【生きてゆく人間花たち/2017年7月の唄】

平成二十九年七月三十一日
 ことし7月最後の1日。とても暑い。蝉しぐれの大合唱が聴こえてくる。これでもか。これでもか、とである。あのちいさき体という体から大変なエネルギーが発せられ、感心してしまう。台風5号はこの日小笠原諸島近海から西へ進み、来月1日以降は進路を北寄りに変える見通しだという。それにしても今月21日に発生した台風が依然として日本を伺っており、〈長寿台風〉といった名前までつけられた。
 この先どう動くのか。目が離せない。
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 愛知県警は31日、ことし6月中旬から行方不明になっている名古屋市西区、女性パート従業員(53)の事件で女性の遺体遺棄の疑いが強まったとして滋賀県多賀町の犬上ダム周辺の山林を捜索、女性とみられる遺体を発見し、女性と交友があった岐阜県大垣市在住の知人男性(20)と男の友人とみられる滋賀県内の男(18)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
 逮捕といえば、この日大阪地検特捜部が国の補助金をだまし取った詐欺容疑で学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典容疑者(64歳)と妻諄子容疑者(60歳)を逮捕、こんご捜査の手がどこまで拡がるか、が注目される。検察には、この際この世にはびこる政官界の膿を洗いざらい出し切ってほしく願う。

【きょうの一文・ことば】
「話さずとも、会わずとも友は友だ。生きておればそれでよい」
 と言い捨て、笑みを浮かべると馬を進めた。
 新緑眩しい、薫風の候のことである。
                  了
=31日付中日朝刊連載小説『影ぞ恋しき393 葉室麟作 西のぼる画』。最終回から

「籠池夫妻逮捕は不正が暴かれる始まりで、まだまだ、この(森友事件の)話は続くと思います」「夫妻の詐欺事件を突破口に、どこまで捜査の核心部分に迫れるか、ですね」
=籠池夫妻逮捕のニュースに街の声。31日夜のCBC〈NEWS23〉などから

【新聞テレビから】
☆『台風5号、北上し列島接近の恐れも』、『長崎平和宣言骨子を公表 政府に核禁止条約参加要求』、『新聞記者の父 翼賛選挙写す 大垣の女性 本紙に写真提供』、『日米首脳 制裁強化で一致 対北朝鮮 中ロの重要性確認』『安保理 追加制裁 中国に賛同迫る(ヘイリー)米国連大使』、『4000万円強奪3人逮捕 銀座の事件 強盗容疑で高校生ら』、『ロープウエー故障 乗客70人全員救助 独・ライン川』、『籠池夫妻再び聴取へ 「森友」不正受給で出頭要請』、『自民・下村氏を告発 大学教授ら「加計」パー券不記載で』、『核廃絶へ 木彫バイク駆けろ 富山の彫刻師被爆クスノキで制作』、『ひき逃げか女性が死亡 春日井の県道』(31日付、中日夕刊)
☆『広島原爆の実態伝えたベストセラー 「廃墟の光」執筆材料発見 被爆者の肉声など書籍化へ』、『露、米外交官ら755人削減 大統領方針 制裁強化に報復』、『「愛のない結婚」語る ダイアナ元妃 生前映像公開へ』、『〈チェック〉チリVS欧州 ワイン競争 日欧EPA(経済連携協定)お得な国は』、『制裁中露に働きかけ 対北朝鮮 日米首脳が確認』、『ASEAN(東南アジア諸国連合)南シナ海 対中配慮 共同声明案「深刻な懸念」なく』、『ミッキーが話しかける? 国内初の体験型ディズニー店舗 (名古屋駅に隣接する専門店街)ゲートタワーモール』、『お尻ペンペン逆効果 日米チーム調査 問題行動リスク1.5倍に』、『無縁仏10年で倍増 政令市 背景に貧困層拡大 30人に1人 都市特有の悩み』、『不明女性? のスマホ発見 愛知県警聴取 知人男性関係先から』(31日付、毎日夕刊)
☆『加入10年で受給 あす施行 無年金68万人 救済 「お墓手に入るかも…」』『支給額は4分の1 生活保護費減る恐れも』、『米軍機 日韓と合同訓練』『「米圧力強化に 断固たる行動」 北朝鮮外務省』、『〈高校野球地方大会〉 早実 決勝で敗退 東海大管生V(6―2で)』『清宮の夏 終わる 108号お預け 守備悔やむ』、『恵みの雨 鉄人全速力 長良川、506人出場』、『日本人女性の4割 「高濃度乳房」通知へ がん判別難しく 見逃しリスク 厚労省が指針』(31日付、中日朝刊)
☆『〈東海百景〉涼しげ緑のトンネル =名古屋市天白区の市農業センターで大小のヒョウタンが天井からつり下がっている』、『トランプ氏「中国に失望」 北朝鮮対応 制裁措置を検討』『空自、米と共同訓練 岸田外相「北朝鮮を抑止」 朝鮮半島沖』、『平和維持から「強制」へコンゴ民主 PKO(国連平和維持活動)、対ゲリラ戦』、『習氏、軍の掌握誇示 創設90年 異例のパレード 中国』、『横浜市長 林(文子)氏3選』、『ベネズエラ投票開始 制憲議会選 野党は不参加』(31日付、毎日朝刊)

七月三十日
 日曜日。強い台風5号が小笠原諸島近海を南南西に進んでおり、気象庁によれば、8月1日以降に北上する恐れもある、という。ここ尾張名古屋は、しとしと雨がふったりやんだりの日となった。
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 北海道大樹町の宇宙ベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」がこの日午後、多くのロケットファンの夢を乗せ自社開発した【小型ロケット】を町内実験場から打ち上げたが70秒後にロケットからの通信が途絶え、エンジンを緊急停止。民間企業が単独で開発したロケットでは日本初の高度100㌔以上の宇宙空間を目指したが到達せず、打ち上げは失敗に終わった。失敗は成功のもとである。
 朝鮮中央通信が〈火星14〉の2回目の発射実験に関し「米国が軍事的冒険や過酷な制裁に固執するならば、われわれは断固たる行動で応える」との警告談話を発表。米国の圧力強化への対抗措置として、新たな弾道ミサイル発射や核実験を辞めない考えを示した。

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 午後。名古屋国際センタービルへ。中部ペンクラブの理事会に出席するためだが、途中、名鉄江南駅に傘を忘れてしまったり、マナカなしで出向きあらためて切符を駅窓口で購入する=傘は切符を買う際、置き忘れた=などのハプニングも。帰りは名駅近くジュンク堂書店に寄った。
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【きょうの一文・ことば】
 三宅さんは秋楡の主宰である。短歌結社に所属し歌を詠む60年が過ぎ84歳で名古屋を拠点に「秋楡」を立ち上げられ、東京から独立された。秋楡は彼女のお庭で緑の葉を広げた大木であったが、雷に打たれ二つに避けた。
 三宅さんは平成29年99歳2ヶ月で、この世を去られたが、秋楡は大樹となり蔭をなし、人生を文学に歌に託する者が樹下に集まった(隔月発行93号である)。猛女と呼べる働きと智慧で名声も財も生き甲斐もそれらに伴う悲哀も悲嘆も舐め尽されて、昇華され文学にされ、書籍を沢山出版され、惜しげもなく配られた。
 この世で何ができるかを、書き留められた大人(たいじん)と思っている。
=中部ペン 第24号/2017の中で。【〈三宅千代さん追悼〉詠われ書き記された昭和女性史 加納伸】から。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『進化する技 3万発 長良川中日花火』、『平和へ 描く原爆の悲劇 豊橋出身の画家・松井(守男、75)さん 東京で公開 制作14年 全長10㍍の大作』、『日野原先生ありがとう 病院葬に4000人参列』、『北朝鮮ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射「成功」 正恩氏「米全域を射程」』『再突入技術は未完成か』、『中京大中京 甲子園へ』、『民進新代表誰がいい 経験なら枝野幸男氏前原誠司氏 一新なら玉木雄一郎氏 前川(喜平)氏の名前も 分かれる中部の県連幹部』『誰もいない/「いっそ地味な」岡田氏 著名人は辛らつ』、『辺野古警備艇 燃料投棄か 10回以上 民間会社元船員が告発』、『水の事故相次ぎ全国で3人死亡 1人行方不明』、『大垣の花火で爆発トラブル 河川敷の草燃える』。『〈サンデー版大図解〉混迷するシリア』(30日付、中日朝刊)
☆『北朝鮮「米全域射程」 ICBM 専門家「1万㌔」』『漁師ら困惑隠せず 北朝鮮ミサイル 外相対応に追われ』、『〈Sストーリー〉2人の先達に恩返し――瀬古利彦 決意の最前線復帰』『メダルへの情熱再び 日本陸連マラソンリーダー・瀬戸利彦さん』、『引退後初演技 感謝の思い込め 7カ月ぶり真央スマイル』、『「今まで以上の強さ出せない」37歳内山引退表明 歴代3位11連続防衛 年納めのKOダイナマイト =前世界ボクシング協会(WBA)スーパーフェザー級スーパー王者で、国内男子世界王者で歴代3位となる11連続防衛の記録を持つ内山高志(37、ワタナベ)が29日、都内で記者会見して「今まで以上の強さが出せない」と現役引退を表明した』、『取手市教委、自殺隠す 中3いじめ「突然の死」と説明 茨城』『茨城・中3自殺 父「隠蔽に利用された」取手市教委「遺族の意向」』、『原爆救護 粉じんで内部被ばくか 専門家「放影研=日米共同研究機関「放射線影響研究所」=は過小評価」』(30日付、毎日朝刊)

七月二十九日
 岐阜市の長良川河畔で伝統の全国選抜長良川花火。尺玉や芸術花火、スターマインなど3万発が夜空を彩ったに違いない。花火といえば、かつて能登の若者たちと共に携わったニッポンイチ大きい3尺玉で知られる和倉温泉北陸中日花火、そして蝶の舞など数々の芸術花火が集結した七尾港府中波止場での〈でか山めでた花火〉の数々を思いだす。あの若かった日々から、もう何年の年月が過ぎ去ったことか。名古屋の名東区で夕方、1時間100㍉の局地的大雨、幸い大事には至らなかったようだ。
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 第99回全国高校野球選手権愛知大会決勝がこの日、名古屋のパロマ瑞穂球場であり中京大中京が栄徳に9―1で勝ち、2年ぶり28回目の夏の甲子園出場を決めた。
 米政府は北朝鮮が昨夜、北部慈江道舞坪里付近から発射し、北海道奥尻島の北西約150㌔の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したミサイルは今月4日に続く大陸間弾道ミサイル(ICBM)だった、と断定。朝鮮中央通信の報道によれば、このミサイル「火星14」は高度3724・9㌔に達し、47分12秒の間に998㌔飛行。高度は過去最高で、飛行時間も最長。高く打ち上げ飛距離を抑えるロフテッド軌道方式で発射され、通常軌道なら中西部シカゴや西部ロサンゼルスに届く射程1万㌔超の可能性があるという。

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 18日に105歳で亡くなった聖路加国際病院の名誉院長、日野原重明さんの葬儀がこの日、東京・港区の青山葬儀所で営まれた。おやすらかに
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【きょうの一文・ことば】
 核のごみ処分場、候補地マップ公表。「トイレなきマンション」は住み続けられぬ。されど、決めるは住人。
 保護主義を助長する懸念があった国境税を米政権が断念。対立生む壁よりも、平和つなぐ自由な貿易こそ。
 朝鮮学校も無償化に、と大阪地裁判決。政治に翻弄されぬ、教育の機会均等に一石。
=7月29日付毎日夕刊〈近事片々〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『海老蔵さん植樹 麻央さん遺志継ぐ 長野 イベント4年目』、『北朝鮮発射はICBM(大陸間弾道ミサイル) 米政府断定 シカゴも射程か』『韓国THAAD(高高度防衛ミサイル)増強へ 文大統領 抑止力強化に転換』『米韓制服組トップ「軍事的選択肢も」』『中国が非難 対話は堅持』、『半導体売却差し止め回避 米WD(米ウエスタン・デジタル)訴訟 東芝に事前通知命令』、『ア――ツ 東山動物園 フクロテナガザル人気 まるで鳴き声がおじさん 実は…夫婦愛の「デュエット」』、『高濃度大麻ワックス押収 自生の65倍 所持容疑の男「自作」』、『殺人容疑 女を再逮捕へ 千葉 事故死同僚 服に睡眠剤』、『ドラクエ11発売ファンが列 5年ぶり 勇者はじめます』、『湯かい爽快遊ぼうかい 「湯~園地」別府に実現』、『幻の東京五輪 埋もれた期待 戦争で中止 記念杯、富山で出土』、『延命措置を中止 英難病乳児 死亡 ローマ法王ら哀悼の意』、『寝たきり母死亡 殴った長男逮捕 大阪、傷害容疑』(29日付、中日夕刊)
☆『●eye 高校生が「描く」原爆 「あの日」が今、目の前に』、『〈東海百景〉金魚涼やか』、『米でもヒト受精卵 (生物の遺伝子を自由に改変できる)ゲノム編集か』、『酷暑五輪「危険」レベル 20年東京 研究者ら予測「熱中症対策もっと」』『観客、ボランティアも注意』、『北朝鮮 深夜にICBM 北海道沖 EEZ(日本の排他的経済水域)に落下 高度3700㌔ 射程1万㌔か』『首相「最も強い言葉で非難」』、『半導体売却差し止めず 東芝に事前通告命令 米上級審』、『米首席補佐官を更迭 報道官に続き 広報部長と内紛』、『青学元駅伝選手 女性に傷害容疑 警視庁書類送検』(29日付、毎日夕刊)
☆『北朝鮮 深夜に弾道ミサイル ICBMか 日本のEEZ内落下』、『稲田氏関与詰め切れず 報告「可能性」も「隠蔽了承事実ない」 日報問題特別監察』『頼れぬ政治 怒り・ため息 辞任劇に市民 与党のおごり/野党は本質追究を』『揺らぐ文民統制 識者「大臣に人間力必要」』『現場の自衛官「発言ぶれ困惑」』、『核ごみ処分65%「適地」 経産省HPで分類地図公開』、『チーム一丸野球 稲葉さんなら 代表監督 温厚、世話好き…地元も期待』、『名二環(名古屋市外周部を通る全長66㌔) 20年度全線開通』、『成年後見人の息子 母親の2500万円横領 名地検、容疑で逮捕』(29日付、中日朝刊)
☆『日産三菱ルノーが首位 上半期世界販売 トヨタ3位』、『核のごみ1500自治体に適地 特性マップ 国土面積の65%』、『「日報問題 責任を痛感」 稲田防衛相辞任 関与は未解明 閉会中審査を与党が先送り』『次官ら非公表決定 特別防衛監察「隠蔽体質」鮮明に』『〈アクセス〉首相が登用「サプライズ」の連続 稲田氏 資質問われ続け』『「公文書除外」幹部独断 陸自日報 情報公開対象外に』、『大阪地検 大阪市分も告訴受理 補助金不正、籠池氏聴取へ』、『残業過少申告慣習に 新国立建設自殺「将来の代休」差し引く』、『厚労省 自ら働き方改革 一斉消灯環境省も』、『公園で70歳死亡 頭に殴られた痕 東京・殺人で捜査』、『妻と義母殺害容疑者を起訴 岐阜地検』、『バーベキュー中 殺人容疑者起訴 岐阜地検』(29日付、毎日朝刊)

七月二十八日
 私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」でのテーマエッセイ。今回は〈梅雨〉がテーマで23回目に。これから同人たちから届いた作品を順次、公開していくが、今日はその最初の作品「田んぼ」(真伏善人さん)を公開させて頂いた。少年のころの思いを胸に「梅雨の時期は梅雨らしく、しとしとと大地に滲みこむように降ってほしい」のことばがとても生きた真伏さんならでは、の作品となった。皆さんには、ぜひ読んでほしく思う。
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 稲田朋美防衛相(58)がこの日午前の記者会見で南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題に関する特別防衛監察の結果を公表。この中で稲田氏は「ことしの2月13、15の両日、防衛省幹部らから陸上自衛隊の日報に関する説明は受けた」と認定しながらも陸自側からの日報データを非公表とする方針を了承した事実はない、と結論付け「稲田氏が非公表を了承した」とする複数の政府関係者の証言とは異なる疑問が残るあいまいな結果となった。

 東京・神宮球場で行われた夏の高校野球西東京大会準決勝で早実の清宮幸太郎内野手が八王子学園八王子戦で高校最多本塁打とされる通算107号をマークし2012年夏までに兵庫・神港学園の山本大貴さんがつくった記録に並んだ。2020年東京五輪の日本代表監督にプロ野球のヤクルトと日本ハムで活躍した稲葉篤紀さん(44)の就任が決定。
 午後11時41分、北朝鮮が北中部の慈江道舞坪里(チャガンド・ムピョンリ)付近から、またしても日本海に向け弾道ミサイル1発を発射。日米韓の3国は、朝鮮戦争の休戦協定から64年になる27日に合わせてのミサイル発射を警戒していたが27日は悪天候だったため、この日深夜の発射となったらしい。
 
【きょうの一文・ことば】
「空(くう)ですね、空」
=28日午後、就任以来約1年間トップを務めた東京・市谷の防衛省を退庁する際、記者団に心境を問われて。稲田朋美さんは、こう語った

【新聞テレビから】
☆『地域とともに40年 ―尾北ホームニュース創刊40周年― これからも読んで役立つ話題を』(28日付、尾北ホームニュース)
☆『〈ドキュメント72時間〉海辺の巨大老人ホーム 入居30年! いまだ青春 平均年齢84歳のリアル』(28日夜、NHK総合)
☆『乱歩「石榴(ざくろ)忌」あす名張で 生誕地で碑訪問や読書会』、『朝鮮学校の無償化認める 大阪地裁 国敗訴、広島と逆判断』、『稲田氏に報告の可能性 PKO日報 陸自保管 隠蔽了承は否定 防衛監察結果公表』『稲田防衛相が辞任 「今でも報告の認識ない」』『次官や陸幕長ら処分』『〈解説〉主張食い違い解明遠く(政治部・新開浩)』、『森友に売却額打診か 財務局 証言食い違う可能性』、『8耐のアツい夏 鈴鹿で予選開始』、『王子製紙で作業員重体 春日井工場 アンモニア浴びる』(28日付、中日夕刊)
☆『清宮107号 高校最多タイ』、『高校無償化 朝鮮学校除外は違法 大阪地裁判決 国に指定義務付け』、『稲田防衛相が辞任 日報非公表関与は否定 特別監察結果を公表』『真相ほど遠く 特別防衛監察 「報告 認識ない」稲田氏、潔癖を主張』、『首相「国民におわび」 岸田外相が防衛相兼務』『次官・陸幕長ら処分』、『米、国境税導入 断念 日本メーカー影響回避』、『交流団体の日本人起訴 中国当局、スパイ罪適用か』(28日付、毎日夕刊)
☆『稲田防衛相辞任へ PKO日報隠蔽で引責 黒江次官、岡部陸幕長も』『〈解説〉隠蔽関与追及避ける(政治部・新開浩)』、『蓮舫民進代表が辞任 都議選敗北で引責』、『籠池氏「ほぼ黙秘」 補助金不正受給 大阪地検で夫妻聴取』、『ヒアリ拡大 阻む一手は 国内発見2カ月7都府県に 過去には毒グモが 上陸20年 ほぼ全国に』『国内初 男性(左腕をヒアリに)刺され軽症 福岡』(28日付、中日朝刊)
☆『大阪地検 籠池夫妻から聴取 逮捕も視野 補助金不正疑い』、『稲田防衛相辞任へ PKO日報で引責 きょう監察結果公表』、『民進蓮舫代表が辞任表明 後任 前原・枝野氏浮上』、『アンコールワット修復に尽力 (「アジアのノーベル賞」と呼ばれる)マグサイサイ賞に石沢(良昭)・上智大教授』、『日本人の平均寿命 世界2位 男性80・98歳、女性87・14歳 1位は男女とも香港』、『鳥取不審死 死刑確定へ 上田(美由紀)被告 最高裁が上告棄却』(28日付、毎日朝刊)

七月二十七日
 社交ダンスのレッスンで外出し舞の店に差し入れを届け、市内の本屋さん2カ所に出向いた以外は、ただ黙々と。読書と執筆に集中。相も変わらず、時は矢のように過ぎ去っていった。午前2時過ぎ、床へ。
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 稲田朋美防衛相が南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題で閣僚辞任の意向を固めれば、民進党の蓮舫代表も、都議選敗北で引責辞任する考えを表明した。安倍首相も、もはやいっときの勢いはなく政界は、ほかにも不倫劇が騒ぎになるなど皆【死に体】である。どれもこれも【死に体】になる前に相手を思いやる気持ちというか、そういった【崩し】の心構えが出来ていない。

 一方で、学校法人「森友学園」が国や大阪府の補助金を不正受給したとされる事件。こちらは、あの籠池泰典前学園理事長夫妻が大阪地検の事情聴取を受けた。人間の感情とは不思議なもので、事情聴取に出向くテレビニュースを見ながら、つい「がんばって」と言いたくなるこの心情は何なのか。検察には不公平でない徹底捜査に期待したい。
 今回のこの不正受給事件。もちろん籠池夫妻の大いなる〈非〉は避けられない。でも、大阪財務局や国による何らかの関与は当然ながら、一時期、夫妻との関係を深めた安倍首相夫妻にも、どこかで職務権限とまではいかなくても〈癒着の構図〉のようなものが働いていなかったかーと考える方がむしろ、自然である。
 この際、大阪地検はかつての不正捜査の汚名挽回のためにも公正な徹底捜査に終始し、政界にはびこる癒着と不正風土を徹底洗浄してほしく思う。もし籠池夫妻逮捕があれば、当然、首相夫妻の事情聴取→逮捕への筋書きがあってしかるべきだ。かつて1線のサツ回り記者として何度も〈二課モノ(贈収賄、背任などの知能犯は捜査二課の分野のため、これを二課モノ事件という)〉取材に携わった私としては、少なくとも財務局には捜査のメスをいれて当然だ、と思っている。
 これまで首相として不用意な行動と矛盾する答弁、悪しき交友ぶりなどを見る限り、首相逮捕とまではいかなくとも、検挙はあっても不思議でない。ロッキード事件で逮捕された角栄さんの場合、行き過ぎはあったが〈日本列島改造論〉など日本の国をどこまでもよくしようという純粋なる信念、国民の心に通じるものがあった。
 安倍さんの場合はどうか。これまでの彼を見る限り、お坊ちゃんの体質が抜けず自分本位、ひとりよがりの軽率な行動の数々が自ら墓穴を掘る結果となっている。今度の摘発が籠池夫妻いじめだけで終わるようでは検察の存在意義そのものが問われようというものだ。

 日本国民は、そんなに甘くはない。皆それなりに汗水垂らして懸命に生きているのである。そんなことは、よけいなお節介かもしれないが。「ねえ~、昭恵さん。ふわふわしていちゃいかんよ」と言いたい。籠池夫妻とのことは、避けるではなく国民の前で堂々と洗いざらい話してみたらどうか。ニンゲンですもの。だれとて間違いだらけの人生を生きているのだ。
 過ちは過ち、反省し改める気があれば、それでいい。私自身とて人のことを言えたがらでない。

【きょうの一文・ことば】
 ・東日本大震災の復興は道半ばで、復旧・復興が完全に成し遂げられるまで、被災地に心を寄せ、復興庁の被災地移転も含めて、支援と交流を続ける
=27日付毎日夕刊『災害に負けぬ「岩手宣言」 全国知事会 復興庁移転を提言』の記事の中から。岩手宣言ポイントのひとつ

