【一匹文士、伊神権太がゆく 人生そぞろ歩き】

平成30年4月23日
 報道ステーションの世論調査によれば、「安倍政権を支持する」は29・0%。過去最低の結果となった。支持率の悪さは新聞各紙の世論調査も同じで、毎日新聞が21、22両日行ったところによると、3月の前回調査から3㌽下落し、30%に。

 東電福島第1原発事故による避難指示が2015年に解除された福島県楢葉町。その楢葉町で昨秋収穫された町内産の米を仕込んだ日本酒【楢葉の風】が発売された。楢葉町が姉妹都市提携をしている会津美里町の酒蔵「白井酒造店」に醸造を依頼。店の人気の日本酒「風が吹く」から〈風〉の1字を取って命名されたという。私自身、大震災と原発事故後の楢葉町には過去何度も足を運んできただけに、わがことのように嬉しい。

 月曜日。
♪イムジン河水清く とうとうとながる
 水鳥自由に むらがり飛びかうよ
 わが祖国南の地 おもいははるか
 イムジン河水清く とうとうとながる……

 なぜか、きょうは〈イムジン河〉を歌いたくなり、繰り返しうたった。うたいながら【だれが祖国をふたつに分けてしまったの】の下りでは、さすがに目頭に熱いものを感じた。ホントに一体だれが、罪もない人々をふたつに分けてしまったのか。
 少なくとも朝鮮戦争に手を出した大国であることは違いない。韓国、北朝鮮の人々は、これまでおのれの知らないところで大国の犠牲となり肉親を、家族を、そして。ふるさとまでをも、分断されてきたのである。
 いつだったか。旅の取材で中国遼寧省・丹東を訪れた日のことが思い出される。鴨緑江の橋ひとつを隔てたその向こうに北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)があり、旅情をことさらに感じた。27日に板門店の「平和の家」で開かれる韓国と北朝鮮首脳会議では、ずっとこの「イムジン河」の曲と歌声を米国だけでなく、世界の国々に向かって流し続けたらどうか、と。私は本気でそう訴えたい。できたら、北朝鮮と韓国のこどもたちが一緒にうたい続けると良い。
♪イムジン河空遠く 虹よかかっておくれ
 河よ 思いを伝えておくれ
 ふるさとを いつまでも忘れはしない
 イムジン河 水清く とうとうとながる

 周りの雑草にも負けず、どうにか育ちつつあるタマネギさんたち
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 午後のひととき。「たまにはひとりで行ってきてよ。だって。あなたの土地、あなたがお父さんからもらった大切な畑地じゃないの。わたしは、もう手を離すから。ネ」と相棒から冷たく見放された私は、しぶしぶわが農地〈エデンの東〉へ。案の定、草は生え放題の様相を呈していたが、なんとかタマネギ畑の周囲の雑草だけはマンノと草刈り鎌の二刀流(二刀流、と言えるかどうか)で刈り取った。雑草に覆われていたタマネギは、そこはどっこい。雑草たちに負けるものか、と思っていた以上に大きく育っていたのには驚いた。
 こんど来たときは3本ある柿の木の下部分と荒れ野同然と化しつつある草地を少しでもきれいにしなければ、と思っている。

4月22日
 日曜日。昨日に続き、きょうも日本じゅうが暑さにうだる1日となった。群馬県館林市で32・1度、岐阜県揖斐川町で31・2度を記録。富山県魚津町の蜃気楼マラソンなど各地で熱中症患者が相次いだという。
 
 夜。NHK総合で〈ダーウィンが来た〉〈西郷ドン〉〈NHKスペシャル 金正恩の野望・第3集〝非核化〟発言の真意 首脳会談の陰で核開発 盗まれたミサイル技術〉の順で見る。どれも関心のある番組だからだが、やはり〈金正恩の野望〉は米朝韓のこんごの動き方次第で日本はむろん、世界の平和にも直接関わってくる。大きな問題だけに目が離せない。核開発ミサイル技術がウクライナの技術者たちから流れていたという現実など金正恩北朝鮮労働党委員長の用意周到さには驚かされた。

 岐阜で第8回高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンがあり、1万1300人のランナーが長良川沿いを駆け抜け、仙台では平昌冬季五輪フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を達成した羽生結弦選手(23)の祝賀パレードに全国から10万8000人が「夢と希望をありがとう」と押し寄せた。また同じ平昌五輪スピードスケート女子で計5個のメダルを姉妹で獲得した高木菜那、美帆選手の出身地・北海道幕別町でもふたりの快挙をお祝いする祝賀パレードがあり、1万8000人が沿道を埋め尽くした。
 名古屋市中心部では、尾張藩初代藩主・徳川義直の正室・春姫の嫁入り行列を再現した、ことしで最後になる春姫道中が本丸御殿の完成(6月に完成予定)を前に、にぎやかに行われた。
 
 名古屋・栄の松坂屋蓬莱軒であす正午から予定されていた名古屋在住有志による小中陽太郎さんを囲んでのランチタイムミーティングは小中さんの体調不良もあって急きょ、中止に。世話人の濱ちゃん(濱田さん)からのメール連絡によれば、「小中先生曰く、主治医は京都の講演会は許可を出したが、名古屋で途中下車して会食することは許可出来ないとのことで、ドクターストップが出ました」と。でも「お声などはお元気そうでした。また機会を改めて開催致したく、なにとぞよろしくお願いします」とのことだった。
 何はともあれ、早くよくなってほしく思った次第。ベ平連(ベトナム民主平和連合)生みの親の1人でもある小中さんとは、せっかくの場なので久しぶりに北朝鮮情勢や世界の平和、歴史小説などについてあれこれ話をしたかった。それだけに、少し残念な気がした。でもまあ、いいっか。体力さえ元に戻り回復されれば、また話し合うことは出来る。みな、そうした、体力勝負の齢になってきたということだ。

4月21日
 全国的に気温が上がり、全国27カ所の観測地点で30度以上の真夏日を記録。神岡で31・4度、松本でも30・3度を記録。名古屋市昭和区の病院で働く30代の女性が沖縄県で流行しているはしかに感染、愛知県内ではことし二人目だという。
 名古屋――金沢間250㌔を走破する「2018さくら道国際ネイチャーラン」が21日名古屋市の名古屋城を出発して始まった。ことしの参加者は、国内外の133人。午後7時58分、世界最高齢とみられ国内最高齢の鹿児島県・喜界島の田島ナビさんが老衰で死去。117歳だった。

 北朝鮮が、核実験の中止を決定した。とはいえ、最大の焦点である【核放棄】までには踏み込んではいない。
 核実験中止を伝えるニュース(NHK画面から)
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―早朝から、NHKニュースなどでビッグニュースが飛び込んできた。ちなみにスマホでヤフーニュースを開いてみると、「北朝鮮、核実験の中止を決定 北朝鮮、核実験場廃棄を決定=ミサイル発射も中止、対話へ―正恩氏、経済建設に集中」なる活字も飛び込んできた。そして具体的には【ソウル時事】発で次のような記事が流れていたのである。
【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会が20日、開かれ、21日から核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を中止し、北部の核実験場を廃棄することを決定した。(時事通信)

 さらに金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は、核兵器の武器化などが既に検証されたと述べたうえで「われわれは、いかなる核実験、中長距離大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射も必要がなくなった。北部核実験場も自己の使命を終えた」と述べたという。
 いやはや、金正恩は私がかねてから思っていたとおりの男だ。若いのにたいしたものである。もしかしたら、この先世界の平和と安全を引っ張っていく男になるかもしれない。若くはあるが、思い切った許されない粛清を何度も完遂し、それだけの修羅場もくぐってきてもいる。スイスなどにも留学し語学にも秀でており、脳天気な日本人からはこれまでさんざん馬鹿にされてもきた。
 もちろん、粛清政治や核実験、ミサイルの発射などの暴挙を良識ある国際社会が許すはずはない。でも彼なりに真剣勝負でここまで来たことは間違いない。見方によっては、一国を預かる政治家たるもの、こうでなくっちゃあ―とも思う。これからは、世界の平和に、若者世代の代表として力を尽くしてほしい。トランプ米大統領は「トランプ政治の成果だ」と自画自賛しているが、そうだろうか。ある面で賢く立ち回る金正恩労働党委員長に単純なトランプ大統領は完全に1本取られようとしている。
 それこそ、どこまでもトランプ頼りで「ウミを出し切る」という言葉ひとつ知らないどこかの頭の悪い首相とは才能も真剣度も国民を真実思う気持ちも違うのである。ともあれ、これを機に、金委員長を扇の要に世界中が平和に向かうとよい。そして金委員長には、先頭に立って世界平和実現に努めてほしい。そしたら彼にノーベル平和賞が与えられても世界の誰もが認めるに違いない。

 まだまだ油断は出来ないが、北朝鮮と韓国の国境を流れるイムジン河がいよいよ美しく見えてきた。情熱の男、韓国の文在寅大統領のリードにも期待したい。

 訳あってツイッターを再開しようとアレコレ試みてみるのだが。以前は出来たはずなのに。なんとも、うまくいかない。とりあえず、気の許せる知人や友だちばかり10人ほどにツイートしてみるが、先方に届いたかどうかとなると皆目分からない。自信がない。
 むろん、トランプ米大統領にも「Are you fine now」とツイートはしたものの、メールが無事太平洋を超え彼の元に届いたかどうか、となると甚だ疑わしい。あれこれやっているうちに、ツイート先の相手と意思の疎通が図れるようになれば、これほど嬉しいことはないのだが。メールは送れてもツイートをどうして送ったらよいものか。慌てずのんびりと操作をつづけてみよう。そのうち出来るようになるだろう。

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から男性受刑者が逃げ、あすで二週間。どうやら潜伏先と見られる向島には1000軒以上の空き家があり、これらの存在がネックとなっているらしい。警察が勝手に踏み込むわけにもいかないためで、この日はとうとう警察犬16匹も島に投入されたという。それにしても平尾龍磨受刑者は一体どこにいるのか。出~てこい 出てこい 出てこい 平尾サン―と。呼びかけてはいるのだが。誤解は避けたいが、彼もある面たいした男だ。島民への被害だけは、ないように。やはり、早く出てこい、池のこい―と呼びかけたい。

4月20日
 穀雨。五穀豊穣をもたらす雨の季節がやってきた。金曜日。
 あぁ~、それなのに。大分県日田市では、なんと30・8度の真夏日に達したという。いまに始まったわけでもあるまい。だが、このころにこれだけの温度に達すると言うと、季節が壊れてしまっているといっても良いと思う。
 厳しい寒さの真冬から抜け出た時のポカポカ陽気ならば、大歓迎なのだが。

 午前中、目医者さんへ。いやはや、待合室は私ぐらいの年齢の人、人、人でいっぱい。私は眼圧検査をしてもらい左右とも18で心配ない、と医師から言われ三カ月分の点眼薬を処方してもらって帰宅。帰ったまでは良かったが、大切なスマホが行方不明になっていることに気付き、それこそ、命を取られたような思いにかられた(ちとオーバーかしれない。でも現代社会では、それほどの必需品になっていることも確かだ)。
 というわけで、室内のあちこちを探しても見つからない。デ、念のため愛車の座席を綿密に調べてみたところ、運転席座席の後ろの1画に挟まるようにして顔の1部をのぞかせ、放置されたままの愛用のスマホを発見。やれやれ、である。このスマホには私にとっては大切なデータが、いっぱい入っているだけにホッとした。

 中日はナゴヤドームで広島戦。4―2で勝っていたのでテレビ観戦したところ、7回表に5点を入れられ、7―4。ここで「観ているとダメなんだから」と舞に言われ、テレビを切ると、なんと十一時のニュースで、その後逆転し11―7で気持ちのいい逆転劇を演じたというではないか。
「やっぱり、あなたが観てると負けるから。観ていない方がいい」との舞の厳しいことばは当たっていた。ともあれ、勝てば官軍だ。あとは連勝といきたい。ちなみに勝利投手は伊藤準規だった。やったぜ、ジュンキ!

 ちまたは、福田淳一財務次官からテレビ朝日女性社員がセクハラを受けたとするセクハラ問題などあれやこれや、とかまびすしく報道されているが一連の報道にはしっくりこないものがあるのは私だけか。それよりも51年前に順天堂大順天堂医院(東京)で赤ちゃんの取り違えが起きた問題とか、結婚まもない妻に3000万円の生命保険をかけ和歌山の海で水難事故を装って妻を殺した男の話、6月の滋賀県知事選に滋賀大名誉教授の近藤学氏(68)が立候補の意向を固めたことなどの方が、ずっと気になる。
 そして。中日新聞の朝刊で特集されていた『睡蓮へのまなざし 「モネそれからの100年」展』の方がより高貴かつ、いい話題なのである。一連のセクハラ問題はむろん男の方が悪いには違いないが、それに関わった女性の方にも安易な取材方法に非は当然あると思うが。どうだろう。みなさん、修羅場を歩いた記者ならば、胸に手を当てれば分かるはずだ。
 問題になった以上、双方にスキと油断があったわけで、どちらもその姿勢は厳しく糾弾されるべきだ。そうした取材から真実、公正、かつ進歩的な記事が生まれることはありえないのではないか。私の経験から言わせていただけば、「恋は恋、取材は取材」である。これらが対異性関係と変なところで複雑にこんがらかってしまった安易かつ、不道徳極まる取材なぞは、もはや問題外なのである。

4月19日
 朝から市内の公民館へ。
 社交ダンスのレッスンのためで先生から1級のワルツを繰り返し学んだ。やはり、呼吸はどうしても途切れ、息切れがするのでレッスンは途中、何度も休みながら繰り返す方法で進んだ。きょうは、テルちゃん、エッちゃん…と皆女性ばかりのためなんとなく気恥ずかしさもあってか。その分、ステップを踏むからだへの負担も大きい。そんな気がした。
 ロボットのようにからだを静かに固定させつつ歩幅を大きく、強弱をつけて波のようにからだを大きく傾斜をつけて踊る。これをスエイ(ダンスでいう体の傾斜)というそうだ。心身ともにその世界に没頭しなければ。なかなかマスターは難しい。

 昼。エスティティックサロンで知られる〝あ~ちゃん〟宅へ。
 彼女は本来、私がせねばならなかったこの街・花霞の評議員を私が思わぬ病気で入院という事態に至ったため急きょ、ピンチヒッターで引き受けてくださった、いわば命の恩人。私は玄関先に立ちベルを鳴らし、心から礼を述べた。同時に拙著「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)も贈呈させていただいたが、姉ご肌の〝あ~ちゃん〟は「いがみさん。わざわざありがとう」と喜んでくださり、お礼に足を運んでほんとによかったなと思った。
 〝あ~ちゃん〟は私より、おそらく5、6歳は若いだろうがキップがよいばかりか、器量よし。そのうえ面倒見がいい女傑ときている。曲がったことが大嫌いな性格で苦しんでいる人をほおっておけない性格ときている。「お互いに、この齢なのだから。いつまでも若くはないのだから。からだ大事にしようね」と言い合って別れた。

 夜。CBCテレビでナゴヤドームでのプロ野球、ドラゴンズ×阪神戦を見る。試合の方は2―1で惜しくも阪神に破れた(中日はこれで5連敗)が、あの松坂大輔投手が今季2度目の先発マウンドにたち国内復帰後最長となる7㌄を4安打2失点(自責点1)と好投。ナゴヤドームはわきにわいた。

 安倍晋三首相とトランプ米大統領が18日午後(日本時間19日未明)、フロリダ州パームビーチで二日目の日米首脳会談を行い、両首脳は新たな日米の貿易協議を始めることで合意。安倍首相が日米貿易にとって環太平洋連携協定(TPP)が「最善」としたのに対してトランプ大統領は二国間協定が望ましい、と立場の違いを明らかにした。
 午後3時40分ごろ、宮崎県と鹿児島県境にある霧島連山・えびの高原(硫黄山)で250年ぶりに噴火が起き、噴煙は高さ300㍍に及んだ。

4月18日
 毎日歯を磨いている。きょうは『よい歯の日』よ―とは中日夕刊4コマ漫画「ウチのげんき予報 新田朋子」から
 というわけでもないが、たまたま予約日が『よい歯の日』と重なって自宅近くの歯医者さんへ。歯科衛生士さんから歯の正しい磨き方をしっかり教えていただき、洗浄もしっかりしてもらい帰った。これまでも歯磨きをしっかりしてきてはいるのだが。ここ数年、高齢になるに従い上下とも歯はかなり傷みが目立ってきているだけに、これからは言われたとおりにしっかりした歯磨きを、とあらためて誓った次第である。

 きょうの中日新聞と毎日新聞夕刊の一部見出しを以下、列挙する。
『CIA(米中央情報局)長官正恩氏と面会 米紙報道 先月末ごろ極秘訪朝』『「米朝会談で拉致提起」 日米首脳会談 トランプ氏明言』『「米朝会談 見送りも」 トランプ氏 開催候補地に5カ所』『ソフトバンクグループ 939億円申告漏れ 租税回避地の子会社所得』『セクハラ疑惑「次官は説明を」自公幹事長が方針確認』『バーバラ・ブッシュ元大統領夫人死去 92歳』『幕末の実像郡上によみがえる  凌霜隊(りょうそうたい)写真を発見 戊辰戦争出発前の副隊長』=中日
『CIA長官訪朝 半月前 正恩氏と会談 米紙報道』『「拉致でベスト尽くす」 米朝会談へトランプ氏 日米首脳会談』『日米首脳会談「最初で最後のチャンス」 拉致家族、解決進展へ期待』『荒川さん殿堂入り フィギュアスケート』『田中5回7失点 MLB』『父ブッシュ氏の妻 バーバラさん死去』『貿易黒字38.2%減 17年度 対米は2年ぶり増』『飛行中エンジン爆発? 米旅客機 窓が破損1人死亡』=毎日
 かくのごとく毎日毎日。いろんな事件が降ってはわいている。

 ほかに女性問題が取りざたされている新潟県の米山隆一知事(50)が女子大生との援助交際、売買春に手を染めていたことが分かってきょうの午後、とうとう県議会議長に辞表を提出。週刊新潮で女性記者へのセクハラ疑惑が報じられた財務省の福田淳一次官(58)も指摘されている疑惑については「事実と異なる」と否定しつつも「現在の状況では職責を果たすことは困難だ」として麻生太郎財務相に辞任を申し出、テレビ朝日は19日未明になってセクハラ発言の被害者が同社の女性社員(記者)だったと発表し、財務省に抗議する予定であることを明らかにした。

 なんだか、気が重くなるスッキリしない、へんな話ばかりだ。舞ではないが、「なんかいい話はないかな」と天に向かって声を投げ、叫びたい気がしてしまう。ニンゲン、それでも生きていかなくっちゃあ。あとは米朝会談での拉致被害者の帰国、急転直下の解決に期待するほかないか。
 この問題にしても、日本政府はどうしてトランプ米大統領を頼って交渉を進めなければならないのか。安倍首相自らが胸を張って堂々と金正恩朝鮮労働党委員長に要望を突きつけるわけにはいかないのか。ご本人なりに頑張ってはおいでだが。やはり、日本国首相としての毅然とした力に欠けると言われても仕方なかろう。

4月17日
 いつもお世話になっているガソリンスタンドの〈にゃん太くん〉が最近、姿を消し行方不明になったという。そのせいか、店員たちの表情が心なしか寂しそうだ。〈にゃん太〉は大柄。それだけに、いれば分かるはずだが。早く見つかってほしい。

 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で106期生40人がこの日、入学式にのぞんだ。こんご2年間の稽古を重ね、タカラジェンヌとして晴れの舞台にたつ。
 第122回ボストン・マラソンが16日、雨と寒さの悪コンディションの中、行われ、昨年の世界選手権覇者で大会2連覇を狙ったジョフリー・キルイ(ケニア)を終盤「心臓破りの丘」辺りからじわじわと追い詰め、最後に大逆転した川内優輝(埼玉県庁)が2時間15分58秒で初優勝した。日本勢の優勝は1987年大会の瀬古利彦さんいらい8人目で、9度目の快挙。2006年にスタートした世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」(WMM)で日本勢初制覇となった。
 日本の小平智が米ゴルフツアー(米男子RBCヘリテージ)のプレーオフを制して米ツアーを初制覇。日本勢の米ツアー優勝は昨年8月までに5勝を挙げた松山英樹いらいで5人目の快挙だという。

