【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年2月)】

2020年2月20日
 白梅の彩どり蒼く夜を照らす
 シャカシャカとお点前菓子は寒紅梅
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 

 2月20日。きょうは、歌舞伎の日、旅券の日なのだそうだ。
 源氏の戦勝踊りとして800年前から続く岐阜県揖斐川町の「谷汲踊」が18日、雪が舞うなか、谷汲山華厳寺近く広場であったという。鳳凰の羽に見立てた高さ4㍍の飾り「シナイ」を背負い、腹に抱えた太鼓を鳴らしながら、かねや笛の音色が響くなか、「シナイ」を空中でしならせながら踊る姿がなんとも見ごたえがある。25年ほど前、大垣にいたころに舞と見に訪れたことがある。それだけに、19日付の朝刊紙面を懐かしく思った。

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で高齢者を中心とした乗客らの下船が19日始まった。21日までで、初日の対象者はウイルス検査で陰性が確認された約500人。乗客らは感染者が確認された5日から健康観察期間の14日間、客室で足止めされていた。当初約3700人いた乗客乗員のうち、感染者は連日増え、計621人に及んでいる(19日夜現在)。
 また、19日は、これより先の18日夜、一足先に「ダイヤモンド・プリンセス」を下船した乗員乗客ら32人が19日未明、滞在先として受け入れを表明した愛知県岡崎市の藤田医科大岡崎医療センター(4月1日開院予定)に到着。院長に就任予定の守瀬善一医師が会見。「乗客のうち4人に肺炎の疑いがあり、精密検査と治療のため県内の医療機関に搬送した、と明らかにした。

 これとは別に中国政府は20日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が前日から114人増えて2118人に。感染者も394人増えて7万4576人なった、と発表。中国全体での重症者は1万2000人近くで依然、深刻な状況が続いているという。またロシア政府は18日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、中国人の入国を20日から当面禁止する、と発表。労働や観光、就学などを目的とする中国人の入国を禁じ、国内での感染拡大を防ぐという。
 中日新聞の20日付夕刊によれば、ポンペオ米国務長官が19日、新型肺炎の報道を巡り中国政府が米紙ウォールストリート・ジャーナルの北京駐在記者3人の記者証を取り消したことに関し「同紙記者の排除を避難する」との声明を発表。ポンペオ氏は声明で「成熟し分別のある国は報道機関が事実を報じ、意見を表明することを認めている」と強調。「正しい対応は言論を制限するのではなく、反論を提示することだ。中国の人々が米国人同様、言論の自由を享受することを望んでいる」と訴えた。
 ウォールストリート・ジャーナル紙は今月4日付紙面で「中国はアジアの病人」と題し、新型肺炎の経済への影響を論じたコラムを掲載。中国外務省の耿爽(こうそう)副報道局長は19日の定例会見で「人種差別的な言論を発表し、悪意で中国を攻撃するメディアを中国人民は歓迎しない」と述べ、記者証を取り消したと発表した。

 クルーズ船の船内隔離で波紋。当初の判断は「適切」、その後は「残念」とWHO。◇検察官の定年延長について人事院が国会答弁を撤回。首相答弁との食い違い解消するも、つじつま合わせの色濃く。――とは20日付毎日夕刊の〈近事片々〉氏。そのとおりである。

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 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で下船後、入院中だった87歳の男性と84歳の女性が死亡。先に亡くなった80代の女性に続き、新型コロナウイルスによる日本人の死者は3人となった。
 大阪地裁は15日、小学校の建設などをめぐり国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7000万円をだまし取ったとして詐欺などに問われた学校法人「森友学園」の前理事長籠池泰典(本名・康博)被告(67)と妻諄子(本名・真美)被告(63)の判決で泰典被告に懲役5年、諄子被告に懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。求刑はいずれも懲役7年だった。
 三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」の濱田益嗣会長(82)が反社会的勢力との取引の責任を取り、会長職やグループ企業のすべての役職を1月16日付で退任していたことがわかった。
 トランプ米政権による中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)製品の使用禁止措置について、米テキサス州の連邦地裁は18日、措置は違憲とのフーウェイの訴えを退けた。
 財務省が19日発表した1月の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆3126億円の赤字で、赤字は3カ月連続。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)拡大の影響が出た可能性もあるという。
 警視庁は18日、干し柿などの加工食品のオーナー商法で多額の現金を集めたとして出資法違反(預り金禁止)の疑いで通信販売会社「ケフィア事業振興会」(東京、破産手続き中)の元代表鏑木秀弥容疑者(84)ら幹部の男女9人を逮捕。同社は全国の高齢者ら4万4000人から2200億円を集めていたという。

2月17日
 革ジャンに春の雨連れくる人よ
 飛梅は良けれウィルス拡散ぞ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 きのうの日曜日。朝からずっと雨。気が滅入るような1日だった。大気のなかを目には見えないウイルスたちがウヨウヨと泳いでいる。そんな錯覚さえ覚えた。明けて、きょうは快晴。お天気次第とは、このことか。ウイルスたちもどこかに消えてしまったようだ。
 わが家では、きょう17日午後、シロアリ駆除のための床下コンクリートや木材部分への薬剤(除虫菊)の散布と台所下への墨袋設置などが株式会社アイジーコンサルティング・アフターサービス課のスタッフ(住宅メンテナンス診断士)の手により、丸半日がかりで行われた。これで、シロアリ君たちに破壊される心配は、ほぼなくなった。

 【養生中 足元注意】と書かれた青いシーツが住宅内に張り巡らされたあと、床下部分への薬剤散布が始まった
 
 散布中、相棒の部屋に閉じ込められたシロちゃん
 

 デ、シロちゃんと相棒は、作業が終わるまでの間、彼女たちの室内に待機。私は自室でこうして原稿を書きながら終わるのを待った。ついでに、コロナウイルス撲滅のワクチン剤でもあれば、一緒に散布してもらうところだったのに。まだワクチン誕生には時間がかかりそうだ。
 
 日々、刻々と変化する新型コロナウイルスに関する報道紙面(18日付中日朝刊)
 
 厚生労働省からは17日、相談・受診の目安が示された
 

 本日、17日付中日新聞の夕刊によれば、23日の天皇誕生日に皇居・宮殿で実施する両陛下の一般参賀は宮内庁が中止する方向で調整に入った。新型肺炎の感染拡大防止のためだという。また横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルス集団感染で藤田医科大学(愛知県豊明市)が近く下船する乗客の一部を同県岡崎市の同大岡崎医療センターに受け入れる方針を固めたという。「人道的な観点からの受け入れで、周辺住民には丁寧に説明したい」とのこと。200人規模になるという。助け合いの世の中のお手本になればよいと思う。
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 まったくもって日本、いや世界中が〝新型コロナウイルス〟のオンパレードである。ラジオやテレビから聞こえてくるニュースを報じるアナウンサーの声といえば、まず話し始めが「新型コロナウイルスの感染者は、その後も増え……」といった具合である。それしかニュースがないのか、と言いたいところだが、世間を、いや世界中を震撼させ、もっぱら、この地球上に生きるニンゲンたちにとっては最大の関心事だ。ウイルスこそが、今の〝時の主役〟だけに、これも仕方ないか。そのこともよくは承知しているはずではあるのだが。あ~あ、と思わずためいきが出てしまう。これは全ての日本人に共通した心理ではなかろうか。

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染がこのところ、死者、感染者とも世界的に日に日に増え、とどまるところを知らない。テレビ、ラジオニュースでアナウンサーが報じるたびごとに、その絶対数は増えていくのである。
 ウイルスに人間たちが「これでもか」「これでもか」と襲われている。このところは、そんな被害妄想的観念が頭のなかを駆け回り始めている。一体全体、この先ウイルスたちの行きつくところは、どこなのか。それこそ、神のみぞ知る。そんな事態となりつつある。
 そうしたなか、社会に目を移せば、私たち人類が住む、この地球自体が明らかに元気が急激に失せてきている、そんな気さえする。と同時に、その一方で今こそ国境を超え、我々ニンゲンたちの叡智が試される時ではないのか。ニンゲンとウイルスとのそれこそ死闘が始まりつつあるのだ、と。そんなことをさえ思ってしまう。

※16日
「中国での死者は、きのう142人増え1665人に。感染者も2009人増え6万8500人になりました。このうち湖北省での重体は1957人。中国では臨時医療施設の設置に追われています」「クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスで新たに70人の感染が確認され、合わせて355人になりました。2600人のうち428人は米国人」等など。
 正直言って報道は目まぐるしく、現況がどうなっているのかが、わからない。そんな毎日が続く。いま現在どうなっているのかとなると、半ば混迷の中を突っ走っている気がせぬでもない。裏を返せば、それだけ危機的状態にあるということなのだろう。ここは感染事案に携わる全ての人々に今少しの余裕が与えられたら、と思う。これでは関わる全ての人々が大変である。
※17日
 17日付中日新聞朝刊の見出しだけを拾ってみると。
【新型肺炎「国内発生の早期」 不要不急の集会避けて 専門家会議座長 受診目安きょう公表】【尾張の60代男性感染 ハワイから帰国女性の知人 女性の行動経路を名古屋市詳細調査】【簡易キット「数週間で完成」愛知医大客員教授が見通し】【横浜の客船退避便 広がる カナダ・香港派遣決定 新型肺炎 豪、台湾も追随か 米チャーター便羽田着 帰国第5便武漢へ出発】【米国人の感染確認で困惑 カンボジア下船終了不透明に】
【新型肺炎 経済へ影響懸念 全国世論調査 自営・自由業者9割】【中国頼み 工作機械苦境 新型肺炎「影響まだ読めない」】【中国感染7万人迫る 台湾で初の死者】【習氏の4月訪日 準備継続で一致 日中外相会談】
【新型肺炎「まさか わが町で」 覆う感染と風評不安 和歌山・湯浅町「しょうゆ発祥の地」観光客まばら】【新たな感染 和歌山なし】【帰国者一時滞在 千葉のホテル 再開へ消毒】【中国「母子感染なし」「母子感染 武漢大発表 発症9人が出産】【海外メディア「待機で感染」 クルーズ船への対応 相次ぐ批判 「恐れの巣窟」 批判に押され】【重症リスク高い人を検査 森島恒雄 愛知医大客員教授】

 いずれにせよ、現段階は「国内発生の早期の段階。さらに進行していくことが考えられる。風邪の症状を感じたらまずは自宅療養。だるさ、発熱、呼吸器症状が出たら(厚労省などの)相談センターに電話してほしい」とは、専門家会議の脇田隆字座長(国立感染症研究所長)の言である。

 17日付新聞各紙で報じられた感染症に対する受診・相談の考え方
 

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 神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件で殺人罪などに問われた元施設職員植松聖被告(30)の裁判員裁判の論告求刑公判が17日、横浜地裁で開かれ、検察側は死刑を求刑。
 安倍晋三首相が17日の衆院予算委員会で12日の予算委で立憲民主党の辻元清美氏の質問を受けた直後に「意味のない質問だ」とやじを飛ばした問題について「辻元氏に対し、質疑終了後、不規則な発言をしたことをおわびする」と謝罪。
 新型コロナウイルスの感染が広がるクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から退避した米国人乗客らが17日朝、米政府チャーター機2機で羽田空港を出発し、帰国の途についた。船から退避した米国人乗客ら約340人は17日午前1時40分ごろ、自衛隊のバス10台に乗り、赤色灯をつけたパトカーに先導されて横浜港を離れた。米ワシントン・ポストによると、米国人乗船者約400人のうち44人が感染しているという。
 16日までドイツ南部ミュンヘンで開かれた「ミュンヘン安全保障会議」で自国第一主義を掲げるトランプ米政権への欧州の不信感が改めて浮き彫りに。崩壊の危機にあるイラン核合意や内戦の出口が見えないシリアなど国際社会が抱える課題が山積するなか、多国間協調の枠組みが揺らいでいる。
 朝鮮中央通信は16日、故金正日総書記の生誕78年を迎え、金正恩朝鮮労働党委員長が金総書記と故金日成主席の遺体が安置されている平壌の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を訪れた、と伝えた。正恩氏の動静が伝えられたのは3週間ぶり。同行メンバーの規模が例年より少ない点については北朝鮮当局が新型コロナウイルスの流入を防ぐ大々的な対策を取っているためだ、としている。
 共同通信が15、16両日実施した全国電話世論調査によると、安倍内閣の支持率は41・0%で1月の前回調査から8・3%下落。桜を見る会の疑惑に関しても安倍晋三首相が十分に説明しているとは思わない、が84・5%と高く、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う日本経済の影響についても「懸念」「ある程度懸念」との回答が計82・5%に及んだ。
 東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権20㌔競歩が16日、神戸市の六甲アイランド甲南大西側コースで行われ、女子で日本記録保持者の岡田久美子(ビックカメラ)が1時間29分56秒で6連覇。東京五輪代表に決まった。2大会連続の出場となる。
 青梅マラソンが16日、東京都青梅市で行われ、30㌔の部女子で東京五輪マラソン代表の23歳、前田穂南(天満屋)が1時間38分35秒の日本新記録で圧勝。
 カーリングの日本選手権最終日が16日、長野県の軽井沢アイスパークで決勝が行われ、2年連続で同じ顔合わせとなった女子は平昌冬季五輪銅メダルのロコ・ソラーレが前回優勝の中部電力を延長の末、7―6で下し、4年ぶり2度目の優勝を飾った。

2月14日
 金曜日。バレンタインデーである。
 わが家の白狐シロちゃんは、人間社会のそんなことはつゆ知らず(いや、シロは何でも知っている―ので、バレンタインデーのことも知っているかもしれない)、私が車で外に出ようと玄関先に出ると一目散に走ってきた。
 危ない、あぶない。昔、わが家の飼い猫で、ある日突然、車に轢かれて死んでしまった〝てまり〟みたいに車に轢かれてしまったらどうするんだ、と私。叱りつける一方で頭をさすってやり、家の中に入れてやる。

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 新型コロナウイルスによる肺炎=COVID(コビッド)19=の感染者はその後も増え続け、中国国家衛生健康委員会の発表によれば、13日現在で感染者が5万9804人(その後、14日には6万3000人に)、死者も1367人(同1380人)に。このうち湖北省での感染者は前日から1万4840人、死者は242人増加したという。
 感染者の広がりは日本でも深刻化。厚生労働省は13日夜、ウイルスに感染した神奈川県在住の80代の日本人女性が死亡したと発表。同ウイルスによる死者は国内ではこれが初で、記者会見した加藤勝信厚労相は、感染経路は不明としたうえで「最近の渡航歴はなく、国内で感染した可能性を踏まえ調査する。国内で流行しているという疫学的情報は集まっていない」とも述べている。
 このほか、横浜港に着岸しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での感染者が新たに44人増えて計218人になるなど事態の悪化も目立つ。こうした中、先に日本に入港を拒否されていた香港発のクルーズ船「ウエステルダム」が13日、カンボジア南部のシアヌークビル港に到着。地元住民の歓待のなか、下船後はチャーター便でプノンペンに移動し、それぞれが帰国の途につく予定だ、という。日本は入港を拒否したのに、カンボジアは国をあげ、受け入れたのである。

 いずれにせよ、このところのコロナウイルスの終わりのない感染拡大化への日本の対応などを見るかぎり、感染者の果てなき増加は、やはり恐るべき事態だといってよく、愛知県の大村知事も14日の記者会見で「くるべきものがきた。緊迫感を持っていかねば」と話している。為政者としての姿勢が、よく伝わる発言でもあった。
        ※        ※

 そして。コロナウイルス以外のこのところの大ニュースといえば、だ。プロ野球の南海(現ソフトバンク)で戦後初の三冠王に輝き、引退後はヤクルト、楽天などで監督を務め3度の日本一を達成したノムさん、すなわち野村克也さんの【死】であろう。
「ボクにとって、プロの世界に入ったときの最初の監督(楽天)。本当にイチからいろいろ教えていただきました」と感謝の気持ちを口にしたのは、米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手(31)だ。野村さんは11日午前3時半、虚血性心不全のため東京都内の病院で死去、多くのファンを悲しませた。84歳だった。当然のことながら、後日、お別れの会が開かれるという。
 おやすらかに。合掌―

 オーストラリアの森林火災で大被害を受けたコアラを救おう、とシドニーと姉妹都市の名古屋市が始めた募金に賛同の輪が広がる。14日付中日新聞朝刊によれば、オーストラリアの出身選手がいる名古屋グランパスが16日、名古屋市瑞穂区のパロマ瑞穂スタジアムで行われる今季初の公式戦での募金活動を名古屋市に提案。東海地方のラジオ局で活躍する同国出身のDJクリス・グレンさんらも駆けつけ、支援を呼びかけることになったという。

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 名古屋市が14日、市内在住の60代無職日本人男性の新型コロナウイルス感染を確認した、と発表。東海3県での日本人の感染確認はこれが最初。男性は入院中で、発熱やせきが続いているという。また厚生労働省もこの日、新型肺炎の日本人感染者が東京や神奈川、和歌山、愛知など6都道県で新たに計7人確認されたと発表した。これとは別に政府チャーター第3便で帰国した邦人1人も感染が確認されるなど感染の拡大化が続いている。
 政府は13日、横浜港大黒ふ頭に着岸、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」船内で待機する乗客乗員約3400人のうち、陰性が確認された80歳以上の希望者について14日から下船させると発表した。当初は全員待機を求めていたが、体調悪化への懸念から方針を一転したという。また、この日は新たに日本人29人を含む44人の感染も確認。ウイルス検査で判明した船内感染者は日本人110人を含む計218人となった。
 愛知県内の最高齢だった蒲郡市の女性、牧原志やう(じょう)さんが12日、112歳で死去。これにより、愛知県内の最高齢は岡崎市の110歳の男性、巴(ともえ)一作さんとなった。ちなみに国内の最高齢者は福岡市の117歳、田中力子(かね)さん。
 3月8日に行われる名古屋ウィメンズマラソン2020の大会事務局が13日、世界選手権代表の安藤友香(25)=岐阜県海津市出身、ワコール=ら招待選手17人を発表。この女子マラソンは、東京五輪の残り1枠を懸け、争われる。
 警視庁は13日、シンガー・ソングライター槙原敬之(本名・範之)容疑者(50)=東京都渋谷区神宮前=を覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕した。槇原容疑者は1990年にデビューし「どんなときも。」などのヒット曲で知られる。1999年8月にも覚せい剤取締法違反容疑で現行犯逮捕されている。
 愛知県岩倉市教委が同市川井町の下田南遺跡で飛鳥から奈良時代の建物跡22棟などが見つかったと発表。これだけ大規模で見つかるのは珍しく、市教委は豪族など有力者がこの地域を支配していた可能性もあるとみているという。

2月10日
 中国国家衛生健康委員会の10日の発表によると、中国武漢市を発生源に感染が始まった新型コロナウイルスによる中国本土での死者が908人、感染者も4万人超と2002~03年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の世界全体の死者747人を大きく上回った。本日付中日新聞夕刊によれば、「10日は中国各地で企業活動が再開されたが、人の移動機会が増えることで感染拡大が懸念される。」という。
 発表によれば、感染者数は4万171人、症状が重い人は6484人。9日だけで死者は97人増えた。また「発生源とされる湖北省の死者は871人で中国全体の死者の大半を占めている。同省武漢市では、感染の疑いがあった60代日本人男性が死亡している」とも続けている。
 一方、これとは別に横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の場合。確認済み感染者は136人(10日現在)に及んでいるという。厚生労働省では現在、船内で待機する約3600人の乗客乗員全員に対し、下船時のウイルス検査の実施を検討していると明らかにしたが、全員検査を実施した場合、結果を待ってからの下船になるという。それだけに、加藤勝信厚労相は検討理由につき「国民の不安や懸念にしっかり対応する必要がある」と述べている。

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 10日朝、名古屋と岐阜でようやく初雪が観測された。
 夕刊によれば、「今季は記録的な暖冬が続き、名古屋市は119年ぶりに観測史上最も遅い記録(1901年1月21日)を更新していたという。また岐阜市も2月3日に観測方法を変更するまで最も遅い初雪の記録(1935年1月16日)を85年ぶりに更新。平年からは名古屋が52日、岐阜が62日遅いという。名古屋地方気象台によると、名古屋市ではこの日早朝、氷点下1・7度まで冷え込み、午前10時25分に職員が降雪を確認した。
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 10日朝、全国のJR券売機やみどりの窓口でクレジットカードが使えなくなるシステム障害が発生。JR各社のシステムを扱う鉄道情報システムによると、午前8時40分過ぎ、復旧したという。
 インターネット通販サイト「楽天市場」を運営する楽天(東京)が一定額以上を購入した利用者への送料を一律無料とする方針を決めたことについて公正取引委員会が10日、独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いが強まったとして同社を立ち入り検査。
 フィギュアスケートの4大陸選手権最終日が9日、ソウルで行われ、男子の部で羽生結弦(ANA)が7日のショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位の187・60点をマークし合計296・42点で初優勝。男子で初めてジュニア、シニアの主要国際大会全制覇を達成した。
 親子4代プロ棋士誕生。張栩(ちょうう)九段の長女心澄(こすみ)さん(13)。超新星に高まる期待。――とは、10日付毎日夕刊【近事片々】から。

2月8日
 通学路アスファルトからすみれそう
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

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 東海地方はきのう7日朝、各地で今季最低の気温を記録。名古屋市で氷点下2・2度、岐阜市で同2・9度、大津市で同1・5度、三重県津市でも同0・3度など、どこも今季最低となった。岐阜県高山市の旧荘川村の六厩(むまや)では氷点下19・3度まで下がり、名古屋城のお堀では一面うっすらと氷が張った。

 暖冬だという割りには、きのうきょうと結構、寒い。
 犬山の「シオン犬山」で先日、突然、心筋梗塞で亡くなった高校時代のクラスメートの葬儀が行われ列席した同窓会『二石会』の有志16人を代表して石田祥二さんが弔事を読み、亡き友を送った。人の命ははかなく、不意に訪れた別れに友たちは皆、涙した。逝ったのは石田正俊さんで、生前はいくつになっても静かで人を包み込むほどに温厚な人柄で、級友からは「まさとし、まさとし」「まあ~ちゃん」「まあ~ちゃん」と呼び親しまれ、若き日々の凛々しかったあの柔道着姿も忘れられない。
 10年ほど前には楽田の新築間もない石田祥二邸でまさとしと祥二、私の三人で一升瓶を空にしたこともあった。ほかに私の本も読んで頂くなど大変、お世話になった。感謝のしようもない。高校時代には、わずかの間ではあったが、同じ柔道部員でもあった。その「まさとし」が旅だった。
 いまは、ただただ手を合わせ、合掌である。いつまでも、おやすらかに、ネ。まさとし!
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 8日。大阪天満宮で針供養。
 中国湖北省武漢市を発信源に発症した新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染者が世界中にまん延し、日に日に増加する一方である。この先どこまで拡大していくのか、と思うとやはり心配だ。
 中日新聞のきょう、8日付朝刊の「7日、新型コロナウイルスによる(中国人の)肺炎の感染者が3万1161人、死者が636人になった」が、夕刊では「中国国家衛生健康委員会が8日、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が3万4546人、死者が722人になったと発表した」といった具合で感染者と死者は、こうしている間にも際限もなく増えてゆく。
 中国では連日、3000人規模で新たな感染者が確認されている―とも報道しているが、中国国家衛生健康委員会はこれでも「感染拡大のピークはまだ来ていない」との見方だ。こんご感染者、そして死者が世界的規模でどこまで増えていくかとなると、空恐ろしい気がする。このまま新型肺炎の感染者増が終息しなければ、それこそ東京オリンピックの開催さえ危ぶまれかねない。

 集団感染の拡大は横浜港に停泊中の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」船内でも同じで、本日付中日新聞朝刊は1面トップ扱いで『クルーズ船集団感染拡大 新型肺炎計61人、経路複数か 香港発の客船に入港回避を要請』などの見出しを打って報道している。このうち入港回避を養成された香港発のクルーズ船「ウエステルダム」(乗客1455人、乗員802人)は船内での感染は確認されていないとしているが、横浜への寄港後の今月15日から予定していた次のクルーズは中止するという。

 新型肺炎の感染拡大を報じた8日付の朝夕刊
 
 

 また朝刊2面では『新型肺炎警鐘の医師死亡 中国政府は火消し躍起 統制 高まる批判』の見出し付きで武漢市で新型肺炎の流行にいち早く気付き警鐘を鳴らしながらも、7日未明に新型肺炎で亡くなった眼科医李文亮(りぶんりょう)さん=33歳=の死に触れ、『「デマを流した」として当局の処分を受けた李さんの〝悲しい死〟は政府の情報統制がもたらした悲劇だ』と中国共産党への強烈な批判記事となっている。
 新型肺炎の暗いニュースは、これに留まらず、本日8日付中日夕刊1面では『武漢で入院 日本人死亡 新型肺炎疑い60代男性』『半数が潜伏期に感染か 北大推計「隔離に限界」』と次々に報じられるありさまとなっている。なんたることか。なんたることだと喚いたところで、もはやどうにもならず「この先、なるようになれ」といったアキラメ機運が出てこなければよいがとさえ、思う。

 『クルーズ客 不安 焦燥 新型肺炎 薬待つ人まだ300人』『乗客の3人新たに感染』『米国人「早く下船させて」』『船内待機対応 WHO(世界保健機関)「理解」』など等。もはや船内待機者にも限界がきているのではないか。早い対応が望まれるのだが。どうしてよいものか。ここは人類がひとつ心になって、思案のしどころでもある。
 なんとか窮地を救う、脱出する手立てを考えてほしい。
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 米大リーグのマリナーズなどで活躍し昨年3月に現役を引退したイチローさん(46)=本名鈴木一朗=が7日、プロ経験者が大学、高校野球の指導者になるために必要な資格回復を日本学生野球協会から認定された。
 東京五輪の聖火リレーで3月12日から古代五輪発祥の地、ギリシャ西部オリンピアをスタートする同国選出の第1走者に射撃で2016年リオデジャネイロ五輪金メダルのアナ・コラカキ選手(23歳)が決まった。6日に発表した同国オリンピック委員会によれば、史上初めて女性が務めるという。
 尾張徳川家ゆかりのひな人形やひな飾りを公開する特別展「尾張徳川家の雛まつり」(中日新聞社など主催)が8日、名古屋市東区の徳川美術館で始まった。4月5日まで。
 9日(日本時間10日)に米ロサンゼルスで開かれる第92回アカデミー賞授賞式で俳優の松たか子さんがアニメ映画「アナと雪の女王2」の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」を歌う。日本人が同授賞式で歌うのは初めて。

2月6日
 ひとりしか渡れぬ川や春浅し
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 木曜日。暖冬とはいえ、とても寒い日だ。
        ※        ※

 東海地方は6日、冬型の気圧配置に覆われ、強い寒気が流れ込み、今冬一番の冷え込みとなった。
 愛知県稲沢市の尾張大国霊=おわりおおくにたま=神社(国府宮)では、この寒さのなか、数千人の下帯姿の男たちが壮烈なもみ合いを繰り広げる「国府宮はだか祭り」が行われ、境内は熱気と興奮、歓声に包まれた。
 夕刊報道によれば、岐阜県の場合、飛騨の河合(氷点下5・9度)、白川(同5・8度)、神岡(同5・6度)などで平年並みの気温で今季最低を記録したという。ほかに名古屋の0・7度、三重県熊野新鹿の1・3度なども今季最低だった。

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 中国政府が新型コロナウイルスの発生源である湖北省武漢市を封鎖してから、この日で2週間となった。同省では武漢市以外でも外出や交通の厳しい制限などが実施されているが、感染拡大や死者の増加は止まってはいない。
 というわけで、新型コロナウイルスによる感染者が拡大の一途だ。厚生労働省によると、横浜港に着岸中の豪華クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染は、船内ウイルス検査で新たに10人が陽性と確認され、既に下船し感染が確認された香港人男性をのぞき、感染者は計20人となり、こんごさらに増える恐れがあるという。乗客乗員約3700人は依然、船内で待機しているという。
 また中国国家衛生健康委員会はこの日、新型肺炎の感染者が28018人、死者も563人に上ったと発表。死者は前日から73人増え、うち湖北省が70人を占め、新たに確認された感染者数は3694人で湖北省は2987人に及んでいるという。

 米上院の弾劾裁判が5日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡って下院が弾劾訴追した「権力乱用」と「議会妨害」の二条項について、いずれも無罪の評決。トランプ氏は罷免を免れ、こんごは大統領選に向け、与野党の攻防の激化が予想される。
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 木曜日なので午前中、いつものように社交ダンスのレッスンで地元江南市内の公民館へ。
 ジルバ、ワルツ、タンゴのレッスンに若先生の指導で打ち込んだ。先週のタンゴ・チェイスの特訓に続き、きょうはジルバの繰り返しが中心だったが、それでも、ほかにワルツのステップを踏む際は、お盆を両手で運ぶように相方とステップを踏むことを繰り返し教えられ、それを順守するうち結構、息が弾んだ。もはや年なのか。いや、そんなはずはない。
 終わって。「ハイ、ゴンタさん」と渡されたのは、チョットはいからなチョコレート、ベルギーのベルジャントリュフで少しだけ青春時代に戻ったような。そんな錯覚にとらわれた。義理チョコさんとは承知しつつ、少し恥ずかしい気持ちに襲われたのである。

