一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2021年4月~)
2021年4月29日
傘濡れ靴下濡れた昭和の日
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
29日。木曜日。祝日。懐かしき昭和の日である。
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雨、雨、また雨で、ここ尾張名古屋は気分の晴れない1日に。こんな日でもあるので、舞はきょう、お店に出るのをやめ、1日じゅう布団に横たわってからだを休めた。このところは日常の俳句、短歌の作句はむろん、お店にも出るなどチョット頑張りすぎの日々だったので、たまにはゆっくりからだを休めるのも良い、と私は思う。
ところでシロちゃん(オーロラレインボー)は、おかあさんの気持ちは何から何までぜんぶ、よお~く、分かっているみたい。デ、おかあさんに習い、同じように自分のベッドで寝たままでピタリとも動かない。世の中、お天気次第とは、よくいったものだ。ましてや、私たちの見えない敵、新型コロナウイルスが大阪方面を中心に絶えず変異株に進化し、置き換わりながら猛威をふるっている。人間社会を無言のなかで狙い撃ちしてきているのである。物騒な世の中となったものだ。
きょうも大阪府では新たに1171人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、44人が死亡。府内の感染者の累計は8万人を超え、8万144人になったという。東京都も新たに1027人が感染。1000人を超えるのは、1月28日いらい3カ月ぶり。また愛知でも430人の感染が確認され、1月7日の431人に次いで過去2番目の多さ。豊橋市で1人が死亡した。
ところで、こんな暗い話ばかりのなかで、このところ嬉しいのは、あの岐阜は飛騨出身のドラゴンズの若手、根尾昴が一軍で毎試合ヒットし、チームの勝利に貢献するなど、いよいよというか。ここにきて、とうとう活躍し始めたことである(きょう29日は残念ながらドラゴンズは阪神に6―2で負けてしまったのだが)。おそらく、この地方のドラゴンズファンの全ての人が喜んでいるはずである。
根尾の活躍を連日、大きく報じた中日スポーツ
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杉本達治福井県知事が28日、梶山弘志経済担当相に運転開始から40年を超えた関西電力美浜原発3号機(美浜町)と高浜原発1、2号機(高浜町)の再稼働への同意を電話で伝え、再稼働への「同意」を表明した。杉本知事はこの日の会見で「地元の町、県議会の意見、国と事業者から示された内容を総合的に勘案した」と述べた。これにより東電福島第一原発事故後、原発の運転期間を〝原則40年〟と定めた法律下で全国で初めて最大20年の延長運転に入ることになったという。
「原発の停止に新型コロナウイルスの影響が重なり、地元経済は冷え込んでいる。脱炭素の目標達成に原発を活用しようとする政府、収益力のある出力規模の大きな原発を残したい関電に、地元経済を戻したい立地地域の思いが重なり、四十年ルールは骨抜きになった。」と解説記事にあったが、そのとおりで私はこの記事を読み、【これでは<40年ルールも骨抜きだ> 福島原発事故の教訓は一体全体何だったのか】と思わざるをえないのである。
老朽原発の再稼働同意を報じた29日付中日新聞朝刊
和歌山県警は28日、和歌山県田辺市の資産家で〝紀州のドン・ファン〟と呼ばれた酒類販売会社元社長、野崎幸助さん=当時77歳=に2018年5月24日夜、致死量の覚醒剤を口から接種させて殺害したとして殺人と覚醒剤取締法違反(使用)容疑で元妻の会社役員、須藤早貴容疑者(25)=東京都品川区北品川=を逮捕、空路、和歌山に移送し、容疑者宅を捜索した。県警は、これまでの調べで野崎さんが飼い犬の葬儀に参加予定だったことから「自殺を疑う事実はない」と判断し、逮捕に踏み切ったという。
県警によれば、事件当夜、須藤容疑者は夕飯の鍋料理を野崎さんと一緒に食べたが、覚醒剤をどうやって接取させたかについては「今のところ、そのまま飲ませたか、何かに混ぜたかは分からない」としており、未解明の点が多い。
東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に対して大会期間中に看護師500人の確保を依頼。中部各県の看護協会は現場への意向調査を始めたが、長野県では大半が「対応できない」と回答。新型コロナウイルスの感染急拡大のなかでの依頼に看護師からの批判が出ている。愛知県では「いまは五輪よりもコロナ対策を」と求めるインターネット上のデモも始まっている。
名古屋市長選で5度目の当選を果たした河村たかし市長が28日、就任あいさつのため愛知県の大村秀章知事を訪問。日ごろは何かと対立しがちなおふたりだが、この日はどちらも珍しく大人の対応で、コロナ対策などについて熱心に意見を交わしたという。それでこそ、尾張名古屋の盟友である。しっかり、やってもらわんと。
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政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が28日の衆院厚生労働委員会で東京オリンピック・パラリンピック開催について「組織委員会など関係者が感染のレベルや医療の逼迫状況を踏まえて議論をしっかりすべき時期にきている。世界では発展途上国も含め感染が非常に広がっているのは事実で、リスクは当然ある。感染の状況、医療の逼迫を考えたうえで国民に知らせるのが組織委員会、関係者の責任ではないか、と申し上げた」とも述べた。
「ドラえもん」や「仮面ライダー」などテレビ場組の主題歌や伴奏音楽の分野で日本を代表する作曲家、菊池俊介(きくち・しゅんすけ)さんが24日、誤嚥性肺炎のため東京都内の療養施設で死去。89歳だった。青森県出身。
2021年4月27日
コロナ禍の大地届くか春の月
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
魚島の瀬戸の鷗の数しれず
=森川暁水(わが家の4月26日の日めくりから)
産卵のために外海の鯛が内海に入ってきます。そのため海面が島のように盛り上がるのが魚島(うおじま。季語)。/その魚の群れに鷗が集まります。なんと沢山いることよ、そんな句です。この頃、海の環境に変化があり、魚島も見られぬとのことです。
いつも大好きなおかあさんと一緒。きょうも俳句の句作に励むシロちゃん(「白」の俳号をもつ俳句猫。オーロラレインボーちゃん)
こよいは満月。月にみとれていると、いつのまにか横にシロちゃんがいた
=2階ベランダにて。2021年4月27日午後11時過ぎ
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火曜日。きのう、きょうと風が心地よい。5月の風とよく言うが、それに近い。
このところ、朝の出勤時には毎朝、自転車を引きながら向かう舞を、彼女が営むリサイクルショップ「ミヌエット」まで歩いて送ってはいるが、まだまだ足元はおぼつかない。危なっかしい。なのに「わたし。一人で行けるのだから。もういいよ」と強がりを言う。相変わらず丁々発止の珍道中ではある。そんな私たちをわが家の愛猫シロ(オーロラレインボー)、シロちゃんは毎朝、心配そうに玄関で見送ってくれ、彼女が帰れば帰ったで、玄関まで小走りで出て迎えてくれる。
そんな毎日が矢の如く過ぎ去ってゆく。
きのうの彼女の休みは、俳句の作句に欠かせないデスク端末(タブレット)の調子がおかしいというので近くの大型ショッピング内のスマホ修理屋さんまで一緒に車の助手席に乗せて出向いたが「充電が〝100%〟になっており、固まってしまっています。ほおってけば、100が徐々に解消され、自然治癒するはずです」と言われ、フムフムホムホムというわけにはいかず、何だかよく分からないまま退却。こんなことはシステムエンジニアの息子に聴けばあっという間に解決するのに、とは思ってはみても。「それはそれよ」とかで結局のところは修理屋さんまで付き添う羽目となった次第(いざ、となれば息子が昔の月光仮面のおじさんの如く、〝風よりも。月よりも速く〟アッというまに直してくれるのに。なぜ、と私は腑に落ちない)。
きのうは、ほかにこの地方を代表する生活情報誌紙面で連載中のコラムの出稿、東京の「文芸思潮」編集長でこの4月20日に設立され、誕生した全国同人雑誌協会代表理事を務める五十嵐勉さんから届いたニュースレターの校正……と、アレヤコレヤと1日はアッという間に過ぎ去っていったのである。合間には作家志賀泉さんの小説「百年の孤舟」のなかの【いかりのにがさ】にも目を通さねばならない。この小説は、時にしばしば見かける下品かつ意味不明、筆者だけが一人悪酔いでもしているような一部の夕刊小説と比べたら、断然上である。いや、その内容ときたら、比べる方がおかしいのだが。
ここに以下、【いかりのにがさ】のホンの1節だけを紹介させていただく。
-流れが落ち着くのを待ち、わたしは斜面を下りていった。両足とも泥にはまり、引き抜くのに苦労しながら、ボンネットに這い上がった。正面から上半身を突っ込み、助手席の下に落ちていたトートバッグをつかむと地上に戻った。卒業記念品を入れたバッグ。命を落としかけたというのに、なぜか記念品は忘れなかった。
(中略)
なぜわたしは生き残ったのだろう。それは大きな謎だった。記念品を娘や卒業生に渡すため? そんな理由は小さすぎる。死んでいった人たちにも愛する家族がいたはずだ。それぞれ使命感をもって生きていたはずだ。なぜ自分が生きているのかわからない。偶然だというなら、誰が偶然を決めるのだろう。誰が人の生き死にを分けるのだ。
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ついでながら、ここで新聞小説といえばだ。松浦寿輝の【無月の譜】(毎日朝刊)が文体は無論、表現力もすこぶる良い。次に島田雅彦の【パンとサーカス】(中日朝刊)か。それと。小説ではないが、〝一発長打〟の元ドラゴンズ、大島康徳さんの夕刊【この道】が私たちドラファンを引きつけてやまないものがあって、味わい深い。
次に。舞の「見た? 載ってたよ」のひと言で読んだきのう、26日付中日夕刊の【近鉄 思い出列車 終着へ 52年の歴史12200系今夏引退 29日臨時運行 ベテラン社員ら惜しむ声】には、かつて三重県志摩半島で何度も相棒とふたりで乗車した近鉄特急賢島行きのことが思い出され、懐かしさでいっぱいになったのである。
近鉄賢島行きの終着を報じた26日付中日新聞夕刊
