詩「抱擁」

さあ
わたしをたべて
満足なさいと
小さな木の実が
ささやく

木の実をかじる
幼いリスを
手のひらに乗せて
僕が微笑む

僕を包む
大樹で
繁れる青葉が
揺れている
大樹を
支えるように
大地がひろがる

地上の愛を
見守るように
空のうえで
巨大な太陽が
輝いている

無限にひろがる絆
大きな愛のなかに
生命は育まれていく
それこそが真実の力