一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年9月~)

2025年9月8日
 本日付の夕刊は【茂木、林氏が出馬意向 自民 総裁選準備加速 高市、小泉、小林氏ら軸か】【未明に赤黒く3年ぶり皆既月食】(中日)【自民党員「再建に注力を」 首相退陣表明、落胆と安堵】(日経)といったところか。
 政界や皆既月食の話しもよいが。やはり私は本日付中日新聞の夕刊軟派トップ【夫婦91歳 万感の富士 美濃「山登り人生の総仕上げ」 2人で名峰踏破 今後は低山】が一番心にグサリとくる紙面で文句なしにイッチバ~ンなのである。政界のゴタゴタ劇もそれはそれなりに関心大ではあるのだが。やはり、ニンゲンたるもの、虚構もありがちな政治舞台よりも【真の人間ドラマ】には、かなわないのである。

 <夫婦91歳 万感の富士>の活字が躍った8日付の中日新聞夕刊
 

 朝刊の方は、【石破首相退陣へ 総裁選要求が拡大 続投一転「関税交渉、一区切り」】【牧之原の突風 竜巻と認定 静岡知事視察 近く停電解消へ】【三重知事に一見氏再選】(中日)……と、いろいろだ。

(9月7日)
 日曜日。この日夕、石破茂首相(自民党総裁)が首相官邸で臨時の記者会見を開き、退陣する意向を表明。来るべき時がいよいよ、来たーということか。石破首相は7月の参院選での自民党大敗で求心力を失ったばかりか、自民党内で閣内を含む党所属国会議員や地方組織に総裁選の前倒し要求が拡大するなか、堪忍袋の緒が切れて。続投を断念。辞任判断のタイミングについては「日米関税交渉にひとつの区切りがついたので」と説明した。
 そして。もうひとつの大きなニュースは、だ。ドラゴンズファンの私としては、なんとも悔しいことではあるのだが。この日、甲子園球場で阪神―広島23回戦が行われ、阪神が2-0で勝って2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を達成したことか。

(9月6日)
 土曜日。名古屋の名駅近くウインク愛知5階小ホールであった「ラララダンス発表会」に出向く。社交ダンスのアマチュアデモンストレーション第1部若ちゃんTグループの1メンバーとして出演、タンゴを社交ダンス仲間の中でも大先輩と言っていい〝悦ちゃん〟と共に踊ってきた。2度、踊ったが1回目はまずまず、うまくこなせたのだが。2度目はなぜか、わたしの幼稚さが随所で、まるで赤ちゃんの踊りの如く露見してしまい、うまくおどれず少し残念で、相方の〝悦ちゃん〟には大変申し訳ない気がしたのである。今回の彼女は胸の手術を克服しての力演だっただけに、見事な演技の数々は「お見事でした」の一言に尽きるすばらしいものであった。それに引き換え、私の演技は華麗とまでは、とてもいかない。まだまだ努力せねば、と思った次第である。

 でも、何はともあれ、だ。こうして社交ダンスを続けること自体が今は亡き妻伊神舞子との約束を守り、私自身の健康維持にもそれ相応に少しは役立っているので「まッ、これでイイか。うまく踊れなくても仕方あるまい。良しとしよう」と思っている。いずれにせよ、帰宅して亡き妻の遺影と仏(静汐院美舞立詠大姉)の前に座り「社交ダンス、行って来たよ。相変わらず、うまく踊れなかったよ」との報告をした時には、心からホッとした。
 それにしても、だ。毎度思うことではあるのだが。わたくし以外の出演者はどなたも、かなりうまい。ホントに華麗かつ楽しそうで、どの方も、蝶が大空を舞うように美しく、見事なものだな、とあらためてつくづく思った次第である。

 名古屋で催されたラララダンス発表会の1場面
 

 
 
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 【悠仁さま「加冠の儀」 男性皇族成年式40年ぶり】【崩れた土壁必死の救助 アフガン地震1週間 支援届かず野外で寝起き】【使用済み核燃料 原発内保管厳戒 電力各社、搬出先確保に躍起】とは、本日6日付の中日新聞夕刊の報道である。

(9月5日)
「東海線状降水帯恐れ 台風15号(見出し) 台風15号が4日午前、鹿児島県・奄美大島の東で発生し、午後にかけて九州東側の沿岸付近を北寄りに進み、四国にかなり接近した。上陸する恐れがある。台風は今後、進路を東寄りに変えて5日にかけて西日本から東日本の太平洋側を進む見込み。」とは、けさの中日新聞1面の見出しと本文記事。
 台風一過の話ではあるのだが。台風は幸い、静岡県下の被害に比べたら、尾張地方の方は被害も少なく、無事、通り過ぎホッとした、といったところか。午後、社交ダンスのレッスンで一宮のスポーツ文化会館へ。ちょっとハードではあったが。あす名駅近くウインク愛知で開かれるラララダンス発表会出演を前にしてタンゴやジルバのレッスンに挑んだ。レッスンから帰ると、NHKラジオのニュースがわが耳に。歌手のあの橋幸夫さんが亡くなったという。82歳だった。潮来笠や雨の中のふたり、霧氷、吉永小百合さんとデュエットで歌った🎵いつでも夢を-など。わが青春時代に何度も何度も口ずさんだことがあるだけに、橋さんの死は、とても残念な気がしたのである。惜しいな、と思った。お疲れさまでした。橋さん。

 私が「脱原発社会をめざす文学者の会」で執筆している文士刮目の連載52回目【傷だらけの〝極端社会〟到来に言葉(表現)の大切さを思う なぜ?】を読んで頂けたら、と思う。同文学者の会ホームページのアドレスは次のとおりなので、ぜひ読んでほしく願っている。
 文学者の会のアドレス https://dgp-bungaku.com

 ★能登地震死者656人に、とは本日付の中日新聞朝刊で「石川県は3日、能登半島地震の影響で心身に負荷がかかり亡くなった災害関連死が新たに3人認定されたと発表した。地震の死者は石川、新潟、富山3県で累計656人となった。新たに認定されたのは輪島市、珠洲市、能登町の各1人。珠洲市の80代女性はくも膜下出血で、能登町の80代男性は脳梗塞で亡くなり、それぞれ災害との因果関係が認められた。」としている。

(9月4日)
 木曜日。にゃんにゃん、にゃんこのにゃんこちゃん。すなわち半野良タンゴ、こすも・ここ3世は、きょうも朝、律儀にもかわいい顔を私に見せてくれた。当然ながら、いっぱいの食事とお水を与える。

 【中ロ朝北京で結束誇示 3首脳同席 抗日軍事パレード】【麻生氏 総裁選前倒し賛成 自民新たに3副大臣らも】【新浪氏潔白を主張 サントリー会長辞任 同友会活動は自粛】(いずれも中日)など。けさも新聞紙面ではアレヤコレヤと報じられている。
 けれど私にとっての一番にうれしいニュースは中日新聞スポーツ面のトップ記事【<球心>中日5―2阪神 細川決勝3ラン 竜打めきめき反発力 五回に逆転劇六回は昴弥1号】【逆転ストッパー大野9勝】にほかならない。弱いながらも、時に思い出したように本来の力を発揮してくれる、そんな中日ドラゴンズがごくごくたまに見せてくれる強いドラゴンズ、〝晴れ姿〟なのである。

 今は亡きマイ(伊神舞子)が買ってくれた片方が真っ白だった眼鏡のフレームが年月の重みに耐えかねてか、壊れてしまったので先日、この眼鏡を購入した扶桑のイーオンに出向き「サングラスのレンズはそのまま残し、フレームだけを替えてほしい」と注文すると、シンズを丁寧にふいてくださったうえ新しいフレームを探して付け替えてくださったので昨日から、その眼鏡をかけている。
 雑談するうち、店主の奥さまが能登半島突端の珠洲市のお方だと知り、思いがけず話が弾んだ。私自身も家族5人で能登半島に7年間、住んでいたことがあるだけに、アレヤコレヤと話が弾んだ。そういえば、私が能登半島在職当時、珠洲の方々の新刊購入率は全国でもトップクラスで、当時そのことをニュースにしたことなどで話が弾ん。能登の人たちはどこにいっても🎵能登はやさしや 土までも……で本当に良い方ばかりなのである。

(9月3日)
 【マダニ感染症全国に拡大 中部9県でも最多 肌露出減らし対策を】【自民 森山氏ら四役辞意 両院議員総会 首相は当面続投 総括「解党的出直し」】【サントリー新浪会長辞任 違法サプリ購入疑い捜査】【中ロ首脳「抗日戦勝」誇示 北京で会談 歴史問題巡り共闘 正恩氏が中国入り】……(いずれも中日3日付朝刊)と、いろいろある。

 ウエブ文学同人誌「熱砂」紙面で書き進めてきた随時連載小説【能登よ のと ―おかあさん】を9まで書いたので読者のみなさまにはぜひとも読んでほしく願う。
 熱砂紙面=https://www.nessa.jp=のウエブ作品集またはインターネットで「能登よ のと ―おかあさん」と検索して頂けたら、連載小説が画面に現れ、読めますので読者のみなさまには、ぜひ読んで頂けたら、と願っている。 

(9月2日)
 富山市八尾町の「おわら風の盆」がきのう1日から始まった。のびやかな胡弓と三味の音(ね)。編みがさを目深にかぶった男女の踊り手たちの魔法にでもかけられたような、そんな手や足、全身のしぐさに合わせ「時」は流れ、八尾ならではの踊りと胡弓の調べが延々と流れたのである。
 立春から210日。二百十日の風を全身と両の手、足のしぐさで封じ、五穀豊穣を祈る伝統の風の盆踊りで、江戸時代から300年以上続いている。わたくし自身、取材も兼ねて、かつて現地を何度か訪れ、踊りの輪に加わった体験がある。それだけに、いろんなことが思い出され、かつ忘れられないあの胡弓の調べと踊りである。
 この、八尾の風の盆踊りはいわば、二百十日となり、迫りくる風を切り裂いて退散させようと言うものだけに、あの調べと踊り、編み笠(すげがさ)は生涯、忘れることが出来ない。というわけで、ことしもまた、あの八尾の【おわら風の盆り】がやってきたのである。3日まで。

【平均最高気温猛暑日数 右肩上がり 暑い名古屋昔より過酷 識者「身体への負荷2~3倍 平均気温最高に 全国6~8月】【アフガンM6.0 800人超死亡 東部2800人負傷、救助続く 防災の日南海トラフ想定訓練】など。世界は相も変わらず、いろいろである。

(9月1日)
 1923年に死者・行方不明者合わせて約10万人が出た関東大震災が発生したその日、9月1日、防災の日である。【名古屋40.0度 夏休み最終日史上2位の暑さに】【防災計画39%見直し 南海トラフ津波想定自治体 自主避難所、組織の整備急ぐ】【中部も備え進む 志摩市「市民への周知課題」】【クマ銃猟市中で可能に 被害最多水準 改正法きょう施行】とは、本日付の中日新聞である。
 ほかには【イチローさん殿堂表彰 バンテリンDで式典 女子選抜と試合】【「十字架軽くなり、前向きに」前川さん再審無罪1カ月 薬物依存者回復の場所を】【グライダー墜落、死亡 埼玉・熊谷 慶応大機の女性か】(中日)といろいろである。

 関東大震災は1923年9月1日の正午2分前に起きた。死者・行方不明者は約10万5千人。阪神大震災(関連死を含め約6400人)、東日本大震災(同約2万2千人)を上回る大被害だった。―とは、本日付の中日新聞夕刊の【夕歩道】。夕刊は、ほかに【静岡・伊東市長不信任可決 学歴問題で全会一致 刑事告発も議決】。静岡県伊東市議会は1日開かれ、学歴詐称を指摘されている田久保真紀市長に対する不信任決議を全会一致で可決した。

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年8月~)

2025年8月31日
 二百十日。気になる見出しは【残暑桑名40・5度 最高更新】(中日)【トランプ関税2審も「違法」 米高裁「大統領権限逸脱」】【引き揚げ苦難の戦後 終戦時、海外にいた日本人の数は? 人口1割近くの約660万人】(毎日)。それと中日(東京)新聞のサンデー版の【本物と出会う街銀座】も読みがいのある紙面であった。

 日曜日、歴史的ともいえる酷暑続きだった8月。その8月もやっと、きょうでピリオドが打たれる。あすからは秋が日に日に近づき、訪れてくれるだろうか。これだけ暑い日が続くと、そんなことまで思ってしまう。ニャンニャン、すなわちこすも・ここ三世であるタンゴちゃん(愛称)は、この暑い中、けさも心配そうな顔でわが家を訪れ、草むらから顔をのぞかせたため「こっちにおいでよ」と声をかけ、いつものようにお水を与え、ごはんも与えたのである。
 嬉しそうに食べる姿を目の前に、なぜか私がかつて愛し続けたシロちゃん(オーロラレインボー)はじめ、こすも・ここ、神猫シロ、てまりちゃんとのことなどを思い出していた。どの猫も。みんなかわいい、かわいい猫ちゃんたちだった。でも、このタンゴちゃんを除いて、もはや全てこの世にはいないのである。

 今は亡き舞からの使者なのか。タンゴは、けさも顔を見せてくれた
 

(8月30日)
 軟式の全国高校選手権最終日が29日、兵庫県の明石トーカロ球場で決勝が行われ、中京(東海・岐阜)があべの翔学(大阪)に3―2で逆転サヨナラ勝ちし、史上初の4連覇を果たした。14度目の優勝で大会最多記録を更新。

 ことしの暑さは尋常でない。つい先ほどのラジオニュースによれば、桑名で命に関わる危険な温度40・5度を記録したという。ラジオアナが「熱中症に警戒してください。激しい雨。落雷。突風にも注意してください」と叫ぶように何度も何度も視聴者に呼びかけている。この世は一体全体、どこに運ばれようとしているのか。「気を付けてください」と呼びかけられたところで、どうしようというのか。どうしたらよいのか。天変地異からどうして逃げようというのか。

 そんな真っ昼間に玄関を開けて外に出ると、このところ毎朝わが家にやってくる、あの先代こすも・ここそっくりの半のら三代目こすも・ここ、タンゴ(愛称)3世が道路を渡ろうとしているではないか。危ない。危ないよ。気を付けて渡らなければ。
 わたしが「タンゴ」「タンゴ」と声を上げ呼ぶと、彼女は道の中央でいったん立ち止まってジッと私の目をみつめ、「にゃあ~ん」「にゃあ~ん」と嬉しそうな声を二度あげ、そのまま道路を向こう側に横切っていった。「車に気をつけてよ。ニンゲンどもは全くもって危険だからね。シロ(オーロラレインボー)、しろちゃんみたいにニンゲンどもの車にはねられないように、ね」と私。すると、タンゴちゃんは私の顔をしげしげと見つめ「ニャア~ン」とまたひと声上げ、道路を横切って行ったのである。「気をつけるんだよ」と、もういちど私。ニャン、ニャ、ニャア~ンとタンゴ。
 その瞬間、一陣の秋風がわたしの心をふきぬけていった。そんな気がしたのである。

 本日付の夕刊(中日)は【トランプ関税「違法」 米高裁 権限逸脱を認定 10月14日まで効力容認】【パレスチナのビザ拒否 米、国家承認意向に対抗か】が気になるが。何といっても【<能登だより 夏祭り> 若者が熱い 重蔵神社例祭】が清々しい筆致でよかった。能登といえば、だ。同じ中日朝刊の【原発立地支援拡大決定 30㌔圏に 避難道、港湾整備など】の記事のほか、【能登地震終わってない 中日懇話会 前口・本紙七尾支局長】もなかなか読みごたえのある内容だった。

(8月29日)
 昨夜遅くから未明にかけ、わが相棒であるパソコン画面が一方的に閉じてしまい、その後電源を入れたり、スイッチボタンを押したりしても、うんともすんとも動かなくなり、反応しなくなってしまった。さあ~、どうしよう。これは大変だとばかり、電源をいれたり、スタートボタンを押したり、アレヤコレヤとやってみたのだが。画面は知らんぷりで、そのまま。
「これでは、何もできなくなってしまう。書けなくなってしまう。どうしよう」と思っていたところ、画面がパット明るくなり画像がやっと出た。デ、画面の文字を読むと「もう少しでPCのセットアップが完了します」の表示が。そこには疲れ果てたあげくに愛用のパソコンの前に座る私の姿があったのである。やれやれだ。
 というわけで、午前3時近くになり、やっと床に入ることが出来たのである。おかげで翌朝(30日朝)はすっかり寝坊してしまい、起床は午前8時過ぎに。息子の姿は出勤した後で、すでになく、いつもの朝のお見送りをすることはかなわなかったのである。でも、その代わりか。いつも朝になると顔を見せてくれるニャンニャン(こすも・ここ三世)が顔を見せてくれ、ホッとしたのである。

2025年8月28日
 友から送られてきた、やさしさに満ちあふれた黄色の彼岸花、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)を繰り返しながめている。この夏は。今も猛暑が続いているが。季節の顔に偽りはない。まもなく哀愁に満ち満ちた、そんな秋がやってくるに違いない。

 友の手で撮影された黄色の曼殊沙華 
 

 彼岸花といえば、だ。亡き妻、伊神舞子が生前に詠んだ俳句【曼殊沙華人恋ふごとに朱深く】を思い出す。と同時に、もう一句、これも彼女が、この世に残した【秋空に未来永劫と書いてみし】も、である。というわけで、今は秋の到来が待たれるのである。

【石井章議員事務所捜索 維新 秘書給与詐取疑い】【ラオス深刻邦人が児童買春 愛知県警動画撮影容疑 60代2人を逮捕ミャンマーでも 日本で処罰対象「国外犯」に該当 現地大使館に撲滅求める署名】【総裁選前倒し要求議員公表 自民選管、記名式を決定】(中日新聞)……と、きょうも紙面はいろいろである。

 ふと人間、誰しも生きていくのは大変だなっ、と思う。すかさず「そうよ。みんな大変なのだから。シロちゃん(オーロラレインボー)だって大変。今という時を人間も動物もだれだって一生懸命に生きているのだから」と生前の、あの鈴を鳴らすような舞の声が私の耳に大きく迫ったのである。「うん。そうだよな。み~んな一緒だ。なかよく生きていかなければ」とわたくし。

(8月27日)
 早朝の不燃ごみと古紙(古新聞)出しに始まり、毎朝の日課でもある各紙のチェック、これを終え、きょうは月イチの金山ペインクリニックでの健診日のため名鉄電車で金山へ、と慌ただしい1日が矢の如く過ぎ去っていった。受診後は決まって金山駅構内の食堂を訪れ、ランチを食べて帰ることにしているが、きょうはイワシの魚フライ定食をたべたが、これがまた、とても美味しかった。

 いったん帰宅後、こんどは近くの郵便局へ。「脱原発社会をめざす文学者の会」への会費納入のためだが急に雨が降り出し、それもとても強い降りで全身がびしょ濡れに。なんだか理由もなく、泣きたいようなそんな気持ちに襲われたのである。どんなに逆立ちしたところで自然にはかなわないナ、と改めて思う。

 中日新聞の本日付の朝刊は【除染土処分地35年めど 政府が工程表 福島県外で選定】【香る秋味 絞り染め 中津川、栗きんとん】【データセンター向け商材注力 岡谷鋼機・岡谷社長】【洋上風力撤退で調整 3海域で計画 中電子会社など】【朝日、日経生成AI巡り提訴 米企業、記事無断使用 44億円請求】【マダニ感染症最多更新 25年 累計143人、三重など5県報告】といったところか。同夕刊は【ウナギ規制強化「妥当」 ワシントン条約暫定評価 10月に最終評価】【石井章参院議員事務所捜索 維新 公設秘書給与詐取疑い】か。

(8月26日)
 きのう午後訪れた「赤旗」販売店員の東さんに続き、本日は午前中、中日販売店の松本さんが各紙新聞代の集金においでた。しばらくすると、急に、にわか雨が降り出し、私はあわてて早朝ベランダに干したばかりの洗濯物を室内に入れるハプニング(この種のハプニングは始終ではある)に襲われ、バタバタ、ドタバタと動き回る。やっとこせ室内に入れたと思ったら、しばらくして天気は回復。太陽の光りが、再び地上に注がれたので、わたくしは思い返したように窓を開け、再び洗濯物をベランダに出したのである。いやはや、疲れた。わが身はこうしてきょうもまた自然界の中であわてふためいている。
 やれやれ、とは。まっこと、このことか。
 