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ところで新型コロナウイルスによる感染拡大について触れておこう。国内の死者が26日、前日から35人増え、累計で10025人となり、1万人を超えた。死者はこのところ加速して増加する傾向にあり、感染第3波が深刻化した昨年12月以降の死者が約8割を占め、重症者も26日現在で898人に。1カ月でほぼ3倍にまで増加。流行の「第4波」は、感染力の強い変異株への置き換わりが急速に進み、歯止めがかからない状態になっている。
なかでも死者は第3波の影響を受け、昨年末から急増。ことし1月23日に累計で5000人を超えた。2月から3月にかけては減少傾向となったが、4月以降、再び増え始め直近では1日当たり50人を超える日が増加。変異株が主流の大阪では4月上旬まで1日当たりの死者は多くて5人ほどだったが、その後は一転して増加。25日の死者は21人に上った。重症化しやすい変異株が日本中で死者をさらに増加させる恐れが出ているという。
一方、高齢者向け新型コロナウイルスのワクチンの国内、全1741市区町村への配送が26日やっと始まった。週内に一箱(500人分)ずつ届く予定。これとは別に来週にかけて全国に計四千箱(200万人分)も発送される。これまでは主に都市部などに限られていたが、初めて全自治体にワクチンが行き渡ることになる。
なお、高齢者接種は65歳以上の約3600万人を対象として12日から順次、スタート。これまでに、各自治体に配られたのは米ファイザーのワクチン計1100箱(55万人分)。政府集計によると、25日時点で約7万5000人にとどまるという。いずれにせよ、日本での接種は欧米に比べると、かなり遅れている。
実際、ワクチン接種が完了した人の割合はイスラエル57・97%、チリ32・32%、アメリカ28・34%、イギリス18・54%、モロッコ11・43%、トルコ9・44%、ルーマニア9・33%、イタリア8・63%……に比べ、日本は格段に落ち、わずか0・69%(Our・World・In・Data。4月27日現在の集計から)というのが現状なのである。
米映画界の祭典、第93回アカデミー賞の発表・授賞式が25日(日本時間26日)ロサンゼルスで開かれ、「ノマドランド」(クロエ・ジャオ監督)=キャンピングカーをわが家に米国内の短期職場を転々と渡り歩く現代のノマド(遊牧民)の姿を描いたロードムービー=が作品賞、監督賞、主演女優賞の三冠に輝いた。作品賞を女性監督作が、監督賞を女性が受賞するのは、いずれも2010年のキャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」いらい史上2回目。ジャオ監督は中国出身で白人以外の女性監督の受賞は史上初めて。
また主演女優賞は「ノマドランド」のフランシス・マクド-マンドさんが3回目の受賞。主演男優賞は「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスさんが2回目の受賞。助演女優賞は「ミナリ」のユン・ヨジョンさんに贈られた。韓国人俳優のアカデミー賞受賞は男女を通じて初。助演男優賞は黒人のダニエル・カルーヤさん(「ユダ・アンド・ザ・ブラック・メサイア」)が初受賞した。
国立がん研究センターは27日、2008年にがんと診断された人の10年後の生存率が59・4%だと発表した。全国で専門的ながん治療を提供する病院の患者約23万8000人の大規模データを初めて使い「10年生存率」を算出したという。
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米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(26)が26日、敵地アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われたレンジャーズ戦に「2番・投手」で投打同時出場し、5回を4失点、9三振で三季ぶりに勝利投手になった。2018年10月に右ひじ手術を受けたため、同年5月が最後だった勝ち星を手に、投打の「二刀流」の完全復活を示した。
名古屋市長選が25日投開票され、現職の河村たかし氏(72)=減税日本推薦=が元市議長の新人、横井利明氏(59)=自民、立民、公明、国民推薦=らを破って当選。1期目途中の出直し選を含め5回目の当選で、名古屋市では戦後の公選制導入以降初めて4期目の市長となる。投票率は前回を5・22㌽上回る42・12%だった。
岐阜市は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、5月11日に開幕予定だった長良川鵜飼の漁と観覧船の運航を延期すると決めた。岐阜県が26日~5月11日を独自の非常事態宣言期間としたのに合わせた措置で、宣言の延長がなければ5月12日に開幕する。関市の小瀬鵜飼の観覧船を運営する関遊船も26日、5月11日に開幕予定だった鵜飼を延期する、と発表。
岐阜県各務原市が26日、同市須衛町の老人保健施設「サンバレーかかみ野」に入所する女性(86)に対し、米ファイザー社製の新型コロナワクチンを接種した3日後、誤って2回目を接種した、と発表。ファイザー社製ワクチンは、3週間の間隔で2回接種するよう推奨されているが、女性の体調に現時点での異変はないという。
菅義偉政権の発足後、初の国政選挙となった衆議院北海道2区と参議院長野選挙区の補欠選挙、参議院広島選挙区の再選挙が25日投開票され、自民党は全敗を喫した。立憲民主党など野党は四党共闘で臨んで三勝。次期衆院選の前哨戦での敗北は、菅首相(自民総裁)にとって痛手となったことは確かだ。
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故から35年の26日、ロシア・モスクワ州の墓地で事故収束作業で殉職した消防士らの追悼式典があり、遺族ら約1000人が事故の再発防止を願った。タイで新型コロナウイルスの感染者が急増。ここ数日間、1日の新規感染者数が過去最大の2000人台で増えており、首都バンコクは26日から各種施設を一時的に閉鎖するなど行動規制を強化。
2021年4月24日
アスパラのニョキニョキと顔だしにける
緋の色の弾丸列車に躑躅かな
春昼や添い寝は白猫のボクよ
コロナ禍や春寒の肩のしかかる
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
見えない敵、新型コロナウイルスによるコロナ禍はこの先、一体全体どこまで続くのか。各地で日々、変異株の感染拡大が続いている。この世の中、いや人間社会はこの先、どうなってしまうのか。犯人は誰なのか。温暖化をはじめ、プラスチックごみの投棄など環境破壊が新型コロナウイルスという新たな〝人間の敵〟を生み出し異常ともいえる感染拡大につながっているのではなかろうか。人間たちが人間自身の首を絞めている。これは明らかに天罰だ、とそんな気がしてならない。このままだと、海、川、山の環境破壊と汚染も心配されるのである。
菅義偉首相はきのう23日夕、新型コロナウイルス感染症対策本部会合を首相官邸で開き、東京、京都、大阪、兵庫の四都府県に対して改正特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令を決定した。期間はあす25日から5月11日まで。発令は昨年4月とことし1月に続き、3回目。対象地域では酒類やカラオケを提供する飲食店に休業を要請するなどしてウイルスの勢いを抑え込んでいきたい、としている。
宣言の解除については「政府の対策分科会が示す指標で最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)からステージ3(感染急増)に落ち着くことを一応の基準としてはいるが、専門家の間では2週間余りで感染者を減らすのは困難だとの見方が一般的で「11日になったら無条件で解除ということではない」(尾身茂会長)という。
3度目の緊急事態宣言を報じた24日付の新聞各紙
変異株による感染者急増は他県でも顕著で、岐阜県では週明けにも改正特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請し、併せて4度目となる県独自の非常事態宣言を発表。岐阜、大垣、多治見、関、各務原、瑞穂、土岐、美濃加茂、可児市の9市で大型連休を含む26日から5月11日まで飲食店はじめバー、カラオケボックスといった遊興施設にも営業時間の短縮(営業時間は午前5時から午後8時。酒類提供は午前11時から午後7時まで)を求めていくことにしている。全期間、要請に応じた店舗への協力金は1日あたり、25000円~75000円など規模に応じて設定するという。
そんななか、きのうの1日あたり日本全体の感染者は5113人(うち大阪は1162人)。重症者も816人で22日連続で増加している。ちなみに、このコロナ禍。世界全体の感染者は米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、23日夕現在で1億4477万1350人(うち死者は307万2614人)に及ぶ。
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昨日の金曜日は舞の退院後の重要な定期検査日で午後、江南厚生病院へ。
道すがら、確認しておきたかったので私たちの別の所有地経由で畑【エデンの園】にも寄ってみたが、舞が以前に植えた真っ白のチューリップが1輪だけ花を開き、なぜかわが家の<天使猫シロちゃん(オーロラレインボー)>を思い出させてくれた。ほかに柿の木の葉が青々と四月の空に輝いていたのである。
真っ白なシロのようなチューリップが咲き、柿の木は青々と。畑も草茫々とまではなっておらず、まずまずだった。エデンの園にて
病院では血液採取などで各種検査が丁寧に行われたが、腫瘍マーカーのデータこそ、前回に比べ少し悪かったが、「患部は見た限り、きれいでガンが新しく出来ている感じはないですよ」(担当医)とのことで、次回は約一カ月後に検査することに。若いその担当医の「腫瘍マーカーのデータは、診断の要件のひとつであるには違いありません。でも、黄色信号ではあっても、全てではありません。何よりもデータに惑わされないで日ごろの生活が普通にできれば、それでよいと思います」との温かく心のこもった言葉には彼女もうなずきながら聴き入り、得心がいったようで私自身もホッとした。その医師は患者の立場に立った、なかなかの人物であり、これならば舞もしあわせだ、と思ったのである。
人間だれとて。この先、どうなるかは分からない。あす命を落とすやしれぬ。でも、前を向いて。さあ~、あすから、また新しい一歩をと互いに心に誓って帰宅した。