 米コロンビア大がことしのピュリツァー賞を発表。公益部門では、報道を機に性被害を告発する「♯Me Too(私も)」運動が急速に広がったハリウッド映画界の大物プロデューサーのセクハラ疑惑を追及した有力紙ニューヨーク・タイムズと雑誌ニューヨーカーを選んだ。
 セクハラといえば日本では財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑、新潟県の米山隆一独身知事の女性問題が週刊誌の報道をきっかけに問題化。こんごどうなるのか。成り行きが注目されている。なんだか、とてもレベルの低い話ではないか。放っておけば良い気がしないでもない。相手女性から被害届けが出るなど、明らかに女性蔑視とか差別ならば許されないだろうが。男女間の問題は甚だ微妙でもある。

 書き留めておきたいことはまだまだある。でも、きょうはここらで。書く以上は、ある程度調べた上で真実を公正に書かねばならない。それだけに、結構な労力を要するので、本日のところはあまり無理しないでおこう。

4月16日
 中西進さん著の「美しい日本語の風景」
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 月曜日。
 江南市内の書店から先日たのんでおいた中西進さんの著作「美しい日本語の風景」(淡交社、写真・井上博道)が届いた。帯には「中西進著 かぎろひ、ののさま にわたずみ、あきつ うすらひ、くさまくら… どのことばにも 日本人が 大切にはぐくんできた 歴史や美意識が込められています そんなことばの物語を深く味わってください 美しいことばの みごとな使い手になるため――」
「変化を認めながら、下品な流行語は使わず、大昔のものに固執せず、一歩遅れたところでことばを使うと、これは見事なばかりに美しいことばの使い手となる。じつは人間の品というものは すべてこの一歩遅れにあるのだから。――本文より」
 とあるが、まさにそのとおりだ。
 私はさっそくデスクの傍らにその本を置いた。

 夜。風呂上がりに歩いて江南市内では珍しくジャズが聞けるショットバー「TOM トム」へ。
 この店は県道沿いにたつ白い洋風建物で、お洒落な店の繕いが自慢でもある。今宵訪れようと思いたった訳は数日前に、この店のママさんから「最近お顔見せていただけないので、お元気かなと心配致しております。もしも、お時間があれば、ご相談とお聞きしたいことがありますので、お店に寄って頂きたいと思いましてご連絡致しました。お忙しいとは思いますが宜しくお願致します」といったラインによるメールが思いがけず入ったからで、久しぶりに洋酒でもと、急に足が向いたのである。
 店に入ると「あ~ら」と彼女の懐かしい顔と声。ロックを手にご無沙汰をわびるうち、このお店がまもなく40周年を迎えることを知った。「できれば七月ごろに何かイベントを、と思ってますがどうしたら良いものか。相談にのっていただきたくて」というものだった。まもなくチラシが出来ます、とのことだったので「お役にたてるかどうか、は分かりませんが、それを見せて下さい」と話し、あとは雑談をして帰った。ありがたいことに「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)を1冊購入したい、とのことで持参した本も買っていただいた次第。
 ママさんは歴史に大変関心がおありで短編集のなかの書き下ろし〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉に登場する【吉乃】の存在にも、とても詳しい。それだけに、こんなにも身近にこうした歴女がいたことに感謝もし「ほかにも読みたい人がいらしたら」ともう1冊を手渡し、帰宅したのである。それはそうと退院後、ビールと日本酒は既にちょくちょく飲んではいるが。ロックでウィスキーを飲むのは今宵が初めて。僅かではあったが、いい気持ちになれた。帰ると舞が心配して待っていてくれた。
 元はと言えば、このお店。この街に私たちが引っ越してきてまもなくどこで見つけたのか。ジャズ好きな舞が通い始めたお店である。私が知らなかっただけで、別に名古屋まで出なくても江南にもこうしたすばらしい店はあるのである。次は店自慢でもあるカクテル、スクリュードライバーでも注文してみようか。

 北アルプスの立山連峰を貫き、富山と長野を結ぶ「立山黒部アルペンルート」がこの日、4カ月半ぶりに全線開通した。『暴力団離脱640人 17年まとめ構成員最少1万6800人』『元幹部「今は働く喜び」社会復帰へ就労支援不可欠』の中日新聞夕刊見出しの隣に、『「事実」こだわり独自視点 加藤廣さん死去 人生経験生かし』の評伝(編集委員・金井俊夫)。
 この評伝は、小説「信長の棺」などで知られ、今月7日に87歳で亡くなった作家加藤廣(かとう・ひろし)さんのことを書いたもので『資料を基本に「事実」にこだわる姿勢には、戦後日本の経済や政治と並走してきた自らの人生経験も生かされていた。………志摩(三重県)の九鬼水軍を扱った作品で加藤さんがまず疑問視したのは、信長と毛利水軍の決戦に登場する「鉄甲船」だった。鉄の歴史の考察から出した結論は「当時の技術で鉄甲船は作れなかった」。………』と記しており、故人もさぞや浮かばれたに違いない。
 きょうは、このあたりで。

4月15日
 晴れたらいいね、の願いがかなった。ここ尾張地方は少し寒くはあったが、心配された雨が降ることはなく、子どもたちの担ぐ祭りみこしが街なかを練って歩いた。「お天気次第」とは、このことか。

 震度7を二度経験し震災関連死を含め267人が犠牲となった熊本地震から二年。土砂崩れや建物倒壊で多くの人が亡くなった熊本県・阿蘇地域を中心にこの日、各地で遺族らが追悼の祈りを捧げた。水俣病を告発した代表作「苦海浄土」の作者で知られ、2月に90歳で亡くなった作家で詩人の「石牟礼道子さんを送る会」が東京都内で開かれた。
 愛知県の北名古屋市長に無所属現職の長瀬保氏(77)=自民、立民、公明推薦=が激戦を制して無所属新人を破り4選を遂げ、津島市長選も無所属現職の日比一昭氏(65)が再選を決めた。三重県名張市長選も無所属現職の亀井利克氏(66)が5選を果たした。やはり、いつの世も現職は強い。

 毎日新聞の1面こらむ〈余録〉によれば、きょうはヘリコプターの日だとか。なんでも竹とんぼに似た回転式の羽根を持つ「ネジ式ヘリコプター」のスケッチを残したレオナルド・ダビンチの誕生日に合わせて制定されたという。ヘリといえば、昭和50年代の若き日々に大事件や災害現場に誰よりも早く、真ん丸の取材ヘリ・ヒューズで現地に飛び、数々の事件に遭遇した日々が懐かしい。どれもこれも危険を伴う現場行だったが、よくぞただの一度も落ちなかったものよ。とつくづく思う。
 それが最近、米からやってきたオスプレイとかいうシロモノ、見るからに墜落しそうで見た瞬間「これは危ない」と直感したが、まさにそのとおりで既に何度も落ち被害を与えている。

 名古屋市中村区、中村生涯学習センター内の喫茶「まつぼっくり」で昨年10月いらい実に半年ぶりに私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会があり、楽しく充実したひとときを仲間と過ごした。
 主宰である私が昨秋以降、体調を崩してしまい病院への入院、右肺の手術などで回復までに時間を要したためで、久しぶりに見る同人には、なんだか勇気を与えられたような、そんな気がした。きょうは、しばらくブランクがあったこととつい最近、私の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)が発行されたこともあり、本誕生に至るいきさつについて私から説明をさせて頂いた。引き続き、同人のみんながこれから取り組もうとする創作秘話などにつき思いの丈を話し合うことで時間を費やした。
 1番若い20代半ばのある女性が〈生まれ変わり〉にポイントを絞って書いてみたいナ、と話せば熟達の男性は特攻兵の物語を、と皆さん目を輝かせて語り、私は私で「今度はふるさとを舞台にいろんな人々を登場させた、めちゃ面白い大河青春小説を」と話すなど、楽しく有意義な時間がアッという間に過ぎていった。次回、27回目のテーマエッセイのテーマを「門出」ともした。
 帰りは各地の小中学校や幼稚園歌、小牧市と付き合いが続く北海道・八雲を描いた〈トコタン冬物語〉、ほかにチェリッシュの〈青春の街・小牧〉など。数々の作詞作曲はじめ、都はるみさんの〈恋の犬山〉の作曲でも知られる詩人でふるさと音楽家の牧すすむさん=牧さんは琴伝流大正琴弦洲会の会主としても活躍中=の奥さま、かよさんに名古屋駅まで送って頂いた。よきものは友人か、とつくづく思った次第である。
 かよさんは、それこそ、いつまでたっても短編集のなかの書き下ろし作〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉に登場する【吉乃】を思わせる高貴で愛らしいお方で思いがけぬ再会を心から嬉しく思ったのである。

 夜。NHKの大河ドラマ西郷どん「慶喜の本気~井伊の刺客! 左内西郷窮地に」とNHKスペシャル「金正恩の野望 その1・暴君か戦略家か」を見ていろいろ考えさせられた。私は、金正恩氏が時折見せる少年のような笑顔をみるかぎり、かれは戦略家で核開発の一方で本心は平和を限りなく願っている一人の人間だ、と確信しているのだが。
 この番組を見て、いっそうその確信を得た。まさに【ピース・イズ・ラブ 君がいるから】で金氏にとっての君は、北朝鮮国民だな、と確信した。
 ボクシングの世界戦で、WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田が8回TKOで初防衛。「塀のない刑務所」で知られる愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者が逃走して1週間。指名手配中の平尾龍磨容疑者(27)は依然として広島県尾道市・向島に潜伏したままと見られ、住民も一丸となっての犯人捜しが懸命に続く。

4月14日
 土曜日。曇天。ここ尾張地方は風が強く時折、小雨がふった。
 春の高山祭(国の重要無形民俗文化財)が14日、岐阜県高山市の中心部で始まった。この日は修理中の一台を除く屋台十一台が各町内を出発、満開のソメイヨシノに彩られた赤い欄干の中橋などをゆったりと進むと、観客の間では思わず歓声があがり、ため息が漏れた。市は15日までの二日間で約二十万人の人出を見込んでいる。

『米英仏、シリア攻撃 化学兵器使用と断定 トランプ氏、ロシア非難』『米英仏を首相「支持」』『ロ反発「でっち上げ」 【解説】証拠示さぬまま強行(ワシントン・後藤孝好)』、『熊本地震2年 仮住まいなお3万8000人』とは、本日付中日新聞夕刊の1面見出し。
 簡潔明瞭な見出しを目の前に、OPCW(化学兵器禁止機関)の現地調査をしないまま、なぜこうも短絡的にシリア攻撃ということになるのか。私にはそこがよく分からない。むろんシリアもシリアで化学兵器使用など絶対に許されないことではある。シリアの化学兵器使用をやめさせたいのなら、せめてアサド政権に使用の有無となぜ罪もない多くの子どもたちが犠牲にならなければいけないのか、につき直接聞いてみないのか。話し合えば、解決の糸口が見いだせるかも知れない。のに、だ。
 米国防総省によれば、米英仏の三カ国は13日夜(シリア時間の14日未明)シリアの首都ダマスカス周辺などの化学兵器関連施設3カ所を攻撃、巡航ミサイル「トマホーク」などミサイル計105発を撃ち込んだという。素人考えではあるが、やはり安易なシリア攻撃はやめるべきだ、と私は思う。それとも、日本の戦国時代またしかり、でいつの時代も武力は使わざるをえないのか。私はそうではないと断言したい。武力行使なぞというものはチッポケな人間たちの醜い足掻きにしか見えないのだが。いやはや、ニンゲンたちとは、どいつもこいつもそろいもそろって、どこもかしこも愚かなものたちの烏合の集ばかりなのかも知れぬ。
 今の世にあの織田信長が生きていたのなら。シリアに対して、どんな手段に出たのか。おそらくシリアが化学兵器を使ったことを確認した時点で、有無をも言わさず、シリア全土の焼き討ちを命じたに違いない。米英仏による化学兵器施設への同時精密攻撃などではなく、シリア全土の破壊と破局を命じただろう。もしかしたら、シリア全土の罪なき民を全員避難させたあと、核攻撃を命じたかもしれない。そして。全てを破壊尽くしたあと、国際社会にイチからの出直しを命じたかも知れない。

 国際情勢とは別にきょう、あすと私が住む江南市古知野地区は古知野神社の春祭りである。ここ花霞でもみこしをかついだ子どもたちのワッショイワッショイの声が時折聴こえ、祭りは風雅でいいなあと思う。ことしは当初、評議員として出るはずだったが肺の手術で私が尊敬する女傑【あ~ちゃん】に急きょバトンタッチしていただいたが、だいぶ回復してきているだけに、なんだか悪い気がせぬでもない。でも、ここは新体制でお決めになったことだけに、私がとやかく言うことでもなかろう。

 昼。久しぶりにカレーを食べにCoCo壱番屋に出向いた(舞は〈ミヌエット〉で仕事)が、やはりサラダもカレーも私には少し量が多すぎ、だいぶ時間を費やした。帰り道で、みこしと出くわしたが、子どもたちの元気な声が天にかけ抜けていくさまは、なんとも気持ちが良かった。この町ではシリアよりも子どもみこしの方がはるかに、いっぱい、いっぱい大切なのである。
 あすが本祭。午後十一時を過ぎた。軒をたたく雨の音が強くなってきた。〈かぜたち〉も吹いている。あすの朝は晴れたらいいな、と願う。せめて、みこしが市内を巡るときだけでも、降らないでほしい。きょうは幸い、巡行中は降らなかったようだ。

4月13日
 金曜日。午前中は新聞などをチェックして午後、名古屋に。要件だけとし夕方には帰ったが、やはりまだ少し息が弾む。

 昼過ぎに一宮時代に大変お世話になった知人からスマホに「ガミちゃん、ご無沙汰してます、中日新聞(尾張版)見ましたよ。やはり名古屋まで行かないと本は無いみたい。近く行ってきます。頑張ってね」といったショートメールが入ったので「心から、ありがとうございます。丸善にはあるはずです」と返信させて頂いた。

 広島県警廿日市署捜査本部が13日、2004年10月に県立廿日市高2年北口聡美さん=当時17歳=が自宅で刺殺された事件で山口県宇部市、会社員鹿嶋学容疑者(35)を逮捕。鹿嶋容疑者は別の暴行事件で山口県警に書類送検されていたが今月に入り、指紋と掌紋を検索できる指掌紋自動識別システムで照合したところ、同容疑者の指紋と現場に残されたものが一致。その後、DNA型も一致したという。
 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が13日、アンマンで行われたアジア・カップの1次リーグB組最終戦でオーストラリアと1―1で引き分けて4強入りし5位までに与えられる2019年W杯フランス大会の出場権を獲得、8大会連続のワールドカップ(W杯)出場を決めた。最大震度7を2回観測した熊本地震が起き、あすで最初の激震から2年。各地で復旧・復興事業が進むが、なお4万人近くが仮住まい生活を送っている。
 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、農林水産省が柳瀬唯夫経済産業審議官が首相秘書官当時の2015年4月に愛媛県職員らと面談し「首相案件」と発言したとの県作成文書を省内で確認した、と発表。自民党は柳瀬審議官の国会への参考人招致を16日にも野党に提案する方針を固めた。柳瀬氏は記憶がないと主張しているがこんご政権が窮地に立たされるのは、必至の情勢となってきた。

4月12日
 朝。布袋の公民館へ。社交ダンスのレッスンに。新年度でもあり、女性ふたり(うち一人は経験者)が新たに加わっての楽しいレッスンに。新人は初級のタンゴ、私はワルツの1級のレッスンに挑んだが、やはり先日の右肺の手術が影響してか。連続して無理にステップを踏むと、どうしても息が切れる。デ、ここは無理しないで合間に休みながらのレッスンとなった。
 いったん帰ると郵便受けに昨日に続き固定資産税と都市計画税の納税通知書(畑地に所有地3カ所)が問答無用の体でどっさり入っており、急に重くなった自身の気持ちを励まして中身をチェック。納税額の多さには、毎度のことながら、ためいきが出る。でも仕方あるまい、と自身に言い聞かせる。「払わせてもらえるだけでも感謝せねば」と。
 それにしても出費が重なる一方のなかの税の徴収が恨めしくもある。

 舞は〈きょうの俳句、minuetto-mi

〉を書くためにいつも肌身離さず手にしているタブレットの調子が悪くなったため仕事の合間に近くの修理店へ。幸い、すぐに直してもらえ、とても嬉しそうだった。彼女が役立たずのタブレットを手に句作が出来ないでいると、私まで胸がほころび痛んでくる。やれやれ、である。
 デ、夕方になり検索してみると、さっそく
♪春愁や嫌い終わる花占い、なる1句が画面に現れホッとした。

 午後は、いつも何かとお世話になっている江南市歴史研究会の後藤正敏さん(後藤正五郎さん)と一緒に地元の尾北ホームニュースへ。自著の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)2冊を贈呈。同時に女性編集スタッフからの取材も受けた。先日、本を手に、澤田和延江南市長を表敬訪問したことにも触れさせて頂いた。
 ともあれ、舞が私に向かっていう「1日にふたつはダメだから。(することを)ひとつだけにしておかなきゃ」の言葉が正しいことを強く感じる1日となった。午前中の社交ダンスのレッスンに午後の尾北ホームニュース社訪問、合間の納税証明書確認と新聞各紙のチェック、さらには本欄〈伊神権太がゆく 人生そぞろ歩き〉の執筆…とあれもかれもでは、やはり体力を消耗する。息が切れ、きれぎれとなる。

 あまり無理はしないで。「ゆっくりとネ」と自身に言い聞かせてはみたが。
 ともあれ、以前のようなけたたましい毎日に戻りつつある。「無理するな」「ゆっくりと」ともう一人のボクが心と胸のなかで叫んでいる。

 彦根で起きた同僚先輩警察官銃殺に始まり、大分の土砂崩れ現場で未だに見つからない被災者、広島での空き巣や車上ねらいを繰り返しながらの受刑囚逃走、さらには忖度政治の森友、加計問題でウソがウソで塗り固められた政界スズメ(これでは純真なスズメちゃんに悪い。叱られる)たちの見苦しさ、往生際の悪さ…など。こんなことでは、この世は地獄か。嘆かわしい限りである。
 ねえ、安倍晋三さん、そして麻生さん。教えてよ。【真実】って。ウソをウソで押し通すことなのかしら。

4月11日
 きょうも風がつよく、千葉県では砂嵐が吹き荒れたそうだ。

 夜おそく。
 滋賀県彦根市南川瀬町の河瀬駅前交番で勤務する井本光巡査部長(41)が血を流し倒れているのを署員が発見。井本巡査は病院に運ばれたが、後頭部と背中を拳銃で撃たれており死亡が確認された、とのニュースがテレビの速報で飛び込んできた。まもなくして(詳しくは12日午前1時35分ごろ)彦根の隣の愛荘町内で拳銃を持ったまま行方不明になっていた同僚の男性巡査(19)を捜査中の署員が見つけ身柄を確保したという。
 一方で先に愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した平尾龍磨受刑者(27)は依然として広島県尾道市の向島に潜伏したまま、と見られる。11日は空き家1000軒を捜索したが発見には至らなかった。あすも900人体制で臨むというが、なんとも大捜査網となっている。これとは別にきょうの午前3時50分ごろ、大分県中津市那間渓町金吉で住宅の裏山が幅約200㍍、高さ100㍍にわたって崩落。四棟が土砂に巻き込まれ1人が死亡、5人が行方不明になった。いやはや事件、災害は次から次にと起きるが、これも世の定めか。人間の英知でどれも防げる気がするのだが。

 学校法人「加計学園」(岡山市)の愛媛県今治市での獣医学部新設をめぐり、安倍晋三首相はこの日の衆院予算委員会で、自らの関与につき「私から指示を受けた人は一人もいないことが明らかになっている」と主張。2015年4月2日に当時の柳瀬唯夫首相秘書官が県や市、学園関係者と官邸で面会して「本件は首相案件になっている」と語ったとする内容を記録した県の文書に関しては「コメントを差し控えたい」と話し「元上司として(柳瀬氏の)発言を信頼している、と語った。
 これまたおそまつ極まる国会の論戦である。ウソかホントか。人間社会はどこもかしこも綻びが出ている。言った、言わないのなすり合いにも似た論戦を見ていると貴重な時間がもったいなく、時の神さまに謝りたくなってくる。ホントに嘆かわしい。でも、これがこの世なのだ。あぁ~

