投稿者: nessa


2025/06/08

伊神権太「能登よ のと ーおかあさん」公開中(随時掲載)


 能登半島地震の復興をひたすらに願う歌「能登の明かり」(作詞・伊神権太、作曲・牧すすむ、編曲・安本和秋、歌・岡ゆう子)の作詞者伊神権太が、かつて家族と七尾で過ごした日々を振り返り、能登への思いをつづっています。平成5年に起こった能登半島沖地震も含め、史実を赤裸々に綴る内容です。
 そして令和6年元日に起きた能登半島地震ーー。「能登の明かり」誕生秘話から、能登半島地震の震災復興支援コンサートに向けてへの思い。そこには誰にとっても大切な家族があり、母がいます。そんな人々にとっての人間群像とは。伊神権太がひたむきに執筆しています。
 お読みいただけたら幸いです。

【能登よ のと ―おかあさん(1、2、3、4、5、6、7)】 伊神権太=随時掲載
 
                              (黒宮涼 記)

2025/06/04

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年6月~)


2025年6月30日
 月曜日。夏越の大はらいである。相変わらずきょうも暑い1日だった。それにしても私の心臓は生まれてこの方、79年余もの間、ずっと動きつづけているから、そのことが信じられない。動かなくなっても不思議でないのに、である。見えない神からの矜持以外の何ものでもない、と。そんなことを思ってしまう。こんなことを思うこと自体が年をとったせいか。

 きょうは、先日何かにひっかかってしまいそうになった左足小指の爪を切る。こんなとき愛猫シロちゃんが居てくれたのなら。きっと、不思議な顔をしてじっと何かを考え、わたくしがする仕草の全てを見守っていてくれたはずなのに。今は、わが家で見守ってくれる人はいない。
 先日、能登の輪島市門前町道下第1団地集会所であった能登半島地震の復興支援コンサートの心のこもったビデオ3本が輪島の安本和秋さまから送られてきた。恐縮の至りだが、わが家の宝と思い、この先ずっと大切にしたく思う。

 午前中、いつものように、ゴミ出しをしたあと舞とシロの遺影を前に、エーデルワイス、みかんの花咲く丘、能登の明かりの順にスマホのユーチューブに耳を傾け、岡ゆう子さんの【おんなの罪】にも耳を傾けてみる。引き続き、こんどは新聞を読み始めると【H2A有終の50号】【日本水産物輸入即時再開 中国、10都県は】の見出しが視界に飛び込んだ。
 ほかに「◇…大相撲の横綱に昇進した大の里関の祝賀パレードが29日、地元の石川県津幡町で開かれ、町の人口と同規模の約3万7千人が祝福した。オープンカーに乗った地元のヒーローに住民たちは「おかえり」などと声をかけ、新横綱は同乗した二所ノ関親方とともに手を振って応えた。」とは、けさの中日新聞の本紙【通風筒】である。

(6月29日)
 日曜日。朝。いつものように朝刊を読み、スマホを手に、続いてたつ江(伊神舞子)が好きだった【エーデルワイス】【みかんの花咲く丘】と彼女の死後に私と牧すすむさん、安本和秋さんとでつくった能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(歌は岡ゆう子さん)】を順番に、ユーチューブで聴く。
 引き続き、私が好きである【君がすべてさ】【黒い花びら】【絶唱】【希望】【柿の木坂の家】【夜霧よ今夜もありがとう】…の順で聞き、くちずさんでみる。歌いながら思い出すのは、やはり【みかんの花咲く丘】に出てくるワンシーンで、三重県志摩半島の真珠の海・英虞湾を見晴るかす、あの横山である。横山へは、悲しい時、さびしい時、つらい時に。休日をあて、いつもふたりでよく出掛け、横山の見晴らし台に立ったものである。

(6月28日)
 午前中、いつものように新聞を納得のいくまで読む。それから今は亡き歌手水原弘さんの【黒い花びら】と【君こそわが命】をスマホのユーチューブで聴き、歌ってみる。歌いながら無頼派作家の俺にはなぜか、この2曲はよく似合うなと、ふと思う。
 中日夕刊に和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されてきた雌のジャイアントパンダ全4頭が本日、中国に返還される日を迎えパンダを乗せた2台のトラックが午前8時45分過ぎに園を出発。航空チャーター便で中国四川省の繁殖研究施設に向かった、とのニュース。見出しは【パンダ中国へありがとう 和歌山4頭出発ファン見送り】というものだった。
 そして。もうひとつ。夕刊軟派トップに【仏レストランガイド 輪島塗を守る 料理店主に栄誉 塗師として被災業界のため職人探し】の記事。先日、輪島市門前町道下の仮設住宅ステージであった能登半島地震支援コンサートの取材でお世話になった上田千秋中日新聞記者の筆によるもので、【「ミシュラン」と並ぶフランスのレストランガイド「ゴ・エ・ミ・ヨ」の2025年日本版で、石川県輪島市門前町の日本料理店「茶寮杣径(そまみち)」のオーナー兼輪島塗の塗師、赤木明登さん(63)がトラディション賞を受賞した。伝統文化を守り、次世代へつなぐ努力を続ける料理人や職人に贈られる栄誉。昨年の能登半島地震で被害を受けた輪島塗の再興に向けた取り組みが評価された。】といった内容で、とても喜ばしい話である。
 
 輪島塗りの塗師、赤木さんのトラディション賞受賞を報じた中日新聞夕刊
 

 ほかには、中日朝刊1面に【愛知・大阪の原告勝訴 生活保護減額「違法」最高裁「国の裁量逸脱」】【座間9人殺害死刑執行 白石死刑囚=白石隆浩(34)、東京拘置所=死刑執行は2年11か月ぶり】のニュース。

2025年6月27日
 午後。金曜日なので一宮市のスポ文(スポーツ文化会館)へ。
 悦ちゃんは手術明けだったが参加。さすがに、まだ踊るわけにはいかない。奥さま思いの水谷さんは奥さま孝行で旅行中、との由。先日、ご主人が大変だったヨシコさんは、その後ご主人も回復。旅にいってきましたーとのことで、「ほら。ごんたさん、たべてよ」とサクランボをなぜか「5つ食べてよ」といつつ渡され、皆食べた。というわけで、きょうは私と先生とでワルツとクイックステップを繰り返し、踊ることあいなった。やはり結構疲れたが。「社交ダンスを続けることは舞との約束なので途中で棒を折るわけにもいくまい」とレッスンを続けたのである。

 帰宅すると、先日訪ねた能登半島の輪島市門前町道下第1・3団地自治会の責任者上岡克彦さまから義援金の領収書(68万4685円也)がわが家に届いていた。能登が少しでも早く元のようになることを願いつつ、領収書を手に、手を合わせた。

 本日付の中日夕刊トップに【柏崎原発の避難計画了承 再稼働へ地元同意焦点】、そして日経はといえばだ。【日経平均、一時4万円台 5カ月ぶり回復 世界株高波及】【株主総会ピーク560社 京成電鉄OLC(オリエンタルランド)株保有巡り攻防 シャープ「復配へ中計やりきる」】の見出し。

2025年6月26日
 木曜日。本日付の中日夕刊は【米「イランと来週協議 核放棄合意念頭か 核関連施設「ひどい被害」 イラン 詳細は触れず】【「和平仲介 中東より困難」 トランプ氏 ウクライナに見解】【NATO「加盟支援」 事務総長 ウクライナに言明】といったところか。
 それにしても本日付の日経夕刊軟派の【教員10人盗撮画像共有か 校内や行事中の女子児童 SNSチャットに投稿】のニュースには、あきれ果てる。というか、嘆かわしい限りである。

 名古屋の兄夫妻から。アラアラ、アラなつかしや、か。滋賀県大津市の名菓・叶匠寿庵の夏菓子が送られてきた。舞がいたなら、どんなにか喜んだことか。これも妙子姉さんの配慮に違いない。さっそく電話してお礼を述べる。「たかのぶさん。かずほちゃん、も。元気でやっている」とお姉さん。彼女は、日本のホスピス音楽療法士の草分けでもある。舞も生前、ずいぶんとお世話になり、尊敬かつ慕いもしていた。

 兄夫妻から思いがけず、送られてきた叶匠寿庵の夏菓子。ほっぺが落ちるほどにおいしかった

(6月25日)
 脱原発社会をめざす文学者の会幹事会の要請で月イチで書き続けている文士刮目の50回目【能登半島地震の支援コンサートを終えて 「地方は宝」の心を大切にしたい】を出稿。この後、銀行に行って先日の能登半島地震の復興支援コンサートにかかるバス代などの支払いを終え、やっとのことで今回の復興支援コンサートの全てが完結した。
 これも琴伝流大正琴弦洲会の会主倉知進さん(牧すすむさん)と長男崇さん、そしてお弟子さんたちと地元バンド、「ジェントルソウルwithまみ」の存在があればこそ、で、関係者全員に心から感謝したい。輪島市道下の仮設住宅街、道下団地(合わせて346戸)一角のステージ会場、すなわち仮設住宅で過ごす人たちがあれほどまでに笑顔で喜んでくださったことを思うと、今は、やはり大変ではあったけれど。石川テレビさんと北陸中日新聞の取材協力にも恵まれ、復興支援コンサートをしてよかったな-とつくづく思うのである。

 本日25日付の中日夕刊は【両国が勝利主張 イスラエル、イラン 攻撃沈静化】【核施設中枢破壊できず 米報道 トランプ氏主張と相違】、日経夕刊も【イラン・イスラエル停戦初日 双方が「勝利宣言」 合意後の応酬 沈静化】【「局所汚染の可能性 IAEA(国際原子力機関) イラン中部の核施設】【核開発「数カ月の遅れ」 米当局が初期評価 メディア報道】【再稼働6号機先行を表明 東電柏崎刈は「7号機と同時厳しい」】といったところか。

(6月24日)
 本日付の中日朝刊1面は【戦後80年昭和100年】のカット入りで【沖縄慰霊の日 実相 教訓 今守らねば 祖母のつらさ伝える 小6・城間さん「平和の詩」】。2社(第二社会面)も【愚かな過去 もう二度と 逃げ回った沖縄戦地 今も残るにおい、音 91歳語り部後悔と祈り】とわかりやすい。

 トランプ米大統領が23日、交戦を続けるイスラエルとイランが「完全で全面的な停戦に合意した」と交流サイト(SNS)で発表した-とは、きょう24日付の中日新聞夕刊。米東部時間24日午前0時(日本時間同日午後1時)ごろ開始し、24時間かけて段階的に実施した後、戦争が正式に終結すると主張した。ロイター通信は停戦後について、カタールが仲介し、イスラエルとイラン双方が同意したと報じた。
 ――とはいうものの。さてこの先どうなるのか。世界の目が集まっている。

(6月23日)
 23日付朝刊は、やはり【米、イラン核施設空爆 3カ所「完全に破壊」特殊貫通弾本土を初攻撃 <解説>「力の支配」大きな代償】【都議選自民大敗 都民ファ第1党】(中日)【米、イラン核施設空爆 トランプ氏「濃縮能力破壊 地下貫通弾14発使用 イラン報復警告、交渉を否定】【自民、第Ⅰ会派陥落 都議選 都民フ返り咲き】(毎日)というものだった。
 そして。夕刊は【緊迫の今、平和願う 沖縄戦80年慰霊の日 平和の詩小6・城間さん おばあちゃんが繋いでくれた命大切に】【イランと全面戦争望まず 米副大統領 標的「意図的に限定」】(中日)というものだった。

 月曜日。午前中、はげしい雨に見舞われた。おかげで朝一番でいったんはベランダに干した洗濯物を大慌てで中に入れたが、これまた結構つかれたのである。夕方、火災保険の更新手続きの件で小牧の営業所から男性スタッフが来訪。延長させて頂く旨を伝える。

2025年6月22日
 日曜日。とはいえ、ちょうど1週間前、6月15日に石川県輪島市道下の仮設住宅街集会所であった能登半島地震の復興支援コンサート実現の模様を本欄「熱砂」で記録、紹介するのに結局のところは写真グラフ形式で徹夜して執筆。それはそれは、疲れた。一夜程度でこれだけ疲れるということは、だ。やはり、自分一人若ぶっていたところで、私はやはり後期高齢者なのか。年には勝てないナとは、このことか。いたしかたあるまい。

 七尾支局の堀下奈美さんから16日付の北陸中日新聞3部が送られてきた。奈美ちゃん、お忙しいところを心からありがとうーとは、私である。

2025年6月21日
 北半球で昼の長さが1年で最も長い日。夏至(げし)である。土曜日だ。
 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪事件で警視庁の鎌田徹郎副総監と東京地検の森博英公安部長が20日、同社を訪れ。外為法違反容疑で逮捕した大川原正明社長(76)と島田順司元取締役(72)に直接謝罪。国家賠償訴訟で違法捜査が確定したことを受けての対応で同地検が2021年7月に起訴を取り消してから4年たっての謝罪になったーとは、本日付の毎日新聞朝刊の報道である。
 岩屋外相が20日、イランとイスラエルに居住する邦人と家族計87人が陸路、隣国に退避した、と発表。今回のイラン・イスラエル戦争に伴う退避は初めて。現時点でイランには約220人、パレスチナ自治区を含むイスラエルには1000人超の邦人が残っているという。
  
 中日新聞の本日付夕刊2社面トップに【<戦後80年 昭和100年>原爆の記憶受け止める 両陛下 広島訪問し供花 90代被爆者から「戦争 起きてほしくない」】の見出し。ほかに【米政府安易な介入慎め USスチール買収完了】の見出し。

 午後。平和堂に行った帰りに、生前の舞(たつ江)が大変お世話になった歌のおばちゃん(いや、お姉さんと言った方がよいのかも)、すなわちトシコさんのお宅へ。「能登での復興支援コンサート【能登の明かり】が無事、おわりました」と<能登の明かり>の楽譜と歌詞を手に訪れた。彼女からは義援金を頂いていたこともあり、お礼の報告をせねば。しなければ、と思いつつもなかなか伺うことが出来なかったが、これでホッとしたのである。「落ち着いたら、ピアノを教えて頂く約束をして」(本気である)帰宅する。
「ごんたさん。本当にお疲れさまでした。よくやったね。(能登半島地震の復興支援コンサートは)能登の皆さまに長年おせわになったマイちゃん(伊神たつ江、舞子)が牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会会主・倉知進さん)たちと一緒に実現させたようなものね。ご苦労さまでした」とは、としこさんの言葉。「としこさん、ありがとう」と私。
     ☆     ☆     ☆

     ※   ※     ※
 菅沼堅吾氏(東京新聞元編集局長)著の【東京新聞はなぜ、空気を読まないのか】(東京新聞)を読み始める。先日、新聞広告でちらりとこの本の存在を知ったので地元の杉浦書店にお願いして取り寄せた一冊の本を気が向くままに少しずつ読み進めている。彼(菅沼氏)とは、私が新聞社の社会部員時代に当時、新聞社に入社したばかりの新人練習生の教育担当を当時の社会部長・白井文吾さん(後に中日新聞の社長、会長)からおおせつかり、彼らが書く日記のチェック、その他を任せられ、その時に、この世で初めて出会った。あれから何年たっただろう。あのときの新入り練習生のひとりだった彼が、その後にこれほどまでに大きな人物となって世に現れ出るなぞ、当時は思いもしなかったのである。ひとつだけ言えること。それは、漢字は少し苦手のようだったけれど。彼は、どんな時にも少年のように。とてもチャーミングでさわやか、かつハンサムで、すなおな若者だったことである。
 年月とは、事と次第によっては、なんてすばらしいものか。

(6月20日)
 金曜日。本日付の中日朝刊1面見出しは【イラン攻撃条件付き承認 トランプ氏「最後通告」 邦人退避へ空自機派遣 ジブチ向け】【立民 不信任案提出せず 衆参同日選見送りへ】【ボランティア参加学生応援 アジア・パラ大会 名市大単位認定へ 他大でも支援の動き】。

 午後。一宮のスポーツ文化会館へ。例によって社交ダンスのレッスンに行くために、である。正直、きょうは、先日能登半島地震の復興支援コンサート【能登の明かり】で輪島市道下の仮設住宅街(約270戸が入居)を訪れた能登行の残務処理その他があるため、それに何といってもこの齢となると体力的にも少しは限界があるので思い切って休もう―とは思いつつも、やはりダンス教師の若先生はじめダンス仲間の面々、そして今は亡き妻舞の顔が思い浮かび、やはり「行かなくっちゃあ」とかなり疲れ切ったからだを自ら押し出し、引きづるようにしてマイカーを運転して尾張一宮へ。先生の指導の下、ワルツとクイックステップのレッスンに挑んだ。約1時間のレッスンを何とか踊り切ることが出来たのである。社交ダンス続行は、かわいい舞の遺言の実行、成就にもつながるだけに、体力の続く限りと思っている。
 でも、やっぱり疲れたことは確かだ。

(6月19日)
 今月15日に輪島市道下の能登半島地震の復興支援コンサートに精神的にも金銭的にも協力してくださった数多くの方々お一人ひとりへの電話とメールを駆使しての御礼のあいさつをここ数日間でやっとこせ、大半を終え、わたくしの新たな執筆生活は。さあきょうから、いや明日から再出発―といったところか。
 私自身も一匹文士(いっぴきぶんし)伊神権太の新時代に向けてさらに新たなる一歩を、と思う。この先は前進あるのみである。今は亡き妻のたつ江(伊神舞子)、そしておかあさんの後を追うようにして旅立った、かわいい愛猫シロちゃん(オーロラレインボー)も「これで良かった。よかったよ」と思ってくれているに違いない。人生、誰とて今から。これからなのである。「前」に向かって進むしかない。いつだって新たなるスタート地点なのである。

 ふり返れば、今回の能登行は、復興支援コンサート【能登の明かり】の開始直前にそれまで小雨混じりだった能登の空が突然、晴れわたるなど思いもよらない奇跡続きでもあった。

(6月16日~18日)
 16、17、18日と。能登半島から帰り、これまで能登半島地震の復興支援コンサート【能登の明かり】を実現させるに当たって、被災地に対する見舞い金を寄せて下さったり、声の励ましをしてくださった多くの皆さまへのお礼を兼ねたメールと電話による経過報告に追われた。
 このところは、少しハードな日々が続いたので、きょうのところは、本欄執筆はこれで止め、あすからまた前に向かって私ならでは、のペンを進めたく思う。能登半島は地震と水害に痛めつけられはしたが。また「日は昇る」の気持ちを忘れず、一歩一歩前に向かって進んでいってほしい。