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きょうは朝刊(24日付中日)で私も知る詩人若松丈太郎さんの訃報(21日、腹膜播種のため死去。85歳だった)に接し、なんだか心の重しの一角が崩れ落ちたような、そんな悲しみに包まれもした。若松さんとは、同じ「脱原発社会をめざす文学者の会」会員として、福島訪問の際、南相馬市で共に酒を酌み交わし大いに語り合ったことがある(とはいっても彼はあまりのまれなかったが)。沈着冷静さばかりか、どこまでも温厚で静かで奥深く、やさしく人びとを包み込むような、そんなあたたかい人柄だったというのが印象である。
その若松さんが亡くなったと昨日、文学者の会事務局からメールで知らされたときには、何と言ってよいのか。正直、大切な人物がこの世から消えてしまった、と思った。若松さんのことは私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」の本欄・伊神権太作品集の<作品一覧を見る>をクリックして【生きてゆく人間花たち 2015年6月の唄】と【同2016年6月の唄】を読んで頂けたら、幸いである。
ここで「OFF第2号 言葉と想像力によって」(脱原発社会をめざす文学者の会・編)に掲載された若山丈太郎さんの詩の冒頭部分を紹介させていただこう。以下のとおりである。
いま求められていること
若山丈太郎
真の文明は
山を荒らさず
川を荒らさず
村を破らず
人を殺さざるべし
田中正造の百十年ほどまえのことばです
時間をかけて造成してきた耕土を
剥ぎとって袋詰めにして
わたしたちは廃棄物と名付けました
わたしたちは回収できるでしょうか
溶融した核燃料デブリを
希望的目標に過ぎないでしょう
二〇三一年までにとは
チェルノブイリの現状から推して
これ以上もう増やしてはなりません
生きものが住めないところを
わたしたちの惑星に
※ ※
このほか、きのうは私の滝高校時代の同級生に出す往復はがきの件で「原稿が出来たので校正を」とのクラスメート〝板ちゃん(板津武志さん)〟からの連絡に、〝栗ちゃん(栗本幸彦さん)〟とも電話やメールで互いに連絡し合うなど時はバタバタ、パタリと音をたてるように通り過ぎていったのである。
さて。クラスメートに出したはがきの返事にどんなものが返ってくるか。想像するだけでも楽しくなってくる。今はコロナ禍の苦しい時代だが、明るく朗らかな生きがいのある世の中に、私たちみんなでしていかなければと思う(私は滝高校の昭和39年春普通科卒業の同窓会「二石会」会長を命じられ、こうしたコロナ禍という時だけに、前年度役員らとも相談熟慮のうえ、思い切ってフェイスブックを立ち上げることにしたのである)。
ちなみに、フェイスブックのアドレスは以下のとおり。【https://www.facebook.com/gakuenhiroba】
そして。きょう24日、といえば、だ。舞をお店まで送ったあと、こんどは「熱砂」同人で若手編集委員である黒宮涼さんと私たちの文学作品の電子書籍化のことなど、こんごの編集方針などについて電話でアレヤコレヤと熱く話しあった。傍らでは、このところ私の知る人の間で美人の誉れ高いシロちゃん、すなわちオーロラレインボーが、心配そうな顔をして寄り添うようにしていてくれた。
さあ、みんな。コロナなどは吹き飛ばして。前に向かってすすんでいこうよ、と。いつも一緒のシロちゃんに檄を飛ばされ、わたしは私自身の心のなかに、そのように語りかけてもいた。
私の心なら何でも知っているシロちゃん。ちょっと何かしら考え込んでいる
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▲インドで出現した「二重変異株」が日本にも上陸した。二つの変異が同時に現れ、強い感染力と免疫を回避する特徴を持つという。インドでは「三重変異株」まで見つかっていると聞くと、何やら多頭の怪物を連想する▲ウイルスを倒してくれる英雄がいるわけではない。政府や自治体に十分な対策を求めつつ、ワクチン接種が進むまで、これまで以上に自己防衛に努めるしかあるまい。(24日付毎日朝刊【余録】から)
バイデン米大統領が主催する気候変動に関する首脳会合(気候変動サミット)が22日夜、オンライン形式で開幕し、菅義偉首相は日本の温室効果ガス排出量を2030年度に13年度比で46%削減させるとの新たな目標を表明。米国は30年に05年比で50~52%減とする意欲的な新目標を発表した。
温暖化対策を口実に、またぞろ台頭、原発の運転寿命延長論。溶け落ちた核燃料に近づくことも汚染水を止めることすらままならぬのに、造物主にでもなったつもりか、原発ムラの懲りない面々。(24日付中日夕刊【夕歩道】から)
プロ野球は24日、臨時の実行委員会を開き、新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の緊急事態宣言の発令中は対象地域内での試合を原則無観客とすることを決めた。また東京六大学野球連盟も24日、新宿区の神宮球場で開催されている春季リーグ戦を25日から宣言解除まで無観客で行う、と発表。
米航空宇宙局と米スペースXが23日午前5時49分(日本時間同午後6時49分)、宇宙航空研究開発機構の星出彰彦飛行士(52)と欧米の三飛行士が乗る新型宇宙船クルードラゴン2号機をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げ、機体は約12分後、予定された軌道に投入され、打ち上げは成功した。星出さんの宇宙飛行は2008年の米スペースシャトル、2012年のロシア・ソユーズ宇宙船に続き3回目。今回は2014年の若田光一飛行士(57)に次ぐ、日本人二人目のステーション船長を5か月間務める。
23日付中日新聞の朝刊通風筒によれば、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」が22日、生まれて5カ月を迎えた雄のジャイアントパンダ楓浜(ふうひん)を、母親の良浜(らうひん)と同じ部屋に入れて公開した。
世界の有名建築物などをミニチュアサイズで展示している東武ワールドスクウェア(栃木県日光市)で「首里城」が完成、24日から公開が始まった。2019年の火災焼失後、再建に向けた力添えになれば、と施設側が制作を進めていた。
2021年4月20日
銀輪や春あけぼのを待ちにける
コロナ禍や春寒の肩のしかかる
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
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火曜日。20日。穀雨である。
寝ても覚めても。どこもかしこもニュースは新型コロナウイルス、新型コロナウイルス、感染急拡大……だの、ほかに変異ウイルスが若者の間でまん延しつつあるとか。さらには第4波に続く第5波の襲来も間近い。もはやパンデミック(感染爆発)は避けられない、などといった暗い話の連続で人々の心を乱し、動揺させるものばかりで正直このところはうんざりしている。この気持ちは私ばかりではなく、みな同じではなかろうか。もっと、明るくて、楽しく、微笑ましい話はないのか――とついつい、文句も言いたくなるのである。
ということで、きょうは目先を替え、少し違ったことを書きたい。
まず本の話から。私は、このところ自身の執筆をはじめ、妻の病院への付き添い、お店までの送り迎え、さらには買い出しへのアッシーさんという合間を縫って定期購読している新聞の朝夕刊小説も含め、連日さまざまなものを読んではいる。デ、このうち最近読んだ何冊かについて触れておこう。
まず太宰治賞作家で私も知る志賀泉さんの「百年の孤舟」(荒蝦夷)を。
これは志賀さんご自身がふるさと・福島県南相馬市小高を舞台に原発事故に翻弄された兄弟に焦点をあて描いているが、『これくらいの大惨事が起きなきゃ東北電力は原発計画をあきらめなかった』『それは言えるな。じゃあ究極の選択をしてみようか。兄貴はさ、もしもだよ、もしも全能の神か悪魔がいたとして、原発事故が起きないけど島尻に原発ができる未来と、原発事故は起きるけど原発のない未来と、どっちか選べって言われたらどっちを選ぶ?』『決まってんだろ。事故の起きない未来だ。原発が嫌なら遠くに引っ越せばいいだけの話だ。それは個人の自由だ。だけどな、俺らは違う。否応なしだ。誰も彼も必死で逃げたんだ。お袋だって原発事故に殺されたようなもんだ。もともと心臓が弱いのに避難生活で無理させちまって。』といった下りなど、志賀さんならでは。渾身の作だといえよう。
そして。もうひとつ読んだのは私自身も一員として加わる「脱原発社会をめざす文学者の会」(加賀乙彦代表)が東日本大震災十年を機にことし三月に制定した文学大賞のなかのノンフィクション部門(3編)の1編に選ばれた片山夏子さん(東京新聞記者)の「ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録」であり、これにはイチエフで作業に当たる原発作業員全体に通じる【やるせなさ】と【でも負けない気丈さ】といったようなものを感じた。作業員らは、それでもそれぞれの信念で廃炉作業をどこまでも続けていくのである。(片山さんの本については生活情報誌で紙面化後に本著・ウエブ文学同人誌「熱砂」に収録した私のコラム「人生そぞろ歩き―原発作業員に。ありがとう、の心―」を読んで頂けたら、うれしい)
片山さんの「ふくしま原発作業員日誌」には、多くを教えられた。また各地から届く同人誌にも多くを学んでいる
このほか、文芸中部や北斗、じゅん文学、弦、海、峠など私あてに各地から送られてきた数々の同人誌の中から気になる何編かにも目を通しているが、人それぞれ、その人ならではの人生の物語を垣間見ることにもなり、参考になっている。なかでも千葉県下の文学同人誌「槇」に描かれた井上昭子さんの「こころの風景画」には、思いがけない部署への異動命令がきっかけとなり、三十年正規職員として勤めた看護師を退職する主人公のやるせない思いがじわりと伝わってくる、胸打たれる内容だった。
ほかに先日(17日)、土曜の午後には地元有志からなる尾張芸術文化懇話会に出席。熱心に話し合う有志会員の姿には、ある種の頼もしさと感動すら覚えたのである。なかには、土砂降りの雨の中をカッパを着込み、傘をさして訪れた熱心な女性までいて、私自身、刺激を受けた。懇話会では春、夏、秋、冬と季節の折々に市民の心をつかむ催しをしてみたらよい、との提言まで飛び出し、顔を出してつくづくよかったと思ったのである。
熱心に進んだ有志による尾張芸術文化懇話会=愛知県江南市の永正寺にて
