【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年6月~)】

2020年6月21日
 開かずの扉開けてしまえりん夏至まつり
 =伊神舞子<きょうの俳句 minuetto-mi>

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 昨夜は相棒を伴い、ジャズの店で知られる「shot&cocktail Tom」さんに顔を出した。ビールに続いて飲んだバーボンは久しぶりの大人の味だった。ジントニックにスクリュードライバー等など。かつて能登半島で新聞記者でいたころ、大事件や事業など大きなヤマ(仕事)を超えるつど、同僚らとよく酒場を訪れた日々が懐かしく思い出された。あのころは、今のような新型コロナウイルスの感染拡大による恐怖の社会などはまったく皆無で、自由奔放な日々に私たちは酔いしれて談笑しあっていたのである。
 Tomさんではこの世で初めて青森出身の若くて理知的な、将来有望な女性にも出会うことが出来、とても楽しいひとときとなった。彼女の仕事はライターということもあり話しがあい、相棒にとっても運命的、いや奇跡ともいえる、思ってもいなかった出会いが楽しいひとときとなったようだ。ママさんによれば、Tomさんでは新型コロナの関係で、このところはずっと休止が続いていた同店自慢のジャズライブをあす久しぶりに再開予定です、とのことだった。

 きょうは日曜日。夏至である。
 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が19日の記者会見で新型コロナウイルス感染症の世界的大流行、パンデミックが加速していると懸念を表明。南北米大陸や南アジア、中東で大規模な感染拡大が続いており世界は「危険な新局面に入った」と警戒を呼びかけたという。米ジョンズ・ホプキンズ大の18日付状況報告によれば、前日から増えた感染者は約18万人と1日当たり、過去最多に。世界全体の死者も20日、46万人を超え46万256人になった(ちなみに世界全体の感染者数は同大集計で868万1357人)。 
 ブラジル保健省も19日、新型コロナ感染者が累計で103万2913人になったと発表。感染者が100万人を超えたのは米国に次いで2か国目、死者も4万8954人で米国に次いで多いという。またWHOの19日付状況報告によれば、米州地域事務局管内(南北米大陸)が感染者の49%、死者の47%を占めたという。こうした状況下でテドロス氏は「ウイルスは依然として素早く広がっている。全ての国、すべての人々が最大限の警戒をするよう求める」と訴えたわけで、こんご感染者の拡大がどうなっていくか。懸念されている。ちなみに日本の場合は、20日は新たに64人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員(712人が感染し13人が死亡)も含めた感染者は1万8539人(死者は972人)となっている。

 中日新聞朝刊の本日(21日)付け1面見出しは『スウェーデン 高い死亡率 集団免疫獲得は遠く 封鎖回避でも経済打撃』『第2波 来ませんように――伊勢にぎわい戻る』『感染1日18万人 新局面』『新出生前診断「小規模医も」 学会、指針を改定 国が最終判断へ』といった具合。また軟派(第一社会面)は『海水浴場板挟みの夏 開けば コロナ対策難題 開設する「97」 しない「25」愛知、三重、福井 開かねば 監視員なし 事故懸念』、『案里氏支部から違法報酬か 昨夏参院選 陣営関係者に数百万円』といった具合。かと思えば、「クマに襲われ? 83歳男性が死亡 長野、首や顔に傷』という記事も見られた。
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 米国の奴隷解放記念日にあたる19日、人種差別に反対するデモがニューヨークや南部ジョージア州アトランタなど全米各地で行われた。白人警官による黒人男性暴行死事件をきっかけに差別への抗議が強まっているさなかだけに、注目が集まった。
 3月29日に新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなったタレント志村けんさんの地元、東京都東村山市が19日、志村さんを名誉市民にする案を市議会に提出すると発表。25日の本会議で可決されれば、兄知之さんに代理授与されるという。