 明るい話題と言えるならば嬉しいのだが。
 きょうの中日新聞尾張版。昨日、江南市歴史研究会代表二人に伴われ、文庫本の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)を手に澤田和延市長を訪れ、本を寄贈させて頂いた私の話題が「信長や海外題材 伊神さん短編集 江南市長に寄贈」の見出しで本を手にした私の写真入りで紹介されていた。北名古屋、津島両市長選など紙面が窮屈な中での掲載に何より感謝しておきたい。

4月10日
 本日付中日新聞夕刊1面トップ見出しは『加計学部新設は「首相案件」 愛媛県幹部らに秘書官面会時 県文書に記載』というもの。具体的には学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛県今治市に国家戦略特区で開設した獣医学部を巡り、県と市が特区を申請する前の2015年4月2日、自治体や学園の幹部ら一行が首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時、現経済産業審議官)と面会した際に、柳瀬氏が「本件は首相案件だ」と発言していたことが政府関係者への取材で分かった―といった内容で、まさに〈加計ありき〉が白日のもとにさらされた。
 まったくもって先に財務省の太田充理財局長が参院決算委員会で学校法人「森友学園」にごみの撤去費用を名目に約8億円値引きして国有地を売却した問題を巡り、理財局職員が昨年2月、学園側に撤去費用につき、うその説明を求めていた事実を明らかにし「誤った対応でした」と陳謝した問題と同じで、忖度政治の一端だ―と言われて当然の「首相案件」だったといえよう。太田局長は「当時の国会答弁との整合性を取るためで、誤った対応でした」と深く陳謝したが、まさにその通りだ。
 相次いで露呈されるこうした「首相案件」には、自民党内部からも「国民のみなさんがうんざりしている。われわれもうんざりしている。こういったことは早く明確にすべきだ」との声が上がってきた。

 米大リーグ機構が9日、週間MVP(2~8日)を発表。ア・リーグでエンゼルスの大谷翔平が、同制度が始まって初の投打の二刀流投手として受賞した。日本勢としては23歳9カ月は最年少、メジャー1年目の4月上旬の選出で過去最速となる。大谷は本拠地初登板となった8日のアスレチック戦で7回を1安打無失点、12三振を奪う力投で開幕2連勝としたばかりか、打者としても3日から3試合連続で本塁打を放つなど打率4割6分2厘、3本塁打、7打点と驚異的な記録を残した。

 午後、江南市歴史研究会の代表ふたりと共に短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)を手に江南市の澤田和延市長を表敬訪問。澤田市長に【恵存】のサイン入り文庫本の短編集を直接、寄贈し、6編から成る短編集のなかの書き下ろし〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉について説明をさせていただいた。この日は澤田市長の満63歳の誕生日でもあり、私はいつも自室デスク傍らにおいて離さないできた「美しい日本語の風景」(中西進著)1冊を誕生日のお祝いとして贈呈させていただいた。
 帰宅すると脱原発社会をめざす文学者の会の仲間のひとりで詩人の野武由佳璃さん(東京・大田区在住)から2018年3月5日付、福島県庁避難者支援課発行の『故郷とあなたをつなぐ情報紙〈ふくしまの今が分かる新聞〉』入りの封書が届いていた。
「伊神様 先日3月31日~4月1日にかけて志賀泉さん(作家)、森川雅美さん(詩人)と福島にいってきました。今回は小高神社と摩崖仏をめぐるツアーで浪江の旅館に泊まりました。夜は請戸の海岸にいったりいろいろ 汚染土は減ってきたものの、なかなか復興への道は長いと感じました。鹿島には風力発電の施設もありとても学びが多い旅でした。お体はいかがですか? 本のこととかも話したかったのですが。………」
 彼女にはいつも本当に助けられている。今回は病み上がりの身でもあり私は参加を控えたが、できるだけ近い時期に現地に足を踏み入れ、その後の復興の実態をこの目で確かめてこなければ、と思っている。野武さん、ありがとう。

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場の寮から今月8日夜逃げ出した受刑者の平尾龍磨容疑者(27)はその後も港の監視や今治市と瀬戸内しまなみ海道で結ばれている向島島内などに潜伏。住宅から車の鍵や現金などを盗み、車上荒らしなどを繰り返して逃走、島内の不安をかきたてている。島では容疑者が刑務所で作業用に履いたと見られる靴も発見されているという。

4月9日
 夜。カトマンズの裕子さん=愛知県稲沢市出身=から『本日、EMS(国際スピード郵便)受け取りましたよ! 「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」受け取りましたよ! 爽やかなブルーの素敵な本、2冊ありがとうございました。ゆっくり拝読させていただきます。………』のメールが入った。
『行方不明のままの本3冊はさておき本当によかったです。何はともあれ、国境を超えたおふたりの物語「カトマンズの恋 国境を超えた愛」を読んでください。テレビドラマになっても不思議でないロマンスかと思います。ニルマニさまにも、くれぐれもよろしくお願いします。』と返信させて頂いた。

 三重県桑名市長島町の花のテーマパーク「なばなの里」で180万株のチューリップが満開に。「継続か転換か 第一声熱く」(中日新聞の10日付尾張版の見出し)のとおり、ここ尾張地方では北名古屋市長選はじめ同市議選、津島市長選、清洲市議選、愛西市議選がきのう告示され、中日新聞の紙面は見開きで選挙一色である。

 日本サッカー協会が9日、成績不振などを理由にバヒド・ハリルホジッチ日本代表監督(65)を解任、後任に西野朗技術委員長(63)が就任した、と発表。財務省の太田充理財局長が、この日開かれた参院決算委員会で学校法人「森友学園」にごみの撤去費用を名目に約8億円値引きして国有地を売却した問題を巡り、理財局職員が昨年2月、学園側に撤去費用につきうその説明を求めていた事実を明らかにした。当時の国会答弁との整合性を取るためで、太田局長は「誤った対応でした」と深く陳謝した。
 トランプ米大統領がシリアで化学兵器が使われた疑いに関連、軍事攻撃も選択肢として48時間以内に対応を決断する、と表明。

4月8日
 日曜日。朝刊の〈桜だより〉を見る。
 なんと東山公園、名古屋城、鶴舞公園、平和公園、山崎川、庄内緑地が「散り果て」。岩倉五条川、一宮木曽川堤、清洲公園、本巣淡墨桜が「散り始め」。「満開」となると、名古屋東谷山、関「寺尾千本桜」、伊那の「高遠城址」、高島の「海津大橋」、京都嵐山と数えるほどだった。ことしは咲くのも早いが散るのも早い。

 注目の米大リーグ。開幕早々3試合連続アーチのエンゼルスの大谷翔平がこんどはアスレチックス戦で投手として先発で初登板。初回を3者連続三振で立ち上がると勢いが加速。積極的にフォークで攻め、二~四回を三者凡退とすると五回にも2度目の3者連続三振を奪った。完全試合を予感させる展開のなか、七回1死で2番のセミエンに三遊間を抜く安打を許すとスタンドからはため息が。次のラウリーにはストレートの四球。二死二、三塁のピンチとなった。
 が、ここからが大谷はただものでない。気持ちを切り替え、オルソンをフォークで空振り三振に仕留め、文句なしの勝利投手に輝いた。

 きょうは、昨夜「オレがつくってやる」と宣言した通り、自己流で味噌汁をつくって朝食のテーブルに。味噌が濃すぎてなんともおかしな味ではあったが、舞は結構うれしそうだった。その舞だが、このところの過労がたたってか。朝食を食べたあとは「頭が痛いから」と自室へ。とうとう1日臥したままだった。
 大丈夫かな、と心配したが、夜に入り少し元気が戻ったようで台所に立ったので、ホッと一安心。私はといえば、術後の療養治療もあって相変わらず、食後の薬、薬に追われる毎日だ。早く前のように薬とは全く縁のない生活に戻りたいのだが。

4月7日
 土曜日。昨日に続いて寒い日だ。
 木曽の流れを眼下に、国宝犬山城の城下町を町ごとに計13両ある車山(やま)が巡行する犬山祭が始まった。日中は「てこ」と呼ばれる男衆15~20人が引き手となって古い町並みを巡行し、夜は1両ごとに365個のちょうちんを取り付け、幻想的な明かりが夜空を照らす「夜車山(よやま)」があった。8日もある。この犬山祭は国指定重要民俗文化財。一昨年には国内33の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機構(ユネスコ)の無形文化遺産になった。

 午後、最近発行したばかりの短編集「ピース・イズ・ラブ」(人間社)を手に、車の遠出運転の練習を兼ね、犬山の楽田へ。滝中、滝高時代の友人であるお祥(石田祥二さん。元愛知北農協組合長、元二石会会長など)に会ってきた。喫茶店に入り、互いに年をとったものだよな、と話し合い帰ったが、やはり犬山までの運転となると少し体力を消耗する。でも、思い切って行き、喜んでくれてよかったと思う。
 夜。岐阜の蘇原ダンスサークルの先生から「久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。お身体が良くなってきましたらダンスの復活に出て来て下さい。皆でお待ちしていますね」のメール。親切な声かけに「そろそろ」と思う半面、「ここは無理しないで今少したってからに」と自重の鐘を鳴らす自分がいることにも気がついた。
「そうだ、あわてる必要はない。元気で生きていさえすれば、いつだって出来るのだから」と、もうひとりの自分が私に声を投げかけた。

 鹿児島県日置市湯田の民家で男女3人が首をしめられるなどして殺害された事件。その後、この家に住む80代女性と同居の60代次男の行方が分からなくなっている―など奇々怪々の様相を呈していたが、鹿児島県警は7日、民家住人の親族で無職の岩倉知広容疑者(38)を殺人の疑いで逮捕。岩倉容疑者は、調べに対して「間違いありません」と話しているという。
 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(23)が6日、アナハイムで行われたアスレチックス戦に「八番・指名打者」で出場し、二回の第一打席で三試合連続本塁打となる3号ソロを放った。日本選手の3戦連発は2004年と2007年に松井秀喜(ヤンキース)がマークしていらい二人目。
 シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさん(35)がイタリア人男性と離婚していたことを所属レコード会社が明らかにした。

4月6日
 日本を代表するアニメーション監督で代表作「火垂(ほた)るの墓」など数々の名作で知られる高畑勲さんが昨日(5日)午前1時19分、肺がんで東京都内の病院で亡くなった。82歳だった。レスリング女子で五輪四連覇を果たし国民栄誉賞を受けた伊調馨選手(ALSOK)が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパラーハラスメントを受けていた事実が第三者委員会により認定され、栄氏は強化本部長辞任を承認。
 財閥グループからの収賄罪などに問われた韓国の朴槿恵前大統領(66)に対する判決公判が6日、ソウル中央地裁で開かれ、同地裁は「国民から委ねられた大統領の地位や権限を乱用し、企業の財産権や経営の自由を著しく侵害した」として懲役24年、罰金180億㌆(18億円)の実刑判決を言い渡した。大統領経験者で有罪判決を受けたのは、全斗煥、盧泰愚両氏に続き3人目。
 警視庁世田谷署が仮面ライダー俳優、青木玄徳容疑者(30)を強制わいせつ致傷の疑いで逮捕。わずかに嬉しい話といえば、京セラドーム大阪で阪神と対決した中日ドラゴンズ。若き左腕小笠原慎之介(20)投手が7㌄3安打2失点の好投が光り、3―2で阪神に勝ち、やっとこせ今季2勝目をあげたことか。いやはや、日々いろんなことが起きる。

 きょうは久しぶりに寒く、風も強い1日に。
 時折、冷たい雨が空を舞ったが私はこうしたピリリとした日の方が好きなこともあり、全身が洗われたような、そんな気持ちにさせられた。

「日本は夜中ですね。すみません。いがみさんが送って頂いたEMS(国際スピード郵便)の控えがあると思うのですが、そこに問い合わせ番号が載っているので、写真を撮ってお送りいただけるとこちらからも問い合わせができます。もし可能ならお願いします」
―カトマンズの裕子さんから、こんなメールが届いたので写真を撮って返信すると、まもなくして「ナマステ~。番号、これで大丈夫です。ありがとうございます。早速ネットで追跡しましたら、4月4日に中部国際郵便局からネパールに発送していました。今日ぐらいネパールについて明日は土曜日で休みだから、8日の日曜日くらいに連絡があるかなあ? と予想しています。楽しみにお待ちしております。」
〈カトマンズの恋/国境を超えた愛〉のモデルである裕子さん夫妻に届くのが遅れてしまい、おわびのしようもない。

4月5日
 朝早く長男から「毎日新聞の科学欄をみてください」のメール。さっそく朝刊を開いてみると〈科学の森〉の『幻の科学技術立国第1部「改革」の果てに①』の企画特集記事のなかで長男のコメントが文部科学省科学技術・学術政策研究所研究室長の言葉として掲載されていた。しばらくすると、今度は「おはようございます。丸善で(「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」を)2冊求め拝読しました」と、かつての同僚からショートメールに嬉しい便り。思わずスマホを握りしめたまま、「ありがとう」と頭を下げていた。
 きょうはほかにもアレヤコレヤとあったが、無理はしないでポイントだけに留めたい。そういえば、三宅邦夫おじさんから留守電に電話が入り「きのう社で社友会があったのですが。あなたのお顔を拝見しなかったので。どうかなさったのか心配で電話しました」といった内容だった。折り返し電話し「私は元気ですよ。きのう遠くに三宅さんがおいでで皆さんと楽しそうに話しておいででしたので。安心して帰りました」と言うと「あゝ、そうでしたか。あんたには、会いたかったよ。でも、元気でおいでならいいわ。安心しました。わたしゃあね、100歳まで生きなイカンと思っとる。いがみさん、その声なら、あと20年は大丈夫だ。安心したよ」とホントにやさしい。

 岐阜県本巣市根尾の淡墨桜と長野県伊那市の高遠桜が満開に。どちらも例年に比べるとかなり早い開花である。東京電力がこの日、福島第1原発事故による避難指示を受けて首吊り自殺した福島県飯舘村の大久保文雄さん(当時102歳)の遺族に謝罪。自殺と事故の因果関係を認める福島地裁判決(2月20日)を受け、東電福島復興本社の近藤通隆副代表ら3人が遺族宅を訪れたという。

 中日ドラゴンズの松坂大輔投手(37)が移籍後初めて公式戦に先発登板し5回を投げ8安打を許したが、3失点(自責2)と粘った。打線は一回にアルモンテが同点二塁打、2点を追う六回は高橋の右前適時打で1点差に詰め寄ったが、巨人の継投にかわされ3―2で惜しくも負けた。片や米大リーグで投打の二刀流に挑むエンゼルスの大谷翔平(23)が4日、アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムで行われたインディアンス戦に「八番・指名打者」でフル出場し、二試合連続本塁打を放って5打数2安打2打点と大活躍。チームは延長十三回、3―2でサヨナラ勝ちを収め、大谷は日米通算50本塁打とした。
 一方で先にマツダスタジアムであったプロ野球の広島カープ―中日ドラゴンズ戦で中日側の応援席の観客が「原爆落ちろ カープ」とやじを飛ばす動画がインターネツトに投稿されていたことがわかり「悪質な発言があったことは大変遺憾に思う」と球団広報。たとえドラファンだとしても、これは許されない。

4月4日
 わが家に連日侵入してくる野良猫シロちゃん
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 第90回春の甲子園、選抜高校野球は大阪桐蔭が智弁和歌山に5―2で勝ち2年連続3度目の優勝。2連覇は1981~1982年にPL学園(大阪)が達成していらい、36年ぶり史上3校目。大阪勢では11度目の優勝となった。
 米大リーグ・エンゼルスの大谷が3日、アナハイムでのインディアンス戦で打者として本拠地初デビュー、一回の第1打席で右中間に3点本塁打を放ってメジャー初本塁打、初打点をマーク。三回には右前打で初の1試合複数安打を記録し八回にも中前打を放って4打数3安打3打点でチームを13―2の圧勝に導いた。
 中日ドラゴンズがナゴヤドームで巨人に4―1で勝ち、やっと今季初勝利。開幕からの連敗を4で止めた。先発のガルシアが6回1失点と好投、鈴木博は八回に3奪三振でプロ初ホールドを記録した。

 年に一度の中日社友会総会で久しぶりに社へ。きょうのところは年会費を払い、懇親会にほんの僅かの間参加しただけで帰宅した。というのは、地下鉄の階段の上り下がりなどかなりの体力を使うためで自重したからである。それでも、懐かしい顔にあちこちでお会いし、このまま調子にのって飲めば病み上がりのからだには、こたえること間違いなし、と自らに言い聞かせ退散とあいなった。
 会場一角遠くの方で、周りの方々と話に夢中になっていらっしゃった御年97歳の三宅邦夫おじさん(元中日こども会主事、現役時代は新入学児を祝う良い子とお母さんの会で貢献)の姿をお見かけしたが、きょうのところは「無理しない」「無理しない」「あの渦のなかに巻き込まれたら大変だ」と自らに言い聞かせ、早々と懇親会場を後にした。それでもイワセさんにヒカル、ヨコイさん、ナムラさんらの姿をおみかけしひと口、ふた口会話を交わしたが、皆さんお元気そうで何よりであった。

 それはそうと、わが家にはこのところ朝と夕方になると集ってくる野良猫たちのなかの一匹シロちゃんが図々しくも家の中に入ってくる。入ってきたはいいが居間の床の上でヒックリ返って遊び戯れるなど、かなり図々しい。それが昨年の7月に老衰で亡くなった愛猫シロちゃんそっくりだけに、なぜだか彼女が生きて帰ってきたような気がせぬでもない。
 でも「家の庭に来る野良ちゃんはほかにもネコパン、もどき、ぎんぎつねと、いっぱいいるのだから。あなただけ、室内に入れとくわけにはいかんの。第一、ほかの野良ちゃんたちと不公平になるんじゃないの」とは、〝吉良の言い分〟ならぬ、わが妻〝舞の言い分〟だ。
 そんなわけで、しばらくの間いたら窓を開けて外に出すのだが、室内に風などを入れようと少しだけ開けておくとすぐに入ってくる始末。それが、なんとも可愛くシロちゃんの生前時代にそっくりだけに、わが家の住人は皆戸惑っているのである。とはいえ、野良は野良、皆平等に―と、けじめをつけることでわが家の人間どもの意見は一致してはいるはずだが。
 さて、この顛末どうなるのか。どちらに軍配があがるのか。

4月3日
 献本として出版社を通じて既に送ってあるはずの私の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社刊)が未だにカトマンズの長谷川裕子さん、ニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻に届いていない―とのこと。デ、合間を縫ってご夫妻から海と空を超えて届いたことしの年賀状を手に、江南市内の郵便局へ。EMSという国際スピード郵便でネパールのカトマンズにあてて出した。
 夫妻は短編集に所蔵された〈信長残照伝 わたしはお類、吉乃と申します〉など6篇のうちの1編〈カトマンズの恋 国境を超えた愛〉の実在のモデルでもある重要な存在。それだけに、だぶりを承知で郵便局へ。自宅に帰ってもういちど届け先などを確認したが、裕子さんご本人の携帯電話の電話番号にすべきだったところを夫妻が営むAshtosh Travels & Toursの電話番号を書いてしまうなど「失敗」に気付くこととなった。
 でも「宛先の住所と本人の名前は間違いないのだから」と自身に言い聞かせメールで私からも「年賀状を胸に抱きしめて郵便局に行き、国際郵便で郵送させて頂いた」旨を伝えさせていただいた。ほどなくして案の定「EMS申込書に記載された電話番号は私の携帯番号でしょうか。とにかくEMSは届いたら電話があるので、きをつけてお待ちしています。何度もお手数をおかけしてすみません。楽しみにお待ちしております。」の返信が入り、電話番号は本人の携帯番号にすべきだったことを痛感したのである。
 今さらジタバタしたところで、あとの祭りか。あとは一刻も早く裕子さん夫妻の元に届く日を待つだけである。本が逃げるわけでもあるまい。ここは、あわてることでもない。そう自らに言い聞かせる。