そして。きのう19日には、舞に教えられ愛知江南短大とJA愛知北、江南商工会議所共同開発による、まさに地産地消の代表といってもいい〝和風仕立ての江南野菜カレー〟の存在を知った。そればかりか、かつては人の往来が活動的だった市内、新町通りで、あるお店の店頭に掲げられた【発売中 特産品使用】の垂れ幕まで目にすることが出来た。最近、名鉄犬山線の江南駅が「名探偵コナン駅」で少し脚光を浴び始めているこの街だが、犬も歩けば棒に当たるで、まだまだ私の知らないことがいっぱいある事実を痛感した次第である。
店頭に掲げられた江南野菜カレーの垂れ幕と高齢夫婦が営むお店、ふたりは頑張っておいでだ
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大阪府では20日、新たに1153人の感染が確認され8人の死亡も判明。府は午後7時半過ぎ、国に緊急事態宣言の発令を正式に要請した。また東京都も感染拡大を抑え込むため政府に緊急事態宣言の発令を要請する方針を固めたという。小池百合子知事が、この日、自民党の二階俊博幹事長に面会し要請する意向を伝えた。
ミャンマー国営テレビが19日夜、ヤンゴン在住の日本人ジャーナリスト、北角裕樹さん(45)が虚偽ニュースを広めた疑いで逮捕、訴追されたと報じた。報道によれば、北角さんは国軍のクーデター後の市民生活や抗議デモを取材して日本のメディアに寄稿したり取材を受けたりし、国軍に不利な情報発信が「虚偽ニュース」と判断されたとみられる。
警視庁公安部は20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などへのサイバー攻撃に使われたレンタルサーバーを虚偽の情報で契約したとして、中国共産党員で同国営の大手情報通信企業に勤務するシステムエンジニアの30代男性を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで東京地検に書類送検。男性は既に帰国。公安部はサイバー攻撃に中国人民解放軍が関与したとみて解明を進める。
2021年4月17日
土曜日。朝から雨、雨、雨で気分は晴れない。激しい雨に打たれながら妻をお店まで送ったり、迎えにいったりで、そのつど愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)がつぶらな、まん丸な瞳で心配そうな視線を私に投げかけた。
そんなところへ午後、能登七尾の歌人山崎国枝子さん(短歌雑誌「澪」代表)から「まいちゃん、元気ですか。声聞かないと寂しいわいね。それから歌の方も、そろそろ送ってくだい」といった留守電が妻あてに入った。懐かしい声である。この土砂降りの雨のなか、舞は仕事でお店「ミヌエット」に。私は自室にいたので受話器を取りそこねたが、それでも復元させて聴かせて頂いた彼女のあたたかい声と思いにはいつものやさしさが満ち溢れ、室内にパッと電気がついたような、そんなホットで、幸せな気持ちにかられたのである。
雨が降っていなければ、一年中でもっともきらきらしている春なのに。あ~あ、春なのに。と愚痴のひとつでも出ようという日である。
わが家の15日の日めくり。蕪村の【のたりのたり】は味わい深くてよい
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菅義偉首相が米東部時間の15日夜(日本時間16日午前)、ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に政府専用機で到着。バイデン大統領と16日午後(17日朝)、ワシントンのホワイトハウスで初めて対面で2時間半にわたって会談した。両首脳は会談後、台湾海峡の平和と安全の重要性を明記した共同声明「新たな時代における日米グローバル・パートナーシップ」を発表。中国による東・南シナ海での威圧行為に反対することで一致し、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し「両岸問題の平和的解決を促す」と台湾について明記。経済分野で存在感を高める中国を念頭に半導体などハイテク製品の供給網の構築で協力することでも合意したという。
日米首脳の共同文書での台湾言及は1972年の日中国交正常化前となる1969年に、佐藤栄作首相とニクソン大統領が出した共同声明いらいで、約半世紀ぶりとなる。
日米首脳会談を報じた18日付朝刊
新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに4803人が確認された。1日あたりで4000人を超えるのは4日連続。死者は41人増え計9645人、重症者も前日より32人多い702人になった。
このうち大阪府では新型コロナウイルスの感染者が16日の過去最多1209人に続き、17日も1161人と5日連続で1000人を超える異常事態が続いている。1カ月前の86人と比べたら10倍以上の増え方だ。奈良県でも飲食をきっかけとした62人のクラスターが発生する事態となっている。また東京都の17日の新規感染者も759人で、1日あたりの感染者が750人を超えたのは1月30日(770人)いらいだという。
このところ感染拡大の局面を迎えている国内の場合、感染力が強いとされる〝N501Y変異〟を持つ英国由来の株に従来株から急速に置き換わりつつあるというのだ。国立感染症研究所が都道府県別に〝N501Y〟変異の感染者割合を分析したところ、現時点で首都圏では半分程度、関西圏では8割以上を占めた。このままだと、関西圏は5月前半には〝N501Y〟変異にほぼ置き換わり、首都圏でも8割から9割程度になると予測され、5月前半にも全国的に〝N501Y〟変異が主流になる見通しだという。
事実、新聞報道によれば、変異株が急増した大阪では感染者の増え方や症状がこれまでの流行とは異なり、感染者は急増し4月13日までの3週間で感染者数が6・5倍に。7日時点で69%だった重症者用の病院使用率は13日時点で95%に急上昇している。
こうした現況のなか、政府はきのう16日、新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を首相官邸で開き、緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」の適用対象に埼玉、千葉、神奈川、愛知の4県を追加すると決めた。期間は20日から大型連休後の5月11日まで。既に始まっている東京、大阪などに加え、適用は計10都府県になる。また新型コロナウイルスの感染がこのところ急拡大している大阪府について政府分科会の尾身会長は、大阪の医療体制について「〝ひっ迫〟とされる状況より悪化している。既に通常の医療に支障が出てきている」として、「週明けにも緊急事態宣言を発出するかどうか判断する必要がある」との認識を示した。
時あたかも、きょう17日夜のNHKスペシャルは「変異株拡大の下で何が 看護師たちの苦闘と涙 過酷な現場で退職者も 限界近づくコロナ病棟」というもので、ICU(集中治療室)など過酷な医療現場で日々、からだをはって治療に挑み続ける看護師たちの姿には胸がしめつけられる思いだった。
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ここで話は変わるが、米側にも多くの死者を出し20年近く続いたアフガン戦争。バイデン米大統領がそのアフガニスタンに駐留する米軍を「永遠に続く戦争を終わらせる時だ」と、ことし9月11日までに完全に撤退させると14日、ホワイトハウスで正式表明した。とはいえ、反政府武装勢力のタリバンは依然、力を持っており、米軍が完全撤退するとなれば、また内乱が拡大する恐れもある。
タリバンといえば、サウジアラビア出身でイスラム教の過激派テロリストだったウサマ・ビンラディンと彼が主犯と見られる、あのいまわしいニューヨーク同時多発テロを思い出す。バイデン大統領はその同時多発テロが2001年に起きた【悪夢の日・9月11日】までに米軍を完全撤退する、と。国民に、そのように約束したのである。
15日付中日新聞夕刊によれば、自民党の二階俊博幹事長が15日、TBSのCS番組収録で、新型コロナウイルス感染がさらに拡大した場合の東京五輪・パラリンピック開催について「とても無理というならやめないといけない」と述べ、開催中止も選択肢との考えを示し「五輪で感染をまん延させたとなれば、何のための五輪か分からない。その時の判断だ」とも語ったという。この考えに対しては国民の間で肯定する声が出ており、さて、こんごどうなるか。注目されるところでもある。
大きな話は、まだある。
16日付中日新聞によれば、愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名事件で、リコール活動団体の事務局幹部だった山田豪・常滑市議が中日新聞の単独インタビューに「偽造署名に深く関与した」と認め、「田中孝博事務局長の指示で昨年10月末~11月上旬、名古屋市内で同一筆跡の大量の署名簿に自ら指印を押した」と明らかにし山田氏は15日、一連の問題の責任を取って議員を辞職した。
また山田氏によれば、リコール活動団体の田中孝博事務局長が「リコールが成立しなければ署名用紙はただの紙切れだ」などと言って周囲に不正を持ち掛けていたことがわかったという。【「不成立なら署名は紙切れ…心配ない」 事務局長不正持ち掛けか リコール山田氏証言】【河村市長「田中氏も話して」 大村知事「首謀した人いる」】とは17日付中日新聞の見出しだ。真の黒幕はいったい誰だったのか。
岐阜県高山市の「春の高山祭」(国の重要無形民俗文化財)が14日、開幕。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、豪華絢爛な祭り舞台を保管する蔵での公開にとどめるなど行事を大幅に縮小して催された。
今夏の東京五輪の開会式まで100日となった14日、大会組織委員会と東京都は大会マスコット像をお披露目するイベントを都庁で開いた。オンライン中継でつないだ観光名所の高尾山山頂(八王子市)の会場では、五輪マークのモニュメントを設置。いずれも混雑回避のために開催の事前告知はせず、新型コロナウイルス対策を進めながら開催に向けた機運を高めたい、としている。
西村康稔経済再生担当相は、これより先、14日の衆院内閣委員会で新型コロナウイルス感染が拡大する愛知、埼玉両県に対する取り組みについて「まん延防止等重点措置(の適用)も含め機動的に対応することが必要だ」と述べ、両県の状況について「変異株の割合が高まってきていることを懸念している」と説明した。この日は新型コロナ対策分科会の尾身茂会長も同委に出席し、国内の現状について「いわゆる『第四波』と言って差し支えない」と明言。まん延防止措置の対象拡大に触れ、「変異株の影響もあり、機動的に出す必要がある時期にきている」と指摘した。