 本日付の中日朝刊は【国道119カ所陥没恐れ 24年度国交省調査4739カ所空洞確認】【大川原冤罪 警視庁と検察墓前で謝罪 元顧問の妻「受け入れるが、許せない」】【保釈却下 裁判所検証せず 長男「やらないのは間違い」】【豊臣秀吉像の首が折られる 円頓寺商店街】【駐車場奥ナイフ隠す? 神戸女性刺殺 4㌔、50分尾行か】など。そして夕刊は【金正恩氏と会談「年内に」 米韓首脳 トランプ氏意欲】【「北にトランプ・ワールドを」 李氏「お世辞」で穏便に】【FRB(米連邦準備制度理事会)理事を「解任」 トランプ氏投稿 金融政策に影響も】【ダガー賞の受賞に寄せて 王谷晶 ぶっとんだ話も地味の積み重ね】か。

(8月25日)
 月曜日。文士刮目の締め切り日のため52回目を出稿する。毎回のことだが、2週間ほど前から何度も何度も「その時に1番ふさわしい内容で」と書き改めたうえで「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局に出稿しているだけに、出稿を終えたときには心底からホッとし、なんだか全身の重荷が取れたような気がするから不思議である。
 これも、わが尊敬する今は亡き作家加賀乙彦さんから私への言葉「ごんたさん。君はまだまだ若いのだから。今の調子で書いて書いて書いて。君には書きまくってほしいのだ」との言葉を忠実に守らなければ、との私の信念で続けているからに、ほかならない。

2025年8月24日
 日曜日。中日(東京)のサンデー版は生前、世界各地のフォークダンスをそれこそ楽しそうに見事に踊りこなしていた今は亡き私の妻伊神舞子(たつ江)が大好きだったヨハン・シュトラウスその人を紹介した【ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世生誕200年】であった。
 私は紙面を手に思わず、嬉しくなり、おまえ(たつ江)の遺影・静汐院美舞立詠大姉に向かって手を合わせ「よかったね。相変わらず、お空の、おまえの国で踊っていますか。このサンデー版大図解を手に、おまえが心底から楽しそうに踊っていたあの日々を思い出してしまい、涙が出てきたよ。俺の退職後は毎週、土曜日になるとは、レッスン会場である公民館にまで車で送っていったよな。発表会にもそのつど、送らされたものだが。世界各国のフォークダンスを、それはそれは見事に次々と華麗かつ楽しそうに踊りこなす、そんなおまえの若々しい姿には、いつも感動していたよ」などと語りかけ、そのサンデー版の紙面を仏前に供えたのである。

 というわけで、フォークダンスとは少し違いはするものの、私が現在、こうして社交ダンスを続けておられるのも彼女に「あなた。私が居なくなってしまっても。せっかくピースボートで始めた社交ダンスなのだから。いつまでもつづけてよね。続けなきゃいけないよ」と言われた。そうした経緯があるからこそなのである。無口な彼女は私にフォークダンスを始めたいきさつについて語ったことはないが、わたくしが気がついた時には世界じゅうのフォークダンスを踊りこなすまでになっていたのである。そんな彼女だけに生前は、仲間の女性たちとよく発表会などに出かけ、時にはフォークダンスとは違うのだが。郡上の徹夜踊りにも有志でしばしば行くなどしていた。今にして思えば本当に楽しそうだった。あのころ、郡上までついていくべきだった-と心から反省しているのである。

 
 

 朝刊は【日韓首脳未来志向で一致 首相、歴史認識を継承 李大統領初来日】【鮮やか絵巻豪壮 西尾・大提灯まつり】【相続で悩む土地 国に引き渡し増 東海地方 荒れ地多く管理課題】(いずれも中日)。夜。NHKEテレで【日曜美術館 洋画家・絹谷幸二さんを追悼して▽70歳の時に挑んだ奈良興福寺の無著・世親菩薩立像▽情熱的な創作に密着!】を見る。

(8月23日)
 夏の甲子園・全国高校野球はこの日決勝戦が行われ、沖縄尚学高校が西東京代表の日大三高に3―1で勝ち初優勝。沖縄県勢が夏の甲子園を制したのは、2010年に春夏を連覇した興南高校いらい。15年ぶりの快挙となった。

 東京電力が福島第1原発にたまる処理水の放出を始めてから、24日で2年になる。放出自体はおおむね順調に進むが、顕在化し始めているのが、汚染水を処理水に浄化する過程で発生する、放射性物質を含む廃棄物の問題だ。原子力規制庁の概算によると、その放射能量は人や環境への影響が大きい放射性物質のセシウム137で24京ベクレルを超え、敷地内にたまった事故で溶けた燃料由来のセシウム137の半分を占めるまでになっている。/こうした廃棄物には、人が近づけないほど放射線量が高いものも含まれる。今後も廃棄物は増え続ける見通しだが、処分計画は何も決まっていない。/東電によると、2023年8月24日の初放出から、今月3日までに放出した処理水は計10万1870㌧、処理水に含まれる放射性物質トリチウムの量は計約22.1兆ベクレル。原発近くの海域で検出されたトリチウム濃度は最大で1㍑当たり56ベクレルで、国の基準値(1500ベクレル)を大きく下回っている。/建屋の外から入り込んだ雨水や地下水が溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)に触れるなどし、現在でも1日当たり平均70㌧の汚染水が発生している。そのため放出開始前に約134万㌧あった処理水は、今年8月7日時点で約128万㌧と、放出量の半分程度の約6万㌧しか減っていない。ただ東電は、廃炉完了目標の51年までに残る全量を放出できると試算している。………
――以上はけさ(23日付)の毎日新聞1面【放射性廃棄物浄化作業で蓄積 福島第1処理水放出2年 処分計画決まらぬまま】の記事の一部である。何といおうか。幾何級数的な数字の中で福島の人々は、きょうも生きていく。のである。何という事なのだ、と。なんたることか、と思ってしまう。

 ほかには、【新米JA前払い最高値 三重、前年比1万円増 60㌔3万円台 小売価格も上昇へ】【生産現場は 農家には助かる額 消費者離れないか コメ高止まり続く】【詐欺の成功数ボードに記入 カンボジア拠点 中国系が厳格管理 かけ子遅刻なら罰金ルール】【スマホ条例案炎上 豊明市1日2時間以内を目安 「なぜ縛る」「家庭の問題」抗議相次ぐ】【神戸女性刺殺35歳男逮捕 逃走、都内で発見 殺人容疑】(中日朝刊見出し)。
 そして。中日(東京)夕刊の<土曜訪問>に【母・静子さんと太宰治の愛に迫った自著と母の日記が合本で復刊 太田治子さん(作家) 『斜陽』は両親の〝共著〟】の話題。ほかに同特報面は【クマによる死者過去最多ペース 耕作放棄地が隠れ場に ごみなど求め接近 市街地でも発生 人間が誘因の側面も 駆除に過度な苦情「カスハラ対応を」】の深刻な紙面も。

 この世の中、いろいろある。

(8月22日)
 午前中の執筆を終え、一宮のスポ文(スポーツ文化センター)へ。
 社交ダンスの継続は、亡き舞、シロちゃんとの約束なので、どんなにハードな中でも、この約束だけは守らなければ、と続けている。きょうもタンゴ、クイック、ワルツの順で悦ちゃんやヨシコ姉、若先生も一緒に何度も踊る。待ち時間には、流れるワルツにあわせ、ただひとりムードを大切に踊ってみるなどした。こんどは、どこかで誰もいない草原か何かでただひとり、ムードたっぷりに踊ってみたいナ、と。そんなことを思ってみたりした。
 
 もう随分と昔の話ではあるのだが。かつて空港記者時代に何かとお世話になった当時全日空の広報担当だったAさんに久しぶりにラインし「能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】がカラオケ(ジョイサウンド)でも歌えるようになったので、どんどん歌って応援してください」と援護射撃をお願いする。そこはAさんである。「すばらしいですね」と、すぐに返信があり懐かしく思う。

(8月21日)
 木曜日。献血の日。
 中日新聞の朝刊1面見出しには【南海トラフ事前避難52万人 「巨大地震警戒」発表時 愛知・三重12万人】【29邦人を移送、逮捕 カンボジア拠点特殊詐欺 愛知県警、未遂容疑】【暴れる容疑者ら機内へ 過去最大級海外拠点摘発】【首相「民間投資を強化」 検討委新設へ アフリカ会議開幕】といった活字が並ぶ。

 朝。半のら愛猫こすも・ここ3世、タンゴちゃん(愛称)がわが家の横庭縁先にいつものように顔を見せたので食事と水を与える。きのうから隣の敷地で雑草の伐採などの整地工事が行われていることもあってか「顔を見せなくなった」と思いきや、この暑い中、「朝のあいさつを」とわざわざ顔出しをしてくれ、とても嬉しく思ったのである。

 そして。夕刊(中日)は【ガザ市郊外を掌握 イスラエル予備作戦開始】【「安全の保証 中ロ参加を」ウクライナ和平でロ外相(ラブロフ外相)】【詐欺収益14億円か カンボジア拠点 逮捕の29人】といったところか。
 兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第107回全国高校野球選手権大会は21日、準決勝が行われ第1試合に登場した県岐阜商(岐阜)は延長十回タイブレークで4-2で日大三(西東京)に競り負けた。夏大会で1956年いらいの決勝進出はならなかった。残念無念とは、このことか。

(8月20日)
 第107回全国高校野球選手権大会は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、県岐阜商(岐阜)が延長11回タイブレークの末、横浜(神奈川)に8―7でサヨナラ勝ち。16年ぶりのベスト4進出を決めた。甲子園といえば、はるか昔の昭和のころ松本支局員時代に松商学園に同行取材、岐阜総局(現岐阜支社)のころにも市岐商について甲子園へ。あのときのドラマに満ちた取材を今なお忘れることが出来ない。

 朝刊には【ロシア・ウクライナ会談調整 侵攻後初首脳同士 ゼレンスキー氏と欧米首脳会合】とか【随契備蓄米販売延長へ 放出分の7割 売り切れず】(中日)【消化中5階天井崩落か 死亡隊員避難経路絶たれる 道頓堀火災】【前会長に懲役3年求刑 KADOKAWA 五輪巡り贈賄】【98歳囲碁棋士杉内(寿子)八段引退 最年長】(毎日)といった活字が躍っている。人それぞれ。この世の中、いろんな世界があり、人間たちはその中を生きていくのである。

 本日付の夕刊は【アフリカ成長へ新経済圏 首相表明インド洋に物流網 TICAD(第9回アフリカ開発会議)開幕へ】【備蓄米来月以降も販売 農相表明 随意契約分を延長】【トランプ氏、地上軍否定 ウクライナ国境防衛「空軍通じ支援」】【欧州有志国連合 部隊派遣へ協議 米と計画策定へ】(日本経済新聞)か。そして。本日午後7時半からの【NHKスペシャル 堺雅人がエジプト縦断 古代文明の危機救った ブラックファラオの謎 ピラミッド地下に水!? 潜水調査で大量の黄金 3000年も栄えた王国の秘密が今夜明らかに!】がとても良かった。

 NHKスペシャル 堺雅人がエジプト縦断のワンシーンから
 

2025年8月19日
 俳句の日。朝刊は【盆明けても猛暑 豊田39.2度】【トランプ氏と首脳会談 ウクライナ割譲拒否確認 欧州と結束一部支配は容認か】(中日)の記事が気になる。これらニュースの数々は、自然と人間が織り成す悲喜劇のような気がしないでもない。とは言ったところで、人間たちが自然に勝てるはずもなかろう。

 私自身も大好きな大阪はあの道頓堀でビル火災が発生。消火中の消防隊員2人が亡くなったという。なんということなのだ。合掌―

(8月18日)
 本日付の中日新聞夕刊1面の夕歩道がすこぶる良い。

 以下のとおりである。
ー16、17日に連続放送されたNHKスペシャル「シミュレーションー昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹氏原案)は力作だった。米国と戦えば必敗と予測されながら太平洋戦争に突入する苦境を描いた。
 1940年(昭和15年)設立の首相直轄「総力戦研究所」が舞台のドラマ。集められた若手エリートが統計に基づき、米国と戦えば日本必敗と事前予測する。だが、国は道を徐々に踏み外した-。
 予測できなかったのは原爆投下だったという。天変地異も予測不能。ドラマには登場しないが、43~45年に鳥取地震、東南海地震、三河地震が相次いだ。45年の終戦まで人が死んでばかりだった。

 正午前。歌手舟木一夫ファンクラブの熱心なファンである女性から「ごんたさん。徹子の部屋で舟木さんやるので、ぜひ見てみて」と突然のライン。チャンネルを6(メーテレ)に合わせ、拝聴させて頂いた。舟木さんは、私が「高校三年生」の時に青春歌謡の【高校三年生】が大ヒット。そればかりか、当時私が通っていた滝高校で「高校三年生」のロケが行われ、その光景(自転車置き場で何度も転ぶところなど)を、柔道着姿で見ていた。その懐かしの郷土一宮市出身の大歌手だけに、滑り込みセーフで拝見させて頂いた次第である。

(8月17日)
 お盆に迎えた先祖の霊を送り出す京の五山送り火が昨16日夜、京都市街を囲む山々であった。

 きょう17日のニュースは、私も知るあの中日(東京)新聞の福島特別支局記者片山夏子さんの記事【こう見る 福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える】にほかならない。彼女の目と足、耳を駆使した日々の努力が福島原発事故その後の深刻さと重大さをいかに読者に伝えているか、を思うとき。私の目頭を思わず熱いものが流れたのは言うまでもない。彼女こそ、当代社会に必要とされる記者であることを改めて痛切に感じたのである。「原発事故が起きたとき、そこにいた人たちに何が起きたのか。今も続く作業を忘れてはならない。」そのとおりである。彼女には、これからも心からのエールを送り続けたい。

 片山夏子記者の「こう見る 福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える」。この日は【米露停戦合意至らず】(毎日)の記事も。
 

 日曜日。午前中、一宮の水野さん(自動車修理業)に先日、一宮での社交ダンスレッスンから帰宅途中、交差点で突然、目の前に突っ込んできた小型バスを避けようと急ブレーキを踏んだ、まさにその瞬間(幸い突進してきた小型バスとの衝突は間一髪、避けられた)以降、少しブレーキの感覚が不具合となっていた愛車の状況を見に来て頂いた。自宅周辺を試し乗りをして頂きフロント部分をしっかりチェックして頂いた結果、▽心配されたブレーキオイル漏れはない▽マスターシリンダーなるものの内部に入っていた空気は取り除けられた――とのことで「運転して頂いても心配ありません」との判断でホッとした次第。「それと秋には車検ですので、その場でもしっかり点検させてもらいます。このまま乗って頂いても心配ありません」との診断に、ホッとした。やれやれである。
 水野さんにはせっかくの機会なので私と牧すすむさんで最近作った能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(伊神権太作詞、牧すすむ作曲、安本和秋編曲、岡ゆう子歌)】の存在を告げると、「ああ、そりゃすごいですね」とその場でスマホで【能登の明かり】を聞いてくださり、嬉しく思った。彼は、私が新聞社の一宮主管支局長在任時に少年野球軟式野球連盟の理事長として何かにつけお世話になり、それ以降の付き合いでもあり、いつまでもこうして助けてくださり、ありがたいことだーと改めて思った次第である。

 昨日、能登七尾の和倉温泉「のと楽」で行われた七尾高校同窓会に出席した長男夫妻から、小丸山公園の相撲場の写真が送られてきて、懐かしく思う。昔、一本杉通りにあった新聞社の支局隣の〝おしょうゆ屋さん〟や近くの小丸山公園などにも寄ったと知らせてくれ、やはり「わが子らも七尾のことが忘れられないのだ」と思う。

(8月16日)
 【不戦80年 次の世代へ 全国戦没者追悼式「反省」首相13年ぶり言及 「戦争やったらだめ」3歳祈る 最年少いなべから5歳兄と参列】【「戦中・戦後の苦難語り継ぎ」 陛下お言葉初の表現】とは、本日付の中日新聞朝刊1面見出しである。中でも石破首相の式辞に触れ【石破首相は式辞に「反省」の文言を民主党政権以来13年ぶりに盛り込み「あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」とした。】と今ひとつ。天皇陛下のお言葉に触れ【天皇陛下はお言葉で「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」との一節を新たに加え「将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」と読み上げられた。】との下りには、同じ日本人として私の心に熱いものが流れたことも事実である。

 ほかに16日付紙面は【平和へ決意刻む 戦後80年終戦の日 首相式辞13年ぶり「反省」】(毎日)といった具合に不戦、平和への誓いを新たにする紙面内容が目立った。15日は終戦から80年の節目の年でもあり、各紙とも不戦への誓い、平和への決意がにじむ内容となっている。「戦争など、もう2度とごめんだ」の心は、どの人とて同じに違いない。

 夕刊は各紙とも、米ロ首脳会談が1面トップ。あいにくウクライナ停戦は合意に至らなかったようだが、両首脳のこんごの努力に期待したい。間違いなく人類共通の願いだと言っていい「世界平和への道」につながるからである。両氏のこんごの誠意と努力に期待し、こんごは世界平和実現への貢献をしてほしく願う。
 というわけで夕刊の見出しは【米ロ首脳、停戦合意できず ウクライナ侵略 初の直接会談 競技継続では一致】【アンカレジ基地厳戒 会見場に「和平追求」の文字】【ベラルーシと米首脳が電話協議 米ロ会談前に】(日本経済新聞16日付の夕刊)

 きょうは、三男坊の誕生日。早朝のNHKラジオによれば、この日の花言葉は【ヤナギラン】で<集中する>との意味があるそうである。これからは、それこそ、働き盛りの年代になるので健康に気をつけ、集中して頑張ってほしい。おかあさん、たつ江(伊神舞子)も同じことを思い、こんごの活躍を願っているに違いない。1人の父親としても、息子の限りなき飛躍と成長、幸せを願っている。

(8月15日)
 終戦の日。朝刊には【きょう戦没者追悼式 戦後生まれ 初の半数超に】【8.15終戦の日<2025年戦後80年 昭和100年>「お父さん」憧れた 名古屋の84歳 実父も義父も戦死 「ててなしご」悲劇二度と】【光に平和願い 津・万灯みたま祭】(中日)【「戦後」を100年へ 主筆前田浩智】【未来に伝える きょう終戦80年 デモクラシーズ ビジュアルで見る 1945年~現在】【脱・自国中心史観へ 日中韓研究者ら共通博物館構想】(毎日)などの見出しが躍っている。
 そして。ほかに気になる記事といえば、だ。【千玄室さん死去 102歳 茶道裏千家前家元】(中日)にほかならない。

 午後。一宮スポーツ文化センターへ。社交ダンスのレッスンのためで、タンゴ、クイック、ワルツに続き、久しぶりにルンバを踊る。先生曰く。「ごんたさん。こんどはブロンズ級のルンバに挑戦しようよ」と。ルンバは、ある程度自信はある。かといって、ここのところ、しばらく踊っていないだけに、早く慣れ、これまで以上に華麗かつ美しく踊るようにならなければーとは、私の正直な本心だ。たつ江(伊神舞子)が生きていたなら、ふたりで華麗に踊ることが出来たのに…。そう思うと悲しくなってくるから不思議だ。やはり、彼女を思い出し、泣けてくるのである。

 夕刊は【8・15終戦の日 問われる記憶継承 追悼式 戦後生まれ半数超 小泉農相ら靖国参拝】(中日)【終戦80年平和の誓い新た 戦没者追悼式に4500人 参列者5割超、戦後生まれ】【惨禍の記憶胸に刻む 平和の祈り子らと共に 80回目「終戦の日」】【「誰もしゃべる人いなかった」 皇居前、80年前の安堵 群衆にいた女性証言】【クマに襲われ登山者不明 知床の羅臼岳ヘリで70人救助】(日経)。いろいろ、だ。

