【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年11月~)】

2020年11月30日
 オリオンとイルミネーションと夜空かな
 手足伸ばす湯船の小春ああ小春
 有明の月まだ解けぬ魔法陣
 =伊神舞子の<白猫俳句minuetto-mi>から

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 月曜日。あっというまで11月とも、きょうでおわかれ。♪きょうでお別れね もう会えないーのである。そんな一日が過ぎた。きょう、の表現が続くが。きょう30日は、なんでも【シルバーラブの日】だそうである。
〈むかし見た「カサブランカ」のロマンスに胸はときめく卒寿の今も>とは、本日付毎日新聞の余録から。群馬県内の施設で暮らす相模喜美子さん(95)の作品だという。

 この数日間で最も驚いたのは金曜日、27日午後5時過ぎに私が見た、おそらくこの先もずっと。生涯忘れることはないだろう、ある忘れられないシーン、光景である。それは私が一宮での社交ダンスのレッスンから車で帰宅した、その直後のことであった。少し大げさかも知れないが。見出しを取るならば、だ。タイトルは【私は見た。その瞬間を】とでもしておこう。
 私は本当に見てしまったのである。以下はその時その様子を、暗闇に包まれた路上を目の前に近づいてきた彼女の様子を、車内運転席で走り書きした私のメモ書きである。
-午後5時過ぎ。私が社交ダンスのレッスンから車で自宅まで帰ると。その帰ったところへ。車の目の前に相棒(舞)が暗闇のなか前照灯を照らした自転車に乗ってゆらゆらと帰ってきたではないか。大丈夫だろうか。私の心臓はドキリとし、まさに仰天でパンク寸前になった。ことしの6月下旬(正しくは27日午前11時ごろ)に自宅近く路上で自転車もろとも転倒、左足大腿部を骨折し救急車で病院に運ばれ、4時間に及ぶ大手術を受けて入院、その後リハビリ入院もして退院。自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」を再開してまもない舞が、である。驚いたが、無茶はしないでほしいーというのが私の本心である。
 でも、ここは彼女の強い意志とその後の努力、頑張りにすなおに拍手を贈ろう。とはいえ、この先は決して無理、メチャはしないでほしい。よく考えてみたら、きょうは骨折した日から、ちょうど五カ月になる。そんな舞の気持ちを一番知っているのは、この世でたった一匹の俳句猫、白狐(びゃっこ)のシロちゃん(俳号は「白」、本名はオーロラレインボー)かもしれない。舞によれば、このところ帰宅時には、玄関先まで走り出るシロちゃんはむろんのこと、最近しばしばわが家に顔を出す野良のこすも・ここ2世(以前に私たちと住んでいた亡きこすも・ここちゃんに、とてもよく似ているので最近では、こう呼んでいる)も暗闇の路上を、いつも我先に、と走って出迎えてくれるそうだ。ありがたいことである。

 毎日、心を震わせ舞の送り迎えをしてくれ、今では〝癒し猫〟と言ってもいい愛猫シロちゃん
 

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 29日の中日新聞朝刊。5面の福島特別支局片山夏子記者の【ニュースを問う ●ふくしま日記 処理水 海洋放出へ 影響甚大「漁師いなくなる」】が、彼女ならでは、のシャープな切り口でとても良い。「漁の宝庫である福島の海に、汚染水を流してはいけない」といった漁師たちの声とともに、書き手である記者の魂と姿勢が見えてくる、そんな内容だった。ノーモア福島、ノーモア汚染水である。

 11月29日付の中日(東京)新聞【ニュースを問う】
 

 新型コロナウイルス感染者の方は、〝第3波〟のど真ん中と言ってもよく、相変わらず拡大の一途だ。28日には日本国内で新たに2684人の感染者が確認され、過去最多を更新(29日は2066人)。重症者も29日は28日の440人よりも多い462人(厚労省調べ)で7日連続の最多となった。このため東京都では28日、都内のほぼ全域を対象に酒類を提供する飲食店などの営業を午後10時までに短縮する要請が始まり、大阪、名古屋の両市も一部を時短営業要請の対象としたという。こんご感染者数を抑える効果が出るかどうか、が注目されるところだ。
 ちなみに日本全体の感染者数は29日午後10時半現在で14万8178人、死者は2139人。世界全体では米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、29日現在で感染者が実に6231万1483人、死者145万3467人と増加の一途である。11月から飲食店の営業禁止など部分的な都市封鎖(ロックダウン)に踏み切ったドイツでは、新規感染者は高止まりしたまま。感染者は累計100万人を超え、1日当たりの死者も27日に426人と過去最多を更新したという。

 新聞で学ぶ中日こどもWEEKLYの2020年11/28日号が【GoToどうなる?】【きょうのテーマ<GoToキャンペーン> コロナで痛手 観光業など応援】【<まるごと大図解>1人1つの番号 マイナンバー】といった具合で、前回11/21日号で杉原千畝さん(岐阜県八百津町出身)を紹介した【ビザを出し多くの命救う】と同様、相変わらず、とても分かりやすくて良い。

 中央競馬のGⅠレース、第40回ジャパンカップが29日、東京府中の東京競馬場で行われ、1昨年の牝馬3冠でこのレースを最後に引退するクリストフ・ルメール騎手騎乗のアーモンドアイ(5歳牝馬、国枝栄きゅう舎)が優勝、自らの史上最多記録を更新する芝GⅠ・9勝目(海外1勝含む)を挙げた。

 29日未明、近畿や中部地方などで光を放つ物体が落下する様子を見たとの投稿が会員制交流サイト(SNS)に相次いだ。岐阜県下に住む20代男性会社員が自宅に設置したカメラによれば、午前1時35分ごろ、南の空から白い光の筋が地表に向かって伸びたあと、強い光を放ち空全体が一瞬明るく照らされたという。専門家は流れ星の一種の「火球」で最大で満月級の明るさがあった、とみている。30日付朝刊によれば、この火球は中日新聞の四日市支局長も車を運転中に目撃。フライトレコーダーが映像をとらえていた。
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 厚生労働省によると、仕事中に新型コロナウイルスに感染し労災と認められたケースが今月25日現在、全国で1133件に上るという。また労働者らの労災認定に向けた手続きを支援する市民団体「名古屋労災職業病研究会」には愛知県内の医療機関に勤務し、新型コロナウイルスに感染した30代の事務職員から切実な声が寄せられているという。
 天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(学習院大学文学部1年、日本語日本文学科)があす1日に19歳の誕生日を迎えられる。秋篠宮さまが30日の55歳の誕生日を前に29日、東京・赤坂東邸で記者会見、長女眞子さま(29)の結婚について、これまでの経緯を踏まえたうえで「本人たちが本当にそういうきもちであれば、親としてそれを尊重すべきで認める」と述べられたという。
 次期米大統領のバイデン氏(78)が28日、愛犬と遊んでいた際に足を滑らせ、右足首を捻挫。コンピューター断層撮影装置(CT)による検査で足の骨に小さなひびが見つかった。この先、数週間は足を保護するブーツをはいて暮らすという。イランの首都テヘラン近郊で核科学者のモフセン・ファクリザデ氏が殺害された事件でイランがイスラエルへの報復を明言。

2020年11月25日
 むらさきに季節はずれの朝顔よ
 陽のあたり舞いたいように落ち葉かな
 風車(かざぐらま)回れよ回れ新農祭
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

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 安倍氏が「桜を見る会」の夕食会不足分を補填した事実を告げる中日新聞など25日付朝刊
 

 25日。本日付の中日新聞朝刊1面トップは、昨日の夕刊1面トップ【安倍氏側800万円補填か 「桜」夕食会 5年間の差額 立民「安倍氏の国会招致を」】から一歩進んで【安倍氏周辺補填認める 「桜」夕食会、地検聴取に 5年間で800万円負担か】【安倍氏、国会答弁との矛盾説明なし 「今の段階では答えられない」】の見出し。
 記事は「安倍晋三前首相の後援会が主催した『桜を見る会』前日の夕食会を巡り、昨年までの五年間で会場となったホテル側への支払いが参加者から集めた会費だけで賄えなかったとして、安倍氏側が補填した差額分は計約八百万円に上る可能性があることが二十四日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は有権者への金品提供を禁じる公選法や、政治団体の収支の記載を義務付ける政治資金規正法に抵触しないかどうか調べている。」というもので「主催した安倍晋三後援会の代表を務める安倍氏の公設第一秘書らから既に任意で事情聴取しており、ホテル側が作成した領収書や安倍氏側の提出資料を分析するなどして捜査を進めている。安倍氏への聴取も検討するとみられる。」(いずれも昨日夕刊)といった内容。
 これに対して立憲民主党の安住淳国対委員長は「これで一年以上、国会でうそをつき通してきたことが明らかになった。安倍氏の国会招致を求めていく」との考えを示し、自民党の二階俊博幹事長は「関係者から直接、話を聞いていない」と説明。菅政権からはコメントを回避する発言が相次ぐ中、公明党の山口那津男代表も会見で「説明責任を尽くす基本的立場は安倍氏側にある」とはっきりと注文をつけたと報道している。
 これら一連の報道を見る限り、いよいよ〝嘘つきカモメ〟、いや〝嘘つき安倍前首相〟の化けの皮のはがれる時がやってきたーというのが実感だ。検察はこれだけの証言と証拠をつかんでいるのだから、検察本来の目的である社会正義を実践するためにも一気に【安倍逮捕】をし、他の森友、加計学園問題などうそで塗り固められたとみられる重要案件など過去の不祥事もこの際、洗いざらい世に晒してほしい。いや、さらすべきだと思う。それが検察の仕事なのである。
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 一昨日の23日の祝日。勤労感謝の日。私はちょっとハードな執筆の合間を縫って好天に誘われたこともあり骨折手術、リハビリ退院後の相棒の左足大腿部のリハビリも兼ね、木曽川添いにマイカーを走らせた。途中、対岸の各務原の喫茶店に入って国宝犬山城を目の前にひと休み。ここから再び元来た道を木曽川添いに江南まで下ってこんどは河畔のフラワーパークへと出向いた。
 フラワーパークでは、園内をかなりの時間をかけて歩き、相棒にとっては何よりのリハビリ歩行になったようだ。多忙ではあったが、思いきって出かけ良かったなと思う。帰宅したら、愛猫シロちゃんがいつものように心配そうな表情で玄関先まで走ってお出迎えしてくれた。いつも彼女に感心するのは、どんな時でも私たちのことを理解して家でただ静かに黙って待っていてくれることである。

 国宝犬山城と木曽川周辺の景色
 
 

 ところで新型コロナウイルスの感染者は相変わらず拡大化。22日に国内で亡くなった人が新たに7人確認され、先のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスの乗客乗員も含めると累計で2000人を超え、2001人に。翌23日に厚生労働省が公表した国内の重症者が331人に。24日も345人と、それぞれ過去最多を更新。これまでの最多は第一波だった5月1日の328人で、その後各地で続く感染拡大に伴い重症者も増え、ところによってはこの先、医療崩壊の危険も真剣に心配されている。ちなみに全国の24日現在の感染者は13万6462人(死者2028人)。世界全体の感染者も同、5922万5734人(死者139万7176人)と増え続けている。
 こうしたなか、西村康稔経済再生担当相は新型コロナウイルスによるこのところの感染拡大に伴う観光支援事業「GoToトラベル」の運用見直しについて22日「この何日かで方向性を出したい」と言明。連休明けの24日に札幌と大阪の二市を対象から一時除外すると正式決定。新規予約は24日から12月15日まで3週間停止されることになった。

 ところで、明るい話といえば、プロ野球の故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」選考委員会が23日、東京都内で開かれ、中日の大野雄大投手(32)が初受賞したことか。この沢村賞は先発完投型の本格派投手に贈られるが、大野は今季20試合で11勝6敗、防御率1・82。二年連続で最優秀防御率のタイトルを獲得し、148奪三振で最多奪三振にも輝いた。中日からは、あの川上憲伸投手いらい16年ぶりの選出となった。
 大相撲の方は大関貴景勝が11月場所千秋楽結びの一番で小結照ノ富士に敗れ13勝2敗で並ばれたものの優勝決定戦で押し出しに破り、2横綱2大関が休場するなか、2018年九州場所いらいとなる賜杯を手にし、一人大関の責任を果たした。貴景勝は23日のオンラインによる記者会見で「初優勝は夢をみているようでしたが、今場所はつかみ取った感覚がある」と口にし、婚約していた元大関北天佑(故人)の次女、千葉有希奈さんと場所前に結婚したことも明かした。また三賞では三重県志摩市出身の東前頭17枚目の志摩ノ海が「幕尻」で優勝争いに加わり、11勝4敗で2度目の敢闘賞に輝いたことか。
 めでたし、めでたしとは、このことか。おめでとう。

 十一月場所で〝ひとり大関〟の重責を果たして優勝した貴景勝。来場所は、いよいよ綱取とりに期待がかかる
 

 25日は作家・三島由紀夫が陸上自衛隊市ケ谷駐屯地に立てこもり2階バルコニーで演説。自害してちょうど50年になる。当時、三島は45歳だった。
 24日のニューヨーク株式市場。ダウ工業株30種平均が続伸し、史上初の三万ドルの大台を超えた。プロ野球の日本一を決めるSMBC日本シリーズ2020第4戦が25日、福岡市のペイペイドームで行われ、パ・リーグを3年ぶりに制したソフトバンクがセ・リーグ2連覇の巨人を4-1で下して4連勝。前身の南海、ダイエー時代を含めて4年連続11度目の日本一に輝いた。サッカーの方も、J1川崎が25日、ホームの川崎市等々力陸上競技場でG大阪を5-0で下して2年ぶり3度目のリーグ制覇。
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 サッカー界のスーパースターで元アルゼンチン代表だったディエゴ・マラドーナさんが25日、ブエノスアイレス郊外の自宅で死亡。60歳だった。高校野球で茨城の取手二高、常総学院高の監督として春一度、夏二度の甲子園大会優勝を成し遂げた木内幸男さんが24日夜、肺がんのため取手市内の病院で死去。89歳だった。東海ラジオの「ミッドナイト東海」や「ぶっつけワイド」など人気番組で知られた名物アナウンサー・松原敬生さんが22日、76歳で死去。死因は非公表だという。

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議会が23日、東京・両国国技館で定例会を開き、3場所連続休業中の白鵬、鶴竜の両横綱に対し、引退勧告の次に重い「注意」を決議した。
 大統領選で敗北を認めていない共和党のトランプ大統領が23日、自身のツイッターで民主党のバイデン次期大統領への引き継ぎ開始を容認。7日の当確報道後、協力を拒み続けてきた方針を転換、政権移行手続きがやっと正式に始まる。これを受け、バイデン氏の政権移行チームは23日、数日中に新型コロナウイルス対応や安全保障問題について政府機関と会合を持つ、と発表。
 政府は24日、観光支援事業「GoToトラベル」について札幌市と大阪市を対象地域から一時除外する、と発表。予約済みの旅行は割引適用を無効にする。利用者のキャンセル料負担がないようにして旅行会社や宿泊施設の損害は国が補償する。
 大阪府が早ければ27日から飲食店などに営業時間短縮を要請することに関連、大村秀章愛知県知事は24日の記者会見で「今の状況で感染者が増えていけば、愛知県もいずれはそういう形にならざるをえない」と述べた。
 中国の無人月面探査機「嫦娥(じょうが)5号」を搭載した大型ロケット「長征5号」が24日未明、海南省文昌の発射センターから打ち上げられた。月面の土壌サンプルを採取して地球に持ち帰る計画で成功すれば、米国と旧ソ連(ロシア)に続き三カ国目となる。中国は引き続き、月への有人飛行計画も本格化させる方針だという。
 日本シリーズの第3戦(巨人×ソフトバンク戦)が24日夜、ペイペイドームで行われ、ソフトバンクが9回2死まで継投で無安打に封じ、4-0で巨人を圧倒。日本シリーズ通算11連勝を飾り、4連覇へ王手をかけた。
 「釣りキチ三平」の作者で秋田県出身の漫画家矢口高雄さんが20日午後、肝臓がんで東京都内の病院で死去。81歳だった。

2020年11月20日
 早起きをしたご褒美や三つの花(霜)
 三日月と宇宙の旅よドラゴンよ
 杖頼り三本足や落ち葉道
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 日本国内の新型コロナウイルスの感染者拡大が〝第3波〟の様相を呈し、このところは相変わらず日々感染者数が拡大化しており、国民を不安に陥れている。日本全体で18、19、20日と3日連続で感染者が2000人を超え、19日の2385人に続き、20日も過去最多の2427人が確認された。19日は東京、大阪、北海道、愛知など8都道府県で最多となり、特に都市部での増加が顕著だという(北海道は20日にも304人と過去最多に)。また感染拡大に伴い、東京都は感染状況に関する四段階の警戒度を最高レベルの【感染が拡大している】へ2カ月ぶりに一段階引き上げた。
 19日は愛知県でも新たに219人が新型コロナウイルスに感染したと発表。219人は1日の新規感染者としては過去最多で、県は独自の指標に基づく警戒レベルを上から二番目の「厳重警戒」に引き上げた。また大村秀章知事は21日からの三連休を前に、大人数での会食や宴会を控えるよう県民に求めている。
 また、このところのこうした急速な全国的な感染拡大化を受け、こんご医療体制の逼迫化が懸念されるなか、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は20日、感染が急速に拡大している地域では当面3週間、飲食店の営業時間を短縮するほか需要喚起策として展開されている「Go To キャンペーン」の運用を見直すよう政府や都道府県に求める提言をまとめ検討に入った。各知事の判断でキャンセル料の補償や新規受け付けを停止する案も浮上しているという。

 ちなみに、世界全体の感染者数は、米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、19日現在で5630万6639人(うち死者は135万444人)。日本は感染者が12万6549人(同死者1968人)。世界の感染者の多い国別では、米国の感染者1152万9818人(死者25万537人)を最多にインド895万8483人(13万1578人)、ブラジル594万5849人(16万7455人)、フランス211万5717人(4万6772人)、ロシア199万8966人(3万4525人)、スペイン、英国、アルゼンチン、イタリア、コロンビア……といった順。

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 不景気な話ばかりもよくない。デ、こうした暗黒時代ともいえる【コロナ禍】のさなかにもかかわらず、私が週に一度のレッスンを受けている社交ダンスについて。きょうも執筆の合間を縫って一宮市のスポーツ文化センターまでマイカーで行き、仲間とブロンズ級のルンバとワルツのレッスンに励んできた、そのことに少しだけ触れておこう。マスクに手袋といった異様な姿での一時間に及ぶレッスンは結構、体力を消耗するが、終わったあとの爽快感は、また格別。味わったものにしかわからないに違いない。それに、とかく運動不足になりがちな体力の維持にも役立っていることが体感覚的にも、よく分かるのである。

 マスクに手袋姿で社交ダンスのレッスン(チャチャチャ)に励む私たちよりひとつ前のグループ
 
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 米国で権威ある文学賞のひとつ、全米図書賞の翻訳文学部門に18日(日本時間19日)、柳美里さん(52)さんの「JR上野駅公園口」が選ばれた。「高度経済成長から取り残されたホームレスの男性を描いた物語が、差別や格差、貧困の問題が際立つ新型コロナウイルスの時代と共鳴した格好だ」とは20日付中日新聞朝刊。福島県南相馬市からオンライン記者会見に出席した柳さんは「特殊な地域の特殊な物語ではなく、端へ端へと追い詰められ、気が付けば死の淵に立っていた者を描いたつもりです」の弁。
 柳さんはさらに「私は海外では在日韓国人の作家と紹介される。母方の祖父が朝鮮戦争から逃れてきた」と自身のルーツにも触れ「今は各国に難民がいる。東電福島第一原発事故の避難者のなかには『難民のようだ』と話す人もいた。居場所のない者の物語として読まれたのではないか」とも語った。

 来年1月の岐阜県知事選を前に、古田肇知事(73)が20日、岐阜市内で記者会見して5選をめざして出馬する意向を正式表明。自民党県連の国会議員の大半が古田氏を支持するなか、県議会最大会派「県政自民クラブ」(31人)幹部の多数が内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏(55)の擁立を目指しており、「自民王国・岐阜」で保守がまっぷたつに分裂する選挙戦に突入する見通しとなった。

 19日の日本列島は各地で季節外れの暖かさとなり、沖縄・奄美以外でも大分県杵築市で9月中旬並みの28・3度まで気温が上昇。気象庁によれば、観測史上11月の最高気温を更新した観測点は30都府県に及び、東北でも岩手県岩泉町や秋田県由利本荘市が26・0度の夏日(25度以上)となった。中部地方でも11月の観測史上最高を更新する地点が続出。滋賀県彦根市は26・1度、三重県伊勢市24・3度、愛知県愛西市25・2度だった。
 将棋の高校生棋士藤井聡太王位(18)=棋聖=が20日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館であった「第七十期王将戦」の挑戦者決定リーグ最終戦で木村一基九段(47)に勝ち、最年少で公式戦通算200勝を達成。勝率も8割3分とトップだった。
 香川県坂出市沖で小学生ら62人が乗った小型船の沈没事故(全員救助)で坂出海上保安署は20日、業務上過失往来危険容疑で多田陽介船長(45)を逮捕。東京・両国国技館での大相撲11月場所13日目。この日(20日)1敗同士の対戦となった大関貴景勝×幕尻志摩戦は貴景勝が押し出しで12勝目を挙げて単独トップに。

2020年11月17日
 コロナ禍に換気対策冬支度
 落ち葉一枚拾いし影は脚長よ
 七五三日和の空よ青空
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 15日の日曜日は、七五三。すばらしい、けがれなきかに見える晩秋の空である。この澄み切った空に見えない敵・新型コロナウイルスが浮かんでいるなんて。とても信じられない。それはそうと、ことしも11月に入り、【喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます】【祖母 北村春子が八月五日に一〇一歳で永眠いたしました】といった丁寧な葉書がわが家に相次いで届いている。どのはがきからも大切な父を、母を。おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟、姉妹を病で失った、その悲痛な声と叫び、悲しみが届いてくるのである。一枚一枚を手に、別れの時の気持ちはどんなだったのだろう―と思うと、どう答えてよいものか。私はただただ、手を合わせて頭を垂れるばかりでる。合掌。
 源さん。徹尾さん。宮さん。武平さん。シャーリーさん。堀田くん。滋賀県愛知川販売店主の北川さんのご家族、阿部ちゃんのおかあさん……おひとり、おひとりの肉親を失った悲しみに沈んだ顔が大きく目の前に浮かんでくる。この世は非情かつ無情なのだ。

 こんな中、私がかつて参加した第76回地球一周の船旅<ピースボート>の仲間たちからなる【76PB船友の会(河合孝会長)】事務局からも、これまで毎年開かれていた船友の会中止のお知らせが届いた。「ご承知のように、新型コロナウイルス感染拡大が続いており、終息の目処が一向にたちません。このような中、過日10月22日、新宿にて役員会を開催し協議した結果、残念ながら、今年度の本会懇親会(2021年1月予定)は中止させていただくことに決定いたしましたので、お知らせいたします」といった文面だった。
 ことほどさように、新型コロナウイルスにむしばまれたこの世は厳しさの中にあるのである。

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 さてさて。私は、といえばだ。きのう満100歳の母との面会で日進市内の老人保健健康施設「愛泉館」を相棒の舞と一緒に訪れた。9月20日に施設内で転び、舞と同じ左大腿部を骨折、高齢でもあり手術をあきらめた母は、その後、愛知国際病院にしばらく入院後に施設にUターン。今では車いす生活を余儀なくされ、リハビリに専念しているが先日会った時よりもだいぶ元気が出てきており、少し安心した。
 施設ではリハビリ療法士さんによる日課のリハビリ療法を実際に見せていただいたばかりか、事前にお願いしておいた母のピアノレッスンの模様までをこの目で見せて頂いたが、唱歌【ふるさと】をひとつひとつ鍵盤を確かめるようにして奏でる母の姿にはホッとした。そして何よりも施設のスタッフの皆さまのやさしさに母は守られている現実を実感しもした。スタッフのみなさんの手厚い看護には頭が下がると同時に「こんなにすばらしいところで暮らす母」を目の前に、安心もした。それでも母は何があったのか「きょうは午前中、ずっと落ち込んでいたよ」とまるで少女のように言うのである。「誰だって、おちこむことあるよ。オレたちだってあるのだから」と話すと、しばらく考えたあと「そうだよね。誰にでもあるわな」と元気を取り戻してくれたのである。