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日中国交正常化や米中和解のきっかけとなった名古屋を発信地とする〝ピンポン外交〟50周年を記念した国際シンポジウム(中日新聞共催)が17日、名古屋市中区の名古屋商工会議所で開かれ、日中の有識者が歴史を振り返りつつ、現況などについて意見を交わし合った。主催した東海日中関係学会の川村範行会長は「米中はいま、新たな新冷戦に入っている。こうした時期にシンポジウムを名古屋で開くことには意義がある」などと語った。後半は「ピンポン外交から半世紀の日中・米中関係」をテーマに意見交換。
タカラジェンヌを育てる宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)で16日、109期生40人の入学式が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で直前まで中止や延期が検討されたが、新入生と在校生のPCR検査など感染症対策を万全にして開催したという。広島原爆の被爆者でカナダ在住のサーロー節子さん(89)の半生を描いたドキュメンタリー映画「ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに」が17日から東京などを皮切りに全国各地で順次公開される。
熊本、大分両県で計276人が犠牲となった2016年4月の熊本地震が14日、最初の激震「前震」から5年を迎え、熊本県庁で追悼式が開かれた。熊本では今なお418人(3月末時点)が仮設住宅で暮らしている。2回目の最大震度7に見舞われた本震から5年の16日も、熊本県南阿蘇村などの被災地では犠牲になった人たちの遺族や友人らが冥福を祈った。
東芝が、英投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズによる買収提案に対抗するため、CVCに買収資金を融資しないよう大手銀行に要請したことが明らかに。東芝とCVCの水面下での攻防が激しくなっているという。その東芝だが、14日開いた臨時取締役会で車谷暢昭社長が辞任。後任には前社長の網川智氏が会長兼社長として復帰した。
2021年4月13日
火曜日。夜。ニュースによれば、愛知県で新たに168人の感染が判明、新規感染者が8日連続で100人を超えたという。これに伴い、大村秀章知事は新型コロナウイルス緊急事態宣言の前段階で集中的な対策を取る「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請する考えを表明したという。
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相次ぐコロナ禍のニュースに日々、追いたてられている暗い世の中にあって、思いがけず、明るい話が飛び込んだ。東京からの長男の〝緊急スマホメール〟で知らされたが、名古屋鉄道がきょう、名鉄犬山線の江南駅の名称看板の一部を【名探偵コナン駅】に変更。同名の人気アニメ映画「名探偵コナン 緋色の弾丸」が16日から全国公開されるのに合わせたキャンペーンの一環だという。
江南駅のローマ字表記「KONAN」が「コナン」と読め、響きが似ていることから映画公開に合わせての企画。駅西口に掛かる看板を「名探偵コナン駅(江南駅)」に変更、ホームや駅長室の周りに主人公のコナンやその仲間が描かれたラッピングを施したとのことだ。いやはや、これであってこそのわが街・江南。いや、郷土の名鉄(めいてつ)サンである。ホットな話題を東京からの息子のメールで知る、とは。これまた恥ずかしく、かつ面白くもある。
地方の田舎都市、江南の変身やいかに。大いに期待したい。
翌朝(14日付朝刊)の新聞報道
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新緑や赤い実の成る紅い華
=伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から
いつ消えしわが手のたばこ啄木忌(木下夕爾)
そういえば、きょう4月13日は、歌人石川啄木の忌日である。啄木が歌集『一握の砂』など多くの短歌を、この世に残して明治45年の本日26歳で没した、その日である。日めくりには「この句の作者も煙草を挟んだまま啄木の歌をよんでいたのでしょう」とあった。
男子ゴルフの松山英樹(29)が11日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで行われたマスターズ・トーナメントで、これまで日本男子がはね返され続けた【厚い壁】をとうとう破って優勝、〝歴史と高い品格〟に満ちた年に4度のメジャー大会を日本の男子で初めて制し、グリーンジャケットと優勝賞金207万㌦(2億2700万円)を獲得した。
松山のマスターズ制覇を報じた各紙
65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスのワクチン優先接種がきのう12日、東京都八王子市や三重県津市の介護老人保健施設、岐阜市や福井市の高齢者施設など全国各地で一斉に始まり、初日は1139人が接種を受けた。愛知県では14日から名古屋市で接種が始まる。医療従事者を除く一般住民の接種は、12日が最初。初日は39都道府県の市区町村で接種を開始。日本国内での対象は約3600万人で政府は6月までに必要な量を各市区町村に届け、前例のない規模の接種事業がいよいよ始まり、本格化する。
名古屋市長選が11日告示され、無所属の4人が立候補。4期目を目指す現職の河村たかし氏(72)=減税日本推薦=と元市議長の横井利明氏(59)=自民、立民、公明、国民推薦=の事実上の一騎打ちの様相となった。投開票は25日。
きょう13日の午後4時20分現在で、スマホで検索したところ、ヤフーの画面に出たニュースは次のとおりだ。
大阪の感染者初の1000人超、余りワクチン廃棄せず対応を、東京新たに510人の感染確認、海洋放出野党反発に公明苦言、大丸などの運営会社赤字転落、福島漁師10年の努力が水の泡…
――どれひとつとして、明るい話はない。
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きのう12日は朝からあれやこれやに追われ結構、忙しい一日だった。
午前中は以前から予約してある自宅近くの歯医者さんへ。だいぶ弱って、いたんできている歯全体の1カ月に一度の定期洗浄とチェック、久しぶりのレントゲン撮影のためだったが、午後は高校時代の同窓会「二石会」会長として、このコロナ禍の時代をどう切り抜け、みんなで楽しく生きのび乗り超えていくか。さらに新年度に入ってかつてのクラスメートへのあいさつ文の郵送などについて級友との打ち合わせなどに追われた。ほかに、12日は中日総合サービスさん発行の地元生活情報誌へのコラムの出稿締め切り日(私は先日4月6日付中日新聞<特報>面の【コロナ抑止で政府・専門家・知事ら 「正念場」乱発 もはや効果なし】を頭に、安易で砂にまみれた言葉の乱発よりも「今は誰もが『常在戦場』の気持ちで、互いに思いやりの気持ちを大切に日々をしっかりと過ごしていかねばならない」といった内容のことを書いて提稿しておいた)とも重なり、なんだかバタバタ、バタバタといった感じの一日となった。
―というわけで、私自身も所属する「脱原発社会をめざす文学者の会(加賀乙彦代表)」のオンラインによるリモート幹事会の方はアレもコレもは、とてもだめだ、と判断して昨日の会議は最初から遠慮させて頂いた(事前に欠席通知をメールで役員に通知済み)。そして。こうして本欄への執筆を進めている次第なのである。
さて病魔と闘う私の妻、舞の方だが。彼女も、きのうは、自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」が休み(毎週日曜日と月曜日が休み)とはいえ、いつもの句作などでアレヤコレヤと忙しそうで見守る愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)は、心配そうな顔をしてずっと傍らに寄り添ったままだった。でも、おかあさん(舞)は、俳句や短歌という句作や歌詠みに支えられてか。からだの方も退院後は少しずつ回復してきているようで、この調子で病魔も退散してくれたら、と家族みんなで願っている。
つい先日にはピースボート乗船時に大変お世話になった無二の船友から、まごころのこもった〝ガン封じのお守り〟まで届き、何とお礼を申したらよいのか。大勢の方々による心からの励まし。そのせいもあってだろう。舞は、歩みこそ遅くはあるが少しずつ良くなってきていることも確かだ。私も毎朝、お店まで一緒に歩いて送っているが、彼女を声援してくださっている皆さまには本欄この場を借りて深く、心からお礼を申し上げたい。あとは、マイペースで能登の七尾で随分とお世話になった今は亡き、あの天下の日本の女傑販売店主・テルさん(笹谷輝子さん)みたいに〝ケ・セラ・セラ〟で共に歩いていけば、何とかなると。そう信じたいのである。
ところで。船友といえば、だ。つい最近、珍しい方から留守電に電話が入り懐かしく思った次第。彼女は千葉県で同人誌「槇」に所属し、いろいろ書いておいでだそうだが同人誌の会報か何かで私の名前を見つけ電話してくださった、とわかった。さっそく同人誌をおくってくださるとのことで楽しみにしている。わがクラス会の二石会にせよ、何にせよ。コロナ禍の時代をみんなで生き抜くためにも何をさておき「明るく、楽しく、朗らかに」にいこう、と自らに言い聞かせている。
そして、みんなで私たちの住むこの星に巣くう、新型コロナウイルスを場外に、かっ飛ばすことが出来ればイイナ、と思う。ちなみに私たちクラスメートは、このほど【滝高校昭和39年普通科卒「二石会」】なるフェイスブックを立ち上げた(https://www.facebook.com/gakuenhiroba)。こんご級友同士、互いに生きてゆく支えになれば、と願っているので、クラスメートの仲間にはぜひ、参加してほしい。自由に語らいあえる場になれば何よりだ、と思う。
写真は「二石会」のフェイスブックのひとこま
政府は13日開いた関係閣僚会議で、東電福島第一原発事故に伴い、増え続ける処理水の処分に関し海洋放出の方針を正式決定。2年後をめどに第一原発敷地内からの放出に着手、残留する放射性物質トリチウムは濃度を国の基準の四十分の一未満まで薄め、風評被害には東電が賠償対応する、としている。これに対して全漁連は「到底容認できるものでない」との抗議声明を発表した。
「処理水 海洋放出決定」を大きく報じる新聞各紙(14日付朝刊)。人間が人間の首を絞めている。世界中の科学者に一刻も早い無害放出の科学技術実現を願う
