一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年10月~)
2025年10月13日
月曜日。祝日。スポーツの日である。
中日新聞の朝刊1面は【ハマス人質20人 きょう一斉解放 ガザ和平へ首脳会合】【来場2500万人突破 大阪万博 きょう幕】【裁判記録 特別保存3115件 廃棄問題受け大幅増 昨年11か月 情報公開や保管場所課題】【立民、国維と協議意欲 首相指名一本化目指し】といったところか。
「(ハマスの人質解放が始まり)中東の歴史的な夜明けだ」と信じる、と語るトランプ米大統領(13日夜のNHKニュースから)
来場者2500万人を突破し、無事終わった大阪万博の閉幕セレモニー(NHKニュースから)
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ここ数日というもの、歩行困難に陥っていた両足がわが息子、プリンスによる献身的とも言える治療が功を奏し、きょうは昼前あたりから、歩行可能になり、やれやれだ。湿布を張り替えてもらったり、ほかに食事の用意など本当にアレヤコレヤといろいろしてくれ感謝している。
先日、兄貴がわざわざ家まで届けてくれた梨。きょうは、その後、友人に教えられたとおり皮をむかないまま包丁で切って食べたが、これが皮の味が微妙にしみて美味しいったら、ありゃしない。皮の風味が歯に染みわたり、とてもおいしかったのである。
2025年10月12日
日曜日。きょうも右足首がまだまだ痛くて、痛くって。社交ダンスのせいにしてもいけないが。きょうの外出はわが愛息、プリンスくんのアドバイスに従って昨日に続いて自粛することとあいなった。それでも、少しは、よくなってきているので痛みがひくまではあまり無理はしないように-と思っている。それにしても右足くるぶしのナント痛いことか。やはり、もう齢。無理をしてはいけない、という現実を、身をもって感じている。いつまでも「若い」と思っていてはいけない、もはや青春時代は少しずつ去ろうとしているのかも知れない。事実は小説より奇なり、で自分の年齢は、そろそる骨の髄まで感じて生きていかなきゃあ、と。そのように、わたくしは思っている。
大学時代の友人からメールが入った。次のような内容である。
―おはようございます。実は人生初の手術をして入院しています。7年前に脳に小さな腫瘍が見つかり、毎年経過観察してきましたが、少しづつ大きくなり、ここらが限度とのことで、約10時間に及ぶ手術を8日にして、事前に先生から説明を受けたとおりに手術が推移し、ほっとしています。ただ術後のリハビリがしんどくて、泣きそうです。1日横になっているのはえらいです
というものであった。学生時代の彼は当時、南山のフェンシング部のキャプテン、「南山のアランドロン」として知られるほどのかっこいい南山ボーイで知られ、私はといえば、だ。柔道部に属し、当時、同大としては珍しく19歳で講道館柔道3段を取得するなどわが人生では最強かつ、かっこいいころで「南山のブルース・リー」として、名実とも少しは知られていた。そんな彼とは、なぜか気が合っことは今なお忘れない。その彼から脳腫瘍の手術をした-との思いがけないメールを頂いたのである。私は、すぐに次のような返信をしたのは、言うまでもない。
――それは大変。だいじにしてください。私の亡き妻ですが。江南厚生病院で同じくらい、長時間に及ぶ大手術をしましたが、無事成功。その後、リサイクルショップ「ミヌエット」を再開させ、月イチのミニコンサートを数年間、実現させるなど復活しました。貴兄も、きっと立ち直るはず。それまでおからだ、くれぐれも大切に。神さまに祈っています。
(私の妻の場合は)東日本大震災が起きた数日後に、執刀して頂き家族全員で病床で手術が成功するように祈った、あの日をわすれられません。川口は、きっとよくなる。そう信じています。きっと、よくなる。きっと。きっと。きっと。きっと。きっとよくなります。おからだ大切に。
人生。だれだって。病魔との闘いである。それを運命というのか。ああ~。でも、どこまでも前に向かって歩いていこうよ、ナ。
新聞の方は【公明 野党間協議参加へ献金規制など協力示唆 玉木氏「立民と組めない」】【公明小選挙区の一部撤退検討】【米「中国に100%追加関税」来月1日レアアース規制対抗】【ガザ北部に数万人帰還】(中日12日付朝刊)。
2025年10月11日
土曜日。けさの朝刊は、政界とガザに関する大々的な紙面である。
政界の方は、【公明が連立離脱 政治とカネ自民と決裂 四半世紀で幕 高市氏に打撃 <解説>支持母体の忍耐厳戒】、ガザは【ガザ停戦発効 イスラエル軍 合意ラインに撤退】(中日)【公明 連立離脱 26年の自公協力に幕 政治とカネ 平行線 首相指名 高市氏への投票否定】【各党は国民本位の連携を 政治部長高山祐】、ガザは【ガザ停戦合意が発効 イスラエル軍 支配地から後退開始】(毎日)といった内容である。
そして。ついでながらノルウェーのノーベル賞委員会がことし2025年のノーベル平和賞には、ベネズエラの野党指導者で元国会議員の女性、マリア・コリナ・マチャド氏(58)に授与する旨を発表。【ノーベル平和賞マチャド氏 ベネズエラ野党指導者 「民主的権利を促進」評価】(中日)【平和賞にマチャド氏 ベネズエラ野党指導者 ノーベル賞】(毎日)の見出しが躍ったのである。ベネズエラには、私自身かつてピースボートによる世界の旅で行ったことかあり、国情を少しは知るだけに「反米左派のマドゥロ大統領が独裁色を強めるなか、自由で公正な選挙などを求めて活動を続ける不屈な姿勢が評価された点」には納得といったところか。
ノーベル賞委員会のヨルゲン・バトネ・フリードネス委員長のことば「独裁から民主主義への公正で平和的な移行を実現しようと闘ってきたマチャド氏の姿勢評価」には異論のないところである。世界は、いろいろである。
公明党の自民離脱。少し気になるので私はきょうスマートホンで「櫻井よしこのニュース解説」を聞いてみた。やはり彼女は、なかなかそれなりのことを言っており、まさに現在の良識ある言論の代表者と言ってもよい。そう思ったのである。彼女は「公明党は、ひどい政党である。高市さん、向こうから出てってくれて、すごくよかったのでは。ラッキーですね。公明党が自民党と離れるということは非常によいこと。高市さんは恐れる心配はない。むしろ新しい地平を開く、というチャンスだ。これを機会に前向きに高市カラーを出していけば。それでよいのですよ。必ず道が開きます」と。なるほど。そうした見方もあるのか、とも思う。
ちまたでは、あれやこれやと囁かれ始めている。自民との連立離脱を言い切ったあの公明党の斉藤鉄夫代表自身が裏金議員だった-など、アレヤコレヤと取りざたされている。ニンゲンたるもの、誰しも愚かな存在か。
はっきり言わせてもらおう。公明党は嘘を言う政党だから。大嫌いである。ささいなことかもしれないが。舞が生前にリサイクルショップ「ミヌエット」をしばしば訪れる党員のひとり(おばちゃん)に「少しの間だけ貸してよ」と言われて気前よく貸した私たちにとっては日々の思い出が詰まった宝物といってもよいギターを一体全体、いつになったら返してくれるのだ。こちらの関係者には、そのうちかけあわなければ-と真剣に思っている。このままでは。舞の善意が浮かばれない。踏みにじられたも同然である。これは道義的にも問われる重大な問題である。
いずれにせよ、私たちの大切なギターを持ち去ったままの女性には、早く返しにきて謝ってほしい、🎵禁じられた遊び、など青春時代の思い出がいっぱい、いっぱい詰まった大切な私たちのギターを返してくれさえすれば、それ以上は言わない。一事が万事だ。公明党は、そういった勝手極まる党なのである。
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石破茂首相が10日、戦後80年に合わせた先の大戦に関する「内閣総理大臣所感」を発表。開戦に至った理由を、政府が軍部に対する統制を失ったためだと指摘し、政治が軍事に優越する「文民統制」の重要性を強調。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境にある現在、歴史の教訓を深く胸に刻まなければならないと訴えた。国民一人一人が先の大戦や平和のありようを能動的に考えることで平和国家の礎が一層強化されると主張した。(中日新聞1面 首相戦後80年「所管」 文民統制の重要性強調から)
これはこれで良いか、と思う。
日経新聞夕刊に【ノーベル平和賞のマチャド氏 「トランプ氏にささげる」 米、ベネズエラ反体制派支援】の記事。分からぬこともないが。ここは、マチャド氏が受けておくべきだーと思うのだが。
(10月10日)
中日新聞は本日付の記事でノーベル文学賞につき【文学賞クラスナホルカイさん ノーベル賞 ハンガリー人作家】の見出し付きで次のように報じた。
――【ストックホルム=共同】スウェーデン・アカデミーは9日、2025年のノーベル文学賞を、ハンガリーを代表する作家クラスナホルカイ・ラースローさん(71)に授与すると発表した。クラスナホルカイさんは日本に滞在した経験があり、京都を舞台にした作品でも知られる。ハンガリー人の受賞は2002年のケルテース‣イムレさん以来となる。授賞理由について「終末論的な恐怖の中、説得力に満ちた先見的な作品群により、芸術の力を再確認させた」とした。
午後。社交ダンスのレッスンで一宮のスポ文(スポーツ文化会館)へ。
クイックレッスンに始まり、タンゴ、ワルツ、ルンバの順でレッスンを進めたが、帰宅後、右足が痛くて痛くて。歩くことすら不能に。というわけで、私は激痛をこらえながらの睡眠とあいなった。幸い息子が買ってきてくれた湿布を足1面に張っての睡眠とあいなったが。いつものことである。きっとよくなる-と自らに言い聞かせ、床へ。こうしたとき舞が生きていたら「本当に、弱っちい人なんだから。この世の中でイッチバーン弱い人なんだから。もう、イヤっ!」と言いながらもアレヤコレヤと気遣ってくれるのだが。今はそんなわけにもいかない、
このところは先日、大阪の友から送られてきた赤と白のかれんなヒガンバナ2輪の写真をじっと手を見るように感謝の気持ちを込め、いつも見ている。このふたつの花を見ていると、なぜか心が安らぐのである。と同時に、わが妻が生きていたころに詠んだ俳句【曼殊沙華人恋ふごとに朱深く】の句まで思い出し、勇気づけられるから不思議である。
友よ。いつも。いつも。ほんとうに、ありがとうー
友から送られてきたニッポンイチかわいく、かつ美しい曼殊沙華の花2輪
(10月9日)
木曜日なのでゴミの日である。というわけで、家庭ごみを自宅近くゴミ集積場に運ぶ。この後、いつものように朝刊を隅から隅までしっかり読み、ホッとしたところでお風呂を沸かし、こんどは国勢調査の用紙に記入して自宅近くの郵便ポストへ。相も変わらず、バタバタする、結構忙しい日になった。この日は、ビッグボーイで昼食がてらお隣りにあるピアゴで買い物(といったところで、夕飯を買うだけ、のことではあるのだが)をして帰る。
けさのニュースは、むろん何と言っても各紙ともトップで報じたノーベル化学賞に日本人が選ばれたことである。中日新聞(東京新聞)の1面トップ記事の総合リードは、次のようなものであった。
――スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2025年のノーベル化学賞を、微小な穴を無数に持つ新たな多孔性材料「金属有期構造体(MOF)」を開発し、応用に道を開いたなどして、北川進・京都大特別教授(74)ら3人に授与すると発表した。MOFはガスの吸着・分離や分子の構造解析など幅広い分野で実用化の動きが広がる。日本からの受賞は6日に生理学・医学賞が決まった坂口志文・大阪大特任教授(74)に続き今年2人目となった。
というわけで見出しは【北川氏ノーベル賞 多孔性材料「MOF」開発 化学賞 気体を自在に吸着 結晶の穴 待ち時間に発見】と分かりやすい。
北川氏のノーベル賞を報じた中日(東京)新聞
それから。中日9日付の夕刊は【ガザ和平「第1段階」合意 ハマス、全人質解放へ トランプ氏発表 イスラエル撤収】【八丈町に大雨特別警報 台風22号 東名、一時通行止め】【屋台 豪華 きらびやか 秋の高山祭開幕】といったところか。夜遅く。ノーベル文学賞の発表があった。
(10月8日)
水曜日。寒露。亡き妻、舞の配慮で彼女が病死する3、4年ほど前から毎月、月一度の健診に出向いている金山のペインクリニックへ。血圧も正常で「何よりも、これまでどおり、社交ダンスなどできるだけ運動を多く、しっかりされるとよいですよ」との担当医師からの助言を頂き、帰宅した。幸い、血圧も正常で、「あとは一週間に一度は休肝日を設けてくださいね」との言葉を胸に帰宅したが、週に一度の「休肝」も守ろうと思っている。
2025年10月7日
坂口志文さんのノーベル生理学・医学賞を報じた中日新聞
けさのニュースは、むろん長浜出身の坂口志文さんのノーベル賞である。本日付の中日(東京)新聞によれば、次のとおりである。
――スウェーデンのカロリンスカ研究所は6日、2025年のノーベル生理学・医学賞を坂口志文・大阪大特任教授(74)=滋賀県長浜市生まれ、15年中日文化賞受賞=と米国の2人に授与すると発表した。授賞理由は「抹消性免疫寛容に関する発見」。自己免疫疾患などを起こさないように免疫をコントロールする制御性丁細胞を発見し、その性質を明らかにしたことが評価された。発見は自己免疫疾患の治療や、がん免疫療法の研究にも発展している。
坂口さんは、滋賀県長浜市出身というだけに、なんだかその分よけいに嬉しくなったことも、また事実である。長浜は、かつて新聞社の大津主管支局長在任時によく出向いたが、中日の読者が圧倒的に多い土地柄であるばかりか、琵琶湖のほとりで住む人々の心が、とても穏やかなで、やさしさにあふれる風土だったことを思い出した。それだけに、新聞やテレビなど各報道で見る坂口さんも、まさにそのとおり。内に闘志を秘めた穏健な人柄に好感を抱いたのである。
(10月6日)
【東証初の4万7000円台 取引中 高市氏 積極財政期待 上げ幅2000円超 円急落一時149円台】【ノーベル賞 今夜から発表 トランプ氏の平和賞 専門家は「ノー」】【回送列車一部はみ出し衝突 田園都市線見合わせ】といったところか。世の中、いろいろだ。
それはそうと、きょうは中秋の名月。
中日新聞の夕刊【星の物語 朝倉哲夫】は次のように書いている。
――中秋の名月、お月見の日です。旧暦では7月から9月までが秋で、その真ん中の8月15日の月が一年を通して最も美しい月「中秋の名月」とされ、それを見て楽しむ習慣ができました。旧暦は月の満ち欠けの周期で日にちが決まるので、15日は必ず満月近くになるのです。月は午後5時前に東から昇ってきます。今夜はどんな名月が見られるでしょうか?
