【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年8月~)】

2020年8月29日
 秋暑し乱歩の像にマスクある
 川原べの萩一斉に騒ぎ出す
 =伊神舞子のきょうの白猫俳句<minuetto-mi >から

 俳句乙女、伊神舞子の【きょうの俳句】が左足大腿部の骨折手術とその後のリハビリ入院による長かったトンネルをどうにか一歩前に抜け出し、やっと戻ってきた。おめでとう。でも決して無理はせぬように。いい経験をさせてもらった、と神さまに感謝すればよい。こんごは、シロちゃん(「白」の俳号を持つこの世でただひとりの俳句猫。本名は虹猫オーロラレインボー)を何よりの支えに、ひと回りも二回りもスケールの大きな句作に挑んでほしい。

 きのうの金曜日。午後5時からの官邸での記者会見で安倍晋三首相が健康上の理由(持病の潰瘍性大腸炎の再発)から首相を辞任する意向を表明した。この日、私は先日、作家仲間の太田治子さんから「(左足大腿部骨折でリハビリ闘病中の私の妻)舞さんのお見舞いに」と送られてきた猫のデザイン入りタオルを手に一宮スポーツ文化センターでの1週間に1度の社交ダンスのレッスンに挑んだ。
 彼女が「せっかくいただいた心のこもった、めったに手に入らないタオルなのだから。あなた、きょうのレッスンから使ってよ。シロちゃんも〝いいよ〟だって。そう言ってくれている。これからダンスをする時にはいつだって、このタオルを手放さないで。たとえイメージの世界だけでもよいのだから。シロちゃんと一緒にダンスを踊っていてほしいの。だから(猫タオルも)連れていって」と。そう言うので携えることにした。
 レッスンそのものは現在、挑んでいるブロンズ級ルンバのなかでも特にちょっと難解、かつ技術を要する【ロープスピン】の場面を中心に学んだが、終始シロちゃんの猫タオルが私の演技を見守ってくれていることもあり、まずまずの出来だった。終わってダンス教師の若さんに見せると「この猫ちゃんのデザイン入りタオル、とっても高級だよ。手触りも、すごくいいし。それに、何といってもかわいい」と直接、手で触れて歓迎してくださり、これからも出来る限りシロちゃんのお守り代わりに持参しようと心に決めた。私の心の中にはいつだって、シロちゃん、治子さまに言わせれば、だ。かわいくて、やさしい【シロさま】がいるのである。

 いつも私たちを玄関まで出迎えてくれるシロちゃん
 
 夜はお布団がわり。猫ちゃんタオルにとっても幸せそうな【シロさま】
 

 さて。安倍晋三首相の退陣表明だが、複数の報道によれば、ここにきて自民党総裁選を巡って菅義偉官房長官の擁立論が浮上。石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長らも立候補に前向きな意向を示しており、こんご三氏を軸に候補者選びが進む公算が大きいという。白血病で競技を離れていた競泳女子、池江瑠花子さん(ルネサンス)が29日、東京都特別大会の50㍍自由形で1年7か月ぶりとなるレースに出場し、26秒32で5位に入った。26秒32は、池江さん自身が保持する24秒21の日本記録には及ばなかったが、10月の日本学生選手権の参加標準記録26秒86を上回った。

 29日は江南市在住作家である長谷川園子さん(日本ペンクラブ会員、脱原発社会をめざす文学者の会会員など)の講演会「今こそ伝えたい、私の戦争体験」(尾張芸術文化懇話会主催、江南市と市教委、中日新聞社後援)が同市高屋町の永正寺で開かれ、約60人が【戦争許すまじ】を誓い合った。
 懇話会一員として講演に聴き入った私は、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに手を引かれて会場を訪れ、熱心に聞いてくれた子どもたち、その姿を何よりも微笑ましく嬉しく思った。同時に、生きていれば講師の〝そのこ〟さんとは同世代であるはずの、あのナチスのユダヤ人排撃追放でアウシュビツの収容所に送られ、若い命を絶ったアンネフランクのことに思いを馳せ、大人の都合で始まった戦争がこどもたちの生活までも翻弄させる罪深さをあらためて思った。

 戦争は絶対してはいけません、と自らの貴重な体験を振り返りつつ話す講師の長谷川園子さん
 

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 名古屋市の有識者会議「地下鉄駅名称懇談会」が28日市役所で開かれ、名古屋市営地下鉄名城線の伝馬町駅が熱田神宮伝馬町駅に、隣接する同線の神宮西駅が熱田神宮西駅に変更される方向になった。市側が両駅の改名案を示し、出席した10人の委員が採用することで一致。12月か来年1月の懇談会最終会合を経て、市交通局が最終決定するという。
 女性漫才師の草分けで、第一人者で知られた漫才協会名誉会長の内海桂子(うつみ・けいこ、本名安藤良子)さんが22日、多臓器不全のため東京都内の病院で死去。東京都出身。97歳だった。
 名古屋の夏を彩る踊りの祭典である第22回にっぽんど真ん中祭り(どまつり、中日新聞社共催)が28日、踊りの映像を配信するオンライン形式で開幕。初日は過去最多の参加373チームのうち海外を含む北海道から九州まで計90チームが力強い舞を披露した。30日まで。
 大津市教委が28日、同市の南滋賀遺跡の発掘調査で日本最古とみられる6世紀後半から7世紀前半ころの木製の独楽(こま)が出土した、と発表。

