【生きてゆく人間花たち/2014年10月の唄】
平成二十六年十月三十一日
来月11日に迫った中部ペンクラブの文学散歩「近江文学と戦国の三姉妹を訪ねる」を前に、あらためて全訪問先に「近づきましたので、くれぐれもよろしくお願いします」と当日の日程と人員、到着予定時間を伝えながら、電話を入れる。電話と言えば、最近届いた九月分の電話代が異常に多かったので念のため近くのドコモへ。明細を見せて頂き海外への通話が想像以上に多かったと知り、納得した。ただ海外分については詳細が書かれておらず「本来は、海外も詳細を示すべきではないか」「分かったら連絡ください」とだけ述べて帰った。
夜。久しぶりに舞と歩いて近くへ食事に。
ここで金沢の老舗料亭「福光屋」のお酒〝黒帯〟をたのんで飲んだ。切れのよい冷酒を飲みながら、タマネギはどうしたら育てられるか、と思わぬ話に。それというのも、「せっかく広い土地があるのだから、たとえ僅かでも教えてもらいながら野菜でも育ててみたら」との声が私の周囲で起き、少しだけそんな気がしてきたからである。
話すうち、わが家のちいさな庭で花などを育てている舞が、意外と詳しいことを知り「いざ、本当に野菜づくりに挑むときには、彼女こそが最大の援軍になってくれる確信如きものを感じた。どこで知ったのか、タマネギの苗は○○で買うといいとか、葱はどうとか、茄子はどうとか。果ては「イチゴは難しいのよ。」というほどで、おったまげたのである。
そう言えば、舞の父(故人)はかつて戦後の草創期にNHKのラジオ番組「早起き鳥」という農事放送を長年受け持ち、亡くなったときには県民農業葬までしてもらった、と義母から聞かされたことがある。農芸というか、農業技術の大家だったことだけは間違いない。血は争えないものだ。もしかして。舞がその道を歩んでいたら、今ごろ、売れっ子の農業学者になっていたかもしれない。
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岐阜市で民家火災が起き、焼け跡から80代夫妻と50代長男の遺体が発見されたかと思えば、同じ岐阜県関市でも民家が全焼。26歳男性が重体に。このところの冷え込みで急に火災がふえてきた。一方で静岡県富士市の新東名高速下り線では男子大学生運転の乗用車が横転、後部座席に同乗していた大学生が頭を打って死亡するなど痛ましい交通事故も絶え間がない。
秋の観光シーズンたけなわだが、小牧では小牧山山頂への高齢者の送迎が始まった―とNHKテレビがニュース報道。昨年発覚した不正審査問題をめぐり大規模な改革が図られたという、公募美術団体「日展」が、「改組新第1回日展」の名で東京・港区の国立新美術館で始まった。皇太子さまが第14回全国障害者スポーツ大会開会式に出席するため羽田空港から長崎に向かわれた。
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【きょうの一文・ことば】
「全員が襟を正し、扉を大きく開いて、社会とのつながりを持つ、新しい日展によみがえりました」=31日付毎日夕刊「出直し日展 開幕」の記事のなかで。奥田小由女理事長のことば
【新聞テレビから】
☆『三浦光世さん死去 妻綾子さんの口述筆記30年』、『一日千礼ボーイ人気 レクサス星が丘 「感謝の意」今や店の顔』、『日銀、追加金融緩和 国債購入80兆円に拡大』『景気回復遅れ鮮明 9月経済指標 増税厳しい判断に』『消費支出5・6%減』『求人3年ぶり悪化 失業率上昇』、『建屋カバー試験撤去 福島第一 敷地の線量変化なし』『浜岡工期1年延長 中電方針4号機、防災対策強化』、『女児監禁懲役7年 札幌地裁PTSD「なお悪夢」』(31日付、中日夕刊)
☆『岩手・宮城に追悼施設 21年春 東日本大震災10年めど』、『宇宙開発安全保障優先 インフラ重視転換 基本計画素案』、『消費支出6カ月連続減 9月下げ幅5・6%に拡大 求人倍率悪化 3年4カ月ぶり』、『年金運用 国内株25%に上げ 国内債は30%台に圧縮』、『アップルCEO(最高経営責任者)ゲイ公表 米誌に寄稿「人生豊かに』(31日付、毎日夕刊)
☆『燃料取り出し2年遅れ 福島第一 廃炉行程を見直し』、『遺産追加登録目指せ 越前和紙保存会設立へ』、『元挺身隊への賠償命令 ソウル地裁 不二越に1億5000万円』(31日付、中日朝刊)
☆『拉致調査 北朝鮮「新しい角度で」 政府代表団、首相に報告』『北朝鮮「過去の調査こだわらず」拉致家族、期待と戸惑い』、『上下水道工事 埋設220カ所やり直し 名古屋 道路ひび、業者に要請 鉄鋼スラグが混入』、『音コン・作曲部門 杉本さん1位』『バイオリンの吉田さん受賞 増沢賞』(31日付、毎日朝刊)
十月三十日
福岡・ヤフオクドームでのプロ野球日本シリーズの第5戦。ソフトバンクが阪神に1-0で勝ち、3年ぶり6度目(南海、ダイエー時代と通算で)の日本一を決めたが阪神に勝ってほしかった。というのは、野球を知らないが大阪大好きの舞が喜ぶからだ。秋山幸二監督(52)。今シーズン限りの退任を発表した後のこの戦いぶり、有終の美とはこのことだ。
毎日新聞の夕刊「近事片々」によれば、『40年前の10月30日、大方の予想を覆してモハメド・アリがフォアマンをKOし、ヘビー級の世界王者に返り咲き。アフリカの試合地の名から「キンシャサの奇跡」。』とある。そして『そのころ、日本の政界リングでは「金脈問題」で田中政権大揺れ。ついに退陣へ。ロープ際で耐えに耐えて逆転のパンチ、とはいかず。』とも。
あのころは、三重県志摩半島で駆け落ち逃亡記者生活の真っ只中で、列島改造論による乱開発が社会問題化。海の富栄養化現象もあって、真珠の海・英虞湾に悪性赤潮が発生しアコヤガイが次々と死んでいった。石油パニックにも見舞われ一時、地方版は1頁に。スーパーにはトイレットペーパーを求めた人々が長蛇の列となり、一方で長男が誕生するなど大変なときでもあった。森進一の〈襟裳岬〉が大ヒット、私たちにとっての襟裳岬は安乗、御座岬がある志摩半島でもあった。……
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これまで自分のフェイスブックをチェックするのに使っていたパスワードが突然、役立たずになったことに端を発した、フェイスブック不具合事件。昨日、思いがけず降って湧いた異変に丸一日、振り回された。が、きょうの午後になり、パスワードを新しく替える操作をあれこれ繰り返すうち無事、画面が修復。これまで通り、世界の友だちから届いたメッセージのチェックが出来るようになり、ホッとしている。
こうした折にいつも助けてくれる友人に電話し甘えて教えてもらうか、それともシステムエンジニアの息子に頼ることも考えはしたが「自分で直してみせる」と心ひそかに誓い、パソコン画面に示される指示に従いあれこれやっていくうち、落としどころに気付き、新しいパスワードを2度入力。そしたら、驚くなかれ。画面が元に戻った。
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2015年用の年賀はがきの販売がきょうから全国一斉に始まった。カナダ北部イエローナイフ。この地で心身とも、とろけるほどの極彩色のオーロラとともに姿を消してしまった熊本県出身の女医吉窪昌美さん。今、あなたはどこでどうしているのか。無事帰ってきてほしい。また会える。……デング熱の感染拡大で閉鎖していた都立代々木公園があす、開園する。
日本シリーズはソフトバンクが阪神に勝ち、秋山監督は監督として三年ぶり二度目の日本シリーズ制覇。第2戦と3戦でチームを勝利に導く先制打を放ち最高殊勲選手に輝いた内川選手が球場を埋め尽くしたファンと選手に呼びかけ、今季チームのスローガン〈オレがやるぞ〉を大合唱する姿が印象に残った。米大リーグはジャイアンツ(ナ・リーグ)が3―2で青木のロイヤルズ(ア・リーグ)を破り、4勝3敗で2年ぶり8度目の優勝。青木は「2番・右翼」で出場したが、3打数無安打1四球だった。
東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で小渕優子前経済産業相の元秘書で群馬県中之条町の折田謙一郎前町長の自宅や、高崎市にある小渕氏の後援会事務所などを家宅捜索。政治とカネの問題がなくなることは、ありえないのか。沖縄では米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設是非を争点に現仲井真弘多知事も含め4氏が立候補、従来の保革対決の構図が一転、保守分裂の激戦が始まった。
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【きょうの一文・ことば】
「〝先憂後楽〟という言葉があるでしょ。(名古屋市の市職員には)そういう気持ちでやってもらわんと。いかんがね」=30日。人事委勧告にノーを突きつけた名古屋市の河村市長。記者の質問に対して
「監督になって毎日つらいことばかりだったが、頑張ってきて良かった。(日本選手権では)代表として恥じない試合をしたい」「(全日本クラブ選手権では)みんな、最後まで諦めなかった。まだ監督として何もできないけど、選手が監督に育ててくれた」=30日付中日夕刊『欽星へあゆみ続ける 日本選手権 茨城GG 西濃と6日対戦』のなかで。創設者・萩本欽一監督が去った後、就任四年目で初めて全国優勝した片岡安祐美内野手兼監督(27)が語った
【新聞テレビから】
☆『賞金ガザの学校再建に 世界子供賞マララさん寄付へ』、『来月発売 純愛知産ワイン初しぼり 豊田の夫婦栽培から醸造まで』、『長野のサル者特別賞 ロンドンの写真コンテスト』、『小渕氏元秘書宅など捜索 東京地検特捜部 資金実態解明へ』『小渕氏事務所 議員辞職を否定』『閣僚の資金問題首相「私の責任」 衆院委集中審議』、『米、量的緩和を終了 FRB(米連邦準備制度理事会)決定 ゼロ金利当面継続』、『エボラ陰性男性退院 ウイルス検出されず』(30日付、中日夕刊)
☆『不明高齢者 早期発見にメール活用』『顔は?フルネームは? 自治体対応ばらつき 成果の一方、登録者伸び悩み 県が一定の基準を』、『エボラ熱死者5000人超か WHO集計 感染は1万3700人』『米の国内対立深刻 帰国者対応』(30日付、毎日夕刊)
☆『名古屋市給与上げ拒否 河村市長、勧告応じず』、『大垣・上石津 若夫婦田舎で暮らそう 空き家紹介、移住増』『空き家率最高13・5% 13年全国』、『「政治とカネ」さらに拡大 きょう集中審議』、『逮捕の54歳警部補「朝から日本酒2本」 飲酒運転容疑』(30日付、中日朝刊)
☆『拉致迅速調査を要求 代表団 日朝協議終了』、『雅子さま 11年ぶり宮中晩さん会 両陛下主催 オランダ国王迎え』『喜びの再会「回復契機に」』、『音コンチェロ部門1位 佐藤さんと森田さん』、『■テーマは「創造する人間の旅=愛知県で2016年に開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」の実行委員会が、テーマを決定』、『日本人女性がカナダで不明』(30日付、毎日朝刊)
十月二十九日
突如として画面が出なくなりおかしくなってしまった、フェイスブックの復旧に追われるハードな一日となった。フェイスブックの便りはどんどん届くのに、これまでのパスワードで入力してもなぜか画面が出てこない不具合が生じたのである。パスワードを変更しようとしてもうまく行かない。デ、夜はほとんどフェイスブックの画面復活に時間を取られた。
分かる人が見れば、おそらくちょっとした点が足りなくて原因は簡単なことだろうが、元々こうしたシステムに対する苦手意識も手伝って、夜遅くなっても私のフェイスブック再開には至ってはいない。しばらく時間をおいてパスワードの変更をやる治すほかあるまい。きょうは、これ以上の回復への挑戦をあきらめることにした。ただネパール関連で届いている「多くの声」に対するチェックと返答が出来ないのが気になる。えいっ! ままよだ。
きのうは飲み過ぎた。にもかかわらず、きょうは午前中の歯の治療を皮切りに、午後は横笛のレッスン、帰ってからもアレヤコレヤと、なんだか気が狂いそうだ。そこへ飛び込んだパソコン・フェイスブックの不具合。パスワードの変更も含めて、思い出したようにフェイスブックの修復を再三手がけてみるが、これがうまくいかない。フェイスブックがこのまま開けない状態が続くとなると少し困る。
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日本シリーズ第4戦。過去、敵地での日本シリーズ7連敗中の阪神が、今夜もヤフオクドームの戦いで延長十回に中村晃の3ランを浴び、5―2のサヨナラ負け。どちらかと言えば阪神を応援しているわが家としては残念無念の一撃となった。米・ワールドシリーズの方は青木宣親選手が属するロイヤルズがジャイアンツに10―0で大勝し、ロイヤルズが逆王手をかけた。青木も1安打1打点と活躍。
小笠原諸島近海では「宝石サンゴ」を狙う中国の密漁船が連日100隻前後出没、地元漁民を困らせている。「向こうは平チャラ。なんで俺らが文句言われなければアカンのだ、との態度でどうしようもありません」とは、地元漁民の話。中国ではサンゴ漁が禁止されているので日本に現れるのだ、という。赤サンゴ、白サンゴは水深80㍍以上に生息することもあり、このまま根こそぎ密漁が進めば小笠原の自然を破壊することになる。
日本人拉致問題の再調査を巡る話し合いで北朝鮮を訪れている訪朝団は二十九日も前日に続いて熱心な協議をした。日本側は「拉致問題が最重要課題である」ことを重ねて強調した模様だが、解決に向け一定の道筋が開けたらと願う。「今回は調査の現状について説明を受けるために来て、そういう趣旨に沿った説明が北朝鮮側からあった」とは伊原純一訪朝団団長。
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【きょうの一文・ことば】
中村は素晴らしかった。まさか一振りで終わるとは思わなかった。(あすは、私にとって)最後の福岡での試合なので、ぜひとも勝ちたいですね。=日本シリーズ第4戦で勝ち3勝1敗とし王手をかけたソフトバンクの秋山監督。勝利後のインタビューにこたえて
【新聞テレビから】
☆『日朝実務者2日目協議 日本人妻や遺骨聴取』、『斧で襲われ警官発砲 東海署逃走の容疑者逮捕』『拳銃にもひるまず不気味』『警官が飲酒運転 愛知県警 容疑の警部補逮捕』、『米民間ロケット爆発 ISS(国際宇宙ステーション)補給 日本の搭載品も』、『「文鳥の里」いつまでも 弥富元組合長が絵本出版』、『映画企画会社が10億円所得隠し 「おくりびと」興行』、『来季へ駆ける 竜・キャンプ開始』、『〈目耳録〉大切にする(野村由美子)』(29日付、中日夕刊)
☆『今秋一の寒い朝 高山・荘川町で氷点下4・7度』、『雅子さま歓迎行事に 5年半ぶり オランダ国王迎え』、『「魔笛」作曲に使った鍵盤楽器公開』、『性的マイノリティー 「授業で触れず」教員8割 7割「教える必要ある」』、『〈チェック〉密売も経済活動!? 欧州、GDPに算入 「統計の信頼低下」異論も』、『民主・枝野氏 収入未記載 政治資金報告書 新年会の243万円』、『東海テレビ11分間中断 回線トラブルか』(29日付、毎日夕刊)
☆『「手すき」連携で守れ 無形文化遺産 勧告受け和紙3産地』、『川内再稼働地元市が同意 原発新規制基準で初』、『名古屋と陸前高田 友好都市協定締結』、『エボラ対策各省本腰 海外邦人への発信など強化』、『徳川美術館セクハラ認める 運営財団、職員と調停成立』『続く混乱、企画展めど立たず』、『泳げ!イノシシくん 海保、長崎沖で撮影』(29日付、中日朝刊)
☆『JR2社重要線路未検査 北海道・四国12カ所』、『津波浸水想定2860校 公立学校 対策なお検討中4割 文科省調査』(29日付、毎日朝刊)
十月二十八日
北朝鮮・平壌市内での日本人拉致問題の再調査を巡る北朝鮮との協議が始まった。日本側は訪朝団長の伊原純一アジア大洋州局長はじめ厚生労働省の担当者ら12人が、北朝鮮側も秘密警察組織である国家安全保衛部副部長も務める徐大河(ソ・デハ)特別調査委員長ら8人が出席しての真剣勝負だ。双方とも誠意をもっての話し合いで、解決とまではいかないものの、実りある結果になるよう心から願う。
☆ ☆
夜。知人女性と一宮市内の居酒屋へ。待ち合わせ場所の江南のバロー駐車場にいたところを、仕事のあとの買い物から帰る途中の妻とバッタリ。薄着を指摘され、そのまま家まで連れて行かれて強引に〝着替え〟をさせられる破目に。再びバロー駐車場まで出直した。幸い、相手も遅れて顔を見せたので良かったが、この間のドタバタ劇には少々疲れた。
というわけで心持ち重たく感じる冬物の上下を着込み、いざ出陣とあいなった。知人はお酒を飲まない女性なので車に乗せて頂いての久しぶりの一宮行きに。このところスッカリご無沙汰してしまい、気になっていた女将の元気な顔を前に楽しいひとときを過ごした。そして今宵は飲みながら、とてもいい話を耳にしたのである。女性が「この話は決して誰にも言わないで胸の内に納めておいてほしい」と言うので、これ以上明かすつもりはない。ただ、この世のなかステキな人がいるものだな、とつくづく思った。
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ヤフオクドームでの日本シリーズ第3戦はソフトバンクが阪神に5―1で勝ち、対戦成績を2勝1敗とした。外国人企業からの献金や政治資金報告書への記載問題などで経産相や環境相ら大臣が次々と釈明、野党は安倍首相の任命責任追及で火の手をあげようとしているが、さて、どうなるか。釈明は釈明としてある程度は認め、政治家たるもの、もっと議論すべき国家の大論があるはずだ。
日本のパチンコ人口は、なんと970万人にも及ぶとか。カジノ解禁によるギャンブル依存症が推定536万人に及ぶとか言われているが、競馬、競輪、競艇、パチンコ…と、この国は既に大いなるギャンブル王国である。
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【きょうの一文・ことば】
〜光の祭り ティハール祭1〜
先週ネパールでは、ティハール祭という光の祭、収穫祭を祝いました。家の窓や戸口に花輪や電飾、灯明で飾り、女神ラクシュミーを呼び入れ、富と繁栄を祈ります。(略)日頃は電気不足なんだけど、この祭りの間中はさすがに計画停電なしでした。ネパール政府は、夜電気が必要だから、昼間冷蔵庫のスイッチを切りましょう!と呼びかけていましたが、誰が切りますかね〜=ネパールのカトマンズ在住の裕子さんから届いたフェイスブック(どれも、カトマンズの街の様子や、灯明の飾りつけなどカラフルな写真付き)から一部を抜粋
【新聞テレビから】
☆『本美濃紙無形文化遺産に ユネスコ機関勧告 来月に正式決定』『「和紙」販路拡大の好機に』『「技能五輪を愛知県で」2020年代初頭の誘致検討』、『「拉致最重要」伝える 日朝協議 徐委員長が出席』、『環境相「亡妻が付け替え」 政治資金報告書 法令違反は否定』、『羽田の男性エボラ陰性 隔離し3日程度経過観察』、『出合い頭に車衝突 江南の男性が死亡 1人重体、2人けが』、『架空工事700万円詐取 椿本興業被害 愛知の容疑者ら逮捕』(28日付、中日夕刊)
