【一匹文士、伊神権太がゆく人生そぞろ歩き(2019年7月~)】

2019年7月15日
 海の日。月曜日。

 海の日や雨粒の旅から旅へ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 いろんな祝日があるが私と舞はダントツでこの日、〈海〉の日が、大好きである。そこには波切の汗かき地蔵さんはじめ真珠の海・英虞湾、黒潮洗う熊野灘、志摩半島突端の御座白浜などに遊んだ太平洋、そして日本一大きい3尺玉(10号玉)花火が名物の能登七尾の和倉温泉、波の花が舞う関野鼻や輪島漁港、さらには門前の泣き砂の浜など。日本海にも数え知れない思い出がある。
 それはそうと、中日新聞のけさの社説「海は広いし、大きいが 海の日に考える」は胸に迫った。「私には、海がお父さんだし、お母さんだし、恋人なんよ。人がしたことを海にかぶせたり、魚にかぶせたり…。そげんこつ、できるわけがなかとです」と熊本県不知火海で起きた廃水によるメチル水銀が起こした水俣病の語り部、杉本栄子さんの言葉を引用しての展開である。
 本当にそのとおりだ。
        ☆        ☆

 昨日、14日は、名古屋市内で私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会に出席。続いて、午後は名古屋ガーデンパレスでの「じゅん文学(戸田鎮子主宰)」百号記念祝賀会にも出るなどいろいろあった。例会の席では同志で「熱砂」の名物男でも知られる真伏善人(片山浩治)さんから、彼にとって、とても大切であるDVD=これには、彼自身のギターで演奏したシチリアーナはじめアルハンブラの思い出、禁じられた遊び、太陽がいっぱい、白い恋人たち、イマジン、浜辺の唄など19曲が入っていた。すごい、のひと言に尽きる=のお宝まで頂き、恐縮してしまった(このDVDはきょうの午前中をかけて、舞と一緒に聴かせて頂いた。それは見事な音色で、疲れがとれた)。

 楽しくおおらかに 「じゅん文学」百号記念祝賀会で花束を手にあいさつする戸田主宰、ほかに会員の話なども飛び出し盛りだくさんだった 裏方が一堂にそろう場面も=名古屋ガーデンパレスで
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 14日の午後5時から始まった「じゅん文学」の祝賀会。和気あいあいのなか進み、とてもすてきな会で参加させていただき良かったな―と心から思っている。久しぶりに、この地方を代表する作家山下智恵子さんにお会いできたばかりか、社の大先輩で「じゅん文学」同人としても活躍されている藤澤茂弘さん=100号では「終(つい)の日々」を発表=、他にも中部ペンクラブ所属の文学同人誌「北斗」はじめ、「文芸中部」「海」「弦の会」「峠の会」「翔」などに属する多くの熱心で情熱的な文学仲間にもお会いでき、あれやこれやと談笑できつくづく「出て良かったな」と思っている。熱田名物きよめ餅のお土産も、また、ひと味あってよかった。
 驚いたのは、私の新聞記者の現役時代に私とは一世代下ながら、共に切った張った、と駆け回ったサツ回り記者で事件には滅法強く凶悪犯の取材がうってつけだった男T氏(後に特派員も。定年後の今は静岡のテレビ局に勤務)の奥さま、北原深雪さん=ペンネーム、100号ではエセー「タイムリープ」を発表=に思いがけずお会いできたことか。私は藤澤さんの紹介で彼女と話したが、誠にかわいいお方だった。
 いずれにせよ、『じゅん文学は「純文学」ではない。純、準、順、潤、殉、醇、遵、馴、循など、自由に楽しみたい』(じゅん文学の会則・規約から)といった戸田主宰の同人誌にかける精神が貫かれており、どの会員も生き生きと人生を謳歌しているように見られ、自由な気風が見て取れたのである。自由な気風といえば、私が主宰する「熱砂」も同じだけに、より親近感を覚えたのも事実だ。きのうは自由、平等、博愛で知られるフランスはパリ祭の日でもある。これも何かの因縁か。
 底力のある中部圏の同人誌の一端をみる思いで帰路についた。

