一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年7月~)

2024年7月21日
 能登半島地震で半年以上、休館していた石川県七尾市の「のとじま水族館」が20日、営業を再開。岐阜県郡上市高鷲町の「ひるがのピクニックガーデン」では、ベゴニアが見ごろとなり、赤いじゅうたんが山の斜面を彩っている。気象庁によれば、フィリピン東の熱帯低気圧が台風3号に変わったという。

 日曜日。きょうの尾張名古屋は、とても暑く温度は37、38度になりそうだーというので、本人にもしっかり言い聞かせ、シロちゃんの外遊、すなわち朝の散歩は中止に。
「きょうは暑いから。お外になんか出たら、からだが焼け落ちちゃうよ。お兄ちゃんも『シロを出さないで』と言っているから」と何度も言い聞かせたところ、本人もわかったようで今は諦めた表情でシロちゃん、私の足元で静かに座っている。 

 デ、それはそれで、けさも舞の遺言で「あたしがこの世から消えても、いつまでも聞いてよね」と言われている【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】をユーチューブでシロちゃんと一緒に聴き、この後に最近加わった能登半島地震の応援歌【能登の明かり】をシロとともに聞いた。そうしてひと息ついたところで今はこうしていつものように朝刊を読んでいるのである。

 正午過ぎ。スマホのピコピコピコ、に一体何ごとかと画面を開くと次のような文字が目に飛び込んできた。
【中国・近畿で梅雨明け 平年より2日遅く盛夏スタート 向こう2週間はかなり高温続く】と。これから、こんな暑さが続くかと思うと、うんざりである。
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 ところで今、世界が注目している11月の米大統領選はといえば、だ。けさの新聞報道によれば、再選をめざす民主党のバイデン大統領(81)に対し、18日から19日にかけ新たに党の連邦議員10人以上が撤退を要求。米紙ワシントン・ポストによると、1日の撤退要求としては過去最多だ-として【撤退要求35人超に バイデン氏、狭まる包囲網 米大統領選】の見出しで報じたのは、21日付の毎日新聞1面。なんだか、大統領候補としてのバイデン氏そのものの存在が危うく、死に体になりつつあると思うのは私だけか。それとも、どこかの段階でバイデン氏の存在そのものが息を吹き返し、逆襲が始まるのか。興味津々といえよう。
 ほかにけさの紙面で目立つのは、【「若貴」以来 大入り名古屋 大の里ら土俵充実 県体育館にお別れ 訪日客SUMO熱】【夏休みだ さぁ海だ! 内海】【市販薬乱用65万人 10代、50代割合多く 厚労省初調査】(いずれも21日付、中日見出し)といったところか。   
 

(7月20日)
 日曜日。どしゃぶりの雨のなか。とは。このことか。
 食事兼買い物に近くのスーパー、アピタに出ているさなかに矢の如き雨が次々と地上に放たれ、私は外に散歩に出したままの愛猫シロのことが無性に気になり、それこそ、矢となって帰宅。それでも彼女は、あわてず落ち着き払った表情でいつものようにいつもの場所(居間の横の縁側)で私の帰りをいつものように待っていてくれた。その顔は、現役記者時代に深夜未明に帰宅する私に文句ひとつ言うでなく、帰ると同時に玄関先まで来た私に「かえったの」と言って出迎えてくれた今は亡きたつ江(伊神舞子)にも似た表情にも見えた。
 そんなわけで、私は帰宅すると居間のガラスドアを開け、「シロよ。シロ、シロ。シロちゃん。悪かったね」と言って彼女を家の中に入れ、「ごめん。ごめんな。雨に濡れただろう」と言い、彼女の全身をふいてやったのである。

 けさの新聞報道によれば、トランプ前大統領(78)が18日、米中西部ウィスコンシン州、ミルウォーキーで開かれた共和党大会最終日に演説、11月の大統領選の党候補者指名を受諾。自身の暗殺未遂事件を踏まえ「米社会の不和と分断を修復する。米国の半分ではなく、全体のための大統領になる」と国民に結束を呼びかけた。というわけで、朝刊には【トランプ氏「分断 修復する」 共和党指名受託演説 バイデン氏が撤退の可能性 米報道】【米大統領2024年 前半▶▶団結訴え 穏やかな口調 後半▶▶ 持論展開いつもの形に】(20日付、中日朝刊)【「安全で繫栄し、自由ある新時代を」 トランプ氏「分断解消 共和党大会指名受託演説】【バイデン氏撤退論 「近く判断」米報道相次ぐ】(20日付、毎日朝刊)といった報道が相次いだ。
 ほかには【MS世界でシステム障害 空港など混乱 ソフト更新原因か】(20日付、中日)も、米マイクロソフト(MS)が19日、クラウドサービスや基本ソフト(OS)ウィンドウズ搭載端末での障害発生を明らかにしたもので、世界の人々の生活に関わる申告な事態だけに、1日も早い回復が望まれる-といった紙面の内容で。いやはや、この世界。いろいろあるものである。

(7月19日)
 朝早く玄関チャイムが鳴るので「何ごとか」とドアを開けると、先日の隣地民家解体業者から「きょうは解体地の3カ所ほどにまたトラクターを入れさせて頂きますのでよろしく願います」とのことだった。ダメです-というわけにもいかないので「解体したあとの跡地ですが、草が随分と生えて伸び放題です。ですので、これらの雑草を除去して頂けるよう、土地の管理者に話しておいてくださいな」とお願いする。「わかりました」の返事を得たが、そんなわけで今日のシロちゃん、自宅周辺の散歩は急きょ、見送り中止と相成ったのである。シロにも「きょうの散歩はダメだよ。ダメなのだから」と何度も言い聞かせる。

 昼間、妹がキュウリ三本を手に、ひょっこり訪れた。「うちでとれたの。丸かじりも出来るよ」と。それはそれは、見事なきゅうりだった。きょうは金曜日なので、がんばって一宮スポーツ文化センターへ。ここは生前の舞が、私の一宮在任時にフォークダンスのレッスンで通っていた忘れられない思い出の〝スポ文〟だけに、今は私が社交ダンスのレッスンで週に一度、通い続けている。きょうからは、クイックステップのレッスンが始まったが、これがなかなかどうして。ステップを踏み慣れるのに結構、手間取ってしまった。でも、先生の丁寧で親切な指導もあって、次からはそこそこ出来るのでは-と思っている。

(7月18日)
 18日は、36人が亡くなった2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件から5年。現場の京都市伏見区の第1スタジオ跡地で遺族や社員ら約140人が参列して追悼式が開かれ、犠牲者に祈りを捧げた。

 けさのニュースは何と言っても16日に米国アーリントンであった米大リーグのオールスター戦でナ・リーグの2番・指名打者で出場したドジャースの大谷翔平選手(30)が3回に球宴初本塁打となる先制3ランを打ったことか。日本人では2007年にランニング本塁打を記録したイチロー(マリナーズ)以来2人目でフェンスオーバーは初めて。本日付の中日スポーツ1面によれば、大谷は初出場した21年に勝利投手となっており、史上初めて球宴で「勝利&本塁打」をダブル達成した選手になったという。めでたし、めでたし、とはこのことだろう。

 午前11時過ぎ。わが胸のスマホが、いつものようにピコピコピコ、びこっ、と鳴り立てる。で、おもむろに画面を開くと、【関東甲信・東海が梅雨明け 来週にかけて猛暑続く】とのこと。朝刊の方は【強制不妊原告に首相謝罪 補償創設配偶者も対象 除斥期間主張を撤回 名古屋の夫妻「差別なくして」】がトップニュース。ほかには昨日は第171回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会の日で【芥川賞 朝比奈秋さん「サンショウウオの四十九日」 松永K三蔵さん「パリ山行」 直木賞一穂ミチさん「ツミデミック】の見出しが躍った。みなさんの今後の健筆に期待したい。

(7月17日)
 きょうの嬉しいニュースは、中日新聞の17日付夕刊の【のと里山海道・能越道 全線で通行止め解除】だろう。ほかには九州南部での梅雨明け。そして。米アーリントンであった大リーグオールスター戦の3回、球宴で初本塁打となる先制3ランをドジャースの大谷翔平が放ったことか。夕刊1面トップの【旧満州 知られざる日本語新聞 記者資格証と社員名簿遺族が保有 貴重な一級資料組織構成初めて確認】、2社面の【道後温泉本館全面再開 5年半ぶり「内装新しく開放感」】も捨てがたい。

 水曜日。早朝から洗濯物をベランダに出したかと思えば、雨で中に入れ、入れたかと思えば、しばらくして天気が回復したので再び干す。「やれやれ」と思っていると、またまた降り出し、またも洗濯物をベランダから室内に入れる、の繰り返し。それでも10時過ぎには、天候もすっかり回復したのでまたまたベランダに干した。この間に朝刊を読み、やっと一息ついたところで、こうしてワープロのキーをたたいているのである。

 それと今朝は先日、回覧板で各戸にお願いをしておいた古知野神社の「輪くぐり神事」の人形、車形奉納希望者の記入用紙を花霞町3組2班の班長として雨の中、組長さん宅に届けるなど結構バタバタした。でも、これとて一人のニンゲンとしての務めだから、と自身にしっかりと言い聞かせ、妙に真剣な面持ちで組長さん宅に届けたのである。だが、彼人(かのひと)は出勤直後のようだったのでポストに入れ、班長としての役割を果たした。のである。
 降ったりやんだりの繰り返しだった空模様も午後には晴れわたり、午前中の「雨空」がウソみたいだ。

(7月16日)
 3連休明けの火曜日。それに今朝は新聞休刊日で、なんだかホッとする。新聞のある日は、ひととおり読むのに結構の時間を要するが、きょうはその分からだを休めさせようと先ほどまで2階寝室で寝ていた。いまは11時40分過ぎである。

 本日、すなわち16日付の中日新聞夕刊は、<米大統領選/2024>のカット付きで【トランプ氏正式指名 共和党大会が開幕 副大統領候補にバンス氏】の見出し入りで「11月の米大統領選で4年ぶりの政権奪還を目指す共和党の党大会が15日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開幕し、ドナルド・トランプ前大統領(78)を党候補に正式指名した。トランプ氏は指名に先立ち、自らに近い中西部オハイオ州選出のJ・D・バンス上院議員(39)を副大統領候補に選んだと発表した。」という総合リードだった。
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 シロは何でも知っているよ。知っているのだから-とは舞(たつ江)が生前、私によく言っていた言葉だが、シロは私が2階で寝ている間、自身は1階ソファで寝、私が起きて階下に降りてくると彼女も起き、主人である私の足元に近づいてきた。そろそろ、いつものように昼食を与えなければ。それも舞が「シロちゃんのごはんは、これ。これなの。これだから」と言っていたコンボをやろう。いまは午前11時58分。
 というわけで、シロにはいつものように、きょうもNHKの正午のニュースのあと、アナウンサーの昼の憩いの語りが始まると同時にごはんを与えた。

2024年7月15日
 月曜日。祝日。「海の日」である。
 海といえば、志摩半島の御座白浜海水浴場はむろんのこと、浜島、安乗、波切、渡鹿野島……そして。能登半島の千里浜、関の鼻、泣き砂の浜に能登食祭市場、和倉の浜、七尾湾に輪島沖に浮かぶ海女さんたちの島、舳倉(へくら)島……と、それこそ数えきれないほどに取材などで現地を訪ねた日々 を思い出し、忘れられない。

 中でも三重県志摩半島浜島の黒崎の浜では当時、大きな社会問題となった中日スタジアム事件、いわゆる中スタ事件の責任を取って、時の社長(確か平岩さんとおっしゃった)が【わが敗残の記】なる家族にあてた毛筆遺書を残し、自らの手首を切り入水し命を絶った事件は壮絶だった。あの日、現地記者として現場に居合わせたことは永遠に忘れないだろう。
 そのドラゴンズの野球がそのご見事に立ち直り、生き返り、今は多くの野球ファンから喜ばれているのである。人生は不思議なものだ。
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 さて。それはさておき、けさの新聞のトップニュースは、といえば、だ。やはり13日午後6時15分(日本時間14日午前7時15分ごろ)に米東部ペンシルベニア州バトラーでの11月の大統領選に向けた演説集会で演説をしていた共和党のトランプ前大統領(78)が銃撃された暗殺未遂事件にほかならない。【トランプ氏暗殺未遂 演説中撃たれ右耳負傷 米東部20歳容疑者射殺 聴衆1人が死亡】といった見出しが痛々しい。

 大統領選を前にしての【トランプ氏 暗殺未遂】の活字には世界中が騒然となった
 

 きょうは午前中、ベランダに洗濯物を干した、と思ったら間もなくしてパラパラパラと小雨が降り出し、あわてて一度干した洗濯物を室内に入れるのに追われた。そして、その後いったんは晴れたものの午後になると、空からはゴロゴロ、ゴロの音とともに大粒の雨が矢の如く降ってきて、しばらくはどうにもならない強い降りが続いたのである。そんな豪雨を横目に私は、シロを外に出さなくてホントに良かったな-とつくづく思い、彼女とて、この点は納得したようである。

2024年7月14日
 我が家の宝刀シロちゃん。彼女が外に行きたい、出たいよお-と言ってきかないので午前11時半過ぎ。朝刊を読み終えたところで思い切って外に出す。朝のうちは小雨が降ったりやんだりだったので躊躇していたが、その後雨はやみ、あれほどまでに「出たい。出たいよ~」と私に向かって主張。今は亡き能登となじみが深かったあの芥川賞作家西村賢太さん(故人)でもないけれど、だ。
「シロだって、どうで一度の人生なのだから。出してやろう。なんでニンゲンにそれを止める権限があるものか」と、思い切って外に出すことにした。シロも俺も、どうで一度かぎりの人生(いや、猫生)なのだから-と決断し、お外行きを許可したのである。幸い、朝のうち散らついていた雨もほぼ止んでいる(シロは、その後ちゃんと時間どおりに帰ってきた)

 写真は、「(外に)出ると言ったら、出るの」と少しわがままなところは、亡きおかあさん(伊神舞子)そっくりの俳句猫シロちゃん=俳号「白」。本名はオーロラレインボー=。夜間などはいつも主人である私の隣にこうして座っている

 

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 14日。けさは朝早くからNHKラジオが「アメリカ東部のペンシルバニア州の選挙集会でトランプ米大統領候補(前大統領)が何者かに銃撃され、右耳の辺りから血が出ている。幸い命は大丈夫のようだ」といったビッグニュースを繰り返し流している。
 そして。この銃撃事件と関係があるのかどうか。それとも、私が敏感過ぎるのか。海を超えて(そういえば、あすは「海の日」だった)私のからだに銃撃の事実が届いたためなのか。この日は未明から早朝にかけ、いつもの左奥歯上の抜歯部分が強烈な激痛に襲われた。私は、そのままじっとしていたがしばらくすると、痛みは嘘のように消え去ったのである。私はさっそく、いつも手元においてある金山のペインクリニックで処方して頂き手元においてある【カルバマゼピン】をのんだが、痛みは過敏な神経からくる一時的なものだったようだ。
 不思議な痛みではあったが、この世の中。だれとて不思議と不思議の集合体で、みな不思議なる世界を生きていくのである。

 昨夜。日本三大盆踊りの一つである郡上おどりが岐阜県郡上市八幡町で開幕。この夏は9月7日まで週末を中心に30夜の開催が予定されており、明け方まで踊る名物の徹夜おどりは8月13~16日に4夜連続で開かれる。ちなみに、郡上おどりは国重要無形民俗文化財。「風流踊」のひとつとして2022年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。

 【能登地震 救出2カ月後「関連死」 母最期の言葉みんなへ】【不明3人死亡確認 松山土砂崩れ 高齢夫婦と息子】(いずれも中日新聞)など。いろいろある。私は私で私のペンを進める。

(7月13日)
 きょうは何を隠そう。わが愛する父、かつてはマルサの男(名古屋国税局監察官室長、四日市、千種各税務署長など。定年退職後は税理士。生涯にわたっての税務行政への貢献が認められ、勲四等瑞宝章を受章)としてこの社会に尽くした喜一=北嶺院専一居士=の誕生日である(父は平成19年、2007年7月24日に老衰のため死去。満92歳の旅立ちだった)。
「俺は、な。おとうちゃんは、フランス革命の前夜に生まれたのだ」が口癖で、そろばんだけは小学生の低学年で早々と1級資格を取り、特に読み上げ暗算となると、すべての珠算大会でいつも優勝していた私のことを「たかのぶ。おまえほど頭の良い子はいない」といつもおだててくれ、その後の私の人生航路に大きな自信を与えてくれた、まさにその人なのである。そんな父の言葉に母までが同調し「たかちゃん。孝坊はね。いっつも〝おねぶたさん〟だけれど。このこはそのうち、きっと天下を取るよ。みとって。おかあちゃん、そう思っとるよ」と惜しげもなく言ったものである。というわけで、父も母も私に【自信過剰】という大病、いや〝病〟を与えてくれた張本人なのである。

 さて。話しを替えよう。
 世の中の方は、といえば、だ。きょうも見苦しい世界が恥も外聞もなく活字の証拠として横たわっている。これをひと口で表現すれば、どうにもならない醜さとでいおうか。新聞紙面には【特定秘密 潜水手当 不正飲食 パワハラ 防衛省218人処分 懲戒最多 海自トップ「更迭」 岸田首相が陳謝】などといった醜い活字があちこちに躍っている。そして。そうかと思えば、だ。【政府・日銀が為替介入 3・5兆円か 円一時157円台】といった活字も気になる。中でも本来が国を守るべき自衛隊の悪事は、目を覆うばかりである。情けないといったら、ありゃしない。

 夜。たまたま見たNHK総合テレビの番組【新プロジェクトX 奇跡のバスケ日本代表 48年ぶり自力で五輪! 屈辱の歴史から大逆転 亡き友に誓った名選手】は、文句なく、とてもよい番組であらためてオリンピックのバスケットボールに興味と関心を抱かせる内容だった。

(7月12日)
【特定秘密不正運用やパワハラ 海自幕僚長ら218人処分 防衛次官や倒幕長も】【輪島の海 生き返る兆し】とは、中日新聞の本日付の夕刊1面見出し。なんたることか、と思う一方で【輪島の海 生き返る兆し】の見出しに胸をなでおろしたのである。ほかには【東証一時1000円超急落】【バイデン氏また言い間違い ゼレンスキー氏を「プーチン大統領」 ハリス氏を「トランプ副大統領」】も気になるところではある。

 事程左様にこの世の中、当たり前のことではあるが、毎日毎日いろんなニュースが飛び交っている。これら数々のニュースで1番簡潔かつわかりやすいのが新聞の見出しである。というわけで、けさの新聞の主な見出しといえば、だ。
 次のとおりである。
【旧統一教会の念書無効 献金勧誘違法性を示唆 最高裁初判断 二審破棄差し戻し】【中国は「戦争の支援者」 NATO首脳宣言 ロシア接近を非難】【マッチングアプリで勧誘か マルチ商法、4容疑者】【徳田虎雄さん死去 86歳「徳洲会」設立元衆院議員】(いずれも中日新聞)。

(7月11日)
 荷物を玄関前などに届ける「置き配」のサービスが拡大する。宅配大手の佐川急便は10日、置き配を本格導入すると発表した。ヤマト運輸や日本郵便に追随する。ドライバーの残業規制に伴う「2024年問題」で人手不足が深刻化しており再配達を回避することで配達員の負担軽減を図る。-とは、本日11日付の中日新聞で、見出しは【置き配 佐川も導入 再配達回避で負担軽減へ】というものだった。そういえば、わが家ではヤマト運輸から届く宅急便で【置き配】は既に常態化しているといっていい。

 そして。本日付の新聞のほかのニュースといえば、だ。【手術せず性別変更認める 広島高裁 外観要件「違憲疑い」】【農家も地球も守る 水田の中干し延長▼メタン減 大垣の飼料会社が農法推進】(中日朝刊)か。ほかにも【鈴鹿病院 虐待疑い36件】【工場周辺から硫化水素 石こうボード会社 大量廃材埋める 三重・川越】などいろいろと報道されている。
なかで大須演芸場の元席亭足立秀夫さんが心不全でさる5月14日に90歳で亡くなり、上方漫才の旗手「かしまし娘」の次女正司照枝さんも今月8日夜、急性心臓死で死去された。91歳だった。足立席亭も、しょうじ・てるえさんもこの世の中に笑いを届け続けておいでだっただけに、残念な気がする。足立席亭には私の現役時代に都々逸漫談の柳家小三亀松師匠と何度かお会いしたことがあるだけに、あの独特な風貌が思い出されるのである。
 これもまた人生か。

2024年7月10日
【輪島朝市やっと 震災半年 市内出張開催】【能登への思い滋味深く 世界的品評会・最優秀賞 日本酒部門】とは、10日付中日新聞夕刊の被災地・能登半島に関する見出しだ。まだまだ復興への道のりは気が遠くなるほどに果てしないが、こうした記事を読んでいると、被災地に一筋の光りが差し始めてきた現れでもあり、何よりも被災地の方々の前向きな姿勢に胸を打たれるのである。まだまだ道のりは遠いが、くじけず突き進んでほしい。
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 きょうは水曜日。午後2時37分。買い物と昼食から帰ったが、愛猫シロ、オーロラレインボーはいまだに帰ってはいない。
 一体全体、どこへ消えてしまったのだろうか。このままシロがいなくなってしまえば、だ。私の生きがいは何もかもが、だ。完全に全て消滅してしまう。帰宅後、前に同じように姿を消した時に探して回った自宅周辺を一回りしてきたが、茫々たる草むらと主(あるじ)亡き後に荒れ放題、廃墟と化した家ばかりが異様、かつやけに目立ち、シロの姿はどこにも見当たらない。
 10日午後3時38分現在。シロはまだ帰ってはこない。どこに消えてしまったのか。いつものように何はともあれ、早く帰って来てほしい。(シロはその後、午後4時過ぎに帰宅。私を見放してはいなかったのである)。

 朝。不燃物のゴミ出しで指定場所へ。
 中日新聞の朝刊<この人>欄で中日スポーツの4コマ漫画【おれたちゃドラゴンズ】の連載で知られる〝くらはしかん〟さん(倉橋寛さん)が【聖徳太子のモデルとされる厩戸王(うまやどのおう)を描いた歴史小説を出版】の明るい話題で紹介されているのを読み、ナンダカとても嬉しく思った。
 同紙朝刊には、ほかに【東証終値 初の4万1000円台 最高値更新 上げ幅一時1000円迫る】の記事も。ほかのニュースでは毎日新聞朝刊の【ウクライナ7兆円支援 NATO継続表明へ 首脳会議】【小沢氏 泉氏再選なら「また沈没」 代表戦不支持表明】が目立ったところか。

(7月9日)
 夜遅く。なぜだか寺山修司作詞の【戦争は知らない】と【時には母のない子のように】を歌いたくなり、スマホのユーチューブを開き、映像に映るカルメン・マキさんの声にあわせ一緒に歌ってみる。なぜだか、無性にこの歌をうたいたくなったからだ。このうち【時には母のない子のように】は、今となっては、はるかかなた昔の話ではあるのだが。私が新聞社の松本支局駆け出し記者としてスタートしたころに流行った歌である。当時、サツ回りで結構多忙ではあったのだが。それでも勤務を終え六畳ひと間の下宿に帰ったときなど、母を思い出し、ひとり感傷に耽ってよく歌った、懐かしの曲だといえよう。 

 日本列島は8日も東日本から西日本にかけ、太平洋高気圧に覆われ厳しい暑さとなった。この日の全国最高は和歌山県新宮市の39・6度で、最高気温35度以上の猛暑日は関東甲信から九州・沖縄の広範囲に及び全国914の観測点のうち155地区に上った。また猛暑日が100地点を超えるのは、これで4日連続。30度以上の真夏日は猛暑日も含め518地点に及んだ。気象庁によれば、8日の最高気温は、東京都府中市39・2度、三重県桑名市38・9度、さいたま市桜区38・6度などだったという。

 正午過ぎ。NHKラジオから「昼の憩い」のメロディーがいつものように担当アナの名調子で流れたかと思うや、まもなくして、半ごろだろうか。シロが帰宅し、食事を与えたところで猛烈な雨が降り出した。突然だったのでこれには驚いた。この昼の憩いでは舞鶴から船(カーフェリー)で小樽まで行き、ここから車中泊による一人旅を続けている男性からの投稿がゆったりした調子で朗読されており、その語りの名調子が終わるか終わらないかの間の突然の夕立ちだった。いやはや、驚いた。でも、なぜかしら。どこか清々しい気持ちになったのは、なぜか。人生とは。自然界も含めて面白いものである。

(7月8日)
 日本列島は、21の都と県に〝熱中症警戒アラート〟なるものが出され、このところ危険な暑さが続く。静岡市で昨日午後1時18分になんと40度と命にかかる危険な暑さとなった。事実、きのうは日本列島のあちこちで〝熱中症死〟が発生、大勢の人々が救急車で病院に運ばれる異常事態が続いている。まさに暑さとの戦争が現実に起きているのである。ここ尾張名古屋もこのところは連日、37度超を記録。新聞では熱中症予報なる欄まで設けられ、注意が喚起されている。

 そんな中、昨日のことである。「こんなに暑いから外出はダメ」とあれほど言い聞かせているのに「それでも出たいの」と言い張るわが家の愛猫シロ。結局、私の方が折れ、外に出したもののいつもの時間、正午過ぎになっても帰らない。暑さで倒れているのでは-と心配していると午後2時過ぎになり、やっと帰宅。ホッとしたのである。私と同じで現場主義のシロちゃん(オーロラレインボー、俳号は舞命名による「白」)だけに、この暑さを実際に体感したかったのかもしれない。とはいえ、無事な帰宅を待たされる当方はたまったものでない。心配させられた。
 ホッとしたところでうだる暑さのなか、こんどは町内(花霞町3組2班)の〝班長さん〟として各戸に出向き、令和6年度の区費徴収で一軒一軒訪ねて回り、終わった時には汗だくに。ニンゲンひとり、生きていくのは大変なことだな、とオーバーにも改めて思った次第である。思えば、たつ江の生前、彼女は3度ほど班長さんの業務を率先してこなしたが、自らのリサイクルショップ「ミヌエット」の営業の傍ら、よくぞ文句ひとつ言わないでこうした大役をしてくれたものだーと。あらためて感謝の気持ちでいっぱいになったのである。私自身、ずっと彼女に任せっぱなしにしていただけに、今ごろになって反省している。

 けさの新聞。朝刊は【小池都知事3選 石丸、蓮舫氏ら破る】(8日付中日)【小池都知事3選 蓮舫・石丸氏ら破る】(8日付毎日)といった見出しが躍り、東京都知事戦は、現職の小池百合子氏(71)が元参議院議員蓮舫氏(56)や前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)らを破って3選を果たした。過去最多の56人が立候補したなかでの前代未満の選挙戦となったが、やはり現職の方が一枚も二枚もうえで現職の強さをいかんなく発揮しての〝横綱相撲〟同然の選挙結果になった。今回は石丸候補も加わったなかでの知事選で、関心は高まったがやはり現職の壁を破る戦いとはならず、もしも蓮舫氏または石丸氏のいずれかが立候補していない中での選挙戦となれば、と思うとチョット残念だったような、そんな気もする都知事選となったのである。

 8日付中日新聞夕刊【中部の文芸】欄で私の小説『あたし帰った かえったわよ』(人間社)が紹介されていた。評者の竹中忍氏は「新聞記者の回想形式による五作品で事件が起きれば夜中であろうと駆け付ける、厳しい生活を支えた妻への思いを描く、一種の熱い愛情物語とも読める。」と評してくださっていたが、感謝せねば-と思う。

 8日付の中日新聞夕刊「中部の文芸」欄。『あたし帰った かえったわよ』が竹中さんのペンで評されていた
 

(7月7日)
 7日。本日は七夕である。というわけか、深夜未明になって夢枕に舞の姿がクッキリ浮かび、懐かしく思った。このときの様子はいずれ、私の小説の中で、よりリアルに書こう。というわけで、とにもかくにも、この世で現実に生きている彼女に思いがけず会うことが出来、とてもうれしく思った。
 と同時に「おまえがいない世の中だなんて。おまえがいないのでは。なんにも面白くなんかない」との思いをあらためて強くした。一方で、毎年七夕が訪れると決まってかわいらしい浴衣姿になって自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」店頭に出ていた、あのけなげな姿を思い出し、なんだか泣き出しそうになってしまうのであった。と同時に「だからこそ、俺は元気でたつ江(伊神舞子)の分まで1日でも永く生き、彼女との記録を、この世の中に留め続けなければ」とも思うのである。
 傍らではシロが、ウ~ン。ニャ~アンといって例によっていつも相槌を打ってくれる。それにしても、このところの人間社会の暑さは尋常ではない。ここ尾張名古屋では連日、37~38度という酷暑が続く。

 14府県で災害関連死を含め306人が亡くなった2018年の西日本豪雨。最初の大雨特別警報が出てから6日で丸6年となった。その6日正午過ぎ、東海道新幹線静岡-掛川間の上下線で停電が発生。このため同区間の上り線を走行中だった「のぞみ12号」の車両点検を実施。最大3時間にわたって運転を見合わせ、運転再開後も列車の遅れは続き、ダイヤが大きく乱れた。

 新聞報道(中日新聞など)によれば、だ。日本列島は6日、太平洋側を中心に気温が上昇、全国914観測地点のうち最高気温35度以上の猛暑日は132地点、30度以上の真夏日は猛暑日を含め565地点に上った。真夏日が500地点以上となるのは3日から4日連続。猛暑日は2日連続の100地点以上となり、熱中症とみられる高齢者の死亡も全国で相次いだ。そして。この猛暑は、七夕の日である本日も続いたのである。

(7月6日)
 石川県能登半島宇出津(うしつ)=能登町宇出津=の〝あばれ祭り〟が5日、能登半島地震という苦難を乗りこえ、いよいよ始まった。「ニッポンイチの祭り半島」で知られる能登半島の各地で毎年行われるキリコ(奉燈)祭りの先陣で高さ7、8㍍もあるキリコが漁どころの町内を練り歩くことで知られる。もう30数年前になるが、私自身が能登に在勤していたころ、現地を訪ねたことが2、3度あるだけに、いやはや懐かしいといったら、ありゃしない。
 あのころはあばれ祭りにあわせ打ち上げられた北陸中日花火も見事なもので、あの漁どころの町全体が活気に満ちていたことは、七尾の石崎奉燈まつり、中島お熊甲まつり、さらには富来八朔祭(くじり祭り)などと共に忘れることはない。私は、この祭りのニュースを前に、能登が各地に残るニッポンイチの祭りと共に少しでも早く再生し立ち上がってくれたなら-と心底から願うのである。

