一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2023年5月~)

2023年5月28日
 世界3大映画祭のひとつで知られるフランスのカンヌ映画祭で俳優の役所広司さんがドイツのヴィム・ヴェンダース監督の作品「PERFECT DAYS」(原題)の演技で最優秀男優賞を受賞。日本人の俳優が最優秀男優賞を受賞するのは19年ぶり2人目。また坂元裕二さんも是枝裕和監督の最新作「怪物」で脚本賞を受賞した。めでたいことである。特に役所広司さんは<シャルウィダンス>での演技など私が好きな役者だけに、とてもうれしく思う。
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 日曜日。きのうのバンテリンドームナゴヤ。
 中日はDeNAに、3-2。今季初のサヨナラ勝ちで2度目の3連勝。けさの【熱投 激走 3連勝 竜今季初のサヨナラ】の見出しになんだか、ホッとした。見出しといえば、だ。大相撲夏場所14日目(両国国技館)の【照ノ富士 復活V 6場所ぶり8度目】【さじき席 1分超熱戦 綱の証明】【(11勝3敗の)霧馬山大関決定的】【連敗止めた朝乃山11勝】と、どれも小気味いい。
 なかでも霧馬山を寄りきりで破り、13勝1敗での優勝を決めた照ノ富士の両ひざの病魔と闘いながらの執念と努力の復活劇は、ただただ「お見事でした」のひと言に尽きる。
 3場所連続の全休から復帰した場所での優勝は、昭和以降では1968年秋場所の大鵬、1989年初場所の北勝海に続き3人目。千秋楽を待たない優勝決定は自身が遂げた2021年九州場所いらいとなった。たいしたものである。

 照ノ富士復活の優勝が報じられた本日付けの朝刊
 

 真剣勝負の野球と大相撲に比べたら、こやつら一体何を考えているのだ、と思ったニュースが岸田文雄首相の長男で首相秘書官の岸田翔太郎氏が昨年暮れ、公邸で親族らと忘年会を開いていたと週刊文春が報じた一件だ。これは、地に落ちる以外の何者でもない。慶応ボーイがこんなことでは-と同窓生らは皆、嘆かわしく思ったに違いない。語るに落ちるとは、このことを言うのだろう。

 トヨタ自動車が27日、静岡県小山町の富士スピードウェイで開かれているスーパー耐久シリーズ(S耐)に液体水素を燃料に走るエンジン車両を投入。液体水素エンジン車のレース参戦は世界でも初めて。豊臣秀吉が、戦国時代の武将・藤堂高虎にほうびとして授けたとされる「黄金の茶道具」一式が27日、東京都内で開かれた競売会に出品され、三億円で落札されたという。

(5月27日)
 午前10時過ぎ。シロは、私といつものように、かつては舞すなわちお母さんといつも一緒に聞くのが常だった♪エーデルワイスと♪みかんの花咲く丘、に(ユーチューブで)耳を傾けたあと、おそとへ。先ず、先代猫のてまり、こすも・ここ、神猫シロが眠る猫塚に足を運んだあと、いずこかへと姿をくらまし正午のNHKのラジオニュースが始まるのに合わせるように、きょうも帰ってきた。舞が「シロちゃんはネ、ニュースが始まる時間でも何でもホントによく知っているのだから」のおかあさんの言葉通り、彼女は本当によく知っているのである。

 先代の<てまり>たちが眠る猫塚を確かめて回るシロちゃん
 

 けさの朝刊。25日午後、長野県中野市江部(えべ)で起きた男による女性2人と警官2人の射殺立てこもり関連の記事は【猟銃で警官射殺男逮捕 自宅から投降 死者4人に 容疑認める「悪口言われた」長野・中野】【飼い犬なで手を頭に乗せ】【中日春秋】(中日1面)【厳格銃規制 凶弾防げず 長野立てこもり 性格など調査 悪意想定に限界も】(同3面<核心>)といったものだった。
 なかでも【「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川…」でよく知られた唱歌『故郷』は、明治時代に今の長野県中野市に生まれた国文学者、辰野辰之が詞を作った▼上京後、三十代で郷里を思い、書いたという。「かの山」は里を潤す千曲川の支流、班川のことだと伝えられている。自然豊かな信州の里が、日本人の琴線に触れる曲を生んだのだろう▼のどかな中野市には、何とも似つかわしくない殺人事件が起きた。……】(中日春秋)にはそれこそ、胸が痛くなった。

 この『故郷(ふるさと)』は、私が今もしばしば愛用のハモニカで吹く曲だけに、愛着もひとしおの歌なのである。そればかりか、10年ほど前にピースボートによる地球一周の船旅を終え横浜港に入港したときに、乗客全員で歌った際に、みんなに頼まれ、私が伴奏としてハモニカ演奏をした思い出の曲だけに、なんでそんな土地で、と残念な気持ちにかられたのも事実である。というわけで、<ふるさと>は私が大好きな曲で、いまも愛猫シロを前に一人静かに歌ったり、ハモニカ演奏をしたりする。わたしにとっては、宝同然の曲なのである。その『故郷』が生まれた自然の中で、これほどの凶行が起きただなんて。残念な気がした。

 ほかに発言~みんなの声~欄の【<風来語(かぜきたりてかたる)> サミットの風景 主筆小出宣昭】。切り口が小出さんならでは、といおうか。サミットのこれまでの歴史がわかって、よかった。

 夜。NHK総合で【ブラタモリ 屋久島日本初の世界遺産の謎▽屋久杉の森を探検へ▽島全体が一つの岩? 】を見る。とても良かった。たつ江(伊神舞子)が生きていて共に見たら、どんなに目を輝かせて見たことか。そう思うと、彼女が傍らに居ないことが、やはり残念でもあった。舞が生きていたら、屋久杉を見て、どんな俳句を作っただろうか。
 連敗続きだったドラゴンズがDeNAに、きのう、きょうと勝ってくれ、やれやれである。

(5月26日)
 金曜日。
 この世の中、いろいろと起きる。けさの新聞は、昨日午後、長野県中野市江部で起きた猟銃と刃物を手にした男の立てこもり事件を報じたもので【3人死亡男立てこもり 女性刺し2警官に発砲 長野 中野市議長の息子 1人負傷2人脱出】(中日)【立てこもり3人死亡 2人は警官 猟銃、刃物所持 長野】(毎日)といった活字が躍った。
 ニンゲンとは、何という浅はかな生きものなのだろう。この事件を見た限り、たとえ衝動的な殺人といえど、だ。命の尊厳なぞといったものは、ないに等しい。他の生きものでは、同じ生きもの同士の闘いなぞは、縄張り争い以外にはあまり見られないというのに、だ。ニンゲンとは愚かこのうえない生きものなのである。いったい、なぜ。なぜ、それほどまでに簡単に人殺しをしてしまうのか。そこが信じられないのである。戦争またしかりである。

 むごたらしい殺し、といえば。26年前、1997年に起きた神戸の連続児童殺傷事件など重大少年事件の記録が永久保存に当たる<特別保存>されず、廃棄されていた問題で最高裁が25日、調査報告書を公表。各裁判所に廃棄を促すような不適切な対応をしたことが原因だとし、最高裁の責任を認めた。小野寺真也総務局長が記者会見で「後世に引き継ぐべき記録を多数失わせてしまった。国民の皆さまにおわびする」と謝罪し、保存への意識を高める必要性を強調した。
 忘れもしない。あの神戸の児童殺傷事件が起きたとき、私は新聞社の大津主管支局長だったが、現場取材に支局員を投入する必要性もあって事件発生と同時に、まず私自身が現場へ足を踏み入れ、あれやこれやと取材した思い出がある。それだけに、記録書類の廃棄など信じられない。とんでもないことだ。書類の数々は、当然、重要で後の世に残しておくべき血なまぐさい少年の少年による【事件】なのである。裁判所は、一体全体何を考え、歴史上あれほど貴重な書類の数々を廃棄してしまったのか。その意図がわからない。

 おふろを沸かしたあとは、車の給油をし、近くの古知野食堂で食事をしたあと社交ダンスのレッスンで一宮へ。家を出たり入ったりしているが、家に居てこうしてデスクに座って執筆に打ち込んでいる間はずっと、シロちゃんが私の足元にいる。
 東京在住の文学に詳しい片上晴彦さんから電話が入り、「奥さんの遺稿集を読み、感銘しました。ほんとうに一句一句がすばらしいです。宇宙がテーマのようですが。心の中の宇宙と本当の宇宙が見事に響きあっています。これは、すごい遺稿集です。全国の本屋さんに一冊ずつ置かれたらよいかと思います」のことば。仏の舞にさっそく、その旨を伝えた。片上さんは、かつてトルコを共に訪れた時いらいの友人でまごころからのお言葉。すなおに嬉しかった。

2023年5月25日
 木曜日。けさの新聞で気になるのは【米債務問題 交渉難航 資金枯渇 早ければ来月1日】【バフムト戦闘報告途絶 ロシア側市内に深く侵攻か】【北朝鮮かつらで外貨獲得 対中輸出の67%】(いずれも中日)か。世界はあちこちで、頭痛の種などアレヤコレヤといったニュースが飛び交っている。

 私は、きょうも中日生活面の【くらしの作文(我が家のひかり)】、毎日生活面の【女の気持ち(キャベツの花)】を皮切りに中日春秋、余録、各紙の朝刊小説、地方版の順に読み進めていく。やはり中日の【くらしの作文】と毎日の小説<青嵐の旅人>が一番、読みごたえがある。なかでも<青嵐の旅人>は時代背景をしっかり抑えたうえでの執筆で何よりも取材がしっかりしている。なるほどと、この私をして唸らせるのである。
 これに対して相も変わらず何を言わんとしているのか。さっぱり訳が分からないどころか、主語と述語、目的語の書き方さえ不確かで書き手だけが分かった気になっている読むに堪えない某紙夕刊小説との落差が、あまりに激しすぎるのである。確かに小説は何でもあり、ではあるのだが。何よりもわかりやすく、読者の胸に迫りくる温かみのある創作であらねば、とつくづく思う。作者は、基本から出直す必要がある。たまたま射止めた〇〇賞とかの威光にいつまでも甘えていてはいけないのである。私が、その小説の担当デスクであったなら、だ。かつての鬼デスク時代のように全て書き直させるに違いない(とはいえ、このところは、少しは【改善】が施され、成長、拡大、発展の道を曲がりなりにも進んできたような気がしないでもないのだが。こんごに期待はしている)。

 少しジャンルこそ違いはするが、その点では、中日尾張版のけさのこらむ【モーニング 85の手習い(小中寿美)】は文全体にやさしさと温かみがあふれ、とてもよく、85の手習いは同世代のじいちゃん、ばあちゃんたちに勇気と希望を与えてくれる、そんな名作である。わたくし自身も希望のようなものを与えられたから不思議だ。

 毎日新聞朝刊の余録も読みごたえがある。25日付朝刊の「余録」
 

 一歩外に出れば、人々はまだまだマスクをして歩いている。以前の「平常」は、いったい何時になったら戻ってくるのか。「異常」な世の中は、いまも「異常」な状態で続いている。

(5月24日)
 朝。愛猫シロちゃんが外に出たのに合わせ、裏庭一角の猫塚の水を替え、シロと一緒に先代の愛猫てまり、ひすも・ここ、神猫シロの3匹が眠るお墓に赤とシロの花を一本づつ付け足した。そして。長くなった中庭の木を切り取った。伸びた枝が目などにあたりケガをしかねないばかりか、見た目もよくないからだ。その間、シロがずっとその作業の様子を見守っていてくれ、うれしく思ったのである。

 けさ。すなわち24日未明のNHKラジオの深夜便。午前3時からのニッポンの歌(歌謡曲)を聴きながら、気に入ったのは<人生一路>に<矢切の渡し>そして<長良川艶歌>だ。なかでも、美空ひばりさんの<人生一路>は、特に気に入った。人は皆、それぞれの道を信じて生きていくのである。
 あさ。目覚めたら、大学時代の友人から届いていたラインの写真に感動した。彼はフェンシング部のキャプテンだったが、女性の副キャプテン(久保さん)など当時の部員仲間でそろって伊香保温泉への旅を楽しんだとのこと。それぞれに個性と面影が残る良い写真であった。
あのころ、わたしたちは仮設のプレハブに畳を敷き詰めた柔道場で稽古に励む毎日だったが、隣がフェンシング部の床練習場だったことから、フェンシング部のみんなとは特に仲が良かった記憶がある。あのころ青雲の志に燃えた私たちは、いまや皆、高齢者なのである。信じられないが、それが現実である。

【マイナに他人口座誤登録 7自治体12件確認、総点検へ コンビニ交付停止】【重ねるミス 高まる不信 使途拡大法案に影響も】(24日付中日)【別人口座をマイナ登録 7自治体12件 全5432万件を点検へ トラブル相次ぐ 保険証もチェック要請】(24日付毎日)のニュースは、それこそあってはならないことである。マイナンバーカードを巡り、個人情報流出につながるトラブルがこれだけ相次いだのでは、デジタル庁は一体全体何をやっているのだと糾弾されても仕方あるまい。

 そして。きょう24日付の夕刊は。【女川原発差し止め認めず 仙台地裁判決 再稼働 来年2月予定】(中日)【「F16戦闘機の訓練開始」 ウクライナ軍に、複数国で EU外相表明】【東部最前線訪問 ゼレンスキー氏】(日経)といったところである。

 東京電力福島第一原発の処理水海洋放出計画を巡り、韓国の専門家らでつくる視察団が23日、第一原発を視察。視察は本日24日までの予定で放射性物質で汚染された水を浄化する多核種除去設備(ALPS)や、処理水に含まれるトリチウムの濃度測定設備、放出設備などを確認するという。

 新聞報道によれば、愛知県と名古屋市が23日、ことし9月に中国・杭州で開かれるアジア大会をPRするため杭州大会組織委員会の関係者らが名古屋市内で開く26日の記者会見と市民が名城公園(名古屋市北区)を走る27日のイベントの中止を発表。杭州大会組織委などから22日、理由の説明もなく中止の要請があったからだという。新聞は【サミットへの中国反発影響か アジア大会PR行事中止 愛知・名古屋 OCA視察延期】【杭州組織委 理由語らず 26年愛知大会に冷や水】(24日付中日)といった内容だった。

(5月23日)
 火曜日。
けさ23日付の中日新聞。【G7広島サミット 平和活動の若者、被爆者ら 核廃絶の期待実らず 「広島でこの結果なら、今後何を訴えれば」】を読む。社説は【首相とサミット 核廃絶の覚悟が見えぬ】の見出しで書かれていた。その社説の一部をここに記しておこう。次のとおりである。
-「ただG7が自らの核保有や核抑止力維持を前提とし、条件付きで核廃絶・核軍縮を訴えては、熱意が疑われて当然だ。それが広島からの発信ならなおさらである。/被爆者らは広島ビジョンなど一連の成果文書が「核廃絶を求めていない」と批判する。首相や政府は反論するのではなく、批判に誠実に耳を傾け、核廃絶に向けた自らの行動を省みるべきである。/日本は今年いっぱいG7議長国で、来年末までは国連安保理非常任理事国を務める。「核兵器のない世界」を目指す好機だ。首相が自らの言葉に違(たが)わず、核廃絶に政治生命を懸ける覚悟があるのか、厳しく問われるべき局面である」
といった内容で、私自身はこの通りだーと思ったが、一般の人の気持ちも、おそらく似通ったものだと思うのだが、どうか。

 将棋の渡辺明名人(39)に藤井聡太六冠(20)=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=が挑戦する第八十一期名人戦七番勝負の第四局が22日、福岡県飯塚市で指し継がれ、先手番の藤井六冠が、六十九手で快勝。シリーズ成績を三勝一敗とし、史上最年少での名人獲得と七冠達成まで、あと一勝に迫った。

 午前中、新聞をざぁ~っと読み終え、愛猫シロに留守番をたのんで昼食兼買い物に布袋に出向いた。帰って久しぶりに横笛とハモニカをふき、【縁かいな】に代表される小唄・端唄をうたってみた。たつ江(伊神舞子)がいたころは、観客は舞とシロのふたりだったが、きょうはシロちゃんだけ。それでもシロちゃんは一体何ごとかと思ったらしく、両手をそろえ真剣な表情で居間の片隅に座り、私が奏でるハモニカ演奏と横笛に全身を注いで聞いてくれたのである。ありがとう。シロちゃん。

(5月22日)
 月曜日。♪負けた。負けた。こらえきれずに、また負けた。あのこは、ドラが好きなのに。なんで負けるの。きょうもまた……
 月曜日。中日スポーツなぞ、読む気にはなれないが。それでも見てしまう。あ~あ。

 そこには【痛恨サイン出し間違え 竜7連敗 昨季の最大借金14に 40試合で並ぶ】といった不名誉極まる活字ばかりがドンドン並ぶ。一体全体、何をやっとるのだ。あいた口がふさがらん、とはこのことを言う。
 どうやら負け癖がついてしまったようだ。恥ずかしげもなく。それで。よお、グラウンドに立っとれるな。たつなみの顔をみてやりたゃ~よ。あ~あ。情けないったら。ありゃへんわ。でも。野球は人生そのもの。勝ったり、負けたりだ。だから面白い。 