 帰って。犬山市楽田に住む友人から入っていた留守電で「滝高の同級生だった〝いしだまさとし〟さんが、亡くなられた」と知った。なんたることかと、気にしていたら午後9時過ぎ、同窓会「二石会」の丹羽会長から電話が入り「私が代表で葬儀に言ってきます」とのこと。「おつかれさま、ご苦労さまです」とは言いつつも「人の哀れと、この世の非情さ」を身にしみて感じた次第。
 なんでも突然の心筋梗塞だったらしい。〝まさとし〟といえば、朴訥で温和、天下一品のやさしさに満ち溢れた好男児だった。その同期の桜が、この世を突然に去った。おやすらかに。合掌.
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 英スカイニューズ・テレビ(電子版)が5日、新型コロナウイルスに対するワクチン開発に取り組む英国の研究チームが来週にも動物での実験を始めると伝えたという。チームは「開発に飛躍的進歩があった」として今夏の臨床試験をめざす、と語っているという。
 北朝鮮による拉致被害者で神戸市出身の有本恵子さん=失踪当時は23歳=の母、有本嘉代子(ありもと・かよこ)さんが3日午後、心不全で死去。94歳だった。自宅は神戸市長田区。支援団体の「救う会兵庫」が6日、発表した。
 ハリウッドの黄金時代を代表するスターのひとりで、俳優のカーク・ダグラスさんが5日、死去。103歳だった。亡くなった場所や死因は明らかにされていない。俳優マイケル・ダグラスさんの父としても知られる。
 トルコ・イスタンブールの国際空港で5日、乗客乗員183人が乗ったペガサス航空の国内線旅客機が着陸に失敗し大破。3人が死亡し、179人が負傷。

2月3日
 藁つかれ潤むまなこの目刺し焼く
 =伊神舞子の〈きょうの俳句minuetto-mi〉から
 冬は外春は内とも唱へむか
 =相生垣瓜人〈毎日新聞3日付季語刻々 坪内稔典〉から

 月曜日。節分である。あすは立春。ことしの恵方は、〝西南西〟だとのこと。しばらくは〝西南西〟を向いて願いが叶うよう、祈り続けてみようか。そして。きょう3日は1972年、氷点下8度の寒さのなか、【虹と雪のバラード】のテーマ曲に支えられ、札幌で冬季五輪の開会式があった、その日である。

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者の呼吸器を外し殺害したとして殺人罪に問われ懲役12年が確定、服役した元看護助手西山美香さん(40)=彦根市=の再審初公判が3日、大津地裁で開かれ、西山さんは罪状認否で「患者を殺してはいません」とあらためて無罪を主張、検察側も冒頭陳述で「有罪の新たな立証はせず、確定審や再審での証拠に基づき、裁判所に適切な判断を求める」と主張し、事実上の立証を断念。西山さんの無罪が確実となった。
 西山さんは発達障害と軽度の知的障害があり、ともすれば相手に迎合しやすい〝供述弱者〟ではあるが、弁護団は「考え方や気持ち、社会経験の乏しさなどが影響した。供述弱者だけでなく、一般人も虚偽の自白をする危険性はある」と指摘している。ともあれ、西山さん。本当によかったですね。

 中国国家衛生健康委員会は2日、中国国内での新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が前日よりも2590人増え1万4380人に、死者も45人増え304人になった、と発表(感染者は、その後も増え続け3日付中日夕刊によれば、死者361人に。感染者も1万7205人に。死者数で中国国内でのSARSの死者349人を上回ったという)。
 このうち291人の感染者がいる浙江省温州市は2日から一家族につき一人のみが二日に一度だけ買い物などに外出できるとする外出制限などを始めた。また武漢市は2日、感染者などが隔離措置に従わなかった場合、身柄拘束などの強制措置をとるとする通知を出したという。いやはや、大変な事態に陥っている。
 2日はフィリピン政府も新型肺炎で中国人の男性(44歳)が死亡したと発表。中国の国外での新型コロナウイルスによる死者は、これが初めてだという。3日付夕刊によれば、中国湖北省の医療現場でマスクや防護服、医薬品といった医療物資の不足が深刻化。武漢市の赤十字組織に対して「物資が倉庫に滞留し、現場に届いていない」「分配が不公平だ」といった批判が上がっているという。

 中東海域に派遣される海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が2日、海自横須賀基地(神奈川県)から出航。約3週間をかけてアラビア海北部やオマーン湾に向かい、2月下旬をめどに現地での情報収集活動を始める。新任務で護衛艦を海外に派遣するのは2009年いらい11年ぶりである。

 第69回別府大分マラソンが2日、大分市高崎山うみたまご前から大分市営陸上競技場までの42・195㌔で行われ、初マラソンの吉田祐也(青学大)が2時間8分30秒で日本勢最高の3位となった。優勝はモロッコのハムザ・サリで大会新記録の2時間8分1秒だった。また視覚障害女子は東京パラリンピック出場を確実にしている道下美里(三井住友海上)が43歳にして自らが持つ世界記録を1分52秒も塗り替えた2時間54分22秒で優勝した。

 初マラソンで日本勢最高の3位になった青学の吉田祐也さん。ゴールインしたあと、報道陣のインタビューにも応えた(2日午後。CBCテレビ画面から)
 
 
 
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 昨日は舞の日曜休みでもあり、白狐娘のシロちゃんと息子に留守を頼み、一緒に買い物に出たその足で久しぶりに私たちの畑、〈エデンの東〉へ寄ってみた。相棒が昨年、赤い球根を蒔えたチューリップは案の定、まだ顔を出してはおらず、タマネギも冬枯れの土地でただ必死に寒さに堪えているようで、まだまだ育つまでには日数がかかる、というのが実感だった。
 ただ一角に立つ白梅の木が何とも言えず美しく、かれんな、ちいさな花々を咲かせ、ひとひら、ひとひら風に吹かれているさまには感動をすら覚えた。気がつくと、相棒はいつのまにか花の咲いた小枝を握りしめるように胸に抱いており、その様子がまたお似合いだった。
 私は、そんな姿になぜか能登で見た、あの雪割草と、大垣の西濃運輸の社是でも知られる、あの踏まれても踏まれてもなお花を咲かせる福寿草を思い出していたのである。

 天空に向かってみごとな花を咲かせた白梅の枝と、冬枯れの畑地の一部=エデンの東にて
 
 

 そして。きょうは舞の月曜休みをあて、シロアリ撲滅を兼ねた住宅メンテナンスのため岐阜の業者さん(アイジーコンサルティング)に来て頂き、5年に一度のわが家の定期点検とあいなった。点検は家の周囲の目視に始まり、住宅の壁や外回りなど異常の有無、玄関先や床下の状況把握と続いたが、業務に当たってくださった住宅アドバイザーの若者の熱心さには、これまた胸打たれた。アイジーさんには、これまでも桑原さんたちに大変、お世話になってきているだけに、こうして定期的に家を診断して頂けること自体、多少の費用はかかりはするがありがたいことだ、と思う。
 とはいえ、わが家も既に建ててから15年ほどになるだけに、この先ナンダカンダと傷んでくることは覚悟せねば……。というわけで、あらためて今月中にシロアリ除去の薬剤散布とキッチン部分の床下に湿気防止用の炭を敷いてもらうことにした。いやはや、時がたつのは早いものだ。前回のシロアリ防止の薬剤散布から、もう5年が過ぎた。それだけ、私たちも年を取ったことになる。
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 3日午前5時半ごろ、鹿児島県屋久島町の口永良部(くちのえらぶ)島の新岳火口で火砕流を伴う噴火が発生。気象庁によると、火砕流は火口の南西側900㍍に達したという。「こんにちは赤ちゃん」などで知られる歌手梓みちよ(あずさ・みちよ、本名林美千代さん。福岡市出身)さんが、死去していた。76歳だった。1月29日午後、梓さんのマネジャーが出演番組の打ち合わせで東京都内の自宅を訪ねたところ、亡くなっていたという。葬儀・告別式は近親者で行った。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて連休明けの取引が延期されていた中国・上海の株式市場が3日、再開。連休前に比べて一時、8・7%にまで下落した。バブル経済崩壊後の超就職難で正規雇用の機会に恵まれなかった就職氷河期世代を対象とした厚生労働省の中途採用選考が2日、東京都内の2カ所であり、採用枠10人に1436人が試験に挑んだ。競争率約140倍という狭き門には「採用数が少なすぎる」の声が相次いだ。
 三重県尾鷲市の奇祭「ヤーヤ祭り」が2日夜、市内3カ所で始まった。「チョーサじゃ」の掛け声とともに、白装束姿の男衆らが激しく押しあった。練りは3、4両日夜にもある。祭りの起源は戦国時代で、「ヤーヤ」は合戦時に武士が「やーやーわれこそは」と名乗ったのに由来し、「チョーサ」は新年を意味する「超歳」や成人を表す「丁歳」がなまったとされるという。
 日本一寒い町とされる北海道陸別町で1~2日にかけ屋外の氷のかまくらなどで1夜を過ごす「人間耐寒テスト」があった。200人が防寒着を着込んで夜を明かしたが、最低気温は氷点下15・8度に。「刺さるような寒さが気持ちよかった」とは、ある男性(72)。

 2日午後1時半ごろ、三重県桑名市にある特定抗争指定暴力団山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)宅に銃弾が撃ち込まれ、三重県警はまもなく住所不詳で「谷口」を名乗る70歳くらいの男を現行犯逮捕。
 福島県郡山市で1日起きた臓器移植用の心臓を運んでいた県警航空隊ヘリの不時着事故(7人が重軽傷)で国の運輸安全委員会の航空事故調査官が2日、現場から数百㍍離れた場所でヘリの部品を発見、不時着直前に落ちたとみて事故との関連を調べている。

2月1日
 きさらぎの風三角の耳もつネコ
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 ここ尾張の天気は快晴。プロ野球の中日ドラゴンズがきょう、2月1日、沖縄県の北谷、読谷両球場でキャンプイン。就任2年目の与田剛監督のもと、3月20日の開幕に向けてのチームづくりが始まった。
 英国が日本時間の1日午前8時(現地時間の1月31日午後11時)に欧州連合(EU)を離脱。前身の欧州共同体(EC)を含め47年間加盟した欧州経済圏からの脱退となった。加盟国がEUから脱退するのは初めてで、第2次世界大戦後から拡大を続けた欧州連合の流れが大きな転換期を迎えたことになる。

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 中国湖北省・武漢を発信源とするコロナウイルスによる新型肺炎の感染者は、その後も増え続け、中国国家衛生健康委員会によると、この日、国内の感染者が1万人を突破し1万1791人に、死者も259人になったという。さらに重症者は1795人、感染が疑われる例も1万7988人に上っている。中国政府は春節(旧正月)休暇のUターンラッシュを前に、海外旅行先から帰国できない湖北省や武漢の市民をチャーター機で帰国させることにしたという。また北京市は31日夜、市内の企業に対し今月9日まで社員を在宅勤務させるよう求める通知を出した。米政府も31日、新型肺炎について緊急事態を宣言し、14日以内に中国に滞在したことがある外国人の入国を拒否するなど厳格な措置を取る方針を発表。2日から発動するという。

 連日、新型肺炎のニュースを報じるテレビ(2月1日夜のCBCニュースキャスター「緊急事態……新型コロナ追跡!」画面から)
 
 
 
 

 日本でも安倍晋三首相が31日夕、新型肺炎の拡大を踏まえ、外国人の日本への渡航を制限する方針を表明。入国申請時から14日以内に武漢を含む湖北省に滞在歴のある外国人を「当分の間、入国を拒否する」旨を政府の対策本部会合で述べた。と同時に政府は湖北省を除く中国全土の感染症危険情報を【不要不急の渡航の自粛】を求める〈レベル2〉に引き上げ、湖北省は【渡航中止】を勧告する〈レベル3〉を維持。きょう1日から湖北省に滞在歴のある外国人の入国拒否も始めたという。
 また厚生労働省によれば、31日は千葉県在住でバスガイドの外国籍の20代女性が新型コロナウイルスに感染したのを確認したと発表。日本国内での感染者はその後も増え20人となった。このうち20代女性の場合、武漢市からの客との明確な接触や滞在歴がなく、武漢に直接関係のない国内初のケース。それだけに、武漢から国内に持ち込まれたウイルスがバス運転手に感染、さらに女性に広がった〝ヒトからヒト〟への三次感染の疑いも十分ありうるという。
 
 一方、世界保健機関(WHO)も1月30日、感染拡大が続く新型コロナウイルスによる肺炎を巡る3回目の緊急委員会を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態に当たる」として緊急事態を宣言。この緊急事態宣言は2019年7月のエボラ出血熱いらいだという。こんごはワクチン開発や治療法の確立、各国間の情報共有に力を入れていくが、渡航制限勧告は見送られたという。
 さらにWHOのテドロス事務局長は「保健態勢が整っていない国に感染が広がることを最も懸念している」と強調しつつ「感染拡大を防ぐためにも一致して行動すべき時だ」と表明。世界で拡大する病禍に【恐怖ではなく、事実。風評ではなく、科学だ】と冷静な対応を全世界に向かって呼びかけた。 
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 政府は1日、新型コロナウイルスによる肺炎などの病気を感染症法の「指定感染症」と検疫法上の「検疫感染症」とするための政令を施行。感染拡大を防ぐために、患者を強制的に入院させたり、就業を制限したりできるようになった。空港や港の検疫でも、感染が疑われる人が見つかれば法律に基づいて検査や診察を指示できる。
 三重県が31日、新型コロナウイルスに感染した中国・武漢市出身で県内在住の50代男性について3人の濃厚接触者を特定した、と発表。3人は男性の職場の同僚。県は3人に自宅待機を要請し、経過観察を続けている。東海地方のドラッグストアなどではマスクが異例の売れ行きで各店舗とも品薄状態が続いている。
 麻薬取締法違反の罪に問われた女優沢尻エリカ被告(33)が31日、東京地裁で開かれた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認め、同時に仕事関係者や家族に謝罪。「女優復帰は考えていない」と明言。検察側は懲役1年6月を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め即日結審。判決は2月6日に行われる。
 三重県志摩市が31日、真珠養殖に必要なアコヤガイを確保するため母貝養殖の実証実験を始める、と発表。昨年、市内の英虞湾でアコヤガイの大量死が発生したため県内で直接入手できる体制を整え、真珠の安定的な生産につなげたい考えだ、という。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年1月)】

2020年1月30日
 冬銀河はやぶさ2の挑戦よ
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 宮内庁が30日、上皇さま(86歳)が29日夕、お住まいの皇居・吹上仙洞御所で一時意識を失い、倒れられたと発表。宮内庁病院で30日午前に頭部MRI検査を受けた結果、原因となる所見は見つからなかったという。上皇さまが意識を失って倒れられた際、そばにいた上皇后さまが支え非常ブザで侍医を呼び侍医が駆けつけた際、上皇さまは意識がなく、いびきのような息づかいをされていた。しばらくして意識が戻り、寝室に運ばれ、処置を受けられたという。
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 世の中、いや、私たちが住む地球の全体が小動物、コウモリ媒体による新型肺炎で様変わりしてしまいそうな。そんな危機的状況になってきている。この苦境をどう乗り越えたらよいのか。人類そのものの叡智が試されている。急拡大中の新型コロナウイルス感染が、日に日に拡大かつ深刻化している。

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染者が全世界で急速に拡大。30日正午の段階で中国本土を中心に22の国・地域で7711人(うち重症者1370人)、死者も170人に及び、武漢市は市への出入りそのものを全面閉鎖するなどパニック状態に陥っている。
 新型肺炎の感染者の急速な広がりには、日本政府も武漢に全日空チャーター便を飛ばし、現地に滞在していた邦人206人が29日帰国したのに続き、30日にも210人が帰国。このうち29日の退避第1便で帰国したうち計13人に発熱やせきなどの症状があり、12人が入院。うち5人は新型コロナウイルスの検査で陰性と判明したという。残る全員が千葉県勝浦市内のホテルに宿泊した。日本政府は引き続き29日夜にも、チャーター便1機を武漢に向け出発させ、30日までに2便で計416人の邦人が到着。武漢にはなお多くの邦人が残っており、少しでも早く帰宅出来るよう手立てを打っているという。
 また、この間、日本国内での感染者は無症状の感染者も含めて計14人に(30日夜現在、チャーター便帰国者3人を含む)。先に感染した奈良のバス運転手のバスに同乗、運転手や武漢からの観光客とは何日もの間、〝濃厚接触〟していた女性ガイドも感染していたという。

 それにしても、今回のこの深刻な事態。2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の中国本土の感染者数を上回る勢いだという。このまま悪化の一途をたどれば、水の都・ベネチアなど中世ヨーロッパで猛威を振るった恐ろしい疫病・ペストに匹敵しかねない悪夢もありうるだけに、万全な水際作戦が望まれている。場合によっては、ことし夏に開会予定の東京五輪の開催にも影響しかねない。それだけに、日本中、いや世界中が固唾を呑んで推移を見守っているのが現状である。日本国内では、ここ尾張地方も含め、至るところでマスクの品切れが深刻化してもいる。
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 国営通信、新華社の29日のインタビュー報道によれば、中国政府の専門家グループトップの鍾南山(しょうなんざん)氏が今回の新型ウイルスは「2017年にコウモリの一種から見つかったウイルスと起源が同じだ」と述べた。鍾氏は「2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と同様、コウモリから別の動物を介して人に広がった」との見方を示し、中間宿主となった野生動物の特定を進めているという。「致死率は特別高くないが感染力は比較的強く、ワクチン開発には3、4カ月かかる」とも。
 中日の選手らが29日、春季キャンプ地の沖縄入り。この日は66選手が夕方、那覇空港に到着。新選手会長の京田が「みんながけがなく、無事に1カ月を終えられるようにしたい。優勝に向けてしっかりまとまっていきたい」の弁。
 元大関豪栄道の武隈親方(33)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=が29日、東京・両国国技館で引退会見。「やりきった気持ちだ。相撲を取る気力がなくなった」と述べ大関昇進伝達式の口上で「大和魂を貫いてまいります」と述べた決意について「自分の中ではやり通した」と話した。豪栄道は9度目のかど番で臨んだ初場所で5勝10敗と負け越し、史上10位の33場所在位した大関からの転落が決定し、28日に引退。意思を固めたのは負け越しが確定した12日目の夜だったという。
 東京地検特捜部が日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(65)が保釈中に逃亡した事件で入管法違反事件の関係先として弘中惇一郎弁護士の事務所を29日、家宅捜索。面会簿を押収した。前会長が逃亡を手助けしたとみられる米国籍の男と弁護人だった弘中弁護士の事務所で面会していた疑いのあることが判明。弘中弁護士の事務所の家宅捜索になった。
 スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンべリさん(17)が29日、自身の名前を商標登録する手続きを取ったと、写真共用アプリ「インスタグラム」で明らかに。無断で名前を使って商品を売る行為が横行しており、地球温暖化対策を訴える活動を守るためだ、としている。

1月27日
 雪こんこ目にあたらしき景ならず
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 月曜日。きょうは結構寒い。なのに、ここ尾張平野に雪は一向に降ってはこない。

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 そんな世の中に降って湧いた話題がふたつ。ひとつは「明」であり、今ひとつは「暗」とでもいえようか。このうち「明」の方は、これまで角界でその存在すら、あまり知られていなかった幕尻、西前頭17枚目の徳勝龍(33)=本名青木誠さん、奈良市出身、木瀬部屋=がきのう東京墨田区・両国国技館で開かれた大相撲初場所千秋楽結びの一番で大関貴景勝を寄り切って14勝1敗として初優勝したことか。
 なにしろ奈良県出身力士の優勝は1922年春場所の鶴ケ浜いらい98年ぶり2人目。33歳5カ月の初優勝も年六場所制となった58年以降では3番目の年長で日本出身では最年長。平幕優勝も昨年夏場所の朝乃山いらい31度目、幕内最下位の幕尻力士の優勝は2000年春場所の貴闘力いらい2人目の快挙。そればかりか千秋楽の結びの一番で幕尻力士が相撲を取るのも昭和以降では初めてだったというだけに、相撲ファンならずとも一般の関心はいやがおうにも高まったのである。
 それに優勝インタビューでの徳勝龍の答えがまた良く、日本人の共感を得るものとなった。喜びの涙を見せながらも、茶目っ気たっぷりに「自分なんかが優勝していいのでしょうか」と笑わせ、場所中の支度部屋で優勝賜杯への意識を「全然ない」と繰り返した点についても「うそです。めっちゃ、意識して自宅風呂場で練習していました」の弁。さらに「お父さん、お母さん。生んでくれてありがとう」「もう33歳でなく、まだ33歳だと思いがんばります」と両親への礼とこんごの抱負を述べることも忘れなかった。
 なんと素晴らしい関取なのだろう、と思ったのは私だけでもあるまい。

 徳勝龍の幕尻初優勝を報じた27日付中日スポーツ1面
 
 優勝賜杯を手にする(NHK総合から)
 
 インタビューにこたえる徳勝龍
 
 千秋楽の星取表(NHK総合)
 

 そして今ひとつの「暗」の方は、といえば、だ。
 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が際限なく広がりつつあることだ。本日付の中日新聞夕刊によれば、中国政府が27日午前零時(日本時間同1時)現在で明らかにしたところによれば、中国国内での死者は前日発表から24人増え80人に。感染者数は2744人で、うち重症者は461人にまで拡大。このため中国政府はこの日、30日までの春節(旧正月)休暇を2月2日まで延長する、と発表。同時に感染拡大防止のため、国外への団体旅行禁止措置を発動したという。
 こうした非常事態には、日本も27日の衆院予算委員会で新型コロナウイルスによる肺炎について感染症法上の「指定感染症」に28日の閣議で指定する事を決め、合わせて中国・武漢に滞在する邦人の帰国用チャーター便をあすにでも出すことにしているという。
※指定感染症=生命や健康に深刻な被害を与える恐れのある緊急時に迅速な対応をするため指定する。中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)と同じ二類感染症と同等の措置が法改正を経ずに可能となる

 〝新型肺炎〟を大きく報じた27日付の朝夕刊各紙
 

 いやはや世界が鼓動している限り、いろいろあって不思議でないか。とはいえ良いことは大いに歓迎なのだが。悪いことはあまりあってほしくはない。

 もうひとつ。こちらは、日本に希望を与える明るい話だ。
 東京五輪女子代表の残り1枠を争う大阪国際女子マラソンが26日、大阪市のヤンマースタジアム長居発着で行われ、2018年大会覇者の松田瑞生(ダイハツ)が日本陸連の設定記録(2時間22分22秒)を突破する2時間21分47秒で2度目の優勝を果たし、五輪代表に前進した。3枠の五輪代表は既に2人が決定済みだが、3月8日の名古屋ウィメンズ(中日新聞社主催)でこの日松田がマークした2時間21分47秒を上回る選手がいなければ、松田の3人目の五輪代表が決まる。
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 ホンダが27日、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受け武漢の駐在員や家族、出張者計約30人を日本政府のチャーター機に乗せて帰国させる方針を明らかにした。中部国際空港と武漢を結ぶ定期便は2月末まで運休するという。
 米国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊カラバサスで26日午前10時(日本時間27日午前3時)ごろ、ヘリコプターが墜落。米プロバスケットボール協会(NBA)レーカーズの元スター選手コービー・ブライアントさん(41)ら乗っていた9人全員が死亡。
 ナチス・ドイツが第2次世界大戦中、ユダヤ人らを虐殺したアウシュビッツ強制収容所がソ連軍に解放され、27日で75年。ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の史実を後世に伝えるため、保存・修復作業が続くとは、本日付中日夕刊。またオランダのルッテ首相は26日、第2次大戦中にナチス・ドイツに占領されたオランダの政府がナチスに従いユダヤ人を迫害から守らなかったことを「政府の名において謝罪する」と述べた。
 週明け27日の東京株式市場は中国・武漢市で発生した新型肺炎の感染拡大が世界経済に与える悪影響を懸念した売り注文が膨らみ日経平均株価(225種)は大幅反落。円高ドル安の進行も重荷となり、下げ幅は一時500円を超えた。

 問われる新型肺炎対策。桜、IR、2閣僚辞任の説明は。一問一答の予算委始まる。――とは27日付の毎日夕刊〈近事片々〉氏。あえて付け足すなら誰が見ても絶体絶命のピンチに陥るつど、いつも天変地異やら感染症流行などに助けられ命拾いをするのは、一体全体どこの誰なの? とは某氏。

1月23日
 蝋梅の香り誘われ早見事
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 「ノーサイド 笛が鳴らない 我が職場」「我が家では 最強スクラム 妻・娘」「足りないの? そもそも無いよ 2000万」「AIに 引き継ぎするのが 大仕事」「還暦は ゴールじゃなくて 通過点」……
 第一生命がこの日、恒例の「サラリーマン川柳」の入選作100句を発表。昨年のラグビー・ワールドカップになぞらえたり、会社で悲哀を感じる姿が描かれた作品が目立っている。応募53194句から選出、5月下旬にベスト10が発表される。

 中国での新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染が拡大、死者は17人、感染者も571人(22日現在)に。米国、マカオでも新たな感染者が出たという=その後、25日午前の段階で死者41人、感染者1287人にまで拡大。感染者はヨーロッパでも出ているという。
 これら感染は中国湖北省武漢市を中心に拡大しており、世界保健機関(WHO、本部ジュネーブ)も22日、緊急委員会を開き感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するかどうか、協議を始めた。緊急事態宣言となれば、2019年7月のコンゴ(旧ザイール)のエボラ出血熱いらいとなる。
 また本日付の中日新聞夕刊によれば、武漢市は23日、市外に向かう鉄道駅や空港を一時閉鎖、市内の公共交通機関も停止、市内への人の流入や市民が武漢から出ることの制限を始めたという。中国では春節(旧正月)の連休(24~30日)で日本へも多くの観光客が来日予定だけに、各地の空港では警戒を募らせている。このうち中部国際空港では、きのう22日、早くも中国各地からの便が次々と到着、多くの観光客が降り立ったが、ほぼ全員がマスク姿による来日となった。このうち肺炎患者が集中している武漢を経由した便は午後5時ごろ、中部国際空港に到着。ロビーを出ると、大半がマスクを外した。

 雪が一向に降らないこの冬だが、農林水産省が発表した全国小売店での野菜販売価格の動向(13~15日時点)によれば、キャベツやハクサイなど調査対象8品目で平年に比べ4~35%安に。暖冬で生育が順調で出荷が増える一方、皮肉にも鍋物用などの需要が伸び悩んでいることが影響しているのだ、という。
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 午前中、社交ダンスのレッスンに。ワルツ、タンゴをシャドーで繰り返し踊るが、タンゴの〝2歩半〟に続く、すなわち〝オーバースウェイ〟が何度踊っても、なかなかうまくいかない。デ、先生のおっしゃるとおり2歩半のあと、左足に身体の重心を預けたまま両手で右のほっぺを抑えることで、なんとかスウェイ(傾き)が出来るように。要は弓を引くようにすれば良いとは、私のそれこそ浅はかなる素人考えか。いずれにせよ、やはり難しい。まだまだ、だ。

 中日新聞の尾張版を読んでいたら【江戸時代名主が助けられ…江南に「ネズミの村」あった 生島神社総代ら「民話を後世に」】の見出しが飛び込んできた。市北部の地元鹿子島(かのこじま)町の生島神社には江戸時代に名主がネズミに助けられた民話「ネコのいない村」が残っており、みんなでこの話を大切にしている、というお話。
 昔、名主が水害の防ぎ方などが書かれた書き付けを神社の倉庫内で紛失。困っていると、ネズミの鳴き声がして、その方向を見ると書き付けが見つかった。それで、それを機に村人たちはネズミを大切に守ろうとネコを飼わなくなったという話で、江戸期から伝承されてきたという。記事は『さらに、「ネズミの村」という題で、おじいさんがわらをネズミに分けてあげた恩返しに、なくした書き付けを探し出してくれたという別の筋書きが残るほどネズミとの関わりは深い』といった内容で、なかなか関心を誘う記事となっていたのである。
 私は、この話をわが家の愛猫、白狐のシロちゃんを前に「ネズミさんがね。人間を救ってくれたのだって。おまえも、しっかりね」と話して聞かせたが、彼女は真剣な表情で聞き入ってくれた。

 「ネコのいない村」につき、真剣に聞き入るわが家のシロちゃん
 

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 東京五輪・パラリンピックの日本代表選手団が開会式で着用する公式服装が23日、東京都内で披露された。白いジャケットに赤いパンツ、キュロットの組み合わせで「ニッポンを纏う」がコンセプト。初めて五輪・パラリンピック共通となる。
 外務省が23日、新型コロナウイルスの肺炎が発生した中国・武漢市の感染症危険情報について、不要不急の渡航中止を促す「レベル2」に引き上げた、と発表。
 長崎市で2007年、選挙運動中の伊藤一長前市長(当時、61歳)を射殺したとして殺人罪などで無期懲役の判決が確定し服役していた元暴力団幹部、城尾哲弥受刑者が大阪医療刑務所で22日に死亡したのがわかった。72歳だった。
 23日付中日夕刊報道によれば、自民党の河合案里参院議員が初当選した昨年7月の参院選の公示前、案里氏と夫の克行前法相がそれぞれ支部長を務める自民党支部に自民党本部から計1億5000万円の入金があったことが関係者の取材で判明。
 福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側から2018年7月、現金100万円を受け取っていた佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長(63)が23日、町役場で記者会見。「反省しています」と陳謝した。
 「大人の流儀」などで知られる作家伊集院静さん(69)が21日、くも膜下出血で倒れ、病院に救急搬送された。「いままでのように穏やかな執筆生活を取り戻せる日まで精一杯がんばって参ります」とは、妻西山博子さん(元女優・篠ひろ子さん)

