【生きてゆく人間花たち/2015年6月の唄】

平成二十七年六月三十日
 横笛レッスンで大須の師匠宅へ。
 平城山(ならやま)をふいたが、この曲は何度ふいても落ち着く。このところ自宅でゆっくりふいている時間こそなかったが「アラッ、ちょっと。いいじゃないの。その調子」とは、師匠からの勇気づけか。下手なりに、まずまずの調べには、内心少しだけ満足。そろそろ暗譜し、情緒たっぷりにふかねば、と決意を新たにした。
 名鉄車内で百田尚樹の「夢を売る男」を読みながらの行き帰りとなったが、彼の小説は好い点を突いてはいる。が、やはり軽薄に過ぎ、気高さに欠け、書き飛ばしの言いたい放題で奥ゆかしさに欠ける。それに比べたら、以前読んだ橘かがりの「焦土の恋」は純粋さと情熱、取材の厚み、歴史を見る目…と、どの面からみても私が読む限り、数段上だ(比べること自体よくないかも知れないが)。それに橘さんの小説には、人間に何より大切な〝恥じらい〟が、全編を通じてどこかしら、に潜んでいる。
 文学は作者を露呈するナ、と思った次第である。
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 神奈川県の箱根山が12世紀後半~13世紀いらい800年ぶりに小規模噴火、気象庁は火口周辺警報を出し、噴火警戒レベルをこれまでの2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。箱根町では噴火に伴い、避難指示区域を大涌谷の半径1㌔に拡大。九州の鹿児島・奄美地方では相変わらずの雨続きで、雨量は平年の3倍に達し、きょうはトカラ列島の口之島で76世帯、127人に避難勧告が出されたという。

 この日、新幹線東海道線の新横浜―小田原間の車内で男がポリタンク入り油を自らの体にまいてライターで火をつけ、焼身自殺、車内が一時パニック同然に。騒然と化した。男に何があったかは、わからない。でも、これでは乗り合わせた人たちがたまったものでない。運悪く煙を吸った女性1人が死亡、26人が重軽傷を負うという新幹線史上、初の犠牲者が出た。世のなか、何が起きるやら、知れたものでない。
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 午前11時半ごろ、東京発新大阪行き東海道新幹線「のぞみ225号」(16両編成、乗客は約800人)が新横浜と小田原間を走行中、先頭車両の1号車で乗客の男が油をかぶって火をつけたため、新幹線は緊急停車。乗務員が消火に当たったが、火をつけた男は1号車の1列目と2列目の辺りの通路で倒れており、まもなく死亡が確認された。また煙を吸い込んで1号車と2号車の間のデッキで倒れていた女性も、心肺停止で死亡した。
 事件発生直後、1、2号車の車内には煙が充満。1、2、3号の乗客らは、煤だらけになりながら、はって他の車両に移動。このため東海道の全線が上、下線とも運転をストップ、午後2時過ぎに運転を再開した。
 その後の調べで、男は東京都杉並区に住む林崎春生容疑者(71)、死亡した女性は横浜市の整体師桑原佳子さん(52)と判明。警視庁は殺人と放火の疑いで林崎容疑者の自宅を家宅捜索することにしているが、歯ブラシやティッシュ類が入ったリュックサッなどをを調べた段階では今のところ、遺書はみつかっていない。
 目撃した乗客によると、1号車の3列目くらいの座席にいた林崎容疑者は10㍑入りくらいの白いポリタンクを持って車内通路を行ったり来たりするうち、入っていた液体をいきなり周辺にまき、自分もかぶってライターで火をつけた。
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 今回の思ってもいなかった新幹線車内での焼身自殺は、男が油入りポリバケツを車内に持ち込んでいたなど、はしなくも安全面での無防備さを露呈した。この事件を見る限りこれまで「安全」が強調されていた新幹線もたまたま事件が起きなかっただけで、むしろ〝ダモクレスの剣〟下も同然のなかを走ってきた、といっても過言でない。
 1日に42万人もが利用する、と言われる新幹線。乗客が乗り降りするつどの手荷物検査など、とても至難の業ではあるが、せめて警備面での万全な態勢は当然の責務といっていい。来年の伊勢志摩サミットを控え、イスラム国のテロ集団に狙われたらと思うと、ゾッとする。この際、鉄道全体の再点検と常時警備態勢の万全化を願いたい。
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【きょうの一文・ことば】
 下村博文文部科学相は六月上旬、全国立大に卒業式と入学式で国旗掲揚と国歌斉唱をするよう要請した。実態は、「お上の言うことには何も考えずに従え」という踏み絵にみえる。「物言えば唇寒し」の空気がじわじわ広がるのが怖い。……現政権は、自主的な思考や判断を捨てて国に従う体質を社会に醸成しようとしてはいないか。「触らぬ神にたたりなし」と見て見ぬふりをしたら、その先に何があるだろう。
=30日付中日夕刊『〈◆記者の眼 出田阿生〉国旗・国歌国立大に要請 実態は学問の府に「圧力」』の解説記事のなかから。東京文化部・出田阿生

【新聞テレビから】
☆『新幹線乗客 油かぶり火災 小田原1人死亡、1人心肺停止』『「火災 緊急停止します」逃げる乗客 スス汚れも 新幹線車内緊迫 付近「タイヤ燃やすような臭い」』『「車内焦げ臭い」騒然 名古屋駅大混乱 ツィッター情報発信』『「テロ可能性は不明」国交省鉄道局』、『原発避難自殺に賠償命令 福島地裁判決 東電に2700万円 妻「仏壇前で謝罪して」』、『箱根山ごく小規模噴火か 警戒レベル3に引き上げ』、『議員所得平均2427万円 衆参、昨年分 歳費満額に戻り増加』『維新・今井氏 トップ8042万円 東海3県国会議員』『東海3県知事は所得増 14年報告書 名古屋市長は793万円』(30日付、中日夕刊)
☆『ギリシャ「返済不能」 債務不履行強まる きょう期限』『(チプラス)首相が辞任示唆 再建案支持なら』『NY株350㌦安 2年ぶり下げ幅』『東証小幅反発』、『米TPA(大統領貿易促進権限)法成立 大統領署名 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉加速へ』(30日付、毎日夕刊)
☆『安保法案反対165万人署名』『政府、謝罪を拒否 報道圧力発言「自民の問題」』『「日本の将来に禍根』沖縄知事が自民批判』『「言論弾圧に断固反対」 報道圧力、新聞協会が声明』『「与党政治家は暴走」安保法案反対 署名提出の市民団体』、『〈戦後70年〉笠木さん作詞弾圧がテーマ 「反戦僧侶」歌い継ぐ』『名城復元「まず市の判断」 文化庁木造以外も排除せず』(30日付、中日朝刊)
☆『被ばく線量 避難誘導者上限引き上げ 原発再稼働に備え検討』、『ギリシャ銀行閉鎖 戦争前夜のよう 国民に不安 食品買いだめ』『世界同時株安の様相 ギリシャ余波、一部で3%超』、『「報道の自由を否定」新聞協会・日本記者クラブ』『在京紙危機感濃淡 圧力発言各紙が批判』『「沖縄に無理解、悲しく怒り」翁長知事』『百田氏発言謝罪求める 宜野湾市議会』、『自民勉強会 首相「極めて遺憾」野党、政府に謝罪要求』、『社長襲撃 工藤会系2審も無罪 福岡高裁判決「決定的証拠ない」』、『〈訃報〉歌誌「コスモス」 宮英子さん98歳=26日、胆のうがんのため死去。夫・宮柊二の「コスモス」創刊に参加。歌集「西域更紗」で詩歌文学館賞など』【福島第一原発・正門周辺の大気中の環境放射線量 29日正午現在0.957マイクロシーベルト毎時】(30日付、毎日朝刊)

六月二十九日
 夕刊によれば、あの富士山が和歌山から望めたという。昔、志摩の海で地元の男たちが下帯ひとつの裸で〝センゲ、センゲ〟と数珠を手に呪文を唱え、遠くの富士を仰ぎ見る光景を取材したことはあるが。まさか和歌山県から、とは。

 29日付毎日夕刊『322・9㌔先から望む富士 那智勝浦の峠 奈良の住職が撮影成功=那智勝浦町の色川富士見峠から撮影された富士山、28日午前4時10分ごろ、新林正真さん撮影』に掲載された1枚。
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 鹿児島県徳之島が50年に1度の大雨。神奈川県箱根町の早雲山駅一帯では、細かい白い粒子が強くなったり弱くなったりして空から降り注ぎ、火山性微動が観測され火山性地震も相次いだという。不気味だ。

「EUには残りたい。でも、緊縮はいや」。財政危機で債務不履行(デフォルト)による経済破綻寸前のギリシャ。この国では今、銀行も休業。国民の不安が高まっている。一方のEU。本音は、ギリシャにはユーロ圏に留まってほしい。ユーロ圏から離脱すれば、ロシアが接近しロシアサイドに行ってしまい、経済が大混乱に陥るからだ。
 憶測が飛び交うなか、日本の経済学者の間では「お金は経済の血液。ギリシャ経済が破たんすれば、EUはおろか、世界じゅうの金融危機が起こりかねない」との声も。なかには、この際、いっそのこと、ギリシャをいったんIMFの管理下に置いて立て直すべきだ、と主張する人まで出ている。
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 鼻炎でこのところ少し元気のないシロちゃん。病院に行ってからは、少し元気に=29日夜、自宅にて
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 高齢もあって、このところ鼻炎気味でのどをゼイゼイさせていた、わが家のもうひとりの主役で〝お姫さま〟でもある次女猫シロちゃん=彼女は以前、反響を呼んだ私の記者小説集「懺悔の滴」(人間社)の表紙を飾った〝神猫〟でも知られる=。最近、和歌山県の和歌山電鉄貴志駅の三毛猫駅長さんで知られた「たま」(その後、名誉永久駅長)が鼻炎をこじらせ心不全で亡くなったこともあり、妻の提言により大事をとって朝一番で近くの愛北動物病院で診てもらった。
 この結果、きょうの体重は2・9㌔でまずまず。ではあったが、体温が37度2分と、猫にしては少し低いと分かった。歯も診て頂いたが、どうしても高齢(19歳)ということもあって、ボロボロ。でも「年相応に大切にするためにも、あまりいじくらない方がよい」との診断で結局、注射を1本だけ打たれ、しばらく様子をみましょう、ということにあいなった。
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 安全保障関連法案を審議する29日の衆院平和安全法制特別委員会。自民党の勉強会で報道機関への圧力を求める発言があった問題で木原稔青年局長が更迭されたことについて「大変残念な事態だった。こうした事態に至らないため、何かできなかったのかとの思いだ」と加藤信彦官房副長官。今の流れを見ていると、安全保障関連法案の潮の目が逆転し、この先廃案も十分ありうる気がしてきた。さて、どう推移するのか。
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【きょうの一文・ことば】
「日本は私に自由を与えてくれた土地でした。そして日本人は私が田漢のめいであると知って尊重してくれました」「訪日直後は心に戦争の恨みがありました。でも、日本に暮らして日本人の良さを知り、かけがえのない多くの友人ができました」=29日付中日夕刊『文革で獄死 中国国歌作詞者のめい 迫害乗り越え日中交流』『田偉さん 避難先日本で京劇芸術団』の記事から。田偉さん(兵庫県の日中親善大使)

【新聞テレビから】
☆『東証急落一時500円超安 ギリシャ情勢不安視』『ギリシャ銀行営業停止 きょうから資本規制導入』『アジア投資銀50カ国署名 設立協定式 比など7カ国見送り』、『首相 報道圧力「遺憾」 表現の自由「民主主義の根幹」』、『照ノ富士「優勝争う」 名古屋場所番付発表』、『積み重ねたチャオ23カ国 安住の地 瀬戸でれんが販売』、『ソーラー機再び旅路へ 1カ月ぶり名古屋空港を出発』、『油井さん飛行影響なし 米ロケット爆発 物資は十分確保』、『留置の男性が死亡 江南署』(29日付、中日夕刊)
☆『ギリシャ資本規制 銀行6日まで閉鎖』『ギリシャ再建案公表 欧州委、国民投票賛成促す』『アジア投資銀署名式 北京 年内の設立急ぐ』、『自民処分「残念な事態」報道圧力 官房副長官が答弁』、『ミラノ万博に伊賀忍者参上 日本館イベント』、『米無人ロケット爆発 NASA(米航空宇宙局) ISS(国際宇宙ステーション)へ輸送手段失う』、『LGBT(性的少数者)大行進 同性婚容認祝う サンフランシスコ』、『〈次代へ―千の証言〉原爆の話怒られた 広島被爆2世風見しんごさん(52) 家族が口閉ざした思い演技で代弁』(29日付、毎日夕刊)
☆『養蚕復活へ世界遺産タッグ 白川村富岡 飼育で協力』、『ギリシャ支援増額せず 欧州中銀決定 迫る債務不履行(デフォルト)』、『台湾火災 重軽傷498人に 邦人2女性重傷 粉じん爆発か』『カラーパウダー使用 日本でも』、『谷垣氏「申し訳ない」 報道への圧力発言で謝罪』、『輝けチーム息子重ね 落雷故安藤投手の母、託す夏 扶桑の誠信高校』『刈谷市長に竹中氏3選 無投票』(29日付、中日朝刊)
☆『なでしこ4強 W杯 重圧はね返し 泥臭く』、『戦地のはがき「重い」 ビルマ日本兵宛て132通 英から遺族に 海軍入隊の弟「体に注意して」絆物語る』、『将棋女流三級に ポーランド24歳 外国人初』、『秋篠宮ご夫妻結婚25年 自己採点仲良く「可」』(29日付、毎日朝刊)

六月二十八日
「あぁ 被災地は」高濃度の放射線に汚染されるなか、民家周辺の草は除染もされないまま伸び放題、どうしてよいものか。お先真っ暗だ=浪江町の帰還困難区域で
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 日曜日。東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県石巻市で第1回いしのまき復興マラソンがあり、全国から集まった2800人が仮設住宅の並ぶコースを、1日も早い被災地再生を願ってひた走った。石川県金沢市では氷室から雪を取り出す伝統の氷室開き。

 私はといえば、相棒の運転手を兼ねショッピングセンターまで、はよかったが。店内の靴屋まで連れていかれ、強引に3足を買わされた(というより、妻が自らの判断で購入)。
「放っておいたら、いつまでも、そのままじゃないの。底が抜けていても履き続ける、だなんて。あなた、ヒトサマに笑われるよ」ときた。私は現役の記者時代から取材で歩き回り、やがて靴底が減り、ボロボロになったままの靴を履くことに内心、快感を覚えてきており、このことは十分、承知之助のはずだが。とうとう、見るに見かね運命の日がやってきたか、と観念。「でも、これまでの靴は俺の証し。まだ履くから処分しないように」と。くぎを刺しはしたのだが(どうせ、そのうち無情にも処分されるだろう)。
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〝ゴッホの農夫気分〟の私も長い影に変身。量はごく少量だが、収穫されたナス、ピーマン
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 やれやれ、と店を出ると、今度は「畑を見に行こうよ。気になるから」ときた。デ、いったん買い物した荷物を自宅においてから再び畑へ。共に草引きをしながら、なんでオマエたちはこんなにも大きくなるのか、と聞いてみるが黙して語らない。鎌を手に作業を進めるうち、ふと東日本の福島第1原発事故の被災地に横たわっていた、あの未除染のままの雑草畑が脳裏に浮かんだ。
 と同時に「ここの畑の土や草たちは、放射能に汚染されることもなく、まだまだ健康で幸せなのだ。恵まれている」と思う。草引きの合間には、少量ではあるが、私たちとしては初のナスとピーマンも収穫でき、先ほどまで怖い顔をしていた妻の顔がパッと明るく光り輝いたのである。「紫蘇までとれた、だなんて。何も植えてなんかないのに」。嬉しそうな顔を前に「(畑に来て)よかった」と思う。
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 22日に16歳で亡くなった和歌山電鉄の三毛猫駅長「たま駅長」の社葬がきょう、和歌山県紀の川市の貴志駅で営まれ、ファンら約3千人が別れを惜しんだ、という。この日は駅長室にありし日の遺影と陶人形、遺骨が並べられ、小嶋光信社長が「たまちゃんは、地方鉄道の救世主として、この世に現れてきたのではないかと思っている。9年間も一緒に働けたことを誇りに思う」と述べ、名誉永久駅長の辞令を交付。「これからも『たま大明神』として、和歌山電鉄はじめ、世界の地域の公共交通を守ってください」と語った。同社はたま駅長の像を建てることも検討中だそうだ。
 サッカー女子W杯カナダ大会の準々決勝。27日(日本時間28日)エドモントンで行われ、連覇に挑むなでしこジャパンがオーストラリアを1―0で下し、準決勝進出を決めた。0―0で迎えた後半。酷暑のなか、日本は後半26分、大野に代わって岩渕真奈が途中出場。その岩渕が42分、ゴール前の混戦からのこぼれ球を右足で拾って決め先制。この1点を守り切りオーストラリアを破った。準決勝は7月1日(日本時間2日午前8時)、イングランドを相手にキックオフする。
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【きょうの一文・ことば】
 三月十日南無十万の火の柱 古谷 治(91)千葉県我孫子市/静かな中に悲惨な大空襲で亡くなられた人々を悼むと同時に、結局、戦争を引き起こしてしまったという自分たちの無念と反省の気持ちが伝わってきます。ここに惹かれました。耳から聴くと、言葉の響きがいい感じだし、敬虔な気持ちもある。鎮魂の中に、平和に対する祈りが朗々と詠まれている。=28日付中日朝刊『〈私が選んだ平和の俳句〉人間の愚かさ自戒込め』から。作家・五木寛之さん
『あの日から』『あの日』をぼくらは知りたくない 佐伯遥菜(11)愛知県尾張旭市/「あの日」は、終戦なら八月十五日、沖縄(慰霊の日)なら六月二十三日、あるいは3・11(東日本大震災)といった過去を象徴する日でしょう。作者は、そんな「あの日」がいつか未来に起こり、その日を振り返って「あの日から」と言う時が来るという、おそれを感じ取っている。「あの日」が過去のものだけではないと直感している。すごい感受性です。結句の「知りたくない」の字余りもよく効いています。=28日付中日朝刊『〈私が選んだ平和の俳句〉「当たり前」遠ざかる不安』から。歌人・俵万智さん

【新聞テレビから】
☆『〈未来世紀ジパング〉ブータン幸福の真実! 質素な生活が一変』(28日夜、三重テレビ)、『〈情熱大陸〉世界を席巻! カラダで語る23歳 女性ダンサー=菅原小春=の表現法「ダンサーは主役になりうる表現者」 世界を渡り踊りまくる』(28日夜、CBC)
☆『〈私が選んだ平和の俳句〉世代超え祈りと願い日々つなぐ』『〈平和の俳句 戦後70年〉最年少4歳花と家族重ねて 小牧、兄も入選 親子で戦争考える=愛知県小牧市の萩原晶子ちゃん(4歳)の俳句が〈平和の俳句 戦後70年〉に選ばれ、28日付1面で紹介された ♪へいわとはおはながげんきにさいている』、『聖火台希望リレー 国立から石巻へ』『報道圧力発言4氏処分 自民、青年局長は更迭』、『ギリシャ金融支援 EUが延長認めず』(28日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉70年爆心の街CGに――広島「生き残り」の映像作家』、『世銀出身8人協力 アジア投銀設立準備』、『ネパールの窮状知って 全壊の家屋、テント生活… 菰野の夫妻写真展開催』、『「冗談で大騒ぎ卑劣」百田氏講演で「本音」「朝日、毎日、東京もつぶれて」』、『女子高生リフレ摘発 労基法違反容疑 経営者2人逮捕』『自称18歳の大学生 記者、事前に潜入取材 客の95%「裏オプ」/週3日で月80万円稼いだことも』(28日付、毎日朝刊)

六月二十七日
 女性たちの、どこまでも明るく幸せな声が響き渡った=名古屋市女性会館3階で
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 きょうは音楽の、限りなき力を感じる日となった。
 朝早く。「イーブルなごや・フェスティバル」が行われている名古屋市女性会館へ。ここで名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟の女性たちによる童謡と唱歌の数々、持ち歌として誕生した団歌〈愛のラブバード(嶺田久三作曲、伊神権太作詞)〉の発表会に合わせ、作詞者として何か話をしてほしい―と合唱団の主宰、嶺田久三さん(84)から頼まれていたためだ。

 私は、そのなかで先に21日付世界日報で【「ばあちゃん合唱団」ネパール男性との恋歌をもとに新曲 名古屋市で今月末発表】と報道された〝ばあちゃん合唱団〟の〈愛のラブバード〉誕生秘話について説明。小説「カトマンズの恋」をウエブ文学同人誌「熱砂」に発表後に周囲から勧められ書いた詩が中国人ソプラノ歌手、張柳春さん(名古屋市在住)の作曲で恋歌「カトマンズ・ラブバード」に生まれ変わったのが直接の引き金になったことなどから話しをすすめた。
 そして。昨年秋、名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールでのソプラノ張柳春リサイタルでこの恋歌の存在を知った嶺田さんが「せっかくなので、音階をより歌いやすくして〝ばあちゃん合唱団〟の持ち歌としても歌っていきたい」とあらためて作曲、詩も曲に合わせて手直しして新曲として誕生したいきさつに始まり、実在する小説のモデルの存在や作詞者として、この歌への思いと期待、思いやりの大切さ、歌詞のネパール語への翻訳話などについても話しをさせて頂いたが、皆さん、うなづいて聞いてくださり嬉しく思った(詳しくは、本紙「熱砂」〈WORLD WINDOW―世界の窓―〉をご覧ください)。

 最後に私は質問に応じる形で2カ月ほど前、4月25日に起きたネパール大地震のその後に触れ「今、ネパールの方々はガレキと化した町や村など大変苦しいなか、みなさん仮設テント張りなどを進め、家族はじめ友人、知人が力を合わせ復興への道を歩んでいる。歌のモデルとなった日本人女性とネパール人男性、長谷川裕子さんとニルマニさん夫妻も支援活動に日々、汗を流して全力を注いでおいでになるので、全員で1日も早い復興を祈りましょう」と結んだが、会場からは「早く元通りになるといいですね」と気遣う声が相次いだ。

 この日は、話を終えたあと、名鉄犬山線に乗車。西春駅で降り、名鉄コミュニティサロン西春へ。ここで月1度開かれているアンデス出身プロ奏者が教える南米楽器、サンポーニャの「ロべちゃん’sスクール」を受講するなど、結構ハードな1日に。でも、このサンポーニャ、つい最近までは手も足も出なかったが、前回あたりから吹くコツといったようなものが少し分かりかけてきた。この先、ふける気がしてきた。
 というわけで、音楽漬けの日とあいなった。
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 夜。何げなくテレビをつける。
 と、目の前に〈音楽の日スペシャルメドレー〉の字幕が映り、SMAPが「世界に一つだけの花」を歌っていた。ほかにPerfumeの「Pick Me Up」、西野カナの「もしも運命の人がいるのなら」、五木ひろしの「契り」、郷ひろみの「100の願い」と、どれも人々の心を動かす詞とメロディーで、参考になったのである。特に「Pick Me Up」は初めて目にするもので、振り付けが見る者の心を揺さぶる、革新的といってもよい新鮮な内容で音楽界のニューウェイブを感じさせるものだった。
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【きょうの一文・ことば】
 私たち〝ばあちゃん合唱団〟メンバーは東日本の被災地を訪れるつど、仮設住宅横のちいさな空き地をステージに日本の唱歌や童謡を歌います。仮設で住む皆さんと一緒に歌ってくるのです。歌いながら共に思うことは、いつだって〈今が始まり〉。そう〈今が始まり〉という気持ちなのです。大震災で流れ着いたピアノ、超音波でピアノ線が洗い直され、再生された復興ピアノで秋には多くの方々の温かいご理解、協力もあって復興を願う演奏会が実現します。団員たちは、皆さん大変張りきっておいでですよ。=27日朝、〝ばあちゃん合唱団〟の発表会を前にした雑談のなかで。嶺田久三さんが私に語ってくださった
 
【新聞テレビから】
☆『自民、青年局長更迭へ 勉強会代表 安保法案影響懸念』『百田氏発言「看過できぬ」抗議声明 沖縄選出国会議員ら』、『★高畑監督が(米アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーの新規)会員候補に』、『「イスラム国」がテロ犯行声明 チュニジア、死者39人に』、『ギリシャ5日に国民投票 首相意向 再建策、EU案に賛否』、『カメラ女子(東京都世田谷区の写真家、山本まりこさん)てくてく発信 熊野古道伊勢路 170㌔撮り歩き、ネットで評判』(27日付中日夕刊)
☆『〈〇eye見つめ続ける大震災〉漁で生きる意地 葛藤の海 福島の若者たち』、『4カ国テロ死者116人 チュニジア IS犯行声明』、『ギリシャ緊縮案国民投票 EU案の賛否問う 来月5日』『月末に支援期限 EUの対応焦点』、『沖縄選出議員百田氏に抗議 「表現の自由に反す」』、『〈次代へ―千の証言③〉真っ黒の遺体抱え 神戸の工業学校生だった大村昆さん(83)空襲後 駆り出された犠牲者搬送』、『御嶽山小屋の写真投稿 規制区域内侵入者か 登山サイトに 自治体「やめて」』、『インクを布に印刷→電子回路に スポーツ分野に活用期待』(27日付、毎日夕刊)
☆『沖縄2紙が抗議声明 報道規制発言「言論弾圧の発想」』『〈抗議声明全文〉権力批判できる社会が健全』『衆院委で批判相次ぐ 首相、発言議員処分せず』、『御嶽 警戒レベル引き下げ 気象庁 活動低下3から2に』(27日付、中日朝刊)
☆『憲法守れ! 学生らデモ』『自民勉強会 報道に圧力 首相「遺憾」 安保特委批判噴出』『沖縄2紙が抗議声明』『百田発言「沖縄ばかにしている」 地元「背景無理解」あきれ』『「雑談の中 冗談で言った」 クローズな場で私人として発言 百田氏説明』『沖縄の2新聞 シェア9割超』、『チュニジア ホテル襲撃28人死亡 クウェートでもテロ 仏工場で爆発』(27日付、毎日朝刊)

六月二十六日
【あぁ有情 被災地は】南相馬市の仮設住宅で目にした藤島昌治さんの〈叫び〉にも似た作品
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 東北南部が、例年より2週間遅く梅雨入り。チュニジア、クエート、フランス南東部リヨン近郊でテロが続発。チュニジアでは27人が死亡。フランスでの犯行は工場が狙われ被害男性の切られた首とメッセージが残され、イスラム過激派組織による犯行とみられ、オランド大統領がEU首脳会議が行われているブリュッセルから急きょ帰国する騒ぎになっている。

 1日じゅう、雨、雨、雨だ。確かに雨は、うっとうしい。第一、外出時に傘をささなきゃならない。でも、私は雨が好きだ。雨の、あの物言わぬ、囁きかけてくるような音が好きだ。ときには、心身に積もり積もった汚れを洗い流してもくれる。ひと口に雨といっても、シトシト雨があれば、土砂降りのザァーザァー雨、天城峠に代表される、あの情念のほつれとも言える私雨(わたくしあめ)、知らないうちに放射能を含ませられ人びとを苦しめ続ける【悲しい雨】と、いろいろある。
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 沖縄の地元2紙、琉球新報と沖縄タイムスをつぶさないといけない(百田尚樹氏)マスコミをこらしめるには経団連に頼んで広告料収入をなくせばいい(自民党の安倍首相に近い若手議員グループ「文化芸術懇話会」による勉強会への出席議員)。この問題発言は、きょうの安全保障関連法案に関する衆院特別委員会の席でも民主党の寺田学氏から「新聞で報道され、開いた口がふさがらなかった。ゆゆしき問題だ」と指摘されたが、これを暴言と言わずして何をかいわんやだ。
 ちなみに安倍首相は「自民党は自由と民主主義を大切にする政党だ。報道の自由は民主主義の根幹という中での議論だと思う。党の正式な会合ではなく、有志の会合だ」と苦しい弁明だったが、誰が聞いても意図を持った〝過剰発言〟だったことは確かだ。もし【つぶせ発言】が事実としたなら、百田なる人物、思い上がりが過ぎる。文を書くモノにとって一番大切な品格に欠ける。書く資格がない。
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【きょうの一文・ことば】
「つぶさないといけない」という発言は沖縄二紙のみならず、国内のマスメディア全体の報道・表現の自由に対する重大な挑戦、挑発である。沖縄の現状を全く理解しておらず、残念である(琉球新報社・潮平芳和編集局長)七十年前の沖縄戦で、沖縄は本土の「捨て石」にされた。「中国に取られれば目を覚ますはずだ」との(百田)発言は、再び沖縄を捨て石にしようとする発想で、断じて許すことができない(沖縄タイムス・崎浜秀光編集局次長)
=26日付中日朝刊『政府批判するマスコミ「つぶす」 自民改憲派勉強会で百田氏ら』の記事のなかで。抜粋

「ゲテモノと本物は紙一重。いつか変わる時が来るから、絶対にあなたの絵を変えてはいけない」=26日付中日夕刊『生誕110年片岡球子展 名古屋・栄 愛知県美術館 心つかむ面構え 独創的で大胆な作品』の記事のなかで。日本画の大家小林古径が、若き日の片岡球子(1905~2008年)の絵を評した言葉として紹介

【新聞テレビから】
☆『サツキマス各務原の水族館で展示 「幻の魚」狙う感謝の流し網』、『茶の木人形結構なお点前 南知多出身、京都・宇治の木彫家』、『議員勉強会「沖縄2紙つぶす」発言 首相「事実なら遺憾」』『安保今国会で成立明言 首相「じっくり時間取った」』、『豪快水のアーチ 黒部ダムで観光放水』、『研究者の国際的活躍へ道 名大、海外大と「共同学位」 1年以上留学条件 今秋から全国初』(26日付、中日夕刊)
☆『妖怪ウォッチ人気キャラ1位 「アンパンマン」抜く』、『〈次代へ―千の証言〉母を苦しめた原爆 広島で生まれ育った 平幹二朗さん(81)チャンバラ仲間ほとんど亡くなった』、『名古屋の胡弓奏者ガダルカナルへ「命と平和 響かせたい」戦死の伯父、慰霊の旅』、『外相会合は広島で 伊勢志摩サミット 財務相は仙台 政府発表』、『百田氏発言自民謝罪 「新聞社つぶせ」党内にも懸念』、『市議「宝塚がHIV感染中心に」 本会議性的少数者条例巡り 後日、発言撤回』(26日付、毎日夕刊)
☆『3万通 読者が詠んだ 平和の句 開始から半年』、『秘密法適正評価を開始 防衛省職員など精神疾患調査も』、『ギリシャ支援また持ち越し ユーロ圏財務相会合』、『闇サイト殺人死刑執行 娘に報告しない 心晴れぬ利恵さん母』、『師走の終バス延長 名古屋市、金曜試行』、『誤って入りふた開かず ドラム式洗濯機 窒息?7歳死亡』(26日付、中日朝刊)
☆『広島原爆断定の原本 投下4日後土壌調査 京大元教授=荒勝文策さん(故人)= 遺品から発見』、『タカタ会長謝罪 欠陥エアバッグ 辞任は否定』、『日中海空連絡体制 来月上旬合意』、『マッカーサー記念室 来月公開』『日章旗遺族の元に 「父のもの初めて会えた」米国から』(26日付、毎日朝刊)

六月二十五日
 「たまちゃん」の死、に声をあげて泣いたあと、目をうるるんとさせる長女猫こすも・ここちゃん。彼女は、人間なら百歳近く。ことし20歳を超えた。でも、まだまだ若い=25日夜写す
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 和歌山電鉄の貴志駅長だった「たまちゃん」が天国に召され、わが家の愛猫ふたり、長女のこすも・ここちゃんと次女シロちゃん(正しくはトンヌラ)は、どこか寂しげだ。特に、ここの場合は長老だけに、「まだまだ若かったのに。何かと心労が重なったに違いないよね」と目で訴えかけてくる。
 そんなわけで、きょうは同じネコ族としての悲哀というか。一日、そんな悲しそうな表情でいた。「このうえは、後継者の〝にたまちゃん〟にがんばってもらうしかないわよネ」と何度も思い出すかの如く〈ニャ~ン、ニャン、ニャン。アウ、アウ〉といって私をのぞきこみ、私はそのつどウンウンとうなづいてやる。

 でも、あえて、ここはココデ言う。「たまちゃんは超多忙ではあったようだが、私たちと同じくニンゲンたちに愛されて大切にされ、幸せだった。東日本大震災と福島原発事故に遭った同胞のことを思って下さい。みんな今も放射線物質の恐怖のなかで生きているのだから。なかには、家族と離れ離れになり野ざらし同然で生きている仲間たちもいるに違いありません」と。そして。こうも付け加えるのです。「なんでヒトが自ら首をしめ苦しんでいる人災に私たちまでが遭わなければにならないのですか。仲間たちの多くが、既に餓死していると思うと…、不憫でなりません」。
 ココデ「たまの死であろうがなかろうが、ボスちゃん(こすも・ここの別名)にとっては関係ないんだよ」と外野スズメの声。「いやいや、そうじゃない。ボスの顔となき声を、よく確かめてみろよ。おまえには嘆き悲しんだ表情が分からないのか」と半ば、妄想状態の私。ホントのところは、彼女しか知らない。
        ☆        ☆
 ロシア上院が、ロシア200海里内でのサケ・マス流し網漁を来年1月から禁止する法案を可決。これまで日本の漁船はロシアとの政府間協議に基づき、一定料金を支払って漁を続けてきたが、法案が成立すれば、来年から漁ができなくなるという。漁の拠点根室市の花咲港では、当然ながら漁業者から強い不安の声が上がっているという。
 ある漁業者は「この先どうやって生計を立てていったら良いのか」と話し、ベニザケなどを多く扱う根室市内の鮮魚店主らも「ロシア海域の漁がなくなれば店の売り上げは3割ほど減ってしまう。経営のしかた自体を考え直さなければならない」と話している。

 夜。脱原発社会をめざす文学者の会の会報用に第3回福島訪問の「印象記」1本をP(写真)つきで山本源一事務局長あてにメール送信する。
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 東電や中電など原発を保有する大手電力会社9社が、きょう一斉に株主総会を開いたが、〈脱原発〉にからむ事前の株主提案が9社全てで出された。政府が、安全が確認された原発は再稼働させる方針を示すなか、株主たちの不安が噴出したといっていい。このうち中電は名古屋市東区の東桜会館で開催、1部株主から脱原発へとかじを切るよう求める議案が出されたが反対多数で否決された(他社も全社、否決)。
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【きょうの一文・ことば】
「やっぱ、環境さ。まだ整ってない。(準備宿泊で、このナラハへ来ていたって)ほとんどの人が、水を外から持ってきている。こうなる前は、ここの水おいしかったんだけど。今じゃ、ナラハの水は口にしない。やっぱ、木戸ダムの底を完全除染してくれなければ。国は表面しかやらない、と言っている。」=25日夜メ~テレ『〈報道ステーション〉▽〝お盆までに避難解除〟と言われても…帰還への準備で直面する現実』の番組のなかで、福島県楢葉町で準備宿泊する老夫妻

「エアコン止めで、耳の穴かっぽじって よーぐ聞け」。「原発さえなかったらと 壁さ チョークで遺書を残-してべこ(牛)飼いは首を吊って死んだ。一時帰宅者は、水仙の花咲く自宅の庭で自分さ火つけて死んだ。放射能でひとりも死んでないだと……このうそこきやろう」=25日付毎日朝刊『〈ふるさと――原発事故51カ月〉布絵に思い託す 募る望郷の念と不安』の記事のなかから。福島県南相馬市から500㌔以上離れた大津市に避難している主婦、青田恵子さん(65)の電力会社宛ての詩。恵子さんは、事故を起こした4基の原子炉を背負い、人形が一人、とぼとぼと歩く、「フク・シマちゃん」と名付けた布絵もつくり反響を呼んでいる

【新聞テレビから】
☆『闇サイト殺人死刑執行 女性拉致、神田死刑囚「区切りだが、娘は帰ってこない」』『共犯2人は無期懲役に』、『「育休退園は違法」と提訴 埼玉 所沢市相手に保護者』『関係築く集団生活 退園で子に影響も』、『米、TPA法案可決』、『母国にまず家を ネパール地震2カ月 岡崎在住の男性 再建を支援』、『不明20代女性か遺体発見 相模原の墓地 遺棄容疑 男女逮捕』(25日付、中日夕刊)
☆『電力9社に「脱原発」提案 株主総会 再稼働に懸念示す』『安全か経営か賛否交錯 中電 「会社の意見聞きたい」東電』、『中国に緊張緩和要請 米大統領、異例の表明 戦略対話』『温暖化対策で歩み寄り演出 経済分野』、『認知症行方不明 4・5%増』『14年届け出数 168人見つからず』、『〈次代へ 千の証言〉敗戦ついえた熱狂 朝鮮半島で幼少期 五木寛之さん』(25日付、毎日夕刊)
☆『たま駅長天国へ 和歌山電鉄28日社葬』、『恵み祈り泥まみれ 志摩で御田植祭』、『安保法案廃案へ民意のうねり 3万人の声 国会包囲』『「違憲」「合憲」討論で決着を 立憲デモクラシーの会提案』『ららぽーと港区進出 大型商業施設 17年春開業目指す』、『女子W杯なでしこ8強』、『専任五輪相に遠藤利氏起用 きょう就任』(25日付、中日朝刊)
☆『安保審議再開へ きょうから延長国会』『〈社説〉国会は「違憲法案」を通すな』、『70年談話8月初旬に 閣議決定見送り検討』、『「鎮痛用」増す疑念 トヨタ役員違法認識焦点 麻薬事件 米で広く流通』『著名人の乱用も オキシコドン』、『■長嶋さん名誉棄損、新潮社に賠償命令』(25日付、毎日朝刊)

六月二十四日
「たまちゃん」、死す! 和歌山電鉄の社長代理で貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の駅長さんだった、あの雌の三毛猫たまちゃんが22日午後7時過ぎ、岩出市内の動物病院で心不全のため亡くなった。人間でいえば、約80歳、享年16歳2カ月だった。お安らかに。たまちゃん。
 24日夜の国会周辺。この日、約3万人の市民らが国会を包囲、集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案に反対し「戦争法案絶対反対」のシュプレヒコールを繰り返し、法案の違憲性を強く訴え、廃案を求めた。このうねりは、もはや止められなくなってきた。廃案にすべきである。
 喜界島など九州の奄美地方が50年に1度の大雨。

