【一匹文士伊神権太がゆく 人生そぞろ歩き(2018年12月)】

平成30年12月9日
 12月8日。昭和16年のこの日、日本軍が米国の真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が始まった。そして罪なき人々の生活はもとより、世界中がメチャクチャになってしまった。私たち日本人にとっては最も恥ずべき日である。
 1980年の同じ日、何という皮肉、運命なのか。元ビートルズ1員だった、あのジョン・レノンがニューヨークの自宅、ダコタ・ハウス前で当時25歳だった若者、マーク・チャップマンの銃弾に倒れ、暗殺された。
 ジョン・レノンといえば、妻のオノ・ヨーコさんと平和を願い、♪世界はひとつになるんだと歌い続けた〈イマジン〉でも知られる。38年後のこの日、能登の七尾には初雪が舞った。

 9日。日曜日。日本列島は今季一番の冷え込みに。京都、福井、彦根でも初雪が舞い、青森の八甲田山系や山形では積雪1㍍に。札幌では最高温度がなんとマイナス4度だったという。
        ☆        ☆

 9日午後。きょうは、まだまだ右手が不自由であることを自覚しつつも、思い切って愛用の横笛とハモニカを取り出し楽譜を前に、2階自室でそろりそろりと、半ばこわごわふいてみた。
 横笛は〈さくらさくら〉〈惜別の歌〉〈およしなさいよ〉を、ハモニカは〈ふるさと〉〈みかんの花咲く丘〉〈琵琶湖就航の歌〉を、である。
 なんとか曲にはなっていたが、右手が自由だったらさぞかし満足する音色になったに違いない、と。そう、我ながら思いもした。ふたつの楽器を同時にふけばふくほど腕のリハビリにもなるに違いない、とそんな気がした。
 夜。BSで「〝戦争孤児〟の真実 飢え・盗み・友の自殺 終戦から始まった悲劇3年間の取材の完結版」を見る。ノー・モア・戦争である。
        ×        ×

 皇太子妃雅子さまが9日、55歳の誕生日を迎えられた。
 カナダでのフィギュアスケートグランプリファイナルで日本の16歳、紀平梨花さん(関大KFSC)が2005年の浅田真央さんいらい13年ぶりに初出場で初優勝。名古屋では来年3月に閉館する栄の中日ビルで金城学院の中高校生による、恒例の「クリスマスキャロルコンサート」が開かれ、市内ホテルでプロ野球・中日ドラゴンズの新人選手の入団会見があった。

 今臨時国会最大の焦点となった、在留資格を新設して外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法が8日未明に成立。フランスでは8日、全土で燃料価格高騰に端を発して政府に抗議する「黄色いベスト運動」デモ。11月17日以降4週連続の大規模デモとなったが、仏政府は厳戒態勢で暴動化の阻止に当たり、約1000人を拘束したという。

 世界には、今日もきょうの風が無情にふき、波立っている。

12月7日
 能登の友から思いがけず、甘い香りの福々しい愛媛みかんが届いた。
 
 あの厳しい豪雨を乗り越えて実った愛媛みかん
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 半分野良猫のシロちゃんは、きょうも朝のいっときだけ私の足元で戯れ、どこかに消えていった。そして夕方、舞が帰宅する時には、どこから舞い戻ってくるのか。匂いで分かるのか。決まって玄関先にきて迎えるのである。

