原稿を書いてくれ。君なら書けるはずだ」と総局のカネさんこと、伊藤金夫統括デスクから言われて書いたのが、忘れもしない〈長良川が安八で決壊〉の号外原稿だった。
そればかりか、あのころは司直の手により、当時、闇将軍とまで言われた田中角栄首相の失脚につながった航空機を巡るロッキード事件と並ぶ地方政界では最大の疑獄・岐阜県庁汚職事件の司直(地検と県警捜査2課)による捜査が深く静かに潜行していた。まさに岐阜県警と岐阜地検による強制捜査がそれこそ、秒読み段階に入っており、着手がいつになるのか。待ったなし、の時にも入ろうとしていた。
そんななか、私たち中日の記者たちは、昼は決壊関連取材と日常取材を続け、夜と朝は県庁汚職捜査の進展を探るための関係者宅への極秘の夜討ち朝駆けに明け暮れる日々が延々と続いていたのである。私はあの時、「(汚職の元凶でもあった)時の知事と参事を失脚させるまでは紺のストライプ入り背広を絶対に脱がない」と心に誓い、取材を進めとうとうゴールに達した時には、わなわなと全身が震え上がったことをよく覚えている。その後は安八決壊の裁判も持たされ長良川沿いにため池があったために堤防が決壊したという〈ため池破堤〉説が浮上、大きな論議を呼ぶなどした。
=これら一連の事件は私が〈伊神ごん〉のペンネームで初めて世に出し、ベストセラーとなった〈泣かんとこ 風記者ごん!(能登印刷)〉の『第6章汚職の舞台(昭和51年9月―52年1月) 長良川決壊・司直のメス 黒い主役を追って』に詳しい
★ ★
きょうは1日、このところの疲れを癒やす狙いもあって、久しぶりにユーチューブを開き、かつてのメロディーに聞き入ってみた。〈北の旅人〉〈今は幸せかい〉〈君は心の妻だから〉〈君がすべてさ〉〈大阪ろまん〉〈ふたりの大阪〉そして舞の大好きな〈公園の手品師〉……と聞くうち、心身が少しずつほぐれ、癒やされていく。
中に北原謙二の〈若い二人〉と〈ふるさとのはなしをしよう〉が流れた時には、思わず若き日々を思い出し、まぶたに熱いものが。いずれも熱烈な北原ファンだった妹が大好きだった曲で、あらためて歌詞を聞き、いい曲だな、と思う。♪君には君の夢があり、僕には僕の夢がある――か。ブログラマーになりたいあまり、津田塾大と名大の数学科の大学入試にいずれもパスしながら、妹を東京に行かせるのに猛反対した兄(私)のせいで名大を卒業した彼女は、数学教師の道を経て何の因果か、今は思いもしなかった税理士さんである。
夢はそのとおりにはなかなか、いかない。その代わり、この世にふたりといない名大時代の同じ合唱コーラス部のステキな男性と一緒になり、今はお孫さんにも恵まれ、幸せいっぱい夢いっぱいの毎日である。何が幸せか、は本人の気の持ち方次第、ということか。なんだか、おかしな話になってしまった。
× ×
夜。「熱砂」同人の平子純さんから次回のテーマエッセイ=テーマは〈嵐〉=が早々と送られてきた。追って電話が入り、「少し差し替えたい」とのことなので「分かりました」と返事をする。読ませていただいたが、平子さんらしさがにじんだ筆致の良い作品である。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「もう耐えられないと感じたら自分で(死を)決められる。許可証の存在は私に安らぎをもたらした。限界はなるべく先延ばししたい」
=12日付中日夕刊『〈リオパラリンピック〉8年前安楽死申請許可 陸上400㍍ 銀のベルギー選手「激痛でも先延ばししたい」』の記事の中で。脊髄が傷つき、両脚が動かない「対まひ」の症状が重く、激痛や発作で睡眠も困難な進行性障害ながら陸上女子400㍍で銀メダルを獲得したマリーケ・フェルフールト選手(37歳)が記者会見で安楽死を8年前に申請、許可されていたことを公表した際、こう語った。
【新聞テレビから】
☆『15年悲しみ癒えず 米中枢同時テロ 追悼式典』『暴走する憎しみの連鎖 9・11から15年米社会は今 テロを恐れ「ヘイトクライム(憎悪犯罪) 寛容さ失い少数派宗教も標的」』『〈デスクの眼〉報復でなく裁きを(嶋田昭浩)』『「イスラムこそパートナー」「個人型」テロ対策のカギ ジョージタウン大(ダニエル・バイマン)教授に聞く』『9・11「語り継ぐこと課題」 追悼式で日本人遺族』『クリントン氏ぐらり 体調不良で途中退出 トランプ氏の攻撃必至』、『米、戦略爆撃機を韓国へ 北けん制 6度目核実験の情報も』、『災害被害風化させず 東海豪雨16年次代へ伝える 西区で集い』『安八水害は40年 安全対策を願う』、『NHK平均視聴率 胴上げ71%(瞬間最高視聴率) 地元見つめた60%』、『走者115人ハチに刺される 飛騨 マラソン大会、橋に巣』、『路面に大量の羽虫通行止め 愛岐大橋、事故も発生』(12日付、中日夕刊)
☆『震災5年半 前を向く』『サケふ化施設再打撃 東日本大震災から復興 岩手豪雨で被害 採卵前「胸が痛い」 新たに1遺体見つかる』『豪雨被害の岩泉 町内の全校再開』『震災乗り越え波に乗れ 仙台出身・17歳プロサーファー』、『豊洲市場 設計時盛り土なし 13年 都独断で変更』、『クリントン氏肺炎 9・11追悼式典 退席』、『■両陛下 海づくり大会(山形県酒田市であった第36回全国豊かな海づくり大会)に出席』、『「こち亀」ギネス認定=集英社が秋本治さんの人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)のコミックスが「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」として、12日にギネス世界記録に認定された、と発表。「こち亀」は、17日に最終巻200巻が刊行される』、『マラソン大会ハチ襲撃 岐阜・115人軽傷 実行委「巣気づかず」』、『カゲロウ大発生で通行止め 愛岐大橋スリップの恐れ』、『「千葉市でもやった」千葉・船橋通り魔容疑者再逮捕へ』(12日付、毎日夕刊)
九月十一日
社交ダンスの技術検定試験を前に、思い思いに最後のチェックをする人びと=名古屋市港公民館で
2001年9月11日。米ニューヨークとワシントンで起きた国際テロ組織・アルカイダリーダー、ウサマ・ビンラディンらが主犯と見られる米同時多発テロから丸15年の月日がたった。
=あの日、私は新聞社のデスク長として世界各地の第一線記者から洪水の如く送られてくる特報原稿に目を通していた。当時の模様は半分荒唐無稽ともいえるフィクションで話題を集めた私の著書、記者小説集【懺悔の滴(人間社)】の中の〈再生〉に詳しい=。
――あれから15年後のこの日。私が、まさか社交ダンスの検定試験を受けているなぞ、とは一体だれが想像したことだろう。私自身、時の流れの不思議さにはア然とせざるを得ない。そして。あの年の前年、すなわち2000年9月11日には東海豪雨禍が起き、名古屋の新川堤防が決壊、庄内川や天白川も一部はん濫して10人の死者を出し約7万棟が浸水したのである。