 スタッフの手助けでピアノのレッスンに挑む百歳と半年の母
 

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 上演1400回を超えた「曽根崎心中」のお初役など【上方歌舞伎の顔】でもあり続け、人間国宝で文化勲章受章者の歌舞伎俳優、坂田藤十郎(さかた・とうじゅうろう、本名林宏太郎=はやし・こうたろう)さん=が12日午前、老衰のため東京都内の病院で死去。88歳だった。京都市出身。葬儀・告別式は親族で行った。妻で元俳優、元参院議長の扇千景さん(87)は「芸のために生まれ、役者として最後まで芸に生きた人でした」と60年以上連れ添った伴侶をしのんでいるという。
 日本や中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など15カ国の首脳会合が15日、オンラインによるテレビ会議方式で行われ、「地域的な包括的経済連携(RCEP)」に合意し、協定に署名した。関税削減や統一的ルールにより自由貿易を推進する枠組みで、日本にとって貿易額が1位の中国、3位の韓国が含まれる初の経済連携協定(EPA)となり、国内総生産と人口がそれぞれ合計で世界の約3割を占める最大級の経済圏が誕生することになる。
 日本人宇宙飛行士の野口聡一さん(55)ら4人を乗せた新型の民間有人宇宙船クルードラゴンが15日午後7時27分(日本時間16日午前9時27分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、機体は約12分後、国際宇宙ステーションに向かう軌道に投入され、成功した。クルードラゴン運用初号機はその後、17日午後1時ごろ(日本時間)、国際宇宙ステーションにドッキングした。
 菅義偉首相は16日、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と首相官邸で会談。新型コロナウイルスの感染拡大で来夏に延期された東京五輪・パラリンピックを安全に開催するとの決意(共通認識)を共有、実現に向けこんご緊密に協力していくことで一致したという。
 大相撲の関取最年長の36歳で【琴バウアー】で人気を博した元大関、琴奨菊が日本相撲協会に15日に現役引退と年寄り「秀ノ山」襲名を届け出て、いずれも承認された。オンライン上の現役引退記者会見に臨んだ琴奨菊は「(最後の相撲となった6日目十両の対千代ノ皇戦を振り返って)自分のできることはすべてやって勝っても負けてもこの一番と思っていた」と語った。
 稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)で来年2月24日に予定されていた天下の奇祭「国府宮はだか祭」の中止が決まった。新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、苦渋の決断が下されたという。

11月13日
 コロナ禍やいつもどこかに時雨るる
 線香花火のごと揺れ花八手
 毎日の毎朝一個寒卵
 時雨るるやお八つは汁粉ほうじ茶よ
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 新型コロナウイルスの感染者増がこのところ全国的に目立っている。
 12日は全国で新たに1日当たりの新規感染者数では前日のこれまでの最多1548人をさらに上回る1660人が感染。11日の記者会見で日本医師会の中川俊男会長が語った「〝第3波〟と考えてもよいのでは」との認識が、より一段と現実味を帯びてきている。この日は西村康稔経済再生担当相も会見で「武漢からきた1・2月が〝第1波〟で、ヨーロッパから来た3月以降のものが〝第2波〟」としたうえで「大きな流行が来つつあることは間違いない」と述べた。

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 というわけで、このところの北海道など全国的な感染者増には「さらに大きな波が近づいてこなければ良いのだが」というのが、私たち日本国民に共通した気持ちだといえよう。具体的には大阪府の感染者が11日に過去最高の256人(12日は231人)になったのをはじめ、東京も11日に8月20日いらいの300人超えである317人、12日には393人に。さらに北海道では8日連続の100人超えで12日には236人の感染者となった。このほか、愛知県が10日の129人、11日の104人に続き12日は143人と3日連続の100人越え、ほかに神奈川147人、兵庫81人、茨城26人、岩手10人でそれぞれ過去最多となるなど、全国各地で深刻な事態になっているのである。

 感染者増を報じる13日付中日新聞朝刊1面など各紙
 

 ちなみに日本と同様に米国や欧州でも新型コロナウイルスの感染再拡大が顕著になっている。世界全体の新規感染者数はこのところ最多更新が続き、1日60万人を超える日もあるという。事実、アメリカでは1日当たり10万人を超える新規感染者が9日連続で出ており、テキサス州では医師、看護師不足が深刻な事態に。欧州でも外出制限や飲食店の営業停止など規制再導入に追い込まれ、このままだと各地での医療崩壊も十分あり得ると伝えられている。
 事実、世界の累計感染者数は12日現在で5200万人を超え、死者も128万人以上に。米国の感染者は累計1000万人を超えるという深刻な事態に陥っている(米ジョンズ・ホプキンズ大の12日現在の集計によれば、世界全体の感染者数は5216万9165人、このうち死者数は128万5187人)。

 宮城県の村井嘉浩知事が11日午後、「原発には優れた電力の安定供給性があり、地域経済の発展にも寄与する」として東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に同意する、と表明。石巻市内で須田善明町長、亀山紘市長との三者会談後にそろって記者会見。これにより、再稼働に必要な地元に対する同意手続きは完了、東北電は安全対策が完了する2022年度以降の再稼働をめざすことになった。
 これに対して地元では「村井嘉浩知事が東日本大震災の月命日に表明した地元同意は、消極的な容認の積み重ねに過ぎない。政府から三月に再稼働への同意を要請されて八カ月。過酷事故を起こした東京電力福島第一原発の隣県として人命と財産を守るべき県政トップとして、あまりに早計だ。……再稼働を容認した女川町議会、石巻市議会、県議会も、もろ手を挙げて賛成の人は少ない。原子力エネルギーは国策を言い訳にやむなしとの声が大勢を占めた。本音ではない。妥協の産物による拙速な決断は将来に禍根を残しかねない。」(12日付中日新聞1面解説=河北新報・布施谷吉一記者)との声が上がっている。
 福島第一原発事故で体験したあの悲惨な体験が教訓になっていない、と言わざるを得ない。これは誰しもが思うことなのに。なぜ、なのだろう。私にはその人間心理が分からない。

 菅義偉首相が12日午前、米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領と初めて電話会談。このなかでバイデン氏は沖縄県・尖閣諸島が米国の防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象だと明言。新型コロナ対策や気候変動問題などで日米が連携し、「自由で開かれたインド太平洋の実現」でも連携する方針で一致したという。

 2002年にノーベル物理学賞を受賞した東京大特別栄誉教授で愛知県豊橋市出身の小柴昌俊さんが12日夜、亡くなった。小柴さんは岐阜県飛騨市(旧神岡町)に大型の観測装置「カミオカンデ」を構築し、1987年に超新星からのニュートリノを世界で初めて検出、ニュートリノ天文学を開拓したことで知られる。中日新聞の13日付夕刊によれば、カミオカンデの地元、岐阜県飛騨市の都竹淳也市長は「飛騨市の誇りであり、多大な貢献をしてくださった。死去は大変残念」と語り、神岡商工会議所の亀谷豊会頭も「温厚な人で、若手研究者に対して理解があり、研究に深い情熱があった。計り知れないほど貴重な人を亡くした」と悼んだ。
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 中国の全国人民代表大会の常務委員会が11日、香港立法会(議会)の議員に中国への忠誠心を義務づけ香港政府の判断で議員資格をはく奪できるようにする決定を下した。これに伴い、香港政府はただちに民主派議員4人の資格をはく奪。これに対して、15人の民主派議員が辞職を表明した。
 名古屋市が中心部の錦三地区などで始めた「(新型コロナの)対策協力店」の認定制度で11日、認定店を示すステッカーの配布を開始。感染者が増えるなか、店側は「市のフォローはありがたい」と話している。
 ロシア政府は10日、アルメニアとアゼルバイジャンの係争地・ナゴルノカラバフでの両国の停戦をうけ、係争地への平和維持部隊の派遣を開始。事実上、敗北したアルメニアでは反政府運動が起きており、一部の実効支配地域をアゼルバイジャンに変換するとした停戦合意が履行されるか、は微妙な情勢だという。
 大相撲の東大関正代(29)=本名正代直也、熊本県出身、時津風部屋=が11月場所5日目の12日、日本相撲協会に「左遠位脛腓靭帯損傷で約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。3日目の小結高安戦で左足首を痛めた。正代は初日から3連勝したが、4日目は完敗だった。
 新型コロナウイルスの水際対策で制限されていた韓国からの旅客便が13日午前、8カ月ぶりに中部空港に降り立った。

2020年11月9日
 お茶漬けさらさら新米はご馳走よ
 オリエント急行停車の駅冬に入る
 小春日や家ごもりなどしておれず
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から

 米大統領選で当選に必要な獲得選挙人が過半数(270)を超えた民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が7日、地元の東部デラウエア州ウィルミントンで勝利宣言。「(史上最多の)7400万以上の得票で当選させて頂きました。私は【アメリカの魂】を取り戻すために大統領になりたい、と思いました。私は約束します。分断ではなく団結させる大統領になります。人々の信頼を勝ちえます」と語った。この日はこれに先だって副大統領候補のカマラ・ハリスさん(56)も登壇。「皆さまは新たな〝火〟をアメリカにもたらしてくれました。私の母は19歳の時、インドからこの国にきました。黒人女性、そして多くの人々の投票に感謝します。ジョーと私の準備は出来ています。ジョーは、こどもたちが尊敬して見上げる大統領になってくれる人物です」などと語った。

 勝利宣言で「分断ではなく、団結させる大統領となります。人々の信頼を勝ちえます」と約束するジョー・バイデンさんと「ジョーと私の準備は出来ています」と語るカマラ・ハリスさん(NHK画面から)
 
 

 米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、世界の新型コロナウイルスの感染者が9日、5000万人を超えたという(死者は125万人超)。10月19日に4000万人に達し、それから3週間で1000万人増えた。感染第2波に見舞われる欧州や、〝第3波の席巻〟とも伝えられる(ロイター通信)米国を中心に、これから冬が本格化するに従って増加ペースが加速化することが心配されている。
 AFP通信によれば、欧州でも累計感染者が1200万人以上、死者30万人超(6日現在)になり、フランスやドイツ、英イングランドでは2度目の全土ロックダウン(都市封鎖)に入り、イタリアでも一部地域で導入の動きが出ているという。

 北海道での新型コロナウイルスの新たな感染が9日、過去最多の200人に。このうち札幌市も過去最多の158人に上り、札幌だけで東京の感染確認を上回る事態となった。札幌で100人を超えるのは7日の142人に次いで2度目。こうした感染拡大に歯止めをかけるため北海道と札幌市は繁華街ススキノで今月27日まで店の種類によって営業時間と酒の提供時間の短縮を要請している。厚生労働省が9日、新型コロナウイルス感染拡大に関連する解雇や雇い止めが6日時点で見込みも含めて70242人になった、と発表。

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 けさのNHKのラジオ深夜便。思いがけず、今は亡きあの森繁久彌さんの艶のある歌声が聞こえてきたので私は懐かしく彼を思い出した。深夜便では森繁さんが能登の七尾湾で自ら作詞、地元高校生や七尾青年会議所のJCメンバーらによって歌い継がれている【能登の夢】も聞けるかーと大いに期待したが、残念ながらその歌を聴くことはかなわなかった。
 森繁さんといえば、かつて長男泉さんと自ら保有するクルーザー「メイキッス号」で北回りの日本一周をされ七尾港に寄港された際、泉さんもまじえ夜を徹し船内で<知床旅情>などを一緒にうたい、酒を注ぎ交わした日のことは永遠に忘れられない。互いの主張を曲げず、時にはどなりあったこともあるが、今になって思えばホントに心からいい人とは、彼のことを言うのだろう。もっと、もっと長く生きて私たちに多くを教えてほしかった、と心底思うのである。

 話はガラリかわって。
 きょう8日は古知野神社の宮掃除の日で、まだまだ足がおぼつかない舞とエッチラオッチラ、一緒に出向いた。帰宅し朝食後は、これまた彼女の有無を言わさぬ命令で近くのスーパー「ピアゴ」へ。買い出しを終えた彼女の表情に、ホッとしたのも束の間、ホームセンターに行こうと言うのでここに寄って、何やら砂袋などアレヤコレヤと購入したあと、こんどは私たちの畑【エデンの東】に行きたいときた。
 デ、やれやれと思いつつアッシーごんた(私)の運転で畑に着くと、何やら始めるので黙って見ているとチューリップの球根を植え始めた。あわてて倉庫からマンノを持ち出し、土を掘り起こして手伝う私。たまたま、畑ではいつも何かと助けてくださっている大脇さん(江南園芸代表)が顔をみせられ、「たまねぎ植えといたげる」とおっしゃられるので素直に甘えることにした。大脇さんには、先に植えてくださり見事に育ったサツマイモの映像を見せてお礼も言わせていただいた。

 舞の手でチューリップの球根が植え込まれた
 
 

 先日収穫した見事に育ったサツマイモ
 

 それにしても、いつもの年ならエデンの園一角に植えられた柿の木三本でいずれもたわわになったはずの柿がことしは全然なっていない。不思議なのでこの点を大脇さんに聞くと「そうそう。ことしは、この辺の柿はどこの家の畑も、なっとれへんのだわ。そういう年みたい」の返事。私はその答えに新型コロナのウイルスのせいではないかと言おうとしたが、そこは不安をあおってもいけないので言わなかったのである。

 新型コロナウイルスのしわざか。ことしは1個の柿もならなかった
 

 というわけで、きょうは朝から動きどおし。あんなに動いて大丈夫かな、と舞の足のことが何より心配だったが、ふたりともなんとか1日をこうして切り抜けた。それにしても疲れた。
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 9日早朝、青森と盛岡で初雪。夜は気温が下がって雪のエリアが拡大。北海道では日本海側とオホーツク海側で広く雪が降り、大雪の恐れもあるという。
 北海道は7日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、道独自に定める新型コロナの警戒度を5段階の「2」から「3」に引き上げた。道と札幌市はこの日、繁華街・ススキノ地区の接待を伴う飲食店などに時短営業を要請。
 秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)になられたことを国内外に示す「立皇嗣の礼」が8日、皇居・宮殿「松の間」で憲法に定める国事行為として行われた。
 毎日新聞と社会調査研究センターが7日、内閣支持率の全国世論調査を実施。この結果、菅内閣の支持率は57%で内閣発足直後の9月17日に行った前回調査の64%から7㌽下落。不支持率は36%(前回は27%)だった。
 巨人の坂本勇人内野手(31)が8日、東京ドームで行われたヤクルト最終戦の一回、スアレス投手から左翼線二塁打を放ち史上53人目の通算2000安打を達成。31歳10カ月での達成は榎本喜八(東京=現ロッテ)の31歳7カ月に次ぎ、史上2番目の若さ。セ・リーグでは最年少となった。
 愛知県が8日、新たに男女81人が新型コロナウイルスに感染した、と発表。入院中だった岡崎市の70代男性が死亡し県内の死者は計98人に。名古屋市北区や西区の市街地などで8、9の両日、サルの目撃情報が相次いだ。

2020年11月5日
 芒原ときに銀色スクリーン
 風ってねジャズ唄うよ芒原
 シャッター街十一月の雨白し
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

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 注目の米大統領選の開票が始まり、共和党の現職トランプ大統領(74)と奪還を狙う民主党候補バイデン前副大統領(77)が大接戦となっている(5日現在の得票は、バイデン氏が約7200万票と大統領選の過去最多得票に対してトランプ大統領は6800万票)。本日付夕刊報道は<2020米大統領選 州別の勝敗>と記された分かりやすい地図入りで【米大統領選開票続く バイデン氏過半数へ優位 ラストベルト2州=ミシガン、ウィスコンシンの2州=奪還】【トランプ氏 法廷徹底抗戦 監視手続き不備提訴■再集計申し立てへ」】【バイデン氏が史上最多得票 オバマ氏を上回る 「全て開票を」NYでも】の見出しを打ち、最新情報を報じている。結果が、どうなるか。注目されるところだ。

 米大統領選の最新情報を報じた中日新聞5日付夕刊
 
 

 大垣共立銀行(岐阜県大垣市)の頭取を26年務められた土屋嶢(たかし)会長が4日、急性呼吸不全で亡くなられた。温厚でアイデアマンで知られた嶢さんには、彼の父で河童共和国生みの親だった斉(ひとし)先代ともども、かつて新聞社の大垣支局長時代に大変お世話になった。嶢さんは年も私と同じで、当時、全国最年少の46歳で頭取に就任。私は在職中、時折、頭取室を訪れ、雑談がてら、アレヤコレヤといろいろ教えて頂いたり、語り合ったものである。
 それだけに、何といってよいのか。ただ、おやすらかにーの言葉しか思い浮かばない。聴けば、嶢さんは新型コロナウイルスに感染し、9月から入院されており葬儀は近親者で執り行われたという。

 嶢さんは、私が能登半島の七尾から大垣に転任したころ、斉さんの後を受け頭取に就任。同世代ということもあり、私自らオランダの花市場、アールスメルにまで飛んで実現させた【オランダ花物語】取材の展開に当たっても心から協力していただくなど随分とお世話になった。お父さまの斉さん同様、大変なアイデアマンで、年中無休のキャッシュコーナーやドライブスルー店舗の開設はじめ、手のひら静脈認証を使った現金自動支払機(ATM)・窓口取引など全国初の革新的なサービスを多数展開されたことでも知られる。
 なかでも社名の英語表記の頭文字をとった「OKB」ブランド戦略と銘打ってのテレビによる子どもたちの踊りによる宣伝を私は大好きで、毎年交わす賀状では、天真爛漫な子らの踊りによるOKBコマーシャルが登場するつど私は嶢さんを思い出しますなどと、よく添え書きをしたものである。その有能だった名物頭取が既にこの世においでにならない、とは。この世は冷たい。ああ、無情とはこのことか。おやすらかに。

 この日(5日)、日本国内で新たに報告された新型コロナウイルス感染者が1000人を超えた。1日当たりの感染者が1000人を超えるのは、8月21日いらい。都市部の愛知、大阪などで増えているのに加え、北海道でも初めて100人を超えたほか、東北での感染増も目立っている。ちなみに愛知県下の新たな感染者も未就学児~90代まで79人(うち1人が死亡)に及んだという。
 ナゴヤドームで今夜行われたDeNA戦。ドラゴンズは2-0と今季16度目の無失点勝利。同一カードに3連勝して8年ぶりのセ・リーグAクラス入りを確定させた。この日は先に今季限りの現役引退を表明した吉見一起投手(36)がナゴヤドームで引退会見。「てっぺんも、底辺も見られた。両方見られたことはこれからの人生で野球以外にも生きると思うので大事にしていきたい。よく15年も現役でいられ、90勝も勝てた。本当に良い野球人生だった」などと語った。
 「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」の候補が5日発表され、「3密(三つの密)」「テレワーク」「濃厚接触者」「クラスタ―」「鬼滅の刃」「愛の不時着/第4次韓流ブーム」など30語が発表された。大賞発表は12月1日。

 わが家のアイドル、愛猫シロちゃん(本名はオーロラレインボー。「白」の俳号を持つ俳句猫)は元気でいる。このところは、本紙「熱砂」の<WORLD WINDOW(世界の窓)>欄で連載中の【シロは何でも知っている】の続編を忙しくて、私がなかなか書けないでいるので、彼女自身もチョット困ってはいる。どこかしら寂しそうではある。そんななか、シロはきょうも晴天の秋空の下、いっとき吟行を兼ね外出してまもなく帰宅。私は、消毒薬で彼女のからだをふいてやったが、ご機嫌ななめに。デ、消毒薬はやめてあす以降は、シロの帰宅時には以前のように濡れタオルとティッシュでからだを拭いてやることにしたのである。でないと、彼女がからだじゅうをぺろぺろ舐めるので、これが健康な体の悪影響につながるといけない、と心配だからである。

「あたしだって。新型コロナウイルスなどに感染したくないよ。でも、きつい薬は苦手なのだから。やめてほしいよ」と吟行から帰ったあとに本音を明かす愛猫シロちゃん
 

 津波防災の日のきょう5日、海抜ゼロメートル地帯の三重県木曽岬町で南海トラフを震源とする巨大地震で津波が発生した、との想定による防災訓練があった。津波防災の日は江戸時代末期の1854年11月5日(旧暦)に起きた安政南海の大地震で津波が紀伊半島に押し寄せた際、稲むらに火をつけ村人を避難させた逸話にちなみ東日本大震災後の2011年6月に定められ国連もこの日を「世界津波の日」とした。
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 米大統領選の開票継続などを求め、各地で市民の一部が暴徒化、逮捕者が相次いでいる。ニューヨークでは地下鉄の入り口を封鎖したり、ごみ箱に放火したりしたとして60人近くが拘束され、オレゴン州ポートランドでは州兵が動員されたという。ニューヨーク市警が「表現の自由は尊重するが、平和的な抗議を乗っ取ろうとした者を逮捕した」と発表。
 香川県が5日、三豊市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生した、と発表。発生したのは、採卵用の約33万羽を飼育する養鶏場で敷地内に12の鶏舎があり、うち1鶏舎で1~4日に3800羽が死んでいるのが確認された。4日に13羽を検査したところ、死んだ11羽全てから陽性反応が出たため県は5日午前から殺処分を始め、3~5日程度で33万羽全ての殺処分を完了する、としている。
 ことしは石川、新潟県など全国各地でクマの出没が増え、国の集計によれば、2020年度上半期は1万3670件と、公表している16年度以降では最多となったという。具体的には駅前の商業施設に入り込む異例の事態が起きたほか、場所によっては市役所がある中心街、学校の中にまで出没。住民たちはどこも厳戒態勢でいるという。
 デンマークのフレデリクセン首相が4日、毛皮採取用の家畜ミンクから新型コロナウイルスに感染した人にウイルスの変異種が確認されたとして、国内にある農場の全てのミンクを殺処分する意向を明らかにしたという。
 福岡県の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表としてアフガニスタンで活動中に銃撃され、昨年12月に73歳で亡くなった医師中村哲さんの一周忌を前に福岡県庁で5日、中村さんの活動を振り返る写真展が始まった。写真展は11日まで。
 警視庁捜査1課は4日、高知大などに爆発物を仕掛けたとインターネットの掲示板に書き込んだとして大阪大の大学院生福山紘基容疑者(22)を逮捕。福山容疑者は「書き込みはしていない」と容疑を否認しているという。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年10月~)】

2020年10月31日
 空の青いっぱい窓開けた秋
 シャルウィダンス月は13夜
 カボチャはランタンにしてハロウィン
 =伊神舞子の白猫の俳句minuetto-mi>から

 土曜日。10月最後の31日朝は、全国的に冷え込み、初氷のところもあったようだ。晴れて放射冷却が強まり、けさのこの地方の最低気温は名古屋がきのうより3度5分低い8・0度、岐阜6・2度、津8・8度に。愛知、岐阜両県では全ての観測地点で今季最低に。愛知県豊橋市(6・5度)岐阜県白川町(氷点下0・5度)では10月の観測史上、最低になったといい、自然はすなおで正直である。
 きょう31日は、ハロウィーン。国や自治体では、毎年、若者を中心に夥しい人々が集まる東京・渋谷のスクランブル交差点はじめ、全国各地で仮装パーティーやイベントへの参加自粛を呼びかけている。ことしは、自宅などで感染対策をしつつ楽しむフェースシールドが人気の的になりそうだいうが、さていかに。

 29日の十三夜も含め、このところは秋の深まりに従い、美しい日が続いている。なんだか何もしていないのに、天からご褒美でも頂いているような、そんな気がする。そうしたなか、この世の人間社会はどこもかしこもあれやこれやと、相も変わらず、大揺れしながらギシギシと音を立てて、時を刻んでいく。

 わが家のベランダから見た十三夜
 
 十三夜の前日、この地方に広がった秋の空
 

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 昨日の朝刊は、【コロナ国内感染10万人 10月じわり増 重症は減 愛知新たに87人 8月以来】【冬場の対策は 換気と加湿が大切】【第2波 欧州再び緊迫 仏全土外出制限、独も外食停止】【内村選手が陽性 NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で体操代表合宿中】【来月の国際大会に試練 現段階では「開催」 五輪の試金石 中止なら影響も】【ホテル無断キャンセル被害 クーポン目的? 9万円分発行 GoToトラブル続々】(中日)【新型コロナ 「第3波」規模大きい恐れ 専門家予測 地方の病床不足懸念】(毎日)といった見出しが各紙とも躍った。

 そしてけさ31日付朝刊は【スペースジェットを凍結 三菱重工発表 予算20分の1に】【国産の夢 空は遠く 拠点の東海落胆広がる 「対応はこれから」「いつか飛ぶ姿見たい」】【巨人が連覇 セ・リーグ】(中日)【持続化給付金の払い戻し 変換申し出6028件(このうち7月上旬までに申し出があった751件の計約7億9200万円が戻された)】【五輪チケット払い戻し 来月10日から開始】【ゴーン前会長の報酬隠し 元秘書室長「一緒に同行」ケリー被告公判 前会長の逃亡助けた米親子日本移送延期】(毎日)夕刊は【首里城はよみがえる 焼失1年残る傷痕】【東海深まる秋 名古屋8・0度 冷え今季一番】(中日)【4.9万人感染 抑制遠く 仏全土 再外出制限初日】(毎日)といった具合である。このうちプロ野球巨人の連覇は、巨人が30日、東京ドームでのヤクルト戦を3-3で引き分け、阪神がDeNA戦に引き分けていたために2年連続38回目のセ・リーグ優勝を果たしたことを報じた内容。巨人は1リーグ時代の9度も含めると、通算47度目の栄冠。セはことしクライマックスシリーズをしないため11月21日からの日本シリーズ進出も決まった。
 また新型コロナウイルスだがフランスでは第2波を抑えるためフランス全土で30日、今春に続き2度目の外出制限が始まったという。前回とは異なり、今回は保育園から高校までの保育・教育施設は閉鎖せず、一部の店舗や工場、建設現場も稼働を続けるという。感染拡大を防ぐと同時に国内経済の停滞を少しでも避けたい政府の苦渋がにじむ規制になったという。フランスは17日から都市部で夜間に限った外出禁止措置を始めたが、感染拡大は収まらず、3~5月いらいの外出制限に踏み切ることになったという。しかし30日の新規感染者数は4万9215人、死者も256人で目標達成にはほど遠い状況が続いている。
 このほか、新型コロナウイルスの感染状況が欧州最悪の事態となっているベルギーの連邦政府が30日、新たな制限措置を発表。11月2日から、これまでの飲食店閉店に加え、食品や薬など生活必需品を扱う店を除く全商店の営業を停止させ、学校も11月15日まで休校とする。12月中旬までは密接な接触をしていい家族以外の人は1世帯当たり週1人だけとなる、という。イタリア政府も30日、感染者が前日から31084人増え、累計64万人を超えた、と発表。同国で1日の新規感染者が3万人を超えたのは初めてで、4日連続で最多を更新したという。