(6月15日)
 日曜日。午前10時過ぎに七尾市の和倉温泉【のと楽】を貸し切りバス一台で出た琴伝流大正琴弦洲会の一行は正午過ぎには輪島市道下の仮設団地住宅街(約270戸)に到着。朝のうち、パラついていた雨も現地に着くころには、アラ不思議や。雨はピタリと止み、心地よい風さえがそよと吹き渡る絶好の日和となったのである。これには、弦洲会の会主倉知弦洲大師範(詩人で作曲家でもある牧すすむさん)はじめ、出演予定の弦洲会門下生の女性たちも「あら。よかった。やっぱりお天気女の私がいたから」「いや、僕が晴れ男だから」などと笑顔が弾んだのである。
 そんな中、出演メンバーと現地で待ちうけてくださっていた仮設住宅街の人々でさっそく机を出し、椅子を並べるなどして準備も万端(もちろん私も労力奉仕に一役)。まもなくして道下の仮設住宅で暮らす人々の大半が見守るなか、「震災復興支援コンサート~あの日 あの時 あの歌が~」をスローガンとした大正琴演奏は定刻通り、午後1時半きっかりに始まったのである。あとは北陸中日新聞の能登版、そして石川テレビ両メディアのしっかりとした愛にあふれたニュース報道番組と紙面を見て頂けたらそれでよろしいかと思う。ていねいな取材、報道に当たってはかつての同僚、林浩樹さんはじめ多くの方々に大変お世話になり、それこそ心から感謝。その石テレのニュース番組だが。ネットで【大正琴の音色で被災地に元気を届ける】を検索されれば、すばらしい画像が出てコンサートの一部を聴くことが出来る。ぜひ、1人でも多くの方々に見てほしい。

 この日は、ほかに、私が七尾支局在任当時の七尾青年会議所メンバー三人(田尻、佐田味、木下の三氏)と当時の門前の中日記者だった渋谷昭次さん(現在は、いしかわ観光特使)も大正琴を演じる奥さまとおそろいでわざわざ足を運んでくださり、それこそ35年ぶりにお会いすることが出来、うれしかった。そればかりか、七尾の故笹谷輝子さん(販売店主)の息子さん憲彦さんご夫妻と長男太郎ちゃんまでが地元スギヨの名産ちくわを段ボール箱に何杯も大量に差し入れしてくださったのには、感激。私は観客一人ひとりに手渡しで配らせて頂いたのである。

 以下、演奏の模様を私が撮影した一瞬一瞬の写真グラフとして本欄に永遠の記録として残しておこう。

 雨が止んだなか、まず準備に励む
 

 支援コンサートには仮設住宅でくらす多くの人々が訪れ、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】に聴き入った
 

 演奏に聴き入る仮設住宅の皆さん
 
 
 

 本番を前に緊張した表情の琴伝流大正琴弦洲会のメンバーたち
 

 この日は被災しながらも地元でがんばるバンドメンバー「ジェントルソウルwithまみ」メンバーも応援出演に一役。左端のギターを抱えた男性が【能登の明かり】の編曲者・安本和秋さん。安本さんは自宅全壊という逆境のなか、編曲に一役
 

 なお、コンサートの冒頭には、【能登の明かり】の歌手岡ゆう子さんから届いたあいさつ文と日本ペンクラブからのお見舞い電報の朗読が司会者からあり、引き続き見舞金68万4685円が【能登の明かり】作詞者である私伊神権太から輪島市門前町道下第一団地代表(集会所責任者)の上岡克彦さまあてに託し、手渡された。このお金は、愛知県に点在する私(伊神)の高校時代の滝高=江南市=クラスメート「二石会」の会員はじめ、わたくしの社交ダンス仲間たち、わが家を出入りする私の亡き妻と馴染みだった杉浦書店の女子店員、亡き妻が生前、大変お世話になったトシコさん、私の小牧在任時代の劇団「小牧はらから」の小畠辰彦さんら旧団員たち、私の歯のメインテナンスをしてくださっている歯医者の歯科衛生士後藤さん、さらには私の妹とその友人知人、亡き妻たつ江のお兄さん、私が住む江南市花霞のガソリンスタンド店長や町内会役員さん、牧さん(小牧市在住)門下の大正琴のお弟子さん。そして。私の妻が旅立った時に七尾の南昭治さん(私が七尾在任時のママさんソフトボール事務局長)から送られてきた香典の全額など等。寄せられたどれもこれもが愛にあふれた貴重な義援金である。

 岡ゆう子さんから寄せられたことばと日本ペンクラブからのお見舞い電報の内容は次のとおり。
【岡ゆう子さん】本日は、皆様にお会いする事ができなくてとても残念でございます このたび、ご縁をいただき「能登の明かり」を歌わせていただきました岡ゆう子です これからも皆様に聞いて歌っていただけましたら嬉しく存じます 今後共よろしくお願い申し上げます 皆様には、一日も早く元の生活にお戻りになれます事 心より祈念致しております 岡ゆう子
【日本ペンクラブ(電文)】日本ペンクラブは能登の1日も早い復興を心より願っています。伊神権太会員 そして皆さま。復興支援コンサートがんばってください。

2025年6月14日
 JRの北陸新幹線で敦賀から金沢へ。金沢で午後2時発の特急「能登かがり火7号」和倉温泉行きに乗り換え、懐かしさの染みついた七尾市の和倉温泉駅に降り立った。駅からは地元の石和タクシーでお宿の「のと楽」さんへ、と向かった。
 とはいうものの、やはり、かつて歩き回った和倉温泉が懐かしく、そのまま先の能登半島地震で傷ついた温泉内をタクシーで一巡。昔からの友で今回の宿泊に当たっても随分とお世話になった女将まりちゃんのお宿「岡田屋」を横目に、サン加賀屋(あえのこと)に始まり、加賀屋、銀水閣、たな嘉、金波荘、海望、美湾葬……とひと巡りし、再び「岡田屋」へ。ここで、まりちゃんに今回の宿確保に当たってお世話になったことに対するお礼を言いながら、しばらく雑談。タクシーであらためて和倉温泉内をもう一度、周回。能州、はまなす、【総湯】、今は亡き森繁久彌さんが【能登の夢】を編んだ砂浜などを巡ったのである。巡りながら、どれもこれも懐かしい思い出があるだけに、大半が営業していない現実には「なんで、こんなことに。なぜなのだ」と涙があふれ出た。
 和倉の三尺玉花火など。多くの思い出が詰まった和倉の温泉街をタクシーで流したあとは、きょうの泊まり先である「のと楽」さんで旅装をとく。「のと楽」の大女将から、今は亡き名物店主で知られた七尾の女傑中日販売店主・笹谷輝子さん、そして愛ちゃん(現中日新聞社員)のことに話が及んだ時には涙があふれ出てしまい、止まらなかった。我ながら涙もろい自身にあきれ果てる。

 久しぶりの七尾湾。能登の海を目の前に入浴。引き続き、あすの【能登半島地震の復興支援コンサート「能登の明かり」~あの日 あの時 あの歌が~】の大正琴演奏をする琴伝流大正琴弦洲会の会主倉知弦洲さんと長男崇(たかし)さん親子、そして会員の代表を託された女性7人との食事は、それはそれは、楽しく、かつ美味しかったのである。

2025年6月13日
 イスラエル軍が13日、イラン各地の核関連施設を含む数十カ所の軍事施設を空爆。カッツ国防相が「イランを先制攻撃した」と発表。世界は、混沌としている。こうしたなか、私はあす能登半島地震復興支援コンサートが行われる輪島市の道下第一団地集会所に向かう。詳しくは帰宅後に、本欄で紹介しよう。

(6月12日)
 インド西部グジャラート州アーメダバードで12日、エア・インディアの旅客機が離陸直後に空港付近で住宅地に墜落、炎上。英ロンドン近郊のガトウィック行きで、乗客乗員は242人。英国人乗客一人が奇跡的に生存。

(6月11日)
 15日に迫った輪島市道下第Ⅰ団地集会所での「能登半島地震の震災復興支援コンサート~あの日 あの時 あの歌が~」を数日後に控え、このところは関係者との連絡調整に追われている。アレヤコレヤと連絡を取り合ううちに、かつて私が七尾在任時に北陸中日新聞と七尾青年会議所の共催で実現させた【海の詩(うた)】の公募事業で大変お世話になった当時の懐かしいJCメンバーとも何十年ぶりか、で久しぶりに電話で話し合うなど思いがけない「声の再会」にじ~んと込み上げてくる血流如きものが体内を走りあがってきたのも事実だ。
 田尻さん、佐田味さん、木下さん、今井さん、涌浦さん…と懐かしい顔と顔が大きく前面に浮かび上がってきたのである。話は変わるが。ドラの4連勝、嬉しい限りだ。

 夕刊によれば、気象庁が停滞する梅雨前線の影響で、西日本を中心に大雨になるとして本日、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼びかけた。九州南部では72時間降水量が400㍉を超えているところがあり、少しの雨でも災害の危険度が高まる恐れがある。落雷や竜巻などへも注意が必要だ。―と紙面で呼びかけている。

2025年6月10日
 【日韓首脳早期対面へ期待 初の電話会談 関係発展で一致】【米移民デモに州兵 トランプ氏派遣、ロスで衝突】【コメ2週連続値下がり 5㌔4223円 備蓄米市場に拡大】【東海梅雨入り 祭りに彩り】【白鵬さん「本当に悩んだ」 相撲協会退職 部屋再開見通せず不満 「外から発展に力尽くす】(いずれも中日朝刊見出し)などけさの紙面もいろいろ報道しているのだが。
 やはり私には尾張版の【<式年遷宮>沿道は熱気お木曳厳粛に 真清田神社 記者参加「20年に1度」かみしめ】が一番印象に残った。神木とともに綱を引いて練り歩く「お木曳(きひき)」に記者も参加しての記事が何よりも微笑ましくて良いナ、と思った。

 10日付の尾張版。「記者も一緒に」が良い
 

 雨という雨。雨たちの音が軒を伝って私の自室にまで聴こえてくる。パラパラ。メリメリ。コトンコトン。さあ~っ、とだ。

 きょうは雨、雨の1日である。それでも、わたくしは16日に迫った能登半島地震の復興支援コンサートを前にしての各種準備、そして日々の新聞チェックに追われるのである。むろん絵本源氏物語と太宰小説の限りなき読み返しも怠りない。のである。

 日々、愛読。文の鍛錬にも生かしているボロボロの文庫本と絵本源氏物語
 

(6月9日)
 6月15日に迫った輪島市の道下第一団地集会所での能登半島地震の【震災復興支援コンサート~あの日 あの時 あの歌が~】を前に、このところは前日に宿泊する七尾市和倉温泉の「のと楽」さんはじめ、現地への足の確保と手配などアレヤコレヤと、その準備で忙しい日々が続いている。そうしたなか、きょうは支援コンサートにあわせ私(伊神権太)が書き進めてきた小説【能登よ のと ―おかあさん】の告知を私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のWHAT`S NEW欄で同人仲間にしてもらうなど慌ただしい日々が続いている。

 気象庁は9日、東海地方が梅雨入りした、と発表。平年より3日遅く、昨年よりも12日早い。 
中日新聞の夕刊1面見出しは【移民抗議阻止に州兵2000人 トランプ氏動員 LA衝突も 知事要請なく強行 60年ぶり】【ミスター永遠なれ 長嶋さん葬儀 王さんら別れ】。米の移民デモ問題は日経夕刊でも【ロス移民デモに州兵派遣 米政権、2000人「捜査当局に暴力」主張】と大々的に報じている。それにしてもトランプはよくない。「一体全体、何をやっているのか」と言いたい米国民は大いに違いない。中日夕刊の1面トップ記事そのものは次のような内容である(リード部分)。
――米西部ロサンゼルスで7日、移民・税関捜査局(ICE)の不法移民取り締まりに対する抗議活動があり、トランプ大統領は同日、州兵2千人を派遣する大統領覚書に署名した。AP通信によると、州兵約300人が8日、ロサンゼルスに展開。一部の抗議活動参加者は州兵と衝突し、車に放火したり幹線道路を封鎖したりした。州兵は普段、州知事の指揮下にあるが、非常時には大統領が例外的に出動を命じることができる。
ーいやはやロサンゼルスは大変である。

 記事はさらに、こう続く。
「ワシントン・ポスト紙によると、大統領が知事の要請がないまま州兵動員を命じたのはジョンソン政権下の1965年以来で、約60年ぶり。共和党のトランプ氏による異例の強硬措置で、地元カリフォルニア州のニューサム知事(民主党)は反発。同洲は民主党の牙城で、トランプ氏の看板政策である不法移民対策への反感が比較的強い。……」

 15日の能登半島地震復興支援コンサートを前に、このところはその準備にアレヤコレヤと追われている。何はともあれ、天気がよくなるよう祈るばかりである。

(6月8日)
 日曜日である。本日付中日朝刊スポーツ面の【竜九回に粘りサヨナラ勝ち 中日4-3ロッテ 大島逆転劇の着火マン <球心> 急きょ先発3安打2盗塁】と中日スポーツⅠ面の【サヨナラ四球粘竜連勝 昴弥つないだ田中選んだ 岡林同点打!!】は久しぶりにスカッとした。このところ冴えなかったドラゴンズ。一昨日に続き、昨日も4―3で勝ち、なんだかスカッとした。そして。ドラはきょうの午後、バンテリンドームで行われた試合でもロッテに3-0で快勝してくれたのである。
 単純ではあるが。よかった、よかった。とは、このことか。この調子で永遠に勝ち続けてほしい。

 夜。NHKEテレの日曜美術館【世紀末フランスの巨匠オディロン・ルドン▽日本にある世界的コレクションから幻想的な光と闇の秘密に迫る!】とNHKスペシャル【さよなら長嶋茂雄さん】を見る。中でも日曜美術館は今は亡き妻の舞が生きていたなら、きっと喜んでみただろうにーと思い、その分真剣に鑑賞したのである。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 お伊勢さんの第63回式年遷宮のため長野県で切り出され伊勢神宮へ向かうご神木が7日、一宮市内の真清田神社に入った。神社周辺では、ご神木を乗せたトラックを引いて練り歩く「お木曳(きひき)」があり、この様子は中日新聞の尾張版で【ご神木 一宮を練る お木曳後、真清田神社へ 式年遷宮】と報じられていた。花しょうぶが見ごろ、いよいよサクランボの季節到来である。

(6月7日)
 きょうの話題は何といっても伊勢神宮の社殿を20年に1度建て替える式年遷宮を前に、長野県上松町で切り出されたご神木が、きのう6日に愛知県犬山市に入ったことである。城下町・犬山では犬山祭の車山(やま)と一緒にする「お木曳(きひき)」があり、ご神木を盛大に迎え入れた。伊勢神宮の式年遷宮は私自身、今から50年前、新聞記者として伊勢志摩在任時に当時、玉砂利に当代の日本を代表する人物をお供えする〝供奉員〟の担当記者として駆け回った記憶がある。それだけに、あのころが思い起こされ、とても懐かしい。

 そして。次のニュースは日本将棋連盟が6日、東京都内で開いた棋士総会と理事会で今期限りで退任した羽生善治会長(54)の後任に女流棋士で常務理事の清水市代女流7段(56)を選出。史上初の女性会長が誕生したことだろう。清水新会長は東京都出身。1985年に女流プロ入り。これまで女流名人10期、女流王位14期など計43期の女流タイトルを獲得、第一人者として活躍。2017年には女性で初めて連盟の常務理事に就任した実績がある。
 
 それから。私が「脱原発社会をめざす文学者の会」の要請で月イチで執筆している連載【文士刮目】の49回目【コメ問題 大切にしたい「ことばの重み」】が昨日、公開された。多くのみなさまに読んで頂いており、毎回、私なりにその時代時代の素顔の声をぶつけているだけに、読んで頂ければ、うれしく光栄でもある。

(6月6日)
 わたくしがウエブ文学同人誌「熱砂」でことしに入り、随時連載してきた私小説【能登よ のと ―おかあさん】が7まで書き終わり、あとは8回目を執筆しさえすれば、この物語は完結する。泣いても笑っても。あと一息である。ネットで【能登よ のと ―おかあさん】を検索すれば出てくるので、読者のみなさまには一人でも多くに読んでほしく思う。

 中日新聞の本日付の夕刊1面トップ記事の見出しは【東電旧経営陣に賠償命じず 東京高裁判決 株主逆転敗訴 津波予見可能性を否定】というものだった。
 2011年3月の東電福島第Ⅰ原発事故を巡り、旧経営陣が津波対策を怠り東電に巨額の損失が生じたとして株主が旧経営陣ら5人に約23兆円を東電に賠償するよう求めた株主代表訴訟の控訴審判決が6日、東京高裁であり木納敏和裁判長は計13兆円超の支払いを命じた一審の東京地裁判決を破棄して請求を棄却、株主側の逆転敗訴となった。事故を巡り避難住民らが国に賠償を求めた訴訟では最高裁が2022年6月、「実際の津波は想定よりはるかに規模が大きく、対策をしても防げなかった」として国の責任を否定。旧経営陣が業務上過失致死傷罪で強制起訴された刑事裁判でも今年3月、最高裁が巨大津波は予見できなかったと判断し、無罪が確定した。

 きょうは金曜日なので午後、社交ダンスのレッスンに参加するため一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。ティボットに始まり、オーバースクエア、ハの字ハの字…など。ワルツを何度も何度も繰り返し踊って学んだ。「足ではなく、おへそで踊る」などとなかなか難しいレッスンではあったが、最後にはワルツをなんとか踊りこなした。きょうはダンス仲間の御主人が朝、救急車で一宮市内の病院に運ばれたり、もうひとりの大切なレッスン仲間が来週胸の手術を受ける-など深刻な話を心配しながら、それでもレッスンはたんたんと進んだのである。
 それにしても、皆高齢のダンス仲間ばかりなので皆さん、病いを克服しながらのレッスンには頭が下がったのである。なかでも、えっちゃんの胸の手術が気になる。でも、彼女のことだ。きっと、また元気になってレッスンに顔を出してくれるに違いない。回復を祈るほかない。

 私が「脱原発社会をめざす文学者の会」幹事会の要請で毎月一回、執筆している文士刮目の連載49回目【コメ問題 大切にしたい「ことばの重み」】が本日、アップ(公開)となった。多くの人々に読んで頂けたら、と思っている。