〈カトマンズの恋 国境を超えた愛〉のモデルでもある長谷川裕子さん、ニルマニ・ラル・シュレスタさんから私あてに届いたことしの年賀状
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 米国の公民権運動指導者マーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺から4日で50年。長男で人権活動家のマーチン・ルーサー・キング3世(60)は「人類の自由、正義、平等という父の『夢』は道半ば。もし生きていたら気掛かりだろう」と語ったという。加計学園が運営する岡山理科大学で規制されていた獣医学部が52年ぶりに開設され、学生を迎える入学宣誓式で加計孝太郎理事長は「新設に関してはご心配をおかけした。予想をはるかに上回る志願者が集まりました」とあいさつ。
 政府が「ない」としてきた陸自イラク派遣部隊の日報が見つかった問題。小野寺五典防衛相は3日、存在を把握してから報告を受けるまでに2カ月半以上かかったいきさつにつき検証する考えを明らかにした。

4月2日
 きれいに色とりどりに咲き誇っていたビオラ。私たちの畑〈エデンの東〉にて
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 月曜日。舞のお店はお休みだったが、彼女は朝から晩まで1日じゅう大車輪で、見ている私までがナンダカ急きたてられる。天気がよいこともあってか、朝の布団、洗濯物干し、自転車に乗っての買い物、途中、姿が消えたので一体どこへと思っていたら庭の草引きといやはや、目まぐるしい。わたしも手伝わなねば、とは思うが食器洗いがいいところか。
 これでも現役時代に比べたら、アレヤコレヤと少しは手伝うようにはなったが。舞の場合、二度、三度と大病に襲われながらも克服したあとは、ずっとこの調子なので頭が下がる。彼女の頑張りを見ていると、こんどは私がしばらく肺の病で入院こそしていたものの、私自身どこかに甘えがあるのではないか。そう、ふと思ってしまったりもする。

 きょうは午後、しばらく放置同然だった私たちの農園(ちょっとオーバー)、〈エデンの東〉へ。タマネギ畑で伸び放題となっていた雑草を刈り取りさっぱりさせた。雑草とは言え紫の花々が美しく、タマネギが姿を出すごとに「もしかして、これらの雑草がタマネギを守ってくれていたのでは」と、そんな想念にかられた。ほかにビオラの花々がほんとに色鮮やかに咲き誇り、心の安らぎを感じた。
 案の定、途中から舞がいつもの癖で、雑草刈りの調子が出てきたところで「もうやめようよ」「帰ろうよ」「帰りたい」と言い出したのには困った。私は一度やり始めると最後までやり通す、そんな気性だからだ。おかげで農作業後、舞は「右足首が痛い」と言いビッコをひき始め、私はわたしで胸ではなく腰の痛みを感じている。やはり無理はいけないのだが。かと言って、父が遺してくれたせっかくの畑を放置しておくわけにもいかない。

 雑草で生い茂っていたタマネギ畑も2時間後にはナントカ、さまに生まれ変わった
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 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が敵地オークランド・コロシアムで行われたアスレチックス戦に先発でメジャー初登板を果たし、6回を1本塁打など3安打3失点、6奪三振1四球の好投で歴史的な1勝、初勝利をあげた。試合は7―4だった。

4月1日
 日曜日。大阪、名古屋、東京とことしの桜は全国的に記録的な速さで開花が一気に進み、どこも満開に。統計を取り始めてから最も早いそうだ。
 原発事故の放射能漏れ、いや飛散地獄と言った方がよいかもしれないが。東電福島第一原発事故で村そのものの機能がマヒした状態が続き過去、私も何度も訪れた福島県飯舘村(昨年3月末に村の大部分で避難指示が解除された)で村立の認定こども園と小中学校4校(小学3校と中学1校)で開園・開校式があり、7年ぶりに授業が再開された。なんとも嬉しい話である。「よかったな」としみじみ思う。
 名古屋の御園座が新装開場し、こけら落としとなる歌舞伎興行が始まった。出演者は、1月に襲名した2代目松本白鸚さん、10代目の幸四郎さん父子らで客席からは「待ってました」の掛け声が。

 きょうは思い切って愛用の名笛である横笛をふいてみた。
〈座頭市(およしなさいよ 無駄なこと)〉、〈さくら〉、〈よさこい節〉〈酒よ〉〈かもめ〉の順で息をつまらせながらも二度、三度と繰り返しふく。引き続き、サンポーニャの譜面を傍らにユーチューブで〈sariri(旅人)〉〈LLORAND SE FUE(泣きながら)〉〈celeste(青い空)〉〈LLAQUI RUNA(悲しみ)〉の演奏を聴いてみる。
 横笛もサンポーニャも以前は定期的に個人レッスンや西春のコミュニティセンターに通い、自宅でもよく練習したものだが昨年、病に襲われて以降はトンとご無沙汰。自宅練習も皆無に等しかった。それだけに、病気が回復した今はあらためて笛を手に懐かしい気持ちにかられた。どちらもナントカふけそうである。十分いけそうだが、やはり息が切れるのであまり無茶はしないで、と自身に言い聞かせる。
 というわけで、サンポーニャの方は楽譜を目で追いかけるだけに留めた。

 夜おそく。舞が私の部屋に入ってきて「ハイ、これ。おかあさんが以前、高齢者施設の求めに応じて話された内容よ」と青い空色表紙のノートを1冊手渡してくれた。見ると、表紙に『思い出 伊神千代子』とあるではないか。そのほんの一部だけをここに記録として残す。
ーーある晩のことです。生活に困った日本の兵隊が二人、私たちの家に強盗に入ったのです。主人に拳銃をつきつけられてお金のありかを聞かれた時はもう生きた心地がしませんでした。「こどもだけは助けてください。」と私は必死で頼みました。強盗は簞笥にあった最後のお金を持って行ってしまいましたが幸いそれで帰ってくれました。命があったことがほんとうによかったと思います。
 そして いよいよ引き揚げの時がきました。屋根のない貨物列車に乗り幾日も幾日もかかって港に着き、そしてまた 幾日もかかってこじきのようにしてでしたが、無事に家族そろって日本にたどり着くことができました。やっとのことで私の実家に着きました。母はもう亡くなり父一人が残っていたのですが 父の安否はわからず 私は不安でいっぱいで家の中をおそるおそるのぞきました。家の奥に蚊帳がつってあるのを見て「ああ、父は生きている。よかった。」と本当にほっとしました。
 父は私たちが帰ったのをとても喜んでくれました。さっそく味噌汁を作りご飯を炊いてくれました。涙が止まりませんでした。(聴き書き 市川真弓さん)

3月31日
 滋賀県在住同人の名作が掲載された同人誌「くうかん 第42号眞鍋京子卒寿記念号」(表紙絵は山下正昭さんの大津絵)と眞鍋さんのエッセー「語り継がれる歌〈琵琶湖周航の歌〉」
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 土曜日。快晴。
 午後4時過ぎ。中日新聞の夕刊文化面を開く。と、「中部の文芸 小説・評論 竹中忍」欄に大津で最近復刊した「くうかん」四十二号が紹介されていた。次のような内容だった。
――「くうかん」四十二号(大津市)は、眞鍋京子代表の卒寿記念号。同人たちが甘く祝うだけでなく、眞鍋自身が掌編小説、エッセーと健筆を揮(ふる)っているのに勇気付けられる。伊神権太の「海に向かいて」は、東日本大震災直後から毎年現地を訪れ、状況を克明に書き留め続けることで少しでも力になろうとする作家の良心が滲む。特に原子力発電所の事故で美しい町が無人となり、荒廃するリアルな描写が痛々しく迫る。(中日新聞夕刊文化面から)

 松浦亜紀さん(思うこと)徳谷晶子さん(かわいい眞鍋先生)竹花外記さん(八十歳の日)八田キヨミさん(湖風が見た戦争)。表紙絵を寄せた日本大津絵文化協会会長の山下正昭さん。そして原稿を手に彦根市のサンライズ出版(岩根順子代表)との連絡に東奔西走なさった中嶋泰子さん。中日紙面での紹介により、これまでの熱い思いとご努力が実ったといって良い。眞鍋さんが私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」でも健筆をふるわれていることは知る人ぞ知る。
 私自身「くうかん」四十二号誕生に至る滋賀県の方々の人知れぬご努力を身にしみて感じてきている。それだけに、この「中部の文芸」の記事と評者には心から礼を申したい。ましてや寄稿させていただいた私の作品までが紹介されていたとは。すなおに嬉しくも思った。

 夜。テレビ画面に釘付けとなった私の両の目からは涙が出て止まらない。その番組とは。NHK総合午後9時からの『どこにもない国「後編~150万同胞の引き揚げ実現に命を賭けて奔走する男たち! 満州で待つ妻と子との再会の日は来るか?』だった。私自身、戦後の昭和21年3月に満州の奉天(瀋陽)の大和税捐局=税務署の名前。父は当時、奉天にある税務署の署員だった=官舎で生まれ、生後13日めに母の胸に抱かれ、奉天を出発。
 引き揚げ船の出る葫蘆(コロ)島への命がけの脱出行が始まり、葫蘆島で引き揚げ船(現在満97歳の母によれば、船の名は〈あるぜんちな丸〉だったという)に乗せられ舞鶴に帰国した、と物心ついたころから母からよく聞かされていた。女やこどもたちは、戦争が終わったにも拘わらず満州に侵入してやりたい放題のロスケ(ロシア人)から逃れるため、頭を丸め草陰に隠れながらの逃避行が続いたという。
 私たち家族はそんな状況のなか、社会正義心旺盛で日本人を守るため満州の新京や奉天、大連など各地を駆け回っていた父と何度も引き裂かれ、離れ離れになりながらも奉天で奇跡の再会をし、コロ島にたどり着き引き揚げ船に命からがら乗ったのだ、という。
 帰国途中、たまたまお経を読めた父は船上で次から次に死んで逝った赤ん坊やこどもたちの海葬に立ち会い、経を唱えるのが日課だつたというが、私だけが毛布にくるめられ甲板の一隅で何事もなかったかのようにスヤスヤと眠っていた。そんな私に母は「おまえだけは儲けもんだつたよ。お兄ちゃん(現在は弁護士)も肺炎で死ぬ寸前で、おかあちゃん、かかりきりだったんだから。ホントにおまえは船内で一番丈夫な子だった。そのうち、この子は天下を取るんじゃないかと本気でそう思った」と話してくれたものである。
 だが、しかし。その引き揚げ船を出すためにGHQや時の吉田外務大臣など政府とかけあう、こうした日本人の献身的な努力があったとは。私にとって、この「どこにもない国」は見過ごせない番組となったのである。

 満月。岐阜県大垣市の中心部にある芭蕉ゆかりの水門川を下る「水の都おおがき舟下り」が31日、満開の桜のもと始まった。沖縄県糸満市では太平洋戦争末期の沖縄戦で看護動員され多くが命を失った女学生の歴史を伝える「ひめゆり平和祈念資料館」の館長島袋淑子さん(90)=元ひめゆり部隊学徒=の退任式があった。名古屋の今池では日本初のこどもの本専門店「メルヘンハウス」が閉店。

30年3月30日
 ♪遙かまで残る世はあり「吾は空・君は雲なり」みな消えぬもの

 わが家に届いた「永き日を 三宅千代歌集」
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 希有な歌人三宅千代さんの遺歌集「永き日を」(本阿弥書店)が伊神舞子と私あてに送られてきた。それも亡くなられて1年がたつちょうどその日に、だ。日本ペンクラブ、日本文藝家協会、現代歌人協会などの会員で歌誌「白い鳥」「秋楡」代表で、この地方の文学の牽引車的存在でもあった千代さんは昨年の3月30日に老衰で永眠、享年百歳であった。私も、舞も。生前の千代さんには随分とお世話になってきた。それだけに、「永き日を」を手に今は感極まりない。
 
 昭和十四年に前田夕暮の「詩歌」に入会、十五年に東京女子大国文科を卒業後もずっと夕暮に師事し続けた三宅千代さんは平成二年に歌集「冬のかまきり」で第十七回日本歌人クラブ賞に輝き、これより先の昭和五十八年に著書「夕映えの雲」で第十六回新美南吉文学賞を、平成六年度名古屋市芸術賞特賞、八年にはコスモス文学出版文化賞など数々の栄光に輝いた東海地方では屈指の女流歌人兼作家でも知られた。
 そんな千代さんとの思い出といえば、今は亡き日本を代表する文芸評論家・大河内昭爾さんとの長年に及ぶ交流で大河内さんがファンでもあった女優の宮本信子さんが中日劇場に出演された時など大河内さんに随行するほどの身の入れようだった。私自身、あのとき大河内さんや千代さんと何度も連絡を取り合った日のことは今では忘れられない思い出でもある。
 その千代さんが旅立たれて早や、1年がたつ。あらためて月日がたつのは、はやいなと思う。

 きょうは肺の手術後初めて江南市内のカラオケ喫茶に入り、勝新太郎さんの〈座頭市/おやめなさいよ 無駄なこと〉と石原裕次郎さんの〈赤いハンカチ〉を歌ってみた。まだノドはどうしても切れがちだが、なんとか歌えた。店内にはお年を召された男性二人に女性が三人。この方たちがニッポンをつくってきたのだーと妙なところで感心したりしたが、なかに男性がひとり、やおら立ち上がってマイクを手に握りしめ千昌夫の〈いっぽんの松〉を歌いだした時には、なぜだか目頭に熱いものがこみ上げた。
 七年前に起きた未曾有の東日本大震災。あのとき波がさらった陸前高田市の七万本の松原のなかで、たった一本残った松。そのたった一本だけ残った松のことを千昌夫さんが歌った〈いっぽんの松〉だった。♪波がさらった七万本の/陸前高田の松原に/いっぽん残った松がある/もいちど故郷作ろうと/戻る人達迎えるために/残った祈りの松がある

 帰宅途中に携帯が鳴ったので、誰かと確かめると先の入院中に私の部屋をほとんどボランティア同然で、いいあんばいにしてくださった桑原一寿さんからで「お宅の近くに来ましたので」とのこと。以前からお礼に自著「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)をお渡しする、との約束どおり間もなく現れた桑原さんに〝恵存〟の二文字を書き、お渡しした。
「読んでみられて、もし良かったら、クチコミの方もよろしく」と不躾ながらお願いしたが、桑原さんはいつもの笑顔で「承知しました」と仰ってくださり、とても嬉しく思ったのである。

 プロ野球は今季から敬遠4球の申告制を導入。2018年シリーズが開幕したこの日はセ、パ両リーグの6試合が行われた。ドラゴンズはマツダスタジアムで球団史上初の3連覇をめざす広島と戦ったが、6ー3で敗れてしまった。球団史上最年少の開幕投手となった中日・小笠原投手は惜しくも敗戦投手に。米大リーグ開幕戦で敵地のオークランドでのアスレチックス戦に「8番・指名打者」で先発出場したエンゼルス大谷翔平は2回の初打席で初球をとらえて初安打で右前打を放ったが、その後の4打席は凡退。5打数1安打、1三振だった。
 長野県の北アルプス山麓、安曇野市では白いワサビの花が見ごろに。
 ロシア外務省が英国南部で起きた元ロシア情報機関員らに対する神経剤襲撃事件に関連、ロシア外交官ら60人の国外追放を決めた米国への報復措置として、米外交官60人を追放すると発表。第二の都市サンクトペテルブルクの米総領事館の閉鎖も決めた。

3月29日
 朝。社交ダンスのレッスンで近くの公民館へ。
 1級のレッスンに挑んだが、病み上がりでもあるため「10分前後で充分です」と始めたものの熱心な先生にほだされ、20分を超すレッスンに。人間のからだ、それも両手を含んだ上半身の重さを痛切に感じた。フォーラーウェイ(4歩)、コントラチェック(3歩)、ウイーブ(6歩)、ダブルリバーススピン(2歩)に繰り返し挑む。
 レッスンのあとは帰り道にある弁当屋さんとコンビニで弁当と愛猫シロちゃんが好きだった「なめらかプリン」、お茶を買って舞の店に寄って差し入れしたが、コンビニの女性従業員オヤマさんに「まだこれからですが、ご本に猫ちゃんの話があったので、そこを先にひと息に読んじゃいました。よかったです。感動しました」と言われた時は嬉しかった。

 帰ると大垣市在住の女性作家から封書が届いており、中を開くと「『ピース・イズ・ラブ 君がいるから』 祝ご出版 長い間、こつこつと書き続けて来られた賜物と存じます。これからも御精進なされて益々のご健筆を祈っております」との文面。お祝いに、と図書券まで入っていたので、その場で返事を書き、近くのポストから出させていただいた。ひと息ついたところで、日ごろ何かとお世話になっているカフェ画廊「音彩(ねいろ)」さんへ。ご主人にお会いして紅茶を飲んで帰った。
 というわけで、午前中のレッスンに始まり、あちこち少しづつ歩いたので、かなり体力を消耗したようなので入浴も控えた。夜は文學界4月号を手に「追悼 石牟礼道子」を読む。よんでいると「無理するな。ゆっくり、ゆっくりと。ゆっくりでいいから」と私の声がどこからか、私の耳に飛び込んできた。

 日本相撲協会が東京・両国国技館で開いた理事会で協会に反発する言動を続けてきた貴乃花親方(元横綱)を委員から年寄へ2階級降格させる懲戒処分を決めた。韓国と北朝鮮がこの日、板門店で閣僚級会談を開き、文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による南北首脳会談を四月二十七日に南北軍事境界線上にある板門店の韓国側施設「平和の家」で開くことで合意した。
 
3月28日
 この世はきょうもあすも、あさっても。その時々、一瞬一瞬が誰とてあらたな未知の世界との出会い、遭遇である。だれもが毎日この世では初めての人と出会い、語り合う。だから、わたしも、その一瞬一瞬を抱きしめ、大切にしてこれからも生きてゆきたい。

 満開の花を開いた吉乃桜=愛知県江南市小折の田代墓地で=
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 久しぶりに私、すなわち一匹文士の伊神権太が本欄に戻ってきた。
 というのは、ことし1月に愛知県がんセンターで胸を切り開かれ、右肺を三分の一(上葉部分)除去されるという思ってもいなかった手術で入院、その後の療養でしばらくおとなしくしていたからだ。でも幸い退院後の経過が順調なこともあり、そろそろ元の自分、いや新しい自分に生まれ変わって再びあるき始めなければ、ときょうからペンを持つことにしたのである。
 デ、昨年12月末まで連日掲載を続け、多くの読者に親しまれてきた【生きてゆく人間花たち】を【一匹文士がゆく 人生そぞろ歩き】に名前も新たに再出発することにした。ただ回復途上でもあり、これまでのように毎日ではなく、その名のとおり、これからは気が向いた日に一歩一歩ゆっくりと、と思っている。

 なぜ書き始めることにしたのか。
 それは退院してまもなく私が名古屋の人間社から世に出した短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」への反響が全国各地の読者の間で少しずつ出始めてきたことと、短編集冒頭を飾った〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉に登場する吉乃(きつの)の象徴的存在とも言えるあの吉乃桜が彼女の聖地(愛知県江南市小折)で見事な花を咲かせていたためで、せめてその存在だけでも一人でも多くの読者に知ってほしく思った。だからである。
 短編集には、ほかに実際にあった話で現在進行中でもある日本人女性とネパール人男性の国境を超えたラブロマンスを描いた〈カトマンズの恋〉など計六編を所蔵。〈カトマンズの恋〉や〈海に抱かれて/ピースボート乗船日誌〉などに対する国内外からの共鳴の声が早々と上がってきたためで、いつまでも療養生活中だからとノホホンとはしておれなくなってきたためである。

 というわけだが、再開初日はこんなところで終えておきたい。「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」の反響については、こんごも随時本欄で紹介していきたく思う。きょうのところは満開となった吉乃桜の花々と、早くも市内で沸騰し始めた〈カトマンズの恋〉の話題をお知らせするだけに留めておきたい。

 この日は期せずして、中国を初めて訪問した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が習近平中国国家主席に対して、核問題解決のための六カ国協議に復帰する用意があると伝えていたことが分かった歴史的な日でもある。

