【生きてゆく人間花たち/2015年11月の唄】

平成二十七年十一月三十日
 「熱砂」同人の全員にテーマエッセイ「しあわせ」を出来るだけ早く私あてに出稿してくれるようメールでお願いする(400字詰め3枚で、真伏善人さんからは既に届いている)。

 寒い朝。きょう午前7時ごろ、自らの戦争体験をもとにした戦記漫画「総員玉砕せよ!」はじめ、「ゲゲゲの鬼太郎」(「墓場の鬼太郎」から改題)「悪魔くん」など数々の妖怪漫画で多くの人々に親しまれてきた、あの水木しげるさん=紫綬褒章と文化功労者の受章者=が東京都内の病院で心筋梗塞のため亡くなった。鳥取県境港市出身。93歳だった。

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 月曜日で妻、舞のリサイクルショップ「ミヌエット」はお休み。とはいえ、耳、歯、そして薬切れに伴う定期診療で近くの医院にも出向く。私はわたしでしばらくご無沙汰していた眼科医を訪れるなど、ふたりで1日じゅうあちこちの病院に診ていただいてもらうという日に。
 これも歳のせいなのか。実を言うと、東京滞在中、都内各所を歩きまわったあげく、作家仲間との付き合いに田舎者の東京への好奇心も手伝ってか。連日の深酒もたたって、深夜未明に左まぶた上部分を2度にわたって原因不明の激痛に襲われ、「もうだめか」と思ったが、なんとか治まった。で、手にしたメモ帳にいったんは遺書まで書き始めた(幸い、こうして生きているのでたいしたことはなかった。妻は「いつも大げさ過ぎる。そういう人ほど長生きするわよ」と慰めてくれている)。

 そんなわけで、いつも付き添うことにしている池田医院では彼女の診察後に、私自身のそのときの状況について説明し脳梗塞などの前兆ではないか、とお聞きしてみると、町の名医曰く「脳梗塞の前兆ではありません。ようは、あまりからだを酷使しないで睡眠をとることです。疲れているみたいなので、何より無理しないこと。神経からきており、休まれることが大切」と叱られてしまった。舞も池田医院に行くまでに家事の合間の買い物、他の病院がよいとハードだったこともあって、この日はかなり高い血圧で「あまり無理なさらないで、少し注意してほしい」と釘を刺された。
 いずれにせよ、なんだか年齢を感じさせられる日となった。ふたりとも、これまで、いつだって誰よりも若い若いと思って生きてきたのに。そのうち、ある日突然、どこかに命を運ばれ、拉致されていく。そんな気がせぬでもない。
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 〈野球発祥の地〉の巨大な記念碑=東京・学士会館一帯にて
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 その東京物語だが、わずか3日間とはいえ都内を駆けまわり忘れものを2度した半面、そのせいもあってか思いがけず知られざる名所を知り、出会ったものがある。
【忘れもの】
 初日、26日の夜。私は如水会館スターホールであった日本ペンクラブの「ペンの日」懇親会に出、引き続き学士会館近く居酒屋での有志による2次会に臨んだが、その席で白い傘を如水会館に忘れてきたのに気づいた。
 デ。翌朝、ひと夜泊まったホテル「ヴィラフォンテーヌ神保町」から界隈を歩きながら如水会館まで傘をとりに出向いたが、その道すがら出会ったのが学士会館横にデンとしてあった日本野球発祥の地=碑文には、「東京大学およびその前身の開成学校でアメリカ人教師のホーレス・ウィルソン氏(1843~1927年)が学課の傍ら生徒たちに野球を教えた」とあった=を示した野球のボールを象った巨大な碑で、それには感銘した。
 それに如水会館は、長男が准教授も務める一橋大学の同窓会館だ、とのこと。一帯は、共立女子大などが立ち並ぶ〈文教の森〉といっても良い風情で、トウキョウには珍しく通行人の数も少なく、静かで落ち着いた佇まいには歩くほどに魅せられていったのである。私は何度も立ち止まりつつしばらく時間を費やし、界隈をあるいた。 

 そして忘れものは今ひとつ、またしても発生した。
 27日夜、西新宿のホテル「ハイアット・リージェンシー東京」での『岳真也作家デビュー五十年出版記念会』の席でお土産として渡された岳さんがデビュー50年に併せて上梓された『此処にいる空海』と『真田信幸―天下を飾る者』の2冊をまたまた、2次会の席、「嵯峨野」の座敷に前夜も忘れた白い傘と一緒に置き忘れ、2日目の宿泊先となった高円寺の「HOTEL METS」に着いて初めて気がついたのである。
 幸い、この日の主人公である岳さんに携帯で連絡、身柄確保(座敷の一角に置かれていたという)のうえ、わが家に送っていただいたが、いやはや皆さまには大変な迷惑をかけてしまった(結局のところ、白い傘はいずこかに消え去った)。

 東京滞在中には、ほかにもまだまだ多くの出会いがあったが、今宵はそろそろ筆を置く。デないと、睡眠不足と深酒、無理がたたって、またまた激痛が走り、血の海が全身から噴き出し、あげくにあの世に連れ去られてしまう。そんな予感がするからだ。本欄「生きてゆく人間花たち」を読んでくださっている皆々さま。それでは、おやすみなさい。お互いに、からだを大切に。元気で長生きしましょう。
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 同時多発テロが起き非常事態宣言下にあるパリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が世界150カ国の首脳が集まって始まった。京都議定書に代わる2020年以降の温室効果ガス削減策などについて激しい議論が交わされる見通しだが、合意の拘束力や資金支援の在り方など詰めるべき論点が山積しており、各国ともどこまで歩み寄れるか、が焦点。環境に配慮した人間らしい「人類の生」が生きるか、死ぬか。先行きを決める重要な会議だけに、その結果と効果、人間たちの叡智に期待がかかっている。
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【きょうの一文・ことば】
「山腹が根雪になっておらず、風が強い上側だけ雪が吹き込んだのではないか。雪が浅い初冬から晩秋ならでは、の光景」(藤崎さん)「20年近く富士山を観測しているが初めてです」(田代さん)=30日付毎日夕刊『真横に線? 富士山7合目』の記事のなかで。甲府地方気象台の藤崎健一火山防災官と日本地図センター常務理事田代博さんの話

【新聞テレビから】
☆『水木しげるさん死去 93歳「ゲゲゲの鬼太郎」』『妖怪を文化に 戦争体験漫画に投影 水木しげるさん死去』『生きること大事に』、『断夫山古墳に光を 熱田神宮公園 特製パンでPR』、『クリーン技術投資倍増 日米など20カ国 COP21開幕へ』、『イオン常滑今週末開業 空港前島やっと追い風』、『郵便物隠した疑い 香川の元局員逮捕』(30日付、中日夕刊)
☆『COP21きょう開幕 「新枠組み」溝深く パリ厳戒デモ参加者289人拘束』『木の葉表現光の衣装=エッフェル塔が緑色にライトアップされ木の葉を表現した光の衣装をまとった』、『子供の虫歯激減 予防策浸透20年余で4分の1 歯科医増え閑古鳥も』、『知的障害教え子にわいせつ 愛知県警 容疑の50代教諭逮捕』、『口永良部避難解除へ 来月25日』、『7人制ラグビー女子兼松選手 娘の笑顔初めての涙 長い道仲間、家族支えに』『ラグビーホンダ タカウ選手急死』(30日付、毎日夕刊)
☆『国内でテロ「ある」79% 臨時国会 開会せず56%批判』、『温暖化・対ISを協議 COP21、パリで開幕へ』、『ポーズは「白杖SOS」 岐阜市図案化 国がお墨付き』、『女子も五輪切符 ラグビー7人制』、『〈ニュース前線〉「やまぬ建物不正 命軽視 耐震偽装判明 半田のホテル 営業権譲渡』、『「戦争 記憶に残す必要」秋篠宮さま50歳、夫妻で会見』(30日付、中日朝刊)
☆『シリア首都近郊 IS狙撃手廃屋の300㍍先に 終わりなき消耗戦』『シリア 日常と戦場隣接 砲声気に留めぬ児童 街にロシア人の姿 対IS空爆成果見えず』、『ハンセン病家族ら提訴へ 差別波及 国に謝罪要求』『4歳で両親強制隔離 差別で通学も困難 「ハンセン孤児」傷深く 奄美の女性「前向くため」声上げる』(30日付、毎日朝刊)

十一月二十九日
 午後、名古屋駅近くの慣れ親しんだ「つちやホテル」へ。

 ここで中部ペンクラブの27年度の3回目の理事会が行われるためで着いた時には既に会議が始まっていた。私は昨夜遅く東京から帰り、滞在中の出来事を本欄【生きてゆく人間花たち/11月の唄】に執筆、これを公開し終えるのに深夜から未明にかけ結構な時間を費やし、どうしても遅れざるを得なかった。
 理事会の方は事務局報告に始まり、ことし9月の公開シンポジウム「中部ペンを読み文学を語る」をはじめ、11月の「秋の文学散歩・清流と名水、文学の舞台・郡上八幡を訪ねる」の報告と審議に続き、各委員会報告があったが席上、諸事情からこれまで理事会の場所として使用してきた「つちやホテル」での会議は今回が最後になる旨、事務局側から説明があった。

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「つちやホテル」は駅に近く、会議の場所としても最高で適任だったばかりか、これまで中部ペンクラブの数々の歴史と共に歩んできた。多くのドラマも生まれ、同人誌の例会の場としても利用されるなど、文学仲間にとっては貴重な存在だった。それだけに、ここでの閉会はこれまでの忘れられない数知れない歴史に棹さされる気がして惜しい気がしないでもない。
 個人的には、私が新聞社のサンデー版デスク長当時、愛知万博があった年に中日新聞のサンデー版漫画の「焼けあとの元気くん」(1983年6月~2008年12月まで中日、東京、北陸中日新聞に連載)の作者、北見けんいちさん率いるスタッフ一行が万博会場を訪れた際に懇親の宴を開いて歓談したり、故鈴木孝さん主宰の同人誌「宇宙詩人」(その後廃刊)の仲間たちの朗読会に招かれたり、「同人誌その土俵」の執筆時には中ペン会長・三田村博史さんのご配慮で思ってもいなかった感謝の集いまで開いて頂いた。
 ほかにも中部ペンの各種催し、気の合う記者仲間ミキちゃん(今は亡き加藤幹敏元中日新聞編集局長・編集担当)との昇進祝い名目の飲み会、「熱砂」の例会や新年会などでも幾度か利用させていただいた。
 だから、私個人にとっても、この「つちやホテル」への愛着は人一倍強いものがある(ちなみに、土屋純二社長は「熱砂」同人の平子純さん、その人だ)。というわけで、「つちやホテル」の灯は、この先消えることがあっても私たち利用者の心には永遠に残る、ある種、名古屋の〈文学の園〉であったことは間違いない。これも時のながれか。経営のこととなると全くの部外者だけに、あきらめて受認せざるをえない。
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 写真は中ペンの会報67号と理事会の場で波紋を広げた1段ベタのカット文(右下隅)
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 ところで理事会の席で配られた中部ペンクラブの会報(第67号)1面のペンのイラスト付きカット文【安保法案は平和のためか? 九条の鎖が弛みいくさの扉が開いたらゲルニカや南京や沖縄・広島・長崎で民衆が浴びた殺戮は再び繰り返される。】との1段ベタのちいさな文が理事の間で大きな波紋となった。
 確かに会議の席で出された安保法案を戦争法案と決めつけてしまうのはいかがなことか、といったニュアンスの発言はよく分かる。でも、9条が既に侵されつつある事実は、やはりペンに生きる者としては看過できないのではないか。 
 あの「ノリソダ騒動記」の共産党員=途中、党の規律に背いて除名された=で作家、愛知県渥美町議でもあったミンペイさん(故杉浦明平さん、渥美郡福江村・現田原市折立町出身)だったら、この控えめなカット扱いについて、どう述べられるか。誰かさんの指摘どおり「こんなところだナ」というのか。それとも、もっと論陣を張れよ、と逆に激怒されるのか。
 一匹文士の私、伊神権太としては本気で展開するつもりなら、いろんな意見を公平に集約して、そこからみんなで真に戦争のない社会を目指すべきだと。そう思う。ペンは剣より強し、である。言論の自由は当然守られるべきで、何も一方の意見を封殺することはない。自由な言論によって平和な社会を守ること、これすなわちペンに生きるものの責務だからだ。
 ただ、純粋な文学活動が安保法案の論戦の場になってしまうなら、会報での展開は避けた方がよく、今回のカット文でよいと思う。ベタ記事にこそ真実味がある。まさに、ベタ記事危うし――中ペンでも今回の安保論戦に無関心ではないことの何よりの表れ、意思表示はすべきで、この扱いがちょうど良いのでは。

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 来年のリオデジャネイロ五輪で初めて実施される7人制ラグビーへの出場が既に出場権を獲得している男子日本代表に続き、女子も決定。今月上旬に行われたアジアの香港大会と28日から東京・秩父宮ラグビー場で行われた日本大会でともに1位となり、総合成績でトップを確定させたためで、喜びの輪が広がっている。「うれしくて。ブラジルで戦えるのだ、と安堵した気持ちになれました」とは29日の決勝戦でカザフスタンに14×7で勝利した俊足の山口さん。
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【きょうの一文・ことば】
 一番強くしたいのは心です。心はメンタルなものですが、ここを強くしなければ。心を強くして、リオにぶつけてオリンピック4連覇を目指したい。
=29日夜NHKサンデースポーツの〈野村忠宏×吉田沙保里 【最強】を求めて〉のなかで。レスリングの吉田沙保里さんの決意

 見えない自分に打ち勝つ=29日夜同じサンデースポーツの織田信成がフィギュア活躍選手に生インタビューのなかで。羽生結弦選手のことば

【新聞テレビから】
☆『空爆の地に花束あるの 私たちには世界の半分しか見えていない 故菅原文太さん妻 パリのテロで寄稿』『生前の文太さん 基地問題で活動』、『核のごみ21道府県拒否 最終処分地 前向き自治体なし』、『羽生V 史上初300点超え』、『いじめ加害者名開示 市教委が基準 大津、被害者側に』『遺族評価◇レッテル張り懸念も』、『死亡海保官 無理心中か 常滑 小3の娘は窒息死』、『同性婚51%が賛成 全国調査、身近では抵抗も』(29日付、中日朝刊)
☆『日トルコ絆深く 映画「海難1890」来月5日全国公開』『友好125年 本紙報道で振り返る』『「日本人救出は誇り」1985年テヘラン 100年越しの献身』『トルコ艦沈没/テヘラン邦人救出 史実描く』、『防衛費初5兆円台 沖縄基地負担軽減 来年度予算案』、『新国立負担400億円 2割減 政府と最終調整』、『政治資金パーティー 昨年258件 平均利益率83% 少ない経費で荒稼ぎ』『収入1000万円以上のパーティー 首相、3閣僚計10回』(29日付、毎日朝刊)

【お断り】当初29日付で、とお約束した東京での滞在記の余談(こぼれ話)は紙面と私の時間の都合もあって、30日付に紹介させていただきます。

十一月二十八日
 夥しい人びとが、それぞれの意識を頭に雪崩のように無言であるいている。
 そんな東京のまちを歩きながら、それでも学士会館界隈の落ち着いた風情は別格で歩くにつれ、次第に東京の良いところに染まっていく私。いま、こうして歩いているのは、この歳になってあこがれにも似たトウキョウ。その都会だ。――

 東京での三日間の滞在はそれなりに意義深いものだった。
【26日】この日は日本ペンクラブの創立80周年を祝う「ペンの日」懇親会に出席することが主目的。ただ、せっかくの機会でもあるので、私が知る日本人女性とネパール人男性のラブ・ロマンスとこれに伴って派生した恋歌「ラブバード・カトマンズ」、そしてその後に生まれた名古屋の平均年齢80歳のばあちゃん合唱団の団歌「愛のラブバード」のこんごの展開につき、マスコミの一線で働くその人物に直接お会いしてお知恵を拝借したり、私の狙うところを話すなどした。

「ペンの日」の懇親会の方は、東京・千代田区一ツ橋の学士会館近く如水会館2階スターホールで行われ、浅田次郎ペンク会長挨拶に続いて、下重暁子副会長が「今回は中国作家代表団をお招きしました。あすは日中友好会館で〈食と文学〉をテーマとした日中文学シンポジウムがあるので、皆さん、ぜひ参加してください。日中の文学者交流を通じ心のふれあいが深まることをのぞみます」と話し、乾杯の音頭をとって懇談に入った。この日は中国作家代表団一行(許輝団長)の紹介もあった。皆さん、それぞれ文壇で活躍している方々ばかりだけに、熱心に話し合う姿が印象に残った。

 紹介される中国からの作家代表団=26日夜。東京・如水会館にて
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 引き続き、私は小中陽太郎さん、大原雄さん、村田佳壽子さんらとともに近くの居酒屋へ。有志ばかり20人前後が集まっての2次会に臨んだが、日本ペンクラブの電子文藝館委員会や言論表現委員会などが抱える問題点はじめ、それぞれの抱負を遅くまで互いに熱心に語り合い、とても楽しく、かつ自分にとってもためになる集いとなった。特に電子文藝館委の委員長を務める大原さんからは痛烈、かつ大変前向きな指摘を伺い勉強になった。また村田さんも、一緒にこの夜のホテル探しまで付き合って頂け、最後のさいごにヴィラフォンテーヌ神保町に辿り着け、感謝のしようもない。

【27日】夜、西新宿のホテル「ハイアット・リージェンシー東京」での岳真也さんの著書『此処にいる空海』(牧野出版)と『真田信幸―天下を飾る者』(作品社)の出版祝いを兼ねた「岳真也作家デビュー五十年出版記念会」まで時間があるので、前日に続いてこの日も私自身が描いた小説を題材に、ネパールと日本で展開される人間ドラマを中心に、どういう方法で現実に物語のドキュメントまたは映画化、もしくは報道番組として開花させ、同時にカトマンズ大地震に対する支援復興活動を進めていくか―についても、ネパールに詳しい東京在住の信頼に足る関係者を訪ね、こんごの展開につきじっくりうかがった。
「来年は、東日本大震災から5周年になるだけに、その話がきっかけとなり、両国の震災支援と復興に役立ち被災者に勇気と希望を与えることになったら良いですね。お話を伺う限り、やはり舞台は名古屋から始まっているので東京からよりも、名古屋から発信された方がよりアピールするのでは」とはその知人の温かいことばだった。

 それにしても、東京は人が多い。神保町。乃木坂。青山1丁目。新代々木。原宿。中野。新宿。高円寺。………地下鉄やJRに乗るには、ひと駅ごとに乗り換えるのに結構な時間と距離を歩かざるを得ないことも思い知った。おかげで、目的地に着くには途中で道を聞きながら歩きに歩いた。大いなる都会、ナゴヤからでてきた田舎者丸出しである。

 赤坂で関係者に自己あたりしたあとは、中野駅へ。中野サンプラザに近い中野商店街一角のマンション「ブロードウエイ」10階に住む寝たきりの詩人最匠展子さん(日本ペンク名誉会員、〈微笑する月〉で日本現代詩歌文学館賞など)を病床に見舞い、久しぶりにお目にかかって、なかにし礼さんのことなど、あれやこれやと会話を交わし、その足で新宿の出版記念会の会場へ、と向かう。ここでも新宿駅西口から結構な時間をあるいて会場までやっとこせ、辿り着いた。

 出版記念会の方は岳さんならでは、の人間性か。大勢の出席者のなかには加賀乙彦さんはじめ坂上弘さん、小中陽太郎さん、三田誠広さん、菅直人さんらの顔も見られ、友人代表の三田さんの「ガクのため皆さん、ようこそおいでくださいました」の言葉で始まった。
 続いて登壇した加賀乙彦さん(脱原発をめざす文学者の会の会長)は「19歳の学生作家としてデビューしたガクさんは作家としては、私より2年先輩。そうなると、私はガクさんの弟子です。我々は脱原発を目ざす文学者の会活動をしていますが、ガクさんのおかげで随分と助けられている」「ガクさんは著作にある空海にも似ていれば、アインシュタイン、ダ・ビンチにも似ている」「50年間、作家として生きつづけられた、ということはたいへんなことです。まだまだ若いですから、ますますのご活躍を」の弁。

 文学界でのガクさんの存在は大きい。加賀さん(右)も駆けつけた
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 他にも福島第1原発事故発生当初、首相として指揮を撮った菅直人さんが和服姿の奥さまとおそろいで出席。「ガクさんは、私よりも、むしろ妻との飲み友だちでして」と語るなど和気あいあいのなか、会は進んだ。昔から菅直人党でもある私自身、いい機会なのでいろいろ話をさせて頂いたが「福島第1原発がメルトダウンした際は、まさに生きるか死ぬかでした。ひとつ間違ったら東京がダメになってしまう危機感のなか、当時の官邸は紙一重の対応に追われました」との話を直接顔と顔を見合わせて聞くことが出来、とてもよかった。
 会では、関口聖岳一門の尺八名人松岡元さんによる生演奏もあったが、これがまた見事だった。最後は岳さん自身で作った詩〈詩を忘れたカナリアの詩〉を朗読、列席者一人ひとりの胸を締めつけ、この歴史的ともいえる1つのドラマが終わったのである。

「1959年の春/僕は金子光晴という1人の爺さんに会った。/ぼこぼこした海老茶のどてらを着て/………、と自作の詩を朗読する岳さん
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 引き続き、近くの「嵯峨野」の座敷での2次会にも臨んだが作家の橘かがりさん、フォークシンガー橘光顕さんらも加わり、新宿の夜は暮れ、座は延々と続いた。

 この夜、私はブロードウエイ10階に住む最匠さんに教えられた高円寺駅のHOTEL〈METS〉に宿を取り、いったん荷物を置き、再び深夜未明の街なかへ。そこで見つけたのが〈ちんとんしゃん〉なる都々逸を奏でる居酒屋だった。見目麗しい女将が三味を手に、どどいつ節や端唄などをうたうという洒落た店だけに、たのしいひとときとなった。
 客人も客人で店内には、ひと味もふた味もある個性的な通の人がいて雑談を交わしつつ、途中思い出した如く都々逸節や端唄をうなる姿は風流そのもの、それこそニッポンの文化を感じさせた。結局、その方と話があってしまい「もう一軒」ということになり、ホテル自室に戻った時は既に午前2時を過ぎていた。

【28日】というわけで、きょうはホテル自室でゆっくりし、昼前にチェックアウト。高円寺から総武線で新宿へ。ここで山手線に乗り換え東京に出、新幹線こだまで名古屋へと戻った。途中、新富士の辺りから富士山が車窓に映し出され絵の如く浮かび上がった時には、それこそ感動しスマホでこれでもか、と写真を撮り続けた。これまで新幹線に乗るつど、富士山を撮ろう撮ろうとしてきたが、いつも雲で包み隠されてしまい、見えない富士ばかりだった。それだけに、今日はそれこそ生まれて目の前に広がる初の富士で感動ものだった。

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 新富士を過ぎ、目の前に現れ出た富士山=新幹線車内にて。スマホの写真を拡大
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 フィギュアスキーの羽生結弦(20、ANA)が長野市ビッグハットで行われたグランプリ(GP)シリーズの最終戦、NHK杯を世界歴代最高の合計322・40で征した。女子は宮原知子(17、大阪関大高)がGP初優勝を果たし、浅田真央(25、中京大)は3位だった。
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 続報は29日付で紹介予定です。

十一月二十六日
 きょうは、これから東京へ。

 東京・千代田区の如水会館スターホールで催される日本ペンクラブの創立八十周年を祝う「ペンの日」の懇親会に出席するためである。引き続き、あす27日夜は「脱原発をめざす文学者の会」の作家仲間でもある岳真也さんの作家デビュー50年をお祝いする「岳真也作家デビュー五十年出版記念会」=東京・西新宿のホテル「ハイアット・リージェンシー東京」=にも出席する。
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 そういえば、昨夜のNHKEテレ「100分de名著・サルトル〈実存主義とは何か〉」のなかでサルトルが生前、次のように語っていたメッセージが紹介されていた。このことばを【きょうの一文・ことば】にしておこう。
「人間の運命は人間の手中にある。人間は自由なんだ。人間は、どんな絶望的な状況のなかでも生きてゆく。どんな病人でも、どんな状況でも、なんらかの希望を見出さなければ生きていけない」
 さすがは、サルトル。なかなか良いことばである。

 そして。もう一言。本日付中日新聞朝刊中日春秋からも。
「幸福とは、何だろう。『広辞苑』は〈心が満ち足りていること〉と定義し、寺山修司さんは『ポケットに名言を』でトイレの落書きで知ったというルナアルの言葉〈幸福とは幸福をさがすことである〉を紹介している▼……(出だし部分を抜粋)
 これも良い記述である。
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――というわけで、本欄【生きてゆく人間花たち/11月の唄】は帰宅後に再開したく思う。それでは、皆さん、それまでお元気に。しばらくサヨウナラ。

十一月二十五日
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 〈青い山脈〉〈東京物語〉など数々の名作映画に出演し日本人に希望と勇気、夢、感動を与え続けた、あの昭和の大女優原節子さん(本名は会田昌江さん)が、ことしの9月5日、神奈川県内の病院で肺炎のため亡くなっていた。95歳だった。95といえば母と同じである。私の母もとても美しい女性だが、もっともっと長く、元気で生き続けてほしい。
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 尾張地方は雨でくらい1日。そのうえ外を歩いていると、寒さが一段と身に染みてくる。お天気次第とはよく言ったもので、なんだかこの地上の全てが何かに怯えて息を潜めている、そんな気がするのだ。
 札幌は、この日44㌢の積雪。11月での40㌢を超える積雪は1953年いらい62年ぶりの大雪だという。この日は本別町でもマイナス17・8度と全国最低温度を記録した。自然は気まま、自由奔放。ニンゲンたちはされるがまま。自然に逆らうことなんて、できやしない。

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 1等と前後賞が合わせて宝くじ史上最高の10億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」の発売が25日、全国一斉に始まった。過去、高額当選者が多く出ている名鉄名古屋駅前の「名駅前チャンスセンター」。ここでは、午前8時半の販売開始を前に、一獲千金を夢見た百人ほどが列をつくったという。1票の格差が最大2・13倍だった昨年12月の衆院選は有権者に不平等だ、として最高裁が「違憲状態」との判断。選挙無効の請求は退けた。
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【きょうの一文・ことば】
*ぼくはもう死はこわくない、死そのものはね。しかし、ぼくはどんなになって死ぬんだろう。友だちは死ぬとき、むくんで腫れた。樽のように大きく。近所の男はあそこでクレーン操作係だった。そいつは石炭のようにまっ黒になり、やせこけて子どものように小さくなって死んだ。ぼくはどんなになるんだろうか。わからない。ひとつだけはっきりしているのは、ぼくにくだされた診断じゃ、そう長くはもたないってことです。その瞬間を感じとることができれば、額を撃ち抜くんだが……。ぼくはアフガンにも行ったんです。あそこならもっと簡単ですよ。撃ち抜くのは。
 ぼくらは孤独です。よそ者なんです。埋葬されるのもはなれたところ、みんなと同じようにはしてもらえない。宇宙のどこかからきたエイリアンのように。アフガンで戦死すればよかったよ。正直いって、そんな思いにとらわれるんです。あそこじゃ、死はありふれたことで、理解できることでした。=岩波現代文庫『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(スベトラーナ・アレクシエービッチ、松本妙子[訳])のなかの〈兵士たちの合唱〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『夢見る10億円 年末ジャンボ発売 ナゴヤドームで選手と大宴会』『年の瀬告げる「まねき上げ」京都南座』、『ロシアとトルコに自制促す 米仏首脳軍機撃墜で 対IS空爆強化合意』『撃墜パイロット1人死亡 脱出中 ロシアが巡洋艦派遣』、『生徒の心理調査 情報共有徹底へ 名古屋中1自殺で市教委』、『袴田さん 釈放後の日常 ドキュメンタリー映画完成』(25日付、中日夕刊)
☆『ハゼはエビの「食事係」 巣穴でフン与え共生』、『ロシア軍機墜落 トルコ、正当性強調 ロシア側「国際法違反」』『NATO、露に警告 緊急理事会 緊張緩和を養成』『米仏、対立回避求める』『爆弾テロ12人死亡 チュニジア 非常事態宣言』、『工藤会ナンバー3逮捕 暴排標章店 放火指示の容疑 福岡県警』、『パイプ内に火薬か 靖国神社爆発音 油のような臭気』(25日付、毎日夕刊)
☆『〈街が変わる リニア本格着工〉名古屋めし玄関口の陣 「大人気」「売り上げ倍」店急増』『大名古屋ビル最上階 視界良好の金融相談 東海東京FH 富裕層向けサロン開設へ』、『「心にも性別」小中生に伝えたい 日進のNPO トランスジェンダー啓発資料 学校に配布』『軽減税率に段階拡大案 自民、加工食品も検討 税収減4000億円内、生鮮食品軸』、『発火装置 市販の部品か タイマーやケース 靖国の事件』、『〈訃報〉アフタヌーンショー 川崎敬三氏=7月21日死去。川崎市出身。82歳だった』、『鈴木雅洲氏死去=23日午後6時8分、すい臓がんのため宮城県岩沼市のスズキ記念病院で死去。94歳だった= 不妊治療 国内初体外受精』(25日付、中日朝刊)
☆『三島(由紀夫)米進出意欲克明に キーン氏宛て未発表書簡発見 「鏡子の家」創作過程一端も』、『前田メジャー挑戦へ 広島 ポスティング使い』、『首相 最低賃金1000円指示 諮問会議 年3%増めど』、『軽減税率自公きょう再協議 首相「売り上げ安定財源確保を」』、『H2A商業用 打ち上げ成功』、『■野々村元兵庫県議、初公判出廷せず』、『報道部長暴言ツイート 新潟日報支社 弁護士に謝罪』、『愛知の郵便局でマイナンバー配達ミス』(25日付、毎日朝刊)

十一月二十四日
 北海道は雪景色に。いよいよ冬がきた。
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 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が午後、カナダの商業衛星を搭載した改良型H2Aロケット29号機を鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げ、衛星は予定どおり軌道に乗り国産ロケットとして初めて商業衛星の打ち上げに成功。トルコ軍のF16戦闘機がシリアとの国境付近でトルコ領空を侵したとしてロシアの戦闘爆撃機スホイ24を撃墜、これに対してプーチン大統領は「ロシア軍機は国境から1㌔離れたシリア上空を飛行していた」と領空侵犯を否定し両国関係が緊張している。
 
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 舞の半年ぶりの脳のMRI検査で江南厚生病院へ。検査は1時間に及んだが、結果は手術後の腫瘍痕の肥大化はなく、手術前の脳内出血痕もこれまでどおりで特に悪化した事実はないとの診断で安心した。あとは睡眠をしっかり取るなど日ごろの生活を健康に気を配ったものとして血圧の安定化をはかるように、とは脳外科の担当医師。次回のMRI検査は来年5月にすることになった。とはいえ、油断は禁物。本人はむろん、みんなで大切にしていかなければ。

 イチョウの中には樹齢500年近い老樹も。その若々しい黄金色には、ただうっとり=稲沢の名所で
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 気になっていた検査が終わり、ホッとしたところで彼女の提言もありイチョウの名所、稲沢までドライブ。久しぶりに見る黄葉に満たされた金色の世界に心が洗われた。稲沢のイチョウは私の父が亡くなる前の年に父を実家に見舞ったその足で1時間の道のりを運転してふたりで訪れたのが最初だったが、あのときの別世界といったら、お伽の国のなかにでも迷い込んだような錯覚にとられたことを今も忘れることができない。舞はイチョウの話がでるたびに「あれはおとうさんが私たちにみせてくれたのだ」と話す。
 はやいもので、あれから8年の月日が流れた。

 ことしは訪れるのが、まだ少し早かったせいか。あの日に比べると少し迫力に欠けた。とはいえ、舞は昔からフランク永井(故人)の【公園の手品師】が大好きだけあって結構、満足そう。私たちはこのところ毎年のように、晩秋になると胸をドキドキさせ、この名所を訪ねているが、やはり初めて見たときの印象が一番強烈なものとして瞼に残っている。
 それでも「きょうは2番目に美しいイチョウだった」と言ってくれたので足を運んでよかった、と思っている。〈かぜ〉たちにヒラヒラ舞う黄金色の一枚一枚。それぞれに魂が込められている。そんな「気」のようなものを胸に、稲沢をあとにした。道すがら見る日光川の川面もまたキラキラと輝いており、私たちは「また来るからね」と川沿いのイチョウたちに向かい手を振ったのである。
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 パリ同時多発テロを受け米中西部ミシガン州など各地の知事が相次いでシリアからの難民受け入れに反対している米国で、左派的政治姿勢で知られる映画監督マイケル・ムーア氏がミシガン州の自宅をシリア難民に開放する、と20日自らのフェイスブックで表明。ムーア氏はスナイダーミシガン州知事に対しても「あなたの薄情で非キリスト教徒的行動に失望した」と話し、米国民に自分の後につづくようにとも呼びかけているという。
 長野県南木曽町の妻籠宿で23日、江戸時代の旅人や侍などの衣装を身にまとって当時の模様そのままに再現する「文化文政風俗絵巻之行列」があり、往時の街道風情には見物客の誰もが感嘆の声をもらした。地元「妻籠を愛する会」が主催し実現したもので旧中仙道を約150人が2㌔にわたって歩き、途中の宿場町では木曽馬に乗った花嫁行列と合流する場面も。昔のまま情緒たっぷりの練り歩きが人気を呼んでいた。
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【きょうの一文・ことば】
 わだちが初冬の利根川に消える。介護疲れと生活苦から親娘無理心中を図ったか。
 孤立無援感にさいなまれる人々に救いの網の目は粗く。
 =24日付毎日夕刊『近事片々』から

【新聞テレビから】
☆『仏空母シリア拠点攻撃 対IS、空爆能力3倍に』、『宇野GPファイナルへ テロで中止の仏杯V確定』、『爆発音後紙袋持たず 靖国リュックサック姿の男』、『兄殺害の疑い 48歳女を逮捕 守山の遺体、一部否認』、『エンブレム募集始まる 東京五輪 国民参加の新選考』(24日付、中日夕刊)
☆『〈未来へのバトン COP21〉国連報告95年から20年間 気象災害死者60万人 投資急務呼び掛け』、『「4000万年後 火星に輪」 米研究者「小惑星が崩壊」』、『走れ! ジープ型ミニカー 名古屋の会社約80台を販売』、『軽減税率 首相「財源4000億円」指示 自民に生鮮食品まで軸』、『皇居お堀浄化都心ビルで 地下に装置「ご褒美」は容積率拡大』、『プーさんモデル英で頭蓋骨=ディズニーアニメでも人気の「くまのプーさん」のモデルになったクマの頭蓋骨=展示 実物も甘いもの好き?』、『えと瓦出荷最盛期 愛知・高浜 1万3000枚贈答用』(24日付、毎日夕刊)
☆『ALS闘病と両立難しく FC岐阜 恩田社長退任』、『〈伊勢志摩サミット〉サミット警備費340億円 総額600億円テロ対策、実質増』、『仏空母からIS空爆 イラク領内の拠点2カ所』、『靖国で爆発音 けが人なし トイレに発火装置』、『ゆるくないキャラ人気争い 浜松・家康くん日本一 長野・南箕輪 まっくん低迷 4年前最下位寄付返礼でも苦戦』(24日付、中日朝刊)
☆『名前も出自も不明の男性 昨年弥富で保護 自立へ前向き努力 市など連携し救済協議』、『ヘミングウェイ人気 「移動祝祭日」パリ賛歌励みに 同時テロ』『シェパード子犬露が仏に贈呈へ 警察犬「殉職」受け』『テロ資金把握難しく少額化で自力調達 ノルウェー研究所調査 各国警戒強める』『英専門家 国境超えた情報共有を』、『仏空母、作戦開始 対IS 英と空爆協力強化』、『〈漂う民 同時進行ルポ〉22日・メスシュテッテン(ドイツ南部)平穏に暮らしたい』、『毛利甚八さん死去 作家、「家裁の人」原作者 57歳』(24日付、毎日朝刊)

十一月二十三日
 勤労感謝の日である。夜テレビを見ていたら、雨に濡れた深紅の紅葉が映しだされていた。無言ながら心に迫りくる何かがある。晩秋の風情が日ごと強まってきた。
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 パリの同時多発テロ発生いらい、世界じゅうがテロの恐怖におびえるなか、東京千代田区の靖国神社トイレで爆発騒ぎが起きた。幸いケガ人こそなかったが、各国でのテロを意識した悪質極まる犯行だ。

 きょう午前10時ごろ、靖国神社南門付近のトイレで「爆発音がした」との通報があり、警視庁が急行。公安部で調べたところ、男性用トイレ個室内に何かが爆発した跡があり床には時限式の発火装置に使われる乾電池やリード線などが残され、ほかにも不審物があったため、爆発物処理班が出動、午後零時40分すぎに処理を終え、天井裏にあった長さ20㌢、直径3㌢の金属の筒4本も回収したという。
 靖国神社ではこの日午前10時から新嘗祭(にいなめさい)が行われ、事件発生当時、神社境内はふだんより多くの人たちでにぎわっていた。靖国神社によると、南門など敷地内側にある門は11月から2月の時期は午後5時に閉め、翌朝6時に開けられる。この日も警備員が定期巡回をしていたが、爆発音がするまでの間、異常は確認されなかったという。それにしても、世界じゅうが物騒ななかを彷徨っている。そんな気がしてきてならない。

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 高級ブランド和牛、松阪牛の品評会がきのう三重県松阪市であり、最高賞が来年開かれる主要国首脳会議・伊勢志摩サミットにちなみ、「サミット」の語呂にあった3310万円で落札された。最高賞を射止めたのは、県内大紀町の北村幸成さん(63)が育てた「ももみや号」で「肉付きのバランスが抜群」とは審査員。最高賞は父親大介さん(94)と40年続け初の快挙。落札したのは連続24回、通算34回目になる津市の精肉店「朝日屋」。「サミットで松阪牛の名声が高まるなら、高い買い物とは思えません」=香田佳永社長(55)=と話している。
 埼玉県内の利根川で74歳と81歳の夫婦が死亡しているのが見つかり、近くにいた三女(47)が殺人と自殺ほう助の疑いで逮捕された。三女は「生活が苦しく認知症の母の介護につかれた。最近、病で新聞配達をやめ収入の道が途絶えた父が死にたい、というので車ごと川に入り3人もろとも死のうとしたが、車が止まってしまった。母の手を引き川に入ろうとしたが、死にきれなかった」などと話しているという。何ということか。でも、これからは、こうした不幸が多くなってくる。
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【きょうの一文・ことば】
「災害時に欠かせない地域の絆や助け合いをはぐくむのは、実は、古くから繰り返し営まれる『土着』の民俗芸能なのです」=23日付中日『〈祭りばやしが聞こえる 五年目の被災地から▶▶4〉芸能支えた祈り 今こそ』の記事の中から。震災後、文化庁の委託を受けた「民俗芸能学会福島調査団」団長として、県内の芸能団体を調査。今年5月にはNPO法人「民俗芸能を継承するふくしまの会」を立ち上げた懸田弘訓さん(かけたひろのりさん、78)のことば

「認知症になっても不便ではあるが不幸ではない。自分の能力を信じて生きています。(認知症になってしまってからの自分について)なるようにしかならない。認知症になってしまってからの自分の方が好きですね。何事にも積極的に打ち込む自分がいるから、です。いたみを感じたり、悩んだり、悩みのあることは【生きているからこそ】です。使命とやりたいことが一致すれば〈生きがい〉になります。
=23日NHK総合『認知症10年感動記録「「認知症の私からあなたへ」』の番組のなかで。自らも認知症でありながら認知症患者に対する社会の理解を深めてもらおうと講演して回る佐藤雅彦さん(61)
※佐藤さんは「認知症になった私が伝えたいこと」(大月書店)の著者でもある

【新聞テレビから】
☆『大阪維新ダブル選圧勝 「都構想」に再挑戦へ 知事・松井氏、市長・吉村氏』、『PKO陸自師団中部空港を出発 安保法成立後初』、『ネパール地震の被害調査 山岳ドローン活躍』、『日馬富士7度目V 九州場所』、『減災の絆新たな仲間と 長野北部地震1年 復興住宅建設進む』、『ヘリ墜落2人死亡 群馬・上信越道脇』、『「43歳娘殺した」大阪の夫婦逮捕 死体遺棄の疑い』、『広島第2S制覇 年間1位でCSへ』『(佐藤)寿人 ゴンに並ぶ157G』、『〈9県 ロングセラーいまむかし〉滋賀・東近江市・とびだしとび太 交通安全見守り続け』、『〈現場から〉入鹿池 世界かんがい施設遺産に「先人の努力 引き継ぐ」』(23日付、中日朝刊)
☆『染まる香嵐渓』、『無精子症 顕微授精で14人出産 北九州の医院 精子の未成熟細胞を利用』、『訪日の中国人 8割「また来たい」』、『テロ首謀・アバウド容疑者 父「息子はデビル(悪魔) 中学退学犯罪の道へ』、『南シナ海米中平行線 東アジアサミット テロ対応も議論』、『「差別いらない」東京・新宿で抗議行動=ヘイトスピーチに抗議し、差別を許さない社会を呼びかけるパレード「東京大行進2015」が22日行われた』、『相続税5億円脱税容疑 大阪・7人逮捕 福祉法人寄付装い』、『スキー場開業困った!! 北海道・群馬・長野 雪不足 延期続々』、『管理費11億円着服 新潟 マンション組合前理事長 スキー場隣接』、『■中山義秀文学賞に風野さん=風野真知雄さん著「沙羅沙羅越え」(KADOKAWA)の受賞が決まった』(23日付、毎日朝刊)

十一月二十二日
 先の東日本大震災の津波発生で高さ10㍍の防潮堤が流され、181人が亡くなり1691戸が被災した岩手県宮古市の田老地区。この田老地区で宅地造成と災害公営住宅完成に伴う高台移転をお祝いする「まちびらき」の式典が開かれた。何よりも、ここまで至る地元の復興努力に敬意を表し、2度とこうした被災に遭うことのないよう祈りたい。

 日本相撲協会の北の湖理事長亡きあとの大相撲九州場所千秋楽は1敗の横綱日馬富士が大関稀勢の里に敗れたものの、2敗の横綱白鵬も横綱鶴竜に敗れ日馬富士が2年ぶり7回目の優勝を果たした。
「僕は僕の相撲をとり続けたい。稽古に精進し、みなさんに勇気と希望、感動を与えられるよう努めたい」とは優勝インタビューに答えた日馬富士。北の湖親方の死については「昔から大変かわいがっていただいた。急で驚きました。心からお悔やみ申し上げます」と述べた。

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 日曜日。
 午後、野菜畑〈エデンの東〉へ。
 いつものように僅かの間に生えてきた一帯の雑草を畝と畝の間に生えた分も含め、私がカマを手に除去し、舞はスッカリ大人に成長した白菜3個を収穫。引き続き柿畑の方へ行き、最後の柿をほぼ取り終えた。3本の柿の木の根元部分には先日、95歳の私の母から教わった油カスの肥料を土とまじえて敷き詰めた。

 ひとつだけ残された木守り柿、早くもカラスにつつかれている。間引かれた大根の葉
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 途中、残る畑の広い範囲で野菜つくりをして助けてくださっている同じ姓の伊神さんがおいでになったのでアレヤコレヤとお聞きし、野菜づくりの基本を教えて頂いた。「大根は葉を1本にまびかなきゃ」と言われ、あらためて間引いてみたり、ほうれん草の芽が出てこないのは石灰肥料不足、そのほうれん草と人参の栽培がうまくいけば、素人としての野菜づくりは合格。でも、そこまでが難しいですよ、と伊神さん。勉強になったのは言うまでもない。
 夕方、もうすっかり暗くなった畑のはるか遠く西の空に落ちてゆく太陽の姿はそれこそ、見事のひと言に尽き、かつて見た米国のエデンの東の夕景そのもの、赤い円がとろけるように大地に吸い込まれていったのである。

