【生きてゆく人間花たち/2015年1月の唄】

平成二十七年一月三十一日
「過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲目となる」(1985年5月、「荒れ野の四十年」と題したドイツ敗戦40年の連邦議会演説で)の名言、そしてナチス・ドイツの過去と正面から向き合うことを説き続けたことで知られる、元ドイツ大統領のリヒャルト・フォン・ワイツゼッカーさんが31日、この世を去った。94歳だった。
 戦後、キリスト教民主同盟に入党し、連邦議会議員、西ベルリン市長を経て84年に連邦大統領に就任。89年には無投票で再選され、東西ドイツ統一を挟んで大統領を務めた。
 戦後50年の節目となった95年8月には中日新聞社の招きで来日。東京、名古屋、京都、金沢など各地でノーベル賞作家の大江健三郎さんや評論家の故加藤周一さんらとのシンポジウムや講演会に参加。過去を直視した歴史認識の重要性を訴え、戦争をなくすために「各民族が互いを尊重し合う態度が必要である」と力説。【人間の尊厳の大切さ】を人類に向かって訴えかけた。そのワイツゼッカーさんが亡くなった。

 冬の真只中。きょうも、ここ木曽川河畔に広がる尾張地方をはじめ、日本じゅうが朝から寒い1日となった。テレビ画面に映し出される北陸や北日本、北海道。ここでは風雪が強まり、視界がほとんど、きかないところを人が歩き、車がノロノロと通ってゆく。根室では午後6時半に最大瞬間風速26・5㍍を記録した、とテレビニュースが伝えている。自然には全くもって、立ち向かいようがない。

 イスラム教スンニ派を中心とした過激派テロ組織「イスラム国」による日本人拘束事件は依然、膠着状態が続いたままだ。ヨルダン政府が何よりもこだわっているヨルダン空軍パイロットの生存の有無に対する「イスラム国」側からの返答はないままで、パイロットの安否不明が〝不透明さ〟を増す結果となっている。やはり、29日の日没までにトルコ国境に死刑囚を連れてくるように、との約束が守られなかったためパイロットは殺害されていたとしても不思議でない。
 そして日本にとっては一番の関心事でもある、当初死刑囚と1対1の引き渡しを要求されていたフリージャーナリスト後藤健二さんは、その後どこで、どうしているのか。気になるところだ。ともあれ、ヨルダン政府と「イスラム国」の水面下でのやり取りは、どうなっているのか。そこを知りたいが、いまは「イスラム国」側からの連絡を待つほかない。
 ここに至って「イスラム国」側が、巨大油田地帯でクルド自治政府の実効支配下にあるキルキークに大規模な攻撃を仕掛けてきていることも気になるところだ。イラク、シリアに限って言わせてもらえば、この地域は日本の中世に見られた戦国時代さながら、国が国を倒して一つの国になってゆくのか。細胞分裂中、といったところで最終的にはどんな形で治まるのか。現地のこの先、を自分の目で確かめてみたい気がしてきた。
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 英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団」が、過激派組織「イスラム国」が昨年6月からの7カ月間に1900人以上を「処刑」と称して殺害したとする集計をウエブサイトで公表した、という。これでは過激派テロ組織と言われてもしかたあるまい。現在、「イスラム国」の支持母体は、把握されているだけでも世界15カ国、29グループに及んでいる。決して侮れない存在であることだけは間違いない。
 大相撲の横綱白鵬(29)=宮城野部屋=が31日、テレビ朝日系「SmaSTATION!!」に生出演し、審判部批判問題について謝罪した、という。当然のことだ。この先、史上初の33回優勝を遂げた横綱白鵬のさらなる精進と名実ともに後世に残る名横綱誕生を願う。そういえば、このところの大相撲人気で出現しているのが〝リケジョ〟ならぬ〝スージョ〟だそうだ。大相撲人気復活の陰には女性の力アリ、だ。
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【きょうの一文・ことば】
「日本ではISとシリアを同じだと思っている人が多い。寄付集めの最大の機会である報告会が中止になったことも痛い」=31日付毎日夕刊『IS=シリアじゃない 日本の支援団体 誤解を危惧 寄付金減で活動に支障も』の記事のなかで。日本で寄付を集め、シリアの難民キャンプに毛布や薬などを援助している日本シリア友好協会のシハブ・モハメッド会長(45)の声。※国連によると、紛争が続くシリアの難民や国内避難民は約645万人に及ぶ。今月20日以降、同友好協会への寄付は2割減り、今月下旬に開催が予定されていたシリア難民に関する報告会も中止になったという。

【新聞テレビから】
☆『SONGS選 大人気 テイラー・スウィフト』(31日夜、NHK総合)
☆『操縦士解放へ努力 ヨルダン軍報道官声明』『後藤さんの救出へ「事態は膠着状態 中山外務副大臣』、『「イスラム国」手口と謎 Q1生存情報出さず Q2期限を先延ばし Q3引き渡し手順は』、『橋桁に衝突5人死亡 高松 16~21歳男女 乗車』『重力波の痕跡「誤り」 国際チーム発表 銀河のちり影響』、『無人ヘリ「ドローン」離島に物質 物流の未来へひとっ飛び 名古屋の企業開発、実験成功』(31日付、中日夕刊)
☆『「イスラム国」人質 ヨルダン国内対応苦慮 交渉難航 世論の批判高まる』『シリアでも「私はケンジ」』、『名大生携帯に遺体?画像 県警 殺害女性か分析』、『空港線10周年記念し発車式 名鉄』、『佐賀発の気球米到達 飛行距離1万㌔、世界記録』、『女子トイレ侵入 容疑の教員逮捕 一宮の中学』(31日付、毎日夕刊)
☆『願いは一つ一心に モスクで 官邸前で』『150人が「解放を」』『ヨルダン「1対1」応じず パイロット生存なお不明』、『「猫を切ってみたい」 女性殺害容疑 名大生、中学時代に』『米国産コメ輸入増検討 TPP年5万㌧、備蓄米に』、『奥平康弘氏死去 憲法学者「九条の会」呼び掛け人=急性心筋梗塞のため26日午前1時ごろ、東京都内の自宅で死去。85歳。東大名誉教授で憲法研究者』(31日付、中日朝刊)
☆『亡き妻への恩忘れない 帰国時も援助受け イラク「無事家族のもとに」』『後藤さん妻が声明 IS要求受け』、『孫かたる電話で7000万円詐欺被害 名古屋・80代男性』(31日付、毎日朝刊)
☆『ヨルダン交渉進展なし 人質安否不明 死刑囚釈放せず 期限から丸1日』『解放に全力 首相が強調』『奪還 破壊の爪痕 シリア北部の街コバニ』、『〈2015地域の針路→〉「介護必要」2025年度5割増 愛知県推計41万人 都市部で急増』『団地に「保健室」、専門家常駐』(31日付、朝日朝刊)

一月三十日
 ここ2、3日は低気圧の影響で西日本から北日本にかけ、日本の広い範囲で寒い日が続いている。東京都心では、この冬初めての積雪3㌢を記録。首都高速や私鉄、地下鉄などで交通の混乱が目立った。あすは、北日本でさらに大荒れになりそうだという。

 過激派組織「イスラム国」による日本人捕捉事件は、きのうヨルダン政府が同じく捕虜になっているヨルダン空軍パイロットの生存の有無を「イスラム国」側に確認して以降、「イスラム国」からは何の音さたもなく、音無し状態が続く。釈放が具体化した場合、過去の経緯からも一番有力な場所とみられるトルコ東南部のアクチャカレには、そのときを待つ多くのメディアが殺到し異常な事態となっている。パイロットの生存が確認できない限り、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放に応じるわけにはいかない、とのヨルダン政府の姿勢は当然で、よく分かる。

 けさは冷たい雨が降るなか、朝一番でマイカーで社交ダンスのレッスン会場取りに近くの公民館へ。電話による申し込みはダメだ、ということなので今回は私が江南ダンスクラブの〝使者〟として4月30日分の確保に出向いた。幸い、ライバルさんの姿はなく無事、確保できたが、地域社会の文化活動は、こうして行われている実態を教えられた。
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 「名大生宅にのこぎり 女性殺害容疑 遺体処理計画か」「7000万円ニセ電話詐欺被害」「同僚から捜査費1万円窃盗容疑 新潟・巡査長逮捕」「流通経大柏高で体罰 ラグビー部監督が辞任」など。きょうの夕刊の見出しを拾い読みするだけでもこの世のなか、いろいろある。殺し、騙し、盗み、暴力…と、こうした〝悪〟は消えないのか。〝悪〟に手を染めるのは、人間がこの世にいる限り、消えることのない自然の摂理なのか。
 きょう目にした週刊新潮2月5日号。【イスラム国の闇】と題して『この男こそ、湯川遥菜さんを殺害、後藤健二さんを拘束するテロ組織「イスラム国」の首領アブ・バクル・アル・バグダディである。1971年生まれ。昨年6月に建国とイスラム教の最高指導者であるカリフへの即位を宣言。現在生死は確認できないが侵略、テロ行為が継続されているのは〝国民〟が実在するからだ。……』と写真入りで、バグダディを紹介。一方で、イスラム国では兵士たちの集団脱走が始まっている! との記述も。
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【きょうの一文・ことば】
…芥川賞の選考委員としてご一緒したが、作品全体としての欠点よりも小さな部分にこだわり、こだわった部分に関しては厳しかった。河野さんにとっては「小さな部分」が「小さな問題ではなかったのだと思う。……
=30日付中日夕刊『河野多恵子さん死去 88歳 作家、文化勲章受章』『心理や性癖鋭く描写』の記事のなかで。作家の高樹のぶ子さん

【新聞テレビから】
☆『〈ナビゲーション〉戦争兵器開発と科学者たち 戦後70年目の真実』(30日夜、NHK総合)
☆『物価2・6%高 バブル以来 14年指数 消費増税と円安影響』『年金給付初の抑制 15年度0・9%増 物価上昇分に及ばず』、『中電、2年ぶり復配へ 15年3月期、黒字化にめど』、『後藤さん妻と緊密連絡 政府 人質事件進展なく』、『FC岐阜社長難病ALS(筋委縮性側索硬化症)J1昇格目指し続投』、『愛知漁連前会長ら逮捕 アサリ管理手数料 126万円』(30日付、中日夕刊)
☆『元気届けます 知多・福升』、『中尉生存いまだ不明「イスラム国」日没後沈黙』『「緊張感持って」首相が対応指示』『ヨルダン誤報で混乱 「イスラム国」人質』『交渉期限延長「何かで読んだ」「死刑囚は釈放」編集長を逮捕』、『エジプト 連続テロ27人死亡 「イスラム国」系、犯行声明』(30日付、毎日夕刊)
☆『操縦士生存確認できず ヨルダン「死刑囚まだ国内」』『新声明の期限過ぎる』、『牛肉関税9%米に提案 TPPで政府 輸入急増なら20%に』、『敬老パスICカード化 入金すればJRなど利用可 名古屋市、来年9月』(30日付、中日朝刊)
☆『「イスラム国」人質 ヨルダン「交渉継続」』『日没期限 操縦士安否不明』、『国民保護法発動せず 集団的自衛権行使時 ハードル下げる狙い』『地元警察巡回/通学バス経路変更 中東の日本人学校警戒』、『朝鮮総連本部44億円で転売 立ち退き回避へ』、『園田天光光さん死去 96歳 日本初の女性国会議員』、『ヘリ発注中止 国に351億円支払い命令 東京高裁 富士重が逆転勝訴』(30日付、毎日朝刊)
☆『娘が再び父親と会えること願う 後藤さん妻 英語で声明』『娘2人、父親の元で育ってほしい 後藤さん妻の声明(全文)』『2人とも救って 友好関係崩れぬ■宗教越え尊敬■過激と正反対』『音声「過去2回と同じ」科警研』、『不平等の拡大に警鐘 「21世紀の資本」ピケティ氏講演』『700㌻以上、13万部のヒット』(30日付、朝日朝刊)

一月二十九日
 イスラム教スンニ派を中心とした過激派組織「イスラム国」による日本人フリージャーナリスト後藤健二さんとヨルダン空軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉に対する捕捉殺害解放予告事件は一進一退の動きのなか、その渦潮にのまれる如く、「イスラム国」、ヨルダン双方とも未だもって解決の糸口を見いだせないまま期限とされた29日の日没(日本時間同日午後11時半ごろ)を超えた。
 日本はいま午後11時半を過ぎたところだ。現地も日没に入ったところだが、まず自国空軍パイロットの優先的解放にこだわるヨルダン政府はつい先ほど「死刑囚は、まだヨルダンにいる」と発表したという。この発表が事実としたなら、今やイスラム国側の言う、日没までにトルコ国境に死刑囚を連れていくなぞ、といった通告を守ることは至難の業だ。まさにヨルダン政府とイスラム国は死刑囚とヨルダン空軍のパイロット釈放を巡り、後藤健二さんの釈放もからめギリギリの段階での駆け引きが続いている。そんな感じだ。それとも、期限を過ぎパイロットも、後藤さんも、既に殺害されてしまったのか。そうでないことを願う。

 けさ早く。起きてまもなく過激派組織「イスラム国」に拘束中の後藤健二さんの身柄と引き換えに、ヨルダンに収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚を現地時間の29日日没(日本時間の同日深夜)までにトルコとシリアの国境に連れて来なければヨルダン軍パイロットを殺害する、との音声がインターネット上に新たに投稿、公開された事実をNHKニュースで知る。音声は約30秒。音声は後藤さんとみられ、写真はない。前回の音声付き画像声明で28日とされていた後藤さんとサジダ死刑囚の交換期限が1日延長された形だが、これが事実上の最後通告になる可能性は十分ある。
 メッセージは、次の通り(全文)
 私はケンジ・ゴトウ。これはあなた方に送るよう言われた音声メッセージだ。もし、(イラク北部)モスル時間の1月29日木曜日の日没までに、トルコ国境でサジダ・リシャウィ(女死刑囚)を私の命と引き換えに交換する準備ができないならば、ヨルダン人パイロットのモアズ・カサスベは直ちに殺されることになるだろう。=メッセージは英語。個人情報に関わる部分を一部割愛(アンマン・共同)
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 きょうは、つい2、3日前のポカポカ陽気が信じられないほどの寒さのなか、社交ダンスのレッスンへ。たまたま先生が寝過ごされて遅くなるというので、みんなでワルツのシャドーなど、自主練習をして待つ。元々、朝が大変苦手な私だけに、たまにはこうして遅れてレッスンが始まるのもイイナ、と思う。それでも、ジャイル、チャチャチャと、多くを学んだ。

 帰宅後は、いつものように新聞のチェックはじめ、横笛とサンポーニャの自主練習に打ち込んだが、途中でナンダカ、とても眠くなってしまい、そのまま椅子に足を投げ出したまま寝入る。眠りのなかで「俺は、こんなことをしていて良いのか」と、もうひとりの私に急き立てられ、ハッとして目覚めて立ち上がる。一線記者として飛び回っていたころ、あのころの気迫を失ってはいけない。さらに向上しなければ、と自身に言い聞かせる
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 中日新聞の夕刊によれば、昨年1年間のニセ電話詐欺の被害額は559億4千万円に上り、過去最悪(警察庁調べ)に。これに対して窃盗や強盗などの現金を狙った犯罪の被害額は1130億円。実に半分がニセ電話詐欺に遭っている。郵便や宅配便で現金を送らせる送付型が急増、地方に住む高齢者の被害が増えているという。
 イスラム国は、後藤健二さんとサジダ・リシャウィ死刑囚の交換場所として「トルコ・シリア国境」を指定してきているが、トルコ南東部のアクチャカレが交換場所の有力候補とされている。このためもあって、アクチャカレには解放を待つ日本を含めた世界中のメディアが殺到している。国境を挟んで南のシリア側がイスラム国支配地域で過去にイスラム国の人質となっていたフランス人ジャーナリストらが解放された例があるためである。
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【きょうの一文・ことば】
「球団のやたらに熱い思いが伝わってきた。選手として必要としてもらえることが僕にとっては何より大切」=29日付中日夕刊『〈大リーグ〉「熱い思い伝わってきた」マーリンズ イチロー入団会見』の記事のなかで。1年契約を結んだイチロー外野手(41)のことば。背番号は慣れ親しんだ「51」に決まった

【新聞テレビから】
☆『死刑囚釈放 日没期限』『新たな声明 後藤さんとの交換』『操縦士殺害を警告 メッセージ全文』『「イスラム国」最後通告か』『後藤さん解放なら トルコ国境経由か』『「後藤さんを最大限利用」 新たな声明に知人ら』『わずか30秒淡々と 後藤さん名乗る人物』、『素粒子観測「スーパー」の20倍 「ハイパーカミオカンデ」実現へ 国際共同グループ結成』、『自室に招き直後襲撃か 女子学生 おの持って帰省?』『「痛恨の思い」 名大学長』(29日付、中日夕刊)
☆『「死刑囚移送 日没期限」後藤さん音声か「イスラム国」新条件 日本時間深夜 トルコ国境指定』『「接点」の街緊張 過去に人質交換 アクチャカレ』、『名古屋女性殺害 中学時代毒キノコ研究 名大生 薬品作り、動物に』、『風刺画掲載で東京新聞謝罪』(29日付、毎日夕刊)
☆『日福大スキーバス事故30年 命の尊さ見つめたい』『「犠牲者の思い継ぐ」生還の職員も慰霊祭に』、『〈イスラム教徒におわび〉風刺画の本紙掲載について』、『ヨルダン「操縦士解放なら死刑囚釈放」後藤さん救出 期限越す』『新たな声明で操縦士を批判 「イスラム国」投稿か』『政府交渉 ヨルダン頼み』、『スカイマークが破綻 再生法申請、運航は継続』、『千佐子容疑者を再逮捕 大阪府警 青酸で内縁男性殺害』(29日付、中日朝刊)
☆『「イスラム国」人質 死刑囚釈放の用意 ヨルダン 操縦士と交換』『後藤さんと交換「合意」の報道も アラブメディア』、『TPP日米合意の方向』、『名大生「高校時代 友達に毒」 体調悪化 医師「薬物の影響』、『一部業者談合認める 震災復旧工事 入札資料 既に提出』、『山口洋子さんに五木さん「献歌」 お別れの会』(29日付、毎日朝刊)
☆『ヨルダン死刑囚釈放用意 パイロット解放が条件』『後藤さんへの言及なし』『期限経過「動きなし」岸田外相』、『稲沢市議の判決 5月29日が期限 中国での麻薬運搬罪』29日付、朝日朝刊)

一月二十八日
 午後11時過ぎ。CBCのNEW’S23に「イスラム国」の人質に関し最新ニュースが飛び込んできた。
 速報「イスラム国」新たなビデオ声明なるものがインターネットに投稿され、黒づくめの服装に身を包んだ男が【アラーの名にかけて捕まっている私たちの人質を解放します】と叫んでいる、というものだった。アラーの名にかけて、という以上何らかの進展があってもおかしくないのだが。現実は「イスラム国」側が要求する死刑囚対後藤さんの1対1交換が、ヨルダン政府側の国民感情と国内世論を配慮しての死刑囚対ヨルダン空軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の1対1交換にすり替わってきている。
 このビデオ声明に言う【私たちの人質】とは、一体モアズ中尉をさすのか、それとも中尉と後藤さんの2人をさすものなのか。この点についての言及がないため、事態は混沌、不透明のまま推移している。さて、どんな帰結になるのか。まさに事実は小説より奇なり、である。
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(これより先の話ではあるが)
 昨夜、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」の日本人人質事件に関連して本欄でも情報として私が書いた「24時間、迫る期限」が、どうにも気になる1日となった。
 いまは午後8時を過ぎたところだ。つい先ほどNHKの画面に「ヨルダン政府(メディア担当相) 死刑囚はパイロットと交換へ」といった内容の簡単な字幕テロップが流れた。ということは、ヨルダン政府があれだけためらっていた死刑囚の釈放を受け入れ、パイロットの解放を重視したということか。あいにく後藤健二さんの扱いについては、いっさい触れられていない。この点が気になる。
 デ、インターネット上であれこれ確認していたところ、こんどはフジテレビ系列のFNNが「過激派組織『イスラム国』を名乗るグループによる日本人拘束事件でイスラエルの通信社は、リシャウィ死刑囚と後藤健二さんの解放について合意した」と報じているのが分かった。ほかにアラブ紙をはじめとした中東の複数メディアも「死刑囚の釈放を決断 日本人人質事件」などと報じている。リシャウィ死刑囚も、後藤さんも既にイラクに移送された、とのニュースまであり、一体何を信じてよいものか。この先どうなるか、は見えない神のみぞ知る。世界中に飛び交う各種ニュースを抱き込み、事態は雪崩の如く推移し緊迫した状況が続いている。
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 宮城野親方が横綱白鵬の物言いに対する発言で日本相撲協会の北の湖理事長に電話で謝罪したという。こうした場合、直接出向いて謝罪した方が好いのでは、と老婆心ながら思う。メルボルンで開かれているテニスの全豪オープン男子、世界ランキング5位の日本の錦織圭は、同4位のバブリンカ(スイス)と準々決勝で争ったが、善戦むなしく3―0で敗退。
 中日から戦力外通告を受けていた小田幸平捕手(37)が先日、名古屋市内のホテルで引退記者会見。現在の心境につき「まず自分をとってくれた長嶋監督、原監督、堀内監督、それから中日に移籍してからは落合監督、高木監督、谷繁監督、いっぱいの監督に育てていただいたことに感謝しています」と述べ、思い出の試合については「これというのはないけど、サヨナラを打った試合(11年7月5日の阪神戦)ですかね。代打を送られるかと思ったけど、そのまま落合監督が行けと言ってくれた」。そして中日の選手については「いい選手がいっぱいいる。その力をグラウンドで出してほしい。中日を強くして、優勝パレードを見に行きたい」(27日付中日スポーツ)とのことだった。
 経営再建途上にあったスカイマークが自主再建を断念、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約710億円に達するという。名古屋市千種区の無職女性(77)殺害事件で殺人容疑で逮捕された名古屋大の女子学生(19)、愛知県警のその後の調べに対して「こどものころから人を殺してみたかった。高校のころ、同級生(男子)に毒を盛ったことがある」などと供述していることがわかった。
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【きょうの一文・ことば】
「賞に応募してもダメで、さえない生活を送っていた」が、所属する短歌集団「かばん」の伊波真人さんが昨年度、この賞を受けたことで自身も奮起したという。「素晴らしい賞をいただいたので、簡単に消えることは許されないと感じています。一生短歌を作っていきたい」と飄々と抱負を語った。=28日付中日夕刊文化面『短歌賞・谷川さん「簡単に消えない」 角川賞贈呈式で抱負 俳句賞・柘植さん「不安を荷に努力」』の記事のなかから。短歌賞の谷川電話さんの抱負

【新聞テレビから】
☆『「24時間」迫る期限 後藤さん解放へ全力 首相「卑劣、断固非難」』『ヨルダン難しい決断「1対1交換」要求 パイロットに危機』『「2人解放へ交渉を」ヨルダン市民』『〈識者の見方〉有志国連合の乱れ目的 身代金、釈放よりも宣伝』、『「高校時代 毒盛った」殺害容疑の名大女子学生』、『岐阜羽島駅長らを脅す匿名投稿376回 業務妨害容疑で男逮捕』(28日付、中日夕刊)
☆『震災復旧で談合容疑 公取委 舗装13社を一斉捜索』、『日米関税交渉「進展」 TPP 通商代表、妥結に自信』、『戦後間もなく 岩手で英字紙 盛岡の元記者遺品から発見 47年まで米軍向けに発行』(28日付、毎日夕刊)
☆『殺人容疑 名大生を逮捕 19歳女子 自室で77歳女性殴る』、『後藤さんか新たな画像 死刑囚釈放迫る「残りは24時間」 政府「ヨルダンと協力」』『「私と死刑囚 1対1の交換」 音声メッセージ全文』、『名鉄ホール営業終了へ 3月末、57年の歴史に幕』(28日付、中日朝刊)
☆『「後藤さん24時間以内殺害」死刑囚釈放要求 「イスラム国」新たな映像』『「中東支援当然の責務」 首相、リスク問われ』『リビアでホテル襲撃』、『アジア第4の原人発見 台湾沖 19万年前?あご化石』(28日付、毎日朝刊)
☆『後藤さんか「期限24時間」 ネットに新たな画像 パイロットの写真掲げ』『政府、画像分析急ぐ ヨルダンと早急に協議か』『人質救出に自衛隊も 安保法制整備なら 政府が問答集』、『「アナ雪」興収254億円 歴代3位』、『故郷に戻れぬ方たちに寄り添えれば 吉永さん、3月11日朗読詩「福島への思い」』『被災者・子ども作詞』、『■(ピアニストの)中村紘子さん、がん治療』(28日付、朝日朝刊)

一月二十七日
 深夜遅く。
「イスラム国」に拘束されている後藤健二さんの画像と音声メッセージがインターネット上に投稿され、全世界に流れる。メッセージは「残された時間は24時間しかない。これは、私の最後のメッセージとなるだろう。私と彼女(サジダ・リシャウィ死刑囚)の交換、何が難しいのだ。ヨルダン政府がこれ以上引き延ばせば、(ヨルダン軍)パイロットの死の責任を負うことになる。私には24時間しか残されていない。パイロットの時間はさらに短い。私たちを死なせないでほしい。ボールは今、ヨルダン側にある」などといった内容だ。
 画像のなかの後藤さんは、オレンジ色の囚人服姿。「イスラム国」の捕虜となっているヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスべ中尉とみられる写真を両手に持っていた。まもなく午前零時に会見した菅官房長官は「極めて厳しい条件下にある。テロには屈しない。後藤さんの早期解放に向けてヨルダン政府に協力要請を行ってきており、この方針は、これまで通りで特に変わりはないです。」とこんごの政府の方針に変わりがない点を強調。後藤さんの救出が事実上、非常に難しい局面となっている。
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 日本はことし1番の暖かさに。ここ木曽川河畔の濃尾平野も春のように暖かいポカポカ陽気となり、外を歩いていても気持ちのいい1日だった。午後、横笛のレッスンで名古屋の大須まで出かけたが、ナンダカ全身が浮き浮きと楽しい気分だった。すっかり体力を回復した、わが家の長女猫こすも・ここ、次女猫シロちゃんともに電気カーペットのうえで満足そうにスヤスヤ。ニンゲンであれ、ネコであれ、やはり健康が何よりだ。
 世界に目を転じると米北東部が26日、激しい吹雪に見舞われ、ニューヨークやマサチューセッツなど8州で非常事態宣言が出された。そればかりか、デブラシオニューヨーク市長自ら「こんご史上最大級の暴風雪になる可能性があるので、外出は控えるように」と市民に呼びかけたという。どこもかしこも自然の脅威の前には、ひれ伏すほかない。
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 今夜の〈メ~テレ〉の報道ステーション。いま、良くも悪くも世界を刺激的に動かしているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」誕生に至る歴史的経緯をしっかり押さえ、【イスラム国の真実…「国境線」を引き直す テロの裏に帝国の野望】との視点から報道していたが、中身が充実しており、とてもいい番組だった。
 さて、その「イスラム国」だが、安倍首相は米英同様、先日の中東歴訪時から米英に習ってISIL(Islamic State in Iraq and the Levant)と呼んでいる。「イスラム国」を国家として認めていない、認めたくないためだ。だが、「イスラム国」側の言い分は「本来、この地域の国境はアラブ人が決めるのであり、よそ者の米国や英国が決めるのではない」というものであり、こうした考えの違いから亀裂が生じてきていることも間違いない。

 地中海に面したリビアの首都・トリポリの高級ホテルで、きょう午前10時ごろ(日本時間午後5時ごろ)、「イスラム国」忠誠の武装勢力を名乗るグループによる爆発テロが発生、警備員3人を含む8人が死亡、リビアはこのところ内戦状態にあるという。きょうの国会質疑で昨年8月と11月の段階で政府は既に湯川さん、後藤さんの順で「イスラム国」に拘束され、身代金の要求があったことを把握していたことが明らかになった。
 ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺、ホロコーストを象徴するポーランド東部のアウシュビッツ強制収容所が当時のソ連軍によって解放され満70年になる今日、生還者のユダヤ人女性らが出席して現地で追悼式があった。「1分が1日のように、1カ月が永遠のように感じられた。殴られても蹴られても我慢しなければなかった」と男性生還者。2度と繰り返してはならない悲劇である。
 愛知県警が、名古屋市昭和区のアパート室内風呂場から女性(77)の遺体が見つかった事件で名大生(19)を殺人容疑で逮捕。この女子大学生は短文投稿サイト「ツィッター」に殺人者への憧れを示す内容の書き込みをしていたばかりか、調べに対して「人を殺してみたかった」と容疑を認めているという。一体、何があったのか。人間心理は不思議かつ、複雑微妙、怖いものだ。
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【きょうの一文・ことば】
「審判は5人で見ている。(白鵬は)もっと考えた発言をしないと。横綱なんだから『もう一丁こい』という気持ちでやってもらいたい」=27日付毎日朝刊『「反省すべきは白鵬」 13日目取り直し 横審、審判批判に苦言』の記事のなかで。横綱審議委員会後、北の湖理事長が白鵬に反省を促した

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉現代人への〝応援歌〟 詩人・吉野弘の心』(27日夜、NHK総合)
☆『ヨルダン、一括解放要求「後藤さんとパイロット』『「私は健二」解放願い ネットに輪』『「ほかの日本人 人質情報ない」 首相』、『ギリシャ反緊縮派 ピケティ氏が支持「景気刺激に財政出動必要」』、『認知症国家戦略を決定 早期発見や治療薬開発』、『ロシア国債を投資不適格に S&Pが格下げ』、『少女の部屋 77歳女性?遺体 昭和区、殺害容疑で聴取』(27日付、中日夕刊)
☆『南風に誘われ白梅ほころぶ 湯島天神』、『人質解放日本が「仲介役」期待 ヨルダン苦悩』『国王・世論「パイロット優先」』『人質交換否定 米が立場強調』『後藤さんの救出引き続き全力で 菅官房長官』、『シリア北部拠点掌握 クルド部隊 イスラム国撃退』『米中央軍も声明』、『米北東部 大雪恐れ NYなど7州 非常事態宣言』、『印軍事パレード 米大統領が観覧』(27日付、毎日夕刊)
☆『自国の人質最優先事項 ヨルダン国王が言及 政府。協力要請を継続』、『あったかいね 長野・地獄谷=野生のニホンザルが温泉につかり、体を温めている。』、『稲沢市議 判決延期 期日示さず』、『全財産1億1000万円詐欺被害 北九州の71歳女性』(27日付、中日朝刊)
☆『最高顧問に海老名香葉子さん 大須演芸場』、『他にも1人釈放要求 イスラム国 ヨルダン側に 地元紙報道 「2対2」可能性も』(27日付、毎日朝刊)
☆『ギリシャ反緊縮連立政権 新首相に急進左翼党首』、『殺害画像公開前に把握 政府、ヨルダンにも伝達』『操縦士の救出最優先の課題 ヨルダン国王』『「イラク戦争で兄弟失い、米憎悪」 リシャウィ死刑囚の元弁護人語る』(27日付、朝日朝刊)

一月二十六日
 文化財防火デー。中日新聞の夕刊によれば、名古屋市では昨年12月に国の重要文化財に指定されたばかりの中区の市役所本庁舎で地下1階の食堂から出火した、との想定で消防訓練があった。26日は1949年に法隆寺金堂(奈良県斑鳩町)で火災が発生し貴重な壁画が焼失した日。みな真剣に挑んだ、という。
 
 きょうは午後、アイジーコンサルティング・メンテナンス事業部岐阜支店(岐阜県岐南町)から、わが家全体の過去5年の保証期間満了に伴う半日がかりのアフター点検に担当スタッフが訪れ、主にシロアリ被害の有無について調査。私と妻の舞で立ち会った。結果は、いわゆる危険な〝シロアリの道〟はなく良好です、とのことでほっとした。シロアリは油断できない相手だけに、まずは一安心。家の外に置かれたベンチ代わりの木製ひさしの土台部分が少しシロアリによって食われていたりはしたが、外壁や内部に〝アリの道〟はなく床下部分も含めて内部はまったく心配ない、との診断で救われた気がした。
 この日、〝シロアリ〟担当スタッフとして点検に当たった住宅アドバイザー、杉山雄哉さんの相手の立場にたった的確かつ丁重な仕事の進め方にも、納得。ドラゴンズの浅尾投手やフィギュアスケートの羽生結絃を思わせるイケメンが、こうして地道に社会に貢献している姿には、温かいモノを感じた。来月に入ったら、費用こそかなりかかるが、この先5年のわが家の保証継続を兼ねたシロアリ防除の天然2液(天然ピレトリンMC)の施行と床下調湿剤(M炭マット)の敷設など予防措置をして頂くことで、きょうのところは帰って頂いた。
        ×        ×
 エジプトでは2011年のムバラク政権打倒につながる反政府デモが始まった25日、13年のクーデターで追放されたモルシ元大統領の支持者らが一斉に抗議デモを行い、治安当局と衝突、少なくとも15人が死亡。ナイジェリアでは北東部ポルノ州の州都マイドゥグリで同じ25日に政府軍とイスラム過激派ボコ・ハラムとみられる武装集団が激しい戦闘となり、武装集団側を中心に200人以上が死亡、世界は一体いつになったら落ち着くのか。なぜ、衝突とか戦争がいつも繰り返されているのか。そこが分からない。
 オーストラリアのメルボルンで開かれているテニスの全豪オープン男子4回戦。日本の錦織圭(日清食品)はダビド・フェレール(スペイン)と戦い、6―3、6―3、6―3でフェレールを破り、3年ぶりにベスト8入りを果たした。

【きょうの一文・ことば】
 正一さんは「写真が本人でなければよいが……」と話しながらも「とうとう起こってしまった。非常に残念」。ただ「望みを捨てずにと思っています」。後藤さんについては「一刻も早く日本に帰ってほしい」と願った。
 また、「政府をはじめ、関係者の方々に尽力頂き、深く感謝しています。大変ご迷惑をおかけしました」と述べた。=26日付朝日朝刊『湯川さん父「冷静さ保つだけで精いっぱい」』の記事のなかで。過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる会社経営者湯川遥菜さん(42)の父、正一さん(74)

【新聞テレビから】
☆『〈文化面〉受賞エッセー 西加奈子 みんながいたから ほしかった直木賞』、『安保政策が論点に 通常国会召集 歴史認識も焦点』、『ギリシャ反緊縮派政権へ 総選挙 欧州経済に不安材料』、『経団連「賃上げ前向きに」15年春闘がスタートへ』、『政府、ヨルダンと協議 日本人人質事件早期救出へ全力』『「イスラム国」向かう外国人 「殉教」の報 家族悲嘆』『「人助け」兄弟で参加 理想と落差 母にメール』(26日付、中日夕刊)
☆『「伝説の騎手」物語る遺品 ダービー最年少V・前田長吉 手紙や徴兵検査結果 八戸の生家から続々』、『イスラム国 湯川さん殺害発表「後藤さん映像公表」 首相「早期解放全力で」』、『貿易赤字最大12兆円 14年 円安で輸入額増加』(26日付、毎日夕刊)
☆『「あいち知事選新聞」2・1投開票 2候補の素顔』、『湯川さん「殺害」画像 首相「信ぴょう性高い」 「許し難い暴挙」』『後藤さん妻に画像 公開12時間前 既に送付』、『首相、村山談話と表現変更も 戦後70年「現政権の考え出す」』、『保守分裂、5新人の争い 一宮市長選告示 47年以降で最多』『小牧市長選は現新3氏対決』『安城市長選は現新一騎打ち』『弥富市長に服部氏3選 2回連続無投票』(26日付、中日朝刊)
☆『うそであればいい 「湯川さん殺害」映像 父親衝撃隠せず「尽力に感謝」繰り返す』『「人の役にたてるかも」持参の薬喜ばれシリア再渡航』『「帰ると信じている」後藤さん母』『「痩せて無表情 心配」知人ら新たな映像に』、『女性殺害容疑で警官逮捕 大阪別れ話でトラブル』『震災応援で出向宮城で知り合う』(26日付、毎日朝刊)
☆『解放への祈り私も 交流サイト・ネット投稿広がる「束ねられた声、世界に届け』『「私はケンジ」連帯のしるし』『日本人1人殺害と明言 「イスラム国」運営のラジオ』『湯川さんの父「冷静さ保つだけで精いっぱい」』『官邸前に200人』、『田原市議選 定数減でも無投票 校区推薦・低い報酬、立候補の壁?』(26日付、朝日朝刊)

一月二十五日
 午後、名古屋へ。
 中部ペンクラブのことし最初の理事会がつちやホテルであったためだ。この日は、中ペンの創立30周年記念総会当日の具体的な内容とその進め方を中心に熱心な話し合いが行われた。引き続き、つい数日前に上海から帰って間もない日本で活躍する中国人オペラ歌手、張柳春さんとお会いし、一緒に食事をしながら上海でのコンサートなどこんごの具体的なスケジュールについてお聞きした。
 いつも思う。張さんは本当に、けなげなほどに歌一筋に生きている。音楽面で日中友好の懸け橋となっている。女神のような存在だ、といっていい。

 イスラム国に日本人2人が捕捉され当初、2億㌦もの身代金の要求がされてきた殺害予告。この事件はその後、湯川遥菜さん(42、千葉市)の遺体とみられる写真付きかつ「信ぴょう性の高い」(安倍首相)動画が世界に配信されたことから、波紋が広がっている。真偽のほども含めて、ここしばらくは、イスラム国側から残るフリージャーナリスト後藤健二さん(47、東京都)ともう1人、ヨルダン軍パイロットの身柄釈放と引き換えに、釈放を求められたヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚の取り扱いをヨルダン政府がどうするか、の1点にかかってきている。
 サジダ・リシャウィ死刑囚は、2005年11月10日に首都アンマンでグランド・ハイアットなどホテル3カ所を標的に起き57人が死亡、90人以上が負傷した〝ヨルダンの同時多発テロ〟の自爆テロ実行犯の1人として知られる。
        ×        ×
 大相撲初場所千秋楽が東京・両国国技館で開かれ、横綱白鵬が横綱鶴竜を寄り切りで破り、15戦全勝で幕内史上最多の33度目の優勝に輝いた。ちなみにこの日、千秋楽は定員1万668人の入場券が完売、今場所9回目の札止めに。東京場所では1997年初場所いらい18年ぶりの15日間大入り(満員御礼)を記録、場所中の懸賞も過去最多の1625本を数え、大相撲人気は完全に復活した。
 日本はもとより、世界が注視する「イスラム国」邦人殺害予告事件は身代金の要求から、ヨルダンの同時多発テロ実行犯(女性)の釈放へと要求が変わってきている。こんごどう推移するのか。気になるところだが、政府を中心にフリージャーナリスト後藤さんの人命を最優先とした交渉が水面下で進んでいることは間違いない。
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【きょうの一文・ことば】
 革命の躍動感が国境を超えて他国の革命の触媒になることもあれば、国境が溶解することで流れ出た武器が、新たな「イスラム国」の登場を促したりする。「アラブの春」がもつこのダイナミズムが活写されていて、目を開かれる。
=25日付中日読書面〈読む人〉『国境超える「革命」を活写 〈ジャスミンの残り香「アラブの春」が変えたもの〉(田原牧著、集英社・1620円)』。評者太田昌国=評論家=の書評から抜粋

【新聞テレビから】
☆『「後藤さん」の画像投稿 「イスラム国」か真偽確認中 「湯川さん殺害」と主張』、『トヨタ漢字肩書復活を検討 「工長」「組長」若手育てて』(25日付、中日朝刊)
☆『奈良の若草山 春呼ぶ山焼き』、『イスラム国元人質証言 解放交渉に数カ月 「72時間、短すぎる」』、『「今世紀末気温3度上昇」 米中が削減目標達成でも…… 科学者のNGOが分析』(25日付、毎日朝刊)
☆『「イスラム国」湯川さん殺害か 写真持つ後藤さんの画像配信 首相「許し難い暴挙」』『映像とともに流れた声明』『捕虜解放要求■過去映像と相違』『アマゾンジャパン捜索 児童ポルノ出品放置容疑 愛知県警』(25日付、朝日朝刊)

一月二十四日
 深夜遅く。インターネットの動画サイトにイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」で拘束されたジャーナリスト、後藤健二さんとみられる男性の画像が突如として公開された。男性は殺害されたような男の遺体画像を手に「ご覧のとおり、私と共に拘束された湯川さんは殺された」「アベが遥菜を殺した」「(イスラム国の)彼らはもう、お金は欲しがってはいない。代わりにヨルダンで拘束され刑務所に入れられている死刑判決を受けたサジダ・リシャウィという女の釈放を条件に私も釈放される。2人の娘と妻に会いたい」との英語の音声付で、この動画は日本政府と家族にも送られたという。
 ただ画像には「イスラム国」の広報部門の証明といっていい「フルカーン」のマークはなく、音声が実際に後藤さんの声かどうかは不明。リシャウィは、2005年にヨルダンの首都アンマンで起きたホテル爆破テロ事件の実行犯で同国に拘束中の人物とみられる。日本国政府は未明になり、関係閣僚会議を開催。首相官邸で安倍首相は「(事実なら)言語道断。許し難い暴挙だ。ただちに解放するよう強く要求する」と述べた。「イスラム国」は、これまで米国と英国の人質計5人を殺害。今回の殺害が事実とすれば「イスラム国」への空爆参加国以外では初の犠牲者となる。
        ☆        ☆
 各務原、実家のある和田(江南市)、西春とマイカーで朝から一日じゅう走り回った。駆け回ったとは言っても、そこは自業自得で社交ダンスのレッスン、ケーナとサンポーニャの教室受講の合間に木曽川河畔のふるさと和田に出向き、久しぶりに94歳の母の顔を拝んだ、ただそれだけのことだ。
 音楽教室の方の開催時間が迫っていたこともあり、それこそ実家で母と話した時間はホンの数分、ふた言三言に過ぎない。それでも、この僅かな間に母は自ら丹精込めこしらえた草履一足とチャンチャンコ一着を、舞と孫(私の息子)のために、用意しておいてくれた。アリガトウ、と受け取るのも瞬間ではあった。でも、内心では感激。いつも自分勝手な自らの行状を心のなかで詫びもしたのである。俺はいつも自分勝手な男だな、と。
 ケーナとサンポーニャの方は、私より前から学んでいる他の受講生に比べ、その遅々とした進歩には自分で自分に呆れている、といったところか。それでも、ことしに入ってからはインターネットやスマホの動画を駆使し自宅での自主練習を連日続けたこともあり、チンプンカンの段階から一歩前進。何よりの収穫は、私が大好きな〈コンドルは飛んでいく〉のサンポーニャの楽譜を先生のべこちゃんから入手したことか。なんとかモノにしなければ、と思う。
 けさは、このところ続いていたシロちゃんの動物病院通いからやっと解放された。きのう本欄では触れなかったが、シロちゃんはここ二、三日の間に急に食欲が出て体力も回復。きのうの診療で医師から治りました、とお墨付きをもらったためだ。とはいえ、こすも・ここ、シロちゃんの両方とも人間なら百歳近い(犬、猫とも20歳は96歳)だけに、これからはよほど大切にしてやらなければ。いつ病院通いが再発するやもしれぬ。この点については、もはや覚悟のうえなのだが。
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 いまは午後10時50分。「イスラム国」からの邦人人質2氏に対する殺害予告がきてから、期限の27時間はとおに過ぎ、32時間が経過しようとしている。「イスラム国」による日本人男性2人の人質拘束殺害予告の狙いは、一体どこにあるのか。一部に、先にフランスのパリで起きた大規模テロに関連、アラビア半島のアルカイダが犯行声明をしたことなどから、このところ資金面でもジリ貧状態にある「イスラム国」の存在感を浮き立たせるため起死回生の策に出ようとしたのでは、との説がある。いまのところ何も起きてはいない…。(午前零時半過ぎ)と書いたところで、しばらくして事態は急変した。
 昨年の訪日観光客の数は1341万人と過去最高になったという。韓国ではジョギング中の日本人留学生〝和田さん〟なる人物が行方知れずに。謎の失踪事件だとして現地メディアが大きく報じている。テニスの全豪オープン、日本の錦織圭が3回戦を3―1で突破、優勝への期待が日に日に高まってきた。「やることが山積みだったから、やせちゃったよ」とは先に胆管がんで亡くなったニッポン柔道代表の斎藤仁さん。ロス、ソウルオリンピックと男子95㌔超級の金メダリスト。日本の誇りがまた1人、消えた。
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 【きょうの一文・ことば】
「(厳しい指導に耐えられた要因は。)大学のときドラフトで指名されず、意地でもプロで活躍するという強い気持ちを持っていた。たまたま出会ったのが野村監督。全てを吸収したいと思い、へこたれたり諦めたりはしなかった」「(捕手とは。)相手の嫌がることをやらなきゃいけない。死球を当てると厳しく対応される時代だったが、それをかいくぐりながら、そこそこ成績を残せた。」「(眼鏡の捕手は異色だった。)裸眼の視力は0・1ぐらい。乱視がひどく眼鏡をかけるしかなかった。『眼鏡は駄目だ』とよく言われたので反骨信のような気持もあった。=24日付中日朝刊『古田氏野球殿堂入り 特別表彰に林和男、村山龍平氏』の記事のなかで。古田氏一問一答〈野村元監督を吸収しようと〉から抜粋
【新聞テレビから】
☆『イチロー マーリンズへ 1年契約合意 年俸2億4000万円』、『再生思いコメ新酒 長野・豊丘村 幻の「たかね錦」栽培復活(飯田支局・石川才子)』、『中東各国通じ解放促す 「イスラム国」人質 安否なお不明』『粘り強く情報収集 現地対策本部 中山副大臣が強調』『後藤さん 紛争地や難民取材「子どもは希望。手を差し伸べる』『「日本 敵の一部」イスラム国擁護の宗教指導者』(24日付、中日夕刊)
☆『イスラム国の元人質拘束10カ月「監禁 緻密な計算」「日本人2人 非常に心配」』、『「幻のパンチ」のグローブ競売へ アリ氏の初防衛戦時』、『「偏向報道」なら取材拒否 西宮市 抗議に改善ない場合』(24日付、毎日夕刊)
☆『白鵬 大鵬超えた』『33度目優勝 歴代最多』『豊橋工初の甲子園 選抜野球「21世紀枠」』(24日付、中日朝刊)
☆『殺害予告72時間超え 犯行グループ沈黙 政府、解放へ全力』『ウエブサイトで殺害切迫を示唆 イスラム国広報か』(24日付、毎日朝刊)
☆『野球殿堂に本社創業 村山龍平 夏の高校野球大会を創設』、『介護に外国人実習生 厚労省方針 一定の日本語力条件』(24日付、朝日朝刊)