18年3月29日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成30年4月23日
 報道ステーションの世論調査によれば、「安倍政権を支持する」は29・0%。過去最低の結果となった。支持率の悪さは新聞各紙の世論調査も同じで、毎日新聞が21、22両日行ったところによると、3月の前回調査から3㌽下落し、30%に。

 東電福島第1原発事故による避難指示が2015年に解除された福島県楢葉町。その楢葉町で昨秋収穫された町内産の米を仕込んだ日本酒【楢葉の風】が発売された。楢葉町が姉妹都市提携をしている会津美里町の酒蔵「白井酒造店」に醸造を依頼。店の人気の日本酒「風が吹く」から〈風〉の1字を取って命名されたという。私自身、大震災と原発事故後の楢葉町には過去何度も足を運んできただけに、わがことのように嬉しい。

 月曜日。
♪イムジン河水清く とうとうとながる
 水鳥自由に むらがり飛びかうよ
 わが祖国南の地 おもいははるか
 イムジン河水清く とうとうとながる……

 なぜか、きょうは〈イムジン河〉を歌いたくなり、繰り返しうたった。うたいながら【だれが祖国をふたつに分けてしまったの】の下りでは、さすがに目頭に熱いものを感じた。ホントに一体だれが、罪もない人々をふたつに分けてしまったのか。
 少なくとも朝鮮戦争に手を出した大国であることは違いない。韓国、北朝鮮の人々は、これまでおのれの知らないところで大国の犠牲となり肉親を、家族を、そして。ふるさとまでをも、分断されてきたのである。
 いつだったか。旅の取材で中国遼寧省・丹東を訪れた日のことが思い出される。鴨緑江の橋ひとつを隔てたその向こうに北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)があり、旅情をことさらに感じた。27日に板門店の「平和の家」で開かれる韓国と北朝鮮首脳会議では、ずっとこの「イムジン河」の曲と歌声を米国だけでなく、世界の国々に向かって流し続けたらどうか、と。私は本気でそう訴えたい。できたら、北朝鮮と韓国のこどもたちが一緒にうたい続けると良い。
♪イムジン河空遠く 虹よかかっておくれ
 河よ 思いを伝えておくれ
 ふるさとを いつまでも忘れはしない
 イムジン河 水清く とうとうとながる

 周りの雑草にも負けず、どうにか育ちつつあるタマネギさんたち
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 午後のひととき。「たまにはひとりで行ってきてよ。だって。あなたの土地、あなたがお父さんからもらった大切な畑地じゃないの。わたしは、もう手を離すから。ネ」と相棒から冷たく見放された私は、しぶしぶわが農地〈エデンの東〉へ。案の定、草は生え放題の様相を呈していたが、なんとかタマネギ畑の周囲の雑草だけはマンノと草刈り鎌の二刀流(二刀流、と言えるかどうか)で刈り取った。雑草に覆われていたタマネギは、そこはどっこい。雑草たちに負けるものか、と思っていた以上に大きく育っていたのには驚いた。
 こんど来たときは3本ある柿の木の下部分と荒れ野同然と化しつつある草地を少しでもきれいにしなければ、と思っている。

4月22日
 日曜日。昨日に続き、きょうも日本じゅうが暑さにうだる1日となった。群馬県館林市で32・1度、岐阜県揖斐川町で31・2度を記録。富山県魚津町の蜃気楼マラソンなど各地で熱中症患者が相次いだという。
 
 夜。NHK総合で〈ダーウィンが来た〉〈西郷ドン〉〈NHKスペシャル 金正恩の野望・第3集〝非核化〟発言の真意 首脳会談の陰で核開発 盗まれたミサイル技術〉の順で見る。どれも関心のある番組だからだが、やはり〈金正恩の野望〉は米朝韓のこんごの動き方次第で日本はむろん、世界の平和にも直接関わってくる。大きな問題だけに目が離せない。核開発ミサイル技術がウクライナの技術者たちから流れていたという現実など金正恩北朝鮮労働党委員長の用意周到さには驚かされた。

 岐阜で第8回高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンがあり、1万1300人のランナーが長良川沿いを駆け抜け、仙台では平昌冬季五輪フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を達成した羽生結弦選手(23)の祝賀パレードに全国から10万8000人が「夢と希望をありがとう」と押し寄せた。また同じ平昌五輪スピードスケート女子で計5個のメダルを姉妹で獲得した高木菜那、美帆選手の出身地・北海道幕別町でもふたりの快挙をお祝いする祝賀パレードがあり、1万8000人が沿道を埋め尽くした。
 名古屋市中心部では、尾張藩初代藩主・徳川義直の正室・春姫の嫁入り行列を再現した、ことしで最後になる春姫道中が本丸御殿の完成(6月に完成予定)を前に、にぎやかに行われた。
 
 名古屋・栄の松坂屋蓬莱軒であす正午から予定されていた名古屋在住有志による小中陽太郎さんを囲んでのランチタイムミーティングは小中さんの体調不良もあって急きょ、中止に。世話人の濱ちゃん(濱田さん)からのメール連絡によれば、「小中先生曰く、主治医は京都の講演会は許可を出したが、名古屋で途中下車して会食することは許可出来ないとのことで、ドクターストップが出ました」と。でも「お声などはお元気そうでした。また機会を改めて開催致したく、なにとぞよろしくお願いします」とのことだった。
 何はともあれ、早くよくなってほしく思った次第。ベ平連(ベトナム民主平和連合)生みの親の1人でもある小中さんとは、せっかくの場なので久しぶりに北朝鮮情勢や世界の平和、歴史小説などについてあれこれ話をしたかった。それだけに、少し残念な気がした。でもまあ、いいっか。体力さえ元に戻り回復されれば、また話し合うことは出来る。みな、そうした、体力勝負の齢になってきたということだ。

4月21日
 全国的に気温が上がり、全国27カ所の観測地点で30度以上の真夏日を記録。神岡で31・4度、松本でも30・3度を記録。名古屋市昭和区の病院で働く30代の女性が沖縄県で流行しているはしかに感染、愛知県内ではことし二人目だという。
 名古屋――金沢間250㌔を走破する「2018さくら道国際ネイチャーラン」が21日名古屋市の名古屋城を出発して始まった。ことしの参加者は、国内外の133人。午後7時58分、世界最高齢とみられ国内最高齢の鹿児島県・喜界島の田島ナビさんが老衰で死去。117歳だった。

 北朝鮮が、核実験の中止を決定した。とはいえ、最大の焦点である【核放棄】までには踏み込んではいない。
 核実験中止を伝えるニュース(NHK画面から)
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―早朝から、NHKニュースなどでビッグニュースが飛び込んできた。ちなみにスマホでヤフーニュースを開いてみると、「北朝鮮、核実験の中止を決定 北朝鮮、核実験場廃棄を決定=ミサイル発射も中止、対話へ―正恩氏、経済建設に集中」なる活字も飛び込んできた。そして具体的には【ソウル時事】発で次のような記事が流れていたのである。
【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会が20日、開かれ、21日から核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を中止し、北部の核実験場を廃棄することを決定した。(時事通信)

 さらに金正恩(キム・ジョンウン)党委員長は、核兵器の武器化などが既に検証されたと述べたうえで「われわれは、いかなる核実験、中長距離大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射も必要がなくなった。北部核実験場も自己の使命を終えた」と述べたという。
 いやはや、金正恩は私がかねてから思っていたとおりの男だ。若いのにたいしたものである。もしかしたら、この先世界の平和と安全を引っ張っていく男になるかもしれない。若くはあるが、思い切った許されない粛清を何度も完遂し、それだけの修羅場もくぐってきてもいる。スイスなどにも留学し語学にも秀でており、脳天気な日本人からはこれまでさんざん馬鹿にされてもきた。
 もちろん、粛清政治や核実験、ミサイルの発射などの暴挙を良識ある国際社会が許すはずはない。でも彼なりに真剣勝負でここまで来たことは間違いない。見方によっては、一国を預かる政治家たるもの、こうでなくっちゃあ―とも思う。これからは、世界の平和に、若者世代の代表として力を尽くしてほしい。トランプ米大統領は「トランプ政治の成果だ」と自画自賛しているが、そうだろうか。ある面で賢く立ち回る金正恩労働党委員長に単純なトランプ大統領は完全に1本取られようとしている。
 それこそ、どこまでもトランプ頼りで「ウミを出し切る」という言葉ひとつ知らないどこかの頭の悪い首相とは才能も真剣度も国民を真実思う気持ちも違うのである。ともあれ、これを機に、金委員長を扇の要に世界中が平和に向かうとよい。そして金委員長には、先頭に立って世界平和実現に努めてほしい。そしたら彼にノーベル平和賞が与えられても世界の誰もが認めるに違いない。

 まだまだ油断は出来ないが、北朝鮮と韓国の国境を流れるイムジン河がいよいよ美しく見えてきた。情熱の男、韓国の文在寅大統領のリードにも期待したい。

 訳あってツイッターを再開しようとアレコレ試みてみるのだが。以前は出来たはずなのに。なんとも、うまくいかない。とりあえず、気の許せる知人や友だちばかり10人ほどにツイートしてみるが、先方に届いたかどうかとなると皆目分からない。自信がない。
 むろん、トランプ米大統領にも「Are you fine now」とツイートはしたものの、メールが無事太平洋を超え彼の元に届いたかどうか、となると甚だ疑わしい。あれこれやっているうちに、ツイート先の相手と意思の疎通が図れるようになれば、これほど嬉しいことはないのだが。メールは送れてもツイートをどうして送ったらよいものか。慌てずのんびりと操作をつづけてみよう。そのうち出来るようになるだろう。

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から男性受刑者が逃げ、あすで二週間。どうやら潜伏先と見られる向島には1000軒以上の空き家があり、これらの存在がネックとなっているらしい。警察が勝手に踏み込むわけにもいかないためで、この日はとうとう警察犬16匹も島に投入されたという。それにしても平尾龍磨受刑者は一体どこにいるのか。出~てこい 出てこい 出てこい 平尾サン―と。呼びかけてはいるのだが。誤解は避けたいが、彼もある面たいした男だ。島民への被害だけは、ないように。やはり、早く出てこい、池のこい―と呼びかけたい。

4月20日
 穀雨。五穀豊穣をもたらす雨の季節がやってきた。金曜日。
 あぁ~、それなのに。大分県日田市では、なんと30・8度の真夏日に達したという。いまに始まったわけでもあるまい。だが、このころにこれだけの温度に達すると言うと、季節が壊れてしまっているといっても良いと思う。
 厳しい寒さの真冬から抜け出た時のポカポカ陽気ならば、大歓迎なのだが。

 午前中、目医者さんへ。いやはや、待合室は私ぐらいの年齢の人、人、人でいっぱい。私は眼圧検査をしてもらい左右とも18で心配ない、と医師から言われ三カ月分の点眼薬を処方してもらって帰宅。帰ったまでは良かったが、大切なスマホが行方不明になっていることに気付き、それこそ、命を取られたような思いにかられた(ちとオーバーかしれない。でも現代社会では、それほどの必需品になっていることも確かだ)。
 というわけで、室内のあちこちを探しても見つからない。デ、念のため愛車の座席を綿密に調べてみたところ、運転席座席の後ろの1画に挟まるようにして顔の1部をのぞかせ、放置されたままの愛用のスマホを発見。やれやれ、である。このスマホには私にとっては大切なデータが、いっぱい入っているだけにホッとした。

 中日はナゴヤドームで広島戦。4―2で勝っていたのでテレビ観戦したところ、7回表に5点を入れられ、7―4。ここで「観ているとダメなんだから」と舞に言われ、テレビを切ると、なんと十一時のニュースで、その後逆転し11―7で気持ちのいい逆転劇を演じたというではないか。
「やっぱり、あなたが観てると負けるから。観ていない方がいい」との舞の厳しいことばは当たっていた。ともあれ、勝てば官軍だ。あとは連勝といきたい。ちなみに勝利投手は伊藤準規だった。やったぜ、ジュンキ!

 ちまたは、福田淳一財務次官からテレビ朝日女性社員がセクハラを受けたとするセクハラ問題などあれやこれや、とかまびすしく報道されているが一連の報道にはしっくりこないものがあるのは私だけか。それよりも51年前に順天堂大順天堂医院(東京)で赤ちゃんの取り違えが起きた問題とか、結婚まもない妻に3000万円の生命保険をかけ和歌山の海で水難事故を装って妻を殺した男の話、6月の滋賀県知事選に滋賀大名誉教授の近藤学氏(68)が立候補の意向を固めたことなどの方が、ずっと気になる。
 そして。中日新聞の朝刊で特集されていた『睡蓮へのまなざし 「モネそれからの100年」展』の方がより高貴かつ、いい話題なのである。一連のセクハラ問題はむろん男の方が悪いには違いないが、それに関わった女性の方にも安易な取材方法に非は当然あると思うが。どうだろう。みなさん、修羅場を歩いた記者ならば、胸に手を当てれば分かるはずだ。
 問題になった以上、双方にスキと油断があったわけで、どちらもその姿勢は厳しく糾弾されるべきだ。そうした取材から真実、公正、かつ進歩的な記事が生まれることはありえないのではないか。私の経験から言わせていただけば、「恋は恋、取材は取材」である。これらが対異性関係と変なところで複雑にこんがらかってしまった安易かつ、不道徳極まる取材なぞは、もはや問題外なのである。

4月19日
 朝から市内の公民館へ。
 社交ダンスのレッスンのためで先生から1級のワルツを繰り返し学んだ。やはり、呼吸はどうしても途切れ、息切れがするのでレッスンは途中、何度も休みながら繰り返す方法で進んだ。きょうは、テルちゃん、エッちゃん…と皆女性ばかりのためなんとなく気恥ずかしさもあってか。その分、ステップを踏むからだへの負担も大きい。そんな気がした。
 ロボットのようにからだを静かに固定させつつ歩幅を大きく、強弱をつけて波のようにからだを大きく傾斜をつけて踊る。これをスエイ(ダンスでいう体の傾斜)というそうだ。心身ともにその世界に没頭しなければ。なかなかマスターは難しい。

 昼。エスティティックサロンで知られる〝あ~ちゃん〟宅へ。
 彼女は本来、私がせねばならなかったこの街・花霞の評議員を私が思わぬ病気で入院という事態に至ったため急きょ、ピンチヒッターで引き受けてくださった、いわば命の恩人。私は玄関先に立ちベルを鳴らし、心から礼を述べた。同時に拙著「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)も贈呈させていただいたが、姉ご肌の〝あ~ちゃん〟は「いがみさん。わざわざありがとう」と喜んでくださり、お礼に足を運んでほんとによかったなと思った。
 〝あ~ちゃん〟は私より、おそらく5、6歳は若いだろうがキップがよいばかりか、器量よし。そのうえ面倒見がいい女傑ときている。曲がったことが大嫌いな性格で苦しんでいる人をほおっておけない性格ときている。「お互いに、この齢なのだから。いつまでも若くはないのだから。からだ大事にしようね」と言い合って別れた。

 夜。CBCテレビでナゴヤドームでのプロ野球、ドラゴンズ×阪神戦を見る。試合の方は2―1で惜しくも阪神に破れた(中日はこれで5連敗)が、あの松坂大輔投手が今季2度目の先発マウンドにたち国内復帰後最長となる7㌄を4安打2失点(自責点1)と好投。ナゴヤドームはわきにわいた。

 安倍晋三首相とトランプ米大統領が18日午後(日本時間19日未明)、フロリダ州パームビーチで二日目の日米首脳会談を行い、両首脳は新たな日米の貿易協議を始めることで合意。安倍首相が日米貿易にとって環太平洋連携協定(TPP)が「最善」としたのに対してトランプ大統領は二国間協定が望ましい、と立場の違いを明らかにした。
 午後3時40分ごろ、宮崎県と鹿児島県境にある霧島連山・えびの高原(硫黄山)で250年ぶりに噴火が起き、噴煙は高さ300㍍に及んだ。

4月18日
 毎日歯を磨いている。きょうは『よい歯の日』よ―とは中日夕刊4コマ漫画「ウチのげんき予報 新田朋子」から
 というわけでもないが、たまたま予約日が『よい歯の日』と重なって自宅近くの歯医者さんへ。歯科衛生士さんから歯の正しい磨き方をしっかり教えていただき、洗浄もしっかりしてもらい帰った。これまでも歯磨きをしっかりしてきてはいるのだが。ここ数年、高齢になるに従い上下とも歯はかなり傷みが目立ってきているだけに、これからは言われたとおりにしっかりした歯磨きを、とあらためて誓った次第である。

 きょうの中日新聞と毎日新聞夕刊の一部見出しを以下、列挙する。
『CIA(米中央情報局)長官正恩氏と面会 米紙報道 先月末ごろ極秘訪朝』『「米朝会談で拉致提起」 日米首脳会談 トランプ氏明言』『「米朝会談 見送りも」 トランプ氏 開催候補地に5カ所』『ソフトバンクグループ 939億円申告漏れ 租税回避地の子会社所得』『セクハラ疑惑「次官は説明を」自公幹事長が方針確認』『バーバラ・ブッシュ元大統領夫人死去 92歳』『幕末の実像郡上によみがえる  凌霜隊(りょうそうたい)写真を発見 戊辰戦争出発前の副隊長』=中日
『CIA長官訪朝 半月前 正恩氏と会談 米紙報道』『「拉致でベスト尽くす」 米朝会談へトランプ氏 日米首脳会談』『日米首脳会談「最初で最後のチャンス」 拉致家族、解決進展へ期待』『荒川さん殿堂入り フィギュアスケート』『田中5回7失点 MLB』『父ブッシュ氏の妻 バーバラさん死去』『貿易黒字38.2%減 17年度 対米は2年ぶり増』『飛行中エンジン爆発? 米旅客機 窓が破損1人死亡』=毎日
 かくのごとく毎日毎日。いろんな事件が降ってはわいている。

 ほかに女性問題が取りざたされている新潟県の米山隆一知事(50)が女子大生との援助交際、売買春に手を染めていたことが分かってきょうの午後、とうとう県議会議長に辞表を提出。週刊新潮で女性記者へのセクハラ疑惑が報じられた財務省の福田淳一次官(58)も指摘されている疑惑については「事実と異なる」と否定しつつも「現在の状況では職責を果たすことは困難だ」として麻生太郎財務相に辞任を申し出、テレビ朝日は19日未明になってセクハラ発言の被害者が同社の女性社員(記者)だったと発表し、財務省に抗議する予定であることを明らかにした。

 なんだか、気が重くなるスッキリしない、へんな話ばかりだ。舞ではないが、「なんかいい話はないかな」と天に向かって声を投げ、叫びたい気がしてしまう。ニンゲン、それでも生きていかなくっちゃあ。あとは米朝会談での拉致被害者の帰国、急転直下の解決に期待するほかないか。
 この問題にしても、日本政府はどうしてトランプ米大統領を頼って交渉を進めなければならないのか。安倍首相自らが胸を張って堂々と金正恩朝鮮労働党委員長に要望を突きつけるわけにはいかないのか。ご本人なりに頑張ってはおいでだが。やはり、日本国首相としての毅然とした力に欠けると言われても仕方なかろう。

4月17日
 いつもお世話になっているガソリンスタンドの〈にゃん太くん〉が最近、姿を消し行方不明になったという。そのせいか、店員たちの表情が心なしか寂しそうだ。〈にゃん太〉は大柄。それだけに、いれば分かるはずだが。早く見つかってほしい。

 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校で106期生40人がこの日、入学式にのぞんだ。こんご2年間の稽古を重ね、タカラジェンヌとして晴れの舞台にたつ。
 第122回ボストン・マラソンが16日、雨と寒さの悪コンディションの中、行われ、昨年の世界選手権覇者で大会2連覇を狙ったジョフリー・キルイ(ケニア)を終盤「心臓破りの丘」辺りからじわじわと追い詰め、最後に大逆転した川内優輝(埼玉県庁)が2時間15分58秒で初優勝した。日本勢の優勝は1987年大会の瀬古利彦さんいらい8人目で、9度目の快挙。2006年にスタートした世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」(WMM)で日本勢初制覇となった。
 日本の小平智が米ゴルフツアー(米男子RBCヘリテージ)のプレーオフを制して米ツアーを初制覇。日本勢の米ツアー優勝は昨年8月までに5勝を挙げた松山英樹いらいで5人目の快挙だという。