 ふるさと能登、宇出津のあばれ祭りは永遠である。あばれ祭りを報道した新聞紙面
 

 ほかに、きょうのニュースといえば、だ。【<球心>宏斗99球完封 カーブ8級投球に深み】【英14年ぶり政権交代 総選挙 労働党圧勝 保守党大敗 新首相にスターマー氏】(中日新聞見出しから)といったところか。

(7月5日)
 金曜日。
 私、伊神権太が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の求めに応じ、月に一度執筆している連載「文士刮目」の第38回目【難破する世界の中で 永遠回帰の幸せとは】が本日公開されたので一人でも多くのみなさまに読んで頂けたら、と願う。

 脱原文学者の会のアドレスは次の通り(アドレスをクリックして頂けたら、文士刮目を読むことが出来ます)。
 https://dgp-bungaku.com

 日本列島は、きのう4日、高気圧に覆われ太平洋側を中心に気温が上昇。静岡市駿河区では午後1時台に39・3度まで上昇。この地点での観測史上、最高となった。また全国914の観測地点のうち最高気温35度以上の猛暑日は64地点でことし最多。30度以上の真夏日は北海道から九州、沖縄の広範囲にまたがり、猛暑日の場所も含め533地点に上ったという。
 
 それから。きょうの中日新聞朝刊の見出し【認知症不明者1万9039人 23年 最多更新 70代から危険性高く】には驚いた。いやはや、これほど多くの認知症患者が街をさまよい歩いているとは。なんだか怖いというか、おそろしい気がするのである。一方で1面には【認知症で精神科入院増加 20年で2.7倍 地域で共生 課題山積】の見出しにも驚いた。やはり、この世の中、壊れそうになりつつあるのか。

 4日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は前日比332円39銭高の4万0913円65銭で取引を終え、終値としての史上最高値を約3カ月ぶりに更新。もう一つの代表的な株価指数の東証株価指数(TOPIX)はバブル経済期以来、約34年半ぶりに史上最高値を付けた。物価高への懸念は強いものの、円安効果で企業業績が拡大するとの期待が高まり、買い注文が膨らんだという。
 世の中は、さまざま。いろいろである。

 それに比べたら。シロの時間を守る正しさは、見事なものだ。きょうも午前10時過ぎに外出、正午過ぎには帰ってきた。まもなく零時半になるのでNHKラジオの昼の憩いを聞きながらの昼食とあいなる。彼女は本当に規則正しい。見事なものだ。さあ、食事をやらなければ。

(7月4日)
 ラジオの午後のニュースによれば、名古屋市ではこの夏初めて35度以上の猛暑日に。静岡39・3度、新宮37・6度、東京都心も35度…と、きょうはとても暑い1日になった。シロは午前中、散歩に出たが、帰宅してからはずっとお母さんの部屋で寝転んだままで、彼女にとってもかなり暑い1日となったようだ。

【中ロ「外部の干渉反対」 台湾・南シナ海 米欧念頭に 首脳会談】【選挙戦継続の可否検討 バイデン氏、米高官は否定 米紙報道】とは、本日付けの日本経済新聞1面見出し。
※     ※
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 最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎朝刊)は3日、旧優生保護法(1948年~96年)下で不妊手術を強制された被害者らが国に損害賠償を求めた5件の訴訟の上告審判決で旧法の規定を【個人の尊厳と人格の尊重の精神に反する】として立法時から憲法違反と判断し、国の賠償責任を認める初の統一判断を示した。不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する「除斥期間」についても【「除斥期間」は「著しく正義・公正の理念に反するとして適用しないとする初の統一判断を示した。裁判官15人全員一致の判断となった。

 優生保護法は違憲だ、の報道をした日刊紙
 

 昨日は日ごろお世話になっている方々からお中元が届き、さっそく御礼の電話をする。亡き母が「たかちゃん、お中元とかお歳暮が届いたら、すぐにお礼を言わないかんよ」と口を酸っぱく言われていたからである。という私は、舞がこの世に生きていたころは、彼女に無理矢理お中元を出しに連れていかれたのだが。彼女亡きあとは甘えてしまっていてもらうばかりなので申し訳なく思っている。「お中元やお歳暮は舞が居ないのだから。もういいから」とは、言ってあるのだが。

(7月3日)
 【新紙幣きょう発行】(毎日)【新紙幣 本日から】(中日)と、きょう新紙幣が発行された。中日新聞は歴史的な日を1面で以下のように報じた。
――新しい紙幣の発行が3日から始まる。1万円札は日本の資本主義の父とされる実業家の渋沢栄一、5千円札は女性の地位向上に尽力した教育家津田梅子、千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎が、それぞれ顔になる。紙幣の刷新は2004年以来約20年ぶりで、偽造防止と使いやすさの向上が狙い

 新紙幣発行を報道した各紙

 ほかには【機密費 年12億円使い切り 元官房長官「選挙応援も」】【米兵性的暴行さらに3件 昨年以降 沖縄県警公表せず】(3日付中日)【トランプ氏公的行為「免責」 米最高裁差し戻しさらに公判遅れ】【円安一時161円台後半 米長期金利上昇 38年ぶり水準】(3日付毎日朝刊)が気になる。

(7月2日)
 火曜日。きのうは土砂降りの雨降りのなか、ずっと留守番をしてくれていた愛猫シロ、オーロラレインボーをいつものように午前10時過ぎ、お外に出す。出してやる。
そして。いつものように、たつ江(舞)が生前、こよなく愛していた♪エーデルワイスに♪みかんの花咲く丘の2曲、それに最近加わった能登半島地震復興応援歌♪能登の明かりの計3曲をユーチューブで私と一緒に聴いてから、いそいそと出て行ったのである(シロは、その後、いつものように正午過ぎには帰宅した)。

午後。脱原発社会をめざす文学者の会の東京-名古屋-札幌を結んでのオンラインによる幹事会に久しぶりに出席。皆さん、お元気そうで何よりであった。牧すすむさん作曲、私・伊神権太の作詞で先に誕生した復興応援ソング「能登の明かり」の曲の最終アレンジ化が能登半島輪島市の門前バイストリートバンドの手により、完成。あとは、〝浪花恋しぐれ〟の作詞で知られる岡千秋さんの妻ゆう子さんによる吹き込みを待つばかりとなった。誕生が待ち遠しい。

(7月1日)
 能登半島地震の発生から半年。新聞をはじめとしたマスコミ各社は、どこも半年特集を組んで、能登半島地震のその後を報じている。【能登半島地震発生から半年 「元の市に住みたい」7割 輪島、珠洲の仮設入居者 100人アンケート 2288人今も避難生活】(中日)【能登地震1.1発生半年 復興の行方(1) 公費解体阻む拠点不足 珠洲作業加速へ仮設宿舎群】(毎日)といった具合である。

 午後。昼食を兼ねて扶桑町のドンキへ。以前に修繕をたのんでおいた舞が昔、買ってくれたバレンチノの靴を手に、帰宅。帰りは、大変な豪雨であったが、シロはいつもどおり留守番をしてくれていた。

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年6月~)

2024年6月30日
 早朝は雨である。
 なぜか、私が高校生、十代のころに大ヒットし自室でよくひとりで歌った橋幸夫さんの「雨の中の二人」の歌詞(利根一郎作曲、宮川哲夫作詞)が口をついて出た。
 その歌は次のようなものである。
 ♪雨が真珠の小粒なら 
 恋はピンクのバラの花
 肩を寄せ合う小さな傘が 
 若いこころを燃えさせる
 別れたくないふたりなら 
 濡れてゆこうよ 何処までも
  
 好きと初めて打ちあけた 
 あれも小雨のこんな夜
 頬に浮かべた可愛いえくぼ 
 匂ううなじもぼくのもの
 帰したくない君だから 
 歩きつづけていたいのさ
 ……

 独りだけ、その世界に浸りきって、なんどもなんども歌った。
 雨そのものが私の恋人、青春時代のような、そんな気がするのである。
 いやいや、私は今も「青春」のまっただ中を歩いている。
      ※     ※

      ☆     ☆
 ほぼ六十年後の今。私は窓を開け、雨に向かって呼びかけた。「みんな元気でいるか。いますか」と、である。足元では愛猫シロが盛んにウーン、ウーンと声をあげて、こたえ「みんな元気でいるから。心配しないで。だいじょうぶだから」と私の足に何度も何度も頭をこすりつけてくる。どこからか、雨の中から「シロちゃん。シロはね。なんでも知っているのだから。なんでも知っているよ」と生前のあのたつ江、舞の鈴を鳴らすような甘ったるい声が聴こえてくる。
 私は雨が降るつど、なぜか彼女を思い出すのである。いまさら。思い出したところで、彼女はもはや、この世にはいない。なのに、である。

 能登半島地震の復興に始まり、東京都知事選、米大統領選と、この世はいろいろある。そんな中、私たちが決して忘れてはならないこと。それは、こうしている間にも東京電力の福島第一原発事故現場で延々と続く作業員による命懸けの後処理である。決して忘れてはならない。復興への道のり。それは、気が遠くなるほど長い道のり、闘いなのである。

(6月29日)
【北陸に初めて「いのちの電話」 被災の孤独 不安聞かせて 全国で相談員減少 なり手不足】とは、29日付の中日新聞朝刊軟派トップ記事。
 能登半島地震から7月1日で半年。被災者のつらい気持ちや悩みに耳を傾けようと、「日本いのちの電話連盟」(東京)が20日、被災者向けの相談電話を始めた。原発事故後、福島の被災者の声を受け止めてきた担当者は「半年ほどたって将来に不安を感じ始める人は多い。話を聞き、気に掛けている人がいることを伝えたい」と話す。-といった前文で始まり、記者は、私も知るあの片山夏子さんである。

 被災地の方々との心を少しでも通わせよう-というこうした人間愛に満ちた記事の一方では【「紅麹」新たに76人死亡疑い 厚労省、調査介入へ 小林製薬サプリ】(毎日新聞29日付朝刊見出し)との暗いニュースも。中日の【コロナ7週連続増】のニュースも、とても気になる。

 米民主党のバイデン大統領は28日、共和党のトランプ前大統領と戦う11月の大統領選について「この選挙に勝利するつもりだ」と述べ、選挙戦を継続する意向を表明し、27日の第1回テレビ討論会を受けて民主党内で浮上した指名候補の交代論を打ち消した。-とは、日経新聞の29日付夕刊。

 中日新聞の本日29日付尾張版に【個性あふれる書楽しんで 江南 3団体合同の作品展】の見出し。江南市の「清玉書道会」「清心会」と大口町の「大口書道クラブ」の合同書作展が江南市市民文化会館展示室で28日から始まった(30日まで)という内容だったが、3団体は書家青山碧雲さん(91)が主宰し、2年ごとに合同展を開いている-という。なんと、この青山碧雲さんは、私が小学生の頃、そろばんを教えて頂いた先生、その人である。

 英国を国賓として公式訪問中の天皇、皇后両陛下は28日午前(日本時間28日夜)、オックスフォード大を訪問。それぞれ20代のころに留学した思い出の地をふたりそろって訪れられた。

(6月28日)
 東京での日本ペンクラブの総会と引き続いての懇親会。こちら、尾張名古屋は雨がひどいばかりか、他に執筆はじめやらねばならぬ私事も多く、久しぶりに出席したい気持ちも少しあるにはあるが、きょうのところはやめておく。
 その代わり、毎週金曜日午後に一宮市のスポーツ文化会館で行われている社交ダンスのレッスンに。こちらは、ひごろの体力維持面からも続けなければ、と判断。豪雨のなか、車を運転して出向いた。今も私の宝物である亡き舞の遺言「あなた 社交ダンスだけは続けてよね」の言葉を大切に守りつづけているのである。
 というわけで、きょうは、いつものワルツ、タンゴに続き、これまた最近練習を始めてまもないスローを繰り返し学んだのである。相手は最近レッスンを始められたニューフェイス〝おときさん〟はじめ、いつもの悦ちゃん、そしてよしこ姉に若先生。ほかに男性陣の貴公子みたいな存在、水谷さんも加わっての少し厳しくはあるけれど、まずは楽しいひとときとなった。きょうは、ここだけの話ではあるけれど。夢中で踊っているさなかになぜか瞬間的に意識が遠のき、もうろうとしてしまい、「俺もとうとう、この世とはおさらばか」と思った次第。
 若き青年もチョットだけ、年を取ったか。ステップがかなり、ハードなので踊っているさなかに瞬間的に2度ほど意識が遠のいた。とはいえ、これも踊っている間に元に戻り心配するには及ばない」とでも言っておこうか。
 きょうは、このほか、午前中は歯のメインテナンス治療で自宅近くの歯医者さんを訪れるなど、とても東京を訪れる余裕などはなかったのである。ただ、私の命そのものだと言っていい文章だけは、こうして書き続けているのである。

 夕刊は【検事総長畝本(直美)氏就任へ 戦後33代目 初の女性トップ】【円安一時161円台 37年半ぶり水準】【米大統領選/2024 4年ぶり討論互いに非難 バイデン、トランプ両氏 中絶など巡り】【静岡に線状降水帯 列島広く大雨】【日本最古の化石初公開 4.5億年前のコノドント 28年前に飛騨で発見 名大博物館展示】【沖縄米兵性的暴行疑い 5月逮捕、県警公表せず】(いずれも28日付中日夕刊見出し)といったところか。いやはや、この世はいろいろある。

(6月27日) 
 【富士山相次ぎ4人死亡 火口内に3遺体 登山中の搬送も】とは、本日付の中日新聞朝刊見出し。相変わらず不幸の絶えない世の中だが、そんな中にあって【輪島港 今夏にも漁再開 国交省 必要水深おおむね確保】【役所広司さんら新規会員に招待 米アカデミー】(同見出し)は明るく、嬉しい話題だといってよい。

 そんな中にあってだ。26日の外国為替市場で円相場が対ドルで急落。大手銀行によれば、1時1㌦=160円台後半を付け、バブル経済期が始まった1986年12月いらい、37年半ぶりの円安水準になったという。こうした円急落につき財務省の神田真人財務官は26日夜、記者団に対して「(足元の円安進行について)深刻な懸念を有している。高い警戒感を持って市場の動向を注視している」とし「行き過ぎた動きに対しては必要な対応を取っていく」と述べたという。

(6月26日)
 水曜日。
 国賓として英国を公式訪問中の天皇、皇后両陛下が25日午後(日本時間25日夜)、ロンドンの英王室騎兵隊本部「ホースガーズ」で催された歓迎式典に出席。出迎えたチャールズ国王夫妻と握手を交わし、この後、天皇陛下は儀じょう隊による栄誉礼を受けられた。礼砲が鳴るなか、日本の童謡「さくらさくら」が演奏された。引き続き、陛下は国王、皇后さまはカミラ王妃とそれぞれ馬車に同乗、バッキンガム宮殿へ。騎兵隊を伴った馬車の列は、王室の重要行事のパレードコース「ザ・マル」を約10分かけ進んだ。バッキンガム宮殿では国王が主催する英王室との昼食会が催された。

 石川県は25日、能登半島地震の「災害関連死」として18人を追加認定することを決定。関連死は、これで既に正式認定された30人、認定が決まっている22人と合わせ計70人となった。地震による犠牲者は、倒壊家屋の下敷きになるなどの直接死230人と合わせ300人に上ることに。この世の中、ほかにも【公用車を私的利用、戒告 名古屋国税局幹部 旅費不正受給も】【元大阪地検検事正を 準強制性交疑い逮捕 在任中事件か】などと。いろいろ信じられないことが多発している。

 買い物から帰って。先日、スーパーで買っておいた桃を食べてみる。それが、おいしいこと。こんなにおいしい果物だったとは。桃といえば、かつて在任した小牧が桃の名産地だ。よく「桃の花咲く桃花台」と書いたものである。

(6月25日)
 火曜日。【57歳カズ 鈴鹿復帰 1年半ぶりにJFL(日本フットボールリーグ舞台へ】とは、本日付の中日新聞夕刊。サッカー元日本代表FWで「カズ」の愛称で知られる57歳のベテラン三浦知良が、日本フットボールリーグ(JFL)のアトレチコ鈴鹿に加入することが決まった、とは本日付の中日新聞夕刊である。記者会見での三浦知良、すなわち三浦カズの言葉「1試合でも多く出場して期待されているゴールを挙げたい」がまた、よかった。

 夜。お風呂から出たあと、たまたまスマホで【二度と見れない貴重映像(歌唱指導) 福島県いわき市 NHK勝ち抜き歌謡天国】なるものを見、歌はいいな-と、つくづく思うと同時に大変、勉強になった。やはり歌はいい。

2024年6月24日
 愛猫シロ、オーロラレインボーがいつものように午前10時過ぎ自宅を出たが、正午過ぎには帰宅するはずが、なかなか戻ってこない。心配していたところ、30分遅れて少しバツの悪そうな顔をして裏口からでも入るような表情で、いつもの居間の横、縁台から遠慮がちにソロリソロリと入り、帰ってきた。やれやれ、だ。ホッとしたところで、お風呂のスウィッチを入れたのである。シロは、今や、たつ江、舞の生まれ変わりも同然。わたくしにとっては、とても大切な生き神さまなのである。
    ※    ※    ※

    ☆    ☆    ☆
 沖縄で埋め尽くされた紙面(中日)
 

 沖縄慰霊の日の式典で仲間友佑さんが朗読した「平和の詩」の全文

  

 きょうの新聞紙面。やはり各紙とも1面は沖縄で埋め尽くされている。【防衛強化『まるで戦前』 沖縄慰霊の日 台湾、尖閣複雑な安保環境 戦争体験者 外交での衝突回避望む】【戦後79年沖縄慰霊の日 自衛隊拡張平和の道か 「集団自決」親戚が母を 死んだふり生き延びた90歳「地獄絵図」】(中日)【自衛隊増強憂える沖縄 慰霊の日 知事「外交で緊張緩和を」】(毎日)といった具合に、である。各紙とも沖縄一色といってよい。
 そして。ほかの記事といえば、だ。中に政局に関するものがあり、【改正規正法効果否定78% 世論調査 首相再選「望む」10%】(中日)【内閣支持率17% 規正法「再発防止ならず」80% 本社世論調査】(毎日)と、岸田政権に対する国民の目はいっそう厳しいものとなっている。

 中でも自民党の菅義偉前首相が23日公開のインターネット番組に触れ「派閥の裏金事件による国民の政治不信は責任を取っていない岸田文雄首相に一因がある」との考えを示した点をあげ【菅氏 事実上の退陣要求 裏金事件「首相、責任に触れず」】の見出しを打った紙面が当を得た記事といっていいだろう。

 政治家各氏には悪いが、ことほどさように今の政治に対する信頼感はガタ落ちなのである。
あぁ~、とため息が出るのは、別に私だけでもあるまい。いや、国民の大半が政治に対する不信感の海のなかで生きている、と。私は、そう思わざるをえない。

【円下落、160円に接近 一時159円90銭台 2カ月ぶり水準】【ロシアで武装勢力襲撃 南部16人死亡、テロ容疑捜査】【「ガザ激戦まもなく終了」 イスラエル首相 部隊再編の意向】とは、日経の24日付夕刊の見出しである。

(6月23日)
 ノー・モア・ザ・ウオー。
 きょうは、私たちが決して忘れてはならない日。沖縄戦で実に20万人以上もの人々が亡くなった沖縄慰霊の日である。中日新聞のサンデー版大図解では【沖縄戦と特攻】を特集しており当時、人命軽視の作戦がなぜおこなわれたのかについて分析。特攻隊員になった人たちに触れ、【戦争指導者の賭けの材料にされた若者の命(埼玉大教養学部・一ノ瀬俊也教授)】についても論考を深めている。よい紙面だと思う。

 サンデー版大図解も沖縄一色に埋め尽くされた
 

 

 そして。この日がくると、私はなぜか、今は亡き妻たつ江(伊神舞子)の顔と彼女が詠んだ平和の俳句【れもんかみつつ思う事平和】を思い出す。振り返れば、私と彼女が両方の親の反対を押し切って逃亡同然に志摩半島の鵜方(当時は三重県志摩郡阿児町鵜方)で駆け落ち結婚したのが1972年の秋。沖縄は、まさにこの年に本土復帰を果たしたのである。日本では田中角栄の日本列島改造論が華やかなころだった。
 これより先、当時、米軍の北爆開始を受け、1965年4月24日に小田実さんや鶴見俊輔さん、高畠通敏さん、小中陽太郎さんらにより誕生したベ平連(ベトナムに平和を! 市民連合)の活動が盛んで、社会的にも定着。たつ江は、ベ平連活動にも加わり、若き一員として青春の血をたぎらせ、ギターを胸に抱え、反戦女性歌手ジョーン・バエズの<勝利を我らに>などをうたっていたものである。自分で言うのもおかしいが、長い黒髪に澄み切った両の目は天使のようにも見え、見事なほどに若さと美しさで輝いていた。

 こんな経緯もあってか。後年、私が退職後に当初、嫌がったピースボートに(無理やり)乗るチャンスを与えてくれたのも何を隠そう。たつ江、伊神舞子であった。おかげで私にはその後、多くの船友が出来、少しは世界をこの目で見ることも出来、当時得た友人からは、いまもアレヤコレヤとお世話になっているのである。

 きょうは、ほかに中日新聞が今月27日に発生から30年を迎える松本サリン事件に触れ【恨まず日々を生きる 松本サリン事件30年 第一通報者・河野さんの娘の思い】という記事を1面で展開。さらに軟派(社会面)でも【<悲しみの先に 松本サリン事件30年> ㊤「冤罪」河野さん一家 母が心支えてくれた】【犯人視 過熱した報道 元本紙記者、今も自問】などと補足、当時の松本支局記者の談話入りで一歩間違えば冤罪報道も十分ありえた点についても反省を込め、検証してみせた。この紙面展開は、なかなかよいと思う。

(6月22日)
 天皇、皇后両陛下がこの日、国賓として英国を公式訪問するため政府専用機で羽田空港から出発された。滞在中は歓迎式典やチャールズ国王夫妻主催の晩さん会などの公式行事に臨まれ、29日に帰国される。両陛下の海外訪問は2023年6月のインドネシアいらいで即位後2度目。また国賓待遇での天皇の訪英は、在位中の上皇さまの1998年いらい26年ぶりとなるという。滞在中は25~27日に公式行事が予定され、25日は歓迎式典や英王室との昼食会があり、バッキンガム宮殿で催される国王夫妻主催の晩さん会では天皇陛下がスピーチをされることになっているという。

 米アップルが2024年内は欧州で新たな生成AI(人工知能)サービスを提供しない方針を固めたことが21日、分かった。欧州連合(EU)の巨大IT(情報技術)企業の独占などを取り締まるデジタル市場法(DMA)が理由だとしている」とは、22日付の日経夕刊記事で、見出しは【生成AI、欧州に提供延期 アップル、規正法受け方針 年内断念】。また同日付中日夕刊は、今月16日に名古屋市内であった中部ペンクラブ総会での詩人北川透さん(88)の講演「夢から想像力へ-難破する世界と共に」に触れ、「ニーチェと漱石は、夢の引力。僕らも一人ずつ違う人生の物語を生きてきているが、最後にこういう境地にたどり着きたいなと思う」と語った、と結んでいた。

 きょうは満月。6月の満月は米国の先住民の間でストロベリームーンと呼ばれています。これは今の時期にイチゴの収穫をすることに由来しています。月がのぼる時の空がストロベリーのように赤く見えます。……-とは、本日付中日新聞夕刊の【星の物語 永田美絵】。夜空が好きだった舞(たつ江)が生きていたなら、ストロベリーのような月をどんな顔をして仰ぎ見たことだろう。

(6月21日)
 きょうは、夏至。北半球で昼の長さが1年で最も長い日である。

 夕方。社交ダンス「スロー」のほんの少し過酷なレッスンから帰って手にした中日新聞夕刊に【東海 梅雨入り 平年より15日遅く】の見出し。NHKの夜のニュースも【近畿東海 関東甲信が梅雨入り 平年より2週間ほど遅く】と報じていた。
 けさの新聞1面見出しは、やはり【藤井 八冠陥落 叡王戦 伊藤七段が奪取 タイトル戦初敗退 得意の終盤「らしさ」なく トップ争い再び激化】【都知事選 56人届け出 小池、蓮舫氏ら過去最多 来月7日投開票】(中日新聞)【小池都政8年問う 知事選告示 最多56人 事実上の与野党対決に】【藤井8冠陥落 叡王戦 伊藤初タイトル】(毎日)というものだった。無敵だったあの若き藤井八冠(21歳)が甲府市で指された第9期叡王戦5番勝負第5局で後手番の伊藤匠七段(21歳)に156手で敗れ、シリーズ通算3勝2敗で叡王位を奪取されたのである。

 けさは、午前中、眼科医へ。例によって常用の目薬ミケルナが切れてきたためだが、幸い眼圧は右19、左18でまずまず。連日、目を過酷なほどにまで多用しているため「急に見えなくなることはないですか」と担当医師に心配を聞くと「しっかりした治療さえしていれば、そんなことはありませんよ」と言われ、まずは安心した。午前中、雨降りで留守番をしてくれていた愛猫シロも、心配して帰宅と同時に玄関先に走って出迎えてくれたが「大丈夫だったから。心配ないよ」の私の声にホッと安心したのか。顔をなごませた。シロには私のことは、何から何まで全部、分かるらしい。シロよ。シロ、シロ。シロちゃん。ありがとう。

(6月20日)
 世界難民の日。
 けさの新聞各紙。【改正規正法が成立 政治資金先送り多く 全野党反対】【泉氏 落第改正解散を 馬場氏内閣万策尽きた 3年ぶり党首討論 首相解散せず課題に専念する】【ロ朝、有事に相互支援 首脳会談「同盟水準」条約署名】【改正規正法が成立 具体策「検討」多数 政活費や企業献金温存】【非常時 国指示権拡大 改正地方自治法が成立】【露朝有事に相互支援 条約署名軍事協力を強化】などといった見出しが目立つ。
 ほかには【都知事選きょう告示】、【子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認する制度「日本版DBS」法成立】も見逃せない。日々、情報はこのように満載で新聞をはじめとした各種媒体から私たちの茶の間に届けられているのである。

(6月19日)
 きょうは、【ロマンスの日】だそうだ。石川県が能登半島地震の災害関連死として新しく22人を認定。地震の犠牲者は家屋の下敷きなど直接死230人、既に認定済みの関連死30人と合わせて計282人に。2016年熊本地震の276人を上回った。

「日本生命セ・パ交流戦」は18日、阪神が延長十一回の末2-1で日本ハムにサヨナラ勝ちして全日程を終了。既に13勝5敗で終えた楽天が球団創設20年目の初優勝を決めており、パ・リーグが53勝52敗3分けで2年連続16度目の勝ち越しとなった。また交流戦史上最高の打率4割3分8厘で水谷(日本ハム、愛知県津島市出身)が首位打者に輝いた。
 ほかには、各種報道によれば、ロシアのプーチン大統領が18日夜、ロシア極東から北朝鮮の平壌に向け、出発。プーチン大統領の訪朝は24年ぶりで、19日には金正恩朝鮮労働党総書記と会談予定で、両氏は政治や経済、安全保障面などでの協力体制を盛り込んだ「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名するという。

 昼過ぎ。携帯スマホがぴこぴこと鳴るので「何事か」と画面を開くと-。「改正政治資金規正法法が可決・成立 立憲は「抜け穴」批判、維新も一転反対」とあった。

 この日。愛知、岐阜、三重は8月上旬並みの暑さとなった。

(6月18日)
 「能登半島地震から間もなく半年。11日時点で石川県内142カ所に4695戸の仮設住宅が完成し、入居が進む」とは、けさの中日新聞の報道である。そして一方ではきょうも【中国核弾頭500発に拡大 平和研推計「24発は実戦配備」 中国「自衛」主張】といった物騒な見出しが並ぶ。
 見出しと言えば、だ。名古屋を代表する俳優の山田昌さん(やまだ・まさ、本名天野昌=あまの・まさ)の死が同紙で【山田昌さん死去 94歳 名古屋弁俳優、反戦訴え】の見出しで報じられた。ひと足早く亡くなられたアマチンさんで知られた夫、天野鎮雄さん(2023年11月に87歳で死去)に次ぐ悲しい逝去で、なんだか名古屋を照らし続けた大きな光りが相次いで消えてしまったような。そんな感覚に包まれたのである。
 アマチンさんご夫妻とは、かつて牧すすむさんらも加わって「名古屋に関する物語」を有志で制作した際に一度だけ、ご一緒したが、ご夫妻ともにほんとに気さくな良い方であったことを強烈に覚えている。あの時は、確か舞も一緒だっただけに、ユーモアに満ち溢れたアマチンさんのことは今でも鮮明に覚えている。

 2025年の大阪・関西万博の開幕300日前となった17日、兵庫県姫路市の国宝・姫路城が万博のイメージカラーである赤と青色にライトアップされた。日赤愛知医療センター名古屋第二病院(八事日赤、名古屋市昭和区)が昨年5月に救急搬送された男子高校生(当時16)が腸閉塞になっているのに気づかないまま適切な治療を怠り重度の脱水で死亡させる医療ミスが発生。佐藤公治院長が謝罪。

(6月17日)
 月曜日。久しぶりにたった一人の妹にメール。「きのう16日に、久美ちゃん(私の姪)のおかあさん=義母=に名古屋であった中部ペンクラブの総会でたまたまお会いした。中ペン総会にご主人の土屋純二さん(詩人平子純さん)を車椅子で連れておいでになられたためだが、総会のあと講演をされた詩人北川透さんに会われただけで、すぐに帰られた。あの、土屋のおかあさんは本当にステキなお方だ、とあらためて思った。誰にとっても、母の存在はホントに大きいよね。だけど『イガミさん、少し肥えられたわね』と言われてしまったのが、少しショックだったよ」と。

 しばらくして私のかわいい妹=もう、おばあちゃんだが。昔は、それでも数学の特異な天才美少女で、とても賢く、名大、津田塾、南山と全ての入試に合格。名大理学部数学科を出てからは、しばらく公立中の数学教師をしていたが、途中から努力して全く畑違いの税理士資格を取り、私たちの父の税理士事務所を引き継ぎ、税理士として現在に至る。そんな妹は自分で言うのもおかしいが、今でも久美ちゃんと同じでとても美人である=から届いた返信メールは次のようなものだった。
「ゴメン。事務所(税理士事務所)が忙しくて返信できませんでした。誤解しないでね。『勿論、土屋さんはとても優しくて良い方で、久美子は造さんと土屋さんご夫妻のおかげで幸せになりました』などといった内容だった。というわけで、みんな幸せでイイナ、と思った次第。