☆『日朝協議始まる 特別調査委 幹部全員出席』、『本美濃紙の里歓喜 世界認めた高品質 無形文化遺産登録へ「伝統の技、後世に』、『〈チェック〉逸ノ城 部屋のおかみさん 「母」は医師 躍進支え』『マッサージも担当』、『エボラ熱 米新指針「強制隔離せず」 帰国の医師ら 一部州規制と矛盾』『軍先遣隊、監視対象に』(28日付、毎日夕刊)
☆『娘誘った悔い今も 手記公表 御嶽犠牲高3の父「避難所整備を」』『御嶽山噴火1カ月犠牲者悼む 父のいない食卓寂しい』、『リベリア取材のカナダ男性 日本でエボラ熱疑い 発熱、都内病院に搬送』『「空気感染はしないが…」病院近くの住民不安』、『名古屋入管で24人給食拒否 ビザ発給求め』、『愛知に日本最大展示場 十万平方㍍規模 県が建設を検討』、『環境相「報告書に虚偽記載」後援会収支 辞任の意向なし』『経産相外国人企業から献金 任命責任野党追及へ』(28日付、中日朝刊)
☆『ブラジル大統領僅差で再選 貧困層、ルセフ氏支え』、『厚労相、原告に謝罪 泉南アスベスト訴訟 最高裁判決受け』、『御嶽山噴火1カ月 全国35火山本紙調査 登山届義務化半数検討 災害対策を強化』『噴石屋根突き破り 山小屋「二の池本館』、『発熱男性エボラ検査 羽田到着 リベリア滞在歴』、『大阪都構想を否決 市・府議会 橋下市長、再提案へ』(28日付、毎日朝刊)
十月二十七日
夜遅く。全日空機でリベリアから羽田に入国した45歳の男性が発熱(37・8度)したため、国立国際医療研究センターで「エボラ熱」に感染していないかどうか検査を進めている、とのニュース。感染者でないことを祈るだけ、である。世界で猛威をふるう〝エボラ熱〟が、日本も他人ごとではない。結果は二十八日未明に分かるようだが感染者だと分かったとしたら、日本中が大騒ぎになりかねない。
ネパールのカトマンズ在住の長谷川裕子さんからカトマンズ恋歌「ラブバード・カトマンズ」のCDRが届きました、とのメールが入った。届いたかどうか、確認のメールを打たねばと思っていた矢先だっただけに、なんだかテレパシーのような、運命的なものさえ感じた。とにかく届いてよかった。
近畿地方で木枯らし第1号。昨年より8日早いとのことで、ここ濃尾平野も、きょうは結構つよい北西からの伊吹おろしが吹いた。御嶽山が噴火して丸1カ月のこの日、山麓の王滝村などで11時52分の噴火時刻に追悼の祈りが捧げられた。
気になっていた愛猫こすも・ここの体毛を久しぶりに梳いてやる。これが、毛がカチンカチンに固まってしまった部分が一部にあり、難行苦行に。梳けども梳けども、終わらない。デ、途中でやめた。からだに傷をつけてもいけないからだ。「ちゃんと、とかしてやってあげなきゃ」とは妻。ともあれ、老体なので体に負担をかけないようにしなければ、と反省。
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日本からの拉致被害者調査代表団が今日の午後、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に入った。北朝鮮側からは▼拉致被害者▼行方不明者▼残留日本人・日本人配偶者▼日本人遺骨問題、について説明があると見られる。日本としては拉致被害者の全員帰国を最優先にした交渉を進めたいとしているが、さてどうなるのか。一歩でも前に進むことを願いたい。
外交問題といえば、このところ小笠原諸島の父島西側海域で中国サンゴ漁船による目に余るサンゴ密漁が相次いでいる。船首には赤い中国旗が掲げられ【そこのけ】といった横着ぶりで毎日100隻前後がわがもの顔に海域を荒らし回っているという。「貴重な資源がドンドンと破壊されている。日本はやることをやらないと…」と日本漁船の船長。これまた深刻である。
ことしの沢村賞は今季16勝(5敗)を挙げ、防御率1・98を記録したプロ野球パ・リーグ、オリックスの金子千尋投手に贈られることになった。パ・リーグ投手の沢村賞は、これで4年連続。御嶽山が噴火して1カ月たち、地震・火山学者たちの間では火山性微動など「低周波地震の活発化」など噴火(水蒸気爆発)の兆候に対する見直し論が高まるなか、登山者の安全を守るための一刻も早いシェルター整備の必要性が叫ばれつつある。
先に294人の命が奪われた韓国の旅客船セウォル号転覆事故。検察側は「乗客に対する避難誘導を行わなかった」としてイ・ジュンソク船長に死刑を求刑。どんな判断が下されるのか。
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【きょうの一文・ことば】
これを機に基金を募ってシェルターをつくったら良いのに。被災地に義援金を送るのも大切だが、一般から寄せられた貴重なお金がどのように生かされているのか、一部不透明なことを思えば、シェルター整備の方がずっと分かりやすい=火山地帯の75%でシェルターがない、とのニュースに素朴な声
「本当にお相撲さんになったような気分です」=大相撲九州場所の新番付発表で幕下付け出しデビューから所要5場所のスピード出世で新関脇となった、逸ノ城(21、湊部屋)。初まげ結いのあと記者団にこう語った
【新聞テレビから】
☆『御嶽鎮魂の祈り 噴火1カ月麓で慰霊祭』『捜索打ち切りの日急死 過労 不明男性の父』、『新関脇 昇進イチ番 逸ノ城昭和以降 最速』、『経産相外国人企業から寄付 07・08年規正法抵触の可能性』『有村担当相 脱税企業から寄付』、『天国の友思う旋律 名古屋の音楽家 あすコンサート披露』、『国内初の人工弁移植 阪大病院 別人の心臓で作製』、『米「東のラスベガス」閉鎖続々 「カジノ効果」本当? 市民3割が貧困 地域振興は限定的』(27日付、中日夕刊)
☆『山愛した人しのぶ 御嶽山噴火1カ月』『スキー場関係者困惑 「稼ぎ時」の冬 観光業に影』『濁河温泉でも影響』、『財務省「40人学級復活を」 年86億円削減 小1の35人転換』『石綿調査65校園見逃し 13都道府県 NPOが指摘』、『宇宙だけで見える金環日食を撮った 太陽観測衛星「ひので」』『胃の中に5万ユーロ分 紙幣 ドミニカ共和国で女逮捕』(27日付、毎日夕刊)
☆『御嶽噴火1カ月不明家族ら献花 春には帰ってきて』『噴火情報伝達今後の課題』、『福島知事に前知事 震災後初 相乗りで議論深まらず』、『多治見の主婦「ガーナにAEDを」 息子の悲劇繰り返さないで』、『一宮の団体が支援ハロウィン祭り 石巻の商店街歓声戻った』、『「世界コスプレ」六本木へ進出 東京国際映画祭に参加』、『日英同盟で派兵1300人戦死 第1次大戦「戦域限定」は無実化』、『赤瀬川原平さん(芥川賞作家)死去 前衛芸術家 「老人力」流行語に』(27日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火きょう1カ月 つぶれたカメラ 笑顔鮮明に』『亡くなった一宮のカップル』『あの日刻む遺品 御嶽山噴火1カ月 未開封おにぎり/給油レシート/書き込み登山地図 夫の足跡たどる』『遺品の写真見る勇気なく』、『福島県知事選100人アンケート 復興政策に不満 続く仮設暮らし/自宅に除染土/原発再稼働』、『可児市長に冨田氏再選』、『音コン・ピアノ部門 石田さん1位』『学生音コン名古屋大会バイオリン部門 小学校1位巽さん 中学校1位幸村さん 高校1年柴田さん』(27日付毎日朝刊)
十月二十六日
日曜日。午前中、妻と江南市内の青山ギャラリー、古知野北公民館の順で訪れる。青山ギャラリーでは絵画教室優秀作品発表展が開催され、知人の力作が展示されているためだ。北公民館の方は〝第20回江南市公民館フェスタ〟が昨日から開かれており「どんなものか見てみたい」と言うので出向いた。
平井毅司さんの油彩画。息をのむ筆づかいには圧倒された=青山ギャラリーで
このうち青山ギャラリーでは、日ごろ何かとお世話になっている平井毅司さんの油彩画(6号)の迫りくる見事さに圧倒された。不思議と題はないのだというが、落ち着いた室内が、まるで生きものみたいに私の視界に浮かんで見えた。他の展示作品も独特の色彩がかもす、濃淡の妙の息遣いがそこはかとなく伝わってくるなど、力作ぞろいで足を運んでよかった、と思う。公民館フェスタの方も俳画、江南伊勢型紙、絵画、陶芸、木目込み人形、手彫りガラス工芸…からステンドグラス風アートリュミエールと、その見事さには作品を前に何度も足を止めた。
町の作家たちの作品が一堂に並んだフェスタ会場=江南市の北公民館で
テロや戦争、核開発にうつつを抜かす愚か極まるニンゲンたち。その一方で、日々の生活のなかでこれほどまでに素晴らしい作品を生む人たちがいることを思い知り、安心もした。とかく文化勲章の受賞者とか文化功労者に目を奪われがちだが、オラが町のこうした見えない芸術家たちこそ大切にすべきだ。出品者全員に絶大なる拍手を送りたい。文化の秋にふさわしい催しがあちこちで開かれているのである。ニンゲン、捨てたものじゃない。
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石川県野々市市の天理教法奥金沢分教会の分教会会長・高渕徹さん(69)の住宅を兼ねた施設から火災が発生、木造二階建て延べ三百平方㍍を全焼。焼け跡から高渕さんの長男の妻とその子ふたりを含む4人の遺体が見つかった。新人6氏の争いとなった福島知事選は佐藤雄平知事の後継として立候補した元副知事、内堀雅雄氏(無、新)が当選。京都競馬場で行われた菊花賞は東日本大震災当日に生まれたトーホウジャッカルが優勝した。フィギュアスケートのグランプリシリーズ・アメリカ大会で町田樹が4回転ジャンプを2度成功させ大会2連覇。
日本シリーズ第2戦は引き続き甲子園球場で。ソフトバンクが2―1で阪神に勝ち、1勝1敗の5分に。阪神・能見投手の敗戦は、私が好きな投手だけに残念無念である。町の作家たちの作品が並んだ江南市の北公民館。ここでは♪葦笛の澄みてヒーロー転校児(栗本寛)♪里便り載せて山越え秋の雲(重野田鶴子)といった俳画の妙も。
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【きょうの一文・ことば】
♪…あなたが美しいのは/愛されようとする時ではなく/あなたが美しいのは/ただ愛そうとする時……、あなたが素晴らしいのは/愛されようとする時ではなく/あなたが素晴らしいのは/ただ愛そうとする時……=26日夜NHKBSプレミアム【小椋佳生前葬コンサート後編】から。「あなたが美しいのは」(詞小椋佳 、曲堀内孝雄)の1節
【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版・世界と日本大図解シリーズ №1170〉嗅覚で人命を救う 災害救助犬』、『海女文化関心持って 志摩で100人「サミット」』、『秋空のバラ広がる香り―可児』、『ESD=持続可能な開発のための教育=みーつけた① 照らす地球の未来 名古屋テレビ塔LED』、『町工場「主婦がいない」 量販店とパート争奪戦』、『サービス付き高齢者住宅「介護漬け」横行、是正へ』、『愛知・旧富山村8年ぶり赤ちゃん 山のアイドル 住民メロメロ』(26日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮回答時期示さず 「拉致12人 調査は準備段階』 先月の日朝局長級協議』、『ネットで結集ラップに乗って 学生1000人 秘密保護法廃止デモ』、『音コン・バイオリン部門 吉田さん=吉田南さん(16)、東京・桐朋女子高1年=1位』『聖地に「オラショ」の響き=日本人女性指揮者の西本智実さんが芸術監督を務めるイルミナートフィルハーモニーオーケストラと合唱団が24日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で開催した音楽ミサで、バチカン専属の聖歌隊「システィーナ礼拝堂合唱団と初共演』、『落ちて落ちて41㌔……………成層圏から無事着地 グーグルの副社長成功』、『ハロウィーン 列車で満喫 東急電鉄』(26日付、毎日朝刊)
十月二十五日
土曜日。最寄りの書店から詩集「地球にカットバン」(宮内憲夫、思潮社)と「生活保護削減のための物価偽装を糾す! ここまでするのか!厚労省」(白井康彦、あけび書房)が届いた。妻は市内のカラオケ店で有志を募って、初のカラオケ大会を開催。初体験だっただけに「疲れた」とホッとした様子で帰り、珍しく早く床についた。
それはそうと。『敦賀の社員寮 男性殺害容疑 知人の54歳男 逮捕』、『別の邦人も殺害容疑 11年前 タイ人夫婦を再逮捕』、『米高校で銃撃1人死亡 4人負傷、犯行生徒は自殺』『おので警官襲う NY イスラム改宗の男』『検問所に襲撃29人死亡 エジプト、武装集団を非難』『高校で発砲5人が死傷 米・容疑の生徒自殺』……
きょうの新聞の見出しの一部を拾っただけでも、てなわけで。この世のなか、人の命を簡単にあやめる殺しがなんと多いことか。ヒトは殺し、殺されるために生きているのかと思うと、同じヒトの1人として情けない。でも現実にそうなのだから、どうすることも出来ない。なかでも、テロとか戦争をのぞけば、日本の日常生活のなかで起きる短絡的な犯行がここ数年、際だって増えてきている。
☆ ☆
午前中、マイカーで各務原の社交ダンスのレッスン場へ。帰宅したその足で、こんどは西春までハンドルを握った。名鉄コミュニティサロンでの月一回のケーナ・サンポーニャ教室を受講するためだ。このうち社交ダンスではダンスをする際には絶えず、【骨盤を起こす】ことの大切さ、を先生から教えられた。ケーナ・サンポーニャの方は、まだ習い始めたばかり。先月、他に用事があったため欠席し3度目のレッスンとなったが、他の受講生に比べ、かなりの遅れがあることを感じた。このうえは自主練習を増やし追いつかねば、と思った。
× ×
日本シリーズ第1戦が甲子園で開かれ、阪神が6―2でソフトバンクに快勝。イタリアのサッカーチーム・ミランに所属する本田圭佑選手がこのところ大活躍、イタリア国内を熱狂させている。エボラ出血熱の感染者が、とうとう1万141人と1万人を超す事態に。うち4922人が亡くなった。
韓国ではきのう、独島の日記念式典が行われた。一方では、あのサムソン電子の営業利益が下落、業績の大幅悪化が伝えられている。若者の失業率は8・5%に及んでおり、ソウル大学を出ても30%は就職できていないという。このところの韓国経済は失速状態にある。
29年前、阪神が日本一になったとき。歓喜のあまり大阪・道頓堀に市民らにより放り込まれた髭のカーネル・サンダース男爵(その後、泥まみれの男爵が〝救出〟された)。その、カーネルさんの呪いが融けるかどうか、が浪速っ子の間で取り沙汰されている。幸い阪神は1勝し難波の商圏に勢いが出てきた。ヘイトスピーチを巡っての橋下大阪市長と「在日特権を許さない市民の会」(在特会)桜井会長の言い争い。見苦しいったら、ありゃしない。
× ×
【きょうの一文・ことば】
居場所を感じられない若者がどんどん(「イスラム国」に)渡っていってしまうのでは。若者たちの「場所」を見つけることを考えなければ…
=25日夜CBC〈ニュースキャスター〉の番組のなかで。コメンテーターで作家の乙武洋匡さん
「客と私でつくる芸術空間だと言った人までいるそうだ」=25日夜のCBC〈ニュースキャスター〉でSMバーに関連しビートたけしさん
【新聞テレビから】
☆『秋晴れオシャレに快走 名古屋でツイード・ラン』、『福島「政治不信」4割超 あす知事選投開票 中京大調査 進まぬ復興影響』、『豊橋の夫婦熊野に赴く 弁護士過疎地で恩返し』、『閖上育ち誇り高く ケナフ栽培し炭に加工「復興足掛かり」』、『エリザベス女王初のつぶやき』『NYおの男「テロ」断定 市警 イスラム過激思想影響』(25日付、中日夕刊)
☆『米の医師エボラ感染確認 入国時に強制隔離 NYの空港 接触の医療関係者』『市民は「心配ない」』『看護婦退院抱擁で祝福 オバマ大統領』、『「北朝鮮に核小型化技術」 イランなどから導入か 在韓米軍司令官』、『ボコ・ハラム「停戦」1週間 やまぬ大規模拉致 解放交渉進まず』、『TPP閣僚会合開幕 関税・ルール 進展目指す』、『在特会会員ら5人逮捕 傷害容疑 本部など家宅捜索』、『来年の安泰・平和願い 瀬戸「未」置物生産ピーク』(25日付、毎日夕刊)
☆『エボラ熱1万人に迫る 厚労省 検査強化を指示』『エボラ中部も警戒感 上陸ルート「いくらでも」』、『ニセ電話詐欺被害44億円 中部1~9月狙われる「金曜日」』、『光の滝LEDのおかげ』、『裁判官寝坊し審判延期 家裁岡崎支部 うその理由説明』、『抜いた歯の幹細胞で骨再生 インプラントに活用期待 愛知医科大、臨床研究へ』、『市長謝礼メールを否定 美濃加茂汚職「深く考えてない」』、『★氷川きよしさん不起訴』(25日付、中日朝刊)
☆『原発ADR=東電福島第1原発事故の賠償問題を裁判外で解決する手続き=議事「不開示」 担当弁護士黒塗り「信頼失う対応」』、『中之条町長辞職全会一致で同意 町議会』(25日付、毎日朝刊)
十月二十四日
三重県南部の御浜町と熊野市境にある標高247メートルの風伝峠。
ここでは、この日朝の冷え込みで熊野市側の盆地で発生した霧が、雪をかぶった状態で峠を挟んで海岸沿いの御浜町に向かって滝となって流れ落ちる〝風伝おろし〟がみられた。朝日を浴びての幻想的な現象には、夢かうつつか―と、見入った人が相次いだに違いない。
☆ ☆
なんでも、このところのニンゲン社会はエボラ熱ウィルスと世界各国から集まってきた戦闘員から成るイスラム過激派武装集団「イスラム国」という底の知れない、〝ふたつの怖い敵〟に振り回され、襲われつつある。見えざる【神の手】が、愚かなニンゲンたちを懲らしめようとサジ加減を、少し増やしてきたのではないか。
かといって、人間の敵は別に病原体ウィルスや「イスラム国」に限ったことではない。台風もあれば、地震襲来もある。人間が自らの首を絞める結果になってしまっている原発の放射能汚染の地獄だってあるのだ。(これは私の考えだが、人間社会そのものが幻の存在のような、実は全てが〈無〉の世界ではないのか。と。そんな気がする。それだけに、私たちは今の「生」を人間らしく歩いていく必要がある。誰の為でもない。一人ひとりが人間の尊厳のために、である)。
× ×
エボラ出血熱感染の勢いは増す一方だ。アメリカのニューヨークで、ギニアで患者を治療した男性医師ひとりが陽性反応で新たに感染。かと思ったら、西アフリカ・マリでも2歳の少女が感染。エボラ出血熱の危機感が一気に強まっている。当然ながら、日本でも全国の空港検疫所での水際作戦に全力が注がれ、厚労省も塩崎大臣が陣頭指揮に立ち全スタッフが万一に備えての対応に大わらわだ。
エボラ熱ウィルスの感染の広がりと「イスラム国」出現によるテロの可能性など悪条件もたたってか、オバマ米大統領の支持率は、ここにきて41%に下落。世界中が混沌としたなか、来月4日の米中間選挙での苦戦が予想されている。「刑務所に入るため、人を殺そうと思った」とは東京・上野で果物ナイフを振り回し男性の右太ももにケガをさせた無職の男(38歳)。何が彼をそうさせたのか。現代社会は確実に病んでいる。
私も知る作家の黒井千次さん(82歳)が2014年度の文化功労者に選ばれた。心から「おめでとうございます」とお祝いを申し上げたい。〝ごんたさん〟と、親しみ深かった、あの優しさいっぱいだった奥さま。彼女が生きておいでだったら、どんなにか喜ばれたことだろう。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「残念だわ。ナイジェリアでも封じ込めることが出来たのに」=ニューヨークで新たなエボラ出血熱感染者の報にニューヨークの女性市民の声
