【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年5月~)】

2020年5月31日
 中腰になり玉ねぎ吊るしたり
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 日曜日。新型コロナウイルス禍が世界中を吹き荒れた令和2年5月とも、きょうでお別れ。緊急非常事態宣言が首都圏と北海道で最後に解除されてから初めての週末となったきのう30日の土曜日は繁華街にもにぎわいが戻り始め、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点はマスク姿の大勢の買い物客が行き交ったという。また、この日は神奈川県箱根町の観光名所、大涌谷の立ち入り規制が1カ月ぶりに解除されたが観光客の姿こそ増えたものの以前のにぎわいには、ほど遠かった。岐阜県可児市の花フェスタ記念公園は、見ごろを迎えたバラを楽しむ多くの人々で久しぶりににぎわった。
 西村康稔経済担当相が30日の記者会見で東京都と北九州市で新型コロナウイルスの感染者が増加している点(東京で5日連続2桁、北九州は8日で85人)について「いずれも週単位で増加傾向にあるので危機感を持ってみている」と述べた。

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 そして。私と舞はといえば、だ。雨のなか、あす6月1日に誕生日を迎える私の母(伊神千代子)の「満100歳」達成報告に和田霊苑を訪れ、今は亡き父の墓前に花を供えて、手を合わせたのである。そういえば、母が生まれた大正9年6月1日は、ふるさと・江南市和田に初めて電燈がついた日で彼女の自慢は「おかあちゃんが生まれたその日に、この和田がパッと明るくなり、みんな驚いてござったそうだ」と言うのが口癖でもある。ちなみに、あすは「電波の日」でもある。

 母は6月1日で満100歳になった
 

 各国や米ジョンズ・ホプキンズ大の集計で新型コロナウイルスの感染者は30日現在で世界全体で計594万4550人(死者36万5361人)、日本国内では同1万7545人(死者908人)となっている。

 新型コロナウイルス感染防止を狙った店舗や遊興施設への休業要請は6月1日、全面解除の区域が38都府県まで拡大する。当初から要請していない岡山、徳島を含めると40道府県で休業の必要がなくなり、継続は7都県に縮小される。学校再開も広がり、経済再生と感染予防を両立させる取り組みがいよいよ全国的に進むことになる。
 31日付中日新聞朝刊によれば、新型コロナウイルス対策の休校による授業の遅れを取り戻すため、中部9県の全307市町村の6割以上で公立中学校の夏休みの短縮を決めたことが分かったという。
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 競馬の第87回日本ダービーでコントレイル(福永祐一騎乗)が優勝。デビューから無傷の5連勝で父ディープインパクトいらい15年ぶりの無敗で2冠。
 米国の宇宙開発企業「スペースX」が30日、米航空宇宙局の米国人飛行士2人を乗せた初の有人宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げ、成功した。民間主導による宇宙開発が進められる時代の幕開けとなる。
 西村康稔経済再生担当相は31日の記者会見で「東京都と福岡県に対する新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の再指定について「今の段階では考えていない」との認識を示した。乗員に新型コロナウイルス感染が拡大したイタリア籍クルーズ船「コスタアトランチカ」が31日、停泊していた長崎市の三菱重工業長崎造船所を離岸し、フィリピンのマニラに向け出港。乗員120人超が乗船。
 北九州市は31日、既に児童1人が感染している市立守恒小学校で児童4人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表し、同小でクラスター(感染者集団)が発生した、との見方を示した。

 トランプ米大統領が29日、香港の自治を揺るがす国家安全法制導入を決めた中国への対抗措置として、1国2制度を前提に香港に与えてきた関税やビザ(査証)の特別優遇措置の廃止手続きを始める、と表明。法制に関与した中国や香港の当局者に制裁を科す、としている。また同大統領は世界保健機関についても、中国寄りの姿勢に改善がないとして脱退を宣言した。
 米中西部ミネソタ州ミネアポリス市で黒人男性が白人警官に首を押さえつけられ死亡した事件で地元当局は29日、この警官(事件後に免職)を第3級殺人(計画性のない殺人)などの容疑で逮捕し、訴追した。他の元警官3人についても捜査中で、抗議デモは全米各地に拡大化している。
 愛知県は新型コロナウイルスの影響で苦境に陥っている漁業の支援策として休漁日を使って県周辺の漁場の清掃に協力した漁協者に20万円を支給する仕組みを設けるという。

5月29日
 ねこの子の鳴き声もしてテレワーク
 =伊神舞子〈きょうの俳句 <minuetto-mi〉から

 鮎の季節到来。
 きのう28日付中日新聞夕刊には、「ファン待望〝アユの夏〟 各河川の直前情報 東海・北陸で相次ぎ解禁」といった特集面も。同じ夕刊社会面では「疫病よけアマビエ以外にも 富山の妖怪 クタベ人気」といった見出しも躍った。
 記事によれば、知られざる存在の富山県ゆかりの人面妖怪「クタベ」が、このところ新型コロナウイルス感染で注目され、会員制交流サイト(SNS)で人気の犯人半魚の妖怪「アマビエ」同様、「疫病が流行した時、自分の姿を絵に描いて人々に見せよ」とした言い伝えが残るーと地元の富山県立山博物館が紹介し、関心が高まっているというもの。
 クタベは江戸時代、立山で薬草を採取する人の前に現れたとの言い伝えがある。黒く長い胴体にしっぽが生え、素朴で親しみやすい顔立ちで4本足で歩き、正体不明の難病の流行を予言し「私の姿を見れば、難を逃れることができる」と話した、という。
    