 米コロンビア大がことしのピュリツァー賞を発表。公益部門では、報道を機に性被害を告発する「♯Me Too(私も)」運動が急速に広がったハリウッド映画界の大物プロデューサーのセクハラ疑惑を追及した有力紙ニューヨーク・タイムズと雑誌ニューヨーカーを選んだ。
 セクハラといえば日本では財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑、新潟県の米山隆一独身知事の女性問題が週刊誌の報道をきっかけに問題化。こんごどうなるのか。成り行きが注目されている。なんだか、とてもレベルの低い話ではないか。放っておけば良い気がしないでもない。相手女性から被害届けが出るなど、明らかに女性蔑視とか差別ならば許されないだろうが。男女間の問題は甚だ微妙でもある。

 書き留めておきたいことはまだまだある。でも、きょうはここらで。書く以上は、ある程度調べた上で真実を公正に書かねばならない。それだけに、結構な労力を要するので、本日のところはあまり無理しないでおこう。

4月16日
 中西進さん著の「美しい日本語の風景」
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 月曜日。
 江南市内の書店から先日たのんでおいた中西進さんの著作「美しい日本語の風景」(淡交社、写真・井上博道)が届いた。帯には「中西進著 かぎろひ、ののさま にわたずみ、あきつ うすらひ、くさまくら… どのことばにも 日本人が 大切にはぐくんできた 歴史や美意識が込められています そんなことばの物語を深く味わってください 美しいことばの みごとな使い手になるため――」
「変化を認めながら、下品な流行語は使わず、大昔のものに固執せず、一歩遅れたところでことばを使うと、これは見事なばかりに美しいことばの使い手となる。じつは人間の品というものは すべてこの一歩遅れにあるのだから。――本文より」
 とあるが、まさにそのとおりだ。
 私はさっそくデスクの傍らにその本を置いた。

 夜。風呂上がりに歩いて江南市内では珍しくジャズが聞けるショットバー「TOM トム」へ。
 この店は県道沿いにたつ白い洋風建物で、お洒落な店の繕いが自慢でもある。今宵訪れようと思いたった訳は数日前に、この店のママさんから「最近お顔見せていただけないので、お元気かなと心配致しております。もしも、お時間があれば、ご相談とお聞きしたいことがありますので、お店に寄って頂きたいと思いましてご連絡致しました。お忙しいとは思いますが宜しくお願致します」といったラインによるメールが思いがけず入ったからで、久しぶりに洋酒でもと、急に足が向いたのである。
 店に入ると「あ~ら」と彼女の懐かしい顔と声。ロックを手にご無沙汰をわびるうち、このお店がまもなく40周年を迎えることを知った。「できれば七月ごろに何かイベントを、と思ってますがどうしたら良いものか。相談にのっていただきたくて」というものだった。まもなくチラシが出来ます、とのことだったので「お役にたてるかどうか、は分かりませんが、それを見せて下さい」と話し、あとは雑談をして帰った。ありがたいことに「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)を1冊購入したい、とのことで持参した本も買っていただいた次第。
 ママさんは歴史に大変関心がおありで短編集のなかの書き下ろし〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉に登場する【吉乃】の存在にも、とても詳しい。それだけに、こんなにも身近にこうした歴女がいたことに感謝もし「ほかにも読みたい人がいらしたら」ともう1冊を手渡し、帰宅したのである。それはそうと退院後、ビールと日本酒は既にちょくちょく飲んではいるが。ロックでウィスキーを飲むのは今宵が初めて。僅かではあったが、いい気持ちになれた。帰ると舞が心配して待っていてくれた。
 元はと言えば、このお店。この街に私たちが引っ越してきてまもなくどこで見つけたのか。ジャズ好きな舞が通い始めたお店である。私が知らなかっただけで、別に名古屋まで出なくても江南にもこうしたすばらしい店はあるのである。次は店自慢でもあるカクテル、スクリュードライバーでも注文してみようか。

 北アルプスの立山連峰を貫き、富山と長野を結ぶ「立山黒部アルペンルート」がこの日、4カ月半ぶりに全線開通した。『暴力団離脱640人 17年まとめ構成員最少1万6800人』『元幹部「今は働く喜び」社会復帰へ就労支援不可欠』の中日新聞夕刊見出しの隣に、『「事実」こだわり独自視点 加藤廣さん死去 人生経験生かし』の評伝(編集委員・金井俊夫)。
 この評伝は、小説「信長の棺」などで知られ、今月7日に87歳で亡くなった作家加藤廣(かとう・ひろし)さんのことを書いたもので『資料を基本に「事実」にこだわる姿勢には、戦後日本の経済や政治と並走してきた自らの人生経験も生かされていた。………志摩(三重県)の九鬼水軍を扱った作品で加藤さんがまず疑問視したのは、信長と毛利水軍の決戦に登場する「鉄甲船」だった。鉄の歴史の考察から出した結論は「当時の技術で鉄甲船は作れなかった」。………』と記しており、故人もさぞや浮かばれたに違いない。
 きょうは、このあたりで。

4月15日
 晴れたらいいね、の願いがかなった。ここ尾張地方は少し寒くはあったが、心配された雨が降ることはなく、子どもたちの担ぐ祭りみこしが街なかを練って歩いた。「お天気次第」とは、このことか。

 震度7を二度経験し震災関連死を含め267人が犠牲となった熊本地震から二年。土砂崩れや建物倒壊で多くの人が亡くなった熊本県・阿蘇地域を中心にこの日、各地で遺族らが追悼の祈りを捧げた。水俣病を告発した代表作「苦海浄土」の作者で知られ、2月に90歳で亡くなった作家で詩人の「石牟礼道子さんを送る会」が東京都内で開かれた。
 愛知県の北名古屋市長に無所属現職の長瀬保氏(77)=自民、立民、公明推薦=が激戦を制して無所属新人を破り4選を遂げ、津島市長選も無所属現職の日比一昭氏(65)が再選を決めた。三重県名張市長選も無所属現職の亀井利克氏(66)が5選を果たした。やはり、いつの世も現職は強い。

 毎日新聞の1面こらむ〈余録〉によれば、きょうはヘリコプターの日だとか。なんでも竹とんぼに似た回転式の羽根を持つ「ネジ式ヘリコプター」のスケッチを残したレオナルド・ダビンチの誕生日に合わせて制定されたという。ヘリといえば、昭和50年代の若き日々に大事件や災害現場に誰よりも早く、真ん丸の取材ヘリ・ヒューズで現地に飛び、数々の事件に遭遇した日々が懐かしい。どれもこれも危険を伴う現場行だったが、よくぞただの一度も落ちなかったものよ。とつくづく思う。
 それが最近、米からやってきたオスプレイとかいうシロモノ、見るからに墜落しそうで見た瞬間「これは危ない」と直感したが、まさにそのとおりで既に何度も落ち被害を与えている。

 名古屋市中村区、中村生涯学習センター内の喫茶「まつぼっくり」で昨年10月いらい実に半年ぶりに私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」の例会があり、楽しく充実したひとときを仲間と過ごした。
 主宰である私が昨秋以降、体調を崩してしまい病院への入院、右肺の手術などで回復までに時間を要したためで、久しぶりに見る同人には、なんだか勇気を与えられたような、そんな気がした。きょうは、しばらくブランクがあったこととつい最近、私の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)が発行されたこともあり、本誕生に至るいきさつについて私から説明をさせて頂いた。引き続き、同人のみんながこれから取り組もうとする創作秘話などにつき思いの丈を話し合うことで時間を費やした。
 1番若い20代半ばのある女性が〈生まれ変わり〉にポイントを絞って書いてみたいナ、と話せば熟達の男性は特攻兵の物語を、と皆さん目を輝かせて語り、私は私で「今度はふるさとを舞台にいろんな人々を登場させた、めちゃ面白い大河青春小説を」と話すなど、楽しく有意義な時間がアッという間に過ぎていった。次回、27回目のテーマエッセイのテーマを「門出」ともした。
 帰りは各地の小中学校や幼稚園歌、小牧市と付き合いが続く北海道・八雲を描いた〈トコタン冬物語〉、ほかにチェリッシュの〈青春の街・小牧〉など。数々の作詞作曲はじめ、都はるみさんの〈恋の犬山〉の作曲でも知られる詩人でふるさと音楽家の牧すすむさん=牧さんは琴伝流大正琴弦洲会の会主としても活躍中=の奥さま、かよさんに名古屋駅まで送って頂いた。よきものは友人か、とつくづく思った次第である。
 かよさんは、それこそ、いつまでたっても短編集のなかの書き下ろし作〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉に登場する【吉乃】を思わせる高貴で愛らしいお方で思いがけぬ再会を心から嬉しく思ったのである。

 夜。NHKの大河ドラマ西郷どん「慶喜の本気~井伊の刺客! 左内西郷窮地に」とNHKスペシャル「金正恩の野望 その1・暴君か戦略家か」を見ていろいろ考えさせられた。私は、金正恩氏が時折見せる少年のような笑顔をみるかぎり、かれは戦略家で核開発の一方で本心は平和を限りなく願っている一人の人間だ、と確信しているのだが。
 この番組を見て、いっそうその確信を得た。まさに【ピース・イズ・ラブ 君がいるから】で金氏にとっての君は、北朝鮮国民だな、と確信した。
 ボクシングの世界戦で、WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田が8回TKOで初防衛。「塀のない刑務所」で知られる愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者が逃走して1週間。指名手配中の平尾龍磨容疑者(27)は依然として広島県尾道市・向島に潜伏したままと見られ、住民も一丸となっての犯人捜しが懸命に続く。

4月14日
 土曜日。曇天。ここ尾張地方は風が強く時折、小雨がふった。
 春の高山祭(国の重要無形民俗文化財)が14日、岐阜県高山市の中心部で始まった。この日は修理中の一台を除く屋台十一台が各町内を出発、満開のソメイヨシノに彩られた赤い欄干の中橋などをゆったりと進むと、観客の間では思わず歓声があがり、ため息が漏れた。市は15日までの二日間で約二十万人の人出を見込んでいる。

『米英仏、シリア攻撃 化学兵器使用と断定 トランプ氏、ロシア非難』『米英仏を首相「支持」』『ロ反発「でっち上げ」 【解説】証拠示さぬまま強行(ワシントン・後藤孝好)』、『熊本地震2年 仮住まいなお3万8000人』とは、本日付中日新聞夕刊の1面見出し。
 簡潔明瞭な見出しを目の前に、OPCW(化学兵器禁止機関)の現地調査をしないまま、なぜこうも短絡的にシリア攻撃ということになるのか。私にはそこがよく分からない。むろんシリアもシリアで化学兵器使用など絶対に許されないことではある。シリアの化学兵器使用をやめさせたいのなら、せめてアサド政権に使用の有無となぜ罪もない多くの子どもたちが犠牲にならなければいけないのか、につき直接聞いてみないのか。話し合えば、解決の糸口が見いだせるかも知れない。のに、だ。
 米国防総省によれば、米英仏の三カ国は13日夜(シリア時間の14日未明)シリアの首都ダマスカス周辺などの化学兵器関連施設3カ所を攻撃、巡航ミサイル「トマホーク」などミサイル計105発を撃ち込んだという。素人考えではあるが、やはり安易なシリア攻撃はやめるべきだ、と私は思う。それとも、日本の戦国時代またしかり、でいつの時代も武力は使わざるをえないのか。私はそうではないと断言したい。武力行使なぞというものはチッポケな人間たちの醜い足掻きにしか見えないのだが。いやはや、ニンゲンたちとは、どいつもこいつもそろいもそろって、どこもかしこも愚かなものたちの烏合の集ばかりなのかも知れぬ。
 今の世にあの織田信長が生きていたのなら。シリアに対して、どんな手段に出たのか。おそらくシリアが化学兵器を使ったことを確認した時点で、有無をも言わさず、シリア全土の焼き討ちを命じたに違いない。米英仏による化学兵器施設への同時精密攻撃などではなく、シリア全土の破壊と破局を命じただろう。もしかしたら、シリア全土の罪なき民を全員避難させたあと、核攻撃を命じたかもしれない。そして。全てを破壊尽くしたあと、国際社会にイチからの出直しを命じたかも知れない。

 国際情勢とは別にきょう、あすと私が住む江南市古知野地区は古知野神社の春祭りである。ここ花霞でもみこしをかついだ子どもたちのワッショイワッショイの声が時折聴こえ、祭りは風雅でいいなあと思う。ことしは当初、評議員として出るはずだったが肺の手術で私が尊敬する女傑【あ~ちゃん】に急きょバトンタッチしていただいたが、だいぶ回復してきているだけに、なんだか悪い気がせぬでもない。でも、ここは新体制でお決めになったことだけに、私がとやかく言うことでもなかろう。

 昼。久しぶりにカレーを食べにCoCo壱番屋に出向いた(舞は〈ミヌエット〉で仕事)が、やはりサラダもカレーも私には少し量が多すぎ、だいぶ時間を費やした。帰り道で、みこしと出くわしたが、子どもたちの元気な声が天にかけ抜けていくさまは、なんとも気持ちが良かった。この町ではシリアよりも子どもみこしの方がはるかに、いっぱい、いっぱい大切なのである。
 あすが本祭。午後十一時を過ぎた。軒をたたく雨の音が強くなってきた。〈かぜたち〉も吹いている。あすの朝は晴れたらいいな、と願う。せめて、みこしが市内を巡るときだけでも、降らないでほしい。きょうは幸い、巡行中は降らなかったようだ。

4月13日
 金曜日。午前中は新聞などをチェックして午後、名古屋に。要件だけとし夕方には帰ったが、やはりまだ少し息が弾む。

 昼過ぎに一宮時代に大変お世話になった知人からスマホに「ガミちゃん、ご無沙汰してます、中日新聞(尾張版)見ましたよ。やはり名古屋まで行かないと本は無いみたい。近く行ってきます。頑張ってね」といったショートメールが入ったので「心から、ありがとうございます。丸善にはあるはずです」と返信させて頂いた。

 広島県警廿日市署捜査本部が13日、2004年10月に県立廿日市高2年北口聡美さん=当時17歳=が自宅で刺殺された事件で山口県宇部市、会社員鹿嶋学容疑者(35)を逮捕。鹿嶋容疑者は別の暴行事件で山口県警に書類送検されていたが今月に入り、指紋と掌紋を検索できる指掌紋自動識別システムで照合したところ、同容疑者の指紋と現場に残されたものが一致。その後、DNA型も一致したという。
 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が13日、アンマンで行われたアジア・カップの1次リーグB組最終戦でオーストラリアと1―1で引き分けて4強入りし5位までに与えられる2019年W杯フランス大会の出場権を獲得、8大会連続のワールドカップ(W杯)出場を決めた。最大震度7を2回観測した熊本地震が起き、あすで最初の激震から2年。各地で復旧・復興事業が進むが、なお4万人近くが仮住まい生活を送っている。
 学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、農林水産省が柳瀬唯夫経済産業審議官が首相秘書官当時の2015年4月に愛媛県職員らと面談し「首相案件」と発言したとの県作成文書を省内で確認した、と発表。自民党は柳瀬審議官の国会への参考人招致を16日にも野党に提案する方針を固めた。柳瀬氏は記憶がないと主張しているがこんご政権が窮地に立たされるのは、必至の情勢となってきた。

4月12日
 朝。布袋の公民館へ。社交ダンスのレッスンに。新年度でもあり、女性ふたり(うち一人は経験者)が新たに加わっての楽しいレッスンに。新人は初級のタンゴ、私はワルツの1級のレッスンに挑んだが、やはり先日の右肺の手術が影響してか。連続して無理にステップを踏むと、どうしても息が切れる。デ、ここは無理しないで合間に休みながらのレッスンとなった。
 いったん帰ると郵便受けに昨日に続き固定資産税と都市計画税の納税通知書(畑地に所有地3カ所)が問答無用の体でどっさり入っており、急に重くなった自身の気持ちを励まして中身をチェック。納税額の多さには、毎度のことながら、ためいきが出る。でも仕方あるまい、と自身に言い聞かせる。「払わせてもらえるだけでも感謝せねば」と。
 それにしても出費が重なる一方のなかの税の徴収が恨めしくもある。

 舞は〈きょうの俳句、minuetto-mi

〉を書くためにいつも肌身離さず手にしているタブレットの調子が悪くなったため仕事の合間に近くの修理店へ。幸い、すぐに直してもらえ、とても嬉しそうだった。彼女が役立たずのタブレットを手に句作が出来ないでいると、私まで胸がほころび痛んでくる。やれやれ、である。
 デ、夕方になり検索してみると、さっそく
♪春愁や嫌い終わる花占い、なる1句が画面に現れホッとした。

 午後は、いつも何かとお世話になっている江南市歴史研究会の後藤正敏さん(後藤正五郎さん)と一緒に地元の尾北ホームニュースへ。自著の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)2冊を贈呈。同時に女性編集スタッフからの取材も受けた。先日、本を手に、澤田和延江南市長を表敬訪問したことにも触れさせて頂いた。
 ともあれ、舞が私に向かっていう「1日にふたつはダメだから。(することを)ひとつだけにしておかなきゃ」の言葉が正しいことを強く感じる1日となった。午前中の社交ダンスのレッスンに午後の尾北ホームニュース社訪問、合間の納税証明書確認と新聞各紙のチェック、さらには本欄〈伊神権太がゆく 人生そぞろ歩き〉の執筆…とあれもかれもでは、やはり体力を消耗する。息が切れ、きれぎれとなる。

 あまり無理はしないで。「ゆっくりとネ」と自身に言い聞かせてはみたが。
 ともあれ、以前のようなけたたましい毎日に戻りつつある。「無理するな」「ゆっくりと」ともう一人のボクが心と胸のなかで叫んでいる。

 彦根で起きた同僚先輩警察官銃殺に始まり、大分の土砂崩れ現場で未だに見つからない被災者、広島での空き巣や車上ねらいを繰り返しながらの受刑囚逃走、さらには忖度政治の森友、加計問題でウソがウソで塗り固められた政界スズメ(これでは純真なスズメちゃんに悪い。叱られる)たちの見苦しさ、往生際の悪さ…など。こんなことでは、この世は地獄か。嘆かわしい限りである。
 ねえ、安倍晋三さん、そして麻生さん。教えてよ。【真実】って。ウソをウソで押し通すことなのかしら。

4月11日
 きょうも風がつよく、千葉県では砂嵐が吹き荒れたそうだ。

 夜おそく。
 滋賀県彦根市南川瀬町の河瀬駅前交番で勤務する井本光巡査部長(41)が血を流し倒れているのを署員が発見。井本巡査は病院に運ばれたが、後頭部と背中を拳銃で撃たれており死亡が確認された、とのニュースがテレビの速報で飛び込んできた。まもなくして(詳しくは12日午前1時35分ごろ)彦根の隣の愛荘町内で拳銃を持ったまま行方不明になっていた同僚の男性巡査(19)を捜査中の署員が見つけ身柄を確保したという。
 一方で先に愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した平尾龍磨受刑者(27)は依然として広島県尾道市の向島に潜伏したまま、と見られる。11日は空き家1000軒を捜索したが発見には至らなかった。あすも900人体制で臨むというが、なんとも大捜査網となっている。これとは別にきょうの午前3時50分ごろ、大分県中津市那間渓町金吉で住宅の裏山が幅約200㍍、高さ100㍍にわたって崩落。四棟が土砂に巻き込まれ1人が死亡、5人が行方不明になった。いやはや事件、災害は次から次にと起きるが、これも世の定めか。人間の英知でどれも防げる気がするのだが。

 学校法人「加計学園」(岡山市)の愛媛県今治市での獣医学部新設をめぐり、安倍晋三首相はこの日の衆院予算委員会で、自らの関与につき「私から指示を受けた人は一人もいないことが明らかになっている」と主張。2015年4月2日に当時の柳瀬唯夫首相秘書官が県や市、学園関係者と官邸で面会して「本件は首相案件になっている」と語ったとする内容を記録した県の文書に関しては「コメントを差し控えたい」と話し「元上司として(柳瀬氏の)発言を信頼している、と語った。
 これまたおそまつ極まる国会の論戦である。ウソかホントか。人間社会はどこもかしこも綻びが出ている。言った、言わないのなすり合いにも似た論戦を見ていると貴重な時間がもったいなく、時の神さまに謝りたくなってくる。ホントに嘆かわしい。でも、これがこの世なのだ。あぁ~