一月二十三日
 きょうも、バタバタ、バタッと時が流れていった。
 午後、昼食がてら顔見知りの中国人夫妻が経営する江南市内のコーヒー&食事の店「蛍」へ。久しぶりだったが、夫妻はいつもの笑顔で出迎えてくださった。食後に昨秋、私の作詞、中国人ソプラノ歌手張柳春さんの作曲・歌でこの世に生まれ出た恋歌「ラブバード・カトマンズ」を手持ちのスマホでお見せすると「いやあ、いい歌です。気に入りました」の返事で「今度、コンサートがあるときは連絡させて頂きます」といって店をあとにした。
 「ラブバード・カトマンズ」が、この先どのように世界に旅立ち羽ばたいていくか、は張さんのお考えもあることだから軽々しくは言えないが、なんだか、そのうちに大ヒットするような、そんな予感がしている。慌てる必要は毛頭ない。ヒットするものは、そのうちヒットするだろう。ただ、そうは言っても何らかの行動に打って出なければ、とも思っている。
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 イスラム過激派組織「イスラム国」が日本人の人質2人の殺害を予告し、身代金を要求してきた人質殺害予告事件は、その後期限とされた〝23日午後2時50分〟になっても、動きがないままだ。「厳しい状況にあるが全力を尽くして、いろいろな情報に接している」(菅官房長官)とは言うものの、一方では夜遅くに入り「殺害のカウントダウンが始まったらしい」などの憶測もネット上に氾濫、何を信じてよいのか。
 大相撲の横綱白鵬が初場所13日目で大関稀勢の里を押し倒しで破り、13戦全勝で史上最多33回目の優勝を果たし、昭和の大横綱大鵬幸喜の32回優勝を44年ぶりに塗り替えた。たいした横綱である。桜島が噴火、噴煙は4000㍍上空にまで達したという。
 世界最大の産油国サウジアラビアのアブドラ国王が90歳で死去。天皇、皇后両陛下の激戦の地・パラオ訪問が4月8、9の両日と決まった。パラオでは、先の大戦でペリリュー島などで日米合わせて1万7000人が戦死した、という。
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【きょうの一文・ことば】
 この三日間、ただただ悲しくて、泣いていました。表現できません。健二は幼いころから心の優しい子でした。健二はいつも「戦地の子供たちの命を救いたい」と言っていました。中立な立場で戦争報道をしてきました。イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください。
 日本は戦争をしないと憲法九条に誓った国です。七十年間戦争をしていません。日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。日本は唯一の被爆国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で数十万人が亡くなりました。あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救ってください。=23日午前、東京・千代田区の日本外国特派員協会での会見で。涙をぬぐいながら殺害を警告されたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)の母石堂順子さん(78)
 今の東アジアは、日本も中国も韓国も、自国の歴史のみが正しいという主張が強くなり、他国の歴史を冷静に見ることができなくなっている。このような時代だからこそ、重層的に歴史を描いた陳舜臣の作品はますます重要になってくるのである。(方壺)
=23日付中日夕刊文化面『〈大波小波〉陳舜臣が残したもの』から

【新聞テレビから】
☆『〈あの人に迫る〉呉美保 映画監督 救いのない人生 描く意味がない』、『2週間前に子供生まれた 健二は敵ではない。解放を 後藤さんの母会見』『解放へ内閣挙げ全力 邦人殺害予告 午後に「期限」』『身代金支払い米が反対伝達』、『アブドラ国王死去 サウジ サルマン皇太子が即位』、『汚染水年度内処理断念 福島第一 設備トラブルで遅れ』(23日付、中日夕刊)
☆『日本人拘束 政府解放へ働きかけ 対イスラム国 情報収集急ぐ』『「健二は敵じゃない。命救って」後藤さん母が会見』、『欧州中銀初の量的緩和 NY株、東証好感』、『貿易権限法案提出へ 米共和党TPP交渉加速』、『アブドラ国王死去 イスラム国対策 米軍と連権 サウジ』(23日付、毎日夕刊)
☆『「イスラム国」検問所で拘束か 後藤さんシリア入国直後』『きょう午後「期限」政府、対応急ぐ』、『MRJ=三菱航空機が開発中の国産初のジェット旅客機= 離陸へ着々』、『欧州中銀、初の量的緩和 国債購入など デフレ回避へ156兆円』、『原発比率15~20%案 電源構成 2030年目標、政府検討へ』(23日付、中日朝刊)
☆『日本人殺害予告 解放交渉 鍵握るトルコ 対イスラム国 過去に実績 「72時間」きょう期限』『政府、支援要請続ける』『高潔なジャーナリスト殺すのか ネットに非難相次ぐ』、『東電元会長ら不起訴 福島原発事故 検察審再審査へ』(23日付、毎日朝刊)
☆『シリア反体制派が通行証 後藤さんに、昨年10月』『2邦人 安否なお不明 首相、英豪首脳と電話会談』『有志連合が会議 対抗へ団結強調も』(23日付、朝日朝刊)

一月二十二日
 一日じゅう☂。寒空の下、冷たい雨、アメ、あめが降り続いた。

 そのアメニモマケズ、きょうは市指定の資源ゴミの分別収集日のため、早朝から相棒と指定の資源ゴミ置き場へ。ペットボトルや猫缶、ビールの空き缶類などを分別して出したが、段ボールや新聞雑誌、チラシ類は濡れてしまうのでとの担当役員の判断で今回は出すのを控え、次回出すことに。朝食後、こんどはシロちゃんを動物病院へ。点滴と注射をしてもらい舞はリサイクルショップの「ミヌエット」へ。私は社交ダンスのレッスン会場へと急いだ。
 社交ダンスは、ルンバとチャチャチャに続き、先生がいう〝壁どん〟なる、腕立て伏せをヒントとした方法で正しくホールドする両手の位置を確認。そのうえでタンゴとワルツを何度も踊り、最後はジルバを一歩前進させたジャイブの繰り返しで終えた。踊りながら、なんとなく軽やかにステップを踏む自身にホンの少しだけ、いけそうだ、と自信如きものを感じた。帰宅後は、元気がイマイチ出てこないシロちゃんを傍らに、横笛とサンポーニャ、ケーナの自主練習に黙々と励んだのである。
 横笛は、まだまだではあるが、だいぶさまにはなってきた。が、〝アンデス〟のサンポーニャとケーナとなると、それこそ駆け出し。とはいえ〈コンドルは飛んでいく〉をふきこなせるまでは何としても続けよう、と気合を入れ挑んだ。
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 過激派「イスラム国」による日本人2人の人質に対する身代金要求の期限につき、政府は「あす(23日)の午後2時50分ごろ」だ、としている。日本側は引き続きヨルダン、トルコ、エジプト、シリアと、あらゆる外交ルートや家族に届いたメールへの返信などを通じ、2人の釈放を求め、最大限の努力をしているが予断を許さない。双方が歩み寄ることで【禍を転じて福となす】ことを、ただ願うばかりだ。中東情勢に詳しい誰かが語っていたが、アラブの重要な徳目のひとつに〈寛大さ〉がある、とのこと。ここに至っては、この〈寛大さ〉にたよるほかない。
 その後の報道や関係者の話によれば、人質の1人、ジャーナリストの後藤健二さん(47)が昨年11月上旬、トルコ在住の知人に「シリアに同行したガイドに裏切られ、武装グループに拘束された」と電話連絡してきていたという。また、後藤さんは湯川遥菜さん(42)を捜し救出するためイスラム国支配地域のラッカへ行くと話しており、出発前には「非常に危険なので何が起こっても責任は私自身にあります」との映像証言まで残していた。今夜のニュース。その後藤さんを、ビデオで公表される十日ほど前にアレッポ北東基地の刑務所とみられる場所で目撃した、との証言者が現れた、と伝えている。
 欧州中央銀行が来年9月まで、毎月600億ユーロ―を買い入れる初の「量的緩和」を実施。スノーボードに新星! 鬼塚雅選手。「イスラム国」で起きた人質事件、各国の諜報機関が集まるヨルダンのアンマンでの情報収集がカギを握っているような、そんな気がしてならない。
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【きょうの一文・ことば】
「戦争って嫌ですねぇ」。片倉さんはハンドルから手を離して、左の髪をかき上げた。戦後、母が決してしなかったしぐさ。傷ひとつない左耳は平和の証しに見えた。(小柳悠志)=22日付、中日夕刊『〈目耳録〉傷』から

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉なぜ日本が標的に? 「イスラム国」の真相』(22日夜、NHK総合)
☆『キューバ人「喜ばしい」 国交交渉入り 在米移住民は警戒も』、『沿線火事新幹線乱れ 京都 始発から、6万人超影響』『名駅は大混雑 利用者不安げ』、『中東諸国介し交渉模索 政府 2邦人安否 依然不明』、『森精機(名古屋市)世界首位へ 工作機械 独大手を連結子会社化』、『難しい水分調整楽に 三重県などが商品化 果実の甘さ握るボール』、『鳥取改め 知事「お金はないけど蟹はある」=鳥取県が出荷最盛期の松葉ガニ(ズワイガニ)をPRしよう、と漁期中は「蟹取県」と名乗ると宣言』、『〈テニス■全豪オープン〉錦織粘り勝ち 3回戦進出』(22日付、中日夕刊)
☆『ウィンドウズ10無償提供 MS(マイクロソフト)シェア拡大狙う 「7」以降のユーザー対象』『米・キューバ 初日は「建設的」対話 移民問題、進展なし』、『外国人所在 イスラム国に密告 誘拐仲介ビジネス横行 シリア北部 後藤さんも被害か』『ヨルダンに協力要請 日本政府 情報収集で連携』(22日付、毎日夕刊)
☆『ワクチン接種7万人調査 名古屋市 子宮頸がん、副反応問題』、『移植の壁と娘は闘った「自然な選択肢になれば」』、『期限「23日午後」と認識 邦人殺害警告 政府が接触模索』(22日付、中日朝刊)
☆『東京新聞に50人抗議 イスラム教徒 風刺画掲載に』、『日本人殺害脅迫「湯川さん救いに」後藤さんシリア入国』『命守る「一線」慎重対応 後藤さん豊富な戦場取材』『日本記者クラブ「卑劣許されぬ」』、『「桜田です!」新・朝刊漫画 いしかわじゅんさん作 来月1日スタート』、『初場所全日「満員御礼」 若・貴フィーバー以来18年ぶり』(22日付、毎日朝刊)
☆『ガソリン26週連続下落 130円台に』、『トヨタ 世界販売1%減 15年計画 4年ぶり前年割れ』(22日付、朝日朝刊)

一月二十一日
 わが家の3姉妹。舞に抱かれて診察を待つシロちゃんと、病み上がりのこすも・ここ
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 東京都心では今シーズン、4度目の雪が舞ったそうだ。
 病との闘いがつづく。けさも19の次女猫シロちゃんを抱っこした舞を伴い、動物病院へ。ふと思ってしまう。シロの人生(猫生)はこれで良かったのか、と。元々、大垣のゴミ捨て場にすてられていた白い子猫を「かわいそうだから」と舞がわが家に持ち込んだのが、私たちとの出会いの始まりだった。ノラ(野良)のままでいた方が自由気ままに生きられたのではなかったか、と。
 当時、大垣のわが家では前任地の能登半島から連れてきた愛猫【てまり】が一緒に住んでいたが、忘れもしない、ある日の朝突然、何の運命なのか。市内の路上で車に引かれて死んでしまった。デ、まだ幼かった三男坊が代わりに、と友だち宅から生後まもない子猫(こすも・ここ)をもらってきて1年たつかたたないころだった。私が大津で単身赴任中の出来事で、シロちゃんは私の留守を預かる大垣のわが家に引き取られたのである。というわけで、わが家には、あのころ亡き【てまり】の後を継ぎ相次いで、二匹の子猫が家族に加わったのである。

 そして。そのこすも・ここが家族の仲間入りをして二十年がたつ。この間、シロちゃんは私が出版した記者小説集「懺悔の滴」(人間社)の表紙を飾り、こすも・ここもその後に出版された〈いがみの権太 大震災「笛猫野球日記」〉(笛書房)の表紙を飾ってくれた。ふたりともわが家にとっては、かけがえのない家族、同士なのである。幸い、シロの食欲は少しずつ回復してきている。あとは気長に元気になってくれるのを待つほかない。
        ☆        ☆
 人生いろいろである。イスラム国に拘束されている日本人男性ふたりとて、良かれと思い、彼の地に足を踏み入れたに違いない。今は二氏の無事釈放と救出を願うほかない。この世のなか、生きとし生けるもの全てがそれぞれの悲しみを背負って、生きているのである。何もニンゲンだけではない。どのいきものだって皆、一生懸命に生きているのだ。
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「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を警告し、身代金が要求されている事件。かつてシリア内戦でパートナーだった山本美香さんを銃撃戦で亡くした独立系通信社「ジャパンプレス」代表の佐藤和孝さん(58)は「二人の映像に胸が痛くなった。今のシリアは世界で最も危険な地域。日本政府は全力で救出してほしい」と、2人の無事生還を願っている。
 オバマ米大統領が上下両院合同会議で施政方針を示す一般教書演説。このなかでオバマ氏は「破綻した暴力的過激主義に立ち向かう世界中の人々を支援する。時間はかかるが、あらゆる対応を取り続けなければならない」「中東諸国を含む幅広い有志国連合を構築した。このテロリスト集団を弱体化させ打倒する」などとイスラム教スンニ派の過激派組織『イスラム国』の打倒に強い決意を示した。
 大統領は、さらに北朝鮮の金正恩第一書記の暗殺計画が描かれた映画「ザ・インタビュー」公開に関連してソニーの米映画子会社が大規模なサーバー攻撃を受けた事件につき「どの国も、どのハッカーも、われわれのネットワークを破壊し、企業の秘密を盗み、家族のプライバシーを侵すことはできない」と断言。そのうえで「サイバー攻撃の脅威に対抗するため政府の情報機関を総動員し、より実態に即したハッカー攻撃対策法を成立させたい」とも述べた、という。
「人々を豊かにするはずの資本主義は格差を拡大させてきた」とは、〈21世紀の資本〉論を編んだフランスの経済学者トマ・ピケティ氏のことばである。世界が注目するピケティ氏の発見が、いまあらためて見直されようとしている。
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【きょうの一文・ことば】
 この世界にはなんと多くの誤りがあふれているのだろうか。そこら中穴だらけで、安全な地帯など残されていない。どれほど慎重に振る舞おうと、どれほど努力しようと、誰もがたやすく暗い穴に飲み込まれてゆく。
 だから人がミスをして害を被ったとしても、腹を立てている暇はない。次の瞬間にはもう自分が、穴に墜落しているのである。
=21日付中日夕刊文化面『遠慮深いうたた寝 小川洋子』のなかから抜粋。

【新聞テレビから】
☆『原油安ショック―世界に広がる混乱』『原油安どこまで進む 物価、株の行方は』(21日夜、NHK総合〈クローズアップ現代〉)
☆『日本標的難しい対応 イスラム国警告』『政府「映像は湯川さんら」 72時間起点が不明』『各国に支援要請 早期解決を模索』『後藤さん「湯川さん捜す」 イスラム国地域へ「生きて戻る」 豊田の後藤さん知人「正義感強い人」』『身代金メール 20億円超要求 12月、後藤さん妻に』、『イスラム国打倒強調 米大統領一般教書演説』『中東に悩み揺らぐ外交』、『トヨタ15年は1015万台計画 世界販売 4年ぶり前年割れ』、『用心棒代組長ら逮捕 容疑で愛知県警 払った経営者再逮捕』、『〈大波小波〉再稼働後のディストピア』(21日付、中日夕刊)
☆『イスラム国日本人殺害脅迫 後藤さん「だまされた」 拘束後、トルコに連絡』『危険覚悟「自分に責任」 直前に映像 湯川さん救出目的か』、『陳舜臣さん死去 「阿片戦争」「中国の歴史」90歳』『国際理解 訴え続け 阪神大震災を伝承』、『〈オウム裁判〉「VX試せと元代表指示』、『〈特集ワイド〉NHKの番組で反戦の訴えを遮られた宝田明さん 「人間として言うべきこと」』『「間違った選択しないよう選挙で…」にアナ「各自、思うところが」』『旧満州引き揚げ、頭に銃口、腹に銃弾受ける』、『真珠生産日本一復権へ 「スーパーアコヤ貝」養殖実験 三重県水産研究所 閉じる力強く 高品質に』(21日付、毎日夕刊)
☆『日本人2人殺害を警告 「イスラム国」ビデオ声明 湯川さんらか 身代金2億㌦要求』『映像合成の疑い「影が不自然」』、『首相「許し難いテロ」 2億㌦支援は継続表明』、『鈴鹿F1に格安席 3日間通し 24歳以上9000円』(21日付、中日朝刊)
☆『さらして鮮やか鯉のぼり 郡上 大寒の日に』『首相「危害加えず解放を」』『アッバス議長と会談で協力要請 安倍首相』、『4代目村長に阿川さん 明治村 女性初』、『マグロ激減した東京の水族館(江戸川区の葛西臨海水族園) 死骸からウイルス検出』(21日付、毎日朝刊)
☆『2邦人人質 殺害予告』『「イスラム国」2億㌦要求 映像公開 日本政府に、72時間以内』『首相「テロに強い憤り』、『武装組織、官邸を制圧 イエメン 情報相「体制転覆図る」』(21日付、朝日朝刊)

一月二十日
 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループが20日、身代金2億ドル(約236億円)を支払わなければ、拘束中の湯川遥菜さん(42)とジャーナリスト後藤健二さん(47)の日本人2人を殺害する、と一方的に警告するビデオ声明をインターネットで発表してきた。身代金2億㌦(約235億円)を72時間以内に支払うように、との期限つきでこんご、どうなっていくのか。深刻な事態となっている。
 インターネットに映し出されたこの脅迫映像、湯川さんの衣類が風に靡いているのに、後藤さんのはソヨとも動いてはいない、などの観点から合成映像の可能性も強い。ということは、安倍首相の中東歴訪中に発言した「イスラム国」対策支援2億㌦の表明に併せ、「イスラム国」が日本政府に挑発的な姿勢で出てきたといえなくもない。この深刻なニュースに舞曰く「イスラム国に試されているんじゃないの」「日本がイスラム国に試されている」と。確かにそういう見方もできる。
 ここにビデオ声明の一端を記録しておく。
「日本の首相へ。日本はイスラム国から8500㌔も離れていながら、進んで十字軍に参加した。われわれの女性や子どもを殺害するのに、そしてイスラム教徒の家を破壊するのに、得意げに1億㌦を提供した。……
 日本国民に告ぐ。おまえたちの政府はイスラム国と戦うのに2億㌦支払うという愚かな決定をした。おまえたちには、この日本人らの命を救うのに2億㌦支払うという懸命な判断をするよう政府に迫る時間が72時間ある。さもなければ、このナイフがおまえたちの悪夢となるだろう。」
=「イスラム国」が発表したビデオ声明【日本の政府と国民へのメッセージ】から
        ☆        ☆ 
 わが家のアイドルたち、愛猫ふたりの体調がなかなか、よくならない。それでも20歳の妖怪、こすも・ここは相変わらず鼻をクシュン、クシュンとさせながらも、このところは自分で積極的に食事をするようになり、ひと安心といったところか。お姉さんの後にダウンした次女猫シロちゃんの方は依然、時折、好物のチーズを食べはするもののホンの少量。相変わらず食欲ゼロに近い状態が続行中で、けさも朝一番で妻の舞と病院へ。
 いつものように点滴と注射をしてもらったが「早く食事をたべてよ。これでは、毎日点滴と注射でもっているようなもの。体重も減る一方(2・58㌔)だよ。早くよくなってネ」と心配そうな医師。かといって、猫たちは人間のようにモノをしゃべることが出来ない。どうしようもない。食欲の回復を待つほかない。結局きょうは1日じゅう、「しぐさでわかる! ネコの言い分」(青春出版社)を傍らに〝猫番〟とあいなった。幸い、それまで食欲のなかったシロちゃんが夕方になって突如食べてくれるようになり、やれやれだ。このまま食べ続けてほしい。
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 メルボルンでのテニス全豪オープン第2日が20日行われ、男子第5シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング69位のニコラス・アルマゲロ(スペイン)に6―4、7―6、6―2でストレート勝ち。同じ日に同じメルボルンで開かれたサッカーアジアカップ。日本はヨルダンと対戦し、本田、香川がゴールし2―0で勝ち、3連勝。準々決勝進出を決めた。
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【きょうの一文・ことば】
 ……
 今も、戸籍という紙一枚がないために人生を破壊されている人がいる。「時代に合わないから改正する」のは憲法より先に、民法だろう。
=20日付中日夕刊◆記者の眼『無戸籍生む民法の欠陥 根深い女性差別改正を』の記事のなかで。東京文化部出田阿生記者
「昨シーズン中に2回ほど話し、今オフには必ず会おうと約束していた。人の心の痛みを察することのできる優しい方で、僕の大好きな先輩の一人だった。ただただ残念だ。ご冥福をお祈りすることしかできないことが悔しい」=20日付中日スポーツ1面『94年一本足打法で本塁打王』『51歳早すぎる… 大豊さん逝く』『20年来の交流 イチロー「大好きな先輩だった」』の記事のなかで。大リーガー、イチロー外野手(41)=ヤンキースからFA=のコメント

【新聞テレビから】
☆『乗り物酔いの薬で 名大准教授ら臨床試験へ 低身長の難病治療』、『訪日客最高 1341万人 14年アジアが押し上げ』、『長期金利 0・2%割れ』、『斉藤仁さん死去 54歳 柔道五輪2連覇』(20日付、中日夕刊)
☆『〈特集ワイド〉これはもう沖縄いじめ いかがなものか【政権の方針に反対する知事とは「会わない」云々】』、『〈テニス全豪オープン〉錦織初戦快勝』、『いわき←茨城 地震でカワアナゴ北上 川に温泉流入で』『「洪水対策が急務」 環境省 温暖化対策に優先順位』、『中国GDP(国内総生産)目標割れ 7・4%増 24年ぶり低水準』、『400年の伝統守り 群馬・湯かけ祭り』、『16歳少女を再逮捕 女子高生殺害 父殺人未遂容疑 佐世保』、『神戸で火事3人死亡』(20日付、毎日夕刊)
☆『御嶽山警戒範囲を縮小 気象庁、3㌔に 入山規制は維持』『王滝村 スキー場 来月下旬再開へ』『南海トラフ名大予測 津波火災 22都府県269件』、『愛された竜の一本足 大豊さん死去 理想打法常に追求』、『集団感染看護師死亡 松本の病院 インフル、患者1人も』(20日付、中日朝刊)
☆『危険ドラッグ 同じ包装 毒性に差 まるでロシアンルーレット ずさんな製造法』、『合格しますように 名古屋・あめ作りピーク』、『「戦後70年悲劇繰り返さぬ」 ホロコースト記念館 首相が演説』(20日付、毎日朝刊)
☆『福かき集めて=来月の節分会に向けて、縁起物の「くま手」作りが愛知県西尾市の勝山寺で進んでいる。』『アッバス議長単独会見 「反テロ示すために行進」 風刺画「さらに憎悪生む」』、『「世界平和に積極的貢献」 首相、訪問先の中東で強調』、『弁護側証人に上祐氏が出廷 オウム・高橋被告公判』『政務活動費9400万円返還 昨年7月以降 地方の31議会』(20日付、朝日朝刊)

平成二十七年一月十九日
 あすは大寒。北海道の網走地方気象台が、オホーツク海の流氷が接岸して船舶が航行できなくなる「流氷接岸初日」を網走市で観測した、と発表。平年より14日早く、昨年より21日早いという。

 シロちゃんは今日も病院通い。午前中、ネパールのカトマンズから毎週月曜日に日本向けに放送されているラジオ番組〝ニッポン・チョウタリ〟の生放送をパソコンで聞いたあと、午後には第40回日本ケーブルテレビ大賞番組アワードで奨励賞に輝いた、ケーブルテレビ局「キャッチネットワーク」(本社・刈谷市)による名鉄西尾・蒲郡線を取り扱った制作番組「私たちのにしがま線~地域にとって鉄道とは~」を、これまたパソコンで鑑賞、充実した1日となった。「キャッチネットワーク」で頑張る、かつての教え子に栄誉を知らされ、見る機会を得た。

 このうち〝ニッポン・チョウタリ〟の日本向け番組は、先日お会いした【カトマンズのおしんさん】として知られ、この番組のパーソナリティーも務める、ポカレル本田明美さんに教えて頂いたアドレス=http://www.radiokantipur.com カンティプール96.1=を開くことによって、やっとリスナーとしての夢が実現。部族の祭りやサラソティという学問の神さまにお参りするお祭りなどネパール国内での各種催しの紹介、さらには「ひとこと日本語」「今週のクイズ」などがあって、日本から訪れ映画制作を勉強中の若者にインタビューするお客さまコーナーと続き、最後に『あなたの心に残るあの歌この歌』として、学生が希望した〈異邦人〉を流す、といった具合。
 番組の途中には「この番組は日本とネパールの相互関係、友好関係を推進するのが目的です」といったアナウンスもあり、最後に「本日の番組はいかがでしたか。みなさん、おからだに気をつけ頑張ってください」とのポカレル本田明美さんによる優しい呼びかけまであり、感激したのである。

 一方、キャッチネットワークの制作番組「私たちのにしがま線~地域にとって鉄道とは~」の方も、赤字による廃線の危機をなんとか食い止めようとする人々の思いが随所に出る内容で、真の地域愛が迫ってくる内容にローカル線の存在意義をあらためて痛感。番組制作にあたったスタッフの心意気までが、ビンビンと伝わってくる内容だった。メディアにとって、その土地が運命共同体である以上、これはケーブルテレビ局に限らず、新聞、テレビなど他のメディアに携わる者にとっても、とても参考になる番組だ、と言っていい。
 ほかにグランプリ・総務大臣賞に輝いた秋田ケーブルテレビ局の「語り継ぐ土崎空襲……」。こちらも「過去の真実」から「今」と「未来」を生きる皆さまへの熱いメッセージを込め制作した―とのコメントどおり、人々の心をうつ内容だった。終戦間際の1945年8月14日夜から翌15日未明にかけて。死者250人以上を出した米軍B29、139機による空襲の悲劇がどんなものであったのか。あと半日遅ければ命は奪われなかったのに、という痛恨の念。何としてもこの悲劇を後世に語り継いでいきたい、というその息遣いが伝わってくるもので、グランプリにふさわしい内容に心打たれたのである。
        ×        ×
 民主党の岡田克也新代表が枝野幸男氏を幹事長に、代表選を戦った細野豪志氏を政調会長に起用する、と発表。名古屋市の河村市長曰く「日本の政治は生活感のある人にやってほしいネ」と。その通りだと思う。文部科学省が公立小中学校の統廃合に関する手引案を公表、小学校は六学級以下、中学級は三学級以下で、統配合するかどうかの検討を自治体に求めた一方、存続させると判断した場合は情報通信技術(ICT)を活用して授業するなどの対策も示したという。
 中東から欧州各国を歴訪中の安倍首相。19日はイスラエルの国立ホロコースト記念館「ヤド・バシェム」へ。ここで概略、次のような演説を行った。
―ユダヤの人々がくぐった苦難を、全人類の遺産として残そうとする皆様の努力に、心からなる敬意を抱きます。深い悲しみを乗り越え、イスラエルの建国に尽くした人たちを前に、厳かな気持ちになりました。特定の民族を差別し、憎悪の対象とすることが、人間をどれほど残酷にするのか、そのことを学ぶことができました。
 ホロコーストを、二度と繰り返してはなりません。ヤド・バシェムに灯(とも)る「永劫の火」を導きのともしびとして、差別と戦争のない世界、人権の守られる世界の実現に向け、働き続けなければなりません。日本としても、人々の人権を守り、平和な暮らしを守るため、世界の平和と安定に、より積極的に貢献していく決意であります。先の大戦終結から70年、そしてアウシュビッツ解放以来70年でもある本年、このような悲劇を二度と繰り返させないとの決意を表明します。
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【きょうの一文・ことば】
「一緒にやっぱり、お互いに手を出しあって実現していかなければアカンね。参考になりました。いかに、にしがま線が大事か。この地域にとって、また文化が継続していかなイカンか、つくづく思っています。存続していかなアカンです。」=キャッチネットワーク制作番組「私たちのにしがま線」のなかで。にしがま線応援団の颯田洪さん
 英大衆紙サン(タブロイド版)の3㌻目には毎日、女性のヌード(トップレス)写真が掲載される。「ページ3(スリー)」と呼ばれるこの欄の人気もあって、同紙の発行部数(約220万部)は英国最大だ。しかし最近、子を持つ女性を中心に「ページ3」への反対が高まってきた。女性たちは「女性の胸で新聞を売るべきではない」と「ページ3」廃止を求め署名活動などを展開している。【ロンドン小倉孝保】=19日付毎日朝刊『〈オピニオン opinion メディア〉英大衆紙に女性が反対運動【新聞のヌード写真】』から。

【新聞テレビから】
☆『風刺画 フランス世論二分 57%「掲載されるべき」賛 否42%「信者の気分害する」』『日仏も対テロ連携一致 岸田外相 8億8000万円支援表明』『日イスラエル首脳会談 テロ対策強化で連携へ』、『蟹江殺傷 強盗目的を否定 初公判で弁護側「殺人・窃盗」主張』『事件から5年8カ月余 なぜ現場に14時間』、『大豊泰昭さん死去 51歳 元中日、強打者で活躍=急性骨髄性白血病のため名古屋市内の病院で』『木之下晃さん死去 78歳 日本に「音楽写真」=虚血性心不全のため横浜市内の病院で』『〈訃報〉「あさくま」創業者 近藤誠司氏=腹部動脈りゅう破裂のため死去。82歳』(19日付、中日夕刊)
☆『成長願い 静岡・つるし雛』、『イチロー交渉中? マーリンズ「2年」提示も』、『競走馬 エサ大丈夫 所属厩舎 添加物からカフェイン 先月の中山「ピンクブーケ」失格』(19日付、毎日夕刊)
☆『民主新代表に岡田氏 決選投票 逆転で細野氏破る』、『穏やかな一年だるまに願い 岐阜・大龍寺』、『デンソー農業支援に力 自動車技術を活用 空調制御、ハウス事業参入へ』、『知的障害児の教育体制改善 名大、モンゴルに全面協力』『17歳「中学の勉強したい」学齢過ぎても学びの場 名古屋YWCA』『義務教育年齢過ぎた子 入学相談は増加』、『白血病優芽ちゃん、天国へ 全国から善意 渡米前に容体悪化』(19日付、中日朝刊)
☆『仏スーパー襲撃 スペインに支援組織か 容疑者=スーパー立てこもり事件で射殺されたアメディ・クリバリ容疑者(32)の内縁の妻アヤト・ブメディエンヌ(26)ら= ホテル滞在記録なし』『シャルリー再増刷700万部』『トルコ国内に3000人 イスラム国と関係の疑い』、『〈卓球〉全日本選手権 石川3冠女子2人目 ダブルス 混合ダブルス シングルス制覇』『成熟の21歳 若手を圧倒』、『〈大相撲初場所〉白鵬横綱600勝』『「負けない相撲」に強さ』(19日付、毎日朝刊)
☆『19歳少年逃走劇に幕 ようじ混入・万引き動画 建造物侵入容疑で逮捕』『東京→成田→川崎→浜松→愛知→米原 移動中に次々投稿』『「犯行」偽装し撮影か』、『水道管耐震12%どまり 岐阜大教授、全国分析 阪神大震災から改善小さく』、『自衛隊の拠点強化検討 ジブチ、有事など想定 防衛省』『安保法制の転換見越す』(19日付、朝日朝刊)

一月十八日
 民主党代表選がきょう、東京都内のホテルで開かれた臨時党大会であり、岡田克也代表代行(61)が細野豪志元幹事長(43)との決選投票の結果、133対120の13票差で上回り、新しい党代表に選ばれた。
 岡田新代表の第一声は「今の民主党は国民の皆さまから信頼されていない。政権交代がある政治。これは容易ではありません。なんとか立て直していきたい。私とともに一緒に、この苦しい道を乗り切っていこうではありませんか。まずは〝オール民主〟で、しっかりした党人事をやりたい」というものだった。
 ここは岡田新体制のカジ取りに期待したい。

 日曜日。久しぶりにゆったりしたが、次女猫シロちゃんに限っては万全を期して病院へ。点滴をしてもらい、注射を打っていただいてきた。
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 世界文化遺産の岐阜県白川村の白川郷で猛吹雪のなか、昨夜、真冬の風物詩である合掌造り集落のライトアップが始まった。ライトアップは来月14日までの土、日曜日の計7回、午後5時半~7時半まで実施されるという。秋田では積雪のなか、下帯ひとつになった男たちの裸まつりが。京の都の三十三間堂では着飾った女性による弓の引き初めがあった。一方で新潟、長野では雪崩が相次ぎ4人が死亡。ヒロシマであった第20回全国都道府県対抗全国男子駅伝大会は埼玉が2時間19分14秒で初優勝。
 超高齢化社会が突き進むなか、無届けの介護ハウスが急増。こうした無届けの介護ハウスは全国で911カ所に及んでいるという。かといって、こうした介護ハウスがなければ経済的に余裕のない高齢者たちは、一体どこへいったらよいのか。深刻な問題だ。つまようじをお菓子にさし、動画配信していた動画投稿少年(19)=東京・三鷹=が今朝、JR米原駅で身柄確保された。自宅に穴を開けたスナック菓子があり動かぬ証拠に。本人はユーチューバーになり注目されたかったらしい。ともあれ、やれやれである。
 中東諸国を歴訪中の安倍首相がヨルダンでアブドラ国王と首脳会談。イラクやシリアをはじめ、イスラム国周辺からの多くの難民を受け入れているヨルダンに対して一億㌦の円借款を約束したという。シェラレオネから日本に帰国した女性(70)が発熱、念のためエボラ熱の感染有無を検査することに。日々、いろんなことが起きては消える世の中である。
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【きょうの一文・ことば】
「開放的かどうか、は解らないけど新しいスタートだな、と。でも、もう変わりません。今は、いまが幸せです。」=18日夜、東海テレビ『Mr.サンデー▽三船美佳が離婚訴訟』のなかで。離婚訴訟を起こした三船さん(32)が、高橋ジョージさん(56)に対して

【新聞テレビから】
☆『〈ダーウィンがきた 生きもの新伝説〉ヒョウ王者への道 がんばれ! ジャック』(18日夜、NHK総合)
☆『〈阪神大震災20年〉阪神大震災 20年 強く生きた【東北とともに】』『希望を 兄の生きた記憶糧に』『二つの大震災 祈り一つに 神戸で追悼の集い 遺族ら灯をともす』、『学んで備える 両陛下に決意 舞子高・防災科の大西さん』、『米軍「自衛隊核武装を」 50年代 原爆使う共同図上演習』、『パンと大福に針混入 偽計業務妨害で捜査 美濃加茂の大型店』、『名城大理事を逮捕 口論、娘の首絞めた疑い』『母殺害の疑い 73歳男を逮捕 大垣・介護疲れか』(18日付、中日朝刊)
☆『昨年の地球暑かった! 1880年以降で一番』、『阪神大震災 20年心に刻み前へ』『雪に浮かぶ合掌』、『世界史Bで正解二つ センター試験1日目終了』、『中東に2900億円支援 安倍首相 地域の安定訴え』(18日付、毎日朝刊)
☆『1・17の記憶 次代へ 阪神・淡路大震災20年』『20年 父は頑張った』『「娘の死 無駄にせず生きた」 復興住宅自治会に尽力』『忘れない 思い継ぐ 名古屋のNPOも追悼』『栄すら希望届け』、『パンと大福 針3本混入 美濃加茂の店』『つまようじパンに混入 浜松』(18日付、朝日朝刊)

一月十七日
 ♪解き放て いのちで笑え 満月の夕べ
 6434人が亡くなった、あの阪神淡路大震災から丸20年がたった。そして2011年3月11日には東日本大震災も起きた。被災した人々には言葉もない。人みな前を向いて歩くほかないのである。【満月の夕べ】のように。
        ☆        ☆
 きょうも、めまぐるしい一日だった。
 朝。少しは食べるようにはなったものの依然、食欲がイマイチの次女猫シロちゃんを二人で愛北動物病院へ。点滴と注射をしてもらって帰るや、私は社交ダンスのレッスンで各務原へ。舞は午後、イベントがあるリサイクルショップ「ミヌエット」に、と向かった。
 各務原でのレッスンは先週都合で休んだこともあり、ことしの事始めとなった。レッスンはいつものように準備運動の手足の屈伸から入ったが、なかなかどうして、このストレッチ運動が理にかなっているばかりか、かなりハード。でも、手足や腕、背筋、腹筋、腰、膝などを伸縮させていると、なんだか全身が軽くなる。不思議だ。ストレッチのあとはワルツとルンバをシャドーも含め、何度も繰り返し学んだ。

 歌の合唱から手遊び、物まね…と多彩に繰り広げられた、ちいさな音楽イベントのカット写真=「ミヌエット」店内にて
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 各務原のあとは、有志女性たちの企画による◆「笑顔でうたおう」イベントが行われている「ミヌエット」へ。イベントは既に始まっていたが、参加者で埋め尽くされた店内でボランティアの女性、林まみこさんの弾くキーボードに合わせての合唱はなごやかそのもの。楽しそうに声を出して歌う女性たちの生き生きとした姿を見るにつけ「準備が大変だったろうが、よくやっているナ」とふと、思ったりした。
 歌は〈たき火〉〈静かな湖畔〉〈みかんの花咲く丘〉など。童謡と唱歌を中心に進んだが、ボーカルの女性、田中由香さんを囲んでの合唱には、皆さんホントに笑顔で楽しそう。なかには〈夜来香(イエライシャン)〉や〈ブルーライトヨコハマ〉といった懐かしの名曲も。石田あゆみさんの物まねまで飛び出し、店内は爆笑の渦に。貴重なひとときとなった。この日は男性の姿も見られ、得意の詩吟「青葉の笛」が披露される一幕まで見られた。

 ミヌエットに顔を出したその足で、今度は地元花霞町内会の総代、副総代、会計の新旧三役の初顔合わせで町内の喫茶店へ。ここで2時間ほど、現総代を中心にこの1年間の反省もこめ打ち合わせが進んだ。私はこの1年、当初思いもしていなかった〝副総代〟という大役を仰せつかって従事させて頂いたが、地域社会の現状を少しは学ぶことが出来た。次期三役も立派な方ばかりだ。この布陣なら心配ない。
 こんなわけで、ナンダカンダと気忙しい1日が音をたてて過ぎていった。夜に入り落ち着いたところで、こうしてペンを進めている。舞は疲れ切って居間で横になったままだ。あれもこれも頑張りすぎなので少し、心配である。シロちゃんはつい先ほどまで風呂上がりの私と一緒でチーズをだいぶ食べた。
        ×        ×
 入試シーズン幕開けとなる大学入試センター試験が全国690会場で始まった。志願者数は昨年より1540人少ない55万9132人。今夜のテレビニュースによれば、ことし成人式を迎えた男性の76・3%に交際相手がいない、という。これはこれで、現代社会の若者の断面とみて良い。
 若者と言えば、つまようじや1円玉をお菓子に混入するなどして、これを悪質動画としてそのままネットに投稿した19歳少年の行方はいまだに解ってはいない。「お菓子に混入したが、いくらやってもボクは少年だから、たかだか少年院に1~2年入って終わりです」など挑発的な物言いで、不気味な存在である。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
「震災当時は、神戸で母のおなかの中にいた。無事に産んでくれたことに感謝している。亡くなった方のご冥福を祈りたい」。=17日付、毎日夕刊写真説明から。「阪神大震災から20年。竹灯籠に分灯する新成人の岡史佳さん(19)。神戸市中央区の東遊園地で。岡さんのことば
…▼「泣く」という詩は〈ここにいる人は/一度は泣いている。/あのとき/すぐに。/あのあと/ずいぶんたって。/このあと/いつか不意に。〉で全文。難しい言葉はひとつもないが、大切な人を失った悲嘆の深さや、消えぬ追慕への想像を、読む者の心に呼びさます▼…
=17日付朝日天声人語から。神戸市に生まれ、20年前被災した詩人安水稔和さん(83)の詩「泣く」を紹介

【新聞テレビから】
☆『〝満月の夕〟震災が紡いだ歌の20年 神戸から東北へ・歌い継がれる再生の歌』(17日夜、NHK総合)
☆『〈阪神大震災20年〉涙を越えて 伝えたくてここに来た』『ママ、美容師になったよ 遺族代表銘田さん(26)』『語り部もう少し頑張る 届いた娘の形見 母「ご褒美」』『距離はあるが気持ちは一緒 東日本大震災被災地』、『現役志願率が最高 センター試験開始』、『米英、ネット監視を強化』『首脳会談 イスラム過激派対策』(17日付、中日夕刊)
☆『午前5時46分 あなたに誓う 前を向いて生きる 阪神大震災20年』『祈り 希望の炎に 同じ道歩み「おやじ、頑張るよ」 広島県警警部補 辻昌直さん(42)』『生かされた命 1・17に生まれ 壁、乗り越え成人に』『一人じゃない 宮城の遺族 共に追悼』『神戸の復興 東北に希望』、『米英対テロ連携強化 首脳会談 サイバー防衛も』、『赤軍城崎容疑者 米の刑務所釈放 日本送還へ』(17日付、毎日夕刊)
☆『阪神大震災きょう20年 街は復興 被災者なお苦悩』『6434の灯 未来へつなぐ』、『国の重要民俗文化財 長良川鵜飼漁など指定へ』『相棒と自然に溶け込む 鵜匠の技 重文指定へ』、『今秋、再び大須に笑い声』『演芸場の回収資金めど』、『「娘を誇りに思う」 東海地方 臓器提供女児の父語る』、『〈通風筒〉◇…滋賀県近江八幡市の菓子製造会社「たねや」の工場で、節分向けの縁起物菓子「富久豆」作りが最盛期を迎えている』(17日付、中日朝刊)
☆『帰還戦闘員のテロ阻止 ベルギー 一斉摘発、5地域で』『インフル警報レベル=国立感染研究所が全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者が11日までの1週間に推計で約206万人に上ったと発表』、『朝日新聞のメール流出 PC17台、ウイルス感染』(17日付、毎日朝刊)
☆『残業代ゼロ 国が骨子案 年収1075万円以上 対象業務は調整』、『「警官殺害のテロ計画」 ベルギー当局摘発 実行の直前』(17日付、朝日朝刊)