1月17日
 金曜日。
 6434人の命が奪われた阪神大震災(阪神・淡路大震災)の発生から25年目の朝を迎え、神戸市中央区の東遊園地では市民団体などが主催する「阪神淡路大震災1・17のつどい」が地震発生の午前5時46分に合わせて営まれ約5000本の竹灯籠で形作られた「きざむ 1・17」の文字が浮かび上がるなか、多くの市民が手を合わせ亡き肉親や知人を悼んだ。

 写真は阪神大震災25年を報じた朝、夕刊各紙
 
 

 大震災発生当時、私は新聞社の大垣支局に支局長として在任中だったが支局長住宅が揺れに揺れ、いったい何事が起きたのかと思ったことを鮮明に覚えている。地震発生直後に管内でもないのに被災地をこの目で確かめなければ、と神戸市長田区などを訪れ、一帯を見て回った。
 あの時の惨状は今も脳裏に焼き付いている。生前、明治政府のお雇い水理工師として木曽三川の分流に力を注ぎ大垣にも住んだオランダ人、ヨハネス・デ・レーケの墓が天保山山腹の墓地にあると聞き、この点では大垣管内とも関係があると思い現地に足を踏み入れたが、墓という墓が横倒しになっており、デ・レーケの墓も見るも無残に引っくり返っていた。あの姿は、今もまぶたに焼き付いて離れない。

 あれから25年もの月日がたったとは。信じられない。あのとき岐阜県西濃地域の読者からの被災地への義援金はあとをたたず、ある町内会から一度に600万円も寄せてこられたのには驚いた。当時、義援金として受け付けた寄金は大垣支局だけで6千万円を超え、支局の女性スタッフ〝夏ちゃん〟と来る日も来る日も小銭の整理に当たった日々が忘れられない。幸い銀行が支局の目と鼻の先にあったので助かった。
 ある日。サングラスをかけた、いかつい男性が若い衆を連れ、肩をいからせ支局に来て「淡路島はワシの故郷なんや。これ、島の人たちのために義援金として使ってくれ!」と胸ポケットから万札の束を何十枚も出してきたのには「さて、どうしようか」と戸惑ったこともある。是々非々でありがたく受け取ったが、ウソではなく本当の話なのである。

 今夜(17日夜)遅く。NHK総合の〈ニュースきょう一日〉を見ていて突然入ってきたニュース。蝶、いや華麗なる影武者のような〝バックトス〟で知られ、走攻守そろった球界随一の名選手でミスター・ドラゴンズとファンから長年親しまれ続けた、あのモリミチさんが17日未明、午前4時、名古屋市内の自宅で急性心不全で亡くなった。
 モリミチさん、高木守道さんといえば、1960年に県岐商(岐阜)から中日ドラゴンズに入団。1980年に現役を引退するまで中日ひとすじ。通算2274安打を記録し、3度のゴールデングラブ賞、同盗塁王にも輝き、守備のうまさはニッポンイチで日本の、いや世界の名二塁手で知られた。中日の監督を2度務め、2006年には野球殿堂入りもしている。1994年の1次政権時には、ナゴヤ球場で【10・8決戦】で同率首位の最終戦で長嶋巨人と激突、惜しくも破れ、あのときの頑張りと悔しさは誰もが忘れてはいない。
 さらに1912年からの2次政権ではチームのスローガンを「ジョイナス」と掲げ、積極的にファンサービスに努められたことは、これまた誰もが知る。中日新聞本社のファンクラブ事務局にも何度もひょっこりと現れ、私自身、何度か親しくお話をさせて頂いた。温かくって。人を包み込むような、そんなお方だった。残念無念とは、このことか。おやすらかに―

 バックトスは永遠なり、高木守道さんの死を報じる中日スポーツの18日付1面
 

 もうひとつ。四国電力伊方原発(愛媛県伊方原発)の運転禁止を求めて先に50㌔圏内に住む山口県東部の3つの島の住民が申し立てた仮処分の即時抗告審で広島高裁(森一岳裁判長)が17日、「四国電の地震や火山リスクに対する評価や調査は不十分で、安全性に問題がない―とした原子力規制委員会の判断には誤りがある」と指摘し運転を認めない決定を下したことである。人々の命を守り、住みよい暮らしを続けるためにも当然の決定だ、と言ってよく、こちらは歓迎したい。
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 舞は、きょう17日、草樹俳句会(宇多喜代子代表、宇田代表は令和元年度の文化功労者)の集まりがあり1泊2泊で、大阪へ。一人旅は珍しいことなので、ちょっと心配ではある。普通なら同伴するところだが。かといって、私もせねばならないことを抱えており、そんなわけにもいかない。無事の帰宅を、ただ祈るばかりである。ごゆっくり、ね。
 令和で初めてとなる新春恒例の「歌会始の儀」がきのう16日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。天皇、皇后両陛下や皇族、一般の入選者らの歌が独特の節回しで披露された。皇后さまは療養生活に入る前の2003年いらい、17年ぶりに出席された。
 陛下は「学舎(まなびや)にひびかふ子らの弾む声さやけくあれとひたすら望む」と。皇后さまも「災ひより立ち上がらむとする人に若きらの力希望もたらす」と、両陛下の歌には若い世代への思いが込められた。いい歌だ。

 きのう16日は以前に体験した102日間に及んだ地球一周の船旅仲間による〝ピースボート76船友の会(旧首都圏会が中心、河合孝会長)〟がJR横浜東口のスカイビル27階「クルーズクルーズ横浜」であり、久しぶりにかつての船友たちと旧交を温めてきた。出席したのは、東京、神奈川を中心に埼玉、千葉、茨木、栃木、愛知、大阪、和歌山、山梨と計31人。
 芸達者そろいで詩吟にサックス演奏、南京玉すだれ、詩の朗読、合奏、相撲甚句の披露……と続き、最後は全員で〈今日の日はさようなら〉を歌って別れた。このうち合奏はキーボード(原田智恵さん)、バイオリン(川上重光さん・北村紘一さん)、ウクレレ(水口重雄さん)といった具合。いずれ劣らぬ本職顔負けの見事さで【幸せなら手をたたこう】【川の流れのように】【千の風になって】をみんなで歌い、久しぶりの再会に誰もが平和の尊さをかみしめ、戦争のない平和な世界実現をめざそう、と誓いあったのである。

 にぎやかに進んだピースボート船友の会のひとコマ。そろって参加した三原多津夫さん貴美子さん夫妻、河合会長らの顔も
 
 
 
 
 
 

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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件で弁護人を務めていた弘中惇一郎、高野隆の両弁護士が16日、辞任。「ゴーン氏が自主的に日本に戻る見込みはない」と判断しているという。引き続き弁護人を務める河津博史弁護士によると、現在の弁護士は3人でいつまで続けるか、は未定だとしている。 
 中国の武漢市に滞在歴のある神奈川県在住の30代男性が肺炎の症状を起こし、国立感染症研究所の検査で新型のコロナウイルス感染を確認。男性は既に退院し、厚生労働省は男性患者から感染が広がる可能性は低い、としている。
 米中両国政府が15日(16日未明)、ワシントンで貿易協議「第1段階」の合意文書に署名。米国は対中関税を引き下げ、中国は米国からの農産品などの輸入を2年で2000億㌦(22兆円)増やす。
 三重県が16日、2020年東京五輪の聖火リレーで県内を走る県実行委員会推薦枠のランナー24人を発表。県ゆかりの著名人では陸上男子マラソン界のレジェンド瀬古利彦さん(63)=桑名市出身=や北京五輪バドミントン女子ダブルス5位の小椋久美子さん(36)=川越町出身=らを選んだ。
 大学入試センター試験が18、19の両日、全国689会場で実施される。志願者は昨年より19131人少ない55万7699人。1990年から続いてきたセンター試験は今回で最後で大学入学共通テストに衣替えとなる。
 小泉進次郎環境相(38)と滝川クリステルさん(42)の間に、第1子となる男児が誕生。『先に表明した「育休」取得。民間企業のイクメンの後押しとなるか。』とは17日付毎日夕刊・近時片々氏だ。
 地球の歴史を時代ごとの特徴で分けた「地質年代」のうち約77万~約12万年前を「チバニアン(千葉時代)」と命名することが17日、韓国・釜山で開かれた「国際地質科学連合」の理事会での投票で決まった。地球史の時代に日本の地名がつくのは初めて。千葉の名前がジュラ紀や白亜紀などとともに地球の歴史に刻まれた。

1月13日
 その昔雪とうありぬ地球温暖化
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 夜。世界文化遺産の岐阜県白川村の合掌造り集落で冬恒例のライトアップが始まり合掌家屋32棟のかやぶき屋根が闇夜に白く浮かんだ。白川郷ライトアップ委員会によれば、ことしは暖冬の影響で年明けから雪のない状態で「ここまで雪がないのは初めて」とも。それでも午後7時過ぎから雪が舞い始め、「雪よ降れふれ」と地元の人や観光客ら。ライトアップは引き続き今月の19、26日、2月の2、9、16日にも行われる。
 タイの保健省が13日、タイを観光で訪れた中国湖北省武漢市の女性(61歳)が同市で発生している原因不明のウイルス性肺炎に罹患している、と発表。中国以外で発症者が確認されたのは、これが初めてだという。フィリピンの首都マニラ近郊にあるタール火山が12日に噴火。近隣住民に避難命令が出された。
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 きょうは月曜日。成人式。ちまたは11、12、13日と3連休で、令和2年も2週間近い。アッという間で、月日のたつのは本当に早いものである。
 私は、といえば。きのう12日は私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」のことし初の例会が名古屋市内であり、きょう13日は滝高を卒業した同級生からなるOBの集まり「二石会」役員による人事打ち合わせと事業計画検討会が岩倉市内であり相変わらずバタバタしている。おかげで日々、新聞その他で国内外の情勢をチェックはしつつも「本欄、一匹文士のそぞろ歩き」の執筆をせねば―と思いつつ1日が過ぎ、2日がたち、3日間が疾風の如く過ぎ去ってしまった。かといって、限界があるのでこれも、やむなしか、と思う。
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 イランがイランの首都テヘラン近郊で8日に墜落したウクライナ旅客機について、その後、人為的ミスによる防空ミサイルシステムで撃墜したことを認め、11日夜にはテヘランの大学構内で開かれた追悼集会などが1000人以上参加の大規模な反政府デモに発展するなど、衝撃が広がっている。そんななか、同じ11日、台湾総統選が投開票され民進党の現職、蔡英文(さい・えいぶん)さんが国民党の韓国瑜(かん・こくゆ)高雄市長らを大差で破って再選を果たした。中国と距離を置く現体制が新任を受けた形だ。
 きのう東京・両国国技館で始まった大相撲初場所。北陸出身の新関脇朝乃山と平幕遠藤が2日目を終え、北陸勢がそれぞれ2連勝と幸先良く、この調子で突っ走ってほしい。特に遠藤の場合、マワシを紫紺に替えたのが気分一新になった気がせぬでもない。昨日、初日によりきりで勝った鶴竜戦に続き、きょうも横綱白鵬を切り返しで破る金星で今場所は大いに期待したいところである。

 マレーシアで開かれたオリンピックイヤー初となるマレーシアマスターズ2020で圧倒的な強さで優勝し東京五輪の金メダルに一番近い選手、桃田賢斗さん(25)が乗った車が13日朝、マレーシアの高速道路で前を走っていたトラックの後ろにめり込む追突事故を起こし、桃田さんら5人が病院に運ばれたが、運転手は死亡。桃田さんは眉間やあご、唇などに裂傷を負ったほか、全身打撲で骨折の疑いもあるという。
 なんたることか。このうえは1日も早い回復と復帰を願うほかない。桃田選手は過去の経緯など私がもっとも信頼し期待してやまない選手だけに、早くよくなってほしい。
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 東電福島第一原発事故による避難指示区域がなお残る福島県富岡町で12日に成人式があり、新成人約40人が参加。事故当時、小学5年生だった新成人は式典後、晴れ着姿で来月から解体が始まるそれぞれの小学校2校を訪問し、別れを惜しんだ。事故いらい初めて母校を訪れたいわき市の会社員田中健太さんは「使われなくなった校舎を見ると寂しくなりました。でも、9年ぶりに会えた友だちがいたのは嬉しかった」と話していたという。
 第98回全国高校サッカー選手権最終日は13日、さいたま市の埼玉スタジアムで決勝が行われ、静岡学園が前回覇者の青森山田に3―2で逆転勝ちし鹿児島実との両校優勝だった第74大会いらい、24大会ぶり2度目の優勝を遂げた。
 指定暴力団・任侠(にんきょう)山口組が組織の名称を「絆会」に変更。

1月10日
 ミサイルの発射さるるよ冬の日よ
 初えびすパンダの好きな笹ありや
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 10日朝。金曜日。商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(兵庫県西宮神社)で江戸時代に始まったとされる、本えびすの参拝一番乗りを競って境内を駆け抜ける「開門神事福男選び」があり令和最初の1番福を大阪府立藤井寺工科高校教諭の黒木悠輔さん(33)=堺市東区=が獲得した。
 午前6時。「かいも―ん」のかけ声で表大門が開くと、待ち構えていた男女約5000人が一斉にスタート。石畳を全力疾走し230㍍先の本殿に次々と飛び込んだ。「縁あって選ばれたので充実した1年にし、少しでも多くの人に〝福〟を分け与えたい」とは、13回目の挑戦で初の福男になった黒木さん。

 きょう、10日付の中日新聞夕刊1面に『イラン誤射で墜落か ウクライナ機 米当局が見解 イラン側「あり得ない」』『「撃墜情報多数」英首相も声明 イランと調査へ ウクライナ派遣』の見出し。真相は一体何なのか。そこが知りたい。
 同じ夕刊2面の【あの人に迫る】は、中国出身の文学者・劉燕子=リュウ・イェンズ=さん(54歳)を取り上げ、劉さんに現在の香港や中国の人権状況などについて聞き、見出しで『香港市民の精神 中国に響くはず』と打ち、読み応えのある記事だった。書いたのは増村光俊記者。香港で普通選挙などを求める若者ら市民の抗議活動が続いているが、こうした〝自由を求める精神〟は30年前、1989年6月4日に起きた天安門事件の精神が香港市民にも脈々と受け継がれてきたたまものだ、と話す劉さん。読み応えのあるインタビュー記事である。
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 きのう9日は、木曜日。歳のせいなのか。最近、70を過ぎ、路上を歩いていたりして、ふと立ち止まり「それはそうと、わが心臓よ。よくもまあ~、70有余年もの長きにわたり、飽きもせで、動きつづけてくれているものよ。いつ突然止まっても不思議でないよな、と」。そんなことをつくづく思ってしまう。
 そして。きのうは午前中、その使い古された電池同然と言ってもいい、心臓を引っさげてことし初の社交ダンスのレッスンで江南市内の公民館に出向いた。例によってダンス教師の〝女教師・若さん〟とジルバ、ルンバ、ワルツ、タンゴの順で踊ったが、まだまだではあるが、ナントカおどれてホッとした。
 ダンスを終えて。車の給油に訪れた自宅近くのガソリンスタンドで、今度は思いがけず恥ずかしくて、ひとさまに言うにもいえない事件が発生。スタンド内の段差に足を取られてスッテンコロリンと転倒。上半身の胸部分と腹部をもんどり打って強打したが運が良いのか、悪いのか。幸い、ケガもなくてすんだ。「しっかり地面を見て歩かないからよ。もっと足を高く上げなきゃ。一体全体、いつもどこ見ているのよ」とは、相棒の痛烈なる指弾。でも良かったじゃないか。運良くどこもケガしなくて。「こいつは春から縁起がいい」とやせ我慢してみせる私。笑い話ですんだ。

 午後は、これまたことし初めての横笛に挑んでみる。
 今のところは立派で高価な漆塗りの笛に比べれば、私の芸、すなわち演奏がついていってない。それどころか、たまには演奏しないと音さえ出せなくなってしまいかねないと危惧したからだが結果はまずまず。私は譜面を前に〈さくらさくら〉をはじめ、〈平城山〉〈惜別の歌〉〈座頭市〉〈よさこい節〉〈青葉の笛〉などを演奏してみたのである。演奏は、いつものように生前、笛猫で知られた今は亡き〝こすも・ここ〟が寄り添ってくれている。

 写真は久しぶりに手に取ってふいた愛用の横笛と楽譜。傍らには、いつだって亡き〝こすも・ここ〟がいてくれる
 

 連日わが家に舞い込んでいた賀状もそろそろ終わりで、9日はあの木枯し紋次郎さん、中村敦夫さんから『A HAPPY NEW YEAR! 2020 朗読劇「線量計が鳴る!」は、夏には100回公演を超えます。……』と書かれた1枚が返礼の如く舞い込んだ。丁寧な1枚を手に中村さんの脱原発社会をどこまでもめざす姿勢と情熱には、改めて感じ入った。
 熱砂の同人、山の杜伊吹さんからテーマエッセイとともに新年の抱負が9日になって送られてきたので何はともあれ、「抱負」を〈WORLD WINDOW―世界の窓―〉欄にアップする。彼女ならでは、の文にも期待したい。
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 さて世の中は、と言えば―
 イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害されたことへの報復としてイランが8日、米軍が駐留するイラク国内のアサド空軍基地と北部クルド人自治区アルビルの2カ所を弾道ミサイル十数発で攻撃すれば、保釈中にレバノンに逃亡した前日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告(65)が同じ8日午後(日本時間同日深夜)、逃亡先の首都ベイルートでオーケストラの指揮者さながらに記者会見。日本の司法に対する不満を述べると同時に、「逮捕は日産と検察の陰謀だ」として無実を強調した。
 また、横浜地裁では相模原市の知的障害施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者19人を殺害、職員を含む26人に重軽傷を負わせたとして殺人罪などに問われた元施設職員、植松聖被告(29)に対する裁判員裁判の初公判が開かれる=植松被告は開廷後、陳謝したものの突然、指を口に加え暴れだしたので休廷となった=など、新年早々から気になるニュースが相次いでいる。

 ただ9日付中日夕刊1面見出しは『トランプ氏「軍事力を使いたくない」 米、イランへ反撃見送り 「死傷者なし」演説で説明』『イラン、攻撃直後 米に書簡 自制要請』『ミサイル攻撃は「自衛権の行使」 国連に書簡送付』といった内容で、トランプ大統領は米軍に死傷者がなかったことから追加の経済制裁を科す一方で「軍事力を使いたくない」と語り、反撃は当面見送る考えを明らかにした。―と報じており、最大の危機は回避されたようである。
 どのニュースも私たちには直接的には関係なさそうにみえはする。でも、どれもこれも国際的にも国内問題としても関係は大ありで、とても他山の石として見るわけにはいかず、無視はできない。ひとくくりにしてしまえぱ、なぜミサイル攻撃なのか。なぜ、あれほどまでに派手派手しい逃亡劇だったのか。そして、なぜ本来、障害者を守るべきはずだった施設職員が凶行に及んだのか。なぜ、なぜ、なぜだという思いが頭のなかを駆け巡るのである。
 おそらく日本人の大半、いや世界中の人々が「なぜ。なぜなのだ」と思っているに違いない。
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 オーストラリアで高温と乾燥を原因とする森林火災の被害が拡大。昨年から25人が亡くなったばかりか、数万匹のコアラが焼死。焼失面積は北海道を超える約1千万㌶に達し、ほかの野生動物にも甚大な被害が出ているという。
 トランプ米大統領が8日、イランがイラクの米軍基地を弾道ミサイルで攻撃したことに対して米軍に負傷者が出なかったことを理由に反撃しない旨を表明。イランもさらなる攻撃を控えているので米国とイランの全面衝突はぎりぎりで回避された形となっている。
 日本郵政の増田寛也社長が9日、就任後初の記者会見を都内で開き、かんぽ生命保険と日本郵便による保険不正販売の調査対象を拡大する、と明言。「深くおわびをする。一刻も早く全容を解明し、顧客の不利益を解消したい」と述べた。
 東日本大震災で被災、損壊した宮城県亘理町の役場庁舎が再建され、9日、開庁式があった。式典には250人が出席。山田周伸町長は「復興のシンボルとなる。地域に開かれた施設として活用していきたい」とあいさつした。新庁舎は3階建てで昨年11月に完成。保健福祉センターを併設している。
 イランで8日にウクライナ国際航空の旅客機が撃墜した事故で、ウクライナ当局は9日、ロシア製の地対空ミサイルで攻撃を受けた可能性も視野に調査する方針を明らかにした。ウクライナ機は首都テヘランの空港からウクライナの首都キエフに向けて離陸した直後に墜落。乗客乗員176人の死亡が確認されている。
 英国のヘンリー王子(35)と妻のメーガン妃(38)が8日、主要王族としての立場から身を引くと発表。英国と北米を行き来しながら生活し、財政的に自立するため働く意向も明かしたという。
 安倍晋三首相は米国とイランの対立激化で延期を検討していたサウジアラビアなど中東3カ国歴訪を予定どおり実施する方針を固めた。
 愛知県警天白署は10日、名城大理工学部3年、野原康佑容疑者(22)を殺人未遂で現行犯逮捕。調べによると、野原容疑者は午後4時10分ごろ、名古屋市天白区塩釜口の名城大天白キャンパスの研究実験棟内で理工学部の男性准教授(40)の首などをはさみで突き刺し重傷を負わせた。調べに対して野原容疑者は「リポートの提出期限を守れず、単位をあげないと言われたため腹がたった」などと話しているという。

1月5日
 濃尾平野に住む我らには雪降らず
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 空に浮かんだ新春の月(自宅2階ペランダにて。はるか、かなたを望む。5日夜写す)
 

 日曜日。夜。風呂上がりにベランダから見る月(若潮)が11日の満月(大潮)を前にした〝ふしぎな月〟とでもいったらいいのか。冬の夜空にポッカリ浮かんで、とても美しい。
 早いもので令和2年も、きょうは5日だ。あす6日は小寒(しょうかん)、「寒の入り」で、節分までが「寒」となる。この間、新年早々の初詣と賀状書きに始まり、コラムや連載小説の執筆など次から次にと結構、何かと追い立てられこそはしたが、愛猫の〝白狐のシロちゃん〟(2代目シロ。本名はオーロラレインボー。俳句猫で俳号は「白」)も含めて、家族そろってゆっくりとくつろぐことが出来、それなりによかったなと思う。

 古知野平和神社には三々五々、初詣客が訪れていた
 
 

 また正月三が日には、なたとしこさん(福井県坂井市在住、詩人。本名は白﨑俊子さん)の著作『虹を紡ぐ 舟木一夫 風、好きに吹け』(東銀座出版社)にも久しぶりに目を通すことが出来た(彼女からはことし丁重なる年賀はがきを2通も頂いたが、最初の賀状に書かれていた「〝舟木一夫病〟、私の中で少し静かになりました」が2通目には「実は〝舟木一夫さん〟は、卒業したのですけれど…」ともあった)。

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 朝刊によれば、商売繁盛や家内安全を願う「初えびす」がきょう5日未明に名古屋市熱田区の熱田神宮であり、縁起物の「一番札」や〝福〟をかき寄せる「福熊手」などを求める大勢の人でにぎわった、という。最もご利益があるとされているのが、祈祷されたばかりの一番札で神宮内の上知我麻(かみちかま)神社には午前零時の開始前から参拝客がつめかけ、境内4カ所の授与所が開くと一番札を手に入れよう、とモミクチャにされながら紙幣をかざし突進する姿も。男たちの勇ましい声が飛び交い、例によって年の初めならでは、の光景が繰り広げられたという。そういえば、この「初えびす」。新聞社の社会部にいたころにデスクの指示でカメラマンと現場を訪れたことがある。上知我麻神社という難しい名前に、かつての記憶がよみがえった。

 トランプ米政権が3日、先にイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害したことに関連、中東への米兵3500人の増派を決定。これに対してイランは報復を明言、新年に入り中東情勢が一段と深刻化、緊迫の度合いが高まっている。ソレイマニ司令官殺害につきトランプ大統領は「何千人もの米国人を殺害したばかりか大規模な攻撃まで計画していた」として自衛の措置だったとして正当化。「戦争を止めるために行動を起こした。戦争を始めるために起こしたのではない」と主張している。
 そのトランプ大統領だが4日になり、イランが報復措置を取った場合、「直ちに大規模な攻撃を加えるべく52カ所の標的を設定している」とツイート。〈52〉は1979年にイランで学生らが米国大使館を占拠した事件で人質となった米国人の数だという。またポンペオ国務長官もこれより先の3日、英国、フランス、ロシアなどの外相やサウジアラビアのムハンマド皇太子らと相次いで電話協議をして司令官殺害について説明。司令官がイラクやレバノン、シリアなどで多数の米国人を殺害することを計画していたと述べ今回の司令官殺害は「米国人を守り、イランを静止するためだった」との考えを示したという。
 一方、イランのラバンチ国連大使は3日、米軍によるイラン革命防衛隊・精鋭部隊トップらの殺害に対して「米大統領の指示による国家テロで、地域の緊張を制御不能なレベルに悪化させるための挑発行為だ」と断罪し「米国は既に戦争を始めた。必ず報復があるだろう。厳しい報復だ」と述べ、軍事行動による報復措置を予告したという。いずれにせよ、これ以上の軍事行動は双方とも自重すべきだと思うが、この先どうなるのか。気になるところだ。

 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)が保釈中にレバノンに逃亡した事件でレバノンのセルハン暫定法相は3日、毎日新聞の取材に応じ「本人から話を聞くなど必要な捜査を行う」と述べ、近く事情聴取する方針を明らかにしたという。
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「今年の干支・ねずみ。人間との関わりが長く、「古事記」にも登場します。厄介者のイメージもありますが、かわいらしい一面も。今回は、ねずみが主人公の絵本や昔話などを紹介します。世界中に生息 繁殖力旺盛!」とは、中日(東京)新聞の本日5日付サンデー版大図解【物語でみる ねずみ】だ。
 江戸時代から続く歌舞伎を代表する「市川團十郎」の十三代目をことし5月に42歳の人気俳優、市川海老蔵が襲名する。1913年創業の名古屋・栄の老舗料亭「蔦茂(つたも)」が岐阜県大垣市の食品製造販売「デリカスイト」に株式を譲渡し、100%子会社に。老舗のプライドを残しつつ、弁当などを含む全ての事業と従業員を同社が経営するという。商売上手のデリカスイトならでは、だと思う。
 第24回300文字小説最優秀賞に、庭にやってくる全身真っ白の野良猫からヒントを得た愛知県豊橋市の竹内英子さん(71歳)の短編作品「不思議な関係」(昨年3月31日付中日新聞サンデー版に掲載)が応募3868点の中から選ばれた。富山市で開かれていた中部日本高校演劇大会(中部日本高校演劇連盟、中日新聞社など主催)が昨年の12月27日に閉幕。最高賞の文部科学大臣賞に津島北が選ばれた。

1月3日
 正月はテレビ観戦駅伝ぞ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 金曜日。
 みなさん、新年あけましておめでとうございます。
 ことしもウエブ文学同人誌「熱砂」ともども、心からよろしくお願いします。
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 正月三が日は幸い晴天に恵まれ、日頃は離れて暮らす長男夫婦をはじめとした家族が久しぶりに、おせち料理を前にワイワイガヤガヤ。近況報告も兼ねて、わが家で一緒に集い、楽しいひとときとなった。また私の場合、各地から届いた年賀状をかなりの時間をかけ、ていねいに読むことに追われたため、この期間だけは、なかなか小説執筆というわけにはいかなかった。今になってやっと本欄をこうして書き始めた。
 それでも、家族みんなが元気で愛猫、いや〝白狐〟のシロちゃん(もうひとつの顔は、「白」の俳号を持つ俳句猫。本名を虹猫オーロラレインボーという。現在、熱砂の【世界の窓】で連載中の「シロは何でも知っている」の主人公)も加わっての楽しいひとときとなり、得難い時が過ぎていったのである。私と舞はふたりで近くの古知野神社まで歩いて初詣にでかけ、ことしの一家の無事安泰と飛躍を願いもした。

 古知野神社には三々五々、初詣客が訪れていた
 
 日本文化の証しといってもいい正月のおせち料理
 

 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が3日、神奈川県箱根町―東京・大手町の復路5区間109・6㌔で行われ、往路を制した青山学院大が逃げ切って2年ぶり5回目の総合優勝を果たした。前日の往路と合わせた総合記録(10区間217・1㌔)の10時間45分23秒は、昨年の東海大が出した大会記録を6分46秒も更新した。青学は往路4区の吉田祐也が区間新の走りで首位を奪還。5区でも2位との差を広げるなどし、その後は終始、他を寄せつけず圧倒的な強さで優勝した。
 令和初となる新年恒例の一般参賀が2日、皇居で行われ、天皇陛下と皇后さまは上皇ご夫妻ら皇族と宮殿・長和殿に立たれ「本年が災害のない、安らかで良い年となるよう願っております。年のはじめに当たり、わが国と世界の人々の幸せを祈ります」と、あいさつされた。天皇陛下の代替わり後、陛下夫妻と上皇夫妻がそろって国民の前に姿を見せるのは、これが最初。参賀は、午前に3回、午後に2回の計5回行われ、約6万8千人が訪れた。昨年の参賀者は平成最多の約15万4千人で、平成最初の新年一般参賀の1991年は約7万7千人だったという。
 レバノンに逃亡したカルロス・ゴーン被告(65)は地元メディアによれば、その後ベイルートの自宅には戻らず、妻キャロルさんの親類宅に滞在しているとみられる。ゴーン被告は2日、声明を発表し自らの逃亡につき「妻のキャロルやほかの家族が関与したとの報道は間違いだ」と主張。「ひとりで準備した」と話しているという。いずれにせよ、こんごの推移が注目される。
        ☆        ☆

