2010/06/12
☆「弦 第87号」(発行日・二〇一〇年六月十五日、編集発行・弦の会、代表者・中村賢三、発行所・名古屋市守山区、中村方「弦の会」=電話・FAX052ー794ー3430)
小説、紀行、エッセイ、詩、短歌、評論、表紙のことば「アルハンブラの思い出」とベテラン作家、書き手ぞろいの同人誌ならでは、の充実した内容だ。なかでも今回初めてニューヒーロー『豪田浩介』が登場した市川しのぶさんの「朝の光のために」は、一読に値する。
☆「みずしなさえこの世界 Facesー顔の中の顔ー」(第1刷発行・2010年6月14日、定価・1200円、著者・みずしなさえこ、制作・R.M.Y.企画、連絡先・名古屋市緑区大高町、堀田志保方=電話&ファックス052ー623ー4383)
(1)ダイスの君
僕は詩人・みずしなさえこのファンである。
(序文・美しき船出 清水 信)
おまえは いくつの顔を見せてきた
おまえの おまえ自身のその顔の中に
数えきれないくらいの くらいの
得意と失意の顔を
愛と憎と善と悪の顔を
生きてきた 途方もない日々の季節の中に
生きてきた 途方もない時間の朝と昼と晩に
… (Facesー顔の中の顔ーより)