(8月14日)
 中日新聞夕刊で気になるのは【万博客足止め会場で一夜 地下鉄トラブルで動かず 熱中症など36人搬送 夏の屋外「しんどい」】である。記事には、こうある。
―13日午後9時半ごろ、大阪・関西万博の会場につながる唯一の鉄道路線、地下鉄大阪メトロ中央線で車両に電気を供給するレールが停電し、運転を見合わせた。大勢の来場者とスタッフが帰宅できなくなり、会場内で一夜を過ごした。中央線は14日早朝に全線で運転を再開。14日は30分遅れの午前9時半に開場した。

 ほかには【停戦交渉不調なら ロシア制裁強化も トランプ氏会談へけん制】【<戦後80年昭和100年>野戦病院の沢村栄治 隣の患者の従軍日記に記述 日中戦争時 記者との面会を記録】【モーニング広島が発祥? 原爆から復興 支えた喫茶店】【打ち切り→戦時下に掲載 「のらくろ」幻の224本 軍隊支持の内容不本意?】といったところか。

(8月13日)
 本日付の中日新聞夕刊に【真夏に願い乗せて ペルセウス座流星群ピーク】の見出し。そうか。そういえば、マイ(舞子、たつ江)が、まだ健在だったころ。私たちは2階ベランダに立ち、夜の空を眺めて流星群の光りを仲良く競って追ったものである。流れ星が大好きだった舞は見つけるのも上手で「あっ、いま飛んでったよ。ほら。ほら。見て。見て。みてよ」と声を上げたが、時既に遅しが大半ではあった。でも、それだけの時がふたりにとっては、とても楽しかったのである。美しく、やさしく、かわいい女(ひと)でもあった。

 というわけで夕刊の記事は次のようなものだった。
――真夏の夜空を彩る「ペルセウス座流星群」が12日深夜から13日未明にかけて出現のピークを迎えた。毎年この時期に見られる流星群だが、国立天文台によると、今年は月明かりの影響で見える数は例年より少なめ。それでも天候に恵まれた地域では天体ショーを観察できた。

(8月12日)
 新聞休刊日。半のら猫ちゃんのタンゴ三世が朝、わが家の室内に潜入。そのまま鳴きながら私たち家族が談笑する室内を時折、ニャンニャア~ンと甘えた声を出し立ち止まるなどして室内を探訪。しばらくすると元の自然の世界にに戻りたくなってか、ニャンニャン・ニャニャア~ンと外に出ていった。お盆に集まって久しぶりに談笑する私たち家族にとっては何よりのタンゴなりの歓迎ぶりか、と思うとなんだかありがたい気持ちになったのである。

 こんな長男夫妻も午後、新幹線で川崎へ、と帰っていった。

(8月11日)
 山の日。本日付の朝刊はやはり【釜本邦成さん死去 81歳 メキシコ五輪銅、得点王】【熊本に大雨特別警報 九州など線状降水帯】(中日)【広陵甲子園辞退 初の大会中、暴力事案に中傷】【3年連続40号(米大リーグ、ドジャースの大谷翔平)】(毎日)というもので、変わった記事で見過ごせないのは【終戦前後デマ拡散スパイ容疑 朝鮮人虐殺 南樺太各地で ソ連捜査資料から明らかに】(毎日)か。

 午後。雨の中、帰省中の長男夫妻も加わり、家族そろって舞が眠る臨済宗妙心寺派永正寺の永代供養集合墓へ。あいにくの雨天ではあったが今は亡き、わが妻舞子すなわちたつ江(静汐院美舞立詠大姉)の墓石を前に線香をたき、花を供え、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を流し、ささやかながら実のあるひとときとなったのである。帰宅後は、わが家で皆そろってシャンペングラスで乾杯、楽しいひとときはアッというまに矢の如く過ぎさっていった。
 今は亡き舞も喜んでくれたに違いない。長男曰く「15、16日には和倉温泉のと楽で七尾高校の同窓会があるため、ふたりで行ってくる」と。七尾と言えば、だ。私が七尾在任中、長男は七尾高校ボート部員で石川国体に出場したばかりか、7年間家族そろって過ごした思い出の土地。そればかりか、能登半島は1昨年元日の地震、昨年秋の豪雨水害に襲われ復興さ中にあるだけに、かつてのクラスメートたちとの再会劇は貴重なひとときになるに違いない。
 それだけに「そうか。そりゃあ、よかった。みんな元気でいてくれるとイイね」と感慨深げな私が、そこには居たのである。そして私は、わが子を前に、こうも付け足した。
「おとうさん。おまえも知る小牧の牧さんと一緒に先日、輪島市道下の仮設住宅街特設ステージで能登半島地震の復興支援コンサートをしてきたよ。その席で能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】の大正琴演奏があったが、皆さん喜んでくれ、とても嬉しかったよ。石川テレビに北陸中日新聞も報道してくれ、ありがたかった」とー。

 夜は、亡き妻舞子(伊神たつ江、青汐院美舞立詠大姉)とシロちゃん(オーロラレインボー)の遺影を前に、みんなでシャンパンで乾杯し、楽しいひとときとなった。

(8月10日)
 お盆で科学者(ナノテク物理学博士)の長男夫妻が帰省。ありがたいことに、三男も加わって1、2階各部屋のカーテンレースの一部をそっくり一新してくれ、それこそ、その部分だけがまるで新婚さんの新居に早変わりしたみたいで嬉しく思った(まだまだ、ほかにもほころびたカーテンはいっぱい、あるにはあるのだが)。これまでは今は亡き舞がつけてくれたレースのカーテンを放置した形だったが、あちこちが破損してきていることをわが子らに言うと、「バローのホームセンターに行こう」と子どもたちが即断。あっという間の早業の如く新素材を購入、アレヨアレヨと言う間にその部分のカーテンを取り換え、一新してくれたのである。いやはや、その早業には、わが子ながら「(今は亡きおかあさんに似ているナ)と感心するやら。驚くやらで、つくづくよい子たち、家族に恵まれありがたいことだ、と思った。これも今は亡き舞の子育てがよかったからに違いない。
 長男夫妻が「お父さん。文学界の9月号ありますか?」と聞くので「あるよ」と渡すと。「ちょっと見せてよ」というのでみせると、今話題の「オッペンハイマー」のところを読んで返したので、私も読む。読みながら、「あぁ、それでか」と合点がいったのである。

 物理学者でもある長男夫妻に文学界9月号に原爆生みの親として知られるオッペンハイマーのことが書いてある【英語能台本 アラン・マレット『オッペンハイマー』原爆投下から八十年の節目に初めて東京で上演を迎え、話題の本作。能台本の全訳を掲載】の存在を教えられ、私も改めて読んでみたのである。ひとことで片付ければ、懺悔以外の何物でもない文学めいた活字が、そこには並んでいた。

 きょうの中日朝刊1面見出しは【<戦後80年昭和100年>ノーモア 長崎から響け 原爆の日80年 首相、核禁条約触れず 魂の叫び受け継ぐ 43年前国連演説宣言引用】と、とてもわかりやすく、同感である。

 第107回全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)の堀正和校長が10日、出場辞退を表明。7日に1回戦を突破し、2回戦で三重県代表の津田学園との対戦を控えていた。暴力事案は1月に寮内で発生。3月に日本高野連から厳重注意処分を受けた暴力事案が大会直前に交流サイトSNSなどで拡散、他の情報も取り上げられている状況に屈服した形で同校は「事態を重く受け止め、出場を辞退したうえで、指導体制の抜本的な見直しを図る」と文書で説明。選手たちに罪はないので、このまま出場すべきだ、と私は思う。のだが。一体全体、何があったのか。真相を知りたいところではある。
 堀校長は生徒らが誹謗中傷を受けたり寮に爆破予告があったことなどを挙げ「生徒らを守ることが最優先だと考えて判断した」と述べてはいるのだが。甲子園出場を夢見て日々がんばってきた選手たち、高校球児の心はどうなるのか。

 日本サッカー協会の発表によれば、日本サッカー界が生んだ不世出の名ストライカーで、1968年のメキシコ五輪では得点王となり、銅メダルの原動力となった元Jリーガー、G大阪の監督、元参院議員でも知られた釜本邦茂さんが10日、肺炎のため大阪府内の病院で死去。81歳だった。京都府出身。日本サッカー協会などが発表した。

(8月9日)
 本日付の夕刊は当然のように【2025年戦後80年昭和100年 平和へ対話の連帯 長崎原発の日式典「核戦争の危機迫る」】(中日)【80年長崎「最後の被爆地に」 平和宣言、核廃絶への道筋求める】(日経)というもので、ほかには【米ロ首脳15日に会談 ウクライナ巡りアラスカで】(中日)【米ロ首脳会談15日に トランプ氏表明アラスカで ウクライナ停戦協議】(日経)だった。

 このうち長崎原発の日式典に関する中日新聞の記事は、以下のとおりである。
―長崎は9日、米国による原爆投下から80年となり、爆心地の長崎市松山町にある平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。鈴木史朗市長は平和宣言で、紛争が相次ぎ「核戦争」の危機が差し迫っているとして、対話や交流による連帯を提唱。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の故山口仙二・元代表委員による演説を引用して「ノーモア・ヒバクシャ」と訴え、世界の指導者に「核兵器廃絶を実現する具体的な道筋を示すことが不可欠だ」と迫った。

 わたし自身、テレビを前に長崎の方に向かって手を合わせ、目を閉じて黙とう。「二度と悲惨な原爆投下が起こらぬ」よう神、仏に瞑目。お祈りをしたのである。長崎といえば、今は亡き伊神舞子に請われ、ふたりで訪れたあの日のことが忘れられない。ふたりで食べた卓袱(しっぽく)料理のおいしかったこと、ほかに原爆のない恒久平和を願って石畳の坂道・オランダ坂を家族そろって味わいながら歩いた、その日のことは今も頭を離れないのである。最近では、長崎で古くから歌われてきたお座敷唄で中西れいさんの小説「長崎ぶらぶら節」でも一躍脚光を浴びた【長崎ぶらぶら節】に凝り、舞の前でよく歌ったりしたことなども思い出したのである。
 どれも過去のこととなった今。私たちが願うこと。それは広島、長崎原爆の悲劇を二度と起こさない。ただ、そのことに尽きるのである。

(8月8日)
 きょうは、忘れもしない。
 パチパチ(8月8日)、びわ湖花火の日である。かつて新聞社の大津支局長在任時に妻と湖畔で見たあの日々が忘れられない。かといって、誰とて、だ。1人としての命が一瞬一瞬、過去に流されてゆくのである。きょうは、だからか。過去がいとおしくてならない。
 そんな朝に、だ。このところ、ちょくちょく縁先に遠慮がちに顔をだす、あのかつての愛猫こすも・ここちゃんそっくりの【タンゴ3世】がおそるおそる顔を見せ、ガラス戸を開けてやるといつものように室内に潜入。その後、しばらくあちこちを〝探検〟。この間に用意したお水を飲み、ごはんを食べ、しばらくしたら満足そうな顔をして外に出ていき、その後はいつもの縁台でそのまま日向ぼこをする-という、そんな名画の如きシーン、ひとときが流れていった。のである。わたくしは、そんな彼女を目の前に「タンゴ、タンゴちゃん。おまえは神猫シロちゃんの使者なんだね」と語りかけると、彼女は口を開け、甘えるような顔をしてニャア~ンとだけ、声にならない声で、応えてくれたのである。ありがとう。ここ。そしてシロちゃん。
 まさに神猫タンゴが家族になった、その日だといえようか。
 
 新聞(本日付の朝刊)の方は、だ。【北陸で記録的豪雨 加賀に線状降水帯 浸水や道路冠水】【能登地震死者645人(新たに認定された災害関連9人を含む)】【呼吸器事件を直接謝罪 滋賀県警本部長 再検証は否定】【「冤罪本当になくなるのか」 疑念と期待に西山さん揺れ】【大川原冤罪19人処分 警視庁検証結果「指揮系統の不全」】(中日)【相互関税15%上乗せ 米発動 日本軽減求める】(毎日)といったところか。

 2025年8月7日
 夕刊(中日)は【北陸で記録的大雨 金沢で冠水や床下浸水 線状降水帯】【大槌「鎮魂の森完成 岩手 犠牲者しのび遺族献花】【対日追加関税15%表明 米政権、食い違いなお 上乗せはない 官房長官認識】が気になるニュース。なかでも対日追加関税は、なんとも分かりづらい。まさかこれまで日米双方が話し合ってきた結果だけに、まやかしはない-とは思うのだが。トランプ関税は、よほど理詰めに進めないと足元を払われる。そんなまやかしにも似たものをどこかに感じるのはわたくしだけであろうか。日米双方に望みたいのは、互いに相手国の立場になり、腹を割って-ということである。
 相手、トランプさん、米大統領はある面で百戦錬磨の人物、それに対して日本側はどうか。石破首相の誠実な姿勢だけでは、この危機は乗り切れないのでは、と。そんな不安を感じるのはわたくしだけか。それにらば、よいが。

 夜。友からのメールで101歳を迎えた影絵作家藤城清治さんの存在を知る。世の中には、すてきな方がおいでで捨てたものではないナ、と実感。藤城さんみたいな立派なお方に比べたら、わたくしなどそれこそヒョッコであることを実感。それはそれとして私もわたくしなりの世界を築き上げていこう-と、あらためて思う。

2025年8月6日
 
 
 れもんかみつつ思う事平和(伊神舞子)136頁=金子兜太・いとうせいこうが選んだ『平和の俳句(小学館)』から= 

 きょうは広島原爆の日である。
 デ、今は亡きわが妻伊神舞子(たつ江)の遺影を傍らにNHKテレビの画面【広島平和記念式典 被爆80年「原爆の日」ヒロシマの思い世界へ】を前に、原爆が投下された午前8時15分に、画面と共に手を合わせ黙とうした。舞とは、元気でいたころ、彼女が友人知人にお願いして折っていただいて用意した折り鶴1000羽を共に胸に抱き、広島の平和記念式典会場をふたりで訪れたことがある。それだけに、あの日のことが思い出されたのである。ノーモア戦争。ノーモア核兵器。原子爆弾許すまじ、との願いを込めてである。
 なかでも広島市内の小学生から選ばれた児童代表の市立皆実小6年関口千恵璃さん(12)と市立祇園小6年佐々木駿くん(12)が並んで読み上げた「平和への誓い」には感動した。

 平和への誓いを述べる関口さんと佐々木くん(NHK画面から)
 

 広島市平和記念公園での原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)には世界各国からも多くの人々が参列した
 

 ーというわけで、夕刊は当然ながら【広島 被爆80年の祈り 平和宣言「核廃絶、市民総意に」 最多120カ国・地域参列】(日経)【<2025年戦後80年昭和100年>過ち繰り返さぬため 若い世代に期待 広島原爆の日 核廃絶「市民の総意に」】(中日)が、各紙のトップ見出しに。戦争はもうしないで、との思いが十分に伝わってくる内容であった。ただ日経夕刊1面トップの【関税軽減措置 EUのみ 米官報、日本は対象外 赤沢氏訪米し直談判】の見出しが少々気になる。トランプ大統領の言いなりにだけはならないように、と少し心配になってくる。

(8月5日)
 8月も早や、5日。連日、うだるような危険な毎日が続いている。日本海側の山形県などでは雨が降らないままで米作に影響が出ているという。このまま日照りが続くと、米はこんごの生育が大変心配で農家にとっては不安な日々の毎日となり、早く降ってほしい-と、どの農家も天に向かって両手を合わせている。

 けさのニュースは。昨日の▽山下美夢有の全英女子ゴルフ初Vに続き、【最低賃金全国1000円超 過去最大6%増、1118円 中央審議会決着】【セ・リーグもDH(指名打者)制 27年から、来年は猶予期間】【首相 立民と協議意向 衆院予算委 減税、給付「責任共有」 即答期限は示さず】【戦後80年見解首相「必要」識者に意見聴取】(いずれも中日新聞見出しから)といったところか。
 そして。けさの紙面で何より悲しかったのは【みなとみらいで花火台船が火災 作業員5人は無事】(毎日)の記事か。4日夜、横浜市中区で開かれていた花火大会「みなとみらいスマートフェスティバルの台船で火災が発生、海に飛び込み逃げた作業員5人の全員が救助されたものの、花火は中止になった。記事を目の前に、関係者のこれまでの労苦と気持ちを思うと胸が塞がれてしまうのである。みんな楽しみにしていた花火なのに。新聞を手に、ふと気がつくと私は活字を前にかつて何度も立ち会った和倉温泉の花火でみたあの絢爛豪華な三尺玉花火はじめ、スターマインや芸術花火など数々の花火が打ち上がる名場面を思い出していたのである。
 台船があればこそ、の花火であった。

(8月4日)
 午前中、亡き妻、舞(伊神たつ江・舞子。青汐院美舞立詠大姉)のお盆の棚経がわが家仏前で行われた。わたくしも知る、いや舞の生前時から私たちが何かとよくして頂いている臨済宗妙心寺派は永正寺の新進気鋭の若住職・中村建岳さんの朗々と吟じる声が室内に流れ、響き渡った。それは艶っぽく、なぜか、若住職さんがひと回り大きくなられたやうな、そんな貫禄とでもいったような神々しさが感じられたのである。舞も、舞のあとを追うように逝ってしまった愛猫シロちゃん(生前は、舞命名による俳句猫「白」。別名オーロラレインボー)もきっと、喜んでくれたに違いない。

 朗々たる声が流れ、響きわたった中村建岳住職による棚経
 

 そして。4日付中日夕刊1面には【農林水産物輸出最高 25年上半期15.5%増の8097億円 米などで販路拡大】の見出しと並んで【山下全英女子ゴルフV メジャー日本勢6人目】のあかるいビッグニュース。女子ゴルフの山下美夢有(24)が3日、英西部ウェールズのロイヤルポースコールGC(パー72)で行われたAIG全英女子オープンでメジャー初優勝を果たした。日本勢の制覇はメジャー昇格後では2019年の渋谷日向子以来2人目で、メジャー大会での頂点は6人目(7度目)の快挙。山下は米ツアーで今回が初制覇となった。―といった内容である。

 日経夕刊も【元(NHK)アナ杉浦圭子さん、父の体験伝承 「被爆者ありのまま知って」 広島 子や孫の活動重み増す】といった話題を流し、なかなか味わい深い内容である。

(8月3日)
 この世は地獄か天国か。きょうも暑くて熱い日である。
 中日の本日付朝刊は【40度超 うだる列島 4日連続観測】をはじめ、【油井さんISS(国際宇宙ステーション)到着 大西さんとハイタッチ】【400年の伝統に新風 蟹江で須成祭】【城と鮮やか共演 岡崎花火】【絹谷幸二さん死去 洋画家、長野五輪ポスター 82歳】などの記事の一方で、【マンホール転落4人死亡 埼玉 八潮の陥落受け点検中】【高校生2人が池で溺れ死亡 静岡・沼津】と多くの不幸なニュースも伝えられている。

 午後。途中、喫茶店でのランチ(昼食)を兼ねて扶桑のイオンへ。こんなに、どうしようもなく暑いのにイオンの駐車場はぎっしり満杯で驚いた次第。人々は、こんなにも暑いのになぜ、イオンに行こうとするのか。
 ふと、どの人もこの人も、み~んな。生きているのが悲しいからではないのか。と。そんなことを勝手に思ってみたりもする。帰りには、舞との思い出がいっぱい詰まっているボクたちの畑【エデンの東】に寄ってみたが。いつのまにか夏草が生い繁ったまま。草ぼうぼうの姿にはア然としたのである。この土地の管理は知人の植木屋さんに管理費をお支払いしてお願いしてはあるのだが。これだけ暑い日が続いていたのでは、管理(畑地の手入れ)にも限界がある。「猛暑が終われば、また元の美しい畑地にしてくださるに違いない」と自らに言い聞かせ、この日は退散とあいなった。
 ニンゲン。だれだって。することには当然、その人なりの限界がある。雑草はそのうち除去してくださるに違いない。これだけ暑くては労力にも限界があるので仕方ないかと。そう自らに言い聞かせ、本日のところは退散とあいなった。「暑い日が続いているのだから仕方なかろう」と。わたくしは、そう自らに言い聞かせ帰宅したのである(舞が元気なころは、早朝ふたりで出かけ、雑草除去をしたものだが。彼女が居なくなってからは、業者さんにお任せしている)。

