一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2023年8月1日~)

2023年8月31日
 朝。両手にゴミ袋を下げ、ゴミ置き場に歩く私のからだを一陣の風が吹き、通り抜けていった。今シーズン初めて感じたさわやかな秋の風である。これらの風は、たつ江、舞のそれ、しわざに違いない。【秋風に未来永劫と書いて見し】。思わず、彼女が生前に詠んだ俳句が、ほほを通り抜けていった。あ~あ、秋か。今はもう秋なのである。
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 東京電力福島第一原発から処理水の海洋放出が始まり、三十一日で一週間となる。政府は海水中の放射性物質濃度は基準値以下とする検査結果を公表したが、地元漁師らの間には依然として風評被害への懸念が広がる。来月一日からは福島県で沖合底引き網漁が解禁されるが、県内の飲食店などにも処理水に関係する迷惑電話が相次ぐなど影響が出ており、漁師らは「政府は消費者に安全性を説明して」と訴える。(蜘手美鶴、写真も)
――以上は本日付の中日新聞1面【「飽きるほど安全説明を」 処理水放出から1週間 福島の漁師 風評不安尽きず】の前文である。

 ほかには【ガソリン185円60銭最高値 補助延長首相「175円程度に 電気・ガスも補助継続】【山津波全てのみ込んだ 関東大震災100年 小田原父の教訓伝える】(31日付、中日朝刊見出し)など。過去の大震災も含め、胸を塞がれるような記事ばかりである。

 過去の災害も含め、深刻な記事ばかりが並ぶ。

(8月30日)
 中日新聞の報道によれば、三百年余の歴史を誇る「熊野大花火大会」が29日夜、三重県熊野市の七里御浜海岸で開かれ、新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりとなる大会に県内外から5万人が訪れ、豪快な花火に酔いしれた、という。一帯は、世界遺産の獅子岩や鬼ケ城を望む景勝地。点火した花火玉を船から次々と海に投げ入れる「海上自爆」や直径600㍍の大輪を咲かせる【三尺玉海上自爆】が披露され、岩場から打ち上げる「鬼ケ城大仕掛け」がフィナーレを飾ったという。ほかに【ジャニーズ性加害認定 特別チーム 社長の辞任を提言】の見出しは、恥ずかしい限りとは、このことを言うのだろう。

 本日付の中日新聞夕刊によれば、部品発注に使うシステムの不具合で29日に稼働を止めた国内全14の車両組立工場のうち、12工場が稼働を再開。残る京都府と福岡県の2工場も順次再開を目指す、という。やれやれ、である。俳人正岡子規(1867~1902年)の新出句が見つかり東京の子規庵保存会が29日に発表。句は<吾健にして十のみかんをくひつくす>。病に伏していた時期の句だが、まだまだ食欲旺盛で元気なことを伝える内容となっている。

(8月29日)
 火曜日。被爆80年となる2025年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記録」登録をめざし、広島で被爆後に白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの遺族らが28日、折り鶴など禎子さんの遺品をユネスコ国内委員会に申請。広島文学資料保全の会なども、被爆体験を描いた作家原民喜さんら4人の原爆文学資料を申請したという。

 フランス向けの日本酒などのコンクール「クラマスター」の2023年度授賞式が28日、パリ市内で開かれ、最高賞の「プレジデント賞」は、日本酒部門が岐阜県八百津町・山田商店の「玉柏 吟醸大吟醸」に、本格焼酎・泡盛部門が宮崎県都城市・柳田酒造の「青鹿毛(あおかげ)」に決まった。

 90歳の冒険家三浦雄一郎さんがこの日、日本最高峰の富士山(3776㍍)に向け、静岡県側の5合目(約2400㍍)をスタート。3年前に患った首の病気の影響から自力歩行だけでなく、山岳用車いすも使い、二男豪太さん(54)ら家族や仲間のサポートを得ながらのチャレンジになったという。天候が順調なら3日間の日程。三浦さんは、87歳のころに手足に麻痺を生じさせる「特発注頚髄硬膜外血種」を発症し、8カ月入院。今回は心臓にペースメーカーを入れ、リハビリの最大の目標として富士登山を志したという。

 トヨタ自動車は29日、部品発注などを管理するシステムに不具合が発生したため、この日夕方から国内全14工場28ラインの稼働を停止する、と発表。詳しい原因を調べているが、サイバー攻撃ではないとみられる、としている。

(8月28日)
 きょうのこの地方のトップニュースは、やはり【愛知初の女性首長 長久手市長に佐藤氏当選】だろう。佐藤氏とは。無所属新人で元市議佐藤有美さん(45)で、元NPO法人事務局長の岩岡ひとみさん(44)=南山大卒=が、元市議の佐野尚人氏(58)を破っての初当選で、こんごに期待したい。

 そして。もうひとつ。このところ、負けて、負けて、それでも負けて。負けどおし、8連敗とこの先、チームは一体全体どうなってしまうのだろう―と心配していた中日ドラゴンズがバンテリンドームナゴヤでの昨日、27日のDeNA戦で延長12回に、あの宇佐見真吾選手がサヨナラ安打を放ち、やっとこせ勝ったということか。宇佐見は8月、3度目となるサヨナラ打で試合を決めたのである。

(8月27日)
 きょうの中日新聞朝刊1面トップはドラゴンズの大島洋平外野手(37)が昨日、バンテリンドームナゴヤの対DeNA戦での2000安打達成で、まさに紙面を飾るものだった。そしてもう一つ。【ブダペスト=共同】発の陸上女子やり投げ北口榛花(25)=JAL=が25日にブダペストで行われた世界選手権決勝で66㍍73をマークし世界一に輝いたことか。

 ほかには、【魚のトリチウム不検出 水産庁処理水放出後の初分析】【古川さんISS(国際宇宙ステーション)へ出発 12年ぶり2回目 打ち上げ成功】【ネッシー半世紀ぶり大捜索 英ネス湖ドローンも投入】といろいろだが、一番気になるのは、やはり【福島に迷惑電話多数】か。これは、福島県で飲食店や市役所などに中国の発信とみられる処理水放出にからんだ迷惑電話が続発している、というもので原発処理水の放出が始まった24日の翌25日に中国の国際電話の国番号「86」からの迷惑電話が多発。多い時には1分ごとにあり、26日までに県内のラーメン店・ケーキ店の4店舗で計1000件ぐらいに及び、電話線を抜いた店舗まであるというニュースである。困ったものである。

(8月26日)
 土曜日。朝刊は【日本の水産物販売も禁止 中国、処理水へ圧力強化 海水濃度検出下限下回る】【水産関係者の救済検討 政府】(26日付中日)というものだった。

 中日ドラゴンズの大島洋平外野手(37)がバンテリンドームでの対DeNA戦で3回裏1死一塁で石田から中前打を放ち、プロ野球55人目となる通算2000安打を達成。1787試合目での到達は1985年に1835試合で達成した谷沢健一を抜いて球団最速記録、プロ野球史上では9位。