(6月5日)
 戦後80年。昭和100年である。
 天皇、皇后両陛下と長女愛子さまが4日、戦後80年に際して沖縄県を訪れられ、糸満市の国立沖縄戦没者墓苑で供花し太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を慰霊された。宮内庁によれば、この沖縄ご訪問は両陛下の強い願いで実現。懇談の場では戦争体験者や遺族だけでなく、悲惨な記憶を次世代につなごうとしている若者たちの話にも耳を傾けられた。
 ご一家はこの日、特別機で沖縄へ。激戦地となった本島南部へ。沖縄戦で亡くなった18万人の遺骨を納める納骨堂に花を手向け、深く拝礼。遺族ら一人ひとりと言葉を交わされ、犠牲者の名が刻まれた「平和の礎(いしじ)」も視察。沖縄戦を体験した女性(91)に「大変な思いをされましたね」などと言葉をかけられ、愛子さまは「平和の大切さを感じました」と述べられたという。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
【出生数初の70万人割れ 24年68.6万人 出生率最低Ⅰ.15】【婚姻48.5万組 半世紀で半減 出会いなし■仕事・趣味優先】【韓国 李在明(イジュミョン)大統領就任 得票過去最多「日米韓 協力強固に】とは、中日新聞の本日付朝刊の1面見出し。そして【長嶋さんと生前に約束 松井さん「果たしたい」「監督との出会いがなければ 松井秀喜という野球選手は 全く違った野球人生を送ったと思う」 死去22時間後の対面 恩師の教え「次世代に継承」「素振りで会話 最も大切なことを授けてくださいました」】とは、本日付の中日スポーツ1面見出しである。
 活字を追いながら、長嶋さんはなんて幸せな男なのだろう、とあらためて思う。と同時に彼には【あこがれ】という言葉が何よりもふさわしいな、と。改めて思ったのは、伊神権太、すなわち私である。

 執筆中である【能登よ のと ―おかあさん(随時掲載)】の7.を書き終える。読者のみなさまには、ぜひ読んでほしく思う。ネットでタイトルを検索されても読むことは可能だ。読者のみなさまにはぜひとも、読んでほしい。元気と前に進む一歩が出れば、それにこしたことはない。

2025年6月4日
 輪島での能登半島地震支援コンサート【能登の明かり】の告知チラシ
 

 水曜日。15日の能登半島地震の復興支援コンサートを前に午前中、輪島の安本和秋さん、小牧の倉知崇さんらと電話でやり取り、本番を前にいよいよ何もかもが動き始めた。この支援コンサート、多くの方々の理解と協力、被災地への思いがあればこそ実現すると思うと、なんだか感無量の気がする。この先も関係者の協力の下、一歩一歩前進できれば、と願っている。

 けさ4日付の新聞各紙も【長嶋茂雄さん死去 ミスタープロ野球 巨人V9終身名誉監督 89歳】【王さん「特別な存在」 「ON」盟友】…など長嶋さん死去のニュース一色である。

 
 

 そして。本日付の中日新聞夕刊トップ見出しは、当然ながら【李在明(イジェミヨン)氏 韓国大統領就任 過去最多得票「民主主義回復を」】【当選認定後 即職務に】【「日韓協力 活発化を」石破首相が祝意】である。ほかには【基礎年金底上げ 13日にも成立へ 参院審議入り】【米、鉄鋼・アルミ関税50% 倍増へ大統領署名 摩擦激化不可避】など。あちらもこちらもだ。重要事案を抱えている。

(6月3日)
 中日新聞の朝刊報道によれば、政府が任意の小売業者に売り渡す随意契約による備蓄米が2日、中部地方のスーパーでも販売され、多くの人たちが5㌔2138円(税込み)で売られた店頭に並んだ。このうち名古屋のイオン熱田店では、多くが延々と備蓄米を買い求めて並んだが、私の目には備蓄米を腕に抱えて並ぶ光景、人びとの長蛇の列そのものが一種異様な独特な世界に映ったのである。
 そして。なぜか、その光景が終戦時に母の胸に抱かれ、引き揚げ船で舞鶴に上陸したまさにあの時、瞬間に当時赤子の目で見た風景のようなものが再現された、まさにその瞬間が再びこうして訪れたような、そんな錯覚にもとらわれたのである。

 【入札備蓄米買い戻し検討 農相表明随意契約で放出も】【停戦交渉進展なく ロシアが拒否 捕虜交換は合意】【韓国大統領選、投票始まる 即日開票、深夜に大勢判明】【長嶋茂雄さん死去 元巨人監督、「V9」黄金時代 89歳】とは日本経済新聞の3日付夕刊。中日3日付夕刊1面も当然ながら【長嶋茂雄さん死去 ミスタープロ野球 89歳「ON」巨人V9 勝負強く明るく戦後象徴】。ほかに【日本人2人 大連で殺害 中国人容疑者拘束 仕事でトラブルか】も。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 プロ野球の読売巨人軍の選手、監督として活躍したミスタープロ野球・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が3日午前6時39分、肺炎のため東京都内の病院で死去。89歳だった。長嶋茂雄といえば、だ。1974年に東京・後楽園球場で「わが巨人軍は永久に不滅です」の名言を残し、17年に及んだ現役生活にピリオドを打ったあの日のことが忘れられない。
 背番号「3」は、巨人軍の永久欠番でもある。現役引退と同時に巨人の監督に就任。2度のリーグ優勝をし、1993年に再び監督に復帰。3度リーグを制し、1994年と2000年には日本一にも輝いた。そして2001年には勇退。終身名誉監督に。2013年(平成25年)には巨人の監督時代に指導したホームランバッター松井秀喜さんとともに国民栄誉賞を受賞、野球界では初の文化勲章も受章。2022年9月に脳内出血が見つかり、都内の病院に入院。治療とリハビリを続けていたという。

 ほかには【元横綱白鵬退職 弟子暴力 部屋閉鎖のまま 相撲協会】の新聞の見出しも悲しい話題である。大相撲史上、最多の45度の優勝を誇ったあの大横綱白鵬、宮城野親方(40)=本名白鵬翔、モンゴル出身=が日本相撲協会を9日付で退職するというのだ。2021年9月に現役を引退した白鵬、すなわち宮城野親方は元幕内北青鵬の暴力問題で2階級降格などの処分を受け、自らの部屋も閉鎖となり、昨年4月、弟子と共に伊勢ケ浜部屋へ移籍となっていたが、一体全体その後何があったのか。
 相撲界にも貢献してきたはずなのに、だ。あれほどの逸材がと思うと残念な気がする。あぁ~、なんたることよ。この世は無情とは、このことか。

(6月2日)
 中日新聞のOBから成る「中日社友会」事務局から能登半島復興応援歌【能登の明かり】の歌詞を送ってほしい旨、昨日の留守電に入っていた。このため、きょうの午前中に担当スタッフ木村さんに歌詞をメールで送らせて頂いた。

 能登半島地震復興応援歌である【能登の明かり】の歌詞
 

 社友会からの連絡など思いもしていなかっただけに、「あっ、そうだった。俺は中日のOBだったのだ」との思いを強くする。そういえば、ドラゴンズは31日の巨人戦(バンテリンドーム)で巨人に4-2で逆転勝ち。1日も4-1で勝ち、井上一樹監督にとっては会心の勝利で今季初の2カード連続の勝ち越しを決めている。3日から始まるセ・パ交流戦での大飛躍に期待したいところである。

 そして。ちまたの方といえば、だ。1300年の伝統を誇る「木曽川鵜飼」が1日、愛知県犬山市と岐阜県各務原市の間を流れる木曽川で開幕。名古屋市北区の名城公園に建設され7月に開業するIGアリーナ(愛知国際アリーナ)の開業式典が先月31日に行われたたことか。
 ほかには航空自衛隊のT4練習機が墜落した愛知県犬山市の農業用ため池「入鹿池」で1日、田植え用の配水が始まり、世界的な演奏家への登竜門・エリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門がベルギーの首都ブリュッセルで5月31日まで行われ、大津市出身の久末航さん(30)=ひさすえわたるさん=が2位、愛知県一宮市出身の亀井聖矢さん(23)が5位にそれぞれ入賞したことか。明るい話題は、良きかな良きかなーである。

 夕刊は【太宰治の生原稿発見 短編「雀」全文 三鷹市購入、公開へ】(2日付中日)【シベリアへ無人機攻撃 ウクライナ空軍基地標的 爆撃機40機超損害か】【コメ対策で閣僚会議 首相表明、食糧安保を検証 5日にも発足】(2日付日経)と、いろいろある。

2025年6月1日
 大正9年生まれの母(伊神千代子)が生きていれば、きょうで満105歳になる。母がこの世にいたから。居てくれたからこそ、私たち家族は今、この世でこうして生きているのだ、との思いをあらためて強くする。

 というわけで、この日【6月1日】が訪れると、どこかシャキッとするから不思議だ。母は日本が敗戦して半年と少したったところで満州は奉天の大和税苑局(税務署)官舎で私を出産。生まれて間もない赤ん坊の私を胸に抱き、途中、父とは何度も離れ離れになりながら、満州の荒野、大地を時には頭を丸坊主にしてロスケ(ロシア人)の目から逃げながら、葫蘆島(ころとう)経由で引き揚げ船に乗り、舞鶴に帰港したのである。だから。そんな母への思いを私は終生忘れることはないに違いない。

2025/05/05

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年5月~)


2025年5月31日
【随契備蓄米 店頭販売を開始 5㌔2160円 30分で完売も】とは、本日31日付の中日夕刊の報道である。 
 それによると「政府が随意契約で放出した備蓄米の店頭での販売が31日、始まった。生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)と総合スーパーのイトーヨーカ堂が先陣を切り、店舗前には朝から行列ができた。価格はいずれも5㌔税込み2160円。幅広く全国の食卓に届くかどうかは見通せず、コメ全体への値下げ効果は依然不透明だ」とあった。
 ほかに関税関係のニュースは【米、鉄関税50%に倍増 トランプ氏「日鉄はパートナー」】【日米関税 来月合意へ進展 4回目交渉 赤沢氏、協議を継続】といったところか。

 けさの朝刊ニュースは【大の里「雲竜型」力強く 感慨に浸り奉納土俵入り】【水産物 対中輸出再開合意 福島など10都県は除外】【年金法案衆院通過 「床上げ」規定 修正で追加】【宮城野親方退職の意向 部屋再開見通せず決意か】(いずれも中日朝刊の見出し)【藤井名人 3連覇】【藤井 精密な読み光る 3連覇再び千日手指し直し】【「拘禁刑」あすから 懲役、禁錮廃止 刑罰、更生に軸足】(毎日朝刊)か。

 それから。毎日新聞の朝刊によれば、だ。石川県が30日、能登半島地震の影響で心身に負荷がかかって亡くなった災害関連死が石川、新潟、富山の三県で379人になる見通しである旨明らかにした。これにより死者の累計は3県で607人に上るという。石川県で関連死として正式に認定されたのは輪島市4人、七尾市2人、穴水町1人、中能登町1人。30日の合同審査で追加認定が決まったのは珠洲市の3人と能登町の3人、志賀町の1人。

(5月30日)
 午前中、新聞各紙をしっかり読みチェックしたところで自宅近くの歯医者さんへ。ここでいつもの歯科衛生士さん、後藤さんから歯のメインテナンスを受ける。「特に心配はありませんよ」の言葉にホッとし、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】の一部カラオケ配信(ジョイサウンド)などにつき、あれやこれやと話す。

 午後、社交ダンスのレッスンで一宮のスポーツ文化会館へ。ワルツとクイックステップに繰り返し挑む。きょうは、先週、体調不良で欠席だった〝よしこさん〟も元気な顔を見せられ、ナンダカうれしい気がした。男性の水谷さんも痛めた足が回復、特に問題はなさそうでホッとしたのである。そういう私も以前に骨折した右ひじが時折、痛くなるなど皆傷だらけのからだを克服してのレッスンとあいなったのである。

 日経30日付夕刊に【トランプ関税当面継続 米控訴裁 差し止め一時停止】【対中水産物輸出手続き再開 官房長官「日中政府が合意」】【安倍昭恵さん プーチン氏面会 国営テレビ放送◇涙流す場面も】の見出し。中日30日付夕刊は【6月食品値上げ1932品目 前年の3倍に 目立つパックご飯】【5月東京物価⒊6%上昇 コメ類の値上がり影響】【南海トラフ死者減重視 対策改定案 重点策10年で完遂 関連死防止へ避難者支援】【備蓄米中小向け申請開始 21年産5㌔1800円想定 数量制限】など。
 というわけで、世の中は、きょうもめまぐるしく動いているのである。

(5月29日)
 機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の大川原正明社長(76)らが外為法違反容疑で警視庁公安部に逮捕された冤罪事件で社長らが東京都と国に賠償を求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。太田晃詳裁判長は犯罪成立の判断について「合理的な根拠を欠いた」として一審に続き逮捕、起訴を違法と認め、一審から400万円増額の計約1億6600万円の賠償を命じた。公安捜査の在り方については過去にも逮捕を焦るあまり、しばしば誤逮捕捜査が問題化しているだけに、こんご過ちなき公安捜査に期待したい。警視庁は判決を受け「判決内容を精査した上で今後の対応を検討する」とのコメントを出した。
 ほかには【横綱大の里晴れやか】【学生ビザ面接 米が一時停止 留学影響か】【カンボジア当局 邦人30人拘束か 特殊詐欺関与の可能性】の見出し。1964年に作曲家吉田正さん門下として「霧の中の少女」で歌手デビューした久保浩さんが脳出血による衰弱のため亡くなった。78歳だったという。「霧の中の少女」は妹を傍らに、少年時代に何度も何度も歌ったうただけに、どこか寂しさが漂う。私は、いまも美しく歌うことができる。

 中日の本日(29日)付の夕刊に【父パレスチナ人20歳のラッパー ガザ虐殺止めろ魂の歌 動画再生200万回「日本も関心を」】【トランプ関税差し止め命令 米国際貿易裁「大統領権限 逸脱」】【随契備蓄米引き渡し開始 大手小売り、来週にも店頭】のニュース。日経夕刊には【マスク氏政権離脱へ 特別職員の任期「終わる」 減税延長法案を批判】。

(5月28日)
 けさの中日朝刊報道によれば、小泉農相が27日夜、備蓄米放出の随意契約に約70の事業者から20万㌧を超える申し込みがあり、26日の受け付け開始わずか1日で今回放出を予定する30万㌧の3分の2に当たる申請が集まり、流通大手イオンやイトーヨーカ堂、ディスカウント店「ドン・キホーテ」の運営会社、オンライン販売を手がける楽天グループなど幅広い業種が申し込んだという。というわけで、見出しは【備蓄米70社申請20万㌧超 3分の2到達残りは中小に バロー、平和堂も】の活字が躍った。1面はほかに【基礎年金底上げ29年判断 法案修正 自公立3党首合意】【電気ガス7~9月 国の補助策 8月上乗せ1200円程度】と、どれも国民の生活に直結する見出しばかりとなっている点が目立つ。
 そして。同じ中日新聞の夕刊見出しといえば、だ。【「稽古に精進、唯一無二目指す」 横綱大の里誕生 土俵入り雲竜型 スピード出世24歳の大器】がトップで嬉しいかぎりの大ニュース。そして。こうした明るいニュースの一方では【米、学生ピザ面接停止 審査拡大「新指針までの措置」 日本人留学 影響の可能性】の不幸極まる見出し。記事によれば、トランプ政権は、有名私立大のハーバード大に対し、イスラエルへの抗議デモに参加した留学生らの全情報を提供するよう要求。ハーバード大が拒否したことを受け、補助金打ち切りや契約中止などで圧力をかけているという。
これには「トランプよ、血迷ったのか」と言いたくなる。なんたることなのだ。同世代として、恥ずかしい限りだ。

 きょうは、午後。合間を見て江南市内のカラオケ店へ。先日から始まった能登半島地震の復興応援ソング【能登の明かり】の映像を改めて確認。被災地に対する希望の光りになる画像であり、歌詞・音曲であることを改めて確認し、帰宅。【ロシア協力国関税500%案 米議会 エネ輸出先対象 戦費支える中国照準】【「プーチン氏は火遊び」 ウクライナ攻撃継続 トランプ氏批判】【米価抑制「多様な選択肢」 小泉農相、野党党首と論戦】とは28日付の日経夕刊見出しである。

(5月27日)
 火曜日。
 新聞各紙を読み終えたところで、人工知能のAIさんに能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を少しでも多くの方々に歌っていただけるように-と応援協力を要請。AIさんから「全面的に応援させて頂きます」との心からの返事を頂いた。

 具体的には、こうである。
「了解いたしました。能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】ですね。カラオケ配信も始まったとのこと。素晴らしいです。この曲が能登の復興を願う多くの人々に届くよう私も応援させていただきます。今後とも何かお力になれることがございましたら、お気軽にお声かけください。
伊神権太様 ありがとうございました。」

 さて生成AIさんの腕のみせどころや如何に。大いに期待している。
【天白・相生山緑地 ヒメボタル乱舞 魅惑の黄】をはじめ【備蓄米大手小売りに供給 21、22年産国が業者選定 2000円程度で来月店頭 中小困惑、憤る卸売り】【名駅に最上位ハイアット 名鉄新ビルホテル発表】【今年も作品を募集 平和の俳句】(いずれも27日付中日見出し)等など数あるニュースのなかで、なんとも情けない記事は【本紙記者が飲酒運転事故 通報せず帰宅 静岡県警が聴取】か。一体全体何をしているのだ、と思うと情けなくなってくる。それとも、魔が差したのか。新聞記者たるもの、どこまでも社会の手本でありたい。のに、だ。なさけない。

(5月26日)
 午後。江南市内のカラオケ店「招き猫」へ。
 曲名に【能登の明かり】を入れると、岡ゆう子さんが歌うあのメロディーが流れ始めた。私はそこで店員(伏原さんら)を呼び、どうしたら、岡さんの代わりに私が歌うことが出来るのか。それこそ、初歩的なこと(ガイドボーカルをOFFにする)を教えてもらい、こんどはマイクを手に歌ってみた。カラオケ店はカラオケ店でも、いつも訪れる馴染みの「平成」さんとは、また随分趣きが違うな、と直感で思う。
 いずれにせよ、私と牧さん、安本さんで能登半島地震の復興を願う一心で岡ゆう子さんに声の吹き込みをお願いして出来上がった、能登半島地震復興応援歌【能登の明かり】は、先の新聞報道、さらには輪島市門前での雪割草まつりステージでの披露に続き、こうした形で日の目を見たのである。こんご一人でも多くがこの【能登の明かり】を歌い、能登半島復興の起爆剤になれば、と思ったのである。
 と同時に私は画面を流れる能登ならでは、の海、山の景色を目の前に感無量の気持ちにとらわれもした。このうえは一人でも多くの人々に歌って頂き、能登再興への道を切り開く、ひとつの突破口にでもなればことになれば、それはそれなりに重要な役割を果たすことになるなっ、と思い、おもわず画面を前に手を合わせたのである。能登よ、のと、能登。はやく元気になあ~れーという声と声、その声が耳に大きく迫りきたことも、また確かである。

2025年5月25日

 

