【生きてゆく人間花たち/2016年4月の唄】

平成二十八年四月三十日
 連休2日目の土曜日。晴れ
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 午後。帰宅し、しばらくしたところで、亡き愛猫こすも・ここの眠る庭に向かって横笛をふいてみる。〈かもめ〉〈平城山〉〈惜別の唄〉〈さくら〉〈越後獅子〉〈風の盆恋歌〉…と1曲1曲に哀愁の思いを込めて、である。笛の音が空たかく舞い、どこかに消えてゆく。
 ♪君がさやけき瞳(め)の色も 君くれないの唇も~…と。こころのなかで歌いながら。1音1音。彼女の心に問いかけながら演奏していく。♪遠き別れに耐えかねて~…、こすも・ここの生きていたころの、あの顔が思い出され、またしても涙が笛を伝っておちた。もう随分と前のような気がしてしまう。
 人のこ・こ・ろとは。薄情なものである。

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 日常はいつ戻るのか。仮設住宅の建設が始まり九州自動車道が全線開通した大型連休初日、震度5強の揺れ。
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 現場にもっと権限を。東日本大震災の被災自治体が初動対応について回答。緊急性の低い「緊急事態条項」。(30日付毎日夕刊「近事片々」から)
―どちらも、よく分かる
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【きょうの一文・ことば】
「暮らしを楽しむ 楽しもうとするその心が とても大事であることを知った」「〈日付の大きいカレンダー〉(ナナロク社)というエッセイ集を出しました。きょうは、作家としての初めてのトークイベントです」「とっくに終えてて良いはずの 今さらながらの社会勉強 恥をかき恥いることなし」「皆それぞれ何かとたたかいながら生きている 自分自身苦しいときに(寄り)そって生きられる。そういう人になりたいな、と思います」
♪今横たわる
 ベッド上
 向き
 六尺
 使命の庭に
=30日夜NHKEテレ『ETV特集 「生き抜くという旗印の詩人・岩崎航の日々』のなかで。難病の進行性筋ジストロフィーと闘い、5行歌や短詩に命を託して生きる仙台在住の岩崎さん(40)の番組のなかでのことばと5行歌

【新聞テレビから】
☆『高山屋台春秋一堂に からくり妙技に歓声』、『1兆円かけてもゴールまだ先? すごろくで見るもんじゅのつまづき』、『指定避難所63カ所閉鎖 熊本地震 施設損壊、二次災害恐れ』『危険建物1万2000棟「東日本」上回る』『エコノミー症候群 重傷者増え45人に』『さよなら「ポケモンジェット」4・15地震臨時便が最終』、『可児の男性1700人以上に送る 紙面の主役色あせぬ喜び』、『増田さん2年連続1位=12~14歳の男子部門で京都市の増田慈さん(13)が= 米国際バレエ「達成感すごい」』、『アレッポの名物医師空爆死 シリア激戦地子どもら診療』(30日付、中日夕刊)
☆『(政府が)辺野古の浮き具撤去 和解受け 立ち入り制限の目印』、『熊本地震 高速・鉄道復旧 GW復興支援へ列 ボランティア1000人』『母子支援周知進まず 専用避難所利用2家族のみ』『被災地首長ら観光アピール』、『浜名湖アサリ消失 潮干狩り今期中止に 漁師追及「犯人はクロダイ」』、『〈eye〉特別養子縁組 生みの親と育ての親。子の幸せを願う、家族の姿を点描する』、『川口・祖父母強殺 19歳被告、本紙に手紙「居所不明児」に関心を 事件悔い境遇似た子思う』、『米、日本の為替政策監視 リストに指定 円売り介入けん制』『円、106円台前半』、『日中外相が会談 首脳会談へ地ならし』、『野球賭博 笠原容疑者が仲介 元同僚参加金銭授受役も』(30日付、毎日夕刊)
☆『読み、書き、話し合う60年 中日くらし友の会活動脈々と 結成時会員ら総会で表彰』『反戦の思い伝えた/今も川柳投稿/会報が楽しみ』、『〈編集局デスク〉熊本へ送る心 編集局長 臼田信行』『ボランティア、親族 熊本に次々 がれきと格闘』『仮設住宅建設始まる』『九州自動車道全線復旧』、『教育の継続は時局急迫中も必要なり 東北大阿部次郎、桑原武夫ら 戦時下文系軽視に異議』、『4車種 認証取り消しも 国交省 三菱自の不正重大視』、『原油安なのにガソリン値上げ サウジでも太陽光!?』、『7月17日に 慰霊登山 御嶽山噴火 遺族会が決定』、『笠原元巨人選手ら逮捕 野球賭博ほう助の疑い』(30日付、中日朝刊)
☆『2000人超今も認定待ち 水俣病公式確認あす60年』『東日本大震災被災3県 緊急事態条項「必要」1町 初動「現行法で」大半』『東日本大震災の被災自治体調査「権限 国より現場に」緊急事態条項必要性に疑問』、『〈伊勢志摩サミット2016〉「会場見たい」賢島にぎわい』(30日付、毎日朝刊)

四月二十九日
 ここ尾張名古屋は、かぜの強い1日に。
 低気圧の影響で北海道東部ではこの季節には珍しい雪。かぜも強く、襟裳岬では20㌢の積雪があったという。大型連休の初日。熊本地震の復興を助けたい、と3000人近くのボランティアが被災地へ。午後3時9分ごろ、大分県由布市で震度5強の地震。震源地は大分県中部で震源の深さは約7㌔、マグニチュードは4・5と推定されるという。
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 昭和の日。「激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み国の将来に思いをいたす。」(29日付中日朝刊連載漫画〈おーい栗之助 森要丸〉から)。そんな大切な日で、かつては、みどりの日(1989年昭和64年~2006年まで。その後は5月4日)だった。
 少年時代に、あのヨタヨタした、でも、いつ見てもおちょぼぐちをモゴモゴさせ、口を絞りきったある強い信念の如きものを感じさせ、なんとなく好きだった昭和天皇の誕生日である。小牧の牧さん、大正琴の申し子倉知弦洲さんの第32回「春の宴」も、さぞかし華やかだったに違いない。晴れてよかった。かよちゃん(牧さんの奥さま)、お疲れさま。心からおめでとう! 2人ともおからだ大切に、ますます活躍してくださいね。
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 京都では国内最大級の鉄道博物館がオープン、連休初日でもあり大勢の家族連れが殺到。北朝鮮では金正恩第1書記の指令の下、28日の朝と夕の2回連続で中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程3000㌔以上)が発射されたが2度とも失敗。「発射技術に根本的な欠陥があるのではないか」「金第1書記の無理強いと焦りに原因がある」と海外メディアが書き立てている。 
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【きょうの一文・ことば】
「完成のない道だから、これからもずっと歩かなければならない」「身代わりのきかない世界。自分にむちを打ちながらがんばった」「ヒット曲は多いなと思う。俺もすごい歌手だな」「小さい子からおじいちゃん、おばあちゃんまで『サブちゃん』と呼んでもらえる。そんな歌手でいられることに誇りと幸せを感じています」
=29日付中日朝刊『春の叙勲4024人』『演歌道歩き続ける 旭日小綬章――北島三郎さん(79)』の記事のなかで。北島さんのかけがえのない言葉

「観測成果に期待し、応援していただいた国民、国内外の協力機関、天文学研究者に深くおわびする」(常田佐久JAXA理事)「名大に6年前に来て自分の全てを注ぎ込んだだけに喪失感が大きい。過去を否定された感じ」「若い学生たちといい仕事をしたいと思っていた。今後どうやって盛り上げていけばいいのか」(望遠鏡製作の中心となった松本浩典准教授)=29日付中日朝刊『設計・人為的ミスで悪化 (エックス線天文)衛星ひとみ運用断念』『「責任感じる」「残念」名大の関係者ら落胆』の記事のなかで。JAXA(宇宙航空研究開発機構)常田佐久理事の記者会見での陳謝のことばと、松本准教授の談話
※打ち上げ費用を含む日本の開発費は310億円。NASAも76億円を投じた。壊れた機体は高度580㌔の軌道を回っているが20年以上かけ次第に高度を下げ大気圏に突入して燃え尽きる、と見られる

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間/秋田 真冬の自販機前で〉さらば! うどん・そば自販機 感動再びファン殺到=ほんとに、ほんとにこれで終わらせていただきます、とのことだった※ほんとに、この世をよくしようとする政治家がいたのなら、この自販機前でいろんな声に耳を傾けてほしかった。自販機さん、おつかれさま』(29日夜、NHK総合)、『歴史から学ぶ熊本地震 江戸初期(1619年熊本八代地震)と酷似、余震が半月続いた』(29日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『藤棚の下で絵筆走らす 江南藤まつり写生大会に225人が参加 入賞作品を5月15日まで すいとぴあ江南に展示』『熊本地震災害 善意の義援金は中日新聞へ寄託』『義援金箱設置 熊本地震災害2市2町(江南、犬山、扶桑、大口の2市2町)』『端午の節句特集号~あす発行~』(29日付、尾北ホームニュース)
☆『春の叙勲4024人』、『避難所生活「続ける」半数 熊本地震 2週間で1000回』『熊本県を中心とした地震の総回数 計1028(29日午前0時現在)』『戻らぬ日常震え今も 熊本地震 余震風雨避難に疲弊』『みなし仮設希望者殺到』、『前半は行楽日和 ゴールデンウイークの天気』、『藤田嗣治の画業を回顧 名古屋できょうから』『〈素顔の画家 藤田嗣治3〉群像図高みの果てに(宮川まどか、写真も)』、『次会うときは首相の立場で ジュニアサミット閉幕』『中部空港利用者全員を検査 サミットで25~28日』『〈伊勢志摩サミット 開幕まで27日〉伊勢での原爆展 パネルなど展示 市が概要発表』、『新幹線騒音改善半ば 和解30年原告団「教訓リニアに」』、『再審公判求刑せず結審 大阪女児焼死 朴さんに無罪判決へ』、『東海北陸道で逆走 高山の90歳が死亡 乗用車と衝突』(29日付、中日朝刊)
☆『倒壊「危険」建物9994件 熊本地震「中越」の倍』『「倒壊・半壊」14% 避難理由アンケート』『連休九州に来てね 熊本地震「復興の手助け」観光施設徐々に再開』、『宇宙 鶴をイメージ パラリンピックに強い思い 五輪エンブレム野老朝雄さん』『フィールドと場外優位 東京五輪聖火台 WT(政府のワーキングチーム)が報告書』、『野生トキひな 死と生と 育児中止喜び一転 別ペアからは誕生』、『物価目標半年先送り 日銀、追加緩和せず』(29日付、毎日朝刊)』

四月二十八日
 発生から2週間たった熊本地震。熊本、大分両県で相次いでいる震度1以上の地震は、きょうの正午現在で1006回と1000回に達した。避難所では依然3万人以上が身を寄せるなか、災害ごみの処理など新たな難題が出てきている。きょうも自衛隊員90人がトラック7台で災害ごみの収集に当たる姿がテレビ画面に映し出されていたが、つくづく思うのは、こうした災害発生時の自衛隊の機敏な動きと存在のありがたさだ。それこそ、自衛隊のおかげだといっていい。
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 日銀が金融政策決定会合を開き、追加金融緩和の見送りを賛成多数で決めた。同時に物価目標達成も先送りとなったというが、これで延期は4度目。一体いつになったら当初2年で実現させるとしていた「物価上昇2%」の目標が実現するのか(とはいえ、私としては物価なぞ低いままでよい。そもそも2%上昇目標の意味が庶民感覚として、よく分からない)。
 決定会合後に記者会見した黒田東彦日銀総裁いわく。「成長率や賃金改定が想定より下振れしたためだ」と。こんなことでは延々とお金を金融市場に大量につぎ込む〈ジャブジャブ〉政策の繰り返しでここまでくると、ことし2月導入のマイナス金利策も含め日銀の一連の政策は失敗だったと言わざるを得ない。
 それでも黒田総裁は「マイナス金利の政策効果の浸透を見極めたい」「物価上昇のメカニズムは着実に作用している」と、やせ我慢を張り突っ張っている。でも、ほんとかしら、と耳を疑わざるを得ず、保身の言葉としかみえない。この際、この苦境を乗り越えるには現体制を刷新するしかないだろう。このままだと、延々と金融緩和をせねばならなくなり、ジャブジャブ体質の日銀の破綻は目に見えている。
 それにしても、よくもまあ。総裁席に居座り続けていることよ。あきれてモノが言えない。責任を取って辞任する気持ちにはなれないものか。きょうの会見で「公用車は動く知事室」だと開き直った舛添都知事にせよ、黒田総裁にせよ、だ。庶民感覚があまりにも分からなさすぎる。ニンゲンたちのぶよぶよ、ジャブジャブ現象、まるまると太っていく醜い富栄養化が突き進んでいる。人間たるもの、自分には甘い、典型例だといえよう。

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 ブラジルのリオデジャネイロ五輪開幕まで100日となった27日夜。日本で、ロンドンで、ハンガリーで、リオで…と、世界各地の名所がブラジル国旗の色にちなんだ緑と黄色にライトアップされ、ブラジル色に染められた。
 東京では都庁の第1庁舎と駒沢オリンピック公園オリンピック記念塔が緑と黄色に。ロンドンでは名物の観覧車「ロンドン・アイ」が、ハンガリーでもブタペストの鎖橋が鮮やかな光りでライトアップされ、リオの顔・コルコバードの丘に立つジャンボキリスト像も2色に彩られたという。
 ブラジルでは「東京五輪につながる今大会を、東日本大震災や熊本地震の被災地の人びとを応援する大会にしたい」との意向を日本側に伝えてきており、リオ五輪もいよいよ〈待ったなし!〉である―
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【きょうのことば】
 (最後の世帯がきのう引っ越しを無事、終え)すべての仮設住宅がその役割を終えました。ここから1人も欠けることなく自立されました。少しでも明るく希望を持てるよう私もがんばって支援していきたい。
=28日宮城県岩沼市であった「(東日本大震災被災)仮設住宅にありがとう解消記念式典」で。菊地啓夫市長、言葉をつまらせ涙ぐむ※この仮設住宅には最大、384世帯、1020人が入居していた

【新聞テレビから】
☆『熊本地震「特定非常災害」に 運転免許延長など行政特例措置200超』『熊本地震2週間で1000回 避難者なお3万人 進む交通復旧九州道あす全通』『名古屋―熊本高速バス再開』『黒たまごあります(箱根山の)大涌谷で再開』、『もうすぐNinja 米国男性、名古屋で猛特訓 来月5日お披露目』、『再審開始 朴さん「無実です」 小6女児死亡火災 無罪判決の見通し』『大きな声怒りぶつける』『リオ五輪聖火 ギリシャから組織委に』、『日銀追加緩和見送り 物価目標達成半年先送り』『東証一時500超下げ』、『王冠へティーオフ 中日クラウンズ開幕』、『第33回ナゴヤ・エキトピアまつり 29日~5月5日』(28日付、中日夕刊)
☆『指定廃棄物 濃度減衰で処分可能 8000ベクレル以下 環境省新ルール』『川内村避難全面解除へ 残り2地区 6月14日に』、『熊本地震後活動を中止 安心して無事だモン 応援や心配の声続々』、『市町村道295カ所不通 熊本地震 不便な生活続く』『復旧阻む雨』『特定災害に指定』『震度1以上1000回超』、『任天堂 マリナーズ株 譲渡へ 10%残し米地元企業に』、『消費者物価0.3%減 3月 3年ぶり下げ幅』『3月家計支出 実質5.3%減少』『米、利上げ見送り FRB 景気判断、鈍化』(28日付、毎日夕刊)
☆『九州新幹線全線再開』『早く熊本の力に 九州新幹線全通』、『志賀1号機廃炉強まる 評価書「直下に活断層」確定』、『〈中日130周年シンポジウム〉ノーベル賞受賞者と語る宇宙と物質の謎(6月3日夜、中日劇場で)』、『首脳ら自動運転試乗 サミット会場 トヨタなど計画』、『関連死16人に 熊本地震2週間』、『五輪ムード在日ブラジル人複雑 貧しい母国帰れない』『4万8000人愛知が最多』(28日付、中日朝刊)
☆『縦ずれ・横ずれ同時発生 東北大グループ 西原村で断層確認』『熊本地震2週間 避難「終わり見えぬ」7割 100人調査健康悪化4割』『住宅損壊2.7万棟 避難者なお3.6万人』『この生活いつまで 熊本地震2週間 踊り場で寝起き 100人調査避難疲れ色濃く』『地震、なお活発 気象庁』、『臨床研究法案 講師謝礼・原稿料も公開 不正監視義務付け』、『河村市長2期目あと1年 公約半ば深まる孤立 市議報酬・名古屋城… 攻勢目指すが課題山積』(28日付、毎日朝刊)

四月二十七日
 九州の熊本、大分両県の被災地では、なお繰り返される地震のなか、車中泊など被災者の苦闘の日々が続く。1日もはやく元の生活に戻ってほしいのではあるが。まだまだ当分は険しい道がつづきそうである。

 あきれ果てる、とはこのことか。〈人間の富栄養化、ぶよぶよ現象〉ほど見苦しいものはない。みんな、どの人も一生懸命に働き、かつまた人生を生きているというのに、だ。学者から政治家に転身したころのその人には、当初はもっと庶民感覚があったはずだ。ああ~、それなのに。感覚麻痺の典型例といっていい。
 その人とは、そう東京都知事の舛添要一さんである。一匹分子の伊神権太からは「オマエさん、あれほどまでに庶民感覚が分かる知事だと信じて期待していたのに。とうとうぶくぶくになって栄養太りしてしまい、一体全体、何やってんだ」と言いたい。きょうの中日(夕刊)によれば「昨年四月からの約一年間に計四十八回、神奈川県湯河原町にある事務所に公用車で行き来していたことが分かった。公用車の使用や頻繁な都外滞在を問題視する報道が27日発売の週刊文春に出たのを受け、都が明らかにした」とある。「事務所に」とあるが、どうやら別荘らしい。
 舛添さんは、きょうの午前、都庁内でマスコミ各社の取材に応じ「まあ、よく行っていました。全てルールにしたがってやっており、全く問題ない」としゃあしゃあと語っていたが、やはり感覚麻痺も甚だしい。どこかの民放(CBCのNEWS23)でもキャスターが「お殿様気分だ」と皮肉っていたが、ズバリそのとおりだ。舛添都政は、このほかにも海外視察で庶民感覚では、とうてい考えられない何千万円もつぎこんでの豪遊と見られても仕方のない視察をしてきた前歴があるだけに、ここで行き過ぎを指摘し猛省するよう望みたい。 
 人間誰しも弱い。自ら露呈した事実を猛省し、出直してほしいというのが私の本心である。これほど男の美学に反する行為はない、と言っていい。「何やっとるのだ!」と、もう一度叱責しておきたい。こんなことでは都民の心をつかんだ都政なぞ出来っこない。
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「熱砂」同人の詩人(牧すすむさん)で琴伝流大正琴弦洲会会主、琴伝流の大師範でも知られる倉知弦洲さん率いる弦洲会春の宴が29日の午前10時30分から、愛知県小牧市の小牧駅前ラピオ5階あさひホールで開かれる。読者のみなさまには、ぜひ鑑賞してほしい。入場無料。詳しくは、本紙「熱砂」のWhat’s Newを読んでいただけたら、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
 とにかく積み上げていくことを大切に。一歩一歩積み上げていけたら、と思います。
=サッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」の次期監督、新指揮官に決まった高倉麻子さん(48)。東京都内での就任記者会見で

「二度と同じ事故を繰り返すまいと心に誓って二十六年間、活動してきた」「広島、長崎の原爆を経験した国の国民として何かできることはないか」「現地の協力団体のおかげで続けられた」「(いずれはウクライナが自国で問題の解決をするのが望ましいが)国情を見れば簡単ではない」(河田昌東「チェルノブイリ救援・中部」理事=名古屋市中区、チェル救理事。67歳)
「孫ができる年齢まで生き永らえたのは、物心両面の支援のおかげ」「広島や長崎だけじゃなく、福島の被害もあるのに支援を続ける皆さんは強い」(ウクライナジトーミル州のリバク・ナタリア副知事)
=27日付中日夕刊『汚染の地へ 支援26年』『チェルノブイリ被害の州 名古屋の団体に感謝状』の記事のなかで。感謝状が贈られたチェル救の河田理事とジトーミル州のナタリア知事のことば
※名古屋のNPO法人「チェル救」がチェルノブイリ原発事故の被災地に、これまでにカンパと助成金で支援に充てた費用は3億5000万円を超えるという

【新聞テレビから】
☆『(岐阜県美濃加茂市と郡上市を結ぶ第三セクター・長良川鉄道の)観光列車「ながら」出発進行』、『米西海岸に漂着した大木は… 奇跡の鳥居「持ち主捜し被災者を知る旅」 返還へ善意のリレー 東日本大震災で流失青森で再建 「日米友好の証し後世に」』『双葉病院患者原発避難で死亡 東電に3100万円賠償命令』『「志賀に活断層」認定 1号直下規制委に評価書〈解説〉廃炉回避は困難(北陸報道部・加藤裕治)』、『クリントン氏指名濃厚 5州で4勝 トランプ氏は全勝』『三菱自に米追試命令 燃費不正、世界に追及拡大』、『遺体の上に布団袋? 豊田の遺棄 流通経路を捜査』、『津島市7億円過大受給 地方交付税 生活保護統計ミス』、『3000万円脱税の罪 作家に有罪判決 印税収入申告せず』、『湯河原の別荘に公用車使い48回 都知事「問題ない」』、『「パーティーで大麻外国人からもらう」聴取にスノボ選手』(27日付、中日夕刊)
☆『玄海町長「適地なら議会に」核ごみ処分 住民からは賛否の声』『廃炉濃厚地元は複雑 志賀原発 歓迎と、経済への懸念』、『障害持つ仲間守る 熊本地震 拠点開設 細かな支援』『熊本地震 新幹線全線開通へ 午後復興や観光に追い風』、『アップル13年ぶり減収 iphone初の販売減』、『豊田自動織機大槻さん リオ五輪審判員に 7人制ラグビー「頑張る日本人 見せる」』(27日付、毎日夕刊)
☆『チェルノブイリ30年「原発、核兵器のような危険」 各地で追悼式典』『チェルノブイリ30年追悼 放射能私たちも生きる 南相馬の夫婦「勇気に」』『遺族ら悲嘆 被害 今も』、『三菱自、不正試験25年間 社長「会社存続に影響」 ほぼ全ての乗用車で』『中古値下落分補償も検討へ』、『グローバルな人材育成を ジュニアサミット 桑名声明発表』、『〈素顔の画家 藤田嗣治1〉仏移住 地域溶け込む』『ウィッツ青山高譲渡へ 就学支援金不正 親会社社長が表明』、『〈訃報〉作家、シャンソン歌手 戸川昌子さん(とがわ・まさこ=推理作家、シャンソン歌手)26日、胃がんのため死去、85歳。東京都出身』(27日付、中日朝刊)
☆『■中華航空機事故から22年慰霊式』、『核ごみ処分玄海町長前向き「適地候補で住民説明」』、『燃費不正 三菱自社長、引責辞任へ 91年から違法測定』、『租税回避日本人400人 パナマ文書記載 商社など270法人』『パナマ文書ネットで混乱 別リスト混同? 無関係な社名も』『来月10日、個人名公表』、『〈RIO2016〉五輪まで100日まだ工事中 競技施設「98%」「間に合う」のんびり』『日本、金14個目標』、『熊本地震 指定避難所32カ所閉鎖 430カ所中建物損壊など 耐震化義務なく』『震災関連死14人に 熊本地震 疑い新たに2人』(27日付、毎日朝刊)

四月二十六日
 放射性物質による汚染で史上最悪の被害をもたらした旧ソ連ウクライナのチェルノブイリの原発事故から30年の26日、被災地では各地で追悼行事が催された。チェルノブイリ原発の立ち入り制限区域内で行われた追悼式典にはウクライナのポロシェンコ大統領も出席、事故処理で命を落とした作業員らの御霊に献花。「原子力の平和利用も、条件を誤れば危険を生む。チェルノブイリの悲劇がそれを示した」と述べたという。
 この日は大勢の市民が今なお汚染地域で過ごすジトーミル州でもさまざまな行事が催され犠牲者を悼んだ。チェルノブイリでは30年前、4号機が爆発。広島型原爆の数百倍とされる放射性物質が北半球に降り注いだ。4号機は、その後コンクリートで固められたが、最近ではこの「石棺」の老朽化が進み新しいシェルターの建設計画が進んでいる。しかし4号機に残った核燃料の処分には半世紀以上かかるとされている。他人事でなく、フクシマでも同じ破壊が進んでいるのだ。
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 執筆の合間に名物藤の花で知られる江南の曼荼羅寺公園へ。いやはや驚いた。ウイークデーなのに。こんなに沢山の人々が訪れている、だなんて。馴染みの喫茶店女将によれば「ことしの藤は、ここ数年にない美しさ。ここ数日が満開のピークなのでは」とのことだった。

 お空にもよく映えたフジの花たち。どこから来るのか。連日、大勢で賑わっている
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【きょうの一文・ことば】
 それでもことし2月、モスクワのリベラル派デモには数万人が集まった。先頭でスローガンを叫ぶ野党勢力の後ろを市民の列が無言で続く。「ここに良心がある」とカヌイギン記者。書き続けることで社会は変わると信じている。
=26日付中日夕刊『〈伝える訴える〉政権批判ペン折らぬ 記者殉職後も調査報道 ロシア ▶◀平和賞候補に ▶◀犠牲者は6人 ▶◀少数派の誇り』の記事のなかで。
 記者ノートから 文・小泉忠之、写真・伊藤智昭。いずれも共同

故郷でみんなで
うんめもの食って
とんでもね苦しさを
笑顔で語り合う最高の幸せ
=26日付毎日夕刊『〈詩の橋を渡って 和合亮一(詩人)4月〉 心の姿言葉の鏡で』から。和合亮一さんの詩

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉チェルノブイリと福島 遠い廃炉』(26日夜、NHK総合=事故があっても止められない原発。廃炉への道筋はまったく見えない。日本は溶融燃料取り出し技術を1日も早く確立して世界に向けて発信すべきだ)
☆『九州新幹線あす全線復旧』、『反汚職や女性登用へ提言 桑名 ジュニアサミット声明』『〈伊勢志摩サミット 開幕まで30日〉乾杯三重のSAKEを 銘柄選定地元そわそわ』『内宮への参拝来月26日不可 伊勢神宮』、『不正車買い取り見送り 三菱自 燃料代補償で調整』『適性評価 38人が拒否 特定秘密 プライバシー懸念か』、『熊本城再建高い壁 最低10年100億円必要か』『復興宝くじ来月販売へ 総務省』、『〈大波小波〉さまざまな百年紀(別れぬ理由)』(26日付、中日夕刊)
☆『▶寄稿 阿刀田高(作家) 融合したITと棋道の精華 井山裕太七冠の達成を見て』、『特定秘密新たに61件 職員身辺調査9万6200人 〈解説〉数字の説明乏しく(青島顕)』、『5年ぶり「やっと福島帰れる」 あす富岡の知的障害者施設 集団避難全福祉施設完了』、『耐震大揺れ1回のみ 熊本地震 余震でダメージ蓄積 国交省、基準見直しも』『干上がる池 熊本・水前寺公園』、『独居60代、1億円被害 京都の女性 詐欺電話に振り込み』(26日付、毎日夕刊)
☆『ハンセン病法廷を謝罪 最高裁「差別的で違法」 違憲とは判断せず〈解説〉審理の妥当性 個別検証必要(東京社会部・清水祐樹)』、『エンブレム「組市松紋」 東京五輪野老さん作品』、『熊本地震死者49人に 不明1人』、『初の女性副市長 伊藤(容子)氏を起用へ 名古屋市』(26日付、中日朝刊)
☆『ハンセン病「身内に甘い判断だ」「特別法廷」報告書元患者ら異議』、『熊本地震 続く苦渋の車中泊「屋内怖い」19人 50人アンケート』『死者49人に 関連死は13人』、『〈伊勢志摩サミット〉市民G7へ提言 開幕まで1カ月 弱者の声 首脳宣言に反映目指す』、『五輪への憧れ実った エンブレム考案・野老さん』『大名古屋ビルヂングのガラスデザイン 野老さん』『地味/日本らしい 各地の声』『愛知万博でも活躍』(26日付、毎日朝刊)

四月二十五日
 最高裁がハンセン病というだけで患者の裁判を隔離先の療養所などに設置された特別法廷で開いていた問題で「必要性を審査せず設置を許可したのは、裁判所法違反で、差別的取り扱いだった。患者の人格と尊厳を傷つけたことを深く反省し、おわびする」と明記した調査報告書を公表。
 熊本県南阿蘇村の河陽地区の土砂崩れ現場の捜索で自衛隊が新たに1人の遺体を発見、一連の熊本地震による死者は49人になった。すったもんだ続きの2020年東京五輪・パラリンピックの新たな大会エンブレムに、同五輪パラリンピック組織委が江戸時代に市松模様として庶民の間で親しまれていたチェック柄を伝統の藍色で描いた作品A「組市松紋(くみいちまつもん)」の採用を決めた。
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 愛猫こすも・ここの新たな旅立ちを祝福するように咲いた庭のツツジと、ここちゃんが眠るお墓
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 きょうは、私たち家族にとっては宝も同然だった愛猫こすも・ここが逝ってから49日間がたつ〈しちしちにち〉〈なななぬか〉、いわゆるニンゲンの世界でいう【四十九日】である。デ、私たちは庭で眠る彼女の霊前に、思い思いに花を供えたり、手を合わせるなどしたが、息子が週に1度は線香をあげていたという隠れた事実を、舞から知らされた時には胸に熱くこみあげるものを感じた。 
 デ、私はここの耳に聞こえるよう、2階窓を少しだけ開け、横笛を数曲こころを込めて全身から命の息をふき出しでもするように演奏してみた。〈かもめ〉に始まり〈平城山〉〈越後獅子〉〈酒よ〉とレパートリーを1曲ずつふいてゆき島崎藤村作詞の〈惜別の唄〉で終えたが、♪遠き別れにたえかねて…、悲しむなかれわが友よ、と心のなかで歌いながらの笛の音が、どこまでも空高く吸い込まれ、流れていった。
 なかでも3番の♪君がさやけき瞳のいろも 君くれないの唇も…の下りでは、こすも・こことの楽しかったいくつもの名場面が目の前に浮かび出てきて、涙がポタポタとめどなく流れ出、その存在がいかに大きなものであったかを思い知ったばかりか、笛までが泣いている事実を初めて知った。
 同時に、こうして彼女の魂を供養することも出来、笛を習っていて良かったナ、とつくづく思いもしたのである。私の笛は大勢の人前でふく、といったやうなモノではなく自分の思う人や自分自身に向かひてしみじみとふく。そんな生きた声なのだ。

 そして。四十九日がたち新しい生にうまれ変わったこすも・ここは教えてくれた。別れは、始まり。新しい旅立ちであることを。たとえ彼女が天に召されても、その魂はこの先いつまでも私の内部に宿り、共に時を過ごしてゆくのだ、ということを。これほど心強いことはない。ここのためにも、後世に残るいい小説を書き上げなければ―と私は、あらためて誓った。
 そういえば、能登で生まれ育ち、大垣で不意の交通事故で逝ってしまった先代の愛猫【てまり】だって、あの日を出発点に、わが心のなかで生き続けてくれている。私はこうした時にいつも思い出す小説がある。それは田宮虎彦の名作「別れて生きるときも」で、戦時下と平和な時代の別れとでは状況こそ天と地ほど違うが、根底に流れるものは同じだ、と思っている。
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 悲しい訃報がふたつ。中日の朝刊で知った。私が能登半島を飛び回っていたころ、随分お世話になった新聞記者の大先輩である、あの田村新次さんが23日に心不全で亡くなった。享年86歳。そして文化芸能局在籍時代にあれやこれやと目をかけていただき、何度か食事にも誘われ、ご一緒した名古屋クラシック・バレエの草分け、越智実さんも心不全で14日に旅立たれた。89歳だった。おやすらかに
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【きょうの一文・ことば】
 どんなに苦しい局面でも、未知の世界でも自分を信じること、それに尽きますね。だれが何と言おうが、「自分のは、こうなんだ」というものがないといけない。人真似ばかりでは勝てない。迷わず、自分の打ちたい場所に打つ。
=25日夜のNHK総合『〈プロフェッショナル 仕事の流儀〉七冠達成! 囲碁棋士井山裕太 その素顔と強さの秘密』のなかで。井山裕太さん

【新聞テレビから】
☆『熊本地震を激甚指定 国の復旧補助引き上げ』『学校再開笑顔戻った 熊本地震 一方で休校6割以上』『11日ぶりに友達と再会』『九州人気質発揮を 松本零士さん応援』『エコノミー症候群重症35人』『トヨタ車両生産再開』、『尼崎JR脱線11年 安全誓う』、『落下橋桁つり下げ用器具3基「固定不十分」と証言』、『イセシマン出動 〈伊勢志摩サミット〉ご当地戦隊亡き友思いPR』、『〈思うままに 梅原猛(哲学者)〉人間とは何か(七)戦争する動物』『名古屋副市長2人交代へ 任期途中 河村市長が異例人事』(25日付、中日夕刊)
☆『熊本地震 処分場損傷ごみ山積 被災者、衛生面懸念』『声が聞きたいよ晃 涙で案じる不明学生両親』、『幸福感が認知症リスク減 長寿医療センター調査 1.4万人4年追跡 発症5~7割低く』、『太平洋横断に成功 名古屋着陸のソーラー機』、『大衆演劇+カフェ 〈名古屋・円頓寺〉下町商店街の活気再び 29日オープン』、『愛知など震度2』(25日付、毎日夕刊)
☆『〈ネパール大地震1年〉少ない補助金遠い住宅再建 32万人なお避難生活』『発生日生まれ女児元気に1歳 被災者「生きる望み」』、『〈社説〉チェルノブイリ 教訓は伝え続けねば』『福島とチェルノブイリ原発題材に絵本 忘れた教訓悲しい結末=名古屋市出身で広島市東区在住の児童文学作家、中澤晶子さん(63)が絵本「こぶたものがたり」(岩崎書店)を出版』、『〈衆院2補選〉自民、野党共闘破る 北海道5区接戦制す 京都3区は民進』、『愛する益城焼き付け 唯一の写真店主「記録残さなければ」』『九州の交通網ほぼ復旧』『長引く避難「衛生用品を」 熊本10自治体 食料受け入れ休止』『町内仮設住宅2000戸建設方針 益城町長表明』『避難所 ノロ厳戒』『土砂崩れ現場から不明男性の携帯か 南阿蘇、2人捜索続く』『鹿児島震度5』、『ネコ駅長永遠の旅路 会津鉄道・芦ノ牧温泉駅=乗客の出迎えや見送りを』する初代ネコ駅長として親しまれた「ぱす」が死んだ。推定18歳の雌で、人間に換算すると約100歳と記事にはある』(25日付、中日朝刊)
☆『衆院補選 北海道5区自民勝利 参院選に弾み』『京都3区は民進』、『九州道「月内復旧」国交相』、『福祉避難所利用わずか 熊本地震 災害弱者周知なく 104人どまり施設準備整わず』『熊本市長仮設「数千戸必要」』『天幕の下伸び伸び 子連れ家族 車中泊で一工夫』『ネパール地震の犠牲者弔い法要 名古屋(の万松寺で)』、『長時間労働の解消訴え3000人 連合愛知メーデー』(25日付、毎日朝刊)

四月二十四日
 夏の参院選前哨戦ともいえる衆院北海道5区と京都3区の補欠選挙がこの日投開票され、北海道5区は自民党新人和田義明氏(44)=公明、日本のこころ推薦=が接戦を制し、与党が候補擁立を見送った京都3区は民進党前職泉健太氏(41)が大勝。
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 〈愛の輪〉を国から国へ、と報じたSunday世界日報の24日付紙面
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 ネパール大地震からあす25日で丸1年(ネパール大地震は、2015年4月25日の午前11時56分、ネパールの首都カトマンズ北西77㌔地点のガンダキ県ゴルカ郡サウラパニの深さ15㌔を震源に発生したマグニチュード7・8の巨大地震)。
 こんな折も折、『日本・ネパールの愛を世界に 名古屋の「ばあちゃん合唱団」 作家の伊神権太さんが小説化』の見出しで世界日報が本日付紙面(22面)で私の小説と詩をきっかけに生まれた恋歌〈ラブバード・カトマンズ〉、さらには〈愛のラブバード〉を発火点に互いに互いに思いやる愛の輪運動が日ネ両国をはじめ、世界じゅうに広がりつつある、というホットな話題を報じた。
 ネパールといえば、番(つがい)の仲の良さで知られるラブバードの存在は知る人ぞ知る。そればかりか、ことしは日本とネパールの国交樹立60年の年でもある。それだけに、この愛の運動が両国を起点に国から国へ、と広がっていくことを恋唄生みの親の一人として心から期待したい。冒頭紙面は、これら愛の輪運動の広がりを報じたSunday世界日報24日付紙面である。
 読者のみなさまにはこの紙面の底に流れる清らかな精神運動をかみしめ、ぜひ運動に対する理解を深め、同時に人が人を思いやることの大切さを先頭になって実践していただけたら、と願う。
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 留守中の新聞をチェックしていて、あぁ良いことだと思ったのは中日23日付朝刊1面トップの「オバマ氏来月広島へ 日本に伝達 現職米大統領で初」の記事だった。5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)閉幕後の27日に訪問する方向で現在調整中で、当日は平和記念公園での献花に加え、「核なき世界」をあらためて訴える演説を行うことにしているという。それでこそ、世界のリーダー、ノーベル平和賞の受賞者である。
 同じ朝刊1面肩の『熊本県が仮設住宅50戸 来月着工「2200戸必要」と推計』も気になるので読み進めると、熊本県が西原村にまず50戸を仮設する、と発表。益城町など三町村からも要望があり、5月中には着工。県は東日本大震災を参考に2200戸程度が必要だと推計し民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」も別に600程度必要とみている、との内容だった。
 毎週金曜日に発行される尾北ホームニュースの4月22日付紙面はといえば。「江南市前飛保町にある曼陀羅寺公園で21日から、第51回江南藤まつりが始まりました。5月5日まで」の前文入りで『江南藤まつり開幕 5月5日までイベント多数』の見出し。これぞ、地域社会に根付いたコミュニティーペーパーの代表といっていい。大切にしたい。
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【きょうの一文・ことば】
 熊本名物「いきなり団子」を奮い立たせる製造販売する「くま純」が二十三日、地震で大きな被害を受けた熊本市内の店舗で営業を再開した。店長の有田いずみさん(40)は市内の自宅で被災し車中泊を続けるが「お店が開いていることで、街の人がほっとしてくれれば」と、熊本弁で「頑張る」との意味の言葉を、自らを奮い立たせるようにつぶやいた。「少しずつでも、がまださなん」(佐藤浩太郎)
=24日付中日朝刊『名物団子で元気100倍 車中泊しながら販売再開』の記事の書き出し。いきなり団子の販売を始めた「くま純」の有田いずみさんの店の再開を、こう報じた

(夫の愛が伝わり)花の匂いがして、とても気持ちがいい。ピンクの芝桜、見えていますよ。見えなくても見えてます。心のなかで。私のため、お客さまのため。一生懸命に芝桜を育ててくれた主人にはただ感謝、感謝。私にとっては世界一のご主人さまです。
=24日夜の東海テレビ『〈Mr.サンデー〉世界一ロマンチックと絶賛 夫婦の絆』のなかで。盲目の黒木靖子さん(79)が庭1面に芝桜を植えて開花させてくれた夫、黒木敏幸さん(86)に対して
※敏幸さんは28年前、突然視力を失った靖子さんのため庭一面にピンクの芝桜を植え、一般にも無料開放。いまでは世界じゅうから多くの観光客が訪れている。この夫妻の苦闘と愛の物語は〈世界でイッチバーン、ロマンティックな夫婦〉だとして世界のメディアが報じている

【新聞テレビから】
☆『〈美の壺選〉かんざし! かんざしが輝いて夢が始まる』(24日夜、NHKEテレ)
☆『〈サンデー版大図解〉切手』、『〈ドナルド・キーンの東京下町日記〉忠臣蔵世界に通じる 英語歌舞伎で再認識』、『熊本5市町の庁舎損壊 罹災証明、生活保護など影響』『九州新幹線 28日にも全線復旧』『再建加速の願い乗せ 熊本まで再開』『(ボランティア)受け入れストップも 週末有志の列 熊本地震』『不明者の捜索 雨で再び中断』『「役所より学校の耐震化優先」中国ネットで称賛広がる』、『走行試験せず燃費計算 三菱自工不正 小幅な仕様変更時』、『〈2016ジュニアサミット〉四日市公害を世界の教訓に 代表28人が視察』、『衣装忍びがたかった 忍者犬 宮司の顔カプッ 伊賀、デビュー初日』、『★(自然豊かな春の南信州を歩く第30回飯田)やまびこマーチ開幕』、『山本功児氏死去 64歳、元ロッテ監督』(24日付、中日朝刊)
☆『ハンセン病「隔離法廷」実態どこまで あす調査報告公表 元裁判官内容に注目』、『熊本地震 (404小中高校などの児童生徒)15万人授業受けられず 県内小中高生75% 校舎被害や避難所使用』『学校の再開いつ 児童ら募る不安 専門家「地域でケアを」』『関連死12人に』『ボランティア集結』『今後1週間程度「6弱」の恐れも 気象庁』、『妊産婦の自殺 東京23区 10年で63人』、『〈Sストーリー〉企業城下町の光と影――鉄の釜石と原発の富岡』『巨大産業爪痕深く 東北二つの企業城下町の軌跡 鉄の都汚された海 牛と残った偉丈夫の涙』(24日付、毎日朝刊)

四月二十二、二十三日
 花の大東京。女たちもいっぱい。男たちもいっぱいだ。みんな、一体全体どこに向かって歩いていくのか。これが雑多な東京の匂いというものなのか。そういう私自身、どこに向かってあるいているのか。
        
 22、23の両日、東京へ。訳あってあちらこちらを走り回ってきた。さすがに少しばかり疲れはしたが。寝れば治るだろう。あちらにも人、こちらにも人。人、ひと、ヒトの海のなかを歩き、泳いできた。すれ違うニンゲンたちの誰1人として知る由もない。でも、だれもが真剣な顔つきで皆、だれかを愛し何かを求め、願ひて懸命に生きている。そのことだけは、ナントナク分かる、そんな大東京だった。
 48人が亡くなり2人が行方不明で今なお6万7000人もが避難生活を過ごす熊本地震。震災は、その後も断続的に起きており自然の人間社会への容赦なき罪と罰、仕打ちが続く。そんな中、不通となっていた九州新幹線の博多―熊本区間の運転が23日正午前、9日ぶりに再開されたという。なんだか、1度は消えてしまっていた胸のなかのランプがパッとつき、光りが舞い戻ってきた。そんな気がする。
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【22日】新幹線で上京。東京駅から山手線で目黒へ。ここで降り、定期バスに乗ってバス停「清水」で下車しネパール大使館に出向いた。日本人女性とネパール人男性夫妻によるネパール大地震の被災者に対する国境を超えた情熱的ともいえる支援活動と支援の輪の広がり、そして2人をモデルにした恋歌「愛のラブバード」=元歌は〈ラブバード・カトマンズ(張柳春作曲、伊神権太作詞)〉=が、このところ名古屋を中心に広く、深く、静かに浸透しつつある事実につき大使館の方々に少しでも知ってほしい、その一念で地図を手に1人訪れたのである。
 幸い、大使館では応対に出た女性、松本さんが笑顔で私の話を聞いてくださって嬉しく思った。要件を終えた私はこんどは定期バスと山手線を乗り継いで有楽町まで戻り、ここで東京メトロなる地下鉄に乗って麹町で降り、文藝春秋の新館へ。新館ビル内、日本文藝家協会会議室で脱原発社会をめざす文学者の会と日本文藝家協会共催の文芸セミナー=【第3回文学語りおろしサロン「昭和の素顔」】、ゲストスピーカーは作家の黒井千次さん=を聞き引き続き、近くの平河町の日本料理店へ。

 疎開のこと、集団生活のこと、空襲のこと、そして戦後自らが歩んだ屈辱と作家への道など【昭和の素顔】につき淡々と話す黒井千次さん
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 懇親を終えた私は以前からその存在が気になっていた高円寺の三味線女将のいる呑み処〈ちりとてちん〉へ。ここで待望のひとり酒とあいなったが、たまたま居合わせた柳家さん生さんなど客人の魅力にも打たれ、ついつい時を過ごしてしまい、JRの神田方面行き列車の終電に乗り遅れる破目に。事前予約済みの神田のアパホテルにお詫びの電話を入れ事の次第を説明、結局のところ行き止まりの中野で下り、駅近くのカプセルホテルで投宿することに。なんともチリトテチンの、恥ずかしい限りの1夜は、こうして過ぎていった。
 