 さて。ことしも大勢の方々から賀状をいただき、心から感謝している。そこで、これら賀状のなかからホンの一端を以下に、紹介させて頂く(順不同)。
【賀状に記された言葉の数々と、届いた写真】
※言葉
 年の初めに気持ちも改まり、新しいことを決意したくなります。ふと頭に浮かんだのは「平和」の二字です。理想的な世界のことを理想郷と言いますが、そこには平和の極みという気持ちが込められています。それを維持するには「努力し続けなければならない」と多くの人が思っているようです。生きる喜び、幸せは平和の中にこそあるからでしょう。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。(白井文吾)
 今年の私の誕生日。四月二十二日に九十一歳になります。昨年はつぎの作品が刊行されました。「ある若き死刑囚の生涯」筑摩書房。「宣告」小学館。「フランドルの冬」小学館。「妻の死 加賀乙彦自選短編小説集」幻戯書房。「死刑囚の有限と無期囚の無限 精神科医・作家の死刑廃止論」コールサック社。なお出版予定なのは長編小説の「永遠の都」新潮社のロシア語訳、アレキサンドル・メシェリャコフ(ロシア国立人文大学教授)を中心に全七名の共同訳です。もう一つは私の書き下ろし「わたしの芭蕉」講談社です。では、みなさま よろしく!(加賀乙彦)
 遠い昔のようで昨日のようにも 伊神さんとの思い出は鮮烈でした ただ懐かしく毎日の如くアルバムに見入っています(南昭治)舞子さま 今年も宜しくお願いしますね.(山﨑国枝子)俳句てふ趣味に八十路の明けの春 松魚(松本勝雄 慶子)ウエブ文芸のご発展を願っております(竹中忍 智子)お元気ですか? 娘も4月から幼稚園 私もすっかりお母ちゃんです。またお会いできる日を楽しみにしております。(松村瑠奈)3年前から奄美・喜界島に家を借り愛知と行ったり来たりしています ネットで「レディーフォー島 ゆみた」と検索すると私が公開したページが出てきます.のぞいてみて下さいませ(緋月真歩)
 令和という新しい時代を生きることに感謝し、精進して参る所存です(小山勇)八十六賀状これにて御免乞ふ 於左夢/ご多幸を念じつつ 往事茫々です。(平山オサム)どうも電池切れが近いせいでしょう。吉野博士に高齢者用の高性能リチウム電池の開発をお願いしたいものです。この調子では、来年の賀状をつくる余力は乏しいと思いますので、今回で失礼させて頂こうと思います。長年のご交誼感謝申し上げます。(西村立名)間質性肺炎で酸素ボンベに頼る毎日です。新年のご挨拶もこれを最後とさせていただきますので、ご容赦下さい。(角田牛夫)
 バリバリ書きまくってください.若さのもとでもありますし……(坂井克彦)全々、会わないけど 元気なんだろうな.(小宮寛治 きよ子)元気ですか。月日の経つのは早いものだね。金沢の同期会からもう一年以上、過ぎました(箕浦啓進)中国黄山の御来光です。ポトポトハラハラ面白く読ませてもらいました。昔は良かったネ―と言うところですが、小生、今も結構面白いです。(川口譲 静枝)
 もう少しだけ働きます(金井俊夫)今年は7/9~13まで「お菓子放浪記」をザムザ阿佐ヶ谷で上演いたします。ことしもご活躍くださいますよう(片山美穂)お変わりなくご健勝のこととお察し申し上げます。『ぽとぽとはらはら』読ませていただいてます(武内章 幸子)いかがお過ごしですか。孫は大きくなり過ぎ小学三年生で私の体重を超えました。(瀧下美絵里)
 3年ぶりに自転車ツーリングを再開しようかと.ちょっと危ないかナ.(守屋俊克)」田舎で楽しくやってます.(帰家圭吾)本年もよろしくお願い致します(堀田悠介・幸枝)創作の道はけわしくつらい でも何故その道を歩もうとするのか 果てによろこびがあるからです(山名恭子)ユニークな御意見、私の凡々に良い刺激です.ありがとうございます.(栗本寛)
 次は、ひょっとしたら名古屋に行くかもです―(山本源一)その後ご体調はいかがでいらっしゃいますか。私は日中戦争時に実在した女スパイを主人公に新作を執筆中、完成をめざします.又お目にかかれるのを楽しみにしています.ご多幸の年でありますように.(橘かがり) そろそろ年季明けの年令ですが、もう少しだけ楽しもうかと。上京の折には気軽にお立ち寄り下さいますように(小田昭太郎)12月に初孫ができました(小野憲生)
 子.みなさんこの初春に乾杯ね! ペンの日、ありがとうございました!(宮内憲夫)息子は今年で4歳になります。妻は道教を勉強して只今修業中です。(瀬戸口龍信)あかるい笑顔につつまれた年になりますように お元気ですか お互い年をとりました いつまでも健康でいたいです 体に気をつけてお過ごし下さい(長谷川輝代)インターティアラ・お料理サロンは本年3月で2周年を迎えます(伊藤華づ枝)
 日刊県民福井に出向しました。ぼちぼちやっています(阿部和久)私達二人古希を過ぎ人生の節目の年を迎えました これを機に来年より年賀状を遠慮させて頂こうと思います なほ平素のお付き合いは相変わらずお願い致します(笹谷憲彦 芳枝)尾張芸術文化懇話会ではお世話になります 新年第一回め、伊神さんのお話を楽しみにしています.(舩橋紀公子)是非一度ゆっくり 大垣で!(平野順一)ご家族皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます 本年もどうぞよろしくお願いいたします(石田祥二)新年を迎えご多幸をお祈り申し上げます(土屋嶢)いろいろご活躍のご様子.私は豊の作品と向かいあって19年になりました(榮井百合)
 昨年は九月におわら風の盆、十月ににっぽん丸で日本一周のクルーズを楽しみました.主人が段々歩くのが大変になって来ましたが、二人三脚でボチボチやっています。どうぞ良いお年でありますように(中島清明 陽子)今年9月で定年です 定年後はもっと自由にドラゴンズと大相撲を追いかけていきます(片岡孝之 千鶴)『弦』に喪失を書き続けることで、ようやく穏やかさを取り戻せました。ご活躍をお祈りします。(小森由美)執筆活動は順調ですか(長谷川義)令和は頑張りたいと思っていますので(倉知弦洲 崇)良いお年であります様に 本年もよろしくお願い致します(中田敬子)
 創作意欲、盛んなのには驚きです。(片上晴彦)和やかで幸多き年になりますように 今年も色々とよろしく御願いします(飴谷啓子)家の本棚を整理すると権太様の小説、舞子様の句集などたくさん出てきます。また機会を見て読み直そうと思っています。あと残り二年の教職となりました。悔いの残らぬようにがんばろうと思っております。(西田拓郎)
 愚息がオランダのライデン大学に入学しました 嬉しいですが淋しい毎日です どうかお身体をお大事に益々のご活躍をお祈り申し上げます(齋藤わか奈)ね「大いなる精神は静かに忍耐する」ドイツの詩人シラーのことばです 忍耐は寛容を、寛容は希望を生みます そして希望は決して私たちを欺きません 新年明けましておめでとうございます どうぞ皆さまお元気でお過ごしください(森詠 千春)
 今年は70代最後の一年ですから大いに「青春」するつもりです。素敵でデッカイ事を……! 中味は内緒デス。(川島公子)〝舟木一夫病〟 私の中で少し静かになりました。=第1通目=。賀状はお出ししましたが、これは賀状の№2です。「ぽとぽとはらはら14.」拝読したいのですが、地元情報サイトでの小説に触れることができません。御時間がありましたら、どうぞお送り頂けないでしょうか。=2通目(白﨑俊子 なたとしこ)
 恭敬新禧 第一歌集『バリケード・一九六六年二月』刊行五十年を記念し昨秋、『亡友』(第三十二歌集・角川書店)を刊行。友たちに献じました。本年は評論集『さらば、日東拳の灯よ!』(皓星社)他、何冊か刊行します。毎月十日、吉祥寺「曼荼羅」での月例「短歌絶叫コンサート」も三十五年目の春を迎えました。「肉声の回復・歌集の復権」を欣求し叫び続けてきた四十有余年(一六〇〇ステージ)でありました。悪しき時代ではあります。しかし、それゆえに、あなたさまの益々の御健闘と御健康をお祈り申し上げます 合掌(法昌寺 福島泰樹)
 なめる程度のお酒もいけて初春を八十路の年男 令和二年閏子之歳(吉住義之助)
 去年は私として人生一番楽しい思い出でした。頑張つたと自分ながら思います。お世話になりました。ありがとうございました(神山清子 スカーレット)
 権太さん なつかしいです 会い度いです。舞子さんと二人でぜひ今治え遊びに来て下さい 待っていますよ!(玉井千鶴子)
 ペンへのお力添えありがとうございます.本年もよりいっそうのご活躍を!!(吉岡忍)
 信濃なる千曲の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ(水谷三佐子)

※届いた年賀はがきから(写真)
 
 
 
 

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 国連児童基金(ユニセフ)が1日に世界で推定約39万2千人の赤ちゃんが生まれると同日付で発表。うち日本は約2500人で全体の約0・6%。インドが約6万7千人と1位で中国、ナイジェリアが続いたという。
 台風19号の豪雨災害で大きな被害を受けた長野市長沼地区と古里地区の合同成人式が2日、市内で開かれ、105人の新成人が「災害を乗り越え成長していきます」と誓った。3日には福島原発事故の被災地・双葉町の新成人の成人式も町役場の避難先となっているいわき市内で29人が出席してあったという。
 岐阜県関市の関鍛冶伝承館で2日、刀匠の仕事始めである古式による日本刀鍛錬の打ち初め式があった。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2019年12月)】

2019年12月31日
 かにかくにカウントダウン去年今年
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 金融商品取引法違反と会社法違反の罪で起訴された前日産自動車会長で保釈中のカルロス・ゴーン被告(65)がプライベートのジェット機でトルコからベイルート入り。米国時間の30日(日本時間31日)、米国代理人を通じて「私は今、少年時代を過ごしたレバノンにいます」と明らかにした、と各メディアが報じ、大騒ぎになっている。
 ゴーン被告は海外渡航禁止の条件で保釈中の身ながら無断で出国、逃亡したことになる。このままだと2020年に始まる予定だった公判の見通しはたたなくなった。さて、この結末はどうなるのか。目が離せない。ちなみにゴーン被告はレバノン国籍のほか、フランスとブラジル国籍も持つ。
 レバノン当局はAFP通信に対し「ゴーン氏はベイルートに到着したが、どのようにして日本を出国したのか、は不明だ」と話しているという。その後、レバノンの大統領府担当・ジュレイサティ国務相は、ゴーン被告のレバノン入国を確認。その際にフランスのパスポートを所持していたことも確認しており、合法的な入国だったと述べている。なぜこうした事態が起きてしまったのか。
 ちなみにゴーン氏の弁護士は「報道以上のことは知らない。寝耳に水です。出国が事実なら、保釈条件に違反している」と話している。一体全体、何が起きたのか。東京地裁は31日、保釈条件が変更されていないことを明らかにすると同時に東京地検からの請求を受け、ゴーン被告の保釈を取り消す決定をした。これにより、保証金計15億円は全て没収される。
        ★        ★

 いよいよことし、令和元年も終わりである。
 名古屋市の熱田神宮で30日、新年の五穀豊穣と無病息災を願い、重さ450㌔の大鏡餅が奉納された。愛知県内の農業関係者でつくる豊年講が1954年から毎年奉納しており、ことしは海部支部(あま市)が担当。雨の中、白い法被の上に雨がっぱを羽織るなどしたメンバー250人がビニールで覆った大鏡餅を担いで境内を歩き、拝殿に供えた。重さ70㌔の鏡餅三つも奉納された。
「第61回日本レコード大賞」の最終選考会が30日、東京都渋谷区の新国立劇場で行われ、平均年齢11・2歳の5人組ユニット「Foorin(フーリン)」が「パプリカ」で大賞に選ばれ、ちせ(9)は史上最年少記録となった。最優秀新人賞には女性アイドルグループ「BEY00000NDS」が選ばれたという。
 東京株式市場は30日、ことし最後の取引である大納会を迎え、日経平均株価が前年末に比べて3641円85銭(18・2%)高い2万3656円62銭で取引を終えた。年末の株価としてはバブル経済末期の1990年いらい、29年ぶりの高値水準。米中貿易摩擦を巡り、協議が進展したことで上昇基調に転じたと見られる。
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 31日。午前中、舞のアッシー君として、車であちこちへ。
 先日、ずいぶんのほころびの修理をお願いしておいたカシミヤの上着もやっと手元に戻ってきた。このブレザー、今から30年ほど前のバブル全盛期の七尾支局長時代に当時、〈海を感じる心〉を国内外に発信しよう―と〈みかんの花咲く丘〉の作詞者加藤省吾さんはじめ、森繁久彌さん、詩人の長谷川龍生さん=いずれも故人=らの応援を得て地元・七尾青年会議所メンバーと心をひとつに、海の詩(うた)公募を実現させた際、服屋さんだったJCメンバーから25~26万円でエイヤアッ、と、ひと思いで購入したいきさつがある。
 その後長年、愛用してきたが表地も裏地もかなり傷んでボロボロになってしまったので完全に元には戻らないとは承知しつつ、平和堂内に1店だけあるリメーク工房で費用と日にちをかけて直してもらった。道中「あのころは、おまえも大変だったよな。オレ、やせ我慢ばっかし、張ってたな」と言うと、彼女いわく「そうよ。自転車前かごに歩き始めたばかりの三男を、荷台にも次男を乗せ、ツルツル滑る雪道をよく買い物に行ったものよ。あなたは取材だ、取材だといって和倉温泉で酒ばかり飲んでいたじゃない。どうにもならないヒトだったよ」ときた。
 これ以上はやめておこう。話せば話すほど自分が不利になることが目に見えているからだ。こんなわけで令和元年の最後の日は幕を閉じたのである。みなさま。よいお年を。
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 ここで、ことしのNHK紅白歌合戦のハイライト部分(一部、舞がBSで見ていたマフィア暗黒史なども)を記録に残しておこう=いずれもNHK画面から。順不同
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【ことしのわが家の重大ニュース】は以下のとおり。
▽春先、妻の舞の体調が優れず、池田医院と江南厚生病院で血液検査をはじめ胃と大腸検査などをしてもらったが幸い、異常はなかった。9月はじめには、子どもたちの勧めもあってあれほど嫌がっていた脳の大手術後の放射線治療(舞は東日本大震災のあった年、2011年に脳腫瘍の大手術をしている)を2泊3日の入院をして小牧市民病院で実施。12月に今度は放射線治療後の経緯について江南厚生病院でMRI(画像診断)検査をしてもらった。幸い、放射線治療後の経過は良好で、このまま順調によくなれば、と願っている。俳句と短歌に励む舞はことしも〈きょうの俳句〉を一年間、最強の味方でもある俳句猫「白」手助けもあって、つくり続けた。
▽私はといえば、だ。地元生活情報誌での週1ペースのコラム欄【人生そぞろ歩き】の執筆に始まり、情報サイト【江南しえなん】での小説〈ぽとぽとはらはら〉の連載、さらには私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」でのエッセイをはじめとした各種執筆や小説「虹猫 シロは何でも知っている」の連載、文芸誌「季刊文科令和元年夏季号78」での〈雪割草―月の夜は菜の花の海で魚になる〉の発表など結構、忙しい1年をなんとかこなした。なかでも雪割草の掲載は多くの人々に感動をもって迎えられ、少し恥ずかしくもあった。「熱砂」の方は、若手の黒宮涼編集委員ら同人の理解と協力に支えられ、大がかりなリニューアルを無事終え、新年からはいよいよ新生「熱砂」の本格的な旅立ちが始まる。
▽5月26日に江南市の永正寺さんにお世話になり、亡き父の13回忌。親戚一同が集まり、マルサの男だった亡父の話題で盛り上がり皆、楽しいひとときを過ごした。12月8日には、和田の実家で来年6月1日に満100歳になる母(千代子)を囲んで恒例の兄妹会を実施。ことしは私たちが幹事だった。三男(システムエンジニア)が平成から令和に至る重要な時期に東京への半年近くに及んだ長期出張を無事こなした。お兄ちゃんにも、よく会って東京にはかなり詳しくなったようだ。次男も大垣でこの1年、本当によくがんばった。
▽愛猫シロちゃん(「白」の俳号を持つ世にも不思議な俳句猫で、いつも舞と俳句づくりを嗜んでいる。本名は、虹猫オーロラレインボー)が暮れになって、舞から【白狐】の称号を受ける。これからは霊猫として社会に君臨、人々はじめ、この世の中に福を与えていく存在に大きく脱皮していくのだという。それだけに、こんごが期待される。
▽秋に日本ペンクラブ京都例会の帰りにかつての任地でもある滋賀県へ。久しぶりに信楽高原鉄道に乗り、信楽の里ではNHKテレビの朝ドラ「スカーレット」のヒロインのモデル神山清子さんにお会いした。神山さんには、12月にももう一度、知人と訪ねてお会いした。信楽焼のでっかい松茸を抱いた渡り鳥ならぬ、貴重な幸せ狸を手に入れる。
▽「脱原発社会をめざす文学者の会(加賀乙彦代表)」の一員としての小説執筆や活動をはじめ、東京で開かれた第3回全国同人雑誌会議=文芸思潮と中部ペンクラブ主催、三田文学、季刊文科、日本文藝家協会と中日(東京)新聞後援=、さらには尾張芸術文化懇話会一員としての文化活動など等。何かと忙しい1年だった。
▽私たちの畑〝エデンの東〟へは、出来得る限りふたりで足を運んだ。幸い、大脇さんの温かい配慮と応援もあって、雑草地獄からも抜け出せ、なんとか1年を切り抜けた。現在は舞の手でチューリップが植えられているが、さてどうなるか。大脇さんのご配慮でタマネギも植えられており、この先が楽しみでもある。

 
  
 

12月30日
 月曜日。ことしも残すは、きょうとあすの二日である。
 きょうのここ尾張地方は朝から、身に染み入るような冷たい雨が〝ぽとぽとはらはら〟と降っている。令和元年、福島をはじめとした東北はじめ関東甲信越、長野などに甚大なる被害をもたらした台風19号の襲来などいろいろ不幸が重なったが、決して忘れてはならないことでもある。人々はこうした悲しみを乗り越え、それでも助け合い、励まし合って生きてゆかねばならない。

 先日、突然、妻の舞から「あなたは、きょうから白狐(びゃっこ)になったのよ」と言われた2代目シロちゃん(詳しくは本紙【WORLD WINDOW 世界の窓】の「虹猫 シロは何でも知っている」の3.を読んでください)。なんだか〝白狐〟を意識してか、新年を前に、ここ数日の間に彼女ならでは、の風格がでてきた。でも無理することなんかない。「ふつうに。気楽にしておれば、いいのだから」と言い聞かせている。

 白狐になってしまい。少し考え込む俳句猫(俳号は「白」)のシロちゃん
 

 きのうは、舞と一緒に和田霊苑へ。亡き父の墓前に花を供え、近くの戦没者の墓にも。先の大戦で沖縄に散ったおじさん・母の弟にもお参りをし、彼女は一輪のバラを墓前に手向けた。帰りにはショッピングセンターに寄り、正月用のお茶なども買った。年の瀬とあって、人々の動きは、あわただしく運転する車の窓を流れる家々も、木々も、行き交う人たち、電線を飛び立つカラス、路上をヨチヨチ歩く野鳩さえもがだ。何かに追い立てられるように先を急ぎ、早足に見える。

 お正月を前に、花が供えられた亡き父の墓。戦没者の墓には一輪のバラが
 
 

        ☆        ☆
 帰ってからはここ二、三日前から始めた賀状書きに今度はそのことだけに時間を止められたかの如く黙々と、ひたすらにペンを進める。書きながら、この人は、あの人はどうしておいでか。そんな思いばかりが募りゆくのである。
 そして。ことしもまた、新聞社時代に同僚としてともに助け合ったブンヤ仲間や大先輩の記者の何人かが、帰らぬ人となってしまった。なかでも昭和50年代に名古屋市西区のナゴヤキャッスルホテルを舞台に起きた愛知医大を巡る3億円強奪事件でミキちゃん(元中日新聞編集担当、今はなき故人・加藤幹敏さん)と足を棒にして犯人を追っかけた社会部サツまわり時代の、あの泣く子も黙る、いぶし銀だった愛知県警キャップ・沼正さんの逝去には胸が塞がれた。
 合掌。おやすらかに。

 夜。「うちの子は3人とも〝だるまちゃんとてんぐちゃん〟で随分お世話になってきたのだから。見なければ」と舞に勧められるまま見たのがNHKEテレの日曜美術館「92歳で亡くなった絵本作家・かこさとし最期のメッセージ▽戦争体験だるまちゃんとてんぐちゃん▽未完の超大作」だった。そうか、そうだったのか、と合点して一緒に見た。
 そう言えば、小牧や七尾時代に舞が何やらこどもたちを前に、いつも絵本を読んで聞かせていたが、これだったのかと合点したのである。特に現在、科学者として社会に羽ばたいている長男となると、〝かこさん〟によるところが多いかも知れないと思うと、なんだか感慨深くもあった。特に、かこさんがビッグバンから現代に至る進化を描いた科学漫画には感銘させられた。たいした方だと思う。

 かこさんと、その手になるだるまさんとてんぐさん(NHKEテレから)
 
 
 

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 来年の干支にちなんだ巨大な黄金のネズミのオブジェが29日、津市の辰水神社にお目見え。地元有志が毎年制作する「ジャンボ干支」だそうで東京五輪・パラリンピックを意識し、トーチを手にした表情には「かわいい」「の声も。
 セブン―イレブン・ジャパンが29日、自主的に時短営業をしていた大阪府東大阪市の加盟店オーナーに31日付でフランチャイズ契約を解除すると最終通告。オーナーは反発しており、地位確認などを求める訴訟を検討、店の明け渡しを拒否、31日と元日は休業し1月2日から独自に営業を続けるという。
 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で先に東京地検に収賄容疑で逮捕された衆議院議員・秋元司容疑者(48)=東京15区。自民党を離党=。その後の調べで、かつて秋元容疑者が顧問を務めていた芸能関係会社が同容疑者の私設秘書の給与を一部負担していた疑いのあることが判明。秋元容疑者はIR担当の内閣府副大臣だった2017年9月、IR参入を目指していた中国企業「500ドットコム」側から現金300万円を受け取ったなどとして逮捕された。
 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に妻昭恵さんの出身学校の後輩や主宰する女性フォーラムの参加者が多数招待されていた、と関係者が証言。

12月23日
 聖夜待つ予報の雨の雪になれ
 =西村和子 毎日新聞23日付朝刊〈季語刻々 坪内稔典〉から

 一年の傷口沁みる柚子湯かな
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 愛知、三重の多くの公立小中、高校などで二学期の終業式があった。
 きのうは1年でもっとも夜が長い冬至。そして。きょう、上皇さまは86歳の誕生日を迎えられた。新聞報道によれば、上皇さまはライフワークである魚類研究に取り組まれており、オキナワハゼ属に関する新しい論文を執筆中で皇居内の生物学研究所に週に2、3回は訪れられる。また就寝前には上皇后の美智子さまのピアノと一緒にチェロを楽しまれているという。

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 クリスマスを前に猫の恩返しをしてきたシロちゃん=23日午後写す
 
 「どう、こうして捕まえたんだよ」と話すシロ。「この世に生きるものは、ニンゲンに限らず皆、懸命なの」と言っているようでもある
 

 わが家の愛猫シロちゃん=「白」の俳号を持つ俳句猫。本名はオーロラレインボー=が、あすの【きよしこの夜】の〝聖夜〟を前に、きょうの昼過ぎ、吟行から帰ったその足で私たち家族に思ってもいなかった〈猫の恩返し〉をプレゼントしてきた。
 というのは、今では大切な家族の一員でもある、このシロちゃん。いつものように朝、仕事に行くおかあさんを私と一緒に玄関先で送り出したあと吟行がてら、自宅周辺の草原へ。私もその後、用事で外出したが昼過ぎに戻ってほどなく、彼女も帰宅。何やら盛んに私にまとわりつこうとするので何事かと覗くと、口にくわえていた昆虫をホラッ、といった具合に放り投げてきた。
 よく見ると、それはバッタで幸いケガはしていなかったので、手でそっとつかんで外に出してやると、シロは満足そうに引っくり返ったのである。

 夜。帰宅した舞にこの珍事を話すと、「あすはクリスマス・イブでしょ。だから、シロちゃん。わたしたちに日ごろのお礼を兼ねてクリスマスプレゼントとしてバッタを口にくわえて〝いつもありがとう〟って。そう意思表示してくれたんだよ。前にも、そんなことあったよね」と彼女。私は「あっ、そうか。そうだったのか」と思い、シロちゃんを抱き寄せ「ありがとう」と礼を述べた。

 外出先から帰ると、いつもはこんな調子で疲れ切って寝てしまうのだが。
 

 そういえば、このところはチョットあれやこれやと書かねばならぬことが多すぎて本紙「熱砂」の〈世界の窓〉欄で随時、連載中の【シロはなんでも知っている】から少し遠ざかっている(取材は怠りなく続けているのだが)。シロは猫の恩返しをしながら「アタイの小説の方、どうなっているの」とも意思表示したかったのでは、と私は思ったのだが。いずれにせよ、書こうが書くまいが、だ。シロはもはや、わが家族にとってはかけがえのない存在である。ありがとう、とつい顔を撫でまわしてお礼を言ったが、メリー・クリスマスを前になんだか、きょうばかりはジーンときてしまった。

 このところは先日、お隣さんから思いがけず、いただいた柚子をお風呂に浮かべて入っている。やはり気持ちがいい。もらってばかりはいけないので友人から届いた愛媛みかんを少しだけ、おすそ分けさせていただいたが喜んでもらえて良かったな、と思う。
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 年末恒例の男子第70回、女子第31回の全国高校駅伝競走大会が22日、京都市であり仙台育英(宮城)が2015年の世羅(広島)いらい4年ぶりの男女同時優勝を果たした。仙台育英は1993年にも達成しており、2度の男女同時優勝は史上初めて。また東京の国立代々木競技場で22日あったフィギュアスケートの世界選手権(来年3月・モントリオール)代表選考会を兼ねた全日本選手権で宇野昌磨選手(トヨタ自動車)がフリーで逆転し4連覇を達成、羽生結弦選手(ANA)との直接対決で初めて勝利した。
 きょうの各紙朝刊報道によれば、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、政府が沿岸部の埋め立てや護岸造成などの工期の見積もりを当初の5年から10年程度に見直したという。埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤の改良工事に時間がかかると判断したというが、率直な感想としてこれが事実としたら、だ。普天間返還時期は2030年代にまでさらに遅れる可能性があり、そうまでして移設をする必要があるのか。疑問に思う。沖縄の人々の幸せ最優先に考えれば、環境破壊の防止とか海洋汚染の一掃など、もっとほかにすべきことがあるのではないのか。

 韓国のソウル東部地検が23日、前釜山市副市長の不正をめぐる内部監査のもみ消しに関与した疑いがあるとして職権乱用容疑でチョグク前韓国法相の逮捕状を請求、裁判所は26日、逮捕を認めるかどうかを審査するという。

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 22日に行われた漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2019」で駒場孝(33)と内海崇(34)のコンビ「ミルクボーイ」が令和初の王者に。一夜明けた23日、ふたりは東京・名古屋・大阪で計7本の生放送や収録に出演。仕事のオファーが50本以上殺到、引っ張りだこの〝シンデレラボーイ〟に。「優勝すると人生が変わる」とは、このこと。
 ボクシングのWBAミドル級王者の村田諒太(33)=帝拳=が23日、横浜アリーナで行われた王座復帰後、初の防衛戦で同級8位の挑戦者、スティーブン・バトラ―(24)=カナダ=を5回2分45秒TKOで退け、王座復帰後の初防衛を果たした。
 安倍晋三首相が23日、中国の習近平国家主席と北京の人民大会堂で会談し、来春予定される習氏の国賓来日に向け、協力することで一致。

 米大リーグ・マリナーズなどでプレーし、3月に現役を引退したイチローさん(46)=本名・鈴木一朗さん=が22日、故郷の愛知県豊山町で「イチロー杯争奪学童軟式野球大会(中日新聞社共催)」の最後の閉会式に出席。日米で28年、プロの選手として活躍した経験を振り返り、子どもたちに世界への挑戦を促したという。イチローさんは常に努力することの大切さを子どもたちに伝え続けてきた。おつかれさま。イチローさん! これからもよろしく、お願いします。
 東電福島第一原発で増え続ける処理水の処分方法などを議論する政府の小委員会の会合が23日開かれ、経済産業省は国内外で処分実績のある海洋と大気への放出を軸に、三通りの方法を検討してはどうかとする取りまとめ案を提示したという。