【新聞テレビから】
☆『プロ野球史上4度目 竜神宮の惨劇 10点差 7回から 逆転負け 今季4度目4連敗 最後準規がサヨナラ被弾 ドラ10―11ヤクルト』(27日付、中日スポーツ)
☆『一宮 七夕の夢 色とりどり』、『東北復興・防災対策に力 全国知事会議「岩手宣言」を採択』、『「北ミサイル、記念日と関係ない」 朝鮮戦争休戦調印64周年 米国防総省が分析』、『陸自トップ 引責辞任へ 日報隠蔽問題めぐり』『「文官の関与も明らかにして」 幹部自衛官』『「稲田防衛相も辞任を」中部の自民県連 隠蔽問題で批判』『地元福井「責任取るべきだ」 「改造まで続投」の声も』、『籠池氏「一点の曇りなく」 事情聴取へ強気崩さず』『籠池夫妻を聴取 大阪地検 補助金不正受給疑い』、『蓮舫民進代表が辞意 午後会見 都議選敗北追及受け』、『「残業代ゼロ」容認撤回決定 連合 会長謝罪「混乱招いた」』、『藤井四段34勝目 銀河戦 ブロックトーナメントへ 最後は厚み生かせた(藤井聡太四段の話)』、『邦人解放4人と判明 中国 温泉開発調査で拘束』、『レスキュー 世界のロボ躍進 名古屋・競技始まる』、『廃旅館で肝試し 高校生に「喝」 春日井署 容疑9人書類送検へ』、『「茶・茶・茶」で お口ピカピカ 滋賀・竜王 中1の92%むし歯なし』(27日付、中日夕刊)
☆『夢世界 (北海道)富良野・ラベンダー畑』、『災害に負けぬ「岩手宣言」 全国知事会 復興庁移転を提言』、『岡部陸幕長引責辞任へ PKO日報 黒江次官は交代 あす監察結果を公表』、『籠池夫妻午後聴取 大阪地検 補助金不正疑い』、『昭和にワープ 認知症を予防 北名古屋の資料館で企画展 懐かしいもの触れ脳活性化』、『南極の棚氷分離 鮮明に JAXA(宇宙航空研究開発機構)衛星撮影』、『英語学習小中つながらぬ ベネッセ調査 小学の内容「役立っている」半数止まり』、『トンネルひび割れ逃さない 時速100㌔でも鮮明撮影 中日本高速が共同開発』、『高速船衝突1人重体 神戸沖 誘導灯接触14人重軽傷』、『ロボカップ20年ぶり名古屋(のポートメッセなごやなど)で開幕 AI(人工知能)判断自らシュート 40カ国・地域の3000人参加』(27日付、毎日夕刊)
☆『名古屋で35度超(35・1度を記録) 今年初の猛暑日』、『AIサッカー実力は? ロボカップ名古屋開幕』、『ファミマ 主婦採用10万人増 人出不足対策 全国 2年以内目標』、『相模原殺傷から1年 犠牲19人を市民ら追悼』『「障害者の環境悪化」7割 家族全国調査 差別や偏見苦悩』、『〈訃報〉山川啓介さん死去 作詞家72歳 聖母たちのララバイ(ほかに〈北風小僧の寒太郎など〉)』、『半年間 冒険 一皮むけた? 脱走ヘビ=カーペットニシキヘビのこども1匹。体長50㌢が113㌢に=戻った! 東山動植物園』、『残業代未払い1億円超か 名古屋の警備会社「管理職」とみなし 仙台労基署が是正勧告』(27日付、中日朝刊)
☆『02年 核攻撃を検討 パキスタン、インドに ムシャラフ元大統領「連夜眠れず」』、『三重・津田学園初 夏の甲子園』、『「成果型労働」提出へ 政府、連合の合意なしで 法案修正検討』、『「前畑選手の朝ドラを」23万人署名 河村市長らNHKに要望書』、『■(上野動物園が)あすから赤ちゃんパンダの名前募集』、『〈もう二度と 相模原殺傷事件1年〉家族の愛 生きる力 負傷の入所者心の傷なお』『植松被告の手紙 謝罪の言葉なし』、『〈アクセス〉友の計画初めて知ったのは…… 首相「1月20日」なぜ ケース①規範抵触恐れる? ケース②「自ら後押し」否定?』『大田元知事葬儀 安倍首相が参列 沖縄・県民ら2000人』、『「時給1000円」まだ遠く 最低賃金25円増 2年連続3%上げ』(27日付、毎日朝刊)

七月二十六日
 きのうは土用の丑。1年で一番暑い日々ではあるが、きょうは風があって少し救われた。
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 トランプ米大統領が25日の記者会見でセッションズ司法長官に「非情に失望している」と不満を表明。解任の可能性も含め物議をかもしている。中国で温泉探査活動などをしていた日本人6人が中国当局に拘束された問題。うち2人が解放されたという。

 46人の死傷者を出した相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件から、きょう26日で1年。横浜地検は、元職員植松聖被告を鑑定留置の結果、刑事責任能力に問題はない、として被告をことし2月、殺人など6つの罪で起訴、裁判員裁判による審理が予定されているが、横浜地裁での公判前整理手続きはいまだに始まっていない。弁護士が再鑑定を求める可能性もあり、初公判の見通しは立っていないという。
 こういった非人道的かつ凶悪極まりない犯罪こそ迅速な審理、判決が望まれているのにと思うと、どこか釈然としない。植松被告は自身のしたことをどう思っているのか。司法は一日も早い審理を進め、速やかな判決を下して当然だ。障害者排除の風潮が依然として根強いなか、日本の裁判制度には、どこか歪みと矛盾、過度ともいえる被告保護がある。難しい問題だ。

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 長男から「岩波書店・雑誌『科学』の8月号に記事を書きました。本屋さんにあったら手にとってみて下さい。」と思いもかけないメール。ネットでさっそく調べてみる。どうやら【特集 =日本の研究力】で〈日本の科学 研究力の停滞の背景をよむ〉を書いたらしい。あす、さっそく本屋さんに行きあれば購入して、無ければいつもの本屋さんに妻から注文してもらおう。元気で羽ばたいていれば、それでいい。科学に強い舞に言うと「へえ~ぇ。がんばっているね」と嬉しそうだった。このところは、おかあさんと愛猫シロちゃんに先立たれ少し寂しそうな顔をしていただけに、久しぶりにランプの明かりが点いた気がする。
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【きょうの一文・ことば】
「まだ自分の中に閉じこもっている。早く罪の深さに気づいてほしい。間違ったことをしたと反省してくれると、やっと私たちも浮かばれると思う。謝罪してほしい」
=26日付中日夕刊『相模原殺傷1年 市民ら献花 忘れない繰り返さない』『公判の見通し立たず 被告変わらぬ差別思想』の記事のなかで。入所者19人が殺害され、27人が重軽傷を負った相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」家族会の大月和真会長(67)は発生から1年を迎え、犯人である元職員植松聖被告(27)が今も障害者差別の考えを示していることについて、こう述べた

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉事件から1年 やまゆり園再建は 堀家春野解説委員』(26日夜、NHK総合)
☆『皆既日食99年ぶり米横断へ 来月21日、2億人観測予想』、『〈大波小波〉沖縄鉄血勤皇隊の記録(平和第一)』、『トランプ氏の権限制限 米下院、対ロ制裁 強化法案を可決』、『第40回鈴鹿8耐あす開幕 四川の辛みでホットな走り 名物料理店、常連・高橋選手を「アシスト」(三重総局・鈴鹿=すずしか=雄大)』『相模原殺傷1年市民ら献花 忘れない 繰り返さない』『公判の見通し 立たず 被告変わらぬ差別思想』『いらない命はない プレゼント送ることもなくなり、さびしい思いでいっぱい 相模原殺傷 娘失った母が本紙に心情』、『英仏脱ガソリン、ディーゼル車 40年以降 販売禁止 環境車普及後押し』、『武豊火力 見直し要求へ 環境省意見書 温暖化対策で中電に』、『籠池夫妻あすにも聴取 大阪地検 補助金不正受給疑い』、『ハンセン病の苦難 後世に 熊本 元患者の「手の彫刻」制作』、『「富山出身採らぬ」不二越会長が謝罪』、『グーグル装い詐欺容疑 2人逮捕 カード情報不正入手』、『高2女子自殺いじめか 北九州直前にLINE「あんたたちのせい」』(26日付、中日夕刊)
☆『〈文芸時評 7月〉8月15日に寄せて 何を書くのかを競う時代 田中和生(文芸評論家)』『奇想天外の中に現実味 松田青子(作家・翻訳家)/鮮烈な登場人物が愛しい 清水良典(文芸評論家)』、『がんばろう福岡! 九州豪雨 アスリートが応援』、『滑り台下にクマ! 注意 滋賀の住宅地 相次ぐ目撃情報 公園、神社、車衝突モノともせず』、『弱者に優しい社会に 冥福祈り献花 「風化させない」 相模原殺傷1年』、『露制裁法案を可決 米下院 トランプ政権けん制』、『東証一時150円高 米株高・円安好感』、『京大助教1125万円着服 カラ出張 懲戒解雇 刑事告発へ』、『「成果型労働」異論噴出 連合が容認撤回へ』『2年連続 3%上げ 最低低賃金 平均時給848円』『亭主元気で残業がいい? 収入減ったら……悩む主婦』(26日付、毎日夕刊)
☆『トヨタ 五輪向けEV(電気自動車)開発 量産の原型、世界に発信』、『加計計画「1月把握」に訂正 首相答弁で疑念さらに 参院予算委閉会中審査 認定前 3閣僚、加計氏と面会』、『相模原殺傷1年 遺族「被告の考えは間違い」 本紙にコメント寄せる』『相模原事件1年――犠牲19人を悼む あなたと過ごした日々は宝』、『新サイバー攻撃相次ぐ 添付文書で「ダブルクリック」注意 通常対策すり抜け感染も』、『「ディズニー株」 売買詐欺 被害6億円、容疑の女逮捕』、『「1億円超」夫のバイオリン54丁壊す 別居離婚協議中の不協和音? 名古屋 女を逮捕 容疑否認』、『日経社員を懲戒解雇 567万円相当商品券を詐取』、『児童にわいせつ 講師4度目逮捕 容疑で愛知県警』(26日付、中日朝刊)
☆『大橋 =女子200㍍個人メドレーで初出場の大橋悠依さん。東洋大= 東京の星へ』『200個人メドレー銀 自由形女王しのぐ』『小池知事 聖火 都内全区市町村に』、『井山(裕太)防衛 6冠堅持 囲碁碁聖戦』、『首相、従来答弁 「上書き」 加計矛盾突かれ 参院閉会中審査 1月把握と強調』『「丁寧」一転苦しい弁明 首相言葉に詰まる 市民ら「疑念晴れず」』『〈クローズアップ2017〉不自然答弁さらに 閉会中審査』『加計氏、首相だけ伝えず 元秘書官記憶都合良く』、『東京都2回目V 都市対抗』、『相模原殺傷1年 もっと遊んであげれば 心残り募る母』『〈もう二度と 相模原殺傷事件1年〉もっと一緒にいたかった 相模原殺傷1年 26歳娘失った母/語れぬ遺族胸の内 「思い言葉にできない」』、『最低賃金25円上げ 過去最大 平均時給848円』(26日付、毎日朝刊)

七月二十五日
 なんだか変な天気と思わぬ事件に振り回された。

 横笛の個人レッスンで名古屋に出かけたはよいが帰りにピンポイント爆撃ともいえる瞬間的豪雨に襲われ、しばらく街のど真ん中で雨が通り過ぎるのを待ったが一向に去る気配がない。で、エイヤアーッとばかりに、手にした愛用のショルダーバッグを傘代わりに頭にかざして近くのアーケード街まで走った。
 幸い、全身びしょ濡れにこそならなかったものの、こんどはカサを買おうと店を探すのにひと苦労した。なんとか見つけて手にし、ほっとしたところで飲食店へ。遅い食事を取っていると噛んだ拍子に以前から弱ってきていた左奥の下の歯がポロリと欠けてしまったのである。これには、ショックを通り越し茫然自失に。
 帰宅したその足で近くの歯科医に行ったが痛みもないのでしばらくはそのままにしておきましょう、ということになった。いやはや、思ってもみないハプニングが起きた。私には、先日22歳で他界した愛猫シロちゃんが何らかのサインを送ってきたような、そんな気がするのである。それとも、横笛のふきすぎか。
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 ハンガリー・ブダベストでの世界水泳選手権。女子個人メドレーで21歳で初出場の大橋悠依さん(東洋大、滋賀県彦根市出身)が2分7秒91の日本新記録で今大会競泳で日本勢初の銀メダルを獲得した。2年前の秋に診断された「極度の貧血」を乗り越え五輪金メダリスト・北島康介らを育てた平井伯昌監督の厳しい練習にも耐えての才能開花だけに、こんごが大いに期待される。
 第88回の都市対抗野球決勝戦が東京ドームで行われ、NTT東日本(東京都)が日本通運(さいたま市)を10―4で破り、電電東京時代の1981年いらい36年ぶり2度目の優勝を果たした。

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画に関する参院予算委員会の閉会中審査。安倍晋三首相の答弁は、計画把握時期をあらためて「ことし1月20日だった」と重ねて表明、それまでの自らの国会答弁を「1月把握」に訂正したものの過去との矛盾点を突かれ、なんともしどろもどろの答弁となった。ここまできたら、学園の加計孝太郎理事長の証人喚問は当然すべきだ、と思う。
 この際、ふたりそろって国会の場で正々堂々と、ゴルフ食事三昧の過去も踏まえこれまでの経緯を国民に説明してみたらどうか。なんだか、貴重な時間が無為に過ぎていっている。【忖度】があったならあったで、素直に認めたらどうか。【忖度】のない人間社会などはありえないのだから。【忖度】ということば事態が悪い印象の言葉になってしまっている。これでは、【忖度】くんが、かわいそうである。

 実際、この世の中、忖度を大切にしあってこそ成り立つものである。最後は人間関係を忖度して決めることがどこが悪いのか、と首をひねってしまう。それとも安倍さん。忖度の大切さが分かっていれば、こんな泥沼には落ち込んでいなかったのでは。忖度。人の気持ちを推し量る、それさえ出来ない人に日本の政治を任せるわけにはいかなくなってきた。やはり、ぼんぼんの安倍さんには、真の忖度を知らない傲慢さ、奢りがある。これは昭恵さんにも通じる。
 あの田原総一朗さんが今夜のCBCの〈NEWS23〉で言っていた。「安倍さんが国民に何を訴えようとしたのか。さっぱり、分からなかった。要は、加計がインチキかそうでないのか。その1点でしょ。一番替えるべきは、安倍さん自身だ」と。同感だ。被災地に再三訪れるなど彼なりにスピード感をもってこれまで努力はしてきたには違いない。それはそれで認めよう。でも、やはり限界がある。自らの目で【見て、聞いて、歩く】真の姿勢に欠けるのである。人任せではいけない。

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 帰宅して「名古屋は大変だったよ」と舞に言うと彼女いわく「こちらは、全然降らなかったよ」と。へえ~ぇ、とわたし。信じられない。世の中、違えばちがうものである。
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【きょうの一文・ことば】
  君にいかで月にあらそふほどばかり
 めぐり逢ひつつ影を並べん

「西行法師の月にちなむ歌です。毎夜眺める空の月と競うほどに恋しいあなたとめぐり逢い、影を並べていたい、という思いの歌です」
=25日付中日朝刊連載小説『影ぞ恋しき 387 葉室麟作 西のぼる画』のなかから。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論・伊藤雅之解説委員〉果たせたのか説明責任 肝心なのは国民が納得するかどうかだ』(25日夜、NHK総合)
☆『かりふわ=外はかりっと 中はふわっと が特徴。ウナギを食べて暑い夏を乗り切って= 土用の丑 ウナギ稚魚量回復 一部値下げ』、『汗と涙の審判確保 高校野球 岐阜、三重 高齢化、人不足「きつい」 愛知は「青田買い」が奏功』、『「加計計画1月20日に知った」発言』『首相、過去の答弁修正 参院予算委 時期 矛盾突かれ』『首相 しどろもどろ 蓮舫氏追及に「混同していた」』『PKO日報問題 第三者調査せず 首相表明』、『心臓弁 カテーテルで再設置 大阪大 重症患者の負担軽減』、『自殺 10年で3割減目標 政府、対策強化へ新大綱』、『辺野古沖 抗議の70艇 着工3カ月 訴訟後押し』、『秋田の大雨浸水 避難指示を解除』、『奈良の9歳男児 車内で熱中症か 搬送後に死亡』(25日付、中日夕刊)
☆『香りにクラクラ 土用の丑』『長良川あふれろウナギ 皮までうまい大漁復活願う この道70年 羽島の兄弟』、『首相「整理不十分だった」 加計申請 把握時期で矛盾 参院閉会中審査』『飛び交う ヤジ激しく 首相は神妙「沈黙」 参院閉会中審査』『獣医学部新設 慎重意見76% パブリックコメント』、『晩産化で直面 ダブルケア 40~50代女性の3人に1人 親の介護と育児同時に』、『自殺率10年で3割減目標 政府新大綱「非常事態続く」』、『砂型造形機を選定 機械遺産 しんかい2000、勝鬨橋も』(25日付、毎日夕刊)
☆『トヨタが 全固体電池車 量産EV(電気自動車) 充電数分、22年国内で』、『藤井四段2連勝 棋聖戦1次予選』『いまや 瀬戸の「顔」! 表紙飾った市広報 在庫切れ』、『「加計白紙化せず」「計画把握は1月」文科相、助言文書も認める 首相、疑念解消進展なく 衆院予算委 閉会中審査』、『ポスト習候補 失脚 孫政才氏 規律違反の疑い 重慶市前トップ』、『ロシア、北労働者受け入れ続行 「核」資金制裁抜け道 経済優先米批判にも応じず』、『ロシアとの共謀否定 米クシュナー氏 書面証言』、『辺野古差し止め県が提訴 那覇地裁 国と再び 法廷闘争へ』、『ネコ介し マダニ感染症 哺乳類から初 50代女性死亡』『健康なネコはリスク低く』、『相模原殺傷 1年 「あなた方を決して忘れない」 670人が黙とう』『遺影なく氏名伏せられ』(25日付、中日朝刊)
☆『現代風にアレンジ 20年東京五輪音頭披露』、『真珠の返礼品やめます ふるさと納税 鳥羽・志摩市「苦渋の決断」』、『秋田大雨 床上・床下浸水573棟に 秋田新幹線 月内一部不通』、『閉会中審査 首相「決定当日に知った」 加計獣医学部 新設「プロセス適切」』、『総理の代弁「言わなかったと思う」 和泉氏、前川氏と対立』『記録ない記憶もない 加計閉会中審査 20回 逃げの答弁連発』『前愛媛知事ら 学園側を擁護』『排除の意思否定 「こんな人たち」発言陳謝』、『東京都VSさいたま市 2度目の優勝かけ』(25日付、毎日朝刊)

七月二十四日
 日本の空はどうなってしまったのか。
 降り始めからの総雨量が秋田市や横手市などの観測点で300㍉を超え48時間雨量がこれまでの観測記録を更新した秋田大雨(住宅への浸水は、その後秋田市など17市町で計573棟に及んでいる)に続き、こんどは新潟県の佐渡、長岡両市などで1時間に50㍉、3時間に348・5㍉と50年に一度の大雨に襲われ、河川は氾濫、道路が川と化し、住宅は水没、多くの人々が逃げ場を失うという深刻な事態となっている。
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 2020年の東京オリンピック開幕までちょうど3年となった。

 果たして「加計(学校法人「加計学園」)ありき」だったのか否か。衆院予算委員会の閉会中審査が国民注視のなか、この日開かれた。加計学園の獣医学部新設を巡って安倍首相が「友人の加計孝太郎学園理事長からの働きかけや依頼は全くなかった」とし自らの関与を否定。前川喜平・前文部科学事務次官に「総理が自分の口から言えないから私が代わって言う」などと獣医学部新設の早期対応を働きかけたとされ、前川前事務次官とともに参考人として出席した和泉洋人首相補佐官も官邸からの圧力を全面否定した。
 それにしても、誰もかもが白をきって答弁している。ニンゲンとは、自分勝手な生きものだなっ、とつくづく思った次第である。真相を少しでも明かそうと一歩も二歩も前に出た前川前事務次官、同じく参考人として出席した加戸守行・前愛媛県知事らごく1部のほかには、みな小賢しい官僚たちにみえてしまうのはなぜか。安倍さんも大いなる嘘つきカモメならぬ、うそつき首相である。
 加計理事長と何度も会食を重ねていながら、なおかつ加計学園の獣医学部新設計画を「ことし1月20日になって初めて知った」など誰がみても明らかに詭弁である。もはや、ここまできたら安倍さん、ジタバタしないで。すなおに全てを吐露し「悪かった。証人喚問にも応じましょう」とすなおに話したほうが日本人の同感と同情、喝采を浴びるのに。せっかくのチャンスをみすみす失っている気がしてならない。
 やはり、この人物には天賦の才・能力がないのかな、と疑わざるをえない。ここは、日本人の同情と喝采を浴びる素直な反転攻勢に期待したい。

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 朝早く。妹から電話。「一体何ごとか。おふくろでも、どっか悪くなったのか」と心配したが「たかぼう。カボチャできたんで持ってくわ」の声を聞き安心した。それにしても、妹夫妻は野菜づくりの天才か。それも忙しいのに。かえってプレッシャーをかけられたのである。午後、市立図書館へ。亡き林京子さんの小説を読みたくなったためだ。
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【きょうの一文・ことば】
 もっと、もっと、もっと、と。ずう~っと思ってます。いつか、おばあちゃんになったら、低いハードルがいいわと言うか知れないけれど。作品に携わる以上、ゴールはない。100点はない。どこまでも上をめざしたい
=24日夜のNHK総合『〈プロフェショナル〉 女優宮沢りえ』のなかで。私の好きな日本の女優、44歳の宮沢りえさんは、こう自身の信念を語った

【新聞テレビから】
☆『秋田記録的大雨485棟浸水 県、被害の全容把握急ぐ』『「ゴルフし飲酒」会議間に合わず 佐竹・秋田知事謝罪』、『「私の友人 疑念はもっとも」首相、加計に便宜否定 衆院閉会中審査「圧力ない」』『野党「加計さんを呼べ」 獣医学部新設 官邸関与めぐり応酬』『「こんな人たち」発言 首相「多くの人は理解」』『稲田氏罷免 首相が拒否』『「しっかり防衛省管理を」与党注文に稲田氏神妙』、『線路に人寝てる!? 列車通過も軽傷 すき間わずか31㌢ 江南の名鉄犬山線』、『藤井四段初戦突破 棋聖戦1次予選 通算32勝2敗』、『在宅勤務で混雑緩和 テレワーク 東京五輪へ初実施』、『白鵬優勝一夜明け 東京五輪「4人で土俵入り」』、『〈訃報〉 犬養道子さん死去 96歳 評論家、難民救済に尽力』、『名大のため制作 反戦の美術家故水谷勇夫さん 平和の軌跡 作品発見』、『SNS避難にブレーキ 熊本地震調査「大丈夫」逆効果に』、『芥川賞・直木賞選考ポイント 芥川賞沼田さん「震災」評価割れる 直木賞佐藤さん文章の力が突出』(24日付、中日夕刊)
☆『被害 全容把握進める 秋田大雨 大仙の避難指示継続』『「いつ自宅に」住民不安な一夜』、『和泉氏、前川氏主張を否定 「総理の代わり」発言 衆院閉会中審査』『首相「疑念もっとも」加計に便宜「全くない」』『加計閉会中審査 首相、潔白主張表情硬く「丁寧な説明」打開目指す』『文書発覚2カ月 問題次々と浮上』、『犬養道子さん死去 96歳「お嬢さん放浪記」』、『東京五輪・パラリンピックまで3年 「準備」体操で一体感』『「五輪来場者を快適に」テレワーク900社協力』、『高齢者医療・介護負担増 来月から上限引き上げ』、『忘れられない場所 白鵬一夜明け』、『蚊が吸った血から ヒトDNA型特定 名大など』、『どうやって生きてるの? 呼吸しない微生物発見 米の地中 生命誕生の謎解明手がかり』、『■ルポ 芥川賞・直木賞 「ケンカ」 激論と大絶賛と 選考過程を振り返る』『内外の崩壊震災描く 沼田さん/一筋縄でいかぬ展開 佐藤さん』(24日付、毎日夕刊)
☆『かわいいベイビー はいはい 上野のパンダ 自力で前へ=上野動物園が23日、ジャイアントパンダの雌の赤ちゃんが手足で床をはって移動し、頭を左右に動かして方向転換をするようになったと明らかにした。生後40日となった22日の身体検査では、体重が1656・5㌘、体長34・1㌢。17日から手足で床を移動し、19日には足の裏に毛が生えているのも確認。母親のシンシン(12歳)は授乳をしつつ、赤ちゃんの体をなめて排せつなどの世話をしているという』、『秋田で記録的大雨 孤立世帯も 2万4000人に避難指示』、『原告患者唯一存命の85歳=四日市市塩浜の野田之一さん= 四日市公害判決45年 青空ずっと命の限り語る』、『五輪効果をわが町へ 東京開幕まで3年』、『仙台市長選自民敗北 郡氏が初当選 都議選に続き』『清洲市長に永田氏初当選 名古屋との合併に慎重』、『東邦ガス 電気値下げへ 30㌂家庭、中電より安く』、『亡き背番号25と一球入魂 長野 北ア小型機墜落で追悼野球』、『いつか頂上へ会いに 御岳噴火 2回目の慰霊登山』(24日付、中日朝刊)
☆『内閣支持率続落26% 「総裁3選」62%否定 本社世論調査』『謙虚に受け止め 菅官房長官』、『白黒くっきり 両目うっすら 上野のパンダ 生後40日』、『名古屋のみなさん、サンキュー 39 白鵬賜杯 次の目標 幕内1000勝』『碧山13勝 春日野勢健闘』、『仙台市長選 自公敗北 郡氏=郡和子さん(60)=初当選 加計問題影響』、『4強=東京都(NTT東日本)川崎市(東芝)さいたま市(日本通運)横浜市(三菱日立パワーシステムズ)=出そろう 都市対抗野球』、『見守り活動の男逮捕 大阪 女児2人にわいせつ容疑』、『「100万人のクラシックライブ」 佐藤友衣さん(30)=ピアニスト 「生演奏の息遣い感じて」 若手の活動支援』『演奏者と観客一体に 常滑のホテル』、『■物理五輪で金2銀3=文部科学省は23日、世界の高校生らが参加してインドネシアで開かれた「国際物理オリンピック」で日本代表5人のうち2人が金メダル、3人が銀メダルを取ったと発表した』(24日付、毎日朝刊)