【23日】ひと夜明け。私は「せっかく中野で足止めを食らったのだから。これも何か、いや見えざる神のしわざ、因縁に違いない」と勝手に判断。以前から親交の深い詩人、最匠展子さん(日本ペンクラブ名誉会員)の住む中野サンプラザ近くのマンション「ブロードウエイ」の1室へ。寝たきりとはいえ、介護に当たる岡田里史とともに元気にしておいでだった最匠さんとあれやこれやと雑談した。
 たまたま文学者の会代表の加賀乙彦さんの話に触れると「いがみさん、あなた知っていた。きのうってネ。確か加賀さんの誕生日だったはずよ。私が2カ月ほど遅い生まれなので、よく覚えている。いがみさん、知らなかったのでしょ。あの方はツジイさん=故辻井喬さん=と一緒で、物静かだがホントにお強い方。人間的にも最高なのだから。あたし、実のところ尊敬してるんだ。すごいお方なのよ」と(誕生日を知らないでいた私の)痛いところを突かれた。
 最匠さんの病床では、ほかに彼女の詩集〈微笑する月〉が第2回北上詩歌文学館賞に輝き、最近、詩歌文学館賞三〇年【詩・短歌・俳句】として集英社により、一冊の本にまとめられたことや、現在の詩壇、世の中のことなど文学界全般にわたって話が弾んだのである。

 寝たきりながら詩作への情熱は今も健在な最匠展子さん=東京・中野のマンション「ブロードウエイ」にて。23日写す
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 あれやこれやと話し込むうちアッという間に時は流れ、「いがみさん、もう帰らなくっちゃあ。舞さん、大切に。あらたな句集(俳句)を出すよう勧めるんだよ。いい小説書いてよね。岡田さん、どこかでコーヒーご馳走してあげてよね」の言葉に送られ、帰りは岡田さんと銀座ルノワールに寄り、中野駅までおくっていただいた。
 東京―名古屋の間はどうしても新幹線ばかりになりがちなので「きょうは、途中で新幹線はやめ、普通を乗り継いでかえろう」との決断どおり三島で新幹線を下り、ここからはJR鈍行に乗り換え静岡、島田、浜松、豊橋と乗り継ぎ、金山から名鉄の快速電車に乗り換え、夜遅くわがふるさと江南駅に降り立ったのである。(私は戦後満州で生まれた引揚者だが、生後13日目に母の胸に抱かれて生家を離れて日本に出発したので、ふるさととなれば、やはり母の実家があった江南市和田といえよう)。

 鈍行列車が浜松、豊橋と名古屋に近づくに従い、行き交う人々の間から尾張名古屋の何とも言えない匂いが漂ってきた。これは、一体何奴なのか。でも私は、この町、尾張名古屋が好きだ。この町を愛している。そんなことを実感しもした。疲れはしたが、黒井千次さんにも久しぶりにお会いでき、小学生の集団生活の中にヒエラルキーができていた話に始まり、郷愁と屈辱から立ち上がる強さの大切さをあらためて知った貴重な講演もお聞きすることが出来、あれやこれやと充実したいい2日間だった。
 東京では、ほかにも会いたい方がいっぱいいたが、ここは自重し次の機会にと自らに言い聞かせ、ところによっては、今やヒトそのものがひとつのモノ同然と化しエスカレーターに流されていくような、そんな無機質な東京を後にした。ララバイ、東京。

【きょうのことば】
 自分にとっての最大の戦争体験は集団疎開でした。当時小学6年生で、みんな進学しなきゃいかんので夜行列車に乗せられ碓氷峠を越え4、5時間かかり東京へ帰る途中でした。高崎に出た辺りで関東平野の方が明るく見えるではないですか。車内で友だち同士「あれは日の出か」「いや、日の出にしては明るすぎる」とみんなで一体なんだろう、と騒然となりました。それが3月10日の東京大空襲だったのです。
=22日夜。日本文藝家協会会議室での文学サロン「昭和の素顔」から。ゲストスピーカー、黒井千次さん

 おめでとうございます その調子で頑張って下さい ごんたさんの一番やるべきことは体の重心をみぞおちに迄上げて歩く姿勢から 変わります
=23日朝「きょうは社交ダンスのレッスンを欠席します」との連絡に合わせ2級テストパスの報告もショートメールでした際、京子先生から返信されてきた貴重なアドバイス

【新聞テレビから】
☆『新幹線熊本まで再開 博多から9日ぶり』『全国の有志集結 ボランティア受け付けに列』『新たに女性1人震災関連死疑い』、『スズキNOx(排ガスの窒素酸化物)基準10倍超 独調査 フィアット製エンジン』、『ジャッキ周辺不具合か橋桁落下で現場検証』(23日付、中日夕刊)
☆『新幹線博多―熊本再開 熊本地震 復興の弾みに』『液状化数十カ所 東京電機大調査 河川沿い家屋被害』『安倍首相が被災者激励』、『神戸・橋桁落下 重み片寄りバランス崩す ジャッキ耐荷重不足か』『施行親会社HPで謝罪』(23日付、毎日夕刊)

四月二十一日
 大荒れの1日。熊本、大分両県では局地的に総雨量が100㍉近くまで達し、激しい雨、風が被災地に追い打ちをかける形となった。大雨のため、南阿蘇村の行方不明者の捜索は中断され、土砂崩れの恐れが出てきた村内の1部避難所は閉鎖に。住民らがジプシー避難者さながらに、近くの大津町の体育館や町内企業の施設に移動する姿が痛々しい日となった。
 最多の犠牲者が出た益城町では雨のなか、ボランティアの受け付けが始まったが、全域に避難勧告が出され炊き出しが中止となった避難所もあり、志願者のなかには活動できず引き揚げる人の姿もあったという。
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 ウエブ文学同人誌「熱砂」同人である平子純さんから届いたテーマエッセイ「手が可哀相」=テーマは〈手〉=を編集してサーバーへ原稿を送信。たまたま担当者が不在だったこともあり、あす以降に公開されることになった。病床の平子さんが懸命に筆をもって完成させた力作だけに、私自身活字をパソコンで打つうち「大変なからだを奮い立たせてよくぞ」という思いにかられたのである。
 ここ平和な尾張の地も、きょうは朝から1日雨、雨、雨だった。雨たちには悪いがやはり、これだけ雨降りが続くと気が滅入る。九州で、東日本で、ネパールで、フクシマで…と、自然災害や原発事故の被災から立ち上がろうとしている人々の辛苦を思うと胸が沈み言葉もない。早く元の平穏な、普通の生活が戻ってくることを、ただ祈る。

 舞のこのところの口癖「なんか、おいしいものないかな」に、コンビニに出向きあれやこれやと探し、国産米使用と表示された〈彩り五目(おいなりさん)〉と〈寿司むすび(鱒の寿司)〉を手に、舞のリサイクルショップ「ミヌエット」へ。帰宅したので「どうだった。おいしかった?」と聞くと「おいしくなかった。ナンカ、美味しいものないかなっ」だってさ。わがままにも、ほどがある―とは、このことだ。

【きょうのことば】
 ごんたさん。(社交ダンスの2級テストのとき)すごく、落ち着いてたわよね。驚いちゃった。ヨシヨシ。よくやった。おめでとう。
=21日江南市草井公民館であった社交ダンスのレッスン場で。愛知県国際ダンス技術検定委員会の成績表を私に渡しながら。江南社交ダンスサークル教師若さん(若原先生)のひとこと。※結果はR(ルンバ)がポイズ9、フットワーク9、リズム9・5。C(チャチャチャ)がポイズ9、フットワーク9、リズム9だった

【新聞テレビから】
☆『「囲碁分かるよう頑張る」井山七冠世界へ決意』、『熊本地震1週間 大雨二次災害を警戒 損壊の恐れ 避難所1000人移送へ』『ボランティア始動 益城』『「自己完結」「自己責任」で 参加心構え まずセンターに連絡を』『水道水の8割地下水頼み 続く汚濁復旧阻む 熊本地震9万世帯断水』『「命見送る」私の使命 益城の葬祭業者「今できることやる」』『雨どこに避難すれば 被災者転々と移動も』『地震後めまい症候群注意を「外で体動かして」』『JR鹿児島線全線運転再開』、『三菱自に行政処分検討 国交省 燃費不正連日立ち入り』、『全過程可視化5割迫る 裁判員対象事件 15年度取り調べ』(21日付、中日夕刊)
☆『移送管から汚染水漏れ 福島第1原発』、『ボランティア本格化 熊本地震1週間 益城受け付け開始』『各地に窓口開設』『捜索雨で一時中断』『雨再び心身に重荷 土砂警戒急ぎ避難「家倒れないか心配」』『M3.5以上200回 気象庁発表 震度1以上は756回』『小規模自治体に試練 想定以上の避難者 職員手回らず』、『難民500人死亡か 地中海で密航船転覆 「バルカン」閉鎖しわ寄せ』、『米20㌦札に黒人女性 奴隷解放運動のリーダー(ハリエット・タブマンさん)』(21日付、毎日夕刊)
☆『井山七冠 囲碁』、『熊本地震きょう1週間 関連死10人増加恐れ』『震度7は2回』『〈熊本地震1週間〉震源九州横断 熊本・大分両県での地震の回数(震度3以上)数時間前と光景一変 予期せぬ「本震」記者も経験』『亡くなられた方々』『連続激震で被害拡大 複雑な断層帯が関係か』『ノロ、インフルに注意 感染症研究所 避難所での予防訴え』『義援金1億円を城南信金が寄託=守田正夫理事長が東京新聞を訪れ、小出宣昭社長に目録を手渡した』『トヨタ25日から再開 組立11工場 ドア部品輸入めど』、『三菱自が燃費偽装 軽62台 岡崎の拠点立ち入り』(21日付、中日朝刊)
☆『熊本地震で亡くなった方々』『〈熊本地震1週間〉いま私は@熊本 揺れの中奇跡の子「たくましく育って」宇城の28歳本震直後に出産 不便な生活気苦労も』『突然の別れ悼み 命守る対策必要 関連死10人体調悪化も続出 祖母へありがとう』『「信頼関係築いて」被災地ボランティア受け入れ 専門家』『熊本市、県外からも』『支援物資分配混乱 関係者「まずは義援金を」』『熊本地震関連死10人 9万人が避難生活 発生1週間』(21日付、毎日朝刊)

四月二十日
 きょうは〈春の雨がすべての穀物を潤すころ 穀雨(20日付、中日朝刊の連載漫画「おーい 栗之助 森栗丸」から)〉である。でも、この地方、雨はふらなかった。
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 囲碁の井山裕太六冠(26)が、東京・日本棋院で伊田篤史十段(22)に挑戦していた第54期十段戦5番勝負の第4局で勝ち、対戦成績3勝1敗で十段を奪取。これにより、囲碁界史上初の全七冠=棋聖、名人、本因坊、王座、天元、基聖、十段=同時制覇を達成した。井山さんは小2で小学生名人になるなど天才棋士として活躍。プロ入り後の2005年には16歳4カ月で棋戦優勝の最年少記録を樹立。その後、囲碁界の最年少記録を次々と塗り替え、七大タイトルの同時制覇を成し遂げた。
 熊本県が避難生活で亡くなるなどした震災関連死とみられる人が県内で10人いた、と発表。三菱自動車が燃費試験で実際よりも5~10%、燃費を良く見せる不正を軽自動車4車種、計62万5000台で行っていた事実を発表。この日夕、相川哲郎社長が国土交通省で記者会見。「お客さまはじめ全ての関係者に深くおわびしたい」と謝罪した。

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 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)が20日、2016年の世界各国の報道自由度ランキングを発表。それによると、特定秘密保護法や福島原発発生に伴う情報開示不足、改正安保法の施行などの影響もあって「日本の報道の自由度は、重大な脅威にさらされ、日に日に圧力を感じている意見が多く、メディアの独立性に懸念がある」として、前年の61位から大幅に順位を下げ72位だった。
 報道の自由度ベスト3は、①フィンランド②オランダ③ノルウェーの順。英は38、米41、フランス45、韓国70位。ロシアは148、中国176、北朝鮮179位だった。なんだか、分かる気がする。
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【きょうの一文・ことば】
 熊本地震で被災された方々に少しでも良いニュースとして受け取っていただけたら、何よりです。究極で言うと、世界で1番強くなりたい。まだまだ未熟なので強くなる余地はあるかと思います。
=囲碁界史上初の全7大タイトル同時制覇に輝いた井山棋士※ちなみに井山棋士は左手で指しているが、これは右脳を使うためだ、という

【新聞テレビから】
☆『震災関連死11人 熊本地震1人発見 安否不明』『本震直後希望の産声 揺れの中 守り抜いた』『建物損壊9000棟超に 熊本地震で5県 仮設住宅検討も』『九州新幹線が一部運転再開 全線復旧めど立たず』『高浜1、2号機基準適合 規制委決定 運転40年超原発で初』『がれきも不安も山積』『熊本地震仮置き場限界迫る』『遠い暗い足りない…トイレ問題深刻』『旅行中犠牲看護婦の鳥居さん 祈り届かず知人ら悲嘆』『「たゆまず支援を」村上春樹さんが募金呼びかける』、『エクアドル地震、死者525人に』、『原爆資料館に外国人33万人 2015年度、過去最多』、『〈縁の行方、今 瀬戸内寂聴 横尾忠則画・題字〉―太宰治の娘さん― この世で出逢うとは』、『〈大波小波〉震災後の想像力(跡夢)』(20日付、中日夕刊)
☆『高浜1、2号機適合決定 規制委 40年超原発で初』、『「危険住宅」深刻 熊本地震
益城町で半数 調査進む仮設要望高まる』『心肺停止の1人を発見』『米大統領予備選 NYはトランプ氏 民主クリントン氏勝利』、『負けてたまるか 熊本地震「赤ひげ先生」診察再開』『益城 患者「顔見て安心』『外国人に届かぬ手 避難所英語表示なし 訪日客 人数把握まだ』『川内原発の停止求め市民ら抗議』『M3.5以上197回、過去最多』、『ラグビーくじ 全国一斉発売 3年後W杯に活用』(20日付、毎日夕刊)
☆『熊本地震エコノミー症で犠牲者 死者47人に 車中泊避難対策急務』『南阿蘇捜索続く 土砂崩れ現場』『隙間30㌢励まし合い 熊本・南阿蘇 婚約者と下敷き「助かるよ」 懸命捜索家族ら憔悴』『高2「恩返し」の1人募金 仙台と熊本で被災』『居場所車内しか… 余震怖い■認知症の夫が』『軽トラ運転席で就寝 避難所拒んだ78歳病死』、『「特定秘密法で報道萎縮」国連報告書 言論の自由調査』(20日付、中日朝刊)
☆『荒ぶる裸男 飛騨・古川祭』、『「日本報道の独立性危機」 国連報告者 放送法4条「廃止」を』『エコノミー症候群初の死者 車中避難ケア急務 熊本地震 死者47人に』『「普通の生活」いつ 益城町の避難所 同じ服着たまま/入浴4時間待ち』『雨予報厳戒再び 阿蘇山周辺 崩れやすい地層 地盤緩み 危険高まる』『熊本城修復費30億円寄付 日本財団』『九州道復旧長期化 二つの橋数十カ所損傷』『熊本で震度5強(19日午後5時52分ごろ、熊本地方を震源とする地震があり、同県八代市で震度5強を観測)』『長期避難備え住宅確保図る 首相』、『TPP(環太平洋パートナーシップ協定)今国会承認断念 政府、地震対応に時間』、『対立課題議論せず 「調整会議」初会合 愛知県と名古屋市』、『「タイミングいい地震」 維新の会片山氏「不適切」発言』、『熊本市ボランティア受け入れへ』、『北海道新幹線へ爆破予告の電話 威力業務妨害で捜査』(20日付、毎日朝刊)

四月十九日
        ❤        ❤
♪心してぇ我から捨てし 恋なれど/せきくる涙ぁ こらえかんねぇ~/憂さを忘れん盃の 酒のぉ味さぁえぇ ほろぉ~苦(にが)ぐぅ~
=小唄『心して』鶴八鶴次郎

 冒頭に記したのは、きょう名古屋の料亭「河文」であった月刊『あじくりげ』の終刊を惜しむ会の席で私、すなわち一匹文士伊神権太が恥を承知で唄った1曲である。消えゆく『あじくりげ』。長年、編集発行に携わった本田美保子さんの胸中を思い、三味ひとつない場で唄ったのである。本田さんの気持ちやいかに。それは恋人を捨て去ると同じ異端の心だったのでは、と思う。
        ❤        ❤

 そして。「(当初は頼りの来賓者から何の返事もなく)いっとき、少女のように心を傷つけられながらも」この会を企画、実現にまでこぎつけた歌人で作家でもある西穂梓さん、その気になって会実現への労を尽くされた中部ペンクラブ会長三田村博史さん(「文芸中部」)ら関係者の努力には、心から敬意を表したい。
 帰りには『あじくりげ』を自らの作品で支え続けた石川好子さん(「文芸きなり」)はじめ当地方を代表する女性作家戸田鎮子さん(「じゅん文学」)、山下智恵子さんともコーヒーを飲みながら雑談。江南駅から歩いて帰る途中には、先日入って気になっていた居酒屋にも顔を出し、たまたま大学の先輩に思わぬ〈遭遇〉をし結局、夜遅いご帰還となったのである。
 デ、新聞テレビなど各メディアのチェックと本欄執筆はまたしても深夜遅くから未明にかけて、とあいなった。遊んでいるのか、忙しいのか。あまりよく分からない。でも、ニンゲンこんなものかもしれぬ。

 こんな日はやはり、夕刊がいい。どんな時でも、夕刊を読めば大体が把握できる。
        ☆        ☆

 ところで本日のメーン、終刊を惜しむ会は発起人代表の馬場駿吉さん(名古屋ボストン美術館館長、ねんげ句会同人)のあいさつで始まった。最初にこの日の主人公である本田さんが♪散る桜 残る桜も 散る桜―と良寛の句を引用、「私は〈還暦の味くりげ〉を道連れに去っていきます。皆さん、本当にありがとうございました」との潔い感謝のあいさつで始まった。
 続いて小出さん(小出宣昭中日新聞社長)と伊豫田静弘愛知芸術文化協会理事長のミニ講演があり、東海大学教授安田文吉さんが「〈味くりげ〉の蘇り、すなわち蘇生と、みなさんの長生きを願って」との乾杯の音頭で祝宴に入った。たまたま籤引きで座った席は小森由美さん、中村賢三さん(いずれも「弦の会」同人)の間、それも【君がため】なる、チョット味のある名のついた席で、文学談議に花開いた楽しいひとときにもなった。
 会場では、たまたま日本ペンクラブの仲間でもある元市長夫人の作家松原喜久子さん、中日栄文化センターやNHK俳句教室で講師として活躍されている伊藤敬子さんら懐かしい顔にもお会いすることが出来、あらためて足を運ぶことの大切さを身にしみた1日でもあった。人生、いつまでたっても現場百回である。

【きょうの一文・ことば】
 日本の美は、雪月花に代表される。雪が消えていく。月が欠けていく。花が散っていく。なかでも花は開いたまま散っていく。本田さんの〈味くりげ〉も1番美しいときに消えていく…=小出宣昭さん

 絵は1代、音は2代、舌は3代と言われ、味覚文化は3代かかる。3代といえば、ちょうど60年ぐらいでしょうか。それを思えば、成熟期に終刊もひとつの有り様かもしれません。=伊豫田静弘さん いずれも19日に名古屋の料亭「河文」であった2氏の講演から

【新聞テレビから】
☆『阿蘇山、土砂崩れで噴火か 京大火山研活発化の調査は継続』『カルデラ内断層を確認』『地震再び増加傾向震度1以上600回超』『天皇陛下あて習主席が電報』『温泉地「早く収束を」宿キャンセル相次ぐ由布院』『植木―熊本空港で緊急車両通行可に 九州道、物資輸送に向け』『息子不明「会いたい」阿蘇大橋で? 待つ両親涙』『希望を捨てず捜索 土砂崩れの南阿蘇』『避難の心労少しでも軽く 益城 仮設風呂、マッサージ好評』『エコノミー症候群1人死亡 熊本地震「車中泊」51歳女性 2人発見、死者45人に』『熊本空港一部再開 帰郷客「やっと戻れた」』『トヨタ車両工場が停止 愛知など8工場 減産5万台規模』『エクアドル死者400人超 不明200人、救援に遅れも』、『ピュリツァー賞 強制労働暴く報道 写真部門には難民船』、『〈訃報〉金子満広(かねこ・みつひろ=元共産党衆院議員)18日、脳内出血のため死去。91歳。党書記局長、副委員長などを歴任』、『生徒ら493人に異常症状 江蘇省 学校隣の化学工場原因か』(19日付、中日夕刊)
☆『泣かないで「くまモン」 ちばてつやさんらネットで励まし』『助け合い励まされ 子どもたち避難所で自主活動 ぼくも「みんなのために」』『岐阜から水提供中継地点に到着 福岡』『車中泊1人死亡 エコノミークラス症候群 熊本地震 避難者の負担増す 土砂から1人発見』、『車中避難命の危険 熊本地震 エコノミー症候群で死者適度に動き水分を』『夫婦旅行が暗転 香川の42歳』『熊本空港4日ぶり再開』『震度1以上 600回超』『学テ(全国学力テスト)熊本全校中止 全国で開始 宮崎・大分の一部も』『国公立2484校実施 東海3県』、『「50年前と変わらぬ喜び」 ボストン・マラソン 75歳君原さん完走 4時間53分14秒』、『エクアドル地震死者413人に 被災地の治安悪化』、『14万人教育機会失う アフガン・タリバンとの戦争で』、『米ヤフーの買収 グーグルが撤退へ 米紙報道』(19日付、毎日夕刊)
☆『「車中泊」3人重体 エコノミー症候群計9人 熊本地震死者44人に』『益城の駐車場数千人』『交通寸断滞る物資 配給「半日もたない」 鉄道、道路、混乱続く』『初の震災関連死か 避難所の77歳』『自動車の生産停止拡大 熊本の部品工場 復旧めど立たず』『熊本刑務所が住民受け入れ』『「洗濯機の中のよう」三重出身の東海大生恐怖語る』『新幹線の撤去開始』『オスプレイ初の災害支援 米軍2機 食料や水 南阿蘇村に 被災者「ありがたい」「安全性疑問」』(19日付、中日朝刊)
☆『規制委川内原発停止せず「今回より大きい地震想定」』『民進は停止要求 きょう正式決定』『全国から善意続々 住宅、ホテル提供職員派遣』『熊本空港きょう一部再開』『「美声もう聞けない」 84歳バンドマン仲間悲しみ=14日の地震で倒壊した自宅の下敷きになって命を落とした益城町惣領の荒牧不二人さんはギターと美声で知られる地元の「スター」だった』『「イベント自粛やめて」 愛知知事 春祭り予定通り開催=「熊本の酒を買って宴会した方がよっぽど被災地の応援になる」と大村秀章愛知県知事』『72時間捜索に協力 熊本地震 死者43人 土砂から2人発見 阿蘇震度5強』『新幹線再開見えず 壁落下80カ所 連休前は絶望的』、『NHKツイッターのフォローやめます「公平公正を堅持」 逆方向の対応だ 山田健太・専修大教授(言論法)』(19日付、毎日朝刊)

四月十八日
 熊本、大分両県を中心に相次ぐ容赦なき地震。18日午後8時41分には熊本県阿蘇と大分県西部が震度5強の揺れ(震源地は阿蘇地方の深さ10㌔、M5・8)にまたしても襲われ事態は依然、深刻化。被災地では地獄の日々がつづく。
 多数の家屋が倒壊した南阿蘇村の土砂崩れ現場。ここでは、新たに男女2人の死亡が確認され死者は計44人に。数千人が車中泊による避難生活を過ごす熊本県益城町の産業展示場「グランメッセ熊本」駐車場では9人がエコノミー症候群になり、うち50~60代の女性3人が意識不明の重体になっているという。一体いつになったら治まるのか。

 地震の余波は経済界にも深刻なダメージを与え、このところはトヨタ自動車グループをはじめ各社とも国内工場の稼働を停止する動きが拡大。熊本県内の部品メーカーが被災し、部品の供給が滞っているためで、自動車業界のこうした深刻な事態は同じ部品供給網が寸断され、大規模減産を強いられた東日本大震災いらいだ。何はともあれ、地震が治まるのを待つほか、どうにもしようがない。
        ★        ★

 見事に花を開かせたハナミズキ
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 わが家裏庭の愛猫、こすも・ここが眠るお墓。その傍らに先日、供養にと彼女がこの世に生きていた〈命のあかし〉として植えたハナミズキがピンクの花々を全開させている。きのう名古屋であった社交ダンス。そのアマチュア2級検定試験の合格を祝ってくれているようで、こすも・ここの生前そのままに「美しい」のひと言に尽きる。

        ×        ×
 尾張藩の初代藩主・徳川義直の正室・春姫のこし入れを再現した恒例の春姫道中=市民団体「本丸ネットワーク」の主催=がきのう、名古屋市栄の歩行者天国などで開催された。この日は着物や武将姿で着飾った約600人が名古屋城正門~本丸御殿間も練り歩いたが、ある見物客は「熊本地震のニュースで暗い気持ちでしたが、春姫道中を見て元気が出てきました」と気を取り直していた。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
 青く茂った畑をかち割るように姿を現し、延びていく活断層。天地が示した“地震の国”の紛れもない証しでしょうに…。それでも動き始めた原発は止められない。これこそ、信じられないよ。
=18日付中日夕刊〈夕歩道〉から

 気象庁も「近代観測が始まって以降思い浮かばない」揺れの続発と広がり。屋根が怖い。身縮める車中連泊には「エコノミー症候群」が潜み。
        ◇
 熊本城、阿蘇神社、熊本洋学校教師ジェーンズ邸……。被災文化財が無言で語る多様な肥後先人たちの営み。
 爪痕限りなく。
=18日付毎日夕刊〈近事片々〉から

「人生、パチンコ玉と同じ」「自分をちいさく見せることって。とても大切なことなのよネ」
=18日午後、名古屋市内で。ある女性

【新聞テレビから】
☆『〈熊本地震〉南阿蘇村迫る「72時間」 不明9人捜索続く』『避難所77歳女性死亡 阿蘇 初の震災関連死か』『命を捜す一刻も早く 南阿蘇 重機やっと救助犬も』『支え合い一筋の希望 益城町 農家の親子野菜提供』『オスプレイ輸送開始へ』『半孤立の被災者食料が足りない 農家ら持ち寄りしのぐ』『ラーメン地元に恩返し 東日本も支援のNPO法人』『役場機能まひ休校が相次ぐ 本震後初の平日』『福岡から熊本へ在来線つながる』『脱線新幹線撤去 午後に作業開始』、『エクアドル死者272人に 余震190回 4邦人と連絡取れず』『東証一時500円超安 原油増産 凍結できず』(18日付、中日夕刊)
☆『(震災後、初の週明け。熊本市中央区の辛島公園前では雨のなか、多くの人たちが出勤)日常通りに歩いていく 通勤始まる』『片付けに追われ 商店街』『揺れ、停止基準下回る 原子力規制委 周辺原発観測値』『除染廃棄物本格輸送 今年度15万立法㍍ 貯蔵予定地へ』『不明者懸命の捜索 本震から72時間迫る』『震度1以上523回』『怖いまだ帰れない 熊本地震 避難所閉鎖に困惑 避難所で77歳死亡阿蘇 学テ熊本全域見送り』『企業全力サポート 通信改善へ気球基地局 ソフトバンク福岡で』『「通れた道」 地図公開 トヨタ・ホンダ 通行実績を表示 ビッグデータ活用』『田中・岩隈投手「力になりたい」 東北で震災経験』『被災者支援へ補正予算 首相』、『審査経ず47人入国 バニラエア、国内線に誤誘導 成田空港』(18日付、毎日夕刊)
☆『春なのに…水遊び日和 津31度、名古屋27度』、『死者42人なお11万人避難 熊本地震 余震収まらず』『阿蘇カルデラまで断層 地震調査委「監視活動強化を」』『「どこに」時間との闘い 南阿蘇 重機入れず 人海作戦』『東海大で3人目の犠牲者』『上空ルポ 山々が至るところで崩落(斎藤雄介)』『飢えとの戦い 「SOS」 ガソリン不足も深刻化』『校庭に椅子並べ発信 避難住民、支援物資求め』『損壊のマンション荷物運び出し 急ぐ』『断水25万世帯ガス停止続く』『昨秋の海域地震=昨年11月に薩摩半島沖であったマグニチュード(M)7・1の海域地震をさす=と関連か 熊本地震 断層帯延長上、共通点も』『熊本城 国重文5カ所 甚大被害』『〈写真グラフ〉裂けた大地 熊本地震』、『エクアドルM7・8地震 死者233人、負傷1500人』、『トヨタ、全国で生産停止へ 熊本部品工場ストップ』、『長野の重見さん優勝 ネイチャーラン250㌔走破』、『北陸などで強風 転倒の2人死亡 運休、欠航相次ぐ』『大阪の川で男児死亡 母親が無理心中か 殺人未遂容疑で逮捕』(18日付、中日朝刊)
☆『全国で強風 金沢37・5㍍』、『救助「あきらめぬ」熊本地震 南阿蘇懸命の捜索 被災者ら疲労色濃く 土砂崩落何カ所も 本社ヘリから確認』『友の死「早すぎる」「飲もうって言ったのに」 犠牲の坂本さん(29)元同級生ら悼む』『「熊本城修復に10年」事務所長見通し』『熊本地震20万人避難 死者42人住宅損壊2442棟 九州新幹線高架橋に亀裂』『障害者や病人、困難さらに』『九州3県25万戸断水 全面復旧の見通し立たず』『M3・5以上最多165回 「中越」超す 南西側に活動拡大』『震度計が故障 データ送れず 益城町』『コンサート鑑賞両陛下取りやめ』、『〈伊勢志摩サミット2016〉大舞台おめかし完了 志摩観光ホテル』、『「別の2人の殺害関与」 死刑囚証言 警視庁が遺体捜索へ』(18日付、毎日朝刊)

四月十七日
 涙とは不思議ないきものだ。人はやはり、だれもが悲しみの海を歩いていくものか。泣かないで、といったところで涙は嬉しいとき、悲しいときにあふれ出る。それがニンゲンなのか。不幸は突然、遅ってくる。でも、私たちはどこまでも何かに流され、生きていく。

 17日深夜から翌日未明にかけ。
 熊本ではこうしている間にも時折、地震が相次ぎ、そのつどNHK総合のテレビ画面にはテロップが速報として流れている。
―4月18日 午前0時10分ごろ 地震がありました 震源は熊本県熊本地方 深さ ごく浅い マグニチュード3・6 津波の心配はありません 地震関連のニュースは1時00分からお伝えします
 といった具合だ。

 いったい何時になれば、この地震は治まるのか。早く治まってほしい、と誰もが祈る気持ちでいる。報道によれば、一連の地震による熊本県での死者は、7市町村で42人(うち益城町20人、南阿蘇村8人)に。震度1以上の地震回数となると、断続的に492回にわたって頻発。熊本、大分両県ではなお11万人余がいまも避難所生活を余儀なくされている(避難者は1時、19万6千人に上った)=いずれも18日午前0時現在。
 南阿蘇村では依然、10人と連絡が取れず、ライフラインもズタズタに。今回地震の影響で40万戸以上にまで及んだ停電は、その後回復傾向にはあるものの、今も3万5千戸で停電が続き25万世帯で断水、10万世帯で都市ガスの提供が止まる、という状態だ。ほかに高架橋など多数への損傷から九州新幹線の全線が止まったまま。熊本空港では空の便が全便欠航し、高速道はじめ国道など各道路も寸断されており、復旧のめどはたたない状態が続いている。

 NHK、東海テレビなど各社ニュース画面から
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 今夜帰宅しての第一声は「やっと、おまえを越せた」というものだった。というのは、きょうは朝早くから名古屋の港区役所へ。ここで社交ダンスのメダルテストがあり、とうとうラテン2級のアマチュア資格に合格したからである。
 それにしても、このところは熊本地震発生に伴う本欄【生きてゆく人間花たち】の執筆も加え、夜、昼、朝とあれやこれや、それこそてんてこ舞いの日々が続いていただけに、やっとこのところの宿題がクリアでき、正直いって全身の力が抜け落ちてゆく感覚にとらわれた。
 当然のように、帰りはダンス仲間で、これまたモダン3級をクリアされた一宮の新太郎さんと名鉄一宮駅で途中下車。駅構内の居酒屋で、ささやかな祝杯とあいなった。新太郎さんは一宮が誇る老舗モリリンの卒業生であることもあり、艶金や豊島、カンダさん、タニさん、舟木一夫さん、さらには場末の居酒屋に現れ、最近一宮市内ではチョットしたブームとなっているという無名の演歌師アリアケイチローさんのことなど、あれやこれやと会話が弾んだ。
 そればかりか、新太郎さんは毎朝、真清田神社境内で自然発生的に集まってくる人々と一緒にラジオ体操をしている、とも。また、いつか一緒に飲もうと約束し別れたが、丸1日楽しいひとときが過ぎ去っていったのである。

 というわけで、夕方ちょっと酔っぱらって帰宅した私はそのままぐっすり寝入ってしまい午後11時を過ぎたところで目覚め、本欄執筆をこうして始めたのである。今に始まったことではなく、昔からこうした繰り返しだが、いやはや休む間がない。社交ダンス2級取得は妻と同時に亡きこすも・ここの霊前にも報告したのである。私はこのところはずっと、心のなかで彼女こすも・ここを抱きしめ、わが人生を踊り続けてきた。だから関門を突破できたのである。
 またしても(あれこれと調べ、執筆を続けるうち)、はや午前4時を過ぎた。少しは寝なければ。
 
 愛知県インタ―ナショナルダンス教師協会からの合格証=ラテン(ルンバ、チャチャチャ)二級=と、名古屋市港公民館でアマチュア・ダンス技術検定試験に挑む人々
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【きょうの一文・ことば】
「異常があってからでは遅いということは、東京電力福島第1原発事故の経験から、誰の目にも明らか。人々は、次の大地震が川内原発を襲うのではないかという恐怖にさいなまれている」
=17日付毎日朝刊『九電に川内原発即時停止を要請 落合恵子さんら』の記事から。作家の落合恵子さん、沢地久枝さんら6人が連名で九電に送った「全国で唯一稼働中の川内原発の即時停止を求める要請文」に記された内容の1部

 ロンドンオリンピックのときは、手の届かない存在でした。4年かけチャンスをものにすることができてうれしい。リオでは、もっと攻める柔道に徹して、一瞬のチャンスを逃すことなく、金メダルをめざしたい。
=リオ五輪代表選考会を兼ねた全日本女子柔道選手権78超級で2年ぶり3回目の優勝を果たし、初のオリンピック代表に選ばれた山部佳苗さん(25)

【新聞テレビから】
☆『【アスリートの魂】〈速さ〉で挑む世界最高峰 アイスホッケー 藤本那菜』(17日夜、NHK総合)
☆『〈熊本地震上空ルポ〉あの暮らし、どこに…(斎藤雄介)』、『広域で余震死者41人に 1000人超負傷9万人避難 熊本に大雨警報』、『「本震」定義はマグニチュード最大 異例震度7「前震」に変更』、『スマホの光友救う 熊本地震(東海大)学生アパート倒壊 がれきと格闘「頑張れ」』『仲間の死「信じられない」』『結婚半世紀 夫「悔しい」 隣に寝ていた妻助けられず』『無情天災追い打ち「原発逃れたのに…」福島の夫婦また被災』『降りだす雨に顔曇る避難者』『アパートで出火焼け跡から遺体 震度6弱の八代』、『現場で100万円入り封筒 常滑汚職 収賄市議に』(17日付、中日朝刊)
☆『熊本で「本震」死者41人に 震源阿蘇・大分へ 避難拡大9万人超「布田川」震源の公算 14日の地震が誘発か』『余震、雨…続く恐怖 熊本地震「向こうに息子が」(東海大阿蘇キャンパス近くの)学生アパート捜索』『住民協力必死の救助 □西原村=震度6強を観測。建物の下敷きになり5人が死亡。344棟が全壊、1087棟が半壊』『学生死亡の報「痛恨の極み」東海大学長』『生きた心地しない 緩い地盤、増す危険』『ライフライン被害拡大』『重文倒壊 熊本城の櫓、石垣ごと 阿蘇神社楼門も』『阿蘇山噴火継続 警戒呼びかけ』『ライフライン被害拡大』『広がる自治体支援』『精神医療チーム』、『■日本で行きたいのは「東京」「富士山」■首相出演のバラエティー(フジテレビ17日午前10時から予定されていたバラエティー番組「ワイドナショー」)、放送中止』(17日付、毎日朝刊)

四月十六日
 九州で相次ぐ震度6強の熊本地震。益城町で14日に最大震度7を観測して以降、死者は南阿蘇村なども含め計41人、重軽傷者1000人以上に及んでいる。空の便や鉄道、高速道もストップ。断水やガスの供給ストップ、停電などライフラインもマヒ、多くの人が避難所でまんじりともしない時を過ごしている。南阿蘇村では、500人以上が孤立するなど事態は深刻化、いつになったら元通りの生活が戻ってくるのか。

 各局報道画面からの現況の1部は、以下のとおりだ。
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 新聞紙面はどこも熊本地震一色。中日夕刊・夕歩道が「熊本で震度6強、続いて6弱、阿蘇で5強、続いて6強…。枕元のスマートフォンは繰り返し信号音を発し、大地が暴れ続けていることを教えた。被災地の人たちはどんな思いで夜を過ごしたか。」なら、毎日夕刊・近事片々は「止まれ、と天にも地にも叫びたい。積み重ねた人々の営みが揺らぐ。家並みを押しつぶし、土をえぐり、線路を流し、道を埋め、橋を落とし。」といった具合。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
 旅が好きな人なら、熊本県の日奈久(ひなぐ)の名にぴんとくるかもしれない。松本清張の小説にも登場する、不知火の海に面した温泉地だ。タチウオ釣りと竹輪が名物、などと聞くと大いに旅情をそそられるが、その地名を冠した活断層の存在となるとどれほど知られていよう
▼震度7という激烈な揺れをもたらした熊本地震は、そんな日奈久断層帯と北側にある布田川断層帯が交わるあたりで起きた。惨状に息をのみ、大急ぎで活断層について調べてみれば「日奈久」はかねて高い危険度を指摘されていたことを知る。そうか、そうだったのか―。無念は被災地であれば、なおのこと深いはずだ。
▼東日本大震災のようなプレート型地震の脅威にもさらされている日本は天地鳴動のリスクだらけだ。そんな島国で先人たちは知恵を出し合って暮らしてきた。しかし地震国ゆえの慣れと諦観をこえて、冷静に、そしてのど元を過ぎても忘れぬように、まだまだ学ぶことがあるに違いない。「日奈久」からの警告であろう。
=16日付、日本経済新聞1面コラム「春秋」より。抜粋

【新聞テレビから】
☆『熊本震度6級4回 新たに19人死亡 気象庁「M7.3 今回が本震」』『14日震度7「前震」に訂正 気象庁想定外れ防災へ課題』『激震の爪痕広がる 阿蘇山麓上空ルポ』『また激震「助けて」 熊本地震 戻った家で下敷き男性救助』『崩壊アパート「まだ中に」 救出の学生』『建物内 怖すぎる 病院2度目の夜眠れず』『追い打ち無情(写真グラフ)』『熊本地震メカニズム 周辺断層に飛び火 中央構造線沿い影響注視』『自衛隊2万人規模に 首相増派指示 現地視察を中止』『地震動は基準以下 川内原発運転継続 丸川環境相説明』『3原発異常なし』『今夜から雨、暴風警戒』『プロ野球、Jリーグなど 試合中止 相次ぐ』、『快走元気届けたい ネイチャーラン』『常滑市議賄賂要求か 贈賄側 便宜「持ち掛けられた』、『〈みんなのアルバム〉ふあいんだ―カワセミのプロポーズ大成功』(16日付、中日夕刊)
☆『熊本M7.3「本震」 未明6強17人死亡 阿蘇、大分でも続発 3地域(熊本地方、阿蘇地方、大分県)で同時多発的』『強い揺れ範囲拡大 エネルギー、前震の16倍 本震「大分」誘発の可能性』『横ずれ1.8㍍確認 益城町 布田川断層沿い7㌔』『海外メディアも速報』『「いつまで続くのか」熊本地震 阿蘇大橋なくなった 山肌割れむき出し上空ルポ』『混乱「とにかく怖い」 熊本市 ほとんど寝てない 飛び交う「落ち着け」』『家、斜面を転落 祖母姿見えたが 益城町』『傷つく古里 熊本地震(写真グラフ)』『阿蘇山が小規模噴火 気象庁 地震と関連データなし』『宇土市役所倒壊危機』『九州全域広がる混乱 断水41万世帯/交通網寸断 携帯電話3社一部通信障害』『各省庁募る焦り』『自衛隊1.5万人態勢』『首相の視察中止』『熊本 今夜大雨の予報 土砂災害懸念「早めの避難を」』、『〈NEWSLINE 最高峰ツールの魅力〉世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス。日本人最多出場の新城幸也(31)が魅力を語った』(16日付、毎日夕刊)
☆『熊本で再び6強 有明海・八代海に津波注意報 熊本地震死者9人、けが1000人超』『祖父が母が夫が 熊本地震 駆け付けた孫無念』『「助かって」届かず』『捜索隊懸命の作業 赤ちゃん6時間ぶり助かった』『たった一人の友達生きていた 趣味仲間 避難所で再会』『余震ペース過去3番目』『壊れた屋根にブルーシート 熊本・益城町 上空ルポ』、『「思う存分走れた」野口みずき、引退会見』、『山岸章氏死去 86歳 連合初代会長』(16日付、中日朝刊)
☆『家族日常奪われ 熊本地震 優しい母 自慢の兄「助けて早く」届かず』『疲労 不安 再び夜 先見えぬ避難生活 給水、携帯充電求め』『避難依然7000人 熊本地震 インフラ復旧長期化』『犠牲者、帯状に集中』『日奈久断層帯が原因』『6弱以上20%』『支援のニーズ見極めを ボランティア・物資焦らずに』『「現場分かってない」 「屋内避難」に熊本知事反発』『熊本は今夜大荒れ警戒』(16日付、毎日朝刊)

四月十五日
(日付をまたいで今は16日未明だ。本欄【生きてゆく人間花たち】は、たいていはその日の深夜から翌日未明にかけ執筆。翌午前中にはアップ、紙面を公開するようにしている)
 16午前1時25分ごろ。執筆を終え、そろそろ寝ようかな、と思っていた矢先。いつものようにかけっぱなしのラジオからポロン、ポロン。ポロン、ポロンと切羽詰まった音。間髪を入れず、こんどは「緊急地震情報、緊急地震情報です。九州の熊本から阿蘇、大分の広い地域にわたって地震警報が出されました。身の安全を保ってください。」と男性アナウンサーの甲高い声が自室内に響き渡った。
 まもなくすると「たった今、熊本地方に強い地震がありました。気象庁は、有明海と八代海沿岸に津波注意報を発令しました。海岸には近付かないでください。身の安全を十分に守ってください。互いに助け合い、声をかけあって、ケガをすることのないよう、くれぐれも注意なさってください」とアナウンサー。

 こんどは追いかけるように「震源の深さは約10㌔、震度は6強でマグニチュードは7・3を記録しました。相当に強い地震です。大きな揺れです。みなさん、落ち着いて。身の安全を保ってください。海には近づかないでください」と、絶叫にも似た声が繰り返し耳に大きく迫り、この後も余震が頻発、震度3以上の揺れは朝までに22回に及んだ。
 これより先、最大震度7を観測した14日午後9時26分以降に起きた余震は、15日午後11時現在で149回に及んでいるが、その後も断続的な地震は治まるどころか、返って頻発の一途をたどっている。このままだと、熊本の益城町を震源に起きた熊本地震の震源域が日奈久断層帯と布田川断層帯のズレもあって断層活動をより活発化させ、九州全域から四国、中国地方にまで拡大していきそうだ。
 ライフラインもズタズタで今現在、熊本、大分、宮崎で19万戸が停電、熊本県の全域が断水、都市ガスも熊本市内で10万5000戸への提供が中止され、プロパンガスのガス漏れも各所で頻発しているという。これだけ連続して地震が続くと、全国で唯一稼働している鹿児島県薩摩川内市の川内原発の安全が心配である(薩摩川内市では震度4を記録)。それと、地震が続発しているのに。それでも運転を続けるだなんて。原子炉を停止すべきではないのか。それとも、自動停止をさせれないのか。政府には万全の対応と対策を望みたい。
=気象庁はその後、16日午前1時25分に起きた地震を【本震】、14日午後9時26分の地震は【余震】だった、と訂正した。