 この日の東京株式市場。夕刊各紙によれば、ギリシャの金融支援をめぐる協議が進展するとの期待感から前日の欧米株上昇を受け自動車や電機、銀行などを中心に買い注文が先行して日経平均株価(225種)が一時、20940円台まで上昇。取引時間中としては、1996年12月いらい、約18年半ぶりの高根をつけた。日経平均は、ITバブル期の2000年4月につけた20833円21銭を15年2カ月ぶりに上回った、という。
        ☆        ☆
 夕方、少しは涼しい時間帯に執筆の手を休めて和田二夕子の畑へ。先日見まわった際、草が茫々と生えていたためで、きょうは私1人で長靴に手袋、作業ズボン、ひさし付き帽子、首には汗ふき用のタオルといったいでたちで、いざ、出陣とあいなった。
 それにしても、どうしてこんなに短い間に、これほどまでに伸びるのか。雑草との格闘は、延々二時間にわたって続いたが、私たちが野菜栽培に挑戦している面積のうちやっとこせ、三分の一ぐらいの草抜きが出来たかどうか、といったところか。
 最後は、「無理しない」と自らに言いきかせて中断、出来るだけ早いうちに残りの草抜きを終えることを誓い、その場を退却した。それにしても全身が痛い。でも、生前の父が忙しい仕事の合間にやっていた農作業と比べたら比較にならない。
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 今夜のNHKのクローズアップ現代は〈〝難民〟50万人の衝撃 決死の地中海密航〉。アフリカ各国からの難民密航船が地中海で次々と転覆して漂流する(今年も既に約2000人が死亡)なか、昨年だけでも17万人もの難民を受け入れたイタリアでは受け入れに反対する抗議デモが続出。EU(ヨーロッパ連合)では「最初に受け入れた国がその責任を負う」というルールがあったが「各国が公平に受け入れるべきだ」とする声が高まってきている。
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【きょうの一文・ことば】
 株価は上がっても、仕事がふえたとか、実態経済とは結びついていない。不思議だ。=24日夜メ~テレ〈報道ステーション〉のなかで。ある市民

【新聞テレビから】
☆『なでしこ8強進出 女子W杯(サッカー女子ワールドカップカナダ大会) オランダ下す 日本2―1オランダ』、『東京ITバブル超え 一時18年半ぶりの高根』、『新国立総工費2500億円 月内合意へ 屋根アーチ維持』、『復興補助金不正疑い 福島・川俣町 前商工会長ら逮捕』、『〈訃報〉「タイタニック」作曲家 ジェームズ・ホーナー氏(米映画作曲家)=22日、カリフォルニア州サンタバーバラで起きた自家用機の墜落で死去、61歳』(24日付、中日夕刊)
☆『NATO核態勢見直し 露に対抗 高性能化など検討』、『東証18年半ぶり高値 一時2万900円台 ITバブル超え』『米TPA(大統領貿易促進権限)法案成立へ 上院動議可決TPP(環太平洋パートナーシップ協定)妥協後押し』、『半世紀ぶり ホッキョククジラ 北海道』(24日付、毎日夕刊)
☆『〈沖縄慰霊の日〉70年終わらぬ苦難 知事、辺野古中止を訴え』『祈る人波「戦争すべて奪う」』『安保法案 国民よ怒れ 「反対する学者の会」発起人 益川(敏英)さん=2008年にノーベル物理学賞受賞、憲法9条京都の会の代表世話人を務める=に聞く』、『トヨタ本社など捜索 警視庁 麻薬取締法違反の疑い』『ハンプ容疑者「膝痛に使用」』、『世界のミフネ殿堂入り 米ハリウッド』(24日付、中日朝刊)
☆『自主避難者支援骨抜き 公営住宅入居 国「抽選で」福島原発事故』、『沖縄 海に祈る平和 知事「辺野古中止を」』『慰霊の日 宣言で異例要求』、『愛知県警 中京病院部長ら逮捕 美容外科違法開設の疑い』、『速度違反もみ消し収賄 オービス(速度違反自動監視装置)担当 容疑の警官再逮捕 奈良県警』、『宮城道雄しのぶ 六十回忌法要に全国から 刈谷』(24日付、毎日朝刊)

六月二十三日
 わが家の1員として食卓を飾ったアサガオ2輪
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 裏庭を囲うちいさな柵にしがみつくようにしていた、アサガオの紫花。朝の食卓の一隅にコップに水を入れ飾られているのに気が付き「なんだ、これは」と私。「見ての通り、わが家に咲いたアサガオさんなの」と彼女。ふと、放射能に汚染された福島第1原発事故の被災地を思う。ここ木曽川河畔の花々は幸せだ、とも。愚かな人災が自然の命までも殺す。
        ★        ★
 日本人にとっては、忘れられない沖縄慰霊の日。
 沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では県主催の沖縄全戦没者追悼式が行われ、全員で平和の誓いを新たにした、という。式典では翁長雄志知事の「一人ひとりが積極的に平和を求める強い意志を持つことが重要だ。恒久平和の発信地として輝かしい未来の構築に向けて全力で取り組みたい」との平和宣言に続き、地元与勝高3年知念捷(まさる)さんが自作の詩「みるく世(ゆ)がやゆら(今は平和でしょうか)」を朗読、安倍晋三首相が「世界平和の確立に向け不断の努力を行っていかなくてはならない」とあいさつした。
 不断の努力は当然のことでは、ある。ただわが家上空をわがもの顔で低空飛行しぶっ飛ばす米軍戦闘機が、このところ日に日に増し何と多いことか。日米地位協定に悪乗りした米軍のしわざとしたら、これは許せない。木曽川河畔は、愛岐大橋ひとつを隔てた岐阜基地(各務原市)と、もうひとつ愛知県の航空自衛隊小牧基地も近い。「有事」への備えか、このところ空を飛ぶ軍用機や輸送機、救難ヘリなどの数が際だって多い。明らかに、ふえてきている。
 あの戦闘機音を聞くと、戦争が今にも始まりそうな、そんな錯覚すら覚えるのは私だけか。
        ★        ★
 他人には言えない失敗などいろいろあった。

 朝、スマホを確認すると昨夜遅く、カトマンズからメールが入っていた。先日、日本を飛び立った長谷川裕子・ニルマニさん夫妻からで無事着いた、との連絡で先ずはひと安心だ。
「19日はお見送りにご足労頂き、ありがとうございました! 予定通りカトマンズに到着し、ようやく荷物も片付きました。またたくさんのお見舞金をいただき、恐縮しております。奥様の舞さんにもなにとぞよろしくお伝え下さい。これからネパール大地震の支援活動に参加していきます。できるだけ早くブログを作って、ネパールの現状を広くみなさんにお伝えしていこうと思っています。」など、純なふたりのヤル気がビンビン伝わってくるものだった。
 私は「あまり無理せず、ご自身とニルさん最優先で日々を過ごしてください。裕子さん夫妻にとっては、新しい時代の始まりです。ネパール大地震の被災地・カトマンズからのブログの発信、大いに期待しています」などと返信したのである。

 帰宅すると、ポストに2通の封書が届いていた。
 ひとつは私の母から私たち宛てで、今1通は世界日報の片上晴彦記者から、だった。母の封書にはグリーンの洒落た表紙に「思いで 伊神千代子」と書かれた小冊子1冊が、片上さんからは21日付の世界日報2紙が入っていた。このうち母の小冊子「思いで」は次男坊にも送ってやりたい、との妻の希望に応えて母から送られてきたもので、世界日報の方は先日来、私が提供した名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟にまつわる話題が〈「ばあちゃん合唱団」ネパール男性との恋歌をもとに新曲 名古屋市で今月末発表〉の見出しでとても要領よくまとめられ、報道されていた。
 さっそく〝ばあちゃん合唱団〟の代表嶺田久三さん(84歳)らに電話などで連絡したが、喜んでくださった。片上記者のご配慮には、心より感謝したい。そして、ありがとう、とも。

 名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟の話題を世界に報じた記事と世界日報の題字
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 パキスタン南部のカラチ。ここでは記録的な熱波で最高気温が45度を超えた20日以降、断食月とも重なって脱水症状などの熱中症で病院に運び込まれる患者が続出。AFP通信などによると、死者は23日までに700人を超えたという。自然の猛威が世界じゅうでニンゲン社会に向かって牙をむいている。
 警視庁が米人女性常務役員の麻薬密輸事件で東京と愛知のトヨタ自動車本社などを家宅捜索。この事件はトヨタの常務役員ジュリー・ハンプ容疑者が、麻薬成分「オキシコドン」を含む錠剤57錠を国際宅配便で密輸した疑いで逮捕されたものだが、調べに対しハンプ容疑者は、密輸容疑を否認しているという。
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【きょうの一文・ことば】
……
六月二十三日の世界に 私は問う
みるく世がやゆら
戦争の恐ろしさを知らぬ私に 私は問う
気が重い 一層 戦争のことは風に流してしまいたい
しかし忘れてはならぬ 彼女の記憶を 戦争の惨めさを
伝えねばならぬ 彼女の哀しさを 平和の尊さを
=23日沖縄全戦没者追悼式の会場で与勝高校三年知念捷(まさる)さんが朗読した自作詩「みるく世(ゆ)がやゆら=今は平和でしょうか、の意」から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『沖縄戦70年 誓い新た「慰霊の日」式典首相、米大使ら出席』『「平和でしょうか」問い続け 高3・知念さん詩朗読』、『伊勢志摩サミット 来年5月26、27日』、『朝の地下鉄つなぐ善意 伏見駅 視覚障害者の介助 後輩へ継ぐ 駅ホーム転落対策急ぐ』(23日付、中日夕刊)
☆『沖縄 終わらぬ戦後70年目慰霊の日』『礎の13人にまだ会えぬ 83歳「生き残ったことに葛藤」』、『「小渕氏不起訴は不当」 群馬の市民団体 検審に申し立て』『ギリシャ打開へ前進 欧州委員長「週内合意確信」』(23日付、毎日夕刊)
☆『惨禍もう二度と きょう沖縄慰霊の日』『〈平和の俳句 沖縄を詠む㊤〉詠み人の心たずねて涙(なだ)の島』『高からずひくからず咲く石蕗(つわ)の花 嘉納勝代さん(76) 頭蓋骨引いて遊んだ沖縄忌 親泊仲真さん(66)』、『日韓首脳「新たな未来へ」国交正常化50年 個別に式典』『〈戦後70年〉70年談話「個人的見解」首相、閣議決定見送りへ』、『おかえり787 中部空港に1号機』(23日付、中日朝刊)
☆『国会9月27日まで 安保法案成立期す 延長幅過去最長 9月20日に自民総裁選』、『早大学生教職員3300人分情報流出 ウイルス被害』(23日付、毎日朝刊)

六月二十二日
 日の出が最も早く、日の入りも最も遅い【夏至】である。北半球で「昼の長さが1年で最も長い日」が、きょうである。

 東京とソウルで日韓国交正常化50周年記念式典があり、両首脳が出席。安倍首相の「新たなる時代をつくっていこう」との呼びかけに朴大統領も「両国が新たな協力と共栄の未来を目指して共に歩んでいく転換点にすべきだ。これは後世に対する私たちの責務だ」と述べた。
 日韓両国の間には歴史問題の認識や先の大戦時の従軍慰安婦問題などいろいろ壁があるにはある。でも、一番近いお隣さん同士だけに、50周年を機に互いの和解と協調、友好が進むよう、切に願う。
        ☆        ☆
 朝から、自室の整理に挑む。
 書物類を中心に新聞切り抜き、その他私にとって必要な各種資料が雑然と置かれ、このままでは部屋じゅうが散らばる一方のため、少しは片付けなければ、との殊勝な気持ちから始めたのだが。延々と続けても、なかなか思うように捗らない。
 切り抜きひとつにしても▼文学関係はじめ、▼原発事故▼大震災▼文化芸能▼政治▼国際▼経済▼武功夜話に関する資料を中心とした郷土もの▼ファッションもの、と一つひとつジャンルごとに分けて整理していくうち「これは、1日で出来る代物ではない」ことを痛感、キリがないので適当に、と自らに言い聞かせ途中で切り上げ、近くの理髪店へと出かけた。
 それにしても私の部屋はアレヤコレヤと資料の山、いや〝海〟だ。各種資料をデスクの周りに分かりやすく置いて、部屋全体をよりスッキリというのが狙いなのだが。毎度ながら思ったようにはいかない。私自身は配置など少しは整頓されたかな、と思うが、妻がみれば「前と全然変わってないじゃないの」ということになる。
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 夕刊によれば、政府が未婚の20~30代の男女を対象に結婚に関する意識調査を実施。未婚で恋人がいない男女に恋人が欲しいかを尋ねたところ、「欲しい」は60・8%、「欲しくない」は37・6%だったという。これも時代の反映か。恋人が欲しくない若者が増えているのは「生活が満たされ過ぎだからではないのか」と勝手に想像してみたりもする。
 夜のメ~テレの〈報道ステーション〉。73歳で最年長勝利を果たした現役鉄人オートレーサー、谷口さんのことを報じていたが、いやはやその努力と情熱には頭が下がった。毎日、レースを終えて変えるつど亡き奥さんの仏前で手を合わせ「無事に帰ってきました」という姿には、熱いものがこみあげた。「ここまでこれたのも女房のいろんな協力があってこそです」とタニグチさん。すばらしい。
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【きょうの一文・ことば】
 たとえば「利器は兇器也。文明の利器は文明の兇器也」(「半文銭」)…「道理は強弱を判てど、曲直を判たず」(「大底小底)…「富者を欺くも罪なるべし、されども貧者を欺くは、更に重大の罪なり。貧者は富者に比して、欺かるゝ場合常に多し」(同)。彼は貧窮の中で冷然と死んだ。(蟻)
=22日付中日夕刊『〈大波小波〉緑雨の言葉』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『伊勢で夏至祭 夫婦岩輝く水面』、『国会会期95日間延長 政府方針 安保審議、過去最長』、『710人が犠牲 根絶に70年 沖縄眠る不発弾2000㌧』『〈戦後70年〉悲惨体験後世へ シベリア抑留者ら30人の証言集』『日進の教諭 恩師の遺志継ぎ「教育資料に」』、『高山右近 聖人まであと一歩 「福者」の認定 バチカン了承』(22日付、中日夕刊)
☆『国交正常化50年 日韓友好の地 陰り』『新大久保―関係冷え込みとともに』、『特定秘密3割暗号 113件 初の国会報告閣議決定』、『安保法制 宮崎元法制局長官「違憲」 阪田氏「掃海は枠外」』、『待ってましたクロマグロ 大量死の水槽3カ月ぶりに77匹投入 東京・葛西臨海水族園 原因は不明のまま』(22日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉1人でも戦争に反対しろ 大本営作戦部長、親族へ 降伏調印直前 長野に帰郷』、『日韓、世界遺産で協力 外相会談 首脳会談適切な時期に』、『安保法案「違憲」56% 共同世論調査 反対は58%超す』(22日付、中日朝刊)
☆『世界遺産登録相互協力 日韓外相が一致 首脳会談 早期開催へ努力』、『基地改善国連に訴え 沖縄市民団体「米に勧告を」』、『社会保障費 3年で1・5兆円増 抑制、骨太の方針明記へ』(22日付、毎日朝刊)

六月二十一日
 日曜日。午前中、強い降りだった雨も午後には止んだ。父の日、名前からして好きでない。放っておいてほしい。
 第一、私の場合、家族には自分勝手で迷惑のかけ放題。たいしたことは何一つしていない。〝父の日〟なぞといった、甘ったるい日は嫌いである。それとも世の男たちよ。もったいぶって「何か」をしてほしいのか、と言いたい。そんな輩がもしも、この世にいたとしたなら、と思うとゾッとする。「母の日」は当然限りなく大切だ。でも、父の日なんてものは男の美学からいっても最低。そんなものは必要ない。

 そうは言いつつ、川崎に住む長男から突然のメール。開くと「父の日ですね。健康と詐欺には、注意して下さい。私は6月1日付で、室長になりました。…」と書かれていた。私は「祝 室長、心からおめでとう。何よりの父の日プレゼントをありがとう。涙が出てきそうです。健康第一に」と返信した。言うことと、することが少し矛盾しているかもしれない。
 じめじめした天気に、このところの仕事と家事のハードさ続きが響いてか、妻は1日、床に臥した。幸い、同居息子が知らない間に夕食の準備をしてくれており、嬉しかった。我ながら良い子である。
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 けさの中日朝刊に「出版話、当初は幻冬舎に 神戸児童殺傷の手記」の見出し。それによると、連続児童殺傷事件の加害男性が書いた手記「絶歌(ぜっか)」(太田出版)は当初、男性本人から幻冬舎に出版を希望する手紙が送られ話が持ちかけられたが、幻冬舎は2年にわたる編集の末、世間への反応を考慮して断念。その後、幻冬舎に紹介された太田出版が刊行に踏み切ったという。
 太田出版では販売の継続と5万部の増刷を決定。この件に関して「表現の自由とは、元々残酷なもの。販売継続と増刷は自由を得るための代価と思えばいい」とは、あるテレビのニュース番組のコメンテーター。残酷といえば、大阪府高槻市の檜尾川でけさ首から上と左腕のない女性の全裸体が見つかったという。
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【きょうの一文・ことば】
「自分にできることはデモへの参加しか思い付かなかった。反対の声を上げる人たちの頭数になれれば」「(一連の安保法制の動きを見て、)自衛や防衛という言葉で隠されているが、本当は戦争に進む法案作り。だまされちゃいけない。子どもを戦争に向かわせちゃいけない」「女性たちのデモに興味を持ってくれる人がいてうれしい。歩道で見ている人がいつか、一歩踏み出して加わってくれれば」
=21日付中日朝刊1面「女性の力で平和守る」から。デモに参加した女性たちの声

【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版〉戦後70年ひめゆり学徒隊』『安保法案反対赤い波 ▼国会前で▼札幌で▼名古屋で「女性の力で平和守る」』、『浦和第1ステージV Jリーグ』、『元大関貴ノ浪急死 43歳 在位37場所、音羽山親方』、『「殺害後、女性の車運転 桑名の遺棄容疑者が供述』、『かすうどん誇りの味 千種の店主「差別問題を食で伝える」』(21日付、中日朝刊)
☆『女性1万5000人国会囲む 安保法案抗議』、『年金機構 自己点検流出防げず 評価書監督機関も承認 マイナンバー信頼性に傷』、『群大執刀医「1時間説明」 腹腔鏡死亡 遺族に調査反論文』、『大涌谷ドローン調査 箱根 センサー設置場所探す』、『1000円札の所に5000円札補充 券売機釣り4万円過払い 名古屋市営地下鉄』、『維新・与党 週内にも安保修正協議 橋下氏が対案了承』、『〈Sストーリー〉残留孤児 安住の地は―「帰国運動の父」の思い』(21日付、毎日朝刊)

六月二十日
 毎日毎日、私たちは誰もが目には見えない、大きな濁流のなかを生きている。そして、日は暮れゆく。誰とて言葉をひとつ発するごとに、また聴くつど、そのヒトなりの大切なニュースで満たされていく。良い話もあれば、悪い話も。きょうもその一端を―
        ☆        ☆
 このところの体力消耗も手伝ってか。少々疲れ気味だ。おまけに相も変わらぬ眠さもあったが、ここは「継続は力なりだ」とばかり自らを奮い立たせ、各務原へマイカーを飛ばす。
 社交ダンスのレッスンのためだが、いま学んでいるワルツが、江南の方で、まずまずこなしている2級のワルツとは随分、足の運びが違う。なかなかうまくステップを踏めない。デ、何とか少しでもマスターせねば、との思いで出向いたが行ってよかった。
 レッスンの合間に先生の華麗なシャドウを動画に撮るなどして見よう見まねでステップを重ねていく。と、何かが弾けるように、ひらめき、熱心な仲間のアドバイスも手伝って「ヨシッ、イケる」といった、そんな感覚が自らの心身にわき起こってきたのである。

 夕方。ショートメールが、か細い音をたてた。
 開くと、東京に住む文学仲間で最匠展子さん(詩人、日本ペンクラブ名誉会員)の病床に付き添うオカダさんからで「只今、最匠展子は病院に入院しております。腰椎の圧迫と胃の痛みが激しくて。ところで、先日亡くなった室伏鴻は私の従兄弟です。芸術家として残念。」とあった。インターネットで検索してみる。大体、以下のようなことが分かった。
―日本を代表する舞踏家・振付家の室伏鴻(むろぶし・こう)さんが18日、心筋梗塞でメキシコ市内で死去。享年68歳。室伏さんはブラジルのサンパウロなどでの公演を終え、ドイツに向かう途中で午前8時ごろ(日本時間午後10時)、乗り継ぎ地のメキシコ市の空港で倒れ病院に運ばれたが2時間後、死亡が確認された。
 室伏さんは神奈川県の湘南で幼少期に見た水死体や出羽三山で見たミイラに触発され、死と再生を身体表現に昇華。海外で積極的に公演を行い、2006年にはベネチア・ビエンナーレで「クイック・シルバー」を発表、銀色に塗られた裸体のうごめきが高く評価されたという。(朝日新聞デジタルなど)

 ほかにフェイスブックで連日、送られてくる東日本大震災復興支援・さよなら原発第7回北千里駅前チャリティーフェスタの案内はじめ、中高校時代の友との電話、自宅インターネット回線運用を巡っての現状維持話、名古屋のばあちゃん合唱団音楽祭発表会の日程と場所の再確認、朋友牧すすむさん親子によるサイパンテニアン島を舞台にしての戦後70年記念の大正琴演奏話など等。私も濁流にながされ、生きている。
 ニュースとは、全ての人々が無限大に抱えている。そういう生きものなのだ。
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 プロ野球の3冠王で知られ、元中日ドラゴンズの名監督だった落合博満さんの長男福嗣さん(27)が天下晴れて声優としてデビューした、と放映したのは、今夜のCBC〈ニュースキャスター〉。天真らんまんそのもののキャラクターは、人々のハートをつかみそうに感じられる。こんごに期待したい。
 もうひとつ。NHKのETV特集。『「洒落が生命」桂米朝 上方落語復活の軌跡!』を見たが人間国宝米朝の、あの【地獄八景亡者戯】は見事のひと言に尽きる。番組では一門の弟子たちが口々に米朝師匠のありし日について語っていたが、上方落語の復活に心血を注いだ米朝さんの人間性がよく分かった。
 なかでも「ありゃ洒落た芸やで」が最高の褒め言葉だったとか。分かる気がする。私に言わせれば、米朝さんには、どこかしら【男の恥じらい】が感じられる、そんな達人だったことも付け加えさせていただきたい。男の恥じらいは、気品と奥ゆかしさ、スケールの大きさ、切り開く発想力につながる。     
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【きょうの一文・ことば】
 米ミシガン州デトロイト近郊に住む世界最高齢の女性、ジェラレアン・タリ―さん(116)が17日、自宅で死去した。米メディアが伝えた。/タリ―さんは1899年に生まれ、1936年に結婚、娘を1人もうけた。「自分がされたいように他人に接する」をモットーとし、地元の教会では「マザー・タリ―」として親しまれた。今年4月に世界最高齢に認定されると「毎日は天からの恵み」などと話していた。/タリ―さんの死去により、米ニューヨーク在住の女性、スザンナ・マシャット・ジョーンズさん(115)が最高齢となる。=20日付毎日朝刊【訃報 女性世界最高齢 米の116歳が死去】の記事から

【新聞テレビから】
☆『全長362㍍浮かぶ城 世界最大の客船=「ハーモニー・オブ・シーズ」、22万7000㌧。乗客6360人、乗員2100人=フランスで進水』、『群馬大腹腔鏡手術8人死亡 執刀医ら遺族に謝罪文』、『妊婦2万4000人が感染か クラミジア、若年層で高率』、『鎮痛剤不要な健康状態 麻薬輸入ハンプ容疑者を診断』『底などに錠剤分散し小包に すぐ見えない状態』、『世界のテロ死者8割増 米報告「イスラム国」拡大影響』、『サウジ外交公電50万件以上暴露 ウィキリークス』、『ロ大統領首脳会談へ意欲 北方領土問題「解決できる」』、『溶けない記憶「明治の味」 犬山城、明治村でアイス発売へ』(20日付、中日夕刊)
☆『今年は長い 7変化 蒲郡・形原温泉あじさいの里』『〈戦後70年〉戦地への132通 英で発見尾鷲の遺族に返還へ 20歳で出征無事祈る ビルマ戦線』、『通信傍受法改正廃案求める声明 日本ペンクラブ』(20日付、毎日夕刊)
☆『安保法案 歴代法制局長官どう見る 10氏中5氏回答「合憲」はゼロ 4氏違憲性を指摘』、『02W杯日本が謝礼金 スペイン紙報道 協会側は否定』、『トヨタ役員逮捕 社長会見し陳謝「日本生活サポート不足」』、『「オペラ座の怪人」9月20日から再演 名古屋で劇団四季』(20日付、中日朝刊)
☆『幻の「名古屋五輪」招致文書 市政資料館で一般公開』、『〈千の証言 未完の旋律㊤〉22歳奪われた才能 45年8月21日終戦知らぬまま自決 オペラ「白狐」異国で幻と消え』、『■トキ、最多38組つがい形成』、『派遣法改正案衆院通過 非正規固定化の恐れ』、『卵子凍結推奨せず 健康な女性 (日本産科婦人科)学会が文書』、『「慰安婦解決 前提でない」駐日韓国大使 首脳会談に前向き』(20日付、毎日朝刊)

六月十九日
「皆さん、またお会いする日まで。支援の大役、果たします」と飛び立った長谷川裕子さん(愛知県稲沢市出身)夫妻=右端の2人。中部国際空港国際線出発ロビーで
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 朝早く起き、江南駅で名鉄の特別車・ミュースカイに飛び乗って常滑の中部国際空港へ。
 ネパール大震災発生後、日本での支援活動に休む間もなく大車輪で大忙しの日々を過ごしてきたあのカトマンズ在住の長谷川裕子さん、ニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻がいよいよカトマンズに飛び立つ日が来た。その見送りのためである。
 空港に着いた私は見送りに訪れた他の方々と一緒に、しばしの時間を夫妻と語り合ったが、ふたりには日本で多くの人々から託された支援物資はじめ義援金を現地の被災者に1人でも多く有効に生かす、という大役が待つ。それだけに「これからが大変」だ。
 私自身も妻の舞から託された、激励金と言おうか、見舞金を夫妻に手渡したが、ふたりの目の輝きに決意と光りを見出すと同時にふたりとも純情そのものの熱血漢のため、あまり頑張りすぎて体を悪くしないよう忠告させて頂いた。
「ネパールに帰ったら、孤立した村にも出向き、日本の多くの皆さんからの支援金を役立てテントの家づくりにも先頭にたって努めたい。日本の高校生やロータリアンら心ある人々から寄せられたタオルや毛布、ポカリスエットなどの支援物資もお届けしたい」と話すふたりに「ピンチこそチャンスだ。でも、出来る範囲内で。あまり無理することのないように」と私。
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 麻薬オキシコドンの錠剤を輸入した、として麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたトヨタ自動車常務役員、ジュリー・ハンプ容疑者(55)の事件が、世界じゅうに大きな波紋を広げている。その後の調べで、錠剤が入っていた小包が輸入時に「ネックレス」と税関に申告されていたことなどが分かり、警視庁はハンプ容疑者が輸入禁止の麻薬と認識していたとみて、発送元などを調べているという。
 それにしても、企業広報ひと筋の道を歩み、この春、女性初の役員として登用され4月上旬の名古屋市内での就任会見では、明るい表情で意気込みなどを語っていた〝世界のトヨタの顔〟と言ってもいい女性がいったい、なぜなのか。どこかに驕りとスキがあったのではないか。豊田章男社長の苦悩が目に浮かぶ。
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【きょうの一文・ことば】
「(新基地建設反対派が勝利した県知事選や名護市長選に触れ)民意は、辺野古に基地を造らせないということ。理解を頂きたい」(翁長知事)/「(辺野古への新基地建設について)日米両政府は揺るぎない決意を共有している。(新基地建設は)普天間飛行場の継続利用を避けることにつながる。唯一の解決策だ(ケネディ駐日米大使)=19日付中日夕刊『ケネディ米大使と翁長知事が初会談 辺野古基地反対を伝達』の記事のなかで。翁長知事とケネディ大使のやりとり

【新聞テレビから】
☆『「細雪」モデル人妻との恋に不安… 佐藤春夫への手紙発見 谷崎「創作熱は頗る旺盛」』、『派遣法改正案 衆議院を通過「同一労働同一賃金」も』『〈解説〉「一生派遣」増加の懸念』、『遺棄容疑 知人の男逮捕 桑名・女性遺体 金銭問題?「殺した」』『翌日も出社「変わりなく」』『板場さん知人「やりきれぬ」』、『マグロ記録的水揚げ 口永良部島周辺 噴火後から』『2日連続噴火 警戒レベル5維持』、『「ネックレス」と税関申告 トヨタ役員逮捕麻薬、小分けか 社長が夕方会見』『広報戦略の立役者』(19日付、中日夕刊)
☆『悲しみ深く』『白人21歳容疑者逮捕 米黒人教会乱射 大統領「銃規制を」』、『〈原点 沖縄戦70年㊥〉沖縄95年発生 元服役米兵 記録映画あす公開 女児暴行 反省と後悔』『高給の基地辞めた 米軍事故でいとこ死亡』、『アジア開銀が投資銀支援 融資案件の紹介検討』、『米権限法案下院再可決 TPP関連 上院審議焦点』(19日付、毎日夕刊)
☆『トヨタ女性役員を逮捕 米から麻薬輸入疑い 鎮痛剤容疑否認』『女性登用の目玉』『「法を犯す意図ないと信じる」トヨタがコメント』、『寂聴さん命懸けの反対 国会前 安保法案「良い戦争ない」』(19日付、中日朝刊)
☆『〈千の証言〉東京音楽学校から学徒出陣 夢半ば幻のオペラ 未完の楽譜発見』、『中電、電力を域外販売 首都圏へ 自由化見据え』『法人顧客多く有利』、『米教会で乱射9人死亡 白人の男逃走 人種差別背景か』、『芥川賞候補 又吉さん 直木賞には馳星周さんら』(19日付、毎日朝刊)

六月十八日
【あぁ有情 被災地は】復興が進む現場を前に、立ち尽くす 脱原発をめざす文学者の会「福島訪問」メンバー=いわき市内で(今月7日)
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        ★         ★
 この日夜、安全保障関連法案に反対する国会前の集会に、作家の瀬戸内寂聴さん(93歳)も顔を見せ「最近の日本を見ると、怖い戦争にどんどん近づいている」「去年、病気になったが寝ていられないほど心を痛めている。戦争のただ中で青春を過ごし、戦争がいかにひどくて大変なものか、身にしみて感じている」と訴えた。
 集会には約2000人が集まり、参加者らは「憲法9条を壊すな」と「戦争させない」などの訴え。「政府は法案について十分な説明をしていない。将来の世代に関わる問題だ」の声が相次いだ。ある高校生は「政府は、私たちが理解できるように説明する責任がある」とも。
 鹿児島の口永良部島が午後0時7分と4時31分の二度、噴火。最初の噴火のあと、屋久島には約30分にわたって灰まじりの雨が降り注いだという。「とにかく静かにしていてくれ、と願っています。噴火してしまうと帰島が遠のいてしまう。ただヒタスラ、早く落ち着いてほしい」とは現在、屋久島に避難中の口永良部島の消防団員。
        ☆         ☆
 社交ダンス、横笛、サンポーニャと、傍から見たら遊び人の一人芝居にも見えるだろう。でも、本人はときたら。それは大まじめで苦労人だと思っている。ルンバ、チャチャチャ、ワルツ、タンゴとて、それぞれにリズム、呼吸が必要だ。横笛とて〈さくら〉〈平城山〉〈風の盆恋歌〉〈惜別の歌〉〈越後獅子〉〈酒よ〉と味わいを出さないことには話にならない。この道これみな全てが自身の文学を高めていく上での呼吸、いやリズムか。気配といったようなもの、私にとっての必須のものといっていい。
 このことは解る人にはわかる。それはそれとして、だ。ほかに日々の読書に新聞など各メディアのチェック、これに執筆も加わり、瞬く間に、きょうも時は暮れゆくのである。
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 鹿児島地方はきょうまで雨、雨、雨でナント12日間連続の雨続き。土砂崩れが起き、1㌔にわたって通行止めになった個所があるかと思えば、民家の裏庭斜面が崩れ落ちるなどの被害が続出、飛行機の欠航も相次いでいる。雨と言えば、群馬県前橋市、神奈川県湯河原市でも激しい雨が降り注いだ。
 1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件の加害男性が「元少年A」として出版した手記「絶歌」(東京都新宿区・太田出版)の売れ行きが好調で波紋を広げるなか、太田出版側が「加害者の考えをさらけ出すことには、深刻な少年犯罪を考えるうえで社会的な意味がある。社会は、彼のような犯罪を起こさないため、起こさせないため、そこで何があったのか、見つめ考える必要がある」としている。
 これに対して遺族側は出版に抗議し、回収を求める申し入れ書を太田出版に送付。同社は回答を送ったが、いまのところ、遺族側代理人は内容を明らかにはしていない。同社は表明文で「ご遺族にも出版の意義を理解いただけるよう努力する」とはしているのだが。一方で情報会社オリコンが、本の週間ランキングの総合部門(コミックと文庫を除く)で「絶歌」が1位になったと発表、こんごどう推移するのか。
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【きょうの一文・ことば】
「今また戦争が起こりそうな気がしてならない。昭和16、17年ごろの、表向きは平和だが、すぐ後ろに軍靴の音が聞こえていた雰囲気に似てきている」「〈殺すなかれ、殺させるなかれ〉ということばは、一番大切なことだ。私の最後の力をふりしぼって法案に反対の行動を起こそうと思って来ました。安倍さんには、本当に国民の幸せのためになることを考えてほしい」=18日国会前で。安全保障関連法案の反対集会に参加した瀬戸内寂聴さんが、報道陣に対して
「大名を近くに住まわせる江戸の大名屋敷のルーツが伏見で完成していたことをうかがわせる。伏見城が攻められたとき、大名屋敷が防御拠点になりうるようになっていたのでは。屋敷というよりミニ城郭だ」=18日付中日朝刊『前田利家屋敷跡か 伏見城下で最大規模の柱穴跡 京都市が発掘調査で発見』の記事のなかで。滋賀県立大の中井均教授(日本城郭史)の話

【新聞テレビから】
☆『「命のビザ」記憶遺産に 杉原千畝出身の八百津町申請へ』『「勇気ある決断発信の契機に」八百津町長』、『ママだから撮れる 緑区のカメラマン 赤ちゃん専門再出発』、『財布と携帯見つからず 桑名の遺体 毛布掛けられる「あいさつして感じの良い人」』(18日付、中日夕刊)
☆『被災地石巻希望の聖火台』、『新大学入試に記述式 20年度実施 思考力重視 文科省素案』、『なでしこ初戦はオランダ W杯決勝T』、『集団的自衛権 首相、行使容認正当化 憲法解釈「固執は責任放棄」』、『東洋ゴム社長辞任へ 会長も 免震データ改ざん引責』、『首に絞められた痕 桑名の駐車場 車内に女性遺体』、『■(山形県を視察中の)両陛下が(東根市で)サクランボ農家を視察』(18日付、毎日夕刊)
☆『18歳選挙権来夏参院戦から 投票への教育課題に 公選法改正 期待、戸惑い交錯』『「意見反映できる」「実感わかない」』『18歳の一票新風を 渥美農高授業で模擬投票』、『楢葉町帰還「お盆前に」 政府提示 全町避難初解除へ』、『色めく名古屋場所へ 相撲のぼり』、『車に46歳女性遺体 桑名の駐車場 首に絞められた痕』、『小学校の校庭に迷惑ヤギ 小牧、「角が危険」児童避難』(18日付、中日朝刊)
☆『大規模私大 定員超過分は助成減額 文科省都市圏集中是正』、『韓国外相21日来日 4年ぶり 朴政権で初めて 首相表敬へ』、『首相、安保は合憲 党首討論 真っ向対立』(18日付、毎日朝刊)

六月十七日
【あぁ有情 被災地は】人ひとり通らない町なかと、役場前に掲げられた町民憲章=楢葉町で。ことし2月25日
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 国会は、安倍晋三首相と野党3党首による党首討論を開催。安保法案を違憲だ、する声が憲法学者を中心に広がるなか、首相は「安保法案の正当性、合法性には確信を持っている」と答弁。これに対して「集団的自衛権は要らない」(岡田克也民主党代表)「修正協議に応じるつもりはない」(松野頼久維新の党代表)「武力行使と一体不可分の戦争立法は即時撤退すべきだ」(志位和夫共産党委員長)と3党首。
 政府の原子力災害現地対策本部は東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県楢葉町(避難指示解除準備区域で、住民が長期滞在できる「準備宿泊」が4月6日から3カ月間の予定で始まっている)に出ている避難指示をめぐり、8月のお盆前には住民が帰還できるよう解除の手続きを進める考えを、この日あった町議会全員協議会と行政区長会議で示した。対象は2704世帯、7401人(5月末現在)。
 こんご19~28日に県内外で開く住民懇談会で住民の意見を聞いたうえで可否を判断したい、としている。実現すれば、これまででは最大規模の避難指示の解除が実現するが町民の間では「商業や医療施設などの生活環境がまだ整っていない。時期早尚だ」とする声が多いという。
        ☆        ☆
 午前中、JBR生活救急グループのワゴン車がわが家にピタリ横づけされ、水のサービススタッフ(男性)が、1階トイレのウォッシュレットの便座をアレヨアレヨという間に取り替えてくれた。なんともその手際よい見事な早業には、傍らで見守る私自身、思わず拍手をしたい気持ちにかられたのである。
 と同時に、なぜか原発事故の被災地・福島のことが思いだされた。こうして、ウォッシュレットを替えてもらい、再び快適なトイレを使える。そのことだけでも原発被災地の方々に比べたら有り難いことだ、と思わなければ。そう自身に言い聞かせる。生活救急隊スタッフによってアッという間に私たち庶民の日々の暮らしが保たれる、何でもないようなことだが、感謝せねば、とあらためて思う。
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 日本列島は前線と大気の不安定化もあって、千葉、埼玉、岩手、鹿児島…と局地的に激しい大雨に。岩手県盛岡市では20~30分間、雷が鳴りっぱなしでとうとう火災が発生する騒ぎとなった。
 けさの中日新聞朝刊の通風筒によれば、「◇…平家物語ではかなさの象徴とされた「沙羅双樹の花」で有名な妙心寺塔頭の東林院(京都市右京区)で、沙羅の花(ナツツバキ)が見頃を迎え、初夏恒例の「愛でる会」が開かれている。」という。記事にもあるように、沙羅の花は白いツバキのような花を咲かせるが一日で散ってしまうはかなさから、平家物語で「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」とも表現されている。「愛でる会」は三十日まで。
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【きょうの一文・ことば】
「あのなあ、わしたち二人は前世から結ばれるべき因縁があるねん。話せば話すほど、同じ時代に同じ所に暮らしてたんやでえ」「やっぱり女はどいつもこいつもみな内心が夜叉や…あいつはわしの作品を演(や)りたいばっかりに色仕かけで近づいたんやで」
=17日付中日夕刊『〈縁の行方、今 瀬戸内寂聴〉―続・森光子さん― はかなくも本物の恋』のなかで。森光子さんと世紀の恋に陥った作家水上勉さんのことば
「ただ一人となった盲人継承者である今井検校=今井勉検校(57)=と合わせて、これで戦後の名古屋の平曲演奏の記録は後世に残せた。平曲は貴重な文化遺産だが、後継者が全国的に少ない。後進を育てるのに役立てたい」=17日付中日夕刊『平曲3名人 競演を再現 名古屋で発見の音源DVD化 後世への貴重な文化遺産』の記事のなかで。平曲に詳しい一般社団法人「荻野検校顕彰会」(名古屋市)の尾崎正忠参与
【新聞テレビから】
☆『18歳選挙権成立 来夏参院戦から適用 公選法改正 有権者240万人増』『「主権者教育」課題 学校現場戸惑いも』、『「発送電分離」20年から 改正法成立 料金下げへ競争促進』、『原発投下9カ月後の映像 復興の長崎色鮮やか』、『町の豆腐屋崩れぬ団結 店激減…「日本一の味」競いPR』『「作り手が売る」こだわり 出品する愛知の業者』、『ニセ電話容疑40人逮捕 愛知県警など 詐欺被害20億円か』、『〈五感の旅 聴〉能登半島3 神を呼ぶ情感の笛』、『〈大波小波〉3・11以後の自己決定権(ピアス)』(17日付、中日夕刊)
☆『梅雨の房総 桃色吐息』、『他球団情報不正入手? FBI捜査 カージナルス関係者』、『横田夫妻思い語るDVD 支援者が作成 来月から無料貸し出し』、『工藤会トップ脱税否定 殺人容疑逮捕時「収入、駐車場のみ」』、『初の家庭内感染か 韓国MERS同居、死亡の母から』(17日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年 甦る経済秘史〉真珠 進駐軍を魅了』『ミキモト真珠米軍に 〝国内輸出〟収益の柱に』、『名古屋城の天守閣復元「18年以降に」着工時期で市』、『名大女子学生を家裁送致 殺人容疑など 地検、逆送求める』『好きな子 手つなぎたい?「ううん。殺したい」 名大生の闇未解明』、『国旗・国歌 国立大に要請 文科相、入学・卒業式で』(17日付、中日朝刊)
☆『露、核戦力を増強 年内に弾道ミサイル40基 大統領表明』、『サイバーセキュリティー 政府が成長産業化 日本再興戦略素案 官民で人材育成』、『浅間山 火口から4㌔降灰確認 小規模噴火 警戒レベル2維持』、『群馬の突風はダウンバースト=積乱雲から吹き下ろされた気流が地面にぶつかり激しい風を起こす』(17日付、毎日朝刊)

