受贈誌を(「北斗」「じゅん文学」)ありがとうございます
☆「北斗」九月号(9月1日発行、編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡先・棚橋鏡代=電話052ー321ー0218)
☆「じゅん文学 2011/10 №69」(発行日・10月1日、編集発行責任者・戸田鎮子、連絡先=名古屋市緑区、電話052ー876ー5476)
「熱砂」同人が、4000字小説を同時発表
ウエブ文学同人誌「熱砂」では、今回初の試みとして4000字小説に挑戦。同人それぞれの個性が生き映しの作品群となりました。ぜひ、読んでください。作品と内容、作者は次の通りです。
☆「大蛇」 自身の深奥部分に棲みついてしまった大蛇。私はこの先どんな道をどう歩いていけば、よいのか。心象小説の中に度々現れる大蛇は一体、どこへ。
(伊神権太)
☆「Sternenzelt(シュテールネンツェルト=星空)どんな困難も人々が1つになることにより乗り越えられる。被災地の鎮魂を願って歌った感動の「3000人の第9」演奏会。底流にあるのは高齢化社会を生きる万里子の人間賛歌のようでもある。
(碧木ニイナ)
☆「愁いの谷」 岩魚釣りに誘われたその谷で聞かされた後輩社員の退社話。ありがちな話ではあるが、読者を不思議と幻想の世界へ、と引きづりこんでいく。
(真伏善人)
☆「黄泉の雫」 1ふらり、ふたり2拝啓 あなたへ3ノクターン(夜想曲)と、3話が見事に共鳴。女は出産によって変わる。人間、大事な時は一人きりだ。
(山の杜伊吹)
☆「言の葉流し」 教えてください。あなたが一番消したい過去の言葉を。…本当はね、何も消したくなかった。物語全体に流れる発想の妙が、たまらない。
(黒宮涼)
☆「白樺にて」 あっ!、僕の部屋のカレンダーガールが抜け出して来ている。夢と現実のハザマでの数々のドラマは、さてどこを彷徨い歩くのか。
(加藤行)
☆「ヴィレッジ バンガード」 団塊世代の私たちは親が失った日本精神のない何もない所からの出発だった。あのころの新宿はどこへ行ってしまったのだ。
(平子純)
牧すすむ、香村夢二は次回作にご期待を。
牧すすむの詩「季節」と「絵」をアップしました
☆大正琴「弦州会」の演奏会が続き、会主として多忙を極める彼の大らかでまろやかな詩を、じっくり味わってください。癒されますよ。
加藤行が新たに掌編2作
☆小説「見知らぬ恋」 余命半年を告げられた姉。その香織を思う妹富子。そこに降ってわいたナゾの恋文。そして若き男。患者の心理を見越した、医師を知る作者ならではーの人間愛に満ちた物語です。
☆小説「波音の調べ」 海辺を訪れた初老の女性。そこに現れた苦悩に悩む青年医師。会話を進めるうち、女性は夫と娘を交通事故で失い、自殺を決意していたと知る。やがて、ふたりの前には海の波光がきらめき波音だけが聞こえてくる…
加藤行が光る感性で 新作ワールド
☆掌編小説「黄色い帽子」
「実は僕、もうすぐお別れなんだ」。少年はこんな言葉を残して消えていった。黄色い野球帽と「前世を覚えている子供たち」と書かれた一冊の書物を残したまま。
☆詩「穴の開いた荷物」
人は一生懸命に水を汲み、飯を食べ、仕事をする。でも1人ひとりに埋めてはいけない穴がある。