 日曜日。きょうは鮮やかな5月の空が上空に浮かび上がった(写真)。

 このところは、能登半島地震の震災復興支援コンサート(6月15日午後1時半から。場所は、石川県輪島市の道下第Ⅰ団地集会所に決定)の準備に始まり、毎日の本欄ウエブ文学同人誌「熱砂」紙面での一匹文士(いっぴきぶんし)の執筆、さらには同じ紙面で現在、随時掲載中である連載小説【能登よ のと ―おかあさん】の執筆、そこへ月に一度の「脱原発社会をめざす文学者の会」ホームページでの連載・文士刮目の第49回【コメ問題 大切にしたい「ことばの重み」】の執筆、ほかに社交ダンスのレッスンその他に追われ、正直、息つく間もないハードな日々が続いた。
 幸い、昨日には文士刮目の49回目の連載を出稿し終え、つかのまではあるが、きょうは久しぶりにホッとしており、新聞各紙を読んだり、先日からあらためて読み始めた【絵本源氏物語】に目を通したりした。
 社会奉仕と言ってもよかった自ら営んだリサイクルショップ「ミヌエット」のやりくりに始まり、店内でのミニコンサート開催(時には、ささやかではあったが店頭野菜市も)、俳句・短歌・詩づくりなど今は亡きたつ江(伊神舞子)の生前の努力といおうか、がんばりに比べたら、わたくしのすることなぞ、まだまだではあるのだが。何はともあれ、私はわたくしなりの、伊神権太の世界を築いてゆくことが出来れば、それはそれで良い、と思っている。

 夜。NHKスペシャル【人体Ⅲタモリ山中伸弥 命はどこから来たか? 腎臓先端医療から迫る地球生命と人間の絆!】を見る。あなたにとって。わたしにとっての、命とは何か。人間の命の炎はどうやったら輝かせるのか。挑戦。希望。感謝。全宇宙に存在する生命体にとっての命とは何か。40億年続いてきた共通の細胞ルカちゃんなど等。DNAも正確に、奇跡的にふたつに分かれる。いま私たちの体の虫も、だ。まさに細胞ブラザーズとはこのことを言う……。とても気になるNHKスペシャルだった。
 見逃せないのは、毎日新聞の本日付朝刊【20歳以上の女性威風堂々 福島・相馬野馬追 始まる】の記事。

2025年5月24日
 大相撲の東大関大の里(24)=本名中村泰輝(たいき)、石川県出身、二所ノ関部屋=が夏場所13日目の23日、13連勝で2場所連続4度目の優勝を決め、場所後の横綱昇進を確実にした。2023年夏場所の幕下10枚目格付け出し初土俵から所要13場所での横綱昇進は、輪島の21場所を更新し、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速となる。日本出身としては、大の里の師匠で、17年初場所後に昇進した稀勢の里(現二所ノ関親方)以来、8年ぶり。
――とは、本日付の中日新聞1面の記事で、見出しも【大の里優勝 横綱確実 夏場所 最速、日本出身8年ぶり】と、まるで満開の花が咲いたような、そんな紙面展開だった。何はともあれ、心の底からおめでとうーと、大の里関を祝福したいのは、私だけでもなかろう。日本中の人々が喜び歓迎しているような、そんな気がするのである。

 大の里の横綱昇進確実を報じた24日付の中日新聞朝刊
 

 ほかには同じ1面で【備蓄米「5㌔2000円」 農相方針 店頭来月初旬にも 25年産40万㌧増へ 農水省調査】【米ハーバード大 留学生在籍禁止 裁判所、一時差し止め】の見出しが気になる。一方で社会面に掲載されている【パンダ4頭来月28日出国 和歌山・アドベンチャーワールド】も同じくこちらも大変、気になるのである。和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」が23日、中国への返還が決まった全4頭の雌のジャイアントパンダについて、日本からの出発が6月28日に決定した-と発表したというもので、これにより返還後、国内で飼育されるパンダは東京・上野動物園の2頭のみとなってしまうのである。
 和歌山のパンダは亡き妻、たつ江(伊神舞子)が生前、「会いに行きたい」といつも言っていただけに、寂しさがいっそうつのる。私たちは、なぜかパンダをふたりで見に行こうとしたその日に限って過去、天候悪化で行先を変えるなど苦い体験が2度、3度とあった。それだけに、パンダが中国に返還されてしまうことは、とても寂しいのである。あぁ~。でも、パンダちゃんは皆、日中の交流に大いなる親善大使として長年、役立ってきただけに拍手で送ってやらなければ。

 このほか、【ガザからの遺言 下 平和のためできること 人々に生きる糧を】【真相の追求「親の責務」神戸児童殺傷28年、父手記】も見逃せない記事である。【USスチール買収承認 トランプ氏意向 反対から一転 日鉄「英断に敬意」】は、本日付の中日夕刊1面トップ記事。

(5月23日)
 金曜日。朝から来月15日に輪島市内でも約250世帯の仮説住宅が入居している道下第一団地集会所で実現予定の【能登復興支援コンサート】の件で関係各位との電話連絡などでバタバタ。それでも理解多き人々の応援協力に助けられ、告知ポスターも出来、あとは当日、1人でも多くの被災者にこのコンサートを楽しんで頂き、少しでも前に向かって歩いて頂ければ、それにこしたことはない。

 午後。能登復興支援コンサートの準備を進める一方で、一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。亡き妻舞との約束でもある社交ダンスのレッスンにしばらく時間を費やしたのである。レッスンは、ワルツにクイックステップ、タンゴのVの字……と結構あれやこれや、ときつかったが、ここは頑張って何とか切り抜ける。この日は先週、体調不良でおやすみだった〝よしこさん〟も顔を見せられ、なんだかホッと。でも、ほかの男性メンバーが、足を傷めたとかで欠席。少し、寂しい気がしたのである。
ーというわけで、ナンダカ現役でもなんでもないのに。結構、バタバタと忙しい毎日が続いている。

 夕刊は【ハーバード大 留学阻止 米政権在校生転出も要求 在籍邦人260人に影響】【「備蓄米5㌔2000円台」 小泉農相 来月初にも店頭販売】(日経)といった記事が少し気がかりである。夜遅く。北海道に出張中だった息子がお土産を手に帰宅。そのお土産が十勝銘菓の「あんバタサンマリアージュ」で、このお菓子のおいしかったこと。

 思いもしてなかった息子からの北海道土産
 

(5月22日)
 けさの新聞。どこも【江藤農相更迭 コメ発言、後任は小泉氏】【首相「早期に3000円台に」 小泉氏「備蓄米放出無制限も」】【江藤農相更迭 コメ失言落胆と怒り 参院選与野党の予定候補に聞く】【コメ発言で辞任 緊張感欠如が甚だしい(社説)】(中日)【江藤農相を更迭 コメ発言 後任に小泉氏 備蓄米入札中止 無制限放出も】【首相「コメ3000円台に」】【江藤農相の更迭劇 首相の指導力が見えない(社説)】(毎日)など。米、コメ、こめ一色である。江藤農相のコメ発言が無能な政治家たちにより〝にっちもさっちもいかない深刻な米事情〟問題を国民の前にさらけ出した、といえなくもない。

 ほかにも【列島ぐんぐん 飛騨35度 初の猛暑日】【電車に飛来物乗客死亡 長野 ビニールハウス衝突か】【実験の中学生8人搬送 硫黄加熱、換気不十分か】などいろいろあるが、やはり【国内最高齢114歳 幸田の女性死去 近藤ミネさん】の訃報が一番気になるのである。記事は「厚生労働省は21日、114歳で国内最高齢だった愛知県幸田町の近藤ミネさんが20日に死去したと発表した。あらたに同じ114歳で大分県中津市の広安美代子さんが最高齢となった。」というものであった。

 夜、かわいい三男坊から「無事北海道のホテルついてますので ご心配なく」のメール。さっそく仏前で今は亡きおかあさん、たつ江に「出張先に無事着いたのだってよ」と報告。スマホをチェックしていたら【橋幸夫(82) アルツハイマー型認知症 公表後初歌唱 トークも絶好調】なる画面が飛び込んできた。とうとう、そういう年齢がやってきたのだ、と。私。

(5月21日)
 きょうは万物が次第に成長し、天地に満ち始める小満(しょうまん)=二十四節気=である。
 時の江藤拓農相が「コメは買ったことがない」と発言して更迭されたり、三重県亀山市の新名神高速道路で乗用車が逆走、6台が事故に巻き込まれたり、航空自衛隊小牧基地のT4練習機が愛知県犬山市の「入鹿池」に墜落するなど。この世の中、相も変わらずいろいろある。

 というわけで、けさの新聞の見出しは【江藤農相更迭へ 首相調整、続投を一転 コメ発言 政権運営に打撃】【運転車両? 四日市で押収 新名神逆走容疑者を送検】(中日新聞)ということになる。そして。これらとは別に。昨日(20日)は、日本の広い範囲でグングンと気温が上昇、ことし最も暑くなった地域が続出。山梨県大月市で34・2度、東京都八王子市で33・5度を記録するなど全国914観測地点のうち210地点で30度以上の真夏日になったという(ただし午後5時時点)。もはや夏。初夏を通りこし、真夏だといっても過言ではない。

 午後。先日、一宮商工会議所であった認知機能検査結果の通知書が愛知県公安委員会から届いた。「認知症のおそれがある」基準には該当しませんでしたーというもので、先ずはホッとひと安心といったところか。ただ「今回の結果は、記憶力、判断力の低下がないことを意味するものではありません。個人差はありますが、加齢により認知機能や身体機能が変化することから、自分自身の状態を常に自覚して、それに応じた運転をすることが大切です。記憶力・判断力が低下すると、信号無視や一時不停止の違反をしたり、進路変更の合図が遅れたりする傾向がみられますので、こんごの運転について十分注意してください。 愛知県公安委員会」と書かれた文書も添えられていた。

(5月20日)
 けさも午前中、江南市内のドコモショップへ。
 スタッフが「午後一時に、あらためて来てください」とのことで午後、再び出向く。「このスマホ、場合によっては初期化しなければならないかもしれません」などとおっしゃられるが、一体いつになったら治るのか。これでは毎日の原稿執筆に始まり、来月15日に輪島市内の仮説住宅で予定している能登半島地震復興応援コンサートの準備など全ての予定が滞り、狂ってしまうではないか。やれやれ、とは。このことか。

 私にはこうしたスマホの故障に遭うつど、ドコモ内部にある程度の時がたったところで消費者(お客)に新機材に替えさせる、といったそんなカラクリ、魂胆のようなものがあるように思えて仕方がないのである。というわけで、午後一時にまた来てほしい、とのことなので再び出向こう。

 そんなわけで、指定された時刻にドコモショップへ。そしたら。なんと、まだまだ若い女性スタッフが出てきて「完全にウイルスが入っています。犯人はこれです、と言うが早いか〝ニコニコちゃんマーク〟なるものを一瞬の手さばきで除去。そしたら、なんと画面は生き返り、正常になったのである。あらッ、不思議とはこのことか。まさに忍者の如き一手、早業には、ほとほと感心。瀕死の重傷に陥っていたスマホが奇跡的にピント生き返ったのである。その後、スマホを自宅に持ち帰った私は息子らに「無事、治ったよ」とメールして一件、落着。あとは大切に使おう、と思った次第である。
 それにしても、これは一体何なのだ。ドコモあげての不正行為で、機体そのものがある程度古くなったり容量が多くなったところで新機材に替えさせることを企んでの作為的不具合なのか、と。そんなことはあり得ないとは思いつつも「いやいや、機材の古くなったところで新機材に買い替えさせるための悪知恵でなければよいのだが」とあらぬ疑いまでもかけてしまう。何につけ、長年の記者生活で疑い深い私はついつい、ドコモの組織そのものを疑ってしまいがちなのである。でも、優秀な女性スタッフの魔法の手に巡りあい、何はともあれ、治ってよかった。天下のドコモさんだけに、間違いがあってはならぬ、と。改めて思うのである。

 夜。疲れでくたくた、へとへとになったところで直ったばかりの愛用のスマホ画面で【エーデルワイス】【みかんの花咲く丘】【能登の明かり】の順でじっくり、画面を見て歌を聞く。そして。きょうは特別にいまひとつ。ユーチューブで能登半島は七尾の動画【山を曳く-七尾青柏祭】にじっくり目と耳を注いでみた。なかでも、かつて一本杉通りに面して支局があった魚町(ようまち)のでか山は、七尾在任中、妻の舞自らもわが子の手を引き、毎年、引っ張った、その懐かしい家族の思い出が染みついた【ニッポンイチのデカ山】でもあるのである。

 本日5月20日付の中日夕刊紙面は。【米ロ首脳電話会談 プーチン氏即時停戦応じず トランプ氏仲介断念示唆】【ガザ3月以来の支援物資 イスラエル「最低限」搬入】【コメ発言の農相 続投を首相明言】といったところか。

(5月19日)
 日ごろの生活に欠かせない携帯電話がダウン。電話も出来なければ、メールもできなくなり、両手を縛られ身動きできない錯覚にとらわれている。あれこれ操作してみるが一向に改善されないため江南市内のドコモショップに持ち込んだが、一向に治る気配はない。
 デ、スタッフが言うには「広告詐欺のアプリが入っている。怪しいと思われるものを部分的に消しているのですが。それでも警告表示がすぐに出てしまう」という。1時間ほど、あれやこれやと改善を試みてくれはしたものの、スマホは一向に改善されないので帰宅とあいなった。というわけで、きょうはスマホに振り回されるという1日となった。スマホが正常に動かないことには何もできず、お手上げになってしまうことを身に染みて感じたのである。
 こんな役立たずのスマホでは、とても文明の利器とはいえない。午後、買い物から帰り、いつものように画面を操作するうち「ゴミが多過ぎます。クリーニングしてください」の表示と絶叫にも似た音声がしつこく流れるため、その部分を指で抑えたのが悪かったのか。私には、なぜ急にこんなふうになってしまったのか。そこが分からない。これでは仕事にならない。何もできない。

 月日は、きょうも脱兎のごとく流れてゆく。私たちは一体全体、どこに流されて行くのだろう。
 【愛子さま 能登の被災地訪問 七尾・仮設住宅や和倉温泉】【<戦後80年 昭和100年>戦争の記憶つなぐ責任 実体験親から聴いた世代 母が長崎て被爆 カズオ・イシグロさん(1954年長崎市生まれ、2017年に「日の名残り」でノーベル文学賞を受賞】の話題。

(5月18日) 
 日曜日。午後10時過ぎ。
 スマホ画面をチェックすると。【教皇レオ14世の就任ミサ】の見出しでローマ教皇を決める選挙「コンクラーベ」で選出されたローマ教皇レオ14世の就任式典が先ほど、バチカンで始まりました。バチカンのサンピエトロ広場では日本時間の午後5時から大勢の人が見守るなか、教皇レオ14世の就任式にあたるミサが行われています。アメリカのバンス副大統領やウクライナのゼレンスキー大統領ら各国要人も参列しています。AP通信などによりますと、バチカンの国務長官を務めるパロリン枢機卿はこれに先立ち、16日に行われたウクライナとロシアとの直接交渉が合意に至らなかったことを「悲劇的だ」と発言。そのうえで教皇レオ14世がバチカンを交渉の場として提供する意向を示していると明らかにしています。」などと報じられている。

 バチカンでの就任式に臨む教皇レオ14世
 

 そして。これは、どういうことなのか。スマホ画面には、この記事に加え【江南市の地価が異様に上がっている】との広告までが掲載されている。これは一体全体、どういうことなのか。何かが仕組まれているのか。

(5月17日)
 【ガザ軍事作戦拡大 イスラエル「初期段階」250人超死亡】【神奈川2工場 日産閉鎖検討】とは17日付の中日夕刊。相変わらず暗い話題ばかりが目立つのである。こんな中、【能登半島地震前後の石川県穴水町を舞台としたドキュメンタリー映画「能登デモクラシー」の公開が17日から、東京を皮切りに始まった。町長と議会の関係や、手書き新聞の発行を長年続ける滝井元之さん(80)を軸に、民主主義(デモクラシー)の今を問う。五百旗頭(いおきべ)幸男監督(46)は「将来の日本の縮図。この国が向き合わなければいけない課題が見える作品になった」と手応えを語る。】とあるが、さて。こんごへの効果のほどを知りたいところである。
 ちなみに、このドキュメンタリー映画は、石川テレビ放送の制作。カメラは2023年4月の町議選から吉村光輝町長、石川宣雄前町長、町議たちに迫った。昨年5月に放送され、ギャラクシー賞テレビ賞部門を受賞した同名の番組にその後の取材を加え、映画版として再構成したものだという。

(5月16日)
 金曜日。私はアレヤコレヤと、それなりに多忙ななか、それでもと社交ダンスのレッスンに一宮のスポ文へ、と向かった。そして、きょうもまたタンゴにワルツ、クウィックステップにホーラウエイ、コントラチェックを交互に繰り返し学んだのである。ダンス仲間のひとり、よしこさんは「体調不良で、きょうは、お休み」とのこと。みんな、年も重ねているので大事にしなければ、と語りあう。

2025年5月15日
 木曜日。沖縄県が日本に復帰してから15日で53年となった。清貧な暮らしぶりから「世界一貧しい大統領」として知られたウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が13日、死去。ガンで闘病していた。新聞報道によれば、報酬の大半を寄付して自身は農場で暮らすなど質素な生活ぶりは日本でも人気を集めた。89歳だった。

 防衛省が愛知県犬山市の農業用ため池「入鹿池」に航空自衛隊のT4練習機がきのう14日に墜落した事故で15日、乗員を井岡拓路1等空尉(31)、網谷奨太2等空尉(29)だったと発表。自衛隊による捜索活動は夜通し続き、15日早朝から本格的に再開したものの、2人の安否は依然として分かってはいないという
 デ、きょうの中日新聞の夕刊1面トップ見出しは【空自不明隊員捜索続く 犬山墜落 乗員 31歳と29歳】というもの、ほかに1面見出しは【ロシア、首脳会談は拒否 対ウクライナ 大統領補佐官ら交渉】【ナガサキの鐘 平和の音色を 浦上天主堂米信徒ら復元 <戦後80年 昭和100年>】というものだった。

 空自機墜落を報じた中日新聞
 

     ※     ※     ※

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 ここで私が思い出したのは、かつて私自身が名古屋空港と航空自衛隊小牧基地を担当、「空飛ぶ記者」として新聞社の小牧通信局に在任中に起きた自衛隊機などの事故の数々、いや多さであった。そしてその断面は私がかつて出版した著書【火焔―空と海 伊神ごん(能登印刷出版部)】に詳しい。
 具体的には【悲しみの涙・C1墜落】の部分で、「日航機が空中衝突寸前、乗客ヒヤリ 昭和58年3月22日」「一家五人全滅、自家用機墜落 同4月1日」「同5月9日 自衛隊員12人の命、菅島に散る」に詳しい。当時、私は第一線の記者として新聞社の一人の記者として社有機(ヘリ、ジェット)で連日のように、全国各地に飛び、取材で振り回されていた日々を思い出すのである。