 明るい話題と言えるならば嬉しいのだが。
 きょうの中日新聞尾張版。昨日、江南市歴史研究会代表二人に伴われ、文庫本の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)を手に澤田和延市長を訪れ、本を寄贈させて頂いた私の話題が「信長や海外題材 伊神さん短編集 江南市長に寄贈」の見出しで本を手にした私の写真入りで紹介されていた。北名古屋、津島両市長選など紙面が窮屈な中での掲載に何より感謝しておきたい。

4月10日
 本日付中日新聞夕刊1面トップ見出しは『加計学部新設は「首相案件」 愛媛県幹部らに秘書官面会時 県文書に記載』というもの。具体的には学校法人「加計学園」(岡山市)が愛媛県今治市に国家戦略特区で開設した獣医学部を巡り、県と市が特区を申請する前の2015年4月2日、自治体や学園の幹部ら一行が首相官邸で柳瀬唯夫首相秘書官(当時、現経済産業審議官)と面会した際に、柳瀬氏が「本件は首相案件だ」と発言していたことが政府関係者への取材で分かった―といった内容で、まさに〈加計ありき〉が白日のもとにさらされた。
 まったくもって先に財務省の太田充理財局長が参院決算委員会で学校法人「森友学園」にごみの撤去費用を名目に約8億円値引きして国有地を売却した問題を巡り、理財局職員が昨年2月、学園側に撤去費用につき、うその説明を求めていた事実を明らかにし「誤った対応でした」と陳謝した問題と同じで、忖度政治の一端だ―と言われて当然の「首相案件」だったといえよう。太田局長は「当時の国会答弁との整合性を取るためで、誤った対応でした」と深く陳謝したが、まさにその通りだ。
 相次いで露呈されるこうした「首相案件」には、自民党内部からも「国民のみなさんがうんざりしている。われわれもうんざりしている。こういったことは早く明確にすべきだ」との声が上がってきた。

 米大リーグ機構が9日、週間MVP(2~8日)を発表。ア・リーグでエンゼルスの大谷翔平が、同制度が始まって初の投打の二刀流投手として受賞した。日本勢としては23歳9カ月は最年少、メジャー1年目の4月上旬の選出で過去最速となる。大谷は本拠地初登板となった8日のアスレチック戦で7回を1安打無失点、12三振を奪う力投で開幕2連勝としたばかりか、打者としても3日から3試合連続で本塁打を放つなど打率4割6分2厘、3本塁打、7打点と驚異的な記録を残した。

 午後、江南市歴史研究会の代表ふたりと共に短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)を手に江南市の澤田和延市長を表敬訪問。澤田市長に【恵存】のサイン入り文庫本の短編集を直接、寄贈し、6編から成る短編集のなかの書き下ろし〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉について説明をさせていただいた。この日は澤田市長の満63歳の誕生日でもあり、私はいつも自室デスク傍らにおいて離さないできた「美しい日本語の風景」(中西進著)1冊を誕生日のお祝いとして贈呈させていただいた。
 帰宅すると脱原発社会をめざす文学者の会の仲間のひとりで詩人の野武由佳璃さん(東京・大田区在住)から2018年3月5日付、福島県庁避難者支援課発行の『故郷とあなたをつなぐ情報紙〈ふくしまの今が分かる新聞〉』入りの封書が届いていた。
「伊神様 先日3月31日~4月1日にかけて志賀泉さん(作家)、森川雅美さん(詩人)と福島にいってきました。今回は小高神社と摩崖仏をめぐるツアーで浪江の旅館に泊まりました。夜は請戸の海岸にいったりいろいろ 汚染土は減ってきたものの、なかなか復興への道は長いと感じました。鹿島には風力発電の施設もありとても学びが多い旅でした。お体はいかがですか? 本のこととかも話したかったのですが。………」
 彼女にはいつも本当に助けられている。今回は病み上がりの身でもあり私は参加を控えたが、できるだけ近い時期に現地に足を踏み入れ、その後の復興の実態をこの目で確かめてこなければ、と思っている。野武さん、ありがとう。

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場の寮から今月8日夜逃げ出した受刑者の平尾龍磨容疑者(27)はその後も港の監視や今治市と瀬戸内しまなみ海道で結ばれている向島島内などに潜伏。住宅から車の鍵や現金などを盗み、車上荒らしなどを繰り返して逃走、島内の不安をかきたてている。島では容疑者が刑務所で作業用に履いたと見られる靴も発見されているという。

4月9日
 夜。カトマンズの裕子さん=愛知県稲沢市出身=から『本日、EMS(国際スピード郵便)受け取りましたよ! 「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」受け取りましたよ! 爽やかなブルーの素敵な本、2冊ありがとうございました。ゆっくり拝読させていただきます。………』のメールが入った。
『行方不明のままの本3冊はさておき本当によかったです。何はともあれ、国境を超えたおふたりの物語「カトマンズの恋 国境を超えた愛」を読んでください。テレビドラマになっても不思議でないロマンスかと思います。ニルマニさまにも、くれぐれもよろしくお願いします。』と返信させて頂いた。

 三重県桑名市長島町の花のテーマパーク「なばなの里」で180万株のチューリップが満開に。「継続か転換か 第一声熱く」(中日新聞の10日付尾張版の見出し)のとおり、ここ尾張地方では北名古屋市長選はじめ同市議選、津島市長選、清洲市議選、愛西市議選がきのう告示され、中日新聞の紙面は見開きで選挙一色である。

 日本サッカー協会が9日、成績不振などを理由にバヒド・ハリルホジッチ日本代表監督(65)を解任、後任に西野朗技術委員長(63)が就任した、と発表。財務省の太田充理財局長が、この日開かれた参院決算委員会で学校法人「森友学園」にごみの撤去費用を名目に約8億円値引きして国有地を売却した問題を巡り、理財局職員が昨年2月、学園側に撤去費用につきうその説明を求めていた事実を明らかにした。当時の国会答弁との整合性を取るためで、太田局長は「誤った対応でした」と深く陳謝した。
 トランプ米大統領がシリアで化学兵器が使われた疑いに関連、軍事攻撃も選択肢として48時間以内に対応を決断する、と表明。

4月8日
 日曜日。朝刊の〈桜だより〉を見る。
 なんと東山公園、名古屋城、鶴舞公園、平和公園、山崎川、庄内緑地が「散り果て」。岩倉五条川、一宮木曽川堤、清洲公園、本巣淡墨桜が「散り始め」。「満開」となると、名古屋東谷山、関「寺尾千本桜」、伊那の「高遠城址」、高島の「海津大橋」、京都嵐山と数えるほどだった。ことしは咲くのも早いが散るのも早い。

 注目の米大リーグ。開幕早々3試合連続アーチのエンゼルスの大谷翔平がこんどはアスレチックス戦で投手として先発で初登板。初回を3者連続三振で立ち上がると勢いが加速。積極的にフォークで攻め、二~四回を三者凡退とすると五回にも2度目の3者連続三振を奪った。完全試合を予感させる展開のなか、七回1死で2番のセミエンに三遊間を抜く安打を許すとスタンドからはため息が。次のラウリーにはストレートの四球。二死二、三塁のピンチとなった。
 が、ここからが大谷はただものでない。気持ちを切り替え、オルソンをフォークで空振り三振に仕留め、文句なしの勝利投手に輝いた。

 きょうは、昨夜「オレがつくってやる」と宣言した通り、自己流で味噌汁をつくって朝食のテーブルに。味噌が濃すぎてなんともおかしな味ではあったが、舞は結構うれしそうだった。その舞だが、このところの過労がたたってか。朝食を食べたあとは「頭が痛いから」と自室へ。とうとう1日臥したままだった。
 大丈夫かな、と心配したが、夜に入り少し元気が戻ったようで台所に立ったので、ホッと一安心。私はといえば、術後の療養治療もあって相変わらず、食後の薬、薬に追われる毎日だ。早く前のように薬とは全く縁のない生活に戻りたいのだが。

4月7日
 土曜日。昨日に続いて寒い日だ。
 木曽の流れを眼下に、国宝犬山城の城下町を町ごとに計13両ある車山(やま)が巡行する犬山祭が始まった。日中は「てこ」と呼ばれる男衆15~20人が引き手となって古い町並みを巡行し、夜は1両ごとに365個のちょうちんを取り付け、幻想的な明かりが夜空を照らす「夜車山(よやま)」があった。8日もある。この犬山祭は国指定重要民俗文化財。一昨年には国内33の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機構(ユネスコ)の無形文化遺産になった。

 午後、最近発行したばかりの短編集「ピース・イズ・ラブ」(人間社)を手に、車の遠出運転の練習を兼ね、犬山の楽田へ。滝中、滝高時代の友人であるお祥(石田祥二さん。元愛知北農協組合長、元二石会会長など)に会ってきた。喫茶店に入り、互いに年をとったものだよな、と話し合い帰ったが、やはり犬山までの運転となると少し体力を消耗する。でも、思い切って行き、喜んでくれてよかったと思う。
 夜。岐阜の蘇原ダンスサークルの先生から「久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。お身体が良くなってきましたらダンスの復活に出て来て下さい。皆でお待ちしていますね」のメール。親切な声かけに「そろそろ」と思う半面、「ここは無理しないで今少したってからに」と自重の鐘を鳴らす自分がいることにも気がついた。
「そうだ、あわてる必要はない。元気で生きていさえすれば、いつだって出来るのだから」と、もうひとりの自分が私に声を投げかけた。

 鹿児島県日置市湯田の民家で男女3人が首をしめられるなどして殺害された事件。その後、この家に住む80代女性と同居の60代次男の行方が分からなくなっている―など奇々怪々の様相を呈していたが、鹿児島県警は7日、民家住人の親族で無職の岩倉知広容疑者(38)を殺人の疑いで逮捕。岩倉容疑者は、調べに対して「間違いありません」と話しているという。
 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(23)が6日、アナハイムで行われたアスレチックス戦に「八番・指名打者」で出場し、二回の第一打席で三試合連続本塁打となる3号ソロを放った。日本選手の3戦連発は2004年と2007年に松井秀喜(ヤンキース)がマークしていらい二人目。
 シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさん(35)がイタリア人男性と離婚していたことを所属レコード会社が明らかにした。

4月6日
 日本を代表するアニメーション監督で代表作「火垂(ほた)るの墓」など数々の名作で知られる高畑勲さんが昨日(5日)午前1時19分、肺がんで東京都内の病院で亡くなった。82歳だった。レスリング女子で五輪四連覇を果たし国民栄誉賞を受けた伊調馨選手(ALSOK)が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパラーハラスメントを受けていた事実が第三者委員会により認定され、栄氏は強化本部長辞任を承認。
 財閥グループからの収賄罪などに問われた韓国の朴槿恵前大統領(66)に対する判決公判が6日、ソウル中央地裁で開かれ、同地裁は「国民から委ねられた大統領の地位や権限を乱用し、企業の財産権や経営の自由を著しく侵害した」として懲役24年、罰金180億㌆(18億円)の実刑判決を言い渡した。大統領経験者で有罪判決を受けたのは、全斗煥、盧泰愚両氏に続き3人目。
 警視庁世田谷署が仮面ライダー俳優、青木玄徳容疑者(30)を強制わいせつ致傷の疑いで逮捕。わずかに嬉しい話といえば、京セラドーム大阪で阪神と対決した中日ドラゴンズ。若き左腕小笠原慎之介(20)投手が7㌄3安打2失点の好投が光り、3―2で阪神に勝ち、やっとこせ今季2勝目をあげたことか。いやはや、日々いろんなことが起きる。

 きょうは久しぶりに寒く、風も強い1日に。
 時折、冷たい雨が空を舞ったが私はこうしたピリリとした日の方が好きなこともあり、全身が洗われたような、そんな気持ちにさせられた。

「日本は夜中ですね。すみません。いがみさんが送って頂いたEMS(国際スピード郵便)の控えがあると思うのですが、そこに問い合わせ番号が載っているので、写真を撮ってお送りいただけるとこちらからも問い合わせができます。もし可能ならお願いします」
―カトマンズの裕子さんから、こんなメールが届いたので写真を撮って返信すると、まもなくして「ナマステ~。番号、これで大丈夫です。ありがとうございます。早速ネットで追跡しましたら、4月4日に中部国際郵便局からネパールに発送していました。今日ぐらいネパールについて明日は土曜日で休みだから、8日の日曜日くらいに連絡があるかなあ? と予想しています。楽しみにお待ちしております。」
〈カトマンズの恋/国境を超えた愛〉のモデルである裕子さん夫妻に届くのが遅れてしまい、おわびのしようもない。

4月5日
 朝早く長男から「毎日新聞の科学欄をみてください」のメール。さっそく朝刊を開いてみると〈科学の森〉の『幻の科学技術立国第1部「改革」の果てに①』の企画特集記事のなかで長男のコメントが文部科学省科学技術・学術政策研究所研究室長の言葉として掲載されていた。しばらくすると、今度は「おはようございます。丸善で(「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」を)2冊求め拝読しました」と、かつての同僚からショートメールに嬉しい便り。思わずスマホを握りしめたまま、「ありがとう」と頭を下げていた。
 きょうはほかにもアレヤコレヤとあったが、無理はしないでポイントだけに留めたい。そういえば、三宅邦夫おじさんから留守電に電話が入り「きのう社で社友会があったのですが。あなたのお顔を拝見しなかったので。どうかなさったのか心配で電話しました」といった内容だった。折り返し電話し「私は元気ですよ。きのう遠くに三宅さんがおいでで皆さんと楽しそうに話しておいででしたので。安心して帰りました」と言うと「あゝ、そうでしたか。あんたには、会いたかったよ。でも、元気でおいでならいいわ。安心しました。わたしゃあね、100歳まで生きなイカンと思っとる。いがみさん、その声なら、あと20年は大丈夫だ。安心したよ」とホントにやさしい。

 岐阜県本巣市根尾の淡墨桜と長野県伊那市の高遠桜が満開に。どちらも例年に比べるとかなり早い開花である。東京電力がこの日、福島第1原発事故による避難指示を受けて首吊り自殺した福島県飯舘村の大久保文雄さん(当時102歳)の遺族に謝罪。自殺と事故の因果関係を認める福島地裁判決(2月20日)を受け、東電福島復興本社の近藤通隆副代表ら3人が遺族宅を訪れたという。

 中日ドラゴンズの松坂大輔投手(37)が移籍後初めて公式戦に先発登板し5回を投げ8安打を許したが、3失点(自責2)と粘った。打線は一回にアルモンテが同点二塁打、2点を追う六回は高橋の右前適時打で1点差に詰め寄ったが、巨人の継投にかわされ3―2で惜しくも負けた。片や米大リーグで投打の二刀流に挑むエンゼルスの大谷翔平(23)が4日、アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムで行われたインディアンス戦に「八番・指名打者」でフル出場し、二試合連続本塁打を放って5打数2安打2打点と大活躍。チームは延長十三回、3―2でサヨナラ勝ちを収め、大谷は日米通算50本塁打とした。
 一方で先にマツダスタジアムであったプロ野球の広島カープ―中日ドラゴンズ戦で中日側の応援席の観客が「原爆落ちろ カープ」とやじを飛ばす動画がインターネツトに投稿されていたことがわかり「悪質な発言があったことは大変遺憾に思う」と球団広報。たとえドラファンだとしても、これは許されない。

4月4日
 わが家に連日侵入してくる野良猫シロちゃん
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 第90回春の甲子園、選抜高校野球は大阪桐蔭が智弁和歌山に5―2で勝ち2年連続3度目の優勝。2連覇は1981~1982年にPL学園(大阪)が達成していらい、36年ぶり史上3校目。大阪勢では11度目の優勝となった。
 米大リーグ・エンゼルスの大谷が3日、アナハイムでのインディアンス戦で打者として本拠地初デビュー、一回の第1打席で右中間に3点本塁打を放ってメジャー初本塁打、初打点をマーク。三回には右前打で初の1試合複数安打を記録し八回にも中前打を放って4打数3安打3打点でチームを13―2の圧勝に導いた。
 中日ドラゴンズがナゴヤドームで巨人に4―1で勝ち、やっと今季初勝利。開幕からの連敗を4で止めた。先発のガルシアが6回1失点と好投、鈴木博は八回に3奪三振でプロ初ホールドを記録した。

 年に一度の中日社友会総会で久しぶりに社へ。きょうのところは年会費を払い、懇親会にほんの僅かの間参加しただけで帰宅した。というのは、地下鉄の階段の上り下がりなどかなりの体力を使うためで自重したからである。それでも、懐かしい顔にあちこちでお会いし、このまま調子にのって飲めば病み上がりのからだには、こたえること間違いなし、と自らに言い聞かせ退散とあいなった。
 会場一角遠くの方で、周りの方々と話に夢中になっていらっしゃった御年97歳の三宅邦夫おじさん(元中日こども会主事、現役時代は新入学児を祝う良い子とお母さんの会で貢献)の姿をお見かけしたが、きょうのところは「無理しない」「無理しない」「あの渦のなかに巻き込まれたら大変だ」と自らに言い聞かせ、早々と懇親会場を後にした。それでもイワセさんにヒカル、ヨコイさん、ナムラさんらの姿をおみかけしひと口、ふた口会話を交わしたが、皆さんお元気そうで何よりであった。

 それはそうと、わが家にはこのところ朝と夕方になると集ってくる野良猫たちのなかの一匹シロちゃんが図々しくも家の中に入ってくる。入ってきたはいいが居間の床の上でヒックリ返って遊び戯れるなど、かなり図々しい。それが昨年の7月に老衰で亡くなった愛猫シロちゃんそっくりだけに、なぜだか彼女が生きて帰ってきたような気がせぬでもない。
 でも「家の庭に来る野良ちゃんはほかにもネコパン、もどき、ぎんぎつねと、いっぱいいるのだから。あなただけ、室内に入れとくわけにはいかんの。第一、ほかの野良ちゃんたちと不公平になるんじゃないの」とは、〝吉良の言い分〟ならぬ、わが妻〝舞の言い分〟だ。
 そんなわけで、しばらくの間いたら窓を開けて外に出すのだが、室内に風などを入れようと少しだけ開けておくとすぐに入ってくる始末。それが、なんとも可愛くシロちゃんの生前時代にそっくりだけに、わが家の住人は皆戸惑っているのである。とはいえ、野良は野良、皆平等に―と、けじめをつけることでわが家の人間どもの意見は一致してはいるはずだが。
 さて、この顛末どうなるのか。どちらに軍配があがるのか。

4月3日
 献本として出版社を通じて既に送ってあるはずの私の短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社刊)が未だにカトマンズの長谷川裕子さん、ニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻に届いていない―とのこと。デ、合間を縫ってご夫妻から海と空を超えて届いたことしの年賀状を手に、江南市内の郵便局へ。EMSという国際スピード郵便でネパールのカトマンズにあてて出した。
 夫妻は短編集に所蔵された〈信長残照伝 わたしはお類、吉乃と申します〉など6篇のうちの1編〈カトマンズの恋 国境を超えた愛〉の実在のモデルでもある重要な存在。それだけに、だぶりを承知で郵便局へ。自宅に帰ってもういちど届け先などを確認したが、裕子さんご本人の携帯電話の電話番号にすべきだったところを夫妻が営むAshtosh Travels & Toursの電話番号を書いてしまうなど「失敗」に気付くこととなった。
 でも「宛先の住所と本人の名前は間違いないのだから」と自身に言い聞かせメールで私からも「年賀状を胸に抱きしめて郵便局に行き、国際郵便で郵送させて頂いた」旨を伝えさせていただいた。ほどなくして案の定「EMS申込書に記載された電話番号は私の携帯番号でしょうか。とにかくEMSは届いたら電話があるので、きをつけてお待ちしています。何度もお手数をおかけしてすみません。楽しみにお待ちしております。」の返信が入り、電話番号は本人の携帯番号にすべきだったことを痛感したのである。
 今さらジタバタしたところで、あとの祭りか。あとは一刻も早く裕子さん夫妻の元に届く日を待つだけである。本が逃げるわけでもあるまい。ここは、あわてることでもない。そう自らに言い聞かせる。