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イギリスのエリザベス女王(94)の夫、エディンバラ公フィリップ殿下が9日、死去。99歳だった。英王室バッキンガム宮殿は「女王陛下は深い悲しみとともに愛する夫、エディンバラ公フィリップ殿下の死を発表。殿下はけさ、ウインザー城で安らかに亡くなった」と伝えた。宮殿は半旗を掲げ、エディンバラ公爵の死去を発表する声明文を宮殿前に掲げた。
3歳牝馬3冠レースの第1戦。2番人気のソダシ(吉田隼人騎乗)が1分31秒1のレコードタイムで優勝し、白毛馬で初めてクラシック制覇を果たした。デビューから5連勝でGI2勝目。1着賞金1億500万円を獲得した。
ミャンマーの人権団体が11日、国軍の弾圧による死者が700人を超えた、と発表。クーデターから2カ月が過ぎ、犠牲者はこの1カ月で10倍になっている。社会、経済の混乱も収まらず「破綻国家は危機にある」。
イラン政府が12日、中部ナタンズのウラン濃縮施設で11日に電気系統が破壊されるなどのテロ行為があり、ウラン濃縮に使う遠心分離機が被害を受けた、と発表。
三重県鳥羽市長選が11日投開票され、無所属現職の中村欽一郎氏(62)=自民推薦=が、無所属新人で元市議の小久保純一氏(63)を退け、再選を果たした。
2021年4月8日
ほとほととはらりと山桜
葉桜のあわいからチラチラチラひかり
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
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天気は晴れ。釈迦の誕生日である。
早朝から。歩き方は、まだまだふらふらと、危なっかしい。でも「やらなくては」との姿勢が前向きな舞とのコンビで不燃ゴミ出しに始まり、一般ごみ出しにも追われ、それよりも何よりも、けさは引き続いて私たちにとって大切な愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)の年に一度のワクチン接種(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)の日で、ふたりでシロちゃんをかごに乗せエッチラほいのほいサッサ、と近くの愛北動物病院へ。
接種を無事受けたが、先生曰く「このこ。体重が4・8㌔と、チョット肥満気味ですね。これからは食事の量を減らしてください。これ以上、太るといろんな病気にかかりやすくなりますよ」の弁。私も舞もうなだれ「やっぱり、ごちそうを食べすぎなのだよ。与える量を減らす。そうしなければ」と話し合いながら帰宅した。というわけで、きょうからはシロちゃんへの食事はいつもの半分程度に減らすことにし、さっそく実行に移したのである。
肥えすぎで食事の量が減らされ、少し辛そうなシロちゃん。それでも食卓の前に座って食事を待つ
シロの診察券
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わが家に届いた、けさの中日新聞1面見出しは【感染3000人超 第4波鮮明 大阪878人 首都圏も悪化】【愛知188人「まん延防止」視野 知事「拡大続けば」】というものだった。コロナ禍の新型コロナウイルスの感染拡大が、大阪はじめ全国的になかなか治まりそうにない。
感染拡大を報じた朝刊
そして2面の<核心>の紙面展開は、東電福島第一原発処理水を巡るもので、菅義偉首相が7日、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長と官邸で面会、処理水の海洋放出決定への理解を求めた、との内容で、【海へ処理水地ならし 首相「近日中に判断」全漁連会長は「反対」】【政府「会った実績が重要」】との見出しだった。
ところで社会の現状はと言えば、だ。
【初の緊急事態宣言から1年を経て、かつてないほどの危機が迫る。大阪で新たな感染719人、変異株の脅威。】―とは毎日新聞の7日付夕刊の<近事辺々>だ。その大阪で7日の感染者は800人台後半と過去最悪をさらに更新。東京都もこの日新たに555人の感染を発表。東京都の感染者が500人を上回るのは、2月6日いらい。全国の新規感染者も3451人の感染者が確認され、3000人を超え、1月30日いらいの水準だという。なかでも変異ウイルスによる新たな感染者数は1週間あたりで2月末から3月末にかけ、全国で14倍に急増。関西圏を中心に変異株による感染急拡大が目立つ。
これには「これまでで最大の危機だと思います。第一に国民の皆さまがコロナに慣れつつあり、自粛も我慢の限界にある。第二に感染力が強い変異株ウイルスが主体になりつつある、ということです。早急に昨年の最初の緊急事態宣言時のように、国民のなかに危機感、緊張感を呼び戻さなければなりません」と日本医師会の中川俊男会長。中川会長はさらに現況について「緊急事態宣言が発令されるかどうか、ぎりぎりの段階にある」と改めて感染対策の徹底を呼び掛けている。
あ~あ、それにしても、だ。一体全体。この新型コロナウイルスによるパンデミック(感染爆発)、どこまでいったら治まるのか。何ということだ、と思うのは私だけでもあるまい。
こうした中、菅首相はこの日(8日)、小池百合子知事の要請に応じて東京都に対して新型コロナウイルスに対処する特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」を適用する意向を表明。大阪府と隣接する京都府や感染増が目立つ沖縄県にも適用する意向を表明した。
期間はいずれも12日から。東京は大型連休後の5月11日まで、京都と沖縄は5月5日までとする方向だという。9日の政府対策本部で決定予定だ。
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中日新聞と東京新聞が福島第一原発事故いらい報道してきた福島の人々による再生可能エネルギー発電の取り組みをまとめた「魂の発電所―負けねど福島 オレたちの再エネ十年物語(徳間書店)」が出版された。放射能汚染で牛が飼えなくなった飯館村で和牛農家が社長になった「飯館電力」、造り酒屋当主が社長になった「会津電力」などで「原発に頼らない電気を自分たちでつくろう」と奮闘する姿などが描かれた。
英製薬大手アストロゼネカの新型コロナウイルスワクチンの接種後に血栓の症状が報告されている問題で欧州連合(EU)の欧州医薬品庁は7日、血栓症は「ワクチンのきわめてまれな副反応だ」と認定する調査結果を発表。一方で、同社製ワクチンについては「なお効果がリスクを上回る」と述べ、新型コロナ対策に有用だとの見解を示した。
米疾病対策センターのワレンスキー所長は7日の記者会見で米国の新型コロナウイルス感染の主流が英国由来の変異株になったとみられると述べた。米国のサキ大統領報道官は7日、ホワイトハウスで記者会見。来年の北京冬季五輪に参加する姿勢に現時点で「変更はない」と表明した。東京五輪の聖火リレーは8日、三重県内2日目。この日は第一走者の歌手鳥羽一郎さん(68)=鳥羽市出身=らが伊賀市から計6市町を巡る15・2㌔のコースに挑んだ。
厚生労働省は8日、新型コロナウイルス感染拡大に関連した解雇や雇い止めで仕事を失った人が7日時点で累計10万425人になったことを明らかにした。東京、大阪など大都市圏が中心で飲食業や製造業で多かったという。
米経済誌フォーブスが6日、2021年版の世界長者番付を発表。米IT大手アマゾン・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が保有資産1770億㌦(約19・5兆円)と4年連続でトップに。日本人トップは、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が保有資産454億㌦で29位だった。
2021年4月6日
皆主役あかあおしろのランドセル
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
ニュースによれば、きょうの名古屋は10日ぶりに10度を下回り9・2度まで下がったという。この日、東海各地の小学校で入学式があり、ピカピカの新一年生がランドセルを背負い、おかあさんに手を引かれて登校、あこがれの校門をくぐった。おめでとう、と心から祝福したい。
東京五輪の聖火リレーは、愛知県の2日目を迎え、半田市では江戸時代から続く上半田地区の春の祭礼「ちんとろ祭り」で使われてきた〝ちんとろ舟〟にランナーを乗せて聖火を運ぶ場面まで見られた。当初は男性だけが乗る予定だったが、ジェンダー平等の五輪憲章に添い、市が女性も乗船できるように急ぎ、見直したという。コロナ禍のなか、聖火は、その土地ならでは、の特色を乗せ密の回避などいろんな困難を克服しながら順調に進んでいる。
きのうの月曜日。私は、私自身の著作【信長残照伝 わたしはお類、吉乃と申します(「ピース・イズ・ラブ 君がいるから(人間社)」所蔵)】でも、かつて紹介させて頂いた織田信長の側室、いや、れっきとした妻だったと言っていい吉乃(久庵桂昌大禅定尼)のことを思い出し、市内小折の生駒屋敷跡近く久昌寺墓地にある吉乃の墓と近くの田代墓地一角に立つ吉乃桜の下を訪ねた。つい先日まで満開だったはずの桜は、葉桜を通りすぎ、青々とした大樹そのものが天を突いており、その雄々しさになぜか安心したのである。信長も、吉乃も。かつては、間違いなくこの地に生き、大志を抱いていたのである。
私は目を閉じ、大樹の下に跪いて「コロナ禍が早く治まるように」と祈り、さらに私が知る全ての人々の安泰と幸せを心から祈ったのである。
天を突く青々とした吉乃桜
久しぶりにお墓にもお参りした。一番右が吉乃さんのお墓
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大阪、兵庫、宮城の3府県で5日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」がスタート。5月5日まで。大阪、神戸、尼崎、西宮、芦屋、仙台の6市では飲食店に対する午後8時までの時短営業を要請、ところによっては感染対策の見回りも始まった。
12日からは日本国内で高齢者らを対象にしたワクチン接種も始まるが、変異株が広がるなか、このワクチン接種により、感染拡大がどこまで抑えられるのか。先行して接種が進む海外の状況が6日付の中日新聞核心で【ワクチン接種 世界の今】として分かりやすく紹介されており参考になった。
6日付の中日新聞核心【ワクチン接種 世界の今】