12月19日
 春夏秋冬鉄路の続くどこまでも
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 木曜日。めっきり寒くなった。そんななか、私は社交ダンスのレッスンで市内の公民館に出向いた。ジルバ、ルンバ、タンゴとステップを踏んで昼前に帰宅すると、朝はやく俳句づくりの吟行を兼ねて外に出ていた愛猫、2代目シロちゃん(「白」の俳号を持つ俳句猫。本名オーロラレインボー)が私の帰りを玄関先で待っていてくれ、玄関ドアを開けると同時にわが家に一緒に入ってきた。これでは、人間と同じ。それこそ、人間猫である。

 本日付中日夕刊1面のトップ見出しは【トランプ大統領弾劾訴追 米下院可決、史上3人目 上院で来月弾劾裁判 ウクライナ疑惑】で、総合リードは「米下院は十八日の本会議で、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案を採決し、野党民主党の賛成多数で可決した。弾劾訴追を受ける大統領は、建国以来三人目。年明けには上院で弾劾裁判が行われ、三分の二以上が賛成すれば有罪となり罷免され、未満なら無罪となる。来年の大統領選を控え、共和、民主両党の政治的対立は頂点に達しようとしている。」というものだった。

 2020年東京五輪で47都道府県、858市区町村を巡る聖火リレーの各地のランナーが、きのう17日、大会組織委員会から発表された。それによると、最初のランナーには東日本大震災が起きた2011年にサッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝した日本代表「なでしこジャパン」のメンバーが起用される。聖火リレーは来年3月26日に東京電力福島第一原発事故の対応拠点となった福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)を出発。震災直後に日本を元気づける快進撃で国民栄誉賞も受賞した「なでしこ」の優勝メンバーは〝復興五輪〟の理念からもふさわしいと判断されたというが、そのとおりだと思う。
 愛知県田原市の養豚場でまたしても豚コレラの感染が確認された。この養豚場では11月にワクチン接種をしたばかりだったが、国の指針に従って未接種だった子豚から豚コレラが検出されたという。ワクチン接種をした養豚場での感染は、11月の同県西尾市に次いで全国で2例目というが、なんたることか。大村秀章知事も「ワクチンを摂取した豚から生まれた子豚の感染は、衝撃を持って受け止めざるを得ない」と話している。

 2020年度開始の大学入学共通テストに関連、萩生田光一文部科学相が17日の閣議後記者会見で国語と数学への記述式問題導入を見送る、と発表。共通テストでは先に英語民間検定試験の活用も見送られており、大学入試改革はこれで大半が白紙に戻ったといってよい。
 東海道新幹線の車内で昨年6月、乗客の男女3人を殺傷し殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職小島一朗被告(23)の裁判員裁判で横浜地裁小田原支部は18日、「自己中心的で身勝手な犯行。反省の態度もない」として求刑どおり無期懲役の判決を言い渡した。

 それはそうと、きのう朝刊を開き、私の名前と同じだった、あの七尾市和倉温泉の小田孝信さん(加賀屋元社長)の病による死去を知り、悲しくなった。厳しくはあったが、とても優しい方で新聞社の七尾支局長在任時には、お兄さんの禎彦さん(禎のしめすへんは、本来はころもへん)ともども本当によくして頂いた。それだけに、残念でならない。そして。小田孝信さんの訃報の隣には、中日新聞元論説主幹・宇治敏彦さんの逝去も報じられていた。ああ~。
 一方で白血病と闘っている競泳女子の池江璃花子さん=ルネサンス=が17日に退院。2024年パリ五輪で表彰台を目指す考えを自身のホームページで明らかにした、とのニュースも。こちらは心が弾み、それこそ「がんばって」と応援したい。

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 囲碁の第四十五期天元戦五番勝負(中日新聞社主催)の第五局が18日午前9時から徳島市の徳島グランヴィリオホテルで打たれ、午後5時36分、井山裕太天元(30)=棋聖、本因坊=が挑戦者の許家元八段(21)に二百三十四手までで白番中押し勝ちし、対戦成績三勝二敗で五連覇を達成、名誉天元の称号を得た。
 かんぽ生命保険の不正販売を巡り、外部弁護士らでつくる特別調査委員会が18日、法律や社内規則に違反している疑いのある契約が12836件に上った、と発表。おったまげたとは、このことか。
 愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が一時中止となった問題で、県の外部識者による検討委員会(座長・山梨俊夫国立国際美術館長)が18日、調査結果の最終報告と次回へ向けた提言をまとめた。それによると、中止から再開にいたる経緯を「危機を介しての芸術祭の成熟を得た」と評価する一方、作品の展示方法や芸術監督による企画の進め方などの問題点も指摘、改善を促したという。
 東京地検特捜部は19日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業への日本での参入を目指していた中国企業側が、海外から現金数百万円を不正に持ち込んだ疑いがある外為法違反事件で事件の関係先として自民党の秋元司衆議院議員(48)=東京15区=の衆院議員会館の事務所と東京都江東区の地元事務所を家宅捜索。特捜部は既に秋元氏を任意で事情聴取しており、こんごは押収資料を分析し関与の有無を調べることにしている。
 ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で東京地裁は「酩酊状態の伊藤さんに対し、合意なく性行為に及んだ」と認め、山口氏に慰謝料など330万円の支払いを命じた。
 東海地方を拠点にした作家で文芸評論家としても活躍。小島信夫文学賞の選考委員を務め、中原中也の評伝なども手がけ、故・金子兜太さんとも親交があった愛知県刈谷市の青木健さんが肝臓がんのため死去。75歳だった。

12月12日
 あの人に冬の満月この人に
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 日本漢字能力検定協会が12日、2019年の世相を一字で表すことしの漢字を新元号「令和」にも使われた【令】に決めた、と発表。清水寺(京都市東山区)の森清範貫主が同寺奥の院の舞台で縦1・5㍍、横1・3㍍の和紙に特大の筆で揮毫し、寺に奉納した。「仲良く互いに助け合っていかなければならない。皆さんの気持ちが明るく、よい年になるよう願って書きました」とは、森貫主。

 木曜日。西に東に、と。このところのハードな日々も手伝ってか、少し風邪気味だ。
 それでも、きょうは午前中、木曽川河畔に建つ、市内の公民館までマイカーを走らせた。社交ダンスのレッスンのためで、わが師・若さんの指導のもと、ふたりでワルツとルンバを繰り返し踊る。ルンバを踊る一方で〝若さん〟、すなわち彼女は盛んに〈人間の美意識〉〈美しい姿〉とはなんぞや、について私に説明。要は、ダンスを踊るときのように背中から首にかけての姿勢を常時正しくすれば、自ずと体全体のラインもよくなってくる、というものであった。なるほど、と思った。

 今月は既報のとおり4日の信楽行に続き、8日には、私たちの母(母の千代子は来年6月1日で満100歳になる)を実家で囲んでの兄妹会、9日の東京での脱原発社会をめざす文学者の会の幹事会と忘年会、さらには地元尾張地区の生活情報誌へのコラム執筆、他にも依頼原稿の執筆などに追われ、結構あわただしい日の連続となっている。ありがたいことではあるが、やはり体力にも限界がある。

 今も元気でいてくれる私の母(8日に江南市の実家で写す)=母は、生後13日目の私を抱いて満州の荒野(奉天)から泥の川を渡り、何十㌔も歩き、ぎゅう詰めの無蓋列車に乗るなどして葫蘆島にやっとこせ辿り着き、ここから引揚船に乗って舞鶴にたどりついた。船内では日本を目の前に、赤ちゃんも含めて多くの人びとがバタバタと倒れ、死んでいったという。
 

 脱原発社会をめざす文学者の会忘年会の席の1断面とスナップ。来年からの入会が決まった木枯し紋次郎さん・中村敦夫さんの姿も。にぎやかに進んだ
 
 
 
 

 そんななか、先日、東京メトロ車中で私よりも年寄りとみられる男性から席を譲られたのには参ってしまった。私は「ありがとうございます」とすなおに礼を言って、座らせて頂いたのだが。私がよほどの年寄りにみえたのか。それとも疲れ切った顔をしていたのか。そのどちらかに違いなかろう。帰宅してこのことを話すと舞いわく「あなた。もう、遠の昔におじいちゃんなのだから」ときた。やれやれだ。これではそれこそ、〝ぽとぽとはらはら〟である。

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 東日本を中心に大規模な浸水被害や土砂崩れを起こした台風19号の上陸から12日で2カ月。被災地では直後の豪雨被害も含め8県でなお、1691人(11日現在)が避難所に身を寄せているという。
 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で初の八強入りを果たした日本代表のパレードが11日、東京・丸の内であり、推定5万人の観衆が詰めかけ、主将のリーチ・マイケル選手(東芝)らは「日本中がワンチームになったことが嬉しかった」と感謝の気持ちを伝えた。
 米誌タイムが11日、毎年恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に地球温暖化を求める若者の世界的運動の先駆けとなったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16)を選んだと発表。同じ日、スペイン・マドリードで開催中の国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の閣僚級会議で小泉進次郎環境相が演説。日本の石炭火力発電につき「世界的な批判は認識している。今以上の行動が必要だ」と地球温暖化対策の重要性を強調したものの【脱石炭】に踏み出す表明はしなかった。
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 原子力規制委員会が11日の定例会で関西電力大飯原発1、2号機(福井県おおい町、出力各百十七万五千㌗)の廃止措置計画を認可。関電は2048年度に廃炉を完了し、費用は1187億円が必要としており、認可により廃炉作業に着手可能となった。
 ヘイトスピーチ対策として全国初の刑事罰を盛り込んだ差別禁止条例が12日、川崎市議会で成立。2016年のヘイトスピーチ対策法施行から3年たっても根絶していないとして具体的に禁止行為を明示し、実効性の確保を狙うもので、罰則も含めた全面施行は来年7月1日。
 ノーベル化学賞を受賞した名城大教授で旭化成名誉フェローの吉野彰さん(71)は10日の授賞式に続き、11日夜(日本時間12日未明)はスウェーデンのカール十六世グスタフ国王主催の王宮晩餐会に和服姿の妻久美子さん(71)と共に出席した。
 映画「仁義なき戦い」などで活躍した俳優の梅宮辰夫(うめみや・たつお、本名辰雄=たつお)さんが12日午前7時40分、慢性腎不全のため神奈川県内の病院で死去。81歳だった。旧満州(現中国東北部)生まれ。

12月7日
 土曜日。横浜で初雪。東京、名古屋など。どこもひとケタの寒い日となった。
 飛騨高山ではお正月を前に伝統的な正月飾り「花もち」の生産が最盛期に。仙台では冬の風物詩「SENDAI光のページェント」が、神戸でも「神戸ルミナリエ」が開幕し、全国各地で光りの季節到来である。
 きのう北海道の札幌や東北、山陰の一部では雪が降り、ここ濃尾平野の一隅、尾張名古屋は清流・木曽川河畔に佇む江南の地ももう、すっかり冬で、駅前や街なかがささやかなイルミネーションに彩られている。
 ここ数日の間に日本列島は急に寒くなってきた。

 クリスマスを前にちいさな町も光りの電飾に彩られ、人びとの目を奪っている
 

 世界に目を注げば、キリスト教カトリックの総本山バチカンのサンピエトロ広場でも5日、クリスマスツリーの電飾が点灯され、本格的なクリスマスシーズンが到来。キリスト降臨の場面が再現された模型「プレゼピオ」も設置、サンピエトロ大聖堂を背に高さ26㍍のツリーが3、2、1のかけ声と共に輝くと大きな拍手がわきあがったという。
        ※        ※

 4日。アフガニスタン東部で人道支援に取り組んできた福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73)が武装集団による銃撃で殺害されるなど、あいも変わらず思ってもいなかった多くの出来事が波のうねりの如く怒涛となって起き、そのつど人々を悲しませたり憤らせたりしている。
 フランスでは5日、マクロン政権がめざす年金制度改革に反対する国鉄職員らを中心とした大規模ストライキに合わせ、全国でこの日行われたデモ参加者は80万6000人に上ったという(労組発表によれば、150万人)。
 ほかには国際オリンピック委員会(IOC)が5日、柔道の1984年ロサンゼルス五輪男子無差別級金メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)会長の山下泰裕氏(62)をスイス・ローザンヌでの理事会最終日の審議で新委員に推薦することを決定=来年1月にローザンヌで開かれる総会で正式決定=。ことし野球殿堂入りした元中日の立浪和義さん(50)を祝う会が5日、名古屋市内のホテルで行われたりした。
 世の中いろいろ、人生もいろいろ。社会すべてがナンダカンダと混沌と流れるなか、こうしてまるで地殻変動の如く少しずつ動き、地球という顔そのものをさえ変えていく。
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 私。一匹文士の伊神権太といえば、だ。4日に寒風のなか、この冬初のコートに身を包んで山深い滋賀県信楽町に出向き現在、NHKの朝ドラで放映中である「スカーレット」の主人公のモデルとされる神山清子さん(83)にお会いし、互いに時の過ぎゆくのを忘れるほどにアアダコウダと話しに熱中し、充実したひとときを過ごした。
 信楽では、久しぶりにお会いした友と道中、近江牛をたらふく食べたばかりか、土産物店では信楽焼のかわいらしい狸の置物まで手にすることが出来、人生いと面白きかな、を実感したのである。

 わが家の一員に迎えられた信楽焼のかわいいタヌキの置き物
 
 狸さんの説明書きと信楽古窯の説明
 
 

 6日夜は舞にせがまれるまま、江南市民文化会館へ。
 1945年(昭和20年)8月9日。広島に続き、長崎にも原子爆弾が落とされたが、まさに同じ日にソ連軍が国境を越え、満州への侵攻を一方的に開始。その当時の模様がリアルに描かれた映画「遠い約束 星になったこどもたち」(終戦69年ドラマ特別企画 平成26年度第69回文化庁芸術祭参加作品)を見るためだった。
 実を言うと、私自身が翌昭和21年の3月に満州の奉天(現瀋陽)で生まれ、生後13日目には葫蘆(ころ)島からの引揚船に乗り、舞鶴に引き揚げてきた。その実体験を母から何度も聴かされてきているだけに、この【不戦の集い】映画鑑賞会(尾北労働組合総連合、尾北安保破棄実行委員会主催)は私たちにとって特別に有意義な集まりだったといえなくもない。

『戦時下の東南海地震 きょう75年 学徒動員級友犠牲に 半田・中島飛行機で被災川本さん 「天災であり人災」』とは、本日7日付中日新聞朝刊軟派(社会面)のトップ記事だ。
 記事は戦時下の1944(昭和19)年に起き、千人を超す死者が出た昭和東南海地震=午後1時35分ごろ、紀伊半島南東沖を震源に発生。マグニチュード7・9。死者・行方不明者は東海地方を中心に1183人、全壊・流失家屋は2万戸を超えたという=から7日で75年になったとし、戦闘機を生産していた中島飛行機半田製作所では多くの動員学徒が死亡したことに触れ、京都市から動員され、級友13人を亡くした人の証言を紹介している。

 そういえば、あすは日本軍が米国ハワイの真珠湾を攻撃し戦争のぬかるみにはまっていった、まさにその日だ。と同時に仏教の開祖である釈迦が悟りを開いた日でもあり、江南市の永正寺では〝お寺deマルシェ〟が開催される。

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 2019年に生まれた赤ちゃんの数が1899(明治32)年の統計開始から初めて90万人割れし、過去最少に。
 米国防総省が5日、中東地域に米軍1万4000人を増派する可能性がある、との一部米メディアの報道に関連してこれを否定。「現時点で検討していない」との声明を発表。
 中日新聞の本日6日付の夕刊によれば、東京五輪・パラリンピック組織委員会が来年3月20日開催される聖火到着式(宮城県東松山市)で航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が航空機5機から青、黄、黒、緑、赤の煙を発し、上空に五輪を描くことを決めたという。1964年の東京五輪、98年の長野冬季五輪に続き五色で鮮やかに空を彩るという。
 リチウムイオン電池の開発でことしのノーベル化学賞に選ばれた、名城大学教授で旭化成名誉フェローの吉野彰さんが5日夜(日本時間6日未明)、授賞式が開かれるスウェーデンのストックホルムに到着。吉野さんは7日の記者会見、8日の記念講演などさまざまな行事に参加し10日夕(日本時間11日未明)の授賞式に臨む。
 警察庁が6日、道交法の条文を改正してあおり運転を定義化、新たに罰則を創設する方針を固めたという。違反1回で15点以上として免許は即取り消し、再取得までの欠格期間は1年以上、罰則2、3年程度の懲役刑も想定しているという。

12月2日
 ことし話題になった言葉に贈られる「2019ユーキャン新語・流行語大賞」が2日発表され、年間大賞にラグビー・ワールドカップ(W杯)日本代表のスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれた。この日、スペインの首都マドリードでは国連気候変動枠組み条約第25回契約国会議(COP25)が始まり、2020年に本格実施が始まる地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」について詰めの協議が始まった。会議は13日まで続く。
        ※        ※

 男は口を開くや「彼は、気骨ある詩人です」と絶叫。「かつて、こんなことがありました。私が出す手に、それまで誰もが、よう反撃してこなかったのに。なんと。モリカワは、見事に私に反撃のパンチを食らわしてきた。……低俗きわまる、愚かな政治家たちのために、こんなに愚弄された時代はかつてなかった。」
「日本の文学が危ういところにきている。国とは、ことば。はじめに言葉があり、言葉は真理なのだ。(言葉が今まさに教育面でも軽視されようとしている)〝その時〟をもってふたりの詩人がこうして結ばれた。そのことに私は無限の喜びを感じている。どうか苦悩しながらやっていってほしい。私は、ふたりには最高の敬意を表したい」
 ところは、目黒川に面した東京・中目黒のドイツ料理のレストラン「シュマッツ ビアダイニング 中目黒」。冒頭は、絶叫詩人で知られる福島泰樹さん、その人の心から絞り出した、お祝いのことばである。福島さんが同じ詩人仲間の森川雅美さん、野武由佳璃さん夫妻の結婚披露パーティーで放った、偽りなきお祝いの言葉第一声が、これである。
 このめでたい会には、ほかにこのところ脚光を浴びつつある詩人の渡辺めぐみさんはじめ大勢の詩人仲間らが参集。私は森川夫妻が「脱原発社会をめざす文学者の会」の盟友であることと、かつて今は亡き偉大なる詩人長谷川龍生さんの一番弟子であることもあって、尾張名古屋から都心に駆けつけた。森川雅美さん、野武由佳璃さんともに50を過ぎてからの激しく、熱い、たまらないラブストーリーの成就だけに、仲間たちみんなでそのお祝いを心から、というわけである。

 そして。運命のいたづらなのか。たまたま私、伊神権太の横に座ったのが、あの絶叫詩人(歌人)の福島さんだった。福島さんのことは妻の舞がずっと以前からファンだったこともあり、いっそう親近感を抱いたのである。ことし8月20日に逝ってしまった龍生さんのことや、あとを追うように10月31日に逝去された詩人最匠展子さん、在りし日の辻井喬さんの思い出、さらには、かつて日本の詩人が結集して実現した石川県七尾湾に浮かぶ能登島であった能登島パフォーマンス(クリエイション・イン・能登島)のことなどにも話が及んだのである。
 パーティーには、ドラマーとして活躍、由佳璃さんを姉と慕う後藤マスヒロさん、詩人仲間の常木みやこさん、職場の同僚でこちらも野武さんを姉同然に慕う永井治代さんらの姿も。白ワインやビットブルなどを味わいながら「ヨーロッパでは、ネ。短歌も俳句も。みんなひっくるめて【詩】なのですよ」「何ごとも簡潔に。できるだけ短く。詩人は言い過ぎはよくない。含みを持たせなくっちゃあ」などと談笑の場となった。
 この日は、各界代表の祝福のあいさつに続き、〈神結びのうた〉(野武由佳璃さん作)など夫妻の詩の披露と本人による朗読もあった。

 つねにあなたは傷に近く……、と新妻を前に自作の詩を朗読する森川雅美さん
 
 
神結びのうた    野武由佳璃

この空を この海を
渡れる風に なるよりも
命かけて たどり着く
言葉よ 森に さえわたれ
冬が落とした 涙
冷たく冷えた足に
君の見た海を
いまはたどるばかり

恋人よ このままで
今を生きるしか 出来ないと

軽き夢など 柔らかき
その唇よ 懐かしき
春がまたおとづれる
苦しみは花と散る
そよ吹けよ 風はるか
いまは夜を ゆかん

この命 この想い
伝えるすべを持たぬより
熱き想い 語れ君

 祝福を受ける森川さん夫妻(中央)
 
 福島泰樹さん(左端)らもお祝いに駆けつけた
 

        ☆        ☆
 NHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」の舞台、滋賀県信楽町で移動式の店舗を各地で展開する信楽焼の窯元が人気の的となっているという。売るのは、焼き物ではなくて窯の余熱を生かした「信楽窯焼きアップルパイ」で、絶妙な食感が評判だとか。各地のイベント会場では〝幻のアップルパイ〟と呼ばれている。

 2日付中日新聞夕刊によれば、政府はこの日の東京電力福島第一原発の廃炉・汚染水対策チームの会合で廃炉に向けた工程表「中長期ロードマップ」の改定案を示し、廃炉作業の最難関とされる燃料デブリ(溶解核燃料)の取り出しを、2号機から2021年中に始める方針を正式に明記。31年までに1~6号機全基で、使用済み核燃料プールに残る燃料計4741体の搬出完了を目指すことも盛り込んだという。

 米ソ両国首脳が冷戦終結を宣言した1989年のマルタ会談から2日で30年。ベルリンの壁崩壊で始まった東欧社会主義陣営の大変革はソ連崩壊を招き、米国は唯一の超大国に。しかし米国第一を掲げ、同盟を軽視するトランプ大統領の登場で世界での指導的地位は低下しつつある、とは2日付中日新聞1面の「冷戦終結30年 世界多極化」の記事。 
        ☆        ☆

        ×        ×
 ▼英オックスフォード辞典が選んだ今年の言葉は「気候非常事態」。地球はもう待ってくれまい。そんな不安が世界に広がる。国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)が二日に開幕する。実のない「居留守」のための相談にしてはなるまい。(2日付中日春秋から)
 米大リーグで活躍し3月に現役引退したイチローさん(46)が1日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で高校野球の強豪、智弁和歌山高の教職員チーム相手に軟式球による草野球でプレー。「KOBE CHIBEN」の一員として「九番・投手」で背番号1をつけて出場し、6安打で完封し16三振を奪った。
 打撃でも一塁強襲の三塁打を放つなど4打数3安打、1四球と活躍し試合は14―0で大勝。131球の力投に「まだいける」とイチローさん。相手チームの監督を務めた藤田清司さんは快速球に「あの球は草野球の人間には打てない。うちのチーム全員が世界のイチローさんと出会ったことが思い出。楽しかった」と声を弾ませたという。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2019年11月)】

2019年11月29日
 千枚田夢見る万のまんじゅしゃげ  伊神舞子
 =29日付尾北ホームニュース●尾北の文芸● 俳句 江南俳句同好会

 タカ派の顔と一緒に、教養の人の一面も持っていた。小派閥から政権を目指した冬、中曽根康弘元首相は心情を句に託している。〈鯉一念沈みたるまま動かざる〉(30日付の中日春秋から)

 政界の「風見鶏」として政敵と合従連衡する変わり身の早さでも知られた元首相の中曽根康弘(なかそね・やすひろ)さんがきょう29日午前7時22分、東京都内の病院で老衰のため亡くなった。百一歳だった。安倍晋三、佐藤栄作、吉田茂、小泉純一郎の各内閣に次ぐ戦後第五位の長期政権(1982年11月に鈴木善幸首相の退陣を受け、第71代首相に就任。在任期間約5年の1806日間)を担い、戦後政治の総決算を掲げ、旧国鉄(現JR各社)の分割・民営化を実現させた功績は大きい。また対米関係では、当時のレーガン大統領と「ロン・ヤス」関係を築いたことでも知られる。
〈暮れてなほ命の限り蝉しぐれ〉。おやすらかに――

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 金曜日。久しぶりの快晴である。このところは、すっかり寒くなり寝床に電気ごたつが欠かせなくなってきた。
 きのう。木曜日。週に一度の社交ダンスのレッスンで江南市内の公民館へ。ダンス教師である〝若さん〟の適切な指導教授もあって、きょうはワルツとタンゴのあと、久しぶりにルンバを踊ったが、息が弾んだ。ルンバをしばらく踊っていなかったためだが華麗なる、とまでは言えないものの、まずまずの出来で以前の勘は戻ったといえようか。これで先日のブルース、ジルバに加え、しばらく遠ざかっていたルンバもレッスン出来、満足している。

 時雨かな八頭身のうちのネコ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から(11月28日付)
 きのうの話だが、わが家の飼い猫シロちゃん(世にも不思議な俳句猫でもあり、「白」の俳号を持つ)、すなわちオーロラレインボーがこの寒い中、外に出たがるので午前9時前に出してやったはいいが、そのままトント帰ってくる気配がない。寒いので、外で凍えてしまわないかと心配してたら夕方になって、風のように窓の外の縁側に姿を現し、無事帰宅した。
 やれやれ、である。

 確かに、そう言われれば八頭身の美しい猫かもしれない。家族をいつも心配させるシロちゃん(オーロラレインボー)
 

 東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市の支援を続けている名古屋市は28日、陸前高田市で津波に流されずに残った「奇跡の一本松」の遺伝子を受け継ぐ「後継樹」が1本、名古屋市に贈呈される旨を明らかにした。名古屋市では来年10月ごろ、名古屋市内に植樹したい、としている。
 一本松は七万本ほどの松が並んでいた景勝地「高田松原」で唯一、震災後も残った。一本松はその後枯れて復元され、一本松から採取した枝を接ぎ木した「後継樹」が計七本残り、うち一本が名古屋市に寄贈されることになったという。いい話である。
 
 いい話といえば、ほかにもチョットだけ、ある。
 来年1月12日に東京・両国国技館で開幕する大相撲初場所の番付編成会議が27日、福岡国際センターで開かれ、両膝のけがなどで一時は序二段まで転落した元大関の照ノ富士(27)=本名ガントルガ・ガンエルデネ。モンゴル出身。伊勢ケ浜部屋=ら5人の再十両を、決めた。なかでも、あの照ノ富士は10場所ぶりの復帰だというが、人生山あり谷あり、である。頑張ってほしい。
 プロ野球も話題に事欠かない。28日付中日スポーツに「日ハム以外でも現役復帰可 新庄さん自由契約に」の見出し。ちいさな記事ではあるが関心を引く、とはこのことか。記事には「阪神、日本ハムなどで活躍し、自身のインスタグラムで現役復帰を目指す考えを明らかにした新庄剛志さん(47)が27日、自由契約選手として公示された。これまでは、最後に所属した日本ハムでしか復帰できない任意引退選手だったが、どの球団とも契約することが可能となった」とあった。
 またその隣には「初の女性議長 DeNA南場オーナー」の一段ベタの見出しも。こちらは「プロ野球の12球団オーナー会議が27日、東京都内で開かれ、議長の任期が満了した楽天の三木谷浩史オーナーに代わり、DeNAの南場智子オーナーを選出。女性オーナーが議長を務めるのは初めて。」との記事。彩りがあってよい。

 それはそうと、原子力規制委員会が27日の定例会合で東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に必要な安全対策をまとめた審査書案を了承。これにより、事実上、新規制基準の審査に適合したこととなる。東日本大震災の被災原発としては日本原子力発電の東海第二原発(茨城県)に続き2基目となる。
 また、政府は27日、75歳以上の後期高齢者の窓口負担を巡り、現在の原則1割から2割に引き上げる方向で本格的な検討に入ったという。75歳以上の医療費が伸び続ける一方で費用の4割を現役世代が払う保険料で賄っており、世代間の公平性を確保するのが狙いだ、とはいうのだが。負担増には高齢者の反発が予想され、与党との調整は難航しそうだ。
 こちらは、なんだか、心までが重く暗くなってしまう。

 【お金はどんどん出しても情報は出さず、か。森友、加計に続いて「桜」も名簿破棄、データ復元も「できぬ」と。――とは29日付毎日夕刊〈近事片々〉氏。】 そのとおりで、こちらも恥ずかしいったら。ありゃしない。一体全体、どうなってるの。

        ×        ×
 トランプ米大統領が「香港人権・民主主義法案」に27日、署名。中国外務省は28日、「中国内政への重大な干渉であり、あからさまな覇権行為だ」と強く反発する声明を出した。
 中日新聞の28日付夕刊報道によれば、パナソニックが台湾の半導体メーカー、新唐科技(ヌヴォトン・テクノロジー)に事業会社の株式を売却して半導体事業から撤退することがわかったという。
 東海道新幹線で昨年6月、乗客の男女3人が殺傷された事件で殺人などの罪に問われた無職小島一朗被告(23)が28日横浜地裁小田原支部で開かれた裁判員裁判の初公判で「間違いありません。殺すつもりでやりました。ナタとナイフで殺しきりました。半年ほどホームレスをしており、一生刑務所に入りたかった」などと話し、起訴内容を認めた。
 兵庫県尼崎市の路上で指定暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、拳銃と自動小銃を手にするなど銃刀法違反容疑で京都府警に逮捕された男=愛知県江南市古知野町花霞、朝比奈久徳容疑者(52)=が事件直前に現場近くの居酒屋で古川幹部と同席し、飲食していたとの目撃情報があることが捜査関係者への取材で分かったという。居酒屋は古川幹部の息子が経営しているという。
 政府・与党は29日、2015年の「桜を見る会」に招かれたジャパンライフ元会長が安倍晋三首相らによる推薦枠だったことを事実上認め、野党側に伝えた。税金を使う国の行事に経営破綻した「マルチ商法」の元経営者を首相らが招いたことになり、野党は招待の経緯を追及するという。