 猛暑にダウン? 私たち自慢の【エデンの東】も、このところの暑さと夏草襲来には一本取られたか
 

 生き生きと。美しく整地された直後の「エデンの東」=ことし4月撮影
 

(8月2日)
 名古屋高検が1日、1986年(昭和61年)に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件の裁判をやり直す再審で殺人罪で服役した前川彰司さん(60)を再審無罪とした名古屋高裁金沢支部判決に対し上告期限の1日、上訴権を放棄。逮捕から38年を経て前川さんの無罪が確定した。

 7月の参院選を受けた第218臨時国会が1日、召集された。全国的に猛暑となった1日、三重県桑名市では最高気温40・4度を観測。今夏、中部6県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀)で40度を超えるのは初めて。全国でもこの日一番の暑さとなった。愛知県安城市の夏の風物詩「第72回安城七夕まつりが1日、JR安城駅周辺の市中心部で始まった。3日まで。
 静岡県伊東市の部長全員が、先に学歴詐称を指摘された田久保真紀市長に対して31日夕の会合で「辞職して出直し選に出馬するよう」申し入れた。田久保市長は31日に続投を表明。一夜明けた1日、市役所には朝から苦情の電話が殺到。市によれば、1日夕までの24時間に寄せられたメールは約850件、電話は330件以上で大半が「なぜ辞めないのか」といった批判や会見に対する意見だったという。

(2025年8月1日)
 【津波注意報 全域解除 気象庁 続く海面変動 警戒を】(1日付、中日1面見出し)の朝刊報道にどこかホッとし、安堵感のようなものが全身に漂い、同時に体内を走り抜けた。それとわたくしが月に一度、月イチで書き続けている私の文士刮目の連載51回目「参院選の自民大敗に思う」が本日、公開された。ひとりでも多くの方々に読んで頂けたら、うれしく幸いである。アドレスは次のとおりである。
 https://dgp-bungaku.com

 午後。社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化会館へ。暑さの中、先生の若さんはじめ、悦ちゃん、よしこさん、水谷さん。そして私の5人でワルツにタンゴ、クイックステップ……に挑んだ。レッスンを終えたあとは爽快感に包まれ、どこか少しだけしあわせな気分になった。のである。

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年7月~)

2025年7月31日
 当然といえば、当然なのではあるのだが。
【カムチャッカ沖M8・7 津波22都道府県に 田原30㌢、岩手で1.3㍍ 200万人避難指示】【愛知680人超避難 東海道線一時運転見合わせ】【ガソリン減税「年内実施」 与野党合意、代替財源焦点】(中日31日付)【川重裏金海自93人処分 海幕長ら「構造的な問題」指摘 監察最終報告】【<これまで これから 戦後80年>原発輸出計画再燃】(毎日31日付)など。新聞報道は、休む間がない。社会的使命なのだから。仕方ないか。

 わが家を出入りする自由猫のタンゴ3世。けさも少しだけ顔を見せ、いつものわが家の縁側でごはんを食べると、いずこかへと消え去った。一体全体どこへ行ったのか。こんなに暑い日々の連続だというのに、である。でも、それなりに元気そうだから。良し、としている。彼女には、いつだって今は亡きお姉さん、シロちゃん、すなわちオーロラレインボーの魂が宿っている。そんな気がするので。どこか、安心でき、気分も落ち着くのである。

 午後。最近、新装開店し装いも新たなレストラン「ビッグ・ボーイ」へ。ここで野菜いっぱいの昼食をしたあとお隣のスーパー・ピアゴに。非常用簡易トイレなど、とりあえずの防災グッズを購入して帰宅。この後、久しぶりにユーチューブの調べに合わせ、<高校三年生><学園広場><仲間たち><修学旅行>など私の青春時代に流行っていた舟木一夫さんの青春歌謡数曲を歌ってみる。
 引き続き、これまた久しぶりに愛用のハーモニカで舞が大好きだった「赤とんぼ」に「ふるさと」をふいてみる。せっかくその気になったのだから-と自らに言い聞かせ、こんどは横笛で【さくら】を演奏してみる。演奏しながら「ヨシ、ヨシッ。さっきのハーモニカも横笛も、わが輩の腕はまだまだ衰えてはいない」と私。たまにはふかなければ。演奏しなければ。腕が衰えてしまう、と自らに言い聞かせる。

 夕刊報道は【米韓、関税15%合意 トランプ氏発表 車も同率に 対米投資52兆円約束】【米金利、5会合連続維持 FRB(米連邦準備理事会)理事2人反対、32年ぶり】【円下落、149円台半ば】(日経31日付)【津波注意報 北海道など続く 愛知、三重、静岡は解除 夏休みビーチ閑散 トヨタ停止11工場に拡大】【ダル日米204勝 日本選手最多】(中日31日付)……といったところか。
 中でも米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有(38)が30日。サンディエゴで行われたメッツ戦で今季初勝利を挙げ、日本選手歴代最多となる日米通算204勝目を飾った話は、あっぱれである。ダルビッシュの話「黒田さんや野茂さんのような投手ではまだないと思う。数字がどうとかではなく、本質的に近づいていきたい」の言葉がまた謙虚で彼らしく、とてもよいのである。

 太田治子さんの「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子/斜陽日記」(ちくま文庫)を読み進める一方で「絵本 源氏物語」の空蝉の段を読む。

 太田さんの著作「明るい方へ」
  

(7月30日)
 初代、2代目愛猫こすも・ここ(愛称は、どの子もタンゴちゃん)の〝そっくりさん〟といってもよく、このところは毎朝のようにわが家の縁側に姿を見せる3代目タンゴちゃんが、けさはなぜか室内にスッススウッ、とはいってきたので、今は亡き愛猫シロちゃんが生きていた時と同じ場所で食事と水を与える。3代目は、うれしそうに食事をすると室内を気の向くままに探検、しばらく居たあと、外にでていった。3代目のうれしそうな表情に私は、ついつい嬉しくなり、頭やからだをなでてやると、3代目はとてもうれしそうで、私自身もうれしく思ったのである。

 遠慮しながらも。わが家に上がり、食事をした三代目タンゴちゃん
 
 

 それとは別にいやはや。いろいろ起きる。本日午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャッカ半島付近を震源とするマグニチュードM8・7と推定される地震が発生。気象庁は太平洋側など広い範囲に津波警報と津波注意報を出した。津波の予想される高さは北海道から和歌山県までの太平洋側などで3㍍、北海道と青森県の日本海側や四国、九州、沖縄県などで1㍍。この日、結果的には北海道や青森、福島、茨城県で40㌢を観測するなど津波は各地に到達したが幸い、東日本大震災のときのような悲劇は免れた。やれやれである。
 というわけで、夕刊の見出しは【北海道・太平洋側に津波 ロシア カムチャッカでM8.7 広域に警報 解除に時間か 震源近くでは3~4㍍観測】【尾鷲高台に避難 JR東海、近鉄運転見合わせ】(中日)【太平洋側に津波警報 広範囲、最大3㍍予想 カムチャッカでM8・7地震】(日経)などといった活字が躍った。それにNHKはラジオ、テレビとも終日、津波警報を流し続け、太平洋岸に住む人々すべてが津波の恐怖に脅え続ける1日となったのである。
 幸い、夕方現在では、あの東日本大震災の時のような大津波発生のニュースは流れておらず、今はただこのまま収束してほしい-とは、全ての人々に共通する願いに違いない。いやはや、今に始まったことではないのだが。いつなんどき自然災害が牙をむくか知れたものでないのである。

 きょう私は、だ。そんな地震のニュース報道を耳に、自宅近くの「なかはら歯科クリニック」へ。いつもの私担当の歯科衛生士くるみちゃんに消毒をしてもらったのである。彼女とは、不思議と波長が合い、診察の合間にあんな話こんな話をし、気がついたら診療は無事、集結。きょうは寝る前のうがい用の消毒剤の予備もひとつ出して頂き、帰宅とあいなった。

 この日午後2時半過ぎ。兵庫県丹波市で国内最高温度41.2度を記録。

(7月29日)
 自室冷房の風がどこか、このところ少し寒く感じられるのは、私だけか。なぜだろう。酷暑の一方で里の秋が音もなく近づいているからか。
 日本列島はそれこそ、北海道までこのところ、暑い日々の連続ではあるのだが。微かに秋の風、けはいが1日1日と、わが身にしのび寄ってきている、わたくしには、そんな気がしてならない。それとも舞(たつ江)が、そうしてくれているのか。
 このところ朝になると決まって顔をみせる黒猫ならぬキジトラのタンゴ3世。初代こすも・ここの幼いころにそっくりの【タンゴ3世】がきょうは、わが家の居間にまで図々しくも入ってきて食事とあいなった。そして。知らぬ顔をしてその様子を見守る私。タンゴ3世には、互いの運命的な絆がわかっているような、そんな気がしてならないのである。今は亡き愛猫シロちゃん、オーロラレインボーの伝令すなわち、身代わりのような気がしてならないのだ。

 昼の買い物ついでに市内「西友」近くのカラオケ店へ。いやはや、大勢のおじちゃん、おばちゃんたちがカラオケに興じておいでた。わたくしは、時には愛車を運転しながら歌っている舟木一夫さんの「絶唱」と石原裕次郎さんの「夜霧よ今夜もありがとう」の2曲を歌い、帰宅したが。店内で歌うお年寄りを含めたお客さんたちの迫力とパワーには圧倒されたのである。

 夕刊(中日)は【日本車間税15%に引き下げ 米車業界不満続々 「日系メーカー有利」トランプ政権に逆風か】【<戦後80年 昭和100年>原爆投下 米評価割れる 世論調査 正当化論に陰り】【自民、近く両院総会開催 首相「逃げずに説明」 臨時国会1日召集伝達】。世の中は、どんなに暑くとも動いている。

 夜。太田治子さんと静子さんの「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 斜陽日記 太田静子」(ちくま文庫)を読み進める。読めば読むほどに、思いが深くなっていく。

(7月28日)
 本日付の朝刊(中日)は【琴勝峰が初優勝 IGアリーナ初 名古屋場所】【琴勝峰 家族とかなえた初V 新入幕の弟からも刺激】【豊橋中央初の甲子園 東三河勢、夏は50年ぶり】【タイ・カンボジア協議へ トランプ氏が停戦仲介】【愛する人の少しでも近くに 御嶽山噴火遺族 初めて登山道外で慰霊】の見出しが胸を打つ、といえよう。 
 そして。夕刊は、となれば、だ。文句なく1面トップの【イチローさん表彰式 米殿堂「夢のよう」 英語でスピーチ 故障少なく走攻守活躍】の記事だろう。ほかに【米、対EU間税15%合意 首脳会談 貿易摩擦回避へ】も見逃せない。

(7月27日)
 中日の本日(27日)付朝刊1面<戦後80年 昭和100年>は【広島の千羽鶴 再び飛び立つ 愛知キーホルダー高校生デザイン 「平和への願い 思い出と持ち帰って」】で、平和を希求する高校生の姿が描かれており、胸にジンときた。ほかには【ゆらり輝く水面 津島天皇祭】とこちらも風情があってなかなか良い。昔、一宮支局(現総局)で支局長として在任当時に妻を伴って出かけた日のことが思い出された。ちょうちんが水面を照らすまきわら船のあの情緒あふれるシーンは、忘れられないひとときでもあった。
 
 日曜日。汗があふれ出てくる。きょうも暑い日だ。
 ニンゲンたちは、そんな中を生きている。いや、生きてゆくのである。愛猫のタンゴ3世とて同じ。 みなゴールも何も知らないまま。それでも生きていくのである。きょうも、とても暑い。亡き舞が、愛猫シロちゃんが、彼女たちが生きていたなら、どう言っただろう。舞のことだ。あの鈴を鳴らすような声で「もう、いい加減にしといてよ。あついよ」と言うに違いない。

 きょうは今は大阪に住む無二の親友から「龍踊り」の写真が送られてきた。龍が天に昇っていく。なぜだ。なぜなのだと思いつつ画面を見るうち、「どんなに暑かろうが。寒かろう、がだ。人間たるもの、しっかりと天に昇っていかなアカンよ」と。そんなことを言われている気がしたのである。
【猛暑日6日連続200地点超え】とは、毎日新聞の本日付の朝刊見出し。記事の内容は「日本列島が広い範囲で高気圧に覆われた26日、全国的に気温が上昇した。気象庁によると、午後5時時点で全国914観測地点のうち35度以上の猛暑日となったのは253地点で、6日連続の200地点超えとなった。全国で気温が最も高かったのは福島県伊達市の39・9度。福島市と群馬県桐生市では39・2度まで上昇し、福島市では観測史上1位の最高気温となった。埼玉県鳩山町38・9度、京都府宮津市38・7度と続いた。東京都心(千代田区)も35・5度に達した。」というものだった。

 【かかる日はかかる時までほととぎす 特集 水のさまざま】 角川俳句7月号に目を通す。舞に代わってである。

(7月26日)
 中日新聞夕刊は1面で<戦後80年昭和100年>のカット付きで【原爆犠牲者独で追悼 投下命令の地】と【米ロ核軍縮条約更新模索 トランプ氏「失効望まず」】の見出し。具体的には【ポツダム=共同】【ワシントン=共同】発といずれも共同電で「第2次大戦末期にトルーマン米大統領が一時滞在し、広島と長崎への原爆投下を命じたとされるドイツポツダムで25日、投下命令から80年となることを受け犠牲者を追悼する式典が開かれた。」というものと「トランプ米大統領が25日、来年2月に期限切れとなる米ロ間唯一の核軍縮合意「新戦略兵器削減条約(新START)」について、更新を模索していることを明らかにした-といった内容である。トランプ氏はことし1月の大統領就任後、急速な核軍拡を進める中国に警戒感を表明。米中ロ3カ国による核軍縮協議を進めることに意欲を示しているが、この姿勢は世界平和維持のためにも良いと思う。

 AP通信によれば、米国を代表するプロレスラー、ハルク・ホーガンさんが24日、南部フロリダ州の自宅で心臓発作を起こして死去。搬送先の病院で死亡が確認された。71歳だった。南部ジョージア州生まれで豊かな口ひげと頭に巻いた赤いスカーフをトレードマークに80年代から花形選手として活躍。日本では故アントニオ猪木さんの好敵手として熱戦を繰り広げ、「イチバン!」の決めぜりふとシャツを引きちぎるパフォーマンス、曲げた肘を相手に打ち付ける必殺技「アックスボンバー」で知られた。世界最大のプロレス団体WWEで何度も王座を獲得、2005年にWWE殿堂入りを果たした。昨年の大統領選挙では共和党候補のトランプ氏を支援、7月の党大会で演説したこともある。

 このところ、伊達市ではなんと39・9度と今夏最高の暑さとなった。このところは連日、暑い日が続いており、きょうもとても暑い1日である。午後、いつものように。買い物へ。愛猫シロ亡きあと、毎朝決まった時間にしばしばわが家を訪れる初代猫タンゴちゃんそっくりのタンゴ3世用のエサ(下部尿路の健康維持と書かれたエサでないと食べないので、このエサ)を買う。「食べてくれたら良いのだが」。最近、エサを替えたら「気に入らない」とみえてピタリとこなくなった。敏感というか、それだけ、とても感性が豊かで鋭い猫なのである。

 きょうもNHKラジオで▽保坂正康が語る昭和人物史▽朗読「宮本武蔵」の順で聞いたが、どちらも胸打たれ、とても勉強になった。

(7月25日)
 金曜日。
 ――石破茂首相(自民党総裁)は25日、立憲民主党の野田佳彦代表をはじめ与野党7党首らと国会内で会談した。日米関税交渉について「守るべきものは守った上で、日米両国の国益に一致する形で合意した」と説明し、理解を求めた。野党は既に「日本経済にマイナス」(野田氏)などと批判を展開しており、交渉経緯を追及する構えを見せている。会談には、立民の他、日本維新の会、国民民主、公明、れいわ新選組、共産、参政の各党党首らも出席した。首相は会談で「関税よりも投資という考え方で、一貫して米国に対し働きかけを続けてきた」と述べ、成果を強調した。……
 とは25日付の中日新聞夕刊1面の総合リードである。そして。ほかには【仏「パレスチナ国家承認」 G7で初表明 米は反発】【第2次政権で最低 トランプ氏支持率37%】の見出しが目にとまる。

 ほかには【仏「パレスチナ国家承認」 G7で初表明 米は反発】【トランプ氏 支持率37% 第2次政権で最低】といった具合である。

(7月24日)
 新聞は各紙とも▽対日関税15%合意 車も同率、コメ輸入増▽首相 退陣不可避―などといったトランプ関税と政界がらみのニュースが続いている。やはり石破首相は退陣せざるを得ないのか。難しいところではある。それはそれとして、だ。今は日本国民のひとりとしてトランプ関税問題が両国間で無事、穏やかに着地するよう願わざるをえない。

 夕刊(中日)は1面で【コメ輸入 即時75%増 日米合意 防衛装備 追加購入】【気候変動対応「各国の義務」国際司法裁】【警官カメラ装着試用へ 来月から13都道府県 職質や警備など録画】と報じている。これとは別に、きょうの北海道は北見市で観測史上最高の39度、帯広市でも38・8度と異常な暑さとなっている。NHKのニュースによれば、暑さに倒れる人が続出。119番通報が相次いだという。
 この世は、それこそ、地獄か。

(7月23日)
 中日新聞夕刊1面トップ記事は【日米相互関税15%合意 車15%米産コメ輸入増 日本、米に80兆円投資】で、その脇、すなわち袖には【首相、退陣不可避 来月に最終判断】【東証一時1200円超高】の見出しが並んだ。ちなみに日本経済新聞夕刊も【米、対日関税15% 日米合意、25%から下げ 自動車も計15%に 日本は80兆円投資】【「国益かけた交渉、形に」 首相、進退は「合意内容精査」】【首相、進退含め協議へ 麻生・菅・岸田氏と会談】とその顛末と政界の動きを報じている。
 こうした解決の方法が良いのか悪いのか。その点については、私自身よくわからない。ともあれ、トランプ政権の日本の国に対する一方的な関税は、難航に難航したあげくにとうとう解決した。このことだけは事実で、日米両国の関税交渉が双方納得のうえでやっと終わった。また石破首相は参院選での敗北により自身の進退が焦点となるなか、この日(23日)自民党本部で麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄前首相の首相経験者3氏と会談。会談後に「強い危機感を共有した」としつつ「私の出処進退につきましては一切話は出ておりません。一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことは一度もございません」「報道されているような事実は、全くございません」と述べ、そのうえで「今回、日米合意というものがなったわけであります。この合意が確実に実行されるように、そして、また多くの対米輸出品目があります。4000を超える品目がございますのでそれぞれの取り扱っておられる会社、事業者、そういう方々にとっては極めて重大な問題であります。そういうことにきちんとお答えしていくことが目下、非常に大事だと思っています。国民生活がきちんと守られるということに向けて全力を尽くしてまいりたい」などと述べた。
 きょうは小牧時代からの知人でもある小畠辰男さん=元「劇団小牧はらから」主宰=が顔を見せたので、共に近くの喫茶店へ。昼食をしながら懇談したが、やはり、話はドラゴンズのことに。「せっかく7連勝までしたのに」と残念無念な表情が印象的であった。

(7月22日)
 大暑である。この日、北海道のオホーツク海側を中心に温度が平年の10度以上も急上昇。美幌町で37.3度、北見市でも36.4度と36、37度超えが北海道で続出する異常な暑さとなった。このため中標津町では町内の全小中学校を3日間の臨時休校とするなど対応に追われた。酪農を営む農家では牛が座り込んでしまい、対応に四苦八苦する農家までが相次いだという。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 朝刊は【自公過半数割れ 参院も少数与党 首相続投「政治停滞させず」】【自公大敗47、立民横ばい22 全議席確定】【なぜ自民は食われたか 論説主幹・島田佳幸】(本日付の中日)といった活字が躍っている。いずれにせよ、自民の大敗である。