6月20日
 夏夕焼け包まれてねこ何かごよう
 甘味処アイス彩るさくらんぼ
 =伊神舞子<きょうの俳句 minuetto-mi>から

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 6月19日は、愛人山崎富栄とともに玉川上水に入水自殺した作家太宰治が入水して6日後くしくも38歳になった、誕生日に遺体が上がったその日。桜桃忌である。桜桃忌の名付け親は太宰と親交の深かった同郷の直木賞作家・今官一で、太宰晩年の短編小説「桜桃」の名にちなんで命名されたという。
 その桜桃忌の前日の18日、たまたまラジオから流れてきた太田治子さんの「こういう時こそ、空想の翼をはばたかせるとよい」の声を聴いていた舞から、そのことを耳にした私はさっそく「コロナで大変な世の中になっています。でも、はるこさんのこの言葉に、どこか安堵を覚え、とても嬉しく思いました。生きてゆくには、欠かせない<空想の翼>もはばたかせることが出来れば、と思います」とショートメール。
 彼女からは即座に「伊神様の空想の翼の大きなはばたきが目に浮かぶようです」との返信が届き、なんだかどこか、思いがけないところで、またしてもインスピレーションが弾けあったような、そんな気がしたのである。
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 政府が求めていた都道府県をまたぐ移動の自粛が19日、全面解除された。『県境移動解禁 観光地待ちわびた笑顔 「まだ様子見」客足まばら』とは20日付中日新聞朝刊の1面見出し。記事によれば、所用で京都に行くという名古屋緑区に住む58歳の主婦曰く「ここ数カ月とは人の数が全然違う。ほっとする半面、怖い気もする。人と距離を取るとか、自分でできることはやりたい」。この日、政府は新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性がある場合、スマートフォンに通知が届く「接触確認アプリ」の運用も始めた。
 そして。同じこの日嬉しい話といえば、だ。新型コロナウイルス感染拡大で延期となっていたプロ野球が当初予定より3カ月遅れで開幕したことか。なかでも9年ぶりのリーグ制覇をめざす中日ドラゴンズは神宮球場でヤクルトと対戦。史上初めて無観客で行われた試合を延長十回の末に9―7で勝ち、4年ぶりの開幕白星となった。

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 北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部が17日、南北共同連絡事務所を16日に爆破したケソン工業団地と南東部の金剛山観光地区に軍の部隊を展開する、と発表。金正恩朝鮮労働党委員長の妹の金与正党第一副部長は韓国の文在寅大統領からの特使派遣の提案を拒否。
 東京地検特捜部が18日、昨年7月の参院選広島選挙区を巡り、地元県議らに票の取りまとめなどを依頼、現金を配ったとして公選法違反(買収)の疑いで前法相の衆議院議員河合克行容疑者(57)=広島3区=と妻の参議院議員案里容疑者(46)を逮捕。開いた口がふさがらぬ、とはこの醜態。このふたり、何とも恥ずかしい限りである。
 任期満了(7月30日)に伴う東京都知事選が18日告示され、現職で再選をめざす小池百合子氏(67)ら前回の21人を上回る過去最高の22人が立候補。7月5日に開票される。
 

2020年6月13日
 指先のリハビリの意地あおぐるみ
 吾輩の俺も主(あるじ)も梅雨ごもり
 いよよ梅雨かじかカエルの喜びて
 糖床はさっくり混ぜて青田風
 =伊神舞子<きょうの俳句 minuetto-mi>から

 コロナ禍後の社会。それもかつて私自身が取材で飛び回った土地を自分自身の目と足、耳で見てこよう。そして。新しい小説の執筆のきっかけとアイデア、素材を少しでも得ることが出来たならーと。そんな思いを込めて9、10日と真珠と海女さんで知られる三重県志摩半島へ、と出向いた。波切や鵜方を見て回り、帰りには津市まで出向いてくれた友と四日市へ。ここで夕食を共にして帰宅した。行きも帰りも、列車の車内も町なかも。漁師町を通る三重交通バス車内も。通りを歩く人たちだって。どこもかしこも大人も子供も。マスク、マスク、またマスクをした人たちばかりで、都会ならまだしも地方の社会までがマスク一色に塗りつぶされた、そんな異様な光景が悲しくて、残念でもあった。
 このうち、波切は私の相棒である舞との思い出が染みた土地だっただけに、感慨を込め大王埼灯台に続く石のゴロタ道を一歩一歩、踏みしめながら歩いた。灯台観光案内所窓口の女性によれば、この大王埼灯台は一般社団法人・日本ロマンチスト協会が2019年度に全国9エリア9基の灯台をロマンスの聖地として「恋する灯台」として認定したうちのひとつ、とのことで、なぜか懐かしさに、わが心までが揺さぶられたのである。

 大王埼灯台への入口にはジャンボな石碑の道案内があった
 

 というのは、昭和47年秋に私たちふたりの生活が始まったその場所こそが当時、阿児町鵜方(現在志摩市)にあった新聞社の通信部で、舞とは休みの日などに何度となく波切を訪れ、灯台への道を登り下りした、まさに私たちにとっては、かけがえなき出発点でもあったからだ。灯台下の宝門(ほもん)の浜では、若い男女ふたりが誰一人いない静かな浜を歩いていたが当時の私たちもこうして時折、その黒潮洗う波打ち際を歩いていたのである。感慨と郷愁、波乱とミステリー、人生の希望に満ちたストーリーは新しく私が書く小説に譲ることにしたい。