11月24日
 初恋は忘れじがたき紅葉散る
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi

 長崎市で演説するフランシスコ・ローマ教皇と雨のなか、聴き入る人たち(NHKの中継画面から)
 
 

 日曜日。
 約13億人の信者がいるキリスト教・カトリックの総本山バチカン市国(ローマ教皇庁)の元首で、ローマ・カトリック教会の頂点に立つフランシスコ・ローマ教皇(82)が故ヨハネ・パウロ2世いらい、38年ぶりに史上2度目の来日で23日夕、羽田空港に到着。24日に長崎と広島の両被爆地を訪れ、長崎市の原爆落下中心地碑がある爆心地公園で「ここ長崎は核攻撃が人道上も環境上も破滅的な結果をもたらすことの証人である町だ」「核兵器のない世界は実現可能である。核兵器は私たちを守ってくれるものではない。核兵器がもたらす壊滅的破壊を恐れなければならない。人類の前進的な発展という目的を達成するためにも」などと述べた。
 引き続き午後、訪れた広島の平和記念公園。ここでもフランシスコ教皇は「戦争のための原子力使用は犯罪以外の何者でもない」「核兵器の使用も保有も倫理に反する」「戦争はもういらない」とひと言ひと言を噛みしめるように語った。ローマ教皇として「ノーモア核兵器」の姿勢を世界に向かってあらためて明らかにしたのである。

 24日午後は尾張芸術文化懇話会の会議に出席するため、江南市内の高屋山永正寺へ。今にも朽ち落ちそうな瀧文庫を大正ロマンあふれる郷土の遺産として市民サイドから再生させるには、どうしたらよいのか―など、その手だてについて熱心に話し合った。懇話会のメンバーは皆真剣そのもので、ひと筋の光りが差し込んできたような、そんな気がしたのも事実である。こんご、この市民運動がどんな道をたどるのか。とても楽しみである。そのためにも、この先はこの地方の政財界も含めた、幅広い人々の理解と協力が必要になってくる。伝統ある瀧文庫を図書館として再生させ、一帯を市民が憩うオアシス的存在にしたら良いのに―と純真に思う。
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 きのうは大阪へ。大阪市中央区谷町の大阪文学学校で行われた今は亡き詩人長谷川龍生さんを偲ぶ会に参加するためだった。龍生さんは初代校長・小野十三郎さんの後を受けて1991年から2014年まで23年余に及び同校長を務め、龍生ファンが多いこともあってか、この日の偲ぶ会には地元関西はじめ、埼玉、金沢からも生前に親交があった多くの人々が集い、ありし日の龍生さんをしのんだ。

 龍生さんの思い出を語る金時鐘さんと坪内稔典さん、偲ぶ会には大勢が訪れ、会場一角にはありし日の写真も飾られていた
 
 
 
 

 偲ぶ会は、葉山郁生大阪文学協会代表理事の司会で最初に参列者全員が黙とう。生前の龍生さんについて詩人金時鐘さんと坪内稔典さんが、次いで細見和之現文学学校長、高畠寛前大阪文学協会代表理事、小原政幸現文学学校事務局長の順で「長谷川龍生さんと大阪文学学校」を演題にそれぞれが、龍生さんの功績をその人柄や詩にも触れつつ語り、続いて親交の深かった何人かがお別れのスピーチをし、最後に長男の名谷文朝さんら遺族が感無量の面持ちで生前の父への思いを語りつつ、礼を述べた。
 私もスピーチを求められていたので、新聞記者として在任していた能登半島の七尾時代に七尾湾に浮かぶ能登島に全国の詩人が集結して実現した能登島パフォーマンス(クリエイション・イン・能登島)の話や、海を感じる心を国内外に発信しようと、地元七尾青年会議所とともに取り組んだ海の詩(うた)全国公募での審査委員長の大任を引き受けていただいたこと、さらには自著「火焔 ―空と海」(能登印刷)の帯の執筆などでも大変お世話になり感謝のしようもない旨を話させて頂いた。
 そして。リュウセイさんが話術にとても長け、意外や、とてもチャーミングな人柄であったこととか、「能登はやさしや土までも―とよく言われるが、この土には槌の意味も含まれており、能登の女性がいったん男を好きになると、お腹に身ごもった赤ん坊を槌で叩き割ってでもして、どこまでもついてくる。それほど、おっとろしく(恐ろしく)、ほんとは『能登はやさしや殺しまで』なんだよ。ごんたさん、気をつけなきゃアカンよ。嘘じゃない。ボクは実際に奥能登の神社で見つけたのだから。槌がぶら下げられているのを。この目でね」と、よく話されていた―などと亡くなるまで三十余年の長きにわたって続いた親交につき触れさせていただいた。

 大阪文学学校へは久しぶりだったが、この日は「詩遊」編集発行人でわが著「町の扉」の帯でお世話になった詩人冨上芳秀さんにお会いできたばかりか、同じ詩人で愛猫家でもある航跡舎の高木敏克さん、福井県ふるさと詩人クラブ会員の川上明日夫さん(日本現代詩人会会員、日本文藝家協会会員)、金沢からおいでた詩人杉原美那子さん、関西詩人協会に属するにしもとめぐみさん、ほかに「堺の文化をそだてる市民の会」事務局長の原圭治さん、さらには愛媛新聞記者江頭謙さんらとも歓談する機会に恵まれ足を運んで本当に良かったナと思っている。
 スピーチも述べさせて頂いたが「リュウセイさんは亡くなっても、伊神権太の心のなかに生き続ける。長谷川龍生は永遠なり」なのだ。文学学校の小原事務局長らの心配りには、本欄「熱砂」紙上でも心から、感謝しておきたい。
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 韓国が22日、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジ―ソミア)維持を決定。茂木敏充外相が23日、韓国の康京和(カンギョンファ)外相と名古屋市で会談し、12月下旬の中国四川省成都での日韓首脳会談開催へ調整を進める方針で一致。
 17日に大阪市住吉区の自宅を出たまま行方不明となっていた小6女児が23日、栃木県小山市の交番で保護された。「男の家から逃げてきた」「別の女の子もいる」などと話しており、けがはなく無事だという。大阪府警が未成年者誘拐の疑いで、栃木県小山市の自称派遣社員(35)を逮捕した。
 大相撲九州場所14日目が23日、福岡国際センターで行われ、西横綱白鵬(34)=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が結びの一番で関脇御嶽海を外掛けで下して13勝1敗とし、史上最多を更新する4場所ぶり43度目の優勝を決めた。9月の日本国籍取得後では初制覇となった。

11月20日
 あんぱんと熱々ミルクティ冬の朝
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 滋賀、岐阜両県にまたがる伊吹山(1377㍍)がけさ、初冠雪。彦根地方気象台によると、平年より4日遅く、昨年よりは3日早いという。紅葉した山肌への白い雪。さぞかし、美しかったに違いない。
 水曜日。秋晴れである。昨夜は寝床にいつのまにか電気ゴタツが入っており、まだ良いのにと思いつつもやはり、温かくて寝心地はよかった。これまではついぞ、電気ゴタツなど全く頭にはなかったのに。さすがは家を預かる主婦は違う、と妙なところで感心させられた。

 さてさて、わが家の愛猫シロちゃん、オーロラレインボーは、本当にオカン(舞)の言うことは素直に聞くので驚いてしまう。きのうは昼の間は丸1日、お外に出ていつ帰ってくるのか心配したが、舞に出掛けに「きょうは外出しても良いが、夕方までには帰ってくるのよ」と言われたとおり、それこそドンピシャリ。オカンが帰宅する午後5時直前にニャ~アンと甘えた声をあげ、裏庭に姿を見せ、ご帰還とあいなった。
 それがきょう20日は。朝、出掛けにオカンが放った「きのうと違い、寒いから出ないでね」との声を忠実に聞き、1日中いっさい外に出ようとはしなかった。見上げたものだ、とはこのことか。それはそうと、このところ公開に踏み切った私の小説「虹猫 シロは何でも知っている」を参考までにネットで検索してみたところ、早々とかなり多くの方々が読んでくださっていることを知り、光栄に思っている。
 それどころか、ネットには私の新作連載小説のタイトル〈シロは何でも知っている〉に連動でもするように〈猫は何でも知っている〉なる、とても楽しい歌までが登場。これが何ともユーモアたっぷりな内容で猫ちゃんたちの素顔と習性をそのままズバリ歌いこんだ内容だけに、なんだか微笑ましく恥ずかしい気がして、ついつい笑ってしまったのである。
 余裕がおありでしたら、読者の皆さまにはネットで「猫は何でも知っている」もぜひ、検索してほしく思う。最初に、わが家のシロちゃんによく似た猫が出てくるのも何かの因縁か。不思議である。
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 安倍晋三首相の在職日数が20日、第一次内閣も含めた通算で2887日となり、戦前の桂太郎を抜いて憲政史上歴代1位に。とはいえ、106年ぶりの記録更新を目前に、このところの安倍内閣は公選法違反疑惑で2閣僚が辞任。首相が主催する「桜を見る会」の問題では公私混同と批判を浴び、長期政権の「緩み」が露呈していることも確かだ。
 自民党総裁としての任期が2年を切ったなか、ほかにデフレ脱却や憲法改正、北朝鮮による拉致問題など残る政策課題は山積みといってよい。ともあれ、このまま20年8月24日まで政権を維持すれば、連続在職記録でも大叔父・佐藤栄作の2798日を抜いて歴代1位になるという。
 トランプ米政権が18日、イスラエルの占領地パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でのユダヤ人入植活動を国際法違反とみなしてきた政策を転換。事実上、容認する考えを明らかにした。当然のことながら、パレスチナは反発しており、中東和平の実現は、一層困難になった。
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 将棋の最年少棋士藤井聡太七段(17)=愛知県瀬戸市=。19日に東京・千駄ヶ谷の将棋会館であった第69期王将戦の挑戦者決定リーグで広瀬章人竜王(32)に破れ、初のタイトル挑戦を逃した。
 愛知県が19日、西尾市の養豚場の豚が豚コレラに感染した、と発表。この養豚場は6日にワクチン接種を終えたが、国の防疫指針でワクチンを接種できない授乳中の子豚からウイルスが確認された。接種を開始した養豚場での感染確認は全国で初めてだという。
 19日朝、和歌山市内の12階建て雑居ビル屋上の看板を設置するために組んだ足場を解体作業中、重さ約5㌔の鉄パイプが落下、通勤途中の銀行員(26)の頭に当たった。銀行員は病院に運ばれたが、5時間後に死亡が確認された。あぁ~、なんたることか。
 20日付中日新聞の朝刊軟派トップに「遺族、トヨタに賠償請求へ パワハラ自殺 労災認定」の見出し。トヨタ自動車の男性社員(当時28歳)が2017年10月に自殺したのは上司のパワハラを受けて適応障害を発症したのが原因だとして豊田労働基準監督署が労災の認定をしていたことが関係者への取材で分かったという。
 19日午前、愛知県岡崎市のマンション一室で、この部屋に住む職業不詳の河原薫さん(49)が血を流して倒れているのを訪れた母親が発見。河原さんの体には刺し傷や切り傷があり、既に死亡。愛知県警と岡崎署は殺人と断定し捜査を始めたが、血なまぐさい事件は、昔も今も何ら変わらない。

 11月15日
 ゆっくりゆっくり大きくなりな七五三
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 金曜日。立冬(8日)を過ぎたと思ったら、このところはグッと冷え込んできた。とはいえ、高気圧に覆われての晴天続きは、小春日和そのもので、柔らかな日差しとともに心地よい。こんな日ばかりが続いたらよいのに、と思う。
 夕方。私が地元の情報サイト・江南しえなんさんで随時連載中の青春小説【ぽとぽとはらはら その10】が公開された。ネットかスマホで〈ぽとぽとはらはら〉と検索してくだされば、1から10まで読むことが出来ます。どなたであれ、読んでいただけたら嬉しく光栄の至りでもあります。

 さて。報道によれば、台風19号による千曲川の堤防決壊で泥が堆積した長野市北部のリンゴ園で14日、ボランティアによる土砂撤去作業が始まり、県内外から4百人が集まり農家の希望に応えたという。また台風19号の影響で一部区間が不通となっていた、しなの鉄道線(長野県)がきょう(15日)、約1カ月ぶりに全線での運行を再開した。

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 15日付毎日新聞夕刊の特集ワイド「この国はどこへ これだけは言いたい」で【憲法9条はいじらずに保存を】と作家の加賀乙彦さん 90歳。「9条には『武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』とあります。この『永久に』が大切です。………」と加賀さん。

 天皇陛下の即位に伴う最重要祭祀「大嘗(だいじょう)祭」の中心儀式「大嘗宮の儀」が14日夜から15日未明にかけ、皇居・東御苑に造営された大嘗宮で各界代表ら510人が参列して行われ、1300年以上の歴史があるとされる神秘的な儀式を見守った。政府は大嘗祭の宗教性を認めつつ「天皇の一世一代の伝統儀式で公的性格を持つ」として24億円を超える国費を支出するというが、憲法の政教分離原則の観点云々以前に「大嘗祭だけに24億円も費やす」のは、明らかにおかしいのではないか。
 ことしは台風19号による大打撃を各地で多くの人びとが受けている。それだけに、これだけの国費を使うなら被災地に当てその分「大嘗祭」を自粛してもよかったのではないか。〈安倍首相の桜を見る会〉とは、次元がチョット違う話かも知れないが人間という生きもの、どこかチンプンカンなことをしている、そんな気がしないでもない。儀式もいいが、ほどほどにしておかなきゃあ、と私は単純に思う。
 これでは、ほんとうの歌を忘れたカナリアと同じである。

 それから。水といえば、水の都・ベネチアも大変な事態に陥っているそうだ。元々、この街はよく浸水することでも知られるが、今回は通常の潮位を187㌢も上回る観測史上2番目の水位を記録。歴史上初めて州議会に浸水したばかりか、サンマルコ広場は深さ1㍍もの水につかり、イタリア政府はベネチアの非常事態を宣言したという。ベネチア水没の悪夢に市長は「異常潮位は気候変動の影響だ」と話しているそうだが、何だか海面上昇や異常気象など地球規模の破壊が深く静かに進んでいる。そんな気がしてならない。

 それはそれとして大嘗祭が始まった14日、三重県伊勢市の伊勢神宮内宮では大嘗祭の無事を祈る当日祭が営まれた。午前には、神前にお米やお酒などを供える「大御饌(おおみけ)」の儀式があり、天皇陛下の妹で祭主の黒田清子さんや小松揮世久大宮司らが木製の箱に入った供え物をささげ、大嘗祭の成功を祈った。これはこれで、よいかと思う。

 安倍晋三首相が来年度の「桜を見る会」の中止を決めたが、『「桜を見る会」を巡る問題は、安倍晋三首相が公私混同甚だしく支持者を多数招いて事実上、後援会活動の場としていたことだ。まずは首相が国民に謝罪し、疑惑の解明に進んで協力すべきだ。』とは、中日新聞の社説【桜を見る会 中止で幕引き許されぬ】(15日付)の論調だが、全くそのとおりだ。
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 ハンセン病元患者家族に最大180万円を支給する補償法と名誉回復を図る改正ハンセン病問題基本法が15日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。
 愛知県一宮市の真清田神社で14日、皇位継承の重要祭祀「大嘗祭」に合わせた「大嘗祭当日祭」があり、神武天皇の時代から伝わる古式ゆかしい舞楽「久米舞」が披露されたという。
 1977年に新潟市で中学1年だった横田めぐみさん=失踪当時13歳=が北朝鮮に拉致されてから15日で42年。母早紀江さん(83)は、14日、川崎市の自宅で記者会見し「腹が立つほど長い年月。どうしてこんな大事な問題が終結していないのかな、と思う」と心境を語った。
 滋賀県の越直美大津市長(44)が14日、市内で記者会見。任期満了に伴う来年1月の市長選に三期目の立候補はせず、退任する意向を表明した。越氏は、2012年に36歳で全国最年少の女性市長として初当選、2期務めた経緯を振り返り「女性が自由に生きられる社会をつくりたい、といった公約を達成できたと感じたから」とその理由を述べたという。
 米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊サンタクラリタの公立高校で14日午前7時半(日本時間15日午前零時半)ごろ、銃撃事件があり、女子生徒(16)と男子生徒(14)が死亡し、別の生徒3人が負傷した。容疑者の男子生徒(16)も現場で自分の頭を撃ち、重体。
 ロシア研究に精通し北方領土返還運動の理論的支柱として知られた北海道大学名誉教授、木村汎(きむら・ひろし)さんが14日午前、くも膜下出血で兵庫県西宮市内の病院で死去。83歳だった。

11月11日
 月曜日。もはや、すっかり晩秋から初冬の気配である。わが家の愛猫、シロちゃん、すなわちオーロラレインボーにも季節感は分かるようで、しばし窓辺にて外の景色を感慨深げに見ている。何を考えているのだろう、と。ふと思ったりして。

 きのう10日は令和の天皇、皇后両陛下をお祝いする祝賀御列の儀が東京の皇居から新しいお住まいである赤坂御所(東京都港区)まで4・6㌔間で秋晴れのもと、行われ、沿道には11万9千人が日の丸の小旗やスマホを手に両陛下を祝福、笑顔で見守った。テレビやラジオではゲストが、オープンカーからにこやかに手を振られるおふたりを目の前に、「度重なる災害にも絶えず被災地や被災者に寄り添われるお姿は、上皇夫妻がレールを敷かれてきた国民と両陛下との距離が、さらにいっそう縮まった気がします。ありがたいことです」などの声が相次いだ。
 なかでも心なしか目をうるませられた皇后、雅子さまの笑顔には【まさこさま】と、両手を胸に抱きかかえる人びとが相次いだ。「一時は精神的な面で随分苦労をされたが、ここにきて落ち着かれて、少し貫禄が出てきたかしら」とは傍らの舞の感想である。
 この日のお祝いパレードで5月からの即位に伴う一連の国事行為は、全て終わったことになる。以下、テレビ中継されていたひとコマを、ここに記録として残しておかふ(写真は、いずれもNHK総合画面から)

 
 
 
 

 岐阜県揖斐川町では、この日、伝統の〝いびがわマラソン(揖斐川町、中日新聞社、西濃地区陸上競技協会主催)〟が開かれ、フルマラソンとハーフの男女計四部門に1万人がエントリー、揖斐川沿いを駆け抜けた。

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 かといっても、である。この数日の間にはいろいろあった。
 まず何よりも先にここに記したいのは、東西冷戦の象徴だとされた、あのベルリンの壁が崩壊し9日で30年がたったという事実だ。6日付中日新聞はベルリン・近藤晶特派員の記事で1面を割き【ベルリンの壁崩壊30年 抑圧の歴史記憶にとどめよ】と報道。「追放された市民運動家 フライヤ・クリアーさん 東独」「永遠の平和訪れたと思った 元西ベルリン市長 ワルター・モンパ―さん」の声を収録。読み応えのある紙面となっていた。
 そして。昨日10日付の中日サンデー版は、トランプ米大統領が、突然「買いたい」と言い出したグリーンランドに焦点をあて「実はこの島が位置する北極圏では、地球平均のほぼ2倍の速さで温暖化が進行中とされ、海氷減少に伴う資源開発と航路利用の2つの可能性に世界が注目しているのです」との紙面編集が目についた。こんなわけで、世界は絶えず、動いているのである。
 ほかにも京都アニメーション第一スタジオの放火殺人事件で京都府警が青葉真司容疑者(41)を事情聴取したところ「いちばん多くの人が働いている第一スタジオを狙った。多くの負傷者を出せそうだと思った」などと、供述。「さいたま市の自宅を出る時から事件を起こすつもりだった」とも供述し、当初から明確な殺意を抱き大量殺傷を用意周到に計画していた、と大筋で容疑を認め「どうせ死刑になる」とも言及していたとのニュースが「京アニ人多い1スタ狙う 容疑者初聴取 大量殺傷計画か」の見出しで伝えられもした。
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 財界などでつくる「天皇陛下御即位奉祝委員会」と超党派の国会議員連盟などの主催による天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」の祝賀式典が9日夜、皇居前広場で催された。両陛下が皇居に姿を見せられるなか、安倍晋三首相が祝辞を述べ、人気アイドルグループ「嵐」が奉祝曲を披露した。
 中国国内で覚せい剤を国外に運ぼうとした、として麻薬密輸罪で懲役15年以上か無期懲役、または死刑を求刑された元愛知県稲沢市議、桜木琢磨被告(76)に対する判決公判が8日、広東省の広州市中級人民法院(地裁)で開かれ、無期懲役が言い渡された。弁護人は上訴する方針を明らかにしたという。
 三重県鳥羽市の離島・答志島の奈佐の浜に、波や紫外線で細かく砕かれたマイクロプラスチックが一平方㍍当たり約六万個の密度で存在していることが四日市大の千葉賢教授(沿岸海洋環境学)の調査で分かった。四㍉四方に一つのマイクロプラスチックがある計算。――とは、10日付中日新聞1面見出し。記事には「海洋汚染 地球的課題に」との見出しもついていた。
 香港で抗議活動に参加していた男子大学生が8日に死亡したことを受け、10日、学生による抗議活動が続けられ、警官の発泡による3人目の負傷者が出た。香港では警察への憎悪が日に日に高まっており、今回の事件で警察への抗議活動がさらにエスカレートするのは必至だという。

11月7日
 草紅葉裸身あずけて露天風呂
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 ここ尾張地方は、きょうも秋晴れ。このところは気持ちの良い日が続いており、全身が清々しい大気に洗われるような、そんな日々に恵まれている。そして夜。ベランダ上方に見る月の美しさに、いっとき見惚れた。私は午前中、社交ダンスのレッスンで江南市内の公民館へ。ブルースとジルバを繰り返し学んだ。
 車で田園地帯を走る。戦国時代に、ここいらをあの信長も馬で走っていたのか、と思うとなんだか戦国武将になったような、錯覚にとらわれもした。秋が一日一日深まってゆく。

 かつては信長も勇躍、歩き回ったであろう愛知県江南市の田園地帯
 
 健康の道の表示も見られた
 

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 この日、札幌では平年より10日遅く、昨年より13日早い初雪が舞い、鳥取市の鳥取港では日本海の冬の味覚ズワイガニの初競りが開かれ、鳥取県の最高級ブランド「五輝星(いつきぼし)」に認定されたカニが、なんと五百万円で競り落とされた。中日新聞の7日付夕刊によれば、「松葉ガニ」と呼ばれる雄で、甲羅の幅14・6㌢、重さ1・24㌔。カニの落札価格としては世界最高だ、という。漁は6日午前零時に解禁され、いよいよカニの季節到来である。

 正殿などが焼けた沖縄の首里城(那覇市)火災から7日で1週間。那覇市消防局は6日、正殿の北東部周辺の配線にショート痕のようなものが複数見つかったことから、出火原因は正殿の電気系統が濃厚との見解を明らかにした。
【原発被災者支援立ちはだかる風化 名古屋のNPO寄付、助成減】とは7日付中日新聞の特報面。【「福島」終わっていない 春秋の測定18回目 山間なお高線量】【地道な活動 継続に力を 食の安全、農地再生…「チェルノブイリ」生かす】と見出しにあるが、要点をついており、全くもってその通りだと言っていい。
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 台風19号による記録的大雨で浸水した北陸新幹線車両十編成百二十両が全て廃車になることが6日、明らかに。「北陸新幹線10編成 浸水で全て廃車に 台風19号、計120車両」とは、7日付中日新聞社会面の見出しである。
 トヨタ自動車が7日発表した2019年9月中間連結決算は、売上高が15兆2855億円(前年同期比4・2%増)、営業利益が1兆4043億円(11・3%増)、純利益が1兆2749億円(2・6%増)だった。新車販売が堅調で売上高と純利益は過去最高を更新。
 米大リーグのマリナーズなどで活躍し3月に現役を引退したイチローさん(46)=鈴木一朗さん=が草野球チームを率い、12月上旬に高校野球の強豪、智弁和歌山高の教職員チームとの初陣に臨むことが関係者の話で明らかに。試合会場は、プロ野球オリックス時代にプレーした神戸市のほっともっともっとフィールド神戸になるという。
 プロ野球の中日に育成ドラフト1位で指名された名古屋大の松田亘哲(ひろあき)投手(22)=愛知県立江南高出身。最速148㌔の左腕=が7日、名古屋市千種区の同大学で球団からの指名あいさつを受けた。「自分は下から上がっていかねばならないが、ずっと野球ができる環境でどれだけ成長できるか楽しみです」とは、松田投手。
 防衛省は7日、米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が訓練中の6日午後6時35分ごろ、訓練場の外に重さ二百数十㌔の模擬弾1発を誤って落としたことを明らかにした。7日午前、米軍から防衛省に連絡があった。幸い、落下地点周辺には民家などはなく、けが人もいなかったという。

11月5日
 ためらわず裸身ゆだねる百草湯
 衿あしの白さが映えて花篝
 過去を知るミンクショールを尚まとふ
 =いずれも林貞さん作

 黒真珠ネックレスはずす秋灯下
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 3日の文化の日、4日の振替休日、そして。5日は〝世界津波の日〟と続き、いずれも快晴の秋空に恵まれた。このうち、3日は令和最初の文化勲章の親授式が皇居・宮殿であり、狂言の野村萬さん(89)ら計6人に天皇陛下から勲章が手渡された。
 気象庁によれば、中部地方は4日、西高東低の冬型の気圧配置となり、北寄りの風が強まった。なかでも滋賀県彦根市では最大瞬間風速が14・1㍍を記録、大阪管区気象台は「木枯らし1号」と発表。〝世界津波の日〟のきょうは、和歌山県広川町で南海トラフ巨大地震で10㍍超の津波に襲われ列車が緊急停止した、と想定し小学生や住民が乗務員の誘導で線路に降り、高台の神社に避難し、ほかに鹿児島市などでも各地で津波の防災訓練があった。

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 この秋は妻ともども長年、お世話になった女性ふたりとの辛く、かなしい別れがあった。一人は、詩集「微笑する月」で北上詩歌文学館賞を受賞、ほかに「絶章」「在処」「部屋」「そこから先へ」など数々の詩集を残し、かつてはH賞選考委員やテレビのコメンテーターとしても活躍。井上靖、金子光晴、長谷川龍生、辻井喬らとも交友があった東京の詩人・最匠展子(さいしょうのぶこ)さんだ。彼女は直感の鋭さと洞察の深さ、人間存在の深奥に心を尽くし、ひたむきに真実への認識を追い求めてやまなかった、けなげでいたいけな日本の詩人であった。なぜか、私、小説家としての伊神権太にこだわり、最期まで私を大切にしてくださった。
 そして。いま一人は、岐阜県の大垣書界を代表する書道チーム「墨・青春社」の主宰だった書家林汀園(本名は林貞さん)である。貞さん(私は大垣時代に彼女のことを〝さださん〟〝さださん〟と呼ばせていただいていた)は、書ばかりでなく、大垣市生活学校代表として市民の先頭に立ち、ゴミ分別のレールを敷いたのをはじめ、大垣美術家協会理事長、西濃書道連盟会長、東婦人会会長など数々の要職もこなし、この間には〈平成7年ふるさとづくり賞〉はじめ内閣総理大臣賞、市功労賞、あしたの日本を創る運動推進功労者表彰、内閣官房長官表彰など数々の栄誉にも輝いた、いわば〝女傑〟であった。
 貞さんは俳句もたしなまわれ、数多くの秀作を残されたばかりか、舞が「ひとりあやとり」(日本俳句叢書)を出版した際には出版記念会まで開いてくださった恩人でもある。

 最匠さんは90歳、貞さんは95歳の旅立ちで、私たちはほかの所要とも重なったため、老衰で亡くなった最匠さんには3日午後、連名で供花と弔電(♪星月夜反骨詩人行きにけり、との舞の俳句を添え「最匠さん、さようなら。ありがとう」と)を送り、この10月1日に肺がんで亡くなられた貞さんの方は、4日午後、大垣フォーラムホテルであったお別れの会に出席したのである。
 お別れ会は、親分肌だった貞さんならでは、の会となり小川敏大垣市長はじめ多くの人が集まり、故人をしのんでのスピーチ、和楽の演奏、大垣まつりの踊りの披露、さらには合唱、〝砂っ子俳句会〟会員による献句、思い出の写真披露…と続き、最後はアメージング・グレースのバイオリン演奏で閉めると言った内容。それこそ、感動的な場面の連続となったのである。
 貞さんならでは、のにぎやかな集いとなった。おかげで、長年の大先輩でこの地方の文化の顔でもある、〝じゅんちゃん〟すなわち平野順一さん(平野学園・大垣中日文化センター)はじめ、俳句甲子園大垣会場審査委員で砂っ子俳句会顧問、俳句雑誌「香雨」同人でもある西田拓郎さん(大垣市立墨俣小学校校長)らにも思いがけず、お会いすることができた。