――本日付の中日スポーツ1面記事をみて、おそらく上に似た言葉を吐いた輩は、ものすごお居たに違いない。ほんとに。何やっとるのだ、と。天に向かって大声で叫びたくなるのは、俺だけでもなかろう。人生いろいろ、というが。これでは、いろいろどころか。負け負けだ。
 それでも、だ。ドラファンは、どこまでもドラゴンズを愛し続ける。

 悲惨な負け、負けを涙を呑んで報じた中日スポーツ1面
 

2023年5月21日
 本日付の朝刊は、どこもかしこもゼレンスキー氏の来日とG7サミットについてだった。

【「核兵器廃絶へ共に」「行動することが使命」 G7首脳平和の誓い 原爆資料館芳名録 被爆者 期待と注文】【G7 中国念頭に声明 核保有データ公表要求 広島ビジョン 「核軍縮程遠い」ICANが非難】【予備部隊で警備強化 警察庁ゼレンスキー氏対応】【広島の市民ら「平和議論して」ゼレンスキー氏来日】(毎日)【ゼレンスキー氏来日 広島サミット きょう午後演説へ 対ロシア各国首脳と会談】【「核なき世界」実現へ関与 新興・途上国と連携強化 G7首脳声明】【開催地緊迫 市民も関心高く 政府、声明発表前倒し ゼレンスキー氏来日影響か】(中日)というものだった。

 またゼレンスキー大統領自身も日本に到着後、自らのツイッターに【日本。G7。ウクライナのパートナーや友人との重要な会合となる。勝利に向けた安全保障と協力強化。今日、平和がより近づく】と投降した。本当に平和がより近づくのなら、よいのだが。

 ここでG7首脳声明の記事と原爆資料館を訪れた各国首脳が芳名録に残したメッセージを記録として残しておこう。(G7首脳声明の記事は21日付中日、各国首脳が残したメッセージは21日付毎日から)

 

 

 

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 夜。NHKスペシャル【「国家主席・習近平」権力集中・欧米と対立その行動原理の源泉は▽40年分の発言を分析 ソ連崩壊・得た教訓は】を見る。時がときだけに、大変参考になったことは事実である。習近平とて、懸命に人生を歩んできたひとりの人間だ。世界の平和を望まぬはずはなかろう。プーチン(ロシア大統領)とて同じだと思う。皆、地球というちいさな星、運命共同体の中で、コロナ禍におびえながら日々を一生懸命に生きている。いや、生かされているのである。
 敵は本能寺にあり。ではないのだ。敵は、もっともっと。もっと大きな全ての生物たちが生きていかねばならない地球環境にアリーなのである。だから。この星に住むニンゲンたちは今こそ、互いの手と手を携え、ひとつになる時が来ている。亡きたつ江、伊神舞子とて私と同じ考えに違いなかろう。彼女なら、今の世界をどう俳句に、歌に詠むのか。詩だって、読んでみたい。

2023年5月20日
 夕刊は、やはり【米大統領F16供与容認 ウクライナ軍 戦闘機訓練開始へ】【ゼレンスキー氏今夕来日 岸田首相とも個別会談へ】(20日付、中日)【ゼレンスキー氏、広島へ 午後到着あすサミット出席】【「グローバルサウス」関与を強化 G7、エネや食料で貢献】(20日付、日経)といったところか。

 きのう19日の社交ダンス。一宮のレッスン会場に顔を出すと「ごんたさん。奥さんの遺稿集読ませて頂きありがとうございました。ホントによかった。感激してしまい、2度読み返してしまいました。ありがとう。これ、うちの女房からです」と思いがけず、ダンス仲間で三重県桑名市在住の水谷さんから高級なお菓子をもらってしまった。
「ありがとうございます」と私。まさか。舞の遺稿集のことで高価なお菓子をもらうなぞ。思ってもいなかったし、信じられない。帰ってお菓子を仏前に供え「舞よマイ。ありがたいことじゃないか」と話しかけたことは当然のことである。

 それどころか。きのうは、社交ダンスのレッスンの終わりに「ごんたさん。きょうは、とっても上手でしたよ。見違えちゃった」とダンス教師の若さんから、今度はお褒めの言葉までを頂いたのである。おべっかであることは間違いないが。単純なので、なんだか、うれしい気がした。たとえ、お世辞でも、ほめられれば悪い気はしない。よしっ。頑張ろう。
 ♪イチトジマエ ニホヨコ ニホヨコスグ へジテイション イチ、ニイ、サン、ニホヨコ、ニホヨコスグ オープンインピタス ホバー へジテイション……
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 午後3時54分。スマホがピコピコと鳴る。開くと、Yahoo!ニュースで【ウクライナ・ゼレンスキー大統領が広島に到着】という内容だった。

 きょうは土曜日。朝刊は【核軍縮へ「広島ビジョン」 G7首脳 原爆資料館訪問 広島サミット開幕】【被爆地で開く意義示せ 社会部安田功】【ゼレンスキー氏きょう来日 あすサミットに参加】(20日付中日)【核廃絶ヒロシマから歩もう G7首脳原爆資料館訪問 サミット開幕】【ゼレンスキー氏訪日へ 露の侵攻後初 あす対面出席 反転攻勢へ支援訴え】(20日付毎日)といった具合。先進七カ国首脳会議(G7広島サミット)の記事が中心である。

 先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)一色となった20日付朝刊各紙と19日付夕刊
 

 

    
 広島といえば、今は亡きたつ江(伊神舞子)と数年前の8月6日、広島原爆記念日に訪れたことがある。あの時、彼女は自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」のお客さんたちにも声をかけ折って頂いた千羽の千羽鶴を携えてのヒロシマ行だった。ふたりで広島平和記念公園にある『原爆の子の像』(モデルは佐々木禎子さん。原爆投下の被爆者の1人で12歳の若さで白血病で亡くなった)のもとで「もう、人間は原爆などという愚かなものを落とすことがないように」と祈った日のことがついきのうのようだ。
 今にして思えば、平和な社会を願う舞にとっては千羽鶴を携えての私との広島行こそが、それまで心に秘めていた彼女にとってのちいさな、ちいさな夢の実現であったのである。当日は、原爆記念式典の間、降っていた雨もやがて止み、慰霊碑にふたりで花束をささげたあと、原爆資料館を共に訪れた。あの日、あのときのことを思い出すと、私の目頭には大粒の涙が落ち、舞(たつ江)のあの声「平和な世の中を守らなきゃあ、ネ」といった声が今も耳に大きく迫ってくるのである。
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 私はふと思うことがある。ニンゲンという罪深い生きものを一体全体、誰がつくったのか、と。この世は、毎日毎日、次から次へと、嬉しいこと悲しいことが洪水の如く起こってくる。こうしている間にも、だ。そして。私という生きものが波のまにまに攫われたとしても、だ。おまえが傍らにいてくれさえすれば良いのだが。今はおまえが「あのね、シロ、シロちゃん。彼女はね。何だって知っているよ」と教えてくれたシロ。そのシロちゃんだけが私の傍らで、おかあさんの代わりとなって、ただ黙って両手をそろえて座っていてくれるのである。何を思っているのか。シロよ シロ、シロ。オーロラレインボーちゃん。

(5月19日)
 金曜日。ここ尾張地方は雨、雨、雨の日である。シロちゃんは、台所の椅子の上に乗っかったままで丸くなり寝ている。英フィナンシャルタイムズ電子版が「ウクライナのゼレンスキー大統領がG7サミットにオンラインではなく、直接日本に出向いて出席する」と報道。その一方でラジオから聴こえてくる「わたし宮崎県にきんむちゅう防災士の資格を取りました。なめかわかずおです」とのNHKアナにその切実さを感じて感心する。

 朝刊は【G7 対中国で結束 台湾海峡「懸念伝達 重要」 首脳声明調整 きょう開幕】【核の傘 安全保障に不可欠 日米首脳 拡大抑止議論促進へ】(19日付中日朝刊)【対露制裁 履行強化協議へ G7サミットきょう開幕 ゼレンスキー氏オンライン参加】【日米首脳連携確認 同盟の抑止力強化へ】【米半導体大手5000億円投資 マイクロン 首相との面会で表明】(19日付毎日朝刊)とG7サミットで埋め尽くされた観がある。

 そんな中で【寒暖差疲労にご用心 全国282地点で真夏日 気温差7度以上自律神経負担 首回り温めて】【平均気温上昇「5年以内に1・5度超」 世界気象機関】【中西太さん死去 プロ野球 西鉄支えた「怪童」 90歳】【入管女性死「ハンストかも」 維新・梅村氏 参院法務委員から更迭】(19日付毎日)といった記事が目立つ。

 文士刮目の前出し原稿【第25回 夜明けの時代に問われる<なぜ> AI超す人間力で】(6月2日公開予定)を熟考に熟考を重ね、深夜遅く「脱原発社会をめざす文学者の会」編集担当者あてに出稿する。

(5月18日)
 木曜日。国際博物館の日だそうだ。

 プロ野球の西鉄(現西武)黄金期に強打の内野手で知られ、西鉄、阪神などで監督やコーチも務めたことがある、あの中西太さんが死去したことが18日に分かった。90歳だった。これとは別に本日付の夕刊によれば、歌舞伎俳優市川猿之助さんと両親が東京都目黒区の自宅で倒れているのをマネジャーが見つけ、119番。調べによると、母親と父親は病院に搬送されたが、既に死亡しており、自室で意識朦朧としていた猿之助さんは無事だったという。市川さんは、両親との3人暮らし。自宅からは猿之助さんの遺書が見つかったという。東京・明治座によれば、このため市川猿之助さんが主演するこの日昼の歌舞伎公演は中止に。こんごの公演は未定だ、としている。

 【G7 年内に生成AI見解 首脳声明明記へ調整】【野依さん「サミットで議論を」 生成A1は歴史的転換点 最強の技術 最悪の結果も】【<願い G7広島サミット> 核の脅威今も私の街に ㊥ウクライナ避難者】とは、中日新聞の本日付の<G7広島サミット あす開幕>特集記事の1面と軟派(社会面)トップの見出しである。
 このほか、他紙報道などによれば、宮城県栗原市の東北自動車道下り線で16日夜、バスと大型トラックが衝突。バスの運転手、佐藤恵美さん(56)とバスの乗客とみられる男性2人が死亡。大阪地裁は17日、海外から帰国後、新型コロナウイルス感染防止のため在宅勤務をしたのに欠勤扱いとされたのは違法だとして大阪市立の中学校元教諭松田幹雄さん(67)が市に計114万円の損害賠償などを求めた訴訟で学校側の判断を違法だと認定、市に約9万4000円の支払いをするよう命じた。
 そのコロナの新飲み薬だが塩野義製薬が17日、現在販売する新型コロナウイルス感染症の飲み薬ゾコーバとは別に、新たに開発する飲み薬の臨床試験(治験)を国内で始めたと発表。

(5月17日)
 岐阜県揖斐川町できょうの午後、35・1度を観測。ことし初の猛暑日となった。

 中日新聞の17日付夕刊によれば、内閣府が17日に発表した2023年1~3月期の国内総生産(GDP)の速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・4%増、年率換算は1・6%増だった。三・四半期ぶりのプラス成長。海外経済の減速により輸出が落ち込んだが、新型コロナウイルスの感染が落ち着き、旅行など個人消費、ほかに設備投資も増加した-と報道している。

 それはそれとして。本日付夕刊で私の心を揺さぶったのは、【米で異例太宰ブーム アニメ『文豪ストレイドッグス』契機 10代中心「社会から疎外感に共感」】の記事、そしてAIに関する<特報面>で【声優 スタントマン アナウンサー 俳優 漫画家 生成AIが仕事奪う? イラストレーター 舞踊家 演奏家 マネジャー… 表現者の権利守って 芸能関係者ら危機感表明 著作権制度整備など訴え 新技術「ほぼ全職種に影響」 米国で懸念…日本は前のめり】というものだった。さてさて。大河ドラマの徳川家康でもないけれど。人間たちよ! どうする。AIの普及そのものが人間自らが人間の首を絞めることにならねばよいのだが。どうするニンゲンたちよ、ともう一度、問いかけたいのである。私個人としてはAIなどで、人間そのもののような、こまやかな人情までを表現することは不可能だと思っている。

 生成AIが仕事奪う? 表現者の権利守って-と報じた17日付中日新聞夕刊の<特報>
 

(5月16日)
 旅の日。芭蕉が奥の細道行に旅立った日なので〝旅の日〟と名付けられたそうだ。

 京都三大祭りの一つ、葵祭の行列が16日、京都市内で催され、十二単のヒロイン「斎王代」ら平安装束に身を包んだ約500人が新緑の都大路を歩いた。行列は、新型コロナウイルスの影響で中止が続き、2019年いらい4年ぶりの開催。当初、15日の予定が天候悪化から1日延期しての実現となったという。

 開幕30周年を迎えたJリーグが15日、東京都内で記念イベントを開催。初代チェアマンを務めた川渕三郎さん(86)が30年前の開会宣言を再現する形でスタート。川渕さんは「Jリーグが、ここまで成長するとは正直、思っていなかった。サポーターが応援してくれたおかげです」と語ったという。また、この日はファン投票を基に歴代選手を表彰する「J30ベストアウォーズ」の最優秀選手(MVP)として遠藤保仁さん(磐田)が選ばれた。このほか、ベストナインは次のとおり。
▽GK 川口能活▽DF 井原正巳、内田篤人、田中マルクス闘莉王、中沢佑二、松田直樹▽MF 遠藤、小野伸二(札幌)、中村憲剛、中村俊輔▽FW 三浦知良(オリベイレンセ)

 大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で13日から繰り広げられた第81期名人戦七番勝負の第三局は14日午後8時20分、渡辺明名人(39)が挑戦者の藤井聡太王将(20)を87手でたおし、対戦成績を1勝2敗とした。持ち時間各9時間のうち残り時間は渡辺名人31分、藤井王将2分。第4局は21、22の両日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で開かれる。

(5月15日)
 弁護士である私の兄(名古屋市在住)から「先日のご仏前を、おまえからもらいすぎたのでトルコシリアの地震の義援金として3万円を寄託しておいた」旨の手紙を受け取る。前もって地震被害の義援金として出しておく-との電話は既にもらい了解済みではあったのだが。さすがは尊敬する兄貴だけのことはある。

 こういう人間を真にえらい人だというのだろう。兄は昔から頭はとびっきり好く、私と違って小、中、高校と終始学年(中高は有名私学)の1番を貫き通した。少年時代には「俺はニッポンイチの総理大臣になるのだ」と言ってストレートで東大に入って成績もよかったのに。総理大臣には、なんでならないで司法試験を受け、弁護士になってしまったのだと。ふと、昔からの疑問が私の頭をよぎった。だけど、彼はいつだって弱い者の味方、正義を貫き通して、社会的にも大きな功績を残して、ここまできた。その点では兄の生き方を私は心から尊敬しているのである。というわけで、寄託の話は、こどもたちにもその旨メールで伝えておいた。
 そういえば、あすは6月1日の満102歳を直前に亡くなった母、伊神千代子の祥月命日でもある。どこまでもやさしくて、頼りがいのあるおふくろさんであったが、これより先の2021年10月15日に一足早く天国に旅立った、わが妻たつ江(伊神舞子)とともに今ごろは「おかあさん」「たつえさん」とああだこうだ、と仲良くやっているに違いない。

 沖縄県がこの日、1972年の日本復帰から51年を迎えた。
【広大な米軍基地に加え、近年は中国の海洋進出を念頭に自衛隊基地も強化され、復帰当時に県民が望んだ「基地のない平和の島」の実現は遠い。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する市民らは、埋め立て現場に隣接するキャンプ・シュワブのゲート前の集会で「基地建設を止めるぞ」などと声をあげた。】とは、本日付けの中日新聞夕刊である。

 午後5時過ぎ。空が何やら、よほどに悲しいことでもあったのか。ごろごろごろ、ゴロゴロゴロリと泣いていたが。この音も、まもなく消えた。だれかが「もう泣くなよ」と言って音を消したのかもしれない。母と舞のしわざに違いない。

 滋賀県甲賀市信楽町で1991年、信楽高原鉄道とJR西日本の列車が正面衝突、42人が死亡した事故から32年がたった14日、現場近く慰霊碑前で犠牲者を追悼する法要が営まれた。ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(2019年死去)から性加害があったとする元ジャニーズ男性からの告発を巡り、同事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、謝罪する動画と文書を発表。