 富山といえば、越中八尾で毎年9月1日~3日に実施される、あの哀愁を帯びた胡弓の音が町なかに染みわたる、あの「おわら風の盆」がことしは新型コロナウイルスの感染防止で中止となったと聞き、少し寂しい気がする。八尾にはかつて何度も訪れ、地元の方々にとても好くして頂いた。それだけに、残念無念ではある。
 もうひとつ。きのうの中日朝刊くらしの作文で書道講師から寄せられていた「共忍」「共越」「共創」「共生」のことば。すなわち『共に忍び、共に越え、共に創り、共に生きる』の強い絆と精神にも、私は感銘させられたのである。

 新型コロナウイルスの感染者が再び増加している北九州市は28日、新たに21人の感染確認を発表。23~28日の市内の新規感染者は43人となった。北橋健治市長は「このままでは大きな第二波に襲われかねない」と述べ、菅義偉官房長官は28日、厚生労働省が北九州市に27日、クラスター(感染者集団)対策班を派遣した旨を明らかにした。

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 京都府警が27日、アニメ制作会社「京都アニメーション」の第一スタジオ(京都市伏見区)で昨年7月、36人が犠牲となった放火殺人事件で、さいたま市見沼区の無職青葉真司容疑者(42)を殺人や現住建造物等放火殺人などの疑いで逮捕。発生から10カ月を経ての逮捕となった。
 北京で開かれていた第13期全国人民代表大会第3回会議は28日、反政府活動を禁止する国家安全法を香港に導入する方針を採択して閉幕した。スペインのゴンザレス外相が28日、日産自動車のバルセロナ工場閉鎖の方針発表に遺憾の意を表明し「撤回させるためにできることは何でもする。対話を続ける道はあるとまだ信じている」と訴えた。この日、工場周辺ではマスクを着けた従業員ら約1000人が道路を封鎖したり、タイヤを燃やしたりして抗議デモを行った。
 岐阜県郡上市の国重要無形民俗文化財「郡上おどり」がことしは中止されることが、関係者への取材で分かった、と29日付中日夕刊。
 世界最高齢の男性だ、と認定されていた英南部ハンプシャーに住むボブ・ウェイトンさんが28日、がんのため自宅で死去、112歳だった。
 長野県坂城町上平の市川武範さん宅で26日深夜、市川さんの子ども2人を含む3人が頭から血を流して死んでいた殺人事件は長野県警のその後の調べで、子ども2人のほかに死亡していたのは、この家を訪ねてきた暴力団関係者(35歳)とわかった。市川さんの長男との間に女性をめぐるトラブルがあったらしい。

2020年5月26日
 明日へとホルンの響き夕焼空(ゆやけそら)
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 火曜日。政府が25日夜、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を全面解除、継続中だった北海道と首都圏の東京、埼玉、千葉、神奈川の計5都道県を対象から外した。安倍晋三首相は記者会見で「わずか1カ月半で流行をほぼ収束させることができた」点を強調していたが、まだまだ第2、第3波の感染拡大もあり得るだけに、安心はできない。
 この日、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は日本が緊急事態宣言を全面解除したことに関連、「新型コロナウイルスの新規感染者が大幅に減少し、死者数増も抑えられている」として対策が成功した、と評価。日本がこんごも感染経路の特定などに力を注いでいく姿勢を示したことも称賛したという。
 愛知県の大村秀章知事も同夜、臨時の記者会見を開き、過去1カ月の感染状況が落ち着いている、として4月10日に出した県独自の緊急事態宣言を解除すると発表。26日午前10時の県対策本部会議で正式決定した。

 緊急事態の全面解除を1面で報じた新聞各紙
 
 感染者が多い国・地域と世界全体の感染者数(25日現在)=26日付中日朝刊
 
 国内の新型コロナウイルスの感染者(25日現在)=26日付中日朝刊
 

 プロ野球は25日、オンラインで臨時12球団代表者会議を開き新型コロナウイルスの影響で延期されていたプロ野球の開幕日を6月19日に決めた。感染予防のため、当面は初となる無観客試合で行う。レギュラーシーズンは各チーム143試合から削減されて120試合となる予定だという。
 ドイツの首都・ベルリンで第2次世界大戦を生き延び〝ヒトラーのワニ〟の異名があるミシシッピワニが22日、ロシア首都のモスクワ動物園で老衰のため死んだ。84歳。このワニは、名前を「サターン」と言い、モスクワ動物園によると、米国生まれでベルリンの動物園で空襲に遭った1943年に脱走。一時、行方不明となったが、終戦後の46年、ベルリンに駐留していた英軍兵士が見つけ、同じく戦勝国だったソ連に引き渡したという。