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 月刊誌「あじくりげ」の終刊を報じた13日付中日夕刊
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 うっかりしていた。妻の舞に「あなた、一体どこを読んで毎日毎日、忙しそうにしてウエブで発信しているのよ」と見事に1本取られ、叱られた。今晩、夕食の場の何げない会話。そのなかで例によって舞が「載っていて良かったね」とポツリ言うので「何が?」と聞き返し、初めて知った事件は、こうして生まれた。
 というのは、名古屋の誇る月刊誌「あじくりげ」が今月下旬から配布の5月号で60年の歴史に幕を下ろす大ニュースが13日付中日新聞の〈Culture〉欄で『月刊誌「あじくりげ」 60年の歴史に幕 名古屋から食文化発信 編集発行人・本田さん 志継ぐ次世代に期待』と大きく報道されていた。にもかかわらず、これをうっかり見落としてしまっていたからだ。
 編集発行人の本田美保子さんは、これまでわが南山の後輩ばかりと思っていたが、紙面によれば、私の先輩だったことも知った。いやはや、何もかもが赤面の至りである。
 みなさん。ぜひとも、新聞を読んでください。ネ!
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 熊本地震を報じる新聞の朝、夕刊各紙やテレビ各局の報道映像
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 「倒壊家屋夜通し救出」「乳児無事に歓声」「続く余震復旧を阻む」「徹夜で懸命の救助」「8カ月の命に奇跡 はりと屋根のすき間」「余震いつ終わるのか」「一睡もできず一夜」「ブルーシートに数百人」「傷痕まざまざ 熊本地震 新幹線初の全車両脱線」「大地の悲鳴」………
 昨夜起きた【平成二十八年度熊本地震(気象庁命名)】。新聞各紙はどこも軟派、2社面の見開き扱いの紙面展開を中心に1面をそのまま写真グラフにあてるなどして、大きく報じている。見出しと写真が簡潔に、事態の現実と推移を物語っているが突如被災した人々の苦しみ、悲しさを思うと言葉もない。1日も早くライフラインが戻り、元の生活が戻ってくるよう祈るほかない。

【きょうの一文・ことば】
 2年ぐらい前から心とからだのバランスが悪くなってしまい。でも、「納得するまで走りきれて本当によかったネ。お疲れさま」と言ってあげたいです。みなさん、本当に長い間応援してくださってありがとうございました。
=神戸市内で開かれた引退記者会見で。アテネオリンピックの金メダリスト・野口みずきさん(37)

【新聞テレビから】
☆『熊本地震死者9人に 860人重軽傷20軒超倒壊 一時4万4400人避難 余震頻発120回』『通信にも影響』『熊本城無惨 上空ルポ』『静岡への訪問両陛下は中止』『両陛下がお見舞い熊本県知事に伝達』『TPP審議見送り 熊本地震対策を優先』、『北朝鮮ミサイル失敗か 中距離「ムスダン」初発射?』『トヨタなど経済界 障害者スポーツ大応援 東京パラリンピックへ 練習場所を提供』(15日付、中日夕刊)
☆『熊本地震死者9人に 794人負傷 4万人避難 余震120回超える』『横ずれ型 浅い震源』『原発異常なし』『九州新幹線終日運休に』、『〈特集ワイド 続報真相〉(女性活躍)推進法施行トップランナー座談会 女性活躍企業は変われますか?』、『ダビンチ一族40人 15世代離れも 出身地イタリアで生存』、『「俺が額上げてやった」運動員買収 田母神容疑者が発言』、『「負けろ」暴言謝罪 滋賀県議 校長に電話』(15日付、毎日夕刊)
☆『女王みずき引退〈陸上きょう会見〉しおれず走り続けた強さ 世界とは 若手に示す』『関係者 感謝、ねぎらい』、『熊本で震度7 倒壊など2人死亡 M6.5余震6強、6弱』、『MRJ(三菱リージョナルジェット)修理ANAと提携 緊急時、各航空会社へ派遣』、『〈訃報〉ハクション大魔王 大平透(おおひら・とおる=声優)12日、肺炎のため死去、86歳。東京都出身。米国のテレビ「スーパーマン」の主人公クラーク・ケントの吹き替えを担当』、『滋賀県議 高校に謝罪 野球部員のバスに怒号で』(15日付、中日朝刊)
☆『熊本で震度7 東日本大震災以来 警察庁情報負傷者12人』『熊本県内などで高速道通行止め』『二つの断層(布田川・日奈久断層帯)原因か』、『韓国16年ぶり少数与党 慰安婦合意に影響も 総選挙敗北』、『昔の風情再現 春の高山祭』、『「終わらぬ戦後」シベリアに11年 抑留の苦難はがき52通 帰国願い家族と交わす』(15日付、毎日朝刊)

四月十四日
 午後9時26分ごろ、九州の熊本県益城(ましき)町で震度7の地震が発生、九州中部を中心に西日本の広い範囲で強い揺れを観測した。気象庁によると、震源は熊本地方で、震源の深さは約11㌔。地震の規模を示すマグニチュードは6・5。津波の心配は、震源が浅いこともあってないという。日本国内で震度7を観測したのは、東日本大震災が起きた2011年3月11日いらい。
 テレビ、ラジオではNHKはじめ各民放局とも、地震発生直後から夜を徹しての報道が続いている。10時7分には震度6弱を観測するなど深夜未明にかけ強い余震が繰り返し起きている。家屋の倒壊ばかりか、火災も起き、家の下敷きとなって命を落とすなど死傷者も多く出ている模様で、一体いつになったら治まるのか。住民の不安は高まる一方だ。

 地震発生を報じる各局のニュース映像から
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 震源から150㌔地点にあり、国内では唯一稼働している鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機周辺でも震度4を記録したが、九電によると、幸い今のところ同原発に異常はなく停止せず発電を続けながら検査を進めているという。運転停止中の佐賀県玄界町の玄界原発にも異常は確認されていない。
 ただ素人考えで気になるのは、余震がこれだけ長い間繰り返されると、原子炉内の燃料棒がズレ、原子炉そのものが異常現象をきたし放射能漏れや炉心溶融に至る危険はないのか、という不安感である。また「原発に異常なく停止せず発電を続けている」というのも素人の私にはよく分からない。緊急時なのだから、発電を停止してもよさそうなものなのだが。それとも、停止しようにも停止できないのか。だったら、深刻な原発事故も十分ありうるのではないか。

――それにしても天は無情である。天が怒れば、この地上の楽園ごときなぞ、一瞬にして壊滅してしまう。そして。人々は、ただなされるがまま受難を受け入れなければならない。戦争などにうつつを抜かすニンゲンたちを天は明らかに嘲笑している、そんなようにも感じる。「あとは君たち、自分たちで後片付けをしておくように」とも言っているようだが、ニンゲンたちは、いつだって、ただ右往左往するばかりだ。
 安倍首相は、災害発生を受け首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。熊本県も災害対策本部を立ち上げ、自衛隊に災害派遣を要請。厚生労働省も災害派遣医療チームを現地に派遣したという。

【きょうの一文・ことば】
「縦に大きいのが1回きて、からだが下から突き上げられ5㌢ほど浮き上がった。それから長い間、揺れている感じ。食器棚などは全部倒れてしまい、気がついたら停電とかになってしまい、こどもがとてもこわがっていました」「もう、メチャメチャ。家の中はみんな倒れてしまい、なかはベチャベチャ。歩けません」
「強い横揺れが10秒~20秒ほど、しばらく続いたあと、本棚の本が飛び出したり、棚の上にあったものが落ちてきた。台所では、食器が割れ散乱しています」「地鳴りがしたかと思ったら、いきなり下からドーンと突き上げられ、大きく横に揺れた。食器が床に散乱し、揺れでピアノも1㍍ほど移動していた。今まで経験したことのない揺れだった」
=地震発生時の様子について。被災者の生の声。各メディアへの証言の1部

 七十九歳の上原は今、沖縄初のヒーローを企画中と語る(沖縄タイムスの公式サイト、三月二十七日)。「言葉を奪われた民族はアイデンティティーを失い、従順になりやすい。侵略者の常套手段だ。沖縄の子どもたちが番組を楽しみながらウチナーグチの勉強ができればいい。それが僕にとっての琉球独立」
 社会派上原正三変わらず健在なり。新ヒーローの出現が楽しみだ。(シーサー)
=14日付中日夕刊『〈大波小波〉出でよ、沖縄発のヒーロー』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『屋台と桜華の共演 高山祭開幕』、『高浜1、2号機差し止めを 老朽原発延長初提訴 名地検 14都府県住民76人』『弁護団「40年超、廃炉に」』、『井山、初の全七冠なるか 囲碁の十段戦第3局開始』、『田母神元空幕長を逮捕 14年都知事選 運動員 買収疑い』、『韓国与党第2党に転落 総選挙惨敗、代表が辞意』『慰安婦問題影響 「考えていない」官房長官』、『交流サイト子の被害最多出会い系は減1652人、性犯罪温床に』、『住民投票条例案の提出検討 名古屋市長 市議報酬増めぐり』、『★福島の滝桜、NYで植樹=訪米中の舛添要一東京都知事が日本3大桜のひとつで樹齢千年を超す福島県三春町の「三春滝桜」の苗木を姉妹都市、ニューヨーク市のブルックリン地区の公園に植樹。友好の絆、震災復興のシンボルとして長年にわたって咲くことを心から願う、と舛添知事』(14日付、中日夕刊)
☆『春らんまん花の高山祭』『ネコ乗っちゃった JR広島駅 遅れても 乗客ほっこり』、『〈特集ワイド〉「忘災」の原発列島 公表遅れた「炉心溶融」東電は当初から認識?』『副社長「2時間でメルト」/報告書「4月に大臣に説明」/立地自治体に不信感』、『ジカ熱 小頭症の原因 米CDC(疾病対策センター)断定妊婦感染で』、『「限界」を逆手古里を残せ 和歌山の飛び地 夫婦2人で観光協会』、『「本日、逮捕されそう」田母神容疑者、直前に「潔白」の主張変えず』、『梅毒感染急増注意呼びかけ 昨年同期比2倍に』(14日付、毎日夕刊)
☆『(江南市にある)サン電子の子会社=イスラエルにあるIT企業「セレブライト」= スマホ解析支援 ICPO(国際刑事警察機構)と契約』、『記憶遺産へ広島宣言弾みに 原爆文学再び挑む』『オバマ氏広島訪問検討始める 米政権肯定論拡大か』、『電事連会長に勝野氏 あす決定中電から15年ぶり』、『舞妓3人同時デビュー 23年ぶり 長良川鵜飼い観光に花』、『まひした手念じれば動く 脊髄損傷患者向け米で装置開発、実験成功』、『〈海上の森問題〉県、昨春発電装置知る 瀬戸市と連携せず放置』、『韓国総選挙与党敗れる 過半数割れへ 朴政権に打撃』、『サミット中の抗争警戒 山口組分裂で愛知・三重県警 賢島周辺に幹部別荘/一時休戦情報も』『神戸山口組 あす 指定暴力団に』(14日付、中日朝刊)
☆『(赤、黄、白などのチューリップ)200種 色の宴 桑名・長島町(なばなの里)』、『TPP(環太平洋パートナーシップ)審議再開合意 自民・民進 会期内成立厳しく』、『甘利氏現金授受問題 UR職員100万円接待 東京地検、2人聴取』、『「なごやめし」欧州挑戦 サガミ ミラノでテスト販売』、『日本ワースト8位 子育て世帯「格差」深刻 ユニセフ41カ国分析 貧困層所得 中位の4割』(14日付、毎日朝刊)

四月十三日
 韓国国会の総選挙の投開票が行われ、朴槿恵大統領率いる与党セヌリ党は目標の過半数を割り込み少数与党となる公算が高い。警視庁四谷署は、東京・歌舞伎町の「新宿ゴールデン街」火災で火元の2階建て建物に出火直前に侵入した66歳の男性ホームレスを建造物侵入の疑いで逮捕。男は「入りました」と容疑を認めているという。
        ☆        ☆

 春。何もない時に包まれ、私はあれやこれやと思考をめぐらしノートに書き綴っていく。そんな静かな、宇宙の果ての1日だった。

        ×        ×
 英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士が12日、ニューヨークで記者会見。光速の五分の一の速度で飛ぶ小型探査機「ナノクラフト」を開発、太陽系外で生命体の存在が可能な〈第2の地球〉を探す計画を発表。未知との遭遇をめざすこの夢のプロジェクト、太陽系外の惑星や生命体を探すこの計画には、米フェイスブック創業者、ザッカーバーグ氏も名を連ねている、という。
 博士曰く「太陽系にもいずれ寿命がくる。だから人類が生き残るためには他の星に住むしかない」と。人類は、もはや核開発や核戦争など狂気に満ちた殺し合いにうつつをぬかしている時ではないのである。ちなみに、ナノクラフトは切手サイズのチップに小型のカメラや通信機器を搭載。レーザーからの推力を受け取るため、一辺数㍍の四角形の帆を張り巡らせる。
 地球が属する天の川銀河には、居住可能な惑星が数十億個は存在する、との説もある。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
 ……
 さて『文学界』5月号は同誌新人賞受賞作の砂川文次「市街戦」を掲載した。主人公である自衛隊幹部候補生が、演習の過酷な行軍体験を叙述する。リアルな演習のなかで夢と現実の意識が往還し、入隊以前のふつうの大学生活を回顧しながら、疲労し混濁した意識は、東京・吉祥寺での戦闘の幻想を見る。迫力ある描写は現役自衛官か、周辺の人にしか描けぬものだ。
(中略)
 川村湊は昨年の『紙の砦 自衛隊文学論』で、文学のなかでの自衛隊の「居場所」を検証したが、川村の仕事を引き継ぐ意味でも、安保法施行により任務が根本的に変化した自衛隊から目が離せない。背景の世の動きを念頭に置けば、今回の新人賞の輝きはさらに増すはずだ。(二等陸士)
=13日付、中日夕刊『〈大波小波〉自衛隊文学を問う』から。抜粋

 ヒロシマへ行くべきか、行かざるべきか…。最高権力者の心中やいかばかり。慰霊と謝罪は、もちろん違う。しかし、本当のことを言ったらお利口になれない。げにすまじきは、合衆国大統領。=13日付中日夕刊〈夕歩道〉から

【新聞テレビから】
☆『82歳「学ぶっていい」戦争、貧困、夫の死…やっと夜間中学へ』『外国人、不登校受け入れ増 夜間中学』、『4・3光年先へ生命探査機 ホーキング博士ら計画』、『屋根裏からカラバッジョ? 仏南部、150億円の価値』『ツェッペリン名曲盗作疑惑で陪審へ「天国への階段」』、『オバマ氏広島訪問 米政府検討認める』、『成年後見制度で着服など 弁護士ら不正最悪37件 昨年1年間最高裁調査』、『北陸新幹線早くも1000万人』、『〈新子守唄ものがたり 西舘好子8〉インドの子守唄』『ひこにゃん10歳お祝い』、『三重の鈴木知事第2子(長女)誕生公表 再び育休取得へ』、『(東京・歌舞伎町の新宿)ゴールデン街放火の疑いも 出火直前、不審な男性』(13日付、中日夕刊)
☆『オバマ氏広島訪問前向き 報道官「核なき世界の象徴」』『被爆地「見るべきだ」 米国務長官、ロスで講演』、『移動式ミサイル準備か 北朝鮮、グアムなど射程 米報道』、『企業物価3.2%下落 15年度 10年ぶり低水準』『東証一時1万6000円回復』『NY原油42㌦台 4カ月半ぶり高値』『原油高騰好感 NY株164㌦高』、『障害者の収益2200万円着服 一宮・支援施設 男性職員を解雇』、『災害ストレス健康に影響 水害直後脳卒中4倍 茨城で調査』、『神戸山口組15日指定 兵庫県公安委 暴対法規制対象』
、『女性歌手「ヘビーメタル」快挙 坂本九さん以来』、『憲法98(憲法が最高法規)、99条(国会議員や公務員らは憲法の尊重・擁護義務を負う)バッジで周知 名古屋の男性=元NHK職員の水谷芳隆さん(75)=、安保法制に危機感』(13日付、毎日夕刊)
☆『〈新貧乏物語〉第3部非正規スパイラル①漂流 37歳溶けない氷河期』『「やむを得ず非正規」18% 正社員登用厳しく』、『撤去めど今も立たず ダイコー 廃棄カツ事件3カ月』、『日本人米チャートで快挙 BABYMETAL総合39位』『ジャズアルバム部門 上原ひろみさん1位』、『読者が元気出る作品を 本屋大賞に「羊と鋼の森」 福井の宮下奈都さん』、『秋山ちえ子さん死去 99歳評論家、ラジオ「談話室」』、『田原証券など提訴へ レセプト債 14億円賠償求める 投資家ら100人、来月にも』、『衆院北海道・京都2補選告示 夏参院選へ総力戦』『男性襲撃少年ら3人逮捕 北区強盗未遂容疑 後を付け犯行か』、『愛知こどもの国運営のNPO 指定管理料で不適正報酬』(13日付、中日朝刊)
☆『〈見つめ続ける ひと、思い〉積もっていく悲しみ=宮城県名取市閖上の一角で田所寿雄さん。69歳』、『返還合意20年動かぬ普天間』、『危険な踏切まず58カ所指定 国交省 鉄道・自治体に対策要求』、『甘利氏事件「寝耳に水」直筆手紙で支援者に説明』、『名古屋市議の報酬増額 リコール活動混迷 市長しこり恐れ先延ばし』(13日付、毎日朝刊)

四月十二日
 2016年の本屋大賞に福井市在住の宮下奈都さん(49)さんの「羊と鋼の森」(文藝春秋)が選ばれた。自宅の古いピアノを見に来た調律師の言葉「良い羊がいるから大丈夫。伸び伸び育った羊の毛は良い音につながる」を着想に何かが動き出し、「木でできているピアノの中は森みたい。書きながら森を歩いている気がした」という宮下さん。「好きなことを書いて賞をいただいた。これからも好きなことを書いていきたい」とも述べた。
 社会や暮らしの問題に関わる痛烈な評論ばかりか、太平洋戦争中に上野動物園のゾウが逃走防止のため餓死させられた実話の童話「かわいそうなぞう」のラジオ朗読などでも知られた女性放送ジャーナリストの草分け、秋山ちえ子さんが呼吸器感染症のため6日朝、東京・目黒の自宅で亡くなっていた。99歳だった。

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 舞が俳句仲間である江南俳句同好会有志とバスによる遠州路への吟行の旅に出る、というので早朝、出発点の江南駅まで車で送る。幸い、天気もよく内心ホッとはしたがスケジュールが過密で強行軍だったので夜、無事帰り江南駅から「かえったよ」の電話が入った時にはナンダカ胸のつかえがとれた気がした。

 ♪舘山寺松山隠し湖を来てここは小春の入江さざなみ 北原白秋(昭和7年10月)
「(弘法大師によって開かれた)舘山寺で食事し、浜松城から遠州灘へ。ここで海に面した砂丘を歩き、それから新居の関所跡(特別史跡)を見て途中、サービスエリアに寄るなどした」とのことだったが、何より天気がよくてよかったなと思う。やはり「遠州灘を見ながら砂丘を歩いたのが1番よかった」と印象深かったようで、若きころ志摩や能登の海沿いの道を共にあるき、浜に憩った日々が思い起こされた。
 汗かき地蔵さんで知られる大王町の波切灯台に通じる急峻なごろた石の道。安乗文楽の安乗灯台。真珠と海女のふるさと英虞湾。女たちを守る女護が島で知られる渡鹿野島、ハマユウ群落と海女漁で知られる和具大島、志摩半島突端の御座岬。能登では、和倉や能登島の海に始まり、砂たちが時にキュッキュッと哀しく泣いていた門前の鳴き砂の浜、松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台で知られる巌門の関野鼻、輪島の朝市、珠洲突端の狼煙……と共に楽しさ、辛さをかかえ幾度となく歩いたものだが。久しぶりに見た舞の海は、どんなものだったか。
 海のいろと風景がお似合いの彼女だけに、天気に恵まれつくづく良かった。
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 能登といえば、忘れられない土地の言葉に〈能登はやさしや土までも〉がある。この場合の優しさは尋常ではなく、女は好きな男のためなら身ごもった胎をたたき割ってでも、どこまでもついてゆく、そうしたツチなのである。これが、さらに高じるとついには、男を殺してしまう。〈能登はやさしや殺しまで〉と裏返しの言葉までが存在する。
 一見し女が男のために献身奉公し女は働き者で、男は楽をする「とと楽半島」とまで言われる能登も実は、女性たちの強い意志でもっている女の半島だといっていい。能登の美しい自然同様、どこまでも澄み切った女たちの心。それは時と次第によっては、おとろしい(恐ろしい、怖い)ほどの牙になって男たちを捨て去るのである。
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【きょうの一文・言葉】
 消えて/過ぎた/夢の縁で/時の砂は/さらさらとこぼれ
 消えて/過ぎた/とわの別れ/時の輪が閉じても/私は生きている
 もう一度必ず会う/川が海に注ぐように/わたしたちはうねりゆく/夢にふれるまで

「希望の光から絶望の暗闇への転落。衝撃の大きさは計り知れなかった。力の限り、ラビンが成し遂げようとしたことを引き継ごうと決心した。それは和平の実現。体と心の中に、それが正しいと叫ぶ声を聞いた」
「音楽を作り続け、信じるもののために戦い続ける。諦めない。全力を尽くすわ」。
=12日付中日夕刊『〈伝える訴える〉混迷イスラエル 歴史の目撃者㊤ 和平の歌声諦めない』の記事のなかで。イエメンにルーツを持つイスラエル生まれのユダヤ人シンガー・ソングライター、アヒノアム・ニニが歌った「平和の歌」の歌詞の1部とニニの決意
※和平の立役者でノーベル平和賞を受けたイスラエルの首相イツハク・ラビンの暗殺事件から1年半後に出したアルバムで、ニニは尊敬する指導者を失った虚脱感と、くじけまいとする静かな決意を歌った

【新聞テレビから】
☆『衆院ダブル補選告示 参院選・同日選へ試金石 北海道5区与野党対決 京都3区自公不戦敗』『野党共闘成否カギ』、『教科書謝礼公取聴取 独禁法違反疑い22社の担当者』、『神戸山口組傘下事務所に発砲か 長野・上田』、『(名古屋市)北区男性重体18歳ら逮捕 強殺未遂容疑1人再逮捕へ』、『ホームレス2人の寝床に相次ぎ放火 大阪近くで不審火3件』、『子ども防犯どう書けば… 持ち物記名 悩む新学期』『隠せるワッペン注目』、『東大で入学式「真の知識を」推薦入試導入後初』(12日付、中日夕刊)
☆『日本人 長寿の鍵は腸内細菌? 炭水化物から効率良く栄養素作製』、『(イタリア生まれの画家)モディリアーニ作品押収 スイスパナマ文書で所有者浮上』、『教科書22社聴取へ 公取委独禁法違反容疑 謝礼問題』、『違法スロット出入り 桃田選手らNTT東、公表せず』、『「希望の左手」共に新たな舞台へ 奈良・生駒 筋電義手の男児 小学校入学』、『未成年の移民5800人不明 独、犯罪被害の恐れ』、『海自艦、ベトナム要衝に カムラン湾 南シナ海 中国をけん制』(12日付。毎日夕刊)
☆『各国首脳は被爆地訪問を G7外相が広島宣言』『ケリー長官慰霊碑献花 米国人評価さまざま「大統領も訪問を」「原爆必要だった」』『厳戒広島 賢島へヒント 予定外の規制混乱も 外相会合』『高裁も原爆症認定 福岡 熊本の被爆者3人』『〈伊勢志摩サミット〉受動喫煙ゼロ宣言へ 三重県、4市町で独自策』『サミット警備応援警官はねられ死亡 伊勢、非番で外出中』、『リオ五輪ラグビー 名古屋出身の大槻さん審判に 主要国際大会で日本人初』、『グランパス白川公園断念 新スタジアムの候補地』、『星城高女子バスケ体罰 豊明 監督、部員12人に 減給・指導停止処分』、『もう消費税10%!? マンション分譲ミス 東区』、『霊きゅう車委託3市違法 刈谷・知立・蒲郡に是正指導』、『覚せい剤所持の疑い 薬物2億円超分押収 西尾・密売人の男女か』、『虐待調査面会せず判断 死亡2歳長男は窒息 奈良』(12日付、中日朝刊)
☆『炉心溶融 幹部「基準知っていた」』『福島事故時 東電見解と食い違い』、『核軍縮へ広島宣言』『G7外相、首脳訪問提唱「非人道性」盛らず』『〈G7外相広島訪問〉被爆者「交流なく残念」核廃絶へ願い新た』『亡き夫の願い30年越し実現 ケリー氏に手紙元資料館長の妻』『広島の声弱らせるな 編集委員戸田栄』、『〈解説〉「原爆症」認定高裁初判断 現行基準見直し急務(樋口岳大)』(12日付、毎日朝刊)

四月十一日
 広島市での先進7カ国外相会合が核軍縮や不拡散に向けた【広島宣言】を発表し、閉幕した。宣言は〈戦争を避けるあらゆる努力〉を強調するもので、内容は次のとおり(G7外相会合広島宣言の全文から。ごく1部の抜粋)。
―われわれは、世界にかつてない恐怖をもたらした第二次世界大戦から七十一年を経て、われわれが広島で会合することの重要性を強調する。広島および長崎の人々は、原子爆弾投下による極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末を経験し、そして自らの街をこれほどまでにめざましく復興させた。
 この歴史的会合において、われわれは、国際社会の安定を推進する形で全ての人にとりより安全な世界を追求し、核兵器のない世界に向けた環境を醸成するとのコミットメント(約束)を再確認する。………
 何十年間にわたって、われわれのような政治指導者やその他の訪問者が広島および長崎を訪れ、深く心を揺さぶられてきた。われわれは、他の人々が同様に訪問することを希望する。われわれは、核兵器は二度と使われてはならないという広島および長崎の人々の心からの強い願いを共にしている。
        ☆        ☆

 朝刊は休刊日のためなし。やはり新聞がないと、その分読む時間だけ、ゆったりは出来る。けれど。物足りない気がするのも事実だ。きょうは。季節外れの寒気が、この地上を舞い少し寒い。このころにしては数年に1度の寒気襲来で青森では雪がふり、3年ぶりの積雪2㌢に。〈かぜ〉も冷たく、ここ数日の暖かさが信じられない1日となった。

 旧知の歌人田中徹尾さんから送られてきた第一、第二歌集。そこには労働短歌の粋と、人生の哀歓が凝縮されている
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♪たまさかに語気を強めて指示すれば翌朝休むと電話がありぬ
♪モルダウの曲の流れるプラハ駅レールジェットの座席は深し
♪申請のありし精神障害の認定基準を復唱したり
♪上海の息子の嫁に中国語のあいさつ幾度もなおされている

♪局長の最後の質問「優秀な監督官とはどういう人か」
♪答弁のわれは即座に毎朝の笑顔をもらう職員と言う
♪還暦の年に試験を受けるなど思いもよらぬ日々を過ごせり
♪七か月通いつめたり一日の欠席もなく居眠りもなく

♪夏の戸の向こう側から届きくる軽き足音秋間近なり
♪噴煙をたちのぼらせて御嶽が晴れ渡る空の真ん中にある
♪再就職せしわが新たなる芒種の地次なる世代を育ててゆかな

―第一歌集より十二年、目の前の仕事をこなすことに懸命で、意識しないうちに年月が経過した。そして、人生最大の転機、定年退職を迎えてしまった。安堵と切なさのはざまを、経験者なら理解いただける不安な時期を経験した。そんな中、第二歌集をここに編むこととした。
 職歴として、労働基準監督署の中間管理職を経て、署長職を経験させていただいた。歌集では、労働基準監督官として経験した事件・題材を中心に詠んだ歌を掲出した。/五十歳代は、労働局の総務・人事担当者としての勤務となり、二十四時間精神を削られながらの生活であった。そんな中、短歌は、私の摩り減りそうになりかけた心を癒やしてくれた。
 歌集名には、『人定』の「人」に続いて「地」を用いたかったので、末尾の歌から『芒種の地』とした。
………
 誰にも詠めない労働短歌を中心に、今後も精進したいと考える次第である。
(「田中徹尾歌集 芒種の地」あとがき、から)

 妻、舞も同じ歌人仲間の1人として何かと良くしていただいている海部郡蟹江町在住の歌人田中徹尾さんから先日、私あてに田中徹尾歌集「芒種の地(ぼうしゅのち)」(ながらみ書房、2016年4月1日発行)が送られてきたので日々、読み進めていたら、きょうまた田中さんから、今度は舞あてに第一歌集「人定」(ながらみ書房、2003年11月16日発行)が送られてきた。
「芒種の地」を読みながら「人定」もあらためて読み直さねば、と心ひそかに決めていたところだけに、なんだか徹尾さんならではの心遣いが身に染みたのである。

 ここに「芒種の地」に寄せられた佐佐木幸綱さんの帯文を紹介しておきたい。
【国家公務員である労働基準監督官として、個人の立場では発言できないシビアな場面、さらに公と私が交錯する微妙な空気を的確に表現、職場の歌に新しい領域を開いて、読者をスリリングな世界にさそってくれる。
 職場の歌、職業の短歌が激減している現在、果敢に職場をうたった歌集として注目される一冊である。 佐佐木幸綱】
♪仲介の腕まだ錆びつかずあることを両者一歩も譲らざる場に
♪安全な立場にあればようやくに本音を語る空がおりくる

【きょうの一文・ことば】
 G7外相が分刻みに歩む広島。思い決するものは。核危機度合い示す「終末時計」の針が「残り3分」を示す今。◇オバマ氏よ、どうぞ来てつかあさい。その土の上に立ってこそ「核なき世界」を。=11日付毎日夕刊【近事片々】から

「弱さをさらけ出すことが、また(この先の人生を)強くする」=11日夜メーテレ『〈報道ステーション〉北島康介さんが生出演』のなかで。松岡修造さんが競泳選手を引退した北島さんに向かって

【新聞テレビから】
☆『〈報道ステーション〉「ぐっと近づく」新装報ステ今日からです▽(新キャスターの)富川悠太が被災地の中学校野球部員と再会など』(11日夜、メーテレ)
☆『核なき世界へ広島で一つ G7外相原爆碑献花 核保有の米英仏は初』『子どもらG7外相出迎え』『広島宣言午後に発表』『今度こそ行動を「広島宣言」懐疑的な人も』『ケリー氏が提案 原爆ドーム視察』『オバマ大統領広島は歓迎します 英語語り部来訪願う』、『走り続け復興折り返し 福井・さくらマラソン 川内村職員=福島県川内村職員、野内正裕さん(43)。野内さんは福島第1原発事故で除染作業に携わり現在は村内の放射線管理に携わっている=が走破』『東京円 一時107円台』、『逮捕の1人「帽子の男」 ベルギーテロ当初は仏で計画』、『桃田選手無期限出場停止 バド協会処分 リオ五輪消滅』、『下呂市長に服部氏=無所属新人の元市議服部秀洋氏(57)。自民、公明推薦』、『印南部(ケララ州)の寺院火災110人死亡』(11日付、中日夕刊)
☆『原爆慰霊碑に初の献花 G7核保有の米英仏外相 〈解説〉問われる核廃絶の実現性(小田中大)』『辺野古推進で一致 日米外相会談「唯一の解決策」』、『菜七子中央初勝利 女性騎手12年ぶり「ほっとした」=根本康広厩舎に所属する女性騎手藤田菜七子(18)が10日、福島競馬場で行われた第9レースで2番人気のサニーデイズ(5歳牝馬)に騎乗して1位になった』、『名フィル半世紀祝福の音色』、『「心に穴開いた感じ」 (競泳の)北島選手引退会見』『北島「夢実現本当に感謝」 第二の人生も「金」を 平井コーチ』、『■成田―ブリュッセル便が再開』、『〈デスクの眼〉危険伴う巨額支援(原誠司)=来日したウクライナのポロシェンコ大統領との6日の首脳会談で安倍首相は18億5000万㌦(2000億円)規模の支援実行を約束したのだが…』(11日付、毎日夕刊)

四月十日
 5月の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)を前に、関係閣僚会議の先がけとなる主要国外相会合が、被爆地・広島で始まった。核廃絶への取り組みは人類の叡智といっていいだけに、その大いなる成果に期待したい。
「サミットで来訪する米大統領や各国首脳にも足を運んでほしい。ヒロシマの願いに触れ、こんどこそ核廃絶への大きな一歩に」とは、71年前に人類史上初めて投下された原爆で多くの学友を亡くした被爆者の生き証人で語り部でもある山本定男さん(84)=広島市東区=の祈りでもある。
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 日曜日。久しぶりに舞と私たちの土地〈エデンの東〉へと出向き、畝に生えそろっていた雑草たちを草刈り鎌を手に2時間ほどをかけて、除去した。タマネギの貧相な生育ぶりを目の前に、まだまだ私たちには正しい育て方が分かってはいないナ、と実感する。ただ、紫と白を見比べると紫の方が逞しい。先日、種芋をまいたジャガイモは数カ所で芽吹いており、次に訪れるときが少し楽しみになってきた。

 わが家裏庭の愛猫こすも・ここの墓の傍らでは、ハナミズキが可憐な花を、エデンの東でも梅の紅い花が鮮やかに開花。帰りに立ち寄った五条川の河畔では桜ふぶきとなって舞い落ちた花々が川面に浮かび、音こそ聞こえないが見事なほどのメロディーを奏でていた。
 舞の好きな葉桜が目の前にあったが、彼女いわく「桜は、これからどんどん芽吹いて育っていくのだから。若い新たな息吹の始まりよ」ということらしい。それにしても、桜ふぶきのなか、枝に抱きついて散るまいぞと、どこまでも花を咲かせ続ける、その姿がいじらしい。

 愛猫が咲かせたハナミズキ、〈エデンの東〉の梅、発育不足のタマネギに「頑張って」と目を注ぐ、川面に浮かんだ桜の花びら、花びらを咲かせ続ける桜たち。どれもこれもが、この世の美といっていい

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 来日した以上は「ここに来るのが当然の義務です」と広島の原爆資料館を訪れたウルグアイの元大統領ムヒカさん(80歳)。記者団にコメントを求められると「コメントなんて出来ない。信じられない」と、しばらく絶句。
 それでも思い直したように「良心なき科学は、とてつもない悪の道具になってしまう。そのことを私たちは知っておかなければならない」とも。滞在中は、ほかに「国を治める者の生活レベルは、その国の平均でなければいけない」「政治家ってのは、お金の好きな人がなってはいけない」など。多くの名言を残した。
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【きょうの一文・ことば】
 チェルノブイリ事故から30年、福島原発事故から5年の節目の年。「現在進行形で健康を脅かされている被災者が大勢いる。原発に対する立場を超え、一丸となって支援を続けなければいけない」と訴える。
=10日付毎日朝刊『〈ひと@あいち〉チェルノブイリ救援・中部理事 戸村京子さん(67)「福島に勇気を」続く支援』の記事のなかから。戸村さんの発言

「堪忍は無事長久の基」「己を責めて人を責むるな」「江戸時代は国内では二百六十年間、大きな争いがありませんでした。平和な時代を築いた家康の功績が、没後四百年を機に再び注目されています」=10日付中日朝刊『〈小中学生のページ・なるほどランド〉没後400年家康の人物像②宝は家臣 人間関係築くのが上手』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈この人に聞きたい〉エッセイスト元NHKアナウンサー山川静夫さん その1歌舞伎にのめり込んだ学生時代 戦争はしないと誓った以上文化国家をめざすほかない』(しんぶん赤旗日曜版4月10日号)
☆『広島の願い世界へ きょうからG7外相会合被爆の語り部あす講演』『伊勢でも証言』、『〈参政権行使70年〉世界の下院の女性議員比率ランキング 女性議員比9.5% 日本は156位』、『奥西さん(奥西勝元死刑囚)の無念に思いをはせ 名古屋で支援者ら「しのぶ会」』、『善意の行員2人に贈賞 本紙掲載 ハッピーニュース』、『〈伊勢志摩サミット〉ジュニアサミット参加の高校生 世界との討論力磨く』、『海外で英語学習 震災遺児を支援 あしなが育英会』、『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅通学 生徒きて 少子化対策開校ラッシュ』『予備校や専門学校 県外からの増加も期待』、『ダイコーに委託 壱番屋認め謝罪 社員食堂の残飯処理』、『御柱祭木落し 氏子乗り切る 長野・下諏訪』、『金子スミ子さん死去 84歳 水俣病一家の苦難伝える』(10日付、中日朝刊)
☆『「人類と核 相いれない」きょう広島でG7外相会合 被爆した最後の資料館長(畑口実さん、70歳。胎内被爆者)』、『入江最多10連覇 (競泳)日本選手権200背 リオ五輪内定』、『北朝鮮から鉱物満載トラック』、『社員向け保育所に整備費 待機児童施設増図る 政府助成』、『国連人権理事会担当者訪日調査「機密取材 処罰を懸念」政府の対応聞き取りへ』『問題改善を勧告』、『ヒト受精卵を操作 HIV(エイズウイルス)阻止 中国チーム、2例目』、『犯罪利用口座 被害者に3.7億円返らず15年度本人申請なく 「実績」金融機関でばらつき』、『桃田、強化指定辞退 バド協会がJOCへ届提出』、『〈訃報〉佐田喜代子さん90歳(さだ・きよこ=シンガー・ソングライターさだまさしさんの母)7日死去。葬儀は親族で営んだ。喪主は長男さだまさし(本名・佐田雅志)さん』

四月九日
 きょうは各地で気温が上昇し、福岡県の太宰府で26・3度、群馬県館林市でも25・2度で夏日に。京都24・7度、名古屋24・2度、東京都心も23・5度を記録。一方、北海道の旭川では大気の不安定から雪が舞ったという。
 
 夕刊の〈桜だより〉は大半が散り始めのなか、恵那の恵那峡、御嵩の鬼岩公園、菰野の湯の山、伊那の高遠城址、松本の松本城、高島の海津大橋、大津の三井寺、京都の嵐山…が【満開】となっており、「桜はまだまだ満開なのだ」と思うと、なんだか嬉しい気がする。
        ☆        ☆

 毎週土曜に参加している社交ダンスのレッスン。
 チャチャチャとタンゴのステップに続いてきょうは基本に立ち返り、正しい歩き方についても実際に何度も繰り返し歩いて、詳しく学んだ。「からだはいつも〈乗り越える〉。重心がトウを乗り越える」「ヒール、ボールの全部を使って。糸を引くように。肩は動かさない」とは、京子先生。簡単なようでこれが、なかなか難しい。
 でも習うよりなれろ、か。要は、糸をひくように歩けばよい。レッスン最後は、ワルツとルンバで締めくくり。ワルツを一緒に踊った際、「ごんたさん、すごくいい。よくなってきた」と先生。リップサービスとは分かっていながら、少し嬉しい気持ちがしヤル気が湧いてきた。
 課題はチャチャチャのステップだ。江南のレッスンではすんなり踊れているのに。なぜ岐阜ではまごついてしまうのか。というわけで、深夜遅くなり、ユーチューブの画面を開いてチャチャチャのステップ動作を、つい先ほどまで何度も繰り返し見てみる。

        ×        ×
「モニタリングポストの向こうに、福島の今がある。いずれも5年前には日常のかけらにもなかった、最近の日常だ。」「ポスト自体も時の流れを反映していた。そもそも県内各地に約3700カ所も立つなど、5年前には誰も考えなかった。」
 以上は、本日付毎日夕刊写真グラフ〈●eye見つめ続ける 大震災〉の記事からの抜粋だが、モニタリングポストは私自身、原発事故の被災地・福島を訪れるたびに行く先々で目にしてきただけに、放射能汚染の証拠といってもいい、これらモニタリングポストの数々には胸を掻きむしられる思いにかられる。
 かといって、モニタリングポストは被災地にあっては、もはや必需品といっていい。いわき市で、楢葉町で、飯舘村、富岡町、浪江町…で、と目の前で数限りなく、見せつけられ続けてきたポスト。山積みになって置かれた除染廃棄物の黒い袋と共に、汚染の証拠品が目の前から消えるのは一体、いつになってからか。そんなことを思うと気が遠くなってしまう。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
「野良猫が 俺より先に 飼い猫に」「寝袋に 花びら一つ 春の使者」「高層ビル街 立てば三つの 影がいき」
=9日付中日夕刊『ホームレス 厳しい暮らし 川柳に』『ユーモア満点相次ぎ出版』の記事のなかで。路上生活者Kさん(67)の川柳集「路上のうた」から

【新聞テレビから】
☆『N響90周年クラシックポップス あさが来た&真田丸テーマ▽感動 黒柳徹子父とN響物語ほか』(9日夜、NHK総合)
☆『〈大波小波〉芥川賞作家の抵抗』、『三成ブームおな~り~ 滋賀、「真田丸」機に攻勢』、『小澤征爾さんベルリン躍動 7年ぶり指揮』、『就活、短期戦スタート重要 学生「企業研究の時間ない」企業ネットで説明会配信も』『シューカツ七つ道具? 高機能な文具など人気』、『微細プラ生態系に影響も 東京湾のイワシ 8割の内蔵に』『洗濯機1歳児入れる 今年1月 名張の女性保育士』、『新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)エンジン 北朝鮮噴射実験「成功」』、『最新鋭迎撃ミサイル 「韓国へ配備推進」米国防長官が表明』、『紙袋に「爆弾」見える? 警視庁 テロ対策ポスター好評』、『“宇宙のおうち”打ち上げ 米スペースX、2年間試験へ』(9日付、中日夕刊)
☆『●eye見つめ続ける大震災 福島うつろう日常 モニタリングポストと5年』、『美濃まつり開幕 和紙の里は桜色』、『高齢化率全国一群馬・南牧村 安全重視急滑降なし 廃止危機乗り越え 支え合い51回目「御柱」』、『燃料電池自動車 下水汚泥で疾走 国交省試みバイオガスの水素から発電』、『人工知能が描いたレンブラント 画風、絵の具の隆起まで再現』、『ヒロシマG7歓迎 あすから外相会合 市民ら非核訴え』『ベルギーテロ5人逮捕 1人は「空港」実行犯か』、『抑留死4964人名簿公表 厚労省旧満州地域分も』、『■「不適切取引」王将改善策発表』、『〈チェック〉ベビーカー対策苦慮 メトロ挟み込みで鉄道各社 停止ボタン・ホームドア導入に壁 乗務員・乗客安全意識を』(9日付、毎日夕刊)
☆『〈平和の俳句〉ゲスト選者に中江(有里さん、42)さん 俳優、脚本家 6月掲載句を選考』、『無許可で一般廃棄物処理 ダイコーに壱番屋委託 社食残飯、違法疑い』『処理できず大量の残飯 倒産のダイコー本社』、『建設会社とUR(都市再生機構)捜索 東京地検特捜部 甘利氏現金授受問題』、『北島引退表明 五輪5連続出場ならず』、『栃木女児殺害被告に無期 地裁判決「自白信用できる」』、『エンブレム最終4候補 東京五輪 国民の意見募り、決定へ』、『バド賭博問題会見で謝罪 桃田選手6回で50万円負け 田児選手60回で1000万円負け』、『「新聞人の現場」愛知大で開講 本紙寄付講座』(9日付、中日朝刊)
☆『甘利氏問題UR捜索 東京地検現金授受巡り』『口利き後に補償金増額 甘利氏元秘書 URとの交渉急進展』、『医療事故死報告188件 想定の3分の1以下 調査制度半年』、『都知事海外旅費2663万円 就任後平均「高額」批判受け削減へ』、『デンソー、ドローン開発 需要拡大見込み点検用試作機』、『飲食店から出火 隣接の10棟延焼 名古屋・大須』、『■「あかつき」軌道修正に成功■天皇陛下が(稲の)種もみまき■橋下氏が「週刊文春」に勝訴』(9日付、毎日朝刊)

四月八日
 お釈迦さまの誕生日。金曜日。静かで穏やかな〈とき〉が流れていく。
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 2004年アテネ、2008年北京五輪と競泳男子平泳ぎで史上初の2大会連続2冠に輝いた北島康介(33)=日本コカ・コーラ=が現役引退を表明。東京辰巳国際水泳場であった日本選手権200㍍決勝で5位に終わり100㍍に続いてリオ五輪の代表入りを果たせなかったためで2000年シドニー五輪から続いた連続五輪出場は4大会で途切れることになった。
 プールサイドを一礼して去った北島は「自分に『おつかれさま』と言いたい。若手のレベルが上がったなかで戦え、後輩たちに感謝したい。自分のなかで競技は終わりました」の弁。まさに王者の風格とはこの日の北島だといえよう。日本の水泳の顔として、これまで本当によくやってきた、と思う。

 宇都宮地裁が2005年に栃木県今市市(現日光市)で小学1年女児が殺害された事件の裁判員裁判で殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)に対して「自白内容は犯人でなければ語れない具体性と迫真性があり、信用できる」として求刑どおり無期懲役の判決を言い渡した。この裁判のポイントは〈自白の信用性〉にかかっているのだが。真相を知るのは、今現在では被告ただ1人だ。
 こんご新犯人が名乗り出てきたら、どうするのか。疑わしきは、罰せずではなかったのか。これは被告の言動などを見るかぎり、あくまで私の勘ではあるが。犯人は別にいる気がする。そうであるなら、勝俣被告はもっと強く無罪を主張すべきだ。