六月十六日
【あぁ有情 被災地は】除染後の民家庭先を見入る〝脱原発をめざす文学者の会〟メンバーと「除染作業完了しました」の表示。「除染の有無は、天国と地獄ほどの違いがあります」とは被災者の偽らない声だ=浪江町で
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 不燃物の分別ゴミ出し。病院。買い物。本屋さん。畑。裏庭フェンスへの支柱取り付け。トイレウォッシュレスの故障、業者手配、連絡と応対、ケータイ電話等など。まだある。いやはや踏んだり蹴ったり、の1日。とはこのことか。
 
 不燃物収集日のため早朝、相棒を助手席に乗せ近くの指定ゴミ集積場へ。帰って朝食をして。私には一番大切な夫の役割とでもいえようか。月に1度の妻、舞の脳外術後診療を受けるため江南厚生病院へ、と出向く。受診後、薬局で薬を入手したあとは買い物に同行(私はついでにショッピング内の本屋に寄って文庫本1冊を購入した)、「さあ~、帰ろう」としたところで「待った」がかかり和田二タ子の野菜畑へ。
 今月1日いらいの畑だったが、アッと言う間に畝を覆い尽くすほどに草が生い茂っていたのには驚いた。「来てよかった。このところ放ったらかしにしていたため気になってたのよ」との声を耳に、その場で決断。草引きをして帰ったが、きょうの場合、それからが大変だった。

 というのは、きのうひと足早く来てもらって大枚のお金で直してもらった洗面所の水回りに続き、こんどはこのところ調子が悪かったトイレのウォッシュレスの欠陥修正に始まり、昨年の台風いらいの懸案だった裏庭フェンスへの新たな支柱設置など事前にお願い済みだった業者に相次いで来てもらい2人で対応するうち1日は、それこそ矢の如く音をたてて駆け抜けていったのである。
 それにしても、この世は、やはり金しだい。きょう、わが家に来て頂いた業者が言うには、トイレのウォッシュレス付き台座を替えるだけで、設置代こみで5万4000円もする、とは。それでも一番安いという。こちらは、素人なので反論のしようもなく注文せざるを得ない弱い立場ではあるが、騙されている気がする。「早く直して」との家族の要望を無視するわけにもいかず、あす取り替えてもらうことにした。
 それでも私たちの場合、人並みにナントカ収入などもあるので、傍からは恵まれているように見えるらしい。でも、とてもとても。本代はじめ、習いごとや取材に伴う宿泊代、交通費など出費は、この年代にしてはおそらく桁外れに多いだけに、一方で日々、金欠生活を強いられているのである。こんなとき、私は自らに言い聞かせる。「どうせない金なのだ。この際、使い果たしてしまいなよ」と。
 でも、お金よりも大切なことをするためには【やはりお金がいる】のである。世のなか、綺麗ごとではすまない。この世は金次第とは、よく言ったものだ。
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 米共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)が15日、地元フロリダ州マイアミの大学で次期大統領選への出馬を表明。ジェブ氏は湾岸戦争当時の大統領が父で、イラク戦争を始めた大統領が兄という名門一家の出身だが、三人目の大統領を目指すことに「王朝だ」という批判も。加えて大義なき戦争と酷評されるイラク戦争を主導した兄の不人気を警戒、「ブッシュ」の名は極力隠す戦術を取っているという。
 一方の民主党、こちらは元米大統領の妻で本命候補のヒラリー・クリントン前国務長官(67)が出馬表明済みである。それだけに、こんご知名度、資金力ともに十分の名門同士、ブッシュ家×クリントン家を中心とした次期大統領選はますます過熱化すると見てよい。そのためにも、両氏ともいかにして共和党と民主党の指名争いをぬけ出るか、にかかっている。
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【きょうの一文・ことば】
「志摩も私たちがいたころに比べたら、ずいぶん変わったのでは。で・も・ね、私思うの。サミットは志摩よりも福島で開いた方がいい。だって、世界のリーダーに放射線汚染に悩む福島の現状を知ってもらえるじゃないの。マスク姿で線量計を手に、人の消えた町を歩いて見てもらったら、どうなの。原発事故が、どんなに恐ろしいものかを身近に感じてもらえる。せっかくのチャンスなのに」=かつて志摩で3年半過ごし、伊勢志摩を今も愛してやまない舞のひと言。夕食時にポロリと漏らした。なかなか良いことを言う
「厳しさ7割 優しさ3割 これが本当の愛情なのだと思う」=16日午前、江南厚生病院の脳外科診療待合室スクリーンに流れていた映像〈今日の名言〉から

【新聞テレビから】
☆『舞妓さん けいこで競演 京都五花街「都の賑い」』、『〈大波小波〉短編小説復活の機運』、『浅間山ごく小規模噴火』、『浜岡3号機再稼働へ申請 新規制基準 中電2基目審査』『〈解説〉福島同型ハードル高く』、『「顕明」漫画化僧なんだ 大逆事件・無実の獄死 副住職が描く』(16日付、中日夕刊)
☆『工藤会トップ再逮捕「上納金」脱税容疑 福岡県警』、『北海道のオーロラ原因は2回の磁気嵐 名大が発表』、『死者新たに3人 韓国MERS 観光客に支援策』、『トヨタが株主総会 新型株式発行など提案』(16日付、毎日夕刊)
☆『「安倍内閣憲法を無視」衆院審参考人 長谷部・小林氏会見 安保法案撤回求める 国会前 市民が座り込み』、『〈戦後70年〉豊橋空襲犠牲600人超 身元がほぼ判明』、『大須演芸場へいらっしゃ~い 文枝、市馬さんら大物続々 9月の再開興行』、『高橋治さん死去 86歳 作家、「風の盆恋歌」』『小説モデルおかみ「繊細で思慮深い」 岐阜の旅館』、『病院ベッド数削減要求 医療費抑制 政府、10年で1割超』(16日付、中日朝刊)
☆『〈避難者漂流 原発事故4年〉住宅提供廃止 貧窮する母 悲鳴「生活再建まで待って」』『自主避難住宅提供を廃止 福島 家賃補助新設へ 17年3月』、『自公維新と修正協議へ 安保法案 採決へ地ならし』『防衛相「砂川判決根拠とせず」集団的自衛権 政府・与党、不一致』、『ダビンチ作「糸巻きの聖母」日本で初公開 来年1月』、『工藤会「上納金」脱税疑い 不正蓄財20億円超 福岡県警 トップ所得特定』(16日付、毎日朝刊)

六月十五日
【あぁ有情 被災地は】〝脱原発をめざす文学者の会〟メンバーによる第3回福島訪問は、地元紙・福島民報の8日付朝刊2面内政面でも〈原発事故被災地視察し現状理解 脱原発文学者の会〉の見出しで報道された
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(ちなみに、この日の福島民報2面は、ほかに『帰還困難区域浪江町津島地区 除染計画いまだ立たず 行政区長 各世帯の線量自主計測』『ドローンで建屋内調査 第一原発 千葉大が実証実験』『高さ180㍍、出力7000㌔ワット 巨大風車設置へ 楢葉沖合実証研究 小名浜で組み立て』『「自然豊か」最多7割 避難12市町村将来望む姿 復興庁調査』など。記事の大半が原発事故関連によるものだった)
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 昨夜遅く、帰宅しパソコンを開く。
 と、私が所属する〝脱原発をめざす文学者の会〟事務局から「第3回福島訪問ブログ立ち上げました」のメールが目に飛び込んできた。さっそく開いてみたが、さる7、8の両日にわたって福島第1原発事故の被災地を訪れたときの模様がタイムスケジュールに従って順々と文と写真で丁寧に説明されていた。
 具体的には放射線被害に遭っている帰還困難地域はじめ、居住制限区域、避難指示解除準備区域と、事前に厳しい入所許可を取っての現地被災地行の実際を活写。真剣な表情で視察して回る文学者の会の会員の様子がよく分かる内容。場所によっては臨場感迫る写真も適度にレイアウトされており、何より一般の人々にとって、より理解しやすい内容紹介となっている。

 というわけで、本欄【生きてゆく人間花たち】」の読者の皆さまにもぜひ、ブログを開いて脱原発をめざす私たち文学者の会の活動に対する共鳴と理解をこの先、深めて頂けたら、と願います。パソコン、スマホ、アイホンで〝脱原発をめざす文学者の会〟で検索されれば、ブログを見ることが出来ます。
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 午後4時過ぎ。群馬県伊勢崎市で突風が吹き荒れ、大木が根元から倒れたり、屋根瓦が飛び住宅の屋根がむき出しになったり、2000枚の太陽光パネルやビニールハウスがふっとんで骨組みだけになったり。病院では停電で人工透析が出来なくなる深刻な事態に。ほかにも計3300世帯が停電したという。
「突然、視界が真っ白になったと思ったら、西の方から雷を伴った突風が吹き荒れ、気付いたら雹まで降ってきて、1㍍先も見えませんでした」と被害におののく人々。この間、3~4分の出来事。一時はパニック状態に陥ったが、自然の猛威はやはりこわい。
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【きょうの一文・ことば】
 やがて行く人としばしの時をすごし、倖せといふことの寥しさにゐる(昭和十五年一月、杉田千代・二十三歳の作品)/一周忌また三回忌とつづく日々 すべて吾より若き人びと/急速に老いは来たりぬ ひとの為の手枷足枷無くなりしとき=いずれも三宅千代作。短歌雑誌〈秋楡81、74、80号〉掲載作
 
【新聞テレビから】
☆『東電賠償地域外住民らADR(原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続きを申し込むこと) 栃木7000人申し立て』『「戦争法制NO」4000人廃案訴え 名古屋でパレード』『「砂川判決法的拘束力ない」法制局長官が答弁 集団的自衛権「限定行使き許容」』、『情報流出後初の年金支給 機構、本人確認間に合わず』、『★計194歳のカップル結婚 英南部イーストボーンで103歳の男性と91歳の女性が結婚』、『〈目耳録〉文学資料(石屋法道)』(15日付、中日夕刊)
☆『〈戦後70年〉「核の脅威は今も我々の頭上にある」 米首都で20年ぶり原爆展』、『安保法案で協力要請か 首相、橋下氏と会談』、『上海で健さん追悼上映 国際映画祭「鉄道員」など5作』、『感染医師隔離せず勤務 韓国MERS 10日まで2週間 死者16人に』、『京大元准教授が収賄容疑 医療機器契約見返り 逮捕』(15日付、毎日夕刊)

六月十四日
【あぁ有情 被災地は】人っ子ひとりいない町。ここでは原子力のPR看板だけが残されていた=福島県双葉町で
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 名古屋のホテル・ルブラ王山で開かれた中部ペンクラブの第30回総会と記念の公開鼎談、文学講演会などに役員の1人(常任理事、事業企画運営委員長)として参加、丸1日とられた。夜遅く帰宅したが、何はともあれ無事終わってホッとしている。
 地下1階「弥生」の間での総会、第Ⅰ部【公開鼎談】「同人雑誌の光と影」〈文芸評論家は語る〉清水信・清水良典・伊藤氏貴さん、第Ⅱ部【文学講演会 吉村萬壱さん(芥川賞作家)】演題〈小説を書くという在り方〉に続き2階パーティー会場「千成」の間に移しての第28回中部ペンクラブ文学賞表彰式と選評=受賞者は文学賞が本興寺更さんの小説「蔵の中」、特別賞が高井泉さんの詩集「女神む」=、中部ペンクラブ30周年と受賞・出版を祝う会の順で進んだ。

 表彰式で花束を手にする本興寺さん(左)と高井さん=14日夜。名古屋のルブラ王山で
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 鼎談と文学講演会では「同人誌と商業誌の間で静かに進んでいる〝文学の液状化現象〟が気になる」「小説を書くときは常にゼロから。イチからは、ありえない」「気持ちよく書けた時ほど駄作が多く、よく書けなかったと思う作品をしばらく寝かせ、その後に書いてみる」「自慢話をしちゃうとダメだ」など。当然とは知りつつ、とても参考になった。
 なかで吉村さんが講演で「ウマすぎたり、きれいにまとまりすぎの小さな石より、小説の〝原石〟は荒削りでも、でっかい方がいい。」と文学性テロを煽る場面には共感した。ここで特に印象に残ったことばを【きょうの一文・ことば】としてひとつあげよと言われれば、ためらうことなくパーティー会場で乾杯の音頭に立ち、かつてご自身が中部ペンクラブの創設に走り回った作家三宅雅子さん(同ペンク参与、日本ペンクラブ名誉会員)の次のことばを記録に留めたい。
[みなさんのあいさつをお聞きしていると、高齢、高齢化の言葉がいかにも多過ぎます。この中ペン活動は30年、40年で満足するのではなく、この先100年後も続いていってほしい。むろん、三田村会長はじめ、ここまで続けられてきた皆さまの、その労苦も称えたい。そして、忘れていけないことは書く人々はいま、こうしている間にも若い人たちの間で次々に生まれている、ということです。皆さん、どんどん書きつづけ中ペン活動をいっそう充実していってほしい。中ペンは永遠不滅です]

 このほか、この日の発言のなかで印象深かった下りの1部を以下、あげておきたい。
「15歳で同人誌を始め、まる80年。我ながらよくぞ、と思う。私の手元には推定23万冊の本と雑誌がある。出来ることなら、100歳を超えたところで、もう一度中日文化賞を頂き、それを資金にドローンを飛ばして全国各地に同人誌を送り届けたい。日本では本の処分に困っているが、日本でゴミ扱いされている本がいま皆、中国のリュウケイ(粒径)に流れようとしている。中国を馬鹿にしたら、とんでもないことになる。」(清水信さん)
「賞を得るとは、なかなか難しいことだ。私が過去30数年にわたって日本でもただ1人、取り組んできた詩での名詞の動詞化運動がこのように評価して認めて頂け、本当に嬉しい。」(高井泉さん)
「地味な内容ではありますが、歴史を読んで頂いた方々に何かを見つけていただけたのでは。これからも努力していきたい。小説の書き方を一から教えてくださった文芸中部の皆さまに心から感謝したい。」(本興寺更さん)
「『蔵の中』は江戸時代後期の名古屋が舞台で貸本屋に毎日入り浸る少年が主人公、私は少年時代に1000冊を読んだと言われる坪内逍遥がモデルかなっ、とも思ったが、そうでもないらしい。時代小説にありがちなパターン化もなく、いたづらっけ、というか。意地悪な仕掛けが面白い。当時の何げない生活を通して生身の人間としての肉声が伝わってくる優れた小説だった。欲を言えば、こぢんまりと終わってしまっている。今後は、もっとハチャメチャで野蛮なエネルギーといったようなものがほしい」(清水良典さん)
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 帰宅しパソコンを開くと、フェイスブックに「今日は佐藤綾乃さんの誕生日です」のお知らせが入っていた。綾乃さんは知る人ぞ知る落合信者(ドラゴンズ公式ファンクラブ会員)だ。アッしまった、と思うも、あとの祭り。あわてて深夜未明に「おめでとう」のひと言を添え、お祝いメールを送信させて頂いた。
 そして今ひとつはネパールから日本に帰省中で、まもなく飛び立つ長谷川裕子さんから。「ネパールへ戻る日が近づき、やるべきことが多く、なかなかご連絡できずにすみません。熱砂への掲載もありがとうございました。ところでネパールへ帰る日ですが、19日になるかもしれません。明日15日に決まります。またご連絡致します。」というものだった。ほかにもアレヤコレヤ、と届いたメールは多いが、もはや時間もない。割愛させていただく。

【新聞テレビから】
☆『米・キューバ 大使館再開来月発表か』『ハバナ「受け入れ」着々 車に星条旗/レストランに米国音楽 続く経済制裁 生活への恩恵まだ先』、『〈戦後70年〉名古屋城焼失克明に 「火勢増々上り…」市と県、文書保管』、『金平糖愛の結晶30年 統計学専門家 突起を分析、博物館も』、『〈中日新聞を読んで 内藤洋子〉マイナンバー制度 慎重に』(14日付、中日朝刊)
☆『IS資金湾岸富裕層から 貴金属に替え運搬 元幹部証言』、『〈Sストーリー〉(「苦界浄土」の)石牟礼文学 二人三脚―「水俣」描き半世紀』、『韓国MERS WHO対応遅れ指摘「短期終息予想できない」』『1万円マスク注文殺到 豊橋のメーカー 夏でも快適』、『児童殺傷、加害男性手記出版 遺族、回収求め抗議』(14日付、毎日朝刊)

平成二十七年六月十三日
 珍しく〈かぜ〉の吹かない夜。
 いつもなら窓をあけると、我先にと室内に入ってくる〈かぜ〉たちが、なぜか、そよともふかない。私に不満でもあるのだろうか、とふと思う。それほど、ふろあがりにからだに感じる夜風が私は好きなのだ。
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【あぁ有情 被災地は】 除染されないまま、ただ立ち尽くす民家。津波と原発事故のダブルパンチを受け廃墟と化した家。いまだに何ひとつ手つかずだ=いずれも浪江町で
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 ネパールの男性と限りなき恋に落ちて結婚、いまはカトマンズで夫の両親と共に暮らすドラゴンズ公式ファンクラブ会員、長谷川裕子さん(愛知県稲沢市出身。元中日旅行会=中日ツアーズ=スタッフで、現在はアシュトス・トラベルズ&ツアーズのオーナー兼エグゼクティブディレクター)が本日付中日スポーツのファンクラブ通信欄で掲載されていたので、ここにその記事を転載させて頂く=末尾に「愛知県江南市」とあるのは、会員登録が私の家族会員として登録されているため=
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 裕子さん夫妻は、これまで一時帰国中だったが十七日には、いよいよ中部国際空港発のキャセイ航空・香港行き経由で大震災の被災地ネパールに向け、飛び立つ。
 日本に滞在中は周りの友人知人はじめ夫のロータリークラブ仲間や県内高校生らでつくる「名古屋インターアクトクラブ」、さらには中日文化センター各教室の講師(ヨガやお茶など)らから声がかかった多くの支援活動にも夫妻で寝食も忘れるほどに、積極的にボランティア奉仕。高校生を前に夫のニルマニ・ラル・シュレスタさんが大震災直後にビデオ収録した必死の救出活動や破壊された世界遺産や街並み、孤立した村の表情などの放映に一役。寄せられた支援物資の数々や義援金は「ネパールに帰ったら、最大限、直接被災者に役立てたい」と話している。  
 それだけに、これからが大変である。ここは、健康に気をつけてがんばるように、と祈るほかない。

 ネパールを救おう、と行われた「名古屋インターアクトクラブ」による支援活動にも参加、支援物資や義援金を受け取った。後列右端が長谷川裕子さんと夫のニルマニ・ラル・シュレスタさん=5月19日。名古屋市熱田区の想念寺で(この話題は20日付中日新聞名古屋市民版でも報じられた)
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 韓国のMERS感染者は、患者を病院に運んだ救急車の運転手までが4次感染するなど死者14人、感染者138人にまで膨れ上がった。ソウル市内ではマスク姿の市民が目立ち、結婚式場では全員マスク姿による記念撮影まで見られた。観光客もガタ減りとなるなど深刻な事態に陥っている。
 夜。たまたまテレビを見て遅まきながら「へえ~っ」と知ったが、この日本は大和撫子の間で〝空前のお刀ブーム〟とか。なかでも平安のころの【三日月右近】とやらに人気が集まっているそうだ。「男がいかにヘナチョコなのか、その証拠なんだよ」とは、妻。分からぬでもない。
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【きょうの一文・ことば】
 集団的自衛権について「『対等な軍事同盟』のことで、必ず仮想敵国をつくる特徴がある」「中国を仮想敵国にして本当によいのか。首相の祖父の岸信介氏が現憲法で海外派兵はできず(派兵)には憲法改正が必要と考えていたことを重く受け止めるべきだ」(藤井裕久元財務相)
「必ず戦死者が出る。戦争に負けて以来、ある意味最大の危機。一内閣、一国会で決めずに国民に問うべきだ」(亀井静香元金融担当相)
「集団的自衛権の行使は、国際紛争解決のための武力行使だ」「必要と考えるなら、国民投票を前提とした憲法改正の道を歩むべきだ。世論が納得しないまま(安保法案を)強行採決するなら禍根を残す」(武村正義元官房長官)
「今の自民党は(異議の)声を上げづらい雰囲気だ。(トップの意向ばかり気にする)ヒラメ状態で、安倍政権の権力にひれ伏している」(山崎拓自民党元副総裁)
=13日付中日朝刊1面『元自民重鎮4人が「反対」安保法案』から

【新聞テレビから】
☆『海開き元気全開 知多・新舞子』、『被爆今伝えたい記憶 中部広島県人会70年記念誌』、『白秋、牧水らと活発論争 名古屋歌壇築いた熱意 16日から 浅野梨郷(あさのりきょう)あて書簡初公開』、『なでしこ決勝T進出W杯(バンクーバーで行われたカナダ大会1次リーグC組第2戦でカメルーンを2―1で下した)』、『米TPA(環太平洋連携協定)法案一部否決 下院 失業者対策持ち越し』、『男性2人死亡し遺産 青酸事件 筧容疑者に数千万円』、『ダム湖に乳児遺体 恵那・阿木川 目立った外傷なし』(13日付、中日夕刊)
☆『五穀豊穣願い 岩手・チャグチャグ馬コ』、『アインシュタインの手紙落札770万円 1945年9月 原爆に言及』、『尖閣監視へ大型基地 中国海警局、温州に計画』、『MARS初の4次感染 韓国患者搬送の救急車運転』(13日付、毎日夕刊)
☆『「砂川判決の政府解釈誤り」 当時の弁護団、抗議声明』、『年金情報流出で詐欺被害 神奈川の70代 ニセ電話で300万円』『不審電話291件』、『浜岡3号機16日に申請 新基準審査、中電2基目目』、『元刑事悔いる日々 未解決「自分に責任」北山結子さん不明18年』『両親、娘の誕生日今も』、『FC岐阜入場券半額 来月以降、国の交付金財源』(13日付、中日朝刊)
☆『東芝不適切会計拡大 12件36億円 インフラ以外に』、『自民元幹部、安保法案反対 山崎拓・亀井静香氏ら表明』、『高野連会長に八田氏 同志社大前学長 9月就任』、『派遣法改正3700人抗議集会』(13日付、毎日朝刊)

六月十二日
【あぁ有情 被災地は】飯館村では豊かな自然を背景に除染ごみ入り黒いフレコンバッグがうず高く積まれていた。役場前には、村民の夢をはぐくむ村歌も
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 金曜日。淡々とした1日が過ぎゆく。このところは、東日本大震災と福島第1原発事故の被災地訪問その他で、置き去り状態になっていた横笛を久しぶりにふいてみる。♪風の盆恋歌、♪平城山(ならやま)、♪惜別の歌、♪さくら、♪酒よ……の順に音をひとつひとつ、さぐりあてるように、だ。
 ついでに最近、習い始めたばかりのアンデス楽器サンポーニャにも挑戦。2度、3度、4度とふいてみる。音がまだまだぎこちなく、ふき方そのものがマスターできていない。やはり、これまで長年、ふき続けてきた横笛(習い始めは2005年10月)とサンポーニャでは音の出具合に雲泥の差があることを、あらためて思い知った。
 人は笑うかもしれない。でも、やはり私は〈世界一の笛吹き〉をめざそう。特に横笛の、あの哀愁ある笛の音は、私がめざす音と気配のある文学の世界に通じるからだ。この場合の〈音〉とは、リズム感、抒情、余韻など伊神権太の文学に全て共通するからである。
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 韓国のMARS(中東呼吸器症候群)、コロナウイルスによる死者が11人に。感染者も126人以上と感染の勢いが止まらない。隣国だけに、少し心配である。そして中国からは環境破壊の元凶とされる有害物質PM2・5を含んだ黄砂が西日本を中心に各地に飛散してきており、こちらも心配だ。
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【きょうの一文・ことば】
 泣いたって、ほえたって。やっぱり、さ。イイダテ(飯館村)さ、戻るほかない=政府が福島第1原発事故の復興指針に関連、「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」の避難指示を、2016年度末までに解除する、との姿勢を打ち出したことに対して。現在、避難生活をする飯館村の女性の声

【新聞テレビから】
☆『江南の歴史を観光資源に 「江南市歴史研究会」が発足』『生駒家の古文書を解説 生駒家現当主を招き 市民向け公開講座 6月27日、寄木会館で』『全139話を1冊に 江南の須賀さん 「武功夜話物語」を発行』、『ネパール大地震の義援金贈る 名経大のネパール人留学生が呼び掛け』(12日付、尾北ホームニュース)
☆『燃料搬出遅れ最大3年 福島第一プール 廃炉工程を改定』『福島の避難指示16年度内に解除 復興指針改定』、『水産庁が漁場造成 伊勢湾をアサリ宝庫に あす稚貝放流』『愛知は各漁場 年間3000トンまく』、『〈写真グラフ〉空の安全まなざし真剣 女性航空整備士光る 救命、防災ヘリを点検』『伝説の高校生バンド46年ぶり復活 14日コンサート 信じたあの曲歌おう』、『危険運転容疑で逮捕 北海道4人死亡 男「信号青だった」』、『高齢者ネットなじまず 15年版高齢社会白書 60歳以上「使わない」67%』(12日付、中日夕刊)
☆『福島第1 プール内核燃回収延期 除染難航、最大3年』『避難指示解除17年3月 福島復興指針 改定を閣議決定』『防潮堤建設全額国費 政府、地元負担から転換 復興事業』、『無線LAN「ただ乗り」逮捕 電波法違反容疑 詐欺に悪用 警視庁』、『石炭火力認めず 環境相CO2削減対応遅れ 山口・新発電所』、『梅雨に1万球の彩り(ユリ) 名古屋』、『高齢社会白書 孤独死 独居の45%意識 会話少ないほど高く』(12日付、毎日夕刊)
☆『和田2000安打 最年長42歳11カ月 戦う父 支えた家族』『ベンちゃん 岐阜の不死鳥 けがから復帰 ファンに希望』、『名フィルの新理事長 トヨタ出身・山口氏』、『飯島・名城大教授ら欧州発明家賞受賞 カーボンナノチューブ』(12日付、中日朝刊)
☆『〈安保法案〉「違憲」論争激しく 与党決めるのは政治家 野党論理性無視できぬ』、『周永康被告に無期懲役 地裁判決 中国元最高幹部収賄罪認める 地裁判決』、『筧被告を3回目逮捕 強殺未遂容疑 神戸の男性に青酸』、『他の4職員も暴言か 山口の障害者施設 日常化の可能性』、『「認知症の疑い」診断義務化』『改正道交法成立 75歳以上の更新時』(12日付、毎日朝刊)

六月十一日
【あぁ有情 被災地は】
 南相馬市の寺内塚合第二応急仮設住宅では思いがけず、藤島昌治さんの生きた作品にも出会った
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 沖縄地方が平年より12日も早い梅雨明け。だというのに、九州は活発な梅雨前線の影響で熊本、長崎、鹿児島で大雨に。熊本では一時、37万人余に避難勧告が出された。ヒトは晴れ男だとか、晴れ女だとよく言うが、これはあくまで人間の願望であり、自然はそんな気持ちとは無頓着に〝あぁ、無情〟なのである。

 先日の福島行で脚が重く、全身が痛くてキリキリ痛むなか、それでも〈継続は力なり〉と自らを鼓舞して社交ダンスのレッスンへ。タンゴ、ワルツ、ジルバ、チャチャチャ、ルンバ…とステップを踏んだあとは、私が学ぶ江南グループでは初めての食事会に出席。教師の〝若さん〟を囲み、ヒデさん、ハルちゃん、イツコさん、オゼキさん、オオモリさんと皆、私よりは少しだけ年上の先輩たちとの楽しい会となった。
 それにしても、つくづく思うに皆さん、ホントに良い方ばかりである。年の功に、豊富な人生経験も重なってのことだろうが、どうしたらあれほどまでに温和でゆらりとした性格になれるのか。そこが不思議でならない。まだまだ修行中の身である青二才の私には、とても太刀打ちできない。最長老の80代半ばにして、まだまだ現役で大忙しであるオオモリさんの人生譚など、大変参考になったのである。
 というわけで、帰宅後は「熱砂」同人から寄せられてきたテーマエッセイ(テーマは「間違い」)の作品読みと編集作業、新聞の拾い読みなどに追われた。いずれにせよ、連日ナンダカンダとあって、自分の執筆時間となると身を削って挑まないことにはどうしても回ってゆかない。これとて世の習いなのだ、と自らに言い聞かせ今宵も暮れゆく。

 妻の舞が私の慌ただしさに付き合いきれないのか。それとも彼女自身、日々の仕事と家事が忙しすぎてか、きょうは帰宅するが早いか「もう寝るから」と寝室へ。病身だけに、心配だ。いつまでたっても昔の延長で私に付き合わされているので体力的にも少し消耗しているのかもしれない。だいじにしなければ、とはいつも思っているのだが。
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 プロ野球中日ドラゴンズの和田一浩選手が11日、千葉QVC球場で開かれた交流戦の対ロッテ戦で史上45人目の2000本安打を達成(試合の方も6―0で中日が勝った)、それも42歳11カ月と史上最高齢での達成だけに、球場は歓喜の坩堝と化した。「まさか、この数字に到達できるとは、プロに入ったとき思ってもいなかった。そういう意味ではよくやった、と思っています。家族、両親、いろんな方々に支えられてここまでこれた。子どもたちも喜んでくれているはず」とは、30歳でレギュラーをつかんだ遅咲きの和田選手。観客席で、両手を合わせ祈る思いでわが子と見守る絵美子夫人の姿が印象深かった。
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【きょうの一文・言葉】
「これまでの憲法解釈を180度転換するような、しかも不完全な法案を短時間で通していいのか」「あまりにも自民党は世論をばかにしている。ファッシズムの芽は摘まなきゃいけないと思って出た」=11日付毎日朝刊『自民・村上氏が批判 反対集会出席』の記事のなかで。日本弁護士連合会が10日、国会内で開いた安全保障関連法案反対集会に、自民党から唯一参加した村上誠一郎・元行革担当相のことば

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉よみがえる伝説の(沢村栄治)投手 プロ野球発掘秘話』(11日夜、NHK総合テレビ)
☆『九州局地的激しい雨 土砂崩れ、熊本で避難指示』、『普天間騒音国に賠償命令 地裁支部 住民2000人に7億5400万円』『経済の基地依存「誤り」 沖縄知事、阻害要因と指摘』、『米、イラクへ450人増派 対「イスラム国」、民兵訓練役』、『被災福島へ支援のパス 闘莉王選手 本寄贈 一宮北高と子ども交流』、『演劇学生南吉を活写 サークル機関誌発見 仲間「演技うまい」』『同居家族も外出自粛 厚労省通知 MERS患者対策』、『安保法案「違憲」で論争 自「政治家が決める」民「都合よく解釈変更」』(11日付、中日夕刊)
☆『梅雨 雨の日増える? エルニーニョ現象強まる』『土砂崩れ2人不明 九州で大雨 29万人避難勧告』、『マイアミで「TSUNAMI」 被災者の体験聞き取り舞台化』、『ジーコ氏、FIFA会長選出馬へ』、『安保法案 高村氏、違憲批判に反論 衆院審査会「学者、番人でない」』『枝野氏「法の支配と対極」』、『来年のえと猿置物100点展示 常滑で内覧会』(11日付、毎日夕刊)
☆『〈城に歴史あり 千田嘉博⑥〉名古屋城 天守・御殿 機能分ける』、『〈戦後70年〉愛知マリアナ献水会 14日に慰霊祭 戦没者潤した半世紀』、『飛騨牛から抗生物質 検査用の腎臓、基準の3・5倍』、『名駅暴走の被告 懲役12年確定へ 控訴しない意向』(11日付、中日朝刊)
☆『安保法制 「合憲学者たくさん」→「数ではない」 官房長官が前言撤回 実名列挙は3人』、『障害者暴行容疑 元施設職員逮捕 山口県警』(11日付、毎日朝刊)

六月十日
 きょうから随時、東日本大震災の被災地で私が撮った写真を紹介していく。

 題して【あぁ有情 被災地は】
 大津波に襲われた時間で止まったままの正面玄関と教室の時計、割れたガラスの向こうには未除染で荒れ果てたままの草地が広がっていた=浪江町請戸小で
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 きょう10日は「時の記念日」。日本で初めて時刻制度を定めた天智天皇を祭る滋賀県大津市の近江神宮では王朝装束をまとった時計業界の関係者やびわ湖大津観光大使の女性らが、国内時計メーカーの新作の腕時計と掛け時計の計7種を奉納。時計の進歩を神前に報告する「漏刻(ろうこく)祭」があったという。日本書紀によれば、671年4月25日に漏刻(水時計)が近江大津宮に設置され、時を知らせる最初の鐘が鳴った、とされている。1920年から太陽暦に換算した6月10日が時の記念日に制定されている。
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 ヤンキースのマーくん、田中投手が9日、ニューヨークでのナショナルズ戦に先発。7回を5安打1失点、6三振と好投、2年連続最多勝のシャーザーに投げ勝ち、4勝目(1敗)をあげた。チームは、6―1で勝ち、7連勝。かと思えば、先の1次リーグ初戦のスイス戦で勝ち点3の原動力になっていた、W杯日本代表「なでしこジャパン」のMF安藤梢(フランクフルト)が左足首の骨折で戦線を離脱することに。
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【きょうの言葉】
 アジアでは屋外で取材を始めると、関係ない人までやってきて大勢に取り囲まれることがある。大地震の取材で訪れたカトマンズは驚きの連続だった。(略)/生後二十日の子の母に取材した時も、テントに同居している女性たちが質問に答え始め、収拾がつかない。記者の困った顔に「何言ってるの? みんな助け合っているんだよ。取材も代わりに答えちゃ、いけないのかい?」。(伊東誠)
=10日付中日夕刊『〈世界の街 海外リポート〉カトマンズ 助け合い精神に悲鳴』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『長崎に原爆「避けられた」開発参加の技術者言及』『〈戦後70年〉両陛下戦没船員を慰霊 横須賀で追悼式、供花も』、『御嶽山再捜索へ調査隊 岐阜・長野県警など 山頂の状態確認』、『「文官統制」を廃止 改正防衛省設置法成立 〈解説〉自衛隊チェック機能弱まる』、『カローラ国内販売1000万台 単独車種初、49年で達成』、『「元少年A」が告白本 神戸児童殺傷 心境などつづる』、『ホワイトハウス爆破予告 大統領避難せず批判も』(10日付、中日夕刊)
☆『「背広組優位」を撤廃 改正防衛省設置法が成立』、『韓国外相訪日へ 国交正常化50年で調整』、『島6火山避難計画未整備 東京都、作成を支援』、『危険ドラッグ最大手摘発 販売容疑 国内流通の5割強 警視庁』、『死亡高1の学校で集会 刈谷・集団暴行 生徒「すごくショック」』(10日付、毎日夕刊)
☆『砂川事件論拠に「合憲」 政府見解 安保法案で主張』『憲法学者批判に反論』、『年金被害時本人に支給 厚労省方針』、『竜5000勝』、『澤「6大会連続」金字塔 サッカーW杯 代表200試合も』、『天然アユ食い違う定義 岐阜市「絶滅恐れ」 漁協「放流し順調」』(10日付、中日朝刊)
☆『長谷部氏=自民党推薦の参考人として国会で安全保障関連法案を憲法違反だと指摘した長谷部恭男早稲田大大学院教授=、政府見解を批判 安保法案 違憲論高まる』、『21世帯(屋久島町内の)公営住宅へ 口永良部島噴火 きょうにも入居』、『(鳥羽市安楽島町のホテル鳥羽小涌園が)素泊まり1人2016円 ホテル「鳥羽も忘れないで」 伊勢志摩サミット開催記念』、『北海道4人死亡 トラック運転者逮捕 事故前に飲酒 長男ひき逃げ容疑』、『不明の高1遺体で発見 刈谷・集団暴行 服を着たまま川へ』(10日付、毎日朝刊)

平成二十七年六月九日
 お久しぶりです。しばらく名古屋を離れていたので六日いらいの【生きてゆく人間花たち】の再開となります。お待たせしました。

 被災地を見て回る脱原発社会をめざす文学者の会メンバーら=7日午後、いわき市久之浜にて
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 浪江町の浜では海に向かって卒塔婆が立つ
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 「脱原発社会をめざす文学者の会」(加賀乙彦会長)の福島訪問メンバーの1人として七、八の両日、東日本大震災と東電福島第一原発事故の被災地へ。いわき駅前でレンタカー2台に分乗してそれぞれ、いわき市、大熊、双葉、浪江町(「希望の牧場・ふくしま」含む)、南相馬市、飯館村、富岡、楢葉、広野町の順で途中、南相馬市内で一泊して、大震災と原発事故が発生し【4年3カ月近くたった被災地の今】を見てまわった。南相馬市では市内在住詩人・若松丈太郎さんを囲んで夕食を兼ねた懇親の機会も得られ有意義なひとときとなったのである。
 このうち原発事故の避難指示区域=帰還困難、居住制限、避難指示解除準備区域=のなかでも年間被ばく線量が50㍉シーベルト超の〝帰還困難区域〟を中心に、今なお復興への道筋が何ひとつ見えないままの町や村では家々や漁協、学校、商店、カットサロン、ホテルなどが全て地震と原発事故発生直後の状態で放置されており、見るも無残な姿をさらしていた。
 いまや人ひとり居ない【息絶えた町】。これら地域の復興を思うつど、胸が重苦しくなる訪問となり、行く先々で言葉もなく何度となくア然とした表情で立ち止まった。と同時に、私たちはあらためて、こういう時だからこそ文学者として今のありのままの姿を、現代社会と後世に伝え、これら地域に再生の〈息〉を吹きかけていかねば、といったそんな責任のようなものを強く感じたのである。