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 新型コロナウイルス感染症の影響で3月から春休みを挟んで臨時休校となっていた愛知県の県立高校と一部の特別支援学校が25日、授業を再開した。愛知県警の運転免許更新業務も25日、再開。名古屋市の東山動植物園は6月2日の再開から入園を事前予約制とし、1日当たりの入園者数を5000人に制限する。
 法務省が25日、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に新聞記者らと賭けマージャンをし、辞職した東京高検の黒川弘務前検事長(63)の後任に、名古屋高検の林真琴検事長(62)を充てる26日付発令の人事を発表。
 JR東日本の社長、会長を歴任した松田昌士(まつだ・まさたけ)さんが19日午後1時58分、肝臓がんのため東京都内の病院で死去。84歳だった。
 フジテレビの人気番組「テラスハウス」に出演し23日に急死した女子プロレス選手、木村花さん(22)の自宅マンション(東京都江東区内)から遺書が見つかり、警視庁は木村さんが自殺を図ったとみて調べている。

5月22日
 ロケットや黒揚羽ごと弧を描き
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 1300年以上の歴史を刻む長良川の鵜飼がこの日夜、岐阜市で始まった。毎年5月11日から10月まで行われているが、ことしは新型コロナウイルスのため、第2次世界大戦後初めて開幕を延期。観覧船の運行開始は未定で岸辺で多くの市民が見守るなかでの鵜飼開きとなった。
 金曜日。政府が21日夜、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言を大阪、京都、兵庫の近畿3府県で解除。新規感染者数の増加に歯止めがかかり、病床数や検査体制の確保にめどが立った、と判断したためだ。宣言継続の埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏の4都県と北海道については25日に専門家の評価を得たうえで解除の可否を改めて判断するという。
 大阪、京都、兵庫3府県が21日、新型コロナウイルスの対策本部会議をそれぞれ開き、政府の緊急事態宣言解除を受け、ライブハウスやナイトクラブなどクラスター(感染者集団)が発生した施設を除く大部分の業種で特措法に基づく休業要請を終了する、と決めた。飲食店にもとめていた営業時間制限も解除する。23日午前零時から適用。
 また、これに伴いことし3月から感染拡大防止のため大阪府の要請を受けて臨時休業していた大阪阿倍野区にある【あべのハルカス】の地上60階にある展望台も21日から営業を再開。展望台ではチケットカウンターの前に体温を自動で測ることができる「サーモグラフィー」を設置したほか、フェイスガードをつけたスタッフが、訪れた人々にアルコール消毒をするように求める姿が目立った。

 英BBC放送が20日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が新型コロナウイルスの影響で延期となった東京五輪が2021年に開催されなかった場合、中止となる見通しを認めたと報じ、同時に安倍晋三首相から「来年夏が最後のオプション(選択肢)」と伝えられたことも明かした、という。

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」前夜に開かれた夕食会で参加有権者に飲食代を提供したとして全国の弁護士や学者ら約660人が21日、公選法違反(寄付行為)と政治資金規正法違反の疑いで首相と後援会幹部の計3人に対する告発状を東京地検に提出。弁護士らは「首相は説明責任を果たさず、数の力で首相究明と責任追及が阻まれるという憂うべき状況を打開するため、徹底的な捜査が必要だ」との声明を出したが、これを突破口に東京地検にはこの際、首相とその周辺に絶えず淀む〝底知れない膿〟を徹底的に出し切ってほしく思う。
 私に言わせれば、安倍政治がここまで成り下がったのは、むしろ不正を率先して指弾し、糾弾すべき地検など捜査側と本来なら、社会正義を旗印とすべき各メディアの怠慢のなせる結果で遅きに失した気がしないではない。今度こそ、国有地の一方的払い下げに代表される学校法人「森友学園」問題はじめ、加計学園問題などこれまで続いた一連の不正の根を断ち切るチャンスでもある。同時に安倍昭恵夫人も当然のことながら厳しく断罪されて当然であろう。このままだと、一連の問題に限って言えば、安倍政治(政治なぞとは、とても言えないが)の方が老獪かつ一枚も二枚も上だったと言われかねない。検事にも記者にも、死にものぐるいになってこの世の中を公正なるものにしようという、そんな意欲が欠落している。甘やかされた捜査、取材をしているから〝社会の番人〟には成り得ていないのである。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態の宣言下に新聞記者ら(産経記者2人と朝日新聞の元記者1人)と〝賭けマージャン〟をしていた東京高検の黒川弘務検事長(63)が21日、法務省の調査に事実関係を認め、安倍晋三首相あてに辞表を提出した。黒川氏は訓告処分となり、「行動は緊張感に欠け、軽率に過ぎるものであり、猛省しています」とのコメントを出した。辞表提出を受け安倍首相は21日、検察官を含む国家公務員の定年引き上げについて内容を見直す可能性に言及。検察庁法改正案など国家公務員の定年に関する一括法案を、今秋にも召集する臨時国会で成立させる考えだったが、方針の転換を検討せざるを得なくなった、としている。