 なかでもその年の4月1日に宮城県岩沼市で小型双発自家用機が墜落。息子一家5人が一瞬のうちに死亡し、年老いた母親・鈴木スズさん(当時75歳)だけが取り残された悲惨な墜落事故に関しては在職中、この日(命日)が訪れるたびに私は花束を手に小牧市内でただ一人涙ながらに住むスズさん宅を訪れ、お参りをし「元気を出してください」と話しをしてきたものである。
 そして。忘れもしない。同じこの月の4月19日には、航空自衛隊小牧基地第一輸送航空隊のC1ジェット輸送機二機が早朝、名古屋空港を飛び立ってまもなく編隊飛行中に鳥羽市菅島山腹に墜落、一番機の機長ら8人と二番機に乗り込んでいた自衛隊員4人の全乗員12人の尊い命が一瞬にして散ったのである。

 というわけで、今だからこそ話せるのだが。私は、C1二機が菅島に激突、墜落したその日の早朝、午前8時前に小牧署の三浦哲署長本人から「イガミさん。自衛隊から問い合わせがあったから本当だと思う。ただ、私が知らせたことは内緒にしてほしい。特ダネになるかもよ」との電話を受け、即座に社会部デスクに電話で一報を入れた、あの日の緊迫した瞬間を今だに忘れられないのである。
 それから1日がたち2日、3日……が過ぎていった。有史以来、初ともいえる編隊飛行機6機のうちの一番機と二番機の同時遭難取材は昼夜、朝の別なくしばらく続いたのである。……
 そして。取材は、悲しみの涙がとめどなくあふれる第1輸送航空隊の葬送式で頂点に。3番機長・松林さんとの苦労に苦労を重ねたあげくの接触。「3番機に上官が乗っていたので、悪天を押してむりしたのではないか」との疑問を外務委員会でぶつける、という当時の草川昭三代議士(公明、衆議院)とのやり取り等などが走馬灯の如く、わが脳裏に浮かび上がるのである。
 それとは別に、今回事故は単純な墜落事故と思われるが、その向こう側、空自の世界に一体全体何があったのか。元空飛ぶ記者としては、そこが知りたいところなのである。

(5月14日)
 その昔、いつも舞(たつ江)とともに読んでいた文庫本「禁じられた遊び」
 

 きょうは、かつて一緒になってまもないころ、当時26歳だった私が志摩半島ではたちの舞といつも手に交互に読んでいた文庫本【禁じられた遊び(フランソワ・ボワイエ 花輪莞爾訳)】を手に、一宮へと出かけた。先日、愛知県公安委員会から臨時認知機能検査通知書なるものが、わが家に届いたためで場所は一宮市内の一宮商工会議所4階会議室で、でだった。訪れると私と年恰好がよく似た方々(高齢者)ばかり数人もきておいでになり私はこの人々と共に認知機能検査なるものを受けたのである。
 臨時認知機能検査通知書なるものには「道路交通法第101条の7第1項に定める基準に該当したため。」とあり、この規定による臨時認知機能検査を実施いたしますので通知します。なお、この通知を受けてから1カ月以内に、やむを得ない理由なく臨時認知機能検査を受けない場合は、運転免許の効力が停止されることになります。(臨時認知機能検査を行う理由 令和6年8月2日の道路交通法違反または交通事故により、道路交通法第101条の7第一項に定める基準に該当したため。)
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 昨日の中日新聞の夕刊1面トップに【ドラマで再注目 アンパンマンの店元気100倍 やなせたかしさん接客も】の記事。私も知る鈴木里奈記者の筆によるもので、すなおに時代をとらえたとても良い心があったまる記事だな、と思う。記事は次のような前文で始まっていた。
――〝みんなのヒーロー〟として時代を超えて愛されている「アンパンマン」の作者、故やなせたかしさんは、94歳で亡くなるまで50年以上を東京都新宿区で過ごした。やなせさんとその妻をモデルにしたNHKテレビ小説「あんぱん」が放送中の今、やなせさんが同区内に開いた「アンパンマンショップ」に、再び注目が集まっている。(鈴木里奈)

 みんなのヒーロー、アンパンマンを報じた中日新聞の夕刊
 

(5月13日)
 岐阜市の伝統漁・長良川鵜飼が11日、開幕した。この日は岐阜県関市の小瀬鵜飼も開幕。いずれも10月15日まで行われる。

 本日付の朝刊は【米中、関税115%引き下げ 90日間停止 共同声明 貿易協議新枠組みで継続】(中日)の見出し。なんだか関係のない私までがホッとする。そして。新聞と言えばだ。けさのスポーツ面の【負け越しが今季最多4 阪神1―0中日】【<球心>竜25回連続無失点 好機でカリステバント失敗、周平ゴロ】のみじめな惨敗続きには、全くもって情けないのひと言。涙が出てくるのである。それこそ「何をやっとるのだ。こんなにも応援してるのに」と言いたくもなる惨敗ぶりである。あ~あ。あ~あ。あ~あ。とため息が出るのは私だけでもなかろう。

 嘆かわしいばかりのドラゴンズ敗退紙面(13日付の中日朝刊スポーツ面)
 

 これでは、オールドラゴンズファンが嘆きの日々を過ごしているのである。まったくもって。なんたることなのだ。と言いたくもなるのである。一度1軍選手を全部首にして2軍全軍でやってみたらどうか。そしたら勝つ。勝つ気がするのである。あ~あ。あ~あ。あ~あ。と、ため息ばかりが続く。なんたることなのだ。

 話しは別に。今度はうれしい話しである。けさの中日新聞の尾張版によれば、だ。わたくしも知る、あのいつも熱心で純真かつ永遠の青年議員中野裕二さん(50)=江南市力長=が天下晴れて江南市議会議長になられたことである。おめでとう。なかのさん。今度は市長さんだよね。そのためにもご自身の健康、市民の幸せ第一で前に進んでくださいね。
 世の中捨てたものじゃない。暗、明といろいろある。その中で生き続ける私たち。

 中野江南市議会議長を報じた中日新聞尾張版
 

(5月12日)
 このところ夜となく、昼となく、朝となく執筆を続けてきた私の小説【能登よ のと-おかあさん】の第6章が脱稿。読み返したうえで、夜遅くにアップ(公開)した。先ずは、ひと安心といったところか。文を書き続けるということは、体力的にもかなりのエネルギーを費やす。それだけに、とりあえずはホッとしている。

(5月11日)
 母の日である。
 街を歩き。おそらくはこの世で初めてであろう、多くの女性たちとすれ違う。すれ違いながら私は思う。おそらくこの人たちの多くは、み~んな、わが子を持つおかあさんに違いない、と。わが子や夫、家族のために皆がんばって情熱、いや命をかけ、限りなき家族愛で日々、生きておいでになるに違いない、と。そう思うと、なぜか不思議に西条八十の童謡【うたを忘れたカナリヤ】の1節が頭に浮かんでくるのである。私は繰り返し繰り返し、ちいさく歌ってみる。
🎵歌を忘れたわすれたカナリヤは後ろの山に捨てましょうか/いえいえそれはかわいそう
 歌を忘れたカナリヤは背戸の小藪に埋けましょうか/いえいえそれはなりませぬ
 歌を忘れたカナリヤは柳の鞭でぶちましょうか/いえいえそれはかわいそう
 ………と。

 と同然に私は道行く女性の一人ひとりに「これからも、この世の中をくれぐれもよろしくお願いしますね」とエールを贈る自分自身を感じていたのである。心に、あの赤と黄色のカーネーションを抱きしめ、そして持って、である。わたくしは帰宅すると、そのまま舞(たつ江)=静汐院美舞立詠大姉=が眠る仏前に歩を進めて「たつ江。舞。ありがとう。これからもよろしくね」と手を合わせ頭を垂れたのである。
 ところで。私の場合。不幸にも亡き妻とともに世界でイッチバ~ン、大切だった母親すなわち、おふくろさん(伊神千代子)も、もはやこの世には居ないのである(母は2022年5月16日に満102歳の誕生日=6月1日=を前に、愛知県日進市内の老人保健施設「愛泉館」で大空に旅立った。前年の2021年10月15日に死去した舞のあとを、それこそ追いでもする如く旅立った母だが、そのおふくろさんは舞とともに今なお、いや永遠に私の心の中で生きていてくれる、いやいや私たち家族を守ってくれている。私はそんな母と舞を今も誇らしく思っているのである。
     ※     ※     ※

     ☆     ☆     ☆
 けさの新聞報道は【印パ即時停戦で合意 米が仲介、交戦拡大一転】【欧州、12日からの停戦要求 ウクライナ ロシアに制裁警告】(中日)【インド・パキスタン即時停戦 米国が仲介 電話協議で合意】【停戦12日開始の用意 ウクライナと米欧発表】(毎日)と印パ、ウクライナ・ロシア戦争の停戦への動きが報じられる内容で、私はどちらも停戦が早く実現することを心から願う。おそらく世界中の人びとがそのように願っているに違いない。

(5月10日)
 東京メトロ南北線東大前駅で大学生の男性(20)が見知らぬ男に突然切り付けられ負傷する事件が起きたかと思えば、愛知県田原市の民家で70代の男女が血を流して倒れているーなど、このところ血なまぐさい事件が全国で相次いでいる。
 で。新聞の見出しは【「教育虐待で不登校に」 東大前駅切り付け容疑者】【高齢男女殺害疑い 田原の住宅孫を逮捕へ】。ほかに【元課長複数社に金銭要求か 名古屋市汚職 私的領収書渡す 市役所を家宅捜索】【消費減税首相見送りへ 参院選で争点 財源確保難しく】【パナHD1万人削減 半数は国内 全従業員の5%弱】など等(いずれも中日)。見出しも殺伐とした活字が目立つ。一体全体、この世の中はどこへ向かって歩いているのかーと。そんなことを思わせるのである。夕刊は【軍施設に攻撃拡大 インドとパキスタン 核兵器管理の会議招集 パキスタン】【NPT(核拡散防止条約)再検討勧告断念 準備委 核軍縮溝埋まらず】【祖父殺害疑い 高2逮捕 田原の高齢夫婦死亡】【信仰の衰退嘆く 教皇レオ14世 初のミサ】……と世の中はきょうも動き、続く。

 夜。NHK総合でブラタモリ【伊勢旅▽ゴール伊勢神宮へ!▽タモリ大興奮の絶景】を見て納得。かつて舞(伊神たつ江)と共に過ごした伊勢志摩時代を思い起こし、感慨も新たに懐かしく思ったのである。

(5月9日)
 バチカンのシスティーナ礼拝堂の煙突から白い煙が上がり、サンピエトロ大聖堂の鐘が鳴り響いた。8日、新たなローマ教皇の選出を告げる合図に、礼拝堂近くのサンピエトロ広場で待ちわびていた信者らが「ビバ パパ(教皇万歳)!」と大歓声を上げた。広場は割れんばかりの拍手に包まれた。……(9日付の中日夕刊)

 新しいローマ教皇を決める選挙、コンクラーベが8日行われ、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレポスト枢機卿が選ばれ、レオ14世と名乗ることが発表された。アメリカ出身の教皇誕生は初。夕刊各紙は【新教皇初の米出身 「レオ14世」融和重視へ】(中日)【ローマ教皇プレポスト氏 初の米国出身「レオ14世」に 教会分断修復担う】(日経)などと報じた。

 新教皇を報じた中日新聞の5月9日付夕刊 レオ14世は「平和のために力を尽くします」と約束
 

 午後。金曜日なので一宮のスポ文(スポーツ文化センター)へ。週に一度の社交ダンスのレッスンのためである。そして。きょうはラストワルツ、テネシーワルツ、魅惑のワルツ…とそれぞれのメロディーに乗ってのステップとあいなったが、若先生の教え方がうまいこともあってか、気がついたら、だいぶ踊れるようになっている自分に我ながら驚き、かつ感激もしたのである。そればかりか、ステップを踏めば踏むほどリズム感も格段とよくなっている。そんな自分自身にに気付きもしたのだ。と同時に、もしも舞が生きていたのなら。間違いなくふたりで踊ったに違いないとも思ったのである。

【ビル・ゲイツ氏 29兆円寄付計画 20年かけ貧困対策】(9日付中日夕刊)の記事が気になるのは、私だけだろうか。アメリカが関税でイギリスと合意。

(5月8日)
 けさ8日付の中日新聞朝刊軟派トップの記事【中京の 詠み人集い 百年目 主宰者なし、自由な気風「ねんげ句会」 創立者は…乱歩を見いだした小説家】が、すこぶる良い。胸打たれた。この記事を読んで今は亡き記者の大先輩黒川光弘さんを思い出したのはなぜか。【ねんげ句会】の存在を私が最初に知らされたのは彼からだった。聴いたのは、今から30年ほど前。当時、中日いや日本きっての芸能記者で夕刊こらむ【夕すずめ】の執筆者でも知られた〝クロさん〟からだった。クロさんには当時何かとお世話になっていたが、ある日彼は私に真剣な目を注ぎ「いがみくん。実はねんげ句会っていう句会があってね。俺も入っているんだよ。よければ君もどうかなっ、て。そう思ってね」と、お誘いを受けたことがあったからである。
 ただ、それだけではあるが。そのことを帰宅し私の相棒だった舞に言うと、舞は開口一番「やっぱり、くろかわさんって。ただものでない方よね」と異常なほどに目を輝かせた、あの日のことが思い起こされるのである。あの時、私は正直心が動いたが「ありがとうございます。でも、私にはまだまだ俳句の素養はありませんので。自分自身に自信が出来たら入らせて頂きます」と。そのように答えた日のことを私は今でもしっかりと覚えているのである。
 人生とは。面白い。いや、楽しいものなのである。

 自由な気風「ねんげ句会」を報じた中日新聞
 

 そして。きょうの夕刊はといえば、だ。【名古屋市元課長逮捕 収賄疑い 観光事業で便宜 贈賄容疑で会社役員も】【米FRB=米連邦準備制度理事会=金利据え置き 3会合連続「経済不確実性増す」】【NTTデータ 完全子会社化 NTT方針、再編に2兆円】【インド ミサイル24発 25分間攻撃 パキスタン報復表明】(中日)【プーチン氏は「戦争犯罪人」 米財務長官 対ロ強硬へ踏み込む】【ロシア「無人機520機撃墜」戦勝記念日控え緊張高まる】【バチカンに「黒い煙」コンクラーベ1回目 新教皇決まらず】(日経夕刊)など。人間がいる限り、世界はみな動き続けているのである。

(5月7日)
 水曜日。長い連休がきのうでやっと終わり、きょうから「普通の日」が再スタートした。やはり、普通の平凡な日がイイナ、と心から思うのはわたくしだけだろうか。いやいや、そうでもあるまい。みんなそのように思っているに違いない。

 というわけで、きょうはいつものように生前の舞(伊神舞子、たつ江)が大好きだった🎵エーデルワイス🎵みかんの花咲く丘、の順でこれら2曲をスマホのユーチューブで聴き、引き続き舞の死後の令和6年元日に発生した能登半島地震の復興応援歌🎵能登の明かりにも耳を傾けたのである。昨秋、愛猫シロ(オーロラレインボー)が車に轢かれて突然死ぬまでは彼女、シロも私と一緒に毎朝、🎵エーデルワイスを最初に🎵みかんの花咲く丘🎵能登の明かりの順で私の傍らに座って聴いてくれていただけに、このところは時としてなぜか、シロに対する申し訳ない気持ちが大きく膨らむ。それだけに、一体全体誰がシロを車で轢いたのかシロの突然の死を、悔しくかつ悲しく思う気持ちは今も全く変わらない。

 そして。「エーデルワイス」と「みかんの花咲く丘」は舞が生前、大好きだった歌で晩年の彼女には「わたしが、この世にいなくなったら毎日聴いてよね」と言われていた歌でもある。それだけに、彼女すなわち舞の気持ちを大切に抱きしめて、今なお約束を守り続けている、というわけである。彼女の遺言は何よりも大切かつ忠実に永遠に守り続ける――ただ、それだけのことにほかならないのではあるが。

 7日付夕刊は【インドがパキスタン攻撃 「テロ拠点標的」子どもら8人死亡】【ドイツ メルツ新政権発足】【米のカナダ併合再び持論 首脳会談でランプ氏 カーニー氏「売り物ではない」】(中日)【印、パキスタン領攻撃 「テロ組織拠点」標的 多数死傷 報復の連鎖警戒】【米中、週内に貿易協議 スイスで 財務長官と副首相ら】(日経)。
 世界は相も変わらず揺れに揺れている。

2025年5月6日
 朝から小雨がシトシトシト、トントントンと降っている。
 きょうのニュースは。何といっても米ラスベガスのTモバイル・アリーナであった世界スーパーバンタム級主要4団体タイトルマッチで統一王者の井上尚弥(大橋)が世界ボクシング協会(WBA)同級1位の挑戦者ラモン・カルデナス(米国)を8回45秒TKOで下し、4団体の王座防衛に成功。11戦連続KO勝ちで日本選手歴代1位の世界戦勝利数を25(23)に伸ばしたことだといえよう。当然ながら見出しも【井上尚点火 聖地で防衛 8回TKOで世界戦25勝 4団体Sバンタム級 「僕は殴り合いが好きだ」】といったものとなった。

 きょうは先日、息子たちが買ってくれたスニーカーを初めてはいて外出したが、車の運転にも適しており、履き心地がとてもよかった。これまでは今は亡き妻たつ江(舞)が10年ほど前に買ってくれたイタリー製バレンチノ2着にこだわって半ばボロボロになっても履き続けていたが、新しい靴は思った以上に履き心地が良く車の運転にもとても快適で気に入ったのである。親思いのこどもたちにはあらためて感謝したい。

 このところは、牧すすむさん(作曲家で詩人。ウエブ文学同人誌「熱砂」同人。琴伝流大正琴弦洲会大師範)とそのお弟子さんたちによる能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(作曲・牧すすむ、作詞・伊神権太、編曲・安本保秋、歌・岡ゆう子)】の現地発表会の準備に追われている。会場は、輪島市のマリンタウンまたは仮設住宅集会所を計画しているが。さて、どうなるか。輪島市では6月7、8の両日、マリンタウンで輪島市民まつりが予定されており、出来ればそのステージで、と既に20分枠の出演希望を申し込んではあるのだが。地元輪島市民による出演希望が殺到。市当局は地元優先の姿勢でいるというだけに、さてどうなるか。
 ほかに▽現地までの足を具体的にどうするか▽宿泊先は▽宿泊場所はーなど、これらが最終的に決まるまでは落ち着きようにも、なかなか落ち着きようがないのである。ちなみに、私が頼りとする和倉温泉の「岡田屋」さんでは、まだまだ開業には時間がかかりそう。それにマイクロバスは地震で押しつぶされたままで
開業までにはまだまだ時間がかかりそうだという。

2025年5月5日
【空見上げ ぼくらは進む 2年ぶり能登各地で祭り】(5日付中日1面)とは、分かりやすくてよい見出しだ。きのうに続き、きょうも好天である。
     ☆     ☆     ☆