2023年5月14日
 5月14日。母の日である。

 おふくろが手にして片時も離さなかった歌手小林幸子さんの袋。この中には、いつも私の文庫本【ピース・イズ・ラブ 君がいるから】が入れられていた=15日撮影 
 

 そして。今ひとり。私の妻たつ江(伊神舞子)の遺影傍らにも14日、息子の手によりカーネーションが捧げられた
 

 日曜日。朝食をしながら、NHKラジオの日曜討論「核なき世界実現へ いま何が必要か 広島サミットの発信は」に耳を傾ける。引き続き、中日新聞の【ニュースを問う G7サミット被爆者の願い 広島を平和への分岐点に 木谷孝洋(東海本社報道部)】に目を通す。<記者は母の故郷・広島で生まれ、父の故郷・長崎で育った。両祖母は被爆者で、私は被爆三世に当たる。>というだけあって、説得力ある文章には感銘したのである。
 母の日である。きょうは、こ寒い1日となった。しょぼしょぼ降る小雨に、なぜだか眠けを誘われ、肘掛け椅子に座ったまましばらく寝入ってしまう。シロちゃんも、傍らのソファで眠ったままでいる。夢のなかで久しぶりに大好きなおかあさんと会っているかもしれない。

 世界文化遺産で知られる岐阜県白川村の白川郷合掌造り集落で村民が助け合う伝統的な「結(ゆい)」の形式でかやぶき屋根のふき替えがあった。コロナ禍の影響などで5年ぶりの実施で、小中学生を含む135人が手分けしながら新しいかやを、取り付けた。吹き替えが行われたのは、1800年代はじめに建てられた明善寺の庫裏。大泉信吾住職(61)の一家が暮らしているものの、前回1987年のふき替えから、36年たち雨漏りなどの劣化が進んでいたという。
 それにしても、書きながらまだまだ眠い。
    ※    ※

    ☆    ☆
 1964年の東京オリンピック体操女子団体総合で銅メダルに輝いた池田敬子(いけだ・けいこ、旧制田中=)さんが13日、脳腫瘍のため川崎市宮前区の施設で死去した。89歳だった。広島県出身。広島・三原高で競技を始め、日本体育大学へ。1954年の世界選手権ローマ大会の種目別平均台で日本女子初の世界一に。当時、〝ローマの恋人〟と呼ばれた。二児を育てながら東京五輪に30歳で挑んだが、当時チームメートだった小野清子さん=2021年に死去=も母親選手だった。全日本選手権女子個人総合10度の優勝は、最多記録だった。

 午後。買い物にでたついでに亡き妻たつ江(伊神舞子)とおふくろさんにカーネーションを一束づつ黄とピンクのリボン付きで買って帰った。カーネーションは、既に末っ子に先を超されはしていたものの、しばらく水につけておけばよかろう。舞も母もふたりとも喜んでくれている気がする。

2023年5月13日
 軽井沢朗読館の青木裕子さんから次のようなメールが届いた。

「軽井沢朗読館の森にも遅い春がおとずれ、新緑のなか、いままさに花盛りです。冬の間、ひまわりの種に群がっていた小鳥たちもおいしいものが沢山湧き出てくるこの季節、カワキエサにはふり向かなくなりました。/朗読館もこの夏から再びもとのペースで活動できることを願って、今年はいろいろな企画を考えていこうと思っています。いままで同様、応援していただければ幸いです。/定期的にではありませんが、かなりのスペースで森の様子など近況も含めて御案内できたらと思います。差し当たって、長野県立美術館での朗読会のお知らせです。美術館の展示ホールの壁に「目屋の桜」のなかに描かれている戦没画学生の絵を大写しにご覧いただきながら朗読と津軽三味線のかなでる哀切な名演奏に浸ってください。6月11日(日)午後1時半開演です。お申し込みは添付ファイルをごらんください。
……
 では、またきっとお目にかかれるときを楽しみにしております。
軽井沢朗読館 青木裕子」

 このメールを読ませて頂き、私は何はさておき青木裕子さんが軽井沢で元気でご活躍だと知り、とてもうれしく思ったのである。
    ※    ※

    ☆    ☆
 中日新聞尾張版に【威風堂々 新本堂楽しみ 江南・永正寺今秋に完成予定 吹き抜け支える巨大丸太】の記事。永正寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で1504年(永正元年)に開創。旧本堂は濃尾地震の2年後の1893年(明治26年)に再建された。その後130年近くを経過。耐震性の問題もあって新築することを決め、一昨年秋に旧本堂を解体、昨年1月に着工。旧本堂も、これまで地域社会の演奏会や一人芝居の公演など地方文化の向上を担っての数々のイベントに活用され、多くの人々に喜ばれてきたいきさつがある。

 威風堂々、と尾張版に掲載された地域社会を明るくするホットな記事
 

    ☆    ☆
 こども家庭庁が12日、全国の自治体と施設を対象にした初の実態調査の結果を公表、昨年4月~12月の間に市区町村が通報などを受け確認した保育所での不適切保育は914件で、うちたたくなどの虐待と確認されたのは90件に上ったという。
 75歳以上の公的医療保険料を2024年度から段階的に上げる健康保険法などの改正法が12日、参院本会議で賛成多数で可決、成立。約4割が引き上げ対象者になる。高齢化に伴う医療費増に対応するのが狙い。子どもを産んだ人に給付する「出産育児一時金」の財源にも充当するそうだ。

(5月12日)
 午後1時過ぎ。近くの古知野食堂まで食事に行って帰る途中。いつもお世話になっている近くの歯科クリニックの歯科衛生士後藤さんに呼びかけられ、歩みを止める。と、お昼休みで縄跳びのひもを手にした彼女が「いがみさん」とこちらに近づいてくるではないか。

 一体、何ごとかと思いつつ前へ。私は歩を進めながら「なんですか」と言うと、「イガミさんちの白猫ちゃん、大丈夫かと思って。心配で心配で」と声をかけてくださった。「元気ですよ」と答えると「うちの近くに車にはねられた白猫ちゃんがいたので。とっても心配になっちゃって。それに最近、(窓からかわいい顔を出している)シロちゃん、シロの姿を見てないものだから。心配になって」の弁。
 私は「ありがとう。シロは元気でいますよ。お心遣い、ありがとう。シロちゃんに言っときます」と心から礼を述べたが、彼女たち歯科衛生士さんたちは、いつも昼休みになると、天気の良い日には体力づくりでわが家に隣接する広場(駐車場)で縄跳びをしておいでで、その際に「イガミさん」と声をかけてくださったものらしい。

 シロちゃんのことを、そんなにも心配してくれていて本当に嬉しく思い、私はあらためて「シロにも事故にはくれぐれも気をつけるよう話しておきますね」と答えたのである。ああ~。なんと、やさしさに満ち溢れた隣人が居ることよ。そう思うと、私は思わず泣けてきてしまった。帰宅後、シロちゃんにこの一件を報告したのは当然のことである。シロは、感謝のしょうもないよネーという顔をして私の両の目をじっと見つめてきた。
    ※    ※

    ☆    ☆
 過去1300年以上の伝統を誇り、戦国武将の織田信長もしばしば楽しんだ岐阜市の長良川鵜飼が11日夜、開幕した。鵜舟6隻のかがり火が川面を照らすなか、風折れ烏帽子にみの姿の鵜匠6人が鵜をたくみに操って鮎を捕らえる伝統漁法には、見る者誰もが感嘆の声をあげたに違いない。話は変わって。新聞によれば、名古屋のミニシアター文化をけん引してきた名古屋シネマテーク(名古屋市千種区)が経営難から7月28日で閉館するという。名古屋市内のミニシアターでは東区の名演小劇場がことし3月23日で休館したばかり。惜しい気がする。

 東京都江戸川区の住宅でことし2月、契約社員山岸正文さん(63)が何者かに殺害された事件で警視庁小松川署捜査本部に殺人容疑で逮捕された区立中教諭尾本幸祐容疑者(36)は、その後の調べで外国為替証拠金取引(FX)やギャンブルで数百万円の借金を抱えていたことが分かった。捜査本部では尾本容疑者が金品の窃取目的で山岸さん宅に侵入。職場から帰宅した山岸さんと鉢合わせし襲ったと見ている。尾本容疑者は当初、「事件には関わっていません」と容疑を否認していたが、その後黙秘。逮捕前の任意の事情聴取に対しては「荷物を運ぶのを手伝ってほしい、と山岸さんに言われて山岸さん宅に入ったことがある」といった説明をしていたことが判明。警視庁は11日、尾本容疑者を送検、勤務先の区立中の机やロッカーなども家宅捜索した。山岸さんは自宅の玄関付近で刃体がなくなったナイフの柄の部分を手に倒れていた。顔や首、腕などに十カ所を越す傷があり、リビングでも血痕が見つかっている。

 警視庁は11日、秋田市の雑木林で9日に発見した遺体の身元を2021年6月から行方不明になったままの愛知県一宮市の接客業加藤しのぶさん=失踪当時48歳=と特定。関係者の証言などから2021年9月ごろ土中に埋められた疑いがあり、死体遺棄事件として捜査。網走刑務所(北海道)に服役中の男ら複数人が事情を知るとみて引き続き調べを進めているという。
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【大器の新添 初優勝 女子70㌔級 攻め続け昨年の雪辱】とは、12日付中日新聞朝刊の見出し。柔道といえば、だ。これより先に開かれたドーハでの世界選手権第2日(8日)で男女2階級が行われ、東京オリンピックの金メダルで女子52㌔級の阿部詩(パーク24)が2年連続4度目の優勝を達成。男子66㌔級も阿部一二三(パーク24)が2年連続4度目の制覇。阿部詩との兄妹優勝を遂げた。というわけで新聞の見出しは【安倍兄妹4度目制覇】(10日付毎日)となっていた。

2023年5月11日
 月日は何事もないかのごとく先へ、先へと歩いてゆく。無言で、と思いきや、けさの午前4時16分ごろ、千葉県南部を震源とする地震が発生。東京、川崎を含む関東1円が揺れた。このうち、千葉県木更津市では震度5強を観測。幸い、津波はなかった。

 朝刊によれば、「私が殺した少女」で知られた直木賞作家原寮(はら・りょう。本名孝=たかし)さんが4日午後、福岡県の病院で死去。76歳だった。亡くなられたといえば、NHKの教育番組「できるかな」の〝のっぽさん〟で知られた俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ。本名は嘉明=よしあき)さんも、2022年9月10日に心不全で東京都内の病院で死去していたことがわかったという。

(5月10日)
 コットンの日。新聞を読むとなんだか毎日が、〇〇の日なのですよね。

 昨夜。岐阜市の長良川球場で中日の公式戦としては6年ぶりの中日ドラゴンズ対広島カープ戦が行われ、ドラゴンズは残念ながら、0-1で敗れた。東京・銀座の高級腕時計店で8日夜、仮面姿の男たちにより多数の腕時計が奪われた強盗事件。警視庁のその後の調べで、逮捕された男4人がいずれも横浜市に住む16~19歳の高校三年生とアルバイトだったことが判明したという。10日付中日朝刊は【高3ら16~19歳関与疑い 銀座強盗 4人互いに面識なし】と報じた。それにしても、このところは物騒な事件が多すぎる。コロナ禍の世にあって、人びとの心が廃れ、壊れてしまった。私には、そのように思われてならない。

 そのコロナ禍だが。8日の対策緩和を機に【水際時間稼ぎに失敗 新型コロナ流行の実像 初期対応の差 データは語る ➊流入➋拡大➌影響➍まん延➎監視】(10日付朝刊、中日)【面会制限5類で緩和拡大 コロナ・病院 一般患者「禁止」1割 本紙調査】(10日付朝刊、毎日)といった具合に、回顧をしながらの問題点洗い直しの記事が目立つ。

 ロシアの首都モスクワの赤の広場で9日、第二次世界大戦時の対ドイツ勝利を記念するいつもの式典があり、プーチン大統領が演説。ウクライナで続ける特別軍事作戦について「ロシアは国際的なテロを撃墜してきた。我々の安全保障を確かなものにしていく」などと述べ、軍事作戦の継続と勝利を誓い合ったという。ロイター通信など各種報道によれば、ロシアの侵攻を受けるウクライナ各地では7日から9日にかけ、ロシア軍による無人機(ドローン)やミサイルによる攻撃が相次いだという。

 米東部ニューヨークの連邦地裁の陪審は9日、およそ27年前にトランプ前大統領(76)から性的暴行を受けたとして米作家ジーン・キャロルさん(79)がトランプ氏に損害賠償を求めた訴訟で9日、トランプ氏に約500万㌦(約6億7600万円)の支払いを命じた。これに対してトランプ氏は自らのソーシャルメディア上で「訴訟はでっちあげ」「彼女のことをまったく知らないし、私のタイプではない」と批判。訴えはキャロルさんの売名行為や政治目的だとし、裁判には出廷しなかった。判決を受けトランプ氏は「ひどく不公平な裁判だ。史上最大の魔女狩りが続いている」などとコメントしている。

(5月9日)
 語呂合わせからなのか。呼吸(深呼吸)の日。アイスクリームの日だそうだ。これからは暑くなるに従い、アイスクリームがおいしくなる。かといって、アイスクリームを食べるとなると。なかなか機会に恵まれない。明日からは愛鳥週間。ニンゲンというもの。いろいろと考えるものである。
 作ると言えば、だ。今話題のチャットGPTなるもの。本日付の中日夕刊【大波小波 チャットGPTが変える文学】を読んだが、AIがいかに「小説」を量産しようと読者はこれまでとは違ったものを求めていくに違いない。それが何かを問うことは、人間とは何かと問うことでもある。-とあったが、その通りである。
 チャットGPTによる小説なぞ、まっぴら御免である。

 中日新聞夕刊の【写記 名古屋城 金シャチ伝2 威光 盗っ人から狙われ】の方が下手な新聞小説に比べたら、ずっとずっと良い。筆がさえ、読者を引きづり込む筆力がある。有象無象(うぞうむぞう)の作家諸氏には、もっともっと読者をひきつける、何よりもわかりやすい文の書き方を学んでほしい。それには努力も大切だ。【は、が、の、を、に】と【ぞ、なむ、や、か、こそ】。これら基本ともいえる助詞を頭にたたきこんでほしいのである。あまり難しいことを言うのもよくないので、ここはこれだけにしておこう。要は、誰の頭にもスイスイと入ってくる文を書け! ということをわたくし伊神権太は言いたいのである。作家の言葉が一部で乱れている。

 ▼WHOが3年余続いたコロナの緊急事態宣言を解除し、感染法上の位置付けも5類に移行した。油断はできないが、社会生活の変化は避けられない。心配されるのが大型連休明けに増える「五月病」への影響である
――とは毎日新聞朝刊の本日付【余録】の1節である。

 飲食店での席の仕切りを片付けるなどいよいよ、コロナ禍で非日常化してしまっていた日常を、【以前の日常】に取り戻す毎日が始まった。私には、この先第9波の襲来も十分ありうると思われるので、しばらくの間はこのままで良いのではーとは思うのだが。そこはけじめをつけるためにも(これまでの仕切り版など)撤去は撤去ということか。
 そういえば、私自身、今なおマスクに手袋をして週一回のレッスンに挑んでいる社交ダンスの方は、この先どうなるのか。コロナの渦中には、フェイスシールに手袋、マスクという重装備でレッスンに挑んでいたが、個人的にはこの際、すべて撤去してしまう方がすっきりして良い気がするのだが。こんご指導に当たる先生は、どういう指示をされるのか。個人的には関心の的でもある。
 実際、コロナ禍の当初、フェイスシールなどをしてやっていた時は、まるで自身が宇宙人にでもなったような気がしていた。それだけに、1日も早く、マスク、手袋の撤回を望みたいところである。これは偽らない気持ちだ、と言っていい。

 けさの紙面で目立ったのは、【「心痛む」おおむね容認 首相発言に与野党 徴用工「蒸し返し」、保守系警戒】【韓国内「期待に及ばず」】【官邸、会見の人数制限継続 感染拡大前の半数未満】【銀座の腕時計店に強盗 関与4人か別容疑で逮捕 にぎわう街で堂々強奪「恐怖感じた」】(9日付の中日朝刊見出し)といったところか。

(5月8日)
 夕刊の見出しはやはり次のようなものだった。
【コロナ共生 本格化 5類移行 脱マスク様子見も】【顔の見える接客徐々に 名古屋高島屋 検温器など撤去】(中日)【コロナ5類移行初日 戻る日常 続く警戒 アクリル板撤去 出社、マスク姿で】(日経)。
 いずれにせよ、私の認識は記事の見出しにあるように、コロナ5類移行初日を迎え、人間社会はこれから、いよいよ新しい時代に突入するというものだ。これはコロナ禍の中にあって、ナンダカンダと言いながらもここまで歩いてきた人々すべてに共通している-と言えるのではないか。