 毎朝、少しだけ私と一緒の半野良シロちゃん。首輪はプライドが許さないのか。そのご自分で取ってしまったらしい
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 このところは何かとあわただしい日が続く。
 というのも、江南市内の臨済宗妙心寺派高屋山永正寺(水谷大定住職)本堂での中村敦夫さんの朗読劇〈「線量計が鳴る」元・原発技術者のモノローグ〉の公演(尾張芸術文化懇話会主催)が22日に迫り、この朗読劇の存在を最初に尾張名古屋の方々に紹介させて頂いた私としては誰にもまして何かとお世話になる永正寺さんはじめ、東京の中村敦夫さんの事務所、地元の熱心な懇話会メンバーら関係各位との打ち合わせなど準備に忙しいのをはじめ、ほかにもあれやこれやと、追い立てられているからだ。
 ここにチラシを本欄〈一匹文士 伊神権太がゆく人生そぞろ歩き〉紙上であらためて掲載させていただく。ちなみにこの朗読劇は尾張芸術文化懇話会(舩橋紀公子座長)の誕生に合わせて開演するもので、懇話会では1人でも多くの人々に鑑賞していただければ、と願っている。そして今回の懇話会誕生を機に、言い出しっぺの1人として「地域住民の、地域住民による、地域住民のための真の芸術文化掘り起こしと文化の振興機運が、ここ尾張名古屋は江南の地を発火点に広く、深く、日本はおろか世界中に発信されていくこと」を心から願いたい。

 中村敦夫さんの朗読劇〈線量計が鳴る〉のチラシ(表と裏)
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 中村敦夫さんの表現者としての言葉の1部
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        ×        ×

 6日午後1時39分、ソフトバンクの携帯電話サービスで大規模な通信障害が発生、4時間超にわたって全国的に携帯での通話やデータ通信が利用出来ない状態となった。この通信障害の発生で思いがけず脚光を浴びたのが公衆電話ボックス。都心には順番待ちの行列まで出来たという。公衆電話といえば、なぜか、あの哀愁のポケットベルを思い出す。ポケベルで呼び出され、公衆電話から支局に電話し、殺しや火災などの事件現場に急行した日々となると数え知れない。
 6日の未明、高知沖の太平洋上に米軍のF18戦闘攻撃機と空中給油機が接触し墜落。2機に乗っていた7人のうち1人が死亡、1人が救助され、5人が行方不明に。7日早朝には滋賀県長浜市で民家が全焼、70代夫婦と40代の息子が死亡した。
 大相撲の平幕貴ノ岩(28)=モンゴル出身。千賀ノ浦部屋=が4日夜、冬の巡業先の福岡県内で付け人の弟弟子に暴力を振るった責任を取って7日に日本相撲協会に引退届けを出し受理された。貴ノ岩といえば、昨年の元横綱日馬富士=同年11月に引退=による傷害事件の被害者であったばかりか、平成の大横綱だった元貴乃花親方が育てた最初の関取だった。それだけに、角界ばかりか相撲ファンの間にもショックが広がっている。

 6日。カナダのバンクーバーで開催中のフィギュアスケートGPファイナルの女子SPで16歳の日本の紀平梨花さん(関大KFSC)が大技のトリプルアクセルを決め、ルール改正後の世界最高となる82・51点で首位発進。
 7日夜。私と旧知の仲でもある能登は七尾の老舗「さたみや旅館」の御曹司佐田味良章さまご夫妻から甘くて美味しい愛媛みかんが届き、感激。舞は「明日さっそくお店=リサイクルショップ〈ミヌエット〉=においでになるお客さんたちにも味わって頂きたい」と大変な喜びようだ。ちなみに、愛媛は和服姿が美しい良章さんの奥さまのふるさと。
 ことしの夏は西日本豪雨でさぞかし大変だったであろう愛媛。その愛媛のたくましさが凝縮された甘い味である。ありがとう、さたみさん。そして奥さま。がんばって。愛媛!

12月4日
 九州の福岡、大分両県で観測史上初めて【12月の夏日】に。大分県国東市国見町で正午に27・0度を記録した。
 ことし話題になった流行語大賞が昨日発表され、平昌冬季五輪のカーリング女子代表チームが試合中に何度も発した「そだね」が年間大賞に選ばれた。
 来年、2019年秋に放送が開始されるNHKの連続テレビ小説は、信楽焼で知られる滋賀県甲賀市を舞台とした「スカーレット」に。実在する女性陶芸家の物語だという。湖都滋賀を舞台にした連ドラだけに、なんとなく嬉しい(私は、かつて滋賀県に3年間、在職した)。
        ☆        ☆