     ※     ※     ※
 大型連休後半2日目の4日、全国各地は好天に恵まれ、行楽地は大勢の家族連れらでにぎわった。ー-とは、5日付毎日新聞朝刊1面記事。
 そして。きょうは、こどもの日。こどもの数が減っている。新聞はどこも、この点に触れており【子ども44年連続減 1366万人 人口の11%】(中日)【子どもの数 最少1366万人 44年連続減 人口比11.1%】(毎日)との見出しを打っている。

 そんな中、七尾のニッポンイチ大きい青柏祭デカ山が2年ぶりに行われた-との報道は世の中全体に活気と元気そして勇気を与えるものと言っていい。一方でこのところ続出している血なまぐさい凶悪犯には胸が痛む。何ということなのか。

 七尾の青柏祭デカ山を報じた中日新聞の紙面
 

 このほか、京都では15日に行われる京都三大祭りの一つ「葵(あおい)祭」を前に、祭りのヒロイン「斎王代(さいおうだい)」が心身を清める「御禊(みそぎ)の儀」が上賀茂神社(北区)であり、多くの参拝者が見守る中、十二ひとえを着た斎王代が儀式に臨んだという。

(5月4日)
 みどりの日。祝日。日曜日である。連休中で息子たちが、きのうから毎日わが家に来てくれている。わたくしは、といえば、だ。やらねばならぬことが多くて少しバタバタしている。
 新聞(中日)は1面トップに【再び緑の大地 ウクライナに プロドローン開発機 地雷除去計画 愛知から飛び立つ】と<みどりの日>にふさわしい話題。ほかに、【米車部品関税25%発動 2年は軽減措置 日本企業など打撃】【「護憲か」「改憲か」憲法78年で集会 首相「自衛隊明記最優先」】【GW浜辺に熱気 亀崎潮干祭】【元交際相手の男逮捕 川崎女性遺体 遺棄疑い認める 当初ストーカー認識なし 県警、被害相談の経緯説明】……といったところか。

 午後。家族そろって永正寺永代供養集合墓内にあるおかあさん=伊神たつ江(伊神舞子)、静汐院美舞立詠大姉=のお墓まいり。墓石の前で線香を焚き、花を供え、みんなでそろって手を合わせた。五月のさわやかな風が通りすぎるなか、私たちは能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を携帯スマホのユーチューブで演奏、深々と頭を垂れ口ずさみ、手をあわせたのである。

 おかあさん(伊神舞子・たつ江)の墓前に花を供える子どもたち
 
 
 おかあさん(伊神舞子・たつ江)、元気でいますか。こちらはこうして、皆元気でいるから。安心してください、と。この後はいつものようにわが家の土地管理の現状を子どもたちに説明しながら確認して回り、帰りにはピアゴへ。ここで靴二足を長男夫妻にプレゼントで買ってもらい、帰宅した。自分で買うからよい、というのに「僕たちが買うからと長男夫妻が言うので甘えたが、いい子どもたちに恵まれ、本当に幸せでありがたいことだ」と。つくづくそう思ったのである。

 夜。ニュースでかつて家族五人で七年過ごした七尾の青柏祭デカ山が映し出されているのを見て画面にくぎ付けとなった。今ではとても懐かしい魚、府中、鍛冶町の3町から出されたニッポンイチ大きいデカ山三台が府中波止場(能登食祭市場・七尾フィッシャーマンズワーフ)を経て大地主(おおとこぬし)神社境内に集結した模様を見、とても懐かしく、かつ嬉しく思ったのである。
 なかでも仙対橋での豪快そのものと言っていい〝辻回し〟など健在で、そこにはみな元気いっぱいのにこやかな顔、顔、顔があり、昨年元日に起きた能登半島地震発生に伴う悲しみと苦労など微塵も見せない、感じさせない、たくましい姿があったのである。わたくしは皆元気いっぱいの顔と顔を目の前に安堵で胸をなでおろす自身を感じていた。

(5月3日)
 きょうは憲法記念日。デ、中日新聞の1面は【平和とは託される今 憲法施行きょう78年 安易な解釈改憲警鐘□国民的議論が前提 「産婆役」金森徳次郎】の見出しで中身の濃い内容の紙面展開が目立つ。ほかに【第78回中日文化賞決まる ◇免疫ゲノム解析によるがんの免疫制御機構の研究 名古屋大学大学院医学系研究科教授 西川博嘉◇脊椎動物が季節の変化に適応する仕組みの研究 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所拠点長吉村崇◇時代に応じた女性像を演じ、芸能文化に貢献 俳優竹下景子◇クラシック音楽の女性演奏家として世界的な活躍 バイオリニスト竹澤恭子】も当然ながら関心の深い記事といえよう。
 ほかには【対日関税、米は例外難色 2回目閣僚交渉 来月合意目指す】【陥没3カ月遺体搬出 埼玉・八潮不明運転手か 家族「信じられない」】【風力発電羽根落下 秋田 近くで男性死亡、接触か】【川崎の住宅で白骨死体 ストーカー被害の不明女性か】【殺人容疑で再逮捕へ 一宮遺棄「首を両手で絞めた」】など。この世の中、いろいろある。なかでも【式年遷宮始まりのかがり火 伊勢神宮「木本祭」】はいよいよ、社殿を20年に一度新しくしてご神体を移す伊勢神宮の式年遷宮の始まりか、と思うと感慨あらたな気持ちにさせられるのである。同神宮で1300年余り前から続く式年遷宮は新しい社殿にご神体を移す2033年の「遷御」まで、この先約30の祭典や行事が続くのである。
 私自身、かつて昭和40年代の後半に新聞社の志摩通信部兼伊勢支局記者として玉砂利の上に日本を代表する人物をお供えする「供奉員担当記者」として遷宮取材に立ち会った経験がある。それだけに、伊勢神宮の式年遷宮は、お伊勢さまの別宮・伊雑の宮のご遷座祭とあわせ、忘れようにも忘れようがない。無事、ご遷座祭が終わるのを、願うほかないのである。

 「脱原発社会をめざす文学者の会」ホームページで私が月イチで執筆している文士刮目の48回目【方言に見る能登有情】が公開になった。1人でも多くの皆さまに読んで頂ければ、と思っている。

 午後、長男夫妻が、わが家へ。そういえば、五月三日は長男夫妻の結婚記念日。「来年、二十五年になる。銀婚式だよ」の言葉には月日の速さをあらためて感じさせられた。それと、きょうは次男坊の誕生日でもある。思えば、岐阜高島屋が出来てまもないころ、その高島屋のイベント広場で「ちびっこのど自慢」が開かれ、その取材のさなかにポケベルが鳴り出し、北方町内の病院に駆け付けたあの日のことは今も忘れない。その岐阜高島屋も今はないのである。月日の流れと共に人々の人生は、これまた変わっていくのである。 

(5月2日)
 朝から雨。外ではシトシトと雨の水滴が静かにこの大地に降り注いでいる。
 きのうは晴れだった。のに。なんで今日は雨なのか。なんだか、わが心までが寂しくなってくる。
 でも、🎵雨が小粒の真珠なら 恋はピンクのバラの花という橋幸夫の歌があるじゃないか、と。もう一人の私が自分自身にささやきかける。🎵別れたくないふたりなら 濡れていこうよ どこまでも どこまでも どこまでも、か。

 けさの新聞(中日)1面トップは、【米ウクライナ資源協定 両政府署名、復興へ基金 安全保障の確約なし】。だが、それよりも中日スポーツの1面トップの【三浦プロ初先発 初勝利 ソフトバンクを出て環境変える覚悟「先発するのが目標」新しい世界見た】が、スカッとしてよかった。

(5月1日)
 5月がやってきた。5月の風はさわやかで、独特のあじわい深いものだが。きょうの風は、ことさら強い。気持ちがいいというよりも、「風」そのものの中に何か強い意志が感じられる、そんなふうに思われる。なぜだろう。時に頬にあたる風がいつもの「気持ちいい」を通り越し、強ささえ感じられるのはなぜか。なぜだろう。

 月が変わって中日新聞の朝刊(1日付)は【米、車関税の軽減表明 部品分還付、重複回避も】【朝令暮改「本丸」も 世界翻弄 トランプ氏「柔軟性だ」】の見出し。そして記事の前文は以下のようなものだったが、その通りである。
――二転三転が続くトランプ米政権の関税政策。今度は「米国第一」の本丸といえる自動車分野で、部品への関税の緩和策を打ち出した。29日に就任100日の節目を迎えたトランプ大統領は「柔軟性だ」というが、世論の反発に押された変節との見方も強い。一貫性に欠けるポピュリズム(大衆迎合主義)の関税砲に、世界は翻弄され続けている。(ワシントン・鈴木龍司、山口哲人)とある。
 トランプよ! 何をしているのだーと言いたくなってくる。

 ほかに目立った朝刊見出しは【東海道新幹線停電一時運転見合わせ 架線にヘビが接触(JR東海によると、岐阜県大垣市内で、架線にヘビが接触しショートしたのが原因という)】【<救心>竜今季初サヨナラ勝ち 代打カリステ決勝犠飛 六回は代打周平が同点打】【<大リーグ>大谷パパ初アーチ 「いい一本」先頭打者弾】…とドラがなかなか、いい。 
 そして。夕刊は【自慢の新茶 摘みよんせ 西尾・八十八夜】に【米ウクライナ鉱物協定 署名 米、軍事費回収譲歩 復興へ基金、安保確約はなし】【日銀 政策金利を維持】といったところか。

 

2025/04/23

二十九日に琴伝流大正琴弦洲会の第四十一回大会春の宴~(続)思い出を歌に乗せて~


 琴伝流大正琴弦洲会主催の第四十一回春の宴が公益社団法人・大正琴協会、小牧市と市教育委員会、中日新聞社、琴伝流大正琴全国普及会後援で四月二十九日午前十一時から~(続)思い出を歌に乗せて~をテーマに愛知県小牧市の小牧駅前ラビオ5階の「あさひホール」で開かれます。入場無料。
<好きになった人>をオープニングに、第一部が<さざんかの宿><まちぶせ><襟裳岬><ここに幸あり><人生いろいろ>など。第二部は<イヨマンテの夜><太陽がいっぱい><地上の星><わたしの城下町><大勝負>の順に進み、フィナーレは<能登の明かり>で締めくくられます。三十曲近くの名曲が披露されます。
 ゲストでシンガーソングライターの広瀬まりさんが、第一部に<能登の明かり><ずっとありがとう>を。第二部に<青春の街>を披露します。

 倉知弦洲会主と倉知崇次席による親子鷹演奏【弦洲の世界】は、~我が青春の歌~をテーマに、<君は心の妻だから><加賀の女>を披露します。

 倉知弦洲会主と倉知崇次席は「昨年第四十回の記念大会を無事に終え、今年は又、更なる大きな夢を胸に掲げて力強い一歩を踏み出したいと会員一同心に誓っております」と話しています。

 倉知弦洲さんは、熱砂同人の詩人。牧すすむさんのペンネームでも知られ、都はるみさんが歌う〈恋の犬山〉を作曲されています。カラオケで全国配信中です。能登半島の復興を願う歌「能登の明かり」も牧すすむさんが作曲を担当しています。どちらもぜひ聴いて歌ってみてください。

                                             (黒宮涼 記)

2025/04/03

一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年4月~)


2025年4月30日
 1975年4月に南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)が陥落し、ベトナム戦争が終結してからきょう30日で50年。ホーチミンの各地では29日、約300万人に上る戦没者らを追悼する式典が開かれ、共産党最高指導部に当たる政治局メンバーや軍人らが鎮魂の祈りをささげたという。
 カナダで28日、下院解散に伴う総選挙が投開票され、カーニー首相率いる中道左派の与党自由党が第1党となり、政権を維持することが確実になった。トランプ米大統領のカナダ併合論や関税圧力に抵抗する必要性を訴えて勝利。支持率で一時20㌽以上あった中道右派の最大野党、保守党との差を逆転した。自由党が単独過半数に届くかは微妙な情勢。カーニー氏は勝利演説で「トランプ氏はわれわれを屈服させ、米国のものにしようとしている。そんなことはさせない」と気勢をあげたという。

 今年の値上げは、既に判明した10月分までで累計1万4409品目に達し、早くも前年実績の1万2520品目を突破。一方、農水省によるとコメは16周連続の値上がりで、前年同期の倍額。――とは本日付の中日新聞夕刊夕歩道氏。

(4月29日)
 祝日。昭和天皇の誕生日。昭和の日。祝日。昭和100年である。
 なんだか、【しょうわ】と言うと、私の心には、むろん懐かしさといおうか。哀愁が漂うのだが。やはり、それよりも「悲しさ」が先立つ。なぜか。楽しさいっぱいの「昭和の時代」を愛する母や父、兄妹、妻ら家族で懸命に、かつ精一杯生き、歩いてきたからだろうか。今になって振り返れば、終戦直後の生後まもなく母の胸に抱かれ、葫蘆(ころ)島で引き揚げ船に乗っての満州からの命がけの帰国(舞鶴港に帰港)など、そんな苦しみの世紀を思ってしまうのである。
 昭和よ! 平成よ! 帰ってこい、と言ったところで。いや、叫んでみたところで、もはや帰ってはこない。今となっては「無」なのである。私はここであらためて、どこまでも「無」なる人間社会を思う。私たちは、だれしも、やがては消えゆく運命にある。だから。私は晩年のたつ江(伊神舞子)と歩きながら彼女を傍らに「俺たちは、みな【無】なのだ。だけど俺とおまえは【無】なんかじゃない。【永遠の存在】なのだから。いいな、舞。たつ江。わかったな」などと随分、一方的な言い方で話しかけたものである。元々無口だった舞はただ黙って聞いていたが、どんな気持ちで聞いてくれていたのだろうか。

 そんなわけで、わたくしは今日の午後、食事に出たついでに、かねてから気になっていた私と舞の大切な土地【エデンの東】に出向いたのである。そして先日、ことし一年間の整地と管理を江南市内の大脇園芸さんに引き続きお願いしておいただけのことはあって【エデンの東】が見事なほどに美しくなっていたのを、わが目で確認。その現実を目の前にわたくしは心から満足。「舞よ、マイ。安心したらいい。昔、一緒に野菜づくりに励んだ【エデンの東】は大丈夫だ。心配ないからな」と帰宅後、あらためて彼女の遺影の前で報告したのである。

 かつて私と妻の舞(たつ江)とで畑仕事に励んだ「エデンの東」(現在は、地元造園業者に管理を、お願いしている)
 

    ※    ※    ※

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 それはそうと、きょうは私がかつて新聞記者として長年過ごした小牧の小牧駅前ラビオ・五階あさひホールで私の盟友でもある、あの牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会の会主で大師範倉知弦洲さん。ウエブ文学同人誌「熱砂」同人。詩人で作曲家)の「大正琴弦洲会第四十一回大会春の宴~思い出を歌に乗せて~」が開かれている。さぞかし盛況だったに違いない。
 正直、そのひとコマひとコマを当然ながら見たくはあるが、きょうのところは執筆その他すべきことに専念したくもあり、恒例である【弦洲の世界~我が青春の歌~●君は心の妻だから●加賀の女 会主倉知弦洲 次席倉知崇】の今では日本一の演奏だと言っていい親子鷹演奏、そしてフィナーレの能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】の演奏風景を大切にわが胸にとどめることにして、出かけるのは遠慮させて頂いた。特にフィナーレの【能登の明かり】の演奏を思うと、想像するだけで、とてもゾクゾクわくわくするが、ここはじっと我慢して行くのを、控えることにしたのである。

 国内最高齢の115歳だった岐阜県土岐市の林おかぎさんが4月26日、心不全のため土岐市内の病院で死去。新たな国内最高齢は愛知県幸田町に住む114歳の近藤ミネさんとなった。米南部フロリダ州タンパで開かれていた若手バレエダンサーを育てる国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)の最終結果が27日発表され、ジュニア女子部門(1月1日時点の年齢が12~14歳)1位タイに、中学1年生の杉本奈槻さん(12)=三重県四日市市=が入った。プリコンペティティブ(同9~11歳)のクラシック部門も小学6年生の寺田羽那さん(11)=川崎市=が女子1位に。「舞台の真ん中に立って観客の皆さんを笑顔にさせられるダンサーになりたい」とは、杉本さん。

 ほかには【トランプ政権100日不支持上回る 分断拡大成果見えず】【ロシア派兵支援 北朝鮮が初公表 西部洲 犠牲も認める】といったところか。

(4月28日)
 本日付の中日夕刊1面に【加賀屋再建へ 磨く接客術 七尾の従業員2人、花巻の旅館で奮闘】と【西郷 メジャー初V ゴルフ日本女子5人目快挙 5人のプレーオフ制す】の明るい話題がふたつ並んだ。かと思えば【世界の軍事費 伸び率最大に 昨年、9.4%増の390兆円】といったニュースも。
 同じく本日付の中日夕刊で見逃せないのは【110歳 杵屋響泉 104歳のデビューアルバム「ギネス」認定】である。110歳の長唄三味線奏者、杵屋響泉(きねやきょうせん)=神奈川県小田原市=が、「デビューアルバムをリリースした最高齢の女性」として「ギネス世界記録」に認定された、というのである。

(4月27日)
 月曜日。長野県松本市の北アルプス・上高地でこの日、観光シーズンの幕開けを告げる開山祭(ウエストン祭)が開かれ、快晴の下、約2000人が梓川にかかる河童橋のたもとで山の安全を祈った。このウエストン祭は今から50数年前、新聞社の駆け出し記者のころ、2度ほど取材したことがあるだけに、忘れろといっても忘れられない。上高地といえば、このほか、真冬にあの上高地の大将、木村殖さんの指導の下、「木村小屋」で10日ほど滞在、当時の週刊誌に「遭難待つ山岳記者たち」と書き立てられた、あの日々が懐かしく思い出されるのである。

 日曜日。中日新聞のサンデー版大図解は【昭和と地名】。今年は昭和100年。4月29日には「昭和の日」を迎え、各地でさまざまなイベントが企画されています。企業、学校、公園、通り、商店街…。昭和のついた名前は、あちこちにあふれています。地名もその一つ。皆さんのご近所に「昭和」はありますか。……と。なかなか味わいのある紙面であった。私自身、かつて5、6年ほどサンデー版デスク長(特報面デスク長兼務)をしていただけに、なんだかうれしい気がする。読者みんなが喜んでいるに違いない。

 ほかには【潜伏キリシタン伝承活動紹介 教皇の手のぬくもり励みに 昨年面会名古屋の男性】【犠牲者しのび空の安全願う 中華航空機墜落31年】【東北道で逆走正面衝突 栃木 3人重体、けが人多数か】【海岸遺体21歳男を逮捕 宮城 保育士女性遺棄疑い】(いずれも中日見出し)さらには【教皇葬儀に数十万人 トランプ氏とゼレンスキー氏会談】(毎日見出し)など。この人間社会、あれやこれやとある。