七月二十三日
 日曜日。暦の上では、夏の暑さが極まる〈大暑〉。そして今ひとつ長良川や根尾川、九頭竜川など全国各地の渓流名産で知られる鮎、その〈鮎の日〉でもある。鮎と言えば、かつて取材で根尾川沿いに根尾村(現在は本巣町)まで行く途次に何度も訪れたやな場で食べた、あの天然鮎の味が忘れられない。
 そして、その鮎を思い出すとき、私は根尾村板所に立つ樹齢千五百年の淡墨桜と桜の保存再生に命をかけた今は亡き作家宇野千代さんを思い出す。
 きょうのここ木曽川河畔の尾張地方は大暑の割には時折、思い出したように、柔らかな雨がしとしと降り、比較的過ごしやすい日となった。
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 秋田県では活発な前線の影響で記録的な大雨に。大仙市や横手市、仙北市など広い範囲で河川の氾濫や道路の冠水が相次いだ。数百棟が浸水、確認されただけでも床上浸水が67棟、床下浸水となると111棟に及んでいる。特に大仙市を流れる雄物川では上流3カ所で氾濫、1面が海に沈んだような惨状で、浸水地区は広範囲に及び、孤立集落も出ているという。いやはや、災害大国日本の汚名はいつになったら払拭されるのか。

 大相撲名古屋場所千秋楽。単独トップの白鵬が、日馬富士との横綱対決を寄り倒しで制して14勝1敗とし、2場所連続、自身が持つ最多優勝記録をさらに更新し40度の大台まで目前に迫った。13勝2敗と頑張った平幕碧山が2度目の敢闘賞、9勝6敗の関脇御嶽海も2度目の殊勲賞。場所中は15日間すべて満員札止めが続き、全日札止めは〈若貴ブーム〉が過ぎた2000年以降では初。懸賞本数も名古屋場所で過去最多の1677本に達したという。
 愛知県清須市長選が23日投開票され、無所属新人の元副市長永田純夫氏(62)が無所属新人の元市議渡辺秀人氏(58)=減税推薦=を破って初当選。この日は仙台市長選も投開票され、無所属新人の元復興政務官郡和子氏(60)が初当選した。

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 雨の合間をぬって舞を伴い、久しぶりに畑〈エデンの東〉へ。案の定、1面に生え放題だった雑草をマンノで除去したが、それにしても夏場の草々の生える速度は早い。作業が終わったころには全身汗でびっしょりとなった。ただ、ダメだとすっかりあきらめていたスイカが各所で顔を覗かせていたのには、どこかホッとした。このまま育ち鳥たちに食べられれば、それはそれで良いと思っている。

 ちいさな顔をのぞかせたスイカ、鳥たちに食べられたら、それはそれでよい。そこまで育つか、だ
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【きょうの一文・ことば】
 名古屋のみなさん、サンキュー。
=NHKアナの優勝インタビューに答えて。自己最多優勝回数を39回にふやし、最多勝利もこの日で1050勝と更新した記録づくめの結果に横綱白鵬はこう答え、「名古屋」に礼を述べた

【新聞テレビから】
☆『〈ひと〉ドラマ「定年女子」で主演 女優南果歩さん 人生の復路眺め楽しむ』(7月23日号、しんぶん赤旗日曜版)
☆『ダウントン・アビー6(最終回) 懐かしき友、久しき日々 =「あなたに託すわ。この村のこと 病院のことも きっとあなたならうまくやっていける」(バイオレット)』(23日夜、NHK総合)
☆『無形遺産登録 祝福の明かり 尾張津島天王祭』、『〈サンデー版大図解〉 地域に点在「日本遺産」』、『格納容器底に溶融核燃料か 福島3号機 岩や砂状の物体散在 福島第一原発3号機の原子炉容器調査(22日)』、『平尾昌晃さん死去 79歳 作曲家「瀬戸の花嫁」』『〈評伝〉ぬくもりある曲 作り続けた(共同・不破浩一郎)』、『地方自治募る危機感 愛知再び謙虚に 岐阜本部に緩み 福井首相交代も あすから集中審議 「丁寧に説明して」』『稲田氏地元も厳しい声』、『三国(連太郎)さん思慕 俳優集結 10月 中津川で「語る映画祭」』、『正面衝突80代夫婦死亡 多治見の国道トンネル内 歌好き評判の仲良し』、『太陽光発電補償へ JR東海 リニア建設で日照阻害』、『自治体とは無関係 ふるさと納税ニセサイトに注意 「割引販売」うたう詐欺か』『被害に気付いていない人も?』、『〈相模原殺傷1年 被告 本紙に手紙〉差別思想変わらず』『障害者不幸ではない 支援者ら「なぜ分からぬ」』(23日付、中日朝刊)
☆『容器底にも溶融燃料か 福島3号機 堆積物 広範囲に』、『平尾昌晃さん死去 作曲家「よこはま・たそがれ」79歳』、『種目名「シンクロ」改め 「アーティスティックスイミング」 国際水連が決定』、『措置入院後支援 精神保健士増員進まず 今年度 5自治体どまり』『〈Sストーリー〉父と子40年 宝の絆――相模原殺傷事件から1年』『「お父さん」と呼ばれて 相模原事件を語り続ける尾野剛志さん 「生きている意味」代弁』『優しく強く 批判恐れず』、『閉会中審査 今治市、政府説明を注視 「新学部 開学できるのか」』、『〈アクセス〉森友問題「ゼロ回答」国税庁長官に 佐川(宣寿)氏栄転疑問の声 「真相究明阻んだ」』、『受動喫煙対策7割必要 法改正、自民案に賛成なし 知事アンケート』、『女児=愛知県常滑市の市立小5年、下村なみさん(当時10歳)=不明8年「情報提供を」 郡上・母呼びかけ』(23日付、毎日朝刊)

七月二十二日
 蝉しぐれが一段とかまびすしい。この世は、大気という大気が蝉の声一色に塗りつぶされている。
 午後のいっとき。私はマイカーで西春へ。名鉄コミュニティセンターでの南米楽器サンポーニャの月1回のレッスンのためで、〈LLAQUI RUNA(悲しみ)〉〈sariri(旅人)〉〈Puerta Del Sol(太陽の門)〉をペルー人教師ロべちゃん、すなわちロベルト・ゴンサさん=大阪府寝屋川市在住、妻は日本人=から学んだ。先生はゴンサさん、私はごんたなのでとても気が合う。
 稽古するつど「ゴンタサン、ウマイヨ。ソノチョウシ、ソノチョウシ」とおだてられるので下手の物好きとは分かっていながら、ついついレッスンを受けている、といった次第。なにしろ、先生のやさしくて温かい気持ち、ユーモアに惚れているのかも知れない。
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 次から次へと偉大な方々が人間地図から消え、亡くなっていく。この世は〈有情〉ばかりではなく、無情で非情で冷たい。いまだに私の愛唱歌でもある〈星はなんでも知っている〉はじめ〈ミヨちゃん〉〈瀬戸の花嫁〉〈わたしの城下町〉〈よこはま・たそがれ〉〈夜空〉〈二人でお酒を〉〈恋のしずく〉〈カナダからの手紙〉など数々のヒット曲で知られる作曲家で歌手としても活躍した平尾昌晃さんが21日午後11時40分、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。79歳だった。
 1958年、米歌手エルビス・プレスリーに影響を受けロックンロールに傾倒しデビューした平尾さんは【和製プレスリー】そのもので、生涯を通じて人々の心のなかに分け入っていく名曲を作り続けた。文化芸能局在任当時、何かのパーティーで隣に座られ話をさせて頂いたことがあるが、あの柔らかな物腰は終生忘れることはないだろう。日本の音楽界にとって大切なお方だっただけに、病とはいえ悔しい気がする。おやすらかに
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 プロ野球セ・リーグのヤクルト(真中監督)が本拠地神宮で阪神に6―2でやっと勝ち、球団史上初の14連敗という長く暗い、泥沼のトンネルから抜け出た。マツダスタジアムで広島と対戦したドラゴンズは6―3で負けた。勝ってほしかったのに。
 大相撲名古屋場所14日目。横綱白鵬は大関豪栄道をはたき込んで1敗の単独トップを堅持し最多勝は1049勝に。平幕碧山も平幕豪風に押し出しで勝って2敗を守り優勝争いは、このふたりに絞られた。嬉しかったのは、序盤戦負けが込んで苦しんだ三重県伊賀市出身の千代の国=東前頭11枚目=が終盤盛り返し、この日も蒼国来に上手投げで勝って8勝6敗と勝ち越しを決めたことだ。よかった。
 東電がこの日、福島第一原発3号機の原子炉格納容器底に原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の可能性が高い物体が広範囲に散財しているのを水中ロボット調査で確認したと発表。格納容器底の部分でデブリとみられる物体が確認されたのは初めてで、なかには岩状や砂状の物体が1㍍にわたって堆積している場所もあったという。

【きょうの一文・ことば】
 九州北部豪雨で被災した大分県日田市の日田祇園祭が22日、市内の隈・竹田、豆田両地区で始まり、山鉾9基が小京都の町並みを勇壮、華麗に巡行した。曳山行事のユネスコ無形文化遺産登録後、初めて迎える晴れ舞台となった。
=22日付毎日夕刊『豪雨に負けない 大分日田祇園祭』の記事から。書き出し部分

【新聞テレビから】
☆『全線開通80周年 飯田線 山あり谷あり 魅力あり 天竜ゆかりの女性 沿線の歴史 本に』、『トランプ政権 半年混乱続く 米大統領報道官が辞任 広報部長 人事に反発』、『「けものフレンズ」豊橋の動物園 アニメとリアル連携 若者注目の企画始動』、『(マンボウの新種)カクレマンボウみーつけた 日豪の研究者、新種確認』、『北国連大使のビザ拒否 米政府、2カ月間更新せず』、『「イージス艦側に過失」衝突で米報道 船接近、認識せず』、『路上強盗など連続5件 西三河周辺 同一グループ犯行か』、『福岡の不明者6人有明海で合同捜索 九州豪雨、海保など』、『★寝台特急がシカに衝突 =岐阜県垂井町のJR東海道線下り線の大垣―関ケ原間で寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」がシカに衝突した』、『岸田氏「まだまだ甘い」大平元首相の墓参(香川県観音寺市)で抱負』(22日付、中日夕刊)
☆『〈東海百景〉でっかく豊漁願う 南知多=豊漁と海の安全を願って大きな鯛が町を練り歩く奇祭「鯛まつり」が22日、愛知県南知多町の豊浜漁港一帯で始まった』、『空梅雨 水がめ大丈夫? 全国9河川 東海雨量平年6割 続く猛暑』、『豪雨に負けない 大分日田祗園祭』、『米報道官が辞任 広報部長人事に反発』『米司法長官に新疑惑 米報道 露と大統領選協議か』、『ミニスカ女性をサウジ一時拘束』、『富士山に 矢印落書き 登山道と別方向 滑落の恐れも 約40個』、『九州豪雨被災の朝倉市がFM局 災害情報発信』、『ニホンウナギ供給黄信号 台湾で絶滅危険度最高に』、『転落死中学生の学校で全校集会 犬山・経緯説明』(22日付、毎日夕刊)
☆『白鵬1048勝 史上最多 魁皇抜く』『苦境1年、強さ復活』『力士目指す子に夢を 歴史的瞬間 ファンも幸せ』『ウォ~場内地響き』『「モンゴルの誇り」 家族が部屋が関係者が喜び一色 パパおめでとう 言葉今も励みに』『本紙号外本人に』、『トヨタ EV(電気自動車)量産へ (スポーツタイプ多目的車)「C―HR」改造 中国で19年にも』、『中3男子、転落死か 夏休み初日 犬山のマンション』『「いじめ把握なし」校長が会見』(22日付、中日朝刊)
☆『白鵬 最多1048勝 97場所で魁皇超え』『「模範役」角界けん引』、『福島3号機 炉心下 溶融燃料か つらら状の塊 東電「可能性高い」 相当な量落ちた』、『韓国、対話を再要求 北朝鮮回答なし「持久戦」へ』『石井国交相が留任 高市氏交代で調整 内閣改造 民進 野田幹事長交代』、『〈クローズアップ2017〉 政権浮揚焦る首相 「加計」「日報」で窮地 重鎮囲い込み』『民進再建険しく』『山本担当相 説明二転三転 根拠のメモ「確認したい」』、『相模原事件犠牲女性の父 甘えん坊だった娘 現実結びつかない』、『名古屋市と合併争点 清須市長選あす投開票 実現は不透明』、『慰安婦合意を「評価」日韓で減 言論NPO調査』、『15歳初戦は白星飾れず 藤井四段2敗目』、『豊洲市場移転 来年春~秋に』(22日付、毎日朝刊)

七月二十一日
 暑い日が続く。東京では17日間連続の真夏日とか、で荒川水系での取水制限が10%から20%に引き上げられたという。一方で、あれだけに大量の局地的な雨に降られながらの気象現象が、どこかチグハグでおかしく不思議な気もする。
        ☆        ☆

 大相撲名古屋場所の13日目。横綱在位11年目の横綱白鵬が大関高安を押し倒しで下して12勝1敗として元大関魁皇(現浅香山親方)を抜く史上最多の通算勝利1048勝目を挙げた。モンゴルからやってきて2001年春場所に初土俵を踏み、2007年名古屋場所で新横綱に。序の口デビューから97場所目の白星が前人未到の記録となって現れた。
 シコを踏み、すり足、鉄砲を怠りない地道な稽古の積み重ね。日ごろの努力と精進があればこそで、花開いた瞬間、愛知県体育館の土俵には桟敷席の布団が「花」と乱舞し、名駅前では新聞の号外が道行く人々に配られた。
 おめでとう、白鵬! よくぞ、やった。

 このところ負けが続くプロ野球セ・リーグのヤクルト。神宮で阪神戦に挑んだが、11―1と大敗。球団ワースト記録はさらに伸び14連敗となった。それにしても、どうしても勝てない。いまやプロ野球ファンのだれもがヤクルトの勝ちを待っている。
 将棋の最年少棋士で今月19日に15歳になったばかりの藤井聡太四段が21日、都内で指された「上州YAMADAチャレンジ杯」準々決勝で三枚堂達也四段(24)に敗れ、4強入りを逃した。これで公式戦の通算は31勝2敗となった。人生、勝ったり負けたりである。

【きょうの一文・ことば】
 涙、涙。風呂場で出ちゃった。いろいろありましたからね。夢見たい。
=21日。史上最多1048勝を積み上げた横綱白鵬の前人未到の記録達成後の感涙
※この日、白鵬の妻紗代子さん(33)と4人の子どもは引き上げてきた白鵬に「おめでとう」と祝福の言葉をかけた。「けがもあったし、手術もして一時はどうなっちゃうかと思った」と紗代子さん。

【新聞テレビから】
☆『原爆の恐怖 迫るリアル 広島の高校生 被爆前後VR再現へ』、『幻の〝元祖〟信長像 各務原 昭和恐慌で中止に』『岐阜や清須より先に計画』、『伊方差し止め認めず 松山地裁 3号機で決定 2例目』、『稲田氏 「私の責任で解明」 日報問題 防衛監察に協力表明』、『北朝鮮潜水艦日本海で活動 本国から100㌔異例航行』、『昭恵氏、ハローも言えない トランプ氏発言で物議 英語話せないふりの見方も』、『「マメコガネ」をスイスで初確認 日本在来の農業害虫』、『リンキン・パーク ボーカル自殺か チェスター・ベニントン氏 =米メディアによると、20日、ロサンゼルス近郊の自宅で死亡しているのが見つかった。41歳』、『人出不足バブル期並み 経済財政白書「働き方改革」求める』、『遊べるプログラミング ブロックに入力「動いた!」 20年度必修化 おもちゃ注目』(21日付、中日夕刊)
☆『北朝鮮から回答なし 南北軍事会談 「実施」当日』、『水問題について皇太子さま講演 国連でビデオ放映』『佳子さま留学 英リーズ大へ』、『沖縄のサンゴ無残 水温上がり急速に死滅』、『九州豪雨 心のケア巡回強化 目立つ不眠、食欲不振』、『経済財政白書 人手不足、バブル期並み 働き方改革提言』、『稲田氏 「調査に協力」 PKO日報非公表巡り』、『ふるさと納税 返礼に金券を 直談判 (群馬県)草津町「農海産物ない」』、『高値警戒感から東証28円の反落』、『有松・鳴海絞の魅力発信 若手女性職人が奮闘 修業10年 今春独立』、『「昭恵さん、ハローも言えない」 米紙「話したくなかっただけ」』(21日付、毎日夕刊)
☆『PKO(南スーダン国連平和維持活動)日報隠蔽問題 「稲田氏了承」盛り込まず 特別監察原案 公表は28日以降』、『白鵬最多タイ1047勝 魁皇の励まし力に』『日本国籍を取得の意向』『偉業達成 名古屋沸く 白鵬最多勝タイ「特別な力士」「やっぱり強い」』『藤井四段「努力の重み」に感嘆』『本紙が号外掲示』、『2%物価目標 日銀また延期 アベノミクス限界』(21日付、中日朝刊)
☆『白鵬1047勝 最多タイ』『日本国籍取得へ』『白鵬 もっと勝てる 最多勝タイ 浅香山親方、太鼓判 横綱での達成に敬意』『日本国籍で親方へ道 後進指導に 意欲』『客席 横断幕で祝福』、『PKO日報 「稲田氏に報告」 原案触れず 特別監察 陸自は伝達』『稲田氏も調査対象 監察結果 28日にも公表』、『物価2%1年先送り 達成見通し 日銀「19年度ごろ」』(21日付、毎日朝刊)

七月二十日
 暑い日の連続である。周りからは蝉しぐれの大合唱が聴こえてくる。ここ2、3日その声は次第に大きくなってきた。
        ☆        ☆
 
 愛知県体育館で行われている大相撲名古屋場所12日目。横綱白鵬(32)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=は関脇玉鷲を寄り切りで下し、2011年に引退した元大関魁皇(現浅香山親方)の通算最多記録に並ぶ1047勝目を挙げた。いよいよあす新記録をかけ大関高安と対戦する。

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 合間を縫って社交ダンスのレッスンに。ルンバとチャチャチャのそれぞれ1級レッスンに続き、ワルツの1級に挑む。まだまだ未熟だが、ホーラウエイとコントラチェックなるものが少しずつ分かり、からだがフワリふわり、と風の如くついてくるようにもなってきた。リズムに合わせ、空をとぶ感覚とでもいえようか。
 それにしても暑い。早くレッスン、終わらないかな。そう思っていたら「ごんたさん、その調子、その調子よ。だんだんうまくなってきたわ」とは、先生。悦ちゃん、いつこさんからも励まされて。悦ちゃんからは「みんなで食べようよ」とシュークリームまでいただいた。いただきながら、なぜか、ここでシロちゃんの顔が思い出される。「私を忘れないでよ!」。
 彼女の叫びが聴こえてくる。シロは私にとって永遠の女神だ
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【きょうの一文・ことば】
 失言、暴言…。政治家たちの言葉の失敗が続く。政治家たちの言葉は、なぜこんなに乱雑になったのか。文献学者の山口謡司大東文化大准教授(54)は、以前から国会審議で連発する「漢字の読み間違い」に注目する。
=20日付中日夕刊『云々(でんでん)✕ 未曾有(みぞうゆう)頻繁(はんざつ)✕ 読み間違い考えぬから 文献学者 政治家の「音読力」注目』の記事から。最初の前文
※山口さんは先月、東京都中野区の出版社「游学社」から、「音読力 読み間違う日本語の罠99」と題した著書を刊行。99の漢字の冒頭は安倍晋三首相が1月の国会で「でんでん」と読んだ「云々(うんぬん、が正しい)」を選んだほか、麻生太郎副総理兼財務省が首相時代に「みぞうゆう」と読んだ「未曾有」や、「はんざつ」と間違えた「頻繁(ひんぱん)」についても紹介している

【新聞テレビから】
☆『待ってました!夏休み 小中学校で終業式』、『「青年期の昭和天皇 性格的に不向き」 89年死去後 英駐日大使が報告書』、『国連 パリ協定履行 採択 閣僚級会合 米は異議、孤立鮮明』、『クシュナー氏ら証言へ ロシアゲート トランプ氏長男も』、『日銀物価目標6度目先送り 黒田氏、任期中の達成断念』『〈解説〉物価上昇手詰まり感 日銀目標先送り 節約志向根強く (共同・辻村元樹)』、『稲田氏の隠蔽関与も調査 PKO日報問題 菅氏、認識示す 陸自2月にデータ消去』、『九州北部豪雨 集中捜索 発生2週間 なお7人不明』、『名駅周辺 水のトンネル 掘削進行 地下50㍍ ゲリラ豪雨を貯水』、『AKB撮影券用 生徒証偽造疑い ファン少年ら摘発』(20日付、中日夕刊)
☆『〈東海百景〉 音色で涼 犬山風鈴』、『九州豪雨 川の捜索 範囲拡大 ボートやヘリ230人態勢』、『「昭和天皇は内省的性格」元駐日英大使 死去後に報告書』、『ウルグアイ大麻解禁 密売組織弱体化へ 安価で提供』、『世界のプラごみ 63億㌧ 再利用わずか9% 2050年に倍増見通し 日本、発電にも活用』、『貿易収支3期連続黒字 1~6月 41%減、1兆444億円』、『米中対話 平行線か 貿易赤字 対策示さず』、『獣医師会文書に反論 山本担当相 内容「思い込み」』、『防衛省政務三役特別監察対象も 菅官房長官』、『中小、集まれインターン(就業体験) 大学3年生も「売り手市場」 脱出ゲームで興味引き』、『部落解放同盟関係先に刃物送付 三重など5カ所』(20日付、毎日夕刊)
☆『トランプ大統領就任半年』『ロシア疑惑米政権泥沼 支持率最低36%「捜査に半年から1年 ■「無実だ」 ■足踏み』、『処理水「海へ」 全漁連が抗議 東電会長釈明、撤回はせず』『規制委員長 「私を口実に発言」「はらわた煮えくり返る」』『格納容器内激しく損傷 福島3号機調査 デブリ(溶け落ちた核燃料) 確認できず 水中ロボで撮影あす再調査実施』『〈解説〉炉内情報依然少なく(共同・竹岡勉)』、『新聞協会で4700万円着服 職員2人、幹部ら隠蔽図る』、『加計認定の2カ月前 山本創生相「四国で新設」 獣医師会に伝達 本人否定』『加計審議24、25日に決定 自民・民進 和泉補佐官も招致』、『防衛次官意向で隠蔽か 日報問題 陸幕長に「公文書でない」』、『〈大相撲名古屋場所11日目〉御嶽海 白鵬止めた 立ち合い読み、 最多勝阻止』『白鵬淡々 「また一番、一番」』(20日付、中日朝刊)
☆『トランプ政権半年 選挙に利用された工場 600人超 解雇開始』『米、保護主義本腰 トランプ政権半年 日本要求強化を警戒』、『福島3号機 溶融燃料で足場脱落か 内部撮影 2号機より損傷大 作業工程見通せず』、『訪日客過去最多1375万人 上半期消費額2兆円突破』、『認定2カ月前「四国建設」 山本担当相 獣医師会に文書』、『非公表 次官の意向 PKO日報「公文書に当たらず」 防衛省』(20日付、毎日朝刊)