2024年6月16日
 名古屋市千種区覚王山通のホテル「ルブラ王山」で開かれた中部ペンクラブの令和6年度(2024年度)の総会と公開文学講演会、その後のパーティーに出席し夜遅く、帰宅した。
 名古屋に出るのは、久しぶりのことなので少し疲れたのも事実だ。何よりも、わたくしこと妻たつ江(伊神舞子)が逝ってからというものは、ずっと〝有り合わせの着た切りスズメさん〟なので、着ていくものがなく、あまり失礼な服装でいくのも憚れる。
 デ、舞が生前買ってくれた黒い上っ張りと青い半そでシャツを着ていざ、出陣とあいなった。きょうは、何よりも小説「忘れ雪」で中ペン文学賞に輝いた小森由美さん(岐阜県瑞穂市在住)にお祝いの言葉を直接かけること、そして東京からはるばるおいでた全国同人雑誌協会代表理事の五十嵐勉さん(文芸思潮編集長)と理事和田伸一郎さん(クレーン)に久方ぶりにお会いできる、それが目的だっただけに、両方とも願いがかない、満足している。五十嵐さん、和田さんとも同じテーブルで歓談でき、うれしく思ったのである。

 中でも、小森由美さんとは私が岐阜県警回りの記者として岐阜に勤務当時からの知人でもある。岐阜県庁汚職事件はじめ安八での長良川決壊豪雨、淡墨桜の保存活動取材など激務の合間に、同じ物書きとしてどうしたら人の心を打つ小説が書けるようになるか-を穂積町(現瑞穂市)内で何度かお会いし、話し合った、そのお方なのである。こころから「おめでとう」と祝福したかっただけに、総会後のパーティーにも出席してよかったと思っている。

 「忘れ雪」で中ペン文学賞に輝き、受賞の喜びを語る小森由美さん
 

2024年6月15日
 能登半島地震で被災した曹洞宗の総持寺祖院(石川県輪島市)が15日、5カ月半ぶりに一般拝観を再開。巡ることが可能な区域は限られるが、当面は午前9時から午後3時まで無料で拝観できる-とは、本日付の中日新聞夕刊報道。

 きょうは私あてに日々届くラインの中でも不必要なものを削除した際、誤って大切なものまで削除(アインストロール)してしまい、全滅してしまう緊急事態に。そのごドコモショップに行き、出来る範囲で復活して頂くなどチョット、大変だった。と同時に、現代社会がラインにどれほど助けられているかを思い知りもしたのである。
    ※    ※    ※

    ☆    ☆    ☆
 朝。どこで傷ついたのか。シロが左耳を少しケガしているのに気がつき、消毒してやる。それでも彼女、オーロラレインボーは、外に出ると言ってきかないので「きょうは、風が強いからくれぐれも気をつけて。おかあさんに、よろしく言っといてよね。人間社会では、みんなそれぞれ生きているから心配しないで、とな」と言づてをして、窓を開け、鳥を空に放つでもするように出してやる。
 こんなわけで、オーロラレインボーの帰りは、いつもより少し遅れはしたが、午後1時前には帰宅。ホッと安堵したのである。もしかして。彼女は先日、〝ジュリーさん〟ちで亡くなった黒猫ピーちゃんを訪ね、焼香のあと、ご主人の〝ジュリー〟さんとあんな話やこんな話をしてきたのかも知れない。

 きのう。14日は岐阜県美濃市で35度となり、中部6県では、ことし初の猛暑日に。ほかに岐阜市34・3度、愛知県豊田市34度、三重県伊賀市33・7度、名古屋市33・3度、京都市では全国では最も高い35・9度を記録した。

 日銀が14日の金融政策決定会合で月間6兆円規模で購入している国債の額を減らす方針を決定。7月の次回会合で減額幅など今後1~2年の具体案を示し、速やかに実行に移す-とは本日付の中日新聞。植田和男総裁体制になって以降、ことし3月の17年ぶりの利上げとなるマイナス金利政策解除決定に続くもので、金融政策の正常化への舵がいよいよ取られた-といえようか。

(6月14日)
 日本郵便が13日、手紙やはがきの郵便料金を10月1日から約3割値上げする、と発表。1通84円から100円へと上がる手紙(25㌘以下の定形郵便物)では、消費税増税時を除き1994年いらい、30年ぶりの料金改定で、はがきも63円から85円に変わる。

 第77回中日文化賞の贈呈式が13日、名古屋市内のホテルであり、中日新聞社の大島宇一郎社長から賞状と正賞の時計、賞金が贈られた。ことしの受賞者は、QRコード開発と普及によるデジタル社会への貢献で受賞したデンソーウェーブ主席技師の原昌宏さん(66)=名古屋市=はじめ、ネオジム磁石の発明と脱炭素社会の推進に功労があった大同特殊鋼顧問の佐川真人さん(80)=京都市=、将棋八大タイトル独占と将棋文化振興に役立った藤井聡太さん(21)=愛知県瀬戸市=、そして創造的な漆表現と輪島塗産地への貢献で漆芸家小森邦衛さん(79)=石川県輪島市=の4人であった。どなたも、すばらしい業績を挙げられた方ばかりで新聞を読みながらこうした方々の存在の偉大さと努力の尊さをあらためて思い知ったのである。

 先進7カ国首脳会議(G7サミット)が13日、イタリア南部のプーリア州ファサーノで開幕。日本の岸田文雄首相も出席。イタリアのメローニ首相が議長を務め、ロシアのウクライナ侵攻などについて協議。制裁で凍結したロシア資産を活用し、少なくとも500億㌦(約7兆8千億円)の新たなウクライナ支援を行うことで合意。パレスチナ自治区ガザ情勢に関連し、イスラエルとイスラム組織ハマス双方に即時停戦を求めることにしているという。この首脳討論は14日まで続けられた。

 ところで私が大好きな作家太宰治が亡くなったのは、確か、きのう。6月13日のはずである。私は、サクランボを今は亡き舞の仏前に供え「太宰さん。おげんきですか」と聞いてみた。
 その太宰が亡くなったと同じ日に知人の〝ジュリー〟が愛してやまなかった愛猫ピーの死が突然、ラインでもたらされ、大変、ショックであった。でも、死んでしまった以上、この世に戻ることはなかろう。いや、ないのである。そんなことを思うと、私の目からは滂沱の涙が滴り落ちたのである。この世から去ってしまった以上は、わめこうが叫ぼうが、だ。ピーは、もはや帰ってはこない。どうにもならないのだ。ただピーちゃんのこの先の行く末が、どこまでも幸せであるよう。そのことを祈るほかない。
 なぜか、水原弘の【黒い花びら】と【君こそわが命】をひとり、歌って葬送の歌とした。友は、さぞかし悲しんでいるに違いない。でも、そういう悲しみに襲われるのが生というものなのである。生きている。生きているから、悲しむのである。人びと、いやいや、この世に生きている全ての人々がきょうも【悲しみの海】を歩いているのである。これはいかんとも仕方のないことなのだ。

 そんなこともあってか。わが家といえば、だ。きょうのシロは午前10時過ぎに外出。正午過ぎには帰宅、なにやら殊勝に見えたのである。シロよ、シロ。シロ。あのな。おまえたち猫ちゃんのアイドル的存在と言ってもいい、あの【ピーちゃん】が亡くなってしまったのだよ。今さらジタバタしたところでどうにもなるものでもない。あとは、ただひたすらに冥福を祈ろう。この先、安らかな道を歩むことをただひたすらに祈ろう。アーメン。
 さようなら。ピーちゃん。日々を元気に逞しく。どこまでも清らかに生きぬいたピーちゃん。 その生き方は、どこまでもけなげなものだった。最期は飼い主〝ジュリー〟の腕のなかで死んでいった。おつかれさま。
 
 野良猫仲間にも多くの勇気と愛を与え続けた天下猫、ピーちゃん

2024年6月13日
 日本列島はきのう12日、高気圧に覆われ、各地で高気圧に覆われた。気象庁によれば、福島県伊達市で午後1時55分、35・2度を記録。ことし全国で初めて最高気温が35度以上の猛暑日になった。全国914の観測地点のうち30度以上の真夏日は猛暑日の1地点を含め326地点に達し、各地でことし最も熱くなったという。

 そして。きのうは、愛猫シロちゃん、オーロラレインボーに1日振り回された。
 というのは、いつもの時間に散歩に出たシロが定刻の正午過ぎはおろか午後1時になっても、2時になっても、3時、4時になっても帰宅しなかったからである。私は、ずうーと昔、まだ舞(たつ江)が元気だったころ、飼い始めて間もなくわが家からいなくなったシロちゃんを舞が探しに出かけ足を棒として見つけた古知野高校近く道路に面した草むらをはじめ、自宅周辺を時には隣人に聞くなどして歩いて回り、最後に先日、隣家無人家屋の解体工事が行われたことで、距離が縮まったようでより身近なお隣さんとなったその家、西川さん宅を訪れ、アルプスの少女のような奥様に「うちの白猫がいなくなってしまい捜しているのですが。どこかで見かけなかったでしょうか」と。思い切ってそう聞くと「なんか、うちの息子が白猫がそこいらで遊んでいるのを見かけたそうよ」とのこと。で、そちらの方に二人で行くとシロちゃん、こちらの様子を窺うようにしながらも逃げ去ったので「そのうち帰宅するだろう」と、ホッと安堵の胸を下ろしたのである。
 シロちゃん、いたづらごっこでもするようにその床下部分で、しばらく私たちの方をさぐるようにしていたが、近づくと逃げ出したーところを、この目で目撃。私は生きていることを確認したのでホッとした。というわけで、それ以上探すことはやめ、午後5時ごになって、いつもの縁側をのぞくと案の定、彼女は少しバツの悪そうな顔をして帰宅して座っていたのである。「シロよ。シロシロ。シロちゃん。心配してたよ。どこへ行っていたのだ。怒らないから」と言って窓を開けると、彼女はニャアン、ニャア~ンと甘えた声とともに室内に入り、晴れて帰宅とあいなった。
 というわけで、めでたし、めでたし-とはこのことか。私はシロが私の前から消え去ったら、生きてゆく気力を失うに違いない、と。そんなことを実感しもした。

 今や、亡きおかあさんに代わってわが家の女神と言ってもいいオーロラレインボー

 
 いつもはこうして私の足元に居てくれる
 

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 スイスのシンクタンク、世界経済フォーラムが12日、各国の男女平等度を順位付けした2024年版「男女格差(ジェンダー・ギャップ)報告」を発表。日本は146カ国中118位だった。1位はアイスランド、2位はフィンランド、3位はノルウェー、4位はニュージーランドたった。

 東京都の小池百合子知事(71)が12日、任期満了に伴う都知事選(20日告示、7月7日投開票)に3選をめざして立候補する意向を表明。自民、公明両党と地域政党「都民ファーストの会」が支援する見通し。一方、既に出馬の意向を示している立憲民主党の蓮舫参院議員(56)はこの日午後、離党届を党本部に提出。立民、共産、社民各党が支援する方針で事実上の与野党対決になりそうだ。

 上方落語家の桂ざこば(かつら・ざこば、本名関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日、ぜんそくのため死去。76歳だった。大阪市出身。

2024年6月12日
 日記の日。きょうは、アンネフランクが満13歳になったその日、昭和17年(1942年)6月12日に日記を書き始めた、まさにその日だそうである。

 アンネ・フランクに触れた毎日新聞の12日付「余録」
 

 岐阜県警捜査2課が11日、前池田町長の無職岡崎和夫容疑者(76)を官製談合防止法違反(入札妨害)と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕。調べによると、岡崎容疑者は2022年7月上旬、同町萩原の温知保育園にエアコン10台を設置する工事の指名競争入札を巡り、業者に指名通知をする前に少なくとも1社に対し秘密事項となっている参加業者名を漏らし、入札の公正を害したとしている。捜査2課は相手業者の名を明らかにはしていないが、お粗末極まるとは、このことか。これでは、これまで前町長を信じてきた町民がかわいそうである。

 東日本大震災と福島第一原発事故の被災地を回っていた「脱原発社会をめざす文学者の会」のメンバーから「昨日は脱原発の会で大熊町、双葉町をまわりました。暑い日でしたが、よく周り勉強になりました」「町長さんのお話聞きました」などといったラインを頂く。添付されてきた文学者の会メンバーの写真を目の前に【脱原発社会をめざす文学者の会健在なり】を実感。そして。私自身も、その後の復興ぶりをこの目で確かめてこなければ―との思いを強くしたのである。

 初めて乗り込んだ敵地・エスコンフィールド北海道で竜の投打がガッチリかみ合った。中日は11日、日本生命セ・パ交流戦の日本ハム戦に4-0で快勝した。先発の高橋宏斗投手(21)が初体験のマウンドをものともせずに7㌄無失点の快投。打線も2本塁打で援護した。過去2年は6戦全敗だった天敵を破り、チームは2連勝となった。-とは、けさの中日スポーツ1面のリード記事である。
 そして。さっそく北海道のドラキチさん、会川さんから私のラインに入った言葉は、以下のようであった。あいかわさぁ~ん。これからも応援よろしくね。
――おはようございます。昨日はエスコンフィールド北海道での、初めてのセパ交流戦観戦に行って来ました。2年間、立浪和義監督は新庄監督に6連敗中でしたので、初めて勝利がエスコンフィールドでしたので、感動しました。(以上、会川さんの原文どおり)

 会川さん、いつもいつも本当にありがとうございます(伊神権太より)。

(6月11日)
 いずれも職員のハラスメント行為が認定され町長が辞職した愛知県東郷町と岐阜県池田町の町長選挙が9日、投開票され、東郷町は無所属新人で前町議長の石橋直季氏(38)が、池田町は無所属新人で生命保険会社社員の竹中誉氏(53)がそれぞれ、初当選。石橋氏は愛知県内の現役首長では最年少となった。

 世界の方はといえば、だ。【対北拡声器放送再開 韓国軍 北の汚物風船に対抗】【「どこを見ても死体が…」 ガザ人質奪還 住民多数巻き添え 人口密集地で爆撃・戦闘】(11日付中日見出し)など。人間のやることは全くもっておろかしいことばかりである。そんな中、【インド与党辛勝 民主主義再生の契機に】の社説(11日付中日)が、なかなか読ませた。

 きょうは、おかあさんの仏(静汐院美舞立詠大姉)に木曽の流れを含んだ清らかなるお水を与え、彼女・伊神舞子も知る淡墨桜のお線香を立てて愛猫シロちゃんと一緒に手を合わせ、久しぶりにお参りし近況を報告。脱原発社会をめざす文学者の会の福島現地視察の方は、今回は、ほかにすべきことが多いこともあって欠席したことなどにつき説明。能登半島地震の応援歌「能登の明かり」のCD化の方は順調に進みつつあることなどについて報告した。

 仏の舞に手を合わせ、このところのアレヤコレヤをシロと一緒に報告した
 

 それにしても、きょうは本当に暑い。飛騨高山の神岡で、なんと30度を超えたというではないか。シロも帰宅後は、さすがに暑さでグロッギー気味で、私は私でシロに水をのませるように配慮、彼女は私に言われるとおり、水をのんでくれたのである。暑いのは、人間も猫も同じだと思う。

 この日、いつもどおり自宅周辺の散歩に出かけたシロは正午過ぎ、時間通りに無事、帰宅した。
 
(6月10日)
 朝早く。私が住む花霞町3組2班の区費の件で私は〝班長さん〟の大役を仰せつかっているため、区費記入申告票がまだ未回収になっていたKさん宅を訪ね、回収。夕方、2班の全戸分(9戸)をそろえて、近くの組長さん宅にお届けする。
 しばらくしたら、その若き組長さんがわが家を訪れ、「KさんとMさんの分がないのですが」との疑問を呈せられたので「おふたりともこの1年の間に亡くなられたのですよ」と答えると「ああ、そうでしたか」と納得して帰られた。というわけで、ことほどさように、町の〝班長さん〟は忙しい、のである。この大役を亡き妻、たつ江が文句ひとつ言うでなく生前に複数回にわたってやり遂げた事実に私はあらためて感謝。ほんとによくやってくれたとの気持ちでいっぱいになった。

 きょうは、このほか午前中、舞の勧めもあって彼女の生前時から定期的な健康診断を兼ねて訪れている名古屋は金山の「金山ペインクリニック」へ。幸い血圧も正常で「特に問題はありません」との診断であった。外出中は、わが愛するシロちゃんが留守番をしてくれており、随分と助けられた。私が帰宅すると、シロはホッとした様子で私に向かって「ニャア~ン」と言ったのである。

(6月9日)
 滋賀県警は8日、保護司でレストラン経営者新庄博志さん(60)が大津市内の自宅で殺害された事件で同市仰木の里、無職飯塚紘平容疑者(35)を殺人の疑いで逮捕。飯塚容疑者は6年前のコンビニ強盗事件で執行猶予付きの有罪判決を受け保護観察中で、新庄さんが支援を担当していたという。新庄さんは2006年から保護司として活動しており、保護司が中心となって就労や教育、医療の組織を連携させ更生支援につなげる「滋賀KNAMAプロジェクト」を進めていた。
 調べによると、飯塚容疑者は5月24日午後7時~26日午後4時ごろに新庄さん方で鋭利な刃物で新庄さんの上半身を複数回突き刺すなどして殺害した、とされている。これに対して飯塚容疑者は「私はやっていませんし、何もこたえたくありません」と話し、容疑を否認しているという。いずれにせよ、保護司という社会的使命に燃えた新庄さんの死が社会に与える影響は限りなく大きい、といっていいに違いない。

 そして。今ひとつ気になったのが、鹿児島県警の署員盗撮記事か。【「前刑事部長が静観指示」 前生安部長記載、本人は否定】(9日付中日)の見出しがなんとも気になる。
 というわけで、きょうも人間社会という川の流れは、流れ流れてどこどこに。一体全体、どこまで流れていくのだろうか。

(6月8日)
 土曜日。「脱原発社会をめざす文学者の会」のホームページに私、伊神権太が月に一度、執筆している連載の文士刮目【第37回 どこへ行く? 流転社会】が昨日付で公開されたので、読んで頂けたら嬉しく思う。読者のみなさまには、次のアドレスをクリックして読んで頂けたら、と願っている。
 http://dgp-bungaku.com

【劣勢挽回へ 350億円支援 米ウクライナ首脳会談】とは、本日付の中日新聞国際・総合面の見出しである。第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から80年の式典に結集した欧米首脳らが連合国がナチス・ドイツに勝利した歴史と現在を重ね合わせ、ウクライナに侵攻したロシアの権威主義と闘う姿勢を鮮明とし、バイデン米大統領は7日、パリでウクライナのゼレンスキー大統領と半年ぶりに対面会談。米議会の党派対立でウクライナへの支援が長期間滞ったことを謝罪、侵攻を続けるロシアに対する劣勢の挽回に向け、2臆2500万㌦(350億円)の追加軍事支援も発表した。これに対してゼレンスキー氏は米国の支援に謝意を示し、ウクライナは孤独でないと語ったという。

 毎日新聞の本日付け朝刊1面に【涼やかにごあいさつ】の、さわやかな絵とき記事。夏の到来を目前に、京都の花街で芸舞妓がお世話になった料亭などに夏のあいさつで配る「京丸うちわ」の生産が続いている。白地に濃い朱色で芸名や家紋などが入り、華やかなのが特徴。1624(寛永元)年創業の老舗うちわ店「小丸屋住井」(京都市左京区)が発祥で、京都と屋号から一文字ずつ取ってうちわの名前が付けられたという。

(6月7日)
 中日ドラゴンズは6日の日本生命セ・パ交流戦でソフトバンク戦(バンテリンドーム・ナゴヤ)に臨み3-0で勝利。1950年の2リーグ分立後、巨人、ソフトバンク、西武に次ぐ球団通算5000勝のメモリアル勝利。4回にダヤン・ビシエド内野手(35)が今季1号ソロを放ち先制。来日から9年連続となる本塁打は今季39打席目で飛び出した。(6月7日付中日スポーツ1面から)

 巨人、ソフトバンク、西武に次ぐ球団通算5000勝のメモリアル勝利を報じた7日付中日スポーツ1面
 

 派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規正法改正を巡り、自民党が3度修正した改正案は6日の衆院本会議で可決され、衆院を通過。自民と公明党、日本維新の会が賛成。立憲民主党などが訴えた企業・団体献金禁止は含まず、不透明な政治資金である政策活動費も温存され、立民の西村智奈美代表代行は「抜け道だらけだ」と批判。中日新聞は7日付朝刊で【規正法改正案衆院を通過 企業献金と政活費温存】【「欠陥」だらけ議論は参院へ】と1面で報じた。まったくもってその通りだと思う。
 ほかに【前部長(前鹿児島県警生活安全部長)が不祥事隠避指摘 本部長「捜査で確認行う」鹿児島県警】【ズボン1000着ボタンから覚醒剤 愛知県警 密輸容疑でイラン人逮捕】(いずれも7日付中日見出し)など。相も変わらず、いろいろある。

 かつて今は亡き舞(伊神たつ江)と一緒によく訪れた円空仏とアジサイの寺で知られる愛知県江南市村久野町の琴聲山音楽寺で明日8日から30日まで第26回あじさい祭りが開かれます、とは、毎週金曜日発行の7日付の尾北ホームニュース1面トップニュース。

(6月6日)
 梅の日。ことしは、あまり生育はよくない、とのこと。

 それから。第2次世界大戦でナチス・ドイツに対する連合国軍の勝利を導いたノルマンディー上陸作戦のDデー(決行日)からこの日で満80年を迎えた。「フランス北西部ノルマンディー地方で史上最大の作戦を目撃した住民らは高齢になった今も凄惨な記憶が忘れられない。ロシアのウクライナ侵攻で欧州が再び戦争を目の当たりにする中、美しい平和をかみしめる」とは、けさの中日新聞の国際・総合面の報道である。【モディ首相が勝利宣言 印総選挙 与党単独過半数逃す】も同国際・総合面の見出しである。

 朝早く裏庭一角の倉庫内に置かれていた今では不要になったガラクタ類を先日お世話になった庭師さんにお願いして撤去していただく。シロは事態を悟ったらしく、外の様子にジッと目を注ぎ、終わったところでお外に。まもなく帰宅した。

 能登半島地震に伴う大規模火災で焼失した石川県輪島市の輪島朝市周辺で5日、建物の公費解体が始まった。輪島朝市エリアの264棟について法務局による建物が「滅失」したとする登記手続きが5月30日に完了したことに伴うもので、所有者全員の同意がなくても災害廃棄物としての解体が出来るようになったという。作業は申請が集まったエリアごとに実施していくが完了時期は未定だ、としている。
 厚生労働省が2023年の人口動態統計を発表。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は未婚・晩婚化が影響して1・20となり、過去最低を更新したと発表。

(6月5日)
 【トヨタ本社立ち入り 認証不正 国交省、処分を検討 3品種月内は生産停止】【販売店に不安の声 本当に大丈夫なのか】【規正法審議ずれ込み あす衆院通過 自民異例の日程撤回】(5日付中日朝刊見出し)など。世の中は日々、流れている。いや、このように。時には、濁流の如く流れていくのである。でも、いつの日にかは、遠ざかってゆく。

 中国共産党・政府が1989年に学生らによる民主化運動を武力弾圧した天安門事件から、きのう4日で35年。各紙報道によれば、習近平政権下での言論統制は一段と強まり、現場となった北京の天安門前広場周辺には多数の警察官や私服の公安関係者らが配置され、厳戒態勢がとられたという。
※天安門事件については、拙著「火焔-空と海」(能登印刷、伊神ごん)の【天安門前広場で大虐殺】(175頁)で触れているので読んで頂けたら、と思う。そのホンのごく一端を以下に紹介させて頂こう。
--中国の天安門前広場は、とうとう最悪の悲劇にまで発展してしまった。さる4日、天安門前広場で民主化を訴え居座る学生、市民に対し戒厳軍が、武力行使。何千もの人びとを殺りく、流血の惨事となったのだ。/人間のすることは本当に愚かで、嘆かわしい。……

 それはそうと、私は今つくづく思う。民主化を訴える学生たちが次々に殺されていった、その日。まだ若かったはずである、現在の絶対権力者である、あの習近平氏は一体どこでどうしていたのか、と。それが分かれば私はそのことを歴史に記したい、と思うのである。

(6月4日)
 女子のメジャー第2戦、全米女子オープン選手権が2日、米ペンシルベニア州のランカスターCC(パー70)で最終ラウンドが行われ、笹生優花が68と伸ばして通算4アンダー、276で2021年大会以来となる2度目のメジャー優勝を果たした。男子も含め、日本勢初の複数回制覇。22歳11カ月13日での全米女子オープン2勝目は最年少記録で優勝賞金240万㌦(約3億7680万円)を獲得した。4位から出た渋野日向子も72と粘り、通算1アンダーで2位に入って賞金129万6千㌦を得た。ニッポン女子のおふたりを心から祝福したい。めでたし、めでたし-とは、このことか。

 こちらは、あぁゝ 情けなや―か。【トヨタなど5社認証不正 ホンダ スズキ マツダ ヤマハ発 国交省指示 6車種出荷停止】(4日付中日)【認証不正トヨタなど5社 38車種一部出荷停止 ホンダ、マツダも 国、立ち入りへ】(同毎日)の見出しが悲しい。
 東京都内で会見したトヨタの豊田章男会長は「心よりおわび申し上げる」と人間を代表して?
謝罪。再発防止に向け「私自身が現場に下り責任を持って推進していく」と述べたというが、正直言って本気かしら―と思ってしまうのは私だけか。自動車業界全体がたるんでいるような。そんな気がしてならない。

 そして。そうしたニンゲンたちに比べたら、だ。わが家の守護神と言っていい愛猫シロちゃん=オーロラレインボー=は、きょうもどこまでも謙虚かつ控えめで美しく、チャーミングなのである。けさも私と一緒にユーチューブで、晩年のおかあさんが病床で「これだけは毎日、歌って。聞いてよね」と言い残した【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】をふたりで口ずさみながら聴いたあとは、いつものように、晴れわたったお空のもとに外出。どこを、どう散策してくるのか。正午過ぎには、わが家に帰宅。今は窓辺で穏やかな視線を大空に向け、両手をそろえて満足そうな表情で座っているのである。

 シロよ。シロ、シロ。シロちゃん。
ところで。おまえは今、いや、いつも何を思い、考えているの? あっ、そうそう。オトン(私)と同じだよね。最近、朝の曲に【能登の明かり】がもう1曲、加わったことを書き添えておかなくちゃあ。

2024年6月3日
 3日午前6時31分ごろ、石川県能登地方で最大震度5強の地震が、ぐらりと発生。幸い、津波の発生はなくこれといった被害こそなかったが、能登はまだまだ安心できる状態に至ってはいない。

 ヤクルトの石川雅規投手(44)が2日、楽天モバイルパーク宮城であった楽天との3回戦で今季初勝利。史上初めて新人年から23年連続勝利を達成。昨年に最長記録だった米田哲也(阪急など)の1956~77年の22年連続に並んだ。23年連続は工藤公康(西武など)山本昌(中日)三浦大輔(DeNA)に並ぶ最長。2日は4-0の五回裏終了降雨コールドゲームで9年ぶりの完封となった。石川は、現役最年長のサウスポーで秋田商高-青学大から2002年、自由獲得でヤクルトに入団。身長167㌢の小柄ながら同年4月4日の広島戦でプロ初白星を挙げている。通算成績は186勝186敗。あっぱれ、とはまさにこのことを言う。「おめでとう! 石川投手」と心からエールを送りたい。
 
 ヤクルト石川投手の23年連続勝利達成を報じた3日付の中日新聞本紙、下は中田の決勝打を報じた同日付の中日スポーツ1面
 

 きょうの中日の朝刊報道によれば、能登半島地震で石川県から県外に避難した人は4月1日時点で少なくとも38都道府県で1268人に上ることが共同通信の都道府県・政令指定都市調査でわかった。戻った人も含めれば最大2861人が県外に滞在していたという。石油輸出機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」が2日、オンラインによる閣僚級会合を開き、協調減産の枠組みを2025年末まで1年間延長する、と発表。原油の供給量を抑制して相場を支える狙いがあるという。

2024年6月2日
 日曜日。能登半島地震から昨日で5カ月。石川県ではなお3319人が避難生活を強いられているという。けさの中日新聞によれば、うち1736人が学校や公民館などの1次避難所に身を寄せ、1530人は被災地から離れたホテルや旅館などに2次避難。仮設住宅は5月末時点で、必要数の67%に当たる4443戸が完成。県は8月中に希望者全員の入居をめざす。また断水は最大約11万戸に上ったが5月末時点で早期復旧が困難な輪島、珠洲両市の計1821戸を除いて解消。国土交通省によれば、約9割の主要な幹線道路が通行可能になった。

 不倫の口止め料を不正に会計処理したとして有罪評決を受けた米共和党のトランプ前大統領が5月31日、「公平な裁判ではなかった」として控訴する方針を明らかに。トランプ氏は11月の大統領選を控え、有罪評決を民主党の政治的な思惑によるものだ、と繰り返し主張することにより支持者らの結束を促す構えとみられる。
 パリ五輪の聖火リレーが5月31日にフランス西部で行われ、トマ・ぺスケ宇宙飛行士らを含む聖火ランナーが世界遺産のモンサンミシェルなどを走り抜けた。ゴール地点のミニ聖火台に火をともした最終走者は101歳のロジェ・ルブランシュさん。ナチス・ドイツの強制収容所を生き抜いた経験があり、1948年のロンドン五輪ではボートの選手として活躍した。

 夜。NHKスペシャル【海辺の診療所の先生は お年寄りたちの人気者 密着4年いのちの記録 百歳の春と涙の別れ】を見る。学んだことは「尊厳ある死は他人が決めつけるものではない。よう頑張った。よう頑張ったのお」といった老医師の言葉だった。

(6月1日)
 土曜日。世の中にはすばらしい方がおいでだ、ということをつくづく感じた。
 というのは、きのう、きょうとわが妻舞が生前、彼女なりに懸命に手入れしていたわが家のちいさき庭が、彼女の死後=伊神舞子、たつ江は2021年10月15日午前4時43分、江南厚生病院緩和西病棟812号室で逝去。69歳だった=、かなり荒れてしまっていたので庭の伐採と剪定をお願いしたところ、彼のお方が、それはそれは見事にきのう、きょうの2日間で一新してくださったからである。と同時に、彼人(かのひと)のお話を伺うにつれ、生前の舞がどれほどの思いで庭に愛情を注いでいたか。その真実を今さらながら痛感した。

 名工の如き川瀬さんの腕で庭の雑草はみるみる伐採処理されていった
 
 

 見違えるほどにさっぱり生まれ変わったわが家
 
 
 