 きょうは、ここ尾張の国も暦どおり大変暑い日となった。皆さん、体調を崩されなければよいが-とついつい、心配になってくる。毎度のことながら、あらためてこよみの確かさに感じ入る。

 22日付の中日新聞夕刊に【1票の格差 一斉提訴 参院選 最大3・13倍に拡大】の見出し。「1票の格差」を是正しないまま実施された20日の参院選は憲法違反だとして弁護士グループが22日、選挙無効を求めて全国14の高裁・高裁支部へ一斉提訴を進めたというもので、参院選当日の有権者数に基づく最大格差は3・13倍で、前回2022年参院選の3・03倍からやや拡大。最高裁は前回選挙の判決で格差是正を「喫緊の課題」としており、司法判断が注目されるという。
 ほかには【戦後80年 昭和100年】の企画記事で「語れなかった被爆の傷 広島から渡米日本人 差別恐れ」の記事が、なんとも痛ましい。

(7月21日)
 海の日。祝日である。
 本日付の朝刊は【自公議席大幅減へ 国民・参政躍進 立憲伸びず 石破首相、続投を表明】【自民内 強まる退陣論】【希望分かち合う政治を 主筆前田浩智】【自民内強まる退陣論】【推定投票率57% 前回から5㌽増】(毎日)【自公敗北大幅減 石破首相は続投表明 国民、参政が躍進】【愛知 国・立・参・自 岐阜自民が議席】【投票率上昇 推定58・02%】(中日)…と昨日、投開票が行われた選挙報道一色である。

 最近、毎朝決まってわが家に顔を出す雉虎猫ちゃんのタンゴ三世。きょうも、よほど暑いらしく、わが家の台所まで入ってきた。このところは毎朝、台所縁側に顔を出すので、ごはんとお水を与えているが、きょうはよほど暑かったのだろう。室内まで様子をうかがいながらソオーッと入ってきたので、部屋の中での朝食とあいなった。いや、そればかりか、お昼にも顔を出したので、暑いこともあってお昼も室内での食事となったのである。一生懸命に生きている、このキジトラちゃんを見ていると、なぜだか今は亡きシロちゃんの化身、生まれ変わりのような気がしてならない。不思議なものである。

2025年7月20日
 午後3時49分ごろ、カムチャッカ半島付近でマグニチュード7・5の地震が発生。ロシア当局はカムチャッカ半島と千島列島の一部に、アメリカ当局もハワイに津波監視情報を発表したが、午後4時43分に解除。

 日曜日。朝刊1面見出しは【石破政権に審判 参院選投開票】(毎日)【物価高対策選択は きょう投開票 参院選2025】【初めての一票笑顔 重い障害代理投票で】(中日)。というわけで、私自身も午後「このままではいけない。少しでも日本がよくならなければ」との強い思いを胸に自宅近くの投票所へと出向き、清き1票を投じた。

 午後4時31分。投票から帰り、スマホの画面で【ドラ】と検索すると、なんと「中日3―1DeNA 9回表」ときょうもドラゴンズが勝っているではないか。不意に舞が生きて元気でいたころの「だめよ見ちゃ。見ていると、負けちゃうんだから。見ないの」といったあの鈴を鳴らすような声が頭をよぎったのである。というわけで、私は、あわててスマホをOFFとして画面を閉じる。(しばらくしたら、もう一度見てみよう。)
 午後4時40分過ぎ。おもむろに、今一度、スマホの画面を開いてみる。なんと今度は逆に3―3と同点に追い詰められているではないか。そこでまた画面を閉じ、もはや神頼みである。もうスマホなぞ、絶対見ないから。舞よ。マイ。まい。勝たせておくれ、と手を合わせる。引き分けでもよいから。負けることだけはないように-と、私。両手を合わせ、頭を垂れる。
 ここは、相手チームDeNAの呼吸を止めるしかない。チトおおげさではあるのだが。私は天に向かって両手を合わせ「勝ちますように」「舞よ。勝たせておくれ」と祈ったのである。さあ、どうなるのか。

 午後5時過ぎ。私は再び、スマホ画面を開いてみる。9回裏。3-3のままでドラが攻撃中のようである。私はたつ江の指示を思い出し、再びスマホの画面を閉じた。「見ていると負けちゃうから。見ないで」の声がまたしても聴こえてきた。さあ、どうなるのか(10回裏5―3で負けている)

(7月19日)
 土用の丑(うし)の日である。
 毎日、毎日。歴史も自然も人々の心だって、だ。世の中は、きょうも大きく、かつ微妙に動いている。どこへ向かって進んでいくのかーとなると、それが分からない。新聞は、その映し絵といえよう。というわけで、けさも新聞は世の中の流れ、動きを的確に報道している。【福井中3殺害 再審無罪 「前川さんを有罪へ誘導」高裁支部判決 知人供述 信用性否定 前川さんにおわびします】【美浜 原発新設へ調査再開 関電、来週にも発表 福島事故後、初】【人間国宝新たに6人 文化審答申、釉下彩、初認定へ】【心の中で生き続ける 京アニ事件6年 追悼式】【「卒業証書」の提出拒否 伊東市長、刑事告発理由に】……などといった具合だ。
 一方で、きょうはNHKラジオにも大変、思い出深い番組を聞くことが出来、勉強させられたのである。すなわち、毎回聞いている石丸謙二郎の山カフェに続き、伊集院光の百年ラヂオで往年の、あの美空ひばりさんの歌声を久しぶりに聞くことが出来た。そればかりか、引き続き流された保坂正康が語る昭和人物史で、あの、今は亡き俳人金子兜太さんの生の声を先週に続いて聞けたばかりか、引き続き流されたあの吉川英治の名作【宮本武蔵】の声優による朗読までも聞くことが出来たのである。運がよかったーとは、このことを言うのか。

 午後5時過ぎ。「きょうのドラはどうか」と、スマホ画面に〝ドラ〟と打ち込むと。ドラ6ー2DeNAとあるではないか。「おっ、勝っとる」とここまで書いたところで、するりと、また1点増え画面は7―2に。「おっ、ほんとか。こんなら、きょうは間違いないな」と私。「舞。たつ江がいたなら、喜んだに違いない」。ドラはこの日7-2で勝った。これで7連勝である。いずれにせよ、ドラの勝利は俺たちに勇気と希望を与えてくれる。のである。

(7月18日)
 午前中、きのう訪れた各務原市内のジャパンレンタカー各務原のカラオケ店へ。実は、私にとっては命の次に大事な宝物といってもいい亡き妻伊神舞子(たつ江)が生前、愛用し旅立ったあとは私が持ち歩いている薄くピンクがかった傘を昨日、カラオケ店に忘れてきてしまったためだが幸い、お店で保管してくださっていたこともあり無事、手元に戻った。
 午後は、一宮のスポーツ文化会館へ。きょうは金曜日で社交ダンスのレッスンがあったためだが、ロミオとジュリエットの曲が流れるなか、先生はじめ悦ちゃんやヨシコさんらと踊ることが出来、少しハードではあったがレッスンは満足するものとなった。先日の定期健診でも「健康維持のためにも運動をしっかりしてください」と担当医師に言われているだけに、このまま元気に続けることが出来ればーと思っている。

 36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火事件から6年となったこの日、現場の第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で追悼式が開かれた。遺族代表が「残した作品は、今も多くの人の心を動かしています。あなたたちが生きた意味が確かにあったのだと誇りに思います」としのんだ。

(7月17日)
 かつて土曜日に岐阜県各務原市内で共に社交ダンスを学んでいた「土曜クラブ」のメンバーと同市内のカラオケ店「ジャパンレンタカー各務原」でそれこそ、何年ぶりかに再会、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】をみんなで共に歌い、旧交を温めた。この日は雨、雨の1日。というわけで行きは友人の車で送ってもらい、帰りはタクシーで帰宅。それでも久しぶりに〝みえちゃん〟や〝吉田さん〟〝棚橋さん〟ら楽しい仲間にお会い出来て旧交を交わすことになり、演歌も<黒い花びら>や<長良川演歌>などを久しぶりでマイク片手に歌えて「行ってよかったな」と思っている。

 久しぶりにお会いした岐阜・土曜クラブの社交ダンス仲間たち。能登半島地震の復興応援歌「能登の明かり」をみんなで歌い、楽しいひとときとなった
 

     ※     ※     ※         

     ☆     ☆     ☆
 大津地裁が17日、滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、患者が死亡した「呼吸器事件」を巡り、殺人罪で服役後に再審無罪となった元看護助手西山美香さん(45)=同県彦根市=が国と県に約5500万円の損害賠償を求めた訴訟で県に約3100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。滋賀県警が西山さんを「うその自白」に誘導したことなどを違法と認定した一方、検察の責任については認めず、国への請求は棄却した。
 この日、中部地方は愛知、岐阜、三重の各地で大雨に。同日午後6時50分までの24時間雨量で三重県桑名市で204・5㍉、岐阜市でも192・5㍉それぞれ7月では観測史上最大に。愛知県愛西市でも午後4時までの6時間雨量で7月最大の146・5㍉に。同県津島市内では昼ごろ、名鉄津島駅東側の道路が1㌔ほどにわたって冠水。周辺でも道路や商店が水浸しとなり、通行止めになるなどした。というわけで新聞の見出しも【東海大雨浸水被害 岐阜、桑名で7月最大雨量】(中日)。

 きょうは出がけに先に杉浦書店さんに注文しておいた太田治子さんの【明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 斜陽日記太田静子】(ちくま文庫)が玄関先ポストに置かれており、待ち望んでいた文庫本だけに、胸がときめいたのである。

(7月16日)
 水曜日。毎月一回の健康チェックをして頂いている金山のペインクリニックへ。前回採血された血液検査の結果も、血圧測定もまずまずで、こんごも出来るだけ運動をしてアルコールの休肝日を週に2日は取るように-とのアドバイスを担当の川瀬医師から受け、帰った。
 愛猫シロちゃんが健在だったころは、帰宅すれば決まって玄関先まで出迎えてくれたものだが、既にその彼女も今は旅立っているのでそういうわけにもいかない。やはり、玄関先に足を踏み入れたときの、あのニャン、ニャア~ンと甘えたような声を張り上げ、出迎えてくれていた当時のことを思うと涙がにじみ出る。それでも私は玄関ドアを開けると同時に「シロ、シロちゃん。おかあさん。たつ江。今帰ったよ」と姿なきふたりにそう呼びかけるのである。

 16日付の中日新聞朝刊の報道によれば、だ。わたくしも所属する日本ペンクラブ(桐野夏生会長)が15日、参院選期間中に外国人に対する差別的な主張や「外国人犯罪が増えている」などのデマが拡散されていることに対し「このまま社会が壊れていくのを見過ごすことはできない」と批判する声明を発表。声明では「与野党を問わず一部の政党が外国人の排斥を競い合う状況が生まれている」と指摘。外国人を問題視するような政策を掲げ、根拠のないデマを流すことは「言葉の暴力であり、差別をあおる行為だ」と断じている。

(7月15日)
 火曜日。岐阜の社交ダンス仲間からカラオケのお誘い。せっかくのお誘いである。能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】も歌ってみたいので、出来得る限り、行こうとは思っている。ただ指定された場所まで無事行くことが出来るのか。そのあたりをしっかり確認したうえでと思っている。

 中日新聞が本日15日付朝刊の<参院選2025>特集で【気候危機 今変えなきゃ】の記事。人類が当面している課題だけに、なかなかよい記事だった。そして同日付夕刊軟派トップ記事も【わがまち復興へオンエア 輪島に北陸初の災害FM】【豪雨遺族の男性仲間に 「姉の魂と進む」】と被災した地域社会に融け込んだ内容となっている。

(7月14日)
 月曜日。大相撲名古屋場所がきのう13日に初日を迎え、会場となるIGアリーナ(名古屋市北区)が正式開業。新横綱の大の里(石川県津幡町出身、二所ノ関部屋)は昇進後初めてとなる本場所で新小結欧勝馬を寄り切りで下して白星発進し、「いろんなことが初めてだった中で、今日勝てたのは大きい」と胸をなでおろした。――とは、本日14日付の中日新聞夕刊である(大の里は本日も勝ち、幸先の良いスタートとなった)。

 本日付の朝刊は新聞休刊日のためお休み。夕刊(中日)は【満員の熱気 大の里白星発進 名古屋場所 新会場で開幕】のほかに【地下学校やっと通える ウクライナ3年ぶり対面授業へ】【小田2度目V ウィンブルドン車いす単】【線状降水帯発生の恐れ 東海、土砂災害警戒】【悪石島 地震2000回超 6月21日以降】【さつまいもチップスで 名産地・千葉PR 地域揚げ揚げ 女将の挑戦 老舗和食料理店 厳選素材で1袋810円】【被爆者証言動画80人に 長崎被災協 ユーチューブ配信】【ローソンで車中泊できます 千葉の一部店舗 1拍3000円程度】など。いろんな話題が満載である。

 夜。夕刊の予測どおり、線状降水帯がここ尾張地方の夜に炸裂。大変な轟音と豪雨となった。そんななか、深夜遅くに息子が帰宅し、ホッとする。自然には勝てない。いやいや、勝てっこない。

2025年7月13日
【鶴保氏 委員長辞任へ 衆院予算委 地震発言、自民打撃】とは、本日付の中日新聞朝刊1面見出し。自民党の鶴保庸介参院予算委員長は、「運のいいことに能登で地震があった」と失言したことの責任を取り、委員長を辞任する意向を固め、党幹部に伝えた。ーといった内容で口は禍の元の典型例だといえよう。

【大野完投 ニッコニコ <球心>3年ぶり「次は完封」】【岡林4年連続100安打】とは、スポーツ面の見出し。【竜3連勝 中日7―1広島】の小見出しにやれやれである。先日までは「負けてばっか」の悪印象が強かっただけに、やっと日が差し始めた-といったところか。勝負はこれから。井上ドラゴンズには、この先、どこまでも勝ち続けてほしいのである。

【待ってた ブルーインパルス 大阪万博・展示飛行 来場者伸び悩み】【「豊かな歴史文化触れた」モンゴル1週間 陛下感想】【ヒグマ襲撃 男性死亡 北海道 初「警報」付近捜索】【■千葉・鴨川で中学生流される■悪石島で震度4】とは13日付の毎日新聞朝刊。

(7月12日)
「ICC(国際刑事裁判所)の掲げる使命である世界における最も重大な犯罪の処罰に貢献し、犯罪被害者のために正義を実現するため仕事にまい進してきました。しかし米国から一方的かつ理不尽な理由で、テロリストたちが載る制裁リストに併記されました。これがどれほどの屈辱か。人間性を否定する許し難い行為です」とは、本日付の中日新聞朝刊1面【「法の支配 風前のともしび」ICC赤根所長、法曹に訴え】の記事の一節である。
 記事は、さらにこう続く。
――制裁対象となった4人の判事はウガンダ、ペルー、ベナン、スロベニアの出身でいずれも女性。実際に逮捕状を出したフランスの男性判事は含まれていないという。「こんなことが許されていいのか。非常に選択的、かつ差別的な制裁方針と言わざるを得ない」。赤根氏は当然ながら米政府を批判し、危機感あらわに訴え、「法の支配は風前のともしびのように見える。ICCを何としても守らなければならない」との記事はまさにそのとおりだといえよう。
 それにしても、トランプ大統領は何をしているのか。ご自身が【世界平和と正義の味方】を唱えるのであるならば、だ。こうした時にこそ、赤根所長らを擁護すべきではないのか。全くもって、世界のリーダーたるものが何をしてるのだーと私は言いたい。同世代の男として恥ずかしい限りである。

 正午過ぎ。NHKラジオで▽保坂正康が語る昭和人物史を聞き、朗読「宮本武蔵」を聞く。どちらも、なかなか良い内容であった。こちらもメディアとしての役割を果たしているナ、と思う。中でも今は亡き俳人金子兜太さんの生の声が、わが妻伊神舞子を思い出させ懐かしく感じられた。それにしても、きょうも暑い1日である。

 名古屋市北区の名城公園に建設されたIGアリーナで12日、大相撲名古屋場所(中日新聞社共催)の土俵祭りが行われ、日本相撲協会の関係者らが15日間の安全を祈願した。名古屋場所は13日に初日を迎え、アリーナも正式開業となる。八角理事長(元横綱北勝海)や名古屋場所の出羽海担当部長(元幕内小城ノ花)、中日新聞本社の大島宇一郎社長らが出席。祭主として立行司の木村庄之助が祝詞を奏上する中、出席者は厳粛な面持ちで場所の成功を祈った。――とは、本日付け中日新聞夕刊の記事である。
 ほかに【人口肉万博でご賞味あれ 代替肉料理や培養肉展示 3Dプリンターで霜降り】(日経夕刊)【<戦後80年 昭和100年>毒ガスと被曝95歳反戦訴え 動員風船爆弾製作も「加害責任直視を」広島体験記録の画集出版】【「米が高い」X投稿30倍超 今年5月は10万4600件】(中日夕刊)とは、各夕刊記事である。

(7月11日)
 金曜日。いつものように午後、社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化会館へ。ワルツとクィックステップのレッスンに挑んだが、何となく感覚はつかめてきたような。そんな気がする。帰宅後、ラインで能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を1人でも多くの人々に歌ってほしくて#をつけ発信するも、これがなかなかうまくいかない。ジェミニさんに教えられたとおり「#能登の明かりを聞いて歌ってください」いった具合に#をつけて発信してはみるが、なかなかうまくはいかない。なぜ、うまくいかないのか。あすまた「熱砂」同人でSNSに詳しい彼女(「熱砂」編集委員の黒宮さん)に聞いてみよう。きょうのところは、あれやこれや、とチャレンジしようとした分だけ、逆に疲れてしまった、そんな気がするのである。

(7月10日)
 昨夜。関東地方一円が短時間で記録的な集中豪雨に襲われた。デ、東京の文科省に務める長男は職場から川崎の自宅まで帰るのに「電車が混みすぎでタクシーも捕まらず大変」だったようだが。午後10時前になり何とかタクシーをつかまえ帰宅することが出来た、とのこと。やれやれである。人間、いつ自然という怪物に襲われるのか、は分からない。知れたものでない。やはり、みな自然の猛威のなかで呻いているだけか。そんな気がしないでもない。
 ここは長男が無事、帰宅出来たことに感謝するほかない。

 昼。江南市内のショップ「ピアゴ」の隣りに位置し、リニューアルオープンしたばかりのレストラン「ビッグボーイ」へ。ここで昼食をしたあと、店内の防災グッズコーナーへ。心やさしき友人からの温かい心、アドバイスに従っての行動だが、結構アレヤコレヤとそろっているなと安心。これなら大丈夫だ、と。そう思って帰宅した。

 防衛省が9日、陸上自衛隊の輸送機V2オスプレイの正式配備先となる佐賀駐屯地(佐賀市)を開設し機体の移駐を始めた-というニュースはじめ、【米、銅に50%追加関税 防衛やEVで需要拡大】など毎日多くのニュースが報じられている。そうしたなか、けさの朝刊からひとつ選べと言われれば、私は躊躇なく【鶴保氏 能登地震発言 参院選自民追い打ち】を上げるに違いない。自民党の鶴保雇介参院予算委員長が9日、和歌山市で記者会見し、参院選の自民候補を応援する集会で「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことに陳謝し、撤回したことだろう。鶴保氏はこれより先、8日の自民候補の集会で2地域居住の推進を説明する中で「運のいいことに能登で地震があった。緊急避難的に金沢市にいても、輪島市の住民票が取れるようになっていった。」と演説。途中「能登で地震があって上の方、輪島だとか。たま、なんだっけ」と能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市に言及したが、東大出ともあろうものが、だ。被災地をこれほどまでに小ばかにした言動はなかろう。あきれてモノが言えない-とは、このことを言う。ちなみに鶴保氏は、参院和歌山選挙区選出で現在5期目。2028年に改選を迎えるという。