 首里城(那覇市)の正殿などが焼失した火災から1年となった31日、現地で首里城祭が開幕し、再建を心待ちにする声が聞かれた。11月3日までの期間中、首里城公園で伝統芸能などが披露される。昨年10月の台風19号で被災した阿武隈急行(福島県伊達市)が31日、不通だった富野(伊達市)-丸森(宮城県丸森町)間14・5㌔の運行を再開。被災から約1年ぶりの全線復旧となった。
 かつてエースとして中日ドラゴンズの黄金期を支えた吉見一起投手(36)が今季限りで現役を引退する。本人からの申し入れを球団が了承。本拠地での今季最終戦となる11月6日、ナゴヤドームでのヤクルト戦で引退登板に臨むという。精密機械と言われるほどの抜群の制球力、通算90勝など名投手だっただけに、残念ではある。でも、やむをえないか。
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 愛知県が31日、新たに97人が新型コロナに感染した、と発表。このうち豊橋市ではフィリピンパブの従業員12人が感染。同市は市内2例目のクラスター、感染者集団だと認定した。
 スパイ映画「007」シリーズの初代ジェームズ・ボンド役を務めた英国俳優ショーン・コネリーさんが滞在先のバハマで死去した、と家族が明かした。詳しい死亡日時や死因は不明。90歳だった。コネリーさんは1930年8月、英スコットランド地方のエディンバラの労働者の家庭に生まれた。スコットランド独立運動の熱心な支持者で知られ、腕には【スコットランドよ永遠に】の入れ墨も彫っていた。
 菅義偉首相の所信表明演説に対する代表質問が29日、衆参両院の本会議で行われ、首相は日本学術会議の会員候補6人の任命拒否について「私の考え方は担当の内閣府とも共有し、それに基づき私が最終的な任命の判断をした」と述べた。
 トヨタ自動車が29日発表した9月の世界販売台数は、前年同月比1・9%増の83万台で過去最高に。コロナ禍による2月以降の低迷から米国、中国を中心に回復しており、単月として前年を上回るのは9カ月ぶりとなったという。
 フランス南部のニースで29日、中心街のカトリック教会に刃物を持った男が侵入し、居合わせた3人を刺殺。駆けつけた警察官に「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたといい、検察はイスラム過激派によるテロとみて捜査を始めた。
 30日午後2時50分ごろ(日本時間午後8時50分ごろ)、エーゲ海でマグニチュード7の地震が発生。震源地に近いトルコ西部の都市イズミルでは、20棟近いビルが倒壊。地元メディアによれば、6人が死亡、200人以上がケガをし、隣のギリシャでも2人が死亡したという。その後のトルコメディアの報道によれば、イズミルなどで24人が死亡、800人以上が負傷、イズミルの港地区や震源地に近いギリシャのサモス島などには津波が押し寄せ、浸水家屋も多数、出ている。
 人形浄瑠璃文楽の秋公演が31日、本拠地の国立文楽劇場(大阪市)で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため同劇場は1月下旬を最後に文楽公演を中止しており、大阪での開催は9カ月ぶりだという。
 東京都渋谷区で乗用車を運転中、バイクに衝突。2人に重軽傷を負わせ立ち去ったとしてひき逃げ過失傷害の疑いで逮捕、送検された俳優の伊藤健太郎さん(23)=以前にNHKの朝ドラ「スカーレット」に出演=が30日夜、釈放された。東京地検が勾留請求をしなかったという。早く立ち直ってほしいな、と心から願っている。

2020年10月26日
 栗ご飯炊き上がるまで父のこと
 霜降の大地ぽつぽつ雨の降る
 柚子の湯のうつり香のして旅の宿
 =伊神舞子の<白猫の俳句minuetto-mi>から

 国連は24日(日本時間25日)、核兵器の保管や使用を全面的に禁じる核兵器禁止条約が発効に必要な50カ国・地域に達した、と発表。90日後の来年1月22日に史上初めて核兵器を非人道的で違法とする条約が発効することとなった。しかし、唯一の戦争被爆国である肝心の日本は不参加で核廃絶に向けた姿勢が厳しく問われている。
 菅首相は、今こそ真のリーダーシップを発揮してこの核兵器禁止条約に日本はただちに参加すべきではないのか。被爆国でありながら、米国の核の傘に頼る核政策を理由にこの条約に参加しないだなんて。市民感覚からしても、とても理解できない。このことこそ、菅さんの言う明らかに、国民が見て当たり前でない、ことではないのか。【国民が見て当たり前でないことは改めたい】と言い切ったのは、どこのどなたさんだったのか。
 私はあなたをいろんな面で評価したく思う。でも、日米の間に、どんな密約があるかは知らないが、これこそ新首相・菅の見識で日本国自らの強い意志としてここは崖から飛び降りる気概で大きく舵を切り、あなたの命をかけてでも条約国に参加すべきだ、と思う。そして。そうした行為こそが、世界平和への道に通じると私は思う。

        ※        ※
 民は動けど国は動かず。唯一の被爆国が条約に背を向けたままで良いのか。中米ホンジュラスの批准で決まった来年一月の条約発効を手放しで喜べないのが何とも歯がゆい、というか恥ずかしい。
――とは、26日付の中日新聞夕刊夕歩道。まったくもってその通りである。

 その菅さん。きょう26日は第二百三臨時国会が召集され、首相に就任してから初の所信表明演説を衆院本会議で行った。菅さんはその中で、地球温暖化対策で国内の温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロにすると宣言。ミサイル防衛に関しては、発射前に相手国の基地をたたく敵基地攻撃能力の保有を検討する考えを示し、規制改革や行政のデジタル化推進を表明。日本学術会議の新会員の任命拒否については言及しなかった。

 所信表明で「あしき前例主義を打破し、規制改革を全力で進め、国民のために働く内閣を実現し、新しい時代をつくり上げていきたい」と述べる菅首相(NHK総合から)
 

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 このところは江南市在住作家、長谷川園子さん(日本ペンクラブ会員、脱原発社会をめざす文学者の会会員)の栄えある満90歳の誕生会(23日)はじめ、尾張芸術文化懇話会の集まり、さらにはわが母校滝高校の昭和39年卒業生による同窓会「二石会」の役員打ち合わせ会……など。いろいろ大切な集まりばかりが連続的にあった。
 このうち江南市内の<キッチンくま>で開かれた園子さんの誕生会には、そのこさんにとっては教え子第一号である〝のださん〟はじめ、お隣りの〝いどさん〟友人の〝さかいさん〟〝ふなはしさん〟〝たけうちさん〟に私が出席。主役である〝そのこさん〟を囲んでワイワイガヤガヤと、楽しく幸せなひとときがあっという間に過ぎ去っていったのである。
 掛け替えのない教え子をはじめ、いつも彼女の安全を見守ってくださっているお隣さん、さらには彼女の足代わりを務める〝アッシーさん〟何かと力になってくれている〝早起きおばさん〟と、日頃から、そのこさんを支えている方々ばかりで、主人公の彼女は感無量の面持ち。私は「戦争の世をくぐり抜けてきた〝そのこさん〟が、これまで戦後間もないころの教職をはじめ、その後の英語塾などでも地域社会に貢献した、その努力と情熱の結果が花開いたものだ」と思っている。そのこさん、ここまで本当にお疲れさま。そして、これからもますますのご活躍を、と願ったのである。

 みんな和気あいあい。【しあわせ】とは、このこと。楽しく進んだ長谷川園子さん(中央、めがねの女性)の満九十歳をお祝いする誕生日のお食事会=江南市内で
 

 誕生会のあとは、その足で一宮スポーツ文化センターへ。現在、特訓中である社交ダンスの1級のワンランク上のブロンズ級のワルツとルンバに挑んだが終わったあと「ごんたさん、ホントにがんばったね」と、なぜかこの日はダンス教師から、特別にお褒めの言葉まで授かったのである。この日は〝アサちゃん〟に〝オクちゃん〟〝えっちゃん〟〝ゆりちゃん〟〝さかいさん〟に先生、私も加え、7人でマスクと白手袋をしてのレッスンとなったがルンバ、ワルツともまずまず、順調な仕上がりとなった。
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 中日新聞の26日付夕刊によれば、スペイン政府が25日、今春に続き新型コロナウイルス感染拡大に伴う非常事態を宣言。カナリア諸島を除く全土に夜間外出禁止令を出した。イタリアでも飲食店などでの営業宣言を導入。欧州各地では多くの国が、感染の第2波が収まらないまま規制強化を迫られているという。
 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の新型コロナウイルスの新規感染者は23日、8万3757人となり、過去最高を更新。感染者数は857万6828人(うち、死者は22万4899人)。これまでの最多は7月16日の約7万7千人。新規感染者はやや下降していたが、10月から3度目の上昇の波が訪れているという。また米国の死者数は世界最多の22万人超。1日当たりの新規死者数は1000人弱で横ばいが続くが、入院者数は増加中。なお、世界全体の感染者数は25日現在の同大の集計で4264万1728人(死者は、115万157人)。感染者の順では米国に次いでインド、ブラジル、ロシア、フランス、アルゼンチン、スペイン、コロンビア、メキシコ、ペルーの順。

 ANAホールディングスが2022年度までにグループ全体の社員を約3500人削減する方針を固めた。日航も2020年7月~9月期の本業の損益が850億円前後の赤字の見通しだという。
 競馬の三歳クラシックレースの最後を飾る第八十一回菊花賞(G1)が25日、京都競馬場で行われ、皐月賞、日本ダービー優勝のコントレイル(福永祐一騎乗)がデビューから7連勝とし、史上3頭目の無敗の三冠を達成。三冠馬は史上8頭目となり、父子2代は初の快挙。
 日本相撲協会が26日、大相撲11月場所(11月8日初日・両国国技館)の新番付を発表。先場所で初優勝して大関に昇進した正代は東の2番目大関に就いた。新大関の誕生は、7月場所の朝乃山いらい。熊本県出身では1962年名古屋場所の栃光いらい58年ぶり。ほかに三重県伊賀市出身の千代の国(東前頭14枚目)が幕下まで落ちたものの、その後に奮起、九場所ぶりの再入幕を果たしこんご復活と活躍が期待される。私はそんな努力の人、千代の国が大好きである。この日はプロ野球のドラフト会議があり、中日は最速154キロの右腕、高橋宏斗投手(中京大中京高校)を単独で指名、選択が確定した。
 政権退陣や王室改革などを求めるタイの若者らが25日、バンコク都心部を占拠し、抗議集会を開催。プラユット首相に3日以内の辞任を求めていたが、返答がないためあらためて退陣を求めた。
 韓国最大の財閥サムスン・グループを世界的な企業グループに成長させたサムスン電子の李健ヒ(イゴンヒ)会長が25日、ソウル市内の病院で死去。78歳だった。

2020年10月22日
 じんじんと秋は夕焼け落暉かな
 百歳母を見舞うて冷ゆる吾
 =伊神舞子<白猫の俳句minuetto-mi>から

 このところは日に日に秋が深まり、吹く〝かぜ〟にどこか、哀愁のようなものを感じる。そんななか、この世に生きるもの全てが自然界の手のなかで生きてゆくのである。今、こうして生きていて、あの作家宇野千代さんを思い出してしまうのはなぜだろう。「いがみさん。あのね」というのが、いつもの口癖だった。彼女は樹齢千五百年の根尾の淡墨桜を目の前に「人間ってネ。年を重ねるに従って美しく輝くのよ。この桜を見てごらんなさいよ。あなたにも、そのうちわたしの言っている意味が分かる日がきっとくるはずよ」と私の目をじっと見つめて口を開かれた、あの日のことはいまだに忘れられない。
 岐阜県庁汚職事件、いわゆる〝サンズイ捜査〟の取材に家庭を顧みることなく夜、昼、朝となくデカ(刑事)や関係者宅をあたって足を棒にしながら歩き、その一方で自ら〝淡墨記者〟を自認して当時、枯渇の危機に瀕していたあの老樹、淡墨桜の再生取材に命を込め、宇野女史とともに何度も桜の元を訪ねていた当時の話である。

 月曜日。19日午後に日進市内の老人健康施設「愛泉館」で満100歳の私の母に舞と一緒に面会してきた。母は先月20日の夜、施設内で運悪く転び、舞と同じ左大腿部を骨折してしまい、近くの愛知国際病院に入院。高齢でもあり手術は命の危険を伴うとのことだったので、断念。車いす生活となったが、その後回復は思った以上に順調で無事、退院。再び施設に戻ったので退院後、初の面会を要請。幸い、許されたのでふたりで名鉄と市営地下鉄豊田線、タクシーを乗り継いで行ってきた。
 車いすで付き添いのスタッフとともに現れた母は、思っていた以上に元気かつ、にこやかな表情でホッとしたのである。私は道中の名鉄車内などで母が以前に自ら書いた記録集「思い出の記」(小冊子)を再度読み返してみたが、戦時中に若きお嫁さんとして大連に渡り、そこから新京、奉天などで満州で父と暮らし、戦後はロスケ(ソ連兵)の一方的な侵入に各地を逃げ回った末、日本兵ふたり組による強盗にまで入られたあげく、泥の川を渡り、無蓋車に乗せられるなどして命からがら辿り着いた葫蘆(ころ)島でやっと引き揚げ船に乗り、舞鶴に帰港した、それまでの母の苦難の道が目に浮かぶようでもあった。

 満足そうな母。肩をもんで励ます舞。母は入院でいったんは止めていたピアノのレッスンを再び始め、いまは<ふるさと>を弾き始めたよ、と顔をほころばせた
 

 私自身も、このところは相変わらず、あれやこれやで忙しい日々を過ごしてはきたが、母の想像を超えた回復ぶりには何だか新しい母の底力、エネルギーを注入されたような、そんな気がした。と同時に「よしっ、私たちも負けずに毎日を大切に生きていかなければ」と自らに言い聞かせもしたのである。

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 さて。エネルギーといえば、本日付中日新聞1面に【コロナもバネ 鬼滅劇場沸騰】【壱の理由 ハリウッド大作不在 平日も満席続く 弐の理由 自粛中に裾野拡大 参の理由 優しさ魅力 主人公】なる見出しが躍った。少年漫画を原作にしたアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』 無限列車編」が空前の勢いで公開三日間での興行収入が過去最高額を大幅に更新する四十六億円を記録したというのだ。この「鬼滅の刃」は、大正時代の日本を舞台に家族を殺された主人公の少年竈門炭治郎(かまど・たんじろう)と妹・禰豆子(ねずこ)らが人食いの化け物「鬼」と戦う物語で、原作は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さん。劇場版は、外崎春雄監督。「週刊少年ジャンプ」での連載がことし5月に完結、単行本は12月に最終23巻か刊行予定だという。

 空前の勢いの「鬼滅(きめつ)の刃」を報じた22日付中日朝刊1面
 

 そして。きょうは、もうひとつ。きのうの21日付の中日夕刊報道で知ったが、世界一貧しい大統領として知られる南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ上院議員(85)が20日、高齢であることや病気を理由に政界からの引退を表明したというのだ。ムヒカさんは、この日議会で演説し慢性的な免疫系の持病があるとして新型コロナウイルスの流行が引退のひとつの理由だ、と述べ「議員の仕事は人と話し、どこへでも足を運ぶことだ」として感染の恐れから、それが出来なくなった、とし若者に伝えたいこととして「人生で成功するということは(人を)負かすことではない。倒れるたびに起き上がるということだ」と呼びかけたという。私は、この記事を読み、なんてすばらしい方なのだーと思ったのである。
 記事によれば、ムヒカさんは2010年~2015年に大統領を務めた。報酬の大半を寄付して農場で暮らすなど清貧な生活ぶりが日本でも人気となった。極左ゲリラ組織のメンバーとして誘拐などに関与、投獄された過去もある。
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 菅義偉首相が21日、インドネシア・ジャカルタで内外記者会見。「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に取り組む考えを表明。「私自身が首脳外交を展開して東南アジア諸国連合(ASEAN)と緊密に連携する」と強調。新型コロナウイルスの影響を踏まえ、サプライチェーン(部品の供給・調達網)の強靭化を図る、と述べた。21日夜、就任後初の外国訪問から帰国。26日召集の臨時国会に向けての準備を加速させる、としている。
 全日空を傘下に持つANAホールディングスの2021年3月期の連結純損益見通しが5300億円前後の赤字に。新型コロナウイルスの感染拡大で国際線を中心に需要の回復は難しいと判断、通期で過去最大の赤字を見込むという。前期は276億円の黒字だったという。
 18日投開票の愛知県岡崎市長選で初当選した中根康浩市長(58)が21日、初登庁。新型コロナウイルスの経済対策として公約に掲げた「全市民への5万円支給」実現に向け、財源調達を精査する特命チームを立ち上げる旨を語った。
 愛知県弥富市議会が9月定例会でオンブズマンとしても活動する議員への辞職勧告を決議。「行政の監視は議員の仕事でもあるはずだ」として全国のオンブズマンらが批判し、同市議会に決議の撤回を求めるなど波紋が広がっている。

2020年10月17日
 膝小僧だかえこんでもそぞろざむ
 <伊神舞子の白猫の俳句 minuetto-mi>から

 土曜日。中日スポーツを開くと、【守道さん追悼試合完敗から奮起 周平引っ張る 今季初 6連勝】【「いい流れ大切にしたい」連日の活躍も表情引き締め】の活字が目の中に飛び込んできた。ドラゴンズがマツダスタジアムでの広島戦で8-6で逃げ切り勝ち。6連勝と快進撃を報じる内容だった(ドラゴンズは17日にも5-2で広島に逆転で勝ち7連勝)。

 ドラの連勝を報じる中日スポーツ
 

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 朝。外は久しぶりにシトシトと秋の小雨が舞い落ち、降っている(結局、雨は大気の汚れでも洗い流すように一日中降った)。そんななかを、舞はシロちゃん傘を危なっかしくさして、お店(ミヌエット)経由で江南俳句同好会の会に出席するため市福祉センターへと、つたなき歩き始めたばかりのこどものような〝ヨチヨチ歩き〟で出かけていった。朝。心配な私は途中まで付き添ったが、「ひとりでいい。来ないで」というので途中で引き返す。帰りも時間を見計らって雨の中を迎えに出向いたが、ミヌエットに着いた時には、既に彼女の姿はなかった。
 きのうまでは連日、秋空が広がったが。きょうは朝からずっと小雨が降り続いた。愛猫シロも雨降りのため、外に出ようとはしない。私は昼過ぎに昭和54年創業の近くの大衆食堂まで出かけたが、帰り間際にそんな雨のなかをびしょ濡れになって道路を横切る、あの顔見知りの野良ちゃん、オレンジちゃんと出会った。みすぼらしい姿で道路を渡りながら私を見上げる姿に「そういえば、わが家のシロちゃんもかつてはあのようにして、いつも道路を横切っていた。オレンジちゃん、がんばって」と声援を送り、彼女への思いを新たにしたのである。
 ところで、わが家のシロはじめ、オレンジちゃんたちは政治家にせよ、学者にしろ、見苦しく突っ張りあうニンゲンたちのことを一体どう思っているのかな、とふと思ってみたりする。おそらく良いことはよい、悪いことは悪い、と思っているに違いない。でも、そんなことはお構いなし、我関せずとばかり、雨はこのように降り続いている。雨よ、ふれふれ、どこまでも、か。自然は決して嘘などはつかない。保身にも走らない。

 昨日16日の午後、雨が落ちてくる前の尾張地方の上空
 

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 ところで、ヨーロッパでは経済活動再開を引き金に。フランスで、ドイツで、イタリア……で、新型コロナウイルスの感染者が9月以降、急増。またしても感染の拡大化が目立ってきている。フランス保健当局は15日、1日当たりの新規感染者が初めて3万人を超えた、と発表。マクロン大統領は「私たちは第2派の只中にある」と警戒し、15日にはイタリア、ドイツでも新規感染者が過去最多となったという。
 このうちフランスでは感染者の累計が80万人を上回り、マクロン大統領は14日、パリなど計9都市圏で夜間の外出を原則禁止する、と表明。スペイン北東部のカタルーニャ自治州(州都はバルセロナ)でも州政府が15日夜から15日間、州内のバーとレストランを全て閉鎖する、と発表した。

 菅義偉首相は16日、日本学術会議の梶田隆章会長と首相官邸で会談。学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかった問題を巡って梶田氏は任命拒否の理由の説明と6人の任命を求める要望書を提出したが、首相は明確な回答をしなかったという。会談は梶田氏側から申し入れ、ふたりきりで15分間行われ、主に学術会議のあり方について意見が交わされた。
 首相は会談内容につき記者団に「学術会議が国の予算を投じる機関として国民に理解される存在であるべきだ」と語り、梶田氏も「未来志向で、こんごの学術会議のあり方を政府とともに考えていきたい」と述べたという。学術会議の要望書への対応については、首相は言及を避けたが、加藤勝信官房長官は記者会見で「事務方で対応を検討していると承知している」と述べたという。
 この勝負、痛み分けかと思ったが、どうやら【学問の自由】をふりかざす日本学術会議側の腰くだけ、と言えなくもない。いずれにせよ、政府も学術会議も、これまで国民の幸せのために一体何をしてきたのだ、と言いたい。何度も言うが、なぜ10億円の予算の「出」と「入り」、それさえも国民の前に示すことができないのか。

 この点については、既に一部ネットなどで触れられてはいるが、その不透明さ、具体的には一会員当たり年間300万円もの支出や、会議への出席で支払われる日当が会員1万9600円(副会長が26400円、会長28800円。ほかに交通費と宿泊費は別途実費精算。普通の社会では、とても考えられない高額である)、ほかに50人もの常勤職員への人件費など、これまでの〝じゃぶじゃぶ予算〟の使用内容には、もしそれが事実としたのなら開いた口が塞がらない。
 政府もこれまで何をしてきたのだ。自由放任、レッセフェールも甚だしい、とはこのことである。この問題は両者ともに国民の真摯な気持ちをおざなりに特権階級意識で自分たちの都合のいいように勝手に物事を運んできた〝こざかしさ〟や〝不透明感〟など重大なる瑕疵があるのである。関心がある人はネットで【日本学術会議年間予算】を検索されればよい。私に言わせれば日本学術会議も政府も会員1人あたりに対する支出も含め、過去に遡って毎年度の収支予算を総点検し、洗いざらい国民の前に示すべきだ。でなければ、100円、200円、500円の世界を命がけでこつこつと生きている私たち国民が浮かばれないのである。
 いずれにせよ、この日本学術会議問題。学術会議、政府の双方ともに、引け目があるとみえて全くデータを出そうとしない。そこに我々国民の知らないなかでの思い上がりとでもいおうか。場合によっては、隠蔽の事実があると、そう疑われても仕方ない。今後の調査次第では、汚職事件の発覚につながっても決して不思議ではない事案なのである。私は正直、どこもかしこもチィーチィーパッパだ、と言われてもおかしくない、さも正論然とした取材の浅いマスコミ各社の脇の甘さにもあきれ果てているのである。
 これでは、それこそ〝菅さん〟の方が一枚も二枚も格段に上ではないか。限界もあろうが。どこまでも権力社会(今回の場合、政権はむろん日本学術会議も含む)に食らいついて世の中の汚点を暴いてこそ、真実の報道だといえよう。国民の幸せよりも自分たちの利権と権威、名誉欲、そしてひとつ間違えば一部権力者による学問の圧力社会にもなりかねない、自分たちのつごうしか考えていない。そんな輩に【学問の自由】など、とんでもないことである。
 というわけで、さてこの結末は、どうなるのか。双方ともに、このままずるずるべったんではダメですぞ。透明感とけじめをつけろ!ーとこの場を借りて名もなき国民の一人としてこの際、強く主張しておきたいのである。国民の税金をあなたたちは、何だと思っとるのだ、もてあそんでもらったのでは、たまったものでないーと。
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 福井、岐阜、愛知、三重など中部地方はじめ、全国各地でもことしはクマの出没が相次いでいる。専門家らはクマのエサとなるどんぐりの凶作が原因とみているが、さてどうなのか。クマさんたちに聴いてみたい。
 新型コロナウイルスの累計感染者数が世界4位のロシアで犬の嗅覚を利用して感染者を見つける実験が進んでいる。モスクワのシェレメチェボ空港では訓練を受けたコロナ探知犬を配置し実用化に向け、データを収集中だという。
 米調査会社ニールセンによれば、11月の米大統領選でトランプ大統領と野党民主党のバイデン前副大統領が別々に出演した15日の対話集会のテレビ視聴者数は、約1410万人のバイデン氏がトランプ氏を60万人上回ったという。
 菅義偉首相は17日、東京・九段北の靖国神社で始まった秋季例大祭に合わせて「内閣総理大臣 菅義偉」名で真榊と呼ばれる供物を奉納。18日までの例大祭中の参拝は見送る方針だという。これに対して中国国営通信の新華社は「真榊奉納」を報じたが、例大祭中の参拝は見送る方針であることも伝え、批判的なトーンを抑えた形で日本との関係への配慮がうかがわれるという。
 東海大で硬式野球部の部員数人が寮内で大麻の疑いがある薬物を使用していたことが判明、同大は17日、同部を無期限の活動停止にした、と発表。