 ここで彼人とは、同じ花霞町内に住む、庭・樹木剪定士の川瀬貴生さん、その方である。年齢は60代~70歳前後か。私は、その川瀬さんからこの2日間で庭木の剪定をする合間に、一つひとつの存在を丁寧に教えてくださった雑木(エノキ)をはじめ、フクラクロガネモチ=江南市の木=、シャリンバイ、平戸つつじ、南天、金木星(10月はじめに濃い黄色の花を咲かせる。花が咲くようにてっぺんは切らない)、紅葉(ノムラ)、さらにはキンカン、柿、紫の実を鈴なりにつける紫式部、そしてアカメガシ、オリーブの木にアサガオ、南天の存在を知ったのである。これらの庭木はすべて舞の手で手入れされていたのだった(恥ずかしながら私は彼女に任せっぱなしでいた)。
 そして。この住宅は私が定年になると同時に彼女の思いを駆使して現在地に建てたものだが当時、私はまだまだ何かと記者稼業が忙しく、定年にあわせての新築の件は全て妻、すなわち舞任せにしていたのである。それだけに、今ごろになって私は彼女が彼女なりにいかに知恵をこらし庭木の植樹について深く考えてくれていたかを、思い知ったのである。今になって思えば、だ。私はなんて。薄情かつ自分勝手な男だったのだろう。
 舞、すなわちたつ江がこの世を去ってしまった今ごろになって初めて彼女の日ごろの庭の手入れに頭が及んだのである。そして。私は、あらためて彼女のマイホームに対する熱き思いと庭の樹々ひとつひとつに託した愛の深さを今ごろになり、思い知ったのである。「当時はまだまだ仕事、仕事で追われていたからだ」との私の言い訳は通用しないのである。

 実際、私はこの間、家のことは何ひとつすることのなかった自分自身を深く恥じたのである(ただ私たちの所有地である【エデンの東】へは、ふたりで朝早くから出かけ雑草を除去し、サツマイモや茄子、タマネギ、時にはスイカなどの野菜の栽培や柿の収穫にも打ち込んだことはあったのだが。わが家の庭木の手入れとなると舞にその全てを任せ、何ひとつとして手伝うことはなかった。気にも留めていなかったのである。この間、彼女はどんな気持ちで庭の樹々の手入れに励んでいたのかと思うとき、私の両の目からは、またしてもとめどなく涙の滴が落ちてくるのである。俺は、なんてどこまでも自分勝手で薄情な男だったのだろう。ごめんな。舞よ。マイ、たつ江。彼女にはリサイクルショップ「ミヌエット」の仕事もあった。あゝ。それなのに、だ。俺という男は何につけ、自分勝手にすぎた。一体全体何をしていたのか。

 午後。庭木の剪定と掃除がひと段落ついたところで、イーオン扶桑店へ。夕食の買い物に。店の前の広場で飛騨高山のお店が開店していたので、飛騨牛と昔懐かしいラムネをそれぞれふたつと、ほかに、さるぼぼアイスなるもの各ひとつを購入して帰る。
 それにしても、ラムネだなんて。何十年ぶりか。少年時代の郷愁を誘う懐かしき味である。帰宅する道すがら、今度は和田の実家近くに広がる私たちの土地<エデンの東>に寄ってみた。夕陽のさす光景が、かつて訪れた米国西海岸カリフォルニア州の大草原に落ちる光りにとても似ているので、私と舞(たつ江)とで、このように命名したのである。
 私たちふたりは、舞が元気で居たころ、ここで雑草を抜き、タマネギや茄子、大根、スイカ、サツマイモなどの野菜を育てたのである。彼女はチューリップの球根を植え育てることが、とても得意だった。今にして振り返れば、よき日々ではあった。

 舞との思い出が染みた【エデンの東】は、いつもどおりどっしりとした大地を横たえていた
 
 

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年5月~)

2024年5月31日
 庭・樹木剪定士の川瀬貴生さんが午前8時より少し前に、わが家玄関の押しボタンをおし、玄関先に現れた。「よろしくお願いします」と私。それからの川瀬さんは、ホントに速いし的確な判断で荒れるに任せていたわが家の裏庭と中庭をみるみる美しくしてくださったのである。

 午後。一宮市のスポ文へ。社交ダンスのレッスンのためで、タンゴ、ワルツに続き現在、猛特訓中のスローを繰り返し繰り返し、学ぶことにあいなった。スローは、簡単なようで、なかなか難しい。でも、踊るうち全身にリズム感が芽生えるようで踊れば踊るほど楽しいというか、充実感に満たされるレッスンである。
 踊るうち、ふと舞の顔が大きく目の前に浮かび、私は心で「おまえはいなくなってしまったが、なんとか、こうして元気で生きているからな」と言い、ステップを踏み続けた。

(5月30日)
 朝。「庭・樹木剪定」と書かれた庭・樹木剪定士川瀬貴生さんが午前10時きっかりに中日新聞販売店の松本さんの案内でわが家に。隣家の解体工事終了にあわせ、このところわが家の庭で生え放題、伸び放題になっている樹々を伐採してもらえる人を探していたところ、松本さんが「良い方がおいでですよ」と紹介してくださった。このため、お願いすることにしたのである。
 家の周囲を見て回られた川瀬さんは「それでは、あす朝、8時に参ります」と話され、帰られた。 私の祖父はその昔、植木職人で私が育った和田(江南市古知野町和田)で庭木や植木の剪定の名人だった、と母から何度も聞かされていたが、川瀬さんは温厚そのもののお方で、なんだか、わが家の庭でこのところ伸び放題だった庭には適任の方だと思った。川瀬さんは「作業はあすの午前8時から始めさせて頂きます」と言って替えられた。
 というわけで、先日足を運んでお願いしたのに、その後一向に音沙汰なしの江南市シルバー人材センターには「お待ちしていましたが、なかなか電話が入りませんので、お断りします。またの機会があれば、よろしく」と丁重にお断わりの電話を入れさせて頂いた。

 夕刊は【英下院解散、7月総選挙 野党・労働党が支持先行】【ガザ・エジプト境界制圧 イスラエル「地下トンネル掌握」】(日経)といったところか。

(5月29日)
 台風1号が沖縄に接近。

【吉武敬則 他人の不幸で特ダネ ずっと心の負担に <一枚のものがたり> 浅沼稲次郎刺殺(1960年)】【<特報>「カイロ大出た」と言うけれど 迫る都知事選詐称疑惑再燃 小池氏「卒業証書何度も公表」「学長名で声明」「声明 私が提案」元側近 「帰国前『バレちゃうから』と」元同居人】(いずれも29日付中日夕刊の見出し)
 どちらの記事も夕刊特報ならでは、の読みごたえのある内容だった。 

 午前中、シロに留守番をたのんで近くの歯医者さんへ。
月に一度のメインテナンス治療のためだ。「イガミさんの歯の治療のつど思うのですが。首の筋肉が年齢の割りには、とってもしっかりしておいで(どうやら頑丈だ、ということらしい)で。それに高齢者は大抵、治療の合間にむせられますが。むせられたことが一度もなくて、若者みたい」とは専属で治療してくださっている歯科衛生士の後藤さん。私の口の周りの骨格がしっかりしていることは自分でも分かってはいるのだが。こんなに誉められるとは。よほど若々しかったのか。能登弁で言うなら、「ちょっこし」恥ずかしい気がしたのも事実だ。いずれにせよ、上の歯の入れ歯はそろそろ替えねば、とは思っている。

(5月28日)
 きょうも朝から雨、雨、雨である。

 日本の岸田文雄首相と中国の李強(りきょう)首相、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が27日、ソウル市内で首脳会談を開催。2019年から中断している自由貿易協定(FTA)の交渉を再開し、議論を加速することで合意。北朝鮮への対応など安全保障問題では日韓両国と中国との立場の隔たりがあるなか、互いに協力できる人的交流や経済関係の活性化を前面に打ち出していくことで合意。また、韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が27日午後10時44分ごろ、北西部の平安北道東倉里(ピョンアンプクトトンチャンリ)付近から南方の黄海に向けて軍事偵察衛星と推定される飛翔体を発射した、と発表。直後の10時46分ごろ、北朝鮮側の海上で多数の破片を探知したという。
 朝鮮中央通信も「27日に国家航空宇宙技術総局が偵察衛星「万里鏡1-1号」を新型の運搬ロケットに搭載して発射したが、1段目の飛行中に空中爆発し、失敗したと28日未明に伝えた。
 
「小池都政をリセットする先頭に立つ」と立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が27日、党本部で記者会見。6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に無所属で立候補する、と表明。
 将棋の藤井聡太八冠(21)=愛知県瀬戸市=に豊島将之九段(34)が挑む第82期名人戦7番勝負の第五局が26、27の両日、北海道紋別市で指され、先手番の藤井八冠が99手で勝利し、シリーズ4勝1敗で名人位を初防衛。自身の持つタイトル連続獲得の最多記録も22期に伸ばした。

 ほかには【男性死亡 殺人で捜査 大津の住宅 上半身に多数の傷】【料理店経営 保護司活動も】【ゲンキーで連続窃盗 愛知・岐阜の5店、485万円被害】(いずれも28日付の中日見出し)といろいろ、次から次にとある。これが世の習いなのか。人間たちは、そのなかを一人ひとりが泳ぐようにして生きていく。あぁ~。

2024年5月27日
 大相撲夏場所の千秋楽は26日、東京・両国で千秋楽を迎え、新三役の西小結大の里(23)=本名中村泰輝、石川県津幡町出身、二所ノ関部屋=が関脇阿炎をおしだしで破り12勝3敗で初優勝。初土俵から所要7場所での優勝は、幕下付け出しでは同じ石川県出身で元横綱輪島の15場所を大きく更新する最速記録となった。付け出しを除いても先場所の尊富士の10場所を上回った。
 また大の里は、初の殊勲賞と2度目の技能賞にも輝いた。新入幕から3場所連続の三賞受賞は千代天山いらいで25年ぶり。新入幕の欧勝馬が初の敢闘賞。十両優勝は元関脇の若隆景(福島県出身、荒汐部屋)が14勝1敗で初優勝。幕内優勝経験者の十両優勝は、昨年春場所の逸ノ城以来だ。

 優勝インタビューにこたえ「石川県の方々に元気を届けることが出来てうれしい。親方の教えを守って上へ上へ、強いお相撲さんになってゆきたい」と語る大の里(NHKテレビから)
 

 優勝賜杯を手にした(NHKテレビ)
 

 第91回日本ダービー、3歳最強馬決定戦が26日東京優駿で開かれ、9番人気の伏兵、ダノンデサイル(横山典弘騎乗)が2分24秒3で優勝。GⅠ初勝利で1着賞金3億円を獲得。横山騎手の56歳での勝利は武豊騎手が持っていた53歳の最年長記録を更新した。

 川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選が28日投開票され、無所属の元浜松市長鈴木康友氏(66)=立民、国民推薦=が新人6人による争いを制して初当選。無所属の元副知事大村慎一氏(60)=自民推薦=は競り合いはしたものの敗れた。立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選に立候補する意向を固めたことが26日、関係者の取材で分かった、とは27日付の中日新聞朝刊記事。

2024年5月26日
 日曜日。初夏の日差しが照り付けてはいるが。風が5月のそれらしく、心地よい。

 けさは。いつもとは違い、リビングルーム窓からダイビングして外出とあいなった私たちの宝物と言っていい愛猫シロ。その彼女が、いつもならピタリ、正午過ぎには帰ってくるのにである。窓際の縁側に姿を見せることもなく、一向に帰宅する気配がない。

 それで。正午を過ぎてもシロちゃん、帰宅しないので。家の周りを探して歩く。しばらくすると庭木の間からシロちゃんがチョット、バツの悪そうな顔をして、私に向かって一歩一歩、近づいてきたのでホッとひと安心。帰宅は30分ほど遅れたが、そこは本人も悪いと深く反省しているようなので「シロよ。シロ、シロ。おとうさん、待っていたのだから」と言い、家の中に入れ、定刻通り12時半には食事を与えたのである。やれやれ、というところか。

 福島県相馬地方の「相馬野馬追(そうまのうまおい)」が25日、3日間の日程で開幕。明治時代に新暦になって以降、150年近く7月に開催してきたが、猛暑を避けるために5月の最終の土~月曜になったという。天皇、皇后両陛下が25日、岡山県を訪れ、岡山市の県立岡山工業高校で生徒から地域の課題解決の取り組みについて聞かれたほか、26日に市内で開催される全国植樹祭で演奏する岡山市ジュニアオーケストラの練習も見学された。

【初夏の色 鮮やか 茶臼山高原】とは、26日付の中日新聞1面見出し。茶臼山高原でシバザクラが見ごろを迎え、白、紫、ピンクの花のじゅうたんが一面に広がっているという記事で、なんとも見事である。こういう美しい自然を見ると、なぜか天使のように清らかで美しかった亡き妻、たつ江、舞のことを思い出してしまう。

 石川県輪島市の商店主らによる「出張輪島朝市」が25日から2日間の日程で愛知県豊川市のイオンモール豊川で始まった。9店の18人が海産物や工芸品の屋台を並べ、市民らが輪島の特産品を買って能登半島地震の復興を願ったという。

 夜。NHKスペシャル【魂のピアニスト、逝く 壮絶フジコ・ヘミング 知られざる最期の日々 名曲に秘められた思い】をシロを傍らに見る。

(5月25日)
 気象庁によれば、きのう24日は岐阜県美濃市で33度、愛知県豊田市で31・4度を観測するなど各地で30度を超える真夏日となった。そして夏本番を前に岐阜の伝統工芸品である「水うちわ」作りが岐阜市川原町にある住井冨次郎商店などで最盛期に入っているという。

【今年も作品を募集 平和の俳句】とは、中日新聞の本日25日付朝刊の1面見出し。記事は次のような内容である。
―本紙は今夏も、読者の皆さまから「平和の俳句」を募集します。今年の一句をお寄せください。「平和の俳句」は、今年で10年目を迎えます。今夏も8月中の毎日、入選句を1面でご紹介します。/選者は「平和の俳句」を俳人の故金子兜太さんと発案し、共に選考してきた作家のいとうせいこうさん(63)と、テレビなどでも活躍する俳人の夏井いつきさん(67)です。

(5月24日)
 石川県の輪島、珠洲、能登の3市町が23日、能登半島地震の災害関連死に計30人を認定した―と発表。関連死の正式認定は初めて。これにより、能登半島地震の死者は建物倒壊などによる直接死と合わせ260人となった。心から冥福を祈りたい。
 23日午前7時半ごろ、羽田空港駐機場で出発しようとしていた札幌行き日航503便エアバスA350(乗客乗員計328人)と駐機しようと入ってきた日航の別の同機種が接触。いずれも主翼先端部分を損傷し、503便は欠航した。日航が状況や原因を調べている。

 将棋の福間(旧姓・里見)香奈女流王位(32)=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=に加藤桃子女流四段(29)が挑む第35期女流王位戦5番勝負(中日新聞社など主催)の第3局が23日、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で指され、午後4時14分、先手番の福間が115手までで勝利を収め、シリーズ3連勝での防衛。福間は女流王位6連覇、通算10期を達成。お見事のひと言に尽きる。中国人民解放軍が23日、台湾周辺海域で軍事演習を開始、24日までの日程で台湾を全方位から包囲する演習地図も公開した。中国は20日に台湾総統に就任した民進党の頼清徳(らいせいとく)氏を台湾独立派とみて発足まもない頼政権に圧力をかける狙いがある、と見られている。

(5月23日)
 木曜日。1966年6月に静岡県清水市(現静岡市)で起きた一家4人殺害事件で強盗殺人などの罪で死刑が確定した袴田巌さん(88)に対して検察側は22日、静岡地裁(国井恒志裁判長)であったやり直し裁判(再審)で「事件現場近くでみそ漬けの中で見つかった血痕の赤みがついた5点の衣類は袴田さんの犯行時の着衣と見られる」として確定審に続いて再び死刑を求刑。これに対して弁護側は「衣類の血痕は本来、残らないもので、検察側のいう証拠は捏造したもので無罪は明白だ-と改めて訴えて、結審。国井裁判長は判決日を9月26日に指定した。
 中日新聞の23日付新聞報道によれば、だ。この日。再審公判も終盤に近づいた午後5時過ぎ。最終意見陳述で証言台に立った袴田さんの姉ひで子さん(91)はA4判の用紙を手に「今朝方、母さんの夢を見ました、元気でした、夢のように元気でおられたらうれしいですが、お母さん、遠からず真実を立証して帰りますからね」と読み上げた。/袴田さんが獄中から母や息子を気遣ってしたためた手紙だった。無実を信じた母は一審の公判に通い続け、1968年の死刑判決の2カ月後に亡くなった。ひで子さんは、袴田さんが体験した苦悩や無念を代弁するように読み上げ、用紙を持つ手は震えた。/手紙部分を伝え終えると、時折、裁判長に視線を向けながら「(袴田さんは)釈放されて10年たちますが、いまだ拘禁症の後遺症、妄想の世界にいる。心は癒えておりません」と言葉をつないだという。

 「お母さん、遠からず真実を立証して帰りますからね」。証言台に立った姉ひで子さんは袴田さんが獄中から出した手紙を読み上げた
 

「強固な殺意」「生命軽視の態度は顕著」。
これに対して検察官は論告で、袴田さんの罪状などについて淡々と口にし、読み上げは数時間に及び「特段酌むべき事情も認められず、極刑が相当だ」としたという。さて。どんな判決が下されるのか。そして。この日の中日新聞の朝刊軟派見出しは、以下のようなものであった。
【淡々求刑姉は動じず 弁護士憤り「検察の汚点」 袴田さん再審結審 被害者の孫「真実を明らかに」】【震える手 獄中の手紙朗読 ひで子さん「ようやく終わった」】【袴田さん 明るい表情も 浜松で過ごす】

 当然のことながら。真実はひとつしかない。でも、私たちにはその真実がわからない。人間社会には、ほかにも分からないことが数多くある。そうした中を私たちは生きていくのである。

 俳優の中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため死去。81歳だった。妻で喪主の池波志乃さんは「あまりに急で、変わらない顔で逝ってしまったので、まだ志乃-と呼ばれそうな気がします」と。中尾彬さんといえば、ボクも舞(たつ江)も志摩半島当時から志乃さんとともに、大好きな俳優であった。
 ほかに【母死亡障害ある息子衰弱 名古屋 市、自宅内6日確認せず】(23日付中日朝刊の軟派見出し)など。いろいろある。

(5月22日)
 きょうの嬉しいニュースは、中日新聞スポーツ面の大相撲夏場所10日目の小見出し【遠藤が10連勝 幕内復帰確実】である。記事は「東十両3枚目で、1場所での幕内復帰を確実とした」とあり、熱狂的ともいえる遠藤ファンの私としては、飛び上がるほどにうれしいのである。おそらく天国のわが妻たつ江(伊神舞子)も同じ気持ちに違いない。大相撲の遠藤というと、彼が能登半島の穴水出身であることもあり、なぜか能登に居たころよく食べた穴水のイサザを思い出す。勢いよく飛び跳ねるイサザを二人で生きたまま口に入れた=これを〝踊り食い〟という=楽しかったあの日々が思い出されるのである。
 ほかに地方版(尾張版)では【愛され50年一宮市民吹奏楽団 浅井団長「やればできるもんだな」 来月16日、記念公演】も目に入り、市民に愛されてきた半世紀の歩みが思われた。
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 欧州連合(EU)加盟国で構成する理事会が21日、対話型人工知能(A1)チャットGPTなど生成AIを含む世界初の包括的なAI規制法案を承認し成立。ウクライナ政府が20日、7月26日に開幕するパリ五輪への参加を正式に決めた、と発表。ロシアに対する「勝利への意志」をスローガンにウクライナの強さを国際社会に示す契機にする、としている。

 イスラエルのネタニヤフ首相は20日の動画声明で国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官がパレスチナ自治区ガザを巡る戦争犯罪などの疑いで自らの逮捕状を請求したことに「ばかげている」と猛反発。「イスラム組織ハマスの奇襲攻撃を受けた正当な戦争だと訴えた」というが、これまた人間の尊厳を無視した勝手放題の発言だと言っていい。戦争そのものが社会悪で何人もの人々を殺害したネタニヤフ首相はハマス側のハニヤ最高指導者らハマス側の3人ともども当然、逮捕されてしかるべきだと私は思うが、いかがなものか。いずれにせよ、人間の心は荒れに荒れ、何が正しいかの判断すら出来なくなっている。そんな気がして仕方ないのだ。

(5月21日)
 火曜日。けさのニュースは、何と言っても米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(37)が19日に日米通算200勝の金字塔を成し遂げたことだろう。中日スポーツの報道によれば、メジャーで107勝、日本で93勝をマーク。日米通算200勝は野茂英雄、黒田博樹に続く3人目。ちなみに日本のみでの200勝以上は24人。全ての白星を先発のみで挙げたのは、ダルビッシュ投手が初めて。

 ダルビッシュ有投手の日米通算200勝達成を報じた21日付の中日スポーツ1面
 

 1月の台湾総統選で当選した民主進歩党(民進党)の頼清徳(らいせいとく)氏=64歳=が20日、総統に就任。頼氏は就任演説で中国との関係について「傲慢にも卑屈にもならず、現状を維持する」と述べ、2期8年を務めた蔡英文(さいえいぶん)前総統の路線を継続する姿勢を示した。イラン北西部の東アゼルバイジャン州で19日ライシ大統領(63)が搭乗したヘリコプターが濃霧の中、山中に墜落した事故でイラン政府は20日、ライシ師と、同乗のアブドラヒアン外相らへりに乗っていた8人全員が死亡。最高指導者のハメネイ師(84)は20日、モフベル第1副大統領を大統領代行に任命したという。

 国土交通省は20日、鉄道に関する優れた事業を表彰する「第23回鉄道賞」の選考委員に、鉄道に詳しい将棋の藤井聡太八冠(21)=愛知県瀬戸市=を任命。21歳の委員は、史上最年少。JR東海は、岐阜県瑞浪市大鍬町でリニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる共同水源などの水位低下が確認された問題で、代替水源となる井戸を町内に設置する工事を開始。6月中には掘り終わり、そのごは約2カ月かけ配管工事を行うという。

(5月20日)
 月曜日。このところの工事による騒音がやっと治まったかと思いきや。隣家の解体工事が再開され、騒音がまたしても聴こえ、朝からガァーガァー、ゴオーゴオー、カンカン…と、まことにうるさい。やっと静かになったと思っていたのに。愛猫シロちゃんも、わが家のいずこかに姿をくらましてしまった。

 平安貴族の船遊びを再現した車折(くるまざき)神社=京都市右京区=の「三船祭」が19日、京都・嵐山であったーとは、けさの中日新聞通風筒。こちらは雅楽の音色が響くなか、子どもらが雅楽を奉納するなど雅の世界が再現され、なかなか良い。

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が18日、イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファから退避した市民が80万人に達した、ことを明らかに。「避難民は避難先の中部デルパラーなどに密集しており、これ以上の受け入れは不可能だ」として即時戦闘休止を訴えたという。イラン国営テレビがイランのライシ大統領を乗せたヘリコプターが異常な形で着陸した、と報道。このヘリには、ライシ氏のほかアブドラヒアン外相も同乗。ライシ氏はダムの落成式に参加するためアゼルバイジャンを訪れ、その帰り道だったという。
 ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、2019年から5年間の任期満了を迎えた。ことし3月に実施予定だった大統領選は先送りされ、しばらくは暫定大統領として職務を続ける見通しだという。

2024年5月19日
 米大リーグ・ドジャースの本拠地ロサンゼルス市が球団に所属する大谷翔平選手の背番号【17】にちなみ5月17日を【大谷翔平の日】と制定、この旨を内外に発表した。大谷選手は、この日の午前中、ロバーツ監督と共にロサンゼルス市の市庁舎を訪れ、認定証などを授与され「この日を私の日として制定していただき感謝します。ドジャース球団とともにファンの皆さまにも感謝したい」と語った。大谷選手はドジャースに加入した今季、44試合に出場し打率3割6分、12本塁打、30打点(16日現在)の記録を残している。

 フランス南部で開催されているカンヌ国際映画祭の事務局が18日、スタジオジブリが名誉パルムドールを受賞する式典に宮崎駿監督の長男吾朗監督が出席する、と発表。関東近隣の山間で相次いだ強盗事件で窃盗未遂容疑で逮捕された男2人の足跡が4県それぞれの現場に残されていたことが、捜査関係者へのその後の取材で分かったとは、19日付の中日新聞紙面。

 ▼<とれとれぴちぴちかに料理><あ~らよ、出前一丁>。この人のCM曲だって負けていまい。作曲家のキダ・タローさんが亡くなった。93歳。何も知らない異国の方が聞けば大阪あたりの民謡と勘違いされる…ことはないかもしれないが、時代を超えて広く浸透し、愛されたのは確かである(19日付中日春秋から)

(5月18日)
 土曜日だ。
 朝。わけあって、あの二葉百合子さんの【岸壁の母】をユーチューブで繰り返し、繰り返し聞いてみる。舞鶴は、生後間もない私がかつて引き揚げ船で中国の葫蘆(ころ)島から母の胸に抱かれて帰国し、日本の地を初めて踏んだ、まさにその地だけに、彼女が歌う【岸壁の母】は、聞けば聞くほど涙が出るのである。私を抱き、兄の手を引き、岸壁に降り立った母の思いは、どんなだったであったろうか。その母も先年、102歳の生涯を閉じ、いまはもういない。

 この日、中部地方は高気圧に覆われ気温がどんどん上がり、愛知県内でも最高気温がことし初めて30度以上の真夏日に。名古屋地方気象台によれば、豊田市で30・9度、名古屋市で30・2度、岐阜県大垣市は30・7度、多治見市30・4度、長野県上田市でも30・8度を記録。名古屋市消防局によれば、緑区の音楽イベント会場で10~30代の男女7人が熱中症などの体調不良を訴え、救急搬送。同市内ではほかにも50代と80代の男性2人が熱中症で搬送されたが、いずれも軽症だという。

 離婚後の共同親権導入を柱とする改正民法が17日、参院本会議で自民、公明、立憲民主、日本維新の会各党などの賛成多数で可決、成立した。これにより、1947年から続いた離婚後の親権制度の在り方が見直されることになった。
 警視庁捜査2課が17日、衆院東京15区補欠選挙(4月28日投開票)で無所属新人乙武洋匡氏(48)陣営の街頭演説を妨害したとして政治団体「つばさの党」代表黒川敦彦容疑者(45)と党から出馬し落選した幹事長根本良輔容疑者(29)党幹部の杉田勇人容疑者(39)を、それぞれ公選法違反(自由妨害)の疑いで逮捕。

 自民党は17日、政治資金規正法改正案を単独で衆院に提出。立憲民主党と国民民主党はこの日、週明けに改正案を共同提出することで合意したという。ほかにも【突如閉校美容学生救済へ 小牧13校が受け入れ意向】【大垣強盗2人に懲役7年 実行役、岐阜地裁判決】(18日付中日朝刊見出し)など。世の中、いろいろある。

(5月17日)
 午前10時過ぎ。隣家の解体工事がほぼ終わり、景色が一変したところで、外に出たがる愛猫オーロラレインボー、シロちゃんを思い切って外に出す。外の風景が一変してしまったが。迷わなければ良いのだが。その後、隣の広場駐車場を歩く姿を見て、とても心配したが、彼女は正午過ぎにはいつも戻り、自宅に戻ってきたので室内に入れる。いやはや、やれやれだ。だが、やはりシロには私の思いが通じている。目の前の景色が一変してかわってしまったにもかかわらず、いつもの時間どおりドンピシャリと帰ってきた、彼女を誉めたい。それにしてもハラハラ、ドキドキさせられる恐怖の2時間ではあった。
 
 ほぼ終わった解体工事跡。左端に少し見えるのがわが家
 

 けさの朝刊(中日)報道によれば、だ。群馬県立自然史博物館(同県富岡市)が16日、同県で発見されていた化石が、ヨウスコウカワイルカ科として世界最古(約1100万年前)・新属新種だったと判明したと発表。これまでの最古は米カリフォルニア州で発見された同科の化石で約1千万年前のもので、発見された化石は鼻骨と前上顎骨が接しており、より原始的な特徴だという。ヨウスコウカワイルカは中国の長江(揚子江)に分布していた淡水のイルカで、これまでは絶滅したとされていたという。

 午後は社交ダンスのレッスンで一宮のスポ文(スポーツ文化センター)へ。新しく学び始めた【スロー】のステップを繰り返し踏み、夕方帰宅。最近、あの加藤登紀子さんによく似た新人さん(愛称は〝おときさん〟)も加わってのレッスンに。いつもの悦ちゃんに、よしこさん、先生の若さんと交互に組んでのレッスンで、少しハードなレッスンとなった。でも、結構楽しいし、何よりからだを動かすので健康維持にもなって良いと思っている。
 というわけで、少し疲れて帰宅すると。愛猫シロが心配そうな顔をして玄関先まで飛んで出てきてくれ、迎えてくれた。しばらくすると、その彼女の姿が見当たらないので部屋中を探しまわって歩くと、なんとリビングの窓が開いているではないか。どうやら、シロちゃん。私の帰宅に安心してか。勝手に窓を開け、夕涼みに出たらしい。
 それでも入浴後、もう一度探し始めると彼女は窓下、縁で黙って座っており開けると、「少し待ったよ」といった表情で家の中に。わが家のお姫さまのマイペースそのものの行動には、やれやれである。でも、戻ってきてくれホントによかった。仏の舞には、手を合わせ「シロ、ちゃんと帰ってきたから。無事でいるからね」と報告。

「シロ元気でいるから。おまえもからだ大切にな」。仏の舞に、そう言って手を合わせる。

 それとは別に。「解決へ意見交換の場に」 再懇談巡り 水俣病医者訴え】【中ロ発展「世界の利益に」 首脳会談で習氏 結束強調】【NY株一時4万㌦超】【「文系をデジタルで束ねる」 名大の横断組織先月始動】【青酸カリなど毒物50㌘紛失 大阪公立大】(いずれも17日付中日見出し)など。新聞紙面には、相変わらず、いろんなニュースが飛び交っている。

(5月16日)
 新暦の5月16日。時折、身ぐるみはがされそうな強い風が吹く、そんな日である。

 京都三大祭りの一つ、葵祭の中心行事「路頭の儀」がきのう15日、京都市内で行われ、平安時代の宮廷装束に身を包んだ約500人が京都御所を出発し、都大路を練り歩いたという。そして。きょう5月16日は、といえば。松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出た。その日である。

 プロ野球・ヤクルトの村上宗隆選手が15日、松山中央公園野球場で行われた広島戦の八回に今季9号のソロ本塁打を放ち、史上最年少の24歳3カ月で通算200号に到達。清原和博(西武)の24歳10カ月を更新した。プロ野球では115人目。