 人間社の大幡和平さんと晋子さん夫妻が私の最新作の小説5編のゲラを手に午後、わが家へ。近くの喫茶店でこんご新刊出版への道筋などにつき打ち合わせした。1週間以内に私が校閲の初稿を大幡さん夫妻に提出、一刻も早い出版をめざすことで双方の意見が一致。文章表現上の厳しい指摘なども受け、大変勉強になった。
 この席でつい最近、人間社から出版されたばかりの【伊藤裕作編著 寺山修司 母の歌、斧の歌、そして父の歌 鑑賞の試み】を思いがけず、贈呈されたので私からはお礼に喫茶店代を支払わせていただいた。いやはや、とても良い本で「自分から進んで買いたくなる」そんな本とは、このことである。私にとっての寺山修司は【時には母のない子のように】いらいの長年のファンである。

(8月25日)
 社交ダンスのレッスンを終え、帰って手にした中日新聞夕刊1面。そこには【大島宏彦最高顧問死去 89歳 中日新聞社長、会長歴任 ドラゴンズ元オーナー】の活字が飛び込んできた。なぜだか、悲しさでいっぱいとなったのである。おつかれさま。長い間、ありがとうございました以外に言葉は浮かんでこない。私などのしもべには何も言う言葉もないが、七尾支局がそれまでの一本杉通の魚町から加州相互銀行跡地に移転した時、当時社長になってまもない大島さんは新天地となった檜物町の新支局を訪問され、直接、当時七尾支局長だった私はじめ支局員を激励してくださり、あの時の感激は忘れることが出来ない。
 それからもうひとつ。愛知県内版に「みんなのスポーツ欄」を設けるに至った際に、大島さん、すなわち社長自らが黙々とスポーツの成績を書き続けられたことは社と読者を愛すればこそ、で私は主管支局長会議の席で彼が「ボクも書いてみたよ。私が書かないことには、忙しい皆さんに書け、なんてことは言えないよ。だからボクも書かせて頂いた。みんなで書きましょうよ」と。あの言葉を聞いた時、私は大島さんをいっぺんに大好きになったことを思い出すのである。
 このうえは天国で宇宙ナンバー1の新聞を作られるよう、切にお願いしたい。

 午前10時40分過ぎ。シロを外に出してまもなく、猛烈な雨が窓をたたき、あわてて彼女を家の中に入れようと雨戸を開け、何度も「シロ、シロッ」と呼んだが、応答はどこからもなし。ずぶ濡れになってしまわなければ良いが。心配だ。
 その後、「もうだめだ」とすっかりアキラメテいたところ、シロちゃんは11時過ぎに窓を開けたところ駆け寄り、無事、帰宅。どこに避難していたのか。ずぶ濡れだけには、なっておらず、やれやれである。
「シロ、だいじょうぶか」には「うぅん。うぅん。う~ん」と甘えた返事で、頭をこすりつけて来て、全身がある程度濡れはしていたものの、大丈夫そうで、ホッとした。やはり、私たちは雨には、かなわない。何はともあれ、シロが無事に帰ってきてくれ、これほどうれしいことはない。考えようによっては、シロちゃんも思いがけない雨に全身を叩かれ、よい経験をした-ということか。

 その後、空はカラリ晴れ上がった。気まぐれなものである。
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 けさのニュースは何といっても、新聞もラジオ、テレビも▽福島第一原発の処理水の放出開始をトップに▽ロシアのモスクワ北西トベリ州内での小型ジェット機墜落による民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏の死亡▽北朝鮮の軍事偵察衛星「万里鏡(マンリギョン)1号の2回目の打ち上げ失敗、といったところか。いやあ~、毎日毎日、次から次に、といろいろあるものだナ、とつくづく思う。

(8月24日)
 午後1時17分、福島第一原発の海洋放出が始まった。
 午後1時ごろ、原発敷地内のポンプなどを起動し、処理水と海水が海沿いにある貯留槽へと向かった。その後、処理水は放水トンネル内を毎秒1㍍と人間が歩くほどの速さで流れ、約1㌔㍍沖合から放出された。この日は200㌧ほどが放出され、順調なら9月中旬には初回の放出が終わるという。本年度、23年度は計4回の放出を予定しており、このまま進めば流される保管量の2.3%に当たる3万1200㌧になるという。
 順調なら、1日当たりの放出量を最大500㌧にまで引き上げ放出のペースを速くすることにしている。処理水放出の開始は、廃炉に向けた大きな前進ともいえ、岸田文雄首相は「処理水の処分が完了するまで政府として責任をもって取り組んでいきたい」と話している。
 また放出途中で放射線量や放出量が基準を超えると、自動で遮断弁が作動。海洋で基準を超えるトリチウムなどが検出された場合には、ただちに放出をやめる。東電ではホームページ上でその時々の放出状況や測定結果を公開し、国内外に発信していくことにしているという。
 なお、香港やマカオでは24日から福島や東京など10都県の水産物の輸入を禁じた。

 雨、雨で明け、朝から小雨が降り続いている。シロは散歩に出ることをあきらめ、私の傍らで眠っている。いったい何を考えているのだろうか。いつまでたっても、〝おねぶたさん〟=この呼び名は、私の亡き母が私の幼少期に、いつもコックリコックリと眠ってしまう私に、こう名付けた=の私も眠くて仕方なく、それでもホッペを何回もたたいて、先ほどからデスクに向かい、やっとこせ、こうして書き始めた。

 さて。このところのニュースを箇条書きにして整理しておこう。以下のとおりだ。
▽政府と東京電力が24日、福島第一原発の処理水の海洋放出を始めた。2023年度は計3万1200㌧の放出を計画(東電は23日、最初に放出する処理水に含まれる放射性物質トリチウムの濃度を測定した結果、放出に問題ないことを確認)。▽夏の甲子園。慶応(神奈川)が史上7校目の大会連覇を狙った仙台育英(宮城)を8-2で下して107年ぶり2度目の優勝。神奈川県勢の全国制覇は2015年の東海大相模いらいで8度目。▽将棋の藤井聡太王位(21)が「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦」で佐々木大地7段(28)を退け、対戦成績4勝1敗で防衛し4連覇を達成。七冠(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖・王位)を堅持した▽ドラゴンズが敵地14連敗球団ワースト更新(23日も阪神に7―2で逆転負け)。▽インド宇宙研究機構(ISRO)が23日、無人月探査機「チャンドラヤーン(月の乗り物)3号」が月の南極付近へ軟着陸。月の南極付近への直陸は世界で初めて▽北朝鮮が24日午前3時51分ごろ、東倉里から弾道ミサイルの可能性のあるものを発射、沖縄県付近の上空を飛んで太平洋へと通過。▽ロシアでプライベートジェット機が墜落し、あの民間軍事会社・ワグネルの創設者プリゴジン氏が死亡。なぜか、プーチンの罠にはまったような気がする
――といったところか。

(8月23日)
 暑さがおさまるころか。<かぜ>が少しあるというか、強い。処暑(しょしょ)である。

 きょうは古新聞の回収日なので、朝一番で古新聞を玄関先に出す。朝食後、こんどは相棒のシロちゃんを隣にいつものおかあさん、すなわち舞の歌【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】を一緒に聞き、彼女を散歩に出したあと、私はこうして、また書き始める。
 新聞はどこも【処理水あす放出 福島第一政府決定 漁業者反対の中 東電「慎重に少量で開始」】【処理水あす放出 水産復興「逆戻り」危惧 福島の仲買業者】【韓国元教授ら反対デモ 名古屋】【処理水放出「全責任」を持てるのか=社説】(中日)とか【政府あす処理水放出 首相「風評対応責任持つ」】【福島に「忍従」強いるのか 福島支局長 西川拓】【「漁師の声無視」処理水放出 輸出に大打撃国が全責任を 「安全性PRし風評被害抑えて」 消費者「福島県産品買って応援」】(毎日)などといった見出しと記事で埋め尽くされており、「いよいよ、あすから放出が始まるのか」といった緊迫感が伝わってくる。