 きょうは、11月22日。語呂合わせで【いいふうふ】の日だそうだ。そういえば、私たち2人の生活が志摩で始まったのは昭和47年11月から、だった。結婚式どころではない駆け落ち記者生活がスタート点だったので、式などという晴れがましいことはついぞ経験しないままここまで来てしまった。でも、こうした二人三脚も味で粋なものだ、と思っている。かえってそうした境遇がふたりの結束を強め、ここまできたのも事実だ(私の両親の方が後日、食事の会をしてくれ感謝している)。
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 大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が行われ、知事に現職の松井一郎さん(51)が再選され、市長に新人で元衆議院議員吉村洋文さん(40)が初当選。ともに橋下徹大阪市長率いる地域政党・大阪維新の会が勝利した。自民党推薦候補はいずれも大差で負け、維新の党分裂を経て橋下氏が結成した「おおさか維新の会」にとって、こんご励みになりそうで野党再編への影響が注目される。
 新設された野球の国際大会「プレミア12」の3位決定戦が昨日、東京ドームで開かれ、侍ジャパンの日本はメキシコを七回、11―1のコールドゲームで下して3位となった。プロ野球といえば、中日の若松駿太投手(20)が21日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、昨季年俸の6・5倍、3050万円増の3600万円でサイン、8月に4勝をあげ月間MVPに輝くなど先発ローテーションの柱として活躍。シーズンを通して10勝4敗、防御率2・12と安定感も際立った点が評価された。
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【きょうの一文・ことば】
「私たちは市民の皆さまの協力を大きな力に一歩一歩、未来に希望を抱けるところまできました。復興はまだ道半ばです。私たちに立ち止まっている時間はありません。希望あふれる未来に向かって、まちづくりを進めていきましょう」
=22日、宮古市の〈まちびらき式〉で。震災で犠牲になった人たちへの黙とうに続いて山本正徳市長

「防災意識を高めて津波のことを後世へ語り継いでいきます」
=〈まちびらき式〉で生徒らによる未来宣言発表のなかで。田老第1中西川竜斗くん

【新聞テレビ】
☆『〈介護・現場からの告発〉介護士が足りない 町あげて懸命に養成 北海道栗山町』『安倍政権の報酬引き下げで窮地』(しんぶん赤旗日曜版11月22日付)
☆『〈サンデー版・世界と日本 大図解シリーズ№1226〉おいしさ向上! 日本の米 特A米全国各地に』、『IS対アノニマス サイバー戦どうなる「宣戦布告を応援」「単純に肯定は」』『「匿名」集団 共感から参加』『仏、テロ情報8月に把握 拘束の男「指示受けた」 ベルギー攻撃情報で厳戒』、『北の湖理事長 角界に別れ』『Vパレードなど協会「自粛せず」 北の湖理事長の教え忘れぬ まな弟子師匠に精進誓う 〈俺のことはいい。絶対にいい相撲取れ〉〈強くならなくても頑張るのが一番〉』、『金泳三元大統領死去 87歳 韓国軍政後初の文民政権』、『JR東海出資へ方針転換 テキサス新幹線 政府戦略に協調』『アジアに新幹線首相が売り込み マレーシアで演説』『南シナ海人工島に懸念 ASEAN+3 安倍首相ら表明』、『漂流木造船に男性10人遺体 石川沖、北朝鮮からか』(22日付、中日朝刊)
☆『ベルギー首都 地下鉄全休 首相「テロ攻撃情報」警戒水準最高』、『IS戦闘員難民偽装 今夏ギリシャ入国 当局が拘束』、『川内原発「福祉避難所」2600人分不足 周辺18自治体 要援護者の4割』『一般避難所 トイレ、階段不安』、『青函トンネル 8月にも発煙事故 新型車両 JR貨物発表せず』、『国宝70年ぶり里帰り 「ちょう玉集』大須観音で法要』(22日付、毎日朝刊)

十一月二十一日
 晩秋の土曜だ。
 野も、山も。川、大気の流れさえ。モノ言わぬ自然界が、その顔を赤く染めたまま何かに促される如く冬に向かっている。新聞の〈季語刻々〉によれば、晩秋から初冬にかけての今は、ここに降っているのに、あのすぐ先は晴れという時雨が多い、とか。そういえば、このところは車に乗っていても、つい先ほどまでシトシトと降っていた薄らな雨が次の交差点では止んでいるといった場面にしばしば出あう。

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 よる。NHKのEテレでETV特集「ドナルド・キーンの日本」を見る。
 番組では日本文学の谷崎潤一郎の小説「細雪」に触れ、日本の真の美しさを忘れるべきでないと雨が降ろうが、空襲がこようが〈細雪〉を書き続け、私家本(自費出版)として出版にこぎつけた谷崎のその姿勢を称えるドナルド・キーンさんが印象深かった。
「時代に流されることなく、自分の信じる道を歩いた谷崎を、私は皆さまに知っていただきたい」とも続け「外国に好奇心がないことは悪いことです」と断言しつつ「自分の国を知るためにも、日本の皆さんには、外国を知ってほしいのです」とも付け加えた。

 大津の眞鍋京子さんに電話し「湖都の文学の小説〈一番大切なもの〉を読ませていただきました。とても感銘を受けました」と話すと、眞鍋さんはいつものように「いやいや」と照れられ、お元気そのもの。「寒くなってきました。おからだ大切にしてください」「いや、伊神さんこそ」と久しぶりに話し合い、「それでは、また」と互いに受話器を置く。
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「禎子の鶴 平和の使い」「親族がトルーマン図書館へ寄贈」『「心の融和」全米で呼び掛け』とは、本日付毎日夕刊軟派トップ記事の見出しである。思わず記事に目を通すと、次のような内容だった。
――【インディペンデンスで草野和彦】広島市の平和記念公園にある「原爆の子の像」「のモデルで、12歳で亡くなった佐々木禎子さんの遺品の折り鶴が、米中西部ミズーリ―州インディペンデンス市の「トルーマン図書館」に寄贈された。原爆投下を決断したトルーマン元大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(58)の依頼を禎子さんの兄の佐々木雅弘さん(74)が快諾した。立場の違いを超え、日米国民の「心の融和」を目指す2人の取り組みは、米国の教育界で共感を呼んでいる。………

 なんとステキな話だろう。互いの恩讐を乗り超え、原爆を落とした米国と落とされた日本の関係者の心がひとつとなり平和な世界実現のきっかけとなれば、それほど良いことはない。
 禎子の願いが今になって花開こうとしている。
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【きょうの一文・ことば】
「愛のむちだったと思っている。(不仲ではないかという)誤解を解きたい」「誰より力士のことを考えてくれる、素晴らしい人だった」
=21日付毎日夕刊『白鵬「誤解を解きたい」 北の湖理事長死去 角界に悲しみ』の記事のなかで。今回の九州場所で立ち合いに両手を相手の前でたたく「猫だまし」をして北の湖理事長から「横綱のやることではない」と厳しく批判されたことに対して白鵬の反省

【新聞テレビから】
☆『悪夢から1週間』『首謀者防犯カメラに パリ同時テロ 直接実行関与か』『テロ非難を安保理決議 対IS 全会一致』、『白鵬「力士思いの人」 来月協会葬 北の湖理事長しのぶ』『地元に献花台ファン惜しむ 北海道壮瞥町』、『陸自元総監ら書類送検へ ロシアに「教範」渡した疑い』、『踏切死亡の中1「過去にいじめ」 石川・七尾市教委』、『LEDで仏様くっきり 京都の寺普及進む 太陽光に近く 照らし方自在』(21日付、中日夕刊)
☆『テロに負けぬ集い歌う パリ市民灯火の誓い 惨劇から1週間』『非常事態3カ月延長 仏上下院が法案可決』、『マリ襲撃死者19人軍が制圧イスラム過激派声明』、『■能登沖、木造船に7人の遺体』、『ゆるキャラ浜松に集結 グランプリ開幕』、『植物を4日で透明化 名大試薬開発 解剖せず観察可能に』、『「オワハラ受けた」大学生の20・6% 内閣府調査』、『山根伸介さん死去 チャンバラトリオ 78歳』(21日付、毎日夕刊)
☆『北の湖理事長急死 昭和の大横綱、24回優勝 62歳』『「憎らしいほど強い」北の湖理事長急死 横綱魂、病を押し土俵に尽力』『横綱伝達式の寺(法持寺) 悲しみ 熱田』『〈評伝〉礼節 終生失わず(元東京中日スポーツ大相撲担当・家田信男)』『病院の親方衆戸惑い隠せず「きのうまで元気に…」』、『仏政府強権 ISと対峙 パリ同時テロ1週間 治安に全力』、『面接6月解禁正式決定 就活で経団連 大学側受け入れ』、『丸善、丸栄から来月撤退 栄エリア店舗集約』(21日付、中日朝刊)
☆『マリホテル襲撃140人人質 イスラム過激派か 旧フランス領 一部解放3人死亡』『首謀者現場で指揮か パリ同時テロ 地下鉄カメラに姿』、『東京ドーム56倍に 西之島噴火2年』、『ドン・キ=ディスカウントストア大手の「ドン・キホーテ。本社・東京都目黒区=書類送検へ 長時間労働させた疑い 東京労働局』『河野行革相東電株を所有「総会で発言するため」閣僚資産公開』、『■豊田2人殺人、弁護側が最高裁に上告』『■遺言に赤ペンで斜線「効力無効」』、『■箱根山噴火警報レベル1に引き下げ』、『「500円タクシー」勝訴 国の運賃幅裁量権を乱用 大阪地裁判決』(21日付、毎日朝刊)

十一月二十日
 盤石の横綱相撲が館内を沸かせ、土俵入りもまた見事だった。「やりきった」と引退=20日夜。メーテレ〈報道ステーション〉から
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 21歳2カ月での史上最年少横綱はじめ、6年間37場所の連続二桁勝利、さらには24回の優勝と、数々の偉業を打ち立てた昭和の大横綱、北の湖親方=本名小畑敏満さん、北海道壮瞥町出身。日本相撲協会理事長=が直腸ガンと多臓器不全のため九州場所が行われている福岡市内の病院できょうの夜、午後8時55分、帰らぬ人となった。まだ62歳、若すぎる死である。
 北の湖といえば、昭和49年だったと記憶する。私が三重県の志摩通信部在任時に確か南勢町で直接、お会いして取材したことがある。横綱昇進が決まった直後のことで地元の婦人会が海に面した浜辺で開いた歓迎会に招かれ、バーベキューなどを振る舞われ、そのときの気持ちを聞きに伺ったのである。少年がそのまま成長した感じの素朴かつトツトツとした受け答えに地元婦人会の方たち同様、それこそひと目お会いしたその日から私は彼の大ファンになってしまった、その日のことを鮮明に覚えている。
 何を聞いても、はぁ~とかウンとか言うだけでインタビューには結構苦労したが、内面から光る「何か」があった。以降、能登半島は七尾市石崎出身で黄金の左腕で知られた横綱輪島との輪湖時代が長くつづき、私たちファンは勝った負けた、と一喜一憂したものである。お安らかに。北の湖さん!

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 充実し読み応えのある『湖都の文学 2015年号』
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 琵琶湖畔の大津に住む湖都の文学編集委員で「熱砂」同人でもある眞鍋京子さんから、ことしも「湖都の文学2015年号」(大津市文化祭実行委員会)が送られてきた。頁を開くと短歌、川柳、俳句、冠句、随筆、小説と湖畔の庶民文芸が花開いており、毎度ながら大津市民の文芸にかける底力を感じさせてくれる内容には感服してしまう。
 眞鍋さんは今回小説〈一番大切なもの〉を書かれていた。介護施設で仲間たちと共に泣き、笑い、それでもたくましく前に向かって助け合いながら生きてゆく人たち。その苦闘の人間ドラマが、介護社会の抱える諸問題を大きく浮き立たせもし、いろいろと考えさせる彼女ならでは、秀作である。
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 【あの時間「私はカフェにいる」】。けさの毎日朝刊によれば、フランスでは今、同時多発テロが起きた午後9時ごろに容疑者グループに狙われたカフェテラスに集まる「Je suis en terrasse」(私はカフェにいる)という運動の輪が広がっているという。「テロは我々の生活を奪うことはできない」という市民のメッセージともいえ、市民同士の団結は日に日に強まりつつある。
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【きょうの一文・ことば】
「私は息子に憎しみや暴力、恨みを抱えたまま育ってほしくない。彼に立ち上がる武器を与えたい。銃では決してなく、紙やペン、そして音楽という武器を」
=20日付中日夕刊『「憎しみは与えない」テロリストへ妻亡くした男性投稿』の記事から。妻エレンさん(35)をパリのバタクラン劇場の襲撃で失い、生後17か月の息子と残され、テロリストへの手紙という形でフェイスブックにメッセージを投稿し発信したフランス人ジャーナリスト、アントワンヌ・レリスさん(34)が仏ラジオに語った

 腹がたって、腹がたって。寝れへん、かった。小久保(侍ジャパンの監督)はなんで(投手を)替えるんだ。大谷に投げさせてけばいいものを。やっぱし監督次第だ、とはよくいったものだ。腹がたってしかたなかった。気を吐いたのはドラゴンズの平田だ。よお-打っとったのに。ほんとに腹がたつ。
=ふらりと入った江南市内の喫茶店で。ふたり連れ男性客の1人のことば。本当に悔しそうだった

【新聞テレビから】
☆『仏、対IS安保理決議案 各国の団結求める テロ対策新法をベルギー導入へ』、『サダコの折り鶴寄贈 トルーマン氏記念の米図書館』、『世界がいちばん暑い秋 10月過去最高に通年でも更新か』、『農家保護策不安に配慮 自民、TPP対策を決定』、『コストコ開店 朝6時の人波 岐阜・羽島』、『元経産相側に7500万円寄付 トヨタ労組系団体、法定超か』、『嫌なやつ (18782)2回 神奈川の小学校 不適切算数指導 足して皆殺し(37564)』、『道にコンクリ缶少年逮捕 殺人未遂容疑 大阪、事故でけが人』(20日付、中日夕刊)
☆『「憎しみの贈り物あげない」妻を殺害されたジャーナリスト パリ同時テロ レリスさんのメッセージ(全文)』『「暴力乗り越えねば」 サンドニ 競技場近くで追悼式』『パリ同時テロ 首謀者欧州各地で活動 独・スペインに足跡』『自爆前「普通の女」 潜伏アパート住人証言』、『北の湖理事長救急搬送』、『ローソン、銀行参入 来年にも設立検討』、『大学就職内定率1・9㌽減 10月66・5% 面接8月開始影響』『高校内定率56% 20年ぶり高水準』、『1111㌌ダイヤ 史上2番目、コルフボール大』、『温室効果ガス 都「30年に30%削減」00年比 国の目標12㌽上回る』(20日付、毎日夕刊)
☆『パリのテロ首謀者死亡 他の未遂4件に関与 残る実行犯なお不明』、『日米、辺野古推進を確認 首脳会談「航行の自由」も一致』、『新幹線指定席検札しません JR東海、来春から』、『(トヨタ小型車)ヴィッツ ハイブリッド投入 17年にも ライバルは軽』、『全日空機にレーザー 大阪空港着陸直前に照射か』、『岐阜刑務所長ら賭けマージャンか』(20日付、中日朝刊)
☆『壮絶経験「戦争と一緒」 パリ同時テロ1週間 精神科医ケアに奔走』『パリ同時テロ1週間 首謀者の死亡確認 仏当局 空港襲撃も計画』『NYにも「警告映像」IS』、『南沙日米連携を強化 首相「航行の自由」支持 首脳会談』、『37年離島の医療守り続け 「Dr.コトー」退任 鹿児島・瀬戸上医師』、『公安庁調査一部違法 アレフへ身分証不提示 大津地裁判決』(20日付、毎日朝刊)

十一月十九日
 安保関連法案が成立し2カ月。名古屋・栄では市民団体「戦争をさせない1000人委員会あいち」が法案廃止をよびかけ、東京の国会前でも大勢の市民が集まり廃案を訴えた。
 フランス検察当局はパリ同時多発テロでパリ郊外サンドニの容疑者潜伏先を制圧した際、現場で見つかった遺体の1つがテロの首謀者とされるベルギー国籍のアブデルハミド・アバウド容疑者(27~28)であることを確認。指紋照合で分かったが、残る実行犯の1人、フランス国籍のサラ・アブデスラム容疑者(26)の行方は依然、不明のままだ。

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「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」。
 このところはポストに投函されたはがきを手にするつど、こんな文面が目に飛び込む。ことしも家族にとって掛け替えのない命が1人また、ひとりとこの世を去った。
 「四月三日に父勝が九十歳にて永眠いたしました」「八月に義母白崎ヤエ子が九十四歳にて」「八月に母のぶが百歳にて」「兄根本哲二本年四月永眠」など。岐阜から、福井から、小牧、神戸から、と届く丁寧な1枚には言葉もない。そういえば、ことし9月には私たちがことのほか尊敬する女性だったお方も105歳の天寿を全うされた。人は。人生とは。幸せと悲しみの間にかかるダモクレスの剣の如き、1本の橋を渡っていくようなものである。
 ここで日々、いやこうしている間にも亡くなられて逝く、全ての方々とその家族に哀悼の気持ちを捧げたい。テロの犠牲になるほど痛ましくて悲しいことはない。

 よる。風呂から上がり飯台テーブル前に座るとボジョレ・ヌーヴォー1本が置かれていた。舞のせいでラベルには、【空輸品ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ロゼ ヌーヴォー 2015 中瓶】とあった。そういえば、ことしもボジョレが解禁したんだ。ロゼはフランスに旅したとき、ニースで、リヨンで、パリで…と、あちこちで飲んだ彼女がことさら気に入った、あのまろやかで甘い味である。
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 フィリピンのマニラで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議は19日、最近のパリ同時多発テロはじめシナイ半島上空のロシア機墜落事件を受け「あらゆるテロ行為を非難する」と明記したうえで「テロリストの資金源を断つ行動を歓迎する」とした首脳宣言を採択して閉幕。
 国際大会「プレミア12」は台湾から日本に舞台を移して東京ドームで準決勝が行われ、日本は韓国と戦ったが3―4で逆転負け。決勝進出を逃した。この日は中日の平田が四回裏、1死一、三塁から外角低めのフォークを捉え、左前に先制の適時打を放つなど3点を奪ったが九回にまさかの逆転を許し、敗退した。
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【きょうの一文・ことば】
「サンドニは活気のある街。私たちが愛するこの街を、テロリストに汚されたようでとても悔しい」=19日付中日夕刊『銃撃戦震える住民 容疑者潜伏先急襲現場ルポ パリ郊外「こんな近くで」=サンドニで、渡辺泰之』のなかで。モロッコ系市民のアヤットさん(51)
「ここは、報道されているようなテロリストの温床ではない」=19日付毎日夕刊『「テロの温床ではない」ブリュッセルで追悼集会』のなかで。モレンべーク地区でフランソワ・シップマン区長がマイクで集まった人々に呼びかけたことば

【新聞テレビから】
☆『拘束テロ容疑者8人に パリ郊外拠点制圧 首謀者も死亡か』『夢突然奪われ 若者や留学生ら犠牲』、『ロシアを「不適格」認定 反ドーピング機関 国際大会開催 難しく』、『北斗晶さん手術公表後急増 乳がん検診高まる関心 受診1・5倍の病院も』、『岐阜県9600万円で和解へ 職員自殺、パワハラ訴訟で』、『地元の緑化目指し「総選挙」 戦え!ご当地怪獣』、『下村氏三省堂から献金 文科相在任中 教育NPOからも』(19日付、中日夕刊)
☆『パリ近郊急襲激しい抵抗と自爆 爆風吹き飛ぶ窓』『爆発物探知犬犠牲 女の自爆に巻き込まれ』『ナイジェリア40人以上死亡 自爆テロ相次ぐ』、『伝説の女芸人 生涯に迫る 大須演芸場で29日田辺鶴遊さんが口演 義太夫師「呂昇」の物語』、『指定廃棄物処分場候補地 国が年内調査断念へ 宮城3カ所』、『男女の平等度、日本101位 先進国最低基準』、『マンボウ、絶滅危惧種に』、『閣僚時 特定パーティー 収入1000万円以上 下村前文科相2団体 松本副内閣相の団体も』『自公、日歯連から寄付』、『7カ月ぶり貿易黒字 10月燃料輸入額が減少』(19日付、毎日夕刊)
☆『献杯ボジョレ=フランス産赤ワインの「ボジョレ・ヌーボー」が19日、解禁に』、『パリ郊外テロ拠点制圧 仏当局7人拘束銃撃戦、1人自爆 首謀者所在確認されず』『早朝に銃声2時間 パリ郊外「戦争のよう」「近づくな」警官絶叫』、『〈大阪ダブル選〉シールズVS橋下市長 「維新反対」節操ない 名指し攻撃おかしい』『公選法には反しないが「自民応援」の整合性を』、『中1いじめ自殺検証 名古屋市教委 有識者が初会合』、『MRJ部品メーカー育成 政投銀 100億円規模融資へ』、『★蔵王山で火山性微動』(19日付、中日朝刊)
☆『パリ近郊潜伏先急襲 仏治安当局 7人逮捕 テロ首謀関係者 銃撃戦で1人死亡 女自爆』『逃亡者経営のバー トラブル絶えぬ「過激派のたまり場」 ベルギー貧困地区』『「テロの温床ではない」ブリュッセルで追悼集会』、『16年度予算 一般会計97兆円最大更新社会保障費は圧縮』、『安保法成立後初 PKO部隊交代』、『〈伊勢志摩サミッ2016〉三重県警210人暴徒鎮圧訓練』、『7カ月間無給でバイト 大学生、労働審判申し立て 仙台のバー 赤字穴埋め要求も』、『緊急道電柱新設を禁止 災害時の通行困難回避 国交省方針』、『■トヨタ、44万台リコール』(19日付、毎日朝刊)

十一月十八日
 18日午前4時(日本時間同日正午)過ぎ。パリ郊外1㌔、同時多発テロで惨劇の舞台のひとつとなったサッカー競技場近くサンドニの潜伏先拠点と見られるアパートでまたも治安部隊と容疑者グループとみられる者たちとの銃撃戦があり、手榴弾を手にした男1人が射殺され、女1人が自爆死。7人が拘束され、治安部隊の隊員5人がケガをした。今回テロの首謀者と見られるアブデルハミド・アバウド容疑者らが潜んでいたとみられるアジトに突入した際、銃撃戦になったもので、7人のなかにアバウド容疑者が含まれていたかどうか、は分かってはいない。
 ほかに前夜には米国発パリ行きのエールフランス機2機も爆破予告でカナダ東部のハリファクス空港と米西部ユタ州のソルトレークシティー空港にそれぞれ緊急着陸。同時多発の余波は依然広がりつつある。これら一連の事件の引き金は明らかにシリア内戦と、それに伴う難民問題、ISの台頭にあり、今回パリの同時多発テロは、もはやシリアを核とした中東の液状化現象がヨーロッパ全域から全世界へ、と拡大しつつあることの証明にほかならない。

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 秋の日は釣瓶落しとは、よくいったものだ。午後4時をすぎれば急速に周りは暗くなり5時ともなれば、すでに真っ暗。そこへきて、きょうは昼前から降り始めた雨が私に何かを訴えでもするように、一日じゅうシトシト降りつづいた。雨たちは私の心のなかにまで我先に、と入り込んでくる。いろいろ私が知りたいことを囁きかける如く教えてくれるから不思議だ。

 合間をみて横笛をふく。先日の個人レッスンの際、師匠が「ひとつでいいから、完全に暗譜しちゃうことが大切。あれもこれもでなく1曲でいい。譜面を見ないでふく」ことの大切さを教えられた。だから何はともあれ、いま習っている〈平城山〉を完全マスターしようと自身に誓う。あと一歩で完全マスターできるところまできている。北海道のような大自然を前に、超一流の音のリズムを奏でられたら、と思う。

 新聞を整理していたら、14日付の中日夕刊に昭和50年代にお世話になった愛知県小牧市の松浦正明さん(83)の名前が出ており、懐かしかった。松浦さんといえば、地元では【マツウラさ】で知られ、当時権勢を奮った佐橋薫市長(故人)の右腕的存在だった。年の離れた兄が2人とも先の大戦でガダルカナルで戦死したこともあって、今は小牧市遺族会の会長として社会貢献されていると知り、とても嬉しく思ったのである。
 それに掲載されていた囲み記事〈目耳録〉は私が新聞社の社会部在任当時の昭和50年代前半に創設された欄で、当初は〈目耳録賞〉制度があり最初の栄誉を熟達の筆でS記者が得た、と記憶している。記者として在職中は私自身も何度も書いた囲み欄だけに、いまでは社の看板記事にまで育ち、なんともいえない感慨がある。
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 中日の本日付夕刊によれば、村上春樹さんにアンデルセン文学賞が授与されることが決まったという。同賞は2007年に創設されたが、児童文学を対象とした国際アンデルセン賞とは異なる。「古典的な語り口やポップカルチャー、日本の伝統、夢のような現実、哲学的議論を大胆に織り交ぜる能力」が評価されたという。授賞式は2016年10月にアンデルセンが生まれたデンマークのオーデンセで行われるという。賞金は50万㌛(約880万円)
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【きょうの一文・ことば】
 松浦さんは言う。
「千四百三十九人には皆、思い出がある。それを忘れないためにも後々まで名簿を残すことが供養になる」
=14日付中日夕刊目耳録1439人(金森篤史)から。愛知県小牧市の市遺族会会長、松浦正明さん(83)

【新聞テレビから】
☆『英首相、シリア空爆意向 IS打倒、米仏ロ連携』『実行犯は9人?別の1人逃亡か』『移民街過激派の影 仏テロ実行犯ベルギーに居住』『パリ郊外で銃撃戦』『エールフランス2機が緊急着陸 パリ行き、爆破予告』、『辺野古座り込み500日「新基地止めよう」1000人集会』、『元研修所長に有罪判決 静岡地裁 浜名湖ボート転覆』『学校の過失が盛られず残念 父親が会見』、『母国の将来日本が手本 (山旗張星允)愛学院大教授 ミャンマーから来日、国籍取得』、『優勝ロシア選手失格 金沢マラソン 資格停止中に出場』(18日付、中日夕刊)
☆『あめ色ダイヤに 下呂・干し柿づくり』、『東芝課徴金70億円超 監視委、最高額勧告へ 不正会計』、『TPP「早期に発効」 12カ国首脳 共同声明午後発表』、『テロに屈せぬ仏国歌 英競技場に8万人 独では「危険情報」サッカー試合中止』、『ジョナ・ロムー氏死去 40歳 ラグビー元NZ代表』、『車衝突16歳3人死亡 愛媛の国道 運転の18歳が軽傷』、『(米人気俳優の)チャーリー・シーンさん=50歳=HIV陽性公表』(18日付、毎日夕刊)
☆『〈祭りばやしが聞こえる 五年目の被災地から▶▶1〉再びともに踊れる喜び=民俗芸能を発表する「ふるさとの祭り」で福島県南相馬市小高区村上地区の田植踊保存会のメンバーが豊作祈願の舞を披露した』、『自動車総連「3000円以上」 ベア要求 前回の半額検討』、『対IS空爆強化 米仏ロが足並み』、『妊娠降格に賠償命令 広島高裁 差し戻し審 逆転勝訴』、『名手笑演 名古屋で名匠狂言会』、『宮下盛さん死去 72歳「近代マグロ」』、『不要な屋根修理勧める 詐欺未遂容疑 中区の業者ら逮捕 不安あおり即決要求』(18日付、中日朝刊)
☆『沖縄知事、国提訴へ 辺野古代執行 政府側訴訟を批判』、『マドンナさん「踊り歌う自由奪わせない」 著名人ら哀悼と怒り パリ同時テロ 差別拡大を懸念』『仏、対テロ戦へ改憲 治安権限拡充 過激モスク閉鎖も』、『カップ麺「2106年」でもウマい? 日清 賞味期限誤る』、『TBS番組人権侵害 BPO(放送倫理・番組向上機構)勧告 佐村河内氏会見巡り』、『■伊藤一彦さんに現代短歌大賞』、『■両陛下、青年海外協力隊50年式典出席』(18日付、毎日朝刊)

十一月十七日
 先月31日のロシア機墜落。ISは墜落直後にロシアのシリア空爆に対する報復だ、との犯行声明を出していたがロシアも17日、機内に仕掛けられた手製の爆発物によるテロだった、と発表した。
 これに対して国際的なハッカー集団「アノニマス」はISに「最大の攻撃を仕掛ける」と宣戦布告するビデオ声明を動画サイトに投稿、覆面の人物が「パリのテロが罰せられずに済むことはない。覚悟せよ」とサイバー攻撃を宣告、情報戦を呈してきている。

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 17日付中日新聞に掲載された中部ペンクラブ文学散歩の1部紙面=中日プラス紙面から
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 先日あった中部ペンクラブの文学散歩が中日新聞の岐阜総合版で【郡上の歌人の記念館などを巡る 中部ペンクラブ】の見出しで郡上市大和町の古今伝授の里フィールドミュージアム館内を見て回る参加者らの写真つきで紹介された。1段ベタ記事ではあるものの、要点が簡潔にまとめられ、写真のアングルもなかなか良かった。
 なかで『今回の幹事の西穂梓さんは「景色、紅葉がきれいで歌心が高まった』の下りがあったが、まさにそのとおりだ。大勢の読者を抱える中日に掲載されたということは中部ペンクラブそのものの歴史がまた大きく一歩前に進んだわけで、喜ばしいことだ。本欄を通じ関係者の努力と協力に感謝と敬意を表したい。
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 新聞報道によれば、世界161カ国・地域の6893都市が加盟する平和首長会議(会長=松井一実・広島市長)は16日、パリで13日夜(日本時間14日早朝)発生した同時多発テロについて「我々はいかなる状況でもこのような行為を決して許さない」とする非難声明を出したという。
 東京地検特捜部が株式サイト運営団体「般若の会」代表の加藤 暠(かとうあきら。74)と妻幸子(74)、長男で大阪大大学院助教授の恭(36)の3容疑者を、特定企業の株を大量購入するなどして株価をつり上げた、として金融商品取引法違反の疑いで逮捕。暠容疑者は1980年代のバブル期に仕手集団を率いて株式相場を動かし「兜町の風雲児」と呼ばれたという。恭容疑者は同大学院基礎工学研究科で金融理論などを研究していた。
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【きょうの一文・ことば】
「文化はわれわれにとって最大の盾だ」
=17日付毎日夕刊『文化のともしび「消させない」』から。ルーブル美術館などの文化施設の再開(16日)を報じるなかでペルラン文科相のひと言

【新聞テレビから】
☆『政府辺野古代執行へ提訴 知事の決定撤回求める』『「沖縄の声を聞け」辺野古・政府が提訴 反対派市民怒り』、『シリアからテロ指揮か ISに参加のベルギー人』『対IS空爆強化へ 仏大統領、各国強調訴え』『イスラム教徒も犠牲に パリ同時テロ サッカー仏代表のいとこ』、『長野北部地震1年 あの時間からまたスタート 白馬の旅館支えられ再開へ』『パンダ語分かった! 「ワンワン」は「近づかないで」』(17日付、中日夕刊)
☆『パリ同時テロ 劇場正面玄関から侵入 武装3人ロビーで乱射』『仏大統領「IS打倒」 米露と首脳会談へ』『米、テロ機密を提供』『文化のともしび「消させない」=13日に起きたパリ同時テロ後、閉鎖されていたエッフェル塔が16日、営業を再開した。夜には青白赤のフランス国旗の色にライトアップされ、犠牲者に哀悼の意を表し、悲痛に打ちひしがれた国民を鼓舞した』『難民のラブレター?漂着 ギリシャの海岸「最後の瞬間まで愛す」』、『支援学級の生徒殴る 名古屋の50代中学教諭』(17日付、毎日夕刊)
☆『燃ゆる紅葉 香嵐渓』、『〈激震パリ同時テロ㊥〉移民同化策亀裂深め』『パリ同時テロ 仏、IS拠点168カ所捜索 自爆男指紋 難民登録と一致 死者129人に修正』『ベルギー在住男を指名手配』『ベルギー拠点武器調達か 欧州最大の闇市場』、『「裁判打ち切りは誤り」95年豊田の祖父・孫刺殺 名高裁が差し戻し』『「最初に戻っただけ」事件20年 遺族、司法に不信』『心神喪失で長期公判停止 法の想定外 判例』、『中1自殺いじめと見解 名古屋市教委聞き取り調査公表』『(河村たかし)市長自ら7教諭聴取 識者「実態解明に逆効果」』(17日付、中日朝刊)
☆『「恐怖の夜」心に傷 生還者のケア課題 パリテロ安否確認なお難航』『広がる波紋 仏観光に打撃』『日本人1800人無事 大手ツアー参加者』『修学旅行中止各地で相次ぐ』、『G20「対テロ戦」声明 IS対策強化で一致』、『中露主導の連携重視 プーチン大統領が寄稿』、『■初の女性乗組員「しらせ」南極へ出航』=今回、女性自衛官9人が初めて乗組員になった』(17日付、毎日朝刊)

十一月十六日
 パリで起きた冷酷極まる同時多発テロ。時がたつにつれ、隣国ベルギーのブリュッセル西部モレンビークが犯行に至る拠点だったことなどがわかってきた。と同時に自由と平等、博愛の国のはずのフランスがもはやそうでなく、国内に住む500万人のイスラム教徒の心も日に日に傷ついていく気がしてならない。かつてパリに在任中だった長男夫妻を訪ね、この国を訪れたことがあるが当時は〝花の都〟そのもので、どこか浮き浮きしたものを感じたものだが。パリは今、完全に傷つき、泣き、さまよっている。

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 朝。不燃物のゴミだし。最近は缶ビールに猫缶、そしてペットボトルの類が多い。
 きょうも何かと気忙しい日となった。その具体的内容については控えたい。ただ、舞がリサイクルショップ「ミヌエット」の休みを充て私の母が過ごす日進の施設へ出向き、柿をはじめ話が弾んだみたいで喜んだに違いない。私は相変わらずアレヤコレヤに追われ気がついたら、夜になっていた。

 ところで、わがデスクの周りに雑多に置かれているのは、日本ペンクラブから届いたばかりの会報P.E.N第433号(9月例会報告)はじめ、文學界12月号、文芸中部100記念号、北斗十一月號、文芸同人誌2015/11海、岳真也の『今こそ知っておきたい「災害の日本史」白鳳地震から東日本大震災まで』(PHP文庫)、宮内憲夫『地球にカットバン』(思潮社)、志賀泉の『フクシマ漂流 映画「立ち入り禁止区域 双葉~されど我が故郷」より』(志賀泉・文、佐藤武光・映像とインタビュー)最近購入したばかりのノーベル文学賞作家スべトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(岩波書店)『戦争は女の顔をしていない』(群像社)など等。

 岳さんの「災害の日本史」と志賀さんの「フクシマ漂流」
 201509241458

 どれも読みごたえがある。これらを出来たら、少しでも多く読もうというのだから欲深かもしれない。一方でそれよりも、今の私には私でしか書くことのできない新たな小説を書き続けていかなければ、といった焦りのようなものが体内を走っている。私と同じ人間が読む人と書く人のふたりいたら良いのに。ふと、そんな無理なことを思ったりする。もう夜も遅い。きょうはここいらで。お・や・す・み。
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 パリの同時多発テロを受け、フランス検察当局は国内のイスラム過激派拠点など168カ所を一斉捜索。リヨン郊外ではロケット砲や自動小銃、防弾チョッキなどを押収したという。オランド大統領は非常事態宣言を3カ月延長する意向を国会に示す一方、「フランスはISとの戦争状態にある」と宣言。「全力を挙げ国民を守る」とも強調し、犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの拠点に対しテロ後初めて大規模な空爆をするなど事態は深刻化している。
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【きょうの一文・ことば】
 ……
 稗(ひえ)半分、白米半分の弁当箱の中に
 梅干しが朝焼けみたいに輝いて
 だれもが同じの、遠足の山は
 いじめも、ない歓声にあふれていた
 大地も空もトンプク不要の健康で
 明日って日に、足が着いていた
 
 たかだか数十年の現代(いま)は、どう?
 地球の巨きな傷口にカットバンなんて
 だれが作った、処方箋?
 泣いているのは、煤(すす)けた地球(ほし)だ
 貧しい心の衣服で、空洞の人類(ひとびと)よ
 明日は必至の、終曜日です!
 =宮内憲夫『〈地球にカットバン〉人類の終曜
 日』から。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『国連事務総長が今週内に訪朝へ 金正恩氏と会談か』、『ベルギー在住の男手配 同時テロ 仏国籍、犯行主導か』、『GDP年率0.8%減 7~9月期 2期連続マイナス〈解説〉設備投資の低迷深刻』、『大統領来日年内見送り 日ロ首脳「最適な時期に」』、『(鈴木)政吉製名器国産材の音色 愛知芸大所有 バイオリン表板調査』(16日付、中日夕刊)
☆『非常事態延長へ』『テロ資金凍結強化 G20、難民支援も一致』、『■三重県知事夫人が第2子妊娠』、『喜多村緑郎襲名「大変光栄です」月乃助さん会見』、『阿藤快さん死去 個性派俳優=16日までに亡くなった。14日が69歳の誕生日だった』(16日付、毎日夕刊)
☆『30分で6カ所襲撃 パリ同時テロ3班で組織的に 自爆犯そばにシリア旅券』『外国人の犠牲者 11カ国18人判明 仏メディア報道』『悲痛イスラム教徒も 中部在住者偏見に不安 岐阜の高校生無事帰国』『〈激震パリ同時テロ㊤〉過激派難民装い潜入』、『日本女子ゴルフツアーでイ・ボミが史上初めて2億円を超える賞金女王に』、『常滑市長に片岡氏3選』、『山口組系会長殺される 四日市のビル、手足縛られ』(16日付、中日朝刊)
☆『テロとの戦い強調へ G20開幕 国境管理強化で調整』『衝撃深くにじむ疲労 パリ同時テロ 帰国日本人恐怖語る』『怒りと悲しみのパリ』『日本でも追悼 駐日仏大使公邸に3000人』『イスラム教徒も批判』、『TGV(高速列車)脱線11人死亡 37人負傷 試験車両、速度超過か フランス』、『米無人機誤爆被害者ナビラさん 「戦争やめ地域に平和を」』、『浪江町長に馬場氏3選』、『愛知の高校生、国会議員と討論 18歳選挙権』『■お巡りさんコン、5警察隊が競演』(16日付、毎日朝刊)

十一月十五日
 日曜日の尾張地方。午後にはカラリと晴れ上がり、青い空がひろがる。

 フランスで起きた同時多発テロの犠牲者は、その後の仏検察当局などの調べで死者が129人、負傷者は352人に達したことが分かった。実行犯7人のうち3人がフランス人、うち2人がベルギーのブリュッセルに、他の1人はパリ郊外に住む男(29)と判明。
 さらにサッカー競技場近くで自爆した男(25)の遺体からシリア国籍のパスポートが見つかり先月3日に難民としてギリシャのレロス島に入っていた事実も突き止めた。難民に紛れ込んでいたわけで、こんごテロの可能性はますます拡大。事実「今回のテロは大雨が始める最初の1滴だ」との犯行声明が国際社会を恐怖に陥れている。
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 夕方、ふたりの畑である江南市内の〈エデンの東〉へ。スコップと備中で私が新しく作った長短2列の畝へ舞がタマネギの苗を1本ずつ植えていった。白タマも紅みがかった紫のも混合で植えたがさて、どうなることやら。畑の隅の一角に立つ柿の木3本も舞が鋏を手に1部を残し、あらかた枝から切り取った。きょう少しだけ嬉しかったのは、おそがけにタネを蒔いた大根が、にもかかわらず結構大きくなって育ってきたことか。
 ほかに白菜、キャベツ、白カブも順調な生育ぶりだったが、ホウレン草の芽は1部をのぞき大半が、まだ土の中。この先、どんな形で芽をふきだし育ってくるのか。関心が持たれるところだ。それにしても、よくぞまあド素人ながらここまできたもんだ―と我ながら感心している。

 なんとか芽をだし大きくなってきた大根と、順調に生育中の白菜、キャベツなど=江南市和田の野菜畑で
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 これもコンビで励むからこそ出来る。私ひとりだったら、とてもここまではこれなかっただろう。むろん、野菜づくりそのものが、まだまだ基本知らずのヨチヨチ歩きのままごと遊びも同然。一般農家のそれに比べたら足許にも及ばない。
 ここは途中で脱落することのないように、といい聞かせてもいる。〈エデンの東〉から帰る道すがら、車窓に映ったのは薄暮の空に浮かんでキラキラ輝く三日月だった。私たちに「おつかれさま」と語りかけてくれているような、そんな感じがした。
        ☆        ☆
 きょうは久しぶりに名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟の指導者嶺田久三さん(85)と電話で合唱団の持ち歌でもある〈愛のラブバード〉につき、お話しをした。ご高齢にもかかわらず、お元気そのもの、かつ相変わらずの溌剌さで23日からは東北の被災地石巻に音楽を通しての被災地支援に行ってきますとのことだった。なんでも石巻では津波で流されたピアノが浜に流れ着き、そのピアノが修復され、ばあちゃん合唱団がうたって勇気を与えられている、とも聞く。音楽活動をつうじての嶺田さんたちの支援活動には限りがない。
 嶺田さんには、先に誕生済みの恋歌〈愛のラブバード〉に関して「ネパール大地震のあと、被災地は大変だったのでしばらく静観していましたが、最近カトマンズから入った知らせによると、〈愛のラブバード〉のネパール語訳がポカレル本田明美さん=日本向けラジオ局〈ニッポンチョウタリ〉のコメンテーター。現地の日本人の間では〝カトマンズのおしんさん〟として知られている=の手でいよいよ始まりそうです」と途中経過を話させていただいた。

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 大相撲の九州場所。立行司の第40代式守伊之助が先場所10日目に続き、今場所は3日目と7日目の軍配差し違えで8日目の15日から3日間の出場停止に。15日は代わって三役格の式守勘太夫が結びまでの残り2番を裁いたが、物言いもなく無事終了した(最高位の木村庄之助は3月の春場所を最後に空位が続いている)。
 相撲協会によれば、立行司以外が結びの一番を裁くのは、木村庄之助と式守伊之助が不在だった1994年初、春場所いらいだという。第40代伊之助は11日目から復帰予定だが、北の湖理事長(元横綱)は「立行司の権威というものがある。気持ちを入れ替え土俵に戻ってきてほしい」と話している。人間だれとて過ちはある。
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【きょうの一文・ことば】
 「福島があの程度で済んだのは、とてつもない偶然。宝くじの一等賞当せんくらいの幸運が重なったといわれる。だったら、思い切り想像力を働かせて、最悪のシナリオをつくり、疑似体験で、読者に危機感を持って考えてもらえたらと。原発に関心のない人にこそ読んでほしいと思った」「原発をやめない日本に怒った神様が降りてきて書かせてくれたのかなと。筋を考えずにパソコンに文字を打ち始めると、勝手に世界が広がった」「僕はまだ政府を信じるところがあったけれど、娘は本質的におかしさに気付いていた」「この物語は、想像力を働かせれば誰でも思い付く。でも多くの大人は、無意識に考えまいとしているんじゃないでしょうか」=14日付中日夕刊『〈土曜訪問〉原発事故テーマに『亡国記』執筆 北野慶さん(作家) 「最悪」想像する力を(出田阿生)』のなかから。抜粋