【新聞テレビから】
☆『文化勲章天野浩氏ら ノーベル賞中村氏も』『天野さん「ますますちゃんと」』、【文化功労者】『樋口久子さんゴルフ界で初「夢のよう」 ちばてつやさん漫画「文化と認められた」』、『ペット愛 高まる健康志向 食育講座やサプリ 業界盛況』、『〈グラフ〉純粋に力強く個性保つ青 デュフィ展 愛知県美術館 12月7日まで』、『御嶽の犠牲者安らかに 木曽御嶽本教が慰霊』、『市長「授受全くない」』『美濃加茂汚職 被告人質問で主張』、『クラブ24時間営業も可 明るさで緩和 改正法案、閣議決定』『「活気生む」「騒音は」賛否交錯』、『滋賀の踏切特急にはねられ 電動車いす男性死亡』『ひき逃げか男性が重体 伊賀で扶桑の露天商』(24日付、中日夕刊)
☆『冬支度大忙し=札幌市内の円山原始林で、エゾシマリスが冬眠準備に大忙し。巣作りに使う落ち葉や餌の木の実を頬袋いっぱいに詰め込み、地中の巣穴に繰り返し運び込んでいる』、『産総研備品6億円分不明 パソコンなど1万5000点 検査員調べ』『1300万円「ノボレオン」 未使用廃棄の装置も』、『ジョジョの世界どっぷり 栄のバー 漫画ファン全国から』、『エボラ全入国者調査へ 厚労省と法務省 4カ国滞在歴』、『食材偽装に3%課徴金 景表法改正へ 閣議決定』、『照度上げ終夜営業可能 クラブ規制を緩和 風営法改正案(24日付、毎日夕刊)
☆『燃料電池車 匠が担う トヨタ「レクサス工房」で生産』、『妊娠降格同意なしは違法 マタハラ訴訟 最高裁が初判断』『原告敗訴の二審破棄』、『留学生ら「引き出し役」 不正送金 料理店経由し中国へ』『小渕氏母家賃未払い 関連財団所有 旧邸売却後も居住』『ニセ電話詐欺800万円の被害 一宮の70代女性』、『人気の宿偽装づくし 温泉→水道水 天然フグ→養殖 知多牛→豪州産』『南知多 消費者庁が措置命令』『記者が湯船体験 カルキ臭、でも効能書き』、『慰安婦報道 朝日元記者の勤務先 大学脅した疑い男逮捕』、(24日付、中日朝刊)
☆『復興の願い風船に乗せ 中越地震10年』『「遺族に区切りはない」 発生10年 各地で追悼』、『ドラフト会議 中日で親子鷹実現 育成枠 名城大・近藤投手』『不安越え「突っ走る」 京大から初指名 田中投手』、『(野依良治)理研理事長給与返納=給与10分の1を3カ月自主返納= STAP論文 理事5人を厳重注意』、『大学入試改革 英語に民間試験活用 トーフルなど21年度目標 能力多面的に評価』(24日付、毎日朝刊)
十月二十三日
霜降。露が冷気で霜となって地上に降り始め、カエデや蔦が紅葉し始める。そんなころだ。
きょう開かれたプロ野球ドラフト会議。中日ドラゴンズは野村亮介投手(三菱日立パワーシステムズ横浜)を1位指名し、交渉権を得た。他の主な交渉権は、有原航平投手(早稲田大学)が日本ハム、安樂智大投手(済美高)が楽天、岡本和真一塁手(智弁高)が巨人から、それぞれ一位の指名権を得た。京大・田中英祐投手もロッテに2位で指名された。各選手のこんごの飛躍に期待したい。
× ×
68人の尊い命を失った2004年の新潟県中越地震から10年、被害に遭った長岡市など各地域で追悼行事が開かれた。大阪・道頓堀名物でもある江崎グリコのジャンボ看板がリニューアルされ、6代目が始動。この看板、なんと14万個のLED映像で浪速っ子にお披露目されたが、これまでとは違い、ランナー自身が動く。
カナダの議事堂での銃撃戦が伝えられるなか、「オバマ、おまえの首をもらうぞ」「おまえもだ、メルケル」といった物騒な言動を憚らない『イスラム国』若者たちの脅威が広がる。この「イスラム国」。世界80カ国から集まった1万5千人の戦闘員からなり、ラッカを拠点に防衛省、保健省、電力省……と国家の体裁を整えているという。アメリカ100人、ドイツからも450人もが戦闘員に志願、世界をまたぐテロの集団化が気になる。
東京国際映画祭がにぎやかに開幕、31日までの日程で六本木ヒルズやTOHOシネマズ日本橋、その他、都内の各劇場や施設、ホールを会場に繰り広げられる。妊娠や出産を理由にした嫌がらせ、マタニティー・ハラスメントで訴えた広島市の女性に対して最高裁が「妊娠を理由にしての降格は、本人の同意がない限り違法だ」と判断。原判決を破棄し、広島高裁に差し戻す判決を下した。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「正直、客観的で詳細な報道の基準を掲げ、多くの人々を報道の仕事に引きつけた」=23日付毎日夕刊『ウォーターゲート特報時の編集総括 ブラドリー氏死去=ブラドリー氏は1970年代にニクソン政権が政敵の盗聴に関与していたウォーターゲート事件の報道を通じ、大統領を史上初めて辞任に追い込んだ米ワシントン・ポスト紙のベンジャミン・ブラドリー元副社長。21日、ワシントンの自宅で老衰のため死去。93歳』の記事のなかで。オバマ大統領が声明を出して称賛
「本当にどこにでもあるような平々凡々な生活をする。【ふつう】が一番いいですよ」=10年前の中越地震で長男を亡くしたある被災者の話
【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉イスラム国「脅威を断ち切れるか」』(23日夜、NHK総合)
☆『御嶽山噴火1人身元判明』『中越地震10年 鎮魂、復興祈りささげる』『秋の風になった友 当時小6「ずっと一緒に」』『医者どん次の10年も奮闘 山古志・3代目69歳』、『武四郎の理念をアイヌ博物館に 松坂出身「北海道」名付けた探検家』、『〈大波小波〉戦争体験と想像力』、『議事堂で銃撃戦兵士1人死亡 カナダ首相「テロ攻撃」』『イスラム過激派警戒下』、『小渕氏カレンダー配布 群馬5区有権者に毎年か』『旧邸宅売却後も小渕氏母が居住』『元秘書の町長を告発 市民オンブズ 規制法違反容疑』(23日付、中日夕刊)
☆『希望の苗 中越地震10年』、『SMバーに政活費 宮沢経産相の資金管理団体』、『新潟の男聴取 北海道警 (従軍慰安婦報道を巡り)脅迫電話元朝日記者退職要求』、『「天平美人」に会いたい 正倉院展あす開幕』、『■お茶の水女子大次期学長に室伏氏=現お茶の水女子大名誉教授。専門は細胞生物学と生化学=』、『エボラ感染1万人目前 WHO集計 死者は5000人に迫る』、『ホワイトハウス敷地に男が侵入 警備犬が制圧』(23日付、毎日夕刊)
☆『古都に歴史絵巻 京都・時代祭』『武将役落馬し一時騒然=馬が2度はね、落馬した男性が背中を打つ』、『中区ハーブ店4容疑者逮捕 中国から原料輸入し製造』、『買い取り見直しで東海自治体・事業者 再生エネの後退懸念』、『消費税10%自民二分 先送り派会合、税調けん制』、『iPSで心機能回復 京大、ラットで 心筋・血管細胞定着』(23日付、中日朝刊)
☆『〈くらしナビ⌂ライフスタイル〉【がんステージ4を生きる 笑顔で過ごしたい 反響特集㊤】100人100通り共感の声 常に「今」大切に 奈良市の野村さん【三輪晴美、写真も】』、『女児温めた上着(緑色の登山ジャケット)遺族へ 御嶽山噴火 男性の父「頑張ったね、と言いたい」』『巨大噴火100年で1% 神戸大チーム 発生確率を解析』、『県外進学賠償返還請求 東電「避難終わった」 福島原発事故』『結婚機に打ち切りも』、『臨床試験に法規制 バルサルタン受け 厚労省検討会』、『中国人元締め逮捕 ネット不正送金 4億円集金か 愛知県警』、『容疑者と捜査員写真取り違える 中日新聞とCBC』(23日付、毎日朝刊)
十月二十二日
シトシト雨が地上を濡らす。北海道雨竜郡朱鞠内ではマイナス5・6度とことし一番の冷え込みに。雨のなか、私はきょうも名古屋まで出向く。大気は少しずつ確実に寒くなってきている。わけあって、大須界隈をあ・る・く。
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政府は27日から30日まで、北朝鮮の特別調査委員会と協議するため、伊原アジア大洋州局長はじめ警察庁職員ら代表団10人を平壌に派遣する。「拉致問題解決が日本政府の最優先課題であることをあらためて強調し(疑問点には)質問をぶつけ、すべて誠意をもって回答するよう強く求めていく」(菅官房長官)という。やはり直接出向いて真意を糺してきた方が正攻法でよい。かといって現況では格別な成果は期待できない。でも、この先に向け何らかの成果が得られるような気がする。ここはブンヤの世界で言う、〝現場100回〟の精神でぶつかってほしい。
消費税10%再増税問題に関連、自民党内では、このところ賛成派と慎重派の思惑が交錯。慎重派の40人と増税派80人がそれぞれ、勉強会を開くなどした。いずれにせよ、GDPを見ながら結論を下すことになりそうだという。政府は「増税財源は、高齢社会に対応した〝社会保険に限定する〟」と言ってはいるが。さて、どうか。
労働者派遣法改正案。非正規社員の多い現代社会。苦しむ若者たちにとって本当に救い舟となるものであってほしい。派遣会社、受け入れ企業双方の思惑が微妙な足かせとならねばよいが。東京・日本橋の高島屋では「両陛下の歩みを振り返る特別展」が開催中。東京・浅草の歓楽街で昭和の初めから芸能文化の発火点になり続けてきた「浅草ロック座」が2億3800万円の負債を抱え、破産した。
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【きょうの一文・ことば】
切迫した状況のなかで息子が女の子を守ってあげようとした勇気を褒めてあげたい。生きて帰ってきてくれれば本当にえらいね、って。ほめてやりたいけれど。ずっと頑張ったね、と言ってきたので。それ以上はない。=御嶽山の噴火で自分が着ていたジャケットを小5の長山照利さんに着せてやった近江屋洋さん(当時26歳。横浜市、会社員)の父親が少女の遺族から返されたジャケットを手に
【新聞テレビから】
☆『忍者カメラマン復興の術 子ども1000人の夢「背中を押したい」』、『「息子の勇気褒めたい』『近江屋さん両親に上着返却』、『実務者チーム27日訪朝 拉致再調査を直接聴取』、『福島第一原発1号機建屋 カバー解体準備着手』、『貿易赤字上半期で最大 5兆4000億円 円安でも輸出低迷』、『お歳暮商戦〝ケイ〟快発信を 名古屋三越 錦織選手あやかり出陣式』(22日付、中日夕刊)
☆『傘寿記念特別展 両陛下が観賞』、『息苦しいパレスチナ 東京の語学教師 現地の10年、映画に=自主映画「だからまいにちたたかう」、イスラエル占領下で困難な生活を強いられているパレスチナ自治区住民の過去10年間を記録。完成させた倉岡明子さん(67)は「移動する自由さえ奪われる悲劇を伝えかった」と話す』、『温室効果ガス EU、40%減合意へ 30年目標 再生エネ比率27%に』、『LEDの開発動機「楽しそうなテーマ」 天野教授が文科相訪問』(22日付、毎日夕刊)
☆『堀川沿い旧料理店の解体申請 河村市長所有者に〝待った〟』『河村市長「まちづくりに不可欠」 旧料理店「市長は生活の破壊者」 異例事態溝深く』『市長「違法」の可能性 専門家指摘』、『「道徳」18年度教科化 中教審答申 愛国心養成、抵抗感も』、『バイオマス発電「特許侵害」 国5億円補助事業 メーカー側 豊橋技科大などに抗議』、『富士の雪化粧 雲隠れ』、『組事務所で働かされた少年 警察に「相談でき感謝」』『容疑者5人逮捕』、『邦人不明 タイ人男拘束 遺棄認める供述』(22日付、中日朝刊)
☆『選挙制度巡り応酬2時間 学生と香港政府対話 事態収束は不透明』、『石綿訴訟国が和解へ 泉南など厚労相、謝罪の意向』、『700㌔交流10年 中越地震復興作業で過労死 旧山古志―松山 悲しみの母支え』、『ヘーゲル直筆の書き込み デビュー作初版本に書評をメモ 東京・古書店で発見』、『■美輪明宏さん(79)、名古屋公演も延期=「美輪明宏/ロマンティック音楽会」が大阪公演に続き23日の名古屋公演も。急性喉頭炎で11日朝から声がかれ、歌える状態でないという』(22日付、毎日朝刊)
十月二十一日
主人思いのボス。いつも私を守ってくれる。著書〈いがみの権太 大震災「笛猫野球日記」〉の表紙も飾った=20日写す
わが家の猫は、長女猫のボス(本名はこすも・ここ)も、次女猫シロ(本名はトンヌラ)も日々わが道をいく、の態だ。人生というか、猫生を達観しているといってよい。なぜ、こんな話を、と思われる人には「人間猫のふたりが私たち家族を守ってくれているからだ」と答えておこう。ふたりが居なければ、私たち家族の日々はまったくもって味けないものになってしまうに違いない。
実際、寝坊をしそうになったり、毎日の執筆などでついつい遅れを取りそうになった時など。ふたりはいつも私たちのそばに来てそのつど、意識を覚醒してくれる。ボスが権太番なら、シロは舞のそばについて離れない。有り難い。というわけで、きょうはここ2、3日の間に撮ったばかりのふたりの素顔を掲載。自身の文学修業の糧にし続けたく思う。
ボスは実年齢20歳、シロは19歳。ニンゲンなら90歳前後の高齢だが、なかなか、どうして。ご覧の通り、まだまだ若くてセクシー、かつ魅力的である。そんな雄姿を見て頂いて、なんらかの糧になるならと思う。ふたりとも運命共同ともいってよい人間社会に幸せを運ぶ掛け替えなき存在である。
新聞を読むのも一緒。妻から離れないシロちゃん=21日夜。シロも著書〈懺悔の滴〉の表紙を飾る
ある女性からの電話。厚生病院での妻の術後の定期検診。薬局。野菜市場。スーパー「三心」。庭での花栽培やオリーブの木の植樹。歯医者さん。ビートルズの対談集誕生話。小栗風葉の作品。中国笛と「ラブバード・カトマンズ」。息子からのメール。柿の処理等など。いやはや、単語を並べただけでも今日も、アレヤコレヤと本欄にはとても書ききれないことがいろいろあった(実際、本欄で書くのは、ごくごく一部に過ぎない)。
きょうのことはこれにて。ふたりの猫ちゃんの話で今夜は、これで幕としたい。
× ×
西アフリカのナイジェリアがエボラ出血熱の終息宣言。ナイジェリアでは、これまでエボラ出血熱で20人が感染。8人が亡くなっている。塩崎恭久厚生労働相が大阪・泉南アスベスト訴訟で最高裁が国の責任を認め、大阪高裁に審理を差し戻した原告28人に和解を申し入れる、と記者発表。香港では政府幹部と学生団体の初の対話が始まった。この模様は地元テレビ局も「対話は市民の希望にそうものだ」と生中継。
中教審=中央教育審議会=が〝道徳教育〟を「特別の教科」と位置づけ、国の検定を受けた教科書導入などを下村文部科学大臣に答申。内閣府の月例経済報告は2カ月連続で下方修正。女性閣僚のダブル辞任も手伝い消費税率の10%引き上げは、こんご難しい判断を迫られそうだ。
エボラ熱ウィルスに、日本の新型治療薬「アビガン錠(ファビピラビル)が効く、との声。フランスで臨床実験が始まるという。エボラ熱のまん延防止になるなら、何よりだ。神戸の小1女児殺害で「女児とは初めて出会った。路上で『絵のモデルになってくれないか』と誘ったら、自宅についてきた」と容疑者。
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【きょうの一文・ことば】
「祖国は日本。母国は中国です。その母国の人を傷つけてしまった。」「あの映画(「支那の夜」)はなかったら良かったのに。私が生まれ、育った母国は中国です。」=21日夜NHK『〈クローズアップ現代〉李香蘭・激動を生きて 戦争の〝傷〟を見つめて』の番組のなかで。李香蘭のことばとして紹介
【新聞テレビから】
☆『海女の磯守るフェンス 志摩 海底に設置、藻場を保護』、『昇任なし「女性差別」 厚労省係長が国を提訴』、『「原発再稼働進める」宮沢経産相』、『中国GDP(実質国内総生産)7・3%増 7―9月期 09年以来の低水準』、『話題の「うちわ」高騰 ヤフオク一時1万円超も』、『無資格医業元事務長を逮捕 羽島の診療所 注射指示の疑い 開業四カ月 昨年9月閉鎖』、『デビュー戦ブッチぎれ JRA初まだら模様の馬=サラブレッド、その名も「ブチコ」』(21日付、中日夕刊)
☆『稲穂に東北への祈り 中越地震被災の92歳=五十嵐スミさん(92)=「耐えて何度も立ち上がれば」』、『容疑者、殺害認める 神戸女児遺棄 動機など追及へ』、『日本人遺族 遺体=男性はサカモト・イチジさん(59)、女性はタカノ・ジュンコさん(54)。いずれも千葉県出身=と対面 ヒマラヤ遭難』、『トルコ、クルド部隊支援 対イスラム圏 一転、米と連携』『イラクでイスラム国攻勢 クルド部隊狙い15カ所攻撃』(21日付、毎日夕刊)
☆『小渕氏、松島氏看板閣僚 ダブル辞任政権痛手 後任宮沢経産相、上川法相』『小渕氏辞表、5時間後松島氏も 「傷最小に」首相決断』、『〈名大で研究、ノーベル賞3氏語る〉自由な気風に育まれ 天野浩氏 赤崎勇氏 野依良治氏』(21日付、中日朝刊)
☆『涙と強弁の幕引き 閣僚ダブル辞任』『形の上でうちわだが寄付ではない 松島氏「図らずも」 長年のスタッフ信頼 小渕氏』『「残念」「予想外」「当然」 東海3県 自民県連幹事長』『閣僚初の妊娠 小渕氏』『記者から転身 松島氏』『女性登用「看板」倒れ 「脇甘い」「がっかり」2氏地元』『「2人とも軽率」東海地方の有権者』、『橋下大阪市長と在特会会長対談 紛糾10分で物別れ』、『■愛知で17業者が暴力団に利益供与』、『川内原発 再稼働賛成の陳情採択 市議会委が「同意」表明』、『〈訃報〉若尾隆子さん=俳優、若尾綜合舞台名誉顧問=96歳』(21日付、毎日朝刊)
十月二十日
小渕優子経済産業相(40)=衆院群馬5区=と松島みどり法相(58)=衆院東京14区=が閣僚を辞任。小渕氏は政治資金の不明朗な支出、松島氏は選挙区内でのうちわ配布を巡って公選法違反などの問題が指摘され責任を取ったものである。後任には自民党の宮沢洋一参院議員(64)=参院広島選挙区=が経済産業相、上川陽子衆院議員(61)=衆院静岡1区=が法相に、それぞれ起用された。
☆ ☆
高速道を運転していると、走り去る車の背中にいろんな人生が映って、川の流れの如く浮かんでは消えてゆく。不思議だ。でも、皆さん! そんなに慌ててどこへ行くの、と言ってやりたい衝動にもかられる。というわけで、きょうの午後は妻を助手席に高速道を突っ走った。目指すは母がリハビリ入院生活を過ごす日進の愛知国際病院。幸い、私の作詞曲〈ラブバード・カトマンズ〉のCDを聴きながらの道行きで、自宅からは1時間そこそこで愛知国際病院に着いた。
母のもとにはつい先日訪れたばかりだが、親しき仲にも礼儀ありでこれまで自宅に用意こそしてあったが、そのままになっていた見舞金を手渡すのが目的で無事渡すことができ、ホッとした。私たちとしては、母の回復が「これなら安心」というところまできた、と判断し参上とあいなった。
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皇后さまが満80歳の誕生日。拉致問題の一刻も早い解決を目指す政府は北朝鮮の平壌に外務省の伊原アジア大洋州局長らを拉致再調査で派遣することを決定、その旨を拉致被害者家族に伝えた。これに対して拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表は「ほとんどの家族が時期尚早、拙速だという気持でいる。かえっていろんなことを要求されるのでは」と心配。横田早紀江さん(78)は「訪朝すると決まったなら、厳しい態度で上手な交渉をしていただきたい」と注文を付けている。
