一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年8月~)
2025年8月31日
二百十日。気になる見出しは【残暑桑名40・5度 最高更新】(中日)【トランプ関税2審も「違法」 米高裁「大統領権限逸脱」】【引き揚げ苦難の戦後 終戦時、海外にいた日本人の数は? 人口1割近くの約660万人】(毎日)。それと中日(東京)新聞のサンデー版の【本物と出会う街銀座】も読みがいのある紙面であった。
日曜日、歴史的ともいえる酷暑続きだった8月。その8月もやっと、きょうでピリオドが打たれる。あすからは秋が日に日に近づき、訪れてくれるだろうか。これだけ暑い日が続くと、そんなことまで思ってしまう。ニャンニャン、すなわちこすも・ここ三世であるタンゴちゃん(愛称)は、この暑い中、けさも心配そうな顔でわが家を訪れ、草むらから顔をのぞかせたため「こっちにおいでよ」と声をかけ、いつものようにお水を与え、ごはんも与えたのである。
嬉しそうに食べる姿を目の前に、なぜか私がかつて愛し続けたシロちゃん(オーロラレインボー)はじめ、こすも・ここ、神猫シロ、てまりちゃんとのことなどを思い出していた。どの猫も。みんなかわいい、かわいい猫ちゃんたちだった。でも、このタンゴちゃんを除いて、もはや全てこの世にはいないのである。
今は亡き舞からの使者なのか。タンゴは、けさも顔を見せてくれた
(8月30日)
軟式の全国高校選手権最終日が29日、兵庫県の明石トーカロ球場で決勝が行われ、中京(東海・岐阜)があべの翔学(大阪)に3―2で逆転サヨナラ勝ちし、史上初の4連覇を果たした。14度目の優勝で大会最多記録を更新。
ことしの暑さは尋常でない。つい先ほどのラジオニュースによれば、桑名で命に関わる危険な温度40・5度を記録したという。ラジオアナが「熱中症に警戒してください。激しい雨。落雷。突風にも注意してください」と叫ぶように何度も何度も視聴者に呼びかけている。この世は一体全体、どこに運ばれようとしているのか。「気を付けてください」と呼びかけられたところで、どうしようというのか。どうしたらよいのか。天変地異からどうして逃げようというのか。
そんな真っ昼間に玄関を開けて外に出ると、このところ毎朝わが家にやってくる、あの先代こすも・ここそっくりの半のら三代目こすも・ここ、タンゴ(愛称)3世が道路を渡ろうとしているではないか。危ない。危ないよ。気を付けて渡らなければ。
わたしが「タンゴ」「タンゴ」と声を上げ呼ぶと、彼女は道の中央でいったん立ち止まってジッと私の目をみつめ、「にゃあ~ん」「にゃあ~ん」と嬉しそうな声を二度あげ、そのまま道路を向こう側に横切っていった。「車に気をつけてよ。ニンゲンどもは全くもって危険だからね。シロ(オーロラレインボー)、しろちゃんみたいにニンゲンどもの車にはねられないように、ね」と私。すると、タンゴちゃんは私の顔をしげしげと見つめ「ニャア~ン」とまたひと声上げ、道路を横切って行ったのである。「気をつけるんだよ」と、もういちど私。ニャン、ニャ、ニャア~ンとタンゴ。
その瞬間、一陣の秋風がわたしの心をふきぬけていった。そんな気がしたのである。
本日付の夕刊(中日)は【トランプ関税「違法」 米高裁 権限逸脱を認定 10月14日まで効力容認】【パレスチナのビザ拒否 米、国家承認意向に対抗か】が気になるが。何といっても【<能登だより 夏祭り> 若者が熱い 重蔵神社例祭】が清々しい筆致でよかった。能登といえば、だ。同じ中日朝刊の【原発立地支援拡大決定 30㌔圏に 避難道、港湾整備など】の記事のほか、【能登地震終わってない 中日懇話会 前口・本紙七尾支局長】もなかなか読みごたえのある内容だった。
(8月29日)
昨夜遅くから未明にかけ、わが相棒であるパソコン画面が一方的に閉じてしまい、その後電源を入れたり、スイッチボタンを押したりしても、うんともすんとも動かなくなり、反応しなくなってしまった。さあ~、どうしよう。これは大変だとばかり、電源をいれたり、スタートボタンを押したり、アレヤコレヤとやってみたのだが。画面は知らんぷりで、そのまま。
「これでは、何もできなくなってしまう。書けなくなってしまう。どうしよう」と思っていたところ、画面がパット明るくなり画像がやっと出た。デ、画面の文字を読むと「もう少しでPCのセットアップが完了します」の表示が。そこには疲れ果てたあげくに愛用のパソコンの前に座る私の姿があったのである。やれやれだ。
というわけで、午前3時近くになり、やっと床に入ることが出来たのである。おかげで翌朝(30日朝)はすっかり寝坊してしまい、起床は午前8時過ぎに。息子の姿は出勤した後で、すでになく、いつもの朝のお見送りをすることはかなわなかったのである。でも、その代わりか。いつも朝になると顔を見せてくれるニャンニャン(こすも・ここ三世)が顔を見せてくれ、ホッとしたのである。
2025年8月28日
友から送られてきた、やさしさに満ちあふれた黄色の彼岸花、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)を繰り返しながめている。この夏は。今も猛暑が続いているが。季節の顔に偽りはない。まもなく哀愁に満ち満ちた、そんな秋がやってくるに違いない。
友の手で撮影された黄色の曼殊沙華
彼岸花といえば、だ。亡き妻、伊神舞子が生前に詠んだ俳句【曼殊沙華人恋ふごとに朱深く】を思い出す。と同時に、もう一句、これも彼女が、この世に残した【秋空に未来永劫と書いてみし】も、である。というわけで、今は秋の到来が待たれるのである。
【石井章議員事務所捜索 維新 秘書給与詐取疑い】【ラオス深刻邦人が児童買春 愛知県警動画撮影容疑 60代2人を逮捕ミャンマーでも 日本で処罰対象「国外犯」に該当 現地大使館に撲滅求める署名】【総裁選前倒し要求議員公表 自民選管、記名式を決定】(中日新聞)……と、きょうも紙面はいろいろである。
ふと人間、誰しも生きていくのは大変だなっ、と思う。すかさず「そうよ。みんな大変なのだから。シロちゃん(オーロラレインボー)だって大変。今という時を人間も動物もだれだって一生懸命に生きているのだから」と生前の、あの鈴を鳴らすような舞の声が私の耳に大きく迫ったのである。「うん。そうだよな。み~んな一緒だ。なかよく生きていかなければ」とわたくし。