七月十九日
 気象庁が、東海、関東甲信、近畿、中国、四国地方での梅雨明けを発表。東海地方の梅雨明けは平年より2日、昨年より9日早いという。
        ☆        ☆

 大相撲名古屋場所11日目。横綱白鵬は関脇御嶽海によりきりで敗れ、元大関魁皇(現浅香山親方)に並ぶ通算最多1047勝は持ち越しに。南スーダンの国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽問題で稲田朋美防衛相が非公表の方針が決まった2月15日の緊急会議の2日前にも陸上自衛隊側から電子データが保管されていた事実などについて報告を受けていたことが分かり、新聞各紙に【稲田氏に報告 2日前にも】の活字が躍った。これに対して稲田氏は自らも出席した緊急会議に関して「隠蔽を了承したとか、非公表を了承したという事実は全くない」と述べている。

 第157回芥川賞・直木賞の選考会がこの日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は沼田真佑さん(38)の「影裏(えいり)」(文學界5月号)に、直木賞は佐藤正午さん(61)の「月の満ち欠け」(岩波書店)にそれぞれ決まった。 

        ★        ★
 愛猫シロちゃんが亡くなり、ちょうど1週間。ふりむけば、そこにはシロがいる気がしてならない。家族と共に生きてきた彼女のためにも、いいものを書かなければと思っている。
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【きょうの一文・ことば】
「同じ人間として、望まない人生を送らされた不条理を伝えなければ」
=19日付中日朝刊『〈この人〉ハンセン病報道35年 岡山の民放カメラマン 宮崎賢さん(64)』の記事のなかで。ハンセン病問題を追い続け、放送文化基金賞を受賞した宮崎さんは、こう述べている

【新聞テレビから】
☆『東海早い梅雨明け』、『福島3号機に水中ロボ 東電投入 デブリ(事故で溶け落ちた核燃料)初確認目指す』、『熱中症1.8倍 7680人を搬送 10~16日、前週比』『仮設住宅57戸着工 九州豪雨2週間 来月にも入居可能』『小学校門柱 漂流70㌔ 朝倉市から有明海で見つかる』、『ベンツ300万台 欧でリコール 排ガス不正疑惑渦中』、『稲田氏に報告 2日前にも 日報隠蔽問題 会議控え陸幕幹部 稲田氏「了承事実ない」』『登庁稲田氏 表情硬く 2月緊急会議 開催有無答えず』『民進が罷免要求』、『スーパー台風 飛行機で予測 名大チーム 精度アップ、直接観測へ』、『「朝鮮人皆殺しに」ネット投稿 愛知淑徳大生を訓告』、『壇蜜さん 動画ダメ? 宮城県PR 性的表現か 賛否両論』、『英10㍀札にJ・オースティン』(19日付、中日夕刊)
☆『戦没学生 夢託した譜面 「夕焼小焼」作曲家の長男 72年経て 発見 父と同じ道志し』、『東海地方梅雨明け』、『稲田氏に報告 2日前も 日報保管 緊急会議控え』『稲田氏「隠蔽了承ない」』、『行方不明なお7人 九州豪雨2週間 市民ら黙とう』、『300万台超リコール ダイムラー欧州販売分 排ガス不正疑惑』、『オスプレイ配備遅れ 佐賀空港 19年度運用困難』、『温暖化で空輸能力減少 NASA(米航空宇宙局)試算 空気膨張で揚力不足』、『人類、涼求め樹上→地上へ 類人猿観察 京大霊長研が仮設』、『東証2万円前後 方向感欠く展開』(19日付、毎日夕刊)
☆『日野原重明さん死去 105歳医師 命 大切さ訴え続け チーム医療、週末ケアに力』『75歳から第三の人生◆安保関連法に反対』『〈日野原大老静かに宴大いに宴〉「平和の俳句」選者の俳人・金子兜太さん(97)の話』、『〈この人〉ハンセン病報道35年 岡山の民放カメラマン 宮崎賢さん(64)』、『伊勢湾台風2000枚初公開』『水陸広域的に復旧活動 伊勢湾台風写真 県公文書館あすから公開』、『稲田氏組織的隠蔽を容認 PKO日報、国会で虚偽答弁 陸自保管2月緊急会議 稲田氏、書面で否定』、『配偶者の相続分増加へ 住居 遺産分割から除外案』、『暑い!猿人も木からおりる 京大発表 二足歩行 解明の鍵』、『新芸術監督に津田大介さん(早稲田大文学学術院教授、43歳) あいちトリエンナーレ』、『「ヒアリ 米で100人死亡」根拠なし 環境省HP記述削除』(19日付、中日朝刊)
☆『「元気に老いる」体現 105歳医師 日野原重明さん死去』『「自然な最期」を選択 日野原さん 胃ろう拒む 「現役のまま最長寿目指す」』『〈評伝〉1分惜しみ生き抜く【上杉恵子】』、『稲田氏が日報隠蔽了承 PKO 国会で虚偽説明 「事実ない」と否定』、『知的障害入所25年超4割 本紙施設調査 進む高齢、重度化』『〈もう二度と 相模原殺傷事件1年〉高齢化の親看護難しく 地域移行 受け皿整わず』、『ヘロイン約70㌔屋久島沖で発見 押収量過去最高』、『大山のぶ代さん夫 砂川啓介さん死去 80歳』『日台交流に尽力 蔡焜燐(さい・こんさん)さん死去 90歳』(19日付、毎日朝刊)

七月十八日
 火曜日。きのう〈海の日〉だったこともあり、きょうは新聞休刊日で朝刊はない。 
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 午後2時過ぎ。東京の池袋、浅草、豊島、文京区はじめ駒込、立川、川崎、江の島……と。首都圏一円が突然のヒョウと豪雨、嵐に襲われ、民家雨樋や店舗の軒先、ショーウインドウ、走行中の高級車の天井、駅舎屋根など至るところに穴が開く騒ぎに。
 池袋では路面が白いヒョウで埋まる信じられない姿に一変。枝ごと吹き飛ばされた街路樹など樹々の残骸が都心の各所で無残な姿をさらけ出した。この異常な気象現象は都心にかぎらず小千谷、魚沼、田上と新潟各地でも。ここでは上空に発生、出現した線状降水帯による局地的な大雨にたたられ、川があふれ、道路が冠水、民家が床下、床上浸水に沈んだ。
 どちらも人間社会とはとても思われない怖いシーンが現出され、この世の地獄の様相が繰り返されたのである。ニンゲンたちのわがまま三昧による地球温暖化の加速が進んでか、私たちの住む星が壊れつつあるのでは、との錯覚、妄想さえ覚える。まさに、壊れかけのレイディオ―、壊れかけの地球の一端が現実のものとして現れ出たのである。
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 100歳を超え、なおかくしゃく。現役医師として幅広く活躍していた東京・聖路加国際病院の名誉院長で文化勲章受章者の日野原重明(ひのはら・しげあき)さんがけさ午前6時33分、呼吸不全のため東京都内の自宅で死去。胃ろうや経管栄養などの延命治療は選択せず、自宅療養で家族に見守られて亡くなったという。105歳だった。山口市出身。

 日野原さんといえば、かつて新聞社の文化芸能局に在職中、着物の着付けで知られる清水ときさん=清水とき着物学園理事長=の紹介もあって、ニッポンイチの規模と格式を誇る栄文化センターの記念講演の講師に、と聖路加国際病院院長室を直接訪ねたことがある。
 当時はお忙しいなかをわざわざ時間を割いてくださり、〈葉っぱのフレディ〉などに話が及んだが、話を交わすうちに、やわらかでどこまでも優しいお人柄に胸を打たれた記憶がある。以降は東京まで足を運んだ〈ときさんを囲む会〉の席などでも数回お会いしたことがあるが、その真摯で奥深い生き方にはそのつど感動させられた思い出がある。いつまでも健在で私たちを導いてほしい方だった。おやすらかに

【きょうの一文・ことば】
「生きているということは皆さんが使える時間を持っているということ」「最期がよければいい。『最期に生まれてよかったと思いたい』。最期に感謝して。人生の言葉はですネ。ありがとう、ありがとう」「死は生き方の最後の挑戦です」(日野原重明さん)
「この方は亡くならない方だ、と思っていました。ご立派な生涯を見せて頂いた」(作家の瀬戸内寂聴さん)
=18日夜7時のNHK総合ニュースなどから。東京・聖路加国際病院の名誉院長で文化勲章受章者の日野原重明さんが105歳で亡くなったことを報じるなかで日野原さんの生前のことばと瀬戸内さんの悼む声が流された

【新聞テレビから】
☆『〈県境ものがたり〉犬山・各務原① 川知り尽くす80歳船頭 写真・田中久雄 文・三田村泰和』、『日野原重明さん死去 105歳の医師「生活週間病」提唱』『命寄り添い平和訴え 日野原さん死去 100歳超えても活動』『「挑戦続ける姿 心の支え」東海でも悼む声』『とにかく気が若い方 作家瀬戸内寂聴さんの話 /「どう生きるか」重視 聖路加国際病院顧問で元小児科部長の細谷亮太医師の話』、『韓国、南北軍事会談を提案 「敵対行為中止」へ対話 離散家族再会へ 赤十字も』『「韓国と緊密協議」 米国務省』『中国は歓迎』『「今は圧力かけるとき」岸田外相 日米韓の連携強調』、『〈大相撲名古屋場所9日目〉白鵬1045勝 千代の頂に 史上2位タイ「超えて恩返し」』『宇良 若き涙の初金星』、『小4に「飛び降りなさい」埼玉 40代男性教諭、体罰も』、『祖父母殺害疑い再逮捕 神戸3人刺殺 26歳孫「黙秘します」』、『もう十分、捜してもらった 希望と不安活動に区切り 常滑女児不明8年』、『〈大波小波〉どうした、『文學界』?(ケロ)』(18日付、中日夕刊)
☆『■両陛下が日本丸見学』、『韓国、南北軍事会談を提案 北朝鮮と対話 本格化』、『日野原重明さん死去 105歳医師、「生き方上手」実践』『命は人のために 日野原さん 生涯現役貫く』、『九州豪雨死者34人に 3連休にボランティア8700人』『頑張ったねグンソウ(小型犬ポメラニアンの雄) がれきの中 8日間生き抜く』『急な豪雨どう対処 冷たい風に注意 屋内に避難を 新潟・福島両県局地的な大雨』、『愛知脱ワースト暗雲 交通事故死者100人 昨年より10日早く2位に大差 車の多さも全国一』、『閉会中審査日程調整 自・民国対委員長が会談』、『消されたプーさん 中国当局検閲強化か』、『貧困対策1100億円支援 岸田外相、国連会合で表明』『国連本部で PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)=ニューヨークの国連本部で17日、日本政府主催のレセプションが岸田文雄外相も出席して開かれ、ヒット曲〈PPAP〉で知られるピコ太郎さんが国連の「持続可能な開発目標」の認知度を高めるために作ったPPAPの替え歌を披露した』、『■サマージャンボ発売』(18日付、毎日夕刊)

七月十七日
 月曜日の祝日〈海の日〉である。
 この日が来ると、思い出す。志摩半島の御座岬や波切、安乗の海と能登半島の七尾湾や和倉の浜、珠洲岬、門前の鳴き砂の浜、琵琶湖畔を、である。和具大島の白い海女さんやハマユウ群落、輪島沖舳倉の海女さんら、皆懐かしい。

 やっと蝉しぐれが聞こえくる日がやってきた。それとも、私が蝉の声に気付かなかっただけのことか。東京・浅草で正午過ぎ35度に。都心でこの夏初の猛暑日となった。全国的に暑い1日で群馬県館林市の37・1度を最高に、山梨県甲府市、埼玉県熊谷市もそれぞれ36・1度と全国37地点で猛暑日に。この日だけで熱中症で457人が病院に運ばれたという。
        ☆        ☆

 韓国の文在寅大統領が軍事境界線付近での敵対行為中止に向け軍事当局者会談を21日に板門店で行うことを北朝鮮に提案し、大韓赤十字社もこの日、南北離散家族の再会行事実現のため8月1日に同じ板門店で赤十字会談を開催するよう呼びかけた。
 この呼びかけに北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、どう返答してくるのか。世界の目と耳が注目している。39度目の優勝を狙う横綱白鵬が初顔合わせとなった前頭4枚目の輝をはたき込んで9連勝。通算勝利数を1045勝として千代の富士と並ぶ歴代2位タイに。魁皇の同1位1047勝まで、2勝に迫った。

 ANNが15、16日に行った世論調査によると、安倍内閣の支持率は29.2%で、前回調査から8.7㌽も下落。一方で支持しないとした人も54.5%で、前回より12.9㌽の大幅上昇。来月初めに予定される内閣改造に対しても「期待しない」が54%と「期待する」の38%を大幅に上回った。さらに加計学園をめぐる問題については、先週の参考人招致で行政がゆがめられた、との疑いは「解消されたとは思わない」が74%に上ったばかりか76%が「なお説明する責任がある」と答え、調査結果に関する限り、政権は末期的症状をきたしてきた。

【きょうの一文・ことば】
「宇良を裏返した」「柔らかくて良かった。お客さんも満足してくれたと思う」「2横綱が休み、託されているところがある」「一日一番(指で「1」をつくりながら、言葉に覇気を込めた)」
=17日付中日朝刊『〈名古屋場所60年・大相撲8日目〉白鵬「宇良裏返した」 貫禄勝利で1045勝に王手』の記事のなかで。初対戦の平幕宇良との1番で宇良を右すくい投げで下し、8連勝で勝ち越した横綱白鵬は試合後、支度部屋に戻りこう語った

【新聞テレビから】
☆『内閣支持最低35% (共同通信社が15、16両日に実施した)全国世論調査 不支持53%と逆転』『不支持の半数「首相信頼できぬ」』、『コンチキチン にぎわう宵山 祇園祭』、『フェデラー8度目V 隙なし35歳 四大大会19個目栄冠』、『〈核心〉プルトニウム蓄積議論回避へ 日米原子力協定 自然延長狙いか 周辺国警戒 日本に原爆6000発分』、『残業減りました 働き方改革 中部の職場 上司が旗振り /定時超すと警告音』、『★囲碁の扇興杯、藤沢初V』、『戦火の子ども触れる夏に あす開幕 ピースあいちで「ちひろ展」』、『「ガチな迫力」「番狂わせ」 名古屋にもスー女 女子高生ら盛況支える』、『祖父母ら3人刺され死亡 神戸2人けが、26歳孫逮捕 金属バット、包丁所持疑い「誰でもいい」』『凶行15分次々襲う』、『土砂片付けまだ半分程度 猛暑倒れるボランティアも 九州豪雨 名古屋のNPOに聞く 長引く避難生活 衛生支援が必要』『異常な大雨保水力超す 地すべり学会が現地調査』、『中越沖地震から10年「教訓の継承が責務」新潟で追悼式』、『夏祭り露店に強風調理用油飛散 埼玉で12人やけど』、『パト追跡の車2台に衝突 大治の県道4人車置き逃走』(17日付、中日朝刊)
☆『世界遺産 一括登録 「神宿る島」自筆画で訴え 宮田文化庁長官 「逆転」の経緯明かす』、『ハワイ王国 日米火花 7000点外交文書 19世紀・共和国に 東郷、祝砲を拒否』『搾取された日本人移民 駐日ハワイ総領事 渡航前借り金 荷重徴収』、『不明者を集中捜索 九州豪雨 2000人、河川で』『いないだけで苦しい 九州豪雨 妻が安否不明募る焦燥』『小樽大雨1時間80㍉ 秋田で一時1500人避難勧告』、『祖父母ら3人刺され死亡 26歳容疑者「誰でもよかった」 神戸・2人重傷』、『〈東海百景〉黄色の夏 満開=愛知県南知多町の観光農園「花ひろば」で、満開のヒマワリが訪れた観光客の目を楽しませている』(17日付、毎日朝刊)

七月十六日
 日曜日。暑い1日だ。京の夏を彩る祗園祭は山鉾巡行を翌日に控え、宵山。都大路は32万人の人でにぎわった。山鉾巡行は17日朝、長刀鉾を先頭に出発する。
        ☆        ☆

 テニスのウィンブルドン選手権最終日が16日、ロンドン郊外のクラブで行われ、男子シングルス決勝で第3シードの35歳、ロジャー・フェデラー(スイス)が第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6―3、6―1、6―4で退け5年ぶり単独最多となる8度目の制覇を同種目では最年長優勝で果たし、優勝賞金220万㍀(3億2400万円)を獲得。フェデラーは、切れのあるサーブを軸に1回戦からの計7試合で1セットも落とさない無敵ぶりだった。 
 15人が亡くなった新潟県中越沖地震から16日で丸10年。震度6強を観測した柏崎市で県、市、刈羽村による合同追悼式が開かれ、発生時刻の午前10時13分には黙とうが捧げられた。この日朝早く、神戸市内で83歳の祖父母と住人女性の3人が包丁で刺されて死亡、他に母親と近くに住む女性も重傷を負う凶悪事件が発生、まもなく血がついた包丁と金属バットを持っていた26歳の祖父母の孫の男性が兵庫県警に逮捕された。

 それにしても、凶悪事件が後を絶たない。
 なぜ人間が人間をこうも簡単に殺してしまうのか。そこが分からない。

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 新聞、テレビをチェックする以外は外にも出ず1日、執筆。こうした時、いつもだったら決まって今は亡きシロちゃんがそばにいてくれたのに。寂しさが募る。でも、彼女のためにも書きとおさなければ。
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【きょうの一文・ことば】
 寄席ばやしで三味線を弾け、落語を聞ける。こんないい仕事はないな、と思います。でも、何年やっていても緊張していて。毎日毎日が綱渡りの感じ、ですね
=15日夜NHK『〈美の壷選〉江戸の落語 江戸の風情を運ぶ和の音色』のなかで。舞台袖での三味線弾きを長年務める太田そのさんは、こう語った
※太田さんは、武田信玄の出陣ものだけでも手づくりの楽譜800曲を書きためていると言い、お囃子は腕の見せどころだと信じている

【新聞テレビから】
☆『〈この人に聞きたい〉第1回朗読ひとり舞台「黒い雨」への思い 非業の死遂げた人の代わりに 俳優・劇団民藝代表 奈良岡朋子さん(87歳) 共謀罪 叔父殺した特高と重なった』(7月16日号 しんぶん赤旗 日曜版)
☆『炎天下2800人泥と格闘 九州豪雨ボランティア』『不明10人の捜索続く』『福岡・朝倉 妻戻らぬ日々 信じ待つ夫「必ず帰ってくるけん」』『愛知北西部豪雨 復旧に奔走』『犬山 避難は44人』『しゃちほこ破片も展示 犬山城きょう公開再開』、『劉暁波氏遺骨を「海葬」 中国当局 埋葬で聖地化警戒か』『義兄非難「残酷すぎる」実兄淡々「政府に感謝」』、『伊勢を彩る 大輪と調べ 神宮奉納花火に23万人』、『〈ニュース前線〉愛知・警官パワハラ訴訟 18日に和解 息子の死 県警は教訓に OBの父 「威圧、いじめは犯罪」』、『ネット通販詐欺振込先 留学生らの口座悪用「売却は違法」愛知県警啓発 帰国前勧誘「買います」』、『渡辺謙さん 不倫認め謝罪』、『高3 母の再婚相手刺殺 殺人未遂容疑逮捕「口げんかになり」』、『〈サンデー版大図解〉世界の受動喫煙対策』、『〈書く人〉【「旅する蝶」のように ある原発離散家族の物語】大学教員岩間千さん(43)オロオロし、見えた現実(出田阿生)』『〈読む人〉【「偽善と感傷」の文学超えて 反戦後論 浜崎洋介著(評者 川村湊=文芸評論家)】』、『〈■ジュニア■お仕事ファイル〉忍者博物館の学芸員 くの一姿で楽しく解説 地域PR 情報紙も作成』(16日付、中日朝刊)
☆『72年後 輝く緑=広島への原爆投下から約1カ月後の1945年9月、米軍の調査団に同行した毎日新聞記者が撮影した1枚に、今も生き続けるユーカリの木が写っていた』『1カ月廃墟の叫び 広島原爆アーカイブ 記者が撮った44枚 ヤミ市、バラック じわり生きる力』『「使うべきでない」米将官 ①現在の相生橋から南側を望む。左は原爆ドーム、右は平和記念公園 ②芽吹くカボチャ ③ビール立飲所 ④米軍調査 →→72年後』、『生活再建 土砂と格闘 九州豪雨 ボランティア奮闘 水道損傷、断水続く』『11緊急道寸断 一時29集落 孤立』、『生活保護 大学生に給付金 「貧困の連鎖」対策 厚労省検討』、『〈今週の本棚〉この3冊 森詠選 監視社会 ①情報機関を作る 国際テロから日本を守れ(吉野準著/文春新書)②スノーデン 日本への警告(エドワード・スノーデンほか著/集英社新書)③警察捜査の正体(原田宏二著/講談社現代新書)』(16日付、毎日朝刊)

七月十五日
 きのうとは一転し夏の陽射しが地上にふりそそいだ。暑さにうだる日である。

 私が東日本大震災発生後に再三訪れているあの大津波の被災地、福島県いわき市の薄磯海水浴場がこの日、7年ぶりに海開き。バンザイ、と。両手を広げて叫びたい気持ちだ。いわき市といえば映画「フラガール」の舞台で知られ、薄磯海岸は昭和の歌姫、美空ひばりのヒット曲「みだれ髪」に歌われた塩屋埼灯台を望む白砂の海岸でも知られる。この日は海開きの式典で地元高校生らがフラダンスを披露したというが、海に向かって「良かったね」と言いたい。
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 土曜日。3連休初日のこの日、九州北部の豪雨被災地では猛暑のなか、各地から駆け付けた2800人によるボランティアが住宅に流れ込んだ土砂の搬出などに取り組んだ。被災者の間では感謝の声が相次いだが、熱中症の疑いで病院に搬送される人も。きのう局地的豪雨に見舞われ床上9棟、床下46棟が浸水した愛知県扶桑町でも町職員らが泥水の引いた家や敷地、側溝などに消毒薬を散布した。
 中国のノーベル平和賞受賞者で13日に死去した劉暁波氏の遺骨が骨つぼに入れられ、15日、瀋陽の海に海葬された。遺骨を墓に埋葬すれば民主活動家らの〈聖地〉になることを警戒し当局が海葬にした可能性もあるという。夜。三重県伊勢市の宮川河畔で伊勢神宮奉納全国花火大会。落雷でしゃちほこが損壊した国宝犬山城があすから通常通り公開される。

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 舞は、シロとの死別で失意と落胆の底にあった心を振り払うように俳句教室へ。引き続き、きょうから自ら営むリサイクルショップ〈ミヌエット〉を再開。彼女を送り出した私はわたしで愛岐大橋を超え、愛車で社交ダンスのレッスン場へと急いだが、眼下を流れる木曽川はいつもに比べ、かなり増水していた。帰宅し、いつものように「シロちゃん、シロちゃん、シロちゃん」と3度声を張り上げ、室内に飛び込んだが、そこには、もはやあの穏やかな顔で待っていてくれ、♪ニャア~ン、と決まってひと言を発して迎えてくれた彼女の姿はない。
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【きょうの一文・ことば】
「(中東地域で通商の中心だった)バビロンの混雑を思わせるほどで、塩を積んだ馬や反物その他の品物を携えた商人が諸国から集まっていた」(ポルトガルの宣教師ルイス・フロイス=1532~97年=の書簡)
「信長とフロイスの交流はポルトガルと日本、西洋と東洋の結び付きの始まりだ」(フランシスコ・エステベス駐日ポルトガル大使)
=15日付毎日朝刊『フロイス書簡も展示 岐阜入城450年 信長特別展開幕』の記事のなかで。ルイス・フロイスが書簡に記した当時の岐阜の様子と信長特別展開場式でのフランシスコ・エステベス大使のあいさつ
※織田信長が岐阜に入城し、地名を〈岐阜〉と命名してから450年になるのを記念した特別展「Gifu信長展 もてなし人信長!? 知られざる素顔」は14日、岐阜市歴史博物館(同市大宮町)で開幕。国宝や海外の収蔵品など約90点を展示している。8月20日まで