2020年8月25日
 火曜日。朝一番で、先日病院を退院して自宅でリハビリ中の舞と一緒に不燃ごみを出しに近くの不燃物収集場まで私が運転する車で出かけた。先に左大腿部頸部骨折で手術を受けて退院こそしたものの、まだまだリハビリ中で助手席への乗り降りはむろん、歩くこともままならない。おぼつかない足取りではある。でも、彼女の強い意志も手伝ってなんとか、それこそ二人三脚で、やっとこせ、ゴミ出しを終えた。ある面で舞の社会生活への復帰の第一歩が始まった、とでもいえようか。

 そして。こういう時にこそ、顔見知りの近所の方々に会えるかな、とは思ったのだが。あいにく知らない人ばかりだった。それよりも帰宅時に、わが家の愛猫、白狐のシロちゃん(「白」の俳号を持つ俳句猫。本名はオーロラレインボー)が心配そうな顔で玄関先まで迎えてくれ、盛んにおかあさんを見上げる姿が、なんとも愛らしく、かつ嬉しかった。私たちは思いもかけていなかった、人間でさえ得られない、彼女のそうした心遣いに希望と勇気のようなものをもらったのである。ありがとう。シロ。

 いつも私たちを出迎えてくれるシロちゃん
 

 きょうの昼前、私は舞を助手席に乗せ、妹が営む税理士事務所、日本ペンクラブの作家仲間で舞のことをたいそう心配してくださっている長谷川園子さん=脱原発社会をめざす文学者の会会員。尾張芸術文化懇話会会員=宅の順に、妻の無事退院の挨拶をして回った。私一人でお礼に、と自宅を出発する直前になり「アタシも」というので舞を伴っての訪問となった。〝そのこさん〟宅ではついつい長居してしまったが、平和な世の中が何よりです――と実体験を踏まえて力説される、かつての軍国少女、〝そのこさん〟の相変わらずの意気軒高ぶりには少し安心もしたのである。
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 さて。収束が今もって見えないコロナ禍だが、中日新聞の本日付朝刊1面には【愛知独自の緊急宣言終了 4段階指標「厳重警戒」を維持 錦三と栄 時短営業要請終了】なる見出しが躍った。愛知県が24日に開いた新型コロナウイルスの対策本部会議で県独自の緊急事態宣言と名古屋市の繁華街への営業時間短縮などの要請を予定通り同日で終了することを正式決定したというもので、大村秀章知事は「引き続き厳重警戒の段階だ」と述べ、県をまたぐ不要不急の移動の自粛や感染防止策の徹底を呼びかけた、としている。これに対して三重、岐阜両県は当面、独自の宣言を継続する。
 また、3面には【コロナ遺伝子解析結果 第2波起点は新宿 「7月半ば、人止めれば拡大止まった」 高齢者重症化変わらず 専門家組織】の見出しも。記事は次のようなもので的確でわかりやすい内容となっている。
――六月以降に拡大した新型コロナウイルス流行の「第二波」は、第一波が収束した後にくすぶっていたウイルスが東京の歓楽街を起点に全国各地に持ち込まれて広がったことが、国立感染症研究所によるウイルスの遺伝子解析で分かってきた。既にピークに達したとみられるが、重症者が増えている地域もあり「再拡大に備えた警戒は必要で、イベント人数上限をまだ緩めるわけにはいかない」と専門家は指摘する。

 25日付毎日新聞夕刊に脚本家倉本聰さんの寄稿で【追悼 渡哲也さん(俳優) 男の美学を貫いた一生 ★俳優の渡哲也さんは10日、死去。78歳だった】の記事。渡さんならでは、の胸を打つ内容だった。渡さんは、私自身とても好きな俳優であった。