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 加藤勝信厚生労働相は22日の記者会見で新型コロナウイルス関連の解雇や雇い止めが21日時点で1万835人に上った、と明らかにした。政府が緊急事態宣言を発令した4月から急増し、5月だけで全体の7割近い7064人を占めるという。
 三菱重工業が21日午前2時31分、国際宇宙ステーションに向け、最終となる無人補給機「こうのとり」9号機を載せたH2Bロケットを鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げ、15分後に予定の軌道に投入、打ち上げは成功した。25日に宇宙ステーションに到着するという。
 米司法当局は20日、日産自動車前会長カルコス・ゴーン被告(66)=会社法違反(特別背任)罪などで起訴済み=の逃亡を手助けしたとして東部マサチューセッツ州ボストン近郊ハーバードの米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員マイケル・テイラー(59)と息子のピーター(27)の両容疑者を逮捕。調べによると、ふたりは逃亡前のゴーン被告と7回以上にわたって会っており、「近現代史上、最も恥知らずで周到に仕組まれた逃亡行為のひとつだ」と断罪している。
 大阪市旭区の大宮神社で江戸時代に作られたとみられる等身大の豊臣秀吉像が見つかり21日、市教委が発表。高さ81・9㌢の寄せ木造りで市教委によれば、秀吉は没後に「神」として祀られ全国で約20体の木像が知られているが、近現代の作品をのぞくと最大級だという。
 新型コロナウイルス感染症の影響で延期されていた中国の第13期全国人民代表大会(全人代=中国の国会に相当)第3回会議が22日、習近平国家主席らが出席した中、北京の人民大会堂で開幕。李克強首相は今年の施政方針をまとめた政府活動報告の演説で1990年代以降では初となる経済成長率目標の設定見送りについて「新型コロナウイルスが経済貿易に与える不確定性が非常に高い」と説明。報告には景気対策として07年いらい13年ぶりとなる1兆元(15兆円)の特別国債の発行や財政赤字をGDP比3・6%以上まで容認することも盛り込まれた。国防費は6・6%増の1兆2680億元(19兆2000億円)。
 旧民社党委員長を務めた元衆議院議員の塚本三郎さんが20日午前、老衰のため名古屋市内の自宅で亡くなった。93歳だった。

5月19日
 花柄のマスクの下も笑ってよ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 火曜日。朝のうち遠慮がちに降っていた小雨は、まもなく止んだが夕方再び、豪雨が屋根という屋根を荒々しくたたき、まもなく去った。

        ※        ※
 ネパール・カトマンズから海超え、山超えて、メールが届いた。
 カトマンズを拠点に、世界を相手に旅行業を営みネパール人の夫、ニルマニ・ラル・シュレスタさん(カトマンズ日本語学院校長)と二人三脚で頑張る長谷川裕子さん(愛知県稲沢市出身)からだった。いつもの【〜コロナ関連情報 ネパール〜】で、その内容を読むにつけ、こちらの胸までが締め付けられるのである。
 次のような内容だった。
〜コロナ関連情報 ネパール〜
<さらに6月2日までロックダウン延期!>
Nepal lockdown was postponed until June 2nd!
これが最後のロックダウン延期となりますように…。そろそろ外出禁止も2カ月になり、ネパール国民も皆、限界か?
ここにきて、ネパールの感染者は約300名に急増中。ネパールでの死者は2名になりました。原因は、インドで感染したネパール人労働者たちが、帰国して広がったようです。

以下、在ネパール日本大使館より
(ポイント)
【ネパール政府の新型コロナウイルス感染拡大の予防措置】
(ロックダウンの延長)について
1 報道によれば、ネパール政府は17日の閣議において新型コロナウイルス感染拡大の予防措置としてロックダウンを6月2日(火)まで延長することを決定したとのことです。
2 またネパール保健人口省によれば、ネパール国内でコロナウイルスにより2名の死亡者が確認されたと初めて死亡者が発表されました。なお、感染者数は同発表によれば、292名の感染者が確認されております(治癒した人数は36名)。
(ネパール保健・人口省)
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 19日付の中日朝刊の1面見出しは『検察庁法案今国会断念 「政権介入」世論反発受け 政府 定年延長、継続審議に』『GDP(国内総生産、季節調整値) 年3.4%減 1~3月期 4~6月期 年20%減予測も』『中部 半数超が純損益悪化 リーマン以来 130社3月期』というものだった。
 そして。同紙夕刊1面は、といえば、だ。『愛知プールなど解除 休業要請旅館宴会場も スポーツジムは継続(解除しない)』『マスクして 間隔空けて 滞在は短く』『名古屋の主要百貨店すべて再開 JR高島屋約40日ぶり』『トランプ氏WHO(世界保健機関)脱退「検討」30日以内で中国寄り改善なければ』『米「一つの国が拡大隠蔽」 WHO総会 米中応酬』『トヨタ初 動画で米新車発 ショー中止、延期受け』といった内容である。

