とっても面白い 加藤行の新作詩5編を公開
☆ガチョウの母さん 「アニマルスーパー 本日オープン!」に思わずにっこりするガチョウの母さん☆俺たちギャング団 黒ヒョウの警官たちの前に、悪さもおしまいとなったブルドッグ☆ボオイ君がんばる 「バナナを食べてよ おいしいよ」 また届かない よいこらせと樹をのぼる☆アニマルタウン ペリカン駅の広場にある パンダ銀行に強盗が入った 強盗犯はキツネとタヌキの2人組……窓口では眼を丸くしたフラミンゴ嬢☆象のポオさん 今日も天気は上機嫌 誰もいない町はずれ カランカランと鐘が鳴る……象のポオさんニコニコと 明日はどこまで行くのかな
5編とも、とてもユーモラスでリズミカルで、かつ面白い。それに尽きる。超新感覚の〈いきもの愛〉は〈人類愛〉を超え、いきものに対する慈愛の気持ちがこもっている。ニンゲンたるもの、こうでなくっちゃあ。この地球に生きるものすべてが運命を共同にしているのだ。作者は人間さまだけの時代は、もう過ぎたと。そう言いたいのだろう。
受贈誌をありがとうございます
☆「じゅん文学」(長谷譲・追悼号 2012年/7 №72。じゅん文学の会)☆「文芸中部 90」(文芸中部の会)☆「弦 第91号」(弦の会)☆「文芸きなり №74」(文芸「きなり」)☆「北斗 六月號」(北斗工房)☆「北斗 七・八月合併號」(北斗工房)☆「名古屋文学 No29」(名古屋文学の会)☆「翔」第42、43、44、45号の4冊(いずれも、おしだとしこ 個人誌)☆「詩遊 №35 2012 Summer」(詩遊社・冨上芳秀)
平子 純の「寓話」3作を公開しました
平子 純の独特の世界。強烈な匂いを放つ色。エロティックでありサイケデリックであり。とぐろを巻いた作品が不安の底から首をもたげ、読者の五感に訴えます。
「闇夜に生きてるによって、生娘の血が吸いたいわん」
「大王の国の象徴であるモスキート産業通商記念塔に2羽の鷲が体当たり。鷲と見えたのは実は飛行機でした」
「宝くじさ人生は 一瞬の夢にかけるのさ」
厭世、廃退、憎悪、失望…、そして希望、カタルシス。そのゆく先はアベマリアの曲に乗せ、雪に浄化された色のない世界でしょうか。
碧木ニイナのエッセイ「イギリスとユーゴスラビアの花」を公開
筆者が育てている二つの原産国のお花と、それにまつわる小さなストーリーが画像とともにアップされています。
お楽しみいただけましたら幸いです。
新生「熱砂」の公開に寄せて。牧すすむの詩のご紹介です。
新生「熱砂」公開の日にふさわしい詩が届きました。大正琴「琴伝流」大師範の牧すすむの「青春」です。
『セピア色の青春は
小さく 小さく
今もボクの心に 息づいていた』
回想は甘く切ない…ですね。年齢を重ねてなお瑞々しい筆者の感性。皆さまも追想のときをどうぞ。あのことは、それぞれの胸に大切にしまっておきましょう。