 貞さんの霊前に赤いカーネーションを供える大垣市民
 
 会場一角には汀園さん(貞さん)書による多くの大作が展示されていた=大垣フォーラムホテルで
 

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 ラグビーの国際統括団体ワールドラグビー(WR)の年間表彰式が3日、東京都内で開かれ、ワールドカップ(W杯)日本大会=ちなみに南アフリカが優勝=の試合会場となった岩手県釜石市が、ラグビー界に顕著な貢献をした個人や団体に贈られる「キャラクター(品格)賞」を受賞した。
 トランプ米政権が4日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」離脱を国連に正式に通告。正式な離脱通告が可能になった初日の手続きとなった。報道によれば、来年の大統領選に向け国内の石油、石炭業界など支持層にアピールする狙いがあるという。2020年11月4日に離脱が確定する。
 安倍晋三首相が4日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と訪問先のタイ・バンコク郊外で約10分間、着席し対話。韓国大統領府によれば、両首脳は元徴用工問題など日韓関係の懸案を対話を通じて解決すべきだとの原則を再確認したという。
 世界文化遺産に登録されている岐阜県白川村の白川郷合掌造り集落付近で4日午後、川を挟んだ対岸の小屋2棟が全焼、住民たちは放水銃で集落を守った。

11月1日
 万華鏡のごとくるくると十一月
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 金曜日。11月1日で1がみっつ。ワンワンワンなので、きょうは犬の日だそうだ。そういえば、私も戌年である。

 東京都、国際オリンピック委員会(IOC)、東京五輪・パラリンピック組織委員会、政府の四者協議が1日、都内で開かれ、五輪のマラソン、競歩の開催地は暑さを避ける目的で札幌市に変更することで決着。小池百合子東京都知事は「都としては同意はできないが、IOCの決定を妨げることはしない。合意なき決定だ」と述べた。

 新聞、テレビのニュース報道によれば、きのう10月31日の午前2時半ごろ、那覇市の首里城から出火、木造3階建ての正殿を全焼するなど主要7棟合わせて4000平方㍍以上が燃え、11時間後に鎮火した。沖縄県警の調べによると、正殿内部から火が出たとみられる。沖縄市消防局によると、午前2時34分に防犯センサーが作動し警備会社が煙が上がっていると119番。正殿北側部分で煙が充満し、その後火柱が上がっているのを警備員が確認。南殿と北殿も全焼し、黄金御殿(くがにうどぅん)、書院・鎖之間(さすのま)、二階御殿(にーけーうどぅん)、奉神門(ほうしんもん)にも燃え移ったという。
 それにしてもなんたることだ。琉球王国の中心地だった首里城は太平洋戦争で全て消失、その後、主な施設が復元され、正殿地下の遺構部分など城跡は2000年に世界文化遺産に登録されている。それだけに、惜しんでも惜しみきれない。残念だ。

 新聞各紙は【「沖縄心の支えが」 首里城消失 舞う火の粉 住民ぼうぜん 沖縄出身者 衝撃、悲しみ 「なぜ…もう一度見たい」】【沖縄の象徴防火支援なく 復元建物 文化財の指定外 合掌造りや松本城…中部にも文化財「人ごとでない」〈核心〉】(1日付、中日朝刊)、【沖縄の魂 再び炎 底知れぬ喪失感「夢であってくれ」】(1日付、毎日朝刊)などと叫んでいる。

 首里城焼失を報じる新聞各紙
 
 

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 喪失感といえば、同じきのうの未明、私をことのほか懇意にしてくださり、詩集〈微笑する月(思潮社)〉を描いた、ある女性詩人が〝あけの明星〟とお月さまに連れていかれるようにしてこの世を去った。ことし3月16日に満90歳になっての悲しい旅立ちである。かれんで清楚、美しい女性だった。しばらくそっとして、との周りの声に耳を傾け、きょうのところは亡き詩人にふれることはこれだけにしておきたい。
 ただ、首里城焼失と同じ日に逝ってしまうとは。長い間、文学についていろいろ教えを授かった方だけに、この先どうしてよいものか。ここは、ここ十年ほど前から彼女の傍らでずっと夜、昼となく手足になり続けてきた、詩人仲間でもある、その男性の労を多としたい。ほんたふに、おつかれさまでした。

 きょうは、このほか尾張各地に配布されるミニコミ紙で掲載中のコラムはじめ、地元情報サイト・江南しえなんさんで連載中の青春小説「ぽとぽとはらはら」の続編、さらには本欄の執筆などにも追われ、気がつけば既に午後10時半を過ぎている。
 亡き女性詩人からのたゆまぬエールと期待を胸に私はこの先、彼女の分まで人々の心情と共に歩く物語を書き続けていこう、と思っている。

 夜。舞が何やらテレビの前で釘付けになって見ている。一体全体何事か、と思って画面を見るとNHKEテレで「あしたも晴れ! 人生レシピ 老いて今を楽しむ! 86歳双子姉妹の笑顔食堂▽水中で倒立 幸せのヒントが満載!」という番組だった。横目でチラリと見ながら「こうした番組がいいな」と私。
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 荻生田光一文部科学相が1日の閣議後の記者会見で、大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入について「受験生に薦められるシステムになっていない」と述べ、2020年度は見送る、と発表。
 河井克行法相(56)=自民、衆院広島3区=が7月の参院選で初当選した妻案里氏の陣営が、運動員に法定を超える報酬を支払った、として公職選挙法違反疑惑などを週刊文春で報じられた責任を取って先月31日に辞任。これより先の25日には、菅原一秀・前経済産業相が公選法違反容疑で辞任。9月の内閣改造からわずか1カ月半での2週続けての閣僚辞任となった。
 三菱航空機(愛知県豊山町)が31日、開発中の小型ジェット旅客機「スペースジェット(SJ、旧MRJ)」をめぐり、百機の購入を予定していた米地域航空会社が契約を解消した、と発表。受注の約4分の1に当たり、SI事業に与える影響は大きい。
 北朝鮮が31日午後4時35分ごろ、中西部平安南道の順川から飛翔体2発を日本海に向けて発射。北朝鮮による飛翔体発射は、10月2日の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)いらいで、ことしに入って12度目になる。

 民間試験の活用は、さかのぼれば、政権に復帰した安倍首相が二〇一三年に設置した教育再生実行会議の提言に行き着く。身の丈に合わぬ制度改革を打ち上げ、教育現場を混乱させてしまったか。――とは1日付中日夕刊の夕歩道。全くもってその通りだ。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2019年10月)】

2019年10月28日
 鬼の子の鳴く変身は出来もせず
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 本日付中日新聞朝刊によれば、防衛省は台風19号の被災地支援で自衛隊3万1000人の態勢を組んだのに加え、普段は民間企業に勤めている自衛官OBらからなる即応予備自衛官や予備自衛官も招集、投入した。被害が関東甲信越から東北と広い範囲に及ぶばかりか、長期化することを見据えた措置で、予備自衛官の招集は2011年の東日本大震災いらい。防衛省によれば、これまでに即応予備自衛官と予備自衛官計260人以上が活動。宮城、福島、栃木、長野各県などでがれきや泥の撤去、衛生支援などを行っており、状況次第で最大1000人まで招集するとしている。
 そして1面では【最後の電話「車が流される」 6歳長男迎える途中】といった悲惨な見出しも。千葉県長柄町の郵便局員鶴岡成夫さん(54)が、近くのこども園に6歳の長男を迎えに行く途中、軽乗用車ごと濁流にのまれ、命を落とした不幸が報じられていた。父孝造さん(84)に「車が浮いて流されている。死ぬかもしれない」と電話で伝えたのが最後の会話になったという。成夫さんは遅くに授かった長男をかわいがっていたといい、無理をしてでも迎えに行きたかったのでは―との声は、あまりにも嘆かわしい。

 ちなみに台風19号の被害の実態は、死者87人、行方不明者8人、避難者4077人、住宅被害は全半壊3719棟、一部損壊4784棟、床上浸水3万3079棟、床下浸水3万5802棟、断水は4915戸(死者、行方不明者は共同通信の集計。他は関係省庁の27日時点のデータ。避難者は千葉などの豪雨分を含む)。
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 きのう(日曜日。27日)は、午前中の「平和堂」への買い出しに続き、午後には久しぶりに舞の命令一下、私たちの畑〈エデンの東〉へ。
 柿にサツマイモ、里芋を出来うる範囲内で収穫し、帰りの道すがらふと思いついて妹宅へも寄ってみた。妹夫妻からは、いつも野菜をもらってばかりいるので少しでも足しになれば、と柿を手にである。妹は目を多く使う税理士のためもあってか。最近、目を傷めて手術をしたばかり。なので「大事にせな、アカンよ」と言って帰る。どうにか元気そうなのでホッとはしたが、目は大切だけに早く良くなればよいが―と思った。

 写真は収穫したサツマイモと里芋。柿もそろそろ熟すころである。舞はここにチューリップの球根を埋めた=エデンの東にて
 
 
 

 きのうは、2代目シロちゃん・オーロラレインボーが私たちが外出のつど、留守番をしてくれ、感謝、感謝の1日に。帰宅後は新聞の綿密チェックに始まり、「熱砂」同人でもある詩人牧すすむさんが会主を務める琴伝流大正琴弦洲会の三十五回記念中央大会(29日午前10時から。日本特殊陶業市民会館ビレッジホール=旧名古屋市民会館)の【What’s New】での告知記事の執筆と公開、各地の中日ホームサービスで連載しているコラム〈人生そぞろ歩き〉の全差し(全部差し替え)、ほかに新たな小説の筋立て(プロット)などで深夜遅くまで黙々とデスクに向かう。
 きょうは、きょうで余裕ができたところで久しぶりに横笛をふいてみる。夜はNHK総合で「瀬古利彦の原点!」を見る。瀬古といえば、私が志摩通信部時代、当時三重県であった高校総体で四日市工業高校から彗星の如く、陸上界に現れ出た、あの当時高校生だった瀬古、今や日本のマラソン界の顔と言っていい、あの瀬古さんである。

「宮本武蔵」や「蝶々夫人」「岸辺のアルバム」など数々の映画に、舞台に、テレビに、と活躍した、あのかれんで清楚、気品ある女優八千草薫さんが24日午前6時ごろ、都内の病院で膵臓がんのため亡くなった。八千草さんは大阪府出身。宝塚音楽学校を経て昭和26年に映画デビュー、88歳だった。2017年春に乳がんを手術。18年1月には膵臓がんで全摘手術を受け、19年2月に肝臓がんを公表。晩年はがんとの闘いだった。
 本当にステキな女優さんだった。惜しい気がするが、いたしかたあるまい。おやすらかに。
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 男子ゴルフのタイガー・ウッズ(43歳。米国)が日本で初めて開催されたZOZOチャンピオンシップ(千葉県習志野CC)を制して、米ツアー最多タイの82勝目。
 トランプ米大統領が27日、ホワイトハウスで国民向けに演説。米軍の特殊部隊がシリア北西部イドリブ県で過激派組織「イスラム国」(IS)の指導者バグダディ容疑者を狙った掃討作戦を実施し、同指導者が死亡したと発表。
 2017年のノーベル平和賞授賞式で被爆者として初めて演説したカナダ在住のサーロー節子さん(87)が27日、都内で講演。「核兵器はこどもも老人も女性も、武装していない人たちも無差別に殺す」と話し、改めて廃絶を訴えた。
 筑波大学(茨城県つくば市)がマレーシアで日本の大学初となる海外分校を2022年9月に開設することが27日、わかった。マレーシア人学生向けに、文系と理系の基礎的な教養を身につける「リベラル・アーツ学部」を設置するという。
 家庭の経済事情が影響する英語民間試験受験は「身の丈に合わせて」と(萩生田光一)文科相。穴の多い制度。ついに開き直りか。――とは28日付毎日夕刊〈近事片々〉氏。さもありなん。

10月23日
 水曜日。透きとおるような秋晴れの一日となった。

 「即位の礼」象徴として万歳か
 =伊神舞子の「きょうの俳句 minuetto-mi」から

 けさの朝刊はどこも、きのう22日に皇居宮殿・松の間で執り行われた天皇陛下が内外に即位を宣言した「天皇陛下 即位を宣言」の記事一色となった。天皇専用の裝束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」をまとった陛下は高御座(たかみくら)に立ち、「国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられた。この「即位礼正殿の儀」は一連の即位の礼の中心儀式で各国の元首や王族、政府高官のほか、三権の長や閣僚、知事、各界の代表ら計千九百九十九人が参列、夜には祝宴「饗宴の儀」が開かれた。
 中日新聞は天皇陛下即位の礼を受け22日午後に号外を発行し、名古屋市内の街頭で配布。この号外は本日付朝刊とともに全読者宅に届けられた。

 「天皇陛下 即位を宣言」を報じた新聞各紙と中日新聞の号外、正殿の儀でのお言葉全文。ほかにNHKによる中継画面の一部
 
 
 
 
 

 きのう22日は富士山が初冠雪。平年より22日遅く、昨年より26日遅いという。
 中日新聞の本日付夕刊によれば、台風19号の被害は23日までに死者84人、行方不明者9人に。避難者が3928人、全半壊2375棟、一部損壊3427棟、床上浸水2万9383棟、床下浸水3万3402棟、断水4万2340戸(共同通信集計)に達している。
 台風19号で千曲川の堤防が決壊して多くの家が水に浸かった長野県では22日も千人以上が避難生活を続け、「即位礼正殿の儀」に関心を寄せる人は多くなかった。

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に入院患者の男性(当時72歳)の呼吸器を外して殺害したとして元看護助手西山美香さん(滋賀県彦根市、39歳)が殺人罪で懲役12年の判決を受けて服役した呼吸器事件で西山さんの再審開始が3月に確定してから7カ月余。検察側が実質的に有罪立証を断念し、西山さんの無罪が確定した。弁護団が23日に大津市内で記者会見し、検察側から有罪立証を断念する旨の文書が送付されたことを明らかにした。  
 23日。東京ドームで開かれたプロ野球日本シリーズ第4戦でソフトバンク(パ・リーグ2位)が巨人(セ・リーグ優勝)に4―3で競り勝ち、4連勝して球団史上初めての3年連続、10度目(南海、ダイエー時代を含む)のシリーズ制覇を果たした。また、今季限りで現役引退を表明して日本シリーズに臨んだ巨人の阿部慎之助捕手(40)が現役生活を終えた。

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 即位礼正殿の儀が行われた22日、東京都内には海外メディアのプレスセンターが設置されたが、テレビの中継映像で最も外人記者の視線が集まったのは安倍晋三首相が万歳三唱を行った瞬間。「儀式としては納得できる」という声の一方で「政教分離の視点からみると違和感を感じた。首相がそこまでやる必要はない」と指摘する声も。
 政府は22日、天皇陛下の「即位礼正殿の儀」に合わせ、政令恩赦「復権令」を公布、即日施行した。刑事事件で罰金刑となり、2016年10月21日までに納付を済ませた人が対象で約55万人に及び、自動的に制限されていた資格が回復した。
 英下院が英国の欧州連合(EU)離脱法案の迅速な審議を求める動議を否決。これを受けてジョンソン首相は関連法案の審議停止を宣言。期限の10月末までの離脱は困難となった。

10月21日
 月曜日。朝から曇天。台風20号が日本の南を北寄りに進んでいることもあってか、夜に入り、ここ尾張地方では、大粒の雨が降り出した。

 19、20日と東京へ。
 19日は御茶ノ水駅近くの池坊東京会館6階大ホールで「新たな創造エネルギーの発露へ――文芸復興をめざして」をテーマに行われた第3回全国同人雑誌会議(文芸思潮と中部ペンクラブ主催、日本文藝家協会・中日新聞・東京新聞・三田文学・季刊文科後援)にシンポジウムのパネラーの一人として出席。20日は「せっかくの機会なので」と文芸思潮の五十嵐勉編集長の配慮もあって、五十嵐さんの案内で史跡湯島聖堂はじめ新宿区立漱石山房記念館、文京区立森鴎外記念館、そして一般財団法人「子規庵保存会」の子規庵の順で訪れた。
 このうち19日の同人雑誌会議は東京、名古屋、四国、九州、北海道と全国各地の同人誌から熱心な有志ばかり百人以上が出席。最初に芥川賞作家三田誠広さんが「文学の理念と文芸ジャーナリズム」の演題で基調講演。これを踏まえ作家中上紀さんと飯田章さんが文学への思いを父・中上健次さんや同人誌「文藝首都」への追憶なども含めてそれぞれ語るスピーチがあり、続いて三田村博史中部ペンクラブ会長が「いまなぜ同人雑誌か」を、五十嵐勉編集長が「活字文化の危機と同人雑誌の役割」について、それぞれ熱い論調で講演。これを踏まえ【同人雑誌の新たな結合に向けて】と題した〈シンポジウム&同人雑誌諸家の提言と話し合い〉に移ったのである。
 提言と話し合いには、私もパネラーとして参加したが、東京サイドと中部圏サイドの意見が真っ向からぶつかりあい、全国同人雑誌協会といったようなものを作るべきかどうか、を巡り、次第に議論が白熱化。東京サイドから発議された全国組織設立を―との提言を巡って活発な話し合いが交わされたが、時期尚早だ―として結論は出ずじまいに。それでも、北海道から九州まで全国各地で自分が所属する同人雑誌という存在そのものに情熱と生きがいを持つ人々の集まりだけに日々、文学のあるべき理想の姿を求めて生きてゆくには今後どうしたら良いのか―を真剣に論じ合った。こんなわけでそれはそれなりに効果はあったのでは、と私は思っている。

 第3回会議の模様を、ここに写真グラフ形式に留めておきたい。
 「文学の理念と文芸ジャーナリズム」について話す三田誠広さん
 
 全国各地の同人誌から大勢が集まり、熱心な討議に聴き入った
 
 
 同人雑誌会議の席では第13回まほろば賞の授賞式も行われた
 

        ☆        ☆
 昨夜(20日)帰宅した私は、ここのところのハードスケジュールに少しだけ疲労を感じたものの、20日付中日新聞朝刊尾張版で私も所属する市民団体「尾張芸術文化懇話会」主催の講演会が「佐吉支えた実業家 服部兼三郎を語る 江南で北路さん講演」の見出しで報道され無事、終わったことを知りホッとしたのも事実。舩橋紀公子懇話会座長からは「講演会、満席で大盛況でした」の連絡も入り、皆さんの頑張りぶりには、ただただ頭が下がったのである。

 きょうの午後。舞が「行こうよ」と言うので、久しぶりに私たちの畑〈エデンの東〉へ。色よく実っていた柿とサツマイモのごくごく1部を収穫して帰ったが、なかなか休ませてはもらえない。帰って新聞のチェックをするなどし、本欄の執筆をこうして進めている。でも、きょうのところは、もうこれでやめておこう。
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 共同通信の集計によれば、台風19号の被害は21日までに死者80人、行方不明者11人、避難者4027人、住宅被害は全半壊が1745棟、一部損壊2849棟、床上浸水2万9677棟、床下浸水2万3312棟、断水4万4314戸に達している。
 ラグビーのワールドカップ日本大会で史上初の8強に進み、20日の準々決勝で南アフリカに3―26で破れた日本代表が21日、都内で記者会見。リーチ・マイケル主将(東芝)は「ベスト8はすごくうれしい」と喜び、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも「この3年間、ハードワークを続け、日本を代表して誇らしく戦えた」と述べた。また英BBC放送(電子版)は「日本のラグビーが日本国民と世界のファンの心をわしづかみにした。開催国としてグラウンド内外でW杯に活力を与えた日本は胸を張っていい」と記した。
 また、日本文学振興会は21日、優れた文化活動に贈る第67回菊池寛賞にラグビーの日本代表チームを決めた、と発表した。

10月17日
 木曜日。台風19号が去ったあとは急に涼しくなって朝などは肌寒さすら感じる。そんな秋の深まりである。

 今回の台風。新聞報道によれば、決壊した堤防は福島県の阿武隈川、長野県の千曲川など七県の五十五河川の七十九カ所にのぼり、死者は十二都県の七十七人に、行方不明者も十五人(共同通信調べ)に及び、一時は十三都県で多くの人々が避難生活を強いられた。17日付中日新聞夕刊などによれば、同日午前5時現在、全国で計千七百棟以上の住宅が全半壊や一部損壊となり、浸水被害は計三万三千棟以上に上るという。
 そればかりか、ところによっては野菜が大打撃を受けたり、やな場などが壊滅。停電に断水が追い打ちをかけ、交通手段の途絶と運休に伴い車の運転も出来ず、ライフラインは一時ことごとく閉ざされ、大変な日々が続いている。このうえは一日も早い復旧を望むほかないが、被災地の方々を思う時、その苦しみはいかばかりか、と言葉もない。早く平穏な日常生活に戻ることを祈るばかりだ。
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 けさは朝一番で〈俳句猫〉でもあるわが家の2代目シロちゃん(本名はオーロラレインボー、俳号「白」)を舞と一緒に車に乗せ、近くの愛北動物病院へ。幸い、当初乳腺がん(悪性腫瘍)が疑われていたしこりが、なぜか奇跡的に消えており「転移もなければ、ばい菌も検出されておらず、どこかで拾った菌の影響でお乳の部分から下腹部にかけて炎症を起こし、これが肥大化。しこりとなったようだが、その後注射による抗生物質の投与などにより治癒したものとみられます。おそらく、これなら大丈夫ですので、きょうは当初予定していた手術はやめます。その代わり抗生物質の投与(注射)をし、薬を出しておきますのでしばらく様子を見ましょう。」との診断だった。

 乳腺がんの疑いから解き放たれた愛猫オーロラレインボー(診察後)
 

 ハプニングというのか。奇跡というのか。先日「乳腺がんの疑いがあります」と医師から言われ、一時はもうすっかりダメだとあきらめにかかっていたわが家族だけに、舞も私もそれこそ、神さまに感謝したい気持ちにかられ、心配していた3男坊にもメールで連絡。その後レインボーを抱いた舞とともに帰宅した。いずれにせよ、命の尊さは、猫とて同じだけに、ホッとしたのである。

――というわけで、私はいったん帰宅。ひと息ついたところで今度は週に一度の社交ダンスのレッスン場へと急いだ。ダンス教師に先日のワルツとタンゴの1級合格のお礼を言ったあと、きょうからは久しぶりにブルースとジルバなどのレッスンをすることに。まずはブルースから、ということでスロー、スロー、クィック、クィック、チェックバック……とステップを踏んだ。
 踏みながら現在、地元情報サイト〈江南しえなん〉さんで連載しており、7まできた小説【ぽとぽとはらはら】のこんごの筋立てをどうするか。さらには、明後日に東京・池坊東京会館で「新たな創造エネルギーの発露へ 文芸復興をめざして」をテーマに開かれる第3回全国同人雑誌会議でのパネラーとしての発言内容などを真剣に考えながらステップを繰り返し踏んだのである。
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 政府は台風19号による被害が甚大であることもあり、天皇陛下の即位に伴う22日の儀式のうち即位を披露するパレード「祝賀御列の儀」を延期する方向で検討に入ったという。被災者の心情を考慮したものと見られ、当然のことで賢明かと思う。
 国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会のジョン・コーツ委員長(オーストラリア)が16日、猛暑対策でマラソンと競歩を札幌開催に変更する案について「選手を最優先に考えている。国際陸上競技連盟が早急にコースを練って実行する」と語った。ドーハで共同通信の取材に応じて語った。
 プロ野球のドラフト会議が17日、東京で開かれ、中日は地元愛知、東邦高校の石川昴弥内野手の交渉権を獲得。岩手・大船渡高校の佐々木朗希投手の交渉権はロッテが獲得した。 

10月14日
 月曜日。雨が降ったり、やんだりの1日。3連休の最後の祝日、体育の日だ。とはいえ、暴風域が直径650㌔にも及ぶスーパー台風の襲来でこの3日間、空、陸の便ともに一時は大半が運休になり、とんでもない連休となってしまった。

 台風19号による河川の決壊などを報じる14日付朝刊
 

 NHKなどの報道によれば、東日本を縦断していった台風19号による猛烈な雨の影響で福島、宮城両県を流れる阿武隈川はじめ、長野県の千曲川、栃木県の秋山川、茨城県の那珂川など37河川の51カ所で堤防が決壊して流域の住宅地などをのみこむ大規模な洪水被害が各地で続発。土砂災害も相次ぎ東海、関東甲信越、東北地方で58人が死亡、14人が行方不明となり、204人がケガを負ったという(14日現在)。
 このうち長野市穂保では13日午前2時ごろ、千曲川堤防から水があふれ出ているのを監視カメラで確認。5時ごろ、約70㍍にわたって堤防が決壊し一帯は広く浸水。福祉施設など5カ所で一時約360人が孤立した。ほかにJR東日本車両センターでは北陸新幹線の車両十編成が水に浸かったという。
 また宮城県丸森町や埼玉県川越市でも浸水家屋が続出。堤防が決壊しなかった川でも氾濫が相次ぎ、川崎市高津区ではマンション1階が浸水し、室内から男性の死体が見つかり、相模原市緑区では川の下流で30代の母親と小学生の娘が見つかり、長野県東御市では道路が陥没、車1台が流されたまま行方が分からなくなったという。川崎市ではこのほかに、地上22階建てマンションが停電。マンション住民らはエレベーターが使えず、階段を上り下りする事態となっている。

 まさに台風19号襲来に伴う雨、風に襲われた日本列島はところによっては、地獄絵図さながらと化したのである。東電管内の13の都県だけでも13万5000戸以上が断水、停電も1都8県で3万9000戸以上に及んでいるという。

 ここに今度の台風19号につき中日新聞社説で【見直し必要な洪水対策】のタイトルで論じているので、後の世のためにも一部ここに記録として掲載しておこう。
――車で移動中に犠牲になる人が目立つ。災害時にはどこまで車を利用してよいのか。どんな危険性があるのかを検討してほしい。
 風も強かったが、それ以上に雨台風だった。神奈川県箱根町で四十八時間雨量が一〇〇〇㍉を超えるなど、山間部を中心に各地で年間降水量の30~40%にあたる雨量を記録した。大雨特別警報は過去最多の十三都県に発令された。河川の氾濫や堤防の決壊が相次ぎ、被害を大きくした。(中略)
 昨年も西日本豪雨で二十五河川の堤防が決壊。岡山県では多くの死者を出した。
 気象庁気象研究所によると、西日本豪雨は地球温暖化にともなう気温の上昇と水蒸気量の増加が影響している。スーパー台風は珍しくなくなるかもしれない。
 堤防のかさ上げやダム建設といったハードに頼る洪水対策は限界を迎えている。抜本的に見直す必要がある。

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 きのう13日。私は社交ダンスのアマチュア・ダンス技術検定試験で名古屋市北区役所へとバスと名鉄電車、名古屋市営地下鉄を乗り継いで出向いた。会場は相変わらず受験者でごった返していたが、本番が近づくとなぜか落ち着き、ワルツ1級、タンゴ1級の順で進んだ検定試験を無事終え、モダン(ワルツとタンゴ)一級の合格証を手にすることが出来た。
 右肺三分の一の摘出手術に続く衝撃的とも言える右肘骨折と、ここ二年近くというもの私は、一時は満身創痍の身だった。幸い、家族と周りの友人らの支えと心からの応援があればこそ、おかげでここまで来られた。そして私自身もみんなの期待に応えられるよう努力してきただけに、自分で自分を褒めてやりたいな、と。少しだけ、そう思ったのも確かだ。
 まさに私と舞でつくった新語【ぽとぽとはらはら】の人生そのものが、そこにはあったのである。この際、周りの方々には心の底から「ありがとう」と叫びたい。

 手にした社交ダンスモダン(ワルツ、タンゴ)1級の合格証
 

 そして。14日のきょうは、といえば、だ。私が地元情報サイト【江南しえなん】さんで連載中の小説「ぽとぽとはらはら 7」を、ちなみ写真付きで出稿。19日に迫った東京・池坊東京会館での第3回全国同人雑誌会議(文芸思潮/中部ペンクラブ主催、日本文藝家協会・中日新聞・東京新聞・三田文学・季刊文科後援)に先立ち、主催者の五十嵐勉さん(文芸思潮編集長)から依頼のあったパネラーとしての発言内容についてこれまたメールで真剣にやり取りするなど、アレヤコレヤに追い回される1日となった。
 何かと慌ただしい日々が続くが、こんなときだけに、本日未明にNHKのラジオ深夜便から流れてきた私の大好きなフランク永井さんのあの低音の魅力には、しびれ、かつ、このところのわが心身の疲れを癒やしてくれたのである。
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 サッカーのワールドカップ日本大会で日本は13日、横浜市の日産スタジアムで一次リーグA組最終戦に臨みスコットランドを28―21で退けて、A組首位で八強入りとなる決勝トーナメント進出を決めた。
 シリア人権監視団(ロンドン)が12日、トルコ軍によるシリア北東部への越境攻撃を巡りトルコ軍傘下の武装組織が少なくとも9人の民間人を「処刑した」と明らかにした。侵攻が始まった9日以降の民間人の死者はシリア側で52人、避難民は13万人に達しているという。
 娘の不正入学や家族ぐるみの私募ファンドへの不正投資疑惑が続出しているなか、韓国のチョグク法相が14日、とうとう辞任を表明。