 世界保健機関(WHO)の総会が19日、ジュネーブで開かれ、新型コロナウイルス感染症への対応について独立した検証作業の実施などをWHOに求める決議案を採択。この決議案は日本や欧州連合(EU)などが提出し中国も共同提案に加わったが、トランプ米大統領がWHOからの脱退検討に言及した米国は名を連ねなかった。
 ブラジル保健省が18日、国内の新型コロナウイルス感染者が25万4220人、死者が1万6792人になった、と発表。増加の勢いが止まらず、感染者数は英国を上回って世界3位に。死者数も世界6位となった。米バイオテクノロジー企業のモデルナが18日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンを投与した8人で感染を防ぐ抗体が血液中に作られたとする臨床試験の初期成果を発表。

 中日新聞夕刊の連載小説【満天の花 佐川光晴】(唐仁原教久 画)が本日19日付で370回に及んだ連載を終えた。毎日楽しみにして読んできた小説だっただけに、少し寂しい気がせぬでもない。途中、多少読みづらい展開場面も何カ所かあるにはあったが、何よりも作者のしっかりした深い取材力は見習わなければ、と思う。こうした形で異人との間に生まれた花の生涯にスポットをあてて、書き通した点で敬服に値する小説を私は読ませて頂いた。心より敬意を表したい。
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 静岡県が18日、県が管理する富士山の3登山道の5合目から頂上までを開山期間に当たる7月10日~9月10日の2カ月間、閉鎖すると発表。登山客の密集による新型コロナウイルス感染を防止するためでルート上の全ての山小屋も休業する。山梨県はこれより先の15日に同県側の登山道「吉田ルート」を同時期に閉鎖すると発表しており、富士山は全山の夏山閉鎖が決まった。
 19日午前2時1分ごろ、長野、岐阜両県で震度3の地震。午後零時17分ごろには、宮城、福島で震度4の、同零時46分ごろには岐阜県高山で震度2の地震がそれぞれあった。それにしても、このところ、岐阜、長野両県での地震が多い。
 政府は19日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮する学生に対する現金給付を閣議決定。対象は約43万人で1人当たりの額は住民税非課税世帯が20万円、それ以外は10万円。予算総額は530億円。
 航空自衛隊の「宇宙作戦隊」が18日、府中基地(東京都府中市)を拠点に発足。当初は人工衛星の安定運用に向け、米軍などと連携し「宇宙の状況を把握する能力構築」に力を注ぐという。
 スターバックスコーヒージャパンが19日、新型コロナウイルスの影響により13都道府県で休止していた店舗の営業を再開した、と発表。岐阜県大垣市の木升製造販売「大橋量器」が19日から、升づくりの工程で出るかんなくずと布マスクを組み合わせ、ヒノキの香りを楽しめる「hinoki MASUKU」の販売を始めた。

5月15日
 とりあえずビール緊急事態解除
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 金曜日。世界各地で脅威となっている新型コロナウイルス。その感染者が日本でただ1県ゼロの岩手県は、きょうも1人の感染者も出さなかった。
「さすが、だよね。宮沢賢治の生き方が県民に染み通っているのかもね」とは、舞の名言である。デ、賢治の詩【雨ニモマケズ】をここにあらためて記しておきたい。
 ♪ 雨にもまけず風にもまけず雪にも夏の暑さにもまけぬ丈夫なからだをもち欲はなく決して怒らずいつもしずかにわらっている……
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 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、新型コロナウイルス感染症による死者が14日、世界全体で30万人を超えた。4月14日に12万人を超えてから1カ月で2・5倍に増え、死者の増加ペースは欧米を中心に鈍化せず、感染者は440万人に上っているという。死者が1万人を超えるまでは3カ月弱かかったが、その後は急増。3月31日に4万人を上回ってからは1~2日ごとに1万人以上が上積みされる状態が続いているという。
 政府は14日、新型コロナウイルス特別措置法に基づき先に全都道府県に発令していた緊急事態宣言の対象から39県を正式に解除。解除の対象は、重点的な対策が必要な13の「特定警戒都道府県」のうち茨城、石川、岐阜、愛知、福岡の5県と特定警戒以外の三重など34県で、14日から解除の効力が生じた。というわけで、名古屋の地下街なども15日には開放され、やれやれ、とホッとせぬでもない。でも、識者によれば「今後の行動こそが重要だ」とのこと。解除されたからと言って、ウイルスが消えてなくなるわけでもなく、これからが正念場だといえよう。
 松尾邦弘元検事総長(77)ら検察OBが15日、政府の判断で検察官の定年延長を可能とする検察庁法改正案に対し「検察を弱体化して時の政権の意のままに動く組織にしようとしており、看過できない」と反対する森雅子法相あての意見書を法務省に提出した。提出後、記者会見した松尾氏は「特定の検察官の定年延長ありきだ。大変危惧している」と話したが、そのとおりである。

