一匹文士がゆく人生そぞろ歩き(2026年1月~)
2026年1月4日
早いもので、きょうは1月4日である。
関東地方で過ごす長男夫婦がいなくなったわが家は、なんだかもぬけの殻といおうか、寂しいものである。せめて今は亡きたつ江(伊神舞子)とシロ(オーロラレインボー)だけでも傍に居てくれたなら、どんなにか、にぎやかで楽しいことか。あぁ~、と正月から思わずため息が出るのである。
でも、私たちには半のら猫、タンゴちゃんが居てくれる。そのタンゴも新年に入り、いちどもわが家に顔を見せてくれず、寂しい限りだ。でも、しかたないっか。猫ちゃんには猫ちゃんの考えがあるだろう。そのうち元気な姿を見せてくれるに違いない。
そんな猫好きを知ってか、正月で帰省した長男がわが家へのプレゼントとして持参したのは、ネコの進化の歴史を解いた【ニャートンNyaton ネコの科学】なる本である。息子夫妻は、どちらも物理学者ではあるが。まさか猫たちまでが物理の世界で生きている、とは。と思った次第である。新たな家宝として大切にしたい。表紙の猫は、シロ亡きあとにしばしばわが家を訪れるにゃんにゃん猫、タンゴによく似てもいるのである。
長男夫妻から私へのプレゼントとしてもらったネコの科学なる本

さてさて。本日4日付の朝刊1面は案の定、【米、ベネズエラ大統領拘束 首都を大規模攻撃 トランプ氏「NYに移送」】(中日)と各紙とも米国によるベネズエラ攻撃を報道している。何たることか。人間たちのやることはタカがしれていることは承知しているが。正月早々から、なんということか――と悲しくなってしまうのである。とはいえ、ボクと同い年の米大統領トランプなる人物は、真剣である。ベネズエラはこの先一体全体どうなってしまうのか。カラカスなどかつてピースボートの旅で訪れた風味豊かな国だけに心配である。私の力ではどうにもできないのも事実だが。なんとも悲しい一件である。
ベネズエラのニュースで埋まった朝刊各紙の1面

(1月3日)
今や、日本の正月の風物詩のひとつでもある第102回東京―箱根間往復大学駅伝競走【箱根駅伝】が2、3の両日行われ、2日の往路は青山学院大が3年連続の往路優勝を飾った。以下、早稲田、中央、國學院、城西大学と続いた。そして。最終的には、きのうの往路に続き、きょうの復路も青山学院大学が勝ち抜き、優勝した。
このうち往路・山登りの5区では青山学院の黒田朝日が区間新の1時間7分16秒の脅威の走りで5位から一気に順位を上げ、19・3㌔地点では早稲田大学を捉えてトップに浮上。小田原で2分12秒あった早稲田との差を一気に逆転、往路優勝を飾った。また復路は本日、箱根・芦ノ湖駐車場入り口~東京・大手町の読売新聞東京本社前までの全5区間、109.6㌔のコースで行われ、青山学院大学が10時間37分34秒の総合タイム更新を果たし3連覇を達成。2位は國學院大、3位は順天堂大。10位までに与えられるシード権を20年連続で保持していた東洋大は14位となり、今回で逃す結果となった。というわけで、往路、復路とも青山学院大が盤石のレースで圧倒的な強さを見せて、終わったのである。
ちなみにスマホによる途中速報の一部は、次のとおりである。
【結果速報】箱根駅伝、1区16位の青学大が大逆転で往路優勝 5区・黒田朝日が〝お化け記録〟…
箱根駅伝【詳報】青学大が3連覇、往路も復路も総合も新記録…、といったところか。
箱根駅伝の結果を報じた中日スポーツ

箱根駅伝の結果を見届けたところで、家族そろって亡き妻、私にとっては可愛くて仕方がなかった彼女たつ江(伊神舞子)が眠る高屋の高屋山臨済宗妙心寺派の寺院・永正寺の尾張の大地・永代供養集合墓へ。花々が供えられたお墓の前で線香をたいて、今は亡きたつ江(伊神舞子、静汐院美舞立詠太姉)の墓前でみんなで手を合わせたのである。
たつ江のお墓にみんなで手をあわせた