 そして。きょう15日夜。私はNHK総合で『北海道150年記念ドラマ・永遠のニシパ「北海道と名付けた男 松浦武四郎」』を見、松浦が歩いた苦難の時代に思いをはせ、文に生きるひとりの人間として大変参考になったのである。
        ×        ×

 ウィンブルドン・ジュニア選手権が14日、ロンドン郊外で行われ、初出場の望月慎太郎選手(16歳)=Team YUKA所属=が四大大会男子シングルスで日本勢初の王者に輝いた。中日新聞朝刊によれば、望月選手は川崎市出身。中学1年から米国を拠点に練習を重ねてきたという。
 ニューヨーク中心部で13日夕、大規模停電が発生、7万戸以上に影響が出た。深夜に全面復旧したという。香港から犯罪容疑者を中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正に反対するデモが14日、香港のベッドタウンで本土と隣接する新界地区で行われ、主催者発表で11万5000人(警察発表は2万8000人)が参加。警官隊がデモ隊に催涙スプレーを浴びせるなど衝突する場面も。
 かんぽ生命保険の不正販売を巡る問題で、販売委託を受ける日本郵便が契約内容が希望に合っていたかどうか、などを全ての顧客に確認することが分かった。14日は21日投開票の参院選を前に最後の日曜日となり、候補者たちは各地で街頭演説を重ねた。

7月12日
 梅雨の星はやぶさ2の玉手箱
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 本日付中日新聞の朝刊1面トップは『はやぶさ2完遂 「太陽系の歴史のかけら手にいれた」 地下物質を初採取』『有機物発見に期待 「破片、驚きの黒さ」』というものだった。

 金曜日。けさ、相棒の舞に言われて「あっ、そうだった」と思い出したが、きょうはわが家の初代シロちゃんが亡くなった2017年7月12日から丸2年。私たちと共に22年と3カ月にわたって生き抜いたシロちゃん(別名トンヌラ、神猫)が老衰で亡くなったその日、すなわち彼女の命日である。
 そのためなのか。2代目シロ(白)、すなわち虹猫、オーロラレインボーちゃんは、朝、戸外にいつものように外遊に出てからというものは、初代シロが一角で眠る庭周辺に出ずっぱりで、なかなか家の中には戻ってこようとせず、どこか様子がおかしい。外から時折、ニャン、ニャンと室内にいる私を呼ぶ声こそするのだが。そのつど家の中に入れようとしても頑なに拒否し続け、何度も窓を開けてはやるのだが、いつもと違ってなかなか入ろうとはしない。
 というわけで、どうやら2代目シロ、すなわち虹猫オーロラレインボーちゃんは「2代目」なりに、先代シロの命日であることを承知、相次いで訪れる野良たち来訪者への応対に忙しいので、きょうに限っては家の中には入ってはいけない。オーロラレインボーは、そう決心して安易に家の中には入ろうとはしなかったのではなかろうか。これぞ、テレパシーといったら、よいのか。猫同士、生者と死者の間で何か、が交わされている。そんな気がしてならなかった。

 初代シロを思い丸1日、外で過ごした2代目シロ(白、レインボー)と、かつては「懺悔の滴」の表紙も飾った今は亡き神猫シロ
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 ともあれ、夕方、舞が帰宅するのに合わせるかのように観念でもしたようにレインボーちゃんもやっと、帰宅。長い長い、一日となったのである。
        ☆        ☆

 このところは、この地方の生活情報誌、フリーペーパーへの週に一度のコラム執筆はじめ、今では私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」自慢と言ってもいい同人各位のテーマエッセイ(テーマは「癖」で、今回は31度目)のデスクワークと公開化、8月から装いも新たに始動予定である「熱砂」リニューアルの準備と勧め、その他、個人的には相棒である舞の脳と私の肺の術後診断や胃カメラなどの検査、さらには新たな小説とこれまでに出会った女性物語の執筆、ほかに社交ダンスのレッスン、フェイスブックやラインなど各種SNSのチェック、私たちの畑「エデンの東」のこと……、といったところか。
 というわけで、相も変わらず、アレヤコレヤと、さまざまなことに終日追われている。