〈カトマンズの恋 国境を超えた愛〉のモデルでもある長谷川裕子さん、ニルマニ・ラル・シュレスタさんから私あてに届いたことしの年賀状
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 米国の公民権運動指導者マーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺から4日で50年。長男で人権活動家のマーチン・ルーサー・キング3世(60)は「人類の自由、正義、平等という父の『夢』は道半ば。もし生きていたら気掛かりだろう」と語ったという。加計学園が運営する岡山理科大学で規制されていた獣医学部が52年ぶりに開設され、学生を迎える入学宣誓式で加計孝太郎理事長は「新設に関してはご心配をおかけした。予想をはるかに上回る志願者が集まりました」とあいさつ。
 政府が「ない」としてきた陸自イラク派遣部隊の日報が見つかった問題。小野寺五典防衛相は3日、存在を把握してから報告を受けるまでに2カ月半以上かかったいきさつにつき検証する考えを明らかにした。

4月2日
 きれいに色とりどりに咲き誇っていたビオラ。私たちの畑〈エデンの東〉にて
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 月曜日。舞のお店はお休みだったが、彼女は朝から晩まで1日じゅう大車輪で、見ている私までがナンダカ急きたてられる。天気がよいこともあってか、朝の布団、洗濯物干し、自転車に乗っての買い物、途中、姿が消えたので一体どこへと思っていたら庭の草引きといやはや、目まぐるしい。わたしも手伝わなねば、とは思うが食器洗いがいいところか。
 これでも現役時代に比べたら、アレヤコレヤと少しは手伝うようにはなったが。舞の場合、二度、三度と大病に襲われながらも克服したあとは、ずっとこの調子なので頭が下がる。彼女の頑張りを見ていると、こんどは私がしばらく肺の病で入院こそしていたものの、私自身どこかに甘えがあるのではないか。そう、ふと思ってしまったりもする。

 きょうは午後、しばらく放置同然だった私たちの農園(ちょっとオーバー)、〈エデンの東〉へ。タマネギ畑で伸び放題となっていた雑草を刈り取りさっぱりさせた。雑草とは言え紫の花々が美しく、タマネギが姿を出すごとに「もしかして、これらの雑草がタマネギを守ってくれていたのでは」と、そんな想念にかられた。ほかにビオラの花々がほんとに色鮮やかに咲き誇り、心の安らぎを感じた。
 案の定、途中から舞がいつもの癖で、雑草刈りの調子が出てきたところで「もうやめようよ」「帰ろうよ」「帰りたい」と言い出したのには困った。私は一度やり始めると最後までやり通す、そんな気性だからだ。おかげで農作業後、舞は「右足首が痛い」と言いビッコをひき始め、私はわたしで胸ではなく腰の痛みを感じている。やはり無理はいけないのだが。かと言って、父が遺してくれたせっかくの畑を放置しておくわけにもいかない。

 雑草で生い茂っていたタマネギ畑も2時間後にはナントカ、さまに生まれ変わった
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 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平が敵地オークランド・コロシアムで行われたアスレチックス戦に先発でメジャー初登板を果たし、6回を1本塁打など3安打3失点、6奪三振1四球の好投で歴史的な1勝、初勝利をあげた。試合は7―4だった。

4月1日
 日曜日。大阪、名古屋、東京とことしの桜は全国的に記録的な速さで開花が一気に進み、どこも満開に。統計を取り始めてから最も早いそうだ。
 原発事故の放射能漏れ、いや飛散地獄と言った方がよいかもしれないが。東電福島第一原発事故で村そのものの機能がマヒした状態が続き過去、私も何度も訪れた福島県飯舘村(昨年3月末に村の大部分で避難指示が解除された)で村立の認定こども園と小中学校4校(小学3校と中学1校)で開園・開校式があり、7年ぶりに授業が再開された。なんとも嬉しい話である。「よかったな」としみじみ思う。
 名古屋の御園座が新装開場し、こけら落としとなる歌舞伎興行が始まった。出演者は、1月に襲名した2代目松本白鸚さん、10代目の幸四郎さん父子らで客席からは「待ってました」の掛け声が。

 きょうは思い切って愛用の名笛である横笛をふいてみた。
〈座頭市(およしなさいよ 無駄なこと)〉、〈さくら〉、〈よさこい節〉〈酒よ〉〈かもめ〉の順で息をつまらせながらも二度、三度と繰り返しふく。引き続き、サンポーニャの譜面を傍らにユーチューブで〈sariri(旅人)〉〈LLORAND SE FUE(泣きながら)〉〈celeste(青い空)〉〈LLAQUI RUNA(悲しみ)〉の演奏を聴いてみる。
 横笛もサンポーニャも以前は定期的に個人レッスンや西春のコミュニティセンターに通い、自宅でもよく練習したものだが昨年、病に襲われて以降はトンとご無沙汰。自宅練習も皆無に等しかった。それだけに、病気が回復した今はあらためて笛を手に懐かしい気持ちにかられた。どちらもナントカふけそうである。十分いけそうだが、やはり息が切れるのであまり無茶はしないで、と自身に言い聞かせる。
 というわけで、サンポーニャの方は楽譜を目で追いかけるだけに留めた。

 夜おそく。舞が私の部屋に入ってきて「ハイ、これ。おかあさんが以前、高齢者施設の求めに応じて話された内容よ」と青い空色表紙のノートを1冊手渡してくれた。見ると、表紙に『思い出 伊神千代子』とあるではないか。そのほんの一部だけをここに記録として残す。
ーーある晩のことです。生活に困った日本の兵隊が二人、私たちの家に強盗に入ったのです。主人に拳銃をつきつけられてお金のありかを聞かれた時はもう生きた心地がしませんでした。「こどもだけは助けてください。」と私は必死で頼みました。強盗は簞笥にあった最後のお金を持って行ってしまいましたが幸いそれで帰ってくれました。命があったことがほんとうによかったと思います。
 そして いよいよ引き揚げの時がきました。屋根のない貨物列車に乗り幾日も幾日もかかって港に着き、そしてまた 幾日もかかってこじきのようにしてでしたが、無事に家族そろって日本にたどり着くことができました。やっとのことで私の実家に着きました。母はもう亡くなり父一人が残っていたのですが 父の安否はわからず 私は不安でいっぱいで家の中をおそるおそるのぞきました。家の奥に蚊帳がつってあるのを見て「ああ、父は生きている。よかった。」と本当にほっとしました。
 父は私たちが帰ったのをとても喜んでくれました。さっそく味噌汁を作りご飯を炊いてくれました。涙が止まりませんでした。(聴き書き 市川真弓さん)

3月31日
 滋賀県在住同人の名作が掲載された同人誌「くうかん 第42号眞鍋京子卒寿記念号」(表紙絵は山下正昭さんの大津絵)と眞鍋さんのエッセー「語り継がれる歌〈琵琶湖周航の歌〉」
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 土曜日。快晴。
 午後4時過ぎ。中日新聞の夕刊文化面を開く。と、「中部の文芸 小説・評論 竹中忍」欄に大津で最近復刊した「くうかん」四十二号が紹介されていた。次のような内容だった。
――「くうかん」四十二号(大津市)は、眞鍋京子代表の卒寿記念号。同人たちが甘く祝うだけでなく、眞鍋自身が掌編小説、エッセーと健筆を揮(ふる)っているのに勇気付けられる。伊神権太の「海に向かいて」は、東日本大震災直後から毎年現地を訪れ、状況を克明に書き留め続けることで少しでも力になろうとする作家の良心が滲む。特に原子力発電所の事故で美しい町が無人となり、荒廃するリアルな描写が痛々しく迫る。(中日新聞夕刊文化面から)

 松浦亜紀さん(思うこと)徳谷晶子さん(かわいい眞鍋先生)竹花外記さん(八十歳の日)八田キヨミさん(湖風が見た戦争)。表紙絵を寄せた日本大津絵文化協会会長の山下正昭さん。そして原稿を手に彦根市のサンライズ出版(岩根順子代表)との連絡に東奔西走なさった中嶋泰子さん。中日紙面での紹介により、これまでの熱い思いとご努力が実ったといって良い。眞鍋さんが私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」でも健筆をふるわれていることは知る人ぞ知る。
 私自身「くうかん」四十二号誕生に至る滋賀県の方々の人知れぬご努力を身にしみて感じてきている。それだけに、この「中部の文芸」の記事と評者には心から礼を申したい。ましてや寄稿させていただいた私の作品までが紹介されていたとは。すなおに嬉しくも思った。

 夜。テレビ画面に釘付けとなった私の両の目からは涙が出て止まらない。その番組とは。NHK総合午後9時からの『どこにもない国「後編~150万同胞の引き揚げ実現に命を賭けて奔走する男たち! 満州で待つ妻と子との再会の日は来るか?』だった。私自身、戦後の昭和21年3月に満州の奉天(瀋陽)の大和税捐局=税務署の名前。父は当時、奉天にある税務署の署員だった=官舎で生まれ、生後13日めに母の胸に抱かれ、奉天を出発。
 引き揚げ船の出る葫蘆(コロ)島への命がけの脱出行が始まり、葫蘆島で引き揚げ船(現在満97歳の母によれば、船の名は〈あるぜんちな丸〉だったという)に乗せられ舞鶴に帰国した、と物心ついたころから母からよく聞かされていた。女やこどもたちは、戦争が終わったにも拘わらず満州に侵入してやりたい放題のロスケ(ロシア人)から逃れるため、頭を丸め草陰に隠れながらの逃避行が続いたという。
 私たち家族はそんな状況のなか、社会正義心旺盛で日本人を守るため満州の新京や奉天、大連など各地を駆け回っていた父と何度も引き裂かれ、離れ離れになりながらも奉天で奇跡の再会をし、コロ島にたどり着き引き揚げ船に命からがら乗ったのだ、という。
 帰国途中、たまたまお経を読めた父は船上で次から次に死んで逝った赤ん坊やこどもたちの海葬に立ち会い、経を唱えるのが日課だつたというが、私だけが毛布にくるめられ甲板の一隅で何事もなかったかのようにスヤスヤと眠っていた。そんな私に母は「おまえだけは儲けもんだつたよ。お兄ちゃん(現在は弁護士)も肺炎で死ぬ寸前で、おかあちゃん、かかりきりだったんだから。ホントにおまえは船内で一番丈夫な子だった。そのうち、この子は天下を取るんじゃないかと本気でそう思った」と話してくれたものである。
 だが、しかし。その引き揚げ船を出すためにGHQや時の吉田外務大臣など政府とかけあう、こうした日本人の献身的な努力があったとは。私にとって、この「どこにもない国」は見過ごせない番組となったのである。

 満月。岐阜県大垣市の中心部にある芭蕉ゆかりの水門川を下る「水の都おおがき舟下り」が31日、満開の桜のもと始まった。沖縄県糸満市では太平洋戦争末期の沖縄戦で看護動員され多くが命を失った女学生の歴史を伝える「ひめゆり平和祈念資料館」の館長島袋淑子さん(90)=元ひめゆり部隊学徒=の退任式があった。名古屋の今池では日本初のこどもの本専門店「メルヘンハウス」が閉店。

30年3月30日
 ♪遙かまで残る世はあり「吾は空・君は雲なり」みな消えぬもの

 わが家に届いた「永き日を 三宅千代歌集」
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 希有な歌人三宅千代さんの遺歌集「永き日を」(本阿弥書店)が伊神舞子と私あてに送られてきた。それも亡くなられて1年がたつちょうどその日に、だ。日本ペンクラブ、日本文藝家協会、現代歌人協会などの会員で歌誌「白い鳥」「秋楡」代表で、この地方の文学の牽引車的存在でもあった千代さんは昨年の3月30日に老衰で永眠、享年百歳であった。私も、舞も。生前の千代さんには随分とお世話になってきた。それだけに、「永き日を」を手に今は感極まりない。
 
 昭和十四年に前田夕暮の「詩歌」に入会、十五年に東京女子大国文科を卒業後もずっと夕暮に師事し続けた三宅千代さんは平成二年に歌集「冬のかまきり」で第十七回日本歌人クラブ賞に輝き、これより先の昭和五十八年に著書「夕映えの雲」で第十六回新美南吉文学賞を、平成六年度名古屋市芸術賞特賞、八年にはコスモス文学出版文化賞など数々の栄光に輝いた東海地方では屈指の女流歌人兼作家でも知られた。
 そんな千代さんとの思い出といえば、今は亡き日本を代表する文芸評論家・大河内昭爾さんとの長年に及ぶ交流で大河内さんがファンでもあった女優の宮本信子さんが中日劇場に出演された時など大河内さんに随行するほどの身の入れようだった。私自身、あのとき大河内さんや千代さんと何度も連絡を取り合った日のことは今では忘れられない思い出でもある。
 その千代さんが旅立たれて早や、1年がたつ。あらためて月日がたつのは、はやいなと思う。

 きょうは肺の手術後初めて江南市内のカラオケ喫茶に入り、勝新太郎さんの〈座頭市/おやめなさいよ 無駄なこと〉と石原裕次郎さんの〈赤いハンカチ〉を歌ってみた。まだノドはどうしても切れがちだが、なんとか歌えた。店内にはお年を召された男性二人に女性が三人。この方たちがニッポンをつくってきたのだーと妙なところで感心したりしたが、なかに男性がひとり、やおら立ち上がってマイクを手に握りしめ千昌夫の〈いっぽんの松〉を歌いだした時には、なぜだか目頭に熱いものがこみ上げた。
 七年前に起きた未曾有の東日本大震災。あのとき波がさらった陸前高田市の七万本の松原のなかで、たった一本残った松。そのたった一本だけ残った松のことを千昌夫さんが歌った〈いっぽんの松〉だった。♪波がさらった七万本の/陸前高田の松原に/いっぽん残った松がある/もいちど故郷作ろうと/戻る人達迎えるために/残った祈りの松がある

 帰宅途中に携帯が鳴ったので、誰かと確かめると先の入院中に私の部屋をほとんどボランティア同然で、いいあんばいにしてくださった桑原一寿さんからで「お宅の近くに来ましたので」とのこと。以前からお礼に自著「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」(人間社)をお渡しする、との約束どおり間もなく現れた桑原さんに〝恵存〟の二文字を書き、お渡しした。
「読んでみられて、もし良かったら、クチコミの方もよろしく」と不躾ながらお願いしたが、桑原さんはいつもの笑顔で「承知しました」と仰ってくださり、とても嬉しく思ったのである。

 プロ野球は今季から敬遠4球の申告制を導入。2018年シリーズが開幕したこの日はセ、パ両リーグの6試合が行われた。ドラゴンズはマツダスタジアムで球団史上初の3連覇をめざす広島と戦ったが、6ー3で敗れてしまった。球団史上最年少の開幕投手となった中日・小笠原投手は惜しくも敗戦投手に。米大リーグ開幕戦で敵地のオークランドでのアスレチックス戦に「8番・指名打者」で先発出場したエンゼルス大谷翔平は2回の初打席で初球をとらえて初安打で右前打を放ったが、その後の4打席は凡退。5打数1安打、1三振だった。
 長野県の北アルプス山麓、安曇野市では白いワサビの花が見ごろに。
 ロシア外務省が英国南部で起きた元ロシア情報機関員らに対する神経剤襲撃事件に関連、ロシア外交官ら60人の国外追放を決めた米国への報復措置として、米外交官60人を追放すると発表。第二の都市サンクトペテルブルクの米総領事館の閉鎖も決めた。

3月29日
 朝。社交ダンスのレッスンで近くの公民館へ。
 1級のレッスンに挑んだが、病み上がりでもあるため「10分前後で充分です」と始めたものの熱心な先生にほだされ、20分を超すレッスンに。人間のからだ、それも両手を含んだ上半身の重さを痛切に感じた。フォーラーウェイ(4歩)、コントラチェック(3歩)、ウイーブ(6歩)、ダブルリバーススピン(2歩)に繰り返し挑む。
 レッスンのあとは帰り道にある弁当屋さんとコンビニで弁当と愛猫シロちゃんが好きだった「なめらかプリン」、お茶を買って舞の店に寄って差し入れしたが、コンビニの女性従業員オヤマさんに「まだこれからですが、ご本に猫ちゃんの話があったので、そこを先にひと息に読んじゃいました。よかったです。感動しました」と言われた時は嬉しかった。

 帰ると大垣市在住の女性作家から封書が届いており、中を開くと「『ピース・イズ・ラブ 君がいるから』 祝ご出版 長い間、こつこつと書き続けて来られた賜物と存じます。これからも御精進なされて益々のご健筆を祈っております」との文面。お祝いに、と図書券まで入っていたので、その場で返事を書き、近くのポストから出させていただいた。ひと息ついたところで、日ごろ何かとお世話になっているカフェ画廊「音彩(ねいろ)」さんへ。ご主人にお会いして紅茶を飲んで帰った。
 というわけで、午前中のレッスンに始まり、あちこち少しづつ歩いたので、かなり体力を消耗したようなので入浴も控えた。夜は文學界4月号を手に「追悼 石牟礼道子」を読む。よんでいると「無理するな。ゆっくり、ゆっくりと。ゆっくりでいいから」と私の声がどこからか、私の耳に飛び込んできた。

 日本相撲協会が東京・両国国技館で開いた理事会で協会に反発する言動を続けてきた貴乃花親方(元横綱)を委員から年寄へ2階級降格させる懲戒処分を決めた。韓国と北朝鮮がこの日、板門店で閣僚級会談を開き、文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による南北首脳会談を四月二十七日に南北軍事境界線上にある板門店の韓国側施設「平和の家」で開くことで合意した。
 
3月28日
 この世はきょうもあすも、あさっても。その時々、一瞬一瞬が誰とてあらたな未知の世界との出会い、遭遇である。だれもが毎日この世では初めての人と出会い、語り合う。だから、わたしも、その一瞬一瞬を抱きしめ、大切にしてこれからも生きてゆきたい。

 満開の花を開いた吉乃桜=愛知県江南市小折の田代墓地で=
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 久しぶりに私、すなわち一匹文士の伊神権太が本欄に戻ってきた。
 というのは、ことし1月に愛知県がんセンターで胸を切り開かれ、右肺を三分の一(上葉部分)除去されるという思ってもいなかった手術で入院、その後の療養でしばらくおとなしくしていたからだ。でも幸い退院後の経過が順調なこともあり、そろそろ元の自分、いや新しい自分に生まれ変わって再びあるき始めなければ、ときょうからペンを持つことにしたのである。
 デ、昨年12月末まで連日掲載を続け、多くの読者に親しまれてきた【生きてゆく人間花たち】を【一匹文士がゆく 人生そぞろ歩き】に名前も新たに再出発することにした。ただ回復途上でもあり、これまでのように毎日ではなく、その名のとおり、これからは気が向いた日に一歩一歩ゆっくりと、と思っている。

 なぜ書き始めることにしたのか。
 それは退院してまもなく私が名古屋の人間社から世に出した短編集「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」への反響が全国各地の読者の間で少しずつ出始めてきたことと、短編集冒頭を飾った〈信長残照伝 わたしはお類 吉乃と申します〉に登場する吉乃(きつの)の象徴的存在とも言えるあの吉乃桜が彼女の聖地(愛知県江南市小折)で見事な花を咲かせていたためで、せめてその存在だけでも一人でも多くの読者に知ってほしく思った。だからである。
 短編集には、ほかに実際にあった話で現在進行中でもある日本人女性とネパール人男性の国境を超えたラブロマンスを描いた〈カトマンズの恋〉など計六編を所蔵。〈カトマンズの恋〉や〈海に抱かれて/ピースボート乗船日誌〉などに対する国内外からの共鳴の声が早々と上がってきたためで、いつまでも療養生活中だからとノホホンとはしておれなくなってきたためである。

 というわけだが、再開初日はこんなところで終えておきたい。「ピース・イズ・ラブ 君がいるから」の反響については、こんごも随時本欄で紹介していきたく思う。きょうのところは満開となった吉乃桜の花々と、早くも市内で沸騰し始めた〈カトマンズの恋〉の話題をお知らせするだけに留めておきたい。

 この日は期せずして、中国を初めて訪問した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が習近平中国国家主席に対して、核問題解決のための六カ国協議に復帰する用意があると伝えていたことが分かった歴史的な日でもある。

08/4/26