☆ ☆
11日の名古屋市港公民館。私は愛知県インターナショナルダンス教師協会のアマチュア・ダンス技術検定試験のモダン2級(ワルツ、タンゴ)に挑み、自分で言うのもおこがましいのだが。無事、パスしたのである。ここまで辿りつけたのも、私の傍若無人なる振る舞いの数々をいつも温かく見守ってくれている妻、舞の存在があればこそ、で「心からありがとう」と礼を述べたい。
実を言うと、私はこのところの多忙スケジュールでかなり体が疲弊しており最悪のコンディションのなかでの受験となったが、本番は信じられないほど落ち着いたステップで先生からも「ゴンタさん、よかった。よかったよ」と言われるほどの出来栄えだった。これでラテン、モダンともに2級突破を果たせたので、さらに高みを目指したく思う。
というわけで大任を終えた帰りは、金山駅のレストラン街に寄り、一宮グループで同じ検定試験に挑み、見事花を咲かせたトミちゃん、キムラさん、シンタロウさんと祝杯の盃をあげ、それぞれダンス談義に花が咲いた。エッちゃんやミヤジさんらは、発表時間の関係などで帰りが遅くなったこともあり、ご一緒できなかったが、皆つくづく良い方ばかりだな、と心底おもった。特にミヤジさんには、社交ダンスのファッションの表現方法につき、微に入り細にいり、教えていただき感謝している。
一文士として、物を書いていくに当たってファッションにふれざるをえないので気になるファッション表現につきあれこれ聞いてみると、そのつど丁寧に教えてくださったのである。たとえば、♪襟が幅広フリルの白いブラウスに、黒のシフォンスカート―などといった具合に、である。
検定試験会場には、前回試験の際にも見かけた外国人女性ばかりか、今回は中学生とも思われる少女の姿も見受けられ、皆一心同体でステップを踏む姿が目の前に大きく迫って映った。いずれにせよ、今日はまる1日社交ダンス漬けの時が過ぎていった。帰宅した私は、家に入るや、2階寝室へ。そのままバタンキューと、布団にひれ伏した。その後、なんどもトイレに駆け込み、全身の苦しさに耐えたが、明らかに精神的にも肉体的にも衰弱しきった自分を感じたのである。
このところの多忙な日々で「このまま死んでしまうのでは」との邪推にも責め立てられ、布団の中でうなっていると、枕元にきた舞が「あなたって。ほんとに弱い人。ヨワッチイのだから。でも、社交ダンスを続けてやってきて、ヨカッタでしょ。それなりの結果が出せたじゃないの」と叱られたり、褒められたり。なんだか地球が地球でなく、目の前を天体と星空がグルグルまわる〈大宇宙〉に見えてきたのである。
この検定試験も歴史を刻み、今回は記念すべき50回目。ということで、チャレンジする受験者はだれもが真剣そのものだった
栄えあるモダン2級(ワルツ、タンゴ)の合格証
【きょうの一文・ことば】
「テロ直後、あの個人主義の国の街角に星条旗が無数に並び、『絶対に許さない』という復讐心がたぎっていた。第二次大戦前、戦中の日本もそっくりだったのかもしれない、と思うと怖くなった」。今年もまた、出口の見えない攻撃と憎しみの応酬の出発点になったあの日を思い出す。「難しいのは分かっている。でも、『許す』という言葉をもう一度じっくりかみしめてみたいんです」と静かに話した。
=11日付中日朝刊『米同時多発テロきょう15年 「許す」からはじめよう 現地にいた銀行マン「報復悲しみ生む」』の記事のなかから。当時、大垣共立銀行ニューヨーク支店長だった坂井田勉さん(62歳)=現常務取締役=は「報復は悲しみの連鎖しか生まないと思う」から、と話す
【新聞テレビから】
☆『広島25年ぶり セ・リーグ優勝』『コイ一丸登り詰めた 25年ぶり7度目V 伝統の機動力 輝き戻る』『支えた黒田と新井抱擁』『待ってたぞカープV 名古屋のファンも歓喜』、『米同時多発テロきょう15年 「許す」からはじめよう 現地にいた銀行マン「報復悲しみ生む」』、『〈サンデー版大図解〉神社仏閣参拝の証し 御朱印』、『豊洲市場盛り土せず建設 築地移転先 汚染対策、説明と違い』、『東海豪雨16年 障害者の母 福祉避難所弱者の命綱 相次ぐ水害 モデルづくりに力』、『加藤紘一氏死去 77歳 元自民幹事長「加藤の乱」』、『〈リオパラリンピック〉卓球ばあちゃん強く明るく 68歳・別所(キミヱ)選手準々決勝へ』『柔道正木 3位決定戦へ』、『南三陸町長を告訴へ 職員家族ら「津波、避難指示不備」』(11日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉原発 遠い存在だった――東電3万人余の「償い」』『問われる「償い」の先 東電福島復興本社の取り組み 現実に心揺さぶられ』『被災者感謝と警戒と』『被災者支援「改善を」8割 制度とニーズに差 61自治体本紙調査』『熊本地震壁や柱にひび 関東豪雨天井までカビ ←いずれも支給対象外の「半壊」 被災者支援法「改善を」8割』『東日本大震災5年半 雑貨店出し釜石で生きる 不明の兄に代わり田舎へ』『避難生活なお14万人』、『広島セ優勝 25年ぶり』、『加藤紘一さん死去 自民元幹事長「加藤の乱」』、『(愛知県瀬戸市で)せともの祭 始まる』(11日付、毎日朝刊)
九月十日
広島優勝に歓喜する東京ドーム
大リーグから古巣に帰った黒田が泣き、ストッパーの中崎が吠え、新井ら全選手が笑っている。興奮のるつぼと化した応援団席……満面に笑みをたたえ、なんともさわやかな表情の緒方孝市監督。涙とは。不思議な生き物である。
東京ドームがコイ一色に揺れ、緒方監督が宙に舞い、黒田と新井が抱き合い、広島ファンの父と子がいつまでも手を取り合ってだきあい、感涙にむせんでいる。
やったぞ。ヒロシマ! ほんとによくやった
プロ野球セ・リーグは今夜東京ドームで行われた広島―巨人戦で優勝へのマジックナンバーを「1」としていた広島が6―4で宿敵、巨人を破って5連勝、25年ぶり7度目の優勝を決めた。おめでとう。広島。そしてファンの皆さん。わが家では次男坊が小学生のころ、大の広島ファンだった。さぞかし喜んでいるに違いない。欲を言えば、ドラゴンズに最後までペナント争いに加わってほしかったのだが。こういうシーズンも時にはあっても仕方ない。
官房長官や自民党幹事長を歴任、一時は首相の有力候補でもあった、加藤紘一さん(元衆院議員)が9日午後0時45分、肺炎で死去した。77歳だった。加藤さんといえば、2000年11月森政権の倒閣を図った〈加藤の乱〉が失敗に終わったことは、知る人ぞ知る。