一月十六日
 おん歳、はたちのわが家の長老、こすも・ここの方は、ここ2、3日前から食欲も出てきてだいぶ体力が回復してきた。デ、きょうは、まだまだ一向に食事をたべようとしない次女猫シロちゃんだけを連れ、朝一番で妻の舞と一緒に彼女の出勤前の時間を充て愛北動物病院へ。
 シロの場合は、大人しく受診するので、ここみたいに診療台で2人がかりで、からだを押さえつける必要もなく、治療は体重、体温測定、点滴、注射の順で進んだ。この結果、体重は2・86㌔、体温も38・8度と特に問題はなく、あとは人間のような咳が治まることと食欲が出さえすればよい。
 シロは私の風呂上がりに決まって傍らに座りチーズをおねだりするのが日課だけに食欲が戻って、またチーズをパクパクたべてくれれば回復したサインになるのだが……。いまのところ、あれほどの好物であるチーズを目の前で見せても横を向いてしまう、という状態が続いている。ただ今晩は、チーズを少しだけ食べてくれ回復の兆しあり、とみたのである。
        ×        ×
 6434人という尊い命を奪った、1995年1月17日早朝に起きた震度7の阪神淡路大震災。その日が再びやってくる。ケミカルシューズの町、新長田町はその後どう変貌しているのか。10万棟以上に及んだ全壊家屋、403人の焼死、あの日から20年目の朝がやってくる。話は変わるが、黒い旗をなびかせた、イラクとシリアにまたがる「イスラム国」の真の姿とは。「イスラム国」のバグダディ―最高責任者に聞いてみたい。彼らは一体、何を望んでいるのか、と。
 きょう町の喫茶店に入り、昼食をしながら読んだ日経新聞の記事。「太陽光、20円台後半へ 下げ」「大型発電 買い取り額 2段階で」「過度な集中を是正 経産省調整」という太陽光ものに、「羽田 国内LCC就航 ピーチ、夏にも台北便」といった空の便に関するもの、そして今の世のなか、何より切実な介護従事者問題に関連しての「介護職員30万人不足 25年度時点 厚労省調べ 賃上げなど対策強化へ」といった見出しが気になった。厚労省は世論の高まりのなか、2015年度からは介護職員の賃金を1人当たり平均月額1万2000円上げる賃上げを実施する、とは明言しているのだが……。
 地下鉄サリン事件「最後の裁判」が東京地裁で始まった。この日、一連のオウム事件で最後の特別手配犯だった高橋克也被告は罪状認否で「まかれたものがサリンだとは知らなかった。殺害の共謀はない」と述べ、無罪を主張したという。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
……
 生き残って焦土に立ち尽くしている大人たちは、ほとんど泣いていた。だが、父親は嬉しそうな顔をしており、私も戦争が終わったという事実がとても嬉しかった。これからは好きな本を存分に読めるとおもうだけで、心身が弾み立った。
……
=16日付中日夕刊『この道 作家森村誠一 焦土の光⑩』から

【新聞テレビから】
☆『脳死女児の両親「感謝」 東海地方 葬儀後取材に応じる』『小さなひつぎにお別れ』、『南場氏初女性オーナー プロ野球DeNA創業者』、『ベルギーテロ計画摘発 銃撃戦 過激派2人射殺』、『オウム高橋被告無罪主張 地下鉄事件「サリンと知らず」』、『美濃加茂贈賄業者に実刑=懲役4年= 地裁判決 市長へ30万円認定』(16日付、中日夕刊)
☆『南海トラフ津波火災 22都府県270件』『名大予測 静岡県が最多』、『鳥羽市海女養成へ 国の制度活用 都市部の女性募集』『減少、高齢化に歯止め』、『五輪通訳育成へ 7外語大が連携 名古屋外語大などボランティア』、『作業船沈没20人超不明 中国 試運転中、日本人男性も』(16日付、毎日夕刊)
☆『飛騨・三寺まいり 良縁に巡り合えたら』、『アオキーズと遺族和解 過労死訴訟で謝罪、解決金』『「死後生まれた娘 夫は見られない』、『〈訃報〉核廃絶を訴えた米爆撃機機長トーマス・カートライト氏=米西部ユタ州の自宅で逝去。90歳』、『〈阪神大震災〉再び愛が生まれた日 恋人失った大垣の音楽家「夫婦で歌い続ける」』『7世紀舒明天皇陵か 奈良・明日香村 一辺五〇㍍超 巨大方墳』、『阿川佐和子さん 明治村村長に』(16日付、中日朝刊)
☆『キューバ渡航制限緩和 金融制裁も 米政府きょうから』、『太陽光価格引き下げ 電力買い取り経産省検討』、『仏襲撃共犯の男浮上 スーパーで運転手役』、『紫綬褒章を競売パフォーマンス サザンの桑田さんが「お詫び」 「反日的」と抗議「配慮足りず反省」』(16日付、毎日朝刊)
☆『〈時時刻刻〉フランス不寛容の影 「テロ礼賛」芸人拘束物議―「表現の自由」線引きどこに』『モスクに発砲・放火頻発―イスラム憎悪おびえる移民』『ローマ法王「他人の信仰、侮辱してはならぬ」 表現の自由「限界ある」』『アルカイダ系犯行声明 米「本物と断定」、調査』、『岡山で鳥インフル 今冬4例目 20万羽殺処分へ』、『中国下請けで違法労働 月300時間 ユニクロ、是正へ』(16日付、朝日朝刊)

一月十五日
 ここ尾張地方には殆んど1日中、土砂降りに近い雨が降り注いだ。そんななか、きょうも朝一番で猫ちゃんふたりを愛北動物病院へ。帰宅したその足で社交ダンスのレッスン会場へ、と急いだ。第152回芥川賞と直木賞の選考会が行われ、芥川賞は小野正嗣さん(44)の「九年前の祈り」が、直木賞は西加奈子さん(37)の「サラバ!」(小学館)が、それぞれ決まった。
        ☆        ☆
 今宵は一昨年の秋、カトマンズ町中の日本料理の店で偶然お会いした平山奈津美さん(26歳、安城市出身)とJR名古屋駅ツインタワー内レストラン街にある和食の店「加賀屋」で久しぶりに再会、楽しく有意義なひとときを過ごした。お会いした当時、彼女はヒマラヤ山麓に1カ月ほど滞在、トレッキング中で世界旅行の途次にもあった。「せっかく会ったのだから。日本に無事、帰ったら帰国祝賀会をしよう」と互いに会うことにしていたためで、その約束が実現したというわけである。
 平山さん、すなわち百獣の王のライオンはじめ、猫や犬など動物が大好きな若き女性、〝なっちゃん〟の本来の仕事は動物看護師。ご両親に見守られた温かい家庭環境のなか、次なる目的はカナダのバンクーバーで世界の動物看護師としての扉を開きたいと話すなっちゃん。彼女からは動物たちの病気についても「歳を取ると、腎臓病になりやすくなるので注意してほしい」など多くを教えられたばかりか、彼女の限りなき夢を聞くうち、私までが青春時代の夢を追っかけている錯覚にとらわれた。何といってもたくましいところは、陸路による各国の大地を踏みしめながらの世界一周がいまなお継続中だ、ということ(既に53カ国を訪問)。そのつど日本でお金を貯え、自らの目標を目指すという方法で見上げたものだ。
 かつて学校建設にボランティアとして長期滞在したことがあるカンボジアの学校祭に招かれているので近々出かけてしばらく滞在、夏にはバンクーバーに飛び、ここで現地の動物病院で看護師としての全てを学んできたいデス、とのことだった。「加賀屋」では、中日ドラゴンズ公式ファンクラブの会報編集担当として在職中大変おせわになり、選手のイラストを書かせれば天下一品のタケチ(武智)さんにもお会いできた。タケチさんは相変わらずステキな装いで和服姿がとてもお似合いで、よりいっそう艶やかになられた気がする。いずれにせよ、まだまだ若い〝なっちゃん〟には、この先、カナダでしばらく腰を落ち着かせて世界の動物看護師としての新しい道を切り開いてほしい。むろん、世界を知る熟達の旅人にもなって世界の友好と平和に貢献してほしく思う。
 帰りの列車の時間まで駅近くのカラオケで時を過ごしたが綾香や中島みゆきの歌を晴れ晴れした表情で次々と歌う姿には私までが刺激され、大きな気持ちが膨らんだのである。晴れ晴れといえば日中ずっと冷え冷えとした強い雨が降っていたが夕方、名古屋に向かう名鉄電車に乗っている間に、車窓右前方に真っ赤な夕日が立ち上がり、その射光がまぶしいほどに私の全身を貫いてきた。これは一体、なんだったのか。
 この話を〝なっちゃん〟にすると、「アタシ、晴れ女だから」と自信ありげな言葉がかえってきた。「アタシ、晴れ女よ」は妻の舞の口癖でもあり、少し小柄な〝なっちゃん〟を見るにつけ、私の頭にはふと若いころの舞のあの笑顔が甦りもした。

 私はこの日の夕日をメモ帳に次のように記したのである。
―それまで真っ暗だった車内が突然、明るくなった。何事かと顔をあげると、車窓の右手前方に雲を破って真っ赤な夕日が急スピードでその姿を現してきた。それまで、そら一面に重く垂れこめ、のしかかるようにしていた厚い雲がみるみる赤い真円に融かされていったのである。私は射光に目を細め、自身の世界に新しい光りが射し始めたような、そんな予感を感じていた。……
        ×        ×
 佐藤元首相が五十年前、沖縄訪問時の演説内容を米国の圧力で一部修正していたという。さもありなむ、か。阪神淡路大震災から17日で満20年になる神戸市長田区。その被災地で大規模開発が進み返って仇に。復興が進むどころか、大変な苦渋を、地元の人たちに与えているという。20年前、新聞社の大垣支局長だった私は管内でもないのに大震災の発生まもなく神戸に飛び、被災地の現状をつぶさに見て回ったことがあるだけに、未消化の復興災害には心が痛む。大規模開発でシャッター街になってしまった大正筋商店街の教訓こそ、今後生かされなければならない。
        ×        ×

【きょうの一文・ことば】
「私はサッカーの話しかしない」=15日オーストラリアのブリスベンで。サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)がスペイン・リーグ時代の八百長疑惑の告発が裁判所に受理された、との報道についての記者団の質問に対して

【新聞テレビから】
☆『〈阪神大震災20年〉独居死 少なくとも1097人 仮設、復興住宅』、『米圧力 首相が演説修正 65年に佐藤氏 沖縄で「基地重要」』、『75歳以上のドライバー 認知症疑いで診断義務化へ』、『現新2氏届け出 愛知知事選 来月1日投開票』、『竜戦士雪辱へ 合同自主トレ開始』(15日付、中日夕刊)
☆『70分 緊迫の交信記録 地下鉄サリン事件直後 警視庁公開』、『「アート目的で」43歳容疑者逮捕 道路標識勝手に改変』、『神奈川女性遺体元交際相手逮捕 遺棄容疑』、『自殺者5年連続減 昨年2万5374人 震災関連は減少へ』(15日付、毎日夕刊)
☆『〈阪神大震災20年〉拝啓今では母になりました。 豊橋・桜丘高「孫頼りの会」交流続く』、『歳出最大 防衛費重視』『15年度予算案96兆3420億円決定』『15年度予算案決定 地方創生戸惑う自治体』『「波に乗る」「現実見て』、『ミライ受注1000台突破』、『職員給与引き上げ発表 河村市長 課長級以上は据え置き』(15日付、中日朝刊)
☆『最新号 すぐ完売 仏週刊紙=仏週刊紙「シャルリエブド」襲撃事件から1週間を迎えた14日、同紙は表紙にイスラム教預言者ムハンマド(マホメット)の姿を掲載した最新号を発行、反響の大きさを予測して通常の6万部から300万部に増刷したが、あっという間に売り切れた。同紙はさらに200万部の増刷を決めたという』、『15年度予算案閣議決定 生活支援実感薄く 2年連続最大96.3兆円』、『アギーレ監督の告発受理 スペイン裁判所』、『渡辺喜美氏を不起訴 虚偽記載 一部支出は「違法」 東京地検』『うちわ配布 松島前法相も不起訴』(15日付、毎日朝刊)
☆『風刺画再びイスラム反発 仏紙発売に長蛇の列』、『愛知知事選きょう告示 投票率注目』、『96.3兆円予算 膨らむ借金』『新規国債発行減でも残高増 新年度案決定』『〈視点〉「勝ち組」優遇 偏る分配』、『名古屋市に「子殺害」メール HPに届く 市内389校、17万人影響』、『夫を殺害の疑い 前橋・殺傷事件 容疑者再逮捕へ』(15日付、朝日朝刊)

一月十四日
 けさの中日新聞(東京新聞)朝刊の報道によれば、エジプトでイスラム教スンニ派の権威とされる最高イスラム法官が13日、次号で預言者ムハンマドの新たな風刺画を掲載するとしているフランスの風刺週刊紙「シャルリエブド」に対して「世界のイスラム教徒への挑発だ」と批判する声明を出したという。表現の自由も分かるが、「シャルリエブド」はいま少しイスラム教の立場に立って考えてみることも大切だ。

 昨夜は久しぶりに早く零時前後には床へ。舞も珍しく私より先に床に着いた。きのう江南厚生病院で脳外科の若手担当医師から愛の一撃(口撃)を食らったためで、二人とも医師の忠告をすなおに受け入れてのことである。案外、私たちは単純、単細胞なのだ。おかげで一夜明けて測った舞の血圧は、ふつうよりは少し高い程度で恐れるほどではなく、まずまず。睡眠が体力や健康の保持にいかに大切であるか、を思い知った。

 そうは言うものの、きょうも朝から慌ただしかった。というのは、ここ2、3日、再三のクシャミに加え食欲の著しい減退が目立ち、お姉さんそっくりの症状になってしまった次女猫(シロちゃん)も長女猫(こすも・ここ)と一緒に診てもらおう、ということになったためで嫌がる〝ふたりの娘〟を車に乗せるのに、ひと苦労し近くの愛北動物病院へ。舞はいったん帰ってからの「ミヌエット」への出勤で相変わらず多忙な1日となった。
 デ、容体はといえば。こすも・ここは、このところ少しずつ元気が回復(かといって、体重2・62㌔、体温37度)してきてはいるが、体重は減るばかりでなかなか増えない。シロの方はここ一、二日食欲こそないが、体温は38度5分と、健康な猫ちゃんと変わらなかった。体重はここより少し重く2・82㌔。いずれにせよ、二人の回復を願うばかりである。
        ×        ×
 新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が皇居・宮殿「松の間」であり、天皇、皇后両陛下と皇族方、そして「本」をお題に全国から寄せられた28061首の応募の中から選ばれた一般の入選者(10人)の歌が詠み上げられた。天皇陛下の歌は ♪夕やみの せまる田に入り 稔りたる 稲の根本に カマをあてがふ、皇后陛下は♪来し方に本とふ文の林ありてその下陰に幾度いこひし、だった。
「世界で金利の低下が止まらない。……急速な原油安を起点に先進国で物価の上昇が鈍っており、歴史的な金利低下に拍車がかかっている。」とは、本日付の日本経済新聞である。 

 一方で、新年度の国の当初予算は96兆3420億。うち社会保障費に31兆5297万円が充てられるというが、さてどうなるのか。
 アフリカのナイジェリア北東部で10歳前後の少女2人が爆発物をからだに巻き付けられ相次いで爆死した、との自爆テロのニュースが世界の波紋を広げている。イスラム過激派組織の「ボコ・ハラム」が、少女らを人間爆弾にしたとの見方が強いが、西洋の教育を敵視する組織は昨年、200人以上の少女たちを誘拐。シエラレオネでは制服のまま拉致された少女が、その後銃を持たされ兵士にさせられたという。こんなことがあっていいものか。
        ×        ×       
【きょうの一文・ことば】
「表現の自由は、条件や制限がついたものではない」「私たちはようやくこの表紙を見つけた。これが私たちの表紙だ」「(ムハンマドについては)また描いたことは申し訳ないが、私たちの描いたムハンマドは涙を流す一人の人物だ」=14日付毎日夕刊『「表現の自由 制限ない」』『仏週刊紙会見 風刺に理解求める』の記事のなかで。仏週刊紙「シャルリエブド」テロ事件で14日発行された特別号の表紙でイスラム教預言者ムハンマド(マホメット)の風刺画を描いた風刺画家ルス氏がパリ市内で行った記者会見で語ったことば

【新聞テレビから】
☆『〈歴史秘話ヒストリア〉18世紀ヨーロッパ・リスボンの巨大地震=後世ヒーローとされるポンバル侯爵が最大の危機を乗り越えた。地震発生によって世界は1つになった』(14日夜、NHK総合)
☆『歳出過去最大96兆3420億円 15年度予算案を決定』『子育て支援給付金継続』『〈解説〉防衛・外交「安倍色」濃く』、『河村市長給与上げ容認 名古屋市職員 係長級以下に限定』、『奥西死刑囚側が特別抗告』、『名古屋市に殺害予告メール』『児童・生徒ら校内待機』、『3ベトナム人再逮捕 愛知県警 トラックなど窃盗容疑』(14日付、中日夕刊)
☆『こだわりの雛いかが 名古屋=最近は三段飾りで、35万~40万円のひな人形の注文が多いという』、『来年度予算案決定 社会保障増で過去最大 税収24年ぶり高水準』、『NY原油続落 終値45㌦台に 5年9カ月ぶり』、『歌会始「本」を題に』、『片山幽雪さん死去 84歳 人間国宝、能楽界の重鎮』(14日付、毎日夕刊)
☆『美浜2基廃炉固める 1、2号機 関電、地元調整へ』『年度内に正式決定』、『生保悪用 6000万円脱税疑い 名古屋国税局 メーカーを告発』『逆養老保険 節税効果で人気 税務トラブルも』、『過剰採掘2人聴取へ 豊田の崩落危機で県警』(14日付、中日朝刊)
☆『金利低下 原油安で拍車』『日米欧 物価に下押し圧力』『市場、行き過ぎも』(14日付、日経朝刊)
☆『〈うたものがたり 阪神大震災20年㊤〉「見上げてごらん夜の星を」 小さな星と歩んでる 1歳長男失った女性看護師』、『首相真珠湾訪問を検討 大型連休、訪米で調整』、『仏週刊紙襲撃1週間 「言論の自由」に賛否』『特別号また風刺画』、『子供の返還求めタイ政府を提訴 「代理出産」男性側』、『■愛知県警名乗り子供殺害予告メール』(14日付、毎日朝刊)
☆『厳冬の使者 早めの接岸=北海道網走沖のオホーツク海にあった流氷が13日、強い北西の風に吹かれ、知床半島の根元部分に接岸した=』、『排斥と寛容 揺れる欧州』『イスラム巡りデモ対立』、『大阪都5月住民投票』『構想案決定 市を特別区に再編』『賛成 有効票の過半数条件』(14日付、朝日朝刊)

一月十三日
 きょうも、ハードな1日だった。
 例によって、あさ一番で長女猫(こすも・ここ)を近くの愛北動物病院へ妻の舞と一緒に連れていき治療してもらったあとは、江南厚生病院へ。舞の術後の定期受診のためだが、このところの多忙と寒さも手伝ってか、彼女の血圧は相変わらず高めに推移。けさはかなり高く、しばらくして今一度測ったが、さらに高くなるありさまだった。 
 診察では「ホント言うと、この人にはもっと早く寝てほしいのに。毎晩午前2時前後がふつうで、どうしても私まで遅くなってしまう。ほかに町内会の役(班長)で各種もろもろの連絡=月一回の市広報などの各戸配布含む=や神社の寄付金集めなどにも振り回されて…。あげくに、このところは連日、猫ちゃんの動物病院通いと介護などで、忙しすぎました。だから」と私を横目に、ひと言。(こればかりでない。ほかに私がほとんど、しようとはしない洗濯や料理などの家事、舞の店「ミヌエット」の切り盛りやイベントの準備、俳句・短歌の創作など、傍目で見ていてもそれこそ強行スケジュールの連続である)
 この言葉に脳外科担当の若きその医師は、私を厳しい視線でチラリと見ながら「毎日午前2時は遅すぎます。もうお二人とも60歳を超えておいでなのだから。毎晩、もっと早く休んでいただかなければ。何より生活習慣をかえる努力をしてください。奥さまは、以前にも(脳内出血などで)何度も倒れた前科がおありなのだから、十分注意していただかないと。これからは早く休んで、生活習慣をあらためてください。デなければ、いつ、また襲われるか分かりませんよ。ご主人が早く寝ることです」ときっぱり。患者のことを真剣に心配してくださる、その毅然とした姿勢に内心、感心しつつ「じゃあ、きょうから努力してみます」と思わず返事をさせられていた。

 あらためて、もの皆全て現役の記者時代からの狼藉そのままの私に責任がある。心しなければ、と反省させられた。病院の帰りは、スーパーでの買い物につき合わされ帰宅したその足で今度は名古屋へ。ことし初の横笛のレッスンに出向いたが、師匠からは姿勢よく笛をふくことの大切さをあらためて教えられた。そのためにも、暗譜は重要だとも力説された。
        ×        ×
 ちょうど70年前のきょう、太平洋戦争末期の1946年1月13日未明に愛知県三河地方に最大震度7の〝三河大地震〟が起き、2300人余が亡くなった。当時の地震学者によれば、現地に入ったらスパイ扱いされ、戦時中の報道管制のもと、詳しい情報は伝えられなかったという。全容が明らかになったのは30年後のことだった。
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【きょうの一文・ことば】
「漫才師である以上、面白い漫才をすることが絶対的な使命であることは当然であって、あらゆる日常の行動は全て漫才のためにあんねん。だから、お前の行動の全ては既に漫才の1部やねん。漫才は面白いことを想像できる人のものではなく、偽りのない純正の人間の姿を晒すもんやねん。つまりは賢い、には出来ひんくて、本物の阿呆と自分は真っ当であると信じている阿呆によってのみ実現できるもんやねん」=文學界2月号又吉直樹デビュー中篇「火花」から抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈世界街歩き〉 神秘カトマンズ旧市街巡り 癒やしの古都ネパール 絶景世界遺産の寺院群』(13日夜、NHKBSプレリアム)
☆『預言者風刺今週号でも パリ厳戒続く 仏紙、過激派刺激は必至』、『賀川氏「とても光栄」 90歳記者 FIFA(国際サッカー連盟)会長賞』、『津波犠牲教習所の責任 仙台地裁判決 26人に19憶円賠償』『遺族「子どもに報告できる」 津波訴訟判決 教習所に謝罪求める』、『超音波で物質空中固定 名工大など開発 どこでもスクリーン』(13日付、中日夕刊)
☆『ロナルド2年連続受賞 FIFA(国際サッカー連盟)バロンドール=男子の2014年世界年間最優秀選手= 欧州CL17ゴール』『仏テロ犠牲の漫画家 元九大講師と交流 残ったスケッチ 悲痛』『福岡で同胞ら追悼 極右台頭など懸念』『米軍ツィッターに脅迫文 「イスラム国」サイバー攻撃か』、『〈チェック〉充実の米アカデミー生活 錦織磨く「猛者の群れ」』『広大敷地で練習漬け 全豪へ万全』(13日付、毎日夕刊)
☆『「言論の自由を」 370万人』、『〈阪神大震災20年〉心復興 笑わなあかん』『桂あやめさん 母失い高座、思い貫く』、『〈まん延危険ドラッグ〉「違法性知らぬ」否認次々』『公判で攻防激化 検察「罪逃れの弁解」』、『星稜校全国(高校サッカー)V 不在乗り越え成長』『病室の監督のため一丸』『決勝弾 陰の努力実った 碧南出身 森山選手、仲間に感謝』(13日付、中日朝刊)
☆『世界で反テロ行進 全仏「史上最大」370万人』『仏軍1万人 国内警備』、『来年度予算案96兆3400億円 過去最大 新規国債40兆円切る』(13日付、毎日朝刊)
☆『復興の街20歳 誓い新た=神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で』、『細野・岡田氏 議員票競る』『民主代表選 決選投票の見方強まる』、『GDP成長 今年度0・5%減 政府見通し消費落ち込む』『来年度は1・5%増』(13日付、朝日朝刊)

一月十二日
 月曜日。成人の日。休日である。

 きょうは思いがけず、嬉しいことがあった。
 というのは、あの〝カトマンズのおしんさん〟で知られ、ネパール人の夫と死別してからも三人のお子さんを育て、かつ日本語学校を経営する一方、日本向けの放送・ニッポンチョウタリのオーナー兼アナウンサーとして活躍されるポカレル本田明美さんに、この世で初めてお会いすることが出来た、夢のような話が現実に降って湧いたのである。

 午前中、まだまだ苦しそうにしているわが家の愛猫こすも・ここを妻と二人で動物病院へ。帰宅し昼食後にパソコンをチェックすると、「ポカレル本田明美さんからの新着メッセージです」の文字が目に飛び込んだ。「一体、何事か」と画面をクリックすると、なんと「急用で、帰国中です。今、名古屋市内ですが…。本日、関西方面へ移動します。」とあるではないか。
 私はその場でまるで映画のシーンでもあるかの如く、スックと立ちあがり、気がついたら明美さんに電話を入れていた。「急で申し訳ありません。せっかく名古屋まできたので、イガミゴンタさんにせめて連絡だけでも、とさせて頂きました。これから名鉄のレストラン街で食事をして、関西へ向かいます」とのことだ。
 私はその声を聞くや「いまから向かいます」と家を飛び出し、ポカレル本田さんたちが食事を終え車で出発する直前のところを、それこそ滑り込みセーフでお会いできたのである。彼女はネパールのカトマンズで日本向けのラジオ放送・ニッポンチョウタリを週に一回、月曜日に放送しているカトマンズの超売れっ子アナウンサーだけに、一度お会いしたいとは思っていた。でもまさか、こうした形でお会いできたとは。連絡を知ると同時に、思い切って電話し図々しいとは思いつつも名駅まで駆け付け本当によかったと思っている。

 こんなわけで、私たちは運命的な出会いをしたのである。わずか30~40分ほどの短い間だったが、私たちは時間の許す範囲内で名鉄本館1階の休憩所でいろいろと話し合った。二人はフェイスブックでのやり取りで互いに互いのことをある程度は知っていただけに会話は弾み思った以上にスムーズに流れた。昨年私が作詞した詩が恋歌〈ラブバード・カトマンズ(作曲は張柳春さん)〉に生まれ変わった話や、ポカレルさんがカトマンズからの日本向け放送で活躍されていること―など、話は尽きなかったが、彼女はその場で私に恋歌が誕生するに至ったいきさつなどについてインタビュー、その機転の速さには舌を巻いたのである。
 いずれにせよ、これまでずっと会いたく思っていたポカレル本田明美さんが思わぬ日に私の前に登場。どちらかと言えば苦手なフェイスブック交流のよしみもあって、このようにお会いすることが出来、きょうは夢心地の1日となったのである。
        ×        ×
 昨夜のパリ共和国広場。フランスのオランド大統領はじめ、キャメロン英首相、メルケル独首相、EUのトゥスク大統領、ほかにイスラエルのネタニヤフ首相、マリのケイタ大統領、パレスチナ自治政府のアッバス議長ら50カ国以上の首脳が参列し大規模なテロに対する抗議デモ行進が行われ、パリだけでも160万人の市民が参加。リヨンやマルセイユでの行進も含めたら実に370万人が行進し、テロ根絶を願って被害者に祈りをささげたという。
 京都ではしめ縄飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われ、参列した人々の間では併せて、ことしの無病息災を祈る姿が目立った。日本国の新年度総予算は、どうやら96兆3400億円台で治まりそうだ、とは政府の試算。「介護報酬はマイナス2・27%、2270億円の削減となるが、介護職員の賃金は月額1万2000円アップだ」と少し分かりづらい。地方交付税の上乗せ措置も減額されるという。
 三重県尾鷲市では、きょう古式捕鯨を再現するハラソ祭りが海上で勇壮に行われ、男たちの〝ハラソ、ハラソ〟の掛け声が海上に威勢よく流れた。小雪が舞うなか、「刃刺」の銛を扱うしぐさがひと際光ったという。ナイジェリアではボコ・ハラムによる少女の自爆テロが2日続けて発生、多くの人の命が奪われた。いつになったら、こうした不幸の連鎖はなくなるのか。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 命を粗末にする時代になってしまった。これは、どうしてなのか。政治が役人に負けてしまっている。政治の機能がなくなってしまっている。役所も政治家も何をしているのかね。実効のあることをしてくれればよいものを。仮設住宅では何人もの自死者が出ている。=12日夜のテレビ番組『佐藤しのぶ出逢いのハーモニー』から。政治支援グループ「いのちの党」代表・菅原文太さん(故人)

【新聞テレビから】
☆『バイオ燃料搾りかすで除染 コスト低減』『名古屋の企業 活性炭がセシウム吸着』、『四十カ国首脳100万人とデモ』『対テロ、パリ行進』、『佐賀知事選与党敗北 保守分裂、山口氏が初当選』、『犬山城下町で火災 飲食店や民家など数軒』(12日付、中日朝刊)
☆『大人、自覚の一歩 東海各地で成人式』『青学・安藤選手 祝福攻めに照れ』、『愛知知事選 現職与野党相乗り 5人乱立の前回と1変』『共産推薦新人と一騎打ち』、『過疎地で移動給油車 政府、実証実験へ 予算案に開発費』(12日付、毎日朝刊)
☆『〈大相撲初場所初日国技館〉遠藤、逸ノ城に完勝』『巧みな立ち合い光る』、『過激派、活発化の恐れ 仏襲撃事件に〝称賛〟続々』『イスラムへの攻撃に「警告」』(12日付、朝日朝刊)

一月十一日
 「まだまだ負けません」と闘病中の長女猫こすも・ここ(左)。右は心配して「お姉ちゃん、早く元気に」と励ます次女猫シロちゃん=11日夕、自宅で写す
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 日曜日の休日。本当はいつまでも大の字となり寝ていたいところだが。午前中、わが家の長老でもある愛猫こすも・ここを車に乗せ、二人で動物病院へ。診察では相変わらず牙を剥いて医師を手こずらせたが、なんとか点滴と注射をしてもらうことが出来た。
 きょうのこすも・ここは順番を待つ間、待合室でネットから顔だけ出し、自分と同じ患者仲間である犬や猫の顔を神妙な顔で見ていたが、何か思うところがあったに違いない。それでも、飼い主の欲目もあってか、美人度では負けない点をあらためて確認したのである。実際「お宅の猫、ほんとに20歳ですか。とてもそんなには見えない。信じられない。かわいい猫ちゃんですね」と言われると悪い気はしない。
 こすも・ここの受診後は「アピタで駅弁大会やっているから、早く行かないと売り切れてしまうよ」との厳命でその足でアピタへ。いったん帰ってしばらく休んだあと、こんどは木曽川の向こう側の笠松競馬場へと向かった。舞が何を思ってか、今年に入り「笠松へ行ってみたい」を口癖にしていたからで、運転の続行は私には少々ハードではあったが、愛岐大橋を渡ったあとは左折し堤防道路をひた走った。

 笠松競馬場へは不思議と私自身、まだ行ったことがなかったこともあり内心行ってみたい気がしていたことは確かだ。それよりも「どうせ、私は猫ちゃんたちと舞のために生きているようなものだから」と自身に言いきかせ、半分あきらめての遠征となった。
 笠松競馬場へは40~50分ほどで着いた。行って良かった、というのが実感だ。きょうはレースこそなかったが、場外馬券売り場には、あちらこちらで人々が群らがり、その雰囲気はどういってよいか、庶民の吐息そのもののようにも感じられた。感激したのは笠松育ちの名馬オグリキャップ=昭和60年3月27日、北海道三石町で出生。笠松デビューは同62年5月。中央デビューは63年3月。平成2年12月23日には有馬記念で優勝(武豊騎乗)。中央の収得賞金は20戦12勝で8億8970万2000円。東海公営は12戦10勝同2281万円=の等身大の記念像に会えたことだった。
 そして。何よりも馬の前に立ち尽くしたまま満足そうな舞を見たとき、「あぁ~、これだったのか。オグリキャップに会いたかったんだ」と直感。少々きつくはあったが、舞の嬉しそうな顔を見て「よかったな」と思った次第である。

 オグリキャップの記念馬像と、優しいまなざし
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 競輪競馬といえば、新聞社の大垣、一宮支局時代には大垣、一宮の両競輪場、大津支局にいた時はびわ湖競艇や栗東にある日本中央競馬会のトレセン(トレーニングセンター)を見学したことはあるが、随分久しぶりになる。いつも思うことだが、私は馬券云々よりもザワザワと人々が場内を歩き回る、その風情が好きだった。舞は私に書くきっかけを与えてくれ、同時に自身の俳句や短歌創作のヒントを得られれば、と思ったから「行きたい」と言ったのでは。そんな気がする。いずれにせよ、ふたりで食べたオデンも最高の味、創作活動で壁にぶち当たったときなど、またふらりと来てみたい、と思ったのである。
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 あすの成人式に先だち、東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町で成人式が行われ、テレビニュースで〈亡き父へ〉〈亡き娘に〉の視点で父を失い成人式を迎えた若者、式を迎えるはずだった娘さんに先だたれた父親のことが報じられていた。立派に成人した若者が、亡き父の教えを胸にこの先も逞しく生きていきたい、と誓う姿には思わず、涙があふれてやまなかった。
 無残極まるテロの起きたフランスのパリでは今夜遅くから数十万人以上の市民が出て大規模なデモ行進が行われている、という。行進には英国のキャメロン首相ら40カ国以上の首脳も参加。共和国広場に19世紀に建立されたマリアンヌ像を仰ぎながら、〈自由と平等、博愛〉の精神を訴えて行進。いかにもフランスらしい。テロは断じて許されるべきではない。
 政府は総額96兆3000~4000億円に及ぶ新年度一般会計予算の最終調整に入っている。気になるのは介護報酬の改定だが、どうやら全体で2・27%の引き下げになりそうだ。また防衛予算も3年連続の上昇でオスプレイや国産の新型哨戒機の新たな導入など軍備増強だけでも5兆円近くになりそうだという。全国女子駅伝は大阪が優勝、愛知は4位だった。
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【きょうの一文・ことば】
 稲熊詩乃さんの「雲さーん」は、写真から飛び出してきそうなほど開放感いっぱいの子ども。アニメの空に浮かぶ雲のシーンが大好きで、空が広がる芝生広場で浮かんだ雲にテンションも最高潮です。……(田島直樹)=10日付中日夕刊『みんなのアルバム』の中の【〈ふぁいんだ〉雲を見付けて大興奮】から。

♪オグリキャップよ 君のひたむきさ
 君のあの走りは 多くの人々に
 夢と鼓動を 与えてくれた
 素晴らしい君を 永遠に讃えたい
 =笠松競馬場内に立つオグリキャップ記念像の碑文〈オグリキャップに捧げる〉から。
オグリキャップ記念像建設実行委員会(1992年2月11日)

【新聞テレビから】
☆『〈ダーウィンが来た!〉日本縦断2000㌔の旅! 〝渡りチョウ(アサキマダラ)〟を追え』(11日夜、NHK総合)
☆『〈災前の策 〝災後〟20年阪神・淡路に学ぶ〉①共助 「こんにちは」で始まる』、『仏テロ17人犠牲 欧州各地に「予備軍」 3容疑者射殺』『アルカイダ系が新たな攻撃警告』、『岐阜県美濃加茂市で「坪内逍遥大賞」が、吉永小百合さんに贈られた』(11日付、中日朝刊)
☆『仏連続テロ 現場から武器多数 国際組織が支援か』『過激派の温床 拡散』、『〈Sストーリー〉出会いに生かされた―阪神大震災 母の20年』、『「風の電話」負けない 震災遺族ら癒やす 岩手 強風で倒壊、利用者ら再建』、『相続税不安にお答え 課税対象増加 国と税理士会協力』、『吉行あぐりさん死去 107歳 淳之介、和子さんの母』(11日付、毎日朝刊)
☆『樹氷キラリ=冷え込みが続く中、三重・滋賀両県にまたがる御在所岳(1212㍍)山頂一帯では見事な樹氷が広がり、訪れた観光客らを喜ばせている』、『〈最後の裁判。16日から〉オウムに幸せ奪われ20年 サリン被害心身に後遺症』、『菜の花まつり 田原で幕開け』(11日付、朝日朝刊)

一月十日
 朝から八方ふさがり、いや八方破れといった方がよいか。そんな一日だった。
 朝、起床するも(もっとも、昨夜はあれこれすべきことがあって、それこそ少ししか寝てはいないのだが。)、やはり愛猫こすも・ここの様子がおかしい。衰弱がさらに進んだようで、動くのがつらそうで食事もまったく摂ろうとしない。おまけに全身を揺らせて苦しそうなクシャミを何度も続けてしたり、喉や鼻をゼイゼイさせている。何よりも元気がないのだ。
 デ、妻の舞と二人、朝一番で近くの動物病院へ。嫌がる彼女を抑え込んで、やっとのことで点滴と注射を打ってもらって帰宅=この日、彼女の体重は先日の3・16㌔から2・96㌔にまで減っていた。体温も猫の平熱38度代をかなり下回る36・5~36・9度で、医師は「温かくして抵抗力をつけてあげなければ。猫ちゃんの体温が低いということは、それだけ体力が衰弱してきている、ということです。あすの日曜日も午前10時までは診療していますので。連れてきてください。何しろ、超高齢なのだから。このまま一気に衰弱することだって、ありえます。みんなで助けてあげなければ」の弁=。
 合間を縫ってまだ手つかずだった本欄【生きてゆく人間花たち】の編集アップを心がけるが、なかなか管理画面が現れない。デ、ここはそのままにして毎週土曜日の社交ダンスのレッスンに、と家を岐阜へと飛び出そうとした矢先、こんどは昨夜、いやけさ未明と言った方が正しいだろう、遅く帰った末っ子の息子が「鞄をどこかに失くしてきちゃった」ときた。じゃあ、昨夜歩いたあとを辿ってみよ、というわけで彼を駅まで車で送ることに。おまけに、ここのところ頑張って書き上げた小説のテキスト化がどうしてもうまく出来ず、とうとう断念(夜遅く息子たちに教えられて、やっと方法が分かった)。「熱砂」本欄のアップには何とかこぎつけたものの、こんな非常事態では「とても社交ダンスどころではない」と判断、こちらは欠席することとした。
 というわけで、なんともドタバタした一日が駆け抜けていったのである。幸い、息子の大切な鞄はその後出てきた。何よりである。本欄のアップも出来たので、みえない神に感謝、といったところだ。きょうは、ここらで終わりとしたい。また新しい朝がやってくるだろうから、そちらに期待したい。

【きょうの一文。ことば】
 鞄を失くしたって。あなたも、昔よく忘れたよ。何度取材バッグを忘れてきたか知れやしない。飲み助なんだから。きまって酔っており気が気でなかった。携帯をバスや出先に忘れてきたことだって、始終だよ。=10日夜、自宅にて。妻が私に向かって

【新聞テレビから】
☆『仏テロ3容疑者射殺 立てこもり2カ所突入 スーパー店内4遺体』『イスラム過激派との連帯主張 2現場の容疑者』、『目難病にプラズマ効果 名大 照射液体で症状抑制』、『ピケティ経済書上々 分厚く難解…でもベストセラー』、『ブチコ圧巻の初勝利 京都競馬、後続に8馬身差』、『ソウル近郊マンション火災 3人死亡97人負傷』(10日付、中日夕刊)
☆『兵庫の復興住宅 昨年、40人孤独死 阪神大震災被災者』、『介護報酬2・27%減額 政府最終調整 特養向け大幅減』、『NY株が170㌦安 高値警戒で反落』、『ブリ冷凍食品回収命令 青森の業者 ヒスタミン食中毒』、『飯館出身3歳雑種 救助犬あきらめないワン 岐阜のNPO特訓「被災地希望に」 7度目で合格目指す』(10日付、毎日夕刊)
☆『獄中88歳 迫る時間』『奥西死刑囚 声出せず宙なぞる』『「もう終わりに」「闘いを続けて」』、『小1英語正式教科に 岐阜市教委、4月から』、『5億6000万円相当覚せい剤を押収 名税関、中部空港で』、『中部経済同友会の代表幹事に富田氏』(10日付、中日朝刊)
☆『〈クローズアップ2015〉「神」と「自由」深い溝 発行継続に続々支援』『穏健派にも不快感』『価値観の摩擦続く 池内恵・東京大准教授(中東地域研究、イスラム政治思想)』『■ジャーナリズム大賞に沖縄報道』、『北朝鮮船か石川に漂着』、『取引先311社の情報流出 伊藤忠 パソコンウイルス感染』(10日付、毎日朝刊)
☆『震災20年 今もトラウマ』『本社・関学調査 阪神遺族 自責の念も』、『御嶽山観測に3億7千万円 文科省補正予算案』、『元朝日記者、文春など提訴』『植村氏「慰安婦記事捏造の報道、名誉棄損」』(10日付、朝日朝刊)

一月九日
 昭和36年に起きた農薬入りぶどう酒を飲んだ女性五人が殺された三重県名張市の毒ぶどう酒事件。名古屋高裁はきょう、無実を訴え続ける奥西勝死刑囚(88)が昨年5月の請求棄却を不服として申し立てた再審請求を棄却し「再審開始は認めない」との決定を下した。弁護団は最高裁に特別抗告をする、としているが、なかなか思うようにはいかないな、というのが実感である。
 奥西死刑囚は、棄却の報告に病床を訪れた女性弁護士が「ただちに特別抗告をしますから」と述べ手を握ると、その手を強く握り返しウンウンウンと、なんども頷いたという。やはり、疑わしきは罰せず、の精神からも再審はすべきだと思うのだが。自らが犯人かどうかの一点に絞って言えば、実際の真相を知るのは奥西死刑囚ただ1人であることに変わりはない。

 きょうは、小説創作に当たってどうしてもせねばならないことがあり一日中、自室に閉じこもった(その割には何もできなかった。労多くして実りなし、といったところか)。デ、合間をみて新聞テレビのチェックはしつつも、とても本欄の執筆までは手が回らず深夜未明になって、こうして書いている。それに満20歳の長女猫こすも・ここの調子があまりよくない。たった今、舞とふたりで薬を与え水分補給をするなど、こちらも看病で大変だ。なんとか早くよくなってほしいのだが。
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 パリでは、フランスの風刺週刊紙「シャルリエブド」本社に対する襲撃事件で〝国民服喪の日〟とされた8日夜、犠牲者への弔意を示すため、エッフェル塔の照明が一時消されたという。近くのレビュリック広場では、ともされたろうそくの1部に連帯を示すための合言葉「私はシャルリ」や「自由」の文字が形作られたという。
「対話のドアは常にオープン」と言うのが口癖の安倍首相。その安倍政権の翁長沖縄県知事に対する、沖縄振興予算の減額などこのところの冷遇ぶりは、「度」を過ぎている。翁長知事を選んだ沖縄県民に対して大変失礼である。これは、沖縄いじめ以外の何ものでもない。猛省と自戒を促したい。
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【きょうの一文・ことば】
「日本語の表現って、美しい。それが民謡のなかに残っている。……こうやって出来上がった作品、ここに書けなかった作品、これから捜しにいくものとか。これから時間かけ育て発表できたら。旅をしながら歌に出会っていきたい。」=9日午前NHK第一ラジオ〈すっぴん!〉インタビューに答えて。歌手松田美緒さん(私の知る、あの努力と情熱の美人歌姫松田美緒さんの声が突然、NHKラジオのブラウン管に現れ出たのには、驚いた。私は彼女がアカペラで歌う声が大好きだ。活躍ぶりを耳にし何よりも嬉しく思った)