【新聞テレビから】
☆『パリ同時テロ死者128人 大統領「ISの犯行」 300人負傷6カ所で乱射、爆発』『シリア介入に報復か』『「対岸の火事ではない」 専門家「日本も標的」 サミットへ高まる緊張』『警備体制の強化必至 三重、愛知県警「住民の協力も必要」』『乱射15分悪夢の週末 パリ同時テロ「やめて」泣き叫ぶ男女』『「緊迫いつまで」現地の東海出身者』『愛知のフランス人留学生「怖い…でも報復はだめ」』『仏ツアー延期や中止も 社員の安否確認 中部の企業奔走』『観光名所休止相次ぐ』、『大木浩さん死去 88歳 元環境相、京都議定書尽力 「議長ぶり見事」「温厚でまじめ」』(15日付、中日朝刊)
☆『パリ6カ所で同時テロ 128人死亡IS犯行声明 仏大統領「戦争行為」 学校や博物館閉鎖』『〈震撼〉厳戒の中惨劇再び』『花の都戦場に パリ同時テロ 「普通の生活失った」銃声、悲鳴、サイレン』『繰り返す憎悪「日本帰りたい」身近な場所が一転』『フィギュアフランス杯中止 独代表ホテルに爆破予告』、『日トルコ首脳が合作映画を鑑賞=トルコ訪問中の安倍晋三首相がイスタンブールのユルドゥズ宮殿で日・トルコの合作映画「海難1890」のダイジェスト版をエルドアン大統領、田中光敏監督らとともに鑑賞した』、『「市の舞」100年ぶり復活 (奥三河の)東栄で「花祭り」華やかに』(15日付、毎日朝刊)

十一月十四日
 パリ同時多発テロ一色となった日本の14日付夕刊報道
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「パリの街中で戦争が起きた」「パリで大量殺戮」とは、パリの現地紙の見出しだという。日本時間のけさ午前5時過ぎ(現地時間は13日午後9時過ぎ)、花の都のはずのパリでとうとう恐れられていたテロ、それも戦後最大規模の同時多発テロが起き、128人以上もの(日本時間14日夜現在)尊い命が奪われ、ほかに400人前後が重軽傷を負った。 
 週末の金曜の夜を狙った残虐非道極まるテロでAFPによれば実行犯らは「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「オランドのせいだ」などと叫びながら自動小銃を乱射したり、爆弾を投げつけたという。またイスラム過激派はインターネット上で「われわれがシリアで味わったのと同じ苦痛を味わうといい」といった犯行声明を流し、ことし9月のフランスによるシリア、イスラム国への空爆開始を非難している。
 各メディアの報道によれば、テロはセーヌ川のほとりに立つルーブル美術館に近い、レストランやコンサートホール(パリ11区のバタクラン劇場)、サッカー競技場など市内東部の少なくとも6カ所で銃の無差別乱射や爆発が起こり、犯人のうち8人も命を落としたという(自爆が7人、他は射殺)。自らもサッカー場で仏×独戦を観戦中で被害を免れたオランド大統領は前例のないテロが起きた、と述べイスラム過激派組織「IS」の武装集団による犯行だ、と断定。国境を封鎖すると同時に仏全土での非常事態を宣言した。こうした全土での非常事態宣言は1962年まで続いたアルジェリア戦争いらいになる。
 フランスではことし1月、イスラム過激派によるパリの風刺週刊紙シャルリエブド本社や近くのスーパー襲撃テロで17人が死亡している。

【きょうの一文・ことば】
 テロは過激派組織・IS(イスラム国)がフランス国内で支援を受け、国内で計画し実行されたものだ。我々はテロには屈しない。結束し断固として戦う。=同時多発テロ発生でパルス首相らと緊急会議を開いたオランド仏大統領
 金曜の夜に起こった、少なくとも100人以上の死者を出した「凶悪かつ卑劣な」攻撃について、強く強く非難する。全国民に団結と連帯を呼びかけたい。フランスのイスラム教徒は、平和と、この事態に毅然とした対応が行われることを、心から祈っている。
=ハフポスト・フランス版から。フランスのイスラム教徒を代表する「フランス・イスラム評議会」が発表した声明

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 何の因果か。きのうに続いてパソコンの言語変換バーが何かの拍子で再三消えてしまい、正しい文字を打つことや行替えした際に書き出しを一字下げる、いわゆる〝字下げ〟操作がうまくいかず、とうとう最後はシステムエンジニアである息子にSOS。そこは、やはり有能な技術者なら、で修復してくれわが子の能力を目の前に、あらためて頼もしく思った次第。見えない神さまがわざとパソコンに目を向けさせたのかも知れない。
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 〈みかんの花咲く丘〉〈琵琶湖周航の歌〉〈瀬戸の花嫁〉など名曲の数々を披露するボランティアの女性3人(1枚目写真の左からヴァイオリン・本間敏代さん、キーボード・林まみこさん、ソングリーダー・田中由香さん)と、聴きいる人たち=愛知県江南市内の「ミヌエット」で
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 各務原での社交ダンスレッスンから飛んで帰り妻の舞が営むリサイクルショップ「ミヌエット」へ。店内で〈なつかしい歌・童謡・唱歌などをみんなで楽しみましょう〉を合言葉にした【ちいさな音楽会】が開かれているためで、皆さん楽しいひとときを過ごされていた。毎度思うが舞は大病を克服後、忙しいなか家事はじめ俳句や短歌づくりにも挑み、よくやっている。
 昨夜は「あすは、きっと雨になる。雨だよ」との私のひと言にむくれてしまい「いや、きっと晴れるよ。おまえは、いつだって〝晴れ女〟なのだから」と機嫌を治すのに大変だった。でも、きょうも不思議と音楽会の間だけ、なぜか雨はやんだ。これも神のなせるわざのような気がしてならない。神さまは、救いの神ばかりであってほしいのだが。この世では残虐非道なる悪霊が後を絶たない。

 ここで2句――
♪秘め事のひとつやふたつ稲光  伊神舞子(江南俳句同好会)=13日付尾北ホームニュース〈俳句〉から
♪平和とう虹色の橋かけようよ  伊神舞子=14日付中日朝刊『「平和の俳句」優秀作特集』から  
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 野球の国際大会「プレミア12」1次ラウンド6試合が14日、台湾の桃園国際野球場で行われB組の日本は米国と対戦。6回表に中田(日本ハム)が2号3ランを放って逆転、7回には、筒香(DeNA)の3本目の適時打と松田(ソフトバンク)の満塁本塁打で5点を加えて10―2で勝ち4連勝、同組1位での準々決勝進出を決めた。15日にはB組最後の相手となるベネズエラと闘う侍・小久保ジャパンが「世界1」に向かっていよいよ進撃である。
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【新聞テレビから】
☆『パリ同時テロ120人死亡 劇場立てこもり犯人射殺 競技場など銃撃、爆発』『空爆にIS報復か』、『ロシア陸連暫定資格停止 リオ五輪 出場不可の可能性』(14日付、中日夕刊)
☆『パリ同時テロ120人死亡 劇場など3カ所 自爆・乱射 仏非常事態宣言 「アラー」叫び発砲』『政府が情報収集』、『人民元主要通貨入りへIMF「妥当」ドル・円に並ぶ』、『ドーピング ロシア暫定資格停止 国際陸連が処分 改善対応迫る』、『書店民主主義フェア出直し 東京・渋谷「偏向」批判受け本入れ替え』、『ネットに「赤ちゃんポスト」 養子縁組あっせん 慈恵病院が問題視』、『鹿児島、佐賀 震度4を観測 震源・薩摩半島沖』、『ホワイトタイガー 赤ちゃんすくすく 鹿児島』(14日付、毎日夕刊)
☆『旭化成建材不正266件 2376件調査 50人以上が関与』『くい打ち大手も18件 ジャパンパイル他工事分流用』、『「もんじゅ安全保てぬ」規制委が運営交代勧告』、『源氏の苦悩絵筆も苦闘 徳川美術館発見 国宝絵巻の下絵に別構図』(14日付、中日朝刊)
☆『ミャンマー政権交代へ スーチー氏野党過半数 選管集計新大統領来年選出』、『IS覆面男米が空爆 後藤さん殺害 無人機掃討死亡か』、『発売前ネットに海賊版「ワンピース」京都府警 著作権侵害容疑 中国人ら逮捕』、『日時空欄死亡診断書 三重県が医師告発』、『キャスターで活躍 江森陽弘さん死去=83歳だった』(14日付、毎日朝刊)

十一月十三日
 息子の赤ん坊「薫」を胸に、苦悩に満ちる光源氏――
 そんな懊悩が今に映し出された。というのは国宝「源氏物語絵巻」を所蔵する名古屋の徳川美術館がこの絵巻の第三十六帖「柏木」の絵を赤外線で調べたところ、完成した絵ではおとなしくおくるみに収まっている姿が下絵では両手を源氏に向け伸ばしていた、と発表したのだ。なんとも微笑ましい。
 実は、この場面。光源氏が妻・女三宮と若き貴公子柏木との間にできた不義の赤ん坊と知りつつわが子として抱き上げるシーンで、自身も義母藤壷中宮と密通して子を産ませた過去があるだけに因縁に苦悩するさまが手に取るように分かる。「赤ちゃんが人びとの目を引かないようにしたのでは」とは、徳川美術館の四辻秀紀学芸部長の話だ。
 この源氏物語絵巻、14日から開く徳川美術館の特別展(12月6日まで)で初公開されるという。
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 昨夜からきょうの午前中にかけての私。本欄12日付【生きてゆく人間花たち】で11日にあった中部ペンクラブ文学散歩を紹介するためのあらためての資料調べと執筆、公開にかなりの時間を割き、少しばかり疲れた。
 そんなとき何げなく開いた13日付中日新聞朝刊〈この人〉欄。なんと、あの懐かしいグアム島のジャングルから出てきた日本兵横井正一さんの妻、美保子さんが登場していたではないか。少しも変わっていなかった。私は思わず「ミホコさん」と呼びかけてしまったのである。
 新聞社の社会部在任当時、私は何度か取材で中川区の横井さん宅を訪れ、美保子さんも加わり談笑。紙面とはいえ、あこがれと言ってもいい、あのミホコさんに再会できた、だなんて。新聞で見る彼女は昔のまま。彼女の元気な姿を前に私の疲れはいっぺんに吹き飛んだ。
 当然ながら、ひと段落ついたところで私は郡上八幡で購入した上撰の地酒・積翠(平野本店)をコンコンと飲み続けた。あまりに好い味なので下戸の妻にもお猪口にひとくちだけ差し出すと、珍しくおいしそうにのみ「これだけなの」ときた。よほど気に入ったのだろう。
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【きょうの一文・ことば】
「このまま平和が保てるか不安になった。戦争で再び横井さんのような経験をする人がいないよう、小さな記念館からメッセージを送り続けたい」=13日付中日朝刊『〈この人〉自宅に横井正一記念館 グアム島28年の生活を伝える妻 横井美保子さん(87)』の記事の中から。横井美保子さん

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 高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)では安全が保てない、と原子力規制委が「半年以内をめどに運営者を現在の日本原子力開発機構から他に交代させるように、と勧告。担い手が見つからなくても原子炉からの核燃料抜き取りなど抜本的なリスク低減策を取るよう求めた。
 ミャンマーの連邦選挙管理委員会が総選挙でアウン・サン・スー・チーさん率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)の獲得議席が上下両院で過半数に達した、と発表。民主化運動の先頭に立ってきたスー・チーさん主導の歴史的な政権が誕生することは確実になった。防衛省が戦闘機に女性パイロットも導入することに。訓練を経て3年後には女性パイロットが誕生するという
 東京・福生市のマンションで顔の皮や肉がはぎとられた38歳の男性の死体が発見された。この男性は死後、半日ほどたっており6畳の和室で部屋着を着たままの状態で体には青いポリ袋がかけられていたという。女性として生まれたが、遺体を発見した同居男性(28)の父親として同じ姓で過ごしていたと言い、謎に包まれている。それにしても、一体何があったのか。     
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【新聞テレビから】
☆『〈写真グラフ 名古屋で23日まで やっとかめ文化祭〉芸どころの力ご覧あれ 街角で歌舞伎や落語』、『〈2016伊勢志摩サミット〉海上テロ備え潜水訓練 鳥羽で三重県警と海保』、『ミャンマー人「待望の日」 政権交代確実 喜ぶ東海在住者』、『一緒に何かやる 褒める 不安に触れない 親は子に歩み寄って いじめ問題 岡島・青山高校長に聞く』『もんじゅ運営変更勧告 規制委、廃炉の可能性も』、『改ざん関与50人規模に 旭化成建材 件数、さらに増加へ』、『高2女子売春仲介の疑い 少女紹介 男から金 愛知県警が書類送検 JKビジネス店の仲間と、客』(13日付、中日夕刊)
☆『尼崎連続変死 李被告に無期判決 神戸地裁全事件で共謀認定』、『系列施設事故700件 入居者転落死 都が改善勧告』、『記憶遺産登録関係国対話を ユネスコ国際諮問委副議長 制度改革には理解』、『小川国夫の戯曲台本発見 宗教と文学一つに 静岡の教会で青年らが公演』、『高齢受刑者初の1割超 犯罪白書 性犯罪も増加』、『「ごみ屋敷」強制撤去 京都で全国初行政代執行』(13日付、毎日夕刊)
☆『〈PREMIER12 WBSC1次ラウンド〉侍3連勝決勝T王手中田連夜のV打』、『〈核心〉(マンハッタン計画で)原爆生んだ街ロスアラモス 被爆伝える声に戸惑い米国立歴史公園指定〈誇り〉〈抵抗〉〈変化〉』、『大震災刻んだ2時46分時計取り外し 宮城・閖上の校舎』、『四季桜と紅葉 幻想美の競演 豊田・小原地区』、『〈戦後70年 甦る経済秘史〉再生エネ低迷の始まりは』、『民主路線対立が再燃 前原・細野氏「年内解党を」維新と新党 岡田代表に要求』、『検事総長に容疑者妻面会元最高検幹部の弁護士戒告処分』、『ポリ袋かぶり流血 38歳男性の変死体 東京のマンション』、『かばんの中に遺体 住人の87歳女性か 横浜の団地室内』(13日付、中日朝刊)
☆『マイナンバー配達1割政府目標「今月中」達成困難』、『秋の園遊会に2000人 12年ぶり雅子さま出席』、『原発テロ対策先送り 第2制御室設置申請少なく 規制委が方針』『〈漂う民 同時進行ルポ〉次の国境へ 特別列車 11日・ゲブゲリア(マケドニア)』、『教員に英語能力指針 文科省養成課程に反映』、『1億総活躍案 介護受け皿上乗せ 20年代初頭「40万人増」目標』、『名工大准教授を傷害容疑で逮捕 妻にDV繰り返す』(13日付、毎日朝刊)

十一月十二日
♪必ずと契りし君が来まさねば強ひて待つ夜の過ぎ行くは憂し(細川幽斎公十木御詠から。楢・栃・桐・樒・柿・柾・根・葉・椎・松・杉・柚・桑の実際には13種類が詠み込まれている)

 秋晴れのなか、列島は紅葉で赤く染まり、各地で自然界による〈日本の美〉が演出されている。
        ☆        ☆
 民主党の前原誠司元代表が「年内に民主党を解党し維新の党と結成すべきだ」との考えを岡田克也代表に伝え、前原氏には細野豪志政調会長も同調。岡田代表は解党には一貫して否定的なだけに、路線対立が再燃した形に。こんご細野氏の進退問題に発展する可能性も出てきた。
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 清流と名水、古今伝授で知られ、高樹のぶ子の小説「満水子」の舞台ともなったその町は、どこまでも清らかで美しかった。

 きょうは、昨日行われた中部ペンクラブの文学散歩について写真を添え、これも〝ひとつの事件だ〟との捉え方でオムニバスのドキュメント方式でその内容について報告し記録としても残しておきたい。

☆【出発進行】朝。東海各県に散らばる中ペンクの仲間たち(1部一般参加も)20人が名駅に集合。岐阜県からの男性1人がなかなか姿を現わさなかったが、滑り込みセーフで予定通り午前9時15分、貸し切りバスで出発
☆【山川弘至記念館】当初、予定していた若宮集古館=郡上八幡白鳥長滝=は修復中で館内の爛柯亭(谷崎潤一郎が「細雪」を執筆した住居)の見学が出来ないとつい最近になって判明。このため急きょ行き先を変更して郡上の生んだ歌人で詩人でもある故山川弘至に関する資料が保存された記念館へ。故人とは15歳年下の弟で現在、館長を務める山川清至さん(84)や弘至さんの妻で歌人だった妻京子さん(故人)ら残された家族による記念館の維持管理と一般公開には頭の下がる思いがした。
 なかでも、昭和18年6月に弘至さんと結婚し、その4日後に夫が戦地に出征し帰らぬ身となった、妻京子さんのその後の風雪の日々=1954年に短歌結社「桃の会」設立。60年弘至さんを追悼する歌集「愛恋譜」を発行、91年には「山川弘至書簡集」をまとめた=の紹介など夭折の歌人を巡るその後の苦闘のドラマには、ただ言葉も無かった。
※弘至さんは終戦4日前に台湾南部の地下室で暗号解読中、爆弾で死亡。28歳だった。この間の2年間に戦地から京子さんに送られたラブレターなど書簡は200通以上に及んだという。
【きょうの一文・ことば】
♪うらうらとこぶし花咲くふるさとのかの背戸山に遊ぶすべもがも  弘至(1944年6月に戦地から届いた望郷を詠んだ1首)
♪山ふかくながるる水のつきぬよりなほとこしへのねがいありけり   京子(弘至への愛が込められている)

 山川弘至の鎮魂碑を前に説明に当たる山川館長(こちら向き)と詩人が育った一帯を見て回る参加者、記念館では夭折の詩人の遺影にも出会った
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☆【昼食】山川弘至記念館を出た私たちは、古今伝授の里=郡上市大和町=へ。ここのレストラン「ももちどり」でフランス料理で会食。気付いたのは樹齢500年のトチの一木でつくられた長方形の超巨大食卓テーブル。何を意味するのか。鉄筋椅子(山本卓見さん制作)と題した四角な石が置かれていた。昼食後は和歌文学館へ

 巨大なテーブルを前にワインを手に楽しいひととき。四角な椅子がどうにも気になった
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☆【古今伝授の里】次に訪れたのは和歌をテーマにした野外博物館・和歌文学館、すなわち古今伝授の里フィールドミュージアムだった。ここでは学芸員の松原恵美さんが、代々和歌に優れていた東氏(とうし)の歴史に触れ、中でも有名な歌人として知られた9代目常縁(つねより)に言及。「古今集」研究の第一人者であったこと、さらには連歌師・宗祇(そうぎ)に古今集の奥儀を伝授し〝古今伝授の祖〟と言われているなど分かりやすい説明に参加者らは満足そうに頷いていた。和歌文学館には中日新聞の河北直行記者が脚立を手に取材に訪れ、一行が観覧しているところをパチリ、パチリと撮る。
※和歌文学館では現在、〈短歌で振り返る戦後70年―郡上ゆかりの四歌人の生涯と作品〉展を開催中(12月27日まで)

 東氏の歴史や古今集につき丁寧な説明をする松原さんと聴き入る文学散歩参加者たち
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☆【宗祇水】そして。最後に立ち寄ったのが宗祇水のある古い城下町。私たちは、この町を歩き途中、宗祇水でのどを潤し、清らかな吉田川の川の流れに目を注いだ。帰り道。私は城下町をひと足踏むごとに心身に迫りくるような無音の〈かぜ〉と〈声〉とでもいったような気配に押されるようにして集合場所のバス駐車場へ。女性一人が迷子寸前に仲間たちが発見して全員、無事、帰路に着いた。

 宗祇水では水を口に含む光景も。川の流れは清らかで町並みも独特の風情に包まれていた
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☆【その他特記事項】バス車内ではこの日の文学散歩実現に事業企画運営委員会のスタッフとして先頭になって尽くした西穂梓さん(中ペン副会長、翔)の名司会で、臼田恵子さん(中ペン個人参加)が夜を徹して作成した「書き出し」で作品名と作者、小説の舞台をあてる〝文学クイズ〟、みずしなさえこさん(個人参加)による故山川弘至の遺稿詩集「こだま」の朗読、さらにはお香の道にも通じた歌人西穂さんならでは、の【和歌で遊ぶ】と銘打った折句の数々の披露も楽しく行われ、車内でのひとときはアッと言う間に過ぎ去っていったのである。

 最後に中ペンクラブの事業企画運営委員長という立場からも、中ペンク副会長の中村賢三さん(弦の会)をはじめとした文学散歩に参加された全ての人の熱意と協力に心から感謝しつつ、私の筆を置く(伊神権太記)。
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 韓国で大学入試の統一試験が行われ、63万人が受験。人生を左右する大事だけに、会場入りが遅れそうになった受験生をパトカーや白バイで送るなど国を挙げて手助けするなど大変な騒ぎとなった。母たちは手を合わせてわが子の合格を願うなか、「人間性を失くす教育には断固反対です」という若者の姿も。ニンゲンいろいろ、人生もさまざま。韓国は、何か間違った川の流れの中に入ってしまったようにも映る。
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【新聞テレビから】
☆『能初舞台6歳の夢実現 あす故郷・豊橋でプロ公演』、『衛星に人・物輸送 宇宙エレベーター子どもの夢上昇 技術競技会 最多62チーム参加』、『焼損金堂壁画調査へ 法隆寺』、『ドローンで点検巨大像 名古屋のNPO 劣化コンクリ安価に確認』、『介護報酬の請求停止へ 川崎市、3人転落老人ホーム』、『薬物、賄賂も心配なし ワニ看守 インドネシアが検討』、『農家減収に保険制度 自民方針 TPP(環太平洋連携協定)で価格下落補償』(12日付、中日夕刊)
☆『露、ドーピング独自調査 国際機関に協力 大統領指示 全選手処分に反発』『国際陸連の措置IОC会長期待』『世界水泳の検体ロシアから移動』、『アフガン難民に厳しい目 ドイツ認定率44%強制送還におびえ』、『アフガン少数民族デモ=少数民族ハザラ人数千人が治安改善を求める抗議デモ= 子供ら殺害治安悪化批判 カブール』、『戦争の記憶継承を 「バターン死の行進」の生存者』、『機械受注9月7.5%増 4カ月ぶりプラス 7~9月は大幅減』、『JAXA(宇宙航空研究開発機構)、共同研究開始 はやぶさ技術で鉄道省エネ』、『兄の同級生も大麻 京都小6吸引 所持容疑で書類送検』、『電柱設備無断操作 2262戸停電 高知』、『過去最高額 59億円 「永遠の輝き」=12・03カラットのブルーダイヤモンド=相次いで落札 35億円』(12日付、毎日夕刊)
☆『核燃料運搬船見直し迫る 事業レビュー 原子力関連など検証』、『初の機体心羽ばたく MRJ機長「性能トップ級」』『どよめき「誇らしい」』、『日経HPサイバー攻撃か』、『国際的資金洗浄か 四日市の役員逮捕 2600万円の詐欺容疑』、『〈街が変わる リニア本格着工〉にぎわい運ぶ輝き JRタワー完成』『にぎわい運ぶ「食」発表 JRゲートタワー』、『小6男児大麻吸引の京都 「先輩が売ってた」「春から聞いてた」 高校生ら汚染の広がり証言』(12日付、中日朝刊)
☆『運搬船4回使用で100億円 「核燃」批判相次ぐ 行政事業レビュー 原発19事業など検証へ』、『先達「技術伝えて」新型機50年に1度ではダメ YS開発者胸熱く』『MRJ100席級開発も 初飛行』、『「平和裏に政権移譲」 大統領府 スーチー氏に祝意』、『沖縄知事、是正指示を拒否 辺野古 政府、代執行提訴へ』、『〈鼓動、山里に 奥三河・花祭り㊥〉100年越し復刻の舞 Uターンで果たす〝遺言〟』(12日付、毎日朝刊)

平成二十七年十一月十一日
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 きょうは、清流と名水・和歌文化の【古今伝授の里】などで知られる郡上八幡へのバスによる中部ペンクラブ秋の文学散歩で1日費やした。紅葉でおとぎの国のように赤く染まった自然のなかを歩くちいさな旅は、想像を越えるほどに印象深いものだった(この文学散歩については、あすの本欄であらためて記したい)。ここまで準備を重ねてこられた歌人で歴史作家の西穂梓さんはじめ、スタッフ一同には「お疲れさまでした」と、その労を心からねぎらわせていただきたい。

 文学散歩を楽しむ人たちと、見事に染まった紅葉=郡上八幡で
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『MRJ悲願の初飛行』『半世紀ぶり国産旅客機』とは、本日付中日新聞夕刊1面に躍った見出しである。「三菱航空機は十一日午前、国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の初飛行を愛知県営名古屋空港(同県豊山町)で実施し、約一時間半の試験飛行を無事に成功させた。プロペラ機「YS11」以来、半世紀ぶりとなる国産旅客機で、日本の航空史に新たなページを刻んだ。初飛行はこれまで五回延期されただけに、製造にかかわった親会社の三菱重工業関係者や航空ファンらも歓喜の声を上げた。」との総合リードで航空史上の歴史的快挙を伝えた。
 私自身、かつては航空記者として7年にわたって軍民共用空港でもある名古屋空港(当時は小牧国際空港と呼んだ)を担当、災害被災地や事件現場など各地への取材でヘリや双発ジェット、時には自衛隊のハーキュリーズ(大型輸送機)や誕生したばかりの民間ビジネス機への試乗、ほかにもB2(ボーイング727)やB3、ジャンボ(B4)など民間機の数々も含め飛行機には数知れず搭乗経験があるだけに、製造に携わった関係者ばかりか空港周辺に集まり空を見上げる人々の喜びが手に取るようにわかる。
 なかでもこれまで出会った航空機で1機をあげろ、と言われればオリンピア、そうあのプロペラ機である。ぶるるん、ぶるるんと機体を震わせるようにして大空を素朴に舞った、あのYS11の哀愁ある飛び姿は永遠に忘れられない。昭和50年代後半の話だが、幼いわが子を伴い楽しみにしていた家族の夏休みで南紀白浜に飛び立ったものの結局は視界不良、悪天で小牧に引き返さざるをえなかったことなど、激務の合間の日々が思い起こされる。
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 京都の市立小6年男児(12)が「大麻を吸った」と先生に話していた事件。京都府警のその後の調べに対して少年は「(通信制府立高校1年の)兄が留守の際、部屋に入ったら缶のようなものに入った緑色の葉を見つけたので9月初旬から4回ほどパイプに詰めて吸いました。悪いことをしているという気持ちがあり、兄には分からないようにしました」と供述。
 京都府警は11日、京都市山科区の児童宅など2カ所を家宅捜索したが、兄も「自分が吸うために持っていた」と容疑を認めたという。この事件で府警は山科区内の高校生ら3人を大麻取締法違反で逮捕。入手経路などを調べている。
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【きょうの一文・ことば】
「これまで下請けに甘んじていたが、日本の旅客機製造が自立できるチャンス。MRJの最初の客になりたい」=11日付中日朝刊『新たな翼 夢の続き乗せ 半世紀ぶりに国産MRJに感慨 YS11製造に携わった先生』『現在407機受注』の記事のなかで。三菱重工業小牧南工場で働く伊藤敏彦さん(73)が語る夢の続き

【新聞テレビから】
☆『〈歴史秘話ヒストリア〉谷崎潤一郎と女たち▽スキャンダルに満ちた私生活▽愛と官能の世界』(11日夜、NHK総合)
☆『MRJ悲願の初飛行 半世紀ぶり国産旅客機 〈解説〉中部の基幹産業へ弾み(経済部・桐山純平)』『三菱重工OB万感 技術の魂脈々と 日本の夢つながる』、『「歴史的瞬間」「飛んで良かった」空港周辺歓喜の嵐』、『緊急事態条項で首相が改憲意欲 閉会中審査』、
『小6男児が「大麻吸った」京都、所持容疑で兄逮捕』(11日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉「もんじゅ」どうする 不祥事→萎縮→技術劣化 負のサイクル 看板掛け替え限界』、『日本支配下平壌の中学校 最年少82歳同窓会解散 引き揚げ苦難語り続け』、『モディリアーニ裸婦像に210億円 史上2番目に高額落札』、『マンハッタン計画歴史公園 被爆地の声聞き整備へ 米でオープン』、『17歳兄に大麻所持容疑 京都小6吸引 自宅捜索し発見、逮捕』、『「五郎丸ポーズだ」 似てる!仏像人気 岐阜・関善光寺』(11日付、毎日夕刊)
☆『拉致国家主導裏付け 北朝鮮工作員向け文書入手 金正日氏説明と矛盾』、『賭博3選手無期失格 野球機構、巨人に制裁金』、『自殺4日前「要支援」 名古屋の中1 学校調査で把握』『「弁当食べられることも」 聞き取りに複数生徒』、『「五郎丸仏」に必勝祈願 花園目指す関商工ラグビー部』、『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅「増床」「郊外から移転」多く 「オフィス過多」心配無用?』(11日付、中日朝刊)
☆『ヌーボー輸入検査 中部国際空港』、『〈東日本大震災〉100通のラブレター カレンダー裏の4年8カ月 死亡届出せず「不明」夫へ』、『野党「議席3分の2」 ミャンマー総選挙 政権交代濃厚』『選管発表遅れる』、『日大、名誉教授を解職 大学の聴取に「深く反省」』、『香典持参「本人でない」 遺族証言高木氏と食い違い』(11日付、毎日朝刊)

十一月十日
 秋晴れの1日。ここ尾張地方も冷たく寒い風が吹き始め、もはや晩秋の風情だ。
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 あすに迫った中部ペンクラブの文学散歩。清流と名水の町、岐阜県郡上八幡への旅を前に、このところは事業企画運営委員会スタッフの1員として中心メンバーの西穂梓さんらと2度、3度と電話やメールで打ち合わせてきたが、いよいよあすは本番。あとは天気になあーれ、と祈るばかりだ。なんだか修学旅行に出かけるみたいな、そんな不思議な感覚に襲われている。幸い天気予報によれば晴れることは間違いなさそうだけに、いい文学散歩になるよう願っている。
        ☆        ☆    
 きょう月々の集金でわが家においでになった馴染みの本屋さんの店員さんによれば、私が以前に注文しておいた、ことしのノーベル文学賞受賞者、スベトラーナ・アレクシエービッチさんの「死に魅入られた人びと」(群像社)は作者が最近になって販売しないでほしい、と話している、とのこと。
 インターネットによると、本の紹介は「ソ連崩壊と自殺者の記録 ひとりひとりの人生を飲み込んできたソ連という国家の崩壊のあとに新しい社会に放り出された寄る辺なき人たち。 自らの死を選ばざるをえなかった無名の人たちの肖像だけをじっと見つめ、社会主義国家という歴史から消えた巨大な亡霊といま一度向き合うインタビュー集」とあるのだが。一体、作者の周辺で何があったのか。気になるところだ。
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 年末恒例の「2015新語・流行語大賞」の候補50語が10日発表された。北陸新幹線、五郎丸ポーズ、爆買い、戦争法案、テロに屈しない、火花、アゴクイ、安心してください穿いてますよ、エンブレム、白紙撤回、福山ロス、マイナンバー、ドローン……などで、トップテン&年間大賞は12月1日に決まるという。
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【きょうの一文・ことば】
 アウン・サン・スー・チーさんの名は、両親と祖母の名を受け継いだものだそうだ。アウン・サンは、ミャンマー独立運動の英雄で凶弾に倒れた父から、スーは祖母から、チーは母からもらったのだという▼根本敬・上智大学教授の『物語 ビルマの歴史』』によると、アウンは「勝利」、サンは「特別」、スーは「集める」、「チー」は「澄む」をそれぞれ意味する言葉だというから、何とも意味深ではないか▼ミャンマーで歴史的な総選挙が行われ、彼女が率いる野党「国民民主連盟(NLD)」の優勢が伝えられている。圧倒的な支持を集め、特別な勝利を手にするのだとしたら、まさにアウン・サン・スーという名の通りになるのだ▼……
=10日付中日朝刊中日春秋から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『高倉健・映画特集 映画「幸せの黄色いハンカチ」山田洋次監督 高倉健 倍賞千恵子』(10日夜、NHKBSプレミアム)
☆『岐阜の団体運営「老犬ホーム」 高齢ペットにも余生を』『殺処分ゼロの自治体も』『保護に奮闘映画で描く 愛知で14日から公開』、『消滅の危機指摘文化庁が対策本腰 希少8言語・方言次世代へ』、『経常黒字原油安で4.3倍 15年度上半期 震災前水準に』、『「TPP(環太平洋連携協定)は安保にも重要」 衆院予算委 首相農業支援策言及』、『〈街が変わる リニア本格着工〉JPタワーお披露目 あす完成 来月、郵便局が開業=日本郵便などが名古屋駅北側の旧名古屋中央郵便局跡地で建設を進めていた地上40階、地下3階で高さ196㍍の構想ビルが完成した』(10日付、中日夕刊)
☆『野党支持者ら歌い踊る ミャンマー総選挙 勝利見通し高まり』『「民主化改革重要な一歩 米大統領報道官』、『■高倉健さん一周忌ロケ地にファン』、『〈チェック〉ボンドガールと呼ばないで 007新作 最年長51歳起用』、『他人FBに侵入容疑 男逮捕700人ID盗む? 警視庁、初の立件』、『貼って瞬時に検温 フィルム状体温計 東大など開発』『大入り願い 京都・まねき書き』、『側溝に横たわり5時間 スカートのぞき見容疑 28歳男を逮捕 神戸』(10日付、毎日夕刊)
☆『郵便物2万9000通 局員配達せず隠す 香川』、『有罪か無罪か揺れる司法 認知症責任能力どう判断 「専門医交え議論を」』、『河村市長が生徒宅弔問 きょう会議招集対応策検討』、『スー・チー氏野党圧勝確実 ミャンマー選挙「議席7割獲得」 政権交代強まる』、『巨人3選手解雇へ 野球賭博 球団代表引責辞任』、『就活面接6月解禁 経団連発表、1年で見直し』、『〈戦後70年甦る経済秘史〉輸入増でも石油ショック』、『4年前から盗撮か小学校の教諭逮捕 東海署 体育館に侵入容疑』(10日付、中日朝刊)
☆『〈伊勢志摩サミット2016〉ミス・インターナショナル入賞5人が申し出 鳥羽の海私たちが守る 伊勢志摩私たちがPR 「とばぁば」デビュー曲決定』、『軽減税率 中小に「みなし課税」 政府・与党検討 事務負担に配慮』、『日生が3度目V 社会人野球日本選手権 ホンダ降す』、『山口組元幹部から2000万円 日大名誉教授が借金 大学側会見「謝罪言葉なかった」 他職員も調査を』、『学生6割トラブル経験 ブラックバイト 国、初の実態調査』、『■東大推薦入試出願は173人』、『安倍首相側、週刊現代に撤回要求=安倍晋三首相の事務所が9日発売の週刊現代に掲載された「安倍晋三『朴槿恵の前で大失態』一部始終」と題する記事を巡り、講談社の野間省伸社長と週刊現代の編集長に対し、記事の撤回と訂正、謝罪を求める文書を送った』(10日付、毎日朝刊)

十一月九日
 きのうに続いて雨、雨、雨の1日。
 8日に投開票されたミャンマー総選挙。アウン・サン・スー・チーさん率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)が上下両院とも改選議席の70%以上の議席を獲得した、とはNLDの独自集計結果。与党の連邦団結発展党も「なぜ敗れたのか検証が必要だ」と事実上の敗北を宣言し、NLDが政権を獲得する可能性が高まった。あとは1990年の総選挙でNLDが圧勝したものの選挙結果を認めなかった軍政がどう出るか、だ。
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〝カトマンズのおしん〟で知られるポカレル本田明美さん=日本人向けラジオ放送〈ニッポンチョウタリ〉のコメンテーター、おしん言語研究所代表=から届いたFacebook。それによれば、神様が多く住まうネパールでは明日から5日間、2番目に大きいお祭りティハールが幕開けする。
 このティハール。光の祭りとも言われ、お金の神さま【ラクシュミ女神】を家に迎え富と繁栄を祈るのだが女神は光や黄色が好きなので祭りが近づくと家々ではイルミネーションやキャンドルで明かりをともす、のだとか。でも、ことしは大震災の影響もあって例年なら聞こえるはずの花火の音は聞こえず、嘘のような静かさ。燃料がない今のネパールでは電気もセーブしないといけないので、今年はどんなティハールになるのか。少し心配だという。

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 合間を見て私自身もメンバーの1人である「脱原発をめざす文学者の会」が先に軽井沢で実施したイベント=1部・ライブとトークin朗読館〈自然災害と原発事故を考える会〉と2部・福島を語るタンゴとワインの夕べ〈4人の文学者が福島を語る〉で構成=に関する原稿を執筆し、写真3枚を添付して東京の編集担当者にメール送信。このところ、気になっていただけに、まずはヤレヤレである。
 そして妻、舞の術後診療の日なので午後、自宅近くの医院へ。それこそ、歩いて5、6分で行ける評判の町医者で症状もこのところは順調で安定しているので、きょうは送るだけで先に帰宅した。ただ私が日々、測っている血圧管理手帳だけは医師に必ず見せるように―とのひと言を添えて、だ。帰宅した彼女は「いつもと変わらない」と淡々としていたが、どうやら医師を気に入ったようで、安心した。
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 プロ野球の巨人が、野球賭博に関与していた福田聡志投手(32)と笠原将生投手(24)松本竜也投手(22)の3選手の契約を解除する方針を決めた、と発表。日本野球機構(NPB)の調査委員会が近日中に最終報告をする予定で、NPBの処分が決まり次第、契約が解除され、事実上の解雇となる。原沢敦球団代表(59)も引責辞任する。
 野球賭博による選手の契約解除は、1969年の西鉄(現西武)投手による八百長事件に端を発した〝黒い霧〟いらいの不祥事となる。巨人は全選手、コーチ、職員計276人に対する聞き取りを実施、3投手のカジノへの出入りなど新たな賭博行為についても発表したが暴力団など反社会的勢力との関わりは今のところ、確認できていないという。
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【きょうの一文・ことば】
「野党大勝のムードがあの選挙そっくりで、逆に恐ろしい。日本人、そして国際社会は、私の国が同じ過ちを繰り返さないよう、ずっと注視して」「ズルなしならNLD(国民民主連盟)は九割の議席を取ります」「政権交代が実現したら、来年には故郷に帰る」「自由さえ手に入れば、ミャンマーは優しくて活気のある良い国づくりができます」
=9日付中日夕刊『ミャンマー総選挙 「今度こそ」民主化願う 一宮で暮らす難民ら』の記事のなかで。70歳の母を1人でヤンゴンに残すミョウティハンさん(45)

【新聞テレビから】
☆『〈佐木隆三さんを悼む 古川薫〉凶悪な罪人に温かな視線』、『スー・チー氏野党優勢 ミャンマー総選挙開票』、『エジプト当局「90%爆発音」 ロ機墜落の異音 テロ説強まる』、『雨の紅葉道駆けた いびがわマラソン』、『作曲部門日本人初V ジュネーブ国際コン 兵庫・薮田さん=若手音楽家の登竜門作曲部門で兵庫県たつの市出身の薮田翔一さん(32)が日本人として初めて優勝』、『杉山卓男さん死去 69歳 布川事件で再審無罪』『経験生かし「冤罪」支援』、『レノンのギター3億円 半世紀以上行方知れず プレスリー黄金ピアノは7400万円』、『日ハム、広告撤去へ 「アイヌ民族に配慮欠く」』、『大阪市長選に4新人 告示 橋下氏の「都構想」焦点』(9日付、中日夕刊)
☆『「現代の名工」今年度150人表彰』、『〈伊勢志摩サミット2016〉開幕まであと200日』『オリーブに再挑戦 志摩特産地目指し 明治期は不作 産業化ならず』、『ラグビー7人制 日本男子五輪へ 予選で香港破る』、『肥料表示偽装「10年前から」 社長が陳謝』、『総合教育会議開催へ 中1自殺受け名古屋市』、『露陸連、賄賂で摘発逃れ ドーピング問題 メダリストら8人 英紙報道』、『〈千の証言〉〈戦争は残酷〉碑に刻む 母の横浜空襲手記家族が建立』、『はやり目衰えぬ流行 10年間で最多ペース 患者増の冬迫る』(9日付、毎日夕刊)

十一月八日
 立冬。天気予報どおり、雨が降り続いた。
 中東のシナイ半島で起きたロシア機の墜落。ここにきてイスラム過激派「イスラム国シナイ州」の犯行声明どおり、過激派によるテロとの疑いが強まってきた。回収されたボイスレコーダーを分析したところ、最後の瞬間に複数回の爆発音が残されており、かなり高度な訓練を受けた者が関与、仕掛けられた爆発物で破壊されたとする見方が一般的となったためだ。テロの理由については「シリアで空爆を始めたロシアに対する報復だ」とする声が多い。

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 土砂降りの雨なのに。野菜畑〈エデンの東〉へ。
「きょうは午後2時に出るから」との妻の〝お達し〟に「雨天なので日をあらためよう」と抵抗こそしてみたものの、いったん言い出したらきかない。デ、ふたりとも雨合羽に身を包んでの農作業となった。いやはや、その無鉄砲ぶりには開いた口がふさがらない。
 どうやら、口にこそ出さないが昨日の母の柿発言が根底にあるようだ。というわけで、きょうは一緒にジャガイモを掘り、そのあとタマネギの苗を植え、ほどよく熟した柿の方も鋏で一個ずつ丁寧に枝から切り取っていったのである。雨合羽を着ての奮闘だったがビショ濡れに。幸い雨は小降りとなったので無事、作業を終えることができた。

 雨のなか、収穫したばかりのジャガイモと、捕らわれの身となった柿さんたち
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 私にとっては、とんだ1日となったが妻はあれで結構、気が晴れ晴れしたかもしれない。ここは気がすむように。その方が家庭円満で治まる。これもそれも、私が自分自身に蒔いたタネなので仕方あるまい。
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「たとえば県外からくる大量の埋め立て土砂。その中に繁殖力が強いアルゼンチンアリなどの外来種が含まれれば、固有の生態系は破壊される。昆虫を餌にする動物にも危険が及ぶ。しかし、防衛省は森ごとの昆虫の種類と個体数など多様度を示す資料さえ、要求しても出してこない。判断資料なしに保全措置など考えられない」
 上記は8日付〈しんぶん赤旗日曜版〉の1面に掲載された『辺野古新基地絶対に止める 県民は屈しない 不屈座り込み 482日目』『環境監視委のでたらめ 副委員長が告発「環境保全はできない」』のなかで同監視委副委員長で昆虫学の権威、琉球大学名誉教授、東清二さん(82)が憂える発言の1部である。
 ちなみに、この環境監視等委員会。沖縄の米軍新基地建設で「環境保全に万全を期す」ための委員会だが、こともあろうに委員13人のうち4人が委員就任後に受注企業や関連団体から計1300万円もの寄付や報酬を受け取っていた事実が最近発覚したばかり。人生いろいろ、委員もいろいろ。一体全体、何を信じてよいものか。
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【きょうの一文・ことば】
 ピッチャーとキャッチャーがいいこと、良いバッテリーが強いチームをつくる。それと〈凡事徹底〉で選手たちには、早朝のウォーキングなど細かいことも徹底させていきたい。
=8日夜、三重テレビ『〈ネオスポ〉DeNAラミレス新監督 強打者が目指すチーム像』のなかで。〝ラミちゃん〟、すなわちラミレス新監督はこう語った