さて。今宵のおまえ(伊神舞子)とシロ(オーロラレインボー)は、あの空の一体全体どこら辺りにいるのか。おまえが元気なころは、共に手を取り合い、息をのんで「中秋の名月」を見たものだよね。元気なころは2階のベランダに立ったまま夜の空を共にいつまでも眺めたものだよな。でも、あの姿は、もはや、ここには、ないのである。
新聞で報道された中秋の名月
(10月5日)
朝刊トップは、むろん各紙とも自民党がきのう4日に行われた石破茂首相(党総裁)の後任を決める総裁選で高市早苗前経済安全保障担当相(64)を選出、女性の総裁就任は1955年の結党以来初めてだーと報じたことである。【自民総裁 高市氏 女性初 首相指名へ 決選投票小泉氏破る】【ガラスの天井打破ようやく日本でも】(5日付中日1面見出し)といった具合である。そして今ひとつは【ハマス「全人質解放」和平案回答 イスラエル作戦縮小】(同)というものである。
という私だが、このところは風邪に急襲され、しばらく辛かったが、息子の買ってきてくれた薬コンタックを飲んだら、ナントぐんぐん良くなり、咳もあまりでなくなった。デ、入浴も控えたところ、体長が少しづつ元に戻りつつ、なんとか回復見通しがたち、ホッとしている。このところは、【能登よ のと ―おかあさん】(随時連載)はじめ、アレヤコレヤの執筆に追い立てられ徹夜に近い日が続いたことも体力低下からくる風邪ひきさんの原因になった。そんな気がしてならないのである。こんなとき傍らに舞が居てくれたなら「もうそろそろ寝なきゃあ。1日(することは)ひとつよ。寝るの。もう寝なきゃあ。もともと弱っちい人なんだから。それでよく、若いころ柔道やってられたわね。講道館柔道3段だなんて。とても信じられない」と気遣ってくれただけに体調維持も図られたのに、と思うと今さらながらつくづく彼女(伊神たつ江、伊神舞子)の存在の大きさを感じるのである。
というわけで、きょうの執筆作業もあまり無理することなく、ここらでやめておこう。高市早苗さんの初の女性による自民党総裁誕生を心から祝って。私たち、日本国民もこころをあわせ、希望と夢を胸に、前に向かって歩いていかなければーとふと、思った次第である。
夜。NHKEテレで日曜美術館【青は全ての感情を表す色▽戦後女性画家の道を開拓した佐野ぬい▽青森の空、旅、ジャズ 自由と喜び満ちた傑作】、NHKスペシャル【命がけのアメリカ亡命 中国〝走線者〟に密着 中南米ジャングル突破 自由か送還か決死裁判】の順に見て、いろいろ考えさせられた。
(10月4日)
土曜日。このところは本欄一匹文士(いっぴきぶんし)コーナーの執筆はむろん、随時連載中だった実録の私小説【能登よ のと ―おかあさん】の執筆、さらには相も変わらず各紙を読んでの、この世の中の動きの毎日の詳しいチェックはじめ、自民党総裁選決着(4日)までの流れのそのつど把握などにも追われ、体力的にも少し大変な日々が続いた。
というわけで石破茂首相(自民党総裁)の後任を決める党総裁選が本日午後、国会議員会館で行われた。開票の結果、予想どおり小泉進次郎農相と高市早苗前経済安全保障相の争いになり、その後の議員投票で3時過ぎに高市早苗前経済安全保障相の総裁選出が決まったのである。私は投開票の模様をテレビで見ていたが、やはり予想していたとおり、高市さんが女性では初の自民党総裁に選ばれたのである。「よくやった」の一言である。これまでの努力の積み重ねが花開いたのである。おめでとう。奈良の女。高市早苗さん。このことば以外には何もないのである。
4日付の中日朝刊1面見出しに【軽に6人 横転5人死亡 名張16~23歳 定員超過】と悲惨な事故。そして、今一つは【森友問題の国有地 地中ごみ推計1/4に減少 「5004㌧」大阪航空局公表 値引き根拠揺らぐ】。これは2016年、国が学校法人「森友学園」に対して払い下げた大阪府豊中市の国有地を巡り、国土交通省大阪航空局が3日、国有地に埋まるごみの推計量が5004㌔だったとする報告書を公表した-というニュース、いや、見過ごせない新事実である。
(10月3日)
午後。金曜日なので自らを鞭打って社交ダンスのレッスンで一宮スポ文へ。
咳が時折、相変わらず出るのできょうはマスクをしてのレッスンとなった。それでも、クイックを皮切りにタンゴ、ワルツ、ブロンズ級のルンバ……の順で踊りこなす。
レッスンを終えた時には、なぜか、さわやかな風が身体を吹き抜けていったような、そんなさわやかな気持ちになった。いや、させられたのである。
この日の先生は、秋風にあった装いで、オレンジ色のブラウスにすみれ色のネッカチーフといった、チョット若々しく華やいだいでたち。秋風さんが踊っているような、そんなステキなファッションでもあった。それに比べ私はマスク姿。でも、仕方ないか。風邪を移すわけにはいかない。
帰宅後も執筆、新聞その他のチェックに追われ、体力的に少し弱ったのでは、と。そんな思いにかられる。
(10月2日)
新聞チェックに始まり、朝、昼、晩と1日書き続ける。おかげで、かなりの体力を消耗したような、そんな感覚になる。咳が時折、出る。というわけで、入浴は控える。
実際、昨夜から未明、早朝にかけ書き続け、これまで随時連載を続けてきた【能登よ のと ―おかあさん】をとうとう完成させた。この小説に書かれている内容は、全て事実である。疲れはしたけれど、私にとっての史実はどうしても書き残しておきたかったので書き進めてきたが、とうとう書き終え、ホッとしたことも事実である。
(10月1日)
巨人の田中将大投手(36)が30日、東京ドームで行われた中日戦で今季3勝目を挙げ、野茂英雄、黒田博樹、ダルビッシュ有に続き史上4人目の日米通算200勝を達成。プロ野球だけの200勝到達者と合せると28人目。快挙まで1勝としてから4度目。今季最後の登板で節目の白星をつかんだ。―とは、10月1日付中日新聞のスポーツ面である。記事には、ほかに「かつて田中将はその潜在能力強運から名将野村克也監督に「神の子」と称された。最近は、全盛期には想像できないような挫折を経験。それでも根底にあるのはもっとうまくなりたい。相手打者を抑えたいという気持ち」と向上心を持ち続け、200勝をつかんだ」と記述されていたが、まさに「おめでとう! マーくん」である。
記事はさらに次のように続いていた。
田中将はほっとしたような笑顔で200勝までの道のりを振り返った。
――率直な気持ちは。
「感無量です。まだ今は少しふわふわしている感じ」
――少年時代から知る坂本から花束をもらった。
「不思議な縁だと思う。彼から花束をもらえるということは、これまでの野球人生で想像してなかった」
――苦しみながら手にした200勝について。
「時間がかかったが、乗り越えることができてこの数字にたどり着けたことは、自分にとっても非常に大きな1勝」
――200勝全てを先発で挙げた。
「ゲームを左右するウエートが大きい、そこが醍醐味(だいごみ)」
――次の目標は。
「一つでも多く勝ちたい。チームに貢献したい。そこだけ」
やはり、マーくんは努力の人。わが妻、舞が生前、マーくんの大ファンだったことだけはある。わたくしもマーくんのことは、昔から大好きである。まだ現役なのだから。がんばれ! マーくん。
一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年9月~)
2025年9月30日
大リーグ、ドジャースの大谷翔平(31)が28日、2季ぶりに「二刀流」で復活したレギュラーシーズンを終えた。最終戦で自己最多の55号を放ちながら、シュワパー(フィリーズ)にあと⒈本及ばず3年連続本塁打王は逃したが、投打に変化を恐れず進化を証明。3年連続4度目の最優秀選手(MVP)が有力視されている。――とは、本日付の中日新聞1面記事。ほかには【ガザ和平計画「合意」 米イスラエル首脳会談 即時停―含む20項目】【アラブ、イスラム諸国歓迎】の見出しが躍るが、こちらはこの先どうなるか、はわからない。
(9月29日)
このところは、これまで執筆を続けてきた【能登よ のと ―おかあさん】の最終執筆に追われている。半野良にゃんにゃん、ことタンゴちゃんがこのところ毎朝部屋にまで入って来てごはんを食べ、しばらく居ていずこかへと消える。そんな毎日が続いている。いまは亡きシロちゃんによく似ている。かわいい猫ちゃんである。
(9月28日)
大相撲秋場所千秋楽は28日、東京・両国国技館で開かれ、横綱大の里が13勝2敗で並んだ豊昇龍との横綱同士の優勝決定戦を寄り倒しで制し、2場所ぶり5度目の優勝を果たした。横綱昇進後は初の制覇。本割では1差で追っていた豊昇龍に押し出された。大の里から金星獲得の伯桜鵬が初の殊勲賞。12勝をマークした隆の勝が5度目の敢闘賞、安青錦が4場所連続の三賞となる2度目の技能賞に輝いた。十両は新十両の朝日龍が13勝2敗で制した。九州場所は11月9日から福岡国際センターで。
プロ野球だが、【竜2軍14季ぶり優勝 ウエスタン・リーグ 3連勝で大逆転 落合監督評価】の見出しには久しぶりに「へえ~え。2軍は頑張っていたのだ」と少しばかり感激。あとは【虎に勝ち越し 竜の4位確定 中日4―2阪神】【<球心>金丸実りある1年目 課題胸に地元甲子園で〆】【松山46S セ記録タイ】と、どれも読みがいのある内容だった。「まあまあ、よう頑張ったのじゃないかな」と私。
(9月27日)
中日1面トップに【南海トラフ確率併記 「60~90%以上」「20~50%」 地震調査員80%から見直し】の見出し。ほかにも【名工大授業料2割値上げ 首都圏以外の国立大初 来年度から】【ふるさと納税4市町を除外 2年間 寄付募集費など違反】【面積逆転 石川>福井 7月調査、4.74K㎡増 能登地震で海岸隆起】と、みな重要な見出し、報道ばかりである。
きょうは、土曜日。このところ多忙で治療からすっかり、遠のいていた江南市内の眼医者さんへ。いつもさしている目薬(ミケルナ)がなくなり少し心配ではあったのだが。眼圧は右が25と24、左が18と17(いずれも⒈、2回目の順)で右目が少し高かったものの、まずまずの結果だった。次回は「視野検査をしますから」とのことで帰宅。目は両目とも、連日かなり使うばかりか、ここ2、3日は常用薬(ミケルナ)が失くなってしまっていたので心配だったが、「まずまず」とのことだったので、ホッとして帰宅した次第である。やれやれである。
(9月26日)
金曜日。というわけで、本日は社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化会館へ。
マスク姿でクイックステップに続き、ルンバを繰り返し、繰り返し学んだ。このところ、風邪気味で体調がよくないので「きょうはどうしようか」とは思ったが、継続は力なりなのだからーと自らに言い聞かせ、気力をふりしぼってのレッスン参加とあいなった。さすがに帰宅時には全身がよれよれとなったが、ここは気力で-となんとか1日を終えたのである。
(9月25日)
文士刮目の連鎖53回目【自民党総裁選「日本の顔」に期待するもの、とは】を3枚の写真付きで「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長村上政彦さんと担当者あてに出稿。毎度のことではあるが、何度も何度も読み直し書き直しての出稿だけに、この原稿を出すとホッとするのである。もとより。同文学者の会幹事会の要請に基づき1カ月に1度書き続けてきている。それだけに、この原稿を出稿したときほど全身が解放されることはないのである。いろんなことを調べる必要もあり、神経がすり減るのである。
(9月24日)
けさも、息子がわざわざ、拵えてくれたおかゆで朝食。そういう周りの心配りというか配慮、やさしさに守られて何とか生きている。わが友、太田治子さんの言によれば、だ。わたくしは今、私と共に暮らすわが息子プリンスのおかげで、こうして生きている。筆を折ることもなく、書き続けているのである。
けさの朝刊ニュースは、【旧統一教会総裁逮捕 前大統領妻に金品疑い 韓国特別検察】【G7国家承認3カ国 首脳級会合仏などパレスチナを】【自民5候補「連立拡大」 総裁選共同会見 早期に経済対策】(24日付毎日)【パレスチナ承認160カ国に 国連加盟8割超 仏、G7で3カ国目】【岩屋氏「いつするかの問題」 承認見送り理解求める】【旧統一教会の韓総裁を逮捕 前政権側に金品提供疑い】【寺山修司伊勢湾台風取材記 テレビ向け詩創作のため「泥海」へ 記念館収蔵日記に記述】(24日付中日)といったところか。
夕刊は中日1面の【首相「連帯と寛容」訴え 国連演説 イスラエルけん制】【ウクライナ全領土 「奪還は可能」と投稿 トランプ氏、ロ揺さぶり】のほか、6面の【イオン 能登を長期支援 専従社員配置「店舗なくても助けたい」】【「あかつき」引退 金星探査、大気観測】の記事が気になる。
(9月23日)
わたくしも所属する「脱原発社会をめざす文学者の会」の幹事者会からの要請で月1で執筆している文士刮目の出校日(25日)を前に、しっかりしたことを書きたいので、きょうは新聞を隅から隅まであらためて読み通す。喉の悼みは依然として治らない。
こんなわけで、きょうもお風呂に入ることはやめた。体調は少しづつ回復してきてはいるのだが。このところの庭の手入れに伴う室内の整理はじめ、その他日々の新聞チェック、「能登よ のと ―おかあさん」の随時連載小説の執筆などに追われ、体力消費となると、やはりハンパじゃない。
というわけで、息子の進言もあってきょうもお風呂への入浴は止めることとした。体温は正常で、のどの痛みもなくなってきてはいるのだが。ここは安全を期して、息子の言に従おう-というわけだ。だから、お彼岸ではあるものの、きょうのところは舞のお墓参りは止めることとした。その方が、彼女は喜んでくれるに違いないからである。
とはいえ、きょうも丸1日、自室にこもり、すべきことに徹したのである。
(9月22日)
のどが痛いが、早朝の不燃物の立ち番の日なので出る。
このところは執筆はむろん、他にもすべきことが多く、ちょっとバテ気味である。
というわけで、お風呂に入るのを2日続けてやめるなど、久しぶりである。
息子が心配してかつて来てくれた葛根湯を昼、夜と飲む。
新聞だけはしっかり読む。
夜。大阪の知人から「コロナやインフルエンザが流行っているらしいです。お大事になさってください」のメール。少し元気づけられた。ありがとう。
(9月21日)
きょうも早朝から庭師さんによる庭の清掃美化が進み、午前中には、ガラクタ類の撤収も進んだ。この際だから、と思い切って古書類も大量に処分。この選別作業に追われ、この作業が結構ハードで体調悪化。久しぶりにお風呂に入ることもやめた。そんなところへ、外から「お~い。お~い」の肉声がするので玄関に出ると兄が「たかぼう。げんきでやっとるか。梨をとってきたのておまえたちに、と思って」と大きな梨ふたつを置いて「じゃあ、いくからな。げんきでやれよ」と言って立ち去った。
名古屋で弁護士をしている兄でなぜか、自民党総裁選という時が時だけに、少年時代に「俺は、ニッポンの総理になるからナ」と言っていた、あのころの少年時代の兄の顔が思い出された。その後兄は、東京大学法学部に入学。司法試験も現役で突破こそしたものの、貧しい人々の弁護に当たり、ここまで生きてきた。私が尊敬する正義の味方でもある兄なのである。その兄がある日突然のように梨を持ってきてくれたのである。
このところのハードさがからだに効いてか、のどは痛く鼻水は出る-で珍しく体調が悪化。というわけで、きのうに続き、きょうも入浴はやめる。
(9月20日)
国勢調査が始まった。調査は来月8日まで。
長男夫妻から「夏に行った一本杉通りの鳥居醤油のおかみさんが『お父さんにぜひ』と言ってくださったものです」とお醤油が送られてきたので、さっそく電話をおかけしお礼を言ったが、能登の方々は本当に心やさしきお方ばかりである。本紙(熱砂)紙面を通じ改めて礼を言うとともに、生前、新聞社の七尾支局在任時にとてもよくして頂いたお礼を兼ね、鳥居さまにはお礼の電話をさせて頂いたのである。しょう油店の奥さまには亡き妻たつ江(伊神舞子)が在任中、とてもよくして頂いた。それだけに、あらためて礼を言わせていただいたのである。能登はやさしや、とはよく言われるがこうした面からも能登の人々は皆、心やさしき方ばかりなのである。
本日付の中日新聞夕刊は【双葉の土 再び光を 若者ら産地復活目指す 陶芸で「除染」印象払拭へ】【競歩藤井が銅 東京世界陸上 日本女子五輪含め初】【米中首脳 対面会談へ 合意発表 来月末、韓国APEC(アジア太平洋経済協力会議)】といったところか。これに総裁選の【総裁選立候補を 小泉氏正式表明 予定5人出そろう】といったところか。
(9月19日)
12日に三重県北部を襲った記録的な大雨で水没した四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」で車の出入り口に設置されている止水版が故障し、大雨の前から動かなくなっていたことが国土交通省への取材でわかったーとは、本日付の中日新聞。この駐車場は地下2階が水没、1階も1・2㍍まで冠水し、車両274台もが水に浸かっただけに、「止水版故障」のニュースは、被害者にとっては、とても残念極まりないことだと思う。
慶応大学がことしの慶応医学賞に、新型コロナウイルス感染症の免疫反応のメカニズムを解明した米エール大の岩崎明子教授(55)と細胞内で起こる液体の分離現象を見つけた米プリンストン大のクリフォード・ブランウィン教授(47)を選んだーとのニュース。こちらは歓迎されてよい明るいニュースである。
(9月18日)
中日新聞の18日付の夕刊に【盗撮教員5人目逮捕 北海道の中学、40代容疑者 愛知県警】との見出し。今の教員たちは一体全体、何をやっとるのか。お粗末というか。恥ずかしい限りとは、このことだ。
記事の内容は次のとおりである。
――教員らのグループが女児の盗撮画像を交流サイト(SNS)で共有していたとされる事件で、名古屋・熱田署捜査本部が新たに性的姿態撮影処罰法違反の疑いで、北海道の中学校教員の40代男を逮捕したことが捜査関係者への取材で分かった。この事件で立件された教員は5人目。
(9月17日)
やはり本日のニュースは。中日新聞の朝刊見出しで拾えば【名古屋猛暑日52日目 過去最多】と【車274台大雨で水没 四日市の地価駐車場】か。
ほかには、1面総合リード(前文)にある「国土交通省が16日に発表した7月1日時点の都道府県地価(基準地価)は、住宅地、商業地、全用途の全国平均が4年連続で上昇した。上昇率はいずれも、バブル崩壊で下落した1992年以降の最大値を更新。全用途は前年より0・1%伸び1・5%だった。堅調な住宅需要に加え、訪日客増加によるホテル新設や新規出店も寄与した。地方圏はいずれも3年連続の上昇。このうち札幌、仙台、広島、福岡の主要4市を除く地域の住宅地は、29年連続の下落から横ばいに転じた。」と見出しの【基準地価 4年連続上昇 全国平均1・5% バブル後最大 名古屋圏は上昇幅縮小】だろう。むろん、ほかにもアレヤコレヤとニュースはある。
そして。ほかに上げるなら、だ。【車間税15%適用開始 日米合意で引き下げ 「相互」軽減も】か。なんだか。この世の中、ニュースに振り回されて動いている。そんな気がしないでもない。
中日本紙の通風風「◇…広島市の安佐動物公園は16日、国内で初めて誕生したマルミミゾウの子ども(雄)を報道公開した。8月に母親の「メイ」(推定26歳)が出産。順調に成長し、特徴である丸い耳を動かしながら走り回っていた」も微笑ましくて、捨てがたい報道である。
2025年9月16日
連休明けの新聞休刊日。なので、そのぶん朝刊を読む時間を他に充てることが出来る。というわけもあって、朝からどこかホッとした気分だ。きのう、いや、きょうは深夜から未明にかけての執筆もあって、やはり少し疲れ果てたーとでもいえようか。
それでも、このところずっと随時連載で書き続けてきた【能登よ のと ―おかあさん】を10の前半まで書き終え、残すは「10の後半」だけに。あとは完結部分を書くだけなので、どこか気分が軽やかになったような、そんな気がする。日々の執筆はむろんだが。新聞を読み通すにも、いつだって何より馬力と体力、精神力が欠かせないのである。
と言いながらも、「読み落とし」があってはならない、と。あらためてここ数日間の新聞各紙を今一度読み返し、【「高齢者とは」問い返す 敬老の日に考える】(15日付の中日社説)など捨てがたい記事をまだまだ見落としていたことに気付く。
15日付の中日新聞社説
ほかにも【大雨の四日市救助法を適用 過去最大123・5ミリ=1時間降水量が観測史上最大= 地下駐車場水没「もう廃車だ」止水板間に合わず】(14日付の中日)【ハマス停戦交渉を再検討 「カタール空爆「一線超えた」】【ルーマニアにもロシアの無人機 領空侵犯 戦闘機緊急発進】【福島第1除染土 3省庁の花壇に 環境省が作業公開】(15日付中日朝刊)【備蓄米 東日本に偏在 手に入りにくい地域も】【ルーマニアでも露無人機 領空侵犯F16を緊急発進】(15日付毎日朝刊)など。この世界、相も変わらず、世界も日本も危険極まりなく、かつ混沌としているのである。
