テーマエッセイ集〈巡る〉を順次、公開中
☆真伏善人のテーマエッセイ「猫巡り」の公開に続き、「からくり巡り」(加藤行)、「偶然そこで巡り会った人々」(黒宮涼)、「佐智子と増美」(眞鍋京子)、「古伊万里」(牧すすむ)、「奇跡の日々」(伊神権太)の順で公開。読者の皆さま! ぜひ、読んでくださいね。
なお、テーマエッセイ集のテーマは〈音楽と私〉を第一回に〈酒〉〈雨〉〈色〉〈時〉〈夜明け〉〈○○にて〉〈贈り物〉〈便り〉〈走る〉〈声〉に続き、今回の〈巡る〉は十二回目となる。
【関連記事】「熱砂」ウエブ作品集の中の伊神権太作品「2013年生きてゆく人間花たち/二月の唄」のなかの二月四日付を参照されるとよい。
熱砂同人のテーマエッセイ集〈巡る〉を順次、公開。一番手は真伏善人の「猫巡り」
私たちウエブ文学同人誌「熱砂」自慢でもある第12回テーマエッセイ集の公開を今日から始めます。トップバッターは「熱砂」編集委員でギタリストでも知られる真伏善人の「猫巡り」です。今後、テーマエッセイを随時、公開していきます。読者の皆さん! お見逃しなきように。
ここで【巡り】をテーマとした理由についてひと言。それは昨年暮れ、人との出会いをことのほか大切にする同人で詩人・牧すすむ=琴伝流大正琴弦洲会会主、琴伝流大正琴大師範=から〈巡り会い〉をヒントに「次回は【巡る】に」と提案があったから、です。
一番手となった真伏善人の〈猫巡り〉は、猫は見たさや猫憎しーと言えるかどうか。猫大好き人間の主人公が片田舎の町中を、猫を求めてポーカーフェイスを気取りながら自転車で探して回る、彼ならではの誠に風変わり極まる内容です。まずは、たっぷり味わってください。猫好きな方なら心当たりがあるかもしれません。
「続投・2013年生きてゆく人間花たち/二月の唄」
☆伊神権太が引き続き身辺で起きたドラマを中心に、たくましく生きてゆく【人間ものがたり】を21世紀前半の日記文学として日々、書き進めて参ります。そこには〈きのうから今日、きょうから明日へ〉と希望と幸せ、平和を求め、歩いてゆく多くの人生が横たわっています。
加藤行のショートショートを公開、「夜更けの車内」
☆「夜更けの車内」 辛いことや腹が立つこと、かなしいこと。日常生活で誰にでもありがちなことを、この作家は見事に一編の掌編として、まとめあげた。一見、荒らくれなサラリーマン。けれども、彼の巨体には現代人に欠けがちな恥じらいと優しさが見てとれる。繰り返し読んで頂けたら幸いです。「熱砂」の感性詩人が放った新境地開拓の意欲作です。
受贈誌(じゅん文学、北斗、竹中忍小説集「春愁」上、下。書家の眼で見た「鎌倉の書」)をありがとうございます
日本を代表する、と言っていい文芸同人誌「じゅん文学 №74」と「北斗」、北斗は実に594号を数える
☆「じゅん文学 2013/1 №74」(発行日・2013年1月1日、発行・「じゅん文学の会」、編集発行責任者=主宰・戸田鎮子=、連絡先・名古屋市緑区、電話052―876―5476、頒価500円)
☆月刊文芸同人雑誌「北斗 一・二月合併號、第594号」(平成25年1月1日発行、編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口・棚橋鏡代=電話052―321―0218、頒価500円)
☆「竹中忍小説集Ⅰ 春愁・上」「竹中忍小説集Ⅱ 春愁・下」(いずれも2012年12月10日に第1刷を発行、著者・竹中忍、発行者・山口章、発行所・風媒社、定価=上、下とも本体2,000円+税)
☆「書家の眼で見た 鎌倉の書 青山碧雲著」(二〇一二年十二月二十日初版発行、著者・青山碧雲、発行者・田中秀人、発行所・株式会社木耳社、定価=本体1500円+税)
以上、昨年暮れ以降、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の伊神権太主宰宛に送られてきた本の紹介をさせていただいた。「じゅん文学」や「北斗」など各同人誌の地道かつ積極的な創作活動を見る限り、このところ東海地方の文学活動が年々、熱く燃え盛ってきているような、そんな気がするのである。
なお、受贈誌関連の話題は、伊神権太作品集のなかの【生きてゆく人間花たち/一月の唄】(1月12日付)でも紹介している。