この世のなか、毎日いろんなことが降っては湧く。全て無視してしまおう、と思いつつもやはりきょうの状況をあらかた把握してないことには安心して生きてゆくことができない。長年、記者稼業に従事していたゆえか。なんとなく自身がかわいそうでもある。でも、いいものを書くには常時、「今」を把握していることは大切なことだと思う。今夜は広島優勝というビッグニュースがあるので、ナントナク満たされている。
そういう私も、このところは歩きに歩きどおしということもあって、両の足はガクガクで結構、全身も痛い。とはいえ、気力を振り絞って木曽川ひとつを隔てた各務原市の蘇原コミュニティーセンターへ、と車を走らせた。社交ダンスのレッスンに出席するためだが、さすがに疲れた。というわけで、レッスン後には新しい先生の冨田さんの歓迎会もあったが、一次会の食事会だけに出席し、カラオケなどのあとは遠慮させてもらうことに。
【きょうの一文・ことば】
核実験の揺れ、国際社会も揺るがす。北朝鮮は核弾頭の小型化を誇示。脅威を封じ込める国際包囲網の強化を。
◇
避難指示解除の福島県内5町村で、再開の小中学校へ戻る児童・生徒は3割にとどまり。原発事故の後遺症重く。
=10日付毎日夕刊〈近事片々〉から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『し~ろい秋み~つけた 三重・御浜で「風伝おろし」』、『刻もう5㌢角の平和 米同時テロあす15年 名古屋、東京 市民版画展示 3300枚に』、『鬼怒川決壊豪雨から1年 常総復興へ誓い 仮暮らし「早く地元へ」』『北核実験「明白な違反」 安保理声明制裁強化協議へ』『国連総長「最も強い言葉で非難」』『北の放射性物質日本海検出なし 空自機がちり採取』、『米ロ シリア停戦合意』、『〈リオパラリンピック〉柔道女子初57㌔級広瀬順銅』『健闘夫と分かち合う 悠さんは90級に出場』『もっと羽ばたける 女子走り幅跳び 中西選手「自信」の4位』、『〈土曜訪問〉大津絵の魅力を発信 日本文化にのめり込み本出版 クリストフ・マルケさん(美術関係者)』、『〈大波小波〉文明が終わった理由(ヒゲじい)』、『上野(由岐子)投手=ビックカメラ高崎、34歳=史上初200勝 ソフトボール』(10日付、中日夕刊)
☆『〈●eye見つめ続ける 大震災〉復興格差 神社にも』『神楽復活復興の力に 大震災5年半 岩手・山田町 メセナ助成活用各地で』、『北海道産野菜ピンチ 大雨2万㌶に被害 畑は冠水 食品工場は浸水』『ジャガイモ5割高』、『鬼怒川決壊1年 黙とう』、『安保理強く北朝鮮非難 核実験 制裁強化協議へ 報道声明』、『米露、シリア一時停戦合意 外相会談 政府軍の空爆抑止も』、『錦織 決勝逃す 全米テニス』、『〈リオ・パラリンピック〉広瀬順 銅柔道女子初』『支え合い高め合う 柔道女子57㌔級広瀬順子(25)「2人だから」』『先輩の真摯さ学び 卓球岩瀬幸洋(21)』、『ここで、会える? 映画「君の名は。」舞台のモデル 飛騨市図書館「聖地」に』、『海舟と龍馬師弟像完成 東京・赤坂』(10日付、毎日夕刊)
☆『核弾頭爆発成功か 北朝鮮5回目核実験 安保理 制裁強化協議へ』『首相「新段階の脅威」』『「核なき世界に逆行」北核実験 被爆者ら暴挙に失望 ■被爆・拉致関係者■在日コリアンら』『平和監視時計「0」に 大村知事「許し難い」』、『〈新貧乏物語第6部 年金プア①老老介護〉妻と生きるため離婚』、『18、19歳投票率都市部高く 参院選 愛知53・77%、岐阜49・01%』、『〈リオパラリンピック〉中西4位、高桑5位』(10日付、中日朝刊)
☆『福島避難者「再び通学」28% 震災5年半 解除5町村の小中』、『北朝鮮「核弾頭爆発実験」 威力最大規模 日米、制裁強化で一致』『核実験許すまじ 北朝鮮5回目 被爆者「あまりに愚か」』『71年間の訴え無視 長崎』『「拉致家族に影響」家族ら』『〈高まる脅威㊤〉中国「思いもよらぬ」』、『名古屋城 天守閣「入場制限を」 有識者提言耐震性を問題視』、『高畑裕太さん不起訴で釈放 前橋地検』(10日付、毎日朝刊)
九月九日
北朝鮮がきょうの午前、北東部・豊渓里(ブンゲリ)でことし1月の実験=「水爆実験」と見られている=に続く5回目の核実験を行い、〈核弾頭の爆発実験〉に成功したと発表した。朝鮮中央通信など各メディアとも「震源の深さは0・7㌔、TNT火薬にして約10㌔㌧で過去最大の爆発規模とみられる。小型化、軽量化、多種化した核弾頭を必要なだけ生産できる、より高い水準だ」と報道。核弾頭を1㌧以下に小型化する技術も、確実に獲得しつつあるという。
北朝鮮は2月の長距離弾道ミサイルの成功を皮切りに、中距離弾道ミサイル「ムスダン」や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験を繰り返しており、こうした一連の実験が現実に世界に対する、とりわけ米軍基地を抱える日本への重大な脅威になりつつあることは確かだ。
当然ながら、世界は一斉に反発している。だが、しかし、だ。安保理での非難声明や制裁強化の協議もいいが。素人の考えで甘いと言われることを承知のうえではあるが、敢えて言わせてもらおう。一度、日、米、韓、中国、ロシアの隣国で北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に直接呼びかけ、膝つき合わせた話し合いは出来ないものか、と。そのうえで制裁なりナンナリと強硬姿勢に出てみたらどうか。互いの尊厳を尊重して話し合いのテーブルにつけないものか、と。そんなことを思う。
同じ人間同士だ。相手のふところに飛び込んで話を進めないことには、ことは始まらない。このままでは、いつ何が起きるか。知れたものでない。それこそ、世界は一触即発まさにダモクレスの剣の下にある、と言っていい。
愚かなる人間たちの一方でこの日、リオデジャネイロでは人間の〈魂の美しさ〉の根源ともいっていいパラリンピックが3日目に入り、切断された手足や視覚、知能障害など数々の不運と逆境を乗り越えた選手らが、家族らの声援を背に、柔道や走り幅跳びなど各競技に人間の限界力に挑みつつ、懸命の戦いにのぞんでいる。そこには、人間本来がもつ〈美〉さえ、感じられるのである。
その一方で相次ぐ北朝鮮による核実験、そして世界各地で止むことのないテロに戦争、宗教・民族間(人種差別を含む)の争い、内戦。難民問題。このギャップ、落差は一体どこからくるのか。やはり、私たち人間の力ではどうすることも出来ない〈見えざる神の手〉なのか。なんと悲しくも、儚い世の中なのだ。
私はここで世界に訴えたい。世界の人びとは、ネパール・カトマンズに現存する〈ラブバード〉の如く、互いに互いの気持ちを思いやることを出来ないものか、と――
【きょうの一文・ことば】