 月曜日。きょうは、これに先立つ朝刊も【コロナ5類】移行に関するニュースが目立った。各紙の見出しは【生かそう3年の教訓 国内3380万人感染 今後は対策個人判断 コロナ5類移行】【首相、徴用工問題「心痛む」 日韓首脳会談 おわび「引き継ぐ」 福島処理水 韓国から視察団】(いずれも中日朝刊)などといった内容。
 なかでも新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが本日8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移行。これまでのように政府が一律に感染対策を求めるのではなく、個人や事業者の判断に委ねられることになった。これにより、過去3年以上にわたった新型コロナ対策は「有事」から「平時」の対応へと、大きく変換したのである。いわば、きょうからは▼新しい時代の到来とあいなった、のだ。私はコロナ禍からの脱出の時代にあって社会は別にコロナ禍だけではなく、文学の世界も合わせて新しい潮流の時代が幕開けした-と。そのように思っている。
 きょうは、5月の風がひときわ強い日である。ちまたは、長い連休が終わり、きょうからまた普通の毎日が始まった。呼吸をしている限りは、誰とて終わりのない人生を生きてゆかねばならぬ。私は、正直言って連休なぞというものは、個人の時間が拘束されがちなこともあり、嫌いだ。それよりは、ごくごく普通の日の方が好きである。なぜか。それは自分のペースでモノを読めるばかりか、自らの原稿執筆にも挑むことが出来るからである。

 ことしは6日に私たち兄妹がこよなく愛し続けてきた母の一周忌法要が江南市内の永正寺であり、それこそ母に育てられた子どもから孫までわんさと高屋の永正寺さんに押し寄せ、引き続き食事会も市内の「魚仙」で行われ、一族郎党が久しぶりに顔を合わせ、随分とにぎやかな1日とあいなった。そして。昨日は中部ペンクラブの理事会が名古屋国際センター会議室であり、どうしようか迷いはしたものの、7月29日には大阪で第5回全国同人雑誌会議があることもあり、その辺のことも気になり顔を出した。

(5月7日)
 早朝。雨のなかを愛猫シロちゃんが居間のドアを手で開けて外へ。しばらくしたら戻ってきたが、こんな土砂降りのなかを一体全体、どこへ。それでも、そこは賢い名犬ラッシーのような名猫シロである。1時間後には走って帰ってきた。やれやれ、である。

 昨年秋に即位したチャールズ英国王(チャールズ三世)の戴冠式が6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた。11世紀から続く伝統の儀式は、故エリザベス女王いらい70年ぶり。74歳という英国史上最高齢の戴冠式となった。式には秋篠宮ご夫妻やジル・バイデン米大統領夫人、マクロンフランス大統領らが参列。新たな治世の始まりを国内外にアピールした。5日震度6強の地震に襲われた石川県珠洲市は6日夕、大雨による土砂災害の危険が高まったとして市内約740世帯の1630人に避難指示を出した。雨は降り続いており、金沢地方気象台は6日夜、能登地方に大雨警報を発表。市は避難所も開設し、ブルーシート1000枚を準備。住民らに重大な警戒を呼び掛けている。震度6強の地震は、その後も続発、6日午後4時までの震度1以上は計52回に及んでいる。

 大型連休最終日の7日。3万4000人の観客が詰めかけた名古屋のバンテリンドームナゴヤ。ドラゴンズは巨人に2-1で3試合連続で八回に勝ち越し、今季初の同一カード3連勝で、やっと調子が出てきた。

(5月6日)
 土曜日。きょうは、夏の気配が感じられるころ。春分と夏至の中間の<立夏>である。昼夜の長短で区分すれば、立夏から立秋の前日までが夏となる。

 昨年満102歳でこの世を去った、わたくしが愛するおふくろさん(伊神千代子)の一周忌が愛知県江南市高屋の臨済宗妙心寺派永正寺で行われ、水谷大定住職による法要に続き、一族みんながそろって和田の墓地へ。ここであらためて水谷住職の読経のなか、出席した親族の全員が順番に一本づつ手にした線香を立てお参りをした。引き続き、江南市内の料亭「魚仙」に場所を移し、母の思い出話を1人ひとりがオムニバス方式で語り合いながらの楽しく微笑ましい食事会に移ったが、今は亡き母を語る全員が母を心から愛し、慕っていたことを今さらながら強く感じたのである。母は、子や孫などみんなから慕われ、親しまれ、とてもしあわせな人生を過ごしたな、とあらためて思い、嬉しく感じた。

 1周年忌でおばあちゃんの墓にお参りする孫たち
 

 100歳~101歳のころの母。花も嵐も乗り越えて
 

 江南市和田の自宅にて
 
 
 お世話になった施設(日進町・愛泉館)ではスタッフに助けられピアノの演奏も楽しんだ
 

    ※    ※

    ☆    ☆
 6日付朝刊は、中日が【石川・珠洲 震度6強 M6・5 1人死亡 東北から中四国で揺れ 町が家が変わり果て】【WHO緊急事態宣言終了 新型コロナ 3年3カ月で節目】、毎日が【石川・能登 震度6強 1人死亡 建物、複数倒壊】【謎多いクレムリン攻撃】【気候革命 太陽光 未稼働10年 長崎・宇久島 地元理解得られず】【立憲と維新 共闘凍結続く】といったものだった。

 わが家の愛猫シロちゃんは、このところ留守番に徹してくれており、つくづくありがたく思う。帰宅すれば、そのつど玄関先まで出てきてくれるオーロラレインボーちゃん。彼女の献身ぶりには感謝のしようもないのである。良きおかあさん。たつ江、舞に育てられただけのことはある。

 シロはきょうもわが家を守る
 

(5月5日)
 午後2時42分ごろ、石川県の能登地方を震源とするマグニチュード6・3、深さ約10㌔と推定されるかなり大きな地震が発生。能登半島突端の珠洲市では最大震度6強を観測。珠洲地方では2021年の春ごろから地震活動が活発化。長時間にわたって継続しているが、最近での最大は2022年6月19日に発生したマグニチュード5・4、最大震度6弱だったが、今回はこれを上回る規模だという。それにしても、能登半島突端部分の珠洲市を中心にこのところは能登での地震の多発が目立つ。能登半島では度々、大きな地震が起きていることも事実だ。
 その証拠に今から30数年前、私が新聞社の七尾支局長をしていた時にも大きな地震があり、雪道をマイカーを走らせ七尾から半日かけ珠洲まで応援取材に駆け付けたことがある。あのときは、現地に取材基地を設け、北陸本社にもカメラと記者の派遣を要請、1週間ほど常時記者5、6人体制で現地取材の采配をふるった。今ではあの日々が忘れられないのである。

 【こどもの日 きょうは子どもの話題が満載です】とは、本日付けの中日新聞朝刊1面である。具体的には【こどもの日関連】として。男女の分担と出生率 核心・声届く環境を 銃撃、貧困…世界の現状 社説・発言「次世代の声」 「ごんぎつね」の魅力 一人一人の権利どうする 「ヤングケアラー」支援は 祖父母世代の関わり方 中日・福 聾学校生から力 家族と過ごすホスピスを 小3、市長への手紙】といった具合だ。
 なかでも軟波社会面トップの【プール こわさないで 児童3人本巣市長に手紙 みんなにある「意見表す権利」】【声生かそう探る自治体】の記事は本文の漢字全てがルビ入りで、こどもにも親切な紙面化に配慮しており、<うわぁ、すごいや>と思ったのである。前向きで、こどもたちにやさしい紙面化への努力は、ほめられてよい紙面構成となっていた。【中日・福 聾学校から力】も<難病の治療で昨秋に戦列を離れた中日の福敬登投手(30)が4日、1軍に合流した。「こんなに早く戻ってこられるとは思わなかった。チームの雰囲気を変えられるのは自分」。2020年の最優秀中継ぎに輝いた左腕は活躍を誓う。>といった内容で、こどもたちはおろか全ての人に限りない勇気と希望を与える内容であった。

 日本相撲協会が4日、元関脇で西前頭13枚目の逸ノ城=本名三浦駿、モンゴル出身。湊部屋=の現役引退を発表。逸ノ城は昨年7月の名古屋場所で初優勝したが、最近は腰痛が深刻化。両国国技館で記者会見した逸ノ城は腰の状態につき「歩くのも横になるのもかなりつらい」と話した。

(5月4日)
 きょうは、「みどりの日」である。
 毎日新聞の1面題字は、毎年恒例の緑の地に白抜きで【毎日新聞】と【いい未来「GREEN」でつくる。】をシロ抜きにしたおしゃれな紙面展開。軟派第2社会面には、36年前の5月3日に兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で小尻知博記者(当時29歳)ら支局員2人が殺傷された事件を【「言論の自由守る」朝日阪神支局襲撃から36年】と報じた記事が見られた。
 そういえば、私は36年前のあの日、デカ山名物でも知られる能登七尾の仙対橋のふもとにあった新聞社の七尾支局に支局長として務めており、あの日はむろん、しばらくの間、地元七尾警察署のお巡りさんが夜となく、昼となく、朝となく交代による警戒監視で支局周辺を警備してくれていた日のことがついきのうのように思い出される。私も不審なもの(こと)に気付いたら、ただちに所轄の七尾署に届けるよう、しばらくの間は支局員に口を酸っぱくしていたことを思い出した。まだまだ、とても若き日の思い出である。

 ロシア大統領府が3日、ドローン(無人機)2機が同日未明にプーチン大統領が執務する大統領府への攻撃をしたが、2機とも迎撃したと発表。ロシアはウクライナ側によるものだと主張、9日に第二次世界大戦時の対独戦戦勝記念日の式典を控えているためだ、としている。大統領府はプーチン氏の殺害を狙った計画的なテロ行為だと批判。「必要なあらゆる対抗措置を取る権利を留保する」と表明、報復を示唆。これに対してウクライナのゼレンスキー大統領は3日、フィンランドでの北欧5カ国との共同記者会見で「プーチン大統領を攻撃していない」と述べ、関与を否定。プリンケン米国務長官は米メディアのインタビューに「事実関係を確認できていない」と述べたという。

 愛知県半田市の亀崎地区で国重要無形民俗文化財の「亀崎潮干祭」が始まった。
 5月4日といえば能登半島の七尾でも高さ12㍍、重さ20㌧、車輪の直径2㍍とニッポンイチ大きいデカ山で知られる山王神社(大地主神社=おおとこぬしじんじゃ)の春祭り、青柏祭(国の重要無形民俗文化財とユネスコの無形文化遺産に登録)のど真ん中で3両がきょう、七尾の山王神社=大地主(おおとこぬし)神社=に勢ぞろいしたあと、次々と府中波止場に向かったはずである。厳しかったコロナ禍を乗りこえての日本一大きいデカ山だけに、その勇姿を今一度見てみたい気がする。
 祭りが大好きだった今は亡きたつ江、舞とて同じ気持ちに違いあるまい。

(5月3日)
 憲法記念日。日本国憲法はこの日、1947年の施行から76年を迎えた。三男の誕生日である。

 午前中、新聞購読と執筆。とはいっても、背もたれ椅子に背を預け朝刊を購読するうち気が付いたら、グウスカグウスカと、全てを忘れ眠っていた。新聞は【九条の会つなぎたい 発足20年目高齢化で団体減 憲法施行76年】【86歳「戦争だけはいらない」 名古屋空襲の経験語り続ける】(中日3日付朝刊)【きょう憲法記念日 改憲「反対」47%「賛成」を逆転 本社世論調査】(毎日3日付朝刊)といった具合である。

 朝。私の恋人シロちゃんが消えた。どうやら、風を室内に入れるため少し開けたおいた一階リビングの窓を手で開け出ていったようだ。でも、2時間ほどしたら自ら帰ってきたのでホッとした。5月の空のもと、どうやら大好きなおかあさん、伊神たつ江(伊神舞子)の元へ、わが家の近況報告のため出向いたらしい。そのせいでだろうか。帰った時は満足そうな顔をしていた。

 午後。買い物に行き帰ってきたところで。どうにもならない眠さに襲われ、パタンキューと布団の中で大の字になって寝入ってしまった。目が覚めると、午後6時を過ぎていた。さあ~。どうしよう。どうしたらよいか。それでも気を取り直して、お風呂に入る私がそこにはいた。たつ江(伊神舞子)がいたら良いのに。そうだよ、と独り言をいうわたくし。

 それでも、きょう生きていて、とても良かったことがある。それはNHK総合テレビで見た午後10時からの【名品の来歴 ピカソ軽業師百年の謎▽巨匠のたくらみ▽名演奏家の苦悩▽日本で大発見】か。たつ江、舞が生きていれば、間違いなしに見ていたに違いない番組だ。悪いな。俺ばかりが見ただなんて。申し訳ない、と私は独り言を言いながら見たのである。ピカソが描いたサルタンバンク。ピアノの軽業師ホロビッツ。その時代にふたりで行ってみたい。そんな気がした。シロは今、私の後ろのソファで寝入っている。おやすみ。シロちゃん。きょうも暮れゆく。

(5月2日)
 五月。かぜの強い日である。でも、日中、陽射しがベランダに当たっていたころは、陽を含んだ気持ちの良いかぜたちがベランダを通り過ぎていった。五月の風である。

 中日朝刊に【飯館村一部避難解除 復興拠点の全6町村完了】のニュース。記事には、東京電力福島第一原発事故で福島県内七市町村に残る帰還困難区域のうち、飯舘村の特定復興再生拠点区域(復興拠点)約百八十六㌶は一日、避難指示が解除された。六町村に設けられた復興拠点で住民帰還を伴う解除はこれで完了した。また拠点外で初めてとなる避難解除も公園用地約〇・六四㌶で実施された。/六町村ではかつての中心市街地などを復興拠点として、国が除染やインフラ整備を担い、昨年六月から避難解除を進めてきたものの戻る住民は少ない。今後、住宅が点在する拠点外では帰還意向を調査した上で除染範囲を「特定帰還移住区域」に指定する新たな仕組みで解除を進めるが、復興へのハードルはさらに高そうだ。第一原発の北西約三十~五十㌔に位置する飯舘村は、全損避難を強いられた。二〇一七年三月に面積の95%が避難解除されたが、南部の長泥地区は帰還困難区域のまま残った。……」などと続いている。

(5月1日)
 名鉄の定期バスと犬山線で名古屋金山駅近くペインクリニックへ。
 ここは何事にも、ちょっと神経質な私の瞼と額部分を、70歳を超えたころ、いっとき何かの折に閃光が顔まぶたを右から左に斜めにグサリと刺す如く走り、強い痛みとともにキラリふらふらふわり、と私の顔面を痛めていた時に「当時、妻・舞のお店ミヌエットに来てた常連客(私はその女性を姿勢がよく話し方も、いつもきりりとしていたので〝シャキットさん〟〝シャキットさん〟と勝手に呼んでいた)も同じような症状だってよ。ペインクリニックに行ったら治ったのだってよ」と教えてくれると同時に、私を名古屋まで一緒に連れて行ってくれた思い出のクリニックだ。
 というわけで、あのころ、私の頭を〝閃光〟が走るが如く痛めた、不思議な病は、その後数回ほど通ったら、嘘のように完治したのである。デ、今回はあのころのことを思い出し、半年ほど前に受診に訪れ、以降は1カ月に1度の間隔でおとずれている。

 というわけで、私はここ半年ほど前から、この金山ペインクリニックに通っているが〝閃光痛み〟は既に改善されている。ただ、血圧が少し高いということで安全を期して1カ月に1度のペースで通っているが、きょうのクリニックでの医師による測定によれば、血圧は137~87ということで「少し高い程度ですね」ということである。でも、ね。きょうの場合は予約時間に間に合わすため、名鉄金山駅がクリニックまで走ったので。それが影響しているはずで、問題は全くないーとワタクシは思っている。私は70歳になるころまでは薬ひとつ飲まないからだが自慢でもあったのだが。寄る年波には勝てないということか。

二十九日に琴伝流大正琴弦洲会の第三十九回春の宴~音楽は世代をむすぶ~

 琴伝流大正琴弦洲会主催の第三十九回春の宴が公益社団法人・大正琴協会、小牧市と市教育委員会、中日新聞社、琴伝流大正琴全国普及会後援で二十九日午前十時三十分から~音楽は世代をむすぶ~をテーマに開かれます。入場無料。
<京のにわか雨>をオープニングに、前半が<長崎の鐘><魅せられて><瀬戸の花嫁><帰って来いよ><おてもやん>など。後半は<真赤な太陽><夜来香(イエ ライ シャン)><恋はみずいろ><365日の飛行機><高原列車は行く>の順に進み、フィナーレは<恋の季節>で締めくくられます。厳しい時期を乗り越え、様々な世代の三十曲が披露されます。
 倉知弦洲会主と倉知崇次席による親子鷹演奏【弦洲の世界】は、<女の港><チャンチキおけさ>を披露。世代を超えて、美しい音色を奏でます。
 倉知弦洲会主と倉知崇次席は「それぞれの教室にも一段と熱気が溢れ、本番の舞台を今か今かと待ち望む声が日々に高まっており嬉しい限りです」と話しています。

 倉知弦洲さんは、熱砂同人の詩人。牧すすむさんのペンネームでも知られ、都はるみさんが歌う〈恋の犬山〉を作曲されています。カラオケで全国配信中です。ぜひ聴いて歌ってみてください。

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2023年4月~)

2023年4月30日
 日曜日。アフリカ北東部スーダンから周辺国のジブチに退避した日本人とその家族計48人がきのう29日朝、ジブチ発のチャーター機で羽田空港に到着。帰国した。羽田空港では、現地で医療支援をしていた北九州市の認定NPO法人「ロシナンテス」の理事長で医師の川原尚行さんが「いろいろな方のご尽力で帰国でき、感謝の気持ちでいっぱいです。日本政府は国際協調をもって停戦実現に向け、動いてほしい。停戦が実現し治安が維持されるなら、再び戻って支援をしていきたい」などと語った。