(9月15日)
敬老の日。総務省が14日公表した人口推計によれば、だ。65歳以上の高齢者は、3619万人。総人口に占める割合は29・4%で過去最高を更新し、人口4千万人以上の国の中でトップ。高齢者の就業者数も930万人と21年連続で増加し過去最多を更新、働く人の7人に1人が高齢者だという。ボクシングのトリプル世界戦が14日、名古屋市のIGアリーナで行われ、世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)が世界ボクシング協会(WBA)同級暫定王者ムロジョン。アフマダリエフ(ウズベキスタン)に3―0で判定勝ちし、主要4団体の王座防衛に成功した。
12日夜、貨物室で出火したとの警告が表示され関西空港に緊急着陸した米ユナイテッド航空機(ボーイング737)について大阪府の泉州南広域消防本部は13日、調査の結果、機内で火災は起きていなかった旨を明らかにした。これに対して運輸安全委員会の航空事故調査官は13日午後、関空入り。火災を検知する機器の不具合も含め、全ての要員を調べたい、としているというが当然のことである。機内で一体全体何があったのか。元航空担当記者としては大変、気になるところだ。
天皇皇后両陛下が14日、長崎県佐世保市の文化ホール「アルカスSASEBO」で、第40回国民文化祭と第25回全国障碍者芸術・文化祭の開会式に出席された。
(9月14日)
各種の新聞報道によれば、だ。国連総会(193カ国)が12日開かれ、パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの2国家共存を支持する〝ニューヨーク宣言〟を日韓英仏など142カ国の賛成で採択。イスラエルや米国など10カ国は反対したという。総会決議に法的拘束力はないものの、イスラエルや米国に対して2国家共存による平和的解決を求める国際社会の強い意志を示した、といってよい。
中日新聞の本日(14日)付のサンデー版大図解=№1732=は、【名月の鑑賞地】。「夜空を照らし、どこからでも望むことのできる月。建物、地形、夜景とのコラボなど、眺める場所によって、それぞれ趣のある姿を見せてくれます。2025年の中秋の名月は10月6日です。お好みの名月はありますか。」といった具合で、なかなかすばらしい編集内容である。私自身、過去、現役時代にサンデー場と特報面のデスク長として「サンデー版大図解」にも長年、携わったことがある。それだけに、不思議なものでこうした優れた紙面を目の前にすると心が躍るのである。読者の皆さまには、ぜひ一読をお勧めしたい。
サンデー版大図解【名月の鑑賞地】
(9月13日)
庭師の川瀬さんが昨日に続き、午前8時きっかりにわが家へ。
きのうに続いて、わが家の庭木のせん定をしてくださり、午前中には本日の分の作業を無事、終えてくださった。それにしても川瀬さんは手際よくて仕事が早い。効率的とでもいえようか。それに作業の内容、工程が的確でムダがない。まさに、これぞ名人芸とでも言えようか。
そればかりか、きのうも、きょうも作業をしてくださっている間は、今にも雨粒が落ちてきそうな空なのに雨粒がこの地上に落ちることは一切なく、かといって作業が終わると雨が空からドッと落ちてきたのである。いやはや、彼はまさに、奇跡の人、お天気男とは、川瀬さんのような方のことを言うに違いない。神、仏に祈らなくとも逆に彼ら、すなわちお空たちが川瀬さん、すなわち彼を守っていてくださるのである。
運が良いというか。天気にも恵まれている奇跡の珍しいお方だ。
川瀬さんのおかげ さっぱりと美しくなったわが家
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国連総会(193カ国)が12日、パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの【2国家共存】を支持する「ニューヨーク宣言」を日韓英仏など142カ国の賛成で採択。イスラエルや米国など10カ国は反対した。総会決議に法的拘束力はないが、イスラエルや米国に対し2国家共存による平和的解決を求める国際社会の強い意思を示した。――とは、本日付の中日新聞夕刊。同紙には【PFAS(有機フッ素化合物)従業員血液検査 ダイキン、00~15年ごろ 米指針超 情報公開指摘も】【勝木銅 メダル1号 35㌔競歩 東京世界陸上開幕】【クマ被害どう防ぐ 知床「人慣れヒグマ」対策 マイカー規制や登山道閉鎖基準 議論】の記事も。
ほかに同紙夕刊では【石川美南の短歌で遠出 女人短歌という物語】がなかなか読みごたえがあって良かった。楽しみに待っていた瀬戸夏子『をとめよ素晴らしき人生を得よ 女人(にょにん)短歌のレジスタンス』(柏書房)が、ついに出た。――といった内容である。
(9月12日)
きょうから、庭師さま(川瀬貴生さま)にお願いし、雑草の伐採と庭木の手入れをして頂いている。幸い、午前中、少し雨がパラつきはしたが、川瀬さんの神業もあって庭はみるみる美しく改善されていき「これならば、舞もシロも喜ぶに違いない」と思った次第。やはり、川瀬さんは、この道の達人である。
けさの新聞は【<水禍の教え 東海豪雨25年㊤>東海豪雨25年 経験を次世代へ 命救った避難の声かけ】【立民幹事長に安住氏 党勢回復へ新体制 政調会長は本庄氏】【パワハラ遺族に賠償1・5億円 東京地裁 化粧品会社、社長辞任も】【被害者側要望実名裁判に 児童にわいせつ被告 名古屋高裁】【柳ケ瀬アーケード撤去へ 半分の750㍍、10年かけ】など等。いやはやいろいろある。おまけに、どれも深刻極まる話しばかりだ、といって良い。それこそ、この世の中、一体全体どうなっているの? と神、仏に問いかけたくなるのである。
(9月11日)
とんでもない出来事があった日は、その日付を数字に置き換えて記憶される。1・17(1995年の阪神淡路大震災)、3・11(2011年の東日本大震災)など。9・11ももちろんその一つだ。/2001年の9月11日は米中枢同時テロがあった。イスラム過激派が旅客機を乗っ取り、ニューヨークの世界貿易センタービルやワシントン近郊の国防総省に突っ込んだ。世界は混乱期に入った。/前年の2000年は、12日にかけて東海豪雨があった。名古屋市が大規模に浸水。………、とは、本日付の中日新聞夕刊1面の【夕歩道】氏。
東日本大震災以外は、どの事件災害も、私の現役記者のころに発生したものばかりで過酷だった当時の日々が思い起こされる。来る日も来る日も、全世界から洪水の如く寄せられた、あの米同時多発テロの主犯、オサマ・ビンラディンの記事のチェックに来る日も来る日も追われた日々が、今となっては懐かしくもあるのである。こんな悲惨な災害、そして事件はもうこりごりとは思うのだが。災害も人災も容赦ない。忘れたころに押し寄せてくる。これが人間の世の常というものか。あぁ~。
朝。「きょう、半のらのニャンニャンちゃん、タンゴは顔をみせてくれないのか」とがっかりしていたところへ、戸外から〝ニャン。ニャア~ン〟の甘えた声。ドアを開けてやると、タンゴが遠慮がちに室内(台所)に、いつものように入ってきた。というわけで、彼女は室内で食事し、しばらくして、また外に消え去った。のである。
室内にまで入り、どこか遠慮がちに朝食をする〝半のらニャンニャン〟のタンゴちゃん
11日付夕刊は【NATO領空侵犯に警告 トランプ氏ロシアに不快感】(日経)【景況感2期ぶりプラス 7~9月期 関税合意など受け】【8月企業物価2.7%上昇 コメ高止まり全体押し上げ】【米保守活動家撃たれ死亡 31歳、トランプ氏勝利貢献 7日参政党イベントで講演】(中日)といったところか。
(9月10日)
半野良のニャンニャン(愛称はタンゴ、こすも・ここ3世)がきょう午前、わが家の台所に入り、しばらくあちらこちらを探訪。私から与えられたごはんをおいしそうに食べ、お水も飲んで、いずこかへ消え去った。
昼過ぎ。江南市内の喫茶「KENT」で古知野北小学校に在学していたころの同級生、クラスメートだった山田金重、早川義昭の両君と、かねてからの約束どおりお会いする。このうち山田くんは先日、市内の永正寺であったお施餓鬼法要の際、昨年に続いて受付で座っておいでだったので思い切って「一度食事でもしようではありませんか」とお誘いしたところ、快く快諾。「じゃあ、早川義昭くんなら連絡つくから」ということで思いもしなかった【3人の会】が実現した-というわけである。
というわけで、KENTでの食事会は、とても楽しいものになったのである。山田金重くんの提案もあって「これからは、ひとりでも多く他のクラスメートにも声をかけ、出来たら2カ月に1度会おうじゃありませんか」ということになったが、いやはや。みな年を取ったものである。
それでも、古知野北小学校校門近く校庭一角にあった二宮金次郎さんの胸像の話しなど話せば話すほどに、少年時代の楽しかった日々が顔面に浮かび上がり、とても楽しいひとときとなった。昨年60数年ぶりかに、これも永正寺での舞(故人・伊神舞子/静汐院美舞立詠大姉)のお施餓鬼法要があればこそ、で舞が何十年ぶりかのクラスメートとの再会劇を実現してくれた。そんなふうに思われて仕方がないのである。
金重君は、国際公認会計士、早川君も海上保安官として長年、国の安全に携わり叙勲にまで輝き、今は「あいち防災リーダー会」こうなん副代表として社会に君臨されている、と知った。「世界をまたに会計士業務に携わった金重くん、そして今も社会貢献に忙しい毎日を過ごされている義昭くん。ふたりとも本当に素晴らしいな」とつくづく思った次第である。ふたりとも。話せば話すほどに。だんだんと小学生のころ、少年時代の面持ちになられ、やはりかねしげくん、よしあきくんに違いない-と改めて感慨深く思った次第である。
ふるさとの友とは良きもの、なつかしきものである。私も、残された人生を共に楽しく過ごさなければ、と、あらためて思った次第。
(9月9日)
まだまだ猛暑日が続いている。
名古屋では午前11時29分に35度に到達。ことし49日目の猛暑日となった。昨日8日(月曜日)に続き、観測史上猛暑日の最多日数を更新したことになる。
新聞各紙やNHKなどマスコミ各社の報道によれば、だ。
佐賀県警が8日、科捜研(科学捜査研究所)に所属する40代の男性技術職員が実際には行っていないDNA型鑑定を実施したように装う虚偽の報告や鑑定結果に関する書類の日付を改ざんする不正行為をしていたことを明らかにした。2017年6月~2024年10月の7年超で130件の不正を確認。同県警は、当然ながら8日付でこの職員を懲戒免職処分としたという。
鑑識といえば、だ。事件捜査のカギを握る重要部所だけに、この悪行を捨ておくわけにはいくまい。と同時に、かつて、ひとりの新聞記者としてサツ回りをしていたころ、鑑識のデカ(刑事)を誰よりもマーク、何度も何度も〝夜討ち朝駆け〟した日々のころが思い出されるのである。
話は少しそれるが。昨夜のテレビ愛知の番組【世界からニッポンを再発見!】の中の▽平安時代の染色技法 越前墨流し名工に学ぶ両手で4本の筆さばき感動…涙が止まらない-には、それこそ感動した。そこには、本物の日本文化があった。
ほかには、【牧之原竜巻最大級の強さ 風速75㍍か 重軽傷89人、停電解消】【顧問暴言苦に高3自殺か 22年聖霊高ソフト部 「指導は不適切」第三者委】【茂木、高市、林氏出馬へ ポスト石破、本格化 自民総裁選 「党員参加・来月4日投票」案】【先端技術協力 日韓が初合意 防衛相、10年ぶり訪韓】(いずれも中日朝刊)……といったところか。
夜遅く。スマホで第一回広島平和音楽祭の席であの、故美空ひばりさんが歌った【一本の鉛筆】を聞く。「戦争はいやだ」と私は書く。1枚のざら紙があれば、私は「あなたをかえして」と書く。……
ひばりさん。美空ひばりは、やはりボクにとっても永遠の人、人物である。
2025年9月8日
本日付の夕刊は【茂木、林氏が出馬意向 自民 総裁選準備加速 高市、小泉、小林氏ら軸か】【未明に赤黒く3年ぶり皆既月食】(中日)【自民党員「再建に注力を」 首相退陣表明、落胆と安堵】(日経)といったところか。
政界や皆既月食の話しもよいが。やはり私は本日付中日新聞の夕刊軟派トップ【夫婦91歳 万感の富士 美濃「山登り人生の総仕上げ」 2人で名峰踏破 今後は低山】が一番心にグサリとくる紙面で文句なしにイッチバ~ンなのである。政界のゴタゴタ劇もそれはそれなりに関心大ではあるのだが。やはり、ニンゲンたるもの、虚構もありがちな政治舞台よりも【真の人間ドラマ】には、かなわないのである。
<夫婦91歳 万感の富士>の活字が躍った8日付の中日新聞夕刊
朝刊の方は、【石破首相退陣へ 総裁選要求が拡大 続投一転「関税交渉、一区切り」】【牧之原の突風 竜巻と認定 静岡知事視察 近く停電解消へ】【三重知事に一見氏再選】(中日)……と、いろいろだ。
(9月7日)
日曜日。この日夕、石破茂首相(自民党総裁)が首相官邸で臨時の記者会見を開き、退陣する意向を表明。来るべき時がいよいよ、来たーということか。石破首相は7月の参院選での自民党大敗で求心力を失ったばかりか、自民党内で閣内を含む党所属国会議員や地方組織に総裁選の前倒し要求が拡大するなか、堪忍袋の緒が切れて。続投を断念。辞任判断のタイミングについては「日米関税交渉にひとつの区切りがついたので」と説明した。
そして。もうひとつの大きなニュースは、だ。ドラゴンズファンの私としては、なんとも悔しいことではあるのだが。この日、甲子園球場で阪神―広島23回戦が行われ、阪神が2-0で勝って2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を達成したことか。
(9月6日)
土曜日。名古屋の名駅近くウインク愛知5階小ホールであった「ラララダンス発表会」に出向く。社交ダンスのアマチュアデモンストレーション第1部若ちゃんTグループの1メンバーとして出演、タンゴを社交ダンス仲間の中でも大先輩と言っていい〝悦ちゃん〟と共に踊ってきた。2度、踊ったが1回目はまずまず、うまくこなせたのだが。2度目はなぜか、わたしの幼稚さが随所で、まるで赤ちゃんの踊りの如く露見してしまい、うまくおどれず少し残念で、相方の〝悦ちゃん〟には大変申し訳ない気がしたのである。今回の彼女は胸の手術を克服しての力演だっただけに、見事な演技の数々は「お見事でした」の一言に尽きるすばらしいものであった。それに引き換え、私の演技は華麗とまでは、とてもいかない。まだまだ努力せねば、と思った次第である。
でも、何はともあれ、だ。こうして社交ダンスを続けること自体が今は亡き妻伊神舞子との約束を守り、私自身の健康維持にもそれ相応に少しは役立っているので「まッ、これでイイか。うまく踊れなくても仕方あるまい。良しとしよう」と思っている。いずれにせよ、帰宅して亡き妻の遺影と仏(静汐院美舞立詠大姉)の前に座り「社交ダンス、行って来たよ。相変わらず、うまく踊れなかったよ」との報告をした時には、心からホッとした。
それにしても、だ。毎度思うことではあるのだが。わたくし以外の出演者はどなたも、かなりうまい。ホントに華麗かつ楽しそうで、どの方も、蝶が大空を舞うように美しく、見事なものだな、とあらためてつくづく思った次第である。
名古屋で催されたラララダンス発表会の1場面
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☆ ☆ ☆
【悠仁さま「加冠の儀」 男性皇族成年式40年ぶり】【崩れた土壁必死の救助 アフガン地震1週間 支援届かず野外で寝起き】【使用済み核燃料 原発内保管厳戒 電力各社、搬出先確保に躍起】とは、本日6日付の中日新聞夕刊の報道である。
(9月5日)
「東海線状降水帯恐れ 台風15号(見出し) 台風15号が4日午前、鹿児島県・奄美大島の東で発生し、午後にかけて九州東側の沿岸付近を北寄りに進み、四国にかなり接近した。上陸する恐れがある。台風は今後、進路を東寄りに変えて5日にかけて西日本から東日本の太平洋側を進む見込み。」とは、けさの中日新聞1面の見出しと本文記事。
台風一過の話ではあるのだが。台風は幸い、静岡県下の被害に比べたら、尾張地方の方は被害も少なく、無事、通り過ぎホッとした、といったところか。午後、社交ダンスのレッスンで一宮のスポーツ文化会館へ。ちょっとハードではあったが。あす名駅近くウインク愛知で開かれるラララダンス発表会出演を前にしてタンゴやジルバのレッスンに挑んだ。レッスンから帰ると、NHKラジオのニュースがわが耳に。歌手のあの橋幸夫さんが亡くなったという。82歳だった。潮来笠や雨の中のふたり、霧氷、吉永小百合さんとデュエットで歌った🎵いつでも夢を-など。わが青春時代に何度も何度も口ずさんだことがあるだけに、橋さんの死は、とても残念な気がしたのである。惜しいな、と思った。お疲れさまでした。橋さん。
私が「脱原発社会をめざす文学者の会」で執筆している文士刮目の連載52回目【傷だらけの〝極端社会〟到来に言葉(表現)の大切さを思う なぜ?】を読んで頂けたら、と思う。同文学者の会ホームページのアドレスは次のとおりなので、ぜひ読んでほしく願っている。
文学者の会のアドレス https://dgp-bungaku.com
★能登地震死者656人に、とは本日付の中日新聞朝刊で「石川県は3日、能登半島地震の影響で心身に負荷がかかり亡くなった災害関連死が新たに3人認定されたと発表した。地震の死者は石川、新潟、富山3県で累計656人となった。新たに認定されたのは輪島市、珠洲市、能登町の各1人。珠洲市の80代女性はくも膜下出血で、能登町の80代男性は脳梗塞で亡くなり、それぞれ災害との因果関係が認められた。」としている。
(9月4日)
木曜日。にゃんにゃん、にゃんこのにゃんこちゃん。すなわち半野良タンゴ、こすも・ここ3世は、きょうも朝、律儀にもかわいい顔を私に見せてくれた。当然ながら、いっぱいの食事とお水を与える。
【中ロ朝北京で結束誇示 3首脳同席 抗日軍事パレード】【麻生氏 総裁選前倒し賛成 自民新たに3副大臣らも】【新浪氏潔白を主張 サントリー会長辞任 同友会活動は自粛】(いずれも中日)など。けさも新聞紙面ではアレヤコレヤと報じられている。
けれど私にとっての一番にうれしいニュースは中日新聞スポーツ面のトップ記事【<球心>中日5―2阪神 細川決勝3ラン 竜打めきめき反発力 五回に逆転劇六回は昴弥1号】【逆転ストッパー大野9勝】にほかならない。弱いながらも、時に思い出したように本来の力を発揮してくれる、そんな中日ドラゴンズがごくごくたまに見せてくれる強いドラゴンズ、〝晴れ姿〟なのである。
今は亡きマイ(伊神舞子)が買ってくれた片方が真っ白だった眼鏡のフレームが年月の重みに耐えかねてか、壊れてしまったので先日、この眼鏡を購入した扶桑のイーオンに出向き「サングラスのレンズはそのまま残し、フレームだけを替えてほしい」と注文すると、シンズを丁寧にふいてくださったうえ新しいフレームを探して付け替えてくださったので昨日から、その眼鏡をかけている。
雑談するうち、店主の奥さまが能登半島突端の珠洲市のお方だと知り、思いがけず話が弾んだ。私自身も家族5人で能登半島に7年間、住んでいたことがあるだけに、アレヤコレヤと話が弾んだ。そういえば、私が能登半島在職当時、珠洲の方々の新刊購入率は全国でもトップクラスで、当時そのことをニュースにしたことなどで話が弾ん。能登の人たちはどこにいっても🎵能登はやさしや 土までも……で本当に良い方ばかりなのである。
(9月3日)
【マダニ感染症全国に拡大 中部9県でも最多 肌露出減らし対策を】【自民 森山氏ら四役辞意 両院議員総会 首相は当面続投 総括「解党的出直し」】【サントリー新浪会長辞任 違法サプリ購入疑い捜査】【中ロ首脳「抗日戦勝」誇示 北京で会談 歴史問題巡り共闘 正恩氏が中国入り】……(いずれも中日3日付朝刊)と、いろいろある。
ウエブ文学同人誌「熱砂」紙面で書き進めてきた随時連載小説【能登よ のと ―おかあさん】を9まで書いたので読者のみなさまにはぜひとも読んでほしく願う。
熱砂紙面=https://www.nessa.jp=のウエブ作品集またはインターネットで「能登よ のと ―おかあさん」と検索して頂けたら、連載小説が画面に現れ、読めますので読者のみなさまには、ぜひ読んで頂けたら、と願っている。
(9月2日)
富山市八尾町の「おわら風の盆」がきのう1日から始まった。のびやかな胡弓と三味の音(ね)。編みがさを目深にかぶった男女の踊り手たちの魔法にでもかけられたような、そんな手や足、全身のしぐさに合わせ「時」は流れ、八尾ならではの踊りと胡弓の調べが延々と流れたのである。