 信じられないほどの破壊力で海沿いの町を襲い、ありとあらゆるものを狂わせてしまった大津波、そこへダメ押しでもするように〈無情の放射線〉を降らせたメルトダウン(炉心溶融)など原発事故に伴う放射能汚染。震災にせよ放射能汚染にしろ、行く先々でいい知れない惨禍が待ち受けていた。ただ南相馬の仮設住宅で暮らす人々の明るい表情を見るにつけ、希望への光りが少しずつ見えてきており、時折出る笑顔の数々にどこか安堵の気持ちが広がったのも事実だ。
 福島訪問のメンバーは、脱原発社会をめざす文学者の会事務局長の山本源一さんをはじめ、森詠・千春夫妻、川村湊さん、岳真也さん、桐生典子さん、志賀泉さん、竹内充さん、橘光顕さん、森川雅美さん、そして私、伊神権太の計11人。11人は2台のレンタカーに分乗(初日は浪江班と南相馬市小高班の二コースに分かれて行動)。山本さんと森詠さんが運転手をかって出られ、放射線の線量計を手に場所によってはマスクと特別に許可された腕章をつけ、途中何度も通せんぼを食らい、やっと通行許可が出たかと思うと、山道で袋小路に入ってしまうなど難行苦行、道中手にした線量計が高濃度にふり切れてしまい【ピッ、ピィッ、ピイ】とウォーニングを発することもしばしばの【決死の福島訪問】となった。
 この福島訪問については、こんごも出来たら随時、本欄【生きてゆく人間花たち】で写真付きで紹介していこうか、と思っている。

 今回は訪問した先々での模様のごく一部を、写真グラフでここにお伝えしておく。南相馬市鹿島地区の仮設住宅では詩集「なんじょすっぺ」でも知られる詩人藤島昌治さんの話にも耳を傾けた。仮設住宅外には赤い花が咲いていた。浪江町では除染されないまま放置状態の家もあった
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 中日ドラゴンズが9日のロッテ戦(QVCマリンフィールド)で7―6で勝ち、史上3球団目の通算5000勝(4638敗335分け)を達成した。おめでとう、ドラゴンズ。そしてドラファンの皆みなさま。1936年に創設された中日は79年をかけての5000勝到達となった。5000勝は、巨人(創設34年)が2007年5月2日に、阪神(同35年)が今年5月28日に達成している。
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【きょうの一文・ことば】
 オレたち簡単に【死の町】と表現しがちなのだが。やはり、【死の町】表現は微妙なんだよね。これでは、むごすぎるっ、ちゅうか。だったら、どう表現したらよいのか。敢えて言うなら、【いきもののにおいの絶えた町か】=2015年6月8日。震災直後のまま、野ざらし状態の海沿いの町に入り、思わず「死の町だ」と叫んでしまったガクさん(歴史小説作家の岳真也さん)。〝死の町同然〟の町を見て回ったあと、自らへの悔恨の情なのか。あごのヒゲに手をやり、こう、つぶやいた。安易な言葉では表現しようがない。ことばが見つからないのだ

【新聞テレビから】
☆『〈論説委員のワールド観望〉市場が北朝鮮動かす ■崩れた配給制度■国家と相互依存■「思想よりカネ」(山本勇二)』、『熱田空襲忘れまい 70年で献花』、『50年以上行方不明 レノン愛用のギター競売へ』、『1万5000人詐欺被害恐れ 年金情報流出 厚労相、補償を否定』、『なでしこ W杯 白星発進』、『岐阜出身の女性鵜匠ら育ての親 初の人工ふ化鵜飼いデビュー 京都・宇治川14日開幕』、『ヨドバシが栄出店 中部発 11月、松坂屋名古屋店に』(9日付、中日夕刊)
☆『着物収集3045枚ギネス認定 展示会で「魅力伝えたい」 岐阜・揖斐川の主婦13年かけ=岐阜県揖斐川町の主婦、樋口冨喜子さん(68)さんが「世界で一番着物を所有している人物」としてギネス世界記録に認定された』、『文学賞応募の未発表作など700枚 藤沢周平の草稿発見』(9日付、毎日夕刊)
☆『戦争だけは。体験した者しか分からん 【熱田空襲70年 体に今も破片】』、『羽生選手新たな勲章 中日体育賞を受賞』、『名古屋城木造へ費用検討 市、議会に17日伝達』、『対ロ制裁継続を採択しG7閉幕』、『五輪会場変更ほぼ承認 セーリング 蒲郡は落選』(9日付、中日朝刊)
☆『会期内衆院通過を断念 安保法案「違憲」指摘が影響』、『温室ガス 50年に40~70%減 G7首脳宣言』『基準内「10年」明確化 COP21合意へ「強い決意」』(9日付、毎日朝刊)

六月六日
 芒種(ぼうしゅ) 稲や麦など芒(のぎ)のある穀物の種をまく頃=中日朝刊連載漫画〈おーい 栗之助 森栗丸〉から=である。
        ☆        ☆
 青い空に白い雲が浮かぶ。
 眼下を川がながれている。
 自然は美しい。放射線量に侵されることもない。
 愛知と岐阜を結ぶ木曽川にかかる愛岐大橋。ここをマイカーで走りながらつくづく思うことがある。それは、いつ見ても川面は上流よりも下流の方が波立ち騒いでいる、ということだ。私なりに思う。河口の海に近づく分、波たちは喜んでいるのではないか、と。
 そして。車窓から見る木々の葉に吹きあたる〈かぜたち〉のそよぎが何ともさわやかで気持ちいい。鳥までがチュッ、チュッ、チュッと囀りを競い合っている。平和で穏やかなこの地方である。
――以上は、けさ車を岐阜県の各務原市内まで走らせたときの感傷である。
        ☆        ☆
 ここでお断りしておきたい。あすから東日本大震災と福島原発事故の被災地に出向く「福島訪問」に参加するため、帰るまでの間は本欄を休ませていただく。
 赤穂浪士でもあるまいが、【脱原発をめざす文学者の会】の一員として現場に足を踏みいれ、自らの目と足、耳で現状を確かめてくるのが目的で、有志文学者による〝見えない世界〟に対する討ち入りとも、いえよう。あとは、この行動のなかからどんな文学が芽生え、育つか。またこの世を懸命に生きる人たちへの羅針盤として、少しでもお役に立てるか、だ。1冊の本にまとめられる日も近いので、皆さん! 大いに期待してほしい。
 確かにメルトダウン(炉心溶融)に代表される不幸極まる原発事故は絶対に許せない。かといって、何から何まで否定する、といった強硬姿勢とは距離を置き、自然エネルギーの活用を柱に、人間としてより全うに生きてゆくにはこの先どうしたらよいか、がテーマでもある。というわけですので、脱原発社会をめざす文学活動に賛同される方々には乞う、ご期待あれ! である。どこまで迫れるか、見ていてほしい。
 
【きょうの一文・ことば】
 たとえば「囚人たちのいる風景」は、三カ月間に百万人近くが犠牲になったともいわれる一九九四年のルワンダ虐殺を題材に、人間にひそむ冷酷さを暴く。
「ピンクは二十年前の虐殺犯たち/オレンジは普通の犯罪者たち/ピンクの服が落ち穂拾いをし/オレンジが水路の補修をしている」
 ツチ人を虐殺したフツ受刑者たちが着る囚人服の鮮やかな色で淡々と描いた表現は、重い目撃体験に裏打ちされている。=6日付中日夕刊『〈大波小波〉時を歩く詩人』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『ポスト遷宮期待 伊勢志摩サミット開催地「大きな好機」 賢島、美観をアピール』『外国人観光客に観光地は熱視線』『海女文化の発信 遺産登録に弾み』『「喜び湧いてきた」鈴木、三重知事』、『〈がんばろう木曽〉御嶽がまた愛される山に ロープウェイ運行再開』、『★大鳴門橋30周年記念式典』、『高蔵寺ニュータウン設計 津端修一さん死去=90歳。春日井市の自宅で』(6日付、中日夕刊)
☆『大熊「あいく―」全国区に 原発事故避難の女性ら製作 「立つぬいぐるみ」自立の願いこめ』、『「警戒レベル2」1カ月 箱根山深部の変動続く 地震や噴気は減少』『収束待つ観光業者 先月の客足2割減』、『老朽下水管で陥没多発 10年で4万8000件 自治体に点検義務 国交省方針』、『客船転覆死者331人に 中国・長江 船室から相次ぎ』、『〈チェック〉テレビ界一変!? 米ネット有料動画今秋上陸 いつでもどこでも/広告なし…広がるか』(6日付、毎日夕刊)
☆『伊勢志摩サミット決定 伊勢神宮と警備 評価か』『賢島 橋2本、規制容易』『輝ける「イセシマ」へ  地元歓迎 景観や歴史世界に』『「千載一遇のチャンス」三重知事が喜び』、『出生数最少100万3500人 14年 出生率も1・42に低下』、『中国LCC(格安航空会社)春秋航空 中部空港に4路線』、『放火容疑で名大生再逮捕 少年宅と誤る 引火性高い液体使う』(6日付、中日朝刊)
☆『16年伊勢志摩サミット 会場予定地は賢島 首相表明 自然・伝統決め手』『伊勢志摩歓喜の渦 16年サミット「神宮文化 世界に」 関係者、観光振興に期待』『メイン会場のホテル 小説「華麗なる一族」の舞台』『宿泊先確保など課題も 県警に担当課』、『船室部分水面上に 中国・長江転覆 死者103人に』、『地震で登山者ら90人下山できず ボルネオ島』(6日付、毎日朝刊)

六月五日
 政府は2016年の主要国首脳会議(サミット)を〝伊勢志摩サミット〟として、三重県志摩市で開くことに決定。会場は真珠の海・英虞湾に浮かぶ賢島にする、と安倍首相自らが発表した。伊勢志摩サミットにしたわけについては、伊勢神宮にも近く「何よりも日本の精神性に触れることが出来、日本の伝統文化を対外的に発信できる」ことと、賢島がふたつの橋で〝隔離〟され「警備しやすい」点が強調されている。日本でのサミット開催は08年の北海道洞爺湖サミット以来で東京以外では3回目になるという。
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 伊勢志摩といえば、かつて3年半ほど過ごし、ふたりの生活を新聞社の通信部で始めた忘れられない土地でもある。〝角さん〟こと、田中角栄の列島改造論が華やかだった頃で、真珠の海・英虞湾の汚染が進み、悪性赤潮ギムノディニウムで海が真っ茶色になり、真珠母貝(アコヤガイ)がパクパクと口を開け次々と死んでいった。無名の鳥羽一郎さんが何度も通信部を訪れ、妻がそのつど親身となって応対したが、それどころでなく連日、地元真珠養殖漁民の舟に乗り取材に飛び回っていた。
 私の提唱もあって湾岸真珠養殖漁協を束ねての「英虞湾を守る会」が出来たのもあのころ。新聞連載小説、有吉佐和子の「複合汚染」が話題となって社会問題化、琵琶湖のある滋賀県では粉石けん運動が広がりつつあった。

 一方で新聞社の伊勢志摩在任中は、熊野灘に面した志摩半島の海女小屋を何度も訪れ、【海女その時代】の連載記事を書いたのもあの日々だ。海女さんたちが稽古海女から徒人(かちど)海女、舟人(ふなど)海女に育っていく過程を火場で一緒にあたりながら教えてもらい、何かの拍子に全裸の海女さんを目の前に恥ずかしく思ったこともある。和具大島の潮かけ祭りでは取材のさなかに数人の海女さんたちに囲まれ「ホラ、アニさん」と船上から海に放り投げられた名誉極まる体験もある。
 ほかに三重国体や高校総体、式年遷宮のたびごとに皇太子殿下ご夫妻(現天皇、皇后両陛下)が賢島の志摩観光ホテルにお泊まりになられ、そのつど賢島の近鉄プラットホームの規制線内で至近距離からカメラを向けたことなど、思い出ばかりが通り過ぎていく。その賢島でのサミット開催とは。とても嬉しく思う。なんだか回想話になってしまったが、あの日々に比べると今の伊勢志摩の海が確実にきれいになったことだけは確かである。何より「あのなぁ」「ほいでなあ、アニさん」と、なんども呼びかけられた海女さんたちの声が、耳に迫りくるのである。
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 大阪府警が捜査対象者の追跡目的で衛星利用測位システム(GPS)端末を裁判所の令状を得ずに対象者の車両に取り付けた手法について大阪地裁は「重大なプライバシーの侵害で強制捜査に当たるのに、検証令状の取得を怠り重大な違法があった」と判断。GPS端末の設置が司法の場で違法だ、と選定されたのは、これが初。
 衆院憲法審査会が参考人に招いた憲法学者3氏が憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認は違憲だ、との見解を示したことを受け「本法案は政府が一度撤回された方がいいと思いますが、いかがですか」と民主党の辻元清美氏。法案の撤回を迫ったが、その通りだと思う。
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【きょうの一文・ことば】
「(仮設住宅暮らしが)こう長くなると、なるようにしかならないよね。そのうちなんとかなるのだろうけれど」「(大津波に遭った)あの日は沖の漁船の上にいたのでオレたちゃ助かったが。帰ってきたら、ウチの母ちゃんが亡くなっていた。女房のこととか、過去のことを思い出したくないので…。このカラオケの歌でごまかしている」=5日夜NHK総合『〈ドキュメント72時間・コンテナカラオケ〉海辺の街のカラオケで津波に多くを奪われた人びとの〝歌と人生〟』の番組のなかで。被災者の偽らない声

【新聞テレビから】
☆『〈生駒と織田 歴史ものがたり(10)〉生駒家長(四代生駒家長)……小牧山城 信長が美濃攻めのため小牧山に新城造作 江南郷土史研究会須賀弘之』(5日付、尾北ホームニュース)
☆『令状なしGPS捜査違法 大阪地裁「プライバシー侵害」』、『英語中3に全国テスト 文科省 19年度から4技能測定』『テスト評価に難しさ』、『「解釈変更は政府裁量内」違憲見解に中谷氏反論』、『クレーンで船体回転 長江事故 捜索断念 引き揚げへ』、『船客万来へ航路険し 名古屋港外国船誘致で苦戦』、『中部ペンクラブ創設30周年 文芸同人雑誌の力 多年にわたり交流、発信 三田村博史』、『〈東海のうたびと 加藤治郎〉①春日井建 様式美を湛えた生』(5日付、中日夕刊)
☆『〈シネマの週末〉おかあさんの木 正面から訴える反戦』、『MERS死者4人目 韓国感染医師、大規模集会に』、『生体肝移植また死亡 神戸 4人死亡後、再開1例目』、『最高級A5「網走監獄和牛」 受刑者、種付けから育成まで』、『米政府400万人分流出 個人情報「中国ハッカーが攻撃」』、『転覆船つり上げ開始 中国・長江 内部を捜索へ』、『口永良部島「よく頑張ったな」 噴火1週間 島民、ペットと再会』『福島の中学 友情の募金』(5日付、毎日夕刊)
☆『沖縄知事 訪米に手応え「暗中模索から一筋の光」』、『〈核心〉集団的自衛権 解釈改憲での行使「ノー」 安保法案揺らぐ根底』『自民筆頭理事「予想を超えた」』、『感染医師、1500人以上接触 韓国MERS 三次感染で死者』、『東京圏高齢者の移住提言 創成会議「10年後に介護限界」』『福井、金沢など41候補地』、『立証不十分? 日中関係影響か 稲沢市議判決、延期の背景』(5日付、中日朝刊)
☆『「安保法制は憲法違反」 参考人全員が批判 衆院審査会』『「論理的整合性確保」官房長官』、『東京圏高齢者の移住促進 医療・介護人材 2025年90万人不足 創成会議提言』、『年金情報流出 サイバー攻撃3日間 機構 感染PC遮断遅れ』、『空自ヘリの交信届かず 那覇空港 離陸確認、混信か』『統合幕僚長会見「徹底的究明を」』、『「供養に」養老さんらが虫塚 鎌倉・建長寺』(5日付、毎日朝刊)

六月四日
 衆院憲法審査会が憲法学者三人を招いて参考人質疑をした結果、三氏ともが「他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案は憲法九条違反だ」との考えを示した。違憲には当たらない、としてゴリ押しをしようとする政府に対して学者が待った、をかけ「良心を見せた」もので高く評価したい。これにより、今国会での強行解決は少なくとも〝政治の良心〟から言っても無理になったといっていい。
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 かぜがさわやかな一日。町をあるく人たちを何げなく見ながら、みな生きてゆくのに大変、懸命だな、とふと思ったりする。思いもかけない自然災害はじめ、病、戦争、家族や友人のこと、憎しみ、別れ、恋のフーガなど…。ヒトはなぜ、誰もがこれほどまでの重荷を背負って生きていかねばならないのか。一方で、この世は天国。幸せ過ぎる世のなかで過ごしているためなのか。おそらく、重荷を何ひとつ持たない人なぞ、この社会にいないのでは。それでも、ニンゲンたちはそれぞれの思いを胸に秘めて生きてゆく。これが定め、これまた自然の流れなのか。

 なぜ、こんなことを書くのか。というのは、けさ妻の舞が何とはなしに「みんな、どれもこれも自然なんだよね」としみじみ自身に言い聞かせるように私に向かってポツリと言ったからである。このところ真夏のような日々が続いていた。と思っていたら、きょうは社交ダンスのレッスン中、ヒヤリとするほどの寒さが〈かぜ〉とともに室内に入り込んできた。勝手きわまる所作だが、全身が安らいだ。みな、見えない手、自然の神さまに踊らされ、生きていく。

 「一生懸命」といえば、わが家のネコちゃんふたりとて、同じだ。昼間からグーグースゥースゥーと寝てはいるが彼女たちなりに、いろいろ考えて日々、懸命に生きているのである。
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 米大リーグのヤンキース田中将大投手がシアトルでのマリナーズ戦に先発でメジャー復帰、7回を3安打1失点で3勝目(1敗)を上げた。無四球で9奪三振、13人連続アウトのほか、ストレートを投げ今季最速の154㌔もマークするなど最高のカムバックとなった。
 昨年、韓国・仁川でのアジア大会会場でカメラを盗んだとして仁川地裁から罰金百万ウォン(約11万円)の有罪判決を受けた競泳元日本代表の冨田尚弥選手(26歳)が控訴を断念。「裁判官は(プールサイドの防犯カメラの)映像を見て確認できない、と言っていたのに。納得できないが、これ以上やっても意味がない」と冨田選手。
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【きょうの一文・ことば】
 北野映画の特徴である位相をずらす笑いや一瞬を鮮やかに切り取る瞬間の美学は、今回も健在だ。深い抒情や喪失感もよく表現されている。こうした「面白うてやがて悲しき」を描くのが北野の信条だ。
=4日付中日夕刊『〈大波小波〉芸人の生き方に学ぶ(菊次郎)』から。北野武監督十七作目『龍三と七人の子分たち』にふれ

【新聞テレビから】
☆『手作りの「日本翻訳大賞」 訳者に光あて魅力発信 読者との距離縮めたい』、『レッドカードで安保法案に反対 名古屋で集会』『安保法案3参考人「違憲」 衆院憲法審 与党推薦専門家も』『辺野古撤回へ「一筋の光」 沖縄知事訪米成果を強調』、『18、22年W杯も捜査対象 FIFA汚職 98年招致でも疑惑』、『児童が辞典 いいカンジ 全員で作製、学ぶ喜び 中川区・正色小』(4日付、中日夕刊)
☆『管制指示調査の焦点 那覇空港 着陸とのタイミング』、『ギリシャ「合意へ前進」 欧州支援再開案 協議は継続』、『田中復帰戦飾る』、『名大生、帰省時に放火容疑 宮城の住宅 再逮捕へ』、『〈千の証言〉硫黄島から手紙42通 残った1通父母の心 3歳子の死〈愛情注ぐことも出来ず…〉』(4日付、毎日夕刊)
☆『〈忘却の気配 戦後70年1〉ニッポンはすごい 自画自賛』、『旅客機同士あわや衝突 那覇空港 空自ヘリ横切り混乱』、『ブレーキ不能▶ホーム通過▶ポイント破損 電源落ちオーバーラン 名鉄岐南駅 あわや重大事故』、『蟹江殺害被告に賠償請求 1億7900万円 遺族、命令制度を利用』、『豊田でも東京五輪サッカー 森会長、計画見直し言及』『「正式決定を待つ」「非常にうれしい」 地元関係者は期待』(4日付、中日朝刊)
☆『FIFA会長一転辞任表明 腹心の関与表面化直後 汚職疑惑』『スポンサーも圧力』『ブラジル独自捜査へ FIFA汚職アルゼンチンも』、『出発予定は10日後 機体公開 ソーラー機操縦士会見』、『年金情報流出 機構に不審メール100通 感染10日後 一部は海外経由』、『捜索へ船底に穴 死者26人不明400人超す 中国・長江』(4日付、毎日朝刊)

六月三日
 きのうの九州に続いて中国、四国、近畿地方で梅雨入り。北海道では大雨と雷にみまわれ停電が相次ぎ岩見沢市で市街地が冠水、このほか熊本県八代市でも雨のため一時、孤立する地域が出るなどした。雨の季節到来である。

 国賓として来日中であるフィリピンのアキノ大統領を歓迎する天皇、皇后両陛下による宮中晩さん会が今夜、皇居・宮殿「豊明殿」であった。天皇陛下の「(戦後七十年に当たり)先の大戦においては、日米間の熾烈な戦闘が貴国の国内で行われ、多くの貴国民の命が失われました。このことは私ども日本人が深い痛恨の心と共に、長く忘れてはならないことであり当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」との歓迎あいさつに続いてアキノ大統領は「過去に経験した痛みや悲劇は、相互尊重、尊厳、連帯に根ざした関係構築に努めるという貴国の約束によって、癒やされてまいりました」と述べた。  
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 125万件もの年金情報の外部流出というズサン管理で国は「これから、国民におわびの手紙を出す」と話しているが、そんな時間があったら、ほかにすべきことがあるのではないか。たとえば、情報流出に伴う不安解消のための分かりやすい「情報流出Q&A」を全員に送って危機回避に努めるとか、だ。今回の大量流出は安倍内閣の年金問題に対する軽視の表れだ、とする声が日に日に高まっている。
 テニスの全仏オープン男子シングルス。日本期待の錦織圭(日清食品)は準々決勝で地元フランスのジョーウィルフリード・ツォンガ(30歳)と対戦、1―6、4―6、6―4、6―3、3―6で競り負けた。「最後は紙一重、初めてパリでいい成績を出せたのは、いい経験になると思います」と錦織。次回に期待しよう。よくやった、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
 たとえば、曽野綾子ら戦中派はよく「若い人は、本当の貧しさを知らない」と言う。だが「老害論客」は若者を批判するのに戦争体験を利用しているだけ。だから、戦争を次世代に正しく継承するためには「『戦争を知っている人たち』の間引きも必要」だとか。……
 紋切り型の言葉は、それを使う人間の思考も確実に硬直化させる。「痛切な反省」や「わが国の平和と安全に資する」など、現首相の発言にも何と紋切り型の表現が多いことか。(柔軟)=3日付中日夕刊『〈大波小波〉「紋切り型」を斬る』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『「夜来香」の名声文革で暗転 毛沢東の教え子作曲家・黎錦光 迫害受け職追われる◆実兄は重用され(中国湖南省長沙市で、加藤直人)』、『翁長知事、計画見直し訴え 普天間移設 マケイン氏らと面会』、『安保法案9条に反する 憲法学者166人 廃案求め声明』、『ブラッター会長辞任表明 FIFA汚職米当局、捜査検討 後任選出は12月以降』、『長江転覆依然400人超不明 18人死亡 徹夜で捜索』、『錦織全仏4強逃す』、『復興地元負担300億円=福島県100億円、岩手県70億円、宮城県50億円= 政府案公表 事業別で最大3・3%』、『浅い川底船出困った 長良川鵜飼 水不足、船頭が石除去』、『古賀連合会長10月退任』(3日付、中日夕刊)
☆『中国、四国、近畿梅雨入りを発表』、『解決の道は開通遠く 宮城の指定廃棄物処分場問題 町道の封鎖解除も調査難しく』、『「韓国 封じ込め可能」 MERS(中東呼吸器症候群)専門家の見方 「感染拡大の変異なし」 渡航歴の確認や迅速検査求める』、『ブラッター会長辞任表明 FIFA汚職引責 5選4日後米紙「立件焦点」』『16年南米選手権中止の可能性も』、『情報流出 年金不審メール4種類 件名周知、感染の17日夜』、『■皇居で比大統領の歓迎行事』(3日付、毎日夕刊)
☆『★ネパール地震救援金贈呈(中日新聞社と中日新聞社会事業団が読者から寄せられた救援金一千万円をネパール国大使館に届けた)』、『小麦畑黄金のあかり 安城』、『〈戦後70年〉戦地で見た希望の芝居 8月名古屋公演 97歳「平和続いて」』、『「若者の意見示せる」「何を基準にしたら」18歳選挙権 高校生ドキドキ=18歳以上に選挙権年齢を引き下げる公選法改正案が衆院特別委で可決』、『名電ブラバン オリコンでも輝く クラシック部門1位』、『年金広がる不安 問い合わせ・苦情15万件超 不審電話相次ぐ』『情報流出Q&A』、『船内か なお多数不明 長江転覆7人死亡、救出続く』、『〈中部の文芸 小説・評論 清水信〉同人雑誌「火涼」「XYZ」など 快感誘う作家論特集』(3日付、中日朝刊)
☆『〈エンドレスウォー 序章対IS最前線①〉「反イスラエル」増幅ISが便乗 貧困少年ら動員 ハマス支配のガザにも触手』、『複数ウイルスに感染 年金情報流出 組織的攻撃か』『年金情報流出で不審電話 機構職員名乗り「なりすまし」懸念』『問い合わせ15万件』『「マイナンバー法案採決先送り』、『MERS(中東呼吸器症候群)拡大韓国衝撃 観光客キャンセル相次ぐ』『有効治療薬なく 20カ国で患者』、『客船転覆なお400人不明 中国・長江 改修重ね重心高く』、『残留農薬格安・手軽にチェック 豊橋技科大など開発』(3日付、毎日朝刊)

六月二日
 深夜未明にかけ。国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長(79)が、スイス・チューリヒで記者会見し、辞意を表明したという。詳細は分かってはいない。でも、あれだけの不祥事を起こしたトップの責任は重く、辞めて当然である。
        ★        ★        
 この町をあるく。
 私の好きなまち。この町とは、名古屋の笹島ガード界隈である。ガードを挟んで東のメーテツ・レジャック側、名古屋駅側がきらびやかな「明」なら、西は駅裏寄りで真っ暗な闇がどこまでも続く「暗」の世界。少なくとも、かつて私が新聞社の社会部員として名古屋中村署を担当していた〝署廻り(サツ廻り)〟記者のころは、そういう印象だった。ここいらは、名古屋西署管内のキャッスルホテルを舞台に起きた愛知医大を巡る3億円強奪事件の犯人を追い求めて、家族を犠牲に寝食も忘れて連日、歩きに歩いた。朝も、昼も、夜も、である。だから忘れられない場所でもある。
 昭和50年代のはじめ。あのころ、容疑者Kが駅周辺のうどんやで働いていたらしい、とのネタをつかんで一帯にあった、うどんやをそれこそ、手当たり次第、虱潰しにつぶしてまわり、とうとうKにたどり着いた。笹島ガードを挟んだ「明」と「暗」部を何度も行ったりきたりして歩き回ったものである。懐かしくない、と言えばうそになる。中村署入り口の路上には決まって飲んだくれた浮浪者数人が、サツ(警察)を寝所代わりにたむろしていた。それこそ、ろれつの回らない語り調で用もないのに「アニさんよう」とよく呼びかけられたものだ。
 当時、ヒマラヤ美術館がすぐ近くにあった。事件取材などで疲れるとは、中村署内の記者室を出て、ふらりと用もないのになぜか気の合う今は亡き杉本画伯の元を訪れたものだ。画伯は、決まってケーキを出して歓待してくださり、いまから思えばあれが激務のさなかの唯一の安らぎのときだったかもしれない。

 なんで、こんな話になってしまったのか。というのは、きょう夕方、笹島ガードを挟んだ西側、駅西地区にあるリハビリテーション病院に「熱砂」の同人仲間を見舞ったからである。彼は最近、転倒した際、運悪く大腿骨の骨を骨折してしまい、リハビリ中の身だが思っていた以上に元気そうで、ホッとしたのである。
        ☆        ☆
 これより先、私は名古屋市千種区のルブラ王山へ。14日に迫った中部ペンクラブの第30回総会と文芸評論家による公開鼎談「同人雑誌の光と影」、「吉村萬壱さんの文学講演会(演題は「小説を書くという在り方」)」「文学賞表彰式・選評」「中ペン30周年と受賞・出版を祝う会」などを進めるに当たっての役割分担につき、念には念をいれての話し合いに、実行委員のひとりとして参加するためである。
 私は、この会議の模様を目の当たりに、いい面から言えば、これも名古屋らしく【全員野球だな】と思った次第。ただ何につけても、もっと効率的かつ有効にできないものか。熱心さには頭が下がるが、どこかちぐはぐで無駄が多過ぎる。これでは進歩がない。時間がもったいない。
        ×        ×
 翁長雄志沖縄県知事のワシントン訪問に合わせ、在米の沖縄県出身者やNPO関係者が1日、ホワイトハウス前で米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古での新基地建設反対を訴える抗議活動をした。この日は紀子・ヘラーさんらが「辺野古新基地NO」と記されたステッカーを観光客らに配り、辺野古移設反対を訴えた。「沖縄に米軍基地がたくさんあるのは知っている。また基地をつくるなんて許せない」とは、ある旅行者。抗議活動は米国の市民団体関係者も加わって3日まで続くという。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 君が行く道のながてを繰り畳ね 焼き滅ぼさむ天の火もがも(あなたが行く流刑地までの長い道程を、手繰り寄せ畳み束ねて、焼き滅ぼしたい。貴男を行かせずにすむ、そんな天の火が欲しい)
 =『志村有弘[解説]現代作家代表作選集第10集(鼎書房)』のなかの〈相聞歌 西穂梓〉より。狭野茅上娘子(さののちがみのおとめ)が恋人中臣宅守(なかとみのやかもり)を思い、歌った

【新聞テレビから】
☆『伝われ核兵器「ノー」 原爆の図6点米国で巡回展』、『ネパールに届け医療 八事日赤 看護師ら第2陣派遣』、『立川流彫刻戻った魂 90年ぶり棟梁 半田の男性「伝承努める」』、『「夏日」「真夏日」各地で最多 東海の5月暑かった 梅雨入り 遅れそう?』、『県営名古屋空港にソーラー機 興味津々 見物人続々』、『公立小中校耐震化95% 「倒壊の危険高い」岐阜14棟残る』『つり天井 愛知ワースト』、『大凧落下重体男性死亡 東近江市長「心からお悔やみ」』(2日付、中日夕刊)
☆『世界最大級の甘い香り 岐阜・可児「花フェスタ」 3万株のバラ見ごろ』、『実質賃金プラスに 2年ぶり 物価上回る 4月0・1%増』、『長江458人乗り客船転覆 中国・湖北省 竜巻にあおられ』、『震度6強で倒壊危険814棟 全国の公立小中 耐震化率は95・6%』、『森脇監督が休養 オリックス』、『九州南部梅雨入り』(2日付、毎日夕刊)
☆『夜の名空港にUFO? 不時着 正体は…世界一周ソーラー機』、『川面に映る技 木曽川うかい開幕』、『重しの車軽くしていた 滋賀の大凧落下 10㌧から2㌧に』、『年金情報125万件流出 機構に不正アクセス 基礎番号や住所氏名』、『日本標的か不明でも行使 集団的自衛権 首相「総合的に判断』(2日付、中日朝刊)
☆『女性鵜匠手綱さばき華麗に 「木曽川うかい」開幕』、『■東海4県確定申告、贈与税が過去最高』、『年金情報125万件流出 職員PCにウイルス 機構対策怠り拡大』『第三者の検証委員厚労省に設置へ』『首相「万全期す」』、【福島第1原発・正門周辺の大気中の環境放射線量 1日正午現在 1.015マイクロシーベルト毎時 数値は東京電力の計測結果から 前日は1.030マイクロシーベルト】(2日付、毎日朝刊)

六月一日
 公的年金の保険料徴収や給付実務を行っている日本年金機構(東京)がウイルスメールの不正アクセスで約125万件もの年金情報を外部に流出した、と発表。幹部らが謝罪したというが、困ったものだ。
 千葉県警が、奈良や京都、山形など全国16都府県、48件に及ぶ寺社の文化財に油のような液体がまかれた事件に関連。米国在住のキリスト教系宗教団体の幹部で医師の男(52歳)を千葉県内、香取神宮に液体をまいた疑いが強まったとして建造物損壊容疑で逮捕状を取ったという。男は現在、米国におり帰国を待って事情聴取し容疑が固まり次第、逮捕する。酒酔いや信号無視など14項目を「危険行為」に指定し、危険な乗り方をした運転者に安全講習を義務付けた新たな改正道交法の運用が全国一斉に始まった。
        ☆        ☆
 電波の日。6月1日といえば、母=伊神千代子、旧姓大脇=が生まれた日。満95歳の誕生日である。
 私の幼いころから母はこの日が訪れると決まって「アノネ、たかちゃん。きょうは、和田に初めて電気がついた日なのだから。おかあちゃん、この日に生まれた」と耳に蛸が出来るほどに教えてくれたので毎年この日がくると「あぁ、誕生日か」と思ってしまう。
 そして。誕生日といえば、もう1人。この日は名前が同じ〝千代〟だったこともあり現役横綱時代からお袋が大好きだった、かつての大横綱、ウルフこと千代の富士(第65代横綱、現九重親方、優勝31回。国民栄誉賞受賞者)の満60歳の誕生日でもある。誕生日に先だち、きのう太刀持ちに白鵬、露払いに日馬富士の両横綱を従え東京・両国国技館で還暦土俵入りが行われたという。還暦土俵入りは私が大好きだった栃錦や初代若乃花、大鵬と続き、最近では2013年6月に日本相撲協会の北の湖理事長も披露している。

――というわけもあって、きょうは午前中「おめでとう」のひとことを言いたくて、妻の舞を伴い母がいる日進市内にある老人保健施設「愛泉館」へ。部屋に顔を出すと、妹夫婦と姪の久美ちゃんがひと足先に訪れており、家族談議に花が咲いたのである。
「くみちゃんがいると、本当に嬉しそうだよね」とは、舞。=この言葉を聞き、くみちゃんが、おばあちゃん(母)の肩をもんでいるところの写真を撮っておけばよかった、と後悔。ふたりとも美人度では負けないだけに、うっかりしていた=

 帰宅後は、きのうまでの睡眠不足を解消しようとバタンキュー。目覚めて、「熱砂」同人から届いていたテーマエッセイ【間違い】の第一弾を編集して公開、その後各紙やメディアのチェックに続き、深夜未明にかけ本欄執筆をこうして続けている。
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 テニスの全仏オープン。男子シングルス4回戦で日本の錦織圭(日清食品)はテイムラズ・ガバシビリ(ロシア)と対戦。6―3、6―4、6―2で下し自身初の8強入りを果たした。日本男子勢の8強入りは1933年いらい、82年ぶり。4強入りをかけた準々決勝はテニス界のモハメド・アリと言われるジョーウィルフリード・ツォンガ(仏)で2日行われる。
 1日開かれた衆院の平和安全法制特別委員会。この席で安倍首相は、米軍以外の他国軍の後方支援を行える〝重要影響事態〟につき「中東、インド洋などで、かりに武力衝突などが発生した場合、法理論上、後方支援はあり得る」と述べ、中東やインド洋への自衛隊派遣を念頭に置いていることを明らかにした。町村信孝前衆議院議長がきょうの午後、東京都内の病院で脳梗塞のため亡くなった。70歳だった。
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【きょうの一文・ことば】
「おばあちゃんが(この世に)いたからこそ、こうしてみんな生きているのだよ」=6月1日、日進市内の老人保健施設「愛泉館」にて。母の誕生日祝いに訪れた姪の久美ちゃん
「この子(後の横綱貴乃花)なら自分のあとをがんばってくれるな、て。ニャッと笑って。託せるかナ、と思った」=1日夜CBCテレビ『〈NEWS23〉九重親方土俵入りで』の番組中で。貴乃花に敗れたときにふれて。九重親方の回想

【新聞テレビから】
☆『口永良部島へ30人一時帰島 噴火後初』『「ありがたくて泣きたい」家や畑へ急ぐ』『避難先の屋久島で小中学生が初登校』、『他国軍支援「中東、インド洋も」 衆院特別委 首相が地域例示』、『寺社に油 男に逮捕状 建造物損壊容疑 米在住、邦人医師』『「油で寺社清めた」医師、宗教団体HPに動画』『被害国宝「全容解明を」』(6月1日付、中日夕刊)
☆『品格ある日米安保体制へ基地問題解決を 翁長知事が米で会見』、『北大チーム発表 恋する文鳥の歌 リズムに乗せて くちばしの音で拍子』、『新城住民投票 市長「見直し案示す」 新庁舎計画 反対多数』、『寺社に油 レンタカーで奈良走行 逮捕状の男 事件と関連捜査』、『安保法案審議 自衛隊員の安全確保強調 首相「施策十分に実施」』『やじは改めて謝罪』、『設備投資7・3%増 8四半期連続 経常益は0・4%増 1~3月期』、(1日付、毎日夕刊)
☆『安保法案「説明不足」81% 全国世論調査 反対が賛成上回る』『国家総動員法成立議会が止められず 日大・古川教授 当時を分析』、『『過労死基準』超 依然7割』『大手企業調査 長時間残業改善なく』、『新庁舎「大幅縮小」過半数 新城・住民投票 市計画見直しへ』『浮いた建設費で人口減少対策を 投票の新城市民』、『700㌔大凧落下1人重体 東近江、見物エリア3人重軽傷』『直前補修バランス悪く』(1日付、中日朝刊)
☆『「公害、繰り返さぬ」新潟水俣病50年で式典』『水銀健康被害全容解明遠く』『環境相と懇談会患者側から怒号 救済策答えず』、『還暦ウルフ=大相撲で歴代3位の通算31回の幕内優勝や歴代2位の通算1045勝などの記録を打ち立て、国民栄誉賞にも輝いた元横綱・千代の富士=土俵入り』、『20年に1度 御用材のお通り 桑名=旧東海道の名所「七里の渡し場」跡にある鳥居の建て替えに使うご用材をお披露目する「お木曳き」が桑名市内であった』、『無資格でレーザー脱毛 愛知県警 岡崎の元経営者逮捕 医師法違反容疑』『「ドクター」名札なし/触診もなく契約/2回目以降医師不在 名古屋で記者が体験』(1日付、毎日朝刊)