 このうち社交ダンスのレッスンの方だが、まずまず順調に進んでいる。このところは、ワルツとタンゴのそれぞれ1級に挑戦。先生がおっしゃられるように、ロボットのようにステップをカクカクと踏む一方で、丸みを出すために、しっとりと魂を込めて一緒にを頭に踊るようにも努めている。そうは言っても、まだまだ、だ。なかなか難しい。
        ×        ×

 12日付中日夕刊によれば、政府はこの日午前の持ち回り閣議で、ハンセン病元患者の家族に国の賠償責任を認めた熊本地裁判決の控訴見送りを受け、安倍晋三首相の談話と政府声明を決定した。首相談話には、元患者と家族の苦痛と苦難に対し「政府として改めて深く反省し、心からお詫び申し上げます」と謝罪が盛り込まれ、「訴訟への参加、不参加を問わず、家族を対象とする補償の措置を講ずる」ことも明記したという。

7月3日
 7月。私たちを毎日送り迎えしてくれる愛猫、オーロラレインボー(白ちゃん)
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 水曜日。きのう2日は半夏生。あす4日の参院選公示に先立ち、日本記者クラブ主催による与野党七党による党首討論会が東京・内幸町の同記者クラブで行われた。自民党が「政治の安定」、公明が「小さな声を聴く力」、立憲民主が「生活防衛」、国民民主が「家計第一」、共産が「くらしに希望を」、日本維新の会が「身を切る改革 消費税凍結」、社民が「憲法を活かす支え合う社会」の実現をそれぞれ訴えた。
 
 九州南部ではきょうも大量の雨が降り続いている。鹿児島県では降り続く大雨のため「命に危険を及ぼす土砂災害の発生が迫っている」として鹿児島、霧島、姶良3市で全域の約79万8000人に避難指示が出され、このうち鹿児島市での避難指示は市内全域27万5287世帯、59万4943人に及ぶというが、昨年のような西日本豪雨による悲劇の舞台になることだけは避けたい。いや、避けてほしい。この日土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫、堤防の決壊などに対する厳重な警戒で鹿児島、宮崎両県で避難指示が出された対象は110万人を超えた。
 ここ尾張地方も夕方になって強い雨が降り始めたが、その後いったんは止んだものの11半過ぎに再び降り始め、今(午前零時前)は、かなり強い降りで、土砂ぶり状態となっている。やれやれ、だ。

 人間世界、まいにちまいにち人それぞれに好いことや悪いことが降っては湧く。誰もが、そうしたなかを真剣に、たとえ少しでも幸せになれれば―と。そう思って皆けなげに生きていくのである。
 わが家の場合は、昨日は江南厚生病院での相棒の胃カメラと血液検査で少し不安ではあったが、「血液も胃も。両方とも心配ありません。大丈夫です」(担当医)とのことで正直、ホッとしている。というわけで、けさは一変して2人で早朝の不燃物のゴミ出し。ペットボトルやら空き缶、古新聞、ダンボール箱などを出すことから1日がスタートした。
 帰って朝食後、舞はいつものように自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」に向かったが、玄関先で今ではすっかり家猫となった2代目の白ちゃん(正しくは虹猫こと、オーロラレインボー。舞は「シロではなく、漢字の白なの」とこだわるので、一歩譲って【白】としておく)と一緒に見送るとまんざらでもなさそうだった。