 2日は名古屋市内で午後2時から、私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」の例会を開催。翌3日のきのうは急病や仕事、高齢で遠方などの理由から出席出来なかった同人に例会資料を添え、一人ひとりの顔を思い浮かべてその内容をメールで連絡。全員にメールし終えてホッとしたのである。
        ★        ★

 本年七月に弊社会長が七十九歳にて永眠、父が八月十二日に、母が一月二十八日に九十五歳で、妻が十月六日に六十三歳で、祖父が本年九月九十四歳にて、母が一月二十三日に九十九歳で、今年二月に実弟が七十歳にて永眠、六月に祖母(享年九十一歳)が、八月二十一日に夫が七十三歳にて……など。

 師走に入り、わが家には心のこもったお歳暮が届く一方で「喪中につき年末年始の御挨拶をご遠慮申し上げます」といった新年の賀状の欠礼はがきが相次いで届いている。亡き人との別れ。誰もが避けては通れない道とはいえ、ことし亡くなられた方々の家族の無念を思う時、ただただ冥福を祈るばかりである。

 なかには大垣時代にことのほか親しくさせて頂いたその方からはこんな葉書が届いた。
――五月に 五十六年間連れ添ってくれました妻をなくしました。皆様方のご恩情をいっぱい頂戴しながらの生涯を七十七歳でとじました。ここに 妻と共に厚く御礼申し上げます 誠に有難うございました どうかこれからも変わらぬご交誼のほど、宜しくお願い申しあげます
 思わず涙が頬を伝った。ありがとう。奥さま。そしてジュンちゃん……。

 私の右腕肘の骨折部位は江南厚生病院でのリハビリ治療の結果、少しずつ良くなってきている。きょうの治療後にメモ書きしたリハビリの模様を以下に記しておかふ。
――療法士の若者の手に支えられ、なんだか私の腕が、手が、宇宙遊泳でもしているみたいである/手を動かす。魔法のような手で動かされているうち時折、手そのものが〈つっかい〉というか。支えでも失いでもするようにガクッと抜ける/ゴツ、ゴツ、ゴツと。不気味な音がする
 かつてはこの利き腕で、得意技だった背負いをはじめ、大内刈りなどをかけ何人もの大男たちを一本勝ちで仕留め、講道館柔道三段を実力で勝ち取り、かつオールミッションでは優秀選手に輝いた、この自慢の右腕は本当に治るのか/元通りになるのだろうか、と/そう思うと、不安が体内を物言わず駆け抜けていく。走り去っていく
 療法士の手がいくら【魔法の手】だと言ったところで、そこには限界があることも確かだ。さあ、どうなるのか
        ×        ×
 
 「サッちゃん」はネ、の作曲で知られた大中恩(おおなか・めぐみ)さんが3日、菌血症で死去。94歳だった。北海道警木古内署が入管難民法違反(不法残留。旅券不携帯)の疑いで中国人の男女11人を現行犯逮捕。関係者によれば、ほかに中国人の男女46人が行方不明になっているという。
 この世は、いろいろある。起きる。

12月1日
 早いもので、もう師走である。

 富山県氷見市ではこの日、富山湾のブリ漁のシーズン入りを告げる「寒ブリ宣言」が出された。鰤起こし、と言ってこの時期は冬の雷が日本海の空高く轟くことがしばしばだ。かつて能登半島の七尾にいたころ、氷見漁港へは隣町だったのでちょくちょく早朝に車で訪れたものだが、あの日々が懐かしい。
 いよいよ厳しい冬の到来だ。

 東京ではモミジの紅葉が見ごろとなり、皇居・乾通りで恒例のモミジの通り抜けがあった。この乾通りの一般公開、天皇陛下が2013年12月に80歳を迎えられたのを記念して翌年の14年4月に始まった。春は桜の見ごろに実施されている。