なんであの事件(米同時多発テロ)が起き、父親が死ななければいけなかったのか。それを知りたい。テロで世界は変えられない、ことを思っていただければ……。
=9日夜のメ~テレ『〈報道ステーション〉米同時多発テロから15年「憎しみの連鎖断つために 当時3歳だった日本人大学生が現地へ』から
あした優勝するよ。ゆうしょうする。きっと勝つから。
=9日夜。広島市内のカープファンが集まる居酒屋で。巨人が神宮でヤクルトに5―2で勝ったため、25年ぶり7度目の優勝がお預けとなってしまった広島カープファンの声
【新聞テレビから】
☆『北朝鮮が核実験 爆発最大規模か 政府、独自制裁を検討 5回目、前回から8カ月 首相「許容できない」』『〈解説〉核の脅威が現実味(北京・城内康伸)』『「被爆者 声届かず」憤り「廃絶の動きまた水差す」北朝鮮5回目核実験 東海でも抗議』『拉致問題影響懸念 家族会「解決最優先に」』、『〈リオパラリンピック〉柔道・広瀬 銀、藤本は銅 男子100背泳・津川が銅』『(広瀬)娘の声援 メダルに届く』『「最強」41歳 闘志再び 柔道・藤本選手 銅』、『あの時の隊員のように 東海豪雨16年 救助された 兄弟消防士に』、『〈写真グラフ 伝統アユ漁「火ぶり漁」〉浮き上がる幽玄の美 下呂・馬瀬川 地元漁師ら実演』、『「魅力ない都市」脱却を 河村市長 市議会開会、提案説明』、『築地市場移転延期 都が説明会 水産仲卸業者らが批判』(9日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮核実験か 人工地震波を観測 気象庁推定M5.3 首相「強く抗議」』『被爆地「怒りだけ」 負の連鎖を懸念「国民飢え なぜ強行」』『横田さん「怖い国」拉致被害者家族』『在日コリアン「対話進めて」』、『〈リオ・バラリンピック〉広瀬誠銀 藤本銅 柔道男子 競泳男子100背津川銅』『(広瀬)娘の声援聞こえ奮起』、『あす(鬼怒川堤防)決壊1年 関東豪雨復興道半ば 農家「実りの秋」に一息』『「情報提供を」願う父 上智大生殺害20年 捜査員ら献花』、『醸造支える木おけの「たが」 タガフープ 産地で人気、大会も』(9日付、毎日夕刊)
☆『危険手当東電などに請求 福島原発元作業員39人提訴へ』『社により金額差 作業員に不信感』、『〈リオパラリンピック〉柔道・広瀬が銀以上 60㌔級限界への挑戦開幕』、『日米「中国は仲裁尊重を」東アジアサミット 南シナ海で要求』、『産経記者、取材データ渡す 提訴会見録音 被告の大津市依頼』『携帯型装置で速度監視 愛知県警取り締まり1人でも』、『東海で落雷36万戸停電』『紀勢線など大雨で運休』(9日付、中日朝刊)
☆『皇室制度議論2段階で 生前退位を優先 政府方針 皇族減少問題先送り』、『〈リオ・パラリンピック〉寛容への12日間 4400人熱戦開幕』『相模原犠牲者の命感じ 人の可能性伝える 「水の女王」成田再挑戦』、『「南シナ海判決」応酬 日米「順守を」中国は反論 東アジアサミット』、『小惑星「フレディ・マーキュリー」 生誕70年記念し命名』(9日付、毎日朝刊)
九月八日
きょうは、全ての人がカリオカです。すべてがリオです。新しい世界をつくること、より公平で、より親しみがあり人々が手をつないで世界をつくることです。この国は不可能を実現させる国です――
「無限の可能性」をテーマに、パラリンピックの第15回夏季大会の開会式が7日夜(日本時間8日朝)、ブラジル・リオデジャネイロのマラカナン競技場で159カ国・地域と難民選手団が出場して行われ、過去最多4350選手が競う12日間の幕を開けた。南米でのこうした障害者スポーツの祭典は、これが初めてだ。
× ×
午前中、社交ダンスのレッスンへ。11日のメダルテスト(名古屋市内)で2級のワルツとタンゴを踊るに当たって、その心構えを師であるダンス教師、若さんからみっちり学んだ。一緒に何度も踊るうち、ひと口で言うならワルツは足、タンゴは手の動きがカギを握っており、いずれもロボットの如く表情を出さないで一定の間をおいて踊ることが大切です、とのお達しだった。
表情を出さない。ということは、下手な色気を出すと、踊っているさなかに手や足、からだがぶれてしまうためで、ロボットのように全身を固定させるなかで、実は起伏のある内面から光り輝く表情を出しなさい、ということだと私なりに解釈している。さてさて、本番ではどうなるか。そのためにも基本のボックスを何度も繰り返し踏むことです、とは若さん。
〈脱原発社会をめざす文学者の会〉メンバーでもあるソノコさん(長谷川園子さん、元語学教師)と午後のひとときを、珈琲店「らんぷ」で過ごす。彼女が、いつもケントを手にするヘビースモーカーであることもありいっぷく吸いながらゆったり出来る場所となると、この「らんぷ」以外にはあまりないからで、先に私自身参加した軽井沢朗読館での『鎮魂の原爆文学を読む会』のことやソノコさんが現在執筆中である小説の内容などにつき、アレヤコレヤと検証しながら、それこそ延々と話が弾んだ。
話すうち、突然、彼女が♪ヴィードォ マーラァ クアンテェベーロ…と〈帰れソレントへ〉をイタリア語で歌い出し、次いで〈オールド・ブラック・ジョー〉も英語でそれぞれ声高らかに歌われ、それがまた店内の人々を釘付けにしそうな伸びやかな声だったのには驚かされた。
それにしても、そんじょそこらの歌手よりは数段うまい。
キリスト教と仏教の両方を信じる御年、86歳の彼女の生き方もまた見事で、とても私なぞには真似出来ないナ、と思った。なかでも昭和10年代のなかごろ、まだ少女のころ、名古屋の児玉プールで生まれて初めて、白の水玉入り真っ赤な水着をきた当時の日本ではかなり進んだ女性たちによる、まるで〈赤い花〉が咲いたような一糸乱れぬシンクロナイズドスイミングを見たときのときめき、そして――ほかに見返りを求めない〈愛の大切さ〉など話は尽きることなく延々と続いたのである。
【きょうの一文・ことば】
「過去は振り返らず前だけを見る。けがで夢をあきらめた人に自分の姿を見てほしい」
=8日付中日朝刊『〈リオパラリンピック〉絶望から一歩 IS戦闘地で被害 難民選手』の記事のなかで。内戦下で右脚の一部を失ったシリア出身の競泳選手イブラヒム・フセイン選手(27)は、こう語った
※記事によれば、フセイン選手が生まれ育ったシリア東部のデリゾールは、2011年に内戦が始まってから、政府軍と反体制派、過激派組織「イスラム国」(IS)が入り乱れる激戦地に。13年のある日、戦闘に巻き込まれた友人を助けようと飛び出した路上にロケット弾が落下、爆発して右脚の膝から先が吹き飛んだ。
フセインさんは、絶望と痛みに耐えられずトルコに逃げ出し、さらにボートでギリシャへ。ここで難民支援に携わる女性にうながされて再びプールへ。満足に泳げなかったが、練習を続けるうちパラリンピック出場という新たな目標がフセインさんを奮い立たせたという。内戦下の絶望から夢を取り戻したフセイン選手は、12日の100㍍自由形と13日の50㍍自由形に出場する