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 2018年に閉店した名古屋・栄の百貨店「丸栄」跡地の再開発計画で新設される商業施設の開業が2021年11月から2022年春にずれ込む見通しに。新型コロナウイルス感染症の影響で遅れが生じているためで施工会社の大和ハウス工業(大阪)が24日開いた地元説明会で明かした。
 文楽大夫の人間国宝、豊竹嶋太夫さん(とよたけ・しまたゆう=人形浄瑠璃文楽大夫、本名村上五郎=むらかみ・ごろう)が20日、腎不全で死去。88歳だった。愛媛県出身。元衆議院副議長で民主党最高顧問などを務めた渡部恒三(わたなべ・こうぞう)さんが23日、福島県内の病院で死去。福島県出身。88歳だった。
 米共和党大会が24日、南部ノースカロライナ州シャーロットで開幕。トランプ大統領(74)を11月の大統領選の候補に正式指名した。これに先だち、トランプ氏は2期目の公約を発表。世界最悪の感染者と死者を出した新型コロナウイルスへの対応につき、ワクチンの年末までの開発を明言したほか、米国第一主義の政策継続をあらためて強調したという。
 安倍晋三首相の連続在職日数が24日で2799日となり、大叔父の佐藤栄作氏を抜いて歴代単独1位に。安倍首相は健康不安説が流れるなか、この日、東京・信濃町の慶応大学病院を17日に続いて訪れ、4時間近くにわたって検査を受けたあと官邸で記者団に「先週の検査の結果を詳しく伺い追加的な検査を行った。体調管理に万全を期し、これからまた仕事を頑張りたい」とも語った。
 2019年の参院選広島選挙区を巡る選挙違反事件で地方議員らを買収したとして公選法違反に問われた前法相の衆議院議員、河合克行被告(57)と初当選した妻の参院議員、案里被告(46)が25日、東京地裁で開かれた初公判で、いずれも無罪を主張。国会議員夫妻が計100人に約2900万円を配ったとされる常識外れの大規模買収事件の全容がいよいよ、解明される。

2020年8月21日
 きょうは金曜日。昨日20日には滋賀県東近江市で39・2度になるなどコロナ禍の時代の不幸に輪をかけるような猛暑がこのところ全国各地で続いている。報道によれば、東京では今月に入り、熱中症で103人もが命を落としたという。新型コロナウイルスに、猛暑続きと私たちは一体全体どうしたらよいのか。逃げ場を失った子羊たちに思えなくもない。
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 そんなとき。快挙が、夜のニュースで茶の間に飛び込んできた。
 福岡市の大濠公園能楽堂で19日から行われていた第61期王位戦七番勝負(中日新聞社主催、伊藤園協賛)の七番勝負第四局は20日午後4時59分、初挑戦の藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に80手で勝ち、4連勝で王位を奪取。残り時間は藤井さんが一時間、木村さん34分だった。藤井さんは7月に獲得した棋聖と合わせ18歳1カ月の史上最年少で2冠に。史上最年少での八段昇格も決めた。まさに、あっぱれとはこのこと。出身地の愛知県瀬戸市は街全域が祝賀ムード一色に染まったようで、歓喜に満ちている。コロナ禍に沈む世の中をパッと、明るくする話題だけに、名古屋市・名駅の名鉄百貨店周辺や藤井さんの出身地瀬戸市では中日新聞の号外が飛び交った。

 新王位18歳の完勝を報じた21日付の中日新聞朝刊
 

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 ところで。新型コロナウイルスの世界の感染者は20日現在の各国や米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、世界全体で2242万3016人(死者は78万7909人)に。日本も20日午前午前0時現在で感染者は6万0667人(死者1173人)に及んでいる。一体全体いつになったら収束に向かうのか、が分からない。
 実際、このところは重症患者も増えてきており、専門家の間では今は感染の第2波の真っただ中にあるとの見方さえ出ている。この先どう推移してゆくか、が気になるところだ。こうしたなか、愛知県では20日、新たに10歳未満~90代の82人が新型コロナウイルスに感染した、と発表。半田市の高齢者施設では10人の感染が判明、新たにクラスターとして認定見通しだという。また名古屋市内では7月以降、介護施設52カ所で新型コロナウイルスの感染者が判明。感染者は計85人に上っている。
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 早いもので左足大腿部頸部骨折の手術とその後のリハビリ訓練で入院していたわが妻、舞が今月10日に退院して10日たつ。この間、多くの方々の温かい声援のなか、家事のことなぞ殆んどしていなかった私は得難き経験をさせられて今に至る。彼女が骨折する前、私は風呂から出ればタオルでいちいち体をふいてもらうなど、それこそ殿様にも似た華麗なる所業を恥ずかしげもなくしてもらってきたのだが、骨折という一大アクシデントにより一転。今度は立場が逆になり、私が彼女の足軽役に転じた。
 でも、何ごとも彼女の回復のためと思えば、それほど、いや、ほとんど苦労にはならない。ヨチヨチ歩きの妻を傍らに、むしろいい体験をさせられている、と思っている(むろん、まだまだ、この足軽転落劇は続行中だ。それに有り難いことに洗濯は息子が忙しい仕事の合間に全部やってくれているので、ついつい甘えてしまっている)。

 よい経験といえば、だ。毎朝、みそ汁を添えた朝食をつくることは自分の役割だ、と決め彼女に食べてもらうのが私の当然の任務となったことか。ほかに、週に2回のゴミ出し。買い物……。入院期間中の共済金支払い請求の手続きに必要な書類の準備に郵送なども当然せねばならず、そのためのコピーを取りに近くのコンビニに出向くなど結構、あれやこれやと大変ではある。と同時になれないことばかりをしながら、改めて、これまでいかに多くを何から何まで彼女にしてもらっていたかを思い知り、これまでの自分勝手な生き方を少しは反省している(もっとも10年ほど前に彼女が脳腫瘍摘出という大手術をした際にも、いろんなことを経験したが、その後彼女が不屈の精神で回復してからというものは、元の木阿弥に。このところは、もっぱら彼女に全てを任せてしまっていた)。