それにしても、新型コロナウイルスの感染者の増加が全国的に止まらない。なかでも大阪では1日の感染者が6日、719人と最多に。西村康稔はこの日の会見で「新型コロナウイルスの変異株による感染が首都圏では大阪のように広がっていないが、こんご急速に増える可能性がある」として「首都圏から関西圏への出張はなるべく控えてほしい」とも訴えた。また政府の新型コロナウイルス感染症対策推進室職員の超過勤務が長時間になっていた問題で「こんごは、めりはりをつけての早期退庁を促していく」と強調した。
名古屋市が6日、緑区役所の複数の階で勤務する職員が新型コロナウイルスに感染したことから7日に区役所を閉鎖して庁舎の消毒を行い、8日に一部再開する、と発表。
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【大谷メジャー同時二刀流 先制ソロ 先発4回2/3負傷降板】【聖火つなぐ リレー愛知入り 政令市初、名古屋に 密に目光らせ 認知症の母、天国の友へ 中区の金沢さん 瀬戸駆ける】とは中日新聞5日付夕刊1面見出し。コロナ禍に襲われるという厳しい状況下にありながら、誰もが、それぞれの人生をひた走っていることがよく分かる。
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(26)が4日、アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムで行われたホワイトソックス戦に「2番・投手」で先発し、公式戦ではメジャー4年目で初めて投打同時出場を果たした、とのニュースが世界を駆け巡った(大谷は打者としては一回に2号ソロを放ち、3打数1安打1打点だったが投手としては負傷降板し勝敗が付かず、3年ぶりの勝利はならなかった)
その一方で、日本では東京オリンピックを前にした聖火リレーが着々と進んでいるのである。
そして。スポーツといえば、競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権2日目が4日、東京アクアティクスセンターであり、女子100㍍バタフライ決勝で白血病から復帰した池江璃佳子さん(20)=ルネサンス=が57秒77で優勝。400㍍メドレーリレーの派遣標準記録(57秒92)を突破しリレーメンバーとしての東京五輪代表入りを決めた。
「自分が勝てることはずっと先だと思っていた。最後は『ただいま』という気持ちです。すごく辛くても努力はきっと報われると思います」と池江さん。また元大リーガーで巨人の投手でもあった野球評論家上原浩治さんは4日夜のNHKのスポーツ番組で「(池江さんは)日本中に感動と勇気を与えた」と語ったが、そのとおりだと思う。
新聞といえば、だ。5日付毎日新聞朝刊1面に【日本の「核のごみ」 カナダで受け入れ構想 クレティエン元首相関与】の記事。日本の原子力発電所から出る放射性廃棄物「核のごみ」について、カナダ北東部で地中に埋める処分場を造り、日本から受け入れる構想の存在が明らかになったというもので、日本の一部原子力産業の関係者に昨年2月ごろに打診があり、カナダを同4月に訪問して話し合う予定だったが、新型コロナ感染拡大の影響で見送りに。記事にもあるとおり、この構想がもし事実なら日本からの核のごみの輸出計画が持ち上がっていたことになるだけに、興味深い。
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「渡る世間は鬼ばかり」や「おしん」など人気テレビ番組で知られた脚本家橋田寿賀子(はしだ・すがこ、本名岩崎寿賀子=いわさき・すがこ)さんが4日午前9時13分、急性リンパ腫のため静岡県熱海市の自宅で死去。95歳だった。ソウル生まれ。
北朝鮮体育省が6日、ウエブサイト「朝鮮体育」を通じて同国オリンピック委員会が3月25日に開いた2021年総会で東京五輪への不参加を決めたことを明らかにした。東京五輪に参加しないと表明した国は北朝鮮が初めて。
2016年の熊本地震で被害を受けた熊本城天守閣の復旧工事が終わり、熊本市が6日、内部を公開。26日から一般公開が始まる。島根県の丸山達也知事が東京五輪の大会組織委員会関係者と6日、都内で面会し聖火リレーの県内での実施を条件付きで容認する考えを示した。「植村直己冒険賞」の2020年受賞者に5日、ふだんは美容室を営む大阪府の稲葉香さん(47)=大阪府千早赤阪村=が選ばれた。標高5000㍍以上の峠に囲まれた西ネパールのドルボと呼ばれる地域で越冬し、厳しい自然のなかで生きる人々の暮らしを記録したことが評価されたという。
名古屋城天守の金のしゃちほこが6日、旧尾張藩時代からの深い縁で岐阜県中津川市と長野県木曽町を1日限定で巡回、道の駅で一般公開された。いまの金しゃちが愛知県外に出るのはこれが初。「風塵(ふうじん)地帯」や「聖少女」「チェ・ゲバラ伝」など多くの作品を世に残した読売新聞の記者出身作家、三好徹さんが3日、誤嚥性肺炎のため死去、90歳だった。東京都出身。
2021年4月3日
先生もドキドキドンや新一年生
四月には駄菓子屋さんも蘇る
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
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一向におさまらない新型コロナウイルスの感染拡大。このところ続くコロナ禍のせいでこの一年余というものは日本も世界も。ものみなすべてが病んで沈んでしまっている。それでも人びとをはじめとした生きとし生きるものは、そうしたなか互いに励まし合って生きてゆく。いや、生きているのである。地球は地獄の星なのか。いやいや、そうではない。幸せを運ぶ星であるはずだ。
東京五輪の聖火リレーが3日、東海地方入り。最初は岐阜県中津川市の馬籠宿をスタート。3、4の両日、164人と1グループが11市町の27㌔を走る。このうち馬籠宿での出発式は密を防ぐため抽選で参加者を80人に限定。地元保存会の地歌舞伎で聖火の到着を祝った。恵那市のテーマパーク「日本大正村」村長で名古屋市出身の俳優竹下景子さん(67)がトーチに火をつけ「希望の道が一歩一歩前へ進み、輝かしく素晴らしいオリンピックになるよう、この時間を楽しみながら走りたい」とあいさつ。午前8時45分にスタートした。
中国からの黄砂飛来に続く、春を通り越した生暖かさのあおりか、わが家の愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)の体調が、ここ数日あまり好ましくない。三日ほど前から時折、嘔吐したりするので室内で安静を保つようにしている。おかげで、きょうになってやっと普通の食事が出来るようになった。
というわけで、ここのところは舞とふたりで彼女(シロちゃん)を注意深く見守ってきたのだが。たまたま、ここ数日、戸外からは何やら工事作業の音も聞こえてくることもあって、なかなか落ち着かないようだ。そんななか、シロはただ我慢し、静かに休んでいるのである。それでも、きょう午後にはやっと食事も出来るようになった。なにしろシロちゃんは白狐(びゃっこ)。神の子、天の子、翼の子で何でも知っているばかりか、敏感なので私たちも結構、気遣ってはいる。
とまれ、はやく良くなってほしい。ちょっと食べ過ぎで肥満気味の気がせぬでもない。シロちゃんとて私たちと同じで、健康こそ命なのである。というわけで「これからは、あまり食べさせないように」とのお達しがオカン(おかあさん)から出たことも事実だ。
3日は東電福島第一原発事故後、今なお一部で避難指示が続き、桜の名所でも知られる福島県双葉郡富岡町夜の森で恒例の桜まつり(4日まで)が始まり、満開の桜の下、多くの人々が訪れた。夜の森地区では桜並木の一部や周辺住宅地は今も帰還困難地域のままだが町内には避難指示が解除され、住民が暮らす地域もある。それだけに、ことしはコロナ禍のさなかでもあり、新型コロナウイルスに対する十分な感染予防策をとったうえで待望の桜まつりが始まったという。満開の桜は、11日までライトアップされる。
「少しは元気になったか シロちゃん」と。おかあさんはいつもシロのことを心配している
令和3年。この春、尾張地方の桜の大半がはや、葉ざくらである(愛知県一宮市の真清田神社界隈にて)
そのおかあさん。舞は舞できょうは久しぶりに地元の江南俳句同好会の集まりに出席するため、江南市福祉センターへ。まだまだ危なっかしい、ヨチヨチ歩きで、道中がとても心配なためセンターまで同伴したが「帰りは、もういいから。いいよ」と言うので、それもそうだな-と判断し、迎えに出向くことはやめたのである。
テレビドラマ「北の国から」の父親役などで知られた岐阜県土岐市出身の庶民肌の俳優、田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日に老衰のため88歳で亡くなったのに続き、青色発光ダイオード(LED)の開発に世界で初めて成功、2014年にノーベル物理学賞を受賞した名城大終身教授赤崎勇さんも今月1日午前、肺炎のため名古屋市内の病院で死去。92歳だった。
また、台湾では2日午前9時半(日本時間同10時半)ごろ、台湾東部・花蓮県を走行していた特急列車「太魯閣(タロコ)号」が線路上の工事用作業車と衝突して脱線、一部の車両が大破して運転士ら50人が死亡、50代男性と20代女性の日本人を含む146人が重軽傷を負ったという。
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……「聞いたかと問えば食ったかと答える」。「目には青葉山ほととぎす初鰹」を踏まえた句だが、初声聞きを競う風潮がうかがえる▲まさしく日本人の季節の初物好きは千何百年もの年季が入っている。それももはやこれまでと思わせたのが昨秋の気象庁の生物季節観測の大幅縮小発表だった。だが一転、当面は観測を継続し、新体制作りがめざされることになった▲桜の開花やウグイスの初鳴きなど動植物57種を対象としてきた生物季節観測を植物6種の開花や紅黄葉などだけに絞るというのが先の発表である。ツバメの初見も、アブラゼミの初鳴きも動物はすべて今年から廃止されるはずだった▲新方針によれば、今後は環境省、国立環境研究所と協力し、市民参加の可能性も探りながら新たな観測網の構築をめざすという。背景には、過去70年近いデータの蓄積のある観測の断絶を惜しむ専門家や市民の強い存続希望があった▲……、
とは3日付の毎日新聞<余録>だ。この記事を読み、生物季節観測の断絶セーフには、心から拍手を送りたく思ったのである。
