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2012/08/02

平子 純の独特の世界。強烈な匂いを放つ色。エロティックでありサイケデリックであり。とぐろを巻いた作品が不安の底から首をもたげ、読者の五感に訴えます。
「闇夜に生きてるによって、生娘の血が吸いたいわん」
「大王の国の象徴であるモスキート産業通商記念塔に2羽の鷲が体当たり。鷲と見えたのは実は飛行機でした」
「宝くじさ人生は 一瞬の夢にかけるのさ」
厭世、廃退、憎悪、失望…、そして希望、カタルシス。そのゆく先はアベマリアの曲に乗せ、雪に浄化された色のない世界でしょうか。