what's new


2011/07/07

☆ウエブ文学同人誌「熱砂」メンバーの一人(ペンネーム・牧すすむ=詩人)で、弦洲会の会主兼大師範・倉知弦洲さん一門が十四日、世界三大美術館で知られるロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で初公演に挑む。
 美術館専属オーケストラの客員指揮者・藤野栄介さんの「母国日本の文化で百年の歴史を刻む大正琴の調べをぜひ、ロシアで紹介したい」との出演依頼に、琴伝流の北林豊会長(東京在住)が応じ全国三十万人の門下の中から、弦洲会に白羽の矢を立て実現する。当日は東海地方の弦洲会門下で学ぶ生徒の中から三十人が出演。日本の童謡唱歌十曲余を披露、藤野さんの指揮で美術館専属オーケストラ団員と一緒に「百万本のバラ」「上を向いて歩こう」も演奏し、国際親善に一役かう。
 弦洲会は過去、米国のカーネギーホールや中国・万里の長城、タイ、チェコ…などでの大正琴演奏をしてきており、ことしに入ってからは東日本大震災の義援金活動を兼ねたコンサートをイギリスで実現。義援金は中日新聞社会事業団を通じて被災地に送られた。

 弦洲会のロシアでの演奏は今回が初めてになるが、倉知会主は「名古屋の大須で生まれ育った大正琴が国際親善の橋渡しになれたら、何よりですね。大正琴の調べが広く、深く、浸透して東日本大震災の被災地の方々はじめ飢えや貧困、戦争の犠牲となっている世界中の人々の心の癒しばかりか、生きる力になってくれればいい」と話している。一行は九日、日本を出発する。