「薄磯は海とつながり暮らしてきた。その明かりを消したくない。海に来て再建しつつある町の姿も見てほしい」
=15日付の毎日夕刊『7年ぶりに海開き いわき市・薄磯 津波被害を修復』の記事のなかで。海の家を開いた民宿経営鈴木幸長さん(64)は、こう呼びかけた

【新聞テレビから】
☆『〈ETV特集選〉在宅医療のパイオニア 93歳の医師ががんに…』(15日夜、NHKEテレ)、『〈歴史秘話 再放送〉家康と徳川四天王!』(15日夜、NHK総合)
☆『新城の水力発電1世紀 再生エネ原点 「ナイアガラ」 小水量落差広げ高出力』、『仏ニーステロ1年 追悼の光 マクロン氏、再発防止誓う』、『北、プルトニウム増産か 米分析サイト 寧辺(ニョンビョン)昨秋から2回』、『当局「遺族希望」 義兄「参列阻止された」 劉暁波氏遺体を火葬』、『ボランティア支援本格化 九州豪雨被災地に(これまでに)5000人』『愛知 北西部豪雨 朝から復旧作業』、『女性刑務官の仕事 知って目指して 離職率改善狙い 岐阜・笠松刑務所で「女子会」』、『遠い島から「高安頑張れ」 フィリピンの祖父母「最高の宝」』、『温暖化が進むと飛行機飛べない!? NASA(米航空宇宙局)など発表 揚力不足に』、『津波から7年 また遊べる 南三陸の海水浴場再開』、『神奈川の中国人姉妹 首圧迫による窒息死』、『〈大波小波〉 すてきな3にんぐみ(滅亡教信者)』(15日付、中日夕刊)
☆『7年ぶりに海開き いわき市・薄磯 津波被害を修復』、『支援の長い列 九州豪雨被災地』『九州豪雨命名に苦慮 建物被害基準満たさず 気象庁』『復旧徐々に 死亡の5人身元不明』、『トランプ氏「全国境は不要」 メキシコの壁 公約撤回の可能性も』、『東芝・WD(米半導体大手ウエスタン・デジタル)結論 持ち越し 半導体売却 28日に第2回審問 米差し止め訴訟』、『京産大、獣医学部を断念 特区活用の新設計画』、『「富山の人 極力採用しない」 地元の不二越会長』、『ヒアリよけズバリ効果 豊橋のメーカー ネットなど販売』、『宇宙ごみ磁石で回収 民間企業19年実証実験へ 接近→キャッチ→大気圏突入 漂う75万個 衝突事故も』、『3日間連続でNY株最高値 利上げ観測後退』、『●eye 伝えたい。夢があるから 児童養護施設の若者ら奨学金めざす弁論大会 苦しみを糧に』(15日付、毎日夕刊)
☆『犬山・小牧120㍉、美濃加茂89㍉ 短時間に局地的豪雨』『五条川など氾濫 県境上空湿った風衝突』『濁流「あっという間」 愛知、岐阜豪雨 30分で道路冠水』、『中国、劉氏支持者ら軟禁 遺体の国外移送、解剖警戒』『劉暁波氏死去 称賛や懸念の声「勇気の運動」「統制強まる」』、『岐阜つなぐ円空ルート ゆかりの6市(羽島、関、下呂、郡上、高山、飛騨)が連携 観光PR』、『ナゴヤに夢の球音』、『稀勢休場に中部のファン 「ここまでありがとう。次、頑張って」』、『4カ月の女児 踏み付け殺害 福岡、容疑で母逮捕』(15日付、中日朝刊)
☆『フロイス書簡も展示 岐阜入城450年 信長特別展開幕』、『核ごみ処分場候補 白紙 国土7割超「敵地」玄海は不適 政府調査』、『犬山で時間雨量120㍉ 愛知・岐阜 五条川など氾濫』『大雨の犬山 避難率0.06% 指示対象7万人 防災に課題「外に出る状況でなかった」』『大口「初めて川あふれた」』『〈解説〉二つの風ぶつかり積乱雲【気象予報士・鮫島弘樹=本紙記者】』『朝倉24時間で1000㍉ 気象庁「極めてまれ」 九州豪雨』『局地的前線も一因』、『劉氏支援者を次々軟禁 中国、締め付け強化』、『熱戦幕開け 都市対抗野球』(15日付、毎日朝刊)

七月十四日
 日本列島は急な大雨と猛烈な暑さに襲われた。このうち愛知、岐阜両県では局地的豪雨に見舞われ、北海道では札幌で33・5度を記録するなど1997年いらい20年ぶりに10日連続で真夏日に。
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 愛知、岐阜両県が雷まじりの局地的豪雨に見舞われた。私たちが住む江南市と隣町の大口町では桜の名所で知られる五条川堤が1部で氾濫、広範囲で家屋の浸水や道路の冠水が起きた。また、すぐ近くの犬山、小牧両市で午前10時40分までの1時間に120㍉の雨量を観測、犬山市では一時、市内全域に避難指示が出された。幸いケガ人こそなかったが、それにしても一時は、まるで気でも狂ったような雷まじりの豪雨がこの地上を叩きつけた。天が割れたのでは、とさえ思った。
 それにしても自然は怖い。

 この雨の中、舞は私の執筆を気遣ってか。「送り迎えはいいから」と自転車に乗って傘をさして買い物に。途中、大降りとなったので心配したが「雨がふってるさなかはスーパー店内にいた」と聞き、安心。それにしてもチト無謀過ぎる。
 夕方、猛烈雨がおさまったところで、昨日朝、遺体を埋葬した裏庭一角シロの墓地を見回ると、ナントいつの間にか昨年3月に亡くなった長女猫こすも・ここの墓標とシロのそれが仲良く並べられており、一段と多くの日々草が植え込まれていたではないか。舞の仕業である。ふたりとも、天国で再会し語り合っているに違いない。だから、どしゃぶりの雨のなかを出かけたのだ……

 向かって右がこすも・ここ、左がシロちゃん。裏庭一角墓地にて。14日夕
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 相撲人気で沸き立つ大相撲名古屋場所は6日目に。前日の平幕・勢戦で左足にケガをした横綱稀勢の里=左足関節靭帯損傷=の連続途中休場で少し寂しくはなったが、横綱白鵬と並んで全勝の碧山(東前頭8枚目)、そして1敗の新大関高安、宇良(東前頭4枚目)らが頑張っている。名古屋ではナゴヤドームでオールスター第1戦が行われ、全パが6―2で全セを下し3年ぶりの白星。通算成績を81勝78敗11分けとした。最優秀選手には、ソフトバンクの内川聖一外野手が選ばれた。
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【きょうの一文・ことば】
 非暴力で「自由な中国」を求めた劉暁波氏。「愛で憎しみを溶かしたい」という遺志が指導者の胸に響くことを。
=14日付毎日夕刊〈近事片々〉から。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『大雨 五条川が氾濫 犬山など1時間120㍉』『たたきつける雨 住民不安 犬山市全域に避難指示』、『劉暁波氏死去で各国政府 「人権侵害」中国を批判』『報道、ネット 厳しい統制』、『稀勢2場所連続出場 左足靭帯痛める 名古屋場所、照ノ富士も』、『津の同時通訳者著書 異例のベストセラー』『独学でコツ「伝える」英語 ユニークさに共感』『繰り返し 素早く音読 「英文と感情の一致 重要」』、『無理心中 遺児に給付金 犯罪被害 18歳未満、支援拡充へ』、『同窓会費 1700万円着服 名古屋西高 元副会長 認める』、『児童30人の乳歯 親許可なく抜く 兵庫の歯科医、健診で』、『横田基地ゲリラ活動家の男逮捕 爆発物使用・製造容疑』、『豪雨被災地 空き巣警戒 九州 朝倉、東峰で不審者情報』(14日付、中日夕刊)
☆『犬山で記録的豪雨 7万人避難指示』、『米仏、テロ根絶へ協調 首脳会談「パリ協定」溝埋まらず』、『親族間犯罪支援を拡充 被害者給付 別居など条件 警察庁に提言』、『父親の親権認めず 9歳長女面会 上告退ける 最高裁』、『中国対応 批判相次ぐ 民主活動家 劉暁波氏死去』『最期の言葉 妻に』『劉暁波氏死去 ノルウェー苦渋の沈黙 再対立恐れ、中国批判せず ノーベル賞授与で波紋』『EU(欧州連合)「良心の囚人釈放」再要求』『「人権状況注視」直接的批判避け 岸田外相』、『上尾・熱中症死 降車、昼食事見落とし 業過致死疑い視野』、『白いじゅうたんソバの花見ごろ 高山』、『稀勢の里休場 2場所連続』、『山中バッグに2遺体 神奈川 不明の中国人姉妹か』、『着服知りつつ5年放置 名古屋西高同窓会 行事優先、時効 ずさんな対応 会員ら批判』(14日付、毎日夕刊)
☆『劉暁波氏 死去 中国民主化運動の象徴 61歳 獄中でノーベル平和賞』『「死の責任 中国に」ノーベル賞委』、『解放のモスルをマララさん激励』、『連合「残業代ゼロ」容認 休日104日義務化 首相、検討表明 過重労働 残る懸念』、『東京港にも女王ヒアリか コンテナ内、卵や幼虫確認』『→ グッズで寄せ付けず 豊橋の会社製造』、『性犯罪厳罰化施行 相談センターは 警察は 被害者にどう寄り添う』『「声あげやすくなる社会が望み」教師から被害の女性』、『車内に放置 障害者死亡 埼玉 忘れられ6時間 熱中症か』『小牧の小学校で児童22人熱中症 徒競走後、11人搬送』(14日付、中日朝刊)
☆『連合「成果型労働制」容認 休日確保要請 首相応じる構え』、『劉暁波氏死去 ノーベル平和賞 中国民主活動家 61歳』、『九州豪雨の流木20万㌧ 土砂崩れ300カ所』、『首相出席 予算委開催へ 「加計問題」 和泉氏を招致』、『都市対抗野球 きょう開幕』(14日付、毎日朝刊)

七月十三日
 フランス革命前夜である。 
 昨夜来の雷まじりの豪雨がやみ、晴れた。
 私たちは早朝、長女猫こすも・ここが眠る裏庭一角隣の部分をスコップで深く交互に掘り、ここに次女猫で昨日亡くなったシロちゃんの遺体をねんごろに埋め、やわらかな土をかぶせ、日々草の白い花を植え、線香をたて、手を合わせ別れのひとときを過ごした。

 埋葬後は、花が植えられた
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 酷暑の夏には珍しい朝のさわやかな〈かぜ〉が吹き抜け儀式は滞りなく終わった。シロちゃんは天候まで埋葬作業を頭にどこまでも配慮してくれ、全てに家族孝行だった。長い間、私たちに付き合ってくれてありがとう。
 そして。この日、弔い作業をわが家の濡れ縁に座り、じっと見守ってくれていたのが、かつて能登で生まれ、大垣で交通事故死した初代猫のてまりそっくり、亡霊ともいって良い、いつもシロちゃんのことを気遣い窓辺を再三訪れてくれていた、あの野良ちゃんであった。白と黒のぶちで、ふと「この子は〈てまり〉の生まれかわり、彼女の使者として見送りにきてくれたのかしら」と思うと、またしても胸に熱いものがこみあげたのである。
 これで、【てまり】【こすも・ここ】【シロ(トンヌラ)】の3姉妹が勢ぞろいしたわけである。どの猫も、いつだってわが家に限りなく、やさしい視線を注いでくれていた。
        ☆        ☆

 中国の民主化を求める「〇八憲章」を起草し国家政権転覆扇動罪で服役中にノーベル平和賞を受賞した作家で民主活動家劉暁波氏が13日、多臓器不全と肝臓がんのため、遼寧省瀋陽市で死去。61歳だった。法務省は、この日、1991年に兵庫県姫路市と松江市、京都市でスナックの女性経営者4人を殺害した「警察庁指定119号事件」の西山正勝死刑囚(61)=大阪拘置所=と、2011年に岡山市で元同僚女性を殺害した住田紘一死刑囚(34)=広島拘置所=の刑を執行した。このうち西川死刑囚は再審請求中だった。
 ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(22)=パキスタン=が過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還されたイラク・モスル近郊の避難民キャンプを訪れ、少女たちを励ました。大相撲名古屋場所、休場明けの横綱稀勢の里は過去15戦全勝だった平幕の勢の小手投げに屈して2勝3敗に。ドラゴンズの森繁和監督が名古屋市内で白井文吾オーナー(中日新聞社会長)に前半戦の戦い=37勝44敗3分けの5位=を報告。「ファンはAクラス(3位以内)になると信じている。ぜひ達成してもらいたい」とは、白井オーナーの弁である。

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 亡き父の誕生日だ。「俺の誕生日はフランスの革命記念日=フランス革命は1789年7月14日のバスチーユの牢獄襲撃を皮切りに火ぶたが切られ、マルセイユ市民が♪ラ・マルセイエーズを歌いながら、パリに向かって行進した=前日だった」が口癖だったのでよく覚えている。
 大正4年生まれ、先日満97歳を迎えた母より5歳年上だったので生きていれば満102歳ということか。父の私に対する口癖。それは「おまえほど頭のいい人間はいない」というものだった。確かに小学5、6年のころ、6、7桁台の読み上げ暗算個人選手権で私はいつも優勝した。何百、何十万の桁が頭のなかにそのまま映し出されるのである。
 デ、テレビなどで私によく似た少年がたまに出て神童だ、と紹介されていても内心、私の方が数段上だな、といつも確信していた。その〈成れの果て〉、誤った自信過剰の積み重ねが今の私、ということか。
 でも、私はいつも「おまえは1番だ」と言ってくれていた、そんな父が大好きである。
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【きょうの一文・ことば】
「藤井さんの活躍を見ると、すごく刺激を受ける。非常に良い影響を与えてもらっている。最近、将棋以外の仕事が多かったが、しばらく将棋に集中したい」(羽生善治三冠、46歳)
「気迫のぶつかり合いを生で見て、自分もあれくらいの気持ちで盤に向かおうと思った。もっと強くなって、横綱のようになりたい」(藤井聡太四段、14歳)
=13日付の中日新聞『藤井四段支える環境を 同じ中学生棋士デビュー 羽生3冠語る』『「高校と両立困難…でも良い経験』『勝負師の心 横綱に学ぶ 名古屋場所、白鵬と対面』の記事の中から。羽生三冠と藤井3段が、それぞれ語った

【新聞テレビから】
☆『前半5位ターン 強竜復活 切り札 白井(文吾、中日)オーナー号令 清宮=高校通算103本塁打で今秋のドラフト会議で最大の注目を集める早実・清宮幸太郎内野手(3年)=取るしかない 甲子園へ15日初戦西東京大会』(13日付中日スポーツ1面トップ)
☆『再審請求中に死刑執行 91年の4女性殺害 元同僚殺害事件 死刑囚も執行』『請求中の執行は不当 甲南大法科大学院の渡辺修教授(刑事訴訟法)』、『犬山城の象徴無残 落雷で破損 しゃちほこ調査』、『対韓FTA(自由貿易協定) 再交渉要求 米、来月会合を提案』、『電通6カ月指名停止 厚労省』、『死亡診断遠くからでも 端末通じ看護師が医師に報告 規制緩和で9月にも』『〈解説〉「自宅で最期を」支える(政治部・鈴木穣)』、『福井でバス横転 旅館経営者運転 21人搬送』、『打ち響け心眼パンチ 名古屋の元ボクサー 視覚障害者支援』、『幻の怪奇小説自筆原稿 全集収録なし 菊池寛の「妖妻記」』、『遠藤が休場 左足関節靭帯損傷』(13日付、中日夕刊)
☆『再審請求中 死刑執行 91年の4女性殺害 11年岡山女性殺害も』、『豪雨被災地 厳しい暑さ 避難者の熱中症警戒』『九州豪雨 農家悲痛「収穫望めぬ」 朝倉管内 被害7億円に』、『九州南部 梅雨明け』、『米、韓国に再交渉要求 FTA「8月に会合を」』、『事実婚に不妊治療女性 厚労省 来年度から 対象拡大』、『事故死職員も「めまい」 千葉・睡眠薬事件 同僚と同じ表情』、『タクシー運転手 ステーキおごり諭す 強盗に届いた「人の道」 兵庫・姫路 25歳男自首』(13日付、毎日夕刊)
☆『太陽光で水素→フォークリフトに 中部空港 CO2 ゼロ物流 トヨタなど検討来年にも』、『名古屋など局地豪雨 道路冠水「まるで海」』『落雷犬山城しゃちほこ破損』、『電通の略式起訴「不相当」 東京簡裁 違法残業 正式裁判へ』『〈解説〉長時間労働 厳しい姿勢(東京社会部・岡本太)』、『藤井四段支える環境を 同じ中学生棋士デビュー 羽生3冠語る』『「高校と両立困難…でも良い経験』『勝負師の心 横綱に学ぶ 名古屋場所、白鵬と対面』、『〈訃報〉輪島塗の重鎮、文化功労者 三谷吾一さん死去=卓越した沈金技法で知られる漆芸家の三谷吾一(みたに・ごいち、本名・伍市)氏が12日午前3時45分、肺炎のため死去。98歳だった。輪島市出身』(13日付、中日朝刊)
☆『電通違法残業 正式裁判へ 東京簡裁 略式「不相当」』『〈解説〉過労死 実態解明を(飯田憲)』、『モスル 響いた命のラジオ』、『九州豪雨 激甚指定へ 死者29人に なお1300人避難』『古里変わり果て 堤防 護岸破損479件 九州豪雨』『生活再建いつに 濁流の跡 流木散乱 大分・日田』『ふるさと納税 急増 朝倉市へ6日間で2700万円』『エコノミー症候群、感染症……長引く避難 体調悪化懸念』、『勝負の気迫 相撲に学ぶ 名古屋場所 藤井四段が観戦』(13日付、毎日朝刊)

七月十二日
        ★        ★
 私たち家族にとって宝も同然だった愛猫シロ(トンヌラ)ちゃんが満22歳と3カ月近い生涯を終えて午後1時過ぎ、自宅で老衰のため天に召された。家族の1員として、これまで喜びと悲しみ、辛いことや楽しいことを共に分かち合ってきた。それだけに、私も舞も子どもたちにとっても、これほど悲しいことはない。涙が止まらない。でも天寿を全うしたのだから。笑顔で送り出してやらなければ、と今は思っている。
 シロちゃん、長い間、本当にありがとう。(12日夜遅く)

 元気だったころ=ことし5、6月の寸描=と、7月7日に動けなくなり、ピリケンさんに励まされるシロちゃん 
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 天に昇ったシロちゃんが降らせたわけでもあるまい。
 ここ尾張名古屋は、この日午後、局地的豪雨に見舞われ名古屋市内では各所で浸水や冠水被害が発生、名鉄犬山線や瀬戸線、JR中央線、地下鉄、名古屋高速道などが一時ストップしたり、通行止めになるなど交通機関はじめ通勤通学客にも多大な影響が出た。愛知県犬山市の国宝犬山城では午後4時ごろ、天守の屋根の最上部を飾るしゃちほこ2体のうち北側のしゃちが折れたようになり、尾などが欠損しているのが見つかった。当時、市内は激しい雷混じりの雨で落雷に遭ったと見られる(同市には雷注意報と大雨警報が出されていた)。

【きょうの一文・ことば】
 2017年7月12日午後1時18分、わが家の宝、シロちゃんは天に召された。
 この日の朝、午前6時過ぎ。妻の舞が声を引きつらせて「シロが。シロちゃんが。亡くなったかも」と寝室に飛び込んできた。あわてて、階下居間に駆けつける。と、シロは全身が半ば硬直状態で口を大きく開け、両目を見開いたまま力尽きたとでも言いたげに住み慣れた床カーペットの上に倒れていた。
 でも、まだ微かに息はしている。舞が全身を懸命にさする。と、シロは微かにアンというような声を出し、私が耳に手を2度、3度と触れるとピクリと、そのつど耳を動かした。目は見開いたままだ。虫の息ではあるが、強靭な精神力のシロのことだ。まだ生きている。なんてったって。神猫・シロのことだ。もしかしたら、奇跡が起きるかもしれない。
 やれるだけ、やってみよう。それからは重大事態に急きょ出勤を控えた息子も加わって3人で心臓マッサージをしたり、手足をさすったりし続けた、この間、シロは微かに♪アン、アンと声を出す。命を吹き返して、と祈る気持ちの私たち。口に水を含ませたりもしたが、シロの体力はそこまでが限界だった。

 昼過ぎ。もう、だめだと判断した私は隣室ソファに座り、いつもシロを傍らに座らせ、ふいて聞かせたハモニカを吹き始めた。〈ふるさと〉〈この道〉〈赤とんぼ〉〈夕焼け小焼け〉〈ブンガワン・ソロ〉〈命短し 恋せよ乙女〉〈みかんの花咲く丘〉〈浜辺の歌〉〈公演の手品師〉〈我は海の子〉〈琵琶湖周航の歌〉〈牧場の朝〉…と手当たり次第に吹きにふいたのである。
 涙を流しながら演奏していると、舞が横でふいてあげてよ、というので途中からは、シロの枕辺の座椅子に座り込んでの演奏となった。ハモニカのあとは、横笛を手に〈さくらさくら〉を演奏したが、シロの顔が心持ちニコリと笑ったのには驚かされた。「プロ顔負けのハモニカと違い、横笛はいつまでたってもうまくならないねえ」と。そう言っているようだった。もっと、もっと多くの曲を聞かせてやりたかった、と横笛を手にした私。せめて、シロちゃんの容態が悪くなる前にふけば良かったのに。そう思ってみたところで全て後の祭りである。

 そして。私のハモニカと横笛の演奏が終わってまもなく。シロちゃんは、午後1時過ぎに絶命、カズホら家族が見守るなか、未知の国へ、と旅立っていったのである。やすらかに、ね。涙がとまらない。七夕の日、シロちゃんは動けなくなってしまった。その後、強靭な生命力で立ち上がり、室内を何度も今にも崩折れそうになりながらも、ヨロヨロと歩きにあるき回り、復活したかに見えたが、12日午後、やはり息絶えた

 旅だったシロちゃん
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 満22歳と3カ月の旅立ちだった。彼女の絶命を確認したオカンは、その後、夏の花・向日葵を近くの花屋さんまで行って両手にいっぱい、いっぱい買い、息子とともにバスタオルを敷き詰めたお棺代わりのダンボール箱にユリの花、そして生前、いつもシロちゃんを守りつづけた従者の人形たちの1部と大好物だった【なめらか】プリンにチーズも入れ、あす早朝の旅立ちにそなえた。
 今宵は、やさしい息子の配慮でわざわざ自宅まで取り寄せてくれたお寿司を酒の肴にさあ、飲もう。のみ続けよう。わが家にもいろいろあったが、危機になるつど私たち家族を助けてくれたのは、ほかならぬシロちゃんと、ひと足先の昨年3月7日に旅立ったお姉さん猫、こすも・ここであった。

「シロちゃん、長い間ほんとうにありがとう。家族の辛いとき、楽しいとき。いつだって一緒だったね。オトンもオカンも、おまえの存在を本当に誇りにしてきた。なんてったって、天下一の長寿猫、それに美女なんだから。口にこそ出さなくても私たちの自慢でもあった。家族のひとりとして本当にボクたちを励まし続けてくれたよね」