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 緊急事態宣言から東海3県などが解除され、一夜明けた15日午前、名古屋・栄の地下街セントラルパークでは4月中旬から閉鎖されていた地下街の通路が開いたが、閉まったままの店舗が大半だったという。地下街管理会社によれば、各店舗が営業をいつ再開するか、は調整中だ、とのことだ。
 三重県伊勢市が14日、大型連休中(4月29日~5月6日)の伊勢神宮参拝者数が前年同期比99・1%減の7174人だったと発表。4月の参拝者数は6万7000人で記録が残っている1895年いらいでは最低だった―とのことで、これこそ国が病んでいることの証明だといえよう。ちなみに昨年の同時期は、平成から令和への改元効果もあって75万6000人余だった。政府が全世帯に配布する布マスクの配達が14日、愛知、岐阜両県でやっと始まった。安倍晋三首相が4月1日に配布を表明後、1カ月半を経て、ようやく東海地方の家庭にも届けられることになった。

 こんななか、大阪府は14日、独自の新型コロナウイルス対策本部会議を開き、解除の条件とした独自基準「大阪モデル」を14日まで1週間連続でクリアした対象に限り、特措法に基づく休業要請を16日午前零時から部分的に解除すると正式決定。府によると、解除は府が示した感染防止マニュアルの順守が条件で美術館やホテルの宴会場部分なども対象。飲食店は営業時間の終了は2時間延長し午前5時から午後10時まで、酒類提供は午後9時までとした。またインターネットカフェやパチンコ店などは1000平方㍍以下の施設に限って認め、クラスター(感染者集団)が発生したナイトクラブやライブハウス、それに類似する施設は対象外だという。

 北アルプス・乗鞍岳(3026㍍)へと続く岐阜県高山市丹生川町の山岳道路「乗鞍スカイライン」が15日、約半年間の冬季閉鎖を終えて全面開通したが、新型コロナウイルス感染拡大を受けてバスそのものは、5月末まで運休。自転車や徒歩通行も自粛を呼び掛けており、事実上は閉鎖状態にある。毎日夕刊小説「スミレの香り」(馳星周、画田中靖夫。全293回)が終わった。カムイと「わたし」との呼吸が絶妙の、とてもよい作品だったと思う。
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 大相撲の三段目力士、勝武士(しょうぶし、本名末武清孝さん、山梨県出身、高田川部屋)が13日、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全により、28歳の若さで亡くなった。3月の春場所では土俵を務めていた。
 新型コロナウイルスの感染は猫同士でも広がっていく、と東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らのチームが13日付の米医学誌電子版で発表。感染した猫には明らかな症状は出なかったという。ペットが気付かないうちに感染する可能性がある、として河岡教授は「ペットを外に出さないように気をつけてほしい」と話している。
 8月10日開幕予定の第102回全国高校野球選手権大会(甲子園)が中止の方向で検討されていることが15日、関係者への取材で分かった、とは本日15日付中日夕刊。20日の運営委員会で協議するという。
「青信号」ではなく、感染拡大防ぐ指標に。独自基準達成の大阪府、通天閣にグリーンライト点灯。―とは、15日付の毎日夕刊の〈近事片々〉。

 演劇街で知られる米ニューヨーク市ブロードウェーの劇場主や興行主でつくる業界団体ブロードウェー・リーグが12日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う公演中止を少なくとも9月6日まで延長し、前売り券の払い戻しか交換に応じる、と発表。ロシアのプーチン大統領の最側近で知られるペスコフ大統領報道官が12日、自らが新型コロナウイルスに感染し、入院している旨明らかにした、とタス通信などが伝えた。

5月9日
 とろとろの資生堂パーラーのアイスクリン
 新緑やピーターラビット探そうよ
 スケッチブック片手に聖五月
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 1昨日の夜。わが家2階ベランダから東の空高く望み見た満月。それは、それは美しかった。
 
 月から見える、ウイルスに冒された地球は、どんなふうに見えるのだろうか
 
 

 そして。昨日は、あす10日の〝母の日〟を前に。長男夫妻からバラの花が届き、舞は嬉しそう。けさ、さっそく庭の一角に植えていた。

 植える前と植えたあとのバラ
 
 

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 5月7日正午過ぎ。ネパール・カトマンズ在住の裕子さんから最新の~コロナ関連情報 ネパール~が届く。
 それによると、「ネパールのロックダウンと飛行機の運行停止 延長!!! 私はいつ日本に帰れるのかな? ネパールの感染者77人。死者は依然としてゼロ。外出制限に従わない人たちが、結構捕まっています。警察と国民の衝突も目立ち始めてきました。治安が悪くなるのが心配です。ネパールはウーバーイーツとか無いので、自炊するしかありません。お陰様で料理も上手になったと、自画自賛してます」
 さらに(ポイント)として「●報道によれば、ネパール政府は6日の閣議において、新型コロナウイルス感染拡大の予防措置として、ロックダウンを5月18日(月曜日)まで延長することを決定したとのことです。同じく報道によれば、ネパールに発着する全ての国際線フライト及び国内線フライトの運航停止を5月31日まで延長することを決定したとのことです。……」とあった。