プロ野球パ・リーグのCSファイナルステージ第6戦がヤフオクドームで開かれ、リーグ優勝のソフトバンクがレギュラーシーズン3位の日本ハムを4―1で下し3年ぶり、15度目(南海、ダイエー時代含む)の日本シリーズ進出を決めた。この日、今季限りでの現役引退を表明していた日本ハムの稲葉篤紀選手が9回に代打で登場、捕邪飛に倒れ、現役生活にピリオドを打った。
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【きょうの一文・ことば】
「小渕代議士自身は何も知りません。代議士は何も悪くはありません。私が作成した収支報告書のせいで小渕代議士や支援者の皆さんに多大なご迷惑をかけたことを心よりおわびする」=小渕氏の元秘書で群馬県中之条町の折田謙一郎町長。20日、町議会に辞職願を提出後、記者団に対して語った
【新聞テレビから】
☆『小渕経産相、松島法相辞任 政治資金、「うちわ」で引責 看板女性閣僚、政権痛手』『「会計処理に疑念」小渕氏会見 第三者に調査依頼』『首相、任命責任認める』、『〈解説〉「政治とカネ」甘さ許されず(政治部・金杉貴雄)』、『子どもの可能性支える 中日教育賞、11人に贈呈』、『名古屋城下町水道記録あった 江戸時代の史料 初確認 町人の利用状況 記述に付せんも』、『酒造「盛田」基準超す汚水 常滑の工場 海に排出容疑で捜索』、『3D銃製造懲役2年 横浜地裁判決「動機 極めて悪質』、『河村市長宅玄関のドアを壊した疑い 名古屋、女を逮捕』(20日付、中日夕刊)
☆『自民の星痛い失点 小渕経産相辞任 説明窮し「甘かった」』『地元「辞任は仕方ない」「うっかりミス」擁護の声も』、『東証一時1万5000円台回復』、『ノーベル物理学賞の赤崎・天野氏 愛知県、2氏に学術顕彰』(20日付、毎日夕刊)
☆『皇后さま感謝の傘寿 「陛下のおかげで今日まで」 シベリア抑留に心痛』、『ご当地グルメ福島満腹 B―1グランプリ閉幕=1位は十和田バラ焼きゼミナール(青森県十和田市)』、『内閣支持48%に下落 世論調査「政治とカネ」影響か』、『不法造成で遺跡を破壊 名古屋市(まちづくり)公社「手続きミス」』『近くに国史跡古墳群 残土から土器3万点』、『男児死因は脳浮腫 豊橋署調べ 揺さぶられ症候群か』(20日付、中日朝刊)
☆『小渕氏、有権者にワイン お祝い品 公選法違反の疑い ラベルに自分の写真』『「支援者つなぐため」 父の代から続く行事』、『「富士山噴火」初訓練 予知前提 突発時の想定なく 3県合同』『御嶽神社 犠牲者を慰霊』『ヒマラヤ死者40人超す 不明の日本人3人下山』、『消費再増税「反対」73% 本社世論調査 地方創生「期待」58%』、『米軍オスプレイ防災訓練初参加 和歌山』(20日付、毎日朝刊)
十月十九日
午前中は自室で執筆の合間を縫い、足の踏み場もないほどに山と積まれた書籍や書類のたぐいを順番に整理。その気になって進めると次から次に、いろんなものが【顔】を出すのでそのつど捨てるか、保存するか迷う。エイ、ままよ―と捨てる方に重点を置いて片づけていくが、かえって捨てるわけにはいかないモノがどんどん出てくるのには驚く。
そして午後。相棒と買い出しにバローへ。いったん帰ると、洗濯物を畳んだり、干した布団を室内に入れるなぞ動き通しの相棒を横目に黙って見ているわけにもいかず、布団を寝室に敷くのを手伝ったりした。間もなく「今度はホームセンターよ」とのお達しで運転手役は続く。センターで庭木やら花の苗をドサッと買い込む彼女。「そんなに買ってどうするのだ。ちいっちゃい庭なのに」と叫びたくなる。でも、これも乗りかかった舟。黙々と従う。世の男性族。みんな、こんなものかもしれない。
こんなわけで、1日のドラマはまだまだ続く。ひと段落ついた、と見るや「ヨシッ、行こう!」と今度は私が立ちあがり彼女を車に乗せ、和田の私有地へ。ここで枝もたわわになっている柿をふたりそろって持参したハサミで一個ずつ切り取っていった。途中で「おまえ、似合うじゃないか」と私。作業を終えたところで、この土地で野菜を作ってくださっているすぐ近くの〝谷江さん〟方を訪れ「お世話になっています」と初めて挨拶。袋に一杯詰めた柿をそっくり「これ、食べてください」と手渡すと「私の方がお宅へ挨拶にいかなければならないのに。申し訳ありません」と〝谷江さん〟。
帰りの道すがら私は車を運転しながら、これまで自分の土地の柿ひとつ取るにせよ、高齢の母に任せっぱなしでいた自らの非を恥じた。「俺はなんて勝手し放題の男なのだろう」。
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神奈川、山梨、静岡の3県と国による富士山の大噴火を想定した大規模訓練が3県21市町村から2500人が参加して行われた。こうした合同訓練は初の試み、備えあれば憂いなし―でよいことだ。ヒマラヤ山脈での季節外れの吹雪と雪崩による遭難死者は43人に。トレッキング中の災害としては過去最悪となった。北海道は、ことし一番の冷え込みで川上郡標茶町(しべちゃちょう)では氷点下4・6度を記録。冬が近づいてきた。
プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは日本ハムが6―4でソフトバンクを破り、第6戦に持ち込んだ。男子ゴルフの国内メジャー、日本オープンは池田雄太が片山晋呉を破って5年ぶりの優勝を遂げた。
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【きょうの一文・ことば】
「治ることはあきらめても、生きることをあきらめたわけじゃない。あこがれの高校生活、このまま終わらせたくない」
「病気と闘っている子どもたちの勉強したい思いを、大人としてはかなえてあげないといけないのではないか。今後、担当部局から相談があると思うので、前向きに検討するよう指示したい」=19日付中日朝刊『「院内学級」生きる願い 闘病高校生大村知事に手紙』の記事のなかで。闘病高校生伊藤義希さん(17歳、愛知県立瀬戸窯業高校デザイン科2年)と大村知事のことば
【新聞テレビから】
☆『小椋佳生前葬コンサート』(19日夜、NHKBSプレミアム)『カラーでよみがえる! 東京100年の映像物語』(19日夜、NHK総合〈NHKスペシャル)
☆『女性3閣僚 靖国参拝』、『小渕氏辞意伝える 首相周辺に 首相、近く最終判断』、『阪神9年ぶり日本Sに進出』、『MRJ機体を初公開 国産ジェット雄姿』、『照利さん「寒い」男性がジャケット 御嶽山噴火 避難中渡し、ともに犠牲』、『PL廃部危機逆転打信じて 近畿大会で初戦敗退…でも 前を向くナイン』、『仁川アジア パラ大会開幕』、『名古屋まつり英傑行列 女性信長りりしく』、『越前和紙名画に痕跡 レンブラントの2作品』(19日付、中日朝刊)
☆『ウミガメ産卵 3倍増 観察ルール徹底 奏功』、『小渕氏辞任不可避 政治資金問題 近く首相判断』『小渕氏観劇会 地区で会費集金/大型バス26台 支援者「年1度の楽しみ』『硬い表情、言葉少なく』、『香港デモ21日対話 逮捕33人に 収束は不透明』、『〈菊池事件 無罪主張、死刑〉ハンセン病「特別法廷」 執行後52年「遅い」 せめて再審を』(19日付、毎日朝刊)
十月十八日
土曜日。思い切って愛車を運転。小牧で東名高速道に乗り、母がリハビリ入院生活を過ごす日進市の愛知国際病院へ、と向かう。高速道の嫌なところは、ドライバー諸氏が当然の如く高速で突っ走ることだ。かつて、地方記者のころは北ア・上高地安曇平から志摩半島、根尾の山奥、能登一円、西美濃から、琵琶湖沿岸一帯など管轄エリアを日々、時間に追われて飛ばしたものだが、久しぶりの高速道はビュンビュンと走る車に、少しばかり身の危険を感じた。最近、高速道での私の運転を舞が嫌う気持ちがよく分かる(そういう彼女も若いころは「飛ばせ、飛ばせ」とうるさく、常時百㌔以上出さないと不満顔だった。齢のせいか)。
なぜきょうに限って車で日進まで行ったのか。先日、地下鉄とタクシーを乗り継いで病院を訪れた際、兄が「たかぼう(孝坊=本名・孝信のため=)、おまえ車で来た方が便利だよ。安いばかりか、格段に早く着く。騙されたと思って車できてみたら」と盛んに言うので、そんな兄の言葉に忠実に、それこそ清水の舞台から飛び降りる気持ち(チト、大げさ)でハンドルを握ってみた。兄の言うとおり、江南から病院までは東名高速経由で一時間そこそこ(料金は小牧ー三好間、片道980円)で着いたのである。
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プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージは、きょうも阪神が巨人に8―4で勝って4連勝。9年ぶり6度目の日本シリーズ進出を決めた。国産初の小型ジェット旅客機「MRI(三菱リージョナルジェット)」の試験飛行用初号機が愛知県豊山町の三菱重工業工場で初公開された。一方で政治資金の不適切な収支を指摘され自ら墓穴を掘り、その「MRJ」式典への出席を急きょ取りやめることになった小渕優子経済産業相は閣僚を辞任する意向を固め、安倍晋三首相周辺に辞意を伝えたという。
多数の外国人旅行者が天候悪化による暴風雪に巻き込まれたヒマラヤ遭難。北部ムスタン地区で日本人男女ふたりの遺体が確認された、とネパールの日本大使館が発表。男女の遺体は、十八日午後までに首都カトマンズに到着。大使館員が身元を確認したが「身元の詳細は家族の希望で明らかに出来ない」としている。
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【きょうの一文・ことば】
「私はこの島に一生を終わる運命にあり、生をかけてこのこと(天体観測)をやりたい念願です」=18日付中日夕刊『天文台は希望の星 ハンセン病療養所と京大元教授の縁 手紙に』から。患者らから京大元教授の天文学者に宛てられた手紙
【新聞テレビから】
☆『人を守る仕事が僕の夢 中越地震から10年 「奇跡の生還」12歳=新潟県魚沼市、皆川優太君、中学1年=』、『英傑行列いざ参らん 名古屋まつり』、『福島 元気大盛り B1開幕』、『幻の映画35年ぶり上映 植木等反戦の思い熱演 25日、東京国際映画祭で』、『小渕氏進退首相と協議へ 政治資金問題 愛知出張は中止』、『隔離理由に非公開 ハンセン病法廷 最高裁検証開始』(18日付、中日夕刊)
☆『香港デモ衝突激化 一時9000人が集結 26人逮捕』、『〈チェック〉妻エリーに共感/ピン子さん「嫁いびり」 マッサン好発進』、『「宝石サンゴ」根こそぎ密漁 小笠原近海 中国船続々 1日46隻も 上陸恐れる島民』、『西之島北側に「溶岩原」形成 海上保安庁調査』、『名古屋市職員逮捕 元交際相手に「殺す」メール 脅迫容疑』(18日付、毎日夕刊)
☆『〈編集局デスク〉理想の光 編集局長臼田信行』、『名古屋市庁舎と愛知県庁舎 「帝冠様式」重文指定』、『リニア年明け本格工事 27年開業へ着工認可』『「100年に一度の好機」地域振興へ 沿線、期待と注文』『「アセス不十分」反対派から批判』、『韓国野外公演16人死亡 換気口崩壊 乗ったファン転落』、『小渕氏、12年観劇会不記載 収支報告書 規制法違反の可能性』『政治資金でベビー用品 小渕氏団体の領収書に』、『70代女性 多額の被害』『ニセ電話詐欺 豊橋で2350万円』『刈谷では1600万円』(18日付、中日朝刊)
☆『御嶽山 マグマ上昇なし 赤外線カメラで分析』、『最高裁「隔離法廷」を検証 ハンセン病患者95件』、『社員発明「会社のもの」 特許庁 適切な報奨条件』、『小渕氏資産女性閣僚中2位』『トップは松島法相6390万円』(18日付、毎日朝刊)
十月十七日
台風や海から生まれ海に消ゆ 伊神舞子(17日付尾北ホームニュース、尾北の文芸・俳句から)
三カ月に一度の歯の定期検診のお知らせをもらいながら、そのままとなり今度は「半年がたちました」との丁寧かつ、半ば催促にも似たお知らせに、やむなく最寄りの歯医者さんへ。歯科衛生士さんに歯の検診と掃除をしてもらったあと「あなたのお口の中にムシ歯はなく、とても良い状態です。これからは、6カ月または1年に1回は定期的な検診をうけ、早期発見、早期治療に努め、よい状態を保ちましょう。そして、何か異常に気づかれたら、すぐに来院してください。」と書かれたムシ歯診断書なるものを手渡された。
診断書には【ムシ歯はなく、とても良い状態】と書かれていた。なのに、検診後の医師のチェックでは2カ所でムシ歯が出来つつあるので早く処置した方が良い、とのことだったので来週早々の予約をして帰った。私の場合、前歯上の一部が既に入れ歯でもあり残りの歯をこれ以上、失くすわけにはいかない。そんな判断も手伝って早急に治療してもらうことにした。
来月11日に迫った中部ペンクラブの秋の文学散歩「近江文学と戦国の三姉妹を訪ねる」の件で、このところは東近江、彦根、長浜…と行く先々にあらためて電話を入れ、当日の到着予定時間をお知らせする、などしているが最初に訪れる滋賀県東近江市五個荘町の近江商人屋敷内、外村繁邸の見学では女性スタッフの親切な配慮もあって、近江商人屋敷の館長さん自らが説明に当たって下さることになった。
来月に入り近づいたところで今一度、確認も兼ねてお願いの電話を入れさせて頂くつもりでいるが、ひと言で文学散歩と言ったところで中ペンを陰で支えてくださっている役員諸氏はじめ、こうした大勢の人々のおかげで実現することを言い聞かせてもいる。「中ペン」という名を聞いただけで大切にしなければ、といった先方の思いが伝わってくる。ありがたいことだ。
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感染者がアメリカでの発症に続いてスペインとフランスでも計5人出る―などエボラ出血熱ウィルスの恐怖が世界的に広まりつつある。韓国の野外ステージであった人気グループによるコンサートで換気施設のフタに乗って見ていた観客がフタごと二十メートル転落、16人が亡くなる事態に。観劇に要した収入と支出の差額につき「私も報道されるまで知りませんでした。知らなかったではすみません」という小渕経済産業相。ますます窮地に立たされている。
NHK総合テレビで今夜たまたま見た【ドキュメント72時間潜入・外国人だらけの地下食品マーケット】。上野アメ横多国籍地下マーケットに母国の食材を求めて群らがる外国人一人ひとりの真剣なまなざしには胸打たれた。これら海外から来日して逆境をはねのけ頑張る方々の全員に、エールを送りたい。妻と見た中京テレビの「映画ひみつのアッコちゃん」も綾瀬はるかの演技など見応えがあった。
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【きょうの一文・ことば】
……小学生が先生と追いかけっこをしていた。果てしなく逃げられそうな広さ。けれど捕まえてほしそうに戻ってくる、見守る、周りの視線が優しかった。
最後の夜。………「人と人の付き合いを忘れちゃなんねえ」。おいしいものと人との出会いと―。味わいたかった時間が最後に訪れて、心残りは消え、夜はふけた。=17日付中日夕刊『〈旅〉南部曲屋 青森県七戸町 馬とともに生きる里(文・写真 小塚泉)』から
【新聞テレビから】
☆『捜索20日悔しい引き揚げ 御嶽山救助隊解散式 麓の児童ら感謝の合唱』、『リニア27年開業へ発進 工事計画国交省が認可』『環境や難工事が課題』、『「知らなかったでは済まない」小渕氏、一定責任認める』、『〈東海の文学風土記〉岐阜県大垣市㊦ 朝長の最期と「星空」 三田村博史88』、『ど真剣雇用半世紀 滋賀 授産施設の歩み映画に』、『10年以上前教え子と関係 岩倉の高校長懲戒免』(17日付、中日夕刊)
☆『感染防止へ団地除染 エボラ緊迫ダラス』、『■旧日本軍の捕虜小説に英ブッカ―賞』、『■サンゴ密漁か、中国漁船船長を逮捕』、『女性活躍法案を閣議決定 登用の数値目標義務化』、『大須演芸場復活願い「満」 さんまさん39年ぶり訪問』、『紛争原因で見解隔たり ウクライナ情勢 独露首脳が会談』(17日付、毎日夕刊)
☆『御嶽山捜索打ち切り 長野県 来春以降に再開』『岐阜県も断念』、『小渕氏、観劇に政治資金か 支援者向け収支合わず』、『ぐるり早船競漕 熊野川』、『コメ偽装認める 津地裁 三瀧元社長ら初公判』(17日付、中日朝刊)
☆『小学生の暴力1万件 文科省調査 いじめ認知も最多』、『武力行使「有事」に限定 周辺事態含み 範囲は拡大 安保法制』、『御嶽捜索打ち切り 不明7人どこに 家族、捜索に感謝』『凍る灰 スコップ入らず』(17日付、毎日朝刊)
十月十六日
朝、全国的に今秋一番の冷え込みとなった。富士山でも平年より16日遅く昨年より3日早い初冠雪で、山頂はすっぽり白い雪に包まれた。午前7時の山頂の気温は氷点下12・3度。山梨県富士吉田市は「富士山初雪化粧宣言」を出した、という。
☆ ☆
社交ダンスのレッスン。ジルバのチャチャチャ版といってよいのか。新しく【ジャイル】なるものの初歩のステップを繰り返し、学んだ。何の雲ゆきか。「タンゴも、ワルツも。すごく軽くなった」とは先生の言。なんだか、褒められ過ぎだ。先ごろ、世に出た私の作詞歌「ラブバード・カトマンズ」(作曲・歌とも張柳春)のCDを練習前に一本プレゼントしたからか。私の本心は、ダンスの練習曲として使ってほしく世界中にその輪を広めて頂けたなら、と思う。
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プロ野球、ソフトバンク新監督に野球解説者の工藤公康さん(51)が決まった。なぜだか、とてもうれしい。報道ステーションで見るさわやかさが球界全体に花を添えると思うと、胸がわくわくしてくる。さらなる飛躍に期待しよう。彼は家庭思いの大変な努力家である。今春には筑波大大学院に入学してスポーツ医学を学んでいる。現役時代は左腕の先発として西武の黄金期を支え、ダイエー(現ソフトバンク)巨人などでも活躍。その三球団でリーグ優勝と日本一を経験したことから優勝請負人とまで呼ばれ14度のリーグ優勝、11度の日本一を経験、29年間で通算224勝と実績もピカイチだ。
36人が死亡、3人が行方不明になった東京都大島町(伊豆大島)の台風26号による土石流災害から丸1年。町は午前9時半、防災無線で島内全域に黙とうを呼びかけ、島民らは献花し亡き人の冥福を祈った。妹を失った81歳の女性は「1年たって受け入れなければ仕方ない。妹にはこの島のことを見守ってほしい」。また別の男性は「まだ災害が続いている気がする」と。御嶽山では2000人態勢による捜索が再開されたものの、雪と凍った火山灰に阻まれ途中で中止に。捜索は来春以降に再開される。
人材サービス大手のリクルートホールディングス(HD)が東京証券取引所第1部に上場。株価は取引開始直後に3170円の初値をつけ、売り出し価格の3100円を上回った。初値を基にした時価総額は約1兆9000億円。「殺すのは、誰でもよかった」とは、埼玉県入間市で勤め先のコンビニから帰宅途中だった女子大生(21)の後を追い刺殺した、はたちの男子大学生。松島みどり法相の選挙区内へのうちわ配布に伴う〝雑音発言〟に続いて、今度は小渕優子経済産業相に政治団体による観劇会での費用負担など私物化問題が浮上。身にふる火の粉を、どう払いのける?