(8月27日)
早朝の不燃ごみと古紙(古新聞)出しに始まり、毎朝の日課でもある各紙のチェック、これを終え、きょうは月イチの金山ペインクリニックでの健診日のため名鉄電車で金山へ、と慌ただしい1日が矢の如く過ぎ去っていった。受診後は決まって金山駅構内の食堂を訪れ、ランチを食べて帰ることにしているが、きょうはイワシの魚フライ定食をたべたが、これがまた、とても美味しかった。
いったん帰宅後、こんどは近くの郵便局へ。「脱原発社会をめざす文学者の会」への会費納入のためだが急に雨が降り出し、それもとても強い降りで全身がびしょ濡れに。なんだか理由もなく、泣きたいようなそんな気持ちに襲われたのである。どんなに逆立ちしたところで自然にはかなわないナ、と改めて思う。
中日新聞の本日付の朝刊は【除染土処分地35年めど 政府が工程表 福島県外で選定】【香る秋味 絞り染め 中津川、栗きんとん】【データセンター向け商材注力 岡谷鋼機・岡谷社長】【洋上風力撤退で調整 3海域で計画 中電子会社など】【朝日、日経生成AI巡り提訴 米企業、記事無断使用 44億円請求】【マダニ感染症最多更新 25年 累計143人、三重など5県報告】といったところか。同夕刊は【ウナギ規制強化「妥当」 ワシントン条約暫定評価 10月に最終評価】【石井章参院議員事務所捜索 維新 公設秘書給与詐取疑い】か。
(8月26日)
きのう午後訪れた「赤旗」販売店員の東さんに続き、本日は午前中、中日販売店の松本さんが各紙新聞代の集金においでた。しばらくすると、急に、にわか雨が降り出し、私はあわてて早朝ベランダに干したばかりの洗濯物を室内に入れるハプニング(この種のハプニングは始終ではある)に襲われ、バタバタ、ドタバタと動き回る。やっとこせ室内に入れたと思ったら、しばらくして天気は回復。太陽の光りが、再び地上に注がれたので、わたくしは思い返したように窓を開け、再び洗濯物をベランダに出したのである。いやはや、疲れた。わが身はこうしてきょうもまた自然界の中であわてふためいている。
やれやれ、とは。まっこと、このことか。
本日付の中日朝刊は【国道119カ所陥没恐れ 24年度国交省調査4739カ所空洞確認】【大川原冤罪 警視庁と検察墓前で謝罪 元顧問の妻「受け入れるが、許せない」】【保釈却下 裁判所検証せず 長男「やらないのは間違い」】【豊臣秀吉像の首が折られる 円頓寺商店街】【駐車場奥ナイフ隠す? 神戸女性刺殺 4㌔、50分尾行か】など。そして夕刊は【金正恩氏と会談「年内に」 米韓首脳 トランプ氏意欲】【「北にトランプ・ワールドを」 李氏「お世辞」で穏便に】【FRB(米連邦準備制度理事会)理事を「解任」 トランプ氏投稿 金融政策に影響も】【ダガー賞の受賞に寄せて 王谷晶 ぶっとんだ話も地味の積み重ね】か。
(8月25日)
月曜日。文士刮目の締め切り日のため52回目を出稿する。毎回のことだが、2週間ほど前から何度も何度も「その時に1番ふさわしい内容で」と書き改めたうえで「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局に出稿しているだけに、出稿を終えたときには心底からホッとし、なんだか全身の重荷が取れたような気がするから不思議である。
これも、わが尊敬する今は亡き作家加賀乙彦さんから私への言葉「ごんたさん。君はまだまだ若いのだから。今の調子で書いて書いて書いて。君には書きまくってほしいのだ」との言葉を忠実に守らなければ、との私の信念で続けているからに、ほかならない。
2025年8月24日
日曜日。中日(東京)のサンデー版は生前、世界各地のフォークダンスをそれこそ楽しそうに見事に踊りこなしていた今は亡き私の妻伊神舞子(たつ江)が大好きだったヨハン・シュトラウスその人を紹介した【ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世生誕200年】であった。
私は紙面を手に思わず、嬉しくなり、おまえ(たつ江)の遺影・静汐院美舞立詠大姉に向かって手を合わせ「よかったね。相変わらず、お空の、おまえの国で踊っていますか。このサンデー版大図解を手に、おまえが心底から楽しそうに踊っていたあの日々を思い出してしまい、涙が出てきたよ。俺の退職後は毎週、土曜日になるとは、レッスン会場である公民館にまで車で送っていったよな。発表会にもそのつど、送らされたものだが。世界各国のフォークダンスを、それはそれは見事に次々と華麗かつ楽しそうに踊りこなす、そんなおまえの若々しい姿には、いつも感動していたよ」などと語りかけ、そのサンデー版の紙面を仏前に供えたのである。
というわけで、フォークダンスとは少し違いはするものの、私が現在、こうして社交ダンスを続けておられるのも彼女に「あなた。私が居なくなってしまっても。せっかくピースボートで始めた社交ダンスなのだから。いつまでもつづけてよね。続けなきゃいけないよ」と言われた。そうした経緯があるからこそなのである。無口な彼女は私にフォークダンスを始めたいきさつについて語ったことはないが、わたくしが気がついた時には世界じゅうのフォークダンスを踊りこなすまでになっていたのである。そんな彼女だけに生前は、仲間の女性たちとよく発表会などに出かけ、時にはフォークダンスとは違うのだが。郡上の徹夜踊りにも有志でしばしば行くなどしていた。今にして思えば本当に楽しそうだった。あのころ、郡上までついていくべきだった-と心から反省しているのである。
朝刊は【日韓首脳未来志向で一致 首相、歴史認識を継承 李大統領初来日】【鮮やか絵巻豪壮 西尾・大提灯まつり】【相続で悩む土地 国に引き渡し増 東海地方 荒れ地多く管理課題】(いずれも中日)。夜。NHKEテレで【日曜美術館 洋画家・絹谷幸二さんを追悼して▽70歳の時に挑んだ奈良興福寺の無著・世親菩薩立像▽情熱的な創作に密着!】を見る。
(8月23日)
夏の甲子園・全国高校野球はこの日決勝戦が行われ、沖縄尚学高校が西東京代表の日大三高に3―1で勝ち初優勝。沖縄県勢が夏の甲子園を制したのは、2010年に春夏を連覇した興南高校いらい。15年ぶりの快挙となった。
