テーマエッセイ「○○にて」を公開
私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」同人によるテーマエッセイがアップされました。「音楽と私」「酒」「雨」「色」「時」「夜明け」に続く第七弾です。
作品名は次の通り。
消えない足跡(伊神権太)バラの香りに包まれて(碧木ニイナ)車内にて(牧すすむ)魔女の宅急便にて(片山浩治)元旦の夕刻、近所の神社にて(香村夢二)駅にて(黒宮涼)
【愛読者の皆さまへ】これまで光村伸一郎のペンネームだった「光村伸一郎」は、今回からペンネームを「香村夢二」に改めます。大正ロマンあふれるロックンローラー文士として再出発するためです。
なお、加藤行、山の杜伊吹は次作に期待してください。引っ越しやら、出産やら…で今回は作品発表を見送らせていただきました。
受贈誌(「じゅん文学」「北斗」)を、ありがとう
☆「じゅん文学 2010/7 №64」(発行日・2010年7月1日、発行「じゅん文学の会」、編集発行責任者・戸田鎮子主宰、表紙絵&挿絵・堀田明日香、題字・山田萩恵、連絡先・名古屋市緑区=電話は052ー876ー5476)
戸田主宰のもと、創作・俳句・エセー・連載小説・同人の窓…と、充実した内容だ。「じゅん文学」は、ウエブ文学同人誌「熱砂」にもリンクされています。ぜひ、お読みください。
☆「北斗 七・八月合併号 第569号」(編集発行人・竹中忍、発行所・北斗工房、連絡窓口・名古屋市中区の棚橋鏡代=電話は052ー321ー0218)
エッセイ、小説、評論、人工天文台…と今回も多彩だ。なかでも文芸評論家・清水信さんの「ひたすら書いた人たち(19)」は、ひたすら必読に、値する。
受贈誌(「文芸中部 84」)をありがとう
☆「文芸中部 第八十四号」(二〇一〇年七月一日発行、発行所・文芸中部の会=愛知県東海市、三田村方・電話&FAX0562ー34ー4522)
小説、詩、随筆とキャリア十分の各同人が健筆を奮っている。ほかに同人発言の「小説の立体考」(名村和実)はじめ、「二人称小説について」(堀井清)「短編の条件」(M)は、小説を目指す者にとって必読の好発言といえる。
なかでも「短編の条件」は、筆者が津の文学研究会で文芸評論家・清水信さんが話した短編の条件として①レトリックの良さ②アイデアの良さ③礼儀正しく④会話がうまい⑤短い、の五ケ条を列挙。短編に取り組む姿勢を論じている。
受贈誌(「弦 第87号」と「みずしなさえこの世界」)を、ありがとう
☆「弦 第87号」(発行日・二〇一〇年六月十五日、編集発行・弦の会、代表者・中村賢三、発行所・名古屋市守山区、中村方「弦の会」=電話・FAX052ー794ー3430)
小説、紀行、エッセイ、詩、短歌、評論、表紙のことば「アルハンブラの思い出」とベテラン作家、書き手ぞろいの同人誌ならでは、の充実した内容だ。なかでも今回初めてニューヒーロー『豪田浩介』が登場した市川しのぶさんの「朝の光のために」は、一読に値する。
☆「みずしなさえこの世界 Facesー顔の中の顔ー」(第1刷発行・2010年6月14日、定価・1200円、著者・みずしなさえこ、制作・R.M.Y.企画、連絡先・名古屋市緑区大高町、堀田志保方=電話&ファックス052ー623ー4383)
(1)ダイスの君
僕は詩人・みずしなさえこのファンである。
(序文・美しき船出 清水 信)
おまえは いくつの顔を見せてきた
おまえの おまえ自身のその顔の中に
数えきれないくらいの くらいの
得意と失意の顔を
愛と憎と善と悪の顔を
生きてきた 途方もない日々の季節の中に
生きてきた 途方もない時間の朝と昼と晩に
… (Facesー顔の中の顔ーより)
加藤行が渾身の短編2作「出会い」「プラットホーム」を発表
☆二作ともに、ありがちな夫婦の機微と窮地を、人間愛に徹して描き切っている。あとは、お読みになられてから。茶色のロングカール、ほのかに香るオーデコロン…と、女性の洗練された雰囲気にも注目を。「世の中にはお金で買えないものがいっぱいあるんだわ」の述懐には、身につまされる方々も多いに違いない。