15年6月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十七年六月三十日
 横笛レッスンで大須の師匠宅へ。
 平城山(ならやま)をふいたが、この曲は何度ふいても落ち着く。このところ自宅でゆっくりふいている時間こそなかったが「アラッ、ちょっと。いいじゃないの。その調子」とは、師匠からの勇気づけか。下手なりに、まずまずの調べには、内心少しだけ満足。そろそろ暗譜し、情緒たっぷりにふかねば、と決意を新たにした。
 名鉄車内で百田尚樹の「夢を売る男」を読みながらの行き帰りとなったが、彼の小説は好い点を突いてはいる。が、やはり軽薄に過ぎ、気高さに欠け、書き飛ばしの言いたい放題で奥ゆかしさに欠ける。それに比べたら、以前読んだ橘かがりの「焦土の恋」は純粋さと情熱、取材の厚み、歴史を見る目…と、どの面からみても私が読む限り、数段上だ(比べること自体よくないかも知れないが)。それに橘さんの小説には、人間に何より大切な〝恥じらい〟が、全編を通じてどこかしら、に潜んでいる。
 文学は作者を露呈するナ、と思った次第である。
        ♪        ♪
 神奈川県の箱根山が12世紀後半~13世紀いらい800年ぶりに小規模噴火、気象庁は火口周辺警報を出し、噴火警戒レベルをこれまでの2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。箱根町では噴火に伴い、避難指示区域を大涌谷の半径1㌔に拡大。九州の鹿児島・奄美地方では相変わらずの雨続きで、雨量は平年の3倍に達し、きょうはトカラ列島の口之島で76世帯、127人に避難勧告が出されたという。

 この日、新幹線東海道線の新横浜―小田原間の車内で男がポリタンク入り油を自らの体にまいてライターで火をつけ、焼身自殺、車内が一時パニック同然に。騒然と化した。男に何があったかは、わからない。でも、これでは乗り合わせた人たちがたまったものでない。運悪く煙を吸った女性1人が死亡、26人が重軽傷を負うという新幹線史上、初の犠牲者が出た。世のなか、何が起きるやら、知れたものでない。
        ★        ★
 午前11時半ごろ、東京発新大阪行き東海道新幹線「のぞみ225号」(16両編成、乗客は約800人)が新横浜と小田原間を走行中、先頭車両の1号車で乗客の男が油をかぶって火をつけたため、新幹線は緊急停車。乗務員が消火に当たったが、火をつけた男は1号車の1列目と2列目の辺りの通路で倒れており、まもなく死亡が確認された。また煙を吸い込んで1号車と2号車の間のデッキで倒れていた女性も、心肺停止で死亡した。
 事件発生直後、1、2号車の車内には煙が充満。1、2、3号の乗客らは、煤だらけになりながら、はって他の車両に移動。このため東海道の全線が上、下線とも運転をストップ、午後2時過ぎに運転を再開した。
 その後の調べで、男は東京都杉並区に住む林崎春生容疑者(71)、死亡した女性は横浜市の整体師桑原佳子さん(52)と判明。警視庁は殺人と放火の疑いで林崎容疑者の自宅を家宅捜索することにしているが、歯ブラシやティッシュ類が入ったリュックサッなどをを調べた段階では今のところ、遺書はみつかっていない。
 目撃した乗客によると、1号車の3列目くらいの座席にいた林崎容疑者は10㍑入りくらいの白いポリタンクを持って車内通路を行ったり来たりするうち、入っていた液体をいきなり周辺にまき、自分もかぶってライターで火をつけた。
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 今回の思ってもいなかった新幹線車内での焼身自殺は、男が油入りポリバケツを車内に持ち込んでいたなど、はしなくも安全面での無防備さを露呈した。この事件を見る限りこれまで「安全」が強調されていた新幹線もたまたま事件が起きなかっただけで、むしろ〝ダモクレスの剣〟下も同然のなかを走ってきた、といっても過言でない。
 1日に42万人もが利用する、と言われる新幹線。乗客が乗り降りするつどの手荷物検査など、とても至難の業ではあるが、せめて警備面での万全な態勢は当然の責務といっていい。来年の伊勢志摩サミットを控え、イスラム国のテロ集団に狙われたらと思うと、ゾッとする。この際、鉄道全体の再点検と常時警備態勢の万全化を願いたい。
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【きょうの一文・ことば】
 下村博文文部科学相は六月上旬、全国立大に卒業式と入学式で国旗掲揚と国歌斉唱をするよう要請した。実態は、「お上の言うことには何も考えずに従え」という踏み絵にみえる。「物言えば唇寒し」の空気がじわじわ広がるのが怖い。……現政権は、自主的な思考や判断を捨てて国に従う体質を社会に醸成しようとしてはいないか。「触らぬ神にたたりなし」と見て見ぬふりをしたら、その先に何があるだろう。
=30日付中日夕刊『〈◆記者の眼 出田阿生〉国旗・国歌国立大に要請 実態は学問の府に「圧力」』の解説記事のなかから。東京文化部・出田阿生

【新聞テレビから】
☆『新幹線乗客 油かぶり火災 小田原1人死亡、1人心肺停止』『「火災 緊急停止します」逃げる乗客 スス汚れも 新幹線車内緊迫 付近「タイヤ燃やすような臭い」』『「車内焦げ臭い」騒然 名古屋駅大混乱 ツィッター情報発信』『「テロ可能性は不明」国交省鉄道局』、『原発避難自殺に賠償命令 福島地裁判決 東電に2700万円 妻「仏壇前で謝罪して」』、『箱根山ごく小規模噴火か 警戒レベル3に引き上げ』、『議員所得平均2427万円 衆参、昨年分 歳費満額に戻り増加』『維新・今井氏 トップ8042万円 東海3県国会議員』『東海3県知事は所得増 14年報告書 名古屋市長は793万円』(30日付、中日夕刊)
☆『ギリシャ「返済不能」 債務不履行強まる きょう期限』『(チプラス)首相が辞任示唆 再建案支持なら』『NY株350㌦安 2年ぶり下げ幅』『東証小幅反発』、『米TPA(大統領貿易促進権限)法成立 大統領署名 TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉加速へ』(30日付、毎日夕刊)
☆『安保法案反対165万人署名』『政府、謝罪を拒否 報道圧力発言「自民の問題」』『「日本の将来に禍根』沖縄知事が自民批判』『「言論弾圧に断固反対」 報道圧力、新聞協会が声明』『「与党政治家は暴走」安保法案反対 署名提出の市民団体』、『〈戦後70年〉笠木さん作詞弾圧がテーマ 「反戦僧侶」歌い継ぐ』『名城復元「まず市の判断」 文化庁木造以外も排除せず』(30日付、中日朝刊)
☆『被ばく線量 避難誘導者上限引き上げ 原発再稼働に備え検討』、『ギリシャ銀行閉鎖 戦争前夜のよう 国民に不安 食品買いだめ』『世界同時株安の様相 ギリシャ余波、一部で3%超』、『「報道の自由を否定」新聞協会・日本記者クラブ』『在京紙危機感濃淡 圧力発言各紙が批判』『「沖縄に無理解、悲しく怒り」翁長知事』『百田氏発言謝罪求める 宜野湾市議会』、『自民勉強会 首相「極めて遺憾」野党、政府に謝罪要求』、『社長襲撃 工藤会系2審も無罪 福岡高裁判決「決定的証拠ない」』、『〈訃報〉歌誌「コスモス」 宮英子さん98歳=26日、胆のうがんのため死去。夫・宮柊二の「コスモス」創刊に参加。歌集「西域更紗」で詩歌文学館賞など』【福島第一原発・正門周辺の大気中の環境放射線量 29日正午現在0.957マイクロシーベルト毎時】(30日付、毎日朝刊)

六月二十九日
 夕刊によれば、あの富士山が和歌山から望めたという。昔、志摩の海で地元の男たちが下帯ひとつの裸で〝センゲ、センゲ〟と数珠を手に呪文を唱え、遠くの富士を仰ぎ見る光景を取材したことはあるが。まさか和歌山県から、とは。

 29日付毎日夕刊『322・9㌔先から望む富士 那智勝浦の峠 奈良の住職が撮影成功=那智勝浦町の色川富士見峠から撮影された富士山、28日午前4時10分ごろ、新林正真さん撮影』に掲載された1枚。
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        ☆        ☆
 鹿児島県徳之島が50年に1度の大雨。神奈川県箱根町の早雲山駅一帯では、細かい白い粒子が強くなったり弱くなったりして空から降り注ぎ、火山性微動が観測され火山性地震も相次いだという。不気味だ。

「EUには残りたい。でも、緊縮はいや」。財政危機で債務不履行(デフォルト)による経済破綻寸前のギリシャ。この国では今、銀行も休業。国民の不安が高まっている。一方のEU。本音は、ギリシャにはユーロ圏に留まってほしい。ユーロ圏から離脱すれば、ロシアが接近しロシアサイドに行ってしまい、経済が大混乱に陥るからだ。
 憶測が飛び交うなか、日本の経済学者の間では「お金は経済の血液。ギリシャ経済が破たんすれば、EUはおろか、世界じゅうの金融危機が起こりかねない」との声も。なかには、この際、いっそのこと、ギリシャをいったんIMFの管理下に置いて立て直すべきだ、と主張する人まで出ている。
        ☆        ☆
 鼻炎でこのところ少し元気のないシロちゃん。病院に行ってからは、少し元気に=29日夜、自宅にて
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 高齢もあって、このところ鼻炎気味でのどをゼイゼイさせていた、わが家のもうひとりの主役で〝お姫さま〟でもある次女猫シロちゃん=彼女は以前、反響を呼んだ私の記者小説集「懺悔の滴」(人間社)の表紙を飾った〝神猫〟でも知られる=。最近、和歌山県の和歌山電鉄貴志駅の三毛猫駅長さんで知られた「たま」(その後、名誉永久駅長)が鼻炎をこじらせ心不全で亡くなったこともあり、妻の提言により大事をとって朝一番で近くの愛北動物病院で診てもらった。
 この結果、きょうの体重は2・9㌔でまずまず。ではあったが、体温が37度2分と、猫にしては少し低いと分かった。歯も診て頂いたが、どうしても高齢(19歳)ということもあって、ボロボロ。でも「年相応に大切にするためにも、あまりいじくらない方がよい」との診断で結局、注射を1本だけ打たれ、しばらく様子をみましょう、ということにあいなった。
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 安全保障関連法案を審議する29日の衆院平和安全法制特別委員会。自民党の勉強会で報道機関への圧力を求める発言があった問題で木原稔青年局長が更迭されたことについて「大変残念な事態だった。こうした事態に至らないため、何かできなかったのかとの思いだ」と加藤信彦官房副長官。今の流れを見ていると、安全保障関連法案の潮の目が逆転し、この先廃案も十分ありうる気がしてきた。さて、どう推移するのか。
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【きょうの一文・ことば】
「日本は私に自由を与えてくれた土地でした。そして日本人は私が田漢のめいであると知って尊重してくれました」「訪日直後は心に戦争の恨みがありました。でも、日本に暮らして日本人の良さを知り、かけがえのない多くの友人ができました」=29日付中日夕刊『文革で獄死 中国国歌作詞者のめい 迫害乗り越え日中交流』『田偉さん 避難先日本で京劇芸術団』の記事から。田偉さん(兵庫県の日中親善大使)

【新聞テレビから】
☆『東証急落一時500円超安 ギリシャ情勢不安視』『ギリシャ銀行営業停止 きょうから資本規制導入』『アジア投資銀50カ国署名 設立協定式 比など7カ国見送り』、『首相 報道圧力「遺憾」 表現の自由「民主主義の根幹」』、『照ノ富士「優勝争う」 名古屋場所番付発表』、『積み重ねたチャオ23カ国 安住の地 瀬戸でれんが販売』、『ソーラー機再び旅路へ 1カ月ぶり名古屋空港を出発』、『油井さん飛行影響なし 米ロケット爆発 物資は十分確保』、『留置の男性が死亡 江南署』(29日付、中日夕刊)
☆『ギリシャ資本規制 銀行6日まで閉鎖』『ギリシャ再建案公表 欧州委、国民投票賛成促す』『アジア投資銀署名式 北京 年内の設立急ぐ』、『自民処分「残念な事態」報道圧力 官房副長官が答弁』、『ミラノ万博に伊賀忍者参上 日本館イベント』、『米無人ロケット爆発 NASA(米航空宇宙局) ISS(国際宇宙ステーション)へ輸送手段失う』、『LGBT(性的少数者)大行進 同性婚容認祝う サンフランシスコ』、『〈次代へ―千の証言〉原爆の話怒られた 広島被爆2世風見しんごさん(52) 家族が口閉ざした思い演技で代弁』(29日付、毎日夕刊)
☆『養蚕復活へ世界遺産タッグ 白川村富岡 飼育で協力』、『ギリシャ支援増額せず 欧州中銀決定 迫る債務不履行(デフォルト)』、『台湾火災 重軽傷498人に 邦人2女性重傷 粉じん爆発か』『カラーパウダー使用 日本でも』、『谷垣氏「申し訳ない」 報道への圧力発言で謝罪』、『輝けチーム息子重ね 落雷故安藤投手の母、託す夏 扶桑の誠信高校』『刈谷市長に竹中氏3選 無投票』(29日付、中日朝刊)
☆『なでしこ4強 W杯 重圧はね返し 泥臭く』、『戦地のはがき「重い」 ビルマ日本兵宛て132通 英から遺族に 海軍入隊の弟「体に注意して」絆物語る』、『将棋女流三級に ポーランド24歳 外国人初』、『秋篠宮ご夫妻結婚25年 自己採点仲良く「可」』(29日付、毎日朝刊)

六月二十八日
「あぁ 被災地は」高濃度の放射線に汚染されるなか、民家周辺の草は除染もされないまま伸び放題、どうしてよいものか。お先真っ暗だ=浪江町の帰還困難区域で
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        ★        ★

 日曜日。東日本大震災で壊滅的被害を受けた宮城県石巻市で第1回いしのまき復興マラソンがあり、全国から集まった2800人が仮設住宅の並ぶコースを、1日も早い被災地再生を願ってひた走った。石川県金沢市では氷室から雪を取り出す伝統の氷室開き。

 私はといえば、相棒の運転手を兼ねショッピングセンターまで、はよかったが。店内の靴屋まで連れていかれ、強引に3足を買わされた(というより、妻が自らの判断で購入)。
「放っておいたら、いつまでも、そのままじゃないの。底が抜けていても履き続ける、だなんて。あなた、ヒトサマに笑われるよ」ときた。私は現役の記者時代から取材で歩き回り、やがて靴底が減り、ボロボロになったままの靴を履くことに内心、快感を覚えてきており、このことは十分、承知之助のはずだが。とうとう、見るに見かね運命の日がやってきたか、と観念。「でも、これまでの靴は俺の証し。まだ履くから処分しないように」と。くぎを刺しはしたのだが(どうせ、そのうち無情にも処分されるだろう)。
        ☆        ☆

〝ゴッホの農夫気分〟の私も長い影に変身。量はごく少量だが、収穫されたナス、ピーマン
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 やれやれ、と店を出ると、今度は「畑を見に行こうよ。気になるから」ときた。デ、いったん買い物した荷物を自宅においてから再び畑へ。共に草引きをしながら、なんでオマエたちはこんなにも大きくなるのか、と聞いてみるが黙して語らない。鎌を手に作業を進めるうち、ふと東日本の福島第1原発事故の被災地に横たわっていた、あの未除染のままの雑草畑が脳裏に浮かんだ。
 と同時に「ここの畑の土や草たちは、放射能に汚染されることもなく、まだまだ健康で幸せなのだ。恵まれている」と思う。草引きの合間には、少量ではあるが、私たちとしては初のナスとピーマンも収穫でき、先ほどまで怖い顔をしていた妻の顔がパッと明るく光り輝いたのである。「紫蘇までとれた、だなんて。何も植えてなんかないのに」。嬉しそうな顔を前に「(畑に来て)よかった」と思う。
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 22日に16歳で亡くなった和歌山電鉄の三毛猫駅長「たま駅長」の社葬がきょう、和歌山県紀の川市の貴志駅で営まれ、ファンら約3千人が別れを惜しんだ、という。この日は駅長室にありし日の遺影と陶人形、遺骨が並べられ、小嶋光信社長が「たまちゃんは、地方鉄道の救世主として、この世に現れてきたのではないかと思っている。9年間も一緒に働けたことを誇りに思う」と述べ、名誉永久駅長の辞令を交付。「これからも『たま大明神』として、和歌山電鉄はじめ、世界の地域の公共交通を守ってください」と語った。同社はたま駅長の像を建てることも検討中だそうだ。
 サッカー女子W杯カナダ大会の準々決勝。27日(日本時間28日)エドモントンで行われ、連覇に挑むなでしこジャパンがオーストラリアを1―0で下し、準決勝進出を決めた。0―0で迎えた後半。酷暑のなか、日本は後半26分、大野に代わって岩渕真奈が途中出場。その岩渕が42分、ゴール前の混戦からのこぼれ球を右足で拾って決め先制。この1点を守り切りオーストラリアを破った。準決勝は7月1日(日本時間2日午前8時)、イングランドを相手にキックオフする。
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【きょうの一文・ことば】
 三月十日南無十万の火の柱 古谷 治(91)千葉県我孫子市/静かな中に悲惨な大空襲で亡くなられた人々を悼むと同時に、結局、戦争を引き起こしてしまったという自分たちの無念と反省の気持ちが伝わってきます。ここに惹かれました。耳から聴くと、言葉の響きがいい感じだし、敬虔な気持ちもある。鎮魂の中に、平和に対する祈りが朗々と詠まれている。=28日付中日朝刊『〈私が選んだ平和の俳句〉人間の愚かさ自戒込め』から。作家・五木寛之さん
『あの日から』『あの日』をぼくらは知りたくない 佐伯遥菜(11)愛知県尾張旭市/「あの日」は、終戦なら八月十五日、沖縄(慰霊の日)なら六月二十三日、あるいは3・11(東日本大震災)といった過去を象徴する日でしょう。作者は、そんな「あの日」がいつか未来に起こり、その日を振り返って「あの日から」と言う時が来るという、おそれを感じ取っている。「あの日」が過去のものだけではないと直感している。すごい感受性です。結句の「知りたくない」の字余りもよく効いています。=28日付中日朝刊『〈私が選んだ平和の俳句〉「当たり前」遠ざかる不安』から。歌人・俵万智さん

【新聞テレビから】
☆『〈未来世紀ジパング〉ブータン幸福の真実! 質素な生活が一変』(28日夜、三重テレビ)、『〈情熱大陸〉世界を席巻! カラダで語る23歳 女性ダンサー=菅原小春=の表現法「ダンサーは主役になりうる表現者」 世界を渡り踊りまくる』(28日夜、CBC)
☆『〈私が選んだ平和の俳句〉世代超え祈りと願い日々つなぐ』『〈平和の俳句 戦後70年〉最年少4歳花と家族重ねて 小牧、兄も入選 親子で戦争考える=愛知県小牧市の萩原晶子ちゃん(4歳)の俳句が〈平和の俳句 戦後70年〉に選ばれ、28日付1面で紹介された ♪へいわとはおはながげんきにさいている』、『聖火台希望リレー 国立から石巻へ』『報道圧力発言4氏処分 自民、青年局長は更迭』、『ギリシャ金融支援 EUが延長認めず』(28日付、中日朝刊)
☆『〈Sストーリー〉70年爆心の街CGに――広島「生き残り」の映像作家』、『世銀出身8人協力 アジア投銀設立準備』、『ネパールの窮状知って 全壊の家屋、テント生活… 菰野の夫妻写真展開催』、『「冗談で大騒ぎ卑劣」百田氏講演で「本音」「朝日、毎日、東京もつぶれて」』、『女子高生リフレ摘発 労基法違反容疑 経営者2人逮捕』『自称18歳の大学生 記者、事前に潜入取材 客の95%「裏オプ」/週3日で月80万円稼いだことも』(28日付、毎日朝刊)

六月二十七日
 女性たちの、どこまでも明るく幸せな声が響き渡った=名古屋市女性会館3階で
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 きょうは音楽の、限りなき力を感じる日となった。
 朝早く。「イーブルなごや・フェスティバル」が行われている名古屋市女性会館へ。ここで名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟の女性たちによる童謡と唱歌の数々、持ち歌として誕生した団歌〈愛のラブバード(嶺田久三作曲、伊神権太作詞)〉の発表会に合わせ、作詞者として何か話をしてほしい―と合唱団の主宰、嶺田久三さん(84)から頼まれていたためだ。

 私は、そのなかで先に21日付世界日報で【「ばあちゃん合唱団」ネパール男性との恋歌をもとに新曲 名古屋市で今月末発表】と報道された〝ばあちゃん合唱団〟の〈愛のラブバード〉誕生秘話について説明。小説「カトマンズの恋」をウエブ文学同人誌「熱砂」に発表後に周囲から勧められ書いた詩が中国人ソプラノ歌手、張柳春さん(名古屋市在住)の作曲で恋歌「カトマンズ・ラブバード」に生まれ変わったのが直接の引き金になったことなどから話しをすすめた。
 そして。昨年秋、名古屋の電気文化会館ザ・コンサートホールでのソプラノ張柳春リサイタルでこの恋歌の存在を知った嶺田さんが「せっかくなので、音階をより歌いやすくして〝ばあちゃん合唱団〟の持ち歌としても歌っていきたい」とあらためて作曲、詩も曲に合わせて手直しして新曲として誕生したいきさつに始まり、実在する小説のモデルの存在や作詞者として、この歌への思いと期待、思いやりの大切さ、歌詞のネパール語への翻訳話などについても話しをさせて頂いたが、皆さん、うなづいて聞いてくださり嬉しく思った(詳しくは、本紙「熱砂」〈WORLD WINDOW―世界の窓―〉をご覧ください)。

 最後に私は質問に応じる形で2カ月ほど前、4月25日に起きたネパール大地震のその後に触れ「今、ネパールの方々はガレキと化した町や村など大変苦しいなか、みなさん仮設テント張りなどを進め、家族はじめ友人、知人が力を合わせ復興への道を歩んでいる。歌のモデルとなった日本人女性とネパール人男性、長谷川裕子さんとニルマニさん夫妻も支援活動に日々、汗を流して全力を注いでおいでになるので、全員で1日も早い復興を祈りましょう」と結んだが、会場からは「早く元通りになるといいですね」と気遣う声が相次いだ。

 この日は、話を終えたあと、名鉄犬山線に乗車。西春駅で降り、名鉄コミュニティサロン西春へ。ここで月1度開かれているアンデス出身プロ奏者が教える南米楽器、サンポーニャの「ロべちゃん’sスクール」を受講するなど、結構ハードな1日に。でも、このサンポーニャ、つい最近までは手も足も出なかったが、前回あたりから吹くコツといったようなものが少し分かりかけてきた。この先、ふける気がしてきた。
 というわけで、音楽漬けの日とあいなった。
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 夜。何げなくテレビをつける。
 と、目の前に〈音楽の日スペシャルメドレー〉の字幕が映り、SMAPが「世界に一つだけの花」を歌っていた。ほかにPerfumeの「Pick Me Up」、西野カナの「もしも運命の人がいるのなら」、五木ひろしの「契り」、郷ひろみの「100の願い」と、どれも人々の心を動かす詞とメロディーで、参考になったのである。特に「Pick Me Up」は初めて目にするもので、振り付けが見る者の心を揺さぶる、革新的といってもよい新鮮な内容で音楽界のニューウェイブを感じさせるものだった。
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【きょうの一文・ことば】
 私たち〝ばあちゃん合唱団〟メンバーは東日本の被災地を訪れるつど、仮設住宅横のちいさな空き地をステージに日本の唱歌や童謡を歌います。仮設で住む皆さんと一緒に歌ってくるのです。歌いながら共に思うことは、いつだって〈今が始まり〉。そう〈今が始まり〉という気持ちなのです。大震災で流れ着いたピアノ、超音波でピアノ線が洗い直され、再生された復興ピアノで秋には多くの方々の温かいご理解、協力もあって復興を願う演奏会が実現します。団員たちは、皆さん大変張りきっておいでですよ。=27日朝、〝ばあちゃん合唱団〟の発表会を前にした雑談のなかで。嶺田久三さんが私に語ってくださった
 
【新聞テレビから】
☆『自民、青年局長更迭へ 勉強会代表 安保法案影響懸念』『百田氏発言「看過できぬ」抗議声明 沖縄選出国会議員ら』、『★高畑監督が(米アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーの新規)会員候補に』、『「イスラム国」がテロ犯行声明 チュニジア、死者39人に』、『ギリシャ5日に国民投票 首相意向 再建策、EU案に賛否』、『カメラ女子(東京都世田谷区の写真家、山本まりこさん)てくてく発信 熊野古道伊勢路 170㌔撮り歩き、ネットで評判』(27日付中日夕刊)
☆『〈〇eye見つめ続ける大震災〉漁で生きる意地 葛藤の海 福島の若者たち』、『4カ国テロ死者116人 チュニジア IS犯行声明』、『ギリシャ緊縮案国民投票 EU案の賛否問う 来月5日』『月末に支援期限 EUの対応焦点』、『沖縄選出議員百田氏に抗議 「表現の自由に反す」』、『〈次代へ―千の証言③〉真っ黒の遺体抱え 神戸の工業学校生だった大村昆さん(83)空襲後 駆り出された犠牲者搬送』、『御嶽山小屋の写真投稿 規制区域内侵入者か 登山サイトに 自治体「やめて」』、『インクを布に印刷→電子回路に スポーツ分野に活用期待』(27日付、毎日夕刊)
☆『沖縄2紙が抗議声明 報道規制発言「言論弾圧の発想」』『〈抗議声明全文〉権力批判できる社会が健全』『衆院委で批判相次ぐ 首相、発言議員処分せず』、『御嶽 警戒レベル引き下げ 気象庁 活動低下3から2に』(27日付、中日朝刊)
☆『憲法守れ! 学生らデモ』『自民勉強会 報道に圧力 首相「遺憾」 安保特委批判噴出』『沖縄2紙が抗議声明』『百田発言「沖縄ばかにしている」 地元「背景無理解」あきれ』『「雑談の中 冗談で言った」 クローズな場で私人として発言 百田氏説明』『沖縄の2新聞 シェア9割超』、『チュニジア ホテル襲撃28人死亡 クウェートでもテロ 仏工場で爆発』(27日付、毎日朝刊)

六月二十六日
【あぁ有情 被災地は】南相馬市の仮設住宅で目にした藤島昌治さんの〈叫び〉にも似た作品
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 東北南部が、例年より2週間遅く梅雨入り。チュニジア、クエート、フランス南東部リヨン近郊でテロが続発。チュニジアでは27人が死亡。フランスでの犯行は工場が狙われ被害男性の切られた首とメッセージが残され、イスラム過激派組織による犯行とみられ、オランド大統領がEU首脳会議が行われているブリュッセルから急きょ帰国する騒ぎになっている。

 1日じゅう、雨、雨、雨だ。確かに雨は、うっとうしい。第一、外出時に傘をささなきゃならない。でも、私は雨が好きだ。雨の、あの物言わぬ、囁きかけてくるような音が好きだ。ときには、心身に積もり積もった汚れを洗い流してもくれる。ひと口に雨といっても、シトシト雨があれば、土砂降りのザァーザァー雨、天城峠に代表される、あの情念のほつれとも言える私雨(わたくしあめ)、知らないうちに放射能を含ませられ人びとを苦しめ続ける【悲しい雨】と、いろいろある。
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 沖縄の地元2紙、琉球新報と沖縄タイムスをつぶさないといけない(百田尚樹氏)マスコミをこらしめるには経団連に頼んで広告料収入をなくせばいい(自民党の安倍首相に近い若手議員グループ「文化芸術懇話会」による勉強会への出席議員)。この問題発言は、きょうの安全保障関連法案に関する衆院特別委員会の席でも民主党の寺田学氏から「新聞で報道され、開いた口がふさがらなかった。ゆゆしき問題だ」と指摘されたが、これを暴言と言わずして何をかいわんやだ。
 ちなみに安倍首相は「自民党は自由と民主主義を大切にする政党だ。報道の自由は民主主義の根幹という中での議論だと思う。党の正式な会合ではなく、有志の会合だ」と苦しい弁明だったが、誰が聞いても意図を持った〝過剰発言〟だったことは確かだ。もし【つぶせ発言】が事実としたなら、百田なる人物、思い上がりが過ぎる。文を書くモノにとって一番大切な品格に欠ける。書く資格がない。
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【きょうの一文・ことば】
「つぶさないといけない」という発言は沖縄二紙のみならず、国内のマスメディア全体の報道・表現の自由に対する重大な挑戦、挑発である。沖縄の現状を全く理解しておらず、残念である(琉球新報社・潮平芳和編集局長)七十年前の沖縄戦で、沖縄は本土の「捨て石」にされた。「中国に取られれば目を覚ますはずだ」との(百田)発言は、再び沖縄を捨て石にしようとする発想で、断じて許すことができない(沖縄タイムス・崎浜秀光編集局次長)
=26日付中日朝刊『政府批判するマスコミ「つぶす」 自民改憲派勉強会で百田氏ら』の記事のなかで。抜粋

「ゲテモノと本物は紙一重。いつか変わる時が来るから、絶対にあなたの絵を変えてはいけない」=26日付中日夕刊『生誕110年片岡球子展 名古屋・栄 愛知県美術館 心つかむ面構え 独創的で大胆な作品』の記事のなかで。日本画の大家小林古径が、若き日の片岡球子(1905~2008年)の絵を評した言葉として紹介

【新聞テレビから】
☆『サツキマス各務原の水族館で展示 「幻の魚」狙う感謝の流し網』、『茶の木人形結構なお点前 南知多出身、京都・宇治の木彫家』、『議員勉強会「沖縄2紙つぶす」発言 首相「事実なら遺憾」』『安保今国会で成立明言 首相「じっくり時間取った」』、『豪快水のアーチ 黒部ダムで観光放水』、『研究者の国際的活躍へ道 名大、海外大と「共同学位」 1年以上留学条件 今秋から全国初』(26日付、中日夕刊)
☆『妖怪ウォッチ人気キャラ1位 「アンパンマン」抜く』、『〈次代へ―千の証言〉母を苦しめた原爆 広島で生まれ育った 平幹二朗さん(81)チャンバラ仲間ほとんど亡くなった』、『名古屋の胡弓奏者ガダルカナルへ「命と平和 響かせたい」戦死の伯父、慰霊の旅』、『外相会合は広島で 伊勢志摩サミット 財務相は仙台 政府発表』、『百田氏発言自民謝罪 「新聞社つぶせ」党内にも懸念』、『市議「宝塚がHIV感染中心に」 本会議性的少数者条例巡り 後日、発言撤回』(26日付、毎日夕刊)
☆『3万通 読者が詠んだ 平和の句 開始から半年』、『秘密法適正評価を開始 防衛省職員など精神疾患調査も』、『ギリシャ支援また持ち越し ユーロ圏財務相会合』、『闇サイト殺人死刑執行 娘に報告しない 心晴れぬ利恵さん母』、『師走の終バス延長 名古屋市、金曜試行』、『誤って入りふた開かず ドラム式洗濯機 窒息?7歳死亡』(26日付、中日朝刊)
☆『広島原爆断定の原本 投下4日後土壌調査 京大元教授=荒勝文策さん(故人)= 遺品から発見』、『タカタ会長謝罪 欠陥エアバッグ 辞任は否定』、『日中海空連絡体制 来月上旬合意』、『マッカーサー記念室 来月公開』『日章旗遺族の元に 「父のもの初めて会えた」米国から』(26日付、毎日朝刊)

六月二十五日
 「たまちゃん」の死、に声をあげて泣いたあと、目をうるるんとさせる長女猫こすも・ここちゃん。彼女は、人間なら百歳近く。ことし20歳を超えた。でも、まだまだ若い=25日夜写す
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 和歌山電鉄の貴志駅長だった「たまちゃん」が天国に召され、わが家の愛猫ふたり、長女のこすも・ここちゃんと次女シロちゃん(正しくはトンヌラ)は、どこか寂しげだ。特に、ここの場合は長老だけに、「まだまだ若かったのに。何かと心労が重なったに違いないよね」と目で訴えかけてくる。
 そんなわけで、きょうは同じネコ族としての悲哀というか。一日、そんな悲しそうな表情でいた。「このうえは、後継者の〝にたまちゃん〟にがんばってもらうしかないわよネ」と何度も思い出すかの如く〈ニャ~ン、ニャン、ニャン。アウ、アウ〉といって私をのぞきこみ、私はそのつどウンウンとうなづいてやる。

 でも、あえて、ここはココデ言う。「たまちゃんは超多忙ではあったようだが、私たちと同じくニンゲンたちに愛されて大切にされ、幸せだった。東日本大震災と福島原発事故に遭った同胞のことを思って下さい。みんな今も放射線物質の恐怖のなかで生きているのだから。なかには、家族と離れ離れになり野ざらし同然で生きている仲間たちもいるに違いありません」と。そして。こうも付け加えるのです。「なんでヒトが自ら首をしめ苦しんでいる人災に私たちまでが遭わなければにならないのですか。仲間たちの多くが、既に餓死していると思うと…、不憫でなりません」。
 ココデ「たまの死であろうがなかろうが、ボスちゃん(こすも・ここの別名)にとっては関係ないんだよ」と外野スズメの声。「いやいや、そうじゃない。ボスの顔となき声を、よく確かめてみろよ。おまえには嘆き悲しんだ表情が分からないのか」と半ば、妄想状態の私。ホントのところは、彼女しか知らない。
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 ロシア上院が、ロシア200海里内でのサケ・マス流し網漁を来年1月から禁止する法案を可決。これまで日本の漁船はロシアとの政府間協議に基づき、一定料金を支払って漁を続けてきたが、法案が成立すれば、来年から漁ができなくなるという。漁の拠点根室市の花咲港では、当然ながら漁業者から強い不安の声が上がっているという。
 ある漁業者は「この先どうやって生計を立てていったら良いのか」と話し、ベニザケなどを多く扱う根室市内の鮮魚店主らも「ロシア海域の漁がなくなれば店の売り上げは3割ほど減ってしまう。経営のしかた自体を考え直さなければならない」と話している。

 夜。脱原発社会をめざす文学者の会の会報用に第3回福島訪問の「印象記」1本をP(写真)つきで山本源一事務局長あてにメール送信する。
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 東電や中電など原発を保有する大手電力会社9社が、きょう一斉に株主総会を開いたが、〈脱原発〉にからむ事前の株主提案が9社全てで出された。政府が、安全が確認された原発は再稼働させる方針を示すなか、株主たちの不安が噴出したといっていい。このうち中電は名古屋市東区の東桜会館で開催、1部株主から脱原発へとかじを切るよう求める議案が出されたが反対多数で否決された(他社も全社、否決)。
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【きょうの一文・ことば】
「やっぱ、環境さ。まだ整ってない。(準備宿泊で、このナラハへ来ていたって)ほとんどの人が、水を外から持ってきている。こうなる前は、ここの水おいしかったんだけど。今じゃ、ナラハの水は口にしない。やっぱ、木戸ダムの底を完全除染してくれなければ。国は表面しかやらない、と言っている。」=25日夜メ~テレ『〈報道ステーション〉▽〝お盆までに避難解除〟と言われても…帰還への準備で直面する現実』の番組のなかで、福島県楢葉町で準備宿泊する老夫妻

「エアコン止めで、耳の穴かっぽじって よーぐ聞け」。「原発さえなかったらと 壁さ チョークで遺書を残-してべこ(牛)飼いは首を吊って死んだ。一時帰宅者は、水仙の花咲く自宅の庭で自分さ火つけて死んだ。放射能でひとりも死んでないだと……このうそこきやろう」=25日付毎日朝刊『〈ふるさと――原発事故51カ月〉布絵に思い託す 募る望郷の念と不安』の記事のなかから。福島県南相馬市から500㌔以上離れた大津市に避難している主婦、青田恵子さん(65)の電力会社宛ての詩。恵子さんは、事故を起こした4基の原子炉を背負い、人形が一人、とぼとぼと歩く、「フク・シマちゃん」と名付けた布絵もつくり反響を呼んでいる

【新聞テレビから】
☆『闇サイト殺人死刑執行 女性拉致、神田死刑囚「区切りだが、娘は帰ってこない」』『共犯2人は無期懲役に』、『「育休退園は違法」と提訴 埼玉 所沢市相手に保護者』『関係築く集団生活 退園で子に影響も』、『米、TPA法案可決』、『母国にまず家を ネパール地震2カ月 岡崎在住の男性 再建を支援』、『不明20代女性か遺体発見 相模原の墓地 遺棄容疑 男女逮捕』(25日付、中日夕刊)
☆『電力9社に「脱原発」提案 株主総会 再稼働に懸念示す』『安全か経営か賛否交錯 中電 「会社の意見聞きたい」東電』、『中国に緊張緩和要請 米大統領、異例の表明 戦略対話』『温暖化対策で歩み寄り演出 経済分野』、『認知症行方不明 4・5%増』『14年届け出数 168人見つからず』、『〈次代へ 千の証言〉敗戦ついえた熱狂 朝鮮半島で幼少期 五木寛之さん』(25日付、毎日夕刊)
☆『たま駅長天国へ 和歌山電鉄28日社葬』、『恵み祈り泥まみれ 志摩で御田植祭』、『安保法案廃案へ民意のうねり 3万人の声 国会包囲』『「違憲」「合憲」討論で決着を 立憲デモクラシーの会提案』『ららぽーと港区進出 大型商業施設 17年春開業目指す』、『女子W杯なでしこ8強』、『専任五輪相に遠藤利氏起用 きょう就任』(25日付、中日朝刊)
☆『安保審議再開へ きょうから延長国会』『〈社説〉国会は「違憲法案」を通すな』、『70年談話8月初旬に 閣議決定見送り検討』、『「鎮痛用」増す疑念 トヨタ役員違法認識焦点 麻薬事件 米で広く流通』『著名人の乱用も オキシコドン』、『■長嶋さん名誉棄損、新潮社に賠償命令』(25日付、毎日朝刊)

六月二十四日
「たまちゃん」、死す! 和歌山電鉄の社長代理で貴志川線貴志駅(和歌山県紀の川市)の駅長さんだった、あの雌の三毛猫たまちゃんが22日午後7時過ぎ、岩出市内の動物病院で心不全のため亡くなった。人間でいえば、約80歳、享年16歳2カ月だった。お安らかに。たまちゃん。
 24日夜の国会周辺。この日、約3万人の市民らが国会を包囲、集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案に反対し「戦争法案絶対反対」のシュプレヒコールを繰り返し、法案の違憲性を強く訴え、廃案を求めた。このうねりは、もはや止められなくなってきた。廃案にすべきである。
 喜界島など九州の奄美地方が50年に1度の大雨。

