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2012/03/25

「熱砂」愛読者の間では、もうすっかりおなじみの関西の詩人・加藤行が春到来に合わせ▽飛翔▽回転木馬▽僕だけの秘密▽恐竜が来るぞ▽砂の城の5編を新たに公開しました。
 太陽に向かい自らを捧げ炎へと姿を消す「飛翔」、〈白い雲の綿菓子たべて 澄んだ青空に深呼吸〉とあくまで童心の「回転木馬」、きっと観客は動物さんで檻にいるのは人間だと“視点の妙”で迫る「僕だけの秘密」、愚かな人間たちは自然界という巨大な恐竜に食われてしまうーと今を憂える「恐竜が来るぞ」、そして。せっかくつくった“太郎の城”が朝起きたら台風のせいで消えていた、とリアルな「砂の城」。みなさん、ぜひ読んで人間社会を見つめ直してください。