 愛猫でも、俳句でも、リサイクルショップでも何でもいい。彼女が元気でいてさえくれれば…。なんて殊勝なことをふと、思うようになったのはいつからだろう。私も年をとったはずだ、とつくづく思う。ああ~。
 と思っていたところに、’19NHK学園生涯学習フェスティバル伊香保俳句大会の入選作品集と舞の応募作品に対する秀作の賞状とやらがわが家に届いた。「よかったな」としみじみ言うと「大賞なら良かったのだけれども」と彼女。私は、これで十分。そのうちに、またとてつもない大きな賞を獲得するに違いない、と信じている。ゆっくり、ゆっくりいけばいい。それに、この俳句、チョット面白い俳句ではないか。

 舞あてに届いた秀作の賞状
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 夕方、お店から帰った舞が開口一番「そのこさんがお出でになったわよ」と。そのこさんとは、この秋で満90歳になられる江南市在住の文筆家で日本ペンクラブ会員の長谷川園子さんのことである。彼女は私と同じ〈脱原発社会をめざす文学者の会〉会員でもあり、自ら体験した空襲体験を踏まえた「原発と原爆 どっちも同じ」など数々の作品を世に出して問うている長谷川園子さん、その人である。
 舞によれば、「きょうは、(すぐ近くの)美容院にきたから」と自転車に乗ってお寄りくださった、とのことだった。彼女の気力は、たいしたものだ。いついつまでも若々しく健筆でいてほしく願う。でも、あまり無理はなさらぬように。

 けさの中日新聞朝刊1面トップ記事は「中電、洋上風力に参入 秋田沿岸、来年にも着工」という特ダネ記事。中部電力が大手商社丸紅など13社と共同で秋田県沿岸での洋上風力発電所の事業化に乗り出す―という内容だった。具体的には、海洋上に風車を設置して発電しケーブルで陸地に送電する洋上風力発電の事業化に乗り出すというもので2020年にも着工し2022年末までに営業運転を始める計画で、中電が参画する初の洋上風力発電所になるという。
 ところで新聞といえば、だ。つい最近中日新聞夕刊で始まった【海人(かいじん)の娘 ハンセン病歌人と家族 谷岡聖史】がなかなか読ませる。ハンセン病歌人、野田勝太郎(明石海人)に対する記者、谷岡の並々ならぬ強い意志と取材への真摯な粘り強い姿勢が感じられ、期待している。とかくありがちな、甘やかされた、生っちょろいへなちょこ記事(これとて記事は記事である。いちがいに、そう断言するわけにもいかないのだが)とは、まるで質が違う。身を削っての取材の風景が私にはよく見えてくるのだ。それだけに、声援を送りたい。
        ×        ×

 欧州連合(EU)の特別首脳会議が2日、今秋に任期を終える主要ポストの後任人事を協議し欧州委員長候補にフォンデアライエン独国防省(60)、欧州中央銀行総裁候補にラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事(63)=フランス=を指名。就任が実現すれば、いずれも初の女性トップが誕生する。
 政府が韓国向け輸出規制強化に関し対象品目の拡大を検討、軍事転用が可能な電子部品や関連素材などが対象となる可能性があるという。既に半導体などの製造に必要な材料3品目について規制強化を決定し、4日午前零時に発動する方針だという。
 来年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設現場が3日、報道陣に公開された。

ところで。
〈ドラゴンズ監督、ファンに「選手をお前と呼ばずに名前で」と。一部応援歌は自粛に。少し窮屈では、与田さん〉―とは、本日付毎日夕刊〈近時片々〉氏。ならば、【お前】を【あんた】にしてみたら、との声も。もっとアカンがや、と誰かが言ってきそうではあるが。
 でも【あんた】だって、聞きようによっては、案外親しみを感じて良いかもしれない。そう言えば、その昔、部下のことを「あんた」「あんた」と呼ぶのが癖だった【あんた、大好き編集局長】がいた。よう、あんた、あんた、あんたと言われたものです。
 ドラゴンズは、そんなことより勝たないかん。今は夜の11時40分過ぎ。スマホで調べたら巨人に7―6で。また負けてまっとる。応援歌はさておき、何よりも勝たなアカンて。なさけない。