東京電力が福島第1原発にたまる処理水の放出を始めてから、24日で2年になる。放出自体はおおむね順調に進むが、顕在化し始めているのが、汚染水を処理水に浄化する過程で発生する、放射性物質を含む廃棄物の問題だ。原子力規制庁の概算によると、その放射能量は人や環境への影響が大きい放射性物質のセシウム137で24京ベクレルを超え、敷地内にたまった事故で溶けた燃料由来のセシウム137の半分を占めるまでになっている。/こうした廃棄物には、人が近づけないほど放射線量が高いものも含まれる。今後も廃棄物は増え続ける見通しだが、処分計画は何も決まっていない。/東電によると、2023年8月24日の初放出から、今月3日までに放出した処理水は計10万1870㌧、処理水に含まれる放射性物質トリチウムの量は計約22.1兆ベクレル。原発近くの海域で検出されたトリチウム濃度は最大で1㍑当たり56ベクレルで、国の基準値(1500ベクレル)を大きく下回っている。/建屋の外から入り込んだ雨水や地下水が溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)に触れるなどし、現在でも1日当たり平均70㌧の汚染水が発生している。そのため放出開始前に約134万㌧あった処理水は、今年8月7日時点で約128万㌧と、放出量の半分程度の約6万㌧しか減っていない。ただ東電は、廃炉完了目標の51年までに残る全量を放出できると試算している。………
――以上はけさ(23日付)の毎日新聞1面【放射性廃棄物浄化作業で蓄積 福島第1処理水放出2年 処分計画決まらぬまま】の記事の一部である。何といおうか。幾何級数的な数字の中で福島の人々は、きょうも生きていく。のである。何という事なのだ、と。なんたることか、と思ってしまう。
ほかには、【新米JA前払い最高値 三重、前年比1万円増 60㌔3万円台 小売価格も上昇へ】【生産現場は 農家には助かる額 消費者離れないか コメ高止まり続く】【詐欺の成功数ボードに記入 カンボジア拠点 中国系が厳格管理 かけ子遅刻なら罰金ルール】【スマホ条例案炎上 豊明市1日2時間以内を目安 「なぜ縛る」「家庭の問題」抗議相次ぐ】【神戸女性刺殺35歳男逮捕 逃走、都内で発見 殺人容疑】(中日朝刊見出し)。
そして。中日(東京)夕刊の<土曜訪問>に【母・静子さんと太宰治の愛に迫った自著と母の日記が合本で復刊 太田治子さん(作家) 『斜陽』は両親の〝共著〟】の話題。ほかに同特報面は【クマによる死者過去最多ペース 耕作放棄地が隠れ場に ごみなど求め接近 市街地でも発生 人間が誘因の側面も 駆除に過度な苦情「カスハラ対応を」】の深刻な紙面も。
この世の中、いろいろある。
(8月22日)
午前中の執筆を終え、一宮のスポ文(スポーツ文化センター)へ。
社交ダンスの継続は、亡き舞、シロちゃんとの約束なので、どんなにハードな中でも、この約束だけは守らなければ、と続けている。きょうもタンゴ、クイック、ワルツの順で悦ちゃんやヨシコ姉、若先生も一緒に何度も踊る。待ち時間には、流れるワルツにあわせ、ただひとりムードを大切に踊ってみるなどした。こんどは、どこかで誰もいない草原か何かでただひとり、ムードたっぷりに踊ってみたいナ、と。そんなことを思ってみたりした。
もう随分と昔の話ではあるのだが。かつて空港記者時代に何かとお世話になった当時全日空の広報担当だったAさんに久しぶりにラインし「能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】がカラオケ(ジョイサウンド)でも歌えるようになったので、どんどん歌って応援してください」と援護射撃をお願いする。そこはAさんである。「すばらしいですね」と、すぐに返信があり懐かしく思う。
(8月21日)
木曜日。献血の日。
中日新聞の朝刊1面見出しには【南海トラフ事前避難52万人 「巨大地震警戒」発表時 愛知・三重12万人】【29邦人を移送、逮捕 カンボジア拠点特殊詐欺 愛知県警、未遂容疑】【暴れる容疑者ら機内へ 過去最大級海外拠点摘発】【首相「民間投資を強化」 検討委新設へ アフリカ会議開幕】といった活字が並ぶ。
朝。半のら愛猫こすも・ここ3世、タンゴちゃん(愛称)がわが家の横庭縁先にいつものように顔を見せたので食事と水を与える。きのうから隣の敷地で雑草の伐採などの整地工事が行われていることもあってか「顔を見せなくなった」と思いきや、この暑い中、「朝のあいさつを」とわざわざ顔出しをしてくれ、とても嬉しく思ったのである。
そして。夕刊(中日)は【ガザ市郊外を掌握 イスラエル予備作戦開始】【「安全の保証 中ロ参加を」ウクライナ和平でロ外相(ラブロフ外相)】【詐欺収益14億円か カンボジア拠点 逮捕の29人】といったところか。
兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第107回全国高校野球選手権大会は21日、準決勝が行われ第1試合に登場した県岐阜商(岐阜)は延長十回タイブレークで4-2で日大三(西東京)に競り負けた。夏大会で1956年いらいの決勝進出はならなかった。残念無念とは、このことか。
(8月20日)
第107回全国高校野球選手権大会は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、県岐阜商(岐阜)が延長11回タイブレークの末、横浜(神奈川)に8―7でサヨナラ勝ち。16年ぶりのベスト4進出を決めた。甲子園といえば、はるか昔の昭和のころ松本支局員時代に松商学園に同行取材、岐阜総局(現岐阜支社)のころにも市岐商について甲子園へ。あのときのドラマに満ちた取材を今なお忘れることが出来ない。
朝刊には【ロシア・ウクライナ会談調整 侵攻後初首脳同士 ゼレンスキー氏と欧米首脳会合】とか【随契備蓄米販売延長へ 放出分の7割 売り切れず】(中日)【消化中5階天井崩落か 死亡隊員避難経路絶たれる 道頓堀火災】【前会長に懲役3年求刑 KADOKAWA 五輪巡り贈賄】【98歳囲碁棋士杉内(寿子)八段引退 最年長】(毎日)といった活字が躍っている。人それぞれ。この世の中、いろんな世界があり、人間たちはその中を生きていくのである。