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 中日新聞の朝刊尾張版に『四苦八苦花で癒やして』『江南の僧侶ら 釈迦の誕生日きょうPR』の見出し。記事の内容は『八日は釈迦の誕生日。日本は仏教徒が多い国なのに、そのことを知っている人は多くはない。そこで県内の僧侶たちが立ち上がった。「四月八日」を、互いに花を贈り合って四苦八苦を癒やす日として定着させようという。名付けて「ヒーリング・フラワー・デー」。……』
 というわけで、きょうは名古屋の栄で法衣に身を包んだ僧侶たち十数人が通行人にガーベラの花を配ったはずである。「まずは四月八日を覚えてもらって、将来的に国民的行事を目指したい」とのことだが。さて、うまくいったかどうか。
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【きょうの一文・ことばから】
「光りがさし込んで闇を切り裂く絵なんて見たことがありませんでした」「黒い闇を切り裂く光り。その劇的効果にカラヴァッジョは気づく。彼が発見した照明方法は全体ではなく、ある部分にだけ光りをあてることです」「400年前に光りと闇を発見したカラヴァッジョは最初の映画監督なのです。全く新しい世界を切り開いた」
=8日夜NHK総合『天才画家にして罪深き逃亡者カラヴァッジョ 光と闇のエクスタシー ヤマザキマリ北村一輝 ローマやナポリへの旅』のなかから

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉幻のアイドル名曲が…』(8日夜、NHK総合)
☆『高遠城主しのぶ「さくら」 城址公園歴女2人組あすライブ』、『サミット大歓迎 南伊勢の五ヶ所湾 タンゴウオ虹色七変化』、『下社「山出し」始まる 長野諏訪』、『氷河期の子犬=ロシア東シベリア・サハ共和国北部の北極圏で、推定1万2千年前の子犬の死骸が良好な保存状態で見つかった=日本で鑑定へ シベリアで発見起源推定に期待』『子の虐待死 年350人か 小児科学会推計 国集計の3~5倍 3歳未満67%』、『残る2人心肺停止で発見 鹿児島 破片多数、墜落空自機か』(8日付、中日夕刊)
☆『春 色鮮やかに 大阪「桜の通り抜け」』、『太陽の170億倍質量ブラックホール 観測史上2番目』、『CO2削減・経済成長 欧米など21カ国両立 米研究機関分析 再生エネ活用で』『日本、政策転換を』、『空自機山中に残骸 墜落と判断 残り2人発見 鹿児島』『山えぐれ機体散乱』『山頂付近に墜落か 機体の一部、粉々に』『「時速300㌔で衝突か」専門家』、『■小澤さんベルリンフィル名誉団員に』(8日付、毎日夕刊)
☆『今井月(るな)リオ切符 競泳200メ 岐阜出身・豊川高1年』、『0増6減今国会成立へ 衆院改革自民案「アダムズ」先送り』、『ヘラクレス返礼やめます 名張市 批判無視できず』、『賭博の闇アマ選手も 高額な賞金金回り良く』『違法カジノ巧妙営業 入店客は紹介制 VIPルームも』、『市岐阜商高教諭を逮捕 野球部副部長 児童買春の疑い』(8日付、中日朝刊)
☆『除染費東電に未請求 林野庁「ノウハウ分からず」 2億4300万円』、『■両陛下、(ポロシェンコ)ウクライナ大統領夫妻と会見=宮内庁によれば、東日本大震災後、ウクライナは日本に放射線測定器や個人線量計などを届けており、両陛下は「支援に感謝します」と述べた』、『バド選手賭博 違法カジノ暴力団資金源 2カ月で売上金1億円』、『化血研製造事業売却へ ワクチンなどアステラスと交渉』、『〈伊勢志摩サミット2016〉ピンポイントで異物表示 中部空港に新型スキャナー』、『猫拾われ館長に「恩返しだニャン」 長野・椋鳩十記念館』、『現金配布問題 田母神氏(元航空幕僚長)ビデオで「了解」 会計担当らとのやりとり』(8日付、毎日朝刊)

四月七日
        ❤        ❤
 愛猫こすも・ここが22歳の長寿で黄泉の国に旅立ったのが、一カ月前。大安吉日だった。かつてはタンスの上にまで一気に飛び上がるほどの跳躍力があった、ここちゃん。彼女は今、あの世でどうしているのか。そう思うだけで涙があふれ出る。傍らでは、こんどはシロちゃんが黙って座り、心配そうな顔で私を見つめてくれている。
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 バドミントン男子シングルスでリオ五輪の有力メダル候補だった桃田賢斗選手(21)=NTT東日本=らが国内の違法カジノ店で賭博をしていた問題で日本バドミントン協会は日本オリンピック協会に桃田選手を五輪代表に推薦できない、との見解を示した。
 セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CED)=83歳=が都内で記者会見し辞任を表明。自らが示したコンビニ事業子会社セブン―イレブン・ジャパン社長を交代させる人事案がこの日の取締役会で否決されたためで、背景には鈴木氏と創業家との確執があったと見られている。どこでも、ひとつ間違ったら、ありがちなことだ。
        ☆        ☆
 
「やることは、毎日【1日ひとつ】にしなきゃあ。もう年なのよ」とは舞の言葉だ。それが、きょうは3つ。イヤ、4つか5つとなってしまったから少しばかり、からだに響いた。でも、現場主義といえば聞こえはいいが元々が貧乏性といおうか、この性格だけは治らない。
 というわけで、フル回転の1日となった。午前中、社交ダンスのレッスンで市内へ。ここでルンバ、チャチャチャ、タンゴ、ワルツ、サンバの順で踊り、終えるや年に1度の社友会総会というか懇親会で新聞社へ。懐かしい方々との歓談後、せっかくの機会なのでと帰りは社近くの円頓寺商店街経由で名駅まで徒歩で。せっかくついで、で最近オープンしてまもない駅前の大名古屋ビルヂング店内を散策とあいなった次第。

 帰宅後はスマホを最近、新機種に変えたこともあって昨夜からけさ未明にかけ、手こずっていた本欄の伊神権太作品集【生きてゆく人間花たち】ヘの写真添付の編集作業に再びチャレンジ。管理業者に画像アップロードのサイズ制限を拡大してもらうことで、それまでどうにもうまくいかなかった添付がスムーズに出来るようになり編集作業を再開。引き続き、大津の中嶋泰子さんのパソコンから届いていたテーマエッセイ=テーマは〈手〉=の作品【「掌を見つめて」/眞鍋京子さん】の編集作業に取り掛かり、アップし終えて公開。長い1日が終わった。
 「掌を見つめて」は眞鍋さんならでは、の気品ある家族愛に満ちたエッセイだけに、読者の皆さまにはぜひ読んでほしく思う。これも、高齢に打ち勝ち筆を取り続ける眞鍋さんの作品をいつも快くメール化してくださる大いなる助っ人、中嶋泰子さんの存在があればこそであることを、この場を借り、ひと言添えさせていただく。

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 ふるさと納税 名張市びっくり! 返礼ヘラクレス人気も「最大級」 ほぼ品切れ状態――とは本日付中日朝刊の見出し。記事によると、『ふるさと納税の返礼品として、三重県名張市が一日から、世界最大級のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」を加えたところ、注目を集め、早くもほぼ品切れ状態となっている。…』とか。へえぇ~、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
「憲法の解釈を変えたのは、日本が先走って大きな過ちを犯していると思う」「広島には世界で起きた最も大きな悲劇の記録がある。人類がいかに残虐なことをできるのかが見えてくると思う。日本に来て広島を訪れないのは日本国民の皆さんに対して敬意に欠けるのではないか」
=7日付中日朝刊『「世界で一番貧しい大統領 安保法「大きな過ち」 ムヒカ氏昨年退任』『幸せ追求 演説が絵本に』の記事のなかで。ムヒカ氏のことば

【新聞テレビから】
☆『神戸山口組指定暴力団に 抗争続き今月中旬にも』『「司興業」の組長を逮捕 不動産登記不正疑い』、『不明空自機発見 6人が心肺停止』、『バド桃田選手ら賭博 違法カジノ複数選手出入り』『リオ五輪絶望的 メダル候補桃田選手』、『自動運転公道実験 ドライバー乗車条件 警察庁が初の指針案』、『草薙特攻隊歩いて伝える 豊田で10日 慰霊祭から新たな形へ』、『ホームの木材落下 列車待ち2人軽傷 名鉄・呼続駅』(7日付、中日夕刊)
☆『受け入れ手続き見直し EU難民「玄関国」の負担軽減』、『前田デビュー本塁打も=米大リーグ、ドジャースに広島から入団した前田健太投手(27)が米ペトコパークでパドレス戦に先発。3回まで無失点で切り抜け、4回には左越えソロ本塁打を放った』、『桃田・田児選手が違法賭博 バドミントン五輪厳しく』『世界4位の逸材 桃田選手』、『衆院選挙制度「0増6減」成立公算大 自民案「アダムズ」準用』、『露企業、日本に接近 欧米経済制裁で苦境』、『パナマ文書 UEFA(欧州サッカー連盟)本部捜索 スイス捜査当局 放映権資料押収か』(7日付、毎日夕刊)
☆『川内差し止め 高裁認めず』『安全性評価 大津と正反対』『「大津に続く流れできず」川内差し止め退け 中部の住民危機感』『「妥当な決定」会見で九電評価』、『〈伊勢志摩サミット〉G7首脳を伊勢神宮へ 政府が調整、各国に打診』、『急募 ハローワークで異例の求人 工業高の先生 人数10(6日時点)勤務地愛知県』『退職者増と好景気要因』、『自衛隊機消息絶つ 6人搭乗、鹿児島上空で』(7日付、中日朝刊)
☆『古里の桜再会=東電福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町で「桜のトンネル」として知られる夜(よ)の森地区のソメイヨシノが見ごろを迎えている』『復興予算4割未執行 震災後創設 4年で3.6兆円残る』『防災ラジオ2万台未配布 復興予算石巻市「機能理解されず」』『28市町 防潮堤など整備10%』、『川内原発停止認めず「新基準に合理性」高裁宮崎支部 リスク評価揺れ』、『税逃れサミット議題 来月G7、対策強化検討』、『「世界一貧しい」前大統領=南米ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカ氏(80)=来日 「富に縛られず 幸せの道考えよう』、『民進党 ガソリン代 年429万円』『山尾氏「秘書、不正の疑い」』、『セブン―イレブン 社長退任案巡り対立』(7日付、毎日朝刊)

四月六日
 午後2時35分ごろ。航空自衛隊入間基地所属のU125飛行点検機の機影が鹿児島県上空でレーダーから消え、消息を絶った。空自によると、6人が搭乗しており墜落の可能性があるという。
 民進党の山尾志桜里政調会長が事務所経費として2012年に計429万円ものガソリン代を支出するというズサンさ。「事務所を辞めた公設秘書の在籍時代に多額の支出があった」としており、こんご支出内容を精査し不正が確認されれば法的措置も検討する、というのだが。一体何をしていたのだ、と呆れ返る。民進党の新たな船出に水を差すもので、自らの管理責任はどうなるのか―と言いたい。
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 みごとな姿にはただ、うっとり。なかには哀愁が漂う葉桜も=五条川河畔で。6日午後
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 五条川堤の桜をこの目で、と大口町の大栄橋西、尾北自然歩道へ。散り始めではあったが、そこには哀愁を含んだ美があった。人々が、ただ息を呑み桜に見とれる姿が、深く印象に残りもした。この桜たちも、これからは消える一方かと思うと、寂しくてはかなく、やるせない気もしてくる。

 夜。ひと息ついてたまたま、ひねったNHK総合テレビのチャンネルは『競馬騎手・武豊の極意解明! 勝てる理由』。そのなかで天才騎手、武豊が強調したのは、人馬1体ではなく【人馬は2体】ということばだった。「人と馬が互いに相手のことを思いやることの大切さ」で、なるほどそのとおりかも知れないと思った。
 もう30年も前になろうか。新聞社の名古屋空港担当記者として小牧にいたころ早朝、週に1、2度、空港乗馬クラブに通い、常歩(なみあし)速歩(はやあし)駈歩(かけあし)を学んだことがあるが、懐かしい思いにかられた。

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 タックスヘイブン(租税回避地)に法人を購入して巨額投資を行っていた、としてアイスランドのグンロイグソン首相が5日、辞任を表明。首都レイキャビクでは「財産隠しだ」と市民数千人以上が首相の辞任を求めるデモを行っていたという。ほかにも、ロシアのプーチン大統領の側近らがタックスヘイブンの企業を通じ不透明な金融取引をしていた実態がパナマの法律事務所から流出した膨大な「パナマ文書」で明らかに。「反腐敗運動」で国民の支持を集めているはずの習近平中国国家主席の義兄も英領バージン諸島にペーパーカンパニー2社を所有していた、などパナマ文書の波紋が世界的に広がっている。
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【きょうの一文・ことば】
「ウクライナ政府は国民の被ばく者のうち、七割が内部被ばくだったと発表した。福島の原発に関して外部被ばくを扱った作品が多い中で、今後実情が明らかになるであろう内部被ばくの問題を訴えた映画だ」
=6日付中日夕刊『医師が訴える内部被ばくの脅威 映画「ヒロシマ、そしてフクシマ」核廃絶への執念を追う』の記事のなかで。NPO法人「チェルノブイリ救援・中部」(名古屋市)の河田昌東理事(75)のことば
※映画「ヒロシマ、そしてフクシマ」は、広島と長崎の被爆者を診療してきた肥田舜太郎医師(99)に感銘を受けたフランス人のマルク・プティジャン監督が2006年制作の「核の傷」に続いて撮影。今月9日から名古屋市中村区のシネマスコーレで上映される。22日まで。

 ♪天国なんかないと思ってごらん…と世界中の人々に語り掛けたのは、ジョン・レノンだ。名曲「イマジン」(訳・今野雄二)で、彼は〈国なんかないと思ってごらん/むずかしいことじゃない/殺し合いのもともなくなり…〉と歌った▼どうも、この世には〈♪税なんかないと思ってごらん/むずかしいことじゃ…〉と歌っている人々がかなりいるようだ。彼らはタックスヘイブン(租税回避地)という天国の住人。月々の源泉徴収額にため息をつくだけの下界の民には想像もつかぬ「税の天国」とはどんな所か▼謎に包まれたその実態を暴いたのが、世界各国の記者らが加わる「国際調査報道ジャーナリスト連合」が手にした文書だ。………
=6日付中日朝刊『中日春秋』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『ランドセルに夢いっぱい 各地で入学式=名古屋市熱田区夜寒町の旗屋小では、1909年(明治42年)の開校時に設置された武家屋敷門をくぐって新入生が元気に入学式に向かった』、『無錫の桜 日中に温かみ 民間の植樹交流29年 政治冷え込む中、地道に(無錫で、加藤直人、写真も)』、『〈新子守唄ものがたり 西舘好子3〉伊那谷の子守唄』、『「爆笑王」追慕の高座 30日(三遊亭)歌笑さん=76歳。東京都中野区= 古巣の大須演芸場で』、『川内原発差し止め認めず 福岡高裁支部即時抗告審 「新基準に合理性あり」』、『駅や店で投票可能に 改正公選法成立 自治体判断で』、『インフルエンザまだ流行 ピーク遅く、終息せず』、『薬物もヤクザもやめました 73歳「だから更生施設」 茨城・鹿嶋』『球児に「1回戦で負けろ」発言 滋賀県議宛てに刃』(6日付、中日夕刊)
☆『うららか宮中の春 京都御所一般公開』、『マー君・ゴジラ 始球式競演 ヤンキース』『夢乗せ泳ぐ(約350匹のこいのぼり) 岐阜・垂井』、『響けみんなの校歌 愛知・新城4校が統合 新生「鳳来寺小学校」 地域住民から歌詞公募し再編』、『川内原発差し止め認めず 割れた判断「なぜ」 住民、落胆と怒り〈解説〉国と電力会社は国民不安直視を(杣谷健太)』、『北海道新幹線が緊急停止 青函トンネル 落下金属片原因か』、『駅・商業施設に投票所 改正公選法が成立 今夏参院選から 期日前時間延長も』、『〈米大統領予備選〉 共和クルーズ氏勝利 ウイスコンシン民主サンダース氏』、『首・腹に傷 女性遺体発見 千葉のアパート 殺人事件と断定』、『要介護の妻殺害 82歳容疑者逮捕 兵庫』(6日付、毎日夕刊)
☆『チューリップ 桜と競演 なばなの里』、『もんじゅ存続へ新法人 文科省会議検討 今後も年200億円』、『NY円急伸一時109円台「介入控える」首相発言引き金』、『TPP文書黒塗り開示 法案 衆院で攻防始まる』(6日付、中日朝刊)
☆『春待つ知床』『LINE立ち入り検査 ゲームの「鍵」通貨の疑い 関東財務局』『供託金数十億円必要か』、『沖縄知事 辺野古承認「撤回も」新たな訴訟確定後』、『タクシー初乗り410円 東京都心部 大手、距離縮め申請』(6日付、毎日朝刊)

四月五日
 競泳のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた水泳の日本選手権が東京辰巳国際水泳場で開かれ、注目の男子平泳ぎ100㍍決勝で北島康介(日本コカ・コーラ)が59秒93の2位に終わり、五輪出場=五輪派遣標準記録は59秒63=を逃し5大会連続の五輪代表への挑戦は同200㍍に持ち越した。一方、女子100㍍バタフライ決勝では、4日の準決勝で57秒55の日本記録を出した15歳の池江璃花子(ルネサンス亀戸)が57秒71で制し、初の代表入りを決めた。
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 名古屋まで。帰りに名鉄犬山線車内から見た五条川の桜はまさに満開、綺麗な白いジュウタンがどこまでも続く様子は見事のひとことに尽きた。江南駅から自宅に徒歩で帰る道すがら、路傍に咲く桜たちに思わずシャッターを押しはしたものの、こちらは最近、機種変更したばかりのスマホでの画像保存と添付送信の方法が分からないまま、時が過ぎていってしまった。そのうち、「何だ。こうすれば良かったのか」と簡単操作であることだけは、感覚的には分かるのだが。さて、どうしていいものか。わざわざドコモショップまで行くまでもない、とは思うのだが…。

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「北朝鮮が核兵器の原料プルトニウムの製造に使ってきた寧辺(ニョンピョン)の再処理施設から最近、煙が出ているのが衛星写真で確認された」とは、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」の発表。どうやら、北朝鮮が実験用黒鉛減速炉(原子炉)から取り出した使用済み核燃料棒を再処理してプルトニウムを抽出する作業を進めているか、近く着手するための準備をしている可能性が濃厚だという。
 ロシア連邦捜索委員会が5日、ロシア国内でオウム真理教の関係先を一斉捜索。捜索されたのは、モスクワとサンクトペテルブルクの計25カ所で、うちサンクトペテルブルクでは40人を拘束、拘束された信者らはインターネットを通じて違法に寄付金を募っていたためだ、と説明している。オウム真理教は先月にも、旧ユーゴスラビアのモンテネグロで信者とみられる日本人4人を含む60人が国際組織犯罪に関与した疑いで拘束されており、国際テロが多発するなか、目が離せない状況下にある。
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【きょうの一文・ことば】
「8人に共通するのは、時代の境目の断層に立っていたこと。順風満帆の人はいません。面白く、分かりやすく書けないという挫折や失敗から出発しています」。多言語世代とされながら国際交流の失敗を描いた多和田さんしかり、だ。
=5日付毎日夕刊【Interview 清水良典さん(文芸評論家)現代8作家の出発点探る 新刊『デビュー小説論』】の記事のなかで。

【新聞テレビから】
☆『モモ満開サクラと共演 守山 東谷山フルーツパーク』、『西日本4電力原発で提携 廃炉技術、再稼働安全策で』『伊方3号機 使用前検査』、『名大入学式に4403人 新大学生 自覚の春』『37年ぶり新医学部 東北医科薬科大に新設』『悪質バイト対策本早大が全員に配布』、『おかっぱ丸眼鏡…“完全コピー” 藤田嗣治さんですか? いえ美術館職員です 名古屋市美術館の塚本さん体張って展覧会PR ランスと名古屋友好の懸け橋』、『ニッポンの学校AtoZ 南米出身の男女動画で紹介』『入学式…保護者は派手なドレス避けて』『前で偉そうに話すのは校長先生やPTA役員。静かに聞きましょう』、『ベビーカー挟み100㍍走行 東京メトロ 非常通報に停車せず』、『腹部に傷41歳女性死亡 殺人か、千葉のアパート』(5日付、中日夕刊)
☆『津波の恐怖生々しく 旧たろうホテル一般公開始まる』、『温暖化、このまま進むと 世紀末には2700兆円の損失 英の大学発表』、『〈特集ワイド〉正恩氏は軍事の天才? ―ソウル解放』の真意【鈴木琢磨】』、『パキスタン北部地滑り60人死亡 日本人団体足止め』、『事業費執行上半期8割 首相、予算前倒し指示』、『尖閣警備専従12隻体制 海保が増強 中国船に対応』、『「とと姉ちゃん」初回は22・7% 名古屋地区』、『フランス王朝気分で滞在を ベルサイユ宮殿1部ホテルに』、『アイシンAWを提訴 賠償請求 元就活生「関係迫られた」』(5日付、毎日夕刊)
☆『〈G7 2016 ISE-SHIMA SUMMIT〉不審者対策隙間なく 賢島周囲にフェンス あす開催まで50日』、『岡崎城400㍍石垣確認 国内最長 江戸期の絵図通り』、『海外技能職日本で実習 トヨタ、現地幹部育成狙う』、『便利お届け宅配ロッカー 食品注文→会社で受け取り 家事を手助け』『設置の動き広がる 日本郵便など』、『化粧品仕入れ装い脱税 名古屋国税告発 卸売会社、3000万円』『「マルチ商法」で会員一時数万人』、『選挙運動員報酬田母神氏認める「当時違法と思わず」』、『町内会費など着服元名古屋市議逮捕 88万円、容疑を否認』(5日付、中日朝刊)
☆『難民暁の送還 EUまず500人 混乱避け警官同行1対1』、『抗がん剤2000年以降急騰「分子標的」開発高額 日米医師分析』、『甘利氏側との面談記事 URご都合公開 「私的備忘録」、報道後に一転〈解説〉「政官接触」常に開示を(日下部聡)』、『英語力中学1位千葉 国が初評価 上位は独自施策 高校1位群馬』、『宣教師の遺骨?発見 新井白石が海外情勢尋問 東京の屋敷跡』(5日付、毎日朝刊)

四月四日
 朝から春雨。きょうは、二十四節気のなかの【清明(せいめい)】。江戸時代の暦の解説書にある「清浄明潔」の略だそうで、すべてが生き生きと清らかに見えるのだという。

 ギリシャに密航した難民・移民をトルコに送り返す〈送還〉が4日から始まった。難民らの流入抑制をめざすEU(欧州連合)とトルコの合意に基づく措置で、この日はギリシャのレスボス、ヒオス両島を船で出港した人びと約200人がトルコ沿岸部ディキリに送り返された。大半がアフガニスタンやパキスタン人だという。
 EUとトルコの合意によれば、ギリシャから送還する代わりにトルコ国内のキャンプに避難しているシリアからの難民を最大7万2000人、EU加盟国で受け入れる取り決めとなっているというが、さてどうなるか。世界の視線が集まっている。
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 月曜日。舞が定期検診で近くの町医者へ。最近は、落ち着いてきているので付き添うことは控えているが、どうしても血圧測定のデータが高い。家では私が時折、嫌がる彼女をなだめつつ家庭用の血圧計で検診しており、このところは安定しているはずなのだが。医師の前で緊張するからか。高くなりがちだ。いずれにせよ、油断大敵。私がしっかり診ていなければ、との思いを強くしている。健康あってこその命だ。
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 東京新宿にJR新宿駅に直結する国内最大のバスターミナル「バスタ新宿」が出来、この日から開業。周辺19カ所の高速路線バスの乗降場が集約されたもので、これからは1日に最大1600便超が発着、全国各地とつながる新たな交通拠点になる。バス停車場は4階と3階に計15、乗り入れる運行事業者は118社に及ぶ巨大バスターミナルで3階にはタクシー乗り場や観光情報センターも開設されたという。
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【きょうの一文・ことば】
 過疎化の山あい、神奈川県最古の小学校舎焼失。泣きながら消火する人々。
 世代を超えて無数の思いをつなぎ、よりどころにした「学校」という柱。
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 少女誘拐事件。「君は捨てられた」と絶望を刷り込む卑劣な手口。同じような刷り込みで諦めさせる落とし穴、世の中あちこちに。
=4日付毎日夕刊『近事片々』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『サクラエビ豊漁に沸く 静岡で初競り』、『「びっくりぽん!」 NHK朝ドラ「あさが来た」 平均視聴率22.3%』、『〈伊勢志摩サミット〉閣僚会合地元も活況 世界が注目特産PR好機●おもてなし研修●給食にG7料理●若者や市民参加』、『シャープ株一時6.4%高 業績回復に期待感』、『育休でボーナス減額せず 1カ月以内 国家公務員、今夏から』、『競うスクープ出版救う? 文春 スキャンダル続々 新潮』、『雄勝石復興の鼓動 特産で太鼓音色多彩』(4日付、中日夕刊)
☆『錦織初V逃す テニス・マイアミOP』、『ダークダックス喜早哲さん死去 ゲタさんの愛称=3月26日に急性肺炎で死去。85歳だった』、『新宿バス玄関集約 利用者「便利になった」』、『がんで転職4割非正規 研究機関調査』、『「英の漱石記念館」来秋閉鎖へ 入場者減で経営難 資料2000点の行き先未定』、『■日テレ視聴率 2年連続3冠達成』(4日付、毎日夕刊)
☆『新宿に巨大バスターミナル 1日最大1600便』、『巨木に挑む氏子の誇り 御柱祭木落し』、『家庭の預貯金や株は最高…でも 単身20代の6割資産ゼロ「黒田緩和」3年広がる格差』、『租税回避地で2200億円取り引き プーチン氏周辺、資金洗浄か』、『箸袋集め続け半世紀 名古屋発祥「趣味の会」』、『★花総まりさんに大賞=菊田一夫演劇賞の大賞が「エリザベート」で主演した花総さんに決まった』、『就活ハートつかまえろ 警察、志望者半減で躍起』(4日付、中日朝刊)
☆『変幻自在淡墨桜満開 岐阜・本巣』、『入学式の2日前築73年校舎全焼=神奈川県内で最も古く、県内で唯一現役の木造建物が焼失。この建物は戦前の1943年に「青根村国民学校」として建てられた総ヒノキ造り。昨年4月、相模原市の登録有形文化財に指定されていた』、『天下分け目の青野カ原 当初「関ケ原」と呼ばず 合戦直後の史料に記述』、『体操全日本個人総合 内村(航平、コナミスポーツ)9連覇』、『浅田(真央)が現役続行宣言 平昌五輪は「先のこと」』、『認知症妻と67歳心中か「介護に疲れた」』、『東京消防庁 救急記録の交付拒否 不搬送 認知症男性遺族に』『「死者プライバシー」理由』『処置適否判断に写し提供不可欠』、『在宅介護「限界」7割 家族の負担浮き彫り 本紙調査』(4日付、毎日朝刊)

四月三日
 長野県諏訪大社で6年に1度の御柱祭。この日は諏訪大社の上社に立てるモミの巨木(御柱)を最大斜度27度、長さ36㍍の急坂から落とす木落としが同県茅野市で始まった。
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 きょうは、機種変更したばかりのスマホの取り扱いに少しだけなれ、なんとか使いこなせそうな気がしてきた。世は桜満開なので、合間に横笛で〈さくら〉はじめ数曲をふいてみる。
 使い始めのスマホでは亡き愛猫こすも・ここが大好きだったアメージング・グレイスをユーチューブで2度、3度、4度…と繰り返し聞く。耳にするうち生前いつも私の傍らで一緒に静かな表情で聞いていた、あの姿を思い出し、とめどなく涙があふれ出た。
 1カ月前は、老体に自ら鞭打つようにして、まだ一生懸命に生きていたのに。彼女は、もう帰ってはこない。でも、こすもは私たちの心のなかで永遠に生き続けることだろう。いまごろは能登で生まれ、大垣で不意の交通事故で亡くなった先代の愛猫てまりと共に地上に咲く桜たちを見ているかもしれない。
 こすも・ここ! 〈泣かんとき〉。長い間、本当に家族を守り続けてくれてありがとう。次女猫のシロちゃん、がんばっているから。心配しないで。
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 今夜のNHK総合のサンデースポーツ。リオ五輪への出場が決まっている重量挙げの三宅宏実さん曰く「下からのエネルギーを上に爆発させ、表彰台の真ん中に立ちたい」と。プロ野球で阪神に4年ぶりに復帰した藤川が、横浜球場でのDeNA戦で好投し、8―3で勝ち13年ぶりの先発勝利。「いつも人生はこれから先が大切なので、喜んでもらえるよう頑張ります」と藤川。
 CBCの『〈情熱大陸〉シアワセ探す冒険の始まり 節電女子―稲垣えみ子』では「原発事故が起きていなかったら、こんなことやってないし」と稲垣さん(51)。すごく分かる気がする。節電もここまで徹底させるとは。たいしたものである。
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【きょうの一文・ことば】
「貧しい人とは少ししか物を持っていない人ではなく、もっともっといくらあっても満足しない人のことだ」「私たちの本音は何でしょう。今の発展を続けることが本当に豊かなのでしょうか。この地球はどうなってしまうのか。私たちが呼吸する酸素はあるのでしょうか」「グローバリズムを私たちはコントロールできていますか。みんなで良くしていこうという議論など本当に出来るでしょうか」「人類は今、消費社会をコントロールできてはいない。ヒトがその力に支配されている」「我々はこれまでとは違う文化と闘い始めなければいけない」
=3日夜東海テレビ『〈Mr.サンデー〉世界が熱狂…伝説「感動スピーチ」全映像』のなかで。世界1貧しい大統領、ウルグァイのホセ・ムヒカさん

【新聞テレビから】
☆『立憲主義回復へ政権交代が必要 長谷部恭男教授(早稲田大学、憲法)語る 戦争法施行に怒り国会前3万7000人 参院選へ野党は力合わせて』『安倍明文改憲―9条、緊急事態条項 根拠なく不安あおる手口 参院選は「立憲」か「非立憲」かの選択』(3日付、しんぶん赤旗日曜版)
☆『〈サンデー版+テレビ 大図解〉イタリアの遺産』、『笑みも満開 鶴舞公園』『We❤SAKURA 外国人夢追い「一花咲かす」』、『年金5兆円損失見通し 運用法人株積極投資が裏目 15年度専門家試算〈解説〉国民へリスク説明を(東京経済部・渥美龍太)』、『外国人労働者年内100万人に 政府推計』、『シャープ買収鴻海締結 郭会長、リストラに含み』、『〈伊勢志摩サミット〉お・も・て・な・し ホテル困惑「招待国を早く知りたい」 名古屋など改装は先行』、『神武天皇式年祭へ両陛下が奈良訪問』、『延べ3億人分保有も 消費者庁「名簿屋」の実態調査』、『誘拐後別名で少女呼ぶ 埼玉の事件 容疑者、発覚防ぐ?』(3日付、中日朝刊)
☆『G7外相、原爆慰霊へ 広島平和公園を訪問 11日』、『野党一本化15選挙区 32の1人区協議中「10」本紙調査』、『鴻海会長「短期間で黒字」シャープ買収契約』、『大阪のNPO 養子縁組ネットあっせん 国内初 手軽さに懸念も』『早急なルール作りを』、『気勢上げ大木運ぶ 諏訪(諏訪大社の御柱祭)』、『高架下店また中皮腫 大阪・死亡「電車通過で石綿(アスベスト)飛散」同じエリア』、『埼玉少女誘拐 無力感植え付け支配か 容疑者「誰も捜してない」』『「玄関の傘で名前知った」』(3日付、毎日朝刊)

四月二日
 満開。満開近し。五部咲き。咲き始め。つぼみ。とは、新聞が毎日、朝夕刊で伝える〈桜だより〉である。それによれば、きょうの夕刊の段階で東山公園、名古屋城、平和公園、山崎川(名古屋)新境川堤、岐阜公園(岐阜)…が満開に。木曽川堤(一宮)小牧山(小牧)淡墨桜(本巣)長島公園(桑名)…が満開近しで大津の三井寺、京都の円山公園、嵐山、伊賀の上野公園は五分咲き、伊那の高遠城址、松本の松本城となると、まだつぼみである。
 いずれにせよ、春らんまん人々は桜を謳歌しているのである。

 このうち夕刊報道では〈満開近し〉だった鶴舞公園(名古屋)へはドッと人が押し寄せ、レジャーシートが通路まではみ出し人、ヒト、ひとの波で埋まり、大変なにぎわいに。各地とも外国人観光客らも加わっての花見シーズンがいよいよ始まった。そんななか「わたしは、散ったあとの〈葉ざくら〉が好きなの」と毎年決まって話すのが、舞そのひとだ。わからぬわけでもないけれど。確かに大役を果たした後の姿はなんであれ、美しい。なぜか、先に旅立った愛猫こすも・ここの最期の日々を思い出してしまうのである。
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 このところメール送信ひとつをとっても、老人のように反応が極端に鈍くなっていた愛用のスマホ(ドコモのMEDIAS)。データが多過ぎることもあってか、とうとうボタンにタッチしてもロックが解除できない最悪事態に陥った。
 デ、4年前にMEDIASを購入した近くのドコモへ。私にとっては、使い勝手がとてもよく数々の思い出が染みた、愛するNECのMEDIASの製造は既に業界から撤退して行われていないと知り、ショックを受けた。
 ならば―と、思い切って現在、世界で1番人気だとされるサムソンの「GalaxyS6」への機種変更を決断。扱いについての詳しい説明を受けたあと契約書にサイン、続いて写真や電話番号簿のGalaxyS6へのデータ変換と、きょうは起床時のロックがはずせない緊急事態発生に始まり、ナンダカンダとほぼ1日をスマホ騒ぎに振り回される結果となった。
 なかでも写真ひとつとっても1万枚近くに及ぶ容量荷重が災いしてか、新機種へのデータ変換は、至難の業に。何度も保存の必要がないと判断したデータ消去を繰り返し、やっとの思いで電話番号簿とメール(受信メールに限る)の転換を終えたが、写真はとりあえずSDカードに保存した状態にしておく、ということで長い1日が終わった。
 さて。問題は取り扱いがうまく出来るかどうか、だ。なれるまでは、大変な気がする。というわけで、本日は息絶えたスマホと共に悲しく、長く、辛い1日となった。久しぶりに疲れ果てた。

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 那覇地検が、先に辺野古沿岸部にある米軍キャンプ・シュワブ周辺の立ち入り禁止区域に許可なく入ったとして中城海上保安部(沖縄市)に逮捕されていた沖縄県在住の芥川賞作家目取真俊氏(55)を釈放。地検はこんご任意で捜査を続け、処分を最終判断すると見られているが、目取真氏は「米軍基地の中に8時間近く閉じ込められる異常事態だった」と話しているという。
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【きょうの一文・ことば】
 祈りの場でもある海を埋め立てることに、胸が締め付けられる思いがしている。私は直接的な活動はしていないが、沖縄の人にとってどれだけ海が大事かということを染み込ませて小説を書いている。ただ、世界的に何か危険な動きがすごい速さで進んでいる。その中で目取真俊さんには小説を書いて今の時代にぶち当てるのでは遅いという焦燥感があったのではないか。(逮捕に)社会的影響力のある彼を狙う意図があったとすれば、ひどいことだ。
=2日付中日朝刊『辺野古禁止区域侵入疑い 芥川賞作家を逮捕』の記事のなかで。沖縄県在住の芥川賞作家又吉栄喜さんの談話「彼狙ったなら、ひどい」のコメント全文そのまま

 震災関連死という人災がらみの死者が多い福島県では、特にその後の「生の意味」が強く求められている。歴史上、完全に否定されたナチスとは異なり、原発は未だ「過ち」とはされず、猶も再稼働されつつある。震災関連死者やその周辺の人々の「死の意味」「生の意味」は、それによって隘路に隠れ、見えなくなった。
 被災者の心のケアに力を入れると国はいうが、それならまず福島第二原発の廃炉を事業者任せにせず、自ら決めるべきだろう。これはこれ厄介な人災を逃るる妙法であるし、多くの人々の死や生の意味も見いだしやすくなるはずである。
=2日付中日朝刊『〈うゐの奥山 玄侑宗久〉妙法』から抜粋。福島在住の作家で僧侶でもある玄侑さん

【新聞テレビから】
☆『核テロ阻止「永続的課題」サミット声明採択し閉幕』、『〈伊勢志摩サミット〉「開催50日前」記念 海女らアワビ放流』、『御柱 里へ曳行 諏訪大社大祭開幕』、『名古屋城 今、昔、そして未来は?』、『最後だから…TSUNAMI 放送自粛5年 閉局の宮城・女川FM』、『清志郎さんノートに発表曲 20代前半、不安と自信』、『トヨタ1号車誕生の地保存へ 刈谷の元工場 解体一転、検討』、『衛星「ひとみ」軌道10個の物体を確認 米軍「分解した破片か」』(2日付、中日夕刊)
☆『核テロ阻止国際連携 IAEA(国際原子力機関)と協力 核サミット閉幕』、『●eye老ペット穏やかに 認知症・寝たきり――最後の瞬間まで見守る介護ホーム 東大阪 スタッフが愛情注ぎ』、『■北米最古の邦字紙=「羅府(らふ)新報、カリフォルニア州ロサンゼルス。3年で8400万円の損失=ピンチ』、『■皇居・乾通りの桜見ごろ』、『増税延期「政治判断で」首相、経済情勢を考慮』、『太陽光発電量10年で23倍 千葉大など調査 買い取り制度後急増』、『花の下「犬山祭」城下町に車山の妙技』、『増えるドローン不明 昨年拾得336件、遺失119件 専門家事故防止へ警鐘』『活用拡大・法令整備並行』、『〈テニスマイアミOP〉錦織圧勝決勝へ 好リターンキリオス寄せ付けず』、『羽生V逃す 世界フィギュア』(2日付、毎日夕刊)
☆『淡墨色に先急ぐ 本巣桜見ごろ』、『首相、再稼働推進を宣言 核サミット 福島の現状触れず』、『辺野古禁止区域侵入疑い 芥川賞作家を逮捕』、『リニアにらみ来年5月 コメ兵 名駅前に大型店』、『自転車パトいざ出動 全国初 愛知県警が新設』、『〈フィギュアスケート■世界選手権〉跳べぬ真央SP9位 膝の痛み抱え「気持ち強く」』、『「南海トラフ地震に直結せず」 和歌山震度4 名大教授見解』(2日付、中日朝刊)
☆『傷なおチェルノブイリ30年』『廃炉計画立たず チェルノブイリ原発 核燃料行き場なし』『〈隔離の傷痕らい予防法廃止20年②〉家族の時、奪った国「私の過去に謝って」』、『雨に煙る夜桜 名古屋』、『テロ対策で情報共有を 核サミット コミュニケ採択へ』、『「あいさつ」「運動」のススメ 鈴木スポーツ庁長官異例の訓示』、『病気リスクで料金に差も 明治安田生命 遺伝情報保険に活用検討〈解説〉法整備議論進まず(土屋渓、千葉紀和)』、『線路は続くよ、1㌔も 京都・ジオラマ公開 鉄道博物館29日オープン』(2日付、毎日朝刊)

四月一日
 ワシントンで核物質や核施設の防護・管理強化について話し合う「核安全保障サミット」の全体会合が始まった。日米両政府はその席で核兵器に転用できる高濃縮ウラン燃料のさらなる縮減や、核物質の防護をより強化することなどを盛り込んだ日米共同声明を発表。
 沖縄・那覇の第11管区海上保安本部が米軍キャンプ・シュワブ周辺の立ち入り禁止区域内に許可なく入ったとして、日米地位協定に伴う刑事特別法違反の疑いで沖縄県在住の芥川賞作家目取真俊容疑者(55)を逮捕。逮捕容疑については「1日午前9時20分過ぎ、カヌーで立ち入り禁止区域を越え、シュワブの陸地部分に許可なく侵入した」としている。目取真氏はカヌー隊のメンバーが米軍側に連行されそうになり、助けようとして拘束されたという。
        ☆        ☆

 きょうは時折、雨がぱらつく少しだけ花冷えのする1日に。
 午前11時39分ごろに三重県南東沖を震源に和歌山県古座川町で震度4、近畿から東海地方にかけても震度3を記録する地震(震源の深さ10㌔、マグニチュードは6・1)がグラリと来て、とうとう南海トラフ地震の発生か―と思わせたが、幸いそうではなく、被害もなかった。
 今回20回目となる私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイ=テーマは〈手〉=の編集作業に携わり、その第1弾として「手つかずのPASTEL」/真伏善人、「左手の小指」/黒宮涼の2本をアップし公開に踏み切る。

【きょうの一文・ことば】
(単なる感傷にふけがちな今どきの)老人小説とは違う、〈センチメンタルの義憤〉が世代を超えて読む者の胸を激しく打つ=1日夜、CBC『〈中居正広のキンスマ〉天才・田中角栄の真実』のなかで。石原慎太郎のベストセラー小説「天才」について。作家西村賢太さんの感想

 あぁ、権力というものは所詮水のようなものだ。指と指の間からあっけなくこぼれて消えていく。角栄さんは有無を言わさず、すばらしい存在だった。あれだけの存在感のある政治家はいなかった。この番組を作っていただき、角さんも喜んでおられるに違いない。=同上の番組のなかで。作家石原慎太郎さん

【新聞テレビから】
☆『〈生駒と織田 歴史物語19 江南郷土史研究会須賀弘之〉吉乃(久庵桂昌大禅定尼)織田・生駒氏が歴代供養●柏原(かいばら)藩主織田氏略系図』、『鉄炮隊演武・和太鼓演奏など 金助桜まつり 3日、大口・堀尾跡公園』『八剱社で舞い奉納』(4月1日付、尾北ホームニュース)
☆『〈ダーウィン再〉巨大ゾウVSライオン! 命の攻防』(4月1日午後、NHK総合)☆『〈中居正広のキンスマ〉45万部のベストセラー 天才・田中角栄の真実 金権批判の急先ぽうで政敵の慎太郎が今なぜ角栄を天才とたたえるのか…日中国交正常化…新幹線…高速道路…テレビ放送網…角栄が全て作り上げた! 封印されたロッキード事件の真実…最期の時』(1日夜、CBCテレビ)
☆『新社会人 さぁ、働くぞ』『◇三重の入庁式 サミットの戦力に ◇愛知の入庁式 公正に職務執行』、『名古屋や岐阜見頃は今週末』『訪日客桜でおもてなし 各地の名所露天の「味」も人気』、『和歌山南部震度4 三重沖震源 鉄道一時見合わせ』『新年度初日緊張走る 地震の三重県庁会議中サイレン』『揺れた!素早くテーブル下に 「南海トラフかと」不安の声』、『システム障害日航46便欠航 6700人影響』、『大企業の景況感大幅悪化 3月短観円高、中国減速響く』、『「中学の頃から誘拐願望」埼玉の事件 ネットで場所探す』『〈グラフ〉愛知・岡崎の松井本和蝋燭工房 職人の誇り伝統100年 昔ながらの“自然製法”貫く』(4月1日付、中日夕刊)
☆『辺野古移設遅れ懸念 米大統領、首相に 首脳会談』『慰安婦合意着実に履行 日韓首脳確認 拉致問題協力も』『南シナ海米中平行線 首脳会談 対北朝鮮で協調確認』、『景況感2期ぶり悪化 大企業・製造業 13年以来の水準 日銀3月短観〈解説〉増税判断に影響も(中井正裕)』『東証が一時400円超下げ』、『同性カップル証明書伊賀市も 制度始まる』、『(女性)看護師が点滴で13人を殺害容疑 イタリア・逮捕』、『iPS心筋がん化抑制に道 慶応大チーム 原因の未分化細胞 特殊培養液で死滅』、『少女誘拐容疑者「一人歩きの子つけた」「願望中学時代から」』、『死者少なくとも21人 インド高架道崩落 70人以上搬送』(1日付、毎日夕刊)
☆『隔離法廷違憲の疑い指摘 最高裁有識者委 ハンセン病「差別」』、『安保協力「見える形で」日米韓首脳会談首相が表明へ』、『市長側、リコール署名準備 名古屋市議報酬問題 条例廃止要求の案も』、『女性の繁忙時勤務増える 資生堂 輝く働き方リメーク』『デンソー ブラザー工業 在宅勤務導入 個人の事情に合わせ』、『〈訃報〉鳴き声物まねの名手 江戸屋猫八氏(えどや・ねこはち=動物物まね演芸家、本名岡田八郎=)3月21日、進行胃がんのため死去。66歳。東京都出身』、『〈訃報〉「新国立」当初デザイン ザハ・ハディド氏急死 65歳』(1日付、中日朝刊)
☆『凍土遮水壁の凍結作業開始 福島第1原発』、『女性活躍推進法スタート 均等法施行きょう30年』、『智弁学園初Vセンバツ』『最優秀応援団賞は(21世紀枠で出場した香川の)小豆島=小豆島は選手が17人。応援団は「18人目の選手」を意味する背番号18の赤いジャンパーを着てアルプス席を埋め尽くした。選手との強い一体感が評価されたという』、『食品ネット購入指示か 誘拐容疑者 少女の外出制限 異例のヘリ移送』『千葉大卒業取り消し』(1日付、毎日朝刊)