19年7月3日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

2019年7月15日
 海の日。月曜日。

 海の日や雨粒の旅から旅へ
 =伊神舞子〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 いろんな祝日があるが私と舞はダントツでこの日、〈海〉の日が、大好きである。そこには波切の汗かき地蔵さんはじめ真珠の海・英虞湾、黒潮洗う熊野灘、志摩半島突端の御座白浜などに遊んだ太平洋、そして日本一大きい3尺玉(10号玉)花火が名物の能登七尾の和倉温泉、波の花が舞う関野鼻や輪島漁港、さらには門前の泣き砂の浜など。日本海にも数え知れない思い出がある。
 それはそうと、中日新聞のけさの社説「海は広いし、大きいが 海の日に考える」は胸に迫った。「私には、海がお父さんだし、お母さんだし、恋人なんよ。人がしたことを海にかぶせたり、魚にかぶせたり…。そげんこつ、できるわけがなかとです」と熊本県不知火海で起きた廃水によるメチル水銀が起こした水俣病の語り部、杉本栄子さんの言葉を引用しての展開である。
 本当にそのとおりだ。
        ☆        ☆

 昨日、14日は、名古屋市内で私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会に出席。続いて、午後は名古屋ガーデンパレスでの「じゅん文学(戸田鎮子主宰)」百号記念祝賀会にも出るなどいろいろあった。例会の席では同志で「熱砂」の名物男でも知られる真伏善人(片山浩治)さんから、彼にとって、とても大切であるDVD=これには、彼自身のギターで演奏したシチリアーナはじめアルハンブラの思い出、禁じられた遊び、太陽がいっぱい、白い恋人たち、イマジン、浜辺の唄など19曲が入っていた。すごい、のひと言に尽きる=のお宝まで頂き、恐縮してしまった(このDVDはきょうの午前中をかけて、舞と一緒に聴かせて頂いた。それは見事な音色で、疲れがとれた)。

 楽しくおおらかに 「じゅん文学」百号記念祝賀会で花束を手にあいさつする戸田主宰、ほかに会員の話なども飛び出し盛りだくさんだった 裏方が一堂にそろう場面も=名古屋ガーデンパレスで
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 14日の午後5時から始まった「じゅん文学」の祝賀会。和気あいあいのなか進み、とてもすてきな会で参加させていただき良かったな―と心から思っている。久しぶりに、この地方を代表する作家山下智恵子さんにお会いできたばかりか、社の大先輩で「じゅん文学」同人としても活躍されている藤澤茂弘さん=100号では「終(つい)の日々」を発表=、他にも中部ペンクラブ所属の文学同人誌「北斗」はじめ、「文芸中部」「海」「弦の会」「峠の会」「翔」などに属する多くの熱心で情熱的な文学仲間にもお会いでき、あれやこれやと談笑できつくづく「出て良かったな」と思っている。熱田名物きよめ餅のお土産も、また、ひと味あってよかった。
 驚いたのは、私の新聞記者の現役時代に私とは一世代下ながら、共に切った張った、と駆け回ったサツ回り記者で事件には滅法強く凶悪犯の取材がうってつけだった男T氏(後に特派員も。定年後の今は静岡のテレビ局に勤務)の奥さま、北原深雪さん=ペンネーム、100号ではエセー「タイムリープ」を発表=に思いがけずお会いできたことか。私は藤澤さんの紹介で彼女と話したが、誠にかわいいお方だった。
 いずれにせよ、『じゅん文学は「純文学」ではない。純、準、順、潤、殉、醇、遵、馴、循など、自由に楽しみたい』(じゅん文学の会則・規約から)といった戸田主宰の同人誌にかける精神が貫かれており、どの会員も生き生きと人生を謳歌しているように見られ、自由な気風が見て取れたのである。自由な気風といえば、私が主宰する「熱砂」も同じだけに、より親近感を覚えたのも事実だ。きのうは自由、平等、博愛で知られるフランスはパリ祭の日でもある。これも何かの因縁か。
 底力のある中部圏の同人誌の一端をみる思いで帰路についた。