本日付の夕刊は【アフリカ成長へ新経済圏 首相表明インド洋に物流網 TICAD(第9回アフリカ開発会議)開幕へ】【備蓄米来月以降も販売 農相表明 随意契約分を延長】【トランプ氏、地上軍否定 ウクライナ国境防衛「空軍通じ支援」】【欧州有志国連合 部隊派遣へ協議 米と計画策定へ】(日本経済新聞)か。そして。本日午後7時半からの【NHKスペシャル 堺雅人がエジプト縦断 古代文明の危機救った ブラックファラオの謎 ピラミッド地下に水!? 潜水調査で大量の黄金 3000年も栄えた王国の秘密が今夜明らかに!】がとても良かった。
NHKスペシャル 堺雅人がエジプト縦断のワンシーンから
2025年8月19日
俳句の日。朝刊は【盆明けても猛暑 豊田39.2度】【トランプ氏と首脳会談 ウクライナ割譲拒否確認 欧州と結束一部支配は容認か】(中日)の記事が気になる。これらニュースの数々は、自然と人間が織り成す悲喜劇のような気がしないでもない。とは言ったところで、人間たちが自然に勝てるはずもなかろう。
私自身も大好きな大阪はあの道頓堀でビル火災が発生。消火中の消防隊員2人が亡くなったという。なんということなのだ。合掌―
(8月18日)
本日付の中日新聞夕刊1面の夕歩道がすこぶる良い。
以下のとおりである。
ー16、17日に連続放送されたNHKスペシャル「シミュレーションー昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹氏原案)は力作だった。米国と戦えば必敗と予測されながら太平洋戦争に突入する苦境を描いた。
1940年(昭和15年)設立の首相直轄「総力戦研究所」が舞台のドラマ。集められた若手エリートが統計に基づき、米国と戦えば日本必敗と事前予測する。だが、国は道を徐々に踏み外した-。
予測できなかったのは原爆投下だったという。天変地異も予測不能。ドラマには登場しないが、43~45年に鳥取地震、東南海地震、三河地震が相次いだ。45年の終戦まで人が死んでばかりだった。
正午前。歌手舟木一夫ファンクラブの熱心なファンである女性から「ごんたさん。徹子の部屋で舟木さんやるので、ぜひ見てみて」と突然のライン。チャンネルを6(メーテレ)に合わせ、拝聴させて頂いた。舟木さんは、私が「高校三年生」の時に青春歌謡の【高校三年生】が大ヒット。そればかりか、当時私が通っていた滝高校で「高校三年生」のロケが行われ、その光景(自転車置き場で何度も転ぶところなど)を、柔道着姿で見ていた。その懐かしの郷土一宮市出身の大歌手だけに、滑り込みセーフで拝見させて頂いた次第である。
(8月17日)
お盆に迎えた先祖の霊を送り出す京の五山送り火が昨16日夜、京都市街を囲む山々であった。
きょう17日のニュースは、私も知るあの中日(東京)新聞の福島特別支局記者片山夏子さんの記事【こう見る 福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える】にほかならない。彼女の目と足、耳を駆使した日々の努力が福島原発事故その後の深刻さと重大さをいかに読者に伝えているか、を思うとき。私の目頭を思わず熱いものが流れたのは言うまでもない。彼女こそ、当代社会に必要とされる記者であることを改めて痛切に感じたのである。「原発事故が起きたとき、そこにいた人たちに何が起きたのか。今も続く作業を忘れてはならない。」そのとおりである。彼女には、これからも心からのエールを送り続けたい。
片山夏子記者の「こう見る 福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える」。この日は【米露停戦合意至らず】(毎日)の記事も。
日曜日。午前中、一宮の水野さん(自動車修理業)に先日、一宮での社交ダンスレッスンから帰宅途中、交差点で突然、目の前に突っ込んできた小型バスを避けようと急ブレーキを踏んだ、まさにその瞬間(幸い突進してきた小型バスとの衝突は間一髪、避けられた)以降、少しブレーキの感覚が不具合となっていた愛車の状況を見に来て頂いた。自宅周辺を試し乗りをして頂きフロント部分をしっかりチェックして頂いた結果、▽心配されたブレーキオイル漏れはない▽マスターシリンダーなるものの内部に入っていた空気は取り除けられた――とのことで「運転して頂いても心配ありません」との判断でホッとした次第。「それと秋には車検ですので、その場でもしっかり点検させてもらいます。このまま乗って頂いても心配ありません」との診断に、ホッとした。やれやれである。
水野さんにはせっかくの機会なので私と牧すすむさんで最近作った能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(伊神権太作詞、牧すすむ作曲、安本和秋編曲、岡ゆう子歌)】の存在を告げると、「ああ、そりゃすごいですね」とその場でスマホで【能登の明かり】を聞いてくださり、嬉しく思った。彼は、私が新聞社の一宮主管支局長在任時に少年野球軟式野球連盟の理事長として何かにつけお世話になり、それ以降の付き合いでもあり、いつまでもこうして助けてくださり、ありがたいことだーと改めて思った次第である。
昨日、能登七尾の和倉温泉「のと楽」で行われた七尾高校同窓会に出席した長男夫妻から、小丸山公園の相撲場の写真が送られてきて、懐かしく思う。昔、一本杉通りにあった新聞社の支局隣の〝おしょうゆ屋さん〟や近くの小丸山公園などにも寄ったと知らせてくれ、やはり「わが子らも七尾のことが忘れられないのだ」と思う。
(8月16日)
【不戦80年 次の世代へ 全国戦没者追悼式「反省」首相13年ぶり言及 「戦争やったらだめ」3歳祈る 最年少いなべから5歳兄と参列】【「戦中・戦後の苦難語り継ぎ」 陛下お言葉初の表現】とは、本日付の中日新聞朝刊1面見出しである。中でも石破首相の式辞に触れ【石破首相は式辞に「反省」の文言を民主党政権以来13年ぶりに盛り込み「あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」とした。】と今ひとつ。天皇陛下のお言葉に触れ【天皇陛下はお言葉で「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」との一節を新たに加え「将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」と読み上げられた。】との下りには、同じ日本人として私の心に熱いものが流れたことも事実である。