2020年10月13日
 金木星に誘われて遠回り
 切りとりて夏木の精の重さあり
 =伊神舞子の白猫の俳句minuetto-mi>から

 13日。火曜日である。先に本土に近づいた台風14号も八丈島の南海上で熱帯低気圧に変わり、ここ尾張平野は11、12、13日と気持ちの良い秋空が上空に広がっている。そんな中、日曜日の11日には、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会を名古屋駅近くの喫茶店で多忙のため出席できなかった一部同人は別に半年ぶりに開くことが出来、皆、元気な顔を見せてくれ、心からうれしく思った。

 ソーシャルディスタンスにこだわりつつ熱心に進んだ「熱砂」の例会
 

 36回目を数える次回テーマエッセイのテーマをみんなで【病(やまい)】と決めたほか、こんご同人による同人のための電子書籍発行へのチャレンジなど会の効率的進め方をはじめ、新しい会員をどうするかーなどについても熱き議論を戦わせることができ、とても有意義な例会となった。何よりも、皆さん、若くて元気で文章にかけるひたむきさ、情熱がジンジン伝わってきたのも頼もしかった。それと。これからも時代を先取りする文学集団でいこう、とあらためて固く誓い合ったのである。
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 さて。ちまたの方といえば、だ。ある面で学会の権威集団といえなくもない、日本学術会議の新会員6人の任命拒否問題が相変わらず、揺れている。これは、このままだと学術会議、政府ともに互いに自らの言い分を譲らないままで推移。私がにらんでいたとおり、こんごゆゆしき問題に発展しかねない。
 学術会議のお歴々に言われるがまま、<学問の自由>を振りかざし、底の浅い報道を続けるマスコミ各社(なかにはそうでない社もある)。一連の報道を見る限り、北海道大学の永田晴紀教授(工学研究院 機械・宇宙航空工学部門 宇宙航空システム)への学術会議側からの異常な圧力、ゆさぶりが露呈したばかりか、有益な研究をつぶし真の学問の自由を侵害していたとされる。ほかに学術会議の内部そのものの、いい加減さなど等。学者世界に特有な思いあがった利権にまみれた隠れた顔が浮かびあがり、一部で〝悪しき化けの皮〟がはがれつつあることも確かだ。
 それはそうと、学術会議側が年間予算10億円の予算の内訳を(私の推論ではあるが、実際の額はおそらく10億どころではない気もする。学術会議内の一部の権威者が会員人事もあわせ国民の予算を知らないところで牛耳っているとしたなら、とんでもないことだ。まさか、そんなことはないものと信じたいが)そのまま国民の前に公開すべきではないのか。それだけのことがなぜできないのか。
 政府による六人の会員拒否が学問の自由を侵す、ともっともらしく論点を擦り替えて主張するのならその前に、胸に手を当てこの際、洗いざらい学術会議の予算の執行、活動(研究)、配分内容を積極的に国民に公開してしかるべきではないのか。むろん、政府も人件費も含め、分かる範囲内で予算の内訳を発表すべきだ。学術会議も、政府も、国民の関心事でもある一番肝心な予算面に触れようとしないのはなぜか。私には、そこが腑に落ちない。学術会議の方が、既得権益にしがみついている感じがしてならないのである。
 マスメディアも、野党もそこを追及すべきなのに。<学問の自由>の侵害という、学術会議のつごうのいい言葉に乗せられたままで全然なってないのである。何度も言うが、予算をわかりやすく図表化して見せれは当然、問題点は浮かび上がる。それだけのことがなぜ、出来ないのだ。でなければ、何か重大なことを隠している。そうとしか思われない。私はそのことを指摘している。
 そこには、学術会議にはびこる利権のようなものが蠢いているのではないか。そんな気が直感でするのだ。私にはなぜか、かつてお世話になった作家山崎豊子さんが描いた医学界の権威と権力にまぎれ汚れた、一種独特の腐り切った世界【白い巨塔】が思い出されるのである。今回に限って言えば。政府も学術会議も、どっちもどっちではあるが、あえて言わせてもらえば政府の言い分の方が正しいと思う。(それとも、政府内部にも学術会議の利権圧力に染まり、真実を言えないでいる輩がいるのだろうか。まったくもって。双方ともに真相を明かさないとは何たることだ。もっともらしく、学問の自由をふりかざし、自己主張ばかりを正当化し、嘆かわしいかぎりだ。おまえら、一体全体何をしているのだ、と言いたい)

 ちなみに、けさ13日付の中日(東京)新聞特報面の【学術会議6人任命拒否で政府連発「総合的、俯瞰的」って? 】も読むと良い。確かに「総合的、俯瞰的」とは、わかりづらい。意味不明だ。政府は、もっとズバリと6人の任命拒否に至った説明を赤裸々、かつ正直にすべきだ。
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 長野県に大きな被害をもたらした台風19号の上陸から12日で1年。これに先だって11日、千曲川の堤防が決壊した長野市長沼地区で住民らが追悼と復興のつどいを開いた。
 岐阜県の古田肇知事(73)が来年1月の知事選に五選をめざし出馬する意向を固めた。複数の関係者が明らかにしたという。
 スウェーデン王立アカデミーが12日、2020年のノーベル経済学賞を米スタンフォード大のポール・ミルグロム教授(72)とロバート・ウィルソン名誉教授(83)のふたりに授与する、と発表。競売、オークションに関する理論を構築し、社会的に実用化された功績が評価されたという。
 昭和歌謡を代表する青学大出身作曲家の筒美京平さんが今月7日に誤嚥性肺炎により死去。80歳だった。東京都出身。筒美さんは「黄色いレモン」「また逢う日まで」「さらば恋人」「木綿のハンカチーフ」「魅せられて」など数々のヒット曲で知られた。日本は、大切な人を亡くした。
 大手の旅行予約サイトで「Go To トラベル」キャンペーンの割引適用を制限する動きが続出。旅行の予約が急増し、割引のため政府から各サイトに割り当てられた給付金枠が不足してきたのが理由だという。

2020年10月10日
 土曜日。世の中、いろいろある。
 きょうの東海地方。幸い、台風14号の直撃コースこそ外れたものの、紀伊半島南海上への接近、通過に伴い、昨日に続き朝からずっと雨、雨、雨。まったく〝いやになっちゃう〟とは、このことか。デ、わが家のアイドル、【シロはなんでも知っている】の愛猫シロちゃんは、おかあさんの傍らでずっと寝たきり。こんな悪天つづきでもあり、まだまだヨチヨチ歩きのおかあさん。きょうも昨日に続き、お店を休みにしたからだ。

 話は変わるが。きのう10月8日。NHKラジオから流れるラジオ深夜便の女性アナウンサー(確かムラカミサトワさん、だとうかがった)のその日の最後のあいさつには、本当にホッとする、言い尽くせない、【やさしさ】を感じた。さっそくメモ書きした内容は以下のとおりである。
――みなさん。おからだを大切にお過ごしください。きょう1日、穏やかに過ごせますよう。よい日でありますように。そして笑顔の瞬間が訪れますように
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 さて。ノーベル賞の方だが。8日、スウェーデン・アカデミーが文学賞を米国の詩人ルイーズ・グリュックさん(77)に授与すると発表したのに続き、9日はノルウェーのノーベル賞委員会が2020年のノーベル平和賞を国連の世界食糧計画(WFP、本部ローマ)に授与する、と発表。被災地域や紛争地での食料配布などを通じて人道支援やさらなる紛争の予防に貢献している点が評価されたという。どちらもノーベル賞にふさわしいな、と思った。

 一方の原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分問題だが、最終処分場選定を巡り、北海道寿都(すっつ)町の片岡春雄町長と神恵内(かもえない)村の高橋昌幸村長が8日、文献調査に進む意向を相次いで表明。2町村が同時に調査入りする可能性も出てきた。調査が始まれば、2000年の最終処分法施行いらい、国内で初となる。

 菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した問題。日本数学会や日本物理学会など自然科学系の93学会が9日、「政府により理由を付さずに任命が行われなかったことに関して憂慮している」との緊急声明を発表。新聞には【学術会議改革 強権的手法は許されぬ(10日付中日新聞社説)】はじめ、【首相「推薦名簿見てない」 学術会議組織見直しへ】【学術会議人事 「選考 法律と違う基準適用」 野党ヒアリング大西元会長ら批判】【「対話で早期解決を」 自然科学系93学会が声明】(中日新聞)【任命拒否首相「変更ない」 学術会議6人含む名簿見ず インタビュー】【安倍氏から引き継ぎなし】【人事介入説明を】(毎日新聞)などといった見出し。
 まったくもって、どっちもどっちだ。私が言いたいのは年間10億円ものお金を投入している以上、学術会議がそのお金を具体的にどう使っているのか。政府も任せっぱなしではなく、把握をしっかりしておけよ、と言っているのだ。(まさか、そんなことはなかろうが。会員がそれぞれ分け前に預かっているのならいるで、そのことを正直に一覧表か何かにして十億円の出と入りが一目瞭然、わかるようにして国民の前に見せるべきだ。しっかりした研究目的があって使う正当な予算と報酬ならば、それはそれで国の発展のため、全く問題はない。むしろ、増額すべきではないか。それを政府も学術会議側も自分の言い分ばかりを主張して、不利な点は隠蔽して言おうとしない。だったら、本来国民のため学術発展をめざすべき学術会議が学者たちの権謀術数、金権集団、ある種特有の名誉欲のたまり場にもなりかねない。こうした組織には、知らぬ間にボスのような輩も生まれるのである。私は、そういう心配、危険が大いにある、と言っているのだ。)
 ましてや、このコロナ禍の時代に入り、お金が安易に垂れ流しになりがちな、そんな気がするので「そういうこと(具体的には、手当ても含めお金の使い道と使用基準)は、しっかりしておかなきゃいけないよ」と、ごくごく当たり前のことを指摘しているだけのことである。文学者たちの多くは、生活を犠牲にして苦しい生計のなかで日々、ペンを握っているのである。こうした観点から思うに、学術会議も国も自分に不利なことは口をつぐんだままで、卑怯極まりない。同じ穴の狢(むじな)だ、と言いたいのである。学問の自由。むろん、大いに結構だ。だが、学術会議のめんめんも胸に手をあて考えるべきだ。その面でも、この際、学術会議の予算の具体的使用内容を国民に洗いざらい示してみたらどうか、と思う。うわべだけの【学問の自由】なぞ、聞いてあきれる。振りかざすな、と言いたい。それより10億円の使途を国民に説明すべきだ。国民は皆、懸命に生きているのである。

 また、政府も政府で(または日本学術会議は会議で)この際、10億円の使途につき具体的内容を分かりやすく国民に開示すべきだ。事務局スタッフだけで50人もおり今になって行政改革を、などの声も出ているというが。彼らの人件費は、この10億円の中に入っているのかどうか。そこからして国民に明示すべきだ。
 学会員は特別公務員で手当が払われている、と聞いているのだが。その手当の具体的内容はどうなんだ、とも言いたい。いずれにせよ、両者ともに公明正大に臨んでほしい。私には両者とも自分に不都合なことは言わないまま論点をすり替えている。そんな国民そっちのけの、自分たちさえ良ければいいのだ―といった悪しき図が透けて見えるのである。
 だから菅首相も、この際思ったことをズバリと言ってこそ、〝菅さん〟である。まさか前首相との「忖度密約」に足を取られていることはない、とは信じているのだが。いずれにせよ、両者とも疑問点を明かしてほしい。学術会議には10億円の使途はじめ、これに関わる全ての予算をこの際、洗いざらい分かりやすく、国民の前に示すべきだ(マスメディアのどこも、この点を追及していないのが私には不思議で、とても信じられない。マスコミ各社も甘い世界は変わらないからかもしれない。世の中を本当によくする。そうした気概が望まれる。私が現役のデスクなら、手ぬるい取材をした記者をその場で張り倒したに違いない)。
        ☆        ☆

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 政府は9日の閣議で長野県松本市と愛知県一宮市を来年4月1日付で中核市に指定することを決めた。全国の中核市は62になる。保健衛生分野などの権限が県から移譲される。秋の高山祭(国重要無形民俗文化財)が9日、岐阜県高山市桜町の桜山八幡宮で神事のみで行われた。
 フランス保健当局が9日、国内で新型コロナウイルスの感染確認が前日から2万339人に増えたと発表。1日の増加数が2万人を超えるのは初めてで、第2派の勢いが迫っているという。累計感染者数は69万人以上だという。またロシア政府も9日、前日からの新規感染者が過去最多の1万2126人だった、と発表。9日時点の感染者は127万2238人に及んでいる。
 ロシアのラブロフ外相が10日、アルメニアとアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフ地域を巡って軍事衝突を続ける両軍が停戦することで合意した、と発表。捕虜の交換、遺体の引き渡しなど人道的目的がその理由だという。

 ……今年はマツタケが絶滅危惧種に指定されたことに驚いた人が多かろう。危険度は上から3番目の「危急」。マツタケの生育するマツ林が減ったためで、人間による採りすぎという話とは少し違うらしい(10日付毎日余録から)
 米大統領候補によるテレビ討論会を主催する大統領候補討論委員会が9日、南部フロリダ州マイアミで15日に行う予定だった第2回テレビ討論会を中止する、と発表。トランプ大統領の新型コロナウイルス感染を受けて実施形式を映像中継によるバーチャル開催に変更したが、対面式を求めるトランプ氏が反対したため調整がつかなかった。
 上川陽子法相が9日の記者会見で婚姻届や離婚届の押印の廃止を検討している旨を明らかに。「婚姻届や離婚届の押印も含め、さまざまな行政手続きがあるので、そのオンライン化も進めたい」と述べた。
 韓国南東部・蔚山の33階建て高層ビルで8日午後11時過ぎ、火災が発生。ビルのマンション部分や近隣の住民ら数百人が避難。約90人が病院に搬送された。

2020年10月5日
 秋澄めりりんの音色のあの世まで
 鰯雲そんなに群れてどうなるどうする
 楽しみはよく眠る事秋夜長
 =伊神舞子の<白猫の俳句 minuetto-mi>から

 スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞選考委員会が5日、ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者を発表。受賞が決まったのは、アメリカのNIH=国立衛生研究所のハーベイ・オルター氏、カナダのアルバータ大学のマイケル・ホートン氏、アメリカ、ロックフェラー大学のチャールズ・ライス氏の3人。受賞理由は「3氏はC型肝炎ウイルスの発見によって多くの慢性肝炎の原因を明らかにし、輸血などの際の検査ができるようにしたほか、多くの命を救う治療薬開発の道を開いた」としている。

        ☆        ☆
 10月5日。月曜日である。「脱原発社会をめざす文学者の会」(加賀乙彦代表)の【会報第19号 2020年10月】が先日、手元に届いた。
今号のテーマは「新型コロナウイルス時代の<愛>と<読書>で、どの原稿も会員の思いがよく伝わってくる内容だった。以下、掲載された全作品と筆者名を記録としてここに書かせていただく。
 ▽避難者とプルトニウム(天瀬裕康)▽前の世界はなくなった(伊神権太)▽心のありかた(北久保まりこ)▽手元に置きたい本(竹内充)▽穏やかなりコロナの日々(広谷鏡子)▽四十日間(野武由佳璃)▽コロナ禍で失われたもの、得たもの(村上政彦)▽『万葉集』は疫病の時代だった(森川雅美)▽人はリモートでは生きられない(山本源一)

 わが家に届いた脱原発をめざす文学者の会の会報19号
 
 

 ここわずかの間に米トランプ大統領夫妻の新型ウイルス感染(陽性)に始まり、システム障害からの東京証券取引所での終日、株式全銘柄の売買停止(東証の取引終日停止は初めてで世界でも異例。東証のシステムを利用する札幌、名古屋、福岡の証券取引所も全銘柄の売買を終日停止した)と市場の思わぬ突然の閉鎖、菅義偉首相による学術の立場から政策を提言する政府機関「日本学術会議」から推薦された新会員候補105人のうち法律学者ら6人の任命を拒否した問題などいろいろあった。
 なかでも、この任命拒否問題。新聞、テレビ、ラジオなどのマスコミが連日、多くの時間をかけ繰り返し報じてはいるのだが。でも待てよ―と思ってしまう。確かに問題であるにはあるのだが。逆の見方をすれば。むしろ、なぜ拒否されたのかを「日本学術会議」側も真剣に考えるべきではないのか。
 いやしくも日本国の国政を預かる首相に任命拒否が認められているのなら、それはそれとして当然、許されてよいではないのか。何もトコロテン方式で任命を認めること自体あってはならない。だったら、やる気いっぱいの新首相に新会員の名簿など見てもらう必要もないのではと、こんなことを思ってしまう。
 それに、何も首相は「日本学術会議」の推薦母体のロボットではないはずだ。自らの考えを示すことは大切なことで、日本学術会議の方も、なぜ拒否されたのか。胸に手を当ててしっかり考えてみる必要があるのではないか。逆に菅首相も正々堂々と、なぜ拒否したのかを胸を張って記者発表すればよい。ただ、それだけのことだ。私の相棒、伊神舞子は一連の報道を耳に突然、私を見つめ「すがさん。自分ではいあがってきたお方だから。結構冷たいわよ」と私に話しかけてきたが、そうかもしれない。(結局、菅首相は今夕、首相官邸で記者会見を開き内閣記者会のインタビューに答えたが「任命拒否は適法で、これまでのような前例踏襲でよいものかどうかと疑問を呈し、任命の見送りは、学問の自由とは全く関係ない」と言い切ったが、それで良いと思う。それよりも、むしろ日本学術会議が利権集団の巣にでもなっているとしたなら、だ。国民としてはたまったことでない)。
 と同時に、この事態を見ながら次元こそ違うが私自身、現役記者時代から、大きなヤマ(事件)に突き当たるたびごとに、自らに言い聞かせてきた言葉【誰よりもホッとではあるが、誰よりも非情な世界】に徹してきた姿勢に思いをはせたのは、なぜだろう。話は飛ぶが【罪を憎んで人を憎まず】の鉄則にも忠実に歩んできた。この際、菅さんには思う存分にやって頂きたくも思う。前の嘘しか言えなかったお坊ちゃん首相には何ひとつ得るところはなかった。でも、菅さんのことだ。悪の道の継承をすることは決してなく少しずつ改善していってくれるもの、と信じたい。

 私は今回、各社の一連の報道を見ていて任命拒否を、そんなにシャカリキになって怒るべきことなのか。だったら、「日本学術会議」側も6人を上回る資質の人材を出してこれば、それですむではないか、とも思った。そして。それは、それとして、だ。「日本学術会議」そのものの内部に序列とか権力めいたものがはびこる、学会特有の腐りきった利権体質でもあろうものなら、だ。それこそ論外である(国民としては、むしろ学術会議の方に新会員候補者をどういう基準で選んだのか、そこを問いただしてみたい。ほかに、10億円もの予算の使い道や手当てに関しては、どこも取材不足で政府発表まで見当たらなかったが、そこも知りたい。本来、報酬などなくて当然の組織のはずだが。それで一方的に任命拒否された―と、ワイワイ騒いでいるのかもしれない)=きょうの報道で知ったが、どうやら「日本学術会議」には年間10億円もが投入され、手当てまで払われているという。なんたることだ。
 そして。「日本学術会議」(名前はいい)そのものの内部に膿があるのかないのか。事務局業務には日ごろ誰が携わり、具体的には何をしているのか。会議そのものを切開手術する必要はないのか。菅首相は、浅い取材のマスメディア(メディアの全てがそうだとは言ってはいない。殺しやサンズイ、すなわち汚職取材などの場合、記者の世界には【捜査のはじめ、現場に戻れ】の言葉があるが、そういう取材をせよ、と言っているのだ)などに踊らされることなく「なぜ、6人を拒否したのか」について正々堂々と胸を張って言うべきだ。当然、間違っていれば改善もしてほしい。私に言わせれば、どいつもこいつもなっていないのである。本当に、日本のことをどこまで思っているのか、と言いたい。いや、叫びたいのである。

 一方のトランプさん。こちらも、大統領とて人の子、新型ウイルスに感染したところで今や、何ら不思議でないのである。ましてやアメリカは4日現在、新型コロナウイルスの感染者は738万2944人と世界最悪。死者も同日現在で20万9394人に達している。(いずれも米ジョンズ・ホプキンズ大の集計による。ちなみに世界全体の感染者は、同日現在で3492万4564人、死者は103万3511人)。この数字を見る限り、世界の誰が、いや目の前にいるあなたが新型ウイルスに感染していたとしても、もはや何ら不思議はないのである。
 デ、けさの新聞には【トランプ氏「数日が試練」 症状悪化懸念消えず コロナ感染】【トランプ氏コロナで入院 「焦点」 政権の病状説明錯綜 主治医は楽観的/首相補佐官「今後48時間が重要」 保守派判事承認に暗雲 共和党上院議員の感染相次ぎ】(毎日5日付)【トランプ氏「数日が正念場」 米紙「入院前に酸素吸入」】【医師団が説明訂正や楽観論 トランプ氏容体巡り混乱】(中日5日付)といった見出しが、さらに本日付中日夕刊では【トランプ大統領にステロイド薬投与 医師団「5日にも退院】【NY再び都市封鎖へ 一部地区で感染ぶり返し】と報じられている。
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 本日付の中日夕刊によれば、加藤勝信官房長官がこの日の記者会見で日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命拒否を巡って日本学術会議法の任命拒否を巡り、日本学術会議法の解釈変更はしていない、との認識。同法は、会議の推薦に基づき首相が会員を認定する、と規定。また加藤氏は会議の関連予算として毎年約10億円を支出し、会員は特別公務員に当たる、とも説明。「首相が任命権者としての責任において会員を任命してきた」と重ねて強調。(庶民の多くが1円、2円に苦しんでいるというのに。本来、メンバー1人ひとり収入があるはずの日本学術会議に毎年10億円も出すとは、一体全体なにごとだ。日本を幸せな社会にすべくボランティアですべき仕事ではないのか。当然、日本学術会議の組織そのものが利権にかられ、思ってもいなかった任命拒否に遭い、うろたえている。そんな舞台裏の悪態が見られるのである。
 菅さん! この際、真に日本国民のためになる学者だけ、10人ほどに絞り込み、予算も必要最小限の経費だけに抑えてみたら、どうか(必要だと判断した段階で奮発したらいい)。交通費は別に、手当などは必要ない。幸せな国土をつくるには大ナタが大切ですぞ。野党の連中も矛先を誤っている。マスメディアも、取材の基本すなわち利権と名誉欲に動く連中=全部が全部そうだとはいわない。まじめで情熱溢れ、本当にみんなの幸せを願っている会員がいることも事実ではあるのだが=を追及する肝心かなめの取材がなってない)
 愛知県の大村秀章知事が5日の定例記者会見で県庁の行政手続きについて印鑑の使用を廃止する方向で検討している旨を表明。「不動産売買や銀行の契約書といった取引以外は基本的に押印がなくても困ることはない」と同知事。
 福井県高浜町の関西電力高浜原発3、4号機を巡り、福井県や名古屋市の住民計9人が5日、新たな知見に基づく安全対策が終わるまで運転停止を命じるよう原子力規制委員会に求める行政訴訟を名古屋地裁に起こした。弁護団によると、停止命令を出すよう義務付けを求める訴訟は全国で初。東京電力が福島第一原発の1~4号機の監視や事故対応に当たるため敷地内の免震重要棟に常駐する当番運転員の体制を見直すことを決めたという。現在の7人編成を「4人以上」に変更する。事故から9年半たち放射線量が低下、緊急時の現場作業もしやすくなったため、最低4人いれば緊急時の対応も可能だ、と判断したという。
 パリはきょう、その息子の死を悼んでいる(パリ市長)ー世界的なファッションデザイナー高田賢三さんが9月上旬、新型コロナに感染、入院治療を受けていたが4日、パリ近郊の病院で死去。81歳だった。フランスのバシュロ文化相は「パリで最初に頭角を現した日本人デザイナーでした」との追悼声明を発表。
 日本郵政グループが保険の不正発覚を受け昨年7月から自粛していた営業活動を5日から再開。タイ警察が4日までに北部チェンマイで大麻を販売目的で違法に栽培していた地元大学院生、小宮克久容疑者(41)とタイ人4人を逮捕。
 中部国際空港(愛知県常滑市)に本社を置く格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンが5日、新型コロナウイルスによる旅客減から事業を廃止する、と正式発表。同日、国土交通省に中部と札幌、仙台、福岡、台北を結ぶ全4路線の廃止を届け出た。二百数十人いる社員は一部を除き、11月4日で解雇されるという。新型コロナの影響で事業から撤退するのは国内の航空会社では初。
 毎日新聞夕刊によれば、新宿歌舞伎町、渋谷センター街など等。中国広東省仏山市の一角に東京の街並みを模した商店街「一番街」が出現。今月1日の建国記念日(国慶節)に伴う大型連休中、日本好きの若者ら大勢でにぎわっているという。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年9月~)】

2020年9月30日
 くれないに輝く楓信州よ
 =伊神舞子の<白猫俳句minuetto-mi>から

 水曜日。アッという間に10日間が過ぎ、あすは十五夜お月さま。中秋の名月。満月だ。

 東京電力福島第一原発事故発生時に住んでいた福島県、隣接の宮城、茨城、栃木三県で被災した約3650人が国と東電に損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁(上田哲裁判長)が30日、国と東電に対して原告3550人に計約10億1000万円を賠償するよう命じた。約2900人への計約5億円の賠償を命じた一審福島地裁判決より踏み込み、救済範囲を広げた。中日新聞によれば、今回の判決は「国も津波の襲来を予見でき、対策を講じていれば事故は防げた」と断罪。原告弁護団も「大きく前進した画期的な判決だ」と評価している。