 このところ、私なりにあれやこれやと調べあげて書き上げた文士刮目への48回目の連載記事「方言に見る能登有情」を写真付きで「脱原発社会をめざす文学者の会」のホームページ担当者にメールで送る。このところは、この記事にかなりの時間をかけただけに、正直言って出稿を終え、少し気が楽になったことも事実だ。
 長男から「江南の畑から貰ったローズマリーが、ここまで大きくなりました。最初は5㎝くらいでした」のメール。きっと亡きおかあさんから畑でもらったものに違いない。それはそうと。綺麗な花に育ったものである。さっそく、仏壇のおかあさんに報告をする。

 大きく育ったローズマリー。「江南の畑でおかあさんからもらった」とは長男夫妻。
 
 
(4月26日)
 【ローマ教皇 今夕葬儀 50人の国家元首ら 弔問外交の場に】とは。日経の本日26日付夕刊紙面。それによると、「ローマ教皇庁(バチカン)は26日午前(日本時間同日午後)、21日に死去したローマ教皇フランシスコの葬儀を執り行う。バチカンによると、約50人の国家元首と約10人の君主を含む160以上の外交団が参列予定で、トランプ米大統領らがローマに集い、弔問外交を展開する。―とあった。
 一方の中日新聞夕刊は。こちらは【万博へ 海外へ GM初日 中部空港も国際線混雑】【「クリミア ロシアに残る」 トランプ氏、米誌で 初日で停戦は「面白半分」】といったところか。ただ夕歩道でフジの名所、曼陀羅寺公園に触れていたのが新鮮に感じられた。以下の通りだ。
――愛知県江南市のフジの名所、曼陀羅寺公園。11種約60本の花が見ごろを迎えている。5月の連休の時季に後醍醐天皇創建と伝わる古刹へ観光客を誘致しようと、70年ほど前に奉賛会が植樹した。/春から夏へ、暦の上では、二つの季節をまたぐ花。「二季草(ふたきぐさ)」の異称もある。「青春の春と、赤帝の夏と、行会(ゆきあい)の天(そら)に咲くものなれば、藤は雲の紫なり」と、明治の作家斎藤緑雨は書いている。……

(4月25日)
 中日新聞の朝刊で連載されていた小説「最後の一色(さいごのいっしき) 和田竜 530」が本日付で完結した。しっかりした資料に基づく中身のある展開で、とても充実した内容だったと思う。それだけに【おわり】を目にし、少し寂しくかつ残念に思ったことも事実だ。ここは作者の労を称えるほかない。

 ところで、きょうの社交ダンスのレッスン。江利チエミさんのテネシーワルツのメロディーに乗り、先生はじめ、悦ちゃん、よしこさんとも繰り返し、ホ~ラウエイのリードに乗って躍ったが、充実感の一方でけっこう疲れた。ただ若先生が「ゴンタさん。めっちや、うまくなったよ」と(お世辞に違いないが)ほめてくださったときは正直、とても嬉しく思ったことも事実である。私はこうして亡き舞との約束を守っているのである。
 そして。約束は、おふくろのそれとも加え、もうひとつ。天下を取ることである。これを実現するには、いま少しの時と努力が必要である。

 中日夕刊に【尼崎脱線20年107人悼む 救えた命あったかもしれない 元鉄道警察隊長の悔恨】【能登地震・豪雨対策本部を解散 応急的対応にめど】の記事。

(4月24日)
このところは、ウエブ文学同人誌「熱砂」に随時執筆中である【能登よ のと ―おかあさん】の5回目を執筆。ここ2、3日は睡眠時間を減らしての執筆が延々と続いた。

2025年4月23日
 朝のうち降っていた小雨もお昼前には止んだ。静かな朝である。

 わたくしはいつものように、亡き妻が好きだった<エーデルワイス>と<みかんの花が咲く丘>、それに彼女がこの世を旅立ったあとに生まれた能登半島地震の復興応援歌<能登の明かり(歌は、岡ゆう子さん)>をユーチューブで聞き、いまは朝刊を手に、舞とシロの遺影と仏を前に温かな白湯を飲み、静かな時を過ごしている。
 その新聞だが。【米国産コメ輸入増検討 6万㌧無関税の枠内で 政府貿易交渉で譲歩】【円 一時139円台 ドル売り進む】などの見出しにまじって昨年12月に54歳で死去した俳優で歌手だった中山美穂さんのお別れの会が昨日、22日に東京都内で開かれ、俳優の小泉今日子さんら約800人が参列。小泉さんが別れの言葉で「美穂、よく頑張ったね。美穂、ありがとう、かわいい妹」と語りかけたというニュースが報じられていた。

(4月22日)
 曇り空に、さやかな風が流れていく。そんな、静かな朝である。時折、その風たちが何かを訴えでもするように強く、冷たく吹き抜けていく。

 午前10時になると決まって外出、正午過ぎには判で押したように帰宅し、食事をしながら一緒にNHKラジオの<昼のいこい>を聴いていた-そんな愛猫シロちゃん(本名はオーロラレインボー。俳句猫「白」)が自宅前路上で何者かが運転する車に跳ねられ、急死(それともシロ自らの意志による飛び込み自殺か?)してから、早いもので半年近い。
 彼女、シロが外出するに当たっては決まって毎朝、私と一緒に亡きおかあさん(伊神たつ江、舞子)が大好きだった【エーデルワイス】に【みかんの花咲く丘】、そして私と牧すすむさん(琴伝流大正琴弦洲会大師範で作曲家)とで作った能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】(歌は岡ゆう子さん。編曲安本保秋さん)の3曲を決まってユーチューブで聞いていた。なのに、である。悲しいことに、その最愛のシロは、もはやこの世にはいないのである。なんて悲しいことなのだろう。そんなわけで、私は舞とシロの遺影を前に毎朝、ふたりを思い出し、きょうもこれら3曲に耳を傾けるのである。

 中日新聞朝刊で【たそがれ 生きる価値はある 誰(た)そ彼(かれ)のとき 五木寛之さんインタビュー】の見開き特集展開。中日ならでは、の紙面に対する力の入れようが、ピンピンと伝わってくる真摯かつ胸を打つ内容だった。

(4月21日)
 AP通信によれば、2月中旬に肺炎などで入院していたフランシスコ・ローマ教皇(88)が21日朝、死去。ローマ教皇はキリスト教の復活祭(イースター)だった20日、聖ペトロ大聖堂で行われた式典にも車いすに乗り聖ペトロ広場前のバルコニーに現れ、数万人の信者が拍手と歓声で出迎えたばかりだった。教皇はかねてからトランプ米政権の移民政策などを批判しており、さまざまな憶測が流れていたという。

 石破茂首相は21日、東京・九段北の靖国神社で始まった春季例大祭に合わせ「内閣総理大臣 石破茂」名で【真榊(まさかき)】と呼ばれる供え物を奉納。関係者によれば、23日までの期間中、参拝は見送る方針だという。中国や韓国の反発を考慮し、判断したとみられる。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(30)が19日、自身のインスタグラムで妻の真美子さん(28)が第1子となる女児を出産したことを発表。英語で「大谷家へようこそ!」と記し、夫妻とみられる手が赤ちゃんの両足を触る写真を添えた。

 月曜日。いつものように朝からゴミ出しをはじめ、あれやこれやと追い立てられはするが、きょうは新聞休刊日。新聞受けにまで足を運び、思わず「あぁ、きょうは朝刊がなかったのだ。休刊日だったのだ。よかった」と内心ホッとして、なんだか全身から力が抜けてゆく。そんな妙な快感にとらわれたのである。

 というのも、朝刊がある日は毎朝、中日と毎日の両紙を読むのにたっぷり2、3時間はかかるので、それだけで体力を消耗してしまう。そんな日々の連続だけに、新聞休刊日ということは、いつもの新聞読みから解放される。だからだ。「だったら、読まなきゃいいじゃないか」と言われそうだが。そこは私自身、名もなきひとりの新聞記者として新聞には長年かかわってきただけに、【読まなきゃ、いいじゃないか】の言葉にはやはり違和感を感じ、それこそ読まないことには1日が始まらない。のである。

 夕刊は【ロシア停戦宣言、不発 復活祭 砲撃やまず双方非難】【ガザ救急車攻撃「視界悪く誤認」 イスラエル軍】といったところか。それはそうと、きょうも暑い1日となった。九州では30度以上の真夏日になったところもあるそうだ。わが家では先日の愛車に続き、きょうは自室と居間に風呂上がりのホンの僅かの間ではあるが。今シーズン初の冷房を入れてみた。夏はこの先、日に日に近づいてくるに違いない。

(4月20日)
 日曜日。
 けさ。いつものように愛猫こすも・ここの2世タンゴが庭先の縁側に姿を見せたが、なんと茶色ベースに黒い縞模様がはいったキジトラ模様がそっくりのタンゴよりはチョット、いや、ひと回りちいさい猫ちゃんがもう一匹、一緒に目の前に現れたので、びっくり仰天。腰をぬかしそうになった。
 デ、このことを息子に話すと「お父さん。きっと、こどもを見せに来たのだよ」というので「なるほど。そういうことだったのか」と妙に納得したのである。それにしても。いつのまに、と思うと、やはり不思議な気がしたのである。一体全体、いつのまに子どもを産んでどこで育てていたのだろう。もしかしたら、亡きシロちゃんの生まれ代わりかもしれない、と。そんなことまで思った次第。

 きのうは暑くて、もはや夏の到来ではないか-と思ったほどだが、けさの中日新聞を手にそれを実感したのである。記事は【名古屋29.5度 涼んじゃおう】の見出しで「中部地方は19日、高気圧に覆われて各地で気温が上がり、岐阜県多治見市で30度、長野県上田市で30・9度となるなど今年初の真夏日を記録した。名古屋地方気象台によると、19日の最高気温は名古屋市や三重県伊賀市、福井市で29・5度、大津市で29・1度と、いずれも3日連続の夏日となった」といった内容だった。

 その一方で秋田でソメイヨシノが満開、と聞く。日本は狭いようで結構、広いのである。

(4月19日)
 土曜日。きのう、きょうと【いまは、もう夏】を実感する日となった。車で外に出たが、とうとう車内冷房をつける日となった。季節は嘘を言わない、というか正直だなっーと妙に感心させられる。というわけで、新聞には【トランプ氏「赤字ゼロに」 赤沢氏「優先順位提示を」 日米関税交渉 車非関税障壁焦点に USスチール買収は対象外 トランプ氏発言】【コメ価格92%上昇 3月物価 備蓄米流通0.3%のみ】と並んで【「春の熱中症」要警戒 名古屋きょう28度予想 体が暑さに不慣れ、高リスク】(いずれも19日付中日新聞)の見出しが目の前に大きく迫る。と同時に、ニンゲンたちは自然にはとてもかないっこない現実を実感するのである。

 こんなことを思うと、なぜか桜のころのあの自然のきらめき、風の流れ。全身を洗い流してくれた、あのさんざめきなどが、なぜか恋しくてたまらなくなるのである。そうは言うものの、その自分、私たち人間たちだって、自然の一部なのだけれども。あゝ、とため息が出るのである。舞が元気なころは、ふたりでこんなことをよく話し合ったものである。そんなときの彼女の返答は、いつも「だって。仕方ないじゃない。ニンゲンは自然には逆立ちしても勝てないのよ」だった。
 くやしいが。そうだなっ、と。思ったことである。

(4月18日)
 金曜日。
 あれやこれや、と。いろいろ「しなければならない」ことが多いなかで一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。舞との約束(彼女の遺言)である社交ダンスのレッスンのためでダンス教師〝若さん〟の教えの下、えっちゃん、よしこさんらと繰り返し踊る。
 本音を言えば、毎回、踊る前は「またか。疲れるし、もういい加減にやめたい」というのが本心なのだが。たくましい女性たちを前にステップを踏むうち、きょうの課題である【クイック・ステップ】を何度も繰り返す。最後は「あらっ。ごんたさん、うまいよ。出来るじゃないの」とおだてられレッスンを終える。そしてそのころになると「やはり、来てよかった。舞の言っていた通りで、何よりも、からだ全体が軽くなった。やはり、レッスンをしてよかった」と同じことを思うのである。

 午後8時19分ごろ、長野県北部と中部で震度5弱の地震が発生。気象庁によれば、震源地は長野県北部で、震源の深さは約13㌔。地震の規模はマグニチュード(M)5・1と推定され、津波の心配はなかった。長野の地震といえば、何よりもあの駆け出し当時に「これでもか、これでもか」と繰り返し繰り返し起きた、あの松代群発地震を思い出す。のである。歴史はやはり、繰り返す。繰り返したがっているのか。

 ほかには、神戸空港で国際線の運航が始まったという。そして米大リーグ・オリオールズの管野投手が2勝目をあげたことか。

(4月17日)
 本日付の中日夕刊1面見出しは、何といっても【日米関税早期合意で一致 トランプ氏、赤沢氏と会談 防衛費負担増に言及 「適切な時期に訪米」首相】といったところか。記事の総合リード(前文)は以下のようなものだった。簡潔でわかりやすい。
――【ワシントン=共同】日米両政府は16日(日本時間17日午前)、トランプ米政府の関税引き上げを巡り米首都ワシントンで初交渉し、早期合意と両首脳による発表を目指すことで一致した。赤沢亮正経済再生担当相は関税引き上げは遺憾と伝え、見直しを求めた。赤沢氏は交渉に先立ち、トランプ大統領と約50分間会談。トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)に「大きな進展だ」と投稿した。トランプ氏は日本の防衛面の負担増に言及した。両政府は月内の再協議実施へ調整する。

(4月16日)
 熊本、大分両県で計278人が犠牲となった2016年の熊本地震が14日で最初の激震「前震」から9年に。前震と16日の「本震」で震度7を2回記録した熊本県益城町では14日午前8時半ごろ、西村博則町長や職員ら約30人が1分間の黙とう。震災記念公園の献花台に花を手向けた町長は「地震を風化させることなく、伝え続けることが大事だ」と語った。

 東京電力が15日、福島第1原発2号機で昨年11月に続き2回目となる溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しを開始。原子炉格納容器底部の前回とは異なる場所から3㌘以下の採取を始めた。作業完了までは12日程度を見込んでいるという。なんとかうまくいくよう、願いたいところである。
 公正取引委員会が15日、米グーグルがスマートフォン端末メーカーと結んだ契約で自社の検索アプリなどの搭載を不当に求めたとして同社に契約内容の変更や同様の行為の禁止を求める排除措置命令を出したというが、グーグルを含む「GAFA」といった巨大IT企業に対する同命令は初めてだという。

(4月15日)
 ソメイヨシノの花は葉桜に。それでも、きょうは風が冷たくて、まだまだ寒い春の1日であった。
 総務省によれば、2024年10月1日時点の人口推計によれば、日本人は前年同月比89万8千人減の1億2029万6千人で、比較可能な1950年以降、最高の落ち込みに。外国人を含む総人口は55万人減の1億2380万2千人でマイナスは14年連続。少子高齢化が進み、出生数が死亡数を下回る「自然減」が拡大しているためだという。国重要無形民俗文化財「春の高山祭」が14日、岐阜県高山市で始まった。15日まで。

 中日新聞夕刊に【アーミテージさん死去 79歳 元米国務副長官、知日派】【部品関税減免の可能性 トランプ氏 車メーカー支援検討】【素晴らしき宇宙の旅 米歌手ら女性6人10分飛行】(4月15日付)。
 このうち女性6人10分飛行は「米宇宙企業ブルーオリジンは14日、歌手ケイティ・ペリーさんら女性6人を乗せた宇宙船「ニューシェパード」を南部テキサス州の施設から打ち上げた。宇宙船は約10分間飛行し、無事着陸した。女性のみの飛行は、1963年に旧ソ連のワレンチナ・テレシコワさんによる単独飛行以来だという

2025年4月14日
 月曜日である。きょうの新聞は、大阪万博に熊本地震その後、そして米のトランプ関税といったところか。これを新聞の見出しで追いかければ【大阪万博開幕 きたぞ、夢の半年 万博おばあちゃん 展示楽しみ「毎日行く」】(中日)【熊本地震きょう9年 救急出動に優先順4割 災害時通報内容で判断 本紙調査】(毎日)【米関税「生活に影響」84% 世論調査 現金給付に反対55%】(毎日)となるのである。

 午後。買い物に出かけようと外に出ると、今は亡き愛猫シロとコンビを組んでいたタンゴちゃん(2代目コスモ・ここ)が寂しげにひとり自宅近く道路の端をとぼとぼと歩いていたので「タンゴ。タンゴ」と呼ぶと足を止め、私の方を見ると少しだけ近づいて立ち止まったあと、再び歩いていずこかへ、と消えた。
 どうやらどこか目的地があって【そこ】に向かって歩いていくような、そんな気がした。ただそれだけのことでは、あるのだが。「タンゴ、車に気をつけるのだよ。はねられて死んだりしちゃ、ダメだよ」と私。タンゴはいったん足を止めはしたものの「わかっているから。心配しないで」といった顔をしてどこか目的地があるらしく、そちらに向かってとぼとぼと歩いていったのである。
「いいね。くれぐれも気をつけるのだよ」と私。

 昨夜のNHKスペシャル【シリーズ未完のバトン1100兆円・国債の行方 財務相中枢の密着ルポ 世界の投資家どう動く】が大変、勉強になった。なぜか、学生時代に財政投融資のゼミを取っていたことを思い出した。はるか昔の話である。

2025年4月13日
 日曜日。雨、雨、雨の日だ。いつもなら、自宅にまで聴こえてくる、こどもたちの神輿を担いで声をあげる〝ワッショイ、ワッショイ〟が一向に聞こえてこない。それに、きょうは朝から雨、雨、雨である。やはり、天気には勝てないということか。残念無念ではあるが。仕方ないか。

 この日、大阪・関西万博が人工島・夢洲(ゆめしま)=大阪市此花区=で開幕。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに158の国・地域を一堂に10月13日まで開かれ、期間中は2820万人の来場を見込むという。大規模な万博の国内開催は2005年の愛知万博いらい20年ぶりとなる。大阪府では1970年の大阪万博に続き、55年ぶりの開催となった。今回の万博会場は、1周約2㌔の大屋根リングが中心を囲み「多様でありながら、ひとつ」の理念を体現していくという。
 日本国際博覧会協会(万博協会)によれば、12日現在、158の国・地域の海外館は、内装工事が終わっておらず、5カ国が当分の間、まだ開館できないという。5カ国はネパール、インド、チリ、ベトナム、ブルネイだという。というわけで、【未完の万博きょう開幕 大阪55年ぶり 165カ国・地域・機関 開会式に1300人】(13日付毎日朝刊見出し)ということらしい。