(5月15日)
 きょう5月15日は沖縄本土復帰記念日である。ということで本日付の中日夕刊大波小波の【占領下の沖縄 東峰夫の視点】がいい。東が描く今の沖縄を読みたい。同感である。夕刊といえば、だ。本日付の中日夕刊【娘がつないだ縁広がれ 脳腫瘍患い18歳で死去江南・坂野さん 闘病の日々、両親出版映画に】もよかった。記事によれば、悪性脳腫瘍と闘いながら漫画家を目指し、4年前に18歳で亡くなった坂野春香さんの闘病と看護の日々を両親がつづった書籍「春の香り」(文芸社)が映画化される。4月に春香さんが生まれ育った愛知県江南市でロケを敢行。1冊の本から広がった、さまざまな縁が春香さんの思いをつないだ。-といった内容で、これぞ坂野さん一家の心に寄り添ったクリーンヒットといえよう。
 というのは、私の妻で先年亡くなった、たつ江(伊神舞子)も東日本大震災と福島第1原発事故が起きた、まさにその年に脳腫瘍の大手術を受け、幸い命を取り止め回復。その後10年以上、好きな俳句や短歌、1行詩などに励むことができた、そんな経緯があるからで、とても他人ごととは思えない記事だったからである。春香さんのご両親には心から「おめでとうございます」と祝福したい。こういう記事を読むにつれ、私は新聞イコール生への気力,ほとばしりというか底知れないエネルギーだと思うのである。

 わが家隣の外人作業員らによるトラクターなどを駆使しての解体工事は本日も続き、相変わらずの騒々しさだ。こうして自室デスクに座っていると、騒々しさとドスンドスンという地響きから、まるで我が家が順々に破壊されていくような、そんな気さえする。工事現場両隣のわが家とNさん宅は、日々、騒音と言う受難に耐えているのである。
 というわけで、このところは騒々しい音が先に立ち、なかなかペンは進まない。

【悲しいというよりもすごく前向きな気持ち 宇野昌磨さん引退会見】【介護保険料月6225円 24~26年度 65歳以上平均過去最高】【リニア工事水位低下 瑞浪、共同水源など14カ所 JR東海、代替確保へ着手】とは、けさの中日新聞の見出しだ。65歳以上の高齢者が2024~26年度に支払う介護保険料(月額)が全国平均で6225円になったといい、これは前期21~23年度より211円(3・5%)上昇、過去最高を更新したというが、高齢者にとってはゆゆしき問題だといえよう。国は勝手にあげるのではなく、年寄りの声もしっかり聴いたうえで値上げしてほしく思うが、いかがか。

 ところで、今朝の大きなニュースといえば、だ。
 何と言っても、石川県が能登半島地震の「災害関連死」に関する市町との合同調査を実施し、3市町の計30人を新たに認定することにしたという話しかと思う。ほかには、滋賀県甲賀市信楽町で1991年5月14日、信楽高原鉄道とJR西日本の列車が正面衝突。42人が死亡した事故から33年がたち、現場近く慰霊碑前で犠牲者の追悼法要が営まれたことか。
 名古屋市中区栄の賃貸マンション一室で赤ちゃん2人の遺体が見つかった事件で遺体の腐敗状況から風俗店のアルバイト女性(38)が2人を別の時期に出産。遺体を放置したとみられることが捜査関係者への取材で分かったという。いやはや、この世は、良いことも悪いことも、だ。いろいろとある。悪いことの方が多い気がする。

2024年5月14日
 火曜日。天気は、きのうと違って晴れである。私が満州の奉天(現瀋陽)で生まれる前年の昭和20年5月のこの日、米軍の激しい名古屋空襲があった。当たり前のことではあるのだけれど。戦争はよくない。ノーモア・戦争である。

 隣家の解体作業は終焉に近づきつつある。とはいえ、解体に伴う大音響というか、轟音(いや、騒音か)は相変わらずのすさまじさだ。シロは窓際に座ってじっとしたまま人間たちが勝手に進めている解体音に真剣な表情で耳を注いでいる。「ニンゲンたちのやることは皆、勝手ばかりなのだ」と。そんな顔をして半ば諦めの表情でもあり、かつまた心境のようだ。私は私で、隣家から聴こえてくる作業音には、それこそ気が狂いそうで、ペンを進めるにつれ、おかしなことに眠たくもあるのだ。 

 きょうのニュースはといえば、だ
▽名古屋空襲の犠牲者を悼み、次世代に記憶を受け継ごう―と名古屋市が制定した「なごや平和の日」が14日、初めてその日を迎えた(太平洋戦争中、名古屋への空襲は63回を数え、犠牲者は7800人以上に上った。平和の日は、1945年=昭和20年=5月14日の空襲で名古屋城天守閣が焼失したことから日付が選ばれ、ことし3月の市議会で条例案が可決されたいきさつがある)
▽劇団四季が名古屋四季劇場(名古屋市中村区)でロングラン公演をしてきたミュージカル「キャッツ」が12日、千秋楽を迎え、全963席を埋め尽くした観客が万雷の拍手でたたえた。(四季の「キャッツ」は、かつて舞にせがまれ、そのつど=とはいっても2度にわたってだが=観覧したことがあり私自身、あの当時の彼女を思い出し感無量である。
▽ロシアのプーチン大統領が12日、ショイグ国防相を交代させ、第1副首相だったアンドレイ・ベロウソフ氏を新たな国防相に任命する人事を上院に提案。▽愛知県小牧市の専修学校「愛知中央美容専門学校」が出資する親会社の経営破綻から5月末で閉校することが分かり、生徒や保護者から疑問の声。
▽中教審の特別部会が13日、処遇改善や残業削減といった教員確保策の提言をまとめ盛山文部科学相に提出▽障害者グループホーム運営大手の福祉事業会社「恵(めぐみ、東京)」を巡る問題で名古屋市が緑、天白、北、守山区の4カ所について指定取り消しの方針を固めた
 変わったところでは▽全国的にも珍しい円形の水田「車田(くるまだ)の田植えが12日、岐阜県高山市松之木町であった、といったところか。

 午後。昼食がてら大口町の五条川河畔へ。マイカーで。あれほどまでに美しく咲き誇っていた桜は、すっかり新緑に生まれ変わっていた。
 
 緑一色と化した五条川の堤(愛知県大口町で)
 

2024年5月13日
 午前6時45分。朝イチで私が住む愛知県江南市花霞町内会の不燃物ゴミ回収の当番日で、指定された集積場へ。雨がそぼ降る中、中日ドラゴンス公式ファンクラブ誕生時のキャップをかぶり、半ばずぶ濡れとなって空き瓶や空き缶、ペットボトルなどの回収箱を種類別に設置。ほかにゴミの収集ネットの設置などに励んだ。

 私たち3組2班からは私と女性の荒木さんが登板だったが、高齢の彼女にしてもらうわけにもいかず、まもなく助っ人として現れた他の役員男性とともに励んだ。僅かな時間ではあったが、この作業。傘を手にしてやるわけにも行かず、結果的には全身びしょ濡れになっての帰宅とあいなった。こうした時、亡き妻たつ江(舞)が居てくれたなら。「間違いなく、出がけにレインコートか何かを着せてくれたはずなのだが。そのレインコートがどこにあるのか。それが分からないまま私は舞が愛用していたオレンジのハート入り傘を手に「いざ! 出陣」となったのである。
 それにしても、けさの当番は朝一番の大役だったので不燃物を種類ごとに回収する箱の設置などひときわ労力がいる作業だっただけに、少し疲れた。たつ江が生きてくれていたなら。こんなにみすぼらしい姿のまま私に作業をさせることなど決してなかったに違いない。せめてもの救いは、ただ作業を見ているだけではあったが。たつ江が生前、とてもよくして頂いた荒木さんが私の相棒だったこと。そして、途中からまだまだお若く、フットワーク抜群の【アルプスの少女・西川さん】がダッシュよろしく、機敏な動作で回収ネットの設置に一役買ってくださったことか。地域社会は人々の助け合いなくしては成り立たないのである。

 帰宅して今度は自宅のゴミを指定の回収置き場まで運び、ホッとしたところへたまたまたつ江のお兄さん、かつての慶応ボーイが通りかかったのでチョット家に寄って頂いて歓談。能登応援歌【能登の明かり】のことなどについて話し、久しぶりの歓談とあいなった。

 それはそうと、きょうも外は解体工事の騒音で、とてもやかましい。そればかりか、チョッコシ寒い。というわけで、わがデスクの足元にはお母さんの生まれ変わりと言っても良い愛するシロちゃんオーロラレインボーが居て、私をそっと守ってくれている。

 わが守護神でもあるシロちゃん(13日朝。わがデスクの足元にて)
 

2024年5月12日
 日曜日。母の日だ。付け足しの父の日などは正直、ない方がよい。父の日なぞ、第一、世のおかあさんたちに失礼である。とってつけたようなものを私は好きでない。それよりも世の母への感謝の気持ちを忘れないことだ。1300年以上の伝統を誇る岐阜市の長良川鵜飼がきのう11日夜、開幕。

 それから。けさの話題といえば、だ。このところ、ここ数日報告されている太陽の表面で起こった大規模な爆発現象「太陽フレア」発生に伴う地球の磁場である地磁気の大きな乱れ、磁気嵐発生に伴うオーロラ現象の発生が世界の各地で見られた、ということだろう。事実、けさの新聞は【太陽のサプライズ世界染める フレアが影響、各地でオーロラ】と報じ、ニュースでも「北海道では、きのう午後7時ころから空が紫色に染まり、12日未明にかけ雲の後ろの空が明るくなる低いオーロラが見られ、石川県輪島市でも北の夜空がピンクや紫色に染まった」などと報じた。

 世界を染めたオーロラは地震で隆起した珠洲の海岸、カナダ・バンクーバーでも観測された(12日付中日新聞朝刊)
 

 そして。その能登半島輪島市の国名勝「白米千枚田(しらよねせんまいだ)」では、きのう11日に待望の田植えが始まったが、ことしは1004枚の田んぼのうち被災を免れたり修復したりした約120枚で作付けをするという。【被災の輪島・白米千枚田 希望の苗を植えていこうよ 120枚作付け「ここまで来られるとは」】(12日付中日)の朝刊見出しが何とも心地よく、かつさわやかでもある。ほかに【輪島朝市 神戸でも活況 被災後初の県外「出張」】(同)の見出しも、どこか浮き浮きと気持ちが弾むようでよい。

 きょうは、母の日。12日付中日スポーツの1面【連敗3で止めた!!! 竜の暗雲振り払う 中田V打 「苦しい時期もある そこは変に意識はしていない またここから盛り返せる」】と囲み記事の【母の日のプレゼントは? 「オレに聞く前に、みんなもちゃんとせぇよ!】がとてもいい。ボクはこういう記事が好きだ。

「オレはマザコンと思われても良いから、オカンを大事にする」。(12日付中日スポーツ1面)
 

 隣家の解体工事がかなり進んだ。このところは毎日、愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)を抱いて2階ベランダから見下ろすように見ているが、やはり解体作業の騒音は尋常でない。彼女を抱いて何度も何度も現場を見せながら「だから。しばらくは外にでてはいけないよ」と私。ここ数年、わが家の周辺では町そのものが高齢化、このような主(あるじ)亡き家がどんどん増え、トドのつもりは解体という運命をたどっている。他人ごとではない話である。

 夜。原発事故の被災地、福島県富岡町を舞台としたNHKスペシャル「福島モノローグ」を見る。いろいろ考えさせられた半面、人間のたくましさのようなものを感じた。

(5月11日)
 九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長が10日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、選定の第1段階となる文献調査を受け入れる意向を表明。既に調査受け入れを求める請願を採択している町議会の判断に配慮した形で「町の取り組みが国民的議論を喚起する一石になれば」とも述べた。調査受け入れは全国で3例目。原発立地自治体では初めてで、既に調査受け入れを求める請願を採択している町議会の判断に沿う結果となった。

【「仲介役」殺人容疑再逮捕へ 那須2遺体きょうにも】【「指示役から殺害依頼」 仲介役供述 他の5人も関与か 那須2遺体】とは、毎日新聞のけさ11日付朝刊見出し。事件取材ならでは。容疑者らの関係を辿った系統図が、とても分かりやすかった。

 那須2遺体殺人の系統図(11日付毎日新聞から)
 

 東京地裁で10日、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で安倍派の政治資金収支報告書に収支計13億円を記載しなかったとして政治資金規正法違反(虚偽記入)罪に問われた同派事務局長で会計責任者だった松本淳一郎被告(76)の初公判が開かれ、被告は起訴内容を大筋で認めた。
 テレビドラマ「3年B組金八先生」で知られる脚本家小山内美江子さん=本名笹平美江子さん=が2日、老衰のため死去。横浜市出身。94歳だった。中日新聞の本日付通風筒によれば、名古屋市内を流れる堀川沿いを花で彩る「堀川フラワーフェスティバル」が10日、始まった。

(5月10日)
 金曜日。あさ。令和6年度では2度目となる回覧板をお隣さんのポストへ。
朝刊に【五輪「銀」世界選手権連覇 宇野昌磨が引退「21年間 競技生活に感謝」 2人の背中失い心の炎弱まり】(10日付、中日)の見出し。私は小柄ながら練習熱心でいつも気力十分だった宇野昌磨が大好きで、フィギュアスケートの大会があるつど彼を誰よりも応援してきた。それだけに、少し寂しい気がする。ちなみに<2人の背中失い 心の炎弱まり>の2人は、北京の金メダリストのネーサン・チェンさん(米国)と14年ソチ、18年平昌の両五輪を連覇した羽生結弦さんをさす、とのことである。

 連休明けからお隣さんで本格的に始まった家屋解体工事がきょうも朝から進められており、精神的にもどこか落ち着かない。そんなわけで、わが家の愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)は、このところ室内に閉じ込められたままで少しかわいそうである。それでも彼女が、工事の進行状況を真剣な表情で2階ベランダの窓越しに見守る姿は人間そのもの。かわいい両の目をキラキラと輝かせ事態の成り行きを真剣な表情で見続ける姿は、生前のおかあさん(伊神たつ江、舞子)そのものに見えなくもない。

 スマホが、ぴこぴこと鳴ったので開くと【Yahoo! 核のごみ文献調査「受け入れる」佐賀・玄海町長が表明 原発立地自治体で初】というものだった。

(5月9日)
 伊藤信太郎環境相がきのう8日夕、水俣病患者・被害者団体の発言制止問題を巡り患者団体メンバーに謝罪するため熊本県水俣市を急きょ訪れ、環境省水俣病情報センター一室で頭を下げた。栃木県那須町での夫婦焼損遺体事件。その後の調べで指示役とみられる佐々木光容疑者(28)が夫婦の長女と内縁関係にある会社役員関根誠端容疑者(32)から「金を受け取り、遺体の処理を頼まれた」と供述したことが捜査関係者への取材でわかったという。

(5月8日)
 夕方から。能登復興ソング「能登の明かり」を作曲してくださった牧すすむさんと長男崇さん、ほかに中日新聞小牧通信局の三宅駿平記者と私の計4人で江南市内の割烹料理店「ぶしん」で食事会。先に誕生した復興ソング「能登の明かり」のこんごについて歌手の選定をどうするかなどについて話し合った。席上、七尾支局の女性スタッフから先日送られてきた北陸中日新聞能登版を手に、みんなで見て能登に1日も早く「日常」が戻ることを全員で願った。

 けさの新聞によれば、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を終了して日本も新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してから、きょうで1年。感染対策が緩和され、コロナ前の日常が戻ってきた一方、長引く後遺症に悩む人が今も多くいるという。

 隣家の解体工事がいよいよもって本格化。シロ(オーロラレインボー)は外に出るのをあきらめ、私は私で轟音の雨、あられに耳を責められ、落ち着かない。いつもの執筆活動が思うようには進まない。そして。シロはシロちゃんで音と目で聴き、見る光景から人間たちが行う解体工事が一体何奴か、が分かってきているようだ。
 というわけで、このところはシロを外に出すような野蛮なことはしないでいる。第一、シロ自身、人間たちがしていることが一体どんなことなのか、が分かっているみたいで外には一向に出ようとしない。賢い猫ちゃんである。

(5月7日)
 隣家の解体工事が本格化。買い物から帰宅すると、自宅前路上を大型トラックが阻んで車を置けないので、しばし思案。幸い隣のとなりの西川さんの奥さま(私は妻が生前、大変よくして頂いた彼女のことを、いつも〝アルプスの少女〟と呼ばせて頂いている。なんとなく、そんな気がするからだ)が「いがみさん。うちの前に、しばらく置いたら」と声をかけてくださったので甘えさせて頂いた。
解体工事に携わっていたのは、すべて外人だったことにも驚いた。うち1人に「どこから?」と聞くと「トルコから」とのことで、私自身かつてトルコを旅したことがあるので「イスタンブールは、よい町ですね」と二言三言、はなしが弾んだのである。それにしても、はるか遠くのトルコからだなんて。「よく頑張っているナ」と思った。
    ※    ※  

    ☆    ☆  
 中日ドラゴンズは6日の巨人戦(バンテリンドームナゴヤ)に2-0で快勝。2連勝で勝率を5割とした。今季初勝利を挙げた右腕梅津はヒーローインタビューのお立ち台で、この日が62歳の誕生日であった父・滋さんに向かって【おとうさん。誕生日、おめでとうございます】と叫ぶように語った。私はこの瞬間、梅津選手をいっぺんに好きになってしまったのである。単純といえば、単純かも知れないが。

 東京ドームで6日、プロボクシングの興行が34年ぶりに開かれ、世界主要4団体統一王者の井上尚弥選手(31)=大橋=が登場。元世界王者のルイス・ネリ(メキシコ)を6回1分22秒TKOで下し、4団体の王座を防衛。世界戦は通算22勝目で、歴代1位の井岡一翔(志成)に並んだ。ドジャースの大谷が5日、ロサンゼルスの本拠地で対ブレーブス戦に「2番・指名打者」で出場し一回に2試合連続本塁打となる2ラン、八回にメジャートップに並ぶ10号ソロを共に中越えに放った。1試合2本塁打は今季初、2桁本塁打は4年連続となった。この日の大谷は4打席4安打3打点で、3割6分4厘とした打率でもメジャートップに浮上。チームも5-1で勝ち、4連勝。

 そして。野球の話題といえば、もうひとつ。
「91年前に甲子園球場(兵庫県西宮市)で延長二十五回に及ぶ熱戦を繰り広げた愛知の中京商(現中京大中京)と兵庫の明石中(現明石)。今なお高校野球ファンに語り継がれる伝説の一戦の『再戦』が6日、名古屋市昭和区の中京大中京高校で開かれた。91年後の現役球児たちは、先輩たちが願った再戦への思いを引き継ぎつつ、新たな歴史の一ページをつむいだ。」とは、本日付の中日新聞軟派トップ記事である。
 見出しは【91年前の熱戦〝完全決着〟 甲子園「延長二十五回」中京大中京と明石 二十六回から現役球児が再戦】とわかりやすい。

 結果は。
「二十六回表、明石が適時打で1点を「先制」すると、その後に中京大中京が犠飛で追い付く。表をゼロで抑えた二十七回裏無死満塁、当時と同じ好機に代打で出場した中京大中京の仲健太郎選手(3年)は右翼への適時打を放ち、サヨナラ勝ちを決めた。
 
 ほかに目立つニュースと言えば、だ。
【幻の「茶帯」120万円 中日ビル ビートルズ盤落札】【損壊疑い娘の内縁夫逮捕 栃木夫婦遺体事件主導か】【弾劾裁判「公平性に矛盾」 田口判事罷免 裁判長・船田議員異例の指摘】(7日付中日朝刊)など。
 さらに身近な話題と言えば、だ。尾張版掲載の【着飾って300人 稚児行列練る 江南・永正寺 本堂完成と住職就任祝う】である。こうした地方のニュースは貴重なだけでなく大切である。

2024年5月6日
 戦後の日本演劇界を代表する一人でアングラ演劇の旗手で劇団「状況劇場」を立ち上げ「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞するなど小説家としても知られた劇作家で演出家、俳優の唐十郎(から・じゅうろう、本名大鶴義英)さんが4日、急性硬膜下血腫のため死去。84歳だった。東京都出身。

 ゴールデンウイーク(GW)終盤の5日、各地で観光地や故郷を訪れた人たちのUターンラッシュが始まり、中部地方でも鉄道や高速道路が混雑した。-とは、本日付の中日新聞である。見出しはいつもながらの【お土産 思い出いっぱい Uターン本格化】というもので、わが家もきのうの午後、長男夫妻が川崎市に帰省。愛猫シロちゃんの表情は、どこか寂しそうだ。これも世の習いか。「でも、また会えるから」と、彼女にはよく言って聞かせる。

 お兄ちゃん夫妻のお相手でちょっと疲れてしまったか。ぐっすり寝込んでしまったシロちゃん
 

(5月5日)
 立夏。こどもの日。
【(15歳未満の)子どもの数 43年連続減 1401万人】【桑名の上げ馬神事初日 土壁なくし全馬が完走 氏子「伝統変わっていくもの」】(中日)【<能登地震1.1>千枚田田植えできぬ 地滑り・隆起復旧遠く 業者不足 工事遅れ】(毎日)など。 世の中は祝日であろうがなかろうが。いつだって動いている。
 ほかには、「◇…神職が大声を出して笑う奇祭「酔笑人(えようど)神事が4日夜、名古屋市熱田区の熱田神宮で執り行われ、暗闇の境内に高らかな笑い声が響き渡った◇…起源は686年までさかのぼる。三種の神器の一つで、同神宮のご神体でもある「草薙剣(くさなぎのつるぎ)が朝廷から返還され、当時の神宮関係者が笑って喜びを分かち合ったという故事に由来する。」(中日。通風筒)という記事が目にとまった。ほかに、毎日朝刊では【葵祭ヒロイン お清めの儀式 京都・下鴨神社】といったニュース報道もあり、日本文化の深さと底力を感じさせる。

 そういえば、能登半島・七尾市の大地主(おおとこぬし)神社伝統のニッポンイチ大きい、青柏祭デカ山(国指定重要無形民俗文化財)。ことしは地震の影響でやはり、中止になってしまったようだが。神事だけは、執り行われたとラジオニュースが報じていた。ふつうなら、引き回しに先立つ「人形見」に始まって各町内を回ったニッポンイチ大きいデカ山三台が七尾湾に面した府中波止場(ここには、七尾フィッシャーマンズワーフ=能登食祭市場=がある)に集結するまで。それは、それは絵巻さながらニッポンイチの圧巻、壮観さで、大変な賑わいになったはずだが、ことしは仕方ない。来年を待とう。
 わが家は在任当時、一本杉通りに面した魚町(いおまち)の旧七尾支局後ろに支局長住宅としてあり、三人のわが子は魚町のデカ山を長いロープで御祓川にかかる仙対橋辺りまで多くの地元の人々と一緒に引っ張って育ったのである。あの木遣り音頭の艶のアル声は、今も頭に染みついて離れないのである。私はわたくしで支局長として在任していた七年間、毎年、地元神社に戻ったデカ山の終了の儀に必ず出席。魚町と能登半島の発展を、手を合わせて心から願ったものである。

 帰省していた長男夫妻が川崎にUターン。この三日間お相手をしていた愛猫シロちゃんだが、接待に徹したためか、少し疲れたようで今はぐっすり、と。まるで死んだように寝てござる。人生も、猫生も。生きとし生ける者は皆同じで、こうしたものかも知れない。でも、それで幸せならば。それでよいではないか、と。そんな気がする。なんだか、この私。少し年をとったか。

(5月4日)
 連休で帰省中の長男夫妻らと江南市高屋にある伊神家の菩提寺・永正寺の永代供養集合墓【濃尾の大地】へ。みんなで舞(たつ江)の墓前で、淡墨桜の線香を立て可愛いお花を供えて手をあわせた。せっかくの機会なので私は先ごろ、私の作詞、生前の舞も知るふるさと音楽家牧すすむさん=琴伝流大正琴弦洲会の会主・大師範=作曲による誕生してまもない能登半島応援歌【能登の明かり】を墓前でスマホをかざして流し、舞にも聞かせた。

 舞の墓前では「能登の明かり」を流し、聞いてもらう
 
 

 彼女は、かつて思い出の土地、能登半島の七尾に7年間、家族で過ごしただけに、どんな気持ちでこの歌を聞いたことだろう。懐かしんだに違いない。と同時に能登半島で生きる友人、知人一人ひとりの日常が1日も早く元に戻るよう、願ったに違いない。

 きょうは<みどりの日>だ。
 朝刊で気になった見出しだけを拾うと。【和倉の旅館本格再開 4カ月ぶり温泉設備復旧】【輪島の笑顔ポスターに 地元写真館3代目が企画 朝市通り、支援への感謝込め】【トヨタ 米で水素発電 世界最大級 物流拠点に整備】【波打ち際映える山車 半田「亀崎潮干祭」】【朝日襲撃37年「風化させぬ」 阪神支局で追悼】(4日付中日)【中国急ぐ国産半導体 AI向け製造実態不明 背景にファーウェイか】【「母の日」プレゼント代大幅増 百貨店が意識調査 9696円→1.2万円 物価高慣れ「メリハリ」】【勇壮に人馬疾走 京都・下鴨神社】(4日付毎日)といったところか。

 愛猫シロは、いつもの通り、午前10時ごろ、お外に。彼女は何を思い、何を願って外に出ていくのか。やはり、お空にいるおかあさん、た~ぁちゃん、すなわち、たつ江、舞に会いに行ったに違いない。正午過ぎ、長男夫妻が鮎の塩焼きなどを手に犬山の宿泊先からわが家へ。「犬山はすごいにぎわいだった」とふたり。やはり、この辺りでは犬山が最大の観光地であることは間違いない。犬山といえば、牧さん作曲の「恋の犬山」(歌は都はるみさん)である。さっそくふたりに聴いてもらい「いい歌だろう」と。ヒットしてくれるとよいのだが。

(5月3日)
 憲法記念日。長男夫妻の結婚記念日。そして二男の誕生日でもある。二男が生まれたその時、私は岐阜市内の高島屋屋上で行われていた<ちびっこのど自慢大会>の取材さなかに鳴り出したポケベルに、あわてて北方町内の病院に急行したが既にコロリと、生まれていた。あの日のことが、しっかりと思い浮かぶのである。彼は今、大垣にいるが、元気で居てくれれば、それでよいと。父として、そればかりを願うのである。

 金曜日。昼過ぎ。川崎に住む長男夫妻がわが家へ。
 昼食を共に談笑したあと、私は社交ダンス教師若さん(若原先生)の事前の「ゴンタさん。2日は、どうしても来てほしいの」の求めに応じ、マイカーで一宮市の一宮スポーツ文化センターへ。先日から習い始めた【スロー】を繰り返し学んだのである。帰宅後は近くの料理屋「むさし屋」さんへ。長男夫妻も一緒に家族そろって食事をしたが、やはり、相棒だったたつ江がいないのが、とても寂しい。いや、残念無念なのだ。でも、どんなに吠えようが、だ。あのかわいかった彼女は既に現実社会にはいないのである。最愛の人だっただけに、やはり悲しいものだ。

 そうは言っても、である。長男夫妻も含めての家族そろっての食事は、やはり楽しく、にぎやかでおいしかった。
    ※    ※    ※

「こんばんは。旅から帰ってきたのになぜかバタバタとしています。また時間できたら写メール送ります」とは、かつて旅したピースボートのかけがえなき船友からのメール。まもなくして、すばらしい写真が送られてきた。前にも触れたが彼女は日本海側をマイカーで北上。弘前の桜を見て4月末に無事、帰宅。「素晴らしい花々と出会えた旅でした」という。

(5月2日)
 木曜日。完成して間もない名古屋栄の新中日ビル内、中日ホールへ。長かったコロナ禍時代をはさんでの久しぶりの中日社友会総会に出席。この後の懇親会にも臨んだ。

 岐阜総局(現在は岐阜支社)時代の同僚記者小石ちゃん(当時は岐阜中署回り)に川村君(同岐阜市政)、私と同期入社の佐久間に亀山、丹羽、さらには大先輩の斎藤さんに藤沢さん、司さん、苗村さん、門脇さん、岩瀬さん、大学の後輩で今は中日社友会の坪井会長らとお会い出来、ほかに、まっちゃんらとも談笑し、とても楽しく有意義な1日となった。「行ってよかった」とは、このことを言うのであろう。
 みな元気そうで、やはり中日一家ならでは、の楽しいひとときとなった。なかでも感激したのは、名も知らない現役社員と見られる人物がわざわざ私に近づき、「先輩。記念の写真をお撮りしましょうか」と言ってくれたのには驚くやら感心するやら、ありがたき幸せやら、でどこか意表を突かれたような、そんな温かい気持ちにかられたのである。
 彼が私に近づいてこられたので「じゃあ、お願いします」と甘んじたが、名古屋のテレビ塔をバックにそれは一番気に入ったシチュエーションで撮ってくださった写真は、被写体はちょっと良くはないがこれからも大切に保存しておこう、と思った次第である。

(5月1日)
 夏も近づく八十八夜か。
 天皇陛下がこの日、即位から5年を迎えられた。202年ぶりの退位による天皇の代替わりは、まもなくして新型コロナウイルスの感染拡大に直面。それでも両陛下は、オンラインでの懇談を取り入れられるなどして人々との交流を保ち続けられた。この姿勢は、前天皇陛下同様、お見事といっていい。私は、こうした皇室、今の両陛下が大好きなのである。

 能登半島地震の発生から1日で4カ月。1日付の中日新聞によれば、中部8県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀、静岡、富山)に避難しているのは少なくとも429人(4月19~26日時点)に上り、専門家は的確な支援のためにも正確な人数を把握する必要性を指摘している、という。イタリアのトリノで開かれていた主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会議は30日、二酸化炭素(CO₂)排出削減対策が講じられていない石炭火力発電について2030年代前半に段階的に廃止することを盛り込んだ共同声明を採択し閉幕。
 毎日新聞(1日付)も【能登4カ月 苦難なお】【道路・鉄道・復旧急ピッチ】の紙面展開。

 ウエディングドレスなどブライダルデザインの第一人者、桂由美さんが4月26日、死去。94歳だった。桂さんは東京都出身。葬儀は行わず、後日、追悼ショー<しのぶ会>を開く予定だという。
 ほかには、栃木県那須町で夫婦の焼死体が見つかった事件で警視庁と栃木県警の合同捜査本部が死体損壊容疑で実行役の1人と見られる20代の男を逮捕。事件の逮捕者は3人となったが、実行役とみられる今ひとりの男についても指名手配し行方を追っている、とのこと。なんとも奇々怪々極まる事件である。

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年4月~)

2024年4月30日
 火曜日。図書館記念日。比較的小さな図書館を「文庫」と呼ぶ。JR北陸線木ノ本駅(滋賀県長浜市)の待合室には「まちあい文庫」があり、木製の書棚に文庫本約200冊が並ぶ▲近くで古書店を営む久保寺容子さんが9年前に設置した。……とは、本日付の毎日新聞「余録」氏。よい記事である。