立春から210日。二百十日の風を全身と両の手、足のしぐさで封じ、五穀豊穣を祈る伝統の風の盆踊りで、江戸時代から300年以上続いている。わたくし自身、取材も兼ねて、かつて現地を何度か訪れ、踊りの輪に加わった体験がある。それだけに、いろんなことが思い出され、かつ忘れられないあの胡弓の調べと踊りである。
この、八尾の風の盆踊りはいわば、二百十日となり、迫りくる風を切り裂いて退散させようと言うものだけに、あの調べと踊り、編み笠(すげがさ)は生涯、忘れることが出来ない。というわけで、ことしもまた、あの八尾の【おわら風の盆り】がやってきたのである。3日まで。
【平均最高気温猛暑日数 右肩上がり 暑い名古屋昔より過酷 識者「身体への負荷2~3倍 平均気温最高に 全国6~8月】【アフガンM6.0 800人超死亡 東部2800人負傷、救助続く 防災の日南海トラフ想定訓練】など。世界は相も変わらず、いろいろである。
(9月1日)
1923年に死者・行方不明者合わせて約10万人が出た関東大震災が発生したその日、9月1日、防災の日である。【名古屋40.0度 夏休み最終日史上2位の暑さに】【防災計画39%見直し 南海トラフ津波想定自治体 自主避難所、組織の整備急ぐ】【中部も備え進む 志摩市「市民への周知課題」】【クマ銃猟市中で可能に 被害最多水準 改正法きょう施行】とは、本日付の中日新聞である。
ほかには【イチローさん殿堂表彰 バンテリンDで式典 女子選抜と試合】【「十字架軽くなり、前向きに」前川さん再審無罪1カ月 薬物依存者回復の場所を】【グライダー墜落、死亡 埼玉・熊谷 慶応大機の女性か】(中日)といろいろである。
関東大震災は1923年9月1日の正午2分前に起きた。死者・行方不明者は約10万5千人。阪神大震災(関連死を含め約6400人)、東日本大震災(同約2万2千人)を上回る大被害だった。―とは、本日付の中日新聞夕刊の【夕歩道】。夕刊は、ほかに【静岡・伊東市長不信任可決 学歴問題で全会一致 刑事告発も議決】。静岡県伊東市議会は1日開かれ、学歴詐称を指摘されている田久保真紀市長に対する不信任決議を全会一致で可決した。
一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年8月~)
2025年8月31日
二百十日。気になる見出しは【残暑桑名40・5度 最高更新】(中日)【トランプ関税2審も「違法」 米高裁「大統領権限逸脱」】【引き揚げ苦難の戦後 終戦時、海外にいた日本人の数は? 人口1割近くの約660万人】(毎日)。それと中日(東京)新聞のサンデー版の【本物と出会う街銀座】も読みがいのある紙面であった。
日曜日、歴史的ともいえる酷暑続きだった8月。その8月もやっと、きょうでピリオドが打たれる。あすからは秋が日に日に近づき、訪れてくれるだろうか。これだけ暑い日が続くと、そんなことまで思ってしまう。ニャンニャン、すなわちこすも・ここ三世であるタンゴちゃん(愛称)は、この暑い中、けさも心配そうな顔でわが家を訪れ、草むらから顔をのぞかせたため「こっちにおいでよ」と声をかけ、いつものようにお水を与え、ごはんも与えたのである。
嬉しそうに食べる姿を目の前に、なぜか私がかつて愛し続けたシロちゃん(オーロラレインボー)はじめ、こすも・ここ、神猫シロ、てまりちゃんとのことなどを思い出していた。どの猫も。みんなかわいい、かわいい猫ちゃんたちだった。でも、このタンゴちゃんを除いて、もはや全てこの世にはいないのである。
今は亡き舞からの使者なのか。タンゴは、けさも顔を見せてくれた
(8月30日)
軟式の全国高校選手権最終日が29日、兵庫県の明石トーカロ球場で決勝が行われ、中京(東海・岐阜)があべの翔学(大阪)に3―2で逆転サヨナラ勝ちし、史上初の4連覇を果たした。14度目の優勝で大会最多記録を更新。
ことしの暑さは尋常でない。つい先ほどのラジオニュースによれば、桑名で命に関わる危険な温度40・5度を記録したという。ラジオアナが「熱中症に警戒してください。激しい雨。落雷。突風にも注意してください」と叫ぶように何度も何度も視聴者に呼びかけている。この世は一体全体、どこに運ばれようとしているのか。「気を付けてください」と呼びかけられたところで、どうしようというのか。どうしたらよいのか。天変地異からどうして逃げようというのか。
そんな真っ昼間に玄関を開けて外に出ると、このところ毎朝わが家にやってくる、あの先代こすも・ここそっくりの半のら三代目こすも・ここ、タンゴ(愛称)3世が道路を渡ろうとしているではないか。危ない。危ないよ。気を付けて渡らなければ。
わたしが「タンゴ」「タンゴ」と声を上げ呼ぶと、彼女は道の中央でいったん立ち止まってジッと私の目をみつめ、「にゃあ~ん」「にゃあ~ん」と嬉しそうな声を二度あげ、そのまま道路を向こう側に横切っていった。「車に気をつけてよ。ニンゲンどもは全くもって危険だからね。シロ(オーロラレインボー)、しろちゃんみたいにニンゲンどもの車にはねられないように、ね」と私。すると、タンゴちゃんは私の顔をしげしげと見つめ「ニャア~ン」とまたひと声上げ、道路を横切って行ったのである。「気をつけるんだよ」と、もういちど私。ニャン、ニャ、ニャア~ンとタンゴ。
その瞬間、一陣の秋風がわたしの心をふきぬけていった。そんな気がしたのである。
本日付の夕刊(中日)は【トランプ関税「違法」 米高裁 権限逸脱を認定 10月14日まで効力容認】【パレスチナのビザ拒否 米、国家承認意向に対抗か】が気になるが。何といっても【<能登だより 夏祭り> 若者が熱い 重蔵神社例祭】が清々しい筆致でよかった。能登といえば、だ。同じ中日朝刊の【原発立地支援拡大決定 30㌔圏に 避難道、港湾整備など】の記事のほか、【能登地震終わってない 中日懇話会 前口・本紙七尾支局長】もなかなか読みごたえのある内容だった。
(8月29日)
昨夜遅くから未明にかけ、わが相棒であるパソコン画面が一方的に閉じてしまい、その後電源を入れたり、スイッチボタンを押したりしても、うんともすんとも動かなくなり、反応しなくなってしまった。さあ~、どうしよう。これは大変だとばかり、電源をいれたり、スタートボタンを押したり、アレヤコレヤとやってみたのだが。画面は知らんぷりで、そのまま。
「これでは、何もできなくなってしまう。書けなくなってしまう。どうしよう」と思っていたところ、画面がパット明るくなり画像がやっと出た。デ、画面の文字を読むと「もう少しでPCのセットアップが完了します」の表示が。そこには疲れ果てたあげくに愛用のパソコンの前に座る私の姿があったのである。やれやれだ。
というわけで、午前3時近くになり、やっと床に入ることが出来たのである。おかげで翌朝(30日朝)はすっかり寝坊してしまい、起床は午前8時過ぎに。息子の姿は出勤した後で、すでになく、いつもの朝のお見送りをすることはかなわなかったのである。でも、その代わりか。いつも朝になると顔を見せてくれるニャンニャン(こすも・ここ三世)が顔を見せてくれ、ホッとしたのである。
2025年8月28日
友から送られてきた、やさしさに満ちあふれた黄色の彼岸花、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)を繰り返しながめている。この夏は。今も猛暑が続いているが。季節の顔に偽りはない。まもなく哀愁に満ち満ちた、そんな秋がやってくるに違いない。
友の手で撮影された黄色の曼殊沙華
彼岸花といえば、だ。亡き妻、伊神舞子が生前に詠んだ俳句【曼殊沙華人恋ふごとに朱深く】を思い出す。と同時に、もう一句、これも彼女が、この世に残した【秋空に未来永劫と書いてみし】も、である。というわけで、今は秋の到来が待たれるのである。
【石井章議員事務所捜索 維新 秘書給与詐取疑い】【ラオス深刻邦人が児童買春 愛知県警動画撮影容疑 60代2人を逮捕ミャンマーでも 日本で処罰対象「国外犯」に該当 現地大使館に撲滅求める署名】【総裁選前倒し要求議員公表 自民選管、記名式を決定】(中日新聞)……と、きょうも紙面はいろいろである。
ふと人間、誰しも生きていくのは大変だなっ、と思う。すかさず「そうよ。みんな大変なのだから。シロちゃん(オーロラレインボー)だって大変。今という時を人間も動物もだれだって一生懸命に生きているのだから」と生前の、あの鈴を鳴らすような舞の声が私の耳に大きく迫ったのである。「うん。そうだよな。み~んな一緒だ。なかよく生きていかなければ」とわたくし。
(8月27日)
早朝の不燃ごみと古紙(古新聞)出しに始まり、毎朝の日課でもある各紙のチェック、これを終え、きょうは月イチの金山ペインクリニックでの健診日のため名鉄電車で金山へ、と慌ただしい1日が矢の如く過ぎ去っていった。受診後は決まって金山駅構内の食堂を訪れ、ランチを食べて帰ることにしているが、きょうはイワシの魚フライ定食をたべたが、これがまた、とても美味しかった。
いったん帰宅後、こんどは近くの郵便局へ。「脱原発社会をめざす文学者の会」への会費納入のためだが急に雨が降り出し、それもとても強い降りで全身がびしょ濡れに。なんだか理由もなく、泣きたいようなそんな気持ちに襲われたのである。どんなに逆立ちしたところで自然にはかなわないナ、と改めて思う。
中日新聞の本日付の朝刊は【除染土処分地35年めど 政府が工程表 福島県外で選定】【香る秋味 絞り染め 中津川、栗きんとん】【データセンター向け商材注力 岡谷鋼機・岡谷社長】【洋上風力撤退で調整 3海域で計画 中電子会社など】【朝日、日経生成AI巡り提訴 米企業、記事無断使用 44億円請求】【マダニ感染症最多更新 25年 累計143人、三重など5県報告】といったところか。同夕刊は【ウナギ規制強化「妥当」 ワシントン条約暫定評価 10月に最終評価】【石井章参院議員事務所捜索 維新 公設秘書給与詐取疑い】か。
(8月26日)
きのう午後訪れた「赤旗」販売店員の東さんに続き、本日は午前中、中日販売店の松本さんが各紙新聞代の集金においでた。しばらくすると、急に、にわか雨が降り出し、私はあわてて早朝ベランダに干したばかりの洗濯物を室内に入れるハプニング(この種のハプニングは始終ではある)に襲われ、バタバタ、ドタバタと動き回る。やっとこせ室内に入れたと思ったら、しばらくして天気は回復。太陽の光りが、再び地上に注がれたので、わたくしは思い返したように窓を開け、再び洗濯物をベランダに出したのである。いやはや、疲れた。わが身はこうしてきょうもまた自然界の中であわてふためいている。
やれやれ、とは。まっこと、このことか。
本日付の中日朝刊は【国道119カ所陥没恐れ 24年度国交省調査4739カ所空洞確認】【大川原冤罪 警視庁と検察墓前で謝罪 元顧問の妻「受け入れるが、許せない」】【保釈却下 裁判所検証せず 長男「やらないのは間違い」】【豊臣秀吉像の首が折られる 円頓寺商店街】【駐車場奥ナイフ隠す? 神戸女性刺殺 4㌔、50分尾行か】など。そして夕刊は【金正恩氏と会談「年内に」 米韓首脳 トランプ氏意欲】【「北にトランプ・ワールドを」 李氏「お世辞」で穏便に】【FRB(米連邦準備制度理事会)理事を「解任」 トランプ氏投稿 金融政策に影響も】【ダガー賞の受賞に寄せて 王谷晶 ぶっとんだ話も地味の積み重ね】か。
(8月25日)
月曜日。文士刮目の締め切り日のため52回目を出稿する。毎回のことだが、2週間ほど前から何度も何度も「その時に1番ふさわしい内容で」と書き改めたうえで「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局に出稿しているだけに、出稿を終えたときには心底からホッとし、なんだか全身の重荷が取れたような気がするから不思議である。
これも、わが尊敬する今は亡き作家加賀乙彦さんから私への言葉「ごんたさん。君はまだまだ若いのだから。今の調子で書いて書いて書いて。君には書きまくってほしいのだ」との言葉を忠実に守らなければ、との私の信念で続けているからに、ほかならない。
2025年8月24日
日曜日。中日(東京)のサンデー版は生前、世界各地のフォークダンスをそれこそ楽しそうに見事に踊りこなしていた今は亡き私の妻伊神舞子(たつ江)が大好きだったヨハン・シュトラウスその人を紹介した【ワルツ王 ヨハン・シュトラウス2世生誕200年】であった。
私は紙面を手に思わず、嬉しくなり、おまえ(たつ江)の遺影・静汐院美舞立詠大姉に向かって手を合わせ「よかったね。相変わらず、お空の、おまえの国で踊っていますか。このサンデー版大図解を手に、おまえが心底から楽しそうに踊っていたあの日々を思い出してしまい、涙が出てきたよ。俺の退職後は毎週、土曜日になるとは、レッスン会場である公民館にまで車で送っていったよな。発表会にもそのつど、送らされたものだが。世界各国のフォークダンスを、それはそれは見事に次々と華麗かつ楽しそうに踊りこなす、そんなおまえの若々しい姿には、いつも感動していたよ」などと語りかけ、そのサンデー版の紙面を仏前に供えたのである。
というわけで、フォークダンスとは少し違いはするものの、私が現在、こうして社交ダンスを続けておられるのも彼女に「あなた。私が居なくなってしまっても。せっかくピースボートで始めた社交ダンスなのだから。いつまでもつづけてよね。続けなきゃいけないよ」と言われた。そうした経緯があるからこそなのである。無口な彼女は私にフォークダンスを始めたいきさつについて語ったことはないが、わたくしが気がついた時には世界じゅうのフォークダンスを踊りこなすまでになっていたのである。そんな彼女だけに生前は、仲間の女性たちとよく発表会などに出かけ、時にはフォークダンスとは違うのだが。郡上の徹夜踊りにも有志でしばしば行くなどしていた。今にして思えば本当に楽しそうだった。あのころ、郡上までついていくべきだった-と心から反省しているのである。
朝刊は【日韓首脳未来志向で一致 首相、歴史認識を継承 李大統領初来日】【鮮やか絵巻豪壮 西尾・大提灯まつり】【相続で悩む土地 国に引き渡し増 東海地方 荒れ地多く管理課題】(いずれも中日)。夜。NHKEテレで【日曜美術館 洋画家・絹谷幸二さんを追悼して▽70歳の時に挑んだ奈良興福寺の無著・世親菩薩立像▽情熱的な創作に密着!】を見る。
(8月23日)
夏の甲子園・全国高校野球はこの日決勝戦が行われ、沖縄尚学高校が西東京代表の日大三高に3―1で勝ち初優勝。沖縄県勢が夏の甲子園を制したのは、2010年に春夏を連覇した興南高校いらい。15年ぶりの快挙となった。
東京電力が福島第1原発にたまる処理水の放出を始めてから、24日で2年になる。放出自体はおおむね順調に進むが、顕在化し始めているのが、汚染水を処理水に浄化する過程で発生する、放射性物質を含む廃棄物の問題だ。原子力規制庁の概算によると、その放射能量は人や環境への影響が大きい放射性物質のセシウム137で24京ベクレルを超え、敷地内にたまった事故で溶けた燃料由来のセシウム137の半分を占めるまでになっている。/こうした廃棄物には、人が近づけないほど放射線量が高いものも含まれる。今後も廃棄物は増え続ける見通しだが、処分計画は何も決まっていない。/東電によると、2023年8月24日の初放出から、今月3日までに放出した処理水は計10万1870㌧、処理水に含まれる放射性物質トリチウムの量は計約22.1兆ベクレル。原発近くの海域で検出されたトリチウム濃度は最大で1㍑当たり56ベクレルで、国の基準値(1500ベクレル)を大きく下回っている。/建屋の外から入り込んだ雨水や地下水が溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)に触れるなどし、現在でも1日当たり平均70㌧の汚染水が発生している。そのため放出開始前に約134万㌧あった処理水は、今年8月7日時点で約128万㌧と、放出量の半分程度の約6万㌧しか減っていない。ただ東電は、廃炉完了目標の51年までに残る全量を放出できると試算している。………
――以上はけさ(23日付)の毎日新聞1面【放射性廃棄物浄化作業で蓄積 福島第1処理水放出2年 処分計画決まらぬまま】の記事の一部である。何といおうか。幾何級数的な数字の中で福島の人々は、きょうも生きていく。のである。何という事なのだ、と。なんたることか、と思ってしまう。
ほかには、【新米JA前払い最高値 三重、前年比1万円増 60㌔3万円台 小売価格も上昇へ】【生産現場は 農家には助かる額 消費者離れないか コメ高止まり続く】【詐欺の成功数ボードに記入 カンボジア拠点 中国系が厳格管理 かけ子遅刻なら罰金ルール】【スマホ条例案炎上 豊明市1日2時間以内を目安 「なぜ縛る」「家庭の問題」抗議相次ぐ】【神戸女性刺殺35歳男逮捕 逃走、都内で発見 殺人容疑】(中日朝刊見出し)。
そして。中日(東京)夕刊の<土曜訪問>に【母・静子さんと太宰治の愛に迫った自著と母の日記が合本で復刊 太田治子さん(作家) 『斜陽』は両親の〝共著〟】の話題。ほかに同特報面は【クマによる死者過去最多ペース 耕作放棄地が隠れ場に ごみなど求め接近 市街地でも発生 人間が誘因の側面も 駆除に過度な苦情「カスハラ対応を」】の深刻な紙面も。
この世の中、いろいろある。
(8月22日)
午前中の執筆を終え、一宮のスポ文(スポーツ文化センター)へ。
社交ダンスの継続は、亡き舞、シロちゃんとの約束なので、どんなにハードな中でも、この約束だけは守らなければ、と続けている。きょうもタンゴ、クイック、ワルツの順で悦ちゃんやヨシコ姉、若先生も一緒に何度も踊る。待ち時間には、流れるワルツにあわせ、ただひとりムードを大切に踊ってみるなどした。こんどは、どこかで誰もいない草原か何かでただひとり、ムードたっぷりに踊ってみたいナ、と。そんなことを思ってみたりした。
もう随分と昔の話ではあるのだが。かつて空港記者時代に何かとお世話になった当時全日空の広報担当だったAさんに久しぶりにラインし「能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】がカラオケ(ジョイサウンド)でも歌えるようになったので、どんどん歌って応援してください」と援護射撃をお願いする。そこはAさんである。「すばらしいですね」と、すぐに返信があり懐かしく思う。
(8月21日)
木曜日。献血の日。
中日新聞の朝刊1面見出しには【南海トラフ事前避難52万人 「巨大地震警戒」発表時 愛知・三重12万人】【29邦人を移送、逮捕 カンボジア拠点特殊詐欺 愛知県警、未遂容疑】【暴れる容疑者ら機内へ 過去最大級海外拠点摘発】【首相「民間投資を強化」 検討委新設へ アフリカ会議開幕】といった活字が並ぶ。
朝。半のら愛猫こすも・ここ3世、タンゴちゃん(愛称)がわが家の横庭縁先にいつものように顔を見せたので食事と水を与える。きのうから隣の敷地で雑草の伐採などの整地工事が行われていることもあってか「顔を見せなくなった」と思いきや、この暑い中、「朝のあいさつを」とわざわざ顔出しをしてくれ、とても嬉しく思ったのである。
そして。夕刊(中日)は【ガザ市郊外を掌握 イスラエル予備作戦開始】【「安全の保証 中ロ参加を」ウクライナ和平でロ外相(ラブロフ外相)】【詐欺収益14億円か カンボジア拠点 逮捕の29人】といったところか。
兵庫県西宮市の甲子園球場で行われている第107回全国高校野球選手権大会は21日、準決勝が行われ第1試合に登場した県岐阜商(岐阜)は延長十回タイブレークで4-2で日大三(西東京)に競り負けた。夏大会で1956年いらいの決勝進出はならなかった。残念無念とは、このことか。
(8月20日)
第107回全国高校野球選手権大会は19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、県岐阜商(岐阜)が延長11回タイブレークの末、横浜(神奈川)に8―7でサヨナラ勝ち。16年ぶりのベスト4進出を決めた。甲子園といえば、はるか昔の昭和のころ松本支局員時代に松商学園に同行取材、岐阜総局(現岐阜支社)のころにも市岐商について甲子園へ。あのときのドラマに満ちた取材を今なお忘れることが出来ない。
朝刊には【ロシア・ウクライナ会談調整 侵攻後初首脳同士 ゼレンスキー氏と欧米首脳会合】とか【随契備蓄米販売延長へ 放出分の7割 売り切れず】(中日)【消化中5階天井崩落か 死亡隊員避難経路絶たれる 道頓堀火災】【前会長に懲役3年求刑 KADOKAWA 五輪巡り贈賄】【98歳囲碁棋士杉内(寿子)八段引退 最年長】(毎日)といった活字が躍っている。人それぞれ。この世の中、いろんな世界があり、人間たちはその中を生きていくのである。