16年4月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十八年四月三十日
 連休2日目の土曜日。晴れ
        ☆        ☆
 午後。帰宅し、しばらくしたところで、亡き愛猫こすも・ここの眠る庭に向かって横笛をふいてみる。〈かもめ〉〈平城山〉〈惜別の唄〉〈さくら〉〈越後獅子〉〈風の盆恋歌〉…と1曲1曲に哀愁の思いを込めて、である。笛の音が空たかく舞い、どこかに消えてゆく。
 ♪君がさやけき瞳(め)の色も 君くれないの唇も~…と。こころのなかで歌いながら。1音1音。彼女の心に問いかけながら演奏していく。♪遠き別れに耐えかねて~…、こすも・ここの生きていたころの、あの顔が思い出され、またしても涙が笛を伝っておちた。もう随分と前のような気がしてしまう。
 人のこ・こ・ろとは。薄情なものである。

        ×        ×
 日常はいつ戻るのか。仮設住宅の建設が始まり九州自動車道が全線開通した大型連休初日、震度5強の揺れ。
      ◇
 現場にもっと権限を。東日本大震災の被災自治体が初動対応について回答。緊急性の低い「緊急事態条項」。(30日付毎日夕刊「近事片々」から)
―どちらも、よく分かる
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
「暮らしを楽しむ 楽しもうとするその心が とても大事であることを知った」「〈日付の大きいカレンダー〉(ナナロク社)というエッセイ集を出しました。きょうは、作家としての初めてのトークイベントです」「とっくに終えてて良いはずの 今さらながらの社会勉強 恥をかき恥いることなし」「皆それぞれ何かとたたかいながら生きている 自分自身苦しいときに(寄り)そって生きられる。そういう人になりたいな、と思います」
♪今横たわる
 ベッド上
 向き
 六尺
 使命の庭に
=30日夜NHKEテレ『ETV特集 「生き抜くという旗印の詩人・岩崎航の日々』のなかで。難病の進行性筋ジストロフィーと闘い、5行歌や短詩に命を託して生きる仙台在住の岩崎さん(40)の番組のなかでのことばと5行歌

【新聞テレビから】
☆『高山屋台春秋一堂に からくり妙技に歓声』、『1兆円かけてもゴールまだ先? すごろくで見るもんじゅのつまづき』、『指定避難所63カ所閉鎖 熊本地震 施設損壊、二次災害恐れ』『危険建物1万2000棟「東日本」上回る』『エコノミー症候群 重傷者増え45人に』『さよなら「ポケモンジェット」4・15地震臨時便が最終』、『可児の男性1700人以上に送る 紙面の主役色あせぬ喜び』、『増田さん2年連続1位=12~14歳の男子部門で京都市の増田慈さん(13)が= 米国際バレエ「達成感すごい」』、『アレッポの名物医師空爆死 シリア激戦地子どもら診療』(30日付、中日夕刊)
☆『(政府が)辺野古の浮き具撤去 和解受け 立ち入り制限の目印』、『熊本地震 高速・鉄道復旧 GW復興支援へ列 ボランティア1000人』『母子支援周知進まず 専用避難所利用2家族のみ』『被災地首長ら観光アピール』、『浜名湖アサリ消失 潮干狩り今期中止に 漁師追及「犯人はクロダイ」』、『〈eye〉特別養子縁組 生みの親と育ての親。子の幸せを願う、家族の姿を点描する』、『川口・祖父母強殺 19歳被告、本紙に手紙「居所不明児」に関心を 事件悔い境遇似た子思う』、『米、日本の為替政策監視 リストに指定 円売り介入けん制』『円、106円台前半』、『日中外相が会談 首脳会談へ地ならし』、『野球賭博 笠原容疑者が仲介 元同僚参加金銭授受役も』(30日付、毎日夕刊)
☆『読み、書き、話し合う60年 中日くらし友の会活動脈々と 結成時会員ら総会で表彰』『反戦の思い伝えた/今も川柳投稿/会報が楽しみ』、『〈編集局デスク〉熊本へ送る心 編集局長 臼田信行』『ボランティア、親族 熊本に次々 がれきと格闘』『仮設住宅建設始まる』『九州自動車道全線復旧』、『教育の継続は時局急迫中も必要なり 東北大阿部次郎、桑原武夫ら 戦時下文系軽視に異議』、『4車種 認証取り消しも 国交省 三菱自の不正重大視』、『原油安なのにガソリン値上げ サウジでも太陽光!?』、『7月17日に 慰霊登山 御嶽山噴火 遺族会が決定』、『笠原元巨人選手ら逮捕 野球賭博ほう助の疑い』(30日付、中日朝刊)
☆『2000人超今も認定待ち 水俣病公式確認あす60年』『東日本大震災被災3県 緊急事態条項「必要」1町 初動「現行法で」大半』『東日本大震災の被災自治体調査「権限 国より現場に」緊急事態条項必要性に疑問』、『〈伊勢志摩サミット2016〉「会場見たい」賢島にぎわい』(30日付、毎日朝刊)

四月二十九日
 ここ尾張名古屋は、かぜの強い1日に。
 低気圧の影響で北海道東部ではこの季節には珍しい雪。かぜも強く、襟裳岬では20㌢の積雪があったという。大型連休の初日。熊本地震の復興を助けたい、と3000人近くのボランティアが被災地へ。午後3時9分ごろ、大分県由布市で震度5強の地震。震源地は大分県中部で震源の深さは約7㌔、マグニチュードは4・5と推定されるという。
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 昭和の日。「激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み国の将来に思いをいたす。」(29日付中日朝刊連載漫画〈おーい栗之助 森要丸〉から)。そんな大切な日で、かつては、みどりの日(1989年昭和64年~2006年まで。その後は5月4日)だった。
 少年時代に、あのヨタヨタした、でも、いつ見てもおちょぼぐちをモゴモゴさせ、口を絞りきったある強い信念の如きものを感じさせ、なんとなく好きだった昭和天皇の誕生日である。小牧の牧さん、大正琴の申し子倉知弦洲さんの第32回「春の宴」も、さぞかし華やかだったに違いない。晴れてよかった。かよちゃん(牧さんの奥さま)、お疲れさま。心からおめでとう! 2人ともおからだ大切に、ますます活躍してくださいね。
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 京都では国内最大級の鉄道博物館がオープン、連休初日でもあり大勢の家族連れが殺到。北朝鮮では金正恩第1書記の指令の下、28日の朝と夕の2回連続で中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程3000㌔以上)が発射されたが2度とも失敗。「発射技術に根本的な欠陥があるのではないか」「金第1書記の無理強いと焦りに原因がある」と海外メディアが書き立てている。 
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【きょうの一文・ことば】
「完成のない道だから、これからもずっと歩かなければならない」「身代わりのきかない世界。自分にむちを打ちながらがんばった」「ヒット曲は多いなと思う。俺もすごい歌手だな」「小さい子からおじいちゃん、おばあちゃんまで『サブちゃん』と呼んでもらえる。そんな歌手でいられることに誇りと幸せを感じています」
=29日付中日朝刊『春の叙勲4024人』『演歌道歩き続ける 旭日小綬章――北島三郎さん(79)』の記事のなかで。北島さんのかけがえのない言葉

「観測成果に期待し、応援していただいた国民、国内外の協力機関、天文学研究者に深くおわびする」(常田佐久JAXA理事)「名大に6年前に来て自分の全てを注ぎ込んだだけに喪失感が大きい。過去を否定された感じ」「若い学生たちといい仕事をしたいと思っていた。今後どうやって盛り上げていけばいいのか」(望遠鏡製作の中心となった松本浩典准教授)=29日付中日朝刊『設計・人為的ミスで悪化 (エックス線天文)衛星ひとみ運用断念』『「責任感じる」「残念」名大の関係者ら落胆』の記事のなかで。JAXA(宇宙航空研究開発機構)常田佐久理事の記者会見での陳謝のことばと、松本准教授の談話
※打ち上げ費用を含む日本の開発費は310億円。NASAも76億円を投じた。壊れた機体は高度580㌔の軌道を回っているが20年以上かけ次第に高度を下げ大気圏に突入して燃え尽きる、と見られる

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間/秋田 真冬の自販機前で〉さらば! うどん・そば自販機 感動再びファン殺到=ほんとに、ほんとにこれで終わらせていただきます、とのことだった※ほんとに、この世をよくしようとする政治家がいたのなら、この自販機前でいろんな声に耳を傾けてほしかった。自販機さん、おつかれさま』(29日夜、NHK総合)、『歴史から学ぶ熊本地震 江戸初期(1619年熊本八代地震)と酷似、余震が半月続いた』(29日夜、メ~テレ〈報道ステーション〉)
☆『藤棚の下で絵筆走らす 江南藤まつり写生大会に225人が参加 入賞作品を5月15日まで すいとぴあ江南に展示』『熊本地震災害 善意の義援金は中日新聞へ寄託』『義援金箱設置 熊本地震災害2市2町(江南、犬山、扶桑、大口の2市2町)』『端午の節句特集号~あす発行~』(29日付、尾北ホームニュース)
☆『春の叙勲4024人』、『避難所生活「続ける」半数 熊本地震 2週間で1000回』『熊本県を中心とした地震の総回数 計1028(29日午前0時現在)』『戻らぬ日常震え今も 熊本地震 余震風雨避難に疲弊』『みなし仮設希望者殺到』、『前半は行楽日和 ゴールデンウイークの天気』、『藤田嗣治の画業を回顧 名古屋できょうから』『〈素顔の画家 藤田嗣治3〉群像図高みの果てに(宮川まどか、写真も)』、『次会うときは首相の立場で ジュニアサミット閉幕』『中部空港利用者全員を検査 サミットで25~28日』『〈伊勢志摩サミット 開幕まで27日〉伊勢での原爆展 パネルなど展示 市が概要発表』、『新幹線騒音改善半ば 和解30年原告団「教訓リニアに」』、『再審公判求刑せず結審 大阪女児焼死 朴さんに無罪判決へ』、『東海北陸道で逆走 高山の90歳が死亡 乗用車と衝突』(29日付、中日朝刊)
☆『倒壊「危険」建物9994件 熊本地震「中越」の倍』『「倒壊・半壊」14% 避難理由アンケート』『連休九州に来てね 熊本地震「復興の手助け」観光施設徐々に再開』、『宇宙 鶴をイメージ パラリンピックに強い思い 五輪エンブレム野老朝雄さん』『フィールドと場外優位 東京五輪聖火台 WT(政府のワーキングチーム)が報告書』、『野生トキひな 死と生と 育児中止喜び一転 別ペアからは誕生』、『物価目標半年先送り 日銀、追加緩和せず』(29日付、毎日朝刊)』

四月二十八日
 発生から2週間たった熊本地震。熊本、大分両県で相次いでいる震度1以上の地震は、きょうの正午現在で1006回と1000回に達した。避難所では依然3万人以上が身を寄せるなか、災害ごみの処理など新たな難題が出てきている。きょうも自衛隊員90人がトラック7台で災害ごみの収集に当たる姿がテレビ画面に映し出されていたが、つくづく思うのは、こうした災害発生時の自衛隊の機敏な動きと存在のありがたさだ。それこそ、自衛隊のおかげだといっていい。
        ☆        ☆

 日銀が金融政策決定会合を開き、追加金融緩和の見送りを賛成多数で決めた。同時に物価目標達成も先送りとなったというが、これで延期は4度目。一体いつになったら当初2年で実現させるとしていた「物価上昇2%」の目標が実現するのか(とはいえ、私としては物価なぞ低いままでよい。そもそも2%上昇目標の意味が庶民感覚として、よく分からない)。
 決定会合後に記者会見した黒田東彦日銀総裁いわく。「成長率や賃金改定が想定より下振れしたためだ」と。こんなことでは延々とお金を金融市場に大量につぎ込む〈ジャブジャブ〉政策の繰り返しでここまでくると、ことし2月導入のマイナス金利策も含め日銀の一連の政策は失敗だったと言わざるを得ない。
 それでも黒田総裁は「マイナス金利の政策効果の浸透を見極めたい」「物価上昇のメカニズムは着実に作用している」と、やせ我慢を張り突っ張っている。でも、ほんとかしら、と耳を疑わざるを得ず、保身の言葉としかみえない。この際、この苦境を乗り越えるには現体制を刷新するしかないだろう。このままだと、延々と金融緩和をせねばならなくなり、ジャブジャブ体質の日銀の破綻は目に見えている。
 それにしても、よくもまあ。総裁席に居座り続けていることよ。あきれてモノが言えない。責任を取って辞任する気持ちにはなれないものか。きょうの会見で「公用車は動く知事室」だと開き直った舛添都知事にせよ、黒田総裁にせよ、だ。庶民感覚があまりにも分からなさすぎる。ニンゲンたちのぶよぶよ、ジャブジャブ現象、まるまると太っていく醜い富栄養化が突き進んでいる。人間たるもの、自分には甘い、典型例だといえよう。

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 ブラジルのリオデジャネイロ五輪開幕まで100日となった27日夜。日本で、ロンドンで、ハンガリーで、リオで…と、世界各地の名所がブラジル国旗の色にちなんだ緑と黄色にライトアップされ、ブラジル色に染められた。
 東京では都庁の第1庁舎と駒沢オリンピック公園オリンピック記念塔が緑と黄色に。ロンドンでは名物の観覧車「ロンドン・アイ」が、ハンガリーでもブタペストの鎖橋が鮮やかな光りでライトアップされ、リオの顔・コルコバードの丘に立つジャンボキリスト像も2色に彩られたという。
 ブラジルでは「東京五輪につながる今大会を、東日本大震災や熊本地震の被災地の人びとを応援する大会にしたい」との意向を日本側に伝えてきており、リオ五輪もいよいよ〈待ったなし!〉である―
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【きょうのことば】
 (最後の世帯がきのう引っ越しを無事、終え)すべての仮設住宅がその役割を終えました。ここから1人も欠けることなく自立されました。少しでも明るく希望を持てるよう私もがんばって支援していきたい。
=28日宮城県岩沼市であった「(東日本大震災被災)仮設住宅にありがとう解消記念式典」で。菊地啓夫市長、言葉をつまらせ涙ぐむ※この仮設住宅には最大、384世帯、1020人が入居していた

【新聞テレビから】
☆『熊本地震「特定非常災害」に 運転免許延長など行政特例措置200超』『熊本地震2週間で1000回 避難者なお3万人 進む交通復旧九州道あす全通』『名古屋―熊本高速バス再開』『黒たまごあります(箱根山の)大涌谷で再開』、『もうすぐNinja 米国男性、名古屋で猛特訓 来月5日お披露目』、『再審開始 朴さん「無実です」 小6女児死亡火災 無罪判決の見通し』『大きな声怒りぶつける』『リオ五輪聖火 ギリシャから組織委に』、『日銀追加緩和見送り 物価目標達成半年先送り』『東証一時500超下げ』、『王冠へティーオフ 中日クラウンズ開幕』、『第33回ナゴヤ・エキトピアまつり 29日~5月5日』(28日付、中日夕刊)
☆『指定廃棄物 濃度減衰で処分可能 8000ベクレル以下 環境省新ルール』『川内村避難全面解除へ 残り2地区 6月14日に』、『熊本地震後活動を中止 安心して無事だモン 応援や心配の声続々』、『市町村道295カ所不通 熊本地震 不便な生活続く』『復旧阻む雨』『特定災害に指定』『震度1以上1000回超』、『任天堂 マリナーズ株 譲渡へ 10%残し米地元企業に』、『消費者物価0.3%減 3月 3年ぶり下げ幅』『3月家計支出 実質5.3%減少』『米、利上げ見送り FRB 景気判断、鈍化』(28日付、毎日夕刊)
☆『九州新幹線全線再開』『早く熊本の力に 九州新幹線全通』、『志賀1号機廃炉強まる 評価書「直下に活断層」確定』、『〈中日130周年シンポジウム〉ノーベル賞受賞者と語る宇宙と物質の謎(6月3日夜、中日劇場で)』、『首脳ら自動運転試乗 サミット会場 トヨタなど計画』、『関連死16人に 熊本地震2週間』、『五輪ムード在日ブラジル人複雑 貧しい母国帰れない』『4万8000人愛知が最多』(28日付、中日朝刊)
☆『縦ずれ・横ずれ同時発生 東北大グループ 西原村で断層確認』『熊本地震2週間 避難「終わり見えぬ」7割 100人調査健康悪化4割』『住宅損壊2.7万棟 避難者なお3.6万人』『この生活いつまで 熊本地震2週間 踊り場で寝起き 100人調査避難疲れ色濃く』『地震、なお活発 気象庁』、『臨床研究法案 講師謝礼・原稿料も公開 不正監視義務付け』、『河村市長2期目あと1年 公約半ば深まる孤立 市議報酬・名古屋城… 攻勢目指すが課題山積』(28日付、毎日朝刊)

四月二十七日
 九州の熊本、大分両県の被災地では、なお繰り返される地震のなか、車中泊など被災者の苦闘の日々が続く。1日もはやく元の生活に戻ってほしいのではあるが。まだまだ当分は険しい道がつづきそうである。

 あきれ果てる、とはこのことか。〈人間の富栄養化、ぶよぶよ現象〉ほど見苦しいものはない。みんな、どの人も一生懸命に働き、かつまた人生を生きているというのに、だ。学者から政治家に転身したころのその人には、当初はもっと庶民感覚があったはずだ。ああ~、それなのに。感覚麻痺の典型例といっていい。
 その人とは、そう東京都知事の舛添要一さんである。一匹分子の伊神権太からは「オマエさん、あれほどまでに庶民感覚が分かる知事だと信じて期待していたのに。とうとうぶくぶくになって栄養太りしてしまい、一体全体、何やってんだ」と言いたい。きょうの中日(夕刊)によれば「昨年四月からの約一年間に計四十八回、神奈川県湯河原町にある事務所に公用車で行き来していたことが分かった。公用車の使用や頻繁な都外滞在を問題視する報道が27日発売の週刊文春に出たのを受け、都が明らかにした」とある。「事務所に」とあるが、どうやら別荘らしい。
 舛添さんは、きょうの午前、都庁内でマスコミ各社の取材に応じ「まあ、よく行っていました。全てルールにしたがってやっており、全く問題ない」としゃあしゃあと語っていたが、やはり感覚麻痺も甚だしい。どこかの民放(CBCのNEWS23)でもキャスターが「お殿様気分だ」と皮肉っていたが、ズバリそのとおりだ。舛添都政は、このほかにも海外視察で庶民感覚では、とうてい考えられない何千万円もつぎこんでの豪遊と見られても仕方のない視察をしてきた前歴があるだけに、ここで行き過ぎを指摘し猛省するよう望みたい。 
 人間誰しも弱い。自ら露呈した事実を猛省し、出直してほしいというのが私の本心である。これほど男の美学に反する行為はない、と言っていい。「何やっとるのだ!」と、もう一度叱責しておきたい。こんなことでは都民の心をつかんだ都政なぞ出来っこない。
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「熱砂」同人の詩人(牧すすむさん)で琴伝流大正琴弦洲会会主、琴伝流の大師範でも知られる倉知弦洲さん率いる弦洲会春の宴が29日の午前10時30分から、愛知県小牧市の小牧駅前ラピオ5階あさひホールで開かれる。読者のみなさまには、ぜひ鑑賞してほしい。入場無料。詳しくは、本紙「熱砂」のWhat’s Newを読んでいただけたら、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
 とにかく積み上げていくことを大切に。一歩一歩積み上げていけたら、と思います。
=サッカーの女子日本代表「なでしこジャパン」の次期監督、新指揮官に決まった高倉麻子さん(48)。東京都内での就任記者会見で

「二度と同じ事故を繰り返すまいと心に誓って二十六年間、活動してきた」「広島、長崎の原爆を経験した国の国民として何かできることはないか」「現地の協力団体のおかげで続けられた」「(いずれはウクライナが自国で問題の解決をするのが望ましいが)国情を見れば簡単ではない」(河田昌東「チェルノブイリ救援・中部」理事=名古屋市中区、チェル救理事。67歳)
「孫ができる年齢まで生き永らえたのは、物心両面の支援のおかげ」「広島や長崎だけじゃなく、福島の被害もあるのに支援を続ける皆さんは強い」(ウクライナジトーミル州のリバク・ナタリア副知事)
=27日付中日夕刊『汚染の地へ 支援26年』『チェルノブイリ被害の州 名古屋の団体に感謝状』の記事のなかで。感謝状が贈られたチェル救の河田理事とジトーミル州のナタリア知事のことば
※名古屋のNPO法人「チェル救」がチェルノブイリ原発事故の被災地に、これまでにカンパと助成金で支援に充てた費用は3億5000万円を超えるという

【新聞テレビから】
☆『(岐阜県美濃加茂市と郡上市を結ぶ第三セクター・長良川鉄道の)観光列車「ながら」出発進行』、『米西海岸に漂着した大木は… 奇跡の鳥居「持ち主捜し被災者を知る旅」 返還へ善意のリレー 東日本大震災で流失青森で再建 「日米友好の証し後世に」』『双葉病院患者原発避難で死亡 東電に3100万円賠償命令』『「志賀に活断層」認定 1号直下規制委に評価書〈解説〉廃炉回避は困難(北陸報道部・加藤裕治)』、『クリントン氏指名濃厚 5州で4勝 トランプ氏は全勝』『三菱自に米追試命令 燃費不正、世界に追及拡大』、『遺体の上に布団袋? 豊田の遺棄 流通経路を捜査』、『津島市7億円過大受給 地方交付税 生活保護統計ミス』、『3000万円脱税の罪 作家に有罪判決 印税収入申告せず』、『湯河原の別荘に公用車使い48回 都知事「問題ない」』、『「パーティーで大麻外国人からもらう」聴取にスノボ選手』(27日付、中日夕刊)
☆『玄海町長「適地なら議会に」核ごみ処分 住民からは賛否の声』『廃炉濃厚地元は複雑 志賀原発 歓迎と、経済への懸念』、『障害持つ仲間守る 熊本地震 拠点開設 細かな支援』『熊本地震 新幹線全線開通へ 午後復興や観光に追い風』、『アップル13年ぶり減収 iphone初の販売減』、『豊田自動織機大槻さん リオ五輪審判員に 7人制ラグビー「頑張る日本人 見せる」』(27日付、毎日夕刊)
☆『チェルノブイリ30年「原発、核兵器のような危険」 各地で追悼式典』『チェルノブイリ30年追悼 放射能私たちも生きる 南相馬の夫婦「勇気に」』『遺族ら悲嘆 被害 今も』、『三菱自、不正試験25年間 社長「会社存続に影響」 ほぼ全ての乗用車で』『中古値下落分補償も検討へ』、『グローバルな人材育成を ジュニアサミット 桑名声明発表』、『〈素顔の画家 藤田嗣治1〉仏移住 地域溶け込む』『ウィッツ青山高譲渡へ 就学支援金不正 親会社社長が表明』、『〈訃報〉作家、シャンソン歌手 戸川昌子さん(とがわ・まさこ=推理作家、シャンソン歌手)26日、胃がんのため死去、85歳。東京都出身』(27日付、中日朝刊)
☆『■中華航空機事故から22年慰霊式』、『核ごみ処分玄海町長前向き「適地候補で住民説明」』、『燃費不正 三菱自社長、引責辞任へ 91年から違法測定』、『租税回避日本人400人 パナマ文書記載 商社など270法人』『パナマ文書ネットで混乱 別リスト混同? 無関係な社名も』『来月10日、個人名公表』、『〈RIO2016〉五輪まで100日まだ工事中 競技施設「98%」「間に合う」のんびり』『日本、金14個目標』、『熊本地震 指定避難所32カ所閉鎖 430カ所中建物損壊など 耐震化義務なく』『震災関連死14人に 熊本地震 疑い新たに2人』(27日付、毎日朝刊)

四月二十六日
 放射性物質による汚染で史上最悪の被害をもたらした旧ソ連ウクライナのチェルノブイリの原発事故から30年の26日、被災地では各地で追悼行事が催された。チェルノブイリ原発の立ち入り制限区域内で行われた追悼式典にはウクライナのポロシェンコ大統領も出席、事故処理で命を落とした作業員らの御霊に献花。「原子力の平和利用も、条件を誤れば危険を生む。チェルノブイリの悲劇がそれを示した」と述べたという。
 この日は大勢の市民が今なお汚染地域で過ごすジトーミル州でもさまざまな行事が催され犠牲者を悼んだ。チェルノブイリでは30年前、4号機が爆発。広島型原爆の数百倍とされる放射性物質が北半球に降り注いだ。4号機は、その後コンクリートで固められたが、最近ではこの「石棺」の老朽化が進み新しいシェルターの建設計画が進んでいる。しかし4号機に残った核燃料の処分には半世紀以上かかるとされている。他人事でなく、フクシマでも同じ破壊が進んでいるのだ。
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 執筆の合間に名物藤の花で知られる江南の曼荼羅寺公園へ。いやはや驚いた。ウイークデーなのに。こんなに沢山の人々が訪れている、だなんて。馴染みの喫茶店女将によれば「ことしの藤は、ここ数年にない美しさ。ここ数日が満開のピークなのでは」とのことだった。

 お空にもよく映えたフジの花たち。どこから来るのか。連日、大勢で賑わっている
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【きょうの一文・ことば】
 それでもことし2月、モスクワのリベラル派デモには数万人が集まった。先頭でスローガンを叫ぶ野党勢力の後ろを市民の列が無言で続く。「ここに良心がある」とカヌイギン記者。書き続けることで社会は変わると信じている。
=26日付中日夕刊『〈伝える訴える〉政権批判ペン折らぬ 記者殉職後も調査報道 ロシア ▶◀平和賞候補に ▶◀犠牲者は6人 ▶◀少数派の誇り』の記事のなかで。
 記者ノートから 文・小泉忠之、写真・伊藤智昭。いずれも共同

故郷でみんなで
うんめもの食って
とんでもね苦しさを
笑顔で語り合う最高の幸せ
=26日付毎日夕刊『〈詩の橋を渡って 和合亮一(詩人)4月〉 心の姿言葉の鏡で』から。和合亮一さんの詩

【新聞テレビから】
☆『〈時論公論〉チェルノブイリと福島 遠い廃炉』(26日夜、NHK総合=事故があっても止められない原発。廃炉への道筋はまったく見えない。日本は溶融燃料取り出し技術を1日も早く確立して世界に向けて発信すべきだ)
☆『九州新幹線あす全線復旧』、『反汚職や女性登用へ提言 桑名 ジュニアサミット声明』『〈伊勢志摩サミット 開幕まで30日〉乾杯三重のSAKEを 銘柄選定地元そわそわ』『内宮への参拝来月26日不可 伊勢神宮』、『不正車買い取り見送り 三菱自 燃料代補償で調整』『適性評価 38人が拒否 特定秘密 プライバシー懸念か』、『熊本城再建高い壁 最低10年100億円必要か』『復興宝くじ来月販売へ 総務省』、『〈大波小波〉さまざまな百年紀(別れぬ理由)』(26日付、中日夕刊)
☆『▶寄稿 阿刀田高(作家) 融合したITと棋道の精華 井山裕太七冠の達成を見て』、『特定秘密新たに61件 職員身辺調査9万6200人 〈解説〉数字の説明乏しく(青島顕)』、『5年ぶり「やっと福島帰れる」 あす富岡の知的障害者施設 集団避難全福祉施設完了』、『耐震大揺れ1回のみ 熊本地震 余震でダメージ蓄積 国交省、基準見直しも』『干上がる池 熊本・水前寺公園』、『独居60代、1億円被害 京都の女性 詐欺電話に振り込み』(26日付、毎日夕刊)
☆『ハンセン病法廷を謝罪 最高裁「差別的で違法」 違憲とは判断せず〈解説〉審理の妥当性 個別検証必要(東京社会部・清水祐樹)』、『エンブレム「組市松紋」 東京五輪野老さん作品』、『熊本地震死者49人に 不明1人』、『初の女性副市長 伊藤(容子)氏を起用へ 名古屋市』(26日付、中日朝刊)
☆『ハンセン病「身内に甘い判断だ」「特別法廷」報告書元患者ら異議』、『熊本地震 続く苦渋の車中泊「屋内怖い」19人 50人アンケート』『死者49人に 関連死は13人』、『〈伊勢志摩サミット〉市民G7へ提言 開幕まで1カ月 弱者の声 首脳宣言に反映目指す』、『五輪への憧れ実った エンブレム考案・野老さん』『大名古屋ビルヂングのガラスデザイン 野老さん』『地味/日本らしい 各地の声』『愛知万博でも活躍』(26日付、毎日朝刊)

四月二十五日
 最高裁がハンセン病というだけで患者の裁判を隔離先の療養所などに設置された特別法廷で開いていた問題で「必要性を審査せず設置を許可したのは、裁判所法違反で、差別的取り扱いだった。患者の人格と尊厳を傷つけたことを深く反省し、おわびする」と明記した調査報告書を公表。
 熊本県南阿蘇村の河陽地区の土砂崩れ現場の捜索で自衛隊が新たに1人の遺体を発見、一連の熊本地震による死者は49人になった。すったもんだ続きの2020年東京五輪・パラリンピックの新たな大会エンブレムに、同五輪パラリンピック組織委が江戸時代に市松模様として庶民の間で親しまれていたチェック柄を伝統の藍色で描いた作品A「組市松紋(くみいちまつもん)」の採用を決めた。
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 愛猫こすも・ここの新たな旅立ちを祝福するように咲いた庭のツツジと、ここちゃんが眠るお墓
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 きょうは、私たち家族にとっては宝も同然だった愛猫こすも・ここが逝ってから49日間がたつ〈しちしちにち〉〈なななぬか〉、いわゆるニンゲンの世界でいう【四十九日】である。デ、私たちは庭で眠る彼女の霊前に、思い思いに花を供えたり、手を合わせるなどしたが、息子が週に1度は線香をあげていたという隠れた事実を、舞から知らされた時には胸に熱くこみあげるものを感じた。 
 デ、私はここの耳に聞こえるよう、2階窓を少しだけ開け、横笛を数曲こころを込めて全身から命の息をふき出しでもするように演奏してみた。〈かもめ〉に始まり〈平城山〉〈越後獅子〉〈酒よ〉とレパートリーを1曲ずつふいてゆき島崎藤村作詞の〈惜別の唄〉で終えたが、♪遠き別れにたえかねて…、悲しむなかれわが友よ、と心のなかで歌いながらの笛の音が、どこまでも空高く吸い込まれ、流れていった。
 なかでも3番の♪君がさやけき瞳のいろも 君くれないの唇も…の下りでは、こすも・こことの楽しかったいくつもの名場面が目の前に浮かび出てきて、涙がポタポタとめどなく流れ出、その存在がいかに大きなものであったかを思い知ったばかりか、笛までが泣いている事実を初めて知った。
 同時に、こうして彼女の魂を供養することも出来、笛を習っていて良かったナ、とつくづく思いもしたのである。私の笛は大勢の人前でふく、といったやうなモノではなく自分の思う人や自分自身に向かひてしみじみとふく。そんな生きた声なのだ。

 そして。四十九日がたち新しい生にうまれ変わったこすも・ここは教えてくれた。別れは、始まり。新しい旅立ちであることを。たとえ彼女が天に召されても、その魂はこの先いつまでも私の内部に宿り、共に時を過ごしてゆくのだ、ということを。これほど心強いことはない。ここのためにも、後世に残るいい小説を書き上げなければ―と私は、あらためて誓った。
 そういえば、能登で生まれ育ち、大垣で不意の交通事故で逝ってしまった先代の愛猫【てまり】だって、あの日を出発点に、わが心のなかで生き続けてくれている。私はこうした時にいつも思い出す小説がある。それは田宮虎彦の名作「別れて生きるときも」で、戦時下と平和な時代の別れとでは状況こそ天と地ほど違うが、根底に流れるものは同じだ、と思っている。
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 悲しい訃報がふたつ。中日の朝刊で知った。私が能登半島を飛び回っていたころ、随分お世話になった新聞記者の大先輩である、あの田村新次さんが23日に心不全で亡くなった。享年86歳。そして文化芸能局在籍時代にあれやこれやと目をかけていただき、何度か食事にも誘われ、ご一緒した名古屋クラシック・バレエの草分け、越智実さんも心不全で14日に旅立たれた。89歳だった。おやすらかに
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【きょうの一文・ことば】
 どんなに苦しい局面でも、未知の世界でも自分を信じること、それに尽きますね。だれが何と言おうが、「自分のは、こうなんだ」というものがないといけない。人真似ばかりでは勝てない。迷わず、自分の打ちたい場所に打つ。
=25日夜のNHK総合『〈プロフェッショナル 仕事の流儀〉七冠達成! 囲碁棋士井山裕太 その素顔と強さの秘密』のなかで。井山裕太さん

【新聞テレビから】
☆『熊本地震を激甚指定 国の復旧補助引き上げ』『学校再開笑顔戻った 熊本地震 一方で休校6割以上』『11日ぶりに友達と再会』『九州人気質発揮を 松本零士さん応援』『エコノミー症候群重症35人』『トヨタ車両生産再開』、『尼崎JR脱線11年 安全誓う』、『落下橋桁つり下げ用器具3基「固定不十分」と証言』、『イセシマン出動 〈伊勢志摩サミット〉ご当地戦隊亡き友思いPR』、『〈思うままに 梅原猛(哲学者)〉人間とは何か(七)戦争する動物』『名古屋副市長2人交代へ 任期途中 河村市長が異例人事』(25日付、中日夕刊)
☆『熊本地震 処分場損傷ごみ山積 被災者、衛生面懸念』『声が聞きたいよ晃 涙で案じる不明学生両親』、『幸福感が認知症リスク減 長寿医療センター調査 1.4万人4年追跡 発症5~7割低く』、『太平洋横断に成功 名古屋着陸のソーラー機』、『大衆演劇+カフェ 〈名古屋・円頓寺〉下町商店街の活気再び 29日オープン』、『愛知など震度2』(25日付、毎日夕刊)
☆『〈ネパール大地震1年〉少ない補助金遠い住宅再建 32万人なお避難生活』『発生日生まれ女児元気に1歳 被災者「生きる望み」』、『〈社説〉チェルノブイリ 教訓は伝え続けねば』『福島とチェルノブイリ原発題材に絵本 忘れた教訓悲しい結末=名古屋市出身で広島市東区在住の児童文学作家、中澤晶子さん(63)が絵本「こぶたものがたり」(岩崎書店)を出版』、『〈衆院2補選〉自民、野党共闘破る 北海道5区接戦制す 京都3区は民進』、『愛する益城焼き付け 唯一の写真店主「記録残さなければ」』『九州の交通網ほぼ復旧』『長引く避難「衛生用品を」 熊本10自治体 食料受け入れ休止』『町内仮設住宅2000戸建設方針 益城町長表明』『避難所 ノロ厳戒』『土砂崩れ現場から不明男性の携帯か 南阿蘇、2人捜索続く』『鹿児島震度5』、『ネコ駅長永遠の旅路 会津鉄道・芦ノ牧温泉駅=乗客の出迎えや見送りを』する初代ネコ駅長として親しまれた「ぱす」が死んだ。推定18歳の雌で、人間に換算すると約100歳と記事にはある』(25日付、中日朝刊)
☆『衆院補選 北海道5区自民勝利 参院選に弾み』『京都3区は民進』、『九州道「月内復旧」国交相』、『福祉避難所利用わずか 熊本地震 災害弱者周知なく 104人どまり施設準備整わず』『熊本市長仮設「数千戸必要」』『天幕の下伸び伸び 子連れ家族 車中泊で一工夫』『ネパール地震の犠牲者弔い法要 名古屋(の万松寺で)』、『長時間労働の解消訴え3000人 連合愛知メーデー』(25日付、毎日朝刊)

四月二十四日
 夏の参院選前哨戦ともいえる衆院北海道5区と京都3区の補欠選挙がこの日投開票され、北海道5区は自民党新人和田義明氏(44)=公明、日本のこころ推薦=が接戦を制し、与党が候補擁立を見送った京都3区は民進党前職泉健太氏(41)が大勝。
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 〈愛の輪〉を国から国へ、と報じたSunday世界日報の24日付紙面
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 ネパール大地震からあす25日で丸1年(ネパール大地震は、2015年4月25日の午前11時56分、ネパールの首都カトマンズ北西77㌔地点のガンダキ県ゴルカ郡サウラパニの深さ15㌔を震源に発生したマグニチュード7・8の巨大地震)。
 こんな折も折、『日本・ネパールの愛を世界に 名古屋の「ばあちゃん合唱団」 作家の伊神権太さんが小説化』の見出しで世界日報が本日付紙面(22面)で私の小説と詩をきっかけに生まれた恋歌〈ラブバード・カトマンズ〉、さらには〈愛のラブバード〉を発火点に互いに互いに思いやる愛の輪運動が日ネ両国をはじめ、世界じゅうに広がりつつある、というホットな話題を報じた。
 ネパールといえば、番(つがい)の仲の良さで知られるラブバードの存在は知る人ぞ知る。そればかりか、ことしは日本とネパールの国交樹立60年の年でもある。それだけに、この愛の運動が両国を起点に国から国へ、と広がっていくことを恋唄生みの親の一人として心から期待したい。冒頭紙面は、これら愛の輪運動の広がりを報じたSunday世界日報24日付紙面である。
 読者のみなさまにはこの紙面の底に流れる清らかな精神運動をかみしめ、ぜひ運動に対する理解を深め、同時に人が人を思いやることの大切さを先頭になって実践していただけたら、と願う。
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 留守中の新聞をチェックしていて、あぁ良いことだと思ったのは中日23日付朝刊1面トップの「オバマ氏来月広島へ 日本に伝達 現職米大統領で初」の記事だった。5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)閉幕後の27日に訪問する方向で現在調整中で、当日は平和記念公園での献花に加え、「核なき世界」をあらためて訴える演説を行うことにしているという。それでこそ、世界のリーダー、ノーベル平和賞の受賞者である。
 同じ朝刊1面肩の『熊本県が仮設住宅50戸 来月着工「2200戸必要」と推計』も気になるので読み進めると、熊本県が西原村にまず50戸を仮設する、と発表。益城町など三町村からも要望があり、5月中には着工。県は東日本大震災を参考に2200戸程度が必要だと推計し民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設」も別に600程度必要とみている、との内容だった。
 毎週金曜日に発行される尾北ホームニュースの4月22日付紙面はといえば。「江南市前飛保町にある曼陀羅寺公園で21日から、第51回江南藤まつりが始まりました。5月5日まで」の前文入りで『江南藤まつり開幕 5月5日までイベント多数』の見出し。これぞ、地域社会に根付いたコミュニティーペーパーの代表といっていい。大切にしたい。
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【きょうの一文・ことば】
 熊本名物「いきなり団子」を奮い立たせる製造販売する「くま純」が二十三日、地震で大きな被害を受けた熊本市内の店舗で営業を再開した。店長の有田いずみさん(40)は市内の自宅で被災し車中泊を続けるが「お店が開いていることで、街の人がほっとしてくれれば」と、熊本弁で「頑張る」との意味の言葉を、自らを奮い立たせるようにつぶやいた。「少しずつでも、がまださなん」(佐藤浩太郎)
=24日付中日朝刊『名物団子で元気100倍 車中泊しながら販売再開』の記事の書き出し。いきなり団子の販売を始めた「くま純」の有田いずみさんの店の再開を、こう報じた

(夫の愛が伝わり)花の匂いがして、とても気持ちがいい。ピンクの芝桜、見えていますよ。見えなくても見えてます。心のなかで。私のため、お客さまのため。一生懸命に芝桜を育ててくれた主人にはただ感謝、感謝。私にとっては世界一のご主人さまです。
=24日夜の東海テレビ『〈Mr.サンデー〉世界一ロマンチックと絶賛 夫婦の絆』のなかで。盲目の黒木靖子さん(79)が庭1面に芝桜を植えて開花させてくれた夫、黒木敏幸さん(86)に対して
※敏幸さんは28年前、突然視力を失った靖子さんのため庭一面にピンクの芝桜を植え、一般にも無料開放。いまでは世界じゅうから多くの観光客が訪れている。この夫妻の苦闘と愛の物語は〈世界でイッチバーン、ロマンティックな夫婦〉だとして世界のメディアが報じている

【新聞テレビから】
☆『〈美の壺選〉かんざし! かんざしが輝いて夢が始まる』(24日夜、NHKEテレ)
☆『〈サンデー版大図解〉切手』、『〈ドナルド・キーンの東京下町日記〉忠臣蔵世界に通じる 英語歌舞伎で再認識』、『熊本5市町の庁舎損壊 罹災証明、生活保護など影響』『九州新幹線 28日にも全線復旧』『再建加速の願い乗せ 熊本まで再開』『(ボランティア)受け入れストップも 週末有志の列 熊本地震』『不明者の捜索 雨で再び中断』『「役所より学校の耐震化優先」中国ネットで称賛広がる』、『走行試験せず燃費計算 三菱自工不正 小幅な仕様変更時』、『〈2016ジュニアサミット〉四日市公害を世界の教訓に 代表28人が視察』、『衣装忍びがたかった 忍者犬 宮司の顔カプッ 伊賀、デビュー初日』、『★(自然豊かな春の南信州を歩く第30回飯田)やまびこマーチ開幕』、『山本功児氏死去 64歳、元ロッテ監督』(24日付、中日朝刊)
☆『ハンセン病「隔離法廷」実態どこまで あす調査報告公表 元裁判官内容に注目』、『熊本地震 (404小中高校などの児童生徒)15万人授業受けられず 県内小中高生75% 校舎被害や避難所使用』『学校の再開いつ 児童ら募る不安 専門家「地域でケアを」』『関連死12人に』『ボランティア集結』『今後1週間程度「6弱」の恐れも 気象庁』、『妊産婦の自殺 東京23区 10年で63人』、『〈Sストーリー〉企業城下町の光と影――鉄の釜石と原発の富岡』『巨大産業爪痕深く 東北二つの企業城下町の軌跡 鉄の都汚された海 牛と残った偉丈夫の涙』(24日付、毎日朝刊)

四月二十二、二十三日
 花の大東京。女たちもいっぱい。男たちもいっぱいだ。みんな、一体全体どこに向かって歩いていくのか。これが雑多な東京の匂いというものなのか。そういう私自身、どこに向かってあるいているのか。
        
 22、23の両日、東京へ。訳あってあちらこちらを走り回ってきた。さすがに少しばかり疲れはしたが。寝れば治るだろう。あちらにも人、こちらにも人。人、ひと、ヒトの海のなかを歩き、泳いできた。すれ違うニンゲンたちの誰1人として知る由もない。でも、だれもが真剣な顔つきで皆、だれかを愛し何かを求め、願ひて懸命に生きている。そのことだけは、ナントナク分かる、そんな大東京だった。
 48人が亡くなり2人が行方不明で今なお6万7000人もが避難生活を過ごす熊本地震。震災は、その後も断続的に起きており自然の人間社会への容赦なき罪と罰、仕打ちが続く。そんな中、不通となっていた九州新幹線の博多―熊本区間の運転が23日正午前、9日ぶりに再開されたという。なんだか、1度は消えてしまっていた胸のなかのランプがパッとつき、光りが舞い戻ってきた。そんな気がする。
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【22日】新幹線で上京。東京駅から山手線で目黒へ。ここで降り、定期バスに乗ってバス停「清水」で下車しネパール大使館に出向いた。日本人女性とネパール人男性夫妻によるネパール大地震の被災者に対する国境を超えた情熱的ともいえる支援活動と支援の輪の広がり、そして2人をモデルにした恋歌「愛のラブバード」=元歌は〈ラブバード・カトマンズ(張柳春作曲、伊神権太作詞)〉=が、このところ名古屋を中心に広く、深く、静かに浸透しつつある事実につき大使館の方々に少しでも知ってほしい、その一念で地図を手に1人訪れたのである。
 幸い、大使館では応対に出た女性、松本さんが笑顔で私の話を聞いてくださって嬉しく思った。要件を終えた私はこんどは定期バスと山手線を乗り継いで有楽町まで戻り、ここで東京メトロなる地下鉄に乗って麹町で降り、文藝春秋の新館へ。新館ビル内、日本文藝家協会会議室で脱原発社会をめざす文学者の会と日本文藝家協会共催の文芸セミナー=【第3回文学語りおろしサロン「昭和の素顔」】、ゲストスピーカーは作家の黒井千次さん=を聞き引き続き、近くの平河町の日本料理店へ。

 疎開のこと、集団生活のこと、空襲のこと、そして戦後自らが歩んだ屈辱と作家への道など【昭和の素顔】につき淡々と話す黒井千次さん
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 懇親を終えた私は以前からその存在が気になっていた高円寺の三味線女将のいる呑み処〈ちりとてちん〉へ。ここで待望のひとり酒とあいなったが、たまたま居合わせた柳家さん生さんなど客人の魅力にも打たれ、ついつい時を過ごしてしまい、JRの神田方面行き列車の終電に乗り遅れる破目に。事前予約済みの神田のアパホテルにお詫びの電話を入れ事の次第を説明、結局のところ行き止まりの中野で下り、駅近くのカプセルホテルで投宿することに。なんともチリトテチンの、恥ずかしい限りの1夜は、こうして過ぎていった。
 