 そして。きょう15日夜。私はNHK総合で『北海道150年記念ドラマ・永遠のニシパ「北海道と名付けた男 松浦武四郎」』を見、松浦が歩いた苦難の時代に思いをはせ、文に生きるひとりの人間として大変参考になったのである。
        ×        ×

 ウィンブルドン・ジュニア選手権が14日、ロンドン郊外で行われ、初出場の望月慎太郎選手(16歳)=Team YUKA所属=が四大大会男子シングルスで日本勢初の王者に輝いた。中日新聞朝刊によれば、望月選手は川崎市出身。中学1年から米国を拠点に練習を重ねてきたという。
 ニューヨーク中心部で13日夕、大規模停電が発生、7万戸以上に影響が出た。深夜に全面復旧したという。香港から犯罪容疑者を中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正に反対するデモが14日、香港のベッドタウンで本土と隣接する新界地区で行われ、主催者発表で11万5000人(警察発表は2万8000人)が参加。警官隊がデモ隊に催涙スプレーを浴びせるなど衝突する場面も。
 かんぽ生命保険の不正販売を巡る問題で、販売委託を受ける日本郵便が契約内容が希望に合っていたかどうか、などを全ての顧客に確認することが分かった。14日は21日投開票の参院選を前に最後の日曜日となり、候補者たちは各地で街頭演説を重ねた。

7月12日
 梅雨の星はやぶさ2の玉手箱
 =伊神舞子の〈きょうの俳句 minuetto-mi〉から

 本日付中日新聞の朝刊1面トップは『はやぶさ2完遂 「太陽系の歴史のかけら手にいれた」 地下物質を初採取』『有機物発見に期待 「破片、驚きの黒さ」』というものだった。

 金曜日。けさ、相棒の舞に言われて「あっ、そうだった」と思い出したが、きょうはわが家の初代シロちゃんが亡くなった2017年7月12日から丸2年。私たちと共に22年と3カ月にわたって生き抜いたシロちゃん(別名トンヌラ、神猫)が老衰で亡くなったその日、すなわち彼女の命日である。
 そのためなのか。2代目シロ(白)、すなわち虹猫、オーロラレインボーちゃんは、朝、戸外にいつものように外遊に出てからというものは、初代シロが一角で眠る庭周辺に出ずっぱりで、なかなか家の中には戻ってこようとせず、どこか様子がおかしい。外から時折、ニャン、ニャンと室内にいる私を呼ぶ声こそするのだが。そのつど家の中に入れようとしても頑なに拒否し続け、何度も窓を開けてはやるのだが、いつもと違ってなかなか入ろうとはしない。
 というわけで、どうやら2代目シロ、すなわち虹猫オーロラレインボーちゃんは「2代目」なりに、先代シロの命日であることを承知、相次いで訪れる野良たち来訪者への応対に忙しいので、きょうに限っては家の中には入ってはいけない。オーロラレインボーは、そう決心して安易に家の中には入ろうとはしなかったのではなかろうか。これぞ、テレパシーといったら、よいのか。猫同士、生者と死者の間で何か、が交わされている。そんな気がしてならなかった。

 初代シロを思い丸1日、外で過ごした2代目シロ(白、レインボー)と、かつては「懺悔の滴」の表紙も飾った今は亡き神猫シロ
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 ともあれ、夕方、舞が帰宅するのに合わせるかのように観念でもしたようにレインボーちゃんもやっと、帰宅。長い長い、一日となったのである。
        ☆        ☆

 このところは、この地方の生活情報誌、フリーペーパーへの週に一度のコラム執筆はじめ、今では私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」自慢と言ってもいい同人各位のテーマエッセイ(テーマは「癖」で、今回は31度目)のデスクワークと公開化、8月から装いも新たに始動予定である「熱砂」リニューアルの準備と勧め、その他、個人的には相棒である舞の脳と私の肺の術後診断や胃カメラなどの検査、さらには新たな小説とこれまでに出会った女性物語の執筆、ほかに社交ダンスのレッスン、フェイスブックやラインなど各種SNSのチェック、私たちの畑「エデンの東」のこと……、といったところか。
 というわけで、相も変わらず、アレヤコレヤと、さまざまなことに終日追われている。