本日付の夕刊は【アフリカ成長へ新経済圏 首相表明インド洋に物流網 TICAD(第9回アフリカ開発会議)開幕へ】【備蓄米来月以降も販売 農相表明 随意契約分を延長】【トランプ氏、地上軍否定 ウクライナ国境防衛「空軍通じ支援」】【欧州有志国連合 部隊派遣へ協議 米と計画策定へ】(日本経済新聞)か。そして。本日午後7時半からの【NHKスペシャル 堺雅人がエジプト縦断 古代文明の危機救った ブラックファラオの謎 ピラミッド地下に水!? 潜水調査で大量の黄金 3000年も栄えた王国の秘密が今夜明らかに!】がとても良かった。
NHKスペシャル 堺雅人がエジプト縦断のワンシーンから
2025年8月19日
俳句の日。朝刊は【盆明けても猛暑 豊田39.2度】【トランプ氏と首脳会談 ウクライナ割譲拒否確認 欧州と結束一部支配は容認か】(中日)の記事が気になる。これらニュースの数々は、自然と人間が織り成す悲喜劇のような気がしないでもない。とは言ったところで、人間たちが自然に勝てるはずもなかろう。
私自身も大好きな大阪はあの道頓堀でビル火災が発生。消火中の消防隊員2人が亡くなったという。なんということなのだ。合掌―
(8月18日)
本日付の中日新聞夕刊1面の夕歩道がすこぶる良い。
以下のとおりである。
ー16、17日に連続放送されたNHKスペシャル「シミュレーションー昭和16年夏の敗戦」(猪瀬直樹氏原案)は力作だった。米国と戦えば必敗と予測されながら太平洋戦争に突入する苦境を描いた。
1940年(昭和15年)設立の首相直轄「総力戦研究所」が舞台のドラマ。集められた若手エリートが統計に基づき、米国と戦えば日本必敗と事前予測する。だが、国は道を徐々に踏み外した-。
予測できなかったのは原爆投下だったという。天変地異も予測不能。ドラマには登場しないが、43~45年に鳥取地震、東南海地震、三河地震が相次いだ。45年の終戦まで人が死んでばかりだった。
正午前。歌手舟木一夫ファンクラブの熱心なファンである女性から「ごんたさん。徹子の部屋で舟木さんやるので、ぜひ見てみて」と突然のライン。チャンネルを6(メーテレ)に合わせ、拝聴させて頂いた。舟木さんは、私が「高校三年生」の時に青春歌謡の【高校三年生】が大ヒット。そればかりか、当時私が通っていた滝高校で「高校三年生」のロケが行われ、その光景(自転車置き場で何度も転ぶところなど)を、柔道着姿で見ていた。その懐かしの郷土一宮市出身の大歌手だけに、滑り込みセーフで拝見させて頂いた次第である。
(8月17日)
お盆に迎えた先祖の霊を送り出す京の五山送り火が昨16日夜、京都市街を囲む山々であった。
きょう17日のニュースは、私も知るあの中日(東京)新聞の福島特別支局記者片山夏子さんの記事【こう見る 福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える】にほかならない。彼女の目と足、耳を駆使した日々の努力が福島原発事故その後の深刻さと重大さをいかに読者に伝えているか、を思うとき。私の目頭を思わず熱いものが流れたのは言うまでもない。彼女こそ、当代社会に必要とされる記者であることを改めて痛切に感じたのである。「原発事故が起きたとき、そこにいた人たちに何が起きたのか。今も続く作業を忘れてはならない。」そのとおりである。彼女には、これからも心からのエールを送り続けたい。
片山夏子記者の「こう見る 福島第1原発の現場 作業員の日常を伝える」。この日は【米露停戦合意至らず】(毎日)の記事も。
日曜日。午前中、一宮の水野さん(自動車修理業)に先日、一宮での社交ダンスレッスンから帰宅途中、交差点で突然、目の前に突っ込んできた小型バスを避けようと急ブレーキを踏んだ、まさにその瞬間(幸い突進してきた小型バスとの衝突は間一髪、避けられた)以降、少しブレーキの感覚が不具合となっていた愛車の状況を見に来て頂いた。自宅周辺を試し乗りをして頂きフロント部分をしっかりチェックして頂いた結果、▽心配されたブレーキオイル漏れはない▽マスターシリンダーなるものの内部に入っていた空気は取り除けられた――とのことで「運転して頂いても心配ありません」との判断でホッとした次第。「それと秋には車検ですので、その場でもしっかり点検させてもらいます。このまま乗って頂いても心配ありません」との診断に、ホッとした。やれやれである。
水野さんにはせっかくの機会なので私と牧すすむさんで最近作った能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり(伊神権太作詞、牧すすむ作曲、安本和秋編曲、岡ゆう子歌)】の存在を告げると、「ああ、そりゃすごいですね」とその場でスマホで【能登の明かり】を聞いてくださり、嬉しく思った。彼は、私が新聞社の一宮主管支局長在任時に少年野球軟式野球連盟の理事長として何かにつけお世話になり、それ以降の付き合いでもあり、いつまでもこうして助けてくださり、ありがたいことだーと改めて思った次第である。
昨日、能登七尾の和倉温泉「のと楽」で行われた七尾高校同窓会に出席した長男夫妻から、小丸山公園の相撲場の写真が送られてきて、懐かしく思う。昔、一本杉通りにあった新聞社の支局隣の〝おしょうゆ屋さん〟や近くの小丸山公園などにも寄ったと知らせてくれ、やはり「わが子らも七尾のことが忘れられないのだ」と思う。
(8月16日)
【不戦80年 次の世代へ 全国戦没者追悼式「反省」首相13年ぶり言及 「戦争やったらだめ」3歳祈る 最年少いなべから5歳兄と参列】【「戦中・戦後の苦難語り継ぎ」 陛下お言葉初の表現】とは、本日付の中日新聞朝刊1面見出しである。中でも石破首相の式辞に触れ【石破首相は式辞に「反省」の文言を民主党政権以来13年ぶりに盛り込み「あの戦争の反省と教訓を、今改めて深く胸に刻まねばならない」とした。】と今ひとつ。天皇陛下のお言葉に触れ【天皇陛下はお言葉で「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ」との一節を新たに加え「将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」と読み上げられた。】との下りには、同じ日本人として私の心に熱いものが流れたことも事実である。
ほかに16日付紙面は【平和へ決意刻む 戦後80年終戦の日 首相式辞13年ぶり「反省」】(毎日)といった具合に不戦、平和への誓いを新たにする紙面内容が目立った。15日は終戦から80年の節目の年でもあり、各紙とも不戦への誓い、平和への決意がにじむ内容となっている。「戦争など、もう2度とごめんだ」の心は、どの人とて同じに違いない。
夕刊は各紙とも、米ロ首脳会談が1面トップ。あいにくウクライナ停戦は合意に至らなかったようだが、両首脳のこんごの努力に期待したい。間違いなく人類共通の願いだと言っていい「世界平和への道」につながるからである。両氏のこんごの誠意と努力に期待し、こんごは世界平和実現への貢献をしてほしく願う。
というわけで夕刊の見出しは【米ロ首脳、停戦合意できず ウクライナ侵略 初の直接会談 競技継続では一致】【アンカレジ基地厳戒 会見場に「和平追求」の文字】【ベラルーシと米首脳が電話協議 米ロ会談前に】(日本経済新聞16日付の夕刊)
きょうは、三男坊の誕生日。早朝のNHKラジオによれば、この日の花言葉は【ヤナギラン】で<集中する>との意味があるそうである。これからは、それこそ、働き盛りの年代になるので健康に気をつけ、集中して頑張ってほしい。おかあさん、たつ江(伊神舞子)も同じことを思い、こんごの活躍を願っているに違いない。1人の父親としても、息子の限りなき飛躍と成長、幸せを願っている。
(8月15日)
終戦の日。朝刊には【きょう戦没者追悼式 戦後生まれ 初の半数超に】【8.15終戦の日<2025年戦後80年 昭和100年>「お父さん」憧れた 名古屋の84歳 実父も義父も戦死 「ててなしご」悲劇二度と】【光に平和願い 津・万灯みたま祭】(中日)【「戦後」を100年へ 主筆前田浩智】【未来に伝える きょう終戦80年 デモクラシーズ ビジュアルで見る 1945年~現在】【脱・自国中心史観へ 日中韓研究者ら共通博物館構想】(毎日)などの見出しが躍っている。
そして。ほかに気になる記事といえば、だ。【千玄室さん死去 102歳 茶道裏千家前家元】(中日)にほかならない。
午後。一宮スポーツ文化センターへ。社交ダンスのレッスンのためで、タンゴ、クイック、ワルツに続き、久しぶりにルンバを踊る。先生曰く。「ごんたさん。こんどはブロンズ級のルンバに挑戦しようよ」と。ルンバは、ある程度自信はある。かといって、ここのところ、しばらく踊っていないだけに、早く慣れ、これまで以上に華麗かつ美しく踊るようにならなければーとは、私の正直な本心だ。たつ江(伊神舞子)が生きていたなら、ふたりで華麗に踊ることが出来たのに…。そう思うと悲しくなってくるから不思議だ。やはり、彼女を思い出し、泣けてくるのである。
夕刊は【8・15終戦の日 問われる記憶継承 追悼式 戦後生まれ半数超 小泉農相ら靖国参拝】(中日)【終戦80年平和の誓い新た 戦没者追悼式に4500人 参列者5割超、戦後生まれ】【惨禍の記憶胸に刻む 平和の祈り子らと共に 80回目「終戦の日」】【「誰もしゃべる人いなかった」 皇居前、80年前の安堵 群衆にいた女性証言】【クマに襲われ登山者不明 知床の羅臼岳ヘリで70人救助】(日経)。いろいろ、だ。
(8月14日)
中日新聞夕刊で気になるのは【万博客足止め会場で一夜 地下鉄トラブルで動かず 熱中症など36人搬送 夏の屋外「しんどい」】である。記事には、こうある。
―13日午後9時半ごろ、大阪・関西万博の会場につながる唯一の鉄道路線、地下鉄大阪メトロ中央線で車両に電気を供給するレールが停電し、運転を見合わせた。大勢の来場者とスタッフが帰宅できなくなり、会場内で一夜を過ごした。中央線は14日早朝に全線で運転を再開。14日は30分遅れの午前9時半に開場した。
ほかには【停戦交渉不調なら ロシア制裁強化も トランプ氏会談へけん制】【<戦後80年昭和100年>野戦病院の沢村栄治 隣の患者の従軍日記に記述 日中戦争時 記者との面会を記録】【モーニング広島が発祥? 原爆から復興 支えた喫茶店】【打ち切り→戦時下に掲載 「のらくろ」幻の224本 軍隊支持の内容不本意?】といったところか。
(8月13日)
本日付の中日新聞夕刊に【真夏に願い乗せて ペルセウス座流星群ピーク】の見出し。そうか。そういえば、マイ(舞子、たつ江)が、まだ健在だったころ。私たちは2階ベランダに立ち、夜の空を眺めて流星群の光りを仲良く競って追ったものである。流れ星が大好きだった舞は見つけるのも上手で「あっ、いま飛んでったよ。ほら。ほら。見て。見て。みてよ」と声を上げたが、時既に遅しが大半ではあった。でも、それだけの時がふたりにとっては、とても楽しかったのである。美しく、やさしく、かわいい女(ひと)でもあった。
というわけで夕刊の記事は次のようなものだった。
――真夏の夜空を彩る「ペルセウス座流星群」が12日深夜から13日未明にかけて出現のピークを迎えた。毎年この時期に見られる流星群だが、国立天文台によると、今年は月明かりの影響で見える数は例年より少なめ。それでも天候に恵まれた地域では天体ショーを観察できた。
(8月12日)
新聞休刊日。半のら猫ちゃんのタンゴ三世が朝、わが家の室内に潜入。そのまま鳴きながら私たち家族が談笑する室内を時折、ニャンニャア~ンと甘えた声を出し立ち止まるなどして室内を探訪。しばらくすると元の自然の世界にに戻りたくなってか、ニャンニャン・ニャニャア~ンと外に出ていった。お盆に集まって久しぶりに談笑する私たち家族にとっては何よりのタンゴなりの歓迎ぶりか、と思うとなんだかありがたい気持ちになったのである。
こんな長男夫妻も午後、新幹線で川崎へ、と帰っていった。
(8月11日)
山の日。本日付の朝刊はやはり【釜本邦成さん死去 81歳 メキシコ五輪銅、得点王】【熊本に大雨特別警報 九州など線状降水帯】(中日)【広陵甲子園辞退 初の大会中、暴力事案に中傷】【3年連続40号(米大リーグ、ドジャースの大谷翔平)】(毎日)というもので、変わった記事で見過ごせないのは【終戦前後デマ拡散スパイ容疑 朝鮮人虐殺 南樺太各地で ソ連捜査資料から明らかに】(毎日)か。
午後。雨の中、帰省中の長男夫妻も加わり、家族そろって舞が眠る臨済宗妙心寺派永正寺の永代供養集合墓へ。あいにくの雨天ではあったが今は亡き、わが妻舞子すなわちたつ江(静汐院美舞立詠大姉)の墓石を前に線香をたき、花を供え、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を流し、ささやかながら実のあるひとときとなったのである。帰宅後は、わが家で皆そろってシャンペングラスで乾杯、楽しいひとときはアッというまに矢の如く過ぎさっていった。
今は亡き舞も喜んでくれたに違いない。長男曰く「15、16日には和倉温泉のと楽で七尾高校の同窓会があるため、ふたりで行ってくる」と。七尾と言えば、だ。私が七尾在任中、長男は七尾高校ボート部員で石川国体に出場したばかりか、7年間家族そろって過ごした思い出の土地。そればかりか、能登半島は1昨年元日の地震、昨年秋の豪雨水害に襲われ復興さ中にあるだけに、かつてのクラスメートたちとの再会劇は貴重なひとときになるに違いない。
それだけに「そうか。そりゃあ、よかった。みんな元気でいてくれるとイイね」と感慨深げな私が、そこには居たのである。そして私は、わが子を前に、こうも付け足した。
「おとうさん。おまえも知る小牧の牧さんと一緒に先日、輪島市道下の仮設住宅街特設ステージで能登半島地震の復興支援コンサートをしてきたよ。その席で能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】の大正琴演奏があったが、皆さん喜んでくれ、とても嬉しかったよ。石川テレビに北陸中日新聞も報道してくれ、ありがたかった」とー。
夜は、亡き妻舞子(伊神たつ江、青汐院美舞立詠大姉)とシロちゃん(オーロラレインボー)の遺影を前に、みんなでシャンパンで乾杯し、楽しいひとときとなった。
(8月10日)
お盆で科学者(ナノテク物理学博士)の長男夫妻が帰省。ありがたいことに、三男も加わって1、2階各部屋のカーテンレースの一部をそっくり一新してくれ、それこそ、その部分だけがまるで新婚さんの新居に早変わりしたみたいで嬉しく思った(まだまだ、ほかにもほころびたカーテンはいっぱい、あるにはあるのだが)。これまでは今は亡き舞がつけてくれたレースのカーテンを放置した形だったが、あちこちが破損してきていることをわが子らに言うと、「バローのホームセンターに行こう」と子どもたちが即断。あっという間の早業の如く新素材を購入、アレヨアレヨと言う間にその部分のカーテンを取り換え、一新してくれたのである。いやはや、その早業には、わが子ながら「(今は亡きおかあさんに似ているナ)と感心するやら。驚くやらで、つくづくよい子たち、家族に恵まれありがたいことだ、と思った。これも今は亡き舞の子育てがよかったからに違いない。
長男夫妻が「お父さん。文学界の9月号ありますか?」と聞くので「あるよ」と渡すと。「ちょっと見せてよ」というのでみせると、今話題の「オッペンハイマー」のところを読んで返したので、私も読む。読みながら、「あぁ、それでか」と合点がいったのである。
物理学者でもある長男夫妻に文学界9月号に原爆生みの親として知られるオッペンハイマーのことが書いてある【英語能台本 アラン・マレット『オッペンハイマー』原爆投下から八十年の節目に初めて東京で上演を迎え、話題の本作。能台本の全訳を掲載】の存在を教えられ、私も改めて読んでみたのである。ひとことで片付ければ、懺悔以外の何物でもない文学めいた活字が、そこには並んでいた。
きょうの中日朝刊1面見出しは【<戦後80年昭和100年>ノーモア 長崎から響け 原爆の日80年 首相、核禁条約触れず 魂の叫び受け継ぐ 43年前国連演説宣言引用】と、とてもわかりやすく、同感である。
第107回全国高校野球選手権大会に出場している広陵(広島)の堀正和校長が10日、出場辞退を表明。7日に1回戦を突破し、2回戦で三重県代表の津田学園との対戦を控えていた。暴力事案は1月に寮内で発生。3月に日本高野連から厳重注意処分を受けた暴力事案が大会直前に交流サイトSNSなどで拡散、他の情報も取り上げられている状況に屈服した形で同校は「事態を重く受け止め、出場を辞退したうえで、指導体制の抜本的な見直しを図る」と文書で説明。選手たちに罪はないので、このまま出場すべきだ、と私は思う。のだが。一体全体、何があったのか。真相を知りたいところではある。
堀校長は生徒らが誹謗中傷を受けたり寮に爆破予告があったことなどを挙げ「生徒らを守ることが最優先だと考えて判断した」と述べてはいるのだが。甲子園出場を夢見て日々がんばってきた選手たち、高校球児の心はどうなるのか。
日本サッカー協会の発表によれば、日本サッカー界が生んだ不世出の名ストライカーで、1968年のメキシコ五輪では得点王となり、銅メダルの原動力となった元Jリーガー、G大阪の監督、元参院議員でも知られた釜本邦茂さんが10日、肺炎のため大阪府内の病院で死去。81歳だった。京都府出身。日本サッカー協会などが発表した。
(8月9日)
本日付の夕刊は当然のように【2025年戦後80年昭和100年 平和へ対話の連帯 長崎原発の日式典「核戦争の危機迫る」】(中日)【80年長崎「最後の被爆地に」 平和宣言、核廃絶への道筋求める】(日経)というもので、ほかには【米ロ首脳15日に会談 ウクライナ巡りアラスカで】(中日)【米ロ首脳会談15日に トランプ氏表明アラスカで ウクライナ停戦協議】(日経)だった。
このうち長崎原発の日式典に関する中日新聞の記事は、以下のとおりである。
―長崎は9日、米国による原爆投下から80年となり、爆心地の長崎市松山町にある平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が営まれた。鈴木史朗市長は平和宣言で、紛争が相次ぎ「核戦争」の危機が差し迫っているとして、対話や交流による連帯を提唱。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の故山口仙二・元代表委員による演説を引用して「ノーモア・ヒバクシャ」と訴え、世界の指導者に「核兵器廃絶を実現する具体的な道筋を示すことが不可欠だ」と迫った。
わたし自身、テレビを前に長崎の方に向かって手を合わせ、目を閉じて黙とう。「二度と悲惨な原爆投下が起こらぬ」よう神、仏に瞑目。お祈りをしたのである。長崎といえば、今は亡き伊神舞子に請われ、ふたりで訪れたあの日のことが忘れられない。ふたりで食べた卓袱(しっぽく)料理のおいしかったこと、ほかに原爆のない恒久平和を願って石畳の坂道・オランダ坂を家族そろって味わいながら歩いた、その日のことは今も頭を離れないのである。最近では、長崎で古くから歌われてきたお座敷唄で中西れいさんの小説「長崎ぶらぶら節」でも一躍脚光を浴びた【長崎ぶらぶら節】に凝り、舞の前でよく歌ったりしたことなども思い出したのである。
どれも過去のこととなった今。私たちが願うこと。それは広島、長崎原爆の悲劇を二度と起こさない。ただ、そのことに尽きるのである。
(8月8日)
きょうは、忘れもしない。
パチパチ(8月8日)、びわ湖花火の日である。かつて新聞社の大津支局長在任時に妻と湖畔で見たあの日々が忘れられない。かといって、誰とて、だ。1人としての命が一瞬一瞬、過去に流されてゆくのである。きょうは、だからか。過去がいとおしくてならない。
そんな朝に、だ。このところ、ちょくちょく縁先に遠慮がちに顔をだす、あのかつての愛猫こすも・ここちゃんそっくりの【タンゴ3世】がおそるおそる顔を見せ、ガラス戸を開けてやるといつものように室内に潜入。その後、しばらくあちこちを〝探検〟。この間に用意したお水を飲み、ごはんを食べ、しばらくしたら満足そうな顔をして外に出ていき、その後はいつもの縁台でそのまま日向ぼこをする-という、そんな名画の如きシーン、ひとときが流れていった。のである。わたくしは、そんな彼女を目の前に「タンゴ、タンゴちゃん。おまえは神猫シロちゃんの使者なんだね」と語りかけると、彼女は口を開け、甘えるような顔をしてニャア~ンとだけ、声にならない声で、応えてくれたのである。ありがとう。ここ。そしてシロちゃん。
まさに神猫タンゴが家族になった、その日だといえようか。
新聞(本日付の朝刊)の方は、だ。【北陸で記録的豪雨 加賀に線状降水帯 浸水や道路冠水】【能登地震死者645人(新たに認定された災害関連9人を含む)】【呼吸器事件を直接謝罪 滋賀県警本部長 再検証は否定】【「冤罪本当になくなるのか」 疑念と期待に西山さん揺れ】【大川原冤罪19人処分 警視庁検証結果「指揮系統の不全」】(中日)【相互関税15%上乗せ 米発動 日本軽減求める】(毎日)といったところか。
2025年8月7日