【新聞テレビから】
☆『名張毒ぶどう酒8次請求 奥西死刑囚の再審認めず 高裁異議棄却「証拠 新規性ない」』『弁護団特別抗告へ』、『8万8000人動員捜索続く 仏紙テロ 2容疑者森林潜伏か』『アルカイダ系で訓練か サイド容疑者 11年にイエメン渡航』、『爆発1年 安全誓う碑 三菱マテリアル四日市工場』(9日付、中日夕刊)
☆『仏週刊紙襲撃 イエメンで戦闘訓練 米報道 逃走兄弟の1人 アルカイダ系に参加』『パリ北東重点捜索 特殊部隊投入 関連で9人拘束』『女性警官射殺 2人拘束』、『米キューバ21日初協議 ハバナ 国交正常化手続き』『欧米株高で東証が続伸』、『ホンダ課徴金84億円 事故報告漏れ 米当局と合意』(9日付、毎日夕刊)
☆『トヨタ、定年後も月収維持 新制度検討 熟練技術者を確保』、『ユニートップ引責辞任業績不振 HD新社長に佐古氏』(9日付、中日朝刊)
☆『里見女流名人復帰戦を飾る 中井女流六段破り』、『医療強まる負担増 改革骨子案 入院食200円上げ』、『■日テレ、女子アナ採用で和解成立』(9日付、毎日朝刊)
☆『政府、沖縄知事なお冷遇 閣僚面会や予算会合出席認めず 地元「嫌がらせだ」』、『架空請求詐欺で1億4600万円被害 大阪の70代女性』(9日付、朝日朝刊)

一月八日
 このところの寒さのせいか。
 齢20歳、人間なら百歳前後になる、わが家の愛猫こすも・ここが、ここ二、三日私のデスクの傍らでぐったり座り込んだまま微動だにしない。それどころか、時折鼻をクシュン、クシュンとやり辛そうなばかりか、食事もたべようとしない(水だけは、よく飲む)。
 デ、朝一番で舞と近くのかかり付けの動物病院へ。点滴のあと、注射をしてもらい、薬をもらって帰ったが、今日は意外と静かに診療を受け、かえってその分「弱ってきたのでは」と、そこが心配でもある。医師からは「このこはチットヤソットでは、つぶれない。まだ10年ぐらい生きるかも」と最高のはなむけを頂いたが、やはり少し心配だ。ちなみに体重は3・16㌔。特に問題はなかった。
 それとも、ここはわざと病人になったふりをして「お世話になっているお医者さんちへ年頭の挨拶に行け」というサインを出したのか。そこのところは解らない。いずれにせよ妻とそろって「なんだか猫ちゃんのために生きてるみたい」とこぼすと、その名医曰く「それでイイじゃないですか。だって、猫ちゃんを生きながらえさせる、という素晴らしい目標があるじゃないですか」ときた。うーむ、なるほど。ここは、早くよくなってほしい。

 病院から帰宅後、舞は「ミヌエット」へ。私はことし初の社交ダンスのレッスンに。レッスンの方は、ジルバに始まり、チャチャチャ、タンゴ、ワルツ、ルンバ、ジャイル…と、ことしの踊り初めとなった。技術はさておき、やはり、こうしたステップを踏み続けるということは健康にもすこぶるいい。ことしも出来る範囲で続けていこう。
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 仏紙銃撃テロで仏捜査当局は容疑者三人の身元を特定、犯人確保に向けた作戦を続けている。三人のうち十八歳のハミド・ムラド容疑者は七日夜、仏北部の警察に出頭し、身柄を拘束された。他の二人は現在、パリ北東部のエーヌ県オアーズに潜伏、民家に立てこもっている、という。この日、パリのノートルダム大聖堂など各地の教会で鐘が鳴らされ犠牲者を悼む追悼式が行われた。
 埼玉でカラス百十一羽が謎の大量死。エサを漁ろうにも分別収集の徹底で餓死したためではないか、の憶測も。それにしても、なぜ埼玉で大量死なのか。日テレからいったん決まったアナウンサーの採用内定をホステスのアルバイトをしていた、として取り消された女性が会社側と和解。四月からの配属が決まったという。
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【きょうの一文・ことば】
 がんのため「余命半年」と宣告され、右の眼球除去、上あごなどを削る手術を受けたのは、十年前のことでした。……失ったものはたくさんありますが、命をはじめ得たものもたくさんあります。
「神様は乗り越えられる人に試練を与える」と聞きます。苦しい時、この言葉を思いだします。=8日付中日朝刊『〈くらしの作文〉失ったもの 得たもの』の記事のなかで。林博美さん(長野県飯田市=主婦・73歳)

【新聞テレビから】
☆『10万人「表現の自由守れ」 仏紙銃撃 全土でデモ』『3容疑者特定 18歳出頭』『タブーに挑戦、物議も 銃撃で犠牲 著名画家の編集長』、『新幹線福井延伸前倒し 政府・与党 20年東京五輪見据え』、『「残業代ゼロ」対象 年収1075万円以上で調整』、『内藤国雄九段が引退へ 現役最年長75歳「腰通激しく」』(8日付、中日夕刊)
☆『北海道 大雪1500人一夜足止め 新千歳空港 欠航相次ぐ』『あすにかけて北日本で注意』、『仏週刊紙襲撃 テロ3容疑者特定』『イラク戦闘参加も 1人が出頭』『「表現守れ」数万人デモ 仏週刊紙テロ』『パリ市民連帯の輪 「暴力恐れていない」』(8日付、毎日夕刊)
☆『パリ新聞社襲撃12人死亡 イスラム風刺画掲載』、『民主代表選に3氏 長妻、細野、岡田氏 維新と合流難色』(8日付、中日朝刊)
☆『濃密な文章情感豊かに 宮尾登美子さん 構想じっくり温め』、『異物混入 今度はプラスチック片』『マック大丈夫? 食べた女児けが』『検査体制強めた直後』(8日付、毎日朝刊)
☆『編集会議中 銃撃5分』『仏紙 中心街「戦場のよう」』『各国首脳 言論の自由擁護強調』、『伊勢神宮参拝 三が日3割減』、『「NHK、政治家ネタ没」爆笑問題「TV局側、自粛」』、『2025年認知症700万人 厚労省推計 65歳以上の5人に1人』(8日付、朝日朝刊)

一月七日
 七草粥。朝。スズナ、スズシロ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、セリ、ナズナと舞の手になる七草セットのおかゆをたべた。お腹が少しは軽くなったか。

 日本時間のきょう午後7時半(フランスでは午前11時30分)ごろ、フランス・パリの風刺週刊紙「シャルリエブド」を発行する新聞社に目出し帽をした男4人が自動小銃を手に乱入、銃をところ構わず乱射し、12人(うち2人は警察官)が死亡、10人(うち5人は重体)がケガを負った。現地報道によれば、どうやら、イスラム教に関する風刺画を記事と共に掲載したことに対する反駁しての襲撃の公算大で、現場を訪れたオランド大統領は「これは明らかにテロだ」と言い切った。
 なんでも同社では、つい最近、イスラム過激派のリーダー「バグダディ」を風刺する紙面を掲載した、とかで、これに対する反発が高まっていた矢先の不幸な事件となった。現場の新聞社はパリ中心部のバスチーユ広場近く。セーヌ川の河畔一角でエッフェル塔にも近い。しばらくパリからは、目が離せそうにない。

 このところ、ビニールやアクセサリーの破片に始まり、つい最近では歯片まで異物混入で大荒れなのが日本マグドナルド。きょうは女性社長を除く幹部がそろって陳謝していたが、なんだかマグドナルドで日々、誠心誠意の気持ちで働いている従業員の方々が可哀そうになってきた。

 作家で文化功労者の宮尾登美子さんが昨年12月30日、老衰のため逝去されていた。88歳だった。高知市出身。宮尾さんといえば、小説「櫂」や「寒椿」「天璋院篤姫」など多くの作品はじめ文化功労者としても知られる。私はピンクの表紙もまばゆい「一絃の琴」が世に出た当時、何度も繰り返して読み、その筆致に引きづり込まれたときのことを忘れることが出来ない。
 ある種の気配とでもいえようか。離れていってしまいそうな、そんな心を踏みとどまり踏みとどまりしながら、ひと節ひと節綾なしてゆく、あの余韻ある澄んだ文体が何よりも好きであった。近年、ドタ靴で歩いているような作家が多いなかで、宮尾さんのような気高さと情緒、そこはかとない優雅さに満ちた作品はあまりない。私の大好きな小説家の一人よ。永遠に安かれ  ――合掌
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 北海道、青森、秋田、山形…で猛吹雪の荒れた天気になっている。新千歳空港などでは多くの空の便が欠航、自然が為す仕業だけに、なんともしかたがない。テレビのニュースで北海道江差地方の吹雪の模様を映像で流していたが、視界はそれこそ、ないに等しい。そんななかでの人々の生活といったら、一体全体どんなものなのか。想像すらできない。
 民主党代表選はきょう午前中、長妻昭元厚生労働相(54)、細野豪志元幹事長(43)、岡田克也代表代行(61)が立候補を届け出て十二日間の選挙戦に入った。事実上、三つどもえの戦いがスタートしたが、読みにくい党員・サポーターの動向が勝負を分けるとの認識は共通しており、混戦になる可能性がとりざたされている。
 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は、北朝鮮の金正恩第一書記暗殺計画を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、ネット配信などの売り上げが四日までに三千百万ドル(約36億8千万円)を超えた、と発表した。ロイター通信によれば、映画館での興行収入は約五百万ドル(約6億円)だという。ちなみに同映画の製作費は約四千四百万ドルだそうである。
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【きょうの一文・ことば】
 順当な結果だった。今回、筆者もジョンソン、マルティネス、スモルツ、ビジオの4氏に投票した。殿堂入りには記録か記憶に残ることが必要だ。スポーツマンシップも考慮され、薬物問題を抱えた候補者は振り落とされる。目安は投手なら通算300勝、打者なら3000安打か500本塁打とされている。……=7日付中日夕刊『〈大リーグ〉殿堂 ジョンソンら4氏』『愛称「ビッグユニット」 長身左腕 奪三振歴代2位』『国際化時代幕開け』の記事のなかで。全米野球記者協会会員・樋口浩一が語った内容

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉文豪谷崎のラブレター 戦中に貫いた意志』(7日夜、NHK総合)
☆『決意を胸に「ザブン」 名古屋・椙山小 修業式で初泳ぎ』、『NY原油急落 終値47㌦台に 5年8か月ぶり安値』、『偉業王者3学期「まず勉強」 名古屋・菊華高修業式=ボクシングのミニマム級で主要四団体のタイトルを獲得した王者の高山勝成さん(31)』『長妻、細野、岡田3氏の争い 民主代表選告示 18日投開票』『混戦、決選投票も視野』、『通算100個目の超新星発見 山形のアマ天文家』(7日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉円安・規制緩和効果 外国人大盤振る舞い 人力車を借り切り100万円バッグ次々』、『岩手のサケ 震災で打撃 主力の4歳魚遡上激減 11年、ふ化施設に被害』(7日付、毎日夕刊)
☆『つかめ福の花 郡上・白鳥町』、『心臓・肺移植 中部で』『名大病院 15年度にも実施』『藤田保健大 センター開設へ』、『トヨタ新工場凍結解除へ』『社長表明 世界販売の好調受け』(7日付、中日朝刊)
☆『燃料電池車特許無償提供 トヨタ流で主導権 普及加速を最優先』『各社足並みそろわず』『来年度予算案 普天間移設倍増1500億円 沖縄振興は減額も』(7日付、毎日朝刊)
☆『障害者事業報酬初の減額 政府最終調整 介護に同調』『〈解説〉サービス低下懸念も』、『東証終値1万7000円割れ 原油安など受け525円安』、『パワー半導体名大に拠点 文科相方針 天野教授ら研究』(7日付、朝日朝刊)

一月六日
 きょうは小寒。
「寒の入り」で、これから節分までが「寒」。〝寒中見舞い〟を出し始めるころでもある。誰がつくったのか。暦とは良く出来たもので、きょうは、まさに寒の入りそのもので、とても寒かった。
 舞はリサイクルショップ「ミヌエット」へ初出勤。昼間、少しだけ店に顔を出したが、店主の〝クマさん〟が店頭で早くも冷たい雨に打たれ、仁王立ちでいる姿がなんとも、けなげに見えたのである。この寒さのなか初仕事をこなして帰った舞は開口一番「きょうは、被せてある歯の表面が外れてしまったので仕事を早く終え、歯医者さんに行ってきた」との弁。 
 いやはや、初日から苦しみながらの船出とあいなった。次女猫シロちゃんが、玄関先まで〝お母さん〟を出迎えに出たのが、せめてもの救いか。
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 週明け早々、五日のニューヨーク市場原油先物相場は世界経済の先行き懸念による需要低迷観測で急落、約五年八カ月ぶりに一バレル=五〇㌦の大台を割り込んだ。原油急落で投資家の安全志向が強まり、この日は株価も大きく下落したという。「急に一〇〇㌦から五〇㌦に下がるなんて信じられない」とは、ある日本人投資家の話だ。
 経済三団体の賀詞交換会。日本を代表する企業トップが語る賃上げは、「二桁とは言えないが5%以上はぜひ、工夫して実現させたい」。他の大方の経営者も「2~3%は上げなければ」「成果主義で」とのことだった。トヨタが燃料電池車に関連した特許を全て無償提供する旨発表したが、戦略の真意は。周囲はどこも、大歓迎である。
 鹿児島の桜島が「山体膨張」の危機にある、とか。過去の大噴火の例を見ても爆発直前に類似の現象が起きていた、という。この先、火砕流を伴う大規模噴火の可能性も十分にあり得る、というだけに地元では警戒が呼びかけられている。
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【きょうの一文・ことば】
「成功の裏は失敗ではなく、何もやらないこと」「失敗しても、やる勇気と行動が大事」「生活は常に変化する。変化に終わりはないから、新しい変化を求め続けなければならない。勇気を持って決断すること」。=6日付中日夕刊『〈評伝〉小売業に変革もたらす』『西川俊男氏死去 失敗恐れぬ戦略』の記事のなかから。西川氏の生前のことば(経済部・中村彰宏)

【新聞テレビから】
☆『燃料電池特許を無償提供 全5680件 トヨタ、競合社にも〈解説〉水素供給拠点 整備促す』、『小保方氏の不正確定 論文捏造 不服申し立てず』『佐村河内さんとの著作権契約を解除 JASRAC(日本音楽著作権協会)』、『サスケ、サルを追え! 紀州犬 ミカン農家で修業中』、『西川俊男氏死去 89歳 ユニー創業者、特別顧問』(6日付、中日夕刊)
☆『原油一時50㌦割れ NY世界的株安に波及』『東証全面安 一時1万7000円割る』『長期金利最低 初の0.2%台に』、『読書日記〈著者のことば〉■ドファララ門 山下洋輔さん ルーツ探るジャズ的自伝』、『20年五輪で検討……一転 受動喫煙防止条例見送り 東京都 自民の異議受け』(6日付、毎日夕刊)
☆『井村屋 高齢者向け開発』『豆腐なのに高カロリー』、『原始の鳥 全身骨格』『福井・勝山 原始鳥類まる分かり』『全身の化石国内初発見』、『ミライ米加州に集中投入 トヨタ17年末までに3000台』『厳しい環境規制 逆手に市場開拓』、『積極的平和主義を発信』『首相年頭会見 戦後70年談話で意向』(6日付、中日朝刊)
☆『新談話に「過去の反省」』『戦後70年 首相が方針 年頭会見』、『保護観察中 薬物依存 支援1割未満 26県「治療拠点なし」』、『ハローワーク ブラック求人拒否へ』『厚労省 若者雇用で新制度』(6日付、毎日朝刊)
☆『国保、2018年に都道府県移管 赤字解消へ 15年度国費1700億円』『健保・共済組合は負担増 厚労省方針』、『逃げる松坂屋、追う高島屋=名古屋市内にある主な百貨店の昨年1年間の売り上げがまとまった』(6日付、朝日朝刊)

一月五日
 早朝。妻の舞に言われて初めて気づいた。
 わが家の窓越しに、遥か東の地平線から昇る太陽がなんとも圧巻である。「ことし初めて見る初日の出だね」のやわらかな言葉に「そう言われればそうか」と私。かつてパリ在任の長男夫妻をフランスに訪ねた際、南仏ニースの宿の窓から望み見た、あの射光と何ら変わらない。あらためて私たち人間は同じ空の下で生きているのだなっとも思った。
 わが家の東側に立つビルが昨年末に解体され、ビルがそっくり消えたことによる副産物とでもいえようか。「でも、いつまで見えるかしら。このまま跡地に何も立たなければよいのに」とは舞の声なき叫びでもある。欲を言えば、ビル跡地がそのまま海に変わってくれたら、よい。そしたら毎日がユートピア同然の世界となるのだが。

 きょうは月曜日。デ、ふたりそろってわが家の布団を干したり、入れたり。舞は昼間、歯医者さんとスーパーへ。私は、賀状はさておき、あれやこれやと読み、書き始める。遅がけに届いたかつての船友(関東の女性)からの賀状をここに紹介させて頂く。彼女の生き方がなんとも見事だからである。
「今年も頑張って好きなことを目指して楽しい一年にしましょう。……昨年は一月にイタリア 三月に韓国 五月フィンランドへ一人旅に出かけフィンランドは初めてで二週間ユースホステルに泊まったのですが……皆若い子でした。田舎のない私には何といっても旅、世界193カ国の3分の1弱しかいっていないので、これからも世界の旅を目指して一人旅を続けたいナと思っています。今年の初旅は韓国の釜山、海と魚の好きなところです。」
        ×        ×
 東証、名証の大発会、京都市では女性職員全員が着物姿での仕事始め、山形県では陸上自衛隊員が裸で走る〝裸かけ足〟で1年のスタート、築地(東京)をはじめとした全国市場での初セリ、青森県弘前市ではりんごの初市…と「ことし」がいよいよ動き始めた。
「ことしはあらゆる改革を大きく前進する1年にしたい」とは、伊勢神宮参拝後の年頭記者会見の席で安倍首相。その言やよし、ではある。デ、現実はどうか。国民の一人として注意深く見守っていきたい。戦争責任に対しても、先の村山首相談話を引き継ぐ考えを表明し国民を安心させた。ことし夏の戦後70年の首相談話も、世界に向け発表するという。それはそれで、悪くはない。良いことだ。
 「中年の星になりたい。自分には可能性があることを見せたい」とは、航空自衛隊員から転身して、ことし5月にロシアのソユーズで宇宙に飛び立つ宇宙飛行士油井亀美也さん(44)。鹿児島では母親手づくりの大島紬に身を包んでのひと足早い成人式があった。「誠実ですなおな人になりたい」と、ある新成人。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
「人類が地球温暖化と闘い、資源を守る能力があることを示す上で非常に重要な挑戦だ」=5日付中日夕刊『エコ飛行 温暖化に挑む』『スイス ソーラー機で世界一周へ』の記事のなかで。操縦士ベルトラン・ピカールさん(56)

【新聞テレビから】
☆『〈仕事の部屋・プロフェショナル〉新たなエボラ感染拡大か? 世界的科学者 勝負の18時間』(5日夜、NHK総合)☆『〈NEWS23〉北朝鮮収容所の独自映像入手』(5日夜、CBCテレビ)
☆『仕事始めキリッ 新幹線「挑戦の年」東電「復興の役に」』『江戸時代から続く火消し訓練を披露 高山市消防出初め式』『幸田町職員らに南三陸町が辞令 復興支援で派遣』、『大発会一時200円超安 東証、午後は一転買い戻し』『晴れ着で「ナモ」名証も大発会』、『初競りホンマグロ56万円 名古屋』『本間のホンマグロ高値競争は一段落 ことしは451万円』、『還暦CA(客室乗務員)乗り続け40年 女性の労働、家族に理解』、『カプセル内視鏡性能アップ 名工大助教ら開発 画像鮮明胃検査にも』『ワイヤ式程度の画像実現に期待』、『ゴリラ人から群れへ 東山動植物園で国内初 人工保育後、戻す』(5日付、中日夕刊)
☆『「復興拠点」へ交付金 福島の市町村向け 政府方針』、『仕事始め 歩み出す年に 五輪「基本作る」、原発「復興早く」』『リニア建設始動 地方創生へ前進』、『〈チェック〉はやぶさ2向かう「1999JU3」 悩ましい小惑星命名 JAXA(宇宙航空研究開発機構)』、『昨年の交通事故死亡者数は4113人 14年連続減』(5日付、毎日夕刊)
☆『のぞみパンタグラフ逆に 昨年5月 12日間ミス逃す』、『〈災前の策「阪神」の災後に学ぶ〉阪神大震災犠牲出た木造住宅 98%が旧耐震基準』、『福を求めて大にぎわい 熱田神宮・初えびす』(5日付、中日朝刊)
☆『ビキニ被ばく 追跡調査』『厚労省福竜丸以外で初』『約1万人が被災』『実態に迫る一歩に』(5日付、毎日朝刊)☆『介護の職員不足深刻』『東京 特養の半数定数割れ』『名古屋 デイサービス閉鎖も』『伸び悩む給料が壁』、『小林秀雄の3作品発見』『満州との関係探る手がかり』『「満州新聞」に掲載、全集未収録』(5日付、朝日朝刊)

一月四日
 きょうは新春早々たまった大量の新聞整理や、賀状チェック、賀状書きに追われた。

 このところは年始回りも兼ね、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。デ、妻の舞もかなり疲れたようだ。私の場合は生来、嫌いではない酒量が限りなくふえていたためか、なんだか酒の灰汁が体内に沈潜しているような、おかしな感覚にとらわれた。このため、郵便局まで賀状を出しに出かけたのと、舞に言われてティッシュなどを買いにヘルスセンターまで車で出た以外には、自室に籠ってすべきことをするに留めた。
 気がつくと、眠りこけのんびりとした時が流れていった。
        ×        ×
 今夜のNHKスペシャル「ネクストワールド」。医学が急速に発展するなか人間の寿命はどこまで延びるのか、がテーマ。【平均寿命100歳時代の到来】も決して夢ではない、を論点に話が進んでいたが、医学界にはここにきて、ナノマシーンなる医療機器が登場。このナノマシーンの実用化が現実のものとなると、がんの克服もそれほど難しくはない、という。ガン患者がガンに打ち勝つ時代は目の前にまで来ている。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
「山本昌さんの今年の目標はなんですか」「個人的には10勝ですね」「とりあえず あと5勝で工藤公康さんの224勝に並ぶのでそれを超えたいですね」「そーはいかんぞ 昌」…………=4日付中日スポーツの連載漫画〈おれたちゃドラゴンズ(くらはしかん)〉から
「ことしは優勝する予定はなかったので、想定外の初優勝でした。来年は〝わくわく大作戦〟パート2で頑張りたい」(青山学院大学の原晋駅伝監督)「山上りはきついですが応援の人がたくさんいて本当に楽しかった。来年は〈山の妖精〉になれたらいい」(5区で快走して優勝に貢献。最優秀選手にも輝いた3年神野大地さん)=4日夜、中京テレビ『真相報道バンキシャ? 箱根駅伝〝新〟山の神誕生ウラ側』なかで。監督と神野さん

【新聞テレビから】
☆『和風総本家SP 〝日本の職人24時〟日本列島…真冬の戦い』(4日夜、テレビ愛知)NHKスペシャル「ネクストワールド」(4日夜、NHK総合)
☆『〈陸上■箱根駅伝〉青学大完全初V 攻め抜き10分50秒差=タイムは10時間49分27秒』『元営業マン原監督 11年で栄冠=「いまできることの半歩先のことをコツコツと積み上げてきた結果。やればできる」と歴史をつくった原さんは教え子たちの手で3度宙に舞った』『新「山の神」が最優秀選手』、『老朽橋ロボが診断 打撃音を映像化、危険ひと目で』『中電の技術、名大など応用へ』、『城崎温泉中心街 火災で1人死亡 1人不明、宿泊客ら騒然』、『エアアジア機 海底30㍍ 複数の残骸』、『邦人女性1カ月監禁 強姦容疑 インド、5人逮捕』(4日付、中日朝刊)
☆『新春恒例のかるた始め 京都・八坂神社』、『光の列、家路へ』、『谷崎1964年ノーベル賞候補 死の前年 最終選考対象に再び』、『米首都20年ぶり原爆展 今夏、広島・長崎市共催で』、『クロマグロ資源量最低 太平洋・昨年生まれ 乱獲が深刻化』『米が北朝鮮制裁 サイバー攻撃に対抗』(4日付、毎日朝刊)
☆『危険ドラッグ条例加速 15都府県制定 独自規制素早く』『愛知も12年制定』、『被爆し顔やけど、語り部片岡ツヨさんが死去=昨年12月30日、肺炎のため長崎市の病院で死去。93歳だった』『〈訃報〉元ひめゆり学徒隊 宮城喜久子さん=元ひめゆり平和祈念資料館副館長。86歳』(4日付、朝日朝刊)

一月三日
 全国の大学駅伝ファンが注視する箱根駅伝最終日のきょうは、神奈川県箱根町~東京・大手町間の5区間、109・6キロの復路で行われ、前日トップの青山学院大が初の総合優勝。中日新聞で元日から始まった〈平和の俳句 戦後70年〉。きょうの掲載句も【♪一票は銃弾より重し八っ手花 近吉 三男(98歳)石川県白山市】と、とても味わい深い作品だった。「言い切り見事。冬の花八ツ手とよく似合う。平和のために一票を」とは、選者の金子兜太さんである。

 きょうも、朝から賀状書きに一意専心。合間を見計らって、遥かな国アンデス山麓サンチアゴ発で「熱砂」同人牧すすむさん(詩人)から届いた新年の写真入り挨拶文の「熱砂」WORLD WINDOW―世界の窓―コーナーへの公開編集作業に追われ、なんとか牧さんの新年の言葉を世界に向け発信することができた。ぜひ1人でも多くの方々に読んでほしく思う。

――というわけで本日は、なんやかやと新年の大役がひと段落ついたところで、わが家に届いた多くの賀状のなかでも心に響いた文面を、ここに記録として残す(1、2両日に届いた賀状の中の1部ですが、届いた賀状一枚一枚が私にとっては宝物であることをここに付記。名前は私の判断で伏せさせて頂きました)
 ◇人口減少と高齢化の進展で社会のゆらぎはさらに大きくなりそうです/喜寿傘寿 米寿卒寿を乗り超えて はるかに拝む新雪の山 九十六歳の元海軍軍人さんがタクラマカン砂漠を踏破しての歌です。古稀を迎えた私は、歌の始まりの「喜寿」さえまだ七年も先の若輩者かと感慨を新たにさせられます。戦後七十年は、そっくりわが人生。来し方、行く末をかみしめながら歩いていきます。よろしくおつき合い下さい。/羊食む 緑の果てに 白銀の マウントクック すっくと立てり/今一番大切な事は前を見ること、後(うしろ)を見るのは駄目よダメダメ/ペンは進んでいますか? 当方は自分史講座の講師をしています。昨年二つの手術(左目と胃)をクリアー、また飲んでます
 ◇父は若いときから良く身を修め、九十まで長生きした。早世した母は心優しかった。法号に「花顔」の二字が入っている。山辺にあった家屋敷はすでにない。八十の私は、過ぎた日々を思うと、人知れず涙がにじむ。 健筆を! 御身お大事に/「思えば遠くへ来たもんだ」。そう実感します。生まれて70年の時間が過ぎました。これからは、自分にも自分以外の人にも、素直な日々でありたいと思っています。 「人生いろいろ」っていうのは本当ですね だから小説も書けるんでしょうね お元気で ご活躍を/元気ですか。当方は会社に出ても出なくてもよい気ままな生活です/戦傷の痛みこらえて援護待つ 百歳の祈り未だ届かず 戦中と戦後七十年の回想 …… どうしていますか
 ◇古希を迎え、長年の夢(南極上陸)の実現に向かってピースボートで航行中です。5日はブラジル(リオデジャネイロ)10日南極上陸。2月ボラボラ・イースター島上陸です。3月5日早朝横浜大桟橋に帰港。皆様のご健康とご活躍そして夢の実現をお祈りします。100年後の子どもたちのために、今の地球の人と環境、安心安全なふつうの生活ができるような世の中目指し、今できる事、すべき事、見て、確認して、考え、行動しながら今年も元気に活動します。/思ふことありて迎へし昨年今年 あと半年で完全フリー/その後も創作は連発されていますか。お元気で。
 ◇ナマステ~! 昨年は「ラブバード/カトマンズ」が大ブレイクでしたね。本当にありがとうございました。ことしもさらにブレイクすることを祈っています!! お体を大切にお過ごし下さい from Nepal/カトマンズあれから二週間くらいずっと車の中で聴いてました。子どもが覚えて中国語で唄っています。/愛のラブバード、いっしょうけんめいれんしゅうしてます。(ばあちゃん合唱団)/ゴンタ様 昨年はありがとうございました! 来年(H28年)1月、淑徳中学での学校公演と四日市での公演が決まりました。若い世代に観て頂けるチャンスを頂いたのでもう少し頑張ります。/遠い遠いあの日の伊神さん 私の人生に大きく輝いています お元気でネ、私八十歳に。面影は消えつつもまたまだです/ますます執筆活動に励んでおられることと思います。
 ◇私が定年後、ライフワークとして来ました古里の武将茶人・古田織部を研究して三十年。四百年ご遠忌も済ますことができました。(92歳男性)/元気で陽気にほがらかに過ごす先に幸せがあるよ/ゆったりゆっくり心があたたまる一年になりますように/(マンサニージョの恋、カトマンズの恋などの)恋シリーズでご発展を期待しています。/幸せな一年になりますように 今年もよろしくお願い致します。/機会をつくって一杯やりたいですね/新しい本の出版をされる際は教えていただけるとありがたいです/昨年は家内とパリに、トルコ・イスタンブール、ポルトガル各地スペイン・サンチャゴ・デ・コンポステラに遊ぶなど、自分なりに充実した日々を過ごしました。……
 ◇よい年でありますように!/健康であることをお祈り致します/ご健康と御健筆をお祈り申上げます/お元気ですか! 私も年齢とともに後は健康だけです。お逢いできると良いですネ!/すべての人々が共に幸せに生きられる世を…… 劇団俳優座所属女優/ご健筆を祈ります。/その後はいかがですか/変わらずメディアをやっています/何時も弟がお世話になります/家族全員元気に新年を迎えました 皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします
―といった具合。あとは割愛させていただいた。

【きょうの一文・ことば】
「芸人は国のためにしゃべるな、目の前のお客さまのためにしゃべれ。そこ間違えたらあかん」=3日付中日朝刊『〈戦後の地層①国策漫才〉覆う空気 客のためにしゃべれ 戦争とコンビもう二度と』の記事のなかで。夫婦漫才「おしどりケン・マコ」が漫才師喜味こいし(故人)から楽屋で聞いたひと言

【新聞テレビから】
☆『〈美の巨人〉広重の挑戦 東海道五拾三次の謎…〝日本橋〟旅立ちの朝』(3日夜、テレビ愛知)『まるわかり幕末長州 維新の主役の謎を追い いざ世界で徹底取材!!』(3日夜、NHK総合3)
☆『遺伝子組み換えリンパ球 がん治療で初投与 三重大が新免疫療法』、『ほどほど道 知恵の道たどります』『〈ほどほど道 1明るすぎない〉ランプの下絆輝く』、『〈通風筒〉◇…名古屋城が二日朝、新年を迎えて初開門した。正門前で緑や紫の着物をまとった縁者たちが、郷土芸能の尾張万歳を披露し、新しい一年の幕開けを祝った』『熱田神宮初詣客 元日は2割減少』、『関で日本刀の打ち初め 信念折れないように』(3日付、中日朝刊)
☆『福求め大人気 (名古屋市北区の)羊神社に元日2・7万人』、『雪山1人死亡5人不明 吹雪などで捜索難航』、『100台、1時立ち往生 亀山の名阪国道 雪でスリップ』、『上海中心部36人転倒死 31日深夜 階段で押し合い』、『老朽原発5基廃炉へ 月内にも地元協議 関電など』、『地方移住4年で2・9倍 「首都・近畿圏から」3割 本紙・明治大調査』、『トヨタ自動車V 実業団駅伝』、『■四代目中村雁治郎襲名披露始まる』(3日付、毎日朝刊)
☆『天皇陛下「少しでもよい年に」 新年一般参賀、佳子さま初出席』、『愛知の交通事故死12年連続全国最悪 昨年、65歳以上が6割』(3日付、朝日朝刊)

一月二日
 〝天下の険〟の箱根の山。
 そこであった東京箱根間往復大学駅伝第1日、東京・大手町から神奈川県箱根町までの5区間、107・5㌔の往路でナント青山学院大学が明大に4分59秒差をつけ、創部98年目にして初の優勝をした。これは文句なく快挙である。
 山上りで知られる難所5区で、身長164㌢と小柄な3年神野大地(21歳)=愛知県津島市、中京大中京高出身=が突如出現。トップとの46秒差をひっくり返して独走態勢を築く、まさに神がかり的な走りで一気に抜き去ったためで、これには青学で教鞭をとる長男の嫁も大変な喜びようだった。

 午前中、相変わらず賀状書きを続けた私は午後、家族を伴って名鉄と地下鉄を乗り継いで名古屋市名東区1社にある私の兄宅へ。ここに私の母がいるためで新年のあいさつを兼ね、江南名物である大口屋のお菓子を手に、みんなで出向いた。兄の家をこうして家族で訪問するのは久しぶりだ。途中からは妹夫妻も顔を見せ、94歳の母は満面に笑みを浮かべ、これ以上の幸せはないと満足そうだった。
 帰りは名駅ツインビル13階の「加賀屋」に行ったが満員のうえ予約客で空きそうにない。デ、お隣りのすし店へ。これがまた運よく滑り込みセーフで粋のいいお寿司の数々、サザエの壺焼きやいわきの目光り、ゲソ焼きや蛸などを酒の肴に、ビールや飛騨の冷酒でにぎやかなひとときに。レジに出向こうとすると「お父さん、もう済ませてあります」の声。またまたごちそうになってしまった。「ありがとう」と礼を述べ、別れた。
 長男夫妻はこの正月、事前に能登七尾の食祭市場から甘えびを宅急便で送ってくれたりした。親しきなかにも礼儀あり、なので今夜は私たちで御馳走しなければ、と財布には十分すぎるお金を入れ家を出たのだが、ここでも一本取られた。

 母を囲む席で話題になったのは昨年世間を騒がせた、あの小保方さんに起因するSTAP細胞問題。長男夫妻、妹の夫と当代を代表する科学者ばかりが3人もいたので発言が続出、その話しを耳に私自ら今回、珍騒動に対する理解を深めて、なんとなく納得した。
「なぜ、日本のマスコミはウラひとつしっかり取らないで書きたてるのよ。小保方さんに問題があったことは確かだけれど、マスコミはもっと悪い! 反省しなければ」と舞までが加わり、厳しい追及の目が私に対して一斉に向けられたのである。
 そういえば長男夫妻との別れ際に、1冊の本「七尾市合併10周年記念出版 図説【七尾の歴史】」(「図説七尾の歴史」編集委員会編)をプレゼントされた。懐かしい七尾の歴史が満載された本だけに、こんご大切にしたい。
        ×        ×
 皇居・宮殿で二日あった、恒例の新年一般参賀に8万人が訪れたという。名古屋市昭和区で二日午前零時五十分ごろ、木造二階建てアパート「鶴亀荘」から出火、延べ三百平方メートルを全焼、五時間後に鎮火。焼け跡から高齢の男女3人の遺体が発見された。カナダ・カルガリーでは新春パーティーの席で、若者7人が何者かに撃たれ1人が死亡、6人が重軽傷。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 ちいさいころから人前でピアノを弾くことが大好きだった。音楽とは聞く人が思うことなのです。=2日夜のテレビ特集番組のなかで。ピアニスト辻井伸行さん

【新聞テレビから】
☆『オノコノミア新春SP〈ライブのこれから〉』(2日夜、NHKEテレ)
☆『〈愛知特集〉いざ! 麺道中』『ニッポン王者時代 ❷錦織に聞く❸W杯連覇へ❹❺躍る平成組❼極める球界 Sports』(1日付、中日朝刊別刷り特集)
☆『〈Woman 私らしく〉既存への「なぜ?」が原動力 菊池桃子さん(46) 戸板女子短大客員教授 女優・歌手』『〈空へ 航空宇宙産業 新時代〉はやぶさ2 52億㌔の旅 見どころベスト5』『はやぶさ2の冒険が始まった』(1日付、毎日朝刊別刷り特集)
☆『光が変える ノーベル賞の「協演」』『ワンピース 海賊の王道 個性集団へのあこがれ 内田樹さん「世界中で読まれる理由」』(1日付、朝日朝刊別刷り特集)

一月一日
 A Happy New Year 遥か南米チリのサンチアゴから愛を込め 牧さんから送られてきた家族写真。いま一枚はアンデス山脈の夕焼け
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【新春 おめでとうございます/今年も旧年同様 よろしくお願いいたします  ご多幸 ご健康を念じて……   2015年正月 阿部祥子(船内名:さっちゃん)】※阿部祥子さんは、2012年に私が北回りで乗船した地球一周ピースボートの船友仲間の1人、〝祥子姉さん〟のことである。彼女は現在、あのころもう一人の船友仲間だった〝八重子姉さん〟と一緒に南回りの地球一周に挑戦中である
       
♪平和とう未来へ伸びゆく光合成 伊神舞子の新春句
 みなさま、心からあけましておめでとうございます。戦後70年となる2015年を迎えました。まだまだつたなき歩みではございますが、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」をこの先もくれぐれも、よろしくお導き下さるよう、お願いいたします。
 ことしは「熱砂」同人で詩人の牧すすむさん=琴伝流大正琴大師範、弦洲会主=が息子さん(倉知敦さん)の暮らす地球の裏側チリにまで飛び、かの地から素晴らしいアンデスの夕景写真などを元日にメール送信してくださった。このほか、かつて私が乗船したピースボートの船友仲間で今度は南回りで世界一周途上にあるお姉さん〝八重ちゃん〟や〝さっちゃん〟からも事前に用意された賀状や、パソコン送信によるリアルな新年あいさつが届くなど、なかなかバラエティーに富んだ年明けです。

 デ、新年早々に〝さっちゃん〟すなわち、祥子姉さんからパソコンで送られてきた船上体験の様子を以下に紹介させていただく。
―昨年11月21日から本年3月5日まで、南半球世界一周の旅(横浜港発着)に出ています。出航して42日目ですが、本日まで日本の新聞が届いたのは2回だけ。船上でインターネット使えても、何せ機械音痴、船内の助っ人のお陰で、やっとメールが出来るようになりました。
 これまで31日間海上にいての正月。寄港したのは、マレーシア・コキナバル、シンガポール、モーリシャス・ポートルイス、マダカスカル・トアマシナ、モザンビーク・マプト、南ア・ケープタウン、ナミビア・ウォルスベイの7カ国。いずれも1、2日の滞在。
 現在、大西洋を就航中で9日間も陸を見ないことに。朝は早く起き、昇る太陽と空、海、風に感動し、大昔からの祈りの世界を体感。朝食前に、甲板が濡れて危ない時以外は、ノルディックウオーキングを20分程して朝6時からのコーヒータイムに。朝食は、納豆や炊いた干し大根やひじき、お粥にみそ汁、梅干と海苔、生野菜と果物のバイキング、昼にはラーメンやおそば、3時の茶菓子、夕食は毎日違う日本食。洋食好みの人は別階に、若者は両方で食べて、元気一杯。毎日部屋が整えられ、洗濯以外の家事はなし。昼には、旭川動物園園長やNLP理論に基づく健康講座(岩山仁氏)、ブラジルの森林保護活動家ビンカ・レ・ブレトンさんの講座、オカリナの自主講座への参加、夜間に屋外での映画鑑賞など、思いのほか忙しい毎日です。
 立ち寄ったシンガポールでは、「昭南島」で第二次世界大戦当時の日本に触れる、モーリシャスとマダカスカルでは、元気一杯で目をキラキラ輝かせている子ども達と遊び、そして貧困に向き合う大人達の働きに触れる、モザンピークのクルーガー国立公園では自然界に生きるヒョウやキリン、サイなどと出会う、南アでは小学生時代からのあこがれ喜望峰を訪れ感無量になる、など体験・交流と観光を楽しんでいます。これからの最大の楽しみは、マチュチュピに行くこと。最後の締めはガダルカナル島ホニアラで「激戦地カダルカナルの戦跡を訪ねて」に参加。
 こんな風な旅ですが、気候や植生などが様変わりする自然界と国々、そこに住む人々の営みから色んなことを考えさせられ、また船内で出会うステキな老若男女に感動しています。
 正月にあたり、日本や世界、地球、宇宙のこれからを見据える力を、ちょっぴりでも獲得し、これから何年の人生か判らないけど、諦めないようにしたいと考えています。  以上近況報告を兼ねて。
        ☆        ☆
 さて、地球の片隅に居る私はといえば。きょうは息子夫婦をまじえ、家族で妻の母を見舞ったあとは、わが家に帰ってみんなで楽しい食事会。とはいえ、私は合間をみての賀状書きに忙殺され、返信を書くだけでも用意したウン百枚の賀状がアッと言う間に底をつき、三男坊にコンビニまで行き購入してきてもらうはめに。もう新聞社での現役時代はとっくに離れているのだから、と枚数を思い切って削減したのが仇になった形である。というわけで、事前に用意した年賀はがきは、元日早々にして破綻してしまった。
        ×        ×
 ここ世界の果て、日本の尾張は寒い年明けとなった。近くの義母の住むビルまでは家族でオーバーやジャケットに身を包み、傘をさして雪が舞うなかを凍えながら歩いていったが寒いこと、寒いこと。それでも帰りには雪も晴れ、青い空が広がるなど、信じられないほど好天となっていた。大垣に住む次男坊も含め、いよいよ伊神家の2015年が幕開けした。
        ×        ×
【きょうの一文・ことば】
 ☆平和の俳句 戦後70年
 平和とは一杯の飯初日の出 浅井 将行(18)愛知県西尾市=1日付中日朝刊1面『平和願うあなたの一句 投稿俳句掲載スタート』の記事のなかで掲載第一号に選ばれた浅井君(県立幸田高校3年)の俳句

【新聞テレビから】
☆『ニューヨークの恋人』(1日夜、三重テレビ)
☆『平和願うあなたの一句 投稿俳句掲載スタート』、『水素製造再生エネから トヨタグループ 燃料電池車向け』、『未来願う 熱田神宮』、『名駅周辺地下五十㍍貯水池 市内最深 豪雨対策、10万㌧規模』(1月1日付、中日朝刊)
☆『歴史学ぶこと極めて大切 年頭の感想 天皇陛下 終戦70年ふれ』、『文太兄ぃしのびデコトラ400台集結』、『エアアジア機 不時着試み墜落か 海底に機体 大きな損傷なく』、『■横綱鶴竜関が結婚へ』(1日付、毎日朝刊)
☆『正月全国で大雪に』、『中東「春」過ぎ暴力の嵐 イスラム国 国境またぎ勢力拡大』(1日付、朝日朝刊)