 けさの新聞の見出しは【コロナ制限緩和4年ぶりの大型連休 慎重? 東海人気質 「マスク旅先でも」「近場でプチ贅沢」「同調と配慮 日本人の象徴」 東名15㌔渋滞 新幹線は混雑なし】【Jリーグ30年で初 女性3人審判 横浜Mー名古屋 冷静にジャッジ】【庶民の味 記録的不良 大アサリ 高級品に!? 渥美半島、原因分からず】【サイバー攻撃3月以降頻発 企業や官庁 G7で標的か】(30日付、中日)【GW戻るにぎわい 笑顔見える観光地】【GWコロナ前の人波 水際終了訪日客も増加 マスク着用半分 名古屋城入場待ちの行列】【小型観光船初日は欠航 高波、全便「安全運航重ねる」知床】【首相5月上旬訪韓へ シャトル外交再開 7~8日案】(30日付、毎日)といった具合。世の中は、日々、このように動いている。

 わが家のアイドル猫、シロちゃん、すなわちオーロラレインボーは、このところアレヤコレヤと留守番続きだったが、彼女ならではの機敏な判断と的確な感覚でわが家を守ってくれており、不在時には助けてもらっている。
「あのねえ。シロちゃんはね。何も言わないがあたしたちのこと何でも知っているのだから。大切にしなければ。ネっ」といった舞(たつ江)の声が天と地の底から聴こえてくる。ほんとにそのとおりである。シロよ、シロシロ。シロちゃん。いつもありがとうね。
 ところでシロちゃん。そして今は亡き妻、舞よ舞。加賀乙彦さん・山本源一さん・黒田杏子さん・長谷川園子さんを偲ぶ会、みんなの温かい応援と協力で無事終わったからね。安心してくれたまえ。」
 ありがとう。きょうも朝から小雨が降っている。これは涙雨か。

 何でも知っているシロちゃん。無事、留守番の大役を果たし、ホッとしたか。
 
 

(4月29日)
 土曜日。昨日の金曜日、東京へのとんぼ返りを終え、少しホッとしたといったところか。それでも本欄(一匹文士)を書くことだけは自身に課した至上命令だ。それだけに、何はともあれ、深夜未明に帰宅後は少し寝て、疲れたからだに鞭打ち、東京行きのエキスだけは書き終えたのである。
 若いころなら、これしきでは決して疲れない強靭な体力で日々、ハードな毎日をこなしたものなのだが。これも年、いわゆる年齢というものなのか。東京・市ヶ谷の駅ホームで帰りにたまたま、この世、いや宇宙で初めてお会いした心やさしい30前後の若者。彼の目には、今なお【青年】のつもりでいる私(わたくし)が、やはり、とぼとぼよぼよぼした【田舎のおじいちゃん】に見えたのかも知れぬ。いや、見えたに違いない。
 実際、彼のいうとおりで【一期一会】の運命なのか。彼と私は、この先よほどの奇跡が起きない限り、この広い宇宙で永遠に会うことはないに違いない。第一、互いに相手の名前も住所も知らないのだ。御茶ノ水駅まで親切にして頂き、そこのプラットホームでお別れし、それっきりの偶然の出会い。ただ、それだけのことなのである。
 よくよく考えれば、この世に住むニンゲンたちは皆、奇跡という幻の道を日々、歩いているのかもしれない。

(4月28日)
 金曜日。久しぶりに新幹線に飛び乗って東京へ。とんぼ返りで行って来た。
 この日、東京・千代田区九段北のアルカディア市ケ谷私学会館であった【脱原発社会をめざす文学者の会の2023年度総会】と先に亡くなった【加賀乙彦前会長・山本源一初代事務局長・文学者の会会員だった黒田杏子さん・同長谷川園子さんの4氏を偲ぶ会】に出席するためである。総会では加賀乙彦さんを名誉会長に、今後は森詠(作家)、川村湊(文芸評論家)、村上政彦(作家)=いずれも会員=の各氏を三頭立て共同代表とすることで一致。引き続き、加賀さんら4氏を偲ぶ会へと移った。
 偲ぶ会は会場一角に4氏の著作物を中心に原稿や遺影などゆかりの品々が並べられたなか、竹内充文学者の会事務局長の司会で始まった。最初に加賀さんに対する別れの言葉を森詠さんが話し、次いで山本源一さんには俳優で作家の中村敦夫さん、黒田杏子さんには詩人の森川雅美さん(森川さんは自作の詩「ゆっくりと歩く~黒田杏子さんを悼む、を朗読)、そして長谷川園子さんには平和な世の中の実現を願い続ける一匹文士=いっぴきぶんし=である私(伊神権太)が、それぞれの思い出を話す手順で進んだのである。
 この日は【戦争体験 本や講演で後世に発信 長谷川園子さん死去】と報道された27日付中日新聞尾張版も並べられ、熱心に記事に見入る姿が相次いだ。

 現在は北海道在住で日本文学界を代表する著名な文芸評論家で、三頭立て共同代表のひとりでもある川村湊さん。ほかにご自身も東日本大震災と福島第一原発事故の被災者で先日新たなレコーディングを終えたばかりのミュージシャン橘光顕さん(福島県浪江町)ら一部お会いして話をしたい方に会えなかったことをのぞけば、かつては〝木枯し紋次郎〟としてこの世を席巻(いやいや、今もであるが)、一人芝居「線量計が鳴る」(朗読劇 元・原発技師のモノローグ)を全国各地で上演し、脱原発社会実現への情熱はいまなお、永遠に衰えることなく、人一倍の努力家だと言ってもいい中村敦夫さん(俳優で作家)、ほかに森詠夫人で、いつもやさしい微笑みとまなざしで私たちに勇気と希望を与え続けてくださっている作家森千春さんら多くの方々にも久しぶりにお会い出来、私自身、脱原発社会への思いをいっそう強く、新たにして帰ったのである。

 そして。きょうの会を通じ私がイイナと思ったお方は、ほかにも多かった。
 故ノーベル文学賞作家川端康成さんをご自身が若いころから何かと支え続けた高田幸子さん、そして脱原発社会の実現をめざしてきょうも、あくなく書き続ける谷本多美子さん、水畑美奈子さんら。歌人の北久保まりこさん、詩人野武由佳璃さん……と文学者の会を支え続ける女性パワーが健在なことを改めて思い知ったのである。脱原発社会をめざす一方で新しい文学の新たな炎、一ページがこれら女性会員の力でこの先パチパチと日本はもちろん、世界中に音をたてて燃え上がったらイイナとの思いをいっそう強く、新たにしたのである。

 ここで、ひそやかに。でも今後の新しい文学界の到来を願って開かれた加賀乙彦さんら4氏を偲ぶ会の寸描を、写真で紹介させていただこう。

 偲ぶ会は全員黙とうに続き、日本文藝家協会・斎藤剛さんの音頭で献杯して始まった

 源さん(名編集者だった故山本源一さん)について別れの言葉を述べる中村敦夫さん
 

 亡き人について談笑する文学者の会の仲間たち
 

 亡き人の本や遺影、生原稿などに見入る来場者たち
 

 会場一角には長谷川園子さんの戦争体験の語り部としての貢献度を紹介した中日新聞の記事も並んだ
 
 
   ※     ※
 東京からの帰り。市ヶ谷の駅で北海道出身だと言う若者に東京駅までの道順を問うと、「私も同じ方向に行きますから」と御茶ノ水まで同行してくれ「ここから中央線に乗られたら良いですよ。これも一期一会。不思議なご縁ですから」と思ってもいないほど親切に道案内をしてくださり、私は感激したのである。それとも、この私が、よほどヨボヨボの老人に見え、心配して御茶ノ水までついてきてくれたのかもしれない。いやいや、純粋な気持ちで教えてくださったのだーと自らに言い聞かせる私。おかげで午後10時東京発名古屋行き最終便のぞみ499号自由席に滑り込みセーフで間に合ったのである。

(4月27日)
 金曜日。加藤勝信厚生労働相がこの日、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けについて予定通り5月8日から5類へ移行する、と発表。政府としての正式発表となった。60年を超える原発の運転延長を可能にする束ね法案「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法案」がこの日、自民、公明、日本維新の会、国民民主各党などの賛成多数で可決され、衆院を通過。新聞は【「原発60年超」衆院通過 運転期間上乗せ可能に】(中日)などといった見出しで報じた。

 北ア・上高地で登山シーズンの幕開けを告げる開山祭が梓川のほとり、ウエストン碑の前で行われた。ことしはコロナ禍や大雨の影響もあり、通常規模での開催は4年ぶりだという。松本といえば、はるかなる昔、私の駆け出し時代に所属した松本支局で当時、南安曇郡を担当していたころ、毎年、オートバイで取材に訪れたものである。

(4月26日)
 朝から雨、雨、雨。「何でも知っているはずのシロちゃんは、布団の中でくるまったまま。午後4時ごろになり、やっと空が晴れてきた。

 新聞の朝刊は【スーダン邦人ら58人退避 自衛隊機など 希望者残り1人】【バイデン氏 再選出馬表明 24年大統領選 動画で「自由守る」】【ピシッと下げて50年 ナナちゃんの肩 実は回るよ 28日〝誕生日〟お祝いムード】(中日)、【バイデン氏 再選出馬表明 トランプ氏と「再戦」も 米大統領選】【「安全実現を」高齢遺族訴え JR福知山線脱線 事故18年で追悼式】【「女性トイレ制限」見直しか 性同一性障害職員 最高裁、6月弁論 人事院判定 高裁は「適法」】(毎日)といった記事が目についた。
 このうち50歳の誕生日を迎えた名古屋・名駅の名鉄百貨店前のナナちゃん人形〟は、とても懐かしい。というのは、ナナちゃん人形が誕生してまもないころ、当時新聞社の社会部サツ回り(名古屋中村署)だった私は、ナナちゃんのお色直しのたびごとにデスクからの手配で、よく取材したものだからである。そのナナちゃん人形が今も健在で市民のアイドルなのである。息が長い、とはこういうことをいうのか。
 JR福知山の脱線は、乗客106人と運転士が死亡した兵庫県尼崎市で起きた事故で、追悼慰霊式には遺族らが参列し犠牲者を悼んだという。午後には献花も行われ、大勢が訪れた。

(4月25日)
 きょうは、数日前の温かさとは打って変わり、とてもこ寒い日だ。賢いシロは敏感で、室内のあったかい場所または布団の端っこで丸まったままだ。1日じゅう、小雨が舞う暗い日でもある。

 本日付の夕刊は。【スーダン邦人退避完了 首相表明 首都の希望者、計58人 新たに72時間停戦合意 順守は不透明】【一人ではできなかった。感謝 退避の邦人「経緯言えない」】(中日)【「緩やかに持ち直し」維持 倒産「増加みられる」 4月月例報告】【米地銀FRC(ファースト・リパブリック・バンク)、預金4割減 1~3月33%減益 人員25%削減へ】(日本経済新聞)で、やはり安否が気遣われていたスーダン邦人の退避完了にはホッとしたのである。それも救出に当たったのは航空自衛隊小牧基地から飛び立った輸送機とあっては、なんだか嬉しい気もする。
 小牧基地は私がかつて空とぶ記者だった、空港記者をしていたころ、何回となく災害や事件現場への取材などで飛び立った思い出の基地だ。それだけに、こうした緊急時の成果には「やった」と拍手を送りたい。在任中には編隊飛行中のC1輸送機の鳥羽市菅島への激突事故や仙台空港沖への民間小型機墜落、さらには北海道オホーツクの海へのソ連機による大韓航空機撃墜、日航ジャンボの御巣鷹山への墜落など。多くの命を容赦なく、のみこんだ悲し過ぎる事故も多かった。それだけに、本来の業務に携わる隊員たちの心はいかばかりか。出来たら、私が現場に飛んでいきたい、と。そんな気がするのである。
 今回は、あのC130輸送機が中心のようだが無事任務を終え、全員を救出し帰国する日を待ち遠しくも感じるのである。C130H輸送機のハーキュリーズは同機が小牧基地に配備された際に最初の試験飛行で登場させていただいたジャンボ救援機だっただけに、特別の愛着も深まろう-というものである(今回のC130は、ずんぐりむっくりした機体として定評があった当時のハーキュリーズとは少し違う機材のような気がするのだが……)。

2023年4月24日
 月曜日。北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故からきのう23日で1年。乗客乗員26人のうち20人の死亡が確認された一方、6人は依然として行方不明のままだ。
    ※    ※

    ☆    ☆
 第20回統一地方選の後半戦と衆参5選挙区の補欠選挙が昨日全国各地で投開票され、選挙に揺れた日本中に点在する、あの町この町の全体がなんだかホッとしているみたいな、そんな気がしてしまう。候補者はむろん、各陣営の人びと、そして各マスコミの取材スタッフも含め関係者の誰もがホッとしているに違いない。候補者の中には当然ながら涙をのんだ人たちがいる半面、栄冠を勝ち取った人々も多いに違いない。そして、保守分裂の一騎打ちとなったここ江南市長選は現職の沢田和延さん(68)=自民、立民、国民推薦=が新人で元市副議長の宮田達男氏(56)を破って三選を決めたのである。

 というわけで、けさの新聞は【自民 衆参補選4勝1敗 立民敗北、維新和歌山制す】【瀬戸市長に川本氏 江南沢田氏が3選 田原は山下氏】【女性ゼロ解消5人全員当選 みよし市議選】【26歳最年少市長 兵庫・芦屋】【大泉洋さんの兄 函館市長に当選】(24日付中日)【衆参補選 自民4勝 千葉・山口・大分 和歌山は維新】(24日付毎日)……と選挙中心紙面。ほかに【知床の海 犠牲者思う 観光船沈没1年追悼式典】(24日付中日)といったところか。

 選挙中心の紙面となった24日付朝刊
 

(4月23日)
 午後。統一地方選挙の投票(市長選と市議会議員選挙)に自宅近く江南市の中央コミュニティ・センターへ。清き一票を投じた。

 第20回統一地方選後半戦の市町村長選と市町村議会、東京都の区長選と区議選の投票日である。私は4年前、今は亡き妻のたつ江(伊神舞子)がまだ元気でいたころのことをふと思い出し、投票所に一人で足を運んだ。ここ江南市は市議会議員の定数が2人削減され20人になったところに29人が立候補するという激戦区、過酷といってもいい市議選となった。また市長選の方も新人と現職の真っ向対決となかなか厳しい選挙戦である。それだけに、市民の判定がどう出るか、は関心のあるところだ。この日は衆院千葉5区、和歌山1区、山口2、4区と参院大分選挙区の衆参5補欠選挙の投開票もあった。

 愛知県江南市の曼陀羅寺公園で名物のフジが見ごろを迎えた-とは、中日新聞朝刊23日付の【通風筒】。その傍らには【双葉町復興の汗 拭える糸を 新工場稼働 安八の浅野撚糸 タオルショップも併設】とそれこそ、心温まる記事。
 特集といえばだ。【ありがとう豊田章一郎さん 中部経済発展に尽力 未来へつなぐ功績】【研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし「豊田綱領」より】といった紙面か。これは2月に97歳で心不全で死去したトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎さんをしのぶ「お別れの会」(24日)を前にした紙面展開である。

 当選に歓喜する陣営がいれば、「お別れの会」を前に結集する人々あり、か。人生はいろいろ、社会もいろいろである。

(4月22日)
 ここ数年というもの、最初は亡き妻たつ江(伊神舞子)との縁がきっかけで、あれやこれやと交流があった、日本ペンクラブ会員で「脱原発社会をめざす文学者の会」の会員仲間でもあった長谷川園子(そのこ)さん。その彼女は先月23日にがんで自宅療養の末、命を落とし黄泉の国に旅立たれた=享年92歳=が、亡き遺体がこれまで火葬されないままできた。高齢の実姉など肉親の事情もあって、死亡届が地元江南市役所に出されるのが大変、遅れたためだがこの間、生前、親しくされていた隣人の井戸勝子さんはじめ、園子さんの運転手役を自らかって出ておられた竹内さん、医師である川島さんご夫妻らの献身的なお骨折りもあってきょうになり、やっと、平安会館の岩倉斎場で簡単な葬儀が催され、ごくごく親しかった人々との別れの時がきたのである。