ほかに16日付紙面は【平和へ決意刻む 戦後80年終戦の日 首相式辞13年ぶり「反省」】(毎日)といった具合に不戦、平和への誓いを新たにする紙面内容が目立った。15日は終戦から80年の節目の年でもあり、各紙とも不戦への誓い、平和への決意がにじむ内容となっている。「戦争など、もう2度とごめんだ」の心は、どの人とて同じに違いない。
夕刊は各紙とも、米ロ首脳会談が1面トップ。あいにくウクライナ停戦は合意に至らなかったようだが、両首脳のこんごの努力に期待したい。間違いなく人類共通の願いだと言っていい「世界平和への道」につながるからである。両氏のこんごの誠意と努力に期待し、こんごは世界平和実現への貢献をしてほしく願う。
というわけで夕刊の見出しは【米ロ首脳、停戦合意できず ウクライナ侵略 初の直接会談 競技継続では一致】【アンカレジ基地厳戒 会見場に「和平追求」の文字】【ベラルーシと米首脳が電話協議 米ロ会談前に】(日本経済新聞16日付の夕刊)
きょうは、三男坊の誕生日。早朝のNHKラジオによれば、この日の花言葉は【ヤナギラン】で<集中する>との意味があるそうである。これからは、それこそ、働き盛りの年代になるので健康に気をつけ、集中して頑張ってほしい。おかあさん、たつ江(伊神舞子)も同じことを思い、こんごの活躍を願っているに違いない。1人の父親としても、息子の限りなき飛躍と成長、幸せを願っている。
(8月15日)
終戦の日。朝刊には【きょう戦没者追悼式 戦後生まれ 初の半数超に】【8.15終戦の日<2025年戦後80年 昭和100年>「お父さん」憧れた 名古屋の84歳 実父も義父も戦死 「ててなしご」悲劇二度と】【光に平和願い 津・万灯みたま祭】(中日)【「戦後」を100年へ 主筆前田浩智】【未来に伝える きょう終戦80年 デモクラシーズ ビジュアルで見る 1945年~現在】【脱・自国中心史観へ 日中韓研究者ら共通博物館構想】(毎日)などの見出しが躍っている。
そして。ほかに気になる記事といえば、だ。【千玄室さん死去 102歳 茶道裏千家前家元】(中日)にほかならない。
午後。一宮スポーツ文化センターへ。社交ダンスのレッスンのためで、タンゴ、クイック、ワルツに続き、久しぶりにルンバを踊る。先生曰く。「ごんたさん。こんどはブロンズ級のルンバに挑戦しようよ」と。ルンバは、ある程度自信はある。かといって、ここのところ、しばらく踊っていないだけに、早く慣れ、これまで以上に華麗かつ美しく踊るようにならなければーとは、私の正直な本心だ。たつ江(伊神舞子)が生きていたなら、ふたりで華麗に踊ることが出来たのに…。そう思うと悲しくなってくるから不思議だ。やはり、彼女を思い出し、泣けてくるのである。
夕刊は【8・15終戦の日 問われる記憶継承 追悼式 戦後生まれ半数超 小泉農相ら靖国参拝】(中日)【終戦80年平和の誓い新た 戦没者追悼式に4500人 参列者5割超、戦後生まれ】【惨禍の記憶胸に刻む 平和の祈り子らと共に 80回目「終戦の日」】【「誰もしゃべる人いなかった」 皇居前、80年前の安堵 群衆にいた女性証言】【クマに襲われ登山者不明 知床の羅臼岳ヘリで70人救助】(日経)。いろいろ、だ。
(8月14日)
中日新聞夕刊で気になるのは【万博客足止め会場で一夜 地下鉄トラブルで動かず 熱中症など36人搬送 夏の屋外「しんどい」】である。記事には、こうある。
―13日午後9時半ごろ、大阪・関西万博の会場につながる唯一の鉄道路線、地下鉄大阪メトロ中央線で車両に電気を供給するレールが停電し、運転を見合わせた。大勢の来場者とスタッフが帰宅できなくなり、会場内で一夜を過ごした。中央線は14日早朝に全線で運転を再開。14日は30分遅れの午前9時半に開場した。
ほかには【停戦交渉不調なら ロシア制裁強化も トランプ氏会談へけん制】【<戦後80年昭和100年>野戦病院の沢村栄治 隣の患者の従軍日記に記述 日中戦争時 記者との面会を記録】【モーニング広島が発祥? 原爆から復興 支えた喫茶店】【打ち切り→戦時下に掲載 「のらくろ」幻の224本 軍隊支持の内容不本意?】といったところか。
(8月13日)
本日付の中日新聞夕刊に【真夏に願い乗せて ペルセウス座流星群ピーク】の見出し。そうか。そういえば、マイ(舞子、たつ江)が、まだ健在だったころ。私たちは2階ベランダに立ち、夜の空を眺めて流星群の光りを仲良く競って追ったものである。流れ星が大好きだった舞は見つけるのも上手で「あっ、いま飛んでったよ。ほら。ほら。見て。見て。みてよ」と声を上げたが、時既に遅しが大半ではあった。でも、それだけの時がふたりにとっては、とても楽しかったのである。美しく、やさしく、かわいい女(ひと)でもあった。
というわけで夕刊の記事は次のようなものだった。
――真夏の夜空を彩る「ペルセウス座流星群」が12日深夜から13日未明にかけて出現のピークを迎えた。毎年この時期に見られる流星群だが、国立天文台によると、今年は月明かりの影響で見える数は例年より少なめ。それでも天候に恵まれた地域では天体ショーを観察できた。
(8月12日)
新聞休刊日。半のら猫ちゃんのタンゴ三世が朝、わが家の室内に潜入。そのまま鳴きながら私たち家族が談笑する室内を時折、ニャンニャア~ンと甘えた声を出し立ち止まるなどして室内を探訪。しばらくすると元の自然の世界にに戻りたくなってか、ニャンニャン・ニャニャア~ンと外に出ていった。お盆に集まって久しぶりに談笑する私たち家族にとっては何よりのタンゴなりの歓迎ぶりか、と思うとなんだかありがたい気持ちになったのである。
こんな長男夫妻も午後、新幹線で川崎へ、と帰っていった。
(8月11日)
山の日。本日付の朝刊はやはり【釜本邦成さん死去 81歳 メキシコ五輪銅、得点王】【熊本に大雨特別警報 九州など線状降水帯】(中日)【広陵甲子園辞退 初の大会中、暴力事案に中傷】【3年連続40号(米大リーグ、ドジャースの大谷翔平)】(毎日)というもので、変わった記事で見過ごせないのは【終戦前後デマ拡散スパイ容疑 朝鮮人虐殺 南樺太各地で ソ連捜査資料から明らかに】(毎日)か。
午後。雨の中、帰省中の長男夫妻も加わり、家族そろって舞が眠る臨済宗妙心寺派永正寺の永代供養集合墓へ。あいにくの雨天ではあったが今は亡き、わが妻舞子すなわちたつ江(静汐院美舞立詠大姉)の墓石を前に線香をたき、花を供え、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を流し、ささやかながら実のあるひとときとなったのである。帰宅後は、わが家で皆そろってシャンペングラスで乾杯、楽しいひとときはアッというまに矢の如く過ぎさっていった。