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【きょうの一文・ことば】
「わたしはいつも同じ一冊の本を書いているという気がするのです」=16日付中日夕刊文化面『ノーベル賞 モディアノ氏の文学―石田美子 失われた記憶紡ぎ出す』の記事のなかで。ノーベル賞受賞の感想を聞かれモディアノ氏が語ったことば
【新聞テレビから】
☆『ソフトバンク監督に工藤氏』、『富士山 衣替え 初冠雪』、『伊豆大島土石流36人死亡 悔いと涙の1年』『ボランティア勇気くれた 自宅被災の80歳女性』『捜索「効率的に」御嶽山』、『小渕氏 親族の店に362万円 「品代」計38回 政治資金から支出 「公私混同ではない」』『私物化ならば問題』『官房長官「自ら説明を」』、『御嶽山ヘリに家族搭乗 積雪5㌢、厳しい捜索続く』、『東証一時400円超安 4カ月半ぶり水準 世界経済に不安』『NY株一時460㌦安』、『路上で女子大生刺殺 埼玉・殺人容疑 近所の20歳男逮捕』(16日付、中日夕刊)
☆『富士山にっこり初化粧 今秋一番の冷え込み』、『ヒマラヤで遭難相次ぎ20人死亡 大雪や雪崩』、『エボラ防護手順ない 米看護師訴え痛切 同室に他の患者』『欧米首脳「支援を強化」』、『香港デモ2人逮捕 2夜連続で衝突、3警官けが』、『南山学園 証券2社を損賠提訴 デリバティブ(金融派生商品)損失で88億円』、『「観劇会」費用負担 小渕氏後援会支援者向け 週刊誌報道』、『亡き妹のため技守る 伊豆大島土石流1年 70歳ツバキ工芸職人母の介護任せた負い目胸に』(16日付、毎日夕刊)
☆『鵜匠の妙技 今季見納め 長良川鵜飼が閉幕』、『再生エネ制度2年で破綻』『固定買い取り 準備不足が露呈』、『御嶽山捜索継続か 長野知事近く判断』、『イクメン県職員まだまだ… 愛知育休取得1・6%』、『市場拡大「パワーストーン」 卸会社3000万円脱税容疑 名古屋国税局が告発』『悪質小売業者のトラブル増加も』、『給油忘れ列車立ち往生 JR参宮線、再開まで2時間』、『元交際男性にメール1100通 大垣署、容疑の女逮捕』、『1歳児揺さぶられ重体 傷害容疑 豊橋、母交際の男逮捕』『父、2歳にエアガン連射 傷害容疑逮捕「チャンネル変えた」』(16日付、中日朝刊)
☆『「老いてさまよう」=毎日新聞特別報道グループ取材班= 菊池寛賞』『「新聞の責務果たす」 新潟で新聞大会 3決議採択』、『伊豆大島土石流災害1年 形見のサッカーボールに誓い』『お父さんは空にいるよ 8歳長男「僕の命守ってくれた」』、『志摩半島海女さんピンチ 2010年比2割減「後継者育成 支援を」』、『尖閣「時間かけ対話」 打開案 首相提示で調整 首脳会談時』、『小渕氏、親族の店に362万円 5年38回 政治資金から支出』『不透明支出1000万円超 5年間 事務所費で化粧品』『過去には閣僚辞任 不適切支出』(16日付、毎日朝刊)
☆『マサ手術していた 右目網膜剥離』『球界では井端 古本』『辰吉、千代大龍も克服』(16日付、中日スポーツ)
十月十五日
けさ起きたとき。この秋初の寒さを感じ、少しだけ身震いした。秋の涼しさをとおり越した冬の勢力因子とでも言えようか。これからは、いよいよ紅葉の深まりに従って、少しずつ寒い季節が到来するに違いない。テレビも「各地で今季一番の寒さになった」と報じている。悲劇の舞台となってしまった、御嶽山の山頂部分でも同じで、うっすらと雪が積もった。
午後、横笛の稽古で名古屋の大須の師匠宅に出向いたが、稽古日を勘違いしておりUターン。いくら齢のせいだとしても、日にちまで間違えるはずもなかろうに、と思う半面、とうとうボケてきたか、と自ら苦笑しつつ【自嘲の鐘】をならす。愛猫ふたりは、さすが居場所を知っている。知らぬ間に暖かいカーペットの上に座っているではないか。年の功とは、彼女たちにほかならない。
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国連のエボラ出血熱緊急対応ミッションによると、エボラ出血熱患者はこんご1週間以内にも1万人に急増する可能性があり「各国が緊密に連携しあって患者の拡大防止に力を注ぐべきだ」という。香港では民主化を求めるデモ隊と警察官が衝突、デモ隊はけさまでに排除された。「安定は幸福で動乱は災いだ」とは、現地紙の論調。学生たちも、いつまでも市民生活を巻き込む愚行だけは避けなければ。デないと、国際社会から笑われかねない。
米国では22カ国の軍のトップによる対「イスラム国」に対する作戦会議が開かれた。席上、さまざまな戦術を持つイスラム国には、空爆も含めてあらゆる手段で対処していくことを確認し合う。東京・山手線で3回の信号トラブルが発生。列車はそのつど運転を見合わせ、2万人の足に影響が出た。
お粗末極まるのは、このところ問題発言を連発してきた観のある、あの松島みどり法務大臣。「私が雑音を発生してしまった非常識を反省している。ご指摘を重く受け止め、発言の至らなさを撤回し陳謝させていただく」と殊勝だったが、こうした問題児は即刻切ってしかるべきではないのか。こんな大臣を持つ安倍内閣がなんとも情けない。
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【きょうの一文・ことば】
「(「イスラム国」が攻勢をかけているシリア北部クルド人の町アインアルアラブの状況について)深く憂慮している。われわれは空爆を続ける」と述べ……(「イスラム国」に対する軍事作戦について)「長期戦になる。進展もあれば後退もあるだろうが、有志国連合はイスラム国壊滅という最終目標に向けて団結している」=15日付中日夕刊『米、シリアで大規模空爆 対「イスラム国」部隊拠点を破壊』の記事のなかで。オバマ米大統領の発言
【新聞テレビから】
☆『名大「ノーベルロード」計画 受賞者の研究館結び 業績紹介』、『幻の名刀「正宗」150年ぶりに確認 大阪の実業家寄贈』、『メガソーラ―凍結提案 買い取り制度 見直し議論開始』『〈解説〉長期展望欠いた政府』、『初冠雪捜索に暗雲 御嶽山 天候不良で打ち切り』『御嶽山 残された時間少ない』『風評被害に激励メール届く 福島から「ファイト木曽」』、『海の酸性化 年100兆円損失 今世紀末までに、二酸化炭素原因』(15日付、中日夕刊)
☆『捜索再開後、打ち切り 御嶽山 噴火後初の積雪』、『保険料負担 75歳以上の特例廃止 16年度以降、段階的に 厚労省が提示』、『エボラやTPP 電話で意見交換 日米首脳』、『香港デモ45人逮捕 警察が強制排除』、『フェイスブックCED(最高経営責任者=ザッカーバーグさん) エボラ対策26億円寄付』、『バイキングの財宝ざくざく 9~10世紀の100点 英北部の教会で』(15日付、毎日夕刊)
☆『秘密法基準決定12月10日施行 政府裁量で指定拡大も』、『御嶽山 全面捜索へ 1000人態勢、登山道、脇道も』『御嶽山 噴火危険信号の可能性 35年前も硫黄臭』『岐阜県、登山届義務化へ 知事、12月議会で提案の意向』、『52歳女性 殺人と断定 近江八幡の遺体 刺傷は十数カ所』、『女児殺害で再逮捕 神戸遺棄 容疑者、黙秘続ける』、『白血病寄付 個人が5000万円 匿名で南区の2歳女児に』(15日付、中日朝刊)
☆『秘密保護法 130議会が撤廃意見書 根強い不信感反映 運用基準を閣議決定』、『高橋「すっきり」フィギュア引退』、『御嶽山 「五の池小屋」補強へ 噴火時30人救う 下呂市、捜索拠点に』、『危険ドラッグ 流通 東京を回避 条例ない神奈川目指す』『製造容疑で2人再逮捕 石川(七尾市)に密造所』、『産経前支局長 出国禁止3カ月延長 韓国検察、法相に要請』、『「手足しびれ光で治療」 天野氏特別講演LED展望語る』『赤崎、天野両氏に市学術表彰授与 名古屋市決定』(15日付、毎日朝刊)
十月十四日
台風19号が温帯低気圧になった影響か、上空に寒気が入った北海道は一面、季節外れの雪の原と化した。これより先、台風19号は東日本大震災の被災地である仙台、石巻、女川…など東北各地を無情かつ容赦なく襲う。道路の寸断や住宅街冠水などの被害が続出した。
早朝。私たちが住むここ、花霞の資源ゴミ収集日だったこともあって、目まぐるしく変わる収集有無の連絡で妻は2組3班の班長の責任上、組長さんの指示の下、一軒一軒「きょうの資源ゴミ収集、やることになりました」とふれて回るのに大変だった=当初、午前5時30分の時点で尾張西部(江南市)に「暴風警報」が発令されている場合は利用者の安全確保のため、資源ごみ収集を中止します、と市環境課から通達が出ていたはずだが。その後警報が解除され、収集業務は行われることに=。他の役員さんたちも同じ按配で連絡に走り回ったようで地域社会で生きていく、ことの大変さを改めて実感した。
昼。先日、日進の愛知国際病院に母を見舞ったところ「おまえのとこの畑の柿がいっぱいなっているそうだから、自分で行って取ってこなきゃアカンよ」と言われたので初めて自分の土地に足を運んだ(近くの民家に頼んで農作物の栽培をして頂いていることもあり、これまで地主でありながら、一歩も足を踏み入れたことはなかった)。おかげで、野菜栽培をしてくださっている方にも挨拶することが出来た。「野菜をつくるシーズンが来たら、声をかけてください。イチから覚えるつもりでいます」とたわわになった柿を一緒にもぎながらお願いもさせて頂いた。いよいよ〝百姓〟になる気になってきた、そんな予感もするのである。「でも、野菜づくりだなんて。あなたには出来ないにきまっている」。舞はそう言うに違いない。
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ソフトバンクの秋山幸二監督がパ・リーグCSのファイナルステージを前に突然の監督退任を記者発表。好きな監督だっただけに、寂しい。愛知県警守山署は、昨年9月24日に配達すべき手紙や葉書など郵便物51通を守山区内の川に捨てていた男(47)を郵便法違反で逮捕。日本郵便は男を本日付で懲戒解雇とした。ラブレターだったら、どうするのか。それこそ、人生までが狂ってしまう。安倍首相の支持率57%、とか。NHKが行った世論調査の結果である。
北朝鮮の国営メディア、朝鮮中央通信社(KCNA)はきょう午前、金正恩第1書記が集合住宅を視察した、と金第1書記の動静を40日ぶりに伝えた。また、14日付の北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」も金第1書記がつえを使って歩いている写真を掲載。正恩氏は側近らと視察先の集合住宅で、つえを片手に笑顔を見せていたという。
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【きょうの一文・ことば】
「私達はみな神に捨てられてる。なのに神の名を語り戦争してるでしょう? 同じ」=14日付毎日夕刊小説【あなたが消えた夜に232 中村文則】から抜粋
【新聞テレビから】
☆『列島フォトリレー2014〈受け継ぐ食~1~〉 三重・志摩 海女、海の恵みに感謝』、『木曽イワナ守りたい 養殖、日干し 阻む火山灰』、『特定秘密運用基準を決定 政府裁量で拡大余地 施行は12月10日』、『台風19号列島縦断 2人死亡、1人行方不明』『列島縦断し勢力弱まる』『新幹線で一夜 不安げな乗客』、『製造容疑 初の逮捕』『危険ドラッグ 密輸事件2被告』、『エボラ熱、米初の国内感染 CDC(米疾病対策センター)確認 防止手順にミス』、『警察バリケード撤去 香港 学生占拠に市民批判』、『経済学賞に仏の教授 ノーベル賞 寡占状態の規制検証』、『大垣・関ケ原の風力発電予定地 クマタカの生息確認』、『名大また不審火か 駐車場の資材置き場』(14日付、中日夕刊)
☆『あでやかに ファッション・ウイーク東京開幕』、『公文書管理監を新設 秘密保護法 運用基準決定』『恣意的運用 残る懸念』『〈解説〉「知る権利尊重」具体策示されず(青島顕)』、『東証一時1万5000円割れ 2カ月ぶり』『NY株大幅続落 3日間で670㌦安 半年ぶり水準』、『台風19号 住民緊張の一夜 一部運休、欠航続く』『中部空港 250人が一晩足止め』、『土砂災害法改正案決定 重点対策地域 都道府県に指定促す』、『高橋選手引退へ フィギュア バンクーバー五輪銅』『競技空気銃10歳から 閣議決定 東京五輪に向け』(14日付、毎日夕刊)
平成二十六年十月十三日
台風19号は午前8時半に鹿児島県枕崎市に上陸、そのご九州を横断して午後2時半には高知県宿毛市に再上陸。8時半には大阪の岸和田市に再々上陸、時速50㌔以上と速度をはやめ日本列島を横切って関東甲信越から東北の岩手沖海上へと抜けた。
この間、日本列島はつい最近、土砂災害や火山噴火に遭遇したばかりの伊豆大島や横浜、広島、御嶽山のある木曽の王滝村など被災地を中心に戦々恐々、まんじりともしない時が刻一刻と過ぎていった。九州をはじめ西日本で、東海で、北陸・甲信越から首都圏、さらには東日本と至るところで避難準備情報や避難勧告、避難指示が出される事態に。この日一日だけで出された避難勧告は最大155万人にまで達した。
午後9時20分にNHKの画面に「愛知県竜巻など突風の恐れ」の字幕が流れた時には「一体全体、なにごとが起きるのか」と思ったほどである(幸い、竜巻はこなかったが)
☆ ☆
こんな悪天のなか、私はと言えば。きょうも名鉄犬山線で名古屋へ。
あの片山美穂さんらチーム・クレセントによるミュージカル「お菓子放浪記(原作 西村滋/脚色・演出 来島恭)」の公演を見るために、である。ソプラノ歌手張柳春さん、ウエブ文学同人誌「熱砂」の支援者でもある〝ふくろう〟代表、瀬戸口龍信さんらと共に鑑賞したが、一貫して戦争を告発する見事な内容で「きてよかった」との思いがこみあげ、涙が溢れてやまなかった。
張さんも「わたし自身、16の時から歌劇団の舞台女優として出発しているので、すごくよく分かり感激しました。戦争は絶対しちゃいけません。お菓子放浪記の通りで、戦争は私が歌う音楽も、そして舞台も、芸術も人間に必要な文化という文化を全て奪い去ってしまいます。人間に一番大切な、人が人を思う優しさや思いやりが伝わってきて、本当によかったです」と話していた。この日は多忙のなか駆け付けてくれた、かつての同僚とも思いがけず会え、とても嬉しかった。
演技を前に私はなぜか、段ボール作家として活躍、私の著作「一宮銀ながし」(東京・風涛社刊)の表紙画のカッチンダマを描いてくださった、亡き画家杉本治子さんのことを思い出していた。このミュージカルは彼女にも見せたかった。むろん妻の舞にも、だ。
☆ ☆
というわけで、台風を気にしながら地下鉄と名鉄で帰宅。19号は幸いなことに午後9時過ぎには東北の海に抜けていった。
帰宅して、あらためて朝刊を読む。生活面の23㌻。そこには『物価指数のからくり糾す 生活扶助削減の経緯解説』の見出しと懐かしい顔写真入りで生活部・白井康彦記者=中日新聞名古屋本社生活部編集委員=が単行本「生活保護削減のための物価偽装を糾す!」(あけび書房、1512円)を出版したニュースが伝えられていた。社会悪をとことん追究し続ける白井記者ならでは、の力作だと感心した。ここまでの努力とこんごのさらなる飛躍を祈って拍手を送りたい。おめでとう!