 この日の東京株式市場。夕刊各紙によれば、ギリシャの金融支援をめぐる協議が進展するとの期待感から前日の欧米株上昇を受け自動車や電機、銀行などを中心に買い注文が先行して日経平均株価(225種)が一時、20940円台まで上昇。取引時間中としては、1996年12月いらい、約18年半ぶりの高根をつけた。日経平均は、ITバブル期の2000年4月につけた20833円21銭を15年2カ月ぶりに上回った、という。
        ☆        ☆
 夕方、少しは涼しい時間帯に執筆の手を休めて和田二夕子の畑へ。先日見まわった際、草が茫々と生えていたためで、きょうは私1人で長靴に手袋、作業ズボン、ひさし付き帽子、首には汗ふき用のタオルといったいでたちで、いざ、出陣とあいなった。
 それにしても、どうしてこんなに短い間に、これほどまでに伸びるのか。雑草との格闘は、延々二時間にわたって続いたが、私たちが野菜栽培に挑戦している面積のうちやっとこせ、三分の一ぐらいの草抜きが出来たかどうか、といったところか。
 最後は、「無理しない」と自らに言いきかせて中断、出来るだけ早いうちに残りの草抜きを終えることを誓い、その場を退却した。それにしても全身が痛い。でも、生前の父が忙しい仕事の合間にやっていた農作業と比べたら比較にならない。
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 今夜のNHKのクローズアップ現代は〈〝難民〟50万人の衝撃 決死の地中海密航〉。アフリカ各国からの難民密航船が地中海で次々と転覆して漂流する(今年も既に約2000人が死亡)なか、昨年だけでも17万人もの難民を受け入れたイタリアでは受け入れに反対する抗議デモが続出。EU(ヨーロッパ連合)では「最初に受け入れた国がその責任を負う」というルールがあったが「各国が公平に受け入れるべきだ」とする声が高まってきている。
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【きょうの一文・ことば】
 株価は上がっても、仕事がふえたとか、実態経済とは結びついていない。不思議だ。=24日夜メ~テレ〈報道ステーション〉のなかで。ある市民

【新聞テレビから】
☆『なでしこ8強進出 女子W杯(サッカー女子ワールドカップカナダ大会) オランダ下す 日本2―1オランダ』、『東京ITバブル超え 一時18年半ぶりの高根』、『新国立総工費2500億円 月内合意へ 屋根アーチ維持』、『復興補助金不正疑い 福島・川俣町 前商工会長ら逮捕』、『〈訃報〉「タイタニック」作曲家 ジェームズ・ホーナー氏(米映画作曲家)=22日、カリフォルニア州サンタバーバラで起きた自家用機の墜落で死去、61歳』(24日付、中日夕刊)
☆『NATO核態勢見直し 露に対抗 高性能化など検討』、『東証18年半ぶり高値 一時2万900円台 ITバブル超え』『米TPA(大統領貿易促進権限)法案成立へ 上院動議可決TPP(環太平洋パートナーシップ協定)妥協後押し』、『半世紀ぶり ホッキョククジラ 北海道』(24日付、毎日夕刊)
☆『〈沖縄慰霊の日〉70年終わらぬ苦難 知事、辺野古中止を訴え』『祈る人波「戦争すべて奪う」』『安保法案 国民よ怒れ 「反対する学者の会」発起人 益川(敏英)さん=2008年にノーベル物理学賞受賞、憲法9条京都の会の代表世話人を務める=に聞く』、『トヨタ本社など捜索 警視庁 麻薬取締法違反の疑い』『ハンプ容疑者「膝痛に使用」』、『世界のミフネ殿堂入り 米ハリウッド』(24日付、中日朝刊)
☆『自主避難者支援骨抜き 公営住宅入居 国「抽選で」福島原発事故』、『沖縄 海に祈る平和 知事「辺野古中止を」』『慰霊の日 宣言で異例要求』、『愛知県警 中京病院部長ら逮捕 美容外科違法開設の疑い』、『速度違反もみ消し収賄 オービス(速度違反自動監視装置)担当 容疑の警官再逮捕 奈良県警』、『宮城道雄しのぶ 六十回忌法要に全国から 刈谷』(24日付、毎日朝刊)

六月二十三日
 わが家の1員として食卓を飾ったアサガオ2輪
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 裏庭を囲うちいさな柵にしがみつくようにしていた、アサガオの紫花。朝の食卓の一隅にコップに水を入れ飾られているのに気が付き「なんだ、これは」と私。「見ての通り、わが家に咲いたアサガオさんなの」と彼女。ふと、放射能に汚染された福島第1原発事故の被災地を思う。ここ木曽川河畔の花々は幸せだ、とも。愚かな人災が自然の命までも殺す。
        ★        ★
 日本人にとっては、忘れられない沖縄慰霊の日。
 沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では県主催の沖縄全戦没者追悼式が行われ、全員で平和の誓いを新たにした、という。式典では翁長雄志知事の「一人ひとりが積極的に平和を求める強い意志を持つことが重要だ。恒久平和の発信地として輝かしい未来の構築に向けて全力で取り組みたい」との平和宣言に続き、地元与勝高3年知念捷(まさる)さんが自作の詩「みるく世(ゆ)がやゆら(今は平和でしょうか)」を朗読、安倍晋三首相が「世界平和の確立に向け不断の努力を行っていかなくてはならない」とあいさつした。
 不断の努力は当然のことでは、ある。ただわが家上空をわがもの顔で低空飛行しぶっ飛ばす米軍戦闘機が、このところ日に日に増し何と多いことか。日米地位協定に悪乗りした米軍のしわざとしたら、これは許せない。木曽川河畔は、愛岐大橋ひとつを隔てた岐阜基地(各務原市)と、もうひとつ愛知県の航空自衛隊小牧基地も近い。「有事」への備えか、このところ空を飛ぶ軍用機や輸送機、救難ヘリなどの数が際だって多い。明らかに、ふえてきている。
 あの戦闘機音を聞くと、戦争が今にも始まりそうな、そんな錯覚すら覚えるのは私だけか。
        ★        ★
 他人には言えない失敗などいろいろあった。

 朝、スマホを確認すると昨夜遅く、カトマンズからメールが入っていた。先日、日本を飛び立った長谷川裕子・ニルマニさん夫妻からで無事着いた、との連絡で先ずはひと安心だ。
「19日はお見送りにご足労頂き、ありがとうございました! 予定通りカトマンズに到着し、ようやく荷物も片付きました。またたくさんのお見舞金をいただき、恐縮しております。奥様の舞さんにもなにとぞよろしくお伝え下さい。これからネパール大地震の支援活動に参加していきます。できるだけ早くブログを作って、ネパールの現状を広くみなさんにお伝えしていこうと思っています。」など、純なふたりのヤル気がビンビン伝わってくるものだった。
 私は「あまり無理せず、ご自身とニルさん最優先で日々を過ごしてください。裕子さん夫妻にとっては、新しい時代の始まりです。ネパール大地震の被災地・カトマンズからのブログの発信、大いに期待しています」などと返信したのである。

 帰宅すると、ポストに2通の封書が届いていた。
 ひとつは私の母から私たち宛てで、今1通は世界日報の片上晴彦記者から、だった。母の封書にはグリーンの洒落た表紙に「思いで 伊神千代子」と書かれた小冊子1冊が、片上さんからは21日付の世界日報2紙が入っていた。このうち母の小冊子「思いで」は次男坊にも送ってやりたい、との妻の希望に応えて母から送られてきたもので、世界日報の方は先日来、私が提供した名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟にまつわる話題が〈「ばあちゃん合唱団」ネパール男性との恋歌をもとに新曲 名古屋市で今月末発表〉の見出しでとても要領よくまとめられ、報道されていた。
 さっそく〝ばあちゃん合唱団〟の代表嶺田久三さん(84歳)らに電話などで連絡したが、喜んでくださった。片上記者のご配慮には、心より感謝したい。そして、ありがとう、とも。

 名古屋の〝ばあちゃん合唱団〟の話題を世界に報じた記事と世界日報の題字
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 パキスタン南部のカラチ。ここでは記録的な熱波で最高気温が45度を超えた20日以降、断食月とも重なって脱水症状などの熱中症で病院に運び込まれる患者が続出。AFP通信などによると、死者は23日までに700人を超えたという。自然の猛威が世界じゅうでニンゲン社会に向かって牙をむいている。
 警視庁が米人女性常務役員の麻薬密輸事件で東京と愛知のトヨタ自動車本社などを家宅捜索。この事件はトヨタの常務役員ジュリー・ハンプ容疑者が、麻薬成分「オキシコドン」を含む錠剤57錠を国際宅配便で密輸した疑いで逮捕されたものだが、調べに対しハンプ容疑者は、密輸容疑を否認しているという。
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【きょうの一文・ことば】
……
六月二十三日の世界に 私は問う
みるく世がやゆら
戦争の恐ろしさを知らぬ私に 私は問う
気が重い 一層 戦争のことは風に流してしまいたい
しかし忘れてはならぬ 彼女の記憶を 戦争の惨めさを
伝えねばならぬ 彼女の哀しさを 平和の尊さを
=23日沖縄全戦没者追悼式の会場で与勝高校三年知念捷(まさる)さんが朗読した自作詩「みるく世(ゆ)がやゆら=今は平和でしょうか、の意」から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『沖縄戦70年 誓い新た「慰霊の日」式典首相、米大使ら出席』『「平和でしょうか」問い続け 高3・知念さん詩朗読』、『伊勢志摩サミット 来年5月26、27日』、『朝の地下鉄つなぐ善意 伏見駅 視覚障害者の介助 後輩へ継ぐ 駅ホーム転落対策急ぐ』(23日付、中日夕刊)
☆『沖縄 終わらぬ戦後70年目慰霊の日』『礎の13人にまだ会えぬ 83歳「生き残ったことに葛藤」』、『「小渕氏不起訴は不当」 群馬の市民団体 検審に申し立て』『ギリシャ打開へ前進 欧州委員長「週内合意確信」』(23日付、毎日夕刊)
☆『惨禍もう二度と きょう沖縄慰霊の日』『〈平和の俳句 沖縄を詠む㊤〉詠み人の心たずねて涙(なだ)の島』『高からずひくからず咲く石蕗(つわ)の花 嘉納勝代さん(76) 頭蓋骨引いて遊んだ沖縄忌 親泊仲真さん(66)』、『日韓首脳「新たな未来へ」国交正常化50年 個別に式典』『〈戦後70年〉70年談話「個人的見解」首相、閣議決定見送りへ』、『おかえり787 中部空港に1号機』(23日付、中日朝刊)
☆『国会9月27日まで 安保法案成立期す 延長幅過去最長 9月20日に自民総裁選』、『早大学生教職員3300人分情報流出 ウイルス被害』(23日付、毎日朝刊)

六月二十二日
 日の出が最も早く、日の入りも最も遅い【夏至】である。北半球で「昼の長さが1年で最も長い日」が、きょうである。

 東京とソウルで日韓国交正常化50周年記念式典があり、両首脳が出席。安倍首相の「新たなる時代をつくっていこう」との呼びかけに朴大統領も「両国が新たな協力と共栄の未来を目指して共に歩んでいく転換点にすべきだ。これは後世に対する私たちの責務だ」と述べた。
 日韓両国の間には歴史問題の認識や先の大戦時の従軍慰安婦問題などいろいろ壁があるにはある。でも、一番近いお隣さん同士だけに、50周年を機に互いの和解と協調、友好が進むよう、切に願う。
        ☆        ☆
 朝から、自室の整理に挑む。
 書物類を中心に新聞切り抜き、その他私にとって必要な各種資料が雑然と置かれ、このままでは部屋じゅうが散らばる一方のため、少しは片付けなければ、との殊勝な気持ちから始めたのだが。延々と続けても、なかなか思うように捗らない。
 切り抜きひとつにしても▼文学関係はじめ、▼原発事故▼大震災▼文化芸能▼政治▼国際▼経済▼武功夜話に関する資料を中心とした郷土もの▼ファッションもの、と一つひとつジャンルごとに分けて整理していくうち「これは、1日で出来る代物ではない」ことを痛感、キリがないので適当に、と自らに言い聞かせ途中で切り上げ、近くの理髪店へと出かけた。
 それにしても私の部屋はアレヤコレヤと資料の山、いや〝海〟だ。各種資料をデスクの周りに分かりやすく置いて、部屋全体をよりスッキリというのが狙いなのだが。毎度ながら思ったようにはいかない。私自身は配置など少しは整頓されたかな、と思うが、妻がみれば「前と全然変わってないじゃないの」ということになる。
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 夕刊によれば、政府が未婚の20~30代の男女を対象に結婚に関する意識調査を実施。未婚で恋人がいない男女に恋人が欲しいかを尋ねたところ、「欲しい」は60・8%、「欲しくない」は37・6%だったという。これも時代の反映か。恋人が欲しくない若者が増えているのは「生活が満たされ過ぎだからではないのか」と勝手に想像してみたりもする。
 夜のメ~テレの〈報道ステーション〉。73歳で最年長勝利を果たした現役鉄人オートレーサー、谷口さんのことを報じていたが、いやはやその努力と情熱には頭が下がった。毎日、レースを終えて変えるつど亡き奥さんの仏前で手を合わせ「無事に帰ってきました」という姿には、熱いものがこみあげた。「ここまでこれたのも女房のいろんな協力があってこそです」とタニグチさん。すばらしい。
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【きょうの一文・ことば】
 たとえば「利器は兇器也。文明の利器は文明の兇器也」(「半文銭」)…「道理は強弱を判てど、曲直を判たず」(「大底小底)…「富者を欺くも罪なるべし、されども貧者を欺くは、更に重大の罪なり。貧者は富者に比して、欺かるゝ場合常に多し」(同)。彼は貧窮の中で冷然と死んだ。(蟻)
=22日付中日夕刊『〈大波小波〉緑雨の言葉』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『伊勢で夏至祭 夫婦岩輝く水面』、『国会会期95日間延長 政府方針 安保審議、過去最長』、『710人が犠牲 根絶に70年 沖縄眠る不発弾2000㌧』『〈戦後70年〉悲惨体験後世へ シベリア抑留者ら30人の証言集』『日進の教諭 恩師の遺志継ぎ「教育資料に」』、『高山右近 聖人まであと一歩 「福者」の認定 バチカン了承』(22日付、中日夕刊)
☆『国交正常化50年 日韓友好の地 陰り』『新大久保―関係冷え込みとともに』、『特定秘密3割暗号 113件 初の国会報告閣議決定』、『安保法制 宮崎元法制局長官「違憲」 阪田氏「掃海は枠外」』、『待ってましたクロマグロ 大量死の水槽3カ月ぶりに77匹投入 東京・葛西臨海水族園 原因は不明のまま』(22日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年〉1人でも戦争に反対しろ 大本営作戦部長、親族へ 降伏調印直前 長野に帰郷』、『日韓、世界遺産で協力 外相会談 首脳会談適切な時期に』、『安保法案「違憲」56% 共同世論調査 反対は58%超す』(22日付、中日朝刊)
☆『世界遺産登録相互協力 日韓外相が一致 首脳会談 早期開催へ努力』、『基地改善国連に訴え 沖縄市民団体「米に勧告を」』、『社会保障費 3年で1・5兆円増 抑制、骨太の方針明記へ』(22日付、毎日朝刊)

六月二十一日
 日曜日。午前中、強い降りだった雨も午後には止んだ。父の日、名前からして好きでない。放っておいてほしい。
 第一、私の場合、家族には自分勝手で迷惑のかけ放題。たいしたことは何一つしていない。〝父の日〟なぞといった、甘ったるい日は嫌いである。それとも世の男たちよ。もったいぶって「何か」をしてほしいのか、と言いたい。そんな輩がもしも、この世にいたとしたなら、と思うとゾッとする。「母の日」は当然限りなく大切だ。でも、父の日なんてものは男の美学からいっても最低。そんなものは必要ない。

 そうは言いつつ、川崎に住む長男から突然のメール。開くと「父の日ですね。健康と詐欺には、注意して下さい。私は6月1日付で、室長になりました。…」と書かれていた。私は「祝 室長、心からおめでとう。何よりの父の日プレゼントをありがとう。涙が出てきそうです。健康第一に」と返信した。言うことと、することが少し矛盾しているかもしれない。
 じめじめした天気に、このところの仕事と家事のハードさ続きが響いてか、妻は1日、床に臥した。幸い、同居息子が知らない間に夕食の準備をしてくれており、嬉しかった。我ながら良い子である。
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 けさの中日朝刊に「出版話、当初は幻冬舎に 神戸児童殺傷の手記」の見出し。それによると、連続児童殺傷事件の加害男性が書いた手記「絶歌(ぜっか)」(太田出版)は当初、男性本人から幻冬舎に出版を希望する手紙が送られ話が持ちかけられたが、幻冬舎は2年にわたる編集の末、世間への反応を考慮して断念。その後、幻冬舎に紹介された太田出版が刊行に踏み切ったという。
 太田出版では販売の継続と5万部の増刷を決定。この件に関して「表現の自由とは、元々残酷なもの。販売継続と増刷は自由を得るための代価と思えばいい」とは、あるテレビのニュース番組のコメンテーター。残酷といえば、大阪府高槻市の檜尾川でけさ首から上と左腕のない女性の全裸体が見つかったという。
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【きょうの一文・ことば】
「自分にできることはデモへの参加しか思い付かなかった。反対の声を上げる人たちの頭数になれれば」「(一連の安保法制の動きを見て、)自衛や防衛という言葉で隠されているが、本当は戦争に進む法案作り。だまされちゃいけない。子どもを戦争に向かわせちゃいけない」「女性たちのデモに興味を持ってくれる人がいてうれしい。歩道で見ている人がいつか、一歩踏み出して加わってくれれば」
=21日付中日朝刊1面「女性の力で平和守る」から。デモに参加した女性たちの声

【新聞テレビから】
☆『〈サンデー版〉戦後70年ひめゆり学徒隊』『安保法案反対赤い波 ▼国会前で▼札幌で▼名古屋で「女性の力で平和守る」』、『浦和第1ステージV Jリーグ』、『元大関貴ノ浪急死 43歳 在位37場所、音羽山親方』、『「殺害後、女性の車運転 桑名の遺棄容疑者が供述』、『かすうどん誇りの味 千種の店主「差別問題を食で伝える」』(21日付、中日朝刊)
☆『女性1万5000人国会囲む 安保法案抗議』、『年金機構 自己点検流出防げず 評価書監督機関も承認 マイナンバー信頼性に傷』、『群大執刀医「1時間説明」 腹腔鏡死亡 遺族に調査反論文』、『大涌谷ドローン調査 箱根 センサー設置場所探す』、『1000円札の所に5000円札補充 券売機釣り4万円過払い 名古屋市営地下鉄』、『維新・与党 週内にも安保修正協議 橋下氏が対案了承』、『〈Sストーリー〉残留孤児 安住の地は―「帰国運動の父」の思い』(21日付、毎日朝刊)

六月二十日
 毎日毎日、私たちは誰もが目には見えない、大きな濁流のなかを生きている。そして、日は暮れゆく。誰とて言葉をひとつ発するごとに、また聴くつど、そのヒトなりの大切なニュースで満たされていく。良い話もあれば、悪い話も。きょうもその一端を―
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 このところの体力消耗も手伝ってか。少々疲れ気味だ。おまけに相も変わらぬ眠さもあったが、ここは「継続は力なりだ」とばかり自らを奮い立たせ、各務原へマイカーを飛ばす。
 社交ダンスのレッスンのためだが、いま学んでいるワルツが、江南の方で、まずまずこなしている2級のワルツとは随分、足の運びが違う。なかなかうまくステップを踏めない。デ、何とか少しでもマスターせねば、との思いで出向いたが行ってよかった。
 レッスンの合間に先生の華麗なシャドウを動画に撮るなどして見よう見まねでステップを重ねていく。と、何かが弾けるように、ひらめき、熱心な仲間のアドバイスも手伝って「ヨシッ、イケる」といった、そんな感覚が自らの心身にわき起こってきたのである。

 夕方。ショートメールが、か細い音をたてた。
 開くと、東京に住む文学仲間で最匠展子さん(詩人、日本ペンクラブ名誉会員)の病床に付き添うオカダさんからで「只今、最匠展子は病院に入院しております。腰椎の圧迫と胃の痛みが激しくて。ところで、先日亡くなった室伏鴻は私の従兄弟です。芸術家として残念。」とあった。インターネットで検索してみる。大体、以下のようなことが分かった。
―日本を代表する舞踏家・振付家の室伏鴻(むろぶし・こう)さんが18日、心筋梗塞でメキシコ市内で死去。享年68歳。室伏さんはブラジルのサンパウロなどでの公演を終え、ドイツに向かう途中で午前8時ごろ(日本時間午後10時)、乗り継ぎ地のメキシコ市の空港で倒れ病院に運ばれたが2時間後、死亡が確認された。
 室伏さんは神奈川県の湘南で幼少期に見た水死体や出羽三山で見たミイラに触発され、死と再生を身体表現に昇華。海外で積極的に公演を行い、2006年にはベネチア・ビエンナーレで「クイック・シルバー」を発表、銀色に塗られた裸体のうごめきが高く評価されたという。(朝日新聞デジタルなど)

 ほかにフェイスブックで連日、送られてくる東日本大震災復興支援・さよなら原発第7回北千里駅前チャリティーフェスタの案内はじめ、中高校時代の友との電話、自宅インターネット回線運用を巡っての現状維持話、名古屋のばあちゃん合唱団音楽祭発表会の日程と場所の再確認、朋友牧すすむさん親子によるサイパンテニアン島を舞台にしての戦後70年記念の大正琴演奏話など等。私も濁流にながされ、生きている。
 ニュースとは、全ての人々が無限大に抱えている。そういう生きものなのだ。
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 プロ野球の3冠王で知られ、元中日ドラゴンズの名監督だった落合博満さんの長男福嗣さん(27)が天下晴れて声優としてデビューした、と放映したのは、今夜のCBC〈ニュースキャスター〉。天真らんまんそのもののキャラクターは、人々のハートをつかみそうに感じられる。こんごに期待したい。
 もうひとつ。NHKのETV特集。『「洒落が生命」桂米朝 上方落語復活の軌跡!』を見たが人間国宝米朝の、あの【地獄八景亡者戯】は見事のひと言に尽きる。番組では一門の弟子たちが口々に米朝師匠のありし日について語っていたが、上方落語の復活に心血を注いだ米朝さんの人間性がよく分かった。
 なかでも「ありゃ洒落た芸やで」が最高の褒め言葉だったとか。分かる気がする。私に言わせれば、米朝さんには、どこかしら【男の恥じらい】が感じられる、そんな達人だったことも付け加えさせていただきたい。男の恥じらいは、気品と奥ゆかしさ、スケールの大きさ、切り開く発想力につながる。     
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【きょうの一文・ことば】
 米ミシガン州デトロイト近郊に住む世界最高齢の女性、ジェラレアン・タリ―さん(116)が17日、自宅で死去した。米メディアが伝えた。/タリ―さんは1899年に生まれ、1936年に結婚、娘を1人もうけた。「自分がされたいように他人に接する」をモットーとし、地元の教会では「マザー・タリ―」として親しまれた。今年4月に世界最高齢に認定されると「毎日は天からの恵み」などと話していた。/タリ―さんの死去により、米ニューヨーク在住の女性、スザンナ・マシャット・ジョーンズさん(115)が最高齢となる。=20日付毎日朝刊【訃報 女性世界最高齢 米の116歳が死去】の記事から

【新聞テレビから】
☆『全長362㍍浮かぶ城 世界最大の客船=「ハーモニー・オブ・シーズ」、22万7000㌧。乗客6360人、乗員2100人=フランスで進水』、『群馬大腹腔鏡手術8人死亡 執刀医ら遺族に謝罪文』、『妊婦2万4000人が感染か クラミジア、若年層で高率』、『鎮痛剤不要な健康状態 麻薬輸入ハンプ容疑者を診断』『底などに錠剤分散し小包に すぐ見えない状態』、『世界のテロ死者8割増 米報告「イスラム国」拡大影響』、『サウジ外交公電50万件以上暴露 ウィキリークス』、『ロ大統領首脳会談へ意欲 北方領土問題「解決できる」』、『溶けない記憶「明治の味」 犬山城、明治村でアイス発売へ』(20日付、中日夕刊)
☆『今年は長い 7変化 蒲郡・形原温泉あじさいの里』『〈戦後70年〉戦地への132通 英で発見尾鷲の遺族に返還へ 20歳で出征無事祈る ビルマ戦線』、『通信傍受法改正廃案求める声明 日本ペンクラブ』(20日付、毎日夕刊)
☆『安保法案 歴代法制局長官どう見る 10氏中5氏回答「合憲」はゼロ 4氏違憲性を指摘』、『02W杯日本が謝礼金 スペイン紙報道 協会側は否定』、『トヨタ役員逮捕 社長会見し陳謝「日本生活サポート不足」』、『「オペラ座の怪人」9月20日から再演 名古屋で劇団四季』(20日付、中日朝刊)
☆『幻の「名古屋五輪」招致文書 市政資料館で一般公開』、『〈千の証言 未完の旋律㊤〉22歳奪われた才能 45年8月21日終戦知らぬまま自決 オペラ「白狐」異国で幻と消え』、『■トキ、最多38組つがい形成』、『派遣法改正案衆院通過 非正規固定化の恐れ』、『卵子凍結推奨せず 健康な女性 (日本産科婦人科)学会が文書』、『「慰安婦解決 前提でない」駐日韓国大使 首脳会談に前向き』(20日付、毎日朝刊)

六月十九日
「皆さん、またお会いする日まで。支援の大役、果たします」と飛び立った長谷川裕子さん(愛知県稲沢市出身)夫妻=右端の2人。中部国際空港国際線出発ロビーで
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        ★        ★
 朝早く起き、江南駅で名鉄の特別車・ミュースカイに飛び乗って常滑の中部国際空港へ。
 ネパール大震災発生後、日本での支援活動に休む間もなく大車輪で大忙しの日々を過ごしてきたあのカトマンズ在住の長谷川裕子さん、ニルマニ・ラル・シュレスタさん夫妻がいよいよカトマンズに飛び立つ日が来た。その見送りのためである。
 空港に着いた私は見送りに訪れた他の方々と一緒に、しばしの時間を夫妻と語り合ったが、ふたりには日本で多くの人々から託された支援物資はじめ義援金を現地の被災者に1人でも多く有効に生かす、という大役が待つ。それだけに「これからが大変」だ。
 私自身も妻の舞から託された、激励金と言おうか、見舞金を夫妻に手渡したが、ふたりの目の輝きに決意と光りを見出すと同時にふたりとも純情そのものの熱血漢のため、あまり頑張りすぎて体を悪くしないよう忠告させて頂いた。
「ネパールに帰ったら、孤立した村にも出向き、日本の多くの皆さんからの支援金を役立てテントの家づくりにも先頭にたって努めたい。日本の高校生やロータリアンら心ある人々から寄せられたタオルや毛布、ポカリスエットなどの支援物資もお届けしたい」と話すふたりに「ピンチこそチャンスだ。でも、出来る範囲内で。あまり無理することのないように」と私。
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 麻薬オキシコドンの錠剤を輸入した、として麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたトヨタ自動車常務役員、ジュリー・ハンプ容疑者(55)の事件が、世界じゅうに大きな波紋を広げている。その後の調べで、錠剤が入っていた小包が輸入時に「ネックレス」と税関に申告されていたことなどが分かり、警視庁はハンプ容疑者が輸入禁止の麻薬と認識していたとみて、発送元などを調べているという。
 それにしても、企業広報ひと筋の道を歩み、この春、女性初の役員として登用され4月上旬の名古屋市内での就任会見では、明るい表情で意気込みなどを語っていた〝世界のトヨタの顔〟と言ってもいい女性がいったい、なぜなのか。どこかに驕りとスキがあったのではないか。豊田章男社長の苦悩が目に浮かぶ。
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【きょうの一文・ことば】
「(新基地建設反対派が勝利した県知事選や名護市長選に触れ)民意は、辺野古に基地を造らせないということ。理解を頂きたい」(翁長知事)/「(辺野古への新基地建設について)日米両政府は揺るぎない決意を共有している。(新基地建設は)普天間飛行場の継続利用を避けることにつながる。唯一の解決策だ(ケネディ駐日米大使)=19日付中日夕刊『ケネディ米大使と翁長知事が初会談 辺野古基地反対を伝達』の記事のなかで。翁長知事とケネディ大使のやりとり

【新聞テレビから】
☆『「細雪」モデル人妻との恋に不安… 佐藤春夫への手紙発見 谷崎「創作熱は頗る旺盛」』、『派遣法改正案 衆議院を通過「同一労働同一賃金」も』『〈解説〉「一生派遣」増加の懸念』、『遺棄容疑 知人の男逮捕 桑名・女性遺体 金銭問題?「殺した」』『翌日も出社「変わりなく」』『板場さん知人「やりきれぬ」』、『マグロ記録的水揚げ 口永良部島周辺 噴火後から』『2日連続噴火 警戒レベル5維持』、『「ネックレス」と税関申告 トヨタ役員逮捕麻薬、小分けか 社長が夕方会見』『広報戦略の立役者』(19日付、中日夕刊)
☆『悲しみ深く』『白人21歳容疑者逮捕 米黒人教会乱射 大統領「銃規制を」』、『〈原点 沖縄戦70年㊥〉沖縄95年発生 元服役米兵 記録映画あす公開 女児暴行 反省と後悔』『高給の基地辞めた 米軍事故でいとこ死亡』、『アジア開銀が投資銀支援 融資案件の紹介検討』、『米権限法案下院再可決 TPP関連 上院審議焦点』(19日付、毎日夕刊)
☆『トヨタ女性役員を逮捕 米から麻薬輸入疑い 鎮痛剤容疑否認』『女性登用の目玉』『「法を犯す意図ないと信じる」トヨタがコメント』、『寂聴さん命懸けの反対 国会前 安保法案「良い戦争ない」』(19日付、中日朝刊)
☆『〈千の証言〉東京音楽学校から学徒出陣 夢半ば幻のオペラ 未完の楽譜発見』、『中電、電力を域外販売 首都圏へ 自由化見据え』『法人顧客多く有利』、『米教会で乱射9人死亡 白人の男逃走 人種差別背景か』、『芥川賞候補 又吉さん 直木賞には馳星周さんら』(19日付、毎日朝刊)

六月十八日
【あぁ有情 被災地は】復興が進む現場を前に、立ち尽くす 脱原発をめざす文学者の会「福島訪問」メンバー=いわき市内で(今月7日)
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 この日夜、安全保障関連法案に反対する国会前の集会に、作家の瀬戸内寂聴さん(93歳)も顔を見せ「最近の日本を見ると、怖い戦争にどんどん近づいている」「去年、病気になったが寝ていられないほど心を痛めている。戦争のただ中で青春を過ごし、戦争がいかにひどくて大変なものか、身にしみて感じている」と訴えた。
 集会には約2000人が集まり、参加者らは「憲法9条を壊すな」と「戦争させない」などの訴え。「政府は法案について十分な説明をしていない。将来の世代に関わる問題だ」の声が相次いだ。ある高校生は「政府は、私たちが理解できるように説明する責任がある」とも。
 鹿児島の口永良部島が午後0時7分と4時31分の二度、噴火。最初の噴火のあと、屋久島には約30分にわたって灰まじりの雨が降り注いだという。「とにかく静かにしていてくれ、と願っています。噴火してしまうと帰島が遠のいてしまう。ただヒタスラ、早く落ち着いてほしい」とは現在、屋久島に避難中の口永良部島の消防団員。
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 社交ダンス、横笛、サンポーニャと、傍から見たら遊び人の一人芝居にも見えるだろう。でも、本人はときたら。それは大まじめで苦労人だと思っている。ルンバ、チャチャチャ、ワルツ、タンゴとて、それぞれにリズム、呼吸が必要だ。横笛とて〈さくら〉〈平城山〉〈風の盆恋歌〉〈惜別の歌〉〈越後獅子〉〈酒よ〉と味わいを出さないことには話にならない。この道これみな全てが自身の文学を高めていく上での呼吸、いやリズムか。気配といったようなもの、私にとっての必須のものといっていい。
 このことは解る人にはわかる。それはそれとして、だ。ほかに日々の読書に新聞など各メディアのチェック、これに執筆も加わり、瞬く間に、きょうも時は暮れゆくのである。
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 鹿児島地方はきょうまで雨、雨、雨でナント12日間連続の雨続き。土砂崩れが起き、1㌔にわたって通行止めになった個所があるかと思えば、民家の裏庭斜面が崩れ落ちるなどの被害が続出、飛行機の欠航も相次いでいる。雨と言えば、群馬県前橋市、神奈川県湯河原市でも激しい雨が降り注いだ。
 1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件の加害男性が「元少年A」として出版した手記「絶歌」(東京都新宿区・太田出版)の売れ行きが好調で波紋を広げるなか、太田出版側が「加害者の考えをさらけ出すことには、深刻な少年犯罪を考えるうえで社会的な意味がある。社会は、彼のような犯罪を起こさないため、起こさせないため、そこで何があったのか、見つめ考える必要がある」としている。
 これに対して遺族側は出版に抗議し、回収を求める申し入れ書を太田出版に送付。同社は回答を送ったが、いまのところ、遺族側代理人は内容を明らかにはしていない。同社は表明文で「ご遺族にも出版の意義を理解いただけるよう努力する」とはしているのだが。一方で情報会社オリコンが、本の週間ランキングの総合部門(コミックと文庫を除く)で「絶歌」が1位になったと発表、こんごどう推移するのか。
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【きょうの一文・ことば】
「今また戦争が起こりそうな気がしてならない。昭和16、17年ごろの、表向きは平和だが、すぐ後ろに軍靴の音が聞こえていた雰囲気に似てきている」「〈殺すなかれ、殺させるなかれ〉ということばは、一番大切なことだ。私の最後の力をふりしぼって法案に反対の行動を起こそうと思って来ました。安倍さんには、本当に国民の幸せのためになることを考えてほしい」=18日国会前で。安全保障関連法案の反対集会に参加した瀬戸内寂聴さんが、報道陣に対して
「大名を近くに住まわせる江戸の大名屋敷のルーツが伏見で完成していたことをうかがわせる。伏見城が攻められたとき、大名屋敷が防御拠点になりうるようになっていたのでは。屋敷というよりミニ城郭だ」=18日付中日朝刊『前田利家屋敷跡か 伏見城下で最大規模の柱穴跡 京都市が発掘調査で発見』の記事のなかで。滋賀県立大の中井均教授(日本城郭史)の話

【新聞テレビから】
☆『「命のビザ」記憶遺産に 杉原千畝出身の八百津町申請へ』『「勇気ある決断発信の契機に」八百津町長』、『ママだから撮れる 緑区のカメラマン 赤ちゃん専門再出発』、『財布と携帯見つからず 桑名の遺体 毛布掛けられる「あいさつして感じの良い人」』(18日付、中日夕刊)
☆『被災地石巻希望の聖火台』、『新大学入試に記述式 20年度実施 思考力重視 文科省素案』、『なでしこ初戦はオランダ W杯決勝T』、『集団的自衛権 首相、行使容認正当化 憲法解釈「固執は責任放棄」』、『東洋ゴム社長辞任へ 会長も 免震データ改ざん引責』、『首に絞められた痕 桑名の駐車場 車内に女性遺体』、『■(山形県を視察中の)両陛下が(東根市で)サクランボ農家を視察』(18日付、毎日夕刊)
☆『18歳選挙権来夏参院戦から 投票への教育課題に 公選法改正 期待、戸惑い交錯』『「意見反映できる」「実感わかない」』『18歳の一票新風を 渥美農高授業で模擬投票』、『楢葉町帰還「お盆前に」 政府提示 全町避難初解除へ』、『色めく名古屋場所へ 相撲のぼり』、『車に46歳女性遺体 桑名の駐車場 首に絞められた痕』、『小学校の校庭に迷惑ヤギ 小牧、「角が危険」児童避難』(18日付、中日朝刊)
☆『大規模私大 定員超過分は助成減額 文科省都市圏集中是正』、『韓国外相21日来日 4年ぶり 朴政権で初めて 首相表敬へ』、『首相、安保は合憲 党首討論 真っ向対立』(18日付、毎日朝刊)

六月十七日
【あぁ有情 被災地は】人ひとり通らない町なかと、役場前に掲げられた町民憲章=楢葉町で。ことし2月25日
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        ★        ★
 国会は、安倍晋三首相と野党3党首による党首討論を開催。安保法案を違憲だ、する声が憲法学者を中心に広がるなか、首相は「安保法案の正当性、合法性には確信を持っている」と答弁。これに対して「集団的自衛権は要らない」(岡田克也民主党代表)「修正協議に応じるつもりはない」(松野頼久維新の党代表)「武力行使と一体不可分の戦争立法は即時撤退すべきだ」(志位和夫共産党委員長)と3党首。
 政府の原子力災害現地対策本部は東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県楢葉町(避難指示解除準備区域で、住民が長期滞在できる「準備宿泊」が4月6日から3カ月間の予定で始まっている)に出ている避難指示をめぐり、8月のお盆前には住民が帰還できるよう解除の手続きを進める考えを、この日あった町議会全員協議会と行政区長会議で示した。対象は2704世帯、7401人(5月末現在)。
 こんご19~28日に県内外で開く住民懇談会で住民の意見を聞いたうえで可否を判断したい、としている。実現すれば、これまででは最大規模の避難指示の解除が実現するが町民の間では「商業や医療施設などの生活環境がまだ整っていない。時期早尚だ」とする声が多いという。
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 午前中、JBR生活救急グループのワゴン車がわが家にピタリ横づけされ、水のサービススタッフ(男性)が、1階トイレのウォッシュレットの便座をアレヨアレヨという間に取り替えてくれた。なんともその手際よい見事な早業には、傍らで見守る私自身、思わず拍手をしたい気持ちにかられたのである。
 と同時に、なぜか原発事故の被災地・福島のことが思いだされた。こうして、ウォッシュレットを替えてもらい、再び快適なトイレを使える。そのことだけでも原発被災地の方々に比べたら有り難いことだ、と思わなければ。そう自身に言い聞かせる。生活救急隊スタッフによってアッという間に私たち庶民の日々の暮らしが保たれる、何でもないようなことだが、感謝せねば、とあらためて思う。
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 日本列島は前線と大気の不安定化もあって、千葉、埼玉、岩手、鹿児島…と局地的に激しい大雨に。岩手県盛岡市では20~30分間、雷が鳴りっぱなしでとうとう火災が発生する騒ぎとなった。
 けさの中日新聞朝刊の通風筒によれば、「◇…平家物語ではかなさの象徴とされた「沙羅双樹の花」で有名な妙心寺塔頭の東林院(京都市右京区)で、沙羅の花(ナツツバキ)が見頃を迎え、初夏恒例の「愛でる会」が開かれている。」という。記事にもあるように、沙羅の花は白いツバキのような花を咲かせるが一日で散ってしまうはかなさから、平家物語で「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)をあらわす」とも表現されている。「愛でる会」は三十日まで。
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【きょうの一文・ことば】
「あのなあ、わしたち二人は前世から結ばれるべき因縁があるねん。話せば話すほど、同じ時代に同じ所に暮らしてたんやでえ」「やっぱり女はどいつもこいつもみな内心が夜叉や…あいつはわしの作品を演(や)りたいばっかりに色仕かけで近づいたんやで」
=17日付中日夕刊『〈縁の行方、今 瀬戸内寂聴〉―続・森光子さん― はかなくも本物の恋』のなかで。森光子さんと世紀の恋に陥った作家水上勉さんのことば
「ただ一人となった盲人継承者である今井検校=今井勉検校(57)=と合わせて、これで戦後の名古屋の平曲演奏の記録は後世に残せた。平曲は貴重な文化遺産だが、後継者が全国的に少ない。後進を育てるのに役立てたい」=17日付中日夕刊『平曲3名人 競演を再現 名古屋で発見の音源DVD化 後世への貴重な文化遺産』の記事のなかで。平曲に詳しい一般社団法人「荻野検校顕彰会」(名古屋市)の尾崎正忠参与
【新聞テレビから】
☆『18歳選挙権成立 来夏参院戦から適用 公選法改正 有権者240万人増』『「主権者教育」課題 学校現場戸惑いも』、『「発送電分離」20年から 改正法成立 料金下げへ競争促進』、『原発投下9カ月後の映像 復興の長崎色鮮やか』、『町の豆腐屋崩れぬ団結 店激減…「日本一の味」競いPR』『「作り手が売る」こだわり 出品する愛知の業者』、『ニセ電話容疑40人逮捕 愛知県警など 詐欺被害20億円か』、『〈五感の旅 聴〉能登半島3 神を呼ぶ情感の笛』、『〈大波小波〉3・11以後の自己決定権(ピアス)』(17日付、中日夕刊)
☆『梅雨の房総 桃色吐息』、『他球団情報不正入手? FBI捜査 カージナルス関係者』、『横田夫妻思い語るDVD 支援者が作成 来月から無料貸し出し』、『工藤会トップ脱税否定 殺人容疑逮捕時「収入、駐車場のみ」』、『初の家庭内感染か 韓国MERS同居、死亡の母から』(17日付、毎日夕刊)
☆『〈戦後70年 甦る経済秘史〉真珠 進駐軍を魅了』『ミキモト真珠米軍に 〝国内輸出〟収益の柱に』、『名古屋城の天守閣復元「18年以降に」着工時期で市』、『名大女子学生を家裁送致 殺人容疑など 地検、逆送求める』『好きな子 手つなぎたい?「ううん。殺したい」 名大生の闇未解明』、『国旗・国歌 国立大に要請 文科相、入学・卒業式で』(17日付、中日朝刊)
☆『露、核戦力を増強 年内に弾道ミサイル40基 大統領表明』、『サイバーセキュリティー 政府が成長産業化 日本再興戦略素案 官民で人材育成』、『浅間山 火口から4㌔降灰確認 小規模噴火 警戒レベル2維持』、『群馬の突風はダウンバースト=積乱雲から吹き下ろされた気流が地面にぶつかり激しい風を起こす』(17日付、毎日朝刊)