今は亡き舞も喜んでくれたに違いない。長男曰く「15、16日には和倉温泉のと楽で七尾高校の同窓会があるため、ふたりで行ってくる」と。七尾と言えば、だ。私が七尾在任中、長男は七尾高校ボート部員で石川国体に出場したばかりか、7年間家族そろって過ごした思い出の土地。そればかりか、能登半島は1昨年元日の地震、昨年秋の豪雨水害に襲われ復興さ中にあるだけに、かつてのクラスメートたちとの再会劇は貴重なひとときになるに違いない。
それだけに「そうか。そりゃあ、よかった。みんな元気でいてくれるとイイね」と感慨深げな私が、そこには居たのである。そして私は、わが子を前に、こうも付け足した。
「おとうさん。おまえも知る小牧の牧さんと一緒に先日、輪島市道下の仮設住宅街特設ステージで能登半島地震の復興支援コンサートをしてきたよ。その席で能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】の大正琴演奏があったが、皆さん喜んでくれ、とても嬉しかったよ。石川テレビに北陸中日新聞も報道してくれ、ありがたかった」とー。
夜は、亡き妻舞子(伊神たつ江、青汐院美舞立詠大姉)とシロちゃん(オーロラレインボー)の遺影を前に、みんなでシャンパンで乾杯し、楽しいひとときとなった。
(8月10日)
お盆で科学者(ナノテク物理学博士)の長男夫妻が帰省。ありがたいことに、三男も加わって1、2階各部屋のカーテンレースの一部をそっくり一新してくれ、それこそ、その部分だけがまるで新婚さんの新居に早変わりしたみたいで嬉しく思った(まだまだ、ほかにもほころびたカーテンはいっぱい、あるにはあるのだが)。これまでは今は亡き舞がつけてくれたレースのカーテンを放置した形だったが、あちこちが破損してきていることをわが子らに言うと、「バローのホームセンターに行こう」と子どもたちが即断。あっという間の早業の如く新素材を購入、アレヨアレヨと言う間にその部分のカーテンを取り換え、一新してくれたのである。いやはや、その早業には、わが子ながら「(今は亡きおかあさんに似ているナ)と感心するやら。驚くやらで、つくづくよい子たち、家族に恵まれありがたいことだ、と思った。これも今は亡き舞の子育てがよかったからに違いない。
長男夫妻が「お父さん。文学界の9月号ありますか?」と聞くので「あるよ」と渡すと。「ちょっと見せてよ」というのでみせると、今話題の「オッペンハイマー」のところを読んで返したので、私も読む。読みながら、「あぁ、それでか」と合点がいったのである。
物理学者でもある長男夫妻に文学界9月号に原爆生みの親として知られるオッペンハイマーのことが書いてある【英語能台本 アラン・マレット『オッペンハイマー』原爆投下から八十年の節目に初めて東京で上演を迎え、話題の本作。能台本の全訳を掲載】の存在を教えられ、私も改めて読んでみたのである。ひとことで片付ければ、懺悔以外の何物でもない文学めいた活字が、そこには並んでいた。
きょうの中日朝刊1面見出しは【<戦後80年昭和100年>ノーモア 長崎から響け 原爆の日80年 首相、核禁条約触れず 魂の叫び受け継ぐ 43年前国連演説宣言引用】と、とてもわかりやすく、同感である。
第107回全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)の堀正和校長が10日、出場辞退を表明。7日に1回戦を突破し、2回戦で三重県代表の津田学園との対戦を控えていた。暴力事案は1月に寮内で発生。3月に日本高野連から厳重注意処分を受けた暴力事案が大会直前に交流サイトSNSなどで拡散、他の情報も取り上げられている状況に屈服した形で同校は「事態を重く受け止め、出場を辞退したうえで、指導体制の抜本的な見直しを図る」と文書で説明。選手たちに罪はないので、このまま出場すべきだ、と私は思う。のだが。一体全体、何があったのか。真相を知りたいところではある。
堀校長は生徒らが誹謗中傷を受けたり寮に爆破予告があったことなどを挙げ「生徒らを守ることが最優先だと考えて判断した」と述べてはいるのだが。甲子園出場を夢見て日々がんばってきた選手たち、高校球児の心はどうなるのか。
日本サッカー協会の発表によれば、日本サッカー界が生んだ不世出の名ストライカーで、1968年のメキシコ五輪では得点王となり、銅メダルの原動力となった元Jリーガー、G大阪の監督、元参院議員でも知られた釜本邦茂さんが10日、肺炎のため大阪府内の病院で死去。81歳だった。京都府出身。日本サッカー協会などが発表した。
(8月9日)
本日付の夕刊は当然のように【2025年戦後80年昭和100年 平和へ対話の連帯 長崎原発の日式典「核戦争の危機迫る」】(中日)【80年長崎「最後の被爆地に」 平和宣言、核廃絶への道筋求める】(日経)というもので、ほかには【米ロ首脳15日に会談 ウクライナ巡りアラスカで】(中日)【米ロ首脳会談15日に トランプ氏表明アラスカで ウクライナ停戦協議】(日経)だった。
このうち長崎原発の日式典に関する中日新聞の記事は、以下のとおりである。
―長崎は9日、米国による原爆投下から80年となり、爆心地の長崎市松山町にある平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。鈴木史朗市長は平和宣言で、紛争が相次ぎ「核戦争」の危機が差し迫っているとして、対話や交流による連帯を提唱。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の故山口仙二・元代表委員による演説を引用して「ノーモア・ヒバクシャ」と訴え、世界の指導者に「核兵器廃絶を実現する具体的な道筋を示すことが不可欠だ」と迫った。
