あぁ~大震災を悼む 笛猫野球人間日記/7月7日

平成二十三年七月七日
 七夕の夜―
 勝ち続けることは、本当にむずかしい。ナゴヤドームでの阪神戦、今夜は0対0の投手戦が続き、延長十一回表に代わった岩瀬が打たれ、その裏1点を返したものの、3―1で負けた。いつものことだがプロ野球は、まさに人生街道と同じで、勝ったり、負けたりだ。ドラゴンズの抑えの切り札ともいえる岩瀬は負け投手に、阪神抑えの藤川投手が勝ち投手となった。10イニング無失点の先発吉見は報われなかった。残念無念である。

 東山動物園に居た日本一最高齢のヒョウが、とうとう息を引き取った。テレビニュースによれば、このヒョウは、二十二歳、人間なら九十歳だという。テレビ画面に映し出されるヒョウを目の前に「やっぱり、どことなく風格があるよ」とM。一方、わが家の愛猫、こすも・こことシロは、どこやら寂しそうだ。特に、こすもときたら、何度も何度も私の部屋を訪れて鳴き声を立ててくる。やはりヒョウさんの死を嘆いているのだな、と思う。
 あまり泣いたからなのか、トレードマークの首の鈴が落ちてしまい、しばらく鈴なしでいた。(まもなく、Mにピンクのリボン付きでつけ直してもらった。よく似合う)。

 【きょうの1番ニュース】きょうの本紙夕刊文化欄の「大波小波」で<死の手前で手にした傑作>のタイトルできのうの、この笛猫野球人間日記でも触れた新人作家・山内令南さんのことに触れていた。
「文学界新人賞をことし五月に受賞した直後に、癌で亡くなった新人作家がいる。『癌だましい』で受賞した山内令南である。享年五十二歳。末期の食道癌で食べ物を飲み込めなくなった主人公が、それでも毎日食べる執念だけで生き、食べては吐き続ける。凄まじいエネルギーが読む者を圧倒するが、その理由は病み衰えた「五」から始まり、病気を宣告されたばかりの「一」まで逆に並んでいる破格の構成にある。……(甘口)」とある。まさに同感である。
 死者をいまさら眠りから起こすわけにもいくまい。でも、将来への大いなる可能性を秘めた作家の登場だっただけに、悔やんでも悔やみきれない。

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 「七夕まつり支援の輪 一宮と安城、復興へ心一つ 飾り提供、ボランティア派遣…」、「天の川 闇夜照らせ 陸前高田」、「原発再開 玄海町長、同意を撤回 政府・九電に不信感」、「佐賀知事 検査に不快感 枝野官房長官『申し訳ない』」、「インサイダー取引の疑い エネルギー庁前次長を強制調査 証券監視委」(7日付、中日夕刊)