【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版〉大図解宇宙飛行士』、『中台「対立を交流に」両首脳分断後初会談 「一つの中国」再確認』、『真央GP復帰V本郷2位』、『「海女文化継承」宣言採択し閉幕 鳥羽でサミット』、『「北海道は開拓者の大地だ」広告 アイヌ「日ハム配慮を」』、『東芝、前社長ら5人提訴 不正会計3億円賠償請求』、『認知症不明者みんなで守る 年々増加広域の連携急務 メールで情報共有/靴に連絡先』、『龍馬 長刀の免状「本物」北辰一刀流 学術調査で確認』、『〈訃報〉宇江佐真理さん死去 66歳 作家「髪結い伊三次」』(8日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉無人機が奪った未来――故郷追われた罪なき少女』、『中台初の首脳会談 49年分断以来「一つの中国」確認 閣僚ホットライン合意』、『旅客機墜落 露紙「爆弾の可能性」 遺体鑑定で爆発説裏付け』、『北海道選管 集団的自衛権「避けよ」 高校模擬投票テーマ指示』、『エベレストに登頂 松浦輝夫さん死去 日本人初成功』、『マストに帆 練習を披露 名古屋港・日本丸』(8日付、毎日朝刊)

十一月七日
 台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席との歴史的な首脳会談がシンガポールで開かれ、互いに「1つの中国」を認め合う1992年合意の堅持を確認、新たな「歴史の1ページが開かれた(習国家主席)」。1949年の中台分断後初となる首脳会談で世界各国が注視するなか、突っ込んだ意見交換が行われたという。
 一方で台北では台湾独立を目指す人々による抗議活動があったが、互いの親善に何の不足があるというのか。話は飛躍するが、紛争や戦争が絶え間ない世界にあって、今回の中台会談をきっかけに世界じゅうの心が友和と信頼でひとつになれば、と願う。家族はじめ知人、友人との絆に生きる同じ人間同士が、なぜ喧嘩ばかりをするのか。そこが分からない。

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 喧嘩といえば、久しぶりにささいなことから95歳の母に盾突いてしまい、反省している。発端は1本の電話だった。夕方、集中して書いていたところ傍らの電話が鳴りだし、いつまでも止もうとしない(私はこの時間帯に家にかかってくる電話は大半がセールスか何か不必要なものなので、携帯にかけてくださるよう知人にはお願いしている)。
 あまりに鳴り止まないのでやむなく受話器を取ると、日進の老健施設にいる母からだった。「何なの」と言うと「たかちゃん、元気。柿とってきたか。たかのぶ。おとうちゃんが苦労して植えといてくれた柿の木なのだから。ほおったらかしにしといたらアカンよ」の声。この忙しいところへ。なんだ、そんなことだったのか、と内心思いつつ「分かっとるよ。畑へ行ったつど、鋏でとってきているから。心配しないで。つまらんことで電話せんといてよ」と私。それでも母は同じことを繰り返す。
 あまりに柿、かき、カキ…とうるさく言うので「もう、いい加減にしといてよ」「つまらんことで電話しないでよ(文章の流れがおかしくなってしまうから)」と大声をたて、電話をガチャン、と切る。とはいえ、100歳に手が届こうとする高齢の母のことだ。ちょっとどなり過ぎてしまった。反省しなければ、とは思う。
 デ、ひと息ついたところで「オレ、どなってしまった。おふくろはナイーブで心配性だから、もう今夜は〝たかちゃんに、余分なことを言ってしまった〟と自らを責めたて悩んで寝られないかも知れない」と名古屋の兄に詫びの電話をすると「オマエ。そんなこと、気にせんでいい。おふくろもおふくろだ。わざわざそんなことで電話などしてこんでもいいのに、ナ。反省しとるよ。ほっとけ」と、さすがは百戦錬磨の弁護士の見解ときた。
 思えば、新聞記者として在任中、昔はささいなことで、よく支局員や周りの人々を怒鳴り散らし困らせたものだ。悪い癖が出てしまったが、これもまた、母が愛した亡き父親譲りの血のなせるわざか。ここは妻の母も併せ、両方の頑固母の健康長寿を祈っておこう。
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 東京のガーデンプレイスでは10万の光りが輝くクリスマスのイルミネーションが早々と点灯した、とか。国内最大の鶴の越冬地である鹿児島県出水市にことしも〝万羽鶴〟が飛来。万羽鶴は19年連続で地元の人たちの観察によれば、ナベヅルとマナヅル合わせて1万4086羽が確認されたという。
 フィギュアスケート女子の浅田真央(25)=中京大=がグランプリシリーズ第3戦の中国杯を制して日本人最多のGP通算勝利を「15」に更新。この日のフリー、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)こそ完璧に決めたものの、続く2連続の3回転ジャンプで転倒した真央ちゃんは「まだまだ自分にとってやらなきゃならないことがあると思いました」。

【きょうの一文・ことば】
「ダニエルの最後の望みがかなった。実現させてくれた素晴らしい人々にお礼を言いたい」
=7日付中日夕刊『末期がん男性「フォース」届く スター・ウォーズ新作公開前鑑賞』の記事の中から。末期がん(紡錘細胞肉腫)の夫ダニエル・フリートウッドさん(32)が「死ぬ前に見たい」と願った新作「フォースの覚醒」を見る望みがかなったことに対して。妻アシュリーさんがフェイスブックにこう、書き込んだ

【新聞テレビから】
☆『〈SONGS〉初公開! 中島みゆき~夜会への招待~本人が語る秘話』(7日夜、NHK総合)
☆『〈歴史ものがたり(14)生駒と織田 江南郷土史研究会 須賀弘之〉生駒利豊…関ケ原戦』(6日付、尾北ホームニュース)
☆『レコーダーに爆発音ロシア機墜落で仏報道』、『国内最古の設備安曇野「宮城第一」 発電所111歳まだ現役 産業遺産で脚光』、『面接解禁6月に前倒し経団連方針 来年就活、混乱も』、『寅さんロケ地の街集結 東京・柴又でサミット開幕』、『〈街が変わる リニア本格着工〉「マイアミ」大名古屋ビル入居せず「私たち戻りません」』『変わらぬ味 新たな顧客』、『(JR西日本)エヴァ新幹線 起動』、『心のケア国家資格に「公認心理師」18年にも誕生』、『たくましく育ってね 鳥羽・海女サミット アワビ稚貝放流』(7日付、中日夕刊)
☆『〇eye 希望持ち続けて ネパール ブータン難民キャンプ』、『〈チェック〉秘伝持ち寄り酒造り 新世代の蔵元 常識覆し』、『ISS(国際宇宙ステーション)と「すばる」写真でエール交換』、『火星の大気 太陽風がはぎ取った NASA 地球は磁場が守る』、『高齢者知らずに詐欺加担 現金入り荷物預かり 偽シルバーに誘われ』、『保健の授業性的少数者に配慮 自前の教材経験者の声 三重・明和の小学校教諭』(7日付、毎日夕刊)
☆『最高10万円味いかに 越前がに漁解禁』、『BPO(放送倫理・番組向上機構)「自民の圧力」批判 やらせ問題NHKも「演出逸脱」』、『名張事件10次再審請求 奥西元死刑囚の妹申し立て』、『トヨタ人工知能で新会社 米に来年 事故ない車など研究』、『MRJ220㌔機首ふわり 離陸動作を確認』、『名刀「蛍丸」よみがえれ 関で復元へ ネット資金集めに反響』、『療養費不正14人逮捕 詐欺容疑 組長、接骨院関係者ら』、『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅でネットバイキング体験 名古屋銀が「ショールーム」』(7日付、中日朝刊)
☆『一足早い聖夜の雰囲気 「ミッドランド」にツリーお目見え』、『雅子さま園遊会に 療養入り後初、出席検討12年ぶり』、『米雇用27万人増10月 年内利上げ観測強まる』、『青酸連続殺人捜査終結 強殺容疑など新たに追送検 入手先特定できず』、『路上に乳児放置24歳の母を逮捕 茨城・遺棄致傷容疑』、『川内周辺線量測れず 装置動かす太陽発電不足 全25カ所』、『■伊勢でマイナンバー通知カード誤交付』(7日付、毎日朝刊)

十一月六日
 今こそ、大きく変革する時―とはミャンマー総選挙(8日)を前にした、最大野党「国民民主連盟(NLD)」を率いるアウン・サン・スーチさんの決意表明。ヤンゴンで記者会見した彼女は「私は大統領より、上になるつもりです」とも述べた。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が昨年5月放送のNHKの報道番組「クローズアップ現代 追跡〝出家詐欺〟~狙われる宗教法人~」でやらせがあったとされる問題で「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表。
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 11日に迫った中部ペンクラブの文学散歩〈清流と名水の城下町、郡上八幡への旅〉の件で事業企画委の中心メンバー、西穂梓さんと2度、3度とメールや電話でやり取り、毎度のことではあるがひとつの事業を実現させるには思わぬ予定変更など大変な労力を強いられる。ここは、あまり無理をしないで出来る範囲内で、と互いに確認し合う。

 このところ間隔をおいて2度、最寄りの歯科医で診ていただいた時折、痛みを感じる左上前の奥歯。医師はそのつど「治療の必要はないので様子を見ましょう。むろん歯間ブラシで磨くことは怠らないように」との診断だったが、その後も問題の個所が思い出しでもするようにズキンズキンと痛む。
 デ、気になるので、きょうは歯も含めた口腔治療で定評がある大口町内の総合病院へ。ここで改めて画像診断などで詳しく診ていただいた。結果は「歯と歯茎の境目の歯槽骨に円形の窪みが出来、歯周ポケットに汚れがあります。ほおっておくと、歯石が出来、菌がまん延してくる歯槽膿漏になるので、そうならないためにも1本1本の歯の周りを毎日、丁寧に磨いてください」とのことだった。
 要は、しっかり歯を磨く以外に方法がない、と歯磨きの大切さを強調された点では歯科医と同じ診断でやっと納得。画像診断の結果、他に治療の必要性が出てくる個所も指摘されたのである。若いころ、白く輝く歯が自慢でもあったのに。老いとともにズタズタに弱ってきた。帰って、妻に事情を話すと「仕方ないわね。もう齢なのだから」の返事が戻ってきた。ためいきが出る。
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 北京で始まったフィギュアスケートのグランプリシリーズ中国杯。女子ショートプログラム(SP)で元世界女王の浅田真央(25)が復帰戦でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、71・73点で首位発進。重い物体が高速で動き回ると、周りの空間がゆがんで伝わる。宇宙から届く、この「重力波」の世界初の観測をめざす大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の第1期施設が岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下で完成。会計検査院が2014年度の決算検査報告書を安倍首相に提出したが、税金の無駄遣いは、ナント1568億円にも。
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【きょうの一文・ことば】
 「宣告」でも著者を思わせる若い精神科医に、座禅に詳しいベテラン刑務官がこんな話をする場面があった。〈何かこう根底のところで、宗教というのは一つだちゅう観点があるんですな〉。〈(道元は)全世界はただ一個の珠(たま)だというんだが、これと(イエスの弟子)パウロの〝一切は神によつておこり、神によつてなり、神に帰一する〟なんて言葉は同じことでしょう〉
=6日付毎日夕刊『〈人生は夕方から楽しくなる〉小説家・精神科医 加賀乙彦さん 宗教的な理想、神秘 この目で見て書く』の記事から。1部抜粋

【新聞テレビから】
☆『オバマ氏「爆弾の可能性」ロシア機墜落 米英首脳見解一致』、『辺野古取り消し処分撤回を拒否 沖縄知事、文書送付』、『STAP総費用1億4000万円』『税の無駄1568億円14年度 不正調査費研究費上回る 理研、高級家具購入も』『税の無駄次々と〈原発〉線量監視に穴 〈新国立〉不適切な契約』、『重力波初観測へ期待 神岡で「KAGRA(かぐら)」公開』、『海自艦ベトナム寄港へ 南シナ海要衝、中国けん制』、『コノワロワ選手資格停止 ロシア陸連 マラソン、ドーピング 名古屋で昨年V』、『津波「漂流犬」天国へ バンがいたから、前向きになれたよ 昨年、復興車両に引かれ』、『辺野古政府対応 シールズが抗議』(6日付、中日夕刊)
☆『冬の味覚 解禁 兵庫・ズワイガニ漁』、『〈チェック〉トップリーグ売れ行き10倍 つなげラグビー熱 定着へ「レベルアップ」』、『核廃絶へ作業部会 国連委決議 日本は棄権』、『手荷物検査で不備 エジプトの空港 昨年、英が指摘』、『「妖怪ウォッチ」グッズ無断製造容疑逮捕 東京の業者』、『組長ら療養費不正受給 警視庁1億2000万円詐取か 十数人逮捕へ』『接骨院巡る疑惑絶えず』、『ダウン症育児「先輩」ら応援』(6日付、毎日夕刊)
☆『いじめに悩む君へ「あきらめるな死んじゃだめだ」内藤大助さん』、『トヨタ最高益1兆5834億円 9月中間 販売減円安でカバー』、『自動車に輸入制限特例 TPP協定案 米とカナダに譲歩』、『光が描く世界の旅 中部空港デッキに』、『117億円集め運用せず? 愛知県警逮捕 FX(外国為替証拠金取引)詐欺容疑の2人 「老後の蓄えが…」中高年の投資多く』、『河村名古屋市長宅 不審火で少年逮捕 器物損壊の疑い』(6日付、中日朝刊)
☆『汚染雨水 対策工事を視察 福島第1原発』、『TPP7年後再協議規定 協定案全文 国内議論加速へ』、『記憶遺産意見書 日本、「南京」否定派を引用 ユネスコに提出』、『名古屋・中1自殺「いじめ、なぜ始まった」 父、実態解明訴え』、『酢を学ぶ歴史味わう ミツカン博物館 半田に8日開館』、『■村上春樹さん小説、初の電子書籍』(6日付、毎日朝刊)

十一月五日
 長崎を最後の被爆地に―との長崎宣言。被爆から70年の長崎市で開かれていた科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」の世界大会が閉幕した。

 きょうは津波防災の日。
 東京湾に面した羽田空港はじめ、東北の3・11東日本大震災の被災地、そして津波防災の日の由来で知られ【稲むらの火】の故事が残る和歌山県広川町でも南海トラフの巨大地震が起きた、との想定で1100人余が出て避難訓練が行われた。「子どもたちには、改めて津波などについて学んでもらい、災害への心構えを持ってほしい」とは、西岡利記町長。
※広川町には、江戸時代の「安政南海地震」で商人の濱口梧陵が稲の束に火をつけ、村人を高台に避難させた「稲むらの火」の故事が残っており、これにちなんで、地震が起きた11月5日が「津波防災の日」とされたという。
        ☆        ☆

        ❤        ❤
 社交ダンスのレッスン。これからは2級のルンバ、ワルツ、タンゴ、チャチャチャ…に挑むことになるが、2級は最初に学び一応の足は分かっている。それだけに、あとは基本動作をいかにマスターしていくか、だ。きょうは、足に三角を作ることの大切さを繰り返し実地に学んだ。跳びはねるのではなく、背筋を上に伸ばしての体の動きが如何に重要でダンスそのものを華麗に見せるか。少し恥ずかしくもあるが、案外楽しい。
 夜。食事中、舞がいつもの調子で「あのねえ」と話しかけてきた。顔をあげると「あの(中日新聞で連載中の)平和の俳句ってねえ、きのう〝平和〟について考え続けることはイイことだって。あたし、そう言ったけれど。作品そのものの質がたるみはしないか、って。安きにならなければよいが。そこが心配」と言い出した。要は「平和を考えることは大切だけれど。作品自体の質が落ちることがあってはならない」ということだった。
「その心配はないと思う。だって、応募する人たちは皆真剣なのだから。それに〝平和〟とは何か、について考えなければ俳句は詠めない。審査員だって金子兜太、いとうせいこうの両氏ですばらしい人なのだから」と私。
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        ×        ×
 先のシナイ半島でのロシア機墜落、ここにきてIS(過激派組織イスラム国)による爆弾テロの可能性が高まってきた。これまでIS所有の地対空ミサイルでは撃ち落せない、を理由にISの関与を否定する向きが多かったが、どうやら何者か、が機内に爆弾を仕掛けての爆破テロだった、との見方が強くなってきた。英国は、出発地の保養地シャルムエルシェイク空港―英国間のフライトを全便運航中止とした。
 ラグビーW杯で一躍、時の人となったヤマハ発動機の五郎丸歩さん(29)が豪州に本拠を置く世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のレッズ入りを決め、その記者会見が浜松市内のホテルで開かれた。スーツ姿で会見場に現れた五郎丸さんは最初に「レッズがチャンスを与えてくれたことや、快く送り出してくれたチームや選手、ファンに感謝したい」と礼を述べたあと「家族で新たな挑戦になるが恥じない姿を届けたい」と覚悟のほどを語った、という。
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【きょうの一文・ことば】
 信じられない思いです。いいところの物静かな奥さまの役といえば加藤治子さんの顔が思い浮かんだものでした。せりふ覚えも完璧で、いつも優しくきちんとしていた方。その印象は初めて会ったときから変わらなかった。……
=5日付中日夕刊『加藤治子さん死去』の訃報記事のなかで。演出家石井ふく子さん

【新聞テレビから】
☆『〈訃報〉加藤治子さん死去92歳女優、TVドラマ母親役』、『ロシア機テロ強まる 英指摘機内に爆発物か』、『「いじめ直接見た」20人 名古屋中1自殺全校調査を公表「本人から聞いた」3人』『卓球部員に「もうだめかも」中1自殺1週間前の下校中』『いじめ打ち明けていた…父悔い』、『「海女萌えキャラ」公認撤回「女性を蔑視」と指摘受け志摩市』、『敦賀2号機審査申請 原電活断層指摘原発で初』、『FX(外国為替証拠金取引)投資詐欺男2人逮捕 愛知県警、2000万円超の容疑』『勧誘「マルチ」/会員親睦の催し』、『アプリ「写真袋」運営の社長逮捕 容疑否認 児童ポルノ放置で』(5日付、中日夕刊)
☆『露機墜落爆弾テロか IS関与の可能性 米情報当局』、『「影響力」ランキング プーチン氏が3年連続首位 日本人最高トヨタ社長28位』、『輸送機墜落39人死亡 南スーダン 地上の住民が大半』、『超音波併用発見1・5倍 乳がん検査マンモ補う』、『長崎最後の被爆地に パグウォッシュ会議宣言』、『復興施策誰に託す 「福島統一選」告示 避難まだ10万人』、『非正社員4割に厚労省調査 パート、再雇用増』、『事実上の一騎打ち 大阪知事選 大阪維新と非維新』、『ぽっかぽか出番待ち=陶磁器の産地、岐阜県多治見市で湯たんぽ作りが最盛期を迎えている』、『「同性婚」証明書を交付渋谷』、『「津波防災の日」各地で訓練実施』、『ウミネコ繁殖地蕪(かぶ)嶋神社で火災 青森・本殿全焼』(5日付、毎日夕刊)
☆『琵琶湖湖底に社の跡?発見』、『血液製剤10年超不正製造 化血研が記録も偽造 厚労省出荷差し止め』、『もんじゅ廃炉「文科相判断」 移管勧告へ規制委員長』、『カラ出張3億9000万円 470万円詐取容疑、元コマツ幹部逮捕』(5日付、中日朝刊)
☆『タカタ製使用停止 「試験データ操作」引き金 エアバッグ ホンダ、見限る』、『畜産品値崩れ懸念 TPP他品目より影響大 農水省分析』、『年内にも憲法判断 民法の夫婦別姓・再婚 最高裁で弁論』(5日付、毎日朝刊)

十一月四日
 トントントン、といった感じで、もうすっかり秋だ、いや晩秋の気配さえ漂わせた1日が音もなく過ぎ去っていく。
        ☆        ☆
 ♪目に痛きまでにサルビア残りたり秋の終りはそっとそこまで  山崎国枝子

 きょうは能登七尾から届いた短歌雑誌〈澪(れい)〉2015年11月号を傍らに少しだけたまっていた私あてのメールやFacebookをひとつずつチェック。いつものことだが、それぞれにそれぞれのかけがえなき人生があるのを痛感する。時折、思い出したように〈澪〉の頁を開く。

 執筆の合間には〈チェルノブイリの祈り〉〈戦争は女の顔をしていない〉〈細雪〉〈刺青・秘密〉をほぼ、同時進行で交互に読み進めている。どれも私自身、ペンを進めるうえで大変参考になっていることは確か。きょうは、ここいらで。本欄への筆は止め置きたい。たまには早く切り上げよう。
        ×        ×
「人間性の回復」。会議のテーマ。にんげんをかえせ、にんげんにかえれ。子どもの方が知ってるさ。「げんしばくだんがおちると/ひるがよるになって/人はおばけになる」(広島市・小3)
 以上は4日付中日夕刊「夕歩道」の3小節め。長崎で世界中の科学者が、核廃絶を話し合っているパグウォッシュ会議に触れての文で「政治家たちは、一体何を恐れるの。核兵器禁止条約反対のためならば、核ミサイルを突きつけ合う国々が、ちゃんと結束できちゃう国際政治の不思議」とも皮肉っているが、まさに、その通りだ。
 夕歩道に言うとおり「核は人類生存ではなく、消滅の兵器」であることを大国の指導者たちには忘れてほしくない。
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【きょうの一文・ことば】
 今回の反対のデモが鮮烈な問題提起をしたことは高く評価する。ただ問題提起で終わったのはなぜか。まずは「戦争法」といったレッテル貼りをやめ、法の成立で具体的に何が変わるのか考えてみること。そのための議論なら応じる。 
 戦後の日本の平和は憲法九条によってではなく、日米安保条約によって守られてきた。オバマ政権下で米国は国外での軍事力の行使に消極的になってきた。これまで米国が守ってきた日本の平和を、これからは日本自身が守らないといけない。国際情勢の激変を直視すべきだ。
=4日付中日朝刊『〈安保を考える〉国際情勢激変直視を』の記事のなかで。フリージャーナリスト櫻井よしこさん(70)のことばの1部

【新聞テレビから】
☆『もんじゅ移管勧告決定 規制委 廃炉も視野に〈解説〉原子力機構安全保てず』『「速やかに解決を」官房長官』、『郵政3社買い注文集中 東証上場 売り出し価格上回る』、『再婚禁止最高裁で弁論 大法廷 年内にも初憲法判断』『再婚禁止117年前の規定 原告女性「法律が人を不幸に」「無戸籍児」生む要因』、『ネパール「クマリ」12歳で引退 元生き神その後の人生 苦労して進学IT業界へ』、『不正送金ウイルス 中2が保管の疑い 警視庁が逮捕 闇サイトで入手?』(4日付、中日夕刊)
☆『「黒い雨」区域拡大認めて 被爆者手帳求め64人提訴 広島地裁』、『エアバッグ問題 ホンダ、使用停止へ 米制裁金 タカタに240億円』、『VW不正 CO2排出量、燃費でも 80万台ガソリン車に拡大か』、『郵政株初値1631円 3社、売り出し価格上回る』、『トレビの泉 18世紀の美 修復工事完了』、『ラグビー代表「日本の発展楽しみ」ジョーンズ前コーチ離日』、『歓喜のブルー ロイヤルズVパレード』(4日付、毎日夕刊)
☆『黄金色の夕景 奈良・曽爾高原』、『憲法公布69年 各地で訴え 「違憲政治」許さない』『「不断の努力憲法を守る」 あいち九条の会』『「平和私たちが作る」 愛知の高校生1000人が「宣言」』『「嫌なことは嫌と言おう」長野で沢地久枝さん』、『岐阜県知事英で特産PR』、『中台首脳7日会談へ 台湾総統府発表 49年の分断後初』、『自衛隊米軍平時から一体 日米安保機関新設』、『娘装い「ワタシワタシ詐欺」愛知で急増被害3000万円』、『難民政策向かう先は 政府に厳しい目「日本人は優しいのに」』、『最初の軌道修正はやぶさ2成功 加速のため地球接近』、『全生徒アンケ教委実施へ 名古屋・中1自殺「いじめ疑われる」』『悔やむ父「同じこと起きないよう」』(4日付、中日朝刊)
☆『日本の核技術流出初確認 04年査察 韓国で資料押収 〈解説〉特許情報管理甘く』、『〈漂う民 同時進行ルポ〉2日・レスボス島(ギリシャ) 新生活求め西欧へ』、『ボールは韓国側に政府強気の裏の「確信」 首脳会談1年前 夕食会隣に座り』、『■スヌーピー、ハリウッド殿堂入り』、『「花祭り」の舞 保存会が披露 東栄』、『名鉄三河線・刈谷―三河知立間 開業100周年祝う 来月20日まで多彩な行事』(4日付、毎日朝刊)

十一月三日
 文化の日。69年前に憲法が公布され日本が「自由と平和を愛し文化をすすめる」ことを誓った、その日だ。昼過ぎ、名古屋の大須へ。中日朝刊の連載漫画〈おーい栗之助 森栗丸〉の主人公の向こうを張って私はいっとき、師匠を前に横笛レッスンで過ごした。ふいたのは、平城(なら)山。まだまだ、である。
 ことしの文化勲章親授式。俳優仲代達矢さん(82)の姿がないので心配したが、私の直感どおり彼は能登七尾で公演舞台に立っていた。仲代さんといえば、あの能登ガキで知られる中島町(七尾市)で地元の人々にとけ込み、無名塾で多くの俳優を育てた演劇の虫でもある。「公演は3年前から決まっていた」とのこと、能登を愛する選択には敬意を表したい。
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 11月3日。この日がくると思い出す。
 昭和47年の11月3日を私たちは忘れない。その年の10月1日付で新聞社の駆け出し記者だった松本支局から志摩通信部兼伊勢支局に着任してまもない私のもと、すなわち阿児町鵜方(現三重県志摩市)の志摩通信部に当時、20だった舞が飛び込んできた、その日である。両方の家族が反対するなか素足のまま逃げるようにして、だ。
 いったんその日は私の説得で帰らせたものの互いの意志は強く、ふたりで示し合わせた通り彼女は亡きお父さんの命日である4日後の7日に志摩へ。駆け落ち同然のふたりの生活はここから始まり、長い記者生活を経て退職し〝一匹文士〟の今に至った。この間、いろいろあったが何とか切り抜けてこられたのも彼女の存在があればこそだ、と思う。

 昭和47年といえば、ちょうど森進一の〈襟裳岬〉が大ヒットしていたころで、私にとっての「あたたまっていきなよ」は、あのころの幼な妻に対する言葉で舞台が襟裳岬ならぬ〝志摩半島〟、すなわち映画〈喜びも悲しみも幾歳月〉のモデルの1つにもなった安乗灯台のある安乗岬であり、磯部、浜島、大王崎、半島突端の御座岬だったといっていい。休日には、いつも助手席に乗せ半島一円を走り回ったものである。
 実際、冬が来て。真珠の海・英虞湾を見下ろす横山中腹の温泉でそれこそ寒さをしのいで温めあった日々がつい、きのうのようでもある。タンカー沈没に伴う油の漂着で熊野灘に面した海での海女漁がストップしたり、突き進む志摩半島の乱開発のあおりで英虞湾の富栄養化現象から悪性赤潮が発生し核入れ真珠母貝(アコヤガイ)がぷかぷかと海に浮き死んでいった母貝の大量死、熊野灘に横行していた密漁船問題。
 ほかに〈海女その世界〉の連載執筆、長期に及んだ式年遷宮の事前取材(私は、供奉員担当だった)、無名時代の新人歌手鳥羽一郎さん(当時、名前は違っていた)のことなど。文化の日がくると、なぜか、あの真珠いかだが浮かぶ英虞湾と、キラキラと海面が光る熊野灘、的矢湾を小舟でわたった渡鹿野島(別名・女護ケ島)のある志摩半島が思い出される。
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 台湾総統府が夜、「馬英九総統が7日にシンガポールを訪れ、中国の習近平国家主席と会談する」と発表。実現すれば、中台首脳会談は1949年の分断後、初となる。アラビア海ではサイクロンが発生、イエメンを襲った。
 国内では11月3日が昔の暴走族設立の日とかで岸和田イレブンスリーを名目にオートバイによる集団暴走車が出没、2500人もの野次馬が集結したという。横浜では、地元住民に守られているはずの〝地域猫〟を中心に猫ばかり8匹が何者かにより毒殺された。   
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【きょうの一文・ことば】
 一番苦労している時に助けてくれた家内がここにこられなかったのは非常に残念。ありがとう。おかげで文化人の仲間入りをさせてもらいましたよ、と亡き妻に報告したい=文化勲章の親授式のあとで。妻の写真を胸に北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)=ことしのノーベル医学生理学賞=

 いいんじゃない。ずっとずっと考えれば。生きてる限り、「平和」について考えればいいんじゃないの=3日付中日朝刊1面『平和の俳句 来年も続けます』の社告記事を読んで。伊神舞子の率直な感想

【新聞テレビから】
☆『〈街が変わるリニア本格着工〉屋上庭園駅前に潤い 大名古屋ビル完成内覧会』、『日韓「慰安婦」交渉加速で一致 早期妥結へ高い壁』、『横浜担当者19件改ざん 旭化成建材確認 愛知、最多14件 国交省、立ち入り検査』『中部の工事関係者偽装断った経験証言「悪質会社ほかにも」』『不正突出 憤る愛知「調査早く」』、『B型肝炎訴訟396人追加提訴 名古屋など12地裁』、『いじめ有無 市教委調査 名古屋中1死亡生徒から聞き取り 通夜に200人「なんで…」』『愛知の高校生転落死か 大垣の10階建てマンション』、『〈訃報〉小笠原宏氏(おがさわら・ひろし、前妻籠を愛する会理事長)=10月31日死去。73歳。長野県南木曽町出身』、『〈ニュース前線〉料理長事故死錦三で閉店 再起の父奪った飲酒運転 厳罰化後も止まらぬ犠牲』、『義母の死を隠し年金詐取の疑い 尾張旭、72歳女逮捕』、『速度取り締まり機妨害「レーダージャマ-」愛知で初の摘発』(3日付、中日朝刊)
☆『長崎・パグウォッシュ会議に出席 08年ノーベル化学賞下村脩さん(87) 原爆体験 核廃絶願う』、『慰安婦「早期に妥結」一致 日韓首脳 局長協議を加速』、『辺野古の審査申し出 沖縄県 国交相決定に不服』、『法人税31%未満へ 実効税率 引き下げで調整 来年度』、『タワーマンション課税強化 国税庁指示 相続評価額と時価に差』、『厚労省室長補佐収賄の罪で起訴 マイナンバー汚職』『千葉と高知でも 通知カード誤配 マイナンバー』(3日付、毎日朝刊)

十一月二日
 名駅前の顔として長年、親しまれてきた大名古屋ビルヂングが約3年をかけて建て替えられ、内覧会が開かれた。丘に見立てた低層階。その上に大樹の高層階が伸びるイメージだ。
 地上34階、地下4階で高さ175㍍、約5000人が働くオフィスや医療機関向け7階以上には80社あまりが入居、引っ越しは来年6月ごろには終わる。商業施設が入る地下1階から地上3階までは来年3月に開業予定でニッポンに誇る、どできゃあビルヂングの生まれ変わりである。2027年開業予定のリニア中央新幹線駅にも直結するシンボルが動き出す。
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 月曜日。
 妻の舞が営むリサイクルショップ「ミヌエット」はお休み。デ、彼女は予定通り朝から名古屋へ映画を見に出掛けるというので車で名鉄江南駅まで送る。私は私で、まずは静かで平穏な時が流れていった。
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 名古屋から帰った舞に手渡されたのが、松坂慶子さん主演による映画「ベトナムの風に吹かれて」(大森一樹監督)のパンフレットだった。「あぁ~、この映画(名演小劇場)だったのか」と納得。それによれば、この映画は松坂さん演じるハノイ在住の日本語教師が認知症の母とベトナム暮らしをするといった内容。60歳を過ぎて、第2の人生を歩む団塊の世代に向けての〝大人の青春映画〟だ、としている。なるほど、現代社会にはマッチしている。
 それよりも松坂さんの乗るバイク姿は、どんなだっただろう。松坂さんには昔、彼女の不遇時代に能登七尾の「加賀屋」でお目にかかったことがある。演技にかけるひたむきな姿勢は、あのころから微動だにしない。彼女の演技力はその人間性も手伝って年々、円熟味をましてきているだけに、さぞや観客の胸を打つ映画になったに違いない。いまや、日本を代表する名女優といっていい存在で私もファンの1人である。
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 ままごとながら、それなりに育ってきた白菜やキャベツ、ジャガイモなど野菜の数々と、熟しておいしそうな柿たち
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 夕方、落ち着いたところで私たちの野菜畑〈エデンの東〉に。舞がだいぶ育ってきた野菜の胴体にひもで腹帯みたいに巻いたり、柿を鋏で1個ずつ取ったりしている間、私はいつものように畝周囲の草取りに専念。柿取りは、きのう私の母が来た際に「もっと、どんどん取らなくっちゃあ。いかんがね」と注意されたからにほかならない。それにしても2、3週間前に比べると、どの柿も赤さを増し、かなり熟してきており、ほんとにおいしそうだ。見てくれと大きさでは冨有柿に負けるが、味でなら、そこそこイイ線までいきそうな気がする。
 
 柿といえば、岐阜時代に冨有柿の里・本巣地方を管内に持ったとき、絵ときもの連載記事で最後に1個だけ残る〝柿(木守り柿)〟の話など〈柿20話〉を書いた日々が懐かしい。
 小牧時代には轢き逃げされ、亡くなった男性が天涯孤独で毎晩馴染みの居酒屋で飲んで帰る道すがら、決まって人けのない路上に大の字となって寝転んで空の星を見て〈柿の木坂〉を歌うのが唯一の楽しみだった=「柿の木坂」は居酒屋でも必ず歌ったという=
 が、これが返って仇となり尊い命を落としてしまった、その秘話というか。本当にあった事実=この悲しい話は当時新聞の【ニュース前線】で紹介した=がやけに思い起こされる。
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 僕は学校や部活(卓球)では、いじめが多かった。部活では「弱いな」と言われていた。でも、もう耐えられない。だから自殺しました――とは、1日に地下鉄鶴舞線庄内通駅構内で電車に飛び込み自殺した名古屋市西区の市立中1年男子(12)が自室机引き出しに残したノートに書かれた遺書の1節である。
 少年は、午後3時過ぎ「ドーナツを買いに行く」といって家を出たまま帰らぬ人となった。外出後、不審に思った祖母が遺書を見付け、父親が心配して携帯電話で連絡すると「大丈夫。冗談、冗談だよ」などと答えたという。学校側は「まじめに参加し、言葉で気になることや思い当たるトラブルはなかった」(部活顧問)と話しているが。真実は少年の心と共に消えた。
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【きょうの一文・ことば】
「今すぐに帰れないのはわかっている」「いつの日か帰る時の準備をしたいから」
=2日付毎日朝刊『〈見つめ続ける ひと、思い〉いつか帰るために』の記事の中で。東電福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町に、ことし9月中旬、一時帰宅した大沼勇治さん(39)。自宅部屋で写真の整理をしながら
※大沼さんは27年前、町の原発PR看板「原子力明るい未来のエネルギー」の標語を発案。町は看板の解体を決めているが、大沼さんは震災遺構としての保存を訴えている。

【新聞テレビから】
☆『日韓3年半ぶり首脳会談 慰安婦、交渉加速で一致』『〈解説〉内外情勢で歩み寄り』、『内村初の3冠 世界体操 鉄棒も金』『〈RUGBY WORLDCUP 2015〉南ア戦勝利「最高の瞬間」選出 五郎丸日本初のベスト15』『関の五郎丸? 仏像が話題に』、『直弼の和歌が唱歌に』『明治期 彦根で顕彰運動裏付け資料』、『死亡生徒「いじめ」と遺書 名古屋の中1 市教委が調査開始』、『碧南の学校でも改ざん 旭化成建材 東海地方で初確認』『データ改ざん300件前後か 旭化成建材、10人以上関与』、『渡辺喜氏=解党したみんなの党の渡辺喜美元代表=不起訴不当 8億円借り入れ検審議決』(2日付、中日夕刊)
☆『福島・葛尾 村議、帰還あきらめ引退「原発事故さえなければ」 荒廃進む自宅から高齢の父抱え転居』、『トルコ与党単独過半数 総選挙 安定運営託され』、『ISなどに若者数百人 ユニセフキルギス代表『職なく生きがい求め』、『くい打ち データ不正300件前後 旭化成建材30人関与か』、『東証一時300円安』、『現代版「或る列車」 九州で出発進行』、『ドクロベエ? いえ死んだ彗星です』(2日付、毎日夕刊)
☆『「歴史直視」で関係改善へ 日中韓首脳 会談定期化で合意』『来年は日本で開催』『中国が安保法けん制 首相会談 安倍氏「選手防衛堅持」』、『飯舘村生まれ災害救助犬の道 七転八起きだ「じゃがいも」 岐阜で訓練 18日に8度目試験』、『火災小6ら4人死亡 宮崎・ビル 母、長男と同級生2人』『ハロウィーンお泊まり暗転』、『秋の褒章 喜びの声桐生夏生さん(64)小説家 小澤正直さん(65)名古屋大教授 立川志の輔さん(61)落語家』(2日付、中日朝刊)
☆『紅葉彩る青い光 愛知・香嵐渓』、『日中経済協力を強化 両首脳 南沙協議「公表せず」』、『■(核兵器と戦争の廃絶を目指す科学者らによる国際会議)パグウォッシュ会議世界大会開幕=長崎市で1日、約40カ国から180人が参加し始まった』、『自作曲披露に喝采 脳腫瘍の高1=神奈川県鎌倉市の加藤旭さん(16)=「オケ演奏良かった」』『佐木隆三さん死去直木賞作家「復讐するは我にあり」78歳』『〈評伝〉裁判傍聴現場主義貫き』、『露旅客機墜落「操縦士航路変更要求」 エジプト紙報道 政府側は「正常」』、『友情結んだ自転車「両輪」 新朝鮮通信使日韓の50人東京到着』、『電車にはねられ中1男子が死亡 名古屋・地下鉄(庄内通)駅』(2日付、毎日朝刊)

十一月一日
 日中韓の首脳会談が2012年5月いらい約3年半ぶりに開かれた。ところは韓国の大統領府、青瓦台。ここで安倍晋三首相、李克強中国首相、朴槿恵韓国大統領の3氏が会談した。共同宣言では定期的な首脳会談の再開などが盛り込まれ、関係改善に向けて互いに「歴史を直視し、未来に向かう」ことも明記された、という。何より3国首脳が一堂に会したことに意義がある。

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 社交ダンスの3級モダン(ワルツ、タンゴ)の検定試験を受けに名古屋へ。ダンス仲間で同じピースボートの体験者でもある江南市在住のヒデさんと一緒に試験に臨んだ。幸いパス出来、愛知県インターナショナルダンス教師協会発行の合格証を手にホッと、ひと息ついたのである。きょうは行きも帰りもハンサムで背も高いヒデさんの高級車に乗せてもらっての〝1日〟。大変なお世話をかけてしまい、感謝している。
 
 検定試験に挑む人たち(受験者は背番号をつけている)=名古屋市内で
 201511012037

 もちろんヒデさんも無事、合格と相成ったが前回、ラテン(ルンバ、チャチャチャ)の検定試験のときと同じように、きょうも合格証は帰宅し次第、48歳の若さで先だたれた妻の仏前に供えます、とのこと。いまは亡き奥さまの喜びが目の前に浮かぶようで思わず、目頭が熱くなった。私も、ヒデさんも、これでモダンとラテンの3級合格証を手にしたことになる。ヒデさんは言葉こそ少ない。でも、いろんなことに通じた博識者で私にとっては何かと良い刺激になるお方だ。
 それはそうと、検定試験とはいえ、背番号をつけ若々しくダンスを踊る1人ひとりがとてもかっこよく「イイナ」と思った。年齢からいえば、1部の若者たちを除けば人生も後半の人が大半だが、私の目には皆さん新たなスタート点に立ちキラキラ輝いて見えたのである。全ての人に幸あれ、と心底そう願った。
        ❤        ❤
 帰宅すると、母と兄が来たという。元気そうだったと知り、安心した。
        ×        ×
 カナダ・レスブリッジで開かれたフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦。最終日が10月31日当地で行われ、前日の男子ショートプログラム(SP)で2度のジャンプが「0点」と採点される痛恨のミスに泣いたソチ冬季五輪王者の羽生結絃(ANA)が、この日のフリーでは3度の4回転ジャンプを全てこなし、元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)に続く2位へと巻き返しファンをホッとさせた。人間だれとて好不調がある。前日「喉に違和感があったという」羽生だったが、良かった。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
(自動運転車の出現について)あんまり便利になり過ぎると脳が衰え、これから認知症患者がますます増える。社交ダンスはステップひとつとっても、考えて頭に記憶させるので認知症予防にもなる。1人で生活できない人が認知症になる、と思います。
=名古屋に向かう途中、愛車を運転しながら。元その道、ある自動車業界の役員だったヒデさん

「一部の人にしか情報を提供せずに再稼働へ進むのはおかしい。事故が起きたら福島のように、農業ができなくなるのに」=11月1日付中日朝刊『高浜原発30㌔圏の舞鶴 説明会参加制限なぜ 就農男性福島思い訴え』『市側「市民の代表 偏りない」』の記事のなかで。市が選んだ自治会長らに出席者を限定し会場で質問を受けないことに異議を唱えた、原発30㌔圏で京野菜を栽培する添田潤さん(38)の偽りのない思い

【新聞テレビから】
☆『〈辺野古新基地問題を語る 日本総合研究所理事長寺島実郎さん〉時代とずれる「安保」過剰依存 沖縄でなく米国と交渉を 米「周辺国」では世界が相手しない』(しんぶん赤旗日曜版11月1日付)
☆『〈世界と日本 大図解シリーズ №1223〉ドライバーの高齢化』、『「ブレーキ踏み間違え」運転の76歳逮捕 店舗に車、12人重軽傷 知立・あんまき「藤田屋」』『ドア破り一気に座席席へ 高齢運転者事故が急増 身体の衰え注意』、『魔女も「安保法反対」ハロウィーン』『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅周辺「いつも満車」駐車場不足深刻 値上げ続々月7万円も』、『エアアジアJ航空コードは… 「昇龍道DRAGON ジェットJET=「DJ」と決めたことが分かった』、『白井床で「金」世界体操』、『慰謝料1戸300万円 マンション傾斜 三井不動産提案』、『2遺体別々の部屋から弥富の3棟全焼火災』、『焼き魚長年ごちそうさま中川区閉店に常連ら行列=花池町で78年間続いた老舗の魚店「魚梅商店」が31日、閉店した』、『秋の夜光と音の競演 名古屋港』、『豊橋で線路に男 新幹線19本遅れ』(1日付、中日朝刊)
☆『224人乗り露旅客機墜落 機体に問題全員死亡 エジプト』、『「歴史直視」宣言に明記へ きょう日中韓首脳会談』、『森林火災猛威CO2 16億㌧ インドネシア 日本の年間排出量超す』、『横浜担当者、不正約20件 旭化成建材 あす国交省報告 くい打ちデータ』、『少女たちの祈り⑤〈2015世界子ども救援キャンペーン~ネパールから〉学ぶ情熱次世代に』、『■シベリア抑留文化賞に 渡辺祥子さん』、『〈フィギュアGPスケートカナダ〉羽生出遅れ SP6位』『村上(大介)1位「想像外」』、『〈スキージャンプ全日本選手権〉国内初戦 高梨V 体づくり成果』(1日付、毎日朝刊)

15年11月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十七年十一月三十日
 「熱砂」同人の全員にテーマエッセイ「しあわせ」を出来るだけ早く私あてに出稿してくれるようメールでお願いする(400字詰め3枚で、真伏善人さんからは既に届いている)。