 というわけで、退院後の火の出るような二人三脚といえば、だ。ざあっと、以下のとおりである。日にちごとに、そのごく一部、ワンカットを簡単にここに記録としてとどめておかふ。
――(11日)退院2日目。午前中、舞の意志でヨチヨチ歩きを承知のうえで近くのドラッグストアへ。初の買い物。午後、病院に。これも一緒に出向いて診療費を全額支払う(12日)彼女がボランティア同然で営むリサイクルショップ「ミヌエット」店先への【九月から再営】の表示を行い、業者もまじえて、お店のトイレ使用に当たってクッショントイレをどうするか、の話し合いも(13日)突然、美容院に行きたいと言い出し、近くのお店へ出向くが、予約制だと知り、19日午前9時の予約を取る(14日)午前中、江南厚生病院へ。病院で担当医師による手術診断書を受け取り、ピアゴでショッピングをして舞がたいそう、こだわるので贈答品販売のサワセイさんへ。ここで快気祝いを兼ねたお中元のお返しを、ふたりでお願いする。手術診断書をライフ共済に送る
(15日)舞自ら台所に立ち、夕食にカツ丼をつくる(16日)自宅近くのドラッグストア2店へ。リハビリ訓練を兼ね、ゆっくり歩いてまわる。夕方、江南署員による現場検証に舞と立ち会う。事故後、初めて自転車を引いて歩いたが「この方が歩きやすいよ」と彼女。(18日)能登七尾の元新聞販売店主ノリさん(笹谷憲彦さん)から快気祝いに対する丁重なるはがきが届き、大垣平野学園の順ちゃん(平野順一さん)からも温かい電話。順ちゃん曰く「そりゃあ、大変だった。ちっとも知らんかった。だがね、ごんちゃん。今回のことは、こんごの権太さんの執筆活動に大いに役立つから。ごんちゃんならでは、の小説誕生を期待していますよ」と何よりのエールまで頂いた(19日)舞が、退院後初の美容院へ。美容院から帰った彼女を前に、私は6月1日に満100歳になり、舞の骨折を心配してこれまで2度も手紙をくれた母あてに遅まきながら「妻は大丈夫。心配ないから。それより、暑いのでからだ大切にしてよ。母が子を思う気持ち、そして子が親を思う気持ちは永遠不滅なのだから。おかあさんも、元気でいつまでも長生きしてください」などといった文面の3通連作の熱き思いを込めたはがきを書き、自宅近くポストに投函。

 人生という川は人々の悲しみや幸せの涙を乗せ、こうしてどこまでも流れていく。そして。この間のわが家の愛猫シロちゃん(白狐、「白」の俳号を持つこの世でただ一匹の俳句猫。本名はオーロラレインボー)の舞をやさしく見守る姿ときたら、これまた胸を打ち、今もシロによる果てなき、おかあさんの見守りは継続中である(シロについては「熱砂」の<世界の窓>欄を見て頂けたら、うれしくかつ光栄です)。
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 愛知県の大村秀章知事が20日、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる県内最大級のPCR検査所を秋以降、名古屋市港区の名古屋港ガーデンふ頭に開設する方針を明らかにした。ドライブスルー形式で1日500人からの唾液検体の採取をめざし感染拡大に時に対応するという。
 11月の米大統領選を前に政権奪還をめざす野党・民主党が18日、党全国大会を開き、ジョー・バイデン前副大統領(77)を党候補に指名。翌19日夜(日本時間20日午前)バイデン前副大統領を支える副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(55)を正式に指名した。ハリス議員は、共和、民主の二大政党で初の黒人女性の副大統領候補となる。
 インド洋の島国モーリシャス沖で座礁し重油の流出を起こした日本の貨物船「WAKASHIO」についてモーリシャス当局は19日、船体に穴を開けて海に沈める計画を明らかにした。当局は「さらなる汚染や海上航路の妨げとなることを避けつつ、計画を進める」と説明している。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、朝鮮労働党中央委員会総会が19日に開かれ、来年1月に党大会を招集すると報じた。党大会は2016年5月いらい5年ぶりとなる。
 77人が亡くなった2014年の広島土砂災害から6年となる20日、広島市内の被災地で慰霊祭が開かれ、参列者は犠牲者を悼み、防災への誓いを新たにした。
 乗組員千人以上に及ぶ新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した米海軍の原子力空母セオドア・ルーズベルトで感染拡大が始まった3月下旬、陽性者を含む3000人以上の乗組員を沖縄県と神奈川県の米軍基地に移送する計画が浮上していたことが19日、ルーズベルトの集団感染を調査した米海軍の報告書から判明した。
 5月に全国の医療機関で受診した患者数は前年同月から20・9%減ったことが19日、厚生労働省の調べでわかった。診療科別では小児科と耳鼻咽喉科の落ち込みが顕著で小児科はほぼ半減。医療機関での新型コロナウイルスへの感染を警戒し、受診控えが広がっていた実態が鮮明に。
 近畿日本鉄道が修学旅行などで使われる団体専用列車「楽(らく)」を1990年の運行開始いらい初めて全面改良し、19日に報道向け試乗会を開いた。「楽」は4両編成で両端の2両が2階建て。「もっとゆったりした設計に」との要望を受け、約2億円を投じて刷新したという。
 東京地検は20日、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件に関連、支援者らを通じて贈賄側に偽証を依頼し報酬を渡そうとしたとして組織犯罪処罰法違反(証人など買収)の疑いで収賄罪で起訴されている衆議院議員の秋元司被告(48)を逮捕、東京・永田町の衆議院議員会館の事務所などを捜索した。