 原発被災訴訟で国の責任を初認定した二審判決を原発記者でも知られる片山夏子記者の解説入りで大きく1面で報じた中日新聞朝刊
 

 日本相撲協会は30日、東京の両国国技館で開いた11月場所(11月8日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、9月場所(秋場所)で13勝2敗で初優勝した東関脇正代=本名正代直也、熊本県出身、時津風部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。この後、協会は時津風部屋に使者を派遣し、昇進を伝達。正代は伝達式の口上で「大関の名に恥じぬよう、至誠一貫の精神で相撲道にまい進してまいります」と述べた。

 口上を終え、ホッとした表情で抱負を述べる正代(NHKの画面から)
 

        ☆        ☆
 さてこの十日間というもの、私と相棒の、いや大いなるケンカ相手の舞は相変わらず、昔と何ひとつ変わることなく時に大ゲンカをしながら、互いに大声でトコトン罵り合って生きてきた(罵り合う表現、はあまりよくない。〝トコトン張り合って〟とした方がよい、かもしれない)。若い時のままである。
 ふたりとも血の気が多く、それぞれ自分なりには一生懸命ではあるのだが。時には、譲れない互いの強い精神力、いや意地といったらよいのか。主義、主張、考え方が違い、がっぷり4つとなり一歩も退かない、はらはらドキドキする場面とぶち当たることも何度か。いくつになっても、危ない橋をわたりながらの人生街道ではある。
 とはいえ、6月27日に発生した舞の左大腿骨骨折による4時間にも及んだ手術(同30日)、その後の入院、リハビリ、そして退院間もなくのヨチヨチ歩きという現実の中、今月(9月)1日に自らの強い意志でリサイクルショップ「ミヌエット」を再開させ、とうとう一カ月間をやり通した。この強靭なる精神力と努力、執念には心から敬意を表し賛辞と拍手を送りたい。三重県志摩半島の真珠の海、英虞湾のほとりの鵜方で地方記者生活をしていた若き私の元に、ある日突然、まるでスカイダイビングでもするように彗星のごとく飛び込んできたあの可憐なる無鉄砲だった長い髪をしたミニスカートの少女が、その後数え知れないほど多くのことがあったが、これらを一つひとつ乗り越え、これほどまでに逞しく、かつ生意気に(この表現もよくないか)、したたかに育ってくれたのである。

 私自身もこの一カ月間、舞のお店への欠かさない送り迎えに始まり、県ライフ共済や自転車障害金請求のための入院手術証明書や事故状況報告書など各種書類の準備と整理、そして最寄りの機関、保険会社への提出はじめ、地元江南署による現場検証への立ち会い、舞の手術後の検診(レントゲンとCTの検診)とリハビリ、これとは別に先日行った脳のMRI検査の結果に関する受診で江南厚生病院を訪れるなど、ナンダカンダとやることが多く、いやはや、これまでの【白河夜船のようだった私の生活】は一変。相棒、すなわち舞が私にとっていかに重要な存在であるか、を、またしても身をもって痛感させられた。

 それどころか、ことし6月1日に天下晴れて満百歳になったばかりの私たち自慢の私の母までが、お世話になっている日進市内の老健施設内で敬老の日の前日の20日夜に運悪く、転んでしまい、舞と同じ左大腿部の骨折という大変な不幸に襲われてしまい、隣の国際病院に入院した。付き合いが良いというか。夫婦でなんとも言い知れない悲しさを味わった。というわけで、私と舞は28日に名鉄電車と地下鉄を乗り継いで日進の病院に母を見舞ったが、病床での母のくやしさがビンビン伝わってきたのである。
 病床にいて激痛に耐えながらも、孫の名前一人ひとりをしっかりあげて、それぞれの性格と現在の状況についてものの見事に話して見せる母。そんな母によれば、▽コロナ禍で手術室が使えない▽高齢なので腎臓や心臓が弱っている、などの理由から「担当の先生とふたりきりで、じっくりお話させて頂いたが、先生はじめ、こどもたちにも迷惑をかけてはいけないので手術は止めることになった」「ほんとは、おかあちゃん。今でも手術してほしいのだよ」などといった話を母自らの口から聴き、「どんなにか。辛く悔しいだろう」と涙が出た。
「でも、さ。おふくろ。頭はまだまだしっかりしているのだから。モノは考えようだよ。手術してもらえなくても、車いす生活になれば、この先転ぶ心配はなくなる。俺たちも、これから出来るだけ来るようにするから、とりあえず、あと1年は生きようよ。1年たったら、また1年生きればいい。いいね。分かった。いつまでも生き続けてね。おふくろさん」。私たちは病床でこう励まして、帰ってきた。

 あんた、また綺麗になったね。足は大丈夫。だいじにせんといかんよ、と握手する母と舞
 
 母に会え、とても嬉しそうな舞(愛泉館名古屋国際病院にて)
 
 1年ほど前「わたしは車いすではなく、自分の足で歩いているんよ」と話していた時の母。江南市和田の実家で
 

 おかげで、なんだか、このところは舞とおふくろ2人の足の痛みがドンと私の全身に乗り移ってきたみたいで、私自身、両足と腰痛に耐え、やっとの思いで歩きながら、毎日、朝と夕方の二度、舞の店までの送り迎えをしている(ほかにコンビニで買った昼食を届けることも、だ)。それどころか、きのう、舞は病院での診察の帰りに突然、私たちの畑である【エデンの東(私たちが、こう名付けた)】に行きたい、いこうよーと言い出し、出向いたまではいいが「(サツマイモを)きょうのうちに全部掘り出してしまわなきゃ」と言ってきかず、それこそ傍から見れば半身不随にも似た老夫妻が畑に張り付いて何やらイモ畑に張り付いて収穫をしている―そんなみじめで醜い光景の展開となったのである。
 やれやれで、作業後、私の全身は、疲れでしばらくの間ほとんど動かなくなってしまった。私は不自由なからだを這わせ夢中でイモの収穫に挑む彼女を前に、とうとう爆弾を破裂させた。「おまえ。何を考えとるのだ。せっかく、よくなりつつあるのに。手術してまもない足が、また脱臼でもしたらどうするのだ」と叱り飛ばしたのである。さすがに彼女も少しは、おとなしくなりはしたのだが。
 ただ、いったん作業を始めてしまった舞は例によって私の怒りなどなんのそので、真っ向から抵抗するように、アレヨアレヨと言う間に、とうとう一画の畑のイモ全部を収穫してしまったのである(もちろん私も手伝った)。なんとおトロしい(能登の方言で、恐ろしいの意)。女は魔物、悪魔だと正直つくづく、そう思った。まだ骨折し手術した左足は回復途上でヨチヨチ歩きなのに。一体全体、どこにあんな底力が潜んでいるのだろうか。これまで甘やかしてきた付けがきたのか。ほんとうに、私に対してはどこまでもわがままなのである。

 一心不乱にイモの収穫に挑む舞と、彼女によって掘り起こされたおいしそうな、おイモさんたち=エデンの東にて。29日写す
 
 

 このことを、たまたまわが家にけさ、自家製の茄子とピーマンを持ってきてくれた妹に言うと、彼女いわく「お兄ちゃん、叱っちゃだめだよ。たつ江さん(舞)命がけでやってくれているのだから。もう絶対、叱るなんてことしないでネ。お兄ちゃんが悪い。たつ江さん、ホントに、よう、やっているよ。お兄ちゃんが悪い」ときた。というわけで、結局は私が叱られてしまった。トホホ、とは。このことか。

 いずれにせよ、私は舞が元通りになってくれ、この界隈の女性たちの雑談から悩みごと相談まで、なんでも聴いてあげることが出来るような、そんな【おばちゃんたちの駆け込み寺同然ともいえる舞の店、リサイクルショップ「ミヌエット」を再開させた】、その辣腕と情熱には敬意を表している。むろん、お客さんたち一人ひとりの心からの舞に対する声援と励ましがあればこそ、の話ではあるが。テレワークも含めた仕事に忙しいシステムエンジニアの息子はむろん、いつも心配顔で玄関先まで送り迎えをしてくれる白狐のシロちゃん、愛猫オーロラレインボーも含め、みんな舞の安全なる復活を望んでいるのだ(シロちゃんについては、本紙<世界の窓>で連載中の「シロはなんでも知っている」で続編を書くことにしている)。
 ここで無茶したら、取り返しがつかなくなる。ちょっとくらい、遅れても構わない。時間は、決して逃げはしない。努力さえすれば、いつだって両手を広げて微笑んで待っていてくれるのだから。ねえ~。シロよ。シロちゃん。おまえだってさ。そう思うだろっ。

 とはいえ、私はといえば、だ。この間もずっと未発表の新しい小説の執筆はじめ、読者目線に立ったコラムなど重要な依頼原稿の執筆、さらには社交ダンスのブロンズ級ルンバとワルツのレッスンにも挑んでいる。だから、時間は毎日足りない。でも、時の方が私たちを待っていてくれる、と。そう信じて日々、生きていくのである。

 お腹にいた私を抱え、幼児だった兄の手を引き、泥の河をただひとり渡り、頭を丸坊主にしてロスケ(ソ連兵)から高粱畑を逃げ回り、敗戦後には二人組の日本兵の強盗にまで襲われ、満州の大陸をあちらこちら逃げ回ったあげく、父と奇跡的に再会。生後間もない私と兄を抱え、戦後引き揚げ船で日本の舞鶴にやっとの思いで帰国する、など。母が歩んだこれまでの100年の道に比べれば、またまだ月とスッポンくらいの差があるに違いない。でも私たちは、その差を埋めていかなければ、と思っている。いまは10月1日午前2時、いやもう3時、4時も過ぎた)。
        ☆        ☆

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 世界のコロナ死者100万人超え。大都市が一つ消えた計算、と考えると慄然。◇コロナショックで3年ぶり下落の基準地価。「人が消えた街」のため息いつまで。――とは、30日付毎日新聞夕刊の【近事片々】氏。
 11月の米大統領選を前に、第1回候補者テレビ討論会が29日夜(日本時間30日午前)、中西部オハイオ州のクリーブランドで開かれ、再選を狙う共和党トランプ大統領(74)と政権奪還をめざす民主党のバイデン前副大統領(77)が初めて直接対決。激しい応酬となった。
 神奈川県座間市のアパートで2017年に男女9人の切断遺体が見つかった事件で強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職白石隆浩被告(29)が30日、東京地裁立川支部で開かれた裁判員裁判の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
 1969年(昭和44年)に開業、多くの要人が宿泊した名古屋城近くの名門ホテル「ホテルナゴヤキャッスル」(名古屋市西区)が30日、老朽化による建て替えのため営業を終了。新ホテルの開業は2024年度を予定しているという。どこの新聞にも書いてはなかったが、ナゴヤキャッスルホテルといえば、愛知医大を巡る名古屋の3億円強奪事件の舞台となった、まさにその場所である。当時、サツ回りだった私は、今は亡き〝ミキちゃん(後に中日新聞編集局長になった加藤幹敏さん)〟と毎晩のようにデカ宅やまるぼう(暴力団)の関係筋を夜討ち朝駆けした、まさにあの忘れられない場所である。

2020年9月20日
 パクパクと食べてしまいぬ秋風は
 秋の空思いの丈をダイビング
 =伊神舞子の<白猫の俳句 minuetto-mi>から

 土、日曜日。きのう、きょうと朝に限れば秋ならでは、の涼しさだ。風も心地よく、大気がおいしく感じられる。とても、この清浄さのなかに新型コロナウイルスといったような悪魔たちが潜んでいる、だなんて。一体、だれが思うだろうか。

 濃尾平野上空に現れ出た秋の雲
 

 きのう。土曜日の朝は相棒の舞を市福祉センターまで送り届ける。彼女自身がメンバーとして加わる江南俳句同好会の句会に出席するためだ。前回の句会では自作を届けただけだったので今回から、また再び同好会のみなさまにお世話になり、参加させていただくこととなった。福祉センターの階段を一歩一歩、ふたりで踏みしめて。会場入りをする(私は見送っただけではあるのだが)。そしてきょうは買い出しに続き、舞の両親が眠る古知野の墓、私の父が眠る和田霊苑の順で花を供え、手を合わせてお参りをしたのである。

 このところは、このようにナンダカンダと慌ただしい毎日だが、わが家の俳句猫で白狐のシロちゃん(オーロラレインボー)は、日々、あれやこれや、と先回りするほどに気遣ってくれ、私たちふたりに希望と勇気、そして自信と励ましを与えつづけてくれている。ふたりの外出時には見送りをしてくれ、帰宅すれば決まって玄関まで駆けつけて出迎えてくれる。毎日、そうした日が続く。知らぬ間に姿を消しているので一体どこにと思えば、おかあさん(オカン)の傍らで居たりするので心配はない。安心していてよ、といった表情で静かに座って見守ってくれていたりする。シロちゃん自身【虹猫・コロナ猫 シロは何でも知っている 第3部おかあさん】(この小説は熱砂の「WORLD WINDOW(世界の窓)」で連載中)の執筆で大変忙しいのに。本当に悪いな、と思ってしまう。

 というわけで、このところは、私が〝記者もの〟の作品では、かつて能登半島七尾市にいた現役の新聞記者時代に書き、名古屋の丸善でベストセラーを続け、当時は各界に波紋を投げかけた著作【泣かんとこ 風記者ごん!】(能登印刷)いらいとなる新作【ドサまわり(仮題)】はじめ、他の小説執筆などにも追われ、夜、昼、朝とない日々の連続だ。そんななか、彼女、すなわちシロちゃんは決まって時間をおいて私の部屋も訪れ、私を見上げたかと思えば、じい~っと目を見つめたあと、最近新調してもらったばかりのスカイブルー(ドラゴンズブルー)も鮮やかな首輪を見せながら、ニャン、ニャン、ニャニャア~ンと励ましてもくれている。そんな毎日が、きょうも過ぎていく。

 いつも私たちのことを心配してくれているシロちゃん(オーロラレインボー)
 
 時にはオカンや私への気遣いで疲れ切って熟睡することも
 

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 さて。このところ人類の見えない敵となっている新型コロナウイルスだが現状を見る限り、関係各機関はじめ私たち自身の予防対策や検査態勢の拡充などその効果もあってか、社会・経済活動の再開を背景に日本での感染そのものは比較的落ち着いてきている。4連休初日の19日は列車も、飛行機も春の連休時に比べたら、新幹線は2割から5、6割に。空の便も7、8割から便によっては、ほぼ100%まで出てきた。JR東日本によれば、4連休の新幹線指定席の予約状況は前年比48%減とはいえ、ことし8月のお盆の時期に比べると、だいぶ回復してきているという。また全日空も国内線の19日の予約は8・7万人で2月29日以降、最も多く喜ばしいことである。事実、19日は全国各地の観光地に久しぶりに多くの人々が訪れた。来月1日には「Go Toトラベル」事業の対象に東京発着の旅行も加わる予定だけに、今後どうなるか、に注目したい。
 とはいえ、世界に目を向ければフランス、スペイン、イギリス…と感染の再拡大化が目立っている。スペインなど一部の国では一日に4000人もの感染者が出て、マドリードでは部分的に都市封鎖されたところもあるという。米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、感染者は18日に、世界全体で3000万人を上回り、死者も、その後95万人を超え、致死率は3パーセントだという。具体的には、7月以降は連日、感染者20万人超の上積みが常態化。死者も4月10日に10万人を超えて以降は2~3週間で10万人増える状況が続いているという。
 ちなみに中日新聞によれば、19日現在の感染者は世界全体で3053万1855人、死者は95万2404人に及んでいる(米ジョンズ・ホプキンズ大の集計による)。日本は感染者が同日現在、7万9395人、死者1516人。

 こうしたなか、きのう19日付の中日新聞朝刊総合面に【コロナ抗体短期間で作製 名古屋大など大幅短縮】の見出し。名古屋大学と国立病院機構名古屋医療センターが新型コロナウイルスの抗体を短時間で人工的につくる技術を開発、こんごウイルスの働きを妨げる抗体をつくることで抗体を使う抗原検査の精度向上につながる、と期待されるという。この研究成果は米科学誌のサイエンスアドアドバンシズ電子版にも掲載された。
        
 警視庁と愛知県警本部などから成る合同捜査本部は18日、ジャパンライフ(本社・東京)の健康グッズを使った販売預託商法をめぐり、創業者で元会長、山口隆祥容疑者(78)=東京都文京区=など元幹部ら計14人を、顧客から資金をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕。こんご44都道府県の約1万人から約2100億円を違法に集めた巨額詐欺事件とみて実態解明を急ぐ。

 ところで18日付中日朝刊軟派(社会面)トップ記事に【平均71.4歳 若手の懸念 新執行部に東海の自民議員 衆院比例内規は73歳定年/組織の柔軟性が… 】の見出し。菅政権誕生以降、なぜか七十代の人びとの活躍が目立つ。なかでも女性の意気軒高ぶりときたら、たいしたものである。そして。女性の元気さを裏付ける、その写し絵と言ってもいいのが新聞の【くらしの作文】や【女の気持ち】である。私は中日、毎日両紙のこの欄は必ず読むことにしており日々、学ばせて頂いている。

【緊急電】20日夜。10時過ぎ。私の兄からの電話によれば、ことし6月1日に晴れて満100歳を迎えた母が、お世話になっている施設内で転び、舞と同じ左足の大腿部を骨折。高齢のため、それに今は連休中でもあり手術するかどうか、を最寄りの病院と慎重に検討しているという。なんたることだ。それも敬老の日を前にして、だ。人生は喜びもあれば、悲しみもある。特に悲しみは容赦なく、私たちを襲う。
 何も骨折まで舞に付き合ってくれなくてもよいものを。100歳の母は、これまでに何度も「たかのぶ。たつ江さん。早くよくなるように。母はいつもそればかりを祈ってます」との手紙を自慢の達筆でくれていたのに。自分まで足の骨を折ってしまうとは。あぁ~。でも気を取り直して、あとは無事な回復をただひたすらに願うばかりである。ほどなくして私の、かわいい妹からも心配声で電話が入った。人生、悲しいことがあるように楽しいこともあるんだよっ、て。ひとり、口ずさんでみる。
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 政府は19日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う大規模イベントの人数制限を緩和。スポーツイベントは1万人以上の受け入れが可能となり、映画館などは5000人以下の施設なら満席も認められる。世界最高齢に認定されている福岡市の田中力子(かね)さんが18日、117歳260日となり、現在確認できる国内での歴代最高齢の故田島ナビさん=鹿児島県喜界町、2018年死去=の記録に並んだ。
 日本漫画家協会(里中満智子理事長)が18日、第49回日本漫画家協会賞の大賞(カーツーン部門)に中日新聞朝刊で連載している佐藤正明さん(71)の「風刺漫画/政治漫画」を選んだ、と発表。若々しい批評精神や新しい情報の吸収力などが評価されたという。
 ユニークな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が17日、ニューヨークなどでオンラインで開かれ、ワニの発声方法を研究するなかでヘリウムガスを使うとワニのうなり声も高くなることを発見した京大霊長類研究所の西村剛准教授(45)らの国際研究チームが音響賞を受賞した。日本人のイグ・ノーベル賞受賞は14年連続。西村准教授は「マニアックな研究にも着目してもらえたのは非常にありがたいことだ」と喜びを語った。
 滋賀県で昨年9月、生後1カ月の長男にかみついたとして傷害容疑で逮捕、起訴された県内の二十代女性について大津地検は18日、証拠の歯型が別人のものと取り違えられていたと判断し、起訴を取り下げた。大津地裁は同日、公訴棄却の決定を出した。

2020年9月12日
 スーパーを覗きに来たの赤トンボ
 ツクツクボウシ言いたきことはなんだろう
 =伊神舞子の<白猫の俳句 minuetto-mi>から

 土曜日。本日付中日新聞題字下によれば、きょうは、なんでも【宇宙の日】だそうだ。
 それはそうと、きのうは9月11日。2000年のこの日から翌日にかけ、この地方を襲った東海豪雨、そして翌年、2001年9月11日に起きた米同時中枢多発テロから、いつのまにか、これほどの歳月が流れたとは。それこそ、月日のたつのははやい。東海豪雨の日は鉄道が止まってしまったため当時の一宮市内の自宅からマイカーで新聞社の職場、中日ビル内の文化芸能局に向かった=私はこれより少し前に一宮主管支局長から文化芸能局の部長に転任していた=が、道路が各地で寸断されていたため、かなりの時間をかけ、やっとのこと出社した記憶がある。部員のなかにはわが家が床上浸水で出社どころではない女性スタッフも数人いた。
 またその翌年は、本社編集局に異動した直後で、デスク長席に座った、まさにその日に米ニューヨークやワシントンで同時多発テロが起き、以降というものは世界各地から送られてきた当時主犯とされたウサマ・ビンラディンに関するものなど洪水のごとき記事に来る日も来る日も追い立てられた思い出は今も忘れるわけにはいかない。これらの記事をデスクワークするうち、なぜか不思議とビンラディンのことが気になるようになり、その後、平成16年(2004年)になり、小説<再生>(自著「懺悔の滴」と日本ペンクラブ電子文藝館に収録)として書きあげ、当時大きな反響を呼んだのも今となっては忘れられない思い出である。

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 あれから20年。ことしはこれまで思いもしなかった新型コロナウイルスの感染拡大によるコロナ禍が世界に蔓延、どこもかしこもこれまでの生活様式が一変してしまっている。ちなみに世界各国や米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、9月11日現在の世界の感染者は、2819万1178人、うち死者は90万9927人に及んでいる(日本の感染者は7万5302人、うち死者が1441人)。
 というわけで、町を歩けば、マスク、マスク、またマスク。社交ダンスのレッスンにもマスクと手袋は欠かせない。仕事もテレワークなるものが普及、このところは、かつての美しき良き日々が遠いところに飛んでいってしまった、そんな気がせぬでもない。

 そして。個人的には、こんなコロナ禍のさなかの6月27日に妻、舞が自宅近くで自転車もろとも転倒、左大腿骨頸部を骨折。江南厚生病院での手術、入院に続き、佐藤病院でもリハビリ入院し先月10日に退院、ヨチヨチ歩きながらも9月からやっと自ら営むリサイクルショップ【ミヌエット】の再開にこぎつけるという、思いがけないアクシデントにも襲われた。人生、いつ何が起きるか、知れたものでない。
 お店が再開してからは、弥次喜多道中さながらに私は毎日、朝と夕方、彼女を店まで送り迎えして時にはドラッグストアやコンビニへの買い物にも付き合っている。でも、ネ。そんななか、自宅に帰れば、決まって愛猫、すなわち舞に言わせれば白狐俳句猫(俳号は「白」、本名はオーロラレインボー)のシロちゃんがニャア~ンと、ひと声鳴いて玄関先まで、つぶらな瞳を輝かせて決まって出迎えてくれるのである。こんなわけで、舞が、日々、シロちゃんにどれほど元気づけられているか、は計り知れないものがある。
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 ところで9月10日付中日新聞に【「西班牙風(スペイン風邪)」と言論の自由 桐生悠々を偲んで】の社説。大変、読みごたえのある記事なので、ここに紹介させて頂く。多くの読者の皆さまに目を通して頂ければ何よりだ。そして気になるもうひとつの記事といえば、だ。12日付中日夕刊1面トップの【1779年と2000年 東海豪雨20年 江戸時代の「安永洪水図」名古屋市博物館が解説冊子 助け合いの記録】である。

 10日付中日新聞の社説
 

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 大津市の天台宗総本山・比叡山延暦寺で12日、1571年9月12日に起きた織田信長による焼き打ちの犠牲者数千人を供養する法要が営まわれた。ことしは450回忌にあたり記念行事も検討されたが、新型コロナウイルスの影響で取りやめに。この日は敵味方を区別しない仏教の〝怨親(おんしん)平等〟の精神に基づき、信長らの霊も同時に悼んだという。法要は境内の鎮魂塚の前で5人の僧侶が読経し参列者が焼香し犠牲者を悼んだ。

 西村康稔経済再生担当相が11日、政府の観光支援事業「Go To トラベル」に10月1日から東京都を追加する方針を表明。ただ新型コロナウイルス感染症対策分科会では感染増加を心配する声が相次ぎ、西村氏は記者会見で「9月下旬にかけての感染状況を見極めたうえで最終判断したい」とも述べた。
 文部科学省は11日、スポーツ庁長官に2004年アテネ五輪の陸上男子ハンマー投げ金メダリスト、室伏広治氏(45)が就任すると発表。任期満了で9月末で退任する鈴木大地長官(53)の後任となる。新型コロナウイルスの影響で来年に延期された東京五輪・パラリンピックを控えた日本のスポーツ行政を担う新たなトップで、政府が閣議決定した。
 大相撲の東横綱白鵬(35)=宮城野部屋=と西横綱の鶴竜(35)=陸奥部屋=が秋場所を休場する。複数の横綱が初日から全員不在となるのは、千代の富士と北の湖が全休した1983年夏場所いらい37年ぶり。7月場所中に白鵬は右膝、鶴竜は右ひじを負傷し、途中休場。白鵬は8月に右膝を手術しリハビリ中で歩くのが精いっぱい。鶴竜も思うように回復せず、本格的な稽古が出来ていないという。
 中東のバーレーンが11日、米国の仲介でイスラエルと国交正常化で合意。8月に発表されたアラブ首長国連邦(UAE)に続き、ことしに入りイスラエルと国交正常化で合意したのはアラブ諸国で二カ国目。15日に米ホワイトハウスで開かれるイスラエルとUAEの合意署名式に加わる。