 デ、私は次のように返信させて頂いたのである。
「泣かんとき ゆうこ。ネパール、世界のカトマンズの対応は日本よりも数段上。すばらしいと思っています。日本も見習わなければ。神さまにゆうこの永遠なる無事安全を祈っています。ニルさんを、だいじに。からだ大切に」と。
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 国内主要観光地で大型連休中の人手が昨年と比べ最大9割超減少していたことが7日、IT企業による位置情報の解析調査でわかった。また東海地方の主な鉄道会社が7日、ゴールデンウイーク(4月24日~5月6日)の利用状況をまとめたが、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で東海道新幹線が前年同期から94%減った6%となるなど各社とも従来ならとても信じられないほどの大幅減となった。

 観光地への人出などを表にして分かりやすく報じた8日付の中日朝刊紙面
 

 厚生労働省は7日、新型コロナウイルス感染症の国内初の治療薬として米製薬会社が開発した「レムデシビル」を特例承認した。海外での承認などを条件に国内審査の手続きを簡略化できる特例制度を適用し、申請の3日後という異例のスピード承認となった。国の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長が始まった7日、重点対策が必要な13の「特定警戒都道府県」以外の34県では自粛緩和の動きが広がった。このうち三重県では休業要請の一部を解除、商業施設などが営業を再開。ただ、県外からの利用は控えてもらうよう要請したが、現場では「客を区別できない」の声が上がった。この日は特定警戒都道府県となっている愛知、岐阜両県でも営業再開に踏み切る店が相次いだ。
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 台湾プロ野球(CPBL)が8日、新型コロナウイルスの感染リスクが低下したとして、1球場当たり1000人に制限し、観客を入れた試合を北部・新北市と中部・台中市の2球場で開催。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11日に予定されていた岐阜市の長良川鵜飼の開幕が当面、延期されることになった。長良川鵜飼は1300年以上の歴史があり鵜匠代表の杉山雅彦さんによれば、国の緊急事態宣言が延長されたため6日に決めたという。開幕の延期は、少なくとも過去60年ほどでは初めてとみられる。
 愛知、岐阜、三重の3県では7日、新型コロナウイルスの新たな感染者の発表はなかった。感染者ゼロは愛知が2日連続、岐阜は5日連続、三重は13日連続。
 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、4月25日から全面閉鎖されていた大津市役所本庁舎で7日、13日ぶりに業務が再開された。
 新型コロナウイルスの緊急経済対策として国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」の支給が7日、愛知県では最も早く小牧市と岩倉市で始まった。名古屋市千種区の東山動植物園で飼育されていた雄のホッキョクグマ「サスカッチ」が6日、肝不全などのため死んだ。推定30歳。人間なら、80歳超にあたり、雄では国内最高齢だった。
 橋本政権などで首相補佐官を務めた外交評論家の岡本行夫(おかもと・ゆきお)さんが死去したことが7日、分かった。74歳だった。関係者によれば、亡くなったのは4月24日。新型コロナウイルスに感染していたという。大津市の交差点で保育園児ら16人が死傷した事故から丸1年の8日、事故現場の交差点には献花台が設けられ、周辺住民や大津署員らが祈りを捧げた。

5月4日
 訪う人もなく早蕨の風に揺れ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 月曜日。みどりの日。祝日である。
 政府はこの日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を当初の5月6日までから月末の31日まで延長することを決めた。

 ところで令和の時代の疫病、新型コロナウイルスの感染は、相変わらず全世界で増えている。中日新聞の本日(4日)付紙面は「米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が2日、世界全体で24万人を超えた。死者の八割以上が集中する欧米を中心に、被害拡大が続いている。/3日時点の感染者は世界全体で344万人超。感染者が唯一、100万人を超えている米国が死者も最も多く6万6000人。世界全体の死者は4月30日に23万人を超えたばかりだった」と報じている。
 そして。その後の報道によれば、4日の時点での世界全体の感染者は350万人を超え、352万人となった。これは3月26日に50万人を超えた後は、ほぼ1週間ごとに50万人が上積みされてきたことになる。死者は3月31日に4万人を上回ってから1カ月にわたって1~2日ごとに1万人以上増え続け、4日までに24万人を超えた、としている。
 また日本国内の場合は。4日、新たに177人の新型コロナウイルスの感染が確認され、累計はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含めると1万5947人。死者は21人増え計569人になった。こうしたなか、4日付中日紙面には『中部の新規感染8割減 緊急宣言拡大後 「対策の継続が大事」』といった見出しも見られ、この地方に住む1人として、どこかホッとしたのも事実だ。