 夕刊は【富士開山 静岡側も安全に 入山料(1人4000円)徴収】【尹前大統領再び逮捕 公務執行妨害疑い 4カ月ぶり拘束】【エヌビディア(米半導体大手)世界初4兆㌦(約590兆円) 時価総額】=いずれも中日新聞見出し=といったところか。

(7月9日)
 本日付の中日朝刊1面は、【対日関税25%通告 トランプ氏、変更含み 来月1日発動】【首相 交渉加速指示】というもの。そして24面の第二社会面には【1700人犠牲モンゴル 両陛下抑留地で慰霊】の見出し。天皇、皇后両陛下が8日、公式訪問中のモンゴルの首都ウランバートル郊外で戦後の抑留中に亡くなった日本人の慰霊碑に供花し、追悼されたニュースが報道されていた。海外抑留地での天皇によるこうした慰霊は初。1700人以上がモンゴルで犠牲になっており、両陛下は黙とうをささげ、戦後80年の節目に当たって平和への思いを示された。良いことだと思う。

 そして。本日付の中日夕刊は【米、銅に追加関税「50%」 重要物資国内生産目指す】【米洪水161人不明 トランプ氏11日訪問 死者111人に】。こんな見出しのなか、【次は君が組み立てて「プラモの街」静岡市子どもファン開拓 お手軽版やモニュメントでPR】の話題には、どこかホッとさせられる。

(7月8日)
 米テキサス州で夏季キャンプに参加した少女らを巻き込んだ洪水の被害は7日時点で死者が104人に達したという。こうしたなか、日本時間7日午後0時10分ごろにはインドネシアのレウォトビ・ラキラキ山(1584㍍)で大規模な噴火が発生するなど自然界は人間社会に対して容赦ない(気象庁は、その後日本への影響はない、と発表)。
 一方、6月下旬から地震が頻発している鹿児島県十島村のトカラ列島・悪石島では7日も未明に震度5弱、午後にも震度4を観測するなど地震が相次いだ。悪石島では6日午後、震度5強を立て続けに2回観測しており、村では島に残る住民約20人の対応に追われている。悪石島では3日に震度6弱の地震が発生。2回にわたり島民計44人が鹿児島市に島外避難。震度5弱を観測した小宝島からも15人が避難。鹿児島県の派遣要請に基づき鹿児島市立病院は島の診療所に看護師の永尾香織さんの派遣を決めている。自然の猛威に、このところ人間社会が翻弄されている。
 朝刊は、ほかに【静岡・伊東市長(田久保真紀市長=55歳=)が辞職表明 学歴詐称疑惑 出直し選出馬へ 議会は辞職勧告決議】【多治見は38.8度 全国最高】など。

「2025年8月1日より、われわれは米国に輸入される全ての日本製品に対し、全ての部門別関税とは。別にわずか25%の関税を課します。より高い関税を回避するために第三国経由で輸送された製品は、その高い関税の対象となります。この25%という数値は、貴国との間にある貿易赤字の格差を是正するには依然として不十分であることをご理解ください。/ご承知のとおり、日本または日本国内の企業が米国内で製品を製造または組み立てることを決定した場合、関税は課されません。そして実際、われわれは承認を迅速かつ専門的に、そして日常的に取得できるよう最大限の努力をいたします。つまり、わずか数週間で行います。」とは、トランプ米大統領が日本に25%関税を通知した書簡全文のうちの一部である。

 というわけで、本日付の夕刊1面トップは【対日関税 8月から25% トランプ氏譲歩狙い期限延長】。ほかには【苦境に輝く✈ 堅実サービス ANA国内部門 能登空港が最優秀賞 地震で被災しながらも業務】【安倍氏銃撃3年 「なぜ命を」各地で追悼 山上被告 10月初公判】など。きょうも紙面にはニュースがあふれている。

(7月7日)
 きょうは「夏の暑さが始まる小暑(しょうしょ)。これから、8月上旬の立秋の前日までが暑中で、暑中見舞いはこの期間に送るものである。とはいえ、もはや何日も前から暑中が続いている-と感じるのは私だけでもあるまい。
 事実、けさの新聞は【桑名38.3度 全国最高 中部各地猛暑日きょうも注意を】と呼びかけている。それによれば、「中部地方は6日、厳しい暑さに見舞われた。三重県桑名市で38・3度とこの日全国で最も暑くなるなど、各地で最高気温が35度以上の猛暑日となった。/気象庁によると、中部地方全域が広く高気圧に覆われ、日中の気温が上昇した。最高気温は愛知県豊田市で37・9度、岐阜県多治見市でも37・7度と、それぞれ全国2、3番目の暑さを記録した。/名古屋市は36・5度、長野県飯田市南信濃で36・7度、滋賀県東近江市で35・0度だった。……」と報じている。
 ほかに気になるのは、地震が相次いでいる鹿児島県十島村のトカラ列島悪石島だが。ここでは6日午後2時1分ごろ、震度5強の地震があり、同7分ごろにも震度5強を、7日午前0時12分ごろにも震度5弱の地震を観測するなど地震が相次いでおり、島民は不安な日々を過ごしている。トカラ列島を震源としての有感地震は実に1500回を超えたという。

 ほかにも【浜松のガールズバー 女性店長と店員刺され死亡 殺人未遂容疑で客の男逮捕】【フジ統治不全 日枝氏が一因 検証番組元社長ら証言】【玉井義臣さん死去 90歳あしなが育英会設立】【藤井6連覇に向け先勝 第1局 千日手指し直し制す】などいろいろある。
 というわけで、このところは暑い暑い日々が続いている。 

 それはそうと、きょうは七夕である。この日がくると浴衣姿のおまえ、たつ江を思い出す。おまえは、この日が来ると決まって浴衣姿となり、自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」の店頭に立ったものだが、とてもお似合いで、その悠然たる姿には私自身、誇らしげに思ったものである。そのおまえ、たつ江も今はこの世にいない。これほど寂しいことはないのである。でも、おまえはいつだって俺の心の中にいることも確かだ。舞。たつ江。元気でいるか。きのう玄関先にススイッと蜘蛛が一匹現れて、わが家を訪れたが、私には、おまえ、すなわち舞(たつ江)の化身のような。そんな気がしてならないが、実際はどうなのだろう。

(7月6日)
 【痛恨逆転負け 投手8人投入執念実らず井上監督 3年ぶり回またぎ清水の好投無駄にしない 今季最長5時間5分 9回から2㌄無失点】とは、本日7月6日付の中日スポーツの1面見出しである。なんたることか。われらがドラゴンズはまたしても延長12回の末、6―4で負けた。「それでも、みんな、それぞれ頑張っているのだから。負けは負け。しかたないさ」とは、もう一人のボクの気持ちである。
 というわけで、ドラゴンズは昨日、バンテリンドームナゴヤでの試合でファンの声援と期待にもかかわらずヤクルトに負けてしまった。「仕方ないか」。もう一人のボクが自重の鐘でも鳴らすように「今度は勝つ。きっと勝つから」と自分で自分をなぐさめる。のである。

 トカラ列島近海を震源とする地震が相変わらず頻発、そのつどNHKラジオから「番組の途中ですが。九州地方で……」と発生したばかりの地震についてのニュースが流れる。こうした報道はきょうも再三あり、担当アナウンサーは、そのつど「この地震への津波の心配はありません」などと繰り返し告げている。一方、お昼の茶の間には、同じラジオからのど自慢大会の様子が実況中継されている。

(7月5日)
 鹿児島県十島村の悪石島でけさ午前6時29分ごろ、震度5強の地震を観測。気象庁によれば、震源地はトカラ列島近海で震源の深さは19㌔。地震の規模はマグニチュード(M)5・4。津波はなかったーとは中日の夕刊。十島村によれば、幸い悪石島にいた全員が無事で家屋の被害は確認されなかったという。気象庁によれば、トカラ列島近海の震度1以上の地震は6月21日以降、本日7月5日午前7時までに実に1300回を超えたという。夕刊報道によれば、十島村の久保源一郎村長はこの日の記者会見で悪石島から島外に避難する第2陣は「20人以上になる」との見込みを明らかにしたが、近くの子宝島からも希望者を募り、第2陣と同行してもらうことも検討する、とした。
 
 本日付の中日夕刊報道によれば、米大リーグのナショナルズに今季加入した小笠原慎之助投手が6日午後1時35分(日本時間7日午前2時35分)開始の本拠地でのレッドソックス戦で先発としてメジャー初登板することが決まったという。27歳の小笠原はプロ野球中日ドラゴンズからポスティングシステムを利用してナショナルズに移籍。オープン戦は5試合で1勝3敗、防御率11・25と振るわず開幕をマイナーの3Aで迎えていた。ドラの出身だけに、米大リーグでも活躍してほしく思う。ドラファンなら、誰とて同じ気持ちに違いない。

 夜。NHK総合の新プロジェクトX【私は殺してない! 獄中から届いた手紙350通 弁護士と記者のタッグ 取調室で何かあった? 司法の闇に挑め!】を見る。担当弁護士と中日新聞大津支局の記者らの西山美香さんの冤罪事件に挑んだ内容を振り返りつつ検証するといったもので、弁護士と記者の地道な格闘には頭が下がった。事件は、滋賀県・湖東記念病院の元看護助手、西山美香さんが患者の人工呼吸器を外して殺害した-として有罪判決を受け、12年服役したのちの再審、やり直し裁判で無罪が確定したというもので、冤罪事件をトコトン、しかも地道に追求し続け西山さんの無罪を証明したその努力にはあらためて頭が下がった。
 大津支局といえば、それよりはずっと以前に私自身が大津支局長として在任したことがある職場だっただけに、とても他人ごとではなく、このプロジェクトXを注意深く拝見させて頂いた次第である。滋賀県庁前に建つ新しい大津支局の局舎にはなぜか懐かしさも感じたのである。そればかりか、かつての同僚、秦記者の姿までも思いがけずテレビ画面で拝見。後輩記者たちは皆それぞれのポストで地道にがんばっているなあーと改めて思った次第である。

(7月4日)
 金曜日だ。
 第27回参院選が昨日の3日に公示され、20日の投開票に向け、選挙戦が始まった。今回の選挙戦はコメをはじめとした物価高対策に自民党派閥の裏金事件に端を発した政治とカネの問題、さらにはトランプ米政権の高間税措置への対応などが主な争点とは、新聞の論調である。
 そして。昨年10月の衆院選で少数与党となってから初の国政選挙で結果次第では、石破茂首相(自民党総裁)の政権運営に直結する選挙になることも十分、考えられる。というわけで、各紙とも【「国難」の今 選ぶ未来は 参院選公示 物価、裏金など争点 522人届け出20日投開票】(中日)【日本の針路選ぶ 20日投開票 問われる物価高対策 参院選公示 自公過半数焦点】(毎日)と選挙一色の展開が目立つのである。
 
 本日付の中日夕刊は【王谷さん小説英ダガー賞 日本人初「ババヤガの夜】はじめ【トランプ関税文書で通知 4日から一方的措置】【悪石島 一部島外避難 震度6弱 鹿児島市へ1週間程度】【東海 梅雨明け 3位タイの早さ】。また日経夕刊は【トランプ減税成立へ 下院通過富裕層・企業に恩恵 490兆円財政悪化】といったところか。

(7月3日)
 トランプ米大統領は1日、日本との関税交渉の早期合意は困難との認識を示し、相互関税を念頭に近く日本に30%や35%など高い税率を課す可能性を示唆した。相互関税の上乗せ分の停止期限が9日に迫る中、関税停止期限の延長にも否定的な考えを改めて示し、日本に対する圧力を強めた。――とは、3日付の毎日新聞朝刊1面リード記事。そして。これを受けての見出しは【対日相互関税35%示唆 トランプ氏 交渉合意疑問視 停止期限の延長否定】というものだった。
 一方、中日新聞の1面見出しは【参院選2025 きょう公示 給付か減税か各党応酬】【対日関税「30%か35%か」 トランプ氏 交渉合意 疑問視】【「対米投資、雇用創出で打開」首相】というものであった。

 そして。本日3日付夕刊といえば、だ。【石破政権 どう評価 参院選公示20日投開票 物価対策が争点 491人立候補】(日経)【物価対策裏金など論戦 510人超届け出 1人区に注目 参院選公示 20日投開票 愛知14 岐阜6 三重4 静岡7】(中日)と選挙一色モードに。

 そんな中、本日午後4時13分ごろ、このところ地震が多発している鹿児島県トカラ列島の十島村で最大震度6弱の地震が発生。気象庁の緊急会見によれば、十島村で最大震度6弱を観測することは初めてのことだという。十島村では震度1以上は1050回に達する、とは気象庁。

(7月2日)
 中日新聞の本日付朝刊中面(14、15面)に【行って、知って。能登】の見開きの特集紙面。この紙面展開に中日の郷土愛を感じた。

 2日付の中日見開き特集紙面
 

 先日16日付の能登版紙面
 

 どこまでも。能登半島全域に対する広く、深い愛が感じられた中日特集紙面。記者たちの限りなき頑張りに期待したい。
 
 このほかの紙面は。【死者8割減 目標再び 南海トラフ防災計画を改定 重要施策進捗を毎年確認】【参院選あす公示 510人超が立候補準備】【新会場に新横綱 大相撲名古屋場所開幕を前に、設営が進むIGアリーナを見て回る新横綱・大の里関、横綱・豊昇龍関】【路線価伸び幅最大2.7% 25年訪日客、マンション後押し】といったところか。

(2025年7月1日)
 火曜日。中日新聞の夕刊によれば、昨年の能登半島地震と記録的豪雨で被災した石川県輪島市の沖合でこの日、すなわちきょう7月1日、海女さんによるもずく漁が1年ぶりに行われたとのことだ。約140人の海女さんが出漁。午前9時過ぎ、漁を終えた船が輪島港に次々と戻り、海女さんたちが籠いっぱいに積んだもずくを運び上げた-とのことだが、圧巻だったに違いない。記事には「地震前は海女1人で200㌔のもずくが採れる日もあったが、元通りになるには数年かかるといい、この日は1人20㌔と制限をつけた」というがその光景は圧巻だったに違いない。
 私の場合、海女さんといえば、どうしても、かつて【海女その世界】の連載企画を書いた三重県志摩半島の海女さんを思い出してしまうが、能登在任時には輪島沖に浮かぶ舳倉(へくら)島の海女さんを「能登人間ものがたり」で取材し、紹介したことがある。それだけに、志摩半島の海女さん同様、能登の海女さんの存在もなぜか懐かしく感じられることも事実だ。こうした体験もあってだ。今は能登の海女さんたちが1日も早く元に戻ることを願い、かつ期待したいのである。

伊神権太「能登よ のと ーおかあさん」公開中(随時掲載)

 能登半島地震の復興をひたすらに願う歌「能登の明かり」(作詞・伊神権太、作曲・牧すすむ、編曲・安本和秋、歌・岡ゆう子)の作詞者伊神権太が、かつて家族と七尾で過ごした日々を振り返り、能登への思いをつづっています。平成5年に起こった能登半島沖地震も含め、史実を赤裸々に綴る内容です。
 そして令和6年元日に起きた能登半島地震ーー。「能登の明かり」誕生秘話から、能登半島地震の震災復興支援コンサートに向けてへの思い。そこには誰にとっても大切な家族があり、母がいます。そんな人々にとっての人間群像とは。伊神権太がひたむきに執筆しています。
 お読みいただけたら幸いです。

【能登よ のと ―おかあさん(1、2、3、4、5、6、7)】 伊神権太=随時掲載
 
                              (黒宮涼 記)

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年6月~)

2025年6月30日
 月曜日。夏越の大はらいである。相変わらずきょうも暑い1日だった。それにしても私の心臓は生まれてこの方、79年余もの間、ずっと動きつづけているから、そのことが信じられない。動かなくなっても不思議でないのに、である。見えない神からの矜持以外の何ものでもない、と。そんなことを思ってしまう。こんなことを思うこと自体が年をとったせいか。

 きょうは、先日何かにひっかかってしまいそうになった左足小指の爪を切る。こんなとき愛猫シロちゃんが居てくれたのなら。きっと、不思議な顔をしてじっと何かを考え、わたくしがする仕草の全てを見守っていてくれたはずなのに。今は、わが家で見守ってくれる人はいない。
 先日、能登の輪島市門前町道下第1団地集会所であった能登半島地震の復興支援コンサートの心のこもったビデオ3本が輪島の安本和秋さまから送られてきた。恐縮の至りだが、わが家の宝と思い、この先ずっと大切にしたく思う。

 午前中、いつものように、ゴミ出しをしたあと舞とシロの遺影を前に、エーデルワイス、みかんの花咲く丘、能登の明かりの順にスマホのユーチューブに耳を傾け、岡ゆう子さんの【おんなの罪】にも耳を傾けてみる。引き続き、こんどは新聞を読み始めると【H2A有終の50号】【日本水産物輸入即時再開 中国、10都県は】の見出しが視界に飛び込んだ。
 ほかに「◇…大相撲の横綱に昇進した大の里関の祝賀パレードが29日、地元の石川県津幡町で開かれ、町の人口と同規模の約3万7千人が祝福した。オープンカーに乗った地元のヒーローに住民たちは「おかえり」などと声をかけ、新横綱は同乗した二所ノ関親方とともに手を振って応えた。」とは、けさの中日新聞の本紙【通風筒】である。

(6月29日)
 日曜日。朝。いつものように朝刊を読み、スマホを手に、続いてたつ江(伊神舞子)が好きだった【エーデルワイス】【みかんの花咲く丘】と彼女の死後に私と牧すすむさん、安本和秋さんとでつくった能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(歌は岡ゆう子さん)】を順番に、ユーチューブで聴く。
 引き続き、私が好きである【君がすべてさ】【黒い花びら】【絶唱】【希望】【柿の木坂の家】【夜霧よ今夜もありがとう】…の順で聞き、くちずさんでみる。歌いながら思い出すのは、やはり【みかんの花咲く丘】に出てくるワンシーンで、三重県志摩半島の真珠の海・英虞湾を見晴るかす、あの横山である。横山へは、悲しい時、さびしい時、つらい時に。休日をあて、いつもふたりでよく出掛け、横山の見晴らし台に立ったものである。

(6月28日)
 午前中、いつものように新聞を納得のいくまで読む。それから今は亡き歌手水原弘さんの【黒い花びら】と【君こそわが命】をスマホのユーチューブで聴き、歌ってみる。歌いながら無頼派作家の俺にはなぜか、この2曲はよく似合うなと、ふと思う。
 中日夕刊に和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されてきた雌のジャイアントパンダ全4頭が本日、中国に返還される日を迎えパンダを乗せた2台のトラックが午前8時45分過ぎに園を出発。航空チャーター便で中国四川省の繁殖研究施設に向かった、とのニュース。見出しは【パンダ中国へありがとう 和歌山4頭出発ファン見送り】というものだった。
 そして。もうひとつ。夕刊軟派トップに【仏レストランガイド 輪島塗を守る 料理店主に栄誉 塗師として被災業界のため職人探し】の記事。先日、輪島市門前町道下の仮設住宅ステージであった能登半島地震支援コンサートの取材でお世話になった上田千秋中日新聞記者の筆によるもので、【「ミシュラン」と並ぶフランスのレストランガイド「ゴ・エ・ミ・ヨ」の2025年日本版で、石川県輪島市門前町の日本料理店「茶寮杣径(そまみち)」のオーナー兼輪島塗の塗師、赤木明登さん(63)がトラディション賞を受賞した。伝統文化を守り、次世代へつなぐ努力を続ける料理人や職人に贈られる栄誉。昨年の能登半島地震で被害を受けた輪島塗の再興に向けた取り組みが評価された。】といった内容で、とても喜ばしい話である。
 
 輪島塗りの塗師、赤木さんのトラディション賞受賞を報じた中日新聞夕刊
 

 ほかには、中日朝刊1面に【愛知・大阪の原告勝訴 生活保護減額「違法」最高裁「国の裁量逸脱」】【座間9人殺害死刑執行 白石死刑囚=白石隆浩(34)、東京拘置所=死刑執行は2年11か月ぶり】のニュース。