 あさ。足元がざわざわするので何ごとか、と思いきや。半分野良の新猫シロちゃんがリビィングの床カーペットで仰向けにひっくり返って喉をゴロゴロさせ、何かにじゃれるようにしているではないか。おまけに首輪までついている(これは舞のしわざだった)。

 首輪をつけられた新猫シロちゃん
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 新猫シロちゃんは、かつて私の著書の記者小説集「懺悔の滴」(人間社刊)の表紙を飾った亡き神猫シロちゃんがシャムの入った猫ちゃんだったのに比べ、舞によれば「日本の雑種の白猫の純粋培養よ」とのこと。それはそうと、人なつっこいこともあり、とうとう首輪までもつけられたものらしい。
 ただ不公平になってはいけない。外では能登と大垣で私たち家族と共に暮らし不意の交通事故で天国に召されたあの〝てまり〟の二代目そっくりの〝ネコパンちゃん〟や、ほかに真っ黒の黒猫の〝タンゴちゃん〟もいるのである。特にネコパンちゃんときたら、中庭から室内に目を注ぎ「不公平はいけないよ。みんなに公平にしてよね」といった顔でいる。

 公平にしてよね、と私を見上げる半野良猫のネコパンちゃん
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 さてさてどうして、いいものか。

 やっぱり、どのこも野良のままにしておく。その方が互いに一番公平でよい気がする。
        ×        ×

 米国とソ連(現在のロシア)が冷戦終結を宣言した1989年12月の地中海マルタ島でのマルタ会談の一方の当事者だった米国第41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュ氏。イラクに侵攻されたクウェートを湾岸戦争で解放したあのブッシュ大統領(父の方)が30日、死去。94歳だった。
 第43代大統領で長男のジョージ・W・ブッシュ氏が声明で発表した。1989年といえば日本が平成になった年で、11月には【ベルリンの壁】が崩壊するなど世界が大きく揺れ動いた年でもある。
 J1名古屋が湘南と引き分け、磐田が破れたためJ1残留が決まった。超高精細の4K8K衛星放送が1日、NHKやBS民放四局などで始まった。

18年12月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成30年12月9日
 12月8日。昭和16年のこの日、日本軍が米国の真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が始まった。そして罪なき人々の生活はもとより、世界中がメチャクチャになってしまった。私たち日本人にとっては最も恥ずべき日である。
 1980年の同じ日、何という皮肉、運命なのか。元ビートルズ1員だった、あのジョン・レノンがニューヨークの自宅、ダコタ・ハウス前で当時25歳だった若者、マーク・チャップマンの銃弾に倒れ、暗殺された。
 ジョン・レノンといえば、妻のオノ・ヨーコさんと平和を願い、♪世界はひとつになるんだと歌い続けた〈イマジン〉でも知られる。38年後のこの日、能登の七尾には初雪が舞った。

 9日。日曜日。日本列島は今季一番の冷え込みに。京都、福井、彦根でも初雪が舞い、青森の八甲田山系や山形では積雪1㍍に。札幌では最高温度がなんとマイナス4度だったという。
        ☆        ☆

 9日午後。きょうは、まだまだ右手が不自由であることを自覚しつつも、思い切って愛用の横笛とハモニカを取り出し楽譜を前に、2階自室でそろりそろりと、半ばこわごわふいてみた。
 横笛は〈さくらさくら〉〈惜別の歌〉〈およしなさいよ〉を、ハモニカは〈ふるさと〉〈みかんの花咲く丘〉〈琵琶湖就航の歌〉を、である。
 なんとか曲にはなっていたが、右手が自由だったらさぞかし満足する音色になったに違いない、と。そう、我ながら思いもした。ふたつの楽器を同時にふけばふくほど腕のリハビリにもなるに違いない、とそんな気がした。
 夜。BSで「〝戦争孤児〟の真実 飢え・盗み・友の自殺 終戦から始まった悲劇3年間の取材の完結版」を見る。ノー・モア・戦争である。
        ×        ×