2020年8月12日
 江南厚生病院での左大腿部頸部骨折の手術後の入院に続く佐藤病院へのリハビリ転院で入院していた舞が10日午後、晴れて退院した。まだまだ一歩一歩踏み出すごとにヨチヨチ歩きでおっかなびっくりではあるものの、彼女の強い信念と意志が早期の退院につながった、そんな気がしてならない。
 でもまだまだ歩くのはおっかなびっくりだ。それだけに、しばらくは自宅での生活そのものがリハビリになる(お世話になった佐藤病院リハビリ療法士の話)との言葉を信じての生活が始まった。退院した翌日のきのうは一番近くのドラッグストアへ。そしてきょうは午後、ピアゴに一緒に買い物に出向くなどした。ほかに、けさは退院後初めて台所に立つ彼女を私が補佐するなどした。
 また病院から帰ってからは、白狐のシロちゃん(「白」の俳号を持つ、この世でたった一匹の俳句猫。本名はオーロラレインボー)が、おかあさんである舞の姿を絶えず自らの視界に、少し間隔を置いて静かに座ってオカン(舞)の姿を見守る様子に、私は一種の感動すら覚えた。シロちゃん、すなわち彼女の物言わぬ思いやりには胸打たれたのである。

 今は世の中そのものがコロナ禍という変形時代でもあり、病院に出向くことさえ困難ななか、私たち兄妹間でのお見舞いは無しにしようよ、と互いに確認しての入院劇ではあった。だが、舞の災難を知った市内のなじみの本屋さんの女店員さんから退院を祝うように突然、お見舞いとしてメロンが届けられるなど思いもしてなかった多くの方々からの励ましを受け、なんだか心ある人たちの情けの数々にジーンときたことも事実である。
 満百歳の母から再三届いた私たちを気遣う手紙。さらには私とは日本ペンクラブの作家仲間で美術にも詳しい、やさしさに満ち溢れたあの太田治子さんからは猫ちゃんの絵入りの愛らしいタオルまでが送られてきて、そのうえ同封の文面には「舞子さまご退院おめでとうございます シロさまもどんなにかおよろこびのことでしょう。にゃん にゃんという声がきこえてくる心地がします。」の一言まで添えられ、なんだか胸が熱くなってしまったのである。
 そのためにも、多くの方々の声援に応えるためにもしっかりと治して、また舞ならではの俳句や短歌を詠む日々が日常となるように、と私は日々手を合わせる思いでいる。と同時に能登七尾の短歌雑誌「澪」の代表山崎国枝子さんはじめ、江南俳句同好会の皆さまら舞をここまで育て励ましてくださっている多くの方々にもこの場を借りて心から礼を申したく思う。

 お見舞いのメロンを前に一家を代表して「ありがとう。おかあさん日に日によくなってきています」と話すシロちゃん
 

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 きのう11日の日本は本州を中心に高気圧に覆われ、群馬県伊勢崎市や桐生市で40・5度に達し、ことしの全国最高を更新。埼玉県鳩山市でも40・2度まで上がった。40度台の観測はことし初めて。中部地方も各地で35度以上の猛暑に見舞われ、この日、中部6県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀)では熱中症とみられる症状で151人が救急搬送された。こうしたなか、愛知県は11日、環境省と気象庁が関東甲信地方で試行している「熱中症警戒アラート」を県独自に導入する、と発表。「暑さ指数」(単位は度)の33度を基準とし、12日は予報がこれを上回ったとして県全域に初のアラートを発令した。