 宝門の浜なぎさでは男女の姿をみかけた
 
 大王埼灯台は今や【恋する灯台】である。
 
 大王埼灯台の案内表示
 

 波切から鵜方に戻った私は、かつて彼が阿児町教育委員会スタッフ当時に取材であれやこれやと大変、お世話になった出口武生さん(のちに阿児町助役、志摩市シルバーセンター理事長でセンター創設に携わる)に鵜方駅近くのお食事処で海の幸がたっぷりの昼食をごちそうになってしまい、しばらく歓談。別れ際には、いまもなお生け花の教師として活躍されている妻綾乃さん手作りの色彩感あふれるマスクに地元特産のアオサまでもいただき、忘れられないひとときとなった。

 出口さん(写真の男性)は昔と何ら変わらず、お昼までごちそうしてくださった
 
 久しぶりに目にした志摩ならでは、の海の幸いっぱいの手書きメニュー
 

 志摩を舞台に。いや、国内はむろん海外も取り込んだ小説(名前は、まだない)は近々、書き始める。だから1人でも多くの方々に、ぜひとも読んでほしく思っている。題は推敲中だが最近、尾張の地元情報サイト「江南しえなん」で連載した青春連載小説「ぽとぽとはらはら」と同じような衝撃的で人々の心をそこはかとなく打つ題に、と思っている。
 そして。現在、考えているタイトルは【グッドバイ・コロナ】または【さよなら橋 あなたに会えてよかった】(いずれも仮題)。とにかく私ならでは、の手法で愛とロマンに満ちたスケールの大きな創作を、と心に期している。そういえば、30回まで連載した「ぽとぽとはらはら」に対する反応は想像以上に大きく、最近ではネットでも検索件数が常時20万件を突破。私あてにも直接、メールで多くの読者から「まだまだ読みたかったのに。続けてほしかった」といった声が相次いだことをここに感謝するとともに付記しておきたい。菊美さんたちの努力でこのところ動きが出てきている瀧文庫再生のこんごの動き次第では、続編執筆も十分にあり得るので、その際には再びくれぐれもよろしくお願いしたい。

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 志摩から帰宅後の私は休む間もなく、あわただしい時を過ごし、久しぶりに、こうして「人生そぞろ歩き」をまた、書き始めた。まず何よりも最初に地元生活情報紙(中日ホームニュース)から依頼されている連載コラムの執筆(今回は「マスク文化」につき書かせて頂いた)をこなし、次に不在時の新聞各紙の綿密なるチェック、そこへなじみの電気屋さんにお願しておいたクーラー2台の取り換えなど。まるで集中砲火でも浴びるが如く、あれやこれや、とすべきことが重なった。
 そこへ、とどめをさすようにもうふたつ。舞の右膝痛と歯痛の悲痛なる訴えが重なった=どちらも医者に行き、幸いまだ軽かったので、よくなりつつある=ところへ、私はといえば、きのうは先週の金曜日から再開された社交ダンスのレッスンに一宮市スポーツセンターまで出向いた。なんとか車をスポーツセンターまで飛ばし、ブロンズ級のルンバのレッスンに挑んではみたものの、やはり、まだまだのみこみが悪くて残念ながら見よう見真似に終わった。