2023年8月22日
 火曜日。朝。舞が晩年の病床で「あたし、この2曲はいつも聴いていたいの。だから、毎日ききたい」と言っていた【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】をいつものように愛猫シロちゃんを傍らに、ユーチューブで一緒に聴く。
 続いて。もう一曲、彼女が大好きだった坂本冬美さんの【また君に恋してる(歌詞つき)】に久しぶりに耳を傾ける。どれも心に染み入るメロディーと歌詞である。おまえも共に、天空で聴いているのか。聞いていてくれたら、とても嬉しい。
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 本日付の夕刊1面トップ見出しは【処理水24日放出決定 福島第一 首相、風評対策を強調】(22日付、中日夕刊)【処理水放出24日開始 安全・風評対策を徹底 政府決定】(22日付、日経夕刊)というものだった。
 このうち中日夕刊の前文・総合リードを、ここに<歴史の証言>として記録しておこう。
――政府は二十二日、東京電力福島第一原発の処理水を巡る関係閣僚会議を官邸で開き、海洋放出を二十四日に開始する方針を決定した。漁業者は放出に反対し、影響を懸念している。岸田文雄首相は、風評対策やなりわい継続支援に全力を挙げる姿勢を強調。「数十年の長期にわたろうとも処理水の処分が完了するまで政府として責任を持って取り組む」と述べた。

 処理水24日放出決定、を報じた中日、日経の22日付夕刊
 

  

(その時。22日午前中の私の執筆内容)
 きょうのニュースで一番気になるのは、中日新聞朝刊の1面トップ見出し【処理水 24日にも放出 福島第一 きょう最終決定】【憤る東北の漁業者 「結局うそ」「震災復興 水の泡」】である。政府の苦しい事情は、とてもよく分かる。だが、ここは個人的に思うのだが。僅かな期間でもいい、処理水の放出をひと呼吸おいてみたら、と思うのだが。
 ここで今一度漁場への影響を考え漁民の立場、そして中国をはじめとした他国への風評被害も頭に、冷静に〝ひと呼吸〟おくことを望みたいのだが。かといって、処理水は増える一方で、そんなわけにはいかないのも確かだ。政府の苦しい立場は十分過ぎるほど、よくわかる。
 それだけに、人間心理を逆手に取って、ここは処理水放出を思いきってしばらく延期してみるとか。そうした誠意を、漁民をはじめとした国民、そして中国などの他国にも見せつけるわけにはいかないものか。柔道で言えば、試合中のとっさの〝崩し技〟とでもいえよう。かといって、言うは易く行い難し、で。ここまで進んできたものを。どうしてよいものか、は私にもさっぱり、分からないのである。
 何はともあれ、漁民の意をくみ、たとえ僅かな期間にせよ、今一度みんなで考え、処理水の海への放出を思いきって引き延ばしてみたらどうか。それだけでも漁民らはたとえ僅かでも国の誠意を感じ取るのではなかろうか。そして。もしかしたら、その間に、何か思いがけない名案が浮かぶかもしれない。暴言かもしれないが、わたしにはそんな気がするのである。かといって、私がこうして執筆している間にも、政府は午前中の関係閣僚会議とやらで、もう放出時期は決まってしまったかもしれない。いや、決めてしまったかもしれない。現在は22日午前。10時過ぎである。

(8月21日)
 夕方から夜にかけ、気が狂ったような雨がここ尾張地方の上空を襲った。これは一体全体、何なのだろう。空は、一体全体何に対して怒り狂っているのか。

【初サンマ1匹2万5000円 豊洲市場、最高値を更新】とは、本日付中日新聞夕刊の見出しである。それによると、「東京・豊洲市場(江東区)に二十一日朝、サンマが今シーズン初入荷した。不漁を反映して、昨年より一カ月以上遅かったが、卸値は一㌔当たり二十万円、一匹二万五千円と過去最高値を付けた。/同市場に入荷したのは、十九日の朝までに北海道根室市の花咲港などに小型船によって初水揚げされたサンマの一部、約五百㌔。/わずか一㌔ほどと少なかった昨年七月中旬の初荷より急増したが、一匹一二〇-一三〇㌘の卸値は、昨年の高値(約一一〇㌘、㌔当たり十二万円)を大きく上回り、最高値を更新した。」という。

 それはそうと、東電福島第一原発の処理水の海洋放出がいよいよ、近づいている。海洋放出を間近に控え、【きょう全漁連と最終協議 首相処理水放出巡り 福島第一視察】【大気への放出検討 中国とロシア要求 政府に直接】とは、けさ21日付の中日新聞朝刊1面の見出しである。

(8月20日)
 【放出時期22日にも判断 福島第一、首相きょう視察】【日米韓「安保新たな高みに」 共同声明 首脳・閣僚 毎年会談 中国を名指しで批判】(20日付、中日見出し)のニュースのなかで、やはりきょうはスポーツ面のドラゴンズの見出し【連続試合安打 岡林29で止まる】と【<救心>高橋宏 復活の道に暑い壁】(同)が気になり残念で悔しくてならない。

 このところアレコレの合間に、数カ月をかけ執筆を続けてきたお盆に亡き妻たつ江(伊神舞子)がわが家に戻ってきた話を脱稿、私が主宰するウエブ文学同人誌『熱砂』に【あたし帰った かえったわよ】のタイトルでアップ(公開)。特に読んで頂きたいお方には図々しくもラインで「読んでいただけたら、うれしいです」と恥ずかしげもなくお知らせしたが、皆さん好意的にうけとめてくださり、「舞さんも黄泉の世界でいい夫をもったもんだと喜んでるでしょう」(三田村博史さん)「読んでいるうちに思わず涙が出てしまいました」(黒宮涼さん)などといった思いがけない返事まで頂き、純粋かつ正直にとても嬉しく思い、仏に報告した。

(8月19日)
 俳句の日。世界人道デー。
 本日付の中日新聞夕刊見出しは【処理水放出22日にも判断 首相あす福島第一視察】【日韓で議題にならず 尹大統領「IAEA(国際原子力機関)を信頼」】、【日米韓 安保強化で合意 中朝念頭「新たな高み」 首脳会談を毎年開催】というもの。政府はどうやら東京電力福島第一原発の処理水海洋放出を巡り22日にも関係閣僚会議を開く方針を固めたようだ。

 土曜日。午前中、外に出た愛猫シロの視線の指摘で裏庭の先代猫塚のお花とお水を替える。彼女は、外に出ると、まず先輩猫たちの眠るお墓を見て回り、「お花が古く、水も替えてあげてよ」と私に、暗黙の内に、あれこれ指示してくれるのである。ありがたいことだ、と思っている。デ、さっそく美しい水と花に替えてやる。