【23日】ひと夜明け。私は「せっかく中野で足止めを食らったのだから。これも何か、いや見えざる神のしわざ、因縁に違いない」と勝手に判断。以前から親交の深い詩人、最匠展子さん(日本ペンクラブ名誉会員)の住む中野サンプラザ近くのマンション「ブロードウエイ」の1室へ。寝たきりとはいえ、介護に当たる岡田里史とともに元気にしておいでだった最匠さんとあれやこれやと雑談した。
 たまたま文学者の会代表の加賀乙彦さんの話に触れると「いがみさん、あなた知っていた。きのうってネ。確か加賀さんの誕生日だったはずよ。私が2カ月ほど遅い生まれなので、よく覚えている。いがみさん、知らなかったのでしょ。あの方はツジイさん=故辻井喬さん=と一緒で、物静かだがホントにお強い方。人間的にも最高なのだから。あたし、実のところ尊敬してるんだ。すごいお方なのよ」と(誕生日を知らないでいた私の)痛いところを突かれた。
 最匠さんの病床では、ほかに彼女の詩集〈微笑する月〉が第2回北上詩歌文学館賞に輝き、最近、詩歌文学館賞三〇年【詩・短歌・俳句】として集英社により、一冊の本にまとめられたことや、現在の詩壇、世の中のことなど文学界全般にわたって話が弾んだのである。

 寝たきりながら詩作への情熱は今も健在な最匠展子さん=東京・中野のマンション「ブロードウエイ」にて。23日写す
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 あれやこれやと話し込むうちアッという間に時は流れ、「いがみさん、もう帰らなくっちゃあ。舞さん、大切に。あらたな句集(俳句)を出すよう勧めるんだよ。いい小説書いてよね。岡田さん、どこかでコーヒーご馳走してあげてよね」の言葉に送られ、帰りは岡田さんと銀座ルノワールに寄り、中野駅までおくっていただいた。
 東京―名古屋の間はどうしても新幹線ばかりになりがちなので「きょうは、途中で新幹線はやめ、普通を乗り継いでかえろう」との決断どおり三島で新幹線を下り、ここからはJR鈍行に乗り換え静岡、島田、浜松、豊橋と乗り継ぎ、金山から名鉄の快速電車に乗り換え、夜遅くわがふるさと江南駅に降り立ったのである。(私は戦後満州で生まれた引揚者だが、生後13日目に母の胸に抱かれて生家を離れて日本に出発したので、ふるさととなれば、やはり母の実家があった江南市和田といえよう)。

 鈍行列車が浜松、豊橋と名古屋に近づくに従い、行き交う人々の間から尾張名古屋の何とも言えない匂いが漂ってきた。これは、一体何奴なのか。でも私は、この町、尾張名古屋が好きだ。この町を愛している。そんなことを実感しもした。疲れはしたが、黒井千次さんにも久しぶりにお会いでき、小学生の集団生活の中にヒエラルキーができていた話に始まり、郷愁と屈辱から立ち上がる強さの大切さをあらためて知った貴重な講演もお聞きすることが出来、あれやこれやと充実したいい2日間だった。
 東京では、ほかにも会いたい方がいっぱいいたが、ここは自重し次の機会にと自らに言い聞かせ、ところによっては、今やヒトそのものがひとつのモノ同然と化しエスカレーターに流されていくような、そんな無機質な東京を後にした。ララバイ、東京。

【きょうのことば】
 自分にとっての最大の戦争体験は集団疎開でした。当時小学6年生で、みんな進学しなきゃいかんので夜行列車に乗せられ碓氷峠を越え4、5時間かかり東京へ帰る途中でした。高崎に出た辺りで関東平野の方が明るく見えるではないですか。車内で友だち同士「あれは日の出か」「いや、日の出にしては明るすぎる」とみんなで一体なんだろう、と騒然となりました。それが3月10日の東京大空襲だったのです。
=22日夜。日本文藝家協会会議室での文学サロン「昭和の素顔」から。ゲストスピーカー、黒井千次さん

 おめでとうございます その調子で頑張って下さい ごんたさんの一番やるべきことは体の重心をみぞおちに迄上げて歩く姿勢から 変わります
=23日朝「きょうは社交ダンスのレッスンを欠席します」との連絡に合わせ2級テストパスの報告もショートメールでした際、京子先生から返信されてきた貴重なアドバイス

【新聞テレビから】
☆『新幹線熊本まで再開 博多から9日ぶり』『全国の有志集結 ボランティア受け付けに列』『新たに女性1人震災関連死疑い』、『スズキNOx(排ガスの窒素酸化物)基準10倍超 独調査 フィアット製エンジン』、『ジャッキ周辺不具合か橋桁落下で現場検証』(23日付、中日夕刊)
☆『新幹線博多―熊本再開 熊本地震 復興の弾みに』『液状化数十カ所 東京電機大調査 河川沿い家屋被害』『安倍首相が被災者激励』、『神戸・橋桁落下 重み片寄りバランス崩す ジャッキ耐荷重不足か』『施行親会社HPで謝罪』(23日付、毎日夕刊)

四月二十一日
 大荒れの1日。熊本、大分両県では局地的に総雨量が100㍉近くまで達し、激しい雨、風が被災地に追い打ちをかける形となった。大雨のため、南阿蘇村の行方不明者の捜索は中断され、土砂崩れの恐れが出てきた村内の1部避難所は閉鎖に。住民らがジプシー避難者さながらに、近くの大津町の体育館や町内企業の施設に移動する姿が痛々しい日となった。
 最多の犠牲者が出た益城町では雨のなか、ボランティアの受け付けが始まったが、全域に避難勧告が出され炊き出しが中止となった避難所もあり、志願者のなかには活動できず引き揚げる人の姿もあったという。
        ★        ★

 ウエブ文学同人誌「熱砂」同人である平子純さんから届いたテーマエッセイ「手が可哀相」=テーマは〈手〉=を編集してサーバーへ原稿を送信。たまたま担当者が不在だったこともあり、あす以降に公開されることになった。病床の平子さんが懸命に筆をもって完成させた力作だけに、私自身活字をパソコンで打つうち「大変なからだを奮い立たせてよくぞ」という思いにかられたのである。
 ここ平和な尾張の地も、きょうは朝から1日雨、雨、雨だった。雨たちには悪いがやはり、これだけ雨降りが続くと気が滅入る。九州で、東日本で、ネパールで、フクシマで…と、自然災害や原発事故の被災から立ち上がろうとしている人々の辛苦を思うと胸が沈み言葉もない。早く元の平穏な、普通の生活が戻ってくることを、ただ祈る。

 舞のこのところの口癖「なんか、おいしいものないかな」に、コンビニに出向きあれやこれやと探し、国産米使用と表示された〈彩り五目(おいなりさん)〉と〈寿司むすび(鱒の寿司)〉を手に、舞のリサイクルショップ「ミヌエット」へ。帰宅したので「どうだった。おいしかった?」と聞くと「おいしくなかった。ナンカ、美味しいものないかなっ」だってさ。わがままにも、ほどがある―とは、このことだ。

【きょうのことば】
 ごんたさん。(社交ダンスの2級テストのとき)すごく、落ち着いてたわよね。驚いちゃった。ヨシヨシ。よくやった。おめでとう。
=21日江南市草井公民館であった社交ダンスのレッスン場で。愛知県国際ダンス技術検定委員会の成績表を私に渡しながら。江南社交ダンスサークル教師若さん(若原先生)のひとこと。※結果はR(ルンバ)がポイズ9、フットワーク9、リズム9・5。C(チャチャチャ)がポイズ9、フットワーク9、リズム9だった

【新聞テレビから】
☆『「囲碁分かるよう頑張る」井山七冠世界へ決意』、『熊本地震1週間 大雨二次災害を警戒 損壊の恐れ 避難所1000人移送へ』『ボランティア始動 益城』『「自己完結」「自己責任」で 参加心構え まずセンターに連絡を』『水道水の8割地下水頼み 続く汚濁復旧阻む 熊本地震9万世帯断水』『「命見送る」私の使命 益城の葬祭業者「今できることやる」』『雨どこに避難すれば 被災者転々と移動も』『地震後めまい症候群注意を「外で体動かして」』『JR鹿児島線全線運転再開』、『三菱自に行政処分検討 国交省 燃費不正連日立ち入り』、『全過程可視化5割迫る 裁判員対象事件 15年度取り調べ』(21日付、中日夕刊)
☆『移送管から汚染水漏れ 福島第1原発』、『ボランティア本格化 熊本地震1週間 益城受け付け開始』『各地に窓口開設』『捜索雨で一時中断』『雨再び心身に重荷 土砂警戒急ぎ避難「家倒れないか心配」』『M3.5以上200回 気象庁発表 震度1以上は756回』『小規模自治体に試練 想定以上の避難者 職員手回らず』、『難民500人死亡か 地中海で密航船転覆 「バルカン」閉鎖しわ寄せ』、『米20㌦札に黒人女性 奴隷解放運動のリーダー(ハリエット・タブマンさん)』(21日付、毎日夕刊)
☆『井山七冠 囲碁』、『熊本地震きょう1週間 関連死10人増加恐れ』『震度7は2回』『〈熊本地震1週間〉震源九州横断 熊本・大分両県での地震の回数(震度3以上)数時間前と光景一変 予期せぬ「本震」記者も経験』『亡くなられた方々』『連続激震で被害拡大 複雑な断層帯が関係か』『ノロ、インフルに注意 感染症研究所 避難所での予防訴え』『義援金1億円を城南信金が寄託=守田正夫理事長が東京新聞を訪れ、小出宣昭社長に目録を手渡した』『トヨタ25日から再開 組立11工場 ドア部品輸入めど』、『三菱自が燃費偽装 軽62台 岡崎の拠点立ち入り』(21日付、中日朝刊)
☆『熊本地震で亡くなった方々』『〈熊本地震1週間〉いま私は@熊本 揺れの中奇跡の子「たくましく育って」宇城の28歳本震直後に出産 不便な生活気苦労も』『突然の別れ悼み 命守る対策必要 関連死10人体調悪化も続出 祖母へありがとう』『「信頼関係築いて」被災地ボランティア受け入れ 専門家』『熊本市、県外からも』『支援物資分配混乱 関係者「まずは義援金を」』『熊本地震関連死10人 9万人が避難生活 発生1週間』(21日付、毎日朝刊)

四月二十日
 きょうは〈春の雨がすべての穀物を潤すころ 穀雨(20日付、中日朝刊の連載漫画「おーい 栗之助 森栗丸」から)〉である。でも、この地方、雨はふらなかった。
        ☆        ☆

 囲碁の井山裕太六冠(26)が、東京・日本棋院で伊田篤史十段(22)に挑戦していた第54期十段戦5番勝負の第4局で勝ち、対戦成績3勝1敗で十段を奪取。これにより、囲碁界史上初の全七冠=棋聖、名人、本因坊、王座、天元、基聖、十段=同時制覇を達成した。井山さんは小2で小学生名人になるなど天才棋士として活躍。プロ入り後の2005年には16歳4カ月で棋戦優勝の最年少記録を樹立。その後、囲碁界の最年少記録を次々と塗り替え、七大タイトルの同時制覇を成し遂げた。
 熊本県が避難生活で亡くなるなどした震災関連死とみられる人が県内で10人いた、と発表。三菱自動車が燃費試験で実際よりも5~10%、燃費を良く見せる不正を軽自動車4車種、計62万5000台で行っていた事実を発表。この日夕、相川哲郎社長が国土交通省で記者会見。「お客さまはじめ全ての関係者に深くおわびしたい」と謝罪した。

        ×        ×
 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)が20日、2016年の世界各国の報道自由度ランキングを発表。それによると、特定秘密保護法や福島原発発生に伴う情報開示不足、改正安保法の施行などの影響もあって「日本の報道の自由度は、重大な脅威にさらされ、日に日に圧力を感じている意見が多く、メディアの独立性に懸念がある」として、前年の61位から大幅に順位を下げ72位だった。
 報道の自由度ベスト3は、①フィンランド②オランダ③ノルウェーの順。英は38、米41、フランス45、韓国70位。ロシアは148、中国176、北朝鮮179位だった。なんだか、分かる気がする。
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【きょうの一文・ことば】
 熊本地震で被災された方々に少しでも良いニュースとして受け取っていただけたら、何よりです。究極で言うと、世界で1番強くなりたい。まだまだ未熟なので強くなる余地はあるかと思います。
=囲碁界史上初の全7大タイトル同時制覇に輝いた井山棋士※ちなみに井山棋士は左手で指しているが、これは右脳を使うためだ、という

【新聞テレビから】
☆『震災関連死11人 熊本地震1人発見 安否不明』『本震直後希望の産声 揺れの中 守り抜いた』『建物損壊9000棟超に 熊本地震で5県 仮設住宅検討も』『九州新幹線が一部運転再開 全線復旧めど立たず』『高浜1、2号機基準適合 規制委決定 運転40年超原発で初』『がれきも不安も山積』『熊本地震仮置き場限界迫る』『遠い暗い足りない…トイレ問題深刻』『旅行中犠牲看護婦の鳥居さん 祈り届かず知人ら悲嘆』『「たゆまず支援を」村上春樹さんが募金呼びかける』、『エクアドル地震、死者525人に』、『原爆資料館に外国人33万人 2015年度、過去最多』、『〈縁の行方、今 瀬戸内寂聴 横尾忠則画・題字〉―太宰治の娘さん― この世で出逢うとは』、『〈大波小波〉震災後の想像力(跡夢)』(20日付、中日夕刊)
☆『高浜1、2号機適合決定 規制委 40年超原発で初』、『「危険住宅」深刻 熊本地震
益城町で半数 調査進む仮設要望高まる』『心肺停止の1人を発見』『米大統領予備選 NYはトランプ氏 民主クリントン氏勝利』、『負けてたまるか 熊本地震「赤ひげ先生」診察再開』『益城 患者「顔見て安心』『外国人に届かぬ手 避難所英語表示なし 訪日客 人数把握まだ』『川内原発の停止求め市民ら抗議』『M3.5以上197回、過去最多』、『ラグビーくじ 全国一斉発売 3年後W杯に活用』(20日付、毎日夕刊)
☆『熊本地震エコノミー症で犠牲者 死者47人に 車中泊避難対策急務』『南阿蘇捜索続く 土砂崩れ現場』『隙間30㌢励まし合い 熊本・南阿蘇 婚約者と下敷き「助かるよ」 懸命捜索家族ら憔悴』『高2「恩返し」の1人募金 仙台と熊本で被災』『居場所車内しか… 余震怖い■認知症の夫が』『軽トラ運転席で就寝 避難所拒んだ78歳病死』、『「特定秘密法で報道萎縮」国連報告書 言論の自由調査』(20日付、中日朝刊)
☆『荒ぶる裸男 飛騨・古川祭』、『「日本報道の独立性危機」 国連報告者 放送法4条「廃止」を』『エコノミー症候群初の死者 車中避難ケア急務 熊本地震 死者47人に』『「普通の生活」いつ 益城町の避難所 同じ服着たまま/入浴4時間待ち』『雨予報厳戒再び 阿蘇山周辺 崩れやすい地層 地盤緩み 危険高まる』『熊本城修復費30億円寄付 日本財団』『九州道復旧長期化 二つの橋数十カ所損傷』『熊本で震度5強(19日午後5時52分ごろ、熊本地方を震源とする地震があり、同県八代市で震度5強を観測)』『長期避難備え住宅確保図る 首相』、『TPP(環太平洋パートナーシップ協定)今国会承認断念 政府、地震対応に時間』、『対立課題議論せず 「調整会議」初会合 愛知県と名古屋市』、『「タイミングいい地震」 維新の会片山氏「不適切」発言』、『熊本市ボランティア受け入れへ』、『北海道新幹線へ爆破予告の電話 威力業務妨害で捜査』(20日付、毎日朝刊)

四月十九日
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♪心してぇ我から捨てし 恋なれど/せきくる涙ぁ こらえかんねぇ~/憂さを忘れん盃の 酒のぉ味さぁえぇ ほろぉ~苦(にが)ぐぅ~
=小唄『心して』鶴八鶴次郎

 冒頭に記したのは、きょう名古屋の料亭「河文」であった月刊『あじくりげ』の終刊を惜しむ会の席で私、すなわち一匹文士伊神権太が恥を承知で唄った1曲である。消えゆく『あじくりげ』。長年、編集発行に携わった本田美保子さんの胸中を思い、三味ひとつない場で唄ったのである。本田さんの気持ちやいかに。それは恋人を捨て去ると同じ異端の心だったのでは、と思う。
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 そして。「(当初は頼りの来賓者から何の返事もなく)いっとき、少女のように心を傷つけられながらも」この会を企画、実現にまでこぎつけた歌人で作家でもある西穂梓さん、その気になって会実現への労を尽くされた中部ペンクラブ会長三田村博史さん(「文芸中部」)ら関係者の努力には、心から敬意を表したい。
 帰りには『あじくりげ』を自らの作品で支え続けた石川好子さん(「文芸きなり」)はじめ当地方を代表する女性作家戸田鎮子さん(「じゅん文学」)、山下智恵子さんともコーヒーを飲みながら雑談。江南駅から歩いて帰る途中には、先日入って気になっていた居酒屋にも顔を出し、たまたま大学の先輩に思わぬ〈遭遇〉をし結局、夜遅いご帰還となったのである。
 デ、新聞テレビなど各メディアのチェックと本欄執筆はまたしても深夜遅くから未明にかけて、とあいなった。遊んでいるのか、忙しいのか。あまりよく分からない。でも、ニンゲンこんなものかもしれぬ。

 こんな日はやはり、夕刊がいい。どんな時でも、夕刊を読めば大体が把握できる。
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 ところで本日のメーン、終刊を惜しむ会は発起人代表の馬場駿吉さん(名古屋ボストン美術館館長、ねんげ句会同人)のあいさつで始まった。最初にこの日の主人公である本田さんが♪散る桜 残る桜も 散る桜―と良寛の句を引用、「私は〈還暦の味くりげ〉を道連れに去っていきます。皆さん、本当にありがとうございました」との潔い感謝のあいさつで始まった。
 続いて小出さん(小出宣昭中日新聞社長)と伊豫田静弘愛知芸術文化協会理事長のミニ講演があり、東海大学教授安田文吉さんが「〈味くりげ〉の蘇り、すなわち蘇生と、みなさんの長生きを願って」との乾杯の音頭で祝宴に入った。たまたま籤引きで座った席は小森由美さん、中村賢三さん(いずれも「弦の会」同人)の間、それも【君がため】なる、チョット味のある名のついた席で、文学談議に花開いた楽しいひとときにもなった。
 会場では、たまたま日本ペンクラブの仲間でもある元市長夫人の作家松原喜久子さん、中日栄文化センターやNHK俳句教室で講師として活躍されている伊藤敬子さんら懐かしい顔にもお会いすることが出来、あらためて足を運ぶことの大切さを身にしみた1日でもあった。人生、いつまでたっても現場百回である。

【きょうの一文・ことば】
 日本の美は、雪月花に代表される。雪が消えていく。月が欠けていく。花が散っていく。なかでも花は開いたまま散っていく。本田さんの〈味くりげ〉も1番美しいときに消えていく…=小出宣昭さん

 絵は1代、音は2代、舌は3代と言われ、味覚文化は3代かかる。3代といえば、ちょうど60年ぐらいでしょうか。それを思えば、成熟期に終刊もひとつの有り様かもしれません。=伊豫田静弘さん いずれも19日に名古屋の料亭「河文」であった2氏の講演から

【新聞テレビから】
☆『阿蘇山、土砂崩れで噴火か 京大火山研活発化の調査は継続』『カルデラ内断層を確認』『地震再び増加傾向震度1以上600回超』『天皇陛下あて習主席が電報』『温泉地「早く収束を」宿キャンセル相次ぐ由布院』『植木―熊本空港で緊急車両通行可に 九州道、物資輸送に向け』『息子不明「会いたい」阿蘇大橋で? 待つ両親涙』『希望を捨てず捜索 土砂崩れの南阿蘇』『避難の心労少しでも軽く 益城 仮設風呂、マッサージ好評』『エコノミー症候群1人死亡 熊本地震「車中泊」51歳女性 2人発見、死者45人に』『熊本空港一部再開 帰郷客「やっと戻れた」』『トヨタ車両工場が停止 愛知など8工場 減産5万台規模』『エクアドル死者400人超 不明200人、救援に遅れも』、『ピュリツァー賞 強制労働暴く報道 写真部門には難民船』、『〈訃報〉金子満広(かねこ・みつひろ=元共産党衆院議員)18日、脳内出血のため死去。91歳。党書記局長、副委員長などを歴任』、『生徒ら493人に異常症状 江蘇省 学校隣の化学工場原因か』(19日付、中日夕刊)
☆『泣かないで「くまモン」 ちばてつやさんらネットで励まし』『助け合い励まされ 子どもたち避難所で自主活動 ぼくも「みんなのために」』『岐阜から水提供中継地点に到着 福岡』『車中泊1人死亡 エコノミークラス症候群 熊本地震 避難者の負担増す 土砂から1人発見』、『車中避難命の危険 熊本地震 エコノミー症候群で死者適度に動き水分を』『夫婦旅行が暗転 香川の42歳』『熊本空港4日ぶり再開』『震度1以上 600回超』『学テ(全国学力テスト)熊本全校中止 全国で開始 宮崎・大分の一部も』『国公立2484校実施 東海3県』、『「50年前と変わらぬ喜び」 ボストン・マラソン 75歳君原さん完走 4時間53分14秒』、『エクアドル地震死者413人に 被災地の治安悪化』、『14万人教育機会失う アフガン・タリバンとの戦争で』、『米ヤフーの買収 グーグルが撤退へ 米紙報道』(19日付、毎日夕刊)
☆『「車中泊」3人重体 エコノミー症候群計9人 熊本地震死者44人に』『益城の駐車場数千人』『交通寸断滞る物資 配給「半日もたない」 鉄道、道路、混乱続く』『初の震災関連死か 避難所の77歳』『自動車の生産停止拡大 熊本の部品工場 復旧めど立たず』『熊本刑務所が住民受け入れ』『「洗濯機の中のよう」三重出身の東海大生恐怖語る』『新幹線の撤去開始』『オスプレイ初の災害支援 米軍2機 食料や水 南阿蘇村に 被災者「ありがたい」「安全性疑問」』(19日付、中日朝刊)
☆『規制委川内原発停止せず「今回より大きい地震想定」』『民進は停止要求 きょう正式決定』『全国から善意続々 住宅、ホテル提供職員派遣』『熊本空港きょう一部再開』『「美声もう聞けない」 84歳バンドマン仲間悲しみ=14日の地震で倒壊した自宅の下敷きになって命を落とした益城町惣領の荒牧不二人さんはギターと美声で知られる地元の「スター」だった』『「イベント自粛やめて」 愛知知事 春祭り予定通り開催=「熊本の酒を買って宴会した方がよっぽど被災地の応援になる」と大村秀章愛知県知事』『72時間捜索に協力 熊本地震 死者43人 土砂から2人発見 阿蘇震度5強』『新幹線再開見えず 壁落下80カ所 連休前は絶望的』、『NHKツイッターのフォローやめます「公平公正を堅持」 逆方向の対応だ 山田健太・専修大教授(言論法)』(19日付、毎日朝刊)

四月十八日
 熊本、大分両県を中心に相次ぐ容赦なき地震。18日午後8時41分には熊本県阿蘇と大分県西部が震度5強の揺れ(震源地は阿蘇地方の深さ10㌔、M5・8)にまたしても襲われ事態は依然、深刻化。被災地では地獄の日々がつづく。
 多数の家屋が倒壊した南阿蘇村の土砂崩れ現場。ここでは、新たに男女2人の死亡が確認され死者は計44人に。数千人が車中泊による避難生活を過ごす熊本県益城町の産業展示場「グランメッセ熊本」駐車場では9人がエコノミー症候群になり、うち50~60代の女性3人が意識不明の重体になっているという。一体いつになったら治まるのか。

 地震の余波は経済界にも深刻なダメージを与え、このところはトヨタ自動車グループをはじめ各社とも国内工場の稼働を停止する動きが拡大。熊本県内の部品メーカーが被災し、部品の供給が滞っているためで、自動車業界のこうした深刻な事態は同じ部品供給網が寸断され、大規模減産を強いられた東日本大震災いらいだ。何はともあれ、地震が治まるのを待つほか、どうにもしようがない。
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 見事に花を開かせたハナミズキ
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 わが家裏庭の愛猫、こすも・ここが眠るお墓。その傍らに先日、供養にと彼女がこの世に生きていた〈命のあかし〉として植えたハナミズキがピンクの花々を全開させている。きのう名古屋であった社交ダンス。そのアマチュア2級検定試験の合格を祝ってくれているようで、こすも・ここの生前そのままに「美しい」のひと言に尽きる。

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 尾張藩の初代藩主・徳川義直の正室・春姫のこし入れを再現した恒例の春姫道中=市民団体「本丸ネットワーク」の主催=がきのう、名古屋市栄の歩行者天国などで開催された。この日は着物や武将姿で着飾った約600人が名古屋城正門~本丸御殿間も練り歩いたが、ある見物客は「熊本地震のニュースで暗い気持ちでしたが、春姫道中を見て元気が出てきました」と気を取り直していた。
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【きょうの一文・ことば】
 青く茂った畑をかち割るように姿を現し、延びていく活断層。天地が示した“地震の国”の紛れもない証しでしょうに…。それでも動き始めた原発は止められない。これこそ、信じられないよ。
=18日付中日夕刊〈夕歩道〉から

 気象庁も「近代観測が始まって以降思い浮かばない」揺れの続発と広がり。屋根が怖い。身縮める車中連泊には「エコノミー症候群」が潜み。
        ◇
 熊本城、阿蘇神社、熊本洋学校教師ジェーンズ邸……。被災文化財が無言で語る多様な肥後先人たちの営み。
 爪痕限りなく。
=18日付毎日夕刊〈近事片々〉から

「人生、パチンコ玉と同じ」「自分をちいさく見せることって。とても大切なことなのよネ」
=18日午後、名古屋市内で。ある女性

【新聞テレビから】
☆『〈熊本地震〉南阿蘇村迫る「72時間」 不明9人捜索続く』『避難所77歳女性死亡 阿蘇 初の震災関連死か』『命を捜す一刻も早く 南阿蘇 重機やっと救助犬も』『支え合い一筋の希望 益城町 農家の親子野菜提供』『オスプレイ輸送開始へ』『半孤立の被災者食料が足りない 農家ら持ち寄りしのぐ』『ラーメン地元に恩返し 東日本も支援のNPO法人』『役場機能まひ休校が相次ぐ 本震後初の平日』『福岡から熊本へ在来線つながる』『脱線新幹線撤去 午後に作業開始』、『エクアドル死者272人に 余震190回 4邦人と連絡取れず』『東証一時500円超安 原油増産 凍結できず』(18日付、中日夕刊)
☆『(震災後、初の週明け。熊本市中央区の辛島公園前では雨のなか、多くの人たちが出勤)日常通りに歩いていく 通勤始まる』『片付けに追われ 商店街』『揺れ、停止基準下回る 原子力規制委 周辺原発観測値』『除染廃棄物本格輸送 今年度15万立法㍍ 貯蔵予定地へ』『不明者懸命の捜索 本震から72時間迫る』『震度1以上523回』『怖いまだ帰れない 熊本地震 避難所閉鎖に困惑 避難所で77歳死亡阿蘇 学テ熊本全域見送り』『企業全力サポート 通信改善へ気球基地局 ソフトバンク福岡で』『「通れた道」 地図公開 トヨタ・ホンダ 通行実績を表示 ビッグデータ活用』『田中・岩隈投手「力になりたい」 東北で震災経験』『被災者支援へ補正予算 首相』、『審査経ず47人入国 バニラエア、国内線に誤誘導 成田空港』(18日付、毎日夕刊)
☆『春なのに…水遊び日和 津31度、名古屋27度』、『死者42人なお11万人避難 熊本地震 余震収まらず』『阿蘇カルデラまで断層 地震調査委「監視活動強化を」』『「どこに」時間との闘い 南阿蘇 重機入れず 人海作戦』『東海大で3人目の犠牲者』『上空ルポ 山々が至るところで崩落(斎藤雄介)』『飢えとの戦い 「SOS」 ガソリン不足も深刻化』『校庭に椅子並べ発信 避難住民、支援物資求め』『損壊のマンション荷物運び出し 急ぐ』『断水25万世帯ガス停止続く』『昨秋の海域地震=昨年11月に薩摩半島沖であったマグニチュード(M)7・1の海域地震をさす=と関連か 熊本地震 断層帯延長上、共通点も』『熊本城 国重文5カ所 甚大被害』『〈写真グラフ〉裂けた大地 熊本地震』、『エクアドルM7・8地震 死者233人、負傷1500人』、『トヨタ、全国で生産停止へ 熊本部品工場ストップ』、『長野の重見さん優勝 ネイチャーラン250㌔走破』、『北陸などで強風 転倒の2人死亡 運休、欠航相次ぐ』『大阪の川で男児死亡 母親が無理心中か 殺人未遂容疑で逮捕』(18日付、中日朝刊)
☆『全国で強風 金沢37・5㍍』、『救助「あきらめぬ」熊本地震 南阿蘇懸命の捜索 被災者ら疲労色濃く 土砂崩落何カ所も 本社ヘリから確認』『友の死「早すぎる」「飲もうって言ったのに」 犠牲の坂本さん(29)元同級生ら悼む』『「熊本城修復に10年」事務所長見通し』『熊本地震20万人避難 死者42人住宅損壊2442棟 九州新幹線高架橋に亀裂』『障害者や病人、困難さらに』『九州3県25万戸断水 全面復旧の見通し立たず』『M3・5以上最多165回 「中越」超す 南西側に活動拡大』『震度計が故障 データ送れず 益城町』『コンサート鑑賞両陛下取りやめ』、『〈伊勢志摩サミット2016〉大舞台おめかし完了 志摩観光ホテル』、『「別の2人の殺害関与」 死刑囚証言 警視庁が遺体捜索へ』(18日付、毎日朝刊)

四月十七日
 涙とは不思議ないきものだ。人はやはり、だれもが悲しみの海を歩いていくものか。泣かないで、といったところで涙は嬉しいとき、悲しいときにあふれ出る。それがニンゲンなのか。不幸は突然、遅ってくる。でも、私たちはどこまでも何かに流され、生きていく。

 17日深夜から翌日未明にかけ。
 熊本ではこうしている間にも時折、地震が相次ぎ、そのつどNHK総合のテレビ画面にはテロップが速報として流れている。
―4月18日 午前0時10分ごろ 地震がありました 震源は熊本県熊本地方 深さ ごく浅い マグニチュード3・6 津波の心配はありません 地震関連のニュースは1時00分からお伝えします
 といった具合だ。

 いったい何時になれば、この地震は治まるのか。早く治まってほしい、と誰もが祈る気持ちでいる。報道によれば、一連の地震による熊本県での死者は、7市町村で42人(うち益城町20人、南阿蘇村8人)に。震度1以上の地震回数となると、断続的に492回にわたって頻発。熊本、大分両県ではなお11万人余がいまも避難所生活を余儀なくされている(避難者は1時、19万6千人に上った)=いずれも18日午前0時現在。
 南阿蘇村では依然、10人と連絡が取れず、ライフラインもズタズタに。今回地震の影響で40万戸以上にまで及んだ停電は、その後回復傾向にはあるものの、今も3万5千戸で停電が続き25万世帯で断水、10万世帯で都市ガスの提供が止まる、という状態だ。ほかに高架橋など多数への損傷から九州新幹線の全線が止まったまま。熊本空港では空の便が全便欠航し、高速道はじめ国道など各道路も寸断されており、復旧のめどはたたない状態が続いている。

 NHK、東海テレビなど各社ニュース画面から
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 今夜帰宅しての第一声は「やっと、おまえを越せた」というものだった。というのは、きょうは朝早くから名古屋の港区役所へ。ここで社交ダンスのメダルテストがあり、とうとうラテン2級のアマチュア資格に合格したからである。
 それにしても、このところは熊本地震発生に伴う本欄【生きてゆく人間花たち】の執筆も加え、夜、昼、朝とあれやこれや、それこそてんてこ舞いの日々が続いていただけに、やっとこのところの宿題がクリアでき、正直いって全身の力が抜け落ちてゆく感覚にとらわれた。
 当然のように、帰りはダンス仲間で、これまたモダン3級をクリアされた一宮の新太郎さんと名鉄一宮駅で途中下車。駅構内の居酒屋で、ささやかな祝杯とあいなった。新太郎さんは一宮が誇る老舗モリリンの卒業生であることもあり、艶金や豊島、カンダさん、タニさん、舟木一夫さん、さらには場末の居酒屋に現れ、最近一宮市内ではチョットしたブームとなっているという無名の演歌師アリアケイチローさんのことなど、あれやこれやと会話が弾んだ。
 そればかりか、新太郎さんは毎朝、真清田神社境内で自然発生的に集まってくる人々と一緒にラジオ体操をしている、とも。また、いつか一緒に飲もうと約束し別れたが、丸1日楽しいひとときが過ぎ去っていったのである。

 というわけで、夕方ちょっと酔っぱらって帰宅した私はそのままぐっすり寝入ってしまい午後11時を過ぎたところで目覚め、本欄執筆をこうして始めたのである。今に始まったことではなく、昔からこうした繰り返しだが、いやはや休む間がない。社交ダンス2級取得は妻と同時に亡きこすも・ここの霊前にも報告したのである。私はこのところはずっと、心のなかで彼女こすも・ここを抱きしめ、わが人生を踊り続けてきた。だから関門を突破できたのである。
 またしても(あれこれと調べ、執筆を続けるうち)、はや午前4時を過ぎた。少しは寝なければ。
 
 愛知県インタ―ナショナルダンス教師協会からの合格証=ラテン(ルンバ、チャチャチャ)二級=と、名古屋市港公民館でアマチュア・ダンス技術検定試験に挑む人々
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【きょうの一文・ことば】
「異常があってからでは遅いということは、東京電力福島第1原発事故の経験から、誰の目にも明らか。人々は、次の大地震が川内原発を襲うのではないかという恐怖にさいなまれている」
=17日付毎日朝刊『九電に川内原発即時停止を要請 落合恵子さんら』の記事から。作家の落合恵子さん、沢地久枝さんら6人が連名で九電に送った「全国で唯一稼働中の川内原発の即時停止を求める要請文」に記された内容の1部

 ロンドンオリンピックのときは、手の届かない存在でした。4年かけチャンスをものにすることができてうれしい。リオでは、もっと攻める柔道に徹して、一瞬のチャンスを逃すことなく、金メダルをめざしたい。
=リオ五輪代表選考会を兼ねた全日本女子柔道選手権78超級で2年ぶり3回目の優勝を果たし、初のオリンピック代表に選ばれた山部佳苗さん(25)

【新聞テレビから】
☆『【アスリートの魂】〈速さ〉で挑む世界最高峰 アイスホッケー 藤本那菜』(17日夜、NHK総合)
☆『〈熊本地震上空ルポ〉あの暮らし、どこに…(斎藤雄介)』、『広域で余震死者41人に 1000人超負傷9万人避難 熊本に大雨警報』、『「本震」定義はマグニチュード最大 異例震度7「前震」に変更』、『スマホの光友救う 熊本地震(東海大)学生アパート倒壊 がれきと格闘「頑張れ」』『仲間の死「信じられない」』『結婚半世紀 夫「悔しい」 隣に寝ていた妻助けられず』『無情天災追い打ち「原発逃れたのに…」福島の夫婦また被災』『降りだす雨に顔曇る避難者』『アパートで出火焼け跡から遺体 震度6弱の八代』、『現場で100万円入り封筒 常滑汚職 収賄市議に』(17日付、中日朝刊)
☆『熊本で「本震」死者41人に 震源阿蘇・大分へ 避難拡大9万人超「布田川」震源の公算 14日の地震が誘発か』『余震、雨…続く恐怖 熊本地震「向こうに息子が」(東海大阿蘇キャンパス近くの)学生アパート捜索』『住民協力必死の救助 □西原村=震度6強を観測。建物の下敷きになり5人が死亡。344棟が全壊、1087棟が半壊』『学生死亡の報「痛恨の極み」東海大学長』『生きた心地しない 緩い地盤、増す危険』『ライフライン被害拡大』『重文倒壊 熊本城の櫓、石垣ごと 阿蘇神社楼門も』『阿蘇山噴火継続 警戒呼びかけ』『ライフライン被害拡大』『広がる自治体支援』『精神医療チーム』、『■日本で行きたいのは「東京」「富士山」■首相出演のバラエティー(フジテレビ17日午前10時から予定されていたバラエティー番組「ワイドナショー」)、放送中止』(17日付、毎日朝刊)

四月十六日
 九州で相次ぐ震度6強の熊本地震。益城町で14日に最大震度7を観測して以降、死者は南阿蘇村なども含め計41人、重軽傷者1000人以上に及んでいる。空の便や鉄道、高速道もストップ。断水やガスの供給ストップ、停電などライフラインもマヒ、多くの人が避難所でまんじりともしない時を過ごしている。南阿蘇村では、500人以上が孤立するなど事態は深刻化、いつになったら元通りの生活が戻ってくるのか。

 各局報道画面からの現況の1部は、以下のとおりだ。
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 新聞紙面はどこも熊本地震一色。中日夕刊・夕歩道が「熊本で震度6強、続いて6弱、阿蘇で5強、続いて6強…。枕元のスマートフォンは繰り返し信号音を発し、大地が暴れ続けていることを教えた。被災地の人たちはどんな思いで夜を過ごしたか。」なら、毎日夕刊・近事片々は「止まれ、と天にも地にも叫びたい。積み重ねた人々の営みが揺らぐ。家並みを押しつぶし、土をえぐり、線路を流し、道を埋め、橋を落とし。」といった具合。
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【きょうの一文・ことば】
 旅が好きな人なら、熊本県の日奈久(ひなぐ)の名にぴんとくるかもしれない。松本清張の小説にも登場する、不知火の海に面した温泉地だ。タチウオ釣りと竹輪が名物、などと聞くと大いに旅情をそそられるが、その地名を冠した活断層の存在となるとどれほど知られていよう
▼震度7という激烈な揺れをもたらした熊本地震は、そんな日奈久断層帯と北側にある布田川断層帯が交わるあたりで起きた。惨状に息をのみ、大急ぎで活断層について調べてみれば「日奈久」はかねて高い危険度を指摘されていたことを知る。そうか、そうだったのか―。無念は被災地であれば、なおのこと深いはずだ。
▼東日本大震災のようなプレート型地震の脅威にもさらされている日本は天地鳴動のリスクだらけだ。そんな島国で先人たちは知恵を出し合って暮らしてきた。しかし地震国ゆえの慣れと諦観をこえて、冷静に、そしてのど元を過ぎても忘れぬように、まだまだ学ぶことがあるに違いない。「日奈久」からの警告であろう。
=16日付、日本経済新聞1面コラム「春秋」より。抜粋

【新聞テレビから】
☆『熊本震度6級4回 新たに19人死亡 気象庁「M7.3 今回が本震」』『14日震度7「前震」に訂正 気象庁想定外れ防災へ課題』『激震の爪痕広がる 阿蘇山麓上空ルポ』『また激震「助けて」 熊本地震 戻った家で下敷き男性救助』『崩壊アパート「まだ中に」 救出の学生』『建物内 怖すぎる 病院2度目の夜眠れず』『追い打ち無情(写真グラフ)』『熊本地震メカニズム 周辺断層に飛び火 中央構造線沿い影響注視』『自衛隊2万人規模に 首相増派指示 現地視察を中止』『地震動は基準以下 川内原発運転継続 丸川環境相説明』『3原発異常なし』『今夜から雨、暴風警戒』『プロ野球、Jリーグなど 試合中止 相次ぐ』、『快走元気届けたい ネイチャーラン』『常滑市議賄賂要求か 贈賄側 便宜「持ち掛けられた』、『〈みんなのアルバム〉ふあいんだ―カワセミのプロポーズ大成功』(16日付、中日夕刊)
☆『熊本M7.3「本震」 未明6強17人死亡 阿蘇、大分でも続発 3地域(熊本地方、阿蘇地方、大分県)で同時多発的』『強い揺れ範囲拡大 エネルギー、前震の16倍 本震「大分」誘発の可能性』『横ずれ1.8㍍確認 益城町 布田川断層沿い7㌔』『海外メディアも速報』『「いつまで続くのか」熊本地震 阿蘇大橋なくなった 山肌割れむき出し上空ルポ』『混乱「とにかく怖い」 熊本市 ほとんど寝てない 飛び交う「落ち着け」』『家、斜面を転落 祖母姿見えたが 益城町』『傷つく古里 熊本地震(写真グラフ)』『阿蘇山が小規模噴火 気象庁 地震と関連データなし』『宇土市役所倒壊危機』『九州全域広がる混乱 断水41万世帯/交通網寸断 携帯電話3社一部通信障害』『各省庁募る焦り』『自衛隊1.5万人態勢』『首相の視察中止』『熊本 今夜大雨の予報 土砂災害懸念「早めの避難を」』、『〈NEWSLINE 最高峰ツールの魅力〉世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス。日本人最多出場の新城幸也(31)が魅力を語った』(16日付、毎日夕刊)
☆『熊本で再び6強 有明海・八代海に津波注意報 熊本地震死者9人、けが1000人超』『祖父が母が夫が 熊本地震 駆け付けた孫無念』『「助かって」届かず』『捜索隊懸命の作業 赤ちゃん6時間ぶり助かった』『たった一人の友達生きていた 趣味仲間 避難所で再会』『余震ペース過去3番目』『壊れた屋根にブルーシート 熊本・益城町 上空ルポ』、『「思う存分走れた」野口みずき、引退会見』、『山岸章氏死去 86歳 連合初代会長』(16日付、中日朝刊)
☆『家族日常奪われ 熊本地震 優しい母 自慢の兄「助けて早く」届かず』『疲労 不安 再び夜 先見えぬ避難生活 給水、携帯充電求め』『避難依然7000人 熊本地震 インフラ復旧長期化』『犠牲者、帯状に集中』『日奈久断層帯が原因』『6弱以上20%』『支援のニーズ見極めを ボランティア・物資焦らずに』『「現場分かってない」 「屋内避難」に熊本知事反発』『熊本は今夜大荒れ警戒』(16日付、毎日朝刊)

四月十五日
(日付をまたいで今は16日未明だ。本欄【生きてゆく人間花たち】は、たいていはその日の深夜から翌日未明にかけ執筆。翌午前中にはアップ、紙面を公開するようにしている)
 16午前1時25分ごろ。執筆を終え、そろそろ寝ようかな、と思っていた矢先。いつものようにかけっぱなしのラジオからポロン、ポロン。ポロン、ポロンと切羽詰まった音。間髪を入れず、こんどは「緊急地震情報、緊急地震情報です。九州の熊本から阿蘇、大分の広い地域にわたって地震警報が出されました。身の安全を保ってください。」と男性アナウンサーの甲高い声が自室内に響き渡った。
 まもなくすると「たった今、熊本地方に強い地震がありました。気象庁は、有明海と八代海沿岸に津波注意報を発令しました。海岸には近付かないでください。身の安全を十分に守ってください。互いに助け合い、声をかけあって、ケガをすることのないよう、くれぐれも注意なさってください」とアナウンサー。

 こんどは追いかけるように「震源の深さは約10㌔、震度は6強でマグニチュードは7・3を記録しました。相当に強い地震です。大きな揺れです。みなさん、落ち着いて。身の安全を保ってください。海には近づかないでください」と、絶叫にも似た声が繰り返し耳に大きく迫り、この後も余震が頻発、震度3以上の揺れは朝までに22回に及んだ。
 これより先、最大震度7を観測した14日午後9時26分以降に起きた余震は、15日午後11時現在で149回に及んでいるが、その後も断続的な地震は治まるどころか、返って頻発の一途をたどっている。このままだと、熊本の益城町を震源に起きた熊本地震の震源域が日奈久断層帯と布田川断層帯のズレもあって断層活動をより活発化させ、九州全域から四国、中国地方にまで拡大していきそうだ。
 ライフラインもズタズタで今現在、熊本、大分、宮崎で19万戸が停電、熊本県の全域が断水、都市ガスも熊本市内で10万5000戸への提供が中止され、プロパンガスのガス漏れも各所で頻発しているという。これだけ連続して地震が続くと、全国で唯一稼働している鹿児島県薩摩川内市の川内原発の安全が心配である(薩摩川内市では震度4を記録)。それと、地震が続発しているのに。それでも運転を続けるだなんて。原子炉を停止すべきではないのか。それとも、自動停止をさせれないのか。政府には万全の対応と対策を望みたい。
=気象庁はその後、16日午前1時25分に起きた地震を【本震】、14日午後9時26分の地震は【余震】だった、と訂正した。