 群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に墜落し、乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機事故は、12日で発生から35年。ことしは新型コロナウイルスの影響で慰霊式は縮小され、遺族は参列しない異例の形式となった。島根県松江市は11日、先に新型コロナウイルスのクラスターが発生した同市の私立立正大湘南高で、新たに4人の男子生徒の陽性が確認された、と発表。同校の生徒や教員の感染者は95人になった。4人の内訳は野球部員3人と一般生徒1人。中日新聞の12日付報道によれば、日本大水泳部で10人以上が新型コロナウイルスに感染したことが分かったという。
 広島市に原爆投下直後に降った放射性物質を含んだ「黒い雨」をめぐり国の援護対象区域外にいた原告84人全員(死亡者を含む)を被爆者と認めた広島地裁判決について12日、被告の広島県、広島市、訴訟に参加する厚生労働省が控訴。加藤勝信厚労相は、援護対象区域につき「拡大も視野に入れ、スピード感を持って検証を進めたい」と述べた。

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 11月の米大統領選で野党・民主党の候補指名を固めているジョー・バイデン前副大統領(77)が11日、副大統領候補としてカマラ・ハリス上院議員(55)を起用する、と発表。17~20日の党全国大会で正式に指名される。12日にバイデン氏の地元、東部デラウェア州で正副大統領候補として初めてそろって演説するという。
 プロ野球中日ドラゴンズの根尾昴内野手(20)が11日、マツダスタジアムでの広島戦でプロ初安打。昨年のデビューから通算17打席目での記念の1打となった。この日は「2番・中堅」で5試合ぶりに先発出場。5点リードの九回無死一塁で第五打席へ。DJ・ジョンソンの低めの変化球を引っ張ると、一、二塁間を破る右前打となった。記念のボールは父浩さん、母実喜子さんに贈る、とのこと。親孝行の根尾をどこまでも応援したい。

2020年8月7日
 金曜日。お盆を前に愛知県西尾市など各地で墓前や仏壇に供える赤いホオズキの収穫と出荷作業が始まった。きょうは秋立つ日。立秋である。そして。8月9日は、先の広島と同じく75回目の長崎原爆の日である。

 ここ木曽川河畔に広がる濃尾平野の一部、江南市は、まだまだ猛暑のど真ん中ではあるが、昨夜あたりからベランダを吹く風にやわらかさと涼しさ、やさしさが感じられるようになった。と、思ったら。きょうの夕方、槍のごとき無限大の雨たちが30分ほど一団となってわが家の屋根をたたき、舞の部屋が少し水漏れし始めたので食器洗い用の洗面器とバスタオル二枚を敷き、急場をしのぐ。その様子を真剣な表情で愛猫、白狐のシロちゃん、虹猫オーロラレインボーが見守った。
 夜6、7時と9時のNHKのニュース。思いがけず、長男がテレビ画面に登場、科学者の研究開発の問題で「中国の研究者数や研究開発費が飛躍的に伸びており、ついに米国を抜いた。日本も総合的に強化していく必要がある」と説明を加えていた。親として、ちょっと気恥しい気がしないでもないが。三重県志摩半島の鵜方で生まれた、あのちっちゃかった赤ん坊がよくぞ、ここまで育ったものだと思ったりした。

 6月27日(土曜日)に、自宅近くで自転車に乗っていて転倒。左大腿部頸部骨折という不運に遭って手術(30日午後3時から江南市の江南厚生病院で4時間の手術)、その後7月16日からはリハビリ転院で同じ市内の佐藤病院に入院しているわが妻。伊神舞子はその後、多くの方々の愛に支えられ、リハビリ療養が順調に進んでいる。退院まであと一歩のところまで迫り、シロちゃんを含めた家族みんなで「あと少しだ。がんばれ、がんばって」と日々声援を送っている。
 今月4日にはリハビリ訓練が終わるや「あたし、あのね。きょう何にもつかまらないで初めて歩けた。歩けたよ。本当よ。ほんとうなのだから」「なんとかなるのじゃあなくって。自分で何とかしなきゃいけないのよ」と興奮気味に真っ先に私に電話をしてきたが、この地上を歩くことがよほどうれしかったと見える。むろん、私だって、あの電話はとてつもなく、うれしかった。

 やっと歩けるようになったリハビリ訓練中の舞
 
 
 でも、先はまだまだ長い。「ゆっくり行こう」
 

 昭和四十七年。その年の文化の日、11月3日に「あたし、そちらに行くから」と言って着の身着のままで志摩半島の私のもとに飛び込んできた、あの遠い日のことばと【あたし歩けた。歩いてみせるよ】のことばがなぜか、だぶるのである。というわけで、伊神舞子の退院の日が目の前に近づいてきていることだけは間違いない。
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 広島はきのう6日、被爆から75年の節目となる「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)が営まれ、松井一実市長は平和宣言のなかで2017年に国連で採択されたが未発効の核兵器禁止条約について日本政府に締約国になるよう訴えた。これに対して安倍晋三首相はあいさつの中で「唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の実現に向けた努力を進めることはわが国の変わらぬ使命だ」と述べながらも、核禁止条約に関して踏み込んだ発言をすることはなかった。
 11月の米大統領選を前に民主党候補に正式指名が確実なバイデン前副大統領が6日、広島への原爆投下から75年に合わせて「広島と長崎の恐怖が2度と繰り返されないように、核兵器のない世界に近づくように努力する」との声明を発表。オバマ前大統領が掲げた「核なき世界」を引き継ぐ考えを明らかにした。

