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2015/03/02

【生きてゆく人間花たち/2015年3月の唄】がスタート


 この世に生きる全てに対する、光と影。その一端を、伊神権太の筆で、どこまでも描き続けていきます。

2015/02/27

町は沈み、何もかもが音もなく泣いていた。この町の人々が一体、何をしでかした、というのか


 全てが閉ざされた住宅街。そこには物音ひとつしない不気味な町が死んだように横たわっていた。言葉もなく咲く梅一輪がいたましい この町が息をふき返すのは、いつなのか
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 「熱砂」主宰の伊神権太=脱原発社会をめざす文学者の会メンバー。日本ペンクラブ会員。小説家=が美空ひばりさんの最後のレコーディング曲〈みだれ髪〉の舞台で知られる塩屋埼灯台直下に広がる東日本大震災の被災地を経て大震災発生に伴う原発事故の放射能汚染で今なお「避難指示準備区域」になっている浜通りの双葉郡楢葉町に入った。ただ1人、黙々、延々と1日じゅう傷ついた町なかを彷徨うかの如く、無言で歩き続けるゴンタ。そのときの現地ルポの一端を「熱砂」の伊神権太ウエブ作品集【生きてゆく人間花たち/2015年2月の唄】の2月26日分に収録。読者の方々に被災地の心情を、たとえわずかでも理解していただけたら、と願います。【伊神権太記】

2015/02/26

詩人・真伏善人が「二月」を発表


 いったいどうしたんだい二月よ/今朝の温かさは/……
 この詩を読むと、この地上のモノ全てが〈みんな生きてる 生きているんだ〉といった不思議な感覚にとらわれる。春の訪れを前に、ひと味違ったポエムです。風の優しさ、ベランダのハンガー、猫、翼の持ち主たち、田畑…と、いきものも自然も、みんなで春を待つ。それが2月なのかナ。

2015/02/26

〈花〉をテーマとしたエッセイが7編に


 ウエブ文学同人誌「熱砂」の〈花〉をテーマとしたテーマエッセイ。これまでに寄せられた力作に続き、平子純の『花』が新たに公開されました。「私の最初の娘、直子が生まれた頃、母は直子を背負い花を活けていたのを思い出す。」で始まるエッセイは「母は晩年、田舎に移り、花に囲まれ生きていた。」と平子ならでは、母への思慕の情と家族愛に満ち溢れ「千利休は茶を愛した。茶と花とは一対である……特に利休は一輪だけの花を好んだ」など専門的な描写も。
 読みごたえある内容です。せひ、ご一読ください。
「熱砂」同人によるテーマエッセイは、今回の〈花〉で第17弾目という歴史を刻みました。回を追うにつれ、読者の間でも評判のコーナーとなっています。テーマエッセイ「花」の公開済み作品と作家名は以下のとおりです。
☆母と僕のさくら/真伏善人☆花束/黒宮涼☆~花はいろいろ~/牧すすむ☆桜の花とともに/眞鍋京子☆あぁ、淡墨桜/伊神権太☆イスラム国ふなっしー/山の杜伊吹☆「花」/平子純

2015/02/01

それでも幸せ求めて 【生きてゆく人間花たち/2015年2月の唄】


 イスラム教スンニ派過激派テロ組織「イスラム国」の非道残忍極まる日本人2人の殺害など、底知れず不幸な事件が続いています。一体いつになったら、みんなで仲良く楽しく、幸せに生きていくことのできる世になるのでしょうか。平和な社会実現を願って、一匹文士・伊神権太渾身のペンは、これからも続きます。