墓からの帰り道。それはそれは見事な月が上空に浮かんでいた。
「あっ、おかあさんだ」と甘えんぼだった末っ子が空に向かって叫んだ

かけがえなきピースボートの友から近江八幡の街並みと清流の写真が送られてきた。私は、この静かな佇まいの2枚の写真を目の前にかつて2度訪れた城崎温泉を思い出した。志賀直哉の「城崎にて」の、あの城崎にとても似た光景には、美しく穏やかな風のようなものを感じたのである。そして。近江八幡の水郷の舟下りは、わが妻たつ江(舞子)が俳句仲間と舟下りをした思い出多い名所でもある


夜遅く。【ワシントン共同】発電で『アメリカがベネズエラに大規模攻撃 「マドゥロ大統領を拘束」とトランプ氏』のニュース。かつてピースボートの旅で訪れたことがある、あのベネズエラがどうなってしまうのか。抱き合って踊ったあの人たちはどうなってしまうのか。少し心配な気持ちになった。あす以降のニュースを注視するほかない。
(1月2日)
正月恒例の第102回東京箱根間往復大学駅伝競走の「往路」を朝からNHKラジオで聴く。長男の妻(物理学者)が教え子の何人かが走っているという青山学院大学はやはり伝統校ならでは、か。出足こそ16位と大幅に遅れたが、最後には高石早苗首相じゃないけれど。抜いて、抜いて、また抜いて。抜きまくってトップを抜き去る見事な奇跡的な走りで3年連続、8回目の「往路」優勝を決めた。やはり、伝統の青山学院大学だな、凄いと思った次第で、なんだか私までが嬉しくなってしまったのである。彼女の教え子たちが走っているのである。
権太坂を走る走るランナー

同時になぜだろう。昨秋のドラフトで中日ドラゴンズ入りが決まった青学の中西聖輝選手の勇姿が思い浮かんだのである。ドラゴンズには、ことしこそセ・リーグ優勝と日本一を勝ち取ってほしいものである。
それから。わたくし伊神権太が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会からの要請で月イチで執筆している連載「文士刮目」の56回目【永遠なり 「脱原発社会をめざす文学者の会」】が本日、公開になりました。ぜひ読んで頂けたら、と願っています。アドレスは、次のとおりです。
https://dgp-bungaku.com
(2026年1月1日)
新しい年。60年に一度の丙午(ひのえうま)の午年である。
午後。わが家を訪れた長男夫妻らと能登半島和倉温泉の老舗「加賀屋」のおせち料理をたっぷり、じっくりと味わい、久しぶりに家族だんらんのひとときとなった。
能登半島和倉温泉「加賀屋」の正月料理は、やはり美味しかった

引き続き、NHKテレビの能登半島地震・豪雨犠牲者の追悼式の生中継、【まけんぞ! 孤立集落 能登半島地震 まれの里 不屈の2年】の順に見る。地震が発生した午後4時40分には。家族全員で目を瞑って共に黙とうをした。
夜は昼間訪れた長男夫妻が「おとうさん、見るとよいよ」と教えてくれたNHKスペシャル【〝幻のカニ〟追う漁師 1匹で500万円も!? 能登の海に潜む〝夢〟 地震2年・再起の物語】をじっくりと見たが、幻のカニ・輝(かがやき)に挑む能登の漁師たちの果敢な姿が映し出され、なんだか希望の灯のような、そんなものを感じたのである。能登の人々はやはり、たくましいな-と思った次第だ。
NHKスペシャルの一場面



話は変わるが。能登の定置網と言えば、かつて七尾支局長在任時に大型台風襲来後の定置網がなぜか心配になり、台風が去ったあとの翌朝早朝、当時の能都町(現能登町)沖にまで漁船に乗せてもらい同行取材したことがあるが、あの時は無事だった網を目の前にホッとしたことをついきのうのように思い出す。そして、それよりずっと前、昭和40年代の後半、三重県志摩半島で地方記者生活をしていたころには当時、熊野灘沖で横行した密漁船を追いかけ、地元漁師さんの漁船に乗り込み密漁の実態取材に何日か出向いた、あの日々のことが思い起こされる。
密漁が中日新聞で報道されると横行していた密漁がピタリとなくなり、地元漁協組合長松田音吉さん(真珠王・御木本幸吉の右腕だった)らからたいそう喜ばれたのである。