 このうち社交ダンスのレッスンの方だが、まずまず順調に進んでいる。このところは、ワルツとタンゴのそれぞれ1級に挑戦。先生がおっしゃられるように、ロボットのようにステップをカクカクと踏む一方で、丸みを出すために、しっとりと魂を込めて一緒にを頭に踊るようにも努めている。そうは言っても、まだまだ、だ。なかなか難しい。
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 12日付中日夕刊によれば、政府はこの日午前の持ち回り閣議で、ハンセン病元患者の家族に国の賠償責任を認めた熊本地裁判決の控訴見送りを受け、安倍晋三首相の談話と政府声明を決定した。首相談話には、元患者と家族の苦痛と苦難に対し「政府として改めて深く反省し、心からお詫び申し上げます」と謝罪が盛り込まれ、「訴訟への参加、不参加を問わず、家族を対象とする補償の措置を講ずる」ことも明記したという。

7月3日
 7月。私たちを毎日送り迎えしてくれる愛猫、オーロラレインボー(白ちゃん)
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 水曜日。きのう2日は半夏生。あす4日の参院選公示に先立ち、日本記者クラブ主催による与野党七党による党首討論会が東京・内幸町の同記者クラブで行われた。自民党が「政治の安定」、公明が「小さな声を聴く力」、立憲民主が「生活防衛」、国民民主が「家計第一」、共産が「くらしに希望を」、日本維新の会が「身を切る改革 消費税凍結」、社民が「憲法を活かす支え合う社会」の実現をそれぞれ訴えた。
 
 九州南部ではきょうも大量の雨が降り続いている。鹿児島県では降り続く大雨のため「命に危険を及ぼす土砂災害の発生が迫っている」として鹿児島、霧島、姶良3市で全域の約79万8000人に避難指示が出され、このうち鹿児島市での避難指示は市内全域27万5287世帯、59万4943人に及ぶというが、昨年のような西日本豪雨による悲劇の舞台になることだけは避けたい。いや、避けてほしい。この日土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫、堤防の決壊などに対する厳重な警戒で鹿児島、宮崎両県で避難指示が出された対象は110万人を超えた。
 ここ尾張地方も夕方になって強い雨が降り始めたが、その後いったんは止んだものの11半過ぎに再び降り始め、今(午前零時前)は、かなり強い降りで、土砂ぶり状態となっている。やれやれ、だ。

 人間世界、まいにちまいにち人それぞれに好いことや悪いことが降っては湧く。誰もが、そうしたなかを真剣に、たとえ少しでも幸せになれれば―と。そう思って皆けなげに生きていくのである。
 わが家の場合は、昨日は江南厚生病院での相棒の胃カメラと血液検査で少し不安ではあったが、「血液も胃も。両方とも心配ありません。大丈夫です」(担当医)とのことで正直、ホッとしている。というわけで、けさは一変して2人で早朝の不燃物のゴミ出し。ペットボトルやら空き缶、古新聞、ダンボール箱などを出すことから1日がスタートした。
 帰って朝食後、舞はいつものように自ら営むリサイクルショップ「ミヌエット」に向かったが、玄関先で今ではすっかり家猫となった2代目の白ちゃん(正しくは虹猫こと、オーロラレインボー。舞は「シロではなく、漢字の白なの」とこだわるので、一歩譲って【白】としておく)と一緒に見送るとまんざらでもなさそうだった。