 皇太子妃雅子さまが9日、55歳の誕生日を迎えられた。
 カナダでのフィギュアスケートグランプリファイナルで日本の16歳、紀平梨花さん(関大KFSC)が2005年の浅田真央さんいらい13年ぶりに初出場で初優勝。名古屋では来年3月に閉館する栄の中日ビルで金城学院の中高校生による、恒例の「クリスマスキャロルコンサート」が開かれ、市内ホテルでプロ野球・中日ドラゴンズの新人選手の入団会見があった。

 今臨時国会最大の焦点となった、在留資格を新設して外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法が8日未明に成立。フランスでは8日、全土で燃料価格高騰に端を発して政府に抗議する「黄色いベスト運動」デモ。11月17日以降4週連続の大規模デモとなったが、仏政府は厳戒態勢で暴動化の阻止に当たり、約1000人を拘束したという。

 世界には、今日もきょうの風が無情にふき、波立っている。

12月7日
 能登の友から思いがけず、甘い香りの福々しい愛媛みかんが届いた。
 
 あの厳しい豪雨を乗り越えて実った愛媛みかん
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 半分野良猫のシロちゃんは、きょうも朝のいっときだけ私の足元で戯れ、どこかに消えていった。そして夕方、舞が帰宅する時には、どこから舞い戻ってくるのか。匂いで分かるのか。決まって玄関先にきて迎えるのである。

 毎朝、少しだけ私と一緒の半野良シロちゃん。首輪はプライドが許さないのか。そのご自分で取ってしまったらしい
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 このところは何かとあわただしい日が続く。
 というのも、江南市内の臨済宗妙心寺派高屋山永正寺(水谷大定住職)本堂での中村敦夫さんの朗読劇〈「線量計が鳴る」元・原発技術者のモノローグ〉の公演(尾張芸術文化懇話会主催)が22日に迫り、この朗読劇の存在を最初に尾張名古屋の方々に紹介させて頂いた私としては誰にもまして何かとお世話になる永正寺さんはじめ、東京の中村敦夫さんの事務所、地元の熱心な懇話会メンバーら関係各位との打ち合わせなど準備に忙しいのをはじめ、ほかにもあれやこれやと、追い立てられているからだ。
 ここにチラシを本欄〈一匹文士 伊神権太がゆく人生そぞろ歩き〉紙上であらためて掲載させていただく。ちなみにこの朗読劇は尾張芸術文化懇話会(舩橋紀公子座長)の誕生に合わせて開演するもので、懇話会では1人でも多くの人々に鑑賞していただければ、と願っている。そして今回の懇話会誕生を機に、言い出しっぺの1人として「地域住民の、地域住民による、地域住民のための真の芸術文化掘り起こしと文化の振興機運が、ここ尾張名古屋は江南の地を発火点に広く、深く、日本はおろか世界中に発信されていくこと」を心から願いたい。

 中村敦夫さんの朗読劇〈線量計が鳴る〉のチラシ(表と裏)
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 中村敦夫さんの表現者としての言葉の1部
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        ×        ×

 6日午後1時39分、ソフトバンクの携帯電話サービスで大規模な通信障害が発生、4時間超にわたって全国的に携帯での通話やデータ通信が利用出来ない状態となった。この通信障害の発生で思いがけず脚光を浴びたのが公衆電話ボックス。都心には順番待ちの行列まで出来たという。公衆電話といえば、なぜか、あの哀愁のポケットベルを思い出す。ポケベルで呼び出され、公衆電話から支局に電話し、殺しや火災などの事件現場に急行した日々となると数え知れない。
 6日の未明、高知沖の太平洋上に米軍のF18戦闘攻撃機と空中給油機が接触し墜落。2機に乗っていた7人のうち1人が死亡、1人が救助され、5人が行方不明に。7日早朝には滋賀県長浜市で民家が全焼、70代夫婦と40代の息子が死亡した。
 大相撲の平幕貴ノ岩(28)=モンゴル出身。千賀ノ浦部屋=が4日夜、冬の巡業先の福岡県内で付け人の弟弟子に暴力を振るった責任を取って7日に日本相撲協会に引退届けを出し受理された。貴ノ岩といえば、昨年の元横綱日馬富士=同年11月に引退=による傷害事件の被害者であったばかりか、平成の大横綱だった元貴乃花親方が育てた最初の関取だった。それだけに、角界ばかりか相撲ファンの間にもショックが広がっている。