六月十六日
【あぁ有情 被災地は】除染後の民家庭先を見入る〝脱原発をめざす文学者の会〟メンバーと「除染作業完了しました」の表示。「除染の有無は、天国と地獄ほどの違いがあります」とは被災者の偽らない声だ=浪江町で
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 不燃物の分別ゴミ出し。病院。買い物。本屋さん。畑。裏庭フェンスへの支柱取り付け。トイレウォッシュレスの故障、業者手配、連絡と応対、ケータイ電話等など。まだある。いやはや踏んだり蹴ったり、の1日。とはこのことか。
 
 不燃物収集日のため早朝、相棒を助手席に乗せ近くの指定ゴミ集積場へ。帰って朝食をして。私には一番大切な夫の役割とでもいえようか。月に1度の妻、舞の脳外術後診療を受けるため江南厚生病院へ、と出向く。受診後、薬局で薬を入手したあとは買い物に同行(私はついでにショッピング内の本屋に寄って文庫本1冊を購入した)、「さあ~、帰ろう」としたところで「待った」がかかり和田二タ子の野菜畑へ。
 今月1日いらいの畑だったが、アッと言う間に畝を覆い尽くすほどに草が生い茂っていたのには驚いた。「来てよかった。このところ放ったらかしにしていたため気になってたのよ」との声を耳に、その場で決断。草引きをして帰ったが、きょうの場合、それからが大変だった。

 というのは、きのうひと足早く来てもらって大枚のお金で直してもらった洗面所の水回りに続き、こんどはこのところ調子が悪かったトイレのウォッシュレスの欠陥修正に始まり、昨年の台風いらいの懸案だった裏庭フェンスへの新たな支柱設置など事前にお願い済みだった業者に相次いで来てもらい2人で対応するうち1日は、それこそ矢の如く音をたてて駆け抜けていったのである。
 それにしても、この世は、やはり金しだい。きょう、わが家に来て頂いた業者が言うには、トイレのウォッシュレス付き台座を替えるだけで、設置代こみで5万4000円もする、とは。それでも一番安いという。こちらは、素人なので反論のしようもなく注文せざるを得ない弱い立場ではあるが、騙されている気がする。「早く直して」との家族の要望を無視するわけにもいかず、あす取り替えてもらうことにした。
 それでも私たちの場合、人並みにナントカ収入などもあるので、傍からは恵まれているように見えるらしい。でも、とてもとても。本代はじめ、習いごとや取材に伴う宿泊代、交通費など出費は、この年代にしてはおそらく桁外れに多いだけに、一方で日々、金欠生活を強いられているのである。こんなとき、私は自らに言い聞かせる。「どうせない金なのだ。この際、使い果たしてしまいなよ」と。
 でも、お金よりも大切なことをするためには【やはりお金がいる】のである。世のなか、綺麗ごとではすまない。この世は金次第とは、よく言ったものだ。
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 米共和党のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)が15日、地元フロリダ州マイアミの大学で次期大統領選への出馬を表明。ジェブ氏は湾岸戦争当時の大統領が父で、イラク戦争を始めた大統領が兄という名門一家の出身だが、三人目の大統領を目指すことに「王朝だ」という批判も。加えて大義なき戦争と酷評されるイラク戦争を主導した兄の不人気を警戒、「ブッシュ」の名は極力隠す戦術を取っているという。
 一方の民主党、こちらは元米大統領の妻で本命候補のヒラリー・クリントン前国務長官(67)が出馬表明済みである。それだけに、こんご知名度、資金力ともに十分の名門同士、ブッシュ家×クリントン家を中心とした次期大統領選はますます過熱化すると見てよい。そのためにも、両氏ともいかにして共和党と民主党の指名争いをぬけ出るか、にかかっている。
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【きょうの一文・ことば】
「志摩も私たちがいたころに比べたら、ずいぶん変わったのでは。で・も・ね、私思うの。サミットは志摩よりも福島で開いた方がいい。だって、世界のリーダーに放射線汚染に悩む福島の現状を知ってもらえるじゃないの。マスク姿で線量計を手に、人の消えた町を歩いて見てもらったら、どうなの。原発事故が、どんなに恐ろしいものかを身近に感じてもらえる。せっかくのチャンスなのに」=かつて志摩で3年半過ごし、伊勢志摩を今も愛してやまない舞のひと言。夕食時にポロリと漏らした。なかなか良いことを言う
「厳しさ7割 優しさ3割 これが本当の愛情なのだと思う」=16日午前、江南厚生病院の脳外科診療待合室スクリーンに流れていた映像〈今日の名言〉から

【新聞テレビから】
☆『舞妓さん けいこで競演 京都五花街「都の賑い」』、『〈大波小波〉短編小説復活の機運』、『浅間山ごく小規模噴火』、『浜岡3号機再稼働へ申請 新規制基準 中電2基目審査』『〈解説〉福島同型ハードル高く』、『「顕明」漫画化僧なんだ 大逆事件・無実の獄死 副住職が描く』(16日付、中日夕刊)
☆『工藤会トップ再逮捕「上納金」脱税容疑 福岡県警』、『北海道のオーロラ原因は2回の磁気嵐 名大が発表』、『死者新たに3人 韓国MERS 観光客に支援策』、『トヨタが株主総会 新型株式発行など提案』(16日付、毎日夕刊)
☆『「安倍内閣憲法を無視」衆院審参考人 長谷部・小林氏会見 安保法案撤回求める 国会前 市民が座り込み』、『〈戦後70年〉豊橋空襲犠牲600人超 身元がほぼ判明』、『大須演芸場へいらっしゃ~い 文枝、市馬さんら大物続々 9月の再開興行』、『高橋治さん死去 86歳 作家、「風の盆恋歌」』『小説モデルおかみ「繊細で思慮深い」 岐阜の旅館』、『病院ベッド数削減要求 医療費抑制 政府、10年で1割超』(16日付、中日朝刊)
☆『〈避難者漂流 原発事故4年〉住宅提供廃止 貧窮する母 悲鳴「生活再建まで待って」』『自主避難住宅提供を廃止 福島 家賃補助新設へ 17年3月』、『自公維新と修正協議へ 安保法案 採決へ地ならし』『防衛相「砂川判決根拠とせず」集団的自衛権 政府・与党、不一致』、『ダビンチ作「糸巻きの聖母」日本で初公開 来年1月』、『工藤会「上納金」脱税疑い 不正蓄財20億円超 福岡県警 トップ所得特定』(16日付、毎日朝刊)

六月十五日
【あぁ有情 被災地は】〝脱原発をめざす文学者の会〟メンバーによる第3回福島訪問は、地元紙・福島民報の8日付朝刊2面内政面でも〈原発事故被災地視察し現状理解 脱原発文学者の会〉の見出しで報道された
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(ちなみに、この日の福島民報2面は、ほかに『帰還困難区域浪江町津島地区 除染計画いまだ立たず 行政区長 各世帯の線量自主計測』『ドローンで建屋内調査 第一原発 千葉大が実証実験』『高さ180㍍、出力7000㌔ワット 巨大風車設置へ 楢葉沖合実証研究 小名浜で組み立て』『「自然豊か」最多7割 避難12市町村将来望む姿 復興庁調査』など。記事の大半が原発事故関連によるものだった)
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 昨夜遅く、帰宅しパソコンを開く。
 と、私が所属する〝脱原発をめざす文学者の会〟事務局から「第3回福島訪問ブログ立ち上げました」のメールが目に飛び込んできた。さっそく開いてみたが、さる7、8の両日にわたって福島第1原発事故の被災地を訪れたときの模様がタイムスケジュールに従って順々と文と写真で丁寧に説明されていた。
 具体的には放射線被害に遭っている帰還困難地域はじめ、居住制限区域、避難指示解除準備区域と、事前に厳しい入所許可を取っての現地被災地行の実際を活写。真剣な表情で視察して回る文学者の会の会員の様子がよく分かる内容。場所によっては臨場感迫る写真も適度にレイアウトされており、何より一般の人々にとって、より理解しやすい内容紹介となっている。

 というわけで、本欄【生きてゆく人間花たち】」の読者の皆さまにもぜひ、ブログを開いて脱原発をめざす私たち文学者の会の活動に対する共鳴と理解をこの先、深めて頂けたら、と願います。パソコン、スマホ、アイホンで〝脱原発をめざす文学者の会〟で検索されれば、ブログを見ることが出来ます。
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 午後4時過ぎ。群馬県伊勢崎市で突風が吹き荒れ、大木が根元から倒れたり、屋根瓦が飛び住宅の屋根がむき出しになったり、2000枚の太陽光パネルやビニールハウスがふっとんで骨組みだけになったり。病院では停電で人工透析が出来なくなる深刻な事態に。ほかにも計3300世帯が停電したという。
「突然、視界が真っ白になったと思ったら、西の方から雷を伴った突風が吹き荒れ、気付いたら雹まで降ってきて、1㍍先も見えませんでした」と被害におののく人々。この間、3~4分の出来事。一時はパニック状態に陥ったが、自然の猛威はやはりこわい。
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【きょうの一文・ことば】
 やがて行く人としばしの時をすごし、倖せといふことの寥しさにゐる(昭和十五年一月、杉田千代・二十三歳の作品)/一周忌また三回忌とつづく日々 すべて吾より若き人びと/急速に老いは来たりぬ ひとの為の手枷足枷無くなりしとき=いずれも三宅千代作。短歌雑誌〈秋楡81、74、80号〉掲載作
 
【新聞テレビから】
☆『東電賠償地域外住民らADR(原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続きを申し込むこと) 栃木7000人申し立て』『「戦争法制NO」4000人廃案訴え 名古屋でパレード』『「砂川判決法的拘束力ない」法制局長官が答弁 集団的自衛権「限定行使き許容」』、『情報流出後初の年金支給 機構、本人確認間に合わず』、『★計194歳のカップル結婚 英南部イーストボーンで103歳の男性と91歳の女性が結婚』、『〈目耳録〉文学資料(石屋法道)』(15日付、中日夕刊)
☆『〈戦後70年〉「核の脅威は今も我々の頭上にある」 米首都で20年ぶり原爆展』、『安保法案で協力要請か 首相、橋下氏と会談』、『上海で健さん追悼上映 国際映画祭「鉄道員」など5作』、『感染医師隔離せず勤務 韓国MERS 10日まで2週間 死者16人に』、『京大元准教授が収賄容疑 医療機器契約見返り 逮捕』(15日付、毎日夕刊)

六月十四日
【あぁ有情 被災地は】人っ子ひとりいない町。ここでは原子力のPR看板だけが残されていた=福島県双葉町で
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 名古屋のホテル・ルブラ王山で開かれた中部ペンクラブの第30回総会と記念の公開鼎談、文学講演会などに役員の1人(常任理事、事業企画運営委員長)として参加、丸1日とられた。夜遅く帰宅したが、何はともあれ無事終わってホッとしている。
 地下1階「弥生」の間での総会、第Ⅰ部【公開鼎談】「同人雑誌の光と影」〈文芸評論家は語る〉清水信・清水良典・伊藤氏貴さん、第Ⅱ部【文学講演会 吉村萬壱さん(芥川賞作家)】演題〈小説を書くという在り方〉に続き2階パーティー会場「千成」の間に移しての第28回中部ペンクラブ文学賞表彰式と選評=受賞者は文学賞が本興寺更さんの小説「蔵の中」、特別賞が高井泉さんの詩集「女神む」=、中部ペンクラブ30周年と受賞・出版を祝う会の順で進んだ。

 表彰式で花束を手にする本興寺さん(左)と高井さん=14日夜。名古屋のルブラ王山で
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 鼎談と文学講演会では「同人誌と商業誌の間で静かに進んでいる〝文学の液状化現象〟が気になる」「小説を書くときは常にゼロから。イチからは、ありえない」「気持ちよく書けた時ほど駄作が多く、よく書けなかったと思う作品をしばらく寝かせ、その後に書いてみる」「自慢話をしちゃうとダメだ」など。当然とは知りつつ、とても参考になった。
 なかで吉村さんが講演で「ウマすぎたり、きれいにまとまりすぎの小さな石より、小説の〝原石〟は荒削りでも、でっかい方がいい。」と文学性テロを煽る場面には共感した。ここで特に印象に残ったことばを【きょうの一文・ことば】としてひとつあげよと言われれば、ためらうことなくパーティー会場で乾杯の音頭に立ち、かつてご自身が中部ペンクラブの創設に走り回った作家三宅雅子さん(同ペンク参与、日本ペンクラブ名誉会員)の次のことばを記録に留めたい。
[みなさんのあいさつをお聞きしていると、高齢、高齢化の言葉がいかにも多過ぎます。この中ペン活動は30年、40年で満足するのではなく、この先100年後も続いていってほしい。むろん、三田村会長はじめ、ここまで続けられてきた皆さまの、その労苦も称えたい。そして、忘れていけないことは書く人々はいま、こうしている間にも若い人たちの間で次々に生まれている、ということです。皆さん、どんどん書きつづけ中ペン活動をいっそう充実していってほしい。中ペンは永遠不滅です]

 このほか、この日の発言のなかで印象深かった下りの1部を以下、あげておきたい。
「15歳で同人誌を始め、まる80年。我ながらよくぞ、と思う。私の手元には推定23万冊の本と雑誌がある。出来ることなら、100歳を超えたところで、もう一度中日文化賞を頂き、それを資金にドローンを飛ばして全国各地に同人誌を送り届けたい。日本では本の処分に困っているが、日本でゴミ扱いされている本がいま皆、中国のリュウケイ(粒径)に流れようとしている。中国を馬鹿にしたら、とんでもないことになる。」(清水信さん)
「賞を得るとは、なかなか難しいことだ。私が過去30数年にわたって日本でもただ1人、取り組んできた詩での名詞の動詞化運動がこのように評価して認めて頂け、本当に嬉しい。」(高井泉さん)
「地味な内容ではありますが、歴史を読んで頂いた方々に何かを見つけていただけたのでは。これからも努力していきたい。小説の書き方を一から教えてくださった文芸中部の皆さまに心から感謝したい。」(本興寺更さん)
「『蔵の中』は江戸時代後期の名古屋が舞台で貸本屋に毎日入り浸る少年が主人公、私は少年時代に1000冊を読んだと言われる坪内逍遥がモデルかなっ、とも思ったが、そうでもないらしい。時代小説にありがちなパターン化もなく、いたづらっけ、というか。意地悪な仕掛けが面白い。当時の何げない生活を通して生身の人間としての肉声が伝わってくる優れた小説だった。欲を言えば、こぢんまりと終わってしまっている。今後は、もっとハチャメチャで野蛮なエネルギーといったようなものがほしい」(清水良典さん)
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 帰宅しパソコンを開くと、フェイスブックに「今日は佐藤綾乃さんの誕生日です」のお知らせが入っていた。綾乃さんは知る人ぞ知る落合信者(ドラゴンズ公式ファンクラブ会員)だ。アッしまった、と思うも、あとの祭り。あわてて深夜未明に「おめでとう」のひと言を添え、お祝いメールを送信させて頂いた。
 そして今ひとつはネパールから日本に帰省中で、まもなく飛び立つ長谷川裕子さんから。「ネパールへ戻る日が近づき、やるべきことが多く、なかなかご連絡できずにすみません。熱砂への掲載もありがとうございました。ところでネパールへ帰る日ですが、19日になるかもしれません。明日15日に決まります。またご連絡致します。」というものだった。ほかにもアレヤコレヤ、と届いたメールは多いが、もはや時間もない。割愛させていただく。

【新聞テレビから】
☆『米・キューバ 大使館再開来月発表か』『ハバナ「受け入れ」着々 車に星条旗/レストランに米国音楽 続く経済制裁 生活への恩恵まだ先』、『〈戦後70年〉名古屋城焼失克明に 「火勢増々上り…」市と県、文書保管』、『金平糖愛の結晶30年 統計学専門家 突起を分析、博物館も』、『〈中日新聞を読んで 内藤洋子〉マイナンバー制度 慎重に』(14日付、中日朝刊)
☆『IS資金湾岸富裕層から 貴金属に替え運搬 元幹部証言』、『〈Sストーリー〉(「苦界浄土」の)石牟礼文学 二人三脚―「水俣」描き半世紀』、『韓国MERS WHO対応遅れ指摘「短期終息予想できない」』『1万円マスク注文殺到 豊橋のメーカー 夏でも快適』、『児童殺傷、加害男性手記出版 遺族、回収求め抗議』(14日付、毎日朝刊)

平成二十七年六月十三日
 珍しく〈かぜ〉の吹かない夜。
 いつもなら窓をあけると、我先にと室内に入ってくる〈かぜ〉たちが、なぜか、そよともふかない。私に不満でもあるのだろうか、とふと思う。それほど、ふろあがりにからだに感じる夜風が私は好きなのだ。
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【あぁ有情 被災地は】 除染されないまま、ただ立ち尽くす民家。津波と原発事故のダブルパンチを受け廃墟と化した家。いまだに何ひとつ手つかずだ=いずれも浪江町で
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 ネパールの男性と限りなき恋に落ちて結婚、いまはカトマンズで夫の両親と共に暮らすドラゴンズ公式ファンクラブ会員、長谷川裕子さん(愛知県稲沢市出身。元中日旅行会=中日ツアーズ=スタッフで、現在はアシュトス・トラベルズ&ツアーズのオーナー兼エグゼクティブディレクター)が本日付中日スポーツのファンクラブ通信欄で掲載されていたので、ここにその記事を転載させて頂く=末尾に「愛知県江南市」とあるのは、会員登録が私の家族会員として登録されているため=
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 裕子さん夫妻は、これまで一時帰国中だったが十七日には、いよいよ中部国際空港発のキャセイ航空・香港行き経由で大震災の被災地ネパールに向け、飛び立つ。
 日本に滞在中は周りの友人知人はじめ夫のロータリークラブ仲間や県内高校生らでつくる「名古屋インターアクトクラブ」、さらには中日文化センター各教室の講師(ヨガやお茶など)らから声がかかった多くの支援活動にも夫妻で寝食も忘れるほどに、積極的にボランティア奉仕。高校生を前に夫のニルマニ・ラル・シュレスタさんが大震災直後にビデオ収録した必死の救出活動や破壊された世界遺産や街並み、孤立した村の表情などの放映に一役。寄せられた支援物資の数々や義援金は「ネパールに帰ったら、最大限、直接被災者に役立てたい」と話している。  
 それだけに、これからが大変である。ここは、健康に気をつけてがんばるように、と祈るほかない。

 ネパールを救おう、と行われた「名古屋インターアクトクラブ」による支援活動にも参加、支援物資や義援金を受け取った。後列右端が長谷川裕子さんと夫のニルマニ・ラル・シュレスタさん=5月19日。名古屋市熱田区の想念寺で(この話題は20日付中日新聞名古屋市民版でも報じられた)
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 韓国のMERS感染者は、患者を病院に運んだ救急車の運転手までが4次感染するなど死者14人、感染者138人にまで膨れ上がった。ソウル市内ではマスク姿の市民が目立ち、結婚式場では全員マスク姿による記念撮影まで見られた。観光客もガタ減りとなるなど深刻な事態に陥っている。
 夜。たまたまテレビを見て遅まきながら「へえ~っ」と知ったが、この日本は大和撫子の間で〝空前のお刀ブーム〟とか。なかでも平安のころの【三日月右近】とやらに人気が集まっているそうだ。「男がいかにヘナチョコなのか、その証拠なんだよ」とは、妻。分からぬでもない。
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【きょうの一文・ことば】
 集団的自衛権について「『対等な軍事同盟』のことで、必ず仮想敵国をつくる特徴がある」「中国を仮想敵国にして本当によいのか。首相の祖父の岸信介氏が現憲法で海外派兵はできず(派兵)には憲法改正が必要と考えていたことを重く受け止めるべきだ」(藤井裕久元財務相)
「必ず戦死者が出る。戦争に負けて以来、ある意味最大の危機。一内閣、一国会で決めずに国民に問うべきだ」(亀井静香元金融担当相)
「集団的自衛権の行使は、国際紛争解決のための武力行使だ」「必要と考えるなら、国民投票を前提とした憲法改正の道を歩むべきだ。世論が納得しないまま(安保法案を)強行採決するなら禍根を残す」(武村正義元官房長官)
「今の自民党は(異議の)声を上げづらい雰囲気だ。(トップの意向ばかり気にする)ヒラメ状態で、安倍政権の権力にひれ伏している」(山崎拓自民党元副総裁)
=13日付中日朝刊1面『元自民重鎮4人が「反対」安保法案』から

【新聞テレビから】
☆『海開き元気全開 知多・新舞子』、『被爆今伝えたい記憶 中部広島県人会70年記念誌』、『白秋、牧水らと活発論争 名古屋歌壇築いた熱意 16日から 浅野梨郷(あさのりきょう)あて書簡初公開』、『なでしこ決勝T進出W杯(バンクーバーで行われたカナダ大会1次リーグC組第2戦でカメルーンを2―1で下した)』、『米TPA(環太平洋連携協定)法案一部否決 下院 失業者対策持ち越し』、『男性2人死亡し遺産 青酸事件 筧容疑者に数千万円』、『ダム湖に乳児遺体 恵那・阿木川 目立った外傷なし』(13日付、中日夕刊)
☆『五穀豊穣願い 岩手・チャグチャグ馬コ』、『アインシュタインの手紙落札770万円 1945年9月 原爆に言及』、『尖閣監視へ大型基地 中国海警局、温州に計画』、『MARS初の4次感染 韓国患者搬送の救急車運転』(13日付、毎日夕刊)
☆『「砂川判決の政府解釈誤り」 当時の弁護団、抗議声明』、『年金情報流出で詐欺被害 神奈川の70代 ニセ電話で300万円』『不審電話291件』、『浜岡3号機16日に申請 新基準審査、中電2基目目』、『元刑事悔いる日々 未解決「自分に責任」北山結子さん不明18年』『両親、娘の誕生日今も』、『FC岐阜入場券半額 来月以降、国の交付金財源』(13日付、中日朝刊)
☆『東芝不適切会計拡大 12件36億円 インフラ以外に』、『自民元幹部、安保法案反対 山崎拓・亀井静香氏ら表明』、『高野連会長に八田氏 同志社大前学長 9月就任』、『派遣法改正3700人抗議集会』(13日付、毎日朝刊)

六月十二日
【あぁ有情 被災地は】飯館村では豊かな自然を背景に除染ごみ入り黒いフレコンバッグがうず高く積まれていた。役場前には、村民の夢をはぐくむ村歌も
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 金曜日。淡々とした1日が過ぎゆく。このところは、東日本大震災と福島第1原発事故の被災地訪問その他で、置き去り状態になっていた横笛を久しぶりにふいてみる。♪風の盆恋歌、♪平城山(ならやま)、♪惜別の歌、♪さくら、♪酒よ……の順に音をひとつひとつ、さぐりあてるように、だ。
 ついでに最近、習い始めたばかりのアンデス楽器サンポーニャにも挑戦。2度、3度、4度とふいてみる。音がまだまだぎこちなく、ふき方そのものがマスターできていない。やはり、これまで長年、ふき続けてきた横笛(習い始めは2005年10月)とサンポーニャでは音の出具合に雲泥の差があることを、あらためて思い知った。
 人は笑うかもしれない。でも、やはり私は〈世界一の笛吹き〉をめざそう。特に横笛の、あの哀愁ある笛の音は、私がめざす音と気配のある文学の世界に通じるからだ。この場合の〈音〉とは、リズム感、抒情、余韻など伊神権太の文学に全て共通するからである。
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 韓国のMARS(中東呼吸器症候群)、コロナウイルスによる死者が11人に。感染者も126人以上と感染の勢いが止まらない。隣国だけに、少し心配である。そして中国からは環境破壊の元凶とされる有害物質PM2・5を含んだ黄砂が西日本を中心に各地に飛散してきており、こちらも心配だ。
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【きょうの一文・ことば】
 泣いたって、ほえたって。やっぱり、さ。イイダテ(飯館村)さ、戻るほかない=政府が福島第1原発事故の復興指針に関連、「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」の避難指示を、2016年度末までに解除する、との姿勢を打ち出したことに対して。現在、避難生活をする飯館村の女性の声

【新聞テレビから】
☆『江南の歴史を観光資源に 「江南市歴史研究会」が発足』『生駒家の古文書を解説 生駒家現当主を招き 市民向け公開講座 6月27日、寄木会館で』『全139話を1冊に 江南の須賀さん 「武功夜話物語」を発行』、『ネパール大地震の義援金贈る 名経大のネパール人留学生が呼び掛け』(12日付、尾北ホームニュース)
☆『燃料搬出遅れ最大3年 福島第一プール 廃炉工程を改定』『福島の避難指示16年度内に解除 復興指針改定』、『水産庁が漁場造成 伊勢湾をアサリ宝庫に あす稚貝放流』『愛知は各漁場 年間3000トンまく』、『〈写真グラフ〉空の安全まなざし真剣 女性航空整備士光る 救命、防災ヘリを点検』『伝説の高校生バンド46年ぶり復活 14日コンサート 信じたあの曲歌おう』、『危険運転容疑で逮捕 北海道4人死亡 男「信号青だった」』、『高齢者ネットなじまず 15年版高齢社会白書 60歳以上「使わない」67%』(12日付、中日夕刊)
☆『福島第1 プール内核燃回収延期 除染難航、最大3年』『避難指示解除17年3月 福島復興指針 改定を閣議決定』『防潮堤建設全額国費 政府、地元負担から転換 復興事業』、『無線LAN「ただ乗り」逮捕 電波法違反容疑 詐欺に悪用 警視庁』、『石炭火力認めず 環境相CO2削減対応遅れ 山口・新発電所』、『梅雨に1万球の彩り(ユリ) 名古屋』、『高齢社会白書 孤独死 独居の45%意識 会話少ないほど高く』(12日付、毎日夕刊)
☆『和田2000安打 最年長42歳11カ月 戦う父 支えた家族』『ベンちゃん 岐阜の不死鳥 けがから復帰 ファンに希望』、『名フィルの新理事長 トヨタ出身・山口氏』、『飯島・名城大教授ら欧州発明家賞受賞 カーボンナノチューブ』(12日付、中日朝刊)
☆『〈安保法案〉「違憲」論争激しく 与党決めるのは政治家 野党論理性無視できぬ』、『周永康被告に無期懲役 地裁判決 中国元最高幹部収賄罪認める 地裁判決』、『筧被告を3回目逮捕 強殺未遂容疑 神戸の男性に青酸』、『他の4職員も暴言か 山口の障害者施設 日常化の可能性』、『「認知症の疑い」診断義務化』『改正道交法成立 75歳以上の更新時』(12日付、毎日朝刊)

六月十一日
【あぁ有情 被災地は】
 南相馬市の寺内塚合第二応急仮設住宅では思いがけず、藤島昌治さんの生きた作品にも出会った
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 沖縄地方が平年より12日も早い梅雨明け。だというのに、九州は活発な梅雨前線の影響で熊本、長崎、鹿児島で大雨に。熊本では一時、37万人余に避難勧告が出された。ヒトは晴れ男だとか、晴れ女だとよく言うが、これはあくまで人間の願望であり、自然はそんな気持ちとは無頓着に〝あぁ、無情〟なのである。

 先日の福島行で脚が重く、全身が痛くてキリキリ痛むなか、それでも〈継続は力なり〉と自らを鼓舞して社交ダンスのレッスンへ。タンゴ、ワルツ、ジルバ、チャチャチャ、ルンバ…とステップを踏んだあとは、私が学ぶ江南グループでは初めての食事会に出席。教師の〝若さん〟を囲み、ヒデさん、ハルちゃん、イツコさん、オゼキさん、オオモリさんと皆、私よりは少しだけ年上の先輩たちとの楽しい会となった。
 それにしても、つくづく思うに皆さん、ホントに良い方ばかりである。年の功に、豊富な人生経験も重なってのことだろうが、どうしたらあれほどまでに温和でゆらりとした性格になれるのか。そこが不思議でならない。まだまだ修行中の身である青二才の私には、とても太刀打ちできない。最長老の80代半ばにして、まだまだ現役で大忙しであるオオモリさんの人生譚など、大変参考になったのである。
 というわけで、帰宅後は「熱砂」同人から寄せられてきたテーマエッセイ(テーマは「間違い」)の作品読みと編集作業、新聞の拾い読みなどに追われた。いずれにせよ、連日ナンダカンダとあって、自分の執筆時間となると身を削って挑まないことにはどうしても回ってゆかない。これとて世の習いなのだ、と自らに言い聞かせ今宵も暮れゆく。

 妻の舞が私の慌ただしさに付き合いきれないのか。それとも彼女自身、日々の仕事と家事が忙しすぎてか、きょうは帰宅するが早いか「もう寝るから」と寝室へ。病身だけに、心配だ。いつまでたっても昔の延長で私に付き合わされているので体力的にも少し消耗しているのかもしれない。だいじにしなければ、とはいつも思っているのだが。
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 プロ野球中日ドラゴンズの和田一浩選手が11日、千葉QVC球場で開かれた交流戦の対ロッテ戦で史上45人目の2000本安打を達成(試合の方も6―0で中日が勝った)、それも42歳11カ月と史上最高齢での達成だけに、球場は歓喜の坩堝と化した。「まさか、この数字に到達できるとは、プロに入ったとき思ってもいなかった。そういう意味ではよくやった、と思っています。家族、両親、いろんな方々に支えられてここまでこれた。子どもたちも喜んでくれているはず」とは、30歳でレギュラーをつかんだ遅咲きの和田選手。観客席で、両手を合わせ祈る思いでわが子と見守る絵美子夫人の姿が印象深かった。
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【きょうの一文・言葉】
「これまでの憲法解釈を180度転換するような、しかも不完全な法案を短時間で通していいのか」「あまりにも自民党は世論をばかにしている。ファッシズムの芽は摘まなきゃいけないと思って出た」=11日付毎日朝刊『自民・村上氏が批判 反対集会出席』の記事のなかで。日本弁護士連合会が10日、国会内で開いた安全保障関連法案反対集会に、自民党から唯一参加した村上誠一郎・元行革担当相のことば

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉よみがえる伝説の(沢村栄治)投手 プロ野球発掘秘話』(11日夜、NHK総合テレビ)
☆『九州局地的激しい雨 土砂崩れ、熊本で避難指示』、『普天間騒音国に賠償命令 地裁支部 住民2000人に7億5400万円』『経済の基地依存「誤り」 沖縄知事、阻害要因と指摘』、『米、イラクへ450人増派 対「イスラム国」、民兵訓練役』、『被災福島へ支援のパス 闘莉王選手 本寄贈 一宮北高と子ども交流』、『演劇学生南吉を活写 サークル機関誌発見 仲間「演技うまい」』『同居家族も外出自粛 厚労省通知 MERS患者対策』、『安保法案「違憲」で論争 自「政治家が決める」民「都合よく解釈変更」』(11日付、中日夕刊)
☆『梅雨 雨の日増える? エルニーニョ現象強まる』『土砂崩れ2人不明 九州で大雨 29万人避難勧告』、『マイアミで「TSUNAMI」 被災者の体験聞き取り舞台化』、『ジーコ氏、FIFA会長選出馬へ』、『安保法案 高村氏、違憲批判に反論 衆院審査会「学者、番人でない」』『枝野氏「法の支配と対極」』、『来年のえと猿置物100点展示 常滑で内覧会』(11日付、毎日夕刊)
☆『〈城に歴史あり 千田嘉博⑥〉名古屋城 天守・御殿 機能分ける』、『〈戦後70年〉愛知マリアナ献水会 14日に慰霊祭 戦没者潤した半世紀』、『飛騨牛から抗生物質 検査用の腎臓、基準の3・5倍』、『名駅暴走の被告 懲役12年確定へ 控訴しない意向』(11日付、中日朝刊)
☆『安保法制 「合憲学者たくさん」→「数ではない」 官房長官が前言撤回 実名列挙は3人』、『障害者暴行容疑 元施設職員逮捕 山口県警』(11日付、毎日朝刊)

六月十日
 きょうから随時、東日本大震災の被災地で私が撮った写真を紹介していく。

 題して【あぁ有情 被災地は】
 大津波に襲われた時間で止まったままの正面玄関と教室の時計、割れたガラスの向こうには未除染で荒れ果てたままの草地が広がっていた=浪江町請戸小で
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 きょう10日は「時の記念日」。日本で初めて時刻制度を定めた天智天皇を祭る滋賀県大津市の近江神宮では王朝装束をまとった時計業界の関係者やびわ湖大津観光大使の女性らが、国内時計メーカーの新作の腕時計と掛け時計の計7種を奉納。時計の進歩を神前に報告する「漏刻(ろうこく)祭」があったという。日本書紀によれば、671年4月25日に漏刻(水時計)が近江大津宮に設置され、時を知らせる最初の鐘が鳴った、とされている。1920年から太陽暦に換算した6月10日が時の記念日に制定されている。
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 ヤンキースのマーくん、田中投手が9日、ニューヨークでのナショナルズ戦に先発。7回を5安打1失点、6三振と好投、2年連続最多勝のシャーザーに投げ勝ち、4勝目(1敗)をあげた。チームは、6―1で勝ち、7連勝。かと思えば、先の1次リーグ初戦のスイス戦で勝ち点3の原動力になっていた、W杯日本代表「なでしこジャパン」のMF安藤梢(フランクフルト)が左足首の骨折で戦線を離脱することに。
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【きょうの言葉】
 アジアでは屋外で取材を始めると、関係ない人までやってきて大勢に取り囲まれることがある。大地震の取材で訪れたカトマンズは驚きの連続だった。(略)/生後二十日の子の母に取材した時も、テントに同居している女性たちが質問に答え始め、収拾がつかない。記者の困った顔に「何言ってるの? みんな助け合っているんだよ。取材も代わりに答えちゃ、いけないのかい?」。(伊東誠)
=10日付中日夕刊『〈世界の街 海外リポート〉カトマンズ 助け合い精神に悲鳴』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『長崎に原爆「避けられた」開発参加の技術者言及』『〈戦後70年〉両陛下戦没船員を慰霊 横須賀で追悼式、供花も』、『御嶽山再捜索へ調査隊 岐阜・長野県警など 山頂の状態確認』、『「文官統制」を廃止 改正防衛省設置法成立 〈解説〉自衛隊チェック機能弱まる』、『カローラ国内販売1000万台 単独車種初、49年で達成』、『「元少年A」が告白本 神戸児童殺傷 心境などつづる』、『ホワイトハウス爆破予告 大統領避難せず批判も』(10日付、中日夕刊)
☆『「背広組優位」を撤廃 改正防衛省設置法が成立』、『韓国外相訪日へ 国交正常化50年で調整』、『島6火山避難計画未整備 東京都、作成を支援』、『危険ドラッグ最大手摘発 販売容疑 国内流通の5割強 警視庁』、『死亡高1の学校で集会 刈谷・集団暴行 生徒「すごくショック」』(10日付、毎日夕刊)
☆『砂川事件論拠に「合憲」 政府見解 安保法案で主張』『憲法学者批判に反論』、『年金被害時本人に支給 厚労省方針』、『竜5000勝』、『澤「6大会連続」金字塔 サッカーW杯 代表200試合も』、『天然アユ食い違う定義 岐阜市「絶滅恐れ」 漁協「放流し順調」』(10日付、中日朝刊)
☆『長谷部氏=自民党推薦の参考人として国会で安全保障関連法案を憲法違反だと指摘した長谷部恭男早稲田大大学院教授=、政府見解を批判 安保法案 違憲論高まる』、『21世帯(屋久島町内の)公営住宅へ 口永良部島噴火 きょうにも入居』、『(鳥羽市安楽島町のホテル鳥羽小涌園が)素泊まり1人2016円 ホテル「鳥羽も忘れないで」 伊勢志摩サミット開催記念』、『北海道4人死亡 トラック運転者逮捕 事故前に飲酒 長男ひき逃げ容疑』、『不明の高1遺体で発見 刈谷・集団暴行 服を着たまま川へ』(10日付、毎日朝刊)

平成二十七年六月九日
 お久しぶりです。しばらく名古屋を離れていたので六日いらいの【生きてゆく人間花たち】の再開となります。お待たせしました。

 被災地を見て回る脱原発社会をめざす文学者の会メンバーら=7日午後、いわき市久之浜にて
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 浪江町の浜では海に向かって卒塔婆が立つ
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 「脱原発社会をめざす文学者の会」(加賀乙彦会長)の福島訪問メンバーの1人として七、八の両日、東日本大震災と東電福島第一原発事故の被災地へ。いわき駅前でレンタカー2台に分乗してそれぞれ、いわき市、大熊、双葉、浪江町(「希望の牧場・ふくしま」含む)、南相馬市、飯館村、富岡、楢葉、広野町の順で途中、南相馬市内で一泊して、大震災と原発事故が発生し【4年3カ月近くたった被災地の今】を見てまわった。南相馬市では市内在住詩人・若松丈太郎さんを囲んで夕食を兼ねた懇親の機会も得られ有意義なひとときとなったのである。
 このうち原発事故の避難指示区域=帰還困難、居住制限、避難指示解除準備区域=のなかでも年間被ばく線量が50㍉シーベルト超の〝帰還困難区域〟を中心に、今なお復興への道筋が何ひとつ見えないままの町や村では家々や漁協、学校、商店、カットサロン、ホテルなどが全て地震と原発事故発生直後の状態で放置されており、見るも無残な姿をさらしていた。
 いまや人ひとり居ない【息絶えた町】。これら地域の復興を思うつど、胸が重苦しくなる訪問となり、行く先々で言葉もなく何度となくア然とした表情で立ち止まった。と同時に、私たちはあらためて、こういう時だからこそ文学者として今のありのままの姿を、現代社会と後世に伝え、これら地域に再生の〈息〉を吹きかけていかねば、といったそんな責任のようなものを強く感じたのである。