 22日正午過ぎ。いよいよ出棺の時が訪れた。私は1カ月の長きにわたって津島市の霊安室(冷凍保存)でずっと安置されたままだった〝そのこさん〟の遺体が晴れて岩倉斎場(岩倉市東町)に移されてきて内心、ホッとした。そして彼女の、まるで生きておいでのような、あのカキッとしたお顔を前に、私は手をあわせ「長い間、おつかれさま。毎年夏が訪れると、あなたはご自身の空襲体験を市民にお話しされ、地元の子らを前にノーモア戦争を強く訴え続けてこられた、その熱意と一途な精神には脱帽です。心から感謝しています」と呼びかけたのである。〝そのこさん〟は、「当然のことだよ」と言いたげな面持ちで、ウンウンと頷いておられるようでもあった。
 そして。いよいよ出棺の時がきた。道路一つを隔てたお隣さんで最後まで〝そのこさん〟を見守り続けてくださった心やさしい井戸勝子さんの胸に抱かれた遺影と共に、名古屋市八事の火葬場に向われるその時。私は彼女が大好きだった【ゆうやけこやけ】と【ふるさと】、そして【あおげばとうとし】をハモニカ演奏。心の中で<今こそ別れめ いざ、さらば>と別れの言葉を告げたのである。井戸さん。かわしまさんご夫妻。たけうちさん。さかいさん……。みんな好い人たちばかりに送られよかったよね。お疲れさま、と。そう呼びかけたのである。

(4月21日)
 金曜日。【消費者物価3.1%上昇 電気代抑制でも高水準 3月、19カ月連続プラス】【温暖化ガス、8年ぶり増 21年度2% コロナ緩和で反転】【危機管理庁今秋めどに 改正法成立へ 感染症対策の司令塔】とは、本日付の日本経済新聞の夕刊の見出し。同じ本日付中日夕刊の見出しは【AOKI前会長ら有罪 東京地裁 五輪汚職で初判決】【自衛隊機午後にも出発 スーダン邦人退避 小牧からジブチへ】というものだった。ちなみに、五輪汚職の判決は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)であった。

 このところは、「脱原発社会をめざす文学者の会」の文士刮目(24回目)の前出し原稿の執筆に追われ、ほかにも日々の〝一匹文士〟の執筆など睡眠時間を削り、何かとハードな日が続いた(文士刮目の公開予定は、5月の第1金曜日)。今回の文士刮目は、【ドイツの脱原発の完了】に焦点を絞ってみたが、なんとか書き上げることが出来、午前零時前には約束どおりに出稿し、肩の荷が下りた次第。来月には公開されるので、一人でも多くの皆さまに読んで頂ければ、光栄である。それにしても、下手なことは書けないだけに、あれやこれやと資料をあつめ読み解いたうえで一匹の魚の調理をするように書き上げたのである。結構の腕力(文腕とでも言えようか)がいることも確かだ。

(4月20日)
 穀雨。穀雨とは、穀物をうるおす春の雨が降るころの意で、このところの数日間はそんな雨に恵まれた、ここ濃尾平野だった。だが、しかしだ。きょうのこの地方は日中に25度を上回る【夏日】となり、外に出てもとても暑い1日となった。
 午後2時過ぎ、帰宅した私は自室で執筆を続けるに当たり、ことし初めてのクーラーをしばらくつけた。そして月刊ドラゴンズ5月号を手に、毎月楽しみにしている【愛子のインタビュー】を拝読。今回は福永裕基さんが対象選手で、4年ぶりの対面取材もあってか、とても中身の濃い良い記事であった。

 朝。舞が玄関先に残し、つい最近になって生前の舞(たつ江)に習って私が育てた鉢植え花壇の花たちに水を与え、玄関に入ろうとすると、まるでその時を待ち構えてでもいたように小さな虫1羽が、ふんわり、ふわふわりと大気を胸いっぱいに吸い込むようなしぐさで大空に飛び立っていった。あっ、舞だ、マイに違いないと思う私。相前後して愛猫シロも、嬉しそうな顔で外に出た。「どちらも気をつけるのだよ」と私。

 飛騨古川では気多若宮神社の例祭「古川祭」(国の重要無形民俗文化財)の主要行事「起し太鼓」が昨夜(19日)、町中心部で催され、男衆らが4年ぶりに大太鼓を乗せた櫓を動かして町内を練った。そして悲しい話といえば、だ。【瀬戸黒】の国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)で知られた岐阜県瑞浪市出身の陶芸家、加藤孝造(かとう・こうぞう)さんが、17日午前5時、急性心不全のためこの世を去った。88歳だった。そんななか、明るい話題といえば、中日新聞の20日付通風筒で報じられていたニュース「福島県いわき市の温泉施設スパリゾートハワイアンズ」の新人フラガール6人が19日、養成所で初レッスンに挑んだ-ということか。

 目を世界に転ずれぱ。アフリカ北東部のスーダンで政府系の準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)と正規軍が衝突、多数の死傷者が出ており、こんご内紛が全土に拡大する恐れもあり、事態の深刻化が懸念されている。

(4月19日)
 水曜日。朝刊には江南市長選と市議会議員の選挙公報が挟まれ、街の至るところ各陣営の選挙カーが行き交い、この町も選挙一色の観である。笑顔で通り過ぎる候補者がこの時ばかりは市民の要望に応えてくれる気がするから不思議だ。公報には【令和5年4月23日執行 江南市長選挙公報 投票は未来を決める 羅針盤 江南市選挙管理委員会】といった記述も見られた。

 そして。新聞本紙の方は毎日の女の気持ち「思い出の曲 北海道岩見沢市 藤塚幸子 無職76歳」(19日付)中日のくらしの作文「五月人形 田中三佳 パート・55歳」(19日付)といずれも、とても胸に迫る文なのである。文といえば、毎日朝刊の小説【青嵐の旅人(天童荒太、高杉千明画)】【兎は薄氷に駆ける(貴志祐介 サイトウマスミ画)】も読みがいがあって、一匹文士としては日々、とても参考になっている。とはいえ、私にとって最も勉強になるのは一般市民によって思いの丈がすなお、かつ正直につづられた【くらしの作文】と【女の気持ち(男の気持ち)】なのである。青い作家たちがその気になって書くのは大いに結構なのだが、ひとりよがりではいけない。文の向こうには多くの無垢の人たちがいることを決して忘れるべきではないというのが、わたくし一匹文士、伊神権太の考えであり、かつ哲学なのである。人々の胸に迫る文でなければならぬ、のだ。

 けさの新聞。【学術会議 政府に勧告 法案提出やめ協議の場を】【容疑者 参院選巡り国提訴 首相襲撃 選挙制度に不満か 安倍元首相国葬も批判】【中国の核拡大に懸念 G7外相声明 対ロ支援停止も要求】(中日)【日米首脳夫人 友好の桜植樹 ホワイトハウスで】【J・プライスさん死去 93歳 若冲再評価の立役者】(毎日)が目に入った。なかでも訪米中の岸田文雄首相の妻裕子さんが17日、ホワイトハウスを訪問。バイデン米大統領の妻ジルさんと懇談、このあとホワイトハウスの南庭に友好のシンボルとして桜の若木を一緒に植えたとのニュースは世界にポッと明かりをつけるような話題で、とてもよかった。クレムリンでプーチン大統領夫人も交えて日本のソメイヨシノの植樹をしてみたらどうか。この世は、ウクライナ戦争のただ中である。

(4月18日)
 深夜未明にかけ。水野敏子さんの本を読み始め、上には上があるナ、と思った。と同時に、たつ江が苦しみながらも水野さんに診ていただいたことは振り返れば、本当に良かったとつくづく思った。水野さんは、本当に努力家である。

 午前中、業者の方に来て頂き、1階トイレの水が出るよう直してもらい、ついでに2階トイレもチェックしていただき、ホッとした。シロちゃんは、修理中ずっと心配そうな顔で見守っていたが、全部直ると安心したような顔をして外に出かけた。シロにもトイレが故障していたことが分かるのだ、とつくづくそう思う。たつ江、すなわち伊神舞子がいつも言っていたように「シロは伊神家のことなら、それこそ何でも知っている」。シロは何でも知っているのである。

 新聞の方は先日あった岸田首相の襲撃事件と沖縄県宮古島周辺で消息を絶った陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリコプター墜落事故その後、統一地方選の告示(16日)、札幌市で開かれていた主要7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合などにつき報じている。
 具体的には【金属の筒 40㍍先で発見 殺人未遂容疑視野に 首相襲撃】【陸自 機体と5人発見 ヘリ事故4人引き揚げ】【化石燃料段階的に廃止 天然ガス含むG7環境相、初合意】(毎日)【豊明と日進 無投票当選 市長選 瀬戸と江南は選挙戦】(中日)といった具合である。

 きょうは午後3時から私も所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」のオンラインによる幹事会に出席。28日の2023年度総会に続いて東京のアルカディア市ケ谷私学会館で開かれる故加賀乙彦同文学者の会前会長、山本源一初代事務局長、会員だった俳人黒田杏子さん、同作家長谷川園子さんの4氏を偲ぶ会を開くことを最終決定。私は会議終了後、園子さんが生前、お世話になった皆さんにこの旨を電話とメールで要点だけを簡単に報告させて頂いた。園子さんの遺体は、肉親が見つからないまま冷凍保存されたままだが、つい最近になり、やっと肉親が見つかり、荼毘にふされることになったという。それにしても。人生の最後の最後まで園子さんの苦労は大きかった。なんということなのだ。

(4月17日)
 本日付の日経夕刊1面は【天然ガス段階廃止合意 G7環境相、共同声明 車のCO₂排出「35年までに半減」】の見出し。そして中日夕刊1面は【首相襲撃ナイフも所持 容疑者黙秘 自宅から管や粉末】と首相襲撃の続報、さらには先に沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で【陸自ヘリ 2人死亡確認 機体胴体は破損 海底に別の3人】と報じている。

 それはそうと、統一地方選挙の後半戦の方だが。水戸、津、高松、長崎、大分の県庁所在地5市を含む全国88市長選が16日に告示され、計177人が立候補。大分市など全体の約3割に当たる25市で無投票当選が決まった。女性候補28人は過去最多、割合も15・8%で過去最高となった。この日は294市議選、東京都の12区長選と21区議選も告示され、区長選には計33人が立候補。うち14人が女性で過去最多だったという。

 月曜日。平和堂リメイク工房へ。先日、お尻の部分でベリッと音がして避けてしまったズボンと、だぶだぶでいつも下に落ちてきてしまうパジャマの腰回りを直してもらうためである。加工承り伝票によれば、➊グレーPT 尻やぶれ直 ミシン目めだちます➋ムラサキPT ゴム入れ替え W90cmとなっており、合わせて4950円ナリ、となっていた。あ~あ、とため息が出てしまうがパジャマは舞が買ってくれた思い出がつまった寝具であり、ズボンは、はきやすくて日ごろから重宝していたものだけに、「お客さま。どちらも改めて買われた方が安くあがりますけれど」との声をよそに、どちらも思い切って手を入れ、直して頂くことにしたのである。
 なかでもパジャマは、私がとても気に入ってこれまで使用してきた者だけに、そうやすやすと手放すわけにはいかない。それと、舞との思い出が染み、いつも一緒に歩いてきたパジャマだからだ。それにしても、彼女がこの世を去って以降というもの、私はこのリメイク工房を利用することがめっきり多くなってしまった。元々は舞の付き添いで、ごくごくたまに訪れていたのに。まさか、私ひとりで来るようになってしまう、だとは。なんだか、寂しい。

2023年4月16日
 日曜日。きょうは天気がよくて良かった。法被姿の花霞町子ども会の子らが担ぐ神輿が家の前の道をワッショイ、ワッショイと通り過ぎてゆく。こどもたちはたぶん、みこしを担いでワッショイと町を練り歩いていった、その時のことを、いつまでも忘れないだろう。
 ふつうの町。ふつうの生活。ふつうのお祭り。神輿を担いでの〝ワッショイ〟〝ワッショイ〟のかけ声。これこそがコロナ禍からみんなで立ち直ろうとする今こそ、大切だと思う。

 先日、玄関先の鉢植えに植えておいたスーパーベルポケットブルーとポケットピンクが思いがけず、花を咲かせてくれ、ホッとした。思えば舞は、いつだってわが家の玄関先を色とりとりの鉢植えの花々でいっぱいにしていてくれた。そんな彼女の努力にも気づかないでいた自身を今ごろになって深く恥じ入っている私である。でも、私なりの肥料と水やりで曲がりなりにも「花は咲いた」。

 思いがけずかわいい花を咲かせてくれた=わが家玄関先にて
 

 きょうは、息子とともに亡き妻伊神舞子(たつ江)の眠る永正寺永代供養集合墓【濃尾の大地】へ。舞の月命日はきのうであったが、雨降りだった。このため1日遅れてのお参りとなったが、きょうは朝から天気も良く、行ってよかったと思う。留守番をしてくれたシロちゃんには、日ごろの労苦に感謝の気持ちを込め、先日社友会から頂いた青いドラバスタオルを進呈。うれしそうな表情に良かったナと心底思ったのである。シロよ、シロ、シロちゃん。いつも本当にありがとうね。オトンは、ね。おまえがいるから生きていける。
 ドラタオルに満足そうなシロちゃん(オーロラレインボー)
 

    ※    ※

    ☆    ☆
 日曜日。けさの新聞の1面見出しは、やはり【岸田首相演説直前爆発 首相無事 24歳容疑者逮捕 和歌山補選 パイプ爆弾? 投げつけられ 警察官1人軽傷】(毎日)【首相演説直前に爆発 筒投げた24歳逮捕 威力業務妨害容疑 衆院補選の和歌山 首相から1㍍ 煙と爆発音】(中日)というものだった。
 それから。中日新聞の【<ニュースを問う> 「特攻」のメカニズム10 凍土より帰還➋ 抑留1年余 迎えの船に涙 加藤拓(読者センター)】がなかなか読ませた。

(4月15日)
 土曜日。立山連邦を貫き富山、長野両県を貫いて結ぶ山岳道路「立山黒部アルペンルート」が15日、全線開通した。標高2450㍍の室堂ターミナル付近では雪の壁が視界に飛び込み、観光客を喜ばせた。

 この世は、いろいろ起きる。きょう午前11時25分ごろ、和歌山市の雑賀崎漁港で衆議院和歌山1区の補欠選挙の応援に訪れていた岸田首相が漁港の視察を終え応援演説を始めようとした矢先、突然大きな爆発音がして白煙が上がった。近くにいた男が発煙筒のようなものを投げつけたためで現場にいた警察官や漁師ら数人で取り押さえ、男は威力業務妨害の疑いで逮捕された。男は兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者(24)で、調べに対して「弁護士がきてからお話しします」と話しているという。それにしても、ひとつ違えば、安倍首相銃殺事件の二の舞になるところだった。日本中がドキリとさせられた1日である。
    ※    ※

    ☆    ☆
 土曜日。外は朝から小雨が降っている。きょうは舞の月命日のため、仏壇前のお水を替え新しい蠟燭と線香をたて、彼女の仏=静汐院美舞立詠大姉=の前で手を合わせ頭を下げた。もちろん、シロちゃんも一緒に、である。
 
 舞の仏前に手を合わせた
 

 きょうのビッグニュースは、何と言っても中日新聞1面トップのベルリン=共同電原稿の【ドイツ脱原発完了へ 福島事故後G7初 処分場選定、廃炉作業…重い課題】【日本は「活用」違い鮮明 次世代型開発運転期間延長】である。ほかには【発射は固体燃料「火星18」 北朝鮮報道 3段式角度替え飛行 日本、落下予測で混乱か】。そして高山祭りの【古い町並み 絢爛春の宵 6年ぶり夜祭】といったところか。

 ドイツの脱原発完了を報じた中日新聞朝刊1面
 

 と。ここまで書いたところで、スマホからいつものピコピコの電子音。何事か、と開くと【(和歌山)岸田首相の演説会場付近で爆発音 岸田首相は演説の直前で無事 会場にいた男が爆発物投げ込みか】というものでNHKテレビをつけると、男が取り押さえられる現場の状況と緊迫した生々しい状況が繰り返し報道されていた。世の中、いつ、どこで何が起きるか知れたものでないとは、このことか。

 昼前。雨天のなか、こんどはワッショイ、ワッショイの黄色い声が近づいてきた。法被姿のこどもたちに、ついつい玄関ドアを開けて「がんばってね」「ごくろうさま」と1000円札1枚を、待ち構えるように玄関先に立つ子どもたちの代表に手渡した。そういえば、たつ江(伊神舞子)が健在のころにはふたりして法被姿の子らを笑顔で何度も見守ったものである。

 今は亡きたつ江、舞といえば、だ。緩和病棟に入院する前、自宅で最期の闘病生活を過ごしていたころに、しばしば治療にきて頂いた元看護師長水野敏子さんが『看護はよろこび-緩和ケアの現場から(三恵社)』という題の立派な本を出され、送られてきた。本には【伊神さま 奥様のケアが昨日のことのように思い出されます。「泣かんとこ」を出版され、ほっとされたことでしょう。その節はありがとうございました。どうぞお体を大切に、巡りくる季節を健やかにお過し下さるようお祈り申し上げます。 水野敏子】とあった。
 私たちは舞の命が扉を閉じかかった最期になって水野さんのお世話に何度もなり、心から良かったナと有り難く思っている。水野さま。わが愛する舞が天国に旅立つ前に本当にお世話になり、ありがとうございました。ご本の出版、心からおめでとうございます。私が舞の仏前に本を供えたのは当然のことである。