 愛知県は6日、新型コロナウイルスの新たな感染者140人を発表。新規感染者の10日連続の100人超えを受け、県独自の緊急事態宣言を出した。また愛知県と名古屋市は厳しい状況と宣言を周知するため名古屋・栄の名古屋テレビ塔とオアシス21のライトアップを「厳重警戒」のオレンジ色から「危険」の赤色に変更。また岐阜、三重両県との往来に関して大村愛知県知事は「東海三県は地理的にも、経済圏域的にも一帯で、県をまたぐと言っても少し違うのではないか。よく相談し適切に判断いただければ」と述べ、対象外になりうるとの認識を示した。
 一向に終息の見通しがたたない新型コロナウイルスの感染者は各国や米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、7日現在、世界全体の感染者が1911万1123人(死者は71万5163人)。日本も7日午後11時時現在で感染者が4万6541人(死者は1056人)に及んでいる。

 政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」(会長=尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)が7日、新型コロナウイルスの流行状況を4段階に分けて対策を取る際に現状がどの段階にあるかを判断するための指標を公表。病床の利用率や陽性率など6項目でそれぞれの数値指標も設定した。
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 米国務省が6日、新型コロナウイルスの世界的拡大を受け、3月に発令した全世界への渡航中止勧告を解除。こんごは国・地域別に判断し、日本は4段階で2番目に厳しい「渡航を再検討」(レベル3)となる。これまでは、最も厳しい「渡航中止・退避勧告」(レベル4)が全世界に適用されていた。中国やロシアなど50カ国以上はそのままレベル4に据え置かれた。
 先の大戦中、東洋一の兵器工場とされた豊川海軍工廠(愛知県豊川市)への大空襲の生存者らでつくる「八七会」が7日、会として最後の供養を豊川海軍工廠戦没者供養塔前で行った。空襲では2500人以上が亡くなったが、会員らは「会員の高齢化で活動は終わるが、決して空襲の恐ろしさを忘れることはないでしょう」と手を合わせていた。
 ロイター通信によれば、レバノンの大規模爆発で首都ベイルートを訪問中のフランスのマクロン大統領は6日、ベイルート復興に向けた国際支援会合が近く開かれると明らかにした。レバノン当局によれば、爆発の死者は145人に達し、負傷者は5000人、行方不明者も多数に及んでいる。
 ベストセラー「思考の生理学」で知られる英文学者、お茶の水女子大名誉教授外山滋比古(とやま・しげひこ)さんが7月30日午前7時18分、胆管がんのため東京都内の病院で死去。96歳だった。外山さんは愛知県寺津町(現西尾市)生まれ。

2020年8月2日
 きょう2日は日曜日。いよいよ8月の到来である。
 先に左大腿部の骨を骨折してしまい手術後、入院中の舞は病院で看護師さんやリハビリ療法士さんら多くの方々に支えられ、日々リハビリに励んでおり家族みんなで一日も早い復帰を願っている。かといって、急いては事を仕損じる。ここは、ひと呼吸おいて。しっかり、ゆっくり治すように、と本人を励ましているのが現状だ。私は彼女に「時は逃げてはいかない。だから、じっくりいこうよ。でなければ、良い俳句も、短歌も、詠めないよ」と話している。
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 大相撲七月場所千秋楽は2日、東京・両国国技館で行われ、東前頭17枚目の照ノ富士(伊勢ケ浜、モンゴル出身)が関脇御嶽海(出羽海)を寄り切りで破り、13勝2敗で30場所ぶり、5年2カ月ぶり2度目の優勝を決めた。幕内で最も番付が下の幕尻での優勝は3人目。そればかりか、照ノ富士の場合、元大関が序二段まで番付を落としながらの再入幕は史上初めてだけに、今回の優勝を史上最大の復活優勝だと称えるファンは多い。
 そして元大関の平幕優勝は1976年秋場所の魁傑いらい、約44年ぶり。東前頭17枚目の照ノ富士は、幕内で最も番付が下の〝幕尻〟で、幕尻優勝は2000年春場所の貴闘力、ことし初場所の徳勝龍いらい3人目。「いろんなことがあったけれど。最後に笑える日が来ると信じて。もう一回恩返ししなきゃ、と思って。結果が、こうやって笑える日がきた」とは照ノ富士。

 優勝した照ノ富士
 
 照ノ富士の優勝を報じるNHKのニュース(NHK画面から)
 