 午前中、近くの歯科クリニックへ。月一回の歯のメインテナンスのためで、きょうは前回して頂いた唾液検査の結果もうかがった。要するに、虫歯ができやすい状況にあるだけに、唾液が少しでも多く出るよう日々の歯磨き(1日に2回)をしっかりするようにとのお達しだった。ボクの歯のメインテナンスはいつも同じ歯科衛生士さん(後藤さん)と決まっているだけに、こんごの歯の維持管理につき、丁寧かつやさしく教えて頂いた次第。1日2回の歯磨きはチョット厳しい気がしないでもないけれど。できるだけ多くするように努めよう。

 けさの新聞紙面。相変わらず、【円160円急落後 5円超高 乱高下 為替介入か】【イスラエル恒久停戦提案 米報道 ハマスの人質解放条件】【指示役か 28歳男性逮捕 那須2遺体「頼まれてやった」 死体遺棄損壊容疑 沖縄で身柄確保】(毎日)と円高にイスラエル・ハマス戦争……といったところか。
 ほかに【能登地震 三重に危機感 交通遮断明日はわが身 半島本土結ぶ道浸水懸念 離島 共助重視数日耐える】(中日)の記事は視点がよく、私自身はるかかなた昔に志摩半島で記者生活を過ごしたことがあるだけに、よく分かり、良い切り方だなっ、と思い読ませて頂いたのである。

 かつて共に旅したピースボートの掛け替えなき船友からすばらしい写真が写メで送られてきた。【三春の滝桜。弘前城の夜桜。枝垂れ桜。鶴の舞橋】と、どれも着眼もよくて芸術的で、かつすばらしい。彼女は今月2日に私と根尾の淡墨桜を見たあと、しばらくして今度はマイカーで日本海側をかつての北前船の航路をたどるようにして海岸沿いを<ひとり旅>で、どこまでも北上。
 青森まで行き、数々の桜の写真を撮って帰郷したのである。その桜を巡りながらの旅紀行は「お見事!」のひと言に尽きる。というわけで、すばらしい彼女の愛車を駆っての桜旅紀行の事実をここに記録として残しておく。わたしからは「よくぞ」と拍手を送りたい。

 ピースボートの船友が青森で撮った見事な桜。その一端は
 

 

 

 

(4月29日)
 月曜日。昭和の日である。
 大型連休2日目のきのう28日、日本列島は福島県伊達市で32・3度、群馬県桐生市で31・4度、京都市でも30・6度など全国各地でことし一番の暑さとなり最高気温30度以上の「真夏日」をことし初めて観測した。
 私が住む愛知県江南市もきのうの日中は、かなりの暑さに。気がつくと、室内には息子の手により、ことし初の冷房がつけられていた。つい先ごろまで寒い寒いと言って石油ストーブをつけたり消したりしていたのが、信じられない。なんだか嘘のようでもある。

 連休前半の、ど真ん中でもある。きのう28日に投開票された衆院3補欠選挙で自民党が全敗。唯一、与野党対決となった島根1区で立憲民主党元職が当選。新聞報道によれば、自民は派閥の政治資金パーティー裏金事件の逆風を受け、東京15区と長崎3区で独自候補を擁立できず、異例の不戦敗に追い込まれた。そればかりか、これまで保守の地盤で知られた島根1区を大差で落とした。3議席はどれもが、元々自民の議席だっただけに、岸田政権への打撃となることは間違いない。

 私とふるさと音楽家でも知られる牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会会主・大師範)=「青春の街・小牧」や「恋の犬山」など作曲多数=とで作った能登半島復興歌「能登の夜明け」の話題が北陸中日新聞の能登版で紹介され、反響が多くて朝からチョットばたばたする。でも、わたくしは、このように能登版でも紹介され、とても嬉しく思っている。この「能登の明かり」が被災地の方々1人ひとりの心に残り、少しでも元気を出して頂ければ、それに勝るものはないと思っている。

(4月28日)
 日曜日。というより、世間は大型連休のまっただ中だ。たつ江、舞が生きていたなら。どうしていただろう。彼女のことだ。おそらく自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」で店長さんの縫いぐるみクマさん人形を店頭に置き、お店を訪れるお客さんの応対をしていたに違いない。その彼女がこの世を去って、この秋、命日(10月15日)が来れば3年になる。

 おかあさんっこ、だった愛猫シロはきょうも自らを奮い立たせる如く、いつものようにおかあさんが大好きだった【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】を私と一緒にユーチューブで聴いたあと、お外へ。ちょっと暑い日なので「シロちゃん、気をつけて。決して無理はしないこと お空のおかあさんに、よろしく。ネッ!」と送り出した。

 けさの新聞1面見出しは【コロナを耐え待望の海外へ 円安GW旅は節約 アジアの近場人気】【中部出国ラッシュ 名駅や高速も混雑】【円安加速158円台に 対ユーロ―も最安値水準】(中日)と的確である。そこへ【岐阜の風になる きょう清流ハーフ】(中日)とさわやかな話題も報じられている。

 午後。江南市村久野町金森の【うぃ~んくらぶ】へ。
 ここで昭和39年3月の滝高普通科卒業生の同窓会【二石会】の会合に前会長(顧問)として出席、現会長の須賀藤隆くんを囲んでいろいろと話し合う。意見もさまざまなので、須賀君も困ったに違いない。お互いに言いたいことを思いどおりに言う、なかなかいいクラス会だと思った。会長の須賀君は大変だが。なんとか、まとまるところでまとまった。それでよい、と思う。

2024年4月27日
 土曜日。上高地で開山祭。
 26日のニューヨーク外国為替市場で円相場がドルに対して急落。1990年5月以来、約34年ぶりの一時、1㌦=157円台を付けた点に関連。日銀は26日の金融政策決定会合で全員一致で金融政策の維持を決めたが、この点に関連し、各紙とも1面トップで【日銀 政策金利据え置き 総裁会見受け円急落 一時157円台に】(中日)【日銀低金利政策を維持 円安一時156円台後半 政策決定会合 26年度物価見通し1.9%】【米財務長官が介入慎重姿勢】(毎日)などと報じている。

(4月26日)
 名古屋空港で中華航空機が墜落し乗員乗客計264人が死亡した事故からきょう26日でまる30年。中日新聞は、遺族の高齢化が進むなか、空港に隣接する民間慰霊施設の将来的な維持管理に焦点を当て【中華航空機墜落事故30年 慰霊施設 公有化進まず 遺族高齢化 移管要請も行政固辞】といった記事を展開、なかなか読ませた。事故発生当時、私は新聞社の大垣支局長だったが、西濃地区にも犠牲者がおり、支局総出で関連取材に各記者が飛び回った記憶は今も忘れられない。
 そればかりか、私は昭和50年代に7年の長きにわたって小牧通信局長として在任、大韓航空007便のオホーツクの海への撃墜はじめ、編隊飛行中だった航空自衛隊小牧基地所属のC1輸送機の鳥羽市菅島への墜落、日航ジャンボの御巣鷹山墜落など数々の航空機事故の取材にも当たった経験があるだけに、中華航空機の墜落事故も他人ごとではない気がしてならないのである。
 中華航空機の事故とて、ことは遺族の気持ちを最優先に進めてほしい。その一心ではあるが。記事を読む限り、行政の壁に突き当たっている気がしてならないのは、私だけか。なぜだろう。難しい問題でもある。

 午前11時過ぎ。スマホがプ、ブウーッと鳴りたてるので画面を開くと、そこには次のような活字が並んでいた。
 【Yahoo! 佐賀県玄海町議会が「核のごみ」文献調査請願を採択 原発の立地自治体で初めて】と。
 世の中は流れ、流れて動いている。

(4月25日)
 きのうの雨天とは違い、さわやかな天気である。 

 将来「消滅の可能性がある」と見なされた自治体は744町村に及ぶ、とは民間組織「人口戦略会議」の見解。同戦略会議が24日に東京都内で開いたシンポジウムで明らかにしたもので、2020~50年の30年間でこどもを産む中心世代の20~30代女性が半数以下になるとの推計が根拠でこれは全市区町村の40%超に当たるという。
 というわけで、けさの1面見出しは【自治体4割「消滅可能性」 人口戦略会議744市町村、50年に】【地方の産業競争力高める必要 少子化対策 国がまず将来像を】(中日)【744自治体に消滅可能性 10年前試算より減 有識者会議 2050年若年女性半減で】(毎日)というものだった。

 そして。このところ新聞、テレビをにぎわせているお粗末なニュースといえば、だ。
【東郷町長が辞職願 ハラスメント認定「真摯に受け止め」】【セクハラ池田町長辞意 第三者委、15人被害認定 「きょう辞職願 選挙は出ない」】【昭和感覚抜けず■指摘できぬ風潮 相次ぐ首長ハラスメント】(いずれも25日付の中日朝刊)といった新聞見出しである。

【円下落 155円台半ば 介入警戒高まる 日経平均、一時700円安】【北京自動車ショー開幕 中国台頭、EV競う】とは25日付の日経夕刊見出し。

(4月24日)
 名古屋市の繁華街・栄に完成した新たな中日ビルが、きのう23日に全面開業。地上33階、地下5階建て。高さ約158㍍、延べ床面積約11万7千平方㍍。低層階にはレストランや雑貨店などが入り、4~5階は中日文化センター栄、6階はコンサートなど使える「中日ホール&カンファレンス」。ほかに9~22階はオフィス、24~32階は高級ホテル「ザロイヤルパークホテル アイコニック名古屋」といった内容である。
 なお、1966年に完成した旧中日ビルは老朽化により2019年に閉館。地上12階、地下4階建て、高さ53㍍の旧ビルは5年をかけて建て替えられ、高さ約3倍の新ビルに生まれ変わったことになる。

 ほかには天皇、皇后両陛下主催の春の園遊会が23日、東京・元赤坂の赤坂御苑で催され、両陛下の長女愛子さまが初めて参加された話や、中日新聞と中日新聞社会事業団が23日、能登半島地震災害義援金の最終配分として読者や企業などから寄せられた2臆6949万3283円を石川県に届けた話が目を引く(これら義援金は既に届けた1次、2次配分を含め、総額12億6949万3283円。この日は石川県庁を訪れた中日新聞の平田浩二北陸本社代表が馳浩知事に目録を手渡した)。

【安倍派塩谷氏が離党 自民裏金で処分、再審査却下】【宮沢氏が議員辞職願 衆院比例東海「不祥事」女性問題か】とは、24日付朝刊の中日新聞の見出しである。

(4月23日)
 火曜日。
 米ロサンゼルスでのメッツ戦の3回、ドジャースの大谷翔平は本拠地・ロサンゼルスでのメッツ戦に「2番・指名打者」で出場し、三回に8試合ぶりの本塁打となる5号2ランを放ち、日本選手最多を更新するメジャー通算176号のホームランをマーク。ヤンキースなどで活躍した松井秀の記録を破った。この日の大谷は3打数2安打2打点。7試合連続安打で打率3割6分8厘はメジャートップとなった。チームも10-0と大勝し、連勝を3で止めた。

 伊豆諸島の鳥島東方海域で海上自衛隊のSH60K哨戒ヘリコプター2機が訓練中に墜落、1人が死亡し7人が行方不明になった事故。けさの中日新聞の報道によれば、その後の調べで、2機が無線を通じて機体の位置情報などを共有できる「僚機間リンク」と呼ばれるシステムを使用していなかったことが分かったという。デ、見出しは【情報共有システム不使用 海自ヘリ2機 レコーダー異常なし】というものだった。

 それから。いまひとつ気になる栃木県那須町の河川敷で焼損した男女遺体事件。警視庁と栃木県警合同捜査本部のその後の調べで、死体損壊容疑で逮捕された埼玉県越谷市の建設業平山綾拳容疑者(25)の車の中から血痕が見つかっていたことが判明。同容疑者が粘着テープやガソリン、携行缶を東京都や埼玉県の店舗で購入していたことも判明したという。
 また焼死体で見つかった東京・千代田区の会社役員宝島龍太郎さん(55)と妻とみられる女性はいずれも手足が縛られ、顔は袋とテープで覆われていた。いずれにせよ、奇怪な事件である。

 公正取引委員会が22日、米グーグルに対して独占禁止法の「確約手続き」を適用し、行政処分を科した、と発表。公取委による同社への行政処分は初。毎日新聞の報道によれば、デジタル広告配信事業を巡り競合するLINEヤフーの取引を一部制限した疑いがあり、再発防止を徹底させたという。

(4月22日)
 名古屋・金山のペインクリニックへ。待合室は多くの患者でぎっしり。というか、埋め尽くされており、こんなにも多くの人々が日々、からだのどこかの痛みに耐えたおいでなのだと思うと、なんだか、ぞおっとしたのである。
 先に私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のWORLD WINDOW欄でアップした牧すすむさんのご子息、崇(たかし)さんの声による【能登の明かり】が好調である。崇さんの声を聞くうち、私などは破壊された能登の風景はむろんのこと、今は亡き人で能登で家族ともに過ごした妻たつ江(伊神舞子)のことまでが同時に思い出され、泣けて、泣けて、泣けて仕方がないのである。思えば能登七尾での7年間は私たち家族にとっては宝同然の日々だったかもしれない。

(4月21日)
 日曜日。牧すすむさんの長男倉知崇さんが歌う復興ソング「能登の明かり」が私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のWORLD WINDOW(世界の窓)欄に収録、本日から公開が始まったので、ひとりでも多くの人々に聞いてほしく思う。公開後、私は心当たりがある多くの知人に公開をお知らせし、歌って聞いていただけるよう呼びかけたのである。

(4月20日)
 母、伊神千代子の三回忌がきょう、高屋の永正寺さんであった。
 お墓、永正寺、むさし屋さんと目まぐるしかったが、久しぶりに兄夫婦に妹夫婦もそろい、母は喜んだに違いない。私はおっさま(水谷大定住職)がお経を詠み上げる間、私が生まれてから母が亡くなるまでのあんなこと、こんなことを自らの視界の中で振り返ってみたりしたのである。私の少年時代の自慢は、母がとびっきりの美人だった-ということ。その一点でもあった。そういえば兄の妻、すなわち妙子お姉さんも最近、美しかった母に似てきたような、そんな気がしてならない。

 それよりも何よりも、母のお墓参りに併せてお参りした母の弟の墓、その墓の横に先の太平洋戦争に散った戦没者の墓を見下ろすように立つソメイヨシノの大木。実は、この桜の木は「俺たちのおじいちゃん、すなわち大脇鏡一郎氏が沖縄戦に散った我が子(私たちの母の弟)ら戦没学徒の死を悼んで建てたものだ」と初めて兄から知らされたことには、私も妹も驚かされたのである。(そういえば、おじいちゃんは、この地方ではチョット知られた植木職人だったことは母からよく聞かされ、そのことは知っていたのだが)。このビッグニュースは兄の口から出た「この桜の木、おじいちゃんが建てたんだよ」と知らされたのである。

 おじいちゃんの手で建てられたソメイヨシノの木。こんなにも大きくなった(愛知県江南市の和田霊苑にて)
 

(4月19日)
 金曜日。牧すすむさん作曲の能登復興応援ソング【能登の明かり】。この歌を作曲者である牧さん自らが歌う声を何度も何度も聴く。作曲者自らの声による【能登の明かり】。聴けば聞くほど味わいがある。これなら、能登復興への足がかりになるのは間違いない。 

 その復興応援ソングをこんごどうするか。最終的には誰に歌っていただくのか。この点について、きょうは心当たりについて、いろいろと下調べをするなど結構の時間を費やした。というわけで、1日中バタバタしたが、それでも舞の遺言でもある社交ダンスだけは続けねば、と午後、一宮市のスポーツ文化センターへと足を運んだ。そして。きょうからは、【スロー】を学ぶことになり、繰り返し繰り返し、同じステップを踏んだのである。

(4月18日)
 木曜日。
 昨夜遅く。17日午後11時14分ごろ、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱の地震が発生。大分県でも震度5弱を観測。気象庁によれば、震源地は豊後水道で震源の深さは約50㌔。地震の規模はマグニチュード(M)6・4と推定される。特に大きな被害は確認されていない。原子力規制庁によれば、愛媛県にある四国電力伊方原発の異常は確認されておらず、鹿児島県の九州電力川内原発も異常は確認されていないという。

【新型プリウス全車リコール トヨタ走行中ドア開く恐れ 異例の生産停止】【幸せを。遺志継ぎ駆け抜ける さくら道国際ネイチャーラン 30年の歴史に幕 「皆勤」の実行委員長 最後までサポート】【セーヌ川会場 漂う不安 開幕100日前 開会式テロ警戒 日本代表「日の出」で勝負 公式スポーツウエア発表】【スタジオジブリ 名誉パルムドール カンヌ国際映画祭 団体で初の授与へ】【米タイム誌 「世界の100人に宮崎駿氏ら アニメ界での功績評価】とは、本日付の中日新聞の見出し。良いことや、悪いこと、残念なことが満載されている。
 なかでもネイチャーランの歴史に幕、の見出しは私が32年ほど前、当時新聞社の大垣支局長時代に本社の事業スタッフらを伴って西濃運輸さんや大垣共立銀行、イビデンさんなど西濃地方の財界の方々への協力依頼で駆け回った懐かしい思い出がある。それだけに、ネイチャーランの終焉は、残念無念といおうか。寂しい気がしないでもない。でも、これとて時の流れなのだろう。

 栃木県那須町の河川敷で16日早朝、男女2人の焼損遺体が見つかった事件。栃木県警が事情を知っているとみられる20代の男を任意で事情聴取したところ、ひとりは住所、職業不詳の宝島龍太郎さん(55)で司法解剖の結果、首の圧迫による窒息死。もうひとりは身長162㌢ぐらい、40~60歳の女性で頭部外傷と首の圧迫を伴う窒息死だったという。宝島さんは、東京都内で飲食店10数店を経営する実業家だったという。一体全体、3者の間で何があったというのか。

(4月17日) 
 愛知、岐阜、三重の三県をはじめ、全国各地に黄砂が飛来。
 本日付の中日夕刊に東日本大震災で被災した岩手県山田町の「復興さくらの丘」の桜が見ごろを迎えている、とのニュース。記事は、「町の犠牲者数に合わせた824本の桜が津波到達地点から高台に続く。」とあった。山田町には私自身、東日本大震災が発生してまもなく、現地の状況をこの目で確かめよう-と、3度ほど訪れているだけに、感慨深いものがある。まさに見出しのとおり【復興の桜 見頃 岩手・山田町】である。

 離婚後は父母どちらかの単独親権とする規定を見直し、共同親権を選べるようにする民法改正案が16日、衆院本会議で自民・公明両党や立憲民主党、日本維新の会などの賛成により可決。参院に送られ、今国会で成立する見通しに。ロングセラー小説「ぼくらの七日間戦争」で知られる作家宗田理(そうだ・おさむ)さん=名古屋市東区=が8日、名古屋市内の病院で肺炎のため死去、95歳だった。

 トランプ前米大統領(77)が不倫関係にあったとされる元女優に支払った口止め料をめぐる事件の初公判が15日、米東部ニューヨーク州の裁判所で開かれ、米国史上、大統領経験者で初めて刑事事件の被告となったトランプ氏は入廷前に「政治的迫害だ」と記者団を前に主張。公判はほぼ連日、行われるという。

(4月16日)
 小牧のふるさと音楽家牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会会主、倉知進さん)と、牧さんの作曲で先に誕生した能登半島復興ソング「能登の明かり」をこんご、どう育てたら被災地能登の方々に貢献できるか、について夜遅くまで電話で話し合う。私個人としては、牧さんの素朴な声が村から村、町から町、被災に泣いた能登半島はじめ、東京、大阪、名古屋、北海道、四国、九州、沖縄……さらにはネパール、トルコに始まり世界の果てから果てまで広がり被災地のみなさまへの元気の源になれば、それはそれで目的は実現でき、それ以上に言うことは何もないのではあるのだが、と。そんなことを思うのである。

 何ごとも早い方がよいので、きょうは地元江南市役所出納室へ。ここにて令和6年度の固定資産税と都市計画税の全額22万9800円ナリを「エイ、ヤアーッ」とばかりに、いっき払い。このところは、ナンダカンダと支払うことばかりに追われているが。これも仕方ないことか。年金をそっくり税金で徴収されているような。そんな妙な感覚にとらわれたのである。亡き妻、クールな舞が傍らにいたなら「仕方ないじゃないのよ」と慰めてくれるはずなのだが。舞がいない今となっては、それもままならないのである。あ~あ、あ~あとため息ばかりが出るのである。

(4月15日)
【桜と共演 絢爛屋台 高山祭】【岐南 初の女性町長 セクハラ問題「繰り返さない」】【イラン、イスラエルに報復 「限定的作戦」初の直接攻撃 イスラエルは迎撃】とは、本日付の中日新聞夕刊の見出し。この世の中、日々、いろんなニュースで彩られている。人々はこうした中、一人ひとりが生きてゆくのである。

 月曜日。ラジオによれば、きのうは秋田、盛岡で桜が満開。新潟、山形で30度を超え、全国で初の30度超え。ことし初めての真夏日だという。本州で30度を超え、北陸から北の日本海側は山を越え吹き下りる春のフェーン現象が起きたという。

2024年4月14日
 ~思い出を歌に乗せて~。小牧駅前ラビオ5階のあさひホールであった琴伝流大正琴弦洲会(倉知弦洲会主)の第四十回大会春の宴を鑑賞してきた。この春の宴は私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」同人で詩人、「恋の犬山」「青春の街・小牧」など数々の歌の作曲でも知られる、ふるさと音楽家牧すすむさん=琴伝流大正琴弦洲会の会主、倉知進さん=門下による大正琴の春の祭典だけに会場は終始明るく華やかな雰囲気のなか、どの会も負けず劣らず、すばらしい音色の演奏が進んだ。

 華やかな演奏が進んだ
 

 弦洲の世界~私を育ててくれた歌~で●人生劇場●哀愁列車●長良川艶歌●あぁ上野駅を今回も親子鷹で演奏した倉知弦洲会主と長男で次席の倉知崇さん

 演奏の合間には、先に牧すすむさんの作曲、そして私すなわち伊神権太作詞で誕生した能登半島地震の被災地への応援歌【能登の明かり】が牧さんと「春の宴」司会者松田恵子さんにより会場いっぱいに披露され、観客席の全員が一緒に歌う場面まで見られ、能登復興への願いが膨らんだ。発表に先だち、思いがけず、いきなりステージに立たされた私は松田さんの直撃インタビューに「私はかつて能登の七尾で1人の新聞記者として七年の間、家族もろとも過ごしたことがあり、この復興ソングの作曲を小牧在任時からの友でもある牧さんに(一部補作もあわせ)お願いしました」と話し「一人でも多く、みんなでこの歌をうたってくださることによって被災地・能登のみなさんが少しでも元気になられ、日常生活が早く元に戻るなら、と。ただ、そのことだけを願い」と話し、あとは声にならなかったのである。

 というわけで、あらためて私の詩と牧さん制作の音符をここに記しておきたい。(【一部訂正です】歌詞にある和島の塗りよ(誤)→輪島の塗りよ(正)。能登はやさしさ どこまでも(誤)→能登はやさしや どこまでも でした)。

 

 「能登の明かり」を一緒にうたう会場を埋め尽くした人々
 

 帰りは先日、牧さん宅を訪れた時とは全く別のコースで小牧市中心部から私たち家族が、これまたかつて能登七尾に着任する前の七年を過ごした当時の小牧通信局局舎横の道(市民会館に通じるこの通りは、当時、小牧市民祭りのパレードコースで【青春の街・小牧(牧さん作詞作曲。歌はチェリッシュさん)】の調べに乗って市民がパレードしていた)を通り、岩崎団地を経て犬山方向経由で江南に抜ける道で帰宅。途中、小牧在任時に▼確か、この辺りのマンションでペットのライオンが逃げ出し大騒ぎしたな、とか▼牧さんが園歌や校歌を制作した幼稚園や小学校は確かこの辺りだった▼まだ幼かった次男坊が<サークルケイ サークルケイ>に連れてってよ、と今は亡き母、舞にねだっていたが、あのサークルケイは確かこの辺りにあったはずだがーなどと感慨を新たに、帰宅した。
 この日。「春の宴」受付では、小学校の校長として大活躍の女性が「(私の本「あたし帰った かえったわよ(人間社)」を読んで感動しました」と話してくださり、ほかにも久しぶりにお会いできたお方など意義深い一日となった。

 自宅に帰ると、愛猫シロちゃんがいつものように玄関先まで飛んで走って出てきてくれ、温かい気持ちに包まれた。花霞では、まつり本番で法被を着た親子らのワッショイ、ワッショイの声が天高く響き、平和な国・日本の存在をあらためて痛感した。

(4月13日)
 土曜日。きょう、あすと私たちが住むこの街・花霞町の春祭りである。というわけで、きょうは獅子頭を手にした法被姿の〝花霞っ子〟の顔がキラキラと輝き、はれやかで、町全域に一筋の春の後光がさしたような、そんな錯覚にとらわれる1日となった。
 笑顔のこどもたちの姿と母親たち。
 法被に身を包んだ親御さんたちの幸せそうな顔と顔が、この町をパッと明るくしてくれ、何ともたのもしく感じた。舞が生きていたなら、いつものように私と一緒に自宅前に立ち、拍手して見守ったに違いない。

 獅子頭をかついで町内を回る花霞のこどもたち
 

(4月12日)
 天皇皇后両陛下が能登へ。

 金曜日。若貴時代を牽引し、大相撲の国際化に尽くした元横綱曙太郎さんが4月上旬、心不全で東京都内の病院で死去。54歳だった。曙さんは同じハワイ出身の元関脇高見山にスカウトされて角界入り。史上初の外国出身横綱として活躍。韓国の総選挙で与党が大敗し、ユンソンニョル(尹錫悦)大統領の政権運営への打撃は必至となった。米国訪問中の岸田文雄首相が11日午前、米連邦議会の上下両院合同会議で演説し「日米両国が世界の平和と繁栄への責任を担っている」と強調。

 けさも、いつものように私が日々、最高の文学だ、と自身に言い聞かせている「くらしの作文」(中日)「女の気持ち」(毎日)を最初に読み、次いで<余録><中日春秋>、そして毎日の小説【青嵐の旅人】【三毒狩り】、中日の小説【(さいごのいっしき)最後の一色】、中日の地方版(尾張版)……の順に読み進めたが、どれも読みごたえがあり、参考になっている。
 なかでも毎日さんの【青嵐の旅人】【三毒狩り】は、筋立てがよく、いつの場面にも読者をドキドキさせてくれ、私の執筆活動にとって、とても参考になっている。これすなわち筆さばきは、当然のことながら、元となる基本である取材力がしっかりしているからにほかならない。最近特に多く見かける自分だけが分かった気になり、訳の分からないことを書き飛ばす青い作家、いや<書きや>、すなわち基本も何もゼロなのにチヤホヤされ、その気分でいるヒヨッコたちに比べたら、取材力はむろん、そこからくる感性あふれる筆致など比べものにならないな、と思う。心当たりのある将来ある作家がいたなら、なかでも【青嵐の旅人】でもとくと読んで、基本から勉強し直すがいい。

 私は詩にしても、市民サイドに立った、わかりやすくて普遍的な内容の作品が好きなのである。たとえば亡き長谷川龍生さん、最匠展子さんの詩のように、である。
 早稲田の学生、河田悠李さんから次のようなメールが届いた。
-「能登の明かり」を熱砂にて拝聴させて頂きました。心安らぐメロディと能登を元気づける詩に、伊神様の能登を想う気持ちを感じました。私もジャンルは違えど、音楽をやっている身なので、作詞作曲の活動が人々の心の拠り所になり、反響を及ぼされている事にとても嬉しく思います。
 少し離れた場所からになりますが、私も能登の復興を心から願っております。また、近々自らの足で能登を訪れてみたいと思っており、自分の目で能登の美しい景色を見ることが出来る日を楽しみにしております。
………

 ありがとう。河田さん。土屋明子教授とゼミのみなさまにも、くれぐれもよろしく。お伝えください。ネ!