 水野さんが出版された『看護はよろこび-緩和ケアの現場から(三恵社)』
 
 
 さて。話しは変わって。こんご、私にとっての新しいことがあれば【発見】として記録しておくことにした。
【発見】私の誕生日が水曜日だった、ということ。これまで当然ながら生年月日までは親に何度も聴かれてきたが。何曜日だったか、は聴かされもしなければ聴きもしなかった。ある人に「水曜日ですね」と教えられたのでスマホで確認したら、本当に水曜日であった。

(4月14日)
 岐阜県高山市の「春の高山祭」(国の重要無形民俗文化財)がこの日、市中心部で始まった。中日新聞夕刊によれば、周辺に桜がまだ残る観光名所「中橋」付近で4年ぶりに屋台が曳き揃えられたという。
 きょう自宅近くの古知野食堂でとん汁を、ことし初めて食べた。
    ※    ※

    ☆    ☆
 金曜日。朝。午前10時過ぎ。シロ=オーロラレインボー=は、わたくしと一緒におかあさんが大好きだった♩エーデルワイス、そして♪みかんの花咲く丘の2曲をユーチューブで聴いたあと、お外に出ていった。天上のおかあさんに会って、1階と2階にあるトイレのうち1階のトイレが故障し業者さんに修理をお願いしたことなどを報告しているに違いない。それから地上に黄砂がやってきたこと、ほかには、きのうベランダからなかなか離れないのでおとうさんにホッペをたたかれてしまったこと、ドラゴンズの出足の調子が良くないことなどを話し合っているのだろうか。いずれにせよ、「あのねえ~。おとうさんたちを頼むよ」と言われているに違いない。

 きょうの中日朝刊1面見出しは【陸自ヘリか海中に機体 伊良部島沖で発見 人らしき姿も】【変わらぬ光景 4月13日 マスク着用緩和1カ月 3月13日 事情は少し変わり…花粉に黄砂も】【「部屋干し」予報見て外出控える 黄砂対策で識者】、毎日は【北朝鮮ミサイルでJアラート 「北海道周辺」20分後訂正 「空振り」覚悟制度に課題 領域内落下予測は初】【青森住宅火災5人死亡 放火殺人の疑いで捜査】といったところだ。
 これが夕刊1面見出しとなると。【熊本地震7年 鎮魂のおしゃべり届け 無口な母 過ごした日々感謝】【米機密流出 州兵逮捕 FBI 情報部門所属の21歳】【殺人未遂容疑で男逮捕 岡崎 刃物持った共犯者 逃走か】と目まぐるしい。

 それはそうと私は毎日、新聞小説をしっかり読んでいるが、毎日新聞の朝刊の【青嵐の旅人】(天童荒太 高杉千明画)が私自身の勉強にもなり、圧倒的に良いかと思う。何よりもしっかりした取材の上に展開が進んでいる。それだけに、こんごも注目して読んでいこう-と思っている。

(4月13日)
 石川啄木忌。
 朝、起きたら一階トイレの水が流れず、水道業者に按配を見て頂きに来てもらう。業者曰く。「これは老朽化しており、全部取り替える必要があります。30万円ほどかかります」とかなり断定調である。らちが明かず市水道課推薦の地元業者に来ていただいたところ、こちらは誠意があり「部品を替えれば良いですよ。部品を確保するのにしばらくお待ちください」とのことで、結局のところ、こちらにお願いすることにした。前者は応急処置だと称してやってくれたはいいが、すぐに元通りに。結局は修理費9800円を取られ損とあいなった。
 市水道課推薦の地元業者の方は「部品が到着するまで今しばらく時間がかかります」とのことだったので「よろしくお願いします」と部品の取り換えと修理をお願いしておいた。それにしても最初にわが家を訪れた業者は新品に替えた方が良いーとの主張を半ば強制的に繰り返すので少し困った。そんなお金どこにあるのだ。応急修理をしてくれてこその水道修理のはずである。強引な出方、いや悪玉商法そのものと言っていい応対には腹立たちさえ覚えた。それとも。この修理業者は私がよほどの金持ちだとでも見過ったのか。そうとしか思えない。人生いろいろだ。こんなとき、おまえが生きていたら、以前のように手を突っ込んで治してしまったかもしれない。
 のに、である。でも、どんな人間とて一生懸命に生きているのだから。あなた、あまり怒らないでよねーの声が聴こえてくる。古くなっているのは本当なのだから。業者も一生懸命なのだから仕方ないか。

 午前8時前。NHKのラジオ、テレビが一斉にJアラート(全国瞬時警報システム)による速報で「北朝鮮が日本海側へ弾道ミサイルを発射。午前8時ごろ、北海道周辺に落下する見通しです」として道民に繰り返し避難を呼び掛けたが、その後、落下の可能性がなくなったとして訂正。このニュースには日本中がピリピリというか。ひやりとさせられたのである。韓国軍によれば、ミサイルは一発で高角度のロフテッド軌道で発射され、飛距離は約1000㌔。日本上空の通過はなく、航空機や船舶の被害情報は確認されていないという。

 本日13日付夕刊は、【G7「金融安定へ行動」 共同声明で結束強調 財務相会談】【北朝鮮が弾道ミサイル 日本領域へ飛来「確認なし」ICBM級か Jアラート発令後訂正】(日本経済新聞)と【パリ・オペラ座最高位 オニール八菜さん 夢輝きバレエの星に コロナ禍で公演休止「成長の機会」】【住宅全焼5人の遺体 青森・六戸 県警、放火殺人も視野 1人は住人以外か】【Jアラート 北海道混乱 通勤通学直撃 北ミサイルに憤り】(中日新聞)といったところか。

    ※    ※
 シロちゃん、すなわちオーロラレインボーは、日々私の傍に寄り添うようにしてくれ、亡きおかあさんの代わりに私を本当に毎日、助けてくれている。それなのに、だ。きょう私はベランダから家の中に入るように言っても一向に入ってこないので、少し加減こそしたものの、とうとうシロのほっぺを殴ってしまった。なかなか室内に入ってこないためだったが、こんなにも可愛く、おかあさん亡きあとに私を守り続けてくれているシロに一撃を食らわせてしまった。わたくしは、ここに深く、深く反省し「シロちゃん、ごめんね」と謝ったのである。
 おかあさんの代わりとなって何かにつけ、これほどまでに私を見守り続けてくれている-と言うのにである。シロはシロでふろ上がりの私を見習って夕涼みをしていたに違いないからである。シロよ、シロシロ。殴ってしまい本当に申し訳なかった。家族の為に、これほどまでに頑張ってくれている。
 のに、である。私は深く反省している。

(4月12日)
 本日付中日新聞の朝刊1面は【与野党対決告示 衆院4補選 岸田政治問う 23日投開票】【♪向日葵や兵どもの碧き影 ♪塹壕の最後の煙草湿りをり 戦場の現実詠む防人(さきもり) ウクライナ軍大尉が俳句 激戦地バフムト撮影、着想】といった見出しである。

 警視庁暴力団対策課がカンボジアのホテルで日本人のニセ電話詐欺グループが摘発された事件で11日、詐欺の疑いで日本人の男19人を逮捕。19人を乗せた航空機は同日夜、羽田空港に到着。逮捕状は日本に移送中の機内で執行。調べによると、男らは暴力団関係者を含む25~55歳でカンボジア南部のシアヌークビルのリゾートホテルを拠点に日本の高齢者らにうその電話をかける「かけ子」をしていた疑い。岡本大樹容疑者(38)が主導的立場だったとみられる。

 きょうは中日新聞名古屋本社で中日社友会の総会があったため、久しぶりに名鉄犬山線と名古屋市営鶴舞線で丸の内まで行き、ここで降りて、トコトコとっこりと歩いて久しぶりに本社に。本社6階ホールであった社友会総会に出るためで、久しぶりの社と〝えらいさん〟のりりしい姿は、やはりどこか気が引き締まってよい。例によってお菓子をお土産にもらって帰ったが、コロナ禍以前みたいなパーティー形式で思い思いにテーブルを囲み、ビールに日本酒、お寿司、おつまみなどが出てかつてのように仲間たちとヤイノヤイノと話し合う集いとは完全におさらばで、出席者はみな真剣な表情で1年に一回の総会に臨んだのである。

 最初に、この1年の間に亡くなった故人(社友)に黙とうし、あとは会議が粛々と進み、最後に百歳翁に記念品、卒寿代表者のあいさつで終わり、なかなか簡素な社友会であった。わが家のアイドル猫シロちゃん(オーロラレインボー)が、きょうもちゃんと留守番をしてくれ、大変助かった。シロはやはり、おかあさん(たつ江、舞)の言うとおりで何でも知っているすごい猫である。私の本音を言わせてもらえば、社友会員に何か質問でもふってくれたら、夕刊小説の【成長】【発展】【拡大】とやらにつき、ひと言あの小説を何故掲載しているのか。その真意を聞きたかったが、あいにく「何かほかに質問があれば」との問いかけもなかったので、ここは円満にと口をふさいだのである。

 あの小説の【成長】【発展】【拡大】の意味するものが私にはチンプンカンでまったく分からない(最近は、言わんとすることが少しだけわかりかけてきた。でも、一般読者の多くには分からないに違いない)。だから、その点を突こうとしたが、せっかくのなごやかな場に冷や水をかけることになってもいけないので私の口は閉じたままであった。
 それよりも、今夜はドラゴンズがやっと勝ってくれた。だから、良しとしようか。何事も【成長】と【発展】【拡大】とやらがあれば、それでよいのだから。それに、小説は何でもありだ。そんなに目くじらをたてることもないか-と私は自身に言い聞かせたのである。
 ただ、あんな低レベルの小説を紙面化していたのでは、この先紙面の【成長】【発展】【拡大】は望むべきもないのである。作者氏には中日新聞の【くらしの作文】を毎日毎日、拝むようにして読むことを推奨しておきたい。ここは一匹文士からの大いなる苦言として、ここに記させていただく。まだまだ未熟なご本人の【成長】【発展】【拡大】のために、である。

 本日の記事で目立ったものは。夕刊特報面の【AI新時代 世界が騒然】【人間とのコンビで新たな知性を生み出す】【チャットGPT スマホ以来のフロンティア】(12日付中日夕刊)と【大阪IR(統合型リゾート)政府認定へ 14日にも 日本初のカジノ 長崎は継続審査の方針】(12日付日経夕刊)か。

(4月11日)
 午前中、歯医者さんへ。
 月に一度の歯のクリーニングのためである。いつもお世話になっている歯科衛生士の後藤さんが「シロちゃん、ほんとに。かわいいね」と。思いもしていなかった言葉だっただけに、帰宅し「おまえのこと可愛いだってよ。よかったね。オトンもうれしかった」と言うと、彼女もニャア~ン、ニャア~ンと満足そうだった。なんでも後藤さん。ネットでシロのことを知り、たまたまわが家の窓のところに座っているところを偶然にも見た、とのこと。
 私はこの後、平和堂へ。ここで和定食をたべ、舞の仏壇(遺影)と裏庭にある猫ちゃんたちの猫塚に供える花を買って帰宅する。

 新聞は、どこも植田和男さんの日銀新総裁就任記者会見、すなわち植田体制が始動したことを報じ、JOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長が10日、2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致の是非が争点となった9日の札幌市長選の結果を受け、34年大会への目標変更も視野に入れて札幌市と開催時期を協議する方向性を示したなどと報道している(これまでは2030年大会を基本線として招致活動を行って来た経緯がある)。

 このほか、1966年6月に静岡市(旧静岡県清水市)で一家4人を殺害したとして強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判のやり直しに向け裁判所、検察、弁護側の初の3者協議が10日、静岡地裁で開かれ、静岡地検は再審公判での具体的な立証方針を明らかにせず、方針を示すのに3カ月の期間を求めた-というニュースが【検察側「立証方針に3カ月」 袴田さん再審協議地裁は了承 弁護側「長すぎる」】といった見出しで報じられている。

 作家の富岡多恵子(とみおか・たえこ。本名・菅多恵子=すが・たえこ)さんが6日、老衰で死去。87歳だった。富岡さんは1958年に詩集「返礼」がH氏賞を受けて詩壇に認められ、70年代に小説を書き始め「波うつ土地」など数々の作品でも知られた。

 青森県で桜が満開に。富山県魚津市で28・1度を記録。NHKのニュースによれば、中国の北京では黄砂が吹き荒れ、日本でもあす以降は警戒が必要だという。自然には、かなわないナと内心思う。

2023年4月10日
 月曜日。朝刊は昨夜のテレビ報道に続き、統一地方選の報道一色である。
 かつて現役の地方記者時代には4年に1度の統一地方選が近づくつど、立候補予定者の事前取材などで緊張したものだが、今は何ごともデジタル化が進み、事前の取材もそんなには手間取らない気がするが。実際はどうか。やはり、候補者の事前資料の準備などで各記者とも大変な気がする。
 統一戦と聞き、決まって思い出すのは、昭和40年代の後半、随分古い話になるが、真珠と海女さんのふるさと三重県志摩半島の志摩郡5町(現在は志摩市)を担当していたころの漁どころでの違反には泣かされた。何かの集会などの場で、おにぎりの中に千円札を入れて買収に及んだ選挙違反には驚かされた。あのころ和具の海女さんらが「兄(アニ)さんや。あのなあ、ほんでなあ」とあれやこれやとドッキリするような選挙情報を教えてくれたものだが。何と言って良いのか。今から思えば、皆とってもいい人たちばかりで、どこか憎めない、牧歌的な雰囲気には驚いたりもしたものである。

 何はともあれ、統一戦の前半戦が終わり、各地の担当記者たちはホッとしているに違いない。でも後半戦が待っており、これも重要な取材だといえよう。

 写真は統一地方戦の結果の要点が報道された朝刊各紙
 

 
 
(4月9日)
 夜。NHK総合テレビは、統一地方選挙の開票速報(9道府県知事選と6政令市長選)一色である。中で私の胸を打ったのは、徳島知事に選ばれた無所属新人の元衆院議員後藤田正純氏(53)の言葉「地方から行動を起こす」である。

 そんな選挙報道のさなかに大阪のスーパーで人が包丁で刺され、4人が病院に搬送された-というニュース。前日の8日夜には名古屋市南区の名鉄名古屋本線本笠寺駅ホーム待合室で胸に包丁が突き刺さったままの女性が椅子に倒れていたのが見つかる(この女性はまもなく死亡が確認された)など最近、こうした刃物沙汰が目立って多い気がする。なぜ。なぜなのだろう。世の中全体が殺気の海の中にいるような。そんな気がする。長い間に及んだコロナ禍が関係あるような気がしてならない。

 それはそうと、きょうは日曜日だ。地方選挙はともあれ、毎日毎日、この世を生きていくことは、どの人(ペットと一緒の人は、そのペットたちも含めて)にとっても、大変なことだ。この社会、さまざまな人がそれぞれの道を信じて「前へ」と向かって進んでいくのである。時には失敗を繰り返しながらだ。

 きょうも昨日につづき、風の強い日となった。午後、イオン扶桑店へ。食べ物を買うことは必要最小限に-と自らに言い聞かせつつも、レジを終えると、どうしても1、2品分は多く買ってしまったことに気付くが、「時、既におそし」である。というわけで、どこかでランチでも食べよう-と思いつつ結局のところは無駄遣いになってはいけないのでと帰宅し、昼は自宅で遅がけのパン食とあいなった。舞が生きていたなら、彼女に言われるままにして食べるときは食べればよかった。それだけに、つくづくもっともっと長く生きていてくれたら良かったのに、と。そう、思うのである。
 そんな私を心配してか、帰宅すれば必ず心配そのものといった面持ちで両耳をツンと立て、愛猫シロちゃんは「ニャア~ン」と、ひと声あげ、私を迎えに玄関先まで走って出迎えてくれるのである。それにしても、きょうも昨日に続いて寒く風の強い日である。
    ※    ※

    ☆    ☆
 9日付の中日新聞朝刊によれば、中国人民解放軍が昨日、台湾周辺での軍事演習を開始。期間はあすまでの3日間で、台湾の蔡英文(さいえいぶん)総統が5日に米国のマッカーシー下院議長と会談したことへの報復措置とみられる。ただ昨年8月にペロシ米下院議長(当時)が訪台して蔡氏と会談した直後の大規模な演習と比べれば、抑制的な規模にとどまっているという。

 統一地方選前半戦の9道府県知事選と6政令市長選、41道府県議選、17政令市議選が本日9日に投開票。いずれも午後8時までに投票が締め切られ、10日未明までに大勢が判明する見通しである。

(4月8日)
 風の強い1日となった。シロちゃんを伴って近くの愛北動物病院へ。わが愛猫の年に一度の定期健診で、いつものように体重計測に続き、3種混合ワクチン(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)をして頂いて、帰った(診察代は消費税込みで4950円ナリであった)。体重は5・0㌔と昨年の4・4㌔を上回って医師に「肥満体だ」と指摘されるのではないか、と心配だったが医師によれば、「特に心配ありません。大丈夫です」とのことでホッとしたのである。
「だよね、シロちゃん。オーロラレインボーは、全体に均整も取れていて、とても美人なのだから。ぜい肉が指摘されることなんて。ないに決まってるよ」ね。

