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2015/12/09

連載詩小説「FLQX」(9)(10)まできました。ラストは次回(11)です


 真伏善人による未知数の詩小説「FLQX」が(10)まできました。事の顛末やいかに。
(9)「残りのコーヒー 続けざまに二度すする」 分かる気がする。「はや夕暮れ/昨日と同じように/夕暮れがくる」 これも分かる。これでは、なんだかパズルだ。頭の体操ごっこをしているみたい。最初はちんぷんかんで、ナニガナンダカワカラナカッタ。
 でも、文句なく面白い。―フルキュゥクス。ワタシハミカ。アナタノコトシテルヨ。イイコトアルヨ。外人? が大変、気になる。文学が、いやヘンテコリンここに極まれり、の詩小説が、これほど頭の活性化になるだなんて。それこそ主宰の私もカンパイ、カンパ~イである。

(10)真伏の風貌からも表れているが文全体に、そこはかとなき寂しさと哀愁が漂う。それも。いつだって弱者の味方としての、だ。ワタシハミカが気になる。作者には悪いが、この詩小説を読むうち「一体何を言いたいのか」と首をひねったことも何度か。が、読み進めるうち「つまらんことは、実はイイコトダ」と悟った。読者の皆さまには、こりないで最初から何度も何度も読み返してほしい。真伏は、とうとう庶民文学の星、キラメキになった。鍵はリングノートの謎めいたアルファベット、ワタシミカ、外人、それとも作者本人か。
※作者曰く「当初10回の予定だった連載を11回にまで伸ばします」と。アタイミカにたどり着くためにも、あと1回ということらしい。フィナーレがとても楽しみである。皆さん 応援、くれぐれもよろしくお願いします。(「熱砂」主宰・伊神権太)

2015/12/04

❤ぜひ見てください! 6日に名古屋で琴伝流大正琴弦洲会の第31回中央大会


 新たな船出を前に倉知弦洲(牧すすむ)さん自作の詩〈未来〉=弦洲会の会誌最新号~詩のページ~から
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 ~今、新たなる夢に~をスローガンに、6日午前10時から名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホール(旧名古屋市民会館)で第31回の中央大会が開かれる。入場無料。大正琴弦洲会の倉知弦洲会主は、ウエブ文学同人誌「熱砂」メンバーで詩人の牧すすむさん、その人である。
 前回はそれこそ、花も嵐も乗り越えて第30回記念大会を達成したこともあって、今回は新たな旅立ちに。新しい夢への挑戦が始まる。当日は〈ソーラン節〉(フレンズ鳳来・奥三河)をオープニングに、よこはまたそがれ、愛のロマンス、港町十三番地、旅愁、達者でナ、雨の御堂筋……の順に、一門各グループによる日ごろの練習成果が全55曲披露され、フィナーレは〈世界に一つだけの花(栄中日文化センター第一・名古屋)〉で締めくくる。
 今回もハープノーバの松澤毅さんが❤おかあさん❤川の流れのように、を大正琴演奏。日本民踊研究会の出渕豊菜さん一門が❤名古屋コーチン音頭❤青春の街(小牧市民まつり讃歌)の踊りの披露でそれぞれ友情出演。倉知弦洲会主と崇次席の父子鷹がそろって❤福寿草❤もしかしてパートⅡ、を披露予定で、喝采を浴びそうだ。司会はチャーミングで、魅力いっばいの松田恵子さんが務める。

2015/12/02

伊神権太の【生きてゆく人間花たち】2015年12月の唄がスタート 


 いっぴき猫の長老こすも・ここ
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 あたしは一匹文士伊神権太と共に生きる一匹猫のこすも・ここです。人間なら90歳をはるか超えた満20歳ですが、まだまだ気は若いです。いっぴき文士、すなわちオトンの【生きてゆく人間花たち/2015年12月の唄】が始まりました。皆さん、ぜひ応援してください。ネ!

2015/11/02

伊神権太の「生きてゆく人間花たち/2015年11月の唄」


 引き続き一匹文士、伊神権太が〈喜びも悲しみも幾歳月〉の人間ドラマに焦点をあて、書き続けてまいります。

2015/10/15

真伏善人が世にも不思議な連載詩小説「FLQX」 1、2、3、4、5、6、7、8まできました


 みなさん! 真伏善人の詩小説が第四コーナーを過ぎ、いよいよ最後のラストスパートまできました。一度、1から8までを読み返してください。そしたら、きっと何か、見えるものが出てくるはずですから。よろしく、お願いします(「熱砂」主宰、伊神権太記)
        ❤        ❤        ❤
 題からしてナンダカへんてこりん。謎、なぞ、ナゾめいてはいる。FLQX、辞書で調べてもでてはこない。なんだか詩のようでもあり、小説でも。どっちなのか。でも、そんなことはいいので皆さん、読んでください。
――「夏の朝」から始まる、この詩小説。勤めていた会社を首同然にやめ、失業保険でしのぐ男。おんぼろアパートのドアを寝ぼけ眼で開けた主人公、高木達雄はいったい、どこへ行くのか。読むうち読者が高木の世界に同化してしまい、おもわず声援を送りたくなる悲しみいっぱい夢いっぱいのストーリーが今、始まりました。
 2回目は10月22日に、3回目は28日夜、4回目は11月4日深夜から翌未明にかけ、5回目は11月10日の夜おそく、6回目は11月18日の深夜から未明にかけて。7回目は11月25日深夜に、そして8回目は12月2日の深夜未明から翌朝3日にかけて、それぞれ公開。高木という男は、一体全体どうなってしまうのか。リングノートはあるのかどうか。「ああっ 前方から乗用車」。それよりも「背後で人の気配」。一体何者なんだろう。どうなっちまうんだよ。「考えなくたって。起きるものは起きる!」どうか、お付き合いのほどお願いいたします。
 と思ったところで、5回目を読む。と、なんだか迷路に入ってしまったような、そんな展開が危なっかしい。よく分からないが。主人公のこの先がますます気になってくる。むろん、リングノートも、だ。さてさてどうなる。やっぱり、高木の存在。すなわち、この世の幻影なのか。そして6回目、7回目、8回目のきょうと。真剣に何度も読んでみるが、なんだかチンプンカンで、よくわからない。でも、共通して言えるのはリングノートが〈いきもの〉に思えてきたことだ。
 そこはかとなく流れる文のトーンとリズム感がここちよい。リングノートが生きている。ノートそのものが作者本人に思われてきた。あるいて。あるいて。「一歩一歩 また一歩」か。ところで〈白いもの〉って。何だろう。
 7回目。今日は/今日はもう終わろう―といった作者の気持ち。よく分かる。8回目。4度も、5度も読み返す。読めば読むほど分からない。迷路に入り込んでしまったようだ。「あの白いものが消えている まさか……」って。一体全体どういうことなの? でも、あと少しだ。 なんだか〈マラソンのように長い詩〉がそのまま短編小説に脱皮していく、そんな気配がしないでもない。この作品の核心ともいえるリングノートは、一体どうなる。どんな結末が待っているのか。読者のみんながフィニッシュに期待している。
 がんばれ! がんばれ! こけないで!
 エンディングの9回、10回目がどんな結末になるのか。皆、息を潜めてその瞬間を待っている。(権太より。愛こめて)