蘇る昭和、牧すすむの詩【母さんのふるさと】公開へ
昭和が元気だったころ。ヘルスセンター舞台で唄っていたかわいい女の子。その少女のために、ふるさと音楽家牧すすむが詩を作った。その歌が今再び、この世に。日本のどこかに生きていてほしい、昭和のロマンと郷愁―そんな願いが込められている。
加藤行が掌編小説「見知らぬ二人」
何げない生活の中に割って入ってきた一本の電話。さて、あなたならどうする? 読み進めるうち推理が推理を呼び、読者を不思議な世界へと誘う。でも、いったい何が。揺れ動く女心。加藤ならでは、の展開で物語は進む…。
伊神権太が渾身の新作「カトマンズの恋」を連載(随時)
さまざまな化身を持つ破壊神で知られるシヴァ寺院=ガンジス川上流のバグマティ川河畔のパシュパティナートで。死体が焼かれていた

〝カトマンズ〟に身も、心も、ゆだねて生きる日本人女性―
彼女たちの物語を「カトマンズの恋」として随時、「熱砂」紙上で連載してゆきます。ピースボートによる地球一周船旅をヒントに描いた「マンサニージョの恋」(幻冬舎ルネッサンス)に続く第二弾。カトマンズ男性との出会いをきっかけに幾多の波乱を経てネパール定住に至る過程を描きつつ、同時に現地の人々の心の優しさにも触れていきます。
苦しいとき、悲しいときには長年、現地に住む日本人女性に悩みをぶつけることも。恋人(夫)の両親や兄弟の優しいまなざしにも支えられ、やがて1人の立派な女性として育ってゆく過程を〝ラブ・バード〟のシーンもまじえて描いていきます。全編にピュアで清らかな〝カトマンズ魂〟を強調し、世界の人々に聖地カトマンズの存在を強く訴え、人間に共通する生きていくことの意味、そして【人間の尊厳の大切さ】についても、小説を通じて考えていきたい。
なお、これまで連載してきた伊神権太の【生きてゆく人間花たち】は、十月からスペースを縮小して同時進行で進めます。ご愛読、よろしくお願いいたします。
加藤 行の掌編小説「オルゴールの想い出」を公開
全編にわたって、どこまでもピュアな作者の思いが伝わってくる。小学4年生の息子と二人暮らしの三十路を過ぎた弓枝の前に現れた謎の青年。男は一体全体、何を抱え込んでいるのか。読者をこの一点で最後まで引きずり込んでいく力作である。
伊神権太の【生きてゆく人間花たち/2013年9月の唄】
引き続き社会の隅々に横たわる人間ドラマを一匹文士の伊神権太ならでは、の筆致で活写してまいります。