 寒い朝。きょう午前7時ごろ、自らの戦争体験をもとにした戦記漫画「総員玉砕せよ!」はじめ、「ゲゲゲの鬼太郎」(「墓場の鬼太郎」から改題)「悪魔くん」など数々の妖怪漫画で多くの人々に親しまれてきた、あの水木しげるさん=紫綬褒章と文化功労者の受章者=が東京都内の病院で心筋梗塞のため亡くなった。鳥取県境港市出身。93歳だった。

        ❤        ❤
 月曜日で妻、舞のリサイクルショップ「ミヌエット」はお休み。とはいえ、耳、歯、そして薬切れに伴う定期診療で近くの医院にも出向く。私はわたしでしばらくご無沙汰していた眼科医を訪れるなど、ふたりで1日じゅうあちこちの病院に診ていただいてもらうという日に。
 これも歳のせいなのか。実を言うと、東京滞在中、都内各所を歩きまわったあげく、作家仲間との付き合いに田舎者の東京への好奇心も手伝ってか。連日の深酒もたたって、深夜未明に左まぶた上部分を2度にわたって原因不明の激痛に襲われ、「もうだめか」と思ったが、なんとか治まった。で、手にしたメモ帳にいったんは遺書まで書き始めた(幸い、こうして生きているのでたいしたことはなかった。妻は「いつも大げさ過ぎる。そういう人ほど長生きするわよ」と慰めてくれている)。

 そんなわけで、いつも付き添うことにしている池田医院では彼女の診察後に、私自身のそのときの状況について説明し脳梗塞などの前兆ではないか、とお聞きしてみると、町の名医曰く「脳梗塞の前兆ではありません。ようは、あまりからだを酷使しないで睡眠をとることです。疲れているみたいなので、何より無理しないこと。神経からきており、休まれることが大切」と叱られてしまった。舞も池田医院に行くまでに家事の合間の買い物、他の病院がよいとハードだったこともあって、この日はかなり高い血圧で「あまり無理なさらないで、少し注意してほしい」と釘を刺された。
 いずれにせよ、なんだか年齢を感じさせられる日となった。ふたりとも、これまで、いつだって誰よりも若い若いと思って生きてきたのに。そのうち、ある日突然、どこかに命を運ばれ、拉致されていく。そんな気がせぬでもない。
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 〈野球発祥の地〉の巨大な記念碑=東京・学士会館一帯にて
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 その東京物語だが、わずか3日間とはいえ都内を駆けまわり忘れものを2度した半面、そのせいもあってか思いがけず知られざる名所を知り、出会ったものがある。
【忘れもの】
 初日、26日の夜。私は如水会館スターホールであった日本ペンクラブの「ペンの日」懇親会に出、引き続き学士会館近く居酒屋での有志による2次会に臨んだが、その席で白い傘を如水会館に忘れてきたのに気づいた。
 デ。翌朝、ひと夜泊まったホテル「ヴィラフォンテーヌ神保町」から界隈を歩きながら如水会館まで傘をとりに出向いたが、その道すがら出会ったのが学士会館横にデンとしてあった日本野球発祥の地=碑文には、「東京大学およびその前身の開成学校でアメリカ人教師のホーレス・ウィルソン氏(1843~1927年)が学課の傍ら生徒たちに野球を教えた」とあった=を示した野球のボールを象った巨大な碑で、それには感銘した。
 それに如水会館は、長男が准教授も務める一橋大学の同窓会館だ、とのこと。一帯は、共立女子大などが立ち並ぶ〈文教の森〉といっても良い風情で、トウキョウには珍しく通行人の数も少なく、静かで落ち着いた佇まいには歩くほどに魅せられていったのである。私は何度も立ち止まりつつしばらく時間を費やし、界隈をあるいた。 

 そして忘れものは今ひとつ、またしても発生した。
 27日夜、西新宿のホテル「ハイアット・リージェンシー東京」での『岳真也作家デビュー五十年出版記念会』の席でお土産として渡された岳さんがデビュー50年に併せて上梓された『此処にいる空海』と『真田信幸―天下を飾る者』の2冊をまたまた、2次会の席、「嵯峨野」の座敷に前夜も忘れた白い傘と一緒に置き忘れ、2日目の宿泊先となった高円寺の「HOTEL METS」に着いて初めて気がついたのである。
 幸い、この日の主人公である岳さんに携帯で連絡、身柄確保(座敷の一角に置かれていたという)のうえ、わが家に送っていただいたが、いやはや皆さまには大変な迷惑をかけてしまった(結局のところ、白い傘はいずこかに消え去った)。

 東京滞在中には、ほかにもまだまだ多くの出会いがあったが、今宵はそろそろ筆を置く。デないと、睡眠不足と深酒、無理がたたって、またまた激痛が走り、血の海が全身から噴き出し、あげくにあの世に連れ去られてしまう。そんな予感がするからだ。本欄「生きてゆく人間花たち」を読んでくださっている皆々さま。それでは、おやすみなさい。お互いに、からだを大切に。元気で長生きしましょう。
       ×        ×
 同時多発テロが起き非常事態宣言下にあるパリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が世界150カ国の首脳が集まって始まった。京都議定書に代わる2020年以降の温室効果ガス削減策などについて激しい議論が交わされる見通しだが、合意の拘束力や資金支援の在り方など詰めるべき論点が山積しており、各国ともどこまで歩み寄れるか、が焦点。環境に配慮した人間らしい「人類の生」が生きるか、死ぬか。先行きを決める重要な会議だけに、その結果と効果、人間たちの叡智に期待がかかっている。
       ×        ×
【きょうの一文・ことば】
「山腹が根雪になっておらず、風が強い上側だけ雪が吹き込んだのではないか。雪が浅い初冬から晩秋ならでは、の光景」(藤崎さん)「20年近く富士山を観測しているが初めてです」(田代さん)=30日付毎日夕刊『真横に線? 富士山7合目』の記事のなかで。甲府地方気象台の藤崎健一火山防災官と日本地図センター常務理事田代博さんの話

【新聞テレビから】
☆『水木しげるさん死去 93歳「ゲゲゲの鬼太郎」』『妖怪を文化に 戦争体験漫画に投影 水木しげるさん死去』『生きること大事に』、『断夫山古墳に光を 熱田神宮公園 特製パンでPR』、『クリーン技術投資倍増 日米など20カ国 COP21開幕へ』、『イオン常滑今週末開業 空港前島やっと追い風』、『郵便物隠した疑い 香川の元局員逮捕』(30日付、中日夕刊)
☆『COP21きょう開幕 「新枠組み」溝深く パリ厳戒デモ参加者289人拘束』『木の葉表現光の衣装=エッフェル塔が緑色にライトアップされ木の葉を表現した光の衣装をまとった』、『子供の虫歯激減 予防策浸透20年余で4分の1 歯科医増え閑古鳥も』、『知的障害教え子にわいせつ 愛知県警 容疑の50代教諭逮捕』、『口永良部避難解除へ 来月25日』、『7人制ラグビー女子兼松選手 娘の笑顔初めての涙 長い道仲間、家族支えに』『ラグビーホンダ タカウ選手急死』(30日付、毎日夕刊)
☆『国内でテロ「ある」79% 臨時国会 開会せず56%批判』、『温暖化・対ISを協議 COP21、パリで開幕へ』、『ポーズは「白杖SOS」 岐阜市図案化 国がお墨付き』、『女子も五輪切符 ラグビー7人制』、『〈ニュース前線〉「やまぬ建物不正 命軽視 耐震偽装判明 半田のホテル 営業権譲渡』、『「戦争 記憶に残す必要」秋篠宮さま50歳、夫妻で会見』(30日付、中日朝刊)
☆『シリア首都近郊 IS狙撃手廃屋の300㍍先に 終わりなき消耗戦』『シリア 日常と戦場隣接 砲声気に留めぬ児童 街にロシア人の姿 対IS空爆成果見えず』、『ハンセン病家族ら提訴へ 差別波及 国に謝罪要求』『4歳で両親強制隔離 差別で通学も困難 「ハンセン孤児」傷深く 奄美の女性「前向くため」声上げる』(30日付、毎日朝刊)

十一月二十九日
 午後、名古屋駅近くの慣れ親しんだ「つちやホテル」へ。

 ここで中部ペンクラブの27年度の3回目の理事会が行われるためで着いた時には既に会議が始まっていた。私は昨夜遅く東京から帰り、滞在中の出来事を本欄【生きてゆく人間花たち/11月の唄】に執筆、これを公開し終えるのに深夜から未明にかけ結構な時間を費やし、どうしても遅れざるを得なかった。
 理事会の方は事務局報告に始まり、ことし9月の公開シンポジウム「中部ペンを読み文学を語る」をはじめ、11月の「秋の文学散歩・清流と名水、文学の舞台・郡上八幡を訪ねる」の報告と審議に続き、各委員会報告があったが席上、諸事情からこれまで理事会の場所として使用してきた「つちやホテル」での会議は今回が最後になる旨、事務局側から説明があった。

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「つちやホテル」は駅に近く、会議の場所としても最高で適任だったばかりか、これまで中部ペンクラブの数々の歴史と共に歩んできた。多くのドラマも生まれ、同人誌の例会の場としても利用されるなど、文学仲間にとっては貴重な存在だった。それだけに、ここでの閉会はこれまでの忘れられない数知れない歴史に棹さされる気がして惜しい気がしないでもない。
 個人的には、私が新聞社のサンデー版デスク長当時、愛知万博があった年に中日新聞のサンデー版漫画の「焼けあとの元気くん」(1983年6月~2008年12月まで中日、東京、北陸中日新聞に連載)の作者、北見けんいちさん率いるスタッフ一行が万博会場を訪れた際に懇親の宴を開いて歓談したり、故鈴木孝さん主宰の同人誌「宇宙詩人」(その後廃刊)の仲間たちの朗読会に招かれたり、「同人誌その土俵」の執筆時には中ペン会長・三田村博史さんのご配慮で思ってもいなかった感謝の集いまで開いて頂いた。
 ほかにも中部ペンの各種催し、気の合う記者仲間ミキちゃん(今は亡き加藤幹敏元中日新聞編集局長・編集担当)との昇進祝い名目の飲み会、「熱砂」の例会や新年会などでも幾度か利用させていただいた。
 だから、私個人にとっても、この「つちやホテル」への愛着は人一倍強いものがある(ちなみに、土屋純二社長は「熱砂」同人の平子純さん、その人だ)。というわけで、「つちやホテル」の灯は、この先消えることがあっても私たち利用者の心には永遠に残る、ある種、名古屋の〈文学の園〉であったことは間違いない。これも時のながれか。経営のこととなると全くの部外者だけに、あきらめて受認せざるをえない。
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 写真は中ペンの会報67号と理事会の場で波紋を広げた1段ベタのカット文(右下隅)
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 ところで理事会の席で配られた中部ペンクラブの会報(第67号)1面のペンのイラスト付きカット文【安保法案は平和のためか? 九条の鎖が弛みいくさの扉が開いたらゲルニカや南京や沖縄・広島・長崎で民衆が浴びた殺戮は再び繰り返される。】との1段ベタのちいさな文が理事の間で大きな波紋となった。
 確かに会議の席で出された安保法案を戦争法案と決めつけてしまうのはいかがなことか、といったニュアンスの発言はよく分かる。でも、9条が既に侵されつつある事実は、やはりペンに生きる者としては看過できないのではないか。 
 あの「ノリソダ騒動記」の共産党員=途中、党の規律に背いて除名された=で作家、愛知県渥美町議でもあったミンペイさん(故杉浦明平さん、渥美郡福江村・現田原市折立町出身)だったら、この控えめなカット扱いについて、どう述べられるか。誰かさんの指摘どおり「こんなところだナ」というのか。それとも、もっと論陣を張れよ、と逆に激怒されるのか。
 一匹文士の私、伊神権太としては本気で展開するつもりなら、いろんな意見を公平に集約して、そこからみんなで真に戦争のない社会を目指すべきだと。そう思う。ペンは剣より強し、である。言論の自由は当然守られるべきで、何も一方の意見を封殺することはない。自由な言論によって平和な社会を守ること、これすなわちペンに生きるものの責務だからだ。
 ただ、純粋な文学活動が安保法案の論戦の場になってしまうなら、会報での展開は避けた方がよく、今回のカット文でよいと思う。ベタ記事にこそ真実味がある。まさに、ベタ記事危うし――中ペンでも今回の安保論戦に無関心ではないことの何よりの表れ、意思表示はすべきで、この扱いがちょうど良いのでは。

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 来年のリオデジャネイロ五輪で初めて実施される7人制ラグビーへの出場が既に出場権を獲得している男子日本代表に続き、女子も決定。今月上旬に行われたアジアの香港大会と28日から東京・秩父宮ラグビー場で行われた日本大会でともに1位となり、総合成績でトップを確定させたためで、喜びの輪が広がっている。「うれしくて。ブラジルで戦えるのだ、と安堵した気持ちになれました」とは29日の決勝戦でカザフスタンに14×7で勝利した俊足の山口さん。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
 一番強くしたいのは心です。心はメンタルなものですが、ここを強くしなければ。心を強くして、リオにぶつけてオリンピック4連覇を目指したい。
=29日夜NHKサンデースポーツの〈野村忠宏×吉田沙保里 【最強】を求めて〉のなかで。レスリングの吉田沙保里さんの決意

 見えない自分に打ち勝つ=29日夜同じサンデースポーツの織田信成がフィギュア活躍選手に生インタビューのなかで。羽生結弦選手のことば

【新聞テレビから】
☆『空爆の地に花束あるの 私たちには世界の半分しか見えていない 故菅原文太さん妻 パリのテロで寄稿』『生前の文太さん 基地問題で活動』、『核のごみ21道府県拒否 最終処分地 前向き自治体なし』、『羽生V 史上初300点超え』、『いじめ加害者名開示 市教委が基準 大津、被害者側に』『遺族評価◇レッテル張り懸念も』、『死亡海保官 無理心中か 常滑 小3の娘は窒息死』、『同性婚51%が賛成 全国調査、身近では抵抗も』(29日付、中日朝刊)
☆『日トルコ絆深く 映画「海難1890」来月5日全国公開』『友好125年 本紙報道で振り返る』『「日本人救出は誇り」1985年テヘラン 100年越しの献身』『トルコ艦沈没/テヘラン邦人救出 史実描く』、『防衛費初5兆円台 沖縄基地負担軽減 来年度予算案』、『新国立負担400億円 2割減 政府と最終調整』、『政治資金パーティー 昨年258件 平均利益率83% 少ない経費で荒稼ぎ』『収入1000万円以上のパーティー 首相、3閣僚計10回』(29日付、毎日朝刊)

【お断り】当初29日付で、とお約束した東京での滞在記の余談(こぼれ話)は紙面と私の時間の都合もあって、30日付に紹介させていただきます。

十一月二十八日
 夥しい人びとが、それぞれの意識を頭に雪崩のように無言であるいている。
 そんな東京のまちを歩きながら、それでも学士会館界隈の落ち着いた風情は別格で歩くにつれ、次第に東京の良いところに染まっていく私。いま、こうして歩いているのは、この歳になってあこがれにも似たトウキョウ。その都会だ。――

 東京での三日間の滞在はそれなりに意義深いものだった。
【26日】この日は日本ペンクラブの創立80周年を祝う「ペンの日」懇親会に出席することが主目的。ただ、せっかくの機会でもあるので、私が知る日本人女性とネパール人男性のラブ・ロマンスとこれに伴って派生した恋歌「ラブバード・カトマンズ」、そしてその後に生まれた名古屋の平均年齢80歳のばあちゃん合唱団の団歌「愛のラブバード」のこんごの展開につき、マスコミの一線で働くその人物に直接お会いしてお知恵を拝借したり、私の狙うところを話すなどした。

「ペンの日」の懇親会の方は、東京・千代田区一ツ橋の学士会館近く如水会館2階スターホールで行われ、浅田次郎ペンク会長挨拶に続いて、下重暁子副会長が「今回は中国作家代表団をお招きしました。あすは日中友好会館で〈食と文学〉をテーマとした日中文学シンポジウムがあるので、皆さん、ぜひ参加してください。日中の文学者交流を通じ心のふれあいが深まることをのぞみます」と話し、乾杯の音頭をとって懇談に入った。この日は中国作家代表団一行(許輝団長)の紹介もあった。皆さん、それぞれ文壇で活躍している方々ばかりだけに、熱心に話し合う姿が印象に残った。

 紹介される中国からの作家代表団=26日夜。東京・如水会館にて
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 引き続き、私は小中陽太郎さん、大原雄さん、村田佳壽子さんらとともに近くの居酒屋へ。有志ばかり20人前後が集まっての2次会に臨んだが、日本ペンクラブの電子文藝館委員会や言論表現委員会などが抱える問題点はじめ、それぞれの抱負を遅くまで互いに熱心に語り合い、とても楽しく、かつ自分にとってもためになる集いとなった。特に電子文藝館委の委員長を務める大原さんからは痛烈、かつ大変前向きな指摘を伺い勉強になった。また村田さんも、一緒にこの夜のホテル探しまで付き合って頂け、最後のさいごにヴィラフォンテーヌ神保町に辿り着け、感謝のしようもない。

【27日】夜、西新宿のホテル「ハイアット・リージェンシー東京」での岳真也さんの著書『此処にいる空海』(牧野出版)と『真田信幸―天下を飾る者』(作品社)の出版祝いを兼ねた「岳真也作家デビュー五十年出版記念会」まで時間があるので、前日に続いてこの日も私自身が描いた小説を題材に、ネパールと日本で展開される人間ドラマを中心に、どういう方法で現実に物語のドキュメントまたは映画化、もしくは報道番組として開花させ、同時にカトマンズ大地震に対する支援復興活動を進めていくか―についても、ネパールに詳しい東京在住の信頼に足る関係者を訪ね、こんごの展開につきじっくりうかがった。
「来年は、東日本大震災から5周年になるだけに、その話がきっかけとなり、両国の震災支援と復興に役立ち被災者に勇気と希望を与えることになったら良いですね。お話を伺う限り、やはり舞台は名古屋から始まっているので東京からよりも、名古屋から発信された方がよりアピールするのでは」とはその知人の温かいことばだった。

 それにしても、東京は人が多い。神保町。乃木坂。青山1丁目。新代々木。原宿。中野。新宿。高円寺。………地下鉄やJRに乗るには、ひと駅ごとに乗り換えるのに結構な時間と距離を歩かざるを得ないことも思い知った。おかげで、目的地に着くには途中で道を聞きながら歩きに歩いた。大いなる都会、ナゴヤからでてきた田舎者丸出しである。

 赤坂で関係者に自己あたりしたあとは、中野駅へ。中野サンプラザに近い中野商店街一角のマンション「ブロードウエイ」10階に住む寝たきりの詩人最匠展子さん(日本ペンク名誉会員、〈微笑する月〉で日本現代詩歌文学館賞など)を病床に見舞い、久しぶりにお目にかかって、なかにし礼さんのことなど、あれやこれやと会話を交わし、その足で新宿の出版記念会の会場へ、と向かう。ここでも新宿駅西口から結構な時間をあるいて会場までやっとこせ、辿り着いた。

 出版記念会の方は岳さんならでは、の人間性か。大勢の出席者のなかには加賀乙彦さんはじめ坂上弘さん、小中陽太郎さん、三田誠広さん、菅直人さんらの顔も見られ、友人代表の三田さんの「ガクのため皆さん、ようこそおいでくださいました」の言葉で始まった。
 続いて登壇した加賀乙彦さん(脱原発をめざす文学者の会の会長)は「19歳の学生作家としてデビューしたガクさんは作家としては、私より2年先輩。そうなると、私はガクさんの弟子です。我々は脱原発を目ざす文学者の会活動をしていますが、ガクさんのおかげで随分と助けられている」「ガクさんは著作にある空海にも似ていれば、アインシュタイン、ダ・ビンチにも似ている」「50年間、作家として生きつづけられた、ということはたいへんなことです。まだまだ若いですから、ますますのご活躍を」の弁。

 文学界でのガクさんの存在は大きい。加賀さん(右)も駆けつけた
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 他にも福島第1原発事故発生当初、首相として指揮を撮った菅直人さんが和服姿の奥さまとおそろいで出席。「ガクさんは、私よりも、むしろ妻との飲み友だちでして」と語るなど和気あいあいのなか、会は進んだ。昔から菅直人党でもある私自身、いい機会なのでいろいろ話をさせて頂いたが「福島第1原発がメルトダウンした際は、まさに生きるか死ぬかでした。ひとつ間違ったら東京がダメになってしまう危機感のなか、当時の官邸は紙一重の対応に追われました」との話を直接顔と顔を見合わせて聞くことが出来、とてもよかった。
 会では、関口聖岳一門の尺八名人松岡元さんによる生演奏もあったが、これがまた見事だった。最後は岳さん自身で作った詩〈詩を忘れたカナリアの詩〉を朗読、列席者一人ひとりの胸を締めつけ、この歴史的ともいえる1つのドラマが終わったのである。

「1959年の春/僕は金子光晴という1人の爺さんに会った。/ぼこぼこした海老茶のどてらを着て/………、と自作の詩を朗読する岳さん
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 引き続き、近くの「嵯峨野」の座敷での2次会にも臨んだが作家の橘かがりさん、フォークシンガー橘光顕さんらも加わり、新宿の夜は暮れ、座は延々と続いた。

 この夜、私はブロードウエイ10階に住む最匠さんに教えられた高円寺駅のHOTEL〈METS〉に宿を取り、いったん荷物を置き、再び深夜未明の街なかへ。そこで見つけたのが〈ちんとんしゃん〉なる都々逸を奏でる居酒屋だった。見目麗しい女将が三味を手に、どどいつ節や端唄などをうたうという洒落た店だけに、たのしいひとときとなった。
 客人も客人で店内には、ひと味もふた味もある個性的な通の人がいて雑談を交わしつつ、途中思い出した如く都々逸節や端唄をうなる姿は風流そのもの、それこそニッポンの文化を感じさせた。結局、その方と話があってしまい「もう一軒」ということになり、ホテル自室に戻った時は既に午前2時を過ぎていた。

【28日】というわけで、きょうはホテル自室でゆっくりし、昼前にチェックアウト。高円寺から総武線で新宿へ。ここで山手線に乗り換え東京に出、新幹線こだまで名古屋へと戻った。途中、新富士の辺りから富士山が車窓に映し出され絵の如く浮かび上がった時には、それこそ感動しスマホでこれでもか、と写真を撮り続けた。これまで新幹線に乗るつど、富士山を撮ろう撮ろうとしてきたが、いつも雲で包み隠されてしまい、見えない富士ばかりだった。それだけに、今日はそれこそ生まれて目の前に広がる初の富士で感動ものだった。

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 新富士を過ぎ、目の前に現れ出た富士山=新幹線車内にて。スマホの写真を拡大
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 フィギュアスキーの羽生結弦(20、ANA)が長野市ビッグハットで行われたグランプリ(GP)シリーズの最終戦、NHK杯を世界歴代最高の合計322・40で征した。女子は宮原知子(17、大阪関大高)がGP初優勝を果たし、浅田真央(25、中京大)は3位だった。
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 続報は29日付で紹介予定です。

十一月二十六日
 きょうは、これから東京へ。

 東京・千代田区の如水会館スターホールで催される日本ペンクラブの創立八十周年を祝う「ペンの日」の懇親会に出席するためである。引き続き、あす27日夜は「脱原発をめざす文学者の会」の作家仲間でもある岳真也さんの作家デビュー50年をお祝いする「岳真也作家デビュー五十年出版記念会」=東京・西新宿のホテル「ハイアット・リージェンシー東京」=にも出席する。
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 そういえば、昨夜のNHKEテレ「100分de名著・サルトル〈実存主義とは何か〉」のなかでサルトルが生前、次のように語っていたメッセージが紹介されていた。このことばを【きょうの一文・ことば】にしておこう。
「人間の運命は人間の手中にある。人間は自由なんだ。人間は、どんな絶望的な状況のなかでも生きてゆく。どんな病人でも、どんな状況でも、なんらかの希望を見出さなければ生きていけない」
 さすがは、サルトル。なかなか良いことばである。

 そして。もう一言。本日付中日新聞朝刊中日春秋からも。
「幸福とは、何だろう。『広辞苑』は〈心が満ち足りていること〉と定義し、寺山修司さんは『ポケットに名言を』でトイレの落書きで知ったというルナアルの言葉〈幸福とは幸福をさがすことである〉を紹介している▼……(出だし部分を抜粋)
 これも良い記述である。
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――というわけで、本欄【生きてゆく人間花たち/11月の唄】は帰宅後に再開したく思う。それでは、皆さん、それまでお元気に。しばらくサヨウナラ。

十一月二十五日
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 〈青い山脈〉〈東京物語〉など数々の名作映画に出演し日本人に希望と勇気、夢、感動を与え続けた、あの昭和の大女優原節子さん(本名は会田昌江さん)が、ことしの9月5日、神奈川県内の病院で肺炎のため亡くなっていた。95歳だった。95といえば母と同じである。私の母もとても美しい女性だが、もっともっと長く、元気で生き続けてほしい。
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 尾張地方は雨でくらい1日。そのうえ外を歩いていると、寒さが一段と身に染みてくる。お天気次第とはよく言ったもので、なんだかこの地上の全てが何かに怯えて息を潜めている、そんな気がするのだ。
 札幌は、この日44㌢の積雪。11月での40㌢を超える積雪は1953年いらい62年ぶりの大雪だという。この日は本別町でもマイナス17・8度と全国最低温度を記録した。自然は気まま、自由奔放。ニンゲンたちはされるがまま。自然に逆らうことなんて、できやしない。

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 1等と前後賞が合わせて宝くじ史上最高の10億円が当たる「年末ジャンボ宝くじ」の発売が25日、全国一斉に始まった。過去、高額当選者が多く出ている名鉄名古屋駅前の「名駅前チャンスセンター」。ここでは、午前8時半の販売開始を前に、一獲千金を夢見た百人ほどが列をつくったという。1票の格差が最大2・13倍だった昨年12月の衆院選は有権者に不平等だ、として最高裁が「違憲状態」との判断。選挙無効の請求は退けた。
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【きょうの一文・ことば】
*ぼくはもう死はこわくない、死そのものはね。しかし、ぼくはどんなになって死ぬんだろう。友だちは死ぬとき、むくんで腫れた。樽のように大きく。近所の男はあそこでクレーン操作係だった。そいつは石炭のようにまっ黒になり、やせこけて子どものように小さくなって死んだ。ぼくはどんなになるんだろうか。わからない。ひとつだけはっきりしているのは、ぼくにくだされた診断じゃ、そう長くはもたないってことです。その瞬間を感じとることができれば、額を撃ち抜くんだが……。ぼくはアフガンにも行ったんです。あそこならもっと簡単ですよ。撃ち抜くのは。
 ぼくらは孤独です。よそ者なんです。埋葬されるのもはなれたところ、みんなと同じようにはしてもらえない。宇宙のどこかからきたエイリアンのように。アフガンで戦死すればよかったよ。正直いって、そんな思いにとらわれるんです。あそこじゃ、死はありふれたことで、理解できることでした。=岩波現代文庫『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(スベトラーナ・アレクシエービッチ、松本妙子[訳])のなかの〈兵士たちの合唱〉から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『夢見る10億円 年末ジャンボ発売 ナゴヤドームで選手と大宴会』『年の瀬告げる「まねき上げ」京都南座』、『ロシアとトルコに自制促す 米仏首脳軍機撃墜で 対IS空爆強化合意』『撃墜パイロット1人死亡 脱出中 ロシアが巡洋艦派遣』、『生徒の心理調査 情報共有徹底へ 名古屋中1自殺で市教委』、『袴田さん 釈放後の日常 ドキュメンタリー映画完成』(25日付、中日夕刊)
☆『ハゼはエビの「食事係」 巣穴でフン与え共生』、『ロシア軍機墜落 トルコ、正当性強調 ロシア側「国際法違反」』『NATO、露に警告 緊急理事会 緊張緩和を養成』『米仏、対立回避求める』『爆弾テロ12人死亡 チュニジア 非常事態宣言』、『工藤会ナンバー3逮捕 暴排標章店 放火指示の容疑 福岡県警』、『パイプ内に火薬か 靖国神社爆発音 油のような臭気』(25日付、毎日夕刊)
☆『〈街が変わる リニア本格着工〉名古屋めし玄関口の陣 「大人気」「売り上げ倍」店急増』『大名古屋ビル最上階 視界良好の金融相談 東海東京FH 富裕層向けサロン開設へ』、『「心にも性別」小中生に伝えたい 日進のNPO トランスジェンダー啓発資料 学校に配布』『軽減税率に段階拡大案 自民、加工食品も検討 税収減4000億円内、生鮮食品軸』、『発火装置 市販の部品か タイマーやケース 靖国の事件』、『〈訃報〉アフタヌーンショー 川崎敬三氏=7月21日死去。川崎市出身。82歳だった』、『鈴木雅洲氏死去=23日午後6時8分、すい臓がんのため宮城県岩沼市のスズキ記念病院で死去。94歳だった= 不妊治療 国内初体外受精』(25日付、中日朝刊)
☆『三島(由紀夫)米進出意欲克明に キーン氏宛て未発表書簡発見 「鏡子の家」創作過程一端も』、『前田メジャー挑戦へ 広島 ポスティング使い』、『首相 最低賃金1000円指示 諮問会議 年3%増めど』、『軽減税率自公きょう再協議 首相「売り上げ安定財源確保を」』、『H2A商業用 打ち上げ成功』、『■野々村元兵庫県議、初公判出廷せず』、『報道部長暴言ツイート 新潟日報支社 弁護士に謝罪』、『愛知の郵便局でマイナンバー配達ミス』(25日付、毎日朝刊)

十一月二十四日
 北海道は雪景色に。いよいよ冬がきた。
        ☆        ☆
 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が午後、カナダの商業衛星を搭載した改良型H2Aロケット29号機を鹿児島の種子島宇宙センターから打ち上げ、衛星は予定どおり軌道に乗り国産ロケットとして初めて商業衛星の打ち上げに成功。トルコ軍のF16戦闘機がシリアとの国境付近でトルコ領空を侵したとしてロシアの戦闘爆撃機スホイ24を撃墜、これに対してプーチン大統領は「ロシア軍機は国境から1㌔離れたシリア上空を飛行していた」と領空侵犯を否定し両国関係が緊張している。
 
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 舞の半年ぶりの脳のMRI検査で江南厚生病院へ。検査は1時間に及んだが、結果は手術後の腫瘍痕の肥大化はなく、手術前の脳内出血痕もこれまでどおりで特に悪化した事実はないとの診断で安心した。あとは睡眠をしっかり取るなど日ごろの生活を健康に気を配ったものとして血圧の安定化をはかるように、とは脳外科の担当医師。次回のMRI検査は来年5月にすることになった。とはいえ、油断は禁物。本人はむろん、みんなで大切にしていかなければ。

 イチョウの中には樹齢500年近い老樹も。その若々しい黄金色には、ただうっとり=稲沢の名所で
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 気になっていた検査が終わり、ホッとしたところで彼女の提言もありイチョウの名所、稲沢までドライブ。久しぶりに見る黄葉に満たされた金色の世界に心が洗われた。稲沢のイチョウは私の父が亡くなる前の年に父を実家に見舞ったその足で1時間の道のりを運転してふたりで訪れたのが最初だったが、あのときの別世界といったら、お伽の国のなかにでも迷い込んだような錯覚にとられたことを今も忘れることができない。舞はイチョウの話がでるたびに「あれはおとうさんが私たちにみせてくれたのだ」と話す。
 はやいもので、あれから8年の月日が流れた。

 ことしは訪れるのが、まだ少し早かったせいか。あの日に比べると少し迫力に欠けた。とはいえ、舞は昔からフランク永井(故人)の【公園の手品師】が大好きだけあって結構、満足そう。私たちはこのところ毎年のように、晩秋になると胸をドキドキさせ、この名所を訪ねているが、やはり初めて見たときの印象が一番強烈なものとして瞼に残っている。
 それでも「きょうは2番目に美しいイチョウだった」と言ってくれたので足を運んでよかった、と思っている。〈かぜ〉たちにヒラヒラ舞う黄金色の一枚一枚。それぞれに魂が込められている。そんな「気」のようなものを胸に、稲沢をあとにした。道すがら見る日光川の川面もまたキラキラと輝いており、私たちは「また来るからね」と川沿いのイチョウたちに向かい手を振ったのである。
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 パリ同時多発テロを受け米中西部ミシガン州など各地の知事が相次いでシリアからの難民受け入れに反対している米国で、左派的政治姿勢で知られる映画監督マイケル・ムーア氏がミシガン州の自宅をシリア難民に開放する、と20日自らのフェイスブックで表明。ムーア氏はスナイダーミシガン州知事に対しても「あなたの薄情で非キリスト教徒的行動に失望した」と話し、米国民に自分の後につづくようにとも呼びかけているという。
 長野県南木曽町の妻籠宿で23日、江戸時代の旅人や侍などの衣装を身にまとって当時の模様そのままに再現する「文化文政風俗絵巻之行列」があり、往時の街道風情には見物客の誰もが感嘆の声をもらした。地元「妻籠を愛する会」が主催し実現したもので旧中仙道を約150人が2㌔にわたって歩き、途中の宿場町では木曽馬に乗った花嫁行列と合流する場面も。昔のまま情緒たっぷりの練り歩きが人気を呼んでいた。
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【きょうの一文・ことば】
 わだちが初冬の利根川に消える。介護疲れと生活苦から親娘無理心中を図ったか。
 孤立無援感にさいなまれる人々に救いの網の目は粗く。
 =24日付毎日夕刊『近事片々』から

【新聞テレビから】
☆『仏空母シリア拠点攻撃 対IS、空爆能力3倍に』、『宇野GPファイナルへ テロで中止の仏杯V確定』、『爆発音後紙袋持たず 靖国リュックサック姿の男』、『兄殺害の疑い 48歳女を逮捕 守山の遺体、一部否認』、『エンブレム募集始まる 東京五輪 国民参加の新選考』(24日付、中日夕刊)
☆『〈未来へのバトン COP21〉国連報告95年から20年間 気象災害死者60万人 投資急務呼び掛け』、『「4000万年後 火星に輪」 米研究者「小惑星が崩壊」』、『走れ! ジープ型ミニカー 名古屋の会社約80台を販売』、『軽減税率 首相「財源4000億円」指示 自民に生鮮食品まで軸』、『皇居お堀浄化都心ビルで 地下に装置「ご褒美」は容積率拡大』、『プーさんモデル英で頭蓋骨=ディズニーアニメでも人気の「くまのプーさん」のモデルになったクマの頭蓋骨=展示 実物も甘いもの好き?』、『えと瓦出荷最盛期 愛知・高浜 1万3000枚贈答用』(24日付、毎日夕刊)
☆『ALS闘病と両立難しく FC岐阜 恩田社長退任』、『〈伊勢志摩サミット〉サミット警備費340億円 総額600億円テロ対策、実質増』、『仏空母からIS空爆 イラク領内の拠点2カ所』、『靖国で爆発音 けが人なし トイレに発火装置』、『ゆるくないキャラ人気争い 浜松・家康くん日本一 長野・南箕輪 まっくん低迷 4年前最下位寄付返礼でも苦戦』(24日付、中日朝刊)
☆『名前も出自も不明の男性 昨年弥富で保護 自立へ前向き努力 市など連携し救済協議』、『ヘミングウェイ人気 「移動祝祭日」パリ賛歌励みに 同時テロ』『シェパード子犬露が仏に贈呈へ 警察犬「殉職」受け』『テロ資金把握難しく少額化で自力調達 ノルウェー研究所調査 各国警戒強める』『英専門家 国境超えた情報共有を』、『仏空母、作戦開始 対IS 英と空爆協力強化』、『〈漂う民 同時進行ルポ〉22日・メスシュテッテン(ドイツ南部)平穏に暮らしたい』、『毛利甚八さん死去 作家、「家裁の人」原作者 57歳』(24日付、毎日朝刊)

十一月二十三日
 勤労感謝の日である。夜テレビを見ていたら、雨に濡れた深紅の紅葉が映しだされていた。無言ながら心に迫りくる何かがある。晩秋の風情が日ごと強まってきた。
        ☆        ☆
 パリの同時多発テロ発生いらい、世界じゅうがテロの恐怖におびえるなか、東京千代田区の靖国神社トイレで爆発騒ぎが起きた。幸いケガ人こそなかったが、各国でのテロを意識した悪質極まる犯行だ。

 きょう午前10時ごろ、靖国神社南門付近のトイレで「爆発音がした」との通報があり、警視庁が急行。公安部で調べたところ、男性用トイレ個室内に何かが爆発した跡があり床には時限式の発火装置に使われる乾電池やリード線などが残され、ほかにも不審物があったため、爆発物処理班が出動、午後零時40分すぎに処理を終え、天井裏にあった長さ20㌢、直径3㌢の金属の筒4本も回収したという。
 靖国神社ではこの日午前10時から新嘗祭(にいなめさい)が行われ、事件発生当時、神社境内はふだんより多くの人たちでにぎわっていた。靖国神社によると、南門など敷地内側にある門は11月から2月の時期は午後5時に閉め、翌朝6時に開けられる。この日も警備員が定期巡回をしていたが、爆発音がするまでの間、異常は確認されなかったという。それにしても、世界じゅうが物騒ななかを彷徨っている。そんな気がしてきてならない。

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 高級ブランド和牛、松阪牛の品評会がきのう三重県松阪市であり、最高賞が来年開かれる主要国首脳会議・伊勢志摩サミットにちなみ、「サミット」の語呂にあった3310万円で落札された。最高賞を射止めたのは、県内大紀町の北村幸成さん(63)が育てた「ももみや号」で「肉付きのバランスが抜群」とは審査員。最高賞は父親大介さん(94)と40年続け初の快挙。落札したのは連続24回、通算34回目になる津市の精肉店「朝日屋」。「サミットで松阪牛の名声が高まるなら、高い買い物とは思えません」=香田佳永社長(55)=と話している。
 埼玉県内の利根川で74歳と81歳の夫婦が死亡しているのが見つかり、近くにいた三女(47)が殺人と自殺ほう助の疑いで逮捕された。三女は「生活が苦しく認知症の母の介護につかれた。最近、病で新聞配達をやめ収入の道が途絶えた父が死にたい、というので車ごと川に入り3人もろとも死のうとしたが、車が止まってしまった。母の手を引き川に入ろうとしたが、死にきれなかった」などと話しているという。何ということか。でも、これからは、こうした不幸が多くなってくる。
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【きょうの一文・ことば】
「災害時に欠かせない地域の絆や助け合いをはぐくむのは、実は、古くから繰り返し営まれる『土着』の民俗芸能なのです」=23日付中日『〈祭りばやしが聞こえる 五年目の被災地から▶▶4〉芸能支えた祈り 今こそ』の記事の中から。震災後、文化庁の委託を受けた「民俗芸能学会福島調査団」団長として、県内の芸能団体を調査。今年5月にはNPO法人「民俗芸能を継承するふくしまの会」を立ち上げた懸田弘訓さん(かけたひろのりさん、78)のことば

「認知症になっても不便ではあるが不幸ではない。自分の能力を信じて生きています。(認知症になってしまってからの自分について)なるようにしかならない。認知症になってしまってからの自分の方が好きですね。何事にも積極的に打ち込む自分がいるから、です。いたみを感じたり、悩んだり、悩みのあることは【生きているからこそ】です。使命とやりたいことが一致すれば〈生きがい〉になります。
=23日NHK総合『認知症10年感動記録「「認知症の私からあなたへ」』の番組のなかで。自らも認知症でありながら認知症患者に対する社会の理解を深めてもらおうと講演して回る佐藤雅彦さん(61)
※佐藤さんは「認知症になった私が伝えたいこと」(大月書店)の著者でもある

【新聞テレビから】
☆『大阪維新ダブル選圧勝 「都構想」に再挑戦へ 知事・松井氏、市長・吉村氏』、『PKO陸自師団中部空港を出発 安保法成立後初』、『ネパール地震の被害調査 山岳ドローン活躍』、『日馬富士7度目V 九州場所』、『減災の絆新たな仲間と 長野北部地震1年 復興住宅建設進む』、『ヘリ墜落2人死亡 群馬・上信越道脇』、『「43歳娘殺した」大阪の夫婦逮捕 死体遺棄の疑い』、『広島第2S制覇 年間1位でCSへ』『(佐藤)寿人 ゴンに並ぶ157G』、『〈9県 ロングセラーいまむかし〉滋賀・東近江市・とびだしとび太 交通安全見守り続け』、『〈現場から〉入鹿池 世界かんがい施設遺産に「先人の努力 引き継ぐ」』(23日付、中日朝刊)
☆『染まる香嵐渓』、『無精子症 顕微授精で14人出産 北九州の医院 精子の未成熟細胞を利用』、『訪日の中国人 8割「また来たい」』、『テロ首謀・アバウド容疑者 父「息子はデビル(悪魔) 中学退学犯罪の道へ』、『南シナ海米中平行線 東アジアサミット テロ対応も議論』、『「差別いらない」東京・新宿で抗議行動=ヘイトスピーチに抗議し、差別を許さない社会を呼びかけるパレード「東京大行進2015」が22日行われた』、『相続税5億円脱税容疑 大阪・7人逮捕 福祉法人寄付装い』、『スキー場開業困った!! 北海道・群馬・長野 雪不足 延期続々』、『管理費11億円着服 新潟 マンション組合前理事長 スキー場隣接』、『■中山義秀文学賞に風野さん=風野真知雄さん著「沙羅沙羅越え」(KADOKAWA)の受賞が決まった』(23日付、毎日朝刊)

十一月二十二日
 先の東日本大震災の津波発生で高さ10㍍の防潮堤が流され、181人が亡くなり1691戸が被災した岩手県宮古市の田老地区。この田老地区で宅地造成と災害公営住宅完成に伴う高台移転をお祝いする「まちびらき」の式典が開かれた。何よりも、ここまで至る地元の復興努力に敬意を表し、2度とこうした被災に遭うことのないよう祈りたい。

 日本相撲協会の北の湖理事長亡きあとの大相撲九州場所千秋楽は1敗の横綱日馬富士が大関稀勢の里に敗れたものの、2敗の横綱白鵬も横綱鶴竜に敗れ日馬富士が2年ぶり7回目の優勝を果たした。
「僕は僕の相撲をとり続けたい。稽古に精進し、みなさんに勇気と希望、感動を与えられるよう努めたい」とは優勝インタビューに答えた日馬富士。北の湖親方の死については「昔から大変かわいがっていただいた。急で驚きました。心からお悔やみ申し上げます」と述べた。

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 日曜日。
 午後、野菜畑〈エデンの東〉へ。
 いつものように僅かの間に生えてきた一帯の雑草を畝と畝の間に生えた分も含め、私がカマを手に除去し、舞はスッカリ大人に成長した白菜3個を収穫。引き続き柿畑の方へ行き、最後の柿をほぼ取り終えた。3本の柿の木の根元部分には先日、95歳の私の母から教わった油カスの肥料を土とまじえて敷き詰めた。

 ひとつだけ残された木守り柿、早くもカラスにつつかれている。間引かれた大根の葉
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 途中、残る畑の広い範囲で野菜つくりをして助けてくださっている同じ姓の伊神さんがおいでになったのでアレヤコレヤとお聞きし、野菜づくりの基本を教えて頂いた。「大根は葉を1本にまびかなきゃ」と言われ、あらためて間引いてみたり、ほうれん草の芽が出てこないのは石灰肥料不足、そのほうれん草と人参の栽培がうまくいけば、素人としての野菜づくりは合格。でも、そこまでが難しいですよ、と伊神さん。勉強になったのは言うまでもない。
 夕方、もうすっかり暗くなった畑のはるか遠く西の空に落ちてゆく太陽の姿はそれこそ、見事のひと言に尽き、かつて見た米国のエデンの東の夕景そのもの、赤い円がとろけるように大地に吸い込まれていったのである。