 6日。カナダのバンクーバーで開催中のフィギュアスケートGPファイナルの女子SPで16歳の日本の紀平梨花さん(関大KFSC)が大技のトリプルアクセルを決め、ルール改正後の世界最高となる82・51点で首位発進。
 7日夜。私と旧知の仲でもある能登は七尾の老舗「さたみや旅館」の御曹司佐田味良章さまご夫妻から甘くて美味しい愛媛みかんが届き、感激。舞は「明日さっそくお店=リサイクルショップ〈ミヌエット〉=においでになるお客さんたちにも味わって頂きたい」と大変な喜びようだ。ちなみに、愛媛は和服姿が美しい良章さんの奥さまのふるさと。
 ことしの夏は西日本豪雨でさぞかし大変だったであろう愛媛。その愛媛のたくましさが凝縮された甘い味である。ありがとう、さたみさん。そして奥さま。がんばって。愛媛!

12月4日
 九州の福岡、大分両県で観測史上初めて【12月の夏日】に。大分県国東市国見町で正午に27・0度を記録した。
 ことし話題になった流行語大賞が昨日発表され、平昌冬季五輪のカーリング女子代表チームが試合中に何度も発した「そだね」が年間大賞に選ばれた。
 来年、2019年秋に放送が開始されるNHKの連続テレビ小説は、信楽焼で知られる滋賀県甲賀市を舞台とした「スカーレット」に。実在する女性陶芸家の物語だという。湖都滋賀を舞台にした連ドラだけに、なんとなく嬉しい(私は、かつて滋賀県に3年間、在職した)。
        ☆        ☆

 2日は名古屋市内で午後2時から、私が主宰するウエブ文学同人誌「熱砂」の例会を開催。翌3日のきのうは急病や仕事、高齢で遠方などの理由から出席出来なかった同人に例会資料を添え、一人ひとりの顔を思い浮かべてその内容をメールで連絡。全員にメールし終えてホッとしたのである。
        ★        ★

 本年七月に弊社会長が七十九歳にて永眠、父が八月十二日に、母が一月二十八日に九十五歳で、妻が十月六日に六十三歳で、祖父が本年九月九十四歳にて、母が一月二十三日に九十九歳で、今年二月に実弟が七十歳にて永眠、六月に祖母(享年九十一歳)が、八月二十一日に夫が七十三歳にて……など。

 師走に入り、わが家には心のこもったお歳暮が届く一方で「喪中につき年末年始の御挨拶をご遠慮申し上げます」といった新年の賀状の欠礼はがきが相次いで届いている。亡き人との別れ。誰もが避けては通れない道とはいえ、ことし亡くなられた方々の家族の無念を思う時、ただただ冥福を祈るばかりである。

 なかには大垣時代にことのほか親しくさせて頂いたその方からはこんな葉書が届いた。
――五月に 五十六年間連れ添ってくれました妻をなくしました。皆様方のご恩情をいっぱい頂戴しながらの生涯を七十七歳でとじました。ここに 妻と共に厚く御礼申し上げます 誠に有難うございました どうかこれからも変わらぬご交誼のほど、宜しくお願い申しあげます
 思わず涙が頬を伝った。ありがとう。奥さま。そしてジュンちゃん……。