【きょうの一文・ことば】
その人がいて、山があった/その人がいて、川があった/その人がいてこそ/森も林もあったのだ/いま、風景のなかに/その人はいないが/思う心の中に、その人はいる/偲ぶ涙の中に、その人はいるのだもの/生きて、思わなくてはならない/偲ぶ涙の中に/その人と逢わなくてはならない/だから… 生きなくてはならない/その人のために
=お菓子放浪記の劇中歌(詩・西村滋)
【新聞テレビから】
☆『台風19号今夜最接近 列島縦断 雨や土砂災害警戒』『JR特急午後運休 空の便も混乱拡大』『台風警戒 各地で行事中止』、『遺志継ぐ浄瑠璃教室 人間国宝の弟子=8月に83歳で急逝した常磐津一巴太夫(いちは・だゆう)さんの弟子の巴瑠幸太夫(はるこ・だゆう)さん= 可児で指導開始』、『行楽の秋 晴れぬ麓 捜索続く御嶽 誘客悩み』『予約取り消し 岐阜県側でも』『御嶽山 体の一部複数発見』、『「仮設にカーシェア」男性苦闘 50社に断られ…今65台 石巻の住民感謝の声』、『高1の9割 スマホ保有 長時間依存浮き彫り 総務省調査』(13日付、中日朝刊)
☆『除染土仮置き場期限切れ 福島 保管当初3年 1月まで105カ所』、『台風19号 今夜東海接近 九州・沖縄 58万人避難勧告』、『きょうあす捜索中止 御嶽山 2次災害の恐れ』、『子供の体力下降続く〈50年の推移文科省調査〉80年代ピーク 東京五輪大丈夫?』『レジェンドも挙式に「緊張」=ソチ五輪ノルディック・ジャンプ男子ラージヒルで銀メダルの葛西紀明選手(42)』(13日付、毎日朝刊)
十月十二日
日曜日。台風19号は依然、ゆっくりと北上中だ。あすには九州に上陸、速度を速めながら明後日にかけ、西日本から東海、東日本、東北へと進むという。それにしても、ニンゲンたちは、どうすることも出来ない。科学の力か何かをつかって、どこかに台風のエネルギーを溜め、海のど真ん中にでも誘導することはできないものか。
午後。右腕骨折の手術後のリハビリで入院生活を過ごす母のもとに、と地下鉄とタクシーを乗り継いで日進の愛知国際病院へ。たまたま忙しい弁護士稼業の合間を縫って兄もきており、母の背中や腰を揉んでいたが延々と1時間に及ぶ献身ぶりには「さすがは兄貴だ」と感心した。私なぞ、せいぜい10分もできれば好いところを疲れた表情ひとつしないで黙々と続けるのだから。たいしたものだ。帰りは兄が畑でとってきたという柿を手に、車で兄の自宅近く最寄りの地下鉄駅でおろしてもらい帰った。
地下鉄東山線の伏見駅で鶴舞線に乗り換えようと降りる際、手にしたビニール袋から柿たち5、6個が車内のあちこちに、コロコロコロリンと転がってしまったときには一瞬どうしたものか、と焦った。幸い近くに居た乗客たちが拾ってくれ間一髪、ホームに飛び降りたが、いやはやニンゲンという〝いきものたち〟は好いヒトばかりだなっ、とあらためて思った次第である。
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11日夜の津軽海峡―。航行中の台湾船からベトナム人乗組員6人(いずれも男性。19~23歳)が海に飛び込み、行方不明に。今夜、12日夜のNHKサンデースポーツ。生出演したプロ野球・楽天の前監督星野仙一さん曰く。「(この年になるまで)これだけユニホームを着せてもらったのは、世の中捨てたものじゃない。本当にそう思っています」と。午後7時ごろ静岡県吉田町の海岸で男性3人が高波にさらわれ、うち1人が行方不明だという。世の中、幸不幸が波の繰り返しの如く押し寄せる。
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【きょうの一文・ことば】
「豊臣家のために天下はあらず、天下のために豊臣家はある。」=12日夜NHK大河ドラマ「軍師官兵衛〈男たちの覚悟〉」のなかで。切腹を前にした利休のことば
【新聞テレビから】
☆『東海あす大雨警戒 台風接近 九州・沖縄29人けが』、『山頂付近1人死亡確認 御嶽山 岩砕き周辺捜索』『降雪迫る御嶽 なお7人不明 危険区域「まだ探す」』『長野・南箕輪の高木さん 努力家の信金職員』、『名古屋議定書が発効 生物資源の利益配分』『「生態系保護進めて」 名古屋議定書 日本未批准に注文』、『袴田さん死刑反対訴え 公の場、退院後初』(12日付、中日朝刊)
☆『台風19号 14日東海接近 鹿児島、沖縄で28人けが』、『原発事故対策 退避施設ずさん補助 内閣府 津波、耐震考慮なし』『監視カメラ3割故障 もんじゅ、1年半以上放置も』、『1人の死亡確認 御嶽噴火2週間 死者56人に』『噴石落下 舞う白煙』『御嶽山噴火「山に行く」言い残し 長野の高木さん 両親無事信じたが 噴石多い急斜面で発見』、『思い出変わらない 震災月命日=東日本大震災から3年7カ月』、『検察6死刑囚証人申請 オウム高橋被告公判 審理3~4カ月』(12日付、毎日朝刊)
十月十一日
土曜日。大型の台風19号が沖縄上空を吹き荒れている。こんご日本列島を縦断する恐れがあるが、当然ながら私たちニンゲンは、この猛威をどうすることも出来ない。ただ、早く去ってくれることを願うほかない。争いごとなら、ニンゲンの叡知で阻止することは出来るのに…。いまは日本中の人々が沈黙し一刻もはやい通過を願っている。ヒトの力は無力、自然の前にはされるがままだ。
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御嶽山山頂では阻む火山灰に足を取られながらも552人の救助隊が不明者を求めての懸命な捜索が続く。国内には110の火山があり、うち47は常時監視されているが他は野放しで何が起きているのか分からないのが現状。そんななか宮城、山形県境の蔵王山では火山性微動と山頂火口湖の水が白濁、鹿児島、宮崎県境の霧島でも火山全体が3㌢浮上してきたばかりか、地下のマグマ蓄積を反映するとされる地殻変動が起きるなど、気になる現象が見られるという。
国会では、先の参院予算委員会で民主党の蓮舫議員の追及で明るみとなった、女性大臣・松島みどり法相が選挙区内の祭りで公選法に違反(公選法199条=物品の寄付の禁止)して〝うちわ〟を配っていた問題ばかりか、入居資格のない〝議員官舎〟への入居疑惑まで浮上。やはり「雑音に惑わされている」とどう反論しようが、ダメなものはダメなのではないか。法相の資質が問われている。前日本経済新聞の女性記者にAV女優の過去があった、と発売中の「週刊文春」。
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【きょうの一文・ことば】
◆好きなことをやる◆人のやらないことをやる◆とことんやる、この三つが研究三原則ですよね。=11日夜のCBC〈ニュースキャスター〉の中でノーベル物理学賞の赤崎勇名城大教授の「自分の好きなことをやればいい」の発言を受けて。コメンテーター・齋藤孝明治大文学部教授のことば
【新聞テレビから】
☆『台風19号 沖縄本島が暴風域 転倒など13人重軽傷』、『ノーベル賞マララさん会見 すべての子への平和賞 印パ関係にも言及』、『噴石の下に複数登山者? 御嶽山 新たに体の一部発見』、『太陽光発電参入を凍結 経産省検討 電力買い取り中断で』、『ふわり鈴なり 鈴鹿で気球全国大会』(11日付、中日夕刊)
☆『ノーベル平和賞 マララさん 「これは始まり」 記者会見 決意新た 「印パの首相は授賞式出席を」』、『36年ベルリン五輪「金」前畑さん レース中「神様に祈った」 遺族寄贈の日記 母校が公開』『死すとも勝ちたい』(11日付、毎日夕刊)
☆『マララさん平和賞 ノーベル賞最年少17歳 パキスタン 女子教育権利訴え』『「ここが始まり」』『これが一緒に作った光 赤崎さん、天野さん 名大で会見』、『御嶽噴火2週間 8人依然不明』『息子に夫にいつ会える 安否不明 焦る家族』、『別宮も新居へ続々 伊勢神宮』(11日付、中日朝刊)
☆『東京五輪大会ビジョン「世界を変えよう」』『「50年前」「6年後」語る 記念イベント メダリストら集う』、『ノーベル賞 LED絆の結晶 赤崎、天野両氏 出会いから32年』『天野さんら2人 文化勲章授与へ』、『9条の心広がった 平和賞 署名活動に充実感』(11日付、毎日夕刊)
十月十日
午後、先のリサイタルを無事終えた歌姫、張柳春さんと名古屋市内の喫茶店でお会いし、私が作詞した愛の讃歌といってもいい〈ラブバード・カトマンズ(作曲・歌=張柳春、ピアノ=北川美晃、一部編曲=堀絢詞)〉のこんごの展開、道行きについて真剣に話し合った。たまたま、某放送局のある優秀な若手ディレクター氏も不思議な縁から同席。あれやこれや、と私たちの話を聞いていただく機会にも恵まれ、気がつけば、2時間余がアッという間に過ぎていた。
☆ ☆
ことし最強クラスの台風19号。今夜の段階で現在、沖縄南海上にあり最大瞬間風速65㌔と、今後の進路次第では12、13両日の連休中の日本列島直撃も十分ありうる。
今年のノーベル平和賞は1昨年10月に通学バスで下校途中にイスラム過激派・パキスタンのタリバンに銃撃されながらも、武装組織を公然と批判。女子教育の権利を訴え続けるパキスタン北西部スワート生まれの少女マララ・ユスフザイさん(17)、そしてインドの非政府組織「グローバルマーチ」の代表として児童労働や搾取に苦しむ子どもたちの救出活動に長年、取り組んできたインド人、カイラシュ・サトヤルティさん(60)のふたりに決まった。ノルウェーのノーベル賞委員会がきょう発表したもので、このうちマララさんのノーベル賞の受賞は史上最年少となる。「これは終わりではない。新しい出発への始まりです」とマララさん。「パキスタンの誇り。世界中の子どもたちは彼女の闘いや取り組みを受け継いでいくべきだ」とは、パキスタンのシャリフ首相。
カイラシュ・サトヤルティさん(60)は大学院で電気工学を学び、大学講師を務めていた1980年に社会活動家に転身。児童労働や人身売買から子どもを守る運動を立ち上げ、これまでに8万人以上の子どもを搾取の現場から救い出してきた。2004年、サーカス団に捕らわれていた20人余の少女を救出する際には、暴力団の襲撃を受け負傷したが、政府官舎前に座り込みの抗議を続けて、少女たちの解放につなげたという。いずれも平和賞にふさわしい、貴重な存在である。
日本を発信源に世界中から44万人もの署名が集まっていた「日本国憲法9条」の受賞は残念ながらならなかった。受賞こそ逃したものの、この9条の存在が平和を願う人々の心に根付いてきたことは大きな成果だったといっていい。現に私が1昨年102日間乗船した第76回世界一周ピースボートの船旅でも寄港した先々で平和を願う各国の皆さんの間から、不戦を誓った憲法9条を評価する声が続出。日本国憲法は世界遺産にすべきだ、との声まで上がっていた。憲法9条の精神がこれを機にますます広がり、争いのない平和な世界実現への羅針盤になれば、と願う。
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行政長官選出方法などを巡って対立する民主化を求める学生たちと香港政府による「初の対話」が中止に。出口が見えない。1本のペンが世界を変える、とはマララさん。その通りで〈ペンは剣より強し〉でなければ。北朝鮮の金正恩第一書記が先月3日以降、公の場に姿を表していない。その北朝鮮に向け、韓国の脱北者団体が飛ばした風船ビラに北朝鮮が銃撃、韓国側も弾丸を撃ち込んだという。アジア大会で韓国と北朝鮮選手団の友好が深まり、近く両国の会談が再開される矢先だけに、惜しまれる。単に偶発的なもので終わってほしい。幸い、ケガ人は出ていない。
× ×
【きょうの一文・ことば】
「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンで世界を変えることができる。教育こそが解決の道です」=昨年7月、ニューヨークの国連本部で世界各地から集まった若者に呼びかけたマララ・ユスフザイさんの演説の一部
「ノーベル平和賞の受賞はとてもうれしいです。マララさんの原稿を初めて読んだとき、彼女のとても前向きで何事にもめげない姿に感激しました。彼女が生まれた土地では女性が虐げられ、自由を奪われています。本の中でも、女性にとってはつらいエピソードがたくさん描かれています。しかし、そうした状況を変えたいとマララさんが立ち上がり、行動を起こしている姿には誰でも心から応援したくなると思いました。受賞を機に、もっと多くの人にマララさんの思いを知ってほしいです」=NHK・NEWSWEBから。手記「わたしはマララ」を翻訳した西田佳子さん
【新聞テレビから】
☆『勢力を維持し台風19号北上』、『山頂付近の捜索再開 御嶽山、最多の550人を投入 捜索範囲7割終える』、『聖火台 国立競技場と別れ 復興の象徴 被災地へ』、『ノーベル賞 赤崎、天野さん握手 栄誉ともに姉弟歓喜』(10日付、中日夕刊)
☆『米、トルコ関与強化 対イスラム国 国境地帯に空爆集中』、『イエメン爆破67人死亡 2件 アルカイダ系テロの可能性』『テロリストの財産凍結 法案閣議決定 国内取引を規制』、『白人警官また黒人射殺 米セントルイス 8月に続き 抗議デモ』、『天野さん笑顔はじけ ノーベル賞 拍手の輪 歓喜の帰国』、『NY株急落330㌦安 今年最大の下げ幅』『東証一時210円安』『成長底上げ討議 G20開幕』(10日付、毎日夕刊)
☆『自由な気風 名大の財産 ノーベル賞ラッシュ学長語る』、『石綿被害 国の責任認定 大阪・泉南訴訟 最高裁が初判断』『無念の仲間へ吉報 石綿訴訟 原告団勝訴喜ぶ』『「27年に(年間)死者2000人の恐れ」』、『御嶽山火山灰木曽川に流入 濁る清流 悩むアユ漁』『「愛知用水水源地支える」 利水協(愛知用水利水者連絡協議会)木曽と王滝へ約束』『飛騨水系も白濁を確認 台風降雨影響か』『蔵王で火山性微動 噴火予報は「平常」』、『児童ポルノ35人逮捕・書類送検 愛知などの容疑者 220万点押収』(10日付、中日朝刊)
☆『ノーベル賞 モディアノ氏文学賞 仏作家 ドイツ占領下を描く』、『頭部に噴石即死20人 御嶽山噴火 34人も外傷性ショック』『捜索範囲7割終了』、『ユニクロ売上高1・3兆円 8月期 増税後も堅調』、『内村 世界体操V5』、『川内原発 地元説明 再稼働 同意手続き開始』、『赤崎さん、南九州名誉市民に』(10日付、毎日朝刊)
十月九日
朝。過労もたたってか。半分、宇宙遊泳中の透明人間みたいな、そんな感覚を心身に抱え込んだまま社交ダンスのレッスン場である近くの公民館へ、と車で向かう。感激したのは昨夜、名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールで行われた張柳春リサイタルをご夫妻で見て頂いたダンス仲間の長老、大森さんのご配慮である。
私が顔を見せるや、「ごんたさん。あなたが作詞された〝ラブバード・カトマンズ〟の歌、(大森さんのCDで)聞かせていただいたけれど。ステキだった」と女性ダンス教師。80歳を遠の昔に超えてなおカクシャク、現役としても第一線で活躍される若々しい大森さんが昨夜リサイタル会場で購入してくださったCDを既に、その場で皆さんで聴かれていたため、と知った。ありがたいな、と思う。
例によって、いつものようにルンバ、チャチャチャ、タンゴ、ワルツ……とひと通りのレッスンが終わるや、女性教師は突然、目の前でCDをあらためてセット。泉の如く流れ出るリズムに合わせ、ご自身が腰と上半身、両手をくねらせ、からだを開きながらラブバード・カトマンズをシャドーで踊り始めたのである。その光景たるや、それこそ映画のシーンそのもの、幻想的かつゾクゾクッとするほどに妖艶かつエロチック、そしてファンタスティックなもので、傍らで見守る私たちは、その美しさに思わず、見とれた。
踊り終えたあと、先生にお聞きしたところでは、この〝ラブバード・カトマンズ〟曲。前奏部分はブルースのなかでも高度な【スロー】に合うとかで、そのまま踊り続けると、こんどはしばらく音曲リズムを体に読み込まれる如く耳を傾け、次に♬あの日 あなたはそう言った……と、あのテンポの速い調べが始まったところでチャチャチャのステップで全身を激しく揺り動かして何度も何度も踊って見せてくれたのである。
ただ「この曲だと、よほどのベテランでないとチャチャチャで踊りこなすことは難しい。経験不足のあなたたちでは、まだ無理。もう少し経験を積まなければ踊れないかもしれない」とのこと。それにしても、ナント華麗かつ優美な踊り方なのだろう。私は思わず見とれてしまった。先生はプロでしか踊れないそんな名場面を見事に私たちの前で実際に踊って見せてくれたのである。
帰宅後は、プログラム折りやCDの袋詰めなど私や張さんの友だちらと半日がかりでザ・コンサートホール会場でボランティアの準備に励んでくださった、「ばあちゃん合唱団」幹事馬嶋静子さんはじめ、お世話になった方々にお礼の電話をしたが、同合唱団生みの親で代表でもある嶺田久三さん(84)から「大変よかった。特に、演奏の合間にステージに立たれたあなたのトーク、素朴さがにじみ出てジーンときました。よかった」とお褒めの言葉まで頂いた。
私は〝ラブバード・カトマンズ〟の歌の前と、フィナーレの二度ステージに立たされたが、内心「立つのは一度だけでいいのに。少しくどくはないか(フィナーレの方は私と張さんにそれぞれ、届いた花束を受け取るために必要だった、というのだが…)」と思い、観客の反応が怖かっただけに、この言葉には救われた気がした。
音楽にすこぶる詳しい嶺田さんは「せっかく良い詩なのだから、これはあくまで私の考えですが、〝ファ〟と〝シ〟の音を思い切って失くしてしまいスコットランド民謡みたいな5音階にしたら、日本らしさが出て、もっと歌いやすくなる。半音を取ってしまう。白い鍵盤をなくしてしまう気持ちで、一度ハーモニカで〝ファ〟と〝シ〟をどんどん飛ばしてふいてみたら」と、かなり専門的な助言まで頂いた。おっしゃっていることが少しだけ分かる気がする。一度ハーモニカでやってみよう。
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最大瞬間風速が85㍍、ことし最強とされるスーパー台風が沖縄に近づいている。村上春樹の受賞待望論で日本人注視の的となっていた2014年のノーベル文学賞は小説「イヴォンヌの香り」などで知られるフランスの作家パトリック・モディアノ氏(69)に決まった。米国のエボラ熱患者、とうとう初の死者が出た。大阪・泉南地域のアスベスト(石綿)工場で働き肺がんなどになった元従業員とその家族らが国に求めていた損害賠償の上告審で最高裁第一小法廷が、国の賠償責任を認める判決。中国・南寧での体操世界選手権。男子個人総合決勝で内村航平(コナミ)が合計91・965点をマーク、5連覇を達成した。