 愛猫でも、俳句でも、リサイクルショップでも何でもいい。彼女が元気でいてさえくれれば…。なんて殊勝なことをふと、思うようになったのはいつからだろう。私も年をとったはずだ、とつくづく思う。ああ~。
 と思っていたところに、’19NHK学園生涯学習フェスティバル伊香保俳句大会の入選作品集と舞の応募作品に対する秀作の賞状とやらがわが家に届いた。「よかったな」としみじみ言うと「大賞なら良かったのだけれども」と彼女。私は、これで十分。そのうちに、またとてつもない大きな賞を獲得するに違いない、と信じている。ゆっくり、ゆっくりいけばいい。それに、この俳句、チョット面白い俳句ではないか。

 舞あてに届いた秀作の賞状
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 夕方、お店から帰った舞が開口一番「そのこさんがお出でになったわよ」と。そのこさんとは、この秋で満90歳になられる江南市在住の文筆家で日本ペンクラブ会員の長谷川園子さんのことである。彼女は私と同じ〈脱原発社会をめざす文学者の会〉会員でもあり、自ら体験した空襲体験を踏まえた「原発と原爆 どっちも同じ」など数々の作品を世に出して問うている長谷川園子さん、その人である。
 舞によれば、「きょうは、(すぐ近くの)美容院にきたから」と自転車に乗ってお寄りくださった、とのことだった。彼女の気力は、たいしたものだ。いついつまでも若々しく健筆でいてほしく願う。でも、あまり無理はなさらぬように。

 けさの中日新聞朝刊1面トップ記事は「中電、洋上風力に参入 秋田沿岸、来年にも着工」という特ダネ記事。中部電力が大手商社丸紅など13社と共同で秋田県沿岸での洋上風力発電所の事業化に乗り出す―という内容だった。具体的には、海洋上に風車を設置して発電しケーブルで陸地に送電する洋上風力発電の事業化に乗り出すというもので2020年にも着工し2022年末までに営業運転を始める計画で、中電が参画する初の洋上風力発電所になるという。
 ところで新聞といえば、だ。つい最近中日新聞夕刊で始まった【海人(かいじん)の娘 ハンセン病歌人と家族 谷岡聖史】がなかなか読ませる。ハンセン病歌人、野田勝太郎(明石海人)に対する記者、谷岡の並々ならぬ強い意志と取材への真摯な粘り強い姿勢が感じられ、期待している。とかくありがちな、甘やかされた、生っちょろいへなちょこ記事(これとて記事は記事である。いちがいに、そう断言するわけにもいかないのだが)とは、まるで質が違う。身を削っての取材の風景が私にはよく見えてくるのだ。それだけに、声援を送りたい。
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 欧州連合(EU)の特別首脳会議が2日、今秋に任期を終える主要ポストの後任人事を協議し欧州委員長候補にフォンデアライエン独国防省(60)、欧州中央銀行総裁候補にラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事(63)=フランス=を指名。就任が実現すれば、いずれも初の女性トップが誕生する。
 政府が韓国向け輸出規制強化に関し対象品目の拡大を検討、軍事転用が可能な電子部品や関連素材などが対象となる可能性があるという。既に半導体などの製造に必要な材料3品目について規制強化を決定し、4日午前零時に発動する方針だという。
 来年の東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の建設現場が3日、報道陣に公開された。

ところで。
〈ドラゴンズ監督、ファンに「選手をお前と呼ばずに名前で」と。一部応援歌は自粛に。少し窮屈では、与田さん〉―とは、本日付毎日夕刊〈近時片々〉氏。ならば、【お前】を【あんた】にしてみたら、との声も。もっとアカンがや、と誰かが言ってきそうではあるが。
 でも【あんた】だって、聞きようによっては、案外親しみを感じて良いかもしれない。そう言えば、その昔、部下のことを「あんた」「あんた」と呼ぶのが癖だった【あんた、大好き編集局長】がいた。よう、あんた、あんた、あんたと言われたものです。
 ドラゴンズは、そんなことより勝たないかん。今は夜の11時40分過ぎ。スマホで調べたら巨人に7―6で。また負けてまっとる。応援歌はさておき、何よりも勝たなアカンて。なさけない。

08/4/26