【新聞テレビから】
☆『九州北部豪雨 1週間 孤立地区が解消』『不安と焦り募る 避難者 「わが家は大丈夫か」』、『経産省が電通指名停止』、『東芝に情報遮断解除命令 米裁判所仮処分「WD(米ウエスタン・デジタル)に損害」 東芝 「不服」争う姿勢』、『ロシアの選挙支援「歓迎」 トランプ氏長男、メール公開』、『中国、邦人35人拘束 当局通報 ニセ電話詐欺関与か』、『国交回復2年 苦境のキューバ人 米優遇策廃止亡命足止め 人権・生活改善せず◇国境で 「受け入れの復活を」◇海から』、『毛沢東自筆メモ1億円 英競売で落札、想定の10倍』、『同僚女性2月に事故死 千葉の睡眠剤事件 准看護婦の施設』、『「証言覚えていない」青酸事件 筧被告「夫殺害」あいまい』、『コウノトリひな大空へ ハンター誤射で母鳥なくす』、『三重の美味食レポPR サミットで担当契機 ユーチューバーは県職員』、『鶴竜、右足痛め連続休場』(12日付、中日夕刊)
☆『待ってました! 甘味復活 新装御園座 名物 アイス最中&芋きんつば』、『遺産分割 配偶者を優遇 法制審部会案 贈与の住居除外』、『露の支援 メール公開 トランプ氏長男「父に伝えず」』、『九州豪雨1週間 日田祇園 弔いの笛 犠牲の消防団員 仲間「慰めたい」』『首相が現場視察』、『九州豪雨 住宅跡に花 発生1週間 5地区で捜索続く』、『円高傾向受け 東証売り先行』、『天童にも藤井四段効果 ふるさと納税 名産将棋セット大人気』、『搬送3時間前 異変覚知 盛岡保育女児死亡 逮捕の容疑者』、『強盗殺人元警官 2審も無期懲役 東京高裁』(12日付、毎日夕刊)
☆『九州豪雨1400人続く避難 被害1週間 不明依然20人超』、『24年パリ 28年ロス有力 IOC臨時総会 五輪同時決定承認』、『「共謀罪」警察監督機関を 法律家ら歯止めへ提言』、『選べる車種増えて便利に トヨタ車半数 全系列で販売』、『10年前閉鎖の簿記教室「見た」 岐阜市議政活費また疑義 松阪視察報告書、HPと酷似』『記載の休憩所 視察日は休業』『丸山市議一問一答 看板あった。写真は撮らず』、『「睡眠剤 茶に数十個入れた」 東海・介護施設 元従業員、会社に不満』『睡眠剤 飲ませて事故起こさせる 殺人未遂容疑、女逮捕』『塩飲ませ 女児中毒死 岩手の保育施設 容疑で元経営者逮捕』(12日付、中日朝刊)
☆『九州豪雨長引く捜索 発生1週間 22人安否不明』『九州豪雨1週間 福岡・朝倉の松末地区 一面に土砂、流木 道と川 判然とせず』、『塩取らせ 1歳死なす 傷害致死容疑 盛岡の保育施設 元経営者逮捕』、『羽生棋聖 10連覇』『中国、実効支配着々 南シナ海 漁民「判決は紙くず」「敗訴」1年』、『自民、予算委に慎重 加計集中審議 民進開催要求』、『〈アクセス〉人の生活圏で営巣集団で攻撃 ヒアリ傾向と対策 スズメバチ同様アレルギー反応注意』『「力士室内では履物を」名古屋場所ヒアリ警戒』『ヒアリ対策68港に拡大 関係省庁会議』、『ダニ脳炎 男性死亡 国内2人目北海道の70代』(12日付、毎日朝刊)

七月十一日
 午前11時56分ごろ、鹿児島市で震度5強の地震。幸い津波はなく、被害は南九州市で土砂崩れが発生したほか、約3600戸で停電が発生したにとどまった。全国的に日差しの強い日となり、富山の37・3度を最高に全国60地点で35度以上の猛暑日を記録し、ことし1番の暑さに。
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 捜査機関の乱用の恐れが指摘されている「共謀罪」法が11日、施行された。こんごは乱用にどう歯止めをかけるか、が課題となってくる。 
 国際オリンピック委員会(IOC)の臨時総会がこの日、ローザンヌで開かれ2024年夏季五輪招致に立候補したパリとロサンゼルスを24年、28年の2大会の開催都市に振り分ける異例の同時決定案を満場一致で承認した。こんご、IOCと両都市の三者で振り分けを協議し、9月のリマ総会で2大会の決定を目指すという。

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 愛猫シロちゃんは、きょうも全身の力を奮い起こしてなんとか室内を歩き、生きている。猫缶もほとんど食べられなくなってしまった。でも午前零時ごろ、はいつくばるようにして水飲み場まで自力であるき、おいしそうに水をのんだ。私が細かくして与えたチーズも、ほんの少しだけだが食べてくれた。故こすも・ここの時は連日の医者通いで逆に体力に負担をかけ消耗させてしまった苦い経験があるので、シロちゃんはなるべくそっと自宅でそのまま天命を全うさせてあげたい、そう思ってこれまでそっとしてきたのだが。
 「もうだめかも知れない」。デ、舞の判断もあって、あす朝1番で愛北動物病院に連れていき、点滴をしてもらうことにし床に入る。外出先でもシロちゃんのことが心配でたまらない1日が過ぎていった。
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【きょうの一文・ことば】
「正当な活動を行っている市民団体や労働組合には適用されない。裁判所による審査や、捜査機関内部の監督制度があり乱用を抑止する機能を果たしている」「必要かつ適正に捜査する。適用できないとの懸念は当たらない」「(傍受)令状が発布されるほど捜査が進んでいれば容疑者を逮捕するなどの捜査手法を選択すると考えられ、通信傍受を利用することは想定しがたい。対象犯罪に必要はない」
=11日付中日朝刊『テロ防止 警察も疑問視 「共謀罪」法施行 欧米で治安法制乱用、監視強化』『「乱用抑止できる」金田法相』の記事のなかから。金田勝年法相は共同通信のインタビューに応え、こう答えた。一問一答の1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『福岡 孤立は解消 不明なお20人超 九州豪雨 あす1週間』、『鹿児島で震度5強 60代男性けが、土砂崩れも』『震度7で倒壊おそれ 松本城小天守 公開中止』、『志摩のペンギン「ウーちゃん」 いちずな恋 胸に天国へ 飼育員と17年 最期も求愛』、『対IS(過激派組織「イスラム国」) モスル奪還正式宣言「偽りのテロ国家 崩壊」』『「テロへの勝利」トランプ米大統領』『「人間の盾」 犠牲者多数 イラク・モスル旧市街 脱出者「川の水飲み生き延びた」』、『「共謀罪 廃止へ戦う」法施行、市民ら声あげる』、『被爆当時の地表展示 広島平和記念館 遺品も残る』、『残業代ゼロ法案修正へ 年104日以上休日義務付け』、『甲子園の夢 戦争が奪った 旧制豊橋中 故野口さん 無念さつづる 妻「野球ができる平和 知って』、『睡眠剤混入 元従業員 逮捕 東海、傷害容疑 介護施設11人被害』、『ビットコイン横領否認 東京地裁初公判 会社代表「盗まれた」』(11日付、中日夕刊)
☆『孤立集落 あすにも解消 九州豪雨 死者25人に』『「愛犬の面倒を」 妻亡くした男性』、『■皇太子ご夫妻が秋田県 =秋田市である第53回献血運動推進全国大会への出席などのため』、『赤や白、ピンク ハスの花見ごろ 愛知・愛西市』、『モスル制圧 イラク「虚構の国崩壊」 対IS米「大きな前進」』『EU(欧州連合)、福島米解除へ 輸入規制 手続き簡素化も』、『アジア送電網計画本格化 ソフトバンク 20年開始目指す』、『民間試験志願が急増 新テストへ英語塾 「話す」訓練塾も活況』、『拓大紅陵 元野球部員逮捕 売春あっせん容疑 事件後3人退学』、『撤去ごみ 算定の100分の1 森友用地民進指摘』、『■Topics大岡信さんを送る会 「事柄の奥深く透視」 文学者ら珠玉の言葉しのぶ』(11日付、毎日夕刊)
☆『九州豪雨死者25人に 避難なお1885人、長期化も』、『「共謀罪」法が施行』『日常監視に「お墨付き」「共謀罪」法施行 7年前 捜査情報流出 イスラム教徒ら懸念』、『キーマン欠席解明進まず 加計問題 前川氏、閉会中審査 首相補佐官ら喚問必要』『逆風 説明責任を■有権者の信頼なくす 自民支持者ら批判』、『内陸で初 春日井にヒアリ 家電倉庫 名港経由の荷に付着か』『流転クマ養老で捕まり射殺 三重県が2年前 滋賀で無断放獣』(11日付、中日朝刊)
☆『避難者 依然1800人 九州豪雨 死者23人に』、『御園座こけら落とし 親子襲名 白鸚・幸四郎披露興行 来年4月開業 客席飲食OKに』、『新テスト英語 認定試験 年度内に決定 マーク式 4年併存』、『前川氏「官邸の関与がある」 政府側「一点の曇りもない」 加計 論戦平行線 閉会中審査』『二階幹事長続投へ』、『IS残党の掃討続く イラク軍 モスル「解放」後も戦闘』、『〈第88回都市対抗野球〉地域の元気総務大臣賞 日立製作所と弘前アレッズ』、『「政治家に力添え依頼」 大阪府議会招致 籠池氏 改めて証言』、『元部員 売春あっせん容疑 拓大紅陵野球部 事件後3人退学 警視庁逮捕』、『青酸化合物「業者から」 筧被告一転殺害認める』(11日付、毎日朝刊)

七月十日
 午前中、何やらパラパラ、パラと屋根をたたく音。いったい何事か、と思うと激しい雨がドッと天から槍雨の大軍の如く容赦なく降ってきた。「洗濯物を室内に入れねば」とは思ったが、既にずぶ濡れでなんともしようがない。まさに、ほんの30~40分間の通り雨が過ぎ去っていった。朝早く洗濯物を干し、一宮までバスで出かけた舞のことが案じられたが午後、コンビニで買ったという傘を手に何食わぬ顔で帰宅したときには安心した。

 シロちゃんは、きょうも病身のからだを1歩、また1歩と前に歩き途中、廊下などで何度もへたり込んでしまいながらも、超人的な生命力で生きている。目の輝きと意識はむしろ、以前にもまし輝いている。水を飲ませたり、プリン、チーズを与えたり、とココロを込めそれこそ真剣勝負の介護に当たる舞。その姿には神々しさすら感じる。
 夜おそく。その彼女も、いまは戦場の戦士の如くシロちゃんの傍らで死んだように寝入っている。よほど疲れているのか。それに舞自身、大病を克服してなお、病身を鞭打っての多忙な日々が続いている。いつダウンしてもおかしくない。人間、だれとてそれぞれの人生を抱きしめて、命がけで生きてゆくのだ。
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 福岡、大分両県を襲った九州豪雨の死者は25人に。被災地ではなお1885人の避難が続いている。安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」獣医学部新設を巡り、衆参両院の閉会中審査が10日開かれ、参考人として招致された前川喜平・前文部科学事務次官が学部新設を巡っては「明らかに〈加計ありき〉で、背景に官邸の動きがあり、行政がゆがめられた。ゆがめられたというのは、規制緩和されたことではなく、加計学園だけに新設が認められるに至ったプロセスで、不透明で不公正だ」と断じた。
 NHKの世論調査によれば、安倍内閣の支持率は35%と前回より13㌽下落、「支持しない」も12㌽上がって48%に。各メディアとも「政権が末期状態になってきた」と報じているが、不支持の理由として「(安倍首相の)人柄が信頼できない」が44%を占めた。強い毒を持つ南米原産のヒアリ一匹が、愛知県春日井市北部の家電メーカー倉庫でも発見。このヒアリ騒動、こんご日本社会のどこまで浸透するのか。不気味な存在である。

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 舞が一宮にいったわけは、期限切れのパスポートの更新とお中元の手配のため。毎年、このころになると各地から心のこもった名産が届くため、このところ少し気になっていたが「いただくばかりではいけない」というわが家の信条もあって、舞が一宮の名鉄百貨店まで出向いたのである。これも夏の恒例行事のひとつといっていい。志摩をはじめ、小牧、能登、大垣、大津など。みな地方記者時代にお世話になった方々ばかりだ。
 自宅の電話に(中日新聞)本社から突然の電話。受話器を取ると、「伊神さんの電話を教えてほしい、という方から電話が入りましたのでお知らせします」とのこと。電話番号を聞き私から電話をいれると、ナント昔、小牧でお世話になった男性(当時はレストランオーナー)からだった。
「アルバムを見ていたら、ガミちゃんと一緒にうつっている写真があったもので。急に懐かしくなってしまい、本社にまで電話しちゃいました」との弁。話がはずみ、「いつか、また会おうよ」ということで電話を切った。友とは、よいものである。
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【きょうの一文・ことば】
 皆さん、あのように人の主張の訴える場所に来て、演説を邪魔するような行為を私たち自民党は絶対にしません。私たちはしっかりと政策を真面目に訴えていきたいんです。憎悪からはなんにも生まれない。相手を誹謗中傷したって、皆さん何も生まれないんです。こんな人たちに皆さん、私たちは負けるわけにはいかない、都政を任せるわけにはいかないじゃありませんか(7月1日、東京都千代田区のJR秋葉原駅前で)
=10日付毎日夕刊『〈特集ワイド〉「こんな人たち」と国民を分断 安倍さんの本質 安倍首相の秋葉原演説(抜粋)』の記事の中から。安倍首相の秋葉原演説の下り
※都政を任せるわけにはいかないじゃありませんか、と。安倍首相は、そう力説したが自民党は惨敗した。一体全体、だれのせいなのか。内閣支持率もこのところは急降下中だ。やはり市民感情は正直なのである

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉安倍政権にゆるみ 厳しい批判 信頼回復厳しい道のり =このなかで伊藤雅之解説委員は、「国民の信頼回復への道は決して平たんなものではありません」と言い切った』(10日夜、NHK総合)
☆『九州再び豪雨の恐れ 被災6日目捜索続く』『ボランティア始動「朝倉の手助けに」』、『筧被告 夫殺害認める 京都地裁 否認一転「罪隠さない」』、『前川氏「背景に官邸」 閉会中審査 加計決定「初めから」』『「官邸が関与」文書次々』『前川氏「間違いない」 萩生田氏ら「記憶にない」 閉会中審査文書めぐり攻防』『前川氏 小泉政権に抵抗 天下り問題で辞任』、『泥の通学路一歩一歩 小中学校終業繰り上げ 九州豪雨』『九州再び豪雨の恐れ 被災6日目捜索続く』、『モスル解放 演説見送り イラク首相 続く戦闘「残党いる」』、『トランプ氏長男 ロシア側と接触 昨年6月』、『「お茶々 さすが秀頼のお母さん」 病気気遣う 秀吉の書状見つかる』、『富士山頂へいざ出発 好天の中、静岡側も開山』、『「福島廃炉で主体性見えず」 規制委員長が東電に危機感 柏崎 再稼働で聴取』、『バニラ・エア機内 金塊数十㌔発見 台湾から乗客密輸か』、『翁長知事派また敗北 那覇市議選過半数割れ』、『〈文化彩々 東京で例えると(中村陽子)〉』(10日付、中日夕刊)
☆『九州豪雨 朝倉で1人心肺停止 一部で新たに避難指示』『終業式繰り上げ 東峰村など小中学校』、『加計新学部 萩生田発言文書「存在」 衆院委 前川氏が証言』『「加計ありき」再び認識 前川氏 閣僚と目合わさず』『首相、補佐官「主役」は不在』、『大阪府議会 政治家関与 新証言は 籠池氏 午後参考人招致』、『モスル「完全制圧」急ぐ イラク軍 一部で戦闘継続』『IS(過激派組織「イスラム国」)山間部に拠点か』、『プーチン大統領 平和条約へ意欲 森元首相に』(10日付、毎日夕刊)
☆『一部除外勧告覆す 宗像・沖ノ島世界遺産に 全8資産、登録決定』『孤島の聖域 存続願う 元神職 漁師の風習研究 宗像・沖ノ島世界遺産』『「逆転登録」信じ続けた地元に歓喜 地図描き奔走 文化庁長官』、『九州豪雨 死者21人に』『南木曽土石流 風化させない 発生3年、献花式』、『「共謀罪」法あす施行 犯行計画で処罰可能に』『「共謀罪」法 成立1カ月弱で施行 捜査現場「適用分からない」 準備期間なく戸惑い 学者ら反対集会』『市民は プライバシー意識を 海外と協力円滑に』、『IS(過激派組織「イスラム国」)拠点モスル解放 3年ぶり イラク首相勝利宣言』、『竹林偽装除染「対応遅い」 福島市監査委 住民監査請求は却下』(10日付、中日朝刊)
☆『九州豪雨死者21人に 朝倉26人連絡とれず 「母と祖父どこに」』、『獣医学部新設賛同なし 既存大学 5校は「反対」 過剰供給懸念』『獣医学部 政府、実態把握せず 新設条件 既存大学「整備済み」』、『「モスルISから解放」イラク首相、勝利宣言』『〈現場報告 トランプと世界〉エジプトでIS暗躍』『「安全な場所もうない」 エジプト、米とIS掃討 砂漠が逃げ場壊滅難しく 隣国リビアに拠点 少人数で独自テロ』、『米、対日圧力強化も G20首脳宣言 貿易制裁容認』、『麻生、菅氏留任へ 内閣改造 首相「来月早々に」』、『知人インサイダー 山本創生相「違法調査だ」 12年 監視委呼び出し』、『「共謀罪」捜査前報告を あす施行 警察庁、適正運用へ通達』(10日付、毎日朝刊)

七月九日
 深夜おそく。満月のはずなのに。ベランダから空を仰ぎみても、厚い雲のせいか、月はかけらも顔を見せてはくれなかった。
 ニュースによれば、群馬県館林市で37度、東北の福島市でも36・6度と関東東北南部の各地で猛暑日に。この日、全国43都府県で441人が熱中症で病院に運ばれ、うち2人は意識不明の重体だという。全国的に暑さのピークに入っている。
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 ポーランドのクラクフで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が9日、福岡県の古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界文化遺産に登録することを決めた。構成資産の半数の除外を求めた諮問機関の勧告を覆し、日本が推薦していた8資産全ての登録を決定した点でも画期的かつ思い切った新たな世界遺産の誕生である。
 国内での世界遺産登録は、2013年の「富士山」(山梨、静岡)以降、5年連続。これによって日本国内の世界遺産は文化遺産17、自然遺産4の計21になる。「富士山」登録時にも景勝地・三保松原が除外勧告を受けたが、このときも委員会構成国を説得して覆した経緯がある。めでたし、めでたしだ。

 イラク軍や米軍主導による有志連合が昨秋から奪還作戦を進めていた過激派組織「イスラム国」(IS)掃討で9日、イラクのアバディ首相が北部モスルに到着。「英雄的な兵士と国民と共に偉大な勝利を祝福する」と述べ、勝利宣言。IS指導者・バグダディ容疑者が国家樹立を宣言した都市を3年ぶりに奪還した。
 愛知県体育館で始まった大相撲名古屋場所初日。横綱稀勢の里は新関脇御嶽海に破れ、波乱の幕開けに。九州北部豪雨の被災地ではこの日新たに3人の死亡が確認され、死者は21人(他に20人超の安否が不明)となった。

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 齢22歳。一時は瀕死状態にまで陥っていたシロちゃん(正式の名は、トンヌラ)が強靭な生命力で踏ん張り、ちいさな命を持ちこたえている。いずれにせよ、ここのところは目が離せず、家族が交代で彼女を見守っている。一時はこのまま死んでしまうのでは、と半分あきらめにかかっていたが、よろけ、何度もこけながらも1歩1歩懸命にあるく姿に神が宿っているようで、少しずつ光りがさしてきている気がする。
 完全復活とはとてもいかないだろうが、なおしばらくは私たちとの生活も可能になってきた。がんばれ、シロちゃん。
 彼女は、名にし負う、私の記者小説集『懺悔の滴』(人間社、2004年出版)の表紙絵を飾ってくれている、その神猫なのだ。そうそうたやすくは屈しない超人的な力を持っているとは信じていたが、そのとおりである。私が現役時代、大垣に家族を残し単身で大津に移ってまもない1995年5月に留守家族に仲間入り、その後はずっと家族の一員として苦楽を共にしてきてくれている。苦しい時、悲しい時、嬉しいときにも。いつだって一緒だ。それだけに、そうそう、たやすく死んでもらっては困るのだ。
 日曜日。シロちゃんが落ち着いたところで、彼女は息子に任せ、舞と〈エデンの東〉へ。もうダメだ、と思い込んでいたスイカが意外や根を大きく張ってきていたのには驚いた。あっという間に伸びていた雑草をふたりでマンノで除去して早々に帰る。
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【きょうの一文・ことば】
「思いやりは大切だけど。それを理由に追及の手をゆるめてはだめよ」
=9日夜NHK総合『ダウントン・アビー6「誠意の告白」』のなかで。私が毎回、番組のなかでその一言ひと言に注目しているバイオレットのことば。やはり彼女のことばには、強い信念と魂、味わいがある。嫌われ役でもあるが、大好きな女性である

【新聞テレビから】
☆『「私たちは野球を愛しています」 人生初の大役 堂々1分17秒』『麻央さんの言葉で選手宣誓 清宮(幸太郎)早実 竜の恋人 いざ最後の夏』(9日付、中日スポーツ1面トップ)
☆『宮澤由美 認知症当事者の執筆本 必要な支援とは何か/人の価値下がらない/「本当の私」生かして』『音楽とコラボした小説のいま 本の窓』(9日号、しんぶん赤旗日曜版)
☆『多治見36・5度 全国最高 豊田35・9度』、『夏の熱気 身も心も一つ 郡上おどり開幕』、『G20 「保護主義と闘う」首脳宣言 米の意向にも配慮 パリ協定米以外で推進』『対日赤字是正求める トランプ氏、安倍首相に』『日中首脳 対話を強化 首相「対北朝鮮役割を」』、『九州北部豪雨死者18人に「子だけでも守ろうと」 福岡・朝倉 息子抱き犠牲の妊婦』『暗闇に3日間、怖かったよね 大分・日田 7歳児が母と再会』、『共謀罪法「廃止を」 11日施行 緑区で市民デモ』、『議員控室に育児用個室 名古屋市 ベビーベッド設置』、『〈サンデー版大図解〉クラゲ』(9日付、中日朝刊)
☆『〈東海百景〉城下町にげたの音 郡上おどり開幕』、『九州豪雨死者18人に 1人不明 1700人避難生活』『妊娠女性 長男抱いて』、『核兵器禁止条約採択 被爆地の訴え届いた 市民団体代表 喜びの共同声明』、『不公正貿易制裁を容認 G20宣言 米政権に配慮』『中国、圧力緩和狙う 米中首脳会談 北朝鮮と対話訴え』『日中対話強化で一致 首脳会談 対北朝鮮は平行線』『暴徒エスカレート ハンブルク』『米露、サイバー攻撃議論 首脳会談 民主党「追及不足」』『19年日本で初開催』、『モスル激戦の跡』『破壊声失う学生 モスル大 復旧へ多難』、『劉暁波氏症状 「終末期にある」米独の専門医も確認か』、『〈Sストーリー〉反基地村八分の闘い――「沖縄のガンジー」継いで』『基地闘争 原点の島で 謝花悦子さん(78)平和への思い 非暴力不屈の決意』『憎まれても話す 戦争の悲惨』(9日付、毎日朝刊)

七月八日
 奥美濃の夏の風物詩、郡上おどり(国重要無形民俗文化財)が8日夜、岐阜県郡上市で始まった。9月2日まで。8月13~16日には徹夜おどりもある。いよいよ夏本番だ。
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 私たちの子どものころの思い出の人と言っていいNHKのラジオ番組「歌のおばさん」で故松田トシさんと共に忘れられない歌のおばさん、安西愛子さん(あんざい・あいこ=歌手、元参院議員、本名志村愛子さん)が6日、老衰のため東京杉並区梅里の自宅で亡くなった。100歳だった。
 新聞(中日朝刊)によれば、安西さんは1949年~64年に「歌のおばさん」に松田さんと出演し、「朝はどこから」「ぞうさん」など数々の童謡を広め、71年からは自民党参院議員を3期18年にわたって務められた。ともあれ、「歌のおばさん」は、こどものころラジオにかじりついて聞いていた思い出がある。
 それだけに、大切な一陣の風が去って逝ってしまった気がする。おやすらかに

 新聞といえば、中日の本日付1面〈平和の俳句〉欄に岐阜県垂井町の服部真六さん(86)の作品♪反抗すいのちの音や青嵐、が掲載されていたのには、懐かしさと感動を覚えた。服部先生といえば、私が新聞社の大垣支局長当時に支局員ともども【西美濃おもしろ地名考】の地方版連載記事の執筆をお願いするなど大変お世話になった元校長先生である。お元気そうでご活躍で何より、新聞にはこうした思いがけない効果もあるのだな、と思った次第である。
 服部先生の弥栄と紙面掲載を祝して。乾杯! 