 新型コロナウイルスの感染者は先月31日、国内で1578人と1日としては過去最多に。今月1日にも1532人の感染者が確認され、国内の新規感染者が4日連続で1000人を超えるという深刻な事態が続いている。
 このうち愛知県では31日、1日の新規感染者としては過去最多の193人の感染を発表。1日も181人と4日連続で150人を超え、うち名古屋市は31日の102人に続き1日も109人で、3日連続で100人を超えた。こうしたなか、大村秀章知事は1日、「感染者の多くが名古屋市内の夜の繁華街に由来している」とし、錦三(きんさん)地区の飲食店などで20、30代の若い世代を中心とした感染者集団、クラスターの五つ目が発生している現状を踏まえ「もはや、繁華街の規制をせざるを得ない」として名古屋市中区の繁華街の錦三地区と栄地区の一部で接待を伴う飲食店やカラオケ店などに5~24日の20日間、午後8時までの営業時間短縮や休業を要請したいと述べた。
 こうしたなか、岐阜県の古田肇知事は31日、新型コロナウイルス感染が県内で急拡大し第二波が到来したとして、この日独自の「第二波非常事態」を宣言。「感染者が第一波を上回るペースで来ている。第一波以上に警戒心を持ってほしい」と呼びかけた。岐阜県の非常事態宣言は、第一波の4月10日いらい2度目。最初の非常事態宣言や国の緊急事態宣言と異なり、現時点で学校の一斉休校や店への休業要請などの措置は取らない。ただ8月末までをめどに愛知県や名古屋市での酒類を伴う飲酒の回避を求めたほか、お盆時期の帰省を含めて県をまたぐ往来もできる限り慎重に判断するよう要請した。
 三重県の鈴木秀敬知事も31日、7月に10~20代の感染者が急増した現状を踏まえ名古屋市中心部の繁華街への往来について盆休みが終わる8月16日ごろまでは控えるように、と呼びかけた。三重県と四日市市が1日、10~70代の男女計11人が新型コロナウイルスに感染した、と発表。岐阜県と岐阜市も1日、10~60代の男女13人が感染した、とそれぞれ発表した。

 一方で。29日の感染者221人に次いで31日は216人の多さとなった大阪府は31日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、独自の基準である「大阪モデル」の警戒水準を前倒しで引き上げ、この日から黄信号の第二段階に移行する、と決めた。大阪市の繁華街・ミナミでは接待、酒類提供を伴う飲食店やカラオケ店に対して8月6日から20日まで休業や午後8時までの時短営業を要請するという。
 また東京都の小池百合子知事も31日の定例記者会見の席上、新規感染者が都内で連日の最多更新となる463人に上った新型コロナウイルスの現況につき今後の推移次第では時短要請する業種などを拡大する可能性がある、との認識を示した。
 1昨日まで5日連続で過去最高の感染者を出した沖縄県も1日、感染者の拡大を新型コロナ第二波と位置づけ、県独自の新型コロナ警戒レベルを「3」(全4段階)に引き上げ沖縄県緊急事態宣言を発出した。宣言の期間は15日まで。このため沖縄美ら海水浴場もきょうから休館となった。

 東海地方(愛知、岐阜、三重、静岡)をはじめ、関東甲信越がやっと梅雨明け。平年より11日、昨年より8日遅いという。気象庁によると、1日午後3時、ベトナム近海で熱帯低気圧が台風3号に変わった。3号の発生日時としては1998年の8月9日午前9時に次いで過去2番目に遅い。7月は51年の観測開始いらい初めて台風が発生しなかったという。

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 31日に厚生労働省が発表した簡易生命表によれば、2019年の日本人の平均寿命は女性が87・45歳、男性が81・41歳で、ともに過去最高を更新。女性は0・13歳、男性は0・16歳延び、いずれも8年連続のプラス。女性は5年連続で世界2位、男性は3年連続で3位だった。
 2014年9月に死者行方不明者63人を出した御嶽山(長野、岐阜県境)の噴火災害から続いていた長野県王滝村の王滝頂上(2936メートル)の立ち入り規制が1日、解除され、多くの登山者が頂上に立った。
 台湾初の民選総統となり〝台湾民主化の父〟と呼ばれた李登輝元総統が7月30日、死去。97歳だった。ことしに入って体調を崩し、半年ほど入院生活を続けていたという。日本統治時代の1923年、台北県生まれ。日本時代は岩里政男という名前を使用。京都帝国大学に学び学徒出陣も経験している。
 歌舞伎座(東京都中央区)が1日、観客を入れて約5カ月ぶりとなる歌舞伎公演「八月花形歌舞伎」を開催。東京などで新型コロナウイルスの感染者が増加するなか、感染防止策を徹底し、緊張感のある再開を迎えた。公演は26日まで。
 気象庁が31日、近畿地方の梅雨明けを発表。昨年より7日、平年より10日遅く、これで西日本はすべて梅雨明けした。また2日は北陸と東北南部でも梅雨明けした。
 中日新聞岐阜支社が31日、中日新聞瑞穂牛牧販売店(岐阜県瑞穂市)に勤務する50代の男性従業員=同県北方町=が、新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。プロ野球ソフトバンクは1日、長谷川勇也外野手(35)が新型コロナウイルスのPCR検査を受けて陽性と判定された、と発表。2日の西武戦の中止を決めた。