受贈誌(「北斗」、「海」、「弥」、「峠」、詩集「夜が眠らないので」、「詩遊」)を心から、ありがとうございます
☆「北斗 尾関忠雄第一回斎藤緑雨文化賞 アフォリズム賞受賞記念特集 十一月號」(平成24年11月1日発行、編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口・棚橋鏡代=052―321―0218)
☆文芸同人誌「海」(第86号、11月1日発行、編集発行人・遠藤昭己=三重県いなべ市、電話0594―77―2770)
☆「弥 IYOIYO 第三号」(発行日・第三号、11月23日、発行者・会長 寺田繁=名古屋市昭和区川名山町)
☆「№62 峠」(発行日・十一月一日、発行所・「峠の会」=名古屋市名東区、桑原方、電話052ー703ー6762)
☆詩集「夜が眠らないので」(発行・十月三十日、著者・若山紀子、装丁・直井和夫、発行者・高木祐子、発行所・土曜美術社出版販売=東京都新宿区、電話03ー5229ー0730)
☆「詩遊 №35 2012 Summer」(発行所・詩遊社=06ー6923ー5680=
、編集発行人・冨上芳秀、表紙デザイン・上田寛子、印刷製本・国際印刷出版研究所)
なお、受贈誌は「熱砂」作品集・伊神権太の「生きてゆく人間花たち/十一月の唄(十一月十九日)でも紹介させていただきました。
眞鍋京子が推薦する随筆「音もなく忍び寄る」
☆滋賀県大津市在住の文芸同人誌「くうかん」同人、竹花外記さんの作品です。75歳の夫に訪れたささやかな異変。キャスターに対する苛立ちと不信、ニュースについての怒り、阪神の選手についての不満など。
ある日。運転免許の更新の話になり、「今年の十二月……返納するよ」と突然、気弱になった夫を目の前に「夫がいとおしくなった。」という竹花さん。「あなたには威張った顔が似合うわ」と声に出して伝えたい。……
―「この分なら、夫の下の世話もできるかもしれない。」
限りない夫婦愛。皆さん! ぜひ、ご一読ください。(真鍋京子作品集に収録)
何度も読んでください! 加藤行の詩二編
☆「風が吹く」と「人間の絆」
風が吹く=【かぜ】はいつだって。怒って笑う。でも、優しくて。タンポポの羽に舞いもする。
人間の絆=人間として生まれたって。すごいことだよね。感動を「天」に届け、「愛」を語り、「めぐり逢う愛」に感謝。生命と愛と心が響き合う、人と人との絆は、途切れないバトン……
―ー読者の皆さん。何度も、何度も。声に出して読み直してください。透明感に満ちた粋な詩人の風景が、そこには見えてきます。
× ×
詩人で同人でもある加藤行さんは、つい先日、9日に奈良であった「地域社会福祉の集まり」で1時間ほど精神疾患について講演をされました。詩の創作と同時進行で社会のためにも役立っておいでです。(「熱砂」主宰・伊神権太)
生きてゆく人間花たち/十一月の唄
☆一匹文士の伊神権太が九、十月の唄に続き、〈21世紀のニンゲン物語〉を活写していきます。お見逃しなく。
エンタテイナー、真伏善人が意欲作【黒いへび】を発表
☆前作〈十リットルの女〉に続く真伏ワールド 昭和二、三十年代の子どもたちはビー玉やショーヤ遊びに夢中だった。「少年時代」の思い出は、「熱砂」同人でギタリストでもある作者の真伏に限らず、誰にだってある。
物語は、そんな時代背景のなか、昭和への郷愁を呼び起こしながら始まる。こづかいを引ったくられたり、お菓子を食べられたり…、あげくに叩かれたり、蹴られたり。遊びまで強要され、頭の上がらなかったガキ大将。そのガキ大将に、主人公「孝平」がある事件をきっかけに目覚め〈黒いへび〉を手に入れ、敢然と立ち向かう話である。
当時の野や山、川が視界の向こう側から見えてくるような、そんな淡々とした視覚(色彩)表現が物語全体を引き締め、そのうえドキドキわくわくする展開だ。読み進めるうち、そこにはこどもたちだけの不思議な空間が広がっていることに気付かせられる。
そして。昭和の郷愁と作者・真伏の少年時代が浮かび上がり、時代の音までが聞こえてくる。皆さん! ぜひ、腕白時代にタイムスリップし〝真伏ワールド〟を十分にお楽しみください。