15年1月2日

ウェブ作品集

伊神 権太

実録随想「残り花」

平成二十七年一月三十一日
「過去に目を閉ざす者は現在に対しても盲目となる」(1985年5月、「荒れ野の四十年」と題したドイツ敗戦40年の連邦議会演説で)の名言、そしてナチス・ドイツの過去と正面から向き合うことを説き続けたことで知られる、元ドイツ大統領のリヒャルト・フォン・ワイツゼッカーさんが31日、この世を去った。94歳だった。
 戦後、キリスト教民主同盟に入党し、連邦議会議員、西ベルリン市長を経て84年に連邦大統領に就任。89年には無投票で再選され、東西ドイツ統一を挟んで大統領を務めた。
 戦後50年の節目となった95年8月には中日新聞社の招きで来日。東京、名古屋、京都、金沢など各地でノーベル賞作家の大江健三郎さんや評論家の故加藤周一さんらとのシンポジウムや講演会に参加。過去を直視した歴史認識の重要性を訴え、戦争をなくすために「各民族が互いを尊重し合う態度が必要である」と力説。【人間の尊厳の大切さ】を人類に向かって訴えかけた。そのワイツゼッカーさんが亡くなった。

 冬の真只中。きょうも、ここ木曽川河畔に広がる尾張地方をはじめ、日本じゅうが朝から寒い1日となった。テレビ画面に映し出される北陸や北日本、北海道。ここでは風雪が強まり、視界がほとんど、きかないところを人が歩き、車がノロノロと通ってゆく。根室では午後6時半に最大瞬間風速26・5㍍を記録した、とテレビニュースが伝えている。自然には全くもって、立ち向かいようがない。

 イスラム教スンニ派を中心とした過激派テロ組織「イスラム国」による日本人拘束事件は依然、膠着状態が続いたままだ。ヨルダン政府が何よりもこだわっているヨルダン空軍パイロットの生存の有無に対する「イスラム国」側からの返答はないままで、パイロットの安否不明が〝不透明さ〟を増す結果となっている。やはり、29日の日没までにトルコ国境に死刑囚を連れてくるように、との約束が守られなかったためパイロットは殺害されていたとしても不思議でない。
 そして日本にとっては一番の関心事でもある、当初死刑囚と1対1の引き渡しを要求されていたフリージャーナリスト後藤健二さんは、その後どこで、どうしているのか。気になるところだ。ともあれ、ヨルダン政府と「イスラム国」の水面下でのやり取りは、どうなっているのか。そこを知りたいが、いまは「イスラム国」側からの連絡を待つほかない。
 ここに至って「イスラム国」側が、巨大油田地帯でクルド自治政府の実効支配下にあるキルキークに大規模な攻撃を仕掛けてきていることも気になるところだ。イラク、シリアに限って言わせてもらえば、この地域は日本の中世に見られた戦国時代さながら、国が国を倒して一つの国になってゆくのか。細胞分裂中、といったところで最終的にはどんな形で治まるのか。現地のこの先、を自分の目で確かめてみたい気がしてきた。
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 英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団」が、過激派組織「イスラム国」が昨年6月からの7カ月間に1900人以上を「処刑」と称して殺害したとする集計をウエブサイトで公表した、という。これでは過激派テロ組織と言われてもしかたあるまい。現在、「イスラム国」の支持母体は、把握されているだけでも世界15カ国、29グループに及んでいる。決して侮れない存在であることだけは間違いない。
 大相撲の横綱白鵬(29)=宮城野部屋=が31日、テレビ朝日系「SmaSTATION!!」に生出演し、審判部批判問題について謝罪した、という。当然のことだ。この先、史上初の33回優勝を遂げた横綱白鵬のさらなる精進と名実ともに後世に残る名横綱誕生を願う。そういえば、このところの大相撲人気で出現しているのが〝リケジョ〟ならぬ〝スージョ〟だそうだ。大相撲人気復活の陰には女性の力アリ、だ。
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【きょうの一文・ことば】
「日本ではISとシリアを同じだと思っている人が多い。寄付集めの最大の機会である報告会が中止になったことも痛い」=31日付毎日夕刊『IS=シリアじゃない 日本の支援団体 誤解を危惧 寄付金減で活動に支障も』の記事のなかで。日本で寄付を集め、シリアの難民キャンプに毛布や薬などを援助している日本シリア友好協会のシハブ・モハメッド会長(45)の声。※国連によると、紛争が続くシリアの難民や国内避難民は約645万人に及ぶ。今月20日以降、同友好協会への寄付は2割減り、今月下旬に開催が予定されていたシリア難民に関する報告会も中止になったという。

【新聞テレビから】
☆『SONGS選 大人気 テイラー・スウィフト』(31日夜、NHK総合)
☆『操縦士解放へ努力 ヨルダン軍報道官声明』『後藤さんの救出へ「事態は膠着状態 中山外務副大臣』、『「イスラム国」手口と謎 Q1生存情報出さず Q2期限を先延ばし Q3引き渡し手順は』、『橋桁に衝突5人死亡 高松 16~21歳男女 乗車』『重力波の痕跡「誤り」 国際チーム発表 銀河のちり影響』、『無人ヘリ「ドローン」離島に物質 物流の未来へひとっ飛び 名古屋の企業開発、実験成功』(31日付、中日夕刊)
☆『「イスラム国」人質 ヨルダン国内対応苦慮 交渉難航 世論の批判高まる』『シリアでも「私はケンジ」』、『名大生携帯に遺体?画像 県警 殺害女性か分析』、『空港線10周年記念し発車式 名鉄』、『佐賀発の気球米到達 飛行距離1万㌔、世界記録』、『女子トイレ侵入 容疑の教員逮捕 一宮の中学』(31日付、毎日夕刊)
☆『願いは一つ一心に モスクで 官邸前で』『150人が「解放を」』『ヨルダン「1対1」応じず パイロット生存なお不明』、『「猫を切ってみたい」 女性殺害容疑 名大生、中学時代に』『米国産コメ輸入増検討 TPP年5万㌧、備蓄米に』、『奥平康弘氏死去 憲法学者「九条の会」呼び掛け人=急性心筋梗塞のため26日午前1時ごろ、東京都内の自宅で死去。85歳。東大名誉教授で憲法研究者』(31日付、中日朝刊)
☆『亡き妻への恩忘れない 帰国時も援助受け イラク「無事家族のもとに」』『後藤さん妻が声明 IS要求受け』、『孫かたる電話で7000万円詐欺被害 名古屋・80代男性』(31日付、毎日朝刊)
☆『ヨルダン交渉進展なし 人質安否不明 死刑囚釈放せず 期限から丸1日』『解放に全力 首相が強調』『奪還 破壊の爪痕 シリア北部の街コバニ』、『〈2015地域の針路→〉「介護必要」2025年度5割増 愛知県推計41万人 都市部で急増』『団地に「保健室」、専門家常駐』(31日付、朝日朝刊)

一月三十日
 ここ2、3日は低気圧の影響で西日本から北日本にかけ、日本の広い範囲で寒い日が続いている。東京都心では、この冬初めての積雪3㌢を記録。首都高速や私鉄、地下鉄などで交通の混乱が目立った。あすは、北日本でさらに大荒れになりそうだという。

 過激派組織「イスラム国」による日本人捕捉事件は、きのうヨルダン政府が同じく捕虜になっているヨルダン空軍パイロットの生存の有無を「イスラム国」側に確認して以降、「イスラム国」からは何の音さたもなく、音無し状態が続く。釈放が具体化した場合、過去の経緯からも一番有力な場所とみられるトルコ東南部のアクチャカレには、そのときを待つ多くのメディアが殺到し異常な事態となっている。パイロットの生存が確認できない限り、サジダ・リシャウィ死刑囚の釈放に応じるわけにはいかない、とのヨルダン政府の姿勢は当然で、よく分かる。

 けさは冷たい雨が降るなか、朝一番でマイカーで社交ダンスのレッスン会場取りに近くの公民館へ。電話による申し込みはダメだ、ということなので今回は私が江南ダンスクラブの〝使者〟として4月30日分の確保に出向いた。幸い、ライバルさんの姿はなく無事、確保できたが、地域社会の文化活動は、こうして行われている実態を教えられた。
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 「名大生宅にのこぎり 女性殺害容疑 遺体処理計画か」「7000万円ニセ電話詐欺被害」「同僚から捜査費1万円窃盗容疑 新潟・巡査長逮捕」「流通経大柏高で体罰 ラグビー部監督が辞任」など。きょうの夕刊の見出しを拾い読みするだけでもこの世のなか、いろいろある。殺し、騙し、盗み、暴力…と、こうした〝悪〟は消えないのか。〝悪〟に手を染めるのは、人間がこの世にいる限り、消えることのない自然の摂理なのか。
 きょう目にした週刊新潮2月5日号。【イスラム国の闇】と題して『この男こそ、湯川遥菜さんを殺害、後藤健二さんを拘束するテロ組織「イスラム国」の首領アブ・バクル・アル・バグダディである。1971年生まれ。昨年6月に建国とイスラム教の最高指導者であるカリフへの即位を宣言。現在生死は確認できないが侵略、テロ行為が継続されているのは〝国民〟が実在するからだ。……』と写真入りで、バグダディを紹介。一方で、イスラム国では兵士たちの集団脱走が始まっている! との記述も。
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【きょうの一文・ことば】
…芥川賞の選考委員としてご一緒したが、作品全体としての欠点よりも小さな部分にこだわり、こだわった部分に関しては厳しかった。河野さんにとっては「小さな部分」が「小さな問題ではなかったのだと思う。……
=30日付中日夕刊『河野多恵子さん死去 88歳 作家、文化勲章受章』『心理や性癖鋭く描写』の記事のなかで。作家の高樹のぶ子さん

【新聞テレビから】
☆『〈ナビゲーション〉戦争兵器開発と科学者たち 戦後70年目の真実』(30日夜、NHK総合)
☆『物価2・6%高 バブル以来 14年指数 消費増税と円安影響』『年金給付初の抑制 15年度0・9%増 物価上昇分に及ばず』、『中電、2年ぶり復配へ 15年3月期、黒字化にめど』、『後藤さん妻と緊密連絡 政府 人質事件進展なく』、『FC岐阜社長難病ALS(筋委縮性側索硬化症)J1昇格目指し続投』、『愛知漁連前会長ら逮捕 アサリ管理手数料 126万円』(30日付、中日夕刊)
☆『元気届けます 知多・福升』、『中尉生存いまだ不明「イスラム国」日没後沈黙』『「緊張感持って」首相が対応指示』『ヨルダン誤報で混乱 「イスラム国」人質』『交渉期限延長「何かで読んだ」「死刑囚は釈放」編集長を逮捕』、『エジプト 連続テロ27人死亡 「イスラム国」系、犯行声明』(30日付、毎日夕刊)
☆『操縦士生存確認できず ヨルダン「死刑囚まだ国内」』『新声明の期限過ぎる』、『牛肉関税9%米に提案 TPPで政府 輸入急増なら20%に』、『敬老パスICカード化 入金すればJRなど利用可 名古屋市、来年9月』(30日付、中日朝刊)
☆『「イスラム国」人質 ヨルダン「交渉継続」』『日没期限 操縦士安否不明』、『国民保護法発動せず 集団的自衛権行使時 ハードル下げる狙い』『地元警察巡回/通学バス経路変更 中東の日本人学校警戒』、『朝鮮総連本部44億円で転売 立ち退き回避へ』、『園田天光光さん死去 96歳 日本初の女性国会議員』、『ヘリ発注中止 国に351億円支払い命令 東京高裁 富士重が逆転勝訴』(30日付、毎日朝刊)
☆『娘が再び父親と会えること願う 後藤さん妻 英語で声明』『娘2人、父親の元で育ってほしい 後藤さん妻の声明(全文)』『2人とも救って 友好関係崩れぬ■宗教越え尊敬■過激と正反対』『音声「過去2回と同じ」科警研』、『不平等の拡大に警鐘 「21世紀の資本」ピケティ氏講演』『700㌻以上、13万部のヒット』(30日付、朝日朝刊)

一月二十九日
 イスラム教スンニ派を中心とした過激派組織「イスラム国」による日本人フリージャーナリスト後藤健二さんとヨルダン空軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉に対する捕捉殺害解放予告事件は一進一退の動きのなか、その渦潮にのまれる如く、「イスラム国」、ヨルダン双方とも未だもって解決の糸口を見いだせないまま期限とされた29日の日没(日本時間同日午後11時半ごろ)を超えた。
 日本はいま午後11時半を過ぎたところだ。現地も日没に入ったところだが、まず自国空軍パイロットの優先的解放にこだわるヨルダン政府はつい先ほど「死刑囚は、まだヨルダンにいる」と発表したという。この発表が事実としたなら、今やイスラム国側の言う、日没までにトルコ国境に死刑囚を連れていくなぞ、といった通告を守ることは至難の業だ。まさにヨルダン政府とイスラム国は死刑囚とヨルダン空軍のパイロット釈放を巡り、後藤健二さんの釈放もからめギリギリの段階での駆け引きが続いている。そんな感じだ。それとも、期限を過ぎパイロットも、後藤さんも、既に殺害されてしまったのか。そうでないことを願う。

 けさ早く。起きてまもなく過激派組織「イスラム国」に拘束中の後藤健二さんの身柄と引き換えに、ヨルダンに収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚を現地時間の29日日没(日本時間の同日深夜)までにトルコとシリアの国境に連れて来なければヨルダン軍パイロットを殺害する、との音声がインターネット上に新たに投稿、公開された事実をNHKニュースで知る。音声は約30秒。音声は後藤さんとみられ、写真はない。前回の音声付き画像声明で28日とされていた後藤さんとサジダ死刑囚の交換期限が1日延長された形だが、これが事実上の最後通告になる可能性は十分ある。
 メッセージは、次の通り(全文)
 私はケンジ・ゴトウ。これはあなた方に送るよう言われた音声メッセージだ。もし、(イラク北部)モスル時間の1月29日木曜日の日没までに、トルコ国境でサジダ・リシャウィ(女死刑囚)を私の命と引き換えに交換する準備ができないならば、ヨルダン人パイロットのモアズ・カサスベは直ちに殺されることになるだろう。=メッセージは英語。個人情報に関わる部分を一部割愛(アンマン・共同)
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 きょうは、つい2、3日前のポカポカ陽気が信じられないほどの寒さのなか、社交ダンスのレッスンへ。たまたま先生が寝過ごされて遅くなるというので、みんなでワルツのシャドーなど、自主練習をして待つ。元々、朝が大変苦手な私だけに、たまにはこうして遅れてレッスンが始まるのもイイナ、と思う。それでも、ジャイル、チャチャチャと、多くを学んだ。

 帰宅後は、いつものように新聞のチェックはじめ、横笛とサンポーニャの自主練習に打ち込んだが、途中でナンダカ、とても眠くなってしまい、そのまま椅子に足を投げ出したまま寝入る。眠りのなかで「俺は、こんなことをしていて良いのか」と、もうひとりの私に急き立てられ、ハッとして目覚めて立ち上がる。一線記者として飛び回っていたころ、あのころの気迫を失ってはいけない。さらに向上しなければ、と自身に言い聞かせる
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 中日新聞の夕刊によれば、昨年1年間のニセ電話詐欺の被害額は559億4千万円に上り、過去最悪(警察庁調べ)に。これに対して窃盗や強盗などの現金を狙った犯罪の被害額は1130億円。実に半分がニセ電話詐欺に遭っている。郵便や宅配便で現金を送らせる送付型が急増、地方に住む高齢者の被害が増えているという。
 イスラム国は、後藤健二さんとサジダ・リシャウィ死刑囚の交換場所として「トルコ・シリア国境」を指定してきているが、トルコ南東部のアクチャカレが交換場所の有力候補とされている。このためもあって、アクチャカレには解放を待つ日本を含めた世界中のメディアが殺到している。国境を挟んで南のシリア側がイスラム国支配地域で過去にイスラム国の人質となっていたフランス人ジャーナリストらが解放された例があるためである。
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【きょうの一文・ことば】
「球団のやたらに熱い思いが伝わってきた。選手として必要としてもらえることが僕にとっては何より大切」=29日付中日夕刊『〈大リーグ〉「熱い思い伝わってきた」マーリンズ イチロー入団会見』の記事のなかで。1年契約を結んだイチロー外野手(41)のことば。背番号は慣れ親しんだ「51」に決まった

【新聞テレビから】
☆『死刑囚釈放 日没期限』『新たな声明 後藤さんとの交換』『操縦士殺害を警告 メッセージ全文』『「イスラム国」最後通告か』『後藤さん解放なら トルコ国境経由か』『「後藤さんを最大限利用」 新たな声明に知人ら』『わずか30秒淡々と 後藤さん名乗る人物』、『素粒子観測「スーパー」の20倍 「ハイパーカミオカンデ」実現へ 国際共同グループ結成』、『自室に招き直後襲撃か 女子学生 おの持って帰省?』『「痛恨の思い」 名大学長』(29日付、中日夕刊)
☆『「死刑囚移送 日没期限」後藤さん音声か「イスラム国」新条件 日本時間深夜 トルコ国境指定』『「接点」の街緊張 過去に人質交換 アクチャカレ』、『名古屋女性殺害 中学時代毒キノコ研究 名大生 薬品作り、動物に』、『風刺画掲載で東京新聞謝罪』(29日付、毎日夕刊)
☆『日福大スキーバス事故30年 命の尊さ見つめたい』『「犠牲者の思い継ぐ」生還の職員も慰霊祭に』、『〈イスラム教徒におわび〉風刺画の本紙掲載について』、『ヨルダン「操縦士解放なら死刑囚釈放」後藤さん救出 期限越す』『新たな声明で操縦士を批判 「イスラム国」投稿か』『政府交渉 ヨルダン頼み』、『スカイマークが破綻 再生法申請、運航は継続』、『千佐子容疑者を再逮捕 大阪府警 青酸で内縁男性殺害』(29日付、中日朝刊)
☆『「イスラム国」人質 死刑囚釈放の用意 ヨルダン 操縦士と交換』『後藤さんと交換「合意」の報道も アラブメディア』、『TPP日米合意の方向』、『名大生「高校時代 友達に毒」 体調悪化 医師「薬物の影響』、『一部業者談合認める 震災復旧工事 入札資料 既に提出』、『山口洋子さんに五木さん「献歌」 お別れの会』(29日付、毎日朝刊)
☆『ヨルダン死刑囚釈放用意 パイロット解放が条件』『後藤さんへの言及なし』『期限経過「動きなし」岸田外相』、『稲沢市議の判決 5月29日が期限 中国での麻薬運搬罪』29日付、朝日朝刊)

一月二十八日
 午後11時過ぎ。CBCのNEW’S23に「イスラム国」の人質に関し最新ニュースが飛び込んできた。
 速報「イスラム国」新たなビデオ声明なるものがインターネットに投稿され、黒づくめの服装に身を包んだ男が【アラーの名にかけて捕まっている私たちの人質を解放します】と叫んでいる、というものだった。アラーの名にかけて、という以上何らかの進展があってもおかしくないのだが。現実は「イスラム国」側が要求する死刑囚対後藤さんの1対1交換が、ヨルダン政府側の国民感情と国内世論を配慮しての死刑囚対ヨルダン空軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉の1対1交換にすり替わってきている。
 このビデオ声明に言う【私たちの人質】とは、一体モアズ中尉をさすのか、それとも中尉と後藤さんの2人をさすものなのか。この点についての言及がないため、事態は混沌、不透明のまま推移している。さて、どんな帰結になるのか。まさに事実は小説より奇なり、である。
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(これより先の話ではあるが)
 昨夜、イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」の日本人人質事件に関連して本欄でも情報として私が書いた「24時間、迫る期限」が、どうにも気になる1日となった。
 いまは午後8時を過ぎたところだ。つい先ほどNHKの画面に「ヨルダン政府(メディア担当相) 死刑囚はパイロットと交換へ」といった内容の簡単な字幕テロップが流れた。ということは、ヨルダン政府があれだけためらっていた死刑囚の釈放を受け入れ、パイロットの解放を重視したということか。あいにく後藤健二さんの扱いについては、いっさい触れられていない。この点が気になる。
 デ、インターネット上であれこれ確認していたところ、こんどはフジテレビ系列のFNNが「過激派組織『イスラム国』を名乗るグループによる日本人拘束事件でイスラエルの通信社は、リシャウィ死刑囚と後藤健二さんの解放について合意した」と報じているのが分かった。ほかにアラブ紙をはじめとした中東の複数メディアも「死刑囚の釈放を決断 日本人人質事件」などと報じている。リシャウィ死刑囚も、後藤さんも既にイラクに移送された、とのニュースまであり、一体何を信じてよいものか。この先どうなるか、は見えない神のみぞ知る。世界中に飛び交う各種ニュースを抱き込み、事態は雪崩の如く推移し緊迫した状況が続いている。
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 宮城野親方が横綱白鵬の物言いに対する発言で日本相撲協会の北の湖理事長に電話で謝罪したという。こうした場合、直接出向いて謝罪した方が好いのでは、と老婆心ながら思う。メルボルンで開かれているテニスの全豪オープン男子、世界ランキング5位の日本の錦織圭は、同4位のバブリンカ(スイス)と準々決勝で争ったが、善戦むなしく3―0で敗退。
 中日から戦力外通告を受けていた小田幸平捕手(37)が先日、名古屋市内のホテルで引退記者会見。現在の心境につき「まず自分をとってくれた長嶋監督、原監督、堀内監督、それから中日に移籍してからは落合監督、高木監督、谷繁監督、いっぱいの監督に育てていただいたことに感謝しています」と述べ、思い出の試合については「これというのはないけど、サヨナラを打った試合(11年7月5日の阪神戦)ですかね。代打を送られるかと思ったけど、そのまま落合監督が行けと言ってくれた」。そして中日の選手については「いい選手がいっぱいいる。その力をグラウンドで出してほしい。中日を強くして、優勝パレードを見に行きたい」(27日付中日スポーツ)とのことだった。
 経営再建途上にあったスカイマークが自主再建を断念、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約710億円に達するという。名古屋市千種区の無職女性(77)殺害事件で殺人容疑で逮捕された名古屋大の女子学生(19)、愛知県警のその後の調べに対して「こどものころから人を殺してみたかった。高校のころ、同級生(男子)に毒を盛ったことがある」などと供述していることがわかった。
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【きょうの一文・ことば】
「賞に応募してもダメで、さえない生活を送っていた」が、所属する短歌集団「かばん」の伊波真人さんが昨年度、この賞を受けたことで自身も奮起したという。「素晴らしい賞をいただいたので、簡単に消えることは許されないと感じています。一生短歌を作っていきたい」と飄々と抱負を語った。=28日付中日夕刊文化面『短歌賞・谷川さん「簡単に消えない」 角川賞贈呈式で抱負 俳句賞・柘植さん「不安を荷に努力」』の記事のなかから。短歌賞の谷川電話さんの抱負

【新聞テレビから】
☆『「24時間」迫る期限 後藤さん解放へ全力 首相「卑劣、断固非難」』『ヨルダン難しい決断「1対1交換」要求 パイロットに危機』『「2人解放へ交渉を」ヨルダン市民』『〈識者の見方〉有志国連合の乱れ目的 身代金、釈放よりも宣伝』、『「高校時代 毒盛った」殺害容疑の名大女子学生』、『岐阜羽島駅長らを脅す匿名投稿376回 業務妨害容疑で男逮捕』(28日付、中日夕刊)
☆『震災復旧で談合容疑 公取委 舗装13社を一斉捜索』、『日米関税交渉「進展」 TPP 通商代表、妥結に自信』、『戦後間もなく 岩手で英字紙 盛岡の元記者遺品から発見 47年まで米軍向けに発行』(28日付、毎日夕刊)
☆『殺人容疑 名大生を逮捕 19歳女子 自室で77歳女性殴る』、『後藤さんか新たな画像 死刑囚釈放迫る「残りは24時間」 政府「ヨルダンと協力」』『「私と死刑囚 1対1の交換」 音声メッセージ全文』、『名鉄ホール営業終了へ 3月末、57年の歴史に幕』(28日付、中日朝刊)
☆『「後藤さん24時間以内殺害」死刑囚釈放要求 「イスラム国」新たな映像』『「中東支援当然の責務」 首相、リスク問われ』『リビアでホテル襲撃』、『アジア第4の原人発見 台湾沖 19万年前?あご化石』(28日付、毎日朝刊)
☆『後藤さんか「期限24時間」 ネットに新たな画像 パイロットの写真掲げ』『政府、画像分析急ぐ ヨルダンと早急に協議か』『人質救出に自衛隊も 安保法制整備なら 政府が問答集』、『「アナ雪」興収254億円 歴代3位』、『故郷に戻れぬ方たちに寄り添えれば 吉永さん、3月11日朗読詩「福島への思い」』『被災者・子ども作詞』、『■(ピアニストの)中村紘子さん、がん治療』(28日付、朝日朝刊)

一月二十七日
 深夜遅く。
「イスラム国」に拘束されている後藤健二さんの画像と音声メッセージがインターネット上に投稿され、全世界に流れる。メッセージは「残された時間は24時間しかない。これは、私の最後のメッセージとなるだろう。私と彼女(サジダ・リシャウィ死刑囚)の交換、何が難しいのだ。ヨルダン政府がこれ以上引き延ばせば、(ヨルダン軍)パイロットの死の責任を負うことになる。私には24時間しか残されていない。パイロットの時間はさらに短い。私たちを死なせないでほしい。ボールは今、ヨルダン側にある」などといった内容だ。
 画像のなかの後藤さんは、オレンジ色の囚人服姿。「イスラム国」の捕虜となっているヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスべ中尉とみられる写真を両手に持っていた。まもなく午前零時に会見した菅官房長官は「極めて厳しい条件下にある。テロには屈しない。後藤さんの早期解放に向けてヨルダン政府に協力要請を行ってきており、この方針は、これまで通りで特に変わりはないです。」とこんごの政府の方針に変わりがない点を強調。後藤さんの救出が事実上、非常に難しい局面となっている。
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 日本はことし1番の暖かさに。ここ木曽川河畔の濃尾平野も春のように暖かいポカポカ陽気となり、外を歩いていても気持ちのいい1日だった。午後、横笛のレッスンで名古屋の大須まで出かけたが、ナンダカ全身が浮き浮きと楽しい気分だった。すっかり体力を回復した、わが家の長女猫こすも・ここ、次女猫シロちゃんともに電気カーペットのうえで満足そうにスヤスヤ。ニンゲンであれ、ネコであれ、やはり健康が何よりだ。
 世界に目を転じると米北東部が26日、激しい吹雪に見舞われ、ニューヨークやマサチューセッツなど8州で非常事態宣言が出された。そればかりか、デブラシオニューヨーク市長自ら「こんご史上最大級の暴風雪になる可能性があるので、外出は控えるように」と市民に呼びかけたという。どこもかしこも自然の脅威の前には、ひれ伏すほかない。
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 今夜の〈メ~テレ〉の報道ステーション。いま、良くも悪くも世界を刺激的に動かしているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」誕生に至る歴史的経緯をしっかり押さえ、【イスラム国の真実…「国境線」を引き直す テロの裏に帝国の野望】との視点から報道していたが、中身が充実しており、とてもいい番組だった。
 さて、その「イスラム国」だが、安倍首相は米英同様、先日の中東歴訪時から米英に習ってISIL(Islamic State in Iraq and the Levant)と呼んでいる。「イスラム国」を国家として認めていない、認めたくないためだ。だが、「イスラム国」側の言い分は「本来、この地域の国境はアラブ人が決めるのであり、よそ者の米国や英国が決めるのではない」というものであり、こうした考えの違いから亀裂が生じてきていることも間違いない。

 地中海に面したリビアの首都・トリポリの高級ホテルで、きょう午前10時ごろ(日本時間午後5時ごろ)、「イスラム国」忠誠の武装勢力を名乗るグループによる爆発テロが発生、警備員3人を含む8人が死亡、リビアはこのところ内戦状態にあるという。きょうの国会質疑で昨年8月と11月の段階で政府は既に湯川さん、後藤さんの順で「イスラム国」に拘束され、身代金の要求があったことを把握していたことが明らかになった。
 ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺、ホロコーストを象徴するポーランド東部のアウシュビッツ強制収容所が当時のソ連軍によって解放され満70年になる今日、生還者のユダヤ人女性らが出席して現地で追悼式があった。「1分が1日のように、1カ月が永遠のように感じられた。殴られても蹴られても我慢しなければなかった」と男性生還者。2度と繰り返してはならない悲劇である。
 愛知県警が、名古屋市昭和区のアパート室内風呂場から女性(77)の遺体が見つかった事件で名大生(19)を殺人容疑で逮捕。この女子大学生は短文投稿サイト「ツィッター」に殺人者への憧れを示す内容の書き込みをしていたばかりか、調べに対して「人を殺してみたかった」と容疑を認めているという。一体、何があったのか。人間心理は不思議かつ、複雑微妙、怖いものだ。
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【きょうの一文・ことば】
「審判は5人で見ている。(白鵬は)もっと考えた発言をしないと。横綱なんだから『もう一丁こい』という気持ちでやってもらいたい」=27日付毎日朝刊『「反省すべきは白鵬」 13日目取り直し 横審、審判批判に苦言』の記事のなかで。横綱審議委員会後、北の湖理事長が白鵬に反省を促した

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉現代人への〝応援歌〟 詩人・吉野弘の心』(27日夜、NHK総合)
☆『ヨルダン、一括解放要求「後藤さんとパイロット』『「私は健二」解放願い ネットに輪』『「ほかの日本人 人質情報ない」 首相』、『ギリシャ反緊縮派 ピケティ氏が支持「景気刺激に財政出動必要」』、『認知症国家戦略を決定 早期発見や治療薬開発』、『ロシア国債を投資不適格に S&Pが格下げ』、『少女の部屋 77歳女性?遺体 昭和区、殺害容疑で聴取』(27日付、中日夕刊)
☆『南風に誘われ白梅ほころぶ 湯島天神』、『人質解放日本が「仲介役」期待 ヨルダン苦悩』『国王・世論「パイロット優先」』『人質交換否定 米が立場強調』『後藤さんの救出引き続き全力で 菅官房長官』、『シリア北部拠点掌握 クルド部隊 イスラム国撃退』『米中央軍も声明』、『米北東部 大雪恐れ NYなど7州 非常事態宣言』、『印軍事パレード 米大統領が観覧』(27日付、毎日夕刊)
☆『自国の人質最優先事項 ヨルダン国王が言及 政府。協力要請を継続』、『あったかいね 長野・地獄谷=野生のニホンザルが温泉につかり、体を温めている。』、『稲沢市議 判決延期 期日示さず』、『全財産1億1000万円詐欺被害 北九州の71歳女性』(27日付、中日朝刊)
☆『最高顧問に海老名香葉子さん 大須演芸場』、『他にも1人釈放要求 イスラム国 ヨルダン側に 地元紙報道 「2対2」可能性も』(27日付、毎日朝刊)
☆『ギリシャ反緊縮連立政権 新首相に急進左翼党首』、『殺害画像公開前に把握 政府、ヨルダンにも伝達』『操縦士の救出最優先の課題 ヨルダン国王』『「イラク戦争で兄弟失い、米憎悪」 リシャウィ死刑囚の元弁護人語る』(27日付、朝日朝刊)

一月二十六日
 文化財防火デー。中日新聞の夕刊によれば、名古屋市では昨年12月に国の重要文化財に指定されたばかりの中区の市役所本庁舎で地下1階の食堂から出火した、との想定で消防訓練があった。26日は1949年に法隆寺金堂(奈良県斑鳩町)で火災が発生し貴重な壁画が焼失した日。みな真剣に挑んだ、という。
 
 きょうは午後、アイジーコンサルティング・メンテナンス事業部岐阜支店(岐阜県岐南町)から、わが家全体の過去5年の保証期間満了に伴う半日がかりのアフター点検に担当スタッフが訪れ、主にシロアリ被害の有無について調査。私と妻の舞で立ち会った。結果は、いわゆる危険な〝シロアリの道〟はなく良好です、とのことでほっとした。シロアリは油断できない相手だけに、まずは一安心。家の外に置かれたベンチ代わりの木製ひさしの土台部分が少しシロアリによって食われていたりはしたが、外壁や内部に〝アリの道〟はなく床下部分も含めて内部はまったく心配ない、との診断で救われた気がした。
 この日、〝シロアリ〟担当スタッフとして点検に当たった住宅アドバイザー、杉山雄哉さんの相手の立場にたった的確かつ丁重な仕事の進め方にも、納得。ドラゴンズの浅尾投手やフィギュアスケートの羽生結絃を思わせるイケメンが、こうして地道に社会に貢献している姿には、温かいモノを感じた。来月に入ったら、費用こそかなりかかるが、この先5年のわが家の保証継続を兼ねたシロアリ防除の天然2液(天然ピレトリンMC)の施行と床下調湿剤(M炭マット)の敷設など予防措置をして頂くことで、きょうのところは帰って頂いた。
        ×        ×
 エジプトでは2011年のムバラク政権打倒につながる反政府デモが始まった25日、13年のクーデターで追放されたモルシ元大統領の支持者らが一斉に抗議デモを行い、治安当局と衝突、少なくとも15人が死亡。ナイジェリアでは北東部ポルノ州の州都マイドゥグリで同じ25日に政府軍とイスラム過激派ボコ・ハラムとみられる武装集団が激しい戦闘となり、武装集団側を中心に200人以上が死亡、世界は一体いつになったら落ち着くのか。なぜ、衝突とか戦争がいつも繰り返されているのか。そこが分からない。
 オーストラリアのメルボルンで開かれているテニスの全豪オープン男子4回戦。日本の錦織圭(日清食品)はダビド・フェレール(スペイン)と戦い、6―3、6―3、6―3でフェレールを破り、3年ぶりにベスト8入りを果たした。

【きょうの一文・ことば】
 正一さんは「写真が本人でなければよいが……」と話しながらも「とうとう起こってしまった。非常に残念」。ただ「望みを捨てずにと思っています」。後藤さんについては「一刻も早く日本に帰ってほしい」と願った。
 また、「政府をはじめ、関係者の方々に尽力頂き、深く感謝しています。大変ご迷惑をおかけしました」と述べた。=26日付朝日朝刊『湯川さん父「冷静さ保つだけで精いっぱい」』の記事のなかで。過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられる会社経営者湯川遥菜さん(42)の父、正一さん(74)

【新聞テレビから】
☆『〈文化面〉受賞エッセー 西加奈子 みんながいたから ほしかった直木賞』、『安保政策が論点に 通常国会召集 歴史認識も焦点』、『ギリシャ反緊縮派政権へ 総選挙 欧州経済に不安材料』、『経団連「賃上げ前向きに」15年春闘がスタートへ』、『政府、ヨルダンと協議 日本人人質事件早期救出へ全力』『「イスラム国」向かう外国人 「殉教」の報 家族悲嘆』『「人助け」兄弟で参加 理想と落差 母にメール』(26日付、中日夕刊)
☆『「伝説の騎手」物語る遺品 ダービー最年少V・前田長吉 手紙や徴兵検査結果 八戸の生家から続々』、『イスラム国 湯川さん殺害発表「後藤さん映像公表」 首相「早期解放全力で」』、『貿易赤字最大12兆円 14年 円安で輸入額増加』(26日付、毎日夕刊)
☆『「あいち知事選新聞」2・1投開票 2候補の素顔』、『湯川さん「殺害」画像 首相「信ぴょう性高い」 「許し難い暴挙」』『後藤さん妻に画像 公開12時間前 既に送付』、『首相、村山談話と表現変更も 戦後70年「現政権の考え出す」』、『保守分裂、5新人の争い 一宮市長選告示 47年以降で最多』『小牧市長選は現新3氏対決』『安城市長選は現新一騎打ち』『弥富市長に服部氏3選 2回連続無投票』(26日付、中日朝刊)
☆『うそであればいい 「湯川さん殺害」映像 父親衝撃隠せず「尽力に感謝」繰り返す』『「人の役にたてるかも」持参の薬喜ばれシリア再渡航』『「帰ると信じている」後藤さん母』『「痩せて無表情 心配」知人ら新たな映像に』、『女性殺害容疑で警官逮捕 大阪別れ話でトラブル』『震災応援で出向宮城で知り合う』(26日付、毎日朝刊)
☆『解放への祈り私も 交流サイト・ネット投稿広がる「束ねられた声、世界に届け』『「私はケンジ」連帯のしるし』『日本人1人殺害と明言 「イスラム国」運営のラジオ』『湯川さんの父「冷静さ保つだけで精いっぱい」』『官邸前に200人』、『田原市議選 定数減でも無投票 校区推薦・低い報酬、立候補の壁?』(26日付、朝日朝刊)

一月二十五日
 午後、名古屋へ。
 中部ペンクラブのことし最初の理事会がつちやホテルであったためだ。この日は、中ペンの創立30周年記念総会当日の具体的な内容とその進め方を中心に熱心な話し合いが行われた。引き続き、つい数日前に上海から帰って間もない日本で活躍する中国人オペラ歌手、張柳春さんとお会いし、一緒に食事をしながら上海でのコンサートなどこんごの具体的なスケジュールについてお聞きした。
 いつも思う。張さんは本当に、けなげなほどに歌一筋に生きている。音楽面で日中友好の懸け橋となっている。女神のような存在だ、といっていい。

 イスラム国に日本人2人が捕捉され当初、2億㌦もの身代金の要求がされてきた殺害予告。この事件はその後、湯川遥菜さん(42、千葉市)の遺体とみられる写真付きかつ「信ぴょう性の高い」(安倍首相)動画が世界に配信されたことから、波紋が広がっている。真偽のほども含めて、ここしばらくは、イスラム国側から残るフリージャーナリスト後藤健二さん(47、東京都)ともう1人、ヨルダン軍パイロットの身柄釈放と引き換えに、釈放を求められたヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚の取り扱いをヨルダン政府がどうするか、の1点にかかってきている。
 サジダ・リシャウィ死刑囚は、2005年11月10日に首都アンマンでグランド・ハイアットなどホテル3カ所を標的に起き57人が死亡、90人以上が負傷した〝ヨルダンの同時多発テロ〟の自爆テロ実行犯の1人として知られる。
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 大相撲初場所千秋楽が東京・両国国技館で開かれ、横綱白鵬が横綱鶴竜を寄り切りで破り、15戦全勝で幕内史上最多の33度目の優勝に輝いた。ちなみにこの日、千秋楽は定員1万668人の入場券が完売、今場所9回目の札止めに。東京場所では1997年初場所いらい18年ぶりの15日間大入り(満員御礼)を記録、場所中の懸賞も過去最多の1625本を数え、大相撲人気は完全に復活した。
 日本はもとより、世界が注視する「イスラム国」邦人殺害予告事件は身代金の要求から、ヨルダンの同時多発テロ実行犯(女性)の釈放へと要求が変わってきている。こんごどう推移するのか。気になるところだが、政府を中心にフリージャーナリスト後藤さんの人命を最優先とした交渉が水面下で進んでいることは間違いない。
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【きょうの一文・ことば】
 革命の躍動感が国境を超えて他国の革命の触媒になることもあれば、国境が溶解することで流れ出た武器が、新たな「イスラム国」の登場を促したりする。「アラブの春」がもつこのダイナミズムが活写されていて、目を開かれる。
=25日付中日読書面〈読む人〉『国境超える「革命」を活写 〈ジャスミンの残り香「アラブの春」が変えたもの〉(田原牧著、集英社・1620円)』。評者太田昌国=評論家=の書評から抜粋

【新聞テレビから】
☆『「後藤さん」の画像投稿 「イスラム国」か真偽確認中 「湯川さん殺害」と主張』、『トヨタ漢字肩書復活を検討 「工長」「組長」若手育てて』(25日付、中日朝刊)
☆『奈良の若草山 春呼ぶ山焼き』、『イスラム国元人質証言 解放交渉に数カ月 「72時間、短すぎる」』、『「今世紀末気温3度上昇」 米中が削減目標達成でも…… 科学者のNGOが分析』(25日付、毎日朝刊)
☆『「イスラム国」湯川さん殺害か 写真持つ後藤さんの画像配信 首相「許し難い暴挙」』『映像とともに流れた声明』『捕虜解放要求■過去映像と相違』『アマゾンジャパン捜索 児童ポルノ出品放置容疑 愛知県警』(25日付、朝日朝刊)

一月二十四日
 深夜遅く。インターネットの動画サイトにイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」で拘束されたジャーナリスト、後藤健二さんとみられる男性の画像が突如として公開された。男性は殺害されたような男の遺体画像を手に「ご覧のとおり、私と共に拘束された湯川さんは殺された」「アベが遥菜を殺した」「(イスラム国の)彼らはもう、お金は欲しがってはいない。代わりにヨルダンで拘束され刑務所に入れられている死刑判決を受けたサジダ・リシャウィという女の釈放を条件に私も釈放される。2人の娘と妻に会いたい」との英語の音声付で、この動画は日本政府と家族にも送られたという。
 ただ画像には「イスラム国」の広報部門の証明といっていい「フルカーン」のマークはなく、音声が実際に後藤さんの声かどうかは不明。リシャウィは、2005年にヨルダンの首都アンマンで起きたホテル爆破テロ事件の実行犯で同国に拘束中の人物とみられる。日本国政府は未明になり、関係閣僚会議を開催。首相官邸で安倍首相は「(事実なら)言語道断。許し難い暴挙だ。ただちに解放するよう強く要求する」と述べた。「イスラム国」は、これまで米国と英国の人質計5人を殺害。今回の殺害が事実とすれば「イスラム国」への空爆参加国以外では初の犠牲者となる。
        ☆        ☆
 各務原、実家のある和田(江南市)、西春とマイカーで朝から一日じゅう走り回った。駆け回ったとは言っても、そこは自業自得で社交ダンスのレッスン、ケーナとサンポーニャの教室受講の合間に木曽川河畔のふるさと和田に出向き、久しぶりに94歳の母の顔を拝んだ、ただそれだけのことだ。
 音楽教室の方の開催時間が迫っていたこともあり、それこそ実家で母と話した時間はホンの数分、ふた言三言に過ぎない。それでも、この僅かな間に母は自ら丹精込めこしらえた草履一足とチャンチャンコ一着を、舞と孫(私の息子)のために、用意しておいてくれた。アリガトウ、と受け取るのも瞬間ではあった。でも、内心では感激。いつも自分勝手な自らの行状を心のなかで詫びもしたのである。俺はいつも自分勝手な男だな、と。
 ケーナとサンポーニャの方は、私より前から学んでいる他の受講生に比べ、その遅々とした進歩には自分で自分に呆れている、といったところか。それでも、ことしに入ってからはインターネットやスマホの動画を駆使し自宅での自主練習を連日続けたこともあり、チンプンカンの段階から一歩前進。何よりの収穫は、私が大好きな〈コンドルは飛んでいく〉のサンポーニャの楽譜を先生のべこちゃんから入手したことか。なんとかモノにしなければ、と思う。
 けさは、このところ続いていたシロちゃんの動物病院通いからやっと解放された。きのう本欄では触れなかったが、シロちゃんはここ二、三日の間に急に食欲が出て体力も回復。きのうの診療で医師から治りました、とお墨付きをもらったためだ。とはいえ、こすも・ここ、シロちゃんの両方とも人間なら百歳近い(犬、猫とも20歳は96歳)だけに、これからはよほど大切にしてやらなければ。いつ病院通いが再発するやもしれぬ。この点については、もはや覚悟のうえなのだが。
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 いまは午後10時50分。「イスラム国」からの邦人人質2氏に対する殺害予告がきてから、期限の27時間はとおに過ぎ、32時間が経過しようとしている。「イスラム国」による日本人男性2人の人質拘束殺害予告の狙いは、一体どこにあるのか。一部に、先にフランスのパリで起きた大規模テロに関連、アラビア半島のアルカイダが犯行声明をしたことなどから、このところ資金面でもジリ貧状態にある「イスラム国」の存在感を浮き立たせるため起死回生の策に出ようとしたのでは、との説がある。いまのところ何も起きてはいない…。(午前零時半過ぎ)と書いたところで、しばらくして事態は急変した。
 昨年の訪日観光客の数は1341万人と過去最高になったという。韓国ではジョギング中の日本人留学生〝和田さん〟なる人物が行方知れずに。謎の失踪事件だとして現地メディアが大きく報じている。テニスの全豪オープン、日本の錦織圭が3回戦を3―1で突破、優勝への期待が日に日に高まってきた。「やることが山積みだったから、やせちゃったよ」とは先に胆管がんで亡くなったニッポン柔道代表の斎藤仁さん。ロス、ソウルオリンピックと男子95㌔超級の金メダリスト。日本の誇りがまた1人、消えた。
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 【きょうの一文・ことば】
「(厳しい指導に耐えられた要因は。)大学のときドラフトで指名されず、意地でもプロで活躍するという強い気持ちを持っていた。たまたま出会ったのが野村監督。全てを吸収したいと思い、へこたれたり諦めたりはしなかった」「(捕手とは。)相手の嫌がることをやらなきゃいけない。死球を当てると厳しく対応される時代だったが、それをかいくぐりながら、そこそこ成績を残せた。」「(眼鏡の捕手は異色だった。)裸眼の視力は0・1ぐらい。乱視がひどく眼鏡をかけるしかなかった。『眼鏡は駄目だ』とよく言われたので反骨信のような気持もあった。=24日付中日朝刊『古田氏野球殿堂入り 特別表彰に林和男、村山龍平氏』の記事のなかで。古田氏一問一答〈野村元監督を吸収しようと〉から抜粋
【新聞テレビから】
☆『イチロー マーリンズへ 1年契約合意 年俸2億4000万円』、『再生思いコメ新酒 長野・豊丘村 幻の「たかね錦」栽培復活(飯田支局・石川才子)』、『中東各国通じ解放促す 「イスラム国」人質 安否なお不明』『粘り強く情報収集 現地対策本部 中山副大臣が強調』『後藤さん 紛争地や難民取材「子どもは希望。手を差し伸べる』『「日本 敵の一部」イスラム国擁護の宗教指導者』(24日付、中日夕刊)
☆『イスラム国の元人質拘束10カ月「監禁 緻密な計算」「日本人2人 非常に心配」』、『「幻のパンチ」のグローブ競売へ アリ氏の初防衛戦時』、『「偏向報道」なら取材拒否 西宮市 抗議に改善ない場合』(24日付、毎日夕刊)
☆『白鵬 大鵬超えた』『33度目優勝 歴代最多』『豊橋工初の甲子園 選抜野球「21世紀枠」』(24日付、中日朝刊)
☆『殺害予告72時間超え 犯行グループ沈黙 政府、解放へ全力』『ウエブサイトで殺害切迫を示唆 イスラム国広報か』(24日付、毎日朝刊)
☆『野球殿堂に本社創業 村山龍平 夏の高校野球大会を創設』、『介護に外国人実習生 厚労省方針 一定の日本語力条件』(24日付、朝日朝刊)