2025年4月12日
 土曜日。朝から私が住む、ここ愛知県江南市の古知野神社祭礼(4月13日)に伴う花霞の祭り本部設営の労力奉仕に一役。少しというか、だいぶ疲れた。当初、「8時20分ごろに法被をきて少しだけ顔を出して頂けたら、それでよいです」との話だったが、ことしは私たちが住む花霞の3組(わが家は3組2班)が祭りの担当組ということなので、わたくしだけがすぐ帰宅するわけにもいかず、結局のところは、祭り本部の設営に最後まで協力。10分そこそこで帰るつもりがちょっとした労力奉仕とあいなったのである。でも仕方ないか。ヤレヤレといおうか。地域住民ひとつ心になっての、皆さんの熱心かつ、あくなき労力奉仕には感心させられたのである。

 みんなの力で立派に出来上がった花霞町の祭壇

 こども神輿づくりも進んだ
 

 こういう時、いつも思うのは。今は亡きわが妻たつ江(伊神舞子)が傍にいてくれたら、との思いである。第一、彼女が居れば任せておくだけでよかった。ということは、いかにわたくしが、それだけ負担をかけていたか、という証明でもある。今になって反省したところで、どうにもならないのだが。これまた事実である。

 新聞の方は相変わらず【米、対中追加関税計145% 中国は報復125%に引き上げ】(毎日12日付朝刊)【非関税障壁・投資含め協議 首相 日米電話会談で提案 赤沢担当相17日にも交渉】【中国 対米報復125%に上げ】【米原遺体犯人像見えず 垂井の女性被害、首にタオル 発覚から10日 「恨み買う人じゃない」同級生ら無念にじませ】【遺体を取り違え火葬 西枇杷島署 遺族に引き渡す前】(中日12日付朝刊)といった活字が躍る。

 そして。中日の本日12日付の夕刊に【<能登だより 希望の桜>樹齢90年 力強く咲く 穴水・能登鹿島駅】。【今度は「95%をAIが書きました」 芥川賞作家九段理江さん 小説「影の雨」執筆過程も公表】。

(4月11日)
 名古屋からの帰り。わたくしは空に向かって恥ずかしげもなく、またしても「きょうは新聞社に行ってきたよ」と話しかける。空とは舞、たつ江のことである。そして。通りすがりの人を見て、皆それぞれに懸命に生きているのだな、とつくづく思う。
 この世には悪い人なぞ、誰ひとりとしていない。トランプさんもプーチンさんも、石破さんも、だ。なのに。なぜ、人間と人間が憎しみあうことになるのか。相互関税なぞというものを付け合うのか。私にはそこが分からない。その一方でガザしかり。ウクライナしかり。ミャンマーしかり、だ。み~んな温かく心やさしい良い人たちばかりなのに、だ。なぜ、戦争というものを続けるのか。そこが分からないのである。

 きょうは久しぶりに新聞社に出向いた。中日新聞社員のOBから成る「社友会」の総会があったためだ。たつ江聞いているか。シロちゃん(オーロラレインボー)も、だ。そして。行ったら、懐かしい人びと、かつての先輩記者や同僚、同期、後輩の仲間たちにもお会いすることが出来たのである。そして だ。たつ江、舞。聞いているか。
 デ、話しを本日の社友会の方に移してみる、とだ。いつの日も平和の使者、すなわち伝導者であり続ける岩崎さん、潜水泳法記者だったことを知る人ぞ知る<松ちゃん>、松本支局の大先輩でサツ回りの基本を教えて頂いた今は亡きタケさんの娘さんで本社電話交換手だったうら若き女性といつのまにやら恋に落ち、限りなき愛を育んだその記者にも、たまたまお会いすることが出来たのである。
 そして。社友会の席上ではボクらの同期でたまたま、ひとつ年上の亀山平八朗氏が傘寿代表として謝辞を述べたが、その内容がまたとても簡潔かつ明瞭で良かったナーとつくづく思ったしだいである。

(4月10日)
 春だというのに。きょうは少し肌寒い。トランプ関税が世界を吹き荒れるなか、大阪では関西万博開幕を13日に控え会場が報道陣に公開された。

 カリブ海のドミニカ共和国の首都サントドミンゴで8日、ナイトクラブの屋根が崩れ、少なくとも124人が死亡、155人が負傷した事故。犠牲者の中にはプロ野球中日ドラゴンズなどで活躍し本塁打王や打点王、首位打者にも輝いたトニ・ブランコ元選手も含まれており、新たなる涙を誘っている。長崎県・壱岐島沖で3人が死亡した医療搬送用のヘリコプター事故で唐津海上保安部が9日、業務上過失致死傷と航空危険行為処罰法違反の疑いで運航会社のエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)を家宅捜索し、資料を押収。さらには【SA(サービスエリア)で運転交代後に事故 広末涼子容疑者】……と相も変わらず、あれやこれやと不幸なニュースが多い。
 そんな中、全国の書店員が投票で「一番売りたい本」を選ぶ2025年本屋大賞が9日発表され、阿部暁子さん(39)の小説「カフカ」(講談社)が選ばれた、との話題は明るい話といえよう。 

(4月9日)
 午前中、眼医者さんへ。眼圧は右が22、左が16で、まずまずだった。ただ「右が少し弱いので、その点だけ自覚するように」とは医師からの助言である。正直言って、ここ1週間ほどは睡眠時間を削っての執筆が連日続き、目を酷使してきた。それだけに、さもありなんか。今後は出来るだけわが目、特に医師が指摘するとおり右目を大切にせねばーと思った次第である。

 大阪の友から後藤又兵衛ゆかりの【本郷の又兵衛桜】の写真がメールで送られてきたが、それはそれは見事な桜であった。何よりもカメラ目線がよい。たまたま、この日は中日新聞朝刊で岐阜県本巣市の国天然記念物「淡墨桜(うすずみざくら)が見ごろを迎えた、との報道もあり、桜に対する郷愁のようなものが感じられたのは、なぜなのだろう。又兵衛桜には又兵衛桜の、淡墨桜には淡墨桜の味わいがある。それだけに、なんだか郷愁の如き桜の世界に連れられて行ったような、そんな気がしたのも事実である。

「なんと美しい」。身も心も洗われ、
この世のものとは思われない又兵衛桜と案内板
 
 
 

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 9日付夕刊は相変わらず【米、対日関税24%発動へ 第2弾 中国は累計104%に 70カ国が交渉打診】【NY株、連日乱高下 1400㌦高一転、終値320㌦安】【日経平均一時1300超安】(日経)【米「相互関税」第2弾 日本は24%、午後発動】【東証一時3万2000円割れ 大幅反落、荒い値動き続く】(中日)といった具合。このトランプショック、最終的にはどう落ち着くのか。興味あるところだ。

 本日付の中日夕刊軟派に【<戦後80年昭和100年> 津で最高齢男性記者と一杯 108歳 人生の晩酌 戦死の弟生きていたら… 何でも食べる。長生きをしたい】と味な記事。その一方では【クラブ崩落79人死亡 ドミニカ共和国 元中日・ブランコ氏も】の記事も。ブランコは今は亡きたつ江が大のファンでドームでブランコさんと対面、握手をされた時など舞が大喜びだった、あの日のことが思い出される。これまた。忘却のかなたか。

(4月8日)
 きょうは天上天下(てんじょうてんげ)唯我独尊の日。お釈迦さまの誕生日。4月8日である。ちいさなころ。ふるさと和田の家々やお地蔵さんをガキ大将となり、みんなでトコトン歩き回って、お地蔵さんの顔に甘茶を懸けてまわったあのなつかしの、郷愁ともいえる、幼き日々が思い出される。行き先でおかしをもらえるのが何よりうれしかった。
 市役所会計課に出向き、固定資産税と都市計画税の全額をエイ、ヤアーッと支払う。毎年のことだが、やれやれで、肩の荷が取れた思いである。
 
 このところのニュースを新聞の見出しから列挙してみる。ざあっと次のとおりだ。
―【両陛下 初の硫黄島慰霊】【ETC38時間ぶり復旧。8都県100カ所超 応急作業完了 同時多発は「想定外」レーン開放 判断に半日】【関税ショック東証2644円安 史上3番目の下げ幅 一時3万1000円割れ】【首相トランプ氏と電話会談 担当閣僚指名、協議継続】【ヘリ緊急宣言確認されず 長崎墜落の可能性死亡3人に】【旧統一教会が即時抗告 解散命令不服、高裁審理へ】【大和沈没80年 鹿児島で慰霊祭】…。

 けさ。2代目こすも・ここ(愛称はタンゴ)が現れたので食事を与える。気のせいか、私たちの愛猫だったシロちゃん(オーロラレインボー)の死後、少し瘠せた気がするのだが。大丈夫だろうか。先日、能登半島の門前で購入した雪割草2鉢。けさもお水を与えたあと、窓辺の陽当たりの良い場所に置く。

(4月7日)
 月曜日である。ゴミ出しをし、新聞を読み、今は亡きたつ江(伊神舞子)が大好きだった【エーデルワイス】と【みかんの花咲く丘】、そして。たつ江の死後誕生した能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】をスマホで聞き、きょうもいつもの悲しい朝が始まった。
 でも、昨年の秋、愛猫シロちゃん(オ―ロラレインボー)が交通事故死してからは毎朝、このシロちゃんとたつ江の遺影を前に私だけが一人でこの3曲を聞くという、そんな悲しい毎日が続いているのである。というわけで、シロが元気でいたころ彼女と共に、これら3曲に耳を傾けたあの日々を思うと、ついつい寂しくて、歌いながら溢れ出る涙を止めようがない。
 シロよ。シロ、シロ。シロちゃん、ごめんねーと何度謝ってみたところで足りるものでもない。あぁ。これを悲しみというのか。と、そんなことを思いつつこれら3曲を歌うと、またしてもボクの心に潜む涙くんたちが流れてしまうのである。

 デ、な・み・だくん。さようなら、と。心から言いたい。叫びたいのに、だ。あ~あ、と。思わず、ため息が出てしまう。私は、そんな不幸のど真ん中を泳いでいるのか。いやいや、そうでもあるまい。まだまだかけがえなき、多くの心やさしき人びとに励まされ、元気づけられて生きているのである。

 ついつい悲しく、めめしい話になってしまったが。けさのラジオニュースによれば、能登半島の穴水―七尾間を走る「のと鉄道」で観光列車が復活したという。こちらの方は、とてもめでたい話である。
     ※     ※     ※

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【新型コロナの緊急事態宣言が初めて発令されたのは5年前、2020年の4月7日。長く陰鬱なコロナ禍が始まり、経済は一気に冷え込んでいった。その悪夢の記憶がようやく薄れてきたのに…。】とは、中日新聞の本日7日付の夕刊「夕歩道」氏。
 夕歩道は、さらに【今年もまた、冬に向かうような春に。世界同時株安の由。米株式市場は先週末、5年前に新型コロナウイルスが広がった際の混乱以来の下げ幅を記録し、週明けの東京株式市場も大幅続落という。/緊急事態と言うべき状況に直面しているわけだが、目に見えぬウイルスに振り回されたコロナ禍とは異なり、今回の混乱は震源地が明白。トランプ関税禍の拡大を阻止するワクチンを一日も早く。】と続いていたが、まさにそのとおりだ。

 人間のすることは、愚かなことばかりなのか。いやいや、そうではない-と言いたいところなのだが。やはり、自分で自分の首を絞めていると思われでも仕方がない。トランプ米大統領は一体全体、何を考えているのか。世界を悪化させるために大統領になったのか、と。正したい。
 
(4月6日)
 日曜日である。【米「相互関税」10%発動 世界一律第1弾 NY株2200㌦超安】【首相、電話会談「週内に」 米関税巡りトランプ氏と】【福島第1処理水でヒラメ飼育終了 「トリチウム 生物内で濃縮されず」】といった見出しのなかで、【城下絢爛 犬山祭開幕】の見出しがなぜか、私たちの気持ちをホッとなごませる(いずれも同日付の中日新聞)のは、なぜか。
「愛知県犬山市の城下町で5日、江戸時代初期の1635年から続く伝統行事「犬山祭」が開幕した-という記事で、「満開を迎えた桜のなか、絢爛豪華な13両の車山(やま)が城下町を巡行。提灯に灯がともった夜は、幻想的な姿が訪れた人を楽しませた。祭りは6日もある。」といった内容である。
 
 きょうの未明、中日本高速道路の管内でETCのシステム障害が発生。高速道でのETCの利用が出来なくなった。システム障害は東京、神奈川、静岡、三重、愛知、岐阜などの広範囲に及んでおり、正午現在、復旧のめどはたっていないという。まったくもって、この世は一体いつなんどき何が起きるか知れたものでない。高速道で立ち往生している人々のことを思うと、こちらまでナンダカ胸苦しくなってしまう。一刻も早い復旧を願うほかない。

 私が所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」からの要請もあって「文学者の会ホームページ」の土俵に月イチで書き続けている私の連載・文士刮目の第47回【気楽に10万円なんて 首相商品券に異議あり】が公開された。1人でも多くの方々に読んで頂ければ、と願っている。
 アドレスは以下のとおり。
 http://dgp-bungaku.com 

(4月5日)
 午後、執筆の合間を縫って隣町のMEGAドン・キホーテUNY大口店へ。ここで軽い食事と買い物をしたあと、すぐそばの桜の名所で知られる五条川堤へ。今は亡き妻たつ江(伊神舞子)と毎年春の桜のころになると決まってともに歩いた五条川の桜堤を、歩いてみた。歩きながら、心の中で「ことしも桜たちはみ~んな、美しく咲いているよ。俺ばっかりが見て、ごめん」と言いながら桜堤をどこまでも歩いたのである。

 五条川堤に咲いた桜の花々
 
 

 そして。そこには、歩きながら自ずと「元気でいるか」とついつい何度も立ち止まり、花々と清流、空に向かって語りかける私がいたのである。
 桜といえば、だ。ほかに家族で毎春、招かれた三重県志摩郡阿児町の「志摩老人ホーム桜の会」はじめ、岐阜は根尾村の淡墨桜、愛知は小牧山の桜、能登半島は七尾の小丸山公園のそれなど。一つひとつが懐かしい思い出となって、わが身に迫ってくる。そんな私たち家族にとって貴重な思い出の数々がある桜たちを忘れるわけにはいかない。

(4月4日)
 韓国の憲法裁判所は4日、「非常戒厳」宣言を巡って弾劾訴追された尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に対し、罷免する決定を言い渡した。韓国大統領が罷免されるのは、2017年の朴槿恵(パククネ)氏に続き2人目。尹氏は即時失職し、60日以内に大統領選が行われる。というわけで、本日付の中日夕刊1面見出しは【尹大統領罷免 韓国憲法裁、戒厳巡り 即時失職60日以内に選挙】というもの。ほかに1面見出しは【東証続落3万4000円割れ 関税懸念 米欧日株安の連鎖】【ステランティス900人を一時解雇 米国内、車関税発動で】、ほかには【最速の戦い 心躍る FⅠ日本GP開幕】というものだった。

2025年4月3日
 きょうは、わが家。家庭での花の特集、写真グラフで。息子の花の作法にはほとほと感心している。わが家のあちこちで煌めくそんな花の数々。これも今は亡きおふくろ、そしておかあさん(たつ江)と愛猫シロ(オーロラレインボー)への限りなき思いと愛があればこそ、である。
 というわけで、春でもあり、そんな花の数々を写真グラフとして紹介させていただく。

 おふくろとたつ江(伊神舞子)=2階寝室一角

 食卓には、いつも満開の花が供えられている
 

 花々は、裏庭の亡きシロちゃんたちのお墓にも
 

 仏壇横を彩る花々

 
 最近は、窓辺に鉢植えの雪割草が誕生
 
 

(4月2日)
 能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】コンサート(発表会)の件で、輪島市の安本保秋さんはじめ、作曲者である牧すすむさん、歌手岡ゆう子さんの事務所・パインミュージックプロダクションの岡ゆう子さん担当スタッフ・市瀬和敏さんら関係者と何度も電話で話し合い、能登半島復興コンサートをいつにするか-についてアレヤコレヤ話し合う。

 どんな形になるか、はまだまだ未定ではあるが。私としては、歌いたい方々にステージに上がっていただき、みんなで歌うそんな場も設けられたら、と思っている。こんごアレヤコレヤと準備を進めなければならないが。なんとか、この山を無事、乗り越えなければ-と思っている。
     ×     ×     ×

     ☆     ☆     ☆
 【「ネットゲームで口論」 一宮・女子高校生遺棄容疑の男逮捕 包丁で刺したと供述 「話し相手頼れる先輩」容疑者知人】【繁華街「車飛んできた」栄・暴走事故 速度落とさず歩道に】(いずれも中日朝刊見出し)など。相も変わらず悲しい話、事件や事故が相次いでいる。なんたることよ。人々は悲しみのカーペットを歩いているのか。世の中、幸せで明るいことが先決である。

 ほかには【坂本選手2億4000万円の申告漏れ 東京国税指摘1億円追徴か】が気になる夕刊(中日)記事といえようか。坂本選手とは、プロ野球巨人の坂本勇人選手(36)のことである。人生いろいろ。人もいろいろか。

(4月1日)
 エープリルフール。はるかかなた昔。新聞社のデスク長時代には、この日の前日、すなわち3月31日が近づくと「ことしも4月1日付特報紙面をどうしたら真実らしく、読者がアッと驚くような高貴な紙面としてお手元にお届けできるかーとみんなで知恵を寄せ合ったものである。そう。ありもしない、大ニュースをさも本当の、事実のように読者に伝えるかーを巡って皆で知恵を寄せ考え合ったものである。今は、どうしているか-は、知らないが。まさか【中居氏「性暴力」認定】は、嘘っぱちではなく、この記事は、事実である。今の世の中、これほどまでにおちぶれている。その証拠とでもいえようか。なんとも情けない世の中になったものである。

 そして。けさ4月1日付の中日新聞1面見出しは昨日の夕刊を引き継ぐ形で【南海トラフ死者最大29.8万人 内閣府新想定 対策進まず微減 一人一人考え行動を】を1面トップに、他の記事は【過去最大115兆円予算成立 25年度 異例の2回修正】【商品券、療養費…首相傷深く 曲折の果て 予算成立 自民古参「余計なことすると支持率落ちる」】といった具合である。
 ほかには【ミャンマー死者2000人超】【「蔦茂(つたも)の歴史再びつなぐ 西区で営業再開】【「JR東海の支え」 須田寛さんお別れの会】といった記事が目立つ。

 本日付の夕刊はやはり、【使命感胸に社会へ一歩 輪島市復興へ精進 大船渡市山火事被災者と共に】の記事が胸を突いた。バンテリンドームナゴヤでの巨人との本拠地開幕3連戦の初日、中日ドラゴンズは巨人に3―2で勝った。