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新型コロナウイルスの方だが、3日、全国で新たに2774人の感染者が確認され、前週の同じ曜日を21日連続で上回り、感染拡大に歯止めがかからない状況だ。このうち「まん延防止等重点措置」の適用が決まっている大阪は過去最多の666人、兵庫は206人、宮城は136人だった。このほか東京446人(4日連続で400人超え)、埼玉149人、愛知118人だった。このうち愛知県内で1日当たりの新規感染者が145人(2日)と100人を超えたのは2月10日いらい、51日ぶり。名古屋市も52人(2日)で約2カ月ぶりに50人を上回った。また愛知県内の死者は計588人になった。また愛知県豊田市は2日、市内の製造業事業所で新型コロナウイルスのクラスターが発生した、と発表。感染者は1日5人、2日35人で計40人。これまでで市内では最大のクラスターだという。
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曹洞宗大本山永平寺(福井県永平寺町)の第80世貫首に就いた南沢道人禅師(93)を正式に迎える晋山式が2日、永平寺であり、新貫首の就任を祝った。
日米韓の3カ国は2日、米メリーランド州アナポリスで開いた安全保障担当の高官協議のあと共同声明を発表。北朝鮮の非核化に向け、3カ国の一致団結した協力を通じて問題を解決していくことを再確認した」と明らかにした。また3カ国は北朝鮮による日本人拉致についても話し合った。
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、本拠地で行われたホワイトソックス戦に「2番・指名打者」で出場。9回の第5打席で右中間へ今季1号2ラン。試合は8―12で敗れた。
米ワシントンの連邦議会議事堂近くで2日午後1時(日本時間3日午前2時)ごろ、乗用車が議事堂の検問所に突っ込み、警察1人が死亡、1人が負傷、運転していた男はその場で射殺された。議会警察は現場周辺を一時封鎖した。
米疾病対策センターは2日、旅行に関する指針を改定。新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した人は国内旅行の際、自主隔離や検査は不要だ、と発表。スペインの下院で3月18日に安楽死を合法化する法案が可決された。オランダが2001年4月に世界で初めて安楽死を法制化してから20年となり、欧州では4カ国目。死の自己決定の権利を求める当事者らの訴えにスペインの世論が動いた形だという。
米国のデルタ航空が中部国際空港(愛知県常滑市)と米ミシガン州デトロイトを結ぶ往復定期便を約1年ぶりに再開。3日午後、中部空港にデトロイトから「エアバスA330―200」が到着すると、再開を祝う放水が行われ、機体は水のアーチをくぐった。4日には出発便がデトロイトに向け飛び立つ。こんごは週一回の往復で運航する。
「まん防」の略称に政府内で批判の声。言霊とは言うけれど、感染対策の実を上げることこそ肝要かと。(3日付毎日新聞夕刊、近事片々)
2021年4月1日
海の色四月一日空と和し
つちふるや終の住処に関わらず
=伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から
新年度が始まったこの日、全国各地の企業や官公庁で若者たちが社会人の仲間入りを果たした。新型コロナ禍では二度目で感染拡大防止に追われ、式典を中止、縮小するケースが目立つなか、トヨタ自動車のようにウエブを活用する方法で2年ぶりに式を開いた企業もあった。わが家の愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)には、地元の愛北動物病院からワクチン接種の案内がきた。
届いた案内状とチョット緊張気味の愛猫シロちゃん
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岐阜県海津市の木曽三川公園でチューリップがみごろに。きのう何より嬉しかったのは、バンテリンドームナゴヤ(前ナゴヤドーム)でのプロ野球対巨人戦で中日が今季最多の12安打を放ち5-3で本拠地での今季初勝利をあげたことか。それも二回に期待の根尾が勝ち越しの適時打を放ち、プロ初安打を挙げた。それだけに、私はむろんドラファンは皆、歓喜したに違いない。本拠地初安打後、初のお立ち台にたった若き根尾はファンの大きな拍手のなか、「もっと喜んでもらえるようにいっぱい打ちたい。何度もこの歓声を聞きたい」と語った。その言や良し、だ。今シーズン、いや、これからの根尾に大いに期待したい(1日は、残念ながら3―1で巨人に逆転負けした)。
根尾の初安打を報じた中日本紙と中日スポーツ
それから。ドラゴンズといえば、かつて〝一発長打の大島くん〟で知られた大島康徳さん(現プロ野球解説者)を知らない人はいないだろう。その大島さんの【この道】が本日1日から中日新聞夕刊で始まった。
【……二〇一六年秋に大腸がんを患い、ステージ4であることを告げられました。このとき、医者から言われたのは「余命一年」でした。しかし、あれから四年以上たつ今でも、治療以外、ほとんど以前と変わらぬ生活をしています。/なってしまったものはしょうがないじゃんという感じ。よしそれじゃ、がんと共存してやろう。がんなんかに負けていられるかと考えています。/思い返せば、僕の人生は「負けてたまるか」の連続でした。故郷の大分では「負くっか」と言いますが、今は「コロナに負くっか!」「がんに負くっか!」です。では、そろそろ、僕の「この道」を始めるとしましょう。】といった具合です。
第93回選抜高校野球大会の決勝が1日午後、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開かれ、神奈川の東海大相模高校が大分の明豊高校に3対2でサヨナラ勝ちし、優勝を決めた。東海大相模は10年ぶり3回目の優勝。
先月30、31の両日、全国各地が黄砂に覆われ、名古屋市でも30日、ことし初めて黄砂が確認された。この黄砂、中国大陸の細かい砂が強風で巻き上げられ、上空の西風に乗って日本に運ばれてくる現象を言う。きょうは幸い、飛んではきていないらしい。
それはそうと樹齢1500年以上の岐阜県本巣市根尾板所の国の天然記念物「淡墨桜」が満開になった、とはけさの中日新聞軟派の<通風筒>。いつになく早い満開で、私自身、若い日々に何度となく訪れた思い出の老樹だけに、久しぶりにあのあでやかな姿を間近で自らの目で見てみたい、と思ったのである。
満開になった淡墨桜(1日付、中日新聞<通風筒>)
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話は変わる。きょうから商品やサービスの価格が消費税を含めて表示する「総額表示」に義務化された。店頭はもちろんチラシやカタログも総額表示が求められるという。
さて。国内での新型コロナウイルスの新規感染者数が30日、2087人となり2000人を超えた。このうち東京都と大阪府は「感染急増」を示すステージ3の水準を満たしており、流行の〝第四波〟への突入を懸念する声も出ているという。なかでも対策強化を目指す大阪府は31日、まん延防止等重点措置の適用を政府に要請、政府は1日、「尊重せざるを得ない」として大阪府同様、他に感染急拡大が目立つ宮城、兵庫県も加えた1府2県の今月5日からの全国初の適用を正式決定した(5月5日まで)。
ちなみに新規感染者の2000人超えは27日いらいだが、このところは大都市を中心に感染拡大に歯止めがかからない。また大阪の30日の新規感染者数は432人で東京の364人を上回った。そればかりか、感染拡大の指標である人口10万人当たりの感染者数(1週間の合計)も東京の18・3人に対して大阪は24・7人と多く、いずれもステージ3の目安とされる15人を超えた。さらに感染者増が目立つ宮城の場合、41・4人で爆発的感染拡大を示すステージ4相当で、31日には1日の感染者200人と過去最多を記録。
このほか、厚生労働省の31日の発表によれば、感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が34都道府県で計678人確認され、空港検疫での報告(123人)も含めれば計801人になったという。
『離礁成功 一助に「スーパームーン」 スエズ運河 潮位上昇、強風が好機に』とは31日付の中日新聞夕刊の見出し。エジプト・スエズ運河の巨大コンテナ船が離礁に成功した背景には、地球と月の距離が近づき大きな満月になるスーパー・ムーンがあったからだ、というもので離礁に成功した29日は潮位が最大に近づき始めた日で、離礁成功についてスエズ運河庁筋は「高い潮位に加え、風も助けてくれた」と指摘している。
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日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、照ノ富士(29)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル市出身、伊勢ケ浜部屋=の大関復帰を正式に決めた。協会は使者として同じ伊勢ケ浜一門の高島理事(元関脇高望山)と浅香山審判委員(元大関魁皇)を都内の伊勢ケ浜部屋に派遣。昇進伝達式で照ノ富士は「謹んでお受け致します。本日は誠にありがとうございました」と口上を披露した。
田村憲久厚生労働省が30日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた東京都による営業時間の短縮要請が続いていた24日深夜、同省職員23人が東京・銀座の飲食店で会食していた事実を明らかにし、会を発案した老健局老人保健課長を大臣官房付とし事実上更迭する人事と田村氏自らも閣僚給与二カ月分を自主返納する、と発表。
文部科学省が30日、2022年度から主に高校一年生が使う教科書の検定結果を公表。「主体的、対話的で深い学び」を掲げる新学習指導要領に対応した初の検定で、随所に「問い」を設けて話し合いや考察を求める構成が目立ち、資料も多用。新型コロナウイルスも登場したという。
愛知県犬山市が29日、国宝犬山城の天守の建造時期について1585年(天正13年)から1588年にかけてとする専門家の判定結果を発表(29日付中日新聞夕刊)。正確な建造時期はこれまで不明で「現存する最古の様式の天守」と曖昧に呼ばれてはきたが、今回あらためて「最古」であることが裏付けられたという。天守の部材の年輪年代法による調査や近世以前の木材加工の痕跡から専門家が破断した。
愛知県一宮市が1日、中核市となり、市役所本庁舎で移行式があった。愛知県内の中核市移行は豊田、豊橋、岡崎の三市に続いて四番目で十八年ぶり。中核市は人口20万人以上が要件で、一宮市は約38万人。2018年から移行の準備を始め、昨年10月に長野県松本市とともに決まった。全国の中核市はこれにより、62市となった。