【新聞テレビから】
☆『台風13号温帯低気圧に 北日本で大雨の恐れ』『愛知に大雨洪水警報』、『〈リオパラリンピック Rio2016〉不屈の心 広がる可能性 最多4350選手参加し開幕 旗手の上地選手「緊張感持ち結果残す」』『「壁」突き崩す力に 開会に寄せて』『絶望から一歩 IS戦闘地で被害 難民選手』『南米初開催 歓声と拍手』『挑戦しないのは恥 最終走者競泳・シルバ選手』、『覚醒剤密輸押収量6倍 今年上半期 海上授受や国際宅配』、『足を投げ出し「こだま」運転 JR東海の男性運転士』、『横綱白鵬秋場所休場』、『弘道会本部を捜索 組幹部射殺の疑い』、『元組員資金洗浄の疑い 愛知県警、新たに男逮捕』(8日付、中日夕刊)
☆『南シナ海 首相「深刻な懸念」表明へ 東アジアサミット 非軍事化促す』、『〈リオパラリンピック〉寛容・共生いざ躍動 12日間の熱戦開幕』『東京へ「もっと上へ」 車いすテニス旗手の上地』『夢の舞台やっと 初出場目前競技除外 知的障害者卓球伊藤槙紀(32)』『晴れ舞台仲間と 理解訴えCM出演 知的障害者競泳津川拓也(24)』、『錦織4強 A・マリー撃破 全米オープン リオの雪辱果たす』、『■福原愛選手、卓球台湾代表と結婚』、『ネット口座被害8.9億円 警察庁 上半期不正送金857件』(8日付、毎日夕刊)
☆『〈リオパラリンピック〉熱戦再びきょう開幕 チケットは「4割残」』『東京へつなぐ社会変える 日本選手団132人奮い立つ』『除外のロシアは代替大会 モスクワで始まる』『駅ホームドア補助金増へ 政府転落事故多発、設置促す』、『台風13号 大雨に注意』(8日付、中日朝刊)
☆『廃炉費新電力も負担 政府調整 料金に上乗せ』、『〈リオパラリンピック〉共生世界は動く パラリンピックきょう開会式』、『行動規範 策定期限入れず 中国ASEAN共同声明 南シナ海』、『熊本地震「奇跡の救出」写真報道 本紙に新聞協会賞』(8日付、毎日朝刊)
九月七日
鹿児島県の三反園訓知事が福岡市の九州電力本社を訪れ、先に要請した川内原発(薩摩川内市)の一時停止に対する拒否の回答に対し、即時一時停止と安全対策をあらためて再要請。再要請に対して瓜生道明九電社長は「しっかり特別点検する。それで勘弁してほしい」と述べたという。三反園知事は「極めて遺憾だ」としながらも安全対策の再要請を検討したいとしているが、こうした姿勢はどこまでも貫いてほしい。
オウム真理教による地下鉄サリン事件で、散布役を送迎したとして殺人罪などに問われた元信者高橋克也被告(58)に対する控訴審判決がこの日、東京高裁であり、無期懲役とした一審東京地裁の裁判員判決を支持、弁護側の控訴を棄却した。
☆ ☆
脱原発文学の旗手として誕生した『OFF 言葉と想像力によって 第1号』(脱原発社会をめざす文学者の会・編)のウエブ文学同人誌「熱砂」What’s New欄とWorld Window―世界の窓―欄での告知公開作業に追われたほか、軽井沢でスマホで撮影した容量の重い動画を送るのには、どうしたらいいのか―に腐心する1日となった。夜までには、親切でスマホに熟達した何人かに教えられ、なんとか送れるようにはなったが。さて、どうか。本来メカには弱いだけに、正直まだ自信はない。
【きょうの一文・ことば】
「凍土壁は『壁』ではなく、すき間のある『すだれ』のようなものでしかない」「凍土壁の遮水性が低いことは明らか。早急に別の種類の壁を検討すべきだ」
=7日付毎日朝刊『〈クローズアップ2016〉福島原発事故5年半 汚染水「2020年メド」暗雲 凍土遮水壁期待外れ』の記事のなかで。地盤力学が専門の浅岡顕・名古屋大学名誉教授の指摘
【新聞テレビから】
☆『台風13号 東海あす最接近』、『川内原発 停止を再要請 鹿児島知事 九電「点検で勘弁を」』、『コイ焦がれ25年 V目前 広島沸騰』、『かがみがはら航空宇宙科学博物館 スミソニアンと提携 展示品など交流』、『車いすの「野獣」「パラのボルト」 意欲』、『高橋被告二審も無期 地下鉄サリン 東京高裁、控訴棄却』、『(名古屋)新栄の射殺3人逮捕 殺人容疑 山口組系幹部ら』、『軽井沢テロから守れ G7交通相会合控え訓練』(7日付、中日夕刊)
☆『台風13号 東海 大雨に警戒』、『南極の棚氷 割れ目拡大 英チーム調査 消滅早まる恐れ』『温暖化で漁獲量3割減 東南アジア今世紀半ばにも』、『ミサイル発射 安保理再び北朝鮮非難 報道声明 中国も同意』、『引きこもり54万人 内閣府推計 長期・高齢化も』、『〈リオ・パラリンピック〉聖火 情熱の街快走』、『アジア大会一転共催招致 負担割合 名古屋市提案 県受け入れ』(7日付、毎日夕刊)
☆『平和の印「姉妹古戦場」 関ケ原町と米・ゲティスバーグ』、『台風13号は北上 東海大雨の恐れ』『台風10号「生活の糧」牛たち置いていけない 孤立でもここに残る 岩泉・安家地区』、『ア大会共同誘致 継続へ 愛知県、名古屋市に譲歩 費用「県2 市1」』、『〈リオパラリンピック〉待ち焦がれた聖なる炎』、『悪質バス業者 罰金1億円 法改正へ 軽井沢事故受け100倍』『遺族会「評価したい」』、『日中韓会談11月にも 開催へ調整 李、朴氏初来日へ』、『琵琶湖に〈邪魔者〉増殖 水草除去に苦慮 ボート競技影響』、『石川・加賀屋 15人が食中毒』、『球団初 4年連続負け越し コイマジック3 緩守竜 勢い手放す』(7日付、中日朝刊)
☆『〈クローズアップ2016〉福島原発事故5年半 汚染水「2020年メド」暗雲 凍土遮水壁期待はずれ 処理後も行き場なく』『貯蔵施設は十分? タンクは限界寸前 続く「自転車操業」』、『〈検証〉政府、今春「退位は困難」 宮内庁に「摂政で」回答 おことば表明1カ月 陛下の本気度伝わらず』『生前退位に「賛成」84% 本社世論調査』、『〈がん大国白書〉職失う若い患者 企業の理解乏しく』(7日付、毎日朝刊)
九月六日
長野県の軽井沢朗読館であった〈原爆文学を読む会(軽井沢・緑陰文芸サロン)〉への出席などで少しばかり多忙な日々を過ごしていた。よって、しばらく休載させて頂いていた本欄をきょう再開させていただく。軽井沢では本当をいえば、平和の象徴、いや使者ともいえる本物の〈本土リス〉のあの愛くるしい姿に出会いたかったのだが。私なりに、いっとき時間を充て山道を歩きまわったが、とうとう会えなかった。会えたのは一陣の〈かぜ〉と〈ひかり〉〈濃いみどり〉たち、そして一匹の軽井沢猫であった。