 とはいえ、かつて正直、日々息つく暇もないほどの多忙を重ね、当時のデスクや同僚らから【書き魔】とか【馬力のガミちゃん】【重戦車】などと言われた若くてりりしかった現役の新聞記者時代に比べたら、今や、だいぶ見劣りし比べようもない。そこは、やはり年の分だけ体力にも限界があるようで、本欄執筆を始めるまで、やはり時間がかかったことも事実である。
 いやいや、まだまだ。仮に大事件や大災害が起きたとして、だ。現場へ行く記者が誰ひとりとして居なくなってしまったとなれば、私は志願して行くに違いない。私がこれから書く小説はそうした余力と発想がなせるわざか、と思う。もちろん何歳になっても、自らの足と目、耳、そして感性があればこそ、初めて生きた文が書ける。そう信じてのことではあるが。
 この場を借りて、こんごの私の書く作品をくれぐれもよろしく、とお願いしておきたい。
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 東京都の小池百合子知事(67)が、11日夜の「東京アラート」の解除を受けるかのように12日、都庁で記者会見し任期満了に伴う18日告示、7月5日投開票の都知事選に再選をめざして立候補すると表明。選挙期間中は密集、密接の感染リスクを考慮して街頭での活動を控え、オンラインによる『ポストコロナ』選挙のモデルケースを作りたい、と訴え、来年夏に延期された東京五輪・パラリンピックについては「コロナに打ち勝ち、東京が安全な都市である証左を積み上げたい」と述べた。
 政府は12日、新型コロナウイルスの影響で中断していた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古での埋め立て工事を再開し、沿岸部に土砂を投入した。同じ政府が12日、2020年版「環境・循環型社会・生物多様性白書(環境白書)を閣議決定。対策を訴える若者の活動が活発化しているとして、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんを紹介。
 ブラジル保健省が12日、国内の新型コロナウイルス感染者が82万8810人、死者が4万1828人になったと発表。感染拡大のペースが緩まず、死者数は英国を抜き、米国に次いで世界で2番目となった。感染者数も世界最多の米国に次いで多いという。関取復帰をめざす大相撲の幕下千代の国(29歳、九重部屋)が地元の三重県伊賀市にマスク3000枚を贈り、伊賀市社会福祉協議会から感謝された。

2020年6月8日
 満月のひかりもいれ鵜飼かな
 柄杓のこぼしし星とたわむれん
 =伊神舞子<きょうの俳句 minuetto-mi>から

 月曜日。きょうは、世界海の日である。【海】といえば、「海は広いな、大きいな」の。そして志摩半島で見た【海】、能登半島七尾青年会議所の第1回海の詩(うた)大賞作品の「海は なぜ広いの それは すべてのいのちのはじまりだから」の【海】を思い出す。

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 それはそうと。きのう7日になって国からのマスクふたつがやっとこせ、わが家に届いた。新型コロナウイルスの世界的感染拡大でどちらかといえば、スーパーはむろん薬局でも品薄となり、一時期は日本中の店頭という店頭から姿を消してしまっていた、あのマスクがである(この間、わが家は息子がインターネットなどで購入してくれ、辛うじてしのいでいた)。だから大切にしなければ、とは思うものの今は、不思議なことに店頭に溢れるほどに満ち足りている。それだけに、どこか不自然さを感じる。

 やっと届いたマスク。新しい生活様式を実践して、のお願い文付きとなっていた
 
 

 それはそうと、きのうの日曜日。私は妻のアッシーとして市内のスーパーに出向いたが、店内はマスクをしたお客ばかりで、マスク、マスク、またマスクの乱舞、花盛りだった。私はそんな店内を一緒に歩きながら、店内を歩く客の全員が、もしマスクを外していたなら、以前と全然変わらない店内なのにナ、とつくづく思ったのである。

 コロナといえば、私は500ページほどに及んだノーベル文学賞受賞作家カミュの「ペスト」(新潮文庫)をとうとう読みほした。感銘したところは何カ所にも及ぶが、そのうちの1場面をここに記録しておきたい。
――市(まち)の門は、二月のある晴れた朝の明けがた、市民に、新聞に、ラジオに、そして県庁の公示に祝されて、ついに開いた。………
 盛大な祝賀行事が昼間にも夜間にも催された。同時に、汽車は駅で煙を吐きはじめ、一方、遠い海からやってきた船のむれは、すでに市の港に船首を臨ませ、こうしてそれぞれのやり方で、この日こそ、引き離されたことを悲嘆していたすべての人々にとって、大いなる再会の日であることを鮮明にしていた。

 そのコロナ禍だが、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、7日現在の感染者は世界全体で691万3608人(死者は40万0121人)、日本の場合は1万7864(死者932人)と、なお増え続けている。日本では、このところ少し収まったかには見えるが、なお第2、第3波の感染拡大の可能性は十分あり、これは、それこそ神のみぞ知るといっていい。だからマスクはせざるを得ず、今の世の中は以前に比べ、少しおかしくなってしまったことは事実だ、といってよい。

 わが家の愛猫シロちゃん(俳号「白」を持つ俳句猫。またの名はオーロラレインボー)。きょうは窓辺にずっと座って真剣な表情である。おかあさん(舞)のお店が休みなので外の景色をみながらコロナ禍におびえる人間社会に思いを寄せているようにもみえる。それにしても、彼女の存在は大きい。いつだって、私たちのことを心配してくれている。