夕刊(中日)は【北陸で記録的大雨 金沢で冠水や床下浸水 線状降水帯】【大槌「鎮魂の森完成 岩手 犠牲者しのび遺族献花】【対日追加関税15%表明 米政権、食い違いなお 上乗せはない 官房長官認識】が気になるニュース。なかでも対日追加関税は、なんとも分かりづらい。まさかこれまで日米双方が話し合ってきた結果だけに、まやかしはない-とは思うのだが。トランプ関税は、よほど理詰めに進めないと足元を払われる。そんなまやかしにも似たものをどこかに感じるのはわたくしだけであろうか。日米双方に望みたいのは、互いに相手国の立場になり、腹を割って-ということである。
相手、トランプさん、米大統領はある面で百戦錬磨の人物、それに対して日本側はどうか。石破首相の誠実な姿勢だけでは、この危機は乗り切れないのでは、と。そんな不安を感じるのはわたくしだけか。それにらば、よいが。
夜。友からのメールで101歳を迎えた影絵作家藤城清治さんの存在を知る。世の中には、すてきな方がおいでで捨てたものではないナ、と実感。藤城さんみたいな立派なお方に比べたら、わたくしなどそれこそヒョッコであることを実感。それはそれとして私もわたくしなりの世界を築き上げていこう-と、あらためて思う。
2025年8月6日
れもんかみつつ思う事平和(伊神舞子)136頁=金子兜太・いとうせいこうが選んだ『平和の俳句(小学館)』から=
きょうは広島原爆の日である。
デ、今は亡きわが妻伊神舞子(たつ江)の遺影を傍らにNHKテレビの画面【広島平和記念式典 被爆80年「原爆の日」ヒロシマの思い世界へ】を前に、原爆が投下された午前8時15分に、画面と共に手を合わせ黙とうした。舞とは、元気でいたころ、彼女が友人知人にお願いして折っていただいて用意した折り鶴1000羽を共に胸に抱き、広島の平和記念式典会場をふたりで訪れたことがある。それだけに、あの日のことが思い出されたのである。ノーモア戦争。ノーモア核兵器。原子爆弾許すまじ、との願いを込めてである。
なかでも広島市内の小学生から選ばれた児童代表の市立皆実小6年関口千恵璃さん(12)と市立祇園小6年佐々木駿くん(12)が並んで読み上げた「平和への誓い」には感動した。
平和への誓いを述べる関口さんと佐々木くん(NHK画面から)
広島市平和記念公園での原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)には世界各国からも多くの人々が参列した
ーというわけで、夕刊は当然ながら【広島 被爆80年の祈り 平和宣言「核廃絶、市民総意に」 最多120カ国・地域参列】(日経)【<2025年戦後80年昭和100年>過ち繰り返さぬため 若い世代に期待 広島原爆の日 核廃絶「市民の総意に」】(中日)が、各紙のトップ見出しに。戦争はもうしないで、との思いが十分に伝わってくる内容であった。ただ日経夕刊1面トップの【関税軽減措置 EUのみ 米官報、日本は対象外 赤沢氏訪米し直談判】の見出しが少々気になる。トランプ大統領の言いなりにだけはならないように、と少し心配になってくる。
(8月5日)
8月も早や、5日。連日、うだるような危険な毎日が続いている。日本海側の山形県などでは雨が降らないままで米作に影響が出ているという。このまま日照りが続くと、米はこんごの生育が大変心配で農家にとっては不安な日々の毎日となり、早く降ってほしい-と、どの農家も天に向かって両手を合わせている。
けさのニュースは。昨日の▽山下美夢有の全英女子ゴルフ初Vに続き、【最低賃金全国1000円超 過去最大6%増、1118円 中央審議会決着】【セ・リーグもDH(指名打者)制 27年から、来年は猶予期間】【首相 立民と協議意向 衆院予算委 減税、給付「責任共有」 即答期限は示さず】【戦後80年見解首相「必要」識者に意見聴取】(いずれも中日新聞見出しから)といったところか。
そして。けさの紙面で何より悲しかったのは【みなとみらいで花火台船が火災 作業員5人は無事】(毎日)の記事か。4日夜、横浜市中区で開かれていた花火大会「みなとみらいスマートフェスティバルの台船で火災が発生、海に飛び込み逃げた作業員5人の全員が救助されたものの、花火は中止になった。記事を目の前に、関係者のこれまでの労苦と気持ちを思うと胸が塞がれてしまうのである。みんな楽しみにしていた花火なのに。新聞を手に、ふと気がつくと私は活字を前にかつて何度も立ち会った和倉温泉の花火でみたあの絢爛豪華な三尺玉花火はじめ、スターマインや芸術花火など数々の花火が打ち上がる名場面を思い出していたのである。
台船があればこそ、の花火であった。
(8月4日)
午前中、亡き妻、舞(伊神たつ江・舞子。青汐院美舞立詠大姉)のお盆の棚経がわが家仏前で行われた。わたくしも知る、いや舞の生前時から私たちが何かとよくして頂いている臨済宗妙心寺派は永正寺の新進気鋭の若住職・中村建岳さんの朗々と吟じる声が室内に流れ、響き渡った。それは艶っぽく、なぜか、若住職さんがひと回り大きくなられたやうな、そんな貫禄とでもいったような神々しさが感じられたのである。舞も、舞のあとを追うように逝ってしまった愛猫シロちゃん(生前は、舞命名による俳句猫「白」。別名オーロラレインボー)もきっと、喜んでくれたに違いない。
朗々たる声が流れ、響きわたった中村建岳住職による棚経
そして。4日付中日夕刊1面には【農林水産物輸出最高 25年上半期15.5%増の8097億円 米などで販路拡大】の見出しと並んで【山下全英女子ゴルフV メジャー日本勢6人目】のあかるいビッグニュース。女子ゴルフの山下美夢有(24)が3日、英西部ウェールズのロイヤルポースコールGC(パー72)で行われたAIG全英女子オープンでメジャー初優勝を果たした。日本勢の制覇はメジャー昇格後では2019年の渋谷日向子以来2人目で、メジャー大会での頂点は6人目(7度目)の快挙。山下は米ツアーで今回が初制覇となった。―といった内容である。
日経夕刊も【元(NHK)アナ杉浦圭子さん、父の体験伝承 「被爆者ありのまま知って」 広島 子や孫の活動重み増す】といった話題を流し、なかなか味わい深い内容である。
(8月3日)
この世は地獄か天国か。きょうも暑くて熱い日である。
中日の本日付朝刊は【40度超 うだる列島 4日連続観測】をはじめ、【油井さんISS(国際宇宙ステーション)到着 大西さんとハイタッチ】【400年の伝統に新風 蟹江で須成祭】【城と鮮やか共演 岡崎花火】【絹谷幸二さん死去 洋画家、長野五輪ポスター 82歳】などの記事の一方で、【マンホール転落4人死亡 埼玉 八潮の陥落受け点検中】【高校生2人が池で溺れ死亡 静岡・沼津】と多くの不幸なニュースも伝えられている。
午後。途中、喫茶店でのランチ(昼食)を兼ねて扶桑のイオンへ。こんなに、どうしようもなく暑いのにイオンの駐車場はぎっしり満杯で驚いた次第。人々は、こんなにも暑いのになぜ、イオンに行こうとするのか。
ふと、どの人もこの人も、み~んな。生きているのが悲しいからではないのか。と。そんなことを勝手に思ってみたりもする。帰りには、舞との思い出がいっぱい詰まっているボクたちの畑【エデンの東】に寄ってみたが。いつのまにか夏草が生い繁ったまま。草ぼうぼうの姿にはア然としたのである。この土地の管理は知人の植木屋さんに管理費をお支払いしてお願いしてはあるのだが。これだけ暑い日が続いていたのでは、管理(畑地の手入れ)にも限界がある。「猛暑が終われば、また元の美しい畑地にしてくださるに違いない」と自らに言い聞かせ、この日は退散とあいなった。
ニンゲン。だれだって。することには当然、その人なりの限界がある。雑草はそのうち除去してくださるに違いない。これだけ暑くては労力にも限界があるので仕方ないかと。そう自らに言い聞かせ、本日のところは退散とあいなった。「暑い日が続いているのだから仕方なかろう」と。わたくしは、そう自らに言い聞かせ帰宅したのである(舞が元気なころは、早朝ふたりで出かけ、雑草除去をしたものだが。彼女が居なくなってからは、業者さんにお任せしている)。
猛暑にダウン? 私たち自慢の【エデンの東】も、このところの暑さと夏草襲来には一本取られたか
生き生きと。美しく整地された直後の「エデンの東」=ことし4月撮影
(8月2日)
名古屋高検が1日、1986年(昭和61年)に福井市で中学3年の女子生徒が殺害された事件の裁判をやり直す再審で殺人罪で服役した前川彰司さん(60)を再審無罪とした名古屋高裁金沢支部判決に対し上告期限の1日、上訴権を放棄。逮捕から38年を経て前川さんの無罪が確定した。
7月の参院選を受けた第218臨時国会が1日、召集された。全国的に猛暑となった1日、三重県桑名市では最高気温40・4度を観測。今夏、中部6県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀)で40度を超えるのは初めて。全国でもこの日一番の暑さとなった。愛知県安城市の夏の風物詩「第72回安城七夕まつりが1日、JR安城駅周辺の市中心部で始まった。3日まで。
静岡県伊東市の部長全員が、先に学歴詐称を指摘された田久保真紀市長に対して31日夕の会合で「辞職して出直し選に出馬するよう」申し入れた。田久保市長は31日に続投を表明。一夜明けた1日、市役所には朝から苦情の電話が殺到。市によれば、1日夕までの24時間に寄せられたメールは約850件、電話は330件以上で大半が「なぜ辞めないのか」といった批判や会見に対する意見だったという。
(2025年8月1日)
【津波注意報 全域解除 気象庁 続く海面変動 警戒を】(1日付、中日1面見出し)の朝刊報道にどこかホッとし、安堵感のようなものが全身に漂い、同時に体内を走り抜けた。それとわたくしが月に一度、月イチで書き続けている私の文士刮目の連載51回目「参院選の自民大敗に思う」が本日、公開された。ひとりでも多くの方々に読んで頂けたら、うれしく幸いである。アドレスは次のとおりである。
https://dgp-bungaku.com
午後。社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化会館へ。暑さの中、先生の若さんはじめ、悦ちゃん、よしこさん、水谷さん。そして私の5人でワルツにタンゴ、クイックステップ……に挑んだ。レッスンを終えたあとは爽快感に包まれ、どこか少しだけしあわせな気分になった。のである。
一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2025年7月~)
2025年7月31日
当然といえば、当然なのではあるのだが。
【カムチャッカ沖M8・7 津波22都道府県に 田原30㌢、岩手で1.3㍍ 200万人避難指示】【愛知680人超避難 東海道線一時運転見合わせ】【ガソリン減税「年内実施」 与野党合意、代替財源焦点】(中日31日付)【川重裏金海自93人処分 海幕長ら「構造的な問題」指摘 監察最終報告】【<これまで これから 戦後80年>原発輸出計画再燃】(毎日31日付)など。新聞報道は、休む間がない。社会的使命なのだから。仕方ないか。
わが家を出入りする自由猫のタンゴ3世。けさも少しだけ顔を見せ、いつものわが家の縁側でごはんを食べると、いずこかへと消え去った。一体全体どこへ行ったのか。こんなに暑い日々の連続だというのに、である。でも、それなりに元気そうだから。良し、としている。彼女には、いつだって今は亡きお姉さん、シロちゃん、すなわちオーロラレインボーの魂が宿っている。そんな気がするので。どこか、安心でき、気分も落ち着くのである。
午後。最近、新装開店し装いも新たなレストラン「ビッグ・ボーイ」へ。ここで野菜いっぱいの昼食をしたあとお隣のスーパー・ピアゴに。非常用簡易トイレなど、とりあえずの防災グッズを購入して帰宅。この後、久しぶりにユーチューブの調べに合わせ、<高校三年生><学園広場><仲間たち><修学旅行>など私の青春時代に流行っていた舟木一夫さんの青春歌謡数曲を歌ってみる。
引き続き、これまた久しぶりに愛用のハーモニカで舞が大好きだった「赤とんぼ」に「ふるさと」をふいてみる。せっかくその気になったのだから-と自らに言い聞かせ、こんどは横笛で【さくら】を演奏してみる。演奏しながら「ヨシ、ヨシッ。さっきのハーモニカも横笛も、わが輩の腕はまだまだ衰えてはいない」と私。たまにはふかなければ。演奏しなければ。腕が衰えてしまう、と自らに言い聞かせる。
夕刊報道は【米韓、関税15%合意 トランプ氏発表 車も同率に 対米投資52兆円約束】【米金利、5会合連続維持 FRB(米連邦準備理事会)理事2人反対、32年ぶり】【円下落、149円台半ば】(日経31日付)【津波注意報 北海道など続く 愛知、三重、静岡は解除 夏休みビーチ閑散 トヨタ停止11工場に拡大】【ダル日米204勝 日本選手最多】(中日31日付)……といったところか。
中でも米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有(38)が30日。サンディエゴで行われたメッツ戦で今季初勝利を挙げ、日本選手歴代最多となる日米通算204勝目を飾った話は、あっぱれである。ダルビッシュの話「黒田さんや野茂さんのような投手ではまだないと思う。数字がどうとかではなく、本質的に近づいていきたい」の言葉がまた謙虚で彼らしく、とてもよいのである。
太田治子さんの「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子/斜陽日記」(ちくま文庫)を読み進める一方で「絵本 源氏物語」の空蝉の段を読む。
太田さんの著作「明るい方へ」
(7月30日)
初代、2代目愛猫こすも・ここ(愛称は、どの子もタンゴちゃん)の〝そっくりさん〟といってもよく、このところは毎朝のようにわが家の縁側に姿を見せる3代目タンゴちゃんが、けさはなぜか室内にスッススウッ、とはいってきたので、今は亡き愛猫シロちゃんが生きていた時と同じ場所で食事と水を与える。3代目は、うれしそうに食事をすると室内を気の向くままに探検、しばらく居たあと、外にでていった。3代目のうれしそうな表情に私は、ついつい嬉しくなり、頭やからだをなでてやると、3代目はとてもうれしそうで、私自身もうれしく思ったのである。
遠慮しながらも。わが家に上がり、食事をした三代目タンゴちゃん
それとは別にいやはや。いろいろ起きる。本日午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャッカ半島付近を震源とするマグニチュードM8・7と推定される地震が発生。気象庁は太平洋側など広い範囲に津波警報と津波注意報を出した。津波の予想される高さは北海道から和歌山県までの太平洋側などで3㍍、北海道と青森県の日本海側や四国、九州、沖縄県などで1㍍。この日、結果的には北海道や青森、福島、茨城県で40㌢を観測するなど津波は各地に到達したが幸い、東日本大震災のときのような悲劇は免れた。やれやれである。
というわけで、夕刊の見出しは【北海道・太平洋側に津波 ロシア カムチャッカでM8.7 広域に警報 解除に時間か 震源近くでは3~4㍍観測】【尾鷲高台に避難 JR東海、近鉄運転見合わせ】(中日)【太平洋側に津波警報 広範囲、最大3㍍予想 カムチャッカでM8・7地震】(日経)などといった活字が躍った。それにNHKはラジオ、テレビとも終日、津波警報を流し続け、太平洋岸に住む人々すべてが津波の恐怖に脅え続ける1日となったのである。
幸い、夕方現在では、あの東日本大震災の時のような大津波発生のニュースは流れておらず、今はただこのまま収束してほしい-とは、全ての人々に共通する願いに違いない。いやはや、今に始まったことではないのだが。いつなんどき自然災害が牙をむくか知れたものでないのである。
きょう私は、だ。そんな地震のニュース報道を耳に、自宅近くの「なかはら歯科クリニック」へ。いつもの私担当の歯科衛生士くるみちゃんに消毒をしてもらったのである。彼女とは、不思議と波長が合い、診察の合間にあんな話こんな話をし、気がついたら診療は無事、集結。きょうは寝る前のうがい用の消毒剤の予備もひとつ出して頂き、帰宅とあいなった。
この日午後2時半過ぎ。兵庫県丹波市で国内最高温度41.2度を記録。
(7月29日)
自室冷房の風がどこか、このところ少し寒く感じられるのは、私だけか。なぜだろう。酷暑の一方で里の秋が音もなく近づいているからか。
日本列島はそれこそ、北海道までこのところ、暑い日々の連続ではあるのだが。微かに秋の風、けはいが1日1日と、わが身にしのび寄ってきている、わたくしには、そんな気がしてならない。それとも舞(たつ江)が、そうしてくれているのか。
このところ朝になると決まって顔をみせる黒猫ならぬキジトラのタンゴ3世。初代こすも・ここの幼いころにそっくりの【タンゴ3世】がきょうは、わが家の居間にまで図々しくも入ってきて食事とあいなった。そして。知らぬ顔をしてその様子を見守る私。タンゴ3世には、互いの運命的な絆がわかっているような、そんな気がしてならないのである。今は亡き愛猫シロちゃん、オーロラレインボーの伝令すなわち、身代わりのような気がしてならないのだ。
昼の買い物ついでに市内「西友」近くのカラオケ店へ。いやはや、大勢のおじちゃん、おばちゃんたちがカラオケに興じておいでた。わたくしは、時には愛車を運転しながら歌っている舟木一夫さんの「絶唱」と石原裕次郎さんの「夜霧よ今夜もありがとう」の2曲を歌い、帰宅したが。店内で歌うお年寄りを含めたお客さんたちの迫力とパワーには圧倒されたのである。
夕刊(中日)は【日本車間税15%に引き下げ 米車業界不満続々 「日系メーカー有利」トランプ政権に逆風か】【<戦後80年 昭和100年>原爆投下 米評価割れる 世論調査 正当化論に陰り】【自民、近く両院総会開催 首相「逃げずに説明」 臨時国会1日召集伝達】。世の中は、どんなに暑くとも動いている。
夜。太田治子さんと静子さんの「明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 斜陽日記 太田静子」(ちくま文庫)を読み進める。読めば読むほどに、思いが深くなっていく。
(7月28日)
本日付の朝刊(中日)は【琴勝峰が初優勝 IGアリーナ初 名古屋場所】【琴勝峰 家族とかなえた初V 新入幕の弟からも刺激】【豊橋中央初の甲子園 東三河勢、夏は50年ぶり】【タイ・カンボジア協議へ トランプ氏が停戦仲介】【愛する人の少しでも近くに 御嶽山噴火遺族 初めて登山道外で慰霊】の見出しが胸を打つ、といえよう。
そして。夕刊は、となれば、だ。文句なく1面トップの【イチローさん表彰式 米殿堂「夢のよう」 英語でスピーチ 故障少なく走攻守活躍】の記事だろう。ほかに【米、対EU間税15%合意 首脳会談 貿易摩擦回避へ】も見逃せない。
(7月27日)
中日の本日(27日)付朝刊1面<戦後80年 昭和100年>は【広島の千羽鶴 再び飛び立つ 愛知キーホルダー高校生デザイン 「平和への願い 思い出と持ち帰って」】で、平和を希求する高校生の姿が描かれており、胸にジンときた。ほかには【ゆらり輝く水面 津島天皇祭】とこちらも風情があってなかなか良い。昔、一宮支局(現総局)で支局長として在任当時に妻を伴って出かけた日のことが思い出された。ちょうちんが水面を照らすまきわら船のあの情緒あふれるシーンは、忘れられないひとときでもあった。
日曜日。汗があふれ出てくる。きょうも暑い日だ。
ニンゲンたちは、そんな中を生きている。いや、生きてゆくのである。愛猫のタンゴ3世とて同じ。 みなゴールも何も知らないまま。それでも生きていくのである。きょうも、とても暑い。亡き舞が、愛猫シロちゃんが、彼女たちが生きていたなら、どう言っただろう。舞のことだ。あの鈴を鳴らすような声で「もう、いい加減にしといてよ。あついよ」と言うに違いない。
きょうは今は大阪に住む無二の親友から「龍踊り」の写真が送られてきた。龍が天に昇っていく。なぜだ。なぜなのだと思いつつ画面を見るうち、「どんなに暑かろうが。寒かろう、がだ。人間たるもの、しっかりと天に昇っていかなアカンよ」と。そんなことを言われている気がしたのである。
【猛暑日6日連続200地点超え】とは、毎日新聞の本日付の朝刊見出し。記事の内容は「日本列島が広い範囲で高気圧に覆われた26日、全国的に気温が上昇した。気象庁によると、午後5時時点で全国914観測地点のうち35度以上の猛暑日となったのは253地点で、6日連続の200地点超えとなった。全国で気温が最も高かったのは福島県伊達市の39・9度。福島市と群馬県桐生市では39・2度まで上昇し、福島市では観測史上1位の最高気温となった。埼玉県鳩山町38・9度、京都府宮津市38・7度と続いた。東京都心(千代田区)も35・5度に達した。」というものだった。
【かかる日はかかる時までほととぎす 特集 水のさまざま】 角川俳句7月号に目を通す。舞に代わってである。
(7月26日)