 きょうは、11月22日。語呂合わせで【いいふうふ】の日だそうだ。そういえば、私たち2人の生活が志摩で始まったのは昭和47年11月から、だった。結婚式どころではない駆け落ち記者生活がスタート点だったので、式などという晴れがましいことはついぞ経験しないままここまで来てしまった。でも、こうした二人三脚も味で粋なものだ、と思っている。かえってそうした境遇がふたりの結束を強め、ここまできたのも事実だ(私の両親の方が後日、食事の会をしてくれ感謝している)。
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 大阪府知事と大阪市長のダブル選挙が行われ、知事に現職の松井一郎さん(51)が再選され、市長に新人で元衆議院議員吉村洋文さん(40)が初当選。ともに橋下徹大阪市長率いる地域政党・大阪維新の会が勝利した。自民党推薦候補はいずれも大差で負け、維新の党分裂を経て橋下氏が結成した「おおさか維新の会」にとって、こんご励みになりそうで野党再編への影響が注目される。
 新設された野球の国際大会「プレミア12」の3位決定戦が昨日、東京ドームで開かれ、侍ジャパンの日本はメキシコを七回、11―1のコールドゲームで下して3位となった。プロ野球といえば、中日の若松駿太投手(20)が21日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、昨季年俸の6・5倍、3050万円増の3600万円でサイン、8月に4勝をあげ月間MVPに輝くなど先発ローテーションの柱として活躍。シーズンを通して10勝4敗、防御率2・12と安定感も際立った点が評価された。
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【きょうの一文・ことば】
「私たちは市民の皆さまの協力を大きな力に一歩一歩、未来に希望を抱けるところまできました。復興はまだ道半ばです。私たちに立ち止まっている時間はありません。希望あふれる未来に向かって、まちづくりを進めていきましょう」
=22日、宮古市の〈まちびらき式〉で。震災で犠牲になった人たちへの黙とうに続いて山本正徳市長

「防災意識を高めて津波のことを後世へ語り継いでいきます」
=〈まちびらき式〉で生徒らによる未来宣言発表のなかで。田老第1中西川竜斗くん

【新聞テレビ】
☆『〈介護・現場からの告発〉介護士が足りない 町あげて懸命に養成 北海道栗山町』『安倍政権の報酬引き下げで窮地』(しんぶん赤旗日曜版11月22日付)
☆『〈サンデー版・世界と日本 大図解シリーズ№1226〉おいしさ向上! 日本の米 特A米全国各地に』、『IS対アノニマス サイバー戦どうなる「宣戦布告を応援」「単純に肯定は」』『「匿名」集団 共感から参加』『仏、テロ情報8月に把握 拘束の男「指示受けた」 ベルギー攻撃情報で厳戒』、『北の湖理事長 角界に別れ』『Vパレードなど協会「自粛せず」 北の湖理事長の教え忘れぬ まな弟子師匠に精進誓う 〈俺のことはいい。絶対にいい相撲取れ〉〈強くならなくても頑張るのが一番〉』、『金泳三元大統領死去 87歳 韓国軍政後初の文民政権』、『JR東海出資へ方針転換 テキサス新幹線 政府戦略に協調』『アジアに新幹線首相が売り込み マレーシアで演説』『南シナ海人工島に懸念 ASEAN+3 安倍首相ら表明』、『漂流木造船に男性10人遺体 石川沖、北朝鮮からか』(22日付、中日朝刊)
☆『ベルギー首都 地下鉄全休 首相「テロ攻撃情報」警戒水準最高』、『IS戦闘員難民偽装 今夏ギリシャ入国 当局が拘束』、『川内原発「福祉避難所」2600人分不足 周辺18自治体 要援護者の4割』『一般避難所 トイレ、階段不安』、『青函トンネル 8月にも発煙事故 新型車両 JR貨物発表せず』、『国宝70年ぶり里帰り 「ちょう玉集』大須観音で法要』(22日付、毎日朝刊)

十一月二十一日
 晩秋の土曜だ。
 野も、山も。川、大気の流れさえ。モノ言わぬ自然界が、その顔を赤く染めたまま何かに促される如く冬に向かっている。新聞の〈季語刻々〉によれば、晩秋から初冬にかけての今は、ここに降っているのに、あのすぐ先は晴れという時雨が多い、とか。そういえば、このところは車に乗っていても、つい先ほどまでシトシトと降っていた薄らな雨が次の交差点では止んでいるといった場面にしばしば出あう。

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 よる。NHKのEテレでETV特集「ドナルド・キーンの日本」を見る。
 番組では日本文学の谷崎潤一郎の小説「細雪」に触れ、日本の真の美しさを忘れるべきでないと雨が降ろうが、空襲がこようが〈細雪〉を書き続け、私家本(自費出版)として出版にこぎつけた谷崎のその姿勢を称えるドナルド・キーンさんが印象深かった。
「時代に流されることなく、自分の信じる道を歩いた谷崎を、私は皆さまに知っていただきたい」とも続け「外国に好奇心がないことは悪いことです」と断言しつつ「自分の国を知るためにも、日本の皆さんには、外国を知ってほしいのです」とも付け加えた。

 大津の眞鍋京子さんに電話し「湖都の文学の小説〈一番大切なもの〉を読ませていただきました。とても感銘を受けました」と話すと、眞鍋さんはいつものように「いやいや」と照れられ、お元気そのもの。「寒くなってきました。おからだ大切にしてください」「いや、伊神さんこそ」と久しぶりに話し合い、「それでは、また」と互いに受話器を置く。
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「禎子の鶴 平和の使い」「親族がトルーマン図書館へ寄贈」『「心の融和」全米で呼び掛け』とは、本日付毎日夕刊軟派トップ記事の見出しである。思わず記事に目を通すと、次のような内容だった。
――【インディペンデンスで草野和彦】広島市の平和記念公園にある「原爆の子の像」「のモデルで、12歳で亡くなった佐々木禎子さんの遺品の折り鶴が、米中西部ミズーリ―州インディペンデンス市の「トルーマン図書館」に寄贈された。原爆投下を決断したトルーマン元大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(58)の依頼を禎子さんの兄の佐々木雅弘さん(74)が快諾した。立場の違いを超え、日米国民の「心の融和」を目指す2人の取り組みは、米国の教育界で共感を呼んでいる。………

 なんとステキな話だろう。互いの恩讐を乗り超え、原爆を落とした米国と落とされた日本の関係者の心がひとつとなり平和な世界実現のきっかけとなれば、それほど良いことはない。
 禎子の願いが今になって花開こうとしている。
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【きょうの一文・ことば】
「愛のむちだったと思っている。(不仲ではないかという)誤解を解きたい」「誰より力士のことを考えてくれる、素晴らしい人だった」
=21日付毎日夕刊『白鵬「誤解を解きたい」 北の湖理事長死去 角界に悲しみ』の記事のなかで。今回の九州場所で立ち合いに両手を相手の前でたたく「猫だまし」をして北の湖理事長から「横綱のやることではない」と厳しく批判されたことに対して白鵬の反省

【新聞テレビから】
☆『悪夢から1週間』『首謀者防犯カメラに パリ同時テロ 直接実行関与か』『テロ非難を安保理決議 対IS 全会一致』、『白鵬「力士思いの人」 来月協会葬 北の湖理事長しのぶ』『地元に献花台ファン惜しむ 北海道壮瞥町』、『陸自元総監ら書類送検へ ロシアに「教範」渡した疑い』、『踏切死亡の中1「過去にいじめ」 石川・七尾市教委』、『LEDで仏様くっきり 京都の寺普及進む 太陽光に近く 照らし方自在』(21日付、中日夕刊)
☆『テロに負けぬ集い歌う パリ市民灯火の誓い 惨劇から1週間』『非常事態3カ月延長 仏上下院が法案可決』、『マリ襲撃死者19人軍が制圧イスラム過激派声明』、『■能登沖、木造船に7人の遺体』、『ゆるキャラ浜松に集結 グランプリ開幕』、『植物を4日で透明化 名大試薬開発 解剖せず観察可能に』、『「オワハラ受けた」大学生の20・6% 内閣府調査』、『山根伸介さん死去 チャンバラトリオ 78歳』(21日付、毎日夕刊)
☆『北の湖理事長急死 昭和の大横綱、24回優勝 62歳』『「憎らしいほど強い」北の湖理事長急死 横綱魂、病を押し土俵に尽力』『横綱伝達式の寺(法持寺) 悲しみ 熱田』『〈評伝〉礼節 終生失わず(元東京中日スポーツ大相撲担当・家田信男)』『病院の親方衆戸惑い隠せず「きのうまで元気に…」』、『仏政府強権 ISと対峙 パリ同時テロ1週間 治安に全力』、『面接6月解禁正式決定 就活で経団連 大学側受け入れ』、『丸善、丸栄から来月撤退 栄エリア店舗集約』(21日付、中日朝刊)
☆『マリホテル襲撃140人人質 イスラム過激派か 旧フランス領 一部解放3人死亡』『首謀者現場で指揮か パリ同時テロ 地下鉄カメラに姿』、『東京ドーム56倍に 西之島噴火2年』、『ドン・キ=ディスカウントストア大手の「ドン・キホーテ。本社・東京都目黒区=書類送検へ 長時間労働させた疑い 東京労働局』『河野行革相東電株を所有「総会で発言するため」閣僚資産公開』、『■豊田2人殺人、弁護側が最高裁に上告』『■遺言に赤ペンで斜線「効力無効」』、『■箱根山噴火警報レベル1に引き下げ』、『「500円タクシー」勝訴 国の運賃幅裁量権を乱用 大阪地裁判決』(21日付、毎日朝刊)

十一月二十日
 盤石の横綱相撲が館内を沸かせ、土俵入りもまた見事だった。「やりきった」と引退=20日夜。メーテレ〈報道ステーション〉から
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 21歳2カ月での史上最年少横綱はじめ、6年間37場所の連続二桁勝利、さらには24回の優勝と、数々の偉業を打ち立てた昭和の大横綱、北の湖親方=本名小畑敏満さん、北海道壮瞥町出身。日本相撲協会理事長=が直腸ガンと多臓器不全のため九州場所が行われている福岡市内の病院できょうの夜、午後8時55分、帰らぬ人となった。まだ62歳、若すぎる死である。
 北の湖といえば、昭和49年だったと記憶する。私が三重県の志摩通信部在任時に確か南勢町で直接、お会いして取材したことがある。横綱昇進が決まった直後のことで地元の婦人会が海に面した浜辺で開いた歓迎会に招かれ、バーベキューなどを振る舞われ、そのときの気持ちを聞きに伺ったのである。少年がそのまま成長した感じの素朴かつトツトツとした受け答えに地元婦人会の方たち同様、それこそひと目お会いしたその日から私は彼の大ファンになってしまった、その日のことを鮮明に覚えている。
 何を聞いても、はぁ~とかウンとか言うだけでインタビューには結構苦労したが、内面から光る「何か」があった。以降、能登半島は七尾市石崎出身で黄金の左腕で知られた横綱輪島との輪湖時代が長くつづき、私たちファンは勝った負けた、と一喜一憂したものである。お安らかに。北の湖さん!

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 充実し読み応えのある『湖都の文学 2015年号』
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 琵琶湖畔の大津に住む湖都の文学編集委員で「熱砂」同人でもある眞鍋京子さんから、ことしも「湖都の文学2015年号」(大津市文化祭実行委員会)が送られてきた。頁を開くと短歌、川柳、俳句、冠句、随筆、小説と湖畔の庶民文芸が花開いており、毎度ながら大津市民の文芸にかける底力を感じさせてくれる内容には感服してしまう。
 眞鍋さんは今回小説〈一番大切なもの〉を書かれていた。介護施設で仲間たちと共に泣き、笑い、それでもたくましく前に向かって助け合いながら生きてゆく人たち。その苦闘の人間ドラマが、介護社会の抱える諸問題を大きく浮き立たせもし、いろいろと考えさせる彼女ならでは、秀作である。
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 【あの時間「私はカフェにいる」】。けさの毎日朝刊によれば、フランスでは今、同時多発テロが起きた午後9時ごろに容疑者グループに狙われたカフェテラスに集まる「Je suis en terrasse」(私はカフェにいる)という運動の輪が広がっているという。「テロは我々の生活を奪うことはできない」という市民のメッセージともいえ、市民同士の団結は日に日に強まりつつある。
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【きょうの一文・ことば】
「私は息子に憎しみや暴力、恨みを抱えたまま育ってほしくない。彼に立ち上がる武器を与えたい。銃では決してなく、紙やペン、そして音楽という武器を」
=20日付中日夕刊『「憎しみは与えない」テロリストへ妻亡くした男性投稿』の記事から。妻エレンさん(35)をパリのバタクラン劇場の襲撃で失い、生後17か月の息子と残され、テロリストへの手紙という形でフェイスブックにメッセージを投稿し発信したフランス人ジャーナリスト、アントワンヌ・レリスさん(34)が仏ラジオに語った

 腹がたって、腹がたって。寝れへん、かった。小久保(侍ジャパンの監督)はなんで(投手を)替えるんだ。大谷に投げさせてけばいいものを。やっぱし監督次第だ、とはよくいったものだ。腹がたってしかたなかった。気を吐いたのはドラゴンズの平田だ。よお-打っとったのに。ほんとに腹がたつ。
=ふらりと入った江南市内の喫茶店で。ふたり連れ男性客の1人のことば。本当に悔しそうだった

【新聞テレビから】
☆『仏、対IS安保理決議案 各国の団結求める テロ対策新法をベルギー導入へ』、『サダコの折り鶴寄贈 トルーマン氏記念の米図書館』、『世界がいちばん暑い秋 10月過去最高に通年でも更新か』、『農家保護策不安に配慮 自民、TPP対策を決定』、『コストコ開店 朝6時の人波 岐阜・羽島』、『元経産相側に7500万円寄付 トヨタ労組系団体、法定超か』、『嫌なやつ (18782)2回 神奈川の小学校 不適切算数指導 足して皆殺し(37564)』、『道にコンクリ缶少年逮捕 殺人未遂容疑 大阪、事故でけが人』(20日付、中日夕刊)
☆『「憎しみの贈り物あげない」妻を殺害されたジャーナリスト パリ同時テロ レリスさんのメッセージ(全文)』『「暴力乗り越えねば」 サンドニ 競技場近くで追悼式』『パリ同時テロ 首謀者欧州各地で活動 独・スペインに足跡』『自爆前「普通の女」 潜伏アパート住人証言』、『北の湖理事長救急搬送』、『ローソン、銀行参入 来年にも設立検討』、『大学就職内定率1・9㌽減 10月66・5% 面接8月開始影響』『高校内定率56% 20年ぶり高水準』、『1111㌌ダイヤ 史上2番目、コルフボール大』、『温室効果ガス 都「30年に30%削減」00年比 国の目標12㌽上回る』(20日付、毎日夕刊)
☆『パリのテロ首謀者死亡 他の未遂4件に関与 残る実行犯なお不明』、『日米、辺野古推進を確認 首脳会談「航行の自由」も一致』、『新幹線指定席検札しません JR東海、来春から』、『(トヨタ小型車)ヴィッツ ハイブリッド投入 17年にも ライバルは軽』、『全日空機にレーザー 大阪空港着陸直前に照射か』、『岐阜刑務所長ら賭けマージャンか』(20日付、中日朝刊)
☆『壮絶経験「戦争と一緒」 パリ同時テロ1週間 精神科医ケアに奔走』『パリ同時テロ1週間 首謀者の死亡確認 仏当局 空港襲撃も計画』『NYにも「警告映像」IS』、『南沙日米連携を強化 首相「航行の自由」支持 首脳会談』、『37年離島の医療守り続け 「Dr.コトー」退任 鹿児島・瀬戸上医師』、『公安庁調査一部違法 アレフへ身分証不提示 大津地裁判決』(20日付、毎日朝刊)

十一月十九日
 安保関連法案が成立し2カ月。名古屋・栄では市民団体「戦争をさせない1000人委員会あいち」が法案廃止をよびかけ、東京の国会前でも大勢の市民が集まり廃案を訴えた。
 フランス検察当局はパリ同時多発テロでパリ郊外サンドニの容疑者潜伏先を制圧した際、現場で見つかった遺体の1つがテロの首謀者とされるベルギー国籍のアブデルハミド・アバウド容疑者(27~28)であることを確認。指紋照合で分かったが、残る実行犯の1人、フランス国籍のサラ・アブデスラム容疑者(26)の行方は依然、不明のままだ。

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「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」。
 このところはポストに投函されたはがきを手にするつど、こんな文面が目に飛び込む。ことしも家族にとって掛け替えのない命が1人また、ひとりとこの世を去った。
 「四月三日に父勝が九十歳にて永眠いたしました」「八月に義母白崎ヤエ子が九十四歳にて」「八月に母のぶが百歳にて」「兄根本哲二本年四月永眠」など。岐阜から、福井から、小牧、神戸から、と届く丁寧な1枚には言葉もない。そういえば、ことし9月には私たちがことのほか尊敬する女性だったお方も105歳の天寿を全うされた。人は。人生とは。幸せと悲しみの間にかかるダモクレスの剣の如き、1本の橋を渡っていくようなものである。
 ここで日々、いやこうしている間にも亡くなられて逝く、全ての方々とその家族に哀悼の気持ちを捧げたい。テロの犠牲になるほど痛ましくて悲しいことはない。

 よる。風呂から上がり飯台テーブル前に座るとボジョレ・ヌーヴォー1本が置かれていた。舞のせいでラベルには、【空輸品ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ロゼ ヌーヴォー 2015 中瓶】とあった。そういえば、ことしもボジョレが解禁したんだ。ロゼはフランスに旅したとき、ニースで、リヨンで、パリで…と、あちこちで飲んだ彼女がことさら気に入った、あのまろやかで甘い味である。
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 フィリピンのマニラで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議は19日、最近のパリ同時多発テロはじめシナイ半島上空のロシア機墜落事件を受け「あらゆるテロ行為を非難する」と明記したうえで「テロリストの資金源を断つ行動を歓迎する」とした首脳宣言を採択して閉幕。
 国際大会「プレミア12」は台湾から日本に舞台を移して東京ドームで準決勝が行われ、日本は韓国と戦ったが3―4で逆転負け。決勝進出を逃した。この日は中日の平田が四回裏、1死一、三塁から外角低めのフォークを捉え、左前に先制の適時打を放つなど3点を奪ったが九回にまさかの逆転を許し、敗退した。
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【きょうの一文・ことば】
「サンドニは活気のある街。私たちが愛するこの街を、テロリストに汚されたようでとても悔しい」=19日付中日夕刊『銃撃戦震える住民 容疑者潜伏先急襲現場ルポ パリ郊外「こんな近くで」=サンドニで、渡辺泰之』のなかで。モロッコ系市民のアヤットさん(51)
「ここは、報道されているようなテロリストの温床ではない」=19日付毎日夕刊『「テロの温床ではない」ブリュッセルで追悼集会』のなかで。モレンべーク地区でフランソワ・シップマン区長がマイクで集まった人々に呼びかけたことば

【新聞テレビから】
☆『拘束テロ容疑者8人に パリ郊外拠点制圧 首謀者も死亡か』『夢突然奪われ 若者や留学生ら犠牲』、『ロシアを「不適格」認定 反ドーピング機関 国際大会開催 難しく』、『北斗晶さん手術公表後急増 乳がん検診高まる関心 受診1・5倍の病院も』、『岐阜県9600万円で和解へ 職員自殺、パワハラ訴訟で』、『地元の緑化目指し「総選挙」 戦え!ご当地怪獣』、『下村氏三省堂から献金 文科相在任中 教育NPOからも』(19日付、中日夕刊)
☆『パリ近郊急襲激しい抵抗と自爆 爆風吹き飛ぶ窓』『爆発物探知犬犠牲 女の自爆に巻き込まれ』『ナイジェリア40人以上死亡 自爆テロ相次ぐ』、『伝説の女芸人 生涯に迫る 大須演芸場で29日田辺鶴遊さんが口演 義太夫師「呂昇」の物語』、『指定廃棄物処分場候補地 国が年内調査断念へ 宮城3カ所』、『男女の平等度、日本101位 先進国最低基準』、『マンボウ、絶滅危惧種に』、『閣僚時 特定パーティー 収入1000万円以上 下村前文科相2団体 松本副内閣相の団体も』『自公、日歯連から寄付』、『7カ月ぶり貿易黒字 10月燃料輸入額が減少』(19日付、毎日夕刊)
☆『献杯ボジョレ=フランス産赤ワインの「ボジョレ・ヌーボー」が19日、解禁に』、『パリ郊外テロ拠点制圧 仏当局7人拘束銃撃戦、1人自爆 首謀者所在確認されず』『早朝に銃声2時間 パリ郊外「戦争のよう」「近づくな」警官絶叫』、『〈大阪ダブル選〉シールズVS橋下市長 「維新反対」節操ない 名指し攻撃おかしい』『公選法には反しないが「自民応援」の整合性を』、『中1いじめ自殺検証 名古屋市教委 有識者が初会合』、『MRJ部品メーカー育成 政投銀 100億円規模融資へ』、『★蔵王山で火山性微動』(19日付、中日朝刊)
☆『パリ近郊潜伏先急襲 仏治安当局 7人逮捕 テロ首謀関係者 銃撃戦で1人死亡 女自爆』『逃亡者経営のバー トラブル絶えぬ「過激派のたまり場」 ベルギー貧困地区』『「テロの温床ではない」ブリュッセルで追悼集会』、『16年度予算 一般会計97兆円最大更新社会保障費は圧縮』、『安保法成立後初 PKO部隊交代』、『〈伊勢志摩サミッ2016〉三重県警210人暴徒鎮圧訓練』、『7カ月間無給でバイト 大学生、労働審判申し立て 仙台のバー 赤字穴埋め要求も』、『緊急道電柱新設を禁止 災害時の通行困難回避 国交省方針』、『■トヨタ、44万台リコール』(19日付、毎日朝刊)

十一月十八日
 18日午前4時(日本時間同日正午)過ぎ。パリ郊外1㌔、同時多発テロで惨劇の舞台のひとつとなったサッカー競技場近くサンドニの潜伏先拠点と見られるアパートでまたも治安部隊と容疑者グループとみられる者たちとの銃撃戦があり、手榴弾を手にした男1人が射殺され、女1人が自爆死。7人が拘束され、治安部隊の隊員5人がケガをした。今回テロの首謀者と見られるアブデルハミド・アバウド容疑者らが潜んでいたとみられるアジトに突入した際、銃撃戦になったもので、7人のなかにアバウド容疑者が含まれていたかどうか、は分かってはいない。
 ほかに前夜には米国発パリ行きのエールフランス機2機も爆破予告でカナダ東部のハリファクス空港と米西部ユタ州のソルトレークシティー空港にそれぞれ緊急着陸。同時多発の余波は依然広がりつつある。これら一連の事件の引き金は明らかにシリア内戦と、それに伴う難民問題、ISの台頭にあり、今回パリの同時多発テロは、もはやシリアを核とした中東の液状化現象がヨーロッパ全域から全世界へ、と拡大しつつあることの証明にほかならない。

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 秋の日は釣瓶落しとは、よくいったものだ。午後4時をすぎれば急速に周りは暗くなり5時ともなれば、すでに真っ暗。そこへきて、きょうは昼前から降り始めた雨が私に何かを訴えでもするように、一日じゅうシトシト降りつづいた。雨たちは私の心のなかにまで我先に、と入り込んでくる。いろいろ私が知りたいことを囁きかける如く教えてくれるから不思議だ。

 合間をみて横笛をふく。先日の個人レッスンの際、師匠が「ひとつでいいから、完全に暗譜しちゃうことが大切。あれもこれもでなく1曲でいい。譜面を見ないでふく」ことの大切さを教えられた。だから何はともあれ、いま習っている〈平城山〉を完全マスターしようと自身に誓う。あと一歩で完全マスターできるところまできている。北海道のような大自然を前に、超一流の音のリズムを奏でられたら、と思う。

 新聞を整理していたら、14日付の中日夕刊に昭和50年代にお世話になった愛知県小牧市の松浦正明さん(83)の名前が出ており、懐かしかった。松浦さんといえば、地元では【マツウラさ】で知られ、当時権勢を奮った佐橋薫市長(故人)の右腕的存在だった。年の離れた兄が2人とも先の大戦でガダルカナルで戦死したこともあって、今は小牧市遺族会の会長として社会貢献されていると知り、とても嬉しく思ったのである。
 それに掲載されていた囲み記事〈目耳録〉は私が新聞社の社会部在任当時の昭和50年代前半に創設された欄で、当初は〈目耳録賞〉制度があり最初の栄誉を熟達の筆でS記者が得た、と記憶している。記者として在職中は私自身も何度も書いた囲み欄だけに、いまでは社の看板記事にまで育ち、なんともいえない感慨がある。
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 中日の本日付夕刊によれば、村上春樹さんにアンデルセン文学賞が授与されることが決まったという。同賞は2007年に創設されたが、児童文学を対象とした国際アンデルセン賞とは異なる。「古典的な語り口やポップカルチャー、日本の伝統、夢のような現実、哲学的議論を大胆に織り交ぜる能力」が評価されたという。授賞式は2016年10月にアンデルセンが生まれたデンマークのオーデンセで行われるという。賞金は50万㌛(約880万円)
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【きょうの一文・ことば】
 松浦さんは言う。
「千四百三十九人には皆、思い出がある。それを忘れないためにも後々まで名簿を残すことが供養になる」
=14日付中日夕刊目耳録1439人(金森篤史)から。愛知県小牧市の市遺族会会長、松浦正明さん(83)

【新聞テレビから】
☆『英首相、シリア空爆意向 IS打倒、米仏ロ連携』『実行犯は9人?別の1人逃亡か』『移民街過激派の影 仏テロ実行犯ベルギーに居住』『パリ郊外で銃撃戦』『エールフランス2機が緊急着陸 パリ行き、爆破予告』、『辺野古座り込み500日「新基地止めよう」1000人集会』、『元研修所長に有罪判決 静岡地裁 浜名湖ボート転覆』『学校の過失が盛られず残念 父親が会見』、『母国の将来日本が手本 (山旗張星允)愛学院大教授 ミャンマーから来日、国籍取得』、『優勝ロシア選手失格 金沢マラソン 資格停止中に出場』(18日付、中日夕刊)
☆『あめ色ダイヤに 下呂・干し柿づくり』、『東芝課徴金70億円超 監視委、最高額勧告へ 不正会計』、『TPP「早期に発効」 12カ国首脳 共同声明午後発表』、『テロに屈せぬ仏国歌 英競技場に8万人 独では「危険情報」サッカー試合中止』、『ジョナ・ロムー氏死去 40歳 ラグビー元NZ代表』、『車衝突16歳3人死亡 愛媛の国道 運転の18歳が軽傷』、『(米人気俳優の)チャーリー・シーンさん=50歳=HIV陽性公表』(18日付、毎日夕刊)
☆『〈祭りばやしが聞こえる 五年目の被災地から▶▶1〉再びともに踊れる喜び=民俗芸能を発表する「ふるさとの祭り」で福島県南相馬市小高区村上地区の田植踊保存会のメンバーが豊作祈願の舞を披露した』、『自動車総連「3000円以上」 ベア要求 前回の半額検討』、『対IS空爆強化 米仏ロが足並み』、『妊娠降格に賠償命令 広島高裁 差し戻し審 逆転勝訴』、『名手笑演 名古屋で名匠狂言会』、『宮下盛さん死去 72歳「近代マグロ」』、『不要な屋根修理勧める 詐欺未遂容疑 中区の業者ら逮捕 不安あおり即決要求』(18日付、中日朝刊)
☆『沖縄知事、国提訴へ 辺野古代執行 政府側訴訟を批判』、『マドンナさん「踊り歌う自由奪わせない」 著名人ら哀悼と怒り パリ同時テロ 差別拡大を懸念』『仏、対テロ戦へ改憲 治安権限拡充 過激モスク閉鎖も』、『カップ麺「2106年」でもウマい? 日清 賞味期限誤る』、『TBS番組人権侵害 BPO(放送倫理・番組向上機構)勧告 佐村河内氏会見巡り』、『■伊藤一彦さんに現代短歌大賞』、『■両陛下、青年海外協力隊50年式典出席』(18日付、毎日朝刊)

十一月十七日
 先月31日のロシア機墜落。ISは墜落直後にロシアのシリア空爆に対する報復だ、との犯行声明を出していたがロシアも17日、機内に仕掛けられた手製の爆発物によるテロだった、と発表した。
 これに対して国際的なハッカー集団「アノニマス」はISに「最大の攻撃を仕掛ける」と宣戦布告するビデオ声明を動画サイトに投稿、覆面の人物が「パリのテロが罰せられずに済むことはない。覚悟せよ」とサイバー攻撃を宣告、情報戦を呈してきている。

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 17日付中日新聞に掲載された中部ペンクラブ文学散歩の1部紙面=中日プラス紙面から
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 先日あった中部ペンクラブの文学散歩が中日新聞の岐阜総合版で【郡上の歌人の記念館などを巡る 中部ペンクラブ】の見出しで郡上市大和町の古今伝授の里フィールドミュージアム館内を見て回る参加者らの写真つきで紹介された。1段ベタ記事ではあるものの、要点が簡潔にまとめられ、写真のアングルもなかなか良かった。
 なかで『今回の幹事の西穂梓さんは「景色、紅葉がきれいで歌心が高まった』の下りがあったが、まさにそのとおりだ。大勢の読者を抱える中日に掲載されたということは中部ペンクラブそのものの歴史がまた大きく一歩前に進んだわけで、喜ばしいことだ。本欄を通じ関係者の努力と協力に感謝と敬意を表したい。
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 新聞報道によれば、世界161カ国・地域の6893都市が加盟する平和首長会議(会長=松井一実・広島市長)は16日、パリで13日夜(日本時間14日早朝)発生した同時多発テロについて「我々はいかなる状況でもこのような行為を決して許さない」とする非難声明を出したという。
 東京地検特捜部が株式サイト運営団体「般若の会」代表の加藤 暠(かとうあきら。74)と妻幸子(74)、長男で大阪大大学院助教授の恭(36)の3容疑者を、特定企業の株を大量購入するなどして株価をつり上げた、として金融商品取引法違反の疑いで逮捕。暠容疑者は1980年代のバブル期に仕手集団を率いて株式相場を動かし「兜町の風雲児」と呼ばれたという。恭容疑者は同大学院基礎工学研究科で金融理論などを研究していた。
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【きょうの一文・ことば】
「文化はわれわれにとって最大の盾だ」
=17日付毎日夕刊『文化のともしび「消させない」』から。ルーブル美術館などの文化施設の再開(16日)を報じるなかでペルラン文科相のひと言

【新聞テレビから】
☆『政府辺野古代執行へ提訴 知事の決定撤回求める』『「沖縄の声を聞け」辺野古・政府が提訴 反対派市民怒り』、『シリアからテロ指揮か ISに参加のベルギー人』『対IS空爆強化へ 仏大統領、各国強調訴え』『イスラム教徒も犠牲に パリ同時テロ サッカー仏代表のいとこ』、『長野北部地震1年 あの時間からまたスタート 白馬の旅館支えられ再開へ』『パンダ語分かった! 「ワンワン」は「近づかないで」』(17日付、中日夕刊)
☆『パリ同時テロ 劇場正面玄関から侵入 武装3人ロビーで乱射』『仏大統領「IS打倒」 米露と首脳会談へ』『米、テロ機密を提供』『文化のともしび「消させない」=13日に起きたパリ同時テロ後、閉鎖されていたエッフェル塔が16日、営業を再開した。夜には青白赤のフランス国旗の色にライトアップされ、犠牲者に哀悼の意を表し、悲痛に打ちひしがれた国民を鼓舞した』『難民のラブレター?漂着 ギリシャの海岸「最後の瞬間まで愛す」』、『支援学級の生徒殴る 名古屋の50代中学教諭』(17日付、毎日夕刊)
☆『燃ゆる紅葉 香嵐渓』、『〈激震パリ同時テロ㊥〉移民同化策亀裂深め』『パリ同時テロ 仏、IS拠点168カ所捜索 自爆男指紋 難民登録と一致 死者129人に修正』『ベルギー在住男を指名手配』『ベルギー拠点武器調達か 欧州最大の闇市場』、『「裁判打ち切りは誤り」95年豊田の祖父・孫刺殺 名高裁が差し戻し』『「最初に戻っただけ」事件20年 遺族、司法に不信』『心神喪失で長期公判停止 法の想定外 判例』、『中1自殺いじめと見解 名古屋市教委聞き取り調査公表』『(河村たかし)市長自ら7教諭聴取 識者「実態解明に逆効果」』(17日付、中日朝刊)
☆『「恐怖の夜」心に傷 生還者のケア課題 パリテロ安否確認なお難航』『広がる波紋 仏観光に打撃』『日本人1800人無事 大手ツアー参加者』『修学旅行中止各地で相次ぐ』、『G20「対テロ戦」声明 IS対策強化で一致』、『中露主導の連携重視 プーチン大統領が寄稿』、『■初の女性乗組員「しらせ」南極へ出航』=今回、女性自衛官9人が初めて乗組員になった』(17日付、毎日朝刊)

十一月十六日
 パリで起きた冷酷極まる同時多発テロ。時がたつにつれ、隣国ベルギーのブリュッセル西部モレンビークが犯行に至る拠点だったことなどがわかってきた。と同時に自由と平等、博愛の国のはずのフランスがもはやそうでなく、国内に住む500万人のイスラム教徒の心も日に日に傷ついていく気がしてならない。かつてパリに在任中だった長男夫妻を訪ね、この国を訪れたことがあるが当時は〝花の都〟そのもので、どこか浮き浮きしたものを感じたものだが。パリは今、完全に傷つき、泣き、さまよっている。

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 朝。不燃物のゴミだし。最近は缶ビールに猫缶、そしてペットボトルの類が多い。
 きょうも何かと気忙しい日となった。その具体的内容については控えたい。ただ、舞がリサイクルショップ「ミヌエット」の休みを充て私の母が過ごす日進の施設へ出向き、柿をはじめ話が弾んだみたいで喜んだに違いない。私は相変わらずアレヤコレヤに追われ気がついたら、夜になっていた。

 ところで、わがデスクの周りに雑多に置かれているのは、日本ペンクラブから届いたばかりの会報P.E.N第433号(9月例会報告)はじめ、文學界12月号、文芸中部100記念号、北斗十一月號、文芸同人誌2015/11海、岳真也の『今こそ知っておきたい「災害の日本史」白鳳地震から東日本大震災まで』(PHP文庫)、宮内憲夫『地球にカットバン』(思潮社)、志賀泉の『フクシマ漂流 映画「立ち入り禁止区域 双葉~されど我が故郷」より』(志賀泉・文、佐藤武光・映像とインタビュー)最近購入したばかりのノーベル文学賞作家スべトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り 未来の物語』(岩波書店)『戦争は女の顔をしていない』(群像社)など等。

 岳さんの「災害の日本史」と志賀さんの「フクシマ漂流」
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 どれも読みごたえがある。これらを出来たら、少しでも多く読もうというのだから欲深かもしれない。一方でそれよりも、今の私には私でしか書くことのできない新たな小説を書き続けていかなければ、といった焦りのようなものが体内を走っている。私と同じ人間が読む人と書く人のふたりいたら良いのに。ふと、そんな無理なことを思ったりする。もう夜も遅い。きょうはここいらで。お・や・す・み。
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 パリの同時多発テロを受け、フランス検察当局は国内のイスラム過激派拠点など168カ所を一斉捜索。リヨン郊外ではロケット砲や自動小銃、防弾チョッキなどを押収したという。オランド大統領は非常事態宣言を3カ月延長する意向を国会に示す一方、「フランスはISとの戦争状態にある」と宣言。「全力を挙げ国民を守る」とも強調し、犯行声明を出した過激派組織「イスラム国」(IS)のシリアの拠点に対しテロ後初めて大規模な空爆をするなど事態は深刻化している。
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【きょうの一文・ことば】
 ……
 稗(ひえ)半分、白米半分の弁当箱の中に
 梅干しが朝焼けみたいに輝いて
 だれもが同じの、遠足の山は
 いじめも、ない歓声にあふれていた
 大地も空もトンプク不要の健康で
 明日って日に、足が着いていた
 
 たかだか数十年の現代(いま)は、どう?
 地球の巨きな傷口にカットバンなんて
 だれが作った、処方箋?
 泣いているのは、煤(すす)けた地球(ほし)だ
 貧しい心の衣服で、空洞の人類(ひとびと)よ
 明日は必至の、終曜日です!
 =宮内憲夫『〈地球にカットバン〉人類の終曜
 日』から。1部を抜粋

【新聞テレビから】
☆『国連事務総長が今週内に訪朝へ 金正恩氏と会談か』、『ベルギー在住の男手配 同時テロ 仏国籍、犯行主導か』、『GDP年率0.8%減 7~9月期 2期連続マイナス〈解説〉設備投資の低迷深刻』、『大統領来日年内見送り 日ロ首脳「最適な時期に」』、『(鈴木)政吉製名器国産材の音色 愛知芸大所有 バイオリン表板調査』(16日付、中日夕刊)
☆『非常事態延長へ』『テロ資金凍結強化 G20、難民支援も一致』、『■三重県知事夫人が第2子妊娠』、『喜多村緑郎襲名「大変光栄です」月乃助さん会見』、『阿藤快さん死去 個性派俳優=16日までに亡くなった。14日が69歳の誕生日だった』(16日付、毎日夕刊)
☆『30分で6カ所襲撃 パリ同時テロ3班で組織的に 自爆犯そばにシリア旅券』『外国人の犠牲者 11カ国18人判明 仏メディア報道』『悲痛イスラム教徒も 中部在住者偏見に不安 岐阜の高校生無事帰国』『〈激震パリ同時テロ㊤〉過激派難民装い潜入』、『日本女子ゴルフツアーでイ・ボミが史上初めて2億円を超える賞金女王に』、『常滑市長に片岡氏3選』、『山口組系会長殺される 四日市のビル、手足縛られ』(16日付、中日朝刊)
☆『テロとの戦い強調へ G20開幕 国境管理強化で調整』『衝撃深くにじむ疲労 パリ同時テロ 帰国日本人恐怖語る』『怒りと悲しみのパリ』『日本でも追悼 駐日仏大使公邸に3000人』『イスラム教徒も批判』、『TGV(高速列車)脱線11人死亡 37人負傷 試験車両、速度超過か フランス』、『米無人機誤爆被害者ナビラさん 「戦争やめ地域に平和を」』、『浪江町長に馬場氏3選』、『愛知の高校生、国会議員と討論 18歳選挙権』『■お巡りさんコン、5警察隊が競演』(16日付、毎日朝刊)

十一月十五日
 日曜日の尾張地方。午後にはカラリと晴れ上がり、青い空がひろがる。

 フランスで起きた同時多発テロの犠牲者は、その後の仏検察当局などの調べで死者が129人、負傷者は352人に達したことが分かった。実行犯7人のうち3人がフランス人、うち2人がベルギーのブリュッセルに、他の1人はパリ郊外に住む男(29)と判明。
 さらにサッカー競技場近くで自爆した男(25)の遺体からシリア国籍のパスポートが見つかり先月3日に難民としてギリシャのレロス島に入っていた事実も突き止めた。難民に紛れ込んでいたわけで、こんごテロの可能性はますます拡大。事実「今回のテロは大雨が始める最初の1滴だ」との犯行声明が国際社会を恐怖に陥れている。
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 夕方、ふたりの畑である江南市内の〈エデンの東〉へ。スコップと備中で私が新しく作った長短2列の畝へ舞がタマネギの苗を1本ずつ植えていった。白タマも紅みがかった紫のも混合で植えたがさて、どうなることやら。畑の隅の一角に立つ柿の木3本も舞が鋏を手に1部を残し、あらかた枝から切り取った。きょう少しだけ嬉しかったのは、おそがけにタネを蒔いた大根が、にもかかわらず結構大きくなって育ってきたことか。
 ほかに白菜、キャベツ、白カブも順調な生育ぶりだったが、ホウレン草の芽は1部をのぞき大半が、まだ土の中。この先、どんな形で芽をふきだし育ってくるのか。関心が持たれるところだ。それにしても、よくぞまあド素人ながらここまできたもんだ―と我ながら感心している。

 なんとか芽をだし大きくなってきた大根と、順調に生育中の白菜、キャベツなど=江南市和田の野菜畑で
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 これもコンビで励むからこそ出来る。私ひとりだったら、とてもここまではこれなかっただろう。むろん、野菜づくりそのものが、まだまだ基本知らずのヨチヨチ歩きのままごと遊びも同然。一般農家のそれに比べたら足許にも及ばない。
 ここは途中で脱落することのないように、といい聞かせてもいる。〈エデンの東〉から帰る道すがら、車窓に映ったのは薄暮の空に浮かんでキラキラ輝く三日月だった。私たちに「おつかれさま」と語りかけてくれているような、そんな感じがした。
        ☆        ☆
 きょうは久しぶりに名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟の指導者嶺田久三さん(85)と電話で合唱団の持ち歌でもある〈愛のラブバード〉につき、お話しをした。ご高齢にもかかわらず、お元気そのもの、かつ相変わらずの溌剌さで23日からは東北の被災地石巻に音楽を通しての被災地支援に行ってきますとのことだった。なんでも石巻では津波で流されたピアノが浜に流れ着き、そのピアノが修復され、ばあちゃん合唱団がうたって勇気を与えられている、とも聞く。音楽活動をつうじての嶺田さんたちの支援活動には限りがない。
 嶺田さんには、先に誕生済みの恋歌〈愛のラブバード〉に関して「ネパール大地震のあと、被災地は大変だったのでしばらく静観していましたが、最近カトマンズから入った知らせによると、〈愛のラブバード〉のネパール語訳がポカレル本田明美さん=日本向けラジオ局〈ニッポンチョウタリ〉のコメンテーター。現地の日本人の間では〝カトマンズのおしんさん〟として知られている=の手でいよいよ始まりそうです」と途中経過を話させていただいた。

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 大相撲の九州場所。立行司の第40代式守伊之助が先場所10日目に続き、今場所は3日目と7日目の軍配差し違えで8日目の15日から3日間の出場停止に。15日は代わって三役格の式守勘太夫が結びまでの残り2番を裁いたが、物言いもなく無事終了した(最高位の木村庄之助は3月の春場所を最後に空位が続いている)。
 相撲協会によれば、立行司以外が結びの一番を裁くのは、木村庄之助と式守伊之助が不在だった1994年初、春場所いらいだという。第40代伊之助は11日目から復帰予定だが、北の湖理事長(元横綱)は「立行司の権威というものがある。気持ちを入れ替え土俵に戻ってきてほしい」と話している。人間だれとて過ちはある。
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【きょうの一文・ことば】
 「福島があの程度で済んだのは、とてつもない偶然。宝くじの一等賞当せんくらいの幸運が重なったといわれる。だったら、思い切り想像力を働かせて、最悪のシナリオをつくり、疑似体験で、読者に危機感を持って考えてもらえたらと。原発に関心のない人にこそ読んでほしいと思った」「原発をやめない日本に怒った神様が降りてきて書かせてくれたのかなと。筋を考えずにパソコンに文字を打ち始めると、勝手に世界が広がった」「僕はまだ政府を信じるところがあったけれど、娘は本質的におかしさに気付いていた」「この物語は、想像力を働かせれば誰でも思い付く。でも多くの大人は、無意識に考えまいとしているんじゃないでしょうか」=14日付中日夕刊『〈土曜訪問〉原発事故テーマに『亡国記』執筆 北野慶さん(作家) 「最悪」想像する力を(出田阿生)』のなかから。抜粋