(4月11日)
 木曜日。【強竜5連勝】とは本日付の中日スポーツ1面トップ記事だ。〝立浪ドラゴンズ〟には、この調子でこの先もどんどん勝ち進んでいってほしい。不思議なもので、ドラが勝てば、能登に住むみんなの顔も明るくなる。かつての速球の名投手で投手3冠王達成者でもある小松辰雄投手(羽咋郡富来町出身)を生んだ被災地の能登半島全体が元気に、かつ明るくなるのである。

 【天下第一桜らんまん 高遠城址】。長野県伊那市の高遠城址公園で10日、「天下第一の桜」と称される約1500本のタカトオコヒガンザクラが見頃を迎えた。11日に満開となる見込み。-とは、中日新聞の1面記事。
 同紙には、ほかにも【本堂倒壊など100カ所超 能登被災の寺院 再建の道険しく 「檀家の支えに」必死に前向く住職 政教分離の原則公的支援頼れず】【日米部隊連携強化で一致 半導体AI開発へ威力 首脳会談共同声明】【輪島塗フォー・ユー 首相バイデン大統領に贈る】【技注ぐ被災職人 「能登に関心もってもらえる」】【川勝静岡知事辞職願提出「リニア道筋 県政空白短く」】【「リニア 大きな転換点」 川勝知事辞職願 中部の自治体期待 たびたび舌禍謝罪】【「成瀬は」取った本屋大賞 大津在住の宮島さん受賞】など。深刻かつ参考になる重要な記事が並ぶ。

2024年4月10日
 けさのニュースは何と言っても【竜4連勝 2891日ぶり単独首位 中田ノリノリ全打点 熟練の技で食らいつく】(10日付、中日本紙)だろう。やっと中日ドラゴンズが、かつてのドラゴンズらしくなってきた。

 ほかには、小林製薬の「紅こうじ」サプリメント接種による健康被害問題の続報で朝刊には【サプリ摂取やめ腎機能回復 死亡3人に既往症 紅こうじ健康被害 厚労省と学会発表 40代女性「元戻るか不安」】(10日付中日)といった見出しが深刻さを浮き彫りにしている。
 岸田文雄首相が8日(日本時間9日)、政府専用機で米首都ワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着。9日にワシントン近郊のアーリントン国立墓地を訪問、一連の外交日程がスタート。10日(同11日)にはバイデン米大統領との首脳会談に臨むという。国賓待遇で公式訪問するのは2015年の安倍晋三元首相以来9年ぶりである。

(4月9日)
 けさの中日新聞近郊版に【「今こそ音楽の力」被災地に届け 応援歌「能登の明かり」 小牧の牧すすむさん×七尾に縁の伊神さん 明日は輝く 朝が来る】の見出しで小牧の三宅駿平記者の筆による記事がトップ扱いで掲載されていた。
 私は当然ながら亡き妻、伊神舞子(伊神たつ江)の仏前に紙面を供えて報告、愛猫シロちゃん(俳句猫「白」=舞が命名=。本名はオーロラレインボー)と一緒に、仏の舞=静汐院美舞立詠大姉=に手をあわせて「おまえもお世話になった人々一人ひとりが少しでも元気になられ、日常生活が戻ってくると良いよね」と報告したのである。それよりも何よりも、かつて小牧国際空港(現県営小牧空港)を担当していた〝空港記者〟時代に大変お世話になった大勢の方々から電話を頂き、あらためて中日新聞の地方版の威力を思い知りもしたのである。

「今こそ音楽の力」被災地に届け、と報道された中日新聞近郊版紙面
 

(4月8日)
 きょうは、仏教の日。
 わが家の宝といっていい愛猫シロちゃん(舞命名の俳句猫「白」)、すなわちオーロラレインボーを年に一度の定期健診で愛北動物病院に連れていく。定期健診とはいえ、体重を計り、ワクチンを打ってもらうだけのことだが彼女にとってはこんごの健康維持のためにも大事なことで、舞の生きていたころから、私と舞、オーロラレインボーの3人で毎年春に訪れ、受診してきた恒例のワクチン接種である。ちなみにこの日の診療費は、ワクチン接種代も含めて5280円ナリだった。そして。接種の中身は▼猫ウイルス性鼻気管炎▼猫カリシウイルス感染症▼猫汎白血球減少症(フェリバックしーろ・共立製薬株式会社)というものであった。

 ふたりで帰宅すると、雨が降り出して来、シロちゃん、やはり久しぶりの外出とあって、少し疲れたようで布団の中にもぐりこんで寝てしまった。起きるまで静かにしていよう。彼女は、すごく敏感なので、このうえはある程度時間がたつのを待つほかないだろう。体重も4・72㌔で医師も「(肥満ではなく)大丈夫。心配ないです」とおっしゃられたのだから。シロちゃん、安心してよね。こうしたときに、おかあさん(伊神舞子、たつ江)がいてくれると良いのにね。でも、ことしもワクチンを無事打ってもらったのだから。おかあさん、きっと天国で安心していてくれるはずだから。ネ!
    ※    ※

    ☆    ☆
 一般ドライバーが有償で乗客を運ぶことができる制度「ライドシェア(自家用車活用事業)が8日始まり、東京都内で出発式が開かれた。この日の午前、日本交通葛西営業所(東京・江戸川)であった出発式には東京ハイヤー・タクシー協会(東京・千代田区)の川鍋一朗会長、斉藤鉄夫国土交通相、河野太郎デジタル相らが出席。テープカットのあと、白いナンバープレートをつけた自家用車が動き出した。
 
 奈良県吉野町の吉野山の桜が見ごろに。報道によれば、7日現在、ふもとに近い「下千本」と「中千本」は満開で、「上千本」は7分咲き。最も山奥の「奥千本」も開花し、今月中旬にかけて満開になるという。名古屋の鶴舞公園の桜も満開だ、とのことである。

(4月7日)
 きのうときょうの2日間をかけ、わが家が属する花霞町3組2班の本年度の〝班長さん〟として各戸(2班は10戸)を巡回。町費の徴収はじめ13、14日に迫った古知野神社の祭礼の祝儀集め、さらには10戸の世帯者名簿の確認で各戸を行ったり来たり。隣の大槻夫人に助けられ、なんとか年度当初の大役を切り抜けた。いつもと違う家を出たり入ったりには、愛猫シロちゃんも最初のうちは「一体何ごとか」と怪訝な表情でいたが、そのうち〝班長さん〟として飛び回っていることが彼女も分かったようで、それこそヤレヤレといった、半ばあきらめ顔で昼寝とあいなったのである。
 それにしても、わが妻たつ江(舞子)は生前、この〝班長さん〟の要職を何度も文句なくしたものだが、あらためて大変だったろうな。俺も少しは助けてやらなければいかなかった-と、今ごろになってつくづく反省したのである。でも、もはや手遅れだ。そんなことを言ったところで何になろう。いまの職務をたつ江に代わってしっかりやるほかあるまい。そう思って反省もしているのである。

 ひと段落したところで、いつものように新聞を丹念に読み終え、こんどは五条川堤の桜見物がてら、大口のドンキ、すなわちユニーへと出向いた。ここで食事し、夕食の買い物を終えたあと、車を駐車場においたまま五条川堤の桜の見物に。まさに満開の桜を目の前に、たつ江と毎年訪れたあの日々を思い出した。ソメイヨシノはどれも話こそしなかったが、美しい姿でいたのである。河畔には大勢の家族連れが訪れていた。

 ことしも見事に咲き誇っていた五条川堤の桜
 

 

    ※    ※
 愛知県の城下町、犬山市できのう6日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産である「犬山祭」が始まった。ことしは満開の桜の下、豪華絢爛な13両の車山(やま)が登場。夜は、ちょうちんをともした「夜車山(よやま)」が20数年ぶりに犬山城前に勢ぞろい。7日もあった。

(4月6日)
 中日新聞の本日付夕刊1面トップに【のと鉄道再開笑顔咲く 新学期間に合った 3カ月ぶり全線復旧】の見出し。能登半島地震で被災した第三セクター「のと鉄道七尾線」が6日、能登中島(石川県七尾市)-穴水(同県穴水町)間が復旧し、全線で運転を再開。この日は穴水駅で記念の出発式が開かれ、約3カ月ぶりに駅をたつ七尾行き一番列車を地元住民らが送り出した。

【建物損壊 水道復旧遅れ、職員離職 奥能登高齢者施設45%休業 輪島と珠洲は約7割】【「職員採用 さらに難しく」「業者来ず 修理できない」】とは、能登半島地震に関する6日付の中日新聞1面見出しである。そして。きょうから新聞週間(6~12日)もあってか、特集記事<伝えた 震えながら 春は、たしかに来ると 支えたいその一心で>は、通信部の建物が損壊し住めなくなった記者たちのリポート集と言ってもよく、能登半島地震がいかに強烈なものであったか-を浮き上がらせる内容となっていた。

(4月5日)
 久しぶりに小牧の牧すすむさん=琴伝流大正琴弦洲会会主。倉知進さん。「恋の犬山」「青春の街・小牧」などの作曲で知られる。詩人で作曲家。ウエブ文学同人誌「熱砂」同人=宅へ。

 能登半島復興ソング「能登の明かり」の件で中日新聞記者の取材を受けるためで走り慣れた道を牧さん宅へ。かよこ夫人にもお会い出来、嬉しく思った。帰りは、町中にでて江南まで帰ってきたが岩崎、味岡、横内……と懐かしい地名を目にウロウロ、ヨロヨロ、きょろきょろとしながら、やっとこせ帰ってきたのである。帰宅すると、いつものように愛猫シロちゃんが飛んで玄関先まで出てきてくれなんだかジーンときた。シロよ。シロ、シロ、シロちゃん。ありがとう。おかあさんではなく、おとうさんで悪かったね。

 牧さんが奏でる大正琴の響きは、相変わらず見事なものであった(小牧市の牧さん宅で)
 

 自民党は昨日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、関係議員ら39人の処分を決めたが、けさの新聞は各紙とも【自民裏金39人処分 塩谷、世耕氏離党勧告 首相は対象外 <解説>曖昧な基準 説得力なく】(中日)【自民裏金事件39人処分 塩谷・世耕氏離党勧告 下村・西村・高木氏 党員資格停止 首相は対象外】(毎日)と報道している。

(4月4日)
 きょうは清明(せいめい) 江戸時代の暦の解説書にある「清浄明潔」の略とされ、すべてが生き生きとして清らかに見えるさま(二十四節気)とは、本日付の毎日新聞朝刊。

 中部ペンクラブから以前から依頼されていた会誌『中部ペン』(8月発行予定の31号)への依頼原稿・エッセイと執筆者紹介欄用原稿を担当の朝岡明美さんにメール送稿。【能登はやさしや】のタイトルで書き、出稿したが、なんだか肩の荷が下りた気がした。頼まれることは、有難いことと思わなければ、と自身に言い聞かせる。それにしても、他にもいろいろやらねばならないことが多く、これが忙しいということなのか。

 けさも新聞紙面は【台湾で震度6強9人死亡 1000人余負傷、沖縄に津波 建物倒壊、落石「揺れ1、2分続いた」】【SNS遺族中傷 判事罷免 弾劾裁判岡口氏 表現行為で初】【リニア延期「仕事一段落」 川勝知事、辞意の理由語る 問題発言を謝罪も撤回せず】(いずれも4月4日付の中日新聞)……と、ニュースは留まるところがない。

 なかでも、紅白歌合戦や人気クイズ番組の司会者として活躍し、ベストセラー「気くばりのすすめ」でも知られた元NHKアナウンサーの鈴木健二(すずき・けんじ)さんが亡くなられた-とのニュースには、残念な気がした。鈴木さんは、3月29日、老衰のため死去。95歳。東京都出身。-とのことで悲しいというよりは、とても惜しい気がしてならない。
 
(4月3日)
 台湾で3日午前8時(日本時間同9時)前に東部沖を震源とするマグニチュード(M)7・2の地震が発生。東部花蓮で震度6強となり、建物が倒壊。台北を含む全土で強い揺れを観測し、余震も続いた。台湾の気象当局によれば、1999年の台湾中部で起きた地震以来の大地震で、震源は花蓮の南南東25㌔の海域で震源の深さは15・5㌔。日本の沖縄でも震度4、最大津波30㌢を記録。幸い、大事には至らなかった。

(4月2日)
 快晴。根尾の淡墨桜に会いに、友と出掛けた。
 途中、かつて何度も足を運んだ国の天然記念物淡墨桜が迫るにつれ、何台もの観光バスも含めた車の渋滞が延々と続き、各車とも、止まっては動き、止まっては動きのノロノロ運転の繰り返しに耐えながら、根尾川沿いの道をいくそれこそ、〝難行苦行〟の道行きとなった。それだけに、目的地に着いた時の安堵、解放感ときたら、尋常ではなく、久しぶりの幸福感に満たされたのである。

 これも友が「出来れば、ことしは天下の淡墨桜を見てみたい」と話してくれたからこそで、私自身、若かったころ、この老樹のもとには取材で何度も訪れ、最近も小説「淡墨桜のように」(「マンサニージョの女」(幻冬舎ルネッサンス所蔵)を出版しているだけに、久しぶりに見る満開の大樹との再会劇には、胸がキュンと弾んだのである。

 そして。淡墨桜は昔のまま堂々としていた。実は、わたくし、今回の淡墨桜行を前に先日、道路を確認するため老樹の元を訪れたが、あの時はまだ一輪の花も咲かせてはいなかった。それだけに、今回見た満開の花々には、かつて淡墨桜担当記者として飛び回った四十数年前の現役記者のころの記憶がよみがえり、何かに心をからめとられたような、そんな甘づっばい昔の強烈な記憶と感慨に、私は胸でも打たれたかの如く、ただ立ち尽くしたのである。
 友人には桜をバックに、写真を撮ってもらったが、このごは、しばし老樹の前に立ち尽くすようにしてしばらく満開となった銀の小粒にも似た花々に目を注ぎ、深々と一礼。かつて何度も一緒に訪れたわが相棒、たつ江(伊神舞子)の死を知らせるとともに、現在、大きな地震で苦難のさなかにある能登半島の一日も早い復興を手を合わせて祈ったのである。

 何思う、淡墨桜は春らんまんと咲き誇っていた(岐阜県本巣町根尾で)
 

 

(4月1日)
 関連死を含め244人の多くの命が亡くなった能登半島地震が起き、1日で3カ月がたった。新聞報道によれば、石川県の避難者は今も8109人に上り、珠洲市など5市町では約7860戸で断水が続く。そして。最大時3万4173人に上った避難者は3月29日時点で24%の8109人となったという。

 JR北海道の根室線富良野-新得間(81・7㌔)が31日、運行を終了。テレビドラマ「北の国から」や、映画「鉄道員(ぽっぽっや)」のロケ地となった駅もあり、1907年の開通から117年の歴史に幕を下ろした。
 京都五花街の一つ、祇園甲部の歌舞練場(京都市東山区)で31日、毎春恒例の舞踊公演「都をどり」の稽古総仕上げ「大ざらえ」があった。公演は4月1~30日。1872(明治5)年の創始から数えて150回目の公演となる。-とは、1日付の中日新聞通風筒。

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2024年3月~)

2024年3月31日
 能登半島の復興を願う歌【能登の明かり(伊神権太作詞、牧すすむ作曲)】がとうとう完成。本日、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のWhat’s New欄への牧さん歌による音源貼り付けを終え、本日からこの声が広く社会に流れ始めた。

 そして。この【能登の明かり】の詩は、私が作詞(とは言っても、一部牧さんが補作)牧さん作曲で誕生。音源貼り付けは編集委員の黒宮涼さんの〝手〟により、きょうの午後、完成。こんご一人でも多くの方々に歌っていただき、能登半島の被災者に対する元気の元、勇気につながればと願っている。私たち同人は何よりも、被災地の方々の生活が1日も早く、元の日常に戻ることを、ただひたすらに願うだけである。

 能登半島地震で災害関連死の疑いがあるとして少なくとも43人の遺族が災害弔慰金の支給申請をしたことが自治体への取材で判明したーとは、本日付の中日新聞の報道。厚労省と大阪市は30日、小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で食品衛生法に基づき、原料を製造していた同社の大阪工場(大阪市淀川区)を立ち入り検査。

2024年3月30日
 土曜日。
 ことしの元日、能登半島地震が起きて以降、能登の方々を励まし、元気を取り戻してもらうにはどうしたらよいか。あれやこれや、と本欄を書きながら私は、これまでそのことばかりを考えてきた。亡き妻舞(伊神たつ江)ら家族5人(ほかに、今は亡き愛猫てまりに白うさぎドラえもんちゃんも)でともに7年にわたって過ごした七尾。その能登半島の涙を思い、私は妻と言う名の仏(静汐院美舞立詠大姉)の前で共に考えながら作った詩【能登の明かり】の作曲を私たちウエブ文学同人誌「熱砂」の同人仲間でもある、あのふるさと音楽家牧すすむさん=琴伝流大正琴「弦洲会」会主、詩人で作曲家。「青春の街」小牧。「恋の犬山」など作曲多数=に託し、歌にしてもらったのである。
 そして。きょう、牧さん自らがうたうこの歌を「熱砂」編集委員の黒宮涼さんの手で本欄のWhat’s New欄に出来たら、1日も早く組み込み、だれもが牧さんとともに一緒に歌えるようにーと、世界に向けて広く発信し、公開することにしたのである。このうえは、日本はむろん世界じゅうの人々にこの歌を口ずさんで頂き、能登半島の被災者への光りとなれば、と思っている。本欄を読まれた読者のみなさまには一人でも多く、この歌を共にうたって頂けたら、と願う。
    ※    ※

    ☆    ☆
 けさの新聞も【紅麹サプリにプベルル酸 青カビ由来か 人への毒性調査 きょう工場立ち入り】【社長謝罪 死者5人に 厚労省が窓口】(30日付、毎日見出しから)と紅麹に関する事件の見出し。
 厚生労働省は29日、小林製薬(大阪市)が販売するサプリメント、機能性表示食品・紅麹(べにこうじ)の健康被害が相次いでいる問題で被害のあったサプリの原料の一部から青カビが作り出す天然化合物「プベルル酸」が同社の調査で検出された、と公表。健康被害の原因物質かどうか今後、政府が調査を進めるという。
 ほかには一連の裏金事件で自民党内に安倍派幹部に離党勧告案が浮上している、など。けさも、いろいろ報道されている。

(3月29日)
 名古屋地方気象台が28日、名古屋市で桜(ソメイヨシノ)が開花した、と発表。平年より4日遅く、最も早い開花となった昨年より11日遅い。満開は1週間~10日後になりそうだという。

 けさの中日新聞によれば、小林製薬は28日、「紅こうじ」を使ったサプリメントを摂取した2人の死亡を新たに確認した、と発表。これまでに死亡が判明していた2人と合わせ死者は計4人になった、と伝えていた。それが、夕刊になると、また増え「新たに1人の死亡を確認した」と発表。腎疾患を発症した状態で死亡する例が増え続けており、【紅こうじ 死者5人に 小林製薬 サプリ摂取者と発表 コールセンター 厚労省も設置へ】の見出しが痛ましい。

【リニア開業34年以降へ 「静岡工区 工期10年」 有識者会議JR東海が提示】【子育て支援金最大月950円 28年度徴収 医療保険別に試算】とは本日付の中日新聞夕刊。

(3月28日)
 木曜日。
 斜め向かいの長谷川さんが亡くなっていたことを花霞町町内会の総代の奥さまから知らされ知る。たまたま燃えるゴミをゴミ集積場に運ぶ途中にお隣の大槻夫人と話しておいでのところと出食あして知った。長谷川さんは施設で亡くなられたという。菅原文太みたいな男気のあるとてもかっこいい良いお方で、生前の彼には不燃ゴミの日など舞も私も本当によくして頂いた。合掌-

 富山、長野両県を貫く山岳観光道路「立山黒部アルペンルート」で4月15日の全線開通に向け、除雪作業が進んでいるーとは、中日新聞の本日付記事で見出しは【春へ続くS 立山黒部除雪進む】といったもの。ほかに、けさのニュースは【紅こうじ3商品回収命令 被害昨秋以降製造に偏り 入院106人】【紅こうじ170社超使用 小林製薬製 厚労省など対応協議 国内外で自主回収続く】(いずれも28日付中日見出し)といったものだ。
 
(3月27日)
 岐阜地方気象台が27日、岐阜市で桜が開花した、と発表。平年より2日遅く、3月に暖かい日が続いた昨年と比べ11日遅い開花となった。気象台は、JR岐阜駅近くの同市加納天神町にあるソメイヨシノの標本木で数輪の桜が咲いているのを確認。平年通りであれば、1週間~10日後に満開を迎えるという。

 天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)がきのう26日、三重県伊勢市の伊勢神宮を初めて単独で参拝され、今月20日に学習院大学を卒業されたことを報告された。

 最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は26日、20年以上同居していた同性パートナーを事件で殺害された男性が、配偶者として「犯罪被害者給付金」を受給できるかどうかで争われた訴訟の上告審判決で支給対象の「事実上婚姻関係と同様の事情(事実婚)にあった者」に同性パートナーも該当し得るとの初判断を示した。

 小林製薬(大阪市)が26日、「紅こうじ」のサプリメントを約3年間継続して接取したとみられる1人が腎疾患で2月に死亡していた、と発表。紅こうじ接取に伴う社会問題が【紅こうじ接取2人死亡 小林製薬サプリ 入院70人超に】(27日付中日朝刊)と、さらに拡大化している。
 米東部メリーランド州ボルティモアで26日未明(午前1時半ごろ)、コンテナ船が橋に衝突、橋の大部分が崩壊。橋の上にいた作業員8人が転落、うち6人が行方不明になっているという。

 ほかには【大谷選手賭博関与否定 「水原氏 勝手に送金」「開幕後初めて知った」 大谷選手賭博関与否定】(27日付中日朝刊見出し)の記事がなぜか気になる。
 この記事を読みながら、各紙とも、今こそ大谷自身と周辺の徹底取材に挑むべきだと私は思う。これは元事件記者の直感ではあるが、だ。何かが隠されている。妻はその間、どうしていたのか。厳しいが、徹底取材をして当然である。第一、取材者側の取材を認めないこと自体が許されないし、不自然である。酷かもしれないが。その間、妻はどうしていたのか。妻の関与はないのか。そこを徹底取材すべきではないのか。

 わけあって各務原のスーパー「イーオン」に行ってみるも途中ではぐれてしまってUターン。

(3月26日)
 何よりも嬉しく、良かったのは、私も知るあの石川県七尾市和倉温泉の日帰り入浴施設「総湯」がきょう、営業を再開したことだろう。心からおめでとうーと祝福したい。和倉温泉旅館協同組合によれば、地震後、和倉温泉での一般開放はこの総湯が第1号だという。この総湯、地震前は近所の常連客や観光客でにぎわい、平日はおよそ400~500人、土日は700~800人が利用している。もちろん、私もかつて何度か入ったことがある。

 小林製薬は25日、腎疾患など健康被害の恐れがあるーとして自主回収を呼びかけている「紅こうじ」のサプリメントを接種した20人の入院が新たに判明した、と発表。これにより、24日までに確認された入院者の数は計26人に。一時、人工透析が必要になった人はいるが、全員命に別状はないという。というわけで、26日付毎日新聞の1面見出しは【「紅こうじ」入院26人に 小林製薬サプリ 健康被害拡大】というものだった。これが中日の本日26日付夕刊報道では【「紅こうじ」1人死亡 腎疾患サプリ3年接取か 小林製薬 因果関係調査】とより、深刻度を増した。

 同じ夕刊では【大谷選手 賭博関与否定 「水原氏が窃盗」開幕後知る】の見出しも。大谷選手が本当に賭博に関与していなかったのか。とても気になる記事である。マスコミ各紙には真実を暴いてほしく思う。大谷選手が関与を否定してはいるが。真実かどうか。各紙とも徹底的に暴いてほしい。大谷の脇が甘かったことだけは確かである。この事件の今後はちょっとどころか、とても気になる。こんなことではプロ野球ファンが大波の如く引いていってしまわないとも限らない。

(3月25日)
 【二階氏「衆院選不出馬」 裏金事件 党処分前に引責 「政治不信招きおわび」】【首相「週内に追加聴取」自身は処分対象外】【輪島の「千枚田」オーナー募集 名勝修復力合わせて 地元有志「ピンチをチャンスに」】とは中日新聞の25日付夕刊見出しである。

 きょうは新年度から花霞の3組2班の班長ということでお隣の奥様に、いろいろ教えて頂いた。亡き妻、舞がいたころは舞が市広報の各戸配布など全てを文句ひとつ言わないでやってくれていたので大いに助かったが、彼女がいなくなった今となっては私がやらざるを得ない。それだけに、きょうはお隣の奥さまにアレヤコレヤと事前のレクチュアを賜った次第。これまでも班長職は何度か回ってきたが、すべて舞がいやな顔ひとつせず、全て屋っていてくれていた。のに、である。

【能登の明かり】について、中日の記者が作曲者の牧すすむさん宅を訪れる。はやく新聞でも報道され、みんなで歌う日がこれば良いな、とつくづく思う。

(3月24日)
 名駅前の「ウインクあいち小ホール」へ。ここであったラララダンス発表会に出て、いっときを過ごした。皆さん、すばらしい社交ダンスで、自分の出場は別に、すっかり見とれてしまった。おそらくは夫妻なのだろう。目の保養というか。お年を召されてなおすばらしい演技力には、すっかり見とれてしまったのである。私は、わたしたちの先生の名前を冠した〝典ちゃんグループ〟のひとりとしてタンゴを大先輩の〝悦ちゃん〟と踊ったが、前半はまずまず。ところが、後半に電気がショートするように全身の動きが一瞬、止まってしまい、自分のからだがどう動いているか、がわからなくなってしまい、ただ曲の流れに従い夢中で踊っている自分に気付いたのである。
 あとで「ごめん。途中で何をどう踊っているか、がわからなくなってしまった」と相方の悦ちゃんに言うと、悦ちゃん曰く「私もよ。途中で電気か何かが走って意識が切れてしまったように、訳も分からず踊っている自分に気が付いたの」の返事。
 そうか、そうだったのか。ふたりで踊るうち、ふたりともが宇宙遊泳でもしているような、そんな意識の中で踊っていたことに気付いたのである。どう表現したらよいものか。認知症でもなければ、一瞬の意識の瓦解のようなものが2人同時に発生したのである。それでもふたりとも、それこそ夢遊病者のように踊り切り、無事、着地したのである。筋書きどおりに踊れてないのに最後まで踊り切ったとでもいえようか。
 不思議な体験となったのである。

 老いも若きも、こうしたダンス発表会が出来るのも、陰で支える指導者がおればこそ、だ。発表会の最後にあいさつをされる各ダンス教室の先生たち
 

 ラララダンス発表会から帰宅すると、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で行われていた大相撲春場所千秋楽が終わっており、新入幕で東前頭17枚目の尊富士(24)=本名石岡弥輝也、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=がおしたおしで豪ノ山に勝ち、13勝2敗として初優勝。なんと新入幕優勝は大正時代、1914年の両国いらい、110年ぶりの快挙をやってのけていた。尊富士は、大相撲の世界に現れた新星といってよく、こんごが楽しみである。

 初優勝後に「みなさま、ありがとうございました」とインタビューに応える尊富士 
 

 満員の観客で埋まった大相撲春場所千秋楽
  

(3月23日)
 午前8時31分ごろ、岐阜県で震度4の地震。気象庁によれば、震源地は美濃中西部で、震源の深さは約10㌔、地震の規模はマグニチュード4・7と推定され、一宮市でも震度3を記録。私は気付かなかったが、「お父さん。ここ(江南市)も、かなり揺れたよ」と息子。

 【モスクワ郊外 テロ60人死亡 音楽会場数人で銃撃 ISが声明、150人負傷 銃声の中、逃げ惑う人々】【輪島朝市再起へ前進 金沢で出張開催】【MLB水原通訳の調査開始】とは、中日新聞の23日付夕刊。日経夕刊も【モスクワ郊外で銃乱射 音楽ホール60人死亡、テロか 「イスラム国」犯行声明】。世界は物騒である。

    ※    ※   

    ☆    ☆
 けさ23日付の中日新聞朝刊報道によれば、天皇、皇后両陛下がきのう22日に、能登半島地震の被災者を見舞うため石川県を日帰りで訪問された。輪島の朝市で黙とう後、輪島市、珠洲市の順で避難生活をしている人たちと面会。「おからだを大事に」などと励まされた。
 両陛下が被災地に足を運ばれたのは台風19号などで被害が出た宮城、福島両県を訪問された2019年12月以来。23日は午前中に羽田発特別機で能登空港へ。ここから自衛隊のヘリコプターで午後、輪島市中心部へ。瓦やガラス、コンクリートなどが散乱する輪島朝市で、焼け跡を前に深々と頭を下げられ、約100人が身を寄せる避難所「輪島市ふれあい健康センター」へ。ここでは膝をついて「おけがはなかったですか」「こちらでの生活はどうですか」などと声をかけて回られ、引き続きヘリで珠洲市緑丘中体育館へ。ここでも被災者と懇談、1人ひとりを励まされたという。両陛下のこの心からの訪問には被災者一人ひとりが励まされ、勇気づけられたに違いない。

 能登半島地震で被災後、集団避難をしていた石川県輪島市の中学1、2年生約50人が22日、同県白山市からバスで地元へ。これにより、県内3市町の生徒計約400人の集団避難が終わった。米国滞在中の大久保利通に宛てた西郷隆盛の自筆書簡が約100年ぶりに滋賀県で見つかった、と同県が22日、発表。

(3月22日)
 金曜日。毎日22日付朝刊が【東証最高値更新 FRB金利据え置き】【ガザ市民を拷問か イスラエル軍・機関 「ハマス」決めつけ拘束】なら、中日同は【能登半島6市町 被災で業務増 職員2割超 強い疲労】【トヨタ 田原で次世代EV 部品一体成型で工程減 26年から生産へ】【大谷選手通訳 水原氏を解雇 ドジャース 違法賭博疑い】か。この世には毎日毎日、いろんなことが降っては湧いてくる。

 月刊ドラゴンズ木村愛子さんの記事【愛子のインタビュー】を読む。今回は【お帰りなさい‼ 竜の絶対守護神 R・マルティネス】で、シーズンを前に愛子さんの<愛>が感じられる温かく、さわやかな記事だった。ライデル・マルティネス、そしてマイケル・フェリス投手も、がんばれ!