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 月刊誌「あじくりげ」の終刊を報じた13日付中日夕刊
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 うっかりしていた。妻の舞に「あなた、一体どこを読んで毎日毎日、忙しそうにしてウエブで発信しているのよ」と見事に1本取られ、叱られた。今晩、夕食の場の何げない会話。そのなかで例によって舞が「載っていて良かったね」とポツリ言うので「何が?」と聞き返し、初めて知った事件は、こうして生まれた。
 というのは、名古屋の誇る月刊誌「あじくりげ」が今月下旬から配布の5月号で60年の歴史に幕を下ろす大ニュースが13日付中日新聞の〈Culture〉欄で『月刊誌「あじくりげ」 60年の歴史に幕 名古屋から食文化発信 編集発行人・本田さん 志継ぐ次世代に期待』と大きく報道されていた。にもかかわらず、これをうっかり見落としてしまっていたからだ。
 編集発行人の本田美保子さんは、これまでわが南山の後輩ばかりと思っていたが、紙面によれば、私の先輩だったことも知った。いやはや、何もかもが赤面の至りである。
 みなさん。ぜひとも、新聞を読んでください。ネ!
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 熊本地震を報じる新聞の朝、夕刊各紙やテレビ各局の報道映像
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 「倒壊家屋夜通し救出」「乳児無事に歓声」「続く余震復旧を阻む」「徹夜で懸命の救助」「8カ月の命に奇跡 はりと屋根のすき間」「余震いつ終わるのか」「一睡もできず一夜」「ブルーシートに数百人」「傷痕まざまざ 熊本地震 新幹線初の全車両脱線」「大地の悲鳴」………
 昨夜起きた【平成二十八年度熊本地震(気象庁命名)】。新聞各紙はどこも軟派、2社面の見開き扱いの紙面展開を中心に1面をそのまま写真グラフにあてるなどして、大きく報じている。見出しと写真が簡潔に、事態の現実と推移を物語っているが突如被災した人々の苦しみ、悲しさを思うと言葉もない。1日も早くライフラインが戻り、元の生活が戻ってくるよう祈るほかない。

【きょうの一文・ことば】
 2年ぐらい前から心とからだのバランスが悪くなってしまい。でも、「納得するまで走りきれて本当によかったネ。お疲れさま」と言ってあげたいです。みなさん、本当に長い間応援してくださってありがとうございました。
=神戸市内で開かれた引退記者会見で。アテネオリンピックの金メダリスト・野口みずきさん(37)

【新聞テレビから】
☆『熊本地震死者9人に 860人重軽傷20軒超倒壊 一時4万4400人避難 余震頻発120回』『通信にも影響』『熊本城無惨 上空ルポ』『静岡への訪問両陛下は中止』『両陛下がお見舞い熊本県知事に伝達』『TPP審議見送り 熊本地震対策を優先』、『北朝鮮ミサイル失敗か 中距離「ムスダン」初発射?』『トヨタなど経済界 障害者スポーツ大応援 東京パラリンピックへ 練習場所を提供』(15日付、中日夕刊)
☆『熊本地震死者9人に 794人負傷 4万人避難 余震120回超える』『横ずれ型 浅い震源』『原発異常なし』『九州新幹線終日運休に』、『〈特集ワイド 続報真相〉(女性活躍)推進法施行トップランナー座談会 女性活躍企業は変われますか?』、『ダビンチ一族40人 15世代離れも 出身地イタリアで生存』、『「俺が額上げてやった」運動員買収 田母神容疑者が発言』、『「負けろ」暴言謝罪 滋賀県議 校長に電話』(15日付、毎日夕刊)
☆『女王みずき引退〈陸上きょう会見〉しおれず走り続けた強さ 世界とは 若手に示す』『関係者 感謝、ねぎらい』、『熊本で震度7 倒壊など2人死亡 M6.5余震6強、6弱』、『MRJ(三菱リージョナルジェット)修理ANAと提携 緊急時、各航空会社へ派遣』、『〈訃報〉ハクション大魔王 大平透(おおひら・とおる=声優)12日、肺炎のため死去、86歳。東京都出身。米国のテレビ「スーパーマン」の主人公クラーク・ケントの吹き替えを担当』、『滋賀県議 高校に謝罪 野球部員のバスに怒号で』(15日付、中日朝刊)
☆『熊本で震度7 東日本大震災以来 警察庁情報負傷者12人』『熊本県内などで高速道通行止め』『二つの断層(布田川・日奈久断層帯)原因か』、『韓国16年ぶり少数与党 慰安婦合意に影響も 総選挙敗北』、『昔の風情再現 春の高山祭』、『「終わらぬ戦後」シベリアに11年 抑留の苦難はがき52通 帰国願い家族と交わす』(15日付、毎日朝刊)

四月十四日
 午後9時26分ごろ、九州の熊本県益城(ましき)町で震度7の地震が発生、九州中部を中心に西日本の広い範囲で強い揺れを観測した。気象庁によると、震源は熊本地方で、震源の深さは約11㌔。地震の規模を示すマグニチュードは6・5。津波の心配は、震源が浅いこともあってないという。日本国内で震度7を観測したのは、東日本大震災が起きた2011年3月11日いらい。
 テレビ、ラジオではNHKはじめ各民放局とも、地震発生直後から夜を徹しての報道が続いている。10時7分には震度6弱を観測するなど深夜未明にかけ強い余震が繰り返し起きている。家屋の倒壊ばかりか、火災も起き、家の下敷きとなって命を落とすなど死傷者も多く出ている模様で、一体いつになったら治まるのか。住民の不安は高まる一方だ。

 地震発生を報じる各局のニュース映像から
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 震源から150㌔地点にあり、国内では唯一稼働している鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機周辺でも震度4を記録したが、九電によると、幸い今のところ同原発に異常はなく停止せず発電を続けながら検査を進めているという。運転停止中の佐賀県玄界町の玄界原発にも異常は確認されていない。
 ただ素人考えで気になるのは、余震がこれだけ長い間繰り返されると、原子炉内の燃料棒がズレ、原子炉そのものが異常現象をきたし放射能漏れや炉心溶融に至る危険はないのか、という不安感である。また「原発に異常なく停止せず発電を続けている」というのも素人の私にはよく分からない。緊急時なのだから、発電を停止してもよさそうなものなのだが。それとも、停止しようにも停止できないのか。だったら、深刻な原発事故も十分ありうるのではないか。

――それにしても天は無情である。天が怒れば、この地上の楽園ごときなぞ、一瞬にして壊滅してしまう。そして。人々は、ただなされるがまま受難を受け入れなければならない。戦争などにうつつを抜かすニンゲンたちを天は明らかに嘲笑している、そんなようにも感じる。「あとは君たち、自分たちで後片付けをしておくように」とも言っているようだが、ニンゲンたちは、いつだって、ただ右往左往するばかりだ。
 安倍首相は、災害発生を受け首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。熊本県も災害対策本部を立ち上げ、自衛隊に災害派遣を要請。厚生労働省も災害派遣医療チームを現地に派遣したという。

【きょうの一文・ことば】
「縦に大きいのが1回きて、からだが下から突き上げられ5㌢ほど浮き上がった。それから長い間、揺れている感じ。食器棚などは全部倒れてしまい、気がついたら停電とかになってしまい、こどもがとてもこわがっていました」「もう、メチャメチャ。家の中はみんな倒れてしまい、なかはベチャベチャ。歩けません」
「強い横揺れが10秒~20秒ほど、しばらく続いたあと、本棚の本が飛び出したり、棚の上にあったものが落ちてきた。台所では、食器が割れ散乱しています」「地鳴りがしたかと思ったら、いきなり下からドーンと突き上げられ、大きく横に揺れた。食器が床に散乱し、揺れでピアノも1㍍ほど移動していた。今まで経験したことのない揺れだった」
=地震発生時の様子について。被災者の生の声。各メディアへの証言の1部

 七十九歳の上原は今、沖縄初のヒーローを企画中と語る(沖縄タイムスの公式サイト、三月二十七日)。「言葉を奪われた民族はアイデンティティーを失い、従順になりやすい。侵略者の常套手段だ。沖縄の子どもたちが番組を楽しみながらウチナーグチの勉強ができればいい。それが僕にとっての琉球独立」
 社会派上原正三変わらず健在なり。新ヒーローの出現が楽しみだ。(シーサー)
=14日付中日夕刊『〈大波小波〉出でよ、沖縄発のヒーロー』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『屋台と桜華の共演 高山祭開幕』、『高浜1、2号機差し止めを 老朽原発延長初提訴 名地検 14都府県住民76人』『弁護団「40年超、廃炉に」』、『井山、初の全七冠なるか 囲碁の十段戦第3局開始』、『田母神元空幕長を逮捕 14年都知事選 運動員 買収疑い』、『韓国与党第2党に転落 総選挙惨敗、代表が辞意』『慰安婦問題影響 「考えていない」官房長官』、『交流サイト子の被害最多出会い系は減1652人、性犯罪温床に』、『住民投票条例案の提出検討 名古屋市長 市議報酬増めぐり』、『★福島の滝桜、NYで植樹=訪米中の舛添要一東京都知事が日本3大桜のひとつで樹齢千年を超す福島県三春町の「三春滝桜」の苗木を姉妹都市、ニューヨーク市のブルックリン地区の公園に植樹。友好の絆、震災復興のシンボルとして長年にわたって咲くことを心から願う、と舛添知事』(14日付、中日夕刊)
☆『春らんまん花の高山祭』『ネコ乗っちゃった JR広島駅 遅れても 乗客ほっこり』、『〈特集ワイド〉「忘災」の原発列島 公表遅れた「炉心溶融」東電は当初から認識?』『副社長「2時間でメルト」/報告書「4月に大臣に説明」/立地自治体に不信感』、『ジカ熱 小頭症の原因 米CDC(疾病対策センター)断定妊婦感染で』、『「限界」を逆手古里を残せ 和歌山の飛び地 夫婦2人で観光協会』、『「本日、逮捕されそう」田母神容疑者、直前に「潔白」の主張変えず』、『梅毒感染急増注意呼びかけ 昨年同期比2倍に』(14日付、毎日夕刊)
☆『(江南市にある)サン電子の子会社=イスラエルにあるIT企業「セレブライト」= スマホ解析支援 ICPO(国際刑事警察機構)と契約』、『記憶遺産へ広島宣言弾みに 原爆文学再び挑む』『オバマ氏広島訪問検討始める 米政権肯定論拡大か』、『電事連会長に勝野氏 あす決定中電から15年ぶり』、『舞妓3人同時デビュー 23年ぶり 長良川鵜飼い観光に花』、『まひした手念じれば動く 脊髄損傷患者向け米で装置開発、実験成功』、『〈海上の森問題〉県、昨春発電装置知る 瀬戸市と連携せず放置』、『韓国総選挙与党敗れる 過半数割れへ 朴政権に打撃』、『サミット中の抗争警戒 山口組分裂で愛知・三重県警 賢島周辺に幹部別荘/一時休戦情報も』『神戸山口組 あす 指定暴力団に』(14日付、中日朝刊)
☆『(赤、黄、白などのチューリップ)200種 色の宴 桑名・長島町(なばなの里)』、『TPP(環太平洋パートナーシップ)審議再開合意 自民・民進 会期内成立厳しく』、『甘利氏現金授受問題 UR職員100万円接待 東京地検、2人聴取』、『「なごやめし」欧州挑戦 サガミ ミラノでテスト販売』、『日本ワースト8位 子育て世帯「格差」深刻 ユニセフ41カ国分析 貧困層所得 中位の4割』(14日付、毎日朝刊)

四月十三日
 韓国国会の総選挙の投開票が行われ、朴槿恵大統領率いる与党セヌリ党は目標の過半数を割り込み少数与党となる公算が高い。警視庁四谷署は、東京・歌舞伎町の「新宿ゴールデン街」火災で火元の2階建て建物に出火直前に侵入した66歳の男性ホームレスを建造物侵入の疑いで逮捕。男は「入りました」と容疑を認めているという。
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 春。何もない時に包まれ、私はあれやこれやと思考をめぐらしノートに書き綴っていく。そんな静かな、宇宙の果ての1日だった。

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 英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士が12日、ニューヨークで記者会見。光速の五分の一の速度で飛ぶ小型探査機「ナノクラフト」を開発、太陽系外で生命体の存在が可能な〈第2の地球〉を探す計画を発表。未知との遭遇をめざすこの夢のプロジェクト、太陽系外の惑星や生命体を探すこの計画には、米フェイスブック創業者、ザッカーバーグ氏も名を連ねている、という。
 博士曰く「太陽系にもいずれ寿命がくる。だから人類が生き残るためには他の星に住むしかない」と。人類は、もはや核開発や核戦争など狂気に満ちた殺し合いにうつつをぬかしている時ではないのである。ちなみに、ナノクラフトは切手サイズのチップに小型のカメラや通信機器を搭載。レーザーからの推力を受け取るため、一辺数㍍の四角形の帆を張り巡らせる。
 地球が属する天の川銀河には、居住可能な惑星が数十億個は存在する、との説もある。
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【きょうの一文・ことば】
 ……
 さて『文学界』5月号は同誌新人賞受賞作の砂川文次「市街戦」を掲載した。主人公である自衛隊幹部候補生が、演習の過酷な行軍体験を叙述する。リアルな演習のなかで夢と現実の意識が往還し、入隊以前のふつうの大学生活を回顧しながら、疲労し混濁した意識は、東京・吉祥寺での戦闘の幻想を見る。迫力ある描写は現役自衛官か、周辺の人にしか描けぬものだ。
(中略)
 川村湊は昨年の『紙の砦 自衛隊文学論』で、文学のなかでの自衛隊の「居場所」を検証したが、川村の仕事を引き継ぐ意味でも、安保法施行により任務が根本的に変化した自衛隊から目が離せない。背景の世の動きを念頭に置けば、今回の新人賞の輝きはさらに増すはずだ。(二等陸士)
=13日付、中日夕刊『〈大波小波〉自衛隊文学を問う』から。抜粋

 ヒロシマへ行くべきか、行かざるべきか…。最高権力者の心中やいかばかり。慰霊と謝罪は、もちろん違う。しかし、本当のことを言ったらお利口になれない。げにすまじきは、合衆国大統領。=13日付中日夕刊〈夕歩道〉から

【新聞テレビから】
☆『82歳「学ぶっていい」戦争、貧困、夫の死…やっと夜間中学へ』『外国人、不登校受け入れ増 夜間中学』、『4・3光年先へ生命探査機 ホーキング博士ら計画』、『屋根裏からカラバッジョ? 仏南部、150億円の価値』『ツェッペリン名曲盗作疑惑で陪審へ「天国への階段」』、『オバマ氏広島訪問 米政府検討認める』、『成年後見制度で着服など 弁護士ら不正最悪37件 昨年1年間最高裁調査』、『北陸新幹線早くも1000万人』、『〈新子守唄ものがたり 西舘好子8〉インドの子守唄』『ひこにゃん10歳お祝い』、『三重の鈴木知事第2子(長女)誕生公表 再び育休取得へ』、『(東京・歌舞伎町の新宿)ゴールデン街放火の疑いも 出火直前、不審な男性』(13日付、中日夕刊)
☆『オバマ氏広島訪問前向き 報道官「核なき世界の象徴」』『被爆地「見るべきだ」 米国務長官、ロスで講演』、『移動式ミサイル準備か 北朝鮮、グアムなど射程 米報道』、『企業物価3.2%下落 15年度 10年ぶり低水準』『東証一時1万6000円回復』『NY原油42㌦台 4カ月半ぶり高値』『原油高騰好感 NY株164㌦高』、『障害者の収益2200万円着服 一宮・支援施設 男性職員を解雇』、『災害ストレス健康に影響 水害直後脳卒中4倍 茨城で調査』、『神戸山口組15日指定 兵庫県公安委 暴対法規制対象』
、『女性歌手「ヘビーメタル」快挙 坂本九さん以来』、『憲法98(憲法が最高法規)、99条(国会議員や公務員らは憲法の尊重・擁護義務を負う)バッジで周知 名古屋の男性=元NHK職員の水谷芳隆さん(75)=、安保法制に危機感』(13日付、毎日夕刊)
☆『〈新貧乏物語〉第3部非正規スパイラル①漂流 37歳溶けない氷河期』『「やむを得ず非正規」18% 正社員登用厳しく』、『撤去めど今も立たず ダイコー 廃棄カツ事件3カ月』、『日本人米チャートで快挙 BABYMETAL総合39位』『ジャズアルバム部門 上原ひろみさん1位』、『読者が元気出る作品を 本屋大賞に「羊と鋼の森」 福井の宮下奈都さん』、『秋山ちえ子さん死去 99歳評論家、ラジオ「談話室」』、『田原証券など提訴へ レセプト債 14億円賠償求める 投資家ら100人、来月にも』、『衆院北海道・京都2補選告示 夏参院選へ総力戦』『男性襲撃少年ら3人逮捕 北区強盗未遂容疑 後を付け犯行か』、『愛知こどもの国運営のNPO 指定管理料で不適正報酬』(13日付、中日朝刊)
☆『〈見つめ続ける ひと、思い〉積もっていく悲しみ=宮城県名取市閖上の一角で田所寿雄さん。69歳』、『返還合意20年動かぬ普天間』、『危険な踏切まず58カ所指定 国交省 鉄道・自治体に対策要求』、『甘利氏事件「寝耳に水」直筆手紙で支援者に説明』、『名古屋市議の報酬増額 リコール活動混迷 市長しこり恐れ先延ばし』(13日付、毎日朝刊)

四月十二日
 2016年の本屋大賞に福井市在住の宮下奈都さん(49)さんの「羊と鋼の森」(文藝春秋)が選ばれた。自宅の古いピアノを見に来た調律師の言葉「良い羊がいるから大丈夫。伸び伸び育った羊の毛は良い音につながる」を着想に何かが動き出し、「木でできているピアノの中は森みたい。書きながら森を歩いている気がした」という宮下さん。「好きなことを書いて賞をいただいた。これからも好きなことを書いていきたい」とも述べた。
 社会や暮らしの問題に関わる痛烈な評論ばかりか、太平洋戦争中に上野動物園のゾウが逃走防止のため餓死させられた実話の童話「かわいそうなぞう」のラジオ朗読などでも知られた女性放送ジャーナリストの草分け、秋山ちえ子さんが呼吸器感染症のため6日朝、東京・目黒の自宅で亡くなっていた。99歳だった。

        ❤        ❤
 舞が俳句仲間である江南俳句同好会有志とバスによる遠州路への吟行の旅に出る、というので早朝、出発点の江南駅まで車で送る。幸い、天気もよく内心ホッとはしたがスケジュールが過密で強行軍だったので夜、無事帰り江南駅から「かえったよ」の電話が入った時にはナンダカ胸のつかえがとれた気がした。

 ♪舘山寺松山隠し湖を来てここは小春の入江さざなみ 北原白秋(昭和7年10月)
「(弘法大師によって開かれた)舘山寺で食事し、浜松城から遠州灘へ。ここで海に面した砂丘を歩き、それから新居の関所跡(特別史跡)を見て途中、サービスエリアに寄るなどした」とのことだったが、何より天気がよくてよかったなと思う。やはり「遠州灘を見ながら砂丘を歩いたのが1番よかった」と印象深かったようで、若きころ志摩や能登の海沿いの道を共にあるき、浜に憩った日々が思い起こされた。
 汗かき地蔵さんで知られる大王町の波切灯台に通じる急峻なごろた石の道。安乗文楽の安乗灯台。真珠と海女のふるさと英虞湾。女たちを守る女護が島で知られる渡鹿野島、ハマユウ群落と海女漁で知られる和具大島、志摩半島突端の御座岬。能登では、和倉や能登島の海に始まり、砂たちが時にキュッキュッと哀しく泣いていた門前の鳴き砂の浜、松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台で知られる巌門の関野鼻、輪島の朝市、珠洲突端の狼煙……と共に楽しさ、辛さをかかえ幾度となく歩いたものだが。久しぶりに見た舞の海は、どんなものだったか。
 海のいろと風景がお似合いの彼女だけに、天気に恵まれつくづく良かった。
       ❤        ❤

        ×        ×
 能登といえば、忘れられない土地の言葉に〈能登はやさしや土までも〉がある。この場合の優しさは尋常ではなく、女は好きな男のためなら身ごもった胎をたたき割ってでも、どこまでもついてゆく、そうしたツチなのである。これが、さらに高じるとついには、男を殺してしまう。〈能登はやさしや殺しまで〉と裏返しの言葉までが存在する。
 一見し女が男のために献身奉公し女は働き者で、男は楽をする「とと楽半島」とまで言われる能登も実は、女性たちの強い意志でもっている女の半島だといっていい。能登の美しい自然同様、どこまでも澄み切った女たちの心。それは時と次第によっては、おとろしい(恐ろしい、怖い)ほどの牙になって男たちを捨て去るのである。
        ×        ×

【きょうの一文・言葉】
 消えて/過ぎた/夢の縁で/時の砂は/さらさらとこぼれ
 消えて/過ぎた/とわの別れ/時の輪が閉じても/私は生きている
 もう一度必ず会う/川が海に注ぐように/わたしたちはうねりゆく/夢にふれるまで

「希望の光から絶望の暗闇への転落。衝撃の大きさは計り知れなかった。力の限り、ラビンが成し遂げようとしたことを引き継ごうと決心した。それは和平の実現。体と心の中に、それが正しいと叫ぶ声を聞いた」
「音楽を作り続け、信じるもののために戦い続ける。諦めない。全力を尽くすわ」。
=12日付中日夕刊『〈伝える訴える〉混迷イスラエル 歴史の目撃者㊤ 和平の歌声諦めない』の記事のなかで。イエメンにルーツを持つイスラエル生まれのユダヤ人シンガー・ソングライター、アヒノアム・ニニが歌った「平和の歌」の歌詞の1部とニニの決意
※和平の立役者でノーベル平和賞を受けたイスラエルの首相イツハク・ラビンの暗殺事件から1年半後に出したアルバムで、ニニは尊敬する指導者を失った虚脱感と、くじけまいとする静かな決意を歌った

【新聞テレビから】
☆『衆院ダブル補選告示 参院選・同日選へ試金石 北海道5区与野党対決 京都3区自公不戦敗』『野党共闘成否カギ』、『教科書謝礼公取聴取 独禁法違反疑い22社の担当者』、『神戸山口組傘下事務所に発砲か 長野・上田』、『(名古屋市)北区男性重体18歳ら逮捕 強殺未遂容疑1人再逮捕へ』、『ホームレス2人の寝床に相次ぎ放火 大阪近くで不審火3件』、『子ども防犯どう書けば… 持ち物記名 悩む新学期』『隠せるワッペン注目』、『東大で入学式「真の知識を」推薦入試導入後初』(12日付、中日夕刊)
☆『日本人 長寿の鍵は腸内細菌? 炭水化物から効率良く栄養素作製』、『(イタリア生まれの画家)モディリアーニ作品押収 スイスパナマ文書で所有者浮上』、『教科書22社聴取へ 公取委独禁法違反容疑 謝礼問題』、『違法スロット出入り 桃田選手らNTT東、公表せず』、『「希望の左手」共に新たな舞台へ 奈良・生駒 筋電義手の男児 小学校入学』、『未成年の移民5800人不明 独、犯罪被害の恐れ』、『海自艦、ベトナム要衝に カムラン湾 南シナ海 中国をけん制』(12日付。毎日夕刊)
☆『各国首脳は被爆地訪問を G7外相が広島宣言』『ケリー長官慰霊碑献花 米国人評価さまざま「大統領も訪問を」「原爆必要だった」』『厳戒広島 賢島へヒント 予定外の規制混乱も 外相会合』『高裁も原爆症認定 福岡 熊本の被爆者3人』『〈伊勢志摩サミット〉受動喫煙ゼロ宣言へ 三重県、4市町で独自策』『サミット警備応援警官はねられ死亡 伊勢、非番で外出中』、『リオ五輪ラグビー 名古屋出身の大槻さん審判に 主要国際大会で日本人初』、『グランパス白川公園断念 新スタジアムの候補地』、『星城高女子バスケ体罰 豊明 監督、部員12人に 減給・指導停止処分』、『もう消費税10%!? マンション分譲ミス 東区』、『霊きゅう車委託3市違法 刈谷・知立・蒲郡に是正指導』、『覚せい剤所持の疑い 薬物2億円超分押収 西尾・密売人の男女か』、『虐待調査面会せず判断 死亡2歳長男は窒息 奈良』(12日付、中日朝刊)
☆『炉心溶融 幹部「基準知っていた」』『福島事故時 東電見解と食い違い』、『核軍縮へ広島宣言』『G7外相、首脳訪問提唱「非人道性」盛らず』『〈G7外相広島訪問〉被爆者「交流なく残念」核廃絶へ願い新た』『亡き夫の願い30年越し実現 ケリー氏に手紙元資料館長の妻』『広島の声弱らせるな 編集委員戸田栄』、『〈解説〉「原爆症」認定高裁初判断 現行基準見直し急務(樋口岳大)』(12日付、毎日朝刊)

四月十一日
 広島市での先進7カ国外相会合が核軍縮や不拡散に向けた【広島宣言】を発表し、閉幕した。宣言は〈戦争を避けるあらゆる努力〉を強調するもので、内容は次のとおり(G7外相会合広島宣言の全文から。ごく1部の抜粋)。
―われわれは、世界にかつてない恐怖をもたらした第二次世界大戦から七十一年を経て、われわれが広島で会合することの重要性を強調する。広島および長崎の人々は、原子爆弾投下による極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末を経験し、そして自らの街をこれほどまでにめざましく復興させた。
 この歴史的会合において、われわれは、国際社会の安定を推進する形で全ての人にとりより安全な世界を追求し、核兵器のない世界に向けた環境を醸成するとのコミットメント(約束)を再確認する。………
 何十年間にわたって、われわれのような政治指導者やその他の訪問者が広島および長崎を訪れ、深く心を揺さぶられてきた。われわれは、他の人々が同様に訪問することを希望する。われわれは、核兵器は二度と使われてはならないという広島および長崎の人々の心からの強い願いを共にしている。
        ☆        ☆

 朝刊は休刊日のためなし。やはり新聞がないと、その分読む時間だけ、ゆったりは出来る。けれど。物足りない気がするのも事実だ。きょうは。季節外れの寒気が、この地上を舞い少し寒い。このころにしては数年に1度の寒気襲来で青森では雪がふり、3年ぶりの積雪2㌢に。〈かぜ〉も冷たく、ここ数日の暖かさが信じられない1日となった。

 旧知の歌人田中徹尾さんから送られてきた第一、第二歌集。そこには労働短歌の粋と、人生の哀歓が凝縮されている
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♪たまさかに語気を強めて指示すれば翌朝休むと電話がありぬ
♪モルダウの曲の流れるプラハ駅レールジェットの座席は深し
♪申請のありし精神障害の認定基準を復唱したり
♪上海の息子の嫁に中国語のあいさつ幾度もなおされている

♪局長の最後の質問「優秀な監督官とはどういう人か」
♪答弁のわれは即座に毎朝の笑顔をもらう職員と言う
♪還暦の年に試験を受けるなど思いもよらぬ日々を過ごせり
♪七か月通いつめたり一日の欠席もなく居眠りもなく

♪夏の戸の向こう側から届きくる軽き足音秋間近なり
♪噴煙をたちのぼらせて御嶽が晴れ渡る空の真ん中にある
♪再就職せしわが新たなる芒種の地次なる世代を育ててゆかな

―第一歌集より十二年、目の前の仕事をこなすことに懸命で、意識しないうちに年月が経過した。そして、人生最大の転機、定年退職を迎えてしまった。安堵と切なさのはざまを、経験者なら理解いただける不安な時期を経験した。そんな中、第二歌集をここに編むこととした。
 職歴として、労働基準監督署の中間管理職を経て、署長職を経験させていただいた。歌集では、労働基準監督官として経験した事件・題材を中心に詠んだ歌を掲出した。/五十歳代は、労働局の総務・人事担当者としての勤務となり、二十四時間精神を削られながらの生活であった。そんな中、短歌は、私の摩り減りそうになりかけた心を癒やしてくれた。
 歌集名には、『人定』の「人」に続いて「地」を用いたかったので、末尾の歌から『芒種の地』とした。
………
 誰にも詠めない労働短歌を中心に、今後も精進したいと考える次第である。
(「田中徹尾歌集 芒種の地」あとがき、から)

 妻、舞も同じ歌人仲間の1人として何かと良くしていただいている海部郡蟹江町在住の歌人田中徹尾さんから先日、私あてに田中徹尾歌集「芒種の地(ぼうしゅのち)」(ながらみ書房、2016年4月1日発行)が送られてきたので日々、読み進めていたら、きょうまた田中さんから、今度は舞あてに第一歌集「人定」(ながらみ書房、2003年11月16日発行)が送られてきた。
「芒種の地」を読みながら「人定」もあらためて読み直さねば、と心ひそかに決めていたところだけに、なんだか徹尾さんならではの心遣いが身に染みたのである。

 ここに「芒種の地」に寄せられた佐佐木幸綱さんの帯文を紹介しておきたい。
【国家公務員である労働基準監督官として、個人の立場では発言できないシビアな場面、さらに公と私が交錯する微妙な空気を的確に表現、職場の歌に新しい領域を開いて、読者をスリリングな世界にさそってくれる。
 職場の歌、職業の短歌が激減している現在、果敢に職場をうたった歌集として注目される一冊である。 佐佐木幸綱】
♪仲介の腕まだ錆びつかずあることを両者一歩も譲らざる場に
♪安全な立場にあればようやくに本音を語る空がおりくる

【きょうの一文・ことば】
 G7外相が分刻みに歩む広島。思い決するものは。核危機度合い示す「終末時計」の針が「残り3分」を示す今。◇オバマ氏よ、どうぞ来てつかあさい。その土の上に立ってこそ「核なき世界」を。=11日付毎日夕刊【近事片々】から

「弱さをさらけ出すことが、また(この先の人生を)強くする」=11日夜メーテレ『〈報道ステーション〉北島康介さんが生出演』のなかで。松岡修造さんが競泳選手を引退した北島さんに向かって

【新聞テレビから】
☆『〈報道ステーション〉「ぐっと近づく」新装報ステ今日からです▽(新キャスターの)富川悠太が被災地の中学校野球部員と再会など』(11日夜、メーテレ)
☆『核なき世界へ広島で一つ G7外相原爆碑献花 核保有の米英仏は初』『子どもらG7外相出迎え』『広島宣言午後に発表』『今度こそ行動を「広島宣言」懐疑的な人も』『ケリー氏が提案 原爆ドーム視察』『オバマ大統領広島は歓迎します 英語語り部来訪願う』、『走り続け復興折り返し 福井・さくらマラソン 川内村職員=福島県川内村職員、野内正裕さん(43)。野内さんは福島第1原発事故で除染作業に携わり現在は村内の放射線管理に携わっている=が走破』『東京円 一時107円台』、『逮捕の1人「帽子の男」 ベルギーテロ当初は仏で計画』、『桃田選手無期限出場停止 バド協会処分 リオ五輪消滅』、『下呂市長に服部氏=無所属新人の元市議服部秀洋氏(57)。自民、公明推薦』、『印南部(ケララ州)の寺院火災110人死亡』(11日付、中日夕刊)
☆『原爆慰霊碑に初の献花 G7核保有の米英仏外相 〈解説〉問われる核廃絶の実現性(小田中大)』『辺野古推進で一致 日米外相会談「唯一の解決策」』、『菜七子中央初勝利 女性騎手12年ぶり「ほっとした」=根本康広厩舎に所属する女性騎手藤田菜七子(18)が10日、福島競馬場で行われた第9レースで2番人気のサニーデイズ(5歳牝馬)に騎乗して1位になった』、『名フィル半世紀祝福の音色』、『「心に穴開いた感じ」 (競泳の)北島選手引退会見』『北島「夢実現本当に感謝」 第二の人生も「金」を 平井コーチ』、『■成田―ブリュッセル便が再開』、『〈デスクの眼〉危険伴う巨額支援(原誠司)=来日したウクライナのポロシェンコ大統領との6日の首脳会談で安倍首相は18億5000万㌦(2000億円)規模の支援実行を約束したのだが…』(11日付、毎日夕刊)

四月十日
 5月の伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)を前に、関係閣僚会議の先がけとなる主要国外相会合が、被爆地・広島で始まった。核廃絶への取り組みは人類の叡智といっていいだけに、その大いなる成果に期待したい。
「サミットで来訪する米大統領や各国首脳にも足を運んでほしい。ヒロシマの願いに触れ、こんどこそ核廃絶への大きな一歩に」とは、71年前に人類史上初めて投下された原爆で多くの学友を亡くした被爆者の生き証人で語り部でもある山本定男さん(84)=広島市東区=の祈りでもある。
        ❤        ❤

 日曜日。久しぶりに舞と私たちの土地〈エデンの東〉へと出向き、畝に生えそろっていた雑草たちを草刈り鎌を手に2時間ほどをかけて、除去した。タマネギの貧相な生育ぶりを目の前に、まだまだ私たちには正しい育て方が分かってはいないナ、と実感する。ただ、紫と白を見比べると紫の方が逞しい。先日、種芋をまいたジャガイモは数カ所で芽吹いており、次に訪れるときが少し楽しみになってきた。

 わが家裏庭の愛猫こすも・ここの墓の傍らでは、ハナミズキが可憐な花を、エデンの東でも梅の紅い花が鮮やかに開花。帰りに立ち寄った五条川の河畔では桜ふぶきとなって舞い落ちた花々が川面に浮かび、音こそ聞こえないが見事なほどのメロディーを奏でていた。
 舞の好きな葉桜が目の前にあったが、彼女いわく「桜は、これからどんどん芽吹いて育っていくのだから。若い新たな息吹の始まりよ」ということらしい。それにしても、桜ふぶきのなか、枝に抱きついて散るまいぞと、どこまでも花を咲かせ続ける、その姿がいじらしい。

 愛猫が咲かせたハナミズキ、〈エデンの東〉の梅、発育不足のタマネギに「頑張って」と目を注ぐ、川面に浮かんだ桜の花びら、花びらを咲かせ続ける桜たち。どれもこれもが、この世の美といっていい

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 来日した以上は「ここに来るのが当然の義務です」と広島の原爆資料館を訪れたウルグアイの元大統領ムヒカさん(80歳)。記者団にコメントを求められると「コメントなんて出来ない。信じられない」と、しばらく絶句。
 それでも思い直したように「良心なき科学は、とてつもない悪の道具になってしまう。そのことを私たちは知っておかなければならない」とも。滞在中は、ほかに「国を治める者の生活レベルは、その国の平均でなければいけない」「政治家ってのは、お金の好きな人がなってはいけない」など。多くの名言を残した。
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【きょうの一文・ことば】
 チェルノブイリ事故から30年、福島原発事故から5年の節目の年。「現在進行形で健康を脅かされている被災者が大勢いる。原発に対する立場を超え、一丸となって支援を続けなければいけない」と訴える。
=10日付毎日朝刊『〈ひと@あいち〉チェルノブイリ救援・中部理事 戸村京子さん(67)「福島に勇気を」続く支援』の記事のなかから。戸村さんの発言

「堪忍は無事長久の基」「己を責めて人を責むるな」「江戸時代は国内では二百六十年間、大きな争いがありませんでした。平和な時代を築いた家康の功績が、没後四百年を機に再び注目されています」=10日付中日朝刊『〈小中学生のページ・なるほどランド〉没後400年家康の人物像②宝は家臣 人間関係築くのが上手』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈この人に聞きたい〉エッセイスト元NHKアナウンサー山川静夫さん その1歌舞伎にのめり込んだ学生時代 戦争はしないと誓った以上文化国家をめざすほかない』(しんぶん赤旗日曜版4月10日号)
☆『広島の願い世界へ きょうからG7外相会合被爆の語り部あす講演』『伊勢でも証言』、『〈参政権行使70年〉世界の下院の女性議員比率ランキング 女性議員比9.5% 日本は156位』、『奥西さん(奥西勝元死刑囚)の無念に思いをはせ 名古屋で支援者ら「しのぶ会」』、『善意の行員2人に贈賞 本紙掲載 ハッピーニュース』、『〈伊勢志摩サミット〉ジュニアサミット参加の高校生 世界との討論力磨く』、『海外で英語学習 震災遺児を支援 あしなが育英会』、『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅通学 生徒きて 少子化対策開校ラッシュ』『予備校や専門学校 県外からの増加も期待』、『ダイコーに委託 壱番屋認め謝罪 社員食堂の残飯処理』、『御柱祭木落し 氏子乗り切る 長野・下諏訪』、『金子スミ子さん死去 84歳 水俣病一家の苦難伝える』(10日付、中日朝刊)
☆『「人類と核 相いれない」きょう広島でG7外相会合 被爆した最後の資料館長(畑口実さん、70歳。胎内被爆者)』、『入江最多10連覇 (競泳)日本選手権200背 リオ五輪内定』、『北朝鮮から鉱物満載トラック』、『社員向け保育所に整備費 待機児童施設増図る 政府助成』、『国連人権理事会担当者訪日調査「機密取材 処罰を懸念」政府の対応聞き取りへ』『問題改善を勧告』、『ヒト受精卵を操作 HIV(エイズウイルス)阻止 中国チーム、2例目』、『犯罪利用口座 被害者に3.7億円返らず15年度本人申請なく 「実績」金融機関でばらつき』、『桃田、強化指定辞退 バド協会がJOCへ届提出』、『〈訃報〉佐田喜代子さん90歳(さだ・きよこ=シンガー・ソングライターさだまさしさんの母)7日死去。葬儀は親族で営んだ。喪主は長男さだまさし(本名・佐田雅志)さん』

四月九日
 きょうは各地で気温が上昇し、福岡県の太宰府で26・3度、群馬県館林市でも25・2度で夏日に。京都24・7度、名古屋24・2度、東京都心も23・5度を記録。一方、北海道の旭川では大気の不安定から雪が舞ったという。
 
 夕刊の〈桜だより〉は大半が散り始めのなか、恵那の恵那峡、御嵩の鬼岩公園、菰野の湯の山、伊那の高遠城址、松本の松本城、高島の海津大橋、大津の三井寺、京都の嵐山…が【満開】となっており、「桜はまだまだ満開なのだ」と思うと、なんだか嬉しい気がする。
        ☆        ☆

 毎週土曜に参加している社交ダンスのレッスン。
 チャチャチャとタンゴのステップに続いてきょうは基本に立ち返り、正しい歩き方についても実際に何度も繰り返し歩いて、詳しく学んだ。「からだはいつも〈乗り越える〉。重心がトウを乗り越える」「ヒール、ボールの全部を使って。糸を引くように。肩は動かさない」とは、京子先生。簡単なようでこれが、なかなか難しい。
 でも習うよりなれろ、か。要は、糸をひくように歩けばよい。レッスン最後は、ワルツとルンバで締めくくり。ワルツを一緒に踊った際、「ごんたさん、すごくいい。よくなってきた」と先生。リップサービスとは分かっていながら、少し嬉しい気持ちがしヤル気が湧いてきた。
 課題はチャチャチャのステップだ。江南のレッスンではすんなり踊れているのに。なぜ岐阜ではまごついてしまうのか。というわけで、深夜遅くなり、ユーチューブの画面を開いてチャチャチャのステップ動作を、つい先ほどまで何度も繰り返し見てみる。

        ×        ×
「モニタリングポストの向こうに、福島の今がある。いずれも5年前には日常のかけらにもなかった、最近の日常だ。」「ポスト自体も時の流れを反映していた。そもそも県内各地に約3700カ所も立つなど、5年前には誰も考えなかった。」
 以上は、本日付毎日夕刊写真グラフ〈●eye見つめ続ける 大震災〉の記事からの抜粋だが、モニタリングポストは私自身、原発事故の被災地・福島を訪れるたびに行く先々で目にしてきただけに、放射能汚染の証拠といってもいい、これらモニタリングポストの数々には胸を掻きむしられる思いにかられる。
 かといって、モニタリングポストは被災地にあっては、もはや必需品といっていい。いわき市で、楢葉町で、飯舘村、富岡町、浪江町…で、と目の前で数限りなく、見せつけられ続けてきたポスト。山積みになって置かれた除染廃棄物の黒い袋と共に、汚染の証拠品が目の前から消えるのは一体、いつになってからか。そんなことを思うと気が遠くなってしまう。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
「野良猫が 俺より先に 飼い猫に」「寝袋に 花びら一つ 春の使者」「高層ビル街 立てば三つの 影がいき」
=9日付中日夕刊『ホームレス 厳しい暮らし 川柳に』『ユーモア満点相次ぎ出版』の記事のなかで。路上生活者Kさん(67)の川柳集「路上のうた」から

【新聞テレビから】
☆『N響90周年クラシックポップス あさが来た&真田丸テーマ▽感動 黒柳徹子父とN響物語ほか』(9日夜、NHK総合)
☆『〈大波小波〉芥川賞作家の抵抗』、『三成ブームおな~り~ 滋賀、「真田丸」機に攻勢』、『小澤征爾さんベルリン躍動 7年ぶり指揮』、『就活、短期戦スタート重要 学生「企業研究の時間ない」企業ネットで説明会配信も』『シューカツ七つ道具? 高機能な文具など人気』、『微細プラ生態系に影響も 東京湾のイワシ 8割の内蔵に』『洗濯機1歳児入れる 今年1月 名張の女性保育士』、『新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)エンジン 北朝鮮噴射実験「成功」』、『最新鋭迎撃ミサイル 「韓国へ配備推進」米国防長官が表明』、『紙袋に「爆弾」見える? 警視庁 テロ対策ポスター好評』、『“宇宙のおうち”打ち上げ 米スペースX、2年間試験へ』(9日付、中日夕刊)
☆『●eye見つめ続ける大震災 福島うつろう日常 モニタリングポストと5年』、『美濃まつり開幕 和紙の里は桜色』、『高齢化率全国一群馬・南牧村 安全重視急滑降なし 廃止危機乗り越え 支え合い51回目「御柱」』、『燃料電池自動車 下水汚泥で疾走 国交省試みバイオガスの水素から発電』、『人工知能が描いたレンブラント 画風、絵の具の隆起まで再現』、『ヒロシマG7歓迎 あすから外相会合 市民ら非核訴え』『ベルギーテロ5人逮捕 1人は「空港」実行犯か』、『抑留死4964人名簿公表 厚労省旧満州地域分も』、『■「不適切取引」王将改善策発表』、『〈チェック〉ベビーカー対策苦慮 メトロ挟み込みで鉄道各社 停止ボタン・ホームドア導入に壁 乗務員・乗客安全意識を』(9日付、毎日夕刊)
☆『〈平和の俳句〉ゲスト選者に中江(有里さん、42)さん 俳優、脚本家 6月掲載句を選考』、『無許可で一般廃棄物処理 ダイコーに壱番屋委託 社食残飯、違法疑い』『処理できず大量の残飯 倒産のダイコー本社』、『建設会社とUR(都市再生機構)捜索 東京地検特捜部 甘利氏現金授受問題』、『北島引退表明 五輪5連続出場ならず』、『栃木女児殺害被告に無期 地裁判決「自白信用できる」』、『エンブレム最終4候補 東京五輪 国民の意見募り、決定へ』、『バド賭博問題会見で謝罪 桃田選手6回で50万円負け 田児選手60回で1000万円負け』、『「新聞人の現場」愛知大で開講 本紙寄付講座』(9日付、中日朝刊)
☆『甘利氏問題UR捜索 東京地検現金授受巡り』『口利き後に補償金増額 甘利氏元秘書 URとの交渉急進展』、『医療事故死報告188件 想定の3分の1以下 調査制度半年』、『都知事海外旅費2663万円 就任後平均「高額」批判受け削減へ』、『デンソー、ドローン開発 需要拡大見込み点検用試作機』、『飲食店から出火 隣接の10棟延焼 名古屋・大須』、『■「あかつき」軌道修正に成功■天皇陛下が(稲の)種もみまき■橋下氏が「週刊文春」に勝訴』(9日付、毎日朝刊)

四月八日
 お釈迦さまの誕生日。金曜日。静かで穏やかな〈とき〉が流れていく。
        ☆        ☆

 2004年アテネ、2008年北京五輪と競泳男子平泳ぎで史上初の2大会連続2冠に輝いた北島康介(33)=日本コカ・コーラ=が現役引退を表明。東京辰巳国際水泳場であった日本選手権200㍍決勝で5位に終わり100㍍に続いてリオ五輪の代表入りを果たせなかったためで2000年シドニー五輪から続いた連続五輪出場は4大会で途切れることになった。
 プールサイドを一礼して去った北島は「自分に『おつかれさま』と言いたい。若手のレベルが上がったなかで戦え、後輩たちに感謝したい。自分のなかで競技は終わりました」の弁。まさに王者の風格とはこの日の北島だといえよう。日本の水泳の顔として、これまで本当によくやってきた、と思う。

 宇都宮地裁が2005年に栃木県今市市(現日光市)で小学1年女児が殺害された事件の裁判員裁判で殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)に対して「自白内容は犯人でなければ語れない具体性と迫真性があり、信用できる」として求刑どおり無期懲役の判決を言い渡した。この裁判のポイントは〈自白の信用性〉にかかっているのだが。真相を知るのは、今現在では被告ただ1人だ。
 こんご新犯人が名乗り出てきたら、どうするのか。疑わしきは、罰せずではなかったのか。これは被告の言動などを見るかぎり、あくまで私の勘ではあるが。犯人は別にいる気がする。そうであるなら、勝俣被告はもっと強く無罪を主張すべきだ。

        ×        ×
 中日新聞の朝刊尾張版に『四苦八苦花で癒やして』『江南の僧侶ら 釈迦の誕生日きょうPR』の見出し。記事の内容は『八日は釈迦の誕生日。日本は仏教徒が多い国なのに、そのことを知っている人は多くはない。そこで県内の僧侶たちが立ち上がった。「四月八日」を、互いに花を贈り合って四苦八苦を癒やす日として定着させようという。名付けて「ヒーリング・フラワー・デー」。……』
 というわけで、きょうは名古屋の栄で法衣に身を包んだ僧侶たち十数人が通行人にガーベラの花を配ったはずである。「まずは四月八日を覚えてもらって、将来的に国民的行事を目指したい」とのことだが。さて、うまくいったかどうか。
        ×        ×