【新聞テレビから】
☆『パリ同時テロ死者128人 大統領「ISの犯行」 300人負傷6カ所で乱射、爆発』『シリア介入に報復か』『「対岸の火事ではない」 専門家「日本も標的」 サミットへ高まる緊張』『警備体制の強化必至 三重、愛知県警「住民の協力も必要」』『乱射15分悪夢の週末 パリ同時テロ「やめて」泣き叫ぶ男女』『「緊迫いつまで」現地の東海出身者』『愛知のフランス人留学生「怖い…でも報復はだめ」』『仏ツアー延期や中止も 社員の安否確認 中部の企業奔走』『観光名所休止相次ぐ』、『大木浩さん死去 88歳 元環境相、京都議定書尽力 「議長ぶり見事」「温厚でまじめ」』(15日付、中日朝刊)
☆『パリ6カ所で同時テロ 128人死亡IS犯行声明 仏大統領「戦争行為」 学校や博物館閉鎖』『〈震撼〉厳戒の中惨劇再び』『花の都戦場に パリ同時テロ 「普通の生活失った」銃声、悲鳴、サイレン』『繰り返す憎悪「日本帰りたい」身近な場所が一転』『フィギュアフランス杯中止 独代表ホテルに爆破予告』、『日トルコ首脳が合作映画を鑑賞=トルコ訪問中の安倍晋三首相がイスタンブールのユルドゥズ宮殿で日・トルコの合作映画「海難1890」のダイジェスト版をエルドアン大統領、田中光敏監督らとともに鑑賞した』、『「市の舞」100年ぶり復活 (奥三河の)東栄で「花祭り」華やかに』(15日付、毎日朝刊)

十一月十四日
 パリ同時多発テロ一色となった日本の14日付夕刊報道
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「パリの街中で戦争が起きた」「パリで大量殺戮」とは、パリの現地紙の見出しだという。日本時間のけさ午前5時過ぎ(現地時間は13日午後9時過ぎ)、花の都のはずのパリでとうとう恐れられていたテロ、それも戦後最大規模の同時多発テロが起き、128人以上もの(日本時間14日夜現在)尊い命が奪われ、ほかに400人前後が重軽傷を負った。 
 週末の金曜の夜を狙った残虐非道極まるテロでAFPによれば実行犯らは「アラー・アクバル(神は偉大なり)」「オランドのせいだ」などと叫びながら自動小銃を乱射したり、爆弾を投げつけたという。またイスラム過激派はインターネット上で「われわれがシリアで味わったのと同じ苦痛を味わうといい」といった犯行声明を流し、ことし9月のフランスによるシリア、イスラム国への空爆開始を非難している。
 各メディアの報道によれば、テロはセーヌ川のほとりに立つルーブル美術館に近い、レストランやコンサートホール(パリ11区のバタクラン劇場)、サッカー競技場など市内東部の少なくとも6カ所で銃の無差別乱射や爆発が起こり、犯人のうち8人も命を落としたという(自爆が7人、他は射殺)。自らもサッカー場で仏×独戦を観戦中で被害を免れたオランド大統領は前例のないテロが起きた、と述べイスラム過激派組織「IS」の武装集団による犯行だ、と断定。国境を封鎖すると同時に仏全土での非常事態を宣言した。こうした全土での非常事態宣言は1962年まで続いたアルジェリア戦争いらいになる。
 フランスではことし1月、イスラム過激派によるパリの風刺週刊紙シャルリエブド本社や近くのスーパー襲撃テロで17人が死亡している。

【きょうの一文・ことば】
 テロは過激派組織・IS(イスラム国)がフランス国内で支援を受け、国内で計画し実行されたものだ。我々はテロには屈しない。結束し断固として戦う。=同時多発テロ発生でパルス首相らと緊急会議を開いたオランド仏大統領
 金曜の夜に起こった、少なくとも100人以上の死者を出した「凶悪かつ卑劣な」攻撃について、強く強く非難する。全国民に団結と連帯を呼びかけたい。フランスのイスラム教徒は、平和と、この事態に毅然とした対応が行われることを、心から祈っている。
=ハフポスト・フランス版から。フランスのイスラム教徒を代表する「フランス・イスラム評議会」が発表した声明

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 何の因果か。きのうに続いてパソコンの言語変換バーが何かの拍子で再三消えてしまい、正しい文字を打つことや行替えした際に書き出しを一字下げる、いわゆる〝字下げ〟操作がうまくいかず、とうとう最後はシステムエンジニアである息子にSOS。そこは、やはり有能な技術者なら、で修復してくれわが子の能力を目の前に、あらためて頼もしく思った次第。見えない神さまがわざとパソコンに目を向けさせたのかも知れない。
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 〈みかんの花咲く丘〉〈琵琶湖周航の歌〉〈瀬戸の花嫁〉など名曲の数々を披露するボランティアの女性3人(1枚目写真の左からヴァイオリン・本間敏代さん、キーボード・林まみこさん、ソングリーダー・田中由香さん)と、聴きいる人たち=愛知県江南市内の「ミヌエット」で
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 各務原での社交ダンスレッスンから飛んで帰り妻の舞が営むリサイクルショップ「ミヌエット」へ。店内で〈なつかしい歌・童謡・唱歌などをみんなで楽しみましょう〉を合言葉にした【ちいさな音楽会】が開かれているためで、皆さん楽しいひとときを過ごされていた。毎度思うが舞は大病を克服後、忙しいなか家事はじめ俳句や短歌づくりにも挑み、よくやっている。
 昨夜は「あすは、きっと雨になる。雨だよ」との私のひと言にむくれてしまい「いや、きっと晴れるよ。おまえは、いつだって〝晴れ女〟なのだから」と機嫌を治すのに大変だった。でも、きょうも不思議と音楽会の間だけ、なぜか雨はやんだ。これも神のなせるわざのような気がしてならない。神さまは、救いの神ばかりであってほしいのだが。この世では残虐非道なる悪霊が後を絶たない。

 ここで2句――
♪秘め事のひとつやふたつ稲光  伊神舞子(江南俳句同好会)=13日付尾北ホームニュース〈俳句〉から
♪平和とう虹色の橋かけようよ  伊神舞子=14日付中日朝刊『「平和の俳句」優秀作特集』から  
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 野球の国際大会「プレミア12」1次ラウンド6試合が14日、台湾の桃園国際野球場で行われB組の日本は米国と対戦。6回表に中田(日本ハム)が2号3ランを放って逆転、7回には、筒香(DeNA)の3本目の適時打と松田(ソフトバンク)の満塁本塁打で5点を加えて10―2で勝ち4連勝、同組1位での準々決勝進出を決めた。15日にはB組最後の相手となるベネズエラと闘う侍・小久保ジャパンが「世界1」に向かっていよいよ進撃である。
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【新聞テレビから】
☆『パリ同時テロ120人死亡 劇場立てこもり犯人射殺 競技場など銃撃、爆発』『空爆にIS報復か』、『ロシア陸連暫定資格停止 リオ五輪 出場不可の可能性』(14日付、中日夕刊)
☆『パリ同時テロ120人死亡 劇場など3カ所 自爆・乱射 仏非常事態宣言 「アラー」叫び発砲』『政府が情報収集』、『人民元主要通貨入りへIMF「妥当」ドル・円に並ぶ』、『ドーピング ロシア暫定資格停止 国際陸連が処分 改善対応迫る』、『書店民主主義フェア出直し 東京・渋谷「偏向」批判受け本入れ替え』、『ネットに「赤ちゃんポスト」 養子縁組あっせん 慈恵病院が問題視』、『鹿児島、佐賀 震度4を観測 震源・薩摩半島沖』、『ホワイトタイガー 赤ちゃんすくすく 鹿児島』(14日付、毎日夕刊)
☆『旭化成建材不正266件 2376件調査 50人以上が関与』『くい打ち大手も18件 ジャパンパイル他工事分流用』、『「もんじゅ安全保てぬ」規制委が運営交代勧告』、『源氏の苦悩絵筆も苦闘 徳川美術館発見 国宝絵巻の下絵に別構図』(14日付、中日朝刊)
☆『ミャンマー政権交代へ スーチー氏野党過半数 選管集計新大統領来年選出』、『IS覆面男米が空爆 後藤さん殺害 無人機掃討死亡か』、『発売前ネットに海賊版「ワンピース」京都府警 著作権侵害容疑 中国人ら逮捕』、『日時空欄死亡診断書 三重県が医師告発』、『キャスターで活躍 江森陽弘さん死去=83歳だった』(14日付、毎日朝刊)

十一月十三日
 息子の赤ん坊「薫」を胸に、苦悩に満ちる光源氏――
 そんな懊悩が今に映し出された。というのは国宝「源氏物語絵巻」を所蔵する名古屋の徳川美術館がこの絵巻の第三十六帖「柏木」の絵を赤外線で調べたところ、完成した絵ではおとなしくおくるみに収まっている姿が下絵では両手を源氏に向け伸ばしていた、と発表したのだ。なんとも微笑ましい。
 実は、この場面。光源氏が妻・女三宮と若き貴公子柏木との間にできた不義の赤ん坊と知りつつわが子として抱き上げるシーンで、自身も義母藤壷中宮と密通して子を産ませた過去があるだけに因縁に苦悩するさまが手に取るように分かる。「赤ちゃんが人びとの目を引かないようにしたのでは」とは、徳川美術館の四辻秀紀学芸部長の話だ。
 この源氏物語絵巻、14日から開く徳川美術館の特別展(12月6日まで)で初公開されるという。
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 昨夜からきょうの午前中にかけての私。本欄12日付【生きてゆく人間花たち】で11日にあった中部ペンクラブ文学散歩を紹介するためのあらためての資料調べと執筆、公開にかなりの時間を割き、少しばかり疲れた。
 そんなとき何げなく開いた13日付中日新聞朝刊〈この人〉欄。なんと、あの懐かしいグアム島のジャングルから出てきた日本兵横井正一さんの妻、美保子さんが登場していたではないか。少しも変わっていなかった。私は思わず「ミホコさん」と呼びかけてしまったのである。
 新聞社の社会部在任当時、私は何度か取材で中川区の横井さん宅を訪れ、美保子さんも加わり談笑。紙面とはいえ、あこがれと言ってもいい、あのミホコさんに再会できた、だなんて。新聞で見る彼女は昔のまま。彼女の元気な姿を前に私の疲れはいっぺんに吹き飛んだ。
 当然ながら、ひと段落ついたところで私は郡上八幡で購入した上撰の地酒・積翠(平野本店)をコンコンと飲み続けた。あまりに好い味なので下戸の妻にもお猪口にひとくちだけ差し出すと、珍しくおいしそうにのみ「これだけなの」ときた。よほど気に入ったのだろう。
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【きょうの一文・ことば】
「このまま平和が保てるか不安になった。戦争で再び横井さんのような経験をする人がいないよう、小さな記念館からメッセージを送り続けたい」=13日付中日朝刊『〈この人〉自宅に横井正一記念館 グアム島28年の生活を伝える妻 横井美保子さん(87)』の記事の中から。横井美保子さん

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 高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)では安全が保てない、と原子力規制委が「半年以内をめどに運営者を現在の日本原子力開発機構から他に交代させるように、と勧告。担い手が見つからなくても原子炉からの核燃料抜き取りなど抜本的なリスク低減策を取るよう求めた。
 ミャンマーの連邦選挙管理委員会が総選挙でアウン・サン・スー・チーさん率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)の獲得議席が上下両院で過半数に達した、と発表。民主化運動の先頭に立ってきたスー・チーさん主導の歴史的な政権が誕生することは確実になった。防衛省が戦闘機に女性パイロットも導入することに。訓練を経て3年後には女性パイロットが誕生するという
 東京・福生市のマンションで顔の皮や肉がはぎとられた38歳の男性の死体が発見された。この男性は死後、半日ほどたっており6畳の和室で部屋着を着たままの状態で体には青いポリ袋がかけられていたという。女性として生まれたが、遺体を発見した同居男性(28)の父親として同じ姓で過ごしていたと言い、謎に包まれている。それにしても、一体何があったのか。     
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【新聞テレビから】
☆『〈写真グラフ 名古屋で23日まで やっとかめ文化祭〉芸どころの力ご覧あれ 街角で歌舞伎や落語』、『〈2016伊勢志摩サミット〉海上テロ備え潜水訓練 鳥羽で三重県警と海保』、『ミャンマー人「待望の日」 政権交代確実 喜ぶ東海在住者』、『一緒に何かやる 褒める 不安に触れない 親は子に歩み寄って いじめ問題 岡島・青山高校長に聞く』『もんじゅ運営変更勧告 規制委、廃炉の可能性も』、『改ざん関与50人規模に 旭化成建材 件数、さらに増加へ』、『高2女子売春仲介の疑い 少女紹介 男から金 愛知県警が書類送検 JKビジネス店の仲間と、客』(13日付、中日夕刊)
☆『尼崎連続変死 李被告に無期判決 神戸地裁全事件で共謀認定』、『系列施設事故700件 入居者転落死 都が改善勧告』、『記憶遺産登録関係国対話を ユネスコ国際諮問委副議長 制度改革には理解』、『小川国夫の戯曲台本発見 宗教と文学一つに 静岡の教会で青年らが公演』、『高齢受刑者初の1割超 犯罪白書 性犯罪も増加』、『「ごみ屋敷」強制撤去 京都で全国初行政代執行』(13日付、毎日夕刊)
☆『〈PREMIER12 WBSC1次ラウンド〉侍3連勝決勝T王手中田連夜のV打』、『〈核心〉(マンハッタン計画で)原爆生んだ街ロスアラモス 被爆伝える声に戸惑い米国立歴史公園指定〈誇り〉〈抵抗〉〈変化〉』、『大震災刻んだ2時46分時計取り外し 宮城・閖上の校舎』、『四季桜と紅葉 幻想美の競演 豊田・小原地区』、『〈戦後70年 甦る経済秘史〉再生エネ低迷の始まりは』、『民主路線対立が再燃 前原・細野氏「年内解党を」維新と新党 岡田代表に要求』、『検事総長に容疑者妻面会元最高検幹部の弁護士戒告処分』、『ポリ袋かぶり流血 38歳男性の変死体 東京のマンション』、『かばんの中に遺体 住人の87歳女性か 横浜の団地室内』(13日付、中日朝刊)
☆『マイナンバー配達1割政府目標「今月中」達成困難』、『秋の園遊会に2000人 12年ぶり雅子さま出席』、『原発テロ対策先送り 第2制御室設置申請少なく 規制委が方針』『〈漂う民 同時進行ルポ〉次の国境へ 特別列車 11日・ゲブゲリア(マケドニア)』、『教員に英語能力指針 文科省養成課程に反映』、『1億総活躍案 介護受け皿上乗せ 20年代初頭「40万人増」目標』、『名工大准教授を傷害容疑で逮捕 妻にDV繰り返す』(13日付、毎日朝刊)

十一月十二日
♪必ずと契りし君が来まさねば強ひて待つ夜の過ぎ行くは憂し(細川幽斎公十木御詠から。楢・栃・桐・樒・柿・柾・根・葉・椎・松・杉・柚・桑の実際には13種類が詠み込まれている)

 秋晴れのなか、列島は紅葉で赤く染まり、各地で自然界による〈日本の美〉が演出されている。
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 民主党の前原誠司元代表が「年内に民主党を解党し維新の党と結成すべきだ」との考えを岡田克也代表に伝え、前原氏には細野豪志政調会長も同調。岡田代表は解党には一貫して否定的なだけに、路線対立が再燃した形に。こんご細野氏の進退問題に発展する可能性も出てきた。
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 清流と名水、古今伝授で知られ、高樹のぶ子の小説「満水子」の舞台ともなったその町は、どこまでも清らかで美しかった。

 きょうは、昨日行われた中部ペンクラブの文学散歩について写真を添え、これも〝ひとつの事件だ〟との捉え方でオムニバスのドキュメント方式でその内容について報告し記録としても残しておきたい。

☆【出発進行】朝。東海各県に散らばる中ペンクの仲間たち(1部一般参加も)20人が名駅に集合。岐阜県からの男性1人がなかなか姿を現わさなかったが、滑り込みセーフで予定通り午前9時15分、貸し切りバスで出発
☆【山川弘至記念館】当初、予定していた若宮集古館=郡上八幡白鳥長滝=は修復中で館内の爛柯亭(谷崎潤一郎が「細雪」を執筆した住居)の見学が出来ないとつい最近になって判明。このため急きょ行き先を変更して郡上の生んだ歌人で詩人でもある故山川弘至に関する資料が保存された記念館へ。故人とは15歳年下の弟で現在、館長を務める山川清至さん(84)や弘至さんの妻で歌人だった妻京子さん(故人)ら残された家族による記念館の維持管理と一般公開には頭の下がる思いがした。
 なかでも、昭和18年6月に弘至さんと結婚し、その4日後に夫が戦地に出征し帰らぬ身となった、妻京子さんのその後の風雪の日々=1954年に短歌結社「桃の会」設立。60年弘至さんを追悼する歌集「愛恋譜」を発行、91年には「山川弘至書簡集」をまとめた=の紹介など夭折の歌人を巡るその後の苦闘のドラマには、ただ言葉も無かった。
※弘至さんは終戦4日前に台湾南部の地下室で暗号解読中、爆弾で死亡。28歳だった。この間の2年間に戦地から京子さんに送られたラブレターなど書簡は200通以上に及んだという。
【きょうの一文・ことば】
♪うらうらとこぶし花咲くふるさとのかの背戸山に遊ぶすべもがも  弘至(1944年6月に戦地から届いた望郷を詠んだ1首)
♪山ふかくながるる水のつきぬよりなほとこしへのねがいありけり   京子(弘至への愛が込められている)

 山川弘至の鎮魂碑を前に説明に当たる山川館長(こちら向き)と詩人が育った一帯を見て回る参加者、記念館では夭折の詩人の遺影にも出会った
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☆【昼食】山川弘至記念館を出た私たちは、古今伝授の里=郡上市大和町=へ。ここのレストラン「ももちどり」でフランス料理で会食。気付いたのは樹齢500年のトチの一木でつくられた長方形の超巨大食卓テーブル。何を意味するのか。鉄筋椅子(山本卓見さん制作)と題した四角な石が置かれていた。昼食後は和歌文学館へ

 巨大なテーブルを前にワインを手に楽しいひととき。四角な椅子がどうにも気になった
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☆【古今伝授の里】次に訪れたのは和歌をテーマにした野外博物館・和歌文学館、すなわち古今伝授の里フィールドミュージアムだった。ここでは学芸員の松原恵美さんが、代々和歌に優れていた東氏(とうし)の歴史に触れ、中でも有名な歌人として知られた9代目常縁(つねより)に言及。「古今集」研究の第一人者であったこと、さらには連歌師・宗祇(そうぎ)に古今集の奥儀を伝授し〝古今伝授の祖〟と言われているなど分かりやすい説明に参加者らは満足そうに頷いていた。和歌文学館には中日新聞の河北直行記者が脚立を手に取材に訪れ、一行が観覧しているところをパチリ、パチリと撮る。
※和歌文学館では現在、〈短歌で振り返る戦後70年―郡上ゆかりの四歌人の生涯と作品〉展を開催中(12月27日まで)

 東氏の歴史や古今集につき丁寧な説明をする松原さんと聴き入る文学散歩参加者たち
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☆【宗祇水】そして。最後に立ち寄ったのが宗祇水のある古い城下町。私たちは、この町を歩き途中、宗祇水でのどを潤し、清らかな吉田川の川の流れに目を注いだ。帰り道。私は城下町をひと足踏むごとに心身に迫りくるような無音の〈かぜ〉と〈声〉とでもいったような気配に押されるようにして集合場所のバス駐車場へ。女性一人が迷子寸前に仲間たちが発見して全員、無事、帰路に着いた。

 宗祇水では水を口に含む光景も。川の流れは清らかで町並みも独特の風情に包まれていた
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☆【その他特記事項】バス車内ではこの日の文学散歩実現に事業企画運営委員会のスタッフとして先頭になって尽くした西穂梓さん(中ペン副会長、翔)の名司会で、臼田恵子さん(中ペン個人参加)が夜を徹して作成した「書き出し」で作品名と作者、小説の舞台をあてる〝文学クイズ〟、みずしなさえこさん(個人参加)による故山川弘至の遺稿詩集「こだま」の朗読、さらにはお香の道にも通じた歌人西穂さんならでは、の【和歌で遊ぶ】と銘打った折句の数々の披露も楽しく行われ、車内でのひとときはアッと言う間に過ぎ去っていったのである。

 最後に中ペンクラブの事業企画運営委員長という立場からも、中ペンク副会長の中村賢三さん(弦の会)をはじめとした文学散歩に参加された全ての人の熱意と協力に心から感謝しつつ、私の筆を置く(伊神権太記)。
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 韓国で大学入試の統一試験が行われ、63万人が受験。人生を左右する大事だけに、会場入りが遅れそうになった受験生をパトカーや白バイで送るなど国を挙げて手助けするなど大変な騒ぎとなった。母たちは手を合わせてわが子の合格を願うなか、「人間性を失くす教育には断固反対です」という若者の姿も。ニンゲンいろいろ、人生もさまざま。韓国は、何か間違った川の流れの中に入ってしまったようにも映る。
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【新聞テレビから】
☆『能初舞台6歳の夢実現 あす故郷・豊橋でプロ公演』、『衛星に人・物輸送 宇宙エレベーター子どもの夢上昇 技術競技会 最多62チーム参加』、『焼損金堂壁画調査へ 法隆寺』、『ドローンで点検巨大像 名古屋のNPO 劣化コンクリ安価に確認』、『介護報酬の請求停止へ 川崎市、3人転落老人ホーム』、『薬物、賄賂も心配なし ワニ看守 インドネシアが検討』、『農家減収に保険制度 自民方針 TPP(環太平洋連携協定)で価格下落補償』(12日付、中日夕刊)
☆『露、ドーピング独自調査 国際機関に協力 大統領指示 全選手処分に反発』『国際陸連の措置IОC会長期待』『世界水泳の検体ロシアから移動』、『アフガン難民に厳しい目 ドイツ認定率44%強制送還におびえ』、『アフガン少数民族デモ=少数民族ハザラ人数千人が治安改善を求める抗議デモ= 子供ら殺害治安悪化批判 カブール』、『戦争の記憶継承を 「バターン死の行進」の生存者』、『機械受注9月7.5%増 4カ月ぶりプラス 7~9月は大幅減』、『JAXA(宇宙航空研究開発機構)、共同研究開始 はやぶさ技術で鉄道省エネ』、『兄の同級生も大麻 京都小6吸引 所持容疑で書類送検』、『電柱設備無断操作 2262戸停電 高知』、『過去最高額 59億円 「永遠の輝き」=12・03カラットのブルーダイヤモンド=相次いで落札 35億円』(12日付、毎日夕刊)
☆『核燃料運搬船見直し迫る 事業レビュー 原子力関連など検証』、『初の機体心羽ばたく MRJ機長「性能トップ級」』『どよめき「誇らしい」』、『日経HPサイバー攻撃か』、『国際的資金洗浄か 四日市の役員逮捕 2600万円の詐欺容疑』、『〈街が変わる リニア本格着工〉にぎわい運ぶ輝き JRタワー完成』『にぎわい運ぶ「食」発表 JRゲートタワー』、『小6男児大麻吸引の京都 「先輩が売ってた」「春から聞いてた」 高校生ら汚染の広がり証言』(12日付、中日朝刊)
☆『運搬船4回使用で100億円 「核燃」批判相次ぐ 行政事業レビュー 原発19事業など検証へ』、『先達「技術伝えて」新型機50年に1度ではダメ YS開発者胸熱く』『MRJ100席級開発も 初飛行』、『「平和裏に政権移譲」 大統領府 スーチー氏に祝意』、『沖縄知事、是正指示を拒否 辺野古 政府、代執行提訴へ』、『〈鼓動、山里に 奥三河・花祭り㊥〉100年越し復刻の舞 Uターンで果たす〝遺言〟』(12日付、毎日朝刊)

平成二十七年十一月十一日
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 きょうは、清流と名水・和歌文化の【古今伝授の里】などで知られる郡上八幡へのバスによる中部ペンクラブ秋の文学散歩で1日費やした。紅葉でおとぎの国のように赤く染まった自然のなかを歩くちいさな旅は、想像を越えるほどに印象深いものだった(この文学散歩については、あすの本欄であらためて記したい)。ここまで準備を重ねてこられた歌人で歴史作家の西穂梓さんはじめ、スタッフ一同には「お疲れさまでした」と、その労を心からねぎらわせていただきたい。

 文学散歩を楽しむ人たちと、見事に染まった紅葉=郡上八幡で
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『MRJ悲願の初飛行』『半世紀ぶり国産旅客機』とは、本日付中日新聞夕刊1面に躍った見出しである。「三菱航空機は十一日午前、国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の初飛行を愛知県営名古屋空港(同県豊山町)で実施し、約一時間半の試験飛行を無事に成功させた。プロペラ機「YS11」以来、半世紀ぶりとなる国産旅客機で、日本の航空史に新たなページを刻んだ。初飛行はこれまで五回延期されただけに、製造にかかわった親会社の三菱重工業関係者や航空ファンらも歓喜の声を上げた。」との総合リードで航空史上の歴史的快挙を伝えた。
 私自身、かつては航空記者として7年にわたって軍民共用空港でもある名古屋空港(当時は小牧国際空港と呼んだ)を担当、災害被災地や事件現場など各地への取材でヘリや双発ジェット、時には自衛隊のハーキュリーズ(大型輸送機)や誕生したばかりの民間ビジネス機への試乗、ほかにもB2(ボーイング727)やB3、ジャンボ(B4)など民間機の数々も含め飛行機には数知れず搭乗経験があるだけに、製造に携わった関係者ばかりか空港周辺に集まり空を見上げる人々の喜びが手に取るようにわかる。
 なかでもこれまで出会った航空機で1機をあげろ、と言われればオリンピア、そうあのプロペラ機である。ぶるるん、ぶるるんと機体を震わせるようにして大空を素朴に舞った、あのYS11の哀愁ある飛び姿は永遠に忘れられない。昭和50年代後半の話だが、幼いわが子を伴い楽しみにしていた家族の夏休みで南紀白浜に飛び立ったものの結局は視界不良、悪天で小牧に引き返さざるをえなかったことなど、激務の合間の日々が思い起こされる。
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 京都の市立小6年男児(12)が「大麻を吸った」と先生に話していた事件。京都府警のその後の調べに対して少年は「(通信制府立高校1年の)兄が留守の際、部屋に入ったら缶のようなものに入った緑色の葉を見つけたので9月初旬から4回ほどパイプに詰めて吸いました。悪いことをしているという気持ちがあり、兄には分からないようにしました」と供述。
 京都府警は11日、京都市山科区の児童宅など2カ所を家宅捜索したが、兄も「自分が吸うために持っていた」と容疑を認めたという。この事件で府警は山科区内の高校生ら3人を大麻取締法違反で逮捕。入手経路などを調べている。
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【きょうの一文・ことば】
「これまで下請けに甘んじていたが、日本の旅客機製造が自立できるチャンス。MRJの最初の客になりたい」=11日付中日朝刊『新たな翼 夢の続き乗せ 半世紀ぶりに国産MRJに感慨 YS11製造に携わった先生』『現在407機受注』の記事のなかで。三菱重工業小牧南工場で働く伊藤敏彦さん(73)が語る夢の続き

【新聞テレビから】
☆『〈歴史秘話ヒストリア〉谷崎潤一郎と女たち▽スキャンダルに満ちた私生活▽愛と官能の世界』(11日夜、NHK総合)
☆『MRJ悲願の初飛行 半世紀ぶり国産旅客機 〈解説〉中部の基幹産業へ弾み(経済部・桐山純平)』『三菱重工OB万感 技術の魂脈々と 日本の夢つながる』、『「歴史的瞬間」「飛んで良かった」空港周辺歓喜の嵐』、『緊急事態条項で首相が改憲意欲 閉会中審査』、
『小6男児が「大麻吸った」京都、所持容疑で兄逮捕』(11日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉「もんじゅ」どうする 不祥事→萎縮→技術劣化 負のサイクル 看板掛け替え限界』、『日本支配下平壌の中学校 最年少82歳同窓会解散 引き揚げ苦難語り続け』、『モディリアーニ裸婦像に210億円 史上2番目に高額落札』、『マンハッタン計画歴史公園 被爆地の声聞き整備へ 米でオープン』、『17歳兄に大麻所持容疑 京都小6吸引 自宅捜索し発見、逮捕』、『「五郎丸ポーズだ」 似てる!仏像人気 岐阜・関善光寺』(11日付、毎日夕刊)
☆『拉致国家主導裏付け 北朝鮮工作員向け文書入手 金正日氏説明と矛盾』、『賭博3選手無期失格 野球機構、巨人に制裁金』、『自殺4日前「要支援」 名古屋の中1 学校調査で把握』『「弁当食べられることも」 聞き取りに複数生徒』、『「五郎丸仏」に必勝祈願 花園目指す関商工ラグビー部』、『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅「増床」「郊外から移転」多く 「オフィス過多」心配無用?』(11日付、中日朝刊)
☆『ヌーボー輸入検査 中部国際空港』、『〈東日本大震災〉100通のラブレター カレンダー裏の4年8カ月 死亡届出せず「不明」夫へ』、『野党「議席3分の2」 ミャンマー総選挙 政権交代濃厚』『選管発表遅れる』、『日大、名誉教授を解職 大学の聴取に「深く反省」』、『香典持参「本人でない」 遺族証言高木氏と食い違い』(11日付、毎日朝刊)

十一月十日
 秋晴れの1日。ここ尾張地方も冷たく寒い風が吹き始め、もはや晩秋の風情だ。
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 あすに迫った中部ペンクラブの文学散歩。清流と名水の町、岐阜県郡上八幡への旅を前に、このところは事業企画運営委員会スタッフの1員として中心メンバーの西穂梓さんらと2度、3度と電話やメールで打ち合わせてきたが、いよいよあすは本番。あとは天気になあーれ、と祈るばかりだ。なんだか修学旅行に出かけるみたいな、そんな不思議な感覚に襲われている。幸い天気予報によれば晴れることは間違いなさそうだけに、いい文学散歩になるよう願っている。
        ☆        ☆    
 きょう月々の集金でわが家においでになった馴染みの本屋さんの店員さんによれば、私が以前に注文しておいた、ことしのノーベル文学賞受賞者、スベトラーナ・アレクシエービッチさんの「死に魅入られた人びと」(群像社)は作者が最近になって販売しないでほしい、と話している、とのこと。
 インターネットによると、本の紹介は「ソ連崩壊と自殺者の記録 ひとりひとりの人生を飲み込んできたソ連という国家の崩壊のあとに新しい社会に放り出された寄る辺なき人たち。 自らの死を選ばざるをえなかった無名の人たちの肖像だけをじっと見つめ、社会主義国家という歴史から消えた巨大な亡霊といま一度向き合うインタビュー集」とあるのだが。一体、作者の周辺で何があったのか。気になるところだ。
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 年末恒例の「2015新語・流行語大賞」の候補50語が10日発表された。北陸新幹線、五郎丸ポーズ、爆買い、戦争法案、テロに屈しない、火花、アゴクイ、安心してください穿いてますよ、エンブレム、白紙撤回、福山ロス、マイナンバー、ドローン……などで、トップテン&年間大賞は12月1日に決まるという。
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【きょうの一文・ことば】
 アウン・サン・スー・チーさんの名は、両親と祖母の名を受け継いだものだそうだ。アウン・サンは、ミャンマー独立運動の英雄で凶弾に倒れた父から、スーは祖母から、チーは母からもらったのだという▼根本敬・上智大学教授の『物語 ビルマの歴史』』によると、アウンは「勝利」、サンは「特別」、スーは「集める」、「チー」は「澄む」をそれぞれ意味する言葉だというから、何とも意味深ではないか▼ミャンマーで歴史的な総選挙が行われ、彼女が率いる野党「国民民主連盟(NLD)」の優勢が伝えられている。圧倒的な支持を集め、特別な勝利を手にするのだとしたら、まさにアウン・サン・スーという名の通りになるのだ▼……
=10日付中日朝刊中日春秋から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『高倉健・映画特集 映画「幸せの黄色いハンカチ」山田洋次監督 高倉健 倍賞千恵子』(10日夜、NHKBSプレミアム)
☆『岐阜の団体運営「老犬ホーム」 高齢ペットにも余生を』『殺処分ゼロの自治体も』『保護に奮闘映画で描く 愛知で14日から公開』、『消滅の危機指摘文化庁が対策本腰 希少8言語・方言次世代へ』、『経常黒字原油安で4.3倍 15年度上半期 震災前水準に』、『「TPP(環太平洋連携協定)は安保にも重要」 衆院予算委 首相農業支援策言及』、『〈街が変わる リニア本格着工〉JPタワーお披露目 あす完成 来月、郵便局が開業=日本郵便などが名古屋駅北側の旧名古屋中央郵便局跡地で建設を進めていた地上40階、地下3階で高さ196㍍の構想ビルが完成した』(10日付、中日夕刊)
☆『野党支持者ら歌い踊る ミャンマー総選挙 勝利見通し高まり』『「民主化改革重要な一歩 米大統領報道官』、『■高倉健さん一周忌ロケ地にファン』、『〈チェック〉ボンドガールと呼ばないで 007新作 最年長51歳起用』、『他人FBに侵入容疑 男逮捕700人ID盗む? 警視庁、初の立件』、『貼って瞬時に検温 フィルム状体温計 東大など開発』『大入り願い 京都・まねき書き』、『側溝に横たわり5時間 スカートのぞき見容疑 28歳男を逮捕 神戸』(10日付、毎日夕刊)
☆『郵便物2万9000通 局員配達せず隠す 香川』、『有罪か無罪か揺れる司法 認知症責任能力どう判断 「専門医交え議論を」』、『河村市長が生徒宅弔問 きょう会議招集対応策検討』、『スー・チー氏野党圧勝確実 ミャンマー選挙「議席7割獲得」 政権交代強まる』、『巨人3選手解雇へ 野球賭博 球団代表引責辞任』、『就活面接6月解禁 経団連発表、1年で見直し』、『〈戦後70年甦る経済秘史〉輸入増でも石油ショック』、『4年前から盗撮か小学校の教諭逮捕 東海署 体育館に侵入容疑』(10日付、中日朝刊)
☆『〈伊勢志摩サミット2016〉ミス・インターナショナル入賞5人が申し出 鳥羽の海私たちが守る 伊勢志摩私たちがPR 「とばぁば」デビュー曲決定』、『軽減税率 中小に「みなし課税」 政府・与党検討 事務負担に配慮』、『日生が3度目V 社会人野球日本選手権 ホンダ降す』、『山口組元幹部から2000万円 日大名誉教授が借金 大学側会見「謝罪言葉なかった」 他職員も調査を』、『学生6割トラブル経験 ブラックバイト 国、初の実態調査』、『■東大推薦入試出願は173人』、『安倍首相側、週刊現代に撤回要求=安倍晋三首相の事務所が9日発売の週刊現代に掲載された「安倍晋三『朴槿恵の前で大失態』一部始終」と題する記事を巡り、講談社の野間省伸社長と週刊現代の編集長に対し、記事の撤回と訂正、謝罪を求める文書を送った』(10日付、毎日朝刊)

十一月九日
 きのうに続いて雨、雨、雨の1日。
 8日に投開票されたミャンマー総選挙。アウン・サン・スー・チーさん率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)が上下両院とも改選議席の70%以上の議席を獲得した、とはNLDの独自集計結果。与党の連邦団結発展党も「なぜ敗れたのか検証が必要だ」と事実上の敗北を宣言し、NLDが政権を獲得する可能性が高まった。あとは1990年の総選挙でNLDが圧勝したものの選挙結果を認めなかった軍政がどう出るか、だ。
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〝カトマンズのおしん〟で知られるポカレル本田明美さん=日本人向けラジオ放送〈ニッポンチョウタリ〉のコメンテーター、おしん言語研究所代表=から届いたFacebook。それによれば、神様が多く住まうネパールでは明日から5日間、2番目に大きいお祭りティハールが幕開けする。
 このティハール。光の祭りとも言われ、お金の神さま【ラクシュミ女神】を家に迎え富と繁栄を祈るのだが女神は光や黄色が好きなので祭りが近づくと家々ではイルミネーションやキャンドルで明かりをともす、のだとか。でも、ことしは大震災の影響もあって例年なら聞こえるはずの花火の音は聞こえず、嘘のような静かさ。燃料がない今のネパールでは電気もセーブしないといけないので、今年はどんなティハールになるのか。少し心配だという。

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 合間を見て私自身もメンバーの1人である「脱原発をめざす文学者の会」が先に軽井沢で実施したイベント=1部・ライブとトークin朗読館〈自然災害と原発事故を考える会〉と2部・福島を語るタンゴとワインの夕べ〈4人の文学者が福島を語る〉で構成=に関する原稿を執筆し、写真3枚を添付して東京の編集担当者にメール送信。このところ、気になっていただけに、まずはヤレヤレである。
 そして妻、舞の術後診療の日なので午後、自宅近くの医院へ。それこそ、歩いて5、6分で行ける評判の町医者で症状もこのところは順調で安定しているので、きょうは送るだけで先に帰宅した。ただ私が日々、測っている血圧管理手帳だけは医師に必ず見せるように―とのひと言を添えて、だ。帰宅した彼女は「いつもと変わらない」と淡々としていたが、どうやら医師を気に入ったようで、安心した。
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 プロ野球の巨人が、野球賭博に関与していた福田聡志投手(32)と笠原将生投手(24)松本竜也投手(22)の3選手の契約を解除する方針を決めた、と発表。日本野球機構(NPB)の調査委員会が近日中に最終報告をする予定で、NPBの処分が決まり次第、契約が解除され、事実上の解雇となる。原沢敦球団代表(59)も引責辞任する。
 野球賭博による選手の契約解除は、1969年の西鉄(現西武)投手による八百長事件に端を発した〝黒い霧〟いらいの不祥事となる。巨人は全選手、コーチ、職員計276人に対する聞き取りを実施、3投手のカジノへの出入りなど新たな賭博行為についても発表したが暴力団など反社会的勢力との関わりは今のところ、確認できていないという。
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【きょうの一文・ことば】
「野党大勝のムードがあの選挙そっくりで、逆に恐ろしい。日本人、そして国際社会は、私の国が同じ過ちを繰り返さないよう、ずっと注視して」「ズルなしならNLD(国民民主連盟)は九割の議席を取ります」「政権交代が実現したら、来年には故郷に帰る」「自由さえ手に入れば、ミャンマーは優しくて活気のある良い国づくりができます」
=9日付中日夕刊『ミャンマー総選挙 「今度こそ」民主化願う 一宮で暮らす難民ら』の記事のなかで。70歳の母を1人でヤンゴンに残すミョウティハンさん(45)

【新聞テレビから】
☆『〈佐木隆三さんを悼む 古川薫〉凶悪な罪人に温かな視線』、『スー・チー氏野党優勢 ミャンマー総選挙開票』、『エジプト当局「90%爆発音」 ロ機墜落の異音 テロ説強まる』、『雨の紅葉道駆けた いびがわマラソン』、『作曲部門日本人初V ジュネーブ国際コン 兵庫・薮田さん=若手音楽家の登竜門作曲部門で兵庫県たつの市出身の薮田翔一さん(32)が日本人として初めて優勝』、『杉山卓男さん死去 69歳 布川事件で再審無罪』『経験生かし「冤罪」支援』、『レノンのギター3億円 半世紀以上行方知れず プレスリー黄金ピアノは7400万円』、『日ハム、広告撤去へ 「アイヌ民族に配慮欠く」』、『大阪市長選に4新人 告示 橋下氏の「都構想」焦点』(9日付、中日夕刊)
☆『「現代の名工」今年度150人表彰』、『〈伊勢志摩サミット2016〉開幕まであと200日』『オリーブに再挑戦 志摩特産地目指し 明治期は不作 産業化ならず』、『ラグビー7人制 日本男子五輪へ 予選で香港破る』、『肥料表示偽装「10年前から」 社長が陳謝』、『総合教育会議開催へ 中1自殺受け名古屋市』、『露陸連、賄賂で摘発逃れ ドーピング問題 メダリストら8人 英紙報道』、『〈千の証言〉〈戦争は残酷〉碑に刻む 母の横浜空襲手記家族が建立』、『はやり目衰えぬ流行 10年間で最多ペース 患者増の冬迫る』(9日付、毎日夕刊)

十一月八日
 立冬。天気予報どおり、雨が降り続いた。
 中東のシナイ半島で起きたロシア機の墜落。ここにきてイスラム過激派「イスラム国シナイ州」の犯行声明どおり、過激派によるテロとの疑いが強まってきた。回収されたボイスレコーダーを分析したところ、最後の瞬間に複数回の爆発音が残されており、かなり高度な訓練を受けた者が関与、仕掛けられた爆発物で破壊されたとする見方が一般的となったためだ。テロの理由については「シリアで空爆を始めたロシアに対する報復だ」とする声が多い。

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 土砂降りの雨なのに。野菜畑〈エデンの東〉へ。
「きょうは午後2時に出るから」との妻の〝お達し〟に「雨天なので日をあらためよう」と抵抗こそしてみたものの、いったん言い出したらきかない。デ、ふたりとも雨合羽に身を包んでの農作業となった。いやはや、その無鉄砲ぶりには開いた口がふさがらない。
 どうやら、口にこそ出さないが昨日の母の柿発言が根底にあるようだ。というわけで、きょうは一緒にジャガイモを掘り、そのあとタマネギの苗を植え、ほどよく熟した柿の方も鋏で一個ずつ丁寧に枝から切り取っていったのである。雨合羽を着ての奮闘だったがビショ濡れに。幸い雨は小降りとなったので無事、作業を終えることができた。

 雨のなか、収穫したばかりのジャガイモと、捕らわれの身となった柿さんたち
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 私にとっては、とんだ1日となったが妻はあれで結構、気が晴れ晴れしたかもしれない。ここは気がすむように。その方が家庭円満で治まる。これもそれも、私が自分自身に蒔いたタネなので仕方あるまい。
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「たとえば県外からくる大量の埋め立て土砂。その中に繁殖力が強いアルゼンチンアリなどの外来種が含まれれば、固有の生態系は破壊される。昆虫を餌にする動物にも危険が及ぶ。しかし、防衛省は森ごとの昆虫の種類と個体数など多様度を示す資料さえ、要求しても出してこない。判断資料なしに保全措置など考えられない」
 上記は8日付〈しんぶん赤旗日曜版〉の1面に掲載された『辺野古新基地絶対に止める 県民は屈しない 不屈座り込み 482日目』『環境監視委のでたらめ 副委員長が告発「環境保全はできない」』のなかで同監視委副委員長で昆虫学の権威、琉球大学名誉教授、東清二さん(82)が憂える発言の1部である。
 ちなみに、この環境監視等委員会。沖縄の米軍新基地建設で「環境保全に万全を期す」ための委員会だが、こともあろうに委員13人のうち4人が委員就任後に受注企業や関連団体から計1300万円もの寄付や報酬を受け取っていた事実が最近発覚したばかり。人生いろいろ、委員もいろいろ。一体全体、何を信じてよいものか。
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【きょうの一文・ことば】
 ピッチャーとキャッチャーがいいこと、良いバッテリーが強いチームをつくる。それと〈凡事徹底〉で選手たちには、早朝のウォーキングなど細かいことも徹底させていきたい。
=8日夜、三重テレビ『〈ネオスポ〉DeNAラミレス新監督 強打者が目指すチーム像』のなかで。〝ラミちゃん〟、すなわちラミレス新監督はこう語った