 報道によれば、高校生棋士、藤井聡太王位(18)=棋聖、愛知県瀬戸市=が12日、東京でのJTプロ公式戦2回戦で豊島将之竜王(30)=愛知県一宮市出身=に敗退。藤井王位は2016年のデビューいらい、豊島竜王に公式戦で白星がなく、これで5連敗。
 自民党総裁選に立候補した石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長が12日、日本記者クラブ主催の公開討論会に出席。本命とされ、優勢だとされる菅氏は消費税増税を「10年は考えない」と明言。追う立場の石破、岸田両氏は森友、加計学園や桜を見る会問題の再調査に柔軟な見解を表明した。
 警察庁がNTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」を使った不正かつ巧妙な預金引き出しの被害拡大を受け、本格的な捜査を開始。口座番号や暗証番号を盗み出した手口などを分析、関与した人物らの特定を急いでいる。これまでの調べによると、犯人グループは銀行口座の番号や暗証番号、生年月日といった個人情報を何らかの方法で不正入手し、本人に成りすましてドコモ口座を開設。不正に入手した情報を使って銀行口座とひも付けさせたうえで預金を引き出しドコモ口座に移したとみられる。
 中日新聞社が12日、60代印刷担当の男性役員が新型コロナウイルスに感染した、と発表。役員は7日から発熱と平熱の状態を繰り返したため、11日に医療機関を受診しPCR検査の結果、12日に陽性と確認された。現在は自宅で待機しており容体は安定しているという。沖縄タイムス社(那覇市)が12日、関連会社出向の総務局付40代男性社員が国の持続化給付金を虚偽申請し100万円を不正受給していた、と発表。こうした不正なコロナ太りは他にも多数、この社会に潜んでいるような、そんな気がしてならない。悪知恵だけは、放置すべきでない。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日、新たな基幹ロケット「H3」の主エンジンに不具合が見つかり、本年度中にも予定していた打ち上げを2021年度に遅らせると発表。

 2020年9月5日
 風生るる季かわりめの蜻蛉かな
 =伊神舞子の白猫の俳句<minuetto-mi>から

 土曜日。世の中はトントン、とことん、とことん。とん、と。どこかに向かって勝手気ままに歩いていく。だが、しかしだ。許されて良いことと悪いことがある。あぁ、それなのに。見えない神たちは一体全体どこを目指しているのか。誰ひとりとして分かってはいない。目的地を指し示すこともできない。
 そんな中、私たちは何かに取りつかれ操られでもするように、この世に身を任せている。新型コロナウイルスの感染者は今なお増え続ける。いつになれば終息するのか。世界の感染者は各国や米ジョンズ・ホプキンズ大などの集計によれば、4日現在で2631万9805人(死者は86万9076人)。また日本も4日午後11時半現在で感染者が7万1612人(死者1365人)に達している。
        ※        ※

 つい最近、送られてきた私も属する【脱原発社会をめざす文学者の会】の会報第18号(2020年8月)をじっくり読んだ。井田川の夫婦松(谷本多美子さん)「悪魔の太陽」はいらない(佐藤洋二郎さん)原爆被曝と被爆地―もみのき保育園の事例(天瀬裕康さん)原発を小説で書くこと(村上政彦さん)再処理うちあけはなし(西尾漠さん)九年目の春(森川雅美さん)軽井沢から 朗読館近況(青木裕子さん)と、どれも意欲作ばかりで、全て魂がこもった良い内容で、私は読みながらあらためて原発社会許すまじ、への思いを新たにしたのである。と同時に、地道に続く文学者の会活動、そして会報の存在の大きさを痛感しもした。

 写真は脱原発社会をめざす文学者の会の会報(第18号 2020年8月)
 
 

 さて。4日夜の段階で沖縄・南大東島の南南東約420㌔を西北西に進む台風10号が近づき台風から離れた地域でも太平洋側を中心に警報級の大雨の恐れがあるとして気象庁が警戒を呼び掛けている。ということもあって、まだまだ足に未熟さと危うさの残る舞は今月1日に再開させたリサイクルショップ「ミヌエット」をきのうから急きょ、休業に。引き続き、あすとあさっての日、月も本来の休みなので休業することにしている。
 先の左大腿骨の骨折、手術後の入院リハビリ治療による歩行生活は退院後、少しずつだいぶ良くなってきたとはいえ、まだまだなので舞自身、無理はしない方がよいと思っているのだろう。お店を急きょ休みにした彼女の的確な判断に私は内心、ホッとし拍手を送りたい。(とはいえ、きょう午前、福祉センターであった江南俳句同好会の集まりだけには、あいさつを兼ねて顔を出し作品を届ける。センターまでは私が送り迎えした)。
        ※        ※

 「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御(アンダーコントロール)されています」
 二〇一三年秋、アルゼンチンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会。東京への五輪招致演説の冒頭で、安倍晋三首相は言い切った。正直、あぜんとしたものだ。……
 あれから七年。汚染水の流出はいまだ止まっていない。
 昨年度平均で一日百八十㌧発生し、多核種除去装置で浄化した処理水を詰めたタンクは千基を超える〝密〟状態。原発敷地内での保管は限界に近づいている。高度処理したはずの処理水からは、新たな放射性物質が検出されており、再浄化の必要もあるという。海洋などへの放出もままならない。……
 フクシマの現実を直視して、3・11の後始末を急ぐこと。そして国民の声に耳を傾け、世界の潮流にのっとって、原発依存から再生可能エネルギーへの切り替えを進めること―。
 これらこそ、国策として原発を推進してきた政府、すなわち後継内閣の責務ではないのだろうか。(5日付中日社説 検証「安倍政治」原発の無責任 現実は「統御」に程遠い)
――上記けさの社説に言うとおり、今こそ原発依存から再生可能エネルギーへの切り替えを進めるべき時ではないか。

 その昔「さんま騒がせで豆腐屋上がったり」といわれた。秋、房州のサンマがどっと入荷して江戸の魚河岸が上を下への大騒ぎとなったのがさんま騒がせ、そんな時は豆腐屋は商売上がったりだったという▲サンマが安くなり、もろにお客を奪われたのが豆腐屋だったのである……▲先週は北海道での大型船の初水揚げ量が昨年の1%だったとのニュースが衝撃を呼んだ。過去最悪の不漁だった昨年の漁獲量4万5800㌧はピーク時の1割足らずだが、調査にもとづく今年の予測はそれを下回る恐れがあるという▲原因の一つは日本近海の海水温の上昇という。……(5日付毎日新聞朝刊<余録>から)
 <余録>に言うとおり、海水温の上昇は、異常気象どころかサンマの水揚げにも大きな影響を及ぼしているのである。

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 4日午前9時10分ごろ、福井県坂井市で震度5弱の地震が発生。気象庁によれば、震源は同県嶺北で震源の深さは約10㌔。地震の規模はマグニチュード5・0。津波は発生しなかった。
 学問の神・菅原道真をまつる北野天満宮(京都市)で4日、天満宮の神職と比叡山延暦寺(大津市)の僧侶が550年ぶりに「北野御霊会」を行い、新型コロナウイルスの退散を祈願したという。
 囲碁の第46期天元戦(中日新聞主催)の挑戦者決定戦が4日、東京の日本棋院であり、白番の一力遼基聖(23)が河野臨九段(39)に百九十八手で中押し勝ちし、井山裕太天元(31)=棋聖・本因坊=への挑戦者に決まった。

 名古屋大学が、新型コロナウイルスの感染拡大防止に関する活動方針を「ウィズコロナ」を軸にした内容に変更。これまでオンラインで実施してきた講義や演習を可能な限り対面型に戻すという。感染防止を図りつつ、学生同士や教員との交流を重視し、原則禁止としていたクラブなどの課外活動も緩和するという。名古屋に唯一存在する落語の一門で4月に亭号を「雷門」から「登龍亭」にあらためた登龍亭一門のお披露目興行が10月1日から4日間、名古屋市中区の大須演芸場十月寄席で開かれる。

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は、出馬表明した菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の三氏が4日、支持拡大への動きを活発化。菅氏陣営は選対本部を発足。岸田氏は地方行脚を始め、石破氏は政策集「石破ビジョン」を発表。総裁選は8日告示、同日中に演説会と共同記者会見、9日に党青年局・女性局主催の公開討論会、12日に日本記者クラブ主催の討論会を実施し、14日に投開票し、新総裁を選出する。立憲民主党の枝野幸男代表(56)、国民民主党の泉健太政調会長(46)が4日、それぞれ国会内で記者会見。両党などが結成する合流新党の代表選(7日告示、10日投開票)に立候補する意向を表明。
 イタリアのベルルスコーニ元首相(83)が新型コロナウイルス検査で陽性になった。症状はなく、北部ミラノ近郊の自宅で隔離措置を取っている、と地元メディアが2日報じたという。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年8月~)】

2020年8月29日
 秋暑し乱歩の像にマスクある
 川原べの萩一斉に騒ぎ出す
 =伊神舞子のきょうの白猫俳句<minuetto-mi >から

 俳句乙女、伊神舞子の【きょうの俳句】が左足大腿部の骨折手術とその後のリハビリ入院による長かったトンネルをどうにか一歩前に抜け出し、やっと戻ってきた。おめでとう。でも決して無理はせぬように。いい経験をさせてもらった、と神さまに感謝すればよい。こんごは、シロちゃん(「白」の俳号を持つこの世でただひとりの俳句猫。本名は虹猫オーロラレインボー)を何よりの支えに、ひと回りも二回りもスケールの大きな句作に挑んでほしい。

 きのうの金曜日。午後5時からの官邸での記者会見で安倍晋三首相が健康上の理由(持病の潰瘍性大腸炎の再発)から首相を辞任する意向を表明した。この日、私は先日、作家仲間の太田治子さんから「(左足大腿部骨折でリハビリ闘病中の私の妻)舞さんのお見舞いに」と送られてきた猫のデザイン入りタオルを手に一宮スポーツ文化センターでの1週間に1度の社交ダンスのレッスンに挑んだ。
 彼女が「せっかくいただいた心のこもった、めったに手に入らないタオルなのだから。あなた、きょうのレッスンから使ってよ。シロちゃんも〝いいよ〟だって。そう言ってくれている。これからダンスをする時にはいつだって、このタオルを手放さないで。たとえイメージの世界だけでもよいのだから。シロちゃんと一緒にダンスを踊っていてほしいの。だから(猫タオルも)連れていって」と。そう言うので携えることにした。
 レッスンそのものは現在、挑んでいるブロンズ級ルンバのなかでも特にちょっと難解、かつ技術を要する【ロープスピン】の場面を中心に学んだが、終始シロちゃんの猫タオルが私の演技を見守ってくれていることもあり、まずまずの出来だった。終わってダンス教師の若さんに見せると「この猫ちゃんのデザイン入りタオル、とっても高級だよ。手触りも、すごくいいし。それに、何といってもかわいい」と直接、手で触れて歓迎してくださり、これからも出来る限りシロちゃんのお守り代わりに持参しようと心に決めた。私の心の中にはいつだって、シロちゃん、治子さまに言わせれば、だ。かわいくて、やさしい【シロさま】がいるのである。

 いつも私たちを玄関まで出迎えてくれるシロちゃん
 
 夜はお布団がわり。猫ちゃんタオルにとっても幸せそうな【シロさま】
 

 さて。安倍晋三首相の退陣表明だが、複数の報道によれば、ここにきて自民党総裁選を巡って菅義偉官房長官の擁立論が浮上。石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長らも立候補に前向きな意向を示しており、こんご三氏を軸に候補者選びが進む公算が大きいという。白血病で競技を離れていた競泳女子、池江瑠花子さん(ルネサンス)が29日、東京都特別大会の50㍍自由形で1年7か月ぶりとなるレースに出場し、26秒32で5位に入った。26秒32は、池江さん自身が保持する24秒21の日本記録には及ばなかったが、10月の日本学生選手権の参加標準記録26秒86を上回った。

 29日は江南市在住作家である長谷川園子さん(日本ペンクラブ会員、脱原発社会をめざす文学者の会会員など)の講演会「今こそ伝えたい、私の戦争体験」(尾張芸術文化懇話会主催、江南市と市教委、中日新聞社後援)が同市高屋町の永正寺で開かれ、約60人が【戦争許すまじ】を誓い合った。
 懇話会一員として講演に聴き入った私は、両親やおじいちゃん、おばあちゃんに手を引かれて会場を訪れ、熱心に聞いてくれた子どもたち、その姿を何よりも微笑ましく嬉しく思った。同時に、生きていれば講師の〝そのこ〟さんとは同世代であるはずの、あのナチスのユダヤ人排撃追放でアウシュビツの収容所に送られ、若い命を絶ったアンネフランクのことに思いを馳せ、大人の都合で始まった戦争がこどもたちの生活までも翻弄させる罪深さをあらためて思った。

 戦争は絶対してはいけません、と自らの貴重な体験を振り返りつつ話す講師の長谷川園子さん
 

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 名古屋市の有識者会議「地下鉄駅名称懇談会」が28日市役所で開かれ、名古屋市営地下鉄名城線の伝馬町駅が熱田神宮伝馬町駅に、隣接する同線の神宮西駅が熱田神宮西駅に変更される方向になった。市側が両駅の改名案を示し、出席した10人の委員が採用することで一致。12月か来年1月の懇談会最終会合を経て、市交通局が最終決定するという。
 女性漫才師の草分けで、第一人者で知られた漫才協会名誉会長の内海桂子(うつみ・けいこ、本名安藤良子)さんが22日、多臓器不全のため東京都内の病院で死去。東京都出身。97歳だった。
 名古屋の夏を彩る踊りの祭典である第22回にっぽんど真ん中祭り(どまつり、中日新聞社共催)が28日、踊りの映像を配信するオンライン形式で開幕。初日は過去最多の参加373チームのうち海外を含む北海道から九州まで計90チームが力強い舞を披露した。30日まで。
 大津市教委が28日、同市の南滋賀遺跡の発掘調査で日本最古とみられる6世紀後半から7世紀前半ころの木製の独楽(こま)が出土した、と発表。

2020年8月25日
 火曜日。朝一番で、先日病院を退院して自宅でリハビリ中の舞と一緒に不燃ごみを出しに近くの不燃物収集場まで私が運転する車で出かけた。先に左大腿部頸部骨折で手術を受けて退院こそしたものの、まだまだリハビリ中で助手席への乗り降りはむろん、歩くこともままならない。おぼつかない足取りではある。でも、彼女の強い意志も手伝ってなんとか、それこそ二人三脚で、やっとこせ、ゴミ出しを終えた。ある面で舞の社会生活への復帰の第一歩が始まった、とでもいえようか。

 そして。こういう時にこそ、顔見知りの近所の方々に会えるかな、とは思ったのだが。あいにく知らない人ばかりだった。それよりも帰宅時に、わが家の愛猫、白狐のシロちゃん(「白」の俳号を持つ俳句猫。本名はオーロラレインボー)が心配そうな顔で玄関先まで迎えてくれ、盛んにおかあさんを見上げる姿が、なんとも愛らしく、かつ嬉しかった。私たちは思いもかけていなかった、人間でさえ得られない、彼女のそうした心遣いに希望と勇気のようなものをもらったのである。ありがとう。シロ。

 いつも私たちを出迎えてくれるシロちゃん
 

 きょうの昼前、私は舞を助手席に乗せ、妹が営む税理士事務所、日本ペンクラブの作家仲間で舞のことをたいそう心配してくださっている長谷川園子さん=脱原発社会をめざす文学者の会会員。尾張芸術文化懇話会会員=宅の順に、妻の無事退院の挨拶をして回った。私一人でお礼に、と自宅を出発する直前になり「アタシも」というので舞を伴っての訪問となった。〝そのこさん〟宅ではついつい長居してしまったが、平和な世の中が何よりです――と実体験を踏まえて力説される、かつての軍国少女、〝そのこさん〟の相変わらずの意気軒高ぶりには少し安心もしたのである。
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 さて。収束が今もって見えないコロナ禍だが、中日新聞の本日付朝刊1面には【愛知独自の緊急宣言終了 4段階指標「厳重警戒」を維持 錦三と栄 時短営業要請終了】なる見出しが躍った。愛知県が24日に開いた新型コロナウイルスの対策本部会議で県独自の緊急事態宣言と名古屋市の繁華街への営業時間短縮などの要請を予定通り同日で終了することを正式決定したというもので、大村秀章知事は「引き続き厳重警戒の段階だ」と述べ、県をまたぐ不要不急の移動の自粛や感染防止策の徹底を呼びかけた、としている。これに対して三重、岐阜両県は当面、独自の宣言を継続する。
 また、3面には【コロナ遺伝子解析結果 第2波起点は新宿 「7月半ば、人止めれば拡大止まった」 高齢者重症化変わらず 専門家組織】の見出しも。記事は次のようなもので的確でわかりやすい内容となっている。
――六月以降に拡大した新型コロナウイルス流行の「第二波」は、第一波が収束した後にくすぶっていたウイルスが東京の歓楽街を起点に全国各地に持ち込まれて広がったことが、国立感染症研究所によるウイルスの遺伝子解析で分かってきた。既にピークに達したとみられるが、重症者が増えている地域もあり「再拡大に備えた警戒は必要で、イベント人数上限をまだ緩めるわけにはいかない」と専門家は指摘する。

 25日付毎日新聞夕刊に脚本家倉本聰さんの寄稿で【追悼 渡哲也さん(俳優) 男の美学を貫いた一生 ★俳優の渡哲也さんは10日、死去。78歳だった】の記事。渡さんならでは、の胸を打つ内容だった。渡さんは、私自身とても好きな俳優であった。

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 2018年に閉店した名古屋・栄の百貨店「丸栄」跡地の再開発計画で新設される商業施設の開業が2021年11月から2022年春にずれ込む見通しに。新型コロナウイルス感染症の影響で遅れが生じているためで施工会社の大和ハウス工業(大阪)が24日開いた地元説明会で明かした。
 文楽大夫の人間国宝、豊竹嶋太夫さん(とよたけ・しまたゆう=人形浄瑠璃文楽大夫、本名村上五郎=むらかみ・ごろう)が20日、腎不全で死去。88歳だった。愛媛県出身。元衆議院副議長で民主党最高顧問などを務めた渡部恒三(わたなべ・こうぞう)さんが23日、福島県内の病院で死去。福島県出身。88歳だった。
 米共和党大会が24日、南部ノースカロライナ州シャーロットで開幕。トランプ大統領(74)を11月の大統領選の候補に正式指名した。これに先だち、トランプ氏は2期目の公約を発表。世界最悪の感染者と死者を出した新型コロナウイルスへの対応につき、ワクチンの年末までの開発を明言したほか、米国第一主義の政策継続をあらためて強調したという。
 安倍晋三首相の連続在職日数が24日で2799日となり、大叔父の佐藤栄作氏を抜いて歴代単独1位に。安倍首相は健康不安説が流れるなか、この日、東京・信濃町の慶応大学病院を17日に続いて訪れ、4時間近くにわたって検査を受けたあと官邸で記者団に「先週の検査の結果を詳しく伺い追加的な検査を行った。体調管理に万全を期し、これからまた仕事を頑張りたい」とも語った。
 2019年の参院選広島選挙区を巡る選挙違反事件で地方議員らを買収したとして公選法違反に問われた前法相の衆議院議員、河合克行被告(57)と初当選した妻の参院議員、案里被告(46)が25日、東京地裁で開かれた初公判で、いずれも無罪を主張。国会議員夫妻が計100人に約2900万円を配ったとされる常識外れの大規模買収事件の全容がいよいよ、解明される。

2020年8月21日
 きょうは金曜日。昨日20日には滋賀県東近江市で39・2度になるなどコロナ禍の時代の不幸に輪をかけるような猛暑がこのところ全国各地で続いている。報道によれば、東京では今月に入り、熱中症で103人もが命を落としたという。新型コロナウイルスに、猛暑続きと私たちは一体全体どうしたらよいのか。逃げ場を失った子羊たちに思えなくもない。
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 そんなとき。快挙が、夜のニュースで茶の間に飛び込んできた。
 福岡市の大濠公園能楽堂で19日から行われていた第61期王位戦七番勝負(中日新聞社主催、伊藤園協賛)の七番勝負第四局は20日午後4時59分、初挑戦の藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)に80手で勝ち、4連勝で王位を奪取。残り時間は藤井さんが一時間、木村さん34分だった。藤井さんは7月に獲得した棋聖と合わせ18歳1カ月の史上最年少で2冠に。史上最年少での八段昇格も決めた。まさに、あっぱれとはこのこと。出身地の愛知県瀬戸市は街全域が祝賀ムード一色に染まったようで、歓喜に満ちている。コロナ禍に沈む世の中をパッと、明るくする話題だけに、名古屋市・名駅の名鉄百貨店周辺や藤井さんの出身地瀬戸市では中日新聞の号外が飛び交った。

 新王位18歳の完勝を報じた21日付の中日新聞朝刊
 

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 ところで。新型コロナウイルスの世界の感染者は20日現在の各国や米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、世界全体で2242万3016人(死者は78万7909人)に。日本も20日午前午前0時現在で感染者は6万0667人(死者1173人)に及んでいる。一体全体いつになったら収束に向かうのか、が分からない。
 実際、このところは重症患者も増えてきており、専門家の間では今は感染の第2波の真っただ中にあるとの見方さえ出ている。この先どう推移してゆくか、が気になるところだ。こうしたなか、愛知県では20日、新たに10歳未満~90代の82人が新型コロナウイルスに感染した、と発表。半田市の高齢者施設では10人の感染が判明、新たにクラスターとして認定見通しだという。また名古屋市内では7月以降、介護施設52カ所で新型コロナウイルスの感染者が判明。感染者は計85人に上っている。
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 早いもので左足大腿部頸部骨折の手術とその後のリハビリ訓練で入院していたわが妻、舞が今月10日に退院して10日たつ。この間、多くの方々の温かい声援のなか、家事のことなぞ殆んどしていなかった私は得難き経験をさせられて今に至る。彼女が骨折する前、私は風呂から出ればタオルでいちいち体をふいてもらうなど、それこそ殿様にも似た華麗なる所業を恥ずかしげもなくしてもらってきたのだが、骨折という一大アクシデントにより一転。今度は立場が逆になり、私が彼女の足軽役に転じた。
 でも、何ごとも彼女の回復のためと思えば、それほど、いや、ほとんど苦労にはならない。ヨチヨチ歩きの妻を傍らに、むしろいい体験をさせられている、と思っている(むろん、まだまだ、この足軽転落劇は続行中だ。それに有り難いことに洗濯は息子が忙しい仕事の合間に全部やってくれているので、ついつい甘えてしまっている)。

 よい経験といえば、だ。毎朝、みそ汁を添えた朝食をつくることは自分の役割だ、と決め彼女に食べてもらうのが私の当然の任務となったことか。ほかに、週に2回のゴミ出し。買い物……。入院期間中の共済金支払い請求の手続きに必要な書類の準備に郵送なども当然せねばならず、そのためのコピーを取りに近くのコンビニに出向くなど結構、あれやこれやと大変ではある。と同時になれないことばかりをしながら、改めて、これまでいかに多くを何から何まで彼女にしてもらっていたかを思い知り、これまでの自分勝手な生き方を少しは反省している(もっとも10年ほど前に彼女が脳腫瘍摘出という大手術をした際にも、いろんなことを経験したが、その後彼女が不屈の精神で回復してからというものは、元の木阿弥に。このところは、もっぱら彼女に全てを任せてしまっていた)。

 というわけで、退院後の火の出るような二人三脚といえば、だ。ざあっと、以下のとおりである。日にちごとに、そのごく一部、ワンカットを簡単にここに記録としてとどめておかふ。
――(11日)退院2日目。午前中、舞の意志でヨチヨチ歩きを承知のうえで近くのドラッグストアへ。初の買い物。午後、病院に。これも一緒に出向いて診療費を全額支払う(12日)彼女がボランティア同然で営むリサイクルショップ「ミヌエット」店先への【九月から再営】の表示を行い、業者もまじえて、お店のトイレ使用に当たってクッショントイレをどうするか、の話し合いも(13日)突然、美容院に行きたいと言い出し、近くのお店へ出向くが、予約制だと知り、19日午前9時の予約を取る(14日)午前中、江南厚生病院へ。病院で担当医師による手術診断書を受け取り、ピアゴでショッピングをして舞がたいそう、こだわるので贈答品販売のサワセイさんへ。ここで快気祝いを兼ねたお中元のお返しを、ふたりでお願いする。手術診断書をライフ共済に送る
(15日)舞自ら台所に立ち、夕食にカツ丼をつくる(16日)自宅近くのドラッグストア2店へ。リハビリ訓練を兼ね、ゆっくり歩いてまわる。夕方、江南署員による現場検証に舞と立ち会う。事故後、初めて自転車を引いて歩いたが「この方が歩きやすいよ」と彼女。(18日)能登七尾の元新聞販売店主ノリさん(笹谷憲彦さん)から快気祝いに対する丁重なるはがきが届き、大垣平野学園の順ちゃん(平野順一さん)からも温かい電話。順ちゃん曰く「そりゃあ、大変だった。ちっとも知らんかった。だがね、ごんちゃん。今回のことは、こんごの権太さんの執筆活動に大いに役立つから。ごんちゃんならでは、の小説誕生を期待していますよ」と何よりのエールまで頂いた(19日)舞が、退院後初の美容院へ。美容院から帰った彼女を前に、私は6月1日に満100歳になり、舞の骨折を心配してこれまで2度も手紙をくれた母あてに遅まきながら「妻は大丈夫。心配ないから。それより、暑いのでからだ大切にしてよ。母が子を思う気持ち、そして子が親を思う気持ちは永遠不滅なのだから。おかあさんも、元気でいつまでも長生きしてください」などといった文面の3通連作の熱き思いを込めたはがきを書き、自宅近くポストに投函。