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 きのうから、立ち上がることさえ出来ないでいた〈わが家の顔〉といっていい愛猫シロちゃん(正式名はトンヌラ。雌の満22歳)が家族の必死の看病と応援のなか、自らの強靭な意志も手伝って、夜に入り、室内を少しずつ、それこそ、ヨロヨロしながら、何度も転んでへたり込んでしまいながら、それでもそのつど立ち上がって、少しずつ少しずつ、一歩一歩あるき始め、「もうダメだ」といったんは諦めかけていた家族に光りを与えてくれている。この先どうなるか、は分からないが信じられない奇跡が起きていることだけは事実である。
 夜。いつものように風呂上がりに居間のテレビの前に座ると、思うように動かないからだを必死で動かし、私の傍らにきてくれた時には、どういってよいか。こみ上げてくるものを感じた。好物のチーズを細かくして口のなかに入れてやると、かぶりつくようにして何度も何度もこぼしながらも食べてくれた。何はともあれ、食べてあとは水をどんどんのまなければ。シロは、ここ2、3日、舞の夜通しをかけての寝ずの看病もあって不死鳥の如く復活しつつある。負けるな、シロちゃん! たった一度の生なのだから。生き続けよう。

 一時は全身が動かなくなってしまったトンヌラ(シロちゃん)。でも「負けないよ」と少しずつだが、強靭な精神力もあって、よろけながら歩き始めた
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【きょうの一文・ことば】
「この日を七十年間も待ち続けてきた。核兵器の終わりの始まりだ」「機能不全の核抑止政策には立ち戻らず、取り返しがつかない環境汚染もせず、将来世代の命を危険にさらし続けることもしない」「地球を愛しているのなら、条約に署名するでしょう。ともに世界を変えましょう」「日本政府は、世界の唯一の被爆国で反核の先頭に立っていると言っているが、国連ではまったく反対のことをしている」「核のない世界を、再び被爆者をつくるな、と訴えながら亡くなった人たちに報告したい」
=8日付中日夕刊『核兵器の終わりの始まり 広島で被爆 サーロ―さん国連演説』の記事の中から。1945年に広島で被爆したサーロ―節子さん(85歳、カナダ在住)が核兵器禁止条約の採択後に米ニューヨークの国連本部で行った演説内容。会場内の各国代表者や市民団体関係者らは万雷の拍手を送ったという

【新聞テレビから】
☆『核禁止条約前文に「hibakusha」 日本「署名しない」国連大使が明言 米英仏も採択批判の声明』『苦難の歴史 刻む』『核兵器の終わりの始まり 広島で被爆 サーロ―さん国連演説』、『土俵の安全願い 名古屋場所』、『シリア南西部停戦へ 米ロ首脳、初会談で合意』『日ロ次官級 来月協議 首脳合意 共同経済活動絞り込み』、『九州北部豪雨4日目 有明海に男女4遺体 「なぜ」若い命犠牲 明るい母と人懐っこい男児 21歳男性は祖母と避難中』、『萩生田氏兼職届怠る 先月提出 加計系の「名誉客員教授」』(8日付、中日夕刊)
☆『核廃絶へ「ホップ」 被爆者ら条約採択に感無量 日本「署名なし」に不満』『人間はこんな死に方をしてはいけない カナダ在住の被爆者』『核兵器禁止条約を初採択 国連 日本「署名せず」』、『米露 シリア一部停戦合意 首脳会談 3県に安全地帯 露、米大統領選介入を否定』『日露、来月次官級協議 首脳合意 共同経済活動を推進』、『孤立続く不明22人 九州豪雨 死者は15人』『「今、流されている」 九州豪雨 不明の女性 知人に「さよなら」 夫は遺体で見つかり』『見守る家族「早く見つけて」 懸命の捜索続く』『日本赤十字社が義援金受け付け』、『胸高鳴るふれ太鼓 名古屋場所あすから』(8日付、毎日夕刊)
☆『〈原発と世論 金曜デモの5年〉 ⑤小熊英二・慶大教授インタビュー 新しい政治文化創った』『「被爆者の苦しみ留意」 核兵器禁止条約を採択 122カ国賛成、日本不参加』『〈解説〉保有国も不参加 廃絶へ日本重責(共同・土屋豪志)』、『九州豪雨死者15人に 安否不明20人以上 迫る72時間』、『トヨタ、仏に追加投資 欧州 最大拠点、数百億円』、『岩瀬 月間MVP 12年ぶり』『6月自責点ゼロ 受賞「縁ないと…」』『42歳岩瀬投手 月間MVP 鉄腕健在 竜党励みに』『〈大リーグ〉3054安打 米国出身以外で最多 (マーリンズの)イチロー新たな勲章』『〈テニス■ウィンブルドン〉錦織3回戦敗退 3時間超 打ち合い根負け』(8日付、中日朝刊)
☆『核兵器禁止条約採択 国連 使用や開発「違法」 日本・保有国不参加』『被爆者 世界を動かす 核兵器禁止条約 待ち望んだ採択』、『九州豪雨死者15人 福岡・大分 不明なお25人』『悲嘆「何もできない」 九州豪雨 見守る家族に焦り 3日目も捜索難航』『依然313人孤立 東峰』、『日韓「シャトル外交再開」慰安婦合意深入りせず 首脳会談』、『うたのおばさん安西愛子氏死去』、『東京港ヒアリ100匹超 大井ふ頭コンテナに』『名古屋港で新たに疑い 50~100匹アリ発見』『22港で対策強化』、『稲田防衛相交代へ 内閣改造 来月3日軸』、『眞子さま 婚約内定発表延期』(8日付、毎日朝刊)

七月七日
 七夕さま。年に1度、星が瞬く天の川で人々はどんな思いで再会の時を迎えたことだろう。舞の店ミヌエットには〈世界平和〉と書かれた短冊が掲げられていたが、争いのない平和な日が続くことを願ってやまない。
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 米ニューヨークの国連本部で各国それぞれの思惑による制定交渉が続いていた「核兵器禁止条約」が7日、122カ国の賛成多数で採択され、核兵器が持つ非人道性に焦点をあてた条約が誕生した。核兵器の開発と使用を国際的に違法とし、被爆者について「核兵器使用の被害者(ヒバクシャ)の受け入れ難い苦しみと損害に留意する」との文言が付け加えられた。とはいえ、被ばく国である肝心の日本が核保有国と足並みをそろえてこの禁止条約には不参加で、どう考えてもおかしい。
 この日はドイツ北部ハンブルクで20カ国・地域(G20)会合が開幕、米国やロシア、日本、中国、韓国首脳らによる北朝鮮をめぐる対応やシリア問題などに関して幅広い話し合いが始まった。

 九州豪雨の死者は福岡県朝倉市と東峰村で新たに8人の遺体が見つかり、計15人に。いまなお所在が分からない行方・安否不明者は、20人超に及んでいる。福岡、大分両県では7日現在、978世帯2200人が避難しており、交通の寸断などで20カ所近い集落で孤立状態が続いているという。

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 暑さのせいに22歳という超高齢もあってか。これまで、ヨロヨロとどうにか歩いていた愛猫シロちゃん(トンヌラ)がけさから突如、動けなくなってしまい家族で心配している。好物のプリンやチーズも受け付けようとしないので、みんなで看病している。夜おそく舞が水を飲ませると少しは元気が出てきた。なんとか立ち直ってほしい。がんばれ! 
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【きょうの一文・ことば】
「東京のど真ん中に落とした方がよっぽど良い」「小さな原子炉に落とす精度があるのかよく分からない」「私だったら東京のど真ん中に落とした方がよっぽど良いと思う」「今のは冗談」
=7日付毎日朝刊『規制委委員長「私なら東京狙う」 北朝鮮ミサイル原発攻撃問われ』の記事のなかで。関西電力高浜原発が立地する福井県高浜町を訪れた原子力規制委員会の田中俊一委員長が6日開かれた地元住民との意見交換会で原発を狙った北朝鮮によるミサイル攻撃について問われ、こう述べた

【新聞テレビから】
☆『郡上おどり熱気伝える V2男性=郡上市八幡町市島、農業河合研さん(32)= 各地で手ほどき あす夜開幕』、『九州豪雨 死者7人に 捜索・救助続く 行方・安否不明少なくとも26人』『土砂崩れ家のむ 大分・日田で連続撮影』『どうか無事で祈る家族 九州北部豪雨 孤立解消へ道路復旧急ぐ』 『北九州市大雨続く』『救助要請直後 家が濁流に 福岡・朝倉 大工の藤本さん犠牲』、『日米韓 対北新決議へ連携 首脳会議 圧力強化で一致』、『ヒアリ疑い新たに50~100匹 名古屋港・鍋田のコンテナ』、『電通 違法残業 上司の起訴猶予 まつりさん母「納得できず」』、『内閣改造 来月第1週にも』(7日付、中日夕刊)
☆『日米韓、北朝鮮に圧力強化 安保理新決議へ連携』『北朝鮮、国連宇宙委に オブザーバー承認 人工衛星関心か』、『九州豪雨被害拡大 北九州5万人避難指示 6人死亡』『積乱雲高度15㌔超 朝倉市 5日の雨ピーク時』『懸命捜索疲労濃く 九州豪雨 土砂乗り越え手作業』『ボランティア受け入れ難航』『恐怖山ごと崩れた 「土砂目の前に」日田・小野地区 犠牲の消防団員「地元尽くす人」』、『G20反対デモ 警官と衝突=ドイツ北部ハンブルクで開かれる・地域(G20)首脳会議に反対するデモ行進が6日夜(日本時間7日未明)、ハンブルク港近くで開かれた』、『中嶋しゅうさん客席転落後死亡 東京公演初日』、『「加害者親族」の苦悩も 義兄が母姉おい殺害 30歳男性 胸中証言へ、『豊田(真由子)議員元秘書暴行で被害届 埼玉県警受理』、『〈人生は夕方から楽しくなる〉作家丸山健二さん 15年で全集書く 枯淡? 大嫌いだ』(7日付、毎日夕刊)
☆『名古屋、上陸。ゴジラ展 名古屋市博物館 15日~9月3日 魅力はシンプルさ 「シン・ゴジラ」樋口真嗣監督に聞く』『日欧EPA(経済連携協定)大筋合意宣言 関税、チーズに特別枠 乗用車は8年目に撤廃』、『九州北部豪雨 福岡、大分死者6人に 安否不明19人、700人が孤立』『山肌えぐれ家覆う土砂』『埋もれた街家族どこに 九州北部豪雨 懸命捜索「必ず見つける」』『地域愛す消防団員犠牲 大分 山本さん 被害確認中に』、『電通を略式起訴 幹部は起訴猶予 違法残業の捜査終結』『行政も厳しい目 指名停止相次ぐ』、『藤井四段連敗せず30勝目 勝ち意識 勝負手ずばり』、『三重で連続窃盗容疑逮捕 別の窃盗で無罪判決の男 「分からない」否認 釈放後不明、数十件関与?』、『岐阜の派遣会社脱税疑い 2400万円、国税告発 給料を「外注費」』、『やまゆり園 かえらぬ生活 19人殺害から1年』(7日付、中日朝刊)
☆『規制委委員長「私なら東京狙う」 北朝鮮ミサイル 原発攻撃問われ』『大洗被ばく事故 防げたはずの「想定外」 作業員袋の劣化意識』、『九州豪雨 6人死亡安否不明18人 300人超孤立 救命続く』『濁流が奪った 懸命の救出実らず 九州豪雨 土砂、流木捜索阻む』『古里が消えた 着のまま2晩「眠れん」 家族を案じて 「♯救助」SNSが助けに』『九州豪雨で線状降水帯が発生した仕組み 局地的な雨 予測難しく』、『加計 改定案を提出 獣医学部教員、2人増加 文科省側へ』『「ペット医偏重起きぬ」 加計・獣医学部の意義強調』、『日欧EPA19年発効へ 大筋合意 ワインなど関税撤廃』『農家へ支援検討 対策本部設置へ』、『図書館でビール学ぶ 清須・キリンが協力し400冊』、『藤井四段30勝 勝敗こだわった』、『消費税2400万円脱税 岐阜の清掃会社外注装い 国税、容疑で告発』、『東京港でもヒアリ発見』、『性的少数者など 議員連盟を発足 全国約80人参加』(7日付、毎日朝刊)

七月六日
 福岡、大分両県など九州北部を襲った記録的豪雨は福岡県朝倉市で4人、大分県日田市でも2人の死者は計6人に。ほかに安否不明が19人、700人が孤立するなど被害の傷口は広がる一方だ。
 将棋の藤井聡太四段がプロ初黒星後、大阪市の関西将棋会館での最初の対局に臨みベテランの中田功七段(49)に勝利し、プロ公式戦通算30勝目を挙げ、なんだかホッとした。やはりただものではない。
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 午前中の社交ダンスレッスンでは、これまで学んだ1級のルンバ、チャチャチャに続いて1級のワルツへの挑戦がいよいよ始まった。午後は、フレームの汚れとレンズの退化が目立ってきた愛用眼鏡を洗浄してもらいに、隣町のメガネ店へ。
 帰ってからは、このところの執筆で知らぬ間に資料があふれた自室整理を始める。が、これがなかなか大変である。小説【あゝ、きつの――私はお類、吉乃と申します】執筆に当たって資料や情報提供、助言などで何かとお世話になった方々にも電話で順番にお礼も述べさせていただいた。こんご加筆、補正のうえ1冊の本としても世に出したく思っている。
 それと。わが家では、長寿猫だった亡きこすも・ここの21歳の記録をことし5月で見事に超え22歳になった愛猫シロちゃん(正しくはトンヌラ)が日々、懸命に生きている。一歩一歩あるく姿がそれこそ、痛ましくてヨロヨロだが好物のチーズとプリン、少しの猫缶(猫缶は少ししか食べられない)で命をつないでいる。負けるなシロちゃん、頑張って――とそれこそ、手を合わせて日々、応援する家族3人である。なんとか、この夏を乗り切ってほしい。
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【きょうの一文・ことば】
「画質が向上し、より詳細な考証が可能になった。当時の市民の暮らしや街の活気をより身近に感じ、撮影から十年後に原爆で失われるものの大きさを想像してほしい」
=6日付中日朝刊『被爆10年前の広島 デジタル映像公開 平和資料館』の記事のなかで。広島平和記念資料館学芸課の話
※映像の撮影時期は1935(昭和10)年4月で、後に被爆した路面電車3両も映し出されている。1963年に撮影者の川崎源次郎さん(故人)が広島市に寄贈したフィルムで、映像にはほかに八丁堀付近を人や電車が行き交う様子のほか、相生橋、原爆ドームの前身である県産業奨励館、旧中島地区なども捉えられている 

【新聞テレビから】
☆『福岡、大分で2人死亡 九州北部豪雨特別警報続く 安否不明複数』『停電断水歌って一夜 朝倉の小学校 古里一変 「現実か」』『一瞬で浸水 泳ぎ脱出 九州北部豪雨「バリバリ」玄関壊され 「助けて」 ツイッター次々』『高気圧に狭まれ 梅雨前線が停滞』『名古屋・岡崎の消防 被災地へ向け出発』、『「異常な降雨 救助に全力」政府関係閣僚会議』、『米、北朝鮮に 軍事行動警告 ICBM(大陸間弾道ミサイル) 安保理 中ロは対話訴え』、『黒野清宇さん死去 86歳 書家、中日文化賞』(6日付、中日夕刊)
☆『九州豪雨22人安否不明 河川氾濫・土砂崩れ 男性1人心肺停止』『集落孤立 救助待つ住民』『崩落孤立「助けて」 豪雨一夜街が一変 福岡・朝倉』『濁流鉄橋のむ 大分・日田』『政府が対策会議』、『日米、新制裁決議目指す 北朝鮮ICBM 露は反対 安保理緊急会合』『日米防衛相協議 緊密な連携確認』、『藤井四段さあ再出発 名人戦順位戦 黒星後、初の公式戦』、『蛇笏賞・迢空賞の贈呈式 高橋(睦郎)さん、正木(ゆう子)さん、橋本(喜典)さんを表彰』(6日付、毎日夕刊)
☆『九州北部記録的大雨 特別警報、10人不明か 43万人避難指示』『車に人が…街のむ濁流 豪雨の福岡・朝倉 学校孤立 児童ら不安の夜 「70年住んでいて初めて』『湿った空気絶えず前線へ 積乱雲連続発生 豪雨が降り続く』、『日EU(欧州連合) 車で共通基準 環境・安全「次世代型」主導へ』、『バス運転手の教育不十分 軽井沢事故調報告 運行会社を批判』『ずさん管理こそ原因 遺族ら「起訴の後押しに」 軽井沢バス事故報告書』、『〈平和の俳句〉9月ゲスト選者 夏井いつきさん(60歳)』、『被爆10年前の広島 デジタル映像公開 平和資料館』、『足元に天の川 中津川・博石館で点灯』、『認知症サポート医倍増 政府20年度目標 支え手は1200万人に』(6日付、中日朝刊)
☆『まるで海のよう 2市全域に避難指示 九州豪雨』『積乱雲が次々発生 線状降水帯=数時間にわたりほぼ同じ場所に停滞して猛烈な雨を降らせる帯状の積乱雲群』『福岡・大分特別警報 大雨で6人不明情報』、『日欧EPA(経済連携協定) 大筋合意 関税撤廃品目9割 きょう首脳協議』、『米韓、北朝鮮想定訓練 ICBM断定 圧力強化』、『中国、核実験監視へ 対北朝鮮 年内に5施設』、『ゆくぞ 温泉コースター 別府の遊園地 試験運転成功』、『小学講師 3回目逮捕 男子に強制わいせつ容疑 愛知県警』、『軽井沢15人死亡 バス運行「安全軽視」 事故調報告 適性診断行わず』『遺族「業界の意識変わって」』、『男に無期懲役判決 女性強盗殺人「動機は身勝手」 名古屋地裁』、『逮捕時、酒酔い状態 宮城・3人死亡 自宅放火容疑の夫』(6日付、毎日朝刊)

七月五日
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 1時間に100㍉を超え、降り続ける雨。叩きつける雨には恐怖すら感じる――
 前線の影響で西日本全域が不安定な大気となって九州の福岡、佐賀、大分と中国地方の島根で記録的大雨に。気象庁は午前中の島根に続き、午後には福岡、大分両県の広い範囲にも特別警報を出し「最大級の警戒」を呼びかけた。河川が氾濫、道路という道路は川同然と化し、土砂崩れは多発、住宅も冠水、車や人が流され、集落や村、避難先の学校などが孤立する事態となっている。この大雨で43万人に避難指示が出され、少なくとも10人が不明になったままだという。
 何たることだ、と怒ってみたところで自然の猛威は、どうしようもない。ただ、されるがまま、人間たちはその中で右往左往するしかないのか。ふと、【ノアの箱舟】の中に閉じ込められてしまい、逃げ場を失ってしまっているのではないか、と。そんなことを思ってしまう。少しでも早く避難し、救援の手を。被害を最小限に、と現地では懸命の努力が続く。

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 こうした悲惨な自然災害が発生するたびに私は過去、一線の記者時代に幾度となく取材ヘリで急行し、泥だらけとなり何日間も現地取材した被災地一つひとつのあの数々の惨状を思い出してしまう。長崎大水害、山陰豪雨、嬉野豪雨禍、栃尾ダム崩落。地附山が動き老人ホームが壊滅した悲惨な災害もあった。
 時にはパイロットの機転で取材ヘリでの被災者の救出もした。避難所となった体育館から渡り廊下ひとつを隔てての涙の始業式、男鹿半島では何人もの中学生が津波にのまれ、長崎では家族9人が全滅した年老いた女性が放心状態でおり、あの頑強な眼鏡橋が豪雨に洗われ無残な姿を晒し、私はその模様を〈眼鏡橋は泣いていた(ニュース前線)〉と原稿を本社に送った。
 ほかにも、時代は前後するが。投票用紙がプカプカと浮いてしまい確か参院選だったか、やり直し投票となり大騒ぎした伊勢の大雨、何日間も雨が続いたあげく安八で決壊した長良川決壊豪雨や珠洲での能登半島沖地震、三宅島噴火、御嶽山の地崩れ……等など。自然災害が繰り返されるたびに多くの人々の塗炭の苦しみが繰り返された。
 あゝ、それなのに。自然災害という最大、最強の敵がいるというのに。核開発やらミサイル開発という愚かな戦いに血眼のニンゲンたちの心理が分からないのである。

 レッドライン超えるICBMか。世界を敵に回す、米へのいらぬ「贈り物」。暴挙を止める対応やいかに。 ◇  ヒバクシャの苦しみの声どこまで届く。核禁止条約の最終草案。今こそ、現実超える理想の実現を。
=5日付毎日夕刊〈近事片々〉から
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【きょうの一文・ことば】
 ところで、話は変わるが、人は自分のことを述べるとき、それは〝つねに自慢話である〟と、これは私の信条である。どんなに控えめでも卑下していても、根元において自慢なのだ、と考えたほうがよろしい。このエッセイも例外ではありえない。徹頭徹尾手前勝手であることをお許しいただきたい。
 そして私は、図書館員のころから、雑文を綴って原稿料をいただくことを覚えたが、そのとき、つねに〝文章を公にする以上、そこには必ず自分のオリジナリティ(独自性)が含まれていなければいけない〟と信じ、これを守ってきた。しがない雑文書きでも、この信条は一応胸中に抱いていた。あははは、つまり自慢話である。
=5日付中日夕刊『〈この道 阿刀田高〉雑文書き㉗』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『テニス■ウィンブルドン 杉田=杉田祐一(三菱電機) =四大大会初勝利 苦節28歳 芝で輝く』、『〈日中戦争の発端 盧溝橋事件80年〉(北京・平岩勇司、写真も)』『解釈には溝あるが…「友好へ歴史忘れないで」』『「批判ではなく元慰安婦の今映す」 若手監督がドキュメンタリー映画』、『島根に一時大雨特別警報 土砂災害など「最大級警戒」』、『ワイン関税即撤廃で一致 日欧EPA(経済連携協定)大筋合意へ最終調整』、『患者数 昨年同時期の6倍 手足口病大流行ペース』、『米、ICBM(大陸間弾道ミサイル)と断定 北ミサイル「脅威が増した」 アラスカ射程か』『「米の独立記念日の贈り物」 正恩氏が挑発』『米韓がミサイル訓練 北に対抗』、『成田空港元役員を逮捕 物品納入で収賄の疑い』『五輪テロ対策保安責任者 「業務 利権化の恐れ」』、『JA愛知西職員が着服 旅行代金など計573万円』、『〈訃報〉田中元首相の秘書官 榎本敏夫氏(えのもと・としお=故田中角栄元首相の秘書官)2日、老衰のため死去、91歳。東京都出身。ロッキード事件の丸紅ルートで外為法違反罪に問われて有罪が確定。裁判では、元夫人の「ハチのひと刺し」証言が話題となった』『〈訃報〉原子朗氏(はら・しろう=詩人、元宮沢賢治イーハトープ館館長)4日、老衰のため死去、92歳』、『五輪の空へ全力飛躍 自転車新種目BMXフリースタイル あま市の男性引退延ばし挑戦』、『〈紙つぶて〉快適過ぎる仕事場 吉村萬壱』(5日付、中日夕刊)
☆『「核、科学者は特別な責任」 禁止条約3724人賛同署名』『核禁止70年前の訴え 「原子兵器は戦争犯罪」 名古屋の堀田さん 少年時代に署名活動』、『参院も10日に閉会中審査』、『米、ICBMと認識 国務長官「北朝鮮の脅威拡大」』『北朝鮮、再突入技術「成功」』『日本 警戒強める』『対北朝鮮 米 「圧力」に力点 制裁強化 呼び掛け』、『「劉氏治療に国外医師」中国当局発表 批判かわす狙いか』、『日欧EPA(経済連携協定)日本車関税7年で撤廃 あす大枠合意へ大詰め』、『長~い鼻で目指せ360㌔ JR東・次世代新幹線モデル』、『オオタカ 希少種解除 環境省方針』、『全長7㍍ティラノの? 歯 熊本・8000万年前の地層から化石』(5日付、毎日夕刊)
☆『国際赤十字連盟 近衛会長「核戦争 勝者は存在しない」 国連条約交渉巡り本紙へ寄稿』、『女王ヒアリ国内初確認 大阪南港 繁殖の恐れ対策、調査』『捕獲分からは確認されず 名港と四日市港』、『前川氏 10日 参考人招致 自・民合意 閉会中審査 首相は外遊』、『北朝鮮「ICBM成功」 発射ミサイル 秋田沖300㌔落下 米ロは否定「中距離弾」』『「北の標的」中部の原発、基地懸念 拉致問題「一層圧力を」 やまぬ暴挙見えぬ抑止』、『3人死亡放火で殺人容疑も視野 宮城逮捕の夫』、『薬成人でも中毒レベル 東京 2カ月長女遺体から検出』、『ごみの中から100万円超 伊賀の処理施設』(5日付、中日朝刊)
☆『体重4倍に パンダ赤ちゃん =東京・上野動物園が4日、生後22日となったジャイアントパンダの雌の赤ちゃんの体重が607・9㌘、体長は23・4㌢になったと発表した』、『(名古屋城の)石垣調査許可の内諾 文化庁から 復元へ第一関門突破』、『北朝鮮「ICBM成功」 EEZ(日本の排他的経済水域)落下 高度2500㌔超』『北朝鮮ミサイル 着水前 初の発表 防衛省 発射から12分後』『Jアラート使用せず 海上保安庁』、『前川前次官を招致へ 首相不在 10日に閉会中審査』、『妻、子供救出に戻る 宮城3人死亡 夫「布団に火」供述』『遺体 子供抱きかかえ』、『お札の破片674枚 伊賀のごみ施設 計100万円以上か』『現金4251万円の所有者は 故人 群馬の廃棄物会社 =廃棄物運搬会社の敷地内で4月にゴミの中から見つかった現金は、死亡後に自宅が取り壊された際、誤ってがれきと一緒に捨てられたものと判明』(5日付、毎日朝刊)