 俳句猫の一方、いつもわが家を守ってくれているシロちゃん。彼女は、私たちのことなら何でも知ってくれている
 
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 西村康稔経済再生担当相は7日の記者会見で新型コロナウイルス対策の専門家会議の議事録作成を見送り、速記録の保存にとどめる方針を示した。速記録は明らかにせず、議論の要点をまとめた議事概要だけを公表。発言者名は新たに記載するという。
 沖縄県議選(定数48)が7日投開票され、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する玉城デニー知事の支持派が過半数を維持した。
 米中西部ミネソタ州で黒人男性が白人警官に暴行され死亡した事件に対する抗議デモや集会が6日、全米50州に拡大。首都ワシントンではこれまでで最大の1万人以上が参加したという。
 岐阜県が7日、新型コロナウイルスを含む感染症全般に対する心構えや必要な施策を定める「県感染症対策基本条例(仮称)の骨子案を発表。フランスでパリ近郊のベルサイユ宮殿が、スペインでも首都マドリッドのプラド美術館などが6日、3カ月ぶりに再開した。

6月6日
 マスクつけ登校の列夏つばめ
 =伊神舞子<きょうの俳句 minuetto-mi>から

 土曜日。早いものでアッという間に、6日が過ぎた。この間に、東京アラームこそ流れはしたが、新型コロナウイルスの日本での感染は順次、落ち着きを取り戻してきているような、そんな気もする。

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 きのうは久しぶりに社交ダンスのレッスンで一宮市の一宮スポーツ文化センターへ。マスクに手袋をつけ、場合によってはフェイスシールドを顔面につけワルツとルンバに挑んできた。フェイスシールドをつけての女性と組みあってのレッスンは少し息苦しくも感じたが「これも仕方なかろう」と自らに言い聞かせながらのレッスンが続いた。
 レッスンの前には、用事があって江南市内の“そのこさん(長谷川園子)”宅を訪れたが、わが家の愛猫、白狐の「白」(オーロラレインボー)のそっくりさんと言っても過言でない、そのこさん宅の家族の一員、“チィーちゃん”なる愛猫ともバッタリ出会った。それにしても、わが家の「白」(いつも私たちはシロちゃん、シロちゃんと呼んでいる)に、これほど似ている猫ちゃんが居たとは、と驚いたのである。

 さてさて。ちまたの方のニュースはといえば、だ。あの将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が4日に東京の将棋会館で開かれた第91期棋聖戦の挑戦者決定戦で永瀬拓矢二冠(27)に勝ち、初のタイトル挑戦を決めたことである。藤井七段は17歳10カ月20日でのタイトル挑戦となり、屋敷伸之九段(48)が1989年に達成した最年少記録(17歳10カ月24日)を31年ぶりに更新、8日に開幕する五番勝負で渡辺明棋聖(36)に挑むこととなった。
 そして今ひとつは、北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時13歳=の父で拉致被害者家族連絡会(家族会)元代表の横田滋(よこた・しげる)さんが5日、川崎市内の病院で老衰のため亡くなったことである。87歳だった。死といえば、「杉田久女の百句」などの著書を残し、愛知県芸術文化選奨文化賞にも輝き、この地方の俳壇では存在感が大きく、私自身も新聞社に在職中、随分お世話になった伊藤敬子さんも5日、85歳で亡くなられた。おやすらかに。
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 中部地方は5日、各地でことし一番の暑さに。岐阜県多治見市で全国一となる34・2度、美濃市が全国二位の34・1度、岐阜市で33・5度を記録。豊田市で33・4度、三重県伊賀市で32・7度、津市で30・3度まで上昇した。
 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で5日、108期生40人の入学式が開かれた。宝塚音楽学校では新型コロナウイルス感染拡大の影響で今月はじめまで戦後初の臨時休校が続いていただけに、未来のタカラジェンヌたちは1カ月半遅れの式典に参加。みな胸弾ませ、真剣な表情でいた。
 巨人は5日、坂本勇人内野手(31)、大城卓三捕手(27)が新型コロナウイルスの感染からの回復を確認するために同日午前に受けた2度目のPCR検査でも陰性だったと発表した。
 本庶佑京都大特別教授が5日、自身の研究チームの発見を基に開発され、ノーベル医学生理学賞受賞につながった、がん免疫治療薬「オプジーボ」の特許収入として、薬を製造販売する小野薬品工業(本社・大阪市)に約226億円の支払いを求め、6月中旬にも大阪地裁に提訴する、と発表。