わたし自身、テレビを前に長崎の方に向かって手を合わせ、目を閉じて黙とう。「二度と悲惨な原爆投下が起こらぬ」よう神、仏に瞑目。お祈りをしたのである。長崎といえば、今は亡き伊神舞子に請われ、ふたりで訪れたあの日のことが忘れられない。ふたりで食べた卓袱(しっぽく)料理のおいしかったこと、ほかに原爆のない恒久平和を願って石畳の坂道・オランダ坂を家族そろって味わいながら歩いた、その日のことは今も頭を離れないのである。最近では、長崎で古くから歌われてきたお座敷唄で中西れいさんの小説「長崎ぶらぶら節」でも一躍脚光を浴びた【長崎ぶらぶら節】に凝り、舞の前でよく歌ったりしたことなども思い出したのである。
どれも過去のこととなった今。私たちが願うこと。それは広島、長崎原爆の悲劇を二度と起こさない。ただ、そのことに尽きるのである。
(8月8日)
きょうは、忘れもしない。
パチパチ(8月8日)、びわ湖花火の日である。かつて新聞社の大津支局長在任時に妻と湖畔で見たあの日々が忘れられない。かといって、誰とて、だ。1人としての命が一瞬一瞬、過去に流されてゆくのである。きょうは、だからか。過去がいとおしくてならない。
そんな朝に、だ。このところ、ちょくちょく縁先に遠慮がちに顔をだす、あのかつての愛猫こすも・ここちゃんそっくりの【タンゴ3世】がおそるおそる顔を見せ、ガラス戸を開けてやるといつものように室内に潜入。その後、しばらくあちこちを〝探検〟。この間に用意したお水を飲み、ごはんを食べ、しばらくしたら満足そうな顔をして外に出ていき、その後はいつもの縁台でそのまま日向ぼこをする-という、そんな名画の如きシーン、ひとときが流れていった。のである。わたくしは、そんな彼女を目の前に「タンゴ、タンゴちゃん。おまえは神猫シロちゃんの使者なんだね」と語りかけると、彼女は口を開け、甘えるような顔をしてニャア~ンとだけ、声にならない声で、応えてくれたのである。ありがとう。ここ。そしてシロちゃん。
まさに神猫タンゴが家族になった、その日だといえようか。
新聞(本日付の朝刊)の方は、だ。【北陸で記録的豪雨 加賀に線状降水帯 浸水や道路冠水】【能登地震死者645人(新たに認定された災害関連9人を含む)】【呼吸器事件を直接謝罪 滋賀県警本部長 再検証は否定】【「冤罪本当になくなるのか」 疑念と期待に西山さん揺れ】【大川原冤罪19人処分 警視庁検証結果「指揮系統の不全」】(中日)【相互関税15%上乗せ 米発動 日本軽減求める】(毎日)といったところか。
2025年8月7日
夕刊(中日)は【北陸で記録的大雨 金沢で冠水や床下浸水 線状降水帯】【大槌「鎮魂の森完成 岩手 犠牲者しのび遺族献花】【対日追加関税15%表明 米政権、食い違いなお 上乗せはない 官房長官認識】が気になるニュース。なかでも対日追加関税は、なんとも分かりづらい。まさかこれまで日米双方が話し合ってきた結果だけに、まやかしはない-とは思うのだが。トランプ関税は、よほど理詰めに進めないと足元を払われる。そんなまやかしにも似たものをどこかに感じるのはわたくしだけであろうか。日米双方に望みたいのは、互いに相手国の立場になり、腹を割って-ということである。
相手、トランプさん、米大統領はある面で百戦錬磨の人物、それに対して日本側はどうか。石破首相の誠実な姿勢だけでは、この危機は乗り切れないのでは、と。そんな不安を感じるのはわたくしだけか。それにらば、よいが。
夜。友からのメールで101歳を迎えた影絵作家藤城清治さんの存在を知る。世の中には、すてきな方がおいでで捨てたものではないナ、と実感。藤城さんみたいな立派なお方に比べたら、わたくしなどそれこそヒョッコであることを実感。それはそれとして私もわたくしなりの世界を築き上げていこう-と、あらためて思う。
2025年8月6日
れもんかみつつ思う事平和(伊神舞子)136頁=金子兜太・いとうせいこうが選んだ『平和の俳句(小学館)』から=
きょうは広島原爆の日である。
デ、今は亡きわが妻伊神舞子(たつ江)の遺影を傍らにNHKテレビの画面【広島平和記念式典 被爆80年「原爆の日」ヒロシマの思い世界へ】を前に、原爆が投下された午前8時15分に、画面と共に手を合わせ黙とうした。舞とは、元気でいたころ、彼女が友人知人にお願いして折っていただいて用意した折り鶴1000羽を共に胸に抱き、広島の平和記念式典会場をふたりで訪れたことがある。それだけに、あの日のことが思い出されたのである。ノーモア戦争。ノーモア核兵器。原子爆弾許すまじ、との願いを込めてである。
なかでも広島市内の小学生から選ばれた児童代表の市立皆実小6年関口千恵璃さん(12)と市立祇園小6年佐々木駿くん(12)が並んで読み上げた「平和への誓い」には感動した。
平和への誓いを述べる関口さんと佐々木くん(NHK画面から)
広島市平和記念公園での原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)には世界各国からも多くの人々が参列した
ーというわけで、夕刊は当然ながら【広島 被爆80年の祈り 平和宣言「核廃絶、市民総意に」 最多120カ国・地域参列】(日経)【<2025年戦後80年昭和100年>過ち繰り返さぬため 若い世代に期待 広島原爆の日 核廃絶「市民の総意に」】(中日)が、各紙のトップ見出しに。戦争はもうしないで、との思いが十分に伝わってくる内容であった。ただ日経夕刊1面トップの【関税軽減措置 EUのみ 米官報、日本は対象外 赤沢氏訪米し直談判】の見出しが少々気になる。トランプ大統領の言いなりにだけはならないように、と少し心配になってくる。
(8月5日)
8月も早や、5日。連日、うだるような危険な毎日が続いている。日本海側の山形県などでは雨が降らないままで米作に影響が出ているという。このまま日照りが続くと、米はこんごの生育が大変心配で農家にとっては不安な日々の毎日となり、早く降ってほしい-と、どの農家も天に向かって両手を合わせている。
けさのニュースは。昨日の▽山下美夢有の全英女子ゴルフ初Vに続き、【最低賃金全国1000円超 過去最大6%増、1118円 中央審議会決着】【セ・リーグもDH(指名打者)制 27年から、来年は猶予期間】【首相 立民と協議意向 衆院予算委 減税、給付「責任共有」 即答期限は示さず】【戦後80年見解首相「必要」識者に意見聴取】(いずれも中日新聞見出しから)といったところか。