猫を偶然見かけたのは、加賀乙彦さん(脱原発社会をめざす文学者の会代表)の自宅居室から何げなく外を見た時だった。猫は一体何ごとが始まるのか、とチョコンと緑の庭から室内をかわいいしぐさでのぞきこんでいた。白と黒のぶちを纏い、かつて能登で私たち家族と住んだ〈てまり〉と色彩も表情、静かな身のこなしと何からなにまでそっくりだったので思わずレンズを向けると、音もなく消え去った。
「カメラを向けなかったら、そのまま居たに違いない。微妙ですよね」(加賀さん)の言葉が今もとぐろとなって頭の中を渦巻いている。せっかく人間社会を見物しようとしていたのに。猫ちゃんには、本当に悪いことをしでかしてしまった。
猫には逃げられてしまったが、その代わりといえるかどうか。常時21度前後の気持ちいい〈山海〉にあって、目まぐるしく、まるで立体画面でもあるかの如く、日差しが注いだり消えたりする自然美の妙を存分に味わった。緑陰に身を置きながら、現実に移り気の多い、どうしようもない人びとの心の揺れ動きも味わったのである。
そして。この日は私たち〈脱原発をめざす文学者の会・編〉による『OFF 言葉と想像力によって 第1号』(発行人・加賀乙彦、編集人・村上政彦)も発行され、原爆文学を読む会の席で参加者に初めて公開され、数に限りはあったものの1冊1000円で売られもした。
ちなみに執筆者と作品の内容は、次のとおり。
詩〈はるかからの波〉〈二〇一六年の春に〉〈いちばんの味方は事故〉若松丈太郎、エッセー〈脱原発通信 君はゴジラを見たか?〉〈飯舘村は何を失ったのか〉川村湊、小説〈星の子供たち〉森千春、詩〈天井譚〉森川雅美、小説〈アトムの子供〉村上政彦、小説〈海に向かいて、―瞬き〉伊神権太、エッセー〈二つの爆発から思えたこと〉橘光顕
【9月3日】
早朝わが家を出発し午前8時発ワイドビューしなの3号で長野へ。長野で北陸新幹線に乗り継いで軽井沢へ。軽井沢からはローカル線のワンマンカーに乗って中軽井沢へ。ここで駅併設の中軽井沢図書館館内の郷土の作家コーナーなどをしばらく見てまわったあと、タクシーで軽井沢朗読館へと向かい、午後1時前には着いた。
私が足を運んだわけは、この日朗読館で午後2時から私自身も所属する「脱原発社会をめざす文学者の会(加賀乙彦代表)」主催のステージ〈軽井沢・緑陰文芸サロン2016~鎮魂の原爆文学を読み、ブルーグラスでアメリカを識る~〉が行われるため、この催しに参加するためで、着いた時には本番を前に森詠さん(作家で同文学者の会副代表)を総合ディレクターとした最後のリハーサルのさなかだった。遠来組の私は会場に到着すると同時に、受付補佐を仰せつかり、入り口部分で担当女性と一緒に立ち番をしたのである。
というわけで、〈緑陰サロン2016〉は、午後2時に予定どおりの開演とあいなり、◆第一部 原爆文学を読む◆第二部東理夫 ライブ演奏とトークの順で進行。このうち第一部は北久保まりこ(歌人)の日本語と英語による短歌朗読をプロローグに幕開け、原民喜の「夏の花」(抄)朗読=村上政彦(作家)=、原民喜の詩朗読=森川雅美(詩人)橘かがり(作家)=、林京子「祭りの場」(抄)朗読=青木裕子(朗読館長、元NHKアナウンサー)=、林京子さんからの手紙「祭りの場」について、の朗読=橘かがり(作家)=と続き、川村湊(文芸評論家)のミニ講演「原民喜から林京子まで 原爆文学の意義」で締めくくる、といった内容だった。
村上さんの原民喜になりきっての名演
林京子の「祭りの場」を朗読する青木さん
林京子の世界について自説を語る志賀泉さん(作家)
引き続き、♪ギターを抱いた渡り鳥#さながらの風情で登場したのが小説、エッセイ、ノンフィクションなどアメリカ文化にまつわる独特の創作世界を構築して活躍中の東理夫さん。東さんは、アメリカの食はなぜ、世界とは違うのかを考察した自著「アメリカは食べる。」にも触れつつ、〈Home on the Range(峠の我が家)〉〈I’ll be Workin’on the Railroad(線路はつづくよ)〉〈Saints Go Marchin’In(聖者の行進)〉など名曲が生まれ育った背景につき、時にはギターを弾きながら熱く語った。
愛用のギターを抱え、アメリカ音楽について延々と語った東さん
この日は、会場一角に常日ごろから〈脱原発社会と脱原発文学〉創造への理解が深い浅田次郎さん(日本ペンクラブ会長)の姿も。ほかに、遠く神戸の芦屋からの参加者や94歳の熱心な文学青年も加わり、出席した人々はマスコミ各社も含め、みな有意義かつ思い出に残るひとときを過ごし、戦争の悲惨さはむろん愚かさについてもそれぞれの思いを重ねて聴き入る姿が目立ち、だれもがノーモア戦争、ノーモアヒロシマ・ナガサキ、そしてノーモア・フクシマへの誓いをあらたにしていた。
文芸サロンがはねたあとは、中山道追分宿に場所を移し、文学者の会の打ち上げを兼ねた食事会があり、引き続き有志で近くの加賀代表の別荘へ。ここで反省会を兼ね、ワイングラスを傾けながらの飲み会とあいなった。いやはや、男も、女も、皆さん負けず劣らずの酒豪ぞろいで、時には本音を言い過ぎ脱線するきわどき場面も。皆真剣そのもので、忌憚のない意見を出し、大いに語り合い、この世の中で脱原発社会実現への先頭集団になる誓いを全員が心をひとつに、新たにしたのである。
準備は万端、さあ~、始めましょうと楽しく進んだ打ち上げの会=軽井沢の加賀さん宅にて
この夜。私たち一部はとうとう確保済みの宿に帰らず、加賀さん宅で一泊(ごろ寝)させていただいた。脱原発社会をめざす仲間たちの熱き思いには、あらためて感じ入った、そうした忘れられないひと夜になった。
【9月4日】
加賀さん宅で一夜を過ごした私は午前中、いったん本来泊まるべきはずだった近くの宿、信濃追分文化磁場「油や」に帰り、ここでシャワーを浴びたあと、かつては堀辰雄や室生犀星ら日本の文士たちが滞在、名作を生んだ地でも知られる中山道の追分宿周辺を「もしかしたら、本土リス」の愛らしい姿に会えるかも、との期待も込めて散策。堀が愛した、とされる歯痛地蔵なども見て回った。
中山道追分宿周辺の佇まい(中には高札も)と加賀さん宅に続く一本道など
午後、再び加賀さんの別荘へ。ここで他の居残り組の仲間たちも加わって、今度は〈名残りの宴〉となり、ワインとシャンペンを片手に東京ふうスキ焼きをつつきながらのひとときは、風の如くアッという間に過ぎ去っていったのである。帰り際、加賀さんご自身が地元追分タクシーを呼んでくださった時には、なんだかジーンと胸に熱いものがこみあげ全身に広がった。名古屋からは私だけで、東京組より早く帰らなければ長野からのワイドビューしなの最終便に間に合わないためだったが、いつまでもそのまま居たく思った。それだけに、私如き若ぞう文士に対する加賀さんの温かい気持ちが身に染み入ったのである。
脱原発社会をめざし心はひとつ、楽しく有意義なひとときが過ぎていった