 人生という川は人々の悲しみや幸せの涙を乗せ、こうしてどこまでも流れていく。そして。この間のわが家の愛猫シロちゃん(白狐、「白」の俳号を持つこの世でただ一匹の俳句猫。本名はオーロラレインボー)の舞をやさしく見守る姿ときたら、これまた胸を打ち、今もシロによる果てなき、おかあさんの見守りは継続中である(シロについては「熱砂」の<世界の窓>欄を見て頂けたら、うれしくかつ光栄です)。
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 愛知県の大村秀章知事が20日、新型コロナウイルスの感染の有無を調べる県内最大級のPCR検査所を秋以降、名古屋市港区の名古屋港ガーデンふ頭に開設する方針を明らかにした。ドライブスルー形式で1日500人からの唾液検体の採取をめざし感染拡大に時に対応するという。
 11月の米大統領選を前に政権奪還をめざす野党・民主党が18日、党全国大会を開き、ジョー・バイデン前副大統領(77)を党候補に指名。翌19日夜(日本時間20日午前)バイデン前副大統領を支える副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(55)を正式に指名した。ハリス議員は、共和、民主の二大政党で初の黒人女性の副大統領候補となる。
 インド洋の島国モーリシャス沖で座礁し重油の流出を起こした日本の貨物船「WAKASHIO」についてモーリシャス当局は19日、船体に穴を開けて海に沈める計画を明らかにした。当局は「さらなる汚染や海上航路の妨げとなることを避けつつ、計画を進める」と説明している。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、朝鮮労働党中央委員会総会が19日に開かれ、来年1月に党大会を招集すると報じた。党大会は2016年5月いらい5年ぶりとなる。
 77人が亡くなった2014年の広島土砂災害から6年となる20日、広島市内の被災地で慰霊祭が開かれ、参列者は犠牲者を悼み、防災への誓いを新たにした。
 乗組員千人以上に及ぶ新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した米海軍の原子力空母セオドア・ルーズベルトで感染拡大が始まった3月下旬、陽性者を含む3000人以上の乗組員を沖縄県と神奈川県の米軍基地に移送する計画が浮上していたことが19日、ルーズベルトの集団感染を調査した米海軍の報告書から判明した。
 5月に全国の医療機関で受診した患者数は前年同月から20・9%減ったことが19日、厚生労働省の調べでわかった。診療科別では小児科と耳鼻咽喉科の落ち込みが顕著で小児科はほぼ半減。医療機関での新型コロナウイルスへの感染を警戒し、受診控えが広がっていた実態が鮮明に。
 近畿日本鉄道が修学旅行などで使われる団体専用列車「楽(らく)」を1990年の運行開始いらい初めて全面改良し、19日に報道向け試乗会を開いた。「楽」は4両編成で両端の2両が2階建て。「もっとゆったりした設計に」との要望を受け、約2億円を投じて刷新したという。
 東京地検は20日、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件に関連、支援者らを通じて贈賄側に偽証を依頼し報酬を渡そうとしたとして組織犯罪処罰法違反(証人など買収)の疑いで収賄罪で起訴されている衆議院議員の秋元司被告(48)を逮捕、東京・永田町の衆議院議員会館の事務所などを捜索した。

2020年8月12日
 江南厚生病院での左大腿部頸部骨折の手術後の入院に続く佐藤病院へのリハビリ転院で入院していた舞が10日午後、晴れて退院した。まだまだ一歩一歩踏み出すごとにヨチヨチ歩きでおっかなびっくりではあるものの、彼女の強い信念と意志が早期の退院につながった、そんな気がしてならない。
 でもまだまだ歩くのはおっかなびっくりだ。それだけに、しばらくは自宅での生活そのものがリハビリになる(お世話になった佐藤病院リハビリ療法士の話)との言葉を信じての生活が始まった。退院した翌日のきのうは一番近くのドラッグストアへ。そしてきょうは午後、ピアゴに一緒に買い物に出向くなどした。ほかに、けさは退院後初めて台所に立つ彼女を私が補佐するなどした。
 また病院から帰ってからは、白狐のシロちゃん(「白」の俳号を持つ、この世でたった一匹の俳句猫。本名はオーロラレインボー)が、おかあさんである舞の姿を絶えず自らの視界に、少し間隔を置いて静かに座ってオカン(舞)の姿を見守る様子に、私は一種の感動すら覚えた。シロちゃん、すなわち彼女の物言わぬ思いやりには胸打たれたのである。

 今は世の中そのものがコロナ禍という変形時代でもあり、病院に出向くことさえ困難ななか、私たち兄妹間でのお見舞いは無しにしようよ、と互いに確認しての入院劇ではあった。だが、舞の災難を知った市内のなじみの本屋さんの女店員さんから退院を祝うように突然、お見舞いとしてメロンが届けられるなど思いもしてなかった多くの方々からの励ましを受け、なんだか心ある人たちの情けの数々にジーンときたことも事実である。
 満百歳の母から再三届いた私たちを気遣う手紙。さらには私とは日本ペンクラブの作家仲間で美術にも詳しい、やさしさに満ち溢れたあの太田治子さんからは猫ちゃんの絵入りの愛らしいタオルまでが送られてきて、そのうえ同封の文面には「舞子さまご退院おめでとうございます シロさまもどんなにかおよろこびのことでしょう。にゃん にゃんという声がきこえてくる心地がします。」の一言まで添えられ、なんだか胸が熱くなってしまったのである。
 そのためにも、多くの方々の声援に応えるためにもしっかりと治して、また舞ならではの俳句や短歌を詠む日々が日常となるように、と私は日々手を合わせる思いでいる。と同時に能登七尾の短歌雑誌「澪」の代表山崎国枝子さんはじめ、江南俳句同好会の皆さまら舞をここまで育て励ましてくださっている多くの方々にもこの場を借りて心から礼を申したく思う。

 お見舞いのメロンを前に一家を代表して「ありがとう。おかあさん日に日によくなってきています」と話すシロちゃん
 

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 きのう11日の日本は本州を中心に高気圧に覆われ、群馬県伊勢崎市や桐生市で40・5度に達し、ことしの全国最高を更新。埼玉県鳩山市でも40・2度まで上がった。40度台の観測はことし初めて。中部地方も各地で35度以上の猛暑に見舞われ、この日、中部6県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀)では熱中症とみられる症状で151人が救急搬送された。こうしたなか、愛知県は11日、環境省と気象庁が関東甲信地方で試行している「熱中症警戒アラート」を県独自に導入する、と発表。「暑さ指数」(単位は度)の33度を基準とし、12日は予報がこれを上回ったとして県全域に初のアラートを発令した。

 群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に墜落し、乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機事故は、12日で発生から35年。ことしは新型コロナウイルスの影響で慰霊式は縮小され、遺族は参列しない異例の形式となった。島根県松江市は11日、先に新型コロナウイルスのクラスターが発生した同市の私立立正大湘南高で、新たに4人の男子生徒の陽性が確認された、と発表。同校の生徒や教員の感染者は95人になった。4人の内訳は野球部員3人と一般生徒1人。中日新聞の12日付報道によれば、日本大水泳部で10人以上が新型コロナウイルスに感染したことが分かったという。
 広島市に原爆投下直後に降った放射性物質を含んだ「黒い雨」をめぐり国の援護対象区域外にいた原告84人全員(死亡者を含む)を被爆者と認めた広島地裁判決について12日、被告の広島県、広島市、訴訟に参加する厚生労働省が控訴。加藤勝信厚労相は、援護対象区域につき「拡大も視野に入れ、スピード感を持って検証を進めたい」と述べた。

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 11月の米大統領選で野党・民主党の候補指名を固めているジョー・バイデン前副大統領(77)が11日、副大統領候補としてカマラ・ハリス上院議員(55)を起用する、と発表。17~20日の党全国大会で正式に指名される。12日にバイデン氏の地元、東部デラウェア州で正副大統領候補として初めてそろって演説するという。
 プロ野球中日ドラゴンズの根尾昴内野手(20)が11日、マツダスタジアムでの広島戦でプロ初安打。昨年のデビューから通算17打席目での記念の1打となった。この日は「2番・中堅」で5試合ぶりに先発出場。5点リードの九回無死一塁で第五打席へ。DJ・ジョンソンの低めの変化球を引っ張ると、一、二塁間を破る右前打となった。記念のボールは父浩さん、母実喜子さんに贈る、とのこと。親孝行の根尾をどこまでも応援したい。

2020年8月7日
 金曜日。お盆を前に愛知県西尾市など各地で墓前や仏壇に供える赤いホオズキの収穫と出荷作業が始まった。きょうは秋立つ日。立秋である。そして。8月9日は、先の広島と同じく75回目の長崎原爆の日である。

 ここ木曽川河畔に広がる濃尾平野の一部、江南市は、まだまだ猛暑のど真ん中ではあるが、昨夜あたりからベランダを吹く風にやわらかさと涼しさ、やさしさが感じられるようになった。と、思ったら。きょうの夕方、槍のごとき無限大の雨たちが30分ほど一団となってわが家の屋根をたたき、舞の部屋が少し水漏れし始めたので食器洗い用の洗面器とバスタオル二枚を敷き、急場をしのぐ。その様子を真剣な表情で愛猫、白狐のシロちゃん、虹猫オーロラレインボーが見守った。
 夜6、7時と9時のNHKのニュース。思いがけず、長男がテレビ画面に登場、科学者の研究開発の問題で「中国の研究者数や研究開発費が飛躍的に伸びており、ついに米国を抜いた。日本も総合的に強化していく必要がある」と説明を加えていた。親として、ちょっと気恥しい気がしないでもないが。三重県志摩半島の鵜方で生まれた、あのちっちゃかった赤ん坊がよくぞ、ここまで育ったものだと思ったりした。

 6月27日(土曜日)に、自宅近くで自転車に乗っていて転倒。左大腿部頸部骨折という不運に遭って手術(30日午後3時から江南市の江南厚生病院で4時間の手術)、その後7月16日からはリハビリ転院で同じ市内の佐藤病院に入院しているわが妻。伊神舞子はその後、多くの方々の愛に支えられ、リハビリ療養が順調に進んでいる。退院まであと一歩のところまで迫り、シロちゃんを含めた家族みんなで「あと少しだ。がんばれ、がんばって」と日々声援を送っている。
 今月4日にはリハビリ訓練が終わるや「あたし、あのね。きょう何にもつかまらないで初めて歩けた。歩けたよ。本当よ。ほんとうなのだから」「なんとかなるのじゃあなくって。自分で何とかしなきゃいけないのよ」と興奮気味に真っ先に私に電話をしてきたが、この地上を歩くことがよほどうれしかったと見える。むろん、私だって、あの電話はとてつもなく、うれしかった。

 やっと歩けるようになったリハビリ訓練中の舞
 
 
 でも、先はまだまだ長い。「ゆっくり行こう」
 

 昭和四十七年。その年の文化の日、11月3日に「あたし、そちらに行くから」と言って着の身着のままで志摩半島の私のもとに飛び込んできた、あの遠い日のことばと【あたし歩けた。歩いてみせるよ】のことばがなぜか、だぶるのである。というわけで、伊神舞子の退院の日が目の前に近づいてきていることだけは間違いない。
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 広島はきのう6日、被爆から75年の節目となる「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)が営まれ、松井一実市長は平和宣言のなかで2017年に国連で採択されたが未発効の核兵器禁止条約について日本政府に締約国になるよう訴えた。これに対して安倍晋三首相はあいさつの中で「唯一の戦争被爆国として核兵器のない世界の実現に向けた努力を進めることはわが国の変わらぬ使命だ」と述べながらも、核禁止条約に関して踏み込んだ発言をすることはなかった。
 11月の米大統領選を前に民主党候補に正式指名が確実なバイデン前副大統領が6日、広島への原爆投下から75年に合わせて「広島と長崎の恐怖が2度と繰り返されないように、核兵器のない世界に近づくように努力する」との声明を発表。オバマ前大統領が掲げた「核なき世界」を引き継ぐ考えを明らかにした。

 愛知県は6日、新型コロナウイルスの新たな感染者140人を発表。新規感染者の10日連続の100人超えを受け、県独自の緊急事態宣言を出した。また愛知県と名古屋市は厳しい状況と宣言を周知するため名古屋・栄の名古屋テレビ塔とオアシス21のライトアップを「厳重警戒」のオレンジ色から「危険」の赤色に変更。また岐阜、三重両県との往来に関して大村愛知県知事は「東海三県は地理的にも、経済圏域的にも一帯で、県をまたぐと言っても少し違うのではないか。よく相談し適切に判断いただければ」と述べ、対象外になりうるとの認識を示した。
 一向に終息の見通しがたたない新型コロナウイルスの感染者は各国や米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、7日現在、世界全体の感染者が1911万1123人(死者は71万5163人)。日本も7日午後11時時現在で感染者が4万6541人(死者は1056人)に及んでいる。

 政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」(会長=尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)が7日、新型コロナウイルスの流行状況を4段階に分けて対策を取る際に現状がどの段階にあるかを判断するための指標を公表。病床の利用率や陽性率など6項目でそれぞれの数値指標も設定した。
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 米国務省が6日、新型コロナウイルスの世界的拡大を受け、3月に発令した全世界への渡航中止勧告を解除。こんごは国・地域別に判断し、日本は4段階で2番目に厳しい「渡航を再検討」(レベル3)となる。これまでは、最も厳しい「渡航中止・退避勧告」(レベル4)が全世界に適用されていた。中国やロシアなど50カ国以上はそのままレベル4に据え置かれた。
 先の大戦中、東洋一の兵器工場とされた豊川海軍工廠(愛知県豊川市)への大空襲の生存者らでつくる「八七会」が7日、会として最後の供養を豊川海軍工廠戦没者供養塔前で行った。空襲では2500人以上が亡くなったが、会員らは「会員の高齢化で活動は終わるが、決して空襲の恐ろしさを忘れることはないでしょう」と手を合わせていた。
 ロイター通信によれば、レバノンの大規模爆発で首都ベイルートを訪問中のフランスのマクロン大統領は6日、ベイルート復興に向けた国際支援会合が近く開かれると明らかにした。レバノン当局によれば、爆発の死者は145人に達し、負傷者は5000人、行方不明者も多数に及んでいる。
 ベストセラー「思考の生理学」で知られる英文学者、お茶の水女子大名誉教授外山滋比古(とやま・しげひこ)さんが7月30日午前7時18分、胆管がんのため東京都内の病院で死去。96歳だった。外山さんは愛知県寺津町(現西尾市)生まれ。

2020年8月2日
 きょう2日は日曜日。いよいよ8月の到来である。
 先に左大腿部の骨を骨折してしまい手術後、入院中の舞は病院で看護師さんやリハビリ療法士さんら多くの方々に支えられ、日々リハビリに励んでおり家族みんなで一日も早い復帰を願っている。かといって、急いては事を仕損じる。ここは、ひと呼吸おいて。しっかり、ゆっくり治すように、と本人を励ましているのが現状だ。私は彼女に「時は逃げてはいかない。だから、じっくりいこうよ。でなければ、良い俳句も、短歌も、詠めないよ」と話している。
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 大相撲七月場所千秋楽は2日、東京・両国国技館で行われ、東前頭17枚目の照ノ富士(伊勢ケ浜、モンゴル出身)が関脇御嶽海(出羽海)を寄り切りで破り、13勝2敗で30場所ぶり、5年2カ月ぶり2度目の優勝を決めた。幕内で最も番付が下の幕尻での優勝は3人目。そればかりか、照ノ富士の場合、元大関が序二段まで番付を落としながらの再入幕は史上初めてだけに、今回の優勝を史上最大の復活優勝だと称えるファンは多い。
 そして元大関の平幕優勝は1976年秋場所の魁傑いらい、約44年ぶり。東前頭17枚目の照ノ富士は、幕内で最も番付が下の〝幕尻〟で、幕尻優勝は2000年春場所の貴闘力、ことし初場所の徳勝龍いらい3人目。「いろんなことがあったけれど。最後に笑える日が来ると信じて。もう一回恩返ししなきゃ、と思って。結果が、こうやって笑える日がきた」とは照ノ富士。

 優勝した照ノ富士
 
 照ノ富士の優勝を報じるNHKのニュース(NHK画面から)
 

 新型コロナウイルスの感染者は先月31日、国内で1578人と1日としては過去最多に。今月1日にも1532人の感染者が確認され、国内の新規感染者が4日連続で1000人を超えるという深刻な事態が続いている。
 このうち愛知県では31日、1日の新規感染者としては過去最多の193人の感染を発表。1日も181人と4日連続で150人を超え、うち名古屋市は31日の102人に続き1日も109人で、3日連続で100人を超えた。こうしたなか、大村秀章知事は1日、「感染者の多くが名古屋市内の夜の繁華街に由来している」とし、錦三(きんさん)地区の飲食店などで20、30代の若い世代を中心とした感染者集団、クラスターの五つ目が発生している現状を踏まえ「もはや、繁華街の規制をせざるを得ない」として名古屋市中区の繁華街の錦三地区と栄地区の一部で接待を伴う飲食店やカラオケ店などに5~24日の20日間、午後8時までの営業時間短縮や休業を要請したいと述べた。
 こうしたなか、岐阜県の古田肇知事は31日、新型コロナウイルス感染が県内で急拡大し第二波が到来したとして、この日独自の「第二波非常事態」を宣言。「感染者が第一波を上回るペースで来ている。第一波以上に警戒心を持ってほしい」と呼びかけた。岐阜県の非常事態宣言は、第一波の4月10日いらい2度目。最初の非常事態宣言や国の緊急事態宣言と異なり、現時点で学校の一斉休校や店への休業要請などの措置は取らない。ただ8月末までをめどに愛知県や名古屋市での酒類を伴う飲酒の回避を求めたほか、お盆時期の帰省を含めて県をまたぐ往来もできる限り慎重に判断するよう要請した。
 三重県の鈴木秀敬知事も31日、7月に10~20代の感染者が急増した現状を踏まえ名古屋市中心部の繁華街への往来について盆休みが終わる8月16日ごろまでは控えるように、と呼びかけた。三重県と四日市市が1日、10~70代の男女計11人が新型コロナウイルスに感染した、と発表。岐阜県と岐阜市も1日、10~60代の男女13人が感染した、とそれぞれ発表した。

 一方で。29日の感染者221人に次いで31日は216人の多さとなった大阪府は31日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、独自の基準である「大阪モデル」の警戒水準を前倒しで引き上げ、この日から黄信号の第二段階に移行する、と決めた。大阪市の繁華街・ミナミでは接待、酒類提供を伴う飲食店やカラオケ店に対して8月6日から20日まで休業や午後8時までの時短営業を要請するという。
 また東京都の小池百合子知事も31日の定例記者会見の席上、新規感染者が都内で連日の最多更新となる463人に上った新型コロナウイルスの現況につき今後の推移次第では時短要請する業種などを拡大する可能性がある、との認識を示した。
 1昨日まで5日連続で過去最高の感染者を出した沖縄県も1日、感染者の拡大を新型コロナ第二波と位置づけ、県独自の新型コロナ警戒レベルを「3」(全4段階)に引き上げ沖縄県緊急事態宣言を発出した。宣言の期間は15日まで。このため沖縄美ら海水浴場もきょうから休館となった。

 東海地方(愛知、岐阜、三重、静岡)をはじめ、関東甲信越がやっと梅雨明け。平年より11日、昨年より8日遅いという。気象庁によると、1日午後3時、ベトナム近海で熱帯低気圧が台風3号に変わった。3号の発生日時としては1998年の8月9日午前9時に次いで過去2番目に遅い。7月は51年の観測開始いらい初めて台風が発生しなかったという。

        ×        ×
 31日に厚生労働省が発表した簡易生命表によれば、2019年の日本人の平均寿命は女性が87・45歳、男性が81・41歳で、ともに過去最高を更新。女性は0・13歳、男性は0・16歳延び、いずれも8年連続のプラス。女性は5年連続で世界2位、男性は3年連続で3位だった。
 2014年9月に死者行方不明者63人を出した御嶽山(長野、岐阜県境)の噴火災害から続いていた長野県王滝村の王滝頂上(2936メートル)の立ち入り規制が1日、解除され、多くの登山者が頂上に立った。
 台湾初の民選総統となり〝台湾民主化の父〟と呼ばれた李登輝元総統が7月30日、死去。97歳だった。ことしに入って体調を崩し、半年ほど入院生活を続けていたという。日本統治時代の1923年、台北県生まれ。日本時代は岩里政男という名前を使用。京都帝国大学に学び学徒出陣も経験している。
 歌舞伎座(東京都中央区)が1日、観客を入れて約5カ月ぶりとなる歌舞伎公演「八月花形歌舞伎」を開催。東京などで新型コロナウイルスの感染者が増加するなか、感染防止策を徹底し、緊張感のある再開を迎えた。公演は26日まで。
 気象庁が31日、近畿地方の梅雨明けを発表。昨年より7日、平年より10日遅く、これで西日本はすべて梅雨明けした。また2日は北陸と東北南部でも梅雨明けした。
 中日新聞岐阜支社が31日、中日新聞瑞穂牛牧販売店(岐阜県瑞穂市)に勤務する50代の男性従業員=同県北方町=が、新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。プロ野球ソフトバンクは1日、長谷川勇也外野手(35)が新型コロナウイルスのPCR検査を受けて陽性と判定された、と発表。2日の西武戦の中止を決めた。

【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2020年7月~)】

2020年7月29日
 夜に入りこれまで全国でただ1県、ゼロだった岩手県の新型コロナウイルスの感染者が県下で29日、2人感染したことが確認された、と同県が発表。そればかりか、この日は国内の1日の感染者としては初めて1000人を超え、過去最多の1260人の感染者が確認されたという。

 新型コロナウイルスの感染者は東京都はじめ全国各地で相変わらず、日に日に増えている。このうち愛知県では28日、1日の新規感染者が初めて100人を超えて110人に。過去最高だった23日の97人を更新。大村秀章知事は記者会見で「衝撃的な数値だ。きわめて厳しい現況だと改めて認識し、行動の変容、行動の自粛をお願いしたい」と述べた。また本日付中日新聞朝刊によれば、28日の新規感染者数(愛知110人、東京266人、大阪155人)だけを人口100万人あたりに換算すると、愛知14・6人、東京19・1人、大阪17・6人とほぼ同レベルで「完全に市中感染が始まっている」との見方も出ている。
 ちなみに世界全体の28日現在の感染者数は1649万5309人(死者は65万4327人)=各国や米ジョンズ・ホプキンズ大の集計による=。日本国内は28日午前0時現在、感染者が3万2896人(死者1015人)

 先日、自宅近くで自転車で転倒、左大腿部を骨折し手術後、江南厚生病院から同じ市内の佐藤病院で入院リハビリ中の妻、舞はこのところは温かく、かつやさしい看護師さんはじめ医師、リハビリ療法士さんら病院の人々に支えられ、毎日リハビリに黙々と打ち込んでおり、少しずつ回復に向かっている。かわいそうで出来れば代わってやりたく思うが、こればかりは代われない。
 ここはそれこそ頑張って、これまでどおり俳句や短歌の作句も合わせ、1日も早く俳人、そして歌人「伊神舞子」として社会に復帰してくれることを願うばかりである。本人は「7月中にはケリをつけたい」と言っているが慌てる必要はない。時が逃げることはないのだ。それより、じっくり直してほしい。いや、直さなければいけない。ただ、そればかりを願って私たち家族は、愛猫シロちゃんともども彼女の復帰に期待しているのである。

「早く、帰ってきてね」と愛猫シロちゃん。彼女はおかあさんのことが心配でならない。でも、オカンの心の内は何でも知っている
 

 人生、だれとて山あり谷あり、だ。いろいろ、だ。これまでだって、数えきれないほど苦難の道を共に歩んできたじゃないか。今回は、おまえ(舞)が名付けた白狐のシロちゃん(「白」の俳号を持つ俳句猫。本名は社会を照らすオーロラレインボー)も精神的に、いつだって守ってくれている。だから安心して復帰をめざしてほしく願っている。
 そして。もうひとりの、その彼女、すなわちシロちゃんはけさも朝から出たがってしようがないため、久しぶりの好天でもあるので外に出してやったが、おそらくは白狐となって自身の姿を消し、おまえの入院している病室に行ったに違いない(シロちゃんは夕方には、帰宅した)。

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 けさの中日新聞によれば、1986年に隣国ウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故で最も大きな汚染被害を受けたベラルーシで初めてとなる原発「ベラルーシ原発」(出力240万キロワット)が西部グロドノ州に完成し、8月にも稼働を開始するという。この「ベラルーシ原発」はロシア製で建設費は60億ドル(約6300億円)と報じられており、その90%はロシアが融資したもようだという。ベラルーシの場合、現在、電源構成の95%を天然ガス火力発電が占め、残りは風力。原発が稼働すると40%を占めるようになるという。
 記事によれば、チェルノブイリ事故で汚染物質の半分以上がベラルーシに降ったとされ、2015年までの経済損失額は事故前の国家予算の32年分に上るという。それほど痛いめをしてきたのに「原発で苦しんだ国が原発を導入するのは残念だ」(日本チェルノブイリ連帯基金=長野県松本市=の神谷さだ子さん)の声は、そのとおりである。人間はおろかな存在だと言わざるを得ない。
        ※        ※