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【きょうの一文・ことば】
「日本は科学研究と教育分野で手本に値するところがある」「日本は戦後、科学技術を立国の中心に据え、国を挙げて巨資を投入した」「家庭内でも学ぶ雰囲気を重視し、科学技術に身を投じる基礎を作った」=9日付毎日夕刊『ノーベル賞受賞「日本を手本に」 中国報道指摘』の記事のなかで。青色発光ダイオード(LED)を開発した日本の研究者3人にノーベル物理学賞の受賞が決まったことについて、中国国営新華社通信の分析記事
「絵で言えば、墨絵と油絵の違い。半音を取ってしまった5音階の音は日本人に親しみ深く墨絵の如く単純で歌いやすい。一方で12音階の西洋音楽は繊細な表現はできるが少し複雑だ。ひと口で言えば、〈蛍の光〉で知られるスコットランド民謡と日本の唱歌が5音階なら、ハンガリーなど西洋音楽は12音階の曲と言ってよい」=リサイタルのお礼に対して。電話口で音楽通の嶺田久三さんの言
【新聞テレビから】
☆『幻の蕪村画色淡く 滋賀の美術館 「蜀桟道図」92年ぶり確認』、『絢爛屋台 秋の競演 高山祭開幕』、『御嶽山を教訓 万一に備え登山届急増 上高地や浅間山』『御嶽山の捜索 雨予報で中止』『「行きたいのに…」 御嶽山捜索中止、隊員無念』、『福島知事選に6新人届け出 原発事故後、初の告示』、『菅長官「極めて遺憾」 韓国 産経前支局長在宅起訴』、『鎖を巻き小2長男監禁 長浜、容疑の両親逮捕 同級生発見、近くに「おまる」』(9日付、夕刊中日)
☆『御嶽山小屋 計1000個配備 命のヘルメット 火山ある自治体に広がる』、『福島知事選告示 復興どう推進 6新人届け出』『避難住民「厳しい現状理解を」』、『来週非公式会談 日露首脳が調整』、『シリア戦闘に元自衛官 「政治・思想的信条なし」』、『来春の花粉 東高西低 東日本 今春比2~3倍の地域も』、『元書店経営者に有罪=禁錮1年、執行猶予3年(求刑・禁錮1年)= 札幌地裁判決 本棚倒れ姉妹死傷』(9日付、毎日夕刊)
☆『青の快挙 赤の彩り 皆既月食』、『産経前支局長を在宅起訴 韓国、大統領の名誉棄損』、『御嶽山噴火 死者55人に』、『「研究つらいと思ったことない」赤崎さん・天野さん電話対談』『不屈姉弟 息ぴたり 天野さん「ご一緒しちゃって…」 赤崎さん「それが一番うれしい」』『中村さん 学生時実験装置手作り 恩師ら「馬力すごい」』『赤崎さんの執務室公開 名大』、『米軍支援 地理制約を削除』『日米支援 地理制約を削除 日米指針 集団的自衛権反映へ』(9日付、中日朝刊)
☆『青い輝きと競演 皆既月食にLED』、『大西洋マグロ枠拡大へ 来年以降 7割増可能』、『LED平和的な技術 ノーベル物理学賞 赤崎氏インタビュー』、『中越地震「人の命 助けたい」 優太さん(中学1年生)12歳柔道に熱中』、『天野さんノーベル賞喜び新た 失敗の山 咲いた幸運』『「ものづくりの情熱が支えた 母校で全校集会』『熱意見習いたい 京大院1年の長女・彩さん』(9日付、毎日朝刊)
十月八日
夜。名古屋の電気文化会館、ザ・コンサートホールであった張柳春リサイタル。三重や岐阜からも大勢が駆けつけてくださったばかりか、名古屋のばあちゃん合唱団幹事・馬嶋静子さんには観客に手渡すプログラムの折り畳みからCDの袋詰めまで、何から何までほぼ半日に及ぶボランティアで手伝ってくださり、本当に感謝のしようもない。中には「張柳春さんのリサイタル、楽しみにしておりましたが、直前に体調を崩してしまい」といった丁重なメールも。思ってもいない人々から、思いもしない花まで届いた。
リサイタルは第一部、第二部の順に進み、私が作詞、張さんが作曲した「ラブバード・カトマンズ」は、寺山修司作詞、中田喜直作曲の「悲しくなったときは」に続いて発表されたが、北川美晃さんのピアノ、劉一さんの中国笛も加わり、それはそれは見事な歌声で夢のなかに居る錯覚を覚えた。歌の発表に先だちステージに上がった私は作詞者として「この歌が人を思いあう心とともに、少しずつ世界中に広まっていくことを願っている」と話したが、皆さん心から聞いてくださって嬉しく思った。この場を借りて礼を申し上げたい。
【きょうの一文・ことば】
「自分は平均的な人間。世の中の役に立つには、他の人がやっていないテーマをやろうと常に思っていました」
若い頃の実験は失敗続きだった。「そのたびにめげるわけです。だけど寝て起きるとまた新しいアイデアが湧いてくる。その繰り返しでした」。……若い研究者には「信念を持ち、方針さえ間違えなければ必ずできる。あきらめないこと」とエールを送る。
……「赤崎先生がいたから(青色LEDの実験に)自分も飛び込めた」…中村氏についても「実験の神様。あの研究があったから実用化が進んだ。最大の功績者は中村さん」とたたえた。=8日付毎日夕刊『青色LED3氏にノーベル賞』『天野氏「失敗にめげず」』の記事のなかで。受賞の喜びを語る天野浩教授
【新聞テレビから】
☆『ノーベル物理学賞喜びひとしお 天野さん「人の役に」結実』『中村さん「若者海外へ」LEDの追究続ける』『赤崎さんに祝福の拍手』、『死者新たに1人 御嶽山 1000人態勢捜索再開』『灰どろ状寒さで硬く 御嶽山捜索 隊員に高山病症状』(8日付、中日夕刊)
☆『御嶽山噴火 不明者1人発見 死亡の1人 身元を確認』、『名大 進取の気風 結実 ノーベル賞6人目 名大に垂れ幕』 『名城大関係者「感無量」』、『御嶽噴火 捜索隊員に高山病多発 専門家「薄い酸素や過労 要因』(8日付、毎日夕刊)
☆『赤崎、天野、中村氏ノーベル賞 青色LED開発 物理学賞、照明に革命 名古屋での研究結実』、『御嶽山 死亡新たに3人』、『博士号取り消し1年猶予 早大、小保方氏の論文調査』(8日付、中日朝刊)
☆『愚直ゆるがず 日本の3氏ノーベル賞』『赤崎さん頑固に「未到の新素材」追い続け』『名大関係者、受賞6人に』『世界一へ 直感』『天野さん粘り強く 赤崎門下 実験重ね』『異能の人 ついに栄冠 中村さん 信念で道切り開く』(8日付、毎日朝刊)
十月七日
早朝、午前七時前に妻の舞を車で江南駅まで送る。彼女は俳句仲間と近江八幡の手こぎ舟による水郷めぐりにバス一台で出かけて行った。午後六時過ぎ。名物の〝でっち羊かん〟を手に帰宅したが、秋晴れの一日を満喫したようで楽しく有意義な吟行には、傍目にも「よかったナ」と思う。一方、私はといえば、あすの張柳春さんのリサイタルを前に、この場で披露されるカトマンズ恋歌〈ラブバード・カトマンズ〉の作詞者として放っておくわけにも行かない。デ、間際まで招待者はじめ重要な方々にあらためてメールや電話で連絡したり、カトマンズ在住の歌のモデルと言ってもいい、裕子さん夫妻にも出来たばかりのCDを国際郵便のEMSで送るなど結構、バタバタとそれこそ一日中、慌ただしい日となった。
夜のNHKニュース。私の予感どおり、2014年のノーベル物理学賞にあの青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇・名城大終身教授(85)と中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)、天野浩名古屋大教授(54)の三氏が選ばれた、という。「省エネで長寿命、かつエネルギー効率が高い、環境に優しい青色発光ダイオードを発明した。多くの研究者が失敗するなかで三人は成功、20世紀は白熱電球が照らしたが、21世紀はLEDによって照らされる時代になるだろう」というのが、スウェーデン王立科学アカデミーの受賞理由だ。
これで日本人のノーベル賞は22人となり、物理学賞は2008年の益川敏英、小林誠両名古屋大特別教授、南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授以来の受賞となった。名城大でさっそく記者意見に臨んだ赤崎さんは「天野くんとは一緒にやってきた。皆さまの大きな支えがあればこそ、です。決して私ひとりの力ではなかった。三人で受賞したことは、何回かあり、本当によかった」などと述べた。
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きょうは十月七日。語呂合わせで〝盗難防止の日〟だそうだ。北アルプスが今シーズン初の雪化粧。若いころに飛び回った北ア上高地。安曇野から見る天を突く北アの山々が懐かしくもある。シリアに渡ってイスラム過激派組織「イスラム国」に参加する外国人戦闘員は、15000人以上。うち米国人戦闘員は、100人はいる。御嶽山の捜索が三日ぶりに再開され、金属探知機を手にした救助隊員は「一人でも多く救出したい」。横浜市での台風18号の土砂崩れ現場。「必要な安全対策を取らずに宅地造成した」そのツケが回ってきた、といえなくもない。
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【きょうの一文・ことば】
「研究者としては自由が一番。若い人が自分の好きなことを見つけて、それに向かってクイズでも解くように勉強、あるいは仕事をしていく、これこそが大切だ。人々の生活をよくする研究が望ましい。」=テレビ局のインタビューに答えて。ノーベル賞を受賞した中村修二さん
もう、「わいせつか、芸術か」の二元論で語るのは時代遅れだろう。愛知県美術館(名古屋市東区)の写真展で、男性器が写った一部の作品が警察に撤去指示された問題。多様な価値観を守ることは、息苦しい社会をつながらないことにつながる。=7日付中日夕刊『〈記者の眼〉写真展に警察介入 守りたい多様な価値観』から。東京文化部・出田阿生記者
【新聞テレビから】
☆『台風18号死者6人に』、『心肺停止3人発見 御嶽山捜索再開 1人の死亡確認 装備強化し山頂へ』『「火山研究の充実強化を」文科相が方針』『木曽町と王滝村に交付税前倒し交付』、『和牛の産地偽装で木曽路に措置命令 月内にも消費者庁方針』、『8月もシリア渡航計画 北大生、トラブルで断念』、『14世紀 絹地に聖観音像 愛知県美術館で調査、修復へ』(7日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉「平和賞」生んだ情熱の女性 ノーベルの心つかみ』、『スペインでエボラ感染 女性看護師 アフリカ以外初』、『台風18号も死者3人 4人行方不明』、『ハイチ沖の沈没船 「コロンブスの船」じゃなかった ユネスコ「ずっと後期のもの」』(7日付、毎日夕刊)
☆『「イスラム国」日本人志願 陰謀容疑など捜査 北大生「戦闘員に」』『「勤務地シリア」古書店に求人紙 オウムの若者と同じか』『80カ国、1万5000人超』、『区画分け全面捜索へ 御嶽山 山頂付近440人態勢〈御嶽山噴火の被害者数 死亡51人 不明12人〉』、『JR東海「前日」 運休判断 私鉄は「始発前」』、『坂本義和さん死去 87歳 戦後の平和学を主導』(7日付、中日朝刊)
☆『再生医療 人材育成へ支援団体 来月にも京大など3校』、『公明自主投票へ 沖縄知事選 自公協力崩れる』、『小渕経産相に刃物入り封筒』、『愛知県知事選は2月1日投開票』、『札幌の女性遺体聴取予定者自殺 30代男性』(7日付、毎日朝刊)
十月六日
台風一過。空を見上げる。と、雲の一つひとつが鮮やかに千変変化し、光りの海に染まっている。白かったり、灰色だったり、紅いろ、紫…だったり、して。悲しみ。幸せ。辛さ。この世に生きる全てのドラマを包み込んだ色彩で、ビルのはるか頭上では〈昼の月〉がニンゲン社会を見下ろしていた。
十三夜。こんどはこわいほどに美しい月が夜空にポッカリ浮かんだ。
☆ ☆
台風18号は午前8時過ぎ浜松に上陸、4時間かけて関東を横断。その後、東北の東海上に抜け温帯低気圧となって、息を閉じた。新幹線は5時間以上運転を見合わせ、13万人以上の足に影響が出たという。空の便も欠航が続出。日本の心臓部が大混乱に陥った。幸い、大災害こそ防げたが、冠水カ所が続出して交通がマヒ、停電も多発。アパート裏山の急傾斜地で土砂崩れが起きたり、ゴルフ練習場の鉄の支柱10数本がなぎ倒されたり、新聞配達中の若者が崖下3メートルに誤って転落するなど、都市機能は完全に乱れ、惨憺たるありさまとなった。
私は名古屋の今池芸音スタジオへ。八日夜の張柳春さんのリサイタルを前に、ソプラノ歌手の張さんとピアニストの北川美晃さん、それに私が作詞したカトマンズ恋歌〈ラブバード・カトマンズ〉で新たに演奏で加わることになった当代一流の中国笛演奏家・劉一(リューイー)さんも最終音合わせに立ち会った。渋みのある中国笛の旋律により、曲全体がいっそうなまめかしく、かつ叙情性に満ちて聴こえ、桃源郷にいるような不思議な錯覚を覚えたのである。
本番前の打ち合わせをする(左から)劉さん、張さん、北川さん=6日午後、今池芸音スタジオで
ホッとして帰宅すると、携帯に電話が入っていたので折り返すと「イガミさん! 私。ティンティンです。お久しぶりです。劉一から、イガミさんのこと聴きビックリしました。お世話になっています」と懐かしい声。中国琵琶奏者のティンティンさんからで「元気そうで何より。(ご主人の)劉さんの中国笛、初めて聞かせて頂いたけれど、スバラシイよ」と話が弾んだのである。
ティンティンは「張柳春さんは私の大先輩。いつも何かと励ましてくれる大切な方、恩人です。音楽にかける情熱はひとしおで、いつだって前に向かって突き進む大変な努力家。尊敬しています」と話したが、どうしてどうしてティンティンだって大変な努力家である。「リサイタル当日は、私も昼に演奏会があり、終わったら子どもふたり迎えに行くなどで見れないけれど、成功を願っています。うまくいくと良いですね」とも付け加えた。あのティンティンが、霜軒ちゃん(6歳)と霜輝ちゃん(1歳半)のふたりの男児の母親だなんて。とても信じられない。彼女と言葉を交わしたのは、何年ぶりになるだろう。
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けさ、三重県伊勢市の夫婦岩の大しめ縄が切れているのが分かった。ショックである。警視庁が過激派イスラム組織「イスラム国」の戦闘員に参加するため日本を出国、トルコ経由でシリアに飛び立とうとしていた北海道大学男子学生(26)ら数人から、刑法の私戦予備及び陰謀の疑いで事情聴取。テニスの男子楽天ジャパン・オープンで2週連続の今季ツアー4勝目を挙げた錦織圭(日清食品)が6日付世界ランキングで自己最高の6位となった。
ノーベル医学生理学賞はロンドン大のジョン・オキーフ教授ら三氏に。「脳が自分の位置を把握する仕組みを細胞レベルで解明したこと」が授賞理由。認知症患者の場合、脳のこの機能が失われ、自分のいる場所が分からなくなったりするだけに、研究成果は意義深い。ことしもノーベル賞ウイークが始まったが、私としては、日本の平和憲法「憲法9条」がノーベル平和賞に輝くことと、物理学賞に日本人の誰かが選ばれることを期待したい。
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【きょうの一文・ことば】
満月が地球の影に入る皆既月食が8日、沖縄県の一部を除く全国で起こる。日本で広く観測できるのは2011年12月以来約3年ぶり。時間帯が夕方から夜にかけてと観測しやすく、月が完全に影に覆われる時間も長いため、手軽に天体ショーを楽しめそうだ。……=毎日6日付夕刊『8日夜に皆既月食 御嶽山噴火の影響は「?」』の記事から
【新聞テレビから】
☆『台風18号各地で土砂崩れ 1人死亡5人不明 浜松上陸 首都圏直撃』、『御嶽山 土石流に警戒』『35年前の噴火 山小屋廃業 御嶽再び牙むき困惑』、『夫婦岩 大しめ縄切れる 伊勢 高波と強風影響か』(6日付、中日夕刊)
☆『台風18号 浜松上陸 92万人避難勧告』『東海 激しい雨』『御嶽山 地上の捜索断念』『台風18号 新幹線改札長い列 運転見合わせ、混雑』『浜松で14万世帯避難勧告』『伊豆大島 避難指示』、『香港の封鎖一部解除 接触開始 政府庁舎に職員出動』、『帝国ホテル所得隠し 耐震工事工期偽り1・3億円 国税指摘』(6日付、毎日夕刊)
☆『19人頭部に噴石ほぼ即死 御嶽山 検視の医師ら推測』『土石流警戒、捜索できず』『シェルター整備 木曽町長が方針』『最後の姿 父の元へ 豊田の小5・照利さん 読者が写真提供「ずっと大事に」』『捜索進展願い同級生ら制作 てるてる坊主が見つけてくれた』、『玄侑宗久さんら 都市めぐり鼎談 岐阜』、『典子さま千家さん結婚 出雲大社「ほっとしております」』、『容疑者少女の父死亡 佐世保同級生殺害、自殺か』(6日付、中日朝刊)
☆『〈御嶽山噴火〉「何かやり遂げたい」大手断り就職 君の信念忘れない 高野さん恩師 悲嘆』『イワナ5000匹緊急放流 木曽 養殖池に火山灰流入』、『F1日本GPで衝突 鈴鹿 仏選手が意識不明』(6日付、毎日朝刊)
十月五日
大型で非常に強い台風18号が速度を上げ、日本に近づいている。このままだと、東海地方は、あす未明から昼ごろにかけて、が一番の強風になるといい、その後は関東沿岸を北上しそうだ。
本日付中日新聞サンデー版300文字小説の〈雨と太陽 森岡春香(岐阜市・大学生・18歳)〉がすこぶるいい。……雨と太陽は、どちらが旅人の心を温めることができるか競争することにした。」で始まる、この〈雨と太陽〉。『その笑顔の先にあるのは虹だった。「どうやら勝負は引き分けのようだな」と、雨。「そうですわね」太陽も同意した。』で終わっている。心憎いほどの表現力かつ感性である。
きょうは八日に迫った(午後6時半開演。名古屋の電気文化会館、ザ・コンサートホール)張柳春さんのソプラノリサイタルを目前に大切な方々、お一人ずつに簡単な文を添え、郵便局本局まで出向いて招待状を出させて頂いた。ウイークデー(水曜日)の夜なので直前の、それも事前の電話もしないままの郵送は失礼に当たったやもしれない。でも皆さん、わかってもらえる方々ばかりだから、と勝手に判断し甘えて送らせていただいた。当然、全員にひと言添え、速達で。それも出し忘れがあったり、で郵便局本局を二度往復、直前になりバタバタのドタバタ劇となった。