 それよりも、シロちゃん。愛北動物病院に来てから猫籠を出る際に逃亡、診察室からナース事務室へと逃げ回り、確保するのに大騒ぎとなった。幸い、まもなく私の腕に抱きかかえられ、受診とあいなったが、それだけ元気がある-ということか。この日は待ち時間が長かったため、近くのたつ江のお兄さんの駐車場に車を置かせてもらい「ひと言あいさつを」電話ですると、まもなく彼も現れシロちゃん、ふたりに見守られての受診となったのである。
    ※    ※

 6日に沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊のUH60JAヘリコプター事故が発生。同ヘリは3月下旬以降、50時間飛行した機体が対象の「特別点検」や安全性を確認する飛行をした結果、機体に特に問題はない-と判断されていたことが、その後の陸自への取材でわかったという。一方で、搭載されていた救命用ボートは折りたたまれた状態で洋上から見つかっており、広げる時間がないほど急なトラブルに遭い、墜落した可能性がある。ヘリは、ほぼ予定通りのルートを約十分間飛行し不明2分前には空港の管制と交信しており、陸自で事故原因を引き続き調べている。

(4月7日)
 午後。社交ダンスのレッスンに。きょうは、ずっと以前に各務原で毎週一回のレッスンを共に続けたことのある社交ダンス仲間曽我部さんが見学に。彼はやはり、基本がしっかりしているせいかワルツの上級を苦もなくこなし、やはり違うな-と、その才にはおったまげたのである。レッスンが終わるころには、こんご月に二回はレッスンにおいでになることが決まり、仲間が増えて、とても嬉しく感じたのである。

(4月6日)
 6日。外は雨。朝から、こ寒い雨が音もなく、この地上に降り注いでいる。

 午後3時56分。沖縄県宮古島周辺を飛行中の陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH60JA」の機影がレーダーから突然消え、陸自は騒然とした空気に包まれた。いやはや、いろいろとある。その後の陸自の発表によれば、同ヘリには坂本雄一第8師団長ら隊員10人が搭乗。周辺海域で機体の一部とみられる浮遊物が油と共に見つかったという。防衛省は事故と判断、海上保安庁とともに機体の捜索に当たっている。
 昨日朝。長野市の善光寺本堂から「びんずる尊者像」が消えていた事件、その後約60㌔離れた松本市内の商業施設駐車場で発見されたが、中日新聞は事の経緯につき分かりやすく報道していた。

 びんずる一時盗難を報じた6日付中日新聞の朝刊
 

 ムツゴロウこと作家の畑正憲さんが、今月5日に心筋梗塞のため死去。87歳。福岡県出身。北海道の自宅で倒れ、運ばれた同中標津町の病院で死去したという。

 ほかには、と言えばだ。原子力規制委員会が5日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けた審査を、原電が審査資料の誤記などを繰り返し、不備を改善しないため、再び中断する方針を決めたこと。そして米東部ニューヨーク州の大陪審に起訴されたトランプ前米大統領(76)が4日午後(日本時間5日未明)、ニューヨークの裁判所に出廷し、起訴内容を全面的に否認。起訴状が公表され、罪状は大統領選にからむ業務記録の虚偽記載34件だったことが判明。大統領経験者で次期大統領選の有力候補が刑事責任を問われた異例の法廷闘争が始まったことか。新聞では【トランプ氏出廷 全面否認 業務記録虚偽記載34件】(中日6日付見出し)と報道している。

(4月5日)
 5日付の中日新聞の夕刊軟派トップ記事【善光寺 木像盗まれる 長野本堂の「びんずる尊者」 関与?男確保、木像も発見】のニュースには、いやはや驚き、おったまげた。記事は次のような内容だった。
 -五日午前八時四十五分ごろ、長野市の善光寺から「本堂にあった『びんずる尊者像』がなくなっていると一一〇番があった。長野県警は窃盗事件として捜査し、関与したとみられる男の身柄を確保。詳しい経緯を調べている。捜査関係者によると、男の身柄は松本市内で確保され、びんずる尊者像も同市内で見つかったという。県警によると、寺からは「午前八時ごろには像があることを確認したが、八時半ごろにはなくなっていた」と通報があった。びんずる尊者像は木像で、普段は本堂入り口近くの台座の上に置かれている。寺のホームページなどによると、びんずる尊者は釈迦の弟子で、病気に悩んでいる部位をなでると治るとも言われ、日々多くの参拝者になでられてきた。……

 それにしても、犯行に誰かが気付いてもよさそうなものなのに。善光寺の宝物と言ってもいい〝びんずる尊者像〟があるとないとでは、大変な差である。善光寺では毎年1月6日の夜、びんずる尊者像を参拝者とともに引き回して1年の無病息災を祈る「びんずる廻し」が行われているというが、伝家の宝刀がない善光寺など考えられないのではないか。
    ※    ※

    ☆    ☆
 水曜日。きょうは清明(せいめい)。毎日新聞によれば、江戸時代の暦の解説書にある「清浄明潔」の略で、すべてが生き生きとして清らかに見えるさま、をいうのだという(二十四節気)。

 けさの明るい話題といえば、だ。競泳の日本選手権が4日、世界選手権(7月・福岡)代表選考会を兼ねて東京アクアティクスセンターで開かれ、女子100㍍バタフライで池江瑠花子選手(横浜ゴム)が57秒68で制し、日本水連の選考基準をクリア、世界選手権代表に決定。白血病から復帰後の個人種目での代表入りは、これが初めてだということか。
 ほかに目にとまったニュースは【水素エネルギー40年に6倍 政府戦略案 脱炭素へ15兆円投資】【<子どもを守る> 多子世帯・私立理工農系 奨学金給付20万人拡充 来年度年収上限600万円に】(5日付中日新聞見出し)【トランプ氏出廷へ 口止め料疑惑争う姿勢】【「女性のキャリア形成後押し 安藤優子さん 杉山女学園大客員教授に】(5日付毎日新聞見出し)など、いろいろある。

(4月4日)
 きょうは昼食で外に出たついでに、かつて亡き妻たつ江(伊神舞子)と一緒に、よく足を運んだバローのホームセンターへ。彼女が玄関先に置いた鉢植えで咲かせるためいつも買っていた花々=スーパーベルポケットとスーパーベルハニーヨ=と、ミニスコップを買って帰宅した。あすから、舞に習って思い切って花を育ててみようと思ったためだが。さて、うまく育つかどうか。たつ江がいつも玄関先を花々で飾っていた、そのけなげな努力を思うと、涙が出てくるのである。

 4日付毎日新聞1面朝刊に【復興拠点外「戻りたい」27% 福島・政府調査 避難解除へ一歩】の見出し。記事の内容は「東京電力福島第1原発事故発生に福島県の帰還困難区域のうち避難指示が出たままの地域への帰還の意向を尋ねた政府による調査結果が判明。除染やインフラ復旧を優先して進める特定復興再生拠点区域(復興拠点)から外れた地域に住んでいる2002世帯のうち535世帯(27%)が、帰還の意向は「ある」と回答した」というものだった。
 端唄<縁かいな>でも「ひと目千本、二千本…」と唄われる桜の名所・奈良県吉野町の吉野山で約3万本の桜が見ごろを迎えている、とは同じ毎日の朝刊1面。

 先月限りで無くなった毎日の夕刊に続き、今月から購入を始めた日本経済新聞4日付の夕刊1面は【水素供給網に15兆円 政府戦略改定へ官民投資促す 40年、供給6倍計画】【10兆円ファンド10大学が名乗り 東大・京大など、秋にも数校選定】【トランプ氏、NY到着 市警、出頭控え厳戒態勢】といった内容だった。このうち10兆円ファンドは、文部科学省が創設した10兆円の「大学ファンド」の支援対象に東京大や京都大、筑波大など10大学が申請。巨額の支援で研究基盤を強化し、国際競争力の向上を狙うもので、ことし秋ごろに最初の認定校が選ばれるという。

(4月3日)
 月曜日。先に亡き妻の伊神舞子俳句短歌遺稿集「泣かんとこ」(人間社刊)2冊を寄贈させて頂いた日本現代詩歌文学館から「ご寄贈いただいた<泣かんとこ>は永く大切に保存するとともに有効に活用してまいりたい」と丁重なる書簡がわが家に届いた。さっそく書簡を舞(静汐院美舞立詠大姉)の仏前に供え、「良かったね」と報告する。

 それはそうと毎日毎日、多くの大切な人たちが亡くなっていく。
 きょうも朝刊1面には【坂本龍一さん死去 71歳 YMO世界的音楽家 「戦場のメリークリスマス」 <評伝> 非戦 脱原発 語り続けた「教授」】【奏でる知識人終演 坂本龍一さん岐阜で森づくり 原発反対も積極発信】(中日3日付)【坂本龍一さん死去 「YMO」「ラストエンペラー」 71歳】【日本の「顔」世界の坂本 活動地域広げた生涯 ツイッター別れ告げる】(毎日3日付)の活字が並んだ。

 そして。3日付中日夕刊。作家中村文則さんの【追悼・大江健三郎さん 生き難さ抱える人の救いに 無関心な風潮予見ドンキホーテの勧め】は、彼の気持ちが、よく分かる気がした。「僕は今、とても悲しい。作家になって二十年を超えたけど、こんな風に、泣きながら原稿を書くのは初めてになる。」。中村さんには、その分をがんばれ、と言いたい。

2023年4月2日
 日曜日。【城下絢爛輝く車山 犬山祭4年ぶり通常開催】【福島、帰還困難区域の復興拠点 富岡町も避難解除】【子どもを守る 権利保護64自治体に 子ども条例制定進む 専門家「具体施策 展開が鍵」】とは、本日付の中日新聞1面見出しである。

 夕方。スマホでプロ野球の結果をみると、ドラゴンズはきのうに続き、きょうも3-2で巨人に敗退。いったい何をやっとるのだ、と言いたくもなる。開幕戦が見事な逆転勝利劇だっただけに、まだ開幕したばかりとは言え、なんとも嘆かわしいばかりだ。でも、仕方ないか。【勝ったり負けたり、がプロ野球の文化】なのだから。悔しがる人がいれば、喜ぶ人もいるのだから。それでよいか。ここは、我慢して勝ってくれるのを祈り、負ければ負けたで相手チームを称えるほかあるまい。選手は皆一生懸命にやっているのだから。それでも負ければ、あ~あ。と、ため息が出る。

 第95回記念選抜高校野球大会は最終日の1日、西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、山梨学院(山梨)が報徳学園(兵庫)を7-3で破り、春夏通じて山梨県勢初の甲子園制覇を果たした。

(2023年4月1日)
 これまで愛読し続けてきた毎日新聞の夕刊がきょうから完全消滅して、とうとう無くなった。新聞の夕刊は、このところは読者の間でも朝刊だけにする傾向が高まっているだけに、さもありなんか。でも、一紙でも夕刊が消えると言うこと、ましてや毎日の夕刊が無くなるということは、それだけ街の文化度が低落する、ということではなかろうか。

 東電福島第一原発事故による帰還困難地域のうち、福島県富岡町の特定復興再生拠点区域(復興拠点、約3・9平方㌔)が1日、避難指示解除となった。復興拠点はJR常磐線と国道6号に挟まれた、桜の名所で知られる夜の森地区など。この日は満開の桜の花びらが舞うなか、山本育男町長が「一つひとつ復興を進め、ようやく桜を安心して楽しんでもらえるまでになった。大きな進歩だ」などとあいさつ。富岡町の場合、2017年4月に町の88%が避難解除されており、居住可能地域は93%にまで拡大されている。復興拠点の避難解除はことし3月31日の浪江町に次ぎ5例目。3月1日時点で1143世帯2580人が住民登録、昨年4月開始の準備宿泊に申し込んだのは27世帯56人にとどまっている。町は5年後の居住人口約1600人をめざしたい、としている。
    ※    ※

    ☆    ☆
 午後。買い物がてら五条川河畔へ。毎年このころになると、生前の舞(たつ江)と決まって訪れ、ふたりそろって、よく花見をしたものである。その堤防沿いの道をきょうは<彼女>の生きた魂とともに歩いてみた。先日、大阪に行った際「いがみさん。それくらいでえらいの。もっと歩かなければ」とアベノハルカスや通天閣一帯の案内を親切にしてくださったその友に言われたこともあって、きょうは五条川の平和橋北-大栄橋西間を往復して歩いてみた。
 この道は毎年、桜のころになるとは亡き妻舞と一緒に、よく歩いた懐かしい桜の名所だけに歩くほどにありし日の舞を思い出し、涙が、ふわりふんわりとわが頬を伝って流れたのである。空は快晴。雲ひとつない。流れる風の音。川のせせらぎと川面を流れる花吹雪。時折ちゅっちゅっ、チュッと聞こえてくる小鳥たちのさえずり。川面だけでなく、大気の中を風に流されて舞う桜吹雪…と、どれもこれもが舞の幻影が、私と一緒にここにいて、共に桜を見ているみたいな。そんな錯覚を覚えたのである。

 舞の幻影となって迫った五条川河畔の桜たち
 

 川堤には黄色いタンポポが
 

 こども家庭庁が発足。名古屋はことし初の夏日(25度以上)に。大船渡小学校で待望の入学式。大手民間会社では対面入社式。マスク着用は原則として不要となった。一方では改正道路交通法が1日に施行され、自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化された。

 きのうドラゴンズが巨人に痛快に勝ったプロ野球。きょうは残念ながら2-0で負けた。野球は人生と同じで勝ったり、負けたりで、そこがまた味わい深くて、面白い。

テーマエッセイ第三十九回「食べる」が四作品公開

 テーマエッセイ第三十九回「食べる」
 全四作品が公開されました。
 「ジプシー文士 食事求めて何千里」伊神権太/「食べすぎに注意」黒宮涼/「一日一食ですが、何か?」伊吹/「食べることとは」牧すすむ

 生きるうえで必要不可欠な行為「食べる」
 考え方の違いや、大事な思い出。
 三者三様なエッセイが揃いました。
 お読み頂けたら幸いです。よろしくお願いいたします。
(編集委員 黒宮涼)

「食べることとは」 牧すすむ

「これ、よかったら食べて下さい」と妻に手渡されたのはまだ熱々の焼き芋だった。親しくしている御近所の方がわざわざ持って来て下さったのだ。
「ありがとうございます」と礼を言い部屋に戻って紙包みを開けると、どこか懐かしい甘い香りが「ツン」と鼻を突いた。早速二つに割って焦げた皮を剥ぎフーフーと息を吹きかけながら頬張ると、香りをはるかに上回るとろけるような甘さが口の中いっぱいに広がり、思わず笑みがこぼれたのは言うまでもない。然しただ一つ、それが夕食前の時間だったことを除けば…。半分でも十分な大きさは、しっかりと二人の腹を占領したのである。

 それはそうと、最近のテレビには食べる番組がやたら多いことに気付く。真面目クッキングからクイズものやお笑いまでと幅は広いが時間帯を問わずなので少々うんざりする。チャンネルを変えても似たような場面が映し出され、中には食べ物をろくに口にもしないでおふざけのネタにするタレントさえいる始末。大食いの番組に至っては肩で息をしながらも無理矢理口へ押し込み半分以上も残してしまう人も。これに何の意味があるのか。そんな番組にも料理を提供する側は一切の手抜きもせず黙って作り続けている。空しいし実にバカげたことだ。
 一方世界に目を向ければそこには地球規模の飢餓が蔓延し、瘦せ細って命を失う子供達の姿が毎日のようにテレビに映し出されている現実―。戦争や自然災害等と理由は様々だが、少なくとも食べ物を遊びの道具になど決してするべきではない。そのことだけは人としての自覚が強く求められるし、又そういう番組を作る側もそれを面白がって観る側もどちらにも大きな責任が有り、反省して欲しいものだと心からそう願って止まないのである。
 お硬い話はこれ位にして次の話題へ移ろう。

 夕方仕事帰りの道すがら久しぶりに雀を見た。それもとある喫茶店の入り口前に数十羽が集まり盛んに何かをついばんでいた。誰かがエサを撒いたのだろうと思ったがそれにしても多い数だ。
 人が近くを通っても全く気にする様子もなく食べ続けている。立ち止まって暫く見ていたが微笑ましい光景だった。
 考えてみれば子供の頃、田んぼや農家の庭先にはおびただしい数の雀が群がっていて可愛いさえずりもちょっとした騒音とでも思える程の賑やかさだった。
 雀ばかりでなく田植え時期の水溜まりにはメダカや小鮒等が泳ぎ回り、エサの小虫を追いかけていた。然し時は流れ、そんな田園にも家が建ち道路が出来、風景は激変の一途を辿ってきた。昔を知る者としては淋しい限りである。
 便利と不幸は常に背中合わせの一体なのだが、人間は皆大いに知恵を働かせ、この恵みある自然を守っていかなければならない。雀が落穂をついばみ、メダカが小虫を追い、白サギがどじょうや蛙、ザリガニにクチバシを伸ばす、そんな光景をもう一度この目に見せて欲しい。そして、それが永遠であることを日々願うばかりである。(完)