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 広島地裁が29日、広島への原爆投下直後に降った放射性物質を含む黒い雨で健康被害を受けたとして広島県内の男女84人が県と広島市に被爆者手帳の交付などを求めた訴訟の判決で84人全員を被爆者と認め、県と市に被爆者手帳の交付を命じた。原告らは投下当時、国が援護対象とする区域外におり、交付申請は却下されていた。区域外の住民に援護を拡大し、黒い雨の体験者を被爆者と認めた司法判断は今回が初。
 環境保護団体、世界自然保護基金(WWF)のオーストラリア支部が28日、オーストラリアでことし2月ごろまで約半年間続いた森林火災で死んだり、生息地を追われたりしたコアラやカンガルーなどの野生動物は約30億匹に上る、と発表。「現代史上、野生動物の災難としては最悪だ」と指摘した。
 停滞する梅雨前線や低気圧による大雨で29日、山形県の最上川の4カ所で氾濫が起き、床上、床下を含め少なくとも住宅206棟に浸水被害が出た。道路の寸断などで5市町村の一部地区で計380世帯、1011人が一時孤立したが随時、解消。避難者は29日朝の時点で2438人に上った。

2020年7月24日
 きょうはスポーツの日である。
 国内の新型コロナウイルスの感染者が23日、新たに計981人確認され、2日続けて過去最多を更新。東京都も366人とこれまで最多だった17日の293人を大幅に上回ったほか、大阪府も2日連続で100人を超え104人に、また愛知も97人、福岡も66人とそれぞれ3日連続で過去、最多を更新。きのう、海の日は、4連休の初日で政府の観光支援事業「Go To トラベル」により観光地がにぎわいを戻すところだったが残念ながら、とてもそんなわけにはいかない結果となっている。
 このまま感染拡大化が続けば、それこそ危惧視されている感染拡大の第二波が始まりかねないとの心配も出ており、事実、既に【市中感染】が始まっている、と指摘する専門家まで出てきた。この苦境を、この先どう乗り切っていくか。わたしたち人間の英知が試されているといっていい。

 このうち23日に県内で10~80代の男女97人の新型コロナウイルス感染が発表された愛知県では1日の新規感染者数としては3日連続で最多を更新。臨時に記者会見した大村秀章知事が「第二波の大きなヤマがきている。感染防止対策の徹底をお願いしたい」と市民に呼びかけ、特に軽症や無症状での感染が広がっている若者に不要不急の行動自粛を呼びかけた。この日夜、名古屋の名古屋テレビ塔とオアシス21はイエローサインの黄色にライトアップされ市民に注意を促した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で延期となった東京五輪は開幕まで1年となった23日、白血病からの復帰をめざす競泳の池江璃花子さん(20)=ルネサンス=が来夏に開会式が行われるメインスタジアムの国立競技場で世界に向けメッセージを発信。「逆境からはい上がっていく時には、どうしても【希望の光】が必要です。1年後のきょう、この場所で希望の炎が輝いてほしい」と訴えた。

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 京都府警が23日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者の依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして嘱託殺人の疑いで宮城県名取市でクリニックを営む仙台市、医師大久保愉一容疑者(42)と東京都港区、医師山本直樹容疑者(43)を逮捕。
 調べによると、女性患者は京都市中京区鍛冶町、無職林優里さん(当時51歳)で、林さんは会員制交流サイトを通じ、大久保容疑者に「安楽死させてほしい」といった趣旨の依頼をした形跡があり、林さんから山本容疑者の口座に百万円以上の現金が振り込まれていたという。このため府警は金銭目的で「安楽死殺人」を請け負った可能性があるとみて、さらに厳しく追及する。
 新型コロナウイルスの新規感染者が全国的に増えているなか、安倍晋三首相は24日、「国民には三つの密(密閉、密集、密接)を回避し、大声を出す行動をひかえるなど感染を防ぐ行動を徹底するよう改めてお願いする」と述べ「再び今、緊急事態宣言を出す状況にはないと考えている」と現時点での緊急事態の再発令はしない、と否定的な見解を明らかにした。

2020年7月19日
 日曜日。朝から久しぶりの好天に恵まれ、戸外では、ミンミンゼミがかまびすしく鳴き始めた。このところは、愛猫シロちゃんも含めて私たち家族の気持ちと心に合わせたかのように雨、雨、また雨の日々が続いた。それだけに、きょうの天気は少し暑くはあるが、どこか心も晴れて、わが家のエース、白狐のシロちゃん(舞が命名した「白」の俳号を持つこの世でただ一匹の俳句猫)を久しぶりに朝早く、吟行のため外に出してやる。シロちゃん、どこを歩いていたのか。午後6時前、無事帰宅した。

 ところで妻の舞が今月16日には左足大腿部骨折の手術後(先月27日に骨折、30日午後手術)のリハビリ転院を終えるなど、このところのわが家は、激流のごとき日々が続いている。何よりも、思いがけない事故で苦しんでいる舞の胸中をおもうとき、私の胸は今、張り裂けそうでもある。幸い、息子が忙しい仕事の合間にあれやこれやと家事をしてくれ、本当に助かっている。
 というわけで、きのうは転院した病院にラジオのイヤホン、単3電池、Tシャツなどを届け、テレビカードを患者である妻に頼まれて病院内で買おうとして財布に1000円札がないことに気付き、1万円札を両替えしてもらうため近くのホームセンターまで走ったが「両替はしていません」と冷たく言われ、たまたま見つけた唐揚げのお店「鳥丸」で5000円札の両替をお願いしたところ、そこの美人スタッフ、〝さとみさん(伊藤里美さん)〟が快く引き受けてくださり、事なきを得たのである。いやはや、行ったり来たりが、なんだか切なすぎるが。これも可愛い舞のためだ。

 ところで。新型コロナウイルスの感染者は一向に減りそうにない。東京都では18日、新たに290人の感染者が報告された。16日の286人、過去最多だった17日の293人とほぼ同水準で、300人台に迫る状態が連日続き、累計では9000人を超える、9223人となった。
 ちなみに各国や米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、18日現在の世界全体の感染者数は1412万4409人(うち死者は60万3059人)。感染者が多い国は米国364万7715人(同13万9266人)ブラジル204万6328人(7万7851人)インド103万9084人(2万6273人)ロシア76万4215人(1万2228人)ペルー34万5537人(1万2799人)…の順。また日本国内は18日午前0時現在で横浜クルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス)も含めた感染者が2万5575人(死者999人)となっている。
 西村康稔経済再生担当相は、18日の記者会見の席上、新型コロナウイルス対策で要請しているイベントなどの入場者数を5000人までとする制限に言及、「8月1日に予定している一段の緩和は慎重に考えざるをえない」として再検討する意向を示した。
        ※        ※
 熊本県南部を中心に大きな被害が出た豪雨から18日で2週間。熊本など九州5県の犠牲者は計71人、行方不明者も6人に及ぶ。熊本では避難者が2000人を超え、断水が続いている地域もあり、元の生活を取り戻すには、なお時間がかかりそうだという。

 悪い話ばかりでもない。舞がリハビリ転院した16日、この日大阪市の関西将棋会館で行われた第91期棋聖戦五番勝負第4局で高校生棋士の藤井聡太さん(愛知県瀬戸市)が渡辺明前棋聖=36歳。棋王、王将=を破り、17歳で史上最年少のタイトルを獲得。その藤井聡太棋聖は18日、東京都渋谷区で開かれた将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦でも103手で菅井竜也8段に勝ち、タイトル活躍後の初戦を白星で飾った。そして。その藤井棋聖の18歳の誕生日がきょう、19日である。
 大相撲の本場所では4カ月ぶり、観客を入れての対戦では半年ぶりとなる七月場所(中日新聞社共催)が19日、東京都墨田区の両国国技館で初日を迎え、15日間の熱戦が始まった。富山出身の期待の新大関朝乃山が隆の勝をおくりだしで破って白星発進。能登半島期待の星、遠藤は横綱鶴竜にこしくだけで勝ち、7個目の金星を獲得した。

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した岐阜県立岐阜商業高校(岐阜市)の硬式野球部が19日、全国高校野球選手権岐阜大会の代替大会の出場を辞退した。同部は、今春の選抜に出場が決まっていた強豪。選抜中止を受け、8月に開催予定の甲子園高校野球交流試合にもエントリーしているが、出場できるかどうか見通しはたっていない。県岐商では19日にも、保健体育の教員2人の感染が新たに判明。同校に関連するクラスター感染者は8人となっている。

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 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、迷走していた日本政府の観光支援事業「Go To トラベル」が急転直下、東京都の発着除外で決着。感染拡大が抑えられない中での事業推進を巡り、国と都、地方の確執が表面化した形だが結果は「首都排除」に至った。
 36人が死亡、33人が重軽傷を負った「京都アニメーション」第一スタジオ(京都市伏見区)での放火殺人事件から1年目を迎えた18日、亡くなった約20人の遺族が「皆様へ」と題したメッセージを発表。この日は第一スタジオの跡地で白いテントに覆われた特設会場のなかで犠牲者の追悼式がひらかれた。
 世界保健機関(WHO)が18日、新型コロナウイルスの感染予防に向け、「三密(密閉、密集、密接)の回避」を呼びかけるメッセージを、フェイスブック上に投稿。
 俳優の三浦春馬さん(30)が18日午後、東京・港区の自宅マンションで首をつった状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。室内に遺書とみられるものが残されており、現場の状況から自殺とみられる。

2020年7月13日  
 月曜日。能登半島七尾の短歌雑誌「澪(れい)」(編集・発行 山崎国枝子 印刷 斉藤印刷出版。発行所 澪短歌会)2020年7月号が先日わが家に届いた。

 ♪折れし花しおれて昨日のままにあり煙りて雨の降る新しく
 山崎主宰の12首を冒頭にいずれ劣らぬ能登歌人17人の短歌がずらり並ぶ、今回も充実した内容である。これら秀作のなかに伊神舞子の短歌11首が【さくらんぼ】の題で収録されており、他の作品同様なかなか充実した内容である。
 そのうちの2首を以下に記しておこう。
 ♪ねこの仔の鳴き声もテレワークコロナコロナと騒いで七月  
 ♪ルビーのよなさくらんぼ口どけは懐かしい味の甘味処のアイス

 熊本など九州地方をはじめ岐阜、長野県などでの豪雨被害に続く、このところの新型コロナウイルスの感染者増(東京都では9日の224人に続き、10日の243人など4日連続の200人超え。中でも10日の国内の新規感染者数は緊急事態宣言解除後で最多の430人になった)と、相変わらずの感染者増で、このところは社会全体がより以前にも増し、傷つき膿んでしまったような。そんな気がしてならない。
 こうした中、これまで無観客開催だったプロ野球とサッカーのJリーグが10日、5000人を上限に観客をいれての公式戦を10日から実施、中日ドラゴンズはナゴヤドームで4958人の観客が見守るなか、広島と対戦、3―2で勝ち、観客席からは久しぶりに歓声が沸き上がった。やはり、観客を前にしての公式戦は味わい深い。
 11日付中日本紙運動面の見出しも「観戦再開 竜延長戦制す 中日3―2広島」「ビシエド劇的 歓喜総立ち 球心 直球狙い、セ単独トップ7号」「ファン御礼 サヨナラ弾……」というもので、ファン一人ひとりの思いと歓喜がそのまま伝わってくるような、そんな気さえしたのである。
 一方の、大相撲はといえば、だ。日本相撲協会が13日、東京墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、大相撲七月場所(十九日初日・両国国技館、中日新聞社共催)を1日当たり約2500人の観客を入れたうえで開催することを決めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で三月の春場所は無観客開催、五月の夏場所は中止となっており、一般が観戦できるのは一月の初場所いらいとなる。

 先日、左大腿部上部骨折という悲しくつらい苦渋を体験した相棒の方は、曲がりなりにも少しずつ回復。私は毎日、病室通いを続けている。舞のリハビリは少しずつ進んでおり、9日からは歩行器による訓練も始まった。きょう、13日午後には珍しく舞から携帯電話が入り「いま、リハビリ終わったところよ」の電話が入り、その声の弾みようを私は心底、うれしく思った。
 リハビリはたいてい面会時間(午後3時~8時)とは別の時間帯に行われるので、その様子を見たくても見ることが出来ないのが、少し残念な気もする。でも、ここ数日はリハビリとは別に、車いすで室内を少しずつ動き回る本人の姿を目の前に日に日に回復してきていると実感するのである。回復がチョットずつ前進していることは間違いないので「この調子で」と祈る思いでいる。
 そして。彼女がリハビリを日々がんばっている分、私も負けてはいられない、と週1回の社交ダンスのレッスンは続行。隣町の一宮スポーツセンターに行っているのである。最近では、新しいダンス仲間もでき、10日は、ダンスの指導教師若さんの指導の下、〝あさちゃん〟や〝奥ちゃん〟〝さかいさん〟らとひとときを過ごしたのである。私がレッスンをすればするほど、舞のリハビリも進行する。そう信じてである。
        ×        ×
 熊本、鹿児島両県に大雨特別警報が出た4日から1週間たった11日、熊本、長崎両県で新たに計2人の死亡が確認され、九州の死者は65人となった。
 塚本邦雄、寺山修司らと前衛短歌運動を起こし、戦後の短歌界をけん引した岡井隆(おかい・たかし)さんが10日午後零時26分、東京都武蔵野市内の自宅で心不全のため死去。92歳だった。名古屋市出身。
 北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した地村保志さんの父、地村保さん=福井県小浜市=が10日、誤嚥性肺炎で小浜市内の病院で死亡。93歳だった。
 トランプ米大統領が11日、ワシントン近郊の米軍医療施設を訪問した際、初めてマスク姿で公の場に現れた。沖縄県は13日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)で32人の新型コロナウイルス感染を確認した―と米側から連絡があったことを明らかにした。在沖縄米軍ではこれまでに66人の感染者が確認されており、計98人に拡大したことになる。
 米国メディアが12日報じたところによれば、ロックンロールの王様エルビス・プレスリーの孫ベンジャミン・キーオさん(27)が死去。銃で自殺したとみられるという。

 2020年7月8日
 世の中、日々いろんなことが容赦なく人々を襲う。私たちはそうした中を誰しも、生きていくのだ。
 活発な梅雨前線の影響でこのところ豪雨が目立つ九州を中心に被害が日に日に大きく、深刻化。本日付中日新聞の1面見出しは、「九州豪雨死者56人に 前線なお活発 厳重警戒」「筑後川など9河川氾濫 特定非常災害に指定へ」「岐阜9500世帯避難勧告 飛騨川 氾濫危険水位超す」などといったものだった。総務省消防庁によれば、7日午後2時半現在の避難指示の対象は九州を中心に計約63万世帯、約138万人に及んだ。  本日8日付夕刊も1面で「飛騨川氾濫780世帯孤立 豪雨 岐阜、長野に一時特別警報」「濁流えぐられた道路 上空ルポ」「国道崩落 未明ごう音 下呂豪雨 見たことない水量」「鉄道、高速混乱相次ぐ」「九州豪雨捜索続く 不明少なくとも13人」などといった続報を打つ内容である。

 一方で先日、自転車ごと転倒し、左大腿部骨折の手術を終えた相棒、舞は、その後「痛い」「痛い」と苦しみ、悲しみながらも少しずつリハビリをこなし快方に向かっている。ここは、辛くとも焦らず、じっくりと治していくほかあるまい。私は連日、病院通いのため、このところはどうしても執筆活動もおろそかになりがちだったが、こんなことではいけない。舞が苦しさと痛みに耐えながらリハビリに頑張っている分、私自身も負けてはいられない、と自らを鼓舞して、こうしてデスクに向かっている。舞は舞で、病床で俳句と短歌への挑戦を少しずつ始めており、私もうかうかはしておれないからである。
 彼女は4時間に及ぶ手術に耐えたあと、さっそく以下のような俳句2句を詠んだ。 ♪梅雨寒や 骨をガリガリ オペ終わる ♪七月や オペ後のひとしずく 水美味し

 デ、それはそれとして彼女、舞の左大腿部頸部骨折後の歩みを以下に簡単に記しておこう。
 ▽6月27日 舞、愛知県江南市の桃源交差点を横切ったところで自転車ごと転倒、救急車で江南厚生病院に運ばれる(この日は愛猫シロちゃんを私とふたりで病院に連れていき、帰宅後に自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」に向かう途中の思わぬ事故となった) ▽6月30日 4時間に及んだ手術で骨折部分に人工股関節を埋め込む ▽7月1日 初のリハビリは、病室(個室)のベッドにそろそろと、おっかなびっくり座る。ただそれだけの訓練 ▽7月2日 平行棒(止まり木)を両手に5、6㍍をやっとこせ歩く ▽7月3日 止まり木による往復歩行。スポンジボールを両足の間に挟んだり緩めたりする ▽7月4日 止まり木による往復歩行を3回ほど ▽7月5日 日曜日。リハビリはなし。病室と自宅、長男宅をオンラインで結ぶ【三元中継によるテレビ励まし会】を実現させる。最初のうち気が乗らなかった舞もわが家の愛猫シロちゃん(白狐、「白」の俳号を持つ。この世で、ただ一匹の俳句猫。本名虹猫ことオーロラレインボー)と画面を通して久しぶりに対面し、少し生気が戻った。シロちゃんのお手柄といっていい。
  ▽7月6日 月曜日。東京の作家太田治子さんから留守電に入っていたお見舞いと励ましのお言葉を病床の舞に聴かせると、彼女の顔に笑みがこぼれ続いて七尾の歌人山崎国枝子さん(短歌雑誌「澪(れい)」主宰)に電話を入れる。舞は国枝子さんと、ぽつぽつと会話を交わし、ほっとする。山崎さん曰く「舞ちゃん、あたし。あなたよりもずっと年上なんやけど。実は大腿部の骨、あたしも2度も折って手術しているのよ。あたし、それでも頑張って。今ではなんとか普通に歩いて、歌も詠んで生活している。舞ちゃん、がんばり。まだ若いのだから」だってさ。  さすがは、能登を代表する歌人、天下の山崎さんである。 ▽7月7日 火曜日。たなばたさま。午前中、手術後初のシャワー。午後、ワッバで靴下をはく練習。スポンジボールをはさんでの訓練。止まり木を支えに2往復を2回。 ▽7月8日 きょうは、骨折後まだ一度も母親に会えていない息子が勤務後に名古屋の会社から直行し、おかあさんを見舞った。息子は何も言わないが、病床で見守る息子の姿を思うとき舞のうれしさが、伝わってくるようでもある。この日のリハビリ。舞は止まり木による往復訓練に挑んだ。

 このほか、もうひとり。おかあさんに会いたい一心で窓を自らの手で開けてしまい、逃亡したシロちゃんの脱走劇など、いろいろあったが、この件については近く連載中の【シロは何でも知っている】の続編であらためて書くこととしよう。このところは連日、病院で舞の好きな<エーデルワイス><みかんの花咲く丘><琵琶湖周航の歌><三浦環の蝶々夫人>、その他<イエスタデイワンスモア><おまえに>などをユーチューブで一緒に聞いている。病院から自宅に戻ったら戻ったでこんどはシロちゃんが盛んにおかあさんの様子を聞くので、その問いに一つひとつ丁寧に答えながら、こんどはシロちゃんと一緒にこれらの愛唱歌を聞くのである。

 いまは1日1日が、こうして過ぎていくのである。少しは元気が出てきた舞

   

 おかあさん、早くよくなってね―と回復を願うシロちゃん

   

 それはそうと、私は先日、私と舞にとっては忘れられない土地、志摩半島の波切を訪れたが、その大河小説(現在、執筆中である)の公開も、そろそろ随時、始めていこうか思っている。タイトルは検討中だが、ある面では今がチャンスかもしれない。

2020年7月3日
 金曜日。きのう7月2日の午後零時半過ぎ。
 たまたまテレビを見ていたら画面に「東京都内で100人以上が新型コロナウイルスに感染」といった速報が流れた。デ、けさの朝刊(中日)1面には「東京107人感染 緊急宣言解除後最多 20、30代が7割」といった見出しが躍っていた。東京都での100人以上の感染者は、大型連休中の5月2日いらい。5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降では最も多い数となった。こうした事態に小池百合子知事は「(感染拡大防止の)ガイドラインを順守している店を除き、新宿、池袋などの夜の街、夜の繁華街への外出を控えてほしい」と訴えている。ちなみに東京都では、きょうも100人を超える124人の感染者が出たという。
 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によれば、新型コロナウイルス感染症による世界の感染者は先月28日に、とうとう1000万人を突破。死者も50万人を超える深刻な事態となっている。それだけに、日本での感染者が、こんごどう推移していくのか。大変、気になるところだ。
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 話は変わって。私にとって大切な妻、舞が先月27日の土曜日の午前に、自宅近く江南市桃源の交差点を渡ったところ、最近開店したばかりの回転ずし横の路上で自転車ごともんどりうって転倒し、救急車で江南厚生病院に運ばれるという災難に遭遇した。幸い、頭こそ大丈夫だったが左大腿部頸部骨折という大ケガをしてしまい、30日に4時間かけ手術(人工股関節・人工骨頭の取り替え)が行われた。かわいそうだが起きてしまったものは仕方ない。このうえは、早くよくなってくれるよう家族みんなで応援し、かつ力を合わせていくほかない(この件については、「熱砂」のテーマエッセイ【家族】で「【泣かんとき】。ある家族の風景」で少し、ふれておいた)。
 いやはや、人生は容赦ない。こうした不幸に出あうたびに、私は「人は所詮だれもが、悲しみの海のなかを歩いて生きていくのだ」と思ってしまう。でも、ものごとは考えようで、世界がコロナ禍のど真ん中にあるなかでの得難い貴重な体験になると思えばいい。
 実際、面会ひとつにしても病院到着時にはマスク姿で日々、病院入り口で両手を消毒。この後に検温や問診など厳しいチェックを受け、それこそ戦場に恋人にでも会いに行く気持ちで出かけるのである。

 舞に会うには面会証を首に日々、厳しい関門をくぐらなければならない

 

 幸い、手術直後は殆ど口にしようとしなかった食事を、きのうには6、7割ほど食べられるようになった。そればかりか、手術後のリハビリもほんの少しではあるが始まっており、それまでベッドにやっとこせ座るだけだった訓練が、きのうは歩行棒を両手に、伝いながら5、6㍍ほどを歩く歩行の練習をし、きょうはこれに加えてスポンジ球を両足に挟んだり、離したりする繰り返しをしたようだ。かわいそうではあるが、このリハビリ、まずは順調だと思っている。
 そして。家の方は三男坊が忙しいにもかかわらず、帰宅後、洗濯はじめ食事の準備などをしてくれ、なんとか1日1日を過ごしている。私は私で気が滅入ってしまわないよう今日は午後、一宮スポーツ文化センターに出かけ、社交ダンスのブロンズ級ルンバのレッスンに挑戦。ダンス仲間がいうには「同じように足を折って金具を入れた方、何人もいるわよ。痛くて痛くて。大変でしょうが、がまんしてリハビリに耐えることが大事なんだってよ。奥さま。まいちゃんにそう言っといて。リハビリの2カ月をどう耐えるか、だよね」とのことで、思い切ってレッスンに顔を出し、良かったと思ったことも事実だ。

♪梅雨寒や 骨をガリガリ オペ終わる
♪七月や オペ後のひとしずく 水美味し
              伊神舞子

 きょうは、このほかオカンに会いたい一心で、わが家の愛猫シロちゃん(「白」の俳号を持つ俳句猫。舞がいうには、白狐。私が名付けた名前はオーロラレインボー)が自宅窓をとうとう自分の手で開け、脱走してしまい、無事帰宅するまで大変だったが、こちらの事件は、余裕が出たら現在、ほかに連載中である【シロは何でも知っている】で紹介しようと思っている。余裕があれば、ネットで検索していただけたらシロちゃんの気持ちは分かって頂けると思う。

 ともあれ、このところはきりきり舞い舞いの日々に私たち家族は翻弄されているのである。ただ病院個室では決まって彼女が大好きな<みかんの花咲く丘>はじめ、<琵琶湖周航の歌>、そして<エーデルワイス(由紀さおり・安田祥子)>を持参スマホのユーチューブで一緒に聴くなどしており、その限りではふたりの間の潤いがまた増えた、といっていい。家に帰ればかえったで、今度はシロちゃんとオカンへの声援をこめて共に聴くことにしている。
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 環境にやさしい地球をと、7月1日から全国一斉にプラスチック製買い物袋・レジ袋の有料化が始まった。環境問題といえば、インド洋では海水温の異常によって豪雨が降り、バッタが大量ふ化。バッタの大群が発生し、国連食糧農業機関(FAO)は2千万人が食糧危機に直面している、と警告。
 ロシアで憲法改正の是非を国民に問う全国投票の開票が2日完了し、中央選管によれば、賛成は77・9%で改憲が成立。プーチン大統領(67)が最大で2036年まで続投できるよう定めた改憲項目が近く発効する。
 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段が挑んでいる第六十一期王位戦(中日新聞社主催)七番勝負の第一局が2日午前九時から、愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で再開、指し継がれ、午後五時三十七分、先手番の藤井が九十五手で勝った。
 大阪地裁堺支部は3日、先に大阪府警富田林署から逃走、各地で盗みを繰り返したとして加重逃走や窃盗などの罪に問われていた樋田敦也被告(32)に懲役17年(求刑・懲役18年)の実刑判決を言い渡した。