2013/02/22
☆テーマエッセイ集〈巡る〉 真伏善人の「猫巡り」を皮切りに「からくり巡り」(加藤行)、「偶然そこで巡り会った人々」(黒宮涼)、「佐智子と増美」(眞鍋京子)、「古伊万里」(牧すすむ)、「奇跡の日々」(伊神権太)、「大宇宙の毛細血管」(山の杜伊吹)の順で公開。そして愈々、円熟の境の作家、平子純のエッセイ「巡って巡って」の登場です。
人間、年を重ねると百年以上のことが分かってくる。人は余程の名家でないと祖先の名前など知らない。人間はすべてにおいて新しい。それが地球を壊し続けている。いつまで人類が地球上に続くことやら。「巡る」。いろんな巡るがあるだろう。星の巡り、宇宙の巡り、人の巡り、……
巡って、巡って、やってくるものがある。この年になると、よくその意味が分る。そんな作者が、最後に辿り着いた言葉は何か。どうぞ、お楽しみください。
なお、テーマエッセイ集のテーマは〈音楽と私〉を第一回に〈酒〉〈雨〉〈色〉〈時〉〈夜明け〉〈にて〉〈贈り物〉〈便り〉〈走る〉〈声〉に続き、今回の〈巡る〉は十二回目です。