というわけで、深夜遅く名古屋経由で江南駅からはタクシーで自宅へ。江南駅で乗車した愛北タクシー、軽井沢で中軽井沢まで乗った追分タクシーの2台ともがタクシードライバーはなぜか美しき女性で、いずれも親切な応対で嬉しく思った。今回の道中、森詠さんご一家も含めて女性の存在とがんばりが目立った。よいことだと思う。
【9月5日】
昨夜は遅い帰宅で、かえってからも道中のあんな話、こんな話を寡黙な舞を相手にひとりがたり。未明まで話し込んでいたためもあり、結構疲れた。とはいえ、きょうは横笛レッスンの日でもあり気力を出して大須の師匠宅へ。勝新太郎の〈およしなさいよ〉のレッスンに打ち込んだ。帰宅後も新聞チェックやら軽井沢滞在時に撮影した写真や動画の確認に追われ、あっという間に夜に。とてもじゃないが本欄に旅日記を執筆している余裕は、まだない。あわてる理由もないので、道中記はあす執筆することにした。
【きょうの一文・ことば】
追分枡形の茶屋でよ
ほろと泣いたは ありゃ忘らりょか
浅間山さん なぜ焼けしゃんす
裾に三宿 もちながら
小諸出て見りゃ 浅間の山に
今朝も煙が 三筋立つ
碓氷峠の 権現さまは
主のためには 守り神
西は追分 東は関所
関所越ゆれば 旅の空
=中山道追分宿で購入した1本のうちわに記された〈追分馬子唄〉から
【新聞テレビから】
☆『台風13号が発生 8日朝に東海地方接近か』『子どもの笑顔戻った 豪雨の岩泉町で学校再開』、『もんじゅ管理棟ごみ箱から出火』、『〈リオパラリンピック〉あなたも夢かなえて 未来担う貧民街の子へ 砲丸投げフェヘイラ選手 競技人生20年母国で集大成』『東京五輪ブレザー定説覆る 64年大会 実は仕立服店主のデザイン』、『洗剤「トップ」技術遺産に 国立科学博物館 新たに16件』、『★眞子さま、南米へ出発』(6日付、中日夕刊)
☆『東アジア上陸37年分調査 台風風速15%増 海面水温が上昇』『小学校が再開 岩泉 台風被害1週間』『岩手・台風10号 孤立集落残る人々 「避難より片付け」「家畜を世話」救出ヘリ拒否続出』『元気な笑顔に再会 岩泉の小学校』、『安保理緊急会合へ 北朝鮮ミサイル対応』、『前畑さん泳ぐ姿 大垣北高戦前の映像公開 射撃訓練や千人針縫う女学生も』(6日付、毎日夕刊)
☆『子どもの声届く環境を 西区中1いじめ自殺 生徒と歌作った音楽家=shihoさん。宇野志帆さん(30)』、『尖閣中国に自制要請 日中首脳会談 衝突回避を協議』『ガス田交渉再開 広島で事前協議』、『アジア大会共催 名古屋市「白紙」愛知県と協議は継続』、『台風10号1週間不明なお9人 孤立いつまで…眠れぬ岩泉 未知の豪雨深い傷痕』『名産ヨーグルト「必ず再起を」』『台風凶暴化風速15%強く 海水温上昇で発達か 13年までの37年間』(6日付、中日朝刊)
☆『こういう人生を歩めてよかった 岐阜出身パラリンピアン 山口さん=山口由美さん(36)= 大会楽しんで力を出して 「後輩たち」にエール』、『台風10号 避難なお621人 岩手・岩泉 一部孤立続く』『高齢者避難に高い壁 台風10号 岩泉・2施設 入居者ら一時孤立高台へ 窮地で消防団員とっさの判断』、『北朝鮮、弾道ミサイル3発 奥尻沖経済水域に落下』、『日中首脳会談 尖閣首相が自制要求 衝突回避協議加速』、『「何度もヒット」関口さん弔辞 巨泉さんお別れの会』(6日付、毎日朝刊)
九月二日
台風12号が勢力を強めながら奄美大島の南海上を北上、3日から4日にかけ九州南部に接近し、九州付近に上陸する恐れが出てきた。岡田克也代表の任期満了に伴う民進党の代表選が2日、告示され、蓮舫代表代行(48)と前原誠司元外相(54)、玉木雄一郎国体副委員長(47)が立候補を届け出た。
あすは私も属する〈脱原発社会をめざす文学者の会(加賀乙彦代表)〉主催の軽井沢・緑陰文芸サロン2016=場所は軽井沢・朗読館=に出席するため早朝、名古屋を出発し軽井沢に向かう。というわけで、帰宅するまでしばらく本欄執筆は休ませていただく。
ちなみに文芸サロンは、第1部(原民喜と林京子の)原爆文学を読む〈朗読とトーク〉、第2部日本のブルーグラス奏者の第1人者東理夫さんによるライブとトークで、こちらもとても楽しみだ。では。読者の皆さま、しばらくの間、さ・よ・う・な・ら
【きょうの一文・ことば】
緊急地震速報ならぬ洪水速報を携帯メールで。国が試行へ。ただし国管理河川限定。岩手9人死亡河川は含まれず。「まず隗より始めよ」はよしとして、天災は場所や管理者選ばぬことをお忘れなく。
=2日付毎日夕刊〈近事片々〉から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『台風12号が奄美接近へ』『北海道新たに2遺体 台風10号の死者計14人に 岩手道路被害98カ所』、『〈リオパラリンピック〉理念つないでいく 聖火リレースタート』『最高成績狙っていく 車いすバスケ 日本代表到着』、『待機児童 2年連続増 4月、2万3553人 「潜在」6万7354人〈解説〉「ゼロ宣言」実現遠く(東京社会部・柏崎智子)』『名古屋市潜在584人』、『蓮舫氏前原氏玉木氏 民進代表選3氏の争い』、『食べて感心 難民に関心 郷土料理再現レトルト 大学生ら販路開拓協力』、『指定医資格不正取得か 相模原殺傷 措置入院に関わる』(2日付、中日夕刊)
☆『台風12号北上 4日九州接近』、『民進代表選3氏の戦い 蓮舫氏、前原氏、玉木氏 告示』、『米、核実験禁止草案 安保理理事国と協議』、『自然災害5万件地図に 国内の過去約1600年間 自治体別に地震や水害』、『監視委を執拗に批判 山本地方創生相「誤解与えた」圧力否定 社長務めた投資会社出資経緯「知人任せ」』、『露選手「個人」も認めず 国際パラ委員会 全面除外決定』(2日付、毎日夕刊)
☆『野球1試合福島開催へ 東京五輪 県要請受け調整』『ベルリン金 前畑さん 朝ドラ化 岐阜もがんばる 署名募る市民の会 来月発足』、『天井まで 水9人は溺死 高齢者施設 岩手、1100人なお孤立』『高さ2㍍の泥水 襲う 岩手・9人死亡の施設』『高齢者避難 夜は手薄 中部の施設「職員少なく」不安』、『成人18歳民法改正へ 通常国会に法案 酒たばこ20歳維持か』、『ユニー・ファミマ統合新会社発足 統合流通3位』、『名駅に来月開場 四季新劇場公開』、『〈パラリンピアンの翼 Rio2016①〉車いす陸上 佐藤友祈 頬なでる風 先輩追い』、『女性の携帯見当たらず 一宮殺害 顔見知り犯行の可能性』(2日付、中日朝刊)