(3月21日)
 夜。牧さんの御子息、倉知崇さんから「〝能登の明かり〟の歌入り音源が届きましたので転送します」のメールが入る。さっそく聞いてみる。歌っているのは、作曲者でもある崇さんの父で私の友、牧すすむさん(倉知進さん)である。何度も何度も、繰り返し繰り返し聞くが、なかなかイイナと思った。

 早朝。ネパールで頑張る友人、ポカレル明美さんから「ご無沙汰しています。いかがお過ごしですか? ふと伊神さんの事が よぎりました。今は日本に一時帰国中です。徳之島の今朝の日の出と一緒に 朝日を参拝した仲間達です 素敵な一日をお迎え下さい。」のラインが朝日など4枚の写真入りで届いた。「すてきな日の出を心からありがとう」と返信する。

 けさの新聞(中日)によれば、天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)が20日、学習院大の卒業式に出席された。宮内庁を通じて文書を公表し、大学の4年間を「1日1日非常に濃く、学びの多い日々でした」と述べられた、とのこと。4月からは日本赤十字社で嘱託職員として勤務されるという。
 この日、愛子さまは振り袖にはかま姿で式に向かわれ、報道陣に「卒業おめでとうございます」と声をかけられ「充実した4年間を過ごすことができました。素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、ありがたく思っております」と述べられ、卒業論文の題は中世を代表する歌人であった「式子(しょくし)内親王とその和歌の研究」と明かされた。愛子さまは冒頭、能登半島地震に触れ、犠牲者に哀悼の意を表し、被災者にお見舞い伝えられたという。

 米大リーグのドジャースとパドレスによる開幕戦が20日、ソウルの高尺(コチョウ)スカイドームで開かれ、エンゼルスからドジャースに移籍し大リーグ7年目を迎えた大谷翔平(29)は2安打1打点1盗塁と活躍。5-2の勝利に貢献した。一方で【20代以下73・5%若年層侵食 大麻摘発最悪6482人 昨年、覚醒剤上回る】の見出しと並んで【「大谷選手口座から賭け屋に6.8億円」 ドジャース水原通訳解雇 米メディア報道】のショッキング極まるニュース(いずれも21日付中日夕刊)も。これは非常に気になる。大谷選手の場合、ドジャースとの大型契約による入団まもない〝事件〟だけに、とても気になるのは私だけではなかろう。日本中のプロ野球ファンが大谷選手の今後を心配しているに違いない。好事魔多し、とはこのことか。

 国内で複数の人から採取された血液に「ナノプラスチック」と呼ばれる直径千分の1㍉以下の極めて小さなプラスチック粒子が含まれていることが、東京農工大の高田秀重教授らのグループの分析で明らかに。うち1人を詳しく調べると、血液や腎臓、肝臓などからプラスチックに添加する紫外線吸収剤やポリ塩化ビフェニール(PCB)という有害化学物質も見つかったという。というわけで、本日付の中日朝刊のトップ見出しは【人の血液からプラ微粒子 国内初 臓器に有害物質も 東京農工大分析】というものだった。

 【常滑の名鉄空港線故障 12時間ぶり運転再開】【栃木、埼玉震度5弱】【世界の「電子ごみ」過去最高の6200万㌧ 22年、リサイクル2割】とは、21日付の中日新聞夕刊報道。いやはや、この世はいろいろとある。
 
(3月20日)
 朝からの小雨もまもなく止んだ。
 春分である。というわけで、仏壇を前に舞の霊に線香を焚いてお参りをした。仏にも花を供え、いつものように線香を焚き、「俺たちはおまえを永遠に守るからナ」と手を合わせ、シロと一緒におまえが大好きで晩年に毎日「聞かせてよ」と言っていた♪エーデルワイスと♪みかんの花咲く丘の2曲を、いつものようにユーチューブで聴いた。
 朝のうち降っていた小雨もまもなくしたら止んだので、息子がしてくれた洗濯物をベランダに干す。と、どこから現れたのか、1羽の鳥がス、スイ、スイと目の前を反転したかと思うと、大空に吸い込まれるように飛び立ち、やがて消えた。あんなにスリルあふれる飛び方は、おかあさん、すなわちたつ江、舞に違いなく、私は思わず、手をふり、お・か・あ・さ・ん、と声を出してしまったのである。生前のおかあさんは、そういう不思議なことをしても決しておかしくはない、ちょっと冒険的で軽業師のような女性であった。

 本日、すなわち20日付の新聞各紙は、どこも日銀が19日開いた金融政策決定会合で、これまで大規模な金融緩和策の柱となってきたマイナス金利政策の解除を決めた、というニュースである。これにより、2007年いらい17年ぶりの利上げが実現。日銀は、長期金利を低く抑えるための長短金利操作も撤廃し、21日から政策金利を0~0・1%とすることとなった。歓迎すべきことのような気がする。

2024年3月19日
 朝。わが友、牧すすむさん=ふるさと音楽家で詩人、作曲家。琴伝流大正琴弦洲会の会主(倉知進さん)、ウエブ文学同人誌「熱砂」同人=から電話が入った。私が以前にお願いしていた能登の皆さんを励まし、元気づける歌が出来た、とのこと。結局、豊田在住のアナウンサー松田恵子さんが歌うことを承諾してくださった、とのこと。大変楽しみである。
電話越しに牧さんの声で彼自らが歌った声を一部聞かせて頂いたが、ちょっと声全体がちいさくて聴き取りにくかったので改めて聞かせていただくこととした。

 競泳のパリ五輪代表選考会が18日、東京アクアティクスセンター(東京都江東区)で行われ、女子100㍍バタフライで池江瑠花子選手(23)=横浜ゴム=が2位で、1位優勝の愛知県刈谷市出身の平井瑞希選手(17)=アリーナつきみ野SC=とともに代表入りを決定。池江選手は白血病を克服して出場した東京五輪から2年半。再びメダルへのスタートラインに立った。3大会連続で五輪切符を手にした池江選手は「ことばにならないほど嬉しい。自分を超えられるものは、自分しかありません」と語った。たいしたものである。

 ほかには選抜高校野球が18日、甲子園球場で開幕。【能登に勇気を 堂々後進 選抜高校野球開幕 航空石川 被災地の思い背負って】(19日付中日1面)の見出しがまばゆい。半面では【安倍二階派議員 募金関与 80人規模処分へ 除名や離党勧告回避 来月上旬にも】【プーチン氏 圧勝で5選】が気になるところか。

2024年3月18日
 きょうは風も強く、かなり寒い。それでもシロちゃんはお外に散歩に出かけ、いつものように正午過ぎに帰ってきた。いったい、毎日どこに行ってくるのか。それは彼女しか知らない。
    ※    ※

    ☆    ☆ 
 きのうの日曜日。根尾の淡墨桜を見るために久しぶりに、独りでマイカーを運転して再会してきた。老樹、淡墨桜の元を訪れるのは、私が連作長編小説【マンサニージョの恋(マンサニージョの恋―女たちの船上ララバイ、淡墨桜のやうな、道化師)】を三部作で出版したその年、2013年の春に今は亡き妻伊神舞子(たつ江)とふたりそろって、本の出版報告を兼ね淡墨桜の元を訪れて以来なので10年以上がたつ。

 淡墨桜は昔のまま。相変わらず、仁王立ちでいた。まもなく、銀の小粒にも似た可憐な花を咲かせるだろう

 
 

    ※    ※  
 老樹への道は国道157線をゆけども、ゆけども、なかなか着かず、これまでの年月の長さを思い出させた。
 根尾村板所(現在は本巣市根尾)の国指定特別天然記念物の樹齢1500年の、この淡墨桜と私との付き合いは、昭和51年春、私が新聞社の記者として三重県の志摩通信部兼伊勢支局から岐阜総局兼北方通信部に転勤してまもなくからの付き合いである。当時、作家の宇野千代さんから時の岐阜県知事平野三郎さんに出された宇野書簡がきっかけとなり、「淡墨桜顕彰保存会」が誕生。以降、保存の手が地元挙げて加えられるなか、保存の輪は年々拡大。老樹が奇跡的に再生して甦った話は知る人ぞ知るのである。
 こんなわけもあって、私は当時岐阜県警回りのほか、たまたま本巣郡の群部回りの記者だったこともあり、老樹の元へは足しげく通い「これでもか」「これでもか」と保存の輪の広がりを書き続けたのである。

 17日は、その淡墨桜になぜか、会いたくなって、ちょっとオーバーかもしれないが、78歳という老体に鞭打って根尾の里で生き続ける淡墨桜の元を訪ねたのであった。久しぶりの長い運転、それも急峻の根尾川沿いに走るコースは途中、少し間違え、1、2度バックしたりもしたが、なんとかゴールイン。老樹の元に立ったのである。やはりまだ桜は咲いておらず、ピークには観光客でにぎわう桜の園も岐阜市内から訪れたという若い女性3人連れだけだった。
 老樹の前に立つ。あの年。そう、昭和51年の春、枯死寸前にまで陥っていた桜の再生を祝って行われた淡墨桜顕彰保存会による観桜会が、ついきのうのように私の脳裏に蘇ったのである。老樹の根っこ部分で観桜会が催されたあの日、ショボショボと降り続ける雨に打たれた銀の小粒にも似た花を咲かせた老樹を目の前に、宇野女史は私の目をじっと見つめ「あのねえ、いがみさん。この桜はネ。老いれば老いるほど美しくなるのだから。人間と同じよ。同じなのだから。あなたも、いずれそういうことに気がつく日がきっと来るはずよ」と。私に向かって何どもなんども、そうおっしゃられたあの日のことが忘れられない。

 そして。時がたち。令和6年(2024年)3月17日。この日。わたくしが、根尾に向かう道すがら、看板などで目にしたものは、北方町の円鏡寺、糸貫町や本巣町に関する役場などの看板。富有柿の里、農産物直売所、蛍の里、淡墨温泉……といったものや鮎料理の店のたたずまいなどだった。鮎は、根尾川の清流にかけたヤナでとらえたものをかつて再三、食べたものだが、これからシーズンを迎えると大勢の人々が根尾川沿いのヤナバまで食べに訪れるに違いない。私自身かつて、根尾への取材の行き返りに腹ごしらえでよく寄ったものだ。

 根尾川の絶景も昔のままだった
 

 富有柿の話しとなると、だ。このおいしさときたら忘れられない。富有柿は、今はシーズンではないが在職中、岐阜県警回りという激務の合間に【柿20話】という連載を地方版に書き続けた日々が懐かしく思い出される。根尾村関連では、先生ひとりに児童ひとりの卒業式を書いたこともあった。昭和51、2年ごろの話だ。
 帰りの道すがら。私はいつのまに出来たのか。国道に面した【道の駅 綾部の里もとす】に立ち寄り、さくらまんじゅうと鯖寿司を買った。特にさくらまんじゅうは天下一品の味で、さっそく舞の遺影に供えたのである。

 桜まんじゅうのおいしさは絶品だった
 

 舞は私のきのうの行動をどう、思っているだろうか。

(3月17日)
 朝刊(中日)の見出しは、【北陸新幹線 延伸開業 東京-敦賀 3時間8分】【日本反対も「搭載艦の寄港継続」 核密約、米意向を受諾 交渉経緯 初の全容解明】【大塚氏 国民離党へ 無所属で名古屋市長選出馬】【ジブリパーク全面開園 魔女に伝えた?】【自民16道府県 使途不明金 「政活費」同様制度、地方にも】といったところか。

 兄から電話。「おふくろの三回忌。4月20日午後1時から永正寺で。2時から、むさし家で食事会だ」と。

(3月16日)
 北陸新幹線金沢-敦賀間が本日延伸開業し、東京―敦賀間580㌔が直通列車で結ばれた。また北陸新幹線の金沢-敦賀間の延伸開業に伴い、私自身過去何度も利用した名古屋-金沢直通の特急「しらさぎ」は15日のラストランで終了、こちらはとても寂しく思うのである。

 米大リーグの開幕戦を韓国で行うドジャースの大谷翔平選手(29)らが15日、ソウル郊外の仁川国際空港に到着。キャンプ地の米アリゾナ州を出発する前、球団の公式X(旧ツイッター)に大谷選手と妻のツーショットが投稿され、ふたりは韓国でそろって笑顔でファンの前に登場。この日大谷選手は到着ロビーにチーム一番乗り。出迎えた大勢のファンの大歓声に右手をあげ応えたという。同行した妻についてCNNテレビは15日、球団が元バスケットボール選手の田中真美子さん(27)であると認めた、と報道したという。真美子さんはWリーグ、富士通の元選手で昨年4月に退団。現役を引退した。

 大谷翔平と妻田中真美子さんのツーショットの写真を添付し1面トップで韓国入りを報道した16日付の中日スポーツ
 

(3月15日)
 金曜日。午後、いつものように社交ダンスのレッスンで一宮スポーツ文化センターへ。24日にウインク愛知5階小ホールで行われるラララダンス発表会を前にしてのレッスンに挑んだ。社交ダンスの続行は、今は亡き舞(伊神舞子)の私に対する遺言といってよく、ずっと続けている。きょうも、タンゴにワルツ、ジルバのレッスンに打ち込んだ。帰宅したところへ、お隣の奥さまから「イガミさん。4月から班長さん、お願いね」と言われ、ドッキリ。なんだか全身に重しがかかったような、そんな気分に包まれた。班長さんは順番なので仕方ないか。それと、誰かはしなければならないから。思えば、亡きたつ江は、これまでに班長職を何回かやったことがあるが。文句ひとつ言わず、町費集めやほかのさまざまな仕事を一軒一軒訪ね、よくぞやったものだな-と今になって、つくづく感心するのである。
 それにしても、町内には最近転居してきた人のなかで町内会には入らないという輩(やから)が居るという。そんな自分勝手なことが許されてよいものだろうかと、つい思ってしまう。町内会はいわば運命共同体的存在で、互いに助け合い、励まし合っていくべきだ、と。私は、そう思うのだが。いかがなものか。この世の中には、いろんな人間がいる。もし、そのことが事実としたなら許されるべきではない。それとも、社会そのものが昔とは変化しつつあるというのか。

(3月14日)
 きのう13日は、2024年の春闘集中回答日。
というわけで、きのうとけさの新聞各紙は【日鉄、14%賃上げ 要求上回る3万5000円 春季交渉 集中回答、満額相次ぐ】(13日付、日経夕刊)【’24春闘 大手賃上げ高水準相次ぐ 集中回答日 鉄鋼は10%超え】(14日付毎日朝刊)【製造大手「満額」相次ぐ 日鉄 要求超え月3.5万円】【トヨタは4年連続満額】(14日付中日朝刊)といった見出しがズラリと並んだ。

 早朝の不燃ごみ出し、一般ごみ出しに続き、目医者さんへ。あいにく、休診ということでUターン。スマホのゴミが限りなく多くなっているようなので削除しはしてみるが、一向に減る気配がない。デ、近くのドコモショップへ、ここで女性スタッフにゴミを除去してもらい、やっと一息。今は夕刊に目を通している。それにしてもドコモゴミはなぜ、あんなにもゴミ量を失くそうとすればするほど無限大に増えるのか。それに、下手にゴミを除去しようとすると、困ったものでスマホそのものが高熱になり、ゴミが爆発的に急増。手のつけようがなくなってしまう。なので、きょうは久しぶりに自宅近くのドコモショップに寄って改善をして頂いたのだが。さて、どうか。私のスマホには、写真はむろんアレヤコレヤとさまざまなデータが爆発するほどに入っている。それだけに、ちょっと心配であることも事実である。

2024年3月13日
 きょうは、朝から快晴である。午前10時前、いつものように私と一緒に♪エーデルワイスと♪みかんの花咲く丘、の2曲をスマホのユーチューブで聴いたあと、わが愛猫シロちゃん(伊神舞子命名による俳句猫「白」)は胸を弾ませ、お外に出かけた。大空高く浮かぶ白い雲たち。きっと、おかあさん、舞に会いに行ったに違いない。シロちゃんとおかあさんが、このお空の下でどんな楽しく、なごやかな会話を交わしたのか。そのことは、あとでシロちゃんに聴くことにしよう。

 能登半島地震の被災地、珠洲市の中学校で12日、卒業式があり、60人が学びやを巣立った。一部の生徒は集団避難先から戻っての式への出席となった。このうち宝立小中学校では中学3年生10人が卒業式を迎え、式の前には能登半島地震の犠牲者らに全員で黙とうを捧げ、引き続きあった式典では時兼秀充校長が「復興には長い年月と人の力が必要です。ふるさと珠洲を愛し、支える人材となり、復興の一翼を担ってほしい」などと語った。これに対して卒業生代表の大畠梨紗子さんは答辞で全国からの支援や被災しながら復旧に励む地元の人々の姿に「元気と勇気をもらいました」と感謝、同級生に向け「共に過ごした日々は一生の宝物。それぞれの道に進んでも、ずっと友だちです」と語りかけた。(13日付の中日新聞朝刊から)

 将棋の藤井聡太八冠(21)の地元・愛知県瀬戸市と名古屋市中心部を結ぶ名鉄瀬戸線(栄町-尾張瀬戸)で12日、将棋の魅力をPRする「将棋とれいん」の運行が始まった。列車は、外観に将棋の駒の絵をあしらい、車内にはルールのほか藤井八冠が考案した詰め将棋問題まで提示。藤井八冠は「難易度を複数用意し、将棋にそれほど詳しくない人にも考えてもらえるようにしました」。尾張瀬戸駅での発車式には鉄道好きの藤井八冠が駅長姿で登場。出発! と笑顔で合図し、藤井さん自らも「とてもうれしい。特別な一日になった」と述べたという。

 国際宇宙ステーション(ISS)での6カ月半の滞在を終えた古川聡さん(59)ら飛行士4人が日本時間の12日午後6時47分(米東部時間同日午前5時47分)、米スペースXの宇宙船クルードラゴンで米フロリダ州沖のメキシコ湾に無事、着水、地球に帰った。クルードドラゴンは船で回収。古川さんらは、開いたハッチからスタッフの助けを借り、無事降り立ったという。

 メニコン創業者で、日本で初めて角膜コンタクトレンズの開発に成功した同社創業者名誉会長の田中恭一さんが10日、老衰のため死去。愛知県木曽川町(現一宮市)出身。92歳だった。

(3月12日)
 政府は12日、仕事と育児や介護の両立に関する改正法案を閣議決定。これにより、男性の育休取得率の公務義務の対象が従業員1000人超の企業から300人超に拡大。取得率の目標値も100人超の企業は公表が義務化される。というわけで、本日付日本経済新聞の1面トップ見出しは、【男性育休率 開示を拡大 300人超企業に義務化 法改正案決定 100人超は「目標値」】と報道した。ほかに、12日付の中日夕刊トップ見出しは【工藤会トップ死刑破棄 「射殺、共謀是認できず」福岡高裁無期判決 殺人は無罪、組織的殺人未遂は有罪】といったところか。

 きょうは丸1日、雨、あめ、またアメだった。
そんなわけで、シロは1日じゅう家のなか。かつて一緒だったおかあさんの部屋の窓辺に座り、何を思うか。1日中、雨の降る外を見ていた。思えば、おかあさんが健在だったころ、シロはどんな時にでもおかあさんと一緒に居たのである。おかあさんからは俳句猫「白」と命名され、おかあさんが詠む俳句や短歌に熱心に目と耳を傾け、時には彼女と共に作品づくりに励んだものであった。でも、いまやそのお母さん、伊神舞子はいない。シロの気持ちは痛いほどにまで胸にグサリと突き刺さるのである。

(3月11日)
 2万2千人以上もの多くの人々の命を奪った東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11日で13年がたつ。中日新聞夕刊は、関連死を除き180人が亡くなった仙台市若林区荒浜地区の海岸で手を合わせる地元の方々の写真付きで【2万9000人今も避難 「いつも思って生きてきた」】と1面トップで報じた。若林区荒浜地区は、私自身、大震災が起きたその年に訪れているだけに、海からの悲しさが目の前に迫ってくるような、そんな気持ちにかられたのである。私はこの日、2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9・0の地震が発生したその時刻に合わせ、深く頭を下げ、東北の被災地に向かって目を瞑り、手を合わせて亡き人々の霊を弔った。大震災と原発事故発生後、私は再三にわたって被災地を訪れてきただけに、なぜか胸に熱い感慨のようなものが走るのである。また訪れ、その後の復興のありようをこの目で確かめなければ、とも思っている。

 中日夕刊1面はほかに【日本作品にアカデミー賞 君たちはどう生きるか長編アニメ ゴジラー1.0 視覚効果】の見出しも。ロサンゼルス発共同電で米映画界最大の祭典、第96回アカデミー賞の発表・授賞式が10日(日本時間11日)ハリウッドで開かれ、「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)は長編アニメーション賞。「ゴジラ1・0(マイナスワン)」(山崎貴監督)が視覚効果賞をそれぞれ受賞。宮崎監督作の受賞は2003年の「千と千尋の神隠し」いらい21年ぶり2度目。視覚効果賞の受賞は日本の映画で初めて。-と報じていた。
 「君たちは-」は、戦時中の日本で母を亡くした少年が、アオサギの案内で不思議な世界に迷い込む物語。ことしに入り、アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデン・グローブ賞と、英国アカデミー賞で日本の作品として初めてアニメ映画賞を受賞していた。

(3月10日)
 東京大空襲の日から79年。痛ましい日だ。東京都戦災誌によれば、だ。3月9日22時30分警戒警報発令、10日0時15分空襲警報発令に続き、それから2時間半にわたって空襲が行われたという。戦争はよくない。

 石川県輪島市の輪島中や門前中、能登町の松波、小木中など能登各地の中学校で9日、卒業式があった。そして。避難先で進学する生徒らが互いに別れを惜しんだ、とは【また会える 能登の門出】と報じた10日付の中日新聞朝刊である。そして。サンデー版大図解といえば、だ。東日本大震災発生に伴う東京電力福島第1事故から13年を前にしての【最悪レベルの事故から13年 福島第1原発と被災地】である。

 悲しい話では、国民的人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子役で知られた声優TARAKO(たらこ)さんが4日未明に死去したことか。63歳の旅立ちで、葬儀は近親者で行ったという。ほかに気になるニュースは【横田めぐみさん娘と面会10年 早紀江さん「ドラマのようだった」 日朝会談早期実現願う】(10日付、中日朝刊見出し)である。

(3月9日)
 「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」で知られる漫画家の鳥山明さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去。集英社が8日、発表。68歳だった。愛知県清須市出身。「ドラゴンボール」はアニメ化され、世界80を超える国と地域で放送され、世代、国境を超えての人気は得難い存在であった。惜しい人とは、こういう方を言うのだろう。
 国際女性デーの8日夜、女性の差別や暴力反対、ジェンダー平等を訴えて街を歩く「ウィメンズマーチ名古屋-わたしたちは、『ここ』にいる!」が名古屋・栄周辺で開かれた。津地裁は8日、津市で昨年5月、保育園児の3女=当時4歳=に暴行して死亡させたとして傷害致死の罪に問われた母で工場作業員中林りゑ子被告(43)に対する裁判員裁判で懲役6年(求刑は懲役8年)を言い渡した。西前裁判長は判決理由で3女のほのかちゃんを長女や次女と比べて差別的に扱い、育児が思い通りにいかないことへのいら立ちから安易に連日暴行した」と指摘。「被害者の精神的、身体的苦痛は計り知れない」と非難したが、暴行は頭部への打撃を目的とせず、突発的だったとした。
 
 日本経済新聞夕刊の文学周遊は【石川・七尾市】で生前、大正期の作家、藤澤清造を師匠として崇めてやまなかった芥川賞作家の故西村賢太さんについて、で読み出があった。【西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り 清造の全集と伝記さえ 作成したら、もういつ 果敢(はか)なくなっても かまわない】と彼らしさがにじみ出た文となっていた。
 この今は亡き西村賢太さん、実はわたしが七尾支局で支局長でいたころ、何度も私を訪ねてくれたことがあり、ふたりで天下でも取ったような気持ちになり、雨滴に打たれながら文学論を交わしたことがある。彼とは、よく言われる【能登はやさしや土までも】の、そのやさしさとは一体何なのかーについてトコトン話し合いたかったのだが。いまや出来もしないたわごとか。

(3月8日)
 ミツバチの日。国際女性デーでもある。

 このところは、アレもこれも何やこれやで大変というか。少し疲れた。これも満78歳という歳のせいかもしれない。ここで心機一転、きょうは朝から歯を磨いてこうしてデスクに座って原稿を書き始めている。それでも、やはり眠いのは、昨夜も遅くまでこうしてペンを走らせていたからか。

 朝刊で何と言っても目についたのは【「中日文化センター栄」は4月3日、中日ピルで新生OPEN! 春の受講生募集】という広告紙面である。中日文化センターは、かつて前の旧中日ビル内の文化芸能局で部長として2年ほど働いたことがある懐かしい職場でもあったからだ。そればかりか、私は昭和のころ、旧ビル内を試験会場にあった新聞社の試験に挑戦、見事難関を突破した思い出多いビルでもあるからである。確かあのころは、旧ビルが建設されたばかり、確かその年に新聞社の入社試験があったのである。

 大分地裁は7日、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)は安全性が不十分だとして対岸の大分県の住民549人が運転差し止めを求めた訴訟の判決で争点となった地震や火山に対する四国電のリスク評価を合理的だ、と判断。「原告らの生命などに侵害が生じる具体的危険があるとは認められない」として請求を退けた。これに対して原告側は即日、控訴。
 東日本大震災復興構想会議議長や防衛大学校長を務めた神戸大名誉教授(日本政治外交史)の五百旗頭真(いおきべ・まこと)さんが6日、急性大動脈解離のため死去した。80歳だった。五百旗頭さんが理事長を務める「ひょうご震災記念21世紀研究機構」(神戸市)によれば、五百旗頭さんは6日午後、執務中に倒れ、病院搬送後に亡くなったという。

(3月7日)
 いやはや、昨年からことしにかけ、このところはずっと、忙しい日が続いた。
 はじめは昨年秋に始まった、早大政治経済学術院・土屋礼子教授の土屋ゼミ学生による私に対する個人史聞き取り調査に関するもので土屋ゼミの学生たちが教授の私に対する質問をもとに私、すなわち伊神孝信の記者来歴を1冊の調査報告書にまとめあげるというもので、インタビューも学生たちによる文字起こしも長時間に及ぶものとなった。その確認作業に結構の時間がかかったのである

 そして。次に私を襲ったのが岐阜県多治見市文芸祭での小説部門の審査で昨年秋から暮れにかけては毎日、応募作品の審査に追われたのである。そして最後が運転免許証の更新で、これがまた更新前の高齢者講習などアレヤコレヤに追われた。ほかに、私が私自らも属する「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の依頼で月1で執筆している文士刮目の出稿も結構、大変ではあった。ほかに本欄一匹文士の連日に及ぶ執筆とそれこそ、現役時代を思い出させる、そんなハードな日々が続いたのである。

 それはそうと、本日の中日新聞夕刊によれば、だ。東日本大震災の発生に伴う東電福島第一原発事故から11日で13年になるが、事故後、営業を休止していた福島県双葉町の双葉郵便局が町内の移転先に建て替えられ7日、13年ぶりに再開した。日本郵便によれば、営業する郵便局がひとつもない自治体は全国で双葉町だけだったが、これで解消したという。双葉町は私自身過去、3度ほど訪れ、惨状を間近にしているだけに、【東日本大震災13年】のカット入り中日新聞の本日(7日)付の夕刊の【双葉郵便局が再開 13年ぶり】の記事にはホッとした。

【米大統領選/スーパーチューズデー トランプ氏共和指名確実 14勝1敗ヘイリー氏撤退 バイデン氏と再選へ】【茂木氏側4.4億円資金移動 09~22年 公開基準緩い後援会に 使途明細9割なし】とは、7日付中日新聞の朝刊報道。

2024年3月6日
 きょうは、78年前に極寒の地、満州の奉天(現瀋陽)で私が生まれたその日である。かと言って、相棒のたつ江、俳人で歌人だった伊神舞子が生きていたころは、無口な彼女が傍らに居てくれるだけで、何よりも大きな誕生日プレゼントだったのに。それでも、いまは舞の生まれ変わりのようにして彼女も愛した白猫、シロちゃんがいつも私から離れないで傍らに居てくれる。シロちゃん、ありがとう。いついつまでもよろしくネ。
 これからも前に向かって。元気、勇気、感謝の心でいこうと思っている。たつ江の分まで生きていこう-と思っている。

 能登半島地震による液状化が石川、富山、新潟、福井の4県32市町村の少なくとも1724カ所で起きていたーと防災科学技術研究所(茨城県つくば市)のチームが5日、東京都内で開いた報告会で発表。1995年の阪神大震災より多く、2016年の熊本地震も超える見通しだーとは、毎日新聞の6日付報道。

(3月5日)
 学生時代の柔道部有志仲間と名駅JRタワー12階のレストラン街で久しぶりに会った。佐久間、高柳、永田と私の4人だったが皆、それぞれに学生時代そのままに話しが弾み、とても楽しいひとときとなった。友とは良きもの、と改めて思ったのである。

(3月4日)
 江南署で運転免許証の更新を終える。更新手続きの際、視力検査で引っかかり「このままでは更新は出来ません」と言われ、急きょ近くの眼鏡市場へ。視力検査などをして頂き、より強い視力のレンズに替えて頂き、あらためて警察へ。こんどはオーケーが出て新しい免許証を手にした。
 帰って、仏前で今は亡きたつ江に事の顛末を報告したが、これまで10数年に及び同じレンズを使用してきたので「これまでのメガネは、おまえが選んでくれた白と焦げ茶のフレームにサングラス入りで大切なしろものだったのだが。そろそろ変えなきゃ、との神さまのお達しだったかもしれないね」と私。とにもかくにも免許証を新しく更新することが出来、ホッとした。年を取ると、思いがけない不意打ちに襲われるものである。

(3月3日)
 おひなさまである。この日を前に、生前の舞はいつの時にもおひなさまを自室や玄関先などに飾っていた、あの日々を思い出す。ありあわせの折り紙で内裏様などをつくって飾り、それなりに自己満足していたころを思い出し、また舞の季節がやってきたな-と思ったものだ。
 でも、今にして思えば、思い切って立派な段飾りでも買って飾ってやればよかったーとつくづく反省している。舞がいたころは、舞が家の中を歩くだけで、華やいだものが感じられ、その雰囲気が家族に幸せを与えてくれていたのである。
 あいにく、わが家の場合、こどもは三人とも男だったので、おひなさまという意識そのものがあまり働かなかったが、彼女はそうでなかった。自分なりに、ままごとみたいに玄関先とか自室デスクにかわいい内裏雛などを飾っていたのである。一生の不覚とはこのことか。幸い、わが家には、もうひとり、かけがえのない女性がいる。舞が家に入れ、住みついて家族の一員になってしまった愛猫シロちゃん、オーロラレインボーが居てくれるのである。これからはおかあさん、舞の分までかわいがってやらねば。そんな思いを新たにする一日であった。

 きょうの中日新聞朝刊1面トップは【戦争伝える 種まき実る 東邦高生主導なごや平和の日 10年前から要望 条例制定控えOB喜び】【若者中心 全国で進む】となかなか良い記事である。名古屋空襲の犠牲者を悼み、太平洋戦争の記憶を受け継ぐため、名古屋市に「なごや平和の日」がまもなく誕生する。制定の発端をつくったのは、10年前から要望活動をしてきた東邦高校の生徒たちだ。節目の日に選ばれたのは、名古屋城が焼失した5月14日。後輩にバトンをつないだOBは「若者たちが主体的に戦争の歴史を伝える日になってほしい」と願う。-というもので、とても良い記事である。

 本日は中日新聞江南通信部兼一宮支局員だった女性記者が今月1日付で教育文化部へ異動となったので亡き妻舞に関する記事などでもお世話になったので、せめてお礼だけでも言いたくて江南市内の料理屋「むさし家」さんで昼食とあいなった。ふたりのお子さんを抱えながらの地方記者生活。随分、大変だったに違いない。

(3月2日)
 結構、寒い1日である。
 午後。今は亡きノンフィクション作家、長谷川園子さん、すなわち〝そのこ〟さんの一周忌で名古屋八事の天台宗のお寺さんへ。ここで和尚さまの禅宗などと比べたら、チョット変わった読経を一緒に聞き、帰りには皆で「嵯峨野」で食事をして帰った。行き、帰りとも園子さんが「私の息子、息子だよ」と頼りにしていた、その息子さん、河嶋さん(医師)夫妻が車で送り迎えしてくださり、ありがたかった。参列者は、河嶋さん夫妻はじめ、そのこさん宅となりで最後の最期までそのこさんのおせわをした井戸さん(女性)、それに生前の〝そのこさん〟のアッシーさんを自他ともに認める武内さんの計6人であったが、なごやかなひとときが過ぎ、晩年は天涯孤独に近かった〝そのこ〟さんは、きっと喜んだに違いない。

(3月1日)
 金曜日。きょうは社交ダンスのレッスンをやめて午後、一宮自動車学校へ。運転免許証更新のための講習を受けるためである。

 帰宅して開いた中日夕刊。そこには【焼失免れた輪島塗 280㌔先で展示 大津の取引先が救いの手 「絶やさぬよう前向く」】とホットな紙面。このことを報道する新聞の役割も底知れないほどに大きい。能登も大津も、かつて、一人の新聞記者として歩んできた道だけに「がんばって」と応援したくなるのである。

【大谷選手が結婚会見 ずっと一緒にいるのを想像できた】とは、中日新聞の1日付夕刊。それによると、米大リーグ、ドジャースで結婚を発表した大谷翔平選手(29)が、2月29日、キャンプ地のアリゾナ州グレンデールで取材に応じ、「一緒にいて楽しい人。ずっと(一緒に)いるところを想像できた」などと心境を語り、相手については「至って普通の人。出会ったのは3、4年前。婚約したのは去年」と語り、名前などは明かさなかったという。それでよい、十分だと私は思う。