一月二十三日
 きょうも、バタバタ、バタッと時が流れていった。
 午後、昼食がてら顔見知りの中国人夫妻が経営する江南市内のコーヒー&食事の店「蛍」へ。久しぶりだったが、夫妻はいつもの笑顔で出迎えてくださった。食後に昨秋、私の作詞、中国人ソプラノ歌手張柳春さんの作曲・歌でこの世に生まれ出た恋歌「ラブバード・カトマンズ」を手持ちのスマホでお見せすると「いやあ、いい歌です。気に入りました」の返事で「今度、コンサートがあるときは連絡させて頂きます」といって店をあとにした。
 「ラブバード・カトマンズ」が、この先どのように世界に旅立ち羽ばたいていくか、は張さんのお考えもあることだから軽々しくは言えないが、なんだか、そのうちに大ヒットするような、そんな予感がしている。慌てる必要は毛頭ない。ヒットするものは、そのうちヒットするだろう。ただ、そうは言っても何らかの行動に打って出なければ、とも思っている。
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 イスラム過激派組織「イスラム国」が日本人の人質2人の殺害を予告し、身代金を要求してきた人質殺害予告事件は、その後期限とされた〝23日午後2時50分〟になっても、動きがないままだ。「厳しい状況にあるが全力を尽くして、いろいろな情報に接している」(菅官房長官)とは言うものの、一方では夜遅くに入り「殺害のカウントダウンが始まったらしい」などの憶測もネット上に氾濫、何を信じてよいのか。
 大相撲の横綱白鵬が初場所13日目で大関稀勢の里を押し倒しで破り、13戦全勝で史上最多33回目の優勝を果たし、昭和の大横綱大鵬幸喜の32回優勝を44年ぶりに塗り替えた。たいした横綱である。桜島が噴火、噴煙は4000㍍上空にまで達したという。
 世界最大の産油国サウジアラビアのアブドラ国王が90歳で死去。天皇、皇后両陛下の激戦の地・パラオ訪問が4月8、9の両日と決まった。パラオでは、先の大戦でペリリュー島などで日米合わせて1万7000人が戦死した、という。
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【きょうの一文・ことば】
 この三日間、ただただ悲しくて、泣いていました。表現できません。健二は幼いころから心の優しい子でした。健二はいつも「戦地の子供たちの命を救いたい」と言っていました。中立な立場で戦争報道をしてきました。イスラム国の皆さん、健二はイスラム国の敵ではありません。解放してください。
 日本は戦争をしないと憲法九条に誓った国です。七十年間戦争をしていません。日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきました。日本は唯一の被爆国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で数十万人が亡くなりました。あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救ってください。=23日午前、東京・千代田区の日本外国特派員協会での会見で。涙をぬぐいながら殺害を警告されたフリージャーナリスト後藤健二さん(47)の母石堂順子さん(78)
 今の東アジアは、日本も中国も韓国も、自国の歴史のみが正しいという主張が強くなり、他国の歴史を冷静に見ることができなくなっている。このような時代だからこそ、重層的に歴史を描いた陳舜臣の作品はますます重要になってくるのである。(方壺)
=23日付中日夕刊文化面『〈大波小波〉陳舜臣が残したもの』から

【新聞テレビから】
☆『〈あの人に迫る〉呉美保 映画監督 救いのない人生 描く意味がない』、『2週間前に子供生まれた 健二は敵ではない。解放を 後藤さんの母会見』『解放へ内閣挙げ全力 邦人殺害予告 午後に「期限」』『身代金支払い米が反対伝達』、『アブドラ国王死去 サウジ サルマン皇太子が即位』、『汚染水年度内処理断念 福島第一 設備トラブルで遅れ』(23日付、中日夕刊)
☆『日本人拘束 政府解放へ働きかけ 対イスラム国 情報収集急ぐ』『「健二は敵じゃない。命救って」後藤さん母が会見』、『欧州中銀初の量的緩和 NY株、東証好感』、『貿易権限法案提出へ 米共和党TPP交渉加速』、『アブドラ国王死去 イスラム国対策 米軍と連権 サウジ』(23日付、毎日夕刊)
☆『「イスラム国」検問所で拘束か 後藤さんシリア入国直後』『きょう午後「期限」政府、対応急ぐ』、『MRJ=三菱航空機が開発中の国産初のジェット旅客機= 離陸へ着々』、『欧州中銀、初の量的緩和 国債購入など デフレ回避へ156兆円』、『原発比率15~20%案 電源構成 2030年目標、政府検討へ』(23日付、中日朝刊)
☆『日本人殺害予告 解放交渉 鍵握るトルコ 対イスラム国 過去に実績 「72時間」きょう期限』『政府、支援要請続ける』『高潔なジャーナリスト殺すのか ネットに非難相次ぐ』、『東電元会長ら不起訴 福島原発事故 検察審再審査へ』(23日付、毎日朝刊)
☆『シリア反体制派が通行証 後藤さんに、昨年10月』『2邦人 安否なお不明 首相、英豪首脳と電話会談』『有志連合が会議 対抗へ団結強調も』(23日付、朝日朝刊)

一月二十二日
 一日じゅう☂。寒空の下、冷たい雨、アメ、あめが降り続いた。

 そのアメニモマケズ、きょうは市指定の資源ゴミの分別収集日のため、早朝から相棒と指定の資源ゴミ置き場へ。ペットボトルや猫缶、ビールの空き缶類などを分別して出したが、段ボールや新聞雑誌、チラシ類は濡れてしまうのでとの担当役員の判断で今回は出すのを控え、次回出すことに。朝食後、こんどはシロちゃんを動物病院へ。点滴と注射をしてもらい舞はリサイクルショップの「ミヌエット」へ。私は社交ダンスのレッスン会場へと急いだ。
 社交ダンスは、ルンバとチャチャチャに続き、先生がいう〝壁どん〟なる、腕立て伏せをヒントとした方法で正しくホールドする両手の位置を確認。そのうえでタンゴとワルツを何度も踊り、最後はジルバを一歩前進させたジャイブの繰り返しで終えた。踊りながら、なんとなく軽やかにステップを踏む自身にホンの少しだけ、いけそうだ、と自信如きものを感じた。帰宅後は、元気がイマイチ出てこないシロちゃんを傍らに、横笛とサンポーニャ、ケーナの自主練習に黙々と励んだのである。
 横笛は、まだまだではあるが、だいぶさまにはなってきた。が、〝アンデス〟のサンポーニャとケーナとなると、それこそ駆け出し。とはいえ〈コンドルは飛んでいく〉をふきこなせるまでは何としても続けよう、と気合を入れ挑んだ。
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 過激派「イスラム国」による日本人2人の人質に対する身代金要求の期限につき、政府は「あす(23日)の午後2時50分ごろ」だ、としている。日本側は引き続きヨルダン、トルコ、エジプト、シリアと、あらゆる外交ルートや家族に届いたメールへの返信などを通じ、2人の釈放を求め、最大限の努力をしているが予断を許さない。双方が歩み寄ることで【禍を転じて福となす】ことを、ただ願うばかりだ。中東情勢に詳しい誰かが語っていたが、アラブの重要な徳目のひとつに〈寛大さ〉がある、とのこと。ここに至っては、この〈寛大さ〉にたよるほかない。
 その後の報道や関係者の話によれば、人質の1人、ジャーナリストの後藤健二さん(47)が昨年11月上旬、トルコ在住の知人に「シリアに同行したガイドに裏切られ、武装グループに拘束された」と電話連絡してきていたという。また、後藤さんは湯川遥菜さん(42)を捜し救出するためイスラム国支配地域のラッカへ行くと話しており、出発前には「非常に危険なので何が起こっても責任は私自身にあります」との映像証言まで残していた。今夜のニュース。その後藤さんを、ビデオで公表される十日ほど前にアレッポ北東基地の刑務所とみられる場所で目撃した、との証言者が現れた、と伝えている。
 欧州中央銀行が来年9月まで、毎月600億ユーロ―を買い入れる初の「量的緩和」を実施。スノーボードに新星! 鬼塚雅選手。「イスラム国」で起きた人質事件、各国の諜報機関が集まるヨルダンのアンマンでの情報収集がカギを握っているような、そんな気がしてならない。
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【きょうの一文・ことば】
「戦争って嫌ですねぇ」。片倉さんはハンドルから手を離して、左の髪をかき上げた。戦後、母が決してしなかったしぐさ。傷ひとつない左耳は平和の証しに見えた。(小柳悠志)=22日付、中日夕刊『〈目耳録〉傷』から

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉なぜ日本が標的に? 「イスラム国」の真相』(22日夜、NHK総合)
☆『キューバ人「喜ばしい」 国交交渉入り 在米移住民は警戒も』、『沿線火事新幹線乱れ 京都 始発から、6万人超影響』『名駅は大混雑 利用者不安げ』、『中東諸国介し交渉模索 政府 2邦人安否 依然不明』、『森精機(名古屋市)世界首位へ 工作機械 独大手を連結子会社化』、『難しい水分調整楽に 三重県などが商品化 果実の甘さ握るボール』、『鳥取改め 知事「お金はないけど蟹はある」=鳥取県が出荷最盛期の松葉ガニ(ズワイガニ)をPRしよう、と漁期中は「蟹取県」と名乗ると宣言』、『〈テニス■全豪オープン〉錦織粘り勝ち 3回戦進出』(22日付、中日夕刊)
☆『ウィンドウズ10無償提供 MS(マイクロソフト)シェア拡大狙う 「7」以降のユーザー対象』『米・キューバ 初日は「建設的」対話 移民問題、進展なし』、『外国人所在 イスラム国に密告 誘拐仲介ビジネス横行 シリア北部 後藤さんも被害か』『ヨルダンに協力要請 日本政府 情報収集で連携』(22日付、毎日夕刊)
☆『ワクチン接種7万人調査 名古屋市 子宮頸がん、副反応問題』、『移植の壁と娘は闘った「自然な選択肢になれば」』、『期限「23日午後」と認識 邦人殺害警告 政府が接触模索』(22日付、中日朝刊)
☆『東京新聞に50人抗議 イスラム教徒 風刺画掲載に』、『日本人殺害脅迫「湯川さん救いに」後藤さんシリア入国』『命守る「一線」慎重対応 後藤さん豊富な戦場取材』『日本記者クラブ「卑劣許されぬ」』、『「桜田です!」新・朝刊漫画 いしかわじゅんさん作 来月1日スタート』、『初場所全日「満員御礼」 若・貴フィーバー以来18年ぶり』(22日付、毎日朝刊)
☆『ガソリン26週連続下落 130円台に』、『トヨタ 世界販売1%減 15年計画 4年ぶり前年割れ』(22日付、朝日朝刊)

一月二十一日
 わが家の3姉妹。舞に抱かれて診察を待つシロちゃんと、病み上がりのこすも・ここ
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 東京都心では今シーズン、4度目の雪が舞ったそうだ。
 病との闘いがつづく。けさも19の次女猫シロちゃんを抱っこした舞を伴い、動物病院へ。ふと思ってしまう。シロの人生(猫生)はこれで良かったのか、と。元々、大垣のゴミ捨て場にすてられていた白い子猫を「かわいそうだから」と舞がわが家に持ち込んだのが、私たちとの出会いの始まりだった。ノラ(野良)のままでいた方が自由気ままに生きられたのではなかったか、と。
 当時、大垣のわが家では前任地の能登半島から連れてきた愛猫【てまり】が一緒に住んでいたが、忘れもしない、ある日の朝突然、何の運命なのか。市内の路上で車に引かれて死んでしまった。デ、まだ幼かった三男坊が代わりに、と友だち宅から生後まもない子猫(こすも・ここ)をもらってきて1年たつかたたないころだった。私が大津で単身赴任中の出来事で、シロちゃんは私の留守を預かる大垣のわが家に引き取られたのである。というわけで、わが家には、あのころ亡き【てまり】の後を継ぎ相次いで、二匹の子猫が家族に加わったのである。

 そして。そのこすも・ここが家族の仲間入りをして二十年がたつ。この間、シロちゃんは私が出版した記者小説集「懺悔の滴」(人間社)の表紙を飾り、こすも・ここもその後に出版された〈いがみの権太 大震災「笛猫野球日記」〉(笛書房)の表紙を飾ってくれた。ふたりともわが家にとっては、かけがえのない家族、同士なのである。幸い、シロの食欲は少しずつ回復してきている。あとは気長に元気になってくれるのを待つほかない。
        ☆        ☆
 人生いろいろである。イスラム国に拘束されている日本人男性ふたりとて、良かれと思い、彼の地に足を踏み入れたに違いない。今は二氏の無事釈放と救出を願うほかない。この世のなか、生きとし生けるもの全てがそれぞれの悲しみを背負って、生きているのである。何もニンゲンだけではない。どのいきものだって皆、一生懸命に生きているのだ。
        ×        ×
「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を警告し、身代金が要求されている事件。かつてシリア内戦でパートナーだった山本美香さんを銃撃戦で亡くした独立系通信社「ジャパンプレス」代表の佐藤和孝さん(58)は「二人の映像に胸が痛くなった。今のシリアは世界で最も危険な地域。日本政府は全力で救出してほしい」と、2人の無事生還を願っている。
 オバマ米大統領が上下両院合同会議で施政方針を示す一般教書演説。このなかでオバマ氏は「破綻した暴力的過激主義に立ち向かう世界中の人々を支援する。時間はかかるが、あらゆる対応を取り続けなければならない」「中東諸国を含む幅広い有志国連合を構築した。このテロリスト集団を弱体化させ打倒する」などとイスラム教スンニ派の過激派組織『イスラム国』の打倒に強い決意を示した。
 大統領は、さらに北朝鮮の金正恩第一書記の暗殺計画が描かれた映画「ザ・インタビュー」公開に関連してソニーの米映画子会社が大規模なサーバー攻撃を受けた事件につき「どの国も、どのハッカーも、われわれのネットワークを破壊し、企業の秘密を盗み、家族のプライバシーを侵すことはできない」と断言。そのうえで「サイバー攻撃の脅威に対抗するため政府の情報機関を総動員し、より実態に即したハッカー攻撃対策法を成立させたい」とも述べた、という。
「人々を豊かにするはずの資本主義は格差を拡大させてきた」とは、〈21世紀の資本〉論を編んだフランスの経済学者トマ・ピケティ氏のことばである。世界が注目するピケティ氏の発見が、いまあらためて見直されようとしている。
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【きょうの一文・ことば】
 この世界にはなんと多くの誤りがあふれているのだろうか。そこら中穴だらけで、安全な地帯など残されていない。どれほど慎重に振る舞おうと、どれほど努力しようと、誰もがたやすく暗い穴に飲み込まれてゆく。
 だから人がミスをして害を被ったとしても、腹を立てている暇はない。次の瞬間にはもう自分が、穴に墜落しているのである。
=21日付中日夕刊文化面『遠慮深いうたた寝 小川洋子』のなかから抜粋。

【新聞テレビから】
☆『原油安ショック―世界に広がる混乱』『原油安どこまで進む 物価、株の行方は』(21日夜、NHK総合〈クローズアップ現代〉)
☆『日本標的難しい対応 イスラム国警告』『政府「映像は湯川さんら」 72時間起点が不明』『各国に支援要請 早期解決を模索』『後藤さん「湯川さん捜す」 イスラム国地域へ「生きて戻る」 豊田の後藤さん知人「正義感強い人」』『身代金メール 20億円超要求 12月、後藤さん妻に』、『イスラム国打倒強調 米大統領一般教書演説』『中東に悩み揺らぐ外交』、『トヨタ15年は1015万台計画 世界販売 4年ぶり前年割れ』、『用心棒代組長ら逮捕 容疑で愛知県警 払った経営者再逮捕』、『〈大波小波〉再稼働後のディストピア』(21日付、中日夕刊)
☆『イスラム国日本人殺害脅迫 後藤さん「だまされた」 拘束後、トルコに連絡』『危険覚悟「自分に責任」 直前に映像 湯川さん救出目的か』、『陳舜臣さん死去 「阿片戦争」「中国の歴史」90歳』『国際理解 訴え続け 阪神大震災を伝承』、『〈オウム裁判〉「VX試せと元代表指示』、『〈特集ワイド〉NHKの番組で反戦の訴えを遮られた宝田明さん 「人間として言うべきこと」』『「間違った選択しないよう選挙で…」にアナ「各自、思うところが」』『旧満州引き揚げ、頭に銃口、腹に銃弾受ける』、『真珠生産日本一復権へ 「スーパーアコヤ貝」養殖実験 三重県水産研究所 閉じる力強く 高品質に』(21日付、毎日夕刊)
☆『日本人2人殺害を警告 「イスラム国」ビデオ声明 湯川さんらか 身代金2億㌦要求』『映像合成の疑い「影が不自然」』、『首相「許し難いテロ」 2億㌦支援は継続表明』、『鈴鹿F1に格安席 3日間通し 24歳以上9000円』(21日付、中日朝刊)
☆『さらして鮮やか鯉のぼり 郡上 大寒の日に』『首相「危害加えず解放を」』『アッバス議長と会談で協力要請 安倍首相』、『4代目村長に阿川さん 明治村 女性初』、『マグロ激減した東京の水族館(江戸川区の葛西臨海水族園) 死骸からウイルス検出』(21日付、毎日朝刊)
☆『2邦人人質 殺害予告』『「イスラム国」2億㌦要求 映像公開 日本政府に、72時間以内』『首相「テロに強い憤り』、『武装組織、官邸を制圧 イエメン 情報相「体制転覆図る」』(21日付、朝日朝刊)

一月二十日
 イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」とみられるグループが20日、身代金2億ドル(約236億円)を支払わなければ、拘束中の湯川遥菜さん(42)とジャーナリスト後藤健二さん(47)の日本人2人を殺害する、と一方的に警告するビデオ声明をインターネットで発表してきた。身代金2億㌦(約235億円)を72時間以内に支払うように、との期限つきでこんご、どうなっていくのか。深刻な事態となっている。
 インターネットに映し出されたこの脅迫映像、湯川さんの衣類が風に靡いているのに、後藤さんのはソヨとも動いてはいない、などの観点から合成映像の可能性も強い。ということは、安倍首相の中東歴訪中に発言した「イスラム国」対策支援2億㌦の表明に併せ、「イスラム国」が日本政府に挑発的な姿勢で出てきたといえなくもない。この深刻なニュースに舞曰く「イスラム国に試されているんじゃないの」「日本がイスラム国に試されている」と。確かにそういう見方もできる。
 ここにビデオ声明の一端を記録しておく。
「日本の首相へ。日本はイスラム国から8500㌔も離れていながら、進んで十字軍に参加した。われわれの女性や子どもを殺害するのに、そしてイスラム教徒の家を破壊するのに、得意げに1億㌦を提供した。……
 日本国民に告ぐ。おまえたちの政府はイスラム国と戦うのに2億㌦支払うという愚かな決定をした。おまえたちには、この日本人らの命を救うのに2億㌦支払うという懸命な判断をするよう政府に迫る時間が72時間ある。さもなければ、このナイフがおまえたちの悪夢となるだろう。」
=「イスラム国」が発表したビデオ声明【日本の政府と国民へのメッセージ】から
        ☆        ☆ 
 わが家のアイドルたち、愛猫ふたりの体調がなかなか、よくならない。それでも20歳の妖怪、こすも・ここは相変わらず鼻をクシュン、クシュンとさせながらも、このところは自分で積極的に食事をするようになり、ひと安心といったところか。お姉さんの後にダウンした次女猫シロちゃんの方は依然、時折、好物のチーズを食べはするもののホンの少量。相変わらず食欲ゼロに近い状態が続行中で、けさも朝一番で妻の舞と病院へ。
 いつものように点滴と注射をしてもらったが「早く食事をたべてよ。これでは、毎日点滴と注射でもっているようなもの。体重も減る一方(2・58㌔)だよ。早くよくなってネ」と心配そうな医師。かといって、猫たちは人間のようにモノをしゃべることが出来ない。どうしようもない。食欲の回復を待つほかない。結局きょうは1日じゅう、「しぐさでわかる! ネコの言い分」(青春出版社)を傍らに〝猫番〟とあいなった。幸い、それまで食欲のなかったシロちゃんが夕方になって突如食べてくれるようになり、やれやれだ。このまま食べ続けてほしい。
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 メルボルンでのテニス全豪オープン第2日が20日行われ、男子第5シードの錦織圭(日清食品)は世界ランキング69位のニコラス・アルマゲロ(スペイン)に6―4、7―6、6―2でストレート勝ち。同じ日に同じメルボルンで開かれたサッカーアジアカップ。日本はヨルダンと対戦し、本田、香川がゴールし2―0で勝ち、3連勝。準々決勝進出を決めた。
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【きょうの一文・ことば】
 ……
 今も、戸籍という紙一枚がないために人生を破壊されている人がいる。「時代に合わないから改正する」のは憲法より先に、民法だろう。
=20日付中日夕刊◆記者の眼『無戸籍生む民法の欠陥 根深い女性差別改正を』の記事のなかで。東京文化部出田阿生記者
「昨シーズン中に2回ほど話し、今オフには必ず会おうと約束していた。人の心の痛みを察することのできる優しい方で、僕の大好きな先輩の一人だった。ただただ残念だ。ご冥福をお祈りすることしかできないことが悔しい」=20日付中日スポーツ1面『94年一本足打法で本塁打王』『51歳早すぎる… 大豊さん逝く』『20年来の交流 イチロー「大好きな先輩だった」』の記事のなかで。大リーガー、イチロー外野手(41)=ヤンキースからFA=のコメント

【新聞テレビから】
☆『乗り物酔いの薬で 名大准教授ら臨床試験へ 低身長の難病治療』、『訪日客最高 1341万人 14年アジアが押し上げ』、『長期金利 0・2%割れ』、『斉藤仁さん死去 54歳 柔道五輪2連覇』(20日付、中日夕刊)
☆『〈特集ワイド〉これはもう沖縄いじめ いかがなものか【政権の方針に反対する知事とは「会わない」云々】』、『〈テニス全豪オープン〉錦織初戦快勝』、『いわき←茨城 地震でカワアナゴ北上 川に温泉流入で』『「洪水対策が急務」 環境省 温暖化対策に優先順位』、『中国GDP(国内総生産)目標割れ 7・4%増 24年ぶり低水準』、『400年の伝統守り 群馬・湯かけ祭り』、『16歳少女を再逮捕 女子高生殺害 父殺人未遂容疑 佐世保』、『神戸で火事3人死亡』(20日付、毎日夕刊)
☆『御嶽山警戒範囲を縮小 気象庁、3㌔に 入山規制は維持』『王滝村 スキー場 来月下旬再開へ』『南海トラフ名大予測 津波火災 22都府県269件』、『愛された竜の一本足 大豊さん死去 理想打法常に追求』、『集団感染看護師死亡 松本の病院 インフル、患者1人も』(20日付、中日朝刊)
☆『危険ドラッグ 同じ包装 毒性に差 まるでロシアンルーレット ずさんな製造法』、『合格しますように 名古屋・あめ作りピーク』、『「戦後70年悲劇繰り返さぬ」 ホロコースト記念館 首相が演説』(20日付、毎日朝刊)
☆『福かき集めて=来月の節分会に向けて、縁起物の「くま手」作りが愛知県西尾市の勝山寺で進んでいる。』『アッバス議長単独会見 「反テロ示すために行進」 風刺画「さらに憎悪生む」』、『「世界平和に積極的貢献」 首相、訪問先の中東で強調』、『弁護側証人に上祐氏が出廷 オウム・高橋被告公判』『政務活動費9400万円返還 昨年7月以降 地方の31議会』(20日付、朝日朝刊)

平成二十七年一月十九日
 あすは大寒。北海道の網走地方気象台が、オホーツク海の流氷が接岸して船舶が航行できなくなる「流氷接岸初日」を網走市で観測した、と発表。平年より14日早く、昨年より21日早いという。

 シロちゃんは今日も病院通い。午前中、ネパールのカトマンズから毎週月曜日に日本向けに放送されているラジオ番組〝ニッポン・チョウタリ〟の生放送をパソコンで聞いたあと、午後には第40回日本ケーブルテレビ大賞番組アワードで奨励賞に輝いた、ケーブルテレビ局「キャッチネットワーク」(本社・刈谷市)による名鉄西尾・蒲郡線を取り扱った制作番組「私たちのにしがま線~地域にとって鉄道とは~」を、これまたパソコンで鑑賞、充実した1日となった。「キャッチネットワーク」で頑張る、かつての教え子に栄誉を知らされ、見る機会を得た。

 このうち〝ニッポン・チョウタリ〟の日本向け番組は、先日お会いした【カトマンズのおしんさん】として知られ、この番組のパーソナリティーも務める、ポカレル本田明美さんに教えて頂いたアドレス=http://www.radiokantipur.com カンティプール96.1=を開くことによって、やっとリスナーとしての夢が実現。部族の祭りやサラソティという学問の神さまにお参りするお祭りなどネパール国内での各種催しの紹介、さらには「ひとこと日本語」「今週のクイズ」などがあって、日本から訪れ映画制作を勉強中の若者にインタビューするお客さまコーナーと続き、最後に『あなたの心に残るあの歌この歌』として、学生が希望した〈異邦人〉を流す、といった具合。
 番組の途中には「この番組は日本とネパールの相互関係、友好関係を推進するのが目的です」といったアナウンスもあり、最後に「本日の番組はいかがでしたか。みなさん、おからだに気をつけ頑張ってください」とのポカレル本田明美さんによる優しい呼びかけまであり、感激したのである。

 一方、キャッチネットワークの制作番組「私たちのにしがま線~地域にとって鉄道とは~」の方も、赤字による廃線の危機をなんとか食い止めようとする人々の思いが随所に出る内容で、真の地域愛が迫ってくる内容にローカル線の存在意義をあらためて痛感。番組制作にあたったスタッフの心意気までが、ビンビンと伝わってくる内容だった。メディアにとって、その土地が運命共同体である以上、これはケーブルテレビ局に限らず、新聞、テレビなど他のメディアに携わる者にとっても、とても参考になる番組だ、と言っていい。
 ほかにグランプリ・総務大臣賞に輝いた秋田ケーブルテレビ局の「語り継ぐ土崎空襲……」。こちらも「過去の真実」から「今」と「未来」を生きる皆さまへの熱いメッセージを込め制作した―とのコメントどおり、人々の心をうつ内容だった。終戦間際の1945年8月14日夜から翌15日未明にかけて。死者250人以上を出した米軍B29、139機による空襲の悲劇がどんなものであったのか。あと半日遅ければ命は奪われなかったのに、という痛恨の念。何としてもこの悲劇を後世に語り継いでいきたい、というその息遣いが伝わってくるもので、グランプリにふさわしい内容に心打たれたのである。
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 民主党の岡田克也新代表が枝野幸男氏を幹事長に、代表選を戦った細野豪志氏を政調会長に起用する、と発表。名古屋市の河村市長曰く「日本の政治は生活感のある人にやってほしいネ」と。その通りだと思う。文部科学省が公立小中学校の統廃合に関する手引案を公表、小学校は六学級以下、中学級は三学級以下で、統配合するかどうかの検討を自治体に求めた一方、存続させると判断した場合は情報通信技術(ICT)を活用して授業するなどの対策も示したという。
 中東から欧州各国を歴訪中の安倍首相。19日はイスラエルの国立ホロコースト記念館「ヤド・バシェム」へ。ここで概略、次のような演説を行った。
―ユダヤの人々がくぐった苦難を、全人類の遺産として残そうとする皆様の努力に、心からなる敬意を抱きます。深い悲しみを乗り越え、イスラエルの建国に尽くした人たちを前に、厳かな気持ちになりました。特定の民族を差別し、憎悪の対象とすることが、人間をどれほど残酷にするのか、そのことを学ぶことができました。
 ホロコーストを、二度と繰り返してはなりません。ヤド・バシェムに灯(とも)る「永劫の火」を導きのともしびとして、差別と戦争のない世界、人権の守られる世界の実現に向け、働き続けなければなりません。日本としても、人々の人権を守り、平和な暮らしを守るため、世界の平和と安定に、より積極的に貢献していく決意であります。先の大戦終結から70年、そしてアウシュビッツ解放以来70年でもある本年、このような悲劇を二度と繰り返させないとの決意を表明します。
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【きょうの一文・ことば】
「一緒にやっぱり、お互いに手を出しあって実現していかなければアカンね。参考になりました。いかに、にしがま線が大事か。この地域にとって、また文化が継続していかなイカンか、つくづく思っています。存続していかなアカンです。」=キャッチネットワーク制作番組「私たちのにしがま線」のなかで。にしがま線応援団の颯田洪さん
 英大衆紙サン(タブロイド版)の3㌻目には毎日、女性のヌード(トップレス)写真が掲載される。「ページ3(スリー)」と呼ばれるこの欄の人気もあって、同紙の発行部数(約220万部)は英国最大だ。しかし最近、子を持つ女性を中心に「ページ3」への反対が高まってきた。女性たちは「女性の胸で新聞を売るべきではない」と「ページ3」廃止を求め署名活動などを展開している。【ロンドン小倉孝保】=19日付毎日朝刊『〈オピニオン opinion メディア〉英大衆紙に女性が反対運動【新聞のヌード写真】』から。

【新聞テレビから】
☆『風刺画 フランス世論二分 57%「掲載されるべき」賛 否42%「信者の気分害する」』『日仏も対テロ連携一致 岸田外相 8億8000万円支援表明』『日イスラエル首脳会談 テロ対策強化で連携へ』、『蟹江殺傷 強盗目的を否定 初公判で弁護側「殺人・窃盗」主張』『事件から5年8カ月余 なぜ現場に14時間』、『大豊泰昭さん死去 51歳 元中日、強打者で活躍=急性骨髄性白血病のため名古屋市内の病院で』『木之下晃さん死去 78歳 日本に「音楽写真」=虚血性心不全のため横浜市内の病院で』『〈訃報〉「あさくま」創業者 近藤誠司氏=腹部動脈りゅう破裂のため死去。82歳』(19日付、中日夕刊)
☆『成長願い 静岡・つるし雛』、『イチロー交渉中? マーリンズ「2年」提示も』、『競走馬 エサ大丈夫 所属厩舎 添加物からカフェイン 先月の中山「ピンクブーケ」失格』(19日付、毎日夕刊)
☆『民主新代表に岡田氏 決選投票 逆転で細野氏破る』、『穏やかな一年だるまに願い 岐阜・大龍寺』、『デンソー農業支援に力 自動車技術を活用 空調制御、ハウス事業参入へ』、『知的障害児の教育体制改善 名大、モンゴルに全面協力』『17歳「中学の勉強したい」学齢過ぎても学びの場 名古屋YWCA』『義務教育年齢過ぎた子 入学相談は増加』、『白血病優芽ちゃん、天国へ 全国から善意 渡米前に容体悪化』(19日付、中日朝刊)
☆『仏スーパー襲撃 スペインに支援組織か 容疑者=スーパー立てこもり事件で射殺されたアメディ・クリバリ容疑者(32)の内縁の妻アヤト・ブメディエンヌ(26)ら= ホテル滞在記録なし』『シャルリー再増刷700万部』『トルコ国内に3000人 イスラム国と関係の疑い』、『〈卓球〉全日本選手権 石川3冠女子2人目 ダブルス 混合ダブルス シングルス制覇』『成熟の21歳 若手を圧倒』、『〈大相撲初場所〉白鵬横綱600勝』『「負けない相撲」に強さ』(19日付、毎日朝刊)
☆『19歳少年逃走劇に幕 ようじ混入・万引き動画 建造物侵入容疑で逮捕』『東京→成田→川崎→浜松→愛知→米原 移動中に次々投稿』『「犯行」偽装し撮影か』、『水道管耐震12%どまり 岐阜大教授、全国分析 阪神大震災から改善小さく』、『自衛隊の拠点強化検討 ジブチ、有事など想定 防衛省』『安保法制の転換見越す』(19日付、朝日朝刊)

一月十八日
 民主党代表選がきょう、東京都内のホテルで開かれた臨時党大会であり、岡田克也代表代行(61)が細野豪志元幹事長(43)との決選投票の結果、133対120の13票差で上回り、新しい党代表に選ばれた。
 岡田新代表の第一声は「今の民主党は国民の皆さまから信頼されていない。政権交代がある政治。これは容易ではありません。なんとか立て直していきたい。私とともに一緒に、この苦しい道を乗り切っていこうではありませんか。まずは〝オール民主〟で、しっかりした党人事をやりたい」というものだった。
 ここは岡田新体制のカジ取りに期待したい。

 日曜日。久しぶりにゆったりしたが、次女猫シロちゃんに限っては万全を期して病院へ。点滴をしてもらい、注射を打っていただいてきた。
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 世界文化遺産の岐阜県白川村の白川郷で猛吹雪のなか、昨夜、真冬の風物詩である合掌造り集落のライトアップが始まった。ライトアップは来月14日までの土、日曜日の計7回、午後5時半~7時半まで実施されるという。秋田では積雪のなか、下帯ひとつになった男たちの裸まつりが。京の都の三十三間堂では着飾った女性による弓の引き初めがあった。一方で新潟、長野では雪崩が相次ぎ4人が死亡。ヒロシマであった第20回全国都道府県対抗全国男子駅伝大会は埼玉が2時間19分14秒で初優勝。
 超高齢化社会が突き進むなか、無届けの介護ハウスが急増。こうした無届けの介護ハウスは全国で911カ所に及んでいるという。かといって、こうした介護ハウスがなければ経済的に余裕のない高齢者たちは、一体どこへいったらよいのか。深刻な問題だ。つまようじをお菓子にさし、動画配信していた動画投稿少年(19)=東京・三鷹=が今朝、JR米原駅で身柄確保された。自宅に穴を開けたスナック菓子があり動かぬ証拠に。本人はユーチューバーになり注目されたかったらしい。ともあれ、やれやれである。
 中東諸国を歴訪中の安倍首相がヨルダンでアブドラ国王と首脳会談。イラクやシリアをはじめ、イスラム国周辺からの多くの難民を受け入れているヨルダンに対して一億㌦の円借款を約束したという。シェラレオネから日本に帰国した女性(70)が発熱、念のためエボラ熱の感染有無を検査することに。日々、いろんなことが起きては消える世の中である。
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【きょうの一文・ことば】
「開放的かどうか、は解らないけど新しいスタートだな、と。でも、もう変わりません。今は、いまが幸せです。」=18日夜、東海テレビ『Mr.サンデー▽三船美佳が離婚訴訟』のなかで。離婚訴訟を起こした三船さん(32)が、高橋ジョージさん(56)に対して

【新聞テレビから】
☆『〈ダーウィンがきた 生きもの新伝説〉ヒョウ王者への道 がんばれ! ジャック』(18日夜、NHK総合)
☆『〈阪神大震災20年〉阪神大震災 20年 強く生きた【東北とともに】』『希望を 兄の生きた記憶糧に』『二つの大震災 祈り一つに 神戸で追悼の集い 遺族ら灯をともす』、『学んで備える 両陛下に決意 舞子高・防災科の大西さん』、『米軍「自衛隊核武装を」 50年代 原爆使う共同図上演習』、『パンと大福に針混入 偽計業務妨害で捜査 美濃加茂の大型店』、『名城大理事を逮捕 口論、娘の首絞めた疑い』『母殺害の疑い 73歳男を逮捕 大垣・介護疲れか』(18日付、中日朝刊)
☆『昨年の地球暑かった! 1880年以降で一番』、『阪神大震災 20年心に刻み前へ』『雪に浮かぶ合掌』、『世界史Bで正解二つ センター試験1日目終了』、『中東に2900億円支援 安倍首相 地域の安定訴え』(18日付、毎日朝刊)
☆『1・17の記憶 次代へ 阪神・淡路大震災20年』『20年 父は頑張った』『「娘の死 無駄にせず生きた」 復興住宅自治会に尽力』『忘れない 思い継ぐ 名古屋のNPOも追悼』『栄すら希望届け』、『パンと大福 針3本混入 美濃加茂の店』『つまようじパンに混入 浜松』(18日付、朝日朝刊)

一月十七日
 ♪解き放て いのちで笑え 満月の夕べ
 6434人が亡くなった、あの阪神淡路大震災から丸20年がたった。そして2011年3月11日には東日本大震災も起きた。被災した人々には言葉もない。人みな前を向いて歩くほかないのである。【満月の夕べ】のように。
        ☆        ☆
 きょうも、めまぐるしい一日だった。
 朝。少しは食べるようにはなったものの依然、食欲がイマイチの次女猫シロちゃんを二人で愛北動物病院へ。点滴と注射をしてもらって帰るや、私は社交ダンスのレッスンで各務原へ。舞は午後、イベントがあるリサイクルショップ「ミヌエット」に、と向かった。
 各務原でのレッスンは先週都合で休んだこともあり、ことしの事始めとなった。レッスンはいつものように準備運動の手足の屈伸から入ったが、なかなかどうして、このストレッチ運動が理にかなっているばかりか、かなりハード。でも、手足や腕、背筋、腹筋、腰、膝などを伸縮させていると、なんだか全身が軽くなる。不思議だ。ストレッチのあとはワルツとルンバをシャドーも含め、何度も繰り返し学んだ。

 歌の合唱から手遊び、物まね…と多彩に繰り広げられた、ちいさな音楽イベントのカット写真=「ミヌエット」店内にて
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 各務原のあとは、有志女性たちの企画による◆「笑顔でうたおう」イベントが行われている「ミヌエット」へ。イベントは既に始まっていたが、参加者で埋め尽くされた店内でボランティアの女性、林まみこさんの弾くキーボードに合わせての合唱はなごやかそのもの。楽しそうに声を出して歌う女性たちの生き生きとした姿を見るにつけ「準備が大変だったろうが、よくやっているナ」とふと、思ったりした。
 歌は〈たき火〉〈静かな湖畔〉〈みかんの花咲く丘〉など。童謡と唱歌を中心に進んだが、ボーカルの女性、田中由香さんを囲んでの合唱には、皆さんホントに笑顔で楽しそう。なかには〈夜来香(イエライシャン)〉や〈ブルーライトヨコハマ〉といった懐かしの名曲も。石田あゆみさんの物まねまで飛び出し、店内は爆笑の渦に。貴重なひとときとなった。この日は男性の姿も見られ、得意の詩吟「青葉の笛」が披露される一幕まで見られた。

 ミヌエットに顔を出したその足で、今度は地元花霞町内会の総代、副総代、会計の新旧三役の初顔合わせで町内の喫茶店へ。ここで2時間ほど、現総代を中心にこの1年間の反省もこめ打ち合わせが進んだ。私はこの1年、当初思いもしていなかった〝副総代〟という大役を仰せつかって従事させて頂いたが、地域社会の現状を少しは学ぶことが出来た。次期三役も立派な方ばかりだ。この布陣なら心配ない。
 こんなわけで、ナンダカンダと気忙しい1日が音をたてて過ぎていった。夜に入り落ち着いたところで、こうしてペンを進めている。舞は疲れ切って居間で横になったままだ。あれもこれも頑張りすぎなので少し、心配である。シロちゃんはつい先ほどまで風呂上がりの私と一緒でチーズをだいぶ食べた。
        ×        ×
 入試シーズン幕開けとなる大学入試センター試験が全国690会場で始まった。志願者数は昨年より1540人少ない55万9132人。今夜のテレビニュースによれば、ことし成人式を迎えた男性の76・3%に交際相手がいない、という。これはこれで、現代社会の若者の断面とみて良い。
 若者と言えば、つまようじや1円玉をお菓子に混入するなどして、これを悪質動画としてそのままネットに投稿した19歳少年の行方はいまだに解ってはいない。「お菓子に混入したが、いくらやってもボクは少年だから、たかだか少年院に1~2年入って終わりです」など挑発的な物言いで、不気味な存在である。
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【きょうの一文・ことば】
「震災当時は、神戸で母のおなかの中にいた。無事に産んでくれたことに感謝している。亡くなった方のご冥福を祈りたい」。=17日付、毎日夕刊写真説明から。「阪神大震災から20年。竹灯籠に分灯する新成人の岡史佳さん(19)。神戸市中央区の東遊園地で。岡さんのことば
…▼「泣く」という詩は〈ここにいる人は/一度は泣いている。/あのとき/すぐに。/あのあと/ずいぶんたって。/このあと/いつか不意に。〉で全文。難しい言葉はひとつもないが、大切な人を失った悲嘆の深さや、消えぬ追慕への想像を、読む者の心に呼びさます▼…
=17日付朝日天声人語から。神戸市に生まれ、20年前被災した詩人安水稔和さん(83)の詩「泣く」を紹介

【新聞テレビから】
☆『〝満月の夕〟震災が紡いだ歌の20年 神戸から東北へ・歌い継がれる再生の歌』(17日夜、NHK総合)
☆『〈阪神大震災20年〉涙を越えて 伝えたくてここに来た』『ママ、美容師になったよ 遺族代表銘田さん(26)』『語り部もう少し頑張る 届いた娘の形見 母「ご褒美」』『距離はあるが気持ちは一緒 東日本大震災被災地』、『現役志願率が最高 センター試験開始』、『米英、ネット監視を強化』『首脳会談 イスラム過激派対策』(17日付、中日夕刊)
☆『午前5時46分 あなたに誓う 前を向いて生きる 阪神大震災20年』『祈り 希望の炎に 同じ道歩み「おやじ、頑張るよ」 広島県警警部補 辻昌直さん(42)』『生かされた命 1・17に生まれ 壁、乗り越え成人に』『一人じゃない 宮城の遺族 共に追悼』『神戸の復興 東北に希望』、『米英対テロ連携強化 首脳会談 サイバー防衛も』、『赤軍城崎容疑者 米の刑務所釈放 日本送還へ』(17日付、毎日夕刊)
☆『阪神大震災きょう20年 街は復興 被災者なお苦悩』『6434の灯 未来へつなぐ』、『国の重要民俗文化財 長良川鵜飼漁など指定へ』『相棒と自然に溶け込む 鵜匠の技 重文指定へ』、『今秋、再び大須に笑い声』『演芸場の回収資金めど』、『「娘を誇りに思う」 東海地方 臓器提供女児の父語る』、『〈通風筒〉◇…滋賀県近江八幡市の菓子製造会社「たねや」の工場で、節分向けの縁起物菓子「富久豆」作りが最盛期を迎えている』(17日付、中日朝刊)
☆『帰還戦闘員のテロ阻止 ベルギー 一斉摘発、5地域で』『インフル警報レベル=国立感染研究所が全国の医療機関を受診したインフルエンザ患者が11日までの1週間に推計で約206万人に上ったと発表』、『朝日新聞のメール流出 PC17台、ウイルス感染』(17日付、毎日朝刊)
☆『残業代ゼロ 国が骨子案 年収1075万円以上 対象業務は調整』、『「警官殺害のテロ計画」 ベルギー当局摘発 実行の直前』(17日付、朝日朝刊)