【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版〉大図解宇宙飛行士』、『中台「対立を交流に」両首脳分断後初会談 「一つの中国」再確認』、『真央GP復帰V本郷2位』、『「海女文化継承」宣言採択し閉幕 鳥羽でサミット』、『「北海道は開拓者の大地だ」広告 アイヌ「日ハム配慮を」』、『東芝、前社長ら5人提訴 不正会計3億円賠償請求』、『認知症不明者みんなで守る 年々増加広域の連携急務 メールで情報共有/靴に連絡先』、『龍馬 長刀の免状「本物」北辰一刀流 学術調査で確認』、『〈訃報〉宇江佐真理さん死去 66歳 作家「髪結い伊三次」』(8日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉無人機が奪った未来――故郷追われた罪なき少女』、『中台初の首脳会談 49年分断以来「一つの中国」確認 閣僚ホットライン合意』、『旅客機墜落 露紙「爆弾の可能性」 遺体鑑定で爆発説裏付け』、『北海道選管 集団的自衛権「避けよ」 高校模擬投票テーマ指示』、『エベレストに登頂 松浦輝夫さん死去 日本人初成功』、『マストに帆 練習を披露 名古屋港・日本丸』(8日付、毎日朝刊)

十一月七日
 台湾の馬英九総統と中国の習近平国家主席との歴史的な首脳会談がシンガポールで開かれ、互いに「1つの中国」を認め合う1992年合意の堅持を確認、新たな「歴史の1ページが開かれた(習国家主席)」。1949年の中台分断後初となる首脳会談で世界各国が注視するなか、突っ込んだ意見交換が行われたという。
 一方で台北では台湾独立を目指す人々による抗議活動があったが、互いの親善に何の不足があるというのか。話は飛躍するが、紛争や戦争が絶え間ない世界にあって、今回の中台会談をきっかけに世界じゅうの心が友和と信頼でひとつになれば、と願う。家族はじめ知人、友人との絆に生きる同じ人間同士が、なぜ喧嘩ばかりをするのか。そこが分からない。

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 喧嘩といえば、久しぶりにささいなことから95歳の母に盾突いてしまい、反省している。発端は1本の電話だった。夕方、集中して書いていたところ傍らの電話が鳴りだし、いつまでも止もうとしない(私はこの時間帯に家にかかってくる電話は大半がセールスか何か不必要なものなので、携帯にかけてくださるよう知人にはお願いしている)。
 あまりに鳴り止まないのでやむなく受話器を取ると、日進の老健施設にいる母からだった。「何なの」と言うと「たかちゃん、元気。柿とってきたか。たかのぶ。おとうちゃんが苦労して植えといてくれた柿の木なのだから。ほおったらかしにしといたらアカンよ」の声。この忙しいところへ。なんだ、そんなことだったのか、と内心思いつつ「分かっとるよ。畑へ行ったつど、鋏でとってきているから。心配しないで。つまらんことで電話せんといてよ」と私。それでも母は同じことを繰り返す。
 あまりに柿、かき、カキ…とうるさく言うので「もう、いい加減にしといてよ」「つまらんことで電話しないでよ(文章の流れがおかしくなってしまうから)」と大声をたて、電話をガチャン、と切る。とはいえ、100歳に手が届こうとする高齢の母のことだ。ちょっとどなり過ぎてしまった。反省しなければ、とは思う。
 デ、ひと息ついたところで「オレ、どなってしまった。おふくろはナイーブで心配性だから、もう今夜は〝たかちゃんに、余分なことを言ってしまった〟と自らを責めたて悩んで寝られないかも知れない」と名古屋の兄に詫びの電話をすると「オマエ。そんなこと、気にせんでいい。おふくろもおふくろだ。わざわざそんなことで電話などしてこんでもいいのに、ナ。反省しとるよ。ほっとけ」と、さすがは百戦錬磨の弁護士の見解ときた。
 思えば、新聞記者として在任中、昔はささいなことで、よく支局員や周りの人々を怒鳴り散らし困らせたものだ。悪い癖が出てしまったが、これもまた、母が愛した亡き父親譲りの血のなせるわざか。ここは妻の母も併せ、両方の頑固母の健康長寿を祈っておこう。
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 東京のガーデンプレイスでは10万の光りが輝くクリスマスのイルミネーションが早々と点灯した、とか。国内最大の鶴の越冬地である鹿児島県出水市にことしも〝万羽鶴〟が飛来。万羽鶴は19年連続で地元の人たちの観察によれば、ナベヅルとマナヅル合わせて1万4086羽が確認されたという。
 フィギュアスケート女子の浅田真央(25)=中京大=がグランプリシリーズ第3戦の中国杯を制して日本人最多のGP通算勝利を「15」に更新。この日のフリー、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)こそ完璧に決めたものの、続く2連続の3回転ジャンプで転倒した真央ちゃんは「まだまだ自分にとってやらなきゃならないことがあると思いました」。

【きょうの一文・ことば】
「ダニエルの最後の望みがかなった。実現させてくれた素晴らしい人々にお礼を言いたい」
=7日付中日夕刊『末期がん男性「フォース」届く スター・ウォーズ新作公開前鑑賞』の記事の中から。末期がん(紡錘細胞肉腫)の夫ダニエル・フリートウッドさん(32)が「死ぬ前に見たい」と願った新作「フォースの覚醒」を見る望みがかなったことに対して。妻アシュリーさんがフェイスブックにこう、書き込んだ

【新聞テレビから】
☆『〈SONGS〉初公開! 中島みゆき~夜会への招待~本人が語る秘話』(7日夜、NHK総合)
☆『〈歴史ものがたり(14)生駒と織田 江南郷土史研究会 須賀弘之〉生駒利豊…関ケ原戦』(6日付、尾北ホームニュース)
☆『レコーダーに爆発音ロシア機墜落で仏報道』、『国内最古の設備安曇野「宮城第一」 発電所111歳まだ現役 産業遺産で脚光』、『面接解禁6月に前倒し経団連方針 来年就活、混乱も』、『寅さんロケ地の街集結 東京・柴又でサミット開幕』、『〈街が変わる リニア本格着工〉「マイアミ」大名古屋ビル入居せず「私たち戻りません」』『変わらぬ味 新たな顧客』、『(JR西日本)エヴァ新幹線 起動』、『心のケア国家資格に「公認心理師」18年にも誕生』、『たくましく育ってね 鳥羽・海女サミット アワビ稚貝放流』(7日付、中日夕刊)
☆『〇eye 希望持ち続けて ネパール ブータン難民キャンプ』、『〈チェック〉秘伝持ち寄り酒造り 新世代の蔵元 常識覆し』、『ISS(国際宇宙ステーション)と「すばる」写真でエール交換』、『火星の大気 太陽風がはぎ取った NASA 地球は磁場が守る』、『高齢者知らずに詐欺加担 現金入り荷物預かり 偽シルバーに誘われ』、『保健の授業性的少数者に配慮 自前の教材経験者の声 三重・明和の小学校教諭』(7日付、毎日夕刊)
☆『最高10万円味いかに 越前がに漁解禁』、『BPO(放送倫理・番組向上機構)「自民の圧力」批判 やらせ問題NHKも「演出逸脱」』、『名張事件10次再審請求 奥西元死刑囚の妹申し立て』、『トヨタ人工知能で新会社 米に来年 事故ない車など研究』、『MRJ220㌔機首ふわり 離陸動作を確認』、『名刀「蛍丸」よみがえれ 関で復元へ ネット資金集めに反響』、『療養費不正14人逮捕 詐欺容疑 組長、接骨院関係者ら』、『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅でネットバイキング体験 名古屋銀が「ショールーム」』(7日付、中日朝刊)
☆『一足早い聖夜の雰囲気 「ミッドランド」にツリーお目見え』、『雅子さま園遊会に 療養入り後初、出席検討12年ぶり』、『米雇用27万人増10月 年内利上げ観測強まる』、『青酸連続殺人捜査終結 強殺容疑など新たに追送検 入手先特定できず』、『路上に乳児放置24歳の母を逮捕 茨城・遺棄致傷容疑』、『川内周辺線量測れず 装置動かす太陽発電不足 全25カ所』、『■伊勢でマイナンバー通知カード誤交付』(7日付、毎日朝刊)

十一月六日
 今こそ、大きく変革する時―とはミャンマー総選挙(8日)を前にした、最大野党「国民民主連盟(NLD)」を率いるアウン・サン・スーチさんの決意表明。ヤンゴンで記者会見した彼女は「私は大統領より、上になるつもりです」とも述べた。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が昨年5月放送のNHKの報道番組「クローズアップ現代 追跡〝出家詐欺〟~狙われる宗教法人~」でやらせがあったとされる問題で「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表。
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 11日に迫った中部ペンクラブの文学散歩〈清流と名水の城下町、郡上八幡への旅〉の件で事業企画委の中心メンバー、西穂梓さんと2度、3度とメールや電話でやり取り、毎度のことではあるがひとつの事業を実現させるには思わぬ予定変更など大変な労力を強いられる。ここは、あまり無理をしないで出来る範囲内で、と互いに確認し合う。

 このところ間隔をおいて2度、最寄りの歯科医で診ていただいた時折、痛みを感じる左上前の奥歯。医師はそのつど「治療の必要はないので様子を見ましょう。むろん歯間ブラシで磨くことは怠らないように」との診断だったが、その後も問題の個所が思い出しでもするようにズキンズキンと痛む。
 デ、気になるので、きょうは歯も含めた口腔治療で定評がある大口町内の総合病院へ。ここで改めて画像診断などで詳しく診ていただいた。結果は「歯と歯茎の境目の歯槽骨に円形の窪みが出来、歯周ポケットに汚れがあります。ほおっておくと、歯石が出来、菌がまん延してくる歯槽膿漏になるので、そうならないためにも1本1本の歯の周りを毎日、丁寧に磨いてください」とのことだった。
 要は、しっかり歯を磨く以外に方法がない、と歯磨きの大切さを強調された点では歯科医と同じ診断でやっと納得。画像診断の結果、他に治療の必要性が出てくる個所も指摘されたのである。若いころ、白く輝く歯が自慢でもあったのに。老いとともにズタズタに弱ってきた。帰って、妻に事情を話すと「仕方ないわね。もう齢なのだから」の返事が戻ってきた。ためいきが出る。
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 北京で始まったフィギュアスケートのグランプリシリーズ中国杯。女子ショートプログラム(SP)で元世界女王の浅田真央(25)が復帰戦でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、71・73点で首位発進。重い物体が高速で動き回ると、周りの空間がゆがんで伝わる。宇宙から届く、この「重力波」の世界初の観測をめざす大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」の第1期施設が岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下で完成。会計検査院が2014年度の決算検査報告書を安倍首相に提出したが、税金の無駄遣いは、ナント1568億円にも。
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【きょうの一文・ことば】
 「宣告」でも著者を思わせる若い精神科医に、座禅に詳しいベテラン刑務官がこんな話をする場面があった。〈何かこう根底のところで、宗教というのは一つだちゅう観点があるんですな〉。〈(道元は)全世界はただ一個の珠(たま)だというんだが、これと(イエスの弟子)パウロの〝一切は神によつておこり、神によつてなり、神に帰一する〟なんて言葉は同じことでしょう〉
=6日付毎日夕刊『〈人生は夕方から楽しくなる〉小説家・精神科医 加賀乙彦さん 宗教的な理想、神秘 この目で見て書く』の記事から。1部抜粋

【新聞テレビから】
☆『オバマ氏「爆弾の可能性」ロシア機墜落 米英首脳見解一致』、『辺野古取り消し処分撤回を拒否 沖縄知事、文書送付』、『STAP総費用1億4000万円』『税の無駄1568億円14年度 不正調査費研究費上回る 理研、高級家具購入も』『税の無駄次々と〈原発〉線量監視に穴 〈新国立〉不適切な契約』、『重力波初観測へ期待 神岡で「KAGRA(かぐら)」公開』、『海自艦ベトナム寄港へ 南シナ海要衝、中国けん制』、『コノワロワ選手資格停止 ロシア陸連 マラソン、ドーピング 名古屋で昨年V』、『津波「漂流犬」天国へ バンがいたから、前向きになれたよ 昨年、復興車両に引かれ』、『辺野古政府対応 シールズが抗議』(6日付、中日夕刊)
☆『冬の味覚 解禁 兵庫・ズワイガニ漁』、『〈チェック〉トップリーグ売れ行き10倍 つなげラグビー熱 定着へ「レベルアップ」』、『核廃絶へ作業部会 国連委決議 日本は棄権』、『手荷物検査で不備 エジプトの空港 昨年、英が指摘』、『「妖怪ウォッチ」グッズ無断製造容疑逮捕 東京の業者』、『組長ら療養費不正受給 警視庁1億2000万円詐取か 十数人逮捕へ』『接骨院巡る疑惑絶えず』、『ダウン症育児「先輩」ら応援』(6日付、毎日夕刊)
☆『いじめに悩む君へ「あきらめるな死んじゃだめだ」内藤大助さん』、『トヨタ最高益1兆5834億円 9月中間 販売減円安でカバー』、『自動車に輸入制限特例 TPP協定案 米とカナダに譲歩』、『光が描く世界の旅 中部空港デッキに』、『117億円集め運用せず? 愛知県警逮捕 FX(外国為替証拠金取引)詐欺容疑の2人 「老後の蓄えが…」中高年の投資多く』、『河村名古屋市長宅 不審火で少年逮捕 器物損壊の疑い』(6日付、中日朝刊)
☆『汚染雨水 対策工事を視察 福島第1原発』、『TPP7年後再協議規定 協定案全文 国内議論加速へ』、『記憶遺産意見書 日本、「南京」否定派を引用 ユネスコに提出』、『名古屋・中1自殺「いじめ、なぜ始まった」 父、実態解明訴え』、『酢を学ぶ歴史味わう ミツカン博物館 半田に8日開館』、『■村上春樹さん小説、初の電子書籍』(6日付、毎日朝刊)

十一月五日
 長崎を最後の被爆地に―との長崎宣言。被爆から70年の長崎市で開かれていた科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」の世界大会が閉幕した。

 きょうは津波防災の日。
 東京湾に面した羽田空港はじめ、東北の3・11東日本大震災の被災地、そして津波防災の日の由来で知られ【稲むらの火】の故事が残る和歌山県広川町でも南海トラフの巨大地震が起きた、との想定で1100人余が出て避難訓練が行われた。「子どもたちには、改めて津波などについて学んでもらい、災害への心構えを持ってほしい」とは、西岡利記町長。
※広川町には、江戸時代の「安政南海地震」で商人の濱口梧陵が稲の束に火をつけ、村人を高台に避難させた「稲むらの火」の故事が残っており、これにちなんで、地震が起きた11月5日が「津波防災の日」とされたという。
        ☆        ☆

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 社交ダンスのレッスン。これからは2級のルンバ、ワルツ、タンゴ、チャチャチャ…に挑むことになるが、2級は最初に学び一応の足は分かっている。それだけに、あとは基本動作をいかにマスターしていくか、だ。きょうは、足に三角を作ることの大切さを繰り返し実地に学んだ。跳びはねるのではなく、背筋を上に伸ばしての体の動きが如何に重要でダンスそのものを華麗に見せるか。少し恥ずかしくもあるが、案外楽しい。
 夜。食事中、舞がいつもの調子で「あのねえ」と話しかけてきた。顔をあげると「あの(中日新聞で連載中の)平和の俳句ってねえ、きのう〝平和〟について考え続けることはイイことだって。あたし、そう言ったけれど。作品そのものの質がたるみはしないか、って。安きにならなければよいが。そこが心配」と言い出した。要は「平和を考えることは大切だけれど。作品自体の質が落ちることがあってはならない」ということだった。
「その心配はないと思う。だって、応募する人たちは皆真剣なのだから。それに〝平和〟とは何か、について考えなければ俳句は詠めない。審査員だって金子兜太、いとうせいこうの両氏ですばらしい人なのだから」と私。
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 先のシナイ半島でのロシア機墜落、ここにきてIS(過激派組織イスラム国)による爆弾テロの可能性が高まってきた。これまでIS所有の地対空ミサイルでは撃ち落せない、を理由にISの関与を否定する向きが多かったが、どうやら何者か、が機内に爆弾を仕掛けての爆破テロだった、との見方が強くなってきた。英国は、出発地の保養地シャルムエルシェイク空港―英国間のフライトを全便運航中止とした。
 ラグビーW杯で一躍、時の人となったヤマハ発動機の五郎丸歩さん(29)が豪州に本拠を置く世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のレッズ入りを決め、その記者会見が浜松市内のホテルで開かれた。スーツ姿で会見場に現れた五郎丸さんは最初に「レッズがチャンスを与えてくれたことや、快く送り出してくれたチームや選手、ファンに感謝したい」と礼を述べたあと「家族で新たな挑戦になるが恥じない姿を届けたい」と覚悟のほどを語った、という。
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【きょうの一文・ことば】
 信じられない思いです。いいところの物静かな奥さまの役といえば加藤治子さんの顔が思い浮かんだものでした。せりふ覚えも完璧で、いつも優しくきちんとしていた方。その印象は初めて会ったときから変わらなかった。……
=5日付中日夕刊『加藤治子さん死去』の訃報記事のなかで。演出家石井ふく子さん

【新聞テレビから】
☆『〈訃報〉加藤治子さん死去92歳女優、TVドラマ母親役』、『ロシア機テロ強まる 英指摘機内に爆発物か』、『「いじめ直接見た」20人 名古屋中1自殺全校調査を公表「本人から聞いた」3人』『卓球部員に「もうだめかも」中1自殺1週間前の下校中』『いじめ打ち明けていた…父悔い』、『「海女萌えキャラ」公認撤回「女性を蔑視」と指摘受け志摩市』、『敦賀2号機審査申請 原電活断層指摘原発で初』、『FX(外国為替証拠金取引)投資詐欺男2人逮捕 愛知県警、2000万円超の容疑』『勧誘「マルチ」/会員親睦の催し』、『アプリ「写真袋」運営の社長逮捕 容疑否認 児童ポルノ放置で』(5日付、中日夕刊)
☆『露機墜落爆弾テロか IS関与の可能性 米情報当局』、『「影響力」ランキング プーチン氏が3年連続首位 日本人最高トヨタ社長28位』、『輸送機墜落39人死亡 南スーダン 地上の住民が大半』、『超音波併用発見1・5倍 乳がん検査マンモ補う』、『長崎最後の被爆地に パグウォッシュ会議宣言』、『復興施策誰に託す 「福島統一選」告示 避難まだ10万人』、『非正社員4割に厚労省調査 パート、再雇用増』、『事実上の一騎打ち 大阪知事選 大阪維新と非維新』、『ぽっかぽか出番待ち=陶磁器の産地、岐阜県多治見市で湯たんぽ作りが最盛期を迎えている』、『「同性婚」証明書を交付渋谷』、『「津波防災の日」各地で訓練実施』、『ウミネコ繁殖地蕪(かぶ)嶋神社で火災 青森・本殿全焼』(5日付、毎日夕刊)
☆『琵琶湖湖底に社の跡?発見』、『血液製剤10年超不正製造 化血研が記録も偽造 厚労省出荷差し止め』、『もんじゅ廃炉「文科相判断」 移管勧告へ規制委員長』、『カラ出張3億9000万円 470万円詐取容疑、元コマツ幹部逮捕』(5日付、中日朝刊)
☆『タカタ製使用停止 「試験データ操作」引き金 エアバッグ ホンダ、見限る』、『畜産品値崩れ懸念 TPP他品目より影響大 農水省分析』、『年内にも憲法判断 民法の夫婦別姓・再婚 最高裁で弁論』(5日付、毎日朝刊)

十一月四日
 トントントン、といった感じで、もうすっかり秋だ、いや晩秋の気配さえ漂わせた1日が音もなく過ぎ去っていく。
        ☆        ☆
 ♪目に痛きまでにサルビア残りたり秋の終りはそっとそこまで  山崎国枝子

 きょうは能登七尾から届いた短歌雑誌〈澪(れい)〉2015年11月号を傍らに少しだけたまっていた私あてのメールやFacebookをひとつずつチェック。いつものことだが、それぞれにそれぞれのかけがえなき人生があるのを痛感する。時折、思い出したように〈澪〉の頁を開く。

 執筆の合間には〈チェルノブイリの祈り〉〈戦争は女の顔をしていない〉〈細雪〉〈刺青・秘密〉をほぼ、同時進行で交互に読み進めている。どれも私自身、ペンを進めるうえで大変参考になっていることは確か。きょうは、ここいらで。本欄への筆は止め置きたい。たまには早く切り上げよう。
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「人間性の回復」。会議のテーマ。にんげんをかえせ、にんげんにかえれ。子どもの方が知ってるさ。「げんしばくだんがおちると/ひるがよるになって/人はおばけになる」(広島市・小3)
 以上は4日付中日夕刊「夕歩道」の3小節め。長崎で世界中の科学者が、核廃絶を話し合っているパグウォッシュ会議に触れての文で「政治家たちは、一体何を恐れるの。核兵器禁止条約反対のためならば、核ミサイルを突きつけ合う国々が、ちゃんと結束できちゃう国際政治の不思議」とも皮肉っているが、まさに、その通りだ。
 夕歩道に言うとおり「核は人類生存ではなく、消滅の兵器」であることを大国の指導者たちには忘れてほしくない。
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【きょうの一文・ことば】
 今回の反対のデモが鮮烈な問題提起をしたことは高く評価する。ただ問題提起で終わったのはなぜか。まずは「戦争法」といったレッテル貼りをやめ、法の成立で具体的に何が変わるのか考えてみること。そのための議論なら応じる。 
 戦後の日本の平和は憲法九条によってではなく、日米安保条約によって守られてきた。オバマ政権下で米国は国外での軍事力の行使に消極的になってきた。これまで米国が守ってきた日本の平和を、これからは日本自身が守らないといけない。国際情勢の激変を直視すべきだ。
=4日付中日朝刊『〈安保を考える〉国際情勢激変直視を』の記事のなかで。フリージャーナリスト櫻井よしこさん(70)のことばの1部

【新聞テレビから】
☆『もんじゅ移管勧告決定 規制委 廃炉も視野に〈解説〉原子力機構安全保てず』『「速やかに解決を」官房長官』、『郵政3社買い注文集中 東証上場 売り出し価格上回る』、『再婚禁止最高裁で弁論 大法廷 年内にも初憲法判断』『再婚禁止117年前の規定 原告女性「法律が人を不幸に」「無戸籍児」生む要因』、『ネパール「クマリ」12歳で引退 元生き神その後の人生 苦労して進学IT業界へ』、『不正送金ウイルス 中2が保管の疑い 警視庁が逮捕 闇サイトで入手?』(4日付、中日夕刊)
☆『「黒い雨」区域拡大認めて 被爆者手帳求め64人提訴 広島地裁』、『エアバッグ問題 ホンダ、使用停止へ 米制裁金 タカタに240億円』、『VW不正 CO2排出量、燃費でも 80万台ガソリン車に拡大か』、『郵政株初値1631円 3社、売り出し価格上回る』、『トレビの泉 18世紀の美 修復工事完了』、『ラグビー代表「日本の発展楽しみ」ジョーンズ前コーチ離日』、『歓喜のブルー ロイヤルズVパレード』(4日付、毎日夕刊)
☆『黄金色の夕景 奈良・曽爾高原』、『憲法公布69年 各地で訴え 「違憲政治」許さない』『「不断の努力憲法を守る」 あいち九条の会』『「平和私たちが作る」 愛知の高校生1000人が「宣言」』『「嫌なことは嫌と言おう」長野で沢地久枝さん』、『岐阜県知事英で特産PR』、『中台首脳7日会談へ 台湾総統府発表 49年の分断後初』、『自衛隊米軍平時から一体 日米安保機関新設』、『娘装い「ワタシワタシ詐欺」愛知で急増被害3000万円』、『難民政策向かう先は 政府に厳しい目「日本人は優しいのに」』、『最初の軌道修正はやぶさ2成功 加速のため地球接近』、『全生徒アンケ教委実施へ 名古屋・中1自殺「いじめ疑われる」』『悔やむ父「同じこと起きないよう」』(4日付、中日朝刊)
☆『日本の核技術流出初確認 04年査察 韓国で資料押収 〈解説〉特許情報管理甘く』、『〈漂う民 同時進行ルポ〉2日・レスボス島(ギリシャ) 新生活求め西欧へ』、『ボールは韓国側に政府強気の裏の「確信」 首脳会談1年前 夕食会隣に座り』、『■スヌーピー、ハリウッド殿堂入り』、『「花祭り」の舞 保存会が披露 東栄』、『名鉄三河線・刈谷―三河知立間 開業100周年祝う 来月20日まで多彩な行事』(4日付、毎日朝刊)

十一月三日
 文化の日。69年前に憲法が公布され日本が「自由と平和を愛し文化をすすめる」ことを誓った、その日だ。昼過ぎ、名古屋の大須へ。中日朝刊の連載漫画〈おーい栗之助 森栗丸〉の主人公の向こうを張って私はいっとき、師匠を前に横笛レッスンで過ごした。ふいたのは、平城(なら)山。まだまだ、である。
 ことしの文化勲章親授式。俳優仲代達矢さん(82)の姿がないので心配したが、私の直感どおり彼は能登七尾で公演舞台に立っていた。仲代さんといえば、あの能登ガキで知られる中島町(七尾市)で地元の人々にとけ込み、無名塾で多くの俳優を育てた演劇の虫でもある。「公演は3年前から決まっていた」とのこと、能登を愛する選択には敬意を表したい。
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 11月3日。この日がくると思い出す。
 昭和47年の11月3日を私たちは忘れない。その年の10月1日付で新聞社の駆け出し記者だった松本支局から志摩通信部兼伊勢支局に着任してまもない私のもと、すなわち阿児町鵜方(現三重県志摩市)の志摩通信部に当時、20だった舞が飛び込んできた、その日である。両方の家族が反対するなか素足のまま逃げるようにして、だ。
 いったんその日は私の説得で帰らせたものの互いの意志は強く、ふたりで示し合わせた通り彼女は亡きお父さんの命日である4日後の7日に志摩へ。駆け落ち同然のふたりの生活はここから始まり、長い記者生活を経て退職し〝一匹文士〟の今に至った。この間、いろいろあったが何とか切り抜けてこられたのも彼女の存在があればこそだ、と思う。

 昭和47年といえば、ちょうど森進一の〈襟裳岬〉が大ヒットしていたころで、私にとっての「あたたまっていきなよ」は、あのころの幼な妻に対する言葉で舞台が襟裳岬ならぬ〝志摩半島〟、すなわち映画〈喜びも悲しみも幾歳月〉のモデルの1つにもなった安乗灯台のある安乗岬であり、磯部、浜島、大王崎、半島突端の御座岬だったといっていい。休日には、いつも助手席に乗せ半島一円を走り回ったものである。
 実際、冬が来て。真珠の海・英虞湾を見下ろす横山中腹の温泉でそれこそ寒さをしのいで温めあった日々がつい、きのうのようでもある。タンカー沈没に伴う油の漂着で熊野灘に面した海での海女漁がストップしたり、突き進む志摩半島の乱開発のあおりで英虞湾の富栄養化現象から悪性赤潮が発生し核入れ真珠母貝(アコヤガイ)がぷかぷかと海に浮き死んでいった母貝の大量死、熊野灘に横行していた密漁船問題。
 ほかに〈海女その世界〉の連載執筆、長期に及んだ式年遷宮の事前取材(私は、供奉員担当だった)、無名時代の新人歌手鳥羽一郎さん(当時、名前は違っていた)のことなど。文化の日がくると、なぜか、あの真珠いかだが浮かぶ英虞湾と、キラキラと海面が光る熊野灘、的矢湾を小舟でわたった渡鹿野島(別名・女護ケ島)のある志摩半島が思い出される。
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 台湾総統府が夜、「馬英九総統が7日にシンガポールを訪れ、中国の習近平国家主席と会談する」と発表。実現すれば、中台首脳会談は1949年の分断後、初となる。アラビア海ではサイクロンが発生、イエメンを襲った。
 国内では11月3日が昔の暴走族設立の日とかで岸和田イレブンスリーを名目にオートバイによる集団暴走車が出没、2500人もの野次馬が集結したという。横浜では、地元住民に守られているはずの〝地域猫〟を中心に猫ばかり8匹が何者かにより毒殺された。   
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【きょうの一文・ことば】
 一番苦労している時に助けてくれた家内がここにこられなかったのは非常に残念。ありがとう。おかげで文化人の仲間入りをさせてもらいましたよ、と亡き妻に報告したい=文化勲章の親授式のあとで。妻の写真を胸に北里大特別栄誉教授の大村智さん(80)=ことしのノーベル医学生理学賞=

 いいんじゃない。ずっとずっと考えれば。生きてる限り、「平和」について考えればいいんじゃないの=3日付中日朝刊1面『平和の俳句 来年も続けます』の社告記事を読んで。伊神舞子の率直な感想

【新聞テレビから】
☆『〈街が変わるリニア本格着工〉屋上庭園駅前に潤い 大名古屋ビル完成内覧会』、『日韓「慰安婦」交渉加速で一致 早期妥結へ高い壁』、『横浜担当者19件改ざん 旭化成建材確認 愛知、最多14件 国交省、立ち入り検査』『中部の工事関係者偽装断った経験証言「悪質会社ほかにも」』『不正突出 憤る愛知「調査早く」』、『B型肝炎訴訟396人追加提訴 名古屋など12地裁』、『いじめ有無 市教委調査 名古屋中1死亡生徒から聞き取り 通夜に200人「なんで…」』『愛知の高校生転落死か 大垣の10階建てマンション』、『〈訃報〉小笠原宏氏(おがさわら・ひろし、前妻籠を愛する会理事長)=10月31日死去。73歳。長野県南木曽町出身』、『〈ニュース前線〉料理長事故死錦三で閉店 再起の父奪った飲酒運転 厳罰化後も止まらぬ犠牲』、『義母の死を隠し年金詐取の疑い 尾張旭、72歳女逮捕』、『速度取り締まり機妨害「レーダージャマ-」愛知で初の摘発』(3日付、中日朝刊)
☆『長崎・パグウォッシュ会議に出席 08年ノーベル化学賞下村脩さん(87) 原爆体験 核廃絶願う』、『慰安婦「早期に妥結」一致 日韓首脳 局長協議を加速』、『辺野古の審査申し出 沖縄県 国交相決定に不服』、『法人税31%未満へ 実効税率 引き下げで調整 来年度』、『タワーマンション課税強化 国税庁指示 相続評価額と時価に差』、『厚労省室長補佐収賄の罪で起訴 マイナンバー汚職』『千葉と高知でも 通知カード誤配 マイナンバー』(3日付、毎日朝刊)

十一月二日
 名駅前の顔として長年、親しまれてきた大名古屋ビルヂングが約3年をかけて建て替えられ、内覧会が開かれた。丘に見立てた低層階。その上に大樹の高層階が伸びるイメージだ。
 地上34階、地下4階で高さ175㍍、約5000人が働くオフィスや医療機関向け7階以上には80社あまりが入居、引っ越しは来年6月ごろには終わる。商業施設が入る地下1階から地上3階までは来年3月に開業予定でニッポンに誇る、どできゃあビルヂングの生まれ変わりである。2027年開業予定のリニア中央新幹線駅にも直結するシンボルが動き出す。
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 月曜日。
 妻の舞が営むリサイクルショップ「ミヌエット」はお休み。デ、彼女は予定通り朝から名古屋へ映画を見に出掛けるというので車で名鉄江南駅まで送る。私は私で、まずは静かで平穏な時が流れていった。
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 名古屋から帰った舞に手渡されたのが、松坂慶子さん主演による映画「ベトナムの風に吹かれて」(大森一樹監督)のパンフレットだった。「あぁ~、この映画(名演小劇場)だったのか」と納得。それによれば、この映画は松坂さん演じるハノイ在住の日本語教師が認知症の母とベトナム暮らしをするといった内容。60歳を過ぎて、第2の人生を歩む団塊の世代に向けての〝大人の青春映画〟だ、としている。なるほど、現代社会にはマッチしている。
 それよりも松坂さんの乗るバイク姿は、どんなだっただろう。松坂さんには昔、彼女の不遇時代に能登七尾の「加賀屋」でお目にかかったことがある。演技にかけるひたむきな姿勢は、あのころから微動だにしない。彼女の演技力はその人間性も手伝って年々、円熟味をましてきているだけに、さぞや観客の胸を打つ映画になったに違いない。いまや、日本を代表する名女優といっていい存在で私もファンの1人である。
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 ままごとながら、それなりに育ってきた白菜やキャベツ、ジャガイモなど野菜の数々と、熟しておいしそうな柿たち
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 夕方、落ち着いたところで私たちの野菜畑〈エデンの東〉に。舞がだいぶ育ってきた野菜の胴体にひもで腹帯みたいに巻いたり、柿を鋏で1個ずつ取ったりしている間、私はいつものように畝周囲の草取りに専念。柿取りは、きのう私の母が来た際に「もっと、どんどん取らなくっちゃあ。いかんがね」と注意されたからにほかならない。それにしても2、3週間前に比べると、どの柿も赤さを増し、かなり熟してきており、ほんとにおいしそうだ。見てくれと大きさでは冨有柿に負けるが、味でなら、そこそこイイ線までいきそうな気がする。
 
 柿といえば、岐阜時代に冨有柿の里・本巣地方を管内に持ったとき、絵ときもの連載記事で最後に1個だけ残る〝柿(木守り柿)〟の話など〈柿20話〉を書いた日々が懐かしい。
 小牧時代には轢き逃げされ、亡くなった男性が天涯孤独で毎晩馴染みの居酒屋で飲んで帰る道すがら、決まって人けのない路上に大の字となって寝転んで空の星を見て〈柿の木坂〉を歌うのが唯一の楽しみだった=「柿の木坂」は居酒屋でも必ず歌ったという=
 が、これが返って仇となり尊い命を落としてしまった、その秘話というか。本当にあった事実=この悲しい話は当時新聞の【ニュース前線】で紹介した=がやけに思い起こされる。
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 僕は学校や部活(卓球)では、いじめが多かった。部活では「弱いな」と言われていた。でも、もう耐えられない。だから自殺しました――とは、1日に地下鉄鶴舞線庄内通駅構内で電車に飛び込み自殺した名古屋市西区の市立中1年男子(12)が自室机引き出しに残したノートに書かれた遺書の1節である。
 少年は、午後3時過ぎ「ドーナツを買いに行く」といって家を出たまま帰らぬ人となった。外出後、不審に思った祖母が遺書を見付け、父親が心配して携帯電話で連絡すると「大丈夫。冗談、冗談だよ」などと答えたという。学校側は「まじめに参加し、言葉で気になることや思い当たるトラブルはなかった」(部活顧問)と話しているが。真実は少年の心と共に消えた。
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【きょうの一文・ことば】
「今すぐに帰れないのはわかっている」「いつの日か帰る時の準備をしたいから」
=2日付毎日朝刊『〈見つめ続ける ひと、思い〉いつか帰るために』の記事の中で。東電福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉町に、ことし9月中旬、一時帰宅した大沼勇治さん(39)。自宅部屋で写真の整理をしながら
※大沼さんは27年前、町の原発PR看板「原子力明るい未来のエネルギー」の標語を発案。町は看板の解体を決めているが、大沼さんは震災遺構としての保存を訴えている。

【新聞テレビから】
☆『日韓3年半ぶり首脳会談 慰安婦、交渉加速で一致』『〈解説〉内外情勢で歩み寄り』、『内村初の3冠 世界体操 鉄棒も金』『〈RUGBY WORLDCUP 2015〉南ア戦勝利「最高の瞬間」選出 五郎丸日本初のベスト15』『関の五郎丸? 仏像が話題に』、『直弼の和歌が唱歌に』『明治期 彦根で顕彰運動裏付け資料』、『死亡生徒「いじめ」と遺書 名古屋の中1 市教委が調査開始』、『碧南の学校でも改ざん 旭化成建材 東海地方で初確認』『データ改ざん300件前後か 旭化成建材、10人以上関与』、『渡辺喜氏=解党したみんなの党の渡辺喜美元代表=不起訴不当 8億円借り入れ検審議決』(2日付、中日夕刊)
☆『福島・葛尾 村議、帰還あきらめ引退「原発事故さえなければ」 荒廃進む自宅から高齢の父抱え転居』、『トルコ与党単独過半数 総選挙 安定運営託され』、『ISなどに若者数百人 ユニセフキルギス代表『職なく生きがい求め』、『くい打ち データ不正300件前後 旭化成建材30人関与か』、『東証一時300円安』、『現代版「或る列車」 九州で出発進行』、『ドクロベエ? いえ死んだ彗星です』(2日付、毎日夕刊)
☆『「歴史直視」で関係改善へ 日中韓首脳 会談定期化で合意』『来年は日本で開催』『中国が安保法けん制 首相会談 安倍氏「選手防衛堅持」』、『飯舘村生まれ災害救助犬の道 七転八起きだ「じゃがいも」 岐阜で訓練 18日に8度目試験』、『火災小6ら4人死亡 宮崎・ビル 母、長男と同級生2人』『ハロウィーンお泊まり暗転』、『秋の褒章 喜びの声桐生夏生さん(64)小説家 小澤正直さん(65)名古屋大教授 立川志の輔さん(61)落語家』(2日付、中日朝刊)
☆『紅葉彩る青い光 愛知・香嵐渓』、『日中経済協力を強化 両首脳 南沙協議「公表せず」』、『■(核兵器と戦争の廃絶を目指す科学者らによる国際会議)パグウォッシュ会議世界大会開幕=長崎市で1日、約40カ国から180人が参加し始まった』、『自作曲披露に喝采 脳腫瘍の高1=神奈川県鎌倉市の加藤旭さん(16)=「オケ演奏良かった」』『佐木隆三さん死去直木賞作家「復讐するは我にあり」78歳』『〈評伝〉裁判傍聴現場主義貫き』、『露旅客機墜落「操縦士航路変更要求」 エジプト紙報道 政府側は「正常」』、『友情結んだ自転車「両輪」 新朝鮮通信使日韓の50人東京到着』、『電車にはねられ中1男子が死亡 名古屋・地下鉄(庄内通)駅』(2日付、毎日朝刊)

十一月一日
 日中韓の首脳会談が2012年5月いらい約3年半ぶりに開かれた。ところは韓国の大統領府、青瓦台。ここで安倍晋三首相、李克強中国首相、朴槿恵韓国大統領の3氏が会談した。共同宣言では定期的な首脳会談の再開などが盛り込まれ、関係改善に向けて互いに「歴史を直視し、未来に向かう」ことも明記された、という。何より3国首脳が一堂に会したことに意義がある。

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 社交ダンスの3級モダン(ワルツ、タンゴ)の検定試験を受けに名古屋へ。ダンス仲間で同じピースボートの体験者でもある江南市在住のヒデさんと一緒に試験に臨んだ。幸いパス出来、愛知県インターナショナルダンス教師協会発行の合格証を手にホッと、ひと息ついたのである。きょうは行きも帰りもハンサムで背も高いヒデさんの高級車に乗せてもらっての〝1日〟。大変なお世話をかけてしまい、感謝している。
 
 検定試験に挑む人たち(受験者は背番号をつけている)=名古屋市内で
 201511012037

 もちろんヒデさんも無事、合格と相成ったが前回、ラテン(ルンバ、チャチャチャ)の検定試験のときと同じように、きょうも合格証は帰宅し次第、48歳の若さで先だたれた妻の仏前に供えます、とのこと。いまは亡き奥さまの喜びが目の前に浮かぶようで思わず、目頭が熱くなった。私も、ヒデさんも、これでモダンとラテンの3級合格証を手にしたことになる。ヒデさんは言葉こそ少ない。でも、いろんなことに通じた博識者で私にとっては何かと良い刺激になるお方だ。
 それはそうと、検定試験とはいえ、背番号をつけ若々しくダンスを踊る1人ひとりがとてもかっこよく「イイナ」と思った。年齢からいえば、1部の若者たちを除けば人生も後半の人が大半だが、私の目には皆さん新たなスタート点に立ちキラキラ輝いて見えたのである。全ての人に幸あれ、と心底そう願った。
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 帰宅すると、母と兄が来たという。元気そうだったと知り、安心した。
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 カナダ・レスブリッジで開かれたフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦。最終日が10月31日当地で行われ、前日の男子ショートプログラム(SP)で2度のジャンプが「0点」と採点される痛恨のミスに泣いたソチ冬季五輪王者の羽生結絃(ANA)が、この日のフリーでは3度の4回転ジャンプを全てこなし、元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)に続く2位へと巻き返しファンをホッとさせた。人間だれとて好不調がある。前日「喉に違和感があったという」羽生だったが、良かった。
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【きょうの一文・ことば】
(自動運転車の出現について)あんまり便利になり過ぎると脳が衰え、これから認知症患者がますます増える。社交ダンスはステップひとつとっても、考えて頭に記憶させるので認知症予防にもなる。1人で生活できない人が認知症になる、と思います。
=名古屋に向かう途中、愛車を運転しながら。元その道、ある自動車業界の役員だったヒデさん

「一部の人にしか情報を提供せずに再稼働へ進むのはおかしい。事故が起きたら福島のように、農業ができなくなるのに」=11月1日付中日朝刊『高浜原発30㌔圏の舞鶴 説明会参加制限なぜ 就農男性福島思い訴え』『市側「市民の代表 偏りない」』の記事のなかで。市が選んだ自治会長らに出席者を限定し会場で質問を受けないことに異議を唱えた、原発30㌔圏で京野菜を栽培する添田潤さん(38)の偽りのない思い

【新聞テレビから】
☆『〈辺野古新基地問題を語る 日本総合研究所理事長寺島実郎さん〉時代とずれる「安保」過剰依存 沖縄でなく米国と交渉を 米「周辺国」では世界が相手しない』(しんぶん赤旗日曜版11月1日付)
☆『〈世界と日本 大図解シリーズ №1223〉ドライバーの高齢化』、『「ブレーキ踏み間違え」運転の76歳逮捕 店舗に車、12人重軽傷 知立・あんまき「藤田屋」』『ドア破り一気に座席席へ 高齢運転者事故が急増 身体の衰え注意』、『魔女も「安保法反対」ハロウィーン』『〈街が変わる リニア本格着工〉名駅周辺「いつも満車」駐車場不足深刻 値上げ続々月7万円も』、『エアアジアJ航空コードは… 「昇龍道DRAGON ジェットJET=「DJ」と決めたことが分かった』、『白井床で「金」世界体操』、『慰謝料1戸300万円 マンション傾斜 三井不動産提案』、『2遺体別々の部屋から弥富の3棟全焼火災』、『焼き魚長年ごちそうさま中川区閉店に常連ら行列=花池町で78年間続いた老舗の魚店「魚梅商店」が31日、閉店した』、『秋の夜光と音の競演 名古屋港』、『豊橋で線路に男 新幹線19本遅れ』(1日付、中日朝刊)
☆『224人乗り露旅客機墜落 機体に問題全員死亡 エジプト』、『「歴史直視」宣言に明記へ きょう日中韓首脳会談』、『森林火災猛威CO2 16億㌧ インドネシア 日本の年間排出量超す』、『横浜担当者、不正約20件 旭化成建材 あす国交省報告 くい打ちデータ』、『少女たちの祈り⑤〈2015世界子ども救援キャンペーン~ネパールから〉学ぶ情熱次世代に』、『■シベリア抑留文化賞に 渡辺祥子さん』、『〈フィギュアGPスケートカナダ〉羽生出遅れ SP6位』『村上(大介)1位「想像外」』、『〈スキージャンプ全日本選手権〉国内初戦 高梨V 体づくり成果』(1日付、毎日朝刊)

08/4/26