2025年6月27日
 午後。金曜日なので一宮市のスポ文(スポーツ文化会館)へ。
 悦ちゃんは手術明けだったが参加。さすがに、まだ踊るわけにはいかない。奥さま思いの水谷さんは奥さま孝行で旅行中、との由。先日、ご主人が大変だったヨシコさんは、その後ご主人も回復。旅にいってきましたーとのことで、「ほら。ごんたさん、たべてよ」とサクランボをなぜか「5つ食べてよ」といつつ渡され、皆食べた。というわけで、きょうは私と先生とでワルツとクイックステップを繰り返し、踊ることあいなった。やはり結構疲れたが。「社交ダンスを続けることは舞との約束なので途中で棒を折るわけにもいくまい」とレッスンを続けたのである。

 帰宅すると、先日訪ねた能登半島の輪島市門前町道下第1・3団地自治会の責任者上岡克彦さまから義援金の領収書(68万4685円也)がわが家に届いていた。能登が少しでも早く元のようになることを願いつつ、領収書を手に、手を合わせた。

 本日付の中日夕刊トップに【柏崎原発の避難計画了承 再稼働へ地元同意焦点】、そして日経はといえばだ。【日経平均、一時4万円台 5カ月ぶり回復 世界株高波及】【株主総会ピーク560社 京成電鉄OLC(オリエンタルランド)株保有巡り攻防 シャープ「復配へ中計やりきる」】の見出し。

2025年6月26日
 木曜日。本日付の中日夕刊は【米「イランと来週協議 核放棄合意念頭か 核関連施設「ひどい被害」 イラン 詳細は触れず】【「和平仲介 中東より困難」 トランプ氏 ウクライナに見解】【NATO「加盟支援」 事務総長 ウクライナに言明】といったところか。
 それにしても本日付の日経夕刊軟派の【教員10人盗撮画像共有か 校内や行事中の女子児童 SNSチャットに投稿】のニュースには、あきれ果てる。というか、嘆かわしい限りである。

 名古屋の兄夫妻から。アラアラ、アラなつかしや、か。滋賀県大津市の名菓・叶匠寿庵の夏菓子が送られてきた。舞がいたなら、どんなにか喜んだことか。これも妙子姉さんの配慮に違いない。さっそく電話してお礼を述べる。「たかのぶさん。かずほちゃん、も。元気でやっている」とお姉さん。彼女は、日本のホスピス音楽療法士の草分けでもある。舞も生前、ずいぶんとお世話になり、尊敬かつ慕いもしていた。

 兄夫妻から思いがけず、送られてきた叶匠寿庵の夏菓子。ほっぺが落ちるほどにおいしかった

(6月25日)
 脱原発社会をめざす文学者の会幹事会の要請で月イチで書き続けている文士刮目の50回目【能登半島地震の支援コンサートを終えて 「地方は宝」の心を大切にしたい】を出稿。この後、銀行に行って先日の能登半島地震の復興支援コンサートにかかるバス代などの支払いを終え、やっとのことで今回の復興支援コンサートの全てが完結した。
 これも琴伝流大正琴弦洲会の会主倉知進さん(牧すすむさん)と長男崇さん、そしてお弟子さんたちと地元バンド、「ジェントルソウルwithまみ」の存在があればこそ、で、関係者全員に心から感謝したい。輪島市道下の仮設住宅街、道下団地(合わせて346戸)一角のステージ会場、すなわち仮設住宅で過ごす人たちがあれほどまでに笑顔で喜んでくださったことを思うと、今は、やはり大変ではあったけれど。石川テレビさんと北陸中日新聞の取材協力にも恵まれ、復興支援コンサートをしてよかったな-とつくづく思うのである。

 本日25日付の中日夕刊は【両国が勝利主張 イスラエル、イラン 攻撃沈静化】【核施設中枢破壊できず 米報道 トランプ氏主張と相違】、日経夕刊も【イラン・イスラエル停戦初日 双方が「勝利宣言」 合意後の応酬 沈静化】【「局所汚染の可能性 IAEA(国際原子力機関) イラン中部の核施設】【核開発「数カ月の遅れ」 米当局が初期評価 メディア報道】【再稼働6号機先行を表明 東電柏崎刈は「7号機と同時厳しい」】といったところか。

(6月24日)
 本日付の中日朝刊1面は【戦後80年昭和100年】のカット入りで【沖縄慰霊の日 実相 教訓 今守らねば 祖母のつらさ伝える 小6・城間さん「平和の詩」】。2社(第二社会面)も【愚かな過去 もう二度と 逃げ回った沖縄戦地 今も残るにおい、音 91歳語り部後悔と祈り】とわかりやすい。

 トランプ米大統領が23日、交戦を続けるイスラエルとイランが「完全で全面的な停戦に合意した」と交流サイト(SNS)で発表した-とは、きょう24日付の中日新聞夕刊。米東部時間24日午前0時(日本時間同日午後1時)ごろ開始し、24時間かけて段階的に実施した後、戦争が正式に終結すると主張した。ロイター通信は停戦後について、カタールが仲介し、イスラエルとイラン双方が同意したと報じた。
 ――とはいうものの。さてこの先どうなるのか。世界の目が集まっている。

(6月23日)
 23日付朝刊は、やはり【米、イラン核施設空爆 3カ所「完全に破壊」特殊貫通弾本土を初攻撃 <解説>「力の支配」大きな代償】【都議選自民大敗 都民ファ第1党】(中日)【米、イラン核施設空爆 トランプ氏「濃縮能力破壊 地下貫通弾14発使用 イラン報復警告、交渉を否定】【自民、第Ⅰ会派陥落 都議選 都民フ返り咲き】(毎日)というものだった。
 そして。夕刊は【緊迫の今、平和願う 沖縄戦80年慰霊の日 平和の詩小6・城間さん おばあちゃんが繋いでくれた命大切に】【イランと全面戦争望まず 米副大統領 標的「意図的に限定」】(中日)というものだった。

 月曜日。午前中、はげしい雨に見舞われた。おかげで朝一番でいったんはベランダに干した洗濯物を大慌てで中に入れたが、これまた結構つかれたのである。夕方、火災保険の更新手続きの件で小牧の営業所から男性スタッフが来訪。延長させて頂く旨を伝える。

2025年6月22日
 日曜日。とはいえ、ちょうど1週間前、6月15日に石川県輪島市道下の仮設住宅街集会所であった能登半島地震の復興支援コンサート実現の模様を本欄「熱砂」で記録、紹介するのに結局のところは写真グラフ形式で徹夜して執筆。それはそれは、疲れた。一夜程度でこれだけ疲れるということは、だ。やはり、自分一人若ぶっていたところで、私はやはり後期高齢者なのか。年には勝てないナとは、このことか。いたしかたあるまい。

 七尾支局の堀下奈美さんから16日付の北陸中日新聞3部が送られてきた。奈美ちゃん、お忙しいところを心からありがとうーとは、私である。

2025年6月21日
 北半球で昼の長さが1年で最も長い日。夏至(げし)である。土曜日だ。
 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪事件で警視庁の鎌田徹郎副総監と東京地検の森博英公安部長が20日、同社を訪れ。外為法違反容疑で逮捕した大川原正明社長(76)と島田順司元取締役(72)に直接謝罪。国家賠償訴訟で違法捜査が確定したことを受けての対応で同地検が2021年7月に起訴を取り消してから4年たっての謝罪になったーとは、本日付の毎日新聞朝刊の報道である。
 岩屋外相が20日、イランとイスラエルに居住する邦人と家族計87人が陸路、隣国に退避した、と発表。今回のイラン・イスラエル戦争に伴う退避は初めて。現時点でイランには約220人、パレスチナ自治区を含むイスラエルには1000人超の邦人が残っているという。
  
 中日新聞の本日付夕刊2社面トップに【<戦後80年 昭和100年>原爆の記憶受け止める 両陛下 広島訪問し供花 90代被爆者から「戦争 起きてほしくない」】の見出し。ほかに【米政府安易な介入慎め USスチール買収完了】の見出し。

 午後。平和堂に行った帰りに、生前の舞(たつ江)が大変お世話になった歌のおばちゃん(いや、お姉さんと言った方がよいのかも)、すなわちトシコさんのお宅へ。「能登での復興支援コンサート【能登の明かり】が無事、おわりました」と<能登の明かり>の楽譜と歌詞を手に訪れた。彼女からは義援金を頂いていたこともあり、お礼の報告をせねば。しなければ、と思いつつもなかなか伺うことが出来なかったが、これでホッとしたのである。「落ち着いたら、ピアノを教えて頂く約束をして」(本気である)帰宅する。
「ごんたさん。本当にお疲れさまでした。よくやったね。(能登半島地震の復興支援コンサートは)能登の皆さまに長年おせわになったマイちゃん(伊神たつ江、舞子)が牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会会主・倉知進さん)たちと一緒に実現させたようなものね。ご苦労さまでした」とは、としこさんの言葉。「としこさん、ありがとう」と私。
     ☆     ☆     ☆

     ※   ※     ※
 菅沼堅吾氏(東京新聞元編集局長)著の【東京新聞はなぜ、空気を読まないのか】(東京新聞)を読み始める。先日、新聞広告でちらりとこの本の存在を知ったので地元の杉浦書店にお願いして取り寄せた一冊の本を気が向くままに少しずつ読み進めている。彼(菅沼氏)とは、私が新聞社の社会部員時代に当時、新聞社に入社したばかりの新人練習生の教育担当を当時の社会部長・白井文吾さん(後に中日新聞の社長、会長)からおおせつかり、彼らが書く日記のチェック、その他を任せられ、その時に、この世で初めて出会った。あれから何年たっただろう。あのときの新入り練習生のひとりだった彼が、その後にこれほどまでに大きな人物となって世に現れ出るなぞ、当時は思いもしなかったのである。ひとつだけ言えること。それは、漢字は少し苦手のようだったけれど。彼は、どんな時にも少年のように。とてもチャーミングでさわやか、かつハンサムで、すなおな若者だったことである。
 年月とは、事と次第によっては、なんてすばらしいものか。

(6月20日)
 金曜日。本日付の中日朝刊1面見出しは【イラン攻撃条件付き承認 トランプ氏「最後通告」 邦人退避へ空自機派遣 ジブチ向け】【立民 不信任案提出せず 衆参同日選見送りへ】【ボランティア参加学生応援 アジア・パラ大会 名市大単位認定へ 他大でも支援の動き】。

 午後。一宮のスポーツ文化会館へ。例によって社交ダンスのレッスンに行くために、である。正直、きょうは、先日能登半島地震の復興支援コンサート【能登の明かり】で輪島市道下の仮設住宅街(約270戸が入居)を訪れた能登行の残務処理その他があるため、それに何といってもこの齢となると体力的にも少しは限界があるので思い切って休もう―とは思いつつも、やはりダンス教師の若先生はじめダンス仲間の面々、そして今は亡き妻舞の顔が思い浮かび、やはり「行かなくっちゃあ」とかなり疲れ切ったからだを自ら押し出し、引きづるようにしてマイカーを運転して尾張一宮へ。先生の指導の下、ワルツとクイックステップのレッスンに挑んだ。約1時間のレッスンを何とか踊り切ることが出来たのである。社交ダンス続行は、かわいい舞の遺言の実行、成就にもつながるだけに、体力の続く限りと思っている。
 でも、やっぱり疲れたことは確かだ。

(6月19日)
 今月15日に輪島市道下の能登半島地震の復興支援コンサートに精神的にも金銭的にも協力してくださった数多くの方々お一人ひとりへの電話とメールを駆使しての御礼のあいさつをここ数日間でやっとこせ、大半を終え、わたくしの新たな執筆生活は。さあきょうから、いや明日から再出発―といったところか。
 私自身も一匹文士(いっぴきぶんし)伊神権太の新時代に向けてさらに新たなる一歩を、と思う。この先は前進あるのみである。今は亡き妻のたつ江(伊神舞子)、そしておかあさんの後を追うようにして旅立った、かわいい愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)も「これで良かった。よかったよ」と思ってくれているに違いない。人生、誰とて今から。これからなのである。「前」に向かって進むしかない。いつだって新たなるスタート地点なのである。

 ふり返れば、今回の能登行は、復興支援コンサート【能登の明かり】の開始直前にそれまで小雨混じりだった能登の空が突然、晴れわたるなど思いもよらない奇跡続きでもあった。

(6月16日~18日)
 16、17、18日と。能登半島から帰り、これまで能登半島地震の復興支援コンサート【能登の明かり】を実現させるに当たって、被災地に対する見舞い金を寄せて下さったり、声の励ましをしてくださった多くの皆さまへのお礼を兼ねたメールと電話による経過報告に追われた。
 このところは、少しハードな日々が続いたので、きょうのところは、本欄執筆はこれで止め、あすからまた前に向かって私ならでは、のペンを進めたく思う。能登半島は地震と水害に痛めつけられはしたが。また「日は昇る」の気持ちを忘れず、一歩一歩前に向かって進んでいってほしい。

(6月15日)
 日曜日。午前10時過ぎに七尾市の和倉温泉【のと楽】を貸し切りバス一台で出た琴伝流大正琴弦洲会の一行は正午過ぎには輪島市道下の仮設団地住宅街(約270戸)に到着。朝のうち、パラついていた雨も現地に着くころには、アラ不思議や。雨はピタリと止み、心地よい風さえがそよと吹き渡る絶好の日和となったのである。これには、弦洲会の会主倉知弦洲大師範(詩人で作曲家でもある牧すすむさん)はじめ、出演予定の弦洲会門下生の女性たちも「あら。よかった。やっぱりお天気女の私がいたから」「いや、僕が晴れ男だから」などと笑顔が弾んだのである。
 そんな中、出演メンバーと現地で待ちうけてくださっていた仮設住宅街の人々でさっそく机を出し、椅子を並べるなどして準備も万端(もちろん私も労力奉仕に一役)。まもなくして道下の仮設住宅で暮らす人々の大半が見守るなか、「震災復興支援コンサート~あの日 あの時 あの歌が~」をスローガンとした大正琴演奏は定刻通り、午後1時半きっかりに始まったのである。あとは北陸中日新聞の能登版、そして石川テレビ両メディアのしっかりとした愛にあふれたニュース報道番組と紙面を見て頂けたらそれでよろしいかと思う。ていねいな取材、報道に当たってはかつての同僚、林浩樹さんはじめ多くの方々に大変お世話になり、それこそ心から感謝。その石テレのニュース番組だが。ネットで【大正琴の音色で被災地に元気を届ける】を検索されれば、すばらしい画像が出てコンサートの一部を聴くことが出来る。ぜひ、1人でも多くの方々に見てほしい。

 この日は、ほかに、私が七尾支局在任当時の七尾青年会議所メンバー三人(田尻、佐田味、木下の三氏)と当時の門前の中日記者だった渋谷昭次さん(現在は、いしかわ観光特使)も大正琴を演じる奥さまとおそろいでわざわざ足を運んでくださり、それこそ35年ぶりにお会いすることが出来、うれしかった。そればかりか、七尾の故笹谷輝子さん(販売店主)の息子さん憲彦さんご夫妻と長男太郎ちゃんまでが地元スギヨの名産ちくわを段ボール箱に何杯も大量に差し入れしてくださったのには、感激。私は観客一人ひとりに手渡しで配らせて頂いたのである。

 以下、演奏の模様を私が撮影した一瞬一瞬の写真グラフとして本欄に永遠の記録として残しておこう。

 雨が止んだなか、まず準備に励む
 

 支援コンサートには仮設住宅でくらす多くの人々が訪れ、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】に聴き入った
 

 演奏に聴き入る仮設住宅の皆さん
 
 
 

 本番を前に緊張した表情の琴伝流大正琴弦洲会のメンバーたち
 

 この日は被災しながらも地元でがんばるバンドメンバー「ジェントルソウルwithまみ」メンバーも応援出演に一役。左端のギターを抱えた男性が【能登の明かり】の編曲者・安本和秋さん。安本さんは自宅全壊という逆境のなか、編曲に一役
 

 なお、コンサートの冒頭には、【能登の明かり】の歌手岡ゆう子さんから届いたあいさつ文と日本ペンクラブからのお見舞い電報の朗読が司会者からあり、引き続き見舞金68万4685円が【能登の明かり】作詞者である私伊神権太から輪島市門前町道下第一団地代表(集会所責任者)の上岡克彦さまあてに託し、手渡された。このお金は、愛知県に点在する私(伊神)の高校時代の滝高=江南市=クラスメート「二石会」の会員はじめ、わたくしの社交ダンス仲間たち、わが家を出入りする私の亡き妻と馴染みだった杉浦書店の女子店員、亡き妻が生前、大変お世話になったトシコさん、私の小牧在任時代の劇団「小牧はらから」の小畠辰彦さんら旧団員たち、私の歯のメインテナンスをしてくださっている歯医者の歯科衛生士後藤さん、さらには私の妹とその友人知人、亡き妻たつ江のお兄さん、私が住む江南市花霞のガソリンスタンド店長や町内会役員さん、牧さん(小牧市在住)門下の大正琴のお弟子さん。そして。私の妻が旅立った時に七尾の南昭治さん(私が七尾在任時のママさんソフトボール事務局長)から送られてきた香典の全額など等。寄せられたどれもこれもが愛にあふれた貴重な義援金である。

 岡ゆう子さんから寄せられたことばと日本ペンクラブからのお見舞い電報の内容は次のとおり。
【岡ゆう子さん】本日は、皆様にお会いする事ができなくてとても残念でございます このたび、ご縁をいただき「能登の明かり」を歌わせていただきました岡ゆう子です これからも皆様に聞いて歌っていただけましたら嬉しく存じます 今後共よろしくお願い申し上げます 皆様には、一日も早く元の生活にお戻りになれます事 心より祈念致しております 岡ゆう子
【日本ペンクラブ(電文)】日本ペンクラブは能登の1日も早い復興を心より願っています。伊神権太会員 そして皆さま。復興支援コンサートがんばってください。

2025年6月14日
 JRの北陸新幹線で敦賀から金沢へ。金沢で午後2時発の特急「能登かがり火7号」和倉温泉行きに乗り換え、懐かしさの染みついた七尾市の和倉温泉駅に降り立った。駅からは地元の石和タクシーでお宿の「のと楽」さんへ、と向かった。
 とはいうものの、やはり、かつて歩き回った和倉温泉が懐かしく、そのまま先の能登半島地震で傷ついた温泉内をタクシーで一巡。昔からの友で今回の宿泊に当たっても随分とお世話になった女将まりちゃんのお宿「岡田屋」を横目に、サン加賀屋(あえのこと)に始まり、加賀屋、銀水閣、たな嘉、金波荘、海望、美湾葬……とひと巡りし、再び「岡田屋」へ。ここで、まりちゃんに今回の宿確保に当たってお世話になったことに対するお礼を言いながら、しばらく雑談。タクシーであらためて和倉温泉内をもう一度、周回。能州、はまなす、【総湯】、今は亡き森繁久彌さんが【能登の夢】を編んだ砂浜などを巡ったのである。巡りながら、どれもこれも懐かしい思い出があるだけに、大半が営業していない現実には「なんで、こんなことに。なぜなのだ」と涙があふれ出た。
 和倉の三尺玉花火など。多くの思い出が詰まった和倉の温泉街をタクシーで流したあとは、きょうの泊まり先である「のと楽」さんで旅装をとく。「のと楽」の大女将から、今は亡き名物店主で知られた七尾の女傑中日販売店主・笹谷輝子さん、そして愛ちゃん(現中日新聞社員)のことに話が及んだ時には涙があふれ出てしまい、止まらなかった。我ながら涙もろい自身にあきれ果てる。

 久しぶりの七尾湾。能登の海を目の前に入浴。引き続き、あすの【能登半島地震の復興支援コンサート「能登の明かり」~あの日 あの時 あの歌が~】の大正琴演奏をする琴伝流大正琴弦洲会の会主倉知弦洲さんと長男崇(たかし)さん親子、そして会員の代表を託された女性7人との食事は、それはそれは、楽しく、かつ美味しかったのである。

2025年6月13日
 イスラエル軍が13日、イラン各地の核関連施設を含む数十カ所の軍事施設を空爆。カッツ国防相が「イランを先制攻撃した」と発表。世界は、混沌としている。こうしたなか、私はあす能登半島地震復興支援コンサートが行われる輪島市の道下第一団地集会所に向かう。詳しくは帰宅後に、本欄で紹介しよう。