一月十六日
 おん歳、はたちのわが家の長老、こすも・ここの方は、ここ2、3日前から食欲も出てきてだいぶ体力が回復してきた。デ、きょうは、まだまだ一向に食事をたべようとしない次女猫シロちゃんだけを連れ、朝一番で妻の舞と一緒に彼女の出勤前の時間を充て愛北動物病院へ。
 シロの場合は、大人しく受診するので、ここみたいに診療台で2人がかりで、からだを押さえつける必要もなく、治療は体重、体温測定、点滴、注射の順で進んだ。この結果、体重は2・86㌔、体温も38・8度と特に問題はなく、あとは人間のような咳が治まることと食欲が出さえすればよい。
 シロは私の風呂上がりに決まって傍らに座りチーズをおねだりするのが日課だけに食欲が戻って、またチーズをパクパクたべてくれれば回復したサインになるのだが……。いまのところ、あれほどの好物であるチーズを目の前で見せても横を向いてしまう、という状態が続いている。ただ今晩は、チーズを少しだけ食べてくれ回復の兆しあり、とみたのである。
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 6434人という尊い命を奪った、1995年1月17日早朝に起きた震度7の阪神淡路大震災。その日が再びやってくる。ケミカルシューズの町、新長田町はその後どう変貌しているのか。10万棟以上に及んだ全壊家屋、403人の焼死、あの日から20年目の朝がやってくる。話は変わるが、黒い旗をなびかせた、イラクとシリアにまたがる「イスラム国」の真の姿とは。「イスラム国」のバグダディ―最高責任者に聞いてみたい。彼らは一体、何を望んでいるのか、と。
 きょう町の喫茶店に入り、昼食をしながら読んだ日経新聞の記事。「太陽光、20円台後半へ 下げ」「大型発電 買い取り額 2段階で」「過度な集中を是正 経産省調整」という太陽光ものに、「羽田 国内LCC就航 ピーチ、夏にも台北便」といった空の便に関するもの、そして今の世のなか、何より切実な介護従事者問題に関連しての「介護職員30万人不足 25年度時点 厚労省調べ 賃上げなど対策強化へ」といった見出しが気になった。厚労省は世論の高まりのなか、2015年度からは介護職員の賃金を1人当たり平均月額1万2000円上げる賃上げを実施する、とは明言しているのだが……。
 地下鉄サリン事件「最後の裁判」が東京地裁で始まった。この日、一連のオウム事件で最後の特別手配犯だった高橋克也被告は罪状認否で「まかれたものがサリンだとは知らなかった。殺害の共謀はない」と述べ、無罪を主張したという。
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【きょうの一文・ことば】
……
 生き残って焦土に立ち尽くしている大人たちは、ほとんど泣いていた。だが、父親は嬉しそうな顔をしており、私も戦争が終わったという事実がとても嬉しかった。これからは好きな本を存分に読めるとおもうだけで、心身が弾み立った。
……
=16日付中日夕刊『この道 作家森村誠一 焦土の光⑩』から

【新聞テレビから】
☆『脳死女児の両親「感謝」 東海地方 葬儀後取材に応じる』『小さなひつぎにお別れ』、『南場氏初女性オーナー プロ野球DeNA創業者』、『ベルギーテロ計画摘発 銃撃戦 過激派2人射殺』、『オウム高橋被告無罪主張 地下鉄事件「サリンと知らず」』、『美濃加茂贈賄業者に実刑=懲役4年= 地裁判決 市長へ30万円認定』(16日付、中日夕刊)
☆『南海トラフ津波火災 22都府県270件』『名大予測 静岡県が最多』、『鳥羽市海女養成へ 国の制度活用 都市部の女性募集』『減少、高齢化に歯止め』、『五輪通訳育成へ 7外語大が連携 名古屋外語大などボランティア』、『作業船沈没20人超不明 中国 試運転中、日本人男性も』(16日付、毎日夕刊)
☆『飛騨・三寺まいり 良縁に巡り合えたら』、『アオキーズと遺族和解 過労死訴訟で謝罪、解決金』『「死後生まれた娘 夫は見られない』、『〈訃報〉核廃絶を訴えた米爆撃機機長トーマス・カートライト氏=米西部ユタ州の自宅で逝去。90歳』、『〈阪神大震災〉再び愛が生まれた日 恋人失った大垣の音楽家「夫婦で歌い続ける」』『7世紀舒明天皇陵か 奈良・明日香村 一辺五〇㍍超 巨大方墳』、『阿川佐和子さん 明治村村長に』(16日付、中日朝刊)
☆『キューバ渡航制限緩和 金融制裁も 米政府きょうから』、『太陽光価格引き下げ 電力買い取り経産省検討』、『仏襲撃共犯の男浮上 スーパーで運転手役』、『紫綬褒章を競売パフォーマンス サザンの桑田さんが「お詫び」 「反日的」と抗議「配慮足りず反省」』(16日付、毎日朝刊)
☆『〈時時刻刻〉フランス不寛容の影 「テロ礼賛」芸人拘束物議―「表現の自由」線引きどこに』『モスクに発砲・放火頻発―イスラム憎悪おびえる移民』『ローマ法王「他人の信仰、侮辱してはならぬ」 表現の自由「限界ある」』『アルカイダ系犯行声明 米「本物と断定」、調査』、『岡山で鳥インフル 今冬4例目 20万羽殺処分へ』、『中国下請けで違法労働 月300時間 ユニクロ、是正へ』(16日付、朝日朝刊)

一月十五日
 ここ尾張地方には殆んど1日中、土砂降りに近い雨が降り注いだ。そんななか、きょうも朝一番で猫ちゃんふたりを愛北動物病院へ。帰宅したその足で社交ダンスのレッスン会場へ、と急いだ。第152回芥川賞と直木賞の選考会が行われ、芥川賞は小野正嗣さん(44)の「九年前の祈り」が、直木賞は西加奈子さん(37)の「サラバ!」(小学館)が、それぞれ決まった。
        ☆        ☆
 今宵は一昨年の秋、カトマンズ町中の日本料理の店で偶然お会いした平山奈津美さん(26歳、安城市出身)とJR名古屋駅ツインタワー内レストラン街にある和食の店「加賀屋」で久しぶりに再会、楽しく有意義なひとときを過ごした。お会いした当時、彼女はヒマラヤ山麓に1カ月ほど滞在、トレッキング中で世界旅行の途次にもあった。「せっかく会ったのだから。日本に無事、帰ったら帰国祝賀会をしよう」と互いに会うことにしていたためで、その約束が実現したというわけである。
 平山さん、すなわち百獣の王のライオンはじめ、猫や犬など動物が大好きな若き女性、〝なっちゃん〟の本来の仕事は動物看護師。ご両親に見守られた温かい家庭環境のなか、次なる目的はカナダのバンクーバーで世界の動物看護師としての扉を開きたいと話すなっちゃん。彼女からは動物たちの病気についても「歳を取ると、腎臓病になりやすくなるので注意してほしい」など多くを教えられたばかりか、彼女の限りなき夢を聞くうち、私までが青春時代の夢を追っかけている錯覚にとらわれた。何といってもたくましいところは、陸路による各国の大地を踏みしめながらの世界一周がいまなお継続中だ、ということ(既に53カ国を訪問)。そのつど日本でお金を貯え、自らの目標を目指すという方法で見上げたものだ。
 かつて学校建設にボランティアとして長期滞在したことがあるカンボジアの学校祭に招かれているので近々出かけてしばらく滞在、夏にはバンクーバーに飛び、ここで現地の動物病院で看護師としての全てを学んできたいデス、とのことだった。「加賀屋」では、中日ドラゴンズ公式ファンクラブの会報編集担当として在職中大変おせわになり、選手のイラストを書かせれば天下一品のタケチ(武智)さんにもお会いできた。タケチさんは相変わらずステキな装いで和服姿がとてもお似合いで、よりいっそう艶やかになられた気がする。いずれにせよ、まだまだ若い〝なっちゃん〟には、この先、カナダでしばらく腰を落ち着かせて世界の動物看護師としての新しい道を切り開いてほしい。むろん、世界を知る熟達の旅人にもなって世界の友好と平和に貢献してほしく思う。
 帰りの列車の時間まで駅近くのカラオケで時を過ごしたが綾香や中島みゆきの歌を晴れ晴れした表情で次々と歌う姿には私までが刺激され、大きな気持ちが膨らんだのである。晴れ晴れといえば日中ずっと冷え冷えとした強い雨が降っていたが夕方、名古屋に向かう名鉄電車に乗っている間に、車窓右前方に真っ赤な夕日が立ち上がり、その射光がまぶしいほどに私の全身を貫いてきた。これは一体、なんだったのか。
 この話を〝なっちゃん〟にすると、「アタシ、晴れ女だから」と自信ありげな言葉がかえってきた。「アタシ、晴れ女よ」は妻の舞の口癖でもあり、少し小柄な〝なっちゃん〟を見るにつけ、私の頭にはふと若いころの舞のあの笑顔が甦りもした。

 私はこの日の夕日をメモ帳に次のように記したのである。
―それまで真っ暗だった車内が突然、明るくなった。何事かと顔をあげると、車窓の右手前方に雲を破って真っ赤な夕日が急スピードでその姿を現してきた。それまで、そら一面に重く垂れこめ、のしかかるようにしていた厚い雲がみるみる赤い真円に融かされていったのである。私は射光に目を細め、自身の世界に新しい光りが射し始めたような、そんな予感を感じていた。……
        ×        ×
 佐藤元首相が五十年前、沖縄訪問時の演説内容を米国の圧力で一部修正していたという。さもありなむ、か。阪神淡路大震災から17日で満20年になる神戸市長田区。その被災地で大規模開発が進み返って仇に。復興が進むどころか、大変な苦渋を、地元の人たちに与えているという。20年前、新聞社の大垣支局長だった私は管内でもないのに大震災の発生まもなく神戸に飛び、被災地の現状をつぶさに見て回ったことがあるだけに、未消化の復興災害には心が痛む。大規模開発でシャッター街になってしまった大正筋商店街の教訓こそ、今後生かされなければならない。
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【きょうの一文・ことば】
「私はサッカーの話しかしない」=15日オーストラリアのブリスベンで。サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(56)がスペイン・リーグ時代の八百長疑惑の告発が裁判所に受理された、との報道についての記者団の質問に対して

【新聞テレビから】
☆『〈阪神大震災20年〉独居死 少なくとも1097人 仮設、復興住宅』、『米圧力 首相が演説修正 65年に佐藤氏 沖縄で「基地重要」』、『75歳以上のドライバー 認知症疑いで診断義務化へ』、『現新2氏届け出 愛知知事選 来月1日投開票』、『竜戦士雪辱へ 合同自主トレ開始』(15日付、中日夕刊)
☆『70分 緊迫の交信記録 地下鉄サリン事件直後 警視庁公開』、『「アート目的で」43歳容疑者逮捕 道路標識勝手に改変』、『神奈川女性遺体元交際相手逮捕 遺棄容疑』、『自殺者5年連続減 昨年2万5374人 震災関連は減少へ』(15日付、毎日夕刊)
☆『〈阪神大震災20年〉拝啓今では母になりました。 豊橋・桜丘高「孫頼りの会」交流続く』、『歳出最大 防衛費重視』『15年度予算案96兆3420億円決定』『15年度予算案決定 地方創生戸惑う自治体』『「波に乗る」「現実見て』、『ミライ受注1000台突破』、『職員給与引き上げ発表 河村市長 課長級以上は据え置き』(15日付、中日朝刊)
☆『最新号 すぐ完売 仏週刊紙=仏週刊紙「シャルリエブド」襲撃事件から1週間を迎えた14日、同紙は表紙にイスラム教預言者ムハンマド(マホメット)の姿を掲載した最新号を発行、反響の大きさを予測して通常の6万部から300万部に増刷したが、あっという間に売り切れた。同紙はさらに200万部の増刷を決めたという』、『15年度予算案閣議決定 生活支援実感薄く 2年連続最大96.3兆円』、『アギーレ監督の告発受理 スペイン裁判所』、『渡辺喜美氏を不起訴 虚偽記載 一部支出は「違法」 東京地検』『うちわ配布 松島前法相も不起訴』(15日付、毎日朝刊)
☆『風刺画再びイスラム反発 仏紙発売に長蛇の列』、『愛知知事選きょう告示 投票率注目』、『96.3兆円予算 膨らむ借金』『新規国債発行減でも残高増 新年度案決定』『〈視点〉「勝ち組」優遇 偏る分配』、『名古屋市に「子殺害」メール HPに届く 市内389校、17万人影響』、『夫を殺害の疑い 前橋・殺傷事件 容疑者再逮捕へ』(15日付、朝日朝刊)

一月十四日
 けさの中日新聞(東京新聞)朝刊の報道によれば、エジプトでイスラム教スンニ派の権威とされる最高イスラム法官が13日、次号で預言者ムハンマドの新たな風刺画を掲載するとしているフランスの風刺週刊紙「シャルリエブド」に対して「世界のイスラム教徒への挑発だ」と批判する声明を出したという。表現の自由も分かるが、「シャルリエブド」はいま少しイスラム教の立場に立って考えてみることも大切だ。

 昨夜は久しぶりに早く零時前後には床へ。舞も珍しく私より先に床に着いた。きのう江南厚生病院で脳外科の若手担当医師から愛の一撃(口撃)を食らったためで、二人とも医師の忠告をすなおに受け入れてのことである。案外、私たちは単純、単細胞なのだ。おかげで一夜明けて測った舞の血圧は、ふつうよりは少し高い程度で恐れるほどではなく、まずまず。睡眠が体力や健康の保持にいかに大切であるか、を思い知った。

 そうは言うものの、きょうも朝から慌ただしかった。というのは、ここ2、3日、再三のクシャミに加え食欲の著しい減退が目立ち、お姉さんそっくりの症状になってしまった次女猫(シロちゃん)も長女猫(こすも・ここ)と一緒に診てもらおう、ということになったためで嫌がる〝ふたりの娘〟を車に乗せるのに、ひと苦労し近くの愛北動物病院へ。舞はいったん帰ってからの「ミヌエット」への出勤で相変わらず多忙な1日となった。
 デ、容体はといえば。こすも・ここは、このところ少しずつ元気が回復(かといって、体重2・62㌔、体温37度)してきてはいるが、体重は減るばかりでなかなか増えない。シロの方はここ一、二日食欲こそないが、体温は38度5分と、健康な猫ちゃんと変わらなかった。体重はここより少し重く2・82㌔。いずれにせよ、二人の回復を願うばかりである。
        ×        ×
 新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が皇居・宮殿「松の間」であり、天皇、皇后両陛下と皇族方、そして「本」をお題に全国から寄せられた28061首の応募の中から選ばれた一般の入選者(10人)の歌が詠み上げられた。天皇陛下の歌は ♪夕やみの せまる田に入り 稔りたる 稲の根本に カマをあてがふ、皇后陛下は♪来し方に本とふ文の林ありてその下陰に幾度いこひし、だった。
「世界で金利の低下が止まらない。……急速な原油安を起点に先進国で物価の上昇が鈍っており、歴史的な金利低下に拍車がかかっている。」とは、本日付の日本経済新聞である。 

 一方で、新年度の国の当初予算は96兆3420億。うち社会保障費に31兆5297万円が充てられるというが、さてどうなるのか。
 アフリカのナイジェリア北東部で10歳前後の少女2人が爆発物をからだに巻き付けられ相次いで爆死した、との自爆テロのニュースが世界の波紋を広げている。イスラム過激派組織の「ボコ・ハラム」が、少女らを人間爆弾にしたとの見方が強いが、西洋の教育を敵視する組織は昨年、200人以上の少女たちを誘拐。シエラレオネでは制服のまま拉致された少女が、その後銃を持たされ兵士にさせられたという。こんなことがあっていいものか。
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【きょうの一文・ことば】
「表現の自由は、条件や制限がついたものではない」「私たちはようやくこの表紙を見つけた。これが私たちの表紙だ」「(ムハンマドについては)また描いたことは申し訳ないが、私たちの描いたムハンマドは涙を流す一人の人物だ」=14日付毎日夕刊『「表現の自由 制限ない」』『仏週刊紙会見 風刺に理解求める』の記事のなかで。仏週刊紙「シャルリエブド」テロ事件で14日発行された特別号の表紙でイスラム教預言者ムハンマド(マホメット)の風刺画を描いた風刺画家ルス氏がパリ市内で行った記者会見で語ったことば

【新聞テレビから】
☆『〈歴史秘話ヒストリア〉18世紀ヨーロッパ・リスボンの巨大地震=後世ヒーローとされるポンバル侯爵が最大の危機を乗り越えた。地震発生によって世界は1つになった』(14日夜、NHK総合)
☆『歳出過去最大96兆3420億円 15年度予算案を決定』『子育て支援給付金継続』『〈解説〉防衛・外交「安倍色」濃く』、『河村市長給与上げ容認 名古屋市職員 係長級以下に限定』、『奥西死刑囚側が特別抗告』、『名古屋市に殺害予告メール』『児童・生徒ら校内待機』、『3ベトナム人再逮捕 愛知県警 トラックなど窃盗容疑』(14日付、中日夕刊)
☆『こだわりの雛いかが 名古屋=最近は三段飾りで、35万~40万円のひな人形の注文が多いという』、『来年度予算案決定 社会保障増で過去最大 税収24年ぶり高水準』、『NY原油続落 終値45㌦台に 5年9カ月ぶり』、『歌会始「本」を題に』、『片山幽雪さん死去 84歳 人間国宝、能楽界の重鎮』(14日付、毎日夕刊)
☆『美浜2基廃炉固める 1、2号機 関電、地元調整へ』『年度内に正式決定』、『生保悪用 6000万円脱税疑い 名古屋国税局 メーカーを告発』『逆養老保険 節税効果で人気 税務トラブルも』、『過剰採掘2人聴取へ 豊田の崩落危機で県警』(14日付、中日朝刊)
☆『金利低下 原油安で拍車』『日米欧 物価に下押し圧力』『市場、行き過ぎも』(14日付、日経朝刊)
☆『〈うたものがたり 阪神大震災20年㊤〉「見上げてごらん夜の星を」 小さな星と歩んでる 1歳長男失った女性看護師』、『首相真珠湾訪問を検討 大型連休、訪米で調整』、『仏週刊紙襲撃1週間 「言論の自由」に賛否』『特別号また風刺画』、『子供の返還求めタイ政府を提訴 「代理出産」男性側』、『■愛知県警名乗り子供殺害予告メール』(14日付、毎日朝刊)
☆『厳冬の使者 早めの接岸=北海道網走沖のオホーツク海にあった流氷が13日、強い北西の風に吹かれ、知床半島の根元部分に接岸した=』、『排斥と寛容 揺れる欧州』『イスラム巡りデモ対立』、『大阪都5月住民投票』『構想案決定 市を特別区に再編』『賛成 有効票の過半数条件』(14日付、朝日朝刊)

一月十三日
 きょうも、ハードな1日だった。
 例によって、あさ一番で長女猫(こすも・ここ)を近くの愛北動物病院へ妻の舞と一緒に連れていき治療してもらったあとは、江南厚生病院へ。舞の術後の定期受診のためだが、このところの多忙と寒さも手伝ってか、彼女の血圧は相変わらず高めに推移。けさはかなり高く、しばらくして今一度測ったが、さらに高くなるありさまだった。 
 診察では「ホント言うと、この人にはもっと早く寝てほしいのに。毎晩午前2時前後がふつうで、どうしても私まで遅くなってしまう。ほかに町内会の役(班長)で各種もろもろの連絡=月一回の市広報などの各戸配布含む=や神社の寄付金集めなどにも振り回されて…。あげくに、このところは連日、猫ちゃんの動物病院通いと介護などで、忙しすぎました。だから」と私を横目に、ひと言。(こればかりでない。ほかに私がほとんど、しようとはしない洗濯や料理などの家事、舞の店「ミヌエット」の切り盛りやイベントの準備、俳句・短歌の創作など、傍目で見ていてもそれこそ強行スケジュールの連続である)
 この言葉に脳外科担当の若きその医師は、私を厳しい視線でチラリと見ながら「毎日午前2時は遅すぎます。もうお二人とも60歳を超えておいでなのだから。毎晩、もっと早く休んでいただかなければ。何より生活習慣をかえる努力をしてください。奥さまは、以前にも(脳内出血などで)何度も倒れた前科がおありなのだから、十分注意していただかないと。これからは早く休んで、生活習慣をあらためてください。デなければ、いつ、また襲われるか分かりませんよ。ご主人が早く寝ることです」ときっぱり。患者のことを真剣に心配してくださる、その毅然とした姿勢に内心、感心しつつ「じゃあ、きょうから努力してみます」と思わず返事をさせられていた。

 あらためて、もの皆全て現役の記者時代からの狼藉そのままの私に責任がある。心しなければ、と反省させられた。病院の帰りは、スーパーでの買い物につき合わされ帰宅したその足で今度は名古屋へ。ことし初の横笛のレッスンに出向いたが、師匠からは姿勢よく笛をふくことの大切さをあらためて教えられた。そのためにも、暗譜は重要だとも力説された。
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 ちょうど70年前のきょう、太平洋戦争末期の1946年1月13日未明に愛知県三河地方に最大震度7の〝三河大地震〟が起き、2300人余が亡くなった。当時の地震学者によれば、現地に入ったらスパイ扱いされ、戦時中の報道管制のもと、詳しい情報は伝えられなかったという。全容が明らかになったのは30年後のことだった。
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【きょうの一文・ことば】
「漫才師である以上、面白い漫才をすることが絶対的な使命であることは当然であって、あらゆる日常の行動は全て漫才のためにあんねん。だから、お前の行動の全ては既に漫才の1部やねん。漫才は面白いことを想像できる人のものではなく、偽りのない純正の人間の姿を晒すもんやねん。つまりは賢い、には出来ひんくて、本物の阿呆と自分は真っ当であると信じている阿呆によってのみ実現できるもんやねん」=文學界2月号又吉直樹デビュー中篇「火花」から抜粋

【新聞テレビから】
☆『〈世界街歩き〉 神秘カトマンズ旧市街巡り 癒やしの古都ネパール 絶景世界遺産の寺院群』(13日夜、NHKBSプレリアム)
☆『預言者風刺今週号でも パリ厳戒続く 仏紙、過激派刺激は必至』、『賀川氏「とても光栄」 90歳記者 FIFA(国際サッカー連盟)会長賞』、『津波犠牲教習所の責任 仙台地裁判決 26人に19憶円賠償』『遺族「子どもに報告できる」 津波訴訟判決 教習所に謝罪求める』、『超音波で物質空中固定 名工大など開発 どこでもスクリーン』(13日付、中日夕刊)
☆『ロナルド2年連続受賞 FIFA(国際サッカー連盟)バロンドール=男子の2014年世界年間最優秀選手= 欧州CL17ゴール』『仏テロ犠牲の漫画家 元九大講師と交流 残ったスケッチ 悲痛』『福岡で同胞ら追悼 極右台頭など懸念』『米軍ツィッターに脅迫文 「イスラム国」サイバー攻撃か』、『〈チェック〉充実の米アカデミー生活 錦織磨く「猛者の群れ」』『広大敷地で練習漬け 全豪へ万全』(13日付、毎日夕刊)
☆『「言論の自由を」 370万人』、『〈阪神大震災20年〉心復興 笑わなあかん』『桂あやめさん 母失い高座、思い貫く』、『〈まん延危険ドラッグ〉「違法性知らぬ」否認次々』『公判で攻防激化 検察「罪逃れの弁解」』、『星稜校全国(高校サッカー)V 不在乗り越え成長』『病室の監督のため一丸』『決勝弾 陰の努力実った 碧南出身 森山選手、仲間に感謝』(13日付、中日朝刊)
☆『世界で反テロ行進 全仏「史上最大」370万人』『仏軍1万人 国内警備』、『来年度予算案96兆3400億円 過去最大 新規国債40兆円切る』(13日付、毎日朝刊)
☆『復興の街20歳 誓い新た=神戸市兵庫区のノエビアスタジアム神戸で』、『細野・岡田氏 議員票競る』『民主代表選 決選投票の見方強まる』、『GDP成長 今年度0・5%減 政府見通し消費落ち込む』『来年度は1・5%増』(13日付、朝日朝刊)

一月十二日
 月曜日。成人の日。休日である。

 きょうは思いがけず、嬉しいことがあった。
 というのは、あの〝カトマンズのおしんさん〟で知られ、ネパール人の夫と死別してからも三人のお子さんを育て、かつ日本語学校を経営する一方、日本向けの放送・ニッポンチョウタリのオーナー兼アナウンサーとして活躍されるポカレル本田明美さんに、この世で初めてお会いすることが出来た、夢のような話が現実に降って湧いたのである。

 午前中、まだまだ苦しそうにしているわが家の愛猫こすも・ここを妻と二人で動物病院へ。帰宅し昼食後にパソコンをチェックすると、「ポカレル本田明美さんからの新着メッセージです」の文字が目に飛び込んだ。「一体、何事か」と画面をクリックすると、なんと「急用で、帰国中です。今、名古屋市内ですが…。本日、関西方面へ移動します。」とあるではないか。
 私はその場でまるで映画のシーンでもあるかの如く、スックと立ちあがり、気がついたら明美さんに電話を入れていた。「急で申し訳ありません。せっかく名古屋まできたので、イガミゴンタさんにせめて連絡だけでも、とさせて頂きました。これから名鉄のレストラン街で食事をして、関西へ向かいます」とのことだ。
 私はその声を聞くや「いまから向かいます」と家を飛び出し、ポカレル本田さんたちが食事を終え車で出発する直前のところを、それこそ滑り込みセーフでお会いできたのである。彼女はネパールのカトマンズで日本向けのラジオ放送・ニッポンチョウタリを週に一回、月曜日に放送しているカトマンズの超売れっ子アナウンサーだけに、一度お会いしたいとは思っていた。でもまさか、こうした形でお会いできたとは。連絡を知ると同時に、思い切って電話し図々しいとは思いつつも名駅まで駆け付け本当によかったと思っている。

 こんなわけで、私たちは運命的な出会いをしたのである。わずか30~40分ほどの短い間だったが、私たちは時間の許す範囲内で名鉄本館1階の休憩所でいろいろと話し合った。二人はフェイスブックでのやり取りで互いに互いのことをある程度は知っていただけに会話は弾み思った以上にスムーズに流れた。昨年私が作詞した詩が恋歌〈ラブバード・カトマンズ(作曲は張柳春さん)〉に生まれ変わった話や、ポカレルさんがカトマンズからの日本向け放送で活躍されていること―など、話は尽きなかったが、彼女はその場で私に恋歌が誕生するに至ったいきさつなどについてインタビュー、その機転の速さには舌を巻いたのである。
 いずれにせよ、これまでずっと会いたく思っていたポカレル本田明美さんが思わぬ日に私の前に登場。どちらかと言えば苦手なフェイスブック交流のよしみもあって、このようにお会いすることが出来、きょうは夢心地の1日となったのである。
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 昨夜のパリ共和国広場。フランスのオランド大統領はじめ、キャメロン英首相、メルケル独首相、EUのトゥスク大統領、ほかにイスラエルのネタニヤフ首相、マリのケイタ大統領、パレスチナ自治政府のアッバス議長ら50カ国以上の首脳が参列し大規模なテロに対する抗議デモ行進が行われ、パリだけでも160万人の市民が参加。リヨンやマルセイユでの行進も含めたら実に370万人が行進し、テロ根絶を願って被害者に祈りをささげたという。
 京都ではしめ縄飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われ、参列した人々の間では併せて、ことしの無病息災を祈る姿が目立った。日本国の新年度総予算は、どうやら96兆3400億円台で治まりそうだ、とは政府の試算。「介護報酬はマイナス2・27%、2270億円の削減となるが、介護職員の賃金は月額1万2000円アップだ」と少し分かりづらい。地方交付税の上乗せ措置も減額されるという。
 三重県尾鷲市では、きょう古式捕鯨を再現するハラソ祭りが海上で勇壮に行われ、男たちの〝ハラソ、ハラソ〟の掛け声が海上に威勢よく流れた。小雪が舞うなか、「刃刺」の銛を扱うしぐさがひと際光ったという。ナイジェリアではボコ・ハラムによる少女の自爆テロが2日続けて発生、多くの人の命が奪われた。いつになったら、こうした不幸の連鎖はなくなるのか。
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【きょうの一文・ことば】
 命を粗末にする時代になってしまった。これは、どうしてなのか。政治が役人に負けてしまっている。政治の機能がなくなってしまっている。役所も政治家も何をしているのかね。実効のあることをしてくれればよいものを。仮設住宅では何人もの自死者が出ている。=12日夜のテレビ番組『佐藤しのぶ出逢いのハーモニー』から。政治支援グループ「いのちの党」代表・菅原文太さん(故人)

【新聞テレビから】
☆『バイオ燃料搾りかすで除染 コスト低減』『名古屋の企業 活性炭がセシウム吸着』、『四十カ国首脳100万人とデモ』『対テロ、パリ行進』、『佐賀知事選与党敗北 保守分裂、山口氏が初当選』、『犬山城下町で火災 飲食店や民家など数軒』(12日付、中日朝刊)
☆『大人、自覚の一歩 東海各地で成人式』『青学・安藤選手 祝福攻めに照れ』、『愛知知事選 現職与野党相乗り 5人乱立の前回と1変』『共産推薦新人と一騎打ち』、『過疎地で移動給油車 政府、実証実験へ 予算案に開発費』(12日付、毎日朝刊)
☆『〈大相撲初場所初日国技館〉遠藤、逸ノ城に完勝』『巧みな立ち合い光る』、『過激派、活発化の恐れ 仏襲撃事件に〝称賛〟続々』『イスラムへの攻撃に「警告」』(12日付、朝日朝刊)

一月十一日
 「まだまだ負けません」と闘病中の長女猫こすも・ここ(左)。右は心配して「お姉ちゃん、早く元気に」と励ます次女猫シロちゃん=11日夕、自宅で写す
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 日曜日の休日。本当はいつまでも大の字となり寝ていたいところだが。午前中、わが家の長老でもある愛猫こすも・ここを車に乗せ、二人で動物病院へ。診察では相変わらず牙を剥いて医師を手こずらせたが、なんとか点滴と注射をしてもらうことが出来た。
 きょうのこすも・ここは順番を待つ間、待合室でネットから顔だけ出し、自分と同じ患者仲間である犬や猫の顔を神妙な顔で見ていたが、何か思うところがあったに違いない。それでも、飼い主の欲目もあってか、美人度では負けない点をあらためて確認したのである。実際「お宅の猫、ほんとに20歳ですか。とてもそんなには見えない。信じられない。かわいい猫ちゃんですね」と言われると悪い気はしない。
 こすも・ここの受診後は「アピタで駅弁大会やっているから、早く行かないと売り切れてしまうよ」との厳命でその足でアピタへ。いったん帰ってしばらく休んだあと、こんどは木曽川の向こう側の笠松競馬場へと向かった。舞が何を思ってか、今年に入り「笠松へ行ってみたい」を口癖にしていたからで、運転の続行は私には少々ハードではあったが、愛岐大橋を渡ったあとは左折し堤防道路をひた走った。

 笠松競馬場へは不思議と私自身、まだ行ったことがなかったこともあり内心行ってみたい気がしていたことは確かだ。それよりも「どうせ、私は猫ちゃんたちと舞のために生きているようなものだから」と自身に言いきかせ、半分あきらめての遠征となった。
 笠松競馬場へは40~50分ほどで着いた。行って良かった、というのが実感だ。きょうはレースこそなかったが、場外馬券売り場には、あちらこちらで人々が群らがり、その雰囲気はどういってよいか、庶民の吐息そのもののようにも感じられた。感激したのは笠松育ちの名馬オグリキャップ=昭和60年3月27日、北海道三石町で出生。笠松デビューは同62年5月。中央デビューは63年3月。平成2年12月23日には有馬記念で優勝(武豊騎乗)。中央の収得賞金は20戦12勝で8億8970万2000円。東海公営は12戦10勝同2281万円=の等身大の記念像に会えたことだった。
 そして。何よりも馬の前に立ち尽くしたまま満足そうな舞を見たとき、「あぁ~、これだったのか。オグリキャップに会いたかったんだ」と直感。少々きつくはあったが、舞の嬉しそうな顔を見て「よかったな」と思った次第である。

 オグリキャップの記念馬像と、優しいまなざし
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 競輪競馬といえば、新聞社の大垣、一宮支局時代には大垣、一宮の両競輪場、大津支局にいた時はびわ湖競艇や栗東にある日本中央競馬会のトレセン(トレーニングセンター)を見学したことはあるが、随分久しぶりになる。いつも思うことだが、私は馬券云々よりもザワザワと人々が場内を歩き回る、その風情が好きだった。舞は私に書くきっかけを与えてくれ、同時に自身の俳句や短歌創作のヒントを得られれば、と思ったから「行きたい」と言ったのでは。そんな気がする。いずれにせよ、ふたりで食べたオデンも最高の味、創作活動で壁にぶち当たったときなど、またふらりと来てみたい、と思ったのである。
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 あすの成人式に先だち、東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町で成人式が行われ、テレビニュースで〈亡き父へ〉〈亡き娘に〉の視点で父を失い成人式を迎えた若者、式を迎えるはずだった娘さんに先だたれた父親のことが報じられていた。立派に成人した若者が、亡き父の教えを胸にこの先も逞しく生きていきたい、と誓う姿には思わず、涙があふれてやまなかった。
 無残極まるテロの起きたフランスのパリでは今夜遅くから数十万人以上の市民が出て大規模なデモ行進が行われている、という。行進には英国のキャメロン首相ら40カ国以上の首脳も参加。共和国広場に19世紀に建立されたマリアンヌ像を仰ぎながら、〈自由と平等、博愛〉の精神を訴えて行進。いかにもフランスらしい。テロは断じて許されるべきではない。
 政府は総額96兆3000~4000億円に及ぶ新年度一般会計予算の最終調整に入っている。気になるのは介護報酬の改定だが、どうやら全体で2・27%の引き下げになりそうだ。また防衛予算も3年連続の上昇でオスプレイや国産の新型哨戒機の新たな導入など軍備増強だけでも5兆円近くになりそうだという。全国女子駅伝は大阪が優勝、愛知は4位だった。
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【きょうの一文・ことば】
 稲熊詩乃さんの「雲さーん」は、写真から飛び出してきそうなほど開放感いっぱいの子ども。アニメの空に浮かぶ雲のシーンが大好きで、空が広がる芝生広場で浮かんだ雲にテンションも最高潮です。……(田島直樹)=10日付中日夕刊『みんなのアルバム』の中の【〈ふぁいんだ〉雲を見付けて大興奮】から。

♪オグリキャップよ 君のひたむきさ
 君のあの走りは 多くの人々に
 夢と鼓動を 与えてくれた
 素晴らしい君を 永遠に讃えたい
 =笠松競馬場内に立つオグリキャップ記念像の碑文〈オグリキャップに捧げる〉から。
オグリキャップ記念像建設実行委員会(1992年2月11日)

【新聞テレビから】
☆『〈ダーウィンが来た!〉日本縦断2000㌔の旅! 〝渡りチョウ(アサキマダラ)〟を追え』(11日夜、NHK総合)
☆『〈災前の策 〝災後〟20年阪神・淡路に学ぶ〉①共助 「こんにちは」で始まる』、『仏テロ17人犠牲 欧州各地に「予備軍」 3容疑者射殺』『アルカイダ系が新たな攻撃警告』、『岐阜県美濃加茂市で「坪内逍遥大賞」が、吉永小百合さんに贈られた』(11日付、中日朝刊)
☆『仏連続テロ 現場から武器多数 国際組織が支援か』『過激派の温床 拡散』、『〈Sストーリー〉出会いに生かされた―阪神大震災 母の20年』、『「風の電話」負けない 震災遺族ら癒やす 岩手 強風で倒壊、利用者ら再建』、『相続税不安にお答え 課税対象増加 国と税理士会協力』、『吉行あぐりさん死去 107歳 淳之介、和子さんの母』(11日付、毎日朝刊)
☆『樹氷キラリ=冷え込みが続く中、三重・滋賀両県にまたがる御在所岳(1212㍍)山頂一帯では見事な樹氷が広がり、訪れた観光客らを喜ばせている』、『〈最後の裁判。16日から〉オウムに幸せ奪われ20年 サリン被害心身に後遺症』、『菜の花まつり 田原で幕開け』(11日付、朝日朝刊)

一月十日
 朝から八方ふさがり、いや八方破れといった方がよいか。そんな一日だった。
 朝、起床するも(もっとも、昨夜はあれこれすべきことがあって、それこそ少ししか寝てはいないのだが。)、やはり愛猫こすも・ここの様子がおかしい。衰弱がさらに進んだようで、動くのがつらそうで食事もまったく摂ろうとしない。おまけに全身を揺らせて苦しそうなクシャミを何度も続けてしたり、喉や鼻をゼイゼイさせている。何よりも元気がないのだ。
 デ、妻の舞と二人、朝一番で近くの動物病院へ。嫌がる彼女を抑え込んで、やっとのことで点滴と注射を打ってもらって帰宅=この日、彼女の体重は先日の3・16㌔から2・96㌔にまで減っていた。体温も猫の平熱38度代をかなり下回る36・5~36・9度で、医師は「温かくして抵抗力をつけてあげなければ。猫ちゃんの体温が低いということは、それだけ体力が衰弱してきている、ということです。あすの日曜日も午前10時までは診療していますので。連れてきてください。何しろ、超高齢なのだから。このまま一気に衰弱することだって、ありえます。みんなで助けてあげなければ」の弁=。
 合間を縫ってまだ手つかずだった本欄【生きてゆく人間花たち】の編集アップを心がけるが、なかなか管理画面が現れない。デ、ここはそのままにして毎週土曜日の社交ダンスのレッスンに、と家を岐阜へと飛び出そうとした矢先、こんどは昨夜、いやけさ未明と言った方が正しいだろう、遅く帰った末っ子の息子が「鞄をどこかに失くしてきちゃった」ときた。じゃあ、昨夜歩いたあとを辿ってみよ、というわけで彼を駅まで車で送ることに。おまけに、ここのところ頑張って書き上げた小説のテキスト化がどうしてもうまく出来ず、とうとう断念(夜遅く息子たちに教えられて、やっと方法が分かった)。「熱砂」本欄のアップには何とかこぎつけたものの、こんな非常事態では「とても社交ダンスどころではない」と判断、こちらは欠席することとした。
 というわけで、なんともドタバタした一日が駆け抜けていったのである。幸い、息子の大切な鞄はその後出てきた。何よりである。本欄のアップも出来たので、みえない神に感謝、といったところだ。きょうは、ここらで終わりとしたい。また新しい朝がやってくるだろうから、そちらに期待したい。

【きょうの一文。ことば】
 鞄を失くしたって。あなたも、昔よく忘れたよ。何度取材バッグを忘れてきたか知れやしない。飲み助なんだから。きまって酔っており気が気でなかった。携帯をバスや出先に忘れてきたことだって、始終だよ。=10日夜、自宅にて。妻が私に向かって

【新聞テレビから】
☆『仏テロ3容疑者射殺 立てこもり2カ所突入 スーパー店内4遺体』『イスラム過激派との連帯主張 2現場の容疑者』、『目難病にプラズマ効果 名大 照射液体で症状抑制』、『ピケティ経済書上々 分厚く難解…でもベストセラー』、『ブチコ圧巻の初勝利 京都競馬、後続に8馬身差』、『ソウル近郊マンション火災 3人死亡97人負傷』(10日付、中日夕刊)
☆『兵庫の復興住宅 昨年、40人孤独死 阪神大震災被災者』、『介護報酬2・27%減額 政府最終調整 特養向け大幅減』、『NY株が170㌦安 高値警戒で反落』、『ブリ冷凍食品回収命令 青森の業者 ヒスタミン食中毒』、『飯館出身3歳雑種 救助犬あきらめないワン 岐阜のNPO特訓「被災地希望に」 7度目で合格目指す』(10日付、毎日夕刊)
☆『獄中88歳 迫る時間』『奥西死刑囚 声出せず宙なぞる』『「もう終わりに」「闘いを続けて」』、『小1英語正式教科に 岐阜市教委、4月から』、『5億6000万円相当覚せい剤を押収 名税関、中部空港で』、『中部経済同友会の代表幹事に富田氏』(10日付、中日朝刊)
☆『〈クローズアップ2015〉「神」と「自由」深い溝 発行継続に続々支援』『穏健派にも不快感』『価値観の摩擦続く 池内恵・東京大准教授(中東地域研究、イスラム政治思想)』『■ジャーナリズム大賞に沖縄報道』、『北朝鮮船か石川に漂着』、『取引先311社の情報流出 伊藤忠 パソコンウイルス感染』(10日付、毎日朝刊)
☆『震災20年 今もトラウマ』『本社・関学調査 阪神遺族 自責の念も』、『御嶽山観測に3億7千万円 文科省補正予算案』、『元朝日記者、文春など提訴』『植村氏「慰安婦記事捏造の報道、名誉棄損」』(10日付、朝日朝刊)

一月九日
 昭和36年に起きた農薬入りぶどう酒を飲んだ女性五人が殺された三重県名張市の毒ぶどう酒事件。名古屋高裁はきょう、無実を訴え続ける奥西勝死刑囚(88)が昨年5月の請求棄却を不服として申し立てた再審請求を棄却し「再審開始は認めない」との決定を下した。弁護団は最高裁に特別抗告をする、としているが、なかなか思うようにはいかないな、というのが実感である。
 奥西死刑囚は、棄却の報告に病床を訪れた女性弁護士が「ただちに特別抗告をしますから」と述べ手を握ると、その手を強く握り返しウンウンウンと、なんども頷いたという。やはり、疑わしきは罰せず、の精神からも再審はすべきだと思うのだが。自らが犯人かどうかの一点に絞って言えば、実際の真相を知るのは奥西死刑囚ただ1人であることに変わりはない。

 きょうは、小説創作に当たってどうしてもせねばならないことがあり一日中、自室に閉じこもった(その割には何もできなかった。労多くして実りなし、といったところか)。デ、合間をみて新聞テレビのチェックはしつつも、とても本欄の執筆までは手が回らず深夜未明になって、こうして書いている。それに満20歳の長女猫こすも・ここの調子があまりよくない。たった今、舞とふたりで薬を与え水分補給をするなど、こちらも看病で大変だ。なんとか早くよくなってほしいのだが。
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 パリでは、フランスの風刺週刊紙「シャルリエブド」本社に対する襲撃事件で〝国民服喪の日〟とされた8日夜、犠牲者への弔意を示すため、エッフェル塔の照明が一時消されたという。近くのレビュリック広場では、ともされたろうそくの1部に連帯を示すための合言葉「私はシャルリ」や「自由」の文字が形作られたという。
「対話のドアは常にオープン」と言うのが口癖の安倍首相。その安倍政権の翁長沖縄県知事に対する、沖縄振興予算の減額などこのところの冷遇ぶりは、「度」を過ぎている。翁長知事を選んだ沖縄県民に対して大変失礼である。これは、沖縄いじめ以外の何ものでもない。猛省と自戒を促したい。
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【きょうの一文・ことば】
「日本語の表現って、美しい。それが民謡のなかに残っている。……こうやって出来上がった作品、ここに書けなかった作品、これから捜しにいくものとか。これから時間かけ育て発表できたら。旅をしながら歌に出会っていきたい。」=9日午前NHK第一ラジオ〈すっぴん!〉インタビューに答えて。歌手松田美緒さん(私の知る、あの努力と情熱の美人歌姫松田美緒さんの声が突然、NHKラジオのブラウン管に現れ出たのには、驚いた。私は彼女がアカペラで歌う声が大好きだ。活躍ぶりを耳にし何よりも嬉しく思った)