中日新聞夕刊は1面で<戦後80年昭和100年>のカット付きで【原爆犠牲者独で追悼 投下命令の地】と【米ロ核軍縮条約更新模索 トランプ氏「失効望まず」】の見出し。具体的には【ポツダム=共同】【ワシントン=共同】発といずれも共同電で「第2次大戦末期にトルーマン米大統領が一時滞在し、広島と長崎への原爆投下を命じたとされるドイツポツダムで25日、投下命令から80年となることを受け犠牲者を追悼する式典が開かれた。」というものと「トランプ米大統領が25日、来年2月に期限切れとなる米ロ間唯一の核軍縮合意「新戦略兵器削減条約(新START)」について、更新を模索していることを明らかにした-といった内容である。トランプ氏はことし1月の大統領就任後、急速な核軍拡を進める中国に警戒感を表明。米中ロ3カ国による核軍縮協議を進めることに意欲を示しているが、この姿勢は世界平和維持のためにも良いと思う。
AP通信によれば、米国を代表するプロレスラー、ハルク・ホーガンさんが24日、南部フロリダ州の自宅で心臓発作を起こして死去。搬送先の病院で死亡が確認された。71歳だった。南部ジョージア州生まれで豊かな口ひげと頭に巻いた赤いスカーフをトレードマークに80年代から花形選手として活躍。日本では故アントニオ猪木さんの好敵手として熱戦を繰り広げ、「イチバン!」の決めぜりふとシャツを引きちぎるパフォーマンス、曲げた肘を相手に打ち付ける必殺技「アックスボンバー」で知られた。世界最大のプロレス団体WWEで何度も王座を獲得、2005年にWWE殿堂入りを果たした。昨年の大統領選挙では共和党候補のトランプ氏を支援、7月の党大会で演説したこともある。
このところ、伊達市ではなんと39・9度と今夏最高の暑さとなった。このところは連日、暑い日が続いており、きょうもとても暑い1日である。午後、いつものように。買い物へ。愛猫シロ亡きあと、毎朝決まった時間にしばしばわが家を訪れる初代猫タンゴちゃんそっくりのタンゴ3世用のエサ(下部尿路の健康維持と書かれたエサでないと食べないので、このエサ)を買う。「食べてくれたら良いのだが」。最近、エサを替えたら「気に入らない」とみえてピタリとこなくなった。敏感というか、それだけ、とても感性が豊かで鋭い猫なのである。
きょうもNHKラジオで▽保坂正康が語る昭和人物史▽朗読「宮本武蔵」の順で聞いたが、どちらも胸打たれ、とても勉強になった。
(7月25日)
金曜日。
――石破茂首相(自民党総裁)は25日、立憲民主党の野田佳彦代表をはじめ与野党7党首らと国会内で会談した。日米関税交渉について「守るべきものは守った上で、日米両国の国益に一致する形で合意した」と説明し、理解を求めた。野党は既に「日本経済にマイナス」(野田氏)などと批判を展開しており、交渉経緯を追及する構えを見せている。会談には、立民の他、日本維新の会、国民民主、公明、れいわ新選組、共産、参政の各党党首らも出席した。首相は会談で「関税よりも投資という考え方で、一貫して米国に対し働きかけを続けてきた」と述べ、成果を強調した。……
とは25日付の中日新聞夕刊1面の総合リードである。そして。ほかには【仏「パレスチナ国家承認」 G7で初表明 米は反発】【第2次政権で最低 トランプ氏支持率37%】の見出しが目にとまる。
ほかには【仏「パレスチナ国家承認」 G7で初表明 米は反発】【トランプ氏 支持率37% 第2次政権で最低】といった具合である。
(7月24日)
新聞は各紙とも▽対日関税15%合意 車も同率、コメ輸入増▽首相 退陣不可避―などといったトランプ関税と政界がらみのニュースが続いている。やはり石破首相は退陣せざるを得ないのか。難しいところではある。それはそれとして、だ。今は日本国民のひとりとしてトランプ関税問題が両国間で無事、穏やかに着地するよう願わざるをえない。
夕刊(中日)は1面で【コメ輸入 即時75%増 日米合意 防衛装備 追加購入】【気候変動対応「各国の義務」国際司法裁】【警官カメラ装着試用へ 来月から13都道府県 職質や警備など録画】と報じている。これとは別に、きょうの北海道は北見市で観測史上最高の39度、帯広市でも38・8度と異常な暑さとなっている。NHKのニュースによれば、暑さに倒れる人が続出。119番通報が相次いだという。
この世は、それこそ、地獄か。
(7月23日)
中日新聞夕刊1面トップ記事は【日米相互関税15%合意 車15%米産コメ輸入増 日本、米に80兆円投資】で、その脇、すなわち袖には【首相、退陣不可避 来月に最終判断】【東証一時1200円超高】の見出しが並んだ。ちなみに日本経済新聞夕刊も【米、対日関税15% 日米合意、25%から下げ 自動車も計15%に 日本は80兆円投資】【「国益かけた交渉、形に」 首相、進退は「合意内容精査」】【首相、進退含め協議へ 麻生・菅・岸田氏と会談】とその顛末と政界の動きを報じている。
こうした解決の方法が良いのか悪いのか。その点については、私自身よくわからない。ともあれ、トランプ政権の日本の国に対する一方的な関税は、難航に難航したあげくにとうとう解決した。このことだけは事実で、日米両国の関税交渉が双方納得のうえでやっと終わった。また石破首相は参院選での敗北により自身の進退が焦点となるなか、この日(23日)自民党本部で麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄前首相の首相経験者3氏と会談。会談後に「強い危機感を共有した」としつつ「私の出処進退につきましては一切話は出ておりません。一部にそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことは一度もございません」「報道されているような事実は、全くございません」と述べ、そのうえで「今回、日米合意というものがなったわけであります。この合意が確実に実行されるように、そして、また多くの対米輸出品目があります。4000を超える品目がございますのでそれぞれの取り扱っておられる会社、事業者、そういう方々にとっては極めて重大な問題であります。そういうことにきちんとお答えしていくことが目下、非常に大事だと思っています。国民生活がきちんと守られるということに向けて全力を尽くしてまいりたい」などと述べた。
きょうは小牧時代からの知人でもある小畠辰男さん=元「劇団小牧はらから」主宰=が顔を見せたので、共に近くの喫茶店へ。昼食をしながら懇談したが、やはり、話はドラゴンズのことに。「せっかく7連勝までしたのに」と残念無念な表情が印象的であった。
(7月22日)
大暑である。この日、北海道のオホーツク海側を中心に温度が平年の10度以上も急上昇。美幌町で37.3度、北見市でも36.4度と36、37度超えが北海道で続出する異常な暑さとなった。このため中標津町では町内の全小中学校を3日間の臨時休校とするなど対応に追われた。酪農を営む農家では牛が座り込んでしまい、対応に四苦八苦する農家までが相次いだという。
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朝刊は【自公過半数割れ 参院も少数与党 首相続投「政治停滞させず」】【自公大敗47、立民横ばい22 全議席確定】【なぜ自民は食われたか 論説主幹・島田佳幸】(本日付の中日)といった活字が躍っている。いずれにせよ、自民の大敗である。
きょうは、ここ尾張の国も暦どおり大変暑い日となった。皆さん、体調を崩されなければよいが-とついつい、心配になってくる。毎度のことながら、あらためてこよみの確かさに感じ入る。
22日付の中日新聞夕刊に【1票の格差 一斉提訴 参院選 最大3・13倍に拡大】の見出し。「1票の格差」を是正しないまま実施された20日の参院選は憲法違反だとして弁護士グループが22日、選挙無効を求めて全国14の高裁・高裁支部へ一斉提訴を進めたというもので、参院選当日の有権者数に基づく最大格差は3・13倍で、前回2022年参院選の3・03倍からやや拡大。最高裁は前回選挙の判決で格差是正を「喫緊の課題」としており、司法判断が注目されるという。
ほかには【戦後80年 昭和100年】の企画記事で「語れなかった被爆の傷 広島から渡米日本人 差別恐れ」の記事が、なんとも痛ましい。
(7月21日)
海の日。祝日である。
本日付の朝刊は【自公議席大幅減へ 国民・参政躍進 立憲伸びず 石破首相、続投を表明】【自民内 強まる退陣論】【希望分かち合う政治を 主筆前田浩智】【自民内強まる退陣論】【推定投票率57% 前回から5㌽増】(毎日)【自公敗北大幅減 石破首相は続投表明 国民、参政が躍進】【愛知 国・立・参・自 岐阜自民が議席】【投票率上昇 推定58・02%】(中日)…と昨日、投開票が行われた選挙報道一色である。
最近、毎朝決まってわが家に顔を出す雉虎猫ちゃんのタンゴ三世。きょうも、よほど暑いらしく、わが家の台所まで入ってきた。このところは毎朝、台所縁側に顔を出すので、ごはんとお水を与えているが、きょうはよほど暑かったのだろう。室内まで様子をうかがいながらソオーッと入ってきたので、部屋の中での朝食とあいなった。いや、そればかりか、お昼にも顔を出したので、暑いこともあってお昼も室内での食事となったのである。一生懸命に生きている、このキジトラちゃんを見ていると、なぜだか今は亡きシロちゃんの化身、生まれ変わりのような気がしてならない。不思議なものである。
2025年7月20日
午後3時49分ごろ、カムチャッカ半島付近でマグニチュード7・5の地震が発生。ロシア当局はカムチャッカ半島と千島列島の一部に、アメリカ当局もハワイに津波監視情報を発表したが、午後4時43分に解除。
日曜日。朝刊1面見出しは【石破政権に審判 参院選投開票】(毎日)【物価高対策選択は きょう投開票 参院選2025】【初めての一票笑顔 重い障害代理投票で】(中日)。というわけで、私自身も午後「このままではいけない。少しでも日本がよくならなければ」との強い思いを胸に自宅近くの投票所へと出向き、清き1票を投じた。
午後4時31分。投票から帰り、スマホの画面で【ドラ】と検索すると、なんと「中日3―1DeNA 9回表」ときょうもドラゴンズが勝っているではないか。不意に舞が生きて元気でいたころの「だめよ見ちゃ。見ていると、負けちゃうんだから。見ないの」といったあの鈴を鳴らすような声が頭をよぎったのである。というわけで、私は、あわててスマホをOFFとして画面を閉じる。(しばらくしたら、もう一度見てみよう。)
午後4時40分過ぎ。おもむろに、今一度、スマホの画面を開いてみる。なんと今度は逆に3―3と同点に追い詰められているではないか。そこでまた画面を閉じ、もはや神頼みである。もうスマホなぞ、絶対見ないから。舞よ。マイ。まい。勝たせておくれ、と手を合わせる。引き分けでもよいから。負けることだけはないように-と、私。両手を合わせ、頭を垂れる。
ここは、相手チームDeNAの呼吸を止めるしかない。チトおおげさではあるのだが。私は天に向かって両手を合わせ「勝ちますように」「舞よ。勝たせておくれ」と祈ったのである。さあ、どうなるのか。
午後5時過ぎ。私は再び、スマホ画面を開いてみる。9回裏。3-3のままでドラが攻撃中のようである。私はたつ江の指示を思い出し、再びスマホの画面を閉じた。「見ていると負けちゃうから。見ないで」の声がまたしても聴こえてきた。さあ、どうなるのか(10回裏5―3で負けている)
(7月19日)
土用の丑(うし)の日である。
毎日、毎日。歴史も自然も人々の心だって、だ。世の中は、きょうも大きく、かつ微妙に動いている。どこへ向かって進んでいくのかーとなると、それが分からない。新聞は、その映し絵といえよう。というわけで、けさも新聞は世の中の流れ、動きを的確に報道している。【福井中3殺害 再審無罪 「前川さんを有罪へ誘導」高裁支部判決 知人供述 信用性否定 前川さんにおわびします】【美浜 原発新設へ調査再開 関電、来週にも発表 福島事故後、初】【人間国宝新たに6人 文化審答申、釉下彩、初認定へ】【心の中で生き続ける 京アニ事件6年 追悼式】【「卒業証書」の提出拒否 伊東市長、刑事告発理由に】……などといった具合だ。
一方で、きょうはNHKラジオにも大変、思い出深い番組を聞くことが出来、勉強させられたのである。すなわち、毎回聞いている石丸謙二郎の山カフェに続き、伊集院光の百年ラヂオで往年の、あの美空ひばりさんの歌声を久しぶりに聞くことが出来た。そればかりか、引き続き流された保坂正康が語る昭和人物史で、あの、今は亡き俳人金子兜太さんの生の声を先週に続いて聞けたばかりか、引き続き流されたあの吉川英治の名作【宮本武蔵】の声優による朗読までも聞くことが出来たのである。運がよかったーとは、このことを言うのか。
午後5時過ぎ。「きょうのドラはどうか」と、スマホ画面に〝ドラ〟と打ち込むと。ドラ6ー2DeNAとあるではないか。「おっ、勝っとる」とここまで書いたところで、するりと、また1点増え画面は7―2に。「おっ、ほんとか。こんなら、きょうは間違いないな」と私。「舞。たつ江がいたなら、喜んだに違いない」。ドラはこの日7-2で勝った。これで7連勝である。いずれにせよ、ドラの勝利は俺たちに勇気と希望を与えてくれる。のである。
(7月18日)
午前中、きのう訪れた各務原市内のジャパンレンタカー各務原のカラオケ店へ。実は、私にとっては命の次に大事な宝物といってもいい亡き妻伊神舞子(たつ江)が生前、愛用し旅立ったあとは私が持ち歩いている薄くピンクがかった傘を昨日、カラオケ店に忘れてきてしまったためだが幸い、お店で保管してくださっていたこともあり無事、手元に戻った。
午後は、一宮のスポーツ文化会館へ。きょうは金曜日で社交ダンスのレッスンがあったためだが、ロミオとジュリエットの曲が流れるなか、先生はじめ悦ちゃんやヨシコさんらと踊ることが出来、少しハードではあったがレッスンは満足するものとなった。先日の定期健診でも「健康維持のためにも運動をしっかりしてください」と担当医師に言われているだけに、このまま元気に続けることが出来ればーと思っている。
36人が死亡、32人が重軽傷を負った2019年7月の京都アニメーション放火事件から6年となったこの日、現場の第1スタジオ跡地(京都市伏見区)で追悼式が開かれた。遺族代表が「残した作品は、今も多くの人の心を動かしています。あなたたちが生きた意味が確かにあったのだと誇りに思います」としのんだ。
(7月17日)
かつて土曜日に岐阜県各務原市内で共に社交ダンスを学んでいた「土曜クラブ」のメンバーと同市内のカラオケ店「ジャパンレンタカー各務原」でそれこそ、何年ぶりかに再会、能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】をみんなで共に歌い、旧交を温めた。この日は雨、雨の1日。というわけで行きは友人の車で送ってもらい、帰りはタクシーで帰宅。それでも久しぶりに〝みえちゃん〟や〝吉田さん〟〝棚橋さん〟ら楽しい仲間にお会い出来て旧交を交わすことになり、演歌も<黒い花びら>や<長良川演歌>などを久しぶりでマイク片手に歌えて「行ってよかったな」と思っている。
久しぶりにお会いした岐阜・土曜クラブの社交ダンス仲間たち。能登半島地震の復興応援歌「能登の明かり」をみんなで歌い、楽しいひとときとなった
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大津地裁が17日、滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、患者が死亡した「呼吸器事件」を巡り、殺人罪で服役後に再審無罪となった元看護助手西山美香さん(45)=同県彦根市=が国と県に約5500万円の損害賠償を求めた訴訟で県に約3100万円の支払いを命じる判決を言い渡した。滋賀県警が西山さんを「うその自白」に誘導したことなどを違法と認定した一方、検察の責任については認めず、国への請求は棄却した。
この日、中部地方は愛知、岐阜、三重の各地で大雨に。同日午後6時50分までの24時間雨量で三重県桑名市で204・5㍉、岐阜市でも192・5㍉それぞれ7月では観測史上最大に。愛知県愛西市でも午後4時までの6時間雨量で7月最大の146・5㍉に。同県津島市内では昼ごろ、名鉄津島駅東側の道路が1㌔ほどにわたって冠水。周辺でも道路や商店が水浸しとなり、通行止めになるなどした。というわけで新聞の見出しも【東海大雨浸水被害 岐阜、桑名で7月最大雨量】(中日)。
きょうは出がけに先に杉浦書店さんに注文しておいた太田治子さんの【明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子 斜陽日記太田静子】(ちくま文庫)が玄関先ポストに置かれており、待ち望んでいた文庫本だけに、胸がときめいたのである。
(7月16日)
水曜日。毎月一回の健康チェックをして頂いている金山のペインクリニックへ。前回採血された血液検査の結果も、血圧測定もまずまずで、こんごも出来るだけ運動をしてアルコールの休肝日を週に2日は取るように-とのアドバイスを担当の川瀬医師から受け、帰った。
愛猫シロちゃんが健在だったころは、帰宅すれば決まって玄関先まで出迎えてくれたものだが、既にその彼女も今は旅立っているのでそういうわけにもいかない。やはり、玄関先に足を踏み入れたときの、あのニャン、ニャア~ンと甘えたような声を張り上げ、出迎えてくれていた当時のことを思うと涙がにじみ出る。それでも私は玄関ドアを開けると同時に「シロ、シロちゃん。おかあさん。たつ江。今帰ったよ」と姿なきふたりにそう呼びかけるのである。
16日付の中日新聞朝刊の報道によれば、だ。わたくしも所属する日本ペンクラブ(桐野夏生会長)が15日、参院選期間中に外国人に対する差別的な主張や「外国人犯罪が増えている」などのデマが拡散されていることに対し「このまま社会が壊れていくのを見過ごすことはできない」と批判する声明を発表。声明では「与野党を問わず一部の政党が外国人の排斥を競い合う状況が生まれている」と指摘。外国人を問題視するような政策を掲げ、根拠のないデマを流すことは「言葉の暴力であり、差別をあおる行為だ」と断じている。
(7月15日)
火曜日。岐阜の社交ダンス仲間からカラオケのお誘い。せっかくのお誘いである。能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】も歌ってみたいので、出来得る限り、行こうとは思っている。ただ指定された場所まで無事行くことが出来るのか。そのあたりをしっかり確認したうえでと思っている。
中日新聞が本日15日付朝刊の<参院選2025>特集で【気候危機 今変えなきゃ】の記事。人類が当面している課題だけに、なかなかよい記事だった。そして同日付夕刊軟派トップ記事も【わがまち復興へオンエア 輪島に北陸初の災害FM】【豪雨遺族の男性仲間に 「姉の魂と進む」】と被災した地域社会に融け込んだ内容となっている。
(7月14日)
月曜日。大相撲名古屋場所がきのう13日に初日を迎え、会場となるIGアリーナ(名古屋市北区)が正式開業。新横綱の大の里(石川県津幡町出身、二所ノ関部屋)は昇進後初めてとなる本場所で新小結欧勝馬を寄り切りで下して白星発進し、「いろんなことが初めてだった中で、今日勝てたのは大きい」と胸をなでおろした。――とは、本日14日付の中日新聞夕刊である(大の里は本日も勝ち、幸先の良いスタートとなった)。
本日付の朝刊は新聞休刊日のためお休み。夕刊(中日)は【満員の熱気 大の里白星発進 名古屋場所 新会場で開幕】のほかに【地下学校やっと通える ウクライナ3年ぶり対面授業へ】【小田2度目V ウィンブルドン車いす単】【線状降水帯発生の恐れ 東海、土砂災害警戒】【悪石島 地震2000回超 6月21日以降】【さつまいもチップスで 名産地・千葉PR 地域揚げ揚げ 女将の挑戦 老舗和食料理店 厳選素材で1袋810円】【被爆者証言動画80人に 長崎被災協 ユーチューブ配信】【ローソンで車中泊できます 千葉の一部店舗 1拍3000円程度】など。いろんな話題が満載である。
夜。夕刊の予測どおり、線状降水帯がここ尾張地方の夜に炸裂。大変な轟音と豪雨となった。そんななか、深夜遅くに息子が帰宅し、ホッとする。自然には勝てない。いやいや、勝てっこない。
2025年7月13日
【鶴保氏 委員長辞任へ 衆院予算委 地震発言、自民打撃】とは、本日付の中日新聞朝刊1面見出し。自民党の鶴保庸介参院予算委員長は、「運のいいことに能登で地震があった」と失言したことの責任を取り、委員長を辞任する意向を固め、党幹部に伝えた。ーといった内容で口は禍の元の典型例だといえよう。
【大野完投 ニッコニコ <球心>3年ぶり「次は完封」】【岡林4年連続100安打】とは、スポーツ面の見出し。【竜3連勝 中日7―1広島】の小見出しにやれやれである。先日までは「負けてばっか」の悪印象が強かっただけに、やっと日が差し始めた-といったところか。勝負はこれから。井上ドラゴンズには、この先、どこまでも勝ち続けてほしいのである。