 信じられないほどの破壊力で海沿いの町を襲い、ありとあらゆるものを狂わせてしまった大津波、そこへダメ押しでもするように〈無情の放射線〉を降らせたメルトダウン(炉心溶融)など原発事故に伴う放射能汚染。震災にせよ放射能汚染にしろ、行く先々でいい知れない惨禍が待ち受けていた。ただ南相馬の仮設住宅で暮らす人々の明るい表情を見るにつけ、希望への光りが少しずつ見えてきており、時折出る笑顔の数々にどこか安堵の気持ちが広がったのも事実だ。
 福島訪問のメンバーは、脱原発社会をめざす文学者の会事務局長の山本源一さんをはじめ、森詠・千春夫妻、川村湊さん、岳真也さん、桐生典子さん、志賀泉さん、竹内充さん、橘光顕さん、森川雅美さん、そして私、伊神権太の計11人。11人は2台のレンタカーに分乗(初日は浪江班と南相馬市小高班の二コースに分かれて行動)。山本さんと森詠さんが運転手をかって出られ、放射線の線量計を手に場所によってはマスクと特別に許可された腕章をつけ、途中何度も通せんぼを食らい、やっと通行許可が出たかと思うと、山道で袋小路に入ってしまうなど難行苦行、道中手にした線量計が高濃度にふり切れてしまい【ピッ、ピィッ、ピイ】とウォーニングを発することもしばしばの【決死の福島訪問】となった。
 この福島訪問については、こんごも出来たら随時、本欄【生きてゆく人間花たち】で写真付きで紹介していこうか、と思っている。

 今回は訪問した先々での模様のごく一部を、写真グラフでここにお伝えしておく。南相馬市鹿島地区の仮設住宅では詩集「なんじょすっぺ」でも知られる詩人藤島昌治さんの話にも耳を傾けた。仮設住宅外には赤い花が咲いていた。浪江町では除染されないまま放置状態の家もあった
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 中日ドラゴンズが9日のロッテ戦(QVCマリンフィールド)で7―6で勝ち、史上3球団目の通算5000勝(4638敗335分け)を達成した。おめでとう、ドラゴンズ。そしてドラファンの皆みなさま。1936年に創設された中日は79年をかけての5000勝到達となった。5000勝は、巨人(創設34年)が2007年5月2日に、阪神(同35年)が今年5月28日に達成している。
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【きょうの一文・ことば】
 オレたち簡単に【死の町】と表現しがちなのだが。やはり、【死の町】表現は微妙なんだよね。これでは、むごすぎるっ、ちゅうか。だったら、どう表現したらよいのか。敢えて言うなら、【いきもののにおいの絶えた町か】=2015年6月8日。震災直後のまま、野ざらし状態の海沿いの町に入り、思わず「死の町だ」と叫んでしまったガクさん(歴史小説作家の岳真也さん)。〝死の町同然〟の町を見て回ったあと、自らへの悔恨の情なのか。あごのヒゲに手をやり、こう、つぶやいた。安易な言葉では表現しようがない。ことばが見つからないのだ

【新聞テレビから】
☆『〈論説委員のワールド観望〉市場が北朝鮮動かす ■崩れた配給制度■国家と相互依存■「思想よりカネ」(山本勇二)』、『熱田空襲忘れまい 70年で献花』、『50年以上行方不明 レノン愛用のギター競売へ』、『1万5000人詐欺被害恐れ 年金情報流出 厚労相、補償を否定』、『なでしこ W杯 白星発進』、『岐阜出身の女性鵜匠ら育ての親 初の人工ふ化鵜飼いデビュー 京都・宇治川14日開幕』、『ヨドバシが栄出店 中部発 11月、松坂屋名古屋店に』(9日付、中日夕刊)
☆『着物収集3045枚ギネス認定 展示会で「魅力伝えたい」 岐阜・揖斐川の主婦13年かけ=岐阜県揖斐川町の主婦、樋口冨喜子さん(68)さんが「世界で一番着物を所有している人物」としてギネス世界記録に認定された』、『文学賞応募の未発表作など700枚 藤沢周平の草稿発見』(9日付、毎日夕刊)
☆『戦争だけは。体験した者しか分からん 【熱田空襲70年 体に今も破片】』、『羽生選手新たな勲章 中日体育賞を受賞』、『名古屋城木造へ費用検討 市、議会に17日伝達』、『対ロ制裁継続を採択しG7閉幕』、『五輪会場変更ほぼ承認 セーリング 蒲郡は落選』(9日付、中日朝刊)
☆『会期内衆院通過を断念 安保法案「違憲」指摘が影響』、『温室ガス 50年に40~70%減 G7首脳宣言』『基準内「10年」明確化 COP21合意へ「強い決意」』(9日付、毎日朝刊)

六月六日
 芒種(ぼうしゅ) 稲や麦など芒(のぎ)のある穀物の種をまく頃=中日朝刊連載漫画〈おーい 栗之助 森栗丸〉から=である。
        ☆        ☆
 青い空に白い雲が浮かぶ。
 眼下を川がながれている。
 自然は美しい。放射線量に侵されることもない。
 愛知と岐阜を結ぶ木曽川にかかる愛岐大橋。ここをマイカーで走りながらつくづく思うことがある。それは、いつ見ても川面は上流よりも下流の方が波立ち騒いでいる、ということだ。私なりに思う。河口の海に近づく分、波たちは喜んでいるのではないか、と。
 そして。車窓から見る木々の葉に吹きあたる〈かぜたち〉のそよぎが何ともさわやかで気持ちいい。鳥までがチュッ、チュッ、チュッと囀りを競い合っている。平和で穏やかなこの地方である。
――以上は、けさ車を岐阜県の各務原市内まで走らせたときの感傷である。
        ☆        ☆
 ここでお断りしておきたい。あすから東日本大震災と福島原発事故の被災地に出向く「福島訪問」に参加するため、帰るまでの間は本欄を休ませていただく。
 赤穂浪士でもあるまいが、【脱原発をめざす文学者の会】の一員として現場に足を踏みいれ、自らの目と足、耳で現状を確かめてくるのが目的で、有志文学者による〝見えない世界〟に対する討ち入りとも、いえよう。あとは、この行動のなかからどんな文学が芽生え、育つか。またこの世を懸命に生きる人たちへの羅針盤として、少しでもお役に立てるか、だ。1冊の本にまとめられる日も近いので、皆さん! 大いに期待してほしい。
 確かにメルトダウン(炉心溶融)に代表される不幸極まる原発事故は絶対に許せない。かといって、何から何まで否定する、といった強硬姿勢とは距離を置き、自然エネルギーの活用を柱に、人間としてより全うに生きてゆくにはこの先どうしたらよいか、がテーマでもある。というわけですので、脱原発社会をめざす文学活動に賛同される方々には乞う、ご期待あれ! である。どこまで迫れるか、見ていてほしい。
 
【きょうの一文・ことば】
 たとえば「囚人たちのいる風景」は、三カ月間に百万人近くが犠牲になったともいわれる一九九四年のルワンダ虐殺を題材に、人間にひそむ冷酷さを暴く。
「ピンクは二十年前の虐殺犯たち/オレンジは普通の犯罪者たち/ピンクの服が落ち穂拾いをし/オレンジが水路の補修をしている」
 ツチ人を虐殺したフツ受刑者たちが着る囚人服の鮮やかな色で淡々と描いた表現は、重い目撃体験に裏打ちされている。=6日付中日夕刊『〈大波小波〉時を歩く詩人』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『ポスト遷宮期待 伊勢志摩サミット開催地「大きな好機」 賢島、美観をアピール』『外国人観光客に観光地は熱視線』『海女文化の発信 遺産登録に弾み』『「喜び湧いてきた」鈴木、三重知事』、『〈がんばろう木曽〉御嶽がまた愛される山に ロープウェイ運行再開』、『★大鳴門橋30周年記念式典』、『高蔵寺ニュータウン設計 津端修一さん死去=90歳。春日井市の自宅で』(6日付、中日夕刊)
☆『大熊「あいく―」全国区に 原発事故避難の女性ら製作 「立つぬいぐるみ」自立の願いこめ』、『「警戒レベル2」1カ月 箱根山深部の変動続く 地震や噴気は減少』『収束待つ観光業者 先月の客足2割減』、『老朽下水管で陥没多発 10年で4万8000件 自治体に点検義務 国交省方針』、『客船転覆死者331人に 中国・長江 船室から相次ぎ』、『〈チェック〉テレビ界一変!? 米ネット有料動画今秋上陸 いつでもどこでも/広告なし…広がるか』(6日付、毎日夕刊)
☆『伊勢志摩サミット決定 伊勢神宮と警備 評価か』『賢島 橋2本、規制容易』『輝ける「イセシマ」へ  地元歓迎 景観や歴史世界に』『「千載一遇のチャンス」三重知事が喜び』、『出生数最少100万3500人 14年 出生率も1・42に低下』、『中国LCC(格安航空会社)春秋航空 中部空港に4路線』、『放火容疑で名大生再逮捕 少年宅と誤る 引火性高い液体使う』(6日付、中日朝刊)
☆『16年伊勢志摩サミット 会場予定地は賢島 首相表明 自然・伝統決め手』『伊勢志摩歓喜の渦 16年サミット「神宮文化 世界に」 関係者、観光振興に期待』『メイン会場のホテル 小説「華麗なる一族」の舞台』『宿泊先確保など課題も 県警に担当課』、『船室部分水面上に 中国・長江転覆 死者103人に』、『地震で登山者ら90人下山できず ボルネオ島』(6日付、毎日朝刊)

六月五日
 政府は2016年の主要国首脳会議(サミット)を〝伊勢志摩サミット〟として、三重県志摩市で開くことに決定。会場は真珠の海・英虞湾に浮かぶ賢島にする、と安倍首相自らが発表した。伊勢志摩サミットにしたわけについては、伊勢神宮にも近く「何よりも日本の精神性に触れることが出来、日本の伝統文化を対外的に発信できる」ことと、賢島がふたつの橋で〝隔離〟され「警備しやすい」点が強調されている。日本でのサミット開催は08年の北海道洞爺湖サミット以来で東京以外では3回目になるという。
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 伊勢志摩といえば、かつて3年半ほど過ごし、ふたりの生活を新聞社の通信部で始めた忘れられない土地でもある。〝角さん〟こと、田中角栄の列島改造論が華やかだった頃で、真珠の海・英虞湾の汚染が進み、悪性赤潮ギムノディニウムで海が真っ茶色になり、真珠母貝(アコヤガイ)がパクパクと口を開け次々と死んでいった。無名の鳥羽一郎さんが何度も通信部を訪れ、妻がそのつど親身となって応対したが、それどころでなく連日、地元真珠養殖漁民の舟に乗り取材に飛び回っていた。
 私の提唱もあって湾岸真珠養殖漁協を束ねての「英虞湾を守る会」が出来たのもあのころ。新聞連載小説、有吉佐和子の「複合汚染」が話題となって社会問題化、琵琶湖のある滋賀県では粉石けん運動が広がりつつあった。

 一方で新聞社の伊勢志摩在任中は、熊野灘に面した志摩半島の海女小屋を何度も訪れ、【海女その時代】の連載記事を書いたのもあの日々だ。海女さんたちが稽古海女から徒人(かちど)海女、舟人(ふなど)海女に育っていく過程を火場で一緒にあたりながら教えてもらい、何かの拍子に全裸の海女さんを目の前に恥ずかしく思ったこともある。和具大島の潮かけ祭りでは取材のさなかに数人の海女さんたちに囲まれ「ホラ、アニさん」と船上から海に放り投げられた名誉極まる体験もある。
 ほかに三重国体や高校総体、式年遷宮のたびごとに皇太子殿下ご夫妻(現天皇、皇后両陛下)が賢島の志摩観光ホテルにお泊まりになられ、そのつど賢島の近鉄プラットホームの規制線内で至近距離からカメラを向けたことなど、思い出ばかりが通り過ぎていく。その賢島でのサミット開催とは。とても嬉しく思う。なんだか回想話になってしまったが、あの日々に比べると今の伊勢志摩の海が確実にきれいになったことだけは確かである。何より「あのなぁ」「ほいでなあ、アニさん」と、なんども呼びかけられた海女さんたちの声が、耳に迫りくるのである。
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 大阪府警が捜査対象者の追跡目的で衛星利用測位システム(GPS)端末を裁判所の令状を得ずに対象者の車両に取り付けた手法について大阪地裁は「重大なプライバシーの侵害で強制捜査に当たるのに、検証令状の取得を怠り重大な違法があった」と判断。GPS端末の設置が司法の場で違法だ、と選定されたのは、これが初。
 衆院憲法審査会が参考人に招いた憲法学者3氏が憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認は違憲だ、との見解を示したことを受け「本法案は政府が一度撤回された方がいいと思いますが、いかがですか」と民主党の辻元清美氏。法案の撤回を迫ったが、その通りだと思う。
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【きょうの一文・ことば】
「(仮設住宅暮らしが)こう長くなると、なるようにしかならないよね。そのうちなんとかなるのだろうけれど」「(大津波に遭った)あの日は沖の漁船の上にいたのでオレたちゃ助かったが。帰ってきたら、ウチの母ちゃんが亡くなっていた。女房のこととか、過去のことを思い出したくないので…。このカラオケの歌でごまかしている」=5日夜NHK総合『〈ドキュメント72時間・コンテナカラオケ〉海辺の街のカラオケで津波に多くを奪われた人びとの〝歌と人生〟』の番組のなかで。被災者の偽らない声

【新聞テレビから】
☆『〈生駒と織田 歴史ものがたり(10)〉生駒家長(四代生駒家長)……小牧山城 信長が美濃攻めのため小牧山に新城造作 江南郷土史研究会須賀弘之』(5日付、尾北ホームニュース)
☆『令状なしGPS捜査違法 大阪地裁「プライバシー侵害」』、『英語中3に全国テスト 文科省 19年度から4技能測定』『テスト評価に難しさ』、『「解釈変更は政府裁量内」違憲見解に中谷氏反論』、『クレーンで船体回転 長江事故 捜索断念 引き揚げへ』、『船客万来へ航路険し 名古屋港外国船誘致で苦戦』、『中部ペンクラブ創設30周年 文芸同人雑誌の力 多年にわたり交流、発信 三田村博史』、『〈東海のうたびと 加藤治郎〉①春日井建 様式美を湛えた生』(5日付、中日夕刊)
☆『〈シネマの週末〉おかあさんの木 正面から訴える反戦』、『MERS死者4人目 韓国感染医師、大規模集会に』、『生体肝移植また死亡 神戸 4人死亡後、再開1例目』、『最高級A5「網走監獄和牛」 受刑者、種付けから育成まで』、『米政府400万人分流出 個人情報「中国ハッカーが攻撃」』、『転覆船つり上げ開始 中国・長江 内部を捜索へ』、『口永良部島「よく頑張ったな」 噴火1週間 島民、ペットと再会』『福島の中学 友情の募金』(5日付、毎日夕刊)
☆『沖縄知事 訪米に手応え「暗中模索から一筋の光」』、『〈核心〉集団的自衛権 解釈改憲での行使「ノー」 安保法案揺らぐ根底』『自民筆頭理事「予想を超えた」』、『感染医師、1500人以上接触 韓国MERS 三次感染で死者』、『東京圏高齢者の移住提言 創成会議「10年後に介護限界」』『福井、金沢など41候補地』、『立証不十分? 日中関係影響か 稲沢市議判決、延期の背景』(5日付、中日朝刊)
☆『「安保法制は憲法違反」 参考人全員が批判 衆院審査会』『「論理的整合性確保」官房長官』、『東京圏高齢者の移住促進 医療・介護人材 2025年90万人不足 創成会議提言』、『年金情報流出 サイバー攻撃3日間 機構 感染PC遮断遅れ』、『空自ヘリの交信届かず 那覇空港 離陸確認、混信か』『統合幕僚長会見「徹底的究明を」』、『「供養に」養老さんらが虫塚 鎌倉・建長寺』(5日付、毎日朝刊)

六月四日
 衆院憲法審査会が憲法学者三人を招いて参考人質疑をした結果、三氏ともが「他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案は憲法九条違反だ」との考えを示した。違憲には当たらない、としてゴリ押しをしようとする政府に対して学者が待った、をかけ「良心を見せた」もので高く評価したい。これにより、今国会での強行解決は少なくとも〝政治の良心〟から言っても無理になったといっていい。
        ☆        ☆
 かぜがさわやかな一日。町をあるく人たちを何げなく見ながら、みな生きてゆくのに大変、懸命だな、とふと思ったりする。思いもかけない自然災害はじめ、病、戦争、家族や友人のこと、憎しみ、別れ、恋のフーガなど…。ヒトはなぜ、誰もがこれほどまでの重荷を背負って生きていかねばならないのか。一方で、この世は天国。幸せ過ぎる世のなかで過ごしているためなのか。おそらく、重荷を何ひとつ持たない人なぞ、この社会にいないのでは。それでも、ニンゲンたちはそれぞれの思いを胸に秘めて生きてゆく。これが定め、これまた自然の流れなのか。

 なぜ、こんなことを書くのか。というのは、けさ妻の舞が何とはなしに「みんな、どれもこれも自然なんだよね」としみじみ自身に言い聞かせるように私に向かってポツリと言ったからである。このところ真夏のような日々が続いていた。と思っていたら、きょうは社交ダンスのレッスン中、ヒヤリとするほどの寒さが〈かぜ〉とともに室内に入り込んできた。勝手きわまる所作だが、全身が安らいだ。みな、見えない手、自然の神さまに踊らされ、生きていく。

 「一生懸命」といえば、わが家のネコちゃんふたりとて、同じだ。昼間からグーグースゥースゥーと寝てはいるが彼女たちなりに、いろいろ考えて日々、懸命に生きているのである。
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 米大リーグのヤンキース田中将大投手がシアトルでのマリナーズ戦に先発でメジャー復帰、7回を3安打1失点で3勝目(1敗)を上げた。無四球で9奪三振、13人連続アウトのほか、ストレートを投げ今季最速の154㌔もマークするなど最高のカムバックとなった。
 昨年、韓国・仁川でのアジア大会会場でカメラを盗んだとして仁川地裁から罰金百万ウォン(約11万円)の有罪判決を受けた競泳元日本代表の冨田尚弥選手(26歳)が控訴を断念。「裁判官は(プールサイドの防犯カメラの)映像を見て確認できない、と言っていたのに。納得できないが、これ以上やっても意味がない」と冨田選手。
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【きょうの一文・ことば】
 北野映画の特徴である位相をずらす笑いや一瞬を鮮やかに切り取る瞬間の美学は、今回も健在だ。深い抒情や喪失感もよく表現されている。こうした「面白うてやがて悲しき」を描くのが北野の信条だ。
=4日付中日夕刊『〈大波小波〉芸人の生き方に学ぶ(菊次郎)』から。北野武監督十七作目『龍三と七人の子分たち』にふれ

【新聞テレビから】
☆『手作りの「日本翻訳大賞」 訳者に光あて魅力発信 読者との距離縮めたい』、『レッドカードで安保法案に反対 名古屋で集会』『安保法案3参考人「違憲」 衆院憲法審 与党推薦専門家も』『辺野古撤回へ「一筋の光」 沖縄知事訪米成果を強調』、『18、22年W杯も捜査対象 FIFA汚職 98年招致でも疑惑』、『児童が辞典 いいカンジ 全員で作製、学ぶ喜び 中川区・正色小』(4日付、中日夕刊)
☆『管制指示調査の焦点 那覇空港 着陸とのタイミング』、『ギリシャ「合意へ前進」 欧州支援再開案 協議は継続』、『田中復帰戦飾る』、『名大生、帰省時に放火容疑 宮城の住宅 再逮捕へ』、『〈千の証言〉硫黄島から手紙42通 残った1通父母の心 3歳子の死〈愛情注ぐことも出来ず…〉』(4日付、毎日夕刊)
☆『〈忘却の気配 戦後70年1〉ニッポンはすごい 自画自賛』、『旅客機同士あわや衝突 那覇空港 空自ヘリ横切り混乱』、『ブレーキ不能▶ホーム通過▶ポイント破損 電源落ちオーバーラン 名鉄岐南駅 あわや重大事故』、『蟹江殺害被告に賠償請求 1億7900万円 遺族、命令制度を利用』、『豊田でも東京五輪サッカー 森会長、計画見直し言及』『「正式決定を待つ」「非常にうれしい」 地元関係者は期待』(4日付、中日朝刊)
☆『FIFA会長一転辞任表明 腹心の関与表面化直後 汚職疑惑』『スポンサーも圧力』『ブラジル独自捜査へ FIFA汚職アルゼンチンも』、『出発予定は10日後 機体公開 ソーラー機操縦士会見』、『年金情報流出 機構に不審メール100通 感染10日後 一部は海外経由』、『捜索へ船底に穴 死者26人不明400人超す 中国・長江』(4日付、毎日朝刊)

六月三日
 きのうの九州に続いて中国、四国、近畿地方で梅雨入り。北海道では大雨と雷にみまわれ停電が相次ぎ岩見沢市で市街地が冠水、このほか熊本県八代市でも雨のため一時、孤立する地域が出るなどした。雨の季節到来である。

 国賓として来日中であるフィリピンのアキノ大統領を歓迎する天皇、皇后両陛下による宮中晩さん会が今夜、皇居・宮殿「豊明殿」であった。天皇陛下の「(戦後七十年に当たり)先の大戦においては、日米間の熾烈な戦闘が貴国の国内で行われ、多くの貴国民の命が失われました。このことは私ども日本人が深い痛恨の心と共に、長く忘れてはならないことであり当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」との歓迎あいさつに続いてアキノ大統領は「過去に経験した痛みや悲劇は、相互尊重、尊厳、連帯に根ざした関係構築に努めるという貴国の約束によって、癒やされてまいりました」と述べた。  
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 125万件もの年金情報の外部流出というズサン管理で国は「これから、国民におわびの手紙を出す」と話しているが、そんな時間があったら、ほかにすべきことがあるのではないか。たとえば、情報流出に伴う不安解消のための分かりやすい「情報流出Q&A」を全員に送って危機回避に努めるとか、だ。今回の大量流出は安倍内閣の年金問題に対する軽視の表れだ、とする声が日に日に高まっている。
 テニスの全仏オープン男子シングルス。日本期待の錦織圭(日清食品)は準々決勝で地元フランスのジョーウィルフリード・ツォンガ(30歳)と対戦、1―6、4―6、6―4、6―3、3―6で競り負けた。「最後は紙一重、初めてパリでいい成績を出せたのは、いい経験になると思います」と錦織。次回に期待しよう。よくやった、と思う。
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【きょうの一文・ことば】
 たとえば、曽野綾子ら戦中派はよく「若い人は、本当の貧しさを知らない」と言う。だが「老害論客」は若者を批判するのに戦争体験を利用しているだけ。だから、戦争を次世代に正しく継承するためには「『戦争を知っている人たち』の間引きも必要」だとか。……
 紋切り型の言葉は、それを使う人間の思考も確実に硬直化させる。「痛切な反省」や「わが国の平和と安全に資する」など、現首相の発言にも何と紋切り型の表現が多いことか。(柔軟)=3日付中日夕刊『〈大波小波〉「紋切り型」を斬る』から。抜粋

【新聞テレビから】
☆『「夜来香」の名声文革で暗転 毛沢東の教え子作曲家・黎錦光 迫害受け職追われる◆実兄は重用され(中国湖南省長沙市で、加藤直人)』、『翁長知事、計画見直し訴え 普天間移設 マケイン氏らと面会』、『安保法案9条に反する 憲法学者166人 廃案求め声明』、『ブラッター会長辞任表明 FIFA汚職米当局、捜査検討 後任選出は12月以降』、『長江転覆依然400人超不明 18人死亡 徹夜で捜索』、『錦織全仏4強逃す』、『復興地元負担300億円=福島県100億円、岩手県70億円、宮城県50億円= 政府案公表 事業別で最大3・3%』、『浅い川底船出困った 長良川鵜飼 水不足、船頭が石除去』、『古賀連合会長10月退任』(3日付、中日夕刊)
☆『中国、四国、近畿梅雨入りを発表』、『解決の道は開通遠く 宮城の指定廃棄物処分場問題 町道の封鎖解除も調査難しく』、『「韓国 封じ込め可能」 MERS(中東呼吸器症候群)専門家の見方 「感染拡大の変異なし」 渡航歴の確認や迅速検査求める』、『ブラッター会長辞任表明 FIFA汚職引責 5選4日後米紙「立件焦点」』『16年南米選手権中止の可能性も』、『情報流出 年金不審メール4種類 件名周知、感染の17日夜』、『■皇居で比大統領の歓迎行事』(3日付、毎日夕刊)
☆『★ネパール地震救援金贈呈(中日新聞社と中日新聞社会事業団が読者から寄せられた救援金一千万円をネパール国大使館に届けた)』、『小麦畑黄金のあかり 安城』、『〈戦後70年〉戦地で見た希望の芝居 8月名古屋公演 97歳「平和続いて」』、『「若者の意見示せる」「何を基準にしたら」18歳選挙権 高校生ドキドキ=18歳以上に選挙権年齢を引き下げる公選法改正案が衆院特別委で可決』、『名電ブラバン オリコンでも輝く クラシック部門1位』、『年金広がる不安 問い合わせ・苦情15万件超 不審電話相次ぐ』『情報流出Q&A』、『船内か なお多数不明 長江転覆7人死亡、救出続く』、『〈中部の文芸 小説・評論 清水信〉同人雑誌「火涼」「XYZ」など 快感誘う作家論特集』(3日付、中日朝刊)
☆『〈エンドレスウォー 序章対IS最前線①〉「反イスラエル」増幅ISが便乗 貧困少年ら動員 ハマス支配のガザにも触手』、『複数ウイルスに感染 年金情報流出 組織的攻撃か』『年金情報流出で不審電話 機構職員名乗り「なりすまし」懸念』『問い合わせ15万件』『「マイナンバー法案採決先送り』、『MERS(中東呼吸器症候群)拡大韓国衝撃 観光客キャンセル相次ぐ』『有効治療薬なく 20カ国で患者』、『客船転覆なお400人不明 中国・長江 改修重ね重心高く』、『残留農薬格安・手軽にチェック 豊橋技科大など開発』(3日付、毎日朝刊)

六月二日
 深夜未明にかけ。国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長(79)が、スイス・チューリヒで記者会見し、辞意を表明したという。詳細は分かってはいない。でも、あれだけの不祥事を起こしたトップの責任は重く、辞めて当然である。
        ★        ★        
 この町をあるく。
 私の好きなまち。この町とは、名古屋の笹島ガード界隈である。ガードを挟んで東のメーテツ・レジャック側、名古屋駅側がきらびやかな「明」なら、西は駅裏寄りで真っ暗な闇がどこまでも続く「暗」の世界。少なくとも、かつて私が新聞社の社会部員として名古屋中村署を担当していた〝署廻り(サツ廻り)〟記者のころは、そういう印象だった。ここいらは、名古屋西署管内のキャッスルホテルを舞台に起きた愛知医大を巡る3億円強奪事件の犯人を追い求めて、家族を犠牲に寝食も忘れて連日、歩きに歩いた。朝も、昼も、夜も、である。だから忘れられない場所でもある。
 昭和50年代のはじめ。あのころ、容疑者Kが駅周辺のうどんやで働いていたらしい、とのネタをつかんで一帯にあった、うどんやをそれこそ、手当たり次第、虱潰しにつぶしてまわり、とうとうKにたどり着いた。笹島ガードを挟んだ「明」と「暗」部を何度も行ったりきたりして歩き回ったものである。懐かしくない、と言えばうそになる。中村署入り口の路上には決まって飲んだくれた浮浪者数人が、サツ(警察)を寝所代わりにたむろしていた。それこそ、ろれつの回らない語り調で用もないのに「アニさんよう」とよく呼びかけられたものだ。
 当時、ヒマラヤ美術館がすぐ近くにあった。事件取材などで疲れるとは、中村署内の記者室を出て、ふらりと用もないのになぜか気の合う今は亡き杉本画伯の元を訪れたものだ。画伯は、決まってケーキを出して歓待してくださり、いまから思えばあれが激務のさなかの唯一の安らぎのときだったかもしれない。

 なんで、こんな話になってしまったのか。というのは、きょう夕方、笹島ガードを挟んだ西側、駅西地区にあるリハビリテーション病院に「熱砂」の同人仲間を見舞ったからである。彼は最近、転倒した際、運悪く大腿骨の骨を骨折してしまい、リハビリ中の身だが思っていた以上に元気そうで、ホッとしたのである。
        ☆        ☆
 これより先、私は名古屋市千種区のルブラ王山へ。14日に迫った中部ペンクラブの第30回総会と文芸評論家による公開鼎談「同人雑誌の光と影」、「吉村萬壱さんの文学講演会(演題は「小説を書くという在り方」)」「文学賞表彰式・選評」「中ペン30周年と受賞・出版を祝う会」などを進めるに当たっての役割分担につき、念には念をいれての話し合いに、実行委員のひとりとして参加するためである。
 私は、この会議の模様を目の当たりに、いい面から言えば、これも名古屋らしく【全員野球だな】と思った次第。ただ何につけても、もっと効率的かつ有効にできないものか。熱心さには頭が下がるが、どこかちぐはぐで無駄が多過ぎる。これでは進歩がない。時間がもったいない。
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 翁長雄志沖縄県知事のワシントン訪問に合わせ、在米の沖縄県出身者やNPO関係者が1日、ホワイトハウス前で米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古での新基地建設反対を訴える抗議活動をした。この日は紀子・ヘラーさんらが「辺野古新基地NO」と記されたステッカーを観光客らに配り、辺野古移設反対を訴えた。「沖縄に米軍基地がたくさんあるのは知っている。また基地をつくるなんて許せない」とは、ある旅行者。抗議活動は米国の市民団体関係者も加わって3日まで続くという。
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【きょうの一文・ことば】
 君が行く道のながてを繰り畳ね 焼き滅ぼさむ天の火もがも(あなたが行く流刑地までの長い道程を、手繰り寄せ畳み束ねて、焼き滅ぼしたい。貴男を行かせずにすむ、そんな天の火が欲しい)
 =『志村有弘[解説]現代作家代表作選集第10集(鼎書房)』のなかの〈相聞歌 西穂梓〉より。狭野茅上娘子(さののちがみのおとめ)が恋人中臣宅守(なかとみのやかもり)を思い、歌った

【新聞テレビから】
☆『伝われ核兵器「ノー」 原爆の図6点米国で巡回展』、『ネパールに届け医療 八事日赤 看護師ら第2陣派遣』、『立川流彫刻戻った魂 90年ぶり棟梁 半田の男性「伝承努める」』、『「夏日」「真夏日」各地で最多 東海の5月暑かった 梅雨入り 遅れそう?』、『県営名古屋空港にソーラー機 興味津々 見物人続々』、『公立小中校耐震化95% 「倒壊の危険高い」岐阜14棟残る』『つり天井 愛知ワースト』、『大凧落下重体男性死亡 東近江市長「心からお悔やみ」』(2日付、中日夕刊)
☆『世界最大級の甘い香り 岐阜・可児「花フェスタ」 3万株のバラ見ごろ』、『実質賃金プラスに 2年ぶり 物価上回る 4月0・1%増』、『長江458人乗り客船転覆 中国・湖北省 竜巻にあおられ』、『震度6強で倒壊危険814棟 全国の公立小中 耐震化率は95・6%』、『森脇監督が休養 オリックス』、『九州南部梅雨入り』(2日付、毎日夕刊)
☆『夜の名空港にUFO? 不時着 正体は…世界一周ソーラー機』、『川面に映る技 木曽川うかい開幕』、『重しの車軽くしていた 滋賀の大凧落下 10㌧から2㌧に』、『年金情報125万件流出 機構に不正アクセス 基礎番号や住所氏名』、『日本標的か不明でも行使 集団的自衛権 首相「総合的に判断』(2日付、中日朝刊)
☆『女性鵜匠手綱さばき華麗に 「木曽川うかい」開幕』、『■東海4県確定申告、贈与税が過去最高』、『年金情報125万件流出 職員PCにウイルス 機構対策怠り拡大』『第三者の検証委員厚労省に設置へ』『首相「万全期す」』、【福島第1原発・正門周辺の大気中の環境放射線量 1日正午現在 1.015マイクロシーベルト毎時 数値は東京電力の計測結果から 前日は1.030マイクロシーベルト】(2日付、毎日朝刊)

六月一日
 公的年金の保険料徴収や給付実務を行っている日本年金機構(東京)がウイルスメールの不正アクセスで約125万件もの年金情報を外部に流出した、と発表。幹部らが謝罪したというが、困ったものだ。
 千葉県警が、奈良や京都、山形など全国16都府県、48件に及ぶ寺社の文化財に油のような液体がまかれた事件に関連。米国在住のキリスト教系宗教団体の幹部で医師の男(52歳)を千葉県内、香取神宮に液体をまいた疑いが強まったとして建造物損壊容疑で逮捕状を取ったという。男は現在、米国におり帰国を待って事情聴取し容疑が固まり次第、逮捕する。酒酔いや信号無視など14項目を「危険行為」に指定し、危険な乗り方をした運転者に安全講習を義務付けた新たな改正道交法の運用が全国一斉に始まった。
        ☆        ☆
 電波の日。6月1日といえば、母=伊神千代子、旧姓大脇=が生まれた日。満95歳の誕生日である。
 私の幼いころから母はこの日が訪れると決まって「アノネ、たかちゃん。きょうは、和田に初めて電気がついた日なのだから。おかあちゃん、この日に生まれた」と耳に蛸が出来るほどに教えてくれたので毎年この日がくると「あぁ、誕生日か」と思ってしまう。
 そして。誕生日といえば、もう1人。この日は名前が同じ〝千代〟だったこともあり現役横綱時代からお袋が大好きだった、かつての大横綱、ウルフこと千代の富士(第65代横綱、現九重親方、優勝31回。国民栄誉賞受賞者)の満60歳の誕生日でもある。誕生日に先だち、きのう太刀持ちに白鵬、露払いに日馬富士の両横綱を従え東京・両国国技館で還暦土俵入りが行われたという。還暦土俵入りは私が大好きだった栃錦や初代若乃花、大鵬と続き、最近では2013年6月に日本相撲協会の北の湖理事長も披露している。

――というわけもあって、きょうは午前中「おめでとう」のひとことを言いたくて、妻の舞を伴い母がいる日進市内にある老人保健施設「愛泉館」へ。部屋に顔を出すと、妹夫婦と姪の久美ちゃんがひと足先に訪れており、家族談議に花が咲いたのである。
「くみちゃんがいると、本当に嬉しそうだよね」とは、舞。=この言葉を聞き、くみちゃんが、おばあちゃん(母)の肩をもんでいるところの写真を撮っておけばよかった、と後悔。ふたりとも美人度では負けないだけに、うっかりしていた=

 帰宅後は、きのうまでの睡眠不足を解消しようとバタンキュー。目覚めて、「熱砂」同人から届いていたテーマエッセイ【間違い】の第一弾を編集して公開、その後各紙やメディアのチェックに続き、深夜未明にかけ本欄執筆をこうして続けている。
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 テニスの全仏オープン。男子シングルス4回戦で日本の錦織圭(日清食品)はテイムラズ・ガバシビリ(ロシア)と対戦。6―3、6―4、6―2で下し自身初の8強入りを果たした。日本男子勢の8強入りは1933年いらい、82年ぶり。4強入りをかけた準々決勝はテニス界のモハメド・アリと言われるジョーウィルフリード・ツォンガ(仏)で2日行われる。
 1日開かれた衆院の平和安全法制特別委員会。この席で安倍首相は、米軍以外の他国軍の後方支援を行える〝重要影響事態〟につき「中東、インド洋などで、かりに武力衝突などが発生した場合、法理論上、後方支援はあり得る」と述べ、中東やインド洋への自衛隊派遣を念頭に置いていることを明らかにした。町村信孝前衆議院議長がきょうの午後、東京都内の病院で脳梗塞のため亡くなった。70歳だった。
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【きょうの一文・ことば】
「おばあちゃんが(この世に)いたからこそ、こうしてみんな生きているのだよ」=6月1日、日進市内の老人保健施設「愛泉館」にて。母の誕生日祝いに訪れた姪の久美ちゃん
「この子(後の横綱貴乃花)なら自分のあとをがんばってくれるな、て。ニャッと笑って。託せるかナ、と思った」=1日夜CBCテレビ『〈NEWS23〉九重親方土俵入りで』の番組中で。貴乃花に敗れたときにふれて。九重親方の回想

【新聞テレビから】
☆『口永良部島へ30人一時帰島 噴火後初』『「ありがたくて泣きたい」家や畑へ急ぐ』『避難先の屋久島で小中学生が初登校』、『他国軍支援「中東、インド洋も」 衆院特別委 首相が地域例示』、『寺社に油 男に逮捕状 建造物損壊容疑 米在住、邦人医師』『「油で寺社清めた」医師、宗教団体HPに動画』『被害国宝「全容解明を」』(6月1日付、中日夕刊)
☆『品格ある日米安保体制へ基地問題解決を 翁長知事が米で会見』、『北大チーム発表 恋する文鳥の歌 リズムに乗せて くちばしの音で拍子』、『新城住民投票 市長「見直し案示す」 新庁舎計画 反対多数』、『寺社に油 レンタカーで奈良走行 逮捕状の男 事件と関連捜査』、『安保法案審議 自衛隊員の安全確保強調 首相「施策十分に実施」』『やじは改めて謝罪』、『設備投資7・3%増 8四半期連続 経常益は0・4%増 1~3月期』、(1日付、毎日夕刊)
☆『安保法案「説明不足」81% 全国世論調査 反対が賛成上回る』『国家総動員法成立議会が止められず 日大・古川教授 当時を分析』、『『過労死基準』超 依然7割』『大手企業調査 長時間残業改善なく』、『新庁舎「大幅縮小」過半数 新城・住民投票 市計画見直しへ』『浮いた建設費で人口減少対策を 投票の新城市民』、『700㌔大凧落下1人重体 東近江、見物エリア3人重軽傷』『直前補修バランス悪く』(1日付、中日朝刊)
☆『「公害、繰り返さぬ」新潟水俣病50年で式典』『水銀健康被害全容解明遠く』『環境相と懇談会患者側から怒号 救済策答えず』、『還暦ウルフ=大相撲で歴代3位の通算31回の幕内優勝や歴代2位の通算1045勝などの記録を打ち立て、国民栄誉賞にも輝いた元横綱・千代の富士=土俵入り』、『20年に1度 御用材のお通り 桑名=旧東海道の名所「七里の渡し場」跡にある鳥居の建て替えに使うご用材をお披露目する「お木曳き」が桑名市内であった』、『無資格でレーザー脱毛 愛知県警 岡崎の元経営者逮捕 医師法違反容疑』『「ドクター」名札なし/触診もなく契約/2回目以降医師不在 名古屋で記者が体験』(1日付、毎日朝刊)

08/4/26