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2011/03/05

☆小説「秋」を、ぜひ楽しんでください
 秋を舞台に展開される、なんとも切ない少年の物語だ。ローカル線に、赤い気道車。正彦がモンペ姿の母・加代と線路伝いに“秋の道”を歩いてゆく…… やがて自分の知らないところで身に降りかかってわいた、ふたつの事件。ひとつは松茸泥棒の存在、そして今一つは少年たちによる悪さ、トロ箱拾いだ。
 「そうだ、絶対誰にも言うな。それが約束だ」。少年・正彦の心は揺れに揺れ、どうしていいのか分からず誰にも真実を言えないまま、地底をさまよう。
 胸の膨らみが気になってしかたなかった三枝子をはじめ、次郎、武雄…と、少年時代のおもいでが今に甦る。だれにもあった、ほろ苦いこどものころ。読めば読むほど風雅で、かつ味わい深い小説「秋」の誕生である。思わず結末が気にかかる。秀作を通り超した名作といってよい。
 ウエブ文学同人誌「熱砂」の誇る書き手・真伏善人の世界が、きょう、ここから始まりますー