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テニスの楽天ジャパンオープンが東京・有明コロシアムで行われ男子シングルス決勝で錦織圭(日清食品)がミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に7―6、4―6、6―4で勝って2年ぶり2度目の優勝。日本ハムの大谷翔平投手が札幌ドームで行われた今季最終戦の楽天戦に先発、2008年に巨人のクルーンが出した公式戦最速に並ぶ162㌔を計4球も出した。
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【きょうの一文・ことば】
……▼富山の薬売りの精神は、「先用後利」。誰であろうとまず薬を渡し、苦しみを除去してもらいお代はその後。「置き薬」の発想は優しさであり、だから信用された。そういう土地でエボラに挑む薬が生まれたことを世界にちょっと自慢したい。=5日付中日朝刊。1面【中日春秋】から
【新聞テレビから】
☆『台風18号接近 激しい雨警戒』、『4人発見、死者51人に 御嶽山 豊田の小5女児ら』『山頂の笑顔…ずっと一緒だよ 照利さん 大人の服を掛けられ発見』、『〈2014仁川アジア大会〉「南北は一つだ」 声援高官会談のきっかけに』『日本 金47個で幕』、『「美女と野獣」5000回 劇団四季、名古屋で達成』、『典子さま出雲できょう結婚式』(5日付、中日朝刊)
☆『南北高官協議を再開 北朝鮮ナンバー2訪韓』、『■デング熱感染154人に』、『■皇太子さま秋田で(第29回国民文化祭・あきた2014)式典出席』、『■村上春樹さん、独で文学賞=4日付ドイツ紙ウェルトが同紙の「ウェルト文学賞」を11月7日にベルリンで授与することを明らかにした』、『めぐみさん(4日で)50歳 川崎で支援集会』『週内にも派遣決定 拉致訪朝団 伊原局長トップ』、『香港大規模デモ占拠1週間 学生硬化、対話暗礁に 中国「国内波及」懸念』『市民に世代間ギャップ 揺れる将来像』(5日付、毎日朝刊)
十月四日
朝。きのうに続き愛猫こすも・ここを近くの動物病院へ。前に治った尾部分の今度は反対、左側に少し炎症が見られるためだが、医師によれば「きのうより回復。心配なさそうだ」とのことだった。この後は前回、他の用事で休まざるをえなかったダンスレッスンで各務原へ。今回は会場が違うと言うので、ただ一カ所左折する道路を間違えてしまったことから、目的地に着くまで周囲をぐるぐる回る破目になり辿り着くまでに一時間半近くもかかる結果となってしまった。こんな時、カーナビがあったらいいなと思うのだが。私は車を買い替え新しくした際に端唄や都々逸、その他の歌を聞きたい一心から、周りの反対を押し切ってわざわざ業者にカーナビを外しカセットを聞けるようにして頂いた。今になってその結果が裏目になって出たわけで反省している。いまさら、どうにもならない。
各務原から帰ったあとは、名鉄鶴舞線の最寄駅からタクシーを乗り継いで母が右腕骨折の手術後のリハビリ生活を過ごす愛知国際病院へ。近況報告などで雑談後は、例によって背中をさすり運ばれてきた夕食を食べ終えるのを待ち帰ったが、家に着いたときには午後八時を過ぎてしまっていた。きょうも朝から一日、大車輪で、妻が口を酸っぱくする「もう齢なのだから。(外に出てやることは)一日ひとつにしておかなきゃあ」に反する結果となった。この間にも、秋の中部ペンクラブの文学散歩の件で滋賀の近江商人屋敷から電話がかかる、など相も変らず慌ただしい一日が過ぎていった。さすがに疲れたのである。とても日本ペンクラブの京都例会にまで行く時間なぞは、なかった。これでもし行ったとしたなら、それこそ神業である。
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大型で非常に強い台風18号が近づいている。気象庁によれば、東海地方は五日から雨、風が強くなり、六日は大荒れになる見込みだという。噴火で火山灰が降り積もった長野、岐阜県境の御岳山麓では土石流への注意が指摘されている。その御嶽山の山頂部分で新たに4人が心肺停止となっているのが発見され、死者は51人に。犠牲者はさらに増える見通しだ。
イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が三日、人質の英国人アラン・ヘニングさん(47)の首を切断し殺害したという映像をインターネット上に投稿。カナダ首相がイスラム国への空爆参加を表明、殺しの連鎖は、どこまで続くのか。これでは互いを思いやる心など、どこにもない。ペルシャ湾では対イスラム国空爆支援中のオスプレイが一時、動力を失い脱出のため海に飛び込んだ搭乗員1人が死亡した。
【きょうの一文・ことば】
東京通ひの汽船が着く度び、何の事は無い、底深く澄んだ湖水の縁へ密と小石でも落したやうに、那古の静な空氣が其の汽笛に搖れて、輕い小波のやうな騒めきが濱から町へと一頻り傳はる。私は宿の直ぐ横の高い観音寺の境内へ登つては、能く其所の崖際の半ば倒れた角石の玉垣に凭懸りながら、何を待つとも無く仄やり眺めて居たものだ。すると、發船を知らする二度目の汽笛が鳴って、……
=小栗風葉「めざ戀」の一節。抒情性のある一節だ
【新聞テレビから】
☆『心肺停止3人発見 御嶽山 2日ぶり捜索再開』『午前11時52分 麓の町=長野県木曽町役場=黙とう』、『台風18号接近 山麓、土石流を警戒』、『スウェーデン 子宮移植女性 世界初の出産』、『JR高山線80年 記念列車が出発』、『赤ちゃんポストに男児遺体 遺棄容疑 31歳母逮捕』(4日付、中日夕刊)
☆『女性最年少15歳で気象予報士 埼玉の高1=片岡茅悠さん=「生活に役立てたい』、『捜索に化学専門部隊 自衛隊 火山ガスへ挑む』、『住民「社会不安を助長」 香港 デモ隊との応酬激化』(4日付、毎日夕刊)
☆『御嶽山噴火から1週間 捜索長期化の可能性 安否不明なお16人』『「家族ぎりぎりの状態 保健師らが心のケア』、『燃料調達 新会社に移行 中電・東電 7日にも提携合意』(4日付、中日朝刊)
☆『大雨で土石流懸念 あす以降台風接近』、『愛知銀行員 4955万円着服 浜松支店元次長を懲戒解雇』、『■千客万来願い御園座まねき上げ』、『■憲法9条にノーベル平和賞予想』(4日付、毎日朝刊)
十月三日
あす、京都の平安女学院・Mホール及び有栖館で行われる日本ペンクラブ恒例の京都例会だが、アレヤコレヤとあり、このありさまではとても出席できそうにない。デ、先日、丁重な葉書までいただいた城陽市在住の盟友詩人宮内憲夫さん=新刊〈地球にカットバン〉(思潮社)の作者=には、電話で欠席の旨伝えさせていただいた。
ところで私の作詞で歌に生まれ変わったカトマンズ恋歌「ラブバード・カトマンズ」。各地から私あてに「八日の発表会を兼ねた張柳春さんのリサイタルを楽しみにしています」といったメールやら葉書やらが相次いで届いており、こんご思わぬところにまで「歌の輪」が広まっていきそうな、そんな予感がしている。きょうもリサイタルを前に練習につぐ練習の合間に手製のプログラムづくりや司会者との事前の打ち合わせなどで休む間もない張さんと名古屋で待ち合わせ、リサイタルまでの行程確認などに当たった。
張さんの時には突っ走るほどのひたむきさ。その姿を見ていると、音楽家にせよ画家、物書き…と芸術家たるもの、人にたよる以前に自らが動いて事を進めなければ何ごとも始まらない、ということを骨身にしみ感じている。私が主宰する、この天下のウエブ文学同人誌「熱砂」はじめ、他の同人誌でも同じことで電話やメールによる連絡ひとつに始まり、例会の召集、出来上がった同人誌の郵送…などリーダーの主宰者が率先して動かないかぎり他の同人が動くはずもなく、何ひとつ始まらない。だから〝言い出しっぺ〟は大変なのだ。
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戦後最悪の火山噴火となった御岳山噴火で今なお、安否確認の取れない登山者は16人。ことし最強クラスという台風18号が日本に近づいている。報道によれば、月曜が大荒れになりそうだが秋台風は急にスピードをあげることもあるので今後の進路がどうなるのか。円が1ドル109円45~49銭まで落ち込む円安が続く。衆院予算委員会の論戦がスタート。アベノミクスの誤算が痛烈に指摘され、なかなかやり取りが面白い。あの【ヤマをうごかした】土井たか子さんがいたなら、どんな論戦で挑んでいただろう。やはり大きく、かつ偉大な政治家であった。
米国ではエボラ出血熱の感染患者1人の発生で100人の監視体制に入るなど大変な事態に。香港の若者たちによる民主化を求めたアンブレラ(雨傘)革命の方は、行政長官が辞任を拒否したものの若者たちとの話し合いには応じるとの姿勢を示し、今後どう展開していくのか。目が離せない。地球温暖化の表れか、アラスカの海岸にはナント35000頭ものアザラシが上陸したという。
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【きょうの一文・ことば】
現在の江南市小折町に広大な敷地を所有していた生駒氏はもともと藤原北家の公事(朝廷につかえる公家)であった。
………
『前野家文書』原文には「縁者生駒蔵人家広(初代)なる人家御座あり候。この家は蔵人家宗(現在三代)生国は大和の国藤原氏の末流なり。河内生駒の産なり。当時河内の国は戦乱相次ぎ、為に永住の生駒郷を相退き、尾州柳橋郷へ罷り下り群村に居住。………
=3日付尾北ホームニュース『生駒と織田 歴史ものがたり(2)』から。江南郷土史研究会・須賀弘之さんによる記述
【新聞テレビから】
☆『御嶽山安否不明16人 長野県発表 また雨捜索中止』『土石流対策急ピッチ』、『再生エネ中断調査へ 経産相表明 電力各社の説明検証』、『2、3日以内の対話実現要求 香港、抗議の学生ら』(3日付、中日夕刊)
☆『御嶽山不明16人以上 長野県集計 雨で捜索中止』『土石流警戒 国交省が予測』、『香港政府 本部庁舎を閉鎖 民主化デモ 学生との対話探る』、『米、ベトナムに武器輸出へ 一部解禁 中国の海洋進出念頭』『行楽時期を直撃 ツアー中止次々』『懸命に灰洗い』『高山もキャンセル次々』、『大江さん事件 2審も有罪 尼崎連続変死 3被告に執行猶予 大阪高裁判決』、『浴室から女児の血痕 神戸・遺棄 容疑者宅で切断か』(3日付、毎日夕刊)
☆『犠牲47人の身元判明 御嶽山 なお19人が不明』『麓の住民「土石流が怖い」』、『新日鉄名古屋 所長更迭』、『ソフトバンク、パ制覇』、『両陛下に感謝の言葉 典子さまが「朝見の儀」』、『朝日の慰安婦報道検証委の委員決定 田原総一朗氏ら7人』(3日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火 雨で2次災害警戒 死亡47人 身元確認 捜索活動を中断』、『普天間移設 沖縄知事選の影響否定 衆院代表質問 首相「すでに判断」』(3日付、毎日朝刊)
十月二日
午前中、社交ダンスのレッスンで近くの公民館へ。きょうも厳しくも楽しく、テンポの速いチャチャチャなどのレッスンに励んだ。夜が遅いところへ朝が苦手なことも手伝ってどうしても、会場につくのが10時近くになってしまう。その分、いつも初っ端に始まるジルバのステップが他の仲間と比べると遅れがちである。
レッスンから帰ったその足で妻の営むリサイクルショップ「ミヌエット」へ。お客さまから寄せられた新品のタオルばかり、段ボール箱に3箱分を広島の土砂災害被災地に送るため(送り先は広島市役所内、地域福祉課あて)で、車に積みこんで近くのクロネコヤマトへ。送り出して、やっと、ひと息ついた。
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御嶽山の噴火は死亡した47人全員の身元が判明。新聞テレビは、それぞれの痛ましい【死】を報じている。雨で捜索は中止されたが、一方でまだ安否の分かっていない登山者が19人に及んでおり、犠牲者はさらに増えそうだ。
福岡ソフトバンクホークスが本拠地ヤフオクドームで延長10回の末、オリックスに2―1でサヨナラ勝ち、3年ぶり16度目の優勝。オバマ米大統領が民主化を求める香港市民の熱望を支持する立場を伝えたことに対して「中国の内政問題であり、全ての国は中国の主権を尊重すべきだ」と王毅外相。香港の雨傘革命では民主化を訴える17歳の若者の姿もあり、ロンドン、ニューヨーク…と、日に日に世界中に支持の輪が広がっている。
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【きょうの一文・ことば】
「(今の気持は? に)幸せです。ただひと言です。……ボクよりも選手のみんな、ファンの皆さんが一番苦しんだと思う。優勝できて本当によかった」=優勝インタビューに応えて。ソフトバンクの秋山監督
「水蒸気噴火は前兆が乏しいことは常識。火山性地震の増加を観測した時点でレベル2に引き上げるべきだった」「レベル別に対応をあらかじめ決めてしまったことが裏目に出た。観光シーズンだった地元への影響を懸念して、引き上げなかったのではないか」=2日付毎日朝刊『「警戒強められた」有珠山噴火予知の北大名誉教授』の記事中で。岡田弘北海道大名誉教授(火山学)が御嶽山の噴火警戒レベルを巡る気象庁の対応について指摘
【新聞テレビから】
☆『御嶽山 雨で捜索中止』『犠牲者身元判明42人に』『最後まで寄り添うように 一宮・所さん丹羽さん 搬送も並んで』『御嶽山 次々と身元判明 山好きだったあの人が』、『爆発事故で所長更迭 新日鉄住金 名古屋製鉄所』、『東証下げ幅一時300円超 1万6000円割れ』(2日付、中日夕刊)
☆『2人寄り添うように 御嶽噴火 「無事で」祈り届かず』『結婚誓った2人』『山好き 仲良し夫婦』『香港デモ 米、平和解決を要請 外相会談 中国「内政問題」強調』、『巨大湖消えた 4番目のアラル海』、『典子さま結婚報告 賢所皇霊殿神殿に謁するの儀』(2日付、毎日夕刊)
☆『死者47人 戦後最悪』『御嶽山犠牲 雲仙・普賢岳上回る』『斜面に巨岩 懸命の収容』、『竜 来季巻き返せ ホーム最終戦で声援=2年連続Bクラスでシーズンを終えるのは1986年以来、28年ぶり』、『賄賂「すんなり受け取った」 美濃加茂市長公判 業者が証言』『贈賄側業者証言「テーブル下で渡した」』、『「訪朝」家族会が反対 拉致再調査 北朝鮮ペース警戒』『政府 担当者訪朝の方針』『殺人容疑 高2女子逮捕 北海道・母、祖母死亡「しつけ厳しくて」』(2日付、中日朝刊)
☆『山で別れた友よ 御嶽山噴火 生還の男性悲痛』『危険情報あれば 対策に課題多く』、『日常生活送れる期間 健康寿命 男性71・19歳 女性74・21歳 10年比緩やかな延び』(2日付、毎日朝刊)
十月一日
八日夜に迫った国境を超えた愛歌「ラブバード・カトマンズ」(作詞伊神権太、作曲と歌・張柳春、ピアノ北川美晃、編曲堀絢詞)の発表を兼ねた張柳春さんのリサイタル(名古屋市中区栄、電気文化会館ザ・コンサートホール。午後六時半開演)を前に、張さんほどではないが準備に追われる日々が続いている。
きょうは午後、名古屋へ。ほぼボランティア同然の応援団の協力でCDの袋詰め作業に追われ、帰宅は十時過ぎに。いやはや、毎日毎日がギコギコと苦しい音をたてながら過ぎ去ってゆく。でも、あっちにぶつかったり、こっちにぶつかったりしながらの手作りコンサートへの道といってよく、こうした動きというか、時には反省を込めながらの活動こそが、大衆文化の真骨頂だと思う。
それにこんどのコンサートはネパールと日本を発信源に火がつき、その橋渡しを買って出たのが中国を代表するソプラノ歌手、張柳春さん(日中音楽演奏協会代表)である。日中関係はこのところ沖縄県尖閣諸島の領有権を巡って冷え込んだ状況下にあるだけに、こうした時にこそ、かつてピンポン外交の導火線となった名古屋で、この音楽活動が〈日中友好〉の復活につながれば、との思いも強い。いつもヘルメット姿のオートバイで飛び回る張さん。別れ際に「いつの日か、この歌を習近平さんと安倍さんにも聴いていただこうよ」と約束して別れたのである。
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御嶽山の噴火で長野県警や自衛隊などの救助隊が登山者の救助活動を再開、新たに見つかった11人を含む35人の死亡を確認、死者は計47人となった。戦後の火山災害による犠牲者としては1991年の長崎県雲仙・普賢岳噴火の犠牲者43人を上回り戦後、最悪となった。きょう発表された日銀の短観、大企業と中小企業間の明暗がくっきり出た。とても国民の暮らしが楽になってきた、とはいえず、むしろその逆である。夜、東京・銀座の焼き鳥店から出火、まもなく消し止められたが、一時は騒然とした。
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【きょうの一文・ことば】
▲「年号は安く永しと替われども諸色高直(こうじき)いまに明和九(めいわく)」。明和9(1772)年の大火で安永に改元したおりに物価騰貴を皮肉った狂歌という。いつの世も諸色高直がもたらす庶民のしかめ顔は変わらない。=1日付毎日朝刊〈余録〉から
【新聞テレビから】
☆『御嶽山噴火 心肺停止新たに7人』『捜索再開、死者18人に』『無言の下山次々 捜索隊「早く家族の元へ」』『粘る灰 過酷な救助』『火口付近奪われる体力』、『東海道新幹線開業50年 進化続ける日本の大動脈 壮大な計画戦前から』、『円安進行 一時110円台 東京市場 6年1カ月ぶり大台』(10月1日付、中日夕刊)
☆『景況感 半年ぶり改善 大企業・製造業 中小は悪化 日銀短観』、『ひかり新たな旅立ち 新幹線50年式典』、『タイ代理出産の子 新たに1人 日本人男性 計19人に』、『住宅に女性の2遺体 70代と40代の母子 強殺か』、『エボラ熱 米で初発症 リベリアからの入国者』(1日付、毎日夕刊)
☆『噴石直撃で致命傷 御嶽山、死因の大半に』『救助長期化も 火山活動活発化』『木曽川 火山灰で白濁』『防げぬ有毒ガスに悔しさ 早く捜索再開を』、『秀英予備校来春13校閉鎖 経営効率化 愛知、岐阜は各3校』(1日付、中日朝刊)
☆『御嶽山噴火 火山性微動 捜索の壁 振幅再び大きく』『5~9カ所の噴火口可能性』『至難の再噴火予測』『〈御嶽山噴火〉笑顔、情熱帰らない 愛されキャラに別れ 名古屋の会社員 通夜に200人』『「大きな損失」富士通テン』『東京の女性の母「どう迎えたら」』『仲良く昼食中に 伊藤さんと不明女児』、『日米防衛指針 「周辺事態」削除へ 自衛隊派遣 地理的制約外す』、『ボッティチェリ傑作 日本へ 来年3月』(1日付、毎日朝刊)