 新聞報道によれば、だ。岸田文雄首相は18日午前(日本時間19日未明)、米ワシントン近郊の大統領山荘、キャンプデービッドでバイデン米大統領、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と会談。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮や、台湾周辺で軍事的圧力を強める中国を念頭に、経済を含めた安全保障の協力強化を打ち出す共同声明など複数の文書を発表し、首脳、閣僚らの会談定例化で一致する。
 会談の冒頭、バイデン氏は「三カ国の民主主義の結束を強化することは私が副大統領だったころからの長きにわたる優先事項」と述べた上で、「共に未来に立ち向かうための土台を築く歴史的な仕事といえる」と語った。岸田首相は「安保協力を新たな次元に高めたい」と応じた』とは、中日新聞の19日付1面の記事だ。見出しは【日米韓「結束を強化」 首脳会談 安保協力「新たな次元」】といった具合だが、3氏には、何よりも世界の平和を念頭に〝危険な道〟に足を踏み入れることがないように、と願う。

(8月18日)
 金曜日。午後、久しぶりに社交ダンスのレッスンで一宮スポーツ文化センターに出向いた。レッスン教師の体が回復したためで、なんだか普通の静かで充実した日常が戻ってきたような、そんな気がした。おまけに「ごんたさん。すごいじゃない。前と変わらないわよ」とお褒めの言葉をいただいたのがナンダカ、たとえお世辞とは分かっていながらも嬉しい気がした。

 きょうは、ほかに9月3日に名鉄金山駅近くANAホテルで開催される滝高同窓会参加費の入金を郵便局ですませたほか、本欄「一匹文士そぞろ歩き」の執筆、さらには「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の依頼で毎月一回、書き進めている文士刮目の第28回目【同人誌「その土俵」の重みを大切に】を出稿するなど相も変わらず忙しい1日が過ぎていった。これでは、亡きたつ江、舞にいつも注意されていた「1日に(やることは)ひとつよ」は、相変わらず守れそうにないのである。
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 山口県上関町議会は、中国電力と関西電力が共同開発をめざす原発の使用済み核燃料の中間貯蔵施設を巡り18日開いた臨時町議会で西哲夫町長が建設に向けた調査を容認する意向を表明。「町は急速に疲弊が進み、就任以来強い危機感を抱いている」と述べ、議会終了後に中国電力に容認の方針を伝えた。

(8月17日)
 昨日のバンテリンドームナゴヤ。ドラゴンズは宇佐見の2試合連続のサヨナラ打で巨人に2-1で勝ち、3連勝。先発小笠原は7回1失点の好投ながら勝敗はつかず、マルティネスが3勝目。注目の岡林は一回に右前安打を放ち、球団記録更新中の連続試合安打を27に伸ばした。巨人は、中日戦の今季の連勝が7で止まった。

【大雨 新幹線30万人超影響 JR東海 185本運休 240本遅れ】【警察と協力通路確保 名駅 長蛇の列、列、列… 情報発信には課題】とは中日新聞の本日付朝刊1面の見出し。ことしのお盆明けの出勤には苦労した人が多いに違いない。もうひとつ。【鳥取大雨「濁流で地響き」 台風7号 最大1800人超孤立】【なぜ 離れた静岡でも大雨】の見出しも気になる。やはり、自然は予期せぬことをもたらす。

(8月16日)
 和歌山県に上陸し近畿を縦断した台風は16日、日本海を北上。一時、大雨特別警報が出された鳥取市では佐治川に架かる二つの橋が崩落し市が被害状況の確認を進めるなどした、という。【台風7号日本海を北上 8府県で49人けが】とは本日付の中日新聞の夕刊。見出しには、ほかに【ハワイ山火事 死者100人超す 支援の動き続々と】とハワイの山火事を続報するものもあり、人間がどんなに抵抗しようとも残念ながら自然には勝てない証明とでもいえようか。
 それとは別に本日付の中日夕刊の見出し【新幹線再び見合わせ 東京-博多間の全線 静岡で大雨 乗れない…名駅混乱】の記事が気になった。記事は「台風7号の影響で十五日に名古屋-岡山間で計画運休した東海道・山陽新幹線は十六日、始発から通常通り運転を再開したが間もなく静岡県内の大雨により三島-静岡間の上下線で運転を見合わせた影響で東京-博多間の全線がストップしたーというもので、これは大変だ、と思った次第である。
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 終戦から78年がたち15日には政府主催の全国戦没者追悼式が東京千代田区の日本武道館で開かれ、遺族ら参列者らは2度と戦争の悲劇を繰り返すことのないよう平和を誓いあった。台風7号は昨日、和歌山県に上陸後、東海・近畿を縦断、各地に被害をもたらし日本海に抜け、この後、北上していった。

 それはそうと、毎日新聞の朝刊小説【兎は薄氷に駆ける(貴志祐介さん)】が本日16日付324回で完結。司法と捜査、検察の世界をえぐり出す、とても良い小説だった、と私は心から思った。同紙では同じ朝刊で【青嵐の旅人(天童荒太)】を連載中=16日現在で201回目=だが、これもなかなか読ませるいい内容で、読者を物語の世界に引き込んでいく腕力、筆力はたいしたものだ-とつくづく思った次第である。いずれも取材がしっかりしていればこそで同じ物書きとして大変、勉強になったことも事実である。

 その小説だが、私がこのところ書き続けてきた「今は亡き妻がお盆に自宅に帰ってくる、という珍妙奇天烈、奇想天外なる物語【あたし帰った かえったわよ】が昨夜遅くやっと脱稿、きょうから本欄【熱砂】のウエブ作品集で公開している。皆さんに読んでいただけたら、嬉しく光栄で、舞も喜ぶに違いない。

(8月15日)
 強い風と雨を伴った時速15㌔と自転車程度、速度の遅い台風7号が明け方の15日午前5時前、和歌山県潮岬付近に上陸。その後、台風7号は午後1時ごろ兵庫県明石市付近に上陸。この間、和歌山から近畿、東海、北陸地方を縦断して日本海へと進み能登半島沿いに北海道へと北上していった。
 この間の台風の動きを見るにつれ、私には和歌山にせよ、三重、舞鶴を含む関西、さらには能登…と今は亡きたつ江(舞子)が生前何かと愛着を抱いていたコースを通り、去っていったような。そんな気がしてならない。そして。このノロノロ台風。幸い、鳥取県など一部被害の多いところを除いては、無事通過したようで皆、胸をなでおろしたことも事実だ。

 それにしても、天国からのおまえの帰省=ウエブ文学同人誌『熱砂』の伊神権太作品集のなかの「あたし帰った かえったわよ」に収録=だが、大変な台風通過と重なってしまったものだ。でも、わが家にとってのおまえの思わぬ来訪は楽しくて嬉しかった。舞よ、まい。マイ。本当におつかれさま。ありがとう。こんな悪天のなかを大変だったね。
 おまえの久しぶりの帰省の話は、私が主宰するウエブ文学同人誌『熱砂』の本欄で新作小説として公開しておいたので皆さんにも読んで頂けたら、とても嬉しい。