 私の右腕肘の骨折部位は江南厚生病院でのリハビリ治療の結果、少しずつ良くなってきている。きょうの治療後にメモ書きしたリハビリの模様を以下に記しておかふ。
――療法士の若者の手に支えられ、なんだか私の腕が、手が、宇宙遊泳でもしているみたいである/手を動かす。魔法のような手で動かされているうち時折、手そのものが〈つっかい〉というか。支えでも失いでもするようにガクッと抜ける/ゴツ、ゴツ、ゴツと。不気味な音がする
 かつてはこの利き腕で、得意技だった背負いをはじめ、大内刈りなどをかけ何人もの大男たちを一本勝ちで仕留め、講道館柔道三段を実力で勝ち取り、かつオールミッションでは優秀選手に輝いた、この自慢の右腕は本当に治るのか/元通りになるのだろうか、と/そう思うと、不安が体内を物言わず駆け抜けていく。走り去っていく
 療法士の手がいくら【魔法の手】だと言ったところで、そこには限界があることも確かだ。さあ、どうなるのか
        ×        ×
 
 「サッちゃん」はネ、の作曲で知られた大中恩(おおなか・めぐみ)さんが3日、菌血症で死去。94歳だった。北海道警木古内署が入管難民法違反(不法残留。旅券不携帯)の疑いで中国人の男女11人を現行犯逮捕。関係者によれば、ほかに中国人の男女46人が行方不明になっているという。
 この世は、いろいろある。起きる。

12月1日
 早いもので、もう師走である。

 富山県氷見市ではこの日、富山湾のブリ漁のシーズン入りを告げる「寒ブリ宣言」が出された。鰤起こし、と言ってこの時期は冬の雷が日本海の空高く轟くことがしばしばだ。かつて能登半島の七尾にいたころ、氷見漁港へは隣町だったのでちょくちょく早朝に車で訪れたものだが、あの日々が懐かしい。
 いよいよ厳しい冬の到来だ。

 東京ではモミジの紅葉が見ごろとなり、皇居・乾通りで恒例のモミジの通り抜けがあった。この乾通りの一般公開、天皇陛下が2013年12月に80歳を迎えられたのを記念して翌年の14年4月に始まった。春は桜の見ごろに実施されている。

 あさ。足元がざわざわするので何ごとか、と思いきや。半分野良の新猫シロちゃんがリビィングの床カーペットで仰向けにひっくり返って喉をゴロゴロさせ、何かにじゃれるようにしているではないか。おまけに首輪までついている(これは舞のしわざだった)。

 首輪をつけられた新猫シロちゃん
 20181201_100725

 新猫シロちゃんは、かつて私の著書の記者小説集「懺悔の滴」(人間社刊)の表紙を飾った亡き神猫シロちゃんがシャムの入った猫ちゃんだったのに比べ、舞によれば「日本の雑種の白猫の純粋培養よ」とのこと。それはそうと、人なつっこいこともあり、とうとう首輪までもつけられたものらしい。
 ただ不公平になってはいけない。外では能登と大垣で私たち家族と共に暮らし不意の交通事故で天国に召されたあの〝てまり〟の二代目そっくりの〝ネコパンちゃん〟や、ほかに真っ黒の黒猫の〝タンゴちゃん〟もいるのである。特にネコパンちゃんときたら、中庭から室内に目を注ぎ「不公平はいけないよ。みんなに公平にしてよね」といった顔でいる。

 公平にしてよね、と私を見上げる半野良猫のネコパンちゃん
 20181130_133756 

 さてさてどうして、いいものか。

 やっぱり、どのこも野良のままにしておく。その方が互いに一番公平でよい気がする。
        ×        ×

 米国とソ連(現在のロシア)が冷戦終結を宣言した1989年12月の地中海マルタ島でのマルタ会談の一方の当事者だった米国第41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュ氏。イラクに侵攻されたクウェートを湾岸戦争で解放したあのブッシュ大統領(父の方)が30日、死去。94歳だった。
 第43代大統領で長男のジョージ・W・ブッシュ氏が声明で発表した。1989年といえば日本が平成になった年で、11月には【ベルリンの壁】が崩壊するなど世界が大きく揺れ動いた年でもある。
 J1名古屋が湘南と引き分け、磐田が破れたためJ1残留が決まった。超高精細の4K8K衛星放送が1日、NHKやBS民放四局などで始まった。

08/4/26