そして。けさの紙面で何より悲しかったのは【みなとみらいで花火台船が火災 作業員5人は無事】(毎日)の記事か。4日夜、横浜市中区で開かれていた花火大会「みなとみらいスマートフェスティバルの台船で火災が発生、海に飛び込み逃げた作業員5人の全員が救助されたものの、花火は中止になった。記事を目の前に、関係者のこれまでの労苦と気持ちを思うと胸が塞がれてしまうのである。みんな楽しみにしていた花火なのに。新聞を手に、ふと気がつくと私は活字を前にかつて何度も立ち会った和倉温泉の花火でみたあの絢爛豪華な三尺玉花火はじめ、スターマインや芸術花火など数々の花火が打ち上がる名場面を思い出していたのである。
台船があればこそ、の花火であった。
(8月4日)
午前中、亡き妻、舞(伊神たつ江・舞子。青汐院美舞立詠大姉)のお盆の棚経がわが家仏前で行われた。わたくしも知る、いや舞の生前時から私たちが何かとよくして頂いている臨済宗妙心寺派は永正寺の新進気鋭の若住職・中村建岳さんの朗々と吟じる声が室内に流れ、響き渡った。それは艶っぽく、なぜか、若住職さんがひと回り大きくなられたやうな、そんな貫禄とでもいったような神々しさが感じられたのである。舞も、舞のあとを追うように逝ってしまった愛猫シロちゃん(生前は、舞命名による俳句猫「白」。別名オーロラレインボー)もきっと、喜んでくれたに違いない。
朗々たる声が流れ、響きわたった中村建岳住職による棚経
そして。4日付中日夕刊1面には【農林水産物輸出最高 25年上半期15.5%増の8097億円 米などで販路拡大】の見出しと並んで【山下全英女子ゴルフV メジャー日本勢6人目】のあかるいビッグニュース。女子ゴルフの山下美夢有(24)が3日、英西部ウェールズのロイヤルポースコールGC(パー72)で行われたAIG全英女子オープンでメジャー初優勝を果たした。日本勢の制覇はメジャー昇格後では2019年の渋谷日向子以来2人目で、メジャー大会での頂点は6人目(7度目)の快挙。山下は米ツアーで今回が初制覇となった。―といった内容である。
日経夕刊も【元(NHK)アナ杉浦圭子さん、父の体験伝承 「被爆者ありのまま知って」 広島 子や孫の活動重み増す】といった話題を流し、なかなか味わい深い内容である。
(8月3日)
この世は地獄か天国か。きょうも暑くて熱い日である。
中日の本日付朝刊は【40度超 うだる列島 4日連続観測】をはじめ、【油井さんISS(国際宇宙ステーション)到着 大西さんとハイタッチ】【400年の伝統に新風 蟹江で須成祭】【城と鮮やか共演 岡崎花火】【絹谷幸二さん死去 洋画家、長野五輪ポスター 82歳】などの記事の一方で、【マンホール転落4人死亡 埼玉 八潮の陥落受け点検中】【高校生2人が池で溺れ死亡 静岡・沼津】と多くの不幸なニュースも伝えられている。
午後。途中、喫茶店でのランチ(昼食)を兼ねて扶桑のイオンへ。こんなに、どうしようもなく暑いのにイオンの駐車場はぎっしり満杯で驚いた次第。人々は、こんなにも暑いのになぜ、イオンに行こうとするのか。
ふと、どの人もこの人も、み~んな。生きているのが悲しいからではないのか。と。そんなことを勝手に思ってみたりもする。帰りには、舞との思い出がいっぱい詰まっているボクたちの畑【エデンの東】に寄ってみたが。いつのまにか夏草が生い繁ったまま。草ぼうぼうの姿にはア然としたのである。この土地の管理は知人の植木屋さんに管理費をお支払いしてお願いしてはあるのだが。これだけ暑い日が続いていたのでは、管理(畑地の手入れ)にも限界がある。「猛暑が終われば、また元の美しい畑地にしてくださるに違いない」と自らに言い聞かせ、この日は退散とあいなった。
ニンゲン。だれだって。することには当然、その人なりの限界がある。雑草はそのうち除去してくださるに違いない。これだけ暑くては労力にも限界があるので仕方ないかと。そう自らに言い聞かせ、本日のところは退散とあいなった。「暑い日が続いているのだから仕方なかろう」と。わたくしは、そう自らに言い聞かせ帰宅したのである(舞が元気なころは、早朝ふたりで出かけ、雑草除去をしたものだが。彼女が居なくなってからは、業者さんにお任せしている)。
猛暑にダウン? 私たち自慢の【エデンの東】も、このところの暑さと夏草襲来には一本取られたか
生き生きと。美しく整地された直後の「エデンの東」=ことし4月撮影
(8月2日)
名古屋高検が1日、1986年(昭和61年)に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件の裁判をやり直す再審で殺人罪で服役した前川彰司さん(60)を再審無罪とした名古屋高裁金沢支部判決に対し上告期限の1日、上訴権を放棄。逮捕から38年を経て前川さんの無罪が確定した。
7月の参院選を受けた第218臨時国会が1日、召集された。全国的に猛暑となった1日、三重県桑名市では最高気温40・4度を観測。今夏、中部6県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀)で40度を超えるのは初めて。全国でもこの日一番の暑さとなった。愛知県安城市の夏の風物詩「第72回安城七夕まつりが1日、JR安城駅周辺の市中心部で始まった。3日まで。
静岡県伊東市の部長全員が、先に学歴詐称を指摘された田久保真紀市長に対して31日夕の会合で「辞職して出直し選に出馬するよう」申し入れた。田久保市長は31日に続投を表明。一夜明けた1日、市役所には朝から苦情の電話が殺到。市によれば、1日夕までの24時間に寄せられたメールは約850件、電話は330件以上で大半が「なぜ辞めないのか」といった批判や会見に対する意見だったという。
(2025年8月1日)
【津波注意報 全域解除 気象庁 続く海面変動 警戒を】(1日付、中日1面見出し)の朝刊報道にどこかホッとし、安堵感のようなものが全身に漂い、同時に体内を走り抜けた。それとわたくしが月に一度、月イチで書き続けている私の文士刮目の連載51回目「参院選の自民大敗に思う」が本日、公開された。ひとりでも多くの方々に読んで頂けたら、うれしく幸いである。アドレスは次のとおりである。
https://dgp-bungaku.com
午後。社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化会館へ。暑さの中、先生の若さんはじめ、悦ちゃん、よしこさん、水谷さん。そして私の5人でワルツにタンゴ、クイックステップ……に挑んだ。レッスンを終えたあとは爽快感に包まれ、どこか少しだけしあわせな気分になった。のである。