 日本相撲協会が4日、持ち回りの臨時理事会で東京・両国国技館で24日に初日を予定していた大相撲夏場所の中止と7月19日初日の名古屋場所(中日新聞社共催)の会場を両国国技館に移し、無観客での開催を目指すことを決めた。秋巡業の中止も決まった。三重県玉城町の田丸神社では3日、新型コロナウイルス感染症の終息を願い、獅子舞が奉納された。毎日新聞が4日付の朝刊でシリーズ「疫病と人間」を掲載。五百旗頭真(いおきべまこと)・アジア調査会会長(76)が100年前のスペイン風邪流行からの教訓を探ってみせた。

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 きょうは相棒の休みでもあり、親から譲り受けた私たちにとっては、かけがえなき大切な畑【エデンの東】へと出かけ、ただふたり、黙々とマンノを手に伸びてきた雑草除去に励んだ。【エデンの東】の名前は、かつて能登半島にいたころ、米国西海岸のモントレージャズフェスティバルを和倉温泉に誘致した際、取材で西海岸を訪れ、世界のジャズ王、ジミー・ライアンさんらを取材した際、せっかくだから―と足を伸ばした映画〈エデンの東〉の舞台、農園地帯にスケールこそとても比べようもないが、案外に、よく似ていたため、私が命名。以降は勝手に、俺たちの〈エデンの東〉〈エデンの東〉だとふたりで呼んでいる次第である(もっとも舞は〈エデンの東〉は行ったことがないので分からない、と話している)。

 デ、そんな私たちの【エデンの東】だが。土中からは、ミミズやテントウムシ、蟻さんなどが続々と出てきてあいさつしてくれ、ふたりにとっては、かなりハードな作業ではあったが心なごむ場面に何度も出会ったのである。ほかに黄色い蝶なども顔を見せ、ひらりヒラヒラと戯れるように〈かぜ〉に乗って大気を泳ぐ姿には感動。そうした、ちひさき命を目の前に人間たちは今、新型コロナウイルスに苦しめられ騒いではいるが、だ。自然界の神にしてみれば、だ。人間社会を破壊、いや一掃してしまうことなぞ、その気になりさえすれば、人間が草をひとむしりするより、もっと簡単なのではないか、と。そんなことをふと、思ったりもしたのである。人間も自然も。ちいさき生きもの、命たちだって。皆、与えられたこの世を命をかけて生きていくのである。

 雑草が除去された一角。
 
 場所によっては雑草とともにピンクの野草が彩りを添えていた
 
 ちいさな命はたくましい=いずれもエデンの東にて
 

 それはそうと、このところは、新型コロナウイルスの出現で人間社会の生活様式そのものまでが日に日に変わりつつあるような。そんな気がしないでもない。三密(密閉、密接、密集)回避の国の方針もあり、ことしの大型連休は県をまたいでの帰省は、ほとんどなくなり、わが家でも東京で働く長男夫妻がきのうの3日、〝オンライン帰省〟なるものをやってみせた。幸い3男坊が母親のタブレットを操作してくれ、事なきを得たが、画面を見ながらの会話とは。なんだか何かが欠けている気がしないでもない。ただ、愛猫シロちゃんは、かなりの関心を抱いたようで興味しんしん。画面を食い入るように見ていた。これは、これで新しい時代が幕開けした、と思えばいいか。

 愛猫も加わり。なごやかに進んだ息子夫婦のオンライン帰省の一コマ。このままだと日常の生活様式が一変してしまうかもしれない
 

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 トランプ米大統領が2日、ツイッターで健康不安説が浮上していた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の公開活動(肥料工場完工式に出席)が20日ぶりに伝えられたことについて「彼が戻ってきて元気な姿を見るのは個人的にはうれしい」と語ったという。
 13億人超の人口を抱え、新型コロナウイルス対策で「世界最大のロックダウン」をとされるインドの全土封鎖が4日から2度目の延長期間に入った。当局は感染者の少ない地方から徐々に規制緩和し、経済への影響を少しでも抑えたい、としている。
 ロシア・モスクワで新型コロナウイルスの感染による肺炎が疑われる重症患者の半数がPCR検査で「陰性」と判定された―とは、ロシアのモスクワ・タイムズ。モスクワ市長が4月末、記者団に「重症患者の半数が(PCR検査を)2度しても陰性が出る」と明かしたという。ロシア全土の感染者は累計で13万4000人余で、トルコとフランスを抜いて世界ワースト6位。
 ジョンソン英首相の婚約者キャリー・サイモンズさんが2日、先月下旬に生まれた男児をウィルフレッド・ローリー・ニコラス・ジョンソンと命名したと明かした。2番目のミドルネームのニコラスは新型コロナウイルスに感染したジョンソン氏の治療に尽くした医師たちにちなみ感謝の気持ちを表したという。
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本の各地の医療機関で院内感染が全国で50件以上相次ぎ、うち感染者10人以上が発生した事例を20以上で確認。兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で小尻知博記者(当時29歳)ら2人が午後8時15分ごろ、散弾銃で殺傷されてから33年がたった3日、小尻記者の写真が支局内の祭壇に飾られ、関係者は1分間の黙とうを捧げた。