☆『哀愁優美な踊り 富山・おわら風の盆』、『洪水速報携帯にメール 国管理河川 5年で109水系 国交省』『IP電話機能せず 岩手・岩泉町 停電対策取らず』、『出光 取得株数下げ協議 昭和シェル株 TOB(株式の公開買い付け)回避狙い』、『契約の違法性否定 東京五輪招致 JOC調査報告』『中心人物に聴取せず』、『朝鮮学校補助金対応「調査」「適正化」巡り都道府県に 文科省 「異例、プレッシャーになる」』、『日本もろくも初戦黒星(UAE2―1日本) チャンス生かせず 本田「勝負弱かった」』(2日付、毎日朝刊)
九月一日
「防災の日」。全国各地で南海トラフ巨大地震などを想定した防災訓練が行われた。
9月の声を聞くと同時に、暑さはやわらぎ一気に秋めいて、ここ尾張名古屋の空は雲ひとつない快晴に恵まれた。富山市八尾町では「越中おわら風の盆」が始まり、哀愁ただよう胡弓と三味、太鼓の音にあわせ、編みがさを目深にかぶった男女が町なかを踊って歩く「町流し」が始まった。おわら風の盆の町は、かつて何度も訪れたことがある。それだけに、あの情感こまやかな風景が思い出されてならない。
東電が1日、福島第1原発への接近台風による大雨の影響で汚染水対策として設けた「凍土遮水壁」の2カ所で温度が上昇し、凍土壁が融けた状態になったと発表。四国電力と愛媛県も伊方原発2号機で一次冷却水を循環させる設備で、ごく微量の放射性物質を含む推定10㍉㍑の水漏れがあったことを明らかにした。
社民党の吉田忠智党首が参院選の敗北の責任を取る、として表明していた辞意を撤回。続投を決めた。沖縄県の翁長雄志知事が米軍普天間飛行場(宜野湾市)に配備されている新型輸送機オスプレイの県外訓練を拡大させる日米両政府の合意を受け「一定の評価をする」とのコメント。
民進党代表選があす告示される。既に立候補を表明済みの蓮舫代表代行と前原誠司元外相に2日現在、立候補をめざし20人の推薦人確保に奔走する玉木雄一郎国対副委員長が先行する2氏に「待った」をかけられるかどうか。激しい争いになりそうだ。
× ×
午前中は社交ダンスのレッスン。11日に迫った昇進試験(ワルツ、タンゴ)を前に、これがなかなか厳しかった。レッスンを終えたその足で江南市立図書館へ。いったん戻った私は、このところ〈ポケモンGO〉の聖地として知られる鶴舞公園へ。ここでフィリピンから来たという若者たちに、スマートホンでの操作方法を丁寧に教えていただき、広い公園内を歩きながら、ポケモン世界に浸った。
途中、すれ違った日本の若者から「アラッ、お父さん。進んでるじゃないの」と言われてしまい、苦笑しきりに。実は、先日ドコモショップを訪れ、店員にポケモンのやりかたなどにつきアレコレ聞いてみたが、意外や答えられないスタッフが多かった。実は、わかっているようで案外ポケモンGOの中身を知らない人が多いのでは。そう、直感したので思い切って、〈聖地〉を訪れたのである。
言えることは、ポケモンGOをつかまえた時の、あの、それこそ「やったあ~っ」という、なんとも言えない気持ちになる爽快感の確かさではないのか。そんな気がしたのである。ちなみに走行中の電車内では、どうなるのか。確かめてみた結果は「移動速度が速いためプレイは制限しています。安全のためプレイを制限しています。私は運転者ではありません」とのことだった。
× ×
【きょうの一文・ことば】
……
――三学の太刀
である。〈三学〉とは、仏教の、
戒(かい)
定(じょう)
慧(え)
を表す。戒は禁戒、定は禅定、慧は智慧を
示し、稽古を怠らず、熟達して事に臨んで惑
わず、敵に応じて自ずと技が出る境地を慧と
するという。
静かに間合いを詰めつつ蔵人の出方を待つ
蔵之助は、
――円之太刀
を遣うつもりのようだ。〈円之太刀〉と
は、孫子の兵法にある、
――渾々沌々として形円にして敗るべから
ず
……
=9月1日付中日朝刊連載小説〈影ぞ恋しき70〉(葉室麟作 西のぼる画)から。抜粋
【新聞テレビから】
☆『有機ナノチューブ新合成法 名大が開発〈柱〉で結合もろさ克服』、『名古屋市と合併意向表明 北名古屋市長 庁内に検討委 設置へ 河村市長が歓迎』、『相次ぐ災害 備え全力 防災の日 100万人、各地で訓練』『福和伸夫・名大減災センター長 家具固定/備蓄品食べて足して』『熊本 震度4』『笑顔の始業式訓練も忘れず 東海の小中学校』、『岩手依然1600人孤立 台風豪雨 岩泉、17人連絡取れず』、『サークルK→ファミマ 改装店開業 統合会社が発足』、『対ロ経済相を新設 世耕経産相が兼務 北方領土問題見据え』、『リオ閉会式映像 華麗バック転脚光 名古屋の高2土橋さん 東京五輪期待の実力派』『〈リオパラリンピック〉選手村オープン 日本選手団も入村』、『ブラジル・ルセフ大統領失職 テメル氏就任、政権交代』、『メキシコ訪問し「国境の壁」主張 トランプ氏、外国首脳と初会談』、『26昼から翌朝殺害か 一宮女性遺体 新聞取り込まれず』(9月1日付、中日夕刊)
☆『核のごみ 処分地の要件緩和 経産省選定「人口密度」外す』、『防災の日「突然」に備え 全国で 99万人が訓練』『佐世保市の訓練 オスプレイ参加 国内で2例目』、『成人18歳(20)20年にも 法務省 民法改正案 来年提出』、『東京五輪招致「不正ない」JOCチームが報告書 買収疑惑』、『きょうから衣替え ファミマに転換「1号」名古屋の店舗で式典 ユニーGHD(ユニーグループホールディングス)統合』、『金藤、日本新V 【ベルリン共同】競泳W杯女子200㍍平泳ぎで』(1日付、毎日夕刊)
☆『台風高齢者施設9人死亡 避難指示、勧告出さず』『わずか30分水位急上昇』『震災に続き なぜまた… 被害女性、母親犠牲に沈痛 遺体と対面、あふれ出る涙』『「腰まで水」「収穫の秋が…」北海道、住民ため息』、『チャスラフスカさん死去 74歳 体操「五輪の名花」東京で金』『〈評伝〉チャスラフスカさん死去 弾圧の日々 心に日本(前ベルリン支局長・宮本隆彦、滝沢学)』、『〈訃報〉ジェームズ・クローニン氏(米物理学者、ノーベル賞受賞者)=8月25日ミネソタ州セントポールで死去、84歳だった。プリンストン大教授だった当時、素粒子物理学の「CP対称性の破れ」を発見』、『名古屋市との合併検討 北名古屋市、市長きょう表明』、『立てこもり 男が自殺 和歌山 説得17時間半 腹撃つ』『「ほっとした」住民、捜査に不満も』、『一宮女性遺体は殺人 県警捜査 首絞められた痕』『親族「仕事ぶり まじめ」』(1日付、中日朝刊)
☆『築地移転延期を発表「安全性、費用、透明性に疑問」小池都知事』、『北方領土露の居住権容認 政府方針 帰属問題で協議へ』、『避難マニュアルなし 岩手・岩泉町 高齢者9人死亡』、『和歌山射殺 容疑者逮捕 立てこもり 腹撃ち自殺』、『誤認起訴刑事補償請求 98日間勾留の男性、国に』、『青年海外協力隊「対等の目線」評価され マグサイサイ賞 マニラで授賞式』、『東大医学論文不正疑惑 4研究室11本 大学が調査開始』、『保管の廃棄食品岐阜県が全撤去 ダイコー事件』(1日付、毎日朝刊)