【新聞テレビから】
☆『名張毒ぶどう酒8次請求 奥西死刑囚の再審認めず 高裁異議棄却「証拠 新規性ない」』『弁護団特別抗告へ』、『8万8000人動員捜索続く 仏紙テロ 2容疑者森林潜伏か』『アルカイダ系で訓練か サイド容疑者 11年にイエメン渡航』、『爆発1年 安全誓う碑 三菱マテリアル四日市工場』(9日付、中日夕刊)
☆『仏週刊紙襲撃 イエメンで戦闘訓練 米報道 逃走兄弟の1人 アルカイダ系に参加』『パリ北東重点捜索 特殊部隊投入 関連で9人拘束』『女性警官射殺 2人拘束』、『米キューバ21日初協議 ハバナ 国交正常化手続き』『欧米株高で東証が続伸』、『ホンダ課徴金84億円 事故報告漏れ 米当局と合意』(9日付、毎日夕刊)
☆『トヨタ、定年後も月収維持 新制度検討 熟練技術者を確保』、『ユニートップ引責辞任業績不振 HD新社長に佐古氏』(9日付、中日朝刊)
☆『里見女流名人復帰戦を飾る 中井女流六段破り』、『医療強まる負担増 改革骨子案 入院食200円上げ』、『■日テレ、女子アナ採用で和解成立』(9日付、毎日朝刊)
☆『政府、沖縄知事なお冷遇 閣僚面会や予算会合出席認めず 地元「嫌がらせだ」』、『架空請求詐欺で1億4600万円被害 大阪の70代女性』(9日付、朝日朝刊)

一月八日
 このところの寒さのせいか。
 齢20歳、人間なら百歳前後になる、わが家の愛猫こすも・ここが、ここ二、三日私のデスクの傍らでぐったり座り込んだまま微動だにしない。それどころか、時折鼻をクシュン、クシュンとやり辛そうなばかりか、食事もたべようとしない(水だけは、よく飲む)。
 デ、朝一番で舞と近くのかかり付けの動物病院へ。点滴のあと、注射をしてもらい、薬をもらって帰ったが、今日は意外と静かに診療を受け、かえってその分「弱ってきたのでは」と、そこが心配でもある。医師からは「このこはチットヤソットでは、つぶれない。まだ10年ぐらい生きるかも」と最高のはなむけを頂いたが、やはり少し心配だ。ちなみに体重は3・16㌔。特に問題はなかった。
 それとも、ここはわざと病人になったふりをして「お世話になっているお医者さんちへ年頭の挨拶に行け」というサインを出したのか。そこのところは解らない。いずれにせよ妻とそろって「なんだか猫ちゃんのために生きてるみたい」とこぼすと、その名医曰く「それでイイじゃないですか。だって、猫ちゃんを生きながらえさせる、という素晴らしい目標があるじゃないですか」ときた。うーむ、なるほど。ここは、早くよくなってほしい。

 病院から帰宅後、舞は「ミヌエット」へ。私はことし初の社交ダンスのレッスンに。レッスンの方は、ジルバに始まり、チャチャチャ、タンゴ、ワルツ、ルンバ、ジャイル…と、ことしの踊り初めとなった。技術はさておき、やはり、こうしたステップを踏み続けるということは健康にもすこぶるいい。ことしも出来る範囲で続けていこう。
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 仏紙銃撃テロで仏捜査当局は容疑者三人の身元を特定、犯人確保に向けた作戦を続けている。三人のうち十八歳のハミド・ムラド容疑者は七日夜、仏北部の警察に出頭し、身柄を拘束された。他の二人は現在、パリ北東部のエーヌ県オアーズに潜伏、民家に立てこもっている、という。この日、パリのノートルダム大聖堂など各地の教会で鐘が鳴らされ犠牲者を悼む追悼式が行われた。
 埼玉でカラス百十一羽が謎の大量死。エサを漁ろうにも分別収集の徹底で餓死したためではないか、の憶測も。それにしても、なぜ埼玉で大量死なのか。日テレからいったん決まったアナウンサーの採用内定をホステスのアルバイトをしていた、として取り消された女性が会社側と和解。四月からの配属が決まったという。
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【きょうの一文・ことば】
 がんのため「余命半年」と宣告され、右の眼球除去、上あごなどを削る手術を受けたのは、十年前のことでした。……失ったものはたくさんありますが、命をはじめ得たものもたくさんあります。
「神様は乗り越えられる人に試練を与える」と聞きます。苦しい時、この言葉を思いだします。=8日付中日朝刊『〈くらしの作文〉失ったもの 得たもの』の記事のなかで。林博美さん(長野県飯田市=主婦・73歳)

【新聞テレビから】
☆『10万人「表現の自由守れ」 仏紙銃撃 全土でデモ』『3容疑者特定 18歳出頭』『タブーに挑戦、物議も 銃撃で犠牲 著名画家の編集長』、『新幹線福井延伸前倒し 政府・与党 20年東京五輪見据え』、『「残業代ゼロ」対象 年収1075万円以上で調整』、『内藤国雄九段が引退へ 現役最年長75歳「腰通激しく」』(8日付、中日夕刊)
☆『北海道 大雪1500人一夜足止め 新千歳空港 欠航相次ぐ』『あすにかけて北日本で注意』、『仏週刊紙襲撃 テロ3容疑者特定』『イラク戦闘参加も 1人が出頭』『「表現守れ」数万人デモ 仏週刊紙テロ』『パリ市民連帯の輪 「暴力恐れていない」』(8日付、毎日夕刊)
☆『パリ新聞社襲撃12人死亡 イスラム風刺画掲載』、『民主代表選に3氏 長妻、細野、岡田氏 維新と合流難色』(8日付、中日朝刊)
☆『濃密な文章情感豊かに 宮尾登美子さん 構想じっくり温め』、『異物混入 今度はプラスチック片』『マック大丈夫? 食べた女児けが』『検査体制強めた直後』(8日付、毎日朝刊)
☆『編集会議中 銃撃5分』『仏紙 中心街「戦場のよう」』『各国首脳 言論の自由擁護強調』、『伊勢神宮参拝 三が日3割減』、『「NHK、政治家ネタ没」爆笑問題「TV局側、自粛」』、『2025年認知症700万人 厚労省推計 65歳以上の5人に1人』(8日付、朝日朝刊)

一月七日
 七草粥。朝。スズナ、スズシロ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、セリ、ナズナと舞の手になる七草セットのおかゆをたべた。お腹が少しは軽くなったか。

 日本時間のきょう午後7時半(フランスでは午前11時30分)ごろ、フランス・パリの風刺週刊紙「シャルリエブド」を発行する新聞社に目出し帽をした男4人が自動小銃を手に乱入、銃をところ構わず乱射し、12人(うち2人は警察官)が死亡、10人(うち5人は重体)がケガを負った。現地報道によれば、どうやら、イスラム教に関する風刺画を記事と共に掲載したことに対する反駁しての襲撃の公算大で、現場を訪れたオランド大統領は「これは明らかにテロだ」と言い切った。
 なんでも同社では、つい最近、イスラム過激派のリーダー「バグダディ」を風刺する紙面を掲載した、とかで、これに対する反発が高まっていた矢先の不幸な事件となった。現場の新聞社はパリ中心部のバスチーユ広場近く。セーヌ川の河畔一角でエッフェル塔にも近い。しばらくパリからは、目が離せそうにない。

 このところ、ビニールやアクセサリーの破片に始まり、つい最近では歯片まで異物混入で大荒れなのが日本マグドナルド。きょうは女性社長を除く幹部がそろって陳謝していたが、なんだかマグドナルドで日々、誠心誠意の気持ちで働いている従業員の方々が可哀そうになってきた。

 作家で文化功労者の宮尾登美子さんが昨年12月30日、老衰のため逝去されていた。88歳だった。高知市出身。宮尾さんといえば、小説「櫂」や「寒椿」「天璋院篤姫」など多くの作品はじめ文化功労者としても知られる。私はピンクの表紙もまばゆい「一絃の琴」が世に出た当時、何度も繰り返して読み、その筆致に引きづり込まれたときのことを忘れることが出来ない。
 ある種の気配とでもいえようか。離れていってしまいそうな、そんな心を踏みとどまり踏みとどまりしながら、ひと節ひと節綾なしてゆく、あの余韻ある澄んだ文体が何よりも好きであった。近年、ドタ靴で歩いているような作家が多いなかで、宮尾さんのような気高さと情緒、そこはかとない優雅さに満ちた作品はあまりない。私の大好きな小説家の一人よ。永遠に安かれ  ――合掌
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 北海道、青森、秋田、山形…で猛吹雪の荒れた天気になっている。新千歳空港などでは多くの空の便が欠航、自然が為す仕業だけに、なんともしかたがない。テレビのニュースで北海道江差地方の吹雪の模様を映像で流していたが、視界はそれこそ、ないに等しい。そんななかでの人々の生活といったら、一体全体どんなものなのか。想像すらできない。
 民主党代表選はきょう午前中、長妻昭元厚生労働相(54)、細野豪志元幹事長(43)、岡田克也代表代行(61)が立候補を届け出て十二日間の選挙戦に入った。事実上、三つどもえの戦いがスタートしたが、読みにくい党員・サポーターの動向が勝負を分けるとの認識は共通しており、混戦になる可能性がとりざたされている。
 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は、北朝鮮の金正恩第一書記暗殺計画を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー」について、ネット配信などの売り上げが四日までに三千百万ドル(約36億8千万円)を超えた、と発表した。ロイター通信によれば、映画館での興行収入は約五百万ドル(約6億円)だという。ちなみに同映画の製作費は約四千四百万ドルだそうである。
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【きょうの一文・ことば】
 順当な結果だった。今回、筆者もジョンソン、マルティネス、スモルツ、ビジオの4氏に投票した。殿堂入りには記録か記憶に残ることが必要だ。スポーツマンシップも考慮され、薬物問題を抱えた候補者は振り落とされる。目安は投手なら通算300勝、打者なら3000安打か500本塁打とされている。……=7日付中日夕刊『〈大リーグ〉殿堂 ジョンソンら4氏』『愛称「ビッグユニット」 長身左腕 奪三振歴代2位』『国際化時代幕開け』の記事のなかで。全米野球記者協会会員・樋口浩一が語った内容

【新聞テレビから】
☆『〈クローズアップ現代〉文豪谷崎のラブレター 戦中に貫いた意志』(7日夜、NHK総合)
☆『決意を胸に「ザブン」 名古屋・椙山小 修業式で初泳ぎ』、『NY原油急落 終値47㌦台に 5年8か月ぶり安値』、『偉業王者3学期「まず勉強」 名古屋・菊華高修業式=ボクシングのミニマム級で主要四団体のタイトルを獲得した王者の高山勝成さん(31)』『長妻、細野、岡田3氏の争い 民主代表選告示 18日投開票』『混戦、決選投票も視野』、『通算100個目の超新星発見 山形のアマ天文家』(7日付、中日夕刊)
☆『〈チェック〉円安・規制緩和効果 外国人大盤振る舞い 人力車を借り切り100万円バッグ次々』、『岩手のサケ 震災で打撃 主力の4歳魚遡上激減 11年、ふ化施設に被害』(7日付、毎日夕刊)
☆『つかめ福の花 郡上・白鳥町』、『心臓・肺移植 中部で』『名大病院 15年度にも実施』『藤田保健大 センター開設へ』、『トヨタ新工場凍結解除へ』『社長表明 世界販売の好調受け』(7日付、中日朝刊)
☆『燃料電池車特許無償提供 トヨタ流で主導権 普及加速を最優先』『各社足並みそろわず』『来年度予算案 普天間移設倍増1500億円 沖縄振興は減額も』(7日付、毎日朝刊)
☆『障害者事業報酬初の減額 政府最終調整 介護に同調』『〈解説〉サービス低下懸念も』、『東証終値1万7000円割れ 原油安など受け525円安』、『パワー半導体名大に拠点 文科相方針 天野教授ら研究』(7日付、朝日朝刊)

一月六日
 きょうは小寒。
「寒の入り」で、これから節分までが「寒」。〝寒中見舞い〟を出し始めるころでもある。誰がつくったのか。暦とは良く出来たもので、きょうは、まさに寒の入りそのもので、とても寒かった。
 舞はリサイクルショップ「ミヌエット」へ初出勤。昼間、少しだけ店に顔を出したが、店主の〝クマさん〟が店頭で早くも冷たい雨に打たれ、仁王立ちでいる姿がなんとも、けなげに見えたのである。この寒さのなか初仕事をこなして帰った舞は開口一番「きょうは、被せてある歯の表面が外れてしまったので仕事を早く終え、歯医者さんに行ってきた」との弁。 
 いやはや、初日から苦しみながらの船出とあいなった。次女猫シロちゃんが、玄関先まで〝お母さん〟を出迎えに出たのが、せめてもの救いか。
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 週明け早々、五日のニューヨーク市場原油先物相場は世界経済の先行き懸念による需要低迷観測で急落、約五年八カ月ぶりに一バレル=五〇㌦の大台を割り込んだ。原油急落で投資家の安全志向が強まり、この日は株価も大きく下落したという。「急に一〇〇㌦から五〇㌦に下がるなんて信じられない」とは、ある日本人投資家の話だ。
 経済三団体の賀詞交換会。日本を代表する企業トップが語る賃上げは、「二桁とは言えないが5%以上はぜひ、工夫して実現させたい」。他の大方の経営者も「2~3%は上げなければ」「成果主義で」とのことだった。トヨタが燃料電池車に関連した特許を全て無償提供する旨発表したが、戦略の真意は。周囲はどこも、大歓迎である。
 鹿児島の桜島が「山体膨張」の危機にある、とか。過去の大噴火の例を見ても爆発直前に類似の現象が起きていた、という。この先、火砕流を伴う大規模噴火の可能性も十分にあり得る、というだけに地元では警戒が呼びかけられている。
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【きょうの一文・ことば】
「成功の裏は失敗ではなく、何もやらないこと」「失敗しても、やる勇気と行動が大事」「生活は常に変化する。変化に終わりはないから、新しい変化を求め続けなければならない。勇気を持って決断すること」。=6日付中日夕刊『〈評伝〉小売業に変革もたらす』『西川俊男氏死去 失敗恐れぬ戦略』の記事のなかから。西川氏の生前のことば(経済部・中村彰宏)

【新聞テレビから】
☆『燃料電池特許を無償提供 全5680件 トヨタ、競合社にも〈解説〉水素供給拠点 整備促す』、『小保方氏の不正確定 論文捏造 不服申し立てず』『佐村河内さんとの著作権契約を解除 JASRAC(日本音楽著作権協会)』、『サスケ、サルを追え! 紀州犬 ミカン農家で修業中』、『西川俊男氏死去 89歳 ユニー創業者、特別顧問』(6日付、中日夕刊)
☆『原油一時50㌦割れ NY世界的株安に波及』『東証全面安 一時1万7000円割る』『長期金利最低 初の0.2%台に』、『読書日記〈著者のことば〉■ドファララ門 山下洋輔さん ルーツ探るジャズ的自伝』、『20年五輪で検討……一転 受動喫煙防止条例見送り 東京都 自民の異議受け』(6日付、毎日夕刊)
☆『井村屋 高齢者向け開発』『豆腐なのに高カロリー』、『原始の鳥 全身骨格』『福井・勝山 原始鳥類まる分かり』『全身の化石国内初発見』、『ミライ米加州に集中投入 トヨタ17年末までに3000台』『厳しい環境規制 逆手に市場開拓』、『積極的平和主義を発信』『首相年頭会見 戦後70年談話で意向』(6日付、中日朝刊)
☆『新談話に「過去の反省」』『戦後70年 首相が方針 年頭会見』、『保護観察中 薬物依存 支援1割未満 26県「治療拠点なし」』、『ハローワーク ブラック求人拒否へ』『厚労省 若者雇用で新制度』(6日付、毎日朝刊)
☆『国保、2018年に都道府県移管 赤字解消へ 15年度国費1700億円』『健保・共済組合は負担増 厚労省方針』、『逃げる松坂屋、追う高島屋=名古屋市内にある主な百貨店の昨年1年間の売り上げがまとまった』(6日付、朝日朝刊)

一月五日
 早朝。妻の舞に言われて初めて気づいた。
 わが家の窓越しに、遥か東の地平線から昇る太陽がなんとも圧巻である。「ことし初めて見る初日の出だね」のやわらかな言葉に「そう言われればそうか」と私。かつてパリ在任の長男夫妻をフランスに訪ねた際、南仏ニースの宿の窓から望み見た、あの射光と何ら変わらない。あらためて私たち人間は同じ空の下で生きているのだなっとも思った。
 わが家の東側に立つビルが昨年末に解体され、ビルがそっくり消えたことによる副産物とでもいえようか。「でも、いつまで見えるかしら。このまま跡地に何も立たなければよいのに」とは舞の声なき叫びでもある。欲を言えば、ビル跡地がそのまま海に変わってくれたら、よい。そしたら毎日がユートピア同然の世界となるのだが。

 きょうは月曜日。デ、ふたりそろってわが家の布団を干したり、入れたり。舞は昼間、歯医者さんとスーパーへ。私は、賀状はさておき、あれやこれやと読み、書き始める。遅がけに届いたかつての船友(関東の女性)からの賀状をここに紹介させて頂く。彼女の生き方がなんとも見事だからである。
「今年も頑張って好きなことを目指して楽しい一年にしましょう。……昨年は一月にイタリア 三月に韓国 五月フィンランドへ一人旅に出かけフィンランドは初めてで二週間ユースホステルに泊まったのですが……皆若い子でした。田舎のない私には何といっても旅、世界193カ国の3分の1弱しかいっていないので、これからも世界の旅を目指して一人旅を続けたいナと思っています。今年の初旅は韓国の釜山、海と魚の好きなところです。」
        ×        ×
 東証、名証の大発会、京都市では女性職員全員が着物姿での仕事始め、山形県では陸上自衛隊員が裸で走る〝裸かけ足〟で1年のスタート、築地(東京)をはじめとした全国市場での初セリ、青森県弘前市ではりんごの初市…と「ことし」がいよいよ動き始めた。
「ことしはあらゆる改革を大きく前進する1年にしたい」とは、伊勢神宮参拝後の年頭記者会見の席で安倍首相。その言やよし、ではある。デ、現実はどうか。国民の一人として注意深く見守っていきたい。戦争責任に対しても、先の村山首相談話を引き継ぐ考えを表明し国民を安心させた。ことし夏の戦後70年の首相談話も、世界に向け発表するという。それはそれで、悪くはない。良いことだ。
 「中年の星になりたい。自分には可能性があることを見せたい」とは、航空自衛隊員から転身して、ことし5月にロシアのソユーズで宇宙に飛び立つ宇宙飛行士油井亀美也さん(44)。鹿児島では母親手づくりの大島紬に身を包んでのひと足早い成人式があった。「誠実ですなおな人になりたい」と、ある新成人。
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【きょうの一文・ことば】
「人類が地球温暖化と闘い、資源を守る能力があることを示す上で非常に重要な挑戦だ」=5日付中日夕刊『エコ飛行 温暖化に挑む』『スイス ソーラー機で世界一周へ』の記事のなかで。操縦士ベルトラン・ピカールさん(56)

【新聞テレビから】
☆『〈仕事の部屋・プロフェショナル〉新たなエボラ感染拡大か? 世界的科学者 勝負の18時間』(5日夜、NHK総合)☆『〈NEWS23〉北朝鮮収容所の独自映像入手』(5日夜、CBCテレビ)
☆『仕事始めキリッ 新幹線「挑戦の年」東電「復興の役に」』『江戸時代から続く火消し訓練を披露 高山市消防出初め式』『幸田町職員らに南三陸町が辞令 復興支援で派遣』、『大発会一時200円超安 東証、午後は一転買い戻し』『晴れ着で「ナモ」名証も大発会』、『初競りホンマグロ56万円 名古屋』『本間のホンマグロ高値競争は一段落 ことしは451万円』、『還暦CA(客室乗務員)乗り続け40年 女性の労働、家族に理解』、『カプセル内視鏡性能アップ 名工大助教ら開発 画像鮮明胃検査にも』『ワイヤ式程度の画像実現に期待』、『ゴリラ人から群れへ 東山動植物園で国内初 人工保育後、戻す』(5日付、中日夕刊)
☆『「復興拠点」へ交付金 福島の市町村向け 政府方針』、『仕事始め 歩み出す年に 五輪「基本作る」、原発「復興早く」』『リニア建設始動 地方創生へ前進』、『〈チェック〉はやぶさ2向かう「1999JU3」 悩ましい小惑星命名 JAXA(宇宙航空研究開発機構)』、『昨年の交通事故死亡者数は4113人 14年連続減』(5日付、毎日夕刊)
☆『のぞみパンタグラフ逆に 昨年5月 12日間ミス逃す』、『〈災前の策「阪神」の災後に学ぶ〉阪神大震災犠牲出た木造住宅 98%が旧耐震基準』、『福を求めて大にぎわい 熱田神宮・初えびす』(5日付、中日朝刊)
☆『ビキニ被ばく 追跡調査』『厚労省福竜丸以外で初』『約1万人が被災』『実態に迫る一歩に』(5日付、毎日朝刊)☆『介護の職員不足深刻』『東京 特養の半数定数割れ』『名古屋 デイサービス閉鎖も』『伸び悩む給料が壁』、『小林秀雄の3作品発見』『満州との関係探る手がかり』『「満州新聞」に掲載、全集未収録』(5日付、朝日朝刊)

一月四日
 きょうは新春早々たまった大量の新聞整理や、賀状チェック、賀状書きに追われた。

 このところは年始回りも兼ね、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。デ、妻の舞もかなり疲れたようだ。私の場合は生来、嫌いではない酒量が限りなくふえていたためか、なんだか酒の灰汁が体内に沈潜しているような、おかしな感覚にとらわれた。このため、郵便局まで賀状を出しに出かけたのと、舞に言われてティッシュなどを買いにヘルスセンターまで車で出た以外には、自室に籠ってすべきことをするに留めた。
 気がつくと、眠りこけのんびりとした時が流れていった。
        ×        ×
 今夜のNHKスペシャル「ネクストワールド」。医学が急速に発展するなか人間の寿命はどこまで延びるのか、がテーマ。【平均寿命100歳時代の到来】も決して夢ではない、を論点に話が進んでいたが、医学界にはここにきて、ナノマシーンなる医療機器が登場。このナノマシーンの実用化が現実のものとなると、がんの克服もそれほど難しくはない、という。ガン患者がガンに打ち勝つ時代は目の前にまで来ている。
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【きょうの一文・ことば】
「山本昌さんの今年の目標はなんですか」「個人的には10勝ですね」「とりあえず あと5勝で工藤公康さんの224勝に並ぶのでそれを超えたいですね」「そーはいかんぞ 昌」…………=4日付中日スポーツの連載漫画〈おれたちゃドラゴンズ(くらはしかん)〉から
「ことしは優勝する予定はなかったので、想定外の初優勝でした。来年は〝わくわく大作戦〟パート2で頑張りたい」(青山学院大学の原晋駅伝監督)「山上りはきついですが応援の人がたくさんいて本当に楽しかった。来年は〈山の妖精〉になれたらいい」(5区で快走して優勝に貢献。最優秀選手にも輝いた3年神野大地さん)=4日夜、中京テレビ『真相報道バンキシャ? 箱根駅伝〝新〟山の神誕生ウラ側』なかで。監督と神野さん

【新聞テレビから】
☆『和風総本家SP 〝日本の職人24時〟日本列島…真冬の戦い』(4日夜、テレビ愛知)NHKスペシャル「ネクストワールド」(4日夜、NHK総合)
☆『〈陸上■箱根駅伝〉青学大完全初V 攻め抜き10分50秒差=タイムは10時間49分27秒』『元営業マン原監督 11年で栄冠=「いまできることの半歩先のことをコツコツと積み上げてきた結果。やればできる」と歴史をつくった原さんは教え子たちの手で3度宙に舞った』『新「山の神」が最優秀選手』、『老朽橋ロボが診断 打撃音を映像化、危険ひと目で』『中電の技術、名大など応用へ』、『城崎温泉中心街 火災で1人死亡 1人不明、宿泊客ら騒然』、『エアアジア機 海底30㍍ 複数の残骸』、『邦人女性1カ月監禁 強姦容疑 インド、5人逮捕』(4日付、中日朝刊)
☆『新春恒例のかるた始め 京都・八坂神社』、『光の列、家路へ』、『谷崎1964年ノーベル賞候補 死の前年 最終選考対象に再び』、『米首都20年ぶり原爆展 今夏、広島・長崎市共催で』、『クロマグロ資源量最低 太平洋・昨年生まれ 乱獲が深刻化』『米が北朝鮮制裁 サイバー攻撃に対抗』(4日付、毎日朝刊)
☆『危険ドラッグ条例加速 15都府県制定 独自規制素早く』『愛知も12年制定』、『被爆し顔やけど、語り部片岡ツヨさんが死去=昨年12月30日、肺炎のため長崎市の病院で死去。93歳だった』『〈訃報〉元ひめゆり学徒隊 宮城喜久子さん=元ひめゆり平和祈念資料館副館長。86歳』(4日付、朝日朝刊)

一月三日
 全国の大学駅伝ファンが注視する箱根駅伝最終日のきょうは、神奈川県箱根町~東京・大手町間の5区間、109・6キロの復路で行われ、前日トップの青山学院大が初の総合優勝。中日新聞で元日から始まった〈平和の俳句 戦後70年〉。きょうの掲載句も【♪一票は銃弾より重し八っ手花 近吉 三男(98歳)石川県白山市】と、とても味わい深い作品だった。「言い切り見事。冬の花八ツ手とよく似合う。平和のために一票を」とは、選者の金子兜太さんである。

 きょうも、朝から賀状書きに一意専心。合間を見計らって、遥かな国アンデス山麓サンチアゴ発で「熱砂」同人牧すすむさん(詩人)から届いた新年の写真入り挨拶文の「熱砂」WORLD WINDOW―世界の窓―コーナーへの公開編集作業に追われ、なんとか牧さんの新年の言葉を世界に向け発信することができた。ぜひ1人でも多くの方々に読んでほしく思う。

――というわけで本日は、なんやかやと新年の大役がひと段落ついたところで、わが家に届いた多くの賀状のなかでも心に響いた文面を、ここに記録として残す(1、2両日に届いた賀状の中の1部ですが、届いた賀状一枚一枚が私にとっては宝物であることをここに付記。名前は私の判断で伏せさせて頂きました)
 ◇人口減少と高齢化の進展で社会のゆらぎはさらに大きくなりそうです/喜寿傘寿 米寿卒寿を乗り超えて はるかに拝む新雪の山 九十六歳の元海軍軍人さんがタクラマカン砂漠を踏破しての歌です。古稀を迎えた私は、歌の始まりの「喜寿」さえまだ七年も先の若輩者かと感慨を新たにさせられます。戦後七十年は、そっくりわが人生。来し方、行く末をかみしめながら歩いていきます。よろしくおつき合い下さい。/羊食む 緑の果てに 白銀の マウントクック すっくと立てり/今一番大切な事は前を見ること、後(うしろ)を見るのは駄目よダメダメ/ペンは進んでいますか? 当方は自分史講座の講師をしています。昨年二つの手術(左目と胃)をクリアー、また飲んでます
 ◇父は若いときから良く身を修め、九十まで長生きした。早世した母は心優しかった。法号に「花顔」の二字が入っている。山辺にあった家屋敷はすでにない。八十の私は、過ぎた日々を思うと、人知れず涙がにじむ。 健筆を! 御身お大事に/「思えば遠くへ来たもんだ」。そう実感します。生まれて70年の時間が過ぎました。これからは、自分にも自分以外の人にも、素直な日々でありたいと思っています。 「人生いろいろ」っていうのは本当ですね だから小説も書けるんでしょうね お元気で ご活躍を/元気ですか。当方は会社に出ても出なくてもよい気ままな生活です/戦傷の痛みこらえて援護待つ 百歳の祈り未だ届かず 戦中と戦後七十年の回想 …… どうしていますか
 ◇古希を迎え、長年の夢(南極上陸)の実現に向かってピースボートで航行中です。5日はブラジル(リオデジャネイロ)10日南極上陸。2月ボラボラ・イースター島上陸です。3月5日早朝横浜大桟橋に帰港。皆様のご健康とご活躍そして夢の実現をお祈りします。100年後の子どもたちのために、今の地球の人と環境、安心安全なふつうの生活ができるような世の中目指し、今できる事、すべき事、見て、確認して、考え、行動しながら今年も元気に活動します。/思ふことありて迎へし昨年今年 あと半年で完全フリー/その後も創作は連発されていますか。お元気で。
 ◇ナマステ~! 昨年は「ラブバード/カトマンズ」が大ブレイクでしたね。本当にありがとうございました。ことしもさらにブレイクすることを祈っています!! お体を大切にお過ごし下さい from Nepal/カトマンズあれから二週間くらいずっと車の中で聴いてました。子どもが覚えて中国語で唄っています。/愛のラブバード、いっしょうけんめいれんしゅうしてます。(ばあちゃん合唱団)/ゴンタ様 昨年はありがとうございました! 来年(H28年)1月、淑徳中学での学校公演と四日市での公演が決まりました。若い世代に観て頂けるチャンスを頂いたのでもう少し頑張ります。/遠い遠いあの日の伊神さん 私の人生に大きく輝いています お元気でネ、私八十歳に。面影は消えつつもまたまだです/ますます執筆活動に励んでおられることと思います。
 ◇私が定年後、ライフワークとして来ました古里の武将茶人・古田織部を研究して三十年。四百年ご遠忌も済ますことができました。(92歳男性)/元気で陽気にほがらかに過ごす先に幸せがあるよ/ゆったりゆっくり心があたたまる一年になりますように/(マンサニージョの恋、カトマンズの恋などの)恋シリーズでご発展を期待しています。/幸せな一年になりますように 今年もよろしくお願い致します。/機会をつくって一杯やりたいですね/新しい本の出版をされる際は教えていただけるとありがたいです/昨年は家内とパリに、トルコ・イスタンブール、ポルトガル各地スペイン・サンチャゴ・デ・コンポステラに遊ぶなど、自分なりに充実した日々を過ごしました。……
 ◇よい年でありますように!/健康であることをお祈り致します/ご健康と御健筆をお祈り申上げます/お元気ですか! 私も年齢とともに後は健康だけです。お逢いできると良いですネ!/すべての人々が共に幸せに生きられる世を…… 劇団俳優座所属女優/ご健筆を祈ります。/その後はいかがですか/変わらずメディアをやっています/何時も弟がお世話になります/家族全員元気に新年を迎えました 皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします
―といった具合。あとは割愛させていただいた。

【きょうの一文・ことば】
「芸人は国のためにしゃべるな、目の前のお客さまのためにしゃべれ。そこ間違えたらあかん」=3日付中日朝刊『〈戦後の地層①国策漫才〉覆う空気 客のためにしゃべれ 戦争とコンビもう二度と』の記事のなかで。夫婦漫才「おしどりケン・マコ」が漫才師喜味こいし(故人)から楽屋で聞いたひと言

【新聞テレビから】
☆『〈美の巨人〉広重の挑戦 東海道五拾三次の謎…〝日本橋〟旅立ちの朝』(3日夜、テレビ愛知)『まるわかり幕末長州 維新の主役の謎を追い いざ世界で徹底取材!!』(3日夜、NHK総合3)
☆『遺伝子組み換えリンパ球 がん治療で初投与 三重大が新免疫療法』、『ほどほど道 知恵の道たどります』『〈ほどほど道 1明るすぎない〉ランプの下絆輝く』、『〈通風筒〉◇…名古屋城が二日朝、新年を迎えて初開門した。正門前で緑や紫の着物をまとった縁者たちが、郷土芸能の尾張万歳を披露し、新しい一年の幕開けを祝った』『熱田神宮初詣客 元日は2割減少』、『関で日本刀の打ち初め 信念折れないように』(3日付、中日朝刊)
☆『福求め大人気 (名古屋市北区の)羊神社に元日2・7万人』、『雪山1人死亡5人不明 吹雪などで捜索難航』、『100台、1時立ち往生 亀山の名阪国道 雪でスリップ』、『上海中心部36人転倒死 31日深夜 階段で押し合い』、『老朽原発5基廃炉へ 月内にも地元協議 関電など』、『地方移住4年で2・9倍 「首都・近畿圏から」3割 本紙・明治大調査』、『トヨタ自動車V 実業団駅伝』、『■四代目中村雁治郎襲名披露始まる』(3日付、毎日朝刊)
☆『天皇陛下「少しでもよい年に」 新年一般参賀、佳子さま初出席』、『愛知の交通事故死12年連続全国最悪 昨年、65歳以上が6割』(3日付、朝日朝刊)

一月二日
 〝天下の険〟の箱根の山。
 そこであった東京箱根間往復大学駅伝第1日、東京・大手町から神奈川県箱根町までの5区間、107・5㌔の往路でナント青山学院大学が明大に4分59秒差をつけ、創部98年目にして初の優勝をした。これは文句なく快挙である。
 山上りで知られる難所5区で、身長164㌢と小柄な3年神野大地(21歳)=愛知県津島市、中京大中京高出身=が突如出現。トップとの46秒差をひっくり返して独走態勢を築く、まさに神がかり的な走りで一気に抜き去ったためで、これには青学で教鞭をとる長男の嫁も大変な喜びようだった。

 午前中、相変わらず賀状書きを続けた私は午後、家族を伴って名鉄と地下鉄を乗り継いで名古屋市名東区1社にある私の兄宅へ。ここに私の母がいるためで新年のあいさつを兼ね、江南名物である大口屋のお菓子を手に、みんなで出向いた。兄の家をこうして家族で訪問するのは久しぶりだ。途中からは妹夫妻も顔を見せ、94歳の母は満面に笑みを浮かべ、これ以上の幸せはないと満足そうだった。
 帰りは名駅ツインビル13階の「加賀屋」に行ったが満員のうえ予約客で空きそうにない。デ、お隣りのすし店へ。これがまた運よく滑り込みセーフで粋のいいお寿司の数々、サザエの壺焼きやいわきの目光り、ゲソ焼きや蛸などを酒の肴に、ビールや飛騨の冷酒でにぎやかなひとときに。レジに出向こうとすると「お父さん、もう済ませてあります」の声。またまたごちそうになってしまった。「ありがとう」と礼を述べ、別れた。
 長男夫妻はこの正月、事前に能登七尾の食祭市場から甘えびを宅急便で送ってくれたりした。親しきなかにも礼儀あり、なので今夜は私たちで御馳走しなければ、と財布には十分すぎるお金を入れ家を出たのだが、ここでも一本取られた。

 母を囲む席で話題になったのは昨年世間を騒がせた、あの小保方さんに起因するSTAP細胞問題。長男夫妻、妹の夫と当代を代表する科学者ばかりが3人もいたので発言が続出、その話しを耳に私自ら今回、珍騒動に対する理解を深めて、なんとなく納得した。
「なぜ、日本のマスコミはウラひとつしっかり取らないで書きたてるのよ。小保方さんに問題があったことは確かだけれど、マスコミはもっと悪い! 反省しなければ」と舞までが加わり、厳しい追及の目が私に対して一斉に向けられたのである。
 そういえば長男夫妻との別れ際に、1冊の本「七尾市合併10周年記念出版 図説【七尾の歴史】」(「図説七尾の歴史」編集委員会編)をプレゼントされた。懐かしい七尾の歴史が満載された本だけに、こんご大切にしたい。
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 皇居・宮殿で二日あった、恒例の新年一般参賀に8万人が訪れたという。名古屋市昭和区で二日午前零時五十分ごろ、木造二階建てアパート「鶴亀荘」から出火、延べ三百平方メートルを全焼、五時間後に鎮火。焼け跡から高齢の男女3人の遺体が発見された。カナダ・カルガリーでは新春パーティーの席で、若者7人が何者かに撃たれ1人が死亡、6人が重軽傷。
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【きょうの一文・ことば】
 ちいさいころから人前でピアノを弾くことが大好きだった。音楽とは聞く人が思うことなのです。=2日夜のテレビ特集番組のなかで。ピアニスト辻井伸行さん

【新聞テレビから】
☆『オノコノミア新春SP〈ライブのこれから〉』(2日夜、NHKEテレ)
☆『〈愛知特集〉いざ! 麺道中』『ニッポン王者時代 ❷錦織に聞く❸W杯連覇へ❹❺躍る平成組❼極める球界 Sports』(1日付、中日朝刊別刷り特集)
☆『〈Woman 私らしく〉既存への「なぜ?」が原動力 菊池桃子さん(46) 戸板女子短大客員教授 女優・歌手』『〈空へ 航空宇宙産業 新時代〉はやぶさ2 52億㌔の旅 見どころベスト5』『はやぶさ2の冒険が始まった』(1日付、毎日朝刊別刷り特集)
☆『光が変える ノーベル賞の「協演」』『ワンピース 海賊の王道 個性集団へのあこがれ 内田樹さん「世界中で読まれる理由」』(1日付、朝日朝刊別刷り特集)

一月一日
 A Happy New Year 遥か南米チリのサンチアゴから愛を込め 牧さんから送られてきた家族写真。いま一枚はアンデス山脈の夕焼け
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【新春 おめでとうございます/今年も旧年同様 よろしくお願いいたします  ご多幸 ご健康を念じて……   2015年正月 阿部祥子(船内名:さっちゃん)】※阿部祥子さんは、2012年に私が北回りで乗船した地球一周ピースボートの船友仲間の1人、〝祥子姉さん〟のことである。彼女は現在、あのころもう一人の船友仲間だった〝八重子姉さん〟と一緒に南回りの地球一周に挑戦中である
       
♪平和とう未来へ伸びゆく光合成 伊神舞子の新春句
 みなさま、心からあけましておめでとうございます。戦後70年となる2015年を迎えました。まだまだつたなき歩みではございますが、私たちのウエブ文学同人誌「熱砂」をこの先もくれぐれも、よろしくお導き下さるよう、お願いいたします。
 ことしは「熱砂」同人で詩人の牧すすむさん=琴伝流大正琴大師範、弦洲会主=が息子さん(倉知敦さん)の暮らす地球の裏側チリにまで飛び、かの地から素晴らしいアンデスの夕景写真などを元日にメール送信してくださった。このほか、かつて私が乗船したピースボートの船友仲間で今度は南回りで世界一周途上にあるお姉さん〝八重ちゃん〟や〝さっちゃん〟からも事前に用意された賀状や、パソコン送信によるリアルな新年あいさつが届くなど、なかなかバラエティーに富んだ年明けです。

 デ、新年早々に〝さっちゃん〟すなわち、祥子姉さんからパソコンで送られてきた船上体験の様子を以下に紹介させていただく。
―昨年11月21日から本年3月5日まで、南半球世界一周の旅(横浜港発着)に出ています。出航して42日目ですが、本日まで日本の新聞が届いたのは2回だけ。船上でインターネット使えても、何せ機械音痴、船内の助っ人のお陰で、やっとメールが出来るようになりました。
 これまで31日間海上にいての正月。寄港したのは、マレーシア・コキナバル、シンガポール、モーリシャス・ポートルイス、マダカスカル・トアマシナ、モザンビーク・マプト、南ア・ケープタウン、ナミビア・ウォルスベイの7カ国。いずれも1、2日の滞在。
 現在、大西洋を就航中で9日間も陸を見ないことに。朝は早く起き、昇る太陽と空、海、風に感動し、大昔からの祈りの世界を体感。朝食前に、甲板が濡れて危ない時以外は、ノルディックウオーキングを20分程して朝6時からのコーヒータイムに。朝食は、納豆や炊いた干し大根やひじき、お粥にみそ汁、梅干と海苔、生野菜と果物のバイキング、昼にはラーメンやおそば、3時の茶菓子、夕食は毎日違う日本食。洋食好みの人は別階に、若者は両方で食べて、元気一杯。毎日部屋が整えられ、洗濯以外の家事はなし。昼には、旭川動物園園長やNLP理論に基づく健康講座(岩山仁氏)、ブラジルの森林保護活動家ビンカ・レ・ブレトンさんの講座、オカリナの自主講座への参加、夜間に屋外での映画鑑賞など、思いのほか忙しい毎日です。
 立ち寄ったシンガポールでは、「昭南島」で第二次世界大戦当時の日本に触れる、モーリシャスとマダカスカルでは、元気一杯で目をキラキラ輝かせている子ども達と遊び、そして貧困に向き合う大人達の働きに触れる、モザンピークのクルーガー国立公園では自然界に生きるヒョウやキリン、サイなどと出会う、南アでは小学生時代からのあこがれ喜望峰を訪れ感無量になる、など体験・交流と観光を楽しんでいます。これからの最大の楽しみは、マチュチュピに行くこと。最後の締めはガダルカナル島ホニアラで「激戦地カダルカナルの戦跡を訪ねて」に参加。
 こんな風な旅ですが、気候や植生などが様変わりする自然界と国々、そこに住む人々の営みから色んなことを考えさせられ、また船内で出会うステキな老若男女に感動しています。
 正月にあたり、日本や世界、地球、宇宙のこれからを見据える力を、ちょっぴりでも獲得し、これから何年の人生か判らないけど、諦めないようにしたいと考えています。  以上近況報告を兼ねて。
        ☆        ☆
 さて、地球の片隅に居る私はといえば。きょうは息子夫婦をまじえ、家族で妻の母を見舞ったあとは、わが家に帰ってみんなで楽しい食事会。とはいえ、私は合間をみての賀状書きに忙殺され、返信を書くだけでも用意したウン百枚の賀状がアッと言う間に底をつき、三男坊にコンビニまで行き購入してきてもらうはめに。もう新聞社での現役時代はとっくに離れているのだから、と枚数を思い切って削減したのが仇になった形である。というわけで、事前に用意した年賀はがきは、元日早々にして破綻してしまった。
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 ここ世界の果て、日本の尾張は寒い年明けとなった。近くの義母の住むビルまでは家族でオーバーやジャケットに身を包み、傘をさして雪が舞うなかを凍えながら歩いていったが寒いこと、寒いこと。それでも帰りには雪も晴れ、青い空が広がるなど、信じられないほど好天となっていた。大垣に住む次男坊も含め、いよいよ伊神家の2015年が幕開けした。
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【きょうの一文・ことば】
 ☆平和の俳句 戦後70年
 平和とは一杯の飯初日の出 浅井 将行(18)愛知県西尾市=1日付中日朝刊1面『平和願うあなたの一句 投稿俳句掲載スタート』の記事のなかで掲載第一号に選ばれた浅井君(県立幸田高校3年)の俳句

【新聞テレビから】
☆『ニューヨークの恋人』(1日夜、三重テレビ)
☆『平和願うあなたの一句 投稿俳句掲載スタート』、『水素製造再生エネから トヨタグループ 燃料電池車向け』、『未来願う 熱田神宮』、『名駅周辺地下五十㍍貯水池 市内最深 豪雨対策、10万㌧規模』(1月1日付、中日朝刊)
☆『歴史学ぶこと極めて大切 年頭の感想 天皇陛下 終戦70年ふれ』、『文太兄ぃしのびデコトラ400台集結』、『エアアジア機 不時着試み墜落か 海底に機体 大きな損傷なく』、『■横綱鶴竜関が結婚へ』(1日付、毎日朝刊)
☆『正月全国で大雪に』、『中東「春」過ぎ暴力の嵐 イスラム国 国境またぎ勢力拡大』(1日付、朝日朝刊)

08/4/26