【きょうの一文・ことばから】
「光りがさし込んで闇を切り裂く絵なんて見たことがありませんでした」「黒い闇を切り裂く光り。その劇的効果にカラヴァッジョは気づく。彼が発見した照明方法は全体ではなく、ある部分にだけ光りをあてることです」「400年前に光りと闇を発見したカラヴァッジョは最初の映画監督なのです。全く新しい世界を切り開いた」
=8日夜NHK総合『天才画家にして罪深き逃亡者カラヴァッジョ 光と闇のエクスタシー ヤマザキマリ北村一輝 ローマやナポリへの旅』のなかから

【新聞テレビから】
☆『〈ドキュメント72時間〉幻のアイドル名曲が…』(8日夜、NHK総合)
☆『高遠城主しのぶ「さくら」 城址公園歴女2人組あすライブ』、『サミット大歓迎 南伊勢の五ヶ所湾 タンゴウオ虹色七変化』、『下社「山出し」始まる 長野諏訪』、『氷河期の子犬=ロシア東シベリア・サハ共和国北部の北極圏で、推定1万2千年前の子犬の死骸が良好な保存状態で見つかった=日本で鑑定へ シベリアで発見起源推定に期待』『子の虐待死 年350人か 小児科学会推計 国集計の3~5倍 3歳未満67%』、『残る2人心肺停止で発見 鹿児島 破片多数、墜落空自機か』(8日付、中日夕刊)
☆『春 色鮮やかに 大阪「桜の通り抜け」』、『太陽の170億倍質量ブラックホール 観測史上2番目』、『CO2削減・経済成長 欧米など21カ国両立 米研究機関分析 再生エネ活用で』『日本、政策転換を』、『空自機山中に残骸 墜落と判断 残り2人発見 鹿児島』『山えぐれ機体散乱』『山頂付近に墜落か 機体の一部、粉々に』『「時速300㌔で衝突か」専門家』、『■小澤さんベルリンフィル名誉団員に』(8日付、毎日夕刊)
☆『今井月(るな)リオ切符 競泳200メ 岐阜出身・豊川高1年』、『0増6減今国会成立へ 衆院改革自民案「アダムズ」先送り』、『ヘラクレス返礼やめます 名張市 批判無視できず』、『賭博の闇アマ選手も 高額な賞金金回り良く』『違法カジノ巧妙営業 入店客は紹介制 VIPルームも』、『市岐阜商高教諭を逮捕 野球部副部長 児童買春の疑い』(8日付、中日朝刊)
☆『除染費東電に未請求 林野庁「ノウハウ分からず」 2億4300万円』、『■両陛下、(ポロシェンコ)ウクライナ大統領夫妻と会見=宮内庁によれば、東日本大震災後、ウクライナは日本に放射線測定器や個人線量計などを届けており、両陛下は「支援に感謝します」と述べた』、『バド選手賭博 違法カジノ暴力団資金源 2カ月で売上金1億円』、『化血研製造事業売却へ ワクチンなどアステラスと交渉』、『〈伊勢志摩サミット2016〉ピンポイントで異物表示 中部空港に新型スキャナー』、『猫拾われ館長に「恩返しだニャン」 長野・椋鳩十記念館』、『現金配布問題 田母神氏(元航空幕僚長)ビデオで「了解」 会計担当らとのやりとり』(8日付、毎日朝刊)

四月七日
        ❤        ❤
 愛猫こすも・ここが22歳の長寿で黄泉の国に旅立ったのが、一カ月前。大安吉日だった。かつてはタンスの上にまで一気に飛び上がるほどの跳躍力があった、ここちゃん。彼女は今、あの世でどうしているのか。そう思うだけで涙があふれ出る。傍らでは、こんどはシロちゃんが黙って座り、心配そうな顔で私を見つめてくれている。
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 バドミントン男子シングルスでリオ五輪の有力メダル候補だった桃田賢斗選手(21)=NTT東日本=らが国内の違法カジノ店で賭博をしていた問題で日本バドミントン協会は日本オリンピック協会に桃田選手を五輪代表に推薦できない、との見解を示した。
 セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CED)=83歳=が都内で記者会見し辞任を表明。自らが示したコンビニ事業子会社セブン―イレブン・ジャパン社長を交代させる人事案がこの日の取締役会で否決されたためで、背景には鈴木氏と創業家との確執があったと見られている。どこでも、ひとつ間違ったら、ありがちなことだ。
        ☆        ☆
 
「やることは、毎日【1日ひとつ】にしなきゃあ。もう年なのよ」とは舞の言葉だ。それが、きょうは3つ。イヤ、4つか5つとなってしまったから少しばかり、からだに響いた。でも、現場主義といえば聞こえはいいが元々が貧乏性といおうか、この性格だけは治らない。
 というわけで、フル回転の1日となった。午前中、社交ダンスのレッスンで市内へ。ここでルンバ、チャチャチャ、タンゴ、ワルツ、サンバの順で踊り、終えるや年に1度の社友会総会というか懇親会で新聞社へ。懐かしい方々との歓談後、せっかくの機会なのでと帰りは社近くの円頓寺商店街経由で名駅まで徒歩で。せっかくついで、で最近オープンしてまもない駅前の大名古屋ビルヂング店内を散策とあいなった次第。

 帰宅後はスマホを最近、新機種に変えたこともあって昨夜からけさ未明にかけ、手こずっていた本欄の伊神権太作品集【生きてゆく人間花たち】ヘの写真添付の編集作業に再びチャレンジ。管理業者に画像アップロードのサイズ制限を拡大してもらうことで、それまでどうにもうまくいかなかった添付がスムーズに出来るようになり編集作業を再開。引き続き、大津の中嶋泰子さんのパソコンから届いていたテーマエッセイ=テーマは〈手〉=の作品【「掌を見つめて」/眞鍋京子さん】の編集作業に取り掛かり、アップし終えて公開。長い1日が終わった。
 「掌を見つめて」は眞鍋さんならでは、の気品ある家族愛に満ちたエッセイだけに、読者の皆さまにはぜひ読んでほしく思う。これも、高齢に打ち勝ち筆を取り続ける眞鍋さんの作品をいつも快くメール化してくださる大いなる助っ人、中嶋泰子さんの存在があればこそであることを、この場を借り、ひと言添えさせていただく。

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 ふるさと納税 名張市びっくり! 返礼ヘラクレス人気も「最大級」 ほぼ品切れ状態――とは本日付中日朝刊の見出し。記事によると、『ふるさと納税の返礼品として、三重県名張市が一日から、世界最大級のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」を加えたところ、注目を集め、早くもほぼ品切れ状態となっている。…』とか。へえぇ~、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
「憲法の解釈を変えたのは、日本が先走って大きな過ちを犯していると思う」「広島には世界で起きた最も大きな悲劇の記録がある。人類がいかに残虐なことをできるのかが見えてくると思う。日本に来て広島を訪れないのは日本国民の皆さんに対して敬意に欠けるのではないか」
=7日付中日朝刊『「世界で一番貧しい大統領 安保法「大きな過ち」 ムヒカ氏昨年退任』『幸せ追求 演説が絵本に』の記事のなかで。ムヒカ氏のことば

【新聞テレビから】
☆『神戸山口組指定暴力団に 抗争続き今月中旬にも』『「司興業」の組長を逮捕 不動産登記不正疑い』、『不明空自機発見 6人が心肺停止』、『バド桃田選手ら賭博 違法カジノ複数選手出入り』『リオ五輪絶望的 メダル候補桃田選手』、『自動運転公道実験 ドライバー乗車条件 警察庁が初の指針案』、『草薙特攻隊歩いて伝える 豊田で10日 慰霊祭から新たな形へ』、『ホームの木材落下 列車待ち2人軽傷 名鉄・呼続駅』(7日付、中日夕刊)
☆『受け入れ手続き見直し EU難民「玄関国」の負担軽減』、『前田デビュー本塁打も=米大リーグ、ドジャースに広島から入団した前田健太投手(27)が米ペトコパークでパドレス戦に先発。3回まで無失点で切り抜け、4回には左越えソロ本塁打を放った』、『桃田・田児選手が違法賭博 バドミントン五輪厳しく』『世界4位の逸材 桃田選手』、『衆院選挙制度「0増6減」成立公算大 自民案「アダムズ」準用』、『露企業、日本に接近 欧米経済制裁で苦境』、『パナマ文書 UEFA(欧州サッカー連盟)本部捜索 スイス捜査当局 放映権資料押収か』(7日付、毎日夕刊)
☆『川内差し止め 高裁認めず』『安全性評価 大津と正反対』『「大津に続く流れできず」川内差し止め退け 中部の住民危機感』『「妥当な決定」会見で九電評価』、『〈伊勢志摩サミット〉G7首脳を伊勢神宮へ 政府が調整、各国に打診』、『急募 ハローワークで異例の求人 工業高の先生 人数10(6日時点)勤務地愛知県』『退職者増と好景気要因』、『自衛隊機消息絶つ 6人搭乗、鹿児島上空で』(7日付、中日朝刊)
☆『古里の桜再会=東電福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町で「桜のトンネル」として知られる夜(よ)の森地区のソメイヨシノが見ごろを迎えている』『復興予算4割未執行 震災後創設 4年で3.6兆円残る』『防災ラジオ2万台未配布 復興予算石巻市「機能理解されず」』『28市町 防潮堤など整備10%』、『川内原発停止認めず「新基準に合理性」高裁宮崎支部 リスク評価揺れ』、『税逃れサミット議題 来月G7、対策強化検討』、『「世界一貧しい」前大統領=南米ウルグアイの前大統領、ホセ・ムヒカ氏(80)=来日 「富に縛られず 幸せの道考えよう』、『民進党 ガソリン代 年429万円』『山尾氏「秘書、不正の疑い」』、『セブン―イレブン 社長退任案巡り対立』(7日付、毎日朝刊)

四月六日
 午後2時35分ごろ。航空自衛隊入間基地所属のU125飛行点検機の機影が鹿児島県上空でレーダーから消え、消息を絶った。空自によると、6人が搭乗しており墜落の可能性があるという。
 民進党の山尾志桜里政調会長が事務所経費として2012年に計429万円ものガソリン代を支出するというズサンさ。「事務所を辞めた公設秘書の在籍時代に多額の支出があった」としており、こんご支出内容を精査し不正が確認されれば法的措置も検討する、というのだが。一体何をしていたのだ、と呆れ返る。民進党の新たな船出に水を差すもので、自らの管理責任はどうなるのか―と言いたい。
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 みごとな姿にはただ、うっとり。なかには哀愁が漂う葉桜も=五条川河畔で。6日午後
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 五条川堤の桜をこの目で、と大口町の大栄橋西、尾北自然歩道へ。散り始めではあったが、そこには哀愁を含んだ美があった。人々が、ただ息を呑み桜に見とれる姿が、深く印象に残りもした。この桜たちも、これからは消える一方かと思うと、寂しくてはかなく、やるせない気もしてくる。

 夜。ひと息ついてたまたま、ひねったNHK総合テレビのチャンネルは『競馬騎手・武豊の極意解明! 勝てる理由』。そのなかで天才騎手、武豊が強調したのは、人馬1体ではなく【人馬は2体】ということばだった。「人と馬が互いに相手のことを思いやることの大切さ」で、なるほどそのとおりかも知れないと思った。
 もう30年も前になろうか。新聞社の名古屋空港担当記者として小牧にいたころ早朝、週に1、2度、空港乗馬クラブに通い、常歩(なみあし)速歩(はやあし)駈歩(かけあし)を学んだことがあるが、懐かしい思いにかられた。

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 タックスヘイブン(租税回避地)に法人を購入して巨額投資を行っていた、としてアイスランドのグンロイグソン首相が5日、辞任を表明。首都レイキャビクでは「財産隠しだ」と市民数千人以上が首相の辞任を求めるデモを行っていたという。ほかにも、ロシアのプーチン大統領の側近らがタックスヘイブンの企業を通じ不透明な金融取引をしていた実態がパナマの法律事務所から流出した膨大な「パナマ文書」で明らかに。「反腐敗運動」で国民の支持を集めているはずの習近平中国国家主席の義兄も英領バージン諸島にペーパーカンパニー2社を所有していた、などパナマ文書の波紋が世界的に広がっている。
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【きょうの一文・ことば】
「ウクライナ政府は国民の被ばく者のうち、七割が内部被ばくだったと発表した。福島の原発に関して外部被ばくを扱った作品が多い中で、今後実情が明らかになるであろう内部被ばくの問題を訴えた映画だ」
=6日付中日夕刊『医師が訴える内部被ばくの脅威 映画「ヒロシマ、そしてフクシマ」核廃絶への執念を追う』の記事のなかで。NPO法人「チェルノブイリ救援・中部」(名古屋市)の河田昌東理事(75)のことば
※映画「ヒロシマ、そしてフクシマ」は、広島と長崎の被爆者を診療してきた肥田舜太郎医師(99)に感銘を受けたフランス人のマルク・プティジャン監督が2006年制作の「核の傷」に続いて撮影。今月9日から名古屋市中村区のシネマスコーレで上映される。22日まで。

 ♪天国なんかないと思ってごらん…と世界中の人々に語り掛けたのは、ジョン・レノンだ。名曲「イマジン」(訳・今野雄二)で、彼は〈国なんかないと思ってごらん/むずかしいことじゃない/殺し合いのもともなくなり…〉と歌った▼どうも、この世には〈♪税なんかないと思ってごらん/むずかしいことじゃ…〉と歌っている人々がかなりいるようだ。彼らはタックスヘイブン(租税回避地)という天国の住人。月々の源泉徴収額にため息をつくだけの下界の民には想像もつかぬ「税の天国」とはどんな所か▼謎に包まれたその実態を暴いたのが、世界各国の記者らが加わる「国際調査報道ジャーナリスト連合」が手にした文書だ。………
=6日付中日朝刊『中日春秋』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『ランドセルに夢いっぱい 各地で入学式=名古屋市熱田区夜寒町の旗屋小では、1909年(明治42年)の開校時に設置された武家屋敷門をくぐって新入生が元気に入学式に向かった』、『無錫の桜 日中に温かみ 民間の植樹交流29年 政治冷え込む中、地道に(無錫で、加藤直人、写真も)』、『〈新子守唄ものがたり 西舘好子3〉伊那谷の子守唄』、『「爆笑王」追慕の高座 30日(三遊亭)歌笑さん=76歳。東京都中野区= 古巣の大須演芸場で』、『川内原発差し止め認めず 福岡高裁支部即時抗告審 「新基準に合理性あり」』、『駅や店で投票可能に 改正公選法成立 自治体判断で』、『インフルエンザまだ流行 ピーク遅く、終息せず』、『薬物もヤクザもやめました 73歳「だから更生施設」 茨城・鹿嶋』『球児に「1回戦で負けろ」発言 滋賀県議宛てに刃』(6日付、中日夕刊)
☆『うららか宮中の春 京都御所一般公開』、『マー君・ゴジラ 始球式競演 ヤンキース』『夢乗せ泳ぐ(約350匹のこいのぼり) 岐阜・垂井』、『響けみんなの校歌 愛知・新城4校が統合 新生「鳳来寺小学校」 地域住民から歌詞公募し再編』、『川内原発差し止め認めず 割れた判断「なぜ」 住民、落胆と怒り〈解説〉国と電力会社は国民不安直視を(杣谷健太)』、『北海道新幹線が緊急停止 青函トンネル 落下金属片原因か』、『駅・商業施設に投票所 改正公選法が成立 今夏参院選から 期日前時間延長も』、『〈米大統領予備選〉 共和クルーズ氏勝利 ウイスコンシン民主サンダース氏』、『首・腹に傷 女性遺体発見 千葉のアパート 殺人事件と断定』、『要介護の妻殺害 82歳容疑者逮捕 兵庫』(6日付、毎日夕刊)
☆『チューリップ 桜と競演 なばなの里』、『もんじゅ存続へ新法人 文科省会議検討 今後も年200億円』、『NY円急伸一時109円台「介入控える」首相発言引き金』、『TPP文書黒塗り開示 法案 衆院で攻防始まる』(6日付、中日朝刊)
☆『春待つ知床』『LINE立ち入り検査 ゲームの「鍵」通貨の疑い 関東財務局』『供託金数十億円必要か』、『沖縄知事 辺野古承認「撤回も」新たな訴訟確定後』、『タクシー初乗り410円 東京都心部 大手、距離縮め申請』(6日付、毎日朝刊)

四月五日
 競泳のリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた水泳の日本選手権が東京辰巳国際水泳場で開かれ、注目の男子平泳ぎ100㍍決勝で北島康介(日本コカ・コーラ)が59秒93の2位に終わり、五輪出場=五輪派遣標準記録は59秒63=を逃し5大会連続の五輪代表への挑戦は同200㍍に持ち越した。一方、女子100㍍バタフライ決勝では、4日の準決勝で57秒55の日本記録を出した15歳の池江璃花子(ルネサンス亀戸)が57秒71で制し、初の代表入りを決めた。
        ☆        ☆

 名古屋まで。帰りに名鉄犬山線車内から見た五条川の桜はまさに満開、綺麗な白いジュウタンがどこまでも続く様子は見事のひとことに尽きた。江南駅から自宅に徒歩で帰る道すがら、路傍に咲く桜たちに思わずシャッターを押しはしたものの、こちらは最近、機種変更したばかりのスマホでの画像保存と添付送信の方法が分からないまま、時が過ぎていってしまった。そのうち、「何だ。こうすれば良かったのか」と簡単操作であることだけは、感覚的には分かるのだが。さて、どうしていいものか。わざわざドコモショップまで行くまでもない、とは思うのだが…。

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「北朝鮮が核兵器の原料プルトニウムの製造に使ってきた寧辺(ニョンピョン)の再処理施設から最近、煙が出ているのが衛星写真で確認された」とは、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」の発表。どうやら、北朝鮮が実験用黒鉛減速炉(原子炉)から取り出した使用済み核燃料棒を再処理してプルトニウムを抽出する作業を進めているか、近く着手するための準備をしている可能性が濃厚だという。
 ロシア連邦捜索委員会が5日、ロシア国内でオウム真理教の関係先を一斉捜索。捜索されたのは、モスクワとサンクトペテルブルクの計25カ所で、うちサンクトペテルブルクでは40人を拘束、拘束された信者らはインターネットを通じて違法に寄付金を募っていたためだ、と説明している。オウム真理教は先月にも、旧ユーゴスラビアのモンテネグロで信者とみられる日本人4人を含む60人が国際組織犯罪に関与した疑いで拘束されており、国際テロが多発するなか、目が離せない状況下にある。
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【きょうの一文・ことば】
「8人に共通するのは、時代の境目の断層に立っていたこと。順風満帆の人はいません。面白く、分かりやすく書けないという挫折や失敗から出発しています」。多言語世代とされながら国際交流の失敗を描いた多和田さんしかり、だ。
=5日付毎日夕刊【Interview 清水良典さん(文芸評論家)現代8作家の出発点探る 新刊『デビュー小説論』】の記事のなかで。

【新聞テレビから】
☆『モモ満開サクラと共演 守山 東谷山フルーツパーク』、『西日本4電力原発で提携 廃炉技術、再稼働安全策で』『伊方3号機 使用前検査』、『名大入学式に4403人 新大学生 自覚の春』『37年ぶり新医学部 東北医科薬科大に新設』『悪質バイト対策本早大が全員に配布』、『おかっぱ丸眼鏡…“完全コピー” 藤田嗣治さんですか? いえ美術館職員です 名古屋市美術館の塚本さん体張って展覧会PR ランスと名古屋友好の懸け橋』、『ニッポンの学校AtoZ 南米出身の男女動画で紹介』『入学式…保護者は派手なドレス避けて』『前で偉そうに話すのは校長先生やPTA役員。静かに聞きましょう』、『ベビーカー挟み100㍍走行 東京メトロ 非常通報に停車せず』、『腹部に傷41歳女性死亡 殺人か、千葉のアパート』(5日付、中日夕刊)
☆『津波の恐怖生々しく 旧たろうホテル一般公開始まる』、『温暖化、このまま進むと 世紀末には2700兆円の損失 英の大学発表』、『〈特集ワイド〉正恩氏は軍事の天才? ―ソウル解放』の真意【鈴木琢磨】』、『パキスタン北部地滑り60人死亡 日本人団体足止め』、『事業費執行上半期8割 首相、予算前倒し指示』、『尖閣警備専従12隻体制 海保が増強 中国船に対応』、『「とと姉ちゃん」初回は22・7% 名古屋地区』、『フランス王朝気分で滞在を ベルサイユ宮殿1部ホテルに』、『アイシンAWを提訴 賠償請求 元就活生「関係迫られた」』(5日付、毎日夕刊)
☆『〈G7 2016 ISE-SHIMA SUMMIT〉不審者対策隙間なく 賢島周囲にフェンス あす開催まで50日』、『岡崎城400㍍石垣確認 国内最長 江戸期の絵図通り』、『海外技能職日本で実習 トヨタ、現地幹部育成狙う』、『便利お届け宅配ロッカー 食品注文→会社で受け取り 家事を手助け』『設置の動き広がる 日本郵便など』、『化粧品仕入れ装い脱税 名古屋国税告発 卸売会社、3000万円』『「マルチ商法」で会員一時数万人』、『選挙運動員報酬田母神氏認める「当時違法と思わず」』、『町内会費など着服元名古屋市議逮捕 88万円、容疑を否認』(5日付、中日朝刊)
☆『難民暁の送還 EUまず500人 混乱避け警官同行1対1』、『抗がん剤2000年以降急騰「分子標的」開発高額 日米医師分析』、『甘利氏側との面談記事 URご都合公開 「私的備忘録」、報道後に一転〈解説〉「政官接触」常に開示を(日下部聡)』、『英語力中学1位千葉 国が初評価 上位は独自施策 高校1位群馬』、『宣教師の遺骨?発見 新井白石が海外情勢尋問 東京の屋敷跡』(5日付、毎日朝刊)

四月四日
 朝から春雨。きょうは、二十四節気のなかの【清明(せいめい)】。江戸時代の暦の解説書にある「清浄明潔」の略だそうで、すべてが生き生きと清らかに見えるのだという。

 ギリシャに密航した難民・移民をトルコに送り返す〈送還〉が4日から始まった。難民らの流入抑制をめざすEU(欧州連合)とトルコの合意に基づく措置で、この日はギリシャのレスボス、ヒオス両島を船で出港した人びと約200人がトルコ沿岸部ディキリに送り返された。大半がアフガニスタンやパキスタン人だという。
 EUとトルコの合意によれば、ギリシャから送還する代わりにトルコ国内のキャンプに避難しているシリアからの難民を最大7万2000人、EU加盟国で受け入れる取り決めとなっているというが、さてどうなるか。世界の視線が集まっている。
        ☆        ☆

 月曜日。舞が定期検診で近くの町医者へ。最近は、落ち着いてきているので付き添うことは控えているが、どうしても血圧測定のデータが高い。家では私が時折、嫌がる彼女をなだめつつ家庭用の血圧計で検診しており、このところは安定しているはずなのだが。医師の前で緊張するからか。高くなりがちだ。いずれにせよ、油断大敵。私がしっかり診ていなければ、との思いを強くしている。健康あってこその命だ。
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 東京新宿にJR新宿駅に直結する国内最大のバスターミナル「バスタ新宿」が出来、この日から開業。周辺19カ所の高速路線バスの乗降場が集約されたもので、これからは1日に最大1600便超が発着、全国各地とつながる新たな交通拠点になる。バス停車場は4階と3階に計15、乗り入れる運行事業者は118社に及ぶ巨大バスターミナルで3階にはタクシー乗り場や観光情報センターも開設されたという。
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【きょうの一文・ことば】
 過疎化の山あい、神奈川県最古の小学校舎焼失。泣きながら消火する人々。
 世代を超えて無数の思いをつなぎ、よりどころにした「学校」という柱。
        ◇
 少女誘拐事件。「君は捨てられた」と絶望を刷り込む卑劣な手口。同じような刷り込みで諦めさせる落とし穴、世の中あちこちに。
=4日付毎日夕刊『近事片々』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『サクラエビ豊漁に沸く 静岡で初競り』、『「びっくりぽん!」 NHK朝ドラ「あさが来た」 平均視聴率22.3%』、『〈伊勢志摩サミット〉閣僚会合地元も活況 世界が注目特産PR好機●おもてなし研修●給食にG7料理●若者や市民参加』、『シャープ株一時6.4%高 業績回復に期待感』、『育休でボーナス減額せず 1カ月以内 国家公務員、今夏から』、『競うスクープ出版救う? 文春 スキャンダル続々 新潮』、『雄勝石復興の鼓動 特産で太鼓音色多彩』(4日付、中日夕刊)
☆『錦織初V逃す テニス・マイアミOP』、『ダークダックス喜早哲さん死去 ゲタさんの愛称=3月26日に急性肺炎で死去。85歳だった』、『新宿バス玄関集約 利用者「便利になった」』、『がんで転職4割非正規 研究機関調査』、『「英の漱石記念館」来秋閉鎖へ 入場者減で経営難 資料2000点の行き先未定』、『■日テレ視聴率 2年連続3冠達成』(4日付、毎日夕刊)
☆『新宿に巨大バスターミナル 1日最大1600便』、『巨木に挑む氏子の誇り 御柱祭木落し』、『家庭の預貯金や株は最高…でも 単身20代の6割資産ゼロ「黒田緩和」3年広がる格差』、『租税回避地で2200億円取り引き プーチン氏周辺、資金洗浄か』、『箸袋集め続け半世紀 名古屋発祥「趣味の会」』、『★花総まりさんに大賞=菊田一夫演劇賞の大賞が「エリザベート」で主演した花総さんに決まった』、『就活ハートつかまえろ 警察、志望者半減で躍起』(4日付、中日朝刊)
☆『変幻自在淡墨桜満開 岐阜・本巣』、『入学式の2日前築73年校舎全焼=神奈川県内で最も古く、県内で唯一現役の木造建物が焼失。この建物は戦前の1943年に「青根村国民学校」として建てられた総ヒノキ造り。昨年4月、相模原市の登録有形文化財に指定されていた』、『天下分け目の青野カ原 当初「関ケ原」と呼ばず 合戦直後の史料に記述』、『体操全日本個人総合 内村(航平、コナミスポーツ)9連覇』、『浅田(真央)が現役続行宣言 平昌五輪は「先のこと」』、『認知症妻と67歳心中か「介護に疲れた」』、『東京消防庁 救急記録の交付拒否 不搬送 認知症男性遺族に』『「死者プライバシー」理由』『処置適否判断に写し提供不可欠』、『在宅介護「限界」7割 家族の負担浮き彫り 本紙調査』(4日付、毎日朝刊)

四月三日
 長野県諏訪大社で6年に1度の御柱祭。この日は諏訪大社の上社に立てるモミの巨木(御柱)を最大斜度27度、長さ36㍍の急坂から落とす木落としが同県茅野市で始まった。
        ☆        ☆
 
        ❤        ❤
 きょうは、機種変更したばかりのスマホの取り扱いに少しだけなれ、なんとか使いこなせそうな気がしてきた。世は桜満開なので、合間に横笛で〈さくら〉はじめ数曲をふいてみる。
 使い始めのスマホでは亡き愛猫こすも・ここが大好きだったアメージング・グレイスをユーチューブで2度、3度、4度…と繰り返し聞く。耳にするうち生前いつも私の傍らで一緒に静かな表情で聞いていた、あの姿を思い出し、とめどなく涙があふれ出た。
 1カ月前は、老体に自ら鞭打つようにして、まだ一生懸命に生きていたのに。彼女は、もう帰ってはこない。でも、こすもは私たちの心のなかで永遠に生き続けることだろう。いまごろは能登で生まれ、大垣で不意の交通事故で亡くなった先代の愛猫てまりと共に地上に咲く桜たちを見ているかもしれない。
 こすも・ここ! 〈泣かんとき〉。長い間、本当に家族を守り続けてくれてありがとう。次女猫のシロちゃん、がんばっているから。心配しないで。
        ❤        ❤

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 今夜のNHK総合のサンデースポーツ。リオ五輪への出場が決まっている重量挙げの三宅宏実さん曰く「下からのエネルギーを上に爆発させ、表彰台の真ん中に立ちたい」と。プロ野球で阪神に4年ぶりに復帰した藤川が、横浜球場でのDeNA戦で好投し、8―3で勝ち13年ぶりの先発勝利。「いつも人生はこれから先が大切なので、喜んでもらえるよう頑張ります」と藤川。
 CBCの『〈情熱大陸〉シアワセ探す冒険の始まり 節電女子―稲垣えみ子』では「原発事故が起きていなかったら、こんなことやってないし」と稲垣さん(51)。すごく分かる気がする。節電もここまで徹底させるとは。たいしたものである。
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【きょうの一文・ことば】
「貧しい人とは少ししか物を持っていない人ではなく、もっともっといくらあっても満足しない人のことだ」「私たちの本音は何でしょう。今の発展を続けることが本当に豊かなのでしょうか。この地球はどうなってしまうのか。私たちが呼吸する酸素はあるのでしょうか」「グローバリズムを私たちはコントロールできていますか。みんなで良くしていこうという議論など本当に出来るでしょうか」「人類は今、消費社会をコントロールできてはいない。ヒトがその力に支配されている」「我々はこれまでとは違う文化と闘い始めなければいけない」
=3日夜東海テレビ『〈Mr.サンデー〉世界が熱狂…伝説「感動スピーチ」全映像』のなかで。世界1貧しい大統領、ウルグァイのホセ・ムヒカさん

【新聞テレビから】
☆『立憲主義回復へ政権交代が必要 長谷部恭男教授(早稲田大学、憲法)語る 戦争法施行に怒り国会前3万7000人 参院選へ野党は力合わせて』『安倍明文改憲―9条、緊急事態条項 根拠なく不安あおる手口 参院選は「立憲」か「非立憲」かの選択』(3日付、しんぶん赤旗日曜版)
☆『〈サンデー版+テレビ 大図解〉イタリアの遺産』、『笑みも満開 鶴舞公園』『We❤SAKURA 外国人夢追い「一花咲かす」』、『年金5兆円損失見通し 運用法人株積極投資が裏目 15年度専門家試算〈解説〉国民へリスク説明を(東京経済部・渥美龍太)』、『外国人労働者年内100万人に 政府推計』、『シャープ買収鴻海締結 郭会長、リストラに含み』、『〈伊勢志摩サミット〉お・も・て・な・し ホテル困惑「招待国を早く知りたい」 名古屋など改装は先行』、『神武天皇式年祭へ両陛下が奈良訪問』、『延べ3億人分保有も 消費者庁「名簿屋」の実態調査』、『誘拐後別名で少女呼ぶ 埼玉の事件 容疑者、発覚防ぐ?』(3日付、中日朝刊)
☆『G7外相、原爆慰霊へ 広島平和公園を訪問 11日』、『野党一本化15選挙区 32の1人区協議中「10」本紙調査』、『鴻海会長「短期間で黒字」シャープ買収契約』、『大阪のNPO 養子縁組ネットあっせん 国内初 手軽さに懸念も』『早急なルール作りを』、『気勢上げ大木運ぶ 諏訪(諏訪大社の御柱祭)』、『高架下店また中皮腫 大阪・死亡「電車通過で石綿(アスベスト)飛散」同じエリア』、『埼玉少女誘拐 無力感植え付け支配か 容疑者「誰も捜してない」』『「玄関の傘で名前知った」』(3日付、毎日朝刊)

四月二日
 満開。満開近し。五部咲き。咲き始め。つぼみ。とは、新聞が毎日、朝夕刊で伝える〈桜だより〉である。それによれば、きょうの夕刊の段階で東山公園、名古屋城、平和公園、山崎川(名古屋)新境川堤、岐阜公園(岐阜)…が満開に。木曽川堤(一宮)小牧山(小牧)淡墨桜(本巣)長島公園(桑名)…が満開近しで大津の三井寺、京都の円山公園、嵐山、伊賀の上野公園は五分咲き、伊那の高遠城址、松本の松本城となると、まだつぼみである。
 いずれにせよ、春らんまん人々は桜を謳歌しているのである。

 このうち夕刊報道では〈満開近し〉だった鶴舞公園(名古屋)へはドッと人が押し寄せ、レジャーシートが通路まではみ出し人、ヒト、ひとの波で埋まり、大変なにぎわいに。各地とも外国人観光客らも加わっての花見シーズンがいよいよ始まった。そんななか「わたしは、散ったあとの〈葉ざくら〉が好きなの」と毎年決まって話すのが、舞そのひとだ。わからぬわけでもないけれど。確かに大役を果たした後の姿はなんであれ、美しい。なぜか、先に旅立った愛猫こすも・ここの最期の日々を思い出してしまうのである。
        ☆        ☆

 このところメール送信ひとつをとっても、老人のように反応が極端に鈍くなっていた愛用のスマホ(ドコモのMEDIAS)。データが多過ぎることもあってか、とうとうボタンにタッチしてもロックが解除できない最悪事態に陥った。
 デ、4年前にMEDIASを購入した近くのドコモへ。私にとっては、使い勝手がとてもよく数々の思い出が染みた、愛するNECのMEDIASの製造は既に業界から撤退して行われていないと知り、ショックを受けた。
 ならば―と、思い切って現在、世界で1番人気だとされるサムソンの「GalaxyS6」への機種変更を決断。扱いについての詳しい説明を受けたあと契約書にサイン、続いて写真や電話番号簿のGalaxyS6へのデータ変換と、きょうは起床時のロックがはずせない緊急事態発生に始まり、ナンダカンダとほぼ1日をスマホ騒ぎに振り回される結果となった。
 なかでも写真ひとつとっても1万枚近くに及ぶ容量荷重が災いしてか、新機種へのデータ変換は、至難の業に。何度も保存の必要がないと判断したデータ消去を繰り返し、やっとの思いで電話番号簿とメール(受信メールに限る)の転換を終えたが、写真はとりあえずSDカードに保存した状態にしておく、ということで長い1日が終わった。
 さて。問題は取り扱いがうまく出来るかどうか、だ。なれるまでは、大変な気がする。というわけで、本日は息絶えたスマホと共に悲しく、長く、辛い1日となった。久しぶりに疲れ果てた。

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 那覇地検が、先に辺野古沿岸部にある米軍キャンプ・シュワブ周辺の立ち入り禁止区域に許可なく入ったとして中城海上保安部(沖縄市)に逮捕されていた沖縄県在住の芥川賞作家目取真俊氏(55)を釈放。地検はこんご任意で捜査を続け、処分を最終判断すると見られているが、目取真氏は「米軍基地の中に8時間近く閉じ込められる異常事態だった」と話しているという。
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【きょうの一文・ことば】
 祈りの場でもある海を埋め立てることに、胸が締め付けられる思いがしている。私は直接的な活動はしていないが、沖縄の人にとってどれだけ海が大事かということを染み込ませて小説を書いている。ただ、世界的に何か危険な動きがすごい速さで進んでいる。その中で目取真俊さんには小説を書いて今の時代にぶち当てるのでは遅いという焦燥感があったのではないか。(逮捕に)社会的影響力のある彼を狙う意図があったとすれば、ひどいことだ。
=2日付中日朝刊『辺野古禁止区域侵入疑い 芥川賞作家を逮捕』の記事のなかで。沖縄県在住の芥川賞作家又吉栄喜さんの談話「彼狙ったなら、ひどい」のコメント全文そのまま

 震災関連死という人災がらみの死者が多い福島県では、特にその後の「生の意味」が強く求められている。歴史上、完全に否定されたナチスとは異なり、原発は未だ「過ち」とはされず、猶も再稼働されつつある。震災関連死者やその周辺の人々の「死の意味」「生の意味」は、それによって隘路に隠れ、見えなくなった。
 被災者の心のケアに力を入れると国はいうが、それならまず福島第二原発の廃炉を事業者任せにせず、自ら決めるべきだろう。これはこれ厄介な人災を逃るる妙法であるし、多くの人々の死や生の意味も見いだしやすくなるはずである。
=2日付中日朝刊『〈うゐの奥山 玄侑宗久〉妙法』から抜粋。福島在住の作家で僧侶でもある玄侑さん

【新聞テレビから】
☆『核テロ阻止「永続的課題」サミット声明採択し閉幕』、『〈伊勢志摩サミット〉「開催50日前」記念 海女らアワビ放流』、『御柱 里へ曳行 諏訪大社大祭開幕』、『名古屋城 今、昔、そして未来は?』、『最後だから…TSUNAMI 放送自粛5年 閉局の宮城・女川FM』、『清志郎さんノートに発表曲 20代前半、不安と自信』、『トヨタ1号車誕生の地保存へ 刈谷の元工場 解体一転、検討』、『衛星「ひとみ」軌道10個の物体を確認 米軍「分解した破片か」』(2日付、中日夕刊)
☆『核テロ阻止国際連携 IAEA(国際原子力機関)と協力 核サミット閉幕』、『●eye老ペット穏やかに 認知症・寝たきり――最後の瞬間まで見守る介護ホーム 東大阪 スタッフが愛情注ぎ』、『■北米最古の邦字紙=「羅府(らふ)新報、カリフォルニア州ロサンゼルス。3年で8400万円の損失=ピンチ』、『■皇居・乾通りの桜見ごろ』、『増税延期「政治判断で」首相、経済情勢を考慮』、『太陽光発電量10年で23倍 千葉大など調査 買い取り制度後急増』、『花の下「犬山祭」城下町に車山の妙技』、『増えるドローン不明 昨年拾得336件、遺失119件 専門家事故防止へ警鐘』『活用拡大・法令整備並行』、『〈テニスマイアミOP〉錦織圧勝決勝へ 好リターンキリオス寄せ付けず』、『羽生V逃す 世界フィギュア』(2日付、毎日夕刊)
☆『淡墨色に先急ぐ 本巣桜見ごろ』、『首相、再稼働推進を宣言 核サミット 福島の現状触れず』、『辺野古禁止区域侵入疑い 芥川賞作家を逮捕』、『リニアにらみ来年5月 コメ兵 名駅前に大型店』、『自転車パトいざ出動 全国初 愛知県警が新設』、『〈フィギュアスケート■世界選手権〉跳べぬ真央SP9位 膝の痛み抱え「気持ち強く」』、『「南海トラフ地震に直結せず」 和歌山震度4 名大教授見解』(2日付、中日朝刊)
☆『傷なおチェルノブイリ30年』『廃炉計画立たず チェルノブイリ原発 核燃料行き場なし』『〈隔離の傷痕らい予防法廃止20年②〉家族の時、奪った国「私の過去に謝って」』、『雨に煙る夜桜 名古屋』、『テロ対策で情報共有を 核サミット コミュニケ採択へ』、『「あいさつ」「運動」のススメ 鈴木スポーツ庁長官異例の訓示』、『病気リスクで料金に差も 明治安田生命 遺伝情報保険に活用検討〈解説〉法整備議論進まず(土屋渓、千葉紀和)』、『線路は続くよ、1㌔も 京都・ジオラマ公開 鉄道博物館29日オープン』(2日付、毎日朝刊)

四月一日
 ワシントンで核物質や核施設の防護・管理強化について話し合う「核安全保障サミット」の全体会合が始まった。日米両政府はその席で核兵器に転用できる高濃縮ウラン燃料のさらなる縮減や、核物質の防護をより強化することなどを盛り込んだ日米共同声明を発表。
 沖縄・那覇の第11管区海上保安本部が米軍キャンプ・シュワブ周辺の立ち入り禁止区域内に許可なく入ったとして、日米地位協定に伴う刑事特別法違反の疑いで沖縄県在住の芥川賞作家目取真俊容疑者(55)を逮捕。逮捕容疑については「1日午前9時20分過ぎ、カヌーで立ち入り禁止区域を越え、シュワブの陸地部分に許可なく侵入した」としている。目取真氏はカヌー隊のメンバーが米軍側に連行されそうになり、助けようとして拘束されたという。
        ☆        ☆

 きょうは時折、雨がぱらつく少しだけ花冷えのする1日に。
 午前11時39分ごろに三重県南東沖を震源に和歌山県古座川町で震度4、近畿から東海地方にかけても震度3を記録する地震(震源の深さ10㌔、マグニチュードは6・1)がグラリと来て、とうとう南海トラフ地震の発生か―と思わせたが、幸いそうではなく、被害もなかった。
 今回20回目となる私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」のテーマエッセイ=テーマは〈手〉=の編集作業に携わり、その第1弾として「手つかずのPASTEL」/真伏善人、「左手の小指」/黒宮涼の2本をアップし公開に踏み切る。

【きょうの一文・ことば】
(単なる感傷にふけがちな今どきの)老人小説とは違う、〈センチメンタルの義憤〉が世代を超えて読む者の胸を激しく打つ=1日夜、CBC『〈中居正広のキンスマ〉天才・田中角栄の真実』のなかで。石原慎太郎のベストセラー小説「天才」について。作家西村賢太さんの感想

 あぁ、権力というものは所詮水のようなものだ。指と指の間からあっけなくこぼれて消えていく。角栄さんは有無を言わさず、すばらしい存在だった。あれだけの存在感のある政治家はいなかった。この番組を作っていただき、角さんも喜んでおられるに違いない。=同上の番組のなかで。作家石原慎太郎さん

【新聞テレビから】
☆『〈生駒と織田 歴史物語19 江南郷土史研究会須賀弘之〉吉乃(久庵桂昌大禅定尼)織田・生駒氏が歴代供養●柏原(かいばら)藩主織田氏略系図』、『鉄炮隊演武・和太鼓演奏など 金助桜まつり 3日、大口・堀尾跡公園』『八剱社で舞い奉納』(4月1日付、尾北ホームニュース)
☆『〈ダーウィン再〉巨大ゾウVSライオン! 命の攻防』(4月1日午後、NHK総合)☆『〈中居正広のキンスマ〉45万部のベストセラー 天才・田中角栄の真実 金権批判の急先ぽうで政敵の慎太郎が今なぜ角栄を天才とたたえるのか…日中国交正常化…新幹線…高速道路…テレビ放送網…角栄が全て作り上げた! 封印されたロッキード事件の真実…最期の時』(1日夜、CBCテレビ)
☆『新社会人 さぁ、働くぞ』『◇三重の入庁式 サミットの戦力に ◇愛知の入庁式 公正に職務執行』、『名古屋や岐阜見頃は今週末』『訪日客桜でおもてなし 各地の名所露天の「味」も人気』、『和歌山南部震度4 三重沖震源 鉄道一時見合わせ』『新年度初日緊張走る 地震の三重県庁会議中サイレン』『揺れた!素早くテーブル下に 「南海トラフかと」不安の声』、『システム障害日航46便欠航 6700人影響』、『大企業の景況感大幅悪化 3月短観円高、中国減速響く』、『「中学の頃から誘拐願望」埼玉の事件 ネットで場所探す』『〈グラフ〉愛知・岡崎の松井本和蝋燭工房 職人の誇り伝統100年 昔ながらの“自然製法”貫く』(4月1日付、中日夕刊)
☆『辺野古移設遅れ懸念 米大統領、首相に 首脳会談』『慰安婦合意着実に履行 日韓首脳確認 拉致問題協力も』『南シナ海米中平行線 首脳会談 対北朝鮮で協調確認』、『景況感2期ぶり悪化 大企業・製造業 13年以来の水準 日銀3月短観〈解説〉増税判断に影響も(中井正裕)』『東証が一時400円超下げ』、『同性カップル証明書伊賀市も 制度始まる』、『(女性)看護師が点滴で13人を殺害容疑 イタリア・逮捕』、『iPS心筋がん化抑制に道 慶応大チーム 原因の未分化細胞 特殊培養液で死滅』、『少女誘拐容疑者「一人歩きの子つけた」「願望中学時代から」』、『死者少なくとも21人 インド高架道崩落 70人以上搬送』(1日付、毎日夕刊)
☆『隔離法廷違憲の疑い指摘 最高裁有識者委 ハンセン病「差別」』、『安保協力「見える形で」日米韓首脳会談首相が表明へ』、『市長側、リコール署名準備 名古屋市議報酬問題 条例廃止要求の案も』、『女性の繁忙時勤務増える 資生堂 輝く働き方リメーク』『デンソー ブラザー工業 在宅勤務導入 個人の事情に合わせ』、『〈訃報〉鳴き声物まねの名手 江戸屋猫八氏(えどや・ねこはち=動物物まね演芸家、本名岡田八郎=)3月21日、進行胃がんのため死去。66歳。東京都出身』、『〈訃報〉「新国立」当初デザイン ザハ・ハディド氏急死 65歳』(1日付、中日朝刊)
☆『凍土遮水壁の凍結作業開始 福島第1原発』、『女性活躍推進法スタート 均等法施行きょう30年』、『智弁学園初Vセンバツ』『最優秀応援団賞は(21世紀枠で出場した香川の)小豆島=小豆島は選手が17人。応援団は「18人目の選手」を意味する背番号18の赤いジャンパーを着てアルプス席を埋め尽くした。選手との強い一体感が評価されたという』、『食品ネット購入指示か 誘拐容疑者 少女の外出制限 異例のヘリ移送』『千葉大卒業取り消し』(1日付、毎日朝刊)

08/4/26