(8月14日)
 月曜日。きょうも長男夫妻ら家族そろって昨日のたつ江のお墓【濃尾の大地】への墓参りに続き、私の両親が眠る和田霊苑、ついで今は亡き舞と彼女の両親が眠る古知野のお墓の順で墓参して回る。和田霊苑では、沖縄戦線で若くして命を落とした母の弟のお墓にもお花を供え、「二度と戦争の惨禍が起きないように」と手をあわせた。
 そして。この2日間というもの、互いの近況をはじめ、亡きおかあさんやおばあちゃんのことをはじめ、家族のこと、学問のこと、世情のこと、戦争のこと、AIのことなどについても久しぶりにアレヤコレヤと話し合うことが出来、よかったなーと心から思った次第。お盆に親子がそろってこうして会い、お墓参りはむろんのことみんなでこれからのことを楽しく話し合う。これもひとつの貴重な日本文化だと思う。

 和田霊苑には無縁仏の山々が
 

 伊神家の墓は、立派な花々が供えられていた
 

 沖縄戦で散った母の弟の御霊にもお参りする
  

 いつものように威厳を保って咲く和田霊苑の見事な百日紅
  

 カンカン照りの下、舞とおかあさんが眠る後藤家の墓ではお水をそそぐ
 

 古知野の墓には仏さんが並んでいた
 

2023年8月13日
 きょうからお盆である。台風7号の進行方向がどうやらこちらに向かっているようなので気になる。

 【74年ぶり竜の歴史に刻んだ 25試合連続安打 岡林】とは、昨日バンテリンドームナゴヤで中日ドラゴンズが広島を3-2で下した本日13日付の中日スポーツ1面見出しである。よくやった! おかばやし。リーグ成績が低迷しているだけに、ドラゴンズ、いやいや私たちドラファンにとっては、岡林の大活躍は、とても嬉しく、かつ明るく、勇気づけられる大ニュースである。<西沢道夫に肩を並べる><用具への強いこだわり><立浪監督も目を細める>の袖見出し、川又米利の【核心 岡林の並々ならぬ攻撃性や積極性が初回の5連打呼んだ】もよかった。
 そして。ドラゴンズはきょうも広島を相手に▽岡林球団新26試合連続安打▽柳9回ノーヒットピッチング▽石川昴弥-宇佐見の二者連続弾で2―1でサヨナラ勝ちするという見事な試合をみせてくれたのである。やれば出来るではないか。

 ほかには、あの忘れられない日航ジャンボ墜落に関わる【日航機墜落38年 願いは同じ 空の安全を 慰霊式4年ぶり遺族参列】はじめ、【心も躍る阿波おどり幕開け 徳島 特別な「20万円席」初登場】【涼求めた先は… みっちり ナガシマ混雑 郡上39.1度など各地猛暑】【死者80人警報なく被害増か ハワイ山火事 1000人と連絡取れず】(いずれも13日付中日新聞朝刊の見出し)など。世の中はいろいろ、人生もいろいろである。
 そんななか、朝刊を読む耳に、どこかからカナカナカナの声が聴こえてくる。たつ江、舞に違いない。世の中は、こうして流れ、ながれていくのか。

 長男夫妻がお盆で、わが家へ里帰り。食事後、家族そろって永正寺の永代供養集合墓「濃尾の大地」へ。帰りに亡き妻とかつてよく訪れた江南フラワーパークへと出向き、パーク内をみんなで散策。雲行きが急に怪しく、雨が降り出したので帰宅。夜は近くの「むさし屋」さんで楽しい食事とあいなったが、皆それぞれの道を頑張って歩んでいるので、ちょっと嬉しい気がした。舞が生きていたなら、どんなにか喜ぶことだろう。そんなことを思うと、やはり、しんみりしてしまうのである。

2023年8月12日
 群馬県御巣鷹山に日航ジャンボ123便(ボーイング747SR-100型機)が墜落し、520人が死亡した(他に4人が重傷)事故からきょうで丸38年。あの日、私は空港記者として、いつものように名古屋空港内の各エアライン運航課をはじめ運輸省空港事務所、愛知県警西枇杷島署空港警備派出所など空港内をチェックして回るうち「日航機が落ちたらしい」との情報を得て本社社会部デスクに連絡。翌早朝には舞から渡されたありったけ、わかる範囲内の取材メモを手に本社機で航空部員とともに墜落現場の上空ルポに飛び立った日のことを今でも鮮明に覚えている。
    ※    ※

    ☆    ☆
 そして。あれから38年後のけさ。朝起きると「昨夜、台所一角で1羽の蝉がじっとしており、それをシロちゃんがずっと、話しでもするようにして見ていたよ」と息子。わたしには、なぜか、その蝉がおかあさん、舞(たつ江)の化身に違いないと思えて仕方がない。その蝉こそが、いたずら好きだった、おまえ、すなわち舞のお化け【ふんがも】のような気がしてならない。たまたま私は、ここ2カ月ほどの間、天空の舞が地上の私たちのもとに帰ってきたという奇想天外なる小説執筆に意を注いできたが、【ふんがも】の登場はそれと関係あるやなしや-となると、わからない。でも、舞の霊がお盆で、この地上に戻ってきていることだけは十分ありうるのである。

 気象庁は12日朝、岩手県内陸部で発達した積乱雲が次々と連らなって大雨をもたらす線状降水帯が発生、非常に激しい雨が同じ場所(大槌町)に降り続いている-として<顕著な大雨に関する情報>を発表した。
 岐阜市長良川河畔での第一回ぎふ長良川花火大会が11日夜、これまでの名称を変えて4年ぶりに復活、夜空を彩る一万発の花火が10万人の観客を魅了した。サッカーの女子ワールドカップ(W杯)第20日が11日、ニュージーランド・オークランドなどで準々決勝の2試合が行われ、日本代表の「なでしこジャパン」はスウェーデンに1-2で敗れ、2大会ぶりの4強入りを逃した。でも、よくやったな、と思う。

 ウクライナ国防省によると、南部ザポロジェのホテルに10日夜、ロシア軍のミサイル攻撃があり、1人が死亡、16人が負傷した、と発表。相変わらず、世界は戦争が絶えず、混沌とした中にある。

(8月11日)
 金曜日。最近ではいろんな日があり、きょうは山の日。祝日である。
 台風6号は10日、対馬海峡を北上、朝鮮半島に抜けて午後6時には熱帯低気圧に。一方で強い台風7号は、この日小笠原諸島の父島南東を進み、15日ごろには暴風域を伴った強い勢力となり、東日本または西日本に近づく恐れがあるという。
 この日(10日)、台風6号の影響で暖かく湿った空気が南から流れ込み、山を越えて熱風が吹き下ろすフェーン現象が起きたことで日本海側を中心に厳しい暑さとなり、石川県小松市では何と40.0度を観測。28地点での観測史上1位を記録。この日は全国914観測点のうち、最高気温が35度以上の猛暑日は164地点に上った。
 ほかに新聞報道によれば、米国ハワイ州のマウイ島では大規模な山火事が発生、36人が死亡。観光客1万人が避難する-などまさにこの世は炎熱地獄である。米ハワイ州の緊急事態管理局によれば、山火事は8日から始まり、これまでに8平方㌖以上を焼失。携帯電話が通じないことなどから、救助活動は難航しているという。

 中国政府が10日、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて停止していた日本への団体旅行を解禁した、と発表。中国から日本への団体旅行は2020年1月いらい、約3年半ぶり。日本国内の観光業界からは中国人旅行客の回復につながる、と歓迎されている。