10月12日
 土曜日。大型で非常に強い台風19号が東海沖を北上して午後7時過ぎ、静岡県伊豆半島に上陸。関東平野を通過して、あすには東の海上に出るコースをたどっている。このため空、陸、海の便は一日中どこも運休。三重県伊勢市や志摩市では道路や民家が水に浸かり、伊賀鉄道線路も水に浸かった。各地の避難所には多くの人が身を寄せ、千葉県市原市では竜巻が民家の屋根を吹き飛ばし、突風が車を横転させ、ほかに各地での河川の氾濫など被害は時の経過とともに拡大。相模原ではダムの緊急放流も予定され、被害は甚大となっている。
 このうえは雨、風の被害が最小限で終わってほしい。ただ、それを祈るのみだ。それにしても、人類は自然の前になすすべもなく、たじろぐほかないのか。自然と共存して生きていく以上、台風襲来は避けては通れない。ただ、それも最近では環境悪化により台風そのものがより巨大化、大型化してきているのでは―との不安にもかられる。いよいよ、人間と自然、すなわち台風との戦争が始まってしまったのか。

 ここで相棒の舞はいつもの言葉を並べ立ててこう、言うのである。
「誰か、やってきた台風のエネルギーを人類のエネルギー源となる〝電力〟にそのまま替えてしまうわけにはいかないものかしら。だったら、それこそノーベル賞ものなのに」と。この夢みたいな絵空事を台風襲来やノーベル賞の発表のたびごとに決まって聞かされる私も、実はこう思う。【これだけ科学技術が進んできているのだから。やってやれないことはないのでは。真剣に考え、挑戦すべきだ。人類の力を結集して発揮してほしい】と。でも、台風を電力にそっくりしてしまうのは、やはり、まだ無理かもしれない。

 日をまたぎ月光の突き刺さるごと
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から。10月10日作。

 11日は「十三夜」。9、10、11日と3日連続ですばらしい、それこそ、まんまるな月が天から私たちを見下ろしてくれた。舞と俳句猫の白ちゃんは、合作でこんな句を詠んだのである。
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 スウェーデン王立科学アカデミーが9日、2019年のノーベル化学賞を吉野彰・名城大教授(71)=旭化成名誉フェロー、2018年中日文化賞受賞者=ら3氏に授与する、と発表。中日新聞などの報道によれば、授賞理由は「リチウムイオン電池の開発」。リチウムイオンが、スマートフォンやノートパソコンから電気自動車に至るまで幅広い電源に利用され、情報化社会の広がりとクリーンエネルギーの普及に貢献したことが評価されたという。

 喜びを語る吉野教授夫妻(NHK画面から)
 

 また共同受賞が決まったのは、ジョン・グッドイナフ米テキサス大オースティン校教授(97)と、マイケル・スタンリー・ウィッティンガム米ニューヨーク州立大ビンガムトン校特別教授(77)。グッドイナフさんはノーベル各賞を通じて最高齢の受賞になる、とのことだ。

 ことしのノーベル賞その後だが、次のとおりである。
【ノーベル文学賞】スウェーデン・アカデミーが10日、2018年のノーベル文学賞をポーランドの女性作家オルガ・トカルチュクさん(57)=代表作は「昼の家、夜の家」(98年)=に、2019年の同賞をオーストリアの作家・劇作家のペーター・ハントケさん(76)=代表作は「不安 ペナルティキックを受けるゴールキーパー」(70年)=に授与すると発表。このうち女性の受賞は、2015年のベラルーシの作家スベトラーナ・アレクシエービッチさんいらいで通算15人目。同アカデミーのスキャンダルで2018年の発表が見送られており、2年分がまとめて発表された。
 授賞理由はトカルチュクさんが「自然と文化、理性と狂気といった対立するものの緊張感に物語性を持たせた」。ハントケさんは「言語表現を工夫しながら人類による経験の特殊性などを探究した」で「数十年にわたり最も影響力のある現代フィクション作家の一人だ」としている。
【ノーベル平和賞】ノルウェーのノーベル賞委員会が11日、2019年のノーベル平和賞をエチオピアのアビー・アハメド首相(43)に授与する、と発表。「平和、国際協力の実現に向けた努力、とりわけエリトリアとの国境紛争の解決に向けた断固とした取り組み」を授賞理由にあげた。国境紛争は1998年に始まり、3年間で10万人が死亡。昨年4月に就任したアビー氏の呼びかけにエリトリアのイサイアス大統領が応じ、同年7月に和平が実現したという。

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 9日は、私たち滝高校の同窓生、クラスメートからなる二石会(にせきかい=恩師である二村、石田両先生の頭文字を取って命名=)による木曽川「昼鵜飼」観覧の集いがあり出席、久しぶりに旧交を温めてきた。先日の5、6日の京都、信楽行で欲張ってしまいかなり歩いたこともあってか、右膝が痛くて船内で動くのが(なかでも鵜飼い船の船内で膝を折って観覧するのが苦痛だった)少し大変ではあったが、ナントカ耐えた。
 鵜飼といえば、まず頭に浮かぶのが岐阜在任時の若き日に長良川で体験した、あの鵜飼取材である。当時、鵜飼開きの取材をカメラマンとともにデスクから初めて指名された時のあの興奮に包まれた内心の喜びは今も忘れない。ホ―、ホ―、ホ―という鵜匠のかけ声とともに繰り広げられる総がらみを、いかに情景描写豊かに余韻を含ませ書くか。筆力の見せどころだっただけに、短い文章を書くのにかなり苦心した楽しい思い出がある。
 そんなわけで、この日の昼鵜飼の方もまた味わい深いものとなった。犬山城直下の木曽川景勝の地で鮎を競って追う、真剣そのものの鵜1羽ずつの表情がなんとも、わが胸を突いたのである。私は彼女たちを見ながら人間も、鵜も、鮎だって。みんな一緒。それぞれの世界で懸命に生きているのだ、と至極当然のことをあらためて思ってみたりした。

 鵜飼を楽しむ二石会のクラスメートたち
 
 鮎を求めて川面を走り競い合う鵜たちと、鮎を吐き出させる鵜匠
 
 

 翌10日は午前中、江南市内の公民館へ。13日の愛知県国際ダンス教師協会認定の1級資格試験を前に、社交ダンスのワルツとタンゴのレッスンに打ち込んだが、これがかなりハードだったために、やや息があがった。でも気がつくと、その半面で右膝の痛みはなぜか、治まっていた。11日は地元情報サイト〈江南しえなん〉で私が連載中である小説「ぽとぽとはらはら」の補足取材をかねて、江南フラワーパークへ。秋風に吹かれてパーク内をゆっくりと歩いてみた。

 帰ると、愛猫シロちゃんの様子が少しおかしく下腹部に洗濯板のような、しこりみたいなものがあるのに気付き、舞の帰りを待って近くの愛北動物病院へ。しこりは腫瘍で、乳腺がんも疑われるということなので、その場でレントゲン撮影をしてもらう。がんかどうかはまだ分からないが幸い転移はしておらず、ばい菌も認められなかったが「早いほうがいい」と判断して17日に手術してしこりを切除していただくことにした。手術すれば、腫瘍が悪性か良性かは分かります、とのことだった。
 彼女(2代目シロこと、オーロラレインボー)は今や舞とともに、この世では初めての俳句猫(俳号は「白」)として日々、作句に挑む貴重な存在である。そればかりか、わが家にとっては宝も同然の家族の一員だけに、無事病が治るよう、ただ祈るばかりだ。まだまだ若いので腫瘍が良性であることを祈りたい。このところは吟遊で外に出ることも多く、外出中の野良さんたちとの付き合いなどもあって、精神的に疲れがたまり、それがしこりとなって体に現れたのかも知れない。

        ×        ×
 12日付中日朝刊によれば、大相撲小結の遠藤関(28)=本名・遠藤聖大(しょうた)、石川県穴水町出身=が一般女性と結婚していたことが関係者への取材でわかった。ことし5月に婚姻届を出し、所属する追手風部屋(埼玉県草加市)を出て、新居でふたりでの生活を始めているという。
 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の再開から4日目の11日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区)一角にある企画展会場が報道向けに公開された。鑑賞者のディスカッションの時間も設けられ、それぞれが表現の自由への思いを語り合った。芸術祭事務局では、会場内で撮影された画像が会員制交流サイト(SNS)に転載されるなどしたため再開後の取材を禁止。11日は、新聞テレビ各1社が代表取材。
 11日付中日朝刊に「伊賀忍者簡単になれないでござる 書類審査で全員不合格」の見出し。記事を読んでみると「三重県伊賀市の伊賀流忍者博物館でのショー出演者を募集していた「伊賀忍者特殊軍団 阿修羅」は十二日に予定していたオーディションの中止を決めた。二十代の男女四人から応募があったが、アクションスタント経験などを踏まえいずれも一次審査(書類審査)で不合格とした」とあった。

10月7日
 虫の音と狸ばやしと夜もすがら
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 月曜日。土、日曜日と京都、そして滋賀へ。
 土曜日(5日)は午後、日本ペンクラブの京都例会に何年ぶりかで出席。例会のあとは、せっかくなので県をまたいで兵庫県の城崎温泉まで、とは思いつつチョット遠いので今回は近場で、とかつての任地・滋賀へ。甲賀市の大河原温泉と欲張って信楽焼で知られる信楽の里を見て回ったこともあり、かなりハードな旅となってしまった。でも、おかげで今はやりのNHK朝ドラ〈スカーレット〉で一躍脚光を浴びているヒロインのモデルとされる、神山清子さん(83)といろいろ楽しく話しをさせていただけ、行って良かったなと思っている。

 ここで2日間を記録に留めておこう。
【5日】京都市烏丸通り、平安女学院で午後2時から行われた日本ペンクラブの京都例会に出席。人間国宝神田松鯉さん(会員)の講談を聞いたあと、近くの有栖館(有栖川宮旧邸)庭園での懇親会に参加。京都在住詩人の宮内憲夫さん、日本ペンク電子文藝館委員長で詩人でもある村山精二さん、さらには愛知から訪れ私もよく知るエッセイスト内藤洋子さんら多くの人々と久しぶりにお会い出来、あんな話やこんな話で楽しく歓談、いっときはアッという間に過ぎ去った。
 終わって。京都駅に向かうタクシーの車中。宮内さんと瀬戸内寂聴さんの話になり「ゴンタさん。寂聴さんは、ほんとに素晴らしいお方です。彼女はイチヂクが大好きなので毎年送るのですが、いつも〝ありがとう〟って。わざわざ、丁寧にお礼の電話をくださって。嬉しくなっちゃいますよ」と語ったかと思うと「最近の日本の若者にはエネルギーがない。寂聴さんの若いころみたいに迸りでるものがほしい。その点、香港の若者たちはよくやっている。危機感が人間を強くしている」とも。
 私はこの言葉を耳に松本支局での駆け出し記者当時に、重装備の防弾チョッキを着せられ、サツ回りの記者として、信大生のデモ隊に連日ついて歩いて取材し、目の前で毎日の記者が投石を食らって病院に運ばれた、あの凄まじかったころを、ふと思い出したのである。浅間山荘では連合赤軍事件があり、松本から長野に応援で何日もの間駆り出されたあの日々である。

 ツワモノぞろいの女性会員に囲まれ、さあ。どうする
 
 年に一度の京都例会 会員同士、熱心な会話が弾んだ
 
 吉岡忍会長を真ん中にハイ、ポーズ
 

 京都駅からは急きょ、予約した滋賀県甲賀市の大河原温泉へ。
 JRの在来線で草津まで出、ここから草津線に乗り換えて、貴生川へ。駅南口でバスに乗ったが、ここからが遠かった。バスは真っ暗な夜道、それも山の中をどこまでも走り続け途中、カモシカがバスの直前を、それもスローモーで横切った時には「あっ、轢いてしまったか」と目を塞いだが、間一髪、バスは交通事故を避け、運転手も顔色ひとつ変えないで、やっと温泉に着いたのは一時間後であった。宿はバス停を降り、真っ暗な道を歩いて進むと、そこに神社があり境内の石段を降りると、その向こうにあった。その名も【かもしか荘】である。
 宿に到着後は、ただ一人最後の夕食を食べ部屋に案内され、持参した文芸思潮2019秋号を前に三田誠広さんの小説「遠き春の日々―ぼくの高校時代―」を読み始めた。だが、次第にうとうとし始め、そのままデスクを前に寝入ってしまったようだ。

【6日】早朝に目覚めた私は、目の前を流れる野洲川の源流にしばし、見とれたあと6時過ぎ、男湯へ。幸い、大浴場の向こう側には露天風呂があり、ひとり湯船に浸かり旅の疲れを癒やした。自然を前に「ほんとに疲れたよ」と大気に向かってひとり言。そう言いながら「あゝ、人の前で、疲れたと言っては失礼になるからダメなんだ。でも、一人なので。よしとするか」とも。
 朝食をすませた私は、チェックインを終えると乗り合いバスのバス停へと急いだ。ぎりぎりで8時45分発貴生川行きに飛び乗り、近江土山駅で乗り継いで貴生川へ。ここから信楽高原鉄道に乗り替え終点の信楽駅で降り、タクシーで町内を周遊。滋賀交通のタクシー運転手瀬古正美さんに教えて頂いたNHKの朝ドラ「スカーレット」のモデル神山(こうやま)清子さん宅を飛び込みで訪れた。
 神山さん宅ではちょうど彼女が信楽焼について地元の子らに説明しておいでだったので終わるまで30分ほど待たせて頂いたが、このあと私に対して丁寧に応対してくださり、なんだか話がどんどんと限りなく膨らみ、弾んでいったのである。厳格でお酒好き、どこまでもやさしかったお父さんのことや作陶に関する苦労話、31歳で骨髄性白血病で亡くなった長男の死がきっかけで公的骨髄バンクの設立運動に奔走した話など。
 本欄にはとても書ききれない話の数々。それらの多くを聞きながら「なんとたくましく、かつ優しく努力家。そして長年、駆け込み寺同然にくるお弟子さんを快く預かる―など、なんと面倒見のいい方なのだろう」とつくづく感心し私はいっぺんに神山さんを好きになってしまったのである。苦労の年輪が熟成するとあのようになるのだろうか。私なぞ、まだまだヒヨッコである。
 私はせっかくなので手にしていた信長残照伝が収録されている自著「ピース・イズ・ラブ」(人間社刊)1冊を贈呈。信長と吉乃の現代社会を先取りした戦国の世のラブロマンスについて「実は吉乃と信長を陰で支えたのは、甲賀と伊賀からきた忍びの女忍者たちだった」と話をさせて頂くと、真剣に聞き入ってくださりナンダカ、私と神山さんとは【運命の糸】で結ばれているような、そんな気がしたのである。

 信楽高原鉄道のスカーレットなど行く先々での寸景を収録してみた(写真説明は省略。そこは読者のご判断に任せたい)
 
 
 
 
 
 
 

 夜。帰りに米原駅プラットホームの売店で中日新聞朝刊が最後の1部だけ残っていたのを懐かしく思い、宝物でも買うように購入。帰宅直後に、さっそく〝びわこ版〟を開く。そこには、ナント「緋色の肖像 古窯を拓く女性たち① 誰にもまねできない色を」の見出しで〈寸越窯(すんごえがま)神山清子さん(83)甲賀市信楽町勅旨〉のことがトップ扱いで紹介されていた。
 なんという奇遇なのか。【神さまの手】としか考えられない。神山さんは私が大津支局長当時の信楽担当(N記者)のこともよく覚えていてくださった。ありがたいことだ。彼のあの顔が浮かんだのである。今は、どうしているかしら。

 6日付中日新聞びわこ版と作陶に励む神山さん(名刺を裏返すと、こんなステキな写真が、ひょっこり出てきた)
 
 

        ×        ×
 能登半島沖350㌔の日本海の好漁場海域・大和堆(やまとたい)=日本の排他的経済水域内=周辺で北朝鮮漁船と水産庁の漁業取締船「おおくに」が7日朝、衝突。北朝鮮漁船が午前9時半ごろ、沈没。漁船の乗組員約20人が海に投げ出され、海上保安庁のヘリや巡視船艇で周辺海域での捜索活動に当たっている。北朝鮮の船がイカ釣り漁船で違法に操業していたとみられる。取締船の方は自力航行できる状態でけが人はいない模様だという。
 プロ野球で史上最多の400勝を達成し1973年からロッテ監督に就任。1974年にリーグ優勝と日本シリーズ制覇も遂げ、「カネやんダンス」など陽気な動作と言動でも知られ、人気を集めた金田正一さんが6日、急性胆管炎による敗血症のため死去した。愛知県稲沢市出身。86歳だった。1950年に愛知・享栄商高(現享栄高)を中退して国鉄(現ヤクルト)に入団。左腕で長身から投げ下ろす速球と大きなカーブが魅力だった。
 ラグビーのワールドカップ日本大会で日本は5日、愛知県豊田市の豊田スタジアムで行われた一次リーグA組第三戦でサモアと対戦、38―19で勝ち、3連勝。

 日本ラグビーの3連勝には日本中が歓喜した(NHK画面から)
 

 陸上の世界選手権男子20㌔競歩が4日から5日にかけドーハで行われ、山西利和(23)=愛知製鋼=が1時間26分34秒で優勝し、東京五輪代表に決まった。5日には400㍍リレー決勝も行われ、日本(多田修平、白石黄良々、桐生祥秀、サニブラウン・ハキーム)は37秒43のアジア新記録で前回大会に続き3位に入った。米国が優勝、英国が2位だった。
 長野県阿智村の上清内路諏訪神社で6日夜、江戸時代から続く手作り花火(県無形民俗文化財)が奉納され、直径3・5㍍の円形枠に無数に取り付けられた花火が轟音を響かせながら回転。地元の若者たちが火の粉を浴びるとご利益があるとれる「大シャクマ」を堪能した。
 京都府警が5日、京都アニメーション第一スタジオの放火殺人事件で入院中だった二十代の女性社員ひとりが4日夜、死亡したと発表。これにより、事件の犠牲者は計36人になった。

10月4日
 塩焼きに一匹の欲し鰯雲
 =伊神舞子の〈きょうの俳句minuetto-mi〉から

 金曜日。すっかり秋めいたところで東京在住の京さん、すなわち昔も今も舟木一夫さんの強烈なる追っかけファンさんから思いがけないラインによる音信が届く。
 見ると、「本日、曼珠沙華を見に行って来ました!! 正に赤の絨毯」の説明入りで目にも鮮やかなマンジュシャゲの赤じゅうたんの写真が2枚。うわぁ~、すごいや。と思わず、声をあげてしまったのである。

『原発マネー「還流」か 受注会社から関電に直接金品 元助役を介さず 元助役、福井県幹部に贈答品 高浜町議会で「おわび」』「東京で7月不明女性か 西尾遺棄 ケースに中国籍身分証」「覚醒剤使用疑い逮捕 愛知県警 あおりエアガンの男」『誤認逮捕 裏付け怠る 愛媛県警「女子学生の尊厳侵害」』など。
 以上は、本日付の中日新聞第一社会面、俗に言う軟派記事の見出しである。とはいえ、1面見出しも「経産省アプリ間違い続出 消費増税還元店検索 平等院鳳凰堂に給油所 QR決済対象外に表示」「関電金品 監査役が指摘 総会前 歯止め機能果たせず」など。暗い話ばかりで、わずかに「ラグビーW杯日本大会 あすサモア戦 豊田入り」の見出しが読者に期待を抱かせている。

 世界に目を移すと、パリ中心部のパリ警視庁で3日午後、警察事務職員の男が刃物で同僚警官らを襲い4人が死亡したかと思えば、イラクの首都バクダッドなどでは1日から2日にかけ反政府デモが広がり治安部隊との衝突で警察官を含む計19人が死亡したとのこと。一方で、韓国の検察が韓国東洋大教授であるチョグク法相の妻(在宅起訴中)を、娘の進学に有利になるよう大学総長の表彰状を偽造したとして私文書偽造罪で事情聴取。英国のジョンソン首相が2日、北アイルランドとEU(欧州連合)加盟国アイルランドの国境管理問題に関連、EUとの離脱協定に対する最終的な代替案を提案する―など。この星はどこもかしこも、混乱と混沌の只中にある。
 地球という世界に住む人々は、こうしたなかで日々、生きているのである。
        ☆        ☆

 今月19日に東京・池坊東京會舘で開かれる全国同人雑誌会議への参加を呼びかけるチラシ
 
 

 4日付中日新聞夕刊文化面
 

 そうしたなか、ちょっといい話と言えば4日付中日新聞文化面の「同人雑誌の存在意義 第3回全国会議に向けて 広い世界への足掛かりに」といった見出しか。今月19日に〈新たな創造エネルギーの発露へ――文芸復興をめざして〉をテーマに東京は御茶ノ水の、池坊東京会館6F大ホールで開かれる第3回全国同人雑誌会議(後援■日本文藝家協会・中日新聞・東京新聞・三田文学・季刊文科)を前に、その存在意義とは何かを会議の主催団体の一つ「中部ペンクラブ」の三田村博史会長が寄稿したもので、同人誌の現状に鋭く切り込んだ内容となっていた。
 ここに、その最後の部分を掲載させていただく。
――同人雑誌は「老人雑誌」と揶揄されてもいる。事実、高齢化も進んでいるが、それは何もこの世界ばかりではないだろう。年一回刊行もあれば数㌻の不定期刊、ほぼ毎月発行の「北斗」もあれば「九州文学」のように三百㌻を超す雑誌も、さらには紙媒体によらぬウエブ「熱砂」のようなスタイルも出現してきている。
 高校文芸誌とも関わり、若者にも書くことが好きな人がいるのを知った。老若ともスマホをのぞいている人が目立ち、このところの急速な脱活字化現象は、確かに紙媒体での読み手の減少を加速させてはいる。「活字文化」は凋落一方と嘆かれてもいるが、実は日本の現代文学の水準は世界的には高いのである。
 その下支えをしているのは今も同人雑誌だと思う。全国には、雑誌交換を通して知っているだけではわからない有為な、意欲的な人がいるはずである。そういう人に会いに、今回は東京へ行く。新たな作品に挑む意欲を私にも、「全国会議」がもたらしてくれるかと期待している。(みたむら・ひろし=中部ペンクラブ会長)
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 中日の松坂大輔投手(39)が今季限りで退団することが4日、決まった。2018年の入団時に監督だった森繁和シニアディレクターの退団に触れ「拾ってくれた森さんが退団するのを聞いて、僕もいてはいけないと思った」という。
 香港政府のトップ、林鄭月娥(りんていげつが)行政長官が4日、記者会見。デモ参加者が顔を隠すことを禁じる「覆面禁止法」を5日未明から施行する、と発表した。
 第200臨時国会が4日召集され、安倍晋三首相が「憲法改正を巡り、国会議員がしっかりと議論し、国民への責任を果たす」「消費税増税の経済への影響を注視し、国内消費の下支えに全力を注ぐ」「北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と条件を付けず向き合う」などと所信表明演説を行った。
 関西電力の役員ら20人が福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)から多額の金品を受領していた問題で2014年9月~2017年12月、森山氏と関係が深かった同町の建設会社「吉田開発」が受注した原子力事業本部の発注工事計113件のうち、7割以上の83件で関電側が森山氏に工事情報を提供していたことがわかった。関電の調査報告書から判明した。
 白血病と闘っている競泳女子の池江璃花子選手(19)の公式ホームページに設置されている応援ボタンのクリックが100万件を超え、池江選手の家族が「本人はむろん家族にも大きな励ましになっています」とのメッセージを3日に掲載。
 名古屋の老舗料亭「河文」の代表取締役会長林永治郎さんが3日、肝臓がんのため死去。93歳だった。

10月2日
 千枚田夢見る千のまんじゅしゃげ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi

 水曜日。10月である。そして2日。ちょうど一年前の夜遅く。私は一宮からタクシーで帰宅し降りた直後に玄関先で転倒し、利き腕である右腕の肘の骨を骨折。3カ月ほど車を運転できない日が続いた。あれから1年たつ。早いものだ。まだ多少気にはなるが、幸い、車を運転したり、小説を書いたりするのに不自由はしない。

 北朝鮮が2日午前7時10分ごろ、東部・江原道元山(カンフォンドウォンサン)の北東沖約17㌔の海上から日本海に向けて弾道ミサイルを発射、1発のミサイルが分離し島根県島後沖約350㌔付近の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。
 消費税が1日、8%から10%に引き上げられ、キャッシュレス決済へのポイント還元制度も同時にスタート。この日、中国は建国70周年の国慶節を迎え、抗議活動が続く香港では市民が無許可のデモを決行、各地でデモ隊と警官隊が衝突、新界地区・チュンワンでは警官が発砲し、デモに参加した男子高校生(18)が左胸を撃たれ、重体となった。

 野球日本代表の稲葉監督が1日、11月に開催される国際大会「プレミア12」に出場するメンバーとして巨人の坂本勇(内野手)やヤクルトの山田哲(内野手)、ソフトバンクの千賀(投手)、中日の大野雄(投手)、西武の秋山(外野手)広島の会沢(捕手)ら28選手を発表。広島を2016年から球団初のリーグ3連覇に導いた緒方孝市監督(50)が、就任5年目の今季限りでの退任を表明した。
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 一時はどこかに雲隠れしてしまった愛猫2代目シロちゃん、ことオーロラレインボ―。家族の心配に少しは反省したようだ=2日。わが家にて
 
 

 そして。わが家では私たち家族にとっては〝ある大変な出来事〟が起きたのである。
 出来事とは、わが家の愛猫である2代目シロ=別名オーロラ・レインボー=、俳句猫の「白」(俳号)が、いつものように舞の帰宅時に玄関まで出迎えたまでは良かったが、普通ならスンナリ一緒に入ってくるはずが、家の中になかなか入ろうとしない、そんな思いがけない事件が起こったことである。
 自宅周りには、野良ちゃんたちがいっぱい居て入れ代わり立ち代わり家のなかを覗き込んだりしている。でも、何を思ったのか。いや、不満なのか。シロは彼らのことを気遣ってか、一向に家の中に入ろうとはせず、かといって自宅周辺に潜んで私たちの様子を外から伺っていることだけは間違いない―という、そんなアンバランスな状態が続き、正直これには参った。
 私たちのことが急に気に入らなくなったのか、それとも何か不満でもあるのか、とも思うのだが。そうでもないらしく、周辺のどこかに潜んでいることだけは確かという、そんな時が過ぎていった。それが夜も遅くなり、玄関の門灯をつけた途端に白い姿を見せて歩み寄り、私たちに向かって【ニャン】のひと声。「さあ、おはいり」と言うと素直に入ってきてくれ、舞も私もホッとしたのである。
 いやはや、私たち人間の愛情が試されているような、そんな気もしたが、何はともあれ。ご帰還とあいなってヤレヤレだ。というわけで、きょう2日は「二度と昨夜のようなことはしないでね」と言い聞かせ、自宅軟禁となった次第。「私たち外猫ちゃんたちにも気を配っているので、もしかしたらジェラシーかもしれないよ」「昨夜、よく言い聞かせたからわかってくれたはずよ」とは、相棒の言。まるで、わが子に接するような物言いには、シロちゃんもとうとう家族のひとりとしてなくてはならない存在になったんだな、と思った次第である。

 ともあれ、2代目シロちゃんは、今や私たちにとっては家族同然。もし、どこかへ消えて居なくなってしまったなら。私たちにとっての大切な生きるすべが失くなってしまうに違いないことを今更ながらに痛感させられる事件だった。
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 夜。パソコンを開いて着信メールをチェックする。
 なんと駒瀬銑吾さん(中部ペンクラブ理事、「北斗」同人、「ムーの会」代表など)の悲報が届いていた。駒瀬さんは1日に逝去されたという。享年85歳だった。駒瀬さんといえば、まず思い出すのは〈こどもの詩〉の普及と啓発に生涯情熱を注がれたことで、そのあくなき姿勢と行動力には敬意を表したい。
 悲報といえば、ほかにも。きのうわが家に届いた中日社友会報で志摩通信部当時の私の前任者、田辺昇さん、そして泣く子も黙る愛知県警キャップだった、あの沼正さんがいずれも8月12日に亡くなられていた事実を知った。田辺さんは肺動脈肉腫のため78歳で、沼さんは脳梗塞で88歳の旅立ちだった。生前のおふたりには、どれほどお世話になったことやら。
 お三方の御霊に合掌。おやすらかに―
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 大手玩具メーカー、バンダイの小中学生のスポーツに関する意識調査で、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が2年連続で好きなスポーツ選手の1位に。フィギュアの羽生結弦選手も昨年に続き2位だった。
 プロ注目の最速163㌔右腕の岩手県・大船渡高校の佐々木朗希投手(17)が1日夜、岩手県高校野球連盟にプロ志望届を提出した。
 台風18号は2日、東シナ海を北上し夜には朝鮮半島南部に上陸。九州北部に接近する見通しだという。関西電力の役員らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領していた問題で原子力事業本部長を務めた豊松秀己元副社長(65)の受領額は1億円相当以上だったことが関係者への取材でわかったという。
 中日新聞が猫の長生きと健康の秘訣を紹介した「あなたの猫が7歳を過ぎたら読む本」を刊行。定価1430円(税込み)。B6判変型、2色刷り192㌻。

 対象を絞ったとはいえ恩赦60万人。制度の存続自体に、どこまで議論があったのか。 ◇ NHK放送部門トップが郵政側に謝罪文持参。一体どれだけ悪いことしたの? 視聴者には理解不能の平謝り。
――とは、毎日夕刊2日付〈近事片々〉氏。