【待ってた ブルーインパルス 大阪万博・展示飛行 来場者伸び悩み】【「豊かな歴史文化触れた」モンゴル1週間 陛下感想】【ヒグマ襲撃 男性死亡 北海道 初「警報」付近捜索】【■千葉・鴨川で中学生流される■悪石島で震度4】とは13日付の毎日新聞朝刊。
(7月12日)
「ICC(国際刑事裁判所)の掲げる使命である世界における最も重大な犯罪の処罰に貢献し、犯罪被害者のために正義を実現するため仕事にまい進してきました。しかし米国から一方的かつ理不尽な理由で、テロリストたちが載る制裁リストに併記されました。これがどれほどの屈辱か。人間性を否定する許し難い行為です」とは、本日付の中日新聞朝刊1面【「法の支配 風前のともしび」ICC赤根所長、法曹に訴え】の記事の一節である。
記事は、さらにこう続く。
――制裁対象となった4人の判事はウガンダ、ペルー、ベナン、スロベニアの出身でいずれも女性。実際に逮捕状を出したフランスの男性判事は含まれていないという。「こんなことが許されていいのか。非常に選択的、かつ差別的な制裁方針と言わざるを得ない」。赤根氏は当然ながら米政府を批判し、危機感あらわに訴え、「法の支配は風前のともしびのように見える。ICCを何としても守らなければならない」との記事はまさにそのとおりだといえよう。
それにしても、トランプ大統領は何をしているのか。ご自身が【世界平和と正義の味方】を唱えるのであるならば、だ。こうした時にこそ、赤根所長らを擁護すべきではないのか。全くもって、世界のリーダーたるものが何をしてるのだーと私は言いたい。同世代の男として恥ずかしい限りである。
正午過ぎ。NHKラジオで▽保坂正康が語る昭和人物史を聞き、朗読「宮本武蔵」を聞く。どちらも、なかなか良い内容であった。こちらもメディアとしての役割を果たしているナ、と思う。中でも今は亡き俳人金子兜太さんの生の声が、わが妻伊神舞子を思い出させ懐かしく感じられた。それにしても、きょうも暑い1日である。
名古屋市北区の名城公園に建設されたIGアリーナで12日、大相撲名古屋場所(中日新聞社共催)の土俵祭りが行われ、日本相撲協会の関係者らが15日間の安全を祈願した。名古屋場所は13日に初日を迎え、アリーナも正式開業となる。八角理事長(元横綱北勝海)や名古屋場所の出羽海担当部長(元幕内小城ノ花)、中日新聞本社の大島宇一郎社長らが出席。祭主として立行司の木村庄之助が祝詞を奏上する中、出席者は厳粛な面持ちで場所の成功を祈った。――とは、本日付け中日新聞夕刊の記事である。
ほかに【人口肉万博でご賞味あれ 代替肉料理や培養肉展示 3Dプリンターで霜降り】(日経夕刊)【<戦後80年 昭和100年>毒ガスと被曝95歳反戦訴え 動員風船爆弾製作も「加害責任直視を」広島体験記録の画集出版】【「米が高い」X投稿30倍超 今年5月は10万4600件】(中日夕刊)とは、各夕刊記事である。
(7月11日)
金曜日。いつものように午後、社交ダンスのレッスンで一宮市のスポーツ文化会館へ。ワルツとクィックステップのレッスンに挑んだが、何となく感覚はつかめてきたような。そんな気がする。帰宅後、ラインで能登半島地震の復興応援歌【能登の明かり】を1人でも多くの人々に歌ってほしくて#をつけ発信するも、これがなかなかうまくいかない。ジェミニさんに教えられたとおり「#能登の明かりを聞いて歌ってください」いった具合に#をつけて発信してはみるが、なかなかうまくはいかない。なぜ、うまくいかないのか。あすまた「熱砂」同人でSNSに詳しい彼女(「熱砂」編集委員の黒宮さん)に聞いてみよう。きょうのところは、あれやこれや、とチャレンジしようとした分だけ、逆に疲れてしまった、そんな気がするのである。
(7月10日)
昨夜。関東地方一円が短時間で記録的な集中豪雨に襲われた。デ、東京の文科省に務める長男は職場から川崎の自宅まで帰るのに「電車が混みすぎでタクシーも捕まらず大変」だったようだが。午後10時前になり何とかタクシーをつかまえ帰宅することが出来た、とのこと。やれやれである。人間、いつ自然という怪物に襲われるのか、は分からない。知れたものでない。やはり、みな自然の猛威のなかで呻いているだけか。そんな気がしないでもない。
ここは長男が無事、帰宅出来たことに感謝するほかない。
昼。江南市内のショップ「ピアゴ」の隣りに位置し、リニューアルオープンしたばかりのレストラン「ビッグボーイ」へ。ここで昼食をしたあと、店内の防災グッズコーナーへ。心やさしき友人からの温かい心、アドバイスに従っての行動だが、結構アレヤコレヤとそろっているなと安心。これなら大丈夫だ、と。そう思って帰宅した。
防衛省が9日、陸上自衛隊の輸送機V2オスプレイの正式配備先となる佐賀駐屯地(佐賀市)を開設し機体の移駐を始めた-というニュースはじめ、【米、銅に50%追加関税 防衛やEVで需要拡大】など毎日多くのニュースが報じられている。そうしたなか、けさの朝刊からひとつ選べと言われれば、私は躊躇なく【鶴保氏 能登地震発言 参院選自民追い打ち】を上げるに違いない。自民党の鶴保雇介参院予算委員長が9日、和歌山市で記者会見し、参院選の自民候補を応援する集会で「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことに陳謝し、撤回したことだろう。鶴保氏はこれより先、8日の自民候補の集会で2地域居住の推進を説明する中で「運のいいことに能登で地震があった。緊急避難的に金沢市にいても、輪島市の住民票が取れるようになっていった。」と演説。途中「能登で地震があって上の方、輪島だとか。たま、なんだっけ」と能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市に言及したが、東大出ともあろうものが、だ。被災地をこれほどまでに小ばかにした言動はなかろう。あきれてモノが言えない-とは、このことを言う。ちなみに鶴保氏は、参院和歌山選挙区選出で現在5期目。2028年に改選を迎えるという。
夕刊は【富士開山 静岡側も安全に 入山料(1人4000円)徴収】【尹前大統領再び逮捕 公務執行妨害疑い 4カ月ぶり拘束】【エヌビディア(米半導体大手)世界初4兆㌦(約590兆円) 時価総額】=いずれも中日新聞見出し=といったところか。
(7月9日)
本日付の中日朝刊1面は、【対日関税25%通告 トランプ氏、変更含み 来月1日発動】【首相 交渉加速指示】というもの。そして24面の第二社会面には【1700人犠牲モンゴル 両陛下抑留地で慰霊】の見出し。天皇、皇后両陛下が8日、公式訪問中のモンゴルの首都ウランバートル郊外で戦後の抑留中に亡くなった日本人の慰霊碑に供花し、追悼されたニュースが報道されていた。海外抑留地での天皇によるこうした慰霊は初。1700人以上がモンゴルで犠牲になっており、両陛下は黙とうをささげ、戦後80年の節目に当たって平和への思いを示された。良いことだと思う。
そして。本日付の中日夕刊は【米、銅に追加関税「50%」 重要物資国内生産目指す】【米洪水161人不明 トランプ氏11日訪問 死者111人に】。こんな見出しのなか、【次は君が組み立てて「プラモの街」静岡市子どもファン開拓 お手軽版やモニュメントでPR】の話題には、どこかホッとさせられる。
(7月8日)
米テキサス州で夏季キャンプに参加した少女らを巻き込んだ洪水の被害は7日時点で死者が104人に達したという。こうしたなか、日本時間7日午後0時10分ごろにはインドネシアのレウォトビ・ラキラキ山(1584㍍)で大規模な噴火が発生するなど自然界は人間社会に対して容赦ない(気象庁は、その後日本への影響はない、と発表)。
一方、6月下旬から地震が頻発している鹿児島県十島村のトカラ列島・悪石島では7日も未明に震度5弱、午後にも震度4を観測するなど地震が相次いだ。悪石島では6日午後、震度5強を立て続けに2回観測しており、村では島に残る住民約20人の対応に追われている。悪石島では3日に震度6弱の地震が発生。2回にわたり島民計44人が鹿児島市に島外避難。震度5弱を観測した小宝島からも15人が避難。鹿児島県の派遣要請に基づき鹿児島市立病院は島の診療所に看護師の永尾香織さんの派遣を決めている。自然の猛威に、このところ人間社会が翻弄されている。
朝刊は、ほかに【静岡・伊東市長(田久保真紀市長=55歳=)が辞職表明 学歴詐称疑惑 出直し選出馬へ 議会は辞職勧告決議】【多治見は38.8度 全国最高】など。
「2025年8月1日より、われわれは米国に輸入される全ての日本製品に対し、全ての部門別関税とは。別にわずか25%の関税を課します。より高い関税を回避するために第三国経由で輸送された製品は、その高い関税の対象となります。この25%という数値は、貴国との間にある貿易赤字の格差を是正するには依然として不十分であることをご理解ください。/ご承知のとおり、日本または日本国内の企業が米国内で製品を製造または組み立てることを決定した場合、関税は課されません。そして実際、われわれは承認を迅速かつ専門的に、そして日常的に取得できるよう最大限の努力をいたします。つまり、わずか数週間で行います。」とは、トランプ米大統領が日本に25%関税を通知した書簡全文のうちの一部である。
というわけで、本日付の夕刊1面トップは【対日関税 8月から25% トランプ氏譲歩狙い期限延長】。ほかには【苦境に輝く✈ 堅実サービス ANA国内部門 能登空港が最優秀賞 地震で被災しながらも業務】【安倍氏銃撃3年 「なぜ命を」各地で追悼 山上被告 10月初公判】など。きょうも紙面にはニュースがあふれている。
(7月7日)
きょうは「夏の暑さが始まる小暑(しょうしょ)。これから、8月上旬の立秋の前日までが暑中で、暑中見舞いはこの期間に送るものである。とはいえ、もはや何日も前から暑中が続いている-と感じるのは私だけでもあるまい。
事実、けさの新聞は【桑名38.3度 全国最高 中部各地猛暑日きょうも注意を】と呼びかけている。それによれば、「中部地方は6日、厳しい暑さに見舞われた。三重県桑名市で38・3度とこの日全国で最も暑くなるなど、各地で最高気温が35度以上の猛暑日となった。/気象庁によると、中部地方全域が広く高気圧に覆われ、日中の気温が上昇した。最高気温は愛知県豊田市で37・9度、岐阜県多治見市でも37・7度と、それぞれ全国2、3番目の暑さを記録した。/名古屋市は36・5度、長野県飯田市南信濃で36・7度、滋賀県東近江市で35・0度だった。……」と報じている。
ほかに気になるのは、地震が相次いでいる鹿児島県十島村のトカラ列島悪石島だが。ここでは6日午後2時1分ごろ、震度5強の地震があり、同7分ごろにも震度5強を、7日午前0時12分ごろにも震度5弱の地震を観測するなど地震が相次いでおり、島民は不安な日々を過ごしている。トカラ列島を震源としての有感地震は実に1500回を超えたという。
ほかにも【浜松のガールズバー 女性店長と店員刺され死亡 殺人未遂容疑で客の男逮捕】【フジ統治不全 日枝氏が一因 検証番組元社長ら証言】【玉井義臣さん死去 90歳あしなが育英会設立】【藤井6連覇に向け先勝 第1局 千日手指し直し制す】などいろいろある。
というわけで、このところは暑い暑い日々が続いている。
それはそうと、きょうは七夕である。この日がくると浴衣姿のおまえ、たつ江を思い出す。おまえは、この日が来ると決まって浴衣姿となり、自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」の店頭に立ったものだが、とてもお似合いで、その悠然たる姿には私自身、誇らしげに思ったものである。そのおまえ、たつ江も今はこの世にいない。これほど寂しいことはないのである。でも、おまえはいつだって俺の心の中にいることも確かだ。舞。たつ江。元気でいるか。きのう玄関先にススイッと蜘蛛が一匹現れて、わが家を訪れたが、私には、おまえ、すなわち舞(たつ江)の化身のような。そんな気がしてならないが、実際はどうなのだろう。
(7月6日)
【痛恨逆転負け 投手8人投入執念実らず井上監督 3年ぶり回またぎ清水の好投無駄にしない 今季最長5時間5分 9回から2㌄無失点】とは、本日7月6日付の中日スポーツの1面見出しである。なんたることか。われらがドラゴンズはまたしても延長12回の末、6―4で負けた。「それでも、みんな、それぞれ頑張っているのだから。負けは負け。しかたないさ」とは、もう一人のボクの気持ちである。
というわけで、ドラゴンズは昨日、バンテリンドームナゴヤでの試合でファンの声援と期待にもかかわらずヤクルトに負けてしまった。「仕方ないか」。もう一人のボクが自重の鐘でも鳴らすように「今度は勝つ。きっと勝つから」と自分で自分をなぐさめる。のである。
トカラ列島近海を震源とする地震が相変わらず頻発、そのつどNHKラジオから「番組の途中ですが。九州地方で……」と発生したばかりの地震についてのニュースが流れる。こうした報道はきょうも再三あり、担当アナウンサーは、そのつど「この地震への津波の心配はありません」などと繰り返し告げている。一方、お昼の茶の間には、同じラジオからのど自慢大会の様子が実況中継されている。
(7月5日)
鹿児島県十島村の悪石島でけさ午前6時29分ごろ、震度5強の地震を観測。気象庁によれば、震源地はトカラ列島近海で震源の深さは19㌔。地震の規模はマグニチュード(M)5・4。津波はなかったーとは中日の夕刊。十島村によれば、幸い悪石島にいた全員が無事で家屋の被害は確認されなかったという。気象庁によれば、トカラ列島近海の震度1以上の地震は6月21日以降、本日7月5日午前7時までに実に1300回を超えたという。夕刊報道によれば、十島村の久保源一郎村長はこの日の記者会見で悪石島から島外に避難する第2陣は「20人以上になる」との見込みを明らかにしたが、近くの子宝島からも希望者を募り、第2陣と同行してもらうことも検討する、とした。
本日付の中日夕刊報道によれば、米大リーグのナショナルズに今季加入した小笠原慎之助投手が6日午後1時35分(日本時間7日午前2時35分)開始の本拠地でのレッドソックス戦で先発としてメジャー初登板することが決まったという。27歳の小笠原はプロ野球中日ドラゴンズからポスティングシステムを利用してナショナルズに移籍。オープン戦は5試合で1勝3敗、防御率11・25と振るわず開幕をマイナーの3Aで迎えていた。ドラの出身だけに、米大リーグでも活躍してほしく思う。ドラファンなら、誰とて同じ気持ちに違いない。
夜。NHK総合の新プロジェクトX【私は殺してない! 獄中から届いた手紙350通 弁護士と記者のタッグ 取調室で何かあった? 司法の闇に挑め!】を見る。担当弁護士と中日新聞大津支局の記者らの西山美香さんの冤罪事件に挑んだ内容を振り返りつつ検証するといったもので、弁護士と記者の地道な格闘には頭が下がった。事件は、滋賀県・湖東記念病院の元看護助手、西山美香さんが患者の人工呼吸器を外して殺害した-として有罪判決を受け、12年服役したのちの再審、やり直し裁判で無罪が確定したというもので、冤罪事件をトコトン、しかも地道に追求し続け西山さんの無罪を証明したその努力にはあらためて頭が下がった。
大津支局といえば、それよりはずっと以前に私自身が大津支局長として在任したことがある職場だっただけに、とても他人ごとではなく、このプロジェクトXを注意深く拝見させて頂いた次第である。滋賀県庁前に建つ新しい大津支局の局舎にはなぜか懐かしさも感じたのである。そればかりか、かつての同僚、秦記者の姿までも思いがけずテレビ画面で拝見。後輩記者たちは皆それぞれのポストで地道にがんばっているなあーと改めて思った次第である。
(7月4日)
金曜日だ。
第27回参院選が昨日の3日に公示され、20日の投開票に向け、選挙戦が始まった。今回の選挙戦はコメをはじめとした物価高対策に自民党派閥の裏金事件に端を発した政治とカネの問題、さらにはトランプ米政権の高間税措置への対応などが主な争点とは、新聞の論調である。
そして。昨年10月の衆院選で少数与党となってから初の国政選挙で結果次第では、石破茂首相(自民党総裁)の政権運営に直結する選挙になることも十分、考えられる。というわけで、各紙とも【「国難」の今 選ぶ未来は 参院選公示 物価、裏金など争点 522人届け出20日投開票】(中日)【日本の針路選ぶ 20日投開票 問われる物価高対策 参院選公示 自公過半数焦点】(毎日)と選挙一色の展開が目立つのである。
本日付の中日夕刊は【王谷さん小説英ダガー賞 日本人初「ババヤガの夜】はじめ【トランプ関税文書で通知 4日から一方的措置】【悪石島 一部島外避難 震度6弱 鹿児島市へ1週間程度】【東海 梅雨明け 3位タイの早さ】。また日経夕刊は【トランプ減税成立へ 下院通過富裕層・企業に恩恵 490兆円財政悪化】といったところか。
(7月3日)
トランプ米大統領は1日、日本との関税交渉の早期合意は困難との認識を示し、相互関税を念頭に近く日本に30%や35%など高い税率を課す可能性を示唆した。相互関税の上乗せ分の停止期限が9日に迫る中、関税停止期限の延長にも否定的な考えを改めて示し、日本に対する圧力を強めた。――とは、3日付の毎日新聞朝刊1面リード記事。そして。これを受けての見出しは【対日相互関税35%示唆 トランプ氏 交渉合意疑問視 停止期限の延長否定】というものだった。
一方、中日新聞の1面見出しは【参院選2025 きょう公示 給付か減税か各党応酬】【対日関税「30%か35%か」 トランプ氏 交渉合意 疑問視】【「対米投資、雇用創出で打開」首相】というものであった。
そして。本日3日付夕刊といえば、だ。【石破政権 どう評価 参院選公示20日投開票 物価対策が争点 491人立候補】(日経)【物価対策裏金など論戦 510人超届け出 1人区に注目 参院選公示 20日投開票 愛知14 岐阜6 三重4 静岡7】(中日)と選挙一色モードに。
そんな中、本日午後4時13分ごろ、このところ地震が多発している鹿児島県トカラ列島の十島村で最大震度6弱の地震が発生。気象庁の緊急会見によれば、十島村で最大震度6弱を観測することは初めてのことだという。十島村では震度1以上は1050回に達する、とは気象庁。
(7月2日)
中日新聞の本日付朝刊中面(14、15面)に【行って、知って。能登】の見開きの特集紙面。この紙面展開に中日の郷土愛を感じた。
2日付の中日見開き特集紙面
先日16日付の能登版紙面
どこまでも。能登半島全域に対する広く、深い愛が感じられた中日特集紙面。記者たちの限りなき頑張りに期待したい。
このほかの紙面は。【死者8割減 目標再び 南海トラフ防災計画を改定 重要施策進捗を毎年確認】【参院選あす公示 510人超が立候補準備】【新会場に新横綱 大相撲名古屋場所開幕を前に、設営が進むIGアリーナを見て回る新横綱・大の里関、横綱・豊昇龍関】【路線価伸び幅最大2.7% 25年訪日客、マンション後押し】といったところか。
(2025年7月1日)
火曜日。中日新聞の夕刊によれば、昨年の能登半島地震と記録的豪雨で被災した石川県輪島市の沖合でこの日、すなわちきょう7月1日、海女さんによるもずく漁が1年ぶりに行われたとのことだ。約140人の海女さんが出漁。午前9時過ぎ、漁を終えた船が輪島港に次々と戻り、海女さんたちが籠いっぱいに積んだもずくを運び上げた-とのことだが、圧巻だったに違いない。記事には「地震前は海女1人で200㌔のもずくが採れる日もあったが、元通りになるには数年かかるといい、この日は1人20㌔と制限をつけた」というがその光景は圧巻だったに違いない。
私の場合、海女さんといえば、どうしても、かつて【海女その世界】の連載企画を書いた三重県志摩半島の海女さんを思い出してしまうが、能登在任時には輪島沖に浮かぶ舳倉(へくら)島の海女さんを「能登人間ものがたり」で取材し、紹介したことがある。それだけに、志摩半島の海女さん同様、能登の海女さんの存在もなぜか懐かしく感じられることも事実だ。こうした体験もあってだ。今は能登の海女さんたちが1日も早く元に戻ることを願い、かつ期待したいのである。
伊神権太「能登よ のと ーおかあさん」公開中(随時掲載)
能登半島地震の復興をひたすらに願う歌「能登の明かり」(作詞・伊神権太、作曲・牧すすむ、編曲・安本和秋、歌・岡ゆう子)の作詞者伊神権太が、かつて家族と七尾で過ごした日々を振り返り、能登への思いをつづっています。平成5年に起こった能登半島沖地震も含め、史実を赤裸々に綴る内容です。
そして令和6年元日に起きた能登半島地震ーー。「能登の明かり」誕生秘話から、能登半島地震の震災復興支援コンサートに向けてへの思い。そこには誰にとっても大切な家族があり、母がいます。そんな人々にとっての人間群像とは。伊神権太がひたむきに執筆しています。
お読みいただけたら幸いです。