(6月12日)
 インド西部グジャラート州アーメダバードで12日、エア・インディアの旅客機が離陸直後に空港付近で住宅地に墜落、炎上。英ロンドン近郊のガトウィック行きで、乗客乗員は242人。英国人乗客一人が奇跡的に生存。

(6月11日)
 15日に迫った輪島市道下第Ⅰ団地集会所での「能登半島地震の震災復興支援コンサート~あの日 あの時 あの歌が~」を数日後に控え、このところは関係者との連絡調整に追われている。アレヤコレヤと連絡を取り合ううちに、かつて私が七尾在任時に北陸中日新聞と七尾青年会議所の共催で実現させた【海の詩(うた)】の公募事業で大変お世話になった当時の懐かしいJCメンバーとも何十年ぶりか、で久しぶりに電話で話し合うなど思いがけない「声の再会」にじ~んと込み上げてくる血流如きものが体内を走りあがってきたのも事実だ。
 田尻さん、佐田味さん、木下さん、今井さん、涌浦さん…と懐かしい顔と顔が大きく前面に浮かび上がってきたのである。話は変わるが。ドラの4連勝、嬉しい限りだ。

 夕刊によれば、気象庁が停滞する梅雨前線の影響で、西日本を中心に大雨になるとして本日、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼びかけた。九州南部では72時間降水量が400㍉を超えているところがあり、少しの雨でも災害の危険度が高まる恐れがある。落雷や竜巻などへも注意が必要だ。―と紙面で呼びかけている。

2025年6月10日
 【日韓首脳早期対面へ期待 初の電話会談 関係発展で一致】【米移民デモに州兵 トランプ氏派遣、ロスで衝突】【コメ2週連続値下がり 5㌔4223円 備蓄米市場に拡大】【東海梅雨入り 祭りに彩り】【白鵬さん「本当に悩んだ」 相撲協会退職 部屋再開見通せず不満 「外から発展に力尽くす】(いずれも中日朝刊見出し)などけさの紙面もいろいろ報道しているのだが。
 やはり私には尾張版の【<式年遷宮>沿道は熱気お木曳厳粛に 真清田神社 記者参加「20年に1度」かみしめ】が一番印象に残った。神木とともに綱を引いて練り歩く「お木曳(きひき)」に記者も参加しての記事が何よりも微笑ましくて良いナ、と思った。

 10日付の尾張版。「記者も一緒に」が良い
 

 雨という雨。雨たちの音が軒を伝って私の自室にまで聴こえてくる。パラパラ。メリメリ。コトンコトン。さあ~っ、とだ。

 きょうは雨、雨の1日である。それでも、わたくしは16日に迫った能登半島地震の復興支援コンサートを前にしての各種準備、そして日々の新聞チェックに追われるのである。むろん絵本源氏物語と太宰小説の限りなき読み返しも怠りない。のである。

 日々、愛読。文の鍛錬にも生かしているボロボロの文庫本と絵本源氏物語
 

(6月9日)
 6月15日に迫った輪島市の道下第一団地集会所での能登半島地震の【震災復興支援コンサート~あの日 あの時 あの歌が~】を前に、このところは前日に宿泊する七尾市和倉温泉の「のと楽」さんはじめ、現地への足の確保と手配などアレヤコレヤと、その準備で忙しい日々が続いている。そうしたなか、きょうは支援コンサートにあわせ私(伊神権太)が書き進めてきた小説【能登よ のと ―おかあさん】の告知を私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のWHAT`S NEW欄で同人仲間にしてもらうなど慌ただしい日々が続いている。

 気象庁は9日、東海地方が梅雨入りした、と発表。平年より3日遅く、昨年よりも12日早い。 
中日新聞の夕刊1面見出しは【移民抗議阻止に州兵2000人 トランプ氏動員 LA衝突も 知事要請なく強行 60年ぶり】【ミスター永遠なれ 長嶋さん葬儀 王さんら別れ】。米の移民デモ問題は日経夕刊でも【ロス移民デモに州兵派遣 米政権、2000人「捜査当局に暴力」主張】と大々的に報じている。それにしてもトランプはよくない。「一体全体、何をやっているのか」と言いたい米国民は大いに違いない。中日夕刊の1面トップ記事そのものは次のような内容である(リード部分)。
――米西部ロサンゼルスで7日、移民・税関捜査局(ICE)の不法移民取り締まりに対する抗議活動があり、トランプ大統領は同日、州兵2千人を派遣する大統領覚書に署名した。AP通信によると、州兵約300人が8日、ロサンゼルスに展開。一部の抗議活動参加者は州兵と衝突し、車に放火したり幹線道路を封鎖したりした。州兵は普段、州知事の指揮下にあるが、非常時には大統領が例外的に出動を命じることができる。
ーいやはやロサンゼルスは大変である。

 記事はさらに、こう続く。
「ワシントン・ポスト紙によると、大統領が知事の要請がないまま州兵動員を命じたのはジョンソン政権下の1965年以来で、約60年ぶり。共和党のトランプ氏による異例の強硬措置で、地元カリフォルニア州のニューサム知事(民主党)は反発。同洲は民主党の牙城で、トランプ氏の看板政策である不法移民対策への反感が比較的強い。……」

 15日の能登半島地震復興支援コンサートを前に、このところはその準備にアレヤコレヤと追われている。何はともあれ、天気がよくなるよう祈るばかりである。

(6月8日)
 日曜日である。本日付中日朝刊スポーツ面の【竜九回に粘りサヨナラ勝ち 中日4-3ロッテ 大島逆転劇の着火マン <球心> 急きょ先発3安打2盗塁】と中日スポーツⅠ面の【サヨナラ四球粘竜連勝 昴弥つないだ田中選んだ 岡林同点打!!】は久しぶりにスカッとした。このところ冴えなかったドラゴンズ。一昨日に続き、昨日も4―3で勝ち、なんだかスカッとした。そして。ドラはきょうの午後、バンテリンドームで行われた試合でもロッテに3-0で快勝してくれたのである。
 単純ではあるが。よかった、よかった。とは、このことか。この調子で永遠に勝ち続けてほしい。

 夜。NHKEテレの日曜美術館【世紀末フランスの巨匠オディロン・ルドン▽日本にある世界的コレクションから幻想的な光と闇の秘密に迫る!】とNHKスペシャル【さよなら長嶋茂雄さん】を見る。中でも日曜美術館は今は亡き妻の舞が生きていたなら、きっと喜んでみただろうにーと思い、その分真剣に鑑賞したのである。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 お伊勢さんの第63回式年遷宮のため長野県で切り出され伊勢神宮へ向かうご神木が7日、一宮市内の真清田神社に入った。神社周辺では、ご神木を乗せたトラックを引いて練り歩く「お木曳(きひき)」があり、この様子は中日新聞の尾張版で【ご神木 一宮を練る お木曳後、真清田神社へ 式年遷宮】と報じられていた。花しょうぶが見ごろ、いよいよサクランボの季節到来である。

(6月7日)
 きょうの話題は何といっても伊勢神宮の社殿を20年に1度建て替える式年遷宮を前に、長野県上松町で切り出されたご神木が、きのう6日に愛知県犬山市に入ったことである。城下町・犬山では犬山祭の車山(やま)と一緒にする「お木曳(きひき)」があり、ご神木を盛大に迎え入れた。伊勢神宮の式年遷宮は私自身、今から50年前、新聞記者として伊勢志摩在任時に当時、玉砂利に当代の日本を代表する人物をお供えする〝供奉員〟の担当記者として駆け回った記憶がある。それだけに、あのころが思い起こされ、とても懐かしい。

 そして。次のニュースは日本将棋連盟が6日、東京都内で開いた棋士総会と理事会で今期限りで退任した羽生善治会長(54)の後任に女流棋士で常務理事の清水市代女流7段(56)を選出。史上初の女性会長が誕生したことだろう。清水新会長は東京都出身。1985年に女流プロ入り。これまで女流名人10期、女流王位14期など計43期の女流タイトルを獲得、第一人者として活躍。2017年には女性で初めて連盟の常務理事に就任した実績がある。
 
 それから。私が「脱原発社会をめざす文学者の会」の要請で月イチで執筆している連載【文士刮目】の49回目【コメ問題 大切にしたい「ことばの重み」】が昨日、公開された。多くのみなさまに読んで頂いており、毎回、私なりにその時代時代の素顔の声をぶつけているだけに、読んで頂ければ、うれしく光栄でもある。

(6月6日)
 わたくしがウエブ文学同人誌「熱砂」でことしに入り、随時連載してきた私小説【能登よ のと ―おかあさん】が7まで書き終わり、あとは8回目を執筆しさえすれば、この物語は完結する。泣いても笑っても。あと一息である。ネットで【能登よ のと ―おかあさん】を検索すれば出てくるので、読者のみなさまには一人でも多くに読んでほしく思う。

 中日新聞の本日付の夕刊1面トップ記事の見出しは【東電旧経営陣に賠償命じず 東京高裁判決 株主逆転敗訴 津波予見可能性を否定】というものだった。
 2011年3月の東電福島第Ⅰ原発事故を巡り、旧経営陣が津波対策を怠り東電に巨額の損失が生じたとして株主が旧経営陣ら5人に約23兆円を東電に賠償するよう求めた株主代表訴訟の控訴審判決が6日、東京高裁であり木納敏和裁判長は計13兆円超の支払いを命じた一審の東京地裁判決を破棄して請求を棄却、株主側の逆転敗訴となった。事故を巡り避難住民らが国に賠償を求めた訴訟では最高裁が2022年6月、「実際の津波は想定よりはるかに規模が大きく、対策をしても防げなかった」として国の責任を否定。旧経営陣が業務上過失致死傷罪で強制起訴された刑事裁判でも今年3月、最高裁が巨大津波は予見できなかったと判断し、無罪が確定した。

 きょうは金曜日なので午後、社交ダンスのレッスンに参加するため一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。ティボットに始まり、オーバースクエア、ハの字ハの字…など。ワルツを何度も何度も繰り返し踊って学んだ。「足ではなく、おへそで踊る」などとなかなか難しいレッスンではあったが、最後にはワルツをなんとか踊りこなした。きょうはダンス仲間の御主人が朝、救急車で一宮市内の病院に運ばれたり、もうひとりの大切なレッスン仲間が来週胸の手術を受ける-など深刻な話を心配しながら、それでもレッスンはたんたんと進んだのである。
 それにしても、皆高齢のダンス仲間ばかりなので皆さん、病いを克服しながらのレッスンには頭が下がったのである。なかでも、えっちゃんの胸の手術が気になる。でも、彼女のことだ。きっと、また元気になってレッスンに顔を出してくれるに違いない。回復を祈るほかない。

 私が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の要請で毎月一回、執筆している文士刮目の連載49回目【コメ問題 大切にしたい「ことばの重み」】が本日、アップ(公開)となった。多くの人々に読んで頂けたら、と思っている。

(6月5日)
 戦後80年。昭和100年である。
 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまが4日、戦後80年に際して沖縄県を訪れられ、糸満市の国立沖縄戦没者墓苑で供花し太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を慰霊された。宮内庁によれば、この沖縄ご訪問は両陛下の強い願いで実現。懇談の場では戦争体験者や遺族だけでなく、悲惨な記憶を次世代につなごうとしている若者たちの話にも耳を傾けられた。
 ご一家はこの日、特別機で沖縄へ。激戦地となった本島南部へ。沖縄戦で亡くなった18万人の遺骨を納める納骨堂に花を手向け、深く拝礼。遺族ら一人ひとりと言葉を交わされ、犠牲者の名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」も視察。沖縄戦を体験した女性(91)に「大変な思いをされましたね」などと言葉をかけられ、愛子さまは「平和の大切さを感じました」と述べられたという。
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【出生数初の70万人割れ 24年68.6万人 出生率最低Ⅰ.15】【婚姻48.5万組 半世紀で半減 出会いなし■仕事・趣味優先】【韓国 李在明(イジュミョン)大統領就任 得票過去最多「日米韓 協力強固に】とは、中日新聞の本日付朝刊の1面見出し。そして【長嶋さんと生前に約束 松井さん「果たしたい」「監督との出会いがなければ 松井秀喜という野球選手は 全く違った野球人生を送ったと思う」 死去22時間後の対面 恩師の教え「次世代に継承」「素振りで会話 最も大切なことを授けてくださいました」】とは、本日付の中日スポーツ1面見出しである。
 活字を追いながら、長嶋さんはなんて幸せな男なのだろう、とあらためて思う。と同時に彼には【あこがれ】という言葉が何よりもふさわしいな、と。改めて思ったのは、伊神権太、すなわち私である。

 執筆中である【能登よ のと ―おかあさん(随時掲載)】の7.を書き終える。読者のみなさまには、ぜひ読んでほしく思う。ネットでタイトルを検索されても読むことは可能だ。読者のみなさまにはぜひとも、読んでほしい。元気と前に進む一歩が出れば、それにこしたことはない。

2025年6月4日
 輪島での能登半島地震支援コンサート【能登の明かり】の告知チラシ
 

 水曜日。15日の能登半島地震の復興支援コンサートを前に午前中、輪島の安本和秋さん、小牧の倉知崇さんらと電話でやり取り、本番を前にいよいよ何もかもが動き始めた。この支援コンサート、多くの方々の理解と協力、被災地への思いがあればこそ実現すると思うと、なんだか感無量の気がする。この先も関係者の協力の下、一歩一歩前進できれば、と願っている。

 けさ4日付の新聞各紙も【長嶋茂雄さん死去 ミスタープロ野球 巨人V9終身名誉監督 89歳】【王さん「特別な存在」 「ON」盟友】…など長嶋さん死去のニュース一色である。

 
 

 そして。本日付の中日新聞夕刊トップ見出しは、当然ながら【李在明(イジェミヨン)氏 韓国大統領就任 過去最多得票「民主主義回復を」】【当選認定後 即職務に】【「日韓協力 活発化を」石破首相が祝意】である。ほかには【基礎年金底上げ 13日にも成立へ 参院審議入り】【米、鉄鋼・アルミ関税50% 倍増へ大統領署名 摩擦激化不可避】など。あちらもこちらもだ。重要事案を抱えている。

(6月3日)
 中日新聞の朝刊報道によれば、政府が任意の小売業者に売り渡す随意契約による備蓄米が2日、中部地方のスーパーでも販売され、多くの人たちが5㌔2138円(税込み)で売られた店頭に並んだ。このうち名古屋のイオン熱田店では、多くが延々と備蓄米を買い求めて並んだが、私の目には備蓄米を腕に抱えて並ぶ光景、人びとの長蛇の列そのものが一種異様な独特な世界に映ったのである。
 そして。なぜか、その光景が終戦時に母の胸に抱かれ、引き揚げ船で舞鶴に上陸したまさにあの時、瞬間に当時赤子の目で見た風景のようなものが再現された、まさにその瞬間が再びこうして訪れたような、そんな錯覚にもとらわれたのである。

 【入札備蓄米買い戻し検討 農相表明随意契約で放出も】【停戦交渉進展なく ロシアが拒否 捕虜交換は合意】【韓国大統領選、投票始まる 即日開票、深夜に大勢判明】【長嶋茂雄さん死去 元巨人監督、「V9」黄金時代 89歳】とは日本経済新聞の3日付夕刊。中日3日付夕刊1面も当然ながら【長嶋茂雄さん死去 ミスタープロ野球 89歳「ON」巨人V9 勝負強く明るく戦後象徴】。ほかに【日本人2人 大連で殺害 中国人容疑者拘束 仕事でトラブルか】も。
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 プロ野球の読売巨人軍の選手、監督として活躍したミスタープロ野球・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が3日午前6時39分、肺炎のため東京都内の病院で死去。89歳だった。長嶋茂雄といえば、だ。1974年に東京・後楽園球場で「わが巨人軍は永久に不滅です」の名言を残し、17年に及んだ現役生活にピリオドを打ったあの日のことが忘れられない。
 背番号「3」は、巨人軍の永久欠番でもある。現役引退と同時に巨人の監督に就任。2度のリーグ優勝をし、1993年に再び監督に復帰。3度リーグを制し、1994年と2000年には日本一にも輝いた。そして2001年には勇退。終身名誉監督に。2013年(平成25年)には巨人の監督時代に指導したホームランバッター松井秀喜さんとともに国民栄誉賞を受賞、野球界では初の文化勲章も受章。2022年9月に脳内出血が見つかり、都内の病院に入院。治療とリハビリを続けていたという。

 ほかには【元横綱白鵬退職 弟子暴力 部屋閉鎖のまま 相撲協会】の新聞の見出しも悲しい話題である。大相撲史上、最多の45度の優勝を誇ったあの大横綱白鵬、宮城野親方(40)=本名白鵬翔、モンゴル出身=が日本相撲協会を9日付で退職するというのだ。2021年9月に現役を引退した白鵬、すなわち宮城野親方は元幕内北青鵬の暴力問題で2階級降格などの処分を受け、自らの部屋も閉鎖となり、昨年4月、弟子と共に伊勢ケ浜部屋へ移籍となっていたが、一体全体その後何があったのか。
 相撲界にも貢献してきたはずなのに、だ。あれほどの逸材がと思うと残念な気がする。あぁ~、なんたることよ。この世は無情とは、このことか。

(6月2日)
 中日新聞のOBから成る「中日社友会」事務局から能登半島復興応援歌【能登の明かり】の歌詞を送ってほしい旨、昨日の留守電に入っていた。このため、きょうの午前中に担当スタッフ木村さんに歌詞をメールで送らせて頂いた。

 能登半島地震復興応援歌である【能登の明かり】の歌詞
 

 社友会からの連絡など思いもしていなかっただけに、「あっ、そうだった。俺は中日のOBだったのだ」との思いを強くする。そういえば、ドラゴンズは31日の巨人戦(バンテリンドーム)で巨人に4-2で逆転勝ち。1日も4-1で勝ち、井上一樹監督にとっては会心の勝利で今季初の2カード連続の勝ち越しを決めている。3日から始まるセ・パ交流戦での大飛躍に期待したいところである。

 そして。ちまたの方といえば、だ。1300年の伝統を誇る「木曽川鵜飼」が1日、愛知県犬山市と岐阜県各務原市の間を流れる木曽川で開幕。名古屋市北区の名城公園に建設され7月に開業するIGアリーナ(愛知国際アリーナ)の開業式典が先月31日に行われたたことか。
 ほかには航空自衛隊のT4練習機が墜落した愛知県犬山市の農業用ため池「入鹿池」で1日、田植え用の配水が始まり、世界的な演奏家への登竜門・エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門がベルギーの首都ブリュッセルで5月31日まで行われ、大津市出身の久末航さん(30)=ひさすえわたるさん=が2位、愛知県一宮市出身の亀井聖矢さん(23)が5位にそれぞれ入賞したことか。明るい話題は、良きかな良きかなーである。

 夕刊は【太宰治の生原稿発見 短編「雀」全文 三鷹市購入、公開へ】(2日付中日)【シベリアへ無人機攻撃 ウクライナ空軍基地標的 爆撃機40機超損害か】【コメ対策で閣僚会議 首相表明、食糧安保を検証 5日にも発足】(2日付日経)と、いろいろある。

2025年6月1日
 大正9年生まれの母(伊神千代子)が生きていれば、きょうで満105歳になる。母がこの世にいたから。居てくれたからこそ、私たち家族は今、この世でこうして生きているのだ、との思いをあらためて強くする。

 というわけで、この日【6月1日】が訪れると、どこかシャキッとするから不思議だ。母は日本が敗戦して半年と少したったところで満州は奉天の大和税苑局(税務署)官舎で私を出産。生まれて間もない赤ん坊の私を胸に抱き、途中、父とは何度も離れ離れになりながら、満州の荒野、大地を時には頭を丸坊主にしてロスケ(ロシア人)の目から逃げながら、葫蘆島(ころとう)経由で引き揚げ船に乗り、舞鶴に帰港したのである。だから。そんな母への思いを私は終生忘れることはないに違いない。