七月四日
 台風3号が朝、長崎へ。昼過ぎには愛媛県宇和島市に再上陸して九州、四国を横断。夕方、和歌山県田辺市に再々上陸、こののち本州に沿って東に進み房総半島沖へ。5日朝には、日本の東の海上に抜け、温帯低気圧になる見通しである。
 この間、長崎県雲仙岳で42・1㍍、高知県室戸岬では45・0㍍の瞬間最大風速を記録、熊本で6万戸が停電。新潟、北陸にも記録的大雨をもたらし、新潟では一時2万人に避難勧告が出された。さらに静岡県では1時間の降水量が80㍉に達して道路が冠水する猛烈な雨に。東海道線や中央線、高山線、東海道新幹線が一時、運転を見合わせたり、中部国際、県営名古屋空港では1部空の便が欠航するなどした。
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 北朝鮮がまたしても日本海に向け弾道ミサイルを発射した。
 午前9時40分ごろ、北西部の平安北道亀城(ピョンアンプクトクソン)市付近で発射、約40分飛行し日本の排他的経済水域(EEC)内の秋田県・男鹿半島から約300㌔の日本海に落下。北朝鮮の朝鮮中央テレビはこの日午後、特別重大放送として「大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)『火星14』の試験発射に成功した」と発表した。
 
【きょうの一文・ことば】
 東京商工リサーチによると、二〇一七年三月期に一億円以上の報酬を受け取った上場企業の役員は二百二十一社の四百五十七人。社数も人数も開示制度が始まった一〇年三月期以降で最多という。
        ♣
 才覚と努力で堂々と大きな報酬を手にできるのであれば、なるほど結構な社会であろう。その結構な社会は、いくら働いても貧困から抜け出せぬワーキングプアを生み出してもいる。釈然とせぬ。
=4日付中日夕刊〈夕歩道〉から。まったくもって、そのとおりだ

【新聞テレビから】
☆『台風3号 九州横断 西日本大荒れ、大雨警戒』『愛知 30㍉予想 東海も激しい雨』『3鵜飼い台風で中止(長良川鵜飼と小瀬鵜飼、木曽川うかい)』、『「ヒバクシャ」条約に明記へ 核禁止 最終草案、抑止力も否定』、『北朝鮮が弾道ミサイル 高度2300㌔超EEZ(日本海の日本の排他的経済水域)内に落下』『首相 「脅威増した」 政府、厳重抗議』、『常滑に魅せられて 東京芸大名誉教授=東京都八王子市、歌田真介さん(83歳)= 交流深まり、秋に個展』、『熱中症搬送1914人 2日までの1週間 愛知では120人』、『火災 母子? 3人死亡 宮城・登米 放火疑い、父親逮捕』、『2カ月長女に薬、殺害 東京 23歳母親逮捕、容疑否認』、『男性殺害疑い 死刑囚再逮捕 住吉会系元会長』、『★米FRB(連邦準備制度理事会)議長=イエレン議長(70)=が(尿路感染のため)一時、入院』、『国税庁の長官に佐川氏=財務省の佐川宣寿理財局長(59)=起用発表 森友問題で「適正」答弁』(4日付、中日夕刊)
☆『台風3号 長崎上陸』、『北朝鮮が弾道ミサイル 日本海EEZに落下』、『「被爆者」最終草案にも 核禁止条約 7日採択』、『海の仕事、最高だぜ! 尾鷲移住促進 10年 29歳・大阪出身 中井(恭佑)さん漁労長に』、『赤ちゃん目線で絵本を ←これが好きです 東大研究所作製 親の好みと「ズレ」』、『大阪に女王ヒアリか 環境省 国内繁殖の可能性』、『自宅に放火3人死亡 妻子か 容疑の夫逮捕 宮城・登米』、『ふるさと納税2844億円 昨年度1.7倍 伸びは鈍化』、『文科省局長、官房長に 「天下り」処分で異例人事』(4日付、毎日夕刊)
☆『台風3号 今夕にも 東海地方に接近へ 強い雨注意』、『〈原発と世論 金曜デモの5年〉②それぞれの戦い 電力を使うのはだれだ』、『自民、閉会中審査同意へ 都議選大敗で方針転換』『首相「こんな人たちには負けない」 菅氏「極めて常識的」』、『視察報告書また同じ文面 福井市議24人「皆で作った」』、『ママみてた? 海老蔵さん親子 宙乗りを初披露』、『プール事故市賠償へ 多治見 飛び込み中3重傷』『全国で事故多発 学校は水深浅く危険』『授業で指導 責任認める』、『リチウムイオン電池の開発者 吉野彰・旭化成顧問 名城大学教授に』、『エレベーター3人閉じ込め 栄で87歳女性搬送』、『四日市港 外来種アリか 188匹捕獲、ヒアリか鑑定へ』(4日付、中日朝刊)
☆『〈記者の目 三輪晴美 生活報道部〉【小林麻央さんからの「伝言」】 がんへの理解進めたい 誤った情報に惑わされないで 与えられた時間懸命に生きる』、『首相 改憲行程変えず 都議選「緩みに批判」本紙インタビュー』『閉会中審査を容認 政府・与党「加計」問題説明』『立ち止まるべきだ 政治部長 佐藤千矢子』『〈クローズアップ〉「安倍改憲」なお強気 首相インタビュー 自民不満顕在化も 加計問題 疑念消えず』、『モスル避難民 消えぬIS(過激派組織「イスラム国」)の恐怖』『IS公開処刑思い出し 避難民「モスルには戻れぬ」』『〈ISの衝撃 ダッカ人質テロ1年㊦〉過激化 富裕層も』、『カタール断交解決要求 米大統領 アラブ調停続ける』、『北朝鮮の非核化一致 米中首脳G20で会談へ』『北朝鮮、核弾頭倍増か 国際平和研究所推定』、『小池氏、都民フ代表辞任 知事専念「二元代表制」配慮』『小池氏らの離党認める 自民』、『愛知(大村秀章)知事「元総務相が恫喝」 4年前職員給与引き下げ巡り』(4日付、毎日朝刊)

七月三日
 月曜日。暑い暑い、とあつさに襲われる一方で、今度は台風が近づいている。台風3号が4日夕から5日未明にかけ、東海地方に最接近する見通しだという。
        ★        ★

 東京歌舞伎座の公演「七月大歌舞伎」が3日、初日を迎えた。歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(39)と長男堀越勸玄くん(4つ)が夜の部に出演、親子で宙乗りを披露。
 「ここまで将棋界を盛り上げてくれたことに師匠として、1人の棋士として『ありがとう』と言いたい気持ち。連勝は止まりましたが、ここからが本番。今まで通り、将棋好きの少年の気持ちを忘れずに。一喜一憂せず、次の記録に向かって精進してください」とは、藤井聡太四段の師匠・杉本昌隆七段(3日付中日スポーツ1面)の言だ。名棋士に名匠あり、である。

 トランプ米大統領がスーツ姿の米CNNテレビの人物と見られる人物を殴打している自身のビデオ映像をツイッターに投稿。プロレスのリング脇に現れたトランプ氏が激しく殴りつけている映像で、ひと目見ただけで「これが米大統領がやることか」と憤りを感じてしまう映像である。当然ながらCNNは声明で「米大統領が記者に対する暴力を奨励した悲しい日だ」と指摘。ちょっと信じられない、異常な事態である。

        ×        ×
 まだまだ推敲の余地はあるものの、「あゝ、きつの――私はお類、吉乃と申します」の小説㊤㊥㊦を「熱砂」紙上で公開し終えたところで、本日は舞と長谷川園子さんを江南市内のちょっとお洒落な喫茶店に誘った。園子さんは先日、それまで人生を共にしてきた愛猫のソラちゃんを、舞もおかあさんと死別したため励まさなければ―と思っていたからで、ふたりとも喜んでくれて嬉しかった。
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【きょうの一文・ことば】
 60代は年変わり、70代は月変わり、80代は日変わり、よ。昔、母がよくそう言っていた。今になると、分かる気持ちがする。
=3日午後、愛知県江南市内の喫茶店で。この秋、満87歳になられる長谷川園子さんは私に向かってしみじみと、こうおっしゃられた。とても、よくわかる

【新聞テレビから】
☆『デビュー公式戦30戦目初黒星 「負けました」 藤井四段 淡々「連勝はいつか止まるものです」棋王戦、王将戦……中学生初のタイトル挑戦への夢まだ続く 佐々木五段「意地見せたかった」』『北の富士さん「双葉山の69連勝に匹敵」(将棋担当・海老原秀夫)』(3日付、中日スポーツ1面トップ)
☆『台風3号九州へ 列島横断の恐れ』、『首相「政権緩みに批判」 自民、閉会中審査応じる方向 都議選惨敗』『小池氏、代表退任へ 「都民」二元代表制に配慮』『下村氏が(自民党東京都連会長の)辞意伝達』『麻生氏大臣規範に抵触 自粛のゴルフ会員権取引』、『路線価2年連続プラス 都市と地方の二極化拡大』『リニア活況金山に波及 駅前の路線価20%増 大型再開発に期待』、『知事所得3県で増加 東海、16年分 名古屋市長、減額続く』『自民・田村氏3457万円 東海3県 国会議員で所得最高』、『豪華列車「四季島」故障 福島 3時間遅れ、上野に到着』、『藤井四段 対局者は見た 脚たたきミス後悔☗作戦上回る一手』『「毎日の楽しみありがとう」 北区、行きつけのラーメン店』、『〈ラグビー〉五郎丸「Vに貢献」 ヤマハ発復帰会見』、『大崎事件即時抗告へ 鹿児島地検 再審決定に不服』、『95歳母親刺殺の疑い 67歳女を現行犯逮捕 神奈川県警』(3日付、中日夕刊)
☆『北陸で激しい雨 東海一部で猛暑日も』『台風3号九州に接近』、『都議選惨敗自民に動揺 首相「厳しい叱咤」 党内不満高まる』、『路線価2年連続上昇 平均0.4% 最高額25年ぶり更新』『路線価 名駅通り4.8%上昇 三重、岐阜 下落続く』『「バブル」は一服 再開発ビル完成相次ぎ』、『景況感 3期連続改善 大企業・製造業 海外経済回復で 日銀6月短観』、『国会議員所得 平均2412万円 2年ぶり増加 議員報酬増が影響』『ゴルフ会員権麻生氏が購入 大臣規範に抵触』『26人に「先生」報酬 5人は講義ゼロ/「7大学から」も』、『トランプ氏 CNN殴る? 自身のツイッターに投稿 非難殺到』、『豪華寝台四季島8時間立ち往生 福島・喜多方駅』、『道警副署長が万引きの疑い 現行犯逮捕』(3日付、毎日夕刊)
☆『自民歴史的大敗 都議選 「都民」第1党 小池氏勢力が過半数 加計など逆風 政権打撃 投票率51・27% 7㌽上昇』『小池「都民」 緑の新風 「改革姿勢 期待の結果」 応援の河村市長「国政新勢力を」』『聞く耳持たぬツケ 政治部長金井辰樹』『安倍自民「ノー」の嵐 都議選 国政問題響き「自滅」』『「説明が不十分」「おごり出た」 中部6県 県連会長ら反応』『稲田氏だんまり』『有権者「今回は別の選択」 「強引」「真実を隠すな」』、『藤井四段30連勝ならず 佐々木五段に敗れる』『押し切られました 藤井聡太四段の話』『連勝記録「29」でストップ 藤井四段「読み甘さ実感」 序盤苦戦、追い上げ実らず』『「勇気流」万全準備 佐々木五段』『大一「盤」作る日まで 西区の職人 膨らむ夢』『瀬戸感動「お疲れさま」』、『部分合体の片肺移植成功 世界初 岡山大、50代女性に』、『〈球心〉計8被弾でコイに3連敗 竜投一発病の連鎖 広島6―4中日』『自力V消える』『上田利治氏死去 球界惜しむ声「ずっと見守ってくれた」』(3日付、中日朝刊)
☆『自民歴史的惨敗 小池系圧勝都民フ第1党 安倍政権に打撃』『小池氏 笑み満開 都議選チルドレン続々 自民「国政」に泣く』『首相は謙虚さを 政治部長佐藤千矢子』、『藤井四段初黒星 連勝29でストップ』『藤井四段、佐々木五段に敗れる 完敗でした 藤井四段 伝説また一から イベント戦の雪辱ならず 悔しさにじませ 東海にタイトルを 「敗戦を力にかえて」(加藤一二三九段の話)』『壁になれた 佐々木五段』『〈解説〉足跡見守りたい【山村英樹】』『値引きラーメン300食で連勝祈願 これからも頑張れ 愛知の星 地元商店街中継に声援』、『名大が現地に研究拠点 御嶽山悲劇もう二度と 火山活動分析 情報も発信』『熊本で震度5弱 10カ月ぶり観測』『北海道でも発生 68歳女性が(階段で転倒、胸の骨を折る)重傷』(3日付、毎日朝刊)

七月二日
 半夏生。名古屋34.6(平年比+5.8)、岐阜33.4(+4.5)、津35.5(+7.4)度と、どこも大変な暑さとなった。梅雨前線が日本海に停滞するなか、南太平洋上に台風3号が発生。
 舞は「きょうは半夏生、これを食べるといいのだってよ」とタコの酢のものを食卓に。
「へぇ~え。なんで」と私。「吸引力がつくから」ときた。用事があって寝室に顔を出すと、毛布が上に掛け布団が下に敷いてあるので、ここでまた首をひねる。「どういう意味だ。何か事件でもあったのか」と私。彼女は、いつもの調子で「それでいいの。そのままにしといて」というので暑いからなのかな、と漠然と思う。

 これまで執筆中だった連載小説【あゝ、きつの――私はお類、吉乃と申します】の最終回㊦を私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」紙面の伊神権太作品集にアップして居間に顔を出す。と、「負けたんだって」といつもの調子で結論だけを、舞。あの天才少年棋士・藤井聡太四段がとうとう負けてしまったのだ。そう思うと、ナンダカ悲しくかわいそうになってきた。
 でも、この世は勝ち負けの連続。誰だって、♪悲しいことがあるように、楽しいこともあるんだよ、とふと思ってみたりした。あゝ、生きてゆくって。だれもが大変なことなのだ。みんな懸命に生きている。なのに、見えない神の手は容赦ない。
        ☆        ☆

 将棋の最年少棋士でプロデビューから無敗を続けていた中学3年生、藤井聡太四段(14)=愛知県瀬戸市=が2日午後9時31分、東京渋谷区の将棋会館での竜王戦決勝トーナメント2回戦の対局で同じ板谷一門でスイス生まれのイケメン棋士、佐々木勇気五段(22)に「負けました」と投了=○佐々木勇気五段 101手 藤井聡太四段●=を告げ、公式戦歴代最多の連勝記録は「29」でストップした。
 東京都議選がこの日投開票され、小池百合子知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」が49議席を獲得、23人全員当選の公明党などを合わせた支持勢力で計79議席と過半数を制して圧勝、自民は現有57議席を23議席に減らして大敗を喫した。首都での炎上にも似た自民敗北は安倍一強体制への大きな打撃で首相の求心力は一気に低下したとみてよい。

【きょうの一文・ことば】
 連勝はいつか止まるものですので、それは仕方ないですが。本局はちょっと見どころがなく破れてしまったのが残念です。気持ちを切り替えてこれからもさしていきたいと思います。自分の読みの甘さを痛感させられたので弱点をなくせるよう、もっともっと強くなって、そういう将棋がさせるよう頑張っていきたいと思います。 
=東京都渋谷区の将棋会館で7月2日にあったタイトル戦「竜王戦」決勝トーナメント2回戦で佐々木勇気五段の積極的な攻めに敗れたあとの記者会見の席で。藤井聡太四段は「これからも1局1局を大切に」と、こう述べた

【新聞テレビから】
☆『原爆朗読 「夏の雲は忘れない ヒロシマ・ナガサキ一九四五年」10周年 母の骨を口に…さみしい味がする 涙こらえ伝えたい 出演山田昌さん(87歳)に聞く =昌さんは言う。「戦争はいやです。絶対に。それだけでやっています」』(2日号、しんぶん赤旗日曜版)
☆『北海道、熊本で震度5弱』、『〈原発と世論 金曜デモの5年〉①希望のエリア 声上げたいならここへ』、『熱田に4横綱』、『香港6万人デモ 返還20年 習氏の強硬演説に反発』、『都議選きょう投開票』『攻勢「都民」 失態の自民』『閣僚失言や加計・首相最終日に初街頭 勝負カラーの緑・小池氏「議会は超古い」』『首相演説の駅前に籠池氏100万円持参』、『藤井四段30連勝に挑む 東海の系譜指し継ぐ きょう板谷一門対決』、『上田利治氏死去 80歳 阪急(現オリックス)率い3年連続日本一』、『〈訃報〉金原まさ子さん(きんばら・まさこ=俳人、本名マサ)6月27日、胃がんのため死去、106歳。東京都出身。』、『〈ニュース前線〉名古屋・漫画喫茶店員遺棄 娘の死 真相知るために 賠償訴訟 妻の無念背に 父、証言台へ』、『初の外国人鵜匠誕生 京都・嵐山』、『コンテナ点検/捕獲のわな ヒアリ捜索 名古屋厳戒』、『〈サンデー版大図解〉減らせるか食品廃棄物』(2日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉バレエ名門校の改革――ウクライナ日本人監督=バレエ学校の芸術監督、寺田宜弘さん、41歳=の挑戦』『政変越え母校再建へ キエフ国立バレエ学校芸術監督 資金集め献身的に 小5で留学 苦労が糧に』、『■皇后さま、(東京新宿・日本点字図書館で開かれた)点字楽譜の集いに出席』、『藤井四段 30連勝なるか 佐々木五段と きょう対局』、『都議選きょう投開票 小池系過半数が焦点 「加計」「失言」自民に逆風』、『香港6万人抗議デモ 習氏、独立派けん制 返還20年式典』、『いまも墓前で「会話」 ダッカ人質テロ1年 癒えぬ両親日参』、『夫婦間殺人 子が困窮 給付対象外「加害者側扱い理不尽」』、『「名ばかり」取締役400人 関西の進学塾 残業代未払い 訴訟多数』、『忍者の研究拠点(「国際忍者研究センター」)発足 三重大と伊賀市 理系学部とも連携』、『水俣条約発効の記念行事に150人「悲劇を勝利に」』(2日付、毎日朝刊)

七月一日
 1日深夜から翌2日未明にかけて。北海道安平町と熊本県産山村で震度5弱の地震。幸い津波はなかった。
        ☆        ☆

 9日から始まる大相撲名古屋場所を前に熱田神宮で白鵬、日馬富士、稀勢の里、鶴竜の4横綱が土俵入り。熱田さまでの4横綱による土俵入りは1999年の曙、武蔵丸、3代目の若乃花、貴乃花いらいで日本出身横綱の土俵入りも2002年の貴乃花いらいである。京の嵐山鵜飼いでドイツとカナダ国籍を持つ女性、コリボー・ラリッサ・カテリンさん(28)が外国人では初の鵜匠としてデビュー。
 つゆの真っただ中。高知、鹿児島両県での猛烈な雨につづき、石川県の金沢、七尾市などでも大量の雨。上越妙高(新潟県)―富山間では北陸新幹線が上下線で一時運転を見合わせた。英国から中国に返還され20年を迎える香港では習近平中国国家主席の記念式典での演説を受け、香港島で6万人の香港市民がデモ集会。「一国二制度」の堅持や民主的行政長官の選挙実施、さらには末期がんのため仮出所中の民主活動家、劉暁波氏(61)=ノーベル平和賞受賞者=の即時釈放などを求めた。

        ×        ×
 満97歳と1カ月になる私の母が先日、亡くなった舞のおかあさんの仏前を訪れ、手を合わせた。舞と義兄を前に「あんたたち。よく送り出してちょうだゃあた。大変だったね。おかあさん、きっと喜んでいらっしゃるよ」と。何よりの訪問となった。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
「やっと始まったか」「事故は地域の歴史や住民のつながりを破壊し奪った。責任があるのは当然」「(古里はもうすぐ夏の盛り)今頃は子どもたちを集めて盆踊りの練習を始めていたはずなのにな」
=7月1日付中日朝刊『「地域壊した」誰の責任 東電元会長ら謝罪も「無罪」 避難者憤り「言い訳だ」』の記事のなかで。初公判のニュースを見ながら。今は福島県大玉村に住む無職今野秀則さん(69)はこうつぶやいた
※今野さんの生まれ育った福島県浪江町の津島地区は帰還困難区域になり、今も避難生活が続いている

【新聞テレビから】
☆『〈ETV特集〉 天才棋士 加藤一二三・引退特集 半年間の戦いに密着!』(7月1日夜、NHKEテレ)
☆『4横綱 18年ぶりそろい踏み 熱田神宮』、『〈高校野球地方大会〉 愛知一足早く球児の夏 過密日程を緩和』、『ザブン!! 待ってた!! ナガシマ、プール開き』、『香港独立運動 習主席が警告 返還20年式典「挑戦許さない」』、『高知や鹿児島で猛烈な雨を観測 土砂災害など警戒』、『「森友小」用地国買い戻す 売却額の1億3400万円で』、『はしか 2年連続増 海外で感染 各地で集団発生』、『あの子 最近見ないね 「いったん休養」 マルコメ君 CM 戦略変更 女性ターゲットに』『あの曲は駅のホームで聴けます』、『〈中部の文芸 小説・評論 竹中忍〉 黄英治『煙の匂い』 差別に屈せぬオモニ追慕』(7月1日付、中日夕刊)
☆『習氏、香港独立容認せず 1国2制度「成功」 返還20年式典』、『対北朝鮮 米「圧力」 韓国「対話」 共同会見 首脳間に温度差』、『●eye 命はあるが空腹なんだ 南スーダン難民 ウガンダへ』、『ぼったくり防止条例施行 愛知県 初日に適用1号 客引きされた3人店に入れ』『「街きれいになってほしい」』、『英語表記標識切り替え開始 訪日外国人向け』(1日付、毎日夕刊)
☆『大津波予測で全面対決 検察役「15㍍、08年認識」東電元会長ら無罪主張 福島事故初公判』『やまぬ再稼働反対 官邸前デモ5年』『過半数が「原発NO」 争点化避ける政権 官邸前デモ5年』『核燃工場廃止 1兆円 原子力機構 当初試算より2000億円増』、『米南部の公園 少女像を設置 韓国系団体が寄贈』、『ヒアリ名古屋港でも確認 環境省「拡散可能性低い」』『殺虫剤入りの餌 四日市港設置へ 国交省22港に要請』、『日本郵便に住所回答義務 名高裁 差し戻し審判決 弁護士会照会で』、『「落とすなら落としてみろ」 二階氏(自民党の二階俊博幹事長)が報道批判』、『一宮市が販売の水 不良品で自主回収 タンク洗浄不十分か』(1日付、中日朝刊)
☆『津波15㍍ 「試算にすぎぬ」 東電元会長ら過失認めず 福島事故初公判』、『香港、きょう返還20年 習氏 閲兵式出席 軍事力誇示』、『対北朝鮮で米韓結束 初会談 両首脳、再確認へ』、『日本経由IS(過激派組織「イスラム国」)へ人材 バングラ出身元准教授(立命館大学) 自宅に滞在させ、ビザ取得保証』、『妻のココロ 世界に届け 海老蔵さんが英訳 麻央さんブログ』(1日付、毎日朝刊)