(8月10日)
 ドラゴンズの話題でなくて残念だが。午後、スマホに入ったニュースによれば。あの大リーガー、大谷翔平が今季10勝目 【前人未踏の2年連続 「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を達成】だそうだ。たいしたもの、とはこのことか。いやいや、今ひとり忘れられない人物将棋界のプリンス藤井聡太七冠がいる。

 本日付中日新聞夕刊に【原電などサイバー攻撃 アノニマス「処理水放出に抗議」】【米、対中投資を制限 半導体など先端3分野】の見出し。このうちトップニュースは、国際的ハッカー集団「アノニマス」が東京電力福島第一原発の処理水海洋放出計画に抗議するためとして、日本の原子力関連団体のウェブサイトにサイバー攻撃をしていることが分かった、というもの。攻撃は7月から活発化、日本原子力研究開発機構や日本原子力発電、日本原子力学会が標的になったという。ぶっそうな話だが、今後どう発展するのか。気になるところである。
 ほかに【ハワイで山火事 6人死亡 マウイ島、渡航自粛を要請】【警視庁催促直後に日大が「薬物発見」 アメフト部寮、連絡まで12日】【コスプレCool! 日本へGo! 外国人魅了 名古屋も「聖地」 「違った自分になれる」】(10日付、中日夕刊)といった見出し。いろいろあるとは、このことか。
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 きのう9日は長崎原爆の日。78年前の8月9日午前11時12分、長崎に米軍機による原子爆弾が投下され、一瞬にして7万人もの命が奪われた忌まわしい、忘れることの出来ない日である。

 平和宣言に思いこめ=長崎原爆の日を報じた中日新聞
 

 というわけで、きょうの新聞は、台風6号接近のため規模を縮小し60年ぶりに屋内開催となった長崎市の平和記念式典を報じる記事が目立ち、【ただ一人参列 被爆者の誓い 長崎原爆の日 核なき地球子どもに】【台風で式典縮小、資料館は閉館早め 避難所で黙とう「残念」】【今後に不安抱く 愛知の被爆2世】【核の惨禍 忘却に警鐘 長崎市長「依存脱却の勇気」を 原爆の日屋内式典 戦後78年 被爆者なき時代きた時が怖い 谷口稜嘩さん生前訴え】(10日付中日)、といった内容である。
 私も今は亡き舞とともに、1分間の黙とうを捧げたのである。
 
 私と一緒に黙とうする愛猫シロ、オーロラレインボーちゃん
  

 ほかに、けさの話題は、といえばだ。【中国、日本団体旅行解禁 きょうにも、3年半ぶり】【近ツー社長引責辞任 コロナ業務 過大請求 最大9億円】(同)といったところか。

 そして。今ひとつ。台風のニュースを避けては通れない。長崎や熊本などの一部を暴風域に巻き込みながら北寄りに進んでいる台風6号はその後、10日にかけて九州の西海上を北上。鹿児島県の種子島・屋久島では9日午前、熊本・宮崎両県で同日夜、高知県では同日未明に局地的豪雨をもたらす線状降水帯が発生し、九州全域で激しい雨が降りやすい状況が続き、気象庁は土砂災害や河川の氾濫、暴風雨などへの厳重な警戒を呼び掛けている。
 そればかりか、今ひとつ気になるのは小笠原近海を西寄りに進んでいる台風7号で、こんご10日から12日ごろにかけ、小笠原諸島に接近見込みで目が離せないという。
 いやはや、人間社会は自然界に振り回されている、といえなくもない。いつものことではあるが。

(8月9日)
 水曜日
 長崎はこの日、米軍による原爆投下から78年となった。台風6号の急襲接近に伴い、長崎市主催の「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」は、いつもの平和公園から60年ぶりに屋内の「出島メッセ長崎」に変更。鈴木史朗市長は就任後初の平和宣言で5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の核軍縮文書「広島ビジョン」に触れ、これを批判。「核抑止への依存からの脱却を勇気をもって決断すべきだ」と訴えた。

 甲子園で行われている全国高校野球「夏の甲子園」。1回戦の第4試合で大垣日大(岐阜)と近江(滋賀)の対決となったが、大垣日大が7-2で近江を破り、2回戦へと駒を進めた。大垣日大も近江もかつて岐阜、滋賀両県とも記者として働いていた懐かしい土地だけに、両方ともに勝ち進んでほしかったが、ここは仕方ないか。名物監督でも知られる79歳の阪口さん率いる大垣日大にこのまま勝ち進んでほしく願う。

 ところで、野球と言えば、だ。私の大好きなヤクルトの村上が対広島戦で高校出2年目から5年連続のシーズン20本塁打に到達した。3-3の三回先頭で九里の高めの変化球を捉え、高々と打ち上げて右翼席に運んだ。

 日本大学が8日、覚醒剤と大麻を所持したとして同大のアメリカンフットボール部員が警視庁に逮捕された事件を受け、記者会見。林真理子理事長は「深くおわびをする」と謝罪。寮内で大麻のような不審物を見つけてから警察への通報が12日後になったことに関しては「反省を求め、自首させるのが大学の責務だと考えた」と説明。「適切な対応で、隠蔽とは思っていない」との認識を示した。それにしても、学問の府でこんなことでは、と思わざるをえない。

 午前11時前。例によってスマホがプップップッの音を立てる。執筆の手を1時休め画面を開くと、台風6号に関するもので、そこには次のような文字が並んでいた。
【鹿児島県の種子島・屋久島地方に線状降水帯が発生 気象庁が顕著な大雨に関する情報を発表】。ちなみに、台風に関するけさの朝刊の見出しは【記録的大雨の恐れ 台風6号 九州や西日本も警戒】というものだった。

(8月8日)
 朝早く。私たちのクラスメート「二石会」会長の須賀藤隆君からメールが入る。
 何ごとか、と思い開いてみると次のような内容だった。
-今日は「立秋」だそうですが、暑い日が続きます。/さて、本日、尾張版で、過日の同窓会の紹介がありました。いろいろ力を貸してもらい感謝しています。………

 先の「二石会」開催を前にあれやこれやとアイデアをこらし、同窓会の準備に情熱を傾けていた彼(須賀君)の陰ながらの努力と情熱を知るだけに正直、とても嬉しく思った。ちいさな記事でも中日新聞の尾張版は読者がケタ違いに多い。読者への浸透となると、とても威力がある紙面だけに、本当によかったな、とホッとした次第。新聞界には【ベタ記事危うし】という金言があるが、小さな記事のなかに、キラリと光る話題。読者の思いが満載され、人から人に伝わっていくのである。
 
 写真は二石会の話題が報じられた8日付の中日新聞尾張版
 

(8月7日)
 月曜日。ゆっくり、ノロノロ台風の台風6号は、この日鹿児島・奄美地方を暴風域に巻き込みながら東へと進んだ。このままだと、奄美や九州南部で8日午前中にかけて局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性があるという。

 【処理水放出 今月下旬にも 政府検討 日米韓首脳会議で説明】とは、本日付の中日夕刊。それによると、政府は東京電力福島第一原発を巡り、8月下旬から9月前半の期間に処理水の海洋放出を開始する方向で検討していることが判明。岸田文雄首相が8月18日に米国で予定されている日米韓首脳会議で説明し帰国後に方針を決める段取りを想定しているという。
 当然のことながら、放出に反対姿勢でいる漁業関係者の理解を得られるかどうかが焦点で、政府は開始時期を慎重に判断したい、としているが、さてどうなるか。国は漁協関係者の理解を得るのに全力を注ぐべきで、反対の中の強行だけは避けるべきだと思う。あくまで理解を得ることに全力を注ぐべきである。

(8月6日)
 日曜日。日本列島は5日、西日本から北日本の広い範囲で高気圧に覆われ、厳しい暑さに襲われた。福島県伊達市では午後2時ごろ、なんと最高気温40.0度を観測。今夏初の40度到達となった。また最高気温が35度以上の猛暑日はこの日、全国914の観測点のうち274地点に及んだ。この暑さで福島県広野町では畑作業中の80代の女性が死亡、熱中症と見られている。
 一方で台風6号は5日、沖縄本島や鹿児島県の奄美地方を暴風域に巻き込みながら、徳之島西の海上を東に進み、6日にかけ沖縄や奄美に再び接近。日本の南の海上で勢力を強めて北上中で、このままだと8日以降には西日本に上陸する恐れも出てきたという。困ったものである。

 広島に原爆が投下され78年になる。この日、広島の平和記念公園では午前8時から平和記念式典が開かれた。ことしは4年ぶりに新型コロナウイルス対策で設置が見送られてきた先着の一般参列者席が設けられ、アメリカやウクライナなど約百十の国の大使も参列、好天の下の実施となった。式典では、この1年に亡くなった人や死亡が確認された5320人の名前が書き加えられた33万9227人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められ、原爆が投下された午前8時15分に参列者全員が黙とうを捧げ、始まった。

 =広島の平和記念公園であったテレビ中継。平和記念式典から(NHKから)
 原爆の少女像(故佐々木禎子さん)をバックに黙とうする親子
 
 
 世界平和はみんなの手で。参列した人々
 

「平和だと思える未来を私たちが作っていきます」
  

 この日は高校球児の祭典である夏の甲子園も始まった。
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)。日本代表「なでしこジャパン」はニュージーランド・ウェリントンでの決勝トーナメント1回戦に臨みノルウェーに3-1で快勝し、2大会ぶりに8強入り。

 【「大麻は現実逃避」 若者にまん延 使用経験者が警鐘 重なる朝日大事件】【検挙の7割20代以下 目立つSNS経由の入手】【日大生 所持疑い逮捕 アメフト部、無期限停止 大麻・覚醒剤】とは、6日付中日新聞の見出し。若者の間でこのところ、大麻の使用が確実に増えている。何としたことか。

2023年8月5日
 岸田文雄首相が4日、官邸で記者会見。当初、来年秋に健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一本化する予定だった方針を当面は健康保険証を維持する考えを示した。というわけで、けさの新聞1面トップの見出しは【保険証 来秋廃止は当面維持 首相会見 延期点検次第で判断 資格確認書最長5年有効】というものだったが、個人的には、これまで慣れ親しんできた健康保険証はそのままに。いつまでもでもよいのでは、と思う。
 それこそ、【わが健康保険証は永遠なり】であってほしく、思うのだが。デジタル社会への移行も大切ではあるが、ひとつくらい、健康保険証だけでも温かみのある現行のままでいったらどうか-と思うが、いかがか。岸田さんの好きな膝詰め談判でもしてみたら? おそらく高齢者の誰もが従来の健康保険証の継続を望む声が多いもの、と確信する。いかがか。

 新聞には、ほかに【羽生結弦さん結婚 スケートと共に全力で前へと生きていきます】(5日付、中日)との明るい話題も。それによると、フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦さん(28)が4日、自身の公式交流サイト(SNS)で結婚することを報告。「羽生結弦は入籍する運びとなりました。今後の人生も、応援してくださっている皆様と、スケートと共に。全力で前へと、生きていきます」とつづり、相手については言及していないという。

2023年8月4日
 将棋の藤井聡太七冠が大阪の関西将棋会館での王座戦挑戦者決定戦で愛知県一宮市出身の豊島将之九段に午後9時15分、159手で勝ち、王座戦の挑戦権を獲得。

 金曜日。愛知県安城市の夏の風物詩「安城七夕まつり」が4日、始まった(6日まで)。
 沖縄周辺では迷走しているノロノロゆっくり台風(6号)の今後の進路が心配されている。というのに、だ。こちら名古屋は11日連続の猛暑日とあって、暑い日が続く。
 生涯プラハを見つめて生きた村井(劇作家村井志摩子)の『原爆ドーム・ヤンレツル三部作』は、現在記憶する人も少ないが、もう一度上演されてもいい。(軽)-とは、本日付の中日夕刊【大波小波】氏である。

 わたくしは、きょうも。おまえが以前に市内スーパーの靴屋さんで俺に買ってくれ、その後履きなれたおんぼろValentinoの靴を(きょうは、とても暑いので)思い切って素足のまま履き、これまたおまえが選んでくれた緑の車体のパッソに乗って熱射のなかを運転。スーパーに行く途中で喫茶店に入り、時間遅れのランチを頼み「デザートは良いです。その代わりにかき氷。(相棒が大好きだった)レモンのかき氷をください」と言い、これを食べ、近くの大型店・イオンリテールに寄り、夕食を買って愛猫シロが待つわが家へ、と戻った。
 道中、思うのはたつ江(伊神舞子)、おまえのことばかりだ。なぜ、なぜ。そんなにも早く死んでしまったのだよ、と。空に向かって叫ぶ。でも、けさ未明にNHKラジオの深夜便を何げなく聴いていたら、あの国民的俳優だった松竹映画「男はつらいよ」のフーテンの寅さん、渥美清さんは68歳で命を落としたという。そう、おまえよりひとつ若く、亡くなったと知り仕方ないか-とその点では妙にあきらめがついたたことも事実だ。おかしな対比である。

 食事と買い物から帰宅し、先日「赤旗」の植村さんが「うちの畑で出来たものだから。奥さん、好きだったから」とわざわざ届けてくださり、その後冷蔵庫で保存して置いたミニトマトを遺影の前、霊前に。生前の彼女はなぜか、ミニトマトが大好きだった。それだけに、どこかありがたく、かつ嬉しく思った。

 ありがとう、と好物のミニトマトへの礼をいっているような舞。確かにおいしかった
 

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 それにしても、全国的になお、連日の酷暑が続いている。私は先日、大阪から帰ったあとは、ひと足早い妻のお盆の法要(棚経という)やらアレヤコレヤで少し、いや、正直言ってかなり疲れはしたものの、妻との約束を守るためにも新作小説の執筆に追われている。

 岐阜県警と北方署は3日、大麻取締法違反(営利目的譲渡)の疑いで、いずれも朝日大ラグビー部に所属する3年生の男3人を逮捕。同日、瑞穂市内にあるラグビー部の合宿所を家宅捜索。入手先や、ほかにも犯行を繰り返していないかどうか、を調べる。この日は警視庁薬物銃器対策課も日本大学アメリカンフットボール部の部員に大麻所持の疑いがあるとして、東京中野区の同部寮を家宅捜索、寮で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤を発見。こんご入手経路などを捜査、追及することにしている。

 東京地検特捜部が4日、自民党の秋本真利衆院議員(47)=比例南関東=が洋上風力発電事業を手がける日本風力開発(東京千代田区)側から数千万円の不透明な資金を受領した-として東京・永田町の議員会館事務所を家宅捜索。

2023年8月3日
 東北を代表する夏祭りの一つ、青森ねぶた祭(国指定重要無形民俗文化財)が2日、青森市で開幕。7日までの期間中、歴史上の人物などを題材に和紙や針金で作られたジャンボねぶた23台が登場するという。ことしは4年ぶりの通常開催となった。それだけに、大勢の人々でにぎわいそうだ。
 そして。新潟県長岡市でも同じ2日の夜、復興と感謝、勇気、そして平和を願った、それこそ世界に誇るニッポンイチ、いや世界にとどろく復興祈願花火【フェニックス2023】(8月4日まで)が空高く上がり、夜空を彩った。

2023年8月1、2日
 2日午前11時23分を過ぎた。
 先月29、30日にあった大阪での【同人雑誌から新たな文芸潮流を】をスローガンとした第5回全国同人雑誌会議・第2回全国同人雑誌協会総会(29日)と文学館巡り(30日)から帰り、やっと、ひと息ついたところである。
 そして今月に入り。1日は、夜を徹しての留守の間の新聞チェックと本欄一匹文士の執筆はむろんのこと私的事情もあって、午後に臨済宗妙心寺派永正寺住職の中村建岳さまによるわが永遠の妻たつ江=伊神舞子、静汐院美舞立詠大姉=に対する自宅でのお盆法要(棚経)をして頂き、やっとこせ落ち着いたのが、きょう2日の午前、いまという時である。

 お盆の法要。建岳さんが唱えてくださった。わが妻、たつ江すなわち静汐院美舞立詠大姉(せいせきいん・びまい・りゅうえんたいし。伊神舞子)の胸の内や、いかに
 

 とはいっても、きょう2日は朝から愛猫シロ(オーロラレインボー)ちゃんのかわいいしぐさと、目による指示に従って先代猫たち(てまり、こすも・ここ、神猫シロ)が眠るわが家、裏庭猫塚での花と水替えなどに先ほどまで追われた。こんな時に、傍らに舞が居てくれたらよいのに-とつくづく思う。「ホラ。ほら、何やっとるの」と言われながら猫ちゃんたちの花替えをやっていたころをついつい、懐かしく思い出してしまうのである。

 それなりに綺麗になった先代猫たちのお墓
 

 さてさて。それはさておき、こうして生きている以上、いつまでも感傷にばかり浸っているわけにもいくまい。私には舞との永遠なる約束があり、まだまだふたりの道を手を握りあって前に向かって進んでいかなければ。何でも知っているシロちゃんに叱られてしまう。というわけで、いつもの一匹文士の物語を出来る範囲内で、きょうもたとえ僅かでも-と、こうして書いているのである。

 まずは、けさ2日付の中日1面の【栄える街に新たな象徴 中日ビル竣工式】のニュースには、感慨ひとしおなるものがある。というのは、昭和42年の7月2日。前の中日ビルが出来てまもなく大学四年生だった私はそのぴかぴかのビルで中日新聞の入社試験(43年春入社)を受けたのである。試験会場を訪れたら、学生で埋まっていたので「こりゃダメだ、とても受かりっこない」と半分あきらめて試験にのぞんだ。確か作文は<日本の進むべき道>だったと記憶しているが、これは書けた。
 おそらくダメだろうーとほぼあきらめていたところへ、なぜか2次の面接試験の連絡が届いて不思議にも受かってしまった思い出のビルでもあった。(当時の社報によれば、中日新聞への入社倍率は確か60~70倍だったと記憶する。あのとき私はある有名銀行にも受かっていたが、マルサの男=名古屋国税局監察官室長=をしていた父が「本人がどうしても新聞記者になりたがっているので申し訳ありません」と、わざわざその銀行の人事部に事情説明に出向いてくれ、とても嬉しかったことを覚えている)
 そして。後年、その中日ビルには新聞社の一宮主管支局長(現一宮総局長)のあとに、文化芸能局の部長時代の2年、在職。おかげで仕事の関係上、書家の高木桑風さん、長谷川春香さんはじめ、都都逸の柳家小三亀松・日比純子さん夫妻、まあじゃんこうしのきむらとんぺいさん、作詞作曲・歌手の平尾昌晃さん、歌手舟木一夫さんら多くの人々とお会いする機会にも恵まれ終生、忘れられないビルになったことも確かだ(私は、その後に本社編集局のサンデー版と特報のデスク長となった)。

 ことほどさように、名古屋の歴史が染みついた中日ビルには他の人々同様、その時々の思い出が染みついているのである。そのビルが新しく生まれ変わる、というのだ。というわけで、どんなビルに生まれ変わるのか。楽しみである。ちなみに、舞も中日料理教室で伊藤華づ枝先生の教室に受講生として通ったことがある。どれもこれも、遠い昔の話ではあるが。

 中日ビルの話以外では、やはり1日付中日本紙の【「青春時代から文化の拠点だった」 ちくさ正文館書店が閉店】か。私自身、この書店はしばしば訪れたことがあり、過去に自著を置いて頂いたことも何度かあるだけに、閉店は惜しい気がする。
 そして、もうひとつ。何と言っても、嬉しかったのは「脱原発社会をめざす文学者の会」の会員仲間でもある、あの広島の天瀬裕康さんから【天瀬裕康詩集 閃光から明日への想い-我がヒロシマ年代記 My Hiroshima Chronicle】(コールサック社)が謹呈本として私あてに送られてきたことである。ありがたく拝受し、しっかりと読ませて頂きたく思う。
 何であれ、天瀬さんはそれこそ努力家で医学博士のかたわら、平和な社会をどこまでも願っておいでのすばらしいお方である。私自身も間違いなく、彼の生き方に共鳴する仲間のひとりである。

 天瀬裕康さんから送られてきた詩集
 

 詩集の中の<ヒロシマ新聞>
 
 
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 そういえば、けさの中日新聞<通風筒>に【◇…東北に夏祭りシーズンの到来を告げる「盛岡さんさ踊り」が一日、盛岡市で開幕した。】といった記事が掲載されていた。華やいだなか、「サッコラチョイワヤッセ」のかけ声とともに晴れやかな表情の踊り子たち……
 私は、こうした世界が大好きだけに、とてもうれしく思った。世の中がいつまでも平和で楽しくあってほしい。人生はいつも浮き浮き、楽しくなければ。舞が世界のフォークダンスを熟知し、時に徹夜の郡上踊りを楽しんだのも、そうした楽しい世界が何よりも好きだったからに違いない。

【議会襲撃トランプ氏起訴 特別検察官「民主主義根幹を攻撃」 前大統領、3件目刑事訴追 米史に汚点残す重大疑惑】とは、2日付中日新聞夕刊の見出しである。
 ついでながら、麻雀講師きむらとんぺいさんからつい最近、私あてに届いた暑中御見舞【しょちゅうおみまいもうしあげます】の<み>と<げ>から。
み=皆んなでやれば怖(コワ)くない、首相官邸で遊ぶか